【カオ転三次】HFOがんばる (えくり屋)
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HFOがんばる

一発ネタです


★覚醒者・霊能力者スレ part134

 

297:名無しの転生者

覚醒修行ハードモードをクリアして覚醒してレベルも上げたのにスキル一個も覚えない件について

覚醒したら絶対何かしらスキル覚えるっていうてたやんけ

どうなっとんのや

 

299:名無しの転生者

>>297

キミ才能ないよ

やめたら?この仕事

 

301:名無しの転生者

Lv上がってもスキル覚えないってデモニカ着てDLvでシコシコしてる現地民みたいやな

マジで才能なさそう

 

304:名無しの転生者

一応聞いとくけどLvは?

 

305:297

>>304

26

 

307:名無しの転生者

>>305

年齢は聞いてないんだが

 

310:297

>>304

年齢じゃねえよ

こちとらハードモードで覚醒してスキル覚えねえからずっと修行用異界潜ってんだよ

たまに地方の異界も行かされるけど

 

313:名無しの転生者

えぇ……(ドン引き

 

316:名無しの転生者

スキル無しで修行用異界潜り続けるとかこいつさては狂人じゃな?

 

317:名無しの転生者

物理耐性持ち相手とかどうしてんの?

やっぱアイテムか式神頼り?

 

321:297

式神には頼れないのでアイテム頼り

回復もアイテム頼りだから毎回消耗品出費多すぎてマッカも少ししか貯まってない

つらい

 

324:名無しの転生者

式神に頼れないって式神も前衛物理型にしちゃったのか

 

327:名無しの転生者

属性攻撃無し回復スキル無し前衛2名で更に片方スキル無しとか縛りプレイかな?

 

328:名無しの転生者

なんでそれでLv26まで上がってるんです……?

 

330:297

その、式神が前衛物理型とかそんなんじゃなくてですね…

覚醒修行ハードモードをクリアして頭がおかしくなってるテンションのまま《料理》《家事》《食事》《会話》《性交》などの一般スキルを詰め込んだ

理想のお嫁さん型式神を作ったら戦闘に割り振るキャパシティがなくなっちゃって……

異界探索は安全のためにアイテム出し惜しみ無しで、武器防具もこまめにメンテ出したり出来るだけ性能いいのに買い替えたりしてるから

アガシオンも2体目の式神も手が出ないし嫁にスキルカードも買ってあげられない……

ただ無為にLvだけが上がっていく……そろそろ上がらなくなってきた……

 

332:名無しの転生者

>>330

ウッソだろお前

 

333:名無しの転生者

えっ……それって、式神が戦闘出来ないから完全ソロで探索してる……ってコト!?

 

336:名無しの転生者

やはり狂人じゃったか……

 

339:名無しの転生者

冗談抜きで頭おかしいにも程がある

 

340:名無しの転生者

というかLvアップであんまりスキル覚えない人もたまにいるけどそれでもやってきた技術が結実してスキル化するとかあるんだけどそれもないのか

 

341:名無しの転生者

こいつもしかしてアレじゃね、古の主人公じゃね?

 

344:名無しの転生者

>>341

古の主人公?

 

347:名無しの転生者

>>344

ほら、ゲームの話だけど旧約からソウルハッカーズくらいまでは主人公はスキル覚えなかったじゃん

 

349:名無しの転生者

>>347

あー、あー、あー!

なるほど言われてみれば古の主人公だわ

悪魔召喚システムがあるならね

 

350:名無しの転生者

ないんだよなぁ*1

 

353:名無しの転生者

つまりDDS無し仲魔無し物理とアイテムオンリー主人公一人旅プレイということじゃな?

 

355:名無しの転生者

やっぱり狂人じゃないか!!!

 

356:名無しの転生者

クソゲー縛りプレイガチ勢かぁ……

 

358:名無しの転生者

誰かパーティ組んでくれる人おらんかったんか?

 

359:297

>>358

パーティ募集スレでスキル無しを告げるとそっとお祈りされた

 

361:名無しの転生者

うn……履歴書の技能欄が空白の人は流石に……ね?

 

364:名無しの転生者

ましてやそのくらいまでレベル高いとなあ……

 

365:名無しの転生者

こう、なんか救いはないんか・・・?

 

366:297

一応ショタおじからはレベルが少し上がりやすいっぽいのと基礎ステの成長に少しボーナスがついてるっぽいって言われた

 

368:名無しの転生者

>>366

あぁ、スキル覚えないHFOだから普通の覚醒者より経験値テーブルが安いのか…

 

369:名無しの転生者

>>366

基礎ステの成長ボーナスってなんぞ?

 

370:名無しの転生者

良かった、完全に持たざるものってわけではないのか

いややっぱスキル無いの想像しただけで無理だって

 

379:297

>>368

HFO?

>>369

ショタおじいわく基礎能力って本人の資質とLv上がるまでの行動や闘い方でステの成長方向が決まるらしいんだけど

自分の場合それに加えて全能力が1ポイント伸びてるみたいな感じで同程度の資質の覚醒者と比べると同じレベルでもちょっとだけステが高い感じらしい

なんで同Lvの物理型前衛よりもちょっとだけ肉体的能力が高くて魔力とかの精神的ステも物理型にしては結構高いみたいになってるとか

 

381:名無しの転生者

これでスキル覚えてたら優秀で頑丈な物魔二刀流に・・・夢の勇者スタイルが出来ただろうに・・・

 

384:名無しの転生者

ところがどっこい‥‥‥‥夢じゃありません‥‥‥‥! 現実です‥‥‥! これが現実‥!

 

387:名無しの転生者

>>297

HFOは古のTRPGにおけるヒューマン・ファイター・男

ヒューマン、つまり人間はエルフやドワーフといった他種族に比べコレと言って目立った種族的特徴もなく能力もフラットで特筆すべき部分がなく

ファイター、戦士は他のバーバリアンやパラディン等に比べて専用のクラススキルもなく、シーフのように鍵開けや罠解除などもできず

魔法を使えるわけでも無ければ、自身の回復もアイテム頼り

男なので見た目にも花が無く、サービスカットも期待出来ない残念な種族として扱われたのじゃ…

つまり大体は>>297、キミのことだ

 

389:名無しの転生者

>>387

HFOは「漢探知」「漢解除」が出来るから罠の探知と解除は出来るし

あと魔法も、戦士魔法「がんばる」と「がまんする」が使用できてどんな困難にも立ち向かうことが可能だ!

 

392:名無しの転生者

>>389

ソロで漢探知漢解除は死ぬのでは…?

 

395:名無しの転生者

「がんばる」「がまんする」は戦士以外も使えるから……

 

398:名無しの転生者

>>297は一応普通のHFOよりちょっとだけステータス高いから……

 

402:名無しの転生者

なんかこないだ開発班と話してたら魔晶変化武器にスキル付いてるやつあるとか魔晶剣にスキル付与出来るみたいなこといってたからそっち頼ってみたら?

 

405:297

>>389

ひどい・・・

マジでLv上がんなくなってきたからどうにか中層試験クリアして中層いきたいんだけどなあ…

 

408:名無しの転生者

この狂人スキル無しで中層行く気なんか……

 

411:名無しの転生者

やっぱ狂人は理解できねえわ

 

414:名無しの転生者

んー……本人がスキル覚えないならもしかして>>297ってペルソナ使いの適正あるんじゃ

Lv低いペルソナ使いとか本人はスキル無くてペルソナのスキルに依存してることあるし

上手いことペルソナが覚醒したら>>297本体の狂人パワーとペルソナのスキルが合わさっていい感じになるんじゃない?

覚醒出来たらだけど

 

418:297

>>414

それだ!!!!!!

ちょっとハムネキに土下座してくる!!!!!!!

 

420:名無しの転生者

>>418

よりによってハムネキのところに行くとか自殺志願者かな?????

 

422:名無しの転生者

>>422

スキル無しの完全ソロでLv26まで上げて中層試験に挑もうとしている男だ、面構えが違う

 

427:名無しの転生者

やはり狂人じゃったか……

 

 

 

 

 

★覚醒者・霊能力者スレ part141

 

522:名無しの転生者

ちょっと前にLv上げてもスキル覚えねえってスレで相談したものだけど

ハムネキとタルタロス潜ってペルソナ覚えたよ

 

524:名無しの転生者

>>522

やったのか!!シンイチ!!

 

528:名無しの転生者

>>522

おめでとう!!

 

533:名無しの転生者

>>522

すげ… いやマジすげェわ

ハムネキの探索に付き合えるとかマジですげェわ

 

537:名無しの転生者

>>522

何のアルカナに目覚めたの?何のペルソナ?スキルはどんなの覚えた?

 

543:名無しの転生者

アルカナ:戦車

ペルソナ:戦士

スキル:無し

 

547:名無しの転生者

>>543

アルカナ:戦車 わかる

ペルソナ:戦士 わからない

スキル:無し  ?????

 

550:名無しの転生者

ペルソナ:戦士ってなに?

どこの、なんの戦士????

あとスキル無しってどういうこと???

 

555:522

戦士はなんか歴史に名が残らなかった無名の英傑たちの概念の集合体みたいなふわっとした戦士の概念っていうかそんな感じらしい

スキル無しはスキル無しだよ、空欄だよ

一応スキルじゃないけど「物理攻撃に少し強い」が付いてた。

物理耐性ほど強くないけど物理攻撃が20%くらい軽減されるようになったのだけは救い

あとペルソナを降ろすと戦士の概念的なのから武具の扱い方や立ち回り方みたいなのが流れ込んできてちょっとだけ闘い方が巧くなった気がする

 

556:名無しの転生者

えぇ…そんなふわっとしたペルソナある……?

 

561:名無しの転生者

>>556

一応スライムニキみたいなんもおるし……

あの人はスキルあるけど

 

562:名無しの転生者

【戦車】のカードの意味

正位置の意味

勝利、征服、援軍、行動力、成功、積極力、突進力、開拓精神、独立・解放、体力無限大、負けず嫌い、視野の拡大、ゾーンの発動、優勢、自己暗示。

逆位置の意味

暴走、不注意、自分勝手、失敗、独断力、傍若無人、焦り、挫折、イライラ、視野の縮小、好戦的、劣勢、無知。

 

スキル無しニキっぽいっちゃぽい気がする

 

568:名無しの転生者

>ペルソナ降ろすと

ペルソナって自分の中から出すもんじゃないの?

 

570:名無しの転生者

ペルソナの発動は召喚器式?それともカード握りつぶすやつ?

 

575:名無しの転生者

>>570

グッと気合い入れてペルソナァ!したらなんか出てきてスッと降りてくる

>>568

出した後自分の身体に降ろして合体する感じ?

 

578:名無しの転生者

マンキンの憑依合体かな?

  

582:名無しの転生者

例外処理が多すぎる

 

586:名無しの転生者

スキル無しニキはコテ付けてほしい

他にいねえよこんな奴

  

590:スキル欄空白HFO

これでいいか

まあスキル覚えはしなかったけど強くなったは強くなったからペルソナのことアドバイスしてくれたニキには感謝してるよ

あと止まってたLvが28まで上がったからしばらくはタルタロスに潜ることにした

んじゃ影時間に備えて寝る

592:名無しの転生者

まだタルタロスに潜るのか……

 

597:名無しの転生者

タルタロス相当しんどいって聞くけどなぁ…

 

602:名無しの転生者

>>597

一度ハムネキに拉致されたけど満月近かったせいか無双ゲーみたいな数のシャドウ湧いてハムネキが無双ゲーしてた

もう二度と行かねえ

 

606:名無しの転生者

>>602

こっわ…近寄らんとこ…

 

608:名無しの転生者

そんなところにまだ潜る気なのか…やはり狂人…

 

610:名無しの転生者

修羅勢ってこういうやつのこと言うんだろうなあ……

 

 

 

 

 

★覚醒者・霊能力者スレ part228

 

127:スキル欄空白HFO

ねんがんの修行場中層入出許可証をてにいれたぞ!

 

131:名無しの転生者

>>127

スキル無しニキ久しぶりやん

突破できたんかアレ

 

139:名無しの転生者

大量にアイテム作成依頼

 

143:名無しの転生者

中層入出許可証って常設クエのとこでハムネキの手合わせ依頼の下に貼られてるやつ?

 

151:名無しの転生者

>>143

それそれ

Lv21以上から受注可能でクリアしたら神社の修行用異界中層に潜れるようになる

一回試しにパーティ組んで受けてみたらボス悪魔+大量の雑魚に一斉攻撃されて一瞬で全滅したわ

 

158:名無しの転生者

>>151

えぇ…ヤバ……

>>127はそれクリアしたんか…

 

165:名無しの転生者

ちょっと前まで製造班に大量にアイテム作成依頼出してたよね

これのためだったのか

 

169:スキル欄空白HFO

>>131

28回目のチャレンジでようやく突破出来た。1年半かかったわ。

>>165

協力してくれた製造班には感謝してもしきれないくらい

製造班の人は取ってきてほしい素材あったら言ってね、協力するから

 

172:名無しの転生者

>>169

よく心折れなかったな…

何レベルで突破したの?

 

181:スキル欄空白HFO

>>172

クエ開始時Lv35、クエクリア後37まで上がった

適正はLv30らしいから適正よりはかなり高めのLvとアイテムでゴリ押した

ソロでもなんとかなったからLv30前後でちゃんとパーティ組んでたら普通にいけると思う

 

182:名無しの転生者

>>181

>開始時Lv35

既に30の壁超えてるじゃねえか!!!

 

183:名無しの転生者

>クエ開始時Lv35 うん

>適性より高めのLvとアイテムでゴリ押した うん

>ソロでもなんとかなった うん????

 

184:名無しの転生者

言葉の意味はわかるがなにを言ってるかさっぱりわからん

 

185:名無しの転生者

スキル無しニキ知らん人はそうなるよな

知っててもなんで?ってなるけど

 

187:名無しの転生者

スキル無しニキは式神が生活タイプの汎用スキルオンリーの非戦闘タイプで

本人はなぜかちょっとステが伸びやすい代償に本人もペルソナもスキルを習得出来ないせいでパーティ組めない人生縛りプレイだから…

 

188:名無しの転生者

>>187

ハムネキとPT組んでたぞ

 

189:名無しの転生者

>>188

それは自殺志願者か狂人のどっちかなんよ

 

190:名無しの転生者

>>182

30の壁?

 

192:名無しの転生者

>>190

ショタおじ曰く俺ら転生者は個人ごとの程度の差はあれど頑張れば頑張るだけレベルが上がるらしいんだけども

30以上になってくると悪魔の持つ権能も強くなってきて、これまでよりも安全マージンが取りづらくなり

常に事故死や死亡後魂奪われて復活不可になる可能性が上がってきてレベルを上げるのが難しくなるんだと

安全を取って格下狩りだとレベルが上がらないし、かといって同格以上だと事故死の危険があるってことで

この辺でレベル上げを諦める人も多いし、それを乗り越えたれる人は常に命の危険と背中合わせで戦い続けられるヤベーやつってことで30の壁と呼ばれている

上位陣や幹部なんて呼ばれてる人は大体この壁を超えてる

まあ製造班とか裏方の人は超えてなかったりもするけど前線出てるようなのは超えてると思っていい

 

196:名無しの転生者

>>196

つまりスキル無しニキはヤベーやつ…ってコト!?

 

197:名無しの転生者

左様

 

198:名無しの転生者

左様って……

 

207:名無しの転生者

スキル無し、戦闘式神無しのソロプレイで普通にレベル上げてる時点でヤベーやつ以外の何者でもないので

 

215:スキル欄空白HFO

そんなに褒められると照れる

 

219:名無しの転生者

褒めてねえよ、ドン引きしてんだよ

 

221:スキル欄空白HFO

https://www.gtube/watch?=v○○○○

とりあえず自分の試験の光景

なんでかショタおじが撮影してたので反省会用にデータ貰ってきた

なんか他の人も参考に出来るかもだから公開していいよっていったので公開

皆も参考にして中層試験突破してね

 

227:名無しの転生者

>皆も参考にして中層試験突破してね

まああんたほどの人がいうのなら・・・

 

236:名無しの転生者

スキル無しニキの装備ロンソに盾に全身甲冑か

鎧についた傷とか使い込まれてる感じで歴戦の騎士っぽくてカッコいいな

 

237:名無しの転生者

なんかダクソの上級騎士とかそんな感じの雰囲気

 

240:スキル欄空白HFO

装備は上質なロングソード+10/草紋の盾(スタミナ自動回復)

ドラゴンヘルム(火炎耐性)/パレードアーマー(衝撃・電撃耐性)/鬼神の小手(呪殺耐性)

セブンリーグブーツ(徒歩移動時スタミナ消費軽減、移動速度アップ)/再生の指輪(生命の泉付与)

基本的に走り続けることになるので草紋の盾とセブンリーグブーツの効果が生命線と言ってもいい

生命の泉の効果で多少のダメージは走り回って回復する戦法

ここのボスは物理反射持ちのラクシャーサ(Lv40)とLv20台の雑魚20体くらい

雑魚は物理型と魔法型半々で前衛後衛に別れててその間にラクシャーサ

 

とりあえずフィールド入場しながら快速の経使って速度上げなて開幕白パプリカ囓って氷結耐性つけつつ右へダッシュ

ここですぐ動かないと魔法攻撃が雨のように降り注いで死にます(2敗)

魔反鏡でもいいと思うけど魔法に混ざって物理射撃技飛んできてそれでぶち抜かれることもあるので横方向にダッシュ安定(3敗)

 

247:名無しの転生者

これPT人数で敵の数変わると思ってたんだけどソロでも変わらないんだ…

 

253:名無しの転生者

普通に死ぬわこんなの

 

262:スキル欄空白HFO

ちょっと大きめに回り込みつつとにかくデビルポイズンを投げる

ここで足止めると魔法が連続ヒットして死にます(3敗)

睡眠や緊縛じゃなくて毒なのはあいつら行動不能系は即治療してくるけど毒はあんまり回復しないのと、

数匹行動不能にしても数多くてあまり意味がないのと長期戦になるので毒一択

 

269:名無しの転生者

はえー

 

271:名無しの転生者

長期戦だとやっぱり毒は有効か

 

276:名無しの転生者

基本的に長期戦にならないように立ち回るからなあ

 

 

402:スキル欄空白HFO

反対側まで回り込んだらスタングレネード投げて猛攻の経と護身の経でバフかけつつデビルポイズンランニング再開

3周くらいしたら相手の陣形ぐっちゃぐちゃになってるし大体毒入ってると思うのでラクシャーサから一番遠い位置にマハンマストーン、マハムドストーン投げながら突撃

属性石だと吸収されて回復される恐れがあるけど破魔呪殺なら吸収されないし反射されても怖くないのでこれで出来るだけ多くにハマムド入るようにお祈りする

ちなみにやり始めたときにマハラギストーン投げたら複数に反射されて死んだので貫通手段なかったら範囲属性攻撃はやめようね!(2敗)

 

409:名無しの転生者

これ普通にやったらランニング中に魔法に追いつかれて死ゾ

 

414:名無しの転生者

あぁ、だからセブンリーグブーツで移動速度バフ着けてるのか…

 

419:名無しの転生者

普通の人はソロで挑まないからマラソンしないで散開してタゲ散らせ

 

422:名無しの転生者

>>419

言われてみればそうである

 

 

 

589:スキル欄空白HFO

乱戦に突っ込んだら一撃離脱を心がけながら足を止めずにひたすら攻撃

こんだけ乱戦だと範囲攻撃ぶっぱは早々してこないのと時間が立てば毒で死ぬので足を止めずに動き続けるのが大事

多少の傷は動き続けてたら生命の泉で回復するからとにかく足を止めるな

足を止めたら袋叩きにあう(8敗)

 

ぶっちゃけ雑魚が死に絶えるまで無理に攻撃しないで逃げ回りながらマハムドマハンマ石投げ続ける方が安定しそう

動画で見返すと無理に殴りに行ってるせいで結構被弾してる

ただこの辺までの乱戦の処理はハムネキに連れて行かれた満月のタルタロスでハムネキがボスを倒すまで

無限に鬼湧きするシャドウ相手に耐久タワーディフェンス(ソロ)したときの経験がかなり活きてます

 

590:名無しの転生者

足止めずに動き続けてチャクラウォークとか生命の泉で戦闘中にリソース回復するのは有用そうだな

使う機会があるかは怪しいけど

 

592:名無しの転生者

>ハムネキに連れて行かれた満月のタルタロスでハムネキがボスを倒すまで

>無限に鬼湧きするシャドウ相手に耐久タワーディフェンス(ソロ)したときの経験がかなり活きてます

え、なにそれこわい

 

593:名無しの転生者

ハムネキには人の心とかないんか?

 

594:名無しの転生者

あの人こないだ式神壊して神主に泣きついてたからな…

 

595:名無しの転生者

え、あの人の式神滅茶苦茶レベル高くなかったっけ?

どんな闘いしてたら壊れるんだよ…

 

598:名無しの転生者

>>590

まあ普通はアイテム使うし、ソロじゃなければ回復する間は仲魔に任せて下がるって選択肢もあるしね

 

602:名無しの転生者

ただ大量の羽虫どもぶっ殺すなら継戦能力伸ばせるこの戦法は結構使えると思う

 

611:名無しの転生者

>>602

あー、たしかにアイツら数だけは多いからそれを考えるとこういう乱戦での立ち回りは重要になり得るか

 

 

 

721:スキル欄空白HFO

敵の数がある程度減ったらラクシャーサが積極的に殴りに来ます

ラクシャーサに毒入ってたりすると敵が減る前に殴りに来ます

今回は毒入ってたみたいでまだ半分くらい雑魚残ってるのに動き出しました

今回は初手大ジャンプからの剛殺斬ですね。

パリィ取りやすいデレ行動なので確実にパリィ取りましょう(3敗)

パリィ取ったらすぐに離れて属性エンチャアイテムを使用して武器に属性付与

属性付与しないで流れで致命入れると反射で死ぬので気をつけてね!(4敗)

エンチャアイテムは1回3分持続で各属性1つ1500マッカで製造班が販売中!(ダイマ)

 

724:名無しの転生者

>剛殺斬

>デレ行動

デレとは一体……

 

733:名無しの転生者

あんなバカ威力の攻撃パリィできるわけないだろ!いい加減にしろ!

 

738:名無しの転生者

>>733

取れちゃってるんだよなあ……

 

740:名無しの転生者

属性エンチャいいな……

俺も前衛物理型だからちょっと欲しいな…

 

744:名無しの転生者

3分しか持続しない消耗品で1500マッカかぁ…

 

748:名無しの転生者

高えけどそのくらいの価値はあるとは思う

高えけど

 

757:スキル欄空白HFO

デスバウンドはパリィ取りにくいのと衝撃波が拡散するので初動で大きく離れましょう

ついでに残ってる雑魚の方向に誘導すると巻き込んで殺してくれるのでうまあじです

慣れたら初動モーションに合わせてすれ違うように前方向にステップすると空振りして背中晒してくれるのでバックスタブチャンスです

今回はバクスタが取れました。

この方法は狩人ニキと美大生ネキが教えてくれました。これ習得してから攻撃チャンス激増したので感謝しかない。

 

766:名無しの転生者

これまでも何言ってるか全然わからんけど何言ってるか全然わからん

 

773:名無しの転生者

ヤーナムステップかよぉ!!

 

782:名無しの転生者

狩人ニキと美大生ネキのステップは意味わからんくらい早いからな…

スキル無しニキのはまだ目で追える

 

790:名無しの転生者

未覚醒ワイ、なにやってるか全然わからん

 

798:名無しの転生者

>>790

安心しろ、覚醒してるがLv10くらいでも全然わからん

 

805:スキル欄空白HFO

スタブでダウン取れたので離れて宝玉で回復してエンチャアイテム再使用します

直撃は受けてないけど流石にLv40超えの攻撃は余波だけでも結構削られるので生命の泉だけでは回復しきれません

ついでに起き上がりに攻撃アイテムも投げて少しでも削っておきましょう

 

810:名無しの転生者

>宝玉で回復してエンチャアイテム再使用します

今エンチャアイテム使った?

 

814:名無しの転生者

>>814

使ってないように見えたが…

 

819:名無しの転生者

これは特大のガバ

 

821:名無しの転生者

オイ

オイ

オイ

 

822:名無しの転生者

死んだわあいつ

 

834:スキル欄空白HFO

ここで発狂モード入って虚空残波を撃ってきました

しばらくラクシャーサを中心に斬撃の嵐が発生するので近づけません

なのでワンチャン通ることを期待して攻撃アイテムを投げ続けます

大体は斬撃で撃ち落とされますが通ればラッキーですし運が良ければ中断させられます

今回は中断はなかったですが4発くらいヒットしました。大分上振れですね

そして虚空残波終了後の硬直に走り込んでバクスタグェーーーーーー

エンチャかけ忘れで反射で死んでしまいましたがハムネキから貰った黄昏の羽で一命を取り止めました

サンキューハムネキフォーエバーハムネキ

 

843:スキル欄空白HFO

改めてエンチャをして仕切り直しです

発狂後に通常攻撃感覚で獣の眼光から利剣乱舞連打してきます

ひどいときには獣の眼光から利剣乱舞して利剣乱舞の終わり際に獣の眼光を差し込んで利剣乱舞してきます

これやられるとマジで反撃できないので利剣乱舞の初段を確実にパリィして止めましょう

出が早いので慣れない内は厳しいかと思いますがやればできます

利剣乱舞をパリィ致命、起き上がりにアギラオストーン、

バックステップで距離を取られたのでエンチャかけ直してたら剛殺斬が飛んできたのでパリィして致命入れて起き上がりにアギラオストーン

これにて修業場中層試験終了ですありがとうございました

ソロの俺でもいけるんだから皆いこう!中層試験!

 

848:名無しの転生者

>>843

スゲエ…スゲえけどアホだ…

 

855:名無しの転生者

これ28回もチャレンジするのにかかった費用とアイテム代でアガシオンと2体目の式神いけたのでは???

 

857:名無しの転生者

>>855

シッ!黙っていろ!

 

862:名無しの転生者

いや、うん、すごかったし、参考にしたいけど、これやる状況になりたくない

 

869:名無しの転生者

なんか既視感あると思ったらラクシャーサとのタイマンが実質マレニア戦

 

875:名無しの転生者

>>869

スキル無しニキは褪せ人だった・・・?

 

876:名無しの転生者

まあ本人が満足してるならいいんじゃないかな……

 

880:名無しの転生者

人間の可能性を見た気がする

 

889:名無しの転生者

スキル無しでこんだけ出来るのに感動した

自分も雑魚ペルソナとはいえスキルあるんだからもっと頑張らないと

 

915:名無しの転生者

>>889

スライムニキは頑張らないで

お願いだから

 

 

*1
時期的にはミサイル発射よりも大分前なのでDDS(メ)がまだ出回ってない



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HFO レベル0

仕事が午前中だけだったのでなんとか書けた…





 

 但野先史(ただのさきふみ)は転生者である。

 転生者ではあるが凡人である。

 運動は多少得意であったが大会に出たり部活のエースになれる程でもなく、前世で特別秀でた知識や技術を習得していたわけでもない。

 

 小中学生の頃は前世の知識で周りよりも多少優秀ではあったものの、高校に入る頃にはすっかり周囲に埋没する程度の平凡さであった。

 前世と多少違うところはあるものの、ほぼ変わらぬ今の生での日本では一般人の前世知識など特にアドバンテージにはならなかった。

 容姿もごく普通、と言いたいところだが多少劣っていた。

 

 健康状態などはごく普通だったのだが肉が付きづらく頬は痩け気味、肋骨も浮き気味で学生時代のあだ名はゾンビもしくはそのひょろ長くキモい様から某芸人(田中)と呼ばれていた。

 容姿ネタで多少いじられることはあっても幸いいじめられることはなかった。

 

 まあ学校で特に仲のいい親友ができることも無ければ彼女もいなかったが、ふとしたときに見つけた自分と同じ前世を持つ者たちが集まる掲示板の住人たちとの交流は楽しかったし、オフで趣味の交流をすることもありそこそこ充実した灰色の学生時代を過ごし、普通の大学を出て、何故か前世の死因となった(過労死させられた)企業に就職した。

 

 前世と同じ業種なら前世より上手くやれるだろうと考えて適当に選んだだけで、ぶっちゃけ入社して社長の顔見るまで同じ会社であることを忘れてた。

 

 社会人になった但野はバリバリ働いた。

 なにせ前世で死ぬ(過労死する)まで働いた会社だ。

 仕事の勝手はわかっているし手の抜きどころも理解している。

 今度は上手くやれる。

 そのはずだった。

 

 入社から3年、前世よりも10年ほど早く死にかけて(過労死寸前になって)いた。

 

 前世の経験を活かして働いた結果、手を抜く余裕など与えぬと言わんばかりに無限に仕事を積まれていった。

 

 入社前の思惑はどこへやら、生来の生真面目な性格が災いし、任された仕事を断れぬまま熟していたら、前世よりも早く身体に限界が来た。

 

 目眩、頭痛、動悸、不眠、食欲不振等等、前世で死ぬ前の症状を自覚したとき、仕事を辞めることを決意した。

 

 前世は縁を切る程度の毒親ではあったが、今生の両親には多くの愛情を注がれ大切に育ててもらった恩がある。

 親孝行する前に過労死などしたくはない。

 あとこの容姿だが今生では彼女が欲しい。

 仕事から帰ってきたらデロデロに甘やかしてくれるおっぱいはそこそこだが形が整っている長身で美人の彼女が欲しい。

 

 彼女のアテはないが幸い次の就職先にはアテがある。

 転生者掲示板でガイアグループ系列企業に来ないかと誘われていた。

 

 何なら最初の覚醒オフ会にも参加する予定だったが休日出勤をねじ込まれて有給も取り消されて参加できなかったのだ。

 

 掲示板で常々言われている終末の到来を見越すならば、両親の穏やかな老後のためにも覚醒してシェルターの権利を得るのは絶対に必要なことだ。

 

 前世は35で過労死したが、今生は25で気づき人生の方向を変える選択ができた。

 これは大きな進歩であった。

 

 

 

 

 そして仕事を辞め勤怠表その他諸々を労基に叩きつけて、無事会社都合扱いで失業手当給付を得た但野は星霊神社を訪れていた。

 

 「うっわ…今にも死にそうな顔してるけど大丈夫?

 修行で何度も死を体験することにはなるとは思うけど流石に修行始める前に死ぬのはオススメしないよ?

 一応修行する前に体調整えよう?」

 

 初対面のショタおじに滅茶苦茶心配された。

 

 神社の宿舎で出される滋味溢れる霊能薬膳料理や、霊泉で身体を癒やし、規則正しい生活と瞑想に、精神医学に長けた女性幹部(やけにエロい女)によるカウンセリングでメンタルを癒やすことに1週間ほど費やした。

 

 早朝に境内を歩いてたら幽鬼と勘違いされて《ハマ》を連打されたときはちょっと泣いた。

 

 漸く修行(ベリーハードモード)が始まった。

 

 前世と今生のブラック勤務のせいで苦痛系や苦行系は耐性があって効果が薄いことが判明して(ちょっとヒかれて)からは即座に修行のタイプが戦闘系(経験がないやつ)に切り替わった。

 

 

 

 

 目覚めたのは廃墟の牢屋の中だった。

 それ自体に驚きはない。

 

 既に両手足の指では全然足りない回数、ここで目覚めている。

 

 腰蓑1枚で。

 

 あの醜く肥え太った悪魔に叩き潰された回数は有に300を超えるだろう。

 

 だがただ叩き潰されて来たわけではない。

 最初の方こそ悪魔の威容に圧倒されビビってしまい何もできずに悪魔の持つ鉄塊に圧殺された。

 

 死亡回数が20を超えた辺りから不格好ながらも初撃を回避できるようになってきた。

 

 50を超える頃には逃げ回って動きを観察する余裕が出てきた。

 

 100を超えたらある程度悪魔の動きが読めてきて、石を投げたり殴りつけたりと反撃をし始めた。

 

 そこからはただ只管、動きを予想し攻撃を回避し、隙を見つけては殴りつけるのを繰り返し続けた。

 

 死ぬのは自分の集中力が足りないからだ。

 集中力が途切れれば攻撃を食らって死ぬ。

 だから集中を切らさず、攻撃を避け続け、常に必殺の意志を以て五体の全てを使って殴り続けるのを頑張り続ける。

 

 今度こそあの悪魔を殴り続けて殺す。

 ただそれだけを想い頑張り続けてきた。

 

 牢を抜け中庭を抜け建物の大扉を開ける。

 毎回のことだがこの無駄にデカい扉を開けるのに結構な体力を使わされるのが地味に腹立つ。

 

 建物の中に入り部屋の中央に進むと上から悪魔が飛び降りてくる。

 最初の頃はここで死んでいた。

 即座に初撃を避けると膝の裏に一発入れる。

 一撃程度じゃ痛痒を感じないが数十発叩き込めば堪えることはこれまでの経験で証明済みだ。

 鉄塊の攻撃に巻き込まれぬよう、常に背後に回り込むように立ち回る。

 だが背後を取っていれば安全というわけではない。

 正面や側面にいるよりは比較的安全というだけだ。

 その慢心を突かれ何度も飛び上がりから圧し潰されているのだ。

 避ける殴る避ける避ける殴る避ける殴る避ける避ける避ける殴る転がる走る走る避ける殴る避ける走る避ける殴る転がる避ける殴る………………

 

 何度繰り返しただろうか、これまでで最も長く闘ってるということだけはわかる。

 いつだ、いつ終わるのだ。

 心が折れそうだ……。

 

 だがここで折れるわけにはいかぬのだ。

 人に誇れるような物は何も持ち得ていないが、それでもここで折れては、この闘い続けて来た時間が全てを無駄になる。

 そう思った。

 

 

 そして遂に悪魔の膝が折れた。

 

 百発で駄目なら千発叩き込めというドラゴン・ゲンドーソー=サンの言うことは正しかったのだ。

 

 度重なる足への攻撃で巨体を支えられなくなった悪魔は膝を付き地に伏した。

 

 それを見た但野は迷いなく最後の体力を使って走り出し、全身全霊の拳を悪魔の眼球へと叩き込んだ。

 

 

 

 

 悪魔の巨体がマグネタイトへと還元され消えていく。

 それとともに、体力を使い果たしたはず但野の身体に力が漲ってくる。

 

 まるで生まれ変わったかのように身体が軽くなり、疲労で鈍っていた頭が澄み渡っていく。

 これが覚醒かと、その効果を実感するとともに、勝利の実感と、永く戦い続けた宿敵と別れに一抹の寂しさが湧いて……

 「いややっぱ湧いてこねえわアイツには憎しみしかねえわ」

 

 大きな達成感とちょっぴりの憎しみを胸に、奥の扉を開いて但野先史は覚醒を果たして現実へと帰還した。

 

 悪魔が遺したクソデカ鉄塊(デーモンの大槌)はシンプルクソ重かったのでその場に置いてきた。

 

 

 

 

 「普通に倒すとは思わなかった。」

 

 ショタおじの言葉に但野は何言ってんだコイツという視線を返した。

 

 「いや、ボス部屋の角に扉あったでしょ?

 想定ではそこ抜けて武器回収して並み居る亡者(ゾンビ)相手に戦闘経験積みながら最終的にボス悪魔を討伐することで、段階的に覚醒(レベルアップ)してもらう想定だったんだけど。」

 

 「扉には気づいてたけど、そっち行くと困難から逃げ出したみたいな解釈されて覚醒できないかなって……。

 覚醒諦めた人用のルートかなと思ってた。」

 

 「あー、そういう解釈もあるかー…

 でもまあ覚醒は出来たみたいだし、覚醒したてにしては強めの内包MAGを感じるしかなり強いんじゃないかなっと。

 どれどれ……?」

 

 そう言うとショタおじは《霊視》で但野の魂を読み取り始める。

 

 「んー?基礎能力(ステータス)は初期レベルにしてはかなり高いけど、スキルがない…?」

 

 この報告は但野にとってはショックだった。

 転生者として生まれた男児なら一度は魔法やスキルで無双することを夢見るものだ。

 その夢をいきなり打ち砕かれたのだ。

 

 「救いはないんですか!?」

 思わずショタおじに縋りついた

 

 「初期スキル無しは偶にいるから安心していいよ。

 大抵はちょっとレベル上げれば何かしら覚えるから。

 それにステータスも覚醒したてにしては結構高いから低レベル向けの異界ならスキル無しでも油断しなければゴリ押せると思うよ?」

 

 希望はあった。

 ショタおじ程の人が言うのだ、間違いないだろう。

 自分はその言葉を信じて油断せずしっかりレベルを上げればいいのだ。

 思わず土下座感謝の意を示した。

 

 ちょっとヒかれた。

 

 

 

 

 ショタおじとの覚醒後面談が終った但野は未来への希望が満ち溢れていた。

 これまでの人生で浮かべたことがないレベルの満面の笑顔はシンプルにキモかったし夕暮れ時というのもあって走るタイプの亡者(ゾンビ)と勘違いされて《ハマ》を撃たれたが気にならなかった。

 

 そのままのテンションで式神申請窓口へと駆け込む。

 

 「お嫁さんの申請に来ました!!!」

 

 余りのキモさに受付の人がちょっと悲鳴をあげた。

 

 

 

 

 掲示板で式神の情報を見ていたときは式神は戦闘用のパートナーであり嫁式神自慢も所謂嫁ポケ自慢的なものだろうという認識だった。

 

 しかし神社に来て実際の式神見て衝撃を受けた。

 人間と何ら変わらぬ容姿に反応、そして甲斐甲斐しく主を世話をする様を見せられたからだ。

 俺の嫁とは正しく俺の嫁であったのだ。

 

 自分の容姿のキモさは自分が一番理解している。

 今後の人生で自分にアプローチを掛けてくる女性がいたとしたらそれは詐欺のたぐいであろうと断言できるくらいの亡者フェイスだ。

 

 そんな自分に降って湧いた希望、嫁式神。

 ずっと独り身でいるであろう自分を心配する両親もこれで安心させることができるのだ。

 

 だから但野はありったけの希望を詰め込んだ仕様書を出した。

 《料理》《家事》《会話》《食事》《性行為》などの汎用スキルを詰め込み、戦闘用リソースを片っ端から削った仕様申請を割と全力で受付の人に考え直すように言われたが走り出したパッションは止められなかった。

 

 結果、戦闘能力皆無だがお嫁さんとしての能力と性癖を詰め込んだ但野先史専用の式神が誕生した。

 




但野先史
 後のスキル無しニキにしてHFOニキ。
 このときはLv40近くなってもスキル覚えないとは知らず希望に満ち溢れている。
 度重なるブラック勤めによりストレス耐性や苦痛耐性がおかしなことになっている。
 地道な努力を苦にしない性分なのも合わさって、挑戦できる限り挑戦し続ける変な生き物になった。
 他の一般的な覚醒したて転生者が力耐技速知魔精運ALL5なのに対してこいつは生命集中持久体力筋力技量理力神秘血質記憶力幸運がALL10みたいな感じ。
しかもレベル上がるたびに全ステ上がる。
なんかシステムが違う。

嫁式神ちゃん
金髪セミロング長身スレンダー美乳な人形みたいに綺麗なお嫁さん。
性癖とお嫁さん機能を詰め込まれた結果、主を守るという式神としての本分を若干喪失している
後々レベルが上がると食べるだけでバフがかかる美味しい料理作れるようになったり消費アイテム生産スキルを覚えて間接的に戦闘補助出来るようにはなる予定。




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HFO レベル1

感想、誤字報告ありがとうございます。

この作品は女神転生シリーズの三次創作です


 

 覚醒してから3ヶ月が経過した。

 その間に神社最寄りの街に引っ越し、嫁式神仕様を詰めたり、先輩覚醒者に戦闘訓練を受けたり、嫁式神の仕様を詰めたりして過ごした。

 

 覚醒修行による幾百の死は己の弱さを理解させるには十分だった。

 ましてや覚醒で何もスキルを修得できなかったのだ。

 ついでに比較的修行で習得しやすいと言われる【破魔】や【呪殺】*1も適性が皆無で覚えられないとショタおじからのお墨付き貰っている。

 

 他の同レベルの覚醒者と比べると一歩どころではないくらいには劣っているのだ。*2

 

 ならば異界へ潜る前に、今の自分でも出来る闘い方を身に付けるべきだと思い、先達に教えを請うことにした。

 

 幸い使う余裕がなかった貯金と労基パワーで得た退職金と失業手当で3年くらい働かなくても大丈夫な蓄えはある。

 

 最初に稽古をつけてくれたのは、192cmある己よりも大柄で、とても堅気には見えない偉丈夫だった。*3

 好きに打ち込んでこいと言うのでその通りに全力で殴りかかったが、まるで巨岩を殴っているような感触で小揺るぎさえさせることもできず、それでもしばらく殴り続けていると、不意のデコピンの一撃で吹き飛ばされ、地面に転がされた。

 覚醒修行で巨大な悪魔を殴り倒したことで得た自信は木っ端微塵に砕かれた。

 「覚醒したてで碌な経験もないのに自分よりもデカい相手にビビらずに挑めるのは一種の才能だ。動きも素人にしちゃ悪かねえが基礎がなっちゃいねえ。」

 と、思い切りの良さを褒めるとともに拙さをを指摘し、拳の握り方から始まり効果的な殴り方や無手での立ち回り、それに使う機会があるのかわからないが階級別の天使の翼のもぎ方などを教えてくれた。

 

 男としてこうありたいという男らしさと頼もしさを感じさせてくれる好漢であった。

 

 この次に稽古をつけてくれたのは、やる気のなさそうな白髪天パの若い男だった。*4

 

 とてもやる気なさそうな態度の割にこちらの攻撃を木刀で的確に捌き、適宜剣の扱い方に関して、こちらにも理解できるレベルで適切なアドバイスをくれてかなり参考になった。

 特に武器で相手の攻撃を弾き、相手を崩し打ち倒す技術には目を見張るモノがあった。

 稽古のあと、一緒に食事にいったら見ていだけで健康状態が不安になるくらい甘味を食べていてちょっとヒいた。

 

 

 その次に稽古をつけてくれたのは愛らしい外見だがやけに眼力強い自称美大生の女子だった。*5

 

 「どこからでもかかってきていいよ?」

 と言われたものの、流石に女子相手に拳を振るうのは……と躊躇っていたら

 「そっちが来ないならこっちからいくね?」との言葉とともに地を滑るようなステップで一瞬で背後に回り込まれ、思い切り後頭部を殴られる。

 かろうじて意識を飛ばさなかったが、余りの衝撃に膝をつくとそのまま背中から抜き手を抉り込まれるとそのまま内臓を引き摺り出されて殺された。

 その後、「あ、ごめんね?いつもの癖で流れで抜いちゃった。」と謝罪され滅茶苦茶蘇生された。

 この経験から覚醒者や悪魔を見た目や性別で侮ったり躊躇するのは実際危険と学習した。

 あと「あなたのモツ、結構好みの味かも?」とちょっと理解できない恐怖ワードを最後に告げられたのが印象に残りすぎている。

 

 

 生きたまま背中から内臓を引きずり出される衝撃体験の翌日にお世話になったのは、色白小太りの男だった。*6

 

 前の3人に比べると強くはない……それでも自分よりは遥かに強いのだが……のだが彼の教えはとても参考になるものであった。

 これまでの対面式とは違い、異界の浅い場所での実地での講義である。

 彼はスキルこそ持っているもののどれも戦闘向きではなく、またペルソナと呼ばれる特殊能力を有してはいるもののその影響で属性攻撃にすこぶる弱いという。

 だからこそ彼のそれを補うために数多のアイテムを駆使する闘い方は、スキルを持たぬ自分にとっては衝撃的かつ革命的なものであった。

 コストこそかかる闘い方ではあるが、それでも持たざる者である自分にとっては確実な力になるであろうと確信が持てる、そういう闘い方であった。

 途中、悪魔から不意打ちを食らったがそれを食いしばって耐え反撃する姿はとても頼もしかった。

 あと彼が纏めた異界や悪魔の資料や探索マニュアルにアイテムの効果や使い方の資料はすごく読みやすく滅茶苦茶参考になった。

 

 これはあとで聞いたのだが、彼は転生者(俺たち)ではない女性を複数人囲い、パーティを組んでいるらしい。

 やはり出来る男はモテるのだなと尊敬しきりである。

 

 

 次に稽古をつけてくれたのは神社に来たときにメンタルカウンセリングをしてくれた女性(異様にエロい女)だった。*7

 

 実は彼女とは初対面ではなく、は嫁式神の仕様を詰める際に何度も相談に乗ってもらっていた。

 実を言うと、この稽古もそれの延長線上であった。

 

 その内容とは【女子との接し方】であった。

 

 但野先史は前世から筋金入りの童貞である。

 尚且つ今生では亡者(ゾンビ)などと揶揄される程度にはキモメンである。

 更には男子校卒の為、殊更女子との接点が無い半生を過ごしてきた。

 

 仕事に必要な事務的な会話をする分には問題ないが、それ以外となるとどうしようもなかった。

 故に彼女から指導を受ける運びとなった。

 

 彼女はショタおじの高弟であり、スケベ部なるものを組織し、その偉容を称え歩ックスなどと称されるスケベの化身である。

 理想のお嫁さん能力を詰め込んだ上で、童貞を優しくリードしてくれる床上手な嫁式神の製作に快く協力してくれる頼りになる存在である。

 女性慣れしてなさすぎるバキバキの童貞から上手く言葉を引き出し、仕様書を仕上げていく様は女神と言っても過言ではないだろう。

 

 だがそんな彼女だからこそ、いち早く但野の危うさに気づいたのだ。

 「あっ、コイツ童貞拗らせすぎててデロデロに甘やかしてくれるえっちで床上手な理想のお嫁さん式神が家に来ても手を出せずに何年も過ごして頭おかしくなるやつだ」と。*8

 

 これのお陰で一般的な女性との接し方と嫁式神との付き合い方を学ぶことができた(直接脳に叩き込まれた)

 

 大分刺激が強い内容で、実技の提案もされてかなり心がぐらついたが童貞は死守した。

 初めては嫁に捧ぐと決めたのだ。

 

 その後も多くの先達らに教えを請い、様々な武具の扱いや闘い方を学び、少しずつ自分に合った戦い方が見えてきた。

 

 そして初めての異界探索。

 修行用異界の最低層ということもあり然程強い悪魔は出てこない。

 強さで言うなら覚醒修行のときの悪魔の方が強いまである。

 基礎能力(ステータス)基礎能力が高い分、軽く探索して帰ってくるくらいなら楽勝だろうといろんな人から太鼓判まで押してもらえた。

 だがこれまで格上相手に正面からのガチンコでタイマンの経験ばかりなのが仇となった。

 

 新品のライダースーツの上からプロテクターをつけ、軍用ヘルメットを被り異界の門をくぐった先は戦で敗れ滅んだ中世の廃都といった様相だった。

 至るところに亡者(ゾンビ)がおり、生者を探しさまよっている。

 

 とりあえず乱戦になることを避けるため少し外れた場所で壁に向かって唸り声を上げている亡者(ゾンビ)に向かって背後からの一撃(バックスタブ)を加えんと棍棒(クラブ)*9を振り上げ駆け寄った。

 そして廃墟の間から出てきた別の亡者(ゾンビ)に横合いからショートソードで斬りつけられ怯んだ隙に別の亡者から殴られ、そのまま袋叩きにされて死んだ。

 

 神社の修行用異界は修行用と銘打ってるだけあってサポートが手厚い。

 さらに低層なら死んでもほぼ確実に入り口で復活させてもらえるのだ。

 中層までなら一定階層毎に帰還用ワープポイントや安全な休憩地点まで完備という至れり尽くせりっぷりである。

 まあ中層まで行くと魂を悪魔に囚われたりして復活できないリスクが伴うので迂闊には死ねなくなる。

 ならばリスクを伴う闘い方を学ぶなら低層にいる間しかない。

 ということで復活したら即座に再突入することにした。

 

 盾を構えながら慎重に、周囲を確認しながら進む。

 特に物陰や建物の間などは亡者(ゾンビ)が潜んでることが多いのでより注意深く進む。

 

 注意深く進み、完全に1対1の状況であると確認し戦闘を開始した途端屋根の上から飛んできた火炎瓶で全身が燃えのたうちまわってる間に物音に気づいてよってきた亡者(ゾンビ)共に寄ってたかって殴られて2度目の死となった。

 

 屋根の上からの攻撃、そういうのもあるのか。

 

 その後も上方からの攻撃への対処に苦慮し、バランスの良い山本選手が天内の空中攻撃に対応できない理由を思い知らされたり、遠距離から弓でヘッドショットされたり、敵の攻撃を回避しようとして足を踏み外して高所から落下死したりと色んなシチュで10回程死んだものの、その日の最後の挑戦では念入りに隅々まで探索しつつタイマンを心がけ、複数に襲われた場合は路地へ誘い込むことで1体ずつ地道に倒す幕末志士戦法により確実に殲滅し、無理なときは拾った攻撃用アイテムをフルに使い、回復アイテムを惜しまぬことで切り抜け、最終的に武器防具はほぼ全損し、代わりに亡者(ゾンビ)から奪ったボロボロの武器と木板の盾に粗末な革の鎧を装備していた。

 

 

 

 

 対峙するは全身鎧(フルプレートアーマー)を身に纏い、大剣を携えたこれまでの亡者(ゾンビ)とは明らかに別物の雰囲気を漂わせる羽の生えた騎士(アークエンジェル)のような悪魔だった。

 戦場は狭い路地、上方にはアーチ状の屋根があるため相手は飛行できない。

ここまでの敵は全て殲滅したが故に乱入の心配も多分無い。

 強者との1対1の状況に不思議と笑みが浮かぶ。

 撤退の選択はない。

 背中を見せた瞬間一撃で殺られる、そう確信するだけの殺気をそいつは放っていた。

 

 こちらを視認した騎士が動く。

 それに合わせて最後の攻撃アイテムである毒壺(デビルポイズン)を投げるつける。

 

 これまでの亡者とは明らかに違う、技術を感じさせる動きであった。

 毒壺(デビルポイズン)をものともせぬ勢いでの重く速い踏み込みからの刺突。

 木板では受けきれないと判断し咄嗟に盾を捨て一歩踏み込み両手持ちした手斧(ハンドアックス)で剣先を全力で叩き刺突をどうにか弾く。

 

 完全に逸しきれなかったが革鎧の肩の部分が浅く抉られただけでダメージはない、更に一歩踏み込み脇腹に斧を叩き込むも、厚い装甲に阻まれ多少衝撃を与えただけに留まった。

 

 次の瞬間、騎士の蹴りが飛んできたが、これは致命傷にならぬと判断し敢えて受けて後方に転がされることで距離を取る。

 それに対して逃さぬとばかりに踏み込んで今度は下段からの斬り上げを繰り出して来るがこれも更に後ろに下がることでどうに凌いだ。

 

 先の攻防で一撃を入れたが手応え的には覚醒修行の悪魔を素手で殴ったときよりはしっかりダメージが通ってる感触があった。

 つまりは勝てるということだ。

 

 今度はこちらから踏み込み、騎士の胴へ向かって手斧を()()()

 それに対し騎士は大剣での防御を選択した。

 腰に下げていた予備の手斧を手に取りつつ投擲を防御した騎士の大剣に全力で蹴りを入れる。

 最近一気に増加した全体重を乗せた全力の蹴りに騎士も態勢を崩した。

 そのまま大きく踏み込み剣を持つ腕に対して斧を叩き込むと流石に堪えたのか僅かに怯んだ様子を見せる。

 そこを好機と見て更に追撃を試み数発手斧を叩き込むが、力任せの薙ぎ払い (ヒートウェイブ)で弾き飛ばされ仕切り直されてしまった。

 

 騎士が攻撃をしかけ、それを手斧でどうにか弾いて捌くという攻防が幾度か続いた。

 だが先程の腕への攻撃が効いているのか、最初の刺突と斬り上げよりも心持ち弾きやすい気がする。

 ならばいけるか……!

 

 格下相手に幾度も攻撃を弾かれ、痛打もくらい、更には毒に冒されている。

 その状況に焦れたのか、騎士は再び仕切り直さんと力任せの薙ぎ払い (ヒートウェイブ)を放つ

 

 が、焦りから放ったその一撃は横の壁を擦ってしまい速度と威力を僅かに減じる。

 

 ここだ!

 

 壁により僅かに生じた隙に全力で手斧を振るい大剣を大きく弾きカチ上げると、その勢いに引っ張られ騎士が大きく態勢を崩した。

 

 そして斧をカチ上げた勢いのまま身体を回転させガラ空き腹部にフルスイングを叩き込むと胴鎧が大きくへこみ騎士の身体がくの字に折れる。

 だがまだ倒すには至らない。

 ここ確実に仕留める。

 強い殺意の元にくの字に折れた騎士をすり抜けるように……あの眼力の強い娘ほど速くはないが……ステップで背後に回り込む!

 

 騎士の背に蹴りを入れ、翼の根元に手斧を叩き込む。

 一撃では切り落とせず半ばで刃が止まる。

 そこに更に拳を叩き込み刃を押し込むことで今度こそ完全に切断が成った。

 

 あの偉丈夫曰く、天使の翼をもがれたり切断されるのは、堕天させられるのを思わせる行為であり、その存在自体に大きくダメージを与えるという。

 

 これがトドメとなり、断末魔とともに騎士の身体がMAGへと還元され、その場にはどこか神々しい力を感じる鉱石の欠片*10が落ちていた。

 大剣をドロップして欲しかったが今回は縁がなかったのだろう。

 

 

 それにしても習ってて良かった、階級別天使の翼のもぎ方。

 

 そして無事帰還ポイントに到着した。

 

 隅々まで敵を倒して回っていたせいか、異界から出たら丸1日ほど経過していた。

 見かけた悪魔は全て殲滅したおかげでアイテム用の鞄は拾ったフォルマや魔石でパンパンだ。

 これによる利益を考えると自然と笑みが浮かんだ。

 

 意気揚々と神社に帰還するとここでの生活で顔見知りになった人々が驚いたような顔でこちらを見ていた。

 

 普通、はじめての異界探索なんてものは様子見程度で1~2時間、長くても3時間程度で、それもパーティを組んだり、それでも式神と一緒に潜るときの話である。

 それが完全ソロで何度か死に戻りで蘇生されたあと丸1日戻ってこなかったせいで、悪魔に魅入られ囚われたか、悪魔に魂を食われたなどの復活不能の状態になったか、もしくは何らかの異常が低層で発生しているものだと判断され調査隊を編成するかどうかという話になっていたらしい。

 

 長期間潜る場合は事前に入り口で管理式神に申請して欲しいし、せめて式神でもアガシオンでもいいから完全ソロは推奨しないと異界の出入りを管理している式神経由でショタおじに怒られてしまった。

 

 確かに言われてみれば長期で出かけるのならばそれの申請と報連相を怠るのは社会人として失格である。

 次からはちゃんと申請してから潜りますと謝罪と反省の意を伝えると何故か周りの人達から珍獣を見るような目で見られたのが印象的だった。

 

 

 

 

 

*1
覚醒修行とは別に初期段階のハマ、ムドは習得の為のノウハウが確率してるので覚醒やレベル上昇とは別に習得する者も多いらしい

*2
ショタおじ「ステ高めだからそうでもないと思うんだけどなぁ…」

*3
霊視ニキ

*4
糖尿病予備群

*5
こんるる~♪

*6
スライムニキ

*7
ンミナミィ

*8
ちなみに但野限った話では無く、これまでにも何人もそういうやつがいたので、そういうのを見つけたら指導することにしている。ついでにスケベ部にも勧誘する。

*9
粗末な木の棍棒。

に見えるが実はガイア連合製造班がそこそこ良い材質の木材をわざわざ粗末な見た目に仕立て上げた一品。

マッカではなく一般貨幣で買えるガイア製の武器の中では安くて丈夫で使いやすい品なのだがその見た目から人気は無い。

刃によらない単純な打撃武器は苦手が少なく、盾受けを崩すこともできる。

また、空振りは大きな隙になるためしっかりと間合いをとる必要がある。

*10

それは神の原盤から剥がれた薄片であるといわれ

武器に刻むことでその武器を強化する。




アークエンジェル戦の状況は大体不死街の黒騎士


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HFO レベル6

これは女神転生の三次創作…?


 

 

 

【地方】異界攻略・雑談スレpart27【遠征】

321:名無しの転生者

依頼番号 :xxx-xxxx-xxxx

依頼内容 :地方異界の探索

場所   :○○県△△市

日時   :来週月曜から予備日込み3日間

報酬   :一人300万円+3000ガイアポイント、現地で獲得したアイテムは売却後マッカで均等に分配、欲しいアイテムがあったら相談の上報酬からアイテムの価値分引いて譲渡もあり。別途交通費、食費、宿泊費支給あり

推奨レベル:Lv8前後、±3LvくらいまでならOKです

備考   :マハブフ、マハガル持ちの後衛アタッカーとスクカジャとメディア持ち後衛ヒーラー、式神は前衛タンク型と移動用のパーティです。

事前情報から火に纏わる悪魔の出現率が高いようですので氷結、水撃属性持ちの方か前衛出来る方(該当する式神持ちでも可)2名募集しています。

3日以内に攻略できなかった場合、もしくはこちらのレベルでは厳しいと判断した場合は調査報告にまとめて提出し別のパーティに引き継ぎます。

連絡先  :ガイア連合の事務に依頼番号をお伝え下さい

その場合も報酬は満額支払われます。

 

327:名無しの転生者

>>321

霧氷刃持ち前衛だから参加したいけど別遠征と日程被ってて参加出来ねえ…

 

328:名無しの転生者

>>321

Lvの割に報酬旨いっぽいから行きたいけどちょっとLv離れてるなあ

 

333:名無しの転生者

>>321

もしかして△△市にジュネスできるんか

隣の市に住んでるから助かるわー

 

338:名無しの転生者

>>333

近所住みなのに異界攻略いかないんです?

 

341:名無しの転生者

>>338

残念ながら未覚醒や

貯まってた有休使い切るまで修行したけど覚醒せんかったから来年有休復活したら再チャレンジや

 

344:名無しの転生者

>>341

どうして未覚醒なのに異界攻略スレに…?

 

350:名無しの転生者

>>344

見てるだけでもちょっとだけ覚醒者気分になれるから……

 

354:名無しの転生者

>>350

えぇ……

 

359:名無しの転生者

>>350

わかる

ワイも未覚醒者や

異界の様子や悪魔との戦闘の様子聞くだけでもちょっとだけ覚醒者気分が味わえて楽しいよねここ

 

360:名無しの転生者

>>359

たまに楽勝で異界蹴散らす奴もいるけどこっちは普通に命がけでやってるんですよ?

 

364:名無しの転生者

>>350

>>359

お前も霊薬ガブ飲み気絶覚醒部にならないか?

今ならガイアポイント払いで割引セール中のマッスルドリンコでワンチャン覚醒出来るぞ!

 

365:名無しの転生者

まあ地方異界って基本クソザコだけどたまにとんでもないやつあるしなあ…

 

366:名無しの転生者

>>364

いやどす……

 

371:名無しの転生者

>>364

気軽に闇を勧めるのやめろ

 

375:名無しの転生者

>>364

毒とか麻痺引いたら未覚醒者はマジで死ぬからやめろ

やるならせめて救護出来るやつが側にいる状況でやれ

いややっぱ救護出来るやついてもやるな、修行しろ

 

379:名無しの転生者

>>364

それで、覚醒はできましたか?

 

382:名無しの転生者

>>379

んにゃぴ……

 

387:名無しの転生者

ダメみたいですね……

 

390:名無しの転生者

>>321

参加希望します

Lv6前衛物理型、先輩の前衛の方から戦闘訓練とアイテム使用の講習も受けてます。

式神がまだ納品されてないので一人での参加ですがよろしいですか?

 

392:321

>>390

前衛はありがたいです!

参考までに所持スキルを聞かせて貰ってもいいですか?

 

397:名無しの転生者

>>392

ありません

 

400:名無しの転生者

>>397

はい?

 

406:名無しの転生者

>>392

スキル覚えていません…

 

407:名無しの転生者

えっ、スキルって覚醒したら必ず何かしら覚えるもんじゃないの…?

 

410:名無しの転生者

>>407

一応覚醒時に覚えない人もたまにいる

大体ちょっとLv上がれば覚えるけど

 

412:名無しの転生者

覚醒とは別に神社で修行すればハマムドディアのどれかくらいは覚えれるじゃろ?

 

416:名無しの転生者

>>412

覚えてません……

 

421:名無しの転生者

>>416

Lv6までなにしてたん

 

425:名無しの転生者

>>421

ショタおじ直々に破魔も呪殺も回復も適正無さすぎて取得無理って太鼓判押されてしまったので

霊視ニキを初めとした前衛経験豊富な方に円で報酬支払ってお願いして戦闘訓練つけてもらってました

その後は修行用異界の低層でレベル上げしてました

 

426:名無しの転生者

>>425

どれだけ適正低くても修得ノウハウが固まってるから最低限どれか一つは覚えられるって言われてるのにどれも無理ってショタおじに言われるって相当やぞ

 

431:名無しの転生者

>>425

すいません、今回の依頼は事前情報によると難易度が少し高めのようなのと、スキルを軸に作戦立てるスタイルなので

完全スキル無しの方を加えるのはリスクが高そうですので今回は参加をお断りさせてください。

せっかく手を上げてくれたのに申し訳ない。

 

432:名無しの転生者

まあしゃーないな

 

435:名無しの転生者

>>431

はい、了解しました。

またご縁がありましたら、よろしくお願いします。

 

441:名無しの転生者

>>435

大器晩成型が覚えるスキル強いって噂だし元気出せよ

 

444:名無しの転生者

このやり取り見てて就活地獄思い出してゲロ吐きそうになってきた

 

448:名無しの転生者

というかこのスレで参加お断りされてるの初めて見た

 

454:名無しの転生者

思いつかない志望動機、空白の資格欄、謎の空白期間、通らない一次審査、圧迫面接、周りの奴らが全員陽キャで自称リーダー的存在……

うっ…頭が……

 

456:名無しの転生者

>>454

やめろ!

 

やめろ……

 

459:名無しの転生者

圧迫面接とかしてきたクソ会社が今じゃガイアグループに押されて死にかけてるの見ると飯が旨い

 

 

 

 

 

 

「わかっていたがやはりスキル無しではパーティ組むのも厳しいか、まあ資格欄や職歴空白の履歴書で面接受けるようなものだしな。」

 

 そう独りごちるとガイア製スマホを仕舞い、装備の点検を始める。

 初の異界探索の後、少し説教されてパーティを組むのを薦められたのだが今のところ4連敗中であった。

 スキルや魔法というのはわかりやすい"力"だ。

 神主から基礎能力(ステータス)が高いと太鼓判を押されてはいるが、スキルや魔法に比べると大分わかりにくい。

 履歴書真っ白なのに能力はあります!なんて面接で言っても意味がないのだ。

 

「じゃあ、今日もLv上げにいくとするか。」

 

 装備の確認を終え、異界の中へと踏み入った。

 

 

 

 

 初の異界探索から1週間が経過していた。

 あれから1日置きに、あのときの説教のこともあり1回4時間程の探索ペースで探索を進めていた。

 初回で沢山死んだ甲斐があって、その後は2回程しか死んでない上に毎回結構な量のフォルマを持ち帰るため、レベルや探索回数の割には稼ぎはそこそこいい。

 装備の修繕や更新をしつつある程度貯金した上で、悪名高い闇鍋ガチャを探索後に1回回す程度には稼いでいる。

 ガチャ運もそこそこ良く、【性交】の派生スキルである【床上手】や生活系汎用スキルでも最上位と名高い【良妻】を引き当て未だ納品待ちの式神に追加をお願いしてきた。

 スキルの容量の関係で戦闘能力が更になくなるからレベル上がるまでやめた方がと言われたが走り出したパッションは止められないのだ。

 

 

 というわけで修行用異界の低層にやってきた。

 メイン武器は前回の棍棒から長剣(ロングソード)になり、予備の武器として初探索で大活躍した手斧2つを腰から下げている。

 盾は金属製のカイトシールドに、防具はチェインメイルに硬革を金属で補強した兜と篭手にブーツとなっていた。

 ファンタジー物の雑兵みたいな装備だが、思ったよりも体に馴染んでいて使いやすく気に入っていた。

 これらの装備は仲良くなった製造班の人から、かなりお得な値段で売って貰ったものだ。

 彼曰く、「以前からサバゲやコスプレなどで使うために趣味で作っていたのが覚醒して本物作れるようになってウキウキで作ったけど、この手の金属鎧や革鎧は街中で着て歩けない関係で人気が無く使ってくれる人少なかったのでユーザーが増えてくれるのは嬉しい」とのこと。

 彼のためにもしっかり使い込んで宣伝に協力したいところである。

 

 

 初回の翼ある騎士(アークエンジェル)以上の強敵には未だ出会っていない。

 出現する亡者(ゾンビ)や、屋根の上からの襲撃への対処にも慣れ、囲まれたときも冷静に対処出来ている。

 だが慣れた時こそミスは起こりやすいのだ。*1

 ブラック労働していたときにそれは何度も思い知らされている。

 こういう時こそ一層慎重に行くべきなのだ。

 

 

 

 

 いや、階段の上から燃え盛る樽が転がってくるなんて普通思わねえだろ。

 あまりの勢いに直撃食らってパニくってるところに槍で突かれて死んだ地点にようやく戻ってこれた。

 

 階段を昇り見張り塔の中へ入る。

 尖塔の中は螺旋階段になっており、所々踊り場のようになってる場所には何らかの物資と思わしき樽が並んでいたので片っ端から壊して進む。

 中に亡者(ゾンビ)隠れてて奇襲されたら怖いからね。

 念入りに壊して進むとなんかキラキラしたトカゲがいたので叩き殺したら翼ある騎士(アークエンジェル)が落としたのと同じような鉱石をドロップした。

 アレは未知の素材だったらしく製造班に結構いい値段で買い取ってもらった。

 思わぬボーナスにホクホク顔*2で何故か白いモヤのかかった扉を抜けると城壁の上に出た。

 所々足場がかけているが人3人が横に並んでも余裕ある程度の幅はあるから早々落ちる心配はないだろう。

 見れば城壁の先にある別の見張り塔の入り口にもなにやらモヤのようなものがかかっており、恐らくアレが次の階への門になっていると思われる。

 見たところ敵も見当たらないし足元にさえ気をつけていれば何の憂いも無く次の階へいけるだろう、そう思い城壁を半ばまで来たところに、向こう側の見張り塔の上から巨大な何かが()()()きた

 

 

 

 身長は4m超はあるだろうか、横幅自体は覚醒修行の悪魔よりもスリムだが身長は同程度だろう。

 二足歩行で人のような体型をしているが、全身は獣毛に覆われ頭部は牛のものであった。

 牛頭の悪魔(ミノタウロス)、さして神話や伝承に詳しくない自分でも知っているくらいには有名な悪魔だ。

 詳しい伝承や逸話などは知らないが、その巨体と手に持った大斧による攻撃は容易く己の命を奪うであろうことは一目でわかる。

 この見た目でタフではないということもあるまい、即座に距離を取り毒壺(デビルポイズン)を投げつけようとして

 

 後ろから頭部を矢で射抜かれた(ヘッドショットされた)

 そして動きが止まったところをミノタウロスに大斧で薙ぎ払われて死んだ。

 死に際に見えたのは自分が出てきた見張り塔の上からクロスボウを構える亡者(ゾンビ)の姿だった。

 

 

 

 

 これまでと違った光景に気を取られて周辺確認を怠るとはまだまだ未熟であると反省しきりのである。

 これが会社の業務中の事故なら、勤務時間終了後に「今後気をつけましょう」以外の結論が出ないのに数時間gdgdと続く中身のない会議が開催されているところである。

 

 

 というわけでサクッと城壁の上まで戻ってきた。

 城壁に出てすぐ横に梯子があったので昇ってクロスボウ持ちの亡者(ゾンビ)も排除済みである。

 

 先程と同じように城壁の半ばまでいくと牛頭の悪魔(ミノタウロス)が跳んできた。

 来るとわかっているのなら驚くほどでもない。

 即座に後ろに下がりながら毒壺(デビルポイズン)を投げつける。

 巨体のせいか、耐性が高いのか一発では毒状態にできなかったが数発ぶつけることでどうにか毒状態にすることが出来た。

 しかし覚醒修行の悪魔と比べると圧倒的に速い。

 攻撃もそうなのだがこの巨体でピョンピョンと身軽に跳び回るのだ。

 

 その上、城壁の上は前後に距離を取れるが横幅がない。

 必然的回避は後ろに大きく下がるか、懐に飛び込むかの二択になるが相手の巨体と大斧のリーチ、そして下がれる距離は有限であること、そして遠距離攻撃手段が残り3つの魔法石に手斧2本しかないことを考えると懐に飛び込んで殴るしか選択肢は残されていない。

 だが迂闊に飛び込むことは出来ない。

 懐に入れば大斧の使用を制限出来るがあの巨体に蹴られたり踏まれたりすればただでは済まないだろう。

 

 飛び込むならあの大斧の攻撃を見極め合わせるしかない。

 そう覚悟を決めた。

 

 盾を構え慎重に隙を伺う。

 ギリギリの位置で攻撃を喰らわぬよう立ち回っているが中々飛び込むタイミングがつかめない。

 

 一度横薙ぎを盾で逸らそうとした(パリィしようとした)がこちらの筋力も重量(ウェイト)も足りず、ギリギリ直撃は避けれたが相手の態勢を崩すには至らず、無視するには大きすぎるダメージ負って貴重な宝玉を使わされる羽目になった。

 チラリと背後を確認すると終点は近い。

 これはもう覚悟を決めるしかない。

 大斧の横薙ぎ下を潜るように思い切り飛び込んだ。

 

 風圧で首が持っていかれるかと思ったがどうにか懐に飛び込めた。

 だがこれで終わりではない。

 これからこいつが死ぬまで殴りながらこれを繰り返さねばならぬのだ。

 ロングソードで左足に斬りつける。

 が、肉を斬りつけたとは思えぬ硬い感触に顔を顰める。

 

 これはアレだ、霊視ニキを殴ったときと同系統の感触だ。

 生身なのに滅茶苦茶硬くて全然通ってる気がしないやつ。

 

 「まあ霊視ニキの方が全然硬えんだけどな!」

 

 もう一撃繰り出すがこれは跳ばれて大きく距離を離される。

 即座にポーチから残りの魔法石を投げつけダメージを重ねる。

 【ザン】【ガル】【ジオ】の3発だったが幸い無効軽減されてる様子もなく普通に通ったようだ。

 これで攻撃アイテムは尽きた。

 だからこちらから前に出る。

 

 牛頭の悪魔(ミノタウロス)が大斧を振るう前にステップで足元に潜り込み左足を斬りつける。

 それを嫌い斧の柄を地面に突き立てるように叩きつけてくるがこれを盾で思い切り弾く(バッシュする)

 薙ぎ払い(ヒートウェーブ)振り下ろし(ヤマオロシ)じゃなければ弾く(バッシュ)くらい出来る。

 そして狙うは左足。

 巨大な敵相手にやることはいつだって同じだ。

 とにかく足を潰す…!

 

 暴風のような大斧の攻撃もよく見れば巨体故の隙間も多く、ビビらなければ飛び込む隙は多い。

 これであの騎士のような技巧があれば今の自分では太刀打ち出来なかっただろう。

 だが力任せに武器を振るう相手ならどうにでもなる…!

 

 飛び込み、剣を振るい、足を斬りつける。

 避けられない攻撃は盾で受け止め時には弾き、こまめに回復する。

 地味だが今の自分にはこれしか出来ない。

 敵が倒れるまでこれを繰り返すのだ。

 十数度この攻防を繰り返し、遂に牛頭の悪魔(ミノタウロス)の体幹が揺らぐ。

 

 それを見るや即座に剣をしまい腰に下げた2つの手斧を手に取る。

 そして一撃、膝の裏に右の手斧を叩き込む。

 続いて一撃、左の手斧を先に打ち込んだ手斧の背に打ち込む。

 これまでの足へのダメージにグラついていいたところにバイオレンス膝カックンで牛頭の悪魔(ミノタウロス)が遂に膝をつく。

 手斧を手放し長剣を抜刀し、ひざをついた牛頭の悪魔(ミノタウロス)の背を駆け上り首元へとその刃を突き立てた。

 牛頭の悪魔(ミノタウロス)がくぐもった断末魔を上げ、力を失い()()()()()()()()()()()()()()

 

 あっ、やべえ。

 そう思った瞬間には牛頭の悪魔(ミノタウロス)の身体は半ば以上城壁の外にあり、俺は慌てて城壁の縁へと飛びついた。

 

 そして牛頭の悪魔(ミノタウロス)は俺の武器突き刺さったままマグネタイトに還元されながら城壁の下へ落ちていった。

 

 巻き添え落下死は免れたが武器を全て失ってしまった。

 強敵に勝てた喜びと買ったばかりの長剣失った悲しみが綯い交ぜになった複雑な気持ちを抱えながら、とりあえず先の様子をチラ見してから帰ろうと思い、奥の見張り塔の白いモヤをくぐった。

 

 そしてその先に広がっていたのは先程までの中世の廃都市とはまた雰囲気の違う、ガス燈がぽつぽつと照らし出す煉瓦造の建物が立ち並ぶ、17〜19世紀辺りと思われる昏い西洋風の街並みだった。

 

 

*1
フラグ

*2
キモい




主人公
どんなやつも死ぬまで殴れば死ぬと思っている
装備売ってくれた人とは別の製造班の人に腕は仕込み義手にしないの?って言われた。
丁重にお断りした。

製造班のファンタジー系防具職人
元々はLARP畑の人だった。
現地民のLARP仲間を覚醒して一緒に悪魔退治出来るようにしたいと考えている。

階段の上から転がってくる燃えてる樽
初見で回避は無理だって

ミノタウロスくん
執拗に膝を殴られて体幹崩されてシノビエクゼキューションされた。

カイトシールドくん
落下死は免れたが表面ボコボコ


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HFO レベル10

これが女神転生の三次創作…?


 

 

 顔面を打ち抜いた拳の一撃に【外道フーリガン】が路上へと崩れ落ちる。

 続いて横合いから振るわれた農作業用のフォークをカイトシールドで逸らす(パリィ)

 態勢を崩したところに貫き手を喉に叩き込む。

 美大生ネキなら貫手で胸や腹を貫き一撃で仕留めているだろうなどと思いつつ、動きが止まったところに追撃し仕留める。

 

 牛頭の悪魔(ミノタウロス)を倒し進んだ先は、暴徒(フーリガン)が蔓延る、獣臭漂う街だった。

 

 さて、チラ見したので引き換えして帰還しようと思ったら前の階層に戻るためのポイントが見当たらなかったので進むしかなくなってしまった。

 

 武器は失ってしまったものの幸い盾はある。

 レベルが上がったお陰か無手による攻撃も普通に通用している。*1

 篭手の拳骨部分に打たれた鉄板も打撃力向上にいい仕事をしている。*2

 

 常に昼間だった廃城砦と違い、夜闇に包まれた街路を薄暗くガス燈が照らす街並みは、時折聞こえる女性の悲鳴のようなものと、狂った暴徒(フーリガン)達の様相も相俟って異様な雰囲気を漂わせていた。

 主な出現悪魔は外道:暴徒(フーリガン)、ちょっとデカい外道:暴徒(フーリガン)妖獣:黒犬(ブラックドッグ)、あとなんかデカいカラス。

 デカすぎて飛べなくなってるし何なんだあのカラス。

 暴徒(フーリガン)の方は農民や町人が農具やらナタやら身の回りにあるもので武装した感じで、装備自体は前層の亡者(ゾンビ)の方がしっかりしてる感まである。

 そんな中でマスケット銃持ちがいたのはちょっとビビった。

 初遭遇時は運良く当たらなかったので装填の隙に拾った火炎瓶をぶちかますことで事なきを得た。

 アギストーンと同等の威力があるってどんな油使ってるんだろうかこれ……。

 

 ちょっとデカい暴徒(フーリガン)は明らかに何らかの変異を起こして肥大化した筋肉ムキムキなちょっとデカい暴徒(フーリガン)である。

 大鉈持ちとデカいレンガで殴ってくるやつがいたが牛頭の悪魔(ミノタウロス)戦直後というのもありプレッシャーもあまり感じず、パリィで崩して殴り倒した。

 

 黒犬(ブラックドッグ)は乱戦で背後から飛び掛かられたりしたら厄介極まりない相手かも知れないが冷静に対処できればただの凶暴な犬であった。

 盾で受けてしっかり対処すれば恐れることはなかった。

 

 デカいカラスはデカくなりすぎて飛べなくなった悲しい生物だった。

 悲しすぎて簡易のアナライズシステム*3でも種族が凶鳥であるのはわかったが何の悪魔かわからなかった。

 何だったんだこいつ……。

 

 全体的になんか獣臭い場所である。

 

 

 

 

 「行きたくねえけどあそこしか道無いんだよなあ…」

 

 そうボヤく但野の視線の先には、広場でキャンプファイヤーを楽しむ市民の姿、ではなく、柱に貼り付けにした人型の何かを火炙りにしている暴徒(フーリガン)の集団があった。

 

 「魔女狩りの再現か何かか…?」

 

 大きな戦があった場所や凄惨な出来事があった場所に出来る異界は、その戦や事件を再現するような形で顕現することがあると先輩覚醒者に聞いたことがあるが、恐らく前の階層やここもそういったものを再現した異界なんだろう。

 

 物影から様子を伺う但野に暴徒(フーリガン)達が気付いた様子は無い。

 しかしどれか1体にでも気付かれれば叫びながら総出で襲い掛かってくるだろう。

 更に運が悪いことに幕末志士戦法に適した狭い路地もない。

 

 ならばやることは1つ、機先を制して初動で出来るだけ数を減らすことである。

 

 道中で拾った手に持って念じるだけで着火するマジカル火炎瓶を投擲する。

 一投目は馬のいない馬車の上にいるマスケット持ちへ、間髪入れずに二投目をキャンプファイヤー()の側でたむろしている集団に投げ付ける。

 

 投擲された火炎瓶は狙い違わずマスケット持ちに直撃し、二投目も3体の暴徒(フーリガン)を巻き込みそれを焼き尽くす。

 瓶投げ上手男と呼んでほしい。

 

 そのまま駆け出し、突然の襲撃に狼狽える農具を持った暴徒(フーリガン)の顔面にカイトシールドの尖端を叩き込んで一体。

 この装備を作ってくれた安藤さん*4直伝のシールドアタックだ。

 よく考えなくても鉄板の角で殴られたら痛いのは当たり前であるが言われなかったら防御か、面で叩く以外の用法は思いつかなかっただろう。

 続いて松明を棍棒代わりにして近くにいた暴徒の頭をフルスイングで仕留める。

 

 そこに暴徒(フーリガン)の放った2匹の犬が飛び掛かってくるが先に来た1匹は盾の面の部分で横殴りに強打(バッシュ)し弾き飛ばし、もう一匹にはカウンターで口に松明を突き入れ仕留める。

 その後は流れで1体ずつぶん殴ってどうにかなった。

 

 やればできるもんだ。

 それにしてもようやくショタおじの言ってた「基礎ステが高い」の言葉もようやく実感出てきた気がする。

 暴徒(フーリガン)自体は前の階層の亡者(ゾンビ)よりもレベルが上のはずなのだが、盾と拳だけであしらえてしまっている。

 恐らく同レベルの覚醒者だとスキル無しでは切り抜けるのは難しいのだろう。*5

 まあスキルあったらそんなに悩まずに蹂躙できるのだろうけど……。*6

 

 やっぱり欲しいよなあ、スキル。

 

 

 あらかた殲滅してドロップ品を回収する。

 目玉は先程も大活躍した火炎瓶だ。

 というかほかにろくなものがない。

 他のドロップ品は怖くて絶対使いたくない謎の輸血パックとか銃がなくて使えない銃弾とか使い所がないものばかりなのだ。

 何かしら武器が欲しいところだが前の階層と違って全然武器がドロップしない。

 松明は先程の流れで犬に突き込んだせいで使い物にならなくしたのは失敗だった。

 

 

 

・ 

 

 薄暗い街路を進み続けると、どんどん血と獣の臭いが濃くなってくる。

 階段を昇った先にいたのは2体の人とも獣ともつかぬ悪魔が2体。

 

 「汝は人狼なりや、ってかァ!?」

 

 魔獣:人狼(ワーウルフ)が動き出す前に火炎瓶を投擲、1体を火だるまに出来たが躱した残りが飛び掛かってくる。

 

 右の爪撃(ひっかき)を盾で受け止めるが間断なく左腕の爪撃(ひっかき)が襲い来る。

 これをなんとか右の手甲で受け止めるが今度は牙を剥き出しにして噛みつき。

 爪爪牙*7なんてこんな序盤にやってくんじゃねえよという思いを込めて思い切り腹に前蹴りを入れることで無理矢理引き剥がし噛みつきを阻止。

 人狼(ワーウルフ)が下がった分前へと踏み込み、鼻っ面を盾の尖端を叩き込み怯んだところに右のフックでこめかみを打ち抜き、振り抜いた右の拳を逆に振り戻し裏拳で頭部の逆側を打ち据える。

 連撃を連撃で返され動きが止まった人狼(ワーウルフ)にトドメの火炎瓶をぶつけて消滅を確認。

 初手の火炎瓶で火だるまになってた人狼(ワーウルフ)が復帰しかけてたのでこちらにも追撃の火炎瓶で仕留め切る。

 盾+徒手格闘という変則的なスタイルだがかなり形になって来た気がする。

 稽古を付けてくれた徒手格闘系の先輩たちや盾の使い方を教えてくれた安藤さん、アイテムの扱いを教えてくれたスライムニキには帰ったらお礼をしなくては。

 

 まあちゃんと武器あったら武器使うから徒手での戦闘はこれっきりにしたいところではあるが!

 

 そんなことを思いながら進んでいくと橋の上に出た。

 だがその先は門で閉ざされており行き止まりのようだった。

 仕方なく引き返そうとすると、突如、女性の金切り声のようなものが響いてきた。

 この階層に入ってから時折聞こえていたものだが、これまでよりもかなり近い。

 

 近いどころじゃなかった、声の主が門の向こうから直接跳んできたわ。

 

 牛頭の悪魔(ミノタウルス)よりも大きい体躯、顔は人狼のような肉食獣めいた形状をしているが、鹿のような捻じくれた樹木のような角が生えている。

 全身が長い体毛に覆われているがそこから覗く胴体は肋骨が浮き上がる程に痩せている。

 対して左腕だけは大きく肥大化し分厚い筋肉に包まれており、その手を地面に着き巨体を支えていた。

 アナライズの結果は魔獣:人狼(ワーウルフ)

 

 同じ種類の悪魔でも個体差があるってのは知ってますけどいくらなんでも個体差大きすぎない?

 

 そんなこちらの感想を他所に人狼(ワーウルフ)が跳躍し肥大化した左腕を叩きつけて来る。

 それをバックステップで躱し下がってきた頭部に拳の一撃。

 あまり堪えた様子も見せずに左腕で薙ぎ払ってくるがそれは懐に潜り込むようにステップで回避し足に盾で攻撃を加えるが長い獣毛に阻まれ余り有効打となる感じはしない。*8

 やはり狙うべきは獣毛の薄い顔面か。

 

 懐に潜られている状況を嫌ってか人狼(ワーウルフ)は大きく後方に跳躍し距離を取るが、その着地に合わせて火炎瓶を投擲、顔面にクリーンヒット。

 流石にこれには堪えたのか顔を抑えて蹲る人狼(ワーウルフ)に対して一気に距離を詰め手の隙間から覗く左の眼球に向かって貫手を突き入れる。

 一瞬の硬質な手応えのあと、ぞぶり、となんとも言えない感触が肘まで包み込むが、気にせず視神経を掴み引きちぎる。

 

 甲高い悲鳴をあげながら仰け反る人狼(ワーウルフ)に最後の火炎瓶を投げ付ける。

 腕に阻まれて顔に当てられなかったがダメージの足しにはなった。

 

 怒りの咆哮を上げながら両腕を振り回し暴れまわる人狼(ワーウルフ)から距離を取りつつ隙を伺う。

 細い右腕の攻撃、盾で弾く。

 肥大化した左腕の攻撃、受けきれないので懐へ踏み込んで胴体へ攻撃。

 長い獣毛のせいでいまいち効いている気がしない。

 だが無効化されてるわけでもないので死ぬまで殴れば死ぬだろうと根気よく殴り続けるしかない。

 両腕での叩きつけをギリギリの位置で回避し低い位置に来た頭部を狙う。

 

 そういった攻防を幾度も繰り返す。

 言うのは簡単だがそれを完璧に実践し続けられる程の達人ではない。

 細かいタイミングのズレや読み違いでこちらにもダメージが蓄積していく。

 致命的な攻撃はまだ受けていないが長期戦ともなればどうなるかはわからない。

 残り少ない魔石を砕き回復する。

 

 互いに余裕はない、そう思いたいところだが相手のHPが見えるわけでもないので後どれくらいで倒せるかなんて見当もつかない。

 

 不意に人狼(ワーウルフ)が両手を広げ飛び掛かってきた。

 これまでにない行動に判断が迷いが出る。

 だが盾で受ければ即死はないだろうと盾を構えようとして両手で掴まれ持ち上げられた。

 人では無いが、獣でもない。

 その手は掴むことだってできる。

 それを完全に失念していた。

 

 人狼(ワーウルフ)大口が迫る。

 咄嗟に首をひねり頭を丸かじりされることは避けたが右肩喰らいつかれ激痛が走った。

 どうにか脱せないか身をよじる。

 ギリギリと右半身に牙が食い込んでくる。

 

 「…ッらぁ!!」

 

 盾の分だけ拘束に隙間があった左腕を無理矢理引き抜く。

 

 「片方だけじゃバランスが悪いよなぁ!!」

 

 最期の力を振り絞り人狼(ワーウルフ)の右目に左腕を捻り込むと、その激痛に口を離すと人狼は俺を地面に叩きつけ、絶叫を上げながら仰向けに倒れ、その身体がMAGに還元され始めた。

 

 だが俺自身も最早身体が動かず意識が遠退いていった。

 

 

 

 

「相討ちかー。」

 

 修行用異界の入り口で蘇生されて目を覚ます。

 回収、蘇生用式神*9が、またコイツか……みたいな目で見ている。

 一反木綿タイプなのに随分と表情豊かなことである。*10

 以前に比べたら全然死んでないので大目に見て欲しいところでだが手を煩わせていることは確かなので徴収分とは別に大量にある輸血パックを渡すと、えぇ……みたいな表情をしながらも*11しっかり受け取ってくれた。

ゲンキンなやつである。

*1
同レベルの前衛の倍くらい力があるので実は普通に強い

*2
カイザーナックル(腕防具)相当。TRPG版だと武器を用いない格闘攻撃威力にボーナスが付き、竹槍(1点)や木刀(2点)よりは高い+(3点)があるので高めのステで振り回せば低位悪魔くらいならしばき倒せる ※いずれも覚醒篇のデータ

*3
DAS、デビルアナライズシステム。実は兜に仕込んでもらってた。簡易版なのでLv30までしかアナライズできない。

*4
前回の後書きで出たLARP勢なファンタジー装備製造専門の俺たち。

フルネームは安藤鈴(あんどうれい)

涼し気な名前に反してムキムキモジャヒゲのドワーフめいたおっちゃん。

神社のある富士山の近くで「明日寅(アストラ)」という模造刀、レプリカ武器、コスプレ衣装の専門店を営んでいる。

*5
それはそう

*6
普通なら式神やアガシオンなどを連れているのでもっと楽。さらに言うなら武器を失った時点で普通は帰ってる。

*7
TRPGだと虎とか熊とかドラゴンとか大型動物系エネミーってすぐこういうことしてくるよね。

*8
せいけもとかエミーリアとか毛のせいで当たってるかどうかよくわかんないときあるよね

*9
低層の範囲ならショタおじの作成の死体回収用式神が回収して蘇生してくれるシステム(独自設定)。回収、蘇生費用としてドロップ品とマッカの一部を徴収される(独自設定)

*10
無表情

*11
無表情




カイザーナックル相当のハードレザーガントレットが実質セスタスみたいなものなの実質武器無しでもなければ半クリモトチャレンジでもないし、素手で悪魔ぶちのめす人がいる世界なのでステ高ければそれだけ素手でも強いというアレ。

一反木綿表情感情を感じてるのは多分啓蒙が上がったから

栗本チャレンジは4モツが最高記録で未達です。

女性の金切り声みたいな咆哮は「聖職者の獣 ぼっちちゃん」で検索して出てきた動画を見るとわかりやすいかも


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