それでもボクは人間です。 (ハルデリム)
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プロローグ
久々に描いたためブランクがあり、少し適当に終わってしまいました。
またこの作品は体験版の後の物語をもとにしているためネタバレになるかもしれません。
もしよければ、皆さんにもレッドチェリシュをやってみてほしいです。
では見てください。
「お嬢、素直に謝って戻りましょうよ。」
「いやですわ!誰があのビッ〇なんかに頭を下げるもんですか!むしろアンジュはどうして私についてきてるんですの?」
「ボクはお嬢の護衛を任されてるんでどこへでもついていきますよ。」
「ふん!好きになさいな。」
どうも皆さんはじめまして。開幕からこんな会話を聞かせって申し訳ないと思う。
ボクの名前アンジュ。アンジェラ・セクスト。
仲のいい人からは『アンジュ』と呼ばれてる。
この『ですわ!』口調のお嬢様はルージュ・ウェントワース。ボクの上司であり命であり厄介者の護衛対象だ。
「ちなみに当てはあるんですか?」
「私に任せておきなさいな!」
と自信満々に宣言してるが不安でしかない。
現在どういう状況になっているかというとお嬢様が母上殿(知らない人はいないであろう大女優のベラドンナ・ウェントワース)の禁忌に触れてしまって家から追い出されてしまったのである。
さて、ここでお嬢が母上殿に謝ってしまえば、家に戻れるじゃんと思い謝らせようとするがどうしても謝りたくないらしい。前々からお嬢の母上殿に対しての態度はあからさまだったがここまでこじれてるとは思っていなかった。
と思考をしているとお嬢がついに止まった。
「ついたんですかってここ桜子さん家じゃないですか!?」
桜子さんこと犬飼桜子さんはプリムヴェールというお嬢のお店の常連さんだ。
「そうですわ。ここで雪光に手伝ってもらいますわ!」
「あーなるほど、ここで桜子さんに手伝ってもら・・・ん、雪光?」
「そうです!雪光ですわ!」
「でもここって桜子さん家でsuってもう話聞いてねぇわ。」
言い切る前にドンドンドン!?とお嬢が桜子さん家の扉をたたき始めてた。ここまでくるともうボクの話を聞かなくなる。
音がノックのそれじゃないんだよなぁ(笑)
そんなことを思いながら待ってるとなんか桜子さんと言い争いが始まった。
「雪光、雪光!中にいることはわかってますわ!さっさとここをあけて出てきなさい!」
「雪光はいないって言ってるのに聞かないんだ!お前の客人だろ!何とかしてくれ!」
「お嬢、いい加減に落ち着いてください。」
「雪光~っ私を見捨てるつもりですの~!?」
いい加減近隣の人にも迷惑がかかりそうなので止めに入るが案の定止まらない。
やいのやいのとお嬢とやり取りしていると桜子さんがドアを開けてきた。
「雪光は後で来るから中でまっててくれ。」
「最初からそうしてくださいまし!」
「桜子さんあざっす。」
「お前、いたんだったらもっと早く止めろよな。」
「ボクでもお嬢の暴走を止めることは不可能っすね。」
「はぁ、とりあえず入って待ってくれ」
そうして例の雪光さんが来るまで待った。
久坂雪光。ボク自身は会ったことがないが最近プリムヴェールに顔をだした人だとお嬢がなんか話してた。
そのまま居間に桜子さんに案内されて座って待っていた。
暇なのでその彼のことを聞いてみる。
「ちなみにお嬢、そのくに・・何とかはどういう人なんですか?」
「お金だけあるニートですわ。」
あーなんだか不安になってきたわ。
「説明が適当すぎるだろ。名前は久坂雪光。最近エリューテリアに引っ越した日本人だ。今絶賛お仕事お探し中だな。」
そんな会話をしていたら、誰かがチャイムを鳴らした。
人が二人が入ってくるとお嬢は悪態を吐きながら待たせすぎですわよっと言ってるが急に来たお嬢が悪いと思う。
「アポも取らずに来てその言い草はないだろ。」
まったくもってその通りである。
「そっちは、初めましてだな。久坂雪光だ。よろしく。」
「どーも、アンジェラ・セクスタです。そっちのポンコツ・・・じゃなくてお嬢の近衛兵してます。そちらの方はなんていうんでしょうか。」
「初めまして。ユニカ・ラスペランツァです。アレのおもりをしてるなんて同情します。」
「分かってくれますか。」
「ところでこのお宅は客人がいるのにお茶の一つも出してくれませんの?」
雪光たちが喋ってるとお嬢が急にユニカさんにお茶を要求しだした。
「ユニカ、何か用意してちょうだい。」
「イヤです。」
「もう、つれない人ですねっ。」
「ユニカ。そこの棚にある紅茶をとってくれ。」
「えー」
「一週間は笑いが止まらなくなるジョークマシン入りのサイバーティーだ。」
「いいですね。了解です。」
「ちょっと!?そういうのはやめてくださる!?」
とお嬢がユニカさんを止めて、ユニカさんが普通のお茶を出してくる。
「アンジェさんはこっちですね。珍しいですね今時生身の人間なんて。」
「ありがとうございますって、え、まさかボクがサイボーグじゃないってわかったんですか?」
「私は目がいいので。」
「へぇ~」
と雪光が興味深そうに見つめてくる。
「あんたには一般人じゃない何かがる気がしたが、このエリューテリアで護衛をしていて生身とはそうとう強いんだな。」
「こう見えてもボクは元神職者だったんで、どうしても機械に自分の体を預けたくねぇんですよね。」
「どうして、やめたんですか?」
「神が嫌いになったので」
と笑顔で返す。
そう・・・神なんていないんだ。もしいるんだったらぼくは絶対に・・「ふぅ、人心地がつきましたわ。アンジュどうしてそんな怖いかををしているのですか。」
そうしてお嬢に思考を遮られる。そうしてお嬢の顔を見るといつものあほっぽそう中をが見つめてくる。
「まったく、アンタって人はいつもそうだな。だからオレはあんたについていくんだよ」
小声で言う。
「え、今なんて言いましたの?」
「あほっぽい面で見てくんじゃねぇですお嬢って言ったんですよ。」
「はぁあああああああ!?」
と暴れてくるが無視をする。
「お嬢本題に入ったらどうですか?」
さ、お嬢はこれからどうするんだろうな。
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