鬼神は兎を背負い立つ (おくた)
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No.1 接触

アレン・メンター・ヘイズル

 

ガンダムオタクの元警察候補生だったが、子供を守ってさされてしまいヘイズル一族に転生…ロストアイテム知識からヘイズルを再現する小型のヘイズルを作り出す。小型であるものの出力などは桁外れ…「白い悪魔」「兎の名を被った悪魔」とも囁かれているほど強くヘイズル家を盛り上げている当主代理

 

やれやれ…なぜ…こいつなんだ…ヘイズルなんで?

 

?「というか何であの馬鹿ども」

 

と紙飛行機を飛ばす

 

「俺は…アレン・ヘイズルらしい…ヘイズル一族は男爵家未開地の浮遊島を見つけてきた。つまり生贄おれは幼い日から戦闘訓練を捺せられてきた人も殺してきた」

 

そういって空を見上げた

 

アレン「ヘイズル…よろしくな相棒…」

 

アレン・ヘイズルは転生者である。もともとは合気道を得意としだった…情勢風習聞いたけどクソだな

 

「アレン!魔物が二匹そっちに行ったぞ!」

 

アレン「了解…そんじゃまぁ…いきますかね!」

 

とアレンの駆るヘイズルが駆け出す3分でモンスターを駆逐する

 

アレン「やれやれ…終わったか…」

 

アレンはコックピットをあけ空を見た

 

アレン「そろそろ行くか…」

 

そうしてヘイズルに切り替えその場から去っていく

 

アレン「明日から学園か…憂鬱だな…」

 

とヘイズルを整備する

 

?「すんませ〜んここにアレン…て、!なんで!ヘイズル改が?」

 

アレン「おい…なんでしってんだ?!」

 

?「え?ちょっとまて!もしかして…あんたも…」

 

説明…

 

?「まじ?!お前俺より死んだのわかいの?!」

 

アレン「はい…まさか…年上とは…先程の発言失礼しました」

 

?「あんた…噂とはだいぶ離れてるな」

 

アレン「?と、言いますと?」

 

?「アレン・メンター・ヘイズルは前当主の代理として当主となれるほどの男で、鬼神の如く強さと性格は冷酷辣腕の男だと」

 

アレン「そんなことありませんよ…こっちも必死なんです」

 

「マスターこの人間からも旧人類のものが確認できました」

 

アレン「なんですか?この球体は?」

 

「あぁルクシオンていって俺の使い魔?みたいなものだ」

 

ルクシオン「ルクシオンといいます」

 

アレン「ご丁寧にアレン・メンター・ヘイズルといいます…そういえば、貴方のお名前伺っておりませんが…」

 

リオン「リオン・フォン・ヴァルト・ファルトだ!よろしくな同じ世界の出身者」

 

アレン「こちらこそよろしくおねがいします…ところですリオン殿はこの世界に詳しいのですか?」

 

リオン「あぁまぁそれなりに」

 

アレン「少し教えて下さい」

 

アレンはリオンからこの世界が課金必須の乙女ゲーで逆ハーレムエンドにできることを聞く

 

アレン「は?なにそれクソゲーだろ!俺もPCゲームいくつか作ったけどどういう神経したらこんなクソゲーできんだよ!」

 

リオン「だよな!お前もそう思うよな!」

 

アレン「はい!リオン殿!」

 

リオンとアレンは目を合わせると握手を交わす

 

リオン「これからは同志だ」

 

アレン「はい…こんなクソタレの世界で共に協力していきましょう!ルクシオンさんもな」

 

ルクシオン「なぜ私も」

 

アレン「リオン殿の味方の限りをルクシオンさんも同志ですから」

 

ルクシオン「少しわかりませんがまあいいです」

 

リオン「そういえばアレンは学園行ってのか?」

 

アレン「はい…憂鬱で気が狂いそうなところに通ってます」

 

リオン「わかる!めっちゃわかる!」

 

アレン「適当に王子殴ろうとも思ったのですが…なぜか警戒されてるんですよね…」

 

リオン「なんでまた」

 

アレン「貴族のゴミどもが俺に嫌がらせしたくて模擬戦でヘイズル改投入して王国騎士片っ端から血祭りにあげたからでしょうか…」

 

リオン「絶対それだよ!しかも噂になってる原因もそれだよ!」

 

アレン「いいさ噂することしか脳のないやつなんだ…噂流して相手の痛み気にせず他人のことたたく人間よりも、どん底で体張って痛みを知ってる俺とリオンさんの方がよっぽどいい大人になる気がするんですよそうおもいませんか?」

 

リオン「なるほど…アレンお前…いいこと言うなぁ〜」

 

 

そういって一通り情報交換する




ヘイズル家は帝国の歴史において最後まで王家に抵抗をした一族で、和解の形で従属したが…貴族内ではヘイズル家は負け犬と誹謗中傷が、たえないがアレンの父親のギヒサとアレンがヘイズル家を確固たる体制にしたため…帝国や王国と同じ位栄えた街なりつつある。日本史でいうと徳川家と島津家のような関係です


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No.2  許可下る

ヘイズル家の人間は一言で…


バーサーカーです


アレンは鼻歌を歌いながらヘイズル改を磨く

 

アレン「あぁ…愛しき愛妻ヘイズル〜うう〜いい~いいわ〜ばえる〜このフォルム!このシールドブースター!この赤い指先!エロいわ〜エロいわ〜!」

 

と頬ずりする

 

リオン「おまえ…何してんだ?」

 

アレン「ぎにぁああああああああああああ!!!!あ?何だリオンさんか…」

 

リオン「何だて何だよ!てか気色わりー」

 

アレン「はぁ?!ヘイズルは神だぞ!俺の嫁だぞ!俺のすべてだぞ!ヘイズルはすべのTRシリーズ原点して頂点なのだよ!!」

 

リオン「あ〜も!わかった!わかった!」

 

アレン「いーやわかってない!これからヘイズルの魅力を!」

 

リオン「というかお前…アレの能力持ってんのか?」

 

アレン「あれ?」

 

リオン「そう!ガンダムとともに転生してんならさ!」

 

アレン「さぁ…わからん…」

 

リオン「本当か?」

 

アレン「リオン殿…普通のくらしがしたいのならそこの所は触れないほうがいいと思います俺にその能力があるにしろ…この世界ではあまり知られたくない…ヘイズル家に生まれた時点てあれなんすけど…これ以上は…ね?」

 

アレンの微笑みにどす黒いものをかんじた

 

リオン「あ…はい」

 

アレン「で…今回は王子と決闘の件なのだろ?俺も参加しますよ。あのクソ王子…事故に見せかけて殺すか…」

 

リオン「随分な物言いだな」

 

アレン「あれは駄目だひとを見ることをしないクソ野郎とかわらない…その決闘に俺も混ざりたいが…」

 

「リオンさん探しましたよ」

 

ボブカットの女の子がきた

 

アレン「その子は?」

 

リオン「オリヴィアさんだ」

 

オリヴィア「オリヴィアですよろしくおねがいします」

 

アレン「アレン・メンター・ヘイズル…アレンでいい」

 

オリヴィア「アレン・メンター・ヘイズルてあの鬼神て言われている?!」

 

二人は握手を交わした瞬間何かがアレンに流れ込む

 

アレン「そう言われてるらしいな…それと誹謗中傷もくる…恨み嫉みはよく聴く慣れてる。君は…なるほど…」

 

アレンはオリヴィアの眼を見る

 

オリヴィア「?」

 

アレン「君は、…やっぱり言っておこう…自分ごときは…と、考えがちだね?」

 

オリヴィア「え?あ…」

 

アレン「なんでわかったか…て?」

 

オリヴィア「はい」

 

アレン「君と似たような目をしていたやつがいてな…だからこそ言っておこう…君は君らしくいればいい周りがどうした…君は周りに振り回される生き方をしたいか?」

 

オリヴィア「いいえ…私は」

 

アレン「…だったら我がままでいろ…君の人生は言わば君が物語の主人公なんだ絶対に悔いの残ることはしてはいけない…どんなけやり直したいと思ってもやり直しは効かないんだ…だから…自分の信用できないと思った奴らの声と指示に耳を貸す必要はない!いいね?」

 

オリヴィア「…はい!」

 

アレン「少し説教じみたな…」

 

アレンはラウンドサングラスをかけると立ち上がると、作業服であるツナギを着直しヘイズル改の整備に戻ろうとする

 

オリヴィア「あの!…」

 

アレン「何か?」

 

オリヴィア「アレンさんは…経験あるんですか?」

 

アレンはサングラスを外す

 

アレン「レディ…少し重い話だが聞くかい?…」

 

オリヴィアはゆっくりうなずく  

 

リオン「おれもきいとこ〜」

 

アレン「ヘイズル家の仕事はなんだか知ってるか?リオン殿」

 

リオン「未開拓地の開拓及び新大陸島の発見だろ?」

 

アレン「そのとおりだ…俺たちは王国の消耗品だ」

 

オリヴィア「どういうことですか?」

 

アレン「開拓や調査していけば当然モンスターや魔物がいるわけだ…だったら絶対にでるんだよ…死人が…」

 

リオン「…」

 

アレン「助けられなかった…助けられたはずなのに…救えなかったこともあった…俺の決断で殺したこともある…今でも…思い出す…あのときの決断はすべきじゃなかった…あのときは助けるべきだったそういう後悔ばかりだ…だから…俺は…そいつらに、恥じないように…そいつらがまた生まれ変わって生きてみたいとおもえるように務めていくだけだ…」

 

アレンはサングラスをかけ立ち上がる

 

リオン「(あいつも…苦労してんだな…)」

 

オリヴィア「あの人同い年とは思えませんね、アレンさん」

 

リオン「…そうだな…あいつはもしかしたら…」

 

アレンはベンチに腰掛けて空を見た瞬間

 

アレン「説教…重い話しじみたか…そうだよなぁ…でも君のような人にはちゃんと言ったおかないと…あの娘さんたちと同じか…純粋なやつだからいっとかないと…だめだよな…(それにあのマリエ…とかいう女…なんだ…あの感じ…気持ち悪い…いろんなものが渦巻いてる)」

 

アレンは格納庫に戻ろうとすると小柄な少女マリエをめぐって口論するアンジェリカとユリウス殿下が窓からの見えたすると突然気持ち悪さにありアレンは膝をつく

 

リオン「アレン?おい!大丈夫かよ!」

 

アレン「リオン殿!あのマリエという女…あれはリオン殿…違う俺達と同じだか…リオン殿の近いなにかです。おそらく、もう…あなたの知ってるソレは崩壊しています。物語はぶっ壊れてます…」

 

リオン「アレンお前何言って…?!」

 

アレン「主人公は消えたということです…だから…好き勝手するしかないんですよ…僕たちは恐らく自分の運命は自分自身で決めなくてはいけなくなったということです」

 

アレンは立ち上がると口論の渦中へ歩き出す

 

アレン「濁ってるなあんたがた…」

 

アレンは頭を抑えながら口論の仲裁にはいる

 

アレン「アンジェリカさん…貴方はよく人のことが見えてらっしゃる…どうか審美眼ど悔いのないように…それと…そこの取り巻きには首輪をそいつらが余計なことしているせいで…貴方の立場が悪くなるのは明白です。まずはそこから…忠告を下すのは一人でいいでしょう…」

 

そう言って立ち去ろうとする

 

ユリウス「待ち給えきみ」

 

アレン「…何か…?」

 

アレンは振り向きざまに濃厚な殺気を放つ放たれた殺気に少したじろぐ攻略対象(バカども)

 

ユリウス「い、いや…濁ってるな とはどういう意味だ」

 

アレン「そのまま意味ですよ。貴方はいずれ国の上に立つ人間なのでしょ?そこの子爵たちもだったらよく観たらどうですか?よく見れないようなままで…貴方が国をつけばこの国は終わりますよ。」

 

アレンはそう言い残す。

 

アレン「これは警句で聞き入れるか否かは…貴方がた次第です」

 

アレンは立ち去ろうとする

 

アレン「そうでしたアンジェリカさん私は貴方に味方をしたいだから…ユリウス王子…アレン・メンター・ヘイズル…決闘に参加させてもらう…」

 

ジルク「アレン・メンター…ヘイズル家の鬼才…白い悪魔」

 

すると周りがざわめき出す

 

「あれが…白い悪魔の…」

 

「でも男爵だろ?あいつ終わったな」

 

「成り上がりの辺境貴族のくせに…」

 

「でもあいつには色々やべぇやつぞ、独立部隊の隊長なんだろ?王国でも精鋭並みの力がある」

 

「この前の叛乱鎮圧では難攻不落までいわれたダンジョンを一人で攻略したり、貴族の叛逆者を炙り出して無血で終わらせたり、してんだぜ?」

 

「え?それじゃあ…てか、なんで今まで姿見せなかったんだ?」

 

アレン「…」

 

ユリウス「いいだろう…君の決闘の参加を認めよう!」

 

アレン「あ…裏工作するようであれば家のしきたりとして子爵とか王子だろうと殺しますから」

 

その瞬間その場にいた人間が驚愕する

 

アレン「だってそうでしょ?ヘイズル家の初代は競合者たちを決闘にて殺してその地位をなした一族…いわば武闘一族、すなわち決闘は我らの一族にとってどういうものか…我一族にとってそれの妨害はどういう意味かお解りですよね?ユリウス王子とその他子爵どの?この法を通さないということは…俺はご先祖様たちに泥を塗るこうい…あなたもそれはさけるべきですね?」

 

ユリウス「あ、あぁ…理解している」

 

アレン「理解していただいているなら…どうも、では、俺はこれで…」

 

グレッグ「おい!何処へ行く」

 

アレン「何処って決まっているでしょ…仕事…空賊殺し(討伐任務)だ…最近またうちの領土をうろつき始めたんだ…代理だからって舐めてたら…痛い目みること教えてやらないと…精々祈って準備はしておくんだな」

 

アレンはまるでユリウスに言うように言う

 

その日の夕方

 

アンジェリカ「アレン・メンター・ヘイズルすこしいいか?」

 

アレン「?」

 

アンジェリカ「なぜ私の味方をした」

 

アレン「貴女おそらく幼い時から教育を受けてきたはずだ、英才教育ならぬ洗脳教育を…まぁそれはどうでもいんすよ…ムカつくんですよ男として…ちゃんと思ってくれる人を差し置いて別の女に…あのバカは…ちゃんとやってきた教えられたとおりにやってきたはずの貴方の苦労も何も見ずに、あぁいうことをするやつは…人としてそんでもって…、そんなやつが上に立つとか許せないということだ」

 

アルジェリカ「なるほど…味方してくれたことれいをいう」

 

アレンはアンジェリカに近づく 

 

アレン「いっそ国潰して貴方を女王にしたら少しはマシだろうか?」

 

アルジェリカ「滅多なことは言うものではないぞヘイズル」

 

アレン「聴こえてましたか」

 

アンジェリカ「聞こえるようにいったのだろ?」

 

アレン「おっと…冗談が潰れてしまいました」

 

二人は少し笑う。そうしてアレンは立ち去る

 

アレンは空を見た

 

アレンは空を見るたび心の高鳴りを感じた…

 

アレン「どうしてだろう…宇宙へいきたいなぁ…行けば…死んで行った人と会える気がしてたまらない…」

 

そう言ってを自分でつくった珈琲を飲む

 

アレン「うま!…」

 

アレンは空を見る

 

すると父親から届いた手紙を読む

 

「アレンよ…お前が王子に喧嘩売ったことをわかっている。おまえさんが感じたことは確かだろう!ケツは拭いてやる。ぶん殴ってやれ!」

 

アレン「転生する前…おやじがこんなお人だったらなぁ。暴力を出していい許可は下りた…自分の目で観たものだけを信じろ…ヘイズルの旗のもとに!」

 

アレンは笑う

 

 



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No.3 決闘開始!

今回めっちゃ長いです…


そして決闘当日

 

決戦形式はアレン リオンの順でそれを繰り替えす形でユリウスと闘うのはアレンだ

 

控え室で着替えをしているリオンは、自分の姿を見る。

 

ルクシオン「似合っていますね。まぁ、私が適正な素材でマスターのために作った一品ですから当然ですが」

 

ダークグレーメインのスーツは、体に張り付くインナーの上にズボンやらベストを着用しているスタイル

 

リオン「俺もアレンのやつみたいにしてくれよ思っていたのと違うな。作り直しを要求する」

 

ルクシオン「断りします」

 

アレンの服装は…パイロットスーツしかも連邦宇宙軍(CCA)のアムロ・レイが来ていたものに酷似していた

 

リオン「なんでおまえさんアムロ大尉の服なんだよ」

 

アレン「なんか作れた」

 

リオン「まじかよ…」

 

アレン「こんど似たやつつくりますから上からきれるやつで良ければ」

 

リオン「頼むな!」

 

控室を出るとオリヴィアがいた

 

オリヴィア「あ、あの――私、何も出来ませんけど、応援します! リオンさんとアレンさんのこと、応援していますから!」

 

リオン「俺に賭けたの? なら大正解だ。大儲けさせてやるよ」

 

アレン「純粋無垢な言葉に汚い返しをしないでくださいよ 何もできないじゃないよ 応援してくれるだけでも十分ありがたい、それよりリオン殿 一応裏工作しないように釘は指しておきました」

 

リオン「お〜ありがとさん 初戦はアレンだったな 頑張れよ」

 

アレン「どの道俺がかつさ」

 

オリヴィア「アレンさんなぜそんなに自信があるんですか?」

 

アレン「レディ 彼奴等になくて俺たちにあるもの何だと思います?」

 

オリヴィア「?」

 

アレン「答えは経験だ…俺はこれまで数々の修羅場を経験した…リオン殿もそうだ、アイツラは学園では強いでも俺は国に謳われた鬼才そしてリオン殿は俺が認める鬼才です。だから勝ちますよね?あ…リオン殿おれヘイズル改取ってきます」

 

リオン「お!いってこい!」

 

リオン二人で控え室から闘技場の方へと向かうと、既に向こう側の五人は揃っていた。自慢の鎧を既に用意しており、観客に見せつけている。

 

リオン「お~、派手なカラーリング」

 

俺が出てくると一斉にブーイングが巻き起こる。

 

リオン「うるせぇ!愚民ども!」

 

観客席を見れば、ダニエルとレイモンドの姿も見えた。俺が視線を向けると周りに見えないように俺に賭けた証拠の赤い札を見せてくる。リオンは嬉しく思った

 

リオン「あいつら……さて、俺も頑張りますか」

 

リオンが出てくると、アンジェリカさんが駆け寄ってきた。

 

アンジェリカ「おい! なんで鎧を用意してこなかった! お前、自信満々だったくせに用意していないとか言わないよな!あと!アレンも!」

 

リオンは空を指差す

 

リオン「大丈夫です来ます!」

 

ルクシオン「アロガンツ、来ます」

 

大きな箱が空から落ちてきた。

高さ五メートル。幅は四メートルのその箱は、闘技場に着地すると前面から開いた。そこには腕を組んで立っている鎧が一つ。

俺の鎧の出現に闘技場の観客たちが盛大に大笑いをする。が…次の鎧で全員言葉を失う

 

リオン「きたか…イケメン」

 

すると空からツインアイが怪しく光る鎧ではなく機体…シールドブースターにビームライフル…ブルパップ・マシンガン…そしてビームサーベル…兎の名を冠した鬼神の化身が立ち上がる

 

リオン「やっぱりかっこいいなぁ…ヘイズル改は」

 

白い悪魔の登場に闘技場内は静まりかえる。ヘイズル改は本来18.1メートルだがこのヘイズル改はその三分の一で6メートル

 

アレンは降りるするとアレンはリオンとアルジェリカに敬礼する

 

アレン「アレン・メンター・ヘイズル…ガンダムヘイズル改着任しました!」

 

アンジェリカ「リオンはともかくアレンのこの鎧からはなにか…特別なものを感じる」

 

アレン「戦友ですから。仲間の遺志のやどった リオン殿のやつも少し面白いのを感じる」

 

リオン「まじ?てか、ティターンズカラーにはしないんだな」

 

アレン「しませんよいいですか?リオンさん!ヘイズル改は白がエロい!もう一度言う!ヘイズル改は白がエロい!わかったか!」

 

とアレンはガンギマリの目でいう

 

リオン「わ…わかりました…」

 

アレン「ヘイズル改は白がエロい…ヘイズル改は白がエロい…ヘイズル改は白がエロい…ヘイズル改は白がエロい…あ…オリヴィア!」

 

アレンはオリヴィアにヘルメットを投げたオリヴィアは、受け取る

 

オリヴィア「?あの?これは?」

 

アレン「持っててくれ!」

 

アレンはポケットからゴーグルをだしつける

 

一回戦目 アレンvsブラッド

 

ブラッド「やぁ 逃げずによく来たね 褒めてやろう 白い悪魔と言われてるようだが、そんなの君らみたいな蛮族が勝手につけたのだろ?」

 

リオン「紫の機体 一回戦はブラッドか…」

 

アレン「(ブチッ!)あ"?」

 

オリヴィア「まずいですね」

 

アンジェリカ「まずいな」

 

アレン「なにが?」

 

アルジェリカ「知らないのか?アレンはヘイズル家…の侮辱すれば…良くないことが起こる。特にアレンは、半殺しにしないと気がすまないと噂で聞いた」

 

ブラッド「見給え 名工オルトエンタに作らされたこの機体をスピアにはテトリウムをふんだんに使い方魔力効率能力を高めている」

 

アレン「だからなんだ?」

 

ブラッド「?」

 

アレン「いいことを教えてやるよ…どんなに優れている武器でも使っいてが中途半端じゃ…なまくら同然だ…お前は雑魚同然だから俺からすれば的だ…ノコノコとご苦労といった感じだ」

 

ブラッド「僕を侮辱するか!」

 

アレン「するね!俺の侮辱はいいが…きさま…俺らのこと蛮族…ていったよな?潰してやるから覚悟しとけ…」

 

審判「両者決闘前の名のりを」

 

アレン「アレン・メンター・メンター」

 

ブラッド「ブラッド・フォー・フィールド」

 

審判「それでははじめ!」

 

ブラッド「一撃でしとめる!死ね!」

 

ブラッド(紫バカ)はビットのようなものを展開して、アレンのかるヘイズルにランスを構え突進してくる。アレンは冷静に先にビームライフルでビットをすべて潰す。

 

ブラッド「馬鹿め!そちらに気を取られてる場…(ガッシャン!)うおぁ!」

 

避けるとブラッド(紫バカ)のかる機体の腹にシールドブースター先端で引っ掛け持ち上げる。ブラッドは抜け出そうを暴れるヘイズルはビームライフルをブラッドに向ける

 

アレン「逃げられないぞ…」

 

ブラッド「なに?!」

 

アレン「お前が動くからシールドブースターの先端がお前の鎧に完全に食い込み引っかかったぞ?」

 

ブラッド「くそ!抜けられない!」

 

ブラッドはヘイズル改にランスを付きだそうとするがシールドブースターがそれを妨害する。ヘイズル改はブラッドの鎧のランスを持つ右腕をビームライフルで破壊する

 

アレン「…祈ったか?」

 

ブラッド「何をだ?」

 

アレン「無事に終われるようにてよぉ!」

 

ヘイズル改はブラッドを地面に叩きつけそのままスラスター起動して闘技場内を何十週もブラッドの機体を引きずり回す

 

リオン「うわ〜メリーゴランド地獄だ〜見てるだけで酔いそ〜」

 

天高くブラッドを投げ飛ばすと

 

ビームライフルで正確に両足両手の順番で破壊する。そして落ちてくるブラッドの鎧は反撃も何もできずアレンに落ちてくる。

アレンはブラッドの機体の顔をビーム・サーベルで貫くとそのまま首をはねるそして残った胴体を蹴り飛ばす蹴り飛ばされたブラッドの機体は闘技場の壁にめり込む

 

すぐに審判がブラッドのもとへ

 

審判「せ、戦闘不能!アレン・メンター・ヘイズルの勝利」

 

するとリオンから師匠と呼ばれている教師が背筋を伸ばし堂々と拍手をしている。

 

アレン「良い人もいるんだな…さて…」

 

アレンはヘイズル改を降りるとスクラップ同然になったブラッドの機体から傷つき立つのもやっとのブラッドを引きずり出す。そして胸ぐらを掴み持ち上げると…アレンは銃をブラッドに突きつけた!その光景に観客たちはざわめく

 

審判「アレン・メンター・ヘイズルやめなさい!決闘は終わったぞ!」

 

アレン「終わった?ふざけるな…ヘイズル家を侮辱したんだ…死んでも文句はないだろ?俺たちがなんのために辺境で命張ってるか…こんな奴らのために命張ってるのかと思うとな…」

 

アレンはブラッドに向かって発砲せず

 

アレン「だが…俺は代理だ…これで…勘弁してやるよ」

 

ブラッド「ぐは!」

 

そう言ってアレンはブラッドを蹴り飛ばす。飛ばされたブラッドは3メートほど飛ぶと気絶した。

 

アレン「清々したよ」

 

アレンは銃をしまうとヘイズル改の方に向かって歩く

 

オリヴィア「アレンさんやっぱり勝ちましたね。」

 

アンジェリカ「そうだな あれが…ヘイズル家の次期当主の力か…」

 

オリヴィア「でも最後の暴力は」

 

アンジェリカ「当然だな…」

 

オリヴィア「え?」

 

アンジェリカ「ヘイズル家は王国の指示で魔物の討伐ダンジョンの攻略そして…新大陸の発見を義務付けられている。犠牲も出る場合もある…ブラッドのやったことはヘイズル家やヘイズル家に従って亡くなった人間も含めて、蛮族と揶揄した。最前線で生き死にを見てきたアレンにとっては許せなくて当然だ」

 

そうしてアンジェリカは周りを見る

 

「白い悪魔だ…」

 

「俺、殿下に全財産を賭けたんたぞ…」

 

「俺も実家から金を借りてきた!」

 

アンジェリカは笑みを浮かべた。

 

アンジェリカ「アハ、アハハハ!」

 

笑い出したアンジェリカに、オリヴィアが怯えるような視線を向けている。

 

オリヴィア「ど、どうしたんですか?」

 

アンジェリカ「これが笑わずにいられるか。しかし…あの男は本当に凄い奴だよ」

 

オリヴィア「はい!あの人はすごい人です。技術も人間も」

 

控室では

 

リオン「やるなぁ〜ニュータイプ」

 

アレン「リオン殿…冗談を…」

 

ルクシオン「個体名アレンの脳波を測定…結果…マスターとは異なる脳波に加え、強い脳を検知…」

 

アレン「ルクシオンさんそれ以上は……前より強くなってる…」

 

その頃

 

グレッグ「俺が行く。ブラッドの軟弱野郎は確かに弱いが、アレは脅威だ。お前たちじゃ荷が重い」

 

クリス「――舐められたものだな。私がお前に負けるというのか?」

 

ユリウス「ヘイズル家…ここに来て白い悪魔…。そうか、だからこその自信か」

 

ジグル「ふたりともロストアイテムでしょう。ですが、ここまで強い鎧が眠っているなど聞いたことがありません話によるとバルトファルトもそうでしょう。見た目から言えばパワータイプのようですが…ヘイズル家のものはわかりません…」

 

アレン「だそうだ」

 

と盗聴器をリオンにわたす

 

リオン「なるほど…ねぇ」

 

アレン「二回戦目はグレッグだ…猪バカだならなんとかやるだろうよ」

 

リオン「おう!」

 

二回戦目リオンvsグレッグ

 

赤い鎧に金色の装飾がされた鎧の中に入ると、大きな槍を持って闘技場内に降り立つ。ルクシオンは相手の状態を確認。

 

ルクシオン「表面に修復箇所を確認。傷などから推測すると、戦闘経験があるようです」

 

リオン「あぁ、こいつは強いよ…」

 

グレッグ「バルトファルト!貴様が俺と戦えるのは、ヘイズルがブラッドにかったからだ!」

 

リオン「まぁ正論だけど…理屈で勝負したいなら今度お茶にでも誘ってくんない?」

 

グレッグ「……ぶっ潰す!」

 

審判が試合開始を告げた。

 

審判「両者はじめ!」

 

槍を突き出した、リオンのかるアロガンツと距離を詰めアロガンツに攻撃をだすスキをあたえないよう連続で攻撃してくる。

 

アレン「武器がいたんでるな…あいつの負けだな」

 

アレンはそう言って自分で作ったスポーツドリンクを飲む

 

グレッグ「おらぁ! どうした! こんなものかよぉぉぉ!」

 

槍で突く、斬る、払う、などの連続攻撃を持っていたスコップで防ぐ。

 

リオン「腕もいい 根性もある。けどさぁ……もっと道具にこだわれや!」

 

スコップで槍を弾き飛ばすと、鎧の性能差から相手がバランスを崩した。

 

グレッグ「ぐああああ!!」

 

同時に装備していたやりも折れる

 

リオン「現に!その鎧も!旧式の量産品じゃねぇーか!そのよくわからんプライドを捨てろ!」

 

グレッグ「ぐああああああ!!!」

 

グレッグが飛ばされる。ダウンしてる隙を突きグレッグの機体の左腕をアロガンツがつかむ

 

リオン「つ〜か ま〜えた!」

 

グレッグ「離せ!くそ!」

 

リオン「離すかよ ブァ〜カ〜」

 

そう言ってをグレッグの機体の腕を引きちぎると右足を引きちぎる

 

グレッグ「いたぶって楽しいのか!鎧のおかげで勝っているくせに!」

 

リオン「はぁ?旧式の鎧出でてくる自分が悪いんだろ?知って?勝負て準備段階から始まってるんだよっと!」

 

そうして左足を引きちぎり次は胸のハッチに手をかける

 

リオン「でも言い訳が出来て良いよね。僕は鎧の性能差で負けたんです、ってさ!」

 

鎧の胸部装甲を引き剥がすと、グレッグの顔が出てきた。その顔は驚きから徐々に怒りに変わっていく。飛び出すと破壊されたやり片を持ち

 

グレッグ「俺は戦ってやる!たとえ生身でも死ぬまで戦ってやる!」

 

アレン「…蛮勇だな…」

 

それに…ザクハント…ダグザさんしたけりゃバズーカもってこいと、というかあの人たちと比べること自体…侮辱か…とおもった

 

リオン「え~、でもさぁ……」

 

グレッグ「黙れ!さっさとかかってこい!」

 

リオン「俺…弱い者いじめはきがひけるんだよねぇ〜お前たちとは違って」

 

グレッグ「なんだとー!」

 

リオン「弱い者をいたぶる趣味はないって言ってんの」

 

グレッグ「ふ、ふざけんな! 俺たちがいつ弱い者いじめなんか!」

 

リオン「ううわぁ 無自覚て怖いねいやだいやだこれだから特別扱いの貴族様は…とにかくお前雑魚すぎ。俺もこんな雑魚を時間をかけていたぶっても後味が悪いから、手早く終わらせたいの。この気持ち、分かんないだろうな~」

 

グレッグ「うわぁぁぁああああ くそぉおおお!!」

 

グレッグが叫びながら攻撃を仕掛けてくるが、その姿は勇ましいと言うよりも哀れだがな…

 

アレン「審判!その情けない奴を下がらせろ!次がつかえてるし、これ以上醜態を晒させるな!」

 

審判はアレンの言葉にやっと反応する

 

審判「勝…勝者、リオン・フォウ・バルトファルト。グレッグ・フォウ・セバーグは下がりなさい。」

 

「今の試合は酷いだろ。」

 

「騎士の戦い方じゃないぜ」

 

とリオン対する非難が聞こえた。アレンはため息を吐きヘイズルの拡張器を起動する

 

アレン「だったらお前らがやってきことは正しいといえるか?自分の御家は特別と思って見下すことが正しいといえるか?思えないなら黙ってろ貴族の威光に縋るハエども!」

 

アレンは観客を黙らせた

 

オリヴィア「リオンさんが勝って嬉しいですけど、今のはやりすぎです。後でグレッグさんに謝罪するべきですよ!」

 

アンジェリカは首を横に振った。

 

アンジェリカ「止めておけ。余計にグレッグのプライドを傷つけるだけだ」

 

アレン「レディその必要はない…むしろ、これだけじゃ足りないだろう」

 

オリヴィア「ですが」

 

アレン「いじめは…止めずに傍観してるやつも同罪なんだよ…怖くてやった…そんなの結局保身だ…あいつらは現にそれをした…それに学園の風潮は女尊男卑…アイツラはちやほやされている傍ら…リオンたちがどれだけやられていたか…止めることもしなかった…それに…この前のアンジェリカ嬢がいい例だ…あの決闘を吹っかけたのはお嬢だが…あの空間を作ったのはあの馬鹿どもだ当然の報いだ…いっそのこと全員土に還してさっぱりさせてやろうか…」

 

オリヴィア「アレンさん…」

 

アレン「安心しろジョーダンだ いってくる」

 

アンジェリカ「(……弱い者いじめ、か。バルトファルトやアレンにしてみれば、私もただの小娘なのだろうな)」

 

3回戦 アレンvsクリス

 

クリス「――俺は二人のように油断しない。最初から全力を出す」

 

アレン「そうか…勝手に出してろ俺はさっさと終わらせてユリウスをぶん殴りたいんだ」

 

アレンはビーム・サーベルを抜く

 

アレン「お前を立ててやるよ…感涙に伏せろ…そして…祈れよ…無事におわれるようにさ…」

 

審判が開始を告げた。

 

その瞬間ヘイズルはシールドブースターを展開して上から切り切る

 

クリス「動きが単調だ!」

 

アレン「(ピキキン!)(バックステップして横薙ぎ!)」

 

アレンはシールドブースターでバックステップで避け、クリス最接近する

 

クリス「!」

 

クリスは横薙ぎに斬りかかるが

 

アレンはシールドブースターを点火させ急速左旋回回避すると同時に後ろに回り込みながらビーム・サーベルを起動する

 

アレン「うおおらぁ!!!」

 

そのままクリスの機体を下半身と上半身で真っ二つにする。そして…抵抗しないようにコックピットぎりぎりのところで左肩部から右肩部に一閃クリスの機体が3等分になる

 

「すげぇ…いまのなんだ?」

 

「一瞬すぎてわからなかった…」

 

と驚く声が多い

 

アレン「動きが…こうも簡単に…」

 

アレンはクリスの機体のコックピットブロックに近づく

 

審判「クリス・フィア・アークライト戦闘不能! 勝者……アレン・メンター・ヘイズル」 

 

そう告げられるとアレンは目もくれず終わるつもりだったが…鎧の中からすすり泣く声が聞こえてきた。

 

クリス「……どうしてだ。どうして私は負けたんだ。誰よりも努力してきいうのに」

 

アレン「だから弱いだ…」

 

クリス「なんだと?」

 

アレン「本当に頑張ってるやつは自分から「努力してきた」という言葉は吐かない…その時点で貴様は俺に負けてるんだよ…棒切振り回している間…俺は、実戦にでていた結局経験の差だ…同情誘うためにいったのなら…あの女にでも言うんだな同情ぐらいならしてくるかもな…さようなら…敗北者…」

 

とシールドブースターのマウント外し両手で持つとそれを大きく振り上げ勢いよく振り下ろした

 

バキン!

 

その光景に観客たちは一気に青ざめる

 

アレン「敗北者は敗北者らしく黙って地に這いつくばって寝てろ陰気と雑念が入ってくる…」

 

アレンそう冷たく言い放つと、再びコックピット部分にアレンの駆るヘイズル改はシールドブースターを叩き付きけたその瞬間観客は戦慄した…アレン・メンター・ヘイズルは白い悪魔であることを再認識した。

 

「やりすぎだろ…」

 

「悪魔だ…」

 

変形したクリスの機体のコックピットからシールドブースターを取ると

 

アレン「そうさ…俺は「白い悪魔」さ…(運が良けりゃ生きてるだろうよ)泣き言吐いた青馬鹿が悪い…ド低脳の貴様らに有り難い教えを授けてやる俺は敵と認識したやつは必ず殺す例えそれが王でもな」

 

アレンはクリスの機体の残骸を放置してその場をでる。

 

アレン「おい…ユリウス殿下…次はお前だからな…」

 

その言葉にはこれまでにない殺意が込められていた

 

リオン「おつ〜」

 

アレン「続き、頼んます あと…」

 

アレンは何かをリオンに告げる

 

リオン「いいぞ〜」

 

アレン「そうか…リオン殿ヘイズル改のビームライフルを持っていってください」

 

リオン「いいのか?」

 

アレン「はい 奴さんなりふり構わずの状態らしいです」

 

トイレを済ませて戻ろうとするとオリヴィアさんとアンジェリカさんが駆け寄ってくる。

 

オリヴィア「リオンさん、どこに行っていたんですか!」

 

アンジェリカ「心配したぞ」

 

二人の反応に俺は首をかしげる。

 

リオン「え、何?」

 

二人は顔を見合わせていた。

 

オリヴィア「いえ、あの、具合が悪そうだと聞いたので」

 

リオンは目を細めた。

 

リオン「俺が? トイレに行っていただけだよ」

 

アンジェリカさんが少し怪しんでいた。

 

アンジェリカ「お前の姉を名乗る者が現れた。顔はオリヴィアが確認したが……お前の顔色が悪いから見てきて欲しいと言っていた」

 

リオン「ジュナが俺の心配?(まずあり得ない。)」

 

ルクシオン「マスター、機体に爆薬がセットされました。マスターの姉君がセットしましたが、指示した者がいますね」

 

脅されたと考えるのが一番だろう…ジルクも屑野郎だな。

 

ルクシオン「調査の結果、次の対戦相手が可能性は一番高いかと」

 

リオン「だろうなアレンがなりふり構わずにやって来るて言ってたし…」

 

するとアレンが現れる

 

アレン「…アンジェリカ嬢…決闘における妨害工作て…重罪でしたよね」

 

アンジェリカ「あぁ…まさか?!」

 

アレン「爆弾つけられてるだろうな…差詰ジルクの指示だろうなりふり構わないやつは怖いな…試合開始次第彼女を拿捕しその後にジルクを拿捕する。あと関係者と」

 

そう言ってハンドガンのセイフティーを確認する

 

闘技場へと向かうと、ルクシオンが情報をくれた。

 

ルクシオン「爆薬のセット位置は背中になります。爆薬の量から計算すると、一般的な鎧ならば中の操縦者の生命に関わってきます」

 

アレン「もしもし父さん…ロンド隊こっちよこして決闘を妨害したやつがいるんだ」

 

闘技場に降り立つと、ジルクが声をかけてくる。

 

ジルク「君は強い。敬意を表しましょう」

 

リオン「それはどうも」

 

審判が開始の合図を出すと同時にジルクはバックステップとともにスモークグレネードを投げる

 

ルクシオン「煙幕です」

 

リオン「なりふり構っていられないわけか…」

 

あたりが白い煙に包まれる。そして飛び上がる。

 

ジルク「殿下に逆らった時点で君たちの人生は終わっているここで華々しく終わらせてあげますよ」

 

弾丸はリオンの頭部に命中したが、傷一つついていない

 

ジルク「なに!通常なら装甲も容易に貫く、対鎧用魔弾だぞ!傷一つつかぬとは…仕方がない…この手だけは使いたくなかったが…」

 

そうして魔法を起動してアロガンツに仕掛けられた爆弾を起爆する

 

ジルク「悪く思わないでくだい これも殿下のため…」

 

しかし、闘技場にリオンの姿が見つからない。爆風が止んだ後に姿を消していた。

 

ジルク「いったいどこに!」

 

リオン「やぁ」

 

見上げると、すぐ後ろにリオンの姿があった。

 

ジルク「っ!爆発に耐えた?!」

 

リオン「重い一撃だったよ色んな意味でね それにあれ見ろよ」

 

ジルクはリオンの指差す方向を見ると倒れたジュナとアレンに撃たれる男子生徒を目の当たりにした。そうその男子生徒はジュナに爆弾を引き渡した張本人

 

ジルク「…あの生徒がどうかしましたか?」

 

リオン「わかんないの?あのマーク…」

 

ジルク「ヘイズル家の特殊部隊?!」

 

20分前…

 

始まった瞬間

 

アレン「爆弾設置したのはあんただろ?」

 

ジュナ「なに…」

 

と見上げるとまるでゴミを見るような虚ろな目で 

 

ジュナ「あ…う…」

 

と、その視線に戦慄し反応できず狼狽える。次の瞬間銃を抜く

 

アレン「ヘイズル家の名に基づき…殺す」

 

ジュナ「助けて!」

 

アレンから逃げる

 

アレン「逃げても無駄なのになんでわからないのだろう…ホント…名持ちの貴族は名前だけでおつむはミジンコ以下だな」

 

アレンは銃をむける

 

アレン「…」

 

アレンは何かを告げるとニヤリと笑った次の瞬間銃声が響き渡る。それを目撃した観客たちは悲鳴を上げる

 

アレン「全員聞け!こいつはとある人物に脅され決闘に茶々入れに加担した人間!ヘイズル家の名基づき手を下した!決闘への私的介入はヘイズル家における死罪!例えそれが王であろうともだ!ゆめゆめ忘れるな!」

 

するとヘイズル家の紋章をつけた男が二人やってくる

 

アレン「きこう」

 

「は!ヘイズル家 ロンド隊「ブルークローズ隊」副隊長!ロゴス!」

 

「同じく!鑑識兵のバース!」

 

と二人はアレンに敬礼する

 

アレン「父さんの部隊か…よし!その不届き者(ジュナ)を連れて行け!生かしている。目が冷めたら取り調べを始めろ 試合が終わり次第ジルクも連行しろ!!あと!もうひとり男子生徒がいる見つけ拿捕しろ…場合によれば発砲も許可する 殺してでも俺の眼の前に連れてこい!」

 

二人「は!」

 

ジュナはヘイズル家の特殊部隊連行された

 

「あれが…ヘイズル家の特殊部隊…」

 

「アレン指揮してるとか…やばくね?」

 

「てか…決闘に工作するとかまじないわ…」

 

「ヘイズルて結構規律正しいのな」

 

「何いってんだ?」

 

「いや…やってることは強引だが理にはかなってる点が多いかなと…」

 

アレン「仕掛けは十分…任せましたよ。」

 

ということが…

 

リオン「アレン様々だわ〜さすが仕事が早い…」

 

ジルクはライフルを構えるとアロガンツに撃とうとするがリオンはスコップで弾く落とす

 

ジグル「殿下と決闘をするつもりか? 君は貴族として死んだのも同じだ」

 

ジルクは戦斧を出す

 

リオン「望むところだ!と言いたいところだが…やるのはアレンだ。でも、なんでもやってるよお前みたいにな!」

 

とスコップを振り下ろす

 

ジルク「まさか!殿下を!?」

 

リオン「良かったな、競争相手が一人減るぞ。それに…あいつは殿下のこと殺す気まんまんだぞ?」

 

ジルク「お前に何が分かる! 殿下も私も本当に愛しているんだ! 独占したいんじゃない。彼女に幸せになって欲しいんだ!」

 

リオン「なら身を引けば?」

 

ジルク「私はどんな手を使っても君には負けない。もしも殿下に何かするつもりなら、私の全てを賭けて君もあのアレン・メンター・ヘイズルを――いや、君の家族にも責任を取らせる!」

 

リオン「へぇ〜脅しすか?このこと殿下とあの女に聞かせてやりましょうか?きっと軽蔑してくれると思いますよ」

 

ジルク「どこにその証拠があると言うんだ?」

 

二人は空の上で戦っており、闘技場の観客たちは見上げている状況で声など聞こえていない。するとルクシオンが先程の脅し言葉を再生する。

 

その頃地上では…

 

アレン「ふ〜んジルクの腹黒…とうとう本性表しやがったか…」

 

イヤホンを外しと録音カセットを取り出すとロゴスにわたす

 

アレン「うちのおやじに渡しといて「お釣り出るくらいのお土産だ」て、伝えてといて」

 

ロゴス「は!」

 

上空では…

 

ジルク「な!」

 

リオン「流行遅れの旧式なんで、録音機能とかついちゃってるんですよね〜」

 

ジルク「卑怯だぞ!」

 

リオン「卑怯?負けそうになったら相手を脅す方がよっぽど卑怯でしょただでさえ爆弾とか仕掛けちゃってるし…貴族として終わるのはそっちなんじゃないの?」

 

ジルク「おのれ!!」

 

と戦斧を、振りかぶる

 

リオン「いい加減うんざりだな…」

 

そう言ってをスコップで戦斧を弾く

 

リオン「もういい…沈めよ…」

 

ジルクの鎧は地面に叩き付けられボロボロで動けそうにない。

救護が入る前に「ブルー クローズ隊」がはいる

 

アレン「その泥を塗りたくる情けない奴を連れて行っていけ!」

 

隊員「「は!」」

 

一通り終えるとアレンはアンジェリカのもとへ向かう…

 

アンジェリカ「どうした?」

 

アレン「少し最終確認がしたくてな…アルジェリカ嬢おれはユリウスを半殺しにします。腐ってるとはいえあなたが愛した男を傷つけます…それでもこの戦いを望みますか?」

 

実際…紫バカと青バカは重症…治るのに何日もかかると聞いただが俺には関係ない話だ

 

アンジェリカ「…私は…この戦いを望む!…」

 

アレン「承知した」

 

そう言ってを愛用してきたゴーグルをつける

 

アレン「さて…やるか」

 

そうしてアレンはヘイズルのグリップを力いっぱいに握るのであった

 

 




ヒロインが…アンジェリカになりました…投票数がダンチでしたね


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No.4. 憤怒と完全覚醒

最後のアレンvsユリウスの戦い…闘技場へ向かうと既に降り立つ白い鎧。

 

ユリウス「まさか俺まで順番が回ってくるとは思わなかった。誇るが良い」

 

アレン「お前みたいな王族の名を被ったカス相手すんのに誇る必要があるのか?」

 

ユリウスの機体は左手に盾を持ち、そして右手に剣を持った。

バックパックから両肩にかかるような砲が二門取り付けられており、回転式の弾倉をしていた。随分と豪華な鎧は、まさに王子様の鎧と呼ぶに相応しい。

 

アレン「(そういえば…リオン殿な頼まれていたこと聞くか…)殿下、一つ質問をよろしいですか?」

 

ユリウス「答えられることなら」

 

アレン「特待生のオリヴィアさんをどう思う?」

 

ユリウス「オリヴィアというのか? 頑張っていると聞いているが、それがどうした?」

 

アレン「……少し気になったもので…(これは…原作潰れてるな…やれやれだ…)」

 

そうして二人は構える

 

審判「はじめっ!」

 

開始の合図があっても両者動かなかった。

 

アレン「(言うても…優秀な訓練兵とかわらんな…)」

 

ヘイズル改はユリウスにむけライフルを放つ、ユリウスは攻撃を受け流して盾で右手に持った剣で斬りかかってきた。アレンは冷静に剣の持つ手を受け止め蹴り飛ばす

 

アレン「どうした?まさかこれが全力じゃないよな?ハンデつけてやろうか?」

 

ユリウス「まだまだあぁぁ!」

 

盾と剣を使って連続攻撃をしてくる。それをシールドブースターで受け止める。そして、鋭い突きが目の前に迫り、地面を滑るように移動して下がる。それは向こうも同じで、地面を滑り移動して斬りかかってくる。

 

アレン「話にならないな…」

 

そういってシールドブースターで剣をはじき蹴り飛ばす。 

 

闘技場内はユリウスに声援を送る観客が多くいる

 

ユリウス「俺は負けられない。俺の勝利を願ってくれる彼女のためにも――負けられないんだぁぁぁ!」

 

アレン「(果たしてあいつは、ユリウスのことを本気で応援してるのかね…)」

 

するとユリウスの機体の刃が輝きを増していく。鎧の背中から青い炎が出る

 

アレン「やっと本気か?」

 

ユリウス「そうだ!、こっちは引き下がれんのでな!」

 

気迫のこもった一撃一撃をシールドブースターで受け止め、弾く。

 

アレン「腐っても王太子殿下か…(少し試すか…)なぁ?おまえ…あの女…マリエだっけ?ほんとに思ってるのか?」

 

ユリウス「何がいいたい」

 

アレン「思ってた割にはたいしたことないと、思ってさ、内心、お友達のことを邪魔と思ってるのかと…」

 

ユリウス「戯れ言を言うな! お前に俺たちの何が分かる!」

 

白い鎧の背負っている青い炎が更に強くなり、勢いを増していた。圧倒的な性能差を覆そうと、鎧に無理をさせているのが分かった。

 

アレン「わかりたくない!人の思いをすら汲み取らず自分の要求ばかり押し付けるカスことなんざな!」

 

と再び蹴りカウンター!応援していくれている。オリヴィアは両手を組んで祈るように応援している。アンジェリカは複雑な顔をしていた。俺にもわかる…複雑なことくらい

 

アレン「殿下、真剣に他者を愛するってどういう気持ちですか? 分からないんだよ…」

 

ユリウス「だろうな。だから他人の邪魔が平気で出来るんだ。本当に誰かを愛したことがあるのなら、こんな決闘騒ぎなど起こさないだろうさ! 本当に愛しているのなら、潔く身を引けば良い!」

 

アレン「(馬鹿か?、お前…それはお前の都合だろ?)アンジェリカさんのことですか? あの御方は貴様のことを愛しているぞ」

 

ユリウス「――じゃない」

 

アレン「は?」

 

背中の炎が勢いを増すと、殿下の鎧はスピードを上げた。どの相手よりも素早く移動して斬りかかってくる。

 

ユリウス「あいつの気持ちが愛である訳がない! あいつは俺の気持ちなど察しなかった! 宮廷の女と同じだ。俺に王族としての生き方を強要する! 俺は王族として生まれたくなどなかった。誰も俺を見ない宮廷での生活など」

 

アレン「ピーチクパーチクうるせぇな…それって貴様の個人的感性だろ?なんか確たる証拠とかあるのか?」

 

ユリウス「証拠はない ただ私がそう感じた」

 

アレン「嘘つくのやめたらどうなんだ?」

 

一瞬「それって貴方の感想ですよね?」て言葉が浮かんだ…、この期に及んで…論破王バンザイ…

 

ユリウス「嘘…なぜ!嘘と言える!」

 

アレン「俺にはな人の考えとか思いを感じ取れる能力つまり…自動でかかっている魔法…とでもいっておこうかそれがある。」

 

ユリウス「そんなもの聞いたこと」

 

アレン「だろうなそんなやついたら反乱者に利用されるのが落ちだからな…情報統制のもとの隠蔽だ…まぁこれはどうでもいい、因みに貴様のそれは愛じゃなくてただ性欲…ただ発情しただけだ(一方的な愛などは、ただ求めるだけその根管は発情してるだけともいえる…)猿でも、もっといい相手見つけるぞ?」

 

ユリウス「貴様あああ!!!」

 

ユリウスは再び斬りかかろうとするが

 

アレン「つくづく救えない馬鹿だな…そんな環境であればこそ人を見る目が養われると思ったが…そんなんだからお前は、格下の三流王族なんだよ!あまちゃん坊や!」

 

ユリウスの攻撃に対して冷静に蹴りのカウンターを繰り出すとユリウスの機体を蹴り飛ばすそしてユリウスの機体の顔を殴る強すぎたせいがバイザーにひびが入る

 

ユリウス「マリエだけが俺の気持ちに気づいてくれた女性だった」

 

アレン「違うな…ただ目移りして発情しただけだ…だから…お前はガキなんだよ!ロリコン三流坊やが」

 

ユリウス「貴様!」

 

と斬りかかるがユリウスの剣劇をすべてかわすそしてまたアレンの駆るヘイズルに蹴りをくらう

 

アレン「貴様らがいま醜態晒している原因は、ちゃんと人を見ようとしないことだとわからないのか?貴様らは貴様ら自身で自分の首を締めていることに…(国盗りを考えるべきか?こんなやつが王になるくらいなら議員制しいて…あ…いかんいかん…)」

 

ユリウス「偉そうなことを言っているお前も同じだ! お前の言葉は薄っぺらいんだ! 今のお前は、大きな力を手に入れて傲慢になっただけの男だ! 楽しいか? それだけの力で他を圧倒し、上から目線で説教する気分はどんな気持ちだ!」

 

アレン「気分?感じる必要あるか?俺はゴミを処理しているだけだが?」

 

ユリウス「なっ!?」

 

アレン「虚勢をはって威張り散らして、その上、人の内面も見ようとしない挙句の果てに、一方的な雑念を押し付ける。これをゴミと言わずなんと言う?貴様は俺を薄っぺらといったな?貴様らの方が俺以上に薄っぺらだ ゴミクズもいいところだ、特にユリウス貴様の言葉は一つ一つがまるで自己中心的な屁理屈と言い訳だ反吐が出る…」

 

ユリウス「貴様はぁぁぁ!」

 

ユリウスは再び斬りかかる

 

アレン「いい加減学べよ…それに反論ぐらいしてみろよ!」

 

と再びカウンターで蹴りを入れる更に剣を奪う

 

アレン「それから一つ言っておく。貴様の気持ちなんざ知ってんのは貴様だけだ それにアンジェリカの気持ちは…」

 

ユリウス「黙れぇぇぇ!」

 

予備の剣で斬りかかってくるがシールドブースターで防ぐ

 

アレン「何が王族に生まれたくなかっただ?寝言は寝て言えよガキ!貴様…毎日人が死んでいく中に戦い続けたことあんのかよ?

その時貴様らは帝国で何不自由なく暮らしていたくせに!それに彼らのように、女子にペコペコ頭を下げて、嫁に来てくださいって頼んだ経験は? 田舎は嫌だとか、愛人も支援しろと言われたことは? 惨めだぞ。結婚して生活の支援を全てするのに、愛は愛人と育むとか言われた気持ちが分かるのか?」

 

同意する男子たちは頷き、もしくは涙を流して同意している男子たちの姿が見えた。

 

アレン「その不幸自慢なら理不尽をかぶるそいつらに面と向かっていってみろや!」

 

ユリウス「そ、そんな事がどうしたというのだ! お前らは自由じゃないか! 良い相手を見つければ良いだけだ!」

 

アレン「(親父の兄貴が聞いたらこれ国盗り確定コースだな…)…受精卵からやり直してこいよ…」

 

白い鎧は揺らされ殿下の耐えるような声が聞こえてくるのだった。

 

アレン「自由?良い相手を見つけろ?俺たちみたいに必死に生きてきた男が自由…?思い上がるな!クソ野郎…反吐が出る…貴様…俺たちヘイズル家の人間はいつだって命かけて自分の意志で戦ってきた!そいつらは家族や国のために戦ってきた…夢半ば散っていったやつもいる!そいつらは未来をも犠牲にしてきた……俺もその一人だ!戦いたくない…と思っても戦わなくてはならない!それが宿命であり現実だ、そして、俺は逝ってしまった英雄たちの為に恥じないように生きている!それに比べて貴様はどうだ?美人な婚約者がいて、他の女と遊んでいるのも許されて、何が王族に生まれたくなかった?俺達や散っていたやつらをこれ以上馬鹿にするなよ!クズが!」

 

ヘイズル改はユリウスの機体を殴り飛ばす。ユリウスはぐうの音もでなかったヘイズル領地の人間の死者は王国ではとても多くそれを見てきたアレンは数多くの死に目を見てきたことを把握しているからである

 

アレン「遊びは終わりだ。お前の相手はあっち。分かった?」

 

親指で観客席――アンジェリカさんを指さすと、彼女は悲しそうな顔をしていた。身を乗り出して殿下の言葉を待っている。アンジェリカさんは殿下を愛している。この決闘も、彼女なりに殿下からマリエという女を引き離したかったために起こしたのだ。

 

ユリウス「……まだだ」

 

アレン「は?」

 

ユリウス「まだ終わっていない。マリエを奪われるくらいなら死んだ方がマシだ! 俺は絶対に負けを認めない。殺すなら殺せ! これは決闘だ! 俺かお前が死ぬまでこの決闘を止めることを禁ずる!」

 

アレン「自分の都合押し付けるか…ガキだな…まぁいいさ…その言葉を言うということは…それなりの覚悟があるのだろうな?」

 

その後ユリウスは斬りかかるがアレンのかるヘイズル改がずっと軽く弄ばれている圧倒的な強さを持つアレンに立ち向かうその姿にアンジェリカは手すりを掴み、そして涙を流していた。

 

アンジェリカ「本気……なのですね、殿下。本当にあの娘が好きなのですね(そうだな。身を引こう。)」

 

アレン「だめだ…」

 

アンジェリカ「(?! アレン?!)」

 

アレン「(そんなの思うつぼだ!あのボケは純情すら否定するゴミだ!許せるか?)」

 

アンジェリカ「(そうだな…殿下が望まれないのなら私は身を引くだが、お前だけは認めない。殿下の隣に立つのはお前ではない。お前では殿下の邪魔をするだけだ。それだけは許さない)」

 

青い表情をしたマリエの顔を睨み付けた。諦めてなお、アンジェリカはマリエをユリウスから引き離そうとする。それがユリウスのためになると思っていた。その気持ちはすべてアレンに筒抜けである。しかし…愛人を側に置き、他に四人もの男性と関係を持つ女――単純にそんな女を王妃の座につかせるわけにはいかない

 

アンジェリカ「(例え私がどうなろうとも、お前だけは引きずり下ろして道連れだ。絶対に殿下を好きにはさせない)」

 

アレン「(こんなに思ってくれる人が居るというのに…)」

 

オリヴィア「ま、間違っています!」

 

オリヴィア「確かに王太子殿下はマリエさんを愛しているかも知れません。でも、でも! アンジェリカさんだって王太子殿下を愛しています! だって、ずっと、ずっと苦しそうにこの戦いを見守っているんですよ! 見ているのも辛いのに、目を背けないで悲しそうに見ているんです! 愛じゃないなんて言わないでください!」

 

アンジェリカ「お、おい、止めろ」

 

興奮しているようなのでアンジェリカ肩を掴んで引き下がらせようとするが、オリヴィアは止まらなかった。よく通る声で、そして人を惹き付ける声で叫ぶ。闘技場内にいる観客がオリヴィアを見る

 

オリヴィア「どうして否定するんですか! 相思相愛でなければ愛じゃないんですか?」

 

アンジェリカ「良いから止めろ。オリヴィア、もう止せ!」

 

オリヴィア「いいえ、言わせて貰います。アンジェリカさんの気持ちは愛です。受け取る、受け取らないは本人の自由です。けど、否定なんてしないでください!」

 

オリヴィアの言葉はマリエにも届いていた。

 

マリエ「(少し強いモブを味方にしたからって何よ。私にはみんながいるわ。そんな強いだけの三枚目みたいなお笑い担当のモブなんかより、みんなの方が絶対に良いに決まっている)」

 

ユリウス「言いたいことは――それだけか、女」

 

ユリウスが声を絞り出している。ユリウスはオリヴィアに言い返した。その口調は怒気を孕んでいる。

 

ユリウス「一方的に押しつけるのが愛だと? 俺を王子としか見ていないその女の気持ちが愛? 俺は……俺個人を見てくれる女性を見つけた。そして分かったんだ。これが愛だ。これこそが愛だ! アンジェリカ、お前は俺を理解しようとしたか? お前の気持ちは押しつけだ。愛じゃない。もう、二度と俺に関わるな!」

 

 

するとアレンにアルジェリカの思いが一気に流れ込む

 

アレン「この国…終わったな…」

 

ユリウス「今なんと言った」

 

アレン「この国は反吐が出るほど糞だといったんだよ!俺に反論できないからってレディたちに八つ当たりする…これが王家の人間だとおもうと…俺達の仲間の死が無駄になるな…こんなやつのためにあいつらが死んだのか…この程度やつのために…おまえ…一方的な愛がどうとか言ったな?それ貴様のことでもあるぞ…そんなやつが愛とか語んなよゴミが」

 

とアレンは憤慨する

 

アレン「人の思いを踏みにじるだけではなく!一方的に押し付けるか!貴様は…!」

 

するとアレンの駆るヘイズル改が光りだす

 

「なんだ!なんだ!」

 

オリヴィア「…アレンさんの身体から…力が」

 

アルジンェリカ「?!いや…あれは…!人…いや…魂?」

 

アレンはビーム・サーベルを起動する。ビーム・サーベルのサーベル部分が段々太くなっていく。

 

アレン「彼女は、貴様の想いに答えるためにやって来たというのに貴様はその努力をみずに!それを簡単に!簡単に!」

 

ユリウス「彼女は私のことなど見ていない!宮廷の女たちといっしょだ!」

 

アレン「何も見ようとしないやつが!貴様もこの学園にいる貴族どももほとんど屑だ!先祖の威光に縋る寄生虫のように自分の地位のことしか考えないゴミ同然だ!そして貴様のような奴は上に立つ資格がないやつだ!」

 

するとアレンの気迫に負け罵声を浴びせていた奴らの声が止まる

 

アレンは巨大化したビーム・サーベルを振り下ろす。

 

王太子「く!」

 

アレンの巨大化ビーム・サーベルは王太子の駆る機体は回避したが右肩から一直線に立てに両断した。王太子の機体は左手があり武器を持ち直す

 

アレン「コイツは救いようないな…」

 

「完全にへし折るにはどうするかわかってますよね?」

 

アレン「?!先生…そうか…あぁ!わかってますよ!先生!俺の身体を貸すから力を貸してくれ!」

 

「わかってますよ!若!」

 

「若!いつまでともに!」

 

「こいつぁ、いきすかねぇ王子ですね!打ちのめしがいがある!」

 

王太子「何が起こってるんだ!さっきから」

 

アレン「貴様には理解できないだろうさ!俺は貴様に持ってないものを持った!それだけだ!貴様みたいなやつのことを許せない奴らの魂が俺に力を貸してくれてるんだよ!」

 

アレンは武器を捨てシールドブースターを付き出す体勢をする取る

 

アレン「俺は!いや…俺たちは」

 

「「「俺たちが貴様ようなやつを許さない」」

 

ユリウス「なんだ!こいつのこの気迫は!それに…今のはやつの声では…」

 

アレン「うおおおおおおおおおおお!!!!」 

 

アレンはユリウスに特攻する

 

王太子「避けなくては!?なぜ動かない!は!」

 

王太子構えを見るとシールドブースターの先端が王太子の駆る、機体の胸に刺さる!

 

アレン「沈め!本質を見ようとしないクソ野郎!」

 

その瞬間アレンの、つけていたゴーグルが割れる。そのまま闘技場の壁に叩きつける。

 

アレンは王太子の機体に刺さったシールドブースターを外すと、戦闘不能になったユリウスの機体を見下ろす。ユリウスの機体は完全に沈黙している。アレンは杖を持ってヘイズルから

 

アレン「勝ったのは俺だ!賭けの敗北者ども!文句があるやつはかかってこい!罵倒しか能がない腰抜けのエセ貴族共!これが!ちやほやされた馬鹿どもの末路だ!だが!俺はこれで終わらせる気はない!アンジェリカ嬢の本気の思いを踏みにじった!ここにいる奴ら俺が何をするかわかるよな?人の気持ちが理解できるやつは!俺は…自分の命を引き換えにして行動する!止めるやつはいる?いねぇよなぁ!!!」

 

と叫ぶ!貴族たちは何も言わずだったが一部の生徒から

 

「やっちまえ!」

 

「そんなやつぶちのめせ!!」

 

「何が王族だ!」

 

「アレン!お前のやること最後まで見届けてやる!」

 

とアレンを後押しする声が轟く

 

観客の半分以上がアレンを後押しする言葉をおくる

 

アンジェリカ「すごい…」

 

オリヴィア「みんなアレンさんに…」

 

アレンはユリウスの壊れた機体のハッチの目の前へ両手をゆっくり水平に延ばすと、アレンはユリウスの、乗る機体のハッチはかいする。するとユリウスを引きずり出す。シールドブースターはユリウスいるコックピットに刺さったがユリウスには当たらず…運のいい奴め…まぁ俺がそらせたんだが…こうするために

 

アレンは剣をなげる

 

ユリウス「なんのつもりだ?」

 

アレン「お前への譲歩だよ こいよ…腐れ外道ユリウスお前に王子の名は百億年早い…それに俺とお前が死ぬまですんだろ?なぁ?」

 

とアレンは棒付きの飴を口に入れる

 

ユリウス「あぁ…わかっているとも!お前を殺す!」

 

ユアレン「こいよ…腰抜け」

 

ユリウスは剣をひろうとアレンに斬りかかるが

 

ユリウス「うおおおお!」

 

アレンはで剣の持つ手をつかみ巴投げをかまし、ユリウスを地面に叩きつける。そして馬乗りになる

 

アレン「俺がやりたかったのは…これだ!痛みを知れよ…!」

 

と右手でユリウス顔面を殴るそしてかんぱついれずに左手の拳で再びなぐる。ここからユリウスはただアレンに殴られ続けた。そしてアレンの瞳はただ怒り、殴り続けた。

 

アレン「人の!(ボゴ!)痛みも!(ボゴ!)わからろうとしない!(ボゴ!)腐れ外道ど畜生が!(ボゴ!)愛を語ってんじゃねぇよ!(ボゴ!)」

 

審判は止めることができなかった…彼の周りにはオーラが立ち込めえいた…顔の形の変わったユリウスを放置して歩き出す…

 

アレン「ここからはアンジェリカ嬢を必要以上に悲しませた分だ」

 

とサングラスをかけると持っていた杖で再び滅多打ちにしだす

 

審判「アレン・メンター・ヘイズル!やめなさい!戦いは終わった!」

 

アレン「勝手に終わせんなよ…」

 

とアレンは狂気じみた笑みをこぼして審判をみる。審判はそれに戦慄し何も言えなくなる

 

アレン「俺かお前が死ぬまでこの決闘を止めることを禁ずる…だよな?」

 

するとアレン剣をひろう

 

アレン「殺しに来たぜ?…腐れ外道ど畜生醜態製造機…」

 

とユリウスは死を覚悟して、顔を横に向け強く目をつぶるが…痛みが来ないことに違和感を感じてゆっくり目を開く

 

アレン「死ぬ覚悟もないやつが…ふざけた命令すんなよ。」

 

アレンはそう告げると、ユリウスの鳩尾を思いっきり杖の先端を突き落とすユリウスは色々なものを吐き出し気絶した

 

アレン「痛みしったお前に価値はない…殺す価値もな…」

 

そう言って見下す

 

アレン「無事におわれるように祈らないからそうなるんだよ…だから…いったはずだ…祈っておけと…」

 

審判「しょ…勝者、アレン・メンター・ヘイズル――よって、決闘の勝者はアンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ。両者、決闘の誓いに則り――」

 

アレンはヘイズルに乗り込むと刺さったシールドブースターを引っこ抜くと左腕部に装着して右腕をあげ下がっていった

 

準備室ではアレンが辛そうに壁にもたれていた

 

リオン「よ!アレン」

 

アレン「リオンど…の…」

 

力が抜け膝をつく

 

アレン「ごめん…力…使いすぎた…はぁ…はぁ…」

 

リオン「いいんだよ!それにしてもすごかったな」

 

オリヴィア「アレンさん!リオンさん!おめでとうございます。て!アレンさん!大丈夫ですか?!」

 

アレン「ごめん…少し休めば…大丈夫だ…オリヴィアさん!アルジェリカ嬢と一緒にいてやってくれ」

 

アレンは頭を下げる

 

アレン「頼む…悔しいが俺にはない才能が君にはあるだから…頼む」

 

オリヴィアは突然アレンが頭を下げたことに対して慌てるがすぐに冷静になると

 

オリヴィア「いってきます!」

 

そう真剣な眼差しで告げる

 

アレン「あぁそれと」

 

オリヴィア「?」

 

アレン「平民のオリヴィアとしてではなく、一人の女であり、人間のオリヴィアという心優しい人として接してやってくれ…」

 

オリヴィア「はい!」

 

走り去る

 

アレン「今からアンジェリカ嬢の親にあってくる。君の処分の除名も頼んでぐる…おそらく俺は死罪だろうよ…あこまでしたんだ…覚悟はできてる。」

 

リオン「そうか…」

 

アレン「人間いつか死ぬんだ…だったら好き勝手やってたほうがいいだろうよ…」

 

アレンは目を見開いていた

 

王国兵「アレン・メンター・ヘイズル 叛逆罪で拿捕する!」

 

アレン「おいでなすったか…抵抗しないし、謝りもしないぞ…俺は自分が正しいと思ってやったことを公使しただけだ…」

 

王国兵「黙れ!蛮族が!」

 

アレン「は?その蛮族のお陰で五体満足に生きてるお前が何いってんだよ脳みそ入ってんのか?」

 

アレンは薄ら笑みを浮かべ自分の頭のコメカミを指差す

 

アレン「さっさと連れ行ってくれよ。時間の無駄だ リオン殿ルクシオン殿ヘイズル改預けます」

 

リオン「お…おう」

 

アレンは自分で手枷をつける

 

アレン「王子がゴミだと…兵もゴミなのか?」

 

と王国兵がアレンに殴りかかるが、アレンは手枷の鎖を使い殴る腕を巻きけ背後に回るとそのまま勢いよく引っ張り脱臼させた

 

王国兵「ぐぁあああああ!!!」

 

アレン「さっさとしろよ!グズが!リオン殿…ヘイズル改のことを任せます」

 

そうしてアレン連行されてしまう。

 

アレン「これでいい…」

 

アレンの瞳は死なず希望に満ちた眼差しをリオンに向けた

 

アレン「さて…ここからはバカみたいな交渉の始まりだ」

 



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No.5 突撃!バルトファルト家

死刑囚用の牢屋にて…、アレンは正座していた

 

王国兵「おい…あいつ…3日もあの状態なんだろ?」

 

王国兵「あぁ…しかも…何も飲まず食わずだぞ?」

 

王国兵「あぁそんでもって…怖いしなあれが…ヘイズル家の鬼才…」

 

捕まった一日目は罵詈雑言を浴びせられるがアレンの何も言わずただ正座しているその姿に恐怖さえおぼえてそれ以降何も言わなくなった

 

二日目

 

ヴィンス・ラファ・レッドグレイブ「君がアレン・メンター・ヘイズルかな?」

 

アレン「はい…手紙読みましたか?」

 

ヴィンス「君はすべてを返すとかいてあったが…」

 

アレン「まんまの意味です…すべて返しますが…家族のほうを頼みたく…」

 

ヴィンス「君には娘の事で恩もある。しかし…なぜ穏便に済ませなかったのだ…」

 

アレン「私はこれまでに自分の意志で家の役割で戦ってきました…死んでいった友たちの遺志も背負って王国のために…しかし…蓋を開けたら王子は本質もみないし…挙句の果てに自身の欲求を押し付けるときた…そんなやつだからに俺は俺達は許せなかったんですよ…王国に従する者として…人間として…漢として…そして先に逝った奴らに言えることがは一つあります。」

 

ヴィンス「?」

 

アレン「俺は国の未来…100年いや200年さきまで存続させる礎になったそして…正しいことをして死んだと胸を張って言えます。」

 

アレンは真っ直ぐな目で、ヴィンスに告げた

 

ヴィンス「…そうか…娘のことを思ってくれてたこと…礼を言うぞ」

 

アレン「いいんですよ…これで…そちらの娘さんも数少ない友達も無事に住むなら万々歳ですよ…ヴィンスさん…貴方はこれまであってきた貴族の中ではいい人でした…生きていればまた会いましょういつか…一緒にお酒飲んで語り合えたらいいですね」

 

ヴィンス「?そうだな…さらばだ…」

 

去り際にヴィンスが振り向くとアレンは頭を下げていた

 

ヴィンス「(アンジェがいうように…本当に勿体無い男だ この国自体この者の本質を見抜けておらぬか…だからこそ平気に死刑と出せるのか…愚かだ…)」

 

三日目ミレーヌ王妃がくる

 

ミレーヌ王妃「アレン男爵少しいいかしら」

 

アレン「…」

 

ミレーヌ王妃「…少し二人にしてちょうだい」

 

王国兵「は!」

 

そうしてでていく

 

ミレーヌ王妃「これで話せるかしら」

 

アレン「…」

 

アレンは目をあけた…

 

アレン「あなたに話すことは何もありません…そしてこの先話すことも会うこともないです。文句は言う必要はないと思います。どうせ死ぬんですし…」

 

そうしてアレンは瞳を閉じた

 

ミレーヌ王妃「(この子…本当に同い年かしら…あの子にこんな子がいたら…)」

 

アレン「…あなたのような身分の高い御方にわからない話ですよ。あんなバケモンを育てたのはあんただ…文句をいう資格もありませんし筋合いもありませんよ。ただ一つ言えることはあります。私は正しいことをして死んだと、先祖と逝ってしまった友に胸を張って言えます。以上です。」

 

このあとミレーヌ王妃の問に対してアレンは黙秘を貫いた

 

アレンの望み 一つ ロンド隊を正式な独立機動部隊へ

2つ 遺体は家族の元へ 3つ 家族にはこの先危害を加えない

4つ 処刑前に演説 5つ もし生き残った場合の上記のどれか一つを採用する

 

王国はすべてを採用するした

 

アンジェリカ オリヴィアやリオンたちは死刑の再審を嘆願したも通らず、リオンたちに手紙を出した

 

そして死刑当日

アレンは笑うと処刑台の中に立つと公開処刑を見に来た奴らの顔

をみると、とある映像を流すそれは、すべて学園で起こってる貴族の子爵たちのイジメだった

 

「なんだあれは?」

 

「あれて…子爵じゃないか?」

 

「まってあの紋章は…」

 

アレン「観客の方、突然の無礼を許していただきたい。私はロンド隊のアレン・メンター・ヘイズルであります。話の前に、もう一つ知っておいて貰いたいことがあります。私はこの場を借りて、ロンド隊を継ぐ者として語りたい。もちろん、ヘイズル家のアレンとしてではなく、現在学園では、子爵たちが自身の家の地位を利用して邪智暴虐を繰り替えしている事実は、犯罪者のやり方より悪質であると気付く。本来学園とは、この国を、支えていくための力と技術そして志を身につけるための場所だ。しかし、学園にいる生徒たちは、学園は婚活の場である。自身が這い上がるための踏み台であると自身のことしか考えない…家の七光りに縋り付くモノたちが学園そして後にはこの国を食い潰そうとしているのだ」

 

観客には、子爵たちのいじめの様子が次々流される

 

アレン「今みなさまがご覧になったのは今の学園です。彼らは過去の威光に縋り、見下し虐めるような悪質なことばかりしています!今の学園はまるで腐っている何もしていない貴族の地位に縋る寄生虫のような者共が自身より身分の低い人間をあの手この手で嫌がらせをして挙句の果てに自身の嫌がらせすらやらせる、理不尽の巣窟となりはてている。学園長と王子その名子爵たちはそれを知りながらも放置黙認している…このような奴らが次代を担った場合この国自体が第二の学園となる!いま王国に住んでなさってる市民たちは標的になります!これが今の学園のあり方なのです!見給え!彼らこそ子爵の威光より膨れ上がり、自身のなすことすべて正義で家の七光りから許される。これこそ本当の悪であり、国の品位すべてを衰退させているといいきれる!私の話と命はこれで終わるが…今我々は変わらなければいけないときが来ているのだ!」

 

するとあちらこちらから子爵たちとアレンの処刑を非難する声が上がる

 

アレン「そ〜ら さっさと終わらしちまおうぜ よろしくな名前はわからんけど処刑人さん」

 

アレンは笑いかける

 

処刑人「…」

 

アレン「そう湿気た面するなあんたは仕事をするだけだ…恨みも…何もないさ」

 

すると処刑人はアレンの首に縄をかける

 

アレン「世話をかけたな」

 

そして床が落とされ。アレンは宙吊りになり死刑は執行され、暫く宙吊り状態されると、地面に降ろされた。その光景を目の当たりにした貴族の何名かは笑いを耐えていた

 

アレン「気は済んだかよ…」

 

「?!」

 

アレンは何事もなかったかのように立ち上がる

 

アレン「私刑もいいところだよなぁ…」

 

「貴様は死んだはずだ!」

 

とアレンの死を臨んでいた貴族たちが次々青ざめる

 

アレン「あんなもんで死ねるかよ さて…昨今の学園での差別や諸々のことについて色々長くなりそうだから…ロンド隊の指揮権もと!貴様らを拘束する!」

 

するとアレンの一言で観客の何人かが変装を解き、学園の責任者や貴族達を拘束する。

 

アレン「この度は王国の不届き者をあぶり出すとはいえ、騙すような真似をして申し訳ありませんでした。」

 

とアレンは処刑台に登り頭を下げた。すると拍手が聞こえたそして次々観客は拍手を上げた

 

アレン「この国の過ちと理不尽は!このアレン・メンター・ヘイズルがヘイズル家の名のもとにロンド隊が粛清する!これより!貴族たちの不正を一斉摘発を行う!」

 

アレンは配下より手渡されたロンド隊の上着を羽織ると

 

アレン「はじめるか…全員…腹括れ!(仕込みがうまくいくのは楽しいね…くく…)」

 

とラウンドサングラスをつける。

 

その後不正を行った諸侯や子爵手たちはアレンの指揮のもと明確な証拠とともに弾劾された、減俸や罷免などされたこれらの功績からアレンは免罪となる

 

2日後バルトファルト家

 

リオン「なんだ?この軍人たち」

 

軍人たちなニ列に並ぶと迎え合うそして真ん中を杖をもち白を基調とした上着を羽織った青年が歩いている。リオンの目前までいくと、軍帽を脱いだ

 

アレン「独立機動隊ロンド隊三番隊隊長アレン・メンター・ヘイズルだ」

 

リオン&アンジェリカ&オリヴィア「アレン(さん)!」

 

リオン「なんだそのかっこ!てかお前処刑されたんじゃ…」

 

アレンはことの経緯をはなす

 

アンジェリカ「すごいな…わかっていたのか?」

 

アレン「まさか…利用できるものは全てした結果ですよ…総員!ご苦労自由に休んでいてくれ」

 

軍人たち「は!」

 

軍人たちは去っていく

 

アレン「全く儀礼とは面倒くさい…」

 

そうして応接室へ

 

ゾラ「なんです?そのバカは」

 

アレン「独立機動部隊三番隊隊長のアレン・メンター・ヘイズルだが?随分厚化粧なババアだな…誰だよ香水くせえカメムシクソババア」

 

ゾラはまたもや青ざめた…ヘイズル家はあの処刑騒動以来から貴族をいくつも排斥または取り潰ししているため「貴族殺し」と、恐れられるようになった。しかし…実際不正や賄賂などを消してるため、経済が豊かになっているのは事実、しかも出資はリオン個人的からと、レッドグレイブ家そのことも宣伝している結果

ヘイズル家 レッドグレイブ家 バルトファルト家への民衆の支持と名声は鰻登りとなっている。策謀で出し抜こうとしたところは次々裏をかかれる。そして昨今ヘイズル家の鎧は急激に性能が上がり戦いでの死亡率がへり王国内で最強の軍隊になった

 

アレン「この度正式に独立機動部隊…ロンド隊が採用されました。それにつきまして…リオン様を我がロンド隊の学園の風紀取締執行部に採用しようかと…」

 

オリヴィア「なんですか?学園の風紀取締執行部て」

 

アレン「この部はロンド隊の末端組織で学園の風紀を取り締まる役割があるんだ、つまり身分によるイジメや差別を取り締まる部だよ」

 

リオン「すげぇなそれ…」

 

アレン「執行部には執行権があって…身分を超えたことができる…男爵が子爵を潰せるとの同じだ。ちなみ通報された人間は廃嫡及び一族の爵位の取り消しの措置となる」

 

リオン「嘘だろ!まじいいじゃんそれ!」

 

アレン「悪用しそうだな…権限は執行力は強いそこで君らに相談なんだが…て…あなたまだいたんですか?いい加減臭いのでどっかいけよ…ここからは機密情報ですなので…ヘイズル家の法に従い貴様を殺すけど…。」

 

アレンは鋭い目でいうとゾラはすぐに逃げるように消える

 

アンジェリカ「で、相談とは?」

 

アレン「リオン アンジェリカ嬢 そしてオリヴィア…君らにこの部の部員をしてほしい…つまり…俺達は貴族の模範なり…そして監視裁定することになる。」

 

アンジェリカ「なるほど」

 

アレン「風紀取締執行部は、この国の品位を下げず守るすなわち国の未来を守る大義名分がある。そして俺たちの名前は伏せられる。名前をメンバーがわかられると…な?」

 

アンジェリカ「尻尾を出さないなくなるな…」

 

リオン「なるほど…見ていると猫被るわけか…」

 

アレン「が…あえてキミタチの名前は上げておく、そうすれば君らに下手なことをできなくできる。この権限をより良い形で、利用してくれ、そんでこの風紀取締執行部に所属していれば…アンジェリカ嬢の、レッドグレイブ家とヘイズル家が後ろ盾となっている。ちなみにレディ君には恩賞がでる。ヘイズル家が君を全面的にバックアップするつもりだ。とりあえずメンバーは俺がヘッドハンティングという形にしていく私設部隊でもあるしな…」

 

と煙草を咥える。3人はその光景に目を見開く

 

アレン「煙草…だめだったか?」

 

リオン「いや…アレン喫煙家なのか?」

 

アレン「まぁ…そうですね。というか…これは…どっちかというと薬の接種にちかい…」

 

オリヴィア「薬?」

 

アレン「俺…喘息持ちだから…それの保険」

 

そういって立ち上がるとアレンは窓を開け煙草に火をつけた

 

アレン「…ふー…」

 

アレンは煙を吐くと考える。

 

アレン「…なぁ…少し大きなお世話かもしれないがさ…アンジェリカ嬢…激情家ですよね?」

 

アンジェリカ「ま…まぁ…そうだな」

 

アレン「おそらく貴方はこの先オリヴィア嬢のことを守るたびに感情的になると思います。だから言います。頭は感情的になってもいいただし心は冷静に…大きく感情的になれは相手のペースです。あいてはこちらの反応を楽しむためにその様は下らないことをしてきます。」

 

アンジェリカ「あ あぁ…」

 

アレン「大事な物事ほど…ゆったりと進行させるもの…覚えておいて損はないと思います。」

 

リオン「う〜ん…」

 

アレン「?リオン殿」

 

リオン「おまえ…本当に同い年か?」

 

アレン「修羅場踏みすぎると色々成長するんですよ…人を見る目も甘ったるい理想も…吐き気がするほどの悪も…そうだ…オリヴィア嬢は…自分を卑下するな…卑下するときうことは自分価値と僕らが認めている価値を吐き捨てることになる。君は君らしく…ね?」

 

オリヴィア「はい!」

 

アレン「前にも話したから前より良い返答だな…リオン殿は…一つしかありません…貴方は貴方自身が思ってるほど最低ではありません自分の行動を信じて後悔のない選択をいいですね?!」

 

リオン「お…おう…」

 

アレンは携帯用の灰皿に吸い殻をいれる

 

アレン「説教はこの辺にいたします。さて…バルトファルト家と正式に同盟がなったからこれでいい…そうだ…俺のところの禁止事項があってな奴隷の売買は禁止なんだ」

 

アンジェリカ「どうしてなんだ?」

 

アレン「昔あったんだんだが…、先日言ったとおり、俺らは戦闘民族みたいなもんなんだこれまでに亜人種たちは色々力かしてくれたし…彼らには生きる権利があるからだだから奴隷ではなく伸び伸びと自身の生を謳歌してほしいから市民の地位をあたえている」

 

オリヴィア「そうなんですね いいですね」

 

アレン「命は売買するべきではない…この世界自体を支えいくかもしれない力だとなぜ誰も気づかないのだろうか…」

 

アレンはポケットに手を入れる。と不機嫌そうに言う

 

アレン「この世界は浮島…有限なわけだそんな中でただ争う…そんなの間違えてる…あってはならない…その無駄な争いにどれほどが傷つき血が流れた…みんなは穏便にとか言うが傷つかない戦いなんてない…あったとしてもそれは言の刃…いわゆる言葉で精神を、抉る言葉の暴力だ 暴力は暴力だけしか産まない…防ぎ…伝えるためのロンド隊何だけど…誰も気づかないの現状だ…」

 

アンジェリカ「そのために殿下に?」

 

アレン「あぁ結局伝わらなかったがな…この前ユリウスにもいったさ」

 

数週間前

 

ユリウス「アレン・メンター・ヘイズル」

 

アレン「下に見てきたやつに半殺しにされた気分はどうだ?」

 

ユリウスの枕元の机に花をおく

 

アレン「…問題だ…なんで俺があそこまでボコボコしたかわかったか?」

 

ユリウス「アンジェリカ(あいつ)のことだろ?」

 

アレン「アンジェリカ嬢だけじゃないさ…お前はただのみせしめ」

 

ユリウス「…どぉいうことだ」

 

とアレンを睨みつける

 

アレン「お前さ わかんないの?あの戦いに意味があったか?穏便にすませようとしなかっこと?誰よりお前自身がこの戦いをのぞんでいたこと…そして…まわりにわからせたかった…傷つかない戦いがないことを…それがわからない以上俺はお前らを王家とも何もおもわない…貴様ただの血筋のいい、ド低能野郎と記憶しておくよ、それにあの戦いはただの八つ当たりと思っているようじゃお前はかわれもしないし…貴様は俺とリオンの足元にも及ばない、」

 

アレンは退室する

 

ユリウス「(おれは…あいつに劣っている…のか…)くそ…」

 

回想終了

 

アレン「(会話のことは言わないでおこう)」

 

オリヴィア「アレンさん?」

 

アレン「王国史なんてよんで賢くなるやつはいないさ…ここから難しい話 だから、また今度な」

 

アレンは少し笑うとあるきはじめる

 

アレン「アンジェリカ嬢…レディ・オリヴィア 君に…託したいMSがあるだ」

 

アレンはそう真剣な眼差しで伝えた

 

アレン「(俺は…ガンダムに選ばれてしまった以上争い(理不尽)からに背を向けるわけにわいかない そうだな…それが俺の前に…現われた理由ならば俺は足掻くよ抗ってみせるよ)」

 

するとアレンの通信がなる

 

アレン「私だ…ほう…そうか…できたのか…さて…物語の先を進めようか…」

 

そういって左手につけているいくつもの傷付いたドッグタグを見てそうつぶやいた



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No.6 ヒイズル列島へ!そして…

翌朝バルトファルト邸の上空を母艦がとおる

 

リオン「…まじかよ!なぁ…アレン君…なんで…なんで…ラー・カイラムがここにあるんだよ!」

 

アレン「仕方ないでしょ作れちゃったんだから それにこれはラー・カイラムじゃないです!ラー・ザイム!ラー・カイラムは父さんが乗り回してる」

 

アレンたちは艦橋デッキへ、そこには、気前の良さそうな壮年の男がいた

 

アレン「ファルム・キャプテン」

 

ファルム「おお〜 アレン戻ったか ん?その子達は」

 

アレン「この前伝えたか子たちだ」

 

ファルム「お〜そか 私は独立機動部隊ロンド隊 4番隊「ラー・ザイム」艦長 ファルム・オーガナだ」

 

アンジェリカ「アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブだしばらく厄介をかける」

 

オリヴィア「オリヴィアです よろしくおねがいします」

 

リオン「リオンです」

 

ファルム「よしよし さてとそろそろ出発準備だアレンいつものよろしく」

 

アレン「マジすか…」

 

ファルム「まじだ」

 

アレン「はぁ…」

 

するとマイクを取る

 

アレン「あ〜…デッキよりアレンだ これより本艦はヘイズル領我らの故郷である極東ヒイズル列島に帰還する。なお今回は俺たちの同士になってくれた人間もいる美人だからって手を出すなよ!」

 

それを聞いた船員たちの一部は苦笑や笑みを浮かべる

 

アレン「まぁとにかくだ俺たちは未来でも俺達のまだ見ぬ子供たちを助けてくれるかもしれない希望を俺たちの国にご招待する粗相のないよにな!」

 

するといろいろな持ち場から「おお!!」と声があがる。それを見てアレン笑うと

 

アレン「よし!ラー・ザイム 発進!」

 

と同時に手を前に出す

 

ファルム「よーーし!」

 

そうしてラー・ザイムは発進する

 

アレン「エリカさん」

 

通信オペレーターのエリカに声をかける

 

アレン「あの二人食堂へ」

 

エリカ「もしかして…どちらかアレンさんの彼女さん?」

 

アレン「うなわけないだろ…くだらないこと言ってないで…ほら!かけあし!」

 

エリカ「ちぇ〜 ふたりともこちらへ」

 

アンジェリカ「あとでなふたりとも」

 

アレン「あぁ…リオン殿話がある」

 

リオン「?」

 

アレン「国からヘイズル改の譲渡・破壊の何れをせよとの命令された」

 

リオン「!?まじ!」

 

アレン「あぁ…どうやら…試作したあれが…だめだったらしい」

 

アレンはT字の何かをわたす

 

リオン「おい!これ!」

 

アレン「俺なりに…作ってみたいだがどうやら…強すぎたらしい…ルクシオンと解析しても構わない…」

 

アレンはリオンより返還されたデッキに立つヘイズル改を見上げる

 

アレン「はぁ…君に乗れないとは…はぁ…」

 

とアレンは胡座をかきがっくり肩を落とした

 

アンジェリカ「アレンいるか?」

 

アレン「いまずよ…」

 

アレンは涙を流しながら返事する

 

アンジェリカ「まが…悪かったか?」

 

アレンは目を擦ると

 

アレン「大丈夫ですよ」

 

リオン「なぁ説明してくれよ」

 

アレン「知ってていってますよね…」

 

リオン「なんのことかな?」

 

アレン「力のことなら俺の魔法錬金術だそれなりにものも作れる…作れるのだが…なぁ…はぁ…正直もう一つの方はしれてしまえば俺は殺されかねない…」

 

オリヴィア「その能力てこの前の…」

 

アレン「あぁ…俺はなくなった人間とも話せる…というのはもちろん…相手の気持ちさえ誤解なくわかってしまう…あのとき…俺は恐らく…アンジェリカ嬢の思いが完全に流れ込んでしまった…これはアンジェリカ嬢は悪くないこの点だけははっきり言える。もう一つは予知能力…」

 

リオン「チートだ…」

 

アレン「あんたが言うか…」

 

オリヴィア「予知能力…」

 

アレン「俺のこの能力は…俺の先祖が原因なんだ…」

 

アンジェリカ「アレンの先祖が?」

 

アレン「数百年前いや…もっと遠くのかこ…人類増えすぎた人口を宇宙へおいやった…そのとき広大な時空をも一つの認識域の中に捉える事で、一つ一つの事々へのより深い洞察力とより優しさを持った人であると定義した人がいた…認識能力の拡大により人並み外れた洞察力・直感力・空間認識能力を持ち、独特の感応波つまり脳波である。サイコウェーブを発する。この感応波によって、離れていても他者やその状況を正確に認識し、意思疎通を行う能力を発揮する。そのため、敵を視認することなく「気配」で探知し、さらにその機動を先読みして攻撃、一方では敵の攻撃を察知して回避したり、戦闘において圧倒的な力を発揮することになる。殺気、プレッシャーの相手へ敵意のみを感じ取った状態でもなる…向こうからすりゃ俺は鬼だろうよ…味方すれば…最高の助っ人国からすれば…戦いの道具もいいところだ。」

 

と自嘲気味に笑う

 

アンジェリカ「リオンから聴いたがその能力を言わないのは…」

 

アレン「俺のような認識能力を拡大した人間がいたとき…戦いの道具にさせないためだ、俺たちのようなやつらは…闘うためのソレじゃない…それよりも…俺のその能力はバレることはなかった…その代わりヘイズル改についての命令されてしまったのは痛手だ」

 

アンジェリカ「なぜだ?アレンほどであれば」

 

ファルム「アレンだからなんですよ」

 

アレン「キャプテン」

 

ファルム「アンジェリカ嬢 良い鎧にとても強い人間が乗っていますしかし…武器はボロボロです何が起こりますか?」

 

アンジェリカ「戦いについていけなくなる」

 

ファルム「そうそのとおり 既存の鎧であればアレンの反応につていけないのです。フル稼働させれば鎧が先に音を上げるでしょ リオン殿は例外ですが…彼は人間のそれを遥かに超えてしまった今回でそれを証明してしまったことが少し問題ですね」

 

アレン「だよなぁ…経済封鎖とか補給削減の嫌がらせとかあるんだろうなぁ…」

 

ファルム「それはないぞ」

 

アレン「ジルクの脅迫か…」

 

ファルム「そうだ なかったことにする代わりにそれはなしになった」

 

アレン「良かった…しかし…、ヘイズル改のことが…、ロンド隊のシンボルにしたかったが…先手うたれたか…」

 

ファルム「あと…ヘイズル領の鎧を回せと…」

 

アレン「やっぱ来たか…クソ…」

 

オリヴィア「何が問題なんですか?」

 

アレン「よするに俺たちの領地の鎧は強すぎるから独立とか下剋上とかされるのが恐ろしいから、対抗策と裏切らない証明として今扱ってるヘイズル領の鎧を寄越せと言ってるんだせこい奴らだ」

 

アンジェリカ「なるほど…ヘイズル領の戦力は削がず自身の国を強化か…」

 

アレン「要求できる立場かよ!この件に関しては後で考えるとして…くそ…考えること多すぎだろ…たく…キャプテン例の資料群回しとてください。部屋戻って今後の計画の即時見直しが必要が出てきた…こりゃあ戻ったら会議地獄だぞ」

 

アレンは新しい機体を設計していた

 

アレン「トライブースターできたか…なるほど…今度テストが必要だな、頭と背中は新調だが…体はアレか…まぁ…内部パーツはチューンするとしようか…」

 

するとノックする音がした

 

アレン「どうぞ」

 

アンジェリカ「私だ」

 

アレン「アンジェリカ嬢…どうした?」

 

アンジェリカ「キャプテンからこの資料を」

 

アレンは渡された資料をみる

 

アレン「やはり…そこにいたか…」

 

アンジェリカ「なんの資料なんだ?」

 

アレン「空賊だ…そして新兵器の」

 

アレンは資料を置く

 

アレン「ふ〜今来られたら面倒だなまぁ…ラー・ザイムの火力で、足りるか不安だが…」

 

アレンはため息を吐き資料を投げ置く

 

アレン「だが…どうやらこちらの制空圏に入ったみたいだ」

 

アレンは窓を見ると赤と白のジム・クゥエルがサブフライトシステムに乗りラー・ザイムのエスコートに現れる。

 

アンジェリカ「アレン その色々な遅れてたが…礼を言う」

 

アレンは手を軽く上げ笑う

 

すると警報が鳴る。アレンは顔色を変えるとモニターをブリッジにつなぐ

 

アレン「キャプテンなにがあったんですか?」

 

ファルム「お前のお客さんだ…」

 

アレン「チッ!血狂いどもめ」

 

アンジェリカ「アレン!」

 

アレン「大丈夫だこの艦は俺らの国に入国はさせる。」

 

アンジェリカ「アレン…気をつけて」

 

アレン「あぁ!」

 

アレンはモビルスーツデッキへ

 

アレンはヘッドセットをつける

 

アレン「キャプテン あれ持ってきたんだろ?」

 

キャプテン「ないがこちらへ来ている空中受領する!」

 

アレン「リオン頼めるか?」

 

アンジェリカ「まて!アレンおまえガンダム禁止されてるんだぞ?それ乗ったら今度はガチ死刑になるぞ」

 

アレン「ヘイズル改ならだろ?発進許可を」

 

ファルム「了解した エリカ本部に通達今の座標に例のコンテナを届けるようにしろ」

 

エリカ「はい!」

 

ファルム「出撃した30秒に射出するそれでむかいうってくれ!そして3分後に例の物が届く」

 

アレン「キャプテン感謝する!」

 

リオンの動かすアロンガンツに捕まるはカタパルトに足を乗せる

 

リオン「馬鹿げたことをするなお前も」

 

アレン「すんませんでも…そうしないとしけない気がするんです

 

アロンガンツはカタパルトとから発進ていく

 

アレン「このあとは?」

 

リオン「まぁな、大人しく強いるほど俺はいい子ちゃんじゃないからな…」

 

リオン「来てくれて心強いです…あ…来ましたよ!」

 

すると目の前から大型コンテナが飛んでくる

 

アレン「一発勝負だ!いってきます!」

 

リオン「おう!」

 

アロンガンツとコンテナがすれ違った瞬間!アレンはフックショットを撃ち乗り移るそうしてコンテナの人用のハッチを開け入るとそこにはヘイズルがいた

 

アレン「よく一人で…プロトタイプヘイズル…いや…ガンダムヘイズル2号機WF…

 

アレンはコックピットにはいる

 

アレン「やってやる…それが俺たちの道なら…とことん…」

 

と機動した瞬間コンテナに穴が開く

 

アレン「!やられた?」

 

すると目の前に火の粉が舞上がる。その光景にアレン目を開く、そして脳裏には学園に入ったこれまでのできごととアンジェリカ嬢の顔が浮かぶ

 

「運命は変わり果てた…忘れないで…あなたになら抗い断ち切れる…アレン…」

 

アレン「!あぁ!!このくらい…かすっただけか…」

 

アレンは覚悟を決めコンソールを操作するそしてコンテナ内でヘイズル2号機は二本のビーム・サーベルを抜き起動するとハッチを斬り裂いてでる。トライブースターを点火して交戦してるアロンガンツの方へ向かう。敵の3機がこちらにライフルを向けるがアレンがいち早く反応してトリガを引くてを撃ち抜く

 

ヘイズル2号機のコンセプトは機動力とスピードを生かした強襲及び高速戦闘及び一撃離脱戦法、一撃して離脱するビームライフルを二丁持ち空を舞うように戦闘する

 

リオン「それいいな!くれよ!」

 

アレン「はい」

 

と予備のビームライフルを渡す

 

リオン「お!ありがとう!」

 

リオンとアレンはビームライフルを駆使して次々落としていく

 

リオン「あれ?エネルギー切れ?」

 

するとスキをつこうとアロンガンツに斬りかかる敵の鎧がいたがアレンはすぐに後ろをとり蹴り飛ばす、

 

するとリオンに新しいビームライフルを渡す

 

アレン「使ってください!そのエネルギー切れたやつもらいます」

 

リオン「おう!て、お前銃は?」

 

アレンはジム用のプルパップを単発打ちにセレクターに切り替える

 

「何だあの白いの!早すぎて狙えねぇ!」

 

アレン一撃離脱を繰り返す

 

リオン「なぁ…ルクシオン…俺も…あのブースターほしい…」

 

ルクシオ「やめたほうがいいですよマスター あれは一般人の身体とgに耐えられませんよ」

 

リオン「まじ?あいつどんだけ…」

 

アレン「!そこっ!」

 

と振返りジムライフルを撃つと敵にあたりおちていく

 

リオン「うわ…アムロ撃ちだ…何でもありだな、」

 

アレンに向かい魔弾が飛んでくるアレンは冷静に盾でそれを防ぐ

そしてシールド内のミサイルをばら撒く

 

すると頭上から斬り掛かってくる機影を感じビームサーベルで相手の剣を受け止める。

 

「またガンダムか!なぜ貴様がそれを…貴様如きが!」

 

アレン「?」

 

と左手で持った銃を構えるがみえ少し離れると相手が銃を撃つがそれを避けまたビームサーベルと剣がぶつかる。

 

アレン「ガンダム?なぜ知ってる応えろ!」

 

「返す!答える義理はない!」

 

とヘイズル2号機を蹴り飛ばすがヘイズル2号機はすぐに立て直しシールドを正面に向け横からライフルを構える。相手は距離を取る

 

アレン「貴様!ケイテンの奴等かよ!」

 

その鎧はまだ向かってくるが、アレンは太陽に背にしてビームサーベル突き出し特攻するが相手は避けヘイズル2号機にライフルを向けるがアレンは即座にそれを蹴り飛ばす。相手の左腕を切り飛ばす

 

アレン「それで帰っちまえ!」

 

と蹴り落とす。そうして残党を始末すると

 

リオン「アレン大丈夫か?」

 

とアロンガンツが近づく

 

アレン「はい!いけます!でも…少しまずいですかね」

 

アレンはヘイズル2号機の主力を引き出しすぎてシステムがいかれていることを察する

 

アレン「リオンさんサポートお願いします」

 

リオン「おう!」

 

帰還する

 

プロトタイプヘイズル2WF

 

TRヘイズル計画の始まりといて試作機体として3つ開発された機体、ここからクゥエルやヘイズル改が開発改修された、マスターピースの一つとされており。ヘイズル改は継戦能力などの汎用性に特化させた機体に対して、プロトタイプヘイズル2は機動性に特化させた強襲機と言える

 

戻ると整備士たちが全員いた

 

「あれがヘイズル2号機…ヘイズル改のお兄さんか…」

 

アレン「俺が言うのなんだがすごくいいよさすがヘイズル改のお兄さん だが…こいつは…少しフレームが弱すぎるな…この機体は俺が秘匿する誰にも見せるなよ」

 

「はいっ!」

 

といったところだな…

 

ビイズル列島…ビイズルは日本列島と同じくらいの浮島群で形成されており独自の文化(和風)が根付いている

 

アレンはスーツに着替える。

 

アンジェリカ「戻ったかアレン」

 

アレン「あぁ…そっちも無事で良かった」

 

アンジェリカ「そうか リオンもな」

 

オリヴィア「二人の顔をみたら安心しました」

 

リオン「ありがとさん」

 

ランバ「若 おかえりなさいませ」

 

アレン「…ランバさん!」

 

ランバ「お久しぶりですな!若!」

 

と二人は再会を喜び合う

 

アレン「あ、紹介するランバ ルアラ 私の幼いときから色々教えてくれた人そんでもって俺の憧れている人の一人だ」

 

ランバ「若にそう言ってもらえるとは嬉しい限りです。車の準備はできております」

 

そう言ってリムジンへ乗り込む

 

リオン「車もあんのかよここ…」

 

オリヴィア「馬はいないんですね」

 

アレン「そうだな」

 

アンジェリカ「王国がヒイズルを警戒するのがこの技術か…(いや…警戒しているのは…)」

 

アレン「どうかしましたか?」

 

アンジェリカ「いや…何でもない」

 

アレン「例の計画進んでますか?」

 

ランバ「はい つづがなく」

 

アレン「ねぇさんたちは元気か?」

 

ランバ「はい若の帰りを待っておりますぞ」

 

アレン「そうか」

 

そうしてヘイズル邸へ

 

リオン「和風建築だな」

 

アレン「行きますよ」

 

と玄関へ

 

「よく戻ったな アレン」

 

そこには壮年であるが豪壮な漢がたっていた

 

アレン「父さん…いま帰ったよアレ役に立てたか?」

 

「ああ」

 

ルナ「アレン おかえりなさい」

 

リオン「アレンのねぇさんか?」

 

ルナ「今戻ったよ…母さん」

 

リオン&オリヴィア「母さん?!」

 

ルナ「ルナ・メンター・ヘイズルよ いつも息子がお世話になってるわね」

 

リオン「(いや…どう見てもこのひと…オレたちと同い年に)」

 

アレン「いや…おれにとっては…母さん…その抱いてる子は?」

 

ギヒサ「お前の妹だ」

 

アレン「え?」

 

ギヒサ「お前の妹だあと弟もいるぞ歩けるようになった」

 

アレン「…」

 

アンジェリカ「アレン?」

 

アレン「知らねぇうちに マイシスターとマイブラザーが生まれてただとぉおおおおおおお?!??」

 

ノリス「アレンよく戻ったな」

 

アレン「あ ノリス叔父さん」

 

ノリス「前よりも磨きが掛かったみたいだな」

 

アレン「ありがとう叔父さん」

 

ランバ「当主様がた会議のお時間です」

 

ギヒサ「うむ」

 

アレン「わかった…母さんみんなをまかせる」

 

母さん「えぇいいわよメイドとこっちでやっとくわ」

 

アレン「ありがとう」

 

そういってスーツを着た いかつい奴らは会議室へ

 

ラナロウ「よ!アレン」

 

アレン「義兄さん久しぶりです」

 

ラナロウ「向こうでまだいぶ 暴れたそうだな」

 

アレン「まぁ はい」

 

ラナロウ「俺も誘ってくれよ!」

 

ラナロウ・セルシオ・ヘイズル アレンの姉トモカの夫…ひと言で戦闘狂の人格者で少し目つきの怖いオールバック兄ちゃん。アレンと組んで戦役に参加していた アレンとは良き相棒であり義兄弟

 

ラナロウ「いた!なにすんだよ!トモカ」

 

トモカ「あんたまた私の弟いじめてんのかい」

 

ラナロウ「ちげーよ!たく!」

 

トモカ・メンター・ヘイズル アレンの2つ年上の姉で戦姫と言われるほどの実力者、アレンを影から支える男勝りなところがある良き姉

 

ギヒサ「お前らいいから席つけ〜」

 

アレン&トモカ&ラナロウ「うぃ〜」

 

会議が始まる

 

アレン「以上報告だ…ヘイズル改を爆破処分する…」

 

トモカ「いいの?あれは先生たちの思いが詰まってるんじゃないの」

 

アレン「わかっているさ…あの人たちの思いを無駄を消したくはない!けど…俺たちの思いは形だけじゃないここにもある」

 

そういってネックレスを見つめる

 

ラナロウ「いいのか?」 

 

アレン「あぁいいよ…義兄さん……爆破処分するのは…胸のパーツだけだ 丁度…新しいパーツが完成する。すべてのデータOS全部PRへÁÁprojectに移行し…姉さんに最後のプロトヘイズルをアップデートしAdvanceへ!TR5を義兄さん譲渡する方針で行こうと思うが、父さん叔父さん先生どう思います?」

 

ランバ「若の方針の通りに!」

 

ノリス「アレンのその判断と覚悟に賛成する」

 

ギヒサ「アレンよその方針最善だ」

 

ラナロウ「いいぜ!アレン あの機体に乗ってみたが俺好みの機体だ!」

 

トモカ「あれが私の機体になるのか…嬉しいよ」

 

アレン「よし解散 TR1の爆破処分は王家の人間または代理人も交えて行うこととします」

 

プロトヘイズル→Áヘイズル TR1の残存パーツ→?

 

アレン「では!ビイズル計画を第二段階へ移行する!全員これらのprojectが王国ひいては帝国に漏れないよう!我らの旗のもとに!」

 

一同「我らの旗のもとに!」

 

と号令とともに会議は終わった

 

その頃

 

 

ルナ「へぇ〜そうなの あの子がそんな無茶をねぇ〜」

 

オリヴィア「そうなんですよ こっちもヒヤヒヤしちゃって」

 

ルナ「あの子…たら昔っからそうよ!私が何度も危ないことするなていったら(大丈夫!俺には秘策がある!)て叫んで言い返すことが多いわ」

 

アンジェリカ「ヘイズル夫人 話は変わるが…アレンの能力は…」

 

ルナ「えぇ…知ってるわ」

 

アンジェリカ「先の試合で魂のようなものを引きつけていた…」

 

ルナ「あれは魂よ みんなあの子と仲間だった人たちよ…前の抗争でいってしまったわ 生き残ったのはアレンだけだったわ その時に能力に目覚めたそうよ…」

 

アンジェリカ「じゃあ…あの魂は…」

 

ルナ「あの子と繋がりがまだあるのね…」

 

オリヴィア・アレン「…」

 

ルナ「そろそろ会議が終わるわまたあとでね。アンジェリカさん 息子をよろしくね」

 

アンジェリカ「なぜ…私が?」

 

ルナ「あの子はあなたのことを評価してたわ すべての仕組みを破壊して変えることのできる人間の一人だってね」

 

と退室する

 

アレンは格納庫へ一人でいたそしてヘイズル改を見上げた

 

アレン「ごめん…みんな…ごめん」

 

そう呟いた

 

「いいのですよ…アレン…」

 

「若…我々のつながりはこれだけではありません…目に見えなくても繋がっております」

 

「俺たちは繋がりは絶対に切れねぇ…お前が生きてる限りな!」

 

アレン「ありがとう…」

 

そう言って顔を上げる

 

アレン「さて…どう仕返してやろうかな…」

 

と笑うのであった

 




水星のSS模索中


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No.7 readiness to carry it…

オリジナル回です


 

数カ月後の朝

 

「これよりアレン・メンター・ヘイズルの乗機の爆破を開始する

る」

 

そう仲介人は告げた。アレンはヘイズル改(胸だけのであとのパーツはハリボテ)アレンは胸のパーツに手を添えた額をつけ

 

アレン「ありがとうございました…あなた達のお陰で私は生きてこれました。感謝します。これまでのこと そしてこれからのことに…」

 

と一滴の涙が頬伝った

 

そうして爆破されてしまった

 

アレン「…」

 

精神的にきているアレンのその様子に貴族たちは口元を隠し笑う

 

アレン「おい何時までわらってんだ?そこのクソども」

 

アレンは爆破処分されたヘイズル(胸パーツ)のみで他の部位はハリボテを見つめる。

 

アレン「お前ら処分したな?」

 

アレンはある書類を見せつける!

 

「な!それは!」

 

アレン「お前ら共謀して収賄をしていたのは明白だ…逃げれると思うなよ」

 

そういって貴族たちを指差す

 

アレン「収賄…そして共謀…貴様ら…ただで済むと思うな…」

 

すると騎兵たちが現れる。

 

「ここで貴様らを始末さえすれば!」

 

するとアレンはわらう

 

アレン「喧嘩うる相手…間違えるぜ?全員!攻撃開始!」

 

すると白いジム・クゥエルが15機がブルパップライフルを降下しながら撃つ 騎兵たちも退治する

 

アレン「全部俺の艦ですべて筒抜けだ」

 

アンジェリカ「アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブだ! 一連のすべて見させてもらったぞ」

 

アレン「だとよ…ロンド隊!や〜ておしまい♫」

 

そしてが…性能差で次々落とされていく大量にいた騎士たちがみるみる減っていく

 

アレン「犯罪!ダメ!絶対!」

 

と叫ぶと武装したロンド隊レンジャーたちが貴族たちの拘束にうごく 王都へ王城廊下をアンジェリカが戦闘でその右後ろをアレンが歩きその後ろにロンド隊数名が歩く状況

 

アンジェリカ「…不届者を突き出しに来ました」

 

アレンその場で数名の貴族を投げ置く

 

王「証拠もあるのだな?」

 

アンジェリカ「はい アレンを始めとするロンド隊と私の家のものが調べた結果黒でした」

 

アレン「…王よ…一つよろしいですか?

 

アレン「この者共は私の愛さ(愛妻)…ゴッホン! 愛機であるものを壊したこれがどう意味かお分かりですね?あの機体作るために我々はただなる労力と時間をろうした…が…その破壊を貴方は止めも調べもしなかった…あの機体はわがヒイズル列島の化身貴方がたはそれを消したんだ…ヒイズルと私の仲間たちも…この場に私がいなければとっくに王都を攻めているでしょう」

 

アレンの部隊の仲間たちは王を睨むものもいた

 

アレン「わかりませんか?…はぁ…貴様のせいでこの国の寿命が縮んだて言ってんだよ…」

 

アレン「…我々の精神を汚した一因…責任があるあなた方を我々日の下…旗のもとに集った志士たちを敵に回したのだよ…今この場で、」

 

「陛下に向かってなんた」

 

「無礼でa」

 

アレンは宰相や大臣たちに銃口をむけ発砲する。当然威嚇である

 

アレン「だまれよ…外屋どもそもそも貴様気づいていてヘイズルの破壊を黙認しただろ?」

 

「なんのことだ!」

 

「言いがかりはよせ!」

 

アレンが指を鳴らすと

 

「ボイスレコーダーが、再生される」

 

 

「「たかがガキが増長してるんだ丁度よいではないか」」

 

「「そうだな このまま許可していまおう 彼らかもたんまりブツいただいていることだからなぁ」」

 

アレン「これはいいが言い逃れできませんね…王よ2日やる責任の取り方を考えておけ!」

 

そして王に背を向けるとそれをその場にいた貴族たちに目を向けた

 

アレン「人の犯した過ちは我々の旗のもとに粛清する!」

 

そうして部屋をでる。そしてアーガマの自室へはいる。そして椅子に座ると拳を机に叩きつけた

 

アレン「…すまない…みんな…すまない……」

 

と手で目元を抑えて言う

 

アンジェリカ「アレンいるか?」

 

アレン「…すまない…あとにしてくれ…」

 

というがアンジェリカは戸を開けた

 

アレン「そういうのはやめてくれよ…」

 

アンジェリカ「すまない…お前が随分追い詰められてそうだったから」

 

アレン「そうだな…追い詰められてはいる…頭で分かってはいたが…つらいな…慰めはされたが…ほんとに…いやつらいんじゃないか…悔しいんだ…守れなくて…教えてくれよ…これで正解なのかよ!仲間との形を潰す!こんなのが!正解なのかよ!」

 

アンジェリカはアレンの叫びに耐えかねて声をかけようとするが出来なかった…

 

アレン「あなたに当たっても…仕方ないか…済まなかったな…決断したの俺なんだ…少し気分転換してくる」

 

アレンはそういってアンジェリカの横を通り自室を出ていた

 

アンジェリカがふと備え付けの机を見ると若干凹んでおりさらに…血が滲んでいた…

 

そしてその夜明け前…

アレンは、部屋で待っていた

 

アレン「…」

 

ランバ「アレン様…許可がおりました」

 

アレン「…わかった…いきましょう」

 

そう言って格納庫へその道中アレンの瞳は憤怒に染まっていた

 

「アレン君…落ち着いて…」

 

アレン「…はい…」

 

その声でアレン少し落ち着くと格納庫へ

 

アレン「よし!フルドド1と高性能光学センサー・ユニット、脚底部補助を姉さんのヘイズル改へ!」

 

整備兵「はい!」

 

アレン「俺の方にはプリムローズをくれあとサブユニットアーム 、脚底部補助 ウィンチキャノン!さっさともってこい!」

 

整備兵2「は はい!」

 

アレン「全員!これから俺たちの故郷でドンパチしやがったボケどものとこに殴り込みに行くぞ!談判破裂して暴力の出番だ!前らのストレスここでぶつけてやれ!」

 

一同「おおぉおおおおっ!!」

 

アンジェリカ「なんの騒ぎだ!」

 

アレン「これからエスカル領に殴り込みだ」

 

アンジェリカ「エスカルて…あのエスカルか!なぜまた!というか勝てるのか?!」

 

エスカルとは? ヘイズル家と不仲である貴族で、研究や科学に秀でた一族であったが、その実情は非人道的なことをくりかえした結果のものである実際精神の壊れたものを使い捨てにしている。

 

アレン「勝算しかない…あと潰す理由はこれだ」

 

アレンは写真を見せたそれを見たアンジェリカは目を見開いた

 

アレン「奴ら…人体実験していたんだ それも…くさるほどにそれだけじゃない 数年前の戦役の裏でこいつが糸を引いていた可能性がある」

 

そういうと背を向ける機体のほうへ

 

アレン「(あの戦役で出た兵士たち…確かに…精神を…くそ!)」

 

アレン「初陣にしては…役不足だなヘイズル・アウスラ…第一兵装高機動装備出るぞ!」

 

トモカ「ヘイズルフルドド!いくよ!」

 

ヘイズル姉弟の出撃である

 

ピン…ピン…ピン…ビーーー!

 

とカタパルのブザーがなると二人はシートのペダルを踏み込み飛び立つ

 

トモカ「アレン本当に殺るのかい?」

 

アレン「…あぁ…奴には命を持って償って貰わないと…じゃないと浮かばれない!」

 

すると多くの騎士たちが次々現れる

 

アレン「ねぇさんはその装備の説明は知ってよね?」

 

トモカ「あぁ!それにしても…いい機体だな」

 

アレン「俺が突貫するから」

 

トモカ「クゥエル隊を先導するわ」

 

アレン「クウェル隊 我が国の誉れ高き兵士たちよ…カチコミだ!気合と覚悟を決めろぉおお!」

 

兵士たち「おぉおおおお!!」

 

そう言って…前線へ

 

アレン「…くる!」

 

その瞬間アレンたちめがけ無数の砲撃が飛んでくるがアレンはそれをすべて躱しながらスラスターのリミッターを解除しどこぞの彗星の如くスピードで進んでいく

 

トモカ「あれは…我が弟ながら恐ろしいな…」

 

「何だあいつ!」

 

「突っ込んくるぞ!」

 

「嘘だろ!」

 

そういってウィンチキャノンを同時に展開する

 

アレン「堕ちろよ!蚊トンボ!」

 

ウィンチを展開し敵騎士たちを落としていく

 

「何だ!敵はどこから攻撃を!?」

 

ウィンチキャノンを駆使して次々落としていく 

 

「バカがよそ見を!」

 

アレンは宙返りすると同時にサブアームユニットを展開しビームライフル2つかまえる

 

「な!」

 

アレン「沈め!」

 

ドシュン!と音を立てと2つのビームライフルが敵の機体をおとす!

 

「挟み込め!」

 

とアレンを前後で4機体で挟撃をかけるがサブユニットのビームライフルをビームサーベル変えるとシールドブースター 右手に握ったビームサーベルそしてサブユニットで二体を抑える

 

「化け物がぁあ!!」

 

アレン「くたばれ!」

 

そう告げシールド内ビームで一人サブユニットに二人同時に倒すと右のサーベルで抑えた敵を抑える袈裟斬りに切断する。と背部から来た敵機をウィンチキャノンで掃討する

 

アレン「貴様らにかける慈悲もない…」

 

そう告げスラスターをふかし進む

そうしてあっという間に半分まで減らされる

 

その頃エスカルの館にて

 

衛兵「報告です!敵が防衛ラインを一人で!」

 

エスカル「一人で?!そんな馬鹿な!」

 

衛兵「肩に兎とLのマークか」

 

エスカル「負け犬の蛮族どもが…あいつを投入しろ!」

 

衛兵「は?」

 

エスカル「私が逃げるまでの時間稼ぎにはなるはずだ」

 

衛兵「しかし!まだ調整が!」

 

エスカル「そうしなければ殺されるぞ!捕まったとしても我々はしぬぞ!さっさとしろ!」

 

そのころ

 

アレン「よし!クゥエル大隊が取りついた。」

 

ランバ「若様!」

 

アレンのアウスラにランバの駆るバイザックカスタムが接触する

 

アレン「ランバさん!」

 

ランバ「敵の様子がおかしいです」

 

アレン「おかしい?どういうことだ?!」

 

ランバ「はい意図的にひいた様に感じられます!」

 

アレン「…!? ランバさん!クゥエル大隊とともに合流して私の元へ」

 

ランバ「と いいますと…」

 

アレン「あの野郎…隠し玉を出してくる!おそらく弄られる!ランバさん合流して奴は俺がその間に!」

 

ランバ「は!」

 

アレン「…まさか…」

 

アレンを先頭にエスカル領の領空圏へすると赤い閃光を放ちこちらに突っ込んでくる機体がいた。アレンは強化シールドブースターで防ぐ

 

ランバ「若様!」

 

アレン「ランバさん!指揮を!進んでください!こいつは俺がやります!」

 

ランバ「は!」

 

アレンは、強化シールドブースターで拡散ビームを放つが避けられる

 

アレン「いけ!今のうちにデータ照合!分析!」

 

ウィンチキャノンを展開するがそれを避けられるどころかコードを斬られる。

 

アレン「!こいつ!すぐに対処を…」

 

アレンはコンソールを、確認する。

 

アレン「共振?!まさか!…?!」

 

二本の剣に…腕部にマシンガンとミサイル兵装

 

再び接近してくる敵の凶刃をサブユニットのビームサーベルで防ぐ

 

アレン「チッ!」

 

そして、蹴り飛ばすしかし相手は両腕部から数発のグレネードランチャと持つ一つを時間差でうってくる。アレンは強化シールドブースターの拡散ビームを撃つと残りをアンバックを駆使し避ける。

 

アレン「この!ビームコンヒューズ!」

 

アレンは投擲したビームサーベルにビームライフルを放ちビームを霧散させ当てるわざでビームコンヒューズを使うが相手が視界から消える

 

アレン「消えた…!?後ろか!」

 

とビームサーベルで防ぐが同時にビームサーベルが傷付く

 

アレン「まずい!」

 

アレンはそれを投げつけ多目的ランチャーを放ち誘爆させる

 

アレン「強すぎるだろ…こいつ!ビームサーベル二本が喪失…燃料が少ない強化シールドブースター…ランチャーも無いか…」

 

アレンは後ろからの殺気に、気づくがそれは先程の敵ではなかった

 

アレン「…違うあいつじゃない」

 

とシールドを放つがエネルギーが切れる

 

アレン「くそ!」

 

アレンは強化シールドブースターをパージしてそいつにぶつける何処かへ飛ばす

 

アレン「これで残りは背部の2つどうする?!アレン!」

 

アレンはサブユニットアーム2つにビームライフル 右手にビームサーベルそして左手にビームライフルを携え空中で止まる…

 

アレン「!そこ!」

 

とビームライフルを撃つが、運が悪くエネルギーが切れる

 

アレン「しまった!」

 

相手はまたも斬り込んでくるアレンはなんとか避けるがビームライフルを斬られてしまう。アレンはあることに気付く敵機の色が全然違うむしろ赤いソレが増していた

 

アレン「なんだ?!こいつ!いや!まさか!エグ…?!まさか!この世界にそんなものは!たとえあって反応したとしても…俺は…違う!」

 

アレンはアウスラの操縦桿に対して重く感じた

 

アレン「くそ…まだ機体が馴染んでない!(いや…違う…これは…ヘイズルのシステムがアイツを殺そうとしているのか?!)……預けていいか?アウスラ!お前に託す!」

 

その瞬間その叫びにアウスラは答えるようにコンソールの色が変わる。アウスラから緑色の光と暖かな熱を帯びる

 

アレン「そうか…お前は俺の全てだ…だから…任せるぞ!」

 

「…ようやく…覚醒したのですね…」

 

そこからアウスラの動きが変わった。斬り切りかかってくる敵の機体の腕を掴む

 

アレン「…遠いな…いやこい!」

 

すると敵に向かって違う方向から光線が飛んでくる。それは先程のケーブルを切られたウィンチキャノンであった

 

アレン「…いけ!」

 

残っていたケーブル斬られたウィンチが自動で動き敵機を追い詰める。敵機は困惑するがすぐに状況を理解しマシンガンを撃ってくるがアレンはそれを回避する。そしてお返しと言わんばかりにウィンチキャノンで敵機の左を破壊する

 

アレン「!…このまま引き離す」

 

アレンはなぜか敵機に背を向け海面スレスレを飛ぶ

 

アレン「一気に…キメる!」

 

「やってみせろ!アレンのダンナ!」

 

アレン「フッ…あぁ!!」

 

とアレンはいつもの笑みを零す。敵機は海面スレスレにとぶアウスラに射撃装備で追い打つ。アウスラはスピードそしてそこからまた加速する。敵機は逃さないと言わんばかりに射撃兵装すべてを展開したそしてその後爆発が起こりソレを撃ち落とした。敵機は落としたことを確認するように上を通り過ぎるが、

 

「!」

 

敵機がよこをみると撃ち落としたはずのアウスラが急接近してくる。敵機は片腕で銃器を構えるがアレン背部のシールドブースターを2つパージして敵機にぶつけ大勢を崩させると残る腕を正確に撃ち抜くとビームサーベルで顔を貫く!敵機は誰が見ても戦闘続行は不可能な状態になった敵機は海に落ちた

 

アレン「はぁ…はぁ…かった… ん?なんだ?」

 

アレンは落ちた機体を砂浜まで運んだ

 

アレンはハンドガンのセーフティーを外しコックピットハッチを開けて絶句した。

 

 

アレン「…うそだろ?…まじかよ…」

 

そこにいたのは明らかにアレンよりも幼い子供だった その子は気絶していた。特殊なパイロットを着ておりしかも体中にはコードがつけられていた。

 

アレンがその子に触れると何が頭に流れ込む

 

アレン「エスカルの野郎こんな子に…くそったれ…」

 

あれはハンドガンを下げコックピット内に入るとアレンはシート後ろになにかのシステムがあった。アレンはすぐにそれはこの世にあってはいけないことを察すると

 

アレン「解析班!救護班!回収班!来てくれ!やばいものが!」

 

「あなた…は…だれなの?…」

 

そう弱々しく告げアレンに手を伸ばす

 

アレン「誰でもいいだろ…帰ろう…」

 

「どこに…」

 

アレン「きれいな場所だ…川と花…空そして夜には星がみえるとこだ」

 

「楽園…みたいね…」

 

とめを瞑る

 

アレン「おい!しっかりしろ!救護班!早く来い!」

 

そうして3分後赤十字のマークのプリントされたクゥエルとともにトモカがくる

 

アレン「姉さん頼むぞ」

 

トモカ「えぇ 半分は周辺索敵!残りアレンについていけ」

 

アレン「行くぞ!エスカルに終止符を撃ちに行くぞ!」

 

エスカルは飛行船脱出して胸をなでおろすしていた

 

エスカル「まったくとんだ災難だ…しばらくはアイツのもとで…まぁよい なんとか朝日を…」

 

と窓の外から正面に登る朝日を見て青ざめた日の中にアレンの駆るアウスラとクゥエルの数機がいた

 

アレン「のこのこ逃げれると…思うなよ…クゥエル全機に告ぐ……撃て…十字砲火開始だ…誰一人討ち漏らすな!」

 

とヘルメットを投げ捨てながら叫ぶ。その瞬間クゥエルたちはビームライフルとブルパップマシンガンを打ち続ける

 

アレン「すべてを使い切るか!銃身が焼き切れるまで撃ち続けろ!!!たたき堕とせ!!!」

 

そうしてエスカルの乗る飛行船は燃えて落ちていく最後にエスカルの船も落ちていったアレンは自身でエスカルの船へ向かうとエスカルは…生きていた!

 

アレン「…驚いた生きていたのかよ…」

 

エスカル「この…蛮族どもが」

 

といきが切れと至るところから出血してボロ雑巾になったエスカルはそういう

 

アレン「チッ…生きていやがったか…なぁ…お前は…どこでアレをひろってきた?」

 

エスカル「!?こ、答えると思うか?!下民が!!」

 

アレン「最期に聞いてやる…お前は誰からしじされたんだ?」

 

エスカル「答えると思うか?!貴様!貴様さえいなければ…!!」

 

アレン「まぁいい…貴様は俺の大事なものを奪った…だから…俺に奪われるわかるな?」

 

「何を言っているのだ!貴様!私が誰か…(バン!)」

 

アレンはその豚にアウスラの手を叩きつけた、あたりには肉片と血が飛び散る。アレンはハッチを開けてエスカルだったものを見た

 

アレン「奪うやつは奪われる覚悟をするべきだ…だから懺悔(祈れ)といったんだ…」

 

アレンは登りきった太陽を海上から見つめる

 

アレン「…」

 

トモカ「アレン?聞こえる?!」

 

アレン「うん…今から戻るよ…」

 

トモカ「…そう 待ってるから」

 

アレン「あぁ…」

 

そう素っ気なく返答する…

 

アレン「…慣れてる…はずなんだがな…いや…覚悟がないのか…背負ってやるよ…それが運命で選ばれたんだろ?ガンダム…」

 

アレンはそういって空を見た

 

コンソールにはとある言葉があった…

 

「You are…vanguard」

 

アレン「最果てを目指そう…命とはなにか…世界に知らしめる!」

 

 

【挿絵表示】

 

 



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No.8 新型機完成 ようこそ…!俺の世界へ!

俺は猛烈にれつ悩んでいる…

 

「?」

 

アレン「なんでこの子プルシリーズそっくりなんだよ!しかもプル プルツーがいんの?」

 

アンジェリカ「同じような顔が多いな…なんだこの子たちは?」

 

アレン「俺に聞くな!ただこの子たち人工的になにかの力を上られてつられてるなんつうか…デザインチルドレンみない…」

 

アンジェリカ「デザインチルドレン?」

 

アレン「あ…いわゆる能力を付与した上で作られた人間といえばいいかな…」

 

アンジェリカ「この娘たちが?」

 

アレン「どうやらこの前戦ったのがその一人で…あのヤロウこいつで一儲け考えてたみたいだな…やれやれ…殺して正解とはこのとこか…問題はこの技術が外部流出していなかだ…」

 

アンジェリカ「帝国と王国からしたら喉から手が出る欲しいものね…彼女らもその研究も」

 

アレン「そうだな…だが彼女らをおれは引き渡さない、これがその資料だ」

 

アレンが資料を見せた

 

アンジェリカ「どうするつもりだそれ?」

 

アレンは笑うとジッポライターの火を灯すとその資料にあて燃やす。

 

アレン「アンジェでもこうするだろ?」

 

アンジェリカ「あぁ」

 

アレンとアンジェリカは笑い合う

 

アレン「たとえどんな地獄であろう俺は…ただ進み続けるだけだ…俺は自分自身で足を進めたからには…それを終わらせる義務(責任)がある…」

 

トモカ「アレーン!完成したぞ!」

 

アレンは笑うと

 

アレン「ふむ…あいつ一応テストも終わって3機完成したが…この三人につかわせていいのか…姉さん俺の目的が決まったよ…」

 

トモカ「?」

 

アレン「次にもらう場所は海だ!そして地上をいただく!」

 

アンジェリカ「なぜ?地上なんだ?」

 

アレン「海を身近に感じたい…先生たちとの誓を果たしたい…」

 

私達で地上に降りて…海を見てその果へ

 

アレン「死ぬなら空の上 眠るのは海のそこ…そんな言葉を交わしたんだ お前たち…俺は戦っているぞ…この…狂い果てた世界でな…」

 

と手首につけたいくつものドッグタグを

 

プル「アレン!準備できたよ!」

 

アレン「そうか!来てくれ プル!プルツー!いくぞ!」

 

プル「おおおー!!」

 

プルツー「わかった!」

 

アンジェリカ「なにするんだ?」

 

リオン「おう!なんか面白いものあるからってきたぜ?」

 

オリヴィア「お邪魔してます」

 

アレン「ちょうどいい君らも来給え!」

 

リオン「なにするんだ?」

 

アレン「凱旋だ!新たなる機体とともに!ナナ!システムどうだ

だ?」

 

ナナ(プルセブン)「うん!」

 

リオン「おい…アレンまさか…」

 

アレン「フッ…」

 

アレンはロンベルの制服を羽織り昇降機にのる

 

アレン「「並列思考能力」「学習能力」「自律性」を有したそして教育型コンピュータを内蔵している!それによって二度目の同じような攻撃は通用しない!更に俺の脳波と戦闘データを組み込んだ!闘いに出た時!パイロットともに成長する!更に!MSの性能を次世代クラス以上にアップグレードさせるOSで、サイコミュ兵器の自動操作、万能化換装システムの綿密な換装作業など、アンリミテッドバリエーション、「BUNNys」!それをすべて搭載した機体!」

 

アレンは両手を広げる

 

アレン「では!おみせしよう!これが戦火と宇宙(そら)をかける舞う!戦姫 TR-6!ウーンドウォートぉだぁあああああああ!!!!あ〜はははははははははは!!」

 

そこには新型MSが4つ

 

リオン「質問〜」

 

アレン「許そう!盟友!リオン!」

 

リオン「お前キャラ変わってね?」

 

アレン「失礼 どうした?」

 

リオン「何で4機なんだ?」

 

アレン「あぁそれにはちょいとばかり事情がな…」

 

リオン「嫌がらせか?」

 

アレン「近くて遠い…今度決闘すんだけど…王家の宰相が前ぶっ殺したやつの研究資料渡せて言うんだよ」

 

リオン「マジあんの?」

 

アレン「うなもんとっくに焼き捨てた」

 

リオン「じゃあ何んで」

 

アンジェリカ「わかるだろ?」

 

リオン「?」

 

アンジェリカ「アレンの目を見ろよ」

 

アレン目が金色に輝いているつまるところそれである…

 

アレン「いや〜欲しいじゃん!…お金(チャリン!)」

 

とハンドシグナルで硬貨を示す

 

アンジェリカ「一歩間違えればこいつもう武器商人だぞ…」

 

アレン「自分のところの機体は売らねぇよ!」

 

オリヴィアは苦笑いする

 

リオン「そういや…お前はアレに乗るのか?」

 

アレン「あ〜と俺の乗らない…つか乗れない?」

 

ルクシオ「なるほど…そういうことですか」

 

アレン「どういうことだ?、」

 

ルクシオ「どうやから アレンとそのシステムと噛み合いが悪いみたいです アレンの脳波は特殊で強すぎるため…」

 

アレン「どうやら兎のお姫様に嫌われたみたいなんだよなぁ〜まぁ搭乗者は決まってる!プル!プルツー!スー(プルフォウ)!そしてアンジェリカ!」

 

アンジェリカ「まて!何で私なんだ!」

 

アレン「お前の親父さんに頼まれたんだよ 身を護る術を身に着けてやってくれてな ということで…よし!やるぞー」

 

先に4機がでた

 

アンジェリカ「すごいな…まさか変形するとわ」

 

プル「アンジェリカ大丈夫?」

 

プルツー「ビギナーなんだから無理しないでね」

 

スー「そうそう!」

 

アンジェリカ「すまない…よろしく頼む(…それにしても思ったことがダイレクトに伝わって言うことを聞いてくれる…アレン…お前は一体…)」

 

4機はアラートに気づきMS形態に移行する

 

アレン「さて…一曲踊っていただこうか…私の最高傑作の兎のお姫様たち」

 

そこにはフルドドⅱを装着したヘイズル・アウスがいた!

 

アレン「ヘイズル・アウスラ…第4種兵装だよろしくお願いします」

 

アレン「ふむ…これじゃあアンフェアだな!するとフルドドⅱをパージすると、」

 

アンジェリカのかる真紅のウーンドウォートが反応する。

アンジェリカ「?!機体が勝手に!」

 

アレン「したいようにさせろこれでいい」

 

するとフルドドⅱとウーンドウォートが合体する

 

アレン「それが換装システムだ そうだなさしずめウーンドウォート・ラーとでも言おう」

 

するとアレンの後ろからフルドドⅱのパーツを積んだプリムローズⅱが来るとアウスラと合体して第4種兵装へ

 

アレン「これが共通の強化パーツ…フルドドⅱ ウーンドウォートの支援機メカだとりあえず始めるぞ!」

 

アレンはヒートブレードを内蔵したロングライフルで、3機を撃つ、プルのウーンドウォートが加速してアレンに詰め寄る

 

プル「わかる…使い方が!コンポッジウェポンブースターで!」

 

プルはコンポッジウェポンブースターを盾のようにかまえると

そこに当たったビームが霧散した

 

アレン「いいぞ!iフィールドが使えるとよくわかったな!」

 

そして二人のヒートブレードがぶつかる。後ろからスーが仕掛けるがアレンがビームサーベルで防ぐ

 

アレン「いいねぇ!いいねぇ!なら俺は!」

 

そういってウィンチキャノンを展開してプルツーとアンジェリカを撃つプルツーは難なく回避するとアンジェリカはiフィールドで防御する

 

アンジェリカ「すごい…霧散した…」

 

とアレンの発明したコンポジットウェポンブースターに驚愕する。そんななかスーがアレンにクローをとばし牽制する

 

一方的地上では

 

リオン「もう何でもありだな」

 

オリヴィア「すごいです!アレンさん!」

 

アレン「四人とも大分慣れてきたみたいだな…戦姫と踊れるのは幸せだ。が…こちらもハードルをあげよう」

 

アレンの機体の関節部分から蒼い炎が漏れ出す

 

アレン「色はアレだが俺には関係ない!PSYCHO DRIVE!」

 

アレン意識が一瞬なくなるが…すぐに戻る。

 

アレン「心地いい高揚感だ!」

 

アレンは、操縦桿を手放すと手を上へ広げるとアウスラも同じ動作をする

 

アレン「まるで全てが手に取るようにわかる!この手に広がる動き…感覚そして、馴染む感覚まるで俺がアウスラになったようだ!こい!」

 

アンジェリカが仕掛けるがすべてをかわす!同時攻撃すら意味をなさないまるでアウスラが人間のような動きをしていた

 

アレン「では PSYCHO FULL DRIVE!!!」

 

とサイコウェーブを発生させた

 

オリヴィア「なんだ?…!! 何だこの感覚…まるで…広がるような…」

 

プル「なんだろう…温かい感覚がする」

 

スー「うん…これって…」

 

プルツー「アレンの力じゃない?」

 

アレン「では行くぞ!」

 

アレンが四人攻撃を仕掛けると四人は先読みしたかのようによける。四人はアレンの互角の戦いを繰り広げた

 

リオン「動きが変わった!」

 

オリヴィア「まるでアレンさんみたいです!」

 

すると先程まで鍔迫り合いすらしなかったアンジェリカがアレンの機体と鍔迫り合う

 

アレン「ようこそ!おれの世界へ!」

 

アンジェリカ「これが…お前の見ている世界か?」

 

アレン「あぁ…でも長時間はアウトだからな」

 

今の状態は、アレンの能力45%が四人に上乗せされている状態、しかし…30分が限界 原因 そもそもアレンの強制的にその感応させるど同時にアレンの精神と脳に負荷をかけるため。かける人間が、増えるほどその時間が減り 逆に掛ける相手がいず自分だけであれば無限

 

トモカ「テスト及び模擬戦終了」

 

アレン「はぁ…結果は?」

 

トモカ「これ以上ないくらいに良好」

 

騎士と戦いの結果

 

圧倒的勝利

 

アレンは電卓をだす

 

アレン「願いましては800万な〜り…そんでもって今回のマックレーㇳの分ボロ儲けて…この分がプルたちのお小遣いでこれが生活費でこれがみんなの分のご褒美代お釣りが多いぜ!シャッシャッシャッシャ〜」

 

リオン「うわ〜悪い顔してんなぁ〜」

 



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No.9 レース開始前

拝啓 父上母上 姉上 義兄上愛するべき弟妹と仲間たちよ。

今おれは…ヴィンスさんと飲んでます!ナゼニWHY?!

 

ヴィンス「あの機体と娘のこと礼を言うぞ」

 

アレン「いえ そんなことないですよ。いつもお世話になっているお礼です。それに…レッドグレイブ家には支援と支持を頂いております付きましてあの機体をもう一つと我が領地の次世代量産機バーザム(REBOOT バーザム 鹵獲カラー)10機を送ります」

 

ヴィンス「よいのか?これはソナタの領地の」

 

アレン「構いませんこの機体レッドグレイブ家の為に作った機体なので機体色も赤…とさせていただきましたご自由にお使いくださいただ王国に渡るようなことがありました。私共が破壊し…新しい機体を融通しますので…」

 

ヴィンス「相変わらず そなたは末恐ろしいな」

 

アレン「お褒めに預かり光栄ですとはいえ…この機体は貴方がと私の機体を参考に私の機体の抑止力作ったと流せば上層部は手出しはしないでしょう」

 

ヴィンス「それはありがたい それとアレは何だ?」

 

アレン「アレはまだ使いません 私の計画に乗るのでしたらそれを使う日が来るでしょう」

 

アレン笑って資料を見せたヴィンスは驚愕して目を見開くが、納得してわらう

 

ヴィンス「なるほど…これに参加した場合どうなる?」

 

アレン「そうですね~国は我々には逆らえなくなります。我々は王よりも高い位置に立てますが、妨害を恐れがあるので内密に…」

 

ヴィンス「わかった」

 

アレン「私のこの計画が成功すれば同じものをレッドグレイヴ家に進呈しましょう…」

 

とアレンは怪しく笑った

 

翌日 アレンはリオンに呼び出され、遊覧飛行船の有料ラウンジで札束を数えながら目の前で突っ伏しているリオンのクソ姉ジェナがいた。テーブルの上には札束と金貨や銀貨が積み上げられている。壁一面がガラス張りになっているところからは体育祭の競技がよく見えていた。

 

リオン「これが念話できる、チョーカーか」

 

アレン「はい エヴァ見たく爆発はしませんよ…関係ないですが何であいつがここにいるんですか?」

 

アレンはジェナが嫌いである目があった瞬間抜刀して斬りかかるくらい嫌いである。ただでさえこの前の騒ぎでジェナはアレンの名前を聞くだけで酷く怯えるようになっている。というかなぜこのボケナス(ジェナ)が付しているというと…

 

ジェナ「最初に狙っていたのは親友の子で、私も後から色々と聞いて声をかけたというか……」

 

リオン「最低だな」

 

ジェナ「違うの! 聞いて! その子爵家の跡取りだけど、少し前まで無名というか貧乏貴族だったのよ。でも、夏休み中にその子の実家から鉱山が発見されたの。調査したらレアメタルで、王国から援助を受けて鉱山所有者になるの! お金持ちになるから黙って見ていられなかったのよ! ……しかも本土の領主貴族だし」

 

リオン「お前ら相手に謝れよ。お前らより相手の男子が可哀想だよ

 

ジェナ「何で可哀想なのよ!? こっちは結婚して…」

 

アレン「オイいい加減黙れ紫豚」

 

と椅子に深く腰掛けたアレンがどすの聞きた声でいう

 

アレン「これだから 金しか見ない卑しい女は豚と変わらねぇ

いっそジェナ豚て改名したらどうなんだ?」

 

リオン「金持ちになったからすり寄ってきているようにしか見えないよ。もっと愛とか恋とか、そういった感情はないのか?」

 

ジェナ「私には【ミオル】がいるし、美形の男子なら普通クラスの男子から探しても良いからね。愛はそっちと育んで、旦那に求めるのは甲斐性よ」

 

ミオルというのは猫耳野郎の名前

 

アレン「何が甲斐だよ…お前の価値観押し付けんなよ……本当に豚を通り越して豚の排泄物以下だな」

 

ジェナ「なんでよ! みんな同じじゃない」

 

その瞬間アレンがジェナの胸ぐらをつかみあげ口に銃口を打ち込む。アレンの殺意のこもる目にさすがのジュナも黙り込む

 

アレン「おいこいつらと一緒にすんなよクソアマ。この二人ではな宇宙に浮かぶ星と豚のクソほどこ差があるだよ。お前とこの二人が一緒だって?痴れ者が!恥を知れ!」

 

と壁に投げ飛ばす。投げられたジュナは立ち上がれずに床に寝そべる

 

アレン「おいこの二人に詫び入れろよ…やり方わかるか?」

 

アレンはその瞬間の右足を高く上げジュナの頭を踏み地面にこすりつける

 

アレン「ほら謝らないと窒息死するよ」

 

オリヴィアは慌てるがアンジェリカはまたかと呆れる。リオンはアレンは根っからの平等主義だからそんな発言されたら切れるのも仕方ないと呆れる。ジュナはそのまま気絶した

 

アレン「わりい リオン殿」

 

リオン「あ〜気にすんな 失言した このボケナスが悪いよいい薬にはなっただろうよ」

 

アレン「でもこいつ学習能力あんのか?」

 

リオン「あ〜…」

 

アレン「ま 期待はしてない、」

 

アンジェリカ「そろそろ競技が始まるぞ」

 

エアバイクのレースが始まる空を飛ぶバイクなのだが、形状は水上バイクに近い。空を滑るように飛ぶのだが、結構高価な乗り物。

 

アレン「あのなバイクより ハーレーとかカワサキニンジャとかトライアンフボンネビルボバーブラックとかがいい」

 

リオン「アレンて…大型のってたのか?」

 

アレン「あぁ!お陰で車はからっきしだったが…」

 

このエアロバイクのレース体育祭ではそんなエアバイクのレース競技があり、とても人気だった。有料ラウンジでは賭け事も行っている。

 

「このレースも賭けているんだよね」

 

その言葉にアンジェもリビアも呆れている

 

ルクシオ「マスター、少々問題が起きました 一年生の代表枠で出場したジルクですが、どうやら標的にされています」

 

アレン「どうかしたのか?リオン殿」

 

リオン「……ジルクが…」

 

アレン「なるほど…さしずめ逆恨みだな」

 

リオン「逆恨み?だれから?」

 

アレン「…」

 

体育祭で人気のエアバイクレースだが、スタート直後からどうにも様子がおかしかった。アンジェがすぐに気付いたようだ。

 

アンジェリカ「ジルクの奴、マークされているな」

 

アレン「これは…あぁ〜なるほど…自業自得だな…そらマークされるわな…」

 

一年生でも優秀な選手ならマークされてもおかしくはないが、そのマークのされ方が徹底していたのだ。しかしよく見れば明らかに攻撃を受けている。

 

オリビア「ど、どうしてあんな事をするんですか? ジルクさん、可哀想です」

 

アレン「自業自得だ…あれの男子たち……伯爵令嬢の取り巻きたちじゃないか?」

 

アンジェリカ「!ほんとだ!」

 

リオン「そういう事か」

 

アレン「情けない奴だ…ちゃんとしないからそうなるんだよ…猿ども…」

 

アレンは煙管に火をともしてそういう

 

レースは中盤から終盤へと移行すると、ジルクが勝負に出て上級生たちの囲みを突破した。無理矢理のアクロバットのような動きで囲みを抜け出し、そのまま加速して次々に他の選手たちを追い抜いていく。ジルクはギリギリでトップを抜き去ってゴールしていた。

 

リオン「どうやら…骨折してるみたいだ」

 

アレン「下らん…」

 

ジルクがエアバイクで飛行船に戻ると、倒れ込んだために医療関係者たちが集まって担架で運んでいく。アンジェがラウンジから出ようとするので聞いてみた。

 

アレン「どこに行くんだ?」

 

アンジェリカ「……これでも一年のまとめ役だからな。ジルクの怪我の様子を確認して、必要なら代役を用意する。実行委員と話をするさ」

 

アレン「今回は貴方の判断に従いますよ」

 

医務室にはマリエの声が響いていた。

 

マリエ「ジルク~!」

 

俺と同じ転生者と思われる女にして、本来は主人公の場所を横取りした【マリエ・フォウ・ラーファン】は、ベッドに横になるジルクに泣きついていた。ジルクは心配させまいと笑顔を向けている。

 

ジルク「大丈夫ですよ、マリエさん。私はこの通り無事です」

 

アレン「アンジェリカか少し実行員と話してきてくれ 俺は少し野暮用で後で抜ける」

 

アンジェリカ「わかった」

 

医務室には他にユリウス殿下と、マリエの専属使用人【カイル】というエルフの少年がいる。ユリウスはアレンをみる

 

アレン「どうした?三下」

 

ユリウス「…いや…なんでもない」

 

アレン「…」

 

他の男子たちは選手として出場するので、この場にはいなかった。アンジェリカは一年生の実行委員と話をしている。

 

アンジェリカ「代役を立てるしかあるまい」

 

「で、でも、そうなると選手が……」

 

「優秀な男子はほとんど他の競技に出ていますから、代わりなんて……」

 

オリビア「あ、あの、ジルクさん大丈夫なんですか?」

 

リオン「三日もあれば治るって。骨折しても三日で治るなんて凄いよね」

 

オリビア「で、でも、私ならもっと早く治療できますよ。どうして皆さんそうしないんですか?」

 

アレン「レディ・オリビア」

 

アレンは真剣な顔で顔を横にふる

 

アレン「(リオン殿の情報では主人公は治療魔法に適性がある訳で……聖女と呼ばれるほどに高い才能と力を持っている特別な存在だ。その能力から鑑みてろくなヤツしか寄ってこなくなるそれは避けたい)」

 

 

マリエ「ジルクがレースで優勝すれば賞金が出たのに!」

 

ユリウス「大丈夫だ、マリエ。俺やみんなが他の種目で優勝するから」

 

体育祭だが、貴族の子弟が通う学園だけあって各種目で優勝すれば賞金が出る。

 

マリエ「エアバイクレースに期待していたの! 他の競技じゃ全部手に入れてもエアバイクレースの半分の金額にもならないのよ!」

 

ジルク「申し訳ありません。まさかここまでするとは思っていませんでした」

 

マリエが涙を拭っている。

 

マリエ「本当よ。上級生も酷くない? 慰謝料を請求してやるわ」

 

マリエのそんな言葉にユリウス殿下もジルクも、自分たちを心配しているのだと思って照れくさそうにしている。

 

アレン「違うな…小娘こればっかりは原因貴様とこいつにある」

 

マリエ「はぁあ??どういうことよ」

 

アレン「情けない奴だ このバカが人間関係をちゃんと処理しなかったからだ ジルク 貴様もわかってんだろ?誰がそれをか…今回はお前の原因だ」

 

ジルク「…」

 

アレン「思い出当たる節があるようだな マリエお前の余計なことのせいでこいつらは地位を捨てやがった。お前のようなロクデナシと一緒になるため、婚約者を捨てて実家から縁切りされてしまったのだ。向こうからしたらそら怒るは…奪うようなことしたらな…」

 

マリエ「あんた!ちょっと!」

 

アレン「なんだ?小娘俺は正論を述べただけだ」

 

そうして煙管の煙をマリエに吹き付ける

 

アレン「ここまできれいな自業自得…清々しいが…やれやれ…おいでなすったか」

 

女子は二年生の【クラリス・フィア・アトリー】伯爵令嬢だった。優雅な立ち姿に、ふわりとしたボリュームのある髪。周囲には取り巻き以外にも、亜人種の専属使用人を五人も揃えている。

 

クラリス「あら、随分とみすぼらしくなったわね。……ジルク、今の気分はどうかしら?」

 

ジルク「……クラリス、貴方の仕業ですか」

 

全てを察したジルクに対して、クラリスは怒鳴り散らす。

 

クラリス「えぇ、そうよ! 私を捨てたあんたには地獄に落ちて貰うわ! 私はあんたを絶対に許さない」

 

アレン「そうだ!許すな!」

 

アレンは煙管を、くわえていう

 

オリビア「何を言っているんですか!」

 

アンジェリカがなにか言おうとしたがアレンが静かに制止する

 

アレン「任せてくれ…」

 

そういうとアレンは煙管を直す

 

アレン「クラリス嬢さんこのあとはどうする気で?」

 

クラリス「公衆の面前でボコボコにしてあげるわ。これからずっと仕返しをしてあげ…」

 

アレン「確かに復讐はいいさ…落とし前つけなかったこいつが悪い」

 

クラリス「だったら」

 

アレン「だかねぇ…気に入らねぇな…自分は手を汚さずにする復讐ほど汚いものはない。」

 

クラリス「何も知らない貴方が」

 

アレン「うるせぇだよ!このアマ!!」

 

アレンの怒鳴り声にたじろぐ

 

アレン「貴様の都合で周りを振り回すなよ…復讐は決着落とし前をつけるためにあるんだよ…自分の決着に他人巻き込むなよ…小娘が…おいジルクお前どう落とし前つけんだよ…」

 

ジルク「……それで貴方の気が収まるのなら、存分にすると良いでしょう。ただし、マリエさんや他のみんなへ何かすれば、私は貴方を絶対に許しま」

 

と言い切る前にアレンの拳がジルクの頬に食い込むそして、ベットから殴り飛ばされる。クラリスも流石に唖然とする

 

アレン「貴様の巻いた種なんだろ!許す資格があるわけ無いだろバカも休み休みにしやがれボケナス!」

 

マリエ「なにすの!あんた!」

 

アレン「きさま…俺に意見するのか?なぁ?!」

 

と憤怒に染まった目で見下す

 

マリエ「でも!先輩、復讐は何も生み出しはしませんよ。もっと大事な――」

 

アレン「だ〜か〜らぁあ〜(# ゚Д゚)小娘おまえも男を盗ったのならそれくらいの仕返しくらいあることぐらい覚悟してとけや」

 

マリエの嘘くさい台詞を聞いて、クラリス先輩が激怒する前にアレンが切れる。婚約者を奪った女が、そんなことを言えば腹も立つ。アンジェも冷たい視線をマリエに向けていた。だが、そんな二人の視線を遮るように前に出たのは……ユリウス殿下だ。

 

ユリウス「その辺で良いだろう。アンジェリカもそんな目をマリエに向けるな」

 

アンジェリカ「……申し訳ありません、殿」

 

アレン「アンジェ!謝んな!こんなやつに謝罪する必要はない!おい三下 目線を向けて何が悪いだ?えぇ?言ってみろよ!」

 

とアレンは胸ぐらをつか見上げる

 

アレン「テメェはアンジェの本気の思いすら理解せずに掃き捨てやがった!掃き捨てやがったのは貴様だかな!原因そいつにある正直この場にいること自体アンジェにとっては腸が煮えくり返るほどいやなんだろうよ!それにニートのお前が王族ぶるなよ」

 

 

リオン「無駄に王族オーラが出ていていた ユリウスよりなぜなアレンのほうが王族オーラが出ている…どういうことだ?」

 

ユリウス「クラリス嬢。ジルクのことが許せないのは理解している。だが、もうこんな事は止めて欲しい。貴方のためにもならない」

 

アレンは思いっきりユリウスの側頭部を蹴り飛ばす

 

アレン「王族の面汚しが……どれだけの人間が不幸にしたやつがほざくな…」

 

クラリス「殿下、他の婚約者たちが陰で何て言われているかご存じで? 知らないですよね。貴方たちが知るわけがない」

 

アレン「クラリス嬢このボケに殿下とか言わなくていいよ廃嫡されだバカだと思っておけ」

 

クラリスはアレンをみた

 

クラリス「…そう…ね」

 

アレンはリオンにチョーカーを指差す。二人はボタンを押すと念話を開始する

 

リオン「「……マリエが逆ハーレムを目指したために、不幸になった人間がいる。やっぱり乙女ゲーの世界って酷いと思いました。」」

 

アレン「「そうだな…どういう教育したらこうなるんだ?」」

 

ユリウス殿下はアレンを睨んでいた。

 

アレン「悔しかったらかかっこいよ三下 果たして俺を倒すのに賛同するやつはあの5人以外いるかな?」

 

おそらくユリウスをボロカスに言えるのはアレンだけだろう。そのことを考えるとアレンはチヤホヤされない人間の気持ちを汲んでくれる存在でもある

 

リオン「「やっぱりアレン様々だわ〜気分がいい〜」」

 

アレン「「聞こえてますよ」」

 

リオン「「あ…わりい」」

 

クラリス「とにかく、出てくるなら次も叩き潰してあげるわ。出てこなくても、代役を潰すわよ。あんたたちには思い知らせてやる……絶対に許さないから」

 

笑いながら去って行くクラリス先輩。

 

ジルク「これ、次のレースは代役が立てられないよね? 誰も代わりになりたくないだろうし」

 

ジルクが怪我をした体で立ち上がろうとしていた。

 

アレン「チッ いきてたか…」

 

リオン「おい…」

 

ジルク「――くっ!」

 

アレン「ジルク止めろ!」

 

ユリウス殿下がベッドに押さえつけているが、本人は出場するつもりらしい。

 

ジルク「放してください、殿下。私が出れば誰も傷つきません。これが一番冴えたやり方です」

 

アレン「一番冴えたやり方は、貴様らが婚約破棄をしないことだったと思うけどなぁ…あ あと人間関係の処理か」

 

アレンポケットから煙管を出すと窓を開け火をともす

 

アレン「ふぅ〜…」

 

アレンは気怠げにデバイスを出すと何かを調べる。一年生の実行委員たちがリオンをチラチラ見ていた。

 

「ね、ねぇ、バルトファルトはどう?」

 

「成績はギリギリ選手レベルだけど……」

 

「どうせボコボコにされるなら、ジルク様よりもこいつじゃない?」

 

アレン「じゃあここでお前らをボコボコにしてやるよ」

 

アレンは視線こそデバイスだがその言葉には覇気があったため黙り込む

 

アンジェリカ「リオンを出場させるつもりはない。こんな話を知った上で出場などさせられるものか。悪いが棄権する」

 

マリエ「待ってよ! 賞金はどうなるのよ! エアバイクのレースには期待していたのに!」

 

アンジェが視線で人が殺せそうな勢いで睨み付けていた。

 

リオン「「なんか…あぁいうところ アレンの似てきたな」」

 

アンジェリカ「そんな物のためにこれ以上の怪我人を出せるものか」

 

「で、でも、それをするとアンジェリカ様の評判が」

 

「そうよね。代役も立てられないなんて学年の代表として問題に……」

 

「誰かが出てくれれば……」

 

アレン「情けない奴だな…結局そうやってお前らは面向かって言えないのかよ…」

 

マリエがまるで叩き込むような発言にアレンはデバイスを仕舞にらみつける

 

アレン「それが貴族様のやり方かよ 情けなさすぎて呆れる」

 

アンジェリカ「……私のことは気にするな。わざわざ怪我をする必要もない。お前には、これ以上の迷惑はかけられないからな」

 

アレン「この俺が出場する」

 

オリビア「へ?」

 

アンジェリカ「アレン、同情なら――」

 

アレン「…ふぅ…出場しよう…この俺が」

 

アレンはたちがある

 

アレン「ただし条件がある…おいそこの委員会の三馬鹿と小娘お前らの掛け金の五割をよこせ 基準は俺の賭けで勝ち取った額な」

 

四人は絶叫する

 

アレン「ただで出てやるほど俺はお人好しじゃないぞ?それに見合った報酬はしないと 世の中ギブアンドテイク…さぁ…どうする?」

 

アレンは悪魔のように囁く

 

アレン「マックスかければプラスにはなるんだぜ?」

 

と開ける額は5千と記されていた

 

マリエ「じ じゃあ あんたに5割くれてやるわ!」

 

アンジェリカ「だ、駄目だ。クラリスの所はエアバイクに長けた者が多い。去年の優勝者は、あいつの取り巻きの男子だぞ。ラフプレーもその気になれば何をしてくるか分からない」

 

アレン「大丈夫だ…俺にはアレがある…」

 

リオン「アレン…やれるのか?」

 

アレン「やれるのかて?は!返り討ちにしてやりますよ!」

 

アレンはリオンの目の前に立ちわらうとリオンもわらう

 

リオン「よし!じゃあやってこい!」

 

リオンはアレンの肩を叩く

 

オリビア「リオンさん?!」

 

リオン「漢にはそれでもやらないといけない時があるんです!」

 

アンジェもリビアも俺の気迫に止めることを諦めたようだ。

 

アンジェリカ「アレン……そこまで言うならもう何も言わない。お前の勝利を祈ろう」

 

オリビア「私も応援します! アレンさんのこと、凄く応援しますね!」

 

リオンはアレンに近づくと耳打ちしだす

 

リオン「アレン…掛け金5割は少なすぎないか?」

 

アレン「いえ…そんな事ありません彼女の懐具合を見れば+の分は…」

 

アレンの、小切手には5千ではなく一つ桁が多くと書かれており文字を指で隠していた

 

リオン「まじ…」

 

アレン「それと役員からぶんどれる マックスレートかけて勝つ奴の3倍くらいは、奴ら設けてせいぜい儲けてよ0.5割を私らで山分するってことよ」

 

リオン「なるほど…アレン屋…お主も悪よのぉ」

 

アレン「いえいえ お代官様ほうこそ」

 

二人は悪と書かれた扇子で口を隠す

 

リオン&アレン「「グヘヘヘへへへへ」」

 

アンジェリカ「また良くない事を考えているな…」

 

マリエ「あんたが出るなら安心ね。負けても嬉しい。勝ったら賞金は私の物。うん、大丈夫!」

 

リオン「(こいつの顔面に拳を叩き込んでも良くない? こいつは殴っても許されると思う。確かに最終レースに出られるのはジルクのおかげだ。だが、賞金を貰うつもりでいるのが図々しい。でも…アレンのあれみたらはぁ…かっあいそうに…悪魔にやられて…もう同情しかないが…笑いが止まってねぇ…)」

 

と笑いに絶える 

ジルク「……今は貴方に頼るしかありませんね」

 

アレン「…はぁ…たく…少し人間関係のこと改善しろ。処理しないと面倒になることちゃんと覚えとけよ…改善しようとおもうなら謝るでも何でしろよ それは俺からの要求だ」

 

アレンはそういって部屋をでる。エアバイクレースへ出場するための準備に入った。

 

アレン「気に入らないな…」

 

そう言って取り外したソレを壁に投げつけ壊す



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No.10 レース開始!

エアバイクレース。

 

飛行船の格納庫で、俺は自分の乗るエアバイクを前にしていた。レーサーのようなスーツ姿で、アレンはフックショットを確認する

 

アレンは渡されたエアバイクのエンジンさの細工の写真をみ見てため息をつくとサングラスを掛ける

 

三年生の先輩が一人やってくる。短髪で背が高く、厳つい先輩は随分と体を鍛えている様子だ。首回りがとにかく太い。優勝候補の一人である。

 

「ジルクの代理はお前かよ」

 

アレン「…あとで細工したやつは教えろドツキ回してやる 忠告はならいらないぞ…」

 

クラリス先輩の取り巻きの一人。

 

「……先に謝っておくぞ。お前には恨みもないが、次のレースは本気で潰す」

 

アレン「…回りくどいせこいやり方しかしないやつができない腰抜けが先輩面すんなよ。だが…あんたらあの人は好きなのは痛いほどわかる。俺にもいたよ」

 

先輩を少し考える

 

「俺の家は宮廷貴族でも末席だ。爵位もなければ、俺自身は跡取りでもなかった。お嬢様はこんな俺にも優しかったのさ。俺にエアバイクの才能があると知ると、支援してくれた。おかげで卒業後はこいつに乗って働く仕事に就けそうだ」

 

 

エアバイクに優しく手を置く先輩は、嬉しそうなのに悲しそうにも見えた。

 

「……優しい人だ。俺たちの憧れだった。周りの女が酷くて、他のお嬢様連中の取り巻きたちがグチグチ言っているのを聞いて……俺たちはこの人で良かったと何度も思ったさ」

 

アレン「先輩先程の無礼謝罪します。どうやら…貴方は忠義に厚い漢とみました」

 

「驚いたな…お前は…血も涙もないないヤローと聴いたが」

 

アレン「噂は所詮噂ですから…続きを聞いても大丈夫でしょうか?」

 

「あぁ、お嬢様の家はエアバイクのレース場を持っていてよ。そこを自由に使えるから練習には困らなかった。ジルクの奴も婚約が決まる前からレース場に通っていたんだぜ。お嬢様はあいつのために指導者を用意して、エアバイクも送ってさ。凄くいい顔で応援するんだよ。それが悔しいやら嬉しいやら……なのに、ジルクの野郎は急に婚約破棄を言ってきやがった。お嬢様が会おうとしても絶対に会わないまま、気が付けば婚約破棄だ」

 

アレン「そうか…貴方は許せないのですね…自分自身がどうすればよかったかわからない自分の弱さに…だから恩に報いるようにしたいのですね」

 

先輩はその台詞に驚愕してわらう

 

アレン「僕はあんなバカのためにするんじゃありませんクラリス嬢を止めるためにやるんです。貴方は?」

 

「俺はお嬢様の命令は絶対だ。……この命令だけは俺たちは絶対にやり通す。何が何でも……命を引き換えにしても」

 

アレン「全力で来てください!ただしこれだは覚えておいてください忠義や命令従うだけが従者の勤めではありません。あと命は引き換えにしてはいけません…貴方がそれを差し出してしまったらクラリス嬢は死ぬまでそれを背負わせてしまうことになるんですよ…そんな思いだけはさせてはいけません…地獄ですよ」

 

「……医務室の件は聞いた。無理だろうが、お嬢様を悪く思わないで欲しい。あの人、夏休みから人が変わっちまったのさ。奴隷を侍らせて、夜は遊んで朝帰りだ。昔はそんな人じゃなかったのに」

 

アレン「悪くないですよ 貴方の敬愛する人は人間関係を処理しなかった緑の腹黒が悪いんですよ 先輩…緑をぶん殴りたいですか?」

 

「そうしたいに決まってる」

 

アレン「そうですか…承諾しました」

 

去って行く先輩を見ながら俺はエアバイクのシートに腰を下ろしてヘルメットをかぶる。ヘルメットの顎にあるベルトをしっかりと固定した。

 

アレンは目を閉じる。意識が水の中にいるようになる。

 

「よう、待っていたぜ。今日はあの時の借りを返してやる」

 

アレン「…」

 

アレンは下らんそうに見るとすぐに前に向き直り無視をする

 

「無視してんじゃねーよ、一年のカス野郎」

 

とエアバイクをぶつけてこようとするが、アレンその気配を感知して避けてジャンプして避けるとそいつのエアバイク飛び乗ると思いっきり撲り飛ばす

 

アレン「ゴミに用はない」

 

そう言ってフックショットを自分のエアバイクに引っ掛けるとそのまま飛び乗る。水しぶきで審査員の目をくらませて行ったためお咎めなし 所々に障害物も設置されていた。  

 

アレン「感覚は掴めた!あとは!」

 

前を見ると審判がライフルを空に向かって撃った。その瞬間のアレンがいち早く反応してトップへでる

 

アレン「囲もうとしても無駄」

 

周囲を囲む男子生徒たちが、するとアレンの近付くと蹴りを入れてくる。

 

「くたばれ、この蛮族!」

 

「お前のせいでこっちは借金生活だ!」

 

「落ちろぉぉぉ!」

 

この怨嗟の声に俺は誤解だと言いたかった。

 

蹴ろうとした足を掴む

 

アレン「悪い足だね?そうか…いらないてことか」

 

と無邪気な笑みを浮かべる片手でへし折る。折られた男子生徒は絶叫してクラッシュした

 

アレン「(…!左か!)」

 

アレンはぶつけてこようとする生徒のエアバイクを飛んで避ける

とそいつは右にいたやつにぶつかりクラッシュする

 

アレン「これで3人!」

 

有料ラウンジでは、生徒たちが集まりレースを応援していた。

 

「やっちまえ!」

 

「そこよ。もっと抉り込むように!」

 

「ちょっと、生温いんじゃないの!」

 

「いや!あいつは無理だろ!」

 

「てか!出るのあの外道じゃねえのかよ!」

 

「あんな魔王に勝てるわけ無いだろ!」

 

アレンのし掛けた1つ目のわな…偽装伝達リオンが出るという偽情報を流してギャンブルの受付を終わらせてから急変させる

白熱する応援……全ては、リオンが生徒たちのヘイトを稼いだがアレンには絶対的な恐怖を与える。そうこの学園ではアレンに逆らうと何が起こるかわからないという噂がある。

 

アンジェが頭痛にこめかみを押さえる。

 

アンジェリカ「……下手に止めても不満は溜まる。適度にガス抜きさせれば良いとリオンも言っていたが、これは流石に」

 

リオン「あいつもうこの学校の番長じゃん…」

 

オリビア「それにして エアバイクてあんな動きできるんですね」

 

アンジェリカ「いや…そんなはずは…あいつまさか…」

 

リオン「いじっちゃないさ あいつの適応能力が以上なんだよ」

 

アレンを潰そうとしたクラリスの取り巻きたち。しかし、その取り巻きたちが囲む前にリオンは他の男子に囲まれボコボコにしようとするが、アレンの先読みしたかの動きですべていなされる。

 

クラリス「あら? 私たちが手を下すまでもなかったわね。あんたの取り巻き、本当に嫌われているわね」

 

アレンを取り巻きと思ったクラリスに、アンジェは反論した。

 

アンジェリカ「アレンでは取り巻きではない」

 

クラリス「そうなの? いつも一緒にいるから、そうとしか見えなかったわ。それにしても、あんたも人望がないわね。取り巻き連中がみんな裏切ったんでしょう? 裏切られるあんたにも問題があったんじゃないの?」

 

笑っているクラリスに、リビアが会話に割り込んでしまった。

 

オリビア「そ、そんな事はありません。アンジェは悪くありません!」

 

アンジェリカ「――リビア」

 

そんなリビアにアンジェが少し安堵すると、クラリスが目を細めていた。

 

クラリス「私たちの会話に割り込むんじゃないわよ、平民風情!」

 

その瞬間のクラリスは戦慄する

 

「なに!いま…!!」

 

その瞬間の謎の濃厚な殺意がクラリスの頬から血が垂れる

 

クラリス「!」

 

アンジェリカはわらう

 

アンジェリカ「どうやら…クラリス お前は化け物を目覚めさせたようだ」

 

アンジェリカは襟元から盗聴器を外して見せる

 

クラリス「何よそれ!」

 

アンジェリカ「これはアレンに通じてる盗聴器だ」

 

アレン「よう…小娘 どうやら 言っちまったようだな 俺はクラリス嬢…お前に少しチャンスをくれてやろうと思ったが気が変わった」

 

重圧の低い声でアレンがいう

 

アンジェリカ「クラリス…後ろを見ろ」

 

後ろには銃弾がめり込んでいる。モニターを見るとアレンは銃を握っていた

 

クラリス「狙撃?!そんなことできるはずが」

 

アンジェリカ「不可能?違うなアレンならできる あいつはこの世で最狂だからだ」

 

アレン「フッ…おいクラリス…貴様…何もわかってないようだがお前の恩を感じていた先輩はな!自分の命差し出してまで復讐をなそうとした!お前はどうだ!復讐を関係ないやつにまで押し付けて何がしたい!自分の復讐他人も敷く卑怯者が!復讐を語るな!そこで黙ってみてろ!今からお前が巻き込んだ奴らを潰していくところをな!」

 

アレンは、空中を回転しながら回避しながらエアバイクを操縦者にぶつけ次々落としていく。クラリスをその姿に恐怖した

 

クラリス「…化け物」

 

アレンはバイクグリップをフックショットで固定するとそして大きい水しぶきを発生させた途端

 

アレン「やるやつはやられる覚悟をするべきだ!」

 

アレンは水しぶきが、止むまでに一人以外の取り巻きのエアバイクに飛び移りながら気絶させていく

 

「なんだ!あいつどこに!ぎゃい!」

 

「バイクにいねえぞ グハ!」

 

とアレンが蹴り飛ばす

 

「て、てめぇ!」

 

アレン「俺のは!アレン・メンター・ヘイズル 地獄に堕ちる準備はできたか?バカども!」

 

 そして次々に選手たちを抜いていくと、上位陣を独占するようにクラリス先輩の取り巻きたちが走っていた。が、ゾーンと同時に能力を最大限にフル活用しているアレン敵じゃな

 

 

『ま、まさかここでヘイズル選手が優勝争いに加わったぁぁぁ! こんな事があり得るのでしょうか?』

 

アレン「俺は高く跳ぶだけだ!」

 

そうして三位の選手を抜き去り、二位の選手が俺の前に出てきた。

 

「行かせるか!」

 

アレンの進行方向を邪魔するが、アレンは急減速して動揺させてか抜き去る

 

「卑怯者がでしゃばんな」

 

アレンは先輩とのデットヒートを見せる

 

アレン「…クラリス!教えてやりたい…お前のもとに何があるかをな!ここだ!」

 

そうしてゴールギリギリでアレンがゴールゲートをきる

 

リオン「よっしゃああああああ!!」

 

アンジェリカはわらう

 

オリビア「さすが アレンさんです」

 

アレン「はぁ…」

 

スピードを落としてヘルメットを脱いだ俺は、右拳を高く上げ…立ち上がるとしばらくその体制でいると。視界がくらみ後ろから倒れるように海に落ちた

 

リオン「あいつ!無理しやがって!」

 

アンジェリカ「アレン!聞こえるか!」

 

オリビア「アレンさん!」

 

アレンはインカムから聞こえる声に反応できない

 

アレン「沈んでいく…ヤバい…カラダが言うことをきかない…そうかろ俺…力を…使いすぎたのか…」

 

アレンは水中から見えるそらに手を伸ばす

 

アレン「あぁ…師匠俺もやっぱり寝るなら水中がいいや…」

 

その瞬間の掴み上げられる

 

アレン「…はぁ……あ…すんません…体言うことを聞かなくて…助かりました」

 

お礼を言うと、先輩が困ったように笑うのだった。

 

「別にいいさ。決闘騒ぎの時はスカッとしたからな。その時のお礼だ。まぁ、ついでに少し稼げたからよ」

 

(アレン…まだ…早いですよ)

 

アレン「…はは…先輩…こう言うのどうですか?」

 

とアレンは先輩に伝えると先輩驚くと

 

「恩に着る!」

 

アレン「いや…先輩も次に進んでほしいですから、」

 

表彰された俺は、賞金を持ってジルクたちの所に来ていた。

アレンはアンジェリカにメダルを見せた

 

アレン「やってやったぞ…」

 

マリエの悔しそうな顔を見る。

 

アレン「勝ってきましたぞ…ジルク」

 

アレンは杖を突きながらジルクに視線をむける

 

ジルクは小さく溜息を吐いている。

 

ジルク「……えぇ、約束は約束です。何でも命令すれば良いでしょう。まぁ、可能な限り応えるつもりですよ」

 

アレン「大丈夫だ こいつはお前のためでもある」

 

すると、マリエがアレンを指さしてきた。

 

マリエ「そこまでしてお金が欲しいの! この守銭奴!」

 

アレン「いや小娘おまえと役員には…約束を守ってもらうぞ」

 

アレンは契約書と小切手をみせた

 

アレン「そちらが稼いだのは10万今回俺が稼いだのは」

 

アレンは足を組んで指をパチン!と鳴らすと

 

アレンの目の前に大量の白金貨が並ぶ

 

アレン「今回は俺がもけたのは19万だ」

 

マリエ「はぁ?!!ちょっと!アンタなんでそんなに儲けてんのよ!」

 

アレンは小切手

 

アレン「俺のちょっぴりは4.5万 それでマックスレートでフルでボロ儲けだ さて…俺の設けた5割は頂こうか?そうだ…9.5万喜べ5000残るぞ」

 

マリエ「詐欺よ!アンタ!」

 

アレン「サインしただろ?それともヘイズル家が取り立てのプロもいるんだぜ?どうする?悪魔は代償を欲するものなのだろ?」

と笑うとその瞬間のマリエたちは気絶した

 

アレン「リオン殿!今回の総計を!」

 

リオン「オッケー!21.85万だぞ!」

 

アレン「よし それを5で割っくれ」

 

リオン「何に使うんだ?」

 

アレン「オリビア アンジェリカ リオン 分前一つは使い道は決めてる」

 

 

ジルク「分かりました。それで君の気が晴れるのなら構いません」

 

アレン「お前には少し痛めを見てもらう」

 

そうして5で折半した47300の白金貨を袋に詰め投げた

 

ジルク「これは?」

 

アレン「言ったはずだ痛い目を見てもらうとそれの治療費と迷惑料だ 言っておくがこればっかりはお前のためでもある」

 

飛行船のラウンジ。貸し切ったのでこの場には関係者しかいなかった。そこには病衣を着用したジルクは、頭部や腕に包帯を巻いていた。そんなジルクを前にしているのは、クラリス先輩である。

 

ジルク「この度のことは本当に申し訳ありませんでした」

 

クラリス先輩が涙目になっている。

 

クラリス「今更……今になって……遅いのよ! 私は待っていたのに! あんた、手紙一つで全部なかったことに出来ると思っていたの!」

 

激怒するクラリス先輩。

 

ジルク「会うのは失礼と思いました。他の女性を愛して貴方に会うことは出来なかった。嘘を付くのが……貴方の前で嘘を付くのが嫌でした」

 

クラリス先輩はスナップの利いた平手打ちをジルクする

 

クラリス「何が嘘よ! あんな女に誑かされて……私を捨ててまでそんなに欲しかったの? どうしてあの女なのよ!」

 

ジルク「……自分でも分かりません。けれど、彼女のことを愛してしまったんです。だから、貴方に会うのを躊躇いました」

 

クラリス「そうやってまた誤魔化すの? ジルク、貴方はいつもそう! そうやって本音を私に語ったことなんか一度もないじゃない! 今もそうやって謝るふりをして逃げるの?」

 

ジルク「……これが私の素直な気持ちです。貴方に会える立場ではない。会っても貴方を傷つけてしまう。それなら、思い出のままの私を覚えていて欲しかった」

 

クラリス先輩の取り巻きたちが手に武器を持とうとしていた。

その時アレンが杖で地面を叩く

 

アレン「クラリス嬢をこれまで支え来た人たちよそこまで!これ以上彼女のためにも手を汚すな!」

 

「貴様!なんのつもりだ!」

 

「我々の問題に首を突っ込むな!」

 

アレン「愚か者が!貴様らここでこいつを傷つければ、クラリス嬢がその責を負うんだぞ!クラリス嬢 あんたもだ!あんたの復讐に巻き込んで取り巻きたちに手を汚させるための道具でもないんだぞ!だが…取り巻きも踏ん切りがつないのも事実だ…」

 

すると先ほど助けてくれた先輩がうなずく

 

アレン「先輩…見届人は私達で」

 

先輩「わかった」

 

そういうとジルクの前へ行くと思いっきり殴り飛ばす。ジルクが飛びあがり地面に叩きつけられる。

 

「はぁ…はぁ…」

 

するとアレンが拍手する

 

アレン「いい一撃でした…流石です。」

 

先輩「ありがとよ…すっきはしなかったが…踏ん切りはついた気分だ お前らも悪いがこれで納得してくれ」

 

取り巻きたちは不服そうだが承諾する

 

アレン「さて…クラリス先輩 これが貴方が復讐使い 自分のために命を差し出そうとした漢の忠義だ …二度と復讐の道具に使わないでださい」

 

クラリス「…そうする…もう 貴方たちが手を汚す価値もないわ。もう、私はこんな男と関わらない。これからは他人よ。二度と関わらないで」

 

クラリス「申し訳ありませんでした。そして、ありがとう……クラリス」

 クラリス先輩が俯いて奥歯をかみしめている。

 

クラリス「呼び捨てにしないで! もう顔も見たくないわ!」

 

 

三年の先輩がクラリス先輩を心配していた。クラリス先輩自身は涙を拭っていた。

 

アレン「では…これは俺からだ」

 

アレンは取り巻き全員の前に小袋が現れる

 

アレン「その中には10万分が入っております」

 

クラリスたちはその光景に疑問を浮かべる。しかし全員はここで悟ったこれが本来のアレンであることに

 

アレン「それは今回私からのお詫びです。この度は貴方がの名をけなし傷を与えたことにさらにはコイツのためにできる手打ちがこのような形になったことについて深く謝罪する 申し訳ありませんでした」

 

アレンが頭を下げる その瞬間その場いた全員驚愕した、先程の試合と噂とかけ離れた姿に困惑する

 

アレン「復讐を終わらせて次に進んでください」

 

先輩「(これが本来の…アレン・メンター・ヘイズル)」

 

クラリス「(こんな人を相手にしてたの…王国もこんな人を処刑しようとしたの?!)」

 

その場にいた取り巻きたちもアレンの対応とその姿に確信する。この男悪魔ではなく、自分よりも大人であることに

 

アレン「先輩これは、少しばかり私には重すぎます。」

 

先輩にメダルを渡す

 

先輩「これは君が勝ち取ったものだろ?」

 

アレン「人間の範疇を超えた領域に両足打ち込んだ化け物にはふさわしくないですよ」

 

先輩「…それはどういこ…」

 

アレン「では、これに御仕舞とさせていただきます」

 

アレンは杖の先を地面に打ち付ける?

 

先輩「……悪かったな。迷惑をかけた」

 

クラリス先輩は、取り巻きが持って来た椅子に座って涙を流している。

 

アレン「…いえ… 人を待たせているので行きます。この場には相応しくない」

 

「いや、少し待ってくれ」

 

そう言われて男子たちに囲まれると、全員に頭を下げられた。

 

「?」

 

「俺たちが呼び出してもあいつは来なかった。お前には――侯爵には感謝しています。数々のご無礼、申し訳ありませんでした!」

 

「申し訳ありませんでした!」

 

男子一同からの謝罪に困惑していると、少し離れた場所で亜人種の奴隷たちはその光景を眺めていた。奴らにあるのは契約たがう…

 

「不満があれば殴ってくれても構わない。出るところに出ても良い。ただ、お嬢様は今回の件と無関係だ」

 

「駄目なら俺が責任を取るさ。命懸けでな」

 

アレン「駄目だ 命を粗末にするなその命は、貴方ひとり野物じゃないだ クラリス嬢は許さないだろうよ」

 

クラリス「そうよ 私がそんな事を許すと思っているの! ……全ての責任は私にあるわ。貴方たちは私の命令に従った。それだけよ」

 

「ですがお嬢様!」

 

アレン「今度飯誘ってください それでロハでいいですよ」

 

「お、お前……そうか。許してくれるのか」

 

アレン「ゆるすも何も貴方がたは大まかに言えば被害者でしかない…ですから…それに逆恨みで俺を襲ってきたやつならしばき倒すが貴方がた形と理屈はどうあれ尽くそうとしたがわだ むしろ敬意を評します」

 

アレンは綺麗に敬礼

 

アレン「……クラリス嬢もいい加減に立ち直ってください こんなにあなたのことを思ってくれるいい人たちがいるんですよ。貴方は幸せものですよ。なかには全部なくして復讐にかられた挙句の果てに人としてのたがタガが外れて鬼に堕ちるものいます」

 

クラリス「まるで見てきたようだな」

 

アレン「見てきた?俺がそうだったんだよ」

 

クラリスにしか聞こえない声で言う

 

クラリス「え?」

 

アレン「前に進むきっかけは与えた うじうじしてないで顔を上げてくださいいるはずでよ貴方のことを大事に思ってくれる人が」

 

 俺の台詞にクラリス先輩が俯いて力なく笑っていた。

 

クラリス「貴方は優しいのね」

 

アレン「強くあれそして優しくなれ…そう教えてくれた人がいるんだ」

 

クラリス「そうか」

 

アレン「あの人は強かった誰よりも高く届かないくらいだっだ とにかく貴方の慕ってくれる人に報いたいなら、面倒なのは止めて貰うとありがたいと思いますよ」

 

取り巻きたちが頷く

 

クラリス「そうするわ。もう……随分と遅いけどね。私、もう汚れちゃった」

 

 

悲しそうに笑うクラリス先輩の後ろで、専属奴隷の一人が意味ありげに笑っているのが見えた。俺たち相手に勝ち誇ったような笑みだ。

 

アレン「汚れててもいんじゃないんですかね?世の中綺麗な人間なんていませんよ」

 

クラリスは目を見開く

 

アレン「俺はこれまで何人もの人を殺してきました」

 

クラリスたちは騒然とする

 

アレン「始めて殺したの13の頃でした 命を狙われ続けてきました いまでも覚えてます。人を刃物で刺した感覚は…いまでも抜けません あの力のない虚ろな瞳と人であったもの…」

 

アレンは両手を見る

 

アレン「生きるためには他者と志を殺さなければ生きていけなかったそれが俺の世界です 僕は血を被りすすり赤く濡れ黒く渇いた汚れ…落ちない でも貴方は違う 貴方はまだやり直せる。間違いは誰にでもあるただそこから何を学ぶかどう立ち上がるか。それさえできればいつか笑い話にでもなりますよ…手始めにそいつらの数…減らししてみては?」

 

専属奴隷の亜人種たちがそれぞれ狼狽えた表情になる。彼らにとって、クラリス先輩は良い主人だったのだろう。

 

クラリス「口が上手いわね。そうやってアンジェリカに取り入ったのかしら?」

 

 

アレン「俺は取り入るようなことはしてない…ただ…過去にそういう経験あっただから、俺はアンジェリカに可能性を感じた。俺でもできたんだ貴方もできるはずだ」

 

クラリス「そうね。また頑張ってみるわ。もうこんな生活も疲れたし……なんだろう。何をやっても振り向いて貰えないって分かっていたのに……私は何をやっていたのかしら」

 

アレン「…期待したのでは?心配して戻ってくるのでは?と…」

 

クラリスは気付かれたことに驚く

 

クラリス「貴方一体…なんぜわかるの?」

 

アレン「経験てやつですよ」

 

クラリス「アレン君。貴方やアンジェリカ――それに、あの特待生にも謝らないといけないわ」   

 

アレン「貴方の進むべき私のような血汚してはいけない 私のようにならないでください…自分なりのやり方で焦らず悔いの残らない選択をして進んでください。貴方は一人一人違う生き物なんですから自分のペースで日の下を歩んでください」

 

アレンはこれまでにないくらいの優しい表情で言う

 

アレン「ではお後がよろしいようで!」

 

とアレンは丁寧に一礼してその場をあとにした

部屋を出たところで声をかけられた

 

アンジェリカ「聴いたぞ」

 

アレン「聞かれてしまいましたか…」

 

アンジェリカ「あぁ」

 

アレン「アンジェリカも俺みたいになるなよ…」

 

アンジェリカ「たとえお前が人殺しでも理由があるんだろ?それを聞こうとは思わない だが 覚えておけ お前にと友がいることを」

 

アレン「…そうだな…覚えておく…いや…心に刻んでおく」

 

アレンは拳で軽く胸を2回たたき拳を突き出し二人は笑う



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No.11 俺が根こそぎひっくり返してやるよ…

学園祭前日。

 

リビアは普通クラスの女子たちに、喫茶店の無料チケットを配っていた。

 

場所を教え、そして来て貰うためにお茶一杯とお菓子を少し無料に出来るチケットを配っている。

 

オリビア「え、えっと、私たちの喫茶店をよろしくお願いします」

 

チケットを受け取った女子たちが、リビアを見て少し戸惑っていた。 受け取りはしたが歩き去って行く。

 

「誰?」

 

「特待生よ」

 

「上級クラスじゃない。羨ましいわ」

 

「馬鹿ね。あの子は専属奴隷もいないでしょ。そういう扱いよ」

 

トモカ「情けないやつだね あんた これが貴族様なのかい?」

 

「あんただれよ!」

 

トモカ「あんたら私を知らないのかい?おつむ弱いんじゃないの?」

 

「誰よ!!無礼な人ね!」

 

トモカ「ふ〜ん トモカ・メンター・ヘイズルだけど?知らないかい?」

 

その瞬間青ざめる

 

トモカ「あの子がすごい評価してる子がいるって聞いて来てみれば なるほど…いい子ね だけどそんないい子と評価した子に対する無礼はあの子を貶める行為…侮辱」

 

トモカは太刀をみせる、

 

トモカ「ここで地面にこすりつける謝れば今回は無礼講で許して挙げなくもないけど…どうする?」

 

三人は睨みつけた瞬間トモカは既に納刀していたそして3人の前髪がバッサリイカれる

 

トモカ「さぁどうするのさ」

 

三人は土下座してにげた

 

オリビア「あ ありがとうございます!」

 

トモカ「気にしなさんな」

 

オリビア「ヘイズル?ということは」

 

トモカ「ロンド隊の五番隊隊長でアレンの姉のトモカ・メンター・ヘイズルだよろしくね オリビアちゃん」

 

トモカ「は はい!よろしくお願いします」

 

チケットは受け取って貰えるが、まともに挨拶も会話も出来ない。

 

トモカ「こんなところでチケット配りかい?」

 

オリビア「はい…実は」

 

ユリウスたちがホストクラブのようなことをしていることを話す

 

トモカ「王家も地に堕ちたな…通りであれンがブチギレてたわけだ」

 

オリビア「そういえばアレンさんは?」

 

その頃

 

ランバ「落ち着いてください!わか!」

 

アレン「いーーや!もう許さねぇええ!あそこまで馬鹿なやつ死ぬべきだ行かせてくれ!ランバさん!」

 

ノリス「落ち着け!アレン!」

 

アレン「だめだ!!もう我慢できない!」

 

ラナ「やめろ!アレン!今度は絞首刑じゃすまねぇぞ!」

 

アレン「相打ちならなおよし!」

 

アレンはハイパーバズーカ2つ方に担いでもう一つとトンプソンをたすき掛けでもち 王家ぶっ殺す という、バンダナを巻いて凸ろうとしていた

 

トモカ「あんなにキレたあの子は始めだよ」

 

オリビア「あ…はは、」

 

と呆れ笑いした後談笑一人の女子が話しかけてきた

 

「チケットはまだあるかしら?」

 

オリビア「は、はい!」

 

リビアが渡すと、女子は紺色の長い髪でとても綺麗だった。リビアが羨むようなスレンダー体型に、立ち姿がとても綺麗だ。

 

「貴方は特待生よね?」

 

オリビア「はい。オリヴィアです」

 

カーラ「そう。私はカーラ【カーラ・フォウ・ウェイン】よ。準男爵家の次女で普通クラスに在籍しているわ。お互い、顔を合わせる機会なんてないけどね」

 

上級クラスと普通クラスは授業内容がそもそも違う。

 

行事で一緒に行動することはあっても、普段は別々に行動していた手が名乗ってくれたのが嬉しく、リビアは喫茶店の場所を丁寧に説明した。

 

カーラ「そこ、確かユリウス殿下たちの喫茶店もあるわよね?」

 

オリビア「そうなんです。リオンさんも困っていました」

 

カーラ「ふ~ん、バルトファルト男爵と親しいのね」

 

トモカ「…」

 

カーラ「噂は色々と聞くけど優しい人なのかもね だって、特待生と一緒にいて男爵にはメリットがないもの。あぁ、別に貴方が悪いって意味じゃないわよ。ただ、思っていたより優しい人なんだろうな、ってね」

 

トモカは少し黙ってカーラをみる

 

リビアは嬉しくなった。

 

オリビア「は、はい! リオンさんは優しい人です。優しくて、強くて本当に頼りになる人なんです。時々やり過ぎてしまいますけど、皆さん誤解しているだけなんです」

 

オリビア「はい。私、この学園に来て良かったと本当に思えたのは、リオンさんと――リオンさんのおかげなんです あと アレンさんもアンジェも…」

 

トモカ「あんたは強い子だね」

 

カーラ「ねぇ、男爵とお話しは出来るかしら?」

 

オリビア「はい。出来ますけど」

 

カーラ「そう、良かった。必ず行くわね」

 

トモカはカーラを肩を掴む

 

トモカ「…警告だよ…へんなことはしないことね…」

 

トモカは笑いながら言うが目は笑わずに真剣な眼差しでいうとオリビアとともにその場をあとにした

 

そのころアレンは不届きな輩をドツキ回していた

アレン「弱すぎだろ…お前…」

 

と拳についたついた血を拭わずそいつの首筋を掴み引きずっていく

 

アレン「ちょうどストレス溜まってたんだ…今日のサンドバックといこう♪」

 

 学園祭当日。

 

アンジェは突然の訪問者の対応に困り果てていた。ストレートの長い髪に帽子をかぶり、そして白を基調とした服装。隣を歩く女性を他人が見れば、まるで姉妹のように見えたかも知れない。

 

青い瞳は輝き、まるで無邪気な子供のようだった。

 

アンジェリカ「王妃様、あまり無茶を言われても困ります」

 

ミレーヌ「でも、普段は貴方たちの無茶を許しているのだから、今日くらいは私のわがままに付き合って貰います」

 

ミレーヌはホルファート王国の王妃である。周囲には学園祭に溶け込むように客として護衛が配置されていた。

 

ミレーヌ「それにしても学園というのは凄いわね。私の祖国にはなかったわ」

 

アンジェリカ「そうですか」

 

ミレーヌは他国から嫁いできた王妃だ。

そのため、立場はあまり強くなく、特別な権力を持っているわけでもない。立場が強すぎても面倒になる。

 

ミレーヌ「叙勲式よりもやつれているわね。何かあった? あの時は、まだ元気があったように見えたのだけど?」

 

アンジェは敵わないと思いつつ答えた。

 

アンジェリカ「……殿下の件とは別ですけどね」

 

ミレーヌ「もしかして、これから会うアレン君?」

 

アンジェリカ「違いますよ。それよりも、本当にアレンとリオンとお忍びで会うつもりですか?」

 

ミレーヌ「当然じゃない。ユリウスが廃嫡になったのは本人の責任だけど、親として少しは文句も言ってやりたいわ。決闘は流石にどうかと思うけど……それより、内容よ。本当に酷すぎて声も出なかったわよ」

 

アンジェリカ「……私の代理人が申し訳ありませんでした」

 

アンジェが謝罪するほどに、リオンの決闘内容は酷かった。

圧倒的な力でねじ伏せ、おまけにユリウスたちに説教までしたのはアレンだった当時のユリウスは王太子。そんな立場の人間に、上から目線で説教に加えて煽りまくっていた。普通はあり得ない。しかしミレーヌはアレンには少し納得していた

 

 

ミレーヌ「王国の騎士に任命したのだから、これからは私たちにも彼の行動の責任が発生するのよ。ここはガツンと言ってやるわ」

 

アンジェリカ「あまり厳しい言葉は勘弁してあげてください。その……リオンとアレンが可哀想です」

 

ミレーヌ「アンジェは優しくなったわね。少し前の貴方なら私が言って聞かせます! くらい言ったのに。……それとも、ユリウスの件がまだ堪えているのかしら?」

 

アンジェリカ「……いいえ、とは言い切れません」

 

ミレーヌ「母親として謝罪するわ。あの子、どうして騙されちゃったのかしら。王宮ではそんなそぶりもなかったのに」

 

アンジェリカ「殿下曰く、学生――普通の雰囲気が良かったそうです」

 

ミレーヌ「学生の雰囲気が分からないのよね。私、学園に通ったことがないから。それにしても……ちょっと酷いわね。聞いてはいたけど想像以上よ」

 

 

「ちょっと、こんな物でお金を取るつもり? タダにしなさいよ」

 

「こ、困ります」

 

男子が店員で、女子は客…金を払わずに出店から去って行いこうとするトモカそいつの首元に刀の切っ先を当てる。

 

トモカ「命をだすか金を出すか選びな あぁあんたの奴隷はそこでおねんねしてるよ」

 

トモカは青ざめる女子生徒の懐を弄り財布を抜き取ると有り金全部わたす

 

男子「え?」

 

「ちょっと!やりす…」

 

トモカ「迷惑料払わないと首飛ぶけどいいのかい?」

 

女子生徒は黙って逃げた

 

ミレーヌから見て、その光景は異常に見えた。

 

ミレーヌ「本当に酷いわね」

 

アンジェリカ「……お恥ずかしい限りです」

 

トモカ「それを放置してきたのはあんたらだろ?」

 

トモカはミレーヌにそういって立ち去る

 

そんな学園祭を見て回りながら、二人はリオンが行っている喫茶店へと向かった。ミレーヌは喫茶店が見えると表情を引き締める。

 

ミレーヌ「ここね――って、お隣は大盛況ね」

 

長蛇の列が出来ている隣の喫茶店。対して、リオンの喫茶店にはお客はいても列など出来ていなかった。アンジェは少し考える。

 

ミレーヌ「さぁ、リオン君とアレン君を困らせに行くわよ。アンジェも協力してね」

 

アンジェリカ「いえ、あの、協力は流石に――」

 

ミレーヌ「良いから。良いから! 紅茶が温いとか、そうやって文句を付けるだけだから」

 

十分に迷惑な客だと思いながら、二人が喫茶店に入ると――。

 

「紅茶が温いわ! 煎れ直してきて!」

 

カップごと投げつけられ、紅茶まみれになるリオン。制服はボロボロで、他にも何かされた跡があった。とにかく酷い状態で立っている。

 

俯いていて表情は見えない。

 

リオン「……申し訳ございません。すぐに煎れ直して参ります」

 

 

そう言って落ちたカップを拾おうとリオンが屈むと、女子は立ち上がってニヤニヤしながらリオンの後頭部を踏みつけた。

 

「 やっぱりいいわ。どうせたいした茶葉でもないのだし、このまま帰らせて貰うわ。こんな不味いお茶とお菓子を出したのだから、お金なんて取らないわよね?」

 

グリグリと革靴のかかと部分でリオンの頭部を踏みつける女子を見て、友人らしき女子とその専属奴隷たちが笑っていた。

 

リオンは踏みつけられ、まるで土下座をしているような体勢になっている。

 

リオン「お、お代はいただきたいと……」

 

「はぁ? あんた、私たちからどれだけお金を巻き上げたと思っているの? 借金をして専属使用人を売った子もいるのよ! それが分かっているの!」

 

 

巻き上げたというか、絶対に勝てると思って借金までして賭けをしたのだ。リオンの責任ではないし、そもそも奴隷を売ったのはその女子の都合である。ミレーヌがドン引きしていた。

 

ミレーヌ「え? ……え?」

 何度もリオンとアンジェを交互に見て、何が起きているのか説明を求めていた。アンジェは怒りがこみ上げてくる。

 

すると仮想したアレンが現れる

 

アレン「どうです?これが貴方がたが放置して実態ですよ」

 

ミレーヌ「あなたは…」

 

アレン「王族は行動してこそしかし何もしない王族なんぞに払う敬意がありますか?あるなら野良犬の餌にでもします」

 

ミレーヌはアレンの顔を見ると前へ出る

 

ミレーヌ「いい加減にしなさい!」

 

喫茶店内の視線がミレーヌに集まると、リオンを踏みつけていた女子がこちらを見てくる。その顔は王妃に向ける顔ではなかった。

 

「何よ、おばさん」

 

ミレーヌ「お、おばっ!」

 

アンジェは頭を抱えたくなる。

 

アレン「(リオン!その女王妃様!不敬罪でぶん殴れ!)」

 

リオン「(まじもん?!)」

 

ミレーヌ「……今の発言は聞かなかったことにします。貴方たち、すぐに支払いを済ませたら出て行きなさい。それでも学園の生徒ですか!」

 

それでも相手は止まらない。

 

ミレーヌ「はぁ? 調子に乗らないでよ。私を誰だと思っているの? この婆を摘まみ出して」

 

女子が専属使用人に命令すると、亜人たちがミレーヌを囲む。

 アンジェが激怒する。

 

アンジェリカ「貴様ら。誰に向かって――」

 

その瞬間の奴隷の一人が倒れる

 

アレン「いいときに来たね…ねぇさん」

 

トモカ「あぁ…最高のシチュエーションだ!」

 

居合の構えをしたトモカとアレンは手袋をはめると

 

アレン「だろ?リオン殿もそう思わないかい?」

 

すると、視界にはこちらを見ているリオンの顔が見えた。ミレーヌとアンジェの顔を見て、その顔は……笑っていた。最初は驚いていたが、その顔は大義を得たと言わんばかりに笑っていたのだ。口が三日月のように広がり、ミレーヌを囲んでいた専属使用人の一人を蹴り飛ばしていた。

 

アレン「俺がわからないか…ステファニー・フォウ・オフリー」

 

ステファニー「!アレン・メンター・ヘイズル!!?!」 

 

アレン「皆さんや〜ておしまい」

 

叙勲式で王妃であるミレーヌの顔を見ているのだ。そして、アンジェが側にいるため王妃だと確信したようだ。そう言って全員専属奴隷をドツキ出す

 

「控えろ、下郎共! このお方をどなたと心得る! ホルファート王国王妃――ミレーヌ様だぞ! 頭が高いんだよ、ひれ伏せ!」

 

ミレーヌが戸惑っている。

 

ミレーヌ「え? あれ? 何で?」

 

アンジェリカ「リオン…お前というやつは…」

 

と両手で顔を隠すが アレンは喜々と専属奴隷に馬乗りになり顔を殴り続けている

 

 

 お忍びが台無しである。王妃を理由に専属使用人たちを叩きのめし、女子たちをひれ伏せさせようとしていた。

 

リオンは女子たちを威圧する。

 

リオン「貴様ら覚悟しろよ! 王妃様に手を出した報いを受けてもらう!」

 

アレン「よっしゃあ!!ドツキ回せえええ!!大義は俺らのもんだ!」

 

生徒たち「「うぉおおおおおおお!!!」」

 

王妃であるミレーヌの威光を笠に着て、リオンは高笑いをしていた。女子たちは動けないのか立ち尽くし、口をパクパクさせていた。血の気が引いて顔が青ざめている。

 

ミレーヌがリオンの腕を掴んでいた。

 

ミレーヌ「リオン君待って。お忍びなの。こんな所で騒ぎなんて起こせないの! だから落ち着こう。良い子だから。ね?」

 

リオン「お任せください、王妃様。このリオン……こいつらを成敗する際は先陣を切るつもりです。さぁ、ご命令を! 族滅でも根切りでも実行してみせますよ! ご命令を! 王妃様の敵は全てこのリオンが倒しましょう!」

 

ミレーヌ「駄目って言ってるでしょう!」

 

 

涙目のミレーヌ。アンジェは溜息を吐く。そうして一通り暴れまわると

 

アレン「お…さて!リオン殿 その懐の手帳をそのバカどもに見せてあげて下さい」

 

リオン「俺は…ロンド隊の副官だ!」

 

アレン「因みにここにいる二人もロンド隊…さ〜て…」 

 

アレンは銃を抜いて構える

 

アレン「自分の部下に手をあげられたんだ銃を向けられて当然だろう…落とし前はちゃんとつけかいとね?」

 

その瞬間3発の銃声が響く その場に残っていた二人は拘束され奴隷二人とバカ令嬢がたおれる。アレンはステファニーの眼の前へ行くと

 

アレン「いや〜まさに天国から地獄へだな」

 

ステファニー「私に手を出せばどうなるか」

 

アレン「なぁ マリーダ この女のやり取り全部録画しているか?」

 

マリーダ「あぁ ばっちりだ!」

 

アレン「よし で何だけっけ? どうなるか?だったよな」

 

アレンはステファニーの髪を掴む

 

アレン「是非教えてくれよ なぁ?!」

 

ステファニー「ぐあ!」

 

と蹴り飛ばす。と連続で顔のど真ん中に拳が食い込む。殴り飛ばされたステファニーは扉を突き破り廊下の壁に叩きつけられる。

痛さで顔が歪む顔を抑えていると 

 

アレン「これで正当なる防衛は確実だ 平等パンチ!」

 

アレンは懐から拳銃を抜くと発砲する

 

リオン「いまのは?」

 

すると学園で潜んでいるロンド隊がくる

 

アレン「連れてけ」

 

「「は!」」

 

そうやって現場処理をすると

 

どうやってリオンにカーラを紹介しようか悩んでいたリビアに、最初の難関が待ち受けていた。

 

「ミスタリオン! いけません。茶の道を進む者が、ご婦人に迷惑をかけるなどあってはならないことですよ! それは紳士ではありませんよ!」

 

リオン「……すみません、師匠。でも、俺……俺は!」

 

アレン「いや今回は僕が焚き付けましたのでリオン殿は悪くないかと」

 

男性教師――リオンのお茶の師匠だ。

 

その師匠が、リオンを前に説教をしていた。普段、太々しい態度をしているリオンだが、この師匠にだけは素直になる。立ち止まったリビアは、喫茶店には入れずにいた。

 

カーラも困惑している。

「え? な、何?」

 

喫茶店内。師匠が泣いているリオンの肩に手を置く。

 

「辛かったでしょう。しかし、そこで諦めてはいけません。その先にこそ、真の紳士としての道――そして、茶の道が続いているのです」

 

リオン「――は、はい、師匠!」

 

感動の場面らしいが、その周囲ではダニエルとレイモンドが専属使用人らしい亜人たちを縛り上げて蹴り続けていた。

 

ダニエル「王妃様に手を出すとは最低だな」

 

レイモンド「処刑できないなら私刑かな? 僕、みんなを集めてくるよ!」

 

アレン「そいつら、屋上からつるし上げてます。さっきの映像ともに晒します。」

 

 ノリノリの二人の横では、疲れた顔の女性が二人……リビアは、その内の一人を見て部屋には入れずにいた。

 

オリビア「アンジェ!何があったの?」

 

アンジェリカ「リビアが戻ってきた」

 

アレン「…ダニエル レイモンド ちょっと遊んでこい」

 

そういって五万分の通貨をわたし追い出すと

 

アレン「姉さん二人と遊んできてくれ」

 

財布をわたし退室さける喫茶店は休憩のため看板を下げ、クローズとドアに貼り付けている。ミレーヌ様との顔合わせとなった。

少々、疲れた顔をしているのが気がアレンは足を組んでを傲岸不遜な態度ですわる

 

ミレーヌ「……リオン君。私は怒っています」

 

アレン「怒る資格があるのか?」

 

ミレーヌはアレンを見る アレンは落ち着いた声で続ける

 

アレン「はっきり言ったらどうなんだ?許さないて」

 

アレンの目はまるで鷹のような目をしていた

 

ミレーヌ「そうね…ハッキリ言います。私は貴方に文句を言いに来ました。処罰云々ではなく、個人的な話です」

 

アレン「…どうぞ…しかし僕は謝る気はさらさらありませんよ…」

 

ミレーヌ「よろしい。では……ユリウスの事を先に詫びます。あの子のわがままに付き合わせて申し訳なかったわ。どうしてこうなってしまったのか、母親でも理解に苦しむわね。言い方は悪いけれど、子爵家の娘なら愛人でも良かったのよ。あの子は王宮では女性に対して素っ気なかったから、ここまで執着するとは思わなかったわ」

 

アレン「…ミレーヌさん…あんたあのバカが小さい頃何度名前を呼びましたか?」

 

ミレーヌ「え?」

 

ミレーヌは少し拍子抜ける

 

アレン「彼の好き事は? 彼の好物は? 彼のために時間何度作りました?」

 

ミレーヌはアレンの発言は完全に自分の痛い点であることに気づいた

 

アレン「どうしてこうなったか?だったですよ…今貴方が息子と向き合わなかったからじゃないんですか?」

 

ミレーヌは驚きとともにアレンの本質を見抜く力に畏怖した

 

ミレーヌ「…えぇ…そうね…」

 

アレン「…」

 

ミレーヌ「ただし、決闘内容には納得が出来ません。戦いぶりが酷すぎます。貴方たちならもっと穏便に事を収められたのではなくて?」

 

アレン「無理だね」

 

アレンがいち早く反応してこたえる

 

ミレーヌ「なぜ?」

 

アレンは嘲笑する

 

アレン「ミレーヌさんよぉ…あんたさっき何見に来たんだよ?この学園がどれだけ腐りきってるか?理解できなかったか?」

 

アレンはサングラスをつける

 

アレン「穏便とかくだらないことを言いましたね? その腐りきったなかあんたの息子たちはチヤホヤされるだけで、何もしようとしなかった 挙げ句にアンジェリカ嬢の本気を吐き捨てた。またその挙句寄ってたかってアンジェリカを否定して…そんな蛮行を許せと貴方は言うのですか?王族はそんなことしていいと教えてんのか?なぁ?!」

 

アレンの口調は段々強くなるとともに机に手を起き一つ文言ごと音を鳴らす

 

ミレーヌ「貴方の言うのももっともね………でもね、王宮にも貴方の敵は多いわよ。ユリウスに期待していた人たちも多いの。貴方、この先のことをしっかり考えている?」

 

アレン「期待?は!無能から甘い蜜を吸いたいだけの汚いクズどもだろ」

 

アレンは再び嘲笑する

 

アレン「ミレーヌ…敵はおおい?あぁ…かかってこいよ…地獄の底に叩き落としてやるよ!ヘイズルはそんなもんで折れないぞ?俺たちは貴様らが押し付けた地獄から血と泥濘から這い上がった。今更怖いもんなんてない…」

 

ミレーヌ「そう。強い子ね。ユリウスの側に貴方みたいな子がいれば、あの子も道を間違えなかったのかしら?」

 

アレン「俺がいたところで結果は変わりませんよ…あの性格は変わりませんよ…俺は愛想つかして出ていくさ…」

 

ミレーヌ「随分冷たいのね」

 

アレン「冷たい…か…そうさ…俺には親はいないからな 仕事の邪魔です。お引取りを」

 

アレンはそう、言い残し退室する

 

アレンは一服して戻ると頬が腫れたリオンがいた

 

アンジェリカ「この阿呆が。どこの国に自国の王妃を口説く騎士がいるのか」

 

王妃様でなければ……悔しくて仕方がない。

 

「あの~、もう良いですか?」

 

ドアを開けて顔を出した女子は知らない人だった。

 

リオン「今日は俺の心が折れたので閉店です」

 

カーラ「え、えっと、それだと困るんですけど。オリヴィアさん、お願いできない?」

 

リオン「そ、その……新しいお友達です。カーラさんです。リオンさんを紹介して欲しいと言われて」

 

それを聞いてアンジェの目つきが険しくなった。カーラさんはそんなアンジェの視線に怯えながらも室内に入ってくる。

 

カーラ「カーラ・フォウ・ウェインです。男爵、お見知りおきください」

 

しばらくして一服しているアレンのもとにアンジェリカがくる

 

アレン「カーラ・フォウ・ウェインに気を付けろ」

 

アンジェリカ「…やはりそうか…」

 

アレン「主犯はステファニーに、…やつは煮え湯を飲まされた事を逆恨みし、リビアを巻き込んで罠に嵌めようするのが魂胆だ」

 

アンジェリカ「よくわかったな」

 

アレン「あぁ…カーラが重要なミスをしたことで確信になった」

 

アンジェリカ「ミス?」

 

アレン「なぜ俺がいないタイミングできた?」

 

アンジェリカ「そういうことか…」

 

アレン「まぁ…報いは受けけもらう」

 

アンジェリカ「とはいえやり玉なんだろ?」

 

アレン「アンジェ…怖くてやった…やることを決めたのは誰です?最後は自分なんですよ?報いは受けてもらます。新兵器を投入して双方を潰します二度と立ち上がれないように潰します。」

 

アレンはこれまでないくらい冷徹な視線で決断を下した。当然リオンもこれに賛同した

 

ルクシオン「どうしてウェイン……伯爵家はマスターに討伐依頼を」

 

アレン「罠だよ、罠。いっただろ、俺でもドン引きする屑だぞ。会ったことはないけど、ゲームでは屑過ぎて笑ったよ」

 

リオン「ブラッドが主人公と親しいとか、とにかく腹が立ったから空賊退治に誘い出すという流れだ。まさか、俺にくるとわ」

 

アレン「とりあえずチャンスを、やったのに彼女は不意にしたので潰します家ごと…」

 

ルクシオ「マスター、このままではオリヴィアの相手はマスターという事になりますが?」

 

リオン「俺? ないって。だってモブだよ」

 

アレン「好き勝手フラグブレイカーしといてそういう事言うのははっきり言って卑怯としか言えないぞ」

 

リオン「…」

 

アレン「お前も腹くくれ 俺も一緒に背負ってやるから」

 

リオン「…物語は潰れた…お前はそう言ってたな」

 

アレン「はい…好き勝手するしかないんですよ…俺たちは…」

 

リオンは考え込む

 

アレン「…」

 

その頃リビアの自室にノック音がした。

 

オリビア「は、はい」

 

そこにはカーラ――そして後ろには二人の女子の姿があった。

 

カーラ「ちょっといい?」

 

オリビア「え、あ……」

 

カーラ「実はあんたも空賊退治に参加して欲しいのよ。上級クラスで成績優秀らしいじゃない。手伝いくらい出来るでしょう」

 

オリビア「今日のことでお話が!」

 

カーラがドアの縁を強く叩く。

 

その音にリビアが黙ってしまうと、後ろの女子たちがクスクスと笑っていた。

 

カーラ「手伝ってくれるわよね? だって、私たち――“友達”だから」

 

トモカ「だからだ余計なことするなといったろ?」

 

オリビアの部屋からトモカが現れる予想外の登場に三人は驚く

 

トモカ「アレンの言うとおりだね…やっぱり来たか まぁチャンスはやったが反故にしたのは君らだし…オリビアちゃん別れの挨拶をしておけ」

 

オリビア「…!はい!」

 

オリビアは何かを決意したかのようにいう

 

オリビア「卑怯者は帰ってください!」

 

カーラ「な!」

 

トモカ「だとよ、さぁおかえり願おうか?」

 

トモカは抜刀準備する

 

オリビア「さっさと帰ってください!」

 

そう言って花瓶の水を3人に討ちかけると、取り巻きの二人が切れかかろうとするが…トモカがさせまいとオリビア押しのけ部屋を出る

 

トモカ「さーて…君らの依頼の空賊だけど…うちの弟が引き受けるんだと…精々流れ弾には気をつけるんだね」

 

とトモカが笑いかけると三人は焦って退散する

 

トモカ「逃げ場なんてないのに…滑稽だな」

 

部屋を開けるとリビアが俯いて涙を流した。

 

トモカ「よくやったな…オリビアちゃん」

 

と頭に手を置く

 

トモカ「安心しなあとは…あいつらがなんとかしてくれるはずさ」

 

トモカはポケットに手を入れ

 

アレン「さて…これより地獄を開始する…俺が根こそぎひっくり返してやるよ…借名で成す…わが友人たちの…継承の遺志」

 

アレンは血のついた手で煙管に火をともし夜の街を歩きだす



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No12 鬼は只嘲笑う

数十人が乗る小さな飛行船で、王都から港にやってくると指定した場所に俺の飛行船【パルトナー】が既に待機していた。

 

リオン「お、来ているな。時間通りだ」

 

アレン「いい船だな」

 

ルクシオン「これくらいパルトナーには余裕です」

 

アレンはオリビアに起こったことを話した

 

リオン「そうか…アレンお前はどうする気だ?」

 

アレン「二度と立ち上がれないように潰します。赦しは…無い」

 

すると遠くでウェインが手を降っていた。ちなみにアレンは病欠と言っているため知らない アレンは光学迷彩で隠れる

 

リオン「女って怖いな」

 

ルクシオン『マスターはそんな彼女たちに恐れられているので安心してください』

 

リオン「嫌われている、の間違いじゃね?」

 

そうして二人のところに到着すると、何やら見知った顔が近付いてくる。赤と紫……槍を担いだグレッグと、とても嫌そうな顔をしたブラッドだった。

 

ブラッド「げっ!」

 

グレッグ「……何でバルトファルトがいるんだよ」

 

二人のあまりの態度に俺のガラス細工のような心が傷つく。

 

リオン「文句があるのか、負け犬共が」

 

ガンを飛ばしていると、グレッグもブラッドも俺に近付きメンチを切ってきた

 

グレッグ「やんのかごらぁ」

 

ブラッド「いつまでも調子に乗れると思うなよ」

 

二人が俺を威嚇してくるので、

 

アレン「辞めろ…」

 

グレッグ「ヘイズル?!」

 

ブラッド「お前…休んでたんじゃ」

 

アレン「二人とも少し話がある」

 

アレンは二人にことの経緯を話す

 

ブラッド「本当なのか?それ」

 

アレン「あぁ」

 

アレンは証拠映像を見せる

 

ブラッド「どうする気だ?」

 

アレン「この女と命令した女も立ち上がれないように潰す」

 

ブラッド「やりすぎだろ」

 

アレン「やりすぎ?貴様らが甘いだけだ。脅されてやったやつも同罪だ…なぜ?しかも乗るということは何か益があるからだ。怖いから従ったは免罪符にはならないぞ?」

 

ブラッド「…」

 

アレン「どうした?紫バカ恋しさに情でも湧いたか?」

 

ブラッド「お前には温情はないのか?」

 

アレン「温情?なんだそれ?向こうは死ぬかもしれないことをしてきたんだつまり殺す気なんだ…殺す気のあるやつは殺される覚悟をするべきだろ?」

 

アレンは嘲笑う

 

アレン「温情を与えた猿は何をすると思う?クソを投げてくる。そういうことだよ…こんな話してもわからないか…ちなみに私の存在を貴方がたがバらした際の処置も確立済ですので喜んで守ってあげてもいいですよただ…貴方も巻き添えを食らってしまうかもしれませんよ…」

 

アレンはそう笑うと光学迷彩を発動して艦内の影に消えていく

 

ただ、二人ともこの場を離れない。

 

リオン「あいつの邪魔はするなよ…あいつ今回の件でだいぶ頭にキテるから」

 

ブラッド「バルトファルトお前はなぜ止めない!」

 

リオン「あいつの仲間が空賊に大量虐殺されてる。しかも、今回俺たちを嵌めるだけのためにそれをやってる。これがどういう意味で止めれると思うか?ド低脳のその頭でもわかるだろ?それの頭は飾りじゃないだろ?」

 

二人はそれを聞いて何も言えなくなった

 

その頃…

 

トモカ「ということだアンジェリカ…」

 

アンジェリカ「そうか…」

 

オリビア「…アレンさんは私のせいで」

 

トモカ「違うな アレンが嫌ってるのはあのやからだ。いつか現れることも危惧していた。アレンやつ現場を押さえた瞬間にあのクソアマの家に突入する」

 

アンジェリカ「報いを受けさせる」

 

トモカ「そのとおりだ」

 

三人の結束が固まる

 

その頃

アレンはヘイズル・アウス 遠距離のスナイパー兵装でステレス機能を活かし先に出撃する

 

『空賊の飛行船。二隻がこちらに接近してきます』

 

リオン「お前ら、仕事の時間だ」

 

リオンを見上げる二人が口を開けて驚いていた。反応が悪いことを見るに、何を言っているのか理解していなかった。

 

リオン「敵が来たから準備をしろ、って言っているんだよ」

 

グレッグ「そ、そうか」

 

ブラッド「そ、それより、僕たちは何をすれば良いんだ?」

 

アレン「SP展開…」

 

コックピット上部よりの専用のライフル型コントローラーが出来る。

 

アレン「着弾予測 軌道修正 誤差修正 出力調整 演算完了 高性能光学センサー・ユニット展開…」

 

ヘイズルの頭部にマウントされた高性能光学センサー・ユニットが開きスコープが露出する

 

空賊団【ウイングシャーク】の船長の一人が、飛行船から見えるパルトナーの姿に口笛を吹いた。

 

「これが手に入ればお頭も大喜びだな」

 

空賊の部下が同意する。

 

「大物ですね。しかも乗っているのはガキが四人ですか?」

 

「あぁ、野郎三人の女が一人だ」

 

「四人とも始末しますか?」

 

「馬鹿。野郎は三人とも貴族のボンボンだぞ。金持ちの婆に売りつけて小遣い稼ぎだ。女の方は遊んだ後に捨てれば良い。平民で身代金も取れないかな」

 

船長「一人はとんでもなく強いらしいが、学園のガキだ。空賊の戦い方を教え込んでやれ」

 

「へい! 全員、準備させています」

 

飛行船から次々に飛び立つのは、鎧をまとった空賊たちだ。

二隻の飛行船から二十を超える鎧がパルトナー目がけて飛び移ろうとする。

 

「今日は馬鹿なガキたちのおかげで楽が出来そうだn(ドジュン!)」

 

鎧の一体が頭部を破壊され落ちていく

 

「へ?」

 

「なんだ!狙撃か!」

 

アレン「今宵狩られるのは…貴様らだ…」

 

そう言ってにコックピット上方からのびるスナイパー型のコントローラーのスコープを覗く

 

パルトナーから何かが飛び出すと空賊たちの鎧へと近付いた。

それは普通の鎧よりも大きな――灰色の重そうな鎧だった。

 

「たった一人で何が出来る。多少強くてもやっぱりガキだな。おい、囲むように――」

 

アレンが一気に3機体おとす。リオンは船長が命令を出そうとするよりも早く、パルトナーから出てきた鎧はその空いた両手にそれぞれ空賊たちの粗悪な鎧を掴んでぶつけて破壊した。鎧を自分の飛行船に投げつけ、そして囲もうとする空賊たちの鎧を次々に素手で破壊していく。ライフルを構えた空賊の鎧を蹴り飛ばす。

 

そして リオンの背後から襲いかかろうとするやつをアレンが狙撃する

 

リオン「は!相変わらず 恐ろしいやつだ!」

 

アレン「…フッ…」

 

船長が怒鳴り声を上げた。

 

船長「なんだアレは……上昇だ! 上昇――」

 

だが、言い終わる前に飛行船が激しく揺れた。

 

船長「何があった!」

 

「ほ、砲撃です! 獲物が砲撃を!」

 

「馬鹿を言うな! 俺たちは真上にいるんだぞ!」

 

この世界の飛行船の戦闘は、基本的に上を取った方が強い。大砲の精度が悪いのもあって、とにかく側面に大砲を並べ、数を撃ち込むのだが…ステルス機体のアレンにはそなもの関係ないアレンの精密な狙撃と緻密に調整した威力を前にしては意味がない。

 

アレン「次弾…威力は0.23プラス…次弾 軌道修正 落下速度演算完了 風向き演算完了姿勢固定 照準良し 」

 

アレンは雲の中からビームが一閃 空賊の主砲にあたり主砲のみ破壊する?そして次々主砲を破壊した

 

アレン「主砲沈黙…」

 

船長「降伏だ! 降伏しろ! 早く白旗を――」

 

逃げられないと判断し、降伏するため白旗を掲げるように言うのだった。甲板に降り立つアロガンツを、グレッグは見ていた。

 

アレン「敵の降伏を確認離脱します。」

 

リオン「おう ありがとな アレン」

 

 

ブラッドの方は甲板に叩き付けられた空賊たちを拘束していく

グレッグは灰色の巨人と雲の中を潜る白い悪魔を見て思った。

 

グレッグ「(……勝てねぇな 何が実戦重視だ。いざ、一人になったら俺は何も出来ないじゃないか)」

 

今までは家臣たちに支えられて活躍できていたのを痛感させられたのだ。

 

グレッグ「……ガキか。何だ、俺は粋がったガキだったのか」

 

リオンは周囲を見渡す。

 

アレン「船長の尋問を…」

 

リオン「わかった これで全員無力化できたかな?」

 

答えるのは、アロガンツの中にいるルクシオンだ。

 

ルクシオン「はい。既に飛行船二隻はエンジンを停止しています。逆らっても問題ありません。撃墜するだけです」

 

リオン「馬鹿、やめろよ。持ち帰って売るんだから」

 

悪な鎧もそうだが、飛行船も金になる。もちろん、空賊たちも同様だ。そのため、全て捕らえることにしたのだ。放置するよりはマシだろう。

 

ルクシオン「撃墜した方が早かったのでは? このまま連れ帰っても面倒になるだけかと」

 

リオン「いや~、嬉々として人殺しを出来る精神じゃないからね。流石にお前を使って戦うなら自重するわ」

 

ルクシオンの電子音声は、普段以上に冷たく聞こえた。

 

ルクシオン「マスターはそれで失敗をすることになってもよろしいのですか?」

 

リオン「……そんときはそんときだ!あいつは腹くくったんだ…それより、相手には威嚇射撃で十分だっただろ。なんで撃ち抜いたんだよ」

 

ルクシオン「……パルトナーに覆い被さろうとするなど認められません」

 

パルトナーの一室。

カーラは震えていた。

 

カーラ「ふ、ふざけるんじゃないわよ。なんで簡単に負けているのよ」

 

空賊たちを手引きしたカーラは、あまりの呆気なさに狼狽えていた。まさか、ここまでリオンが強いとは思わなかったのだ。

 

おまけにパルトナーだ。

 

カーラも入れて五人しか乗り込んでいないのに、普通に動いているなど信じられなかった。通常、一般的な飛行船でもそれなりの人数がいなければ動かない。

 

カーラ「ロストアイテムって言っていたけど、こんなのインチキよ。これじゃあ……私の実家に到着しちゃう」

 

カーラはブラッドの元婚約者からの命令で、リオンたちをこの場所におびき出した。後で自分だけは助かる予定だったのだ。持ち込んだ通信機は、出発前に報告をしてから調子が悪い。

 

カーラ「なんで壊れちゃうのよ!」

 

通信機が壊れたのはどこかの誰の工作であろうか?電波の状況が悪いのかノイズが酷かった。普段から通信状況は良くない。この世界はそれが基本で、相手が近くにいればやり取りが可能である。

 

カーラは作戦が失敗して焦っていた。

 

カーラ「実家には何の連絡もしていないのに」

 

 

空賊たちを捕まえたリオンは、このまま準男爵家の領地を目指すために移動を再開する。そうなれば、家族に知られてしまう。

 

カーラ「そ、そうだ。あの平民の女を利用してやろう。あいつが悪いことにして……そ、そうよ、あのバルトファルトの奴もあの平民には甘いからきっと許してくれるわ。ほ、他の二人は何とか言いくるめて……違うわ。そうよ、もうあいつらなんて気にしなくて良い。どうせ廃嫡されて権力なんかないんだから」

 

その言葉を吐いたのちカーラはなぜか背筋が凍る。周りを確認するが何もない気の所為にした

 

部屋の隅……小さなカメラがカーラの様子をしっかりと監視していた。

パルトナーがウェイン準男爵の領地に到着したのは夕方だった。

 

リオン「日が落ちるのが早くなったな」

 

準男爵家の領地には、パルトナーが接岸できそうな港がなかったので小型の飛行船で上陸したのだ。

 

ブラッド「何でお前は落ち着いているんだよ!」

 

俺たちは今――準男爵家の兵士たちに囲まれているのだ。

 

俺は凜々しい姿で両手を挙げている。

 

グレッグ「狼狽えるな。……俺も困っている」

 

リオン「こいつ凄いのか駄目なのか全く分からないな」

 

兵士たちが俺たちを警戒しているのは、見慣れた空賊の飛行船を連れているからだ。そうして騒いでいると、準男爵が現れた。

カーラの父親である。コンラッド・フォウ・ウェインの登場である

 

コンラッド「すぐに武器を下ろせ!」

 

兵士たちが武器を下ろすと、俺も手を下げる。そして、俺ではなくブラッドに挨拶をしていた。どうやら、ブラッドが辺境伯の息子であると分かったようだ。

 

コンラッド「ブラッド様ですね? お久しぶりです」

 

ブラッド「え? あ、あぁ」

 

だが、準男爵をブラッドは覚えていないのか曖昧な態度になっている。相手もそれを察したのか自嘲気味に笑っていた。

 

コンラッド「伯爵様の屋敷でパーティーをした際にお会いしましたが、随分と大きくなられましたな」

 

相手が流してくれたので、ブラッドも安堵して話をする。

 

ブラッド「それより、どうして僕たちは囲まれているんだい? そっちの娘さんに助けを求められ駆けつけたっていうのに 助けを? 娘が求めたのですか?」

 

周囲の人たちがカーラに視線を向けると、慌てたように言い訳を始めた。

 

カーラ「ち、違うの。私が相談をしたオリビアが大きく考えすぎて。そ、それで――」

 

アレン「見苦しいぞ…クソアマ…」

 

光学迷彩を解除してアレンが現れる

 

アレンの登場にカーラは驚愕する

 

リオン「お宅の娘が俺に救援を求めるために、リビアに紹介して欲しいと相談したわけよ。だから俺たちは駆けつけたんだけど?」

 

コンラッド「あなたは?」

 

アレン「アレン・メンター・ヘイズルとリオン・フォン・バルトファルトだ」

 

それを聞いてコンラッドさんが少し下がって謝罪をしてきた。

 

コンラッド「男爵様と侯爵様でしたか。これはとんだご無礼を。し、しかし、我が領地はそこまで困っていません。救援を求めたのは本当なのでしょうか?」

 

ブラッドは目を細めてカーラを見た。

 

ブラッド「どうやら本当らしいな」

 

カーラは言い逃れできなくなる。すると泣きそうな顔になった。

 

コンラッド「申し訳けありません。娘も混乱しているようだ。ここは一旦、我が家にご招待しますので――」

 

そこまで言われ、俺は鼻で笑うのだった。

 

リオン「こいつが俺たちをここに呼んだ。報酬を約束して助けを求めた。準男爵、あんたも分かるよな? 遊びじゃねーんだよ

将来の男爵二人。俺に至っては既に男爵だ。飛行船まで出させて、空賊を二隻も拿捕した。間違いでした、なんて言わないよな?」

 

コンラッド「で、ですが、状況がよく分からないのでは――」

 

リオン「だったらさっさと娘に聞けよ。可愛い娘を庇うのは良いよ。けど、そっちがその気なら、俺は俺のやり方で報酬を貰うから それに全て裏は取ってくれたんだ…そうだろ?…アレン」

 

アレン「はい 全ては仕組まれた罠です」

 

コンラッドはカーラの両肩を掴んだ。

 

コンラッド「カーラ、いったいどういう事だ? お前、本当に救援を依頼したのか?」

 

そこからカーラが泣きながら事情を話すのだった。カーラの奴が全て話してくれた。俺たちを騙すために連れてきたとのこと

アレンがリオンに金をちらつかせ尋問をした結果アレンの情報通りだった

 

アレン「とりあえず 貴様らの家潰れる可能性あるから あ その女追い出してもだよ?絶縁とかしても無駄だから」

 

カーラ「ちょっと待って!親は関係ないでしょ!」

 

アレン「この件の責任はお前が貴様だ。貴様がステファニーの脅しに屈さずに俺たちのもとと来ていればよかったが…ステファニーのそれに従うと判断したのは自分なんのだろ?だったら同罪だ、そしてその責任を負えない以上その責任はその親に行く当然だろ?」

 

カーラは絶望してへたり込む

 

アレン「地獄は…ここからだからな?せいぜい覚悟するんだな

お前はこれから俺からの取り調べを3日間のち裁判をするそこでお前の処遇を決めるまぁ地獄が待ってることだけは確実だな…ちなみに俺のらのところは自殺はできないからな?逃げるなよ」

 

カーラは泣き伏せる

 

アレン「…コンラッドさんあんたにも責任の一端あるからな覚悟するんだな あとは…オリビア次第だ。今回貴方への地獄も用意しておいた…精々楽しんでくれよ」

 

その頃

 

オリビア「どこに行こうというのです?ステファニーさん」

 

暗がりの中逃げようとするステファニーの暗闇からオリビアの声がこだまする

 

ステファニー「何であんたここにいるの!」

 

オリビア「全て筒抜けですよ」

 

オリビアはアレンから借りた発信機でステファニーを見つけた

 

オリビア「すべて露見すれば逃げるだろうアレンさんの言う通りでした。こんなことをして貴方それでも冒険者たちの末裔の貴族なんですか!」

 

ステファニー「黙れ!平民のくせに!あんたのせいで全部台無しよ!」

 

とオリビアに掴みかかろうとするがステファニーをいくつものサーチライトが照らす。ロンド隊の兵士が取り囲む

 

アンジェリカ「そこまでだ!ステファニー・フォウ・オフリー!」

 

ミレーヌ「貴方の罪状はすべて露見しました。貴族なれば大人しくしなさい!」

 

ステファニーは拘束された

 

アンジェリカ「リビア!」

 

オリビア「アンジェ…」

 

とその場にへたり込む

 

オリビア「ごめん…腰抜けちゃった」

 

トモカ「二人ともよく頑張ったね」

 

オリビア「トモカさん」

 

アンジェリカ「トモカ殿」

 

トモカ「あとはこっちでやっとわ あいつもうまくいったらしいし…ただ…今後あいつとカーラは果たして生きていけるかわ不明だが」

 

アンジェリカ「どういうことだ?」

 

トモカ「あいつは鎧の操縦技術だけで悪魔になったんじゃないてことさ」

 

アンジェリカはその発言にまさかと思い三人はその場をあとにした



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No13.鬼の沙汰

 

アレン「ステファニーと共謀してリオン・フォン・バルトファルとオリビアに精神的苦痛を与え我々をはめようとした…死刑もやむなし」

 

コンラッド「待ってください!アレン侯爵!」

 

アレン「一応聞こう」

 

コンラッド「いくら死刑とはやりすぎでは?」

 

アレン「やりすぎ?何を言ってるかわかりませんな…おたくの娘さんはね…空賊と手を組んで襲わせた。明らかな殺人行為だ、殺す気があったと鑑みてもおかしくはないはずですよ」

 

「また!アレン侯爵 あの女はやらされたのだろ?」

 

アレン「やらされた?やらされたなら断れたはずだ断って誰かに言えたはずだ!」

 

「彼女も精神的に追い詰められていたのだ!」

 

アレン「追い詰められたやつが…こんな事を言うのか?」

 

「平民の女を利用してやろう。あいつが悪いことにして……そ、そうよ、あのバルトファルトの奴もあの平民には甘いからきっと許してくれるわ。ほ、他の二人は何とか言いくるめて……違うわ。そうよ、もうあいつらなんて気にしなくて良い。どうせ廃嫡されて権力なんかないんだから」

 

アレン「これが精神的に追い詰められた人間がすることか?これらのことから一族郎党死刑」

 

カーラ「一族郎党?!」

 

アレン「取り押さえろ」

 

カーラとコンラッドを取り押さえられる

 

コンラッド「いくらなんでも横暴だ!げんにあなた方は生きてるではないか!それにやらされた人間に」

 

アレン「やらされたやつも同罪だ」

 

コンラッド「なぜ!」

 

アレン「「やる」と決断したのはそこのお前の娘だからだ。責任はある。いや…まて…さっきの無し…功績と爵位をすべて消して平民として活きるか ただしこれには条件がある 娘との絶縁はしてはいけないそして、その娘さんは退学 休学 留学 留年また自殺殺害の一切禁じることだ。」

 

一瞬コンラッドとカーラは顔色が明るくなるがよく考えばそれも地獄である。王国内ではカーラとステファニーの実名のさらされた新聞が出回っており、カーラはそんな学園に縛りつけられる。逃げ場はなく後ろ指を指され続ける死ぬことよりもやばい地獄

 

ミレーヌ「アレン…貴方に任せるわ」

 

アレン「じゃあそれで行きましょう。さぁこの地獄を愉しめ お前らには裁かれたほうが良かったと思える地獄を…」

 

その顔はこれまでのアレンの表情ではなく死神の顔だった。後日この判決が世の中に出回る。後日青ざめたカーラが道の端を歩き登校してくるが、生徒たちは彼女を避け陰口を叩かれる。逃げ場はすべて奪われたカーラは一体どうなっていくのか…ここにアレンはとんでもないことを書き加えた、カーラとステファニーに対して間接的また直接的な危害や陰口を罵詈雑言を含めた一切を禁じた、正しく裁かれない地獄

 

アンジェリカ「…えげつないな…アレン…」

 

アレンはカーラとぶつかる

 

アレン「…何かにあったか?虫か…」

 

ゴミを見るような視線で見下すとその場をさる。カーラは何も言わずに整えあるきだす。そして後悔し続けるだろう自分の行いに、ステファニーにも同じ罰が下っており、彼女の場合は精神崩壊してもすぐに直され学校に登校させられる。アレンの死ぬことよりも思い罰に学園の生徒たちは全員が戦慄してアレンを恐れる。人の考える罰じゃない

 

アレン「…自業自得だ…殺せないのが残念だから死ぬより恐ろしい刑だ。俺は裁かないが周りはお前を許さないだろうよ……さぁ…君が作った地獄だ心ゆくまで味わえ」

 

ステファニーは自分を殺してくれと懇願するがアレンは何もしない。そうアレンは彼女を認知せず無視する。口を開いたと思えば「今年は虫が多いな」だけである

 

 

アレン→学園の王

ステファニーの騒動以来もはや逆らい陥れるような行為をするようなものはいなくなった、影では睨まれたら家まで潰されかねないため魔王とも謂われる。アレンら満足している

 

クラリス「少しやりすぎじゃないか?アレン君」

 

アレン「誰が悪魔にならないといけない…それにこれは必然だ王は何もしなかったそのつけが来ているのだよ…君主は味方には自国の人間に対して残虐でないといけない…俺がしなくても誰ががやるよ。それに ひっくり返して手に入れたい夢がある」

 

クラリス「夢?」

 

アレン「海の近くへいくそして海を手に入れる!」

 

クラリス「うみ?」

 

アレン「そうさ!海だ!海を手に入れるアイツラのために」

 

クラリス「なぜそんなに海にこだわる」

 

アレン「弔いのために必要なんだ…」

 

アレンはそう言い残し去る。アレン背中を見つめるクラリスは不安に感じていたこのままではアレンは感情を捨ててしまうのではないかと…



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