転スラRTA再走中 (K*485)
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死因:階段からの滑落
俺の名前は夜霧野唯我、名前のカッコよさに反して特徴薄めで異世界転生に憧れちゃう系オタク高校生だ。
そろそろ3期が始まる、最弱種族からの成り上がりがテーマの異世界転生物の金字塔、「転生したらスライムだった件」を楽しみにしながら今日も趣味のゲーム実況動画を漁る日々を送っている。
最近のマイフェイバリットは高難易度ゲーム・ゲームモード・縛りプレイの攻略実況とリアルタイムアタック・・・通称RTA動画。
RTAはいいものだ。人間の技術の限界に挑み、そのチャートは幾度とない再走とテストプレイ、仕様の把握などによって合理化・最適化されている。さらにガバやロスをも挽回しうるその臨機応変さ、いい。すごくいい!
なんてことを考えていたら盛大に階段を踏み外した。合理化が好きでも俺が合理的に動けているかは別問題なのさ・・・
慌てず騒がず手すりを掴もうとする。空振り。
落ち着いて鞄を盾にする。バウンド。若干勢いがついて高く放り出される身体。
大丈夫だ、まだ慌てるべき時間ではない。クールな俺が慌てたのは小学校の頃先生のお説教にビビッてちびった時くらいだ。
が、一度目の衝撃から体が動かない。それもそのはず、高く放り出されているのだから手も足も地面についていないのでどこに力を入れてもただ空中での姿勢がほんのり変わるだけだ。
ちょっと待て、これはもう慌てるべき時じゃないか?やばいのではないか?
段々と迫る地面というか階段、頭を守ろうにも変に体を動かそうとしたせいで体勢が崩れて間に合いそうにない。しかも視界が上下さかさまということは、頭から落下しているということであり。
・・・終わったな、俺。思えば18年、短い人生だった。パソコンのSSD・HDD、誰か初期化してくんねぇかな、18歳になってから見せられないものアホほど入れてきたからな。
走馬灯が流れてきた。クラスに馴染めずにいた小学校、いっそネタに走ろうとしてホモネタ仕入れてBでLな趣味の女子から熱い視線を送られた中学校。
碌な人生歩んでねぇな俺。
目を瞑る。踊り場付近からワンバウンドしてかなり下段のほうまで一気に落下しているんだ、助かるとは考えにくい。
衝撃。
頭のほうから液体が流れ出ているのを感じる、全身がたたきつけられて痛い。
死にかけの脳細胞が妙に活発に動いているのが分かる。が、どうしようもないものはどうしようもないのだ。親孝行できなくてごめんな、父さん。母さん。嫌に澄んだ頭でそんなことを考える。
《確認しました。精神異常耐性獲得・・・成功しました。》
段々と命が体から抜け落ちていく。こんなふうに死ぬとか、ダサすぎるだろ。ゲームみたいにセーブ・ロードが出来たらな・・・或いは今日のことをリセットしたりとか。悔しいなぁ・・・
《確認しました。ユニークスキル『
なんだかうるさい、が、このパターンどこかで見たことがあるな。・・・思い出せない、体か冷たくなっていってるからか頭が回らなくなってきた。
《確認しました。エクストラスキル完全記憶を獲得・・・成功しました。『保存再開』、思考加速、完全記憶を確認しました。ユニークスキル『
途端に思い出す、というか記憶を呼び出せるようになった。そうだよこれ転スラのプロローグじゃないか!
待て、俺はスライムになる気は無いぞ!来世も人間がいい!
《確認しました。同様の肉体を作成・・・成功しました。》
これでヨシ!(ガバガバクリアリング)来世の俺よ、あとは任せた‥‥ぞ‥‥
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RTA、はーじまーるよー
頭が痛い、これで何度目だ?前回と前々回と(ryの記憶を引き継いだことに起因する一時的な記憶の混濁が発生している。
少々お待ちください・・・
はい、よーいスタート。(棒読み)
RTAではないがRTA風にやらなきゃペナルティなRTAスキルでRTA、はーじまーるよー!
今回プレイしていく人生は「転生したらスライムだった件」世界です。魔物圧倒的優勢な世界で人のまま転生とかふざけんじゃねぇよお前これどうしてくれるんだよ!
まぁでもやっぱり俺は…王道を征く、ハッピーエンドですかね、目指して逝きますよーイクイク。
それでは、今回のチャートを解説していきます。
魔物の国との和睦、かつ別勢力としての独立性を保ったまま同等の勢力を確保することを目指すのが今回の肝です。目標タァイムは2年前後、スポーンポイントが完全ランダムなのでまともなところに出るまでリセマラです。
海上、空中、地中で即リセ、西方諸国(イングラシア除く)とジュラの森(封印の洞窟内部除く)を引き当てるまでひたすらリセを繰り返します。
気が遠くなるようなリセ作業を退屈そうな目で観ているみ な さ ま の た め に~こんなものを用意しました!
――――――
スキル解説
ユニークスキル
高度解析、応速与奪、多重加速、再走
高度解析
フレーム数や自然乱数などの多種多様な解析を行う。絶対座標系や絶対時間をも計量できる。タァイムからマップまで走者の提供でお送りしています。
応速与奪
RTAやる羽目になった元凶。目標に向けた行動にロスやガバが生じるとペナルティが入り、能率的に動けば動くほどボーナスが付く。RTAっぽい行動をしてもボーナス、やったぜ。口調も実況動画風にするとさらに微弱ながらボーナスが入る。これはRTA実況だった・・?(錯乱)
多重加速
思考加速に身体強化などを速さ特化で詰め込んだ能力。便利。
再走
リセともいう。死ぬと最初からやり直し!ついでにいつでもどこでも素早く自死できる!やったねた〇ちゃん、リセマラがはかどるよ!(暗黒微笑)
エクストラスキル
完全記憶
耐性
状態異常耐性 精神攻撃無効
――――――
810回くらいリセットしました、クォクォハ・・・ジュラの森の西側、封印の洞窟からもそう遠くないエリアですね、当たりです。
現状把握が完了したら早速行動開始ィ!イクゾーデッデッデデデデ(カーン)
まずは魔法の再取得です。魔法はスキルと違ってリセ前のものを引き継げません。魂では覚えているので問題ナッシング・・・というわけでもなく、体に馴染ませる必要がありますねぇ!ありますあります。ってことで厨二的詠唱でお手本通りの発動をしてから詠唱破棄に挑戦します。ほら見とけよ見とけよ~?
丁度良くゴブリンの村を発見。「ケツの穴をもう一つ開けられたい奴から前に出な!弾丸がビンビンでいらっしゃるよ、咥えて差し上げろ(迷言)」
土属性で杭を生成して、多重加速スキルの拡大解釈で撃ち出すパイルバンカー。ええ?もう一発?出そうと思えば(覇者の風格)
ホラホラホラホラ、どんどん行くよ~!
その日、ゴブリンの村が一つ壊滅した。資材は根こそぎ奪われ、ゴブリンの死体にはケツにぶっとい杭が刺さっていた。調査に来ていた男性陣のケツ穴が竦み上がったのは言うまでもない。
やったぜ。(投稿者:変人RTA走者)
俺(肉体年齢18)とゴブリン村の面々と血塗れでヤりあったぜ。
・・・このコピペは果たして適切なのだろうか・・・?
ま、この世界は弱肉強食だからね、仕方ないね。ってことで戦利品!ぼっろい装備!建材になりそうな木材!あと備蓄してあった虫の干物!貴重なたんぱく源ダァ(感涙)
でっかいムカデのような何か、ご丁寧に毒抜きまでされてたのでありがたくいただきます。
うん、おいC!
さて、ゴブリン村を滅ぼしているのでゴブリン勢力を吸収するのはやめておいたほうがいいでしょう。まあ関係ないのですが。本チャートで接触をするのは
ではそれまでに装備類他を量産していくので見所さん!?がしばらく家出します。てなわけで今回はここまで!終わり!閉廷!
あ・・ありのまま、今起こったことを話すぜ・・
予約投稿後に慌ててサブタイトル入れなおして再投稿したら投稿されちまった・・・何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起きたのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいもの(編集ミス)の片鱗を味わったぜ・・
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謀には準備が大事ってそれ一番言われてるから
おはようございます!(元気)
今日も今日とてRTA中、夜霧野唯我です。
えー、現在はですね、ドライアドに目を付けられないよう間伐程度に抑えて木材を集めています。本気を出されたら即死、森の中では逃げることもままならないのでエンカウント=
だからトレイニーさんユルシテ…ユルシテ…
視線を感じるような気がしますが多分きのせいでしょう(ダブルミーニング)。集めた資材で何を作るかというと、飛行機です。
ファンタジー世界で航空機は後半に登場するものと相場が決まっていますが、そんなことは知ったこっちゃありません。浪漫だよロマン、間違っても
マジレスすると、他の車両類が今回の主戦場では役に立たない、かつ兵器類のほとんどが作れないからなんですが。
まず今回の主戦場は沼地です。この時点でもう船・装輪車両が脱落しました。そんでもって使える資源の制約からリザードマン用の歩兵装備も充足は厳しいでしょう。装軌車両、所謂戦車も物資不足のため没、とすると消去法で残るのは航空機です。
航空機はいいゾ~コレ。偵察から近接航空支援、爆撃まで何でもこなせる、戦況を変えうるまさしく切り札。の、割には木でも作れるし、何より魔素エンジンを使えば補給さえ要らない、イイゾ~コレ
投下する爆弾は作成コストの関係でダイナマイト、機関砲は実体砲身は作れないので大型の仮想砲身式魔導砲を搭載。
砲を搭載してかつ十分な量の爆弾積載量を確保し、かつ補足されない程度の運動性能・速度性能も欲しい。となると、機体はエンジンを2つ積んだ双発機。
見た目が二次大戦イギリスの傑作機、デ・ハビラント モスキートに似ているが単座、ついでに燃料槽の代わりに魔素タンクを搭載しています。
ただ、やっぱり魔鋼やミスリル級の魔力伝導効率は木材では出せないので回路の大型化や効率の低下は否めないんですが。
さてさて、原作の流れはヴェルドラ消失→ゴブリン村での戦い→ドワルゴン来訪→シズさんエンカウント、なので魔素濃度計を睨みつけて、急激な下降が起こった瞬間がヴェルドラ消失です。大体俺が転生した時から7~10日で発生するイベントですが、リムルの行動次第で変化するのでメーターを監視しておく必要が、あったんですね。(例の構文)
それまで無人の大型輸送機、簡易型ダイナマイッ爆弾、更に敵味方識別装置のついた
ヴェルドラ復活後、目安30日でリムルが洞窟から出てきます。なので25日目から夜間偵察任務を開始します!オレハコウゲキヲオコナウ!・・いや偵察なんですけど。
先ほど作成した機体を夜間任務仕様に改修して・・・名前を付けるのを忘れてましたね、先人たちに倣って
邪見夜域・魔障N.E.発進準備!魔力回路始動、全計器に異常数値を認めず!動力接続!
ダルッダルルルダルルォ(エンジン音)
エンジン音はテストプレイ時からこの変な音ですが、改善はでき(たとしてもロスなので意味が)ないです。
ほらいくどー!
TAKEOFF!
エンジン音や風切り音でバレるリスクがありますねぇ!って感じた読者諸兄!大丈夫だって安心しろよ~
エンジン出力が常用最大より小さければ自動で消音術式が作動する仕組みになっています。離着陸時、戦闘中は目視で補足されているか自軍飛行場内なのでその分の魔素エネルギーをエンジンに回す非常にうま
そんなことをしている間にもうすぐ目的地です。といったところで今回はここまで!次回は夜の空の上からお送りしましょう!
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ガバは伝統芸能
やあ (´・ω・`)
ようこそ、夜の空の旅へ。
このパラシュートはサービスだから、まず落ち着いて装着して欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この頁を作ったんだ。
じゃあ、降下をはじめようか。
・・・おふざけコピペはこのくらいにして、と。現在の月を見ます。月の満ち欠けを見れば、満月の夜のイベントである牙狼襲撃から経過日数、或いはそれまでの日数が分かります。結果は・・あれ?襲撃イベントはもう終わってる・・・?
ガバですかねクォレは。とはいえ、タァイム的には大幅な短縮ですのでまあよしとしましょう。森の中にいて空が確認しづらかったこと、作業に熱中し過ぎて毎日の月観測を怠ったことがガバポイントですね。
ただ、イベント発生までの時間のずれは誤差として片づけるには大きすぎるので、何かしら俺の知らないイベントが発生している可能性がありますねぇ。調査の重要性が増します。
襲撃イベントが終わると、牙狼勢力を吸収してリムルの村が一層大きくなるので夜間偵察でもはっきりわかるようになります。もともと今回は封印の洞窟から最寄りの村の位置を把握するだけの予定でしたが、変化する状況に対応するべくオリチャー発動!もう少し降下して詳細な村の様子を確認しましょう。
ふむ。簡易的ながら木造の家、炊事場に見張り台、井戸・・・ううむ、原作よりかなりハッテン♂してます。これはもしかしてもしかするかもしれません。
リムルの中身が別人パターン、極々まれにしか発生しないランダムイベです。なんでよりにもよって本走で遭遇するんですか!?(走者特有のガバ運)
えー、これまで幾度となく再走を繰り返していましたが、この手のイベントに遭遇したのは片手で数えられるほどしかありません。チャートの崩壊と前提崩れからくる大幅なタイムロスでリセット案件(4敗)なのですが、今回は過去最高の好タイムですし、このレアイベで大幅なタイム短縮ができる確率が微粒子レベルで存在しているので続行です。現時点でチャート、及び大筋の流れからの乖離が発生していないのも続行の決め手です。
というわけで詳細な情報を得るためにさらに接近して・・・あり?リムルさんこっち見てない?あっ
(―――消音術式が発動して――――)
やべっ魔素感知対抗術式組み込むの忘れてた!?(特大ガバ)
そうです、リムルは魔素感知スキルを持ってます、つまり音と見た目をごまかしてもバレるんです。どうする!?どうすればリカバリーできる!?
考えましょう、落ち着いて。臨機応変、それが走者の必須スキルです。
(――――に似ているが単座―――)
あっ(やらかし)
そういえばこれ単座でした。つまりパイロットである俺しか乗っていません。そして俺は操縦桿から手を放して頭を抱えています。つまりどういうことかと言いますと誰が今操縦してるのでしょうかこの飛行機?
「アオォン⁉」
大急ぎで操縦桿に飛びつきましょう、そして現在の状態は・・・あ、そういえば村への接近のために降下中でしたね。やばいってマジでこれ地面とキス(マイルドな表現)してトマトケチャップ(マイルド(ry)になっちゃうのぉ!?
嫌だまだ死にたくない!死にたくなーい!
ウァァァァアアアア
To be continued...
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回想~三上沙織の追憶1~
何ということはない普通の人生を送ってきました。
私は三上沙織、現場主義の実力派キャリアウーマン・・・って呼ばれてるけど、モノ作りが好きで建築関係の仕事に入ったから、自分の趣味も兼ねて建設中の現場とかに足繫く通っているだけなんだけどね。
顔は…まぁ可もなく不可もなく。親友のみほっちには「磨けば光る!」とか言われてるけど、あんまり気にしてない。ちなみに処女。彼氏いない歴=年齢。美穂はいい男捕まえたみたいで、「さおりんにも紹介するね!・・・あげないよ!?」失礼な、私がそんなに男に飢えているように見えるか。それとも親友から彼氏を逆NTRするような薄情なやつに見えるのかって詰め寄るふりをしたらものすごく慌ててた。
みほっちが将来悪い大人に騙されないように
「「キャーー-!!」」
悲鳴が上がった。咄嗟に身構えて声のほうを向く。
「コイツハコロサナイトダメダァー!!」
手に包丁を持った男が突進してくる!
「美穂、危ない!」
「きゃっ!?」
慌てて美穂を抱きかかえるようにしてかばう。直後、おなかの辺りに鋭い痛みが走った。
・・・結構ざっくりいかれちゃったな。痛い、それに刺された場所が熱い。
《確認しました。対熱耐性獲得‥‥成功しました。続けて、痛覚無効を獲得‥‥成功しました。》
「沙織!沙織!!目を開けて!」
「だい、じょぶ、だよ・・・」
あ、私、死ぬんだ。多分血を流しすぎてる、体から血が抜けすぎて寒い。
《確認しました。対寒耐性獲得‥‥成功しました。対寒耐性を獲得したことにより、熱変動耐性へスキルが進化しました。続けて、血液が不要な肉体を作成します‥‥成功しました。》
「美穂!?どうした…三上さん!?誰か、救急車を!早く!!!」
その声は、同期の田村くん。そっか、いい男って田村くんのことだったのか。良い人を捕まえたね、美穂。
「ご、めん、ね・・・服、汚しちゃって・・・」
「いいから!そんなのいいから!死なないで、沙織!沙織!?」
この辺で目が明かなくなってきて、だんだんと意識がフェードアウトしていった。
こうして私、三上沙織はあっけなく死んだ。
フフフ、結局処女のままだったな、私。来世は、来世こそは美穂みたいにいい人を捕まえるんだ・・・
《確認しました。ユニークスキル
さっきから五月蠅いな、何言ってるんだこれ?気になって夜しか眠れない・・・いや安らかに眠れないじゃないか。
《確認しました。ユニークスキル
この状況を理解できるようなナニカをもらったような気がする。未練はあるけど、とりあえずは眠ってもいいよね、私。
こんなしょうもないことが、三上沙織がこの世界で最後に思ったことだった。
――――
次に意識が覚醒した時、視界はゼロ、感覚も不明瞭だったのでここが死後の世界かと思っていた。でも、草の上にいるってことはわかる。
あれ?ってことは普通に私、体あるじゃん。でも、この感じ、人じゃなくない?
ふむふむ。ポヨヨン
なるなる。フヨヨン
ドラ〇エのスライム?・・・スライム転生とはまた斬新な・・・
(解析。)
なんか自然に出てきた言葉だけど、なぜか至極当然のように思えた。その瞬間、頭に流れ込んでくる情報、情報、情報の渦―――
―――に耐え切れず、再び私の意識はフェードアウトするのだった。
意識が戻って最初にやったことは疑似的な五感の再現、要は得た情報を整理して認識するシステムを作ること。また情報の海に溺れるのは勘弁してほしい。
それで、次にやったのは自分の解析、まぁ見た目はどう頑張ってもスライム、そして手に入れてたというか持ってたスキルが以下の通り。
ユニークスキル
補足者
超直観・思念支配・魅了・保管
分析者
解析鑑定・森羅万象・思考加速・結合・分離
耐性
熱変動耐性ex
痛覚無効
自己分析が終わった後は希少な鉱石や植物を少しだけ集めたり、湖に落ちてドラゴンに会って、補足者の保管機能をほぼ100%使ってヴェルドラさんを保管して、今は絶賛分析者で無限牢獄の解析・分離を試みてるところ。魔力感知を教えてくれたし、この世界で初めての友達。絶対に封印から解放してあげるんだ・・・!
―――――
――――
―――
洞窟を出てから、ゴブリンたちの守護者になったり、牙狼族の頭領を討ってまるッと傘下に加えたりしてなんやかんやで大所帯になって、前世の記憶をフル活用して町・・・っていうにはちょっと小さいかな、村を一から造りました。建設現場にしょっちゅう顔を出してたのが役に立った・・・はず。
で、事件が起こったのは村の完成祝いをしているときでした。魔力感知に反応、航空機並みの速度で何かがこっちに来てる!?
目を凝らすと見えるレベルの機影、マジで飛行機じゃん!?
でも、どうにも様子がおかしい、あんなに低く飛んでたら木にぶつか、ぶつかる・・・ぶつかった・・・・
翼が片っぽもげて一回転、そのまま木材が折れるバキバキ音を響かせて墜落。
え?
・・・え?
コックピットに人影、よりにもよってこれ有人なの!?メディック!メディィーック‼
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チャート崩壊
現在のタイムを確認、タイマーは止まってません。
体の状態を確認、脳への微弱なダメージによる意識の混濁、体のほうには重大な異常を認めず。
生きてる~!
ハイ皆さんこんにちは、RTAは続くよ完走まで。
オリチャーというか他チャートから可能な限り流用して、どうにかしてどうにかするしかありません。
できるできないじゃねぇやるんだよっ!(白目)
あれ?そういえばこの世界線はリムルの中身が違うんだったような・・・?・・・えー、既存のチャートを流用するといったな、あれは嘘だ。(テノヒラクルー)
前提も崩壊している以上、既存のチャートは参考程度にしか使えません。リセットも視野に入れて、気持ちを入れ替えてやっていきましょう。これは初見プレイだった…?
脳震盪からの回復を待って、目を開けます。ついでに手足の確認、問題なし。
にしても、下半身欠落くらいは覚悟してたのに思った以上に軽傷ですねぇ、まあラッキーってことで・・・
上半身を起こして、若干痛む頭を押さえつつ周りを見回して―――
「よかった、目を覚ましたんだね。」
―――誰このボーイッシュな美人さん。
髪はスライムブルーのロング、釣り目気味の目とどことなく鏡で見た俺と同じような雰囲気がある顔。え?マジでダレキミ?
「ここは・・・?あなたは・・・?」
目が覚めて最初に出す言葉は無難なものを選びましょう。ダレダオマエハとか間違っても言わない。ここがどこかもわかっていますが自然な感じになるように言葉を構成しました。
「うんうん、ちゃんと回復薬も効いているみたいで何より。私はリムル、リムル=テンペスト。君の…命の恩人、かな。恩着せがましい言い方だけど、急に飛行機に乗って墜ちてきたから初対面なんだよね。」
やたら軽傷なのはリムルさんのお陰ですね、ハイ。タイマーをよくよく見れば墜落時点から3日ほど経過しています。さては俺、割と重傷だったな?(当然の推察)
「・・・そうか。ありがとう。」
さて、ここからの選択肢はいくつかあります。1.記憶喪失のフリをしてこのままここに居座る。2.何故飛行機で来たのか弁明をする。3.逃げる。
体調は万全ではなく、チャートも崩壊しているのでここは無難に2を選択しましょう。
「改めて、俺は夜霧野唯我。飛行機に乗ってたのは・・・なんていうか作れたから?できたからやった、で、事故った。弁解はしない。何か被害とかは出てないか?」
「被害はまぁ、残骸を片付けたくらいだから気にしなくてもいいよ。」
「ならよかったです。」
できるだけリムルさんから情報を引き出しておかないとチャートが建てられません、全力でリムルさんの好感度を稼ぎます。初手は日本人アピールです。
「ところで、ここは多分日本・・・いえ、地球ではなさそうですが、何で日本語が通じるんですかね?」
「!」
ニホンというワードに露骨に反応するリムルさん。というか俺、目が覚めてからずっと日本語で話していました。
「それはね、とうっ!」ポヨヨン
「変身した!?」
うわーびっくりしたなーすごくおどろいたよーまさかすらいむだったなんてー
「じゃぁ改めて。私はリムル=テンペスト、前世の名前は三上沙織、何の因果か転生してスライムになっちゃった、一般OLだよ☆」
苗字が三上ってことはTSしただけ・・・か?にしてもなんかフレンドリーだな・・・
「じゃあ、さっきまでの人の姿は前世の姿ってことですか?」
「もー、同郷人だから敬語要らない!もっとフランクにしてもいいよ?あと、人モードのことなんだけど・・・ゴメン、寝ていた間にその・・・君のことを分析して、それで人間に変身できるようになったんだ。だから、前世の私とはちょっと違うの。」
ははーん、つまりアレか。原作のリムルの変身ではシズさんがベースになったけど、今回のは俺がベースで、かつ何らかの要因で前世の姿を一部引き継いだってことか。(名推理)
待てよ?ということは、俺に似ていない部分、つまりそのたゆんたゆんは前世から持ってる自前ということですか。大変セクシー、エロい!
落ち着け俺。
「なるほど、できるようになった、ってことはそれまでスライムの姿だったんですy・・・だったんだな。その・・・なかなかにハードなセカンドライフ送ってんなぁ・・・」
「あはは、飛行機事故で下半身がミンチになるよりはましだと思うよ。」
おっとこれは強烈なカウンター、この話題はここまでにしよう。
―――それから雑談したり、話の流れで暫くこの村に居候させてもらうことになったりした―――
さて、現時点で分かっている情報をまとめましょう。
リムル(三上沙織)
前世は三上悟と同じゼネコン、それも安全管理部門か?よく現場に行って差し入れとかをしていたらしい。
その経験のお陰か、ドワルゴンには行っていない。カイジンと3兄弟がいなくても武器以外は作れるようだ。
「捕食者」ではない、何か別のスキルを持っている。分析系であること以外不明。
そんでもって喫緊の課題はイベント「シズさんエンカウント」への対処です。
重要な「仮面の継承」イベントがあるので、エンカウントイベは必ず起こさせる必要があります。ですが、『世界の流れ』がリムルTS等の要因によって早まっているのと、走者の干渉が早まったせいでどうなるのか全く見通せません。RTA的には世界の流れが速まるのは歓迎するべきです。俺の労力が増えるけど。はーつっかえ、やめたらこの生き方?
えー、以上のことから、チャートを組み立てるための情報収集としてジュラの森へ旅立つシズさんを補足して
頃合いを見計らって簡易飛行場に戻ってまた空の旅に行くことが決定しました、ってな感じで今回はここまで、おわり!閉廷!
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後は未来の俺がどうにかするさ
リムルさんと出会って3日後。
「もう行っちゃうの?」ウルウル
涙目上目遣いはヤメロォ(建前)ナイスゥ!(本音)はい、村から簡易飛行場へ移動しようとしたのですが、リムルさんにつかまったところからRTA、やっていきましょう!さしあたり、どうやって振り切るかですね。
・強引にダッシュ
・説得を試みる
・諦める
今回は説得コマンドを選択します。強引に逃げ切ってもランガあたりに乗って追いかけてきてあっさり確保されるうえ、リムルさんの好感度的にもまず味です。
「俺が出発した飛行場、あんまり留守にしていると荒らされているかもしれない。歩きで行くとかなり時間がかかるから(歩きで行くとは言っていない)、早めに出発したいんだ。」
動力付きミニグライダー(イメージはナ〇シカのメ〇ヴェ)で行きます。(嘘をついてはい)ないです。
見えなくなるまで手を振り続けてくれたリムルさんに手を振り返しつつ、ある程度距離をとったら光学迷彩と気配遮断と魔力偽装etcを使って姿をくらまして、間伐の要領で森に配慮しながら木を伐り、翼の形に削って小型魔導エンジンを載せれば完成。
ではエンジン始動!イクゾー!デッデッデデデデ(カーン)デデデデ
えー、こちらのフライングブーメランパンt...空飛ぶブーメランは翼の面積が小さいのと魔導エンジンの出力が小さいのと乗っている人の部分の空気抵抗がひどいのと隠蔽魔法式で魔力のほとんどを食われているのと・・要は性能悪いですコイツ。
なので一度飛行場に戻る必要が、あったんですね。(例の構文)
飛行場上空に到着。操縦桿を引き、降下を開始(敵前逃亡)
ウェエエエエエエイ
イテッ
・・・はい、降着装置が付いていないので乗り捨てです。デッテイゥ‼
乗り手を失った木製巨大ブーメランはその辺に落下、100%有機物なので長い年月をかけて土に還っていくでしょう。(環境へ配慮する人間の鑑)
では早速格納庫へ向かって全速前進DA☆
ドアを開けて(グイッ)・・・開け(ガッ‼ガッ‼)・・・オラァ!
バァン(大破)
えー、ドアの立て付けが少々悪かったですが、問題は解決しました。多分潤滑油不足か小石でもレールに詰まったかしたのでしょう。まぁもうそんなの関係ないんですけどね!(やけに上機嫌)
ハッ危うく詠唱を始めるところでした。
それではナイトイーグルⅡ(魔素隠蔽システム搭載型)発進準備!格納庫シャッター開放、エンジン始動!
ダッダッダダダルルルダルルォ‼
滑走路へ移動、管制塔はないので速攻でサーッ(迫真)っと離陸だ!
TAKEOFF!
風速14ノットやや南より、進路を西北西へ。
エンジン1番2番、推力は巡航で正常。隠蔽術式はすべて正常稼働。
問題ナシ!指さし確認ヨシ!
ブルムンド王国へ向かい、封印の洞窟へ向かうシズさん一行の補足を試みます。
――――――
邪見夜域魔障NEⅡが唯我をのせて簡易飛行場を飛び立つ数日前。
「失礼。森へ行くと聞いたが、もし迷惑でなければ同行してもいいだろうか?」
性別・年齢ともに判別がつき難い、仮面の人物と3バカ・・・もといエレン・ギド・カバルの3人組が接触していた。
そして唯我が空の旅に出た日の夕暮れ時に原作通り事件は起きた。
「なぁにがこれだ!なのよぉ~!絶対ダメなやつだって言ったじゃん~!」
「うるせーな取り敢えず逃げろォ!」
「なんでろくに確認もせずに
「・・・」
――――――
ブルムンドでの補足よりジャイアントアントの移動を捉えたほうが楽じゃね?というわけで高度を上げて視野を広げたまではいいけど上空は寒かったよ・・・と即オチ2コマをかましつつ、陽が沈んだら帰ろうと思っていた走者です。
土煙をあげて移動する影を6つ確認、進路後方から追い抜くように接近します。いやー、捜索初日で見つけるとは運がいいですねぇ。やはり走者の日ごろの行いが良かったせいでしょうか。
前方を走る人影を確認できるようになるまで接近したら、魔素の揺らぎでシズさんを判別・残り寿命を計測します。一連の流れは彼らを追い抜く一瞬のうちに行います、恐ろしく速いスピード・・・俺でなきゃ見逃しちゃうね。
この揺らぎのパターン、そしてシズさんの息が若干上がっていることやほかの3人がまだ走りに余裕があることを加味すると、走り始めて1日以内かつシズさんの体力はそれ以外の要因で消耗されているということが分かります。つまりどういうことかというとシズさんの命が割と尽きかけであるってことです。
頑張れ頑張れできる出来る絶対できる、もっとやれるってやれる気持ちの問題だ!
命を燃やs...いや燃やしたら駄目か。
えーと、これは非常にまずいです。早めに補足できたのは本当に幸運でした、今回の乱数はシズさんを殺したがってるので駆けつけるのが遅れていたら間に合わなかったかもしれません。
もう大丈夫!何故って?私 が 来 た!(クソデカボイス)
隠蔽術式を全てOff、余剰魔力を全て魔導砲へ!安全装置解除、魔素充填80...90...100%!
「「「「!?」」」」
突如現れた飛行物体に4人全員が一瞬フリーズするのを尻目に急降下爆撃の構えに入ります。
空母エンタープライズ・・・ここにいたか!(違う)
主砲発射!バーンバーン!
目標を撃破しました。
我々の勝利である!(大本営発表)
・・・ん?まだ生き残りがいるみてぇだなぁ!
戦闘を見越してⅡ型にはロケットを懸架しています、あとはわかるね?
ポケット団発射!
もういっか~い
リロード、アローリ
ファイア!(ドカーン!!)
ダン!ダン!ダーン!
敵部隊の殲滅を確認、工事完了です。
アリンコ供をお陀仏だなぁ!したところで、シズさんの延命治療をしましょう。まずは着陸・・・着陸・・・あれ?森のど真ん中にどうやって着陸すればいいんだ?(ガバ)
弧を描いて飛んでいましたがアカン日が暮れるぅ!夜の着陸は死ゾ、どうする?
仕方ない。蟻が通ってできた道に着陸しましょう。そのまま・・・そのまま・・・地面とキスするように・・・
グシャッ‼
南無三、降着装置がお亡くなりになられた、これは胴体着陸しかなさそうです。フラップ戻してペラをパージ、緊急用逆推力発生器作動!止まれ、止まれ止まれぇ!
ふう。
何とか着陸成功です。機体の損傷は降着装置と木に掠って吹っ飛んだ翼端だけ、何より俺、生きてる~!
さて、とっととシズさんのところへ合r―――
殺気!?
「ぐぅ、アアアアァァァアアアア!!」
もう始まってる!(タイムリミット)
えー、はい。本来であればこうなる前に何とかしたかったのですが、なったからには仕方ありません。幸い、イフリート戦のチャートは出そうと思えば(王者の風格)出てくるので・・・あ、こ↑こ↓でバトったら仮面の継承イベが起こらねぇぞ!?
えーはい。(二回目)イフリート戦後の俺よ、任せた!今回は終り!閉廷!解散解散解散!
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なんやかんやで工事完了
唐突に始まったイフリート戦からRTAやっていきます唯我です。何でこうなったんだ―!?
嘆けど喚けど状況は変わらず、シズさんの身体への負荷を下げるため全速力でイフリートを分離・消滅させなければいけません。一分一秒が惜しいので工事開始です。
やることは簡単です、イフリートの分離とシズさんの治療の二つだけです。但しバカみたいなスピードで行う必要があるのと、同時並行であるということ、これが問題です。
風魔法で自分を加速、弾丸のようにシズさんに向けて突っ込みます。このあたりで自分の感覚がゾーンと呼ばれる領域に達するので、それが切れるまでに片を付けるだけの話、簡単だな!(白目)
分析を行ってシズさんの魂とイフリートの融合状態を確認して―――だいぶ融合が進んでますね、分離は困難かつ一方的にイフリートを消滅させるとシズさんの方にも危険が及ぶ、非常にまずい状態です。
仕方がない、シズさんの魂を固定→イフリートの成分を薄める→強引に残滓を分離→魂の補修、という流れで行きましょう。
魂縛術式発動!続けてオペ中の肉体の損壊を防ぐために自己再生強化魔法を・・南無三、老化が激しくて効き目が薄い!?
仕方無ェ、オリチャー発動!
さらばNEⅡ!君の犠牲は無駄にはしないよ!自壊システム作動、及び転送魔法で主要パーツを奪還。目的は高濃度の魔素にさらされて変質した回路部分の木材です。本来はエンジン部分を抜き取って別の機体に組み込むための機能ですが、使えるものは何でも使えってばっちゃんが言ってたので使います。
これをイフリートの炎で燃やして、強力な霊媒灰を作り、これに
それが終わったらイフリート君は用済みです、雑に
残滓の分離工程はスキップ、イフリートが抜けた分開いた魂の空隙に、そこから流出する魂のエネルギーを再注入。破損した
RTA! 応速与奪発動! 応速与奪の神髄は、「世界の流れ」「因果律」「時間=空間エネルギー」などからエネルギーを抽出できることです。まぁ、逆にエネルギーを奪われることもあるのは仕方がないことです。これまでにショトカできた分のボーナスを全部つぎ込みます。ついでに自分の魂のエネルギーもつぎ込みます。倍プッシュだ!曲がりなりにも時空を超えた魂なので、シズさんの仮面のように膨大なパワーが宿っている・・・はずです。
魂ヨシ、星幽体ヨシ、肉体(霊灰)ヨシ。あれ?何か忘れているような・・・?
あ、
シズさぁぁぁああん!
生きてください!
まだあなたにはやるべきことがある!
まだやってもらいたいことが残ってるんです!
(でも、私はもう十分すぎるくらい生きたよ。そうだ、見ず知らずの私を助けようとしてくれる優しい君に―――)
言わせねぇよ!?仮面の継承イベは俺が対象だとダメなんだよ!
生きてください!俺がシズさんに(イベントの都合上)生きててほしいんです。
ついでに言うと見ず知らずではないんです!(前世で)お世話になったんです!だから、だから!生きてくださいシズさぁぁあああん!
もう
(でも、どうやって生きるの?私の身体も、魂も、もうボロボロだよ?無理だよ。)
身体ならイフリートの魔力で魔木を燃やした霊灰がある、魂は俺が責任をもって治した!あとは生きる意志だけなんだよ!
(・・・わかった、じゃぁ、もうちょっとだけ、キミのために生きてみるかな。)
――――はい。若干予定とは違いますが、シズさんは救出できました。種族が半精神生命体「
で、今何をしているのかといいますと、
「ちょっとぉ、どういうことなのぉ?」
「そうでやす、何者でやすか?そしてシズさんに何が起こったんで?」
「俺も気になるがまずはジャイアントアントから助けてくれたことに礼を言うってのが筋ってもんよ。・・・あー、リーダーの俺が代表して感謝を。で、お前は何なんだ?」
かいつまんで説明しましょう。1.大森林の木材で飛行機を作った、2.異様な魔力反応を検知して急行、3.おまいら発見、4.反応元の安全化をしただけ。
因みにトレイニーさんはイフリートへの対処に来ただけです、若干の余波で起きた火災を消火するのもやってくれました。
「シズさん・・なんで言ってくれなかったんですか!」
「ごめんね、迷惑かけたくなかったから。」
エレンとシズさんがてぇてぇしてる。(*´ω`*)おほ~
いいゾ―これ。
抱き合いたいけど身体が灰と魔力で構成されているシズさんに強く触れないから手を重ねて言葉を交わす姿・・・いい。実にいい。
さーて、今のうちに野営の準備とエンジン以外の邪見夜域魔障NEⅡの修理をやっておきます。修理ついでに輸送機仕様への改修もやっちゃいましょう。
仮想砲身式魔導砲は取り外して、降着装置を強化、胴体を少し拡張して容積を確保、エンジンはシズさんが使っていた剣から魔鋼を取り出してそれを使用した高出力のモノに換装、ついでに推力偏向装置を付けてSTOL性能も持たせました。
後はこれに全員押し込めて魔物の村までひとっとび、「仮面の継承」イベントを起させて地位向上編は完了です。次回、森の騒乱編でお会いしましょう。
終わり!閉廷!
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起こらないイベと起こるイベ
えー、本日も唯我航空をご利用いただきありがとうございました。本機は間もなく着陸致します、シートベルトなんてものはないので衝撃に備えろぉぉオオオ!
はいどうも皆さんこんにちは。簡易飛行場に降り立った走者です。冒頭が毎回航空機シーンなのはカットされる移動シーンが大体飛行機だからね仕方ないね(レ)ってことで今日も元気にRTA、やっていきましょう!
といっても簡易飛行場からリムルの町までの移動が入るのでまたカットなのですが。
―3バカ+シズさん&走者移動中―
よく考えなくても2日で帰って来るのはちと早すぎるような・・・まぁでも「世界の流れ」がどれほど変わっているか予想できないから早く帰還するのに越したことはないのか・・・?
ドカーン‼キィィン‼
戦闘音!?畜生、(オーガ襲撃イベ)もうはじまってる!
ちょちょちょ待ってください、待って!
ああああああい(半発狂)!自己加速術式及び複合索敵魔法発動!
オーガとみられる生体反応8つ、うち重傷ないし死亡とみられる強めの残滓3つ、ホブゴブリンの反応17うち負傷・戦死12、リムルさんの魔力反応が一つともう一つ上空にも・・・?
特定、魔人ゲルミュッド!そこから伸びている精神系魔法が3本。チッ面倒なことになった、あの羽虫がぁ!
推定するに、ゲルミュッドがオークの軍勢をオーガの里にけしかけ、わずかな生き残りが撤退したところを補足、リムルの村の近くだったので洗脳してぶつけているようです。目的は当然傀儡魔王の誕生あるいはその邪魔になりそうなリムルの村の排除ですねクォレは。
見えてきました、やはり必死に操られているオーガを止めようとしているシュナ、ベニマル兄妹、思うように動けないソウエイとハクロウ、シオン。あれ?クロベエどこいった・・・?それと操られている名もなきモブオーガ3体。
対するリムルさんは必死で解呪を試みていて、その間にも戦場に降り注ぐ魔力弾と増加する死傷者。
・・・なるほどなるほど、本気で怒らせちゃったねぇ!俺のことねぇ!走者のこと本気で怒らせちゃったねえ!
ゲルミュッドフルボッコRTA、はーじまーるよー!
チャートぶち壊してくれた上に原作キャラ曇らせやがって!(走者はハピエン厨)
私怨1200%で完膚なきまでにぶちのめしますよ、ええ。
ただし殺しはしない。非常に不本意ですが、オークロードイベントのために彼はまだ必要なのです、本当に不本意ですが。
まず飛行術式の破壊と加重術式を同時に使います。
ちなみに破壊方法は大ジャンプからの背中の羽への
で、加重術式・・・厳密には加速術式の亜種で相手の加速度を増幅、要するに自由落下の数倍の速度で地面にたたきつけます。
ここまで0.2秒、殴られたゲルミュッドでさえも何が起こったかわかっていないでしょう。
全員が唖然とする中を自由落下、着地点はもちろんゲルミュッド・クレーターです。
「フギュッ!?」
何か踏んだ気がしますが気のせいでしょう(すっとぼけ)
「やぁ。助太刀に来たよ。」
あれ?本元を抑えたはずなのにまだこのモブオーガ達が暴れてる、だと?
高度解析。すでにほぼほぼ息絶えているのを無理やり動かしてるので暴走中、か。
そうだよな、この魔人ゲルミュッドってのはそういう奴だった。何周しても変わらない小物、魔人だなんだと名乗っておきながら可能な限り弱ったやつを従えていい気になってるただのカスが。
「・・・オーガの皆さん、彼らは既に息絶えています・・・刀を借りていいですか?僭越ながら介錯します。」
「彼の者らもこれ以上甚振られるよりこの刀で打ち取られるなら本望、すまぬが拾ってくれぬか、もう指一本動かせなんでな。」
ハクロウから許可はもらいました、一思いにやってしまいましょう。
「では、御免!」
確実に一撃で仕留めるために魔力を刀に纏わせて、半壊しているすべての身体を斬ります。
文字通りすべて、3態に及ぶすべてです。
・・・完全消滅と魂の開放を確認。これも全部ゲルミュッドってやつが悪いんだ!(事実)
ちなみに魔力反応からしてゴミk、ゴミカスはすでに逃亡済み。逃げ足だけは無駄に早い虫けらめ、次は確実に葬り去ります。
「・・・ふぅ。なんでこの村には厄介ごとばかり舞い込んでくるんですかねぇ。」
「貴方は・・・いいえ、貴方様は一体・・・?」
聞かれたからには応える、某ロケットな4人組(厳密には2人+2匹)もそれが世の情けだと言ってた。
「夜霧野唯我、そこにいるスライムの友達だ。それより、この刀をお返しします。あと応急処置!リムル―!包帯あるー?」
戦闘は事後処理が最大の敵だってそれ一番言われてるから。
死者の埋葬と負傷者の手当て、あとベニマルたちの回復。全部終わるころには翌日の昼になってました、やっぱり戦いはよくない、タァイム的に。ラブ&ピース。
今はリムルさんとシズさん、それに3バカが話を聞いている頃なので、その間にお湯を沸かしておきましょう。あと氷と茶葉を用意します。魔法の変数の単位がリットルなので1L単位で氷とお湯を作って、茶葉は20gくらいかな?魔法で保温して2,3分抽出したら砕いた氷を入れたコップに注ぐだけ。
「お待たせ!アイスティーしかなかったけどいいかな?」
安心してください、サーッ(迫真)はしてないです。
「ああ。無論、我らは一矢報いるまで戦う所存だ。」
「待ってよ、せっかく生き残れたんだからさ、もっとほら、こう、楽しいことしようよ?」
「そうでやすよ、何もむざむざ死にに行くなんてもったいないでやす!」
「とりあえずいったん落ち着かないか?ほら、アイスティー」
「ナイスタイミーン!・・・あれ?こんなおしゃれなカップどこで?」
「ああ、作った。サービスだ気にするな、何なら持って帰ってもいいぞ。」
「「「作ったぁ!?」」」
「うわっ急に大声出さないで、紅茶がこぼれる。」
ふぅ、至福のティータイム。某国人はこれを切らすと暴動がおこるからしっかり今のうちにキメておこう。
「やはり、このお方の協力を仰ぐべきでは」「然りですな」
さてと、どこまで話が進んでるんだっけ?この村がリムルさん主導で開発中・・・ってのはもう話したのか。
「「「「我ら一同、唯我様に忠誠を誓います。何卒、我らに力をお貸し願いたい。」」」」
・・・はい?
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慢心のチャート再構築
・・・想定外のことが起こりすぎてパニックになっているナオキでs・・・違う、俺は唯我だ。
現在、エネルギー欠乏で痛む頭を押さえながら必死にチャート練ってます。
リムルのポジションを奪うルートは過去の施行で114敗してるので却下、敵のスキルを奪うスキルを持っていないので、オークロード戦後くらいに破綻します。速攻で乙るパターンからそのうち反乱がおこるパターン、強化不足で他勢力につぶされるパターン。突き詰めれば行けるかもしれないのでリムルポジ√、誰かやって、どうぞ(他力本願寺)
ちなみに、チャート再構築前に焦って前述のルートを実行しかけたのですが、原作リムルの半分未満の魔力しかない(スキル補正含めて)ので・・・ああ、RTAスキルの権能「応速与奪」のボーナス分、つい先ほど使い切ったので回復分はごくわずか、なので9割がた自前の魔力で賄ったのがダメだったのか・・・とにかく、私は魔力欠乏で倒れました。何をしたのかって?名付けです。オーガの(倒置法)
ぶっ倒れている俺の代わりにベニマル、ソウエイ、ハクロウにリムルさんが名前を与えました。やっぱ人間ボディはダメだな、魔素との親和性が低くて魔物のような魔素の大量使用ができない。
というわけで当初の目的、「魔物の国との和解と対抗可能勢力としての確立」に立ち返って考えてます・・・
[並列思考]
[思考加速]
[完全記憶]
・・・リムルさんのバックについたうえで装備・防衛機構を指導、そんでもって自分はメタ張れるような存在になる・・・?
解は出ました。
修正加えながらチャートを再構築していきます。
-20分後-
とりあえず直近のイベントの対応策ができたのであとは走りながら最適化します。
次のイベント、オークロード軍団との戦争はかなりの活躍が必要になりそうなので、装備・戦術をしっかり練ってから行きますよーイクイク。
そこまでちゃんと考えてから目を開けます。ちなみに現在の態勢はぶっ倒れたままです、20分も思考に使ったのは周囲に心配をかけてまず味だったか・・・?
「「大丈夫ですか!?」」
寝起きから美人2人のモーニングコール、最高やな!
「ああ、少々、魔力が切れただけだ――――頭はなぜか冴えてるし、大丈夫だ。」
「名づけに舞い上がってしまい、唯我様が人間であることを忘れていました。何たる不覚、不肖シオン、この命に代えても罰を受ける覚悟で「ああ、自分の魔力量を把握してなかった俺の落ち度だからそんなに気にしなくてもいいよ」いえ、そういうわけには・・!」
・・・シオンってこんなに重いキャラだっけ・・・ママエアロ。
「さて、これで鬼人の皆は俺たちの配下、いや仲m「そんな!仲間など恐れ多い」―――配下になったわけだ。忠誠を捧げる代わりに復讐を手伝う話だったが、実は忠誠がなくとも俺はあの魔人をボコらねばならない。」
唯我は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の魔人を除かなければならぬと決意した。チャートのために。ついでにチャート破壊の恨みのために。
「ええと、唯我君?オーガの皆さんの誘いに乗ったからじゃないの?自分から進んで戦いに行かなくても」
「友達を泣かせてその仲間を殺した、その相手をぼこぼこにして何が悪い?死者を辱め、自分は一人安全圏でのうのうとしているいけ好かない野郎をぶちのめして何が悪い?」
まぁ、怪しまれないためにそれっぽい理由を適当に述べておいて、最後に真実を少しだけ混ぜておきますかね(詐欺師の手口)
「まあ要するに、俺は至極
「まずは偵察と情報共有だ、敵を知り己を知れば百戦危うからず、という言葉が俺の故郷にあってだな―――
―――――
作戦会議中
―――――
女性陣の視線がねっとりとした熱を孕んでいる気がする、また僕なんかやっちゃいましたか?(好感度ガバ)
ちなみにぃ、今回の編成はこんなもんです。
偵察・遊撃 俺
火力突破 鬼人ズ
回復 リムルさん
兵站 ゴブリンの皆さん
圧倒的人数不足、徹底的一点突破。戦力不足のための機動戦!
完璧な作戦だな、前衛がいなくて実行不可能という点を除けば。そこそこ数がいて時間稼ぎ程度にはなりそうな前線を張れるやつ・・・いるじゃん。ちょうどいい生に・・犠せ・・
早速提示します。
「一つ思ったんだけど、今いいかな?」
「どうかしましたか、主様?」
グフゥ!シュナのあるじ様呼びは俺(のオタク心)に効くぅ!
「ああ、何度考えてみても戦力・・・いや、単純な頭数が足りない。だから、他勢力と共闘するのはどうだろうかってのを考えた。」
「名案ですね!名を授かり、我々も強くなりました。ですが、圧倒的な数に押しつぶされては敵いませんもの。」
シオンってこんなに頭良かったっけ(スゴイ=シツレイ)
「ただ、おそらく今から協力者を募るのでは間に合わない。寄せ集めだとフレンドリーファイア・・・誤射のリスクすらある、だから君たちに出会ったときの状況を意図的に起こそうと思う。」
「といいますと、やはり交戦中の奇襲、でしょうか。」
「その通り。敵が前に気を取られている隙に少数精鋭で指揮系を叩く!数に致命的な差があるが故にこれが最適解だと思うが、どうだろう?」
「賛成ですじゃ。刀は血を振らねば鈍らになるでな、延々と豚共が押し寄せるのを押し返すことはできぬ。将を討つのが最上なのはもはや自明の理というもの。」
「異論はないぜ。生憎と俺はこういう頭を使うことは得意じゃなくてな、ハクロウのお墨付きがありゃ十分だぜ!」
「・・・問題ない。」
「では作戦開始は明日の日の出だ、しばらく偵察に従事するからここは任せる!打倒!オーク軍団!」
「「「応!」」」
あれ?何かを忘れているような・・・多分気の所為だな。
ーーー翌朝
「ジュラの森でいま最も強い貴方様方に、折り入ってお願いがあるのです。」
木の精でした。(そんなにうまくないギャグ)あー、完全に忘れてた。
「オークの件なら今から偵察に行くところですが・・・」
「!?・・コホン。流石です、異邦の方。私は
手短に済ませてトレーニーさんは行った。オークの軍勢の総数は原作より早まった関係で増えてますねぇ、たまにあるんですよ乱数が悪いと飢饉と暴走開始までのタイミングがずれて早くなったり遅くなったりします。早くなればなるほど数が増えて質が落ち、遅くなると共食いでめっちゃ強化されたわずかな精鋭だけになってます。
とはいえです、遅くなることはあっても早まることは(滅多に)ないので、自分がこれまで見てきたのは1万~25万までの範囲だけなんですけどね初見さん。30万の軍勢はマジで俺も初見さん・・・
トレイニーさん情報のおかげで偵察の必要性が半減したので、えーと、チャート修正!
この機体はですね、偵察機→攻撃機→輸送機とかいう
さーて後はこれで豚どもを料理するだけですね、勝ったなガハハ風呂入って来る。
次回
「そういえばボスの倒し方を考えてなかった」
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