仮面ライダーウィザード〜希望を紡ぐ魔法使い〜 (オレンジタロス)
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プロローグ
はい。ウィザードとなのはです。基本ストーリーはなのはです。
ただしソーサラーも出します。
「・・・・・」
無機質な真っ白な空間にたたずむ一つの人影。
そしてスポットライトが点灯し人影の正体を露にする。
そこには奇妙な姿の魔法使いがいた。全身を黒いアンダースーツとロングコートのような服で覆い、手足には赤い腕輪と足輪をつけている。そして胸には赤い宝石のような装甲版、顔も宝石を型どったような仮面をつけ、腰には手形のベルト、両手の中指に指輪をはめている。
次の瞬間、壁の穴から弾丸が彼めがけて放たれる。しかし魔法使いは蹴りを駆使し弾丸を弾き落としていく。
他の壁からも弾丸が放たれるが魔法使いは更にバク宙やバク転を生かし避けていく。
『コネクト! プリーズ』
魔法使いが右手の指輪をベルトにかざすと掌に魔方陣が発生、そこから銀色の銃を取り出す。
魔法使いは壁に向け銃口を向け乱射、弾丸を空中で相殺・粉砕する。
そして弾丸の雨が止まると空中にモニターが現れ白い魔法使いが映る。
『相変わらず見事だなハルト』
「ワイズマンが自分に何か?」
魔法使い【ウィザード】は魔方陣をくぐりその姿を解く。そこには10歳いくか否かの少年が。
『ちょっと君に任せたい任がある・・・・・』
「! すぐ向かいます」
ハルトと呼ばれた少年は急いでその場を立ち去った。
───────────
部隊長室
「お呼びですかワイズマン」
「ああ。休んでくれ」
休みの姿勢に入ったハルトの前には一人の男性が。
「ちょっと君に別の世界での任務を任せたい」
「別の世界?」
「そうだ。その世界の海鳴市と言う街だ」
「海鳴市・・・・ですか・・・」
「ああ。実は先日愚者の石がグレムリン一族のソラという男に盗まれた」
「愚者の石が?」
「そう。愚者の石は賢者の石と対をなす存在。いわばあらゆる無を有にできる賢者の石に対し有を無にできる破壊の石・・・・。君にはその石を確保、または破壊してもらいたい」
「それを使ってヤツは何を・・・」
「愚者の石が作り出せるものがひとつだけある。それは【幻核】とよばれる物質だ」
「幻核?」
「ファントムを作る元だ」
「!」
「よっていくらでも兵力を作り出せる。君が選ばれたのはウィザードに変身できる特異な存在の君なら単独その世界に放り込まれてもなんとか出来るはずだと判断したためだ」
「でも異界にいくためのあの指輪は三つしかないはず・・・」
「そう。二つ奴が持っていった以上は残り一つ。しかもあの指輪は片道しか使えない以上はもう一つしかない。もう別の世界に行ってる以上はもう一つ、既にお釈迦になってる。だから君は奴を倒した上であの指輪を取り戻し、戻ってこなければならない」
「みたいですね。ならすぐに・・・」
「ああ。これがその指輪だ。それと・・・」
「?」
ワイズマンは青い指輪の他に2つの指輪を差し出す。
「デストラクションとクリエイトの指輪だ。それぞれ愚者の石と賢者の石を元に作った。これも持っていけ」
「そんな。大事な2つの石を俺に」
「クリエイトでは指輪は作れん。最悪ディメンションの指輪が破壊、もしくは紛失し戻れなかった場合ディメンションの指輪で愚者の石を破壊してくれ」
「でも愚者の石は賢者の石同様完全な物質だから破壊は・・・」
「デストラクションの指輪はな・・・」
「・・・・・」
───────────
「よし。これでいいか」
自宅で大量の衣服や日用品などをまとめた大量のリュック。
そして指輪を大量に入れた宝箱のような巨大な箱。
ハルトはベルトに受け取った指輪をかざす。
『ディメンジョン! プリーズ!』
すると空間に穴が開く。
ハルトはその中に荷物を放り投げ、最後に自分が飛び込んでいった。
「さぁ・・・、ショータイムだ!」
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