転生銀色バ、世界を獲る[ウマ娘編開始!] (アールワイ)
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ウマになりました[ウマ編]
落ち着いて聞いて下さい、貴方はウマになりました


初投稿です(重要)
とても拙いですが許してオニイサン
書きたくなったので仕方ない(諦め)
誤字や矛盾、おかしい所はこれはこうだろタコ!イカ!マグロ!等下さい。
あ、日本語は苦手です(??)


 ……さて、皆さん。目が覚めると知らない場所で身体が人間じゃなくなってる、なんてことありますか? ナイデスヨネェ! 

 

 

ウォイ! おいおいおいおいおい……何じゃこれ? ウマ? ウッマなのか? 

 

ナンデー? ナンデナンデー? 

 

 

ふぅ一旦落ち着いて視界からの情報を整理するんだ。ふむふむ目の前にウマが一頭、てことは此処は馬房? そして周りにはおっちゃん達。

 

 

「よし! 出てきたぞ!」

 

「立て! 頑張れ!」

 

 

何? 立てだって? てか誰だよオメーはよ! まあ、ウマは産後直後から喰われないよう直ぐ立つんだったよな……。

 

いやーキツいっす(笑)、てか自分人間(意識)なんで、無免許でヘリ操縦しろとかそんな感じでしょ? 冗談キツイぜおっちゃん。

 

 

「……立とうとしませんね」

 

「……まあそんな奴もいるさ」

 

「にしても全く動こうとしないのは不味いのでは?」

 

「……」

 

 

え? 何、急にお通夜テンションになんなよ、…………仕方ねえなあ。

 

 

「!!!! 、きたっ!! 動いた!」

 

「! 、よし!! いけ!!」

 

 

ふぉぉー踏ん張れ俺の足ぃー、うおおおおおおーーーおぉぉぉぉ? めっちゃプルプルするぅーー根性見せたんでーーー!!!! 

 

 

「立った!! 立ちましたよ橘さん!!!」

 

「なっ、あっという間に立ちやがった!!」

 

「凄いですよ! 産まれてから10分も経ってないですよ!!」

 

「こいつぁ、大物の予感がするな」

 

 

ふ、ふん! どうよ! これでも俺は理系だったんだぞ! (?)ってあぁああああ足! 震えええあああ

 

「…………メッチャ震えてますね」

 

「…………だな」

 

 

か、身体がお乳を求めている。が、駄目動けない、進めない、ヘルプミーマザー! 

 

(…………)プイッ

 

 

…………e? 

 

 

ちょちょちょ待って! 貴方の息子が空腹ですよ! いかないでぇぇぇーー

 

 

 

~~~~~~~~~

 

ウッマウッマ。

 

「まさか育児放棄とは」

 

「見向きもしませんでしたね」

 

「にしても良い食いっぷりだ」

 

どうもウッマです。あの時は急展開にテンションがおかしくなっていたウッマです。

 

ゆっくり落ち着いて今ある情報を整理しよう。キリッ ゴクゴク

 

自分は10代~20代又は30代~60代のおそらく男性であったと思われる。(雑)ていうか、気付いたら人間だったことはわかるが自分に関する情報が思い出せなくなっていた。男性だと思ったのは一人称が俺と言っていたからである。(適当)そして今はおっちゃんが飯をくれてる。

 

感謝★感謝。

 

 

「全部いったか、大きくなれよ~」

 

「大分小さいですもんね」

 

「まあ、これからだろ」

 

ふむ、飯は終わりか……足りねぇなぁ。

 

 

ブルルル(もっとくれよおっちゃん!)

 

「お? なんだどうした?」

 

ブル、ブルルル! (飯!)

 

「おーおーよしよし」

 

ブルル(…………)

 

あ〜駄目だわこれ、伝わってないわ。だから飯! 足んねえんだよ! 

 

「わっ、おい! 噛むな!」

 

飯~~~! 

 

 

こうしてウマになったヒトの物語が始まった??




すみません語彙力には良く言い聞かせておきますんで怒んないで下さい。
お~、お~、お~、お馬さんになっちゃった~
ベビベビベイベベイベー
ウッマピピック
ではまた!


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競走馬だって?HAHA★勘弁して欲しいね

ある程度かいて一気に出そうと思ったけど出来次第出します。
いや、そんな目で見ないで下さい。
毎日投稿しますから(毎日投稿するとは言ってない)
拙さはお察しで
ではでは


 どうも皆さん、ウッマです。

 

私がウマになってかなりの時が経ちました。(体感)あれから私は色々な違和感の正体を考えてました。

 

 

So! 自分~精神が身体の幼さに引っ張られてるんすよねー、HAHA★

 

 

っていい訳ねえだろぉーキレギミ。辛い! ふと思い出した時が特にくる! 恥ずかしくなっちゃう~。ってことで、今、瞑想中です。落ち着きをもち、餅つきをもち…………

 

 

 

「おーい、飯だぞー」

 

ブルル(やったぁ! 飯!)

 

「おいおい、あんまがっつくなよ~」

 

ウッマウッマ♫

 

 

ハッ! 此処は馬房、私はウッマ。…………ダメそうだよ。

 

「お? 急に落ち込んでどうした?」

 

このあえて特徴をあげるならなんか世話焼きそうなおっちゃんは橘というらしい。

 

橘「おかわりだぞ、どうだ?」

 

やぁっと気付いたのかよオメーはよぉーー! 

 

So! この身体、なんといっても腹が減る、常に腹ペコだ。

 

 

橘「この量をペロリか、かなりの大食いだったか。悪かったな、今までのもおかわりの合図だったか?」

 

そうだぞ反省しやがれ。

 

橘「にしてもこれまでの量もかなりあったんだが……。小さくても食えるのなら将来有望株だな!」

 

 

将来…………ね。そうなのだ、いや確信はないがどうやら自分は競走馬(予定)なのだ。

 

 

はい絶望(笑)。いやね、競走馬はほとんど馬刺しなんよ。もう競走馬=馬刺しなんよ。勝てばいいが勝てるのかって聞かれるとはいは出てこないわ。

 

 

はぁ~~。

 

 

橘「んだよお前、ため息なんかしやがって」

 

気楽でいいよな人間はよ。

 

橘「俺なんか最近は家庭が冷たいのなんの、そう落ち込むな」

 

おっちゃん…………なんかスマンかった、涙拭けよ。そうだよな、勝てばいいんだよ勝てばよ~! ってこでヨシっ! 走るぞ我を解放せよ! 

 

橘「あん? 慰めてくれんのか? 優しい奴め~」

 

前言撤回、ぶち飛ばすぞオメー! 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 ここでまた一つ気付いたことがある。そう、それは…………。

 

 

走るの楽し~♪ 

 

 

この身体、いやこれはウマの本能かな? 

まあとにかく、楽しい(脳死)ワーイ。

 

フッ、この身体を自由に動かせれるようになった今、恐れるものなどありはせぬ! 

 

 

橘「ふむ、いい感じだな」

 

この肺の感覚と足が掴む大地の感触が堪らねえぜ! 

 

橘「この調子だと結構走ってくれそうだな」

 

ウマ耳が捉えたその発言 ピコーン。そうじゃん、我競走馬じゃん。

 

 

なら、勝てるよう特訓しかあるまい。確か、ウマの走法はピッチ走法とストライド走法だったっけ? 前者は足の回転が速く坂やカーブが速くて、後者は歩幅が広く速度が維持できるんだっけ? バカだからわかんねえわ。取り敢えず走りやすく走って意識的に調整していこうかな。

 

 

橘「ん? なんか走り方変わったか?」

 

 

お! ちゃんと変わってるらしい。満足行くまでいくわよ~~。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

橘「こいつは驚いたな、自分で走り方を変えてんのか?」

 

ウマウマ♪ モグモグ

 

橘「言葉に反応するから賢いとは思っていたが……」

 

ウマウマウマ♪ モグモグモグモグ

 

橘「期待大だな」

 

 

今日走ってわかったが、自分はまだまだ速くなれそうだ。何より速くなっていく感じが楽しい! そして……。

 

(折角ウマになったんだ、なら、目標はでっかく世界一!)

 

 

 

 

ウマは自身の目標を定めた。

 

 

 




はぇ~大きく出たね小童
頑張らないと食べられちゃうしね、仕方ないね♪
ちなみにヒト時代ウマ娘にハマって色々調べてた感じです、ハイ。
やめて、そんな目で見ないで!ビクンビクン
ではまた!


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未来の証言者第一号

やあ、
拙いよ(いつもの)
気にしない人はゆっくりしていってね~

そう!我の名は!


 俺の名前は藤原 達哉、今は此処の牧場で働いてる独身男性だ。

 

 

橘「おい、レウスに飯やってくれ」

 

「わかりました」

 

この人は橘さん、この牧場のオーナーで、あえて特徴があげるなら優しそうな人だ。ていうかこの人自分の仕事ちゃんとしてんのかな? よくレウスに構ってるけど……。

 

 

「おーいレウス、飯だぞー」

 

レウス ブルル! (キタキタ)

 

 この元気なウマはレウス。この牧場で産まれたサラブレッド、こいつの血にはあのシンボリルドルフやテイエムオペラオーの血が入ってるらしい。まあ、直近の父母の戦績は悪くは無いが凄くもない程度だ。幼名の理由はおデコの所の色薄部分がレの形をしているからって理由だ。レ薄とはなんか不憫だな。

 

 

レウス ムッシャムッシャ(うめ〜)

 

「相変わらずの大食いだな」

 

ちなみにこいつは良く食べる、すごく食べる、それはもう経営するのにヒィヒィ悲鳴が聞こえる位には。普通のウマならそんな事にはならないがこいつは別だ。一日中何か食べてる感じだ、そのお陰かみるみる大きくなっている。成長は嬉しいがにしても。

 

 

「食費がねぇー」

 

レウス ビクッ(なんだって?)

 

「あー、お前は気にすんな。ほら、好きに食え」

 

レウス ……ブルル(ほな遠慮なく)ムグムグ

 

…………賢いな。今も完全に言葉を理解してそうな動きだ。話しかけると何かと反応しているし話しかけてもきてる、気がする。

 

 

橘「調子はどうだ?」

 

「あ、はい。飼い食いが良いし体調も良さそうです」

 

橘「全く手のかからん奴だなこいつは」

 

「ええ、ボロも外でしかしないし馬房も綺麗にしてますね」

 

橘「そうか、そろそろセリだからな」

 

「大丈夫そうですかね?」

 

橘「わかるやつには、わかるだろうからいけるだろ」

 

「……不安ですね、確かに大きくなりましたけどまだ他のウマより小さいし、何より血統もパッとしないですし」

 

橘「うちは零細牧場だからな、高いのは中々手が出せん」

 

「にしてももう少しあったのでは?」

 

橘「おいおいそんなこと言うなよ、意外とこういう奴がG1獲ったりするんだよ」

 

「競馬はブラッドスポーツですから流石に厳しくないですか?」

 

橘「未来ってのは誰にもわかりはしないんだよ」

 

「そうですけど……」

 

橘「全く後ろ向きに考えすぎだ、レウスが行っちまうって寂しいのか?」

 

「そりゃあ愛嬌がありますからね」

 

橘「わからなくもないがこればっかりはな。応援してやれよ」

 

「……そう、ですね」

 

レウスは無駄に愛嬌がいいので可愛く見えて仕方ない。生意気だけど無駄に。

 

レウス ブルル! (無駄とは失礼な)

 

……まあ。

 

「頑張れよ」

 

レウス ブルル! ブルル! (任セロリ)

 

 

 

次回、レウス、セリに出る! 

 

 

 

 




名前が毛の薄さで決まるなんて(棒)
情報は段々出していきます。ゆっくr
……ハイ、すみません
ここら辺からガバが生まれますオギャー
早生まれだなー(遠い目)
血統を考えんのめんどくs
すみません


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はぇーウマってお高いんですね

どうも拙いです(自己紹介)
専門的なことを調べながら書いてるのでガバです(デジャブ)
よくわかんない( 。∀ ゚)
ではどうぞ


 皆さんこんちゃ、ウッマもといレウスです。

 

名前がなんか決められました。レはいいよ? ただし薄て、いや薄て。もっと他の言い回しあるだろ。

 

 

さて今は移動中です、流石に元人間だし慣れてはいるけど……。

 

 

遠いなぁ…………。

 

 

かなり長い時間移動している、気がする。自分の体内時計頼りだから正確にはわからないがそれでも長いと感じる。

 

 

セリ……か。

 

 

ここが人生もといバ生の明確なターニングポイント。ここで今後のことが決まるといっても過言ではない、気がする。ウマの本能が今ビンビンになっている、いやこれはなんか直感的な、野生の勘ってやつ? 

 

 

「おい、降りろレウス」

 

 

うんたらかんたら考えてたら着いたらしい。ちなみにこのあまりモテなさそうなヒトは藤原というらしい。婚活頑張れよ(哀れみ)。

 

 

藤原「てめぇなんか失礼なこと考えてないか?」

 

ビクッ! いや、別に? プイッ

 

藤原「なんてわかりやすい」

 

こ、こいつ、いつからか俺の考えを悟れるようになってやがる。ウマじゃなく、女にでもそれを使いやがれ! 

 

藤原「ここで実質的なお別れだ、元気にやれよ?」

 

…………当たり前だ。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

ふむ、ここがせり市場ってやつ? へぇーこんななんだ。あーはい、こっち行くのね。

 

 

職員「かなり素直ですね」

 

藤原「とてつもなく賢いので安心して下さい」

 

職員「はは」

 

藤原ぁお相手さん引いてるやん? そんな褒めるなよ(照)。

 

 

藤原「しっかり見せ付けてやれ」

 

あたぼうよ! 

 

進行「次はセレナリーソス202*牡、父、メタルレギオン、母、セレナリーソス、母父、シンボリルドルフ」

 

 

さあ、我を刮目せよ! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 それは、運命だった。あの日あの時あの場所でしか起こりえなかった奇跡だった。

 

 

~~~~~

 

 

「え? セリですか?」

 

突然のお誘いに固まってしまうが目の前のヒトは続ける。

 

男「はい、丁度今日やってるみたいです。すみません、貴方も馬主資格を持ってると聞いて。会議も早く終わったことですしよければ行きませんか?」

 

「…………」

 

正直最初は乗り気じゃなかった。確かに自分は馬主資格を持っているし、GIIまでなら度々勝てている。しかし、自分はもう今年のウマは確保している。どうしたものか……。

 

 

男「もしかしてこの後何か予定等ありましたか? 差し出がましくてすみません」

 

いきなり突拍子のないことを言い出すがこのヒトは一応取引相手の社長だ。

断ってもいいが先のことを考えると見るだけでもいいかもしれん。むぅ、これも人付き合いか。

 

「いえ、大丈夫です。是非」

 

 

重い腰を上げ悟られぬ様に笑顔を貼り付ける。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 あら右からおっさん、おっさん、おっちゃん、おっちゃん、お爺さん。んーなんかオスオスしいねぇ。…………ん? 

 

 

「あ」

 

 

バチコーーーーーーーン

 

 

むむ! あのおじさんと言うには若々しくお兄さんと言うには老けたアイツは! 直感がバチコリきたぜ! 中々のやり手と見た。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「セレナリーソス202*…………」

 

体格は並程度、血統は正直論外、だが、何故かあのウマから目が話せない。

 

 

(こっち見た!)

 

目と目が合う、気の所為ではなく確実に合っていた。こちらを見つめる瞳に吸い込まれる。…………これは。

 

 

「何かある」

 

これは勘だ、手元の情報からの根拠なんか一切ない。唯あるのは目の前に立つウマのオーラに感じる何か、それだけなのに。

 

 

社長「気になりますか?」

 

「あ、はい」

 

社長「いやーあれは無しじゃないですかね? 体格も並、血統も駄目、強いて言うなら毛並みが綺麗なことでしょうか」

 

何か言っているようだが聞こえない。ただあのウマにハマっていく。

 

 

 

進行「では、200万から」

 

モブおじ「210万」

 

モブおじ「220万」

 

セリが始まった、シンボリルドルフやテイエムオペラオーのファンかなんかだと予測する。

 

 

「240万」

 

社長「え?」

 

モブおじ「250万」

 

「270万」

 

少し飛び飛びにする、一気に上げると逆に興味を持ち始める奴が出てくる。

 

モブおじ「280万」

 

「300万」

 

(………………)

 

いくらファンとはいえ流石にこれに多く突っ込む奴は居ないだろう。これは決まったな。

 

 

進行「他はいませんか? では300万で落札です」カーン

 

社長「本気ですか?」

 

「はい、今日は連れて来て頂きありがとうございます」

 

社長「いや、貴方がいいのならいいんですが」

 

「では、諸々の手続き等済ましてきます」

 

社長「え? 他はいいんですか?」

 

「はい、お気遣いありがとうございます、ですが大丈夫です」

 

社長「いえいえこちらこそ、喜んで頂いたのならよかったです」

 

「では、失礼します」

 

 

 

……表に出てなかっただろうか。内心はウキウキだ。

 

 

 

行く時は軽くスキップしてしまった。

 

 




血統はもちろん架空バです
ちゃんと調べました(エライ)
不在確認よーし
馬主って大金持ちですねウラヤマー
ではまた!


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レウス、出立す

どうも語彙力消滅人間です
勢いで行きます
ではどうぞ


進行「落札です」カーン

 

 

 やるやん?やっぱりね、わかってたよ?我々は運命によって引き合わされた者同士だったわけだ。一先ずは安心していいかな?あ、退場すか?こっち?

 

 

藤原「よかったな」

 

 

ああ、ありがとう藤原。お前のことは忘れ…そうだけど覚えておくよ。……世話になったな。

 

 

藤原「なんだ?寂しいのか?」

 

 

 

手が触れる、安心する。嗚呼、自分はウマなのだと再認識する。

 

 

そうそう上手いじゃないか。お前も運命のヒト見つけるんだぞ。

 

 

 

ヒヒーン(今までありがとよ)

 

藤原「まあ、受け取りに来るまであと少し時間があるからお別れはまだお預けだ」

 

………早とちりし過ぎかよ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

橘「では、レウスをお願いします」

 

「はい、わかりました」

 

今話してる敢えて特徴をあげるなら世話焼きそうなおっちゃんはこの牧場のオーナーで橘さんだ。

 

橘「よくレウスを買いましたね?」

 

何処か挑発的な笑みを浮かべながら問いかけてくる。

 

「レウスは特別なウマです、そんじょそこらの凡バには負けません」

 

そう答えると目の前の男は少し驚き、また笑みを浮かべ。

 

橘「やはり、わかるヒトにはわかるもんですね」

 

………不思議な男だ、確かにレウスには特別な何かを感じたがにしてもあの配合はどういうことなのか。

 

「失礼を承知して聞きますが何故あの配合を?」

 

橘「そうだねぇ、運命って信じる?」

 

「信じてなかったんですけど今回の出会いに少し感じてしまいました」

 

橘「へぇー、そうですか。あの子の誕生は、様々な偶然が重なって起きたことなんです。本当にどんどん話が進んで気が付けばアイツが産まれてたかんじです。だからでしょうかね、アイツは産まれるべくして産まれてきた、まるで神様が自分の子を世話する様にね。そこに何かを思わずにはいられなかった」

 

「………なるほど」

 

橘「アイツは走りますよ、その為に産まれてきたのですから」

 

「……………」

 

少し考える。自分の勘は間違ってなかった、それは橘さんが証明してくれた。…………なら自分がすることは。

 

 

「私がしっかり勝てるようにします、確実に」

 

橘「宜しくお願いします」

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

今日はあのヒトが来ている。きっと俺を受け取りに来たのだろう。あ、こっち来た。

 

 

馬主「本当にヒト懐っこいですね」

 

橘「ヒトが育ててきましたからね」

 

撫でられる、おっちゃんの強い手でも藤原の少しガサツな手でもない。とても落ち着く。

 

 

馬主「大人しいですね」

 

橘「とてつもなく賢いですから」

 

馬主「賢いウマは気性難が多い印象ですけど大丈夫そうですね」

 

橘「まあレウスなんで」

 

 

大の大人二人が自分をべた褒めする。んんん~むず痒い!

 

 

橘「ではお願いします」

 

 

車に乗る、ここともお別れか。自分の産まれの故郷、育ての親が居る場所だ。悲しくないと言ったら嘘になる。

 

 

藤原「見せ付けてこいよ、お前の存在を」

 

 

藤原ぁ……嗚呼。しっかり見届けろよお前の子が勝ちまくるところを!此処は一つ、餞別でもしてやるか。本来はされる側だが…。

 

 

 

スゥーーー

 

 

息を吸う、空気を取り込む、それを解放する。

 

 

 

ヒヒーーーーーーーーーン

 

 

空気を震わす、空に轟く、大地に廻らせる。

 

自分の存在を、世界に示す。

 

悲しさを抱え、勇気を抱え、我は往く。

 

我の名は…………。

 




ウマって吠えるんですかね?(無知)
まあいいか(よくない)
別れって感動なのか(困惑)
別れっていうとマイナスイメージありません?(知らんけど)
ではまた!


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トレーニングセンターですか、大したものですね

どうもお馴染みって訳ではない拙いです(いつもの)
今回は場面クルクルです
着いてこれるか? イケヴォ
あ、すみません (殴=
ではどうぞ


 どうもやる気に満ちていたレウスです(過去形)。

 

現在私は長い、長ーい移動中です。慣れているから酔ったりしないが、この長い待ち時間が苦痛です。そんなことで何か暇つぶしできないかと思考を巡らせてます。

 

 

……ウマって立ちながら寝れたっけ? いつも身体ベターンしながら寝てるからわからん。

 

 

ゆっくり息を整えて瞼を閉じる、こうするだけでもいいk。 zzzZZ

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

厩務員「おーい、着いたぞ」

 

スースースースーzzzZZ

 

厩務員「おーい、起きろ」

 

んぁ? あーーあ? 

 

厩務員「着いたぞ」

 

 

…………どうやら着いたらしい。こんなに寝れるとは思わんかった。寝起きの頭を回す。

 

 

えーと此処は……? …………トレーニングセンター? 

 

 

厩務員「こっちだぞ」

 

あ、ハイハイ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 どうもレウスです(二回目)。

 

色々検査的なものを受けました。丸裸にされちゃった(照)。専門的なヒトから見て自分の状態は良いらしい。そんな見つめんなよ、惚れちまうだろ(恥ず)。

 

 

まあ、なんやかんやして今は馬房のなかって訳SA★。

 

……ていうかさっきから視線を感じる、ヒトはもう出てったはずだけど。

 

 

???? ブルル

 

 

およ? これはまさか。顔を少し外に出して横を見る。

 

 

???? ブルル

 

お、うおぉぉ! こりゃまた別嬪さんのウマだこと。もちろん自分もウマなのでそこら辺はウマ基準だ。にしても月毛か、とんでもなく珍しいな。

 

???? ブルルル

 

……めっちゃ見つめてくるやん、このイケメンホースである(自称)俺に惚れちまったか? 

 

???? ジーーーー

 

…………何とか言えよ! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 どうもレウスです(三回目)。

 

今忙しいです、あたふたです。今は馴致ってやつの確認をしてるらしいです。

 

いやね、それもうやったのよ。ちゃんと出来るし、藤原がやったし。

 

 

厩務員K「……完璧ですね」

 

厩務員N「何も抵抗してこなかったな」

 

厩務員K「道具の意図も理解してそうでしたし」

 

厩務員N「賢いな~」

 

 

フッフッフー(照)。我はそこら辺のウマとは違うのだよウマとは。

 

 

厩務員K「これなら育成もどんどん進みそうですね」

 

厩務員N「よーし、ビシバシ鍛えてやるからなー」

 

ふん、望むところだ! かかってこいやー! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 どうもレウスです(n回目)。

 

急展開が多い(疲)。

 

今私は馬主様と会っております。馬主様はなんといっても自分のご主人様的存在! 拝まずにはいられない! 

 

ありがたや~ありがたや~。

 

 

馬主「ふふ、甘えん坊め」

 

お~そこそこ、流石馬主様やで~。

 

馬主「お前をしっかり勝たせてやるからな」

 

期待しとけよ~見とけよ見とけよ~。貴方の夢、私の夢を、叶えます。期待や情熱は活動のエネルギーだからね、夢見て生きてこうぜ。

 

 

馬主「ふふ、元気一杯だな」

 

ブルル! (やったるでー!)

 

 

 

レウスは新たな出会いに振り回された。

 

 




はぇーめちゃめちゃ
今回は軽い挨拶ってやつさテヘッ
忙しい日って時間が経つの早いですよね?
そゆこと(??)
ではまた!


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ヒトもウマも、本能と欲望でいきてるんだよ

どうも拙いです(早口)
落ち着きましたヒッヒッフー
ではどうぞ


 どうも皆さん、レウスです。

 

環境の変化によるアレコレが落ち着き今は飯を堪能中です。ウッマウッマ♪ 

 

 

厩務員K「よく食べますねぇ」

 

厩務員N「聞いてるよりも食うな」

 

厩務員K「調教の方もかなり順調ですし」

 

厩務員N「ゲート練習とか秒で終わったしな」

 

 

So! 調教が始まって、身体がもりもり出来上がっていくのがジンジン伝わる位には頑張っている。え? ゲート? ヒト(意識)である我の敵ではないわ。

 

 

話を戻して、ここの飯は美味い、流石と褒めてやりたいところだ。アスリート飯って感じはあるけどちゃんと美味い、永遠に食っていられる。

 

あとはここのヒトもしっかり馬房とか綺麗にしてくれるし、便も外でさせてくれる。ありがてぇ。

 

 

厩務員N「全く手の掛からんやつだな」

 

撫で撫でか? お、上手い上手い。あーそこそこ。

 

 

良い奴感が凄い兄ちゃんはここの厩務員で、中原というらしい。

 

 

厩務員K「どんどん馬体も出来てますね」

 

こいつもここの厩務員だ。優しさでメッキしたような奴で、北山というらしい。

 

 

二人ともよく自分の世話をしてくれるヒトだ。うむ、苦しゅうないぞ。

 

 

北山「賢くて落ち着きはありますけど他のウマと競り合った時どうなるか」

 

中原「流石にそれはレースに出んとわからなくねえか?」

 

北山「もう早めに併走もさせた方が良さそうですね」

 

中原「だとしたら相手はアイツか」

 

北山「あのウマしかないでしょう」

 

 

ふむ、何やら併走をするらしい。アイツって誰? そこんとこ詳しく説明してくれよ。

 

 

中原「こいつも走れるし大丈夫だろ」

 

北山「まあ少し怪しいですけど」

 

 

え? 何何? 何させようとしてるの? 

 

中原「ま、頑張れよ」

 

いや、説明しろよ! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 あー、コイツか、別嬪のお隣さんやん。え? 二人の反応からしてなんかあるん? 

 

中原「うーし、頑張れよー」

 

よーし! やってやろうじゃねぇかよー! 

 

 

合図と共に併走が始まる。と同時に目の前に金色の馬体が横切る。

 

 

 

え? 速! まって、まって! 

 

 

金色に輝く馬体が前を走る。負けじと脚を動かすが追いつけない。差は縮まらない。明確に感じる、実力の違い……。

 

 

この時ウマになって初めての衝撃を受けた。

 

 

と同時に、自分の中の何かを感じる。湧き出る、溢れる。それは自分を染め上げ、無知であった我に語り掛ける。

 

 

(お前の中には源がある)

(お前の前に道などない)

(自分を思い描け)

 

 

心臓の鼓動が痛いくらい大きくなる。

 

肺が苦しくなるほど広がる。

 

全身の筋肉がミチミチと姿を変える。

 

関節がより強固となる。

 

 

目の前にウマがいる、それはいい。だが、そのウマが自分より先にゴールへと行こうとする。

 

許せない。頭の中に本能が告げる。

 

 

 

誰よりも速くゴールせよ

 

己を世界へ知らしめろ

 

 

 

脚が回る、少しづつ差が縮まる。金色にしがみつく。

 

 

このまま…………。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

中原「まじか、いやまじか」

 

何驚いてんだ中原ぁ。

 

中原「ほぼ同着かよ」

 

むぅ……。

 

中原「何落ち込んでんだよ、お前スゲェよ」

 

そうか? 

 

中原「ああ、アイツは凄まじい血統のお嬢様でありえない月毛でありながら同世代じゃ頭五つ抜けてるなんて言われてるくらいだ」

 

 

 

 

は? 

 

 

 

 

 

………………は? 

 

いやお前、てかお前、せやかてお前。

 

 

中原「いやぁ、お前ならやれるって信じてたぜ」

 

 

いきなりそんなやつと併走とか頭大丈夫か? 普通戦意ゴッソリいくぞ? いいんか? やる気無くさせたいんか? 

 

中原「何だよ、結果やれたじゃねえか」

 

あ、フーン。

 

そんな態度とるんだ、この我に。

 

 

ぶち飛ば♡

 

中原「え? あ待って、ちょ、やめ」

 

飛べやおらー! 

 

中原「なーーーーー」

 

フゥー、スッとしたぜー。何してる中原、シャワーの時間だぞ。

 

中原「痛ぁ、ちょ、待って」

 

 

レウスは何か得たようです。




レース描写に今から不安を隠せません(汗)
寛大なヒトを振るいにかけるのです(言い訳)
馬名もボチボチいきます
ではまた!


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我の名は(自己紹介)

どうも拙
いやアールワイです(唐突な自己紹介)
自己紹介は大事
古事記にも書いてある
ではどうぞ


 やあ、レウスです。

 

あの併走から何だか身体が変です、坂路のトレーニングもいつもの倍はいけるし、スピードも明らかに速くなってる。それに最近……。

 

 

中原「今日も元気かレウス?」グラサンキラーン

 

なんだよそのグラサン。流行りなのか? 急に皆着けだして。

 

中原「あ? これ? やっぱ気になるよなー。まあ、お前が悪いんだからな?」

 

んん? 貴様は何を言っているんだ? 

 

中原「お前が最近謎の光沢を身に付け始めてんだよ」

 

ええ……(困惑)。

 

中原「前は普通の灰色の芦毛だったのに、光の反射で目が痛いんだよ!」

 

知らんがな。てかそれカッコイイ我にも着けろよ。

 

 

中原「あっ、取るなとるな。欲しいのか?」

 

ブルル! (着けてくれよ)

 

中原「ええ、ヒト用着けるのは無理くないか?」

 

ブルル! (あくしろよ!)

 

中原「まぁ、なんとか、んんーーよっ」

 

どう? イカしてる? 

 

中原「おー、似合ってるぞ。イケメンは何着けても決まるねぇー」

 

ふふん、よせやい(照)まあ? それほどでもあるかな? ドヤッ

 

 

北山「何やってんですか?」

 

やっ、北山! 見て見てー。

 

北山「……何やってんですか?」

 

中原「いや、着けたいって言うから」

 

北山「いくらわかりやすくてもそんなこと気付きます?」

 

中原「お前も集中すりゃできるだろ」

 

北山「…………まあ」

 

こ、こいつら……。藤原でも数ヶ月かかったんだぞ。これがトレセンってやつか……。

 

北山「貴方がわかりやすいだけですよ」

 

………………そですか。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

馬主「久しぶりだな、レウス。元気にしてたか?」

 

あ、貴方は! 

 

中原「あ、水上さん」

 

馬主様じゃないすか? 様子見に来てくれたんですか? ウレシーイ

 

 

水上「こんにちは、中原さん。どうです? レウスは?」

 

中原「正直異常です。特に、シャインとの併走から急激に変わりました」

 

水上「へぇー、ちなみに結果は?」

 

中原「ほぼ同着です、写真判定なら分かりませんが、体感は完全に同着です」

 

水上「流石だよレウス、シャインと同格だなんて。来年は確実に狂うだろうな」

 

中原「その中心は水上さんですけどね」

 

水上「全く、幸運すぎて後が怖いよ」

 

中原「シャインとレウス、他陣営は絶叫物ですよ」

 

水上「まあレウスは知られてないけどね」

 

中原「隠しとくんですか?」

 

水上「私はサプライズが好きでね、それも特大の」

 

中原「なんと嬉しくないサプライズ」

 

水上「ところで中原さん、うちのレウスが輝いて見えるんだが」

 

中原「錯覚じゃないですよ、実際に光ってます」

 

水上「シャインもなんか光ってるし何なんだろうね?」

 

中原「あ、ちなみにシャインの輝きも増してます」

 

水上「ああ、本当だ」

 

横で顔を出してるのはシャイン。お前そんな名前やったんか、確かになんか明るいなーとは思ってたけど。

 

水上「あ、そうそう、君達の馬名が決まったんだ」

 

中原「おお! なんて名前ですか?」

 

水上「シャインはインペラトルーチェ。意味は光の女皇。

レウスはアルギュロスレウス。意味は銀の王」

 

中原「カッコイイですね」

 

水上「エンペラーの語源であるインペラトルとイタリア語で光や輝きを意味するルーチェでインペラトルーチェ。ギリシア語で銀を意味するアルギュロスと王を意味するバシレウスでアルギュロスレウス」

 

中原「はえー」

 

水上「どうせならカッコイイ方がいいじゃん?」

 

中原「ですね」

 

ふーん、いいじゃん? カッコイイじゃん? 流石我が認めたヒトよの~。

 

 

てかまだ見つめてくるんやけどインペラトルーチェ。……いや長いわルーチェでいいや。

 

 

ブルル(何かよう?)

 

ルーチェ ジーーーーー

 

っすよねー、ウマは言葉のコミュニケーションとらないもんねー。

 

 

ブルル(頑張ろうな)

 

ルーチェ ジーーーーー

 

 

 

ちょっと通訳ぅー? 

 




馬名が出ましたねぇ
意味まで教えてくれるなんて優しい馬主だこと
え?ちゃんとリサーチ済みです(褒めて)
光沢?なんででしょうねぇ〜?
バカだからわかんねえわ
ではまた!


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覚悟とは!自分で見つけて下さい!

どう拙
競走馬たちってどんな気持ちで走ってんだろう……
はい!わからないですねー
ではどうぞ



 ヤア、レウスダヨ。

イマネ、イッパイハシッテルノー。

 

タノシー

タノシー

タノシー

タノs…………ハッ! 

 

 

あ、どうも皆さん、レウスです。今ですね走ってます。

 

え? なんかあやふやだって? ふふ…………走ってます(無視)。

 

 

言うなればルーチェと永遠のレースをしてます。アイツ速すぎ、速過ぎ謙信。でも負けん、負けたくない。いいか? 何事も出来るまでやれば大体できる! 

 

つまりぃ! 勝てるまでやれば勝てるわけだぁ! 

 

 

おおおおおおおおおお! 

 

 

中原「おい! 止まれレウス!」

 

あん? …………ああ、終わりか。

 

中原「止めないと何時までも走りやがるコイツら」

 

北山「流石と言えばいいか頭を抱えればいいか」

 

中原「流石と言っておこう、考えはじめると胃がもたんぞ」

 

北山「ですねー」

 

ふむ、貴様ら我らが胃痛の種と言いたいのか? ん? 

 

中原「や、別に面倒とか一切考えてないぞ、うん」

 

…………まあよかろう、我は寛大だからな。小言の一つや二つくらい聞き流してやろうではないか。

 

北山「やっぱ凄いですよねぇ、この二頭だけ別の生き物みたいですよ」

 

中原「まあルーチェはわかる、血統もこれだけの奴が出てくるのも納得出来るものだしな。ただしレウス、オメー血統偽装か何かしてんのか?」

 

そういうのはおっちゃんに聞けよ、ウマがどうこう出来るわけねえだろ。

 

北山「まあ気持ちはわかりますよ」

 

北山ぁお前もか。

 

 

ん? どうしたルーチェ? そんな近付いて? 

 

 

ルーチェ ペロっ! 

 

ビクッ! 

え? ちょ、くすぐったい。

 

中原「わお、グルーミングじゃねぇか」

 

北山「凄い気に入りようですね」

 

グルーミング? って確かウマの同士のコミュニケーションの一つだったはず……。

 

ルーチェ ペロペロペロペロ

 

凄い舐めるね、ベトベトだよ。汚されちゃった(照)。

 

ってかきみ牝馬だよね? 

 

…………モテ期か

 

悪ぃな藤原ぁ、俺はモテるそうだ、気は落とすなよ。

 

 

中原「あーあー、ベチャベチャだな。こりゃ水浴びさせるか」

 

シャワーか、汗を流す感じが爽快だよね。

 

はよ行くぞ中原ぁ! 

 

 

ルーチェ ペロペロペロ

 

 

えぇ(困惑)。

 

もう良くない? 長ない? ドラゲナイ? ほらいくぞ。

 

 

ブルル(シャワーいくぞ)

 

 

ルーチェ ピタッ! テクテク

 

…………ついて来たわ。牝馬とシャワーイン…………悪ぃな藤原。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 フゥーサッパリー、いい汗かいたなルーチェ? 

 

ルーチェ ジーーーー

 

わァ、いつもの。

 

中原「飯だぞー」

 

お、キタキタ。

 

 

 

ウッマウッマ♪ 

 

ルーチェ ジーーーー

 

ウッマウッマ。

 

ルーチェ ジーーーー

 

ウッマ。

 

ルーチェ ジーーーー

 

ウッ

 

ルーチェ ジーーーー

 

……………………これがええんか? ヒョイッ

 

ルーチェ バッ! ムシャムシャ

 

ええ…………。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 ここでの生活にも慣れてきた。競走馬としても仕上がってきた感覚はある。だが、まだレースを知らない身としては不安が残る。

 

周りのヒトは自分をとても褒めてくれる。褒めてくれるのは嬉しいし、やる気にも繋がる。

 

しかしそれが嘘であったとしたら? 

 

親バカと同じような現象で周りが見えなくなっているのだとしたら? …………駄目だな、ヒトの悪い所が出ている。

 

自分に出来ることなど誰より速くゴールすることなのに。ただそれだけを考えればいいのに。

 

 

なんだ、答えは最初から持っていたじゃないか。

 

 

本能に従う、思うがまま進む、障害は対処する。

単純だ、実に単純、赤ん坊が泣き声をあげるように、鳥が空を飛ぶように

競走馬である自分は速く走る、誰よりも…………。

 

 

ただ己の為に。

 

 

 

レウスは志を宿した。

 

 

 




ガンギメてゆけー
何事も志が大事!
何故なら行動には思考が付き物だからである(自論)
ではまた!


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お酒や競馬は二十歳から!

どうもいつものと化した拙いです
競馬のレース事情がわからん
調べ調べしてるのでペースはおもっくそ落ちます
根性が足りてませんね(緑の悪魔)
ヒェッ

レース描写も難しいです
これが限界なんや許してオニイサン
ではどうぞ


 調子はどうだい皆? こんにちは、レウスだよ。

 

現在私は競馬場に来てます。ワァッショーイ

 

 

はい、レース当日です。

 

緊張して車の中で沢山寝ちゃいました。テヘッ

 

気合い入れてけ~。

 

中原「調子はどうだレウス?」

 

悪くは無いが良くもない。

 

中原「少し悪いか?」

 

安心しとけ、ちゃんと勝つ。

 

中原「気合は十分だな」

 

いくぞ! 我の初陣である! 

 

 

~~~~~~~~~

 

 

これがパドックか、意外とヒト多いね。

 

「あれうんたらかんたら」ボソボソ

 

「あいつはどうのこうの」ボソボソ

 

「今日は当てる! 今日こそ!」

 

 

あ、うん。

競馬ってそういうものだよね。ギャンブルだからね、しょうがないね。

 

まあ、俺に任せとけよギャンブラー。イケヴォ

 

「あの芦毛なんか眩しくないか?」

 

「光ってね? あいつ?」

 

中原「注目されてるな」

 

ふふ、二度見ならず三度見されるイケメンホースとは我のことだZO♪ 

 

「いや、あいつは無しだろ」

 

「流石にこの血統は……」

 

「走れんのかあいつ?」

 

 

…………あ(察し)ふーん。

良いし? 別にぃ? 君達がいいなら? 別に好きにすればぁ? 

 

泣いても知らねぇからなぁ? 

 

 

おっと、ここで騎手の登場だ! 頼むぜ相棒! 

 

「今日も元気だね、レウス」

 

紹介しよう! 我自慢のリュックサック! 岳騎手だぁー! 

 

 

いやぁ嬉しい、あのレジェンドのタッケだぜ~? おいそこのウマ! 羨ましいだろ~? 

 

 

岳「頑張ろうな」

 

はい! 頑張ります! 身体もいつもより輝かせております! 

 

岳(眩しい)

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

[さあ各ウマゲートに入ります]

 

深呼吸をする、ウマである自分が出来ているかはわからないが。

 

心を落ち着かせる、何も焦る要素がないと伝える。

 

芝を踏みつける、脚は大丈夫、いつでもいけると訴えてくる。

 

目を開く、捉えた光で構成された世界を一瞥する。

 

此処は、此処こそ自分の居場所だと感じる。

 

 

ゲートに入る、抵抗感はない。

 

力を抜く、脱力こそ強力な起爆剤だ。

 

時は満ちた。

 

 

 

さあ、始めよう。

 

 

[最後のウマが収まりまして、三歳新馬戦、スタートしました! ]

 

 

まずはハナを駆ける。

スタートダッシュは成功、さて、どうする岳? 

 

岳(逃げウマがでるな、好位追走を狙う)

 

 

少し速度を落とす、二頭程前をいく。

 

[六番アルギュロスレウス好スタートを切りました。

続いて九番─────]

 

 

コーナーへと入る、岳と息を合わせる。一完歩を短く、回転数を上げる。

 

 

追い付きそうになるが手綱で抑えられる。

 

岳(まだいくな)

 

 

コーナーが終わるとまた直線だ、周りのウマは少し前の二頭と少し離れた後ろに三頭。

 

[先頭は九番のまま第三コーナーへ入ります]

 

そろそろ最終直線、仕掛けどころだ。

 

[先頭変わりまして五番、後ろのウマも追い上げてきました]

 

垂れてないウマはスパートをかけ始める。自分はまだ動かない。

 

 

後ろのウマが隣へ来る。

 

 

バチンッ! 

 

合図だ、成程、いやらしい奴め。

 

ギアを上げる、後ろのウマを並ばせない。前のウマももう垂れるだろう、回避ルートを取りつつ加速する。

 

 

予測通り前のウマが垂れる、お疲れ様だ。

 

前のウマが後ろの馬群の呑まれる。前が広い、いい景色だ。

 

 

後ろのウマも追い上げてくる、ギアをまた上げる。

 

 

ゴールが見えた、誰にも譲らない、一番は俺だ! 

 

[今六番アルギュロスレウスがゴールイン! 新馬戦を制しました! 

二着は──────]

 

 

岳「お疲れ様レウス」

 

これが、レース…………。

 

楽しい……。

 

これが! 勝利! 一番! 

 

岳「おっとっと、興奮してんのか?」

 

おらぁ、いくぞタッケ! 

 

岳「おい! 何処に……」

 

 

スゥーーーーー

 

 

 

 

 

ヒヒーーーーーーーーーーン

 

 

 

 

[吼えました! 新馬戦を制した六番アルギュロスレウス! 自らの勝利に雄叫びを上げました! ]

 

 

フゥー、良い汗かいたな? タッケ。

 

いくぞ。

 

岳「全く、ヤンチャだな」

 

 

 

レウスは勝利の美酒の味を知った。

 




酒!飲まずにはいられない!
勝利の美酒は熟成された味~
何故かって?待ち焦がれたからさ★
もう厳しいです助けて下さい(切実)
ではまた!


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〈掲示板〉今年は豊作だ!

初めて掲示板
これでいいのか?
どっちなんだい!パワーーーー!
あ、ではどうぞ


新馬戦を振り返るスレ

____________________

 

1:名無しのウマファン

語ろうじゃないか

 

2:名無しのウマファン

今年のメンツはやべえよやべえよ

 

3:名無しのウマファン

粒揃いスギィ

 

4:名無しのウマファン

何て年だ!

 

5:名無しのウマファン

いや語れよ

 

6:名無しのウマファン

正直すまんかった

 

7:名無しのウマファン

やっぱルーチェだろ

 

8:名無しのウマファン

アレはやばいわ

 

9:名無しのウマファン

5馬身差て

 

10:名無しのウマファン

周りもかなりの実力者だけど飛び抜けてるな

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

100:名無しのウマファン

ルーチェ一強の話はもうやめないか?

 

101:名無しのウマファン

しかしルーチェ、だがルーチェ

 

102:名無しのウマファン

そもそも殆どの新馬戦でレコードが出るとかやばすぎんだろ

 

103:名無しのウマファン

歴史が動くなぁ

 

104:名無しのウマファン

アルギュロスレウスというウマがおってだな

 

105:名無しのウマファン

???なんぞ?

 

106:名無しのウマファン

知らない子ですねぇ

 

107:名無しのウマファン

語らせてくれ、アルギュロスレウスは新潟の新馬戦で一着のウマだゾ。

岳騎手がいい位置でレースを運んでのゴール。なおノットレコード

 

108:名無しのウマファン

語るほどか?

 

109:名無しのウマファン

岳乗せて負けるのはよっぽどだからフツーだろ

 

110:名無しのウマファン

この血統を見ても言えるかな? (link)ポイ

 

111:名無しのウマファン

ファッ!

 

112:名無しのウマファン

何でコレで走れるんですかねぇ?

 

113:名無しのウマファン

よく出来たコラだ

 

114:名無しのウマファン

今どきこの配合頭悪くないか?

 

115:名無しのウマファン

どっから出てきたし

 

116:名無しのウマファン

なんと馬主はルーチェと同じ水上やで

 

117:名無しのウマファン

バカと天才はなんとかってやつか

 

118:名無しのウマファン

アルギュロスレウス見てみたら光っててワロタ

 

119:名無しのウマファン

ほんとで草w

 

120:名無しのウマファン

ルーチェと一緒じゃん

 

121:名無しのウマファン

輝きが違うダルォ!

 

122:名無しのウマファン

まさか水上、全てお見通しなのか!

 

123:名無しのウマファン

インタビュー見たらほんとにお見通しみたいなのなんなん?

 

124:名無しのウマファン

いくのか?いけちゃうのか水上?

 

125:名無しのウマファン

いや厳しくね?

今年は豊作も豊作、大収穫祭なんだから

 

126:名無しのウマファン

激しく同意

 

127:名無しのウマファン

流石にクラシックきついだろコレ

ちっせえじゃん

勝てん勝てん

 

128:名無しのウマファン

もう勝ってる定期

 

129:名無しのウマファン

重賞は新馬戦とは違ぇんだよニワカか?

 

130:名無しのウマファン

いやー楽しみだねぇ

 

131:名無しのウマファン

温度差草

 

132:名無しのウマファン

気にすんな気にすんな

 

133:名無しのウマファン

誰か語ってけ

 

134:名無しのウマファン

やはりクラシックで注目すべきなのは

 

ドリフトスピード

ナイトランサー

クロックスライダー

ナイトロジェット

 

とかやね

あくまでクラシック路線だけど

 

135:名無しのウマファン

レコード組か

 

136:名無しのウマファン

実際化け物

 

137:名無しのウマファン

強すぎる

 

138:名無しのウマファン

もうバチバチよ

 

139:名無しのウマファン

あー楽しみ

 

 

 

 

 




いや難しすぎワロエナイ
わりー俺死んだ




んなわけねぇだろおめー(迫真)
頑張ります、まあ、頑張ります
ではまた!



ああっと!不在確認よし!
忘れてたわけじゃないよ(小声)


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騎手は夢を背負う代理人

ども(察して)
進捗厳しくなってきます
競馬のそういった事情詳しい博識者が居れば御教授願いたいです。
自分でも色々調べながらしてますけど……
バカだからわかんねえわ

ではどうぞ


インタビューも終わり帰路に着きながら今日の出来事を思い返す。

~~~~

[アルギュロスレウス一着!]

~~~~

ヒヒーーーーン! 

 

~~~~

 

 

ふふ。

 

笑みが零れる、これから楽しくなりそうだ。

 

「お疲れ様です岳さん」

 

「あ、お疲れ様です水上さん、そちらも終わりましたか?」

 

水上「はい。今日の走り凄かったですね」

 

「初めてのレースで緊張がありましたけど、しっかり走ってくれましたよ」

 

水上「岳さんの騎乗こそ凄かったですよ! 流石です」

 

「ありがとうございます」

 

水上「次もよろしくお願いします」

 

「任せて下さい!」

 

 

タイミング良く水上さんと合流し、少し話す。自分は幸運だ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

自分は長いこと騎手をしており、GIもいくつか勝てている。おかげで騎乗依頼等の話も有難いことによく貰う。

 

ふと目に着いたのは一つの騎乗依頼、奇跡の誕生とまで言われて騒がれているウマの騎乗依頼。興味を持ち受けてみようと考えた。

 

 

調教しているところをお邪魔して少し様子を見る。何故その血統から出たかわからない月毛を輝かせながら彼女は走る。その美しくも強い走りに見とれているとふと、隣で走っているウマが目に入った。

 

あれは……。

 

 

水上「併走相手はアルギュロスレウスです。たまたませり市場で見つけて手に入れたんです」

 

気になったのがバレたのか水上さんが説明してくれる。

 

そのウマはまるで銀色を纏ったかのように眩しく、圧倒的なオーラを感じさせた。

 

「あのウマの騎手は?」

 

つい出てしまった言葉、慌てて訂正を加える。

 

「あ、いえ、少し気になりまして」

 

水上「興味を持って頂いて嬉しいです、丁度その話もしたかったので」

 

「話とは?」

 

水上「ここじゃ何ですし移動しましょう」

 

~~~~~

 

 

「それで話とは?」

 

水上「はい、実はレウスの騎乗もお願いできないかと」

 

「………………」

 

少し考える、流石に二頭の騎乗を同時に引き受けるのは躊躇われる。

 

でも、相手は自分に乗って欲しい、自分は乗りたい…………。

 

 

「わかりました、お引き受けします」

 

水上「!! ありがとうございます!」

 

「精一杯頑張らせて頂きます」

 

一目惚れというやつだろう。自分が何かに取り憑かれたようだ、だが、不快ではなく、興奮とワクワクが溢れてくる。

 

 

~~~~~

 

 

 後で血統を見せてもらった時は軽く戦慄した。あの奇跡と併走で競い合える程のウマの血統だと興味があった分凄い衝撃だった。

 

競馬はブラッドスポーツだ。より良い血を、配合を、とそっちの専門の人は日々頑張っているというのにあのウマはそれを嘲笑うかのように走る。

 

今日のレースだって。

 

最初のスタートダッシュ、丁寧なコーナー、どんな状況でもかからない精神力、ムチ一回でこちらの意図まで読んだかのような賢さと加速。

 

正直今まで騎乗したウマの中でもトップクラスに強いと言いきれる。

 

しかし安心は出来ない、この世代は全体的に強い。

相手は基本レコード保持者だ、厳しい戦いにはなるだろうが。

 

 

なんだろう。

 

 

「楽しみだ」

 

 

そう、楽しみだ。

 

惚れたウマと一緒に強敵達と競い合う、これこそ騎手の醍醐味だ。

 

競馬は熱い場所だ、どのレースにもドラマがあり、夢がある。

 

そんな所にあのウマと行くのが……。

 

「フフっ」




登場する生命は基本架空です
妄想です
騎手様だけモデルある感じです
独自解釈タグで察して下さい
あと二歩三歩踏んでレースラッシュいきます(予定)
ではまた!


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仕事≡???

どうも
縁の下の力持ちって頼りになりますよね
では縁の下の下は?
地面ですね~
ではどうぞ


 私の名前は山世、調教師としてここで働いてる。今の私はとても忙しい、原因は…………。

 

 

レウス (うおおおおおおおおお!!)ドドドドドド

 

あれと

 

ルーチェ  ダダダダダダダダ!! 

 

あれだ。

 

あの二頭はうちで預かってるウマでどちらも新馬戦勝利バだ。

 

強いのはいい、嬉しいからな。

よく食べるのもいい、いい食べっぷりだしな。

それに賢いし大人しいし指示もよく聞く。

だが…………。

 

 

レウス (おおおおおおおおおおお!!)ドゴオオオオオオオ

 

ルーチェ ドカドカドカドカドカドカ

 

 

調教が大変なんだ。

 

二頭とも有り得ないほどよく走る。有り得ないほどだ、数回強制的に終わらせようとしたら……。

 

 

レウス ヒヒーン! (あ? まだ全然いけるから早よ離せ飛ばすぞ?)

 

 

ルーチェ ブルルル!! ジタバタ

 

 

あれは死の恐怖を感じた。

 

管理する側としてはしっかり調整させたいんだが二頭のやる気が凄くてとても難航している。二頭ともドンドン成長するので限界が何処なのか非常に分かりずらい。よって最近の仕事量は倍なんてもんじゃない

 

中原と北山は頑張ってくれてるが、それでも例年より遥かに忙しい。

 

 

どうしたものか…………。

 

水上「調子はどうですか? 山世さん」

 

「水上さん! はい、よくやらせてもらってます」

 

水上「顔色が優れないと感じるんですが、大丈夫ですか?」

 

…………流石は若くして成功を納め、起業家として様々な実績を挙げた敏腕社長だ。洞察力は一流だ。

 

「そうみえますか?」

 

水上「ええ見えます。ちょっとこちらからも人を集めておきますね」

 

なんてこったい、推察力まで一流か。

 

「そこまでして頂かなくても……」

 

水上「貴方が倒れたら困るのは私です。ドンドン頼って頂いて大丈夫です」

 

「……わかりました」

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

少しゆとりが出来た、お陰で進んでなかった情報収集もかなり進みそうだ。

 

 

同世代で当たるであろう他の競走バのレースの映像を漁る。

 

 

~~~~~

 

 

………………わかってはいたがこの世代は少し、いやかなりおかしい。

 

なんだよレコードレコードって。そんな軽くいくなら記録にはならねぇんだぞ! 

 

 

……ふぅ。

 

 

落ち着いて分析する、どんなウマにも必ず弱点があるはずだ。………………あの二頭からはどう頑張っても見つからなかったが。

 

 

思考を張り巡らせながら動画を回す。性格、騎手との折り合い、コーナーの得手不得手等。画面越しでも伝わってくるものはある。

 

 

しかし……。

 

 

「強いな」

 

画面の中で走るウマ達。

 

 

ドリフトスピード

ナイトランサー

クロックスライダー

ナイトロジェット

 

 

弱いと感じるウマは一頭もいないが、このウマ達は群を抜いている。

 

レウスの前に確実に立ちはだかって来るだろう。

 

一応ルーチェの相手も見るが……。うん、脅威を感じるのはいないな。

 

 

だからといって油断はしない。勝てそうなら確実に勝てるように、確実に勝てそうならもっと確実に、それが調教師である自分の仕事だ。

 

 

 

さて、また忙しくなりそうだ。

 

 

 

 

 

 




今からレース描写の改善を試みてます
ネームドsが登場してくれたお陰で前みたいにはならないはず(不安)

掲示板の方も頑張ります
感想くれると水を得たマグロのようにビチビチします(すぐ死にそう)

ではまた!


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人生は波乗りサーFOOOOOOO★

ども
人生の山谷越えてけ~
都会には山も谷もないけどなガハハ
皆で田舎いこうぜ!

ではどうぞ


 突然だが今私は人生最大の運が向いてきている。

 

 

私はこう見えてとある会社の社長をしているんだ。最初の方はとても苦労したさ。様々なキャリアを積み、自分の会社を立ち上げるに必要なものを身に付け、業界の中での顔を広げた。

 

そのお陰で会社は少しづつ大きくなった。もちろん経営が難しくなった時もあったが、それはもう我武者羅に立て直したさ。

 

そんな紆余曲折があり今では前々から興味があった馬主資格を得た。だからといって自分のウマも勝つこともあれば負けることもある。しかし、数年続けてみると見る目が出来てきたのか勝つことが多くなってきた。

 

そんな矢先に産まれたのがルーチェだ。会社の方もだいぶ大きくなって懐が分厚くなったからと大金はたいて種付けし、とても期待していた。だが産まれてすぐ報告が入った時は焦った、死んでしまったと最悪の言葉が出てくると思ったよ。

 

 

月毛です!! 

 

 

最初私はなんの事かわからなくてね、調べてみると珍しい毛色だとか。昔は数が少なく勝つことがあまり無かった芦毛が走らないと言われていた過去がある通り、珍しい毛色は期待値が低いらしい。しかし私は知っている。

 

競馬界にブームを巻き起こした芦毛の存在を、結局毛色は要素の一部であって全てではないのだと。

 

そう思い様子を見に行ったんだよ。

 

 

美しい。

 

 

その一言に尽きる、と同時に磨かれた目が捉える。

 

 

こいつは、勝てる! 

 

 

ほんとにただの勘さ、根拠はない、産まれてすぐだったんだ、判断する材料なんかない。

 

だけど勝てると思った。

 

幼名は月毛の輝きからシャインと名付けた。シャインはすくすく育ち、体格はとても大柄のものとなって。纏う雰囲気も強者のそれへとなっていた。

 

それだけでも十分な幸運だった。

 

追い討ちをかけるようにあの出会いがあった。本当にたまたまだ、一目見ただけで釘付けだった。普段の私だったら絶対にしない衝動買いをしてしまった。

 

だが後悔なんかしてない、それも幸運だったからね。レウスは最初は小さかった。産まれた時も大分小さくてここまでグングン成長したらしい。

 

レウスは優秀だった。

 

馴致は完璧、ゲートも大丈夫、気性も穏やかだ。

 

従順過ぎて早くも併走すると聞いた、あのシャインと。

流石に問い詰めたさ。その時既にシャインは同世代の中でもタイムが断トツだったからね。

テキが言うには大丈夫だと。仕事に切りをつけてサッサと見に行った。

 

 

本当に大丈夫だったらしい、安心する。

折角会いに来たんだ、贈り物をあげよう。

 

きみはインペラトルーチェ、きみはアルギュロスレウス。

 

ルーチェはよくわかってなさそうだけどレウスはとても喜んでた。考えてよかった。

 

 

まずレースデビューしたのはルーチェ。

 

二歳新馬戦だ。結果は圧勝、五馬身もの差を付けてレコード勝ち。

 

次にレウス。

レウスは隠しておきたかったから遅らせて。

 

三歳新馬戦。結果は見事に一着、レコードとはならなかったが充分凄い。

 

 

テキとこれからのローテーションについて話し合う。

 

山世「どうしますか?」

 

「獲れそうなもの全部いきましょう」

 

山世「わかりました」

 

 

山世「こんな感じでどうですか?」

 

「………………え?」

 

山世「何かありました?」

 

「え? あ、いや、大丈夫です。…………ちなみになんですけど」

 

山世「はい」

 

「これはいけるんですか?」

 

山世「はい、もちろん」

 

「……そうですか」

 

 

テキを疑う訳ではないがこれは……。

 

山世「安心して下さい、もしもがあればもちろん変更します、あくまで予定です」

 

「……わかりました、これでいきましょう!」

 

 

自分もまだまだらしい。もっとアイツらと会う時間増やしてみようかな……。




レース話が近づく度怯えてます

あ、感想してくれたキミ!サンキューです
はい、感想お願いします!
感想をちょびっとするだけで自分が発狂しながらダンスしながら書きます
投稿ペースが上がるかも?(かもかも?)
すみませんこれが限界です

ではまた!


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弥生賞、それは夢の種子

どうも
久しぶりの主人公です(時間でいうとそれほどかも?)
下地が済んできました
ボチボチいきます

ではどうぞ


 忘れてないかな? 久しぶりレウスだよ

 

初陣を終えた我に待っていたのは砂のレースでした……。

 

いやどんなローテや! まぁ勝つけどさぁ。

 

 

最近は此処の空気も張り詰めてます。

 

皆ピリピリしすぎ。リラァックス、リラァックス(ねっとりボイス)。

 

 

中原「もうじきだぞレウス」

 

何が? 

 

中原「追い切り頑張ろうな」

 

レース? 

 

中原「次のレースは強敵だらけだぞ」

 

どんな? 

 

中原「特にドリフトスピード、こいつはコーナーが速く立ち上がりの加速がピカイチだ」

 

中原が動画を見せながら解説してくれる。理解出来る賢いウッマである自分には大きなアドバンテージだ

 

 

ちなみに何のレース? 

 

中原「お前も重賞デビューだ、弥生賞だよ」

 

なるほどトライアルか、強敵が集まるのも理解できる。

 

中原「頑張れよ」

 

おうよ、しっかり勝ってみせるからな! 追い切りいくぞ中原ぁ! 

 

中原「おうおう速いって」

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「うーむ……」

 

動画を見ながら唸り声をあげる、見ているのは新潟の新馬戦。

 

[一着アルギュロスレウスー! ]

 

画面を睨みつけて同じレースに出るウマの粗探しをする。

 

「……わからんな」

 

自分は長いこと調教師をしてきてウマを見る目にはそれなりに自信がある、しかし、動画のウマから見えるのはただ速いだけだった。

 

ただ速いだけならウチのドリフトスピードの敵ではないが、何処か走りに違和感を感じる

 

「何か隠してるのか?」

 

このウマは新馬戦に勝った後、何故かダートを走ってさらには勝てている。

 

 

情報が定まらない。しかし、何かありそうなのは確かだ。

 

 

だとしても。

 

 

「勝つのはドリフトスピードだ」

 

 

ドリフトスピードはこの世代でもトップクラスに強いと自負している。コーナーをあれ程速く走るウマを私は知らない、コーナーだけならあのインペラトルーチェにだって負けない。だからこそ徹底的にやる。

 

ドリフトスピードの追い切りも順調だ、GIIだとしても手は抜けない。

 

 

必ず勝つ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

レース当日だ、緊張感も慣れてきたが。今まで通りにはいかないだろう。

 

 

でも、

 

 

楽しみだ。

 

 

湧き上がる感情を抑えきれない。

 

中原「何ニヤついてんだ?」

 

楽しみなのさ。

 

中原「そうか、こっちとしては無事に帰ってきたらいいから、楽しんでこいよ」

 

ああ…………。

 

 

………………やっぱお前おかしいよ、何普通に会話してんだよ。こっち言葉発してないんだけど。

 

 

ええ……

 

 

中原「だからお前はわかりやすいんだよ」

 

にしてもよ。え? キモっ、コワッ。

 

中原「酷いなあ」

 

うっわゾワゾワする、今の凄いゾワゾワきた。変人の域を超えてやがる。

 

中原「ほらほらパドックいくぞー」

 

いつまでヒトのフリしてやがる。オメーもウッマなんだろぅ? おおぉん? 

 

中原「俺はヒトだ」

 

ひえぇぇぇぇー! 

我こいつ怖いよー、まじおかしいよー。

 

中原「パドックなんだからシャキッとしろシャキッと」

 

あ、はい真面目にやります。

 

さあ我を刮目せよ!




レース頑張ります
………頑張ります

いくぜ!

ではまた!


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そのウマ、落ちる

どうも
頑張ったレースです
バカだからわかんねえわ

ではどうぞ


 パドックにでる。流石弥生賞、ヒトが沢山だ。

 

 

「………………」ジーーーーーー

 

 

ヒトが沢山だなぁ(すっとぼけ)。

 

 

岳「今日はご機嫌だねレウス」

 

ああ、ウズウズしてくる。

 

岳「いくよ」

 

信頼してるぜ相棒。

 

 

─────フッ

 

 

視界の端であのウマを捉える。

 

実際に見ると確かにオーラがある。

 

 

ドリフトスピード

 

 

綺麗な鹿毛にムキムキの肉体。なんていうか、ゴツイ。

 

マッチョという言葉が良く似合うウマだ。今レースの一番人気で、最も注意すべき相手。

 

ちなみに自分は十一番人気だ、十一頭中なぁ! 

 

新馬戦勝ってレジェンド乗せても最下位って、我の血統そんなやばいの? 

 

岳「元気一杯だな」

 

任せろタッケ。

 

ちょっとアイツらの馬券ゴミにしていこうぜ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

[各ウマゲートに入ります]

 

集中する。

スタートは誰にも負けない。

 

[最後のウマが入りました。弥生賞スタートしました! ]

 

 

スタートは成功、後は作戦通り行動する。

 

岳〈ドリフトスピードの強みはコーナーとコーナーの立ち上がりだ、まずそこのタイミングを崩す。〉

 

 

[先頭をいきますのは一番ニゲウマ、続いて八番モブウマと五番モブウッマ、中団先頭は七番ドリフトスピード、その外六番センコウバ、その後ろ九番アルギュロスレウス]

 

 

先行争いが起きる、俺はあいつの後ろに着く。

 

 

[ここで第一コーナーに入ります。先頭変わらず一番ニゲウマ、その後ろ五番モブウッマ、並びまして八番モブウマ、続いて六番センコウバ、その二馬身差で七番ドリフトスピード、そのすぐ後ろ九番アルギュロスレウスで向こう正面に入ります。中団四番サシウマ、一馬身離れて二番モッブモブ、その外三番レースムズカシイ、後方十番オイコミバ、最後方に十一番ダレカタスケテ]

 

 

勝負は一瞬、チャンスは一回。

 

コーナー手前の

 

 

 

…………今! 

 

 

[向こう正面中程で1000m1分5秒です、第三コーナーに向かって九番アルギュロスレウス外からきました、第三コーナー入って先頭は五番モブウッマ、七番ドリフトスピード一気に上がってきます]

 

 

近くで何かが弾ける。

来たか。

 

っ! 速い、これは! 不味い、追いつかない! 

 

一瞬よぎる敗北の未来

 

 

 

 

 

??????? 

 

今自分は何を考えた? 

 

負ける? この我が? 

追いつけない? 何を? 

来もしない未来を予測する? 

 

不甲斐ない、実に不甲斐ない。

 

 

息を吸う、

肺を広げる、

鼓動が強まる、

脚を回す。

 

余分な力は要らない、必要なのは推進力のみ。

 

身体を落とす、

立つことをやめる、

大地を後ろに飛ばす、

前に進む、

景色が回る、

前のウマが近づく。

 

 

 

[最終直線に入りまして先頭七番ドリフトスピード、外から九番アルギュロスレウス並びかけて……]

 

 

勝つのは俺だ。

 

そこから降りろ。

 

 

[来ません! 並ばない九番アルギュロスレウス先頭! アルギュロスレウス並ばせません! ]

 

 

勝負の枠はただ一つ。すまんな、満席なんだ。

 

 

[アルギュロスレウス今一着でゴールイン! 

十一番人気を跳ね除け、見事勝利しました]

 

[七番ドリフトスピード惜しくも二着、三着モッブモブ]

 

 

ああ、やはり良い。

 

岳「よく頑張ったレウス」

 

ふ、当たり前よ。

あんたを乗せて負けるなんて末代までの恥だぜ。

 

ってことでいくぞ

 

岳「やっぱりそれするんだね」

 

 

スゥーーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ────────ン

 

 

 

次は皐月賞、待ってろよ我の冠。

 




レースの改善出来てましたか?
感想下さい〈哀れな願望〉
これが後██回あるってマ?
参っちまうぜ

ではまた!


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すみません!圧倒的な力特盛りで!

ども
皆さんの言いたいことはわかります

前話の馬名適当かよ、少しは考えろよ(裏声)

その言葉、胸にグッっっときたぜ(吐血)

てことで~
馬名を考えました
20程
この話じゃ出ないけどな!!(迫真)

モブ達が強そうになっちゃう~
楽しみにして下さい



でも前話はもう起きてしまった過去だし…
せやピコーン
えいっ!

[次のニュースです。先日不慮の事故で道標(50歳)さんが──]

(馬主を)やっちまったぜテヘッ
何故か沢山出走出来たんだから仕方ないねぇ~
すまんな、ワイがこの世界のルールなんや

ではどうぞ



 やぁ皆、レウスだよ。

 

現在私は馬房にいます。

 

え? 普通だって? 

フフっ、今ホントは調教の時間です。

 

何故馬房に居るかというと…………動けません。

 

助けて──ー! 

 

 

中原「大丈夫ですかね?」

 

山世「診てもらったところ異常はないそうだ、だが」

 

身体痛い! イダダダダダダダダダ! 

 

中原「苦しんでますよ!」

 

山世「しかし原因がわからん以上下手なことはできん」

 

イタタタタタタ! 

でも飯飯♪ 

 

中原「食欲はありますね」

 

山世「動けないのにいつもより食べるな」

 

ウッマウッマダダダダダダダダ!! 

 

中原「苦しみながら食べてる」

 

身体痛いけど飯やめられないんだけど(笑)

ダダダダダダダダ! 

 

中原「だい……大丈夫ですかね?」

 

山世「取り敢えず明日まで様子を見よう」

 

アガアアアァァァァァァァァ!!! 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 どうも皆さん、レウスです。キリッ

 

朝起きたら世界が小さくなってました。いやほんと。

 

 

ん???? 

 

 

中原「あ、起きたかレウs………………」

 

なんだよ、何か言えよ。

 

中原「山世さ──ーん! 来て下さい!!」

 

山世「朝っぱらから叫ぶんじゃねぇ! 他のウマがビックリするだろうが!!」

 

中原「す、すみません、でも…………」

 

山世「でもなん………………」

 

あ、テキおはよう。あれ? 何か縮んでない? 

 

山世「中原医者呼べ医者! 早く!」

 

中原「は、はい!」

 

朝から騒がしい奴らだ。隣のルーチェ驚いてんじゃねえか。

 

ルーチェ ビクッ!!!! 

 

ルーチェ …………ジーーーーーー

 

え? 

お前までどうしたよ? 

 

え? 

おかしいの俺だけ? 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

医者「取り敢えず異常はありません」

 

よかったよかった。

 

中原「こうなった原因とか分かりますか?」

 

医者「正直こんなこと初めてなのでなんとも言えないですね」

 

中原「そうですか……」

 

山世「となるとコレは自然に起きたことなのか……」

 

 

ふむふむふーむ。

話から察してどうやら自分の方がおっきくなったらしい、やったぜ。

 

中原「一夜でどうこうの次元じゃない」

 

山世「取り敢えず飯だ飯持ってこい」

 

中原「はい!」

 

気が利く流石テキ、さすテキ。

 

ほらほら中原急げ~。

 

 

~~~~~

 

 

ウッマウッマ

 

中原「………………」

 

ウッマウッマ

 

中原「………………」

 

ウッマウッマウッマ

 

中原「………………」

 

ウッマウッマウッマウッマ

 

中原「………………」

 

ウッマウッマウッマウッマウッマ

 

中原「マジかよお前」

 

うるせえよ中原

 

中原「どう見ます、山世さん?」

 

山世「健康状態は診たし、後は調教だな」

 

デカくなった我の走り、見とけよ見とけよ~。

 

 

~~~~~

 

 

 

ウッヒョーサイコーだぜ〜。

 

まさしくバリキが違うというか。

スポーツカーに最高のエンジン積んでフルチューンしたかのような加速、速度、足回りの違いだ! 

 

うぉー速え────ー! 

 

中原「なんだコイツ」

 

山世「………………」頭カカエ

 

おいおいそこは褒めるとこだぞ。

凄いぞ! とか、

速いぞ! とか。

 

中原「…………どうします?」

 

山世「まずは成長具合を見よう、そっからだ」

 

成長した我の力に怯えるがいい。ガハハ

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

頭痛が痛い、そんな話だ。

 

昨日の不調が嘘どころか前兆じゃねえか! 

 

また速くなった、前でも勝ててたのに、

加速も速くなった、前でも勝ててたのに、

威圧感が増した、前でも勝ててたのに、

食事が増えた、前でも大量だったのに……。

 

なんだアイツ! 

いやウマだよな? 流石にまだウマであるよな? 

え? まだ成長すんの? 成長速度リニアモーターカーかよ! 

 

 

ツックソっ! 

やってやんよ! 

こんなったらとことん付き合ってやるよ! ルーチェも入れて倍々(バイバイ)休養だ! 

 

 

 

レウスは更なる力を手に入れた。

 




強くなったね~
強くなったよォ~

レウス、覚醒!
山世くんツヨクイキテ

ここから本編、ここまでも本編

ではまた!


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さあ、証明を始めよう

アンケートしてくれた皆!サンキューです!

結果発表~

結果は

「おい、これはお前が始めた物語だろ」

!!?誰だお前は!

「馬転生の小説に手を出したんだ、レース描写もしっかり書くのが筋なんじゃないか?」

!(吐血)

「ましてやアンケートを使ってまで省略する理由を作ろうとするなんて」

!!(血ダバダバ)

「作者として恥ずかしくないのか?」

!!!(血ブシャー)バタッ


「と、言う訳でレース描写は頑張ります」

「今回もレース描写を変えてるので感想下さい」

「頑張る都合上何故か出来てた毎日複数話とかいう頭おかしいペースが出来ない可能性があります」

「それでも見て下さる皆さんにより楽しんで貰いたいので感想くれると頑張っちゃいます」

ウ、ウゥ

「そろそろ回復しそうですね
ではどうぞ」



 さてさて皆さん、レウスはどこでしょーか? 

 

正解は~中山競馬場で~す! 

 

本日はとんでもない晴れ! い~天気です。競馬が熱くなるのに丁度いいです。

 

何故此処に来てるかと言いますと。本日此処で行われる皐月賞に出るからですね~。

 

 

 

え? テンション高い? 

AHAHA★

そうかも~。

 

今日の相手はとんでもない強者ばかり、楽しくならない訳ないんですよね。

 

ワックワクです

 

中原「ほら、パドックいくぞ」

 

あ、はーい。

 

 

~~~~~

 

 

我入場。

 

「………………」ジーーーーーー

 

…………タチバナサン! ナゼミテルンデス! 

 

おい橘遠いて、もっとよって来いよ。

これまでのレースも来てるのわかってるからな? 

 

……モアイ! 

 

 

少し周りを見回す。

 

前戦ったドリフトスピード、

 

白毛のナイトランサー、

 

黒鹿毛のクロックスライダー、

 

栗毛のナイトロジェット、

 

 

他のやつも別格だ、だけどあの四頭は抜け出てる。

 

 

フフフ、

最初の王冠をかけて競う皐月賞。最も速いウマが勝つと言われているレースだ。そんな大舞台にこれ程のウマが集う、楽しみだ。

 

 

「パパ~おウマさん~」

 

あら? あらちびっ子。

パパに連れてこられたの? 

こんなオッサン臭いとこじゃなく遊園地にでも連れてってあげなよ。

 

ったく、

 

 

ヒヒン! 

パカラっパカパカパカラっ

 

 

ほら、少しでも楽しめよ、人生楽しい方が素敵だ。

 

「あのおウマさんスゴーイ!」

 

ふふん、よせやい(照)。

 

中原「お、おま! 、おまお前!」

 

何だ中原壊れたか? 

 

中原「なんだ今の見たことないぞ?」

 

見せてないからな。

 

「凄いのは相変わらずだねレウス」

 

あ! タッケ! 

 

中原「岳騎手。お願いします」

 

今日も勝つぞ! 

 

岳「任せてください」

 

 

~~~~~

 

 

[今年もやって来ました皐月賞。今年は異例中の異例、出走馬十八頭の内六頭がレコード保持というとんでもない状況になりました。]

 

1枠

一番 クロックスライダー[三番人気]

二番 センターサイト[六番人気]

2枠

三番 ツムガレタユメ[九番人気]

四番 アルギュロスレウス[十四番人気]

3枠

五番 タキオンギア[七番人気]

六番 ドリフトスピード[四番人気]

4枠

七番 ナイトランサー[一番人気]

八番 ナイトロジェット[二番人気]

5枠

九番 モッブモブ[十八番人気]

十番 キボウノキミ[十六番人気]

6枠

十一番 オコスキセキ[十二番人気]

十二番 メモリーオーバー[十番人気]

7枠

十三番 レーザーカノン[五番人気]

十四番 コンゴウゴウキャク[十五番人気]

十五番 ノーブレーキ[十七番人気]

8枠

十六番 アクセルブラスト[十一番人気]

十七番 ソクドチョウエツ[八番人気]

十八番 ウィナールパン[十三番人気]

 

 

[新馬戦でレコードを出したドリフトスピード、ナイトランサー、クロックスライダー、ナイトロジェット、レーザーカノン、センターサイトが注目です]

 

[ここに集まるはホースマンの夢、見事掴み取るのは一体誰なのか。]

 

 

[各ウマゲートに入ります]

 

ゲートインが始まる、凄い空気だ。

 

気迫溢れる奴がいる、

ゲートにイライラする奴がいる、

滾る闘志を隠そうとしてる奴がいる。

 

顔がニヤける。

リラックスし、集中する。

 

[最後ウィナールパン収まりまして、皐月賞スタートしました! ]

 

 

スタートダッシュは成功。

 

[四番 アルギュロスレウス好スタートを決めました]

 

岳〈皐月賞では追い込みでいく。全て抜き去れレウス〉

 

[先頭をいきますのは一番 クロックスライダー、続いて二番 センターサイト、先行争い三番手 十五番 ノーブレーキ、七番 ナイトランサー中団後方、八番 ナイトロジェットが並びます]

 

 

最後方にから様子を見つつコーナーへ入る。

 

 

[1コーナーカーブで先頭は一番 クロックスライダー、二番手 二番 センターサイト、続いて六番 ドリフトスピード内からきた、七番 ナイトランサー後方五番手その外八番 ナイトロジェット、その後ろ十一番 オコスキセキ、その内十四番 コンゴウゴウキャク、続いて五番 タキオンギア、一馬身後ろ十六番 アクセルブラスト、最後方に四番アルギュロスレウス]

 

 

かなりのハイペース、中原が教えてくれた通りクロックスライダーはハイペースの逃げ。ナイトランサーは差しが鋭く、ナイトロジェットは直線が速い。

 

 

[向こう正面に入って中団先頭抜け出して六番 ドリフトスピード、続いて十三番 レーザーカノン、その外回って二番 センターサイト、九番 モッブモブ、十七番 ソクドチョウエツ続きます、1000m通過して53秒、内三番 ツムガレタユメ、並んで十八番 ウィナールパン、その後ろ十二番 メモリーオーバー]

 

 

コーナーだ、アイツが弾ける。

 

 

[3コーナーカーブに入ります、先頭変わらず一番 クロックスライダー、二番手二番 センターサイト、六番 ドリフトスピード上がってきました、4コーナーカーブ先頭変わって六番 ドリフトスピード! 内から七番 ナイトランサーがきた! 外からも八番 ナイトロジェットが伸びてくる! ]

 

 

コーナーが終わると各々ラストスパートだ、垂れる奴はいない。

 

 

このレースは、

 

 

 

一番速い奴のものだ! 

 

 

 

 

 

 

ピシッ! 

 

 

刹那、世界が変わる

空間そのものが銀色へと

それは錯覚であった

銀色の世界、それは余りにも有り得ない光景

しかし、自分には解った

これは自分だと

 

己が広がる、空間との境目も染まり全て手に取るように解る

 

 

 

 

我の前に道は在らず、我の後ろに過去は有らず

或るのは唯我のみ

 

 

道とは、我が軌跡である

過去とは、我が偉業である

 

 

見届けよ! 我が軌跡を! 

見届けよ! 我が偉業を! 

 

 

始めるぞ、最強の証明を!! 

 

 

 

[おおっと! 大外アルギュロスレウス速い! 最後方からごぼう抜き、最終直線入って先頭ナイトランサー、しかし! アルギュロスレウス先頭集団抜き去って差を広げる! 速い! 急な坂には目もくれず、どんどん加速する! ]

 

 

最初の王冠、

伝説の始まり、

崩壊の始まり。

 

 

 

[後ろと五馬身をつけてアルギュロスレウス今ゴールイン! 最初の王冠を手にしたのは銀の王! 王冠を誰にも譲りませんでした! ]

 

 

さあ、証明の始まりだ。

 

 

岳「よし! よく頑張ったレウス!!」

 

お疲れ様タッケ、いくぞいくぞいくぞぉ~。

 

岳「ああ! 思いっきりやれ!」

 

 

スゥーーーーーーーー

 

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

 

レウスは王冠を手にいれた。

 

 




レース描写を変えました!
え?知ってる??
感想…え?それもう聞いた?
え?アンケート?

あ、スゥーー

取り敢えず靴舐めときますねペロペロ
殺菌消毒抜かりないんで悪しからず

ではまた!


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王冠は手入れが大変

誤字報告ありがとうございます!
もうバンバン来て下さい!ビシバシ!

感想もありがとうございますぅ~

感想くれたから頑張って書くね

ではどうぞ



ワアアアアアアアアア

 

[一着アルギュロスレウス!レコードです!二着にはナイトロジェット!三着にはドリフトスピード!]

 

~~~~~

 

「岳騎手皐月賞勝利おめでとうございます」

 

岳「ありがとうございます」

 

「特に最後の末脚がとてつもなかったですね」

 

岳「そうですね、彼は賢いので最後まできちんと待ってくれました」

 

「なるほど、折り合いがとても上手くいった感じですね」

 

岳「いや、折り合いというより彼にまかせた感じですね」

 

「急な坂をものともしない走りでしたが如何ですか?」

 

岳「彼の走りって落ちるんですよ。ディープが翔ぶウマならレウスは這うウマですね」

 

「あのディープインパクトと並ぶ程の走りということですか?」

 

岳「間違いなく並んでいると言っていいですよ」

 

「なるほど、今日はありがとうございました」

 

岳「ありがとうございました」

 

 

~~~~~

 

 

「夢を掴んだな、レウス」

 

「橘さん行きますよ」

 

橘「もう少し余韻に浸ってもいいじゃねぇか藤原」

 

藤原「時間を考えて下さいよ、電車無くなりますよ」

 

橘「バカお前それを先に言えよ」

 

藤原「……レウス、勝ちましたね」

 

橘「ああ、しかもレコードだ」

 

藤原「………ウッ」

 

橘「泣くんじゃねえ藤原、まだGI一勝じゃねえか」

 

藤原「それ凄いことですからね?」

 

橘「アイツにとっちゃまだ通過点よ」

 

藤原「…自分達、凄いウマを育てたんですね」

 

橘「……ああ、俺たちの自慢の息子だ」

 

藤原「……婚活頑張ろっかなぁ」

 

橘「これから顔が広まるからもう少し待ってろよ」

 

藤原「どういうことです?」

 

橘「じき分かる」

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

「クソっ!」

 

「なんだよアレ」

 

怒りが湧いてくる。

 

「ウチのウマは強かった!」

 

そう、確かにウチのウマは強い、だが。

 

「あんなの……」

 

勝てそうにない。

 

例年なら確実に一着だった、タイムもレコード更新前のタイムを切っている。そもそも十八着のウマでさえレコードとほぼ同じ位だ。

 

狂ってる、

この年は。

 

「どうしたもんか」

 

考える、何かが変わる訳ではないが何もしないよりマシだろう。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

ウッマウッマ♪

 

やっぱ飯の時間が一番落ち着く。ウメェ

 

 

ルーチェ ジーーーーーー

 

 

あ、はいはい一緒に食べますよー。

 

 

ウッマウッマ♪

ムッシャムッシャ

 

 

中原「仲良しだなお前たち」

 

北山「こうして和んでいる所を見ると二頭共化け物であることを忘れそうです」

 

中原「忘れていいんじゃねえか?こんな時くらい」

 

北山「…そうですね」

 

 

そうそう、我はもう立派なGIバだぞ!

ルーチェは調子どんな感じ~?

 

ルーチェ 耳パタパタ♪

 

可愛いかよ、惚れちまったぜ。

 

北山「レウスはGI一勝、ルーチェはGI二勝か」

 

……ん?んんん???

ウソッ、私の方が戦績負けてる…、偉そうな口聞けねぇ。

 

ルーチェ ミツメミツメ

 

すぐ抜かしてやるからな!フフッ

 

ルーチェ パァぁぁ

 

クッ、

kawaii!

 

 

 

カワイイはセカイを救う。




夢と絶望が入り交じる場所がぁ~あるんですよ~
なぁんだってぇ~?
競馬場っていうんですけどぉ~
やっちまったなぁ!(唐突な〆)

ではまた!


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〈掲示板〉ウッソだろお前

どうも
感想嬉しいです!感謝★感謝
また一杯書きたいな、サンクス!

掲示板書いてる最後辺りでIDつけれることに気付きました
次の掲示板から付けときますね

ではどうぞ


今年の皐月賞を見守るスレ

 

─────────────────

 

1:名無しのウマ好き

今年もやってきた

 

2:名無しのウマ好き

メンツヤバすぎぃ

 

3:名無しのウマ好き

レコード出スギィ

 

4:名無しのウマ好き

全員いかつスギィ

 

5:名無しのウマ好き

やっぱナイトランサー

 

6:名無しのウマ好き

ナイトロジェットだろ?

 

7:名無しのウマ好き

クロックスライダーで決まり!

 

8:名無しのウマ好き

レーザーカノン一択

 

9:名無しのウマ好き

センターサイト以外有り得ん

 

10:名無しのウマ好き

今年おかしいて

 

11:名無しのウマ好き

レコード六頭とか豪華すぎ

 

12:名無しのウマ好き

まじどれ勝っても文句ねえわ

 

13:名無しのウマ好き

すげーいい天気

 

14:名無しのウマ好き

良馬場だな

 

15:名無しのウマ好き

パドック逝くぞー

 

16:名無しのウマ好き

皆ドリフトスピードを忘れてないか?

 

17:名無しのウマ好き

ムッキムキやん

 

18:名無しのウマ好き

はち切れそうな筋肉

 

19:名無しのウマ好き

こいつだろ

 

20:名無しのウマ好き

こいつだったか

 

21:名無しのウマ好き

ナイトロジェット威圧感半端ない

 

22:名無しのウマ好き

こいつだろ

 

23:名無しのウマ好き

こいつだったか

 

24:名無しのウマ好き

ナイトランサーの太ももやべぇ

 

25:名無しのウマ好き

こいつだろ

 

26:名無しのウマ好き

こいつだったか

 

27:名無しのウマ好き

クロックスライダー仕上がってる

 

28:名無しのウマ好き

こいつだろ

 

29:名無しのウマ好き

こいつだったか

 

30:名無しのウマ好き

レーザーカノン毛色いいな

 

31:名無しのウマ好き

こいつだろ

 

32:名無しのウマ好き

こいつだったか

 

33:名無しのウマ好き

センターサイト落ち着いてる

 

34:名無しのウマ好き

こいつだろ

 

35:名無しのウマ好き

こいつだったか

 

36:名無しのウマ好き

こいつおじさん草

 

37:名無しのウマ好き

鬱陶しくて草

 

38:名無しのウマ好き

なんだコイツら

 

39:名無しのウマ好き

アルギュロスレウスやば

 

40:名無しのウマ好き

こいつないわ

 

41:名無しのウマ好き

こいつなかったわ

 

42:名無しのウマ好き

 

43:名無しのウマ好き

 

44:名無しのウマ好き

草w

 

45:名無しのウマ好き

酷くて草

 

46:名無しのウマ好き

馬体重+70とかヤバすぎ

 

47:名無しのウマ好き

なんだコイツ

 

48:名無しのウマ好き

一応弥生賞勝ってるんですけどねぇ

 

49:名無しのウマ好き

あれはフロック

 

50:名無しのウマ好き

間違いない

 

51:名無しのウマ好き

レコードじゃ無いのでフロック

 

52:名無しのウマ好き

レコードを何だと思ってやがる

 

53:名無しのウマ好き

血統見てみろよ

飛ぶぞ

 

54:名無しのウマ好き

ヤバ

 

55:名無しのウマ好き

なんだコイツ

 

56:名無しのウマ好き

これはフロック

 

57:名無しのウマ好き

光ってるし

 

58:名無しのウマ好き

眩しいからフロック

 

59:名無しのウマ好き

 

60:名無しのウマ好き

てかこれどういう原理?

 

61:名無しのウマ好き

反射してるんやろ

 

62:名無しのウマ好き

他のウマ見てみ?

 

63:名無しのウマ好き

なんだコイツ

 

64:名無しのウマ好き

ちゃんと光ってて草

 

65:名無しのウマ好き

馬体はいいんだけどなぁ

 

66:名無しのウマ好き

フロックに入れるヤツはアホ

 

67:名無しのウマ好き

バカ野郎俺はやるぞバカ野郎

 

68:名無しのウマ好き

まじかコイツ

 

69:名無しのウマ好き

ナイトランサーだろ

 

70:名無しのウマ好き

ああ??

 

71:名無しのウマ好き

おん??

 

72:名無しのウマ好き

やんのか??

 

73:名無しのウマ好き

ふーん??

 

74:名無しのウマ好き

よろしいならば戦争だ

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

198:名無しのウマ好き

もうやめないか?

 

199:名無しのウマ好き

もう!やめましょうよ!

 

200:名無しのウマ好き

時間が!勿体ない!

 

201:名無しのウマ好き

始まるじゃねえかバカ

 

202:名無しのウマ好き

お前ら集中しろ

 

203:名無しのウマ好き

スタートしました!

 

204:名無しのウマ好き

アルギュロスレウススタートはや!

 

205:名無しのウマ好き

先頭は安定のクロックスライダーと

 

206:名無しのウマ好き

ハイペースやな

 

207:名無しのウマ好き

いや速

 

208:名無しのウマ好き

おいおいおい

 

209:名無しのウマ好き

飛ばしすぎ

 

210:名無しのウマ好き

1000m53秒!!!

 

211:名無しのウマ好き

ワールドレコードじゃん!

 

212:名無しのウマ好き

クロックスライダーきたこれ!

 

213:名無しのウマ好き

いけるいける!

 

214:名無しのウマ好き

垂れろ!

 

215:名無しのウマ好き

ドリフトスピードきたきたきたぁー

 

216:名無しのウマ好き

ナイトランサーこい!

 

217:名無しのウマ好き

ナイトロジェット外!

 

218:名無しのウマ好き

めっちゃ固まってる!

 

219:名無しのウマ好き

誰来る?

 

220:名無しのウマ好き

大外アルギュロスレウス!

 

221:名無しのウマ好き

まじかお前

 

222:名無しのウマ好き

はや!

 

223:名無しのウマ好き

まてまてまて

 

224:名無しのウマ好き

速すぎまってまって

 

225:名無しのウマ好き

やば

 

226:名無しのウマ好き

は?

 

227:名無しのウマ好き

おいおいおい

 

228:名無しのウマ好き

強!

 

229:名無しのウマ好き

突き放す!

 

230:名無しのウマ好き

速すぎる

 

231:名無しのウマ好き

嘘だろ

 

232:名無しのウマ好き

まじかよ

 

233:名無しのウマ好き

アルギュロスレウス一着!

 

234:名無しのウマ好き

は?

 

235:名無しのウマ好き

は?

 

236:名無しのウマ好き

は?

 

237:名無しのウマ好き

は?

 

238:名無しのウマ好き

は?

 

239:名無しのウマ好き

キターーーーー!

 

240:名無しのウマ好き

五馬身差て

 

241:名無しのウマ好き

強すぎ

 

242:名無しのウマ好き

レコードきたこれ!

 

243:名無しのウマ好き

お前かよ

 

244:名無しのウマ好き

ウッソだろお前

 

245:名無しのウマ好き

ワイは最初から信じてたで

 

246:名無しのウマ好き

ちなみに馬券は?

 

247:名無しのウマ好き

買ってる訳ねぇだろバカ!

 

248:名無しのウマ好き

ウハウハやでぇー

 

249:名無しのウマ好き

くっそこいつ

 

250:名無しのウマ好き

お前ら血統よりも馬体やで

これ基本な

 

251:名無しのウマ好き

他の奴悪くなかったんだけどな

 

252:名無しのウマ好き

なんてこったい

 

253:名無しのウマ好き

勝ち時計やば

 

254:名無しのウマ好き

これ他の奴もレコード圏内じゃね?

 

255:名無しのウマ好き

うっわ

 

256:名無しのウマ好き

なんだコイツら

 

257:名無しのウマ好き

狂ってやがる

 

258:名無しのウマ好き

アルギュロスレウス未だ無敗

 

259:名無しのウマ好き

うっわまじか

 

260:名無しのウマ好き

期待していいんすか?

 

261:名無しのウマ好き

フロックじゃね?

 

262:名無しのウマ好き

あれ見てお前よく言えるな

 

263:名無しのウマ好き

流石にこれはエアプ

 

264:名無しのウマ好き

インタビューくるぞ

 

265:名無しのウマ好き

はぇー賢いんか

 

266:名無しのウマ好き

そういえばムチあんま使ってないな

 

267:名無しのウマ好き

ほぼ馬なりであれ?

 

268:名無しのウマ好き

冗談であれ

 

269:名無しのウマ好き

ディープと同格まじ?

 

270:名無しのウマ好き

岳本人の証言

 

271:名無しのウマ好き

これは無敗三冠いいすか?

 

272:名無しのウマ好き

這うウマとは

 

273:名無しのウマ好き

落ちるて

 

274:名無しのウマ好き

どういうことだってばよ

 

275:名無しのウマ好き

時代が動くな

 

276:名無しのウマ好き

あー楽しみ

 

277:名無しのウマ好き

これは期待

 

 

 

 




ワールドレコード勧告感想感謝です!
普通に盲点でした
ま、元々⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎つもりだったので

未来の自分が何とかします

ではまた!


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ここは願いが叶う場所

沢山の誤字報告サンキューです!
結構ありましたねぇ
より一層気をつけていきますね

予定のレースを整理していたらえげつなくて泣いちゃった

え?これ全部?まじ?

ってことでアンケートとります

いや甘えとかじゃなくて
ウマ娘いけるか怪しいんです(やる気的に)
まあやれと言われたらやりますけどね!(やけくそ)

ではどうぞ


 やほー、レウスだよー

 

あのね、

今日はね、

二つ目の王冠を取りに来たの~。

 

実はね、

私ね、

王冠のことがとっっっても気に入って。

もっと欲しくなっちゃったの~。

 

てことで~、

日本ダービーで~す。

 

 

 

茶番はここまでだキリッ。

 

中原「…………」

 

そんな目で見るな中原、いくぞパドック。

 

 

~~~~~

 

 

我、登場! 

 

 

ふむ、殆どメンツ変わってないな。

 

「おウマさーん、こっち見て──」

 

おやおやちびっ子、ではとびきりの笑顔ニッ。

 

「わぁ、笑ったー」

 

ふふ、可愛ええのう。

特別にステップ踏んでやるよ。

 

パカッパカパカパカパカ

 

「スゴーイ!」

 

可愛ええのう。

 

中原「なんか段々複雑なステップ踏んでる……」

 

そりゃお前俺だって日々成長してんだよ。

 

中原「ウマとは……」

 

お前ヒトのこと言えんの? 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

[少し天気が怪しい東京競馬場、願い叶える日本ダービーが始まります。]

 

[今年のGIレースは全てレコードという前代未聞のこととなりました。]

 

[最も幸運なウマが勝つと言われるこのレース。このレースでまた伝説が生まれるのか、それは誰にも分かりません。]

 

1枠

一番 タキオンギア(九番人気)

二番 ノーブレーキ(十番人気)

2枠

三番 メモリーオーバー(十二番人気)

四番 センターサイト(六番人気)

3枠

五番 キボウノキミ(八番人気)

六番 ナイトランサー(五番人気)

4枠

七番 コンゴウゴウキャク(十三番人気)

八番 オコスキセキ(十一番人気)

5枠

九番 モッブモブ(十六番人気)

十番 レーザーカノン(七番人気)

6枠

十一番 ツムガレタユメ(十五番人気)

十二番 スクリューストーム(十七番人気)

7枠

十三番 アルギュロスレウス(一番人気)

十四番 クロックスライダー(四番人気)

十五番 アクセルブラスト(十四番人気)

8枠

十六番 ドリフトスピード(三番人気)

十七番 ナイトロジェット(二番人気)

十八番 フルフロントライン(十八番人気)

 

 

[一番人気アルギュロスレウス二つ目の王冠を手にし三冠へと王手をかけるのか]

 

 

[各ウマゲートに入ります]

 

運命は、自分で引き寄せるものだ。

待つのではなく、

執りにいく。

 

[十八番 フルフロントラインゲートに入りました]

 

威圧感を放つ。

 

[日本ダービースタートしました]

 

タイミングは完璧。

 

[おおっと四頭大きく出遅れた]

 

 

スタートは成功。

 

あとは、

岳〈逃げきるぞレウス〉

 

 

[先頭いきますは十三番 アルギュロスレウス、一馬身離れて四番 センターサイト、続いて十六番 ドリフトスピード、その後十番 レーザーカノン、二番 ノーブレーキが続きます]

 

 

先頭を駆ける、風が気持ちいい。

 

 

[1コーナーカーブ、先頭は十三番 アルギュロスレウスかなり飛ばしていきます、後方は八馬身離れて四番 センターサイト、その後ろ十番 レーザーカノン、外十六番 ドリフトスピード、十七番 ナイトロジェット後方中団、十四番 クロックスライダー出遅れて最後方]

 

 

とても動き易い。

インコースを攻める、このスリルも堪らん。

 

 

[向こう正面に入ります、五番手二番 ノーブレーキ、八番 オコスキセキ、三番 メモリーオーバーが続きます、八番手九番 モッブモブ、その外六番 ナイトランサー、一馬身後方一番 タキオンギア、その外十八番 フルフロントライン、後ろに十七番 ナイトロジェット、並んで七番 コンゴウゴウキャク]

 

 

速度を徐々に上げる、この身が風になったようだ。

 

 

[1000m通過55秒かなりのハイペースです、最後方四番手十五番 アクセルブラスト、続いて十四番 クロックスライダー、その内十一番 ツムガレタユメ、最後方に十二番 スクリューストーム]

 

 

ここで一息つく、速度は回転数を上げて保つ。

 

 

[3コーナーカーブ、先頭十三番 アルギュロスレウス後続とは七馬身、

一番 ドリフトスピード上がってきた一気に差を詰める、六番 ナイトランサーここで進出を開始]

 

[4コーナーカーブから直線、十七番 ナイトロジェット外から抜け出してきた! 中団三頭先頭に迫る! ]

 

 

目の前にそびえ立つは坂、直線は前より長い。

 

 

 

ピリッ! 

 

 

さぁ、持ってる奴だけ付いてきな!! 

 

 

[ここで十三番 アルギュロスレウス加速! 突き放す! 坂なんかないと言うかのように駆けます! ]

 

 

もっと欲しいな……、お前らは幾ら出せる? 

 

 

[アルギュロスレウス独走! 止まらない! まだ加速する! ]

 

 

二つ目、頂くぜ! 

 

 

[変幻自在の脚質は誰にも止められない! アルギュロスレウス今一着ゴールイン! 銀の王様が二つの王冠を手に、三冠への王手をかけました! ]

 

 

[またしてもレコード! 今年は歴史の変わる年であることは誰の目にも明らかだ! 二着はナイトランサー、三着はセンターサイト]

 

 

あと一つで三冠……、はは。

あはははは! 

 

いい!! 

 

岳「よくやったレウス!」

 

 

 

スゥーーーーー

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

 

道は、確実に出来てきた。




じゃんじゃん行くで〜

未来の自分を救えるのは今の自分だけなんでアセアセ

感想一つごとにやる気が2倍になります
感想下さい(欲望にまみれた人)

ではまた!


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独りで立つには脚が要る

どうも
複数話投稿大好きマンです
アンケートに冷や汗が止まりませんアセアセ
みんなの想像してる数の四倍はありますよ?
いいんですか?
あ、いいから早よ?
……




はい!長編となることがほぼ決まっちゃいました!

ウマ娘は来年かな~?(遠い目)


ではどうぞ!


 みんな元気? レウスです。

 

私は今、競馬場にいます。

 

 

三冠は目の前、

指先数センチ、

 

 

伝説を成す。

 

 

 

 

 

と、思っていた時期が私にもありました。

いや実は聞くには今日走るの菊花賞じゃないらしい。

 

トライアルだねそうだよね。

 

 

山世「安田記念だ、頑張ってこいよ」

 

 

え? 違う? 

安田記念? クソローテじゃないのそれ? 

大丈夫お前ならやれる? 山世さん??? 

 

山世「どうした? 違和感があるのか?」

 

いや身体に疲労はないよ? 脚に違和感もないよ? 健全健康バッチグーよ? 

 

山世「お前が勝つって信じてるぞ」

 

え? 我の勝つ所また見たい? 

…………しょうがないな~

 

見届けとけよ? 我が最初にゴールする所。

 

 

 

~~~~~

 

 

で、パドックと。

 

うん、流石にいつものはいねぇわ。

 

 

 

…………うーん、ヤバい予感がする。

 

これは……、

 

中原「どうした? レウス?」

 

悪いことじゃないんよ、……いやある意味悪いわ。

 

中原「いつもより元気ないか?」

 

いや、ちゃんと勝つよ。しっかり見ててよ。

 

岳「お疲れ様です。中原さん」

 

中原「お疲れ様です。本日もよろしくお願いします」

 

岳「任せてください」

 

タッケ……今日は……。

 

 

 

~~~~~

 

 

 

[やって参りました安田記念。注目は今回三歳バで唯一参戦した一番人気アルギュロスレウス、クラシック二冠の力は伊達ではないことを示せるのか。]

 

1枠

一番 カガヤクイチバン(五番人気)

二番 マッハスピード(七番人気)

2枠

三番 タイトルタクト(八番人気)

四番 セイコウカガヤキ(十三番人気)

3枠

五番 スラッシュソード(十七番人気)

六番 サバイバルレオ(十六番人気)

4枠

七番 アルタイルライト(二番人気)

八番 イッツマイステージ(十二番人気)

5枠

九番 アルギュロスレウス(一番人気)

十番 スイメイアマテラス(六番人気)

6枠

十一番 トロールロー(四番人気)

十二番 フィクションバック(十四番人気)

7枠

十三番 パワーアクティブ(十八番人気)

十四番 ダンスオントップ(十一番人気)

十五番 ラバーリバース(十番人気)

8枠

十六番 キョウメンカグヤ(三番人気)

十七番 トップキラー(十五番人気)

十八番 モノクロファクター(九番人気)

 

 

[天気が悪く重馬場となりましたがこれがどう影響するか。各ウマゲートに入ります]

 

 

集中、

 

本物の強者はどんな状況でも確実に勝利を手にする。

 

たとえ……、

 

 

[十八番 モノクロファクターゲートに入って安田記念、今スタートしました]

 

 

スタート成功。

 

 

[九番 アルギュロスレウス勢いよく先頭を駆けます、続いて──]

 

 

抜け出せた。

 

()()()()()()()()()

 

 

[先頭以前九番 アルギュロスレウス、快調に飛ばします、後続とはおよそ十八馬身差、後続追いつけるか]

 

 

もう、

 

誰も俺を止められない、

 

止めることが出来ない。

 

 

[九番 アルギュロスレウス単身三コーナーに入ります、後ろとは二十馬身以上あるぞ]

 

 

プレッシャーが来ない、

 

 

アイツほどコーナーが速いやつがいない、

 

 

アイツほど切れ味のあるやつがいない、

 

 

アイツほど速い逃げをするやつがいない、

 

 

アイツほど直線で爆発するやつがいない、

 

 

アイツほどスムーズな位置取りをするやつがいない、

 

 

アイツほど最後に伸びてくるやつがいない、

 

 

 

[九番 アルギュロスレウス4コーナーを終え直線に入った、後続は二十五馬身後方、これは決まったか? ]

 

 

ヌルい。

 

 

真剣であるのは解る、しかしこれ以外の感想が出てこない。

 

 

[アルギュロスレウス今一着ゴールイン! レコード更新! 二着に圧倒的な差をつけ、二冠バの力を見せつけました! ]

 

 

 

あの熱い場所が恋しくなる、アイツらが必要だ。

 

 

タッケ「レウス……」

 

 

そんな顔すんなタッケ。

次のレースが楽しみなだけさ、……いくぞ。

 

 

 

レウスはライバルの価値を知った。




感想くれたので複数話投稿です
感想が唯一のモチベ維持の生命線です
打ち上げられた魚に水を垂らす程度の慈悲をくだせえ

ウマ娘はいつ頃始まりますか?
ウマが一生終えてからなのでわかんない
来年かな~??


ではまた!


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やっとみんな逢えたね

ども
完全誤爆素人投稿者です
いやー危なかったですねー(キング・クリムゾンを使っただけです)

気づいたキミ!サンキュー!

気づいたら三冠目の前じゃん!
……(遠い目)


ではどうぞ


ども、レウスだよ!

 

みんな元気?

僕は元気さ!

 

待ちくたびれたよこの日を

 

 

SO!菊花sy

 

中原「セントライト記念だぞ」

 

……あ、トライアルだねそうだよね

 

中原「しっかり勝ってこい!レウス」

 

かしこま★

 

 

~~~~~

 

 

我、参上!

 

 

いる!

 

みんなおひさ~

元気だった?

 

ぶっ潰すから覚悟しといてよ~

 

岳「上機嫌だね、レウス」

 

今日はレウスに任セロリ!

いくでいくで~

 

 

~~~~~

 

 

[今日はあいにくの雨となりましたセントライト記念、ここで勝って菊花賞に手を伸ばすのは誰か、注目の一戦です]

 

 

1枠

一番 レーザーカノン

2枠

二番 モッブモブ

3枠

三番 フルフロントライン

四番 スクリューストーム

4枠

五番 ノーブレーキ

六番 アクセルブラスト

5枠

七番 タキオンギア

八番 アルギュロスレウス

6枠

九番 センターサイト

十番 キボウノキミ

7枠

十一番 コンゴウゴウキャク

十二番 オコスキセキ

8枠

十三番 メモリーオーバー

十四番 ソクドチョウエツ

 

[ここまで無敗一番人気八番 アルギュロスレウス、ここでも勝って菊花賞への弾みを付けれるか]

 

 

[各ウマゲートイン完了]

 

この空気感、懐かしく感じる

 

お前ら結構強かったんだな

 

身に染みたよ

 

だが……

 

 

[セントライト記念スタートしました!]

 

勝利は譲らないけどな

 

 

 

ダダダダダダ!

 

ゲートが開くのと同時に駆ける

 

スタートは成功

出遅れなし

 

 

逃げは二頭先頭争い

 

先行は四頭固まってる

 

自分は丁度中団か

 

後ろは七頭

 

位置取りは良い

 

[1コーナーカーブに入ります]

 

ここから差が出始める

 

アイツもコーナーが速い

 

[ハナを取ったのは九番 センターサイト、続いて三番 フルフロントライン───]

 

 

前の集団が我を囲む

 

ふむ、我も偉くなったな~

沢山のボディガードが着くなんて

 

まあコレがくるのは予想していたし、焦るものでもない

 

岳〈囲まれたか〉

 

おいおい落ち着けよタッケ

お前が乗っているのはどんなウマだ?ん?

 

岳〈落ち着いて対処する〉

 

流石レジェンド動じないね

 

 

[1000m通過してタイムは56秒丁度]

 

ペースは何時もよりスローだ

 

アイツが伸びるには最高のペース

 

[一番 レーザーカノン外からいきます]

 

 

そろそろ最終局面

 

大事なのはタイミング

 

 

[4コーナー終わって最後の直線]

 

邪魔な障害物を退ける

 

 

我の御前である

無礼であるぞ?

 

 

スッ スッ

 

 

いくぞタッケ

 

わからせてやろうじゃないか

 

 

[アルギュロスレウス内から出てきた!先頭とは五馬身差!]

 

バキッ!

 

 

 

我は自由だ

我を縛るモノはない

 

 

欲しいモノは手に納め

行きたい処へは訪れる

したいことは邪魔させない

 

 

この世界とは我、我は世界である

 

故に我、勝利を欲すならば

勝利は我が手中に有り

 

 

 

[アルギュロスレウス凄い勢い!あっという間に先頭を奪い、後方を突き放す!]

 

 

やはりレースとはこうでなくちゃ

 

 

[アルギュロスレウスゴールイン!またしてもレコード!とてつもない強さで歴史を創っていきます!]

 

[二着にはレーザーカノン、三着はセンターサイト]

 

 

やるぜやるぜ~

 

 

スゥーーーーー

 

 

 

 

ヒヒーーーーーーーーン

 

 

 

 

レウスは元気を取り戻した




今回は感想で
決戦レベルのシーンだけ細かくすれば?と天啓を下さったので

やってみました
……出来てるかわかんねぇ

自分には善し悪しよくわからんので感想下さい

ではまた!


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三冠目!!いや四冠目だったわ

どうも知識弱者投稿者です

なんとね
やっっっさしい感想で

馬番は順番ですよ

と教えて下さりました

圧倒的感謝!!
これまでのも修正しときました
本っ当に助かります!!

ではどうぞ


 皆さんこんにちは、レウスです。

 

今日は凄い雨ですね、重馬場でしょう。

 

今日我はクラシックの頂点、三冠バになります。

 

地獄の調教を耐えるどころか吹き飛ばした我に死角なし。

 

やる気十分です、

 

いくぞ中原。

 

中原「やる気十分だな」

 

 

目に焼き付けとけよ、偉業の達成を。

 

~~~~~

 

 

パドック到着! 

 

今日はヒト沢山いるね。

 

競馬場が一杯になるとか何人いんだよ。

 

 

……アイツら、

 

 

かなり調教されてる、仕上がりが過去のそれとは段違いだ。

 

 

良いじゃないか、ハッキリとわかる。

 

 

最強が一体誰なのか。

 

 

 

~~~~~

 

 

[クラシック最後の王冠である菊花賞、最も強いウマが勝つと言われているレースです、最強の称号を手にするのは一体誰なのか]

 

 

1枠

一番 レーザーカノン(二番人気)

二番 センターサイト(六番人気)

2枠

三番 フルフロントライン(十四番人気)

四番 タキオンギア(九番人気)

3枠

五番 オコスキセキ(十五番人気)

六番 ドリフトスピード(四番人気)

4枠

七番 ナイトロジェット(五番人気)

八番 クロックスライダー(七番人気)

5枠

九番 ウィナールパン(十八番人気)

十番 アルギュロスレウス(一番人気)

6枠

十一番 メモリーオーバー(十三番人気)

十二番 スクリューストーム(十番人気)

7枠

十三番 ツムガレタユメ(十二番人気)

十四番 アクセルブラスト(十一番人気)

十五番 ナイトランサー(三番人気)

8枠

十六番 キボウノキミ(十六番人気)

十七番 モッブモブ(八番人気)

十八番 コンゴウゴウキャク(十七番人気)

 

 

[一番人気十番 アルギュロスレウス、無敗の三冠を達成してシンボリルドルフの血を証明するのか? ]

 

 

[各ウマゲートインしました]

 

最後の王冠? 

 

いや、違うな。

 

 

偉業の始まりだ。

 

今からお前たちは創世の観客者だ

 

 

[菊花賞今スタートです]

 

 

スタートは完璧。

 

[先頭は八番 クロックスライダー]

 

ハイペースなのが確定したか。

 

 

[十番 アルギュロスレウス最後方からのレースとなりました]

 

 

最強を決めるんだ、強い走りで勝ちたいだろ? 

 

 

[コーナー入って先頭変わらず八番 クロックスライダー、続いて三番 フルフロントライン、その五馬身離れて六番 ドリフトスピード後方]

 

 

わかってたがアイツらはかなり強い。

 

確実に三冠をとって歴史に名を刻む程の逸材だ、

 

その証拠にアイツらの位置取りは完璧。

 

 

[コーナー終わってホームストレッチ、歓声が沸き上がります! ]

 

[スタートから1000m、タイムは54秒]

 

 

この長さのレースは何気に初めてだ、

 

我はな。

 

 

[さあ各ウマ1コーナーへと入っていきます]

 

ムチをポンポンと当てられる。

 

流石レジェンド、遅いと感じたら教えてくれる。

 

アンタが騎手で良かったよ。

 

 

[向正面入りまして二番 センターサイトが先頭に迫ります]

 

 

長いとレースの動きがゆっくりに感じる

 

[コーナー手前一番 レーザーカノン飛び出してきた、六番 ドリフトスピード追走]

 

 

ここからでいいか? タッケ? 

 

手網が少し緩む。

 

 

了解した。

 

 

[十番 アルギュロスレウス最後方からきた! コーナー大外一気に抜きにかかる! ]

 

 

────────────

 

世界を自分で染める

 

感覚がハッキリとし、動きがゆっくりになる錯覚に陥る

 

 

呼吸は大きく

鼓動は強く

脚は速く

身体は前へ

 

 

刮目せよ! 王の戴冠を! 

 

 

 

[コーナー終わって最終直線、アルギュロスレウスがきた! 大外一気! 先頭ぶち抜き差を広げる! 一頭悠々と駆ける! ]

 

[大地を這っている! 重力すら速さに変え、先頭駆けるはアルギュロスレウス! シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、二人の王の血を引く銀色バが! 血統という常識をぶち壊し! 王の強さを証明した! ]

 

[一着アルギュロスレウス!! な、なんとワールドレコード!! この世は我が治世である! 王はただ一人、この俺だァ! アルギュロスレウス無敗のクラシック三冠達成!! シンボリルドルフの血は生きていた!! 私たちが目にしたのは新たな時代の1ページ! ]

 

 

勝った! 

 

クラシック三冠だ! 

 

ここまで来た、スタートラインだ! 

 

相手は世界の猛者。

 

ワクワクが今から止まらない! 

 

 

岳「やったぞ! レウス!!」

 

ああ、やったさ! 

 

まだ満足すんなよ? コレからの方が楽しいからな! 

 

 

とりまいくぞタッケ!! 

 

 

スゥーーーーー

 

 

 

 

ヒヒ────────────ン

 

 

 

[王の咆哮です! それは勝利への歓喜か、世界への宣戦布告なのか]

 

 

 

 

待ってろ世界

 

 

王冠は綺麗に磨いとくんだな

 

 

 

レウスは歴史に名を刻んだ

 

 




クラシック三冠達成!

怒涛のレースラッシュで新幹線並のペースでここまできました

えっと後は……(予定ペラペラ)

………………………………………


ではまた!


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〈掲示板〉無敗三冠バを語る

ども
レースに疲れた素人投稿者です

掲示板でワンクッション置いて
また下地を作ります


ではどうぞ


三冠バの誕生を祝いたい

 

────────────────────

1:名無しのウマ好き ID:7sls3iej/

Happybirthday!!!

 

2:名無しのウマ好き ID:TfQyxies7

強かったな

 

3:名無しのウマ好き ID:FEunFtjLv

ワールドレコードて

 

4:名無しのウマ好き ID:8qenqYGM9

強スンギ

 

5:名無しのウマ好き ID:ratTYC1ce

なんだコイツ

 

6:名無しのウマ好き ID:N+PHy1H4H

えぐぅ

 

7:名無しのウマ好き ID:U+OAsIDU/

過去の自分に言っても信じなそう

 

8:名無しのウマ好き ID:++gsOvC0S

まじでなんで?

 

9:名無しのウマ好き ID:2h2g5gB3c

王はただ一人、この俺だァ!

 

10:名無しのウマ好き ID:gUhDtdV0q

実況熱かったな

 

11:名無しのウマ好き ID:QkTDOfAbH

血統とは

 

12:名無しのウマ好き ID:+b2L2CMQJ

(研究結果が)壊れちゃ〜う

 

13:名無しのウマ好き ID:vL8Nykzek

本当に今年やべえわ

 

14:名無しのウマ好き ID:+RJG02aeL

なんだこの世代

 

15:名無しのウマ好き ID:swCFVSVdQ

まさに修羅

 

16:名無しのウマ好き ID:tTtiIf/1v

修羅時代ってか?

 

17:名無しのウマ好き ID:RXagBZpFz

大体合ってて草

 

18:名無しのウマ好き ID:fvIpQl3sw

レコードの大盤振る舞い

 

19:名無しのウマ好き ID:z7eUsSDqE

やばすぎるッピ!

 

20:名無しのウマ好き ID:InraHJyhW

レコードを聞き慣れた自分に戦慄してる

 

21:名無しのウマ好き ID:BekxkOCcx

時代が違えばみんな三冠バ

 

22:名無しのウマ好き ID:95WeLc1Og

勝ってなくても強いってわかるの相当よ

 

23:名無しのウマ好き ID:XiPkdb5g7

ルーチェは最初から分かってたけどレウスお前ぇ

 

24:名無しのウマ好き ID:l5sRb5BOA

無敗のレウス

 

25:名無しのウマ好き ID:Dj6SYtyuE

無敗のルーチェ

 

26:名無しのウマ好き ID:QQsiZxm14

なんだコイツら

 

27:名無しのウマ好き ID:eWQXJXTz2

水上にはお見通しだったってわけ

 

28:名無しのウマ好き ID:DnCvadyru

ホントにやばすぎ水上

 

29:名無しのウマ好き ID:6Y2Ti8PVL

ここまでGI総ナメ

 

30:名無しのウマ好き ID:9+nxCKfq2

[速報]まだGIがある

 

31:名無しのウマ好き ID:soI3nUyvn

まだ出るんか

 

32:名無しのウマ好き ID:JE6+J3ppF

てかローテやばくね?

 

33:名無しのウマ好き ID:Jf6rp4Y0+

故障してもおかしくないね

 

34:名無しのウマ好き ID:pN91z0a5m

何でも超合金で出来てるとか

 

35:名無しのウマ好き ID:PVfwuSxXW

あの光沢はやはり金属

 

36:名無しのウマ好き ID:PrR//2xWU

金属、金属が全てを解決する

 

37:名無しのウマ好き ID:39ExOiF3K

する訳ねぇだろ

 

38:名無しのウマ好き ID:RNY/fOlZl

考えるな、感じろ

 

39:名無しのウマ好き ID:wS78eP2D4

思考を放棄してしまったか

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

548:名無しのウマ好き ID:Sv8d3Xq6j

[速報]水上、海外進出を宣言

 

549:名無しのウマ好き ID:DutG5AwoC

そりゃあいくでしょ

 

550:名無しのウマ好き ID:FqDmTsR5w

凱旋門か

 

551:名無しのウマ好き ID:DHCnT2SQi

勝ってほしいなー

 

552:名無しのウマ好き ID:DmAsOZkdu

てか一緒のレースだと騎手どうなんねん

 

553:名無しのウマ好き ID:kr61PE66A

誰乗るんだろう

 

554:名無しのウマ好き ID:sYgg9ScjC

ユーイチじゃね?

 

555:名無しのウマ好き ID:drzWCBSlD

ありそう

 

556:名無しのウマ好き ID:+LlXOiIFX

ユーイチっぽいな

 

557:名無しのウマ好き ID:O/25l4uCX

見たけど海外の出るレース発表してないんやな

 

558:名無しのウマ好き ID:AWlJ6/5Ub

とゆーことは?

 

559:名無しのウマ好き ID:k7a8XjJei

クソローテか?

 

560:名無しのウマ好き ID:mBsuLKfmy

いやいやまさか

 

561:名無しのウマ好き ID:Btxcq0hEU

水上?

 

562:名無しのウマ好き ID:txwjtq6E5

アメリカだったら笑う

 

563:名無しのウマ好き ID:RndqoHHiY

なにそれありそう

 

564:名無しのウマ好き ID:sYlvmibkE

もうわかんねぇ

 

565:名無しのウマ好き ID:uDzmukWh3

レウスとルーチェいつ当たるん?

 

566:名無しのウマ好き ID:O1EucGK69

有馬記念だと思われる

 

567:名無しのウマ好き ID:7QYUZBGXp

どっちが勝つんだろう

 

568:名無しのウマ好き ID:tC0IqMLl+

うーんわからん

 

569:名無しのウマ好き ID:TM4+zzkOJ

戦績的にはルーチェ

レコード的にはレウスかなー

 

570:名無しのウマ好き ID:YsbgJnJJH

レコード的なんて言葉が使われる日が来るとは

 

571:名無しのウマ好き ID:jeIvKh/pM

最強論争に終止符打ちそう

 

 




クソローテ??
勘弁してよ(泣)


ワイはカワイイウマ娘たちがキャッキャウフフするとこまでいきたいんや!!


やって野郎じゃねぇかよコノヤロウ!!

ではまた!


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魔王様のおな~り~

ども
頂いた感想眺めてニヤニヤしてる素人投稿者です

すこーし進むペース落とします
少しね


ではどうぞ


 

 

「無敗の三冠達成、か」

 

手に持った新聞にデカデカと書かれている文字を読む。

 

ここまでこれた、あの日誓ったコトが少しは出来ただろう。

 

 

ルーチェとレウスはよく頑張ってくれた。

お陰でレウスは無敗の四冠、ルーチェは無敗の六冠だ。

 

 

どちらもまだ成長してるんだからとんでもないバケモノだ。

 

会社も名が売れたのか順調そのもの、賞金も入るとだいぶ余裕がある。

 

 

やはり行くべきだ、

 

世界へ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

山世「お忙しい中来て頂いてありがとうございます」

 

「いえいえ、直接話さないと伝わらないこととかありますから」

 

山世「それで、今後のローテーションですね?」

 

「はい、自分はこのように考えています」

 

ローテーションの草案が書かれた紙を渡す

一応自分なりに二頭の限界を把握した上での案だ

 

山世「……なるほど」

 

「どうですか?」

 

山世「この通りなら全然いけると思いますよ」

 

「全然?」

 

山世「ルーチェはともかくレウスならもっと出れます」

 

「????」

 

意味がわからん。

もっと???

移動時間を考慮して出れそうなモノを詰め込んだはずなんだが。

 

山世「アイツのヤバい所は速さでも強さでもありません、本当にヤバいのは回復力です」

 

山世「たとえ長距離を走っても次の日に完全な休養を与えたらレースの疲労や負担が消し飛ぶ程の超回復力がアイツにはあります」

 

山世「ですからこの日にこのレースを──」

 

~~~~~

 

 

こうして話し合いは続いた、

 

結果から言わせてもらうと。

 

 

とんでもないことになった。

 

 

いや自分たちで決めたんだが、それでも三度見はするレベルだ。

 

山世さんのことは信頼してるし経験豊富なヒトだ、専門のヒトに任せた方がいいだろう。

 

「しかしこれは…」

 

とりあえず海外に行くことだけ発表するか、レースのことはおいおい考えよう。

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

『なんだコイツ!!』

 

『これがウマだって言うのかい?UMAの間違いではなく?』

 

『おいおいマジかよww』

 

『なんてこったい』

 

 

ここは海外のとあるトレセン、今騒いでいるのはここの調教師たちだ。

 

彼らが見てるのはとあるウマのレース、海外へと出てくると聞いての情報収集だ。

 

しかし…、

 

 

『まじでふざけてる』

 

『このビデオ編集してないかい?』

 

『oh...クレイジー』

 

『…………』

 

 

集めれば集めるほど顔色が悪くなる。

 

 

日本とこちらの芝はだいぶ違う、あちらのダートを走る以上のパワーが必要とされる。

 

…されるんだが、

 

 

『こいつダートも走ってやがる』

 

『余裕そうだな』

 

『パワーがやばい』

 

『……………………』

 

 

それはアドバンテージとなり得なそうだ、

目を血走らせながら勝ち目を探す…が、

 

 

どのレースに出るのかもわからない、

対策を立てようが無い。

 

なんてこったい!!

どうしようもねぇ!!

 

 

しかし確実に乗り込んでくる。

 

侵略だ。

 

極東の島国からUMAが攻め込んでくる、圧倒的な力を持って。

 

 

まるで、

 

 

『魔王みてぇ』

 

遠い目をしながら誰かが呟いた。




なんてこったパンナコッタ

突撃!となりの三冠バ!
首洗いましょうねぇ~

ではまた!


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盾は飾り、力こそPOWER

ども
感想大好き素人投稿者です

どうしたの?(嬉しい)
急に?(嬉しい)
いきなりみんな感想くれるじゃん(嬉しい)
嬉しい(どうかしてるぜ!)

お陰で出来ちゃったじゃねえか(ありがとう)
ありがとう(どうしてくれんだ!)


ではどうぞ


 ウッス、レウスっす。

 

クラシック三冠を達成した我に待っていたのは次のレースでした。

 

 

めでたしめでたし…………、

 

 

……ハァ?! レースぅ? 

オラ! 山世何連戦やと思っとんねん! 

 

山世「今日は元気一杯だな」

 

ちーがーうーだーろ──、チガウダロー! 

 

山世「調子はどうだ?」

 

悪い訳ねぇだろボケェ! 

お前たちが頑張って調整したんだからな!! 

ありがとよ!!! (デレ)

 

山世「今日も勝ってこい!!」

 

こうなりゃヤケクソだオラー! 

 

 

~~~~~~

 

 

 

パドックですわよ奥さん、

ヒトが一杯だわ。

 

 

間隔無いからアイツら居ねーだr…………、

 

お!! 

 

 

中原「何かあったか?」

 

みーつけた♡

 

中原「天皇賞・秋は古馬ばっかだからテンション低いと思ったが……」

 

 

岳「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です!」

 

岳「今日はいい感じですね」

 

中原「はい、前みたいにはならないと思います」

 

岳「今日も勝つぞレウス」

 

 

モチのロンよ! 

我が無敗破れるものなら破ってみな! 

 

 

~~~~~

 

 

[天気は晴れ、良馬場で行われますは天皇賞・秋、栄光の盾を手にするのは誰なのか]

 

 

1枠

一番 トップキラー(五番人気)

二番 タイトルタクト(四番人気)

2枠

三番 アルギュロスレウス(一番人気)

四番 マッハスピード(六番人気)

3枠

五番 アルタイルライト(七番人気)

六番 ラバースリバース(十五番人気)

4枠

七番 スイメイアマテラス(二番人気)

八番 カガヤクイチバン(十四番人気)

5枠

九番 トロールロー(十一番人気)

十番 モッブモブ(十二番人気)

6枠

十一番 ノーブレーキ(十番人気)

十二番 キョウメンカグヤ(三番人気)

7枠

十三番 ソクドチョウエツ(八番人気)

十四番 フィクションバック(十六番人気)

8枠

十五番 モノクロファクター(九番人気)

十六番 イッツマイステージ(十三番人気)

 

 

[圧倒的一番人気三番 アルギュロスレウス、無敗記録を伸ばし続けられるのか、それとも古馬たちが意地を見せるのか]

 

[各ウマゲートインします]

 

[クラシック王者か、古馬の意地か。天皇賞・秋今スタートしました! ]

 

 

岳〈今回は先行で行くぞ〉

 

 

出遅れなし。

 

前に行く逃げは三頭、

手前の先行集団は五頭、

自分は中団後方隣にはコイツ、

後ろには六頭いる計算か。

 

[先頭に立ったのは四番 マッハスピード、続いて一番 トップキラー競り合っている]

 

 

いきなりのコーナー、隣のコイツはピッタリくっついてくる。

やるやん? 

 

 

[一番人気三番 アルギュロスレウス中団ここにいた、外には十番 モッブモブ]

 

 

長い直線だ、ペースはいつもより遅いけどどうなんだろ? 

 

[1000m通過して一分三秒]

 

うーんわからん。

 

前方の変化は特になし、前には三頭の壁。

 

うーんもう見たなそれ。

 

 

後ろの気配がない、後ろの奴らは外からの進行を狙ってる感じかな。

 

 

[さあ最終直線入って先頭は四番 マッハスピード、七番 スイメイアマテラス迫ってきた、三番 アルギュロスレウス集団後方まだ出ない]

 

 

そろそろ行くぞ、

準備出来たか? 

 

 

おい、そこ通るぞ(威圧)ブワー

二頭分な。

 

 

サッ サッ

 

 

素直でよろしい。

 

ほら、サシでやるぞ。

 

 

 

[栄光への直線、内からきた三番 アルギュロスレウス! あっという間に最前線! っと来ている! 十番 モッブモブが来ている! 王を討ち取るのは一介のチャレンジャーなのか! ]

 

 

いいね、最高。

 

それ最高だよ。

 

 

[アルギュロスレウス突き放す! 無敗の王! 未だ負け知らず!! アルギュロスレウス一着ゴールイン! またしてもレコード勝ち!! ]

 

[二着はモッブモブ、三着はスイメイアマテラス]

 

あー楽しかった、やっぱ最高だよお前。

 

いや、

 

 

 

モッブモブ。

 

 

 

 

岳「ご機嫌だなレウス」

 

ああ、この世代で良かったと心から思うよ。

 

じゃ早速、

 

 

スゥーーーーー

 

 

 

ヒヒ────────ン

 

 

我を飽きさせるなよ。




スローペースと言ったな、あれは嘘だ(ホントです)

ペース落としてもレースは迫ってくるんすよ
展開が遅くなる意味でスローペースです

考察系の感想とかあってドキドキしながらニヤニヤしてました
グヘヘ

落ち着いたら(ウマ完結)細かい解説入れると思います

疑問点とか(別に今からでもいいけど)聞けば何でも教えます(何でもとは言ってない)


ではまた!


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最強兵器降臨!!

ども
感想スキスキ素人投稿者です

感想にGoodするの無制限になんねぇかな?
みんなの感想、Goodです!

ではどうぞ


スゥスゥs、……ンン、んー? 

 

……あ、みなさんおはよー、レウスでーs 。zZ

 

 

中原「レウスー、起きろー」

 

後一時間……、

 

中原「レウスー」

 

後二時間……、

 

中原「今日は水上さん来てるぞ」

 

後三時k……水上ぃ? 

こんな朝早くにくるとか身体大丈夫? 休んでる? 

ワタシ心配です。

 

水上「レウス、今日は果物の盛り合わせだよ」

 

 

ガバッ!!! 

 

さっすが馬主⤵︎様↗やで~、

わかってらっしゃる~。

 

 

あ、ルーチェおはよう。

 

ルーチェ ジーーーー 耳ピコピコ

 

ブルルっ(今日も可愛いよ)

 

ルーチェ 耳パタパタ! 

 

 

ふふ、か~わ~い~い~。

 

水上「仲良しだね」

 

ところで水上、次のレースは? 

 

中原「マイルチャンピオンシップだ」

 

お前に聞いてねぇよ中原。

 

中原「キレんなよ」

 

水上「??」

 

ほら馬主固まってるって、

宇宙猫状態だって! 

どうすんだよ! 

 

中原「何がだよ」

 

お前気持ち悪いぞ、

それ独り言みたいなもんだからな。

 

中原「???」

 

なんでわかんねーんだよ! 

てかまてまてまてまて。

 

?? マイル? チャンピオンシップ?? 

 

中原「そうだが」

 

ちなみにその後は? 

 

中原「ジャパンカップだ」

 

…………クソローテじゃねぇか!! 

 

中原「走んないとルーチェと差が開くぞ」

 

テメェ! なんて脅ししやがる!! 

いやに決まってんだろそんなこと! 

 

いいか? 

パートナーってのはな、対等なんだよ。

お互い支え、進み、時にはぶつかったっていい。

それでも一緒に居たい、居られる。

それがホントのパートナーってやつだろぉ!! 

 

中原「お、おう」

 

もういいよ! 

水上固まってるよ! 

 

水上「ボ────ー」

 

おーい水上ーペロペロ

 

 

水上「はっ! えーと? 中原さんはウマと話せるのかい?」

 

中原「何言ってんすか水上さん、そんなの出来るわけないでしょ?」

 

え? 

 

水上「え? でもいま……」

 

中原「何となく考えてることがわかる程度で会話なんてそんな」

 

???????? 

 

水上「それでも凄いじゃないですか」

 

中原「北山もできますよ」

 

 

北山「おはようございます。あ、水上さん、おはようございます」

 

水上「あ、ああ、おはよう」

 

北山「何の話をしてたんですか?」

 

中原「レウスがわかりやすいって話」

 

北山「ああ」

 

ああ……じゃねぇよ! 

テメェらなんなんだよ! 

 

北山「そうカッカするな、レウス」

 

じゃあ試してやるよ! 

北山! 好きな食べ物は? 

 

北山「カレーだけど」

 

はい~、

会話が成立してしまった~。

言葉のキャッチボールが成立したらそれは会話なんよ。

 

 

水上助けてーヒヒーン

 

水上「おおヨシヨシ」

 

腕がいいから解雇しろなんて口が裂けても言えねぇ。

 

水上がオレの癒し枠だよ。

 

水上「レース頑張ろうな」

 

…………どっちもどっちだな! 

 

 

~~~~~

 

 

水上「後コレも」パンパン

 

ヒトがゾロゾロ、

箱開け箱開、

開封開封、

カバーセット! 

 

 

バァ────ン!!!!!!! 

 

 

こ、これは! 

 

 

ダメにするやつ!!! 

いいんすか? 水上様。

 

水上「喜んでくれて嬉しいよ」

 

水上「レウスの馬房は綺麗だし置いても大丈夫だと思ったんだ」

 

ウォォォォォォ!!! (大歓喜)

 

すごい! 沈む! 痛くない!! 

まじか! 何コレ! 

 

てことでおやすみー zZ

 

中原「こらこら寝るな」

 

ちぇー、ってか手を叩いて使用人呼ぶとか水上あんた凄いヒト? 

 

我とルーチェの馬主だったわ(完全理解)。

 

 

ありがとう水上!! 

 

水上「ふふ、コレで移動中も快眠だね」

 

あ、スゥーーーーー、

 

任セロリ☆

 

 

 

レウスは最強兵器を手に入れた。




ダメにするやつはウマにも有効(効果抜群だ!)

周りのヒトがおかしいと証言する輝く無敗5冠バ
脳がバグりそう

あれはヤバいです
ホントにダメにするわ

ではまた!


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今日も今日とて競走バ~

ども
素人投稿者です
気の迷いでランキング開いたら自分のがあってビックリしました

読んでくれるみんなのお・か・げ♪
感想もズイズイありがとうございます!
評価がオレンジになってる!
ありがとうございます!(って思ったら黄色に戻ってました)


ではどうぞ


 どうも、レウスです。

 

今は調教というか追い切りというか、

とにかく坂路を走ってます。

 

てことで、

もう一本いくぞオラァ! 

 

中原「終わりだレウス!」

 

おん? 負荷が足らんぞ負荷が、……しゃーねーなー。ヤレヤレ

 

 

なら次プールね、汗かいたし。

 

ほらいくぞ中原! 

 

中原「おい待て!」

 

 

 

~~~~~

 

 

あー疲れた〜、

ダメにするやつ最高〜、癒される〜。

 

 

中原「たく最近はいつもよりハードだな」

 

アイツらだってこんくらいするだろ? 

 

中原「故障するわアホ」

 

ん? 今アホって? 

 

中原「言ってないですなんでもないです」

 

空耳かな? 

 

中原「お前はそろそろ自分が異常であることを自覚しろよな」

 

わかってるよ、輝く銀色イケメンホースだろ? 

 

中原「合ってるけどそうゆうことじゃねぇよ」

 

合ってるんだろ? 

 

中原「普通のウマはこんなに調教しないわ」

 

だからなんだってんだよ? 

 

中原「何って訳じゃないがお前は賢いから自覚しろよ」

 

ウマ語でおk。

 

中原「異常である分、コッチが大変なんだよ」

 

知らんわ。

 

中原「こ、こいつ……」

 

お? やんのか? 

お? 

 

中原「…………」

 

 

オラさっさと飯持ってこんかい! 

 

中原「なんてやつだ」

 

 

~~~~~

 

 

ウッマウッマ♪ 

ムッシャムッシャ

 

 

ジーーーー

中原「夫婦みたいだな」

 

お、おおおおおお前、

そ、そそ、そんなの、

まだ早いでしょうが!! 

 

中原「なんだよ、お似合いだぞ?」

 

へへ(照)。

お前偶────にはいい事言うじゃねえか。

 

中原「バケモン同士で」

 

ハァ?! 

テメェ! 何が怪獣夫婦だコラ! 

 

中原「そうは言ってねえよ」

 

ルーチェの何処にバケモン要素があるってんだよ! 

 

中原「無敗の六冠バ、発光、月毛による初記録の数々」

 

…………何処にあんだよ!!! 

 

中原「えぇ」

 

可愛ければよし! 

可愛いは世界を救う! 

可愛いが正義! 

可愛いこそ至高! 

 

中原「ベタ惚れじゃん」

 

ルーチェの可愛さは世界一ィィィィィィィィィ!!!! 

 

 

ルーチェ 俯き耳パタパタ

 

あ(昇天)。

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

ちなみになんだが自分は飯と睡眠が大好きだ。

だからダメにするやつにはもうダメにされたし、偶にだが飯に変な変化加えて味駄目にしたのは食わない。

 

欲に忠実なのSA☆

 

だからよく寝るしよく食べる。

え? 性欲? 競走バであるうちは要らんでしょ。

 

まあそういうことで、それらの邪魔をされるのは大嫌いな訳よ。

 

そして今……、

 

 

ヒヒ──ーン!! 

ブルルル!! 

 

外でウマが大きい音を立てて暴れてる、こちとら休憩中の昼寝してたんだぞ! 

 

……頭にキちまったよ、

 

おい中原、この扉開けろ。

 

中原「レ、レウス?」

 

早くしろ!!!!! 

 

中原「……」キィー

 

 

パカ、パカ、パカ、パカ

 

ゆっくりと歩く。

威圧感が漏れてるのがわかるが、抑える気なんか無い。

 

少しづつ近づいてくる、……芦毛か。

厩務員のヒトらが頑張ってるな、抑えきれてないが。

 

やつの前に立つ。

気性難か、威圧に気圧されながらも睨みつけてくる。

 

 

芦毛のウマ ブルルル!! 

 

あ? 

お前、誰にガン飛ばしてんだ? 

 

芦毛のウマ ブルル!!! 

 

チッ

 

 

 

楯突く相手はよく選べよ? 

唯の凡バが

 

 

 

芦毛のウマ ブルル……

 

 

悪かったな厩務員のヒトら、もういけると思うから連れてって。

 

厩務員「……は! 、おい! コッチだ!」

 

 

芦毛が連れてかれるのを確認して、さっきまでいた所まで戻る。

 

 

ふぅー、

中原スマンな、あれは耐えれんかったわ。

 

中原「いや、ありがとな」

 

お礼言ってくれるのか? 

どういたしまして。

 

 

 

中原(普段はルーチェがしてくれるけど、レウスもやっぱこういうの出来るんだな)

 

ではまたひと眠りー♪ 

 

 

 

レウスは裏のボスのようです。

 




もう今しか休めないからね、しょうがないね

そろそろクソローテ開幕です

ではまた!


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年内最後の連戦開幕!!

どうも
前書きが書けなくなってきた素人投稿者です
評価オレンジありがとうございます!(イヤァッタァーーーーー)
これからも頑張るのでよろしくお願いします!
みんながいるからこの物語がつづいてることをお忘れなく!


ではどうぞ


 ども、覚悟ガンギマリのレウスです 

 

怒涛の連戦! 

行くぜ行くぜ行くぜ──! 

 

 

中原「うっし! 今日も頑張れよ」

 

おうよ! やってやんよ! 

 

中原「ここからは大台の三戦だからな」

 

…………??????? 

 

中原「マイルチャンピオンシップにジャパンカップ、更には有馬記念だ」

 

??????? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッ! 

なんか気絶してた気がする。

 

まっさかな、三連戦とな。

HAHA☆

 

中原「有馬記念は間あるだろうが」

 

そういやそうじゃん、……テヘッ。

 

中原「有馬記念はルーチェも出るぞ」

 

よっしゃかかってこいや! 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

我、降臨! 

 

 

あー居るね、良かった~。

 

中原「同世代のやつ見ると安定すんのか」

 

そうなるね、

悪くないんだけど、我としては悪いからね。

 

中原「変なやつ」

 

ブーメラン刺さってますよ。

 

 

岳「今日もお願いします」

 

中原「レウスを頼みます」

 

よし! 

やるぞタッケ! 

 

岳「気合い十分だね」

 

出陣じゃ──! 

 

 

~~~~~

 

 

 

[激動の一年の中、マイルチャンピオンシップがやってまいりました]

 

[王の記録を止められるモノは出てくるのか、マイルの王冠も王の手に渡るのか]

 

 

1枠

一番 アルギュロスレウス(一番人気)

二番 ツムガレタユメ(十三番人気)

2枠

三番 センターサイト(四番人気)

四番 キボウノキミ(十二番人気)

3枠

五番 スイメイアマテラス(六番人気)

六番 タキオンギア(十一番人気)

4枠

七番 ナイトロジェット(三番人気)

八番 トップキラー(七番人気)

5枠

九番 キョウメンカグヤ(八番人気)

十番 フルフロントライン(九番人気)

6枠

十一番 ドリフトスピード(二番人気)

十二番 ソクドチョウエツ(十四番人気)

7枠

十三番 タイトルタクト(十番人気)

十四番 モッブモブ(五番人気)

8枠

十五番 アルタイルライト(十五番人気)

十六番 モノクロファクター(十六番人気)

 

 

[各ウマゲートに入ります]

 

[一番人気 一番 アルギュロスレウス、ここも勝って手元の王冠を増やすのか]

 

[マイルチャンピオンシップ、スタートです! ]

 

スタート完璧。

作戦は……、

岳〈逃げでいく〉

 

おk、振り落とされんなよ! 

 

[勢いよく先頭行きますのは一番 アルギュロスレウス、二番手三番 センターサイト食らいついていきます、三番手には八番 トップキラー]

 

 

序盤は上々、

スローペースにはさせない、

ハイペースでいく。

 

 

[一番 アルギュロスレウスだいぶ飛ばしています、後方は十馬身差]

 

 

脚を溜めさせるな、

このまま削りきる。

 

[全体的にハイペースだ、十一番 ドリフトスピードは五番手、七番 ナイトロジェットは最後方です]

 

[第3コーナーに入ります、先頭依然一番 アルギュロスレウス、ここで加速する! 完全に決めに来てる! ]

 

 

少し変な仕掛けどころだが、頭を使わせるにはこんくらいだ。

 

[十一番 ドリフトスピード一気に上がって二番手先頭を奪いにくる、七番 ナイトロジェット外からきた]

 

[三番 センターサイトが中から抜けて先頭争い! 四頭並びます! ]

 

ここで脚を使わないと追いつけない……、

焦ったな? 

 

 

[コーナー曲がって直線! ]

 

 

──────────

 

王とは群れか? 否

王とは集団か? 否

 

否である!! 

 

王とは唯一の1

その一つである

 

故に我、抜群なり

 

 

 

[アルギュロスレウス抜きでる! やはり一頭ものが違う! 他のウマも追い縋るが届かない! 王に並び立つモノなし! 王冠目掛けてまっしぐら! ]

 

 

脚を回す、

呼吸を速くする、

自分を世界で速くする、

最後まで。

 

[アルギュロスレウス一着ゴールイン! 連戦連勝! そしてレコード! レコードのバーゲンセールです! ]

 

[二着はドリフトスピード、三着はナイトロジェット]

 

ふぅー、

 

意外と並ばれた時は少しドキッとした。

少しね、嬉しいねぇー。

 

 

岳「楽しそうだな、レウス」

 

楽しみさ、これからはかなりキツくなる。

一層鍛えねぇとな。

 

 

 

スゥーーーーー

 

 

 

 

 

ヒヒ────────ン

 

 

 

連戦は続く。




ジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!(黒い三連戦)

ぎゃああああああああああ(ワイ)
クソローテ、開幕からの決着!

ではまた!


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参戦!世界の名バ!

どうも
毎日投稿のはずなのに凄い空いた感覚を覚えた素人投稿者です


評価黄色に下がっちゃいましたエヘッ(エヘッてなんだよっ!)
……いや気にしてないよ?
ホントだよ?ホンノホントニ

絶賛モチベ上がりません助けて下さい

ではどうぞ


 はい、なんか闘志溢れるレウスです。

 

 

自分でもわかんないけどなんかやる気ある。

なんだろ? そういう日かな? 

 

中原「えらい気合いの入りようだな」

 

中原もそう思うか? んー、別に悪いことじゃないしいっか。

 

中原「今日は世界の強敵たちだからな」

 

そうなんです、ジャパンカップは国際レース、海外からの刺客がやってきます

 

中原「凱旋門賞を勝ったやつもいるからな、油断すんなよ」

 

なるほど、この昂りはそのせいだったか、いやー楽しみ♪ 

 

 

~~~~~~

 

 

飛び出てパドックジャジャジャジャーン! 

 

 

んん~、

発見しました隊長!! 

パターン鹿毛! 

タイプはオッス! 

ヤツです!! 

 

 

中原「すげえ馬体だな」

 

……………………

 

 

確かに凄いな……、うん、凄いと思います……、凄いうん。

 

 

中原「どうしたレウス? やる気は感じるけど落ち込んでる? どんな感情してんの?」

 

む、中原ぁ、なんだろう。

デジャブってやつ? 

 

中原「きっと強敵だぞアイツは」

 

……ソダネー。

 

 

……あ! 

アイツら居んじゃん! 

出走確認ヨシ! 

よし! よし! よし! 

 

中原「同世代の方がいいのか?」

 

ギクッ、……マァ、ソンナモンダヨ。

 

中原「凱旋門賞バだぞ?」

 

おいおいわかるさ。

 

 

岳「すんごい気合いだねレウス」

 

やってやんぞ! 

 

中原「お願いします!」

 

岳「任せて下さい」

 

 

~~~~~

 

 

[日本が誇る国際レース、ジャパンカップがやってきました。今年はなんと凱旋門賞バであるファストゥイデアルの参戦です。日本の精鋭バ達はどういくのでしょうか? 期待高まる一戦です。]

 

 

1枠

一番 クロックスライダー(二番人気)

2枠

二番 トゥデイドリーム(独)(十三番人気)

三番 レーザーカノン(四番人気)

3枠

四番 アルギュロスレウス(一番人気)

五番 メモリーオーバー(十二番人気)

4枠

六番 ナイトランサー(五番人気)

七番 オコスキセキ(十四番人気)

5枠

八番 ファストゥイデアル(仏)(三番人気)

九番 カガヤクイチバン(十一番人気)

6枠

十番 スクリューストーム(六番人気)

十一番 セイコウカガヤキ(九番人気)

7枠

十二番 サバイバルレオ(十五番人気)

十三番 ダンスオントップ(十番人気)

8枠

十四番 アンティークシンク(仏)(七番人気)

十五番 クリアアズール(英)(八番人気)

 

 

 

[フランスの王者か、日本競馬の矜恃か。ジャパンカップ、今ゲートが開いてスタートしました! ]

 

岳、見るべき相手は間違えるなよ。

 

岳〈差しでいくぞ〉

 

()()は了解した。

 

 

[先頭争い 一番 クロックスライダーが少し前方か、二番手十三番 ダンスオントップ、続く九番 カガヤクイチバン、先行集団抜けて十番 スクリューストーム]

 

馬群は崩れず整った形をしている。

 

[八番 ファストゥイデアルは六番手、四番 アルギュロスレウスは中団後方、ウチに六番 ナイトランサー、続いて三番 レーザーカノン]

 

例のアレは目の前、圧は掛けずに間を取る。

 

岳〈プレッシャーを掛けるぞ〉

 

手網を使って岳が前に行かせようとする、掛けるのか? 

 

 

却下だ。

 

岳〈?? 、どうしたレウス? 〉

 

岳、お前は我らの何を見てきた? 

何をしてきた? 

 

凱旋門賞を勝つのが難しいのはわかる、

 

でもそれは過去だ、今この瞬間のレースとは何の関係もない。

 

アレより見るべきモノが居るだろう? 

 

[1コーナー入って先頭一番 クロックスライダー、後方と三馬身差]

 

周りをよく見ろ、少し落ち着け、お前がかかってるとやりにくい。

 

[2コーナー回って向正面]

 

ほら、深呼吸深呼吸。

ヒッヒッフーだ。

 

[1000mタイムは54秒]

 

幸いレースはハイペースだ、変化の数は少ない。

 

[3コーナーきて八番 ファストゥイデアルが動きました]

 

見ろ、あの脚。

わかりやすいだろ? 

 

[4コーナー終わり直線コースに向きました]

 

オラ行くぞ、

 

[先頭はクロックスライダー、ファストゥイデアルが迫る! ]

 

世代の違いってものを教えてやる。

 

[来ましたアルギュロスレウス! ナイトランサー、レーザーカノンも続いてくる! ]

 

 

 

───────

 

 

古今の境目ここにあり

 

時は静止を知らず

進化は退化を知らず

 

めくられたページは戻されることなく、物語は続く

 

 

そう落ち込むな、引導を渡してやるだけだ

 

 

[アルギュロスレウスたちがファストゥイデアルを呑み込む! 先頭争いは四頭デットヒート! ]

 

[いや、アルギュロスレウスがきた! 王は世界もものともせず! これは正式な世界への宣戦布告! ]

 

[アルギュロスレウス一着! 二着はナイトランサー、三着はクロックスライダー]

 

[日本競馬の矜恃が勝った! この世代は世界を跳ね除けてみせました! ]

 

 

岳「レウス……」

 

わかったか? 

我らが、此処こそ、世界の中心なんだ。

 

岳「すまない……」

 

いいんだよ、それがヒトだ。

お前は我自慢のリュックだ、もっと誇れ。

 

 

スゥーーーーー

 

 

 

ヒヒ────ーン!! 

 

 

世界よ、

こんなもんなのか?




レウスくんは世界に呆れ気味(ナンテコッタイ)


安心してくだせえ
…ネタバレなんで黙っときますねフフッ


ではまた!


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今宵は決着の前夜

どうも
素人投稿者です
物語が一つの山を越えようとしてます
そう、一つの山です
進捗状況は詳しくは言えませんが、やっとって感じです
読んでくれるみんなに、伝えたいことがあります







( ᐛ)バナナ

ではどうぞ


 こんばんは、みんなのレウスです。

 

今宵は世紀の対戦の前夜です。つまり、有馬記念前日です。

 

やっときたか、

どちらが本当の最強なのか、ハッキリさせようじゃないか。

 

 

ルーチェ フンス! 

 

Kawaii! 

……は! しまったつい。

 

ルーチェ パチクリ

 

ズキューン!! 

 

ルーチェ ペロペロ

 

…………サラサラサラサラ。

 

 

 

 

 

いやアカ──ーン!! 

このままでは文字通り骨抜きにされてしまう! な、何かないのか? 

 

ルーチェ ? 頭カタムケ

 

何にもないやーデレデレ。

もういい! 

考えるのやめる! 

可愛ければよし! 

カワイイのがよし! 

 

明日の自分が真面目にするだろうから今はいっか! 張り詰め過ぎると良くないしね! 

 

 

イチャイチャ イチャイチャ イチャイチャ

 

 

中原「……明日しのぎを削り合う仲には見えねえな」

 

北山「……いつも通りですね」

 

中原「……とうとうか」

 

北山「そうですね」

 

中原「明日で決まる」

 

 

「本当の最強が」

 

 

北山「中原はどっちだと思います?」

 

中原「ん? …………ん──ー?」

 

北山「まぁ、そうなりますよねぇ」

 

中原「意地悪な質問だな」

 

北山「実際には普通の質問ですけどね」

 

中原「よく知ってる俺らでコレなんだ、世間は混沌としてるだろうよ」

 

北山「ホントに混沌になってますよ、全体的に見ると半々くらいです」

 

中原「無敗の七冠バの対決なんだ。こんな競馬史上初のこと、誰が予想できる?」

 

北山「水上さん」

 

中原「あのヒトはー……、……わからん!」

 

北山「読みにくいですよねあのヒト」

 

中原「ポーカーフェイスってやつか」

 

 

北山「まあ兎に角、明日の結果予想で賭けません?」

 

中原「お? いいねぇ。何賭ける?」

 

北山「そうですねー。あ、次の飲み代にしません?」

 

中原「いいねぇ、美味い酒が飲めそうだ」

 

北山「もう当てた気ですか?」

 

中原「もちろん、たんまり飲んでやるからな」

 

北山「後で泣かないといいですね」

 

中原「言うじゃねえか」

 

北山「では予想を」

 

「「せーのっ!」」

 

 

「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!」

「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!」

 

 

中原「へぇー」

 

北山「なるほど」

 

中原「明日が楽しみだな」

 

北山「ええ」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 おはよう皆さん! レウスです。

 

今日は待ち焦がれた決戦日、真の強者が決まります。

 

一番の強敵はもちろん……、

 

 

ルーチェ ビリビリ

 

 

インペラトルーチェ。

無敗の七冠バ、今世代の牝馬最強、黄金の月毛が眩しい自分の唯一の負け筋(ライバル)

 

このレースは今までとは比にならない程厳しくなる、その証拠にパドックもまだなのに負けが頭をチラつく。

 

こんなこと初めてだ、でも……。

 

 

ウズウズする、

身体がレースはまだかと急かしてくる。

 

確固たる確信だ、

楽しくなるとハッキリ言える。

 

鼓動がうるさい、

緊張か興奮かはたまた恐怖か。

 

 

 

最初に会った時はただの珍しいウマだった、月毛で、別嬪で。

でも走ってわかった、強さを、実力を。

この出会いが自分を変えたんだと胸を張って言える。

運命のような、小さな、ホントに小さなことが絡み合ったモノだ。

キミを負かすのは自分でありたい、自分を負かすのはキミでありたい。

 

今日は、何があってもとても素敵な日になる。

 

 

でも、俺は勝つよ。

決めたんだ、世界一を獲ると。

自分で決めたことなんだ、悪いけど。

我は、銀の王だからさ。




遂に決着!
デュエル開始ー!
果たしてこの勝負を制するのは?

ではまた!


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決着!最強バ!

どうも
完結はマジで来年かもしれないものを年内に完結させたい素人投稿者です

ケッチャコです

評価や感想サンキューです!

ではどうぞ


[この日が来ました、有馬記念。今年の集大成であるレースです。振り返ると今年はレコードの嵐、波乱の一年となりました。そしてそんな時代を創り上げた無敗の七冠バであるアルギュロスレウス、同じく無敗の七冠バ、インペラトルーチェの初対戦となります。まさしく日本競馬史上最強と言える二頭の衝突、結果なんて誰にもわかりません! 一体どちらが相手の無敗記録を破るのか、はたまた別の刺客が二頭を下すのか、競馬を知る者は最も見るべきレースです。]

 

 

 

1枠

一番 キョウメンカグヤ(十一番人気)

二番 フルフロントライン(十三番人気)

2枠

三番 アルギュロスレウス(二番人気)

四番 インペラトルーチェ(一番人気)

3枠

五番 スクリューストーム(十二番人気)

六番 ドリフトスピード(五番人気)

4枠

七番 スイメイアマテラス(十番人気)

八番 レーザーカノン(四番人気)

5枠

九番 トップキラー(十六番人気)

十番 ナイトロジェット(八番人気)

6枠

十一番 センターサイト(六番人気)

十二番 モッブモブ(九番人気)

7枠

十三番 ナイトランサー(三番人気)

十四番 タイトルタクト(十四番人気)

8枠

十五番 セイコウカガヤキ(十五番人気)

十六番 クロックスライダー(七番人気)

 

 

[各ウマのゲートインが始まります]

 

今日は騎手はタッケではなくユーイチだ。このヒトも言わずと知れたレジェンドジョッキー、岳との釣り合いは十分だと感じる。

 

頼りにしてるぜ! 

 

伏長「今日はよろしくな、レウス」

 

ああ、あんただから勝てたと言わせてやるよ。

 

 

[今年のグランプリを飾るのはどのウマなのか、有馬記念、スタートです! ]

 

スタートは完璧。どうする伏長? 

 

伏長〈ルーチェは追い込みだ、差しで塞ぐ〉

 

差しか、了解。

 

[先頭行くのは十六番 クロックスライダー、続く二番手二番 フルフロントライン、その一馬身後方九番 トップキラー]

 

このレースではアイツらも勢揃い、一つのミスで一気に突き放される。

 

[三番 アルギュロスレウス中団後方、最後方に四番 インペラトルーチェ]

 

位置取り完璧、

後は他のヤツらだが。

 

[コーナー中間、激しい先行争い]

 

前方は入り乱れて中団より後方は少し伸び気味か

 

[さあ1000m時計は53秒有り得ない程のハイペース]

 

アイツの仕上がりからしたら何の不自然でもないタイムだ、垂れるやつに気を付ける

 

[先行集団六番 ドリフトスピード、十一番 センターサイトが並んでコーナーカーブ]

 

伸びた馬群、

来るなら早めだ。

 

[直線入って四番 インペラトルーチェが超ロングスパートを開始、ジワジワ上がってきました]

 

抜け出させはしない。

 

[三番 アルギュロスレウス外からきます]

 

後ろに捉える、出来るだけ外に回らせる。

 

[3コーナー入って先頭十六番 クロックスライダーウチから六番 ドリフトスピード、十一番 センターサイトが来ます]

 

[3 4コーナー中間、クロックスライダーペースアップ、ナイトランサー中からきた! レーザーカノン伸びてくる! ]

 

外に並ばれたか、

ここがホントの正念場だ。

 

[最後の最終直線、ナイトロジェット一気に加速! ]

 

決着を着けるぞ! 

 

 

───────────

 

 

我は銀の王

全てのウマの王にして

最強の存在なり

 

汝も、また最強なり

 

此処で決まるは真の最強

最強とは無敗

残る最強は一つ

 

いざ!! 

 

 

[大外からアルギュロスレウスとインペラトルーチェが並んできた! 直線入って間もなくごぼう抜き、やはり最強の対決だ! ]

 

酸素を取り込め、

血液を巡らせろ、

速く走れ、

誰よりも!! 

 

[両者一歩も譲らない! 並んでいる! 最強牝馬か最強牡馬か! 無敗七冠同士の決着は!! ]

 

ゴールが近い! 

抜き出ろ! 

飛び出せ! 

鼻先数ミリでも! 

 

[どっちだ? 最強は? どっちなんだ! ]

 

 

うおおおおおおおおおおおお!!! 

 

 

[並んで、並んで二頭ゴールイン!! どっちだ? 写真判定です! ]

 

 

フゥ、フゥ、フゥ……、

 

伏長「お疲れ様、レウス」

 

やり切った、これの結果に悔いは無い。

 

 

ルーチェ ブルル! 

 

ブルル(ルーチェ、楽しかったよ)

 

ルーチェ ブル! ハミハミ

 

今グルーミングかよ、せめて汗流してからでいい? 

 

 

岳「お疲れ様です伏長さん」

 

伏長「お疲れ様です」

 

岳「やっぱり強いですね、レウスは」

 

伏長「ずっと乗ってたらわかんないでしょ?」

 

岳「今のも勝った気がしませんしね」

 

伏長「私も勝ったとも負けたとも思います」

 

 

~~~~~

 

 

[えー、出ました! 結果は同着! 二頭とも無敗記録は更新! 伝説はまだまだ続きます! アルギュロスレウスはシンボリルドルフの無敗三冠、テイエムオペラオーの年間無敗の二つを成し遂げ、受け継がれた消えゆく魂を証明しました! ]

 

[三着はクロックスライダー! ]

 

 

…………勝てなかったか。

 

ルーチェ ブルル? 

 

決着はまた今度だな、ルーチェ……。

 

ルーチェ ハミハミ

 

 

……マイペースなヤツめ。

 

 

 

無敗は続く。




「有馬記念が終わった」
「終わるとどうなるんです?」
「知らんのか?」


「もう一年レースが始まる」


このペースで完結のかの字も見えないのおかしいよなぁ?

ではまた!


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〈掲示板〉世代くんさぁ(呆れ)

どうも
完結させたいけど道草が止められない素人投稿者ですウメェウメェ
レースだけがこの物語じゃないのSA☆


ではどうぞ


 

今年の競馬を振り返る

──────────

 

1:名無しの競馬好き ID:3SXNuTdaX

振り返るぞ

 

2:名無しの競馬好き ID:O90KKrbOA

なんもいえねえ

 

3:名無しの競馬好き ID:4Dgps4oEH

凄いの一言

 

4:名無しの競馬好き ID:ovVkLcwkz

水上ぃ

 

5:名無しの競馬好き ID:s4qX4x5dA

水上の一年、はい終わり

 

6:名無しの競馬好き ID:GBu3udWMX

うん…なんていうか、うん

 

7:名無しの競馬好き ID:h9DUxjypd

夢かな?

 

8:名無しの競馬好き ID:u9BgYsFcp

現実やで

 

9:名無しの競馬好き ID:Di44OTzbH

振り返ろよ

 

10:名無しの競馬好き ID:FsVhW/O+0

振り返ってコレなんですが

 

11:名無しの競馬好き ID:TlsjhZ3HN

レースに勝つのにレコードは必要ねえんだよ!

 

12:名無しの競馬好き ID:r5IPwrR6x

染められちゃったね

 

13:名無しの競馬好き ID:O9MeyRKlb

レコード一覧名前バカ被ってて草

 

14:名無しの競馬好き ID:LmyXeY9K4

競馬できたてですか?

 

15:名無しの競馬好き ID:UFyHwScHq

レコードとは

 

16:名無しの競馬好き ID:zxHcCh6Yc

レコードでしか走れないヤツら

 

17:名無しの競馬好き ID:SxbXYgqSg

どう考えてもレコードはクロックスライダーのせいやろ

 

18:名無しの競馬好き ID:fUy7/dsUL

お前それレウスの前でも言えんの?

 

19:名無しの競馬好き ID:gk2zR0jUQ

ルーチェの前でも言えんの?

 

20:名無しの競馬好き ID:i+ZBj5RI0

ひよってるよなぁ!

 

21:名無しの競馬好き ID:+TZE3sQFq

にしてもよ

 

22:名無しの競馬好き ID:b2vetWNru

もう全体が速いんよ

 

23:名無しの競馬好き ID:zQ0zYECAl

確かに全員着いてくもんな

 

24:名無しの競馬好き ID:+2bDXGuBA

垂れはするけど走りきれてるし

 

25:名無しの競馬好き ID:5GuoLJpXw

なんだこの世代

 

26:名無しの競馬好き ID:sXQDpLK6z

ホントだよこの世代

 

27:名無しの競馬好き ID:074+ZMJqD

化け物しか居なくて草

 

28:名無しの競馬好き ID:Ubz1m2fP7

強すぎる

 

29:名無しの競馬好き ID:FU/nDVTO2

普通におかしい

 

30:名無しの競馬好き ID:qXGL3T4qh

俺の知ってる競馬じゃない

 

31:名無しの競馬好き ID:LCr5VItj6

世界レコードのペースに普通についてって更に伸びてくるのなんなん?

 

32:名無しの競馬好き ID:3Xrp85uxm

ドリフ、ナイラ、ジェット、クロック、カノン、サイト

 

十分過ぎるほどの化け物です

 

33:名無しの競馬好き ID:Dd5vCAhmx

上には上が

 

34:名無しの競馬好き ID:CLjP3Z6ne

上が強すぎる

 

35:名無しの競馬好き ID:HR1IcMCem

この中のほとんどがGI取ってないのヤバくない?

 

36:名無しの競馬好き ID:bYpDUHX3k

ヤバいな

 

37:名無しの競馬好き ID:5RaH6nUUm

時代が違えばみんな三冠バ

 

38:名無しの競馬好き ID:l5DNBmi/e

マジで全員三冠バでおかしくない

 

39:名無しの競馬好き ID:Inwp4dGzz

おかしいヤツが三冠取ったから仕方ない

 

40:名無しの競馬好き ID:6WZVbNbjb

あれはおかしい

 

41:名無しの競馬好き ID:M6lw/C0bG

サイボーグですか?

 

42:名無しの競馬好き ID:3Q3xu3aqw

違います (診断書)

 

43:名無しの競馬好き ID:qH3DS+09u

いいとこしか受け継いでねえな

 

44:名無しの競馬好き ID:F/xmDl3E/

ホントは子供ってのはこうなるはずなんよなあ

 

45:名無しの競馬好き ID:pu83Qh0my

研究所今泣いてるよ

 

46:名無しの競馬好き ID:Q0PPQgPxC

泣いてます(マジ)

 

47:名無しの競馬好き ID:+dTMS1eUq

 

48:名無しの競馬好き ID:3nvcqUi9Q

 

49:名無しの競馬好き ID:WZr2TdAy0

www

 

50:名無しの競馬好き ID:eYmM+ZEfl

本職は聞いてないw

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

364:名無しの競馬好き ID:wNDmcoQnX

(朗報)各陣営、世界への参戦表明

 

365:名無しの競馬好き ID:KSw9IGYYK

うっわマジか

 

366:名無しの競馬好き ID:aj1DlTj1O

そんな外いくん?

 

367:名無しの競馬好き ID:gJn/LxdpL

めっちゃいくやん

 

368:名無しの競馬好き ID:fMukjM0Bg

マジで?

 

369:名無しの競馬好き ID:Zb6u78G6i

マジか

 

370:名無しの競馬好き ID:JSoKRJri1

これは荒れるわ

 

371:名無しの競馬好き ID:7urcBwJBY

世界のトレセン震えてるよ

 

372:名無しの競馬好き ID:3NK9mOa9S

世界「せんせー、日本がいじめてきまーす」

日本「自分ひとりやで?」

 

373:名無しの競馬好き ID:2IlH8+Sxy

 

374:名無しの競馬好き ID:e8AFFUgdI

それなんよ

 

375:名無しの競馬好き ID:sfeOhFisF

凱旋門賞バをあしらったんやからそりゃ

 

376:名無しの競馬好き ID:2Fq0GykaM

凱旋門賞勝ったウマがボコボコにされてるんやで?

 

377:名無しの競馬好き ID:YevEXxKwY

善戦すらさせて貰えなかったなしな

 

378:名無しの競馬好き ID:+2i0SBa4e

日本競馬が強すぎる

 

379:名無しの競馬好き ID:FA1ryCh+9

この一頭が、じゃないんよ

 

380:名無しの競馬好き ID:dT2z2bWYr

世代として強すぎ

 

381:名無しの競馬好き ID:NsJgIaO2a

マフィアかな?

 

382:名無しの競馬好き ID:rvj2gML2F

世界征服かな?

 

383:名無しの競馬好き ID:Ijwj4oFw5

侵略やん

 

384:名無しの競馬好き ID:/C4WKoCLn

まじ世界大戦

 

385:名無しの競馬好き ID:/WszHPAJJ

海外GI総なめとかヤバ

 

386:名無しの競馬好き ID:oZBndybX0

修羅時代ピッタリやわ

 

387:名無しの競馬好き ID:yi6P7TChc

これから震えるのは世界なんですが…

 

388:名無しの競馬好き ID:pdCRiLS0p

(速報)アルギュロスレウス、インペラトルーチェの海外ローテ発表!

 

389:名無しの競馬好き ID:e22tvgQdp

どうした水上

 

390:名無しの競馬好き ID:Ac0cfu1Si

ほんまか水上

 

391:名無しの競馬好き ID:jlRXF+vJb

おいこら水上

 

392:名無しの競馬好き ID:1Of1PqJo6

笑えねえよ水上

 

393:名無しの競馬好き ID:6aPYNBe5u

ファーーーー

 

394:名無しの競馬好き ID:bPfKR58FM

テメコラ水上

 

395:名無しの競馬好き ID:SiJvyJvXi

いけんのこれ?

 

396:名無しの競馬好き ID:a55T/3JBA

み、水上?

 

397:名無しの競馬好き ID:zOISB0umU

コラかな?

 

398:名無しの競馬好き ID:J+vOy8nav

モノホンに決まってんだろ

 

399:名無しの競馬好き ID:t+nQqh5YR

レウスのローテwwww

 

400:名無しの競馬好き ID:EcauNam3y

なんだこれ

 

401:名無しの競馬好き ID:jlY060Jof

レウスいけんのか?

 

402:名無しの競馬好き ID:iOBd6aRzf

レウスのことホントにサイボーグかなんかだと思ってそう

 

403:名無しの競馬好き ID:k2bVI5Zp/

仮にいけたら世界最強は確定では?

 

 




水上?
一体どんなクソローテだと言うんだ!
やめろ下さい!!

レウスとルーチェはもう語るまでもない感じですね

ではまた!


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世界の反応集

どうも
感想への返信速度に定評がある素人投稿者です
やる気あるウチにウマとウマ娘完結させたいですね~

誤字報告や評価、感想サンキューです!
ニマニマさせて貰ってます


ではどうぞ


 日本の猛者達が世界各国に殴り込みに行くと発表され早一週間、世界の厩舎内は騒然としていた。

 

 

 

 

ある紳士な国では、

 

 

『おい!どうするんだコレ!』

 

『取り敢えず出るレースはわかった、対策のしようはある』

 

『対策?アレにか?』

 

『回避するか、いや、うーむ…』

 

『意地見せなくてどうする!』

 

『勝てるイメージが湧かねぇ』

 

 

 

『………………』

 

(確かに強い。しかし、アイツなら勝てる。)

 

(こちらだって三冠バだ、本場の力ってのをわからせてやる!)

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

あるオシャレな国では、

 

 

『今後のレースで当たるのはどれだ?』

 

『主なレースはほとんど当たります』

 

『……仕方ない、ぶつかるぞ』

 

『回避は?』

 

『する訳ないだろ?こちとら三冠バだ、格がちげぇよ』

 

『格…』

 

(騒がれてはいるが所詮小さい島国の戯言よ、アイツの敵ではないわ)

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

あるピッツァが美味しい国では、

 

 

『おい、見たかこれ?』

 

『ん?なんだよ?』

 

『日本の強えウマが来るらしいぜ』

 

『日本?っていうとえーと?』

 

『極東の島国だよ、知らなかったか?』

 

『名前は聞いたことあるくらいだ』

 

『ふーん?』

 

『興味ないか?』

 

『結局ウチのウマが最強なんだよ』

 

『溺愛だねぇー』

 

『負ける気がしないね』

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

ある自由な国では、

 

 

『こっちに本丸は来ないけどどう見る?』

 

『いけるんじゃね?実際来るヤツは勝ててないっぽいし』

 

『レコードホルダーだぞ』

 

『それはあくまで向こうの話だろ?こっちとは違うよ』

 

『まぁ、油断はすんなよ』

 

『へいへい、いつも通りね』

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

ある規律に厳しい国では、

 

 

『いけそうか?』

 

『走らせてみないとわからん』

 

『お前の見立てではどうだ?』

 

『4:6で負ける』

 

『かなり接戦じゃないか』

 

『それでも負け筋の方が鮮明だ』

 

『勝てそうか?』

 

『勝たせる』

 

『ふ、流石だな』

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

そして話題の中心である国では、

 

 

水上「今年は忙しくなりそうですね」

 

山世「付きっきりで行くと仰ってましたけど仕事の方は大丈夫ですか?」

 

水上「大丈夫ですよ。レウスとルーチェのおかげで収められない程会社が大きくなって、今は会長みたいなもんですから。仕事に追われることはないはずですよ。」

 

山世「まだお若いのに大したものだ」

 

水上「後任育成は大変でしたけどね」

 

山世「にしても思い切りましたね、もう今年のほとんどは海外生活だ」

 

水上「レウスとルーチェにはそれくらい必要でしょう?」

 

山世「確かにそうですね」

 

水上「相手は世界の強敵、出来ることは全てしなくては」

 

山世「彼らのことは任せて下さい」

 

水上「ええ、信頼してますよ」

 

山世「こんな一世一代の大仕事、誰にも譲れません」

 

水上「通訳は要りますか?」

 

山世「大丈夫です、会話程度ならいけます」

 

水上「なら要らないですね」

 

 

水上「私たちがこれから目にするのは夢の成就です、楽しんでいきましょう」

 

 

 

世界への羽ばたき、暫し待たれよ。




ちょっと待ってねー
海外編まだですからねー
早とちりダメですよー

ではまた!


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さあ!半か丁か!!

……萎え萎えの素人投稿者です
評価の下がり方エグくて萎えちゃったエヘ

………はい

あらすじにふるいを追加しておきました
評価するなら確認をBA

あんまり素人投稿者を虐めるとメンタルがブレイクしてエクストリームするので控えてもろて


ではどうぞ


 おはよう、レウスでsuー。

 

あー……はい。

寝起きです……。ネムネム

 

ダメにするやつのせいでもあるけど自分は他のウマと比べてよく寝る方らしい。元人間だからね、しょうがないね。最初は朝早くから起こされたけど、無理矢理起こすと超不機嫌になることに気付かれてから起こされることは無くなった。

 

ありがてえー。

 

調教や追い切りの時間は教えてもらえたら守るからここの厩舎のヒトはもれなくウマに話しかける変人と化している。

 

 

中原「もう賢いって次元じゃないよなー」

 

北山「元からでは?」

 

中原「いや改めて考えるとレウスの頭ってとんでもなく賢いだろ?」

 

北山「賢いですね」

 

中原「なんかIQテストみたいなのさせたらどうなるか気にならねえか?」

 

北山「……ウマ用のテストがあると思いますか?」

 

中原「……そですね」

 

いつもの二人が楽しそうに話しながら仲良く入ってきた。

 

 

あ、おはよー。

 

中原「おはようレウス」

 

北山「おはよう」

 

ん? 酒の匂い? 

飲みすぎは体によくないぞ? 

 

中原「お? わかんのか? レウス」

 

北山「ほら、やっぱり飲みすぎですよ」

 

北山もな。

 

北山「中原ほど飲んでません」

 

中原「俺を基準にすんじゃねえ」

 

北山「結局割り勘でしたけどね」

 

中原「同着なんて誰がわかるかよ」

 

……? 

 

北山「あー、いや……」

 

中原「お前たちのレースで賭け事なんてしてないぞ、うん」

 

………………フーン? 

 

北山「ちょっ! 何してんですか?」

 

中原「やべ! 口が滑った!」

 

で? 

話は聞いてやるよ? 

 

中原「い、いやな。お前とルーチェのレースの結果の予想が世に沢山出回ってたからな、面白そうだからy……」

 

どっちに賭けたんだい? ん? 

 

中原「え? えーと、その……」

 

…………耳キュッ

 

中原「は、はい! ◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎です!」

 

……北山は? 

 

北山「◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎です!」

 

 

ほほーん? 

なるほど、君らから見た我らの評価がとてもよくわかるねー。

 

賭け事をした後の酒は美味かったかい? 

 

中原「とても美味でありました!」

 

北山「いつもより美味しく感じました!」

 

美味しかったのは我らのレースの熱狂の余韻だろ? 

 

中原「まさしくその通りであります!」

 

北山「右に同じく!」

 

賭け事はいいよ、楽しければな。

酒を飲むのも全然構わない、当然の権利だしな

 

でもいつも世話してる愛バたちで賭けて楽しむのはどうなのかな? 

 

そこら辺少し内心複雑でねぇ、君たちの意見が聞きたいんだが。

 

中原「いやでもお金とかじゃないし……」

 

会話は出来ずとも考えは読めるんだよな? 聞きたいのはそういうことじゃないんだ。

 

北山「いえ、その……」

 

君たちの愛バと呼べるようなものならどちらも応援し、勝利を願うものじゃないのかい? 

 

違うならウンとかスンとか言ったらどうだい? 

 

中原「…………」

 

北山「…………」

 

言えないならそう考えるよ

 

しかし君たちはヒトだ、失敗もすれば魔が差したとか悪さもするし。理性と欲望が共存してるにも関わらず欲に負けたり、理性をすり減らし鬱となったり。社会という目に見えないものに揉まれ、理不尽で日常が築き上げられていく。

 

大変だと思うよ。

でも、我はウマだから言うよ。

 

 

そんなものに我とルーチェを巻き込むな

 

 

中原「申し訳ございませんでした」

 

北山「申し訳ございませんでした」

 

 

よかったな、我が気性難ではなくて。気性難だったらこの邪魔な柵ぶっ飛ばしてかっ飛ばしてたとこだぞ。

 

これからも我とルーチェの世話、大変だと思うがよろしく頼む。

 

 

中原「任せて下さい」

 

北山「精一杯やらせて頂きます」

 

 

 

……ちょっとやりすぎちゃったかな? テヘッ




こんな文章でも読んでくれる皆さんのお陰で毎日投稿頑張れてます!

感謝感激!
これからも頑張りますね

ではまた!


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伝説の目撃者

ども
エタらない(予定)素人投稿者でーす

みなさんの脅h…ゲフンゲフン!
応援のお陰で完結は最低条件となりました


完結後はサイドストーリー等を予定しております
……ホントの完結は長くなりそうですね(虚ろな目)

え?誰のサイドストーリーだって?
ウマ娘入ったらアンケートとります
候補は…

「全部です!」

…え?

「候補はウマ編に登場したウマ全部です!」

ちょおおおおお!何やってんだよ僕!

僕「いいじゃないですか。せっかく馬名も考えたのに数回のレースで退場した子たちが既に沢山いるんですよ?」

それはそうだけど…

僕「だから、最悪全部の子のサイドストーリーを書くことになりますよ?」

ファーーーーーーー!!!!
死ぬわ!指がもげてしまうわ!
そんなことしたら十年かかるわ!

僕「一応内容は構成してるんでしょ?」

…………一部のウマだけね!!!
いや流石に全部は無理だってヤバいって
ええい!もういい!
本編いきます!

ではどうぞ



 私はしがない牧場のオーナーだ、名前は……この際どうでもいいだろう。

 

突然の自慢ですまないが私は伝説の過程を見守ってきたんだ。

羨ましいだろ? 

ああ、その伝説とは……

 

 

アルギュロスレウスとインペラトルーチェ無敗の八冠達成!! 

 

 

この新聞に書かれているとおりだ。

インペラトルーチェの方はそこまで関われてないが、私はアルギュロスレウスの親であるメタルレギオンの馬主だ。

正直、ここまでいくとは思わなかったがな。

 

 

あの時は私は色々と焦っていた。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「お願いします! お金は要りません! この血を途絶えさせたくないんです!!」

 

橘「少し落ち着いて下さい。……そうですね、こちらとしてはなんてタイミングだって感じですね」

 

「すみません! 無理は承知の上です! でもどうか……」

 

橘「いえいえ、ちょうど牝馬がウチにやってきたので、凄いタイミングだと思いましてね」

 

「ということは……」

 

橘「そのお話、お受けしますよ」

 

「ありがとうございます!!」

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

そこからは特に大きな問題もなくスムーズに話が進んだ。

 

そして産まれたのがレウスだった、産まれたと聞いて少し見に行ったんだ。

 

可愛かったよ。

 

産まれて早々育児放棄が起きて一悶着あってヒトが育ててると聞いていたが。

 

まるで自分がウマであると自覚しているようだった、そういう場合ウマ嫌いになるケースを聞いたことがあるがそんな心配は要らなそうだった。

 

 

セリにももちろん行ってね。直接話して貰うことも考えたけどレウスは走りそうだったからね、自分だったらもし大きな舞台へ行けることになっても力不足で足を引っ張るじゃないかと思ったんだ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

進行「続いてセレナリーソス202*──」

 

やはり他のウマと比べるとかなり小さい……、

でも……。

 

「210万」

 

モブおじ「220万」

 

! あれは……、

確かセレナリーソスの元所有者だったか? 

 

そうか、責任はあるもんな。

なら……。

 

水上「240万」

 

!! 

少しとんだか……、

彼は……。

 

「250万」

 

水上「270万」

 

また少しとんだ……、

彼なら……。

 

「280万」

 

水上「300万」

 

……確定だ。

彼なら、彼こそレウスに相応しい。……よかったな、レウス。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

あの判断は間違いではなかったよ、我ながらよくやったもんさ。現にこんな新聞が出るくらいだ。

 

 

更にトレセンも偶然同じだったんだ、凄いだろ? 

暇を見つけては差し入れなんかもしたよ、そこでレウスを見るんだが……。

 

もう凄いのなんのって、行く度に馬体が変わっていくんだよ。

筋肉は軽く小さく持久力とパワーに優れ。関節部分なんかもより柔らかく強靭に。そんでもって馬体はデカく、脚は長いんだよ。

 

人間で例えるなら長身モデル体型のスーパーナイスボディだ。

 

しかも顔もイケメンときた、その証拠に隣のルーチェなんかメロメロだ。

そんな超がつくほどのスーパースターを小さい頃からちょくちょく見てきたんだぜ? 

 

 

……当事者たち程じゃないが。

 

 

孫がもう少し大きくなったら競馬場に連れてってやろう、多分まだ走っているはずだ。

 

 

 

そして教えてやるんだ、

 

 

 

 

あのウマはな、俺のウマの子供なんだよって。




アレ?物語進んでなくね?
年内完結まだすか?アレアレ?
レース走らんと進まんのですが??


毎日投稿で進捗が亀さんな素人投稿者がいるらしい


ではまた!


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砂遊びは王族の嗜みでございます

ども
組んだレース予定を修正してたらエタりそうになった素人投稿者です

目標は年内完結!!(ウマ編だけでも)

ではどうぞ


 元気ですか? レウスです。

 

今現在競馬場に来てます、話によるとフェブラリーSらしいです。

 

有馬記念からだいぶ空きましたね(感覚麻痺)。

久しぶりのレースでワック ワックです。

 

 

 

……フェブラリーS? 

 

確かダートレース……、

 

 

 

あ(察し)、…………やっべっぞ! 

 

違う意味でドキドキして参りましたどうもレウスです、

早速パドックへレッツゴー! 

 

 

~~~~~

 

パドックじゃ! であえであえー! 

 

 

………………アッ!! 

 

お前ダートも走れんのかワレェ(ブーメラン)グサ、

退屈はしなさそうでよかったよかった。

 

中原「やっぱアイツが気になるのか?」

 

もう釘付けだね。

 

中原「他は居ないのか?」

 

え? う──ーんと? 

…………あら、いーのが居るね。

 

中原「アイツもか?」

 

アイツもだね。

 

中原「頑張ってこいよ!」

 

任せんしゃい☆

 

 

岳「今日はよろしく、レウス」

 

別に伏長でも良かったんだぞ? 

 

中原「何言ってんだレウス」

 

冗談だよ。

 

岳「彼はなんと?」

 

中原「少しからかったみたいです」

 

岳「機嫌直してくれよ」

 

悪かねぇよ! ほら行くぞ! 

 

 

~~~~~

 

 

[今年最初のGIレース、フェブラリーステークスが始まります。前年度の年度代表馬であるアルギュロスレウスが初のダートGIへの参戦! クラシックの王は砂の上ですら王であり続けるのか、楽しみな一戦です。]

 

 

1枠

一番 モッブモブ(三番人気)

二番 デザートガンマン(六番人気)

2枠

三番 サウンドウィンド(七番人気)

四番 ライフロック(五番人気)

3枠

五番 スナイプワン(十番人気)

六番 チャンスハッカー(十三番人気)

4枠

七番 メタユアーズ(八番人気)

八番 ワイルドグランド(二番人気)

5枠

九番 タイムメメント(十一番人気)

十番 ギルティクラウン(九番人気)

6枠

十一番 エアハウンド(十二番人気)

十二番 パターンレッド(十五番人気)

7枠

十三番 クレーディ(十四番人気)

十四番 ワオンノビート(十六番人気)

8枠

十五番 リコイルレイル(四番人気)

十六番 アルギュロスレウス(一番人気)

 

 

[各ゲートイン完了、フェブラリーステークス、スタートしました! ]

 

岳〈差しでいく〉

 

中団に落ち着くよう手綱を引かれる。

 

差しね、今回は前が多い。

先頭周辺に逃げ七頭……多いな。

 

[先頭をとったのは一番 モッブモブ]

 

んー流石だね。

 

で先行が四頭と、アイツはいい位置。

自分は後方、直線を進む。

 

[中団に八番 ワイルドグランド、十六番 アルギュロスレウスは後方]

 

距離は短い、

ペースは普通。

 

[3コーナーに入って一番 モッブモブが先頭、二番手十五番 リコイルレイル、三番 サウンドウィンドが続きます]

 

勝負は最終直線手前。

 

[コーナー終わって直線、後ろのウマが追いかけてきた。先頭変わって八番 ワイルドグランド]

 

 

────────────

 

 

君想うは砂の王冠

されどそれは砂上の楼閣

 

我の手には王冠

それは砂でも芝でもなく、ただ輝くのみ

 

銀光展開、侵攻を開始せよ!! 

 

 

[ワイルドグランド一頭独走! 砂の覇者は強い! このまま……いや! ]

 

ダートがなんぼのもんじゃい! もっと上げるぞ! 

 

[アルギュロスレウスぐ──んときた! 凄い末脚! 王に進めぬ場所はなし! 無敗の王! ダートのステージへの参戦!! ]

 

[最強! アルギュロスレウス一着ゴールイン!! いつものレコード! 無敗神話は何処までも続く!! ]

 

 

ふふっ、

今回はだいぶ手強かったな。

 

[二着はワイルドグランド、三着はモッブモブ]

 

 

ククク、

楽しいねタッケ。

 

岳「凄いぞレウス」

 

えへへ、

もっと褒めて~。

 

岳「お前は最強だ」

 

それはルーチェに勝ててから言って貰おうか。

 

っんと、

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

 

今年も一年頑張るゾイ★




やば、今後はもっと短くなるかもしれん

レースの距離もあるけど完結が見えん!
高評価や感想待ってます!!


ではまた!


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あれ?君たち少し焼けた?

ども
エタるエタる言いながらしっかり毎日投稿する素人投稿者です

いややるよ?
完結させるよ?
任せとけよブラザー


ではどうぞ


 キミのハートにレボリューション! レウスだよ。

 

なんか急にレースのローテが緩くなって戸惑ってます。

どうしたの山世、水上? なんか悪いモンでも食ったんか? 

 

中原「失礼だぞお前」

 

でもこんなローテなんか不自然だって、絶対後で反動が来るパターンだ。

 

中原「…………」

 

何とか言えよ!! 

お前さてはローテ知ってるな? 教えろよ。

 

中原「いいかレウス、世の中にはな知らない方が幸せな時もあるんだよ」

 

え? 待ってなんでそんな事言うの? え? 嘘だろ? そんなになのか? 

 

中原「……」

 

 

なんか言えよ中原ァァァ! 

 

 

 

~~~~~

 

 

実はー、最近、ネコを飼い始めたんだー。

 

へぇー、どんなネコなの? 

 

えっと、散歩が好きでー。

 

それはドッグやないかい。

 

しっこは足を上げてするしー。

 

それはドッグやないかい。

 

とてもイヌのような見た目をしていてー。

 

それはもうドッグやないかい。

ドッグやそれは、

それはドッグや、

それはドッグや、

それはドッグや、

それパドックやー! 

 

そーれぃ! 

ドッドッドッドッドッドッ! (タップダンス)

ここぉ!! パドックやー! 

 

 

「あのおウマさんすごーい!」

 

中原「……」

 

へへ、俺のタップダンスも中々様になってきたな。

 

中原「ツッコミどころがわかんねぇ」

 

笑えばいいと思うよ。

 

 

~~~~~

 

 

[今年の競馬も盛り上がって参りました、大阪杯。海外で華々しい勝利を手にした三頭が今、日本の無敗王に挑みます。]

 

 

1枠

一番 クロックスライダー(二番人気)

二番 メモリーオーバー(八番人気)

2枠

三番ドリフトスピード(四番人気)

四番 タキオンギア(九番人気)

3枠

五番 アルギュロスレウス(一番人気)

六番 スクリューストーム(七番人気)

4枠

七番 ツムガレタユメ(十二番人気)

八番 ナイトランサー(三番人気)

5枠

九番 モッブモブ(五番人気)

十番 キボウノキミ(十一番人気)

6枠

十一番 フルフロントライン(六番人気)

十二番 オコスキセキ(十三番人気)

7枠

十三番 コンゴウゴウキャク(十番人気)

十四番 カガヤクイチバン(十四番人気)

8枠

十五番 ノーブレーキ(十五番人気)

十六番 トップキラー(十六番人気)

 

 

[王は無敗を貫けるのか、それとも勝利に飢えたモノに呑まれるか。]

 

 

[ゲートイン完了、スタートです]

 

先行だろ? 岳。

 

岳〈先行でいく〉

 

流石わかってらっしゃる。

 

[各ウマ綺麗なスタートをきりました。ハナをとったのは一番 クロックスライダー、続くのは集団先行争い]

 

逃げはアイツ除いて三頭、

……少し邪魔だな。

圧かけて潰すか。

 

フッ!! (睨みつけ)威圧ブワァー

 

1000mもしたら落とせそうだな。

 

[五番 アルギュロスレウスは集団先頭、その後ろに三番ドリフトスピード、その外八番 ナイトランサー]

 

ん? お前ら結構前きてるね。

賢い流石、今日のアレはマジでヤバい。

 

[1000mタイムは……え? な、なんと52.5秒、一番 クロックスライダー後続とは十馬身差]

 

チッ、

前が遅い。

 

仕方ない、ここから使う!! 

 

──────────

 

 

我は王なり

此処における絶対者である

森羅万象の制定は我が意志と共に

盤上の在り処は我が一手と共に

 

貴様ら、我の害なり得るか? 

身の程を知れ!! 

 

 

[3コーナー入って先頭は一番 クロックスライダー、後ろからは、五番 アルギュロスレウス迫る]

 

垂れさせたウマを後ろにぶつける、そこに居たのが悪い。

 

[馬群からきた三番 ドリフトスピード、外から八番 ナイトランサー]

 

止めれるとは思ってなかったが、それにしてももう少し妨害しろよ。

 

[4コーナー回って直線、先頭クロックスライダー、アルギュロスレウス猛追、後ろからはドリフトスピードとナイトランサー]

 

 

スッ……、

 

少し息を吸う、

心臓を動かす、

 

一瞬の脱力。

 

身体が地面と近づく、

前に出した脚が大地を掴む、

 

自分の場所は此処ではない、もっと、もっと前だ!! 

 

 

[アルギュロスレウスがきた! アルギュロスレウスだ! ]

 

王冠は、王の物だ! 

 

[アルギュロスレウス一着ゴールイン! ワールドレコードのハイペースで叩き合い、レコードで勝ったアルギュロスレウス! 海外で勝った程度ではまだ届かない! 彼方の頂点! 無敗の王! ]

 

 

ヤバァ、ヒヤッとしたー。

 

岳「お疲れ様レウス」

 

岳もおつかれ、まだまだ楽しくなりそうだよ。

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

 

ヒヒ────────ン!! 

 

 

次回、最後の盾。




中原?
なんか言えよ

ヨチヨチ進んでくでー

ではまた!


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盾コンプ!コレクターの血が疼くぜ!

ども
別に変な最新話出してる気がないのにお気に入りが減ってハテナになってる素人投稿者です(もしかしたら変なのかもしれんが)

たぶん最初ら辺のグダグダレース描写だと思うんですけど
修正する気は今の所ないです
あ!理由はちゃんとあります
自分素人投稿者なんですけど、最初はもう手探りでしててグダグダしてたんですよ。あ、拙いのは慣れたよね?まあ初心忘るべからずと言いますし成長が少しでも感じれたらなーってことで敢えて(重要)そのままです。


お気に入りが減るの別に気にしないんすよ
いつも読んでくれるみんなのO★KA★GE♡

評価はダメですアレは駄目、メンタルに直にきます
高評価待ってます!

あ!そういえば評価の一言を5文字に設定しました(低評価した人の改善案を絞り出すため)
評価するときはとりあえず〈エタるなよ〉(ちょうど5文字)
でもしといてもろて

前書きの報告が多い(汗)

ではどうぞ


 おいっすー、レウスです。

 

雪も溶けてきて、暖かくなってきましたね。世間一般では春と言われて騒ぎごとが好きな日本人の心がやれ桜、やれ花見、やれ団子等ガヤガヤしてくる季節です。

 

春といえば──? 

 

 

 

SO!! 天皇賞・春ですね──。

 

かつてないほどの長距離です。スタミナ? あのきっっっっっっっっっつい調教を受けた我に無いとでも? 

 

このレースの後は春古馬三冠の最後の一つである、宝塚記念だと予想します! 

 

どうですか中原さん? 

 

中原「……」

 

……せめてコッチ見てくれます? 

 

 

~~~~~

 

 

パドック到ちゃーく! 

 

出走確認ヨシ! 

なんかキミいつも居なくない? 

 

中原「今日の調子はどうだ?」

 

おけまる! 

 

中原「古くない?」

 

え? ええ……そうかな? 

若者言葉だろ。

 

 

岳「よろしくお願いします」

 

中原「よろしくお願いします」

 

タッケ、やるぞ! 

 

 

~~~~~

 

 

[来ました今年の天皇賞・春、何処でも顔を出す無敗王アルギュロスレウス。無敗はいつまで続くのか。]

 

 

1枠

一番 メモリーオーバー(六番人気)

2枠

二番 スクリューストーム(五番人気)

3枠

三番 タイトルタクト(四番人気)

四番 パワーアクティブ(九番人気)

4枠

五番 ラバーリバース(十番人気)

六番 ナイトランサー(二番人気)

5枠

七番 モッブモブ(三番人気)

八番 モノクロファクター(七番人気)

6枠

九番 アルギュロスレウス(一番人気)

十番 トロールロー(十二番人気)

7枠

十一番 ダンスオントップ(八番人気)

十二番 フィクションバック(十三番人気)

8枠

十三番 イマジナリーワード(十四番人気)

十四番 イッツマイステージ(十一番人気)

 

 

[王が我が道を進むのか、それとも騎士がその首を討つのか、栄光の盾は誰の手に。]

 

[天皇賞・春、スタートです! ]

[九番 アルギュロスレウス好スタートをきりました]

 

勢いよくスタートをきる。

長距離レースは長い分抜け出しやすく、脚を溜めやすい位置取りで行きたい。

 

岳〈先行だ〉

 

ペースを上げず逃げの後ろに位置取る。

 

[先頭行きますのは十一番 ダンスオントップ、九番 アルギュロスレウスは三番手、六番 ナイトランサーは後方からのレースとなりました]

 

狙うは少し早めのスパート。

 

[さあ、各ウマコーナーへと入ります、先頭十一番 ダンスオントップ、二番手十三番 イマジナリーワード、続いて九番 アルギュロスレウス]

 

ペースは速くないが上げない。

 

[1000m1分3秒ちょうど、ホームストレッチを通過します]

 

……遅いがまあいい。

レースにとってペースは流れだ、決定的なものではない。

 

 

[1コーナー行きます先頭十三番 イマジナリーワード、二番手九番 アルギュロスレウス、そのウチ十一番 ダンスオントップ]

 

逃げが一頭かかって垂れたか、外に行かされたのは痛いが仕方ない。

 

[2コーナー終わって向正面、馬群は少し長めです]

 

そろそろだな、

 

 

──────────

 

 

象徴の意を成す盾は此処に

 

剣は傷をつける物だが、盾は傷をつけられる物だ

盾は何かを護る為、剣は脅威を壊す為

我が首狙うは剣槍の騎士

 

盾よ、この首迫る剣を受け止め給え! 

 

 

[九番 アルギュロスレウス先頭になって3コーナーカーブ、おっとアルギュロスレウス差をつける]

 

 

このまま逃げ切る! 

 

[4コーナー回って直線、ナイトランサーウチからくる、騎士がその首寄越せと突き立て走る! ]

 

王に必要なのは? 

知力か? 統率力か? 武力か? 

 

まだある、

治世を続けるべく持たなくてはいけないもの、それは、

 

 

逃げ足だ。

 

[アルギュロスレウス逃げる! 首はやらんぞと末脚発揮! ]

 

我実は中々のコレクターだったんだよ、盾も色違いが欲しいのさ。

 

[アルギュロスレウス逃げきったー! ゴールイン! またしてもレコ……、あ! ワールドレコードだぁ! アルギュロスレウス世界にまた名前を刻み込んだ!! ]

 

 

長いレースだった。

 

岳「お疲れ様レウス」

 

まだいけるぞ? 

 

岳「まだいけそうだね?」

 

なんか普通のコミュニケーションしてる! 

 

岳「おっとっと、楽しいかいレウス?」

 

楽しい! 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

 

 

レウスの次のローテとは一体?




教えてー、素人投稿者ー!

はーい!今回は前書きと後書きが長文化しちゃいましたーアハッ
みんなに開示しといた方が良いと感じた裏情報を教えちゃいマース!


Q.なんで馬に転生してるの?
A.ウマ娘になった時の矛盾を無くしたいから

ウマ娘は実在した競走馬の擬人化した所謂モデルが存在する二次的なコンテンツ(ですよね?)だと思ってます。だからオリジナルウマ娘を創る上で実際の競馬との矛盾っていうかおかしくなりそうな部分を無くしたかったんですね。(架空馬なのでそういう奴らと思って下さい)


Q.馬転生系の作品はちょくちょくウマ娘出してるけど出さないの?
A.物語ごちゃごちゃになりません?

この作品を作る前は自分も普通に読む側でした、言わずもがなオリジナルウマ娘が好きで楽しんでました。馬転生系も読んでたんですけど競走馬の話の途中でウマ娘になられると話頭から飛んじゃうんですよね(自分がそうなだけなのであまり気にしないで)。
だから、競走馬として走るウマ編が完結したらウマ娘として物語が続く(ここ大事)ようにしたかったんですね。こればかりは譲れません(気が変わる可能性があります気にしないでください)


Q.なんでどっかの世代にぶち込んだりしなかったの?
A.それすると史実の競走馬とのいざこざ発生しない?

もう言いましたけどウマ娘は二次的なコンテンツ(だったはず)なので、実際その時勝った馬と勝負することになった時、勝ち負けが出てきますよね?史実の競走馬はもちろんファンも居るし関係者なんかも居るわけです。そんなこと恐れ多くて出来ません。(架空だから、出来たこと)


Q.なんでレースの時レウスのセリフ?のようなもの少ないの?
A.実際に運動するとき周りがスローモーションになって回想シーン入るか?

みなさんスポーツ漫画見すぎです、現実を見ましょう。ただ走るだけでも考えごとそんな出来ないでしょ?そゆこと


Q.質問に質問で返すなぁ!
A.すみませんでしたペコ


Q.ウマ娘編はどんな感じなの?
A.ウマ娘となった生活を書きたいです

レースを走らせる気は基本ないです。日常シリーズとは違うものです(日常も書きたいです)


Q.レウスの領域のようなものはなんなの?
A.領域です

史実で伝説を残した競走馬たちって他の馬と違う訳ですよね?シングレにそれっぽいモノがあったので拝借しました。(許可必要だったりするかな?)


今回は以上!

あ!これは明日忙しいから事前に出すようなものなので明日更新なくても毎日投稿継続です(暴論)

ではまた!


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海外上陸、銀色バ!!

ども
評価の一言が嬉しすぎて口角が限界突破しそうな素人投稿者です

みなさんの高評価、感想ベリーサンクス!
ニマニマが止まらんのです

今日は投稿なしだといったな、アレは嘘だウワァァァーーーー

高評価めっちゃきて驚き桃の木感謝の気ー(ありがとう、それしか言葉が見つからない)

感想は可能な限り即確認即返信がモットーです、感想下さい。

ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

現在私は空港に来ております、空港といえばすることは一つ! 

フライアウェイで我参上! ですね。

 

中原「よしよし、初めての空だけどいけるか?」

 

こちとら元ヒトよ! 

かかってこいやー! 

 

 

~~~~~

 

 

フーン、中こんな感じなんだ。

スゴー。

 

あ、そういや中原、ちなみにどこ行き? 

 

中原「フランスだ」

 

おフランスですって! 

オシャレですわよ! 

キャーー! 

 

中原「……」

 

……ん? フランスだろ? 

 

中原「ああ、フランスだ」

 

だよね! フランスだよね! 

 

 

北山「ルーチェきました」

 

ルーチェ ブルル

 

およ? ルーチェも? 

自分~ラブラブハネムーン旅行いいすか? ルーチェ! フランスだってフランス! 

 

ルーチェ フンフン! 

 

楽しみー! 

 

中原「…………」

 

北山「…………」

 

何見てんのよ! エッチ! 

 

 

~~~~~

 

 

…………き、気圧の変化が……、飛ぶ時は結構くるね。

 

ん、フ──。

 

知識の有無は雲泥の差よ、わかってるだけでも意識的に楽だ。

 

ルーチェ ブルルル!!! 

 

あー落ち着いてー! 

唾飲むんや唾、真似してみ? 

 

ルーチェ ……ブル

 

落ち着いた? 長い空路なんだ……

 

 

イチャイチャしようぜ!! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

おフランスよ! 王の参戦に震えるがいい!! ガハハハ! 

 

中原「体調の悪化は見られませんね」

 

山世「よし、大丈夫そうだな」

 

北山「ルーチェも同様です」

 

さあ! レースはいつだ? 

まだ見ぬ強者は何処だ! 

 

中原「落ち着けレウス、お前は乗り換えだ」

 

…………………………………………? 

 

 

 

 

 

???????????????????? 

 

 

 

 

norikae? 日本語でおk。

 

中原「お前の目的地はイギリスだ」

 

……おフランスは? 

 

中原「ルーチェの帯同だ」

 

…………レースは? 

 

中原「イギリスだ」

 

…………ルーチェは? 

 

中原「フランスのレースに出る」

 

ヒトの血通ってんのかお前ら? 

 

中原「行くぞレウス」

 

ヤ──────! 

なんで? 一緒にフランスボコボコにしたらいいじゃん? イギリスも潰そうとかなんだよ! イジメじゃねえか! 

 

中原「イジメは大人数で個人をいじめることだぞ」

 

うるせえ! 知るかそんなこと! 

 

中原「一緒にフランスに居るとフランスが可哀想だろうが!」

 

知るか! ルーチェと離れるのヤ──────! 

 

北山「ソッチがごねるんですか……」

 

る、ルーチェ! お前からもなんか言ってやれ! 

 

ルーチェ ? コテン

 

カワイイ!! 

っじゃねぇ──!! ああ────! ルーチェぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!! 

 

ルーチェ ブルルルル!! 

 

 

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

イギリスの厩舎にて、

 

 

イギリスよ! 王の参戦に震えるがいい! (泣)

 

中原「メンタルにきたか」

 

ヤバすぎだろお前ら、ハネムーンでも何でもねえじゃねえか! 

 

中原「勝手に期待すんな」

 

 

ブチッ

 

 

お前ぶち飛ばな。

 

中原「ま、待て! 俺を怪我させると誰がお前の世話すんだ?」

 

山世居るじゃん。

 

中原「山世さんはルーチェの方についている」

 

そう? 

じゃあ現地の奴でいいじゃん。

 

中原「お前のことを知らないから起こされるし飯も少ないしで大変だぞ」

 

怪我しても指示出来るだろ? 

 

中原「…………」

 

とりまぶち飛ばな? 

 

中原「ま! 待て! 待ってください! お願いし……あああああ!」

 

飛べやオラ──!! 

 

中原「な──────────!!」

 

 

 

ドスン!! 

 

 

中原「おま! ホントお前! いった! うぐぉぉぉ」

 

自業自得って知ってる? 

 

中原「ごめんて。いや、すみませんでした!」

 

極刑じゃないだけ寛大な我に感謝するんだな

 

中原「こ、腰が」

 

なんだよ、硬いコンクリとかじゃねえだろ? 

 

中原「どんだけ飛んだと思ってんだよ!」

 

ウマだからよくわかんない。

 

中原「こ、コイツー」

 

お? ぶち飛ばおかわりか? 

 

中原「……」

 

飯持ってこんかい飯──! 

 

中原「は、はいー!」

 

 

 

一連の流れを見てた現地人たちは、

 

『アレが日本の王か』

 

『なんて馬体してやがる』

 

『光ってる』

 

『誰かグラサン持ってこい!』

 

~~~~~

 

『あの日本人ウマと喋ってるぞ!』

 

『なんだアイツ!』

 

『あ、ウマが不機嫌に』

 

『キレてる! ヤベェ!』

 

 

「な──────────ー!!」

 

 

『なんて力だ!』

 

『凄いとんでったぞ!』

 

『体幹がしっかりしてるのか』

 

『お前ら少しはあの日本人の心配しやがれ!』

 

『大丈夫そうだが?』

 

『ん? 比較的硬くない地面に飛ばしてる……賢いのか?』

 

『たまたまでは?』

 

『明らかに方向定めてなかったか?』

 

『これはヤバいのがきたな』

 

 

レウス、海外上陸!




はい!海外編スタートです!

ここから本編
ここまでも本編

ボチボチいきますよ〜

ではまた!


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アレが貴方との出会いだった

ども
投稿しないしない詐欺で捕まりそうな素人投稿者です。

頑張りました!トッテモトッテモ

海外のレースに関する情報がよくわかんないので指摘有ればドシドシ下さい。

感想見たらわかるようにウマ娘編は台本形式じゃなくなります。
できるだけ他の人が書いてるような作品にしたいなー、と思ってます。
つまりウマ娘が本編、これも本編なのSA★

評価や感想待ってまーす!!


ではどうぞ


 ハロー、マイ ネーム イズ レウス。(やあ、私の名前はレウス)

アイ ウィル ラン ザ レース ナウ。(私は今からレースを走ります)

 

……英語難しいネ。

というわけで、私レウスこと日本の無敗王がイギリスでの初レースです。

 

 

見せてもらおうか、本場の力ってやつを。なあ? 中原。

 

中原「体調ヨシ、やる気ヨシ、万全だ。行くぞレウス!」

 

よしゃあ! 行くぜ! 

 

 

~~~~~

 

 

でパドックと。

 

 

……? 

ふむふむふーむ? 

 

…………一頭だけか~。

あ、コッチ見た。ハロー! 

 

 

??? ジーーーーー

 

 

あれ? この感じなんかデジャブ。

 

 

伏長「今日からまたよろしくね、レウス」

 

よろしくユーイチ。沢山勝つぞ。

 

中原「よろしくお願いします」

 

伏長「わかりました」

 

いざ出陣なり! 

 

 

~~~~~

 

 

『始まりますはロッキンジステークス、やはり注目は日本からきた未だ無敗のアルギュロスレウス。しかし、この国の三冠バ二頭が打って出ます』

 

 

1枠

八番 Viggar ヴィッガル(六番人気)

2枠

七番 Shoric ショーリック(七番人気)

3枠

三番 GeorgiaKING ジョージアキング(二番人気)

4枠

四番 Hesty ヘスティー(八番人気)

5枠

一番 Argyros Leus アルギュロスレウス(三番人気)

6枠

Satellite scans サテライトスキャン(一番人気)

7枠

二番 Clear Azur クリアアズール(四番人気)

8枠

五番 Maximummizers マキシマムマイザー(五番人気)

 

 

『ヴィッガルがゲートに入って……、ロッキンジステークススタートしました。今年のロッキンジステークスは国が違うとはいえ三冠バが三頭ぶつかる異例の事態です。そんな中先頭進むのはアルギュロスレウス、ジョージアキングは三番手、サテライトスキャンは後方二番手』

 

スタート完璧、ハナをとる。

この国は基本スローペースで末脚勝負が多いと聞いたことがある。

このレースは見た感じゴールが前に見える。

駆け引きの発生は少ない。

 

勝ち筋は逃げだろユーイチ? 

 

伏長〈このまま先頭でゴールする。〉

 

『先頭アルギュロスレウス凄い差をつける、ここで焦ったかジョージアキング早くも仕掛ける、サテライトスキャンは四番手まで進出』

 

距離は体感でマイルと推定。

ペースは自分的に普通。

 

後ろがごちゃごちゃしてきたな……、早くない? 

 

『残り600m、先頭アルギュロスレウス逃げきりそうだ。そこにサテライトスキャンが仕掛けた!』

 

!!!!! 

 

今後ろで凄い音したぞ! 

……これは、来る! 

 

『サテライトスキャン後一馬身!』

 

──────────

 

ここは異国……

否、我が前に国境など無意味

世界こそ我が領地なり

我が前では全て等しくなる

 

王冠を手にするという事実さえ

 

 

ここの王冠も頂いていくぞ! 

 

『アルギュロスレウスまさかの加速! サテライトスキャンを突き放していく!』

 

『アルギュロスレウスがゴール! 日本から来た王様はここイギリスでも王冠を手にしたー!』

 

『おや? どうやらレコードだそうです。なんて強さだアルギュロスレウス』

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

 

 

あっっぶなぁー! 

 

伏長「流石だレウス」

 

アイツ凄い強いわ。

ルーチェと近いくらいにね。

 

伏長「ここからだぞ!」

 

ああ! 

 

 

スキャン ジーーーーー

 

 

…………ああ! 伏長やるぞ! 

 

 

 

 

レウスは海外でも強いそうです。




遂に進みました海外編。

投稿しない詐欺はこの先もあると思います。
某漫画も詐欺してたから大丈夫やら(知らんけど)


ではまた!


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セカイ征服DA★

ども
素人(大事)投稿者です。

評価の一言でケータイ小説のような稚拙な文章表現を何とかしてくれとあったので。何とかしようとしました。(出来たとは口が裂けても言えない)

そもそもこの話を読んでるみんなは忘れてるであろうことを振り返ります。

・ウマ編はウマ目線の一人称視点であること
・序盤の話に出てきた精神が肉体に引っ張られる設定
・この作品ではウマ同士の会話が描かれていないこと

こうした設定が絡み合って自分としてはレウスの精神は今は中学三年生のテンションだったんですよね。もう少し物語が進めば精神を成長させようと考えてたんですけど何とかするために予定を変更させて早い内から成長させることにしました。

精神がまだ成長してなかった理由としてはそもそもウマにそんな精神がないということと、人の精神は他人(人)によって成長するものだと思ってるからですね。

なにぶん素人なもんで不快になってたら申し訳ないです。

こうした声がすぐ反映されるのが〈素人だから、出来たこと〉

こうした声は他人からの目線なので有難いです。

スマホでハーメルン使ってる身としては読むのも書くのもケータイ小説になってしまうのだがどうすれば……。

感想や評価待ってます。


ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

 

折角紳士の国に来たんです、紳士らしく落ち着いていきましょう。

 

 

今日は日本からウマがやってくると厩務員のヒトたちが受け入れの準備などをしている所です。一体誰が来るのか皆目検討もつきません。一応予想を立てると自分と同じ世代のウマが一番確率的に高いかなと思います。理由としては単純に強いからですね。あれだけ強けりゃ海外の重賞狙いに行くのも納得ですから。どうです中原? 

 

中原「今日来るのはドリフトスピードだ。久しぶりの再会だな」

 

ふむ、来るのはドリフトスピードか。確かアイツはダートも行けそうだったからアメリカにでも行ってると思ったんだが。

 

中原「既にアイツはアメリカで一勝してるよ」

 

え? いつ行ってたの? 

 

中原「大阪杯の時にアメリカから帰ってた感じだぞ」

 

頑張ってるね、レウスも嬉しい! 

 

中原「馬房はお前の隣だから仲良くしてやれよ?」

 

同じ日本の競走馬なんだ、仲良しに決まってんだろ? っと失礼。紳士に紳士に……。

 

中原「ふ、不安だなぁ」

 

不安とは何かね中原? まさかこの我が他のウマと仲良くなれないとでも? 

 

中原「いやー……、思ってないです」

 

まあいいや、元気かな、ドリフくん。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「お疲れ様です。中原さん」

 

中原「お疲れ様、どう? そっちの調子は?」

 

「飛行機はあまり得意ではないようです。体調が悪化することはないんですけど気分は少し下がりますね」

 

 

 

ドリフを連れてきた厩務員と中原が話してる。中原がタメ口な所を見るに年下か後輩のようなもんなんだろう。ところでドリフ、また筋肉ついてない? ばんえいバもビックリな筋肉してるよ? あ、それは言い過ぎ? 

 

ドリフ ブルル! 

 

うん、わからん。

本気で通訳が欲しくなる。中原や北山は何故か俺だけは考えてることが細かくわかるらしいから他のウマの通訳なんて出来ないしなぁー。とりあえずどれくらいここに居るかわかんないけどよろしくね! 

 

ドリフ フンスッ! 

 

……通じてるかなー? 

 

ドリフ ブルブル! フンフン

 

うーん、わけワカ明太子。

それに此処に来たってことはコッチのレースに出るってことでしょ? 一緒のレースかな? おーい、中原。

 

中原「ん? どうしたレウス?」

 

ドリフとは一緒のレースで走るの? 

 

中原「いや、ドリフトスピードはお前の居ないレースに出る予定だ」

 

……我避けられてるの? 

 

中原「当たんのは次の有馬記念だと思うぞ」

 

他の奴らは? 

 

中原「基本当たんないと思うぞ」

 

それは残念。有馬記念まで楽しみに待つしかないか。他の奴らの出走するレースとか知ってる? 

 

中原「お前と同世代のヤツらはみんな海外のレースに出るぞ」

 

何それなんて世界征服? まだ一回しかイギリスのレース走ってないけど此処がこんなものなら他も似たようなものかな? それならホントに世界征服じゃん。

 

中原「実際ネットなんかではワールドマフィアなんて呼ばれてたりするからなお前の世代は」

 

マフィアか、カッコイイね! 

 

中原「ちなみにお前は魔王って呼ばれてるぞ」

 

悪いやつじゃん、魔王は基本悪じゃん。こんな銀バになんて二つ名つけるんだ! 

 

中原「海外のヒトからしてみれば侵略されてるようなもんだから悪だろ」

 

……それもそうか。なら魔王らしく侵略してやらないとね。次のレースはいつになる? 

 

中原「そろそろだぞ」

 

細かく言わないところは中原って感じか。早く走りたいな。

 

 

 

 

レウスは紳士の志を手に入れた。

 

 




予定を早めて紳士の志をインプットさせました。
これで綺麗な口説き文句が言えるよ!やったね!

感想や評価待ってます!


ではまた!


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貴方はあの日からそうだった

ども
メンタルが少し下がり気味な素人投稿者です。

低評価するなら改善案下さいよ、改善案を。
ないなら低評価せずにそっ閉じしてもろて。

高評価と感想は常に激しく待ち望んでおります。(欲が抑えられない哀れなヒト)


ではどうぞ


 みなさんこんにちは、レウスです。

 

今日も紳士の志を忘れずいきましょう。

 

今日はレース当日、海外のレースは全く知らない自分にはどんなレースなのか全然わかりません。情報提供よろしく中原。

 

中原「今日走るのはコロネーションカップだ」

 

うん、わからん。もっと細かく。

 

中原「頑張るんだぞレウス」

 

ん? 中原? 教えてよ。

 

中原「パドックだぞ」

 

…………え? 

 

 

~~~~~

 

 

失礼しますね。

 

おや、こんにちは。前回のレースでもお会いしましたね? 今日はお日柄もよく心地良いですね。ご機嫌いかが? 

 

スキャン ジーーーーー

 

ウマのコミュニケーションは難しいです。(汗)

 

何考えてるかまるでわからん。

 

中原「お疲れ様です。伏長さん」

 

伏長「今日も頑張ります」

 

今日もかますぞユーイチ。

 

 

~~~~~

 

 

『このレースにも出てきたぞアルギュロスレウス、魔王の侵略を止める術はないのか?』

 

 

1枠

六番Satellite scans サテライトスキャン(二番人気)

2枠

一番Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

3枠

二番Christa Souls クリスタソウル(五番人気)

4枠

五番Hesty ヘスティー(三番人気)

5枠

三番Diversol ダイバーソル(六番人気)

6枠

四番Epistri エピストリー(四番人気)

 

 

『全頭ゲートに入りました。コロネーションカップスタートです』

 

勢いのあるスタート。逃げは一頭のみ。どうするユーイチ? 

 

伏長〈今日は差しだ〉

 

先行の位置から少し下がる。

 

今日は差しか。

 

『先頭いきますのはエピストリー、アルギュロスレウスは少し下がって四番手。サテライトスキャンはその後ろにいます』

 

キミやっぱり差しだったのか。前のレースの後半のプレッシャーは差し特有のものだったし、追い上げも速かったもんね。折角近くに来たんだ、封じさせてもらうよ。

 

後ろのウマの斜め前の位置に着く。

 

『今日も絶好調に飛ばしますエピストリー、ヘスティーは二馬身差空いて二番手、その横にクリスタソウル』

 

前のウマは三頭、ペースはスローペース。脚を回して坂を登る。

 

『各ウマコーナーへ、先頭はエピストリー スタミナは大丈夫か』

 

コーナーに入りながらあのコをウチに入れる。ここまでは順調。

 

『ここが勝負所だタッテナムコーナーに入る』

 

この最終コーナーが仕掛け所だな。コーナー入る前の息を入れるタイミング……、みんなが脚を少し緩めるこの一瞬……。

 

……今だ!! 

 

 

──────────

 

 

我、侵略と征服を望む魔王である。

 

何処までも強く、絶望の象徴である。

 

我に挑みし勇者は未だ現れず。

 

それまでは、ただ我に染まるがよい。

 

 

 

『アルギュロスレウス スパートをかける!』

 

外を回って先頭に立つ。ウチからあのコがスパートをかけようとしたが前に居たヤツらをウチに行かせたからかけれないはず。

 

『サテライトスキャン 遅れてきた!』

 

最後は急な坂だ。急と言っても我の障害なり得ないがな。

 

『アルギュロスレウス ドンドン伸びる! 急な坂でもまだ加速する! 速い! アルギュロスレウス速い!!』

 

『サテライトスキャン 追いつかない! これは決まったアルギュロスレウス ゴール!!』

 

これは決まった。もう何もかも上手く事が進んだ。いやー気持ちいい~。

 

伏長「完全勝利だな!」

 

ユーイチもサンクスな、乗せていて全然苦じゃなかったよ。

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ────ーン

 

 

ふぅ~。

 

 

スキャン …………スタスタ

 

……ん? 

 

スキャン ピタッ! スリスリ

 

!!!?!??!! 

え? なになになに? 距離の詰め方急だね。真横にくっ付いてどうしたの? 何でそんなスリスリ身体擦り付けてくるの? その綺麗な栗毛が付いちゃうよどうするの? 

 

スキャン ブルル スリスリ

 

何ですか? 顔可愛いですね。とても綺麗ですよ。まるで月の輝きが形どったと見間違う程の美しさですね。何ですか惚れちゃいますよ? 

 

スキャン ブル! ハムハム

 

グルーミングだと! やだ惚れる! 俺にはルーチェが居るのに! イギリスの美バに堕ちちゃう~! 

 

 

 

スキャンの騎手『すみません、御迷惑をお掛けします』

 

伏長『大丈夫だと思いますよ。レウスは困惑してるだけで嫌がってるようでは無いので』

 

スキャンの騎手『スキャンは牡馬に興味を持たなかったんですけど、このウマは前のレースの時から気になってたようで』

 

伏長『レウスはイケメンですからね』

 

スキャンの騎手『ここまでベタ惚れだと今後が少し心配です』

 

伏長『あー……、ご愁傷さまです』

 

 

スキャン スリスリスリスリ

 

ア、ア、ア……。いや待てよ? 我は王、つまり妻は沢山居てもなんら不思議ではないのでは? …………堕ちる!! 

 

スキャン スリスリ

 

お返しだ。ハムハム

 

スキャン ビクッ! 

 

ふふ、どーよ? 

 

スキャン ヒヒーン! ブルル! 

 

堕ちたな(確信)

 

 

 

 

レウスは仲のいいウマが増えた!




え?王様はハーレム好きってこと?
このウマたらしが!
罪なウマだぜコンチクショー!

常に言っときますね、高評価と感想待ってまーす!

ではまた!


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座る玉座は一つでいいかな

ども

高評価や感想でメンタルぶち上がりの単純な素人投稿者です。

…ところでみなさん、契約書や説明書、あらすじはしっかり読もうね!素人投稿者との約束だよ♪

てことで意味不な評価が多々ありまして。いや書いてるやん。読んでや。

そして自分、核心に気づいてしまいました。低評価した人の殆ど縦読みしてたんじゃね説を提唱します!試しに縦読みしてみたんですけどクソ読みにくかったです。
スマホで横文字使って書いてんだから当たり前だけどなぁ!擬音もそんな多くないだろぅ、おぉん?


フゥーー

あ、すみません。少し発散させて貰いました。スンマセン


ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

 

今日もやって来ました競馬場、今日のレースは何ですか中原? 

 

中原「今日はキングズスタンドステークスだぞ」

 

今日はいい天気ですね。ご機嫌如何かな? 

 

中原「今日も頑張れよ!」

 

…………やっぱり。

 

 

~~~~~

 

 

パドック入室失礼するぞー。

 

…………はい。もう何も語れねー。ユーイチ頑張るぞ。

 

伏長「今日のテンションは少し変か? 大丈夫かレウス?」

 

大丈夫だよ。ぶち抜いてやるぞ。

 

 

~~~~~

 

 

『今日も居るなアルギュロスレウス。このウマに走れない距離はないのかい? 短距離レースのキングズスタンドステークス、間もなく始まります』

 

 

1枠十四番Shoric ショーリック(三番人気)

2枠二番Chaos Palad カオスパラド(八番人気)

3枠十三番Serenerex セレネーレックス(十五番人気)

4枠四番Eternal Streams エターナルストリーム(七番人気)

5枠三番Cold Aurora コールドオーロラ(六番人気)

6枠八番Mirror Majesty ミラーマジェスティ(十四番人気)

7枠十二番Second Real セカンドリアル(九番人気)

8枠七番Materialy マテリアリー(五番人気)

9枠九番Phantom Break ファントムブレイク(十三番人気)

10枠十六番Sorestal ソレスタル(二番人気)

11枠十番Rekutua レクトア(四番人気)

12枠十一番Samurai Ninja サムライニンジャ(十番人気)

13枠一番Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

14枠五番Fang Leo ファングレオ(十二番人気)

15枠六番Home showcase ホームショーケース(十六番人気)

16枠十五番Solar Sky ソーラースカイ(十一番人気)

 

 

『ゲートイン完了、今スタートです』

 

このレースは直線短距離レース。

前に居たいな、どうするユーイチ? 

 

伏長〈先行をとる〉

 

『各ウマ好スタート、ハナとり進むはカオスパラド、その後ろマテリアリー、ファングレオが先頭三頭』

 

直線だけあってブロックが入るのはないと考えてもいい。…………短いな、使ってもいいな。不意打ちで飛ばすぞユーイチ、しがみついとけよ? 

 

ユーイチ〈どうしたレウス? 〉

 

 

──────────

 

 

王の中の王とは我のことなり

 

王は一人居れば十分とは思わないか? 

 

ならば目の前の玉座、使うまでもない

 

我欲すは王冠のみ、王無き玉座は玉座と言えず

 

 

すまないな、座りたい玉座はもう決まってんだ

 

 

 

『アルギュロスレウス ペースアップ! 抜き去って先頭!』

 

この距離ならもつ、……坂? 我を止めたきゃ土壁でも作ってるんだな。

 

『アルギュロスレウスが強い!! 差は五馬身! いやまだ広がる! なんて光景だ!』

 

さぁ! とっとと王冠を渡しな!! 

 

『アルギュロスレウス強すぎる!! 大差です! 短距離レースであるこのレースで大差の勝利!! ……!!! わ、ワールドレコードだぁ! 強すぎる王、アルギュロスレウス!!』

 

フフフ、気持ちいいなユーイチ。

 

伏長「危ないなレウス、落ちそうだったぞ」

 

あー、悪かったよ。次からは少し控える。

 

伏長「ったく。つくづく凄いウマだな」

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ────ーン

 

 

 

 

さあ、蹂躙を受け入れよ。




そんな他人の家荒らすみたいに…ナンテコッタイ

今日の投稿危なかったです(やる気的に)
評価と感想待ってます!(いつもの)


ではまた!


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とっとこ走るよ、連戦で in イギリス

 ども、色々考えた素人投稿者です。

改善案(低評価)だしてくれた人、サンキューです。

本編入る前にここで改善案に対しての自分の回答を言っときます。
*この作品を楽しく読めてる人は読まなくていいです。(長文となっています。)

・文が稚拙。

全話修正して稚拙にならないよう整理しました。


・レースが薄味、チープ。

結果から言いますと今回の話のレースの実況とレウスの思考を気持ち多くしました。正直に言うとこれ以上色々レースに文字を足すのはしません。


自分はレースを書く時、まず走るレースを調べて、概要を読んで、コースを調べて、実際のレース映像を見て、馬目線の視野を考えてから書いてます。そしてこれは重要なので何度でも言います。

ウマ編は一人称視点の物語です。

一人称視点、つまりレウスそのものとして思考や行動が文章として書いたのがこの作品のウマ編です。そうした観点からすると、レースの実況以外の文章はレウスの〈思考〉です。台本形式であり、背景描写が無いと断言してるのでわかると思いますけど一応です。

気迫感、必死感が無いという声もありましたけどその人は有馬記念まで戻って下さい。大事なレースは自分なりに他のレースと区別してます。
スポ根漫画みたいな、

「負けるもんかー!」
「絶対に勝つ!」

なんてモノはウマ編に求めないで下さい。意図的にウマ同士の会話を消して現実にウマとして転生した元ヒトを再現してるのでそんなモノ発生しません。スポ根見たけりゃ他の作品行ってください。

レースの描写が短い、少ない、力を入れてない手抜きと思ってる人は普通に読んで下さい。文字を眺めて読んでいる気になってるだけです。想像力を働かして下さい。既に言いましたけどスポーツ漫画の見すぎです、現実を見てください。レウスはレースを走っている、その中で勝つための方法を探している、というのがウマ編のレースの主旨です。どのように考えて、何処を意識しているかを自分なりに表現しています。


長文になってしまいましたね。

ではどうぞ


 今日も快調! レウスです。

 

今日のレースはプラチナジュビリーステークスというらしいです。

 

……はい。

まさかイギリス(こっち)に来てもこんなローテするとは思わなかったです。こっちでは珍しくないみたいですけどね。

 

ところで中原、貴方今私の考えてること読めます? 

 

中原「……ん? そんなに見つめてどうした?」

 

…………オラ! 本日のレース解説ヨロシクぅー! 

 

中原「今日のレースはプラチナジュビリーステークス、芝6FのGIレースだ」

 

わかりやすい解説感謝するぞ中原。

 

中原「……?」

 

……わかりやすい解説サンキューな! 

 

中原「おうよ」

 

……それどうなってんの? 

もしかしてテンション高くないと考えわからない感じ? 天然のポーカーフェイス発動しちゃった? 

 

中原「パドックいくぞ」

 

少しくらい疑問に思わんのか中原? 

 

 

~~~~~

 

 

パドック失礼するぞー……まて、

 

 

 

ウマ多くね? これ全頭走るの? 凄! 流石イギリス!! 

えーと、ざっと、1、2、3……沢山!! 

 

中原「どうどう、落ち着け」

 

すまんな、少し興奮したわ。流石にこの数でレースするのは初めてなんでな。

 

中原「闘志メラメラだな」

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です。今日もよろしくお願いします」

 

伏長「任せて下さい」

 

今日は楽しくなりそうだぞユーイチ。

 

 

~~~~~

 

 

『ロイヤルミーティング最終日の第四競走、プラチナジュビリーステークス。日本から来たアルギュロスレウスの進撃を止めるウマは出てくるのか、楽しみなレースです』

 

 

1.二十一番 Sorestal ソレスタル

2. 十二番 Mirror Majesty ミラーマジェスティ(三番人気)

3. 二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

4.十四番 Prism trial プリズムトライアル

5. 十九番 Smart shot スマートショット

6. 九番 Materialy マテリアリー

7. 十番 Megalo Bist メガロビースト

8.二十番 Samurai Ninja サムライニンジャ

9. 七番 GeorgiaKING ジョージアキング(二番人気)

10. 十八番 Star trigger スタートリガー

11. 五番 Eternal Streams エターナルストリーム

12.十六番 Second Real セカンドリアル

13. 四番 Clear Azur クリアアズール

14. 十五番 Rekutua レクトア

15. 六番 Fang Leo ファングレオ

16. 八番 Joker Kid ジョーカーキッド

17. 十七番 Serenerex セレネーレックス

18. 二十二番 Solar Sky ソーラースカイ

19.十一番 Metal beat メタルビート

20. 二十三番 Trap wrap トラップラップ

21. 一番 Accele cyclone アクセルサイクロン

22. 十三番 Naktorect ナクトルレクト

23. 三番 Blade Joker ブレイドジョーカー

 

 

『全頭ゲートイン完了、走り出しました。プラチナジュビリーステークス、全頭順調な走り出し』

 

ゲートの待ち時間長すぎだろ、まあそんなことで出遅れはしないけどな。

 

『各ウマの熾烈な位置取り争い。現在先頭はアクセルサイクロン、ウチにスマートショット』

 

ユーイチに抑えられながら走る。

差しぐらいの位置だ。

 

『少し位置取りが落ち着いて先頭アクセルサイクロン、アルギュロスレウスは集団の外あたり』

 

少し落ち着き隙を窺う。

 

『先頭の三頭はアクセルサイクロン、スマートショット、マテリアリー』

 

『集団がだんだんと崩れながら残り3F、ジョージアキングが抜け始めた』

 

斜行しないようゆっくり横に動く。

 

前方クリア、ゴールまでおよそ300m。

 

 

──────────

 

 

王を名乗りしモノ、証を示せ

 

王たるモノは他と違わなければならぬ

 

ただ唯一抜きん出てそびえ立つ

 

その影に恐怖する、

その声に抗えられぬ、

その眼差しに縛りつけられる

 

 

畏怖の対象であれ

 

とくと見よ、それ即ち我である

 

 

『アルギュロスレウスがジワジワくる! 先頭についたのはジョージアキング! スマートショットが迫る!』

 

『あーと、きたきたアルギュロスレウス、ジョージアキング粘れるか! アルギュロスレウスが迫る!』

 

ゴールまで目測100m、残りの脚を使って走り抜ける。

 

『アルギュロスレウスとジョージアキングの削り合い! 粘るジョージアキング! 並んだアルギュロスレウス!』

 

焦りはしない、焦りは到達するのに最も必要ない物だ。

速く、より速く。

 

『アルギュロスレウスが抜け出した! 彼が本物か! 本物の王か!』

 

お前も我に屈服せよ

 

『アルギュロスレウスが一着でゴール!! やはり本物! 無敗王がイギリス競馬場を荒らしに荒らしてます!!』

 

『二着はジョージアキング、三着はプリズムトライアルとなりました!』

 

 

ここの芝でも結構走れるな、連戦の疲労は日本にいた時とさほど変わらない。

 

 

伏長「よーし、よくやったレウス」

 

まだまだ荒らすぞユーイチ! ドンドンいくぜ! 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ────ン

 

 

 

 

 

イギリスでのレースはまだまだ全然続く。




低評価の嵐にメンタルが完全に折れて投稿してなかったのをお詫び申し上げます。(これまでの投稿ペースに免じて許してチョンマゲ)

折れても全話修正はしました。

低評価来た後の高評価や感想に救われます(けっこうガチ)。


ではまた!


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Eclipse:月も日も食らう

ども、素人投稿者です。

沢山の高評価及び感想ありがとうございます!
してくれた君たち!

一般人から見たア○ンジャーズですか?ってくらいの救世主です。救われました。

前話の前書きで長文のクソデカ感情ぶつけて自分の中で区切りがついたので今後同じようなことは無いと思います。

それはそうとして高評価や感想待ってます!

ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

さーて、今日のレースは? 

 

中原「エクリプスステークスだ」

 

細かく説明すると~? 

 

中原「およそ2000mのGI中距離レース。イギリス競馬の上半期の中距離最強バ決定戦と言われていて、目標とする陣営が多く強いウマが集まるぞ」

 

めっちゃ丁寧な説明してるね。朝何食べたの? 

 

中原「パン」

 

……通常運転で安心したよ。

 

 

~~~~~

 

 

ポプテパドック。

 

今日の出走一覧は~……あ。

 

 

サテライトスキャン? だっけ? 久しぶりだね、今日も美しくて見蕩れちゃうよ。

 

スキャン 耳ピコピコ

 

ふふ、でも……、

 

 

 

我が勝つけどね。

 

 

~~~~~

 

 

『注目は圧倒的人気を誇るアルギュロスレウス、英国三冠の二頭は最強を下すことが出来るのか』

 

 

1. 二番 Christa Souls クリスタソウル

2.五番 Hesty ヘスティー

3. 一番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

4. 四番 GeorgiaKING ジョージアキング(三番人気)

5. 六番 Maximummizers マキシマムマイザー

6. 七番 Satellite scans サテライトスキャン(二番人気)

7. 三番 Diversol ダイバーソル

8. 八番 Silent pray サイレントプレイ

 

 

『ゲートインが終了。各ウマスタート! エクリプスステークスが始まりました』

 

ゲートが開くのと同時にスタートダッシュを決める。

 

逃げようとするウマはいなそうだな、どうするユーイチ? 

 

伏長〈周りは置き去りにする、逃げるぞレウス〉

 

『スタート直後から完全に抜き出たアルギュロスレウス、二番手にはヘスティー、ウチにジョージアキング』

 

スタートから直ぐ下り坂を降る、急じゃないから落ちやすい。

 

『先頭はアルギュロスレウス、二番手ヘスティー、三番手ジョージアキング。サテライトスキャンは後方から三番手』

 

ペースは普通、……引っ掛けるか。

 

『アルギュロスレウス後続とは六馬身、ハイペースでレースが進みます』

 

すこーしづつ速度を上げる。気づかれないように、勘づかれないように。

 

『コーナーに入っていきますアルギュロスレウス、先頭から最後方までおよそ十四馬身』

 

カーブは小さい、膨らまないよう一完歩の調整をする。

 

『カーブが終わり最終直線に突入! アルギュロスレウス単独トップ! サテライトスキャン内から上がる! 差が無くなる! 凄い脚! 無敗王を打つのはイギリスの女王か? ジョージアキングも来てるぞ! 2人の王者相手にアルギュロスレウス逃げ切れるのか?』

 

脚を削ってもスパートのキレは変わらないか、流石。

 

でもまだ届かせない。

 

 

──────────

 

 

勝者と敗者の間にあるものは何だ? 

 

実力? 戦術? 運? 

 

強者と弱者の間にあるものはなんだ? 

 

体格? 権力? 力? 

 

ならば絶対の勝者である強者は何を持っている? 

 

大きな体格? 勝つ為の技術? 

 

 

全てだ! 

 

相手より実力、頭脳、能力、

 

そして運命とも言えるほどの運

 

全てを持って、絶対(それ)を成せ

 

 

Eclipse first,the rest nowhere.(唯一抜きん出て並ぶ者なし)

 

 

『アルギュロスレウスが粘ります! サテライトスキャン届かない! ジョージアキング捉えることもできない!』

 

『アルギュロスレウス強い! 無敗王に並ぶ者なし! 絶対王者アルギュロスレウスがゴール!!』

 

『負ける気配が無いアルギュロスレウス! 何故このウマはレコードでしか走れないんだ!』

 

 

久々の中距離だけどまだまだ現役だね(感覚麻痺)。

 

やっぱ中距離が一番楽しい! 

 

 

伏長「お前はなんて恐ろしいウマなんだ」

 

誇らしいだろ? 

 

伏長「君に乗れることが幸運だよ」

 

ああ、もっと褒めて。

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ────ーン

 

 

 

楽しみこそ生き甲斐よ! 

 

 

 

 

 

レースは続く。




まだまだレースは続きます、ゆっくり楽しんでね♪

まだレース終わってないのにウマ娘の内容ばかり貯まってきます。こんな覚えらんねぇ!書く頃にはいくつか忘れてそう…。(メモしときますね)


ではまた!


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評価は他人目線、だけど気になるよね

ども
赤評価を新しい目標としてより精進したい素人投稿者です。
目標は天より高く!

感想や評価ありがとうございます!ニマニマしてます。
誤字報告も感謝です!

今のメンタルとやる気は右肩上がりの絶好調です。
どんどんいきますよ!


ではどうぞ


 レースのお供、レウスですよ。

 

今日も楽しくレース三昧、出走するレースは? 

 

中原「ジュライカップだ」

 

わからん、詳しく。

 

中原「短距離直線6FのGIレースだ」

 

イギリス来てから短距離ばっか走るな。

 

中原「この次は連戦だぞ」

 

ん? 今も連戦走ってるだろ? 

 

中原「次からも連戦だ」

 

あ(察し)、

悉くGI奪ってくとか欲張りさんめ。

 

中原「走れるから走らせてるだけだろ」

 

走らせる方も正気を疑うだろ。

 

 

~~~~~

 

 

今週も、パドックパドック~♪ 

 

 

顔知ってる奴ばかりになってきたな。レウスレーダーに反応なし! 

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

今日の調子は良好、疾くといくぞ。

 

伏長「いくぞレウス」

 

右よし! 左よし! いざ出陣! 

 

 

~~~~~

 

 

『スプリント競走として格の高いジュライカップ。……アルギュロスレウスがまた居ます、眩しいのも慣れてきました』

 

 

1. 十一番 Sorestal ソレスタル

2. 二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

3. 一番 Accele cyclone アクセルサイクロン(三番人気)

4. 五番 Metal beat メタルビート

5.六番 Naktorect ナクトルレクト

6. 七番 Prism trial プリズムトライアル

7. 三番 Blade Joker ブレイドジョーカー

8. 九番 Shoric ショーリック

9. 八番 Samurai Ninja サムライニンジャ

10. 四番 Eternal Streams エターナルストリーム

11. 十番 Smart shot スマートショット(二番人気)

 

 

『全頭ゲートに入りまして、ジュライカップがスタートします』

 

スタート完璧、まずは逃げ確認。

逃げは推測3頭、後ろも詰めてる様子。

 

伏長〈外からだ〉

 

『スタートが速いアルギュロスレウス、しかしハナをとるのはスマートショット。プリズムトライアル、アクセルサイクロンが横に並びかける』

 

少し抑えられてタイミングを見計らう。

 

『アルギュロスレウスは四番手、ソレスタルが並びます』

 

横に来られるのは不味いな、圧をかけつつもういくぞ。

 

伏長〈行くしかない!〉

 

『レースの半分を通過、先頭僅かにアクセルサイクロン。アルギュロスレウスが速度を上げてきます』

 

ッ! 前のウマがウチによろけた! 

今!! 

 

 

──────────

 

 

不思議な言葉がある

格付け、順位、点数、記録……、

 

格が高けりゃ素晴らしく、

順位が高けりゃ誇らしく、

点数が高けりゃ優秀か、

記録が良けりゃ逸材か、

 

では格付けするのは誰だ? 

順位を定めるのは誰だ? 

点数を採点するのは誰だ? 

記録を褒め讃えるのは誰だ? 

 

 

全て自身でやってみせろ! 

 

この世界は自分が居て初めて成立する

自我は己の世界の中心だ

 

確定させてやる

我の存在を、この世界へ

 

 

『アルギュロスレウスが更に加速! ソレスタルが後を追う!』

 

まだ捕まりはせんよ。

 

『他のウマもスパート、アルギュロスレウスは三馬身差で先頭!』

 

まだ見ぬ境地に踏み込むぞ! 

 

『おーと、アルギュロスレウスが差を開きます。速すぎです、速すぎて他のウマが遅く見える程です』

 

『アルギュロスレウスが速すぎ! 一着でゴール。二着は……大差です、まだ来ません』

 

『アルギュロスレウスの勝ち時計はワールドレコード、連戦してるウマとは思えません。何なんですか?』

 

 

勝つのは良い、心が穏やかになる。

 

伏長「お疲れ様レウス」

 

聞いたか? ワールドレコードだってよ。

 

伏長「お前速すぎだ、疲れたぞ」

 

まだ現役なのに何を言ってんだか。

 

伏長「ふぅ、休みが短い」

 

ユーイチと俺は運命共同体、勝利も疲労も分け合いっこだゾ★

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ────ン

 

 

 

 

 

レウスはまだ自身がおかしいことを理解してないようです。




何だこのウマ(疑問)
何だこのウマ(困惑)
何だこのウマ(思考放棄)

[朗報]まだまだレースがある

ではまた!


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王たちの会談(物理)

ども
低評価に屈しないココロを手にした素人投稿者です。

そもそも低評価の一言の内容が頭悪いと笑っちゃいますよ?(爆笑しました)

かかってこい高評価!(???)
感想も待ってます!


ではどうぞ



 ハロハロ♪ レウスだよ。

 

今日のレースはなんじゃらほい! 

 

中原「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスだ」

 

!! 

俺でも知ってるレースだ。ここまで来たんだな。

 

中原「さあ、サッサと勝ってこい」

 

え? 

凄いレースだろ? 淡白だな、もっとあるだろ。

 

中原「まだ中間地点も通ってないぞ」

 

な、なんだってー! 

何の中間地点なんだよ! おい! 

 

中原「……頑張れよ」

 

おいおいおい、死んだわ俺。

 

 

~~~~~

 

 

デデンデンデデン(パドック入場音)

 

 

…………やっばぁ。

見たことない強い奴ばっかり、何処隠れてたの? 

 

中原さん? 中間地点とは? 

 

 

ぬっ! あの美しいシルエットは! 

 

 

ハロー、スキャン。今日も美しいよ。

 

スキャン フンフン! 

 

おおう、くっつきに来るな。後でな後で。

 

 

我がレースに勝った後な。

 

伏長「見せつけてやれレウス」

 

まだ序の口ってかぁ? 

 

 

~~~~~

 

 

『今日はもう雨は降ってませんが重馬場となりました。この影響がどこまであるのか、今この競馬場には現在現役の世界中の三冠バの全12頭のうちの5頭が居ます。前代未聞! こんなことがあっていいんでしょうか! 何が起きるか楽しみです!』

 

 

1.四番 Diversol ダイバーソル

2. 七番 Maximummizers マキシマムマイザー

3. 六番 GeorgiaKING ジョージアキング

4. 二番 Catharsis Drop カタルシスドロップ(三番人気)

5. 八番 Satellite scans サテライトスキャン(二番人気)

6. 一番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

7. 五番 Galaxy E-Taniity ギャラクシーエタニティ

8. 三番 Clear Azur クリアアズール

 

 

『最後の一頭がゲートに入って、スタートしました。キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス』

 

スタート直後からでも感じる圧の密度。

ペースは……普通だな。

 

どうするユーイチ? 

 

伏長〈差しだな〉

 

『先頭いきますジョージアキング、二番手にはクリアアズール、三番手にマキシマイザーが続く』

 

スキャンの横に着く。

レースの時は真剣に、見惚れてなんていられない。

 

『カタルシスドロップ四番手、アルギュロスレウスはその後方、その横サテライトスキャン』

 

この直線は少し走りづらいな。

 

『最初のコーナーに入ります。先頭はジョージアキング』

 

場の圧が凄い、過去一だ。

アイツらと同格、またはそれ以上か。

 

『コーナーが終わりペースは少しハイペースでしょうか』

 

この先には上り坂、コーナー、最終直線。

決め手は……、

 

『束の間の平坦が終わり上り坂、サテライトスキャンがウチから来ました』

 

まだ早い。

 

『最終コーナー、ギャラクシーエタニティが外から上がる』

 

まだまだ。

 

『コーナー終わって最終直線──』

 

フッ……

 

一呼吸入れる、肺と外気を直通させる。

 

馬群は単調に固まっている。

勝負の分け目は末脚の分け目。

シンプルなぶつかり合い……

 

 

 

 

そんな訳無いだろ? 

 

 

──────────

 

 

本日は王族の舞踏会

 

ある者はバロックダンスを

ある者はフォークダンスを

またある者タップダンスを

 

美しく、情熱的に、魅力的に、

 

どれも素晴らしいのは変わりなく、甲乙つけ難い

 

 

しかし、残酷な世界は王冠を一つしか与えない

 

であれば()られる者は他とは違う、特別となる者

 

 

得たい物があるなら、違いを見せつけろ!! 

 

 

『アルギュロスレウスが真ん中直進! 馬体の間をするりと抜き出ます!』

 

ゴールへの最短ルートを進む。

障害のある近道は遠回りより遅いと言われるが、障害があろうと通れればそれは近道だ。

 

『先頭はサテライトスキャン、続くギャラクシーエタニティ、ウチにジョージアキング、カタルシスドロップ外から』

 

道は作るものだ、有ろうと無かろうと()()()()を作れ! 

 

『アルギュロスレウスがサテライトスキャンに並ぶ! 三冠バたちのぶつかり合い!』

 

『ギャラクシーエタニティ、ジョージアキング、カタルシスドロップも広がり並びかける!』

 

『誰が勝つ? 誰が勝ってもおかしくない! いやアルギュロスレウスだ! アルギュロスレウスが先頭に出る! アルギュロスレウス完全に抜け出た!』

 

『アルギュロスレウスがゴール! 三冠対決を制したのはアルギュロスレウス!! まさに魔王! 無敗の魔王降臨!!』

 

 

危なかったな。

 

伏長「よく頑張ったぞレウス」

 

差しは少し失敗だったな、反省だな。

 

伏長「差しだと苦戦したか」

 

勝てたからいいが、

 

伏長「勝てたけど反省だな」

 

被せてくんじゃねぇ!!! 

 

 

 

スキャン タッタッタッ

 

来たか、おらグルーミングだオラ。

 

スキャン ハムハム

 

ハムハム

 

伏長「グルーミングされながらグルーミングしてるとか器用だな」

 

あ、一旦待って恒例行事がまだなんだよ。

 

スキャン ピタッ

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

 

 

レウスは完全なる魔王に成ったそうです。

 




小山を越えましたね。
勢いこのまま行きます!


ではま(待て!
??


???「そんなことさせない!」

お、お前は!

テスト「私から逃げられるとでも思ってたのか?」

なにぃ!
しかし残念だったな!ワイはもう進路決まったから別に(甘いぞ!

テスト「お前は3年になってから成績がやば落ちしてるんだ!万が一卒業出来ないなんてなってみろ!」

や、ヤバい!それはヤバい!

テスト「お前を殺す」デデン!デケデンデケデン!


テスト「テスト期間の2週間は投稿を制限させてもらう!」

グワァァーーーー!


テスト「てことで2週間ほど投稿できません。待っててくだちぃ」


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てめぇら人間じゃねぇ!

お待たせ、待った?
素人投稿者です。

投稿再開です!作り方忘れました!
ワイは雰囲気で作品を書いている。

高評価と感想ありがとうございます!


ではどうぞ


 ウィーッス、レウスでーす。

 

毎度お馴染み地獄の連戦です。Hey中原、今日のレースは? 

 

中原「グッドウッドカップ、3200mの長距離GIレースだ」

 

イギリスでの初長距離かぁー、どんな感じかな? 

 

 

…………ってなるわけねぇだろぉ! 

 

おいコラなにクソローテにちゃっかり長距離入れてんだよ! 連戦で長距離はやべえだろ! 

 

中原「水上さんと山世さんが決めたんだ、仕方ないだろ?」

 

そっか! じゃあ仕方ないね♪ ってアホか! 

 

中原「よし! 元気いっぱいだな! パドック行くぞー」

 

ひ、ヒトの心とかないんか? 

 

 

~~~~~

 

 

パドックお邪魔しまーす。

 

初見さんいらっしゃーい、ゆっくりしてってねー。長い付き合いになるから。

 

中原「どうだ?」

 

レウススカウター起動! 戦闘力は……察してください。

 

中原「勝ってこいよ」

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です。レウスは異常なしだそうです」

 

伏長「そうですか、それは頼もしい」

 

しっかり頼ってけよユーイチ。

 

 

~~~~~

 

 

『魔王の次の行き先はこのグッドウッドカップ、連戦で長距離も走れるなんて信じられません。魔王は無敗をどこまで伸ばせるか』

 

 

1.五番 Grissro グリスロー

2.一番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

3.二番 Belle Moromaise ベルモロマーズ

4.四番 Epistri エピストリー(二番人気)

5.三番Dynadanone ダイナダノン(三番人気)

6.六番 Knamsu クナムス

7.七番 Silent pray サイレントプレイ

 

 

『アルギュロスレウスが圧倒的な人気です。イギリスの芝で長距離を走るのは初めてとなりますが走り切れるのか。ゲートイン完了、グッドウッドカップスタート、各ウマ走り出します』

 

スタート直後の先頭は譲れない、馬群は……

 

『アルギュロスレウスが好スタート、エピストリーも飛び出してます』

 

今までも初動の挙動でレースの脚質を見極めてきたけど、出走してる数が少ないとやっぱり脳内処理が楽で助かる。逃げと追い込みが一頭先行と差しが二頭ずつ……追い込みかな。

 

『エピストリーが先頭、アルギュロスレウスズルズル後方へ』

 

3200mは天皇賞・春と同じ距離、高速化は無い。

 

『アルギュロスレウス最後方まで下がりました』

 

長いし仕掛け所まで様子見か。

 

『エピストリー、グリスロー、クナムスが前をいきます』

 

それぞれ脚を溜めての末脚勝負狙いらしい、ペースは遅いから掛けられるだけ掛けさせてもらおうかな。

 

『ペースは普通と言った所でしょう、順位は変わらずレースは進みます』

 

………………特にこれといった事は起きず最終コーナー。なんて言うか、ホントに距離だけ伸びた感じのレースだな。

 

『最終コーナー回ってラストスパート、アルギュロスレウス一気に大外に出た』

 

虎は獲物を狩る時いつだって全力だ、獲物はいつ居なくなるか分からないからな。

 

 

──────────

 

 

どのような生物も永遠に動くことなど出来ない

 

ましてや走り続けるなんて出来やしない

 

 

 

でもそれがどうした? 

 

我は永遠に意味を求めず、

時間に意義を求めず、

遊悦に無限を求めず、

 

生命の意を問われればこう示そう

 

 

それ即ち我であると

 

 

『アルギュロスレウス大外一気! エピストリー逃げる! エピストリー逃げ切れるか!』

 

歯応えが足らんぞ、我は飢えておる。

 

『アルギュロスレウス! やはりアルギュロスレウス! イギリスの長距離すら侵略圏内! 魔王相手に為す術なし!』

 

『アルギュロスレウスゴールイン! 圧勝! 魔王! アルギュロスレウス! イギリスのレコードを染めに染めます!』

 

 

疲れねぇー。

 

伏長「レウス、お前大分余裕そうだな」

 

あんなレースじゃ脚使い切れんよ。

 

伏長「やっぱりレース出る毎にまだ成長してるっぽいな」

 

当たり前よ、ウマは止まれん生き物なんだし。

 

伏長「まだまだレース出れるよう水上さんに言っとくか」

 

待って? それは待って? いや走れるけどね! ヤッテヤンヨ! 

 

 

 

スゥーーーーーー

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

レウスのローテは続く。




こんなんだったっけ?覚えてねぇわ。
投稿してなくてもお気に入りジワジワ増えてて草。

完結まで頑張るぞい★


ではまた!


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別れの言葉は無しか?

ども素人投稿者です。

年内完結だいぶ怪しくなって参りました。
頑張ります!
感想や評価待ってます!

ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

今日はレースを無事走り終わったドリフくんが帰国するそうで、着々と準備されてます。

 

 

中原「ドリフトスピードが居なくなると寂しいか?」

 

寂しいよ、これから誰と併走しろって言うんだよ。

 

中原「そうか、そりゃ寂しいよな」

 

暇な時にやっていた筋肉勝負も出来なくなるし。

 

中原「そう落ち込むな」

 

言葉はなくとも、俺たちは分かり合えていたんだ。

 

中原「安心しろ、俺たちがついてる」

 

……貴様もしや読み切れてないな? 

 

中原「元気だせって。ドリフトスピードはイギリスでも無事勝てたんだ、讃えて見送ろうぜ」

 

自分も日本の競走バなんですけど。でも確かに日本と欧州の芝、更にはアメリカのダートまで行けるんだから凄いよな。

 

中原「こっちでもGI一勝重ねたんだ、凄いよ本当に」

 

………………? 

待てい! 中原! アイツ一勝だって? 

 

中原「うぉ! どうした急に」

 

え? 一勝? マジ? 

 

中原「GI一勝したぞ」

 

こっち来てからGIまで何してたんだよ! 

 

中原「芝に慣らす調教やレースで調子を見たりするだろ」

 

我は? 我そんなことした? 

 

中原「お前はおかしいから普通だろ」

 

おかしいのか普通なのか分かんねえよ! 何だ? 我は一体何者なんだ? 

 

中原「競走バ引退したら研究所行きかなー」

 

物騒なこと言うんじゃありません! 研究所であんな事やこんな事されるだって? 馬鹿野郎俺は逃げるぞお前この野郎お前。

 

中原「冗談だよ」

 

冗談で済んだらいいね〜? もう怖くなってきたよ。

 

中原「実際こんなローテーション走り切れるのはお前だけだよ」

 

クソローテの自覚はあって良かったよ。俺以外のウマにこんなローテさせんなよ? 

 

中原「このツンデレめ」

 

べ、べべべべ別にクソローテを許した訳じゃないんだからね! 勘違いしないでよね! 

 

中原「ほら、こんなことしてっとドリフトスピードが行っちまうぞ」

 

しっかり見送ってやらねえとな。

 

 

~~~~~

 

鹿毛のいかつい馬体が係員に引っ張られて歩く。このイギリスでも勝利を収めた強者の背中だ。アイツが止まった所で隣に着く。

 

 

おい、別れの言葉は無しか? 

 

ドリフ ……フスー

 

 

こちらに顔を向け目を合わせる。さて伝わるか。

 

 

ドリフ ………………

 

ドリフ ジーーーー  オオオ~オ~オオオ~オオ~オ~

 

 

コイツ! 分かってやがる! 流石だぜ。

 

 

ドリフ ブルル

 

先に行ってるってか? ああ、待ってろよ。おいおいそっち行くから。

 

 

 

最強の称号を掲げてな

 

 

ドリフ ……フイ

 

 

ドリフくんが車に乗せられる。ったく、圧出しやがって、上等だってか? 

 

中原「別れの挨拶は言えたか?」

 

ちゃんと伝わったよ。

 

中原「負けてらんないな」

 

それどちらかと言うとアッチの台詞じゃないか? 負けられないのは確かだけどな。

 

 

 

レウスはぼっちになる運命だそうです。




出会いを得ると別れも得なければならない
悲しいね。

ではまた!


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国際的蹂躙

ども、素人投稿者です。

書き方少し思い出しました。
投稿ペース上げられない不甲斐ない素人投稿者を許してくれ、年内完結難しいんじゃ。


ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

ここに来てどれくらいレースに出ただろうか。銀色を纏ったウマは軽く考える。…………わかんないなー。

 

では中原よろしく。

 

中原「インターナショナルステークス、だいたい2050mのGIレースだ」

 

これまた聞いたことのある有名レースじゃないか。

 

中原「今日も勝ってこいよ」

 

当たり前だよ。

 

 

~~~~~

 

 

パパパッパパッパパドック! 

 

 

……強いね、いいよ。そういうのが好き。燃えるね。

 

中原「どうだ?」

 

かなり強い。

 

中原「勝てそうか?」

 

それ聞いちゃう? 勝てるに決まってるだろ? 

 

中原「そうか、流石だな」

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

伏長「今日のレウスはなんと?」

 

中原「今日の相手は強いそうです、頑張って下さい」

 

伏長「任せて下さい。しっかり勝ってきます」

 

さぁ、我が通るぞ平伏せよ。

 

 

~~~~~

 

 

『三冠バのみが出走する夢のようなレースが始まります。無敗伝説が続くアルギュロスレウス、伝説を止めるのは他の三冠バか。また一つ伝説に呑まれてしまうのか』

 

 

1.一番 Anthem Aria アンセムアリア(三番人気)

2.三番 Chronicle sign クロニクルサイン

3.五番 Frontier Formulas フロンティアフォーミュラ

4.四番 Emperer Genesis エンペラージェネシス

5.七番 Satellite scans サテライトスキャン(二番人気)

6.二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

7.六番 GeorgiaKING ジョージアキング

 

 

『各ウマゲートに収まって、インターナショナルステークスがスタートしました』

 

良いスタートだ(自画自賛)。

逃げようとするウマが二頭、先行二頭、差しと追い込みが一頭。どうしようか伏長? 

 

伏長〈差しだ〉

 

『先頭に出たのはフロンティアフォーミュラ、アンセムアリアが続いて逃げます。その後ろにはジョージアキング、クロニクルサインです』

 

手網で差しの位置あたりで留められる。逃げのウマはかなり速い、レースの高速化が予想出来る。気持ち早めに仕掛ける必要がありそうだな。

 

『後方三番手サテライトスキャン、二番手アルギュロスレウス、最後方エンペラージェネシスが続きます』

 

…………圧が凄いなぁ。とても心地よい。

 

『先頭並んでアンセムアリアとフロンティアフォーミュラが競り合い。三番手はジョージアキングが収めてます』

 

決め手は最終コーナー中間、そろそろコーナーだ。気張ってくぞ! 

 

『最終コーナー入ってカーブを走ります』

 

コンマ幾つが数馬身の差を生むようなレースだ。タイミングを見極める。

 

『アンセムアリアが先頭に立ってコーナー中間を通過します』

 

まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、

 

ここ! 

 

 

──────────

 

 

参つの貴い冠を持つ者達よ

 

弐つと無い栄光を得た王者よ

 

壱度きりの機会を掴んだ強者よ

 

我が零敗(むはい)たる所以を知れ! 

 

 

この我は、今までの屍より手強いぞ

 

 

『アンセムアリア二馬身差で先頭、アルギュロスレウス内から、内からきた』

 

内ギリギリを攻める、間をぶち抜いてく。

 

『コーナーが終わり最終直線。先頭アンセムアリア、アルギュロスレウス内からサテライトスキャン外から』

 

速い、まだ必要だ。もっと、もっと出せる。

 

『アルギュロスレウス、サテライトスキャンが来る! アンセムアリア逃げる!』

 

早く、速く、疾く。誰よりも先にゴールへ。

 

『アルギュロスレウス抜けた! アルギュロスレウスこそ三冠バの頂点か! サテライトスキャン追走! しかし差は開く!』

 

負けない事こそ最強の条件の一つだ。

 

『アルギュロスレウスだ! アルギュロスレウス五馬身のリード! 三冠の王アルギュロスレウス! 王者未だに敗北を知らず! アルギュロスレウス今ゴールイン!』

 

『二着にはサテライトスキャン、三着はアンセムアリア』

 

 

せめてルーチェ以外には負けられないんだよ。

 

伏長「やったぞレウス」

 

お疲れ様ユーイチ。

 

伏長「反省は生かせたな」

 

自分学習するウッマなんで。

 

伏長「次も勝つぞ」

 

おうとも。

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

 

レウスはぼっちでも頑張ります。




中距離が一番書きやすい。楽しー♪
そろそろアレなんでめっちゃ楽しみです。
期待しちゃっててください。


ではまた!


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磐石な地位

ども、素人投稿者です。

昨日2話投稿しようとしたけど駄目でした。
無理★

テストの赤点?
大丈夫だ、問題ない

ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

……ぼっちだからって寂しくないし、ホントだし。

 

 

今日も元気にレースですよ。カモン中原。

 

中原「スプリントカップ、1200mの短距離GIレースだ」

 

短距離路線に戻ったかな? ……短距離ねぇ。

 

中原「不満か?」

 

不満です。中距離への変更を希望します。

 

中原「中距離が良いのか? 生憎お前が出れる中距離は無いぞ?」

 

スキャン短距離来ないかな~。俺寂しいよ。

 

中原「ルーチェもこっちに来る予定無いしなー」

 

ルーチェにも会いたいなー。寂しくて死んじゃうよ。

 

中原「…………」

 

? 急に黙ってどうした? 

 

中原「何も無ければいいな」

 

フラグ立てるのやめて? 

 

 

~~~~~

 

 

パドック、入場ー。

 

 

よく見たメンツだね。我に油断の二文字は無いから隙なんて期待すんなよ? 

 

中原「やる気はあるようで良かった」

 

この場に負けたいなんて思う奴がいてたまるか。

 

中原「勝つとこ見てるからな」

 

しっかり見とけよ、我を忘れぬように。

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です。今日も元気ですよ」

 

伏長「分かりました。勝つぞレウス」

 

勝利をこの手に! 

 

 

~~~~~

 

 

『適正距離とは何なのか、全距離のGIを制してきたアルギュロスレウスが出走します。伝説はどこまで大きくなるのか、楽しみです』

 

 

1.七番 Naktorect ナクトルレクト

2.四番 Joker Kid ジョーカーキッド

3.三番 Blade Joker ブレイドジョーカー

4.八番 Prism trial プリズムトライアル

5.二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

6.一番 Accele cyclone アクセルサイクロン(三番人気)

7.九番 Samurai Ninja サムライニンジャ

8.五番 Materialy マテリアリー

9.十二番 Sorestal ソレスタル

10.十番 Shoric ショーリック(二番人気)

11.十一番 Smart shot スマートショット

12.六番 Megalo Bist メガロビースト

 

 

『アルギュロス不動の圧倒的人気、伝説の続きを皆が期待してるのがわかります。アルギュロスレウス期待に応えるか、伏兵が潜んでいるのか』

 

『全頭ゲートに入って、スプリントカップスタートです』

 

脚質確認。逃げが多い、この数の壁を避ける暇は無い。ハナは取れる、

 

行くぞユーイチ。

 

伏長〈逃げる気だな? 逃げ切るぞ〉

 

『素晴らしいスタートを決めてアルギュロスレウス先頭、続くのはアクセルサイクロン、三番手スマートショット』

 

先頭は渡さない。

 

我がゴールするまでな。

 

『アルギュロスレウス快調に飛ばします。差はおよそ三馬身でしょうか。凄いハイペースだ』

 

レースのペースは握った、着いてこいよ。

 

『速いぞアルギュロスレウス、差が開く、もう六馬身はある。他のウマは捉えられるか』

 

短距離なんだ、へばるんじゃねぇぞ! 

 

 

──────────

 

 

短い時間、有限の時

 

込められる願い、望み

 

全てが熱く、焦がれてゆく

 

勝利とは結果、すなわち未来である

 

 

悲しみ無き明日が欲しけりゃ

 

 

この1分に全てを捧げよ! 

 

 

『アルギュロスレウス全く垂れない、更に加速する! 他のウマは来ないか! 独走状態! 影すら踏ませない!』

 

この身はただ、勝利の為に。

 

『アルギュロスレウス速い! 一頭だけものが違う! 別次元の強さだアルギュロスレウス!』

 

油断はしない、ゴールするまで全速だ。

 

『アルギュロスレウスゴール! 圧巻の強さアルギュロスレウス! 短距離では苦戦もしない! 魔王伝説更新中!』

 

 

お疲れ様ユーイチ。

 

伏長「とうとう他のウマが相手にならなくなったな」

 

よせやい、照れるぜ。

 

伏長「呼吸も正常……レース走ったよな?」

 

お前が走らせたんだろ? 

 

伏長「…………どうしたもんかな」

 

何の話だ? 

 

伏長「夢を見るか、希望を抱くか…………」

 

??? まあいい。

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

 

 

何かが近いそうです。




伏長の話の内容とは一体!
アレするのか?しちゃうのか?

感想や評価いつも感謝です!


ではまた!


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夢か希望か

ども、素人投稿者です。

物語中々順調でテンション高めです!
誤字報告サンキューです!

感想もニマニマしてますよー。


ではどうぞ


 

 

 

 

凱旋門賞

 

 

現在の競馬における世界最高峰のレース。幾多のホースマンが一度は夢見た景色、()()()()の到達点。日本も例に漏れず長年夢を追うが未だに掴めていない。二着、数多の挑戦を重ねるもそれが限界であった。その門は硬く、大きくそびえ立っている……。

 

 

しかし、人々は二頭のウマに希望を抱いた。片や()()そのものとさえ言われる日本競馬の()()()。希少な月毛を黄金に輝かせ、走る姿は一筋の光、現時点における世界最強候補であり未だ無敗。

 

光の女皇 インペラトルーチェ

 

片や()()の一言で表される競馬に生まれた()()()。芦毛であったとされる毛色は瞬く間に輝きを持ち、銀色を纏いて走り、修羅とまで言われる魔境の世代の頂点に立つ。同じく無敗の世界最強候補。

 

銀の魔王 アルギュロスレウス

 

 

二頭の激突は去年の有馬記念にて行われたが同着の結果となり、どちらも無敗を続けることとなった。有馬記念の後、インペラトルーチェは主にフランスなどで勝利を重ね、アルギュロスレウスはイギリスにて蹂躙を行った。無敗が続いていることもあり応援の声は日本だけでなく、世界各国からもあるという。三冠バの蔓延るこの世代にて世界を獲るのは一体誰なのか、まだ誰にも分かりはしない。

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「どうしたものか」

 

ため息をつきながら私は今の直面している問題を解決すべく考える。夢の舞台、凱旋門賞。そこに自分のウマを走らせることが出来ることはとても嬉しく思う。問題となっているのは……。

 

岳「凱旋門賞ではレウスに乗りたいです」

 

岳さんのこの発言だ。レウスは賢く、本来騎手を必要としないタイプのウマだ。最初の方は岳さんが色々とレースを教えていたが今となっては彼だけでレースメイクが出来てしまう。その証拠に菊花賞からはスパートなどはウマなりで行っていた。ムチも使ってるところを見てない。故にどんな騎手が乗っても走るし、勝つことが出来るウマだ。でもそれは乗りたい理由にはならない。岳さんが言うには

「凱旋門賞を勝つ時は彼の背中に乗っていたい。彼は僕に夢も希望も見せてくれた」

らしい。ルーチェはどうなのか聞くと

「ルーチェは確かに強くて良いウマです。ですが良いウマと夢のあるウマは違います。自分はレウスに夢を見ました」

 

言いたい事はとても良く分かる。かつての自分を見ているようだった。しかし、ここにきてその話は不味い。レウスには伏長さんに乗って貰おうと思ってここまで乗ってきて貰ったのだ、ここに来て伏長さんに「レウスは岳さんが乗るのでルーチェに乗って下さい」なんてとても言いづらい。岳さんは真剣だ、真剣に考えた上でこの我儘のような要求をしたのだろう。伏長さんとの話し合いが必要だと考えた私は御二方を呼んで話をした。

 

 

 

伏長「なるほど、話は分かりました」

 

伏長「岳さんの言っていることもとても分かります。……期限ギリギリまでは取り敢えず僕に乗せてくれませんか?」

 

水上「考えては下さるんですか?」

 

伏長「正直言いますと自分は最初ルーチェに乗りたかったんです、あの背中に乗って先頭でゴールする気分はどうなんだろうって」

 

伏長「でも、レウスを知ってしまった。あのウマは確かに夢のウマです、乗る度にそれを感じます。ルーチェが僕にとって希望なら、レウスは僕の夢みたいなものです。自分なりにでも、踏ん切りはつけます」

 

「ありがとうございます」

 

話が進んで良かった。今は待つだけだな。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

伏長「決めました」

 

「どうですか?」

 

伏長「ここは……レウスに決めて貰いましょう」

 

「レウスに?」

 

伏長「はい、彼は賢い。自分なりにでも考えがあると思います。僕は彼を尊重したい」

 

「岳さんもそれで大丈夫ですか?」

 

岳「はい、機会を与えてくれてありがとう伏長さん」

 

伏長「選ばれなくても泣かないで下さいね?」

 

岳「そちらこそ」

 

 

~~~~~~~~~~~

 

 

ボ──

 

 馬房でボーとしているとユーイチ、タッケ、馬主様が入ってきた。

 

水上「元気にしてたか?」

 

馬主サッマじゃないか! 元気よ元気、超元気。

 

岳「僕も久しぶりだね」

 

タッケ! 久しぶりー! 

 

伏長「今日はお前にある事を決めて貰いたいんだ」

 

どうしたんだユーイチ? 真剣な話か? 

 

伏長「レウス、凱旋門賞では僕と岳さん、どっちを乗せたい?」

 

え? え──────────!! 

 

中原「ほらどっちにする?」

 

中原?! 

 

岳 ジーーーー

 

伏長 ジーーーー

 

あわわわわわわわ。

 

 

 

 

 

夢か希望か。




唐突なクライマックス、俺は見逃したね。

さあ!レウスの選択は!(アンケート取ります)

感想や評価待ってます!

ではまた!


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〈掲示板〉凱旋門賞キタコレ!

ども、素人投稿者です。

アンケートに参加してくれてるキミ!
サンキューです!
期限は凱旋門賞に入るまでです。急げ!間に合わなくなるぞ!


ではどうぞ


 

 

凱旋門賞に期待するスレ

1:名無しのウマ好き ID:mxveDNand

上から来るぞ!

 

2:名無しのウマ好き ID:TOk2rUfWj

ワァァーー

 

3:名無しのウマ好き ID:OqY/dsApA

大和魂を見せてやる!

 

4:名無しのウマ好き ID:NxbVhmQpx

衛生兵ー!

 

5:名無しのウマ好き ID:vjPzTv9yr

テンション高

 

6:名無しのウマ好き ID:+/UUPC+8S

早い早い

 

7:名無しのウマ好き ID:/S/SVwOP7

落ち着いてけー

 

8:名無しのウマ好き ID:HcXY/oYn6

メディーーック!

 

9:名無しのウマ好き ID:WAuVNPhfN

テンションまてまて

 

10:名無しのウマ好き ID:Nu2exCCHa

期待大

 

11:名無しのウマ好き ID:4j/8ruLga

風呂入ってくるわ

 

12:名無しのウマ好き ID:IZRAnKj+n

お前ら早すぎ

 

13:名無しのウマ好き ID:kTnbhganR

風呂w

 

14:名無しのウマ好き ID:8VdH4OpQ8

風呂は待てよ

 

15:名無しのウマ好き ID:Aurws1hXv

( ˘ω˘ ) スヤァ…

 

16:名無しのウマ好き ID:IqRB3hipJ

寝やがったぞこいつ!

 

17:名無しのウマ好き ID:T7bJQk+ji

良い子はねんねしな〜

 

18:名無しのウマ好き ID:E+T5UmYuy

なんて健康的

 

19:名無しのウマ好き ID:Z2QjeGGN/

寝る子は育つからね

 

20:名無しのウマ好き ID:LdWghStkL

脱線の事故現場はここですか?

 

21:名無しのウマ好き ID:LeTx4fQEl

レウスかルーチェか

 

22:名無しのウマ好き ID:ceqvgYC+s

凱旋門賞語ってけ

 

23:名無しのウマ好き ID:cEM+ojM0w

無双してたしな

 

24:名無しのウマ好き ID:ZrHJ8GECE

レウス走り切りやがった

 

25:名無しのウマ好き ID:C9+DS176s

ほーんとなんだよこのウマ

 

26:名無しのウマ好き ID:eOlBYzd2R

三冠祭りだワッショイワッショイ

 

27:名無しのウマ好き ID:Nrss8ZT28

まさに魔のウマ

 

28:名無しのウマ好き ID:IBozg43Tg

魔王さまやぞ

 

29:名無しのウマ好き ID:iSaU6ZK7w

凱旋門メンツw

 

30:名無しのウマ好き ID:QHENoZy/n

もうやだこの世代

 

31:名無しのウマ好き ID:q33XjxqJ9

三冠しかおらんわ

 

32:名無しのウマ好き ID:SOSkM7dcQ

三冠はドレスコードじゃねぇんだぞ!

 

33:名無しのウマ好き ID:CHuJEdc9S

夢のようなレース

 

34:名無しのウマ好き ID:vEimCvWPl

生きててよかった

 

35:名無しのウマ好き ID:yTbwlx3mS

母さんありがとう

 

36:名無しのウマ好き ID:CI+gZLpkz

浄化されてる…

 

37:名無しのウマ好き ID:sLzjWw6x1

こんなレース見ていいんですか?

 

38:名無しのウマ好き ID:0zfPAwMek

凱旋門ルーチェがきます

 

39:名無しのウマ好き ID:Q9y4AasEd

適性で言えばそうなるか

 

40:名無しのウマ好き ID:IX0GQNLws

フランスで走ったしな

 

41:名無しのウマ好き ID:dlUteNhR0

レウスイギリスだけとか相手泣くで

 

42:名無しのウマ好き ID:Pv0GPYuO3

しっかりオーバーキルまでしてきた模様

 

43:名無しのウマ好き ID:t/igYbI0O

戦績はレウス、適性はルーチェ

 

44:名無しのウマ好き ID:g8Kx2GnuP

レウスはルーチェ以外は一度勝ってるけどなぁー

 

45:名無しのウマ好き ID:+y74mkqM7

凱旋門は訳が違うんだよタコ

 

46:名無しのウマ好き ID:a3eA5g5zC

一回だけだとなんとも

 

47:名無しのウマ好き ID:8AUhULEp1

ワイはレウスや!

 

48:名無しのウマ好き ID:HVhtAAQcB

ルーチェだろjk

 

49:名無しのウマ好き ID:pnbvvg9Mg

日本競馬の夢叶うか?

 

50:名無しのウマ好き ID:tdYiQCRKa

レウスに決まってんだろぉ!

 

 

~~~~~~~~~~

 

830:名無しのウマ好き ID:EHrTDroh+

レウスだろ

 

831:名無しのウマ好き ID:IatTVlGiV

ルーチェ

 

832:名無しのウマ好き ID:rY4BLFIGP

ルーチェかなー

 

833:名無しのウマ好き ID:f8xLiXgjj

もうみんな勝てると思ってて草

 

834:名無しのウマ好き ID:qmtoYGGoa

逆に勝てないと思ってやがんのか?

 

835:名無しのウマ好き ID:Q9R12OSia

勝てるよう祈るんだろがボケ

 

836:名無しのウマ好き ID:ymudoYBIL

まじで勝ってくれ

 

837:名無しのウマ好き ID:AONQlGlD5

凱旋門は真面目にそれ

 

838:名無しのウマ好き ID:PNmCAk4W9

相手も強いからな?

 

839:名無しのウマ好き ID:sNtlJm8oK

楽しみで仕方ねぇよ

 

840:名無しのウマ好き ID:oWa4/hFw3

歴史的瞬間をこの目で見てぇ~

 

841:名無しのウマ好き ID:+tKP4rgvf

楽しみすぎる

 

842:名無しのウマ好き ID:AuqZeGc4p

ルーチェとレウスどっちも頑張れ!

 

843:名無しのウマ好き ID:WkzOGSWxQ

ワイは見に行くで

 

844:名無しのウマ好き ID:jqHw2QvJo

羨まCー

 

845:名無しのウマ好き ID:/1IGPLm65

ええなぁ

 

846:名無しのウマ好き ID:n9fo92Zyl

まじか

 

847:名無しのウマ好き ID:xT4Lc92lm

有給もぎ取ってきたに決まってんだろぉ!

 

848:名無しのウマ好き ID:jrqM3nddr

みんなでフランス行こうぜ!

 

849:名無しのウマ好き ID:9lZsVZoq5

有給?何それ?美味しいの?

 

850:名無しのウマ好き ID:EYXTCy0B4

あ(察し)

 

851:名無しのウマ好き ID:i3+v/snAR

強く生きて

 

852:名無しのウマ好き ID:oHu3w63Af

社畜ニキ生きて

 

853:名無しのウマ好き ID:tFpeuvsmL

みんなでストライキだ!

 

854:名無しのウマ好き ID:pjdvaocYK

ブラック企業なんてやってられっか!

 

855:名無しのウマ好き ID:DtWzkCIiK

競馬場いくんだよ!あくしろよ!

 

856:名無しのウマ好き ID:KfapzJnxe

これを機に転職だ!

 

857:名無しのウマ好き ID:qwWstha83

フランスが俺たちを呼んでいる

 

858:名無しのウマ好き ID:+/yaGwC5N

全員有給ぶんどってくぞオラ

 

859:名無しのウマ好き ID:31s9kAOpu

カチコミじゃーー!

 

 




タッケ先頭!リードは五馬身!
ユーイチ粘る!差しきれるか!

タッケ人気ですね。


…………どうか後悔の無い選択を


ではまた!


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銀色バ、世界を獲る

ども、素人投稿者です。

パッパと投稿出来なくてすみません。最近は少し忙しくて時間が無かったんですよ(言い訳)。

言い訳言っていいわけ?なんつって(エアグルーヴのやる気が下がった)

クライマックスということでいつもより長めです。楽しんで下さい。


ではどうぞ


 

 

 

譎る俣襍キ縺阪m逶ョ隕壹a蜍晏茜謇九↓縺吶k

 

 

 

────────────────────

 

 

気がつくと此処にいた。

 

何も無い場所、まっさらなキャンパスのように白い。

 

辺りを見回してから目の前のモノに意識を向ける。

 

見た目は中世ヨーロッパ風の城門で、首が痛くなりそうなくらい見上げないといけない程デカい。門にしてはデカ過ぎるし、使用するにしても門だけで城壁は見当たらないから用途も分からない。

 

 

門に向かって歩く。

 

ゆっくり、ゆっくり。

 

 

門に近づくにつれて周囲に陽炎のようなものが増えていった。彼らはこちらを羨望か、或いは激励を込めて見つめている。

 

 

門の前まで来た。

 

門は硬く閉ざされていて、重圧感が漏れ出ていた。

 

私は陽炎のようなものを一瞥して、門へと手を伸ばした。手が門に触れた瞬間、自分の奥深くにある何かが大きく鼓動した。

 

とめどなく銀色が溢れる。自分を満たし終えたそれは、手を伝って門に広がる。とても大きい門ではあったが、直ぐに染め上げられ、銀色へと変色する。銀色は門だけでは収まらず、この場所自体も染めてしまった。一面の銀色。澱みなんて無い、ただ純粋な銀色。その余りにも美しい光景に見惚れていると、陽炎のようなものが伝えてきた、

 

『行って』

 

その言葉に導かれるように門を手で押すと音もせずに開かれる。その先にあったのは……………………

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

ゆっくりと覚醒して目を開く。

 

雑念が無く、意識が澄んでいる。一種の集中状態であった。自分の身体のことが鮮明にわかる。今までとは比較にならない程の絶好調だった。

 

 

あの夢は一体何だったんだろう。門、銀色、素敵な夢だった。先の景色を見れなかったのは残念だけど、とても良かった。…………陽炎と私はどんな姿をしてたっけ? ……どうでもいいや。

 

 

中原「おはよう、レウス」

 

ああ、おはよう。

 

中原「今日は気迫がいつもより凄いな」

 

絶好調だしな。

 

中原「……雰囲気が」

 

どうした? おかしいことは何も無いだろ? 

 

だってほら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

~~~~~

 

 

パドックに入る。

 

 

今まで一緒に走ってきた奴の中でもトップと言える奴しかいない、厳しいレースになるかもしれないな。

ルーチェとスキャンも当然にいる。だがどうしてか絡みに行く気にはなれない。代わりに闘志が溢れてくる。

 

 

中原「覇気が凄い……」

 

レースを前に気を抜く阿呆がいるか? 

 

中原「」

 

中原が唾を飲むのが見える。

緊張してんのか? 

 

 

「お疲れ様です」

 

乗れ、お前の夢を叶えてやる

 

 

 

 

 

 

 

タッケ

 

 

~~~~~

 

 

「日本競馬の悲願、凱旋門賞。このウマで駄目ならもう駄目だ。そう断言できます。日本のアルギュロスレウスとインペラトルーチェ両者未だに無敗。海外の芝への適性の高さも見せつけました。数々の日本バが挑み、敗れた凱旋門。最強の王と女皇は閉ざされた門を開くことはできるのか」

 

 

1.九番 GeorgiaKING ジョージアキング

2.三番 Catharsis Drop カタルシスドロップ

3.十番 Hesty ヘスティー

4.五番 Chronicle sign クロニクルサイン

5.八番 Galaxy E-Taniity ギャラクシーエタニティ

6.十一番 Imperat Luce インペラトルーチェ(一番人気)

7.四番 Clear Azur クリアアズール

8.七番 Frontier Formulas フロンティアフォーミュラ

9.一番 Anthem Aria アンセムアリア(三番人気)

10.十二番 Satellite scans サテライトスキャン

11.六番 Emperer Genesis エンペラージェネシス

12.二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(二番人気)

 

 

ゲートに入る。周りのウマが正確に感じられる。

呼吸、動作、目線、

それらの認識処理を意識の裏に回す。

 

 

「悲願成就なるか。ゲートイン完了──」

 

刹那、夢に見た門が現れる。目の前、と言うよりかは頭の中に。門はゲートと重なり────開かれた。

 

「凱旋門賞、スタートしました」

 

ゲートが開くのと同時に走り出す。過去最速であると実感出来たスタート。タケ、お前の意見を見せろ。

 

岳〈逃げだ、ルーチェを抑える〉

 

勢いそのまま内に行くよう誘導される。外枠であったため内に行くまで距離がかかる。その不利を突くように一頭自分の前に躍り出た。

 

「先頭インペラトルーチェ、次いで二番手にアルギュロスレウス、三番手にはアンセムアリア」

 

無理にハナを奪いには行かずに後ろに着き、平坦な直線を進む。

 

「アルギュロスレウスインペラトルーチェの真後ろにピタリと着きました、三番手とはおよそ四馬身」

 

彼女はハイペースな逃げでそのままゴールまで突っ切るようだ。後ろもそれを察したのか徐々に速度を上げている。

 

「ここで坂に入り先頭インペラトルーチェ、アルギュロスレウスも続いて変わりません」

 

馬群は恐らく縦長、中団後方は抜けづらくて焦るだろう。ルーチェのペースはまだ上がり続ける。

 

「3コーナーに入り先頭インペラトルーチェ」

 

チリッ──

 

 

小さな、ホントに小さな変化だった。彼女の身体から光が火花のように弾け飛んだ。分かっている、これは幻覚だ。だが彼女の速度はグンと上がり、私を離しにかかった。

 

「3コーナー終わりフォルスストレートにかかりましたインペラトルーチェ三馬身差をつけてます」

 

彼女に多少の変化はあったようだが何も問題ない。私は私で()()の使い方を知っているから。

 

 

 

一つ、この身は銀色へと染まりて

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

一つ、世界は銀色に変わりて

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

一つ、銀色は鎖と成りて

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

一つ、銀色は枷と成りて

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

何人たりともこの業からは逃れられぬ

 

お前たちは私の前では目覚めし奴隷である

 

自らの運命(さだめ)を目にし、私に染められろ

 

銀色なる私に世界を捧げよ! 

 

 

 

「アルギュロスレウス上がってきた。フォルスストレートに惑わされたか」

 

その虚偽、私が本物にしてやる。

 

「アルギュロスレウス加速、曲がり切れるか」

 

彼女に近づく、最後の直線。立ち上がりを想定し突入角度を調整する。

 

「アルギュロスレウス立ち上がりで上がってきた! インペラトルーチェと並んだ!」

 

後ろの奴らも来るだろう。特に鎖も枷もモノにしない彼女が。

 

「内からサテライトスキャンが迫る! 差は二馬身。その外アンセムアリアに並ぶ」

 

 

まだだ

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

「インペラトルーチェ先頭!」

 

 

もっと

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

「アルギュロスレウス先頭に変わる!」

 

 

それ(世界)を寄越せ! 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

「アルギュロスレウス抜けた! アルギュロスレウスが抜けた! 残り200! アルギュロスレウス先頭!」

 

「インペラトルーチェ半馬身差! サテライトスキャン伸びる! ウチからもアンセムアリア! しかし差は四馬身!」

 

「インペラトルーチェがアルギュロスレウスに並んだ! 二頭並んだ! 粘る! アルギュロスレウス粘る! インペラトルーチェか! アルギュロスレウスか!」

 

数センチ、()は絶対を表す。

 

「輝く馬体のぶつかり合い! 競り合って! 競り合って今ゴールイン!」

 

「どちらが勝っても日本バの悲願は達成! やりました! ワンツーフィニッシュ!」

 

 

はぁ、はぁ、はぁ、

 

岳「お疲れ様、レウス」

 

タッケ、やったな。

 

岳「君と出会えてよかった」

 

 

「着順がでました。一着と二着はビデオ判定です。三着はサテライトスキャン」

 

 

どうやら時間がかかるようで待ってるとルーチェとスキャンが寄ってきた。

 

 

ルーチェ ……(耳絞り)

 

スキャン ……(耳パタパタ)

 

あ、スゥーーーーーーー(察し)

 

 

……まずはルーチェにグルーミングだ! 

 

 

ハムハム!

 

ルーチェ ブルッ (耳ピコピコ尻尾パタパタ)

 

スキャン ジーーーー

 

 

スキャンお前もだ! 

 

 

ハムハム!

 

スキャン フムッ (クロスカウンターグルーミング)

 

ルーチェ …………

 

 

岳「モテモテだねぇ」

 

伏長「ですねぇ」

 

何とかなれやぁ──────

 

 

~~~~~

 

 

「出ました、結果は一着アルギュロスレウス。二着インペラトルーチェです!」

 

 

岳「ッ! …………グスッ」

 

フフ、泣くなよタッケ。

 

岳「レウス…………ありがとう」

 

どういたしまして。

 

岳「僕を乗せてくれて………………ありがとう」

 

夢、叶えたかったんだろ? 俺はその手助けをしたに過ぎないよ。ほら、観客に見せつけてやるぞ。勝ったのは俺たちだって。

 

 

 

スウーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

 

 

 

レウス、世界を獲る。




勝っちゃった……

最初の文字化けについては復元が出来なくなってばっかで出来るようにしたら文じゃ無くなったんで意味について各々好きに捉えてください。

色々詰め込んだけど読みにくくはならないよう頑張ったけどどうかな?
ウマ編はサクッと読める手軽さが売りなんだけどなぁ。

ではまた!


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ただいま!みんな!

ども、素人投稿者です。

クライマックスを終え、そろそろアレです。

年内までのウマ編の完結は何とかなりそうです。
今はウマ編ですから!ウマ娘ちゃんと書きますから!
せっかちさんステイ!


ではどうぞ


 ども、レウスです。

 

凱旋門賞を終え、私は今帰国の準備をしています。自分日本の競走バなんでね? 故郷が恋しいぜ。

 

 

中原「よーし、落ち着いてるな」

 

あーりま、有馬、あーりま記念♪ あーりま、有馬で大決戦♪ 

 

中原「ご機嫌だな」

 

もう次のレースは有馬記念で決定なんだろ? 

 

中原「有馬記念が楽しみか?」

 

アイツらと会えるんだ、楽しみで仕方ない。

 

中原「本当に同世代が好きだな」

 

オッスじゃなかったらバチバチにアタックするくらい好きだね。

 

中原「最後のレースなんだ、楽しんでこいよ?」

 

おう! 

 

 

 

…………………………え? 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

日本よ! 私は帰って来たァ! 

 

中原「ここフランスだぞ」

 

!????? 

 

中原「ルーチェの帯同だ」

 

あーなるほどね完全に理解した。

 

 

 

ルーチェ ブルル! 

 

凱旋門賞以来だね! どう? 初めての敗北を味わった気分は? 

 

ルーチェ ブルルルル (睨)

 

おー怖い怖い(笑)。てことで帰るぞ。

 

ルーチェ …… ジーーーー

 

そんな見つめんなよ。惚れ直しちゃうぞ? 

 

中原「仲良しな奴ら」

 

北山「相変わらずですね」

 

 

~~~~~

 

 

日本よ! 私は帰って来たァ! (2回目)

 

 

有馬記念……最後のレースか。これまでも色々なことがあったな。

 

 

 

………………いやクソローテしかしてないわ。変わらないレース密度、俺以外だったら故障してるね。……もう終着点か、思ったより早かったな。あの日立てた目標も達成、後は有終の美を飾るだけか。

 

 

中原「あ、そうそう。同世代の奴らも海外で蹂躙してきたくらい成長してるから油断すんなよ」

 

やるぅ! 流石っすね! 楽しみ! 

 

中原「最終決戦だ、キツめに追い切りするぞ」

 

キツめとか言っちゃって~、今更音を上げるような鍛え方してないぜ? 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

厩舎近くの一室で山世と水上が向かい合う。

 

山世「走り切りましたね」

 

水上「良くやってくれたよ」

 

山世「次は有馬記念……ですね」

 

水上「レウスとルーチェの最後の勝負だからね。世間も湧き上がってるよ」

 

山世「焚き付けたのは貴方ですけどね」

 

水上「私の可愛い子たちの晴れ舞台だ、何だってするさ」

 

山世「だからってやり過ぎはよくないですよ」

 

水上「ちょっとあちらさんとお話しただけじゃないか」

 

山世(レウスとルーチェのグッズとその他諸々を全国何処でも買えるようにしといて軽いなー)

 

水上「私個人としても彼らの勇姿は多くのヒトに見て、覚えて貰いたいだけさ。歴史に遺る瞬間をね」

 

山世(親ばかだな~~」

 

水上「ん?」

 

山世「何でもないです」

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

キッッッツ! 

 

追い切りキツすぎ。限界三つくらい超えたわ。

 

中原「よーし、おつかれさん」

 

ルーチェとの併走もそうだけどお前らも水上や山世のこと言えない鬼畜だな? 

 

北山「心外だな」

 

軽い感覚で考えを読むな北山。

 

中原「一時考えわかんなくて焦ったわ」

 

何わろてんねん! 読めることに変わり無かったくせに! 

 

北山「最後まで全力で走れよ?」

 

勿論、勝つのは俺だからな。

 

中原「どっちが勝つのやら」

 

二択とは随分舐めてんな? 

 

北山「えー(困惑)」

 

聞いた話が本当なら十分負ける要素があるし、あちらはチャレンジャーだ。勢いは凄まじいはず。まあ敗けないけどな! 

 

中原「さてさて一体」

 

北山「どうなることやら」

 

 

 




文字数が前話に持ってかれました

進行期間が短くて内容ガガガ
ツナギは大事、ハンバーグが物語ってる

ではまた!


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〈掲示板〉修羅時代が終わる…らしい

ども、素人投稿者です。

最後のワンクッションです

ここまできたんすね。ウゥ(泣き)
ここまで辞めずに書けたのはいつも読んでくれるキミと、感想くれるキミと、高評価くれるキミのお陰です。
ありがとうございます!


ではどうぞ


 

修羅の終幕を見守るスレ

 

1:名無しのギャンブラー ID:IeZa3vDaP

来てしまったか

 

2:名無しのギャンブラー ID:/qJZV1TVQ

日本競馬は強かった

 

3:名無しのギャンブラー ID:g1dzUIQek

世界くん涙目

 

4:名無しのギャンブラー ID:6yTzk2tQv

はぁ~すっごい

 

5:名無しのギャンブラー ID:KGCqZdnKO

この世代世界単位で最強だったな

 

6:名無しのギャンブラー ID:3AAV3Ffbi

世代が変わるのか

 

7:名無しのギャンブラー ID:yycm1GHYR

化け物しかおらん

 

8:名無しのギャンブラー ID:XNUCOM2/j

海外ボロボロだよ

 

9:名無しのギャンブラー ID:Z8faX8zbn

国際的に見て今年の日本バの勝利数バグってる

 

10:名無しのギャンブラー ID:Q1xrwiL/P

バグみたいな奴が一頭いるしな

 

11:名無しのギャンブラー ID:ZlxCVMvAt

バグであってる

 

12:名無しのギャンブラー ID:KtenlAiIO

もはやワールドカップ決勝のメンツ

 

13:名無しのギャンブラー ID:24hX2ndxj

こんな有馬記念初めて

 

14:名無しのギャンブラー ID:ByvAtXgYR

レウスのニュースから競馬ハマったんやけど世代がヤバいん?

 

15:名無しのギャンブラー ID:2XLouO/c0

とりま

 

アルギュロスレウス

インペラトルーチェ

ドリフトスピード

クロックスライダー

ナイトランサー

ナイトロジェット

レーザーカノン

センターサイト

 

こいつらの戦績を見てこい

 

16:名無しのギャンブラー ID:i0wf5oOlM

多い多いw

 

17:名無しのギャンブラー ID:oW951LgqW

改めて多い

 

18:名無しのギャンブラー ID:DL3hzmkCV

魔境が天国に思えるレベル

 

19:名無しのギャンブラー ID:9TOL3x+ue

脳がやられるわこんなん

 

20:名無しのギャンブラー ID:keR/Mpr00

ふえぇ~

 

 

 

~~~~~

 

 

 

36:名無しのギャンブラー ID:ByvAtXgYR

全頭の戦績見てきたぞい

 

37:名無しのギャンブラー ID:nkcMta+qP

沼入りニキおっすおっす

 

38:名無しのギャンブラー ID:xlmUn35Ht

で、どう思った?

 

39:名無しのギャンブラー ID:ByvAtXgYR

レウスが凄いのは分かるけど他はどうなん?

 

40:名無しのギャンブラー ID:3Tj4ixWwU

こ、こいつ!

 

41:名無しのギャンブラー ID:o+WyabTUO

しっかり脳焼かれてて草

 

42:名無しのギャンブラー ID:JWjnswmeP

ルーチェくらいわかれよ

 

43:名無しのギャンブラー ID:8GnHCG1M/

まってまって

 

44:名無しのギャンブラー ID:EHaSKoJK0

博識ニキ説明プリーズ

 

45:名無しのギャンブラー ID:dD693pll0

あのさぁ

 

46:名無しのギャンブラー ID:hgVIR9+F8

そもそもGI一つでも勝てる奴なんてとんでもなく強いってことだからな

 

47:名無しのギャンブラー ID:5D72ujWcB

レウスを基準にすんな

 

48:名無しのギャンブラー ID:celbME7we

最低でもGI5勝してんだぞ?

 

49:名無しのギャンブラー ID:awJPTsJ9H

わかりやすく言うと歴代でも日本と海外でどちらもGI勝てた奴なんて数頭だけだかんな

 

50:名無しのギャンブラー ID:OlB6j7Yna

海外で4勝なんていなかったからな

 

51:名無しのギャンブラー ID:nb7kxUCM+

なおレウス…

 

52:名無しのギャンブラー ID:dnfJF0Uj0

やめないか!

 

53:名無しのギャンブラー ID:AgUHnPxTt

ルーチェ…

 

54:名無しのギャンブラー ID:vMl6ijLjQ

やめないか!

 

55:名無しのギャンブラー ID:ByvAtXgYR

つまり?

 

56:名無しのギャンブラー ID:JZJlJJlNY

最強

 

57:名無しのギャンブラー ID:NP0Dkceis

歴史に名前がドリルで彫られるレベル

 

58:名無しのギャンブラー ID:JIPmIEmIF

焼かれちゃったかぁ

 

59:名無しのギャンブラー ID:5YBVTvbDb

引きづりこんでけ

 

60:名無しのギャンブラー ID:AsvwhM2eY

なお名前を挙げた全頭最強だから

 

61:名無しのギャンブラー ID:F7uPix89F

発狂もんよ

 

62:名無しのギャンブラー ID:e6+tk36i0

思い返すと強すぎ

 

63:名無しのギャンブラー ID:VYz7le13L

やだ、日本競馬強すぎ

 

64:名無しのギャンブラー ID:ST4vCUVVo

どうした日本

 

 

 

~~~~~

 

 

689:名無しのギャンブラー ID:irgVJWHki

ちなみんな誰予想?

 

690:名無しのギャンブラー ID:+BZI52n/W

レウス一択やろ

 

691:名無しのギャンブラー ID:UhfGsKYhL

馬鹿め

 

692:名無しのギャンブラー ID:v0yOei2V/

阿呆かな?

 

693:名無しのギャンブラー ID:tLBEHB2jZ

ルーチェだろぉ!

 

694:名無しのギャンブラー ID:8+U90qudQ

ドリフくんならいけると信じてる

 

695:名無しのギャンブラー ID:B3W3IqLkx

は?クロックスしか勝たん

 

696:名無しのギャンブラー ID:wg8olHugY

レウスに決まってんだろお前らw

 

697:名無しのギャンブラー ID:nquMdf8pd

レウス買わんやつはバカ

 

698:名無しのギャンブラー ID:6TyukCJhE

ナイトラを応援するで

 

699:名無しのギャンブラー ID:lenIBzb/k

センサー勝って欲しい

 

700:名無しのギャンブラー ID:iT2CqCiCp

カノンも負けへんで?

 

701:名無しのギャンブラー ID:VF5MxuIw7

ロジェット

 

702:名無しのギャンブラー ID:o1tZ8g5r8

ルーチェきてくれ

 

703:名無しのギャンブラー ID:4M9OvXKJi

レウスが最強なんだよ!

 

704:名無しのギャンブラー ID:Dg0eIA94D

ルーチェ惜しかったけどな

 

705:名無しのギャンブラー ID:qffIycBn5

ルーチェあるだろ

 

706:名無しのギャンブラー ID:Pxxs8k7Xt

流石にレウス

 

707:名無しのギャンブラー ID:wazSp9DPj

ルーチェかなりある

 

708:名無しのギャンブラー ID:bEc/+8eLu

レウスやわ

 

 

 

~~~~~

 

 

831:名無しのギャンブラー ID:F+vepclAH

戦争してる場合じゃねぇ!

 

832:名無しのギャンブラー ID:LyKVPHRLr

最後なんだぞ!

 

833:名無しのギャンブラー ID:izgErTuSR

このメンツを見られるの最後かー

 

834:名無しのギャンブラー ID:r2bfCrn65

感慨深いな

 

835:名無しのギャンブラー ID:az/ODat9D

外のヒトらからすれば悪夢そのものやけどな

 

836:名無しのギャンブラー ID:xztnaGslL

イギリス……

 

837:名無しのギャンブラー ID:PUHMrELkw

朝日なんて無かったんや

 

838:名無しのギャンブラー ID:n84amM5hi

何処も同じ感じだから(震え声)

 

839:名無しのギャンブラー ID:9Zt0IthLA

サンドバッグもいいとこよ

 

840:名無しのギャンブラー ID:Q14fC47aI

居なくなるのは寂しい(´;ω;`)

 

 

 

 

 




……蹂躙しすぎでは?

やっちまったもんはしゃーなしですよ、しゃーなし。

懐かしい(?)メンツが再登場(引退)です!
お楽しみに!


ではまた!


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THE LEGENDS for you

ども、素人投稿者です。

……いや、書く手が進まんかったんや。許せサスケ。


…………前書きに書くことねぇ!

ではどうぞ


 ──レウスです。

 

最後のレース、有馬記念当日。現在私はルーチェと一緒に車に揺らされてます。ルーチェも車酔いとかはないようで自分と同じく到着をジッと待っている。

 

最後のレース

 

その言葉が頭の中を飛び回る。自分の軌跡の最終地点、道の終わり。ウマになって、競走馬として走って、沢山勝ててきた。楽しかったし、喜んで貰えるヒトがいて嬉しかった。そんなこと考えてるとどうやらもう着いたらしい。車から降りて競馬場(戦場)へと入る。

 

 

最後の証明、それを成す為に。

 

 

~~~~~

 

 

パドックへと入る。馴染みのある懐かしい顔ばかりだ。君たちと共に最後を走れること、とても誇りに思うよ。

 

色んなウマを見て来たから思う。君たち少し強すぎやしないかい? 

フフ、いや悪いことではないんだ。強さは(あく)なり得ないからね。君たちと私、もう二度と無い最後のレース(闘い)。存分に楽しもうじゃないか。

 

 

 

 

 

 

忘れてしまわないように。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

(集中してるな)

 

 自分が今連れているウマを見ながらそう心の中で呟く。今まで無敗、計り知れないプレッシャーを受けてると考えていたが、ウマからしたら関係無いかと自分の考えを外に出すことなく完結させる。

 

(レウス……)

 

このウマは特別に成ったウマだ。トレセンに来た姿を思い返せば今目の前に居るウマがそのウマと同じウマとは思えないほどの変貌っぷり。そんなウマが今までレース上で鎬を削って来た仲間との本当のお別れを迎える。レウスの考えてることが分かる自分でも今レウスからはこれといったものが伝わってこない。ただうっすらと郷愁の念を感じる程度だ。

 

(見ているからな。最後まで)

 

レウスのことはきっと忘れられないだろう。自分や、彼の姿を見た者たち全てが。

 

 

様々な思いを湧かせていると、彼らに別れを告げる乗り手がやって来た。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 話を持ちかけられたあの時、少し残念に思ってしまった。現役最強と名高いインペラトルーチェではなく、同じく最強とは言われるアルギュロスレウスの騎乗依頼を聞かされ、ルーチェに乗りたかった自分としては強いウマに乗れる喜びと乗りたいウマに乗れなかった悔しさがあった。レウスが走っている所を見たことは今までもあったが、ルーチェの美しい走りと比べると綺麗な走り方だけど華が無い印象だった。……実際にレウスに乗って走るまでは。

 レウスは賢かった。こちらの考えていることが伝わっているのが肌で感じる位だ。速度、位置取り、仕掛け所の調整がやり易いなんてものではない、果てにはマークやフェイントまで使っているのに気付いた時には戦慄した。乗っているうちに覚えてきたのか調整するまでもなく勝手に調整されていく走りは騎手としての尊厳が失われそうになった。でも、彼に乗っていたい、彼に乗ってレースをしたい。そう思わざるを得ないモノがあった。

 彼に乗って走るレースは楽しかった。彼も独りで走っているとは思ってなく一緒に勝ちたいという想いが伝わってくるのだ。嬉しかった。彼の背中には騎手なんて要らないのにそれでも自分と勝利を目指したいと彼が想ってくれることに。自分という存在が彼の為にあると思ってしまう。彼に勝利を捧げることしか考えられなくなる。

 あの時は悔しかった。ホースマンの夢、凱旋門賞。彼が夢への同行人に選んだのは直前まで共に走ってた自分ではなく、嘗ての相棒だったことに。結果としては敗けた。ルーチェも速かった、後数センチと言ったところだった、でも敗けた。彼の背に乗るあの人の背中が眩しくて暫くは見ることが出来なかった。

 でも、今日は彼の背中は自分の居場所だ。彼の仲間に別れを告げる為に自分に出来ることをしたい。彼らの嫌でも目に入る場所、誰よりも先頭でゴールさせてやりたい。

 

想いを込めて、彼の元へ歩く。

 

 

~~~~~

 

 

中原「お疲れ様です」

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「今日もお願いします」

 

伏長「任せて下さい。必ず勝ちます」

 

 

ユーイチ……、一緒に走ってくれるか? 

 

伏長「勝とう。レウス」

 

 

~~~~~

 

 

「時代の節目、世代の交代を知らせる鐘がなる。修羅と言われた時代、その中心を担ってきたウマ達はこのレースで引退となります。その活躍は国内に留まらず、世界を攻め落としてきた功績はこのウマ達でしかなし得なかったでしょう。王は玉座を守り切れるのか。反逆は成功するのか。新しい時代の知らせは響くのか。頂上決戦となる有馬記念が始まります」

 

 

1枠

一番 センターサイト(五番人気)

二番 クロックスライダー(七番人気)

2枠

三番 インペラトルーチェ(二番人気)

四番 セレクトリアル(十六番人気)

3枠

五番 ナイトロジェット(六番人気)

六番 ナイトランサー(四番人気)

4枠

七番 レーザーカノン(三番人気)

八番 ドリフトスピード(八番人気)

5枠

九番 ジルクリフ(十番人気)

十番 アルギュロスレウス(一番人気)

6枠

十一番 エフフェイト(十二番人気)

十二番 モッブモブ(十八番人気)

7枠

十三番 アースタイト(十一番人気)

十四番 スカイオンクライ(十四番人気)

十五番 パースリング(十七番人気)

8枠

十六番 クラスライトアップ(十三番人気)

十七番 デルウィング(十五番人気)

十八番 フルフロントライン(九番人気)

 

 

ゲートの前で立ち尽くす。空気は重く、張り詰めている。凱旋門賞の時とそう変わらない圧の密度。心が高揚するのを止められない。私は今、笑っているだろう。上等だ、そうだろ? 

 

 

────()

 

 

 

「各ウマゲートイン完了。有終の美を飾るのは誰だ、有馬記念スタートです」

 

ゲートが開くフライングギリギリのスタート。他の奴らに目を光らせる。ユーイチはどう思う? 

 

伏長〈……追い込みだ〉

 

「各ウマ綺麗なスタートを切りました。ハナをとったのはクロックスライダー。二番手にはスカイオンクライ、三番手にインペラトルーチェ」

 

前には出ず後ろに位置取る。狙いは一点集中からの一掃。

 

「アルギュロスレウスは後方二番手」

 

後ろから観察を入れる。アイツら前に走った時より速い、カーブも前より膨らまなくなってる。……他のはそれ程、主なマークはアイツらでいい。

 

「大歓声を受けて直線を走ります。競馬場にいる幾万のヒトの期待を背負い、1コーナーへ」

 

2500m、タイムを逆算、最終調整は直感に頼る。

 

「1コーナー中間先頭インペラトルーチェ、クロックスライダーが続きます」

 

コーナー中間の…………ここ! ロングスパート! 

 

 

──────────

 

 

変わり行く時代は停滞を知らず

 

過去の歴史は未来を知らず

 

記憶の欠片 刻まれた感覚

 

我が身いつか朽ちて

古と成るならば

 

見る者に消せない印を付けよう

 

 

さあ、銀色に染まれ

 

 

「向こう正面、先頭変わらずインペラトルーチェ、クロックスライダーと差は一馬身、三馬身離れてスカイオンクライ」

 

「アルギュロスレウス進出を開始、ロングスパートです」

 

外から加速をつけていく、進みながら各々の進路を無くすよう誘導する。

 

「インペラトルーチェ先頭で第3コーナーへと入ります」

 

アイツらのギアが上がったのを感じる。妨害も気休め程度しか効果は無さそうだ。

 

「さあ上がって来ましたドリフトスピード、ナイトランサー内から、レーザーカノンも続いてきた」

 

コーナーが終わる。最後の直線。もう一押しいくぞ! 

 

 

 

私達は誰かの奴隷

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

もしそこに運命(さだめ)があるのなら

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

鎖を外した奴だけが自由だ

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

全てを悟り、理不尽へ至れ! 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

 

「さあ時代の終わりへ最終直線、先頭インペラトルーチェ、ナイトロジェット大外から来た凄い加速、センターサイト中から抜けた」

 

「いやアルギュロスレウス、アルギュロスレウス外から先頭に並ぶ」

 

「他のウマも並んだ、並んだ、横一列」

 

「王敗れるのか! 首を取るのはやはり同期か?」

 

「譲らない! 譲れない! 八頭並ぶ!」

 

「インペラトルーチェ少し前か! アルギュロスレウス苦しいか!」

 

「残り100! 分からない! 誰も抜け出ない! 拮抗状態!」

 

「修羅が宿る! 修羅で満ちる! 果ては誰も知らぬ景色!」

 

「接戦! 大接戦!」

 

「並んで! 並んで! ゴール! 一列修羅の大決戦!」

 

 

「我ら歩んだ修羅の道! 世界よ! 日本の最強は世代そのものだ!」

 

「ビデオ判定です! そしてタイムはレコード! 八頭共にレコードになりそうです!」

 

 

 

伏長「お疲れ様、レウス」

 

楽しかった。後悔も未練も何も残すことは無かった。

 

伏長「お別れだな」

 

……悲しいよ。

 

伏長「……今日という日は忘れることが出来なさそうだ」

 

忘れないさ、みんなのこと。せめて俺が死ぬまではこの心に残そう。

 

 

 

 

 

「でました! 結果は──────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転生銀色バ、世界を獲る

競走バ編 ~完~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

中原「お疲れ様、レウス」

 

 

レースが終わっていつもの此処に帰って来た。ルーチェとご飯を食べながら今日のことを思い返して反芻する。

 

…………引退、か。

 

中原「……元気だせよ、お前にはまだこれからがあるんだから」

 

……そうだよな。まだ自分の一生は続くんだ、前を向いて歩くよ。

 

中原「しっかり休めよ」

 

これからかー。自分の実績的に種牡馬入りかな? ……性欲解禁ってマ? 

 

「次はダート大国、アメリカなんだからな」

 

…………………………ゑ? 

 

 

 

 

転生銀色バ、世界を獲る

競走バ編

イギリス編 出荷ヨーーーーーー

アメリカ編 ウィーーーーーッス

 

 




は?おいおいおいおい!

ちょ、おーーい!

「どうしたウマ娘担当のワイ」

おいコラ競走バ編担当のワイ、てめぇ引退する流れだったやろが!

「…………もう一年走れるドンw」

WTF!?

「焦らず待っとけよw」

オーライ、表出ろや



ではまた!


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夢は続く

ども、素人投稿者です。

年内完結どうなんだい!って声がありましてね。
いやまだそろそろ11月……あれ?
…………間に合います(真顔)

投稿頑張るゾイ


ではどうぞ


 気分はどうだい? レウスです。

 

えー、間もなく飛行機でフライアウェイです。空港にいる時点でお察しよ。

 

 

引退とは? 

 

中原「誰も()()()引退するなんて言ってないだろ。引退は同期の奴らのことだ。てことでまた海外でレースだ」

 

……ルー

 

中原「ルーチェは一緒じゃないぞ」

 

…………スキ

 

中原「サテライトスキャンはイギリスだ」

 

鬼! 悪魔! 中原! 

 

中原「ほら行くぞ」

 

コイツゥ……。

 

 

~~~~~

 

 

中原にされるがままに連れられてると青鹿毛のウマと遭遇する。確か……え~と、

 

中原「ワイルドグランドだ。一度当たっただろ?」

 

そう! ダートで走ったのは覚えてる。強かったしね。ああ、帯同ね。…………ほんと蹂躙がお好きなことで。

 

中原「要らんこと考えてないで乗った乗った」

 

ちょ! 押すなよ! 乱雑にしちゃイヤー! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

青鹿毛のウマと一緒に仲良く飛行機にぶち込まれる。強いやつは大歓迎、仲良くしよや。

 

グランド …………

 

無反応おい。

 

グランド …………

 

おーい、見えてるー? このヘドバン見えてるー? 

 

グランド …………

 

ちったぁ反応しろや! 

 

グランド ……

 

あ、こっち見た。

 

グランド ……ブルっ

 

何今気付いたみたいな反応してんねん! 

 

グランド ……

 

こ、この目……。特に何も考えてない目だ。こいつ天然だ! 

 

グランド ……コクッ

 

あ、はい、よろしく。

 

グランド ……

 

こいつ寡黙だ! 全く動かねぇ! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

アメリカよぉ! 私がKI☆TA☆

 

 

中原「レウス……、ここドバイだぞ」

 

哀れなものを見るように見てんじゃありません! そもそも最初から教えなさい! 

 

中原「体調はどうだ?」

 

ん? ん────、バッチリ♪ 

 

中原「大丈夫そうだな」

 

体調管理も実力の内、スポーツマンの基礎は身体作り! まあ自分ウマなんですけど。

 

中原「一応久しぶりのダートだ、慣れていけよ」

 

え? ダートは走ったことあるし、感覚は覚えてるぞ? 

 

中原「……何故今のを疑問に思う?」

 

???? 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

入国する際のなんやかんやうんたらかんたらが終わって一段落着いた後、ワイルドグランドと併走をしている。

 

流石砂の覇者と言われてただけある。……正直クソ強い。待って? 言い訳じゃない言い訳なんだけど自分ダート久しぶりなんよ。……な~んちゃって、負けてあげませ~ん。

 

 

グランドの騎手「……知ってましたけど凄いウマですね」

 

?? 「こっちの砂も難なく走れてますね。乗ってて楽しいです」

 

グランドの騎手「併走とはいえグランド相手に一度も前を譲りませんか」

 

?? 「まだまだ伸びますよ」

 

グランドの騎手「いやはや恐ろしい」

 

 

砂でもなんでもかかってこいや──! 

 

 

 

アメリカ?編、開幕!




えー、皆様。
大変変態な…失礼。変態大変…

大変なことに気づいちまったんだ。

馬名が無いわw
どれくらい必要か分かりませんけどやります。
投稿ペース…完結…間に合います(真顔)


ではまた!


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オアシスで輝く、銀色のキミ

ども、素人投稿者です。

最近書く気力が湧かなくて困ってます。
年内完結がだいぶ余力を残して達成出来そうで気が抜けてるのもあると思います。
あ!完結はできます。(ウマ編)

え?い、いや別に他の作品読んでるからとかありふれにハマったとか二次作品書きたくなって構想してたとかじゃなくてですね、ええ。(汗)


ではどうぞ


 こんにちは、レウスだよ。

 

アメリカと言ったな? あれは嘘だ。

ドバイとも言ったな? あれも嘘だ。

 

……はい! ということでー、わたしは今、サウジアラビアに来ていマース! 謀ったな中原ぁ! 

 

中原「今日はサウジカップ、ダートの1800mのGIレースだ。安心しろ、サウジアラビアはこれが最初で最後だ」

 

……ちなみに今年の予定は何戦するん? 

 

中原「ん? ん────、10戦位かな」

 

10? 多……いや少な……分からん。

 

中原「お前が去年出たレースが15だから2/3だな」

 

へぇ、少ないんだ。(?)

 

中原「今年はレース間隔もあるし余裕だろ」

 

それってクソローテが無いってコト? 

 

中原「うんまぁ、頑張れよ」

 

はぇ? 不穏なこと言わないでもらっていいですか? 

 

中原「よし! パドックいくぞ」

 

ふ、不安になってきた。

 

 

~~~~~

 

 

邪魔するで~。

 

 

ふむふむ、グランドも一緒だしヤバいの一頭居るしキツいなー。勝てるかどうか結構怪しい。

 

中原「険しい雰囲気出してんじゃねえよ。いつも通り勝ってこい」

 

勝つに決まってんだろ。

 

中原「気合い入れてけ」

 

 

?? 「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です。今日からもお願いします」

 

?? 「任せて下さい」

 

来たか。良い夢は見れそうか? 

 

 

ユーイチ

 

 

伏長「今年もよろしくね」

 

目覚めの無い夢をお前に見せてやる。起きられなくなっても知らないからな? 

 

 

~~~~~

 

 

『サウジカップが間もなく始まります。注目は去年イギリスで距離問わず大暴れした世界最強の王者アルギュロスレウスです。芝のレースを主に走っていた彼ですが、どうやら砂の適性もあるそうで同期が引退する中ダートへの路線変更をして今年も走るそうです。他の有力候補はアメリカの太陽の三冠女王ギフテッドレイソルが挙げられます』

 

 

1.二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

2.一番 Amsnost アムスノスト

3.三番 Destral デストラル

4.五番 El Dorado LORD エルドラドロード(三番人気)

5.四番 Egal Nail イーガルネイル

6.十一番 Wild Grand ワイルドグランド

7.九番 Sindborough シンドバロー

8.七番 Holcris ホールクリス

9.十番 Testena テステラ

10.八番 Logdline ログドライン

11.六番 Gifted Raysol ギフテッドレイソル(二番人気)

 

 

『各ウマゲートイン完了、サウジカップスタートです』

 

取り敢えずハナをとる。距離は1800と短くは無いが前方の脚質が多いと感じ、纏めて潰しにかかる。

 

ダートと芝の大きな違いは脚が着地した際の沈み具合だ。脚が沈めば脚を前に出す時により強い力が必要になってくる。パワーが無い奴はスパートはおろか前に進むことさえ難しくなる。

ちなみに俺はどうするかというと、当然走り方を変える。まあ砂に足元を囚われる程やわな鍛え方はしてないが、それでもだ。

芝だろうと砂だろうと沈むのは同じ、イギリスもかなり沈んでたしな。

つまり何が言いたいかっていうと、主に変えるのはタイミング、脚が地面を捉えた瞬間だけ引き起こすインパクト。芝も砂も底なし沼じゃないんだ、地面と脚裏がガッチリとぶつかる瞬間がある。砂の場合それが芝よりも遅く発生する。よって脚を動かすタイミングを遅く、前へと進む力を強くすることで速く走れる。色々やってこれが一番速かった(体感)。

 

 

『好スタートを切りまして先頭アルギュロスレウス、二番手イーガルネイル、三番手テステラが続きます』

 

このレースはコーナーが一つのかなりシンプルな形をしている。最後の直線も長めだったし仕掛けるのは最後の直線の中間あたりか。

 

『ギフテッドレイソルは最後方からのレースとなりました』

 

彼女はどうやら後ろ脚質のようだ。最後方か……キツイな。

 

『3コーナーに入って先頭はアルギュロスレウス』

 

ダートのコーナーってピッチ走法だと走りにくかったんだよな。ストライド走法も曲がるのは向いてないし、てことで思いつきましたドリフト走法。名前の通りドリフトします、滑ります、斜行にならない程度に。元々はドリフくんの走り方からきたんですよね。初めて見た時普通にビックリしたのを思い出せる。これでストライドでも気持ち少し曲がりやすくなった。……ピッチ走法で芝ドリフトしてたドリフは化け物やったんやなって。

 

『コーナー終わって最終直線、先頭はアルギュロスレウスのまま』

 

そろそろスパートがかかってくる時間だな。

 

『ワイルドグランドが猛走、二番手まで躍り出た』

 

よっしゃかかってこいよ! 

 

『大外からギフテッドレイソル! ギフテッドレイソル速い! ギフテッドレイソル先頭!』

 

まだ距離はある。全然射程圏内、その太陽撃ち落としてやるよ! 

 

 

──────────

 

 

土に眠りし古の記録

 

過去を喰らいて進んだヒトは、

果たしてどこまで未来へいけるだろうか

 

その愚かさも……

その醜さも……

 

我には知ったことではない

 

ただ我を見て我を感じよ

 

未来を感じれるのは先を信じた者のみなんだから

 

今はまだ、夢に溺れていろ! 

 

 

『アルギュロスレウス盛り返してきた! アルギュロスレウス脚が残ってた! 凄い末脚! アルギュロスレウス先頭を取り戻す!』

 

銀色に染まる夢を見よう。

 

『アルギュロスレウス強い! 世界最強は砂の上でも世界最強か! アルギュロスレウス二馬身差! 逃げて追い込んだ! 脅威の末脚!』

 

とっても素敵な夢になる。

 

『アルギュロスレウスゴールイン! 勝ったのは世界王者! 銀色の魔王! アルギュロスレウス! 彼の蹂躙が今年も始まってしまうのか!』

 

『二着にはギフテッドレイソル、三着ワイルドグランド』

 

 

しゃァァァ! 

 

伏長「勝ったぞレウス」

 

今年も染めてくでー! 

 

伏長「今年もよろしくな」

 

よろしくユーイチ! 頼りにしてるぞ! 

 

 

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

ヒヒ────────ン

 

 

 

 

夢、続きます。




ウマ目線ムズすぎん?(今更)
今回はおもっくそ独自解釈と独自設定が満員電車してます。
更新頻度落ちても年内完結はさせます。いやほんと。

ではまた!


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侵略!魔王様!

ども、素人投稿者です。

えー、気合い入れて書き始めたんですが、
レース描写に被りが出てきて難航してます。できるだけ文を被らないよう気をつけてるんですけどそこは素人クオリティ。
馬名もガス欠しつつ捻ってます。

投稿ペース落ちてるのは大体こんな理由ですすんません。

でもやる気だして年内にウマ娘編入って書きたいとこまで進めようと思ってます。(出来るとは断言できない)
ウマ娘編の完結は全然未定です。ネタのみ溜まってくのでホントどないしよ。


ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

今日はサウジアラビアからドバイに帰ってきてのレースです。解説の中原さーん? 

 

中原「今日はドバイワールドカップ。ダートの2000mのGIレースだ」

 

ワールドカップだって? なにそれ凄そう。

 

中原「油断せずに勝ってこい」

 

よっしゃ任せろ! 

 

 

~~~~~

 

 

パドックイン! 

 

 

また彼女がいるね。ふーむ、どうしたもんかな。

 

中原「やっぱアイツ速かったか?」

 

前のレース見てたんだろ? あれ結構タイミングシビアだったんだぞ。

 

中原「緊張すんなよ」

 

リラックスねリラックス。ヒッヒッフーヒッヒッフー。

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

ユーイチ、準備はいいか? 

 

伏長「今日も勝つぞ」

 

 

~~~~~

 

 

『今日も盛り上がってまいりました。次のレースはドバイワールドカップ、現在進行形で世界を蹂躙している魔王、アルギュロスレウスが出走します』

 

 

1.六番 Multi-Dimension マルチディメンション(三番人気)

2.五番 Holcris ホールクリス

3.一番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

4.七番 Rest page レストページ

5.三番 El Dorado LORD エルドラドロード

6.九番 Siquall サイクォール

7.四番 Gifted Raysol ギフテッドレイソル(二番人気)

8.十番 Testena テステラ

9.二番 Destral デストラル

10.八番 Sindborough シンドバロー

 

 

『魔王はドバイも勝ち取るのか、ドバイワールドカップスタートです』

 

スタート好調、前脚質多め。ユーイチはどうする? 

 

伏長〈差しかな〉

 

『四頭の激しい先頭争い』

 

前ごちゃごちゃしてるね。差しで正解だ。

 

『1コーナー入って先頭はフロンティアフォーミュラ、デストラル追走、テステラが三番手』

 

先頭までおよそ九馬身、少し縦長の馬群かな。

 

『コーナー終わって先頭変わらずフロンティアフォーミュラ、すぐ後ろにデストラル』

 

前でわちゃわちゃしてるのを眺めてると少し落ち着いた雰囲気になるよね。前は七頭、スパートは大外被せるかな。

 

『3コーナーに入ります。先頭いまだフロンティアフォーミュラ、三冠バの意地を見せれるのか。ギフテッドレイソルは最後方』

 

そろそろコーナー終了。ギア入れていくぜ! 

 

 

──────────

 

 

求めるは熱

 

この心を沸かせ、

我が闘志を煮る物

 

熱い食事ほど心満ちるものはない

 

我はまだまだ空腹なるぞ

 

この心と身体を満たす為

 

 

熱を上げろ! 太陽! 

 

 

 

『大外アルギュロスレウス、大きく外! ギフテッドレイソル後ろに続く!』

 

まだ冷たいぞ、風邪ひいちまうよ。

 

『アルギュロスレウス先頭! ギフテッドレイソル三馬身差! フロンティアフォーミュラ脚はないか!』

 

我に熱を与えよ。とびきりのな。

 

『アルギュロスレウス先頭! 魔王強い! ギフテッドレイソル二馬身まできた! 追い詰めてきた!』

 

『アルギュロスレウス並ばせない! これが独裁者! 圧倒的絶望! 最強の魔王!』

 

『アルギュロスレウス! アルギュロスレウス今ゴールイン! アルギュロスレウス! 砂の上に建てるのは魔王城!』

 

『二着はギフテッドレイソル、三着はフロンティアフォーミュラ』

 

 

よし! 前回より封じ込めたね。

 

伏長「おつかれレウス」

 

お疲れ様。みんなもっと対策練らないととことん潰しちゃうZO♥

 

伏長「嬉しそうでなによりだ」

 

ふふん♪ 

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

 

 

レウスの次の行先は何処へ。




短い!

いや前回とか書くことあったから文字数あったけど普通こんなもんか?

…………(見返し)

こんなもんだったわ。
……でも短いわ。


ではまた!


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ってどこ行くねーーーん!!!

ども、素人投稿者です。

いやね、ビックリするくらい書けないんよ。なんでやろ?
エタってきた訳じゃないけどなんやろ。
まあ頑張ります。


ではどうぞ


 レウス……です。

 

飛行機から降りて見た景色はとても見覚えのある景色でした。見間違いかな? 嫌なもんだな、歳をとるということは。

 

中原「よーし、懐かしの()()()()だぞー」

 

 

ヒュッ…………(絶句)

 

 

 

何を言ってるか分からないと思うが、とうとうアメリカに来たと思ったらイギリスだったんだ。何を言ってるか分からないと思うが。

 

中原「どうしたよ、しょんぼりしちまって。お前の第二の故郷だぞ」

 

いやそうだけど。ほぼ故郷みたいなもんだけど。ていうか故郷より領地? 的な? 

てかまだ荒らすの? この大地泣いてるよ? いいの? 

 

中原「戸惑ってないで行くぞ」

 

ちょ待てよ(イケヴォ)

 

 

~~~~~

 

 

ようこそアスコット競馬場へ。

 

お馴染みっすね、うん。ところで出走レースは? 

 

中原「ゴールドカップ、世界最長の平坦レースでその距離およそ4000mのGI長距離レースだ」

 

なるほど。去年のローテでこの距離のレースは流石に無理があると判断したわけだな? 

 

中原「なんで去年走らなかったんだろうな?」

 

おま、お前逝けると思ってやがりますか? 

 

中原「長距離走っても余裕そうなお前見てるとな~」

 

ぐぅの音しか出ねぇ。

 

 

~~~~~

 

 

この先、パドック。目的地です。ポーン

 

 

スキャンがいないやん! 

 

中原「サテライトスキャンは引退したぞ」

 

嘘だ! 

 

中原「そう落ち込むな」

 

NTRれは私の癖に合ってませんね。

 

中原「お、落ち着け。聞く話によるとサテライトスキャンはどんな種牡馬が来ても蹴散らしてるらしい。だから落ち着け」

 

それを先に言え! 

……あれ? てことはルーチェは? 

 

中原「ルーチェの引退はまだだ」

 

…………有馬記念で引退したのは? 

 

中原「お前の同期達だ」

 

ふっ、巫山戯んなよ! 焦らせやがって! お前らニンゲンっていつも言葉足らずですよね! 私のこと何だとおもってるんですか! 

 

中原「競走バ」

 

おっしゃる通りです。

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

ユーイチも振り回されて大変よな。レウス、動きます。

 

中原「伏長さんもアッチ行ったりコッチ行ったり大変ですね」

 

伏長「レウスに乗れるのならこんなの苦じゃありません」

 

ユーイチ……、カッコイイこと言いやがって。任せときな! 

 

 

~~~~~

 

 

『悪夢の再来、逃げられない絶望、魔王アルギュロスレウスの凱旋です。砂へとコンバートしたかと思えばわざわざ死体蹴りしに来たようです。頑張れ! イギリス! 負けるな! イギリス!』

 

 

1.Epistri エピストリー(二番人気)

2.Belle Moromaise ベルモロマーズ

3.Knamsu クナムス

4.Silent pray サイレントプレイ

5.Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

6.Grissro グリスロー

7.Muscle Yonezu マッスルヨネヅ

8.Dynadanone ダイナダノン(三番人気)

 

 

『世界で最も長い平坦レース、ゴールドカップがスタートしました』

 

スタートダッシュは誰にも負けない。かなりの長距離、どうするユーイチ? 

 

伏長〈差しだ〉

 

『先頭を行くのはエピストリー、続くサイレントプレイ、クナムス』

 

後ろに下げられ位置は後方。

 

『アルギュロスレウスは後方から二番手』

 

前には七頭、後方二番手か。

 

『エピストリーとサイレントプレイが競り合う』

 

…………ふむ。

 

『グリスローとクナムスも先行争い』

 

………………まあね。

 

『さあ最初のコーナー、先頭はエピストリー』

 

…………まあまあまあ。

 

『最後方はマッスルヨネヅ』

 

………………。

 

『2つ目のコーナー、エピストリーが先頭を維持』

 

…………遅い

 

 

遅────い!!! 

 

伏長〈レウス?〉

 

『アルギュロスレウスが上がってきた。うわ、もう凄い加速』

 

テメェら何だその眠っちまいそうな速度は! 脚溜めてんじゃねぇぞこの野郎! 

 

『アルギュロスレウスあっという間に先頭、……まだ加速します』

 

伏長〈どうしたレウス! 〉

 

おらユーイチ! さっさと置いてくぞ! 

 

『アルギュロスレウス止まりません。差は既に八馬身』

 

オラオラもっと飛ばすぜ。

 

『アルギュロスレウスだけコーナーを終え最終直線へ。…………なんやねんこのウマ』

 

思いっ切り走ると気持ちいいなユーイチ。

 

伏長〈…………〉

 

 

ユーイチが後ろを見る。何かあるんだろうか? 

 

 

伏長「うわぁ」

 

?? 何か言ったようだが風で聞き取れない。……気にする必要はないか。

 

『アルギュロスレウス独走、既にウイニングラン状態。誰だよこのウマの出走許可したの』

 

伏長〈……誰も来てない〉

 

あと少しでゴールだ。うぉぉぉぉぉぉ! 

 

『アルギュロスレウスがゴールイン。後続は遥か彼方、カメラ外。何馬身あるんでしょうか』

 

『あ、今マッスルヨネヅが二着、ダイナダノンが三着でゴールイン。差は……よ、四十六馬身。もれなく全頭タイムオーバーです』

 

 

 

芝の感触もいいなユーイチ! 

 

伏長「お疲れ様レウ…………なんかまだ余裕そうだね」

 

ちょっと何言ってるかわかんない。

 

伏長「…………」

 

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

ヒヒ──────ン

 

 

 

 

この日イギリスは中々寝付けなかったという。




アメリカ編とは(哲学)

安心して下さい
次からアメリカです(周知のネタバレ)

イギリスは……その………、良い奴だったよ。


ではまた!


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輝くキミが眩し過ぎて

ども、素人投稿者です。

次の更新は明日だと思った?
残念、出来たので投稿します。

感想への返信でちょろっと情報開示しちゃったのでコッチでもしときます。

本作品はウマ編、ウマ娘編、サイドストーリー、アプリが主な内容になる予定です。
サイドストーリーは別の作品として投稿した方がいいのかよく分かってないんですが(多分アンケートします)こんな感じです。
アプリはキャラストーリー、育成イベント等を考えてます。

……はい、本編完結はしますが他二つは気分になると思います。もうお察しの通り大容量です。ちなみにアプリとウマ娘編(日常編)は別です。アプリはまんまアプリみたいにします。

いやー長くなってしまった!

ではどうぞ


 グッモーニング。レウスです。

 

皆さん、私は今自由を愛し、自由に愛された国、アメリカに来てマース! いやー、アメリカに行くぞと言われてからだいぶ経ちましたからね。本格的に砂の世界へ進出します。待ってろビックドリーム! 

 

 

中原「よし。体調はバッチリだな」

 

バッチリ! 

 

中原「移動には何も不安は無いな」

 

今更? 

 

中原「アメリカではあちこち行くからな。でも大丈夫そうだ」

 

まあイギリスとは違いどデカい大陸の国だからね。かなりの移動があるのはしょうがないよね。

 

 

~~~~~

 

 

今日のレースのお時間です。

 

中原「今日はホイットニーステークス、ダート1800mのGIレースだ」

 

砂弄りの時間ですわ~。

 

中原「頑張ってこい」

 

 

~~~~~

 

 

おっっっっっっも。なにこれ? 

 

中原「あー、このレースはハンディキャップ制だからお前は格別に重くされるんだよ」

 

いやこれさぁ、下手したら自分の体重と同じくらいない? 気のせい? 

 

中原「お前さんは今まで無敗の最強のウマなんだ、丁度いいだろ?」

 

そうだね。最後までチョコたっぷりだね。って阿呆か! 

 

中原「そんだけ騒げるなら大丈夫だな」

 

ユーイチ、今回はお前にかかってるぞ! 

 

 

~~~~~

 

 

輝く僕がパドックに参上! 

 

 

む! 眩しい青毛のあなたは確か……、ギフ、ギフト……

 

中原「彼女はギフテッドレイソル、まさに降り注ぐ太陽光線だな」

 

ふーむ、やっぱ綺麗な顔してんねぇ。妖艶という言葉が似合うウマだ。

 

中原「なんだ? じっと見つめて。ひょっとして惚れちまったか?」

 

見惚れてたのは認めるよ。でもレースまえに惚気けてる場合じゃない。彼女はそれほどのウマだ。

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

来たかユーイチ。さあ! 思いっ切り乗っかりたまえ! 

 

伏長「よいしょ」

 

ふぐぅ! よし、まだいける。余裕だ、余裕。

 

伏長「いけるか? レウス」

 

誰に言ってやがる…………、俺は……最強だぞ? あんたは最強のウマの騎手なんだ、胸張って蹴散らしてこうじゃねぇか。

 

伏長「勝つぞレウス」

 

 

~~~~~

 

 

『今日は気持ちの良い快晴となりました。これから行われるのはホイットニーステークス。今世界を飛び回ってる誰もが認める世界最強、アルギュロスレウスがここ、アメリカに上陸だ! アルギュロスレウスは去年の凱旋門賞、キングジョージIV&クイーンエリザベスステークスにて勝利しており、芝のレースにおいては間違いなく頂点とも言えるウマだ! だが? ここアメリカはダート大国! 砂のレースではその力をどれだけ発揮出来るでしょうか! 間もなくスタートです』

 

 

1. Gifted Raysol ギフテッドレイソル(二番人気)

2. Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

3. El Dorado LORD エルドラドロード

4. Multi-Dimension マルチディメンション(三番人気)

5. Siquall サイクォール

 

『さあ全頭ゲートに入って、ホイットニーステークススタートだ』

 

スタート絶好調、さてさてどうしたものか。

 

『アルギュロスレウスが良いスタート。他のウマもアルギュロスレウスに……』

 

ん? 

 

『あーっと! アルギュロスレウス明らかに囲まれた! エルドラドロード、マルチディメンション、サイクォールがアルギュロスレウスを囲みにかかった』

 

こいつら露骨に()()()()きたな。まだ前は空いてる。どうするユーイチ? 

 

伏長〈囲まれる前に抜けるぞ〉

 

ですよねー。でも………………

 

 

売られた喧嘩だ、買ってやろうじゃないか(面白くなりそうだからこのままで)

 

 

伏長〈え?〉

 

あ、いや、今ペース上げるのは得策じゃないだろHAHAHA。

 

『アルギュロスレウス完全に囲まれたぞ。流石にヘイトを買いすぎたか』

 

後ろで彼女が控えてるのに無理なペースアップは確かに愚策だが、囲まれるのも良くは無い。

 

 

伏長〈ッ! 危ない!〉

 

ユーイチが手綱で横から迫るウマを避けようとする。しかし、相手の方が速かった。

 

 

ドゴッ! 

 

 

………………しかし、相手が悪かった。

 

 

ん? 何か当たったか? 

 

 

『ああっと! アルギュロスレウスがサイクォールと衝突……したように見えました』

 

……テメェ軽いな、もっと飯食え飯。

 

 

否、レウスの重量がバケモノなだけである。例えば重機に自転車がぶつかったとする、壊れるのはどちらか、火で火傷するのと同じくらい明瞭である。それほどまでレウスは重りを載せられているのである。

 

 

相手騎手〈WTF!!〉

 

『サイクォール失速、アルギュロスレウスは……いや、なんでもありません』

 

囲いが崩れたな、行くぜ! 

 

 

──────────

 

 

自由、なんて晴れやかな言葉なのだろう

 

縛るものなど何も無く、

突きつけられる苦しみも少ない、

自由に形はなく色も無い

 

司法、なんと堅苦しい言葉なのだろう

 

ある時は善を、

ある時は悪を線引くもの、

司法には形も色も定まっている

 

 

 

そして我こそ()である

 

お前達を縛るのは自由の責任()

 

 

これ迄の自由の代償は、高くつくぞ

 

 

『アルギュロスレウス包囲網を抜けて最終直線一直線! 外から来たギフテッドレイソル!』

 

重りがある分いつもより沈む。

 

『先頭はアルギュロスレウス! ギフテッドレイソル追いつくか!』

 

より沈むということは、

 

『ギフテッドレイソル並ぶ!』

 

いつもより地面が掴める! 

 

『アルギュロスレウスがここで加速! 速い! 突き放しにかかる!』

 

アメリカの大地を今! この()で掴む! 

 

『アルギュロスレウスだ! アルギュロスレウス!』

 

『アルギュロスレウスが今! 一着でゴールイン! 痺れる強さだアルギュロスレウス! 二着はギフテッドレイソル、三着はエルドラドロード』

 

 

ふぃ~。

 

伏長「えー、レウスお疲れ様」

 

お疲れ様ユーイチ。アメリカも悪くないな。

 

伏長「元気そうでなによりだよ」

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

ヒヒ──────────ン

 

 

アメリカ侵略開始!




コースがよくわかんなかったんで誤魔化しました。
多分誰にも気づかれてない(今バレた)。

感想とっても嬉しいです。ニヤニヤ


ではまた!


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デトロ!開けろイト市警だ!

ども、素人投稿者です。

数えてた暇人は気づいてる通りアメリカ編も折り返しです。
レースが書けなくなってきてもうヤバいです。
一応全レース何かしらの情報を入れてるんですけどヤバいわよ!
飽きない工夫も頑張ります!


ではどうぞ


 こんちわ、レウスだよ。

 

さぁて、始まりましたアメリカ制覇の旅。中原、次の行先は? 

 

中原「次のレースはパシフィッククラシックステークス、ダート2000mのGIレースだ」

 

ハンディキャップ? 

 

中原「今回のレースはハンディキャップ制じゃない」

 

ハンディキャップだったら前回も勝ったから更に重くなってただろうね、ヤベーー。

 

中原「前回は接触があったが無事でよかったよ」

 

並の鍛え方してないんでね。うん、前世含めあれほど地獄を間近に感じたことは無かったよ。あれだけやりゃ勝てるのも納得ってもんよ。

 

中原「レース走っても故障せず更に馬体が仕上がるんだから不思議なもんだよ」

 

不思議だねー。

 

中原「ほら、パドックだぞ」

 

はいはーい。

 

 

~~~~~

 

 

視界クリア、パドックに入ります。

 

 

個体コードギフテッドレイソルは不在、残念です! 

 

中原「今日のやつらはどうだ?」

 

…………ビックリするくらいフリーダ~ム♪ 

 

中原「期待は出来なさそうと」

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です。よろしくお願いします」

 

…………ユーイチ少し痩せた? 

 

中原「……伏長さん少し痩せました?」

 

伏長「え? ああ、食事には気をつけてますよ。前は少し重そうでしたから」

 

中原「流石ですね」

 

ユーイチ、お前そこまで俺のこと……。

 

伏長「僕はレウスの重りにはなりたくないからね」

 

泣かせてくれるじゃねぇか。ならお前に敗北を知りたいと言わせてやるよ。

 

 

~~~~~

 

 

『今日の天気は生憎と雨、いつもよりパワーが必要になりそうだ。雨のダートが初めてのアルギュロスレウスは少し不安か? パシフィッククラシックステークス、間もなくスタート』

 

 

1.四番 Daybein デイバイン

2.一番 Amsnost アムスノスト(二番人気)

3.三番 Cell Radio セルラジオ

4.五番 Logdline ログドライン(三番人気)

5.二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

 

 

『魔王の侵攻は止められるか、パシフィッククラシックステークスが今、スタートだ』

 

今日のスタートも好調、一頭を除き前脚質、雨だがペースは速めと予想。

 

伏長〈先行だな〉

 

『一頭先頭に立ち逃げるセルラジオ、アルギュロスレウスは二番手、アムノストは最後方』

 

前回のレースでは我を囲もうとしてスローペースとなったが、本来アメリカのレースはイギリスと違いどんどん進むハイペースだと聞いたことがある。しかしこの雨だ、想定外のペースとはならないだろう。

 

『アルギュロスレウス虎視眈々と隙を伺っている』

 

接触してくる気配は無し、流石に学習したか。

 

『コーナー回り終わり先頭セルラジオ、半馬身差でアルギュロスレウス、三番手はデイバイン』

 

前の逃げがそろそろ垂れてくるかな。この重馬場だとまともに逃げなんて打てないけどその姿勢には敬意を表するよ。

 

『先頭変わってアルギュロスレウス、ペースを上げて差を広げていく』

 

泥まみれになるのは極力御免だ。絶対に嫌という訳では無いが汚れるのは好ましくない。

 

『アルギュロスレウス差を六馬身まで広げてまだ加速する、後続間に合うか』

 

泥が脚にこびり付く。重く固まってくるそれは、まさに足枷と言ったところ。まあ…………

 

『アルギュロスレウス最終直線へ差は十馬身もう誰も止められないか』

 

前回の重さとは比べるまでもないがな。

 

『アルギュロスレウス止まらない、垂れない。無尽蔵のスタミナ、豪迅なるパワー、卓越したスピード、最強の名に恥じないウマだ』

 

後ろから足音が聞こえない。え? いいのか? ゴールするぞ? 

 

『アルギュロスレウス圧勝ゴール! その馬体にF1エンジン積んでんのかい!』

 

『二着は……デイバイン、三着はログドライン。一着との差は二十馬身、一頭だけ次元が違ったぞ、流石は魔王と言ったところだ』

 

 

…………ファ? 

 

伏長「レウスおつかれ」

 

ああ、お疲れ様ユーイチ。

 

伏長「物足りなそうな顔してるね、フフ」

 

完全不燃焼だわ。

 

伏長「次は今日より凄いレースだから楽しみにしててね」

 

そうであってくれ。嫌だぜ? こんなレース。でも疲労は溜まるな、帰って寝るべ。

 

伏長「今日は吼えないんだね」

 

いいんだよ。あれは気持ち良くて出ちゃうやつだから。次回に期待だな。

 

 

 

 

レウスは燃えきれないようです。

 




グランドくんはどこだ!

まあ、あっちこっち行けるのは頑丈なレウスだから出来るのであってグランドくんは普通(??)のウマだからね、しょうがないね。


ではまた!


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プロジェクトU

ども、素人投稿者です。

今回はレースお休みです。
レースは次からです。まあお楽しみ下さい。

ではどうぞ


Good morning everyone.(みんなおはよう)

 

How are you?(調子はどうだい?)

 

Me?I'm good.(俺?俺は元気だよ)

 

 

英語も段々ものになってきたと感じるレウスです。

 

純日本人であったと思われる自分は英語なんてミリも理解できなかったが、海外に長く身を置いているうちになんとなーく理解出来るようになってきた。これもエボンの賜物だな。

 

 

話は変わるが今日はみんなにレウスの一日を御覧頂こう。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

朝──

 

 

 差し込む陽射しに身悶えてゆっくりと起床する。他のウマ達は全頭既に起きていて、レウスがこの厩舎で最後に目覚めたウマとなる。レウスの寝起きは程々に悪く、起きても暫くは何も考えれずに虚空を見つめている。

 程々に悪いのは動かないだけで時間さえ経てば無害だからである。レウスは他のヒトによって起こされることも出来るが、その時は相応の覚悟をしてもらおう。生物として最も無防備となる睡眠を信頼を持ってさらけ出しているというのにそれを妨害するのだ、逆鱗に触れるのと同義である。ちなみに中原は二度と起こさないと既に固く誓っている。

 

 

 起きた後はご飯を食べる。去年の有馬記念からレウスに同行しているテキである山世が主な食材等を決めている。レウスはかなりのグルメ舌だが、流石は出来る漢の山世、レベルの高い合格点を超える食事をオールウェイズ出してくれる。これにはレウスもご満悦の様子。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

昼──

 

 

 ご飯を終え諸々の準備を済ませて次は調教に入る。調教の内容は軽くグロ指定されるのでここでは省かせてほしい。

 

 調教を終えた後は水浴びの時間だ。目を細めて気持ちよさそうな顔をしている。アレだけの調教をこなしたんだ、汗も沢山かいているはずだ。銀色に輝く馬体と水のせいでとても眩しい、見るならグラサンが必須だ。

 

 

 水浴びも終えたら馬房に帰ってくる。馬房に入ったかと思うと早速ダメにするブツでダメにされていた。今日の疲労がピークだったんだろう、あっという間に眠りに入っていった。馬房の中はとても清潔にされていて、ボロなども見当たらない。聞くとレウスはボロは外でしかしないという、お陰で掃除が楽と厩務員が笑いながら教えてくれた。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

夕──

 

 

 ご飯の時間だ、朝以外の食事の時はレウスは基本隣の馬房にいるワイルドグランドと一緒に食べる。何か話してるのだろうか、レウスはワイルドグランドの方に目線を向けながら食べている。その微笑ましい光景は、この二頭のバケモノっぷりを忘れてしまうほどである。

 

 

 そろそろ就寝の時間だ、レウスは他のウマの倍近い時間睡眠をとっている。寝る子は育つと言うが、まだ育つつもりなのだろうか。他の陣営の気苦労は計り知れない。

 朝は誰よりも遅く、普通に昼寝をとり、夜も早めに寝る。よく食べ、よく寝、よく走る。この生物としての欲求の高さもレウスの強さの秘訣なのだろう。

 

 

 そして、また新しい一日が始まる。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 アメリカ各地を転々とする日々のとある日。

 

今日もグランドくんとも合流して次のレースに向けて調整中だ。グランドくんと合流したということは次のレースではグランドくんと一緒に走れるのかもしれない。自分から見てグランドくんは相手になるのが自分かギフテッドレイソルだけというかなりの化け物だ。次のレースは楽しくなりそうだな。

 

 

水上「調子はどうだいレウス?」

 

馬主サッマどもども。絶好調をキープ中ですぜ。

 

水上「これ今日の分ね」

 

……毎日ありがとね。

 

中原「水上さんお疲れ様です」

 

水上「中原さんもお疲れ様です。今日のレウスはどうでしたか?」

 

中原「順調ですよ、次のレースも最高の状態で挑めそうですね」

 

水上「そうですか」

 

あ~、馬主サッマのなでなで気持ちいいんじゃ~。

 

 

この馬主サッマこと水上もテキの山世と同じく去年の有馬記念から自分に同行してくれている。ルーチェはどうしたのかと思ったが別のヒトを入れているらしい。

 

水上は自分に毎日会いに来る。仕事はどうした仕事はと思ったがリモートやアメリカでの起業をしている話を聞いた。流石馬主サッマやで。

 

 

水上「アメリカでもレウスの人形が一番人気でね。私も鼻が高いよ」

 

商魂逞しいな。

 

山世「やっぱりここでしたか水上さん」

 

水上「山世さんどうされました?」

 

山世「レウスへのプレゼントはいいんですけど毎日は流石に多いです。控えて下さい」

 

水上「そう言われましても」

 

山世「レウスは一応、ホントに一応競走バなんですから果物も毎日あげる訳にはいきません」

 

なぜ一応を強調したテキ。

 

水上「……」

 

山世「隠れてあげないで下さいね」

 

水上「そ、そんなことは流石にしませんよ」

 

わかりやすいぞ水上ぃ。

 

中原「楽しそうだな」

 

そろそろ寝たいんだが。

 

中原「ああ、水上さん山世さんレウスもう寝るんで別のとこ行きましょう」

 

水上「わかりました。おやすみレウス」

 

山世「お疲れ様レウス」

 

次も勝つから。ちゃんと見ててね……。zZ

 

 

 

 

レウスの日常は賑やかだそうです。




終わり方がムズい。

無知故に想像で書きました。
強いて言うならこういう話はウマ娘編で出てくる設定が結構組み込んであるんで頭の片隅の角にでも添えてもろて。


ではまた!


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道示す者

ども、素人投稿者です。

いつも誤字報告感謝してます。
評価もありがとうございます!頑張れます!
……いい天気ですね(ネタがねぇ)


ではどうぞ


 よう、レウスだ。

 

待ちに待ったレース当日。火傷するほどの、期待せずにはいられない。

 

 

中原「今日のレースはジョッキークラブゴールドカップステークス、約2000mのダートGIだ。三冠路線の奴らが古馬に挑んでくるレースでもある」

 

若いのにはまだまだ負けんよ。

 

中原「お前の強さを見せつけてやれ」

 

おう、では知ってもらおうか、王の権威を。

 

 

~~~~~

 

 

心熱くなる場所に来た。

 

 

ほぅ、揃って骨のある奴ばかりじゃないか。燃える燃える。

 

中原「若手はどうだ?」

 

いいと思うよ。仕上がってる。

 

中原「楽しんでこいレウス」

 

命、燃やすぜ。

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

フンスッ! 

 

伏長「やる気ですね」

 

中原「頼みます」

 

伏長「任せれました」

 

燃え尽きるほどヒート! 

 

 

~~~~~

 

 

『クラシック三冠を奪い合ったウマたちが次なる敵、古馬たちに挑みます。対するはアメリカのダート牝馬三冠バのギフテッドレイソル、日本から来た偉大なる砂の覇者ワイルドグランド、同じく日本から来た最強、銀の魔王アルギュロスレウスが迎え撃ちます。新旧のトップランナーが集ったレース、既に会場は暑苦しいぞ!』

 

 

 

1.三番 Lupusmakia ルプスマキナ

2.一番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

3.五番 Realial レアリアル

4.七番 Wild Grand ワイルドグランド(二番人気)

5.二番 Gifted Raysol ギフテッドレイソル(三番人気)

6.四番 Master Hose マスターホース

7.六番 Twin Cross ツインクロス

 

 

『準備が整ったようです。ジョッキークラブゴールドカップステークスが、スタートだ!』

 

全頭綺麗なスタート、コースは前と同じような一周少しのコース。面子が面子だからペースはハイペース、位置取りは必然的に先行当たりになるかな。

 

『激しい先行争い、一頭逃げに出たのはツインクロス、ギフテッドレイソルは最後方からのスタート』

 

内の経済コースを取れた、体力の消耗を防ぎつつ斜め前のウマが入るのを阻止する。

 

『二番手にはレアリアル、三番手にアルギュロスレウス、外にワイルドグランド並走』

 

外にグランドくんが張り付いてくる。慣れてないからぶつかり合いは起きないが嫌な位置だ。

 

コーナーが終わって直線。逃げのペースを確認、垂れないと判断。

 

『最終コーナーに入って先頭ツインクロス、迫る二番手レアリアル』

 

後方から熱い気迫が迫ってきた、ギアを上げ切られる前にスパートをかける。っ今! 

 

 

───────────────

 

 

道拓く者よ

 

道は探す必要は無い

何も迷うことなど無い

後悔を考えることは無い

 

 

そして我は先往く者として

 

道を見せよう

希望を魅せよう

理想郷を観せよう

 

この軌跡()を指標とし、導こう

この偉業(過去)を座標とし、定めよう

 

 

 

しかし、跡も績もまだ未完だ……

 

なら貴様らもまた、道の一部となるがいい! 

 

 

『アルギュロスレウスが内から来た! ワイルドグランドもついてスパート!』

 

グランドくんに被せられた……いや、まだこじ開けられる! 

 

『最後の直線に入ってアルギュロスレウス先頭! ワイルドグランドが来る!』

 

直線に入って開いた外、彼女のベストコースから来る! 

 

『ギフテッドレイソル大外! 古馬が強い! 先頭争いデットヒート!』

 

ゴールまで後少し、銀色を濃く強める。

 

『アルギュロスレウスが先頭! アルギュロスレウスが先頭! ワイルドグランド! ギフテッドレイソル!』

 

ッッッッ!! ぐぉぉ! 

 

『アルギュロスレウス! アルギュロスレウスか? アルギュロスレウスが一着ゴ────ル!』

 

か、勝てたか。

 

『二着ワイルドグランド、三着ギフテッドレイソル。古馬たちが強かった! 歴戦の強者として、まだ若いウマたちに力の差を見せつけました!』

 

 

ふっ、燃えたぜ……空気を送られた火種みてぇになあ。

 

伏長「おつかれレウス」

 

ユーイチにもおつかレウス。

 

伏長「レウスに乗ってるとこのヒリつきを忘れてしまうよ」

 

今回はヒリヒリ痛かったけどな。

 

伏長「楽しかったかい?」

 

それはもう大満足よ。

 

伏長「次も頑張ろうね」

 

勝つさ! いつまでもな! 

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

 

 

 

古馬として譲れない何かがある。




先輩は後輩にカッコつけたがる生き物なのSA☆

後輩の面倒見るのっていいですよね。
後輩カワイイ!


ではまた!


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キミの背中を捕まえたくて

ども、素人投稿者です。

やる気があるので連日投稿です。
毎日投稿?いやキツイっす(真顔)。ホントに。

過去の自分はなんで出来たんでしょうかね?
やる気があったんでしょう、知らんけど。


え?べ、別に読む方で忙しいから最近毎日投稿してないとかじゃないですよ。
…そんな目で見ないでぇ。


ではどうぞ


 笑顔が眩しいレウスだよ。

 

激闘だった前回のレースを制し、次の行先は……

 

中原「ウッドワードステークス、約1800mのダートGIだ」

 

グランドくんは? 

 

中原「ワイルドグランドはいないぞ」

 

……そっか。

 

中原「……ギフテッドレイソルはいるぞ」

 

よしゃぁぁぁ! 

 

中原「…………雌か」

 

ばっ、ちが、会えるから嬉しいとかじゃねぇし! 

 

中原「お前も所詮雄なんだな」

 

悪いか? いや競走バとしては悪いか。

 

中原「アピールしてこいよ」

 

レース前にナンパなんてやってられるか! 

 

 

~~~~~

 

 

パドックウィーーーン

 

 

は、ハロー? 

 

レイソル ジーーーー

 

やあ、お姉さん綺麗だね? レース後に一緒に併走しない? 

 

レイソル ジーーーー

 

な、何かな? 顔に何か付いてる? 

 

レイソル ジーーーー

 

 

クソっ! 何も伝わらねぇ! 喋れないから当然なんだけどさぁ! 

 

中原「結局絡みに行くのかよ」

 

悪いか? ああ? 

 

中原「オッキしなけりゃ大丈夫だ」

 

レース前に盛ってるバカおる? 居たら顔見てみたいわ。

 

中原「…………お前の世代は皆優秀だったなー」

 

???? 

 

 

~~~~~

 

 

『アメリカで今三連勝中のアルギュロスレウス。今日もコンディションは最高とのことだ、惜しくも勝てずにいるギフテッドレイソルはアメリカの競走バとして勝つことが出来るのか! ダート1800mウッドワードステークスが始まります』

 

 

1.五番 Sindborough シンドバロー

2.三番 Gifted Raysol ギフテッドレイソル(二番人気)

3.二番 El Dorado LORD エルドラドロード(三番人気)

4.四番 Logdline ログドライン

5.一番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

 

 

『三冠バの意地を見せろギフテッドレイソル! ゲート準備完了、スタート!』

 

彼女以外は先行、我も先行でもいいが…………、

 

『アルギュロスレウス スタートが速い! ハナをとったのはアルギュロスレウス! 逃げにでた!』

 

ここで逃げをうつ。ペースは超ハイペースで、アメリカのペースで追い込みを走って勝てる彼女の脚を残させずに潰しにいく。

 

『アルギュロスレウスが離しにかかる。ギフテッドレイソル最後方。先頭から最後方まで大きく離れて十馬身』

 

彼女はアメリカのハイペースの中追い込みという脚を溜めなくてはいけない脚質であるにも関わらず勝ってきた本物の怪物だ。その牙、バキバキに粉砕してやる。

 

『アルギュロスレウス更にペースアップ! ギフテッドレイソル流石に苦しいか、釣られてペースを上げた!』

 

最初のコーナーから加速するのは中々キツイ。だが我は、王道を往く。

 

『直線に入ってアルギュロスレウス先頭、後ろとはだいたい六馬身』

 

直線ではペースはキープ。ほれ、次のコーナーだ。曲がり始めの……今、勝負を決める! 

 

 

──────────────

 

 

昇る太陽

降り注ぐ陽光

 

芽吹く大地

始原からの手紙

 

目覚める怪物

襲い掛かる獰猛牙

 

 

そんな君に招待状を

 

夜を呼び込み月をも隠す

銀の世界へと招待しよう

 

 

 

我が銀色に染まれ! 

 

 

『アルギュロスレウスがコーナーで二度目の加速! 他のウマは捕まえられるか!』

 

ここで決める。脚を潰し、隙を消した。

 

『アルギュロスレウスが強い! 十馬身は優に超えてるぞ! ギフテッドレイソル間に合うか!』

 

我が垂れるなんて思わないことだな。地獄の調教を超えた我の辞書からスタミナ切れの文字は既に消してある! 

 

『ギフテッドレイソル外からスパート! ギフテッドレイソルが伸びない!? ギフテッドレイソルの末脚が不発! アルギュロスレウスが単独トップ! 誰も追いつけない!』

 

全ての頂点へ、チェック。

 

『アルギュロスレウス一着ゴール! 圧巻の逃げだアルギュロスレウス! 安定した走り、美しいまでの理想的な逃げ!』

 

『二着はギフテッドレイソル、三着はシンドバロー』

 

 

伏長「良い逃げだったよレウス」

 

自画自賛できるくらい綺麗だったな。

 

伏長「あと一歩、頑張ろうな」

 

二歩には気をつけるよ。油断大敵、不壊金剛でいこう。

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

 

 

 

 

次回、最後の頂点へ




次のレースはアレで決まり!

次の行先は◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎、レウスの旅の終点です。忘れ物にご注意下さい。


ではまた!


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銀色バ、最強に成る

ども、素人投稿者です。

やる気があるので投稿します。
ウマ編ももう後少し!頑張るぞい!


ではどうぞ


 レウスです。

 

快晴、レースをするには心地良い天気だ。今日もコンディションは最高。

遂にこの日がやって来た。最後の頂点、その名は──

 

中原「ブリーダーズカップクラシック、ダートの世界最高峰のレース、世界のダート最強決定戦で距離は中距離2000m」

 

芝の頂点、凱旋門賞。砂の頂点、ブリーダーズカップクラシック。二極に位置する最強の座、今日が染まりきる時だ。

 

中原「過去の日本競走バは全て惨敗。掲示板まであと一歩の所が限界だった。お前はやれるよな? レウス」

 

全ては結果のみが語る。ヒト々はただ希望を見つめ、喜び、絶望するだけだ。

 

 

我が希望は後に、歓喜となる。

 

 

~~~~~

 

 

パドックに入る。空気が違うのが肌から伝わってくる。最強を決めるレースに相応しい重圧だ。他のウマも心做しか気が張っている。

 

見据えるのは二頭のウマ。安定の走りと強さで覇者と呼ばれる偉大なる大地、ワイルドグランド。怪物の末脚で陽光帝と呼ばれる三冠女王、ギフテッドレイソル。

 

どちらも超一流のウマだ、アイツらが勝つ確率もだいぶ有る。確率はな。

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

頂きまで走り抜けるぞ。ユーイチ。

 

伏長「頑張ろうなレウス」

 

 

全ての頂点へ。

 

 

~~~~~

 

 

『ダートのチャンピオンを決めるこのブリーダーズカップクラシック。最有力候補は世界最強と呼ばれるアルギュロスレウス、他にワイルドグランド、ギフテッドレイソルが候補として挙げられます。本物の最強は誰の手に! 全てのヒトの夢を背負って、最高にクレイジーな祭典が幕を開ける!』

 

 

1.三番 Destral デストラル

2.二番 Argyros Leus アルギュロスレウス(一番人気)

3.八番 Wild Grand ワイルドグランド(三番人気)

4.一番 Amsnost アムスノスト

5.六番 Holcris ホールクリス

6.四番 El Dorado LORD エルドラドロード

7.七番 Testena テステラ

8.五番 Gifted Raysol ギフテッドレイソル(二番人気)

 

 

『最強がこれから決まる! ブリーダーズカップクラシックがスタートだぁ!』

 

ゲートが開く、我が御前に、進むべき道が──

 

 

────────────────────

 

 

王は願った

 

生きる為速く、ただ強さを

我武者羅では駄目だった

 

 

王は考えた

 

強くなる方法を

目指す方向も無い故にそれは霧散した

 

 

王は望んだ

 

目指す()()

自分が生きる為の生き甲斐を

 

 

王は見つけた

 

上を、ただ上を見上げて

そこにあったのは一つの()()()()()()

 

 

王は欲した

 

勝利を積み重ね

()()を掴み取るため

 

 

王は走った

 

強欲に、貪欲に

手にした王冠は目が眩むほど眩しく、

美酒は飲まれるほど美味かった

 

 

王は捧げた

 

限界まで身を引き絞り

芝砂馬場距離関係なく走るため鍛え

思考の全てを勝利の為働かした

 

 

王は策を講じた

 

脚質を隠し、相手の手を全て潰し

体調も長年連れ添った者しか分からない程繕った

 

 

王には良き理解者が居た

 

ある者は情報統制、

ある者は体調管理、

ある者は身体改造を施した

 

 

王が求めた()()は、もう目の前にあった

 

手を伸ばせば届く、目と鼻の先

 

 

 

 

 

 

 

さあ、頂上決戦が始まる。

出し惜しみは無しだ、

 

 

 

 

 

 

銀色に染まれ

 

 

 

『激しい先行争い! 逃げに出たのはデストラルとテステラ。その後ろにはワイルドグランド内にアルギュロスレウス、エルドラドロード外から』

 

今回の作戦は先行、グランドくんを削りつつ逃げを走らせる。

 

『最初のコーナー、先頭はテステラ、デストラル二番手、ワイルドグランドが二馬身差後方三番手』

 

ワイルドグランドの武器は安定したペース管理、距離関係なく勝つためのペースを維持して先頭を抜け去れる頑丈な脚だ。ペースを変えさせることは出来ないため脚と位置取りを潰す。

 

『ギフテッドレイソルは最後方からのレースだ。その末脚は刺さるのか!』

 

彼女の方も対策がされてきた。先程見たがハイペースでも差し切れる脚を作ってきた。スピードは伸ばされてなかったからペースは上げず、体力を無駄に余らせる方がいいだろう。

 

『直線に来てペースは少し速い程度、後方のウマも末脚勝負を狙えるペースだ』

 

ここでグランドくんと並ぶ、ペースが一定な分動きがとても読みやすい。

 

『もう最終コーナーだ、ここからラストスパート。最強は誰だ!』

 

後ろでナニカが炸裂する。彼女が動いたか。

 

『ギフテッドレイソル外からスパート! 先頭までまっしぐら!』

 

ワイルドグランドが動いた。彼の身体は野生の新緑と荒廃の大地が漏れ出ている錯覚を見せている。

 

『ギフテッドレイソルがアルギュロスレウスに並んで──』

 

彼女もまた、幻想とも言える錯覚を引き起こしていた。彼女の身体からはフレアが生まれ、輝きの光線が尾を引いてる。

 

まだ想定外では無い、落ち着いて外にコースを取りながら発現させる。

私が与える敗北という運命()

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

一つ、勝敗は才能のみで決まらず

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

二つ、勝敗は努力のみで決まらず

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

三つ、全ては結果のみが真実

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

進もうが止まろうが、私からの全てを享受せよ

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

『アルギュロスレウスが出た! ギフテッドレイソルとワイルドグランドを離し先頭! 二頭も加速! 食らいつく!』

 

()()に手を伸ばす。

 

『ワイルドグランドがアルギュロスレウスを捉えた! 最終直線! 最強への一本道!』

 

手が重い、後少し……

 

『ギフテッドレイソルは外から迫る! アルギュロスレウス苦しい展開!』

 

それでも、求めて止まない……

 

『アルギュロスレウス抜かせない! アルギュロスレウス先頭をキープ!』

 

底無しの欲望を満たす、()()が欲しい……

 

『アルギュロスレウス! アルギュロスレウスだ!』

 

()()()()()()()()それも()()()()()()()()()

 

『ワイルドグランド捕まえられない! ギフテッドレイソル届かない! 差は一馬身!!』

 

この手に収まれ、()()

 

『アルギュロスレウスが!! アルギュロスレウスが先頭でゴ────ル! 見事! 最強の称号を手にしたのはアルギュロスレウス! 芝、ダート共に世界最強の称号を独占しました!!』

 

『歴史的瞬間だ! 芝、砂、距離関係なく全ての競走バの頂点は名実共にこのウマのモノになった!』

 

『WOW! ワールドレコードだ! 普通のレコードでは飽き足らず世界そのものを染め上げてしまった! 彼のレコード保持数は数知れず! 歴代の名バすらも踏み越えた!』

 

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

伏長「おめでとうレウス!」

 

ありがとうユーイチ。共に得た勝利だ、もっと喜びたまえ。

 

 

フッ──

 

どひゃぁ! 

 

 

急に首に走った感覚に驚く、いや心臓口から出てない? あ、出てないか。視線を向けると……

 

 

レイソル ハムハム

 

グルーミング? 急に? お嬢さん急にこの距離感なのなんで? 

 

レイソル ハムハム

 

……綺麗だなぁ。

 

伏長「また牝バに気に入られたな」

 

汗をかいたからなのか青毛が綺麗に輝いてる。…………好き! 

 

レイソルの騎手『おつかれチャンピオン』

 

伏長『お疲れ様です。良いレースでした』

 

レイソルの騎手『いやー、まさか一度も勝てないなんてね』

 

伏長『レウスはそれだけ強いウマですよ』

 

レイソルの騎手『ハハッ、そりゃ間違いない。でもこの様子だと、レイソルとまた会いそうになりそうだ』

 

伏長『レウスはモテますからね。そういう話はまた後日に』

 

レイソルの騎手『ウチの馬主もレウスに降参気味だよ。その話も必ずすると思うからそちらの馬主にはもう伝えといてくれるかい?』

 

伏長『わかりました。伝えておきます』

 

 

そういう話ってそういうこと?! 期待していいんすか! ならもうちょっかいかけとこ。てやっ! グルーミングだ! 

 

レイソル フンスッ! 

 

嬉しそうで何より。……もしかして自分って惚れっぽい? まぁいいやウマだし。

 

 

 

 

 

 

 

レウス、世界最強達成。

 




ハーレムタグいるかな?分からん!
ウマだし!

予告
競走バ編の後は引退バ編があります
ここで全ての伏線を引き終わらせます。


ではまた!


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日本よ!私は帰って来たァ!

ども、素人投稿者です。

もうそろです。
最後の山場が控えてる……総員備えよ!

おっと!忘れないうちに

自分の活動報告で、アルギュロスレウスの産駒の馬名を募集します!
採用する数はまだ決めてません。もしかしたら全部採用するかも。
細かいことは活動報告にて!


ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

今日は日本へ帰国する日です。フランスかと思えばイギリスだったり、終わったかと思えばアメリカだったり、大変ながらも楽しかった海外遠征は終了です。2年ほど?海外のレースを走るのは刺激的だったし、目標も達成出来た。ここまでしてくれた馬主やテキ、厩務員のヒトたちには深い感謝を、Thank you。

 

グランドくんは後1戦あるらしく、帰国するのは自分のみ、寂しいソロフライトが始まります(泣)。

 

中原「最後の空の旅だ。楽しめよ」

 

一人(頭)でどうやって楽しめと言うんですか!

 

中原「帰国後は引退レースが控えてんだ、体調崩すなよ?」

 

まだ引退では無いのか……。今の日本はどうなってるやら。

 

 

 

 

~~~ぼっちで空の旅~~~

 

 

まてや! ぼっちじゃねぇし! 友達いるし! ……ウマだけど。

 

 

中原「元気で何より!」

 

北山「お疲れ様です中原」

 

中原「久しぶりだなぁ北山。今日終わったら飲みに行こうぜ」

 

北山「ハイハイ、先ずはやることさっさとやりますよー」

 

相変わらず仲が良さげなようで。

 

中原「そうだ、直接見たお前の意見が聞きたいんだが、()()()はどんな感じた?」

 

北山「…………率直に言って、ヤバいです」

 

中原「レウスとはどうだ?」

 

北山「レウス相手だと流石にレウスに軍配が上がると思います」

 

中原「……レウス以外は?」

 

北山「けちょんけちょんですよ」

 

中原「はぁー、()()()()()()()()は相当暴れたらしいぞ、レウス」

 

????

 

北山「レウスを連想させる程ですからね」

 

中原「修羅は未だに睨みを効かせてるって訳かー」

 

??????

 

中原「ジャパンカップには?」

 

北山「参戦は見送ると……」

 

中原「となると有馬記念か……」

 

北山「あちらの陣営は確実に勝ちに来てますよ」

 

中原「レウスの引退レース、負けてやるつもりなんか欠片も無い」

 

北山「こちらの調子をジャパンカップで見て、最終調整をすると予想出来ます。レウス、頑張って下さい」

 

????? お? おう。

 

中原「なに間抜け面してんだ?」

 

会話の内容がよく分からん。

 

北山「レウスは一先ず休ませましょう。頑丈とはいえ一応ウマです、疲労もあるでしょう」

 

何故みんな一応を付けるんだい?

 

中原「そうだな、レウスとはいえ一応ウマだ。万が一、いや億が一があるかもしれん」

 

お前もか中原ぁ!

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

てなワケで帰ってきました! お馴染みトレセン!

 

 

ルーチェ ……

 

ルーチェ! お出迎えかい? 会いたかったよマイハニー!

 

ルーチェ ……

 

…………ルーチェさん?

 

ルーチェ ……

 

え? また他のメスの気配がするって? 待って、気配って何よ。そこは匂いじゃないのかよ。

 

ルーチェ ……

 

いや……あの……、…………向こうからだから俺悪くねぇよねぇ!

 

ルーチェ ……

 

……機嫌直るまでこの身好きにするが良い!!! 我は全てを受け入れよう!

 

ルーチェ ハムハムハムハムハムハムハムハム

 

食い気味にグルーミングだと! なんとでもなるばずだ!

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

…………………………ベチャベチャです。ルーチェは加減を知らないようで。いや、機嫌損ねさせた自分も悪いんだが。不可抗力の末のことならば、愛をもって受け入れようではないか。

 

 

中原「これまた随分とやられたな」

 

オスだろうと清潔感は大事よ。サラサラに戻しておくれ。

 

中原「じっとしてろよー」

 

 

~~~~~

 

 

色々落ち着き今日の振り返りをする。気になったのは中原と北山のあの会話、()()()? ()()()()? 検討もつかない。会話から推測出来るのはそいつはかなり勝っていることと、有馬記念で当たることだけ。……かなりの情報不足だ。明日にでも中原に教えてもらおう。ついでに動画も見せてもらうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………あれ? 有馬記念が引退レースだって?

 

 

 

 

 

レウスの競走ババ生はあと少しだそうです。




馬名募集への簡単な送り方

・作者の名前(アールワイ)をタップ
・活動報告の欄に募集報告が!
・気軽に馬名をぽーい!
・OK!

気軽に投げつけて下さい。特大の愛で受け止めます。


ではまた!


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銀の魔王

ども、素人投稿者です。

投稿遅かった(?)のは、話のほとんどは書けたんですけど馬名に少し手こずりましてね。


馬名と言えば、現在募集してるアルギュロスレウス産駒の馬名に関するルールを追記いたしました。

既に沢山の来て有難いです!
軽い設定なんかも添えてくれてる人も居て嬉しいです!
設定の要望があれば採用した場合その通りにしますし、
設定があると見た時本編での絡みを無意識に考えちゃうので設定がある方が採用されやすい(かも?)

募集期間?自分が完全に書くのを辞めたらですかねぇ。本編が終わっても日常編なんかで出す機会があるんで。

ヤバい!前書きが長くなるぅ!

ではどうぞ


 ご機嫌いかが? レウスです。

 

日本に帰ってきたのにもうレースです。おじいちゃんのような老骨には堪えるよ……。聞いての通り走るレースはジャパンカップ。()()()が居ないレースだとか。

 

 

中原「()()()が居なくても頑張れよ」

 

いやー、まさか《アイツ》がねぇ……。

 

中原「勝ってこいレウス!」

 

おっしゃ! やるぜ! 

 

 

~~~~~

 

 

我が通る、門を開けよ! 

 

 

あら? 後輩くんらじゃ~ん! 元気してた? 俺? もう元気いっぱいよ! 

 

中原「急におかしくなるな」

 

おっといかん、ついオネエな部分が。何故か後輩という存在には世話を焼きたくなってしまう。母性……いや父性本能? 前世絡みかな? 

 

中原「他のヤツらはどんな感じだ?」

 

普通。知ってる後輩たちは軒並み仕上がってる。知らないヤツらも中々の仕上がり。

 

中原「誰が抜けてる?」

 

ええ? …………誰が勝ってもおかしく無いと思うよ

 

 

 

 

 

……我が居なかったらな。

 

 

伏長「お疲れ様です」

 

中原「お疲れ様です」

 

伏長「レウスの調子は?」

 

中原「万全です。勝ってきて下さい」

 

伏長「はは、任せて下さい」

 

絶望の脚音を響かせよう。

 

 

~~~~~

 

 

「待ち焦がれた日がやって来ました! 日本の特異点、世界最強の魔王、アルギュロスレウスが私達の元に帰って来ました! 彼は海外で多くのGIレースを勝ち抜いてきました。その中には日本競馬の夢である凱旋門賞、狙い続けることすら出来なかったブリーダーズカップクラシックが含まれます。芝・ダート共に最強の競走バとなって無事に私達の前に姿を表してくれました! 今年のジャパンカップはそんな彼に挑むべく、海外から多くの競走バたちが集結しました。その数なんと12頭! 最強の打破を求めて、世界の新規精鋭たちが魔王の首を討ち取らんとしています! 勝つのは魔王か、世界からの刺客か、日本の伏兵か!」

 

 

 

1枠

一番 ジルクリフ

二番 フェアスコープ

2枠

三番 スカイオンクライ

四番 アイロニークラウド

3枠

五番 アースタイト

六番 エフフェイト

4枠

七番 アクトタスク

八番 パースリング

5枠

九番 ミリタリーモンスター

十番 ツェップリン

6枠

十一番 ビクトール

十二番 ロマンセル

7枠

十三番 アドミック(二番人気)

十四番 オーロファンタジア

十五番 マトゥーロビノ

8枠

十六番 グロウリアス(三番人気)

十七番 キングロッド

十八番 アルギュロスレウス(一番人気)

 

 

「ゲートイン完了。ジャパンカップ、スタートです!」

 

今日の作戦は初めて前日に決めておいた。今までは《作戦案》は幾つも用意してたが、予め一つに絞ったことはなかったな。

 

「先行争い、スカイオンクライが先頭!」

 

全頭の位置が良く見える。タイムリミットは最終直線まで、我を楽しませてくれ。

 

「アルギュロスレウスは最後方、一頭ポツンと離れてます」

 

騎手たちが我を意識しているのが解る。おお怖い怖い、そんなに睨まないでくれ。つい加速したくなってしまうだろう? 

 

「第1コーナー先頭はスカイオンクライ、順調に逃げてます。二番手にはアクトタスク、集団先頭。三番手にはアイロニークラウド」

 

初見のヤツが多いからここで一つでも情報を得る。…………勝負所は最終コーナーの終わり。その時点での位置取りが肝となる。

 

「向こう正面に入って先頭スカイオンクライ快調に飛ばす。アルギュロスレウスまでは十五馬身、王は未だ目覚めません」

 

中団の位置取りが激しくなる。……結構ぶつかってるね、まさしく団子状態。

 

「さぁさぁいよいよ最終コーナー! 先頭変わってアドミック、ここで仕掛ける!」

 

まだまだ……

 

「グロウリアス内から! ミリタリーモンスターも上がってきた!」

 

コーナー終わり、全頭の意識はゴールへ…………ん? 

 

「先頭を奪い合っているのはアドミックとグロウリアス! 真後ろに集団固まっている!」

 

……ククク、見える、見えるなぁ。お前ら全頭()()持ってるのか? こりゃ驚いた、1本取られたよ。()()幻覚を体感出来るなんて、迫る引退を蹴飛ばしてやりたいくらい嬉しいよ。

 

 

 

 

でも…………

 

 

────────────────────

 

 

我は頂に到達せし者

 

この身に宿るは()()()()の力

 

 

数多の勝利を築き……

数多の夢を砕いて……

 

これは誰が為の()()では無い

 

 

勝利も、栄光も、名誉も、

 

全ては余すこと無く我が為に有る

 

 

我に夢は無い、

我に約束は無い、

我に誰かへの想いも無い、

 

 

我は唯、この渦巻く欲望を満たす為

 

その夢を砕こう、その約束を壊そう、

その想いを崩壊させてやろう

 

それら全て、我が為にあらん

 

 

 

まだ青さ残る若き者たちよ

 

 

ホンモノを教えてやる

 

 

「アルギュロスレウスが外から来たぁ!」

 

邪魔されないよう大外からの進出。最終コーナーで前のヤツらが広がるのに対応出来るように意識を外にしといて良かった。中を選べば詰んでいたな。

 

「アルギュロスレウス! 凄い脚! グーンと伸びる!」

 

前のウマの外を掠めるように抜かしていく。乗ってる騎手が驚いてる。……舐められたもんだなぁ。

 

「アルギュロスレウス先頭争いに突撃! 先頭をかっさらっていったぁ!」

 

お前たちが聞くのは我の脚音(絶望の鐘)だ。

 

「アルギュロスレウス! 止まらない! 全頭ぶち抜きゴール一直線!」

 

「王は! 最強は! ここまで強いのか!」

 

「アルギュロスレウス! 全てを引きずり下ろしゴールイン! 競馬界の特異点、銀の魔王は、新たな時代の始まりをその強さで封じ込めましたぁ!」

 

 

勝った勝ったー。快勝! 

 

伏長「おつかれレウス」

 

ユーイチもおつかれー。

 

伏長「爽快だな、レウス」

 

追い込みも捨てたもんじゃないね。

 

伏長「…………次で最後だ」

 

……ああ。

 

伏長「有終の美を飾らせてやるからな」

 

粋なこと言うじゃないか。頼りにしてるよ。

 

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

 

 

 

 

 

次回、引退レース……




次回引退レースです(ネタバレ)

アイツって誰なんでしょうねぇ?

ヒント みんな大好き

ヒントはここまでぇ!これ以上はネタバレになるぅ!


ではまた!


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修羅〈革命家と魔王〉

ども、素人投稿者です。

引退レースです。
これでもう馬名を考えなくて済む!つかれた!

え?産駒は募集で来たの使います。
皆さん結構いい馬名ばかりで悩みますねぇ。
引退したんでもうそろ産駒出てきます。


ではどうぞ


 レウスです。

 

帰国して、ジャパンカップに出て、もう引退レースです。レースを走り続けて早3年……。あっという間のように感じるのに、とても永い間走っていたような…………感慨深いです。

今日のレースで()()()も引退らしく、文字通り最後の一戦。泣いても笑ってもそれが真実。

 

 

中原「今日で引退だ、レウス。今日のレースは有馬記念…………無事に帰って来いよ」

 

このやり取りも最後になるな……。嗚呼、無事に勝ってくるよ。

 

中原「本当に最後まで……手のかからない奴だよお前は」

 

思いにふけてないで激励の言葉をくれ。

 

中原「……勝ってこい! レウス!」

 

しゃあっ! いくぜ!

 

 

~~~~~

 

 

パドックの周りも満員だな。

 

 

 

子供「じいちゃん、あのウマ?」

 

おじいちゃん「ああ、あのウマだよ」

 

子供「眩しい!」

 

おじいちゃん「ハハハ、グラサンでもかけてなさい」

 

子供「あれがじいちゃんのなの?」

 

おじいちゃん「いーや、じいちゃんのウマの子供だよ」

 

子供「じいちゃん凄いヒト?」

 

おじいちゃん「じいちゃんはそんなに凄くないよ。じいちゃんは凄いヒトに託しただけ」

 

子供「フーン……」

 

 

 

おや? あれは……? あの時のちびっ子……こんなに大きくなって……。小さい子の成長は早いね。

 

 

いつかの記憶の幼き子を見て時の流れを知る。そして視線を周りからある鹿毛のウマに移す。

 

 

よう、会いたかったよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……()()()

 

ここで何か絡みに行くのは不粋だろう、全てを語るのはレースで……。

 

 

 

伏長「レウス」

 

ユーイチ、最後のレースだ。

 

伏長「いつも通りだ」

 

ッ! ……そうだな、いつも通りでいいな。

 

伏長「いつも通り走って、いつも通り勝つ。やるぞレウス」

 

数々の経験をしてきたレジェンドの名は伊達では無いか。

 

中原「頼みます。伏長さん」

 

伏長「任せて下さい。レウスの最後、僕が共に駆け抜けます」

 

俺たちの時代に決着(ピリオド)をつけよう。

 

 

~~~~~

 

 

「来て欲しかったような、来て欲しくなかったような、有馬記念が開催されます。今レースをもって、アルギュロスレウスとモッブモブは引退となります。修羅の時代を築き上げた二頭の引退は明確な時代の移り変わりを示しています。アルギュロスレウスは凱旋門賞、ブリーダーズカップクラシック等の海外の世界最高峰のレースで勝利を重ね。モッブモブは今年に入るまでGIレースで勝利することが出来ずにいましたが。去年の有馬記念で同世代のウマたちが引退してから一変、年内ここまで負け無しでジャパンカップを除く国内の古馬GIレース全てを勝ちました。覚醒した革命家と、最強の魔王の最後の戦い。私達は今日を、忘れることは出来ないでしょう……」

 

 

 

1枠

一番 デルウィング

二番 ファインビット

2枠

三番 セレクトリアル

四番 スカイオンクライ

3枠

五番 アルギュロスレウス(一番人気)

六番 グランサラトレア

4枠

七番 リーグプレミア

八番 ジルクリフ(三番人気)

5枠

九番 パースリング

十番 デアリングファクト

6枠

十一番 アースタイト

十二番 キャプテンシュネル

7枠

十三番 エフフェイト

十四番 クロノレガシー

十五番 メイショウコウサク

8枠

十六番 シャッフルエール

十七番 フィッツジェラルド

十八番 モッブモブ(二番人気)

 

 

 

行こうか、モッブ。()()()()()()()()()()()

 

 

「各ウマがゲートに入ります」

 

僕らの時代はもう終わりだ。道はまだまだ続いていく、後は他のヤツらに任せよう。これからの道を創る者よ、この偉大な背中をよく覚えておいてくれ。次のレースからは君たちが主役だ。

 

「最後にモッブモブがゲートに入ります」

 

そしてモッブ。僕らの時代の一員。君が長年追いかけたこの背中を、最後くらい捕まえて見せろ。

 

「全頭ゲートイン完了。有馬記念、スタートです

 

ユーイチ……、逃げるぞ。

 

伏長〈最後のレース、悔いなく走れレウス〉

 

「ハナをとったのはアルギュロスレウス。最初から飛ばしていきます」

 

 

────────────────────

 

 

我は先の時代を築き上げし者

 

先の時代を代表して、この我が先頭を駆けよう

 

革命家(モッブモブ)よ、魔王の首は此処だ

 

己が役割(宿命)を呪い、

屈しず設定(未来)を変革したいなら、

 

革命を成し遂げたいなら、此処まで来い

 

 

勇者(主役)では駄目だ、

村人(脇役)であるお前こそ、

 

この首取るに相応しいと我は思う

 

 

 

革命望む者(モッブモブ)よ、

 

最後の戦い(ラストラン)だ!

 

 

 

「アルギュロスレウスこれは大逃げだ。後続をグングン離していく」

 

走り納めなんだ。スタミナ全部持っていけ。

 

「コーナー終わって先頭アルギュロスレウス、六馬身開いて二番手リーグプレミア、その外三番手キャプテンシュネル」

 

観客席の前を通る。老若男女様々なヒトが溢れんばかりにぎゅうぎゅうとなったスタジアムから熱く、空気が震え、耳を塞ぎたくなるほどの大歓声が湧き上がる。

 

「先頭アルギュロスレウスのまま各ウマ次のコーナーへ」

 

後ろから覇気が迫る。予想通り。ここだよな? 前回のレースで久しぶりの芝を追い込みで走っていた我を封じる為に。後方で走っていたお前が勝つにはロングスパート、それも向こう正面前からの超ロングスパートする必要があるよな?

 

「後方三番手にいたモッブモブがロングスパート、先頭のアルギュロスレウス目掛けて行進します」

 

錯覚が襲いかかる。これは、ある物語のプロローグ。脇役が、主役へと成り代わる。目指したエンディングを求めて……。そこに、借り物の力などない。正真正銘、望み叶える為に磨いた力。主役と成った脇役は、自らの物語を歩き始めた。

 

「向こう正面で先頭アルギュロスレウス、二番手リーグプレミア、差は五馬身、三番手はクロノレガシー」

 

迫る覇気を感じながら脚を回す。

 

「アルギュロスレウスが最終コーナーに入りました、二番手まで来たモッブモブが後に続く!」

 

後ろの脚音が近付いてくる。

 

「先頭二頭はコーナーを終え最終直線へ」

 

コーナー終わる。その時に隣には彼が居た。

 

「モッブモブが並んだ! 革命は成し遂げられるのか!」

 

凄い。凄いよモッブ。

 

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

その闘志滾る威勢に最大限の感謝を

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

その諦めを知らぬと語る瞳に最大限の敬意を

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

この感謝と敬意をもって、全てを使い御相手いたそう。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

「アルギュロスレウス更に加速! 二の足を残していた! モッブモブ苦しいか!」

 

お前は()()()凄い奴だよ。

 

「モッブモブ伸びない! 必死にくらいつく!」

 

尊敬するよ。

 

「アルギュロスレウスが先頭! 革命すらものともしない!」

 

「アルギュロスレウス! やはりアルギュロスレウス! 修羅の時代の創世者が! いま! 有終の美を飾りましたぁ!」

 

「二着モッブモブ届かなかった! 差は五馬身差! アルギュロスレウスはレコード!」

 

「常識を壊し、絶対を掲げ、覇道を歩んだ我らが魔王。アルギュロスレウスが、数々の記録と共に最強を貫き通しました!」

 

 

 

スゥーーーーーーー

 

 

ヒヒ──────────ン

 

 

「最後も轟かせた嘶き! その声は! 世界に! 最強に! 確かに届いたと知らしめました!」

 

 

 

ユーイチ……。

 

伏長「お疲れ様レウス」

 

勝ったよ、俺こそ最強だ。

 

伏長「ありがとうレウス」

 

ありがとうユーイチ。

 

伏長「本当に、本当に、僕を乗せてくれてありがとう」

 

いい歳したおっさんが泣くなよ。

 

伏長「楽しかった。とても楽しかったよ。世界で走って、勝って勝って勝ち続けて」

 

勝つってのは嬉しいもんな。

 

伏長「凱旋門賞は残念だったけど。アメリカでは僕を選んでくれてありがとう。君の背中に乗れたのは、僕の誇りだ」

 

凱旋門賞は……うん、すまんかった。

 

伏長「君と駆け抜けた日々を僕は生涯忘れないよ」

 

俺もこの背中にユーイチが居たことを生涯忘れないよ。

 

伏長「………………ありがとう、レウス」

 

ありがとう、ユーイチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

競走バ編

~完~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウマ生は続く。




モッブ……逞しくなって。

裏の話をするとモッブがここにねじ込んできたのは最初の設定では無かったです。
後付け設定ですね。
一応ライバル枠では無いです。
ウマ娘編での絡みをお楽しみに!


ではまた!


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〈掲示板〉時代の終わりを見届けて

ども、素人投稿者です。

レースを完全に終えたんで投稿ペースは比較的早くなると思われます。

ん?何故断言しないのかって?いや…ちょっと旅行に行ってましてね。



パルデア地方って言うんですけど。


人生初のポケモン面白すぎんだろ。


ではどうぞ


 

 

修羅時代の終わりを語ろうか

────────────────────

 

 

1:名無しのウマ好き ID:RtO+/F0UE

終わっちまったな

 

2:名無しのウマ好き ID:ofxN7FOvo

おつかレウス

 

3:名無しのウマ好き ID:9g3UB3Ggt

モッブ……

 

4:名無しのウマ好き ID:2QL8eyUnp

おつかレウス語呂いいな

 

5:名無しのウマ好き ID:o/0Lo5BTl

おつかレッス

 

6:名無しのウマ好き ID:zjCVpVj62

覚醒したモッブでも駄目だったか

 

7:名無しのウマ好き ID:6oqgnDnUX

そりゃレウスですしお寿司

 

8:名無しのウマ好き ID:GUHSsUXaw

長かったな

 

9:名無しのウマ好き ID:a9bjHFw6f

アメリカまでカチコミに行く姿は流石魔王

 

10:名無しのウマ好き ID:aME/4P0O/

モッブモブも修羅時代を創った一員やったんやなって

 

11:名無しのウマ好き ID:xFIVqp9XE

モッブモブの勢いは凄かったな

 

12:名無しのウマ好き ID:JuInjISQ9

モッブ砂も行けたんかおめぇ!

 

13:名無しのウマ好き ID:WRKSpGWvL

モブとは……

 

14:名無しのウマ好き ID:41i8NjOxl

それ以上はいけない

 

15:名無しのウマ好き ID:QTd4p0tDA

ヒーローだったな

 

16:名無しのウマ好き ID:OkpoEJyLj

長い悪夢だったなー

 

17:名無しのウマ好き ID:oa1FueMVl

水上ぃ

 

18:名無しのウマ好き ID:tP6yGajtP

実はモッブモブはレウスの安田記念以外の走った国内GIレース全てで共に走ってるで

 

19:名無しのウマ好き ID:lEO02osHI

ちゃっかり宿命のライバルになってたの草

 

20:名無しのウマ好き ID:rDAUnrZrE

ライバルにしては差が……

 

21:名無しのウマ好き ID:BF0+y9Hue

レウスのライバルはルーチェと海外で勝ってきた組だるぉ!

 

22:名無しのウマ好き ID:VHsLyd4n8

あの有馬記念ね

 

23:名無しのウマ好き ID:9+8gFAnUO

アレは凄い接戦だったな

 

24:名無しのウマ好き ID:wGz6I4x+u

その後ろに居たモッブモブ

 

25:名無しのウマ好き ID:9BsAJrLjb

背後霊かな?

 

26:名無しのウマ好き ID:1pjSyoMcW

クラシックはレウスと海外組の後ろに常にいたモッブ

 

27:名無しのウマ好き ID:Wk6CJWpN+

えー……レコード圏内です

 

28:名無しのウマ好き ID:txsAtoWqs

狂ってたのは俺らの目の方だった訳か

 

29:名無しのウマ好き ID:S12DhiCNz

いや実際にアレは狂ってるんよ

 

30:名無しのウマ好き ID:L7VzdYTc9

もうグラサンかけて競馬場行くのはなくなるんか

 

31:名無しのウマ好き ID:PuPvoghp4

産駒がいるじゃろ

 

32:名無しのウマ好き ID:AjydfilNy

産駒まで光りだすとかホントにウマか?

 

33:名無しのウマ好き ID:Xu4WkP5ZM

まだ産駒産まれて無いでしょうが!

 

34:名無しのウマ好き ID:bogZKhXSg

レウスは種牡馬としてはどうなん?

 

35:名無しのウマ好き ID:YULodz1cb

レーティング歴代最高のウマが不人気な訳ないよね

 

36:名無しのウマ好き ID:nLIogog7J

強さと人気だけでも全然産駒産まれるだろ

 

37:名無しのウマ好き ID:A/BXssu3L

アウトブリードとしてかなり重宝されそう

 

38:名無しのウマ好き ID:rRVUP0xxE

産駒も光るんかな?

 

39:名無しのウマ好き ID:vs676R6YB

ひか…てか何で光ってんの?

 

40:名無しのウマ好き ID:tOSpBP6mB

研究所の記事かなんか無いか?

 

 

 

~~~~~~~~~

 

 

365:名無しのウマ好き ID:J73k3C2qg

あったぞ [研究所の記事のリンク]

 

366:名無しのウマ好き ID:FnUVlDhwe

レウス関連の記事多すぎ

 

367:名無しのウマ好き ID:T5odQGTOi

見つかったー!

 

368:名無しのウマ好き ID:CvWGajjaz

???

 

369:名無しのウマ好き ID:dechqY9UH

ん??

 

370:名無しのウマ好き ID:lxmhpakQY

???

 

371:名無しのウマ好き ID:wuiwZTg2q

なるほどわからん

 

372:名無しのウマ好き ID:ePxyhTOsM

どういうことだってばよ

 

373:名無しのウマ好き ID:WEG7paXG8

有識者ー

 

374:名無しのウマ好き ID:GdJVX3vXN

誰か説明してくれ

 

375:名無しのウマ好き ID:GVi43WnbS

日本語だよな?

 

376:名無しのウマ好き ID:kL3iHhtvz

要約たのむ

 

377:名無しのウマ好き ID:/+U/L9cef

ザックリ説明すると

 

「オレらにもわからん何だこのウマ」

 

 

378:名無しのウマ好き ID:BtxpH33QI

わかってないんかい!

 

379:名無しのウマ好き ID:wgOIaXH+I

で?

 

380:名無しのウマ好き ID:k7ZAIwXF2

毛色に関しては遺伝変異の新しい毛色らしくて

発光するのは新しい遺伝子故に何もわからんってこと

 

381:名無しのウマ好き ID:OCkFDs2Kq

やっぱあれ銀毛だったか

 

382:名無しのウマ好き ID:aCPqUBwJ7

ルーチェの金色月毛だし名前どうなるんやろ

 

383:名無しのウマ好き ID:z9wgilZjG

生きたオーパーツじゃん

 

384:名無しのウマ好き ID:oE8IYNnry

現代の技術でわからんとかなんやねん

 

385:名無しのウマ好き ID:Sz0fgxgUd

金が月だし陽毛とか?

 

386:名無しのウマ好き ID:zzjib5vAi

陽毛ありそう

 

387:名無しのウマ好き ID:Cn/E9N4G2

陽毛あり

 

388:名無しのウマ好き ID:ohMOMNvF9

てかレウスってちゃんとウマだったんだな

 

389:名無しのウマ好き ID:Tl9rNUTV1

異常な遺伝変異かぁ

 

390:名無しのウマ好き ID:XcmI9pwAM

まさに特異点

 

391:名無しのウマ好き ID:D4S+rHC53

毛色は遺伝されるかな?

 

392:名無しのウマ好き ID:RAq59dNsL

遺伝したら確実に種として成立するな

 

393:名無しのウマ好き ID:jIcTcMq0W

えー、新しい毛色は……陽毛です

 

394:名無しのウマ好き ID:ZptB1zKcf

どんな産駒が産まれるのやら

 

 




久しぶりの掲示板です。

ニャオハが立ったのは衝撃でした…


ではまた!


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見守ってくれてありがとう

素人投稿者「投稿ペースを上げると言ったな」

???「そ、そうだ!さっさと次の話を!」







素人投稿者「特別だぞ♥」

今日二つ目の投稿です。


 Happy New Year、レウスです。

 

引退後トレセンにてゆったりしていると既に年越し終えてました。たまげたなぁ。

 

明日はなんかあるみたいで、夜の内から車に乗せられて移動してます。車で快適な睡眠がとれるか! 俺は降りるぞ! したかったんですが床1面のクッション、またの名をyogib〇ーを見て大人しく車に揺らされることに。1面のクッションで寝るなんて夢みてぇだ! 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

中原「レウス、起きろ」

 

どうやら目的地に到着したようだ。凄いよく眠れた。後で俺の馬房にも敷き詰めといてくれ。

 

車から降ろされ辺りを見回す。目に入るのは山、川、昔の姿を保っている建物、そしてデカい鳥居。

 

 

 

此処は……

 

この場所には見覚えがあった。初めて来た……はずだ。ウマとして産まれた時からの記憶を辿る。ん? ()()()()()()()()()? 自分の前世はヒト……であると思っている。あやふやな部分も多いがその記憶は確かにヒトの暮らしのはずだ。既視感の正体はヒトであった時に訪れたからなのだろう。でも…………此処を懐かしく感じてしまうのは何故だろう。ヒトの記憶に神職であったものは無い。この繋がりは一体……。

 

 

水上「レウス、今日はお伊勢参りだよ」

 

なるほどお伊勢参りか。江戸あたりだったかな? 一緒に一度のお伊勢参りと言われ、どこもかしこも伊勢神宮に赴き盛り上がっていたと聞いた事がある。てことは此処は伊勢神宮か。ここに祀られているのは確か……

 

水上「レウスなら大丈夫だと思うけど大人しくしていてね」

 

 

空気が美味い。僕の産まれた牧場ほどじゃないけど自然に囲まれたこの土地の空気は、今まで走ってきた競馬場の空気より遥かに澄んでいる。

 

美味い空気を堪能した後、周りのカメラを持った人だかりに目をやる。どのカメラも忙しなくシャッター音を鳴らして騒いでいる。

 

 

水上に誘導されて鳥居の前に止まる。()()()()()()()()()()()水上と共に鳥居を通る。周りがザワザワしだしたが無視する。

 

立派な木の橋の上を歩く。進む度にコツ、コツ、と心地良い音色を奏でながら進む。

 

橋を渡り終えたら神社などによくみる砂利に出る。砂利の上は初めて歩くがこの感覚も懐かしく思う。

 

ここから内宮までは思ってるよりも長い砂利道が続く。道の左右には幾年もの時を得て育った大木がそびえ立つ。この空間は、現代を生きる僕らにとって異世界のようないつもと違う何かを感じさせる。

 

長い道を進み内宮前に着いた。石の階段の上に建つ神聖な建物は、職人の手で守られてきた姿でこちらを見下ろしている。

 

 

水上「いくよ」

 

 

水上に誘導されて一礼してから内宮に入る。中には神職のヒトたちが横に並んでいる。見守ってくれるのだろう。

 

 

水上ほか自分の競馬関係者が一斉に参拝をする。

 

 

参拝が終わったところで僕も参拝をする。

 

 

()()()()()()二礼、頭を二度下げる。

 

次に二拍手、脚で二度地面を叩く。

 

最後に一礼、頭を下げ、御参りをする。

 

 

 

─────

 

 

 その時、その場に居た者はみな息を飲んだ。彼らが目にしたのはあまりにも幻想的で、神々しいものだったからだ。

 

銀色に輝く馬体を包み込むように降り注ぐ、一筋の光。天から真っ直ぐに伸びた光は、優しく、まるで愛しい我が仔を向かい入れるようにその馬体を暖めていた。光で更に馬体が輝くが、不思議と眩しいとは思わなかった。アルギュロスレウスを見る誰もがこの光景を忘れないように見続けた。シャッターを切る音が鳴っていたのは、最初だけだった……。

 

 

─────

 

 

 参拝を終え車の所まで帰る。

欲を言えばすぐそこのおかげ横丁に行きたい。赤福食べたい。あのずっしりとした餡子と柔らかい餅が口の中で蕩け合う美味を味わいたい! 伊勢うどん食べたい。あの醤油をベースとしたタレを纏ったモキュモキュとしたコシの効いたうどんを汚れるのを躊躇わず啜ってしまいたい! ああ! あのきゅうりに割り箸を突っ込んだやつも食べたい、絶妙な塩加減で食感の楽しいきゅうりを齧るのは堪らない。棒が割り箸なのもグッド、強く噛んでも歯を痛めないからな。ここら辺に来たなら豚捨(ぶたすて)のコロッケは外せない、あの自重を知らないサックサクの衣、旨みの上限を知らないホックホクの中身との素晴らしいコラボレーション! …………食べたいなー。

 

 

水上「いくよレウス」

 

食べたいなー。チラチラ

 

水上「?」

 

中原ぁ! 

 

中原「食えねえからな」

 

鬼! 悪魔! 中原!! 

 

中原「はいはい、帰りますよー」

 

お腹空いたぁ────!!!! 

 

 




これでウマ編におけるレウスの伏線は全て回収しました。

前から書きたかった話なのですぐ出来たので
次の投稿はお察しよ、うん。


ではまた!


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ヤるんだな!今!ここで!!

ども、素人投稿者です。

えー、皆さんに悪い報告と良い報告があります。
良い報告は、ウマ編が完結間近です。後5話以内に終わると思います。
悪い報告は、後書きに載せときます。


ではどうぞ


 やぁやぁ諸君、レウスだよ。

 

引退時に発生したあれこれが片付いて、俺もとうとう種牡バとして働くらしい。卒業? 種ありチェリーの本領発揮っすか? 性欲解放よろしくて?

 

 

中原「お前も所詮はオスか」

 

オスですが何か?

 

中原「……記念すべき最初の相手はルーチェだ。頑張れよ」

 

初夜か? 初夜っちゃうのか? ホォォォ!

 

中原(失敗して落ち込まなきゃいいが……)

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

め~~~~~っちゃ緊張する。やい俺の心臓、少し落ち着いてけ?

 

中原「既によく知った仲だし、好意的な関わりも多かったから心配はしてないが上手くやれよ?」

 

俺はヤる、ヤるぞぉ。

 

中原「…………」

 

 

遂にルーチェと対面する。金色に輝く馬体、美しい毛並み、こちらを見据えるつぶらな瞳、息が詰まりそうな程美しく、愛するウマがそこには居た。ルーチェもこれからナニをするのか雰囲気で察してるらしく、少し緊張しているように見えた。そして俺は、本能のまま………………

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

……………………結果から言わせてもらおう。

 

凄かったです。はい。

 

細かく振り返ると、俺には情事を見られて興奮する癖は無いので中原や見守る厩務員には退室してもらった。てか退室させた。普通はここでヒトの手助けが必要なんだろうが、こちとら恥ずかしいんだ、許せ。

 

そもそもヒトが今のようにウマを管理する前からウマという種は存在していた訳で、生殖能力に致命的な欠陥があることは無いはずだ。……個体差は勿論あると思うが。

 

だから密室で二頭きり、ナニも起きない筈も無く……。本能を前面に出してヤッたさ、理性はあくまで補助、生まれてきて良かったと心から思ったよ。……デキてるといいなー。

 

 

-----------------------------------------

 

 

 ……中原です。

 

まず結果としてレウスの種付けはすんなり終わった。

退室しろオーラが凄くて渋々退室したが、初めて故に不安があった。一応設置されてるカメラで様子を見ていたが、アイツは結構なテクニシャンだった。始める前に良い雰囲気作って徐々に身体を密着させて最後までやり遂げたその流れは非常にスムーズで、イケメンホースは何してもイケメンだなと思った。普通は生殖器を挿れる時に多少の手助けが必要な時があるんだが、レウスは上手かった。……優秀だなー(遠い目)。

 

これなら他のウマ相手も大丈夫そうだし、一安心だ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

訂正しよう。レウスはとてつもなく優秀だった。

 

あの後すぐにルーチェの妊娠がわかった。……1回だ。1回の行為で種付けを実らせたんだ。これらが偶然であるかもしれないというのは当然あるが、今は妊娠を喜んでおこう。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

更に訂正が必要なようだ。レウスは類を見ない程優秀だった。

 

ルーチェの次に種付けを行ったのはイギリスのサテライトスキャン。このウマもレウスが現役の時からの顔見知りでレウスにかなりベッタリなウマだったから何も心配して無かったが、レウスはルーチェ同様にヒトを追い出し、良い雰囲気作ってと、時間をかけて種付けを終えた。

……また1回だ。またも1回でサテライトスキャンの妊娠が発覚した。相性が良いのか? 

 

その次はアメリカのギフテッドレイソル。このウマもレウスと一緒にレースで走った顔見知り、いつの間にかレウスにベッタリしていたウマだ。………………また1回だったよ。レウスさんや、貴方スゴすぎやしないか?

 

 

他にも1回の行為で妊娠させたウマが結構いた。流石に全頭1回だった訳ではなかったが、それでもやばいな。相性が良いのであろう相手のウマの共通点と言えば、強いウマだな。具体的に例を上げるとインペラトルーチェ、サテライトスキャン、ギフテッドレイソル、アンセムアリア、クロニクルサイン、ギャラクシーエタニティ等の三冠バたちだ。このウマたちは全頭もれなく1回で妊娠、いやヤバすぎる。

 

 

レウスは世界各地から求められ、忙しい日々を送っている。あのレースローテーションとどっちが辛いんだろうか? …………毎日元気でいるあたり案外まだ予定詰めれたりするのだろうか? 今度水上さんに言っとこ。

 

レウスの産駒もそろそろ産まれてくる時期だ。魔王の血は子供にどんな影響を与えるのやら。…………一応グラサンを用意しておこう。一応な? 一応。

 

 

 

 

 

アルギュロスレウス産駒がそろそろ登場!




悪い報告は、……テストです。

はい、また二週間投稿が無いです。もう毎日投稿出来てないけど一応です。

実はもう一つ報告がありまして、ウマ編最終話の投稿は遅くなりそうな事です。
理由としては、挿入絵を描かなくちゃいけないんですけど絵は上手くないので納得するのが出来るまで時間がかかると思うからです。どんな物描くかは決まってるんで、ひたすら自分の画力の低さを呪いながら描きます。依頼?やり方わかんねえよ。年内に間に合わなかったら挿入絵なしで投稿して後から絵をつけます。許してけんろー。


ではまた!


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眼に映る希望

ども、素人投稿者です。

やぁっとテスト終わりました(色んな意味で)

みんな元気にしてた?
ウマ娘編までもうちょい!お付き合いくだせぇ。
ぶち飛ばすぜベイベー!

あっ、今回は台本形式じゃないです。気にしてる人いないと思うけど前書きで一応伝えときます。


今回はなんと!
採用された産駒名が公開です!
誰のかな~?誰のかな~?


ではどうぞ


 

 

 

 僕は、あの輝きに救われたんだ。間違いなく、かのウマの輝きによって……。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 僕が小さい頃、じいちゃんはよく競馬場に連れて行ってくれた。僕のじいちゃんは馬主で、ばあちゃんにグチグチ言われながらも細々と競馬をしていた。昔、じいちゃんに何で馬主なんかしているのか、と聞いたことがある。するとじいちゃんは優しく笑い、僕の頭を雑に撫でながら「じいちゃんはウマに夢を見ているんだよ」と教えてくれた。当時はウマに夢を見るなんてよく分からなかった。あの時までは…………。

 

 

 

 僕が小学生の頃、世界に誇る日本の最強バが出現した。

 

銀の魔王、アルギュロスレウス。

 

日本の競馬界に突如として現れたそのウマは、文字通りあらゆるレースを蹂躙した。芝、ダート、短距離、マイル、中距離、長距離、全ての条件のレースに出て悉く勝った正真正銘の化け物。じいちゃんはそのウマの親の所有者だった。連れてってもらったレースは少なかったけど、アルギュロスレウスの凄さを知るには十分だった。

 アルギュロスレウスに出会う前の僕は、正直競馬を見てても面白く無かった。一番人気なのに掲示板外とかはザラ、ジャイアントキリングのような下の人気のウマが一着をとったりした時はまだ興味が沸いたが、それでも強いと言われていたウマが勝てないという事実にどこか不満があった。

 

強いと言われても、勝てなきゃ意味が無い。

 

そのレースがどんなに白熱したレースであっても、後世に語られるのは一着の勝者のみ。二着や三着のウマも少しは語られるかもしれないが、少しあるかもしれない程度。これが現実だ。人気があろうと、実績が多少あろうと、ここ一番の所で勝てないならそれまでだ。

 

 だから、僕はあのウマの虜になった。

レースに出たら絶対勝利、おまけに弱い血統と来たもんだ。僕の興味は止まることを知らなかった。銀色に輝くそのウマは、有終の美を飾るラストランを先頭でゴールを駆け抜けた。()()()()()()()()()。そこで僕は気付いた、あの背中(場所)には夢があるんだって。

 

 そこから僕が行動を起こすまでは早かった。最初にしたのは親の説得。両親は中学校は普通の所に行って意思が変わらないのならと言ってくれた。次に、じいちゃんに騎乗を教えてくれるヒトを教えて欲しいと頼み込んだ。

 

暫くして、じいちゃんが紹介してくれたのは

 

 

 

 

 

 

 

引退したアルギュロスレウスだった。

 

 

いや、いやいやいやいや。ヒトって言ったじゃん。騎乗を教えてくれるヒトって言ったじゃん。

 

…………じいちゃん曰く、アルギュロスレウスはめっちゃ賢いからきちんと教えてくれる。だとか。……正気を疑った、ボケもここまでいくと滑稽を超えてくる。当時の僕は本気でじいちゃんをどこかの施設にぶち込もうと考えていた。

 

 厩務員のヒトによると一応ちゃんとした根拠があるらしい。世界でも理想の騎乗フォームと言われるのが岳騎手であるように、アルギュロスレウスの走行フォームは理想的なんだとか。アルギュロスレウスに騎乗した岳騎手と伏長騎手はともに「レウスほど走りやすいウマはいない」と断言された程。ウマの理想の走り方を知れば、どんなウマも上手く走らせることが出来る。というのがじいちゃんの見解らしい。

 

 …………逆じゃね?

暴れウマを抑えられたら大人しいウマが楽に思うってのはわかる。大人しいウマから暴れウマに行ったら苦戦しない? ってのが最初の感想だった。

 

 でも、「レウスは賢いから」だと。大人は皆本気だ。おかしいのは僕なのか?

 

 

~~~~~

 

 

 物は試しと、連れてきたアルギュロスレウスの背中に厩務員のヒトに体をひょいと持ち上げられて乗る。

 

「た、高い!」

 

「どうだ嬢ちゃん、レウスはデカいだろ?」

 

予想以上の高さに声を上げると厩務員のヒトが嬉しそうに話しかけてくる。なんか良い奴感が凄いおじさんだ。

 

 あの時見ていたアルギュロスレウスの背中は、とても安定していた。

 

「よし! いけレウス」

 

感慨深く思っていると、厩務員のヒトが合図を出した、するとアルギュロスレウスはゆっくりと進み始めて……

 

 

………………え? ちよっと待って欲しい。手綱は持たせてもらってるが、せめてあの、その、誘導みたいに引っ張ったりして下さい。いきなり1人で乗るのは聞いてない誰か助けあああああ!

 

タタッ、タタッ、タタッ、タタッ、

 

アルギュロスレウスがテンポよく土を蹴って走る。

 

ゆ、揺れて! 落ち…………ない。アルギュロスレウスは確かに走っている。だけど背中に乗ってる自分は揺れをほとんど感じなかった。アルギュロスレウスが周りを一周すると、徐々に減速して止まってくれた。

 

「嬢ちゃん、レウスの背中はどうだった?」

 

「……安心、しました」

 

初めて騎乗する自分に気を使ってくれたのだろうか。揺れの少ない快適な走りのおかげで、初めてウマに乗って走った感想は安心だった。

 

「嬢ちゃんは筋がいいよ。こりゃ将来は立派なジョッキーだな」

 

これは嫌味だろうか。お前は僕があたふたしてるの見て笑ってただろうに。

心の中で少し悪態をつく。こちとらいきなり1人で騎乗させられたんだ。

 

「綺麗な騎乗だったぞ惺名(せいな)

 

「お世辞はいいよじいちゃん」

 

「いやいや、贔屓目無しでも綺麗だと思ったよ」

 

綺麗な騎乗……か。綺麗なのは恐らくアルギュロスレウスだ。こんなお世辞に乗せられるほど僕は甘くない。

 

「ほんとっ!?」

 

……僕はまだ幼かったんだ。仕方ない。うん仕方ない。と、とにかく!

この乗馬で完全に調子に乗った僕は、空いている日があれば必ずアルギュロスレウスに乗りに連れてってもらった。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 僕はアルギュロスレウスに乗り続けた。中学校に入っても夏休みや冬休み等の長期休暇で泊まり込みで乗せてもらっていた。アルギュロスレウスにも種牡馬としてヤらなくてはいけないこともあるから、予定が空いた日を教えてもらって乗せてもらっていた。今振り返るととんでもなく図々しいな……。

 

そして僕の意思は変わることはなく高校課程は騎手になれる学校へと入った。アルギュロスレウスという超一流のウマに乗っていた経験は、とても大事なことだとこの時気付いた。気付きと同時に、レウスは知らず知らずのうちに騎乗の難易度を上げていたのだと分かった。これを賢いで済まして良いのだろうか……。

 

学校は普通に楽しかった。別にもっと厳しくてもいいと愚痴を漏らすと何故か周りが凄い目で見てきたが……。こ、向上心があるのはいいことだろ!

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 そして今、僕は銀の馬体に跨っている。

 

 

[先頭駆けるはインペリアルサーガ! 強い! 王の血は! 輝きの一族は! 三つの王冠がお気に入り!]

 

[紡がれるのは皇帝の物語! 終わらない栄輝の道(シャイニングロード)!]

 

[三冠達成! インペリアルサーガがゴールイン!]

 

[若き天才ジョッキー石晶(せきしょう) 惺名(せいな)! 最年少での三冠達成! 栄光を手にしました!]

 

 

 

僕はサーガと、あの日の夢を手に入れる。

 

 

 

 

 

 

 

何も見えていなかった僕の瞳に入ってきたあの輝きを、自分の物にする為に。




はい!
採用されたのは……

〈終焉齎す王〉さんの『インペリアルサーガ』でした~!

採用おめでとうございます!ドンドンパフパフ~

ここでの採用理由としては
・惺名ちゃんの愛バとして王家の物語を紡いで欲しかったから
・サーガ「物語」…うん!シンプルイズジャスティス!


インペリアルサーガ:皇帝の物語 銀毛
追加設定:クラシック三冠達成


他の産駒も登場するので募集送ってくれた人は採用される準備しといて下さい。いいですねッ!

ではまた!


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また………逢えるさ

ども、素人投稿者です。

えー、あれ?
報告することがない?
……はい!


ではどうぞ


 こんにちは、レウスです。

 

私は今、産まれ育った故郷である農場で静かに余生を過ごしています。ウマとして産まれて大体25年、もう立派なおじいさんバです。山々に囲まれたこの土地で、愛するルーチェたちとこうして余生を過ごすことが出来るのは競走バとして頑張ったおかげだ。

 

ここに来たからも色々あったな。一番驚いたのは天皇陛下と皇后陛下が訪問なさったことだ。自分とルーチェに会いにこんなド田舎まで来て下さるなんて、人気者は辛いなぁ。騎乗もされて、満足して下さったらしい。騎乗といえば、あのちびっ子も頻繁に来てはよく乗せていたな。立派な騎手にしてやれって言われたもんだから、おじいさん張り切っちゃった。今は天才若手美人ジョッキーとして大人気らしい。ちびっ子はワシが育てた。ヒトで言う美人さんになっちゃって、時間というのは働き者だな。

 

働き者といえば自分もよく働いたもんだ。種牡馬として交わった相手は数え切れない程、交わった回数なんか覚えてすらいない。でも、自分は種牡馬としては上手くやれたらしく、自分の子どもたちが活躍しているのを橘が教えてくれる。この農場でも子どもたちの世話をするのだが、ほとんどはトレーニングセンターにいるから放牧? でこっちに来ている時限定だけどな。

 

 

この厩舎内には自分とルーチェの他に、スキャンとレイソルもいる。何故かと言うと、我らが水上が連れてきたんだ。もっと具体的に言うと買ったらしい。……流石馬主様やで。おかげでハーレム状態です本当にありがとうございます。この三頭とは特に沢山子作りしたし、好き好き大好きな感じだから毎日ハッピー・ジャムジャムだ。

 

 

 

 

 

 

───ずっとこの日々を送っていたいと……思っていた。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 俺たち四頭の中で一番先に旅立ったのはスキャンだった。

 

突然の急死では無く、何かしらの病気によるものだと厩務員が話していた。確かに最近元気が無かったけど、自分と触れ合う時は嬉しそうに反応してくれた。

 

スキャンとの出会いは、初めての海外、イギリスでのことだった。自分のイギリスでのレースは主にスキャンとの激突ばかりだった。それくらいスキャンは速く、美しかった。距離の詰め方は凄かったけど、愛嬌溢れる彼女に惹かれていった。

 

スキャンは三頭の中でも一番スキンシップの激しいウマだった。自分を見かけたら即座に近づき、身体を擦り付けてくる姿は可愛らしかった。彼女と一緒に放牧されれば、放牧が終わるまでずっと自分の真横に居座ってる。それに安心感を得たし、嬉しさで胸が満たされていた。

 

 

 

でも…………彼女は旅立った。

 

 

当時はカナリ落ち込んだ。食欲も性欲も睡眠欲も無くなって、ただボーとスキャンがいなくなった馬房の方を見つめていた。そんな自分に寄り添ってくれたルーチェとレイソルが居なかったらまだ落ち込んでいたと思う。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 次は……レイソルだった。

 

彼女は急性心不全だった。昨日まで元気だった彼女が次の日には目が覚めることが無いのは今思い出すだけでも喪失感に駆られる。

 

彼女との出会いはアメリカ。スキャンとはまた違ったが彼女も距離の詰め方が急だった。気がつけばそばに居る。気配を感じることなく現れるのだから心臓がもたないと思っていたのに、先に彼女の心が止まってしまうなんて酷い話だよホント……ハハっ。

 

彼女が旅立った時も落ち込んだ。一度体験したからかな、スキャンの時より引きずることは無かった。それでも、ルーチェが居なかったら苦しかったかもしれない。彼女の存在は、自分にとって当たり前になっていたから。スキャンとはまた違う当たり前、溶け込んだ雰囲気とでも言おうかな。だからかな、この空いた穴の大きさは。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 時は流れ……。

 

自分はもう30歳らしい。誕生日だかなんだか分からなかったが、今日は記念日ということで厩舎が少し騒がしい。

 

 

 

今日もルーチェと外にいる。身体を撫でる風が心地良い。息を吸えば、化学物質に汚染されてない空気が肺を満たす。草木の匂いは野生の大人しさを教えてくれる。

 

 

 

──嗚呼、わかってる。

 

 

ルーチェが此方を見る。

 

 

──うん、そうだね。

 

 

僕らは寄り添い、身体を預け合う。

 

 

──きみはどう?

 

 

ルーチェが顔を舐めてくる。

 

 

──ふふ、ありがとう。

 

 

僕らは此処で、旅に出る。

 

 

──沢山の時を過ごしたね。

 

 

僕は一頭ではなかった。

 

 

──また逢えるよ。

 

 

寄り添い合う二頭に空から光が照らされる。

 

 

──また、僕ら四頭で。

 

 

風の感触も、草木の匂いも、よくわからなくなる。

 

 

───旅に出よう。

 

 

視界がボヤけ、眠気がゆっくりと意識を染める。

 

 

─── 一緒にいてくれて、ありがとう。

 

 

────きみと出会えてよかった。

 

 

 

 

 

──────おやすみ、ルーチェ……。

 

僕らは深い眠りについた。




これが最終回かぁ(違います)

……書くことないんで終わっときます。

ではまた!


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証言者第一号

ども、素人投稿者です。

みなさん前話が最終回だと思ってやがりますか?
まだあるよコンちくしょー!

ではどうぞ


 

 

「今日はお時間を頂きありがとうございます」

 

「いえいえ、彼を語らせてくれるんですから時間なんて些細なものですよ」

 

 

デカいカメラが佇むスタジオで、一人の男とテレビ局のオーナーが軽い挨拶を交わす。男はこのようなインタビューにはもう慣れており、緊張感は感じずリラックスしていた。

 

「ではよろしくお願いします、藤原さん」

 

「よろしくお願いします」

 

 

 男の名は藤原 達哉。アルギュロスレウスの幼少期を世話した、言わば親代わりのような存在だ。彼はアルギュロスレウスの奇妙な生い立ちを知る数少ない生き証人であり、彼に見染められたホースマンの一人。故にインタビューは国内外問わず数多くこなしてきた。牧場のオーナーである橘が押し付けたとも言えるが……。

 

 

 しかし、彼はそんなこと気にしてはいなかった。それは、彼の左手の薬指の輝きが物語っている。

 

アルギュロスレウスは引退後、故郷である自分たちの農場へやって来た。それからアルギュロスレウスを一目見ようと沢山のヒトが牧場を訪れ、農場はだんだん大きくなっていった。アルギュロスレウスの経済効果に驚かされていたが、これからが大変だった。取材に次ぐ取材、またはインタビュー諸々、テレビ出演や押しかけてくるテレビ局の対応。これが国内からの話だけでなく、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアと凄い数の依頼が舞い込んできててんやわんやだ。

 

 

その中で、彼の人生に明るい出会いが訪れた。

イギリスからの取材で、彼はいつものように対応していた。当時彼を取材した女性記者が今の彼の奥さんだ。念の為言っておくが、彼の容姿は良い。素敵な一目惚れだったのだろう。

 

彼を取材するうちに完全にほの字の奥さんは、取材の続きと称して飲みに誘い、肉食獣もビックリな食い付きで美味しく頂いたという。そして流れでゴールイン。強かな女性というのはいつの世も存在しているものだ。

 

美味しく頂かれた彼は不幸かと言われると全然違う。当たり前だ、こんなド田舎では出会いも糞も……いや牧場に糞はあるが、もあったもんじゃない。なのに美人な奥さんが出来たのだ、鼻の下は地面に刺さるくらい伸びるに決まってる。子宝にも恵まれ、家庭は幸せそのものだ。

 

 

少し脱線したが、今日の取材はアルギュロスレウスの血統のウマが好成績を出したので新たな血統が確立したとして、特番が組まれたのでその中でアルギュロスレウスに関する取材だ。

 

 

「では最初に、アルギュロスレウスとはどういったウマでしたか?」

 

「レウスは一言で言うと元気なウマでした。よく食べ、よく寝、よく走った活発な子でしたよ」

 

 

「なるほど、アルギュロスレウスが産まれてきた時はどうでした?」

 

「レウスは産まれてすぐ育児放棄されましてね、身体が小さかったもんだから少し過保護気味に世話してたのを覚えてます」

 

 

「アルギュロスレウスが現役の時はどういった気持ちでしたか?」

 

「毎レース驚きました。あんなに小さかったウマが、今では他のウマと張り合ってたんですから」

 

 

「アルギュロスレウスは引退後、藤原さんの働いてる牧場へと入りましたが、当時の心境はどういったものでしたか?」

 

「普通に嬉しかったです。最後まで怪我無く走ってくれたのもそうですけど、また自分がレウスの世話を出来るのが嬉しかったですね」

 

 

「アルギュロスレウスは最初は人気がありませんでしたが、そこの所はどう思われますか?」

 

「いや、妥当だなと。自分でもレウスの血統見たら最初は推しません。ホントになんで走れたんでしょうね?」

 

「はははっ」

 

 

~~~~~

 

 

「凱旋門賞を勝ち取った時は如何してたか?」

 

「言葉が出なかったです」

 

 

「あの有馬記念は熱かったですね」

 

「あのレースより熱いレースを私は知りませんよ」

 

 

 

 

「アルギュロスレウスの戦績を振り返って、どう思われますか?」

 

「戦績ですか。そうですねぇ。最強とか色々言われてますけど、

 

 

 

世界を獲ったウマですね。自分はこれが一番しっくり来ます」

 

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

取材は滞りなく進み……。

 

 

「本日はありがとうございました」

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後に放送されたアルギュロスレウスの特番では、このようなトピックになった。

 

 

 

銀色バ、世界を獲る




アルギュロスレウス
戦績37戦3■勝

主な勝ち鞍
・凱旋門賞
・ブリーダーズカップ・クラシック
・キングジョージIV&クイーンエリザベスS
・ドバイWC
・ゴールドカップ
・皐月賞
・日本ダービー
・菊花賞
・有馬記念(■回)



次回、ほんとの最終回!
お絵描きターイム!(時間かかります)


ではまた!


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新ウマ娘情報と〈掲示板〉

ども、素人投稿者です。

思ったより期間開きましたね……テヘッ。

今回の投稿は豪華三本一気投稿です。
そうですウマ娘まで進みます。

まずウマ編最終回
次にウマ娘編エピソード0
そしてウマ娘編開始

となります。
ポンポン出すんでポンポン読んでどうぞ

ではどうぞ


ぱかライブTV vol■■

 

~~~~~~~~~~

司会「はい! 続いては、新しいウマ娘に関する情報です。では、VTRをどうぞ!」

 

 

 

 

『──とある(ウマ)がいた』

 

『その銀色は全てを覆い尽くし』

 

『唯一無二の証明を成し遂げた』

 

 

【挿絵表示】

 

 

『それは人々に希望を与え』

 

『人々の夢を崩壊させた』

 

 

 

 

『その名も────』

 

 

 

 

 

LEGENDS

coming soon

 

 

 

 

司会「一体どんなウマ娘なんでしょうね~? 次の新情報に期待です! 続いては──」

 

~~~~~~~~~~

 

ぱかライブに反応するスレ

 

248:ウマ娘のオタク ID:hsNONp8jC

新情報キター

 

249:ウマ娘のオタク ID:E2w2C8M13

久しぶりの新キャラだー

 

250:ウマ娘のオタク ID:KySenOm3c

顔が、見え、見え…

 

251:ウマ娘のオタク ID:DevIRVdlI

後ろ姿だけか

 

252:ウマ娘のオタク ID:KEqKkYGWK

誰だ?

 

253:ウマ娘のオタク ID:9TyFp7Gvl

うーんわからん

 

254:ウマ娘のオタク ID:VKBkClWPv

レウスじゃね?

 

255:ウマ娘のオタク ID:F3gysIsUe

レウスとは?

 

256:ウマ娘のオタク ID:eZEQvAj+p

誰だよ

 

257:ウマ娘のオタク ID:6IpA7U71o

おいおい知らねーのかよ

 

258:ウマ娘のオタク ID:2xEgKlr5g

銀色といえばレウスだよなぁ

 

259:ウマ娘のオタク ID:2k1dwcO+E

アルギュロスレウスでググッてろ

 

260:ウマ娘のオタク ID:RyMSi58U2

結構有名なはずなんだが

 

261:ウマ娘のオタク ID:MdpV19M+K

レウスを知らんとはテメー非国民だな?

 

262:ウマ娘のオタク ID:s1zjZ14+Z

レウスだとすると修羅が来るのか

 

263:ウマ娘のオタク ID:CbeTahFjl

許可とれるかなぁ

 

264:ウマ娘のオタク ID:DNAMa63ya

来るやろ

 

265:ウマ娘のオタク ID:5g/QlB/Fn

英雄も黄金旅程も結果的に来たし

 

266:ウマ娘のオタク ID:zOYbdGiXI

セイゲームズ流石

 

267:ウマ娘のオタク ID:CJbse7s2b

天下のセイゲ

 

268:ウマ娘のオタク ID:tOfaNCW54

レウスが来るならルーチェは確定やろ

 

269:ウマ娘のオタク ID:SQQSbzatG

ドリフくん

 

270:ウマ娘のオタク ID:lh35MeX7u

クロックスにナイラにナイトロにセンサにカノンに……

許可とれる?

 

271:ウマ娘のオタク ID:R8Rbyx0os

モッブを忘れるな!

 

272:ウマ娘のオタク ID:SudU3fDSQ

くるやろ

 

273:ウマ娘のオタク ID:6dBQnPvFv

かなり期間あったからもしかしたら全部でるかもしれんな

 

274:ウマ娘のオタク ID:KbLoGXac3

一気に実装はまじやめてクレメンス

 

275:ウマ娘のオタク ID:wFqEJ4Did

財布の中身なんて無いんや

 

276:ウマ娘のオタク ID:TlP1Hjd16

そこに魔法のカードがあるじゃろ

 

277:ウマ娘のオタク ID:TSa/YlTGl

それはやめろ

 

278:ウマ娘のオタク ID:6uStfvwQf

でも実際アルギュロスレウスってどんなウマ?

 

279:ウマ娘のオタク ID:km6MrqWyD

それ聞いちゃう?

 

280:ウマ娘のオタク ID:a6N2xbLrn

聞いちゃうかぁ

 

281:ウマ娘のオタク ID:iJeCdkzEM

ザックリ説明すると

銀色に光ってダートと芝で世界最強のウマ

 

282:ウマ娘のオタク ID:aoo9Ye6aH

うーんシンプル

 

283:ウマ娘のオタク ID:VcVKrZgR1

ザックリサンクス

 

284:ウマ娘のオタク ID:F2TpovvAn

うーん正解!

 

285:ウマ娘のオタク ID:CjtPZmdJw

わかりやすいね

 

286:ウマ娘のオタク ID:2tW3TctYy

これは万人周知のウマ

 

287:ウマ娘のオタク ID:e3tXTZPRC

戦績見てみ?飛ぶぞ

 

288:ウマ娘のオタク ID:LmYjQJwfc

ググッてこいや。いやマジで

 

289:ウマ娘のオタク ID:gd9iXygQu

信じられるか?オレは最初信じられなかった

 

290:ウマ娘のオタク ID:3cDrHGmRN

嘘みたいだろ、実在したんだぜ、ソイツ

 

291:ウマ娘のオタク ID:whTrK5i05

嘘みたいな本当ってこれのこと

 

292:ウマ娘のオタク ID:0egpt6Q8R

特異点の名は伊達じゃないわ

 

293:ウマ娘のオタク ID:jUWgiY0V+

凱旋門勝ってるってマジ?

 

294:ウマ娘のオタク ID:lkWL9bicD

マジなんよ

 

295:ウマ娘のオタク ID:C4Elvw29m

芝だけじゃないってのもみそ

 

296:ウマ娘のオタク ID:ro682GuKw

産駒は?

 

297:ウマ娘のオタク ID:Qzz7hYpnF

今のとこGI勝ってるのは

 

ルフェサトゥルヌス

クリメロプリンツ

レフソクリコス

ロズキトゥリノス

プラチノプリンチペ

グレイアンサラー

アルギュロスキャン

エージープラネット

シルバーソルレウス

ルマスソレイユ

シュテルシュヴェアト

クリアノヴァ

シリェーブリヌィ

エレクトロンテイア

 

いや多すぎぃ!

 

 

298:ウマ娘のオタク ID:Y+2L9hE2P

直駒でこれだけである

 

299:ウマ娘のオタク ID:YV4ihkuJV

GI勝ってる(大事なので略)

 

300:ウマ娘のオタク ID:fDMvS5J7c

レウス血統だと

 

ルドナシャッツォ

アトンカニングトン

フレスニヨシンボル

サンクリストバルズ

カンパニーダム

アンタミナガナント

アザペニャスキート

アマノギンジョー

イーウィキカイト

イスプラープリトン

キュイーブルーニェ

 

多すぎぃ!

 

301:ウマ娘のオタク ID:K/LZRespi

GI勝ってる(大事略)

 

302:ウマ娘のオタク ID:FksWHIK+8

国内外合わせるとこれほどかぁ

 

303:ウマ娘のオタク ID:iu4QmpCbH

ふふっ

 

304:ウマ娘のオタク ID:mDVQ7cEzg

輝きの一族は訳が違ぇぜ

 

305:ウマ娘のオタク ID:w1DEzk0XQ

光沢一族やぞ

 

306:ウマ娘のオタク ID:RWYtq+5Z/

お?

 

307:ウマ娘のオタク ID:ZY6z397fW

あん?

 

308:ウマ娘のオタク ID:QP72JD29C

何が始まるんです?

 

309:ウマ娘のオタク ID:5Xm8nYvF6

大惨事大戦だ

 

310:ウマ娘のオタク ID:SzMigRmUb

ふーん?

 

311:ウマ娘のオタク ID:zjLBoWY8r

光一族だろ

 

312:ウマ娘のオタク ID:AOJsEJRgM

スレ民は喧嘩が好きねぇ

 

313:ウマ娘のオタク ID:HrgR3pi93

クソお邪魔されてろしゃしゃんな

 

 

 




……何も言うな。
保険かけといて良かった……うん。

産駒名を送ってくれた方々
・mizucchi41
・0IN
・PRG7
・アドT指揮官
・真暇 日間
・ピノス
・だいふく餅

本当にありがとうございました!

こんなんですけど最終回です。
忘れ物拾う感覚ですね。
では五分後にウマ娘編へ!

ではまた!


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誰だこの美少女[ウマ娘編]
エピソード0:誕生


ども、素人投稿者です。

三本一気投稿ということでウマ娘編です。
ウマ娘編ではこんな感じでいく予定です。




嘘です


ではどうぞ


 ある陽射しの強い日、1つの命が産声をあげようとしていた。

 

 

「もう少しですよー」

 

「ぐぅっ! ああっ!」

 

「もう終わりますから」

 

「んんっ!」

 

「出てきました!」

 

 

「おぎゃあ! おぎゃあ!」

 

 

出てきた赤ん坊の頭の横に耳は無く、代わりに頭の上と尾骨が少し膨らんでいた。それは赤ん坊がウマ娘であることを物語っている。

 

 

「元気なウマ娘ですよー」

 

「……っ!」

 

 

出産の疲労がある母親は、自分の子供がウマ娘と聞かされると眠るように気絶してしまった。生まれた一人のウマ娘は、この日、母親に抱き締められることなかった。

 

 

 生まれてくるのがウマ娘かヒトかは、生まれた後でしか分からない。科学技術が発展した現代、お腹の中の様子を調べたりする機器はあれど、分かるのは男女のどちらかだけ。ウマ娘は胎児の時は、出産の時引っかからないよう耳も尻尾も丸く小さくなっている。なので、お腹の中ではウマ娘かどうか分からないのだ。

 

 

 母親となった女性はヒトであった。彼女がウマ娘と聞いて気絶するほどストレスを感じたのは、彼女の出自に関係していた。

 彼女の実家は俗に言う名家だった。自分たちの数十世代昔、競走レースで結果を残し、界隈で強い力を得たのが発端だ。長い歴史を持つ訳でも、特別な地位にある訳でもない中途半端な名家だった。それでも、プライドだけは高かった。

 

 彼女はウマ娘として生まれることを期待されていた。停滞したまま堕ちて行く我が家を建て直して欲しいと、もう一度あの栄光を得たいと。家の者はそんな勝手な期待をしていた。彼女がヒトであると分かってからは、彼女の苛烈な人生が始まった。

明らかな差別、理不尽な叱責。でも、親戚の同い年のウマ娘とは仲が良く、よく遊んでいた。そんな彼女たちも大きくなると、遊ぶどころか会うたび怒鳴ってくるようになった。「責任逃れのクズ野郎」「役立たずの愚図」振るわない戦績、堕ち続ける家の威信、こんな状況じゃ当たりやすい彼女に当たるのも頷ける。だから彼女はウマ娘に対してトラウマのようなものを覚えてしまった。ウマ娘がいるから、レースなんて物があるから、彼女はそんなことばかり考えるようになってしまった。

 

 

 だから、彼女は家を出た。レースの世界にも関わらず、一般の会社でキャリアを積んだ。そこから彼女の人生は始まったのだ。ある男性と出会い、恋に落ち、結ばれて、子も授かった、全てが幸せに満ちていた。……はずだった。ヒトとヒトの子でもウマ娘は生まれる。頭のどこかでは分かっていた。でも、信じたくは無かった。自分の苦生の元凶、出来れば視界にすら入れたくない存在、そんな存在が自分の娘として生まれてきてしまった。

 

「ウマ娘の娘なんて欲しくなかった!」

 

彼女は荒れた。以前のような元気は無く、育児もろくにしなかった。育児放棄で夫と対立し、そのまま離婚。家の者が親権は寄越せと大声をあげたので夫が親権を手放した。

 

娘は家の者が引き取ったが、彼女にとってはもうどうでもいいことだった。彼女はもう、過去にあった幸せに縋り付くことしか出来なくなってしまったのに。

 

娘は親族をタライ流しにされ、結局の所捨てられた。ウマ娘と言えど見下していた者の娘なのだ、丁重に扱う訳が無い。欲を出すだけだしてなんて無責任な奴らだ。娘は幼くして施設に入ることになる。両親が存命であるにも関わらず……。適当な理由をつけて施設に入れられた彼女は、両親の顔も覚える間もなく新しい暮らしを始める。

 

 

 

「お嬢さん、名前は?」

 

「わたしは…………アルギュロス……レウス、……です」

 

少し昔、産声をあげた少女は、ここから()()()()()




やっとここまで来ました。

次回から本編です!
原作ウマ娘さん仕事ですよー!
五分後に会おう!

ではまた!


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私はウマ娘

ども、素人投稿者です。

本編開始です。
長かった…
マジこんなかかるとは思ってなかった。
でも後悔は……ちょっとしてる。
世界観とかはタグで察して、独自の設定が多いんじゃ

三本一気投稿なんで前二本も見てね。
ウマ娘編からの人は前のも見てね。


ではどうぞ


 

 

 

──もし、自分の運命の全て知ってしまったら

あなたは何を願ってしまう?──

アルギュロスレウス

 

 

 

 空は快晴、風に銀髪を揺らされ、縁側で本を読む少女が一人。少女に耳は無かった、耳の代わりにウマの耳とウマの尻尾を持っていた。少女はウマ娘であった。

 

「おーい、レウス、手伝えー」

 

「はーい、ちょっと待ってー」

 

畑の方から聞こえた男の声に返事をして、レウスと呼ばれた少女は読んでいた運動物理学と書かれた本を閉じて畑に向かう。少女の名前はアルギュロスレウス。畑には作業着を着たおっさんが2人、手にはある器具を持っている。

 

「しっかり働けよ」

 

「はいはい」

 

器具を渡されながら丸みを帯びた方のおっさんが話しかけてくる。それを軽くいなしながら器具を体に取り付け。

 

「どう?」

 

「よし、異常なし」

 

少し痩せ型の方のおっさんに確認を取って準備は完了。脚に力を込めて畑を走り出す。

 

「相変わらずはえーなー」

 

「小さいナリしてよく頑張ってますね」

 

おっさんズが野次を飛ばす。小さいは余計だと思いながら少女は器具を引きづる。器具の名前はマ(ぐわ)と言って、土の破砕やならしを行う農具である。少女がこうして働いてるのは、何か手伝えることはないかと考えていた時に倉庫の中に眠っていたマ鍬を勝手に修理して勝手に持ってきたのが原因だ。

 

「助かるっちゃ助かるんだが」

 

「今の時代でこんな子供に肉体労働させてると犯罪臭凄いですね」

 

「わざわざマ鍬もデカく重く改造しやがって」

 

彼女が引くマ鍬は彼女が改造したのもあり通常より大きく、更に重りまで載せてあった。彼女が言うには「トレーニングも兼ねれて非常に効率的」だそうだ。

 

 

 少女が畑を走っているのを眺める2人は農家だ。丸いおっさんの名前は橘。細いおっさんの名前は藤原だ。2人が少女の面倒を見てるのは、腹を空かせてウロウロしていた少女に飯を奢ってあげたのが出会いだった。少女は2人のことを信頼し、仕事の手伝いをする代わりにご飯を要求してくるようになった。最初は断っていたが、直したマ鍬を持ってきたり、貰うだけでは罪悪感があって美味しく食事できないと説得されて今の関係が出来上がった。

 

 

 

「終わった」

 

おっさんズが雑談をしているうちにならしを終えたレウスがマ鍬を外して引きづってくる。畑の方を見るとしっかり終わっている。手を抜いた訳でもないのにこの速さ、3年も続けたとはいえこの速さはレウスの筋の良さが出ている。

 

「おつかれさん」

 

「もう働いたから休みまーす」

 

レウスはマ鍬を置いて縁側へと戻っていくと。本を手に寝転がって読み始める。

 

「あんな難しい本を読んで」

 

「理解できてんのかな」

 

 

 アルギュロスレウスは他の子と違っていた。小学校にも行かず、市民図書館に通い詰めては難しい本を読み漁っている。本を読んでると思えば、パソコンとにらめっこしていたり、常に何かしらの情報を得ている子だ。そんなレウスには誰にも言わない秘密があった。

 

アルギュロスレウスはある記憶を持って生まれてきた。それは、転生という言葉が当てはまる現象だった。幼いアルギュロスレウスはその記憶が何なのか分からなかったが、とても大切な記憶(もの)だと感じていた。

初めてレースを見た時、この記憶がレースを走っていた自分であると分かった。が、今は居ない母親に否定され、レースに出たいとは言えなくなっていた。施設に入り、自由を得たアルギュロスレウスは様々な情報媒体を掻き集めた。本、インターネット、新聞、テレビ、全てに目を通してこの世界と前の世界の違いを探していた。

 

 

そこで気付いたことがいくつかあった。

まず1つ目に、この世界にはウマ娘と呼ばれる存在が存在している。太古昔から存在するウマ娘の存在は、この世界が前の世界と全く違う歴史を辿った原因だ。お陰で歴史は最初から学ぶ羽目になった、勉強は好きじゃないんだ勘弁して貰いたい。

 

2つ目に、この世界は作物の成長が前の世界の倍以上速い。ウマ娘はよく食べる。前の世界でも食糧不足は国際問題としてあげられていたのだ。ウマ娘と言う飯食らいを野放しにしていてはあっという間に食糧不足待った無しだと思ったが、この世界は作物の成長が爆速、前の世界の作物が自転車ならこの世界の作物は特急電車くらい速い。原因を調べると、土地の栄養素が豊富で土地が枯れることは無く、作物も消費に追いつくよう品種改良された形跡があった。この世界では食糧不足の問題は起きないと断言出来る状態だ。

 

3つ目は、この世界の技術発達の理由だ。前の世界は戦争の兵器開発によって技術が進歩したが、この世界はレースが世界の中心、レースの為に車が走り、レースの為に鉄道が引かれ、レースの為に飛行機が空を飛ぶ。平和と言えば素晴らしいが、気味が悪くて仕方ない。

 

 

アルギュロスレウスは、この世界で自分が何をしたいか分からないでいた。ウマ娘は別の世界のウマソウルと呼ばれるものを宿して生まれる。この記憶がウマソウルのものなら、レースにおいてとんでもないアドバンテージを得たことになる。だが、結果の分かっているレースほどつまらないものは無いだろう。自分は走ったレースの全ての結果を()()()()()()()()()。だからつまらないレースの世界にいきなり身を投じるより、知識を得て世界を知り、やりたいことを見つけることを選んだ。

 

 

記憶の中でもう一度会いたい者はいる。でも、この世界で会っても()()()()()()()()じゃない。それに、会うだけならレースに出なくても会える。レースは必須条件ではない。こんな想いになってしまうくらいこの記憶は厄介なものだ。

 

 

()()の人格を自覚したのはつい最近。この肉体には、最低でも三つのモノがぐちゃぐちゃに溶け込んでいる。()はこの世界のイレギュラーだ。故に、行動するなら慎重に慎重を重ねなければならない。

 

と、レウス本人は思っている。

 

 

 

「お腹空いた」

 

時間は飯時にはまだ早いが、少女は小さく呟いた。




幼少期から始まりましたねー。

あー長くなりそう(遠い目)

完結頑張るんで見守っててください。
エタんじゃねぇぞ

ではまた!


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釣果

ども、素人投稿者です。

幼少期ってどれくらいが丁度いいんだろ?
気ままに進めてきます。


ではどうぞ


 

 

「なあレウス、中学校には行くのか?」

 

「うーん、考えとく」

 

「考えとくってお前なぁ」

 

 

海面に映る2つの人影。空の海水入りバケツ。アルギュロスレウスは今日藤原の誘いで釣りに来ていた。

 

「しょうがないじゃん。ホントに分かんないんだから」

 

「何が分からないんだ?」

 

「この世界について」

 

「餓鬼が考えるようなもんじゃねぇ!」

 

「むぅ、勉強は出来るんだから行かなくていいじゃん」

 

うるさいツッコミにレウスは頬を膨らませる。アルギュロスレウスも最初は学校に通っていた……が、記憶があり精神的に発達しきったレウスにとっては居心地が悪い場所だったので次第に行かなくなった。

 

「友達とか作ればいいんだよ」

 

「友達……ねぇ」

 

「お前ぐらいの歳の女の子は友達とキャッキャしてるのが普通なんだよ」

 

「普通……ねぇ」

 

「ひねくれてんなァ」

 

アルギュロスレウスは同学年の子と仲良く出来ることは無かった。精神年齢の桁が違うのに会話なんて上手く繋がるはずもなく、レウスは登校1日でクラスから浮上するというRTA走者もビックリの記録でぼっちとなった。

 

「私はおっさんくらい歳食ってる方が会話続くから同学年はいいや」

 

「……寂しくないか?」

 

「寂しくないよ」

 

レウスははっきりと断言する。その眼にはえも言われぬ説得力があった。

 

「……寂しくないなら今はいいさ」

 

「何? こんな懇談会する為に誘ってくれたの?」

 

「………………」

 

「おっさんが照れるなよ~」

 

「うるせぇ!」

 

レウスのからかいに藤原の顔は少し赤くなる。

 

 

こんな他愛ない話が時を進めた。

 

~~~~~

 

 

釣りを始めてから三時間が経過した。2人のバケツには海水のみ。

 

 

「……釣れないねぇ~」

 

「待ってりゃいつか釣れるさ」

 

「釣れなかったら?」

 

「釣れないことなんてあるもんか。今釣れなくても後一時間したら釣れるかもしれない、明日には釣れるかもしれない。釣れないなんてこと無いんだよ」

 

「…………それでも、釣れるヒトと釣れないヒトが出てくる。両者の違いは結果の有無だ。釣れないヒトは釣れるまで釣れないヒトだ。魚の数は有限。一生賭けたって釣れないヒトもこの世界の何処かに居るかもしれない。それでも、釣れないってことが無いと言える?」

 

「言える」

 

「…………それまたどうして?」

 

「いいか? 釣りたい奴は釣れるよう工夫するもんさ。場所を変え、餌を変え、そうすればいずれ釣れるのは必然だろう?」

 

「その理屈は理解出来ないな。一衆万人が釣れる努力をしたとして、その内何人が実際に効果のある努力や工夫をすると思う? 数%だ。その数%が魚という成功を手にするんだ。それ以外のヒトは努力はしたが成功は得られなかったヒトだ。努力や工夫にも差は生まれる、同じことを二人したとして同じ結果になるなんて稀だ。これが世の中の成功とそれ以外が生まれる仕組みだよ」

 

「難しい言葉を使うなよ。……まあ確かに、成功の努力ねぇ」

 

 

レウスは言い終わると顔を伏せ、手に持つ釣竿を見つめる。

 

 

「お前はどっちなんだ?」

 

「私が何?」

 

「お前は成功する側なのか?」

 

「私は……」

 

「俺は、お前はレースで活躍出来ると思ってる」

 

「ッ!」

 

「俺や橘さんはお前の里親にはなってやれねぇけどさ、お前を応援することは出来る。……本当はレースに出たいんだろ?」

 

「レースはそんな甘く無い! こんなっ! こんな曖昧な気持ちで勝てるほどあの世界は優しくない!」

 

レウスは語尾を強め否定する。言葉の節々には怒りが滲み出ている。そんなレウスを横目に藤原は続ける。

 

「お前は分かってるじゃないか。レースの厳しさも敗者の存在も。だから、お前は成功の努力が出来る側だと分かる。釣果は釣りをする奴にしか手にすることは出来ないんだよ。レースに出るも出ないもお前の勝手だが、俺はお前はレースに出るべきだと思ってる」

 

「わ、私は……」

 

レウスは狼狽えた。彼の言っていることは今レウスが抱えるものに触れていて、自分が蓋をしているものが暴かれそうな恐怖がレウスを襲った。

 

「お前はまだまだ若いんだ。結論を焦る必要は無い。ゆっくり考えな。その時になったらしっかり背中押してやるから」

 

藤原は優しい声色で話を締めくくる。レウスは俯いたまま動かない。

 

「今日は帰るか! 釣れる気がしねぇしな」

 

藤原は終わりだ終わりとせっせと荷物をまとめる。

 

「……まだ釣れてないよ」

 

消えそうな声でレウスが言う。その様子は何かに縋っていたい、倒れるのが怖いと身体が震えていた。

 

「釣れることが目的じゃないからいいんだよ。釣れたらいいな程度だ」

 

「…………」

 

「お前の抱えているものは分からない。でも、これだけは守ってくれ

 

 

 

 

 

──誰かを頼れ」

 

「無責任でいいさ、身勝手でいいさ、何かあれば責任は大人の俺らがとる。好きに生きていいんだ。お前にはその権利がある」

 

 

レウスは未だ固まったまま動かない。その様子にもう行くぞと藤原はレウスに背を向けて帰路についた。

 

 

「────勝手に言ってくれちゃって」

 

小さな呟きは、波の打つ音が隠すように呑み込んだ。




あれ?
なんかドロドロしてるな?
進行ペースは緩めカナ?


ではまた!


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月光

ども、素人投稿者です。

感想で重くなったという声がチラチラ聞こえてます
……しゃあなし勘弁してくんろ
物語が進めばマシになる……かも?


ではどうぞ


 日が傾いて空に紫と橙の境界が現れる。

アルギュロスレウスは、いつもと同じく橘家にご飯を食べに来ていた。

 

「ただいま」

 

「お邪魔します」

 

「おかえりなさい。レウスちゃんもおかえり」

 

レウスを快く受け入れたのは橘の奥さん。橘家は息子さんが自立しており、この家には橘と奥さんの二人で暮らしていた。

 

「ただいまとは言いませんよ」

 

「もう、レウスちゃんのいけず」

 

橘の奥さんはレウスのことを娘のように可愛がっており、レウスもその暖かさに救われてる部分もあった。

 

「手伝いますよ。皿出しときますね」

 

「全くよくできた子ね。レウスちゃんはいいお嫁さんになるわよ」

 

「ありがとうございます」

 

奥さんはキッチンで晩御飯を作っていた。レウスはキッチンに入りお皿を取り出して並べる。

 

レウスが橘と出会った日から、こうして晩御飯は橘家でご馳走になっている。橘とレウスが出会った時、レウスは空腹だった。施設でもご飯は出てくるが、レウスにはあまりにも少な過ぎた。施設のヒトに足りないと訴えても、皆同じ量だから我儘は駄目と取り繕って貰えなかった。施設にウマ娘はアルギュロスレウスただ1人。ウマ娘はヒトよりも食事量が多いのは周知の事実のはずだが、この環境が改善されることは無かった。

 

レウスは一日中空腹に苦しめられていた。本で植物の毒の致死量を調べ、野草や虫を食べてギリギリ食いつないでいた。偶然レウスが橘の近くを通りかからなかったら今でも同じことをしていただろう。

 

橘はレウスに温かい飯を腹一杯食わせ、ある程度の事情を聞き出した。話を聞いた橘は激しく怒ったが、こんな環境でも施設に居るか居ないかで自分の立場は大きく変わってしまうとレウスが諭して怒りを収めた。すると、橘は飯くらいは食わせてやるとレウスに提案し、レウスは労働の対価としてご飯を要求すると交渉を持ちかけた。それがレウスと橘の出会いだった。

 

 

「ほ~れ、沢山お食べ」

 

「いただきます」

 

「いただきます」

 

机の上には白飯、味噌汁、山盛りサラダ、山盛り唐揚げに漬物。

 

レウスはまず味噌汁を啜る。味噌とだしの温度が身体を巡って体温を上げる。次にサラダ、ごまドレッシングのかかった野菜の色鮮やかな色は新鮮さの証。レタス、トマト、キュウリと纏めて箸で掴んで口に放り込む、ドレッシングが青臭さを消してゴマの風味が喉から鼻へ伝う、食感はシャキシャキとリズムを刻んでいる。メインの唐揚げを1つ、かぶりつくと衣に亀裂が走り肉汁が溢れる。ぷりぷりとした鶏肉が舌と歯を駆け巡り、サクサクな衣との見事なバロックダンスが繰り広げられている。白飯をかきこみ、口の中の肉の脂と白米の甘さが相乗されて更に美味くなる。白飯を飲み込むと次は漬物だ。コリコリとした食感とさっぱりとした味わいで口の中の名残りをリセットさせてくれる。このローテーションを幾度か繰り返す。

 

「おかわり」

 

「は~い」

 

~~~~~

 

「おかわり」

 

「は~い」

 

~~~~~

 

「おかわり」

 

「は~い」

 

~~~~~

 

「おかわり」

 

「は~い」

 

~~~~~~~~~~

 

「ご馳走様」

 

「お粗末様」

 

箸を置いて食事を終える。うん、満足だ。

 

「レウスちゃん小さいのによく食べるわねぇ~」

 

「小さいから食べるんですよ」

 

「本当に良い食いっぷりだわ~。作ったかいがあるってもんよ」

 

「毎日大満足です」

 

レウスは少し出ているお腹を撫でながら奥さんと話していると、壁の時計が目に入った。

 

「もう帰りますね」

 

「おう、気をつけろよ」

 

「泊まっていけばいいのに」

 

「勝手に外泊するのはあまり良くないんですよ。では、おやすみなさい」

 

レウスは礼をして帰路につく。橘夫婦はその背中に何処か暗い雰囲気を感じていた。

 

 

「ねぇ、やっぱり引き取らない?」

 

「…………」

 

2人きりになった部屋で橘の奥さんは切り出した。

 

「レウスちゃんを引き取っても生活に困る訳でも無い。なんで引き取らないのよ?」

 

橘は座って腕を組み、目を伏せる。

 

「レウスはな、()()を待ってるんだ。今の環境を受け入れてるのも、様々な情報を集めてるのもきっとその()()の為で。多分、俺たちはその()()じゃない。もし今引き取ったとして、それはレウスが本当に望んでる()()()の妨げになると思うんだ」

 

「そんなの何の根拠もないじゃない」

 

「ああ、根拠は無い。ただの直感だ。でも、俺にはレウスがずっと()()を探してるように見えて仕方ないんだよ」

 

「……それまでレウスちゃんが辛い思いをしたとしても?」

 

「……ああ、俺たちにはレウスの居場所を作ってやることは出来ない」

 

「そう……」

 

 

 

日は落ち暗闇が外を満たす。月光は、くすんだ銀髪を照らしていた。




救いはないんですか~
ラッキーアイテムとか

無いです(迫真)

ではまた!


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毎日

ども、素人投稿者です。

雪が降ってきましたね。
マジふざけんな


ではどうぞ


 朝日が昇る。窓辺から差し込む陽射しが睡魔を浄化させて覚醒を促す。

 

ここは孤児院のような施設。アルギュロスレウスは他の子より遅くに目を覚ました。

 

眠い目を擦りながら食堂のような部屋に入る。他の子たちが賑やかに食事をする中、レウスは静かに朝食を取って集団と離れた席に座る。朝食はパンと目玉焼きとソーセージとコンソメスープ。

 

「ご馳走様」

 

レウスは味わう間もなく食事を終わらせて部屋に戻る。此処には仲のいい友人も気の許せる仲間も居ない。レウスはさっさと着替えを済ませて逃げるように市民図書館へと歩を進める。

 

 

 

向かう途中、集団登校している小学生たちと擦れ違う。楽しそうに笑う子供たちは、まるでレウスとは別の世界で生きているようだ。レウスは何ともない顔で歩を進める。

 

 

 

徒歩で約一時間後、市民図書館。

図書館にはレウスが施設に来た日から通っている。およそ3年の月日をかけて既に図書館にあるこの世界に関する本の大半を読破していた。

 

レウスは本を読み始めてしばらくした時、自身のある能力に気が付いていた。天才的な記憶力。今の時点でかなりの量の情報を読み込んだが、その全てを一言一句違わずに記憶している。故にメモは取らず、片っ端から頭に情報を詰め込んでいる。医学、栄養学、社会学、歴史を中心に読んでいたのでその分野の本は全て読破していた。

 

 

本の次はインターネットだ。図書館に備わっているPCの検索機能を使い情報を集める。インターネットは本より最新の情報が載っているので最近の情報収集は基本インターネットだ。

インターネットで調べるのはウマ娘に関する論文が主になる。内容は基本英語なので調べるうちに英語を習得してしまった。改めて自分の脳のスペックの高さに驚く。調子に乗ってフランス語と中国語まで習得してしまった、……自分の才能が恐ろしい。

 

 

昼時になると橘の農場へと移動する。そこで昼飯を貰い労働兼トレーニングを行う。マ鍬を使ったり、作物の収穫、仕分け等、普通の農家の仕事だ。時間が空いたら走り込みや筋トレも挟んで身体を鍛える。

小学生の身体なのであまり過度なトレーニングはしない。この小さな身体で大怪我でもしたら成長の妨げになってしまうから自分の限界を正確に計る程度に抑える。毎日限界を更新するのは日々の娯楽だ。

 

 

労働を終えたら橘家で晩御飯をご馳走してもらう。対価として労働を払ってるので気兼ねなくおかわりしまくる。いっぱい食べるウマ娘は好きですか? 食べ盛りなんだからしゃあない。

 

 

橘家で晩御飯を済ませて施設に帰る。

帰るとすぐ風呂に入る。風呂の時間は決まってるので出来るだけヒトの少ない時間に急いで入る。洗う時間がもったいないから髪はショートにしてある。湯船に浸かるのも一分程度、他の子と接触しないよう細心の注意を払う。

風呂からあがって自室に避難。柔軟をしてから水分を摂って就寝。次の朝日を待つ。

 

 

これが私の日常だった。

 

 

 

 

 

────あの時までは……




そろそろ幼少期キツくなったのでもう終わります。
学園入学までだいぶかかりそうだなぁ……


ではまた!


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転機

ども、素人投稿者です。

書きたいとこまで来たので連続投稿です

幼少期編も盛り上がって参りましたー
覚悟の準備をしておいて下さい!いいですね!


ではどうぞ


 今日は橘と藤原が話があると呼び出してきた。話と言っても世間話のような軽いものだが。今までもそんな話をすることは多々あったが、あんな真剣な顔で呼び出されるのは初めてだ。

 

 

橘たちとの交流も3年弱になる。……天地がひっくり返らない限り無いと思うが、解雇通知じゃないだろうな? いや、無い無い……はず。無いよな?

 

 

「お邪魔しまーす」

 

 

そんな適当なことを考えながら農場近くの平屋に入る。既に橘と藤原は机の向かいに座り、私が座るのをジッと待っている。静寂と緊張で満ちた空間に耐えながら私も腰掛ける。

 

 

「で、話とは何でしょう?」

 

 

まずは話の内容を聞くと、意外な答えが返ってきた。

 

 

「レウス、レースに出ろ」

 

 

藤原が叩きつけるように言い放ったソレは、私に混乱を起こした。

 

 

「……随分と急な話だね」

 

「お前は聡いからな、本題から入った方がいいだろ?」

 

 

藤原が揶揄うように言う。確かに前置きがあればそこから本題を予測して自分に不都合があればサッサと話を切り上げて逃げれたが、いきなりの爆弾投下で縛り付けられた。

 

 

「どういう風の吹き回し?」

 

「近々キッズレースがある。それのエントリーを()()()()

 

 

橘が更に話に燃料を入れる。

 

 

「まてまてまてまて、()()()()だって?」

 

「ああ、だから()()

 

「強引な男は嫌われるよ?」

 

「今更お前が俺らを嫌うかよ」

 

 

嫌味にぐうの音も出ないほどの反撃を食らう。……万事休すか。

 

 

「一応用件は分かった。が、納得のいく理由があるんだろうね?」

 

「ンなもんお前がレースに出たがってるからに決まってんだろ」

 

 

藤原が当たり前のように言い切られてキョトンとする。お前は何を言ってるんだ?

 

 

「お前は何を言ってるんだ?」

 

 

口に出ちゃったかぁ。

 

 

「…………自覚無しか」

 

「???」

 

 

橘が何やら意味深なことを言うが心当たりが無い。

 

 

「ずっと見てきた俺らだから言わせてもらうぞ。レウス、お前はレースに出たがってる。これは紛れもない事実だ」

 

「ま、待ってよ。私はレースなんて」

 

「じゃあ聞くが、お前は何の為に身体を鍛えているんだ?」

 

 

橘が疑問をぶつけてくる。ここは素直に回答しておこう。

 

 

「鍛えて損は無いでしょ」

 

「それもあるかもな。じゃあスポーツ科学を勉強してるのは何故だ?」

 

 

確かに私はスポーツ科学は勉強したが、それは私が勉強した数ある学問の1つに過ぎない。

 

 

「それは色々勉強しててたまたま……」

 

「お前が勉強したのはレースに関するスポーツ科学、アスリートに必要な栄養学、怪我に対するスポーツ医学やウマ娘に関する論文だろ。レースする気満々だと思うんだが」

 

「たまたま……目に付いたから」

 

 

…………段々と核心に迫ってくる。私は……。

 

 

「お前はレースに興味無いと公言してても、レースに出る為準備してるんだよ」

 

「橘たちから見たらそう見えただけでしょ」

 

「ああ、俺たちからはそう見えた」

 

 

私を貫く二つの視線。私の蓋に、手が掛けられた……

 

 

「もう一度言うぞ、お前はレースに出たがってる」

 

「…………」

 

 

何も言えない。言葉が浮かばない。私の気は底に沈んでいく。

 

 

「俺らはこのレースがいい機会だと思ってる。出てみろよ、レウス」

 

 

藤原の優しさが私の蓋を剥がしにかかる。

 

 

「……本当に無理なら無理って言え、断りの連絡しとくから」

 

 

橘も勢いが削がれたのか、優しく慰めてくる。蓋は、もう…………

 

 

「…………私はレースに出たい、それは認めよう」

 

「認めるんだな」

 

 

正直な自白に橘が少し驚く。

 

 

「藤原は私はレースに出れば活躍出来るって言ってたな? それも認めよう」

 

「!!」

 

 

藤原も大きく目を開いて驚く。

 

 

「私は、レースに勝てる。あの世界が甘くないのは私がこの世で1番知ってる。でも、勝てると断言する」

 

 

長い間閉じてた蓋、閉じてたのは不必要と棄てたからなのか、それとも大事なナニカだったからなのか……。

 

 

「私は、夢を見てたんだ。長い、長い夢を。その旅路は緩やかなものではなかったが、私は大いに満たされていたんだ」

 

 

嗚呼、もう止まれない。()()()()を染めていく。

 

 

 

「けれど、気付いたんだ。今()()をしてしまえば、多くの者を壊す。比喩でもなんでもなく、その者を崩壊させるんだ。それが、怖かった……。自分の手が汚れるのを自覚するだけで、罪悪感と恐怖が私を満たすんだ。だから、私はレースに出ないと言っていた……言っていたのに…………」

 

 

私の言葉は止まらなかった。ポツリ、ポツリと波紋が広がるように、私の中身は露見していった。

 

 

「私にはレースに出ないという選択肢があった。私は何者にもなれた。それを、あんた達は!」

 

「レースに出ろ、レウス」

 

 

橘が突き放すように言う。どうやら話を聞いてなかったらしい。

 

 

「何故? 何故出ないといけない!」

 

「お前がレースに出ないと言う時、苦しそうな顔をするからだ」

 

「ハッ?」

 

「気付け。お前は今、泣いてるんだよ」

 

 

言われてから気付いた。頬を伝う水のような感覚。目を擦ると、涙が溢れてきた。

 

 

「……私は」

 

「気持ちに蓋をしたって、何の解決にもならん。それで出来上がるのは苦しいだけの本性さ」

 

「……私の蓋を剥がしといとよくもぬけぬけと」

 

「お前……何の為に生きている?」

 

 

突然の問に戸惑う。何の為? 決まってる、私は私の……

 

 

「私のた

「お前の何処が自分の為に生きていると言える?」

……私は自分を守っている」

 

「守っていない、逃げてるだけだ。逃げることが悪いとは言わん。だがな、後悔する逃げは駄目だ。」

 

「後悔? 自分の選択に後悔するような生き方はしてない」

 

「いい加減気付けこの馬鹿。お前はレースに出たがっていて、そこで発生する負の部分を怖がってるだけだ。本当にやりたいことなら、しっかりと向き合え!」

 

「向き合う?」

 

「ああ、社会ってやつは正しいことや綺麗なことで成り立っているんじゃない。暗い部分も必ず存在する。そこに首を突っ込めってことじゃ無いが、理解しろ。理不尽も不条理も向き合って共存しろ。お前は出来る」

 

「…………」

 

 

分かっていた、嗚呼分かっていたさ。自分のレースに対する感情も、他から向けられるものから逃げてたことも、何時かは向き合わなきゃいけないことも。でも怖いものは怖いんだ、私の不安定な精神ではとても耐えきれない。私は未だ縛られた卵なんだ。

 

 

「…………レースの日程は?」

 

「2週間後だ」

 

「……分かった。レースに出るよ」

 

 

二人が安心したという顔になる。心配して色々考えてくれるのはいいけど今回のは強引すぎたな。……それも私の弱さ故か。

 

 

 

あと二週間、

私は弱い

身体が、というより精神という意味で

 

 

 

 

私は、長い夢を見ていた。そろそろ起きる頃合いかもしれない。




アハー、ガンギマリの音~
軌道に乗ってくでー


ではまた!


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出逢い

ども、素人投稿者です。

………クリスマスなんて無かったんや


ではどうぞ


 ──二週間後

 

 

 私ことアルギュロスレウスは、レース場に来ている。今日出るキッズレースは規模自体は小さいものの、近くの商店街との連携のお陰もあり中々に盛り上がってる。……あの出店には後で寄って行こう。

 

 

レースは小学生の部、中学生の部の二つがあり、自分が出るのは小学生の方だ。年齢ではなく小学生と結構大きい括りになっていて、小学生の中でも()()()してる子としてない子が居るので差は大きく出る。そう、ここの運営はかなりガバガバなのだ。優勝賞品が豪華なこともあり参加しているウマ娘は多いが、殆どのレースが一方的なものになるだろう。

 

 

「頑張れよ」

 

「行ってこいレウス」

 

 

激励のつもりなんだろう、橘と藤原がストレッチしてる私に応援のメッセージを送ってくる。

 

 

「勝つよ、普通に」

 

 

私は真顔のまま言う。すると周りのウマ娘たちから視線が向けられる。ある者は敵意、ある者は怒り、レースを走るに相応しい感情がこの場に渦巻く。

 

 

そろそろ私のレースが始まる。私はゲートに向かって歩き始めた。

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 わたしは、小さい頃から走るのが速い。

 

わたしが一着を取ると、両親はわたしを褒めてくれる。わたしが走ると、みんなわたしを応援してくれる。わたしはそれがとてもうれしかった。だからトレセン学園に入って、重賞を勝って、誰かを笑顔にするのがわたしの夢になった。

 

だから今日も勝って、みんなを笑顔にするんだ。

 

 

ゲート前で待機している時に同じレースの出走者を見る。見た感じわたしより速いと思う人は居なかったが、中でも特に小さい銀髪の子が目立った。

 

 

「あの子小さ〜い。でも一緒に走るのか……うん!」

 

 

見た目で速くなさそうだと判断してわたしは安心する。今日の一着はわたしの物だ。

 

 

「次のレースを始めます。出走者はゲートに入って下さい」

 

 

係のヒトがわたしたちに大声でゲートに入るよう言ってくる。ゲートは苦手なんだよな~。

 

 

「よ~し! 今日も勝つぞ!」

 

 

自分で自分を鼓舞する。よし、わたしはやれる!

 

 

[さあ、続いて次のレースが始まります! 優勝賞品の甘々にんじん一年分を手にするのは一体誰だ!]

 

 

今日のレースは実況もあってテンションはMAX。最高のコンディションだ。いつもより速く走れるかも!

 

[小学生の部、第3レースが今、スタートです!]

 

「よし!」

 

ゲートが開いてわたしは走り出す。もしかしたら過去一のスタートかもしれない。このまま逃げ切る!

 

[スタート直後抜け出したのはアルギュロスレウス。ですがハナをとったのは───]

 

(よし、先頭を取れた。あとはいつものように逃げ切れば勝ち!)

 

わたしはこの時、もう勝ちを確信した。

 

 

 

「うん、もういいよ」

 

「……え?」

 

 

視界にくすんだ銀髪が入り込む。何が起こったのか分からない。気が付けば抜かれていて、わたしの前を走っている。

 

 

「っ! はああああぁぁぁ!」

 

 

まだレースの中盤なのにスパートに入る。本能がここで抜き返さないといけないと訴えてくる。まずいっ、間に合わなくなる!

 

「……は?」

 

でも、前を走るあの子の背中はどんどん遠くなる。なんで? わたしは全力で走っているはずなのに。嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!

 

必死になって走っても、差は広がるだけ。わたしが最後の直線に入った時には、あの子の背中はゴールの向こう側にあった。

 

 

ゴールした後、あの子を見るとわたしと目が合った。そこにはわたしみたいな見せかけじゃない()()がいた。そこで思い知った。わたしは決して速くないんだと、夢を叶えることなんて出来ないんだと。わたしを覗き込む瞳が、わたしの全てを否定してくる。

 

 

もう…………嫌だ。

 

 

 

 

 

 

 

わたしは今日で、レースを辞めた。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 レースは当然の一着。一番速かった逃げの子を潰せば後は殆どウイニングランだった。…………正直呆気ない。しかし、このレースで課題が色々見つかった。もう既に次のレースのことを考えている時点で()は変わってしまったのだろう。

 

 

 

ゴールラインを超えて私は振り返る。しばらくすると、二着の子がゴールして、息を切らして膝に手をつく。レース前の自信に満ちていた姿はもう何処にもない。ただあるのは夢を失ったボロボロの姿。

見つめていると目が合った。嫉妬、憤怒、絶望、様々なモノが混ざった目を見て、私は──

 

 

 

 

激しく高揚した

 

 

この胸の奥から滲み出るモノは、()()を最高の快楽とした。

()が潰した、私の踏み台。

 

この芳醇な美酒の味は()()()()()()()。だからこそ、もう戻れない。一度忘れることが出来たこの味を、()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

嗚呼、()よ。()()()()()()()()をどうか許しておくれ。

 

 

 

()はただの…………タチの悪いレースジャンキー()()()()()

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 全てのレースが終わり、表彰や賞品の受け渡しを済ませた私は、帰るべく達と藤原の所へ向かっていた。

 

 

「ねぇ、そこのアナタ」

 

 

透き通る声、幼く可愛らしい口調で呼ばれたので後ろに振り向く。立っていたのは()()()()を持つ少女。正確には金髪美少女()()()。何処か()()()()()()()()を相手に固まっていると、少女は言った。

 

 

「私の名前は()()()()()()()()()。アナタ、私と一緒に来て!」

 

 

 

 

 

 

 

私は出逢いを果たした。




インペラトルーチェだって!
一体何者なんだ!


ではまた!


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インペラトルーチェ

ども、素人投稿者です。

書き始め「うーん、今回短くなりそうやな。ここ足すか」

途中「ここおかしいな。ここも文増やすか」

終盤「……思ったより長くなった」

あるあるだね~


この作品もだんだん文字数増えてって平均文字数上がるの草生える。
語彙力……語彙力が足りねぇ。


ではどうぞ


 

 

 

── それは、運命だった

あの日あの時あの場所でしか起こりえなかった

奇跡だった──

インペラトルーチェ

 

 

 

 

 時はレース開始前まで遡る。

 

 

 

 私のパパはとっても偉い社長さんで。今日の私はパパに無理を言って出張のお仕事について来たんだ。何故かは分からなかったけど、どうしても行きたくなってお願いしたの。この日この場所に行かなきゃいけない。……そんな気がして。

 

 

~~~~~

 

 

「パパ、お仕事終わった?」

 

「うん、今日はいつもよりだいぶ早く終わったよ」

 

 

付き人のヒトと一緒に待っていたパパがオフィスから出て来たので、私はパパに走って駆け寄る。パパは私の頭を優しく撫でてくれて、私はつい笑顔になってしまう。

 

 

「ねぇ、パパ。今日ここの近くでレースがあるんだって! 私行きたい!」

 

「シャインがお願いだなんて珍しいね。勿論いいよ。場所はどの辺りかな?」

 

「ここら辺!」

 

 

私はチラシを指さして言う。こんなにワクワクするのは初めてだ。レースなんて今までも見てきたのになんでこんなにワクワクするんだろう?

 

「ん~? まあいっか!」

 

「ん? どうしたんだいシャイン」

 

「なんでもないよ! 早く行こ!」

 

浮かんだ疑問を私は特に気にもしなかった、今はとにかく早くレースが見たかったから。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「んむ~?」

 

「どうだいシャイン?」

 

レース場に着いたらワクワクの正体が分かると思ったのに、やっているレースを見てもまっったくワクワクしない。あれれ~おかしいな~~?

 

 

「ワクワクがいな~い」

 

「ワクワク?」

 

「うん! このレースにはワクワクがある気がするの!」

 

「そのワクワクってのは何のことか分かるかい?」

 

「え~、ワクワクはワクワクなの!」

 

「そ、そうか」

 

パパはこのワクワクが分からないっぽい。こんなにワクワクの予感がするのに、パパって変なの。

 

 

いつまで経ってもワクワクが無いことにイライラしてると、ゲート前に()()()()()()の子が居るのに気付いた。

 

「あー! あの子! あの子がワクワクだよ!」

 

「え? どの子だい?」

 

「あれ! あの銀髪の子だよ!」

 

私は興奮しながらあの子に指を指しながらパパに教えてあげる。居た! 本当に居た!

 

「どうやら次のレースに出るみたいだね。あの子が勝つってことなのかい?」

 

「え? ……わかんない!」

 

「え、えぇ……」

 

 

あの子がゲートに素早く入ってく。凄い! ゲートを全く怖がってない!

 

 

「…………小さいな」

 

「ん?」

 

「……シャインは彼女が勝つと思うかい?」

 

「んー、勝つよ」

 

「…………なるほど」

 

そう言うとパパは真剣な顔で考え込んじゃった。

 

 

全員ゲートインしてレースが始まる。

あの子、スタート速! 一人だけ完全に抜けた! あれ、でも先頭は譲った。逃げじゃないのかな。

 

あの子は二番手の位置で先頭の子に付かず離れずの距離を保ってる。位置取り巧いなぁ。あ、抜けた。って加速速! 

 

 

結果は大差であの子の圧勝、あっという間にゴールしちゃった。凄い凄い!

 

 

「パパ! ワクワクだったね!」

 

「そ、そうだね」

 

 

パパは凄い驚いてる。確かに凄かったけど、驚きすぎだと思う。

ここで私は閃いた。

 

 

「パパ! 私、あの子が欲しい!」

 

「え? ……欲しい?」

 

「うん! お願い! 一生のお願い!」

 

「ほ、欲しい?!」

 

あの子が欲しい。絶対に欲しい。あの子以外には何もいらない、そう思えた。

 

 

「いいかいシャイン、人身売買は違法なことで。悪いことなんだよ」

 

「ヤダー! 欲しい! 一緒に居たいー!」

 

「一緒に居たいなら友達でもいいじゃないか」

 

「ヤダー! ずっと一緒がいいー!」

 

「すみません、ちょっといいですか」

 

 

どうにかパパを説得しようとしてると、二人のおじさんが話しかけてきた。

 

 

「はい、何でしょう?」

 

「いえ、あなた達がレウスについて話してるのでつい声をかけてしまいました」

 

「レウス?」

 

「あの銀髪の子、アルギュロスレウスって名前なんですよ」

 

「知り合いの方ですか」

 

「ええまあ、知り合いのようなものです」

 

「そうでしたか」

 

パパがおじさんたちと話し始めちゃった。もう、あの子のことはどうするのよ。

 

 

「パパ~」

 

「待ってくれシャイン」

 

「そちらのお嬢さんは娘さん?」

 

「インペラトルーチェって言います。パパとママたちはシャインって呼ばれてます!」

 

 

私に話題が来たから元気よく自己紹介する。自己紹介は大事ってママも言ってた。

 

 

「インペラトルーチェちゃんはレウスのことが欲しいの?」

 

「うん!」

 

「そっか……」

 

 

おじさんは私にそう聞くと、パパの方に向かって。

 

 

「アルギュロスレウスは施設の子です。なので、養子として迎えてあげることが出来ます」

 

「え!?」

 

「決断するのは難しいでしょう。でも、()()()()()()()()()()()()()()()()んです。もしそうなら、私たちはあの子のことをあなた達に託します」

 

「え、家族になれるってこと!」

 

 

あの子は実は施設の子で、家族になれることが判明した。やった! これで一緒に居られる。

 

 

「パパ! 家族になれるよ!」

 

「……シャイン。これは一生のお願いかい?」

 

「うん! 一生のお願い!」

 

「…………分かった。シャインの初めての一生のお願いだ。何とかしてみせるよ」

 

「本当?」

 

「ただし、本人から承諾を得られたらの話だ」

 

「わかった! 承諾させてくる!」

 

「ちょ、シャイン!」

 

 

私はパパがお願いを聞いてくれると聞くや否や走り出した。後はあの子の承諾だけ、絶対に連れ出す!

 

 

~~~~~

 

 

 

 くすんだ銀髪のあの子が居た。名前は確かアルギュロスレウスって言ってたっけ? 名前は今はどうでもいい。

 

「ねぇ、そこのアナタ」

 

 

呼びかけると彼女が振り返る。私に向けられた眼は光を中で反射してるように綺麗な銀色で、背は私より小さいけど芯の強いオーラを醸し出している。私は秀麗な彼女に見蕩れてしまうも、ここに来た目的を思い出す。

 

 

「私の名前はインペラトルーチェ。アナタ、私と一緒に来て!」

 

 

彼女は驚き目を開いた。まあ当然の反応だろう。いきなり一緒に来ては少し話を端折り過ぎだった。

 

 

「ごめんなさい、話を端折り過ぎたね。つまり、私と家族になって!」

 

まだだいぶ端折ってる気がするが、先程よりはわかりやすくなっただろう。すると彼女は何処か納得した様子で。

 

 

「わかった、私はあなたと一緒に行く」

 

「本当? やった!」

 

 

私は嬉しくて彼女に抱き着いた。フワッといい香りが鼻をくすぐる。……安心する匂いだ。

 

 

「決断早いね」

 

私は何の気なしに思ったことを言う。

 

 

「別に、()()が私の()()()だっただけ」

 

顔を背けながら彼女が言う。ホホーン、さてはこの子、クーデレってやつだな。

 

 

「照れないでよ~。そうだ! アナタの名前を教えて!」

 

「…………え? 知らずにあんなこと言ってたの?」

 

「アナタの口から聞きたいな~」

 

 

ハグを解いて一歩下がると、彼女の顔が少し紅くなるのが見える。あ~可愛い~。

 

 

「私の名前はアルギュロスレウス。よろしく、インペラトルーチェ」

 

「私のことはシャインでいいよ」

 

「そう、じゃあ私のことはレウスでいいわ」

 

 

彼女は優しく微笑む。ショートヘアなのもあって、王子様のようにカッコいい整った顔が私を見つめる。私は顔が熱くなるのを感じると、顔を隠すようにまた抱き着いた。

 

 

「よろしく! レウス!」

 

「よろしく、ルーチェ」

 

彼女も手を私の背中に回して抱き締めてくれる。

 

 

 

 

──私はこうしてレウスと出逢った。




ここから入学までどうしよ

どれくらいの長さがベストなんや?
とりあえずあるネタは書くかな。


ではまた!


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新しい環境

ども、素人投稿者です。

今回から甘々です。
入学までお楽しみ下さい


ではどうぞ


 

 私の養子先が決まってからは、超スピードで展開が進んでいった。

必要な書類は父さんが纏めてやってくれて、私は自分のサインをするだけの簡単なお仕事。私物ももって無いから施設には帰らず、私はルーチェの家に直帰することになった。私とまともなお別れをしたのは橘夫婦と藤原だけ。

 

「頑張れよ」

 

「風邪ひかないでね」

 

「勝てよレウス」

 

 

橘は真顔で淡々と、奥さんはハンカチをビシャビシャにしながら寂しそうに、藤原はどこか上から目線で各々別れの言葉を言ってくれた。泣きはしなかったけど、此処に私の居場所があったのを再確認できてとても嬉しかった。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 まぁ、そんなドラマティックな別れを終えて、私はルーチェに白塗りの高級車に乗せられて都内に来ていた。

 

 

「レウス、あれがお家だよ!」

 

 

ルーチェが指をさしたのはバカでかい豪邸だった。

……いや知ってたけど? ルーチェのパパであり、私の父さんになった水上は社長で金持ちなことくらい。いやでも、でもよ、…………デカすぎんだろ。

もう記憶が朧気だが、この世界にあるはずのメジロ家の豪邸の半分ほどの規模は確実にあると思う。

庭広スギィ! 綺麗スギィ! 玄関デカスギィ! …………( ᐛ)バナナ。

 

 

「レウス? ねぇレウスってば」

 

「ンはァ! な、何だいルーチェ?」

 

「白目むいて気絶してないで早く入ろ?」

 

 

……どうやら白目むいて気絶してたらしい。何それめっちゃ恥ずかしい。後で切腹しとこ。

 

 

「それと~、いい加減シャインって呼んでよ~」

 

「あはは、ごめんねルー……シャイン」

 

 

ルーチェ呼びが身に染みてるんだよ、許してルーチェ。間違えた許してシャイン。

 

 

~~~~~

 

 

 玄関に入るt…いや床ぁ! 床眩しスギィ! 内装広スギィ! ……ハウァ! 危ない、また気絶するとこだったぜ。

 

 

「お帰りなさいませ、お嬢様」

 

「ただいま」

 

 

当たり前のように使用人いて草w。……え? ここで生活すんの? 待て待てマテ茶。生活の質の高低差よ。ジェットコースターでもこんな勾配無いって。スカイダイビングですか? ってそれやと落ちてるやないか〜い! そこはロケットにしとけ〜。

 

 

「レウス? さっきから黙ってどうしたの?」

 

「」

 

「おーい」

 

「ねぇルーチェ」

 

「シャインって呼んでよ」

 

「私ってもしかしなくても御令嬢って奴になるの?」

 

「パパが社長だから社長令嬢だね」

 

「それ特に意味変わってないけど……」

 

 

転生を繰り返したら金持ちのお嬢様になっちゃった件w。いや笑えねー。マナーとか礼儀とか作法とか大変じゃん。って意味殆ど同じやないか〜い!

 

 

「どうしたのレウス? 体調悪い?」

 

「気圧差かな?」

 

「大変! 今日はもう早く寝よ!」

 

 

私のポーカーフェイスもこれには耐えられなかったらしい、心配かけてごめんよルーチェ。

 

 

 

私はまだ知らなかった。金持ちの生活がどんな物なのかを……。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 体のラインを示すかのように沈むベッド、首を痛めない高さまで反発してくれる枕、フワフワで優しく包み込んでくれる布団。

 

最高の寝具は、最高の睡眠を齎す。

 

 

私は、最高の睡眠に堕ちて…………なかった。

 

 

原因は私の隣、()()()()()で寝てる金髪美少女ウマ娘だ。隣で寝てるだけならまだいい、問題は私が絶賛抱き枕と化してることだ。ただでさえ慣れない環境で、慣れない寝具を使っているのに、これでは寝付けないではないか!

 

 

~~~~~

 

 

 時は遡り、どデカい風呂と美味すぎたご飯を堪能した後。

 

私は気付いた、寝る場所何処だろ? と。

父さんが言うには、客間の一つを私の部屋にするんだとか。客間って一つ以上あることあんの?

それに何故か反対の声をあげたのがルーチェ。ルーチェの言い分は「私と一緒の部屋でいいじゃん」……私にはプライベートが存在しないらしい。

 

 

父さんと母さんが見守る中、私とルーチェが協議を重ねて得た結果としては、寝るのはルーチェと一緒に、だ。

安いもんさ、プライベートが得られるなら。てか寧ろご褒美? 

 

 

~~~~~

 

 

そして現在に戻る。

 

 

 んな訳ねぇだろぉー! お風呂に入ったからいい匂い濃いし、髪サラサラだし、肌スベスベもちもちだし、顔可愛いし、心臓バクバクです。心筋梗塞待ったナシ!

このままでは色んな意味で有名な勇者なアグネスではないが昇天してしまう。どうにかして生き残らねば。

 

 

大和魂を見せてやる!!

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

朝、

 

 

 

………………よく眠れました。

 

彼女は私に安眠を与える天使らしい。ま~だ寝てる天使の横顔をつつく。えへへ、柔らか〜い。

 

 

「んむぅ……」

 

 

Kawaii! 天国(エデン)はここにあったようだなDIO。

毎日これが見られるなんて私は世界一の幸せ者だな。生きててよかった、アーメン。

 

 

 

 

環境の変化にテンションが壊れたレウスであった。




色々吹っ切れてテンションのブレーキは故障しちゃったみたいですね。


明るくなって良かったねレウス


ではまた!


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一緒に

ども、素人投稿者です。

車校の方が忙しくて投稿してませんでしたスミマセン。
隙を見ては投稿するんで許してオニイサン。


ではどうぞ


 どうも、レウスです。

 

突然ですが、私は今、走ってます。

 

 

「レウスー、私を捕まえてー」

 

「HAHAHA、待て~」

 

私とルーチェは今日、一緒にトレーニングしてます。最初は私だけでしてたんだけど、ルーチェが私を発見→一緒がいい→今ここ、って訳。私としては現時点でのルーチェと私との差を確認できるから喜んで共同作業(?)を許可したんだけど……

 

 

「ほらほら~」

 

「HAHAHA、ルーチェ速~い」

 

 

笑顔で私に振り返りながら前を走ってるのがルーチェ、私は後ろから追いかける形。夕陽をバックに砂浜を走っているラブロマンスのような状況になってしまった。

 

 

結果、ルーチェは本物の化け物でした。

何が「おいで~」だよ巫山戯んな! こちとらこれで全力なんじゃ! 離されはしないけど一向に近づける気がしない。このままだと普通に負ける。あーヤダヤダ、勝負事で私が負けるとか本当に有り得ない。

 

 

 

 

…………私の中の()()が囁く。

そうだよな、()を壊せないのに勝てる訳ないよな。

 

 

────

 

私の中には源がある。

私の前に道などない。

自分を思い描く

 

思い描くのは

 

最強の私

 

 

─────

 

 

心臓が、肺が、筋肉が、私の指した指標へと伸びるように変化する。不思議と痛みは無い。()()が何なのか検討もつかないが、私にとって無害なのは間違いないだろう。

私は息を短く吸い、右足で大地を蹴り離した。

 

 

「捕まえたー」

 

「きゃ~、捕まった~」

 

 

ルーチェの肩を掴み、徐々に減速しながら息を整える。…………コレでギリギリかぁ。

 

 

「ルーチェは速いね」

 

「シャインね。ふふん、そうでしょ! これでもジュニアチャンピオンだからね!」

 

「あー、部屋にあったのってその大会のトロフィー?」

 

「そうだよ。今日は私が持ってるトロフィー全部見せてあげる!」

 

「ありがとう、楽しみだよ」

 

 

ルーチェは実績充分か。都内だと大会も多いのかな?

だがそんなことどうでもいい! 現時点でギリギリ、今から()()までに癖と意識を把握して、ブラフと盤外戦術を究めるとして勝率は五分かな。意識してなかったとはいえ私がやってたトレーニングも結構キツかったんだけどなー。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 家に帰ってきた私たちはまず汗を洗いにお風呂へ入る。

 

脱衣所で着ている服を脱ぐ。この服は、私より少し、少ーし、ほんの少し背が高いルーチェのお下がりだ。……胸に隙間なんて無いからね?

 

 

「レウス肌綺麗だね」

 

「ルーチェも綺麗じゃん」

 

「シャインね。私はスキンケアしてるから当たり前だよ」

 

(この歳からスキンケアしてるのか。ルーチェは偉いな)

 

 

ルーチェは何かに気づいたのか、私に提案してくる。

 

 

「レウス化粧品とか持ってなかったよね。今度レウスの化粧品も買いに行こ」

 

「私はルーチェと同じのでいいよ」

 

「え? でも個人差とかあるし、色々試して自分に合うの探していけばいいよ」

 

「私は()()()()のと同じのがいいな……」

 

「!? レウスずるい~」

 

「何が?」

 

「もう! わかった、代わりに今日から洗いっこだからね」

 

「はーい」

 

 

やだこの子チョロ可愛い。そんな頬っぺ膨らまして~、つんつんしちゃうぞ〜。

 

 

~~~~~

 

 

「私から背中流してあげる」

 

「ありがとうルーチェ」

 

「ムゥ~」

 

(すまんなルーチェ、使える手札は多く確保するのが私のやり方なんよ)

 

ルーチェが私の後ろに座る、手にはスポンジを持って私の背中を擦り始める。

 

 

「痒い所はございませんかー?」

 

「気持ちーです」

 

「ふふ」

 

 

後ろに居るからよく見えないが、きっと天使のような笑顔をしているだろう。ルーチェが嬉しいと、私も嬉しくなる。

 

 

「ルーチェはさ、トレセンに行くの?」

 

「行くよ」

 

「そっか……、じゃあライバルだね」

 

「うん! レウスと私はライバルだよ!

 

だから…………

 

 

 

 

 

私以外に負けないでね」

 

「誰に言ってるの? 私はアルギュロスレウスだよ?」

 

「そうだよね、私以外に負けるとか無いよね」

 

「ルーチェも私以外に負けちゃ駄目だよ」

 

「あっはは、もちろん」

 

 

空気に圧がかかって重くなる。丁度いい重さだ。やっぱり、ルーチェが私の1番の難敵になってくるだろう。明日からのトレーニング内容を考え直さなきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

後日、アルギュロスレウスの髪が()()を帯び始めた。




意外と早く入学するかもしれん

入学してから原作のキャラ出てくる……あれ?
90話いくまで原作キャラが名前しか出てない二次作品があるってマジ?



ではまた!


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社交

ども、素人投稿者です。

年内最後の投稿ですね。


ではどうぞ


 ランドセルを背負った輝く金髪の少女が、靴を履き玄関の扉に手をかける。

 

 

「いってきます」

 

「いってらっしゃい」

 

 

振り返って元気よく言った金髪の少女に、同じように輝く銀髪の少女が返す。このやり取りに、金髪の少女は不満の声を漏らした。

 

 

「レウスと一緒に行きたかったな~」

 

「ごめんね、ルーチェ」

 

 

銀髪の少女は、申し訳なさそうに返す。彼女は転校した日以来、テストの日以外学校に行っていない。彼女が小学校に行かない理由は多々ある。小学校で習う範囲の勉学は履修済みであることや、精神年齢が周りより高すぎること等、金髪の少女……ルーチェを説得するのは一週間と一晩を要した。学校の方はテストの点数で黙らせたから楽だった。

 

 

「私は私でやりたいことがあるから」

 

「はぁ、帰ったら付き合ってもらうからね」

 

「わかったよ」

 

 

銀髪の少女……レウスがルーチェの命令を間を置かず承諾する。時間も無いので、ルーチェは可愛らしく頬を膨らませながら扉を開けて学校へと行ってしまった。

 

 

「さてと、やりますかね」

 

 

呟くと、レウスは踵を返して父親の元へ向かった。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「今日からよろしくお願いします。社長」

 

「よろしくレウス」

 

 

レウスのやりたいこと、その一つは自分の父親であり敏腕社長である水上に師事して経営学や社会学を学ぶことだ。ネットで調べたり、本から知識を得ることは出来るが、学ぶならその道のプロに教わった方が圧倒的に良いに決まってる。

 

 

「別に父さんと呼んでもいいんだよ?」

 

「今はご容赦ください」

 

 

水上の目が細まる。細かい仕草、目線、息遣い、上から下まで見定めてくる。水上によるレウスの試験は既に始まっている。

 

 

「そうだね、公私を分けるのは大事なことだからね」

 

 

レウスが師事する目的は主に二つ、コネクションと金だ。コネクションは水上を通じてお偉いさんとの繋がりを得ること、世の中何があるか分からない以上、いざという時使える手段は多い方が良い。金はそのまんま貯えだ。トレセンに入ってレースの賞金得ることもあるだろうが、金ほどあればあるほど困らない物は無い。将来の安泰を確実にするのに、今からでも稼ぐ方法を熟知していくのも早くは無い。財布の中には水上に渡されたブラックなカードが入れられているが、頼りきるのも気が引けるというものだ。…………既に色々揃える為に散財したのは内緒だ。

 

 

こうして、水上によるレッスンが始まった。

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 水上は業務中、傍にレウスを置いた。会社内ではレウスは副秘書のような立場になる。業務内容は水上と秘書の補佐が言い渡されている。秘書にはレウスに気遣わずいつも通りにするよう言われている。

 

 

「レウス、行くよ」

 

「は、はい! 社長!」

 

 

メモを片手にレウスはあっちへこっちへと連れ回された。子会社や取引先や夜会やら、忙しいが大変実りのある経験ばかりだった。

 

 

 

 

ある程度理解が深まったレウスは、次の段階に以降した。それは、ヒトであった頃の記憶にある、まだこの世界では未発達の分野、人工知能(AI)の開発だ。これは流石に一人では無理なので水上に協力して貰った。発展には時間が必要だから、今は大した利益も出ていない。性能が目標水準を超えたら、いずれは自分のトレーニングに使用する予定だ。

 

 

 

 

 

 

レウスの小学生生活は、小学校に行かずに終わることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

こうして時は進み、桜散る季節。

誇りある校門を、二人は髪を輝かせながら通る。

その目は遠い、遠い未来を映していた。




ウマ編を年内完結させると言って、有言実行出来てよかったです。

やる気を出せたのも読んでくれるそこのキミィ!がいるお陰です。
本当にありがとうございます!
来年からはやっと、やっっっっっっと学園編突入です。
……キリ良すぎへん?


では皆さんよいお年を!


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入学

ハッピーニューイヤー!
ども、素人投稿者です。

皆さんあけおめ!
え? 早いって?
油断したなダボがぁ!


ではどうぞ


 雲のない真っ青な空、春風に運ばれている桜の花びらは花道を作り新入生を歓迎している。期待、興奮、様々なものを抱えて新入生は歩む。そんな煌びやかな新入生の中でも、特に輝いている二人が居た。ロングヘアの金髪を靡かせている彼女の名前はインペラトルーチェ、ジュニアチャンピオンで社長令嬢、そんなハイスペックな今期の首席合格者。銀髪のポニーテールを揺らしているもう一人の名前はアルギュロスレウス、並んで歩いているインペラトルーチェより背丈は低いが独特のオーラを纏っており、その眼光は敵の一挙一動を逃すまいと光っている。

 

 

「やっと入学だよレウス」

 

「ルーチェ、少し落ち着いたら」

 

「落ち着いてなんていられないよ。コレから始まる学校生活を想像するともう!」

 

「はいはい」

 

 

ちなみに彼女らが他の人の目を引くのは美しい容姿やオーラだけじゃ無い。彼女らは輝いているのだ(物理)。何故かって? それは未だに解明されていない謎の一つだ。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 入学式を終え、二人は同じ教室に移動していた。教室内は新入生で溢れており、皆新しいクラスメートと親交を深めている。ルーチェとレウスは前後の席に座り、先生が来るまで雑談する。

 

 

「レウス、同じクラスだね」

 

「いやー、偶然同じクラスだなんて、よかったよかった」

 

 

嘘である。

この女、裏で自分がルーチェと同じクラスになるよう色々手を回していたのである。

 

 

「ねぇ、あなたの名前は何ていうの?」

 

 

ルーチェと話していると、隣から声がかけられる。レウスが隣を見ると、ボブヘアーのウマ娘がこちらを見ている。

 

 

「私はアルギュロスレウス。前の彼女はインペラトルーチェ。これからよろしく」

 

 

レウスが軽い自己紹介を終えると、隣の彼女はルーチェの方も見ながら答えた。

 

 

「あ! やっぱりインペラトルーチェさん? 新入生代表で挨拶してたよね? 遠くから見ても綺麗だったけど、間近で見るともっと綺麗ね」

 

 

彼女の口からでたのが自己紹介ではなくルーチェについての言及だったことにレウスが少しイラッとなる。

 

 

「あなたの名前を伺ってもいいかな?」

 

「あ、ごめんなさい! 聞くだけ聞いて野暮だったよね? では改めて、私の名前はモッブモブ、これからよろしくね!」

 

 

モッブモブは胸を張りながら元気よく挨拶する。名前を聞いてレウスはモッブモブを細かく観察し、肩を落とした。

 

 

(もしかして、私が一番背が低い?)

 

 

気にしてないと周りに言っておきながら、本人はめちゃめちゃ気にしていた事実に愕然とするレウス。レウスの身長は確かに高くは無いが、レウスより背が低い人も多くいる。それでもレウスとしては、ルーチェと同じ又はより高い身長を要求する、と意味不明なことを願い続けている。

 

 

「あ、先生来たよレウス」

 

「……そだねー」

 

 

 

先生が到着し、学校に関する説明が再度行われた後今日は解散となった。ある者はトレーニング施設の下見、ある者は他のクラスに突撃しに行く等、各々が好きなように動き出す。

 

 

「私らはさっさと荷解きしようかルーチェ」

 

「そうだね、パパっとやっちゃおう!」

 

 

レウスとルーチェはそう言って自分たちの寮へと向かう。二人の寮は同じ栗東寮だ。

 

 

「同室でよかったねレウス」

 

「ホント、運がいいね私たち」

 

 

これも嘘である。

この女、クラスを同じにして他を疎かにするほど愚かでは無い。当然のように同室になるよう仕向けたのだ。

 

 

~~~~~

 

 

寮に着いた二人は部屋で荷解きを行う。面倒とは言っても、レウスの持ってきた物は服とトレーニング器具のみ、ルーチェも似たようなもので服とトレーニング器具と共同で使う化粧品類だけだ。荷物が少ないのはあることが原因なのだが、ここでは割愛しよう。

 

 

「クローゼットもう少し大きいといいんだけどねぇ」

 

「レウスそんなに服無いでしょ?」

 

「いやいやルーチェさんや、これからお買い物(デート)とかで増える予定なんだからこれの二倍あっても足りないよ」

 

「いいじゃん別に、私たちには()()があるんだしさ」

 

「…………ま、最終そっちかぁ」

 

 

他愛ない……いや愛はある会話をしながら手際よく荷解きを行う二人。そんなこんなしてると、もう夕飯の時間が迫っていた。

 

 

「なんか凄い時間かかったな。ルーチェ、飯いくぞ」

 

「はーい」

 

 

レウスが呼ぶと、シャイン呼びを諦めてルーチェ呼びを受け入れてるルーチェが元気よく返事をして二人で食堂へ向かう。

 

 

~~~~~

 

 

 大浴場で仲良く洗いっこしてるのを他の人に見られながら風呂に入るという新鮮な経験をした二人は自室へと帰ってきた。

 

 

「レウス、明日から始まるね」

 

「……そうだね」

 

「まずはトレーナーが居ないと始まらないよね」

 

「……そうだね」

 

「チームに入るのも手だね」

 

「……そうだね」

 

「…………位相空間上で連続的に変化する様々な数学的構造をとらえるための概念は?」

 

「……層だね」

 

「聞いてる?」

 

「聞いてる」

 

「どうしたの? 何か考え事?」

 

「……いやぁ、緊張して色々考えちゃってさ」

 

「レウスでも緊張するんだね」

 

「私でも緊張するさ、生きてるんだもん」

 

「……レウス」

 

「何?」

 

「勝とうね」

 

「……そうだね」

 

「負けないでね?」

 

「私に負けても泣かないでね?」

 

「あ! 言ったなレウス!」

 

「言ったさルーチェ」

 

 

 

 

夜更かしにならない程度に、輝く髪を持つ二人は月の光が照らす中自身を語り合った。




原作キャラが出ると言ったな

あれは嘘だ


レース全部終わるまで他キャラ出ないかもしれん
……フライングエイプリルフールさ!


ではまた!


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大前提

ども、素人投稿者です。

皆さん寝正月してませんか?
私はしてます。


ではどうぞ


 二人が入学してから約一月後、学園の空気は張り詰めていた。

 

 

「レウスはリギルの選考にするんだね」

 

「こんなのどう考えてもリギル一択でしょ」

 

 

そろそろ選抜レースのシーズン。選抜レースとは、担当トレーナーが居ないウマ娘たちがトレーナーにアピール出来る重要なレースのことである。選抜レースの他にも、レウスの言う選考に参加したり、トレーナーに直接接触する等、トレーナーに担当してもらう方法はあるが、選抜レースは担当の居ないトレーナーやチームのトレーナーが全員見に来るので多くのトレーナーに自分を見てもらう絶好の機会だ。ウマ娘がトレーナーへのアピールに必死なのは、トレーナーが付かないとレースに出れないウマ娘にとってトレーナーの存在は必須だからだ。レースの世界において、ウマ娘は重賞に勝つことで名誉と栄光が、トレーナーは担当ウマ娘が活躍すると名声とボーナスが、ウマ娘とトレーナーはそんな一蓮托生な利益関係を結ぶ。

 

 

「ルーチェもリギル?」

 

「レウスがリギルならリギルかなー」

 

 

レウスらの言うリギルとはこのトレセン学園のチームのことだ。重賞を勝っているウマ娘が多く所属しており、学内最高峰のチームと言われている。

 

 

「でもなんでリギルなの? 有名なチームならスピカやカノープス、シリウスなんかも負けず劣らずな気がするけど」

 

 

ルーチェはレウスに素朴な疑問をぶつける。確かにチームに所属するだけなら他にも有力なチームが多くある中、リギル一択とまで言い切る理由はどんなものか気になっていた。

 

 

「私のトレーナーの条件として、まず腕が一流、次に用意できる環境が上質、そして海外遠征の経験が有ること。そしたらあら不思議、リギルの東条トレーナーだけがヒットしましたー」

 

「なるほどねー、でもリギルの選考は倍率凄いよ」

 

「そこ気にする?」

 

「……あー、そうだね」

 

「ていうか、私だけリギル行くみたいな言い方してるけどルーチェもリギルなんでしょ?」

 

「私は首席だから、行きたいとこ行けるしレウスと同じとこでいいかなって」

 

「かぁー、楽でいいなー」

 

 

二人は話してるうちに目的地であるターフに着いていた。今は沢山のウマ娘がトレーニングしており、重賞に勝っている子もちろほら見える。レウスがターフに来たのは、同じ選考で当たる可能性のある子の分析、ルーチェはレウスの付き添いだ。

 

 

「レウスはトレーニングしなくていいの?」

 

「私のトレーニングは時間かからないから終わってから見てもいいんだけど、それだとトップパフォーマンスを推測できないと思って最初に見に来たんだ」

 

「レウスあのトレーニング内容でよく早く終わるよね」

 

「あなたも同じことしてるから思いっきりブーメランなんですけどそれ」

 

「でもリギルかぁ、楽しm「イダダダダダダダ!!」

 

 

後ろから痛みに叫ぶ男の声にルーチェが驚いて振り返ると、レウスに左手を掴まれて口から棒付きの飴を零しながら悶絶している男が居た。

 

 

「痛い! 痛いから!」

 

「…………」

 

「ちょ!強めないで! いたたたたた!」

 

「レウス? 何してるの!」

 

 

レウスの急な行動に戸惑いの声をあげるルーチェ。しかしレウスは冷静に返す。

 

 

「いやー、ルーチェに手を出す変態が居たもんだから」

 

「え?」

 

「まだ触ってないだろ!」

 

()()って言ってる時点で変態確定だよ」

 

「とりあえずレウス、離してあげて」

 

「なんで?」

 

「お願い!」

 

 

ルーチェのお願いには弱いレウスは渋々男の手を離す。すると男は悪びれもなく。

 

 

「いやぁ、すまんな。良いトモだったもんで」

 

「レウスやっぱり捕まえちゃって」

 

「了解」

 

「ちょっと待って! 俺はトレーナーだ、怪しいものじゃない!」

 

「…………あなたのことは存じ上げてます。チームスピカの沖野トレーナー」

 

「お? 俺を知ってるのか?」

 

「トレセン内のトレーナーは全員把握済みです」

 

 

そう言って溜息をつきながらレウスは落ちた飴を拾って沖野に差し出す。

 

 

「ここで死ぬか豚箱の中で死ぬかどちらがいいですか?」

 

「待て、どちみち死ぬじゃねぇか!」

 

 

大声をあげる沖野の右手にレウスは飴を握らせるが、沖野はそんなこと気にせず自論を繰り広げる。

 

 

「俺はまだまだウマ娘たちの夢を叶えてやりてぇんだ。ここで死ぬ訳にはいかん」

 

「じゃあセクハラしちゃ駄目でしょ」

 

 

沖野が熱く語ろうとした時、ルーチェがぶった斬った。確かに他人の夢を叶えたいと嘆くにしても、社会人としてセクハラは確実にアウトだ。

 

 

「そ、そうなんだが……」

 

「何と素晴らしい! このレウス、感激致しました!」

 

 

ルーチェに斬られて言い淀む沖野に、レウスはわざとらしく感動してみせる。

 

 

「そんな素晴らしいお考えをお持ちの沖野トレーナーに是非とも贈りたい物があります。手を出して頂いても宜しいですか?」

 

「お、おう」

 

 

レウスの雰囲気に呑まれて、沖野は先程レウスに飴を握らされた右手ではなく左手を前に出す。

 

 

「一体何を……(カチャン)カチャン?」

 

 

呆気にとられる沖野の左手首には、手錠が嵌められていた。

 

 

「…………え?」

 

「ごめんルーチェ、ちょっとたずなさんのとこ行ってくるね」

 

「いってらっしゃいレウス」

 

「え? たずなさん? ……え?」

 

 

自分の置かれた状況がやっと理解出来た沖野は暴れようとするが、左手には手錠、右手は飴が引っ付いて上手く開けず、いつの間にか両手が塞がれていた。抵抗する沖野を他所に、レウスは手錠の反対を持ちながらウマ娘パワーで沖野を引き摺る。

 

 

「脚を触るだけで色々な情報が得られる能力は素直に評価しますが、()()ルーチェにセクハラ未遂なんですからこの先(社会で)生きていけると思わないで下さいね」

 

「すまん! 俺が悪かった! だからホントに! 許して! 許してぇ────!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、沖野はたずなさんにいつもより説教された。レウスはその横で警察に連絡しようとしていたが、たずなさんが必死に頭を下げて通報はできなかった。レウスは去り際に

 

「しょうがないですねー、貸1ですよたずなさん」

 

ちゃっかりたずなさんに貸しを作っていた。




哀れ沖野トレーナーは爆発四散
なんであの人捕まってないんですかね?


ではまた!


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選考

ども、素人投稿者です。

寝正月してたら書く気が全く湧きませんでした
いやすんません

ウマ娘編はウマ編より気ままに進むんで焦っちゃやーよ?


ではどうぞ


 選考レース当日、多くのウマ娘がレースに向けて緊迫している中、レウスとルーチェはターフの隅で呑気に話していた。

 

 

「調子はどうルーチェ?」

 

「絶好調だよ」

 

 

緊張してる様子も無く、他のウマ娘のことなんか眼中に無いかのように明るく話す二人を、周りのウマ娘たちは横目で眺めている。首席の新入生、その肩書きは意識させるには十分すぎるもので、自分たちの合格のために潰しておきたい旗印だ。

 

 

「ルーチェはレース免除でもよかったんじゃない?」

 

「一応だよ、一応」

 

「もー、そんなこと言ってるとヘイト溜まっちゃうぞー」

 

 

レウスは軽い様子でヘラヘラと言う。首席であってもレースには出ろ、あの頭の固そうな東条トレーナーのことだからこうルーチェに言ったのだろう。

 

 

「どうせ走るならレウスと一緒がよかったなー」

 

「えー、それだとルーチェが合格できないでしょ?」

 

「は? その場合落ちるのはレウスでしょ?」

 

 

ルーチェが自分の欲望を口にすると、二人の間に闘志が激突する。さっきまでの仲睦まじい空間は何処へやら、息もできない程の圧が周囲を呑み込んだ。

 

 

「…………今はよそうか、他の子に悪いしね」

 

「……レウスから振ってきた癖に」

 

「まぁ、ルーチェとやりたいのは事実だけどそれは今じゃないよ」

 

「じゃあ何時やる?」

 

「一番デカい舞台の時」

 

「いいね♪ あ~楽しみだな~」

 

 

圧が消える。

圧力から解放されたウマ娘たちは息を吹き返し、二人を見やる。軽い口調はそのままで、まるで今日のレースのことなど気にもしていない内容に怒りを覚える。自分たちは敵どころか意識すらされていない、プライドの高い子は既に青筋を浮かべて二人を睨んでいる。

 

 

「次のレースに出走する人はゲート前に集合して下さい」

 

「行ってくるね、ルーチェ」

 

「行ってらっしゃい、レウス」

 

 

そろそろレウスのレースが近いので、レウスはゲートに向かう。レウスとルーチェの会話を聞いていた他の出走者はレウスを睨みつけてるが、レウスは気にも留めない。レウスの頭の中には、みんながどのように壊れるかしか考えていない。

 

 

「やりますか」

 

 

 

 

 

王よ慢心を持て

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 結果から言うと、レウスは先行で3馬身差、ルーチェは逃げで大差で勝って合格、見事チームリギルへの加入が決まった。

 

 

「では改めて、これからお前達を担当する東条ハナだ。よろしく」

 

「「「「よろしくお願いします!」」」」

 

 

 

合格者は数人、何十人も居たうちのレース勝者、その中でもタイムが優秀だった者のみだ。順に自己紹介を軽くしてからこれからのスケジュールと出走希望のレース用紙を渡され共同は解散、本格的なトレーニングは明日以降となる。

 

 

「今日はこれにて解散だが、アルギュロスレウス、お前は後で私の所に来い」

 

「え?」

 

「では解散!」

 

 

この後の予定を考えながら話半分に聞いていたレウスは突然の指名に少し情けない声を出してしまう。話を真面目に聞いてないのがバレたのか? いやそんな馬鹿な、と思考を回しながらルーチェに一言言っておく。

 

 

「先行っててルーチェ」

 

「……何したのレウス」

 

「な、何のことやら?」

 

 

心当たりが無いわけでも無いレウスは半笑いでいなして東条トレーナーの元へ向かう。

部屋に入った瞬間から向けられる鋭い眼差しに内心溜息を零しながら東条トレーナーに話しかける。

 

 

「用とは何でしょうかトレーナー?」

 

「アルギュロスレウス、単刀直入に聞くぞ。お前、先のレースで手を抜いただろう?」

 

「……何故でしょう?」

 

 

いきなりのピンチに心臓が笑い始めるレウスに隙を見せぬよう東条は斬り込む。

 

 

「最後の直線、お前はまだ脚を残していた、だがお前は加速せずそのままゴールした。何故だ?」

 

「……あなたの目が間違ってる可能性は?」

 

 

レウスは急所を隠すように相手の懐をつつくが、東条はそれを受けながら続ける。

 

 

「その可能性もあるかもしれない。だが、レース後息を切らしてないお前の姿を見て確信した。……何故だ? 何故全力で走らない?」

 

「……?」

 

 

本気で分からないという顔をするレウスを見て東条の疑問は強まる。何故? 何故コイツは走らない? 

 

 

「他の子は自分が勝つ為に必死になって走っている。お前のレースに出てた子もそうだ、その子たちに対して全力を出さないのは失礼だと思わないか?」

 

「え? 思いませんけど?」

 

 

アッサリと返すレウスに東条は固まる。レウスのそれはスポーツマンシップに大きく反したものだ。トレーナーとして、これは矯正する必要がある。そう思った東条が口を開く前に、レウスが語り出した。

 

 

「全力を出して無いのは認めます。でも私は()()ですよ?」

 

「どういうことだ?」

 

 

全力と本気は違う。そう語るレウスには揺るぎない芯があった。

 

 

「簡単ですよ。私は()()()()()()()()()()()()()。だから()()を出さなかった」

 

()()()()()()

 

「兎に角、私は先のレースは全力を出すべきでは無かったと言ってるんです」

 

「それはまた余裕なものだな」

 

 

東条は笑いながらレウスに言いやる。リギルの選考は学内でもトップレベルだ、それを全力を出すべきでは無いと言うレウスは間違いなく化け物クラス。だが疑問の根本はまだ残ったままだ、東条はレウスに再度問う。

 

 

「再度問う、全力を出さなかった理由はなんだ?」

 

「はぁぁぁ、……簡単に言うと能ある鷹は爪を隠す、ですよ」

 

 

心底面倒くさそうに溜息をするレウスに東条は眉を顰める。

 

 

「ぶっちゃけると私は別に今日のレースの勝ち負けなんてど──でもいいんですよ。私が本当に勝ちたいのはGIだけです。それ以外の勝ち負けなんてレースのおまけですよおまけ」

 

「……今日のレースに勝ちたかった子を馬鹿にしてるのか?」

 

「今の話に他の人のこと関係あります? 私は基本GIしか見てないし勝ちたくない。最悪GIに勝つ為ならGIIで負けてもいいと考えてる。……まぁ負けるのが嫌なんで勝つよう走るんですけど。

その為に情報を完全に統制させてるんです。レースは情報というファクターが入り乱れる場所だ、GIレースは既に始まってるんです。よーいドンなんて有り得ないね」

 

「……爪を隠すにしても、お前がGIレースに出るまでトレーニングで変わってくるだろ?」

 

「人の癖ってのは中々直せないんですよ。例えば、私と同じレースの二着の子、あの子はスパートに入る時必ず右脚で踏み込む。三着の子はコーナーに入って2秒後必ず後方を確認する。四着の子は重心が左寄りだから右回りではコーナーでよく膨らむ。こういった相手の癖を知り、己の癖を悟らせない。やるなら徹底的にですよ」

 

 

レウスの思惑は分かった。勝利への貪欲な姿勢、不安分子は許さないストイックさがそうさせたのだろう。今日負けた子たちは負けるべくして負けたのだ。強みを潰され、己の力を満足に発揮出来ずにレースが終わる。悔しいことこの上無いだろう。

 

 

「それに……()()()()ではこれをしてギリギリですから」

 

 

憎らしそうに歯を鳴らしながら呟くレウス。東条はこのことに1つ思い当たることがあった。

 

 

「……お前の言い分はわかった。時間を取らせて悪かったな、もういいぞ」

 

「失礼します」

 

 

礼をしてレウスが退室するのを確認してから東条はある書類を取り出し眺める。

 

 

「アルギュロスレウス、筆記試験は全教科満点で堂々の一位、

そして…………

 

 

 

 

 

 

 

実技試験は総合()()()()か」

 

 

レウスの相手は低くとも三十位には入る者たちだった、それを3馬身差で下したレウス。レースに絶対は無い、そう言われればそうだが、これはなんとも

 

 

「大変なことになりそうだ」

 

 

 

東条トレーナーは、一人呟いた。




レウスのレース観は大体こんな感じです。
まだバーサーカーしてないんで、まだ。

そろそろタイムリープの時間よー


ではまた!


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イチャイ……チャ?

ども、素人投稿者です。

なんか最近ちょくちょく日間ランキングに入ってるらしいですね。
本当にありがたい限りです。
ランキングは別に気にしてないですけど入ったら入ったで嬉しいです。

個人的に今回は甘めです


ではどうぞ


 

 

「レウスはどのレースに出るの?」

 

 

選考が終わった日の夜、レウスとルーチェは寮の自室で寝るまでの間に今後のことについて話し合っていた。ルーチェは渡された出走希望の用紙をヒラヒラと振りながら楽しそうにレウスに話しかけ、レウスはそれ聞きながら寝る準備を淡々としている。

 

 

「クラシック三冠」

 

「なるほどぉー?」

 

 

ルーチェはレウスの希望を聞くと、唸る様に悩んだ末。ヨシっ! と意を決した。

 

 

「私はトリプルティアラにする」

 

「…………へぇ」

 

 

レウスは意味深な含み笑いをしながらベッドから起きてルーチェに抱き着く。ルーチェはゆっくりとレウスを受け止めて微笑みを浮かべる。

 

 

「私と三冠争わないんだ」

 

「私は一番好きな物は最後までとっておくタイプなの」

 

 

レウスがルーチェのお腹に頬をスリスリさせる。ルーチェはレウスを腕で包みながら自分のベッドに倒れる様に寝転がる。……傍から見ればただイチャイチャしてるようにしか見えないが、二人の発する言葉には覇気が宿っていた。

 

 

「ルーチェは喰われる側なのに?」

 

「言葉で攻めるのは自信の無い証拠かな?」

 

 

……この二人が同室でよかった。もしこの場に他のウマ娘が居たなら萎縮してしまっていただろう。甘〜い雰囲気と戦場のような緊迫感が混在するこの不思議な空間は、ここ最近では珍しくも無い。

 

 

「自信は無いね、負ける自信だけど」

 

「負けないように頑張ってね」

 

 

そろそろ寝るにはいい時間だ、二人共早く寝た方がいいだろう。これ以上圧が強まると部屋から漏れてしまう。さっさと寝てくれ、他の子の為に……。

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 次の日……

 

 

「聞いたよ! 二人ともリギルに入ったんだって?」

 

 

二人が教室に入った途端、モッブモブが衝突寸前まで突っ込んで来た。モッブモブは興奮して周りが見えていないのか、教室内の目線は三人が独占している。

 

 

「おはようモッブモブ、元気だね」

 

「ふふ、そうですよ」

 

 

目を輝かせているモッブモブ。レウスは面倒くさそうだから挨拶をして話題を終わらせようとするが、ルーチェが話題を広げようとしてしまう。

 

 

「インペラトルーチェさんは凄いって分かってたけど、アルギュロスレウスさんも凄かったんだね!」

 

「たまたまだよ」

 

「それでも凄いよ!」

 

 

元気なのはモッブモブの長所と言えるだろう。しかし、今のレウスは彼女が厄介な敵に見えた。

 

 

「そろそろ席に座りたいんだけど」

 

「あ、ごめんなさい。折角席近いし、座って聞かせて」

 

(まだ聞いてくるのか)

 

 

席に座ると、レウスは警戒レベルをMAXにしてモッブモブと対峙する。彼女にとって自身の情報は一つでも漏らせば敗北一直線のキーパーツだからだ。

レウスはモッブモブのキラキラと輝く瞳を見る。……気に入らない。夢も希望も叶うと信じて違わない瞳。嗚呼、早く、

 

早く壊したい

 

 

 

「アルギュロスレウスさん?」

 

「アルギュロスレウスは長いだろう? レウスでいいよ」

 

「私もルーチェでいいよ」

 

「じゃあ私もモッブとかでいいよ!」

 

 

上手く脱線させることが出来たことに安心するレウス。ついでだ、このままモッブモブの情報も得ておこう。

 

 

「モッブモブはチーム?」

 

「私はねぇー、カノープスに入れたんだ!」

 

「なるほど」

 

 

カノープス、所属するウマ娘らは重賞で活躍する実力の有る、トレセン学園内でもかなり実績のあるチームだ。レウスの持つモッブモブの情報から推測しても、モッブモブがカノープスに入れる実力は十分にある。ここから何処まで成長するのか……。

 

 

「出たいレースとかあるの?」

 

「やっぱりクラシック三冠は狙いたいよね!」

 

「じゃあ私と三冠争いしなきゃね」

 

「レウスも三冠? 負けないぞぉ!」

 

 

元気だなぁ、とレウスがモッブモブを見て思っていると、前の席からルーチェがぶち込んで来た。

 

 

「トゥインクルシリーズは私とレウスがGI全部とるからね」

 

「え?」

 

「あー!あー!あー!」

(おいやめろ本当にやめろ! まだ出るレース確定してないんだから変に挑発しないでくれ!)

 

 

レウスは大きめの声でルーチェの発言をかき消すと、ルーチェを連れて一目散に教室から退室した。レウスは廊下に誰も居ないことを確認すると……

 

 

 

 

 

 

壁ダァン

 

「やだレウスったら大胆♪」

 

「ちょっと黙ってましょうねー」

 

「唇で唇を塞ぐってこと?!」

 

「……して欲しい?」

 

「…………ンっ///」

 

 

ルーチェが目をつぶって唇を差し出す。プルプルの健康的な色をした唇を見つめて、私はそのまま……いや今そんなことしてる場合じゃねぇ!

 

 

「私のこと言いふらさないって誓える?」

 

「言いふらして欲しく無かったの? 言ってよー、ごめんね」

 

 

キッスが中々来ないことにルーチェが目を開けると、レウスが真剣な瞳でルーチェを見ていた。レウスはルーチェの言ったことに安堵して……

 

 

 

 

 

 

 

 

チュっ

 

 

 

「これは口止め料ね」

 

「…………………………ふぇ?//////」

 

 

ルーチェは教室に戻っていくレウスの背中を見ながら自身の()に指先を添えた。彼女の顔は徐々に耳まで緋色に染まり、この熱が冷めるまで動くことが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時何処かで、爆発音が聞こえた気がしたが、火災などは起こらなかった。




モブくんも潰れちゃう……ってこと?

自分に文才無いなーと感じるこの頃。

ではまた!


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NREM sleep

ども、素人投稿者です。

ウマ娘編では基本レース書く気ないです。
ウマ娘編から読んでる人には悪いけどレース書くのクソ難しいんや、許せ。

つまんないものは書く気ないんでちょっとくらい面白い……はず。


ではどうぞ


 

 

私はウマ娘である。GIはまだ勝ってない。

 

 

入学から約半年、ルーチェは早くもデビューして阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、GIバの仲間入りを果たした。私はデビューはしているものの、芝とダートで一勝ずつ、出走数は少ないが未だ無敗だ。やはりというか、私の世代は強いらしく何処もかしこもレコードが飛び交っている。

 

 

 

いいね、やり甲斐がある。

 

 

 

 今日私が出るのは弥生賞。勝てば三冠の一冠目である皐月賞に出れる大事なレースだ。この日の為に私は裏で手を回し続けたと言っても過言では無い。それほど弥生賞は()にとっての重要なターニングポイントなのだ。

 

 

~~~~~

 

 

「今日の作戦のおさらいだ」

 

今は控え室で東条トレーナーが考えてくれた作戦を再確認している。内容はやはり流石凄腕トレーナーと言った所。……でも

 

「今日は好きに走っていいですか?」

 

「……私の作戦が気に入らないのか?」

 

「東条トレーナーの作戦は普通に凄い物だと思いますよ。作戦自体に不満はありません」

 

「では何故だ?」

 

 

今までの二戦は作戦に忠実に従っていた私がこの大事なレースで作戦を無視すると言ったのだ、不思議に思うのも無理はない。

 

 

「変わりに面白いものを見せますからそれで勘弁して下さい」

 

「……何を仕掛けた?」

 

「仕掛けだなんて、ただただ楽しみにしてて下さいよ。ちゃんと勝ちますから」

 

「…………わかった、ちゃんと勝ってこい」

 

 

トレーナーは納得はして頂けたようだ。今日から始まるんだ、私の()()が。楽しみで口角が上がるのを止められない。

嗚呼、嗚呼、

 

 

皆はどのように私を見上げるんだろう

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 ゲート前にて各ウマ娘たちがストレッチをしている。私はストレッチしすぎると逆に支障が出るタイプなので、軽く屈伸した後周りを見渡す。

 

 

今日のレースで特に気を付けなきゃいけないのが、あそこで肩を回している鹿毛の彼女。名前はドリフトスピード、コーナーが得意で、コーナー間の速度は学内一位を記録した化け物。入試の実技試験は総合四位。特にパワーに関してはルーチェと同等の出力を持つ。

 

緊張はしていないな、自然体だ。目線も泳いでない、呼吸も安定している。…………自分が勝つと確信しているな?

 

 

[弥生賞が間もなく始まります!]

 

 

ゲートインの時間だ。……さて、どんな反応を見せてくれるのやら。

 

 

 

レースが始まる。

 

王は未だ、王足り得ては居らず

魂動は今か今かと時を待つ

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 レースは順調に進んでいる。アタシは常に先頭を狙える位置、最終コーナーで勝負を決める!

 

「はぁぁぁ!」

 

[ドリフトスピードが飛び出してきた!ドリフトスピ─]

 

ここで「加速だろ?」……え?

 

 

声がした方を向くと、銀色が目に入った。

 

「最終コーナー手前24m、内から17mのレンジ」

 

「なっ!」

 

 

アタシの必勝法が見破られた! いやまだレースは続いている、それにアタシが1番

 

「速い!」

 

銀髪の子に構わず加速する。加速さえ入ればアタシは最速、コーナーはアタシの十八番だ!

 

「スぅぅぅぅ」

 

息を吸う音が聞こえる。何だ? 嫌な予感がする。

 

「退け、そこは()の場所なるぞ」

 

[アルギュロスレウス! 並ばない! 先頭に立ったのはアルギュロスレウス!]

 

「え?」

 

抜かれた! 何時? いや、まだ抜き返せる!

 

「ッ!?」

 

その時、銀髪の子が()()()。今にも倒れそうなほど上半身を前に傾け、脚は伸ばして前よ前よと土を捨てていく。

追いつけない、差が広がるだけだ。

 

 

あの子は確か、人気最下位の子。完全にノーマークの子だ。嘘だ、アタシが、アタシは……

 

[ゴール! 一着はアルギュロスレウス! 二着はドリフトスピード! 三着はモッブモブ!]

 

「……ハハッ」

 

アタシは乾いた笑いしかできなかった。負けるはず無いと思っていた。けれどあの銀髪はアタシを抜き去った。それだけが事実だった。

 

 

「レウス強いね! 負けちゃった」

 

「うん」

 

三着の子が銀髪の子に話しかけているが、銀髪の子の視線はアタシに向けられていた。背筋が凍る。

 

「ドリフトスピード」

 

彼女の声はとても冷たく、凍ったナイフのようにアタシをこの場に刺し留めた。

 

「楽しかったね?」

 

彼女は笑顔で言ってみせる。……楽しかっただと?

アタシは湧き出る憎悪をそのまま彼女に向ける。

 

「いいね、じゃあ皐月賞でね」

 

すると彼女は満足したかのように頷き、ターフを去っていった。

 

「皐月賞……」

 

アタシの三冠の夢は、絶対に叶えてみせる!

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 私は控え室に戻ると、東条トレーナーが待っていた。

 

「どうでした?」

 

「お前も中々無茶をするな」

 

「以後禁止とか無しですからね?」

 

「……脚を見せろ」

 

「どうぞ」

 

 

言われた通りに脚を出す。東条トレーナーが私の脚を触って曲げたり確認してくれる。

 

 

「腫れも炎症も無いな」

 

「リスクは嫌いなんですよ。どうです? 私の研究成果は?」

 

「……はぁ、アイシングを忘れるなよ」

 

 

合格を貰ったようだ。いやー良かった。これで今後は少し楽になる。

 

「次は皐月賞ですね」

 

「皐月賞は今日より厳しいぞ」

 

「んなことわかってます」

 

既に次が楽しみだ。

今日のドリフの顔は良かったなぁ。次は誰がどんな顔をしてくれるのかなぁ? アハハっ!

 

 

「ところでレウス」

 

「なんですトレーナー?」

 

「何故お前が人気最下位だったんだ?」

 

「人気が無いからでしょ」

 

「…………」

 

「そんなに睨まないで下さいよ。照れちゃいます」

 

「言うつもりが無いなら別にいい。だが、弁えろよ」

 

「今日の為の仕込みでしたから今後は安心して下さい」

 

 

東条トレーナーは釈然としない様子。そりゃそうか、リギルに入ってるのに人気最下位とか不自然だよな。

 

「今後も頼りにしてますよ。東条トレーナー」

 

「頼りにすると言うなら裏でコソコソと何かするのはやめろ」

 

「いやです」

 

 

 

レウスは東条トレーナーをからかいながら、レース場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処かの控え室─

 

「ごめん、私、勝てそうにないかも……」

 

誰かの悲痛な声は、コンクリートに吸われることなく空気中に霧散した。




レースは飛ばします。前から言ってたけどね。

みんなも他のキャラとの絡み見たいやろ?
自分もはよ書きたいんや。


ではまた!


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本格化

ども、素人投稿者です。

目が覚めたら投稿期間が空いてました。
私は新手のスタンド攻撃を受けている!


ではどうぞ


 

 ♪♪♪、♪♪♪♪。

 

 スマホのアラームが耳に嫌々しく入ってくる。まだ眠たい私は覚醒しきってない意識の中、手探りでスマホの停止ボタンを押す。これで私の睡眠を妨げるものは何も無い。……って訳では無かった。

 

 

「レウス、起きて」

 

私は同室の金髪ウマ娘の起きるよう促される。私は寝起きが悪い訳でないが、三大欲求の強い私には平均の睡眠時間でも寝足りないのだ。

今も布団を抱き締めてベッドに横になっていると睡魔が襲ってくる。このまま私は二度寝の為に意識を手放す。二度寝は健康に良いって私が言ってた。だから大丈夫だ。

 

「あー! またアラーム消して。だから朝起きれないんだよ」

 

どうとでも言ってくれ、私の睡眠は誰にも邪魔され…………

 

「レウス! レーウースー!」

 

後一歩、後一歩だった。後一歩で完全に寝る瞬間に私の肩は掴まれ、前後左右上下に揺らされる。上下にも揺らしてくるなんて鬼畜以外の何ものでもない。なんてパワーだ、カクテルでも作るのかってくらい脳がシェイクされる

 

「あばばばばばば」

 

「起きてー!」

 

「起き、起き起き、起きる、起きる……ウッ」

 

気持ち悪い、最悪の目覚めだ。眠い目を擦っているとだんだんピントが合ってくる。私を起こしたのは同室のルーチェだ。太陽のような笑顔で朝日にも負けない輝きを放っている。

 

「おはよう……ルーチェ」

 

「おはようレウス。ほらほら、準備して早く行きましょ!」

 

「……ふぁぁぁい」

 

元気な彼女に欠伸をしながら答える。ルーチェは私の手を引いて洗面台に私を座らせると、私の寝癖を櫛で解いてくれる。鼻歌を唄いながら私の髪を解くルーチェは上機嫌だ。私はと言うと、まだ眠い目をしょぼしょぼさせながら歯を磨いている。

 

「ヨシっ!」

 

ルーチェが満足そうに櫛をしまうと、私の髪を纏めていつものポニーテールにしてくれる。私の髪はルーチェより長いのでポニーテールに纏めても背中の真中よりしたまで毛先が伸びている。

伸ばし始めたのはルーチェが伸ばして欲しいと言ったからとか単純な理由ではない、別にルーチェの頼みに弱いとかそんなことは無いから悪しからず。いやほんt「今日のコーデは~、コレ!」

 

ルーチェが私に渡したのは今日のコーディネートだ。こういうのにまだ疎い私にとってはありがたい。

私は渡された服を一つ一つ身に付けていく。パーカーに少しダボッとしたズボン、キャップとシンプルなコーデだ。

 

「やっぱりレウスは無地が似合うね」

 

「地味な感じが落ち着く」

 

「地味……」

 

私は柄物の服はあまり好まない、シンプルイズベストな嗜好だ。カッコイイ柄なども嫌いではないが、やはり無地だ、無地を如何にカッコ良く着こなすかが私のファッションスタイルなのだ。

 

「レウスの滲み出るオーラが隠されてないけどね」

 

「オーラだなんて大袈裟だね。正しいフォームを常日頃から心掛けてるだけだよ」

 

()()()してから存在感隠そうともしてないよね?」

 

弥生賞の後、ルーチェの言う通り私は()()()した。ウマ娘たちは本格化すると背が伸びたり、発育が良くなったり、身体能力が向上する。レースを走る子の殆どは本格化を終えた子だ。ただ、本格かはいつ来るか分からない上、あまり成長しない子も居たりして、個人差の激しい現象だったりする。レースを走るウマ娘たちにはこの本格化が天賦の才能というやつだ。

私の場合はと言うと、凄く成長した。身長はルーチェより高くなり、シルエットも出るとこは出るようになった。自分で言うのもアレだが、可愛いより子より美人って感じの美少女だ。私の容姿が()のタイプドンピシャ。うむ、我は大満足ぞ。

 

 

~~~~~~~~~

 

 

 今日ルーチェに起こされたのはショッピングモールで買い物をする約束をしたからだ。レース後ということで、私もルーチェも東条トレーナーにトレーニングを規制されてるから時間は有り余ってる。()()()で過ごすことも考えたが、ルーチェの頼みは何よりも優先されるのでまた今度だ。……いや、別に頼まれるのが嬉しいとかそんなこt「この服とこの服、どっがい~い?」

 

「右の」

 

ルーチェが両手に服を持って私に聞いてきたので即判断する。こういった小さなことも素早く考えることがレース中の素早い判断に生きていたりする。小さなことをコツコツと、だ。

 

「じゃあどっちも買っとくね」

 

……何故聞いたのだろう? 察する力は身に付けたが、私は未だに女心というのが分かってないらしい。女の子って大変だな。

 

 

私達は服を買って店を出る。会計は勿論黒いカードだ。この黒いブツにも慣れたもので、最近は普通に使っている。と言っても日用品を買う時くらいだが。甘えるのも一種の親孝行だと思う。

 

 

~~~~~

 

 ルーチェとの買い物(デート)を終えて寮に帰ってくる。今日は私の本格化で着れる服が少なくなったから(主にルーチェがコーデした)服を大量に買ってきた。想定はしていたがクローゼットに収まらないので、許可を取って大きめのクローゼットを買っておいて良かった。

荷物を置き終わると、寮の食堂で夕飯を食べ、お風呂までの間私はルーチェと別行動する。

 

 

「お待たせ、じゃあお願いね」

 

「は、はい」

 

私が待ち合わせしてたのは同じトレセン学園の生徒だ。トレセン学園の生徒と言っても全員がレースを走ってはいない。今回()会うのはレースに出てない子だ。

 

「これです」

 

「ありがとう」

 

例の物を受け取って報酬を渡す。報酬を確認したその子は、足早にその場を後にした。

 

「いやー、金持ちも捨てたもんじゃないよね」

 

私が行ったのは簡単に言うとスパイ行為の依頼だ。勿論犯罪のような行為を強要している訳じゃない。ただ軽く観察した状態を文字に起こして貰い受け取っているだけだ。それに、私は別にこの情報を当てにしてない。私が真に信じるのは自分で得た情報だけだ。私自ら見に行ってもいいが、弥生賞でのこともあり警戒されている。安全マージンは過剰な位が丁度いい。

 

「仲を悪くしてる訳じゃないしね」

 

私が依頼しているのは対象に近い人物だ。仲が良かったり、クラスメイトだったりと、学生である限り繋がりの一つや二つは有る。スパイと仰々しい物言いをしたが、ほんとに私の変わりに遠回りに見ていた程度の情報だ。敵意ある裏切り行為ではない……はず。親睦を深めるのも私自身も出来るが、向こうからの接触が無い限り此方から接触することはしない。無闇に近づいて寅の尾を踏むのは御免だ。

 

そして、今日のこれが皐月賞前最後のラストピース。後はパズルみたいに繋げて予測して手を潰すだけだ。やれることはやった、今日は良く眠れそうだ。

 

 

 

自室に帰ってからルーチェとお風呂に入り、ルーチェとスキンケアして、ルーチェと尻尾のケアして、ルーチェと風呂上がりのストレッチして、ルーチェと寝るまで雑談。

 

 

私はルーチェ無しでは生きていけないなとつくづく思う。あ、いや、1人だと寝坊するからとかお風呂で髪上手く洗えないからとか尻尾のケアの方法分からないからとかじゃ無いから、決して、多分、maybe。

 

 

 

 

 

 

王と成るのは唯一人、戦いは間近

銀の輝きは、未だ⬛︎⬛︎を知らず




レースホンマにどうしよ

スパァン!って飛ばしたら一気に進むけど話分かりにくくなりそう……
その時決めるぜ!

ではまた!


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皐月賞

ども、素人投稿者です。

sideストーリーを書く(予定)のに本編で何処まで書いたらいいかわかりません。
レウスがレース走らないと話が始まらないので数回は書く気でいます。

早く皇帝とか覇王とかと絡ませて~


ではどうぞ


 

 

 

私の名はアルギュロスレウス、顕す(エンニア)は銀の王なり。

 

 

 

 

 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、一生に一度しか走ることが許されない日本のGIレース。この全てを勝利したウマ娘は三冠バと呼ばれ、世代の最強を担う。やり直し、再挑戦の無い一発勝負を同世代の猛者たち相手に三度、三度も勝たなくてはならない。過去に三冠を達成したウマ娘の数は両手で足りる。これを聞けばどれだけ難しいことか分かるだろう。だが、これは世間一般における認識である。

 

 

鍵は染められた

 

ξεκινήστε την απόδειξη μου(私の証明を始めよう)

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

[クラシック一冠目、皐月賞が始まります]

 

 一番速いウマ娘が勝つと言われている皐月賞。私の人気はもちろん下位にした。人気を落とすのはこれで最後だ。東条トレーナーに問い詰められたが上手くはぐらかせといた。いや騙すならまず味方からでしょ?

 

人気上位はレコードホルダー陣、ナイトランサー、ナイトロジェット、クロックスライダー、ドリフトスピード、レーザーカノン、センターサイトだ。私の世代は例年より強く、その分注目されている。熱気が凄い。

 

 

「アルギュロスレウス」

 

名前を呼ばれたので振り返る。私を睨んでいるのはドリフトスピード、注目のレコードホルダーの一人だ。

 

「弥生賞では負けたが、今日はアタシが勝つ」

 

宣戦布告か。レース前のこういうやり取りも嫌いじゃない。いいだろう、迎え撃ってやろうではないか。

 

「勝つ……ね。まあ、潰されないよう頑張ってね」

 

私は不敵に笑ってみせる。おいおい、何怯えてんだよ。今日も楽しもうじゃないか。

 

「今日もよろしくね、ドリフトスピード」

 

「ッ!? 絶対に勝つ!」

 

一度しか走れないレースなんだ、笑って走ろうぜ笑って。そんな怖い顔すんなよ。昂っちゃうだろ?

 

 

~~~~~~

 

 

 レースはクロックスライダーがハイペースで後続を引き連れる形となった。全員の位置取り、残りの脚、全てが私の予想通り。GIに出れる程の一流ウマ娘たちが私の掌の上から逃れられないでいる。

 

 

必死な者、

夢を追う者、

約束を守りたい者、

 

此処には綺麗なモノが沢山有る。人はそれを美しい、又は素晴らしいモノだと思うだろう。誰かノ為に、或る者を追い掛けて、耀かしい未来を求めて、その心を美しいと思える者にとっては此処は憧憬の場と言える。

 

 

しかし、夢は一つしか綺麗でいられない。傷も無く、汚れの無い夢は存在を許してはもらえない。明白な優劣が生まれる競争の世界はこんなにも酷く残酷だ。

 

 

 

 

 

最終コーナーを抜けると全員がスパートに入る。最後の直線、誰もが己の勝利の為に走る。先に見えるゴールに我先にと殺到する。()()()()()()()()運命(エゴ)()()()()()()()()()()()()()……。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、脚を溜めていた我は全てを解放する。

 

─────〔解き放たれる銀色〕─────

 

我の中の銀色が世界を染める

拡がる()()は世界を認識し、蹂躙を始める

其れは、逃れられぬ運命の鎖のようであった

 

 

使い方は()から知っていた。物事に没入して強烈な自我(エゴ)をこの世界に写し出し、()()()()()()だけでは入ることの出来ない領域(ゾーン)を創り出す。

 

 

 

ゴール前、軋めく肉体を加速させ、先頭に立つ。

──我は呆れた。

 

 

~~~~~

 

 

 ゴールしてから徐々に減速して、私は振り返る。

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

「チッ!」

「負け……た?」

「クソっ……」

 

私より後にゴールした人たちは夢敗れ、崩れていく。私を見上げ、膝を着き、絶望で顔を染める。その顔には恐怖、憤怒、嫉妬、困惑が含まれていた。あの綺麗な心を持っていた者たちが……だ。

 

この光景に私は愉悦を感じ、激しく昂った。それと同時に、私には不思議で仕方なかった。

レースを通して領域に入れたのは私一人だけ、入口に触れた者すら居ない。はっきり言って退屈だ。()()熱い場所を形成していた面子とは到底思えない。

 

 

今は会話で煽ることすら億劫になり、傍観も程々に私はターフを去った。

 

 

~~~~~

 

 

「トレーナー」

 

「何だ?」

 

控え室に戻った私は東条トレーナーに話を持ち出す。東条トレーナーも嫌な予感がするのか顔を顰めた。

 

()()()()んですけど、()行きたいです」

 

「レースの予定変更か?」

 

「はい。()なら()()()熱いかなと」

 

「……」

 

東条トレーナーは顎に手を当て考える。予定の変更はできるが、海外に行くのなら話は別だ。それに、今行けばレウスの目標である三冠も取れなくなる。少し考えた東条トレーナーはレウスに語る。

 

日本(ここ)では退屈か?」

 

「今日のは正直私も予想外でした」

 

真剣な眼差しでレウスは言う。GIの更には一度しか走れない皐月賞を退屈と言い捨てたのだ。東条は眉を顰める。

 

「お前、嘗めてるな?」

 

「はい、嘗めてます」

 

即答だ、それが本心であるのは明らか。東条は僅かばかりの怒りを覚える。

 

「お前はGIレースがどういう物か理解しているのか?」

 

「一番格の高いレースです」

 

「そうだな。そしてウマ娘が夢を叶える場所でもある」

 

「だからどうしたのです?」

 

「お前は本気で走った彼奴らを馬鹿にしてるのか?」

 

「彼奴らはあんなもんじゃない、だけどあの程度しか走らない。だからそうなるまで外で走るんです」

 

レウスが海外に行きたい理由は要は暇潰しだ。退屈なレースほど嫌いなものは無いレウスにとって、GIで今日のような展開になるのは期待していた分失望に近いくらい呆れた。

 

「お前は皐月賞を勝った。もし走るなら次の日本ダービーも今日みたいにいくと思ってるのか?」

 

「いく訳ないでしょう。皐月賞を勝った私はマークされる、人気も上位になるでしょう。でも、それならそれで別の対策を講じるまでです」

 

「勝てると確信してるのか?」

 

「勝つようにするんだから当然です」

 

「凄い自信だな」

 

「ありがとうございます」

 

レウスは皮肉も上手く流す。東条トレーナーは眼鏡を直し、レウスに告げる。

 

「とりあえず、海外は無しだ。国内に居ろ」

 

「そうですか、分かりました」

 

レウスは残念そうに振る舞いながら了承する。元々通ると思ってなかったのだろう。あっさりと引いた。

 

「退屈なら敵に塩でも送っとけ」

 

「……あー」

 

その手があったかとレウスは頷く。

 

「やはり頼るべきはトレーナーですね」

 

「はぁ、お前程面倒な担当を持つのは初めてだよ」

 

「嬉しいでしょ?」

 

「……少しな」

 

「照れ屋さんですねー、トレーナー可愛いー」

 

「揶揄うな」

 

この日もレウスは東条トレーナーをからかいながらレース場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

──とある寮の一室

 

「あの人の瞳に私は映って無かったよ。眼中に無いってやつかな。ごめんね、何も返せそうに無いや」

痛々しい後ろ姿、手には御守りが握られていた。




本編が終わらんとsideストーリーも入れんなぁ。
マイペースに進みますかぁー。


ではまた!


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