ポケモンコロシアムXD (中2病人間M)
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主な登場人物

【ポケモンコロシアム編】

『レオ』

スナッチ団に所属していた17歳の少年、親に捨てられた過去を持ち、生きて行くためにスナッチ団に入団した。入団後は強盗や窃盗、雑用をこなし生活していたがスナッチマシンの登場により団内での扱いも変わったのである。だが、レオは罪悪感から犯罪者であるハンターなどからしかポケモンをスナッチしなかったのだ。しかし、何の罪もない者たちからポケモンを奪うスナッチ団に耐えきれずに裏切りスナッチマシンを持ち出した。その後、ミレイと出会い、そして、ダークポケモンの存在を知りシャドー打倒とダークポケモンの救出を目的としミレイと共にオーレ地方を旅している。

『ブラッキー』

レオのパートナーのポケモン。

『エーフィ』

レオのパートナーのポケモン。

 

『ミレイ』

レオと共にオーレ地方を旅している16歳の少女、ミレイはダークポケモンから発生する通常の人間の目ではみることができないダークオーラを見ることができる。

 

そのため、それをよく思わないシャドーの人間に捕まってしまうが偶然レオに助けられミレイ自身の要望とレオの利害が一致したことにより共に行動することになった。

『プラスル』

ミレイの最初のポケモン、ギンザルから譲り受けた。

 

『ギンザル』

パイラタウンのゴロツキたちを仕切っている腕っぷしの男、ミラーボに可愛がっていたプラスルを人質にとられてしまいミラーボの悪事に目をつぶってしまう。

 

『ローガン』

ミレイの祖父、アゲトビレッジに住んでおりかつては伝説のポケモントレーナーと呼ばれており相棒にピカチュウがいる、ミレイを助けてくれたレオに感謝しておりシャドーと戦うレオを支援している。

 

『オーキド博士』

カントー地方のマサラタウンの研究者、ローガンの旧友であり、研究でオーレ地方を訪れバトル山にトレーナーの講義のため来ていた際にレオと対面する、どうやらセレビィと関係があるようだが……

 

『ヘルゴンザ』

スナッチ団のボス、レオに裏切られた後、姿を眩ました。

 

J(ジェイ)

スナッチ団の幹部、冷酷な性格をしておりレオとも仲が悪い、スナッチ団から逃亡しようとするレオを捕らえようとするも失敗し逃げられてしまう。所持ポケモンはボーマンダとアリアドス。

 

『サカキ』

カントー地方の秘密組織ロケット団の二代目ボス、ダークボールを完成させる目的でオーレ地方にシャドーを送った。そして、全ての元凶。

 

『シラヌイ』

ロケット団の天才的科学者、マスターボールのコピーを任されていたが難航しサカキにダークポケモン計画を持ちかけボルグを紹介した。

 

『ボルグ』

ロケット団の科学者、ダークポケモンを開発した人物でありダークポケモンを完璧な物とするためにシャドーの幹部としてオーレ地方に出向いた。

 

 

【ポケモンXD編】

『リュウト』

ポケモン総合研究所に住む11歳の少年、ポケモン総合研究所のスナッチマシンのテスト運用に協力するがその際にシャドーに襲撃され連れ去られた所長やダークポケモンたちを助けるためパートナーのイーブイと共に立ち向かう。

『イーブイ』

リュウトの他界した父、リュウキから貰ったタマゴから産まれたポケモンでリュウトのパートナー。

 

『クレイン』

ポケモン総合研究所の所長でリュウトの父、リュウキの親友、ダークポケモンを救うための準備をしていたがシャドーに連れ去れてしまう。

 

『リリア』

リュウトの母、ポケモン総合研究所の研究者。

 

『マナ』

リュウトの妹でかくれんぼが大好き。

 

『カミンコ博士』

ポケモン総合研究所の近くにある怪しい屋敷に住む博士。いつも何かしら変な発明をしている。しかし、思い付きでごく稀にすごい発明をするが思い付きのため設計図を残さないと二度と作れない。

 

『チョビン』

カミンコ博士の助手。屋敷に近寄る物を不審者とよく間違える。

 

『ザクスカ』

ダークザングースを連れるならず者、リュウトたちに襲いかかるがメチャリッチに撃退される。

 

『メチャリッチ』

オーレ地方の大富豪、リュウトたちを助けた。

 

『アルドス』

メチャリッチの付き人、フーディンでザクスカを撃退した。

 

『エルデス』

メチャリッチの付き人。

 

『ローガン』

アゲトビレッジに住む、伝説のポケモントレーナー。

『ピカチュウ』

ローガンのパートナー。

 

『ミレイ』

リライブセレモニーを受けに来たリュウトを聖なる祠に案内した女性、リュウトを見てある人物のことを思い出していた。

『プラスル』

ミレイのパートナー。

 

『レン』

ONBSの経営者、リュウトに協力する。

 

『スレッド』

ONBSの技術者、データロムの解析でリュウトに協力する。

 

『シホ』

ONBSの案内係、シャドーと戦うリュウトを気にかけている。

『キノココ』

シホのポケモンで友達。




登場人物紹介を導入いたしました。


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ポケモンコロシアム編
シャドー


オーレ地方、そこはカントー地方などからは遠く離れた土地、しかし、この地方にも直接的ではないがカントー地方の秘密結社、ロケット団が進出していた。

 

 

この物語はアニメポケットモンスターの主人公、サトシがピカチュウと共にマサラタウンから旅に出る数年前の物語である。

 

 

 

 

 

カントー地方、ロケット団本部。

 

 

「サカキ様、シラヌイで御座います」

「入れ」

「失礼いたします」

 

 

シラヌイという男はサカキの許可と共に部屋の中に入ったのだ。

 

 

「シラヌイ、マスターボールのコピーの調子はどうだ?」

「……なんとも言えませんね、手に入れたマスターボールの設計図ですが設計図の中にはシルフカンパニー独自の技術が多く再現は難しいでしょう」

「そうか、解析には一度マスターボール本体を手に入れる必要がありそうだな」

「マスターボールの重要な部分である捕獲したポケモンを外に放出しない技術は我々の知り得ない技術です」

「……そうか」

「……………サカキ様」

「なんだ?」

「私から1つ提案がございます」

「提案?」

「マスターボールは他のモンスターボールにはない機能を多く揃えており現状でのコピー量産は不可能に近いでしょう、しかし、一部の機能のコピーにはいずれ成功します」

「ほう、それで?」

「その足りない機能を他の機能で補いより強力な物とする」

「……他の機能とは?」

「ダークポケモンをご存じですか?」

「ああ、最近、開発中のポケモンを戦闘マシンに改造する技術だな、しかし、そんなポケモンをカントーで使用すれば騒ぎになりかねない」

 

 

ロケット団は秘密結社だが表社会にロケット・コンツェルンという名で進出している、しかし、裏の顔でも一応知られており警察にもマークされているのでそんなポケモンを使用すればどうゆう末路になるかは目に見えていた。

 

 

「ええ、もちろん、考えております、そして、現在、ダークポケモンを開発した科学者を呼んでおります」

「連れてこい」

 

 

シラヌイは無線機を取り出したのだ。

 

 

「…………入れ、ボルグ」

「失礼します」

 

 

扉の開く音と共にサングラスをかけた科学者、ボルグが入ってきたのである。

 

 

そして、ボルグはサカキに敬礼した。

 

 

「ダークポケモンについて詳しく教えてもらおうか」

 

 

ボルグという科学者は自身が研究開発しているダークポケモンについて語り始めたのだ。

 

 

「ええ、ダークポケモンとはポケモンを強制的に洗脳電波で心を閉ざし洗脳し極端に戦闘力を向上させて戦闘マシンにしたポケモンです」

 

 

ボルグは1冊のファイルをサカキに渡したのである。

 

 

「これはボルグファイルです、現状でのダークポケモンについて記されています」

「そしていずれはこの技術をボールに組み込み新たなボール、ダークボールとでも呼ぶべきものに……」

 

 

ボルグがボルグファイルをサカキに説明しそれに続いてシラヌイがその技術をモンスターボールに組み込む計画を明かした。

 

 

「……ダークボール」

「ですが私の開発したダークポケモンはまだデータもなく完全な物とは言えません、より正確データを採取するために実験の許可を頂きたいのです」

「実験?」

 

 

ボルグは実験の要領を書いた紙をサカキに渡したのだ。

 

 

「カントー地方から遠く離れたオーレ地方という場所で行いたいのです」

「オーレ地方、なぜそんなところで?」

「カントー地方では警察の監視が厳しく地下でこっそりダークポケモンの研究を行っても大した成果はえられません、しかし、オーレ地方のようなポケモンバトルが盛んで治安も他の地方に比べ良くない地方で実際にトレーナーにダークポケモンを与えて実験をすればよりよい結果が得られるはずです」

「まず、ボルグの開発したダークポケモンを現状よりさらにオーレ地方で強化し、そして、現地のトレーナーに与えデータを整え最強のダークポケモン開発する予定です」

 

 

…ダークポケモン、ポケモンを強力な洗脳電波で洗脳し心を閉じさせ戦いのこと以外考えることが出来なくなるようにしてしまう技術か、実験を重ねていずれは強力なタイプのダークポケモン、さらにはトレーナーを使用しないで私の命令で独自に動くダークポケモン、そして、最終目的としてその技術をマスターボールのコピーに組み込み捕獲するだけでダークポケモンに改造できるモンスターボール、ダークボールを開発する…

 

 

サカキは恐ろしい笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

 

そして、ロケット団の幹部が集められたのである。

 

 

「これよりオーレ地方に部隊を送る、しかし、ロケット団としてではない慎重に進めるためオーレ地方の部隊はシャドーを使う、シャドーはオーレ地方で更なる人員と戦力を整えシャドーとして大きな組織として活動させる」

 

 

元々、ロケット団が犯罪組織として警察に逮捕された時、全てが共倒れしないよう、ロケット・コンツェルン、ロケット団、シャドーと複数に分けてあり、もしロケット団、シャドーが警察等に潰されてもサカキや幹部たちはロケット・コンツェルンに証拠がないように移り逮捕されないようにしているのだ、ロケット・コンツェルンとロケット団は大きな証拠はないが繋がっていると色んな人々に知られているがシャドーはカントー地方ではシャドーと名乗ることもなく悪事をしており今回はシャドーがオーレ地方で活動しロケット団とは全く繋がりがないようになっているのだった。

 

 

…ダークボールとダークポケモン軍団が完成したらこのカントーを手始めに世界征服を行ってやる…

 

 

会議に特別に出席していたボルグは立ち上がった。

 

 

「私はシャドーではないが科学者兼シャドー幹部としてオーレに向かいます」

 

 

ボルグの言葉にサカキは頷いたのだ。

 

 

そして、

 

 

「オーレに送られた人員は他の人員を調達した後、現地でダークポケモンの研究を行うのだ、聞くところによればオーレ地方には野性のポケモンは殆どいないが伝説のポケモンが何種か確認されているという報告がある」

 

 

サカキの背後の複数のモニターには砂漠地帯を駆け巡るエンテイ、スイクン、ライコウ、上空を飛行するファイヤー、フリーザー、サンダー、別の画面に映るホウオウ、また、最近確認された海中の黒い影(ルギア)

 

 

「そのポケモンを捕獲しダークポケモンに改造しダークポケモン計画の手駒とするのだ!!」

 

 

こうしてロケット団はダークポケモンの実験のためオーレ地方でシャドーとして活動することとなったのだった。




この小説ではポケモンコロシアムをアニメ視点で描きます。サトシは登場しませんがよろしくお願いいたします。


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スナッチ団

シャドーがオーレ地方に進出して2年が経過した頃、エクロ峡谷(きょうこく)という場所から少し離れた場所を車が2台走っていた。

 

 

そして、ポケモントレーナーを見つけるとそのトレーナーの前に停止し車の中からスキンヘッドの男たちが数人出てきたのだ。

 

 

「なんだお前ら………………!!まさか」

 

 

トレーナーはスキンヘッドの集団に見て、すぐに彼らが何者かか気がついたのだった。

 

 

「へっ!!俺らはスナッチ団!!」

「お前のポケモンを頂く」

 

 

スナッチ団、エクロ峡谷付近にアジトを設ける組織、元々は金品を強奪する窃盗団だったが最近、どこからかスナッチマシンという機械を手に入れて名前をスナッチ団に改名したのである。

 

 

そして、そのスナッチマシンを使用して他人のポケモンの強奪を繰り返していていた。

 

 

モンスターボールには通常、トレーナーがいるポケモンを他のボールで捕獲出来ないようにプロテクトが掛かっているのだ。

 

 

しかし、スナッチマシンはモンスターボールのプロテクトを狂わせて更にはポケモン自身が持っている防衛措置までも狂わせて野生のポケモン同様にモンスターボールに収めることができるようにしてしまうのである。

 

 

スナッチマシンは大型と小型が存在しスナッチしたポケモンはスナッチ団のボスであるヘルゴンザがまとめて何処かに送ったり送る前に団員に使用させたりしていたのだった。

 

 

「嘗めるな、メタング!!」

 

 

トレーナーはメタングをモンスターボールから出した。

 

 

『メタング!!』

「相手が悪かったな、俺はポケモンハンターだ、このメタングも少し前にホウエンで手に入れたんだ、殺れ!!」

『メタング!!』

 

 

そこへ、車から女が1人出てきたのだ。

 

 

「レオ、ここは私たちに任せろ」

「……J(ジェイ)、了解した」

 

 

レオと呼ばれた男と数人は車に乗って走り去ったのだった。

 

 

「お前だけで平気なのか?」

 

 

ハンターの男は相手が女なので余裕そうな表情をしていたのである。

 

 

「余裕だ」

 

 

Jはモンスターボールからボーマンダを出した。

 

 

「お前らはスナッチマシンを用意しろ」

 

 

 

 

そして、数分後、

 

 

「そんな……」

『メ、メタング……』

 

 

メタングは敗れ戦闘不能寸前になっていたのだ。

 

 

メタングは必死で力を入れようしているが力が入らずに転がってしまったのである。

 

 

メタングは理解している、このままだと自身の身が危ないことを……別にこのハンターの男に対して忠誠心はない、しかし、ここで奴らに捕まればハンターに使われるより余程酷い目に遭うことを……

 

 

そして、

 

 

「スナッチマシン用意」

 

 

大型のスナッチマシンは起動しエネルギーを蓄積した後にメタングにスナッチボールを放った。

 

 

そして、メタングは抵抗も無意味にスナッチボールに吸い込まれスナッチされてしまったのだった。

 

 

 

 

 

それから少し離れた場所でレオはハンターのミルタンクをスナッチしようとしていたのだ。

 

 

レオの左肩に小型のスナッチマシンがありこれはモンスターボールを握るだけでスナッチボールに変えることができる装置である。

 

 

 

 

 

レオは小さい頃、親に捨てられた。

 

 

そして、同じくトレーナーに捨てられたイーブイ2匹と共にオーレ地方を転々とき生きるために当時のスナッチ団(窃盗団)に入団したのだ。

 

 

スナッチマシンが登場した際にレオはスナッチマシンの扱いが上手いことがわかりスナッチ団の最高スナッチャーに任命されたのである。

 

 

レオはトレーナーからポケモンを奪うことを良く思っておらず今までハンターからしかスナッチしたことはなく今回もハンターをターゲットとしていた。

 

 

そして、他のスナッチ団団員と共にミルタンクを攻めてスナッチに成功したのだった。

 

 

 

 

その後、一旦アジトへ戻ろうと車に乗ろうとしたのだ。

 

 

その時

 

 

「おい、レオ、あれを見ろよ」

 

 

団員の示す先には少女がトゲピーを抱えて歩いていたのである。

 

 

恐らく迷子にでもなったのだろう。

 

 

「トゲピー、あれならハンターに高く売れるぜ」

「……………」

 

 

通常、スナッチしたポケモンはボスが一括して管理しているがこの団員はスナッチして近場のハンターに売ろうと考えているのだろう。

 

 

レオはその団員たちへの苛立ちを押さえきれなかった。

 

 

そして、どう思おうと自分もその一味であることに腹が立ってどうしようもなかったのだ。

 

 

…くそ野郎どもが、まぁ、俺もか…

 

 

「……ハンターからしか狩らないってか」

「……………」

 

 

そこへ、もう1台の車がやって来てJが出てきたのである。

 

 

「……レオ、あのトゲピーを狩れ」

「………………………断る」

「なんだと」

「俺は悪人からしかポケモンを狩らない」

 

 

Jは呆れた表情をした。

 

 

「仕方がない、我々で……」

「!!」

 

 

レオは少女に駆け寄ったのだ。

 

 

「早くここから逃げるんだ!!」

 

 

レオはその少女を逃がしたのだった。

 

 

 

 

 

その後、レオは規則違反としてボスのヘルゴンザの前に連れていかれ痛め付けられ、そして、1週間の謹慎を受けたレオは自分の居住スペースに戻されたのである。

 

 

…もうこうするしかなぇ…

 

 

 

 

 

そして、次の日。

 

 

ヘルゴンザと数名の団員は会議をしていた。

 

 

その時

 

 

アジト中に大きな揺れと爆発音が響いたのだ。

 

 

「何事だ!!」

 

 

 

アジトで小型のスナッチマシンが保管されている場所の扉が爆発で壊れていたのである。

 

 

そして、煙からレオが姿を現しスナッチマシンに手をかけ笑みを浮かべた。

 

 

…大型は破壊した、小型も破壊してもいいが利用価値がある、スナッチ団にこれ以上スナッチさせない……

 

 

レオはスナッチマシンを取り装着すると手持ちのブラッキーと共に走り出したのだ。

 

 

しかし、

 

 

「レオ!!」

 

 

Jがレオの前に立ちふさがったのである。

 

 

「J!!」

「勝手なことはさせない、ボーマンダ!!」

 

 

Jはモンスターボールからボーマンダを出した。

 

 

「J、悪いが時間ないんでね」

 

 

レオはモンスターボールを手に持ったのだ。

 

 

「!!」

『ボゥゥ』

 

 

そして、レオはスナッチボールとなったモンスターボールをボーマンダに投げ着けボーマンダをスナッチボールに入れたのである。

 

 

「行くぞ、ブラッキー!!」

『ブラッキー!!』

 

 

スナッチするのが目的ではなくボールに入れて足止めし時間を稼ぐのが狙いだった。

 

 

Jを振り切り出口までもう少しの時に後ろから追っ手やヘルゴンザが走ってきた。

 

 

「レオォォォォ、ぶち殺してやる!!」

 

 

ヘルゴンザの怒声が響く中、レオは無心になって走り続けたのだ。

 

 

出口の側には自分のサイドカー付きのバイクが止めてあったのである。

 

 

サイドカーにはもう1匹の手持ちであるエーフィが乗っていてレオは追ってを振り切るとバイクに乗り込みブラッキーもサイドカーに乗り込んだ。

 

 

そして、

 

 

「去らば……スナッチ団!!」

 

 

バイクは勢いよくエンジン音を響かせるとそのまま走り去ったのだ。

 

 

そして、ヘルゴンザは遠ざかるレオを見ながら断末魔の叫びを上げたのであった。

 

 

次の瞬間、仕掛けてあった時限爆弾が爆発しアジトは大胆に煙を吹いてしまったのである。

 

 

 

 

 

レオのバイクは砂漠の中をひたすら走っていた。

 

 

『……ブラッキー』

「……ブラッキー、どうしてスナッチマシンを持ち出したか気になってるのか」

『ブラッキー』

 

 

レオは少し黙ると口を開いたのだ。

 

 

「警察にもっていく」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

サイドカーに乗っていた2匹は驚いた表情をしていたのである。

 

 

「だけど、オーレ警察じゃ駄目だ、ここの警察は殆ど役立たず、まぁ、悪徳警察じゃないだけマシか……他の地方にある国際警察にスナッチマシンを渡す」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

「俺も罪を問われるだろうな、けど、これ以上奴等に勝手なことはさせない、恐らくスナッチマシンはスナッチ団の発明じゃない、奴等に造れるのは車のエンジン程度、きっと何か他の組織の援助があるんだろう」

 

 

…これが一番最適な方法だろう…

 

 

 

 

レオはそのまま走り続けて町外れのスタンドまでやって来た。

 

 

このスタンドは廃棄になった汽車を利用しておりライダーが給油をしたり軽食を摂ったりポケモンバトルの必需品を購入したりできるのだ。

 

 

そして、スタンドの前にはトレーラーが1台止まっていてレオがスタンドに近づいた時、中から男が2人出てきたのである。

 

 

「いやぁ~食った食った~、ひと仕事終えたあとの飯は最高だな!!」

「全くだぜ!!」

 

 

そうゆうと男たちはトレーラーに乗って去ってしまった。

 

 

レオは特に気にすることもなくスタンドに入ると腕っぷしのいいマスターが出迎えてくれたのだ。

 

 

レオはカウンターの下に並んで売ってあったポケモンフーズを取ってマスターに渡したのである。

 

 

「これ、俺の2匹に盛ってやってくれないか」

「もちろんだ、で、兄さんは何にするの?」

 

 

レオはポケモンフーズの代金を支払うとカウンターの椅子に座った。

 

 

「俺はハンバーガーとアイスコーヒー」

「了解!!」

 

 

レオは普段ならホットコーヒーを飲むが先程走った後なので今日はアイスコーヒーを注文したのだ。

 

 

 

 

その後、ニュースにてスナッチ団のアジトが爆発しているという速報が流れていたのである。

 

 

レオはニュースを見ながら笑みを浮かべハンバーガーを口にしたのだった。

 

 

 

 

その後レオは食べ終えて飲食代を支払いスタンドから出た。

 

 

その時

 

 

「待ってくれよ」

 

 

1人の男がレオに話しかけてきたのだ。

 

 

「俺の名はウィリー、あんた見たところかなり強そうだな、俺とバトルしてくれよ」

「…………………断る」

「どうしてだよ、バトル楽しいぜ!!」

「………楽しいバトル?」

「そう!!」

 

 

レオは今までバトル=悪事や自己防衛だったのである。

 

 

純粋なポケモンバトルの経験は殆どなく想像すら付かなかった。

 

 

「……いいだろう」

「そうこなくっちゃ!!」

 

 

レオとウィリーはスタンドの前に立ってモンスターボールを取り出したのだ。

 

 

「俺の手持ちはコイツらだ!!」

 

 

ウィリーはモンスターボールからジクザグマを2匹出したのである。

 

 

「いけっ、ブラッキー、エーフィ!!」

 

 

そして、レオはブラッキーとエーフィを出したのだった。

 

 

…楽しいバトル………か……




ここからが本格的なポケモンコロシアムの本編です。主人公のレオに関してはゲームでは出生もスナッチ団を抜けた理由も不明だったので、この作品では不本意て団員として活動しており最終的に我慢できなくなりスナッチ団を抜けたという設定です。


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ミレイ

「行くぜ、ジクザクマ、たいあたり、それと、なきごえ!!」

『ジクザ!!』

『ジクザクマ!!』

 

 

1匹のジクザクマがたいあたりをもう1匹がなきごえを使った。

 

 

「エーフィ、リフレクター、ブラッキー、だましうち!!」

『エーフィ!!』

『ブラッキー!!』

 

 

エーフィのリフレクターでたいあたりは殆ど効かなくなり、ブラッキーがだましうちでジクザクマに攻撃したのだ。

 

 

「2匹ともたいあたり!!」

『ジクザ!!』

『ザグマ!!』

「エーフィ、サイコキネシス、ブラッキー、ひみつのちから!!」

 

 

ジグザグマのたいあたりににサイコキネシスとひみつのちからで対抗したのである。

 

 

そして、ひみつのちからで先程だましうちでダメージを負っていたジクザクマを戦闘不能にしエーフィのサイコキネシスがジクザクマのきゅうしょにクリーンヒットしてレオはウィリーとのバトルに勝利したのだった。

 

 

あまりの実力差にウィリーは暫く沈黙し、そして、すぐに口を開いた。

 

 

「いやぁ~参った!!あんた強いな……そうだ、フェナスシティにでも行きなよ!!場所教えるから」

「……あの水の多いフェナスシティか?」

「ああ、まるでオアシスのような町だよなコロシアムもあって強いトレーナーもたくさんいるぜ」

「別に興味はない」

「そんなこと言うなよ、オーレの中じゃ治安いい方だぜ」

「治安か……」

 

 

…スナッチ団から遠ざかるにいいかもな…

 

 

「場所は知ってるんだよな?」

「ああ」

「えぇと、兄さん名前何だっけ?」

「……レオだ」

 

 

レオは一瞬スナッチ団のレオと名乗りそうになったが堪えたのだ。

 

 

「おし!!レオ、いいポケモントレーナーになれよ」

「ああ…」

 

 

…いいポケモントレーナーか笑えてくるぜ…

 

 

そして、レオはバイクに乗ってフェナスシティに向かうのだった。

 

 

 

 

それから、数分後。

 

 

ウィリーは自身のバイクのエンジンの点検をしていたのである。

 

 

「いいトレーナーに会ったものだ、あのレオってやつ、きっとフェナスコロシアムでたんまり賞金稼ぐんだろうな」

 

 

そのウィリーの独り言を影でスナッチ団が聞いていた。

 

 

「レオはフェナスシティにいるようだな……」

 

 

 

 

 

その頃、レオはフェナスシティに到着したのだ。

 

 

フェナスシティは砂漠の中にあるとは思えないほど水が溢れている町なのである。

 

 

レオがフェナスシティに入るとスタンドで見かけた怪しい2人組とそいつらのトレーラーが置いてあり2人組は何かモゴモゴと動いてる物が入った砂袋を2人で持っていた。

 

 

…こいつらはたしかかスタンドの………

 

 

「おい!!もっとしっかり持ちやがれ!!」

「だって、こいつが動くからよ!!……もう少しだから大人しくしやがれ!!」

 

 

その時

 

 

「離してよ!!誰か……助けて、この人たち人拐いよ!!」

 

 

2人組の持っていた砂袋から声が聞こえてきたのだ。

 

 

「チッ!!口に貼ってあったテープが剥がれた」

「おい!!トロイ、見られてるぞ」

 

 

2人組はレオが見ていたことに気が付き砂袋を地面に落としたのである。

 

 

「いたいっ!!」

「ヘボイ、今の話……こいつに聞かれてたよな?」

「トロイ、そうだろうな………………………………運が悪かったと諦めるんだな!!」

 

 

トロイという男がそのままポケモンをけしかけてきたのだった。

 

 

この地方じゃタブルバトルか主流で殆どのトレーナーがタブルバトルで勝負を仕掛けてくる、そして、ヘボイははゴニョニョを2体出してきた。

 

 

 

 

そして、レオもブラッキーとエーフィを出したがゴニョニョはレオにとって敵ではなくすぐに勝負がついたのだ。

 

 

「なんて強さだ、お前は何者……!!その顔、ひょっとしてスナッチ団の……」

「なんだと!?何故、俺がスナッチ団だと……」

 

 

スナッチ団と言われレオは驚き2人に問いただしたのである。

 

 

その時

 

 

「誰か助けてっ!!この人たち泥棒よっ」

 

 

砂袋から再び悲鳴が聞こえて来た。

 

 

「泥棒?俺たちは人拐いだ」

「ヘボイ、バカヤロウ!!余計なこと言ってんじゃねぇ!!」

 

 

今の騒ぎでフェナスシティの住民が寄ってきたのだ。

 

 

「この程度で勝ったつもりになってんじゃねぇぞ!!」

「行くぞ!!ヘボイ」

 

 

2人組はトレーラーに乗りフェナスシティから撤退していったのだった。

 

 

レオは砂袋に近づき固く結んである紐をほどくと砂袋から少女が出てきたのである。

 

 

「痛かったぁ、でも、助かったぁ!!」

「この人があなたを助けてくれたんですよ」

 

 

フェナスシティの住民が少女にレオが助けてくれた事を教えた。

 

 

「そうだったんですか……助けて頂いてありがとうございます!!」

 

 

少女はレオに深々と頭を下げたのだった。

 

 

「私はミレイ!!あなたの名前は?」

「レオだ」

「レオさんですか」

「レオでいい」

「あっ…はい」

 

 

そして、ミレイは思い出したように話始めたのだ。

 

 

「そういえば、あいつら変なポケモン使ってなかった?」

「変なポケモン?いや、弱いゴニョニョだけだった」

「そう……ですか」

「変なポケモンって?」

「う~ん……なんか説明難しいけど……」

 

 

そこへ、フェナスシティの住民のお姉さんが入ってきたのである。

 

 

「それならこの町の市長さんに相談するといいわ、とっても親切な人だから」

「市長さん……!!そうね、市長さんなら何かわかるかも……」

 

 

ミレイはお姉さんから市長の家を教えてもらっていた。

 

 

そして、レオがもうその場を立ち去ろうとしたのだ。

 

 

その時

 

 

「ねぇ、レオ……」

「ん?」

「私、頼る人がいないの……」

「それで?」

「また、捕まったら困るし……図々しいのはわかってる、けど、暫く私と一緒にいてくれない?」

「……断る、俺にそんな義務はない」

「お願いします!!」

 

 

ミレイは両手を合わせてお願いしていたのである。

 

 

「……」

「きっと、その変なポケモンは何か組織的なものだと思うわ、だから、捕まりたくないの」

「組織的なもの……」

 

 

…スナッチ団と何か関係があるかもな…

 

 

レオは少し考えた。

 

 

そして、

 

 

「わかった、安全が確保されるまでは同行しよう」

「やった!!ありがとう!!」

「ただ、条件がある」

「えっ?」

「その組織の正体を暴きたい」

「正体を暴く?」

「ああ、だからその変なポケモンを見つけたら知らせてくれ」

「わかったわ、よろしくねレオ」

「ああ」

 

 

こうして一時的にレオとミレイは同行することになったのだ。

 

 

そして、レオとミレイは市長に会うために市長の家に向かったのである。

 

 

 

「ここか?」

「そうみたい」

 

 

ミレイが市長の家のインターホンを鳴らそうと近づいた。

 

 

その時

 

 

市長の家の扉が開き中からとてつもない殺気を秘めた男が出てきたのだ。

 

 

男はレオを横を通ると立ち止まりレオに表情を向けたのである。

 

 

「旅のトレーナー君かな、ほう見れば中々いい面構えをしているな…………君とはまたどこかで会う気がする」

「……」

 

 

そして、その男はレオの横を去ろうとしその直前に小声でレオに話した。

 

 

「旅のトレーナー君、失礼、旅じゃなくて逃亡中だったかな?」

「!!」

「……元スナッチ団レオ」

「あんた一体!?」

 

 

その男は何も言わずに去ってしまい見えなくなってしまったのだった。




今回でパートナーの少女ミレイが登場です!!基本ゲームのストーリーに沿って話を進めますが一応アニメ視点なのでオリジナル設定でアニメに繋がる話を入れていこうと思います。


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戦闘マシン

「なんだったんだ、あの男」

 

 

レオは今さっき出会った男の事が頭から離れなかった。

 

 

…なんとも言えない威圧感だ、何者なんだ、何故、俺がスナッチ団だったことをしってるんだ…

 

 

その時

 

 

「レオ!!中に入れてくれるって」

 

 

いつの間にかミレイが市長の家のインターホンを押して秘書の人とアポイントを取っていたのだ。

 

 

「ああ」

 

 

レオとミレイは家の中へと案内され、中ではふくよかな体型で優しそうな顔の市長が出迎えてくれたのである。

 

 

「おやおや、旅のお方ですかな、私は市長のバックレーです、何か私でお力になれることはありますかな?」

 

 

優しいそうな市長にミレイはホッとした表情をした。

 

 

そして、

 

 

「あ、あの……」

「これはこれは可愛らしいお嬢さん、どうされましたかな?」

「えっと……私、見たんです!!」

「見た?何をですか?」

「変なポケモンなんです!!」

「変なポケモン?」

「はい、なんか黒いオーラをまとって、表情も殆どなくて、さらに、そのポケモンはトレーナー以外の人を襲うんです!!……そう、まるで、戦闘マシンのようなポケモンを」

「人を襲う戦闘マシンのようなポケモンですと!?」

 

 

ミレイのアバウトな説明に市長は驚愕し危うくひっくり返りそうになったのだ。

 

 

「はい!!」

「それが本当なら大変なことです!!しかし、そんなポケモンがいるとはすぐには信じがたいですが……」

「本当なんです!!そのポケモンを見たせいで私はさっきまで変な人たちに拘束されてたんです!!」

「なんと!?……わかりました、私の方でそのポケモンについて調査をしましょう」

「本当ですか!!」

「ええ、第一にこんなに可愛らしいお嬢さんを酷い目に合わせるなんて許せませんからね……そうですね、暫く待っていただければそれなりの情報を集めましょう!!」

「ありがとうございます!!」

 

 

そして、市長がレオの方を見たのである。

 

 

「所でそちらのお連れ様はポケモントレーナーですかな?」

 

 

レオがコクりと頷くと市長は急に態度を変えた。

 

 

「でしたら!!フェナスコロシアムへ行ったらどうでしょう」

「あ、そうか、忘れてた」

「失礼、目的はフェナスコロシアムでしたか」

 

 

そう言われてレオはゆっくりと頷いたのだ。

 

 

…ウィリーが言ってたな、フェナスコロシアム…

 

 

「フェナスコロシアムはこの家を出て真っ直ぐ登った方にありますよ、この町や他の町からもトレーナーが集まっていて腕試しにはもってこいですよ!!」

「そうだね!!行こう、レオ、私、本格的なコロシアムって見たことないんだ」

 

 

ミレイは目を輝かせながらレオを見ていたのである。

 

 

「ああ、そうだな」

 

 

 

 

その後、ミレイは市長にお礼を言ってから市長宅を後にしフェナスコロシアムへ向かったのだった。

 

 

しかし、

 

 

「申し訳ございません、この後の試合の受付は終了してしまいました」

 

 

そう受付のお姉さんから言われてミレイは少し残念そうにしていた。

 

 

「仕方ねぇだろ、次の試合になるまで……てか、だったら観客席で見てこいよ」

「レオのバトルが見たかったなぁ」

 

 

レオは少し紅潮してしまったのだ。

 

 

「……外に出てるからな」

 

 

…ミレイ、からかってるのかよ…

 

 

レオは少し照れながら外へと向かったのである。

 

 

「あ、待ってよ」

 

 

ミレイもレオの後を追いかけて外へと向かった。

 

 

「全く………!!なっ……」

 

 

レオが外へと出るとそこには、

 

 

「ようやく見つけたぜ……レオ!!」

 

 

スキンヘッドが数名、そう、スナッチ団だ。

 

 

「なんだ、その顔は俺のこと忘れちまったのか、レオ!!」

「忘れるものか、ヤッチーノ」

 

 

そこへ、

 

 

「レオ~、どうしたの?」

 

 

ミレイがコロシアムから出てきたのである。

 

 

「ミレイ!!来るんじゃない」

「えっ?」

 

 

ヤッチーノはミレイの姿を見ると今にも転びそうな勢いで大笑いをし始めた。

 

 

「ハッハハハ!!レオ、もう……ハハハ!!もうガールフレンドが出来ちまったのか」

「黙れ!!」

「………あっ、この人たちもしかしてスナッチ団!!」

「そうさ、お嬢さん、俺たちはスナッチ団さ、でもな、俺らだけじゃないぜ、そこの銀髪野郎も俺たちと同じさ」

「えっ、レオ、どうゆうこと?」

 

 

レオは少し黙ったのだ。

 

 

しかし、

 

 

「………なんだよ」

「えっ」

「俺もスナッチ団なんだよ!!」

「えっ!?……ウソ」

「本当さお嬢さん、そいつはスナッチ団のナンバーワンスナッチャーさ、そして、そいつの肩についてる物こそスナッチマシンさ」

「スナッチマシン?」

 

 

ヤッチーノは簡単にスナッチマシンの事をミレイに説明したのである。

 

 

「ヤッチーノ、喋りすぎだ」

 

 

ヤッチーノはスナッチマシンについてミレイに話してしまい、他の団員に制止されてしまったのであった。

 

 

「悪い、悪い、ボスには内緒な」

「全く……」

「レオ、何でそんなものを……」

「……」

 

 

ミレイの言葉を聞いたヤッチーノは呆れた表情をしたのだ。

 

 

「どうせ、ハンターから珍しいポケモンを狩ろうとしたんだろ……まぁいい、とにかく、スナッチマシンは返して貰うぜ、ヘイガニ、ドガース!!」

 

 

ヤッチーノはモンスターボールからヘイガニとドガースを出したのである。

 

 

「そんなことするものか!!……ブラッキー、エーフィ!!」

 

 

レオはブラッキーとエーフィをモンスターボールから繰り出した。

 

 

「ブラッキー!!だましうち」

「ドガース、ヘドロばくだん!!」

 

 

ブラッキーのだましうちはドガースではなくヘイガニを攻撃したのだ。

 

 

しかし、ヘドロばくだんはエーフィに直撃したのである。

 

 

『フィ!!』

「怯むな、エーフィ!!サイコキネシス」

『エーフィ!!』

 

 

エーフィのサイコキネシスをもろに受けたドガースは戦闘不能となった。

 

 

「ヘイガニ、あわ攻撃!!」

『ヘイヘイ!!』

 

 

あわ攻撃はエーフィに当たったのだ。

 

 

しかし、

 

 

「ブラッキー、ひみつのちから、エーフィ、おんがえし!!」

『ブラッキー!!』

『フィ!!』

 

 

ヘイガニはブラッキーとエーフィのダブル攻撃を受けて戦闘不能となったのである。

 

 

「クソ、レオ、このままで済むと思うなよ!!」

「スナッチマシンは必ず取り返す!!」

 

 

そう言い残し、スナッチ団たちは撤退していった。

 

 

「レオ……」

 

 

ミレイは不安そうな顔でレオを覗き込んだのだ。

 

 

「……嫌なら俺から離れてもいいぜ」

 

 

…当たり前だよな、助けたとはいえ、誰も犯罪者と一緒に過ごしたくはないよな…

 

 

しかし、

 

 

「……ううん、このまま一緒にいる」

 

 

レオは暫く驚いた顔をしたのである。

 

 

そして、

 

 

「!?なんだと、ミレイ、本気で言ってるのか」

「うん、だから聞かせて、レオの事を……どうして、スナッチ団なんかやってたの」

「……………わかった、俺は……」

 

 

レオはミレイにスナッチ団に入団した経緯を全て話すのだった……親に捨てられ、同じくトレーナーに捨てられてしまった2匹のイーブイと出会い、ゴミを漁り生活し、生きるためにスナッチ団に入団したこと……仕事は金品を強奪、そして、スナッチマシンの登場によりスナッチャーに抜擢されハンターを中心に他人のポケモンを奪ったこと……スナッチ団を裏切った理由を全て話した。

 

 

全て聞き終えミレイは涙を流したのだ。

 

 

「そっか……そんなことが……レオ、たいへんだったんだね」

「なんでお前が泣くんだ、他人の話で……」

「だってぇ……」

「泣くなよ……俺は平気だから……」

 

 

そう言われミレイは涙を拭ったのである。

 

 

「うん、そういえば、レオって歳いくつ?因みに私は16」

「17だ」

「うっそ~1つ上だったの!?」

「なんだよ?」

「いや、もっと歳上かなって」

「悪かったな」

「ううん、それとね、レオ、貴方は何も悪くないし、それに、私も助けてくれた、もし、仮に貴方が仮に極悪人の犯罪者だっとしても私は助けてくれた貴方についていく」

「ミレイ……」

 

 

レオとミレイは数秒間見つめあってしまった。

 

 

「でね、レオ、提案があるの」

「提案?」

「奴等の話を聞いて私、いいことを思い付いたの」

「なんだよ?」

「取り合えず、モンスターボールを探しにショップに行きましょう!!」

「なんで?」

「いいから、いいから」

 

 

 

 

その後、レオとミレイはショップに行くがモンスターボールは置いてなかったのだ。

 

 

…当然だろ、この地方に野生のポケモンは出現しないからモンスターボールは必要ない…

 

 

そして、近くの女性から町外れのスタンドで見かけたことがあるという情報を手に入れたのでレオのバイクでスタンドへと向かったのだった。

 

 

 

 

 

「モンスターボール?そんなもんこの地方じゃ必要ないからな……ん!!待てよ」

 

 

スタンドのマスターが何やら段ボールを取り出したのである。

 

 

「これ全部か?」

「ああ、パイラタウンのギンザルさんが注文したんだ、何でもポケスポットとかいう場所の調査に使うらしい、けど、最近、もうモンスターボールは要らないとかいって金だけ払ってモンスターボールの受け取りをキャンセルしたんだ」

「マスター、これ全部でいくつあるの?」

「50個だよ、お嬢ちゃん、これ、この地方じゃ使わないから貰い手がいないんだよ、そうだ、君たち必要なら貰ってくれよ」

「いいのか?」

「ああ!!どうせ、金は貰ってるしな」

「ありがとうございます!!」

「すまない、感謝する」

 

 

レオとミレイは大量のモンスターボールをタダで貰ってしまった。

 

 

 

 

 

その後、レオとミレイはバイクでフェナスシティまで戻ると何やら市長の家の近くがざわめいていたのだ。

 

 

「何だろうな」

 

 

レオは市長の家の近くまで行ったのである。

 

 

すると、

 

 

「お前らは……」

 

 

そこにいたのはミレイを拐ったあの2人組だった。

 

 

「嫌だ……」

 

 

ミレイは拐われて時の事を思い出して震えていた。

 

 

「ミレイ、安心しろ、俺がいる」

「うん」

「かっこつけてんじゃねぇ!!」

 

 

まず、ヘボイが勝負を仕掛けてくるが1度勝った相手、すぐに勝負がついたのだった。

 

 

「またもや負けちまったぁぁ……」

「今度は俺様が相手だ、ヘボイのようにはいかないぜ!!」

「トロイ、頼んだぜ!!」

 

 

トロイという帽子を被った男が今度は勝負を仕掛けてきたのだ。

 

 

トロイはヨマワルとイトマルを繰り出すがレオの敵ではなくすぐに2匹とも戦闘不能になったのである。

 

 

「さぁ、諦めて帰れ!!」

「諦める?俺にはもう1ぴきいるんだよ!!」

 

 

トロイはモンスターボールからマクノシタを出した。

 

 

「マクノシタか、決めるぞブラッキー、だまし……」

 

 

その時

 

 

「レオ!!あのポケモンよ」

「なに!?」

「私、あのポケモンを見たから捕まったの、レオには見えないと思うけどあのポケモンは黒いオーラをまとってるわ」

「……」

 

 

その時

 

 

「レオ、危ない!!」

「!!」

 

 

マクノシタが飛び出してレオに攻撃を加えたのだ。

 

 

「ぐっ……」

 

 

レオはよろめきその場に膝をついてしまったのである。

 

 

「レオ、気をつけてあのポケモンは人を襲うの、レオ、お願いあのポケモンを助けて、スナッチマシンで……」

「なんだと……」

「あのポケモンは間違いなく誰かに何かされたんだわ、お願いレオになら出来るわ……いいえ、レオにしか出来ないよ!!」

「ミレイ……」

 

 

…俺はまたポケモンを狩るのか……でも、あのポケモンを放っとくのはまずい…

 

 

レオは起き上がりブラッキーとエーフィに指令を出すのだった。




ゲームの内容に沿いながらアニメの要素も入れていきます、基本的にゲーム通りですがたまにオリジナルストーリーを展開する場合もあります。今回は市長の家でのミラーボの登場は割愛させていただきました、後、ゲームでは市長の家でヘボイとトロイとバトルしますが家の中でバトルしたらおかしいので外でのバトルに変更させていただきました。


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ダークポケモン

「ブラッキー、だましうち、エーフィ、サイコキネシス」

『ブラッキー!!』

『エッーフィー!!』

 

 

2体の攻撃がマクノシタに炸裂するがマクノシタは表情ひとつ変えずにその場に立っていた。

 

 

「レオ!!あの子は様子は変わらないけど確実に肉体はダメージを受けてるわ、だから……」

「まかせろ、俺は元スナッチ団のエーススナッチャーだ」

「レオ!!やってくれるのね」

 

 

レオはミレイにゆっくりと頷きブラッキーとエーフィに再度攻撃を指示したのだ。

 

 

…こいつはスナッチする…

 

 

「マクノシタ、ダークラッシュ!!」

「なに!?」

 

 

正体不明の技の命令を受けたマクノシタはブラッキーを攻撃する体制に入りマクノシタから黒いオーラが見え始めたのである。

 

 

「なっ!?あれがミレイの言っていた黒いオーラ……」

「うん!!きっと攻撃に使うときは普通に見えるようになるんだわ」

 

 

そして、その黒いオーラをマクノシタは凝縮しブラッキーに突撃してきた。

 

 

『ブラッキー!!』

「ブラッキー、大丈夫か」

『ブラッキー……』

 

 

ブラッキーは何とか持ちこたえていたがかなりダメージを食らったようだった。

 

 

「なんてことを………あんな技使わせたらその子が死んじゃうわ」

「あんなの肉体に反動でダメージを受けるのは間違いないな」

 

 

そして、レオはモンスターボールを取りだしチャージしていたスナッチマシンを装着していた手に握ったのだ。

 

 

ヘボイがレオの行動に気がついたのである。

 

 

「!!おいおい、まさか……」

 

 

ヘボイは青ざめた表情でトロイを見た。

 

 

「トロイ、あの野郎、まさか、スナッチするつもりなんじゃ……」

「そのまさかだ、お2人さん」

 

 

そして、レオはスナッチボールと化したモンスターボールをマクノシタへと投げたのだ。

 

 

スナッチボールはマクノシタを吸い込むと地面に転がりボールは数回揺れたのである。

 

 

そして、

 

 

「止まった……ボールの動きが止まった……」

 

 

トロイはその場に尻餅をつきガクガクと震えていた。

 

 

「おいっ!!マクノシタのボールを取り返せ!!じゃないとミラーボ様に殺される!!」

 

 

ヘボイは転がっているモンスターボールを拾おうとしたのだ。

 

 

しかし、

 

 

『フィー』

 

 

エーフィのサイコキネシスでモンスターボールはレオの手元へと送られたのである。

 

 

「ありがとうエーフィ」

『エーフィ』

「なんてことだ……ヘボイ、マジでヤバイぞ」

「知ってるよ!!そんなこと……」

 

 

ヘボイとトロイは顔を見せ合った。

 

 

そして、

 

 

「「こうなったら逃げろぉぉ!!」」

 

 

ヘボイとトロイはフェナスシティから一目散に逃げ出そうとし、途中ヘボイが慌てるあまりに転んでいたが驚異的な素早さで立ち上がるとフェナスシティから姿を消したのだった。

 

 

「やったね!!」

「ああ」

「レオ、こんなポケモンがきっと他にもいるハズよ、だから……」

「ああ、1匹たりとも逃がしたりはしない」

「えっ?」

「ポケモンを改造してる組織のことを暴きたいんだ、俺がこのポケモンを狩りまくればきっと組織も何かしら動きがあるはすだ」

「うん、じゃあ私がいないとダメね」

「えっる」

「だって黒いオーラを出してるからレオじゃわかんないじゃん、だから、全てのポケモン救うまでよろしくお願いいたします!!」

「ミレイ……仕方がないな」

「やった!!で、これからどこ行くの?」

「そうだな……」

 

 

その時

 

 

市長の家の扉が開きその中からそれぞれ赤と青と緑の色をした鎧のような物を着けた3人組が出てきたのだ。

 

 

「お前らは!!」

「俺は情熱の戦闘員ロッソ!!」

「私は清純な戦闘員ブルーノ!!」

「私はミントのような戦闘員ベルデ!!」

 

 

3人組はそれぞれのポジションでポーズを決めていたのである。

 

 

「……なんだこいつら」

 

 

すると、3人組はコソコソし始めた。

 

 

「「「よし!!これの作戦で行こう!!」」」

 

 

3人組は意見がまとまったのか3人ともレオに視線を向けたのだ。

 

 

しかし、

 

 

「本当に上手く行くのかよ……」

 

 

ロッソがブルーノに対していちゃもんをつけ始めたのである。

 

 

「そんなことを言っていたらミラーボ様のご期待には答えられない」

 

 

ブルーノがロッソと睨み合いを開始した。

 

 

「今は仲間割れをしている場合ではないぞ……」

 

 

ベルデがロッソとブルーノの仲立ちをしていたのだ。

 

 

…こいつら面倒くせぇな、俺の嫌いなタイプだ…

 

 

「ミレイ!!もういい、行こう!!」

「えっ、でも、例のポケモン持ってるかもよ」

「あ、そうか……」

 

 

その時

 

 

「「「元スナッチ団よ!!選べ」」」

 

 

3人揃って同じ言葉を発していたのである。

 

 

…ハモるな耳障りだ…

 

 

「何がだ!!」

「「「私たち3人の誰と勝負するかだ!!」」」

「いいからさ3人で一緒に喋るの止めてくれよ……そうだな、青いやつでいいや」

「そうか、私のこ指名のようだな」

 

 

…適当に決めただけだよ…

 

 

そして、他のロッソとベルデはフェナスシティから出ていった。

 

 

「よくぞ私を指名してくれた」

「いいからやるぞ」

「わかった」

 

 

ブルーノはモンスターボールからベトベターとアリゲイツを出したのだ。

 

 

「!!レオ、あのアリゲイツ黒いオーラ出してるわ」

「そうか、やはり、例のポケモン持っていたか」

 

 

そして、エーフィのサイコキネシスでまずベトベターを倒し次にバネブーを繰り出してきたのでエーフィがブラッキーに手助けをしブラッキーのだましうちで倒したのである。

 

 

「後はアリゲイツのみ」

 

 

アリゲイツにブラッキーとエーフィの攻撃でダメージを着々と負わせていった。

 

 

「アリゲイツ、ダークラッシュ!!」

 

 

アリゲイツのダークラッシュがエーフィに炸裂しエーフィはよろめいたのだ。

 

 

「大丈夫か?」

『フィー……』

「よし……」

 

 

レオはモンスターボールをスナッチマシンで握りアリゲイツにスナッチボールを投げたのである。

 

 

「お願い……」

 

 

ミレイはアリゲイツが出てこないように後ろでお祈りしていた。

 

 

そして、

 

 

「どうやらスナッチ成功のようだ」

 

 

レオはアリゲイツが入ったモンスターボールを拾い上げブルーノに見せつけたのだ。

 

 

「なっ!?私のダークポケモンが……」

 

 

…ダークポケモンだと…

 

 

「ダークポケモンって?」

 

 

ミレイがブルーノを問い詰めるとブルーノは少し平常心を取り戻したのである。

 

 

「私のアリゲイツやトロイのマクノシタは我々シャドーがポケモンを人工的に洗脳し心を閉ざさせ戦闘マシンへと変えたポケモンなのさ」

「洗脳……心を閉ざさせたですって」

「そうさ、お嬢さん」

「元に戻す方法はあるの?」

「さぁな、だが、お前たちがどうあがこうとシャドーには敵わないのさ」

 

 

そして、ブルーノはフェナスシティから出ていった。

 

 

「レオ……」

「シャドー……正体はわからないが必ず潰す」

「うん!!」

 

 

その時

 

 

フェナスシティの外の砂漠からトレーラーが走ってきてそのトレーラーからアームのような物が伸びてミレイを掴んだ。

 

 

「えっ……」

「ミレイ!!」

 

 

そして、トレーラーはミレイを引き寄せそのまま走り出したのである。

 

 

「悪いがこの娘は俺たちが貰ってくぜ!!悔しかったら取り返してみろ!!」

「ロッソ!!敵を挑発するな……早くパイラタウンまで戻るぞ」

「ロッソ、ブルーノ、やめなさい、この娘さえつれて行けばブルーノはアリゲイツはきっとチャラになるでしょう」

 

 

そんな会話が聞こえながらトレーラーは走り出した。

 

 

「ミレイ!!」

 

 

レオは自分のバイクの所まで走り出したのだ。

 

 

「ブラッキー、エーフィ!!」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

レオはバイクのエンジンをかけサイドにはブラッキーとエーフィが乗り込みバイクは走り出したのである。

 

 

「ミレイ!!」

 

 

レオはトレーラーを追跡した。

 

 

そして、

 

 

「見つけた!!」

 

 

走行しているトレーラーを発見したがミレイは未だにアームに掴まれていたのだ。

 

 

…ミレイ、アームに掴ませたまま走行するんじゃねぇよ…

 

 

「エーフィ!!サイコキネシス」

『フィー!!』

 

 

エーフィのサイコキネシスでトレーラーを止めようとしたのである。

 

 

…チッ、無理か……そうだ…

 

 

レオはモンスターボールを2つ取り出してトレーラーより前に投げた。

 

 

「こいつらちゃんと指示聞くのかな?」

 

 

そう、モンスターボールからは先程スナッチしたダークポケモン、マクノシタとアリゲイツが現れたのだ。

 

 

「よし!!マクノシタ、アリゲイツ、俺がお前たちのトレーナーだ、理解したら片手を上げるんだ」

 

 

そして、一瞬でマクノシタとアリゲイツは片手を上げたのである。

 

 

「よし、マクノシタ、アリゲイツ!!そのトレーラーを破壊しろ!!」

 

 

マクノシタとアリゲイツはトレーラーにダークラッシュで特攻した。

 

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!」

 

 

アームはミレイを放しミレイは投げ出されてしまったのだ。

 

 

「ミレイ!!」

 

 

レオはバイクをミレイの落下してくる場所へと走らせ見事に運転しながらキャッチしたのである。

 

 

「……大丈夫か?」

 

 

ミレイはゆっくりと目を開けた。

 

 

「えっ……レオ……わ~い、ナイスキャッチ!!」

 

 

しかし、

 

 

「あっ……」

 

 

マクノシタとアリゲイツは停止したトレーラーを未だに破壊し続けていたのだ。

 

 

「!!まずい、マクノシタ、アリゲイツ、もういい戻ってこい!!」

 

 

レオの命令でマクノシタとアリゲイツは戻ってきたのでレオはバイクを止め降りたのである。

 

 

「レオ、どうしたの?」

「ちょっと試したいことがある……飯にしよう」

 

 

レオはブラッキーとエーフィーの器にポケモンフーズを盛った。

 

 

「はい!!」

 

 

ミレイはマクノシタのアリゲイツの前に器を置いたのだ。

 

 

その時

 

 

「えっ!!」

 

 

マクノシタとアリゲイツがミレイに襲いかかろうと飛び出したのである。

 

 

「やめろっ!!」

 

 

レオの声でマクノシタとアリゲイツは直前で停止した。

 

 

…トレーナーの命令のみで動くのか……本当に戦闘マシンだな…

 

 

「大丈夫か、ミレイ」

「うん……」

「いいか、お前ら俺の命令なしに人やポケモンに絶対に危害を加えるなよ、わかったら片手を上げろ」

 

 

マクノシタとアリゲイツは片手を上げたのだ。

 

 

「それと……」

 

 

レオはマクノシタとアリゲイツの前に器を置いてポケモンフーズを盛ったのである。

 

 

「空腹ならこのポケモンフーズを食え」

 

 

そして、マクノシタとアリゲイツはゆっくりとポケモンフーズを食べ始めた。

 

 

「ミレイ」

 

 

レオはミレイにサンドイッチを差し出したのだ。

 

 

「ありがとう……レオ、でも、これからどこへ向かうの?」

「奴らのアジトがどこかにあるはずなんだが……」

「……そういえばアームに捕まれたときにあの3人組の誰かがパイラタウンって言ってた……実は私、パイラタウンで奴らに捕まったの」

「そうだったのか……よし、取り合えずパイラタウンへ行ってみるか」

 

 

サンドイッチを食べ終えたレオとミレイは再びバイクを走らせパイラタウンへ向かうのだった。




遂にダークポケモン登場です。前にも書きましたがミラーボの登場は割愛させて頂きました。因みにロッソ、ベルデ、ブルーノは性格は変更しました、その方が面白いですので…たぶん…ミラーボの割愛に伴いブルーノたちの活躍を増やし少し無茶なアクションにしてみました、やり過ぎたかな…そうそう昨日、『破壊の繭とディアンシー』見てきましたよ!!いやぁ…久しぶりにポケモン映画で面白いと思いましたね…ケルディオとは大違いですよ…笑


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パイラタウン

パイラタウンへ向かう途中、レオとミレイは砂漠の中のガソリンスタンドで休憩していた。

 

 

「こんな砂漠の中にもガソリンスタンドあるんだね」

 

 

ミレイはスタンドで買ったアイスティーをストローで飲みながらブラッキー、エーフィを膝に乗せてじゃれていたのだ。

 

 

「て、ぬるいな、こんなのアイスティーじゃないよ」

「こうゆうガソリンスタンドは電気が足りないことが多いからな、最もあの町外れのスタンドは元々汽車だしいい発電機があるから冷たいものも平気らしい」

 

 

レオは自身のバイクに給油をしながらミレイの質問に答えたのである。

 

 

「ねぇ、レオ、これ持ってる?」

 

 

ミレイはポケットからピンク色の端末を取り出してレオに見せた。

 

 

P★DA(ピーディーエー)

「そう!!Pokemon Digital Assistant(ポケモン デジタル アシスタント)、略してP★DA」

 

 

レオは給油を終えてエンジンの点検してから始動させて以上がないとを確認するとミレイと色は違うが同じ物を出したのだ。

 

 

「あっ、持ってるじゃん」

「ああ、この地方の身分証明だからな」

「そうそう、他の地方だとポケモン図鑑って物が身分証明でね、オーレから他の地方に行くとP★DAでポケモン図鑑を発行してもらえるんだって」

「ポケモン図鑑?」

「うん、ポケモンに図鑑をかざすだけで勝手に検索してくれる便利な物でこのオーレにもP★DAにオーレ版のポケモン図鑑のデータを入れてくれる場所があるんだって、確か……ポケモン総合研究所ってところのクレイン教授って人が担当してる、最も他の地方のやつとは随分と形式が違うみたいだけど」

「オーレ版のポケモン図鑑?」

「うん、攻略メモって機能あるでしょ、あれを経由して出会ったポケモンの説明文を出してくれるの、最近出来たばかりの機能で私も持ってないし………いつかね、私、他の地方を旅したいんだ」

 

 

しかし、レオはバイクの運転席に股がり今にも発進しようとしていたのである。

 

 

「ウソ……今までの聞いてなかったの?」

「……P★DAには犯罪歴が記録される機能もある」

「えっ?」

「そして、警察に大きくマークされても記録が付く、しかし、俺の端末は何も無いんだ」

「それは……」

「俺は警察に捕まったり身元がバレるようなヘマはしてないってことだ」

 

 

そして、レオはバイクにミレイが乗り込むとエンジンをかけてそのままパイラタウンに向けて走り出したのだった。

 

 

…だってな俺はハンターを中心にスナッチしてたんだ、通報できる訳がなかろう、警察と会ったときも仮面を着けて戦った、ポケモンも支給されたやつを使ったからバレようがない…

 

 

その時

 

 

「ねぇ!!あれ見て!!」

「ん?」

 

 

ミレイの指す方には巨大なタワーが建っていた。

 

 

「これは……」

 

 

レオは一度そのタワーの前に停車したのだ。

 

 

「うわぁ~、でっかい!!行こうよ!!」

「いや…タワーは完成してるがまだ工事中だな」

「チェ……」

 

 

そこへ、工事関係者が近寄ってきたのである。

 

 

「ここは、ラルガタワー、まだ、工事中だがオープンはもうすぐだよ、ほら、あの天辺にコロシアムがあるんだよ」

「天辺にコロシアム!?素敵……」

 

 

…このタワー……スナッチ団で写真を見たような…

 

 

「レオ、どうしたの?」

「いや、オープンしたら暇があれば来よう」

 

 

そして、レオは再びバイクを走らせたのだった。

 

 

 

 

 

パイラタウン、ここは由緒正しきゴロツキ町。

 

 

その町の一角にとある廃ビルがある、その廃ビルの屋上に小屋のようなものがありその中には女が2人何も写っていないモニターを前に立っていた。

 

 

「スーラ、ミラーボ様はまだかしら?」

「ブレス、もうじき来るはずよ」

 

 

その時

 

 

リズムのよい音楽がドアの向こうから聞こえてきたのだ。

 

 

「噂をすればこの音楽、いらっしゃったわ」

 

 

スーラは自動ドアの方を見ると自動ドアが開きド派手な服装にモンスターボールをイメージしたアフロ頭の男がリズムよく躍りながら入ってきたのである。

 

 

アフロ頭の男は敬礼をするブレスとスーラを無視しモニターのスイッチを入れて何処かに通信を開始した。

 

 

「ジャキラ様、ミラーボです」

 

 

すると、モニターに全身紫色の服装の男が映り、ミラーボはそのままだがブレスとスーラはさらにビシッと敬礼をしたのだ。

 

 

『で、報告は……』

「ブレス、スーラ、報告をしなよ~」

「はっ!!ジャキラ様、フェナスシティではトロイにヘボイが敗北しブルーノたちも誘拐作戦に失敗した模様です」

 

 

ブレスがそう言うとスーラが続けて報告を始めたのである。

 

 

「さらに、トロイはマクノシタをブルーノはアリゲイツを元スナッチ団の男にスナッチされたそうです……それと敗北したヘボイ、トロイは依然として行方不明です、ブルーノたちはトレーラーの爆発に巻き込まれましたが幸い軽傷で現在治療中のようです」

『……まぁいい、ミラーボ、ダークポケモンの配布の方はどうだ?』

「はい、そちらの方は順調です、パイラコロシアムで優勝した実力者にダークポケモンをこっそり配布しデータを取っています」

『そうか……なら良い、それと元スナッチ団の団員の男に関しては引き続き注意しろ、以上だ』

 

 

そう言いジャキラはモニターの通信を切断したのだった。

 

 

「じゃ君たち~、僕は奥のアジトに戻るからね~、ここのことは任せたよ~」

「はっ!!」

 

 

そして、ミラーボは躍りながらこの小屋から出て行ってしまった。

 

 

 

 

その頃、レオとミレイはパイラタウンに到着したのだ。

 

 

「やっと着いたね」

「ああ」

 

 

その時

 

 

「いや、本当に勘弁してくださいよ~、ユイトのだんな」

「本当に何も知らないのか?マサ」

 

 

緑髪のマサという男が警察官に職務質問をされていたのである。

 

 

…この町には警察署があるのか、しかし、あの男俺が見る限りなんか隠してるな…

 

 

「本当に何も知らないんだな?わかった、今日はこの辺で許してやる」

 

 

そう言って警察官のユイトはその場を立ち去った。

 

 

「へっ!!てめぇみたいな能無しお巡りに話すことなんかねぇよ」

 

 

マサは自分の方を見ているレオとミレイに気がついたのだ。

 

 

「なに見てんだよ!!」

「……いや、何でもない」

 

 

そう言ってレオとミレイはその場を離れたのだった。

 

 

「レオ、なんで何も言わないの」

「近くにあの警察官がいる、あそこでバトルしてもしダークポケモンを持っていてスナッチしてみろ」

「あっ……」

「間違えなくその場で捕まるだろ」

「だね……」

 

 

その時

 

 

「なんで何も言わないんですか!!」

 

 

近くの建物から声が聞こえてきてその建物の扉が開き人が飛び出して走って行き、その後を追うようにがたいのいい男が出てきたのである。

 

 

「シルバ!!待つんだ……行ってしまったか」

 

 

そして、その男は建物に戻ってしまった。

 

 

…なんかありそうだな…

 

 

「あの人何だったんだろうね」

「さぁな」

 

 

 

 

そして、レオとミレイは進み決闘広場という場所までやって来たのだ。

 

 

「!!……そうだ、レオ、私ここでダークポケモン見たんだ」

「ここで?」

「うん、それでねその後にね、あのヘボトロに捕まったの」

「そうだったのか」

 

 

…やはり、この町には何かしらあるな…

 

 

その時

 

 

「バップ、懲りずに僕とやろうってのかい?」

「あん、ピック、今度の俺は貴様なんかに負けないぜ!!」

 

 

男が2人今にもポケモンバトルを始めようとしていたのである。

 

 

「いけっ、レディバ、ヨルノズク!!」

「返り討ちにしてやるよ、コダック、ヌオー!!」

 

 

それぞれモンスターボールからレディバとヨルノズク、コダックとヌオーを出した。

 

 

「ねぇ、レオ、あのヨルノズクとヌオー、ダークポケモンだよ」

「そうか、わかった」

「ここでやるの?」

「いや、ここにはこのバトルを見てるやつもたくさんいる、ここでやったら警察来ちゃうだろ、よし……」

「どうするの?」

「嘗めるな、俺は元スナッチ団だぜ、まぁ見てろよ」

 

 

そして、2人のバトルは始まったのだ。

 

 

「コダック、ねんりき!!」

『コパァ!!』

「ヨルノズク、ダークラッシュ!!」

 

 

コダックのねんりきにヨルノズクのダークラッシュは押し破りコダックは戦闘不能となったのである。

 

 

「ヌオー、レディバにダークラッシュ!!」

 

 

そして、

 

 

『レディ!!』

 

 

レディバもそのまま戦闘不能となったのだった。

 

 

「えぇーい!!ヨルノズク」

「ヌオー!!」

「ダークラッシュ!!」

 

 

双方もダークラッシュを命じてヨルノズクとヌオーが黒いオーラを纏ってぶつかり合った。

 

 

決闘広場は凄まじい爆発音とともに双方のダークポケモンは横たわっていたのだ。

 

 

「今日は引き分けだな、ピック」

「そのようだな、パック」

 

 

そして、2人はポケモンをモンスターボールに戻してどこかへ行ってしまったのである。

 

 

「よし、行くぞミレイ」

「うん」

 

 

その先には崖がありそこに掛かる橋の先にはパイラコロシアム兼ポケモンセンターがあった。

 

 

「どうするつもりなの?」

「さっきの2人はここでポケモンを回復させるはずだ、まぁ、少し時間がかかると思うから俺たちも手持ちのポケモン回復させておこう」

 

 

…ダークポケモン狩りに備えてな…

 

 

 

 

レオのポケモンが全回復した後、レオの目線の先にはダークヨルノズクを持ったトレーナー、バップがいたのだ。

 

 

そして、レオはパイラタウンの路地裏にバップが入るとその後を追って路地に入ったのである。

 

 

「あんたポケモントレーナーだろ」

 

 

レオがバップに声をかけるとバップは振り向いた。

 

 

「そうだけど……あんたは?」

「俺の名前はダニエル、でもってこいつは妹のキャサリン!!」

「えっ?」

 

 

…レオ、まさか、偽名………

 

 

「俺とバトルしようぜ!!」

「今はそうゆう気分じゃ……」

 

 

レオはモンスターボールを取り出したのだ。

 

 

「これを見てもか?アリゲイツ、出てこい!!」

 

 

そして、モンスターボールの中からアリゲイツが出てきたのである。

 

 

「!!あんたそのポケモン……」

「同じようなの持ってるだろ?」

「……いいだろう!!俺の名前はバップ」

「よし、始めるか!!」

「おお!!」

 

 

…よし、かかったぞ…

 

 

そして、バップはレディバにヨルノズク、レオはアリゲイツにエーフィを繰り出した。

 

 

「よし、レディバ、ぎんいろのかぜ!!」

『レディ!!』

「アリゲイツ、ダークラッシュ!!」

 

 

アリゲイツがぎんいろのかぜを押し破りレディバを戦闘不能にしたのだ。

 

 

「ヨルノズク、ダークラッシュ!!」

「エーフィ、サイコキネシス!!」

『エーフィ!!』

 

 

ダークラッシュとサイコキネシスがぶつかり合いエーフィとヨルノズクは互いに弾かれたのである。

 

 

「アリゲイツ、かみつくだ!!」

 

 

アリゲイツは鳴き声を一切あげずにヨルノズクにかみつくをした。

 

 

…よし、そろそろだろ…

 

 

レオは空のモンスターボールを1つ取り出したのだ。

 

 

「ん?ポケモン交代でもすんのか?」

「いや、これは空のモンスターボールだ」

「空の?よく、そんなもん持ってるな、使い道ないだろ?」

「いいや、こう使うんだ」

 

 

レオはモンスターボールをスナッチマシンでスナッチボールに変えてヨルノズクに放ったのである。

 

 

「なっ……」

 

 

そして、レオはヨルノズクをスナッチした。

 

 

「お前……何者なんだよ、他人のポケモンをゲットするなんて…」

 

 

レオはヨルノズクの入ったモンスターボールを拾ったのだ、そして、

 

 

「悪く思うなよ……このポケモンのためだ」

「えっ……」

 

 

そして、レオとミレイはその場を立ち去ったのだった。

 

 

 

 

それから少しして別の路地裏、そこにもレオとミレイの姿があったのである。

 

 

さっきと同じ方法で今度はピックに勝負を仕掛けていた。

 

 

今度はマクノシタとブラッキーを出していて既にコダックは倒してヌオーも体力限界まで追い詰めていたのだ。

 

 

「強いですね……て、何をしてるんですか?」

「うん?ああ、これはお前のポケモン奪う準備だよ!!」

「へっ?」

 

 

そして、レオはヌオーにスナッチボールを投げてあっさりとスナッチしたのである。

 

 

「ぼ、僕のポケモンです、返してもらう!!」

 

 

ピックは転がっているヌオーのモンスターボールを拾おうとした。

 

 

その時

 

 

「ヌオー、出てこい」

 

 

次の瞬間、モンスターボールからヌオーが飛び出してきたのだ。

 

 

「ヌオー……」

 

 

ピックはヌオーに触れようとしたのである。

 

 

その時

 

 

ヌオーはピックに攻撃をしようとした。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

「やめろっ!!」

 

 

レオの声でヌオーの動きが停止したのだ。

 

 

「ヌオー、そのボールを持ってこい」

 

 

ヌオーは指示通りモンスターボールを拾い上げるとレオの元へとやって来て差し出したのである。

 

 

「ご苦労……もどれヌオー」

 

 

レオはモンスターボールを受け取るとヌオーをその中に戻した。

 

 

「お前ら!!僕のポケモンを……くっ、警察に言ってやる!!」

 

 

ピックは強気にレオに食ってかかったのだ。

 

 

しかし、

 

 

「……勝手にしろ」

 

 

レオの強い表情に恐怖を感じたピックは硬直してしまったのである。

 

 

…よし、恐らくあの広場にいた連中もダークポケモン持ってるだろうな……この状況だとあの広場の人間には俺の存在が伝達するのも早いだろうから今日中に全員と戦う必要がある…

 

 

「よし、次の奴を探しに行くぞ……ミレイ」

「うん!!」

 

 

レオとミレイは他のダークポケモンを所持したトレーナーを探しに走り出すのだった。




おひさしぶりの更新です。私は夏休みなので少し前まで海外まで行ってきました。なのでこれから頑張って更新していきます。よろしくお願いいたします。


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パイラコロシアムの謎

「な、何なんだお前……」

 

 

レオは問答無用でダークポケモンを持っているトレーナーからポケモンをスナッチしていた。

 

 

既にあの広場にいたトレーナーたちからモココとポポッコをスナッチし終えていたのだ。

 

 

だが、のんびりはしてられない、スナッチされたトレーナーは警察に行くものいるはずで下手をすればパイラタウンの警察にレオは捕まりかねなかったのである。

 

 

レオは1日中パイラタウンをミレイと共に走り回りやっと広場にいた最後のトレーナーと戦いそのトレーナーからダークムウマをスナッチし決闘広場にいたトレーナー全てからスナッチし終えたのだった。

 

 

…ふう、これで全部か…

 

 

「てめぇ、俺のムウマを返せ!!」

 

 

ムウマをスナッチされたトレーナーは近くに転がってたこん棒を持ってレオに殴りかかろうとしてきた。

 

 

その時

 

 

「……やめるんだ」

 

 

横からこん棒を掴む大きな手が現れそのままこん棒を奪い取ってしまったのだ。

 

 

「あ、あんたは……ギンザルさん……」

「あっち行ってろ」

「は、はい!!」

 

 

突然、現れたギンザルに驚きトレーナーはこの場から逃げ出してしまったのである。

 

 

「さてと、トレーナーさんよ、俺はこのパイラタウンのゴロツキどもを仕切っているギンザルだ」

「……何のようだ」

「まぁ、聞け、さっきのバトルを見させてもらった、どうしてあんたが他人のポケモンを捕獲できるのかは今は聞かない」

「……」

「それに捕獲しているのは全て奴らがトレーナーに配っているポケモンだ」

「見てたのか」

「ああ、ヌオーを捕まえる所を偶然見てからあんたらを追ってここまで全て見させてもらった」

「……奴らっていうのはシャドーのことか」

「……そうだ、本来ならば俺は奴らがこの町で勝手なことをするのを止めなければならない」

「何故止めない?」

「……俺は手持ちのポケモンのプラスルを奴らに人質として連れて行かれてしまったのだ」

「……」

「なんですって!!」

 

 

ミレイは口を両手で押さえて他人のことなのに今に泣き出しそうな表情をしていた。

 

 

「そこであんたたちに頼みがある」

「頼み?」

「これは噂だがこの町のパイラコロシアムに出場し優勝したトレーナーに奴らがそのポケモンを配っているらしい」

「パイラコロシアムでか」

「そこであんたにパイラコロシアムに出てもらいたい、あんた、正体はわからないが実力はあるだろう、頼む……うちの子分のシルバってやつが恐らく奴らのアジトに侵入すると思うがあいつは弱い、だからあんたにコロシアムで真実を確かめてきて欲しいんだ」

「……」

「レオ……」

 

 

ミレイはレオの肩に手を置いたのだ。

 

 

「わかった、コロシアムには出場しよう」

「本当か!!ありがとう……そうだ、君らの名前を教えてくれないか?」

「レオだ」

「ミレイです」

「レオ君にミレイちゃんか、よろしく頼んだぞ!!」

「ああ」

「ギンザルさん、きっとプラスルは無事ですよ」

「ああ、ありがとう」

 

 

レオとミレイは路地裏で出会ったギンザルの頼みでパイラコロシアムに出場することになったのである。

 

 

…パイラコロシアムか、優勝したら何が起こるのだろうか…

 

 

レオとミレイはパイラコロシアムに出場するためにコロシアムへと向かうとパイラコロシアムに隣接したポケモンセンターは何ともないがコロシアムの電気だけが停電していた。

 

 

どうやら何者かがコロシアムへの配電盤を破壊してしまったらしい。

 

 

「レオ、今日中に復旧してコロシアムの開催は明日になるらしいよ」

「そうか、じゃ出直すとするか」

 

 

そこへ、

 

 

「チックショー、何で開催されないんだよ、俺もこの大会で優勝してあのマサみたく強いポケモン欲しかったのにな~、ま、しゃねぇな、また来るか」

 

 

そのゴロツキはそう言いながらポケモンセンターを出ていったのだ。

 

 

「ねぇ、レオ、マサってあの町の入り口にいた男じゃない?」

「そうだな、どうせ、今日はコロシアムに出れないのだから行ってみるか」

 

 

 

レオとミレイはマサがダークポケモンを持っていないか確認するためパイラタウンの入り口へと向かおうとポケモンセンターを出て決闘広場の近くを通ったのである。

 

 

 

その時

 

 

ミレイはとあるポケモンが目に止まり立ち止まった。

 

 

「レオ、あれ見て、あのマグマッグ」

 

 

そこにはローラースケートを履いた少年がマグマッグと遊んでいる姿があったのだ。

 

 

しかし、そのマグマッグはその少年の指示に従い動いているだけで存在を知っている人間ならば一目でダークポケモンと見分けられたのである。

 

 

そして、レオはその少年にバトルを挑みルリリ、ププリン、チルットを速攻で倒した。

 

 

そして、

 

 

「アリゲイツ、ムウマ、ダークラッシュ」

 

 

2匹のダークポケモンのダークラッシュをマグマッグに食らわせてレオをすぐにスナッチボールを投げてマグマッグをスナッチしレオはマサを探すためにこの場を立ち去ろうとしたのだ。

 

 

その時

 

 

「返してよ……」

「ん?」

「返してよ……そのマグマッグはオイラの大事なポケモンなんだ!!オイラの友達なんだ!!」

「友達?こいつがか」

 

 

レオはスナッチしたばかりのマグマッグのモンスターボールを少年に見せたのである。

 

 

「そうだよ、何でも言うこと聞いてくれるしね、だから、返せ!!」

「そうか、何でも言うことね……出てきな、マグマッグ」

 

 

レオはマグマッグのモンスターボールを投げてマグマッグを出させた。

 

 

「マグマッグ!!」

 

 

少年はマグマッグを見るなり大喜びしマグマッグに触れようしたのだ。

 

 

しかし、

 

 

「えっ?」

 

 

マグマッグは少年に襲い掛かろうと飛び出したのである。

 

 

「やめろ!!」

 

 

他のダークポケモン同様にマグマッグもレオという新たなトレーナーの命令で停止し動かなくなった。

 

 

「なん……で……」

 

 

少年は信じられないという顔をしていたのだ。

 

 

「このマグマッグは純粋にトレーナーの命令で動く、さっき、トレーナーがお前から俺に変わったんだよ」

「けど、前のトレーナーへの感情ぐらい……」

「ねぇんだよ……」

「えっ……」

「このポケモンは説明は難しいけど誰かになんかされてんだよ、感情もクソもねぇんだよ」

「そう言えば他のポケモンとは違うような……」

「ああ、違うんだよ、わかったか?」

「……うん…」

「それじゃあな」

 

 

レオとミレイが町の入り口の方へと向かい歩き出しもう少しで町の入り口へ着く頃、あの少年がレオとミレイを追いかけてきたのである。

 

 

「あの……」

「なんだ?」

「……あのマグマッグをよろしくお願いします!!」

「……わかった、俺が責任を持って元のポケモンに戻そう、それと一方的にポケモン奪って悪かったな、だが、理解してくれ」

「うん、もういいよ」

 

 

少年はレオの言葉を理解しポケモンセンターの方へ戻っていったのだった。

 

 

「でも、レオ……どうやってダークポケモンを元に戻すの」

「それをこれから調べるんだ、パイラコロシアムに参加し優勝して何が起こるのか確かめ場合によってはそのまま奴らのアジトに乗り込む」

「大丈夫?」

「心配するな、俺がいるだろ……さぁ、マサの奴を問い詰めに行くぞ」

「うん!!」

 

 

レオとミレイはマサを問い詰めるために町の入り口まで向かった。

 

 

 

 

「ハッ?それで俺がその凶暴なポケモン持ってないかって?」

「そうだ」

 

 

そして、いつも通り町の入り口で油売っているマサを見つけダークポケモンを持っていないか問いただしたのだ。

 

 

「で、持ってたらどうするわけさ?」

「……そうだな」

 

 

レオがそう言いながらモンスターボールを出すとマサも同じようにモンスターボールを出したのである

 

 

「上等じゃねぇか!!パイラコロシアム前回優勝者のこのマサ様が相手をしてやるぜ」

 

 

マサはモンスターボールからラルトスとタネボーを出し、レオはモンスターボールからヨルノズクとマグマッグを出した。

 

 

…この町で手に入れたダークポケモン、さて、使えるかな…

 

 

「ミレイ、この2匹はダークポケモンじゃないな?」

「うん、あの子達は違うよ」

 

 

ここまで来るのに数匹のダークポケモンをスナッチしてきたレオは既に表情や雰囲気で相手のポケモンがダークポケモンかどうかをある程度見極めることが出来るようになっていたのだ。

 

 

「あらら?そのポケモンもしかして決闘広場の奴らが持ってたダークポケモンか?なんであんたが持ってるんだよ……まぁいい、タネボー、どくどく、ラルトス、サイコキネシス!!」

『ボー!!』

『ラルゥゥ!!』

 

 

タネボーとラルトスの攻撃でマグマッグを集中攻撃されて恐らく表情には出ないがマグマッグはそろそろ限界が近づいていたのである。

 

 

…片方を潰す気か…

 

 

「ヨルノズク、ラルトスにダークラッシュ!!」

 

 

ヨルノズクがラルトスにダークラッシュをしその反動でサイコキネシスが弱まった。

 

 

…よし、今だ…

 

 

「マグマッグ、かえんほうしゃ!!」

 

 

マグマッグはかえんほうしゃを放ちかえんほうしゃがタネボーを包み戦闘不能にしたのだ。

 

 

しかし、

 

 

「マグマッグ……」

 

 

マグマッグはタネボーから受けたどくどくによるどくが回り倒れてしまったのだった。

 

 

「マグマッグ、もういい目を閉じて休め」

 

 

レオの言葉でマグマッグは無表情のまま目を閉じて動かなくなったのである。

 

 

「もどれ、マグマッグ」

 

 

レオは動かなくなったマグマッグをモンスターボールに戻すと次のモンスターボールを出した。

 

 

「おいおい、あのポケモンならどんなにズタズタになっても命令すりゃ動くだろ?あの怪物ポケモンに情か?まぁいい、次はこいつだ!!」

 

 

マサはモンスターボールからワンリキーを繰り出したのだ。

 

 

「からてチョップ!!」

『リキ!!』

 

 

マサがからてチョップを命令しワンリキーがヨルノズクにからてチョップをしようと飛びかかってきたのである。

 

 

レオは出していたモンスターボールをワンリキーの方に投げた。

 

 

そして、

 

 

「はっけい!!」

 

 

モンスターボールからマクノシタが現れワンリキーのからてチョップにはっけいをしてワンリキーのからてチョップとマクノシタのはっけいがぶつかり合ったのだ。

 

 

「ヨルノズク、ラルトスにダークラッシュ、マクノシタ、ワンリキーにあてみなげ!!」

「ラルトス、サイコキネシス!!ワンリキー、いわくだき」

 

 

ヨルノズクのダークラッシュがサイコキネシスを打ち破りラルトスを戦闘不能にし、マクノシタがあてみなげをワンリキーがいわくだきをしそれぞれダメージを受けワンリキーがよろめきマクノシタはダメージを受けたものの表情を変化させていなかったのである。

 

 

「ダークラッシュ」

 

 

マクノシタはワンリキーに接近したままダークラッシュを使いワンリキーに攻撃し戦闘不能にした。

 

 

「ちっ……だが、こいつの出番のようだな」

 

 

マサはモンスターボールからオオタチを出したのだ。

 

 

「あのマクノシタにダークラッシュ!!」

 

 

オオタチはマクノシタにダークラッシュで攻撃したのである。

 

 

「マクノシタ!!」

 

 

ダークラッシュを受けたマクノシタはゆっくりと体勢を崩しその場に倒れたのであった。

 

 

「もういい、もどれ、マクノシタ、もう休め……」

 

 

レオはマクノシタをモンスターボールに戻すとエーフィを繰り出したのだ。

 

 

『エーフィ!!』

「レオ!!」

「ミレイ、わかっている、あのオオタチ、ダークポケモンだな」

「うん!!」

「エーフィ、サイコキネシス!!」

『フィー!!』

 

 

エーフィのサイコキネシスがオオタチに直撃してオオタチは後ろの方へと飛ばされるもすぐに起き上がり体勢を立て直していたのである。

 

 

…さすがにタフだな……だが、もういいだろう…

 

 

レオはモンスターボールをスナッチボールに変えてオオタチに投げた。

 

 

オオタチが入ったスナッチボールは数回カタカタと揺れ、もう少しでスナッチ完了という所でスナッチボールは開きオオタチを放出してしまったのだ。

 

 

「……まだ無理か」

 

 

レオは転がってきたスナッチに失敗したモンスターボールを広い上げオオタチの方を見たのである。

 

 

すると、マサがモンスターボールを取り出してオオタチを戻そうとしていた。

 

 

…まずい、ボールに戻されたらスナッチできねぇ…

 

 

「冗談じゃねぇぜ!!どうゆう仕組みかは知らねぇけどポケモン盗られてたまるかってんだ!!」

「ヨルノズク、あのトレーナーからモンスターボールを奪え!!」

 

 

ヨルノズクは直ぐ様飛び出してマサに軽く攻撃をしモンスターボールをマサの手から奪ったのだ。

 

 

「オオタチ、このヨルノズクを倒せ!!」

「させんな、ヨルノズク、さいみんじゅつ」

 

 

オオタチにヨルノズクがさいみんじゅつを使いオオタチはそのまま眠ってしまった。

 

 

そして、

 

 

「もう1発!!」

 

 

レオはスナッチボールを再び投げてスナッチボールを眠っているオオタチに直撃させたのだ。

 

 

…今度こそ…

 

 

そして、スナッチボールは完全に止まりオオタチをスナッチしたのだった。

 

 

「お前、何者だ……まぁいいか、コロシアムで優勝したって貰えるのはこんなポケモンだぜ」

「やっぱり、優勝したトレーナーにダークポケモンを配っていたのね!!」

「ああ……さてと、じゃあな」

 

 

マサはそう言いこの場を立ち去って行ったのである。

 

 

「レオ、これはやっぱりコロシアムに出てみるしかないわね!!」

「ああ、だが、今日は遅いポケモンを回復させれるし泊まれるからポケモンセンターへ行こう」

「うん」

 

 

レオとミレイは明日の試合に備えてポケモンセンターへと向かうのだった。




お久し振りです。夏休みが終わり忙しくて更新遅れました。ごめんなさい、就活もあって忙しいですが頑張ります。


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潜入

そして、次の日

 

 

「これより、パイラコロシアム第1回戦を開始します!!初戦は初参戦のレオ選手対…」

「レオ!!頑張って~」

「おっと…レオ選手に彼女からの声援が挙げられてます!!これは負けるわけにはいかない!!」

「いや…彼女じゃねぇし…」

 

 

そして、パイラコロシアムは開幕し初戦でレオは戦うことになった。

 

 

「オオタチ、アリゲイツ!!」

 

 

レオはモンスターボールからアリゲイツとオオタチを繰り出したのだ。

 

 

「いけっ、アサナン、チルット!!」

「アリゲイツ、オオタチ、ダークラッシュ…」

 

 

勝負はすぐに終了してしまった…レオはダークポケモンを数匹持っているしブラッキー、エーフィーもそれなりの実力はあった…そのためあっという間に勝負は終了しレオはすぐにファイナルまで登り詰めていたのである。

 

 

 

「さぁ…パイラコロシアム、ファイナル、決勝戦はここまでほぼ全ての戦いを一撃で終わらせてきたレオ選手に前回の大会で決勝戦でマサ選手に破れた…」

 

 

その対戦相手の男は入り口でマサの情報をレオに漏らした男であった。

 

 

…あの時の男か…

 

 

「あんた…マサにたれ込んでねぇだろうな…」

「さぁな…勝ったら教えてやるよ」

「ちっ…タツベイ、ナックラー!!」

「ブラッキー、エーフィ!!」

 

 

ファイナルはタツベイとナックラーVSブラッキーとエーフィとなったのだ。

 

 

「タツベイ、しねんのずつき!!ナックラー、かみつく!!」

「ブラッキー、しねんのずつきをだましうちで押し破れ、エーフィ、サイコキネシスでナックラーを攻撃しろ!!」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

そして、それぞれの攻撃がぶつかり合ったのである。

 

 

「タツベイ!!りゅうのいぶき!!ナックラーすなあらし!!」

「ブラッキー、ひみつのちから、エーフィ、サイコキネシス!!」

 

 

そして、全ての攻撃がタツベイとナックラーに直撃し2匹とも戦闘不能になった。

 

 

「タツベイ、ナックラー戦闘不能!!ブラッキー、エーフィの勝ち、よって、勝者レオ選手!!」

「チクショー!!今度こそ優勝してすげぇポケモン貰いたかったのによ~」

 

 

 

その頃、観客席より高いところにある閲覧席ではシャドーの戦闘員らしき人影がトランシーバーを片手に何処かに連絡していたのである。

 

 

「優勝者がわかった…レオという男だ…」

『レオか…それが優勝した奴か』

「そうだ…これからビルへ連れてく…」

『了解した…』

 

 

 

その後、レオは受付で賞金と商品を受け取ると外へと出た。

 

 

「レオ!!おめでとう!!」

「ああ…でも、あの大会、大したことはなかったがな…」

「えへへ…やっぱ、レオ強いね…」

 

 

そこへ

 

 

「パイラコロシアムを優勝した凄腕のトレーナー君…」

 

 

外へ出たレオを待ち構えていたのはシャドーの戦闘員であった。

 

 

「あっ!!」

「しっ…ミレイ…静かに…このまま何が起こるのか見届ける…」

 

 

シャドーの戦闘員を見て思わずミレイが声を出してしまったがすぐさまにレオが小声で制止したのでシャドーの戦闘員にはほぼ怪しまれずにすんだ。

 

 

「この町の実力者であるミラーボ様から素敵なプレゼントがある…おや…そちらのお嬢さんは連れかな?」

「そうだ…」

「…まぁあい…2人とも付いてきなさい…」

 

 

そして、レオとミレイはシャドーの戦闘員に連れられとある廃ビルのシャッター前までやって来ると、

 

 

「そこでちょっとまっててくれ…」

 

 

シャドーの戦闘員はシャッターの隣の鍵穴に鍵を差して回しシャッターを上げたのである。

 

 

「さぁ…入れ」

 

 

そして、レオとミレイは廃ビルの中に入ると中にはシャドーの女性戦闘員がひとりいた。

 

 

「あらあら、その人が今回の優勝者?なかなかいい男じゃない~」

「渡す予定のダークポケモンは?」

「もうすぐアンダーから届くわ」

「そうか…これからダークポケモンを使って大暴れしてもらおう…」

「ん?ちょ…ちょっと…ワイルド…この男って今さっき本部から送られてきたブラックリストのレオって奴じゃん!!」

「なんだって!?俺はそんな話は聞いてないぞ!!そうか、フェナスシティでブルーノたちの邪魔をしてくれたという男のことか!!」

「なんで本部からの通達見とかないのよ!!」

「う…うるさい…ここで倒せばいい話だ!!」

 

 

ワイルドはモンスターボールからクヌギダマとツチニンを繰り出したのである。

 

 

「ブラッキー、マクノシタ!!」

 

 

そして

 

 

「クヌギダマ、むしくい、ツチニン、ひみつのちから!!」

「ブラッキー、お前もひみつのちからでむかえうて、マクノシタはよけてツチニンにはっけい!!」

 

 

ブラッキーはひみつのちからにひみつのちからをぶつけ、クヌギダマの攻撃をよけたマクノシタがツチニンにはっけいをしてツチニンを戦闘不能にした。

 

 

「くそっ…アメタマ」

 

 

ワイルドはさらにアメタマを繰り出して、アメタマは直ぐ様にあわこうげきをしたのだ。

 

 

「よし、ブラッキー…」

 

 

その時

 

 

「くっ…クヌギダマ!!だいばくはつ!!」

「はっ!?」

 

 

そして、クヌギダマはだいばくはつをして回りを巻き込んだ…そして、爆発が収まった頃にはクヌギダマはもちろんアメタマやブラッキー、マクノシタも倒れていたのであった。

 

 

「なんてことを…」

 

 

レオはブラッキーとマクノシタをモンスターボールに戻すとアリゲイツとヨルノズクをモンスターボールから出したのである。

 

 

「ヤンヤンマ!!」

 

 

そして、ワイルドはモンスターボールからヤンヤンマを繰り出した。

 

 

「レオ!!」

「ダークポケモンか?」

「うん!!」

「よし…アリゲイツ、ハイドロポンプ!!」

「ヤンヤンマ!!ダークラッシュ!!」

 

 

ヤンヤンマのダークラッシュとアリゲイツのハイドロポンプがぶつかり合い爆発したのだ。

 

 

「ヨルノズク、ダークラッシュ!!」

 

 

そして、ヨルノズクがヤンヤンマにダークラッシュをし、

 

 

「アリゲイツもダークラッシュ!!」

 

 

続いてアリゲイツがダークラッシュをした。

 

 

「ヤンヤンマ…ダーク……」

「ヨルノズク、さいみんじゅつ!!」

 

 

そして、ヨルノズクのさいみんじゅつを受けてヤンヤンマは眠りについたのであった。

 

 

「よし…これでも喰らえっ!!」

 

 

レオはモンスターボールをスナッチボールにして投げたのである。

 

 

「なっ…」

 

 

そして、そのままスナッチボールは数回揺れて止まりレオはヤンヤンマをスナッチしたのだった。

 

 

「ちっ…おのれ…」

「何やってるのよ…どうするの!?敵を中に入れちゃって…私は知らないからね!!」

 

 

そう言って女性戦闘員は走りだしその後をワイルドも追いかけていった。

 

 

「ふぅ…ポケモンを回復させなくちゃな…」

「レオ!!あそこに回復マシンがあるよ」

「それはありがたいな…」

 

 

レオはモンスターボールを全て回復マシンにセットすると近くの椅子に座ったのである。

 

 

そこへ

 

 

「レオ君、ミレイちゃん!!」

 

 

ギンザルがビルの中に入ってきたのだ。

 

 

「あっ…ギンザルさん!!」

「まさか…この廃ビルをアジトにしていたなんて…レオ君…頼んでばかりで申し訳ないがこのままこの中を調査してくれないか…」

「心配ない…そのつもりだ…」

「それはよかった…俺は間違ってた…もう奴等には従わない…とにかく、俺は町のゴロツキたちを集めてミラーボへのレジスタンス運動をする…任せたぞ!!」

 

 

そう言うとギンザルはビルから忙しそうに出ていったのだった。

 

 

「さてと…回復が終わるまでまつか…」

「ねぇ…レオ、そこにこんなものが」

「ん?」

 

 

ミレイはファイルを1冊持ってきてレオに渡したのである。

 

 

「ボルグファイル?」

 

 

レオはそのファイルを少し読んでみた。

 

 

「それなに?」

「どうやらダークポケモンのことについて書いてあるようだ…」

「えっ!?内容は?」

 

 

『【ハイパー状態について】

 

 

ダークポケモンはその戦闘能力のあまりの高さのためか時として行動に異常がおきることがある。

 

 

バトル中による命令無視やトレーナーへの攻撃である。これをハイパー状態と名付けた。

 

 

ハイパー状態になるとダークラッシュが急所に当たりやすいという利点があるが欠点は道具が効かないことだ。

 

 

この状態を元に戻すためにはバトル中に名前を呼ぶことだがこの方法には大きな問題がある。

 

 

名前を呼ぶごとに閉じた心が少しではあるが開いてしまうのだ。この件にはさらに研究が必要だろう。

 

 

【ダークポケモン研究所 所長 ボルグ】』

 

 

「ボルグって誰だろうね…」

「さぁな…ただ、こいつに会えればダークポケモンを元に戻す方法とかもわかるかもな…」

「そうね!!」

「よし、まずは回復し終えたらミラーボを倒しに行くぞ!!」

「うん!!」

 

 

そして、レオとミレイはポケモンが回復させた後にビルの奥へと向かうのであった。




お久しぶりです!!ようやく、更新できました、所で本当にバトルシーンを描くのは大変ですね、なので、バトルは小説よりもメチャクチャなのでご了承ください。


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突入

「侵入者だ!!」

「殺っちまえ」

 

 

ビルの先へと進んだレオとミレイはビルの中にいた大勢のシャドーの手下たちとバトルになった。

 

 

「レオ…」

「大丈夫だ、ミレイ!!ブラッキー、だましうち、エーフィ、サイコキネシス!!他のやつはダークラッシュで蹴散らせ!!」

『ブラッキー!!』

『フィー!!』

 

 

ブラッキー、エーフィ、マクノシタ、アリゲイツ、ヨルノズク、ヤンヤンマとレオは現在の手持ち6匹を総動員させてシャドーの手下のポケモンたちを蹴散らしたのである。

 

 

「コイル、ちょうおんぱ!!」

「ヨーギラス、いわくだき!!」

 

 

シャドーの手下たちも負けじとポケモンの技を使ってくるがレオのポケモンは強くあっという間にビルの中のポケモンを全滅させたのだった。

 

 

 

「うわぁ…レオ、すごい…」

「こんなやつら急いでなきゃ、ブラッキー、エーフィだけで十分だ…なっ」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

「でも…ダークポケモン持ってる人いなかったね…」

「だな…ま、先に進めば必ず持ってるやついるだろう…よし、ミレイとりあえずこのビルの屋上に行くぞ!!」

「うん!!」

 

 

そして、レオとミレイはビルを上がり屋上へとたどり着いた。

 

 

「ねぇ、レオ、小屋がある…あっちには洞窟が…」

 

 

…洞窟か…ん…見張りがいる…

 

 

しかし、洞窟には見張りが立っていたのだ。

 

 

「見張りがいるね…」

「まずは小屋から調べる…よし…」

 

 

そして、レオは小屋の前まで行き洞窟の見張りの方を見て、

 

 

「よっ!!お疲れさま!!もうすぐ交代の時間だよ!!」

 

 

見張りはレオの方を見てにこやかな表情をしたのである。

 

 

「良かった!!やっと、休めるぞ!!ん?その女の子は?」

「俺の彼女、仲間になるらしいからよろしくな!!」

 

 

…レオ…やっぱり、演技うまいな…

 

 

 

そして、レオとミレイは小屋の中へと入ると目の前には銀髪の少年が倒れていた。

 

 

「大丈夫か?……ん、お前は…シルバか?」

 

 

レオはその少年に見覚えがあった…パイラタウンでギンザルと決別し走っていった少年であると、

 

 

「そうだ、あなたは?」

「俺はレオ、で、こっちはミレイ…俺たちはギンザルの依頼でここまで来た…」

「……あの人は…何にもしない…ただのろくでなしだ…」

「ううん…違うのシルバ君…ギンザルさんはプラスルを人質に取られちゃったてるの…」

「!?……なんだって…」

 

 

その時

 

 

「まぁ、ギンザルってのも人質取られちゃ無理よね~ね、スーラ」

「ほんとほんと、ミラーボ様には誰も逆らえないわ」

 

 

奥の部屋から女の2人組スーラとブレスが出てきた。

 

 

「黙れ!!ミラーボは僕が倒す!!」

「ちょっと~ブレス~この坊や私たちに敵わないのにミラーボ様を倒そうとしてるわよ~笑える~」

「ホント~ホント~」

「黙れ!!僕が…」

「もういい…」

「えっ…」

 

 

レオは取り乱すシルバを制止させスーラとブレスの前へと進み、

 

 

「あとは俺に任せろ…」

「任せろですって~スーラ、どう思うよ~」

「ブレス…私たちの恐ろしさ思い知らせて上げましょう!!」

「ふん、なんなら2人まとめてかかってきてもいいぜ」

「あら…威勢がいいじゃない…」

「なら、そうさせてもらうもわ、テッポウオ」

「マンタイン!!」

 

 

ブレスがテッポウオ、スーラがマンタインをモンスターボールから繰り出したのだ。

 

 

「レオ、2匹ともダークポケモンよ!!」

「わかった、サンキュー、ミレイ!!」

 

 

そして、レオはマクノシタとヨルノズクをモンスターボールから出したのである。

 

 

「あれがダークポケモンを見れる少女か」

「ブレス、この男を倒してさっさと女も捕まえましょう!!」

「そうね、マンタイン、バブル光線」

「テッポウオ、ダークラッシュ!!」

「よけろ!!」

 

 

ヨルノズクは回避したがマクノシタはバブル光線を受けてしまった。

 

 

「テッポウオ!!ダークラッシュ!!」

「ヨルノズク、ダークラッシュで迎え撃て!!」

 

 

テッポウオとヨルノズクのダークラッシュがぶつかり合いテッポウオが押し負け吹っ飛んだのだ。

 

 

「アンビリバボー!!テッポウオ~」

 

 

そして、レオはスナッチボールをテッポウオに投げてテッポウオをスナッチしたのだった。

 

 

「マクノシタ、はっけい!!」

「ダークラッシュ!!」

 

 

そして、マクノシタがマンタインにはっけいをしようとするが先にダークラッシュをくらい、さらに

 

 

「そのままバブル光線!!」

 

 

マクノシタはバブル光線をくらってしまったのである。

 

 

「マクノシタ!!ヨルノズク!!ダークラッシュ!!」

 

 

マクノシタがバブル光線を打ち破りヨルノズクとともにマンタインにダークラッシュをした。

 

 

「マンタイン、ダーク…」

「ヨルノズク、さいみんじゅつ!!」

 

 

そして、ヨルノズクがさいみんじゅつをしてマンタインを眠らしたのだ。

 

 

「まずい、マンタイン起きなさい!!命令よ!!」

 

 

スーラの声に反応しマンタインは目を覚ましたのである。

 

 

…呼び掛けで目覚めちまうのか…面倒だな…

 

 

「ヨルノズク、もう一回!!」

 

 

そして、ヨルノズクはもう一回さいみんじゅつでマンタインを眠らした。

 

 

そして

 

 

「起き…」

「くらえっ!!」

 

 

スーラが呼びかける前にレオはスナッチボールを投げてマンタインをスナッチしたのだった。

 

 

「アンビリバボー2~」

「さてと…俺の勝ちだな…さぁ、ミラーボは何処だ…」

「スーラ…このままだと…私たち…」

「ブレス…ミラーボ様にお仕置き去れるわ…いやぁぁぁ~」

 

 

そう言いながらブレスとスーラは小屋から逃げていった。

 

 

「ちっ…ミラーボが何処にいるのか聞き出せなかった…」

 

 

その時

 

 

『ホーホッホ…君がレオかぁ~初めましてぇ~』

 

 

突然、部屋にあったモニターから声が聞こえたのだ。

 

 

「誰だ!!……そうか、お前がミラーボか…」

『その通りだよぉ~』

 

 

そして、モニターに豪快な服装にサングラス、モンスターボールカラーのアフロ頭の男が現れたのである。

 

 

『僕はミラーボ…シャドーの幹部だ…さて、君たちのプラスルってこれのことかぁ~』

 

 

画面が移動し檻に入れられたプラスルが現れたのだ。

 

 

『プラッ…プラッ!!』

「なんてことをするの!!酷い…」

『さてと、レオ君にミレイちゃんだね、2人ととも僕の元へとおいでよ、レオ君にはこれまで邪魔をした分たっぷり痛め付けてあげるよ…さぁ、僕はこの小屋の外の洞窟の一番奥だ…早く来ないとプラスルもダークポケモンにされちゃうよ~』

「……ミラーボ…待ってろ…必ずお前を叩きのめしてやる!!」

『いいねぇ~その威勢…踊りたくなっちゃうよ…それじゃ、待ってるよ~』

 

 

そして、モニターは切れてしまったのであった。

 

 

「これは…」

 

 

レオは部屋の机に置いてあるファイルを見つけたのである。

 

 

「これって…下にもあったボルグファイルだよね」

「ああ…」

 

 

レオはボルグファイルを開いた。

 

 

『【ダークポケモンについて】

 

 

ポケモンの心を人工的に閉ざし戦闘マシンへと作り変えたのがダークポケモンである。

 

 

しかし、このダークポケモンが普通の人間には見えない黒いオーラを発していたとは驚きである。

 

 

我々にとってまずいことにはこの黒いオーラを見ることのできる少女が発見されたことだろう。

 

 

少女はダークポケモン計画にとっていずれ厄介な存在になるかもしれぬ、早めの対応を考えられたし。

 

 

【ダークポケモン研究所 所長 ボルグ】』

 

 

「うそ、私、そんなに警戒されてるの…」

「帰るか?」

「ううん、プラスルが捕まってるのに逃げるわけないよ」

「そうだな、行くぞ!!」

「うん!!」

「レオさん…俺も連れていってくれ…」

「……お前はギンザルの所へ戻れ…」

「えっ…どうして…」

「ギンザルは今、ミラーボに屈しまいと戦っている…だから、お前はギンザルと一緒に戦ってやれ………安心しろ…ミラーボは必ずぶっ倒す…」

「………わかりました…あとはお願いします…」

 

 

その後、レオとミレイは洞窟の見張りと戦いダークハリーセンを持っていたのでスナッチし洞窟の中へと突入し手際よくレオは洞窟のトレーナーをレオは倒し、そして

 

 

 

「アサナン、ダークラッシュ!!」

 

 

「ノコッチ!!ダークラッシュ」

 

 

「チルット!!ダークラッシュ」

 

 

 

レオはアサナン、ノコッチ、チルットといった洞窟のダークポケモンを全てスナッチして洞窟の奥へとたどり着いたのである。

 

 

「この先か…ミラーボがいるのは…」

「レオ…がんばってね…」

「ああ…行くぞ!!ミレイ」

「うん!!」

 

 

…ミラーボ…待ってろ…

 

 

そして、レオとミレイはミラーボの待つ部屋へと進むのだった。




お久しぶりです。次は遂にミラーボとの対決です。お楽しみに~


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激突!!ミラーボ

「やぁ!!レオ、遅かったじゃないか~待ちくたびれたよ~」

「ミラーボ…」

『プラッ…プラッ…』

 

 

ミラーボの部屋にはミラーボと檻に監禁されているプラスルがいたのだった。

 

 

「早く…プラスルを解放しなさい!!」

「意気のいいお嬢さんだね~そうだね、レオが僕に勝てたら…この檻の鍵もあげるし町からも出てくよ~」

「望むところだ!!」

「よし、それじゃ…レッツ・ミュージック・スタート!!」

 

 

そして、リズムカルな音楽が流れると同時にミラーボはルンパッパを2体モンスターボールから出した。

 

 

「よし!!エーフィ!!チルット!!」

 

 

レオはモンスターボールからエーフィとチルットを繰り出したのだった。

 

 

「ルンパッパA、あまごい~」

『ルンパッ!!』

「エーフィ!!おんがえし、チルット、ダークラッシュ!!」

『フィー!!』

 

 

エーフィはおんがえしで攻撃しチルットはダークラッシュで攻撃した。

 

 

「ルンパッパB、ハイドロポンプ~」

『ルンパ~』

 

 

もう1体のルンパッパがエーフィにハイドロポンプを放ったのだ。

 

 

『フィー!!』

 

 

…雨が降ってるせいで水タイプの技が強化されてるのか…

 

 

「エーフィ、大丈夫か」

『フィー…』

 

 

…一撃でエーフィに大ダメージを与えるとは…

 

 

「ルンパッパA、B、やどりぎのたね~」

『ルンパ』

『ルンパッ!!』

 

 

2匹のルンパッパがそれぞれエーフィとチルットにやどりぎのたねを植え付けた。

 

 

「ホッホッ~あまうけざらとやどりぎのたねの回復コンビに対抗できるかな~」

「チッ…気持ちの悪い戦法だ!!」

『フィー!!』

「エーフィ…まだいけるか?」

『フィ!!』

「よし、エーフィ、サイコキネシス!!チルット、ダークラッシュ!!」

『フィー!!』

 

 

そして、エーフィのサイコキネシスとチルットのダークラッシュが炸裂しルンパッパを1体倒したのだった。

 

 

しかし…

 

 

『フィー…』

 

 

エーフィは力尽きその場で倒れてしまった。

 

 

「エーフィ…よくやった…チルット!!もう1体のルンパッパにダークラッシュ!!」

 

 

チルットはもう1体のルンパッパにダークラッシュで攻撃させるも、

 

 

しかし

 

 

「ルンパッパB、そのまま掴んじゃないなよ~」

『ルンパッ~』

 

 

ルンパッパはそのままチルットを掴んだのだった。

 

 

「なにっ!?」

「ハイドロポンプ~」

『ルンパッ!!』

 

 

そして、そのままチルットはハイドロポンプをもろに食らってしまった。

 

 

「チルット……」

「レオ…あの子もう限界よ…」

「そうだな…もどれ、エーフィ、チルット…」

 

 

レオはエーフィとチルットをモンスターボールに戻すと ブラッキーとヨルノズクをモンスターボールから出した。

 

 

「やっぱ使えないね~」

 

 

ミラーボは倒れたルンパッパをモンスターボールに戻すとさらにルンパッパを繰り出したのだった。

 

 

…ルンパッパしか持ってないのかコイツ…

 

 

「まぁいい、ヨルノズク、さいみんじゅつ、ブラッキー!!だましうち!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ヨルノズクがさいみんじゅつでルンパッパを1体眠らせ、そのルンパッパにブラッキーがだましうちで攻撃した。

 

 

「ルンパッパC、やどりぎのたね!!」

 

 

ルンパッパはブラッキーにやどりぎのたねを放ってきたのだ。

 

 

「よけろっ!!ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはやどりぎのたねを避けれず植え付けられてしまった。

 

 

『ブラッキー!!』

「ホッホッ~シャドーを散々邪魔してくれたけど、この僕が邪魔できないようにしてあげるよ~」

「くっ…」

 

 

…ミラーボ…たしかに強い…勝てるのか…

 

 

「おっと…雨がやんだね~ルンパッパC、あまごい~」

『ルンパ~』

「ヨルノズク!!ダークラッシュ!!ブラッキー!!だましうち!!」

 

 

ヨルノズクとブラッキーは眠っているルンパッパに攻撃したのだった。

 

 

しかし…

 

 

『ルンパ!!』

 

 

眠っていたルンパッパが目覚めてしまったのだ。

 

 

「ハイドロポンプ~」

「よけろっ!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ヨルノズクは避けるもブラッキーはハイドロポンプを食らってしまった。

 

 

「ヨルノズク!!そらをとぶ!!」

 

 

ヨルノズクは空へ飛び上がり、

 

 

「やれ!!」

 

 

ヨルノズクはルンパッパに攻撃をし戦闘不能にした。

 

 

「よし!!」

 

 

そして、ミラーボはもう1体ルンパッパを繰り出したのだった。

 

 

「また、ルンパッパか!!」

「そうだよ~ルンパッパは最高さ~ダークポケモンにしてやりたいぐらいだよ~」

「だまれ!!ブラッキー!!だまし…」

「ルンパッパC、やどりぎのたね、ルンパッパD、たねマシンガン…」

『ルンパ~』

『ルンパッパ!!』

 

 

ヨルノズクはやどりぎのたねを植え付けられたうえにたねマシンガンを食らってしまった。

 

 

「ブラッキー、ヨルノズク、片方のルンパッパを潰すぞ!!とにかく攻撃するんだ」

『ブラッキー!!』

「ハイドロポンプとたねマシンガンでリズムよく反撃だよ~」

「負けるな!!」

『ブラッキー!!』

 

 

そして、ブラッキーの一撃が急所にあたりルンパッパを1体倒したのだった。

 

 

しかし

 

 

『ブラッ……』

 

 

ブラッキーはそこで力尽き倒れてしまった。

 

 

「もどれ、ブラッキー…頼むぞ、マクノシタ…」

 

 

レオはブラッキーをモンスターボールに戻すとマクノシタを繰り出したのだ。

 

 

「やるね~、次が僕の最後のポケモンだよ~」

 

 

そして、ミラーボはモンスターボールからウソッキーを繰り出したのだった。

 

 

「ウソッキー…まさか…ミレイ!!」

「うん…ダークポケモンだよ」

「そうか…よし、マクノシタ!!ヨルノズク!!ルンパッパにダークラッシュ!!」

 

 

ヨルノズクとマクノシタがダークラッシュで攻撃するも、

 

 

「たねマシンガン~」

 

 

ルンパッパのたねマシンガンをマクノシタは全て食らってしまったのだった。

 

 

「マクノシタ!!はっけい、ヨルノズク、ダークラッシュ!!」

「ウソッキー…ダークラッシュ…」

 

 

マクノシタはルンパッパにはっけいを食らわすがヨルノズクは後方からウソッキーのダークラッシュを食らい壁に激突してしまった。

 

 

「もどれ…ヨルノズク…」

 

 

レオは限界に達したヨルノズクをモンスターボールに戻し、

 

 

「アリゲイツ!!」

 

 

モンスターボールからアリゲイツを出したのだ。

 

 

「ダークラッシュ…たねマシンガン…」

「アリゲイツ、ウソッキーにハイドロポンプ!!マクノシタ、きあいだめ!!」

 

 

ダークラッシュをしてくるウソッキーをアリゲイツがハイドロポンプを放ち止めるがマクノシタはたねマシンガンを食らい続けていた。

 

 

「ホッホッ~次の攻撃の前までにそのマクノシタ動けないようにしてあげるよ~」

「マクノシタ!!きしかいせい!!」

「なに!?」

 

 

そして、マクノシタはたねマシンガンを打ち破りルンパッパに強烈な一撃を食らわしたのだった。

 

 

『ルンバァァァァ…』

 

 

とうとう最後のルンパッパを戦闘不能にしたのだ。

 

 

「ウソッキー!!そのマクノシタにダークラッシュ!!」

「はっ…マクノシタ、ダーク…」

 

 

しかし、間に合わずマクノシタはウソッキーのダークラッシュを食らってしまい傷だらけになった。

 

 

「もどれ、マクノシタ…」

 

 

…あとはアリゲイツだけか…それにしてもマクノシタもアリゲイツも最近どんどん表情が豊かになっていくな…たまにパっと見じゃ普通のポケモンと区別つかないこともある…

 

 

「おっと…集中しなくては…」

「ウソッキー!!ダークラッシュ!!」

「アリゲイツ!!避けて、ハイドロポンプ!!」

 

 

アリゲイツはダークラッシュを避けるとハイドロポンプをウソッキーに放った。

 

 

「ウソッキー、けたぐり」

「かみつく!!」

 

 

アリゲイツはウソッキーのけたぐりを食らうもそのままウソッキーに噛みついた。

 

 

「アリゲイツ!!そのままダークラッシュ!!」

「なに!!」

 

 

そして、ウソッキーに噛みついたままアリゲイツはダークラッシュをしたのだった。

 

 

「よし!!」

 

 

そして、レオはウソッキーにスナッチボールを放ったがすぐにウソッキーはボールから出てきてしまった。

 

 

「ホッホッ~」

「チッ…」

「ウソッキー!!ダークラッシュ!!」

 

 

アリゲイツはダークラッシュを食らい吹っ飛ばされてしまうも、

 

 

「アリゲイツ!!ハイドロポンプ」

 

 

アリゲイツはたてなおしハイドロポンプを放ったのだ。

 

 

しかし

 

 

「避けて、けたぐりだ」

 

 

避けられてアリゲイツはけたぐりを食らってしまったが持ちこたえたのだった。

 

 

「アリゲイツ!!ダークラッシュ!!」

「ウソッキー!!ダークラッシュ!!」

 

 

アリゲイツとウソッキーのダークラッシュがぶつかり合い爆発しアリゲイツが押し負けて煙から転がり出てきたのだ。

 

 

「ホッホッ~アリゲイツよりもウソッキーの方がダークポケモンとして有能だからね~」

「ハイドロポンプ!!」

 

 

アリゲイツはすぐにウソッキーにハイドロポンプを放ち、そして、すぐにレオはウソッキーにスナッチボールを放った。

 

 

「いけるか……」

 

 

しかし、先程よりはもったがウソッキーはボールから出てきてしまったのだ。

 

 

「ウソッキー!!ダークラッシュ!!」

「よけろ!!」

 

 

アリゲイツはウソッキーのダークラッシュをよけ、

 

 

「アリゲイツ!!ダークラッシュ!!」

 

 

しかし、アリゲイツはダークラッシュを放たなかった…そして、代わりにアリゲイツの様子がおかしくなりアリゲイツの体に赤紫色の火花がバチバチと現れ始めたのである。

 

 

「なんだ…」

「レオ!!アリゲイツのダークオーラが大変なことになってるわ!!」

「なに!?」

「これは…ハイパー状態だね~」

「ハイパー状態………!!前に拾ったファイルに書かれていたダークポケモンの状態異常のことか…たしか、ダークラッシュが急所にあたりやすくなるんだっけか…よし、アリゲイツ!!ダークラッシュ!!」

 

 

そして、アリゲイツのダークラッシュはウソッキーに直撃し、

 

 

「よし、今度こそスナッチ…」

 

 

しかし

 

 

「レオ!!アリゲイツのダークオーラが逆流してるわ!!」

「なにっ!!」

 

 

アリゲイツはハイパー状態の副作用でダメージを受けていた。

 

 

「戻す方法は…たしか…名前を呼ぶ!!よし…アリゲイツ!!」

 

 

そして、レオの声でアリゲイツは我にかえり……

 

 

『……アリッゲイツ!!』

 

 

アリゲイツは鳴き声をあげたのだった。

 

 

「アリゲイツ…お前……」

「すごい、レオ!!アリゲイツにきっとレオの声が届いたのよ!!」

「届いたのか……」

「ウソッキー!!」

 

 

ミラーボの声でボロボロのウソッキーは立ち上がり、

 

 

「やめて…その子はもうボロボロなのよ」

「やれ、ダークラッシュ!!」

「アリゲイツ、ハイドロポンプで打ち破れ!!」

『……アリ!!』

 

 

そして、ウソッキーのダークラッシュにアリゲイツのハイドロポンプで対抗した。

 

 

「アリゲイツ!!打ち破れ!!お前の力はそんなもんじゃないだろ!!」

『アリゲイツ!!』

 

 

そして、アリゲイツはウソッキーのダークラッシュに打ち勝ったのだった。

 

 

「よし!!今度こそ決めるぞ!!スナッチボール!!」

 

 

レオは三度目の正直でウソッキーにスナッチボールを放ったのだ。

 

 

そして…

 

 

「止まった……ウソッキーをスナッチしたぞ…」

「やった!!レオ、すごい!!」

「おのれぇ~」

「俺の勝ちだな、ミラーボ、約束通り鍵はもらう、それから、この町から出ていけ…」

 

 

ミラーボは鍵を地面に叩きつけ

 

 

「お前らこのままで済むと思うなよ、シャドーに歯向かったらどうなるかその内思い知ることになるぞ…レッツ・エスケープ!!」

 

 

ミラーボはこの部屋から逃げ出すのであった。

 

 

「ふぅ…ミラーボ、強敵だった…」

「レオ!!すごいバトルだったよ!!」

「ミレイ…」

『プラッ!!プラッ!!』

「おっと、プラスルを助けなくては…」

 

 

レオは鍵を拾いプラスルの檻の鍵を解錠しプラスルを外に出した。

 

 

『プラッ!!プラッ!!』

 

 

外に出れたプラスルは喜び跳びはねレオやミレイに抱きついていたのであった。

 

 

「アハハ~プラスルちゃん、外に出れて良かったね~」

『プラッ!!プラッ!!』

 

 

そこへ

 

 

「プラスル!!」

「レオさん、ミレイさん」

 

 

ギンザルとシルバがこの部屋にやって来たのだ。

 

 

『プラッ!!』

「プラスル!!良かった無事で!!」

「ギンザルさんよかったですね」

「ああ、ミレイちゃん」

「しっかし、レオさん、本当にミラーボを倒してしまうなんて」

「シルバ君、すっごいバトルだったんだから!!」

「ミレイ…言わなくていいから…」

「えぇ~だってぇ~すごかったんだもん~」

「ま、ここではあれだから俺の家に移動するか」

 

 

 

 

そして、廃ビルを出てギンザルの家へと移動したのであった。

 

 

「プラスルちゃん、おいしい?」

『プラッ!!プラッ!!』

 

 

プラスルは久しぶりのおやつを食べていた。

 

 

「ミレイちゃん、レオ君は?」

「あっ、レオならポケモンセンターの方に行きましたよ…ビルを出たあと『寄りたい所があるから先行っててくれ…』とか言わないでポケモンセンターに寄るって言えばいいのに…ねぇ、プラスルちゃん~」

『プラプラ!!』

 

 

それから暫くしてギンザルの家の扉が開きレオが入ってきたのだった。

 

 

「待たせたな…」

「遅いよ…」

「悪い、回復させるのに時間がかかった…」

「ま、すごいバトルだったもんね」

「まぁな…」

 

 

そこへ

 

 

『プラッ!!プラッ!!』

「ん、どうしたプラスル?」

 

 

プラスルはレオとミレイに何かを訴えていたであった。




どうもお久しぶりです。今回はvsミラーボです。てか、ミラーボはルンパッパ多すぎて疲れました…今、何体倒したんだったけ???てきなことになったりルンパッパ、ルンパッパ書きすぎて頭狂ったりとルンパッパ恐怖です。でも、ミラーボは好きです、あのバトルの専用BGMは結構気にってるんです!!では、次回まで、さようなら


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リライブ

「プラスルちゃん?どうしたの」

「………そうか、プラスル、レオ君たちと一緒に行きたいんだな」

『プラッ、プラッ!!』

「え、そうなの、プラスルちゃん」

『プラッ!!』

「プラスルはきっとポケモンを酷い目にあわせる奴等が許せないのだ、だから自分も戦いたい、そうだな、プラスル?」

『プラッ!!』

「………レオ君…君にプラスルを託したい」

「……あんたはそれでいいのか?」

「もちろん、寂しい……だが、それよりも私はプラスルの意思を尊重したい」

「……そうか、だが、無理だ」

「え……」

『プラ!?』

「レオ!?」

「俺はダークポケモンをリライブさせる方法を探す、そのために手持ちをできる限りダークポケモンにしとおきたい」

「ん?レオ、リライブって」

「あとで教える……ミレイ、プラスルはお前の手持ちにしたらどうだ?」

「えっ」

「前に他の地方を旅したいと言っていただろう、そのためにはまずポケモンと触れ合うことが大切だ」

「僕も賛成です」

「シルバさん」

「いい考えだと思うぞ、久々に意見が同意したなシルバ」

「えぇ、まぁ、そうですね、ギンザルさん」

「……プラスルちゃんはそれでいい?本当にギンザルさんとお別れしてもいいの?」

『プラ………プラァ!!』

「力になりたい……か」

「レオ?」

「いや、そんな気がしただけだ」

「決まりだな、ミレイちゃん、これがプラスルのモンスターボールだ」

 

 

ミレイはギンザルからプラスルのモンスターボールを受け取ったのだった。

 

 

「ミレイちゃん、いつかミレイちゃんが他の地方を旅するときプラスルも連れていってくれまいか?」

「……遠くまで行ってしまってもいいんですか?」

「その方がプラスルのためになる、だから、これから先もずっとミレイちゃんにプラスルの面倒を見てほしい」

「……はい、任せてください」

「……お取り込み中悪いがリライブについてこれを見てくれ」

 

 

レオは1冊のファイルをギンザルの机においた。

 

 

「ミラーボの部屋を出るときに見つけたボルグファイルだ」

「いつの間に……またボルグファイル見つけたんだね、レオ」

「ああ…このファイルにはダークポケモンが元に戻ること、リライブについてまとめられていた」

 

 

レオはボルグファイルを開いたのだ。

 

 

『【リライブについて】

 

 

ポケモンの心を閉ざし戦闘マシンへと作り変えたダークポケモン。

 

 

このダークポケモンが元のポケモンに戻ることをリライブと呼ぶ。

 

 

はっきりとした原因はまだわかっていないが様々な要因があるようだ。

 

 

これらの要因を取り去ると共に2度と元に戻ることのないダークポケモンを作り出さねばならぬ。

 

 

【ダークポケモン研究所 所長 ボルグ】』

 

 

「ボルグという男がダークポケモンを作ったのか」

「その可能性が高いな、とにかく俺はリライブの方法を探す、また、このボルグという男に会えれば何か分かると思う」

「そうか、では、こちらも情報を集めよう、時々情報交換をしよう、P★DAの番号を2人とも教えてくれるか?」

「ああ、わかった」

「ギンザルさん、時々プラスルちゃんのこと連絡しますね」

「ああ、ありがとう、元気でな、プラスル」

『プラァ!!』

「僕も奴等の情報を集めます、2人ともお気を付けて」

「ああ、頼んだぞ、シルバだったな」

「はい」

「お前も無理をするなよ」

「ええ!!」

 

 

そして、レオとミレイはギンザルの家を後にしバイクが止めてある所へ向かおうとしたのである。

 

 

「レオ、これからどこへ向かうの?」

『プラプラ?』

「ともかくボルグというやつを見つけ出す」

「どこにいるのかな?」

「さぁな、とりあえずはシャドーの痕跡を追ってくしかない」

「そうだね」

 

 

その時

 

 

「そこのお2人さん」

「ん?」

 

 

レオとミレイは老人の女性から話しかけられた。

 

 

「誰だ?」

「ホッホッ、私はビーディ、この町の占い師じゃよ」

「占い?……興味がない」

 

 

レオはビーディを無視してバイクの方へと向かおうとしたのだ。

 

 

「この町の空気が大分よくなったの、しかし、黒い物の取り除きかたは分からんようじゃな」

「!!なんだと」

「え、ビーディさんすご……」

「ホッホッ、私は占い師じゃからな……解は北の方にあるようじゃ」

「北?」

「北かぁ、そういえば、私のおじいちゃんも北の方にあるアゲトビレッジに住んでたな…………!!あ、いっけぇなぁぁぁい!!」

「ミレイ!?どうした」

「いけない、私、おじいちゃんの所へ行く途中だったんだ」

「今の今まで忘れてたのか…」

「う、うん」

「……お前って本当に天然だな」

「天然なら可愛いでしょ?」

「うるさいっ!!」

「ホッホッ、仲の良いこと……それならばそのアゲトビレッジに黒い物を取り除くヒントがあるかもしれんのう」

「レオ、きっと、おじいちゃんとおばあちゃん心配してるよ、行こうアゲトビレッジに……」

「ああ、そうだな、すまない、助かった、感謝する」

 

 

レオとミレイはバイクに乗りアゲトビレッジを目指すためパイラタウンを後にするのだった。

 

 

 

 

 

アゲトビレッジ、オーレいちの自然を誇る村でありかつて名トレーナーだった老人たちが暮らす村である。

 

 

「やっと、ついたー、はぁぁ、空気がおいしい~、ね、プラスル~」

『プラプラ~』

「ちゃん付はやめたのか?」

「うん、いつまでもプラスルちゃんじゃなんかよそよそしいもん」

『プラッ!!』

 

 

その時

 

 

「ミレイちゃん?ミレイちゃんじゃないか!!」

 

 

ひとりの老人がこちらに近寄ってきた。

 

 

「あ、おじさん~」

「いやぁ、ミレイちゃん、暫く振りだね、もー、すっかり、美人になっちゃって」

「おじさんったら」

「まぁ、それはさておき、ローガンさんたちが心配してるぞ」

「そうそう!!すっかり、遅くなっちゃって」

「早く行ってあげなさい」

「うん、行こうレオ」

「ああ」

 

 

 

そして、とある家の前でミレイはインターホンを鳴らしたのだ。

 

 

『はい、どちら様で?』

「セツマおばあちゃん、私、私、ミレイ!!」

『ミレイちゃん!?よかった~お入り!!』

 

 

玄関の戸が開くと2人の老人に出迎えられたのだった。

 

 

「ミレイちゃん、遅かったじゃないの~」

「心配したんじゃよ」

「うん、ごめんなさい」

「とにかく、無事でなによりじゃ……所でそちらの方は?」

「あ、私の彼氏」

「違う」

「もう、レオ!!ノリ悪い……えっと、私の命の恩人」

「どうゆうことじゃ?」

 

 

ミレイはこれまでの出来事、ダークポケモンのこと、シャドーのことを話したのである。

 

 

「そうか、それは大変じゃったの、孫を助けていただきありがとう、ワシはミレイの祖父のローガンじゃ」

「同じく祖母のセツマです」

「俺はレオだ」

「ま、中でゆっくり話そう」

「そうね、お茶をいれましょう」

 

 

その時

 

 

「ローガンさん、大変ですぅぅ~」

 

 

この村ではまだ若い老人が慌てて走ってきた。

 

 

「何事じゃ!?」

「ハァハァ、大変なんです、聖なる祠に変な連中が……なんか、変な格好した、ハァハァ」

「レオ、それって」

「シャドーかもな」

「……ミレイが説明してくれた組織のことじゃな?」

「断定は出来ないが……可能性は高い」

「こうしちゃいれぬ、祠へ急がなければ」

 

 

ローガンはものすごいスピードで走っていったのだった。

 

 

「レオ、私たちも」

「ああ、ミレイ、案内してくれ」

「うん、任せて」

 

 

 

そして、祠へと繋がる洞窟へ入ると中にはシャドーの戦闘員が待ち構えていたのだ。

 

 

「やはり、シャドーか」

「ちょっと~また、侵入者?」

「たく、お前がモタモタしてるからさっきのじぃさんに駆け抜けられちゃうんだろ」

「は?私のせい?」

「いいから、撃退するぞ!!」

「はいはい」

 

 

シャドーの戦闘員たちが一斉にポケモンを出して来たのでレオは手持ちを全て出して対抗したのである。

 

 

 

 

その頃、

 

 

「なんじゃ貴様はここになのようじゃ」

「お答えできませんな」

 

 

聖なる祠にてローガンとシャドーの戦闘員が対峙していた。

 

 

「えぇい、怪しい奴はワシが追っ払ってやる!!」

「ハッハッ、ご老人が無茶してはなりませんな」

「バカにするでない、これでもかつては最強のトレーナーと呼ばれた男じゃ、ピカチュウ、久々のバトルじゃ」

 

 

ローガンはモンスターボールからピカチュウを繰り出したのだ。

 

 

「おやおや、そのピカチュウも随分お歳のようですな……カポエラー!!」

 

 

シャドーの戦闘員はモンスターボールからカポエラーを繰り出したのである。

 

 

「ダークポケモンの恐ろしさを思い知りなさい!!」

 

 

 

 

「うぐぐ、強い……」

 

 

丁度、レオはシャドーの戦闘員たちのポケモンを蹴散らし終えたところだった。

 

 

「さぁ、レオ、早く祠へ行きましょう!!」

「ああ」

 

 

そして、洞窟を抜け祠へとレオたちは祠へとたどり着いた。

 

 

 

しかし、

 

 

『……ピカ』

 

 

息を切らしたピカチュウと無表情のカポエラーがいたのだ。

 

 

「たしかに、そのピカチュウのレベルは高い、普通のポケモンならあっという間にやられていたでしょう、しかし、こちらはダークポケモン、そして、そのピカチュウ、最初にでんこうせっかを使ったのが仇となりましたな……スタミナが切れていますよ、御老体」

「おのれぇ……」

「さぁ、とどめだ、カポエラー、ダークラッシュ!!」

「ピカチュウ!!よけるじゃ!!」

『ピ、ピカァ……』

 

 

ピカチュウはスタミナ切れで動けなかったのである。

 

 

「ピカチュウ!!」

「アリゲイツ、ダークラッシュ!!」

『アリゲイツ!!』

 

 

アリゲイツはダークラッシュでカポエラーを妨害した。

 

 

「レオ君!?」

「あとは任せろ!!」

「おじいちゃん、大丈夫!?」

「ワシは平気じゃ」

「おやおや、それはブルーノのアリゲイ……ということは貴方がレオですか」

「だったらどうする?」

「無論、排除し貴方が奪ったダークポケモンを全て奪い返すまでだ」

「アリゲイツ、いけるか?」

『……アリ』

「よし、ハイドロポンプ!!」

「カポエラー、よけてダークラッシュ」

 

 

カポエラーはアリゲイツのハイドロポンプを避けるとアリゲイツに向かってダークラッシュをした。

 

 

「アリゲイツ、ダークラッシュで迎え撃て」

 

 

しかし、アリゲイツはダークラッシュを放たずハイパー状態となり、カポエラーのダークラッシュの直撃を受けてしまったのだ。

 

 

「そのままカポエラーにダークラッシュ!!」

「こちらもダークラッシュ」

 

 

アリゲイツとカポエラーのダークラッシュがぶつかり合いカポエラーが負けて押し飛ばされたのである。

 

 

「よし!!」

 

 

そして、レオはカポエラーにスナッチボールを投げてそのままスナッチしたのだった。

 

 

「アリゲイツ!!」

『アリッゲイツ!!』

 

 

レオはアリゲイツをハイパー状態から元に戻すとアリゲイツをモンスターボールに戻した。

 

 

「何故だ、ダークアリゲイツはダークカポエラーより性能が劣るはず」

「……あのな、ダークポケモンの欠点は極端にしか動けないって所だ、同じダークポケモンでもだいぶ心を開いたダークポケモンの方がよりよい動きができる、今のダークラッシュだって俺のアリゲイツはお前のカポエラーとは違う打ち込み方をしていた、だから、力では劣っていても勝てたんだよ」

「おのれ、ここでセレビィを捕獲し祠も破壊する予定だったが仕方がない、バトル山に向かっているダキム様に報告しなければ」

 

 

シャドーの戦闘員はそのまま走り去っていったのだった。

 

 

「レオ君、君はいったい何者なんじゃ」

「……」

「……まぁいい、ミレイの命の恩人じゃ、悪い理由ではないじゃろう」

「おじいちゃん……」

 

 

…果たしてどうだろな、俺は悪党だ…

 

 

「でも、何でシャドーはここを狙ったのかな」

「セレビィを捕獲すると言っておったな、セレビィとダークポケモン、何か関係があるのか」

「さぁな、とりあえずこれを読んでみれば分かるかもな」

 

 

レオの手にはボルグファイルが握られていたのだ。

 

 

「あ、ボルグファイル!!」

「奴が落としていった」

 

 

『【セレビィについて】

 

 

様々な要因があるリライブ。セレビィはこのリライブを強力に進める力があるようだ。

 

 

ダークポケモンがセレビィに会うと閉ざす前の心を思い出し元のポケモンに戻ってしまうのだ。

 

 

アゲトビレッジの聖なる祠にもリライブを完了させる力が秘められているようだ。

 

 

これらの存在を取り除かねばダークポケモン計画の成功はありえないだろう

 

 

【ダークポケモン研究所 所長 ボルグ】』

 

 

「セレビィにはダークポケモンを元に戻す力があるのね」

「この祠にはの、セレビィのときわたりの力が宿っていると言われておるんじゃ、そして、その力はポケモンの楽しかった頃の思い出を思い出させると」

「ときわたり?」

「レオ、ときわたりはね、セレビィだけが行える時間移動のことだよ、セレビィには時間移動する力があるの」

 

 

…時間移動……だと、そんなことが…

 

 

「……そんなポケモンがいたのか」

「うん、セレビィだけが時間移動できるんだよ」

「ミレイ、それは違うの」

「え」

「時間に関してはもう1体、ポケモンがいるんじゃよ」

「え、初耳!?」

「しかも、そのポケモンは時間を司るポケモン(ディアルガ)とされセレビィとは桁違いの力をもっておるんじゃ」

「どこにいるの?」

「さぁの、ワシは見たことないからの~、ただ、シンオウ地方という場所に神話が残されているそうじゃ」

「へぇ~あ、話ずれちゃったね、セレビィにダークポケモンをリライブする力があるならこの祠にもダークポケモンを元に戻す力があるのかな?」

「……恐らく、ある程度ココロが開けたダークポケモンはここでリライブできるんだろうな、セレビィならばココロの開き具合に関係なくリライブできる……と言った所か」

「レオ、試してみようよ!!」

「ああ、よし、アリゲイツ」

 

 

レオはモンスターボールからアリゲイツを出したのである。

 

 

「アリゲイツ、この祠に触れてみろ」

 

 

アリゲイツは無言のまま祠に触れてみた。

 

 

『……』

「どうだ?」

 

 

その時

 

 

祠から緑の光が現れアリゲイツを包んだのだ。

 

 

「アリゲイツ!?……リライブが始まるのか」

 

 

そして、緑の光が強くなり光が弾けるように消えたのだった。

 

 

『アリゲイツ!!』

「…………レオ、アリゲイツのダークオーラが消えたわ」

「!!本当か、よかった」

『……アリ……ゲイツ……』

「アリゲイツ?どうした」

 

 

そして、アリゲイツは光輝いたのである。

 

 

「これは………し、進化か!!」

 

 

そして、アリゲイツはオーダイルに進化した。

 

 

「そうか、今まで使っていて気になっていたがダークポケモンはレベルが上がっている様子がなかった、リライブしたことにより今までの経験値が全て入り進化したのか」

『オーダイル!!』

 

 

アリゲイツはリライブされオーダイルへと進化し光を取り戻したのだった。




ようやく、リライブまできました~そろそろエンテイかな~


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バトル山

『ハリテヤマ!!』

『ホゥホゥ!!』

 

 

その後、マクノシタとヨルノズクもリライブが可能であり完了後にマクノシタはハリテヤマへと進化したのだった。

 

 

「他のダークポケモンはまだ無理のようだな…」

 

 

 

そして、一度ローガンの家へと戻ることとなった。

 

 

「ところでレオ君…他のダークポケモンはどうしてるんじゃ?」

「……必要最低限の餌を与えている…」

「餌代もバカにならんじゃろ…」

「……」

 

 

…長年スナッチ団で働いて稼いだ金とそれに抜け出す際に奪った金がある、これなら数年間は食っていける…が金は温存したい…

 

 

「どうじゃ、この村に手持ち以外のダークポケモンを預けてみては?」

「!!……」

「でも…レオの言うことしか聞かないよ」

「それは…俺が命令で他の人間の命令を聞くようにすればいい…が、こんな物騒なポケモン…いいのか…とりあえず、俺が既に人を襲わないように命令してあるから危害は加えないと思うが」

「なら平気じゃ…実はここには昔、いくつかの育て屋があっての最近はひとつしかないんじゃがその跡地があるのじゃ、そこにダークポケモンを置いといてはどうかの?食べ物は村だけでは消費しきれん程の農園がある、さらに、かつて名ブリーダーだった者もおるんじゃ、餌やりは我々で交代で行おう!!よし、決まりじゃな、みんなに相談してくるぞ!!」

 

 

ローガンはそのまま出ていったのだった。

 

 

「でも、レオ…もし、ダークポケモンを取り戻しにシャドーが攻めてきたら…」

『プラ…』

「……」

「きっと、じいさんもそのことは覚悟してますよ…それよりもシャドーが許せないし何よりミレイちゃんの恩人であるレオさんに強力したいんでしょうね~」

「セツマお祖母ちゃん…」

「…………俺に考えがある…」

 

 

 

 

場所はパイラタウン、ギンザルの家

 

 

「ギンザル、少し前にこの町で相次いでポケモンがスナッチされる被害が起きていたが…」

「そのスナッチしていた少年はダークポケモンだけをスナッチしていたんだ、ヘッジ」

「ダークポケモン…人を襲う謎のポケモンか…そして、ミラーボを撃退したのもそいつだとは…」

「そいつのおかげで町の治安は安定し始めている、そいつのことは咎めないで貰えるか?」

「………ポケモンの強奪は犯罪だ…」

「ああ…」

「しかし、そのダークポケモンは聞くところによればこれはポケモンのドーピング及び改造にあたるな…これは国際法では第一級の犯罪だ…優先すべきはポケモンの救助…」

「感謝する…」

「ああ…いや、その男のおかげで治安が良くなった…私も感謝している…が、事が済んだら国際警察に通達をする…その男がどうなるかは国際警察に一任しよう…」

「……」

 

 

その時

 

 

ギンザルの家に警官が慌てて入ってきてヘッジの背中にぶつかった。

 

 

「あいたた…おじゃします、ギンザルさん…!!ヘッジ署長!!た…大変ですぅ…」

「落ち着くんだ…ユイト、どうした?」

 

 

ユイトは深呼吸をすると、

 

 

「大変なんです、バトル山に…」

「バトル山がどうかしたのか!!」

「バトル山が変な格好の連中に占拠されたとの通報が入ってきました!!」

「何だと!?」

「既に本署の警官がバトル山に向かってますが以前状況は進展しません」

「なぜ、乗り込まない?」

「人質が…たしか、他の地方から来ている博士だったかと…」

「人質だと!?」

「そいつらは恐らくシャドーだ…よし、レオ君にメールを送ろう!!」

 

 

ギンザルはP★DAを取り出したのだった。

 

 

 

 

「本当にいいのか?」

「もちろんじゃ」

 

 

育て屋の跡地に今までスナッチしたダークポケモンが並べれられた。

 

 

「よし、お前らもう一度言う!!命令以外で人やポケモンに危害を加えるな、それと、俺とは別にローガンさんの命令も聞くこと、あと、ここに定期的にお前たちの世話をする人間がいる、その人間は合言葉とこのセレビィの置物を持っている、世話係の命令も聞くようにすること、そして、合言葉は『ダークポケモンよ光となれ』だ、命令聞く優先順位は俺、次にローガンさん、次に世話をする人間だ、分かったなら全員一歩前に出ろ!!」

 

 

そして、ダークポケモンは全員一歩前に出た。

 

 

…セレビィの置物は職人が作った者で偽物を作るのはそう簡単じゃないだろう…

 

 

「一歩前へ出るのじゃ!!」

 

 

ローガンの言葉でダークポケモンは更に一歩前に出た。

 

 

「世話をするセツマです、ダークポケモンよ光となれ、下がって」

 

 

セレビィの置物を持っているセツマの言葉でダークポケモンは下がった。

 

 

「レオ君…」

「ああ…」

「「全員、「一歩前に!!「下がれ!!」」

 

 

レオとローガンの同時の命令でダークポケモンはレオの命令を実行し下がったのだった。

 

 

また、ローガンと世話係のセツマで同じことをしても優先順位は守っていた。

 

 

「どうやら、成功じゃな」

「ああ…ダークポケモン達をよろしく頼む」

 

 

そこへ

 

 

「ダークポケモン…僕らも協力させてください」

 

 

白衣の男とそのとなりにポケモントレーナーらしき男がいたのだ。

 

 

「おやおや、クレイン博士ではありませんかな、それに、リュウキ」

「ご無沙汰しております、ローガンさん」

「あっ、知ってる!!ポケモン総合研究所のクレイン博士だ、私はミレイです!!」

『プラプラ?』

「よろしくね、ミレイちゃん」

 

 

その時

 

 

レオのP★DAにギンザルからメールが届いたのだ。

 

 

「ギンザルからか…」

 

 

メールの内容は

 

 

『レオ君、ミレイちゃん、大変だ、バトル山が何者かに占拠されてしまったらしい、目的はわからないが人質がいて警官が踏み込めないそうだ、申し訳ないが至急向かってくれ』

 

 

「た、大変」

『プラァ…』

「バトル山……!!まずい、ユキナリ!!」

「えっ、おじいちゃん、ユキナリさんが来てるの?」

「ああ、ユキナリが今ポケモントレーナーへの講義のためバトル山におるのじゃ!!」

「じゃ…その人質って…」

「えぇい、ワシも向かうぞ!!」

「じいさんや、貴方もピカチュウももう歳ですよ、バトル山なんてとんでもありませんよ!!」

「そうだよ、おじいちゃん!!」

「俺がいく…だが、ミレイ、お前は残れ」

「えっ…」

『プラ!?』

「危険だ」

「ちょっとまってよ…じゃレオはどうやってダークポケモンを見破るの!!」

『プラプラ!!』

「……お前の身に何かあっても俺はお前の家族相手に責任をとれない」

「……………ダークポケモンを見破れるのは私だけ…もしかしたら将来的には機械で見れるようになるかもしれないけど…でも、今はダークポケモンを救えるのレオと私だけ…だから、意地でもついてく…いいでしょう、おじいちゃん、おばあちゃん!!」

「……」

「…………………黙ってるってことはOKってことだよね!!さぁ、いこう、レオ!!」

「…………………勝手にしろ…」

 

 

そして、レオとミレイはバトル山へと向かったのだった。

 

 

「いいんですか?」

「……セツマ、ミレイちゃんが決めたことじゃ」

「そうですね」

「僕らもダークポケモンの件に協力します、ね、リュウキ」

「ああ…もち…ゴホッ、ゴホッ…」

 

 

その時、リュウキは咳き込んだのだ。

 

 

「リュウキ!!」

「大丈夫かの?」

「ああ…すいません、最近、体調を崩しぎみで…ああ、協力しますよ、もちろん、そうだ、ダークポケモンを普通のポケモンと触れあわせてみては?」

「なるほど…いい考えだね」

「うむ、よい考えじゃな」

 

 

 

 

バトル山…トレーナーたちの修業の場として人気の場所であり、普段なら修業をしに来たトレーナーで賑わっているのだが今はいつもとは違う雰囲気を放っていた。

 

 

現在はシャドーらしき連中に突如占拠され人質もいるという、占拠の際はバトル山にエリアリーダーであるセネティのいない休憩の時間を狙われたらしい。

 

 

「また、例外としてトレーナーが通常営業のように各トレーナーを倒して上まで来るのは構わないとのことですが警官が入るものなら人質の身は保証しないとのことです、そして、先程、エリアリーダーのセネティさんが向かってしまいました、他のトレーナーも挑戦しましたが皆ダメで犯人は大量の回復道具も持っていて長期で立て籠るつもりのようです」

 

 

バトル山についたレオは受付嬢からそのようなことを言われた。

 

 

「ミレイ…行くぞ!!」

「うん…ねぇ、レオ…アゲトにいるダークポケモンを総動員させたらダメなのかな」

「……それだと通常営業のようにじゃなくなり人質の身が危険になる恐れがある、それにダークポケモンを一斉に動かすと何が起こるかわからない、例えば複数のポケモンがハイパー状態になろうものならそれらを元に戻すのに名前を呼ばなきゃならない、ハイパー状態は命令違反をすることがあるらしいからそうなれば他の人間やポケモンに危害を加える恐れもある」

「…………ちゃんと考えてるんだね…」

「当たり前だ、何年、悪党やってると思ってる」

 

 

そして、レオとミレイがバトル山へと足を踏み入れるとまず最初に最低限の広さのバトル場にその中央に大きく『1』と描かれた場所があったのだ。

 

 

このバトル山は一見柵も何もないように見えるが頑丈な強化ガラスが各バトル場をドームのように囲んでいる。

 

 

「また、挑戦者か!!まぁいい俺が蹴散らしてやる!!ナックラー、サンド!!」

『ナックラー』

『サンド!!』

 

 

トレーナーはナックラーとサンドをモンスターボールから出した。

 

 

「ブラッキー、オーダイル!!」

『ブラッキー!!』

『オーダイル!!』

 

 

レオもモンスターボールからブラッキーとオーダイルを出したのだ。

 

 

「ナックラー、ありじごく、サンド、ひっかく!!」

「ブラッキー、だましうち、オーダイル、ハイドロポンプ」

『ブラッキー』

『オーダイル』

 

 

だましうちがナックラー、ハイドロポンプがサンドに直撃しあっという間に勝負がついたのだった。

 

 

そして、その調子でレオは次々と待ち構えるトレーナーを倒していき、

 

 

 

「イシツブテ、ころがる、サンドパン、みだれひっかき!!」

『イシィィッ!!』

『サン!!』

「カポエラー、ダークラッシュ、ハリテヤマ、はっけい!!」

『ハリテヤマ!!』

 

 

かねてから弱っていたサンドパンをダークラッシュで戦闘不能にし転がっていたイシツブテをハリテヤマがはっけいで止めて倒したのだった。

 

 

「これで残るはひとりっと…」

 

 

そして、レオは『10』と描かれた少しだけ他よりも広いバトル場にたどり着いた。

 

 

そこには

 

 

「人質なんて卑怯だぞ!!」

「いいから時の笛をよこせ!!」

 

 

そして、大男はその青年を殴ったのだ。

 

 

「ぐはっ…」

「セネティ君、なんということをするんじゃ!!…………!!おや、ミレイちゃん…なぜ、ミレイちゃんがこんなところにいるんじゃ」

「色々あって、レオ、この人はおじいちゃんの昔からの友達でカントー地方のマサラタウンで研究しているオーキド・ユキナリ博士」

「……レオだ…」

「うむ……おっと、そんなことよりもあの大男をとめてくれ、あの大男ときたらセネティ君とバトルもせずに暴力を振るいおって…」

「……任せろ…」

 

 

そして、レオは倒れているセネティと大男の間に入った。

 

 

「誰だてめぇは……ん?こいつはコワップが報告してきたブラックリストのレオってやつだな……俺様の名はダキム、よぉし、お前は俺の手でギタギタにしてやる…お、安心しな、お前をギタギタにするのはポケモンバトルの後にしてやるよ!!」

 

 

そう言ってダキムは首に巻いてあったモンスターボールを取り構えるのだった。




遂にバトル山、そして、オーキド博士が現れました、この物語、アニメの前日談みたいな感じにするので今後もアニメとの繋がりもいれていこうと思います、そして、次回はvsダキム!!では


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ダークファイヤ

「それじゃ、始めるか!!メタング、ヌマクロー!!」

 

 

ダキムはモンスターボールからメタングとヌマクローを出した。

 

 

「ブラッキー、エーフィ!!」

 

 

レオはブラッキーとエーフィをモンスターボールから出したのだ。

 

 

「ブラッキー、メタングにだましうち、エーフィ、ヌマクローにサイコキネシス」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

「ヌマクロー、まもる!!」

『ヌマクロー!!』

 

 

ヌマクローはまもるでサイコキネシスを回避した。

 

 

「メタング!!じしん!!」

『メッタング!!』

「なに!?」

 

 

メタングの起こしたじしんによりブラッキーとエーフィはダメージをうけ、ヌマクローはまもるでじしんも回避したのである。

 

 

「くっ、ブラッキー、エーフィ!!メタングにだましうちとサイコキネシスだ!!」

『ブラッキー…』

『エーフィ…』

 

 

メタングはブラッキーとエーフィの攻撃を受けるも堪えていた。

 

 

「ヌマクロー!!じしん」

『ヌマクロー!!』

 

 

今度はヌマクローがじしんを起こしブラッキーとエーフィは力尽き、メタングはふゆうにより回避したのだった。

 

 

「カポエラー、メタングにダークラッシュ!!」

 

 

レオは即座にカポエラーをモンスターボールから出してメタングにダークラッシュを食らわせ倒した。

 

 

…最初はまもるでじしんを回避し次はふゆうで回避か…やるな…

 

 

「おっと、やられたか、まぁいい」

 

 

ダキムはメタングをモンスターボールに戻すとゴローニャを繰り出したのだ。

 

 

「ヨルノズク!!」

 

 

レオもブラッキーとエーフィを戻すとヨルノズクを繰り出した。

 

 

「ヌマクロー、じしん!!」

『ヌマクロー!!』

「カポエラー、ヨルノズクの上に乗るんだ!!」

「なに!?」

 

 

カポエラーはヨルノズクの上に飛び乗ったのである。

 

 

「ゴローニャ、いわなだれ!!」

『ゴローニャ!!』

「ヨルノズク、とんでよけろ!!」

『ホゥホゥ!!』

 

 

ヨルノズクはカポエラーを乗せたままそらをとぶをした。

 

 

「ヨルノズク、ヌマクローを狙え!!」

『ホゥホゥ!!』

「ヌマクロー!!みずてっぽう!!」

『ヌマッ!!』

 

 

ヌマクローはヨルノズクにみずてっぽうを複数回放つも避けられそらをとぶの直撃を受けたのだ。

 

 

『ヌマクロー!!』

 

 

そして、ヌマクローは戦闘不能となったのであった。

 

 

「ゴローニャ!!ロックブラスト!!」

『ゴローニャ!!』

「カポエラー、ダークラッシュ!!」

 

 

カポエラーはロックブラストを受けながらもゴローニャにダークラッシュを直撃させたのである。

 

 

「ヨルノズク、そらをとぶ!!カポエラー乗れ」

『ホゥ!!』

「チッ、なんども!!」

「よし、ゴローニャにとどめをさせ!!カポエラーはその勢いでダークラッシュ!!」

『ホゥ!!』

 

 

ヨルノズクがゴローニャに攻撃しようと降下しカポエラーがヨルノズクから飛び降りダークラッシュを構えた、

 

 

その時

 

 

「ゴローニャ、しばく!!」

「なっ…」

『ゴロォォニャァァ!!』

 

 

ゴローニャはじばくをし一気にヨルノズクとカポエラーを爆風で飲み込んだのだ。

 

 

「ヨルノズク!!カポエラー!!」

 

 

爆風が収まるとゴローニャとヨルノズクが倒れておりカポエラーは起き上がっていたが明らかに限界だった。

 

 

「うかつだった、こいつの戦法がじしんだったからゴローニャのじばくへの警戒を怠ってしまった…」

 

 

レオはカポエラーとヨルノズクをモンスターボールに戻すとオーダイルとハリテヤマを繰り出した。

 

 

「バクーダ!!」

 

 

ダキムはそのままバクーダを繰り出したのだ。

 

 

「ゴローニャ、じばくじゃ悔いが残るだろうよ、ほれ!!」

 

 

ダキムは倒れているゴローニャにげんきのかたまりを与えたのである。

 

 

「なっ…」

『ゴローニャ!!』

「チッ、復活させても同じことだ、オーダイル、ハリテヤマ、あのゴローニャのじばくに気を付けるんだ!!」

『オーダイル!!』

『ハリテヤマ!!』

「ゴローニャ、じしん!!バクーダ、まもる!!」

『ゴローニャ!!』

『バクーダ!!』

 

 

オーダイルとハリテヤマはじしんを食らった。

 

 

「オーダイル、あてみなげ!!」

『ハリテヤマ!!』

 

 

ハリテヤマはゴローニャまで接近しゴローニャを持ち上げあてみなげをしようとしたのだ。

 

 

「ゴローニャ!!じばくだ!!」

「ハリテヤマ投げろ!!オーダイル、ハイドロポンプ!!」

『ハリィィ!!』

『オーダイル!!』

 

 

ハリテヤマが投げたゴローニャをオーダイルのハイドロポンプで上へと押し上げゴローニャは天井の強化ガラスに到達しそこでじばくし落ちてきた。

 

 

「おのれ、使えんゴローニャだ!!」

「たたみかけるぞ、オーダイル、かみつく、ハリテヤマ、はっけい!!」

「なっ…バクーダ、ふんか!!」

『バクーダ!!』

 

 

オーダイルとハリテヤマはバクーダのふんかに飲まれたのだ。

 

 

「よぉし!!」

「甘いな…」

「なに!?」

 

 

ふんかからハリテヤマとオーダイルが出てきてオーダイルがバクーダにかみつき、ハリテヤマがそのままはっけいをした。

 

 

『バ…バクーダ…』

 

 

そして、バクーダは戦闘不能となったのだった。

 

 

「やはり、強いな…お前…これじゃミラーボを責められないな…」

 

 

そして、ダキムはモンスターボールをひとつ取り出したのである。

 

 

「だがな、このダキム様の恐ろしさを思い知るのはここからだ」

「……ダークポケモンか?」

「その通り、ダークポケモンだ!!そのダークポケモンはこいつだ!!」

 

 

ダキムが投げたモンスターボールから現れたのは伝説のポケモン、エンテイだったのだ。

 

 

「なんじゃと!?あれは伝説のポケモン、エンテイじゃ!!」

「ユキナリさん、エンテイってたしか度々オーレで目撃されていた伝説のポケモンですよね、まさか、伝説のポケモンがダークポケモンに…」

『プラプラ…』

 

 

…エンテイ……スイクン、ライコウと共にオーレ内を駆け巡っていた伝説のポケモン…まさか、伝説のポケモンが…こいつは手強そうだ…勝てるのか…2匹でエンテイにましてや相手はダークポケモン…

 

 

『オーダイル!!』

『ハリテヤマ!!』

「……お前ら…よし!!」

「怖じ気ついたのか?」

「……いいや、伝説のポケモン、エンテイと手合わせできるから興奮していた所だ!!オーダイル、ハイドロポンプ、ハリテヤマ!!」

『オーダイル』

『ハリテヤマ』

 

 

オーダイルはハイドロポンプを放ち、ハリテヤマは何かの技を使った。

 

 

「インファイト…か…覚えたのか…よし!!オーダイル、ハイドロポンプ、ハリテヤマ、インファイト!!」

『オーダイル!!』

『ハリテヤマ!!』

「……エンテイ、ダークファイヤ!!」

「ダークファイヤだと!?」

 

 

エンテイからダークオーラが混ざった炎が放たれオーダイルとハリテヤマは一気にレオの近くまで飛ばされたのだ。

 

 

「大丈夫か!!」

『オーダイル…』

『ハリテヤマ…』

「ガッハハ!!やはり、ダークエンテイは最強だな!!」

「こいつはやばい…今までのどのダークポケモンよりも強い…」

『オーダイル!!』

『ハリテヤマ!!』

「ああ、わかってる!!オーダイルはとにかくハイドロポンプで奴にダメージを与えろ!!ハリテヤマ、インファイト!!」

『オーダイル!!』

『ハリテヤマ!!』

「無駄だ!!エンテイ、ダークファイヤ!!」

「オーダイル!!ハイドロポンプで迎え撃て!!」

『オーダイル!!』

 

 

エンテイから放たれたダークファイヤをハイドロポンプで迎え撃つも止めきれなかったのであった。

 

 

『ハリテヤマ!!』

「ハリテヤマ!!違う避けるんだ!!」

 

 

ハリテヤマは独断で迫ってくるダークファイヤにインファイトをしたのだ。

 

 

「ハリテヤマ!!」

 

 

ハリテヤマはハイドロポンプで減じられていたとはいえダークファイヤを受けてしまった。

 

 

『ハ…ハリテヤマ…』

「ハリテヤマ!!」

「エンテイ!!二度と動けぬようにしてやれ、ダークラッシュ!!」

 

 

そして、重症のハリテヤマに向かってエンテイがダークラッシュをしようと走ってきたのだ。

 

 

「ハリテヤマ!!」

 

 

レオは咄嗟にハリテヤマを守ろうとハリテヤマとエンテイの間に入った。

 

 

「レオォォォ!!」

『プラァァ!!』

「よすのじゃ!!」

『ハリィィ!!』

『オーダイルゥゥ!!』

 

 

そして、レオはエンテイのダークラッシュを受け強化ガラスギリギリまで吹き飛んだのだった。

 

 

「レオ!!」

「なんという無茶をするのじゃ!!」

「うぐっ…ハァ…これぐらい…慣れ…がっ…」

 

 

その時

 

 

『ハリィィ!!』

 

 

ハリテヤマはレオを傷つけられたことに激情しエンテイまで一気に近づくときしかいせいをした。

 

 

「なっ!?」

 

 

きしかいせいで強化ガラスまで追い詰められたエンテイにハリテヤマは連続でインファイトをしたのだ。

 

 

『ハリハリハリハリィィ!!』

 

 

エンテイはハリテヤマの猛攻撃を受けて身動きが取れなくなっていたのである。

 

 

「エンテイ!!何してやがる!!ダークファイヤで蹴散らせ!!」

 

 

エンテイはダキムの命を受けて攻撃を受けながらダークファイヤを放ったのだ。

 

 

『ハリィィ!!』

「ハリテヤマ!!」

 

 

そして、ハリテヤマはそのまま強化ガラスに激突し動かなくなった。

 

 

「ハリテヤマ…」

 

 

レオはふらつきながらもハリテヤマに寄るとハリテヤマの体はとてつもない火傷を負っていたのである。

 

 

「ハリテヤマ…」

「いかん、今すぐ応急処置を!!」

 

 

オーキド博士がハリテヤマに駆け寄りスプレーやらの医療器具でハリテヤマの治療を始めた。

 

 

「ハリテヤマを頼む…」

「まつのじゃ…君はその体で続ける気かの?オーダイルだけで奴には勝てんぞ!!」

「……いざとなれば俺のポケモンを連れて山を降りてくれ…」

 

 

そして、レオはオーダイルとハリテヤマのモンスターボールとその他のポケモンたちの入ったモンスターボールをオーキド博士の近くに置いたのだ。

 

 

「オーダイル…いざとなったら俺を置いて逃げてくれ…」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルは首を横に降った。

 

 

「お前もハリテヤマもダークポケモンにされたあと俺がスナッチして戦わせてるだけだ、お前にここで戦う義務はねぇ…」

『オーダイルゥゥ!!』

「…………………わかった…わかったよ…オーダイル!!何としてでもあいつをスナッチしよう!!」

『オーダイル!!』

「スナッチ?笑わせるな、ダークラッシュ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはエンテイのダークラッシュを受け止めたのだ。

 

 

「なに!?」

「オーダイル!!かみつけ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはエンテイの顔面に盛大にかみつくをしてエンテイを持ち上げたのだ。

 

 

「エンテイ!!ダークファ…」

「そのまま、ハイドロポンプ」

 

 

ダークファイヤが命じられる前にオーダイルはハイドロポンプを放ちエンテイは天井の強化ガラスに激突した。

 

 

「今だ!!…うっ…」

 

 

レオは痛む体を無理矢理動かしてスナッチボールをエンテイに放ったのだ。

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

 

しかし、スナッチボールは殆ど動かずボールからエンテイが出てきてしまったのである。

 

 

「くっ…」

「ガッハハ!!残念すぎたな!!エンテイ、ダークファイヤ!!」

「やめろ…」

 

 

ダークファイヤは放たれオーダイルはダークファイヤの直撃を受けてしまったのだ。

 

 

『オ…オーダイル…』

 

 

もうオーダイルは限界のようだった。

 

 

…ここまでか…

 

 

「オーダイル…逃げてくれ…」

『オーダイル!!』

「いいから逃げろ!!」

 

 

この戦いを見ていた者たちはなにか策がないか考えるもいい方法は思い付かずにいた。

 

 

「このままだと…レオが…」

「とにかく、今はここから逃げることが先決じゃ…」

「って、ユキナリさん…下はシャドーがいて降りれませんよ!!」

「なんじゃと!?おのれ、何かエンテイの弱点があればの…」

「……エンテイ…ダークポケモンはセレビィに会うと元に戻るらしいです…」

「!?…セレビィ……ときわたりポケモンじゃな…」

「えぇ…」

 

 

その時

 

 

「セレビィならこれで呼び出すことができます…」

 

 

ずっと黙ってレオとダキムの戦いを見ていたエリアリーダーのセネティがオーキド博士に笛を見せたのだ。

 

 

「セネティ君…それは…」

「これは時の笛と呼ばれる物です」

「時の笛?」

「この笛はその場に一番妥当なセレビィをその時代から呼び出すことができるらしいのです」

「なんと!?……セレビィを呼べるのじゃな?」

「はい、とにかく今、この状況を打破するにはこれしかありません、では」

 

 

そして、セネティは時の笛を吹いた。

 

 

時の笛から神秘的な音色がバトル山に響き渡ったのである。

 

 

「綺麗な音色…」

 

 

そして、バトル山に神秘的な力が波のように伝わったのであった。

 

 

「これは……」

「ユキナリさん…どうしたんですか?」

「……森の声…じゃ…」

「えっ…」

 

 

エネルギーが一気にこの場に集中しバトル場を囲んでいた強化ガラスが砕け散ったのだ。

 

 

そして、バトル山にときわたりポケモン、セレビィが現れたのだった。

 

 

『ビィ!!』

「あれはときわたりポケモン、セレビィ!!あの野郎、時の笛を使いやがったな!!こうしちゃられねぇ!!エンテイ、セレビィを捕まえろ!!」

 

 

しかし、エンテイは動こうとしなかった。

 

 

「おい、エンテイ!!」

『……』

 

 

そして、エンテイは緑の光に包まれたのだ。

 

 

「本当に一瞬でリライブさせるのか………これがセレビィの力…」

『オーダイル…』

『ビィ!!』

 

 

セレビィはそのままオーキド博士の所までやって来た。

 

 

「セレビィ…」

『ビィ!!』

「夢ではなかったんじゃな…」

『ビィ!!』

「……そうか、ハナコさんの所の息子の…サトシ…」

『ビィ!!』

「その場に一番妥当なセレビィを呼び出す…セレビィ、君が来たのか…」

『ビィ!!』

「そうか…あれからもう30年以上たっておるの…早いものじゃな…セレビィ…」

『ビィ!!』

 

 

そして、セレビィはバトル山から飛び立って消えていったのだった。

 

 

「ありがとう…セレビィ…」

 

 

そして

 

 

「どーなってやがる!!エンテイ、ダークファイヤだ、何してやがる!!」

『……』

 

 

エンテイはダキムの方を向くとダキムを睨み付けた。

 

 

「ダークポケモンじゃなくなってる………おい…たとえ、ダークポケモンじゃなくてもお前は俺の手持ちなんだぜ…ほら、お前のモンスターボールだぜ…」

 

 

ダキムはエンテイにエンテイのモンスターボールを見せたのであった。

 

 

『エンテイ!!』

 

 

エンテイはダキムに躊躇なくかえんほうしゃを放った。

 

 

「なっ…」

 

 

ダキムは避けるも避ける際にモンスターボールを落としてしまったのだ。

 

 

『エンテイ!!』

 

 

エンテイはダキムの落としたモンスターボールを踏みつけて破壊したのである。

 

 

「なっ…くっ、撤退だ!!」

 

 

ダキムは背中に仕込んでいたジェット機を使いバトル山から飛び立ち逃走したのだった。

 

 

「……助かったのか…」

『オーダイル…』

 

 

その時

 

 

『エンテイ!!』

 

 

エンテイはオーダイルにかえんほうしゃを放った。

 

 

『オーダイル!!』

「なっ…」

「ちょっと何するのエンテイ!!」

『プラプラ!!』

「よすのじゃ!!」

「エンテイはレオさんまで敵だと思ってるんです、きっと」

「セネティさん、どうにかならないんですか!?」

「……」

 

 

エンテイのかえんほうしゃが何度もオーダイルを襲っていたのだ。

 

 

『オーダイル!!(この人は貴方の恩人だ!!)』

『エンテイ!!』

『オーダイル!!(元に戻れたのはこの人がいたからだ!!)』

『エンテイ!!……エンテイ…』

 

 

そして、エンテイは攻撃をやめてバトル場から飛び降り山を駆け巡り見えなくなってしまったのであった。

 

 

「……あれは…」

 

 

ダキムのいた場所に何かディスクのようなものが落ちていた。

 

 

「これは……」

 

 

そのディスクには『F-ディスク』と刻まれていたのである。

 

 

「F-ディスク…」

「レオ、それなに?」

「ミレイ…どうやら、あの男が落としていったようだ…念のため持っていこう…」

「そうね、でも、レオは少し休まなくちゃね、ポケモンの治療もあるし」

「ハァ?……たしかに少し休まな……」

「レオ?」

 

 

レオはそのままその場に倒れレオの意識はそこで途切れたのだった。




やっとかけたわー、マジ。エンテイ大好きっす…ゾロアークの映画のときの前売り券もエンテイ貰いましたよ


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エンテイ

「あ!!レオ、気づいた?」

「ミレイ…ここは…」

「バトル山付属のポケモンセンターだよ」

「そうか…エンテイのスナッチに失敗して…そうだ、俺のポケモンたちは?ハリテヤマは…」

「うん、治療を受けてるよ…受けてるけど…」

「けど…なんだよ…」

「ハリテヤマがね……!!レオ」

 

 

レオはミレイの話の途中で走り出していた。

 

 

しかし

 

 

「うっ…」

 

 

レオの体に激痛が走りレオは床に倒れ込んだのであった。

 

 

「レオ!!安静にして、全身打撲してるんだから」

「全身打撲ね…骨折よりマシだ!!」

 

 

レオは立ち上がりポケモンたちの治療室へと急いだのだ。

 

 

治療室ではレオのポケモンたちがみんな治療を受けておりその中でもハリテヤマの傷は酷い有り様だった。

 

 

「一命は取り留めたの…けど、全身火傷に全身打撲、それから肩を骨折しててとてももうバトルに戻れる状況じゃないわ、完治しても暫くはリハビリが必要だそうよ、あとのみんなは少しの休息で平気みたい」

「そうか……」

「君も君のポケモンたちも勇敢だった、特にハリテヤマとオーダイルがね」

 

 

そこへ、バトル山のエリアリーダーであるセネティがやって来た。

 

 

「オーキド博士、彼が目を覚ましたよ」

 

 

そして、こちらにオーキド博士もやって来たのだった。

 

 

「全く!!なんという無茶をしたんじゃ!!」

「まぁまぁ、オーキド博士、彼のお陰でバトル山から奴等が去ったわけですし…レオ君だったね、本当にありがとう」

「……いや…別に…」

「で、どうすんじゃ?ワシはこれからローガンに会いにアゲトビレッジへ向かうが」

「……治療しているポケモンたちをアゲトのセンター移すことは可能か?」

「……可能なハズじゃ」

「なら、そうする…俺もアゲトへ向かう」

「レオ、そんな体でバイク運転しちゃダメよ!!」

「構うものか…骨折して血だらけで運転したこともある」

「ミレイちゃんの言う通りじゃ、万が一ってこともあるのじゃぞ」

「……オーキド博士はアイオポートからどうやってこちらまで?」

「ローカルバスじゃよ」

「でしたら僕の車にお乗りください、レオ君たちも乗っけて彼のバイクはレッカーしてアゲトまで運びましょう」

「よいのか?セネティ君」

「えぇ、もちろん!!」

「良かったね、レオ!!」

「……いいのか?」

「ああ!!ここを救ってもらったお礼さ!!」

「……助かる…」

 

 

 

レオたちはセネティの車でアゲトまでやって来たのだった。

 

 

そして、アゲトビレッジのポケモンセンターのベッドにハリテヤマを初めとするレオのポケモンたちが寝かされていた。

 

 

「ハリテヤマ…本当によく頑張ってくれたな…ありがとう…」

『ハリテヤマ…』

「もう、戦わなくていい、ゆっくり怪我を治せな…」

『ハリ…』

「オーダイルも他のみんなもありがとうな!!」

『オーダイル』

『ブラッキー』

『エーフィ』

『ホゥホゥ!!』

 

 

そして、レオは治療室を出てセンターのロビーへと戻ってきた。

 

 

「レオ、これこらどうするの?」

「ポケモンたちの傷が回復したらこの『F-ディスク』ってやつについて調べる」

「どうやって?」

「さぁな、だけど、今の手がかりはこれだけだ…そうだ、あのクレインって博士に相談してみるか」

「そうね、それがいいわ、それに暫くユキナリさんもアゲトにいるみたいよ」

「そうか、心強いな…………ん?何だか外が騒がしいな…」

「何だろうね…」

 

 

レオとミレイがセンターの外へ出てみるとそこにいたのは…

 

 

『エンテイ!!』

「エンテイ…どうしてここに…」

『エンテイ!!』

「まだ、俺を敵だと思ってるのか…」

『エンテイ!!』

 

 

そして、エンテイはレオへかえんほうしゃを放ったのだ。

 

 

「わっ…危なっ!!」

「何するのよ!!」

「やめろミレイ…」

 

 

その時

 

 

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

『ホゥホゥ!!』

『オーダイル!!』

 

 

そして

 

 

『ハリテヤマ…』

「お前ら安静にしてろ!!特にハリテヤマ!!」

『エンテイ!!』

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

『オーダイル!!』

『ハリテヤマ!!…』

『ホゥホゥ!!』

『エンテイ!!』

 

 

エンテイはかえんほうしゃを放とうと口の中に火炎を準備した。

 

 

「いい…お前らは反撃するな…」

 

 

そして、レオはポケモンたちより前に進みかえんほうしゃを放とうとするエンテイの前まできたのである。

 

 

「レオ!!」

「来るな!!……俺、ひとりでいい…」

『……………』

「…………エンテイ…一緒に戦ってくれ…」

『……………』

 

 

エンテイはかえんほうしゃを放つのを止めるとそのままレオの目の前で伏せのような状態となった。

 

 

『……エンテイ…』

「……一緒に戦ってくれるのか?」

『……エンテイ……』

「……エンテイ、感謝する…」

 

 

 

数秒後にはエンテイの姿は消えその代わりにレオの手にはモンスターボールが置かれていたのだった。

 

 

「ねねね、レオ、どーゆーこと?」

「エンテイは俺を敵だとは思っていなかったみたいだな…」

「えっ…」

「俺に戦う意思があるかどうかを確認しにきただけだ」

「にしては暴れたね…」

「だな…だが、心強い仲間ができた」

 

 

 

 

そして、1週間程過ぎハリテヤマを除くレオのポケモンたちの傷もほぼ完治していた。

 

 

「レオ君、預かっていたディスクだけど全ては解析できなかった…でも、何かの起動プログラムのようだよ」

「起動プログラム?」

「うん、恐らくは何か乗り物の起動に使う物だね、かなり複雑だからこれぐらいしかわからないけど…」

 

 

クレイン博士はF-ディスクをレオに返したのである。

 

 

「……そうか…」

 

 

その時

 

 

「ギンザルからメールか…」

 

 

『レオ君、ミレイちゃん、久しぶりだな、プラスルは元気かい?そんなことよりもミラーボの部下が逮捕されたんだ、今、こっちに留置所にいる、署長には話を通してあるから一度話をしてみてくれ』

 

 

「ミラーボの手下か?ディスクのこともわかるかもな…」

 

 

 

「やぁ、レオ君、メールを見てくれたんだね」

「ああ…」

『プラプラァァ~』

 

 

プラスルはギンザルに抱きついた。

 

 

「おぉ~プラスル~元気だったか?」

『プラプラ~』

「…っと、こっちだ」

 

 

 

そして、ギンザルの案内でパイラ警察署前までやって来たのだ。

 

 

「レオ…緊張してるの?」

「……警察署…か…初めて来たな、いろんな意味で…」

「話通してあるぞ…」

「わかっている…わかっているが…」

「緊張するのね…」

「………………2人ともこないでくれるか?」

「えっ…」

「ここはスナッチ団風に話を聞くつもりだ…」

「……わかったわ…」

「よし、署長に話してくる」

 

 

ギンザルは中へ入ると1分も経たないうちに出てきた。

 

 

「いいぞ…俺とミレイちゃんは外で待ってる」

「ああ…」

 

 

レオが中へと入るとちょうど警官がひとりと署長らしき人がいたのであった。

 

 

「……パイラ警察署署長のヘッジだ」

「……レオだ…」

「ギンザルから話は聞いている奥の取調べ室に2人いる、好きにしてくれ」

「……感謝する…」

「ユイト、部屋まで案内するんだ!!」

「はっ!!了解です」

 

 

ユイトの案内でレオは取調べ室の前にきた。

 

 

「こちらです」

 

 

レオが取調べ室に入るとそこには廃ビルにいたスーラとブレスがいたのだった。

 

 

「ちょ…どうしてあんたが!?」

「スーラ、ひょっとして逮捕されたとか?」

「黙れ!!……聞きたいことある…これについてだ」

 

 

レオは机の上にF-ディスクを置いたのである。

 

 

「!?」

「!!」

「……知ってるって顔だな…」

「知らないわ、ね、ブレス!!」

「え…えぇ、スーラ…」

「………」

 

 

取調べ室の外では、

 

 

「署長、案内しましたけど、部外者に取り調べさせていいんですか?」

「ユイト…時にはルールを破ることも必要だ、それが正義となるならば…」

 

 

その時

 

 

取調べ室からゴン!!という鈍い音が聞こえてきた。

 

 

「署長!?」

「ユイト、いくな」

「でも…」

「いいから」

 

 

「ひぃぃぃ、ブレス~」

「スーラ~、もう!!何てことするのよ」

 

 

レオは口を割らないスーラとブレスに圧力をかけるため机を横の壁まで蹴飛ばしたのだった。

 

 

「もう一度聞く…ディスクについてだ…」

「知らない知らない!!」

 

 

ブレスは完全に取り乱していたのである。

 

 

レオは今度はモンスターボールからオーダイルを出した。

 

 

「この顎で頭噛み砕かれるのがいい?」

『オーダイル!!』

「ひぃぃぃぃ!!もう、言おうよ!!スーラ!!」

「ダメよ!!そんなことしたら…」

 

 

レオは今度はエンテイを出したのだ。

 

 

「言います!!言いますよ!!えっと…なんだっけ、ね、なんだっけブレス!!」

「えぇっと!?」

「思い出したわ、それはこの町の地下にある町、アンダーで使われるディスクよ!!」

「アンダー?」

「私の私物に黒い鍵があります、その鍵を廃ビルのエレベーターに差し込めば地下に行けます!!」

「本当だな、もし嘘なら……」

「命に代えて本当ですぅぅ!!」

「だろうな…」

 

 

レオが取調べ室から出ようとした、

 

 

その時

 

 

「あの~私たちが漏らしたってシャドーの方々には内密にしてくださぁい!!」

 

 

ブレスはそう言い土下座をしスーラも土下座をしたのである。

 

 

「いいだろう…まぁ、お前ら暫くは塀の中だろ、出る頃には俺がシャドーを潰しておく…そこは安心してくれ」

 

 

 

そして、レオは署長に許可をとりブレスの私物から黒い鍵を手に入れたのだった。




エンテイが遂にレオの手持ちになりました~、スーラとブレスと取り調べするレオは実は『東京喰種re』6巻のとある人物が取り調べするシーンを真似してみました、あ、安心してください、レオは半殺しにされても半殺しにはしない…ハズです…


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アンダー

レオとミレイは廃ビルのエレベーターの前にやって来た。

 

 

「ここか…」

 

 

レオはスーラたちから奪った鍵を使いエレベーターを起動させたのだ。

 

 

「行くぞ、ミレイ」

「うん…レオ、気を付けて行こうね」

「ああ」

 

 

レオとミレイはエレベーターに乗りパイラタウンの地下にあるアンダーへと降りていったのである。

 

 

そして、エレベーターが停止するとレオとミレイはエレベーターから降りた。

 

 

「何これ…」

「……街だ…」

 

 

レオもミレイも何かシャドーの基地のような物を想像していたがそうではなくアンダーはパイラタウンの地下にある都市だったのだ。

 

 

「……噂では昔、パイラで鉱物を掘っていた連中が地下で寝泊まりし鉱物が尽きてもそこに留まった者たちがいたと聞いたことがあるが本当にいたとは…」

「見て見て色んなお店があるよ」

「ミレイ、目立つから騒ぐなよ」

「あ、ごめん」

 

 

その時

 

 

街にあった巨大モニターに映像が映ったのである。

 

 

『みなさん、お楽しみのヴィーナスタイムです!!』

 

 

モニターにはピンク色の衣装を羽織った女が映し出されていた。

 

 

『今日はアンダーの皆様に大事なお知らせがあります、このアンダーに実はスパイが入り込んだのです、もし、怪しい人物を目撃したら直ぐ様お知らせください、では、ヴィーナスタイムこれにてさようなら!!』

 

 

そして、モニターは切れたのだった。

 

 

「え、私たちが入ったのもうバレちゃったの?」

「……どうやら、この街はシャドーが統一してるみたいだな」

「じゃ、さっきのヴィーナスって人、幹部かな」

「可能性は高いな、ミレイ、用心するぞ」

「うん」

 

 

レオとミレイは怪しまれない程度にアンダーの街を散策したのだ。

 

 

「やはりな、ここは完全にシャドーの支配下にあるんだな」

「まじ怖い…」

 

 

街には露店や屋台がたち並び、また、ポケモンセンターはないものの有料ではあるが回復マシンを置いた回復屋や漢方を扱った薬局にショップ、モーテルやホテル、バー、レストラン、育つ物は限られるが農園まであり、闇医者だと思うが病院まであったのである。

 

 

話を聞いているとここの住人にはここで一生を過ごすものもいれば頻繁に地上に向かう者もいるようであり、また、ディスクがどこで使われる物かも判明した、

 

 

アンダーはこのディスクを読み込ませることでUFO

型の乗り物に乗ることができF-ディスクは街のコロシアムのある場所へ向かえるディスクらしく他にも何種類かあるようだ。

 

 

「でも、レオ、どうして、ここの人たちは地上にでないで地下にいるのかな?」

「見ててはっきりした、昔、鉱物がとれなくなったとき直ぐ様新しい鉱物が発見されたとニュースになったがそれは誤報だと報道されここは廃鉱になったらしい、けど、そうじゃなくてここの人間たちは新たな鉱物を独り占めにしたかったんだ」

「その鉱物って?」

「エンペラーメタルだ」

「なにそれ?」

「少量でもポケモンを拘束する力を持つ鉱石だ、主にモンスターボールの材料になる、最も今のモンスターボールのエンペラーメタルはカントーのシルフカンパニーが人工的に作り出したやつらしいけどな、職人が作るボールには天然の物が必ず使用されている」

「……わっかんない…」

「本でも読め、つーか、オーキド博士に聞けし」

「よく、そーゆーの知ってるよね…」

「だって、俺のスナッチマシンにも天然のエンペラーメタル使われてるし」

「え?」

「まぁ、それはいいとして恐らくここでエンペラーメタルが発掘されているからここに人がいるんだろ、恐らく、時代により色んな買い手がいたが今はそれがシャドー、それにダークポケモンの配布もここなら気にせずできるしな、シャドーにとっちゃ都合いいんだろうな」

「なるほどねぇ」

「ま、長くは持たねぇよ」

「ん?」

「エンペラーメタルは鉱山から発掘される量が限られてる、前の鉱物が尽きてから発見されたとして……そうだな、あと5年後にはここは閉鎖されてると思うぜ」

「5年か…」

 

 

その時

 

 

「もしかしてレオさんにミレイさんですか?」

 

 

レオとミレイは街にいた少年に話しかけられたのだ。

 

 

「どうして名前を知っている…」

「君はだれ?」

「やっぱりそうか、なら話は早いね、ねぇ、この強化パーツをスレッドの家まで持っていってよ、スレッドの家は大きなアンテナがあるからすぐわかるよ、ザックからって言えばわかるからさ、よろしくね」

 

 

ザックは強化パーツをレオに渡すと走っていったのだった。

 

 

「ちょっと……どーする、レオ」

「この街の情報を得られるかもしれない、行ってみるか」

 

 

 

そして、レオとミレイは街の周囲を見渡し大きなアンテナの家を見つけたのである。

 

 

「あなたたちはレオさんにミレイさん!!」

「ねぇ、どうして私たちの名前知ってるの?」

「それは、パイラのギンザルさんから」

「そうなんだね」

「僕はクロです、あ、ザックからスレッドへ強化パーツだね、どうぞ」

 

 

レオとミレイはスレッドの家に入るとスレッドとその妹のシホに歓迎された。

 

 

…俺はお前たちが憧れるような人間じゃねぇ…

 

 

「この強化パーツを取り付ければPCがバージョンアップできるんですよ」

「お兄ちゃんはね少しずつシャドーからデータを引き出してるんです」

「スレッド君、すごいんだね」

「そんなぁ…」

「………………エンペラーメタルだろ?」

「え?」

「ここに住人が住んでいる理由は?」

「……ええ」

 

 

シホがレオとミレイにお茶を出しみんなイスに腰を下ろしたのだ。

 

 

「ありがとう、シホちゃん」

「これは大人から聞いた話ですけどどうしてアンダーがエンペラーメタルを公表せず地上に隠したかというと……」

 

 

スレッドはエンペラーメタルにまつわる話をレオとミレイに話すのであった。




無論、エンペラーメタルはオリジナル設定です。


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もう1人のスパイ

エンペラーメタル

 

 

まず、それが最初に確認されたのは古代の人間がポケモンを使用するために鎧に組み込む形でポケモンを制御していた。

 

 

その後、シルフカンパニーの創設者がエンペラーメタルに目をつけ研究し偶然ぼんぐりを使うことで効率よくポケモンを制御できることを突き止め当時のぼんぐり職人と協力し入れたポケモンをある程度制御できる檻のようなものを開発したのだ。

 

 

その後、タマムシシティのタマムシ大学の事故によりポケモンを小さくすることを研究しぼんぐりに装置を組み込んだモンスターボールが開発されたのである。

 

 

職人作成の物を除きぼんぐりもエンペラーメタルも人工的な物に置き換えられ今に近いモンスターボールが開発された。

 

 

 

…そして、ここからエンペラーメタルが発掘されシルフカンパニーの創設者が長きにわたり独占してましたがシルフカンパニーが表でエンペラーメタルを確保できるようになったため契約をきられ、その後、何度か契約者が変わり現在はシャドー(ロケット団)が契約をしています…

 

 

 

「で、ここはずっと契約者が統制していたから……」

「今はシャドーが……」

「はい……」

 

 

…俺のスナッチマシンのエンペラーメタルもここのやつか…

 

 

「レオさん、これから僕は奴らから少しでも多くの情報を引き出します、何かあったら連絡するので連絡先を交換しませんか?」

「ああ、わかった」

 

 

 

その頃、

 

 

『ヴィーナス、アンダーに入り込んだスパイの様子は?』

「ジャキラ様、ご心配なくもうじき捕まりますわ」

『そうか……で、ボルグ、例のダークポケモンの具合は?』

「貴方に言われるまでもなく最終調整に入っている」

『無駄口の減らない男だな、まぁいい、ヴィーナスはダークポケモンを配る方もぬかりなくな』

「了解」

 

 

そして、モニターはきれたのだった。

 

 

「さてと、俺は研究所に戻るとするか」

「そういえば幹部候補生たちは?」

「……最下層で訓練中だ」

「そう?」

「それがどうした?」

「ラブリナ元気?」

「お前の妹分だったか?」

「そう、あの子頭いいからいいでしょ」

「たしかに才能は認めるが……なんと言うかチャラチャラしすぎじゃないのか?」

 

 

その時

 

 

「あら?どうやらスパイが捕まったようね」

 

 

 

「スパイだ!!スパイがいたぞぉ!!」

「なに!?」

「うそ、見つかった!?」

「………………!!いや、俺らじゃない」

「え?」

「あそこだ」

 

 

地上へ繋がるエレベーターの前でシルバがシャドーの戦闘員に拘束されていた。

 

 

「はなせ!!はなせよ!!」

「シルバ君!!」

「とにかく見張りのシャドーに気づかれないようにシルバと話そう」

「どうして?」

「情報をもらうんだよ、じゃねぇとシルバは無駄死にしちまうだろ」

「えぇ!!シルバ君、殺されちゃうの!?」

「さぁな」

 

 

そして、裏からシルバが閉じ込められたフェンスに近寄ったのだ。

 

 

「おい……シルバ」

「!!……レオさんにミレイさん」

「何かわかったか?」

「……いえ、けど、奴らからこれを奪いました……ここの隙間から…」

 

 

シルバは両手を拘束されているも体を揺さぶり何かを地面に落としてそれを口でくわえてフェンスの破れた隙間から押し出してレオに渡したのである。

 

 

「R-ディスク?」

 

 

前に手に入れたF-ディスクと同じ形状でR-ディスクと刻まれたディスクだった。

 

 

「わ、ディスクだ」

「これでどこへ向かえるのか」

「そこまでは……」

「まずはF-ディスクでコロシアムまでいってパイラみたいに出場してみようか?」

「……いや、目立ちすぎてヴィーナスの所へ行く前に捕まるな、そしたら俺とお前もシルバと同じ運命だぜ」

「………」

「シルバ君、別に今のはシルバ君を馬鹿にしたわけじゃないよ」

「……んなこと、わかってます……」

 

 

その時

 

 

「何やってるのあんたら!!」

 

 

シャドーの戦闘員がこちらに気付き近寄ってきた。

 

 

「何でもない、スパイの面を拝みに来ただけだ」

「あっそ、見物ならあっちいったいった」

「ああ」

「!!ちょっとまって……」

 

 

…!!バレたか…

 

 

「うわぁぁ、あなたイケメンね!!」

「は?」

「シャドーに入らない?」

「………少し考えさせてくれ」

 

 

…馬鹿なのか…

 

 

「じゃ、腕試しにバトルしましょう!!1対1」

 

 

シャドーの戦闘員はレディアンを繰り出した。

 

 

ミレイは無言でレオにレディアンがダークポケモンだと合図を送ったのである。

 

 

「ブラッキー!!」

『ブラッキー!!』

 

 

 

そして、暫くレディアンとブラッキーが戦った後、レオはR-ディスクをシャドー戦闘員に見せたのだ。

 

 

「そういや、さっきこれ拾ったんだけど」

「あ、それってヴィーナス様の専用スタジオへ向かうやつじゃん、ダメよ一般人は立ち入り禁止よ」

「バトルが終わったら渡す」

「そうしてくれる、全くだれよあれ落としたの…」

「……フッ…あんたじゃないのか?」

「え?……あ!!ない」

「ブラッキー!!だましうち」

『ブラッキー!!』

「バトルが終わったら渡してやるよ……ヴィーナスとのな」

「え…」

 

 

そして、レオはスナッチボールを構えた。

 

 

「!!それはスナッチマシン、まさか貴方ブラックリストのレオ…」

「気づくのがおせぇよ」

 

 

レオはスナッチボールを投げてレディアンをスナッチしたのだった。

 

 

「この!!イケメンだからって調子にのりやがって!!スパイよスパイ捕まえて!!」

 

 

レオが走り出すとシャドーの戦闘員やアンダーの住民がレオを追いかけてきたのである。

 

 

「邪魔だよ…」

 

 

レオはモンスターボールからエンテイを出した。

 

 

『エンテイ!!』

「ダキム様のエンテイ……」

 

 

レオはエンテイに周りを威嚇させつつUFOの装置にR-ディスクを読み込ませたのだ。

 

 

「ミレイ!!」

「うん!!」

 

 

レオはブラッキーとエンテイをボールに戻すとUFOに乗り込み右方向へと進んだのだった。

 

 

「……この先にヴィーナスが…」




次はいよいよヴィーナス戦です。本作のボルグはロケット団の派遣できてるので他の幹部よりも多少地位が上です、ジャキラにタメ口できるぐらい


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ダーククリスタル

「あらあら、こんな所にまで…」

 

 

レオはヴィーナスタイムの撮影スタジオにてシャドーの幹部、ヴィーナスと対峙していた。

 

 

「お前がヴィーナスか」

「ヴィーナス様…」

「安心して私の敵ではないわ、そうね、私がスパイを撃退する様子を臨時のヴィーナスタイムで放送しましょう、カメラさん、準備はいい?」

「はい…」

 

 

カメラマンはヴィーナスに言われた通りカメラを回したのだ。

 

 

「さぁ、アンダーのみなさん、ヴィーナスタイムの時間です、今日はなんとスタジオにスパイが来ました、今から私がこのスパイを撃退したいと思います」

「………いいだろう、お前が負ける場面をアンダーの住民に放送してやる」

「レオ、がんばれー」

『プラプラ~!!』

「あらあら、なら始めましょう、エネコロロ、ジュペッタ!!」

 

 

ヴィーナスはモンスターボールからエネコロロとジュペッタを出したのである。

 

 

『エネェ!!』

『ジュペッ!!』

「ブラッキー、エーフィ!!」

 

 

レオもモンスターボールからブラッキーとエーフィを出した。

 

 

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

「始めましょう、エネコロロ、10万ボルト、ジュペッタ、サイコキネシス」

『エネェ!!』

『ジュペッタ!!』

「ブラッキー、よけろ、エーフィはサイコキネシスで防げ!!」

『ブラァ!!』

 

 

しかし、ブラッキーはエネコロロの10万ボルトを受けたのだ。

 

 

『エーフィ』

 

 

エーフィはサイコキネシスでジュペッタのサイコキネシスを防いだのである。

 

 

…エーフィのサイコキネシスの方が少し上まっているがゴーストタイプにエスパーは効果なし…エーフィは不利だ…ブラッキーでまずジュペッタを叩くか…

 

 

「ブラッキー、ジュペッタにだましうち、エーフィはエネコロロにサイコキネシスだ!!」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーはジュペッタにだましうちで攻撃しエーフィはエネコロロにサイコキネシスを使った。

 

 

「エネコロロ、すてみタックル、ジュペッタ、メロメロ」

 

 

エネコロロはすてみタックルでサイコキネシスを押し破りエーフィに攻撃しジュペッタはだましうちを受けるもジュペッタのメロメロでブラッキーはメロメロ状態となってしまったのだ。

 

 

『エーフィ…』

『ブラッキィィ!!』

「メロメロだと!?……エーフィ、エネコロロにおんがえし、ブラッキー、ジュペッタにだましうちだ」

『エーフィ!!』

『ブラァァァ…』

 

 

エーフィはエネコロロにおんがえしで攻撃するもブラッキーは技を出せないでいたのである。

 

 

「エネコロロ、メロメロ」

『エネェ!!』

 

 

エーフィはエネコロロのメロメロを受けたのだった。

 

 

「…………エーフィ、サイコキネシス」

『エーフィ!!』

『エネェ!?』

「あら、メロメロが効かない、そのエーフィ…メスね」

「そうだ、エーフィ、おんがえし」

「面倒ね、ジュペッタ、シャドーボール」

『ジュペッ!!』

 

 

エーフィにジュペッタがシャドーボールを放った。

 

 

『エーフィ!?』

 

 

その時

 

 

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーがシャドーボールからエーフィを庇ったのだ。

 

 

『ブラッキー!!』

 

 

そして、ブラッキーはシャドーボールをジュペッタに放ったのである。

 

 

『ジュペッ!?』

 

 

シャドーボールを受けたジュペッタは戦闘不能となった。

 

 

「ブラッキー、お前シャドーボールを…」

『ブラッキー!!』

「もう!!ジュペッタ、使えない子ね、エネコロロ、ブラッキーにメロメロ」

『エネェ!!』

『エーフィ!!』

 

 

エーフィがブラッキーを庇いメロメロを受けるもエーフィには効果なかったのだ。

 

 

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、おんがえし」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

『エネェ!!』

「連続で攻撃するんだ」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーとエーフィは連続でサイコキネシスとシャドーボールでエネコロロを攻撃したのである。

 

 

『エネェ……』

 

 

そして、エネコロロは戦闘不能となった。

 

 

「その子たち見事な連携ね」

「そりゃどうも」

「いいぞレオ~」

『プラプラ~』

「じゃ次いくわ」

 

 

ヴィーナスはエネコロロとジュペッタを戻すとモンスターボールからハガネールとラフレシアを繰り出したのだ。

 

 

「あいつはたしかハガネール…」

 

 

…たしか…最近までオーレのイワークだと思われていたが本当はイワークの進化形だったポケモン…体が鋼のようだからハガネールという名称でタイプはイワークと変わないとされているが…

 

 

「ラフレシア、メロメロ、ハガネール、いわなだれ」

『ラフゥ』

『ハガネェ!!』

 

 

ブラッキーはいわなだれを回避するもメロメロ状態になり、エーフィはいわなだれを受けたのである。

 

 

「ブラッキー、戻れ」

 

 

レオはブラッキーをモンスターボールに戻すとレディアンを繰り出した。

 

 

「エーフィ、ラフレシアにサイコキネシス、レディアン、ハガネールにダークラッシュ」

『エーフィ!!』

 

 

エーフィはラフレシアにサイコキネシスでレディアンはハガネールにダークラッシュで攻撃したのだ。

 

 

「ラフレシア、ギガドレイン、ハガネール、いわなだれ」

『ラフゥ』

『ハガネェ』

『エーフィ!!』

 

 

エーフィはギガドレインで体力を吸われさらにいわなだれを受けて戦闘不能になり、レディアンもいわなだれ受けダメージを負ったのである。

 

 

「もどれ、エーフィ、レディアン」

 

 

レオはエーフィとレディアンをモンスターボールに戻すとヨルノズクとオーダイルを繰り出した。

 

 

「バカね、ラフレシア、オーダイルにギガドレ…」

「ヨルノズク、さいみんじゅつ」

『ホゥ!!』

 

 

ヨルノズクはさいみんじゅつでラフレシア眠らせたのだ。

 

 

「ヨルノズク、そらをとぶ」

 

 

しかし

 

 

「いわなだれ!!」

 

 

ハガネールのいわなだれをヨルノズクは空へ上昇する前に受け地面に落ちたのである。

 

 

「ヨルノズク!!」

「いわなだれ」

 

 

ハガネールは再びいわなだれをしオーダイルは回避するも落ちていたヨルノズクはいわなだれの下敷きになったのであった。

 

 

「オーダイル、ハイドロポンプ……くっ、戻れ、ヨルノズク」

 

 

レオはヨルノズクをモンスターボールに戻した。

 

 

「ギガドレイン」

「なっ!?」

 

 

オーダイルはハイドロポンプでハガネールに攻撃するもラフレシアが目を覚ましておりギガドレインを受けたのだ。

 

 

『オーダイル!!』

「……エンテイ」

 

 

レオはモンスターボールからエンテイを繰り出したのである。

 

 

「かえんほうしゃ!!」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイのかえんほうしゃはラフレシアに直撃しラフレシアを戦闘不能にした。

 

 

…ハガネールはいわとじめん…エンテイはあまり向かないか…

 

 

「オーダイル、ハイドロポンプ、エンテイはけたぐり」

『オーダイル!!』

『エンテイ』

 

 

オーダイルとエンテイでハガネールを攻撃するもハガネールは一向に怯む様子がなかったのだ。

 

 

「じしん」

『ハガネェ!!』

 

 

ハガネールのじしんでオーダイル、エンテイともにダメージを負ったのである。

 

 

「それじゃ私の最強のポケモンのお披露目よ」

 

 

そして、ヴィーナスが投げたモンスターボールから伝説のポケモン、スイクンが現れた。

 

 

『エンテイ!?』

「スイクン!!やはり、ダークポケモンにされたのはエンテイだけではなかったか」

「スイクン、ダーククリスタル」

 

 

スイクンの額のクリスタルのような形をした所からダークオーラが溢れビームのように放たれたのだ。

 

 

『エンテイッ!!』

 

 

…まずはハガネールを何とかしなくては…しかし…オーダイルでは力不足………………!!ハガネール………鋼…もしかしたら…

 

 

「エンテイ!!ハガネールにかえんほうしゃ」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイのかえんほうしゃはハガネールに直撃しハガネールは戦闘不能となったのだった。

 

 

…ハガネールは本当にいわとじめんなのか…ブラッキーだってそうだ…ノーマルタイプとされているがそれならジュペッタに抵抗できるわけ…

 

 

「そんなことよりスイクンか」

「ダーククリスタル」

「オーダイル、きりさく、エンテイ、かえんほうしゃ」

『オーダイル!!』

『エンテイ』

 

 

エンテイのかえんほうしゃとダーククリスタルがぶつかり合い、その隙にオーダイルがスイクンにきりさくで攻撃するも殆ど効いていなかったのである。

 

 

どうやら、ダーククリスタルは水を媒介としているようでエンテイにとって不利であったのだ。

 

 

「オーダイル、かみつく」

『オーダイル!!』

「ダークラッシュ」

 

 

オーダイルはスイクンのダークラッシュをうけて戦闘不能になったのである。

 

 

「もどれ、オーダイル」

「オホホホホ~見ましたか、アンダーのみなさん、相手はほのおタイプのエンテイ、そして、私はみずタイプのスイクン、さらにダークポケモン、さぁ、私の勝利は目前ですわ」

「エンテイ、けたぐり」

「往生際が悪いですわよ、ダークラッシュ」

 

 

そして、エンテイとスイクンの戦闘は暫く続き隙を見つけてレオはスナッチボールを投げた、

 

 

しかし

 

 

「ダメだ…」

 

 

地道にスイクンの体力を削ったが未だにスナッチできずにいたのだ。

 

 

「ダーククリスタル」

 

 

スイクンの放ったダーククリスタルはエンテイに直撃した。

 

 

『エンテイ……』

 

 

そして、エンテイは膝を着いたのであった。

 

 

…まずい…エンテイの体力が…しかし、相手も差ほど体力があるわけじゃない……………よし、あれをしてみるか…

 

 

そして、レオはスイクンにスナッチボールを放ったのである。

 

 

「もう、無理に決まってるわ」

「エンテイ、モンスターボールに接近しろ!!」

『………?』

「急げっ!!」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイはスイクンの入っているスナッチボールに接近した。

 

 

「接近してスイクンに攻撃するつもり?けど、それはこちらも接近して攻撃できるってことよ」

 

 

そして、スイクンはスナッチボールから出てきたのだ。

 

 

「かえんほうしゃ!!」

「ダーククリスタル!!」

 

 

ダーククリスタルが放たれた直後にエンテイのかえんほうしゃがダーククリスタルとぶつかり合ったのである、

 

 

次の瞬間!!

 

 

爆発音とともに辺りに煙が蔓延し何も見えなくなったのであった。

 

 

「これでどうだ!!」

 

 

レオは煙の中へスナッチボールを放った。

 

 

そして、煙が徐々になくなりまず戦闘不能になり横たわるエンテイの姿が現れたのだ。

 

 

「私の勝ちですわ~!!」

「……それはどうかな?」

「えっ…」

 

 

完全に煙がなくなった時そこにスイクンの姿はなく代わりにモンスターボールが転がっていたのである。

 

 

「えっ…なんで…」

「どうゆうことか教えてやろうか?」

 

 

レオはヴィーナスの前に転がっているスイクンの入ったモンスターボールを拾うと困惑しているヴィーナスに説明を始めた。

 

 

「まずな最初のスナッチボールを投げたあと俺はすぐにまたスナッチマシンのチャージを始めた、そして、エンテイをスナッチボールに接近させ出てきた所を攻撃させる、無論、あんたはスイクンに反撃させるよな…強力なダーク技で、けどな、ダーク技は発動するのが本の少しだけ遅いんだよ、そして、発動直後にかえんほうしゃとぶつかり合えばダーク技が逆流してある程度スイクンにダメージを与えられると思ったんだ、まぁ、ここでスナッチできたのは幸運だったな」

「あ……あ……」

「エンテイにはすまないことをした」

 

 

レオは倒れているエンテイをモンスターボールに戻すと再びヴィーナスの方を向いたのだ。

 

 

「で、どうする?」

「えっ…」

「シャドーの秘密を教えるか、それとも地上に引っ張りあげてパイラ警察署に付き出すか?」

「ええ!?」

「どうする?言っておくが俺は手持ちのブラッキーはまだ戦えるしその気になればダークポケモンのレディアンも使える、あと、このスイクンもまだ戦闘可能だろ?」

「やばい、ヴィーナス様が…」

「倒された…」

「逃げろぉぉ!!」

 

 

スタジオにいた人間はカメラを残して逃げていったのであった。

 

 

「あらら、逃げちゃったな、さてと…」

 

 

レオはカメラを固定するとカメラの前に立ったのである。

 

 

「さて、皆さん、引き続きお楽しみのヴィーナスタイムのお時間です、さて、皆さんの愛するヴィーナス様は現在このような哀れな状態です」

 

 

レオがカメラから離れ代わりに敗北し膝を着いているヴィーナスの姿が映し出された。

 

 

そして、レオは再びカメラの前にたったのだ。

 

 

「それともうひとつ、皆さんに残念なお知らせがあります、エンペラーメタルはあと数年で底をつき皆さんがここにいることはできなくなります、シャドーになんて吹き込まれたかは知りませんが皆さん、完全に騙されてますね」

 

 

 

その放送を見ていたアンダーの住民は

 

 

「あと、30年はもつんじゃなかったのか!?」

「騙された…」

「ヴィーナスなんてババアに夢中になったワシがバカじゃった!!」

 

 

等と散々なものだった。

 

 

 

「それでは皆さん、地上に出て生きるか、ここでどんな手段使ってでも生き抜くか自分で考えてください、それでは、ヴィーナスタイム、これにて終了します、本日はヴィーナスタイムの最終回です、今までご覧になって頂きありがとうございました、それではさようなら」

 

 

そして、レオはカメラを蹴り飛ばし破壊したのである。

 

 

「レオ…やりすぎ…」

「これぐらいしとかないとな」

 

 

その時

 

 

『プラプラァ!?』

「プラスル?……!!レオ、ヴィーナスが逃げた!!」

「なに!?……プラスル、逃げたのはあっちか?」

『プラァ!!』

「追うぞ、ミレイ!!」

「うん!!」

 

 

レオとミレイは逃げたヴィーナスを追って奥の方へと向かうのであった。

 

 

 

 

ータマムシ大学の資料ー

『ハガネール』

・てつへびポケモン

・タイプ:いわ・じめん

・とくせい:タイプ:メタル

・元々はオーレ地方におけるイワークのリージョンフォームとされていたが近年、DNA検査にてイワークではなくイワークの進化形にあたるポケモンであると判明しその鋼のような身体からポケモン名を『ハガネール』と命名された、また、特性のタイプ:メタルは炎タイプの攻撃等が弱点となる等、一部タイプの相性に変化が生じる特性である、また、ハガネールは反動を受ける技を使った際に反動を受けないなど特性『いしあたま』に該当する能力も確認されているため特性二種持ちの可能性があり更なる研究が進められている。最初の個体が発見されたオーレ地方は年々野生のポケモンが減少していることもあり野生のハガネールの目撃数が極端に少なかったが近年、ジョウト地方のシロガネ山にて野生のハガネールが確認されたためイワークのリージョンフォーム説は完全に否定された。また、どのような条件でイワークからハガネールへ進化するのかは現在調査中でありオーレ地方において調査が行われている段階である。

ータマムシ大学 ポケモンタイプ研究室 教授 ◯◯

 

 

 

『ブラッキー』

・げっこうポケモン

・タイプ:ノーマル

・とくせい:シンクロ

・近年、オーレ地方にてエーフィとともに確認されたイーブイの新たな進化形である、特徴としてノーマルタイプには似合わない黒いボディであり、オーレ地方において格闘タイプの技が効果抜群である等の結果が報告されたためノーマルタイプと判定された、しかし、一部でゴーストタイプの技が通用するなどの報告もあるので現在、調査中である、イーブイからの進化条件についてはエーフィとともになつき度とレベルアップと確認されているがどのような条件でエーフィかブラッキーに決まるのかは現在調査中である、また、オーレ地方において最初に進化が確認された理由についてはカントーにいるイーブイはイーブイ自体、戦闘不向きなこともあり、進化の石を使用し他の進化形に進化させるトレーナーが多く、また、トレーナー以外ではペットとしてレベルを上げずに育てるトレーナーが多い、それに加えオーレ地方は逆にバトルが盛んでありその過程で進化が確認された可能性が高い、そのため今日までカントーにおいてブラッキー、エーフィの進化は確認されていなかったが近年、ジョウト地方において育成されていたイーブイ二匹がそれぞれブラッキー、エーフィに進化した事が報告された、このイーブイの進化はカントーでは浸透しておらず未だにカントーにおいてはイーブイの進化形は3形態だと思われている所が多い。

ータマムシ大学 ポケモンタイプ研究室 教授 ◯◯

 

 

 

ーとあるトレーナーの手記ー

◯月X日

私はオーレ地方において野生のイワークに遭遇、その中にイワークではないポケモンを確認。

◯月X日

捕獲したそのポケモンをカントーのポケモン協会に連れて行き、検査の結果、イワークのリージョンフォーム、イワーク(オーレのすがた)とされた。(オーレにおいてリージョンフォームが確認されたのは初のことらしい)

◯月X日

ポケモン協会から連絡があり、このイワークの特性はタイプ:メタルという属性だと言われた、しかし、実際に私はすてみタックルをこのイワークにさせた際に反動を受けなかったため、それをポケモン協会に連絡したらかなり驚き騒いでいた。

◯月X日

ポケモン協会から連絡があり、このイワークは初の特性が二種持ちの可能性があるって伝えられた。て、タイプ:メタルって特性なのか?これってこのイワークがいわタイプとじめんタイプじゃなくて別のタイプってことじゃないのか?その疑問をその時ポケモン協会に聞いたら「ありえない」と一括された、真実がどうであれポケモン協会の連中は頭が固いと思った。




この作品は無印の前の設定なので第一世代にハガネタイプとあくタイプはなかったので出てくるポケモンたちにオリジナルで設定を作って見ました。無理がありますが許してね


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レオとミレイ

レオは逃げたヴィーナスを追いかけて奥へ進んでいた。

 

 

『プラプラ!!』

「!!あそこか」

 

 

レオは走るヴィーナスを見つけその後を追いかけたのだ。

 

 

「残念でした~」

 

 

ヴィーナスはエレベーターに乗り降りてしまったのである。

 

 

「クソッ、動かない…」

「あっちに階段が」

『プラプラ』

 

 

レオはエレベーターは諦め階段を下りヴィーナスを追いかけたのだった。

 

 

その時

 

 

「ここから先は通さない!!」

 

 

ヴィーナスの手下がレオの行く先を妨害してきた。

 

 

「やってしまえ、グライガー!!」

 

 

手下はモンスターボールからグライガーを出したのだ。

 

 

「レオ、ダークポケモン」

「わかった、ブラッキー!!」

 

 

レオはモンスターボールからブラッキーを出したのである。

 

 

「ちょ…ブラッキー、体力大丈夫?」

「なんとか…持ちこたえる」

『ブラッキー…』

「グライガー、ダークラッシュ!!」

「ブラッキー、よけろっ!!そして、だましうち」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはグライガーのダークラッシュをよけるとだましうちで反撃した。

 

 

「シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

…攻撃を受けちゃダメだ…体力を温存しないと…

 

 

その後、何とかグライガーをスナッチしたのだった。

 

 

その後も…

 

 

 

「オドシシ、ダークラッシュ」

 

 

「イノムー、ダークラッシュ!!」

 

 

 

待ち構えていた手下を何とか倒しダークポケモンをスナッチしたのだ。

 

 

「ヴィーナスはあっちか…」

 

 

レオは階段を降りてさらに奥へ進もうとするも、

 

 

「ニューラ、ダークラッシュ!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ダークニューラの不意打ちを受けブラッキーの体力は限界になっていたのである。

 

 

「ヴィーナス様の所へは行かせないよ」

「シャドーボール!!」

『ブラッキー』

「みだれひっかき」

 

 

シャドーボールはニューラのみだれひっかきで掻き消された。

 

 

「ダークラッシュ!!」

「よけて、シャドーボール」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはニューラのダークラッシュを避けて背後からシャドーボールで攻撃したのだ。

 

 

「だましうち」

『ブラッキー!!』

 

 

さらにだましうちで攻撃しニューラを壁に叩きつけたのである。

 

 

「よし…」

 

 

そして、レオはスナッチボールを投げてニューラをスナッチしたのだった。

 

 

「急ごう、レオ」

『プラプラ!!』

「ああ…」

 

 

レオはヴィーナスを捕らえるため奥へと足を進めた。

 

 

そこは駅のような場所で電車のような物もあったのだ。

 

 

「ヴィーナスはどこだ」

 

 

その時

 

 

「レオ、電車が…」

『プラプラ…』

 

 

電車が起動し向こうへと行ってしまった。

 

 

「遅かったか…」

「どうするの?」

『プラプラ?』

「………」

 

 

レオはモンスターボールを取り出して線路にスイクンを出したのである。

 

 

「追う…」

「ガチ?」

 

 

レオはスイクンに股がったのだ。

 

 

「ほら、ミレイ」

「うん…」

 

 

ミレイもレオの後ろに股がったのだった。

 

 

「スイクン、このまま進め」

 

 

そして、スイクンに乗りレオは電車を追いかけた。

 

 

「レオ、あそこ」

「ああ…」

 

 

レオは停車している電車を見つけ電車の停車駅にたどり着いたのだ。

 

 

「もどれ」

 

 

レオはスイクンをモンスターボールに戻し近くにいたシャドーの戦闘員を見たのである。

 

 

「あれ、ダークライナーにまだ乗ってたのか?」

「もうヴィーナス様は奥へ行かれたぞ…………………!!まてよ、こいつブラックリストのやつじゃね!?」

「なにぃぃ!?まずいぞ、何としてでも研究所に入れちゃならねぇ!!」

「どうすんだ」

「こっちだ、考えがある」

 

 

そして、シャドー戦闘員は奥へと消えていったのだ。

 

 

…もう、俺もだいぶ顔ばれしてるな…

 

 

「!!レオ、追いかけなきゃ!!」

 

 

ミレイは奥へと続く扉へ走って行こうとしたのである。

 

 

「!!まずい」

 

 

レオは飛び出しミレイを掴み抱き寄せた、

 

 

次の瞬間!!

 

 

爆発音とともに扉が吹き飛んだのだ。

 

 

「ぐっ!!」

「えっ!?」

 

 

そして、レオとミレイは2人で地面に転がりミレイの上にレオが被さる状態となっていたのである。

 

 

「……なに今の…」

「連中、奥をまるごと爆弾で破壊しやがった…音がしたんだ爆弾のな…大丈夫か…」

「……………」

「………どうした?」

「………レオ…」

「……なんだ?」

「……胸…」

 

 

レオの手がちょうどミレイの左胸を鷲掴みにしていた。

 

 

「!?わりぃ!!」

 

 

レオは咄嗟に体勢をお越しミレイに背を向けたのだ。

 

 

「…………」

 

 

ミレイは何を思ったのかゆっくりとレオの背中に抱きついたのである。

 

 

「!!なんだよ…」

「あったかかったから…なんか、レオあったかい…」

「やめ……」

「レオ、顔…紅くなってる…」

「なってない!!」

「うそ、こんなレオ初めて見た」

「うるさい!!」

 

 

レオはそのまま破壊された扉の奥へと消えすぐに戻ってきたのであった。

 

 

「ダメだ、エンテイやスイクンを使っても向こうに渡ることは難しいそうだ、とりあえず電車の中に何かないか探してみるか」

 

 

レオが電車に入ろうとした、

 

 

その時

 

 

「ミレイ…」

 

 

ミレイが再びレオの背中に抱きついたのである。

 

 

「しつこいぞ……胸のことならすまないと思っ……」

「レオ……」

「………」

「……………………………………レオ………好き…」

「…………………………………………………………は?何をいきなり…」

「いきなりじゃないよ…私はここまで一緒に行動してて思ったもん、レオとずっと一緒にいたいって…」

「…………………………俺は…」

「犯罪者だって?ううん、たしかに貴方は生きるためとはいえ罪を犯した…けど、貴方は今、多くのポケモンを救ってるしバトル山の時だって自分の身を省みずポケモンを守った、貴方の過去が何であろうと私は今、この場にいる貴方が大好き…」

「……………………………………………………………………………………………ミレイ、今、俺はシャドーと戦っている」

「うん、わかってる、すぐには答えを求めたりしない…でも、シャドーとの戦いが終わったら聞かせて…貴方の答えを…」

「…………」

 

 

レオはミレイに何も答えることはできなかった。

 

 

レオもミレイもこの状態から暫く動くことができなかったのだった。

 

 

 

「何かあるか?」

「ううん」

 

 

レオとミレイは電車の中を捜索していたのである。

 

 

「あ、これは…」

『プラァ?』

「どうした?」

「たぶん、ボルグファイルだ」

 

 

ミレイはボルグファイルをレオに渡したのだ。

 

 

「……ありがとう…」

 

 

…レオ、だいぶ動揺してるな…つか、恥ずかしい…

 

 

『【ファイナルリポート】

 

 

リライブという現象について興味深いことがいろいろと判明した。

 

 

心を開くための方法がいくつか存在しそのポケモンの元の性格により効果が違うらしい。

 

 

さらにわかったことはリライブが進むと技や性格を取り戻していくということだ。

 

 

そして、リライブ完了時にはそれまでたまっていた経験値が入りレベルアップすることも判明した。

 

 

これをうまく利用すればさらに強力なダークポケモンが作れるかもしれない。

 

 

【ダークポケモン研究所 所長 ボルグ】』

 

 

「奴ら研究所って言ってた…もしかして、あの爆発の先がこのボルグって人のいるダークポケモン研究所なのかな…ねぇ、レオ、手がかりあった」

「ああ…見つけた」

「え?」

 

 

レオの手にはカードがあった。

 

 

「これと同じものを俺がスナッチ団にいたころボスとJが持っていた、恐らくセキュリティを解除するためのカードキーか何かだろう」

「うん、Jって?」

「あー、スナッチ団のNo.2でボスの側近、で、嫌なやつ」

「ふぅん」

「何だよ」

「ね、それで研究所に入れるの?」

「たぶんな、けど、使えるかわからないからスレッドに頼んで解析してもらう」

「そうね」

「それとシルバを助けないと」

「あ、忘れてた…」

「ひでーな」

 

 

 

レオは何とか電車を動かし向こうへ戻り外へ出たのだった。

 

 

「レオ…なんか注目されてるね」

「それはそうだ、あんな放送したんだからな…さてと…」

 

 

レオとミレイはシルバが監禁されてるフェンスの前まできたのだ。

 

 

「レオさん、ミレイさん!!」

「シルバ、無事か?」

「何とか…それにしてもレオさん、すごいバトルでしたね、あ、ヴィーナスは?」

「すまない、逃げられた」

「そうですか…」

「が、次への手掛かりは見つけた」

「本当ですか!!」

「ああ、まずお前をそこから出す、鍵を探すのは面倒だから破壊する…下がれ」

「はい!!」

 

 

レオはモンスターボールからスイクンを出した。

 

 

「ダーククリスタル」

 

 

スイクンはダーククリスタルを発動しフェンスの入り口がぶっ飛んだのだ。

 

 

「よし、戻れ」

 

 

レオはスイクンをモンスターボールに戻しシルバの腕の縄をほどいたのである。

 

 

「ありがとうございます」

「ああ」

 

 

 

その後、レオたちはカードキーの解析のためスレッドの家を訪れた。

 

 

「レオさん、ポケモン回復させますね」

「ああ、すまない…」

「どう?お兄ちゃん、解析できそう?」

「うん、たぶんね」

「そう、よかった………………………あの…お二人って今、付き合わられてるんですか?」

「!!」

「!!」

 

 

レオとミレイは同時にお茶を吹き出したのだ。

 

 

「シホ、お前何きいてんだよ…」

「だってお兄ちゃん、そんな感じがしたから…」

「僕はお二人お似合いだと思いますけどね」

「シルバ君…ありがとう…」

「ミレイ、喜んでんじゃねぇよ!!」

「逆に付き合ってないんですか?」

「シルバ、てめ、フェンスの中にぶちこむぞ!!」

「わっ、こんなレオさん初めて見た」

「でしょ、意外とツンデレなの」

「ミレイ…」

「…………はい、レオさん、解析済みましたよ、どうやら、何処かのメインゲートキーのようですね、一応、ロックが掛かっていたので解除しておきました」

「助かる…」

 

 

 

その後、ポケモンたちも元気になりレオとミレイはアゲトビレッジに戻ることにしたのである。

 

 

「僕もパイラに戻るので一緒に地上に行きましょう」

「ああ………お前たちも今後どうするかはゆっくりと考えるんだな」

「お邪魔しました」

『プラプラ~』

 

 

 

そして、レオたちはパイラに戻りシルバとはそこで別れてバイクでアゲトビレッジに向かうのだった。




やってしまった、完全にレオミレにしてしまった、やべ、ミレイさん可愛すぎる、やべ、レオツンデレすぎる、やり過ぎたかな?おっぱいのシーンはこの作品作るってなったとき一番初めに思い付いたシーンなのです、が、告白までさせるつもりは…勢いですねこれ、僕もミレイも…


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ダークポケモン研究所

「……ここか」

 

 

レオとミレイはダークポケモン研究所のメインゲートの前までやって来た。

 

 

アンダーから戻ったレオはまずアゲトビレッジに戻りオーレの地図とアンダーで手に入れた情報からレオはダークポケモン研究所の位置を割り出したのだ。

 

 

また、ヴィーナスとの戦いでヨルノズクは大きなダメージを負いすぐに復帰することが困難なためヨルノズクの代わりにスイクンをパーティーに加えてここに来たのだった。

 

 

「さてと」

 

 

レオはアンダーで手に入れたメインゲートキーをメインゲートに読み込ませたのである。

 

 

そして、メインゲートは開き内側へと入れた。

 

 

…なるほど、入り口は小さく内部は地下へと広がるのか、これなら目立つこともないか…

 

 

「レオ、こっちシャッター閉まってるよ」

『プラプラ』

 

 

左側はシャッターが閉じていたので右側の入り口から内部に入ったのだ。

 

 

「て、こっちもしまってるよ」

「…………」

 

 

レオは辺りを探索しパソコンを見つたのだ。

 

 

「…………これでシャッターが開けるな」

「本当に!?」

『プラッ』

「ああ、そっちのはどうやらカードキーで開くようだし、シャッターを開けて中でカードキーを探そう」

 

 

レオはパソコンを操作しシャッターを開けてそこから中へ入ったのである。

 

 

「ミレイ、ここは敵のアジトみたいなものだ、危なくなったら逃げるんだぞ」

「………レオもね…」

「………フッ…そうだな…」

 

 

奥へと進むと研究員らしき人間が2人ほどおりバトルになった。

 

 

 

「強い」

「なんて日だ、コキ使われるわ、侵入者にやれるわ…」

「お前ら隣の入り口のカードキー…持ってないか?」

「持ってない、持っていたとしても渡すもんか!!」

「そうだそうだ」

 

 

レオは研究員をすごい形相で睨んだ。

 

 

「いやだぁぁ!!」

 

 

ひとりは驚き逃げ出したのである。

 

 

「さて、お前は…」

「…………どうぞ…」

 

 

研究員は地面にカードキーを落とすと逃げ出したのだった。

 

 

「これで進めるな…」

「ねぇ、レオ、見て見て、この階段の下、奴等が爆破した所だ、やっぱり、アンダーと繋がってたのね」

『プラプラ』

「ここからダークポケモンをアンダー…パイラタウンに送っていたわけか…」

 

 

 

その後、レオとミレイは再び右の入り口に入りカードキーを使い奥へ進んだ。

 

 

先にも研究員などがいて倒しながら奥へと進んでいったのだ。

 

 

…鍵の掛かった場所があるな…鍵はどこだ…

 

 

その時

 

 

「侵入者発見!!」

 

 

シャドーの戦闘員が現れモンスターボールからテッポウオとオオタチを出したのである。

 

 

「ブラッキー、ニューラ」

 

 

レオはモンスターボールからブラッキーとニューラを出したのだ。

 

 

「ブラッキー、だましうち、ニューラ、テッポウオにダークラッシュ!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ニューラがダークラッシュでテッポウオを戦闘不能にしブラッキーがオオタチにだましうちで攻撃したのである。

 

 

「オオタチ、ひっかく!!」

『オオタッチ!!』

 

 

オオタチはひっかくでブラッキーに攻撃しシャドーの戦闘員はモンスターボールからポワルンを出した。

 

 

「ポワルン、あまごい」

『ポワッ!!』

 

 

ポワルンはあまごいをし姿が変化したのだ。

 

 

「オオタチ、スピードスター、ポワルン、ウェザーボール!!」

『オオタチ!!』

『ポワッ!!』

「ニューラ、オオタチにダークラッシュ、ブラッキー、シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ウェザーボールとシャドーボールがぶつかり合い爆発しニューラはダークラッシュでスピードスターを押し破りオオタチを攻撃し戦闘不能にしたのである。

 

 

「エイパム!!」

 

 

シャドーの戦闘員はオオタチをモンスターボールに戻しエイパムを出した。

 

 

「レオ!!」

「わかった」

「ポワルン、れいとうビーム!!エイパム、ダークラッシュ!」」

『ポワッ!!』

「ブラッキー、だましうち、ニューラ、エイパムにダークラッシュ!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはれいとうビームを避けてポワルンをだましうちで攻撃し戦闘不能にしニューラとエイパムのダークラッシュがぶつかり合ったのだ。

 

 

「ブラッキー、ひみつのちから、ニューラ、みだれひっかき」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーとニューラでエイパムを攻撃し、そして

 

 

「くらえっ!!」

 

 

レオはスナッチボールを投げてエイパムをスナッチしたのであった。

 

 

「俺の勝ちだ」

「この俺が……ぐっ、貴様らこの施設に足を踏み込んで生きて帰れると思うなよ!!」

 

 

敗北したシャドーの戦闘員は逃げていったのである。

 

 

レオは道具でブラッキー、ニューラ、エイパムを回復させるとニューラをモンスターボールに戻しミレイに渡した。

 

 

「エイパム、使うんだ」

「ああ、ダークポケモンはレベルの高いやつに変えた方がいい、今までずっとそうしてきた」

「だね、手持ち7匹になると7匹目のモンスターボールのランプが点灯してバトルできないものね」

 

 

そうなのである…モンスターボールには手持ちが6匹以上になるとそのモンスターボールが点灯し戦闘にのみ使えなくなる機能がある。

 

 

なのでレオは今まで敵の近くでダークポケモンを入れ換える場合はミレイに預けて交代させていた…そうすることでレオの手持ちが6匹とモンスターボールに判断され使えなくするポケモンを交換することが可能となる…ちょっとした裏技だ。

 

 

「さて、先へ進むか」

「うん」

『プラッ』

 

 

レオとミレイはエレベーターに乗り込み先へと進んだのだ。

 

 

 

下にも研究員がおりバトルになるが研究員がレオの相手になるはずもなく瞬く間に近場の研究員たちは逃げ出したのである。

 

 

「さて……どう進むか…」

「ねぇ、レオ、何かなこれ?」

『プラプラ?』

 

 

ミレイは『DNAサンプル』と刻まれた試験管のような密封容器を持っていた。

 

 

「何かのDNAサンプル……なんかありそうだな、ミレイ持っとけよ」

「わかった…」

 

 

さらに奥へ進むとレオは待ち構えていた研究員を倒しその研究員が持っていたちかつうろのカギを手に入れたのだ。

 

 

「さっきの鍵の掛かった扉のやつか…」

 

 

レオとミレイは来た道を戻り鍵のかかった扉の前まできたのである。

 

 

「この鍵であってるのか…」

 

 

レオは扉にちかつうろのカギを使うと扉は開いた。

 

 

「!!」

「あらら、勝手に入ってきちゃいけないのよぉ~」

 

 

扉が開くとシャドーの戦闘員が待ち伏せしていたのだ。

 

 

「捻り潰して、コノハナ、デルビル!!」

 

 

シャドーの戦闘員はモンスターボールからコノハナとデルビルを出したのである。

 

 

「エーフィー、エイパム!!」

 

 

レオもモンスターボールからエーフィーとエイパムを出した。

 

 

「エーフィー、サイコキネシス、エイパム、スピードスター!!」

『エーフィー!!』

 

 

エーフィーはサイコキネシスでコノハナを攻撃するも効いている様子がなかったのだ。

 

 

「ちょっと、そのエーフィー大丈夫?コノハナに効いてないよ、弱っ」

「黙れ、おんがえし」

『エーフィー!!』

 

 

エーフィーのおんがえしでコノハナを戦闘不能にしたのだった。

 

 

…エスパータイプの技は通用しないのか…何故だ、くさタイプ相手に…

 

 

「デルビル!!」

「エーフィー、おんがえし、エイパム、ダークラッシュ!!」

 

 

2匹の攻撃でデルビルも戦闘不能にしたのである。

 

 

「くそっ!!キバニア、ヤミカラス!!」

 

 

シャドーの戦闘員は新たにキバニアとヤミカラスを繰り出した。

 

 

「レオ、ヤミカラス!!」

「わかった、エーフィー、サイコキネシス、エイパム、ヤミカラスにダークラッシュ!!」

 

 

しかし、エーフィーのサイコキネシスはコノハナの時のようにキバニアには効かなかったのだ。

 

 

 

 

『ブラッキー!!』

『エーフィー!!』

 

 

レオは過去にブラッキーとエーフィーが喧嘩した時のことを思い出したのである。

 

 

エーフィーはブラッキーにサイコキネシスをお見舞いするがブラッキーは無傷だった。

 

 

 

 

「やはり、そうゆうことか…ふん、ポケモン協会など結局ボンクラだな、エーフィー、キバニアにもヤミカラスにもエスパーは効かないからおんがえしでヤミカラスを攻撃しろ!!」

『エーフィー!!』

「エイパムはキバニアを戦闘不能にするまでダークラッシュ!!」

 

 

エーフィーはおんがえしでヤミカラスを攻撃するもすぐにダークラッシュで反撃された。

 

 

『キバッ……』

 

 

キバニアはエイパムのダークラッシュで戦闘不能になったのだ。

 

 

「エイパム、エーフィーに加勢しろ!!」

 

 

そして、2匹の攻撃でヤミカラスにダメージを与えたのである。

 

 

「今だ!!」

 

 

レオはヤミカラスにスナッチボールを投げてスナッチした。

 

 

「なんてこと!?」

 

 

敗北したシャドーの戦闘員は逃亡したのだった。

 

 

 

「フォレトス、ダークラッシュ!!」

 

「アリアドス、ダークラッシュ!!」

 

「グランブル、ダークラッシュ!!」

 

 

フォレトス、アリアドス、グランブルとレオは次々とダークポケモンをスナッチしたのだ。

 

 

 

…やはり、研究所だけにダークポケモンの数が多いな…

 

 

レオはここまでに計3個のDNAサンプルを手に入れたのである。

 

 

 

「ねぇ、これ何かな?」

『プラプラ?』

「……………」

 

 

とある部屋にてレオとミレイは何かの装置を見つけた。

 

 

「DNA解析装置のようだな……」

「解析装置?」

「…………開発者はフジという奴らしい、この装置のプレートに名前が乗ってやがる」

 

 

レオは手に入れたDNAサンプルを装置にセットしてみたのだ。

 

 

「!!」

 

 

すると、装置から3本指のようなアームがDNAサンプルを掴み停止したのである。

 

 

『DNAジョウホウカクニン、カコノデータニイチレイアリ、ミギサンプル、シャドーショゾク『ブルーノ』ショジダークポケモン『アリゲイツ』、チュオウサンプル、シャドーショゾク『ミラーボ』ショジダークポケモン『ウソッキー』、ヒダリサンプル、シャドーショゾク『ダキム』ショジダークポケモン『エンテイ』』

「このポケモンの情報はなんのために…」

「とにかく、先へ急ぎましょう」

「ああ」

 

 

 

「負けた…」

 

 

その時

 

 

レオに敗北した研究員は研究所の警報スイッチを作動させた。

 

 

「これでお前らは研究所から出ることはできまい」

「貴様……」

「さらば!!」

 

 

その後、警報を聞きつけたシャドーの戦闘員とバトルしダークビブラーバをスナッチしたのだった。

 

 

 

そして、レオとミレイはパスワードロックがある扉の前まできたのだ。

 

 

「…………」

 

 

パスワードは数字とかではなくポケモンの画像があったのである。

 

 

「……なるほど」

 

 

レオはアリゲイツ、ウソッキー、エンテイを選択した。

 

 

「そうゆうことね!!」

「ああ…」

 

 

そして、扉が開いた先にいたのは…

 

 

「「「ボルグ様の元へは行かせないぞ!!」」」

「……………」

「俺は情熱の戦闘員ロッソ!!」

「私は清純な戦闘員ブルーノ!!」

「私はミントのような戦闘員ベルデ!!」

「…………めんど…」

「ああ!!あんたらはあの時の!!」

 

 

ミレイはフェナスシティでこいつらに酷い目に合わされてるのだ。

 

 

「とにかくアリゲイツを返せ!!」

「……もう、オーダイルだぜ」

 

 

レオはモンスターボールからオーダイルとビブラーバ、スイクン、エーフィーを出したのである。

 

 

「「「やってしまえ!!」」」

「だからハモるな!!」

 

 

ロッソはマグマラシとバシャーモ、ブルーノはカメックスとラグラージ、ベルデはベイリーフとジュカインをそれぞれモンスターボールから出した。

 

 

「プラスル!!」

『プラプラ!!』

「何してるミレイ?」

「私も戦う!!あいつらには腹立ってんだもん!!」

「でもよ…」

「断るならレオにダークポケモンもう教えない!!」

「…………わかったよ…」

「ありがとう、レオ、ダークポケモンはベイリーフとマグマラシよ!!」

「俺たちだってお前のせいで大ケガしてんだ!!」

「ロッソの言うとおりだ、俺なんてアリゲイツもってかれたから減給だし!!」

「2人ともやめなさい、今は敵に集中するんです!!」

「プラスル、スパーク!!」

『プラァ!!』

 

 

プラスルはカメックスにスパークで攻撃したのだ。

 

 

「カメックス、ハイドロポンプ!!ラグラージ、マッドショット!!」

『ガメェ!!』

『ラーグ!!』

「バシャーモ、スカイアッパー、マグマラシ、ダークラッシュ」

『バシャッ!!』

「ジュカイン、リーフブレード!!」

 

 

色んなポケモンの攻撃がまざりレオが庇いきれずプラスルはハイドロポンプを受けてしまったのである。

 

 

「プラスル!!」

「てめぇ、オーダイル、きりさく、エーフィー、サイコキネシス!!」

 

 

オーダイルとエーフィーの攻撃でカメックスに大ダメージを与えたのだった。

 

 

『プラプラ!!』

 

 

プラスルは戻ってきてスパークで攻撃しカメックスを戦闘不能にした。

 

 

『プラァ…』

「ラグラージ!!マッドショット」

「オーダイル、ハイドロポンプ!!」

「バシャーモ、かえんほうしゃ、マグマラシ、ダークラッシュ!!」

『バッシャァモ!!』

「スイクン、バシャーモにダーククリスタル!!」

 

 

スイクンのダーククリスタルがかえんほうしゃを打ち破りバシャーモを戦闘不能にしたのだ。

 

 

スイクンはマグマラシのダークラッシュを受けるもレベルに格差がありスイクンはほぼ無傷だった。

 

 

「ジュカイン、リーフブレード!!」

 

 

ジュカインはオーダイルにリーフブレードで攻撃したのである。

 

 

「オーダイル、そのままかみつけ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはジュカインの頭にかみつくをした。

 

 

『ジュカッ!?』

「ジュカイン!?リーフブレード、ベイリーフ、ダークラッシュ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルが頭を振り回すためジュカインはリーフブレードを当てられずにいたのだ。

 

 

「エーフィー、サイコキネシス、ビブラーバ、ジュカインにダークラッシュ、スイクン、ベイリーフにダークラッシュ!!」

 

 

ジュカインにエーフィーとビブラーバが攻撃し、

 

 

「オーダイル、ハイドロポンプ」

 

 

ジュカインはハイドロポンプで押し飛ばされ壁に激突し戦闘不能になったのだった。

 

 

そして、ベイリーフもスイクンのダークラッシュとぶつかり合い壁に激突したのである。

 

 

「ほらよ!!」

 

 

レオはベイリーフにスナッチボールを投げてスナッチした。

 

 

残るはベルデのマグマラシだけになったのだ。

 

 

「何をしてる、ベルデ、後はマグマラシだけだぞ」

「冗談じゃないぜ、マグマラシで敵うわけねぇだろっ!!」

「ベルデの言うとおりだ、……これは…」

「「「逃げろぉぉ!!」」」

 

 

3人はマグマラシと倒れているポケモンをモンスターボールに戻すと逃げたのだった。

 

 

「あ…マグマラシ…」

「二度と来るなぁ~!!」

『プラプラァァ!!』

「さてと…」

 

 

レオはキズぐすりをプラスルにかけたのである。

 

 

『プラァ!?』

「我慢しろ……ここも熱くなってるな…」

『プラプラァァ!?』

「もう少しだ」

「プラスル、我慢我慢」

『プラァ…』

「おし、傷はいいな」

 

 

レオはポケモンフーズを取り出した。

 

 

「乾燥させたオボンのみとかが混ぜ合わせてあるポケモンフーズだ、体力が回復するぞ」

『プラァ…』

 

 

プラスルはポケモンフーズを食べたのだ。

 

 

『プラァ!!』

「よし、元気になったな」

「レオ、ポケモンフーズ、作るの得意だもんね」

「まぁな、買うこともあるが基本は作る」

 

 

レオはプラスルの頭に手を置いたのである。

 

 

『プラァ?』

「……よく、頑張ったな、特に最後のスパークは良かったぞ」

『プラァァ!!』

 

 

そして、レオは自分のポケモンを回復させた。

 

 

「よし、先に進むか」

「うん!!」

『プラァ!!』

 

 

レオとミレイはさらに奥へと進むのだった。




アニメ本編の伏線勝手に作るの楽しい~


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ダークサンダー

フェナスシティにあるとあるモーテル、その一室にてシャワーを浴びバスローブを纏った特徴的な髪型をした男がいた。

 

 

「おや、パソコンに通信がきてますね」

 

 

その男のパソコンには通信が入ってきていたのだ。

 

 

「これはこれはボルグではありませんか」

『ああ』

「今日はどのような用件で?」

『いや、お前の研究を聞きたいだけだ』

「それはそれは歓迎しますよ」

『たしかポケモンのタイプについて研究していたな』

「ええ」

『その研究はポケモン協会は認証してくれそうか?』

「いいえ、資料とレポートを提出したのですが頭ごなしに却下されましたよ」

『やはり、あの連中の頭の固さは尋常じゃないな、所でポケモン協会に提出したのはどんな内容だ?』

「私が発見したポケモンの新たなタイプについてです」

『ほぅ……』

「タイプ:メタルというとくせいとハガネールというポケモンについて知っていますか?」

『ああ、もっているポケモンの技の効果が変化するというとくせいでハガネールのとくせいだな、また、ハガネールは我々の一員でも手持ちに加えている奴がいる』

「そのハガネールですが当初はオーレ地方におけるイワークのリージョンフォームとされていましたがイワークではなく別のポケモンだと判明しました、そして、タイプはイワークと同じタイプとされていますがまずそのタイプ:メタル自体がとくせいとカウントすることが間違っていると思います」

『何故だ?』

「まず、タイプ:メタルを持っているポケモンは全てとくせいを2つ以上同時に持っているということです、ハガネールの場合は……」

『いしあたま』

「はい、そして、コイルやレアコイルもがんじょうというとくせいがあります、また、コイル、レアコイルでがんじょうを持っていない個体との戦闘でタイプ:メタルを持つポケモンが逃げられなくなったりすることがあり、私はこれを『じりょく』というとくせいだと考えております」

『なるほど……じりょくか、たしかにタイプ:メタルを持っているポケモンはとくせいを同時に2つ持っていることも偶然とは思えない、過去にはとくせいは同じポケモンで複数あることは確認されるが同時にもっていることは不可能という論文もあったしな』

「はい、そして、私はさらにハガネールを研究しDNAを調査しイワークのタイプとハガネールのタイプが異なることを確認し私はタイプ:メタル改めはがねタイプと名付けました」

『なるほど、はがねタイプか』

「そして、私はイワークがどうやってハガネールに進化するのか解明するためこの度ハガネールが初めて確認されたこのオーレ地方で調査し解明することができたのです」

『本当か!?』

「はい、これについてはポケモン協会に提出し恐らく認定されます」

『で、どうやって進化させる』

「オーレの地下に少数ですがイワークの群とハガネールを確認しました、その付近を調査したところ全体に多量の鉄を含む鉱石でできた場所がありその鉄を調べた結果その鉄は特殊な成分でできた鉄であることがわかりました、そして、その鉄でできた場所はイッシュ地方にあるでんきいしのほらあなのように一定の電気を放っていました、その電気を浴びたイワークがうまくその鉄と融合することでハガネールへと進化することを確認したのです」

『そこまで調べるとはさすがだな』

「いえいえ、また、その電気ですが全く同じ周波数の電気がありましてね、それはポケモン交換器や転送装置を使用した際にポケモンに流れる電気と同じことがわかりました」

『つまり、ゴーストやゴーリキーのようにイワークを転送すればいいのか』

「いえ、それだけでは足りませんね、私はその鉄の成分のデータを解析し近年、電気伝導率の高い伝導体として使われているメタルコートと呼ばれる金属と同じことがわかりイワークにメタルコートを持たせて交換することでハガネールに進化することを確認しました」

『素晴らしいな……そういえばダークポケモン用に準備していたメタルコートを持ったストライクが進化したと報告があったな』

「はい、調査の結果、ストライクもこのメタルコートにより進化することを確認しました」

『なるほど、ならば命名はお前がするのか』

「はい、ストライクとは違い赤いボディのポケモンですがストライクのように鎌ではなく鋏のような物になっていますのでハサムにかけてハッサムと名付けようと思っています」

『ハッサムか、そういえばダークポケモンになったハッサムはどこに送ったのかな……まぁいい、ところで他には研究したのか』

「もちろん!!イーブイについても研究しましたよ」

『イーブイ、ああ、そういえば前にイーブイの進化形のデータがあるならくれと言っていたな』

「はい、イーブイは色んなポケモンに進化します、ブースターにシャワーズ、サンダース、エーフィー、ブラッキー……エーフィーまではイーブイからタイプが変わりますがなぜブラッキーだけがノーマルタイプのままなのでしょうか?」

『たしか、かくとうタイプの技がこうかばつぐんだと聞いたが』

「それだけでしょう?私はブラッキーを研究し調査しました……!!その説はエーフィーとブラッキーを使うトレーナーの映像提供感謝しています、そして、ブラッキーのDNAを調査した所、明らかにノーマルタイプとは異なることがわかりました、私はこれをあくタイプと名付けました」

『協会は?』

「はがねタイプと同じですよ、また、バンギラスやヘルガーといったポケモンは今のタイプの他にあくタイプを合わせもっていることがわかりました」

『ほぅ、それは気づかなかったな』

「はい、今はダメでもいずれこの事実をしっかりと協会へ突きつけたいと思います」

『そうか……』

「!!………所でそちら何だが警報がうるさくないですか?」

『ああ、俺の研究所に例の映像のブラッキー、エーフィー使いが侵入したらしい』

「え、大丈夫なんでしょうか……」

『ああ、問題ない、先日、幹部のひとりがそいつに敗れこの場所がそいつにばれた可能性がありちょうど全て終わった所だしデータを消して研究所を引き上げる所だ』

「……………ですが、その、貴方の後ろにいる方々は明らかに侵入者だと思いますが……」

 

 

 

 

「なにっ!?」

 

 

ボルグが振り替えるとそこにはレオとミレイがいた。

 

 

「お前たち……いつの間に………悪いな、落ち着いたらまた連絡する」

『はい、私はいつでも喜んでお相手しますよ、ボルグ』

「ああ、またな………アクロマ」

 

 

そして、ボルグはパソコンの通信を遮断したのだ。

 

 

「さてと……」

「お前がボルグか?」

「……これはこれは俺の名前を知っているとは、そう、俺がこのダークポケモン研究所所長にしてロケット…じゃなかった…シャドー幹部のボルグだ……さて、ここまで邪魔をした報いだ、生きては返さないぞ」

 

 

ボルグはモンスターボールからチルタリスとハンテールを出したのである。

 

 

「ブラッキー、エーフィー!!」

 

 

レオもモンスターボールからブラッキーとエーフィーを出したのだ。

 

 

「チルタリス、りゅうのはどう、ハンテール、ハイドロポンプ!!」

『チルゥ!!』

『ハンテール!!』

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィー、サイコキネシス!!」

『ブラッキー』

『エーフィー!!』

 

 

ブラッキーとエーフィーはチルタリスとハンテールの攻撃をかわすとハンテールに集中攻撃した。

 

 

「チルタリス、そらをとぶ、ハンテール、ハイドロポンプ」

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィー、サイコキネシス!!」

『ブラッキー』

『エーフィー!!』

 

 

ブラッキーとエーフィーでハンテールを攻撃するもブラッキーはハイドロポンプを受けてしまったのである。

 

 

『ブラッキー!!』

 

 

そして

 

 

「やれ、チルタリス!!」

 

 

チルタリスがエーフィーにそらをとぶで攻撃してきたのだ。

 

 

「サイコキネシス!!」

『フィー!!』

 

 

エーフィーはサイコキネシスでチルタリスを止めた。

 

 

「果たしていつまで耐えられるかな?」

「ブラッキー!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはチルタリスの背中に乗ったのである。

 

 

「なにっ!?」

「シャドーボール!!」

『チルゥ!!』

「ハンテール、かみつく」

『ハンテール!!』

「ブラッキー、だましうち、エーフィー、おんがえし!!」

『ブラッキー』

『エーフィー』

 

 

ブラッキーとエーフィーの攻撃を受けてハンテールは戦闘不能となったのだ。

 

 

「ちっ…」

 

 

ボルグはハンテールをモンスターボールに戻すとランターンを繰り出した。

 

 

「チルタリス、りゅうのはどう、ランターン、かみなり」

『チルゥ!!』

『ランターン!!』

「よけろっ!!」

『エーフィー!!』

『ブラッキー!?』

 

 

エーフィーは避けたがブラッキーはかみなりを受けてしまったのである。

 

 

「怯むな、ブラッキー、シャドーボール、エーフィー、サイコキネシス!!」

「かみなり、りゅうのはどう」

 

 

そして、エーフィーはかみなりとりゅうのはどうを受けて戦闘不能となったのだった。

 

 

「エーフィー……よく頑張った……オーダイル」

 

 

レオはエーフィーをモンスターボールに戻すとオーダイルを繰り出したのである。

 

 

『オーダイル!!』

「ランターン、かみなり」

『ラァン!!』

 

 

オーダイルはランターンのかみなりを受けた。

 

 

「オーダイル、きりさく!!ブラッキー、だましうち」

『オーダイル!!』

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーとオーダイルの攻撃でランターンは戦闘不能になったのだ。

 

 

「なるほど、先程のエーフィーといいそのブラッキーとオーダイル、よく育てられている、コンビーネーションも抜群だ、それに技の命令だけでポケモンがトレーナーがどの相手に攻撃したいのか瞬時に理解しているな、素晴らしい」

「そりゃどうも」

 

 

ボルグはランターンをモンスターボールに戻しゴルバットを繰り出したのである。

 

 

「チルタリス、りゅうのはどう、ゴルバット、あやしいひかり」

「オーダイル、ハイドロポンプ、ブラッキー、シャドーボール!!」

 

 

りゅうのはどうとハイドロポンプがぶつかり合い、シャドーボールはゴルバットに直撃するも同時にブラッキーはあやしいひかりを浴びてこんらんした。

 

 

「よし、チルタリス、ブラッキーに止めを刺せドラゴンクロー!!」

『チルタリス!!』

『ブラァァァァ!?』

 

 

ブラッキーはドラゴンクローを連続で受けたのだ。

 

 

「オーダイル!!」

『オーダイル!!』

「ゴルバット」

『ゴルバァ!!』

「邪魔だ、ハイドロポンプ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルのハイドロポンプでゴルバットを飛ばすとオーダイルはチルタリスの首にかみついたのである。

 

 

『チルゥ!?』

 

 

そして、ブラッキーはこんらんが治りチルタリスにシャドーボールを放った。

 

 

「オーダイル!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはハイドロポンプを放ちチルタリスを壁際へ飛ばしたのだ。

 

 

「シャドーボール、ハイドロポンプ!!」

 

 

オーダイルとブラッキーの攻撃を受けてチルタリスは戦闘不能になったのである。

 

 

「やるな………」

「研究ばっかで鍛練を怠ってるんじゃないのか?」

「そうだな…だが、鍛練など俺には必要ない、ポケモンは科学の力で強化できる」

 

 

ボルグはチルタリスを戻しモンスターボールを投げた。

 

 

そして、そのモンスターボールから現れたのは…

 

 

「やはりな」

「レオ…」

「わかってる」

 

 

…エンテイ、スイクンと来たらこの展開は予想していた…やはりこいつか…

 

 

ボルグはライコウを繰り出したのだ。

 

 

「こいつは他の幹部のポケモンより強化してある、さて、スナッチできるかな?」

「してやるさ…」

「ダークサンダー」

 

 

ライコウから黒い稲妻が放たれブラッキーに直撃したのである。

 

 

『ブラッキー……』

『ゴルバット……』

 

 

ブラッキーは戦闘不能となりダークサンダーが放たれたとき近くにいたゴルバットも感電し戦闘不能になったのだった。

 

 

「…………………」

「ブラッキー…」

 

 

レオはモンスターボールにブラッキーを戻すとグランブルを繰り出したのだ。

 

 

「ダークサンダー」

「よけろっ!!」

 

 

オーダイルは避けきれずダークサンダーを受けたが何とか堪えた、しかし

 

 

『オーダイル…』

「!!麻痺したか……グランブル、ライコウにダークラッシュ!!」

 

 

グランブルはライコウに向かってダークラッシュをするもライコウは殆どダメージを受けてなかった。

 

 

「こちらもダークラッシュ」

 

 

ライコウはグランブルにダークラッシュをし飛ばされたグランブルはそのままオーダイルに直撃しオーダイルとともに戦闘不能になったのである。

 

 

「………」

 

 

レオはオーダイルとグランブルをモンスターボールに戻すとエンテイとスイクンを繰り出したのだ。

 

 

「ふっ、オーレの伝説のポケモン、3体がここに集結か」

「エンテイ、かえんほうしゃ、スイクン、ダーククリスタル」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイとスイクンが同時に攻撃するがライコウのダークサンダーで全て弾かれた。

 

 

「どうだ、俺が開発したダークポケモンは?」

「………」

 

 

…たしかにエンテイやスイクンの時とは比べ物にならないぐらい手強い…けど…

 

 

『エンテイ!!』

「…………そうだよな、エンテイは自分も仲間もダークポケモンにされた……しかも、今、正気になってるのは自分だけ……わかったよ、エンテイ、必ずライコウをスナッチする」

『エンテイ!!』

「ふん、俺に敵うものか、ダークサンダー」

 

 

ライコウのダークサンダーがスイクンに直撃したのだ。

 

 

「スイクン!?エンテイ、かえんほうしゃ、スイクン、ダーククリスタル」

 

 

エンテイとスイクンの攻撃はライコウに直撃するもライコウは殆どダメージを受けていなかったのである。

 

 

「ダークサンダー」

 

 

ライコウのダークサンダーがスイクンに直撃しそうになった、

 

 

その時

 

 

『エンテイ!!』

 

 

エンテイがスイクンを庇ってダークサンダーを受けたのだ。

 

 

「エンテイ!!……スイクン、ダークラッシュ」

 

 

スイクンはエンテイの目の前でダークラッシュを行ったのである。

 

 

「まずい!!」

 

 

このままでは目の前にいたエンテイをスイクンが攻撃してしまう、

 

 

その時

 

 

「はっ!?」

 

 

スイクンはダークラッシュをしながらエンテイを飛び越えライコウにダークラッシュを直撃させた。

 

 

「おや、通常ダークポケモンは技だけの指示だと目の前の者を攻撃するはず…」

「………そうか、たとえダークポケモンでも仲間なんだ……こいつらは通じあっている」

「馬鹿馬鹿しい」

「どうかな、それをこれからエンテイとスイクンが証明してやるさ」

「なぜ、そこまで言い切れる…何故、お前はそこまでして戦う?」

「……大切なものを守りたいからだ!!」

「レオ…」

『プラ…』

 

 

…ミレイ…

 

 

「そして、それはエンテイやスイクンにとってはそのライコウなんだ!!」

『エンテイ!!』

『スゥゥゥ…』

「スイクン!?」

「ぬ……捻り潰してやる、ダークラッシュ!!」

「スイクン、こっちもライコウにダークラッシュだ!!」

 

 

スイクンとライコウのダークラッシュがぶつかり合ったのだ。

 

 

「スイクン、もう一回だ!!」

 

 

しかし、スイクンはダークラッシュを行わず赤紫色の火花が体から現れた。

 

 

「!?これは…」

「レオ!!スイクンはハイパー状態になったのよ」

「よし、エンテイ」

『エンテイッ!!』

「エンテイ、かえんほうしゃ、スイクン、ダーククリスタル!!」

『エンテイ!!』

「ダークサンダー」

 

 

ライコウはダークサンダーで攻撃を防いだのである。

 

 

「エンテイ、けたぐり」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイはライコウにけたぐりで攻撃したのだ。

 

 

「スイクン、ダークラッシュ!!」

 

 

そして、スイクンはダークラッシュでライコウを攻撃した。

 

 

「ダークサンダー!!」

「ダーククリスタルで防げっ!!」

 

 

スイクンはダーククリスタルで殆どのダークサンダーを防ぎきったのである。

 

 

「スイクン、ダークラッシュ!!」

「えぇい、ライコウ、ダークラッシュ!!」

 

 

スイクンとライコウのダークラッシュがぶつかり合ったのだ。

 

 

「エンテイ!!」

『エンテイッ!!』

「だいもんじ!!」

「なにっ!?」

 

 

背後からだいもんじを受けたライコウは耐えきれなくなりレオの目の前に転がってきた。

 

 

「くらえっ!!」

 

 

レオはライコウにスナッチボールを投げるもすぐに出て来てしまったのである。

 

 

「まだか…」

「ライコウ、そのトレーナーにダークサンダー」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイはレオが攻撃される前にけたぐりでライコウを攻撃したのだ。

 

 

「サンキュー、エンテイ、よし、だいもんじ、スイクンはダーククリスタル!!」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイとスイクンの同時攻撃でライコウは壁に激突した。

 

 

そして、レオはスナッチボールを投げるもあともう少しの所で失敗してしまったのだ。

 

 

「ダークサンダー!!」

 

 

ライコウのダークサンダーの直撃をスイクンは食らった。

 

 

「レオ!!スイクンが限界よ」

『プラプラ!!』

「わかってる、次できめる…」

「ダークサンダー!!」

「接近してだいもんじ!!」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイは放たれたダークサンダーにぎりぎりまで接近しだいもんじを放ったのである。

 

 

「スイクン、エンテイを踏み台にしてダークラッシュ!!」

「なっ…」

 

 

スイクンはエンテイの背中を越えて飛躍するとライコウに向けてダークラッシュで突撃したのだ。

 

 

「なんだこのコンビネーションは!?」

「これできめるっ!!」

 

 

レオはスナッチボールをライコウに放った。

 

 

そして

 

 

「………………………やったぞ…」

「!?………ぐぐ……おのれ…」

「さて、この研究所のデータを全て教えてもらおうか……」

「………ここにはなにもない…もう最強のダークポケモンもここから運び出されている」

「最強のダークポケモンだと…」

「そうだ……さらばっ!!」

 

 

ボルグは飛び出し近くにあったエレベーターに乗り消えたのだ。

 

 

「こらまてぇ!!」

『プラプラ!!』

 

 

 

ダークポケモン研究所付近の砂漠が突如開きそこからヘリコプターが飛び出したのだった。

 

 

 

「駄目だな、ヘリコプターで逃げやがった」

 

 

レオはボルグがヘリコプターで逃走したのを研究所の監視カメラの映像で確認したのである。

 

 

「さて、ここに何か残っていないか調べるか……!!そうだ、忘れてた、スイクン!!」

 

 

レオはハイパー状態になっていたスイクンを元に戻した。

 

 

「ねぇ、このデータロムってのは?」

『プラプラ』

 

 

ミレイはデスクにあった何かのデータロムを持ってきたのだ。

 

 

「調べてみよう」

 

 

レオはデータロムをコンピューターに読み込ませて中身を確認したのである。

 

 

「これは……」

「なになに?」

『プラプラ?』

「スナッチ団がシャドーに送ってきたポケモンのリストだ」

「え!?て、シャドーとスナッチ団って繋がってるの」

「ああ、俺はずっとその可能性があると思っていたがこれではっきりしたな」

「どこでどうゆうやつからスナッチしたのかも明記されている、ハンターからスナッチ、一般トレーナーからスナッチ……!!アリゲイツの横に『D』というマークが…そうか、ダークポケモンにしたポケモンにはマークを…アリゲイツ、ハンターからスナッチ、これはマグマッグ、ハンターからスナッチ……………」

「すごい、これならダークポケモンの元の持ち主がわかるね」

「いや、データの殆どは消去されてる」

「え!?どうするの」

「簡単だ、スレッドに頼めばいい」

「ああ、そうか」

 

 

その時

 

 

「あの…」

 

 

作業員がひとり話しかけてきた。

 

 

「誰だ!!」

「いやいや、私はただ日雇いのバイトでここにいるポケモンたちの世話をしていた者です」

「……ポケモンは?」

「装置でおかしくされちまったやつ以外はこの奥の部屋でモンスターボールに収容されて200匹程」

「そんなに!?」

「スナッチ団もそれぐらいポケモン狩っていたからな…で、あんたはどうするつもりだったんだ?」

「え…いや、もうバイト代は貰ってて最後にここのモンスターボール全部転送装置でどこかに転送しておしまいだったんだけど、所長さんがどこかにいっちまったから…」

「そのモンスターボールの所まで連れてってくれ」

「あいよ、こっちだ」

 

 

レオとミレイはモンスターボールの部屋に行くと棚にモンスターボールが大量に並べられていたのだ。

 

 

「これが転送装置か…」

 

 

レオは転送装置を調べるもパスワードなしでは機能せずお手上げだった。

 

 

「データロムはスレッドに預けてここのモンスターボールはアゲトビレッジに持ってかえって持ち主を探そう」

「うん!!」

『プラプラ!!』

 

 

レオは近くにあったスポーツバッグを数個を見つけたのである。

 

 

「ちょうどいい、これに入れるか」

「あんちゃん、俺も手伝うよ、元々俺の仕事だし、それになんかヤバい仕事に手貸しちまったみたいだしな」

「ああ、だいぶ、ヤバい仕事だ」

「そうか…」

 

 

レオとミレイはモンスターボールを詰めると作業員と別れてダークポケモン研究所をあとにするのだった。




「!!………所でそちら何だが警報がうるさくないですか?」この時の!!でアクロマはボルグの後ろにいるレオとミレイを確認した。


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レオvsセイギ

レオは普段とは違うジャージ姿でアゲトビレッジの育て屋跡地にいた。

 

 

「いい天気だな」

 

 

ダークポケモンの他にリライブしたポケモンやダークポケモン研究所から連れてきたポケモンたちでここにはすごい数のポケモンたちがいたのだ。

 

 

『ハリッ!!』

『ホゥホゥ』

「ハリテヤマ、リハビリは順調か?」

『ハリテヤマ!!』

「そうか、ヨルノズクはまだまだ安静にしてろよ」

『ホゥホゥ』

 

 

しかし、ここにいる一部のポケモンたちにはレオの顔を見て警戒しているポケモンたちがいたのである。

 

 

「…………」

 

 

…無理もないか…俺がスナッチ団にいたころハンターからスナッチしたポケモンたちに警戒されるのは…

 

 

そこへ、

 

 

「レオ~、こんなところで何してるの~?」

『プラプラ~』

「ダークポケモンの様子を見にきただけだ」

「あ、そういえば、スイクンどうなった?」

「スイクンならリライブできた」

「本当!!よかったね」

「ああ、エンテイに説得してもらいスイクンも協力してくれることになった」

「そう、よかった」

『プラプラ』

 

 

その時

 

 

レオのP★DAにスレッドからメールが届いた。

 

 

「あ、スレッドくんからだ」

「やっと終わったか」

『レオさん、こんにちは、頼まれていたデータロムですがかなり複雑で時間がかかりましたが一部の解析ができました、ポケモンたちのリストを送ります、それにこのデータロムにはリスト以外のデータもありそうなので解析しておきます』

 

 

メールには解析されたポケモンたちのリストが添付されていたのだ。

 

 

「スレッドでも一部か…相当、複雑なんだろうな」

 

 

その時

 

 

再びメールがきたのである。

 

 

「……ギンザルか…」

『今、フェナスシティにいるんだ、来てくれないか?』

「え、なんでギンザルさんがフェナスシティに?」

「さぁな…しかし、ギンザルがいつもの格好でフェナスシティにいたら通報されそうだけどな」

『プラプラ!!』

「ほら、プラスルがギンザルさんに会いたいってさ、行こうレオ」

「俺の服は?」

「乾いてると思うよ」

「そうか」

 

 

レオはローガンにリストのデータを渡しいつもの服に着替えるとバイクでフェナスシティへと向かったのであった。

 

 

 

フェナスシティに到着するとギンザルがすぐに出迎えてくれた。

 

 

「ギンザルさん……その格好…」

 

 

ギンザルはいつもと違いスーツ姿に髪を整えていたのだ。

 

 

「さすがにいつもの格好ではこの町には来れん」

『プラプラ~!!』

 

 

プラスルはギンザルに抱きついたのである。

 

 

「おお!!プラスル、元気にしていたか~」

『プラプラ~』

「そうかそうか…と、こっちだ、きてくれ」

 

 

ギンザルはレオとミレイをとある建物の前まで連れてきた。

 

 

「ここは?」

「フェナスシティポケモントレーニングセンター、通称、トレトレだ」

「……ここに何の用が?」

「ま、入ればわかるさ」

 

 

レオたちがトレトレの中へと入ると、

 

 

「ギンザルさん、ようこそ、トレトレへ」

「やぁ、セイギさん、お連れしましたよ」

「どうも……彼ですか」

「ああ」

「どうも、レオくんだっけ?僕はトレトレのリーダーのセイギです」

「ああ…」

「たしか君は今、シャドーと戦っているんでしたっけ?」

「そうだ」

「……でも、君はたしか元スナッチ団の人間だよね」

「!!………そうだ」

「元悪党ながら今はシャドーと戦っている正義の味方か…」

「違う、俺はただ自分でやったことの後始末をしてるだけだ、それに元じゃない今も悪党だ」

「レオ…」

『プラ…』

 

 

セイギはレオに注目するトレトレの子供たちを見たのだ。

 

 

「あのように現在は君の人気が高まっているんだよ」

「不快だ…俺はあの子供たちの考えているような人間じゃない」

「……どうやら、話が早いな」

「?」

「僕は悪は許さない、君みたいのが正義だと思われると僕は不快だ…君のそのスナッチマシンを僕に譲ってくれないか?」

「なんだと…」

「僕が君の代わりにシャドーと戦いダークポケモンを救いだす」

「……断る…さっきもいったがこれは俺の後始末だ」

「そうか……残念だ………じゃこうしないか…これから君に戦う力があるのか見極めたい、もし、僕に負けたらスナッチマシンを渡す、で、君が勝ったら……」

「何もいらない」

「!!……………わかった、バトルフィールドはこっちだ」

 

 

そして、レオとセイギはバトルフィールドへ移動したのである。

 

 

「それじゃ6体のフルバトルといこうか」

「……ああ」

「では、審判は私がやらせてもらう」

「ギンザルさん、よろしくお願いいたします」

「ああ」

 

 

セイギはモンスターボールからサンドパンとノクタスを出した。

 

 

「ブラッキー、エーフィ」

 

 

レオもモンスターからブラッキーとエーフィを出したのだ。

 

 

「それではバトル始め!!」

「サンドパン、きりさく、ノクタス、ニードルアーム」

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス」

 

 

ブラッキーのシャドーボールがサンドパンに直撃するもサイコキネシスはノクタスに効いていなかったのである。

 

 

『フィー!!』

 

 

エーフィはノクタスのニードルアームを受けた。

 

 

「エーフィ、おんがえし」

『フィー!!』

 

 

ノクタスはおんがえしを受けて転がったのだ。

 

 

「サンドパン、ころがる!!」

『サンドパン!!』

「ブラッキー、よけろっ」

『ブラッキー!!』

「シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ころがるをするサンドパンにシャドーボールを放つもサンドパンは止まることなくブラッキーに直撃したのである。

 

 

「ブラッキー!?」

「ノクタス、ニードルアーム!!」

『ノクタスッ!!』

「ブラッキー、だましうち」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーは体勢を立て直しノクタスをだましうちで攻撃した。

 

 

『ノクタッ…』

「エーフィ、おんがえし!!」

『エーフィ!!』

 

 

そして、エーフィのおんがえしがノクタスに直撃しノクタスを戦闘不能にしたのだ。

 

 

「ノクタス、戦闘不能」

「くるぞ!!シャドーボール、サイコキネシス」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーとエーフィの攻撃がころがるをしているサンドパンに直撃しサンドパンを戦闘不能にしたのであった。

 

 

「サンドパン、戦闘不能」

「……やるね」

 

 

セイギはノクタスとサンドパンをモンスターボールに戻したのである。

 

 

「次はこいつらだ」

 

 

そして、セイギはモンスターボールからグライガーとノズパスを繰り出した。

 

 

「もどれ、ブラッキー、エーフィ」

 

 

レオはブラッキーとエーフィを引っ込めるとオーダイルとエンテイを繰り出したのだ。

 

 

「グライガー、つばめがえし、ノズパス、がんせきふうじ」

『ノズパッ』

『グライガー!!』

「オーダイル、きりさく、エンテイはだいもんじで迎え撃て!!」

『オーダイル!!』

『エンテイ!!』

 

 

がんせきふうじとだいもんじがぶつかり合い互いに消滅するもグライガーが異様に素早くオーダイルはつばめがえしを受けてしまったのである。

 

 

「グライガー、連続攻撃!!」

『グライガー!!』

 

 

オーダイルはグライガーの連続攻撃を受けダメージが蓄積していったのだ。

 

 

「エンテイ、けたぐり」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイがノズパスにけたぐりをしようとした、

 

 

その時

 

 

「ノズパス、マグニチュード!!」

『ノズパッ!!』

「なにっ!?」

 

 

ノズパスのマグニチュードでオーダイルとエンテイは大ダメージを受けたのである。

 

 

『オ…オーダイル…』

 

 

そして、グライガーからの連続攻撃を受けていたオーダイルは戦闘不能になったのだった。

 

 

「オーダイル、戦闘不能」

「もどれ、オーダイル」

 

 

レオはオーダイルをモンスターボールに戻すとスイクンを繰り出した。

 

 

「グライガー、連続攻撃!!」

「よけろ、スイクン、エンテイ、けたぐり!!」

『エンテイ』

『スゥゥゥ』

「マグニチュード」

 

 

ノズパスのマグニチュードが発動するも先程より遥かに威力は弱くエンテイのけたぐりはノズパスに直撃したのだ。

 

 

「耐えたか、スイクン、オーロラビーム」

『スゥゥゥ!!』

 

 

スイクンのオーロラビームがグライガーに直撃し戦闘不能にしたのである。

 

 

「グライガー、戦闘不能」

「もどれ」

 

 

セイギはグライガーをモンスターボールに戻すとマリルリを繰り出した。

 

 

「スイクン、ハイドロポンプ」

「でんじは!!」

『ノズパッ!!』

「なにっ…」

 

 

スイクンはまひして動けなかったのだ。

 

 

「エンテイ、けたぐり」

「マリルリ、ハイドロポンプ」

『マリィィ!!』

 

 

マリルリの放ったハイドロポンプがエンテイに直撃したのである。

 

 

「がんせきふうじ!!」

 

 

そして、ノズパスのがんせきふうじを受けエンテイは戦闘不能になった。

 

 

「エンテイ、戦闘不能」

「スイクン、ハイドロポンプ!!」

『スゥゥゥ!!』

 

 

スイクンは何とかハイドロポンプを放ちノズパスを戦闘不能にしたのであった。

 

 

「ノズパス、戦闘不能」

「……ノズパス、よくやった」

 

 

セイギはモンスターボールにノズパスを戻すとキマワリを繰り出したのだ。

 

 

「こいつは僕のファーストポケモンさ」

「………」

 

 

レオはエンテイをモンスターボールに戻すとエーフィを繰り出したのである。

 

 

「エーフィ、サイコキネシス、スイクン、オーロラビーム」

『エーフィ』

 

 

エーフィのサイコキネシスがマリルリに直撃するもスイクンはまひにより動けなかった。

 

 

「マリルリ、ハイドロポンプ、キマワリ、ソーラービーム準備」

「エーフィ、よけておんがえし」

『エーフィ!!』

 

 

エーフィはハイドロポンプをよけるとキマワリにおんがえしで攻撃したのだ。

 

 

「発射!!」

 

 

ソーラービームが放たれエーフィはよけるもスイクンはまひにより動けずソーラービームの直撃を受けてしまったのである。

 

 

『スゥゥゥ…』

 

 

そして、スイクンは戦闘不能になった。

 

 

「スイクン、戦闘不能」

 

 

レオはスイクンをモンスターボールに戻してブラッキーを繰り出したのだ。

 

 

「キマワリがファーストポケモンといったな…ならば俺のファーストポケモンはこいつらだ」

「……そうかい、マリルリ、おんがえし、キマワリ、メガドレイン」

「エーフィ、おんがえし、ブラッキー、だましうち」

 

 

キマワリとエーフィのおんがえしがぶつかりあい、ブラッキーはマリルリをだましうちで攻撃するもメガドレインで体力を吸われたのである。

 

 

『エーフィ…』

 

 

エーフィはキマワリのおんがえしに押し負けて戦闘不能になったのだった。

 

 

「エーフィ、戦闘不能」

「ブラッキー、シャドーボール」

 

 

ブラッキーはシャドーボールでマリルリを攻撃した。

 

 

「ハイドロポンプ」

『マリィィ!!』

「よけて、だましうち!!」

『ブラッキー』

 

 

ブラッキーはハイドロポンプをよけてマリルリにだましうちをしたのだ。

 

 

『マリィィ…』

 

 

だましうちがきゅうしょにあたりマリルリを戦闘不能にしたのである。

 

 

「マリルリ、戦闘不能」

 

 

セイギはマリルリ、レオはエーフィをそれぞれモンスターボールに戻した。

 

 

「……最後の1体はどうした?」

「使わない」

「なんだって」

「ブラッキーを除けばあとはダークポケモンだ、お前とのバトルにダークポケモンは使わない」

「……そうか、キマワリ」

『キマッ!!』

「マジカルリーフ」

 

 

ブラッキーはマジカルリーフを食らったのだ。

 

 

『ブラッキー!!』

「シャドーボール!!」

『キマァァ!!』

「メガドレイン」

「かわせっ」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはメガドレインをかわしたのである。

 

 

「キマワリ、ソーラービーム準備」

『キマァァ!!』

「シャドーボール」

「ブラッキー!!」

 

 

ソーラービームをチャージしているキマワリにシャドーボールが直撃した。

 

 

「発射!!」

『キマァァ!!』

 

 

しかし、ブラッキーはソーラービームの直撃を受けてしまったのであった。

 

 

「シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはソーラービームを耐えキマワリにシャドーボールを放ったのだ。

 

 

「これで最後だ、だましうち!!」

『ブラッキー!!』

「なにっ!?」

 

 

ブラッキーはだましうちをキマワリに直撃させキマワリを戦闘不能にしたのである。

 

 

「キマワリ、戦闘不能、よって勝者レオ」

 

 

レオはセイギとのバトルに勝ったのだった。

 

 

「………………負けたよ、レオくん、完敗だ…」

「………」

「先程は失礼な態度をとってすまなかった………君ならたしかに僕より適任だ」

「………」

「たしかに僕は悪は許さない、けど、君はもう悪ではないと思うよ」

「は?」

「バトルを通じて感じた…君のポケモンは本当に君のことを信頼している、トレーナーとポケモン以上の関係だ、ここまでの関係を築くのは並の人間じゃ無理だ」

「……………」

「まっててくれ」

 

 

セイギはどこかの部屋に入り少しすると出てきた。

 

 

「これを使ってくれ」

 

 

セイギの手には何かのモンスターボールがあったのだ。

 

 

「これはダークボール、前にシンオウ地方に行った時に手に入れたモンスターボールさ、たしか暗い所で使うとポケモンを捕獲しやすくなるそうだ」

 

 

セイギはレオの手にダークボールを握らせたのである。

 

 

「オーレの未来を頼んだよ」

「………………………ああ」

 

 

 

その後、レオとミレイはポケモンセンターで回復を待ちながらセンターの食堂でレオはハンバーガー、ミレイはサンドイッチを食べていた。

 

 

「さて、次はどうしようか」

『プラプラ』

「さぁな、シャドーの情報を手に入れるまでは動けねぇな」

 

 

その時

 

 

「聞いたか、最近、スナッチ団が活動再開したらしいぞ」

「まじかよ」

「壊れてたスナッチマシン?とかいうのを修理したらし」

「やべぇな、エクロ峡谷にはあんま近づかねぇ方がいいな」

「だな」

 

 

そんな会話が聞こえてきたのだ。

 

 

「レオ……」

『プラプラ…』

「スナッチ団……調べるか…そして、本当にマシンを修理して活動してるなら必ず解体する」

 

 

そう言いながらレオはハンバーガーを口にしたのだった。




本作のセイギは元スナッチ団のレオにバトル終わるまで嫌悪感を抱いている設定にしました。てか、バトルシーンって疲れるな…


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運命のピカチュウ

レオはバイクでエクロ峡谷付近を走っていた。

 

 

「ねぇ、レオ、スナッチ団アジトまではどのくらいなの?」

「あと、数分だ、けど、もう少ししたらバイクを降りる」

「なんで?」

「スナッチ団アジトにバイクで近づけると思うか?」

「あーね」

 

 

…流石に今回、ミレイは置いておこうと思った……スナッチ団関係には巻き込みたくなったが…………意地でも守ってやるよ…ミレイ…

 

 

「どうしたの?」

「なんでもねぇ……よし、ここから歩いて行くぞ」

「うん」

 

 

レオとミレイは岩影にバイクを置いてスナッチ団アジトまで歩いて向かったのであった。

 

 

 

「あれだ」

「なんか、嫌な感じがする」

「正面から突入するぞ」

「マジ?」

「大丈夫だ、ボスとJ以外はザコみたいなもんだ」

 

 

レオとミレイは正面入り口から中に入ったのだ。

 

 

「お前ら久しぶりだな」

「げっ、レオさん……」

「本当に来たよ……」

「ご無沙汰しております………でも、スナッチマシン奪い返せって命令なんで……」

 

 

スナッチ団員たちはそれぞれポケモンを出したのである。

 

 

「ブラッキー、エーフィ」

 

 

レオはブラッキー、エーフィを出した。

 

 

 

「あーあ、やられちゃった……」

「やっぱ無理っすよ」

「……同感だ、俺もそう思ったからここから抜けた」

「レオ……」

『プラ……』

 

 

そして、レオは他の団員を倒しながらアジトの奥へと進んでいったのだ。

 

 

「よう、レオ」

「ザブか……」

「よくめ、てめぇ、俺の塗装したアジトを破壊したな」

「………」

「塗装?」

『プラ?』

「あいつはここの塗装係りだ」

「許さねぇ!!」

 

 

ザブはドーブルを2体モンスターボールから出したのである。

 

 

「やっぱり、ドーブルか……ん?」

「レオ、右のドーブル、ダークポケモンよ」

「やはりな……お前の持ってたドーブル……というわけではないんだろ?」

「もちろんだ、便利だぜ、どんなに使っても文句言わず作業するからな」

「ブラッキー、エーフィ」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「だましうち、サイコキネシス」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーとエーフィの攻撃がダークドーブルに直撃した。

 

 

「ドーブル、ダークラッシュ、ドーブル、スケッチ!!」

 

 

ドーブルのダークラッシュがエーフィに直撃しスケッチされたサイコキネシスがブラッキーに直撃するもダメージはなかったのである。

 

 

「なにっ!?」

「シャドーボール、おんがえし」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

シャドーボールが通常のドーブルに直撃し戦闘不能にしおんがえしがダークドーブルに直撃したのだ。

 

 

「ほらよ」

 

 

そして、レオはスナッチボールを投げてダークドーブルをスナッチしたのだった。

 

 

「いくぞ!!」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「うん!!」

『プラ!!』

「クソォォ!!レオめぇぇ!!」

 

 

 

「リングマ、ダークラッシュ!!」

「レオ!!」

『プラ!!』

「………」

 

 

レオはリングマにモンスターボールを投げた。

 

 

「ダークラッシュ!!」

 

 

モンスターボールからライコウが現れリングマにダークラッシュをしたのだ。

 

 

「ぐっ……」

「スイクン、オーロラビーム」

『スゥゥゥ!!』

 

 

そして、スイクンのオーロラビームがリングマに直撃し弱ったリングマにレオはスナッチボールを投げてスナッチしたのである。

 

 

 

「もうすぐだ、ボス、ヘルゴンザの部屋は」

 

 

その時

 

 

「よぉ」

「!!………ヤッチーノ……」

「あ、フェナスシティの時の……」

『プラ?』

「何のようだ」

「何のようだじゃねぇ!!てめぇが裏切ったせいで一気に団の金回りが悪くなりまたちまちまと金品盗むエクロ盗賊団に逆戻りだ!!」

「懐かしい名前だな」

「!!………うるせぇ」

 

 

ヤッチーノはレオの顔面を拳で殴った。

 

 

「ぐっ……」

「レオ!!」

『プラ!!』

「何でだよ……なぁ、レオ、ポケモン盗むと金品盗むのどう違うんだよ、散々、盗みしたのによ、盗みの対象がポケモンに変わった途端偽善者ぶりやがって……」

「……俺はスナッチ団がポケモンを盗み始めて思った……何となく感じるんだよ、トレーナーから引き離されるポケモンの悲痛が……ヤッチーノ、お前だって本当はわかるだろ……お前だってポケモンを持っている」

「………」

「今さら生き方を変えろとまでは言わねぇ……けど、スナッチマシンがなくなって良かったんじゃないのか?」

「そんなことっ………………………………………………………チッ……この先…ボスの部屋だ……あ、知ってるか……じゃあな」

 

 

そして、ヤッチーノはこの場後にしたのであった。

 

 

「やはり、罠だったか」

「え」

『プラ』

「ヤッチーノの言動からしてスナッチマシンを修理したなんてことはあり得ない」

 

 

そして、レオとミレイはボスの部屋へと入ったのである。

 

 

「!!……お前か」

 

 

ボスの部屋でレオを待ち構えていたのはボスではなかったのだ。

 

 

「レオ……やたらと荒らし回っているそうだな」

「J……」

「たしか……」

「スナッチ団のNo.2だ……J、俺をここへ呼んだのはお前か?」

「そうだ、お前の息の根とめてスナッチマシンを奪い返す」

「できるかな?」

「この人怖い……」

『プラァァ……』

「できるかだと?笑わせるな、貴様は一度も私に勝てたことがなかろう」

「前とは違う……」

「そうか、ならば二度と動けぬまで叩きのめしてやる」

 

 

Jはボスの机からモンスターボールが2つ入ったケースを取り出した。

 

 

「スナッチ団に送られてきたダークポケモンの残りだ、さて、どんなのが入っているかな」

 

 

Jは自分のモンスターボールとケースのモンスターボールをひとつずつ構えたのだ。

 

 

「殺れ……」

 

 

Jのモンスターボールからアリアドスとハッサムが現れたのである。

 

 

「ほぅ……ハッサムか」

「うわ、あれがハッサムか、最近、発見されたストライクの進化系だね、レオ、ハッサム、ダークポケモン」

『プラプラ』

「ああ、初めて見たポケモンだな、ブラッキー、エーフィ」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「シャドーボール、サイコキネシス」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「アリアドス、いとをはく、ハッサム、ブラッキーにダークラッシュ」

『アリッ!!』

 

 

アリアドスの糸がエーフィを捉えた。

 

 

『エーフィ!?』

 

 

そして、ハッサムのダークラッシュがブラッキーに直撃したのだ。

 

 

『ブラッキー!?』

「クロスポイズン、エーフィにダークラッシュ」

 

 

アリアドスのクロスポイズンとハッサムのダークラッシュが直撃しエーフィは戦闘不能になったのである。

 

 

「くっ……エンテイ」

 

 

レオはモンスターボールからエンテイを繰り出した。

 

 

「ミサイルばり」

「エンテイ、かえんほうしゃ!!」

『エンテイ!!』

 

 

エンテイのかえんほうしゃがミサイルばりを焼きアリアドスに直撃しアリアドスを戦闘不能にしたのだ。

 

 

「なるほど……たしかに強くなったな」

「どうも……」

 

 

Jはモンスターボールからボーマンダを繰り出したのである。

 

 

『ボゥ!!』

「ブラッキー、シャドーボール、エンテイ、けたぐり」

『ブラッキー』

『エンテイ』

「ブラッキーにダークラッシュ、ボーマンダ、はかいこうせん」

 

 

ブラッキーはダークラッシュを避けてシャドーボールをハッサムに直撃させた。

 

 

「エンテイ!?」

 

 

エンテイはボーマンダのはかいこうせんの直撃を受けたのだ。

 

 

「エンテイ、大丈夫か?」

『エンテイ……』

「エンテイ、かえんほうしゃ」

 

 

エンテイは動けないボーマンダにかえんほうしゃを放ったのである。

 

 

「ブラッキーにシザークロス」

『ブラッキー!?』

 

 

ブラッキーはハッサムのシザークロスを受けて戦闘不能になった。

 

 

「りゅうのはどう」

 

 

かえんほうしゃを受けていたボーマンダはりゅうのはどうを放ちエンテイも戦闘不能になったのであった。

 

 

「戻れ、ブラッキー、エンテイ」

 

 

そして、レオはモンスターボールからスイクンとオーダイルを繰り出したのだ。

 

 

「スイクン、オーダイル、ハイドロポンプ」

『スゥゥ!!』

『オーダイル!!』

「ハッサム、よけろ、ボーマンダ、りゅうのはどう」

『ボゥ!!』

 

 

ハッサムはよけ、ボーマンダはりゅうのはどうで防いだのである。

 

 

「ハッサム、オーダイルにシザークロス、ボーマンダ、しねんのずつき」

「オーダイル、きりさく、スイクン、オーロラビーム」

 

 

ハッサムのシザークロスとオーダイルのきりさくがぶつかり合った。

 

 

そして、ボーマンダはスイクンのオーロラビームを避けてスイクンにしねんのずつきを直撃させたのだ。

 

 

「オーダイルにダークラッシュ」

 

 

ハッサムのダークラッシュがオーダイルに直撃したのである。

 

 

『オーダイル……』

「かみつくだ」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはハッサムにかみつくをした。

 

 

「ダークラッシュ」

「ハイドロポンプ!!」

『オーダイル!!』

 

 

ハッサムはそのまま壁に激突したのだ。

 

 

「よし!!」

 

 

レオはハッサムにスナッチボールを投げてハッサムをスナッチしたのだった。

 

 

「チッ……」

 

 

そして、Jはモンスターボールからピカチュウを繰り出したのである。

 

 

「ピカチュウ……だと……」

「レオ、あのピカチュウもダークポケモン」

「ああ……J、最後のダークポケモンがまさかのピカチュウとは……」

「黙れ……ピカチュウ、かみなり」

 

 

ピカチュウのかみなりがオーダイルに直撃した。

 

 

『オーダイル……』

 

 

そして、オーダイルは戦闘不能になったのだ。

 

 

「なに……」

「ほぅ、このピカチュウ、中々使えるな」

「……ライコウ」

 

 

レオはオーダイルをモンスターボールに戻すとライコウを繰り出したのである。

 

 

「ピカチュウ、ダークラッシュ、ボーマンダ、りゅうのはどう」

「ライコウ、ピカチュウにダークラッシュ、スイクン、オーロラビーム」

 

 

ライコウとピカチュウがぶつかり合いピカチュウが押し破られ、オーロラビームとりゅうのはどうがぶつかり合い爆発したのだった。

 

 

「そのピカチュウ、潜在能力は異常に高いがレベルは低いな」

「チッ……ならばボーマンダ、スイクンとライコウを撹乱しろ」

『ボゥ!!』

「ん?」

「ピカチュウ、あのトレーナーにダークラッシュ」

「J……貴様……」

「レオ、来るよ!!」

『プラッ!!』

 

 

その時

 

 

ピカチュウがダークラッシュをやめて停止したのである。

 

 

「どうした?」

『ピッ……ピカァァ……』

「!!あのピカチュウ、自分の意思を……」

 

 

そのピカチュウはダークポケモンでありながら自分の精神力でダークオーラに抵抗していたのだ。

 

 

「馬鹿な……」

「なんて精神力なんだ、あのピカチュウ……」

「こんなダークポケモン……見たことない」

『プラ……』

 

 

そして、ピカチュウはダークオーラ混じりの電撃を辺りに放った。

 

 

「ぐっ……」

『ボゥ!?』

「なんて強い電撃なんだ……」

『スゥ!?』

 

 

その場にいたポケモンたちは皆その電撃を受けたのである。

 

 

「レオ、あのピカチュウのダークオーラが大変!!」

『プラッ!!』

「!!ライコウ、ピカチュウにダークサンダー、スイクン、オーロラビーム!!」

「はっ……しまった」

 

 

Jは完全にピカチュウに気をとられておりライコウのダークサンダーがピカチュウを攻撃しオーロラビームが油断していたボーマンダのきゅうしょに当たりボーマンダを戦闘不能にされてしまったのだ。

 

 

「レオ!!」

『プラッ!!』

「わかってる!!」

 

 

レオはピカチュウにスナッチボールを投げてスナッチした。

 

 

「俺の勝ちだ、J」

「くっ……まぁいい、ここでスナッチマシンを取り返せなくても大した問題ではない」

「?」

「せいぜい、足掻くんだな、レオ」

 

 

そして、Jはボスの部屋から出ていったのであった。

 

 

「J……」

 

 

…本当に強い、お前は……ピカチュウの暴走がなければ勝てたかわからない…

 

 

「ねぇ、レオ、これ……」

 

 

ミレイはボスの机にあった『D-ディスク』と刻まれたディスクを見つけたのである。

 

 

「アンダーのディスクか」

「行く?」

「もちろんだ、行くぞ、アンダーへ」

「うん!!」

『プラッ!!』

 

 

レオとミレイはスケッチ団アジトを後にするのだった。

 

 

 

レオに敗北したJはバイクのエンジンをかけていた。

 

 

「J様、どちらへ?間もなくボスが戻りますよ」

 

 

Jの行動を疑問に思ったヤッチーノがJに近づくとJは笑みを浮かべたのだ。

 

 

「ボスにはもう戻らないと言っておけ」

「え」

 

 

そして、Jはバイクを走らせたのだった。




今回、あのピカチュウが登場です。Jはスケッチ団を抜けて何をするのでしょう!?
※ハッサムのくだり矛盾していたので『ダークサンダー』書き換えました。


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ボトムコロシアム

フェナスシティにて、

 

 

「おや、あれは?」

 

 

ポワルンとランニングしているフェナスシティの住民が町に入ってきた男に気が付き話しかけた。

 

 

「どうも、お久しぶりですね、あれ?あの時の女の子は今日はいないんですか?残念だな、君たちお似合いだったのに」

 

 

男はモンスターボールからトゲチックを出したのだ。

 

 

「ややっ、これはトゲチックですね、随分、珍しいポケモンお持ちで」

『ポワ』

「ダークラッシュ……」

「え……」

 

 

トゲチックのダークラッシュが住民に直撃し住民は転がったのである。

 

 

『ポワ!?』

 

 

ポワルンは突然のことに驚き慌ててウェザーボールをトゲチックに放った。

 

 

「よけて、ポワルンにダークラッシュ」

 

 

トゲチックがダークラッシュでポワルンを攻撃しポワルンも転がったのだ。

 

 

「ポワルン!!」

『ポワ……』

「トゲチック、もう一度ポワルンにダークラッシュ」

「よせっ……」

 

 

トゲチックのダークラッシュが再びポワルンを襲ったのである。

 

 

「覚えておけ、俺の名前はレオだ……トゲチック、あの男にダークラッシュ……」

「や、やめ……」

 

 

再びダークラッシュが放たれたのだった。

 

 

 

 

「なるほど……D-ディスクですか」

「スレッド、どこへのディスクかわかるか?」

「……いえ、レオさん、ごめんなさい、僕もこのディスクについては知らないです」

「そうか、なら、実行してみるか」

「待ってください、いきなり使って大丈夫ですか」

「たどり着いた先にシャドーがいれば潰すのみだ」

「でも……」

「スレッド君、心配しないで、レオは強いんだから」

『プラプラ!!』

「ミレイさん………そうですね」

 

 

 

 

ボトム、容器などの底のこと、対義語はトップ、言うなればパイラタウンはトップ、ならばアンダーの下、パイラタウンから繋がる地下の最下層…ここはボトムコロシアム、そう呼ばれていた。

 

 

「訓練生、調子はどうだ?」

「ボルグ様、順調です、しかし、このワズルには本来訓練など不要です」

「そうゆうわけにはいくまい、まずはシャドーの戦い片を学ばなければならない、ワズル、事が順調に進めば来年にはお前もフェナスの市議会議員からオーレ知事だ」

「このワズル、シャドーのために尽くさせていただきます」

「ボルグ様!!俺はとにかくダキム様のように力で相手を叩き潰す!!」

「力技もまた必要だろう、ゴリガン、しかし、時には知恵も使うことも必要だ」

「そうよ、ゴリガン、貴方はもう少し頭を使いなさい、ねぇ、ボルグ先輩~」

「ラブリナ、てめぇは上司に対する言葉何とかしろっ!!」

 

 

ゴリガンが動きドスッという音が響いたのだ。

 

 

「別に俺は構わない」

「それよりボルグ先輩、私たちにダークポケモンっていつ届くのかしら?」

「……現在、ダークポケモンの数が足りてない、それに研究所も機能を失った、今はレオ、あの男の排除が先だ」

「でも~、あの国際警察の変装男にトゲチック渡してたじゃないですか」

「奴には重要な作戦を依頼した、それにトゲチックは初期のダークポケモン、レベルは高くないし終了したら返却予定だ」

「しっかもボルグ先輩こそ、ライコウ使って負けちゃうし」

「「ラブリナッ!!」」

「事実だ、ダークライコウで倒せると思っていたが……驚いたぞ」

「ま、ボルグ先輩、私が正式にシャドーの幹部になったらダークポケモンを大量製造する装置とか、リライブ不可能なダークポケモンとか作っちゃいますから~」

「それは楽しみだな、ラブリナ、お前の科学力にはみな、期待しているぞ」

「ありがとうございます~」

 

 

そこへ、

 

 

「集まってるな、幹部候補生」

 

 

体全体が筋肉質な大男が現れたのである。

 

 

「おや、ゾルダン教官」

「ボルグ様、いや、いい、実に今回の幹部候補生は筋がいい、そういえばバイパーは元気ですか」

「バイパー?……ああ、ロケット団本部の教官か、優秀な団員候補生の教官をしている、サカキ様からの評価も高い」

「そうですか、実はバイパーとはロケット団時代の同僚なのです」

「なるほどな」

「地上をバイパー、地下の教育を私がする、これにより地上からも地下からも質のよい人材を排出できる」

「フッ、実に貴方らしい」

 

 

その時

 

 

「ボルグ先輩~、ゾルダン教官~、どうやら誰かがUFOで降りてきたみたいです」

 

 

ラブリナはボトムコロシアムの監視装置を見ながらそう言った。

 

 

「監視カメラ!!」

 

 

ゾルダンとボルグは監視装置の監視カメラを見たのだ。

 

 

「こいつは?」

「こいつがレオだ、どうゆう訳かここへのディスクを手に入れてしまったようだ」

 

 

ボルグは無線機を取り出したのである。

 

 

「受付の者、聞こえるか?ボルグだ」

『はい、聞こえます』

「そちらに今からブラックリストのレオが向かう」

『……レオですか』

「そうだ、お前はレオの顔を知らないふりをしてコロシアムへ通せ、そして、次の大会には受付終了と称して他には誰も通すな」

『はい、連れもいるのですよね、連れの女の確保は?』

「確保はいい、確保すればレオが参加しなくなる、連れの女はコロシアムからも確認できる部屋に通せ、そうすればレオも安心しバトルするだろう」

『了解です』

 

 

ボルグは無線を切って無線機をしまった。

 

 

「幹部候補生、次のボトムコロシアムはレオ以外の参加者はいない、お前たちは参加者としてレオと戦え、ポケモンは貸し出す」

「了解、叩きのめしてやる!!」

「フッ、ここで私がオーレ知事にふさわしいかどうか、お見せいたしましょう」

「私がいかにセンスがいいかお見せしちゃいまーす」

「もし、候補生がやられたらボトムキングの出番だが平気か?」

「もちろん、ダークポケモンもスナッチされない秘策を考えております」

「そうか」

 

 

 

 

そして、レオたちは最下層、ボトムへ着いたのだ。

 

 

「ねぇ、見てレオ、あれってもしかしてコロシアムの受付?」

「かもな」

 

 

レオは受付に向かったのである。

 

 

「……………ようこそ、ボトムコロシアムへ、ボトムコロシアムへの参加ご希望ですか?」

「そうだ」

「お客様、当コロシアムは使用ポケモンは手持ちより3体のみとさせて頂いております」

「わかった」

「では、ご案内いたします……お連れ様は申し訳ありませんが観覧席へご案内いたします」

「できればあっちから見える所にしてくれ」

「ご安心ください、参加者様のお連れ様専用の観覧席がございます」

「わかった」

 

 

 

 

そして、レオとミレイは分かれレオはコロシアム、ミレイは観覧席へ向かった。

 

 

「ミレイ………あそこか」

 

 

上の方のガラス張りの席にミレイとプラスルの姿があったのだ。

 

 

『それではボトムコロシアム、1試合目です、尚、当コロシアムでは参加者様のプライバシー保護のため名前の公表は控えさせて頂いております、皆様、ご理解ください』

「こいつが相手か」

「よう!!叩き潰してやるよ」

「……フン」

 

 

レオの相手はゴリガンだった。

 

 

「いけっ、リングマ、トドゼルガ!!」

 

 

ゴリガンはモンスターボールからリングマとトドゼルガを繰り出したのである。

 

 

『トドォォ』

『グマァァ!!』

「ライコウ、ブラッキー」

 

 

レオもモンスターボールからライコウとブラッキーを繰り出した。

 

 

『ブラッキー!!』

「決めてやる、リングマ、まもる、トドゼルガ、しじん!!」

 

 

トドゼルガはまもるをし、リングマはしじんでブラッキーとライコウのみ攻撃したのだ。

 

 

『ブラッキー!!』

「ブラッキー、だましうち、ライコウ、トドゼルガにダークサンダー!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーとライコウの攻撃がトドゼルガへ向かったのである。

 

 

「!!リングマ、しじん、トドゼルガ、まもる!!」

「バカめ」

「なにっ!?」

 

 

トドゼルガはまもるを失敗し2匹の攻撃を受けさらにじしんも受けた。

 

 

『トドォ……』

 

 

そして、トドゼルガは戦闘不能になったのだ。

 

 

「まもるは連続で使うと失敗しやすい…覚えておくんだな…」

「なにぃぃ!!クソッ、ボスゴドラ」

 

 

ゴリガンはモンスターボールにトドゼルガを戻してからボスゴドラを繰り出したのである。

 

 

『ボスゴドラッ!!』

「リングマ、しじん、ボスゴドラ、まもる!!」

『グマァァ!!』

『ボスゴドラ!!』

『ブラッキー……』

 

 

そして、ブラッキーは戦闘不能になったのであった。

 

 

「戻れ、ブラッキー……いけっ、オーダイル!!」

 

 

レオはモンスターボールにブラッキーを戻しオーダイルを繰り出した。

 

 

『オーダイル!!』

「オーダイル、きりさく!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはリングマにきりさくで攻撃したのだ。

 

 

「ボスゴドラ、オーダイルを潰せ、かわらわり!!」

『ボスゴドラ!!』

「オーダイル、防げっ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルとボスゴドラの攻撃がぶつかり合ったのである。

 

 

「今だ、リングマ、オーダイルを潰せ!!」

『グマァァ!!』

「ライコウ、リングマにダークラッシュ!!」

「なにっ!?」

『グマァァ!!』

 

 

ライコウのダークラッシュがリングマに直撃しリングマは戦闘不能になった。

 

 

「ハイドロポンプ!!」

『オーダイル!!』

 

 

そして、ハイドロポンプでボスゴドラを壁際まで飛ばしたのだ。

 

 

「くっ、すてみタックル!!」

『ボスゴドラ!!』

「オーダイル、ハイドロポンプ」

『オーダイル!!』

 

 

ボスゴドラのすてみタックルとオーダイルのハイドロポンプがぶつかり合ったのである。

 

 

「ライコウ、ダークラッシュ!!」

 

 

そして、ライコウのダークラッシュがボスゴドラに直撃しボスゴドラは戦闘不能になったのだった。

 

 

「負けただと!?」

 

 

 

 

「あらら、ゴリガン、負けちゃった~」

「では、次は私の出番ということで」

「ワズルも負けないでね~」

「ありませんねぇ、おや、ボルグ様どちらへ?」

「871が来たようだから俺はタワーへ向かう」

「ボルグ先輩~、また今度~」

 

 

 

 

『さぁ、ボトムコロシアム、第2試合です』

「フッ、貴方と戦えるなんて光栄ですね」

「それはどうも」

 

 

ワズルはモンスターボールからベトベトンとオニゴーリを繰り出した。

 

 

『ベトベトン』

『オニゴォリ!!』

「ライコウ、エーフィ!!」

 

 

レオもモンスターボールからライコウとエーフィを繰り出したのだ。

 

 

『エーフィ!!』

「全員にライコウに攻撃しなさい、ベトベトン、どくづき、オニゴーリ、れいとうビーム!!」

『ベトベトン!!』

『オニゴォリ!!』

「エーフィ、スピードスター、ライコウ、ダークラッシュで迎え撃て!!」

『エーフィ!! 』

 

 

エーフィのスピードスターで相手のポケモンを攻撃し相手のポケモンの技とライコウのダークラッシュがぶつかり合ったのである。

 

 

「ライコウ、オニゴーリにダークサンダー、エーフィ、サイコキネシス」

『エーフィ!!』

 

 

まずダークサンダーがオニゴーリに直撃した。

 

 

「オニゴーリ、こらえる」

『オニ……』

 

 

そして、オニゴーリはサイコキネシスを受けるもこらえたのだ。

 

 

「エーフィにベトベトン、どくづき、ライコウにオニゴーリ、れいとうビーム」

『エーフィ!?』

「ライコウ、オニゴーリにダークサンダー!!」

 

 

エーフィはどくづきを受けるも耐えライコウのダークサンダーがオニゴーリのれいとうビームに勝ちオニゴーリは戦闘不能になったのである。

 

 

「くっ、やはり使えませんね、ゲンガー」

 

 

ワズルはオニゴーリをモンスターボールに戻すとゲンガーを繰り出した。

 

 

「ゲンガー、エーフィにナイトヘッド、ベトベトン、どくづき」

「ライコウ、よけろっ、エーフィ、サイコキネシスで防げっ!!」

『エーフィ!!』

 

 

エーフィはナイトヘッドにサイコキネシスで向かい撃つも耐えきれず攻撃されライコウも避けきれずにどくづきを受けたのだ。

 

 

「ライコウに攻撃を……ベトベトン、やつあたり、ゲンガー、シャドーボール!!」

『ベトベトン!!』

『ゲンガー!!』

「なついてないようだな、エーフィ、おんがえし、ライコウ、ベトベトンにダークラッシュ!!」

『エーフィ!!』

 

 

ベトベトンのやつあたりとエーフィのおんがえしがぶつかり合いゲンガーのシャドーボールをライコウのダークラッシュが打ち破りそのままゲンガーを攻撃したのである。

 

 

『ベト、ベトン……』

 

 

そして、ベトベトンは戦闘不能になった。

 

 

「なんと!?」

「たたみかけるぞ、エーフィ、サイコキネシス、ライコウ、ゲンガーにダークサンダー!! 」

『エーフィ!!』

 

 

エーフィとライコウの攻撃を受けてゲンガーも戦闘不能になったのだ。

 

 

「なんという……この私がこうもあっさりと」

 

 

 

 

『それではボトムコロシアム、セミファイナルを始めます!!』

「貴方がボルグ先輩やヴィーナス姉さんを倒したって人ね~」

「ボルグやヴィーナス、さっきのやつらも皆シャドーか?」

「幹部候補生よ~」

 

 

そして、ラブリナはモンスターボールからムウマとミロカロスを繰り出したのである。

 

 

『ムゥ!!』

『ミロォォ!!』

「ライコウ、オーダイル」

 

 

レオもモンスターボールからライコウとオーダイルを繰り出した。

 

 

『オーダイル!!』

「ミロカロス、ハイドロポンプ、ムウマ、サイコウェーブ!!」

『ミロォォ!!』

『ムゥ!!』

 

 

ミロカロスとムウマの技がライコウへ向かったのだ。

 

 

「ライコウ、ダークラッシュで迎え撃て、オーダイル、ライコウを援護しろっ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはハイドロポンプを放ちミロカロスのハイドロポンプとぶつかり合ったのである。

 

 

『ムゥ!?』

 

 

ライコウのダークラッシュがムウマに直撃した。

 

 

「ライコウから潰そうかしら?ミロカロス、メロメロ、ムウマ、あくのはどう!!」

『ミロォ』

『ムゥ!!』

 

 

ミロカロスはオーダイルをメロメロ状態にしムウマのあくのはどうでオーダイル、ライコウともに攻撃されたのだ。

 

 

「メロメロか、ヴィーナスもやってたな」

「そうそう、ヴィーナス姉さんと同じ戦法よ~」

『オーダイル……』

「ライコウに攻撃よ!!ミロカロス、どくどく、ムウマ、サイコウェーブ!!」

『ミロォォ!!』

『ムゥ』

「ライコウ、ダークサンダーで迎え撃て!!オーダイル、何とか攻撃してくれ」

『オーダイルゥゥ……』

 

 

ライコウはダークサンダーを放つも避けられどくどくでどく状態になりサイコウェーブを受けたのである。

 

 

「ダークポケモンのライコウさえ倒せばあとはメロメロで何とかなるわ、さぁ、連続攻撃よ!!」

『ミロォォ!!』

『ムゥ!!』

「ダークサンダーで防げっ!!」

 

 

ライコウはダークサンダーを放つも完全に動きを読まれていた。

 

 

「ダークライコウのデータは完全に把握してるわ!!」

 

 

ライコウはミロカロスとムウマの攻撃を受け続けたのだ。

 

 

「ムウマ、サイコウェーブ!!」

『ムゥ!!』

 

 

ムウマがサイコウェーブを放とうとしたのである。

 

 

その時

 

 

『ムゥ!?』

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはムウマにかみつくをした。

 

 

そして、ムウマにダークサンダーが直撃してムウマは戦闘不能になったのだった。

 

 

「メロメロを断ち切った……すごいわね」

 

 

ラブリナはムウマをモンスターボールに戻してソーナンスを繰り出したのだ。

 

 

「よし、ミロカロス、やってやりなさい!!」

『ミロォォ!!』

「あやしいひかり!!」

『ミロォォ!!』

 

 

ミロカロスはライコウにあやしいひかりを浴びせたのである。

 

 

「……混乱したか」

 

 

そして、ライコウは辺りにダークサンダーを放った。

 

 

『オーダイル!?』

 

 

ダークサンダーがオーダイルに直撃したのだ。

 

 

「オーダイル、平気か?」

『オーダイル……』

「オーダイル、きりさくだ」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはダークサンダーでメロメロが消えたのかミロカロスにきりさくをしたのである。

 

 

『ミロォォ!!』

「そのままミロカロスを押さえろ!!」

『オーダイル!!』

『ミロォォ!?』

「ライコウ、ダークサンダー!!」

 

 

ライコウは無差別にダークサンダーを放った。

 

 

「オーダイル、よけろっ!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはダークサンダーが直撃する直前にミロカロスから離れダークサンダーはミロカロスにのみ直撃しミロカロスは戦闘不能になったのだ。

 

 

「……ライコウ、こんらんが解けたか、よし、オーダイル、ハイドロポンプ、ライコウ、ソーナンスにダークサンダー!!」

『オーダイル!!』

 

 

2匹の攻撃がソーナンスへと向かったのである。

 

 

「ミラーコート」

『ソーナンス!!』

 

 

ソーナンスのミラーコートで技が2倍になって返ってきた。

 

 

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルは限界に達して膝をついたのだ。

 

 

「どんな技でも跳ね返すわよ」

 

 

…オーダイルの体力は限界、だが、そのミラーコート、逆手にとってやる…

 

 

レオはラブリナに気付かれないようにオーダイルに合図を送ったのである。

 

 

『オーダイル!!』

「どうした、オーダイル!?」

『オーダイル!!』

「やめろ、落ち着け放つな!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルはハイドロポンプをソーナンスに放った。

 

 

「アホね、ミラーコート!!」

『ソーナンス』

 

 

オーダイルのハイドロポンプは跳ね返されたのだ。

 

 

「かかったな」

「えっ……」

「オーダイル、ハイドロポンプ、ライコウ、ダークサンダー!!」

『オーダイル!!』

 

 

オーダイルとライコウが技を放ち跳ね返されたハイドロポンプとぶつかり合ったのである。

 

 

「ちょっ…押されてる」

「そうだ、さっきのハイドロポンプはみずてっぽう並の威力、オーダイルにそうするように合図を送った、お前は気付かなかっただろうがな」

「そんな、貴方が慌てたのも演技なの!?」

「そうだ、さぁ、押し破れ!!」

『オーダイル!!』

 

 

そして、2匹の技が押し破りソーナンスに直撃した。

 

 

『ソ、ソーナンス……』

 

 

ソーナンスは戦闘不能になったのだった。

 

 

「そんなぁ、こんなの計算外よ~ボルグ先輩、バカにしてごめんなさぁい~、もういないけど」

 

 

 

 

「結局、お前ら負けたのか」

「あいつマジもんだぜ、教官」

「今までシャドーの幹部を倒してきたのも納得がゆきます」

「もっと相手のパターンを研究しないと」

「そうだな、よし、次は俺が行ってくる」

 

 

 

『さぁ、いよいよボトムコロシアム、ファイナルです、なんと今回はボトムキング、ゾルダンが参加しています!!』

「ボトムキング……ここの責任者か?」

「シャドー幹部候補生が全滅、まぁ、ここでお前は葬らさせてもらう」

「できるかな?」

「殺っちまえ、エアームド、ヤミラミ」

 

 

ゾルダンはモンスターボールからエアームド、ヤミラミを繰り出したのだ。

 

 

『エアァ!!』

『ヤミィ!!』

 

 

そして、レオはライコウとブラッキーをモンスターボールから出したのである。

 

 

「エアームド、はがねのつばさ、ヤミラミ、シャドークロー!!」

『エアァ!!』

『ヤミィ!!』

「ライコウ、ヤミラミにダークラッシュ、ブラッキー、シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

しかし、

 

 

『ヤミィ!!』

「なにっ!!」

 

 

ヤミラミはダークラッシュをよけシャドーボールを弾きブラッキーを攻撃した。

 

 

 

『ブラッキー!?』

 

 

そして、ライコウはエアームドのはがねのつばさを受けたのだ。

 

 

「ブラッキー、だましうち!!ライコウ、エアームドにダークサンダー」

『ブラッキー!!』

「ヤミラミ、つばめがえしだ!!」

『ヤミィ!!』

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはつばめがえしをよけてヤミラミにシャドーボールを放ったのである。

 

 

『ヤミィ!?』

 

 

ヤミラミはシャドーボールを受けるがすぐに立て直した。

 

 

「なるほど、キングの名前に恥ない実力だな」

「どうもだぜ、エアームド、ドリルくちばし、ヤミラミ、つばめがえし」

『エアァ!!』

『ヤミィ!!』

「ライコウ、エアームドにダークサンダー、ブラッキー、だましうち」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはつばめがえしを受けるもヤミラミに攻撃しエアームドはダークサンダー食らうもライコウにドリルくちばしで攻撃したのだ。

 

 

「ブラッキー、ライコウから離れるな」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはライコウへと近寄ったのである。

 

 

「ヤミラミ、シャドークロー、エアームド、はがねのつばさ」

「ブラッキー、だましうち、ライコウ、ブラッキーが攻撃してからヤミラミにダークサンダー!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはライコウを踏み台にしてエアームドに攻撃した。

 

 

そして、ライコウはヤミラミにダークサンダーを放ちふっ飛ばしたのだ。

 

 

『ヤミィ!!』

『エアァ!?』

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーは攻撃後にエアームドの背中に乗ったのである。

 

 

「振り落とせ!!」

『エアームド!!』

「ライコウ、エアームドにダークサンダー」

「ドリルくちばし!!」

 

 

ライコウのダークサンダーが直撃する前にブラッキーは飛びダークサンダーを回避した。

 

 

「エアームド!!」

『エアァ!!』

 

 

エアームドは宙にいるブラッキーをドリルくちばしで攻撃しようとしたのだ。

 

 

「シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーのシャドーボールがエアームドに当たると同時にドリルくちばしがブラッキーを攻撃しブラッキー、エアームド両者戦闘不能になったのだった。

 

 

「相討ちか……エーフィ」

 

 

レオはブラッキーをモンスターボールに戻しエーフィを繰り出したのである。

 

 

『エーフィ』

「次はこいつを使ってみるか」

 

 

ゾルダンもエアームドをモンスターボールに戻すとツボツボを繰り出した。

 

 

「……あの表情、ダークポケモンか」

『ヤミィ!!』

「ヤミラミ、シャドーボール、ツボツボ、エーフィにダークラッシュ」

『ヤミィ!!』

 

 

ヤミラミのシャドーボールがエーフィに直撃したのだ。

 

 

『エーフィ!!』

「ライコウ、ツボツボに攻撃させるな、ダークラッシュ」

「ツボツボ、ライコウにダークラッシュ!!」

 

 

ライコウのダークラッシュがツボツボのダークラッシュとぶつかり合ったのである。

 

 

「ヤミラミ、シャドークロー、ツボツボ、もう一回、ライコウにダークラッシュ!!」

『ヤミィ!!』

「ライコウ、ヤミラミにダークサンダー、エーフィ、サイコキネシス」

『エーフィ!!』

 

 

ライコウのダークサンダーがヤミラミに直撃しエーフィのサイコキネシスがダークラッシュを放っていたツボツボを攻撃した。

 

 

「チッ、ヤミラミ、だましうち、ツボツボ、エーフィにダークラッシュ」

「ライコウ、ヤミラミにダークサンダー、エーフィ、おんがえし!!」

『エーフィ!!』

 

 

エーフィのおんがえしがツボツボのダークラッシュとぶつかり合いツボツボは転がり、ヤミラミはダークサンダーをよけてライコウを攻撃したのだ。

 

 

「ヤミラミ、シャドークロー」

『ヤミィ!!』

「エーフィ、サイコキネシス、ライコウ、ヤミラミにダークラッシュ!!」

『エーフィ』

 

 

エーフィはサイコキネシスでヤミラミの動きを止めライコウのダークラッシュが直撃してヤミラミは戦闘不能になった。

 

 

「さすがだな、だが、私も負けるわけにはいかない、ツボツボ、スナッチ対策のフットワークだ」

 

 

ゾルダンの声に反応しツボツボは不規則に動き始めたのである。

 

 

「どうだ!!これでスナッチボールを当てられまい!!」

「………」

 

 

レオはスナッチマシンをチャージしスナッチボールを構えた。

 

 

「おいおい、できるのかよ」

 

 

そして、レオはスナッチボールを放ちそのスナッチボールはツボツボの移動先ピンポイントに命中しツボツボはスナッチボールに吸い込まれたのだ。

 

 

「嘘だろ……」

「俺を誰だと思っている、元スナッチ団の最高スナッチャーだ、それにしても最後の作戦があれとはボトムキングとは思えない程の低レベルだったな」

 

 

そのままスナッチボールは停止しツボツボをスナッチしたのだった。

 

 

「ぐ…ぐぬぬぬぬ……チクショォォォ!!」

 

 

ゾルダンは仰向けに倒れたのである。

 

 

『なんとボトムキングが倒された……………やばい、逃げろぉぉ!!』

「……………ったく、何がボトムコロシアムだよ、シャドー幹部候補生と戦うだけの茶番に付き合わせやがって」

 

 

レオはツボツボのモンスターボールを拾うとポケモンをモンスターボールに戻してコロシアムから出た。

 

 

 

 

「やったぁ、レオ、さっすがぁ!!」

『プラァァ!!』

 

 

ミレイは観覧席でレオの勝利を喜んでいたのだ。

 

 

その時

 

 

「ミレイ……」

「ん?レオ!!あれ、早かったね」

『プラプラ』

 

 

ミレイの後ろにはレオがいたのである。

 

 

「ああ、ミレイに会いたくてな」

「えっ」

「お前に言いたいことがある」

「…………………………なに?」

「ミレイ………お前、もう必要ない」

「………えっ……」

「わかるだろ、今回、ツボツボは俺だけでダークポケモンと判断できた、だから、もうダークポケモンを見分けれるだけが取り柄だったミレイは来なくていい」

「……ちょっとまってよ……」

「足手まといだ、UFOの所にいる、それでアンダーまで戻ったら勝手に地上に戻れ」

「でも、今までだって一緒に戦ってきたじゃん!!」

「……あのな、俺と俺のポケモンたちで戦ってきた、もう、ダークポケモンの見分けがつく以上、お前は必要ない、何度も言わせるな」

「レオ!!」

「来るな、邪魔なんだよ」

「……レオ!!」

「二度と俺の名前を呼ぶな」

 

 

そう言いレオは観覧席から出ていった。

 

 

『プラプラ……』

「ごめん、プラスル、モンスターボールに入ってて……」

『プラ……』

 

 

 

 

「ミレイのやつ遅いな」

 

 

そこへミレイが観覧席から戻ってきたのだ。

 

 

「遅いぞ」

「……ご、ごめんなさい…レ……」

 

 

…二度と俺の名前を呼ぶな…

 

 

「?……行くぞ」

「うん」

 

 

レオとミレイはUFOでアンダーへ戻ったのである。

 

 

「さて、パイラで飯でも食うかな、いや、でも、せっかくだから前から気になってたフェナスのハンバーガー屋でコーヒーとハンバーガーでもいいな」

 

 

…レオ、もしかして今までは私のせいで食べたい物も食べれなかったの………そうだよね、元々貴方はひとりが好きなんだよね……私、いきなり告白したりして重たい女だった…

 

 

「ねぇ!!」

「ん?」

「今までありがとう…」

「へっ?」

「私、もうレオから離れるね」

「はっ!?」

「ごめん、名前呼んじゃった……」

「なに言っ……」

「さよなら………」

 

 

そして、ミレイは走り出した。

 

 

「おいっ!!」

 

 

ミレイは近くにあったエレベーターで地上へと消えたのだった。

 

 

「………何なんだ」

 

 

レオはミレイの行動が理解不能だったのだ。

 

 

 

 

その頃、パイラ警察署では、

 

 

「……ということだ、ギンザル」

「ありえん、レオ君がダークポケモンを使って人を襲撃など」

「しかし、各町に被害者が続出している」

「使っていたポケモンは?」

「トゲチックだ」

「待ってろ、アゲトのローガンさんにレオ君から預かっているダークポケモンにトゲチックがいるか調べてもらう」

 

 

ギンザルがローガンに連絡をとり暫くしてローガンから返答があったのである。

 

 

「ヘッジ、トゲチックはいないそうだ」

「そうか、手持ちにいる可能性は?」

「ゼロではないが、いないと思う、念のためレオ君に連絡しよう」

 

 

その時

 

 

「署長、いらっしゃいました」

 

 

ユイトの後ろにコートを羽織った男がいた。

 

 

「おお、お待ちしておりました」

「この方は?」

「申し遅れた、国際警察から参りました……ハンサムと申します」

 

 

コートを着た男はハンサムと名乗ったのだった。




せっかくなのでXDのシャドー幹部を出しました、因みにゾルダンの言ってたバイパーってのはアニメロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースの教官だった人です、以外にあの3人はエリート団員候補だったそうですね


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レオvsレオ

「ライコウ、ダークサンダー、ピカチュウ、ダークラッシュ」

 

 

アンダーから出てきたレオはスイクンを手持ちから一旦外しピカチュウを加えバトル山で戦っていた。

 

 

手持ちを入れ替える際にローガンにミレイのことを聞いたが戻っていないようだった。

 

 

 

 

…各位で怪しいポケモンを使って人やポケモンが襲撃される事件が多発している…まさか…

 

 

ミレイはそんなことを考えながらローカルバスに乗り町外れのスタンドまで来ていたのだ。

 

 

「いらっしゃい、おやお嬢ちゃん、久しぶりだね……ん、ボーイフレンドはどうした?」

「……あ、いや……」

『プラプラ!!』

「プラスル、なんで怒ってる?」

「ごめんなさい、マスター……プラスル!!」

『プラァァ……』

 

 

…ここにはレオと一緒にモンスターボール探しに来たなぁ…

 

 

「あの、マスター」

「ん?」

「最近の事件ってご存じですか?」

「事件?と言うと怪しいポケモンに人が襲撃されてるってやつか」

「はい!!」

「ニュースでやっていたが詳しくは見てないな」

「そう…ですか……」

 

 

ミレイはここに来れば何か情報を得られると思ってやって来たが特に特別な情報は得られなかったのである。

 

 

「そうそう、今日さうちに中継が来るんだよ」

「中継?」

『プラプラ?』

「うちの新メニューが人気出ちゃって特集で来るんだ」

「なるほど、だから、いつもより人が多いんですね」

「……いつもより……か……」

「あ…ごめんなさい……」

「冗談だ、よかったら中継の時ここで食べていってくれ」

「……はい」

 

 

 

 

バトル山から移動したレオはフェナスシティのハンバーガーショップにて食事を取っていた。

 

 

…ミレイ、いったいどうしたっていうんだ……俺、何かあいつにしちまったかな…

 

 

そこへ、

 

 

「優雅にハンバーガーですか?」

 

 

ギブスを着けたいつもジョギングをしている住民がやって来たのだ。

 

 

「あんたは………その怪我はどうした?」

「白々しい、貴方がやったくせに……他の場所でもあんなことをしているのか?」

「なんのことだ」

「……ふざけるなっ!!」

 

 

そして、住民はレオを殴ったのである。

 

 

「何だよ、この間みたいにトゲチック使って攻撃してみろよ!!」

「トゲチック?」

「また、その反応か……もういいお前とはもう話したくない!!」

 

 

そのまま住民はハンバーガーショップから出ていったのであった。

 

 

「………なんなんだよ」

 

 

そんな中こんなニュースが流れていた。

 

 

『マスター、こちらが人気の新メニューですね』

『そうです、このスープは……』

 

 

 

 

町外れのスタンドの前で過去にレオとバトルをした男、ウィリーは自身のバイクのエンジンの点検をしていたのだ。

 

 

そこへ、男が近づいてきたのである。

 

 

「ん?おお!!君か、久しぶりだな」

「ああ」

「あれからだいぶ経ったし、また、バトルするか」

「………そうだな」

 

 

 

 

「マスター、こちらが人気の新メニューですね」

「そうです、このスープは……」

 

 

その時

 

 

「や…やめてくれぇ!!」

 

 

外から悲鳴が聞こえてきた。

 

 

「なんでしょうか!?」

 

 

中継のアナウンサーとカメラマンは外へ出ていったのだ。

 

 

「プラスル、行ってみよう!!」

『プラプラ!!』

 

 

 

 

「お客様、大丈夫ですか?」

「ああ、すまない」

 

 

その時

 

 

『や…やめてくれぇ!!』

『なんでしょうか!?』

 

 

ニュースの中継から悲鳴が聞こえてきたのである。

 

 

「なんだ!?」

『あれはトゲチック、トゲチックが人を襲っています!!』

「トゲチック………まさか!!」

 

 

レオはハンバーガーショップから飛び出そうとした。

 

 

「おっと、代金だ、釣りはいらない」

 

 

 

「レオ!!」

『プラプラ!!』

「……ミレイ、また、俺の名前を呼んだな」

 

 

 

 

その頃、レオはバイクで町外れのスタンドへ向けて走っていたのだ。

 

 

そこへ、

 

 

「ん?」

 

 

スイクンがレオの方へと走ってきたのである。

 

 

「きたか」

『スゥゥゥ!!』

 

 

 

 

「レオ!!なんでこんなことしてるの!!」

『プラプラ!!』

「お前には関係ない、俺に関わるな、さて、俺とバトルしたからにはただでは終わらない」

「ま、まてよ、あんた……前と全然雰囲気違うじゃねぇか」

「なんのことだ?トゲチック、止めを指すか」

「や、やめ……」

「トゲチック、この男の顔面にダークラッシュ」

「レオ!!」

『プラプラ!!』

「やめてくれぇぇ!!」

 

 

その時

 

 

何処からかオーロラビームが飛んできてトゲチックに直撃した。

 

 

「なにっ!?」

 

 

そして、1台のバイクが近づきそのバイクから何かが投げられそれがトゲチックに直撃したのだ。

 

 

「!!」

 

 

トゲチックはその何かに吸い込まれたのである。

 

 

『スゥゥゥ!!』

 

 

そして、バイクはスタンドの近くに停車した。

 

 

「え……レオ!?」

『プラ!?』

「!!皆さん、ご覧ください、同じ顔の人間が2人います!!」

「てめぇ、誰だ」

『スゥゥゥ!!』

「………トゲチック、スナッチされたか」

「誰だって聞いてるんだ!!」

『スゥゥゥ!!』

「……俺の名前はレオだ」

「……………………はっきりした、ここ最近身に覚えのないことが多かった…全ててめぇか…」

「だからなんだよ」

「…………てめぇ、ミレイに何しやがった!!」

「……簡単さ、お前など不要と言ってやっただけだ」

「!!スイクン、ハイドロポンプ!!」

『スゥゥゥ!!』

 

 

スイクンのハイドロポンプが放たれるも偽レオは避けたのだ。

 

 

「ライコウ!!」

 

 

レオはモンスターボールからライコウを繰り出したのである。

 

 

「やはり、そうなるか」

 

 

偽レオはモンスターボールからギャラドスとヘルガーを出した。

 

 

「これはスクープよ、しっかりカメラまわして」

「はい!!」

 

 

「ギャラドス、ハイドロポンプ、ヘルガー、かえんほうしゃ」

「ライコウ、ギャラドスにダークサンダー、スイクン、ハイドロポンプ!!」

 

 

ハイドロポンプとダークサンダー、かえんほうしゃとハイドロポンプがぶつかり合い爆発したのだ。

 

 

「ギャラドス、ヘルガー、かみくだく」

『ギャラァァ!!』

『ヘルガー!!』

 

 

ギャラドスとヘルガーがかみくだくでスイクンとライコウを攻撃したのである。

 

 

『スゥゥゥ!!』

「オーロラビーム、ライコウ、ギャラドスにダークラッシュ!!」

『スゥゥゥ』

「ヘルガー、かえんほうしゃ、ギャラドス、ハイドロポンプ」

『ギャラァァ』

『ヘルゥゥ!!』

 

 

かえんほうしゃとオーロラビームがぶつかり合い、ライコウのダークラッシュがハイドロポンプを放つ前のギャラドスに直撃した。

 

 

『ギャラァァ!!』

 

 

そして、ヘルガーもオーロラビームに負けてダメージを受けたのだ。

 

 

「ギャラドス、じしん、ヘルガー、まもる」

『ギャラァァ』

「ライコウ、ギャラドスにダークサンダー、スイクン、オーロラビーム」

『スゥゥゥ!!』

『ヘルゥゥ!!』

 

 

しかし、ヘルガーがまもるをした状態で攻撃を受けて守りライコウ、スイクンともにじしんのダメージを受けたのである。

 

 

「ギャラドス、はかいこうせん、ヘルガー、あくのはどう」

『ギャラァァ!!』

『ヘルゥゥ!!』

「しまっ……」

 

 

はかいこうせんがライコウにあくのはどうがスイクンに直撃した。

 

 

「ハイパー状態になったか」

「ん?」

「ギャラドスにダークサンダー、スイクン、ハイドロポンプ」

『スゥゥゥ!!』

 

 

ダークサンダーがギャラドスにハイドロポンプがヘルガーに直撃したのだ。

 

 

『ギャラァァ……』

『ヘルゥゥ……』

 

 

ギャラドスとヘルガーは戦闘不能になったのであった。

 

 

「ライコウ!!」

『ラァァァ!!』

 

 

レオはライコウに呼び掛けライコウをハイパー状態から元に戻したのである。

 

 

偽レオはギャラドスとヘルガーをモンスターボールに戻すとミロカロスとライボルトを繰り出した。

 

 

「ライコウ、ミロカロスにダークサンダー、スイクン、オーロラビーム!!」

「よけて、ミロカロス、りゅうのいぶき、ライボルト、かみなり」

『ミロォォ!!』

『ラァイイ!!』

 

 

ミロカロスとライボルトは攻撃を避けるとりゅうのいぶきとかみなりを放ったのだ。

 

 

『スゥゥゥ……』

 

 

そして、スイクンは戦闘不能になったのである。

 

 

「ミロカロス、れいとうビーム!!」

『ミロォォ!!』

 

 

ミロカロスのれいとうビームがライコウに直撃しライコウはこおり状態になった。

 

 

「戻れ、スイクン、ライコウ」

 

 

レオはモンスターボールにスイクンとライコウを戻したのだ。

 

 

レオはピカチュウとスイクンを入れ換えた時に念のため空のスイクンのモンスターボールを持っていたのである。

 

 

「ブラッキー、エーフィ」

 

 

レオはモンスターボールからブラッキーとエーフィを繰り出した。

 

 

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーもエーフィも相手の顔を見て驚いた表情をしていたがすぐにある程度の理解をしたのかミロカロスとライボルトに攻撃したのだ。

 

 

「ミロカロス、アクアテール、ライボルト、10万ボルト」

『ミロォォ!!』

 

 

ミロカロスのアイアンテールでシャドーボールが弾かれるも10万ボルトはサイコキネシスにより逆流されライボルトにダメージを与えたのである。

 

 

『ラァァァ!!』

「ライボルト、チャージビーム、ミロカロス、れいとうビーム」

『ラァイイ!!』

『ミロォォ!!』

「ブラッキー、だましうち、エーフィ、サイコキネシス」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーはれいとうビームを放つ前のミロカロスに攻撃した。

 

 

『ミロォォ!!』

 

 

そして、チャージビームとサイコキネシスがぶつかり合っていたのだ。

 

 

「シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーのシャドーボールがライボルトに直撃しそのままサイコキネシスを受けてライボルトは戦闘不能になったのだった。

 

 

『ラァイイ……』

「アクアテール」

『ミロォォ!!』

『ブラッキー!?』

 

 

ミロカロスのアクアテールがブラッキーに攻撃したのである 。

 

 

「大丈夫か?」

『ブラッキー!!』

「ライボルト、戻れ」

 

 

偽レオはライボルトをモンスターボールに戻すとアーマルドを繰り出した。

 

 

「アーマルド、ロックブラスト、ミロカロス、アクアテール」

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、スピードスター」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

シャドーボールでロックブラストをひとつ破壊しスピードスターでまたロックブラストを破壊しアーマルドにも攻撃したのだ。

 

 

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーは破壊しきれなかったロックブラストにエーフィはスピードスターを押し破ったアーマルドに攻撃されたのである。

 

 

「ミロカロス、れいとうビーム、アーマルド、つばめがえし」

「ブラッキー、だましうち、エーフィ、サイコキネシス」

『ブラッキー』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーはアーマルドにだましうちで攻撃しようとするもアーマルドのつばめがえしを受けてしまった。

 

 

『ブラッキー……』

 

 

そして、ブラッキーは戦闘不能になったのだ。

 

 

『エーフィ!?』

 

 

エーフィもミロカロスのれいとうビームを受けていた。

 

 

「エーフィ!!………おんがえしだ」

『エェフィィ!!』

 

 

エーフィのおんがえしはれいとうビームを押し破りミロカロスに攻撃しミロカロスは宙に舞ったのだ。

 

 

『ミロォォ…』

 

 

そのままミロカロスは戦闘不能になったのであった。

 

 

「「戻れ、ブラッキー「ミロカロス」」

 

 

レオも偽レオもそれぞれポケモンをモンスターボールに戻したのである。

 

 

そして、レオはエンテイ、偽レオはメタモンをモンスターボールから繰り出したのだ。

 

 

『エンテイ!!』

『メタ』

「エンテイ、かえんほうしゃ!!」

『エンテイ!!』

「ロックブラスト」

 

 

エンテイのかえんほうしゃがアーマルドのロックブラストを全て焼き付くしアーマルドを攻撃した。

 

 

『アーマルド……』

「メタモン、へんしん」

『メタ』

 

 

メタモンはエンテイにへんしんしたのだ。

 

 

「エンテイ、けたぐり」

『エンテイ』

「メタモン、こっちもだ」

『メタ』

 

 

エンテイとメタモンはけたぐりで攻撃しあったのである。

 

 

「アーマルド、きりさく」

『アーマルド!!』

「エーフィ、おんがえし」

 

 

アーマルドはエーフィにきりさくで攻撃しすぐに後退しおんがえしを避けた。

 

 

「メタモン」

『メタ』

 

 

メタモンはエンテイと戦っていたが隙をついてエーフィにかえんほうしゃを放ったのだ。

 

 

『フィィィ!!』

「エーフィ!?」

 

 

そして、エーフィは戦闘不能になったのである。

 

 

「エーフィ……戻れ」

 

 

レオはエーフィをモンスターボールに戻すとオーダイルを繰り出した。

 

 

そして、エンテイとメタモンはかえんほうしゃのぶつかり合いをしていたのだ。

 

 

「まずはアーマルドを潰すぞ、オーダイル、きりさく」

「アーマルド、こっちも」

『オーダイル!!』

『アーマルド!!』

 

 

きりさくがぶつかり合ったのである。

 

 

「次はつばめがえし」

『アーマルド!!』

「かみつくで受け止めろ!!」

『オーダイル!!』

 

 

アーマルドのつばめがえしをオーダイルはかみつくで受け止めた。

 

 

「ハイドロポンプ」

『オーダイル!!』

 

 

そして、近距離でハイドロポンプを受けたアーマルドは戦闘不能になったのだ。

 

 

「よし、オーダイル、エンテイに加勢しろ!!」

『オーダイル!!』

 

 

エンテイとオーダイルがメタモンに攻撃し続けるもメタモンのレベルは高くそう簡単には倒せなかったのである。

 

 

「メタモン、けたぐり」

『メタ!!』

 

 

メタモンのけたぐりがエンテイの頭部に直撃しエンテイは戦闘不能になった。

 

 

「エンテイ!?」

 

 

エンテイ(メタモン)エンテイ(本物)が負けた、俺もこの偽者に負けるのか…

 

 

「…………」

『オーダイル!!』

「オーダイル………そうだな」

『オーダイル!!』

「メタモン、けたぐり」

『メタ』

「オーダイル、よけて、ハイドロポンプ!!」

 

 

オーダイルはけたぐりを避けるとハイドロポンプを放ったのだ。

 

 

『メタ!!』

「オーダイル、お前は本物のエンテイともやりやってる、偽者になんか負けるな!!」

『オーダイル!!』

「やれ、ハイドロポンプ!!」

『オーダイル!!』

「メタモン、よけろっ」

『メタ!!』

 

 

メタモンはハイドロポンプを回避しようとするも避けきれずハイドロポンプを受けたのである。

 

 

『メタ……』

 

 

そして、メタモンは倒れ姿が元に戻り戦闘不能になったのだった。

 

 

「やはり、噂通りの強さだ」

 

 

偽レオはメタモンをモンスターボールに戻した。

 

 

「お前はいったい誰だ」

「………目に見えるものが真実だとは限らない」

 

 

そして、偽レオは変装を脱ぎ捨て素顔を出したのだ。

 

 

「だけど俺の役目は殆ど終わっている、お前の悪評を作ること、さらにお前の過去もカメラの前で暴露してやる」

「!!」

「たしかに俺はこの男に変装し各地で人を襲撃した!!しかし、ここにいるこの男の過去は元ス……」

 

 

その時

 

 

「そこまでだ!!」

 

 

そこにパイラ警察署のユイトとヘッジ署長が2人やって来たのである。

 

 

「同じ顔が2人……ということは貴方ですか」

「その通りだ」

 

 

片方のヘッジが変装を脱ぎ捨てた。

 

 

「また、変装……」

『オーダイル……』

「私は国際警察のハンサムだ、871、バンナイ(871)、数多くの容疑でお前を拘束する」

 

 

そして、その場に多くの警官が集まったのだ。

 

 

「署長、逮捕の瞬間はワクワクしますね」

「ユイト、遊びじゃないんだ」

「はい、すいません」

「……俺、1人にこの数の警官か、大人げない、数ヵ月前まで俺も国際警察の一員だったのにな」

「私の教えた変装技術を悪用しこんな襲撃事件まで」

「ハンサムさん、貴方から教わった技術を使えばいくらでも稼げるとわかったんですよ……さて、俺もそろそろ消えるとするか」

 

 

バンナイは煙玉を投げたのである。

 

 

「いかん、逃がすな」

 

 

バンナイは偽レオの時に使っていたバイクに乗ろうとした。

 

 

その時

 

 

『プラプラ!!』

 

 

バンナイのバイクにはミレイとプラスルがいたのだ。

 

 

「ミレイ!?」

「私の名前、呼ばないでくれる?プラスル!!」

『プラプラ!!』

 

 

プラスルはバンナイをスパークで攻撃したのである。

 

 

「ぐわぁぁぁ!!」

「取り押さえろ!!」

 

 

署長の声で集まっていた警官たちが転がったバンナイを取り押さえた。

 

 

「ちくしょう、離せぇ!!」

「バンナイ、モンスターボールを押収する」

 

 

ハンサムはバンナイのモンスターボール6個を押収したのだ。

 

 

「くっ……」

「さてと……」

 

 

ハンサムはアナウンサーの前まで行ったのである。

 

 

「国際警察の者です、中継はここまでにしてください」

「あ、はい」

 

 

そして、カメラが下ろされ中継は終わった。

 

 

「あと、今回の中継の映像は繰り返し放送していただけませんかな?」

「え?」

「1回の放送ではあの青年の無実を証明するのは難しいかもしれないので数回に渡り放送してほしいのです」

「……わかりました、たぶん、上も放送したいと思いますから」

 

 

その時

 

 

破裂音が響いたのだ。

 

 

「!!爆竹」

 

 

バンナイは爆竹を鳴らして警官の隙をついて拘束を脱して押収されていたメタモンのモンスターボールだけ取り返したのである。

 

 

「間抜けな警官たちめ、じゃあな」

 

 

バンナイはバイクに乗り走り去ってしまったのだった。

 

 

「追跡だ!!」

 

 

そして、ハンサム以外の警官はバンナイを追いかけていった。

 

 

「さて、君がレオ君だな」

「………」

「改めて国際警察のハンサムだ」

「………」

「そう身構えるな、別に君のことを逮捕しにきたわけじゃない、大体の事情はヘッジ署長から聞いている、実は国際警察も色々とシャドーについて調査していてな、それでフェナスシティとカントー地方の企業が資金を出して建設されたラルガタワーという施設があるのだが知っているか?」

「ラルガタワー?」

「ああ、表向きはポケモンバトルに関する歓楽施設、だが、そのカントーの企業も裏の顔があると言われている企業だ」

「たしかに怪しいな、それにフェナスシティだって……」

「ん?」

「いや、いい」

「とにかく君に調査してきてもらいたい」

「……で、全てが終わったら俺を逮捕するってことか?」

「…………」

「構わねぇよ、元々それぐらいの覚悟はできている、俺はシャドーさえ潰せればそれでいい」

「………頼んだぞ」

「ああ……さてと……」

 

 

レオはミレイの方へ向きを変えたのだ。

 

 

「ミレイ」

「レオ……」

「ごめんな」

「え……」

「俺がもっとしっかりしていればあんな変装野郎にこんなことされることはなかった」

「違うの、私が勝手にあいつをレオだと勘違いして、それで……」

「なぁ、ミレイ、腹減らないか?」

「え?」

「フェナスシティのハンバーガー屋、うまかったぞ……一緒に行かないか?」

「……レオ」

 

 

ミレイの目から涙が溢れたのである。

 

 

「泣くなって……」

「レオ!!」

 

 

そして、ミレイはレオに近づきそのままレオの胸元に顔を埋めた。

 

 

「また、一緒に来てくれるか、ミレイ」

「……レオ…ありがとう、大好き……」

「!!……ストレートすぎるんだよ」

 

 

レオとミレイはバイクでフェナスシティへ向かうのだった。




ゲームでは偽レオはフェイクっていうシャドーの戦闘員ですが今回はアニメでもマグマ団、その後怪盗として登場したバンナイに置き換えさせてもらいました、バンナイの登場はお天気研究所とハルカがポケモンコンテストのグランドフェスティバルにいくために乗った船で出てきます。


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ラルガタワー

『ラァァァ!!』

『ピカピカ!!』

 

 

レオはライコウとピカチュウのリライブを完了した。

 

 

「ふぅ、それにしてもお前、ダークポケモンにされても抵抗するなんて大した根性だな」

『………ピカァァ!!』

 

 

ピカチュウはレオに電撃を食らわしたのだ。

 

 

「レオ!?」

『プラプラ!?』

「……なんかダークポケモンの時とあんま変わらねぇ気がするな」

『ピカピカ!!』

『ラァァ』

 

 

暴れるピカチュウをライコウが電撃でピカチュウを落ち着かせたのだった。

 

 

『エンテイ』

『スイクン』

「ライコウ、シャドーを潰す、それまでいいこのまま協力してくれ」

『ラァァ!!』

「感謝する」

 

 

一方、ピカチュウの方は常にレオに電撃を食らわしていたのである。

 

 

 

 

「う~む、それは問題じゃの」

「ユキナリさん、どうしようか、あのピカチュウ」

『プラプラ』

「ダークポケモン研究所にあったデータロムにはそのピカチュウはハンターからスナッチされたポケモンだとあった」

「つまり、トレーナーがおらんから引き取りに来てもらえないわけじゃな」

「そうゆうことだ、既にリライブした何匹かはトレーナーが引き取ったそうだな」

「うむ、中にはハンターやら関係のない人間もやって来ていての、今では警察署の職員が定期的に巡回しておるのじゃ」

「そうか……さてと、行くか」

「ラルガタワー?」

『プラプラ』

「ああ、ハンサムとかいう国際警察いわくオープンは明後日、今日と明日は関係者のみのお披露目営業らしい」

「ってことは」

「ああ、シャドーの幹部に運がよければシャドーの大元の組織もいるかもな」

「?」

「ロケット・コンツェルンとかいうカントー地方の企業がフェナスシティが計画していた新たなフェナスコロシアムの建設に大量の資金を投資したらしい」

「それじゃその会社もシャドー?」

『プラプラ!?』

「さぁな、裏の顔があったとしてもシャドーと直接関係なければ俺は関わらない」

「えっ!?」

『プラッ!?』

「俺は悪を許さない正義のヒーローじゃない、関係のないましてや他の地方のことまでは知らん、そんなのは国際警察に任せておけ」

「そうだよね」

『プラプラ』

「……ロケット団じゃ、そのロケット・コンツェルンという企業の裏の顔の名前じゃ、関わるのはよすのじゃ」

「……………」

「レオ」

『プラ』

「所でレオ君」

「なんだ」

「あのピカチュウはどうするつもりじゃ?」

「………特には考えてない」

「そうか、ならワシに譲ってはくれんかの」

「?」

「ワシはカントーから出発する新人トレーナーに最初のポケモンを与える役目をしてるんじゃ、で、実は明日にはカントーへ帰ろうと思ってるんじゃがあのピカチュウ、ワシに譲ってくれるなら新人用のポケモンとしてトレーナーに与えさせたいのじゃ」

「…………ああ、わかった、けど、大変だぞ、あのピカチュウ、ダークポケモンにされてた影響か元々なのかモンスターボールに入るのを嫌がる」

 

 

レオはオーキド博士にピカチュウのモンスターボールを渡した。

 

 

「すまんの」

 

 

オーキド博士は雷マークのシールをピカチュウのモンスターボールに張り付けたのだ。

 

 

「ユキナリさん?」

『プラプラ?』

「わかりやすいようにじゃよ」

「……ピカチュウ、いいトレーナーに会えるといいですね」

『プラプラ』

「う~む、でもすぐには無理じゃ、あのピカチュウ、見たところ生まれて間もなくピチューから進化した直後じゃろ、ダークポケモンになった後遺症とかがないか調べないといかんからの」

「そうなんですね」

『プラプラ』

「さて、行くか」

「ラルガタワーに突入するの?」

『プラプラ』

「その前によりたい場所がある」

「えっ」

『プラッ』

 

 

 

 

 

レオはパイラタウンへ向かったのである。

 

 

「何をするの?てか、そのモンスターボールなに?」

『プラプラ?』

「………いた」

 

 

以前、レオにダークマグマッグをスナッチされた少年がいた。

 

 

「よぉ」

「あ、あなたは……どうしたんですか?」

「ほらよ」

 

 

レオはモンスターボールを少年に投げたのだ。

 

 

「おっと……これは……」

 

 

そして、モンスターボールからマグマッグが現れたのである。

 

 

『マグゥゥ!!』

「マグマッグ!?えっ、これってあのときのマグマッグ?でも、表情が全然違う」

「じゃあな、大事にしろよ」

「レオ、優しいんだね」

『プラプラ』

「………勘違いするな、ハンターからスナッチされたポケモンをトレーナーを提供しただけだ、よし、今度こそラルガタワーに行くぞ」

「うん」

『プラプラ』

 

 

 

 

 

そして、レオとミレイはラルガタワーに着いた。

 

 

「綺麗ね、こんな所がシャドーの作った場所なんて想像つかないわ」

『プラプラ』

 

 

レオは入り口へ向かうも黒服に止められたのだ。

 

 

「申し訳ありません、お客様、招待状はお持ちでしょうか?通常営業は明後日からになります、本日と明日は招待状をお持ちのお客様のみのご案内になります」

「招待状……それなら持っている」

 

 

レオはモンスターボールを取り出したのである。

 

 

「なっ!?」

 

 

その時

 

 

黒服の通信機に無線が入った。

 

 

「………はい……え、よろしいのですか……はい、かしこまりました」

 

 

無線が切れると黒服は道を開けたのだ。

 

 

「失礼致しました、どうぞ」

「…………」

 

 

レオはラルガタワーの中へと入ったのである。

 

 

「おや~、また会ったね~」

「今度こそ捻り潰してやる」

「その顔、見るだけでイライラしますわ」

「レオ、よくもここまで計画を邪魔するとは」

 

 

シャドーの幹部、ミラーボ、ダキム、ヴィーナス、ボルグが待ち構えていた。

 

 

「お前らか、揃いも揃って…」

「全員相手するの?」

『プラプラ』

「もちろんだ」

 

 

そして、シャドー幹部はそれぞれポケモン出したのだ。

 

 

その時

 

 

突然、入り口が開いたのである。

 

 

「お前ら……」

「おじいちゃん、ユキナリさんにギンザルさんも!!」

『プラプラ』

 

 

そこにはローガン、オーキド博士にギンザル、スレッド、クレイン博士、リュウキ、ヘッジ署長にユイト、セネティ、セイギ、ウィリー、ハンサムにその隣に国際警察の捜査官らしき男がおり、さらに後ろには大勢のオーレ地方のトレーナーがいた。

 

 

「レオ君、先へ進むのじゃ!!」

『ピカチュウ!!』

「ここはワシらが引き受けるぞ」

 

 

オーキド博士は旧式のモンスターボールからリザードンを出したのだ。

 

 

『リザァァ!!』

「感謝する」

 

 

レオとミレイは幹部たちの横を通り抜けて先へと進んだのである。

 

 

 

 

そして、レオはシャドーの戦闘員たちのいる所へやって来た。

 

 

「ちょっと侵入者よ」

「仕方がないな」

 

 

そのシャドー戦闘員はそれぞれモンスターボールからイノムーとデリバード、クサイハナ、キマワリを出したのだ。

 

 

「レオ、デリバードとキマワリ」

『プラプラ』

「わかった、エーフィ、エンテイ」

 

 

レオはモンスターボールからエーフィとエンテイを出したのである。

 

 

「エーフィ、サイコキネシス、エンテイ、かえほうしゃ!!」

『エーフィ』

『エンテイ』

 

 

エーフィのサイコキネシスがイノムーに直撃しエンテイのかえんほうしゃでクサイハナが戦闘不能になった。

 

 

「イノムー、とっしん!!」

「ちょっ、あんたバカじゃないの!?」

 

 

イノムーはとっしんをしその反動を受けて戦闘になったのだ。

 

 

「しまった!!」

「本当にバカ!!」

「う、るさい、お前のクサイハナなんて一撃じゃないか」

「エンテイ、かえほうしゃ」

『エンテイ!!』

「やば、デリバード、ダークラッシュ」

 

 

しかし、かえほうしゃはキマワリに直撃したのである。

 

 

「エーフィ!!」

『エーフィ』

 

 

そして、レオはスナッチボールをキマワリに投げスナッチしエーフィはおんがえしでデリバードを弾いた。

 

 

「ヤバイぞ」

「だからあんたと戦いたくないのよ」

「違う!!あいつが強すぎるんだ、逃げるぞ」

「!!エーフィ」

『エーフィ』

 

 

デリバードをモンスターボールに戻そうとするシャドーの戦闘員をエーフィのサイコキネシスで動きを止めその間にデリバードもスナッチしたのだった。

 

 

 

 

そして、レオとミレイは待ち構えるシャドーの戦闘員達を倒しながら先に進んでいったのだ。

 

 

「へラクロス、ダークラッシュ」

「ブラッキー、シャドーボール、オーダイル、ハイドロポンプ」

『ブラッキー』

『オーダイル』

 

 

ブラッキーとオーダイルの攻撃でへラクロスは転がりレオがスナッチボールを投げてスナッチしたのである。

 

 

「行くぞ、ミレイ」

「うん!!」

『プラプラ!!』

 

 

その時

 

 

レオたちに黒服が近づいてきた。

 

 

「またか……」

「レオさん、ミレイさん」

「!!…………シルバか」

「え、嘘!?」

『プラプラ!?』

「はい、スパイとして忍び込みました、この先にもシャドーがたくさんいます」

「そうか」

「レオさん、僕も戦います」

「……いや、お前は引き返してギンザルたちと合流しろ」

「え、ギンザルさん?」

「大勢のトレーナーたちがシャドーと戦っている、お前も行ってやれ」

「…………」

「俺は平気だ」

「わかりました!!レオさん、気を付けて」

「ああ」

 

 

そして、シルバと別れエントランスのような場所に出たのだ。

 

 

その時

 

 

「俺は情熱の戦闘員ロッソ!!」

「私は清純な戦闘員ブルーノ!!」

「私はミントのような戦闘員ベルデ!!と、まぁ、もう覚えただろう!!」

「……お陰さまでな」

「あ~い~つ~ら~!!」

『プラプラッ!!』

「おい、あいつら本当に大丈夫なのか」

「いや、まぁ、あいつら負けたら今回最後のチャンスだし……」

「まぁ、まだ戦えるやつたくさんいるし」

 

 

他のシャドーの戦闘員に何か言われていたのである。

 

 

「「「うるさい、黙れっ!!」」」

「……頼む、別々に喋ってくれ」

「いくよ、プラスル」

『プラッ!!』

「また、戦うのか?」

「もちろん!!」

『プラプラ!!』

「ゆけっ、マグマラシ、バシャーモ!!「カメックス、ラグラージ!!「フシギバナ、ジュカイン!!」」」

 

 

ロッソはマグマラシとバシャーモ、ブルーノはカメックスとラグラージ、ベルデはフシギバナとジュカインをそれぞれモンスターボールから出した。

 

 

「全員出てこい!!」

 

 

レオはモンスターボールから全てのポケモンを出したのだ。

 

 

「ロッソ、マグマラシであのプラスルを殺ってしまえ」

「ブルーノ、お前に指図される覚えはない」

「2人とも早く攻撃を!!しかし、ロッソの意見も正しい、マグマラシでプラスル潰すべきです」

「……わかったよ、マグマラシ、プラスルを攻撃しろ」

「ミレイ!!」

「プラスル、よけてスパーク」

『プラプラ!!』

「レオ、マグマラシは大丈夫、他をお願い」

「……わかった」

 

 

マグマラシがダークラッシュでプラスルに攻撃してきたのである。

 

 

『プラァ!?』

「大丈夫!?」

『プラプラ!!』

「スパーク!!」

『プラァ!!』

「バシャーモ、かえほうしゃ!!」

「カメックス、ハイドロポンプ、ラグラージ、マッドショット」

「フシギバナ、ソーラービーム、ジュカイン、リーフブレード」

『バシャ!!』

『ガメェ!!』

『ラグラァァ!!』

『ジュカァ』

「総攻撃!!」

『オーダイル!!』

 

 

バシャーモのかえんほうしゃを押し破りオーダイルのハイドロポンプでバシャーモは戦闘不能になった。

 

 

『ラァァァ!!』

 

 

ライコウのかみなりがハイドロポンプを放っていたカメックスに直撃し戦闘不能にしたのだ。

 

 

『ブラッキー』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーとエーフィの連携攻撃を受けてラグラージも戦闘不能になったのである。

 

 

『エンテイ!!』

 

 

ソーラービームを溜めていたフシギバナにエンテイのかえんほうしゃが直撃し戦闘不能にした。

 

 

『スゥゥ!!』

 

 

そして、ジュカインはスイクンのオーロラビームで戦闘不能になったのだ。

 

 

『プラップラッ!!』

「!!ふせろっ、プラスル!!」

『プラッ……プラッ!!』

 

 

プラスルが伏せるとスナッチボールがマグマラシに直撃しマグマラシをスナッチしたのである。

 

 

「レオ、他は」

『プラァ』

「片付いたぞ」

「「「負けたぁ…」」」

「やっぱり、負けちゃったな」

「しょうがないな」

「やるか!!」

 

 

大勢のシャドーの戦闘員が襲いかかろうとした。

 

 

その時

 

 

「そこまでだ……」

 

 

奥のエレベーターの前にとてつもない殺気を秘めた男が立っていたのだ。

 

 

「!!………お前はたしか、フェナスシティで」

「……覚えていたか、私の名前はジャキラ、シャドーの指揮官だ」

「……ここでお前が俺と戦うのか?」

「……それもいいがお前を粉砕するのは天辺のコロシアムでだ、ここでお前と戦うのはこの男だよ」

 

 

エレベーターが降りてきて男が出てきたのである。

 

 

「なっ!?」

「お前もよく知ってるだろう」

「ガッハハ、久しぶりだなレオ!!」

「……ヘルゴンザ」

 

 

そう、スナッチ団のボス、ヘルゴンザだった。

 

 

「あれがスナッチ団のボス」

『プラァ』

「アジトにいなかったがこんなところにいたとはな」

「……フン、口の減らねぇガキだな」

「ヘルゴンザ、わかってるな、ここで奴を始末できたら新たなスナッチマシンと報酬の金額をやる」

「お任せください、ジャキラ様」

 

 

ジャキラはエレベーターに乗り去った。

 

 

「さてと、レオ、アジトを爆破しスナッチマシンを持ち出して組織を半壊させられた恨み、ここで晴らさせてもらうぞ」

「シャドーの飼い犬のお前に用はない、そこをどけ」

「そうはいかねぇよ、さぁ、俺の恐ろしさ思い出させてやるぜ」

 

 

ヘルゴンザはモンスターボールからハリテヤマとカイロスを出したのだ。

 

 

「エンテイ、オーダイル」

『エンテイ』

『オーダイル!!』

「ハリテヤマ、かわらわり、カイロス、じごくぐるま!!」

『ハリィ!!』

『カイロッス!!』

「オーダイル、きりさく、エンテイ、かえほうしゃ!!」

『オーダイル』

『エンテイ!!』

 

 

オーダイルのきりさくとハリテヤマのかわらわりがぶつかり合ったのである。

 

 

そして、エンテイのかえんほうしゃをカイロスはよけてエンテイをじごくぐるまで攻撃した。

 

 

「くっ、オーダイル、ハイドロポンプ、エンテイ、けたぐり」

「カイロス、じしんだ」

『カイロッス!!』

 

 

カイロスの地震によりオーダイル、エンテイともに大ダメージを受けたのだ。

 

 

「ハリテヤマ、しじん!!」

『ハリテヤマ!!』

『エンテイ!!』

 

 

エンテイがかえほうしゃを放ちカイロスに直撃させハリテヤマのしじんでエンテイ、カイロス共に戦闘不能になったのである。

 

 

「戻れ、エンテイ」

「チッ」

 

 

レオはエンテイ、ヘルゴンザはカイロスをモンスターボールに戻すとヘルゴンザはシザリガーを出した。

 

 

「エーフィ」

『エーフィ!!』

「ハリテヤマ、かわらわり、シザリガー、きりさく」

「オーダイル、きりさく、エーフィ、サイコキネシス!!」

『オーダイル!!』

『エーフィ!!』

 

 

オーダイルのきりさくとシザリガーのきりさくがぶつかり合うが体力の差からオーダイルが戦闘不能になり、ハリテヤマにエーフィがサイコキネシスで攻撃するもエーフィはかわらわりを受けたのだ。

 

 

『エーフィ!?』

「大丈夫か?」

『エーフィ』

「戻れ、オーダイル、次はブラッキー、お前だ」

『ブラッキー!!』

 

 

レオはオーダイルをモンスターボールに戻したのである。

 

 

「シザリガー、クラブハンマー、ハリテヤマ、きしかいせい」

『シザッ』

『ハリィ』

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーとエーフィでハリテヤマのきしかいせいを打ち破りハリテヤマを戦闘不能にした。

 

 

『ブラッキー!!』

 

 

しかし、ブラッキーはシザリガーのクラブハンマーを受けたのだ。

 

 

「次のポケモンが来る前にシザリガーを潰すぞ、エーフィ、おんがえし、ブラッキー、ひみつのちから」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキー、エーフィでシザリガーを攻撃しダメージを与えたのである。

 

 

「ヘドロばくだん!!」

『シザッ!!』

「エーフィ、スピードスター、ブラッキー、シャドーボール」

『エーフィ』

『ブラッキー』

 

 

スピードスターでヘドロばくだんを防ぎシャドーボールをシザリガーに直撃させた。

 

 

「連続攻撃だ」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーとエーフィがさらにシザリガーを攻撃し戦闘不能にしたのだ。

 

 

「ガッハハ、やるじゃねぇか、だが、お前も知っての通りあのポケモンとダークポケモンがいるぜ」

 

 

ヘルゴンザはハリテヤマとシザリガーをモンスターボールに戻すとエアームドとダーテングを繰り出したのである。

 

 

「ダーテング……」

『ブラッキー……』

『エーフィ……』

「レオ、エアームド」

「ああ」

「ガッハハ、このダーテング、お前のブラッキーとエーフィがイーブイの頃に鍛えてやったやつだぞ」

「ああ、もちろん、覚えてる」

「それってつまり……」

『プラプラ』

「ヘルゴンザは俺の師匠でもある」

「………」

「その師匠に対する恩はこれか?」

「黙れ、鍛えるといってもあれはただの虐待だ、俺はお前よりも強い、ここで証明してやる!!」

「……こいっ!!」

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、おんがえし」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「ダーテング、シャドーボール、エアームド、ダークラッシュ!!」

『ダーテング!!』

 

 

エアームドにブラッキーのシャドーボールが直撃するもダークラッシュの反撃を受けエーフィはシャドーボールを受けた。

 

 

「まずはエアームドをスナッチする、ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーのシャドーボールとエーフィのサイコキネシスがエアームドに直撃したのだ。

 

 

「ブラッキー、エーフィ、ダーテングの攻撃をよけろっ」

 

 

そして、レオはエアームドにスナッチボールを投げたのである。

 

 

「ダーテング、つばめがえし」

『ダァテング!!』

 

 

ブラッキーとエーフィは何とかしてダーテングの攻撃を避けるもエアームドはスナッチボールから出てきた。

 

 

「スナッチ団のボスからスナッチしようなんてな、ダーテング、シャドーボール、エアームド、ダークラッシュ!!」

『ダーテング』

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、スピードスター!!」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーのシャドーボールとダーテングのシャドーボールがぶつかり合いそこにスピードスターでシャドーボールを爆発させたのだ。

 

 

「レオ!!」

「わかってる!!」

 

 

レオはスナッチボールを壁に投げて跳ね返しダークラッシュをしているエアームドの背後から当てたのである。

 

 

「さすがの腕前だな」

 

 

しかし、エアームドは再びスナッチボールから出てきた。

 

 

「またか」

「ダーテング、リーフブレード、エアームド、ダークラッシュ」

「ブラッキー、エーフィ、ダーテングに接近しろ」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーとエーフィは接近しダーテングの肩に乗ったのだ。

 

 

『ダーテング!?』

 

 

そして、エアームドのダークラッシュが直撃する直前に回避しダーテングに直撃させたのである。

 

 

「なにっ!?」

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス!!」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーとエーフィの攻撃が直撃しエアームドは墜落した。

 

 

「これで決めるっ!!」

 

 

レオはエアームドにスナッチボールを投げてエアームドをスナッチしたのだ。

 

 

「……おのれ、まぁ、どちらにしよ、ダーテングには敵わない」

「どうかな、行くぞ、ブラッキー、エーフィ!!」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

「ダーテング、つばめがえし」

『ダーテング!!』

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、おんがえし」

『ブラッキー』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーのシャドーボールとつばめがえしがぶつかり合ったのである。

 

 

『エーフィ!!』

 

 

その横からエーフィがおんがえしで攻撃した。

 

 

「リーフブレード!!」

『ダーテング!!』

 

 

ダーテングのリーフブレードがブラッキーとエーフィを攻撃したのだ。

 

 

「さぁ、どうだ?」

「…………まだだ」

「なに!?」

『ブラッキー……』

『エーフィ……』

「耐えた……だと……」

「ひみつのちから、おんがえし!!」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ダーテングはブラッキーとエーフィの攻撃を受けたのである。

 

 

「シャドーボール!!」

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、スピードスター」

 

 

エーフィのスピードスターがダーテングを攻撃し遅れて放たれたシャドーボールにブラッキーのシャドーボールが直撃し爆発した。

 

 

「これで決める、ひみつのちから、おんがえし」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

 

 

ブラッキーとエーフィの攻撃がダーテングに直撃したのだ。

 

 

『ダ…ダーテング……』

 

 

そして、ダーテングは戦闘不能になったのだった。

 

 

「………………………………チッ……」

 

 

ヘルゴンザはダーテングをモンスターボールに戻したのである。

 

 

「………………………なぁ、レオ、もう一度やり直さないか?」

「……………」

「冗談だ、というよりお前の返事はその顔を見ればわかる、どっちしろ、てめぇはもう後戻りはできねぇんだ」

 

 

ヘルゴンザはそう言い残すとこの場を去った。

 

 

「レオ……」

『プラァ……』

「……スナッチ団のボスに勝った」

「嬉しい?」

「………どうだろうな、スナッチ団の頃はあいつに勝ちたいと思っていた……けどよ、やることは決まっている、シャドーを潰すことだ」

「うん!!」

『プラプラ!!』

 

 

レオはポケモンを回復させるとコロシアムへ向かうエレベーターに乗るのだった 。




やっとラルガタワーですよ、さぁ、たぶん、後2話でコロシアム編は終わりです。


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シャドー最強の男

「随分と遅かったがヘルゴンザに敗れたのかと思ったよ」

「……………」

「冗談はさておき……」

「早く俺と戦え、ジャキラ」

「いいだろう……だが、その前にこの者たちと戦ってもらおう」

 

 

ジャキラと対峙するレオの前にはシャドーの戦闘員が4人並んでいた。

 

 

「さぁ、レオを倒した者のは幹部候補生へと昇格だ」

 

 

ジャキラの言葉を聞いた戦闘員たちはそれぞれポケモンをモンスターボールから出したのだ。

 

 

「レオ、ミルタンク、アブソル、ヘルガー、トロピウス」

『プラプラ』

「ああ、かかってこい……」

 

 

レオはモンスターボールから全てのポケモンを出したのだった。

 

 

 

 

 

ジャキラ……シャドーの指揮官でありその実力はシャドー最強と言われている。

 

 

出身は不明であるがある時カントー地方にてパートナーであるヨマワルと共にシャドーの戦闘員に襲われていたのである。

 

 

 

『ヨマ……』

「ヨマワル……」

 

 

理不尽な理由でシャドーの戦闘員に襲われたジャキラはボロボロになるヨマワルを前になす術がなかった。

 

 

「弱いな、さて、止めをさすか……ゴルバット」

『ゴルゥッ!!』

『ヨマ………』

「やめっ……」

「シャドーボール!!」

『ゴルッ!!』

 

 

その時

 

 

『ネイティオ!!』

 

 

ネイティオが現れシャドーボールを弾いたのだ。

 

 

「えっ……」

『ヨマ……』

「何してんだ?」

「ビシャスさん」

「ビシャス様な、こないだ幹部に昇格したから………で、君に聞きたい」

『ネイティオ』

「え?」

『ヨマ……』

「こいつにケンカでも売ったか?」

『ネイティオ』

「いえ、何も……歩いてたら突然……」

 

 

ジャキラを助けた男はシャドーの戦闘員を睨んだのである。

 

 

「おまえ、必要以上にトラブル起こすなよ、意味のない犯罪行為は慎め、警察に睨まれるぞ」

「すいません……」

「君、悪かったな、ほら、回復の薬だ」

 

 

ビシャスはジャキラに回復の薬を渡した。

 

 

「行くか」

『ネイティオ』

「はい」

『ゴルゥ』

 

 

戦闘員はゴルバットをモンスターボールに戻したのだ。

 

 

『ヨマ………』

「すまないヨマワル……」

 

 

ジャキラはヨマワルに回復の薬を使ったのだった。

 

 

…弱いな……

 

 

その言葉はジャキラに強く響いたのである。

 

 

 

 

そして、ジャキラはビシャスを追いかけた。

 

 

「見つけた」

「君は……さっきの」

「私に戦い方を教えてくれ……」

「はぁ、お前、何言ってんの?」

「まて」

 

 

ビシャスは戦闘員を静止するとジャキラに近づいたのだ。

 

 

「私たちは犯罪組織だぞ、わかってるか?」

「そんなの関係ない、俺は強くなれればそれでいい」

「………………」

 

 

 

 

 

その後、ジャキラはシャドーに入り当時ロケット団ではなくシャドーの幹部だったビシャスの部下として配属されたのである。

 

 

「そうそう、君のコードネーム、ジャキラだから」

「ジャキラ…ですか?」

「そう、君の名前、なんか弱そうだから」

「そうゆうビシャス様も仮面外すと弱そうとか言われてますが」

「それ、言うなよ……それよりシャドーとして任務するときはロケット団って言うなよ」

「わかってます」

 

 

ロケット団は表にはロケット・コンツェルンという企業として動いており、非合法活動を行う際はロケット団、そして、シャドーとして活動していた。

 

 

ロケット団及びシャドーは繋がりがある証拠がなく万が一双方に警察の手が伸びることがあっても共倒れすることがないように複数の組織に分けられていたのだ。

 

 

「あ、そうそう、ヨマワルは組織の育て屋に預けるといいぞ、ネイティオもそこで育てもらった」

「いえ、私は自分の力で育てます」

「そうか」

 

 

その後、ジャキラはシャドーで実力を着けていったのだった。

 

 

 

 

 

数年後。

 

 

「今日でシャドーともお別れか……嫌だなぁ」

 

 

ビシャスはシャドーの総帥になっていたがサカキの命令によりロケット団への移動となったのである。

 

 

「何故移動に?」

「ジャキラ、経済的な話らしい、シャドーの計画に大きく出資した男が新たな総帥、俺はロケット団の幹部、はぁ、オーレ侵略俺もやりたかったな……ジャキラが司令官だろ」

「はい」

「いいな、ロケット団は嫌いなんだ、特にあのサカキが」

「私もです」

「よし、クーデター起こすか!!」

「は?」

「シャドーで力つけてロケット団ごと乗っとるんだよ、今、作ってるダークポケモン集めてシャドーで軍団作って……」

「正気ですか……」

「できたらいいな」

「……もちろん」

「………よし、私はもういく、ほらっ……」

 

 

ビシャスはジャキラにモンスターボールを渡した。

 

 

「え?」

「ネイティオだ、連れてけ」

「ですが……」

「私のかわりだと思え」

 

 

ビシャスはそう言い部屋から出ようとしたのだ。 

 

 

「ビシャス様」

「ん?」

「ありがとうございました」

 

 

 

 

 

「トロピウス、ダークラッシュ!!」

「エンテイ、かえんほうしゃ、オーダイル、ハイドロポンプ」

『エンテイ!!』

『オーダイル!!』

 

 

エンテイとオーダイルの攻撃がトロピウスに直撃し、そして、レオはスナッチボールをトロピウスに投げたのである。

 

 

「………よし、これで終わりか」

 

 

トロピウスをスナッチしたことによりレオは全てのダークポケモンをスナッチし他のポケモンも全滅させた。

 

 

「やったね、レオ」

『プラプラ』

 

 

そして、ジャキラはレオへと近づいてきたのだ。

 

 

「見事だ、このままシャドーのショーバトルトレーナーになる気はないかね?君ならスターになれるぞ…………………………と、言いたい所だが私はそれほど心が広くはない、君は私たちの多いなる目的の障害となる、ここで排除する」

「私たちだと?」

「君には関係ない話だ」

 

 

…まっていてください、ビシャス様、いつかシャドーを………

 

 

「どうでもいい、さっさと始めようジャキラ」

「その前にポケモンを回復させろ」

「なに……」

「私は強い、手負いのポケモンで来るな、貴様の全力でこい」

「……そうさせてもらう」

 

 

レオはエンテイとオーダイルを回復させたのである。

 

 

「済んだか……なら、始めよう」

「ああ」

 

 

そして、ジャキラはモンスターボールからサーナイトとメタグロスを出した。 

 

 

「レオ、メタグロス」

『プラプラ』

「わかった」

「メタグロス、ブラッキーにダークラッシュ」

「エンテイ、かえんほうしゃ、オーダイル、かみつく」

『エンテイ』

『オーダイル』

「サーナイト、10万ボルト」

『サーナイト』

「なにっ!?」

『オーダイル……』

 

 

オーダイルはそのまま戦闘不能になったのだ。

 

 

「たった一撃で……」

 

 

レオはオーダイルをモンスターボールに戻すとライコウを出したのである。

 

 

「エンテイ、かえんほうしゃ、ライコウ、かみなり」

『エンテイ』

『ラァァ』

「サーナイト」

『サーナイト』

 

 

サーナイトはサイコキネシスでエンテイとライコウの攻撃を止めた。

 

 

「メタグロス、ダークラッシュ」

 

 

そして、メタグロスのダークラッシュがエンテイに直撃したのだ。

 

 

「だいもんじ」

『エンテイッ!!』

 

 

エンテイのだいもんじがメタグロスに直撃したのである。

 

 

「いまだ!!」

 

 

レオはメタグロスにスナッチボールを投げた。

 

 

『サーナイト』

 

 

しかし、スナッチボールもサーナイトのサイコキネシスにより止められた。

 

 

「サーナイト、10万ボルト」

『サーナイト!!』

「ライコウ、かみなり」

『ラァァ!!』

 

 

ライコウのかみなりとサーナイトの10万ボルトが互いに弾き合ったのだ。

 

 

「エンテイ!!」

『エンテイ』

 

 

エンテイはその隙にサーナイトに接近したのである。

 

 

「かみつく」

『エンテイ』

 

 

エンテイはサーナイトの顔にかみつくをした。

 

 

『サーナイトッ!?』

「かえんほうしゃ!!」

『エンテイ』

 

 

そして、かえんほうしゃの直撃を受けたサーナイトは戦闘不能となったのだ。

 

 

「メタグロス、メタルクロー」

「けたぐり」

『エンテイ』

 

 

メタグロスのメタルクローとエンテイのけたぐりがぶつかり合い互いにダメージを受けたのである。

 

 

「やるな」

 

 

ジャキラはサーナイトをモンスターボールに戻すとバシャーモを繰り出した。

 

 

「エンテイ、かえんほうしゃ、ライコウ、かみなり」

『エンテイ』

『ラァァ』

「メタグロス、よけてダークラッシュ、バシャーモ、スカイアッパー」

『バッシャーモ!!』

 

 

メタグロスはかえんほうしゃをよけるとダークラッシュでエンテイを攻撃したのだ。

 

 

『エンテイッ……』

 

 

そして、バシャーモはかみなりを高速で避けスカイアッパーでライコウを攻撃したのである。

 

 

『ラァァ……』

「速いっ……エンテイ、だいもんじ」

『エンテイ』

「メタグロス、よけてダークラッシュ」

 

 

メタグロスはだいもんじをよけれず直撃した。

 

 

「くらえっ」

 

 

そして、レオはスナッチボールをメタグロスに投げたのだ。

 

 

「バシャーモ」

『バッシャーモ』

 

 

バシャーモはスカイアッパーでスナッチボールを弾こうとしたのである。

 

 

「ライコウ、でんこうせっか」

『ラァァ』

 

 

ライコウはでんこうせっかでバシャーモを攻撃し妨害した。

 

 

そして、メタグロスはスナッチボールに吸い込まれそのままスナッチされたのだ。

 

 

「……おのれ」

「やったね、レオ」

『プラプラ』

「……てるかわからない」

「え?」

『プラ?』

「……勝てるかわからない」

「そんな……だってダークポケモンをスナッチしたじゃない」

『プラ……』

「奴にとってダークポケモンはそんなに重要じゃない、今まで戦った誰よりも強い」

「……流石だよ、私はあまりダークポケモンが好きではない」

「そう見えるな」

「じゃなぜシャドーはダークポケモンを作るの!!」

『プラッ!!』

「私は自分のポケモンの強さに自信がある、ダークポケモンは弱い人間が使うもの、そのメタグロスもダークポケモンにする前に私がレベルをあげておいたが……所詮戦闘マシンだな、さて、続けるか」

 

 

ジャキラはモンスターボールからトドゼルガを出したのである。

 

 

「エンテイ、けたぐり、ライコウ、かみなり」

『エンテイ』

『ライィィ』

 

 

エンテイがけたぐりでバシャーモに接近するも避けられライコウのかみなりも避けられた。

 

 

「トドゼルガ、ハイドロポンプ、バシャーモ、スカイアッパー」

『ゼルガッ!!』

『バッシャーモ』

 

 

トドゼルガのハイドロポンプはエンテイに直撃しエンテイは戦闘不能になりライコウはスカイアッパーでダメージを受けたのだ。

 

 

「戻れ、エンテイ」

 

 

レオはエンテイをモンスターボールに戻すとスイクンを繰り出したのである。

 

 

「相性的には私が不利だな」

「お前には相性なんて関係ないだろ」

「どうだろうな」

「スイクン、ハイドロポンプ、ライコウ、かみなり」

『スゥゥ』

『ラァァ』

 

 

しかし、ハイドロポンプもかみなりもバシャーモに避けられた。

 

 

…あのバシャーモのスピード、スピードさえ抑えられば倒せるはず…

 

 

「トドゼルガ、れいとうビーム、バシャーモ、ブレイズキック」

『ゼルガッ!!』

『バッシャー!!』

「スイクン、オーロラビーム、ライコウ、でんこうせっか」

『スゥゥ!!』

『ラァァ』

 

 

オーロラビームとれいとうビームがぶつかり合い、でんこうせっかでバシャーモを攻撃するもブレイズキックを食らったのだ。

 

 

「トドゼルガ、れいとうビーム、バシャーモ、ブレイズキック」

『ゼルガッ』

『バッシャーモ』

「スイクン、よけろ、ライコウ、でんこうせっか」

『スイクン』

『ラァァ』

 

 

スイクンはよけ、ライコウは先程と同じ様にでんこうせっかで攻撃するもバシャーモの攻撃を受けたのである。

 

 

「戦い方が単調だな」

「どうかな」

「なに!?」

「スパーク」

『ラァァ!!』

『バッシャーモ!!』

 

 

至近距離の攻撃で避けきれずバシャーモはスパークを受けた。

 

 

そして、

 

 

「ハイドロポンプ」

『スゥゥ!!』

 

 

スイクンのハイドロポンプがバシャーモを攻撃し戦闘不能にしたのだった。

 

 

「なるほど……」

 

 

ジャキラはバシャーモをモンスターボールに戻しネイティオを出したのだ。

 

 

「私の師から譲り受けたネイティオだ、貴様に倒せるか」

「先に決めさせてもらう、スイクン、オーロラビーム、ライコウ、スパーク』

『スゥゥ』

『ラァァ』

「ネイティオ、サイコキネシス」

『ネイティオ』

 

 

ネイティオのサイコキネシスでオーロラビームとスパークは抑えられたのである。

 

 

「トドゼルガ、のしかかり」

『ゼルガッ』

『ラァァ!!』

「しまったっ……」

 

 

トドゼルガののしかかりがライコウを攻撃しライコウは戦闘不能になった。

 

 

「よくやった、ライコウ……」

 

 

レオはライコウをモンスターボールに戻しエーフィを繰り出したのだ。

 

 

「トドゼルガ、のしかかり、ネイティオ、ドリルくちばし」

『ゼルガッ』

『ネイティオ』

「スイクン、オーロラビーム」

『スゥゥ』

 

 

スイクンのオーロラビームがネイティオに向かうがネイティオはドリルくちばしで防ぎトドゼルガののしかかりがエーフィを攻撃しようとしたのである。

 

 

「エーフィ、おんがえし」

『エーフィ!!』

 

 

エーフィのおんがえしがトドゼルガを直撃しトドゼルガは宙に舞った。

 

 

「なにっ!?」

「スイクン、かぜおこし!!」

『スゥゥ』

 

 

そして、かぜおこしがトドゼルガを攻撃しトドゼルガを戦闘不能にしたのだ。

 

 

「……ここまで追い詰められたのはいつ以来だろうか」

 

 

ジャキラはトドゼルガをモンスターボールに戻しサマヨールを繰り出したのである。

 

 

「サマヨール、シャドーボール」

『サマヨール』

 

 

サマヨールのシャドーボールがスイクンに放たれた。

 

 

「スイクン、よけろっ」

『スゥゥ』

「ドリルくちばし」

「なにっ!?」

『スゥゥ!?』

 

 

スイクンはドリルくちばしを受けて戦闘不能になったのだ。

 

 

「戻れ、スイクン……」

 

 

レオはスイクンをモンスターボールに戻してブラッキーを繰り出したのである。

 

 

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、スピードスター」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「サマヨール、ナイトヘッド、ネイティオ、ドリルくちばし」

『サマヨール』

『ネイティオ』

 

 

ナイトヘッドがシャドーボールを打ち破りブラッキーはダメージを受けスピードスターはドリルくちばしで打ち消された。

 

 

…埒がない、とにかく片方を集中的に叩く…

 

 

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「先にネイティオ倒すつもりか?甘い、ネイティオ、サイコキネシス」

 

 

ブラッキーとエーフィの攻撃がネイティオに向かうがサイコキネシスで止められたのだ。

 

 

「サマヨール、ナイトヘッド」

『サマヨール』

「よけろっ、ブラッキー」

『ブラッキー』

 

 

ブラッキーは何とかナイトヘッドをよけるもサイコキネシスによってエーフィと共にダメージを受けたのである。

 

 

「ネイティオ、サイコキネシス」

「エーフィ、サイコキネシス!!」

『ネイティオ』

『エーフィ!!』

 

 

ネイティオのサイコキネシスとエーフィのサイコキネシスがぶつかり合った。

 

 

「サマヨール、シャドーボール」

『サマヨール』

「ブラッキー、よけろっ」

『ブラッキー』

 

 

しかし、ブラッキーはよけれずシャドーボールを受けたのだ。

 

 

「大丈夫か?」

『ブラッキー……』

「エーフィ、押し通せ!!」

『エーフィィ!!』

 

 

そして、両者のサイコキネシスは爆発したのである。

 

 

煙が晴れるとエーフィは戦闘不能になっており、ネイティオは大ダメージを受けるも堪えていた。

 

 

「シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

「しまっ………」

『ネイティオッ!!』

 

 

シャドーボールがネイティオに直撃しネイティオは戦闘不能になったのだ。

 

 

「まさか……そんなことが……」

「よく頑張ったエーフィ……」

 

 

レオとジャキラはそれぞれ戦闘不能になったポケモンをモンスターボールに戻したのである。

 

 

「互いにあと1体だな、ジャキラ」

「……………私の師のポケモンを負かしたことは褒めてやろう……しかし、このサマヨールは倒すことはできない、私の最強のポケモンだ」

「そうか、じゃ、ブラッキー、「サマヨール、シャドーボール」」

『ブラッキー』

『サマヨール』

 

 

ブラッキーとサマヨールのシャドーボールがぶつかり合い爆発した。

 

 

「サマヨール、ナイトヘッド!!」

『サマヨール』

「よけて、シャドーボール」

『ブラッキー』

 

 

ブラッキーはナイトヘッドをよけてシャドーボールを放ちサマヨールを攻撃したのだ。

 

 

「ナイトヘッド!!」

『サマヨール』

 

 

サマヨールのナイトヘッドを受けブラッキーは壁に叩きつけられたのである。

 

 

「負けるな、だましうち」

『ブラッキー』

 

 

ブラッキーは立て直しだましうちでサマヨールにダメージを与えた。

 

 

「おのれ……これで終わらせてやる、ナイトヘッド!!」

『サマヨール』

「シャドーボール」

『ブラッキー』

 

 

ナイトヘッドとシャドーボールがぶつかり合ったのだ。

 

 

「ブラッキー、接近しろっ」

『ブラッキー!!』

「シャドーボール!!」

『ブラッキー!!』

 

 

ブラッキーはサマヨールに接近し新たにシャドーボールを作りナイトヘッドに突っ込んだのである。

 

 

「さっきは負けたが今度はそうはいかない、いけっ、ブラッキー!!」

『ブラッキー!!』

 

 

そして、爆発が起きたのだった。

 

 

その煙が晴れるとブラッキー、サマヨール共に立っていた……………

 

 

『サ…サマヨール……』

 

 

そして、サマヨールは倒れ戦闘不能になったのだ。

 

 

「……ブラッキー、よくやった」

『ブラッキー……』

 

 

ブラッキーも限界だったがどうにかレオは勝利を収めたのだった。

 

 

「やったね、レオ」

『プラプラ』

「ああ……」

「…………この私が……負けただと……」

「それより、ミレイ、回復の道具を……」

「え?」

『プラプラ』

 

 

レオは手待ちのポケモンを全て回復させたのである。

 

 

「どうしたの?シャドーの司令官を倒したのに……」

『プラプラ』

「俺の考えが正しければ……」

「え?」

『プラ?』

「………おかしい……こんなことは……!!そうか、メタグロスだ、あんなものを使わず私が育てたポケモンを使えば勝てたはずだ、丁度いい私もポケモンを回復させてパーティーにもう1体入れる、それで私ともう一度………」

 

 

その時

 

 

『見苦しいぞ、ジャキラ』

「………………………」

 

 

アナウンスから声が聞こえ、エレベーターから人が出てきた。

 

 

「いやぁ、驚きましたな、まさかジャキラを倒すとは……」

 

 

エレベーターから出てきたのはフェナスシティの市長であるバックレーだったのだ。

 

 

「……え、あ、フェナスシティのバックレー市長…………どうしてここに?ああ、そうかここは元々フェナスシティが作った施設ですものね」

『プラプラ』

「おや、まだ気付かないんですね、呑気なお嬢さんだ」

「え?」

『プラ?』

「…………いいからその作り笑いをやめろ……」

「レオ?」

『プラ?』

「おや、貴方は気付いていましたか……………はて、いつからでしょう」

「確信したのはさっきだ、ただ、ジャキラと最初に会ったのはフェナスシティだ、それもあんたの家から出てきた、それとミレイがダークポケモンのことを相談した時に一瞬顔が歪んだな」

「ほぅ……」

「何か知ってると思った、まぁ、それだけじゃ確証にはならないし裏と繋がってるのは政治家にはよくある話だ」

「たしかに貴方も裏社会の人間ですからね」

「ここはフェナスシティの施設だ、カントーの裏の顔がある組織も金を出してる、ここにシャドーが我が物顔でいて、シャドーの司令官ジャキラがフェナスシティであんたの家から出てきた男だった……十分だろう」

「……………素晴らしい、考察ですね、ほぼ、間違えない、しかし、そのカントーの組織はただ金を出しただけですよ」

「………そうか」

 

 

…ロケット団とかいうのはシャドーとは直接関係ないのか…

 

 

「ね、レオ、どういうこと?」

『プラプラ?』

「……ミレイ、お前本当に呑気だな………こいつなんだよ」

「え?」

『プラ?』

「シャドーの本当のボスは……」

「はっ!?バックレーさんが!?」

『プラプラッ!?』

「そう、時には人の良い市長……しかし、その本当の顔はシャドーの影のボス、帝王ワルダックとは私のことだっ!!」

 

 

そして、市長は恐ろしい顔へと変貌したのだった。




ジャキラに関しては過去などの設定を導入しました、ジャキラは純粋なポケモンバトルの実力ではシャドーでは一番強いです、ジャキラの上司だったビシャスは育て屋頼りなのであまり強くありません、その人任せな性格が災いして後に失敗してます、もし、ジャキラがメタグロスを使わず自分のポケモンを使っていたりワルダックのダークポケモンを使っていたらレオは勝てなかったでしょう、この作品での実力はジャキラ→J→レオという順番です、では、実力では上のジャキラがボスではないのはバックレーとしてのフェナスシティ市長という立場と資金力の高さが理由です。


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最強のダークポケモン

「お前のせいでシャドーの動きは悪くなった、しかし、私の力でお前を倒しダークポケモンを増やしオーレを征服してやるっ!!」

 

 

ワルダックはモンスターボールからハッサムとボーマンダを出した。

 

 

「行くぞ、ブラッキー、エーフィ」

「レオ!!頑張って」

『プラプラ』

 

 

レオはモンスターボールからブラッキーとエーフィを出したのだ。

 

 

 

 

そして、ブラッキーとエーフィでワルダックのポケモンたちを倒してゆきブラッキーとエーフィの攻撃がケッキングに直撃したのである。

 

 

『……ケッキング』

 

 

その攻撃が直撃したことでケッキングは戦闘不能になった。

 

 

「フハハ!!素晴らしい、素晴らしい実力だ」

 

 

ワルダックは倒れているケッキングをモンスターボールに戻したのだ。

 

 

「残りはダークポケモンだろ」

『ブラッキー』

『エーフィ』

「その通り!!」

 

 

ワルダックはモンスターボールを出したのである。

 

 

「こいつは最強のダークポケモンだ」

 

 

そして、そのモンスターボールからバンギラスが現れた。

 

 

「このダークバンギラスは最強だ、そうだなお前は他のポケモンも使ってこい、まぁ、使っても勝てないと思うがな」

 

 

レオはまんたんのくすりを使いブラッキーとエーフィを回復させたのだ。

 

 

「……………いいだろう」

 

 

レオのモンスターボールからオーダイル、エンテイ、スイクン、ライコウが出たのである。

 

 

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス、オーダイル、ハイドロポンプ」

『ブラッキー』

『エーフィ』

『オーダイル』 

 

 

ブラッキー、エーフィ、オーダイルの技がバンギラスへと放たれた。

 

 

「バンギラス、ダークラッシュ」

 

 

バンギラスはダークラッシュがブラッキーたちの技とぶつかり合い爆発したのだ。

 

 

「エンテイ、かえんほうしゃ、スイクン、オーロラビーム、ライコウ、でんこうせっか」

『ラァァ』

 

 

まず、ライコウがでんこうせっかでバンギラスを攻撃したのである。

 

 

『エンテイ』

『スゥゥ』

 

 

そして、エンテイとスイクンが攻撃した。

 

 

しかし、

 

 

「なに………」

 

 

なんとバンギラスは無傷だった。

 

 

「どうだ、さぁ、バンギラス、ダークホールド!!」

「なにっ!?」

 

 

バンギラスから紫色の糸のような物が現れポケモンたちが絡まれたのだ。

 

 

『ブラッキー!?』

『エーフィ!!』

『オーダイル!!』

『エンテイッ!!』

『スゥゥ!?』

『ラァァ!!』

「なんだこの技は!?」

「すごいオーラ………」

『プラプラ』

「このバンギラスはダークラッシュだけではなく色んなダーク技を使えるのだ、さぁ、バンギラス、ダークストーム」

 

 

バンギラスからダークストーム、ダークオーラが竜巻のように放たれたブラッキーたちは吹き飛ばされたのである。

 

 

『ブラッキー……』

『エーフィ……』

『オーダイル……』

『エンテイ……』

『スゥゥ……』 

『ラァァ……』

「お前ら………………くっ、こうなったら一斉にっ!!ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス、オーダイル、スイクン、ハイドロポンプ、エンテイ、かえんほうしゃ、ライコウ、でんこうせっか」

『ブラッキー』

『エーフィ』

『オーダイル』

『エンテイ』

『スゥゥ!!』

『ラァァ!!』

 

 

ライコウのでんこうせっかが当たり次にポケモンたちの攻撃が直撃した。

 

 

「これでもくらえっ!!」

 

 

レオはスナッチボールを投げてバンギラスをボールに入れたのだ。

 

 

しかし、すぐにバンギラスはスナッチボールから出てきたのである。

 

 

「そう簡単にスナッチボールではスナッチできない、さぁ、バンギラス、ダークエンド!!」

 

 

バンギラスは強大なダークオーラを纏りダークエンドで向かってきた。

 

 

「!!ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス、オーダイル、ハイドロポンプ、エンテイ、かえんほうしゃ、スイクン、オーロラビーム、ライコウ、かみなりっ!!」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

『オーダイル!!』

『エンテイ!!』

『スゥゥ!!』

『ラァァ!!』

 

 

ダークエンドと技がぶつかり合うが皆ダメージを受けていたのだ。

 

 

その後も何度も何度もバンギラスに攻撃しレオはスナッチボールを投げるもスナッチできなかったのである。

 

 

「さぁ、とどめだ」

 

 

そして、ワルダックはあるスイッチを押した。

 

 

「なにっ!?」

「オーラが……」

『プラプラ……』

 

 

バンギラスからオーラが溢れミレイ以外にも見えるようになり目は赤くなっていたのだ。

 

 

「バンギラス、ダークストーム」

 

 

大きなダークストームによりポケモンは皆、飲み込まれたのである。

 

 

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

『オーダイル……』

『エンテイ!!』

『スゥゥ……』

『ラァァ……』

 

 

そして、ダークストームは強いダークオーラによりバンギラスの姿が見えなくなり赤い目だけが映っていた。

 

 

「フハハ!!これでお前のポケモンは終わりだ」

「……どうすれば」

「スナッチするしか……」

『プラプラ……』

「だけど、仮にスナッチボールを投げてもモンスターボールじゃ…………………………………!!そうか」

「えっ」

『プラ』

 

 

レオはダークボールを出したのだ。

 

 

「これって」

『プラプラ』

「あの時セイギに貰ったダークボールだ、本来は夜や暗い洞窟で効果を発揮するが、あのダークオーラの中に使えば」

「スナッチできるの!?」

『プラプラ!?』

「いや、わからない……けど、やってみるしかないな」

「……うん!!」

『プラッ!!』

「お前ら攻撃だ、オーダイル、スイクン、ハイドロポンプ!!」

『オーダイル』

『スゥゥ!!』

 

 

オーダイルとスイクンのハイドロポンプがダークストームの上から放たれバンギラスに直撃したのである。

 

 

「全く、無駄なことを」

「ライコウ、かみなり」

『………』

「え、でんきタイプはバンギラスには効かないよっ!!」

『プラ!!』

「やれっ、ライコウ!!」

『…………ラァァ!!』

 

 

ライコウのかみなりはバンギラスに直撃し明らかバンギラスはダメージを受けていた。

 

 

「なんだとっ!?」

「ハイドロポンプで濡れているバンギラスはでんきタイプが直撃するんだよ!!」

「なるほどっ」

『プラプラ!!』

「ブラッキー、シャドーボール、エーフィ、サイコキネシス、エンテイ、だいもんじ」

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

『エンテイッ!!』

 

 

そして、ブラッキーたちの攻撃が直撃したのだ。

 

 

「くらえっ!!」

 

 

レオはダークボールのスナッチボールをダークストームに投げたのだった。

 

 

「……………バンギラスはスナッチ等されないっ……」

 

 

しかし、ダークストームは無くなりブラッキーたちは降りてきたのである。

 

 

「なんだと!?」

 

 

そして、ダークボールがレオの方へ飛んできてレオはダークボールをキャッチした。

 

 

「……俺の勝ちだな」

「やったっ!!」

『プラプラ!!』

『ブラッキー!!』

『エーフィ!!』

『オーダイル!!』

『エンテイ!!』

『スゥゥ!!』

『ラァァ!!』

「…………………クソォォ……」

 

 

ワルダックはその場に座ったのだ。

 

 

だが、ジャキラはこの騒動に応じて逃げようとして他の誰にも気付かれていなかったのである。

 

 

「……!!ジャキラっ」

 

 

レオはジャキラに気付き追いかけようとするもレオの影から何かが現れてジャキラを攻撃して気絶させ消えたのだった。

 

 

「ミレイ……なんだ今のは」

「え、何が?」

『プラプラ?』

「変なポケモン?が……」

「え、見てないよ」

『プラプラ』

「…………そうか」

 

 

 

 

その頃、ラルガタワーには更に大勢の警察が向かっておりワルダックが負けたため幹部たちは逃げようとしていた。

 

 

「ミラーボ様っ」

「こっちですぅ」

 

 

入り口にはオープンな車に乗ったヘボイとトロイがいたのだ。

 

 

「おぉ!!ナイスナイスッ」

 

 

ミラーボは車に乗ったのである。

 

 

「レッツゴー!!」

「待てっ……」

 

 

そこへ、ボルグが飛び出してきて車に乗った。

 

 

「……急げ、警察来てるぞ」

「んじゃ、改めてレッツゴー!!」

 

 

そして、車は走り出したのだ。

 

 

「それにしてもワルダックが負けるなんてな、しかも、こんなに警察が来るとは」

「因みにボルグ、車で助けたんだからお礼貰うよっ」

「ああ、その内なミラーボ」

 

 

ミラーボたちはそのままラルガタワーから離れるもダキムやヴィーナスは警察に逮捕されたのだった。

 

 

 

 

コロシアムでは、

 

 

「良くやったな」

 

 

ハンサムがタワーへとやって来たのである。

 

 

その他にもヘッジ署長にユイトたちもいた。

 

 

「……とにかく倒したぜ」

「良くやったな、本当にありがとう」

「ハンサム、俺を逮捕するだろ」

「……レオ」

『……プラプラ』

 

 

その時

 

 

「えっ!?」

『プラッ!?』

 

 

上に無人のヘリコプターがやって来たのだ。

 

 

「フハハ!!負けたが俺はヘリコプターで離れ最強のダークポケモンを大量に製造し征服して……」

 

 

その時

 

 

ほのおが飛んできてヘリコプターが破壊されたのである。

 

 

「………やっぱり勝利のようね」

『プラプラ』

「なんだとぉぉ!?」

 

 

ワルダックはその場にひっくり返った。

 

 

そして、

 

 

『ホゥォォォ!!』

 

 

今のほのおを放ったポケモン、ホウオウが現れ少し飛ぶとこの場から離れたのだった。

 

 

「なんでホウオウが……何度も何度もダークポケモンにしようと探していたのにっ!!」

 

 

ヘッジ署長はワルダックに近づいたのだ。

 

 

「ワルダック、逮捕するっ!!」

「ぐぬぬ、おのれぇぇ……」

「……さて、ハンサム、俺の役目は終わりだ」

 

 

レオはスナッチマシンを外してハンサムに渡したのである。

 

 

「逮捕……してくれ」

「……………その前にP★DA見せてくれるか」

「……P★DA?……わかった」

 

 

レオはP★DAをハンサムに渡した。

 

 

「…………………おや、何も犯罪ないんだな」

「えっ!?」

 

 

ハンサムはP★DAをレオに返したのだ。

 

 

「さぁ、好きに帰ってよし」

「いや、だけど」

「そもそも犯罪なんてないだろ」

「なっ………」

 

 

ハンサムはそのまま離れたのである。

 

 

「やったね、レオ!!」

『プラプラ』

「……………」

 

 

その後、レオとミレイはアゲトビレッジに戻ったのだった。

 

 

 

 

 

そして、次の日。

 

 

「………というやつなんだ」

「なるほど………はて、まさか……」

 

 

レオはローガンにジャキラに攻撃したポケモンのことを話した。

 

 

「これかの?」

 

 

ローガンの持ってきた古い本には黒いポケモンがいたのだ。

 

 

「!!そうだ、こいつだ」

「そうか……………こいつはマーシャドーじゃ」

「マー……シャドー?」

「ただ、マーシャドーは今までオーレ地方で現れたことはないとされてるのじゃ」

「…………ま、別に俺が見た物を大袈裟にしなくていい」

「………そうかの」

「さて、ローガン、わしは帰るぞ」

「おお!!またのユキナリ」

「ピカチュウを頼むぜ」

「レオ君、任せるんじゃ」

 

 

オーキド博士はカントーに戻るためアゲトビレッジから出て行ったのだった。

 

 

 

 

 

その後、ダークポケモンたちをリライブするためにレオはアゲトビレッジの人々と協力し活動したのである。

 

 

リライブしたポケモンはハンターに捕らわれていたポケモンたちは人に譲ったり元々のトレーナーの分かったポケモンはトレーナーに返したりした。

 

 

レオが昔使っていたハリテヤマもすぐにトレーナーが分かり返したりしたのだ。

 

 

 

 

 

そして、数ヶ月が経ったのである。

 

 

『バンギラァス』

 

 

バンギラスをリライブしこれにより全てのポケモンをリライブし終えたのだった。

 

 

「さてと」

 

 

レオはバンギラスをダークボールに戻すとミレイにダークボールを預けて全てのポケモンを出した。

 

 

「……全てのことが終わった、お前たちは好きに野生になれ」

『ブラッキー』

『エーフィ』

 

 

ブラッキーとエーフィはレオに近づいてきたのだ。

 

 

「ブラッキー、エーフィ、お前らとは元々仲いいからな」

『ブラッキー』

『エーフィ』

『…………オーダイル』

 

 

オーダイルも近寄ってきたのである。

 

 

「お前も野生になってもいいんだぞ」

『オーダイル』

 

 

オーダイルはゆっくりと首を降った。

 

 

「エンテイ、スイクン、ライコウ、お前たちはオーレで住む伝説のポケモンだ、好きにしろっ」

『エンテイ…………』

『スゥゥ…………』

『ラァァ…………』

 

 

そして、エンテイ、スイクン、ライコウたちは顔を見合わせたのだ。

 

 

『エンテイ!!』

『スゥゥ!!』

『ラァァ!!』

 

 

エンテイ、スイクン、ライコウはその場からモンスターボールへと戻ったのだった。

 

 

「…………お前ら」

『ブラッキー』

『エーフィ』

『オーダイル』

「ねね、今後どうするのレオ」

『プラプラ』

「さぁな」

「一緒に住もうよ」

『プラプラ』

「フフ……そうだな」

「あれ、そう言えばなんでスナッチマシン持ってるの」

『プラプラ』

「ん?ああ、ハンサムが昨日やって来て持ってきたんだ、なんかスナッチマシンを調べて終わったから返しに来たらしい」

「そうなんだ」

『プラプラ』

「さて、戻るか」

「うん」

『プラプラ』

 

 

…ハンサム、あいつの言っていたことは…

 

 

 

 

 

昨日。

 

 

「ハンサム……」

「やぁ、レオ君、ほらこれスナッチマシンだ」

「……なぜ、返す」

「調べたし国際警察で持ってるよりもレオ君が持っていた方がいい」

「………そうか」

 

 

そこへ、

 

 

「何やってんだ」

 

 

スナッチ団のヤッチーノが近寄ってきたのである。

 

 

「ヤッチーノ」

「スナッチ団の団員か、私に何かするつもりか?」

「いやいや、むしろシャドー倒されてスナッチ団は普通の窃盗団になってて個人的にはいいさ」

「そうか」

「だが、ヘルゴンザはともかくJがいるなら面倒臭いだろ」

「……いや、レオ……Jはその……」

「ん?」

「それなんだがレオ、そのスナッチ団のJはシンオウ地方に現れハンターとして大暴れしてるようだ」

「なにっ!!……ヤッチーノ、Jはスナッチ団を抜けたのか」

「…………ああ」

「まぁ、シンオウ地方にいるし国際警察で何とかなるさ、それじゃあ」

 

 

ハンサムはこの場を去った。

 

 

「…………………………………………」

「さて、俺も帰るか」

「…………………………ヤッチーノ」

「ん?」

 

 

 

 

 

そして、バンギラスのリライブが終わった次の日、ミレイはローガンの家で目を覚ましたのだ。

 

 

「……ふわぁ……あれ、レオ」

『プラプラ』

「どうしたんじゃ」

「お祖父ちゃん、レオがいないの」

「おやおや」

「………いったいどこに……あっ……」

 

 

テーブルにメモが置いてあったのである。

 

 

「…………………」

「ミレイ、どうしたんじゃ」

「行かなくちゃっ……」 

『プラプラッ』

 

 

ミレイはプラスルを置いて走り出した。

 

 

メモには、

 

 

『ミレイ、実はなハンサムからスナッチ団にいたある奴がある場所で暴れてるらしいことを教えてもらった、他の悪人たちはどうでもいいがこのように暴れてる元スナッチ団の人間は何とかしないとならない、ごめんな、でも、ミレイは来ないでほしい、俺の危険に関わってほしくない普通に生きてくれ、またな』

 

 

 

 

ミレイはアゲトビレッジの入り口で移動の仕方を考えていたのだ。

 

 

「どうやって移動しないと……」

 

 

そこへ、

 

 

「よぉ」

 

 

車に乗ったヤッチーノがやって来たのである。

 

 

「あなたは………」

「レオに会いたいんだろ、乗るか?」

「………………!!お願いします」

 

 

…ごめんな、レオ…

 

 

 

 

 

レオはアイオポートから船でカントー地方に向かおうとしていた。

 

 

 

…ヤッチーノ、ミレイを止めてくれるかな…

 

 

 

 

昨日。

 

 

「…………………………………………」

「さて、俺も帰るか」

「…………………………ヤッチーノ」

「ん?」

「Jを叩きにシンオウへ向かう」

「まじで!?」

「ああ、バンギラスをリライブさせたら俺はオーレから出る、まず、カントーへ向かうつもりだ」

「で」

「ただ、ミレイを連れて行きたくない、それに移動がばれれば近寄ってくるかもだ、だから、アゲトビレッジでミレイが追いかけてくる場合はお前のクサイハナでミレイを眠らさて止めてくれ」

「………………………わかったよ」

 

 

 

 

 

そして、レオは船に乗ろうとしていたのだ。

 

 

その時

 

 

「レオッ!!」

 

 

ミレイはレオが乗ろうとしている時に間に合ったのである。

 

 

「いやぁ間に合ったな」

「……ヤッチーノ」

 

 

…あの野郎…

 

 

「レオ!!何で行くの、行かないでよ、もしくは私も連れてってよ、どうしてよっ……」

 

 

ミレイは涙を流していた。

 

 

「……………危険だからだ」

「……違うっ!!レオは私のこと嫌いなんでしょっ……」

「………………嫌いなわけ……ねぇだろっ……」

 

 

レオはミレイを抱き締めたのだ。

 

 

「俺はお前のこと好きだ、でも、だからこそ危険にしたくない」

「レオ…………」

「でも……」

 

 

レオはミレイを後ろに向かわせたのである。

 

 

「え……」

『クサァァ』

 

 

ヤッチーノのクサイハナがねむりごなを放った。

 

 

「レ、レオ……」

 

 

そして、ミレイは眠ってしまったのだ。

 

 

「俺のバイクやるよ」

 

 

レオはバイクのキーをミレイのポケットに入れたのである。

 

 

「ヤッチーノ、頼んでいいか?」

「ああ、お前のバイクに置いて起きるまで見といてやるよ」

「すまないな、じゃあ行ってくる」

「ああ」

 

 

レオは船に乗りカントー地方へ向かったのだった。




とりあえず、ポケモンコロシアムの終わりです、次回以降、XDの話に変わります。そして、レオが主人公の新しい作品ができますのでよろしくお願いいたします。


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ポケモンXD編
ポケモン総合研究所


シャドーの事件から5年後のある晩にオーレ地方の海をポケモンを輸送する目的で輸送船リブラ号が航行していた。

 

 

カントー地方の企業、ロケット・コンツェルンよりオーレ地方に向けて送られるポケモンを乗せオーレ地方へと近づいていたのだ。

 

 

しかし、

 

 

「船長!?本船の周囲にヘリコプターが……」

「いったいこれは!?」

 

 

リブラ号の周囲には何機ものヘリコプターが飛行していたのである。

 

 

そして、

 

 

「何だ、あの影は……」

 

 

リブラ号の上空には巨大な漆黒の影があった。

 

 

ヘリコプターの操縦者が何かしらのコマンドを入力するとその漆黒の影は反応し口からリブラ号に巨大な力を放ったのだ。

 

 

「「「「「「うわぁぁぁぁ!!」」」」」」

 

 

その衝撃により乗組員は海へと落ち、力によりリブラ号は海上から持ち上げられそのまま消え去ったのだった。

 

 

 

 

 

数日後、ある場所でボーマンダとメタグロスがバトルをしていたのである。

 

 

『メタグロス、コメットパンチ』

 

 

メタグロスはコメットパンチをボーマンダに放った。

 

 

「よけて、ドラゴンクロー」

 

 

ボーマンダはコメットパンチをよけ、ドラゴンクローで攻撃しようとしたのだ。

 

 

『メタグロス、サイコキネシス』

「ボーマンダ、りゅうのはどう」

 

 

ボーマンダはサイコキネシスで動きを止められるがりゅうのはどうを放ちメタグロスに直撃させ戦闘不能にしたのである。

 

 

『メタグロス、セントウフノウ、バーチャルバトルヲシュウリョウシマス』

 

 

周囲の風景が崩れ他の風景に変わった。

 

 

「さすがリュウト君だね、自分のイーブイじゃなくてもきちんとバトルできるなんて」

「別にこれバーチャルバトルですし……おいで、イーブイ」

『イーブイ』

 

 

バーチャルバトル、それはVR映像にてポケモンのデータを使いバーチャルトレーナーと架空のポケモンバトルができるシステムであり、ここポケモン総合研究所では多方面からのポケモンについて研究していたのだ。

 

 

「やぁ、リュウト、トレーニングはもういいのかい?」

「クレインさん」

 

 

ここの所長であるクレインが来たのである。

 

 

「なんでも最近、バトルの腕が大分上がったみたいじゃないか」

「いや、でも、まだイーブイでの実践はほとんどやってないから、今度はイーブイでトレーニングしなきゃ………父さんのためにも……」

「……うん」

 

 

リュウトの父であるリュウキは3年前にこの世を去った。

 

 

持病を持っていたがそれが悪化してしまったのだ。

 

 

そして、リュウキは親友だったクレインにリュウトが10歳を迎える時にポケモンのタマゴを渡すように頼んでいたのである。

 

 

1年前にリュウトに渡されたタマゴから産まれたのがこのイーブイだった。

 

 

そこへ、

 

 

「マナちゃぁん、あ、リュウト、クレイン所長」

 

 

リュウトの母でクレインの助手であるリリアがやって来た。

 

 

「マナちゃんはまたどこかに?」

「所長、そうなんですよ、お昼ごはんのあとから姿が見えなくて、どこかに隠れてるのかも」

「なぁ、リュウト、僕もお母さんも今、5年がかりのプロジェクトが大詰めを向かえてるんだ、お母さんの力も必要だからちょっとマナちゃんのこと探して来て貰えるかな?」

「うん、いいよ」

「あんまり遠くには行ってないと思うけど念のため外もよろしくね」

「うん、行くよ、イーブイ」

『イーブイ!!』

 

 

そして、リュウトは妹のマナを探しに出ていったのだ。

 

 

 

 

リュウトはマナを探して研究所内を巡っていたのである。

 

 

その時

 

 

『ONBSニュースをお伝えします、先日、アイオポート沖で消息をたった輸送船リブラ号ですが海上にて乗組員全員の無事は確認されました、しかし、リブラ号は消息をたったままで警察は乗組員の証言からして事件性も視野にいれて調査をしています……続いてのニュースです……』

「なんだったんだろうな、船が消えちゃうなんて……っと、マナはどこにいるんだろう」

「リュウト君、マナちゃんを探してるのかい?」

 

 

リュウトの所へ研究員のハイドがやって来た。

 

 

「はい、でも、どこにもいなくて」

「僕もさっきかくれんぼしてたんだけどいなくなっちゃって」

「ということは……」

「カミンコ博士のところだね」

「マナぁぁ……」

 

 

カミンコ博士とは近くの屋敷に住んでいる科学者でありマナとは仲がいいのだ。

 

 

リュウトはスクーターに乗りカミンコ博士の屋敷まで向かったのである。

 

 

 

 

「相変わらず、怪しいなこの建物」

 

 

リュウトは屋敷のベルを鳴らそうとした。

 

 

その時

 

 

「まて、怪しいやつめ!!」

 

 

身長の低い変なメガネの男がリュウト近寄ってきたのだ。

 

 

「あの、チョビ……」

「さては泥棒だな、このカミンコ博士の一番の助手である、チョビンが撃退してやる」

「いや、助手はひとりじゃ」

「なに!?お前、詳しいな、ひとりしかいないから一番は間違えなし!!」

「たしかに……」

「覚悟しろっ」

 

 

チョビンはモンスターボールからヒマナッツを出したのである。

 

 

『ヒマナッツ』

「しょうがないな、イーブイはあんまり実戦ないけど、訓練だと思って……イーブイ!!」

 

 

リュウトはモンスターボールからイーブイを出した。

 

 

『イーブイ!!』

「イーブイ、たいあたり」

『イーブイ』

 

 

イーブイのたいあたりがヒマナッツを直撃したのだ。

 

 

『ヒマナッツ!?』

「ヒマナッツ、すいとる」

『ヒマナッツ』

 

 

ヒマナッツがイーブイの体力をすいとったのである。

 

 

「かみつくだ!!」

『イーブイ!!』

 

 

イーブイはヒマナッツをかみつくで攻撃した。

 

 

『ヒマァァ……』

 

 

そして、ヒマナッツは戦闘不能になったのだ。

 

 

「やったな、イーブイ」

『ブイブイ!!』

「負けた……しかし、負けたからといってここを通すわけには……」

「チョビンさん、僕ですよ、リュウトです」

「……!!リュウト君、あ、君だったのか、いやぁ、思わず泥棒かと」

 

 

その時

 

 

屋敷の扉が開いたのである。

 

 

「あ、お兄ちゃん、こんなところで何してるの?もしかして迷子?」

「マナ……マナを探しに来たんだよ、ダメじゃないか勝手に研究所からいなくなっちゃ」

「そんなことよりカミンコ博士の発明品すごいから見に行こうよ」

 

 

マナはまた屋敷に入っていった。

 

 

「ささ、リュウト君も発明品見て行ってくださいよ、歓迎です……でも、マナちゃんはよく入ってきて大変なんですけどね」

「いつもいつも申し訳ありません……」

 

 

リュウトはカミンコと共に屋敷に入ったのだ。

 

 

「このモニターで博士の素晴らしい発明品の紹介VTRが見れますよー、素晴らしいですねー」

「あれ、マナは?」

「おや、あ、博士の部屋だ」

「また迷惑かけるといけないから連れ出すか」

 

 

リュウトはカミンコ博士の部屋へと進んだのである。

 

 

「おや、お前さんは?」

「ポケモン総合研究所に住んでるリュウトといいます」

「ほぉ、ポケモン総合研究所から来たのかい?」

「はい」

「私はアイオポートでパーツショップをしているルースじゃ、そうだ、クレイン所長に例のパーツはいつでも取りに来てくれて伝えてくれの」

「例のパーツ……わかりました」

「ねぇねぇカミンコ博士、今日はどんな発明するの?」

「秘密じゃよ……ん?リュウト君じゃな、久しぶりじゃの」

「はい」

「さてはチョビンがバトルを仕掛けたんじゃな」

「ええ、まぁ……」

「無理もない、5年前にこの屋敷に近寄った強面の女がわしの最大の発明品を盗んだんじゃからな」

「そういえばカミンコ、それってどんな発明なんだ?」

「ルース、あれは生物を瞬時に固めて生け捕りにする光線を放つ装置じゃ、そのまま同時にいたわしのもうひとりの助手が一緒に逃げたのじゃ、まぁ、スパイじゃったんじゃろうな」

「まぁ、それならチョビン君もしょうがないの、それにしてもカミンコ、お前さんにしては珍しい発明品じゃな」

「強いポケモンで襲いかかってきた場合の対処方法として作ったんじゃが装置も設計図も奪われて設計方法も忘れてしまったからわしにはもう作れん」

「よくも自分で開発した物の設計を忘れるの」

「わしの設計は思い付きだからの一度作った物は設計図が無ければ二度と作れん」

「なるほどの」

「…………さてとマナ、帰るよ」

「え、お兄ちゃん、もう帰るの?……あ、わかった、お兄ちゃん、マナがいないと帰れないんだ!!」

「もう……」

 

 

その時

 

 

リュウトのP★DAにクレインからメールが入りそこには手伝って欲しいことがあるから戻ってきてとあった。

 

 

リュウトとマナはスクーターでポケモン総合研究所へ戻ると母のリリアにマナを預け所長室へと向かったのだ。

 

 

 

 

 

「やぁ、おかえり、実は開発している機械のテスト運用をしたいんだ、一緒に来てくれ」

「はい」

 

 

そして、クレインとリュウトは下へと向かったのである。

 

 

「これはスナッチマシン、私とジョシュア君が一緒に開発していたんだ」

「スナッチマシン?」

「ああ、トレーナーからポケモンを奪うことができる恐ろしいマシンなんだ」

「え!?」

「でも、トレーナーから奪うためにこれを開発したんじゃない、ダークポケモンを救うために開発したんだ」

「ダークポケモンってたしか……」

「リュウトも聞いたことぐらいはあるよね、人工的に洗脳され心を閉ざされた可愛そうなポケモンのことさ、さて、スナッチマシンのテスト運用をするからリュウト、装着してみてくれ」

「うん」

 

 

リュウトは渡されたスナッチマシンを腕に装着してみた。

 

 

「おお!!似合ってる似合ってる、さて、あとはこれだ」

 

 

クレインはトランクケースからモンスターボールを取り出しリュウトに渡したのだ。

 

 

「これってモンスターボール?」

「そうだよ、オーレ地方じゃ野生のポケモンは少ないから他の地方からの輸入なんだけどね」

「これ何個入ってるんですか?」

「予備も含めて100個ぐらいかな」

「100個!?」

「多かったかな、さて、これがオーラサーチャーだ、ダークポケモンの放つオーラを確認することが出来るんだ」

「クレインさん、どうしてもういないダークポケモンの対策を?」

「……5年前、ダークポケモンを作っていた研究所は解決後にはデータがなにひとつなくなっていた、ダークポケモンが再び出現する可能性は考えられる、その時のためだよ……さて、バーチャルバトルでテスト運用してみよう、先に行ってるよ」

 

 

クレインは部屋から出ていったのだった。

 

 

「ジョシュアさん、クレインさんはどうしてこんなにもダークポケモンの対策を」

「ん?それは所長が言ってた通りの理由だよ」

「それは分かりますけどどこかに依頼されてるわけでもないし、ましてやダークポケモンが今、現れてる訳でもないし何か特別な理由でもあるのかなぁって」

「リュウト君、所長はさ、若い時に君のお父さんと当時の盗賊団に襲われたことがあるんだ、でも、その時、エンテイ、スイクン、ライコウに救われた」

「え」

「けど、5年前にそのエンテイたちもダークポケモンにされてしまったんだ」

「だからクレインさんはこんなにも……」

「……うん」

 

 

その時

 

 

「なんだ君たちは!?」

 

 

部屋の外からクレインの大声と悲鳴が聞こえてきたのである。

 

 

リュウトが部屋から出るとクレインは変な格好した連中に研究所の外へと連れていかれた。

 

 

「クレインさん!!」

 

 

 

 

リュウトは連中を追いかけて外へ出るとクレインは車に乗せられそうになっていたのだ。

 

 

「いったいどこへ連れていこうとしてるんだ!!」

「あんたの新しい研究所や」

「新しい……研究所……」

「時間ないんや、はよ、乗らんかい」

「やめろ、所長を離せっ!!」

「リュウト……」

「なんやガキ?」

「面倒だ、ナップス、食い止めろ」

「了解ですわ、隊長、ええか、ガキでも容赦せぇへんで」

 

 

ナップスはモンスターボールからヒメグマを出したのである。

 

 

「イーブイ!!」

 

 

リュウトもモンスターボールからイーブイを出した。

 

 

その時

 

 

「!?」

 

 

先程着けたオーラサーチャーが反応しヒメグマから黒いオーラが出ているのが見えたのだ。

 

 

「なんだこれは!?」

「!!まさかそんな……リュウト、オーラサーチャーが反応している、そいつはダークポケモンだ、さっき渡したモンスターボールをスナッチマシンを使って投げるんだ」

「スナッチマシンやと!?」

「やってみる……」

 

 

リュウトはスナッチマシンのエネルギーをチャージしモンスターボールをスナッチボールにしヒメグマに投げたのである。

 

 

「なんてこっちゃ!!」

 

 

そして、ヒメグマはリュウトにスナッチされた。

 

 

「スナッチマシン、なんでこんなとこにあるんや!?」

「ナップス、移動だ、このことを本部に報告するぞ」

「了解」

 

 

連中はクレインを車に連れ込むと運転先に入ったのだ。

 

 

「まてっ!!」

『イーブイッ!!』

 

 

しかし、車は走り出しクレインは連れ去られてしまったのだった。




親章XD編突入です、時間はかかると思いますがお楽しみください。


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アイオポート

「えーん、所長さんが拐われちゃったよぉ!!」

「泣かないでマナちゃん、所長さんはきっと無事だから」

 

 

リリアは泣いているマナの頭を撫でた。

 

 

「リリアさん、所長のことは警察に連絡したから何か分かれば連絡がくるはずです」

「ありがとうジョシュア君」

「……しかし、まさかこんなことが起こるなんて」

「いつかまたダークポケモンが現れるかも知れないという所長の予感が的中したんだわ」

「……ダークポケモン」

 

 

リュウトはヒメグマをスナッチしたモンスターボールを見たのだ。

 

 

「リュウト、恐らくダークポケモンはリュウトがスナッチしたそのヒメグマだけじゃないわ」

「でも、ヒメグマをスナッチできたということはそのスナッチマシンは正常に動くということだよ、5年前に所長がシャドーのデータロムにあったデータから設計したそのスナッチマシンは完璧ということだ」

「ジョシュアさん……お兄ちゃんの腕の機械があったらポケモンたちを助けられるの?」

「マナちゃん、もちろんだよ……でも」

「そうね、たくさんのダークポケモンがいた場合はリライブホールが必要になるわ」

「リリアさん、肝心の所長が連れ去られたならどうにもならないですよ」

「………………」

「……母さん」

「………完成させましょう、私たちの手で……」

「!!リリアさん、私たちだけでできるわけないじゃないですか」

「あと一息なのよ、ジョシュア君、弱気なこと言ってる場合じゃないわ!!」

「………!!そうですよね、リリアさん、やりましょう!!」

「ええ、それじゃ私は上でデータを確認してきます」 

 

 

そして、リリアは上へと上がっていったのである。

 

 

「そうだ、リュウト君、スナッチしたヒメグマを確認してごらん」

「えっ?」

「5年前の事件ではダークポケモンはトレーナー以外のポケモンや人に攻撃をしていたらしい」

「何ですかそれ!?」

「ジョシュアさん、そんなポケモン怖いよっ!!」

「たぶん、ヒメグマはスナッチしたリュウト君をトレーナーと認識してると思うから試してごらん」

「………うん」

「念のためマナちゃんは少し離れてね」

「……うん」

「出てこい、ヒメグマ」

 

 

ヒメグマのモンスターボールが開きヒメグマが出てきた。

 

 

「………ヒメグマ」

「リュウト君、何か命令してごらん」

「はい……ヒメグマ、こっちにおいで」

 

 

ヒメグマは何も表情を変えずにリュウトの側に来たのだ。

 

 

「あとは命令なしに人やポケモンを攻撃しないように言うんだ」

「はい」

 

 

リュウトはジョシュアの言った通りにヒメグマに伝えたのである。

 

 

「さてと」

 

 

そして、ジョシュアはヒメグマに触れた。

 

 

「……うん、反応しないね、しっかりとリュウト君の指示を聞くみたいだ」

「マナも触る~」

 

 

マナもヒメグマの頭を撫でたのだ。

 

 

「フワフワしてる……でも、全然、喋らないね」

「そうだね、マナ」

「救うためリライブホールの完成頑張ろう!!」

 

 

そこへ、リリアが戻ってきたのである。

 

 

「リュウト、アイオポートまでおつかいに行ってもらえないかしら?」

「おつかい?」

「パーツショップにリライブホール用のパーツを頼んでるのよ」

「そういえばカミンコ博士のところにルースさんって人がいたな」

「そうそう、その人のお店よ、今日はお孫さんがいるはずだから」

「わかった」

「お兄ちゃん、パーツショップの場所ならマナ、知ってるよ、あ母さん、マナが行ってもいいでしょ、マナも役に立ちたいもん!!」

「……でも、マナちゃんの気持ちは嬉しいけど、大事なパーツだし……」

「母さん、僕がついてるから大丈夫だよ」

「……そうね、マナちゃん、よろしくね」

「うん!!任せて」

 

 

そして、リュウトはまたダークポケモンに遭遇したときのために所長が用意したモンスターボールを多めに荷物に入れ、マナを後ろに乗せてスクーターでアイオポートに向かった。

 

 

 

 

 

そして、アイオポートに着くとマナは海を見ながらはしゃいでいたのだ。

 

 

「海、何度見ても大きいねぇ!!」

「マナ、騒がないの!!……所でパーツショップってどこ?」

「あ、そうだ、パーツショップはあっちだよ」

 

 

マナはパーツショップの方へと走り出したのである。

 

 

「マナ、走っちゃ駄目だ、人にぶつ……」

 

 

マナはやはり通行人にぶつかって転んでしまった。

 

 

「いったい、転んじゃったぁ……」

 

 

マナが顔を上げると大柄の男がいたのだ。

 

 

「!?」

「あぁん?どこ見て歩いてるんだ」

「マナ!!」

「お兄ちゃん、このおじちゃんにぶつかっちゃった」

「妹がすいませんでした」

「………おじちゃんだと?よくもこの若くて美形なザクスカ様をおじちゃんと呼びやがったな!!」

「!!お兄ちゃん……」

「マナ、下がってて」

 

 

リュウトはモンスターボールからイーブイを出したのである。

 

 

『イーブイ!!』

「ほぅ、そんな弱いイーブイでやるつもりか!!」

「……ぶつかってしまったことは妹が迷惑をお掛けしました、どうにか穏便に済ませては頂けませんか?」

『イーブイ』

「済ませねぇよ、俺様のダークポケモンで叩きのめしてやるぜ!!」

「!!」

 

 

…ダークポケモン!?…

 

 

ザクスカはモンスターボールからザングースを出した。

 

 

「!!」

 

 

そして、リュウトのオーラサーチャーが反抗しザングースからはヒメグマと同じダークオーラが出ていたのだ。

 

 

その時

 

 

「おやめなさい」

 

 

赤い髪の男と青い髪の男を引き連れた老人がやって来たのである。

 

 

「そのようなポケモンをここで使うのではありません、時と場所を選びなさい」

「うるせぇ、潰されたくなかったら爺はすっ混んでろ!!」

「おやおや……」

「メチャリッチ様、ここは私が」

 

 

青い髪の男が前に出た。

 

 

「頼みますよ、アルドス」

「お任せください」

 

 

アルドスはモンスターボールからフーディンを出したのだ。

 

 

「ザングース、フーディンにダークラッシュ」

 

 

ザングースはダークラッシュで向かってきたのである。

 

 

「フーディン、サイコキネシス」

『フーディン!!』

 

 

フーディンのサイコキネシスでザングースは吹き飛ばされた。

 

 

「ザングース!!」

「……まだやりますか?」

『フーディン』

「くそっ、覚えてやがれっ!!」

 

 

ザクスカはザングースをモンスターボールに戻すと走っていったのだった。

 

 

「私が追いましょうか?」

「エルデス、もう戻ってくることもないでしょう、放っておきなさい」

「かしこまりました」

「フーディン、ご苦労」

『フーディン』

 

 

アルドスはモンスターボールにフーディンを戻したのだ。

 

 

「さて、行くとしましょう」

 

 

メチャリッチはこの場を去ろうとしたのである。

 

 

「ありがとう!!」

「ほっほっ、礼には及びませんよ、お嬢ちゃん、我々は自分たちのやるべきことをやったまでじゃ」

 

 

そして、メチャリッチはこの場から去ったのだった。

 

 

「……ザングース」

『イーブイ』

「どうしたの?お兄ちゃん」

「いや、何でもない」

『イーブイ』

 

 

…ザングース、あれはダークポケモンだった、やっぱりダークポケモンを持った人間は他にもいるってことだよな、それにあのザングースが使っていた技、ダークラッシュってのは…

 

 

「お兄ちゃん、パーツショップこっちだよ」

「あ、ああ」

『イーブイ』

 

 

 

 

リュウトとマナはパーツショップに入った。

 

 

「お、これはイーブイか」

 

 

店の中にいた航海士の男がイーブイに興味を持っていたのだ。

 

 

「これは君のイーブイ?」

「そうですよ」

『イーブイ』

「イーブイはすごい、イーブイは様々なポケモンに進化するんだ、例えば……」

 

 

そこへ、

 

 

「店番ありがとう」

 

 

パーツショップの中に男が入ってきたのである。

 

 

「ん、お客さんかい?おいらは今、この店の店番してるザックだ、よろしく」

「はい、あのポケモン総合研究所から発注を依頼してるんですけど」

『イーブイ』

「大事なパーツなの!!」

「……ポケモン総合研究所……あー、あれか」

 

 

ザックは倉庫からマシンパーツを取り出した。

 

 

「はい、これ」

「ありがとうございます」

『イーブイ』

「ありがとう!!」

「……そういえばさっきあっちで騒ぎがあったけど何かあったのかな?」

「……それはたぶん……」

 

 

リュウトはメチャリッチたちと起きたことを教えたのだ。

 

 

「メチャリッチさんか……実はみんなよく分かってないんだ、お金持ちって噂でよ、アイオポートにはたまにクルーザーで来るんだ」

「そうなんですね」

『イーブイ』

「でね、青い髪の人がザングースから助けてくれたの」

「……そのザングースはダークポケモンだったんです」

「ダークポケモン!?」

 

 

リュウトはポケモン総合研究所でのことも話したのである。

 

 

「まさか、そんなことが起こるなんて、おいらも似たような事件知ってるけど……まさかなぁ……でも、所長なら大丈夫だ、がんばれよ!!」

「はい」

『イーブイ』

「お兄ちゃん帰ろう!!」

「ああ」

『イーブイ』

 

 

リュウトとマナはパーツショップから出ていった。

 

 

「……あーあ」

 

 

航海士はリュウトを追いかけようとしていたのだ。

 

 

「どうしたの?」

「あの子、イーブイ連れてるし、頑張っているからイーブイを進化させる石をあげようと思ったのに……」

「今度あったら渡せばいいよ」

「そうだな」

「そういえばレオさんはブラッキー、エーフィを連れてたなぁ」

「石でもイーブイは進化するし、昼にはエーフィ、夜にはブラッキーに進化する、その他にもあると聞いている」

「へぇ」

 

 

航海士の持っている箱にはほのおのいし、みずのいし、かみなりのいしが入っていたのだった。




アイオポート、海辺の町ってなんかいいよね。


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リライブセレモニー

「お帰りなさい、リュウト、マナちゃん」

「うん」

「マナ、ちゃんとおつかいしてきたよ、途中で怖いおじさんに絡まれたけど優しいおじいちゃんに助けてもらったの」

「そうなの!?」

「母さん、その男がザングースを使ってたんだけどダークポケモンだったんだ」

「!!やっぱりダークポケモンはまだまだいるってことね」

「うん、だから僕は見つけたらスナッチしていく、そしたらクレインさんの居場所もわかるかもだし」

「……スナッチマシンがあるからって、リュウト、そんな危険なことしちゃ駄目よ」

 

 

リュウトはリリアにマシンパーツを渡した。

 

 

「母さんはこれをやるんでしょ、僕はこっちをやるよ」

「……………でも、無茶しちゃだめよ」

「ああ」

「所でリュウト、ヒメグマの様子はどう?」

「……指示は聞いてるけど他は何も変化ないよ」

「……そう、ダークポケモンは接していくことでこころを開いてポケモンらしさを取り戻すらしいわ、だから積極的に接してあげてね」

「うん、でも、どうやったらリライブできるの?」

「こころが完全に開いた状態でリライブセレモニーという儀式みたいなことをするの、リライブホールが完成すればここでできるけど……リュウト、今は別の方法でリライブセレモニーを受けさせるといいわ」

「別の方法って?」

「アゲトビレッジという場所の聖なる祠はリライブセレモニーを行う力があるの」

「わかった、とりあえず行ってみる」

「ありがとう、聖なる祠を管理してるローガンさんにリュウトのことが分かるように連絡しておくわ」

 

 

 

 

 

そして、リュウトはスクーターでアゲトビレッジへと向かったのだ。

 

 

「ここか」

 

 

そこへ、

 

 

「あなたがリュウト君?」

『プラプラ』

 

 

プラスルを連れた女性がやって来たのである。

 

 

「はい」

「私は聖なる祠を管理してるローガンの孫のミレイです」

「よろしくお願いします」

「ねぇ、リュウト君、ダークポケモン、見せてもらってもいい?」

「……いいですよ」

 

 

リュウトはモンスターボールからヒメグマを出した。

 

 

「………………5年前を思い出すな」

『プラプラ……』

「え?」

「さて、お爺ちゃんは聖なる祠にいます、ダークポケモンのこころを開くために祠への道のりにトレーナーがいるのでそのトレーナーたちとバトルしてください」

「え?」

「さぁ、聖なる祠はこっちだよ」

『プラプラ』

「はい!!」

 

 

リュウトはミレイと共に聖なる祠を目指して向かっていったのだ。

 

 

 

 

「さぁ、君のダークポケモンのために僕も手伝うよ、バトルをしよう」

 

 

トレーナーはモンスターボールからジグザグマとドンメルを出したのである。

 

 

「さぁ、リュウト君、頑張って」

『プラプラ』

「はい」

 

 

リュウトはモンスターボールからイーブイとヒメグマを出した。

 

 

「イーブイか……」

『プラプラ』

 

 

…ブラッキー、エーフィの進化前、やっぱ思い出す…

 

 

 

 

「リュウト君ね、ローガンさんから話し聞いてるわ、さぁ、バトルしましょう」

 

 

 

 

「どれどれこのオババが可愛そうなポケモンのためにひと頑張りしましょ」

 

 

 

 

「あるときは普通のおじさん、またあるときはただのおじさん、じゃが、その正体は伝説トレーナー!!……のローガンさんの次に強かった男」

「デントレさん、アゲトビレッジに来たの最近じゃないですか……」

『プラプラ……』

「……うむ」

 

 

 

 

リュウトは聖なる祠に向かう道にいた様々なトレーナーとバトルしていったのだ。

 

 

 

 

そして、

 

 

「これが聖なる祠ですか?」

『イーブイ』

「そう、この聖なる祠には幻のポケモン、セレビィの力の一部が宿されてるの」

「セレビィってあのときわたりポケモンのですか?」

「うん、その力でこころを開いたポケモンが楽しかったときのことを思い出して完全にこころを開くの、それがリライブ」

 

 

そこへ、

 

 

『プラプラ』

「よく来たの、リュウト君」

「遠いところからご苦労様です」

「リュウト君、この人が私のお爺ちゃんのローガンとお婆ちゃんのセツマよ」

「こんにちわ」

「リリアさんから話は聞いておるぞ、では、さっそくわしとバトルしよう」

「……はい!!」

 

 

ローガンはモンスターボールからピカチュウを出したのである。

 

 

「イーブイ、たいあたり、ヒメグマ、ひっかく」

『イーブイ』

「ピカチュウ、10万ボルトじゃ」

『ピカァァ』

『イーブイ!?』

「リュウト君、ダークポケモンの指示にはしっかりと攻撃する相手を指定するんじゃ」

「え?」

「ダークポケモンは技の指示だけじゃと目先の者を攻撃するのじゃ」

「なるほど、よし、イーブイ、すなかけ、ヒメグマ、ピカチュウにひっかく」

『イーブイ』

「でんこうせっかじゃ」

『ピカァァ!!』

 

 

ピカチュウはでんこうせっかで全ての攻撃をよけた。

 

 

『ピ、ピカ……』

 

 

ピカチュウは息切れをし始めたのだ。

 

 

「高齢のピカチュウにでんこうせっかなんて」

『プラプラ』

「…………よし、ヒメグマ、ひっ……!!」

 

 

…そう言えばこないだのザングース、ダークラッシュとか言う技、使ってたな…

 

 

「ヒメグマ、ピカチュウ、ダークラッシュ」

 

 

しかし、ヒメグマは何もせず代わりに様子がおかしくなり赤紫色の火花がバチバチと現れたのである。

 

 

「これは……」

『イーブイ……』

「リュウト君、ハイパー状態よ」

『プラプラ』

「ハイパー状態?」

「その状態だとダークラッシュの威力が強まるの、でも、ポケモンの負担が大きいから元に戻して」

「どうすれば……」

「そのポケモンに呼び掛けるのよ、それで元に戻るわ」

「……わかりました、ヒメグマ!!」

『ヒメェェ』

「!!ヒメグマ、鳴き声が……」

「……リュウト君、バトルはここまでじゃ、そのヒメグマ、リライブセレモニーができるか試してみよう」

「どうすれば?」

「ヒメグマを聖なる祠に触れさせるのじゃ」

「……はい、ヒメグマ、ここに触れて」

『……ヒメ』

 

 

ヒメグマは聖なるほこらに触れた。

 

 

その時

 

 

「!!」

『イーブイ!!』

 

 

聖なる祠から緑の光が現れヒメグマを包みその光が強くなり弾けるように消えたのだった。

 

 

「ヒメグマがリライブされたわ」

『プラプラ』

「ヒメグマ」

『ヒメヒメ』

「じゃがな、リュウト君、クレイン君が連れ去られた今、これだけでは喜ぶことはできんの」

「はい」

「そう言えばお爺ちゃん、連れ去られたっていえばセネティさんの話があるよね」

『プラプラ』

「そうじゃ、リュウト君、バトル山という修行の場所にセネティという知り合いがおるのじゃが、最近、誰もいない砂漠に怪しい人影を見たらしい」

「……なら、その人に会ってきます」

『イーブイ』

 

 

リュウトはローガンたちにお礼を言うと聖なる祠の場所から出ていったのだ。

 

 

「なんじゃかレオ君を思い出すの」

「本当だね」

『プラプラ』

 

 

 

 

 

リュウトはスクーターでバトル山へ向かったのである。

 

 

そこへ、

 

 

「これはこれはアイオポートで会った少年だね、修行をしに来たのかい?」

 

 

アイオポートでメチャリッチの付き人をしていたエルデスという男がいた。

 

 

「いえ、そういうわけじゃ」

「ん?そうなのかい、まぁ、ここは強くなるにはいい場所だ、私も若い頃はここで修行をよくしていた」

「そうなんですね」

「若い頃はひたすら強くなりたかった、そして、今の地位になった、けど、最近は自分はポケモンに苦労させているんじゃないかと……君も今は若い、強くなるのはいい、けど、強くなりたいと思ったときはなぜ強くなりたいのか考えるといいよ」

「……はい」

「では、私はここで失礼しよう」

 

 

そう言いエルデスは去っていったのだった。

 

 

 

 

そして、リュウトはバトル山のエリアリーダーであるセネティと会ったのだ。

 

 

「私がここのエリアリーダーのセネティです、ローガンさんのお知り合いですね」

「はい、リュウトといいます」

「そうか、実はここから南の砂漠には5年前にシャドーの研究所の残骸がある、そこはもう何も残ってなくてある人が買い取って放置されてるはずなんだけど、最近、そこに変なやつらが大勢で入っていくのを見たんだ」

「……シャドーかな」

「最近、ダークポケモンが再び現れたという話は聞いているよ、気を付けてね」

「はい」

 

 

 

 

 

リュウトはシャドーの研究所のあった場所まで向かったのである。

 

 

「!!この車」

 

 

そこにあった車はクレインが連れ去られた車だった。

 

 

「間違いない、ここにクレインさんが」

 

 

その時

 

 

研究所の扉が開き変な格好をしたやつらが6人出てきた。

 

 

「「「「「「俺たち6つ子さ、泣く子も黙る、6つ子ブラザーズ」」」」」」

「番号」

「1」

「2」

「3」

「4」

「5」

「「「「「「ん?1人足りないぞ、いや、そんなことあるわけない、今度は反対から」」」」」」

「番号」

「1」

「2」

「3」

「4」

「5」

「「「「「「結局、足りないぞ」」」」」」

「何してるんだ、こいつら……」

「「「「「「!!我らシャドーのラボへの侵入者だ」」」」」」

 

 

六つ子ブラザーズはそれぞれモンスターボールからデルビル、タマザラシ、ヤジロン、メリープ、ゴクリン、タネボーを出してきたのだ。

 

 

「!!全部、ダークポケモンか」

 

 

 

 

「僕の手持ちが少なすぎる」

 

 

リュウトはイーブイとヒメグマを出して戦うが相手の数が多く何とかヤジロンだけスナッチしスクーターで離れたのである。

 

 

そこへ、

 

 

「やぁ、リュウト」

 

 

同じくスクーターに乗ったパーツショップのザックがいた。

 

 

「どうしたんだい」

「………」

 

 

リュウトはシャドーのラボでの出来事を教えたのだ。

 

 

「そりゃ2匹でダークポケモン6匹あいては大変だよ、おいらは見ただけで逃げちまうよ、1匹スナッチしただけですごいぜ……そういえば、アイオポートで他にもダークポケモン使ってるやつがいるらしいぜ」

「えっ」

「その何とかブラザーズに挑むならアイオポートのダークポケモンスナッチして残りの5匹に挑んだら」

「そうする」

「そうだ、もう一回挑む前にパーツショップに寄ってくれよ、渡したい物があんだ」

「ん?」

 

 

 

 

 

その後、パーツショップにリュウトは来たのである。

 

 

「リュウト、どうだった?」

「いたいた、ポチエナとレディバ使ってるやつがいたからスナッチした」

「やっぱいたんだな、なぁ、リュウト、これ」

 

 

ザックの持っている箱にはほのおのいし、みずのいし、かみなりのいしがあった。

 

 

「これは?」

「イーブイを進化できる石だよ、こないだの航海士が頑張ってるからあげといてってさ、どれにする?」

「ほのお、みず、でんきタイプか……いいんですか?」

「おう、あの航海士、今はもう航海に行っちまったからありがとうは会ったら言っとくよ」

「それじゃひとつだけ」

 

 

リュウトはほのおのいしをもらったのだ。

 

 

「今すぐ、進化させるのか?」

「いや、やばくなったとき使うよ」

 

 

 

 

 

「「「「「「俺たち6つ子さ、泣くも黙る、6つ子ブラザーズ……!!また、来たか」」」」」」

「いけっ、イーブイ、ヒメグマ、ヤジロン、ポチエナ、レディバ!!」

 

 

 

 

そして、

 

 

「「「「「「俺たち6つ子ブラザーズのダークポケモンが全部スナッチされたぁ」」」」」」

 

 

6つ子ブラザーズはどこかへ逃げていったのである。

 

 

「変なやつら……さてと、このシャドーのラボだったな、この中にクレインさんがいるはずだ」

 

 

リュウトはシャドーのラボへと入っていったのだった。




ミレイがいるとどうしてもリュウトをレオって書いちゃう、因みにレオの過去話が外伝のほうにありますんでどうぞ


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シャドーのラボ

「こら、勝手に入ってきちゃ駄目でしょ」

 

 

リュウトはシャドーのラボに入った途端にシャドーの戦闘員とバトルになった。

 

 

「ヤジロン、ヒメグマ!!」

 

 

リュウトはヤジロンとヒメグマをモンスターボールから出して戦闘員を撃退したのだった。

 

 

 

 

「ふぅ、それにしても表でスナッチし過ぎて手持ちがいっぱいだ」

 

 

…外ならポケモンセンターの転送装置からポケモンを研究所へ送れるけどここじゃそれができない…

 

 

「これじゃモンスターボールの持ち運びが大変だ」

 

 

 

そして、リュウトはシャドーの戦闘員や研究員と戦いながらシャドーのラボの奥へと進んでいったのだ。

 

 

 

 

「全く、いつになったらあの男からリライブの研究データが手に入るんだよ、いくら第一人者でもこれじゃ仕事が進まない……って、お前、ここで何してる!!」

「あの男……クレインさんのことか、どこにいる!!」

「教えないぞ」

 

 

シャドーの研究員はモンスターボールからアノプス、リリーラを出したのである。

 

 

「メリープ、ゴクリン」

 

 

リュウトはモンスターボールからメリープとゴクリンを出した。

 

 

「アノプス、ひっかく、リリーラ、ようかいえき」

『アノッ』

「ゴクリン、アノプスにダークラッシュ、メリープ、リリーラにダークラッシュ」

 

 

アノプスのひっかくとゴクリンのダークラッシュがぶつかり合ったのだ。

 

 

『リリーラッ!!』

 

 

メリープのダークラッシュがリリーラに直撃するもリリーラはようかいえきを放ちメリープとゴクリンに直撃したのである。

 

 

そして、リュウトの指示でメリープ、ゴクリンがダークラッシュを放ちアノプス、リリーラを戦闘不能にした。

 

 

「くそっ……」

「クレインさんはどこにいるっ!!」

「俺は研究したいだけなんだ、邪魔しないでくれっ」

 

 

研究員はポケモンを戻すと走っていったのだ。

 

 

「くそっ、まてっ!!……仕方ない奥へ進もう」

 

 

 

 

そして、奥へ進むとダークイトマルを持った戦闘員がいたのである。

 

 

「よくここまでこれたわね、でも、私が追い出してやるわ、イトマル、いとをはく」

「タネボー、よけてダークラッシュ」

 

 

イトマルのいとをタネボーはよけてダークラッシュで攻撃した。

 

 

「ダークポケモンにはダーク技はあまり効かないのよ」

「そう……なのか」

「いとをはく」

 

 

そして、タネボーはイトマルのいとで拘束されたのだ。

 

 

「タネボー、タネマシンガン」

 

 

タネボーはタネマシンガンを放ちイトマルに直撃させたのである。

 

 

「なにっ!?」

「早いとこ決めてやる」

 

 

リュウトはスナッチボールをイトマルに投げスナッチしたのだった。

 

 

 

 

 

その頃、

 

 

「ねぇ、クレイン所長~、いつになったら私たちに協力してくれるからし~」

「………」

「あのね~私が作ったXD001がパワーアップできるのよ、いい話じゃない~?」

「!!冗談じゃない、誰が君たちに協力などするもんか」

「!!えぇ~、なんで断るの~、めっちゃいい話なのに~、報酬もいいのよ~」

「お金なんて関係ない僕はダークポケモン計画には反対だ、5年前失敗したのに懲りてないのか」

「あれはあの男が予想外に強かっただけよ~」

「確かに彼はすごかった、彼がオーレからいないからって好き勝手にはさせない、こんなことすぐやめるんだ」

「ラブリナの姉はん、こいつの協力は無理とちゃいますか?」

「……ナップス、あんたの招待の仕方が悪いせいよ」

「!!いや、おかしいわ、そもそもこいつはダークポケモン計画に反対しとるやないか、XD001を設計した姉はんの責任やで」

「うるさいわね、あれはちょっとコンディションが悪かっただけよ」

「コンディションが悪くて船を落っことしたらアカンやろ」

「うるさい!!どうでもいいからあんたは所長の協力を承諾させなさいっ!!いいわね」

 

 

そう言ってラブリナは部屋から出ていった。

 

 

「ナップス君……だったよね、君も大変だね」

「うっさいわ、あんたが協力してくれへんせいや」

「とりあえずゆっくり話し合おう、ダークポケモンを作ることが過ちだってことを……」

「いらんわ!!」

 

 

 

 

 

リュウトはポケモンを回復させながら更に進んでいたのだ。

 

 

そして、

 

 

「ドンメル、ダークラッシュ」

 

 

 

 

「キバニア、ダークラッシュ」

 

 

 

 

リュウトは戦闘員たちと戦いながらダークポケモンをスナッチしていったのである。

 

 

 

 

 

「まさかデスゴルド総帥が直々に来るとは思わなかったよ」

「ああ、5年前のような失敗をしないように全てご自分の目で確認したいんだろうな」

「ん?5年前邪魔したやつってたしかワルダックの指示で雇ったエクロ盗賊団の男だったよな」

「そうそう、完全に雇う奴ら間違えたよな、シャドーに雇われて名前もエクロ盗賊団からスナッ………!!て、誰だお前……」

「もしかしてクレインを助けに来たのか?やめとけやめとけラブリナ様は可愛いけどめちゃくちゃ怖いからよ」

「うるさいっ」

 

 

リュウトは研究員たちと戦い研究員が持っていたダークキノココをスナッチし撃退した。

 

 

「これは……」

 

 

そして、逃げていった研究員は何かのIDカードを落としていったのだ。

 

 

「これを使えばクレインさんを助けられるかも」

 

 

 

 

リュウトはさらに進みとあるエレベーターの前に来たのである。

 

 

「動かないな……!!もしかして」

 

 

リュウトは研究員が落としていったIDカードを端末にかざしてみた。

 

 

「やった、動いた」

 

 

リュウトはエレベーターに乗りさらに奥へと進んでいったのだ。

 

 

 

 

「分かるだろ?ポケモンを無理やりダークポケモンにしてはいけないんだ」

「………」

「君もダークポケモン計画の阻止に手を貸してくれないか?一緒にダークポケモンを救いだそう」

「クレインはん、あんさんの気持ちは分かるけどそれは無理やねん……って、お前いつの間に」

「!!リュウト、なんで……」

「クレインさん、助けに来ました」

「わしはシャドーや、どんなこと言われてもクレインはんを逃がすわけにはいかん、坊主、帰ってもらうで」

 

 

ナップスはモンスターボールからポケモンを出したのである。

 

 

「いけっ、ヒメグマ、ヤジロン」

 

 

リュウトはモンスターボールからヒメグマとヤジロンを出した。

 

 

『ヒメッ!!』

「!!リュウト、そのヒメグマ、リライブしたのか?」

「あのヒメグマ、リライブされるとは……」

 

 

 

 

そして、

 

 

「ヒメグマ、メタルクロー」

『ヒメッ!!』

 

 

ヒメグマのメタルクローでナップスのポケモンは戦闘不能になったのだ。

 

 

「どうだい、ナップス君、君が使っていたダークヒメグマ、リライブしても強いだろう、ダークポケモンと違っていい表情だろう?わかるかい」

「…………クレインはん、坊主も聞けや、シャドーはな恐ろしいねん、あんさんらの気持ちはよくわかったわ、けど、自分の身のことも考えなきゃアカン」

 

 

ナップスはポケモンをモンスターボールを戻すと去っていったのである。

 

 

「……ナップス君、少しは分かってくれたかな……リュウト、まさかひとりでここまで来るなんて……でも、ここは危険だ、話はあとだ、早くここから脱出しよう」

「はい」

 

 

そして、リュウトとクレイン所長はこの部屋から出ていったのだった。




それにしてもXDってダークポケモン多すぎだよね


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リュウトvsラブリナ

「あ、お前、クレインを連れ出したのか!?」

 

 

リュウトとクレイン所長がエレベーターに乗ろうとした時、エレベーターから研究員とラブリナが出てきた。

 

 

「ラブリナ様、このガキです、侵入者は」

「ちょっと~、クレインさん、聞いてないわよ、出てくなんて~、あのね、クレインさんはこれからとーっても忙しくなるの、だから、邪魔しないでね~」

「いいや、僕たちは帰るんだ、自分の研究所へ」

「だ~か~ら~、あなたの研究所はここ!!……全く、ナップスったらしくじったのね~、クレインさんにはこれから色々研究してもらうのよ、リライブ不可能な究極のダークポケモン、XD001のね」

「バカを言うな、僕がそんな恐ろしい研究に手を貸すわけないだろう」

「……あ、そうだ~、坊やからも言ってくれない?」

「え?」

「坊やもスナッチして使ってみて思ったでしょ、ダークポケモンは同じレベルのポケモンより強力なの、そんな強力なダークポケモンのダークポケモン計画の目標のひとつはリライブ不可能なダークポケモンを製作することよ、001はまだプロトタイプだけどいずれは完成させXDシリーズを量産して戦闘部隊だって作れるわ、そうしたらどんなに素晴らしいことか~、ねぇ、坊やからもクレインさんに協力してくれるように言ってくれないかしら~」

「うん、断る」

「!?なんてこと、坊やも協力しないって言うの……しょうがないわね、少~し、痛い目見てもらうわよ~」

「リュウトっ!!」

「分かってますっ!!」

 

 

ラブリナはモンスターボールからラブカスとアゲハントを出したのだ。

 

 

「キノココ、ヤジロン」

 

 

そして、リュウトはモンスターボールからキノココ、ヤジロンを出したのである。

 

 

「やっぱりダークポケモン使ってるのね~」

「僕は救うために使ってるんだ」

「あっそ~、さぁ、ラブカス、みずてっぽう、アゲハント、かぜおこしよ」

『ラブゥ』

『アゲハッ』

 

 

ラブカスのみずってぽうがヤジロンへ向かっていった。

 

 

「キノココ、ラブカスにしびれごな、ヤジロン、アゲハントにダークラッシュ」

 

 

みずてっぽうを放つラブカスにキノココがしびれごなを放ちまひ状態にさせ動きを止めヤジロンはアゲハントにダークラッシュで攻撃したのだ。

 

 

しかし、

 

 

「あっ……」

 

 

アゲハントがかぜおこしをししびれごなが押し返されキノココもまひ状態になり吹き飛ばされたのである。

 

 

「キノココ!!……戻れっ」

 

 

リュウトはキノココをモンスターボールに戻しドンメルを出した。

 

 

「ラブカス、みずてっ……」

「ヤジロン、ドンメル、ラブカスにダークラッシュ」

 

 

ヤジロンとドンメルのダークラッシュがラブカスに直撃しラブカスは戦闘不能になったのだ。

 

 

「アゲハント、ねむりごなよ」

「ドンメン、かえんほうしゃ!!」

 

 

ドンメンがかえんほうしゃを放ちアゲハントを戦闘不能にしたのである。

 

 

しかし、

 

 

「ドンメル……」

 

 

かえんほうしゃがねむりごなを焼ききれずドンメンはねむり状態になった。

 

 

「戻れ、ドンメル」

 

 

リュウトはドンメル、ラブリナはラブカス、アゲハントをそれぞれモンスターボールに戻したのだ。

 

 

「キバニア」

「ロゼリア、エネコロロ」

 

 

リュウトはキバニア、ラブリナはロゼリアとエネコロロをモンスターボールから繰り出したのである。

 

 

そして、リュウトのオーラサーチャーが反応した。

 

 

「……エネコロロ」

「リュウト、ダークポケモンかい?」

「ええ、クレインさん」

「ロゼリア、ミサイルばり、エネコロロ、キバニアにダークラッシュよ」

「ヤジロン、よけながらロゼリアにダークラッシュ、キバニア、エネコロロにかみくだく」

『ロゼェ!!』

 

 

ヤジロンはミサイルばりをよけながらロゼリアにダークラッシュで攻撃しようとしたのだ。

 

 

しかし、

 

 

「ヤジロン!!」

 

 

ヤジロンはよけれずミサイルばりを食らったのである。

 

 

「エネコロロ、ダークラッシュよ~」

 

 

エネコロロのダークラッシュがかみくだくで攻撃しようとしていたキバニアに直撃しエネコロロの特性によりキバニアはメロメロ状態になった。

 

 

「ロゼリア、はっぱカッターよ」

『ロゼェ』

 

 

ロゼリアのはっぱカッターでキバニアとヤジロンは戦闘不能になったのだ。

 

 

「もどれ、ヤジロン、キバニア」

 

 

リュウトはヤジロンとキバニアをモンスターボールに戻しイーブイとヒメグマを繰り出したのである。

 

 

「イーブイ、たいあたり、ヒメグマ、メタルクロー」

『イーブイ』

『ヒメッ!!』

「エネコロロ、ダークミスト、ロゼリア、はっぱカッター」

『ロゼェ』

「ダークミスト!?」

 

 

エネコロロがダークオーラのきりを発生させた。

 

 

「ダークラッシュだけじゃないのか……これじゃ視界が……」

『イーブイ!?』

『ヒメェェ!?』

 

 

そして、ロゼリアが放ったはっぱカッターが直撃したのだ。

 

 

「イーブイ、たいあたり」

『イーブイ』

「ロゼリア、ミサイルばり」

 

 

イーブイがたいあたりでロゼリアに攻撃するがイーブイはミサイルばりをうけたのである。

 

 

「そこかっ……ヒメグマ、おんがえし」

『ヒメェ』

 

 

ヒメグマのおんがえしがロゼリアに直撃した。

 

 

『ロゼェェ……』

 

 

そして、ロゼリアは戦闘不能になったのだ。

 

 

「ダークラッシュ~」

「しまっ……」

 

 

エネコロロがイーブイにダークラッシュで攻撃したのである。

 

 

『イーブイッ!!』

「大丈夫か、イーブイ!!」

『……イーブイ』

「さぁ、とどめよ、ダークラッ……」

『イーブイ!!』

 

 

イーブイはダークラッシュが命令される前にでんこうせっかで攻撃した。

 

 

「イーブイ……でんこうせっかを覚えたのか?」

『イーブイ!!』

「よし、攻め込むぞ、イーブイ、かみつく、ヒメグマ、ひっかく」

『イーブイ』

『ヒメェェ』

 

 

イーブイとヒメグマの攻撃がエネコロロに直撃したのだ。

 

 

「これで決めてやる」

 

 

リュウトはスナッチボールをエネコロロに放ったのである。

 

 

しかし、エネコロロはスナッチボールから出てきた。

 

 

「私のダークポケモンはそう簡単にスナッチできないわよ~……ダークラッシュ」

「たいあたり、おんがえし」

『イーブイ!!』

『ヒメェェ』

 

 

ダークラッシュとイーブイとヒメグマの攻撃がぶつかり合い爆発したのだ。

 

 

「今度こそ」

 

 

リュウトは煙の中へスナッチボールを投げたのである。

 

 

 

そして、煙が晴れると持ちこたえたイーブイと戦闘不能になったヒメグマ、そして、モンスターボールがあった。

 

 

「……やったのか」

『イーブイ』

「あらら~、負けちゃったか~、まぁ、エネコロロもそんな強いダークポケモンじゃないし私の手持ちもそんな強いパーティーじゃないからね~……いいわ、貸しにしといとあげるわ、今度会うときにまで考えといてちょうだい、XD001を見れば協力したくなるはずよ~」

「ラブリナ様……」

「負けたんだからしょうがないじゃないわ~……まぁ、デスゴルド様に叱られるのは嫌だけど、さ、行くわよ~」

「はい」

 

 

ラブリナはロゼリアをモンスターボールに戻すと研究員と共に去っていったのだった。

 

 

「いや、リュウト、すごいよ、こんな短期間でこんなに強くなるなんて……さぁ、シャドーが復活したのは確実だ、こうはしてられない、僕らも急いで研究所に戻ろう」

「はい!!」

 

 

そこへ、

 

 

『イーブイ』

 

 

イーブイが何かを咥えてやって来たのだ。

 

 

「よく、頑張ったなイーブイ……これは?」

「どれ、ちょっと見せてごらん……うん、何かのデータロム……かな、重要な物かも知れない、研究所で調べてみよう」

「じゃあ、戻りましょう」

『イーブイ!!』

「ああ」

 

 

そして、リュウトたちは研究所へ戻るのだった。




原作よりラブリナの口調は少し軽くしました。


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ONBS

「リュウトのおかげで無事に帰ってくることができた……本当にありがとう」

「所長さん、おかえりぃ!!」

「ただいま、マナちゃん……みんな、あの砂漠の施設は元々5年前からシャドーのラボだった」

 

 

5年前、ダークポケモンを研究開発していた研究所であったダークポケモン研究所は5年前シャドーが撤退したことによりデータひとつない残骸と化していたがいつの間にかリライブ不可能なダークポケモンを研究するシャドーのラボになっていた。

 

 

「なのにいつの間にかあんなことに……あそこにいていくつかわかったよ、まず、シャドーはこの5年の間で復活していたこと……いや、もしかしたら壊滅してなくて目立つことなく活動していたのかもね」

「所長、所長とあの人がそれを予想してリライブの研究をしていたことが唯一の救いよ」

「ああ、リリア君、そして、奴らはリライブ不可能なダークポケモンを作り上げようとしている、きっと完成させて世界征服をするつもりだ……一刻も早くリライブホールを完成させないと……」

「……所長、リライブホールなら完成したわ」

「!!本当かい、よく頑張ったね、リリア君」

「所長が残したデータがあったからですよ」

「それでもすごいよ、それじゃ、さっそくリライブホールを見に行こう」

 

 

 

 

リュウトたちはリライブホールのある部屋へ向かったのだ。

 

 

「リュウト、これがリライブホールだ、普通のポケモンとダークポケモンを接触させてリライブの進行を促進させる装置だよ」

「クレインさん、その方法で促進するんですか?」

「ああ、5年前アゲトビレッジで当時のダークポケモンを自然の環境で通常のポケモンと接触させて僅かに促進していることは確認した……あの時も当時ここの所長だった君のお父さん……リュウキと一緒にこれを作成するって案もあったけど間に合わなかった、けど、また、ダークポケモンが現れたときのためにデータを集めていた」

「そして、完成したんですね」

「ああ、さて、早速説明しよう」

 

 

クレイン所長いわく、リライブホールは9つのステージがあり、それぞれダークポケモンを1匹おけ、その周囲には通常のポケモンを4匹までおけるらしく、その通常のポケモンの数と相性によってリライブの速度が変わるとのこと。

 

 

「使い方がわからなくなったらいつでも聞いてくれよ」

「うん」

 

 

そして、リュウトはダークポケモンをリライブホールに預けたのだった。

 

 

また、ヤジロンはリライブが完了したのある。

 

 

「あ、そうだ、リリアさん、シャドーのラボから持ってきたデータロムはどうなりましたか?」

「所長、それならバスターさんに解析を頼んでいます、そろそろできるころかと」

「母さん、それなら僕がバスターさんに聞いてくるよ」

 

 

 

 

しかし、リュウトはバスターの仕事場へ向かったがバスターはいなかった。

 

 

 

 

そして、

 

 

「うわぁぁ!!ごめんなさい、所長、僕には解析できませんでしたぁ!?」

 

 

バスターは外で騒いでいたのだ。

 

 

「……なんだ、リュウト君か、あのデータロムさ、すごい強力なプロテクトがかかってて無理だったんだよね、不可能ではないけど相当な腕が必要なんだよね」

 

 

そこへ、

 

 

「なるほど、相当な腕かぁ」

 

 

クレイン所長がやって来たのである。

 

 

「わわわ!?所長、ごめんなさい」

「アハハ、仕方がないさ、それに相当な腕なら心当たりがある」

「クレインさん、心当たりって?」

「所長、すご腕の技術者の知り合いでもいるんですか?」

「うん、若いんだけどね、相当な腕を持ってるよ、よし、リュウト、データロムをパイラタウンのONBSに届けてくれないかな?」

「ONBSってテレビの?」

「そうそう、ONBSはテレビ放送局として知られているがそれだけじゃない、実は5年前、シャドーの野望を壊滅させるのにONBSのひとたちが活躍したんだ、データロムはONBSのスレッド君に渡してほしい、代表のレン君の右腕だ」

「わかりました、パイラタウンのONBSですね」

 

 

リュウトはデータロムを受け取りパイラタウンへ向かったのだった。

 

 

「バスター君」

「はい?」

「実はその技術者は5年前もシャドーのデータロムを解析したんだ」

「え?」

「中身は当時シャドーがダークポケモン計画に利用したポケモンの入手先やダークポケモンなってしまったポケモンのリストがあったらしい、でも、もうひとつ……」

「はい?」

「スナッチマシンのデータがあった」

「え!?」

「スナッチマシンのデータには本当に強力なプロテクトがあったけど何とか解析したんだ、彼が解析してくれたから僕はスナッチマシンを作ることができたんだよ」

 

 

 

 

 

「ここがパイラタウンか」

 

 

そこへ、

 

 

「急いで!!」

「待ってくださいよ、レイラさぁん!!」

 

 

女性とカメラを持った男性が走っていったのだった。

 

 

「なに今の人たち……!!そうだ、ONBSに向かわなきゃ」

 

 

その時

 

 

「ヘボイ、トロイ!!お前たちこんなところで何してる!!」

「何もしてませんよ、な、ヘボイ」

「そうそう、ユイトのだんな、俺たちは買い物に来ただけだぜ」

「いやいや、お前たちがここにいるということは何か悪さをしてるってことだ!!」

「それは昔のことだぜ」

「……ヘボイ、駄目だ、ここはいったい退散だ」

「おう!!」

「あ、まてぇぇ!!」

 

 

そして、ヘボイとトロイは走り去っていった。

 

 

「……何だあいつら?」

「……あー、あいつらはヘボイとトロイって言って昔はあのシャドーの下っ腹でこの町でも好き勝手やってたけど……」

「今は?」

「特に何も目立ったことはしてないけど……あいつらは絶対何か企んでる!!おいらが逮捕してやるんだ!!」

「……」

 

 

…この警官は何を根拠に………

 

 

「所で君はどこへ行くんだい?」

「あ、ONBSのビルへ」

「そうか、ONBSのビルならここをまっすぐ進んだ所にある橋の横だよ」

「ありがとうございます」

 

 

 

 

そして、

 

 

「いらっしゃい、ONBSへようこそ、私は案内係のシホ、よろしくね」

「僕はリュウトです、よろしくお願いします」

『キノ』

 

 

リュウトの所へキノココがやって来たのだ。

 

 

「あ、この子は私の友達のキノココよ、可愛いでしょ?」

「ああ、よろしくな、キノココ」

『キノココ!!』

「リュウト君、ご用件はなんですか?」

「あ、そうだ、ここの技術者のスレッドさんに用があって……」

「兄に?」

「兄?」

「うん、スレッドは私の兄だよ」

「そうだったんだ」

「うん、とりあえず、代表の所へ案内するね」

 

 

 

 

そして、リュウトは代表の部屋へシホに案内されたのである。

 

 

「こんにちわ、リュウト君、代表のレンです、相棒のスレッドと共にこのONBSを経営しています、所でスレッドにどんな用件で?」

「レンさん、リュウト君、解析を頼みたいんだって」

『キノココ』

「解析?それって……」

「これです」

 

 

リュウトはデータロムをレンに見せた。

 

 

「これは……」

「リュウト君、これ、どこで?」

「どういうこと?」

「あのね、私たち……というよりレンさんとスレッド兄さんは5年前にシャドーを倒すため小さなネットワークを運営していたの」

「そして、そのネットワークが大きくなり昔あった方法局と合併し今のONBSになった、そして、その5年前にもスレッドはこれと同じようなデータロムを解析したことがある、そして、それはシャドーのデータロムだったんだ」

「そういうことですか?それなら……」

 

 

リュウトはクレイン所長が話したことや今まであったことをレンたちに話したのだ。

 

 

「!!何てことだ、シャドーがまた現れて砂漠の研究施設を使っていたなんて」

「そして、奴らはダークポケモンを使っています」

「本当にこりないやつらね」

「分かった、スレッドに責任をもってこのデータロムを渡すよ、スレッドなら解析してくれるはずだ」

「ありがとうございます!!」

 

 

そして、リュウトはレンの部屋を出たのである。

 

 

そこへ、

 

 

「リュウト君」

「あ、シホさん」

「ねぇ、何か分かった時連絡したいからP★DAの番号教えて」

「うん、いいよ」

 

 

リュウトとシホはP★DAの番号を交換した。

 

 

「ねぇ、シホさんは……」

「あ、シホでいいよ」

「じゃあ、僕もリュウトでいいよ」

「うん……で、何て言おうとしたの?」

「あ、いや、受付の仕事してて大変だなぁって」

「リュウトこそ、大変だよね、まだ、若いの……えと、10歳?」

「11歳」

「あ、同じだよ」

「そうだったんだ」

「うん……シャドー、解決するといいね」

「ああ、僕がやって見せるよ」

「頑張って」

「うん、それじゃ、行くね」

「うん、バイバイ」

 

 

そこへ、

 

 

「何してるんだ、シホ」

「あ、スレッド兄さん」

「初めまして、リュウト君だね、今、ポケモン総合研究所のクレイン所長から連絡を受けたよ、僕がスレッドです」

「初めまして、リュウトです」

「うん、さっき電話でレンから大方事情は聞いた、僕がそのデータロムを解析するよ」

「ありがとうございます」

「ただ、少し時間はかかると思うよ」

「大丈夫、兄さん、できたら私が連絡するから……兄さんは交換しないの?」

「年が近いシホがいいだろ?」

「どういう意味?」

「なんでもないよ……リュウト君、何もせず待ってるのもあれだから今、ギンザルさんって人が野生のポケモンを探してるからそこへ行ってみたら?」

「野生のポケモンですか?」

「そう、環境の変化で減っちゃってもういないって思われてたけどこの数年間で僅かに残ってたんだよね、そして、野生のポケモンが集まりやすい場所に食べ物を置いて野生のポケモンをゲットする、ポケスポットって場所の探索をギンザルさんが熱中してやってるから見ておいで」

「このオアシスがスポットなの」

「シホ、もう今日は退勤だろ、案内してやれよ」

「!!……リュウト君がいいなら」

「もちろん!!」

「よし、じゃ、行こう!!」

「ああ!!」

 

 

そして、リュウトとシホはポケスポットのオアシスへ向かうためONBSビルを去ったのだ。

 

 

そこへ、

 

 

「スレッド」

「レンか」

「なぁ、スレッド、リュウト君の腕」

「ああ、あれ、スナッチマシンだよな」

「たぶんな」

「所でレンも番号交換しなくていいのか?」

「シホの方がいいと思った」

「お前もか」

「シホも年頃だからなー」

「さて、僕は解析にかかるよ」

「ああ、頼んだ」

 

 

スレッドはデータロム解析のため部屋に戻るのだった。




ONBSの読み方わかる人いますか?あと、シホはヒロインです笑


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