SNSに余計な事を書くな!!(迫真) (睡眠欲)
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SNSに余計な事を書くな!!(迫真)Part1

普通に老衰したガノタは死後にOOの西暦世界に転生した結果、転生知識無双でチートや!とSNSでイキったら無事死亡しそう。

俺もガンダムだ!のノリと気合で生き抜く二度目の人生、前世よりもハードモードになってしまったアホは来るべき対話まで生き延びることができるのだろうか。


ガンダムって何?????[459357486]

 

1:2307/10/7(月)3:50:45 ID:AU312wPEJ

https://www.jnn.com/jc/article?k=2307032000280&g=int

『AEU新型MS展示演習にて所属不明機が攻撃』

 

https://www.jnn.com/jc/article?k=2307112000324&g=int

『人革連 高軌道ステーションに襲撃を仕掛けたテロリストが正体不明のMSに迎撃される』

 

https://www.jnn.com/jc/article?k=2307112000220&g=int

『イオリア・シュヘンベルグ、ソレスタルビーイングの表明とガンダムによる武力介入を宣言』

 

一体何が起きるんです?

 

2:2307/10/7(月)3:50:45 ID:Jgw2TrASo

>>1 第三次大戦だ・・・!

 

 

3:2307/10/7(月)3:50:45 ID:AU312wPEJ

戦争を根絶するための武力介入???てかこの爺さん誰???

 

 

4:2307/10/7(月)3:50:45 ID:l18078ZG+

https://ja.wikipedia.org/wiki/イオリア・シュヘンベルグ

>>3 今の軌道エレベーターを提唱した人やぞ

 

 

5:2307/10/7(月)3:53:15 ID:yN7zdZTTV

最近教科書で見たわこの人

 

 

6:2307/10/7(月)3:54:25 ID:yO5LuNjMy

戦争を終らせるための武力???だいぶいかれてんな

 

 

7:2307/10/7(月)3:55:05 ID:Rkga3HAQ1

もう考察してるやつおって草

https://twitter.com/IamGUNDAM/status/2027336697399271424?s=20&t=3Lfqq0tGSuq-TLlMEy9qRw

 

 

8:2307/10/7(月)3:56:04 ID:Rkga3HAQ1

>>7 結論が宇宙人と会話する!なのにそれなりに実例出して説得力あるの笑う

 

9:2307/10/7(月)3:56:45 ID:AU312wPEJ

>>7 こいつなんでカルト指導者の憑依芸でイオリア名乗ってるんや...?

 

 

10:2307/10/7(月)3:57:03 ID:SHLPIJaL+

>>9 21世紀にそれしてる教団があったらしいわ

 

11:2307/10/7(月)3:58:03 ID:awanJE1B4

>>10 2世紀も経ったらフリー素材かいな

 

12:2307/10/7(月)3:58:30 ID:Rkga3HAQ1

https://twitter.com/IamGUNDAM/status/2027336697399271424?s=20&t=3Lfqq0tGSuq-TLlMEy9qRw

めっさチープな考察で草。

ガンダム4機で各国に危機感募らせて地球統一政府作らせて宇宙に飛び出して異文化交流てwwww

けど途中から技術流出してガンダム殲滅戦からのところが微妙に生々しいの何??

 

13:2307/10/7(月)4:01:03 ID:SHLPIJaL+

>>11 当時からフリー素材な模様

 

>>12 CBへの考察で成立が200年経過してガンダム作るならこの組織が関わってないとおかしいって部分の考察は最低でも世界インフラ系列と宇宙開発関連企業てんこ盛りだけど丁寧に一つ一つ解説しててわりかし説得力あるのは好き

 

10:2307/10/7(月)4:01:15 ID:Rkga3HAQ1

https://twitter.com/IamGUNDAM/status/2027336697399271424?s=20&t=3Lfqq0tGSuq-TLlMEy9qRw

急に見れなくなってるんだけど何

 

10:2307/10/7(月)4:01:43 ID:awanJE1B4

https://twitter.com/IamGUNDAM/status/2027336697399271424?s=20&t=3Lfqq0tGSuq-TLlMEy9qRw

まじだ、見れねぇ

 

10:2307/10/7(月)4:02:02 ID:yO5LuNjMy

https://twitter.com/IamGUNDAM/status/2027336697399271424?s=20&t=3Lfqq0tGSuq-TLlMEy9qRw

いきなり削除??

コピペで保存はしてるからこれ含めた考察スレ別で立てるわ。

解散。



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SNSに余計な事を書くな!!(迫真)Part2

 

 

 非常に無機質な外が確認できない二畳ほどの部屋、あるのはベッドと両手首をひとまとめに繋ぐ電磁式手錠のみ。

 

「いや、やばいでしょ・・・」

 

 転生しても未来の日本かよと嘆いてから普通に生活して早20年、軌道エレベーターがあるから転生先に願ったガンダムOOの世界で非常に喜んだ。とは言え前世ともに一般人ガノタであった俺は、ここがどこだかわからんし、昨日SNSにイオリア計画の大きな流れをドヤ顔で書き込んだだけなのになんで俺がこんな目にあうか見当がつかない。リボンズがヴェーダを掌握する前なのだから書き込みは単なる落書きとしてネットの海に流れるはずだ。

 

 突如眼の前のドアを開閉するためのモーター低振動が嫌になるくらいはっきり聞こえ、目の毒なほどに白いシルクで出来た服に鮮やかな緑色の髪色が目に入る。すべての黒幕となる存在(リボンズ・アルマーク)がこちらを無機質に見つめる。

 

「はじめまして、リボンズ・アルマークと申します。貴方がジュダ・佐藤様ですか?」

 

「────!」

 

 緊張しすぎて声が出ない以上こちらが懸命にうなずく様が滑稽に見えたのか、眼前の青年は微笑を浮かべた。

 

「ご無礼を働いたことお許しください。」

 

「ご、丁寧にありがとうございます、佐藤です。」

 

「突然ですが佐藤様には私の主に協力してもらうことになりました。拒否した場合は命の保証はしかねます。もちろんYESと言ってくださりますよね?」

 

「勿論ですとも!只、協力できることはナイトオモイマスケド

 

 この時期はまだ黄金大使の裏方で暗躍している筈であり、そもそも俺と会う理由は最初から無いのだ。困惑と恐怖が表に出ているであろう自分を見つめるその目は口角につられ細い。

 

「それは良かった、主もお喜びになります。ではこの書類にサインを。」

 

「もしかして自分密入国(コーナー家の紋章がペンに見えている)してませんか…?」

 

 脱走しても密入国で逮捕、どうあがいても詰みである。

 

「佐藤様、詳しいことはサインをした後にお話します。」

 

 

 


 

 

 

 

「どうしたんだね?」

 

「くつろいでくれ、と言われましても…」

 

 アレハンドロ・コーナーはヴェーダが名指しで指名した最新の監視者を非常に興味深く見つめた。資産はコーナー家の0.0001%も無く、大した実績もない。リボンズのように特別な才能を持つ雰囲気もない男である。

 

「拉致されたとしては中々落ち着いているように思えるがね。普段使いもしない英語での会話にも流暢に対話しているじゃないか」

 

「|国連大使として非常に聞き取りやすい英語を使われるからに過ぎません《唯一の転生特典で言語習得を選んでよかった》。買いかぶりです。それに金色主体の部屋にいる事が現実味を薄れさせてくれます。」

 

 ソファーに座る浅さや目の動きからして完全に緊張しているのは判るが、それとは乖離するスムーズな受け答えからしてどうにもチグハグな印象である。

 

「日本には金色の茶室があると聞いたがね。」

 

「あれは古代の権力者が作らせたもので、普通ではないですよ。」

 

 どう見ても普通な男である。ヴェーダで詳しく調べても彼の成績や普段の振る舞いからみて、監視者認定はあの日の書き込み以外あり得ない。イオリア計画は宇宙人との対話をするために恒久和平の実現をしようとしている前提で考えない限り彼がこの場にいる理由はない。偶然の考察で監視者になったかもしれないこの男がコーナー家にいる事で顔が引きつりそうになる。我が家は200年費やしてこの地位を得たのだ。

 

「話は変わるがあの書類にもあった通り、君はこの世界の行く末を見守る監視者となったわけだ。どう思う。」

 

「ヴェーダに対して唯一拒否権を合議制で決める集団の1人ですよね。興味深くはありますが貴方を見る限り他の方々も政治が上手そうで自身が輝きそうな場面は無さそうですね。」

 

「拒否権についてはそうだが、君は今非常に注目を浴びている。君は監視者達の中で注目の的だよ。次の会合の為にもこのタブレットを差し上げよう。」

 

 しげしげと見つめるその姿からしてアレハンドロの中では一代限りの監視者として彼はファイリングされた。時代ごとでの著名な科学者や哲学者からも選出される監視者として彼はヴェーダに見出されたのだろう。

 

 コーナー家が主導する次なる時代の立会人が増えたと思えば何も問題は無い。来る恒久和平の世界を導くのはこの私、アレハンドロ・コーナーなのだから。






黄金大使「イオリア計画で恒久和平世界の為の世界統一!!!その先導者とか気持ち良すぎだろ!!」

腹黒緑髪「お前そんなんやから僕に利用されるんやで、おもしれえ奴」

計画暴露マン「あの爺さんがそんなめんどくてつまらん事真剣に考えるわけないゾ」


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SNSに余計な事を書くな!!(迫真)Part3

 

「君、タブレット渡してから寝てないのか・・・」

「監視者業務最高に面白いですよ。それに気づいたらこの家の地下で捕まってたので帰り方わからないんですよね。」

 

 先日手荒い方法で新たな監視者をこの場に招いたのは自分(アレハンドロ・コーナー)だったと少しだけ後悔の念がよぎる。リボンズから聞くところによるとこの男、数日間は基本的にこの部屋にいたらしい。むしろ国連大使の業務でわずかに滞在するだけの自分よりも使用人と親しいと知った時には変な笑いが出た。

 

「熱心なのは結構なのだが君、普段の方の生活は大丈夫なのかね。一応ここに招いた以上ヴェーダの情報操作で社会的に問題ないようにはしているが。」

「それでしたら問題ないですよ。自分語学が得意なんで翻訳業で稼いでますけど、ヴェーダ使ったら業務効率が跳ね上がって一日四時間程度するだけでそれなりに食える額かせげちゃったんで。これで一応自宅までの旅費は稼げましたね。顔ひきつってますけど大丈夫です??」

 

 まさかイオリア計画の中枢たるヴェーダで日銭を稼いで生計を立てる者が出るとは。イオリア計画を奪取しようと画策してきた我が一族でも予想ができる者はいるだろうか、いやない。

 

「そうそう、監視者の皆様ともある程度チャットで交流したんですけど外宇宙知的生命体との接触の件で盛り上がりまして、最終目的がこの対話である場合なら、前段階の恒久和平実現路線をゆっくりとしたものでもいいんじゃないかって提案を練っています。ガンダムという行動力を持った提言を通して、世界に対して紛争根絶への自主的な変革を促すって話で」

 

何!?それだと今までの計画が大幅に狂うではないか!

 

 それは困る。非常に困る。リボンズのお陰で我が一族の計画は大いに進んだのだ!!私の代で完遂させようと目論んでいたところに水をさされては困る!

 

「世紀単位でガンダム建造した以上ゆっくりした恒久和平はやはり無理ですかねぇ。」

「どれだけの手間と資金が投じられているのか理解って賛同している者もいるとは度し難い!」

「まぁ賛同しているのもあくまで数人ですけどね。」

 

 非常に心臓に悪い。この男、ヴェーダに選ばれただけはある。何としても此方に取り込まなければ・・・!

 

 


 

 

 目の前で黄金大使(アレハンドロ・コーナー)、計画奪取が次世代へと先延ばしにされそうでもうメッキが剥がれてるのは流石に滑稽ではある。おーい、後ろの腹黒緑髪(リボンズ)が腹抱えて肩震えてんぞ。顔そむけて笑ってるけど口元エグい角度で上がってニヤついてるのバレバレだし。

 

「最近コーナー家が新たなバックアップチームの立ち上げを任されたばかりだと言うのに・・・!」

「バックアップはもうフェレシュテ(外伝主人公チーム)があるじゃないですか。6機目のガンダム?」

「そうだとも!もしガンダムが自主的な変革が起きるまで武力介入を行うなら補助チームの維持管理費でコーナー家は破産してしまう!」

 

 フェレシュテの記載は監視者全員に通達されてる一方で、アレハンドロがトリニティを建造しているのも事実。こいつ自身の計画がどこまでなのかは知らないが破産するなんてないだろうに。

 

「コーナー家だけとは言いすぎたが新たなバックアップチームの最大出資者はこの私だ。ましてや使い捨てのためのガンダムなのだ。長期間運用することは視野に入れていない。」

「使い捨ての。確かに現状の計画ではガンダムによる敵対意識の統一とは記載されてましたけど勿体ないのではないですか?」

「開発チームから完成報告はまだ無いが、永久機関である太陽炉を失うのは人類にとって大きな損失であるから電力をGN粒子に変換する装置に動力を切り替えるプランをもう提案してある。そのデモンストレーション用機が今建造中なのだよ。」

 

 出たよチームトリニティ。監視者はヴェーダの決定に対して全会一致で否決権の行使ができるが、提案は割りと気楽に出来る以上実際にトリニティ建造承認は出たんだろうなぁ。リボンズも後ろに控えているし。

 

「雑に言えば擬似太陽炉ってとこですか。現行のガンダムチームはどうするんです?」

「組織が回収して終わりだろう。人員は発足する人類統一政権の軍へ移籍させようと思う。政権自体を我々ソレスタルビーイングが主体として樹立させてしまえばいい。」

 

 西暦2307年10月初旬、世界初のガンダムによる武力介入の結果を見届けた監視者達はさらなる計画の加速と実働部隊の予備として仮称擬似太陽炉を搭載するガンダムチームの結成を承認した。

 

 この第2武力介入チームは後の人類統一政府軍の主力MSのテストベッドとする。本機は第1武力介入チーム「プトレマイオス」の活動を鑑みて監視者達の総意のもとに活動することとされた。

 

 計画主導者は発案者であるアレハンドロ・コーナーとし、出資額により武力介入プラン策定にはラグナ・ハーヴェイも関与する事とされた。

 

 軌道エレベーターが稼働し始めて10年、安定したエネルギー資源を得た三大国家の人類はイオリア・シュヘンベルグの手の内に2世紀半囚われていた事を知ったのである。



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SNSに余計な事を書くな!!(迫真)Part4

大まかな流れを描いていたら気づいたら転生者がリボンズポジその2になってた。なんで????


 アフリカ・ヴィクトリア湖西方にあるAEUの軌道エレベーターの駐屯軍が条約以上の規模であったことが判明したのを皮切りに、ソレスタルビーイングは世界各地に武力介入を開始。300年間つづくセイロン島の民族紛争、南アフリカの鉱物資源採掘権を発端とした内戦、南米タリビア共和国の麻薬畑などにガンダムが現れた。そして画面に映るマスメディアは、リアルIRAが出した武力によるテロ行為の完全凍結声明を報じている。

 

 人革連の軌道エレベーター天柱内部を走るリニアトレインにてソフトドリンクを飲みつつニュースを眺めているとCBの実行力をひしひしと感じる。ついこの間、この天柱はヴァーチェがテロリストが駆るMSを迎撃したばかりの場所である。

 

「隣よろしくて?」

「勿論」

 

 ソレスタルビーイングの出資者兼エージェント、17歳で世界有数の多国籍グループ企業を有する王家の当主である王留美。周囲の乗客は気にも留めないで会話するか自身の端末を弄っている。20世紀のブロック経済を超えた三大国家に世界は分割されたが、各国家を行き交う人々を見ると、足元にある地球は常に1つである事がよく分かる。

 

「まもなくフォースミッションが開始されますけど、あまり興味はなさげですわね?」

「世界の問題全てに武力介入して喧嘩両成敗するのがガンダムでしょう? 結果はわかりきってます。」

「冷めてますのね、世界の変革が始まっているのに。」

「変革? 三大国家の軌道エレベーターが一つのリングに連結している時点でこれはイオリアからのメッセージでしょう。人類統一政府を作らせたいのが丸見えだ。前から変革は始まってますよ。」

「そこまで聡明なら計画を見ててもつまらないのでしょうね。」

 

 覗き込むように此方を覗き込む黒い瞳は興味深げだ。王家の当主として暇がないのか、兄の紅龍は時間を確認しつつ周囲に気を張っている。

 

「私これからアレハンドロ殿に呼ばれてこの天柱に来てますけど、留美さんは何をしにここへ?」

「貴方に会いに来ましたの。SNSへの投稿一つでヴェーダが監視者に選んだ貴方に。」

「買いかぶり過ぎですよ。それよりタリビア軍がガンダムに撃破されつつある、この規模だともうミッションも終わりそうですね。」

 

 アレハンドロからもらった端末で見るガンダムの活動レポートがリアルタイムで更新されていく。うーん、記号だけで示されてるけどタリビア軍の機体が凄まじい早さで無力化されていく。圧倒的じゃないか我がガンダムは。

 

 そんな事を思いながら天柱の1日の発電量を説明している音声に耳を傾ける。1日の電力供給量は、1.2エクサジュール。AEUのイナクトがビーム兵器を装備しようとしたのもうなずけるわ。列車がそろそろ低軌道ステーション真柱に停まりそうである。

 

「お嬢様、そろそろお時間です。」

「では、ここでお暇させて頂きますわね。」

「ええ、では。」

 

 真柱を通過した天柱最上層のトレインターミナル先には特徴的な柔らかな緑色の髪色をもつ人物が待っていた。見てくれはめちゃいいのに中身が怖いしあんまり関わりたくないんだよなぁ。

 

「お待ちしておりました、佐藤様。ファクトリーにてアレハンドロ様がお待ちです。」

「出迎えありがとうございます。ファクトリーという事は・・・」

「ええ、想像の通りです」

 

 突如軌道エレベーターに揺れを一瞬感じた。

 

「リボンズさん、低層階で何か起きてません?」

「低層階?」

 

 端末を見つめるふりをした彼の目が虹色に輝いた。

 

「真柱の重力ブロックの一部が分離したようですが、ファクトリーなら安全です。アレハンドロ様のところまで急ぎますよ。」

 

 ああ、これキュリオスの人命救助回か。

 

「あと、アレハンドロ様からモラリアで繋いでほしい男がいるとのことです。端末に転送していますので後で確認お願いします。」

 

 走りながら端末をみると最悪の髭面が出てきた。嘘だろおいおいおいおい、あの戦争屋かよ!



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SNSに余計な事を書くな!!(迫真)Part5

そろそろ原作から分岐させていくかも?


 モラリアに入国した自分を最初に迎えたのは上空を飛ぶヘリオンの群れである。フランス南部に位置するモラリア共和国(旧モナコ公国と同位置)に現在AEU軍が連隊規模で派遣され、合同軍事演習(オペレーション・ドーン)が行われている。宇宙開発に邁進するユニオンや人革連に追いつくべく、この演習が企画された。

 

 まぁ自分の派遣理由は戦争屋(アリー・アル・サーシェス)を対ガンダムの駒とすべく此方側に引き入れるだけである。ガンダムと戦える機体と情報の提供というシンプルな交渉材料で相手は首を縦に振るだろうが、そもそも関わりたくない人種で非常に気が重い。

 

 モラリア空軍基地に大使が渡してくれた国連職員用の身分証明書を携えて入る。AEUの政策で農地と併設されるバイオ発電施設警備に投入されるMSが多い為か、見かけるのは企業ごとに色が異なるヘリオンだらけである。

 

「さて、応接室にて待つにしては相手が嫌すぎる・・・」

 


 

「はじめまして、アリー・アル・サーシェス殿。」

 

 握手の後に名刺を渡してくるアジア系国連職員。わざわざこっちを単独でご指名とは絶対裏がありやがる。

 

「国連の方がわざわざ私のようなPMCsにご足労いただきありがとうございます。しかし、どういったご要件なのか皆目検討が付きません。」

 

「先程貴方は新型の青いイナクトを以てガンダムの鹵獲について契約をされましたね?我々とも同じ要件を結んでいただきたくて、今日は参りました。」

 

「国連がガンダムを?アンタ、国連職員にしては物騒がすぎるぜ、おい。」

 

 格納庫での会話を何故こいつが知っている。まして機体の特徴まで知ってるとなりゃ、確実にこいつは国連から来ていない。どこから来たのか不明にも程がある。明らかにおかしい香りしかしない。

 

「ガンダムを使ってガンダムを鹵獲していただきたい。」

 

「は?いったいどういうこった。」

 

「私のボス曰く、貴方のような優秀な人材を埋もれさせるのは惜しい、という事でヘッドハンティングですね。今のモラリアの様に傭兵業が衰退する中で貴方は選ばれたんですよ。最後の傭兵として。」

 

「話が見えてこねぇ、詳しく話してもらおうか。」

 

「戦争屋としての貴方がほしいんです。貴方にガンダムを提供して、ソレスタルビーイングを打倒する舞台に上がってほしい。」

 

「ほぉ・・・中々刺激的な提案じゃねぇか。アンタ、どこから来た。いや、やめておこう。戦争が出来るならなんだっていい。」

 

「では契約成立ということで。ガンダムが手に入るタイミングは追って連絡します。それまでは今まで通り戦争を楽しんでください。」

 

 とんでもねぇ依頼が飛び込んできやがった・・・!あの手のタイプはヤバげだが確実にリターンは大きい。生きてきてこの方戦争ばかりだがツキがついてきたなア!!!

 


 

 要件は済んで後はガンダム四機の介入が来る前におさらばするだけである。あ~~~怖すぎるわ。あいつガンダムを提供って言った瞬間に睨みながら笑うとか器用かよ。ファクトリーで4機のスローネも確認したし、次はラグナ・ハーヴェイか。リボンズ、貴方の計画がそろそろ始まるぞ。



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SNSに余計な事を書くな!!(迫真)Part6

 通称国連大使、正式には国際連合アメリカ合衆国政府代表部代表特命全権大使及び国際連合安全保障理事会アメリカ合衆国代表であるアレハンドロ・コーナーは実質的な国連におけるユニオンの代表として、同じ政府代表として画面に映る人革連やAEUの代表を相手にガンダム鹵獲に関する協議を行っていた。

 

「部隊総数が52、参加MSが832機、場所は我が国のタクラマカン砂漠と。メインは我々が張る以上、2機は頂けないと割に合いませんな。でなければ世論がこの合同軍事演習を許さないでしょう。」

 

「ガンダムとは言えたった4機のためにこれほどの部隊を?AEUは貴国のような遠征軍ではないので財政的にも難しい。モラリアの復興援助で我が方が出せる部隊も限られる。」

 

「130機のMSがつい最近ガンダムたった4機に撃破されたばかりだ。ユニオンの参謀本部で算出した最低限度でこれ(800機)です。三大国家はガンダムに対して一致団結しなければ勝てないでしょう。」

 

 苦虫を噛み潰したような顔でガンダムの脅威を煽るアレハンドロはこの誘いに両勢力が乗ってくることは確信していた。人革連のメンツはセイロン島で潰され、ユニオンの盟主たるアメリカはタリビアでガンダムに逃げられ、AEUはモラリアで想定外の打撃を被った。そして国際テロ組織ラ・イデンラがガンダムによって壊滅し降伏したことで各国の軍事力はフリーハンドとなった。

 

 そこで人革連は宇宙で物量作戦を展開、一時的とはいえガンダムを追い詰めた。ユニオンは対ガンダムチームの見解『特殊粒子が多様変異性フォトンである事、紛争の火種を抱えたまま宇宙進出する人類への警告が目的の一部であること』を突き止めた。AEUはジャーナリストが盛んにラグランジュ3のコロニー「全球」が非人道的な超兵の研究施設であり、ガンダムに襲撃されたと喧伝し、人権問題を掲げている。

 

 三大勢力はこれ以上犠牲とメンツを支払えないとして、ガンダムの問題にケリをつけるべく、史上最大の軍事演習を計画している。

 

 この協議が白熱する中で、彼はデモ隊を眺めていた。カスピ海とペルシャ湾に挟まれた旧イラン領内にあり、6年前にクルジス共和国を併合したアザディスタン王国は現在、改革派と保守派で国民は分断状態にあった。

 

「ジュダ様から、超兵関連のジャーナリストへの追加リークは完了、めぼしいパイロット人材も確保したのでそちらに送る、との事です。」

 

手に転がり落ちてきた天使(リボンズ)からの報告に頬が緩む。

 

「ありがとう、彼から送られてきた人材に機体の手配を。」

 

「既に機体は確保しているらしく、格納庫と補給の手配のみで済むようです。」

 

「彼は手際が良いな。後はこちらが実行する番だ。」

 

「監視者は只見つめるのみではないのですね。」

 

「滅びの道を歩むガンダム達に、恒久和平への礎、という有終の美を与えるのも我々の役目だと思っているだけだよ。」

 

 

 

 

 

 滅ぶ定めにあるガンダムマイスターを人間から採用、選出するイノベイドの調達、全ては自分が描いた計画をさも自身の功績と信じて疑わないこの男も財力だけは役立ってくれる。そろそろ新たなガンダムチームが出来上がり、機を見てすべての権限を本来あるべき形へと戻す《イオリア計画をこの僕、リボンズ・アルマークのものとする》。僕がそう決めたのだから。

 

 万が一の為として(ジュダ)にはアルヴァトーレ開発に仕込み(強制自爆)も頼んだ、まさか僕が裏切っているとは思うまい。恒久和平の第1歩として中東のこの地にある紛争の火種は爆風消火を以て消す。であるからこそ、今回リクルートされて来たアリー・アル・サーシェスという男は最適な配置であった。

 

 来たる恒久和平における先導者としてガンダムによる強引な各国の軍事力削減、追い詰められた三陣営を量産型太陽炉搭載機による提供及び太陽炉供給独占を以て人類の頂点に立とうとしているこの男の計画は全て自分のもの。その道化を焦らせるあの男(ジュダ)をリボンズは人間にしてはやる、と評価していた。建造するからには意味のあるものを、とスローネの四番機はアルヴァトーレの試作機として複数の太陽炉を搭載しているが、賢しい彼はこちらの動きも看破していた。

 

「イノベイドがヴェーダ以外に従う相手がいる理由なんて、計画の乗っ取りでしょう?奴を殺すなら万が一の戦力が必要かと思われますが如何でしょう?」

 

第1世代ガンダムマイスターとして計画の真髄を見てきたこの僕が、マイスターと同じ使い捨ての道具で終わるつもりなんて更々無い。そうとも、組織の象徴たるガンダムを最初から見てきたこの僕が捨てられる理由なんて無い。マイスター(消耗品)として選出された人間とは違う。

 

そうとも、僕こそがイオリアを継ぐ存在だ。



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