サンズが幻想入り ~東方骸骨郷~ (ガッツYY(ジャラランガ同好会))
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東方紅魔郷編
プロローグ


まぁ……懲りないんですよね……

どうも、初めて見る方はこんにちはこんばんわ。YYです。

こちらの小説だけでなく、ポケモンの小説も書いているため、遅くなってしまいますが、それでも楽しめていただけたら、幸いです。

それじゃあ!本編へ!


 

 ズバッ!!

 

 「はぁしょうがないな……じゃあいくぞ?この攻撃を乗りきったら俺のスペシャル攻撃が炸裂するからな?」

 

 俺はそう宣告し、『そいつ』を重力で叩きつける。だが、それもいともたやすく避けられてしまう。

 

 骨を何個も出し、出し、出しまくり、ブラスターを放った。廻るブラスター。これを避ける『そいつ』……

 

 そしてついに……ブラスターがすべて終わった。重力で叩きつけまくるが、どうしても殺せない。

 

 

 やつは、こちらを見て……笑っているだけだった。

 

 「仕方ないな。それじゃ…ホントにスペシャル攻撃をおみまいするからな?覚悟はいいか?驚くなよ?」

 

 そういって俺は……『なにもしなかった』奴も、身構えていたが、攻撃が来ないと分かった瞬間。武器をおろした。

 

 「な?驚くなっていったろ?そう。スペシャル攻撃なんて無いんだ。いくら待ってもなにも起きないよ。」 

 

 『そいつ』はイラついたような顔をした。こいつは、もはや攻撃すらも楽しみなようだ。

 

 「へへへ……驚くわけ無いよな。そう。お前を倒すなんて俺には無理なんだ。お前のターンになったら俺はいつかは殺される」

 

 

 そんなことを言いながら、俺は奴がやめてくれることを祈る。それだけだ。

 

 「それで、思い付いたんだよ。お前のターンにならなきゃいいってな。だからお前が諦めるまで、俺のターンにし続けることにした。」

 

 

 それでも『奴』は、動かない。まるで、強い『決意』があるように。

 

 「ここにいても退屈するだけだ。っていうかもう退屈してきたんじゃないか?退屈したらお前は『やめる』だろ?」

 

 さらに静寂が俺の耳を貫く。やめる気配は全く無い。それに、俺もなんだか眠くなってきた。

 

 

 「しってるよ……お前みたいな奴を『決意がかたい』って言うんだろ?何があっても絶対に諦めたりしないんだ…頑張ってきたところで、なにもないのにさ。」

 

 

 奴から、笑みが消え、イラついたような顔になった。まるで、速くいなくなれ。と言っている風に。

 

 「どれだけ言ってもやめようとしない。いいか悪いかなんて関係ないんだよな?「できる」ってだけでやろうとするんだ……そう。出来るってだけでな……やらずにはいられないんだ」

 

 

 さらに眠気が襲ってきた。まだ俺のターンは続いている。俺がここでこいつを止めなきゃ……

 

 

 「だけど、今度こそ本当に終わりだぜ?これ以上は何もない。だからオイラから言えることは1つだけ。お前のその強い決意ですっぱり諦めることだ。そして……ふぁぁぁぁ………なにか別のことでも探すんだな。」

 

 

 しかし、『奴』はやめない。やめようとしない。どれだけ言っても。どれだけ待ってもやめようとしない。

 

 さらに、俺の目も落ちてきそうだ。速くやめてくれ。頼むから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ザシュ!!!

 

 「おっとそいつは問屋がおろさ……」

 

 ザシュュッッ!!!!!!

 

 

 99999999…

 

 

 

 俺に攻撃が当たった。あり得ない二回連続の攻撃……俺はそれを避けきれなかった。

 

 「ゴフッ……」

 

 口からたくさんの血が出てくる。まずい………意識が遠退いていく。俺がこいつを止めなきゃ行けないのに…

 

 「……ハハ…どうやら、ここまでのようだな…」

 

 『そいつ』は俺を見て止まっている。だが、それもだんだんと見えなくなってきた。

 

 「……いいか?俺は止めたからな……?」

 

 俺は腹から出ている血を押さえながら、立つ。

 

 「んじゃ……グリルビーズにでも行くかな」

 

 『そいつ』は、俺を見て片方の目から涙を流した。もしかしたら…まだ、良心は残っているかもしれない。だが、もう遅かった。

 

 「パピルス……お前もなにか……食うか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこで、俺の意識がプツンと切れた。

 



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第1話 幻想郷と骸骨

 「……ッ…!」

 

 目が覚めたらそこは……森だった。どこを見ても森。

 

 「……は?なんでオイラはここに?ここが天国ってやつか?」

 

 自分の姿を見る。いつもの青いパーカーにいつものスリッパ。…?腹部についていたはずの傷がなくなっている。

 

 「ーーー!ーーー!」

 「ーー!?ーーーーー!」

 

 声の方を振り向くと、青い服を着た妖精?と同じく緑色の服を着た妖精がやってきた。

 

 妖精でいいんだよな?

 

 「おー?おまえ大丈夫なのか?」

 「妖怪……?でも、骸骨だし…」

 

 「あー……」

 

 こいつは驚いた。浮いてるじゃねぇか。まさか飛べるとは……あ、背中に羽が付いてる。とりあえず自己紹介でもするか

 

 「オイラはサンズ。見ての通りただのスケルトンだ。」

 「スケルトン?私はチルノだ!よろしくなサンズ!」

 「だ、大妖精です。よ、よろしくお願いします。」

 

 オイラは手をだし、握手を求めると、大妖精がそれに応じた。……まぁ…

 

 『プゥープススス……』

 

 「……ッ!!」カァ~

 「ププ……プッ」

 

 おっと、大妖精が顔真っ赤だぜ?

 

 「所で、ここどこだ?」

 「?どこって幻想郷だけど?」

 

 ……幻想郷?聞いたことな…くはないな。何処だったか…確か…

 

 「そういえばサンズって家あるのか?」

 「え?嫌、ない。」

 

 チルノがそんなことを聞いてきた。確かにないな。

 

 「……あ!そうだ!」

 「……?どうしたのチルノちゃん?……まさか!?」

 「まさか?」

 

 どうしたんだ?大妖精はどうしてそんな顔をしてるんだ?……顔からしたら……恐怖?

 

 「紅魔館に行けば?」

 「やっぱり!サンズさん死んじゃうよ!」

 「……紅魔館?」

 

 聞くと、レミリアという吸血鬼とメイドなどがいるんだそう。……スノーフルやニューホームなどには吸血鬼なんかはいなかった。

 

 「……わかった。行ってみる」

 「サンズさん!?」

 

 と、その前に……

 

 「どこか食べられる場所はないか?腹が減ってよ…」

 「なら、みすちーの所だな!付いてこーい!」

 

 みすちーとは誰か知らないが、とりあえずついていくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー少女と骨移動中ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ええと……つまりサンズは、外からきた外来人ならぬ外来妖怪ってことでいいのかな?」

 

 マントをつけた女の子……リグルがそう言った。

 

 「OK」

 

 みすちーとリグル、ルーミアと出会った俺達はご飯を口にしながら話をしていた。

 

 「そして、幻想入り……ここに来るまでのことを覚えてないと…」

 「あぁ。」

 

 「……ねぇ、あのさ」

 「ん?なんだ?」

 

 リグルはオイラのコップを見て言った。

 

 「当たり前のようにケチャップをなみなみコップに注いでるそれは何なの?死ぬの?」

 

 「……?飲むぞ?マイブームなんだよ。物心ついた時からな」

 「それはブームじゃなくて病気よ……」

 

 みすちーがリグルに謎の注意をして、リグルがそれをツッコむ。何か平和だ。

 

 「はーいチルノ、サンズさん。ポテトと焼き八つ目鰻バーガーおまちどぉー♪」

 

 

 「またされましたー!!にぇっへっへ!」

 「なにその笑い方……?」

 

 おっと、オイラの弟の笑い方を馬鹿にすんのか?

 

 

 ……チルノにはパピルスと同じ感じがしたのだ。似ている。だからパピルスの笑い方を真似させた。以上!

 

 「お!うまそうじゃねぇか。……所で…」

 「……?」

 

 

 オイラは紅魔館についてルーミアやみすちーに聞いた

 




とりあえずここで……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注釈

ちょっと気になったことをここにかいておきます。

モンスターの食事事情ですね。

 undertale作品内ではモンスターの食事は特殊で、食べた瞬間にエネルギーが物質で作られていると設定があります。

 一方で『Pルート』のエンディングでは、モンスターが日夜問わず地上を満喫する描写も見られます。

 食事は地下世界から持ってこられたのか……はたまた地上で自分達用に作られた食べ物なのか……

 そこに関しては想像ですが、ここでは、全然食べれるよー!ということにしておきます。



 もし、「くっだらねぇ!こうだろ!」って言うものがありましたら感想などに書いてもらえると助かります。て言うか教えてくださいw


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第2話 紅魔館

 暗い研究室の中、私は『助手』とある会話をしていた。

 「なるほど。彼は『幻想郷』と言うところに行ったのか」
 「みたいだ。どうする?」

 私は、ふーむ。と考えた。攻めてもいいが、呆気なく幻想郷が落ちてしまうな。だったら…

 「いや、いい。」
 「え?良いのか??攻めなくて」

 私はニヤリと笑い、言った。

 「まだ、『サンズ』を成長させてあげようじゃないか」

 私は、助手である、『キラー』に言った。


 「へクション!?」

 「だいじょーぶ?サンズ?」

 

 俺は、花を啜りながら、平気平気。と伝えた。誰かが噂してんのか?あの糞ガキ…では無いよな。となると…まさかな。

 

 「それで、ここが『紅魔館』か。赤いな。目に悪い」

 「うん。あ、門番だよ!」

 

 寝てるように見える。気のせい…ではないな。完全に寝てる。これなら入れるかな?

 

 「OK。ありがとチルノ」

 「お易い御用だ!友達のためならな!」

 

 とニェへへと笑った。

 

 「さてっと…言ったことだし、オイラも用事済ませておかなきゃな…」

 

 

 と、門に手をかけた時、なんと、横から殺気が漏れた。

 

 「は?「シュ!!」あっっっっぶなっ!?」

 

 「あ、避けられてしまいましたか…え!骨!?」

 

 は!?こいつ今顔面ねらって来たぞ!?てか、寝てたんじゃないのか!?

 

 「ま、別に良いですが。今は来客を向かい入れる気はないので」

 

 おう。お熱い歓迎(?)を食らったぜ。

 

 赤い髪の毛に緑のカラー服。背もかなり高く、中国武術の舞踏なるものを美しく表現してた。

 

 「なに、住まわせるだけだ。」

 「いやいや、ここはレミリア様の館ですからね!?」

 

 レミリアっていうお嬢様がいるって聞いてたが、いい趣味してるな。

 

 「しょうがないか…」

 「ほっ…」

 「なら、強行突破だ!」

 

 「そうですか…なら……エエッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 『おすすめBGM:明治17年の上海アリス』

 『おすすめBGM:明治17年の夕暮れ』

 

 

 

 

 

 

 「スペル!『虹符 彩虹の風鈴』!!」

 「ほぉ…美しいな。てか、スペルって…チルノが言ってた奴か」

 

 虹色の弾幕がサンズに迫るが、いとも容易く避けていく。

 

 「美しいねぇ…自己紹介が遅れたな。オイラはサンズ」

 「紅美鈴です!以後お見知りおきを!」

 

 サンズは避けながら骨をだし、様子をみる。どうやら、近接戦もこなせるようだ。

 

 「スペルカードって言ったよな。」

 「何企んですか!させませんよ!」

 

 サンズは骨を下から生やし、骨の上にのり、そのまま空中へと飛んだ。そこから、叫んだ!

 

 「スペルカード!えーじゃあ『骨符 重力攻撃』」

 「ッ!?う、動けな…いやだんだん重くなって!」

 

 その隙に、美鈴の下に骨を出し、顎に当てようとするも、避けられてしまった。

 

 「(うっそ!?あれ避けるんかい!)へへへ。なかなかやるじゃん」

 「(あそこからでも打てるんですか!)褒め言葉として、受け止めて起きますよ!!」

 

 

 

 サンズは、更にたたみかけるように、骨を空中からだし、美鈴に放つ!

 

 更に下からも骨を出す。それをみた美鈴は飛んで避けるが

 

 「な!?」

 「残念!そこにもあるんだよ」

 

 地面だけでなく、壁からも出た骨が顎をかすめ、それによって美鈴の意識は暗闇へと手放された。

 

 「ふぅ。出しすぎるとヤバいな。疲れがたまるぜ。」

 

 美鈴を持ち、壁に寄りかかるように置き、門を開いて中に入っていった。




 「美鈴をやるとはね。真っ向勝負だったら…咲夜とどっちが強いかしらね?」

 咲夜と呼ばれたメイドは、少し考えた後、主人のレミリアに向かって口を開いた。

 「勿論。わたしですわ。お嬢…」

 レミリアは、頷いて、「頼んだわ。」と言って暗闇へと消えていった。

 「サンズ…何か危険だわ。本気でやりましょうかね…」

 咲夜は、能力を発動し、消えた。


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第3話 Pat長 又は咲夜様

 さてと。乗り込んだはいいが、外も中が赤い。て言うか、全部紅い。赤くて、紅くて仕方がない。目に悪い所か痛いぐらいだ。うう…

 

 この洋館の主であるレミリアはどんな生活を送ってんだ?目痛くならないのか?

 

 「あら、美鈴はまた寝たのかしら?」

 「最初はな………ッッ!?」

 

 いつの間にこいつ前にいやがる!メイド服に腰に懐中時計を付けている。それに…ナイフを俺に向けて構えてる。殺気がダダ漏れだ。

 

 あれ?下手したら死ぬくねこれ?青い目…【審判の目】になり、咲夜を見る。

 

 「へへへ。あんた、何人…人殺した?」

 「貴方は…食べたパンの枚数を覚えているの?」

 

 俺は咄嗟に身を構える。人をたくさん殺した…とは言っても、全て人を何人も殺している罪人だ。

 

 まぁ…あっちが戦う気なら、こちらも構えなければ…

 

 「『幻符 殺人ドール』」

 「ナイフ?弾幕がナイ……」

 

 2個投げたのかと思い、直ぐに骨を出して、うち落とそうとすると…途端に8個に増えた。

 

 「ッ!?『骨符 ガスターブラスター』!!」

 

 俺は、ブラスターを出し、全て撃ち落とす。い、いまアイツ…『投げたか?』俺には、残りの6つを投げたのが『見えなかった』

 

 あいつの持ってたナイフの数は10個。投げたのは2個かと思ったら8個だった。だが、投げた所を俺は見てない。

 

 「…分からねぇ。やつのカラクリが分からない!」

 「分かっても、それは死んだ「後」かもね。『幻符 エターナルミーク』! 」

 

 

 さっきよりも多い数のナイフが飛んでくる!ガスブラでも落とせない!なら…

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 「これなら!どうだ!」

 「ッ!?いつの間に後ろに!」

 

 勝っーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あっっっっっっぶねぇぇぇぇ!!??!」

 

 顔面直前にナイフが飛んできていた。しかも、見えなかった!なんとかよけれたが、危うく『死ぬ』ところだった!

 

 て言うか、マジで投げるところ見えなかったんだが!?

 

 「『幻符 殺人ドール』!」

 「ッ!!」

 

 身を捻って避ける…速い!スピーディだ!そういえばあいつは、たまに腰に付けてる『懐中時計』を見ている。

 

 カラクリは懐中時計か!ならなんだ…懐中時計…持てる?いや、ナイフも持てている。懐中時計…時計か!

 

 時計と言ったらなんだ……時計…時間……時間?

 

 「ッ!分かった!」

 

 俺の予測が合ってるならば、そうとう『ヤバい』もしかしたら世界を支配できる能力だ。こんなことが…!いや、だが事実だ!

 

 「当たりませんね!ちょこまかと!」

 「それが取り柄なんでね!」

 

 俺は、奴を倒すために反撃に出た!




 ジョジョ?なんのことかさっぱりだぜー!


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第4話 咲夜の選択

 考えをねじ込むのに時間が足りん…持っと休みを寄越せッ!YYです。
 前回のあらすじを言うなら、まぁ…Pat長が現れたと…それだけ。


 例えば時間が飛び飛びになったり…止まったり動き出したり…さらにはいつの間にか戻っていることもある。

 

 そんな生活想像できるか?

 

 

 「ッ!」

 「当たんねぇなぁ。咲夜?」

 

 咲夜は何度も戦ってきた。霊夢や、時には妖怪。妖精。様々な種族と戦ってきた。だが、目の前の『骨』は圧倒的に今まで戦ってきた奴らよりも、段違いに強い。否、戦いずらい。

 

 

 その真髄は、『急に違う場所に出てくる』事だ。咲夜の『時を操る程度の能力』でも、見えない避け方。それこそ、サンズが当たらない原因だった。

 

 

 一方で、サンズもまた、咲夜の能力を考える。自身の技、『ショートカット』を使っても危ないぐらいにナイフが飛んでくる。

 

 

 つまり、勝利するには、お互いの能力を見つけ、それを攻略することだった!

 

 

 「ちっ!そろそろ…くたばりなさい!」

 「へ!嫌だね。」

 

 と、その時だ。咲夜の視点が、突然、暗闇に包まれ…嫌、サンズがまるで『ドット絵』のようになった。

 

 サンズもまた、咲夜がドット絵になり、自身の視点には、何か書いてある。

 

 右から、『FIGHT』『ACT』『ITEM』『MERDY』と書かれている。サンズはこれを知っている。『選択画面』だ。

 

 

 「…これは……」

 

 

 咲夜は突然の出来事に驚くが、すぐさま思考を切り替える。サンズは自身にある『ACT』を押して、checkを押した。

 

 

  *咲夜ーattack22 Defense18

  *紅魔館のメイド長。館内の空間を支配する。

 

 

 なるほど。つまり空間を弄れるってことか。だから瞬間移動みたいな事が出来るのか。

 

 と、画面が切り替わり、四角い箱に自分が出る。なお、形はハートだ。

 

 上から白い弾幕が降り注ぐと同時に、ナイフも放たれる。

 

 

 サンズは『ショートカット』を使い、避けていく。何度かした後、また、選択画面に移りかわった。

 

 

 次にサンズは『ACT』にある、openを押してみる。

 

 「咲夜。これを見てくれよ。」

 

 咲夜が見ると、サンズのおでこから上が飛んで行った。

 

 「openってそこかよ!?」

 「知りませんよ!」

 

 咲夜が驚くかと思いきや、最初に驚いたのはopenを押したサンズだった。さらに驚くのはサンズのおでこから上が、ちゃんと戻ってきた。

 

 「ちゃんと……戻るんですね……」

 

 「みたいだな。あー良かった」

 

 やった本人が心配してどうするんだ。と咲夜は心の中でツッコミを入れた。

 

 と、サンズはそんなふざけた中、静かに口を開いた。

 

 「お前さん。もしかしてレミリアの妹さん…閉じ込めてんのか?」

 

 咲夜は、黙った。なにも言わずに黙り込んだ。

 

 「紅魔館にはたくさんの人がいるんだろ?レミリアに……フランドールだっけ?あとパチュリーといるって聞いたぜ?そんな妖怪連中の中で、お前さんだけ人間何だってな。」

 

 沈黙が流れた。

 

 

 「戦ったばっかりだけどよ……美鈴はとても良い奴だと思うんだ。根が真っ直ぐだからな。そして……俺の友達にあんたを凄く褒める奴がいるんだ。」

 

 話は代妖精から聞いたが、本当だ。アイツは凄く咲夜の事を尊敬している。そんな奴が、フランドールを閉じ込めるわけが無い。

 

 「…………」

 「何かあるなら、まぁ相談に乗るぜ?だからそのナイフ……下ろせよ?」

 

 

 あとは下ろしてくれれば……話は終わる。

 

 咲夜の答えは……

 

 「ふふふ……あっはははははははは!!」

 「!?」

 

 咲夜は、目を拭きながら口を開く。

 

 「今のは1番……シャレがきいてるわ…」

 

 瞬間に殺気がとてつもないほどでかくなる。

 

 「例えばあなただったら……ナイフを向けてくる人に対して、『助けてやろう』って言われたら『はい、わかりました』……と答えるのかしら?」

 

 「……!」

 

 瞬間に視点が変わった。選択画面が……『咲夜のナイフによって破壊された』のだ……

 

 「相談に乗る……ねぇ……そうだ!ひとつ出来たわ。

 

 

 

 

 

 

  ーーー私のために…死ね」

 




注意 アンダテールの選択画面(プレイヤーが戦闘時見ている画面)は東方のスペルカード宣言の様なものです。つまり、「戦うからね!分かった!?」の合図なんですよ。


サンズ「あれ?戦い始めてね?」

……オレノセッテイハガバガバダッ!

ほんとにすみません!とりあえずそういう物だと思ってくれれば…


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第5話 メイドの咲夜と骨のサンズ

 遅れてすみませんでした。


 「私のためにーーーー死んで。」

 

 「チッ…結局こうなるのかよ」

 

 咲夜、いや、この幻想郷ではどうやら、俺達の世界の戦い方は通用しない……つまり、『コマンド』が出来ず、勝手に戦闘を始めるスタイルなのだ。

 

 ……この世界の戦闘システム……『弾幕ごっこ』で戦わなければならない。という事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、その頃

 

 

 「ふわぁぁ……むにゃ…」

 「やっと起きた……おはよう」

 

 私が起きると、目の前にパチュリーがいた。

 

 「なんでアンタがこの部屋にいるのよ…」

 「小悪魔が実家に帰ってるからよ。『例の病気』のせいでね。」

 

 …例の病気…あぁ。あれか…

 

 「『花開病』だっけ?能力が使えなくなるやつ……」

 「そうよ。」

 

 というか、下で大きな物音がするんだけど。

 

 「外、騒がしいわね…」

 「気づくの遅くない?侵入者よ。咲夜がいま、対処してるわ」

 

 あの骨か。しかし、だいぶ長引いてるわね。咲夜と同等のレベルってことかしら?

 

 「それよりさ…パチェ?目覚めの紅茶入れてくれないかしら?」

 「自分でやれ。スカタン」

 

 

 

 

 

 

 

 ガキン!ガキン!!キン、ガキン!!!

 

 骨と刃がぶつかる音が、ホールで鳴り響き続けた。

 

 「傷魂『ソウルスカルプチャア』!!」

 

 ナイフが飛んでくるのを必死に避ける。とある疑問が浮かんだため、話をかける

 

 「なぁ、それっていちいち叫ばなくちゃ行けないのか?」

 

 更にナイフが飛んできた。それをブラスターに乗って避ける。

 

 「あぶね。骨付『骨攻撃』!」

 

 

 一方では、サンズの様子を見に来ていた妖精(チルノ達)が窓から見ていた。

 

 「すご……ちゃんと弾幕ごっこしてる…!しかも、あの咲夜と!」

 「多分、サンズは本気じゃないよ?」

 

 チルノが言う。そうすると、リグルはチルノの方を向き、首を傾げた。

 

 「なんでそんな事をチルノが知っているの?」

 「んー……なんとなく!」

 

 そうすると、咲夜の声が響く。

 

 「確かに、なかなかやりますね。ですが、」

 

 瞬間、咲夜の目が窓に向き、リグル達を捉えた。リグルは怯え、チルノは戦闘態勢に入った。

 

 「あのお荷物を持ってきたのは、間違いでしたけどね?幻幽『ジャック・ザ・ルドビレ』!」

 

 弾幕がリグル達にーーーー

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 ーー当たることは無かった。

 

 「間違い?いーや、違うね。」

 

 サンズの後ろにはいつの間にか居るチルノとリグルが。そして、サンズの前には……『ガスターブラスター』が浮かんでいた。

 

 「俺がそばにいる。だからこいつらは安全なわけだ。OK?」

 

 「……チッ」 

 

 すると、リグルがサンズにお礼を言った。

 

 「ありがとサンズ……助かったよ……」

 

 「ん?『ありがとサン』ズってか?」

 「言ってないよ!?」

 

 サンズがボケて、リグルがツッコミを入れた。

 すると、チルノがとあることに気付いた。

 

 「サンズ、汗をかいてるのか?」

 「ん?あぁ。いいエクササイズだ。肉がつきそうだぜ。へへへ……」

 

 「あんた骨じゃん!!」

 

 

 

 ーーだけど、このままだとジリ貧だ。スタミナの無さは『以前』嫌という程思い知らされてる。

 

 咲夜は『一瞬』でナイフをばらまいて『一瞬』で別のところに行く。

 

 俺と似ている能力で、俺とは違う能力。そして、『あの糞ガキ』のように、『Save』が出来ない。なぜなら、使えば俺が感知できるからだ。

 

 ……脅威的な能力。だが、そこに隙が出来る

 

 「…………」(骨はさておき、時止めに近い瞬間移動に加えて、見た目割りには戦闘慣れした立ち回りをしている。……確かに疲労の色は見えてる。私の能力を見て、温存策が吉だと踏んだか。それは私もだけど……)

 

 

 「この勝負ーーー長引きそうね。」

 「この勝負ーーー次で決まるな。」

 

 




 


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第6話 骨の意地

 遅れて申し訳ございませんでした!

 この小説の元がなんと消えてしまっていて……しばらく立ち直れずにここにいます。

 「知ってるぞこの展開」って方はオリジナル展開となる(はず)なので注意を……あれ?注意する必要あったかな…?


 

 『おすすめBGM:ナイト・オブ・ナイツ』

 『おすすめBGM:フラワリングナイト』

 

 

 

 咲夜が動いた。

 ナイフがさらに飛んでくる。近道を使いつつ、咲夜との距離を図る。

 

 少しだけだが、あいつはまだ余裕を持っている。逆に言えばそれは……

 

 ー逆転のチャンス!

 

 

 

 「ほんとに!ナイフ!ばっかだな!」

 「ふふふ……そうね!」

 

 

 そして、咲夜が勝負を仕掛けた。

 

 「終わりにするわ!」

  (来た!)

 

 

 「幻世『ザ・ワールド』!!」

 

 

 

 咲夜が目を閉じる。

 攻撃が来ない。確かに止まった。

 

 勝ち誇ったような笑みを浮かべ、目を開ける。

 

 

 「さて…どこに…?」

 

 

 右の通路を見る。……いない

 

 左の通路も見る。……いない

 

 では、自身の上。……いない

 

 「?」

 

 

 シャンデリアの上、いない

 

 窓、いない!

 

 妖精共の後ろ、いない!!

 

 私の後ろ!いない!!!

 

 ホールを隅々まで見る。いない!!!!

 

 

 「なっ!?いない!」

 

 そう、どこにもいないのだ。

 

 

 ーーあいつ(サンズ)!どこに行った!?まさか外に…いや、だとしたら扉が空いてるはず。いや、開けないで行けるのか!?

 

 

 外も見る。だが、美鈴しか見当たらない。どこにもいない!

 

 

 「なっ!確かに時は止まっている!だが、なぜ見当たらない!」

 

 

 時計を見ながら言う。

 確かに、時計は止まったまま動いてはいない。

 

 時間だけが流れる。

 

 

 「…タイムアップよ…時が動く」

 

 

 時が戻った瞬間、咲夜の顎に強い衝撃が走る。

 咲夜は勢いよく、後ろへと飛ばされた。

 

 

 「がはっ!?」

 「ふぅ…危なかったぜ……」

 

 

 そこには、先程まで居なかったはずのサンズが立っていた。

 

 

 「な……いつの間に…いや、確かに居なかったはず…」

 「あぁ。多分な」

 

 

 咲夜は謎を解こうと必死になるが、検討もつかず、サンズを見る

 

 「…答え合わせと行こうか。お前の能力はさしずめ、時を止めるとかそんなものだろうな。根拠としては不意打ちに出したブラスターが避けられるとかな。ナイフだっていつの間にかある。」

 

 

 「…バレたのは分かるが……なぜ時を止めた時に居なかった……」

 

 

 サンズが発した次の言葉は、咲夜を驚かせることになった。

 

 

 「時を止めた瞬間に近道をしたのさ……」

 

 

 近道は瞬間移動的な能力だ。

 

 だが、瞬間移動としても時はある。移動する時間があるんだ。

 俺はそこを狙った。

 

 時を止めた瞬間に近道。するとまるでいなくなったかのように見える。

 

 

 「そんな高度な技……誰から…いえ、出来るの?」

 「出来てるからお前を倒せてるんだろ?」

 

 

 

 俺はさて、と言って立ち上がる。

 疲れたが、やることはまだあるはずだ……

 

 

 「この後はどうするの?」

 「ん?あぁ……ここの主と話をするってとこかな」

 

 咲夜が首を傾げた。

 

 「何を?」

 「……オイラの住む場所について」

 

 「「「知るか!」」」

 

 

 咲夜とリグルがツッコんだのかと思ったら近くの柱からも声が上がる。

 

 「お、お嬢!」

 

 てことはあの……ガキンチョ(?)が主か……

 

 

 「あ〜……オイラはサンズ。ただの……」

 「えぇ、知ってるわ。」

 

 

 …俺の自己紹介潰しとは……こいつ中々やるな…

 

 

 「で、住む場所?だっけ?」

 「あぁ。部屋があるって聞いてな……一部屋だけ…」

 

 

 レミリアは少し考えてあと、頷いた。

 

 「咲夜も美鈴も倒して、私を楽しませたからね。良いわ」

 

 「「なんだそりゃ」」

 

 

 

 こうして(?)俺は住む場所を手に入れた。

 だが、まだここでハッピーエンドでは無かった。

 

 この後に起きる、大戦争があるからな……




 …咲夜の攻略の仕方ですが、分かりやすく絵で説明しようと思いました。

 まぁ、文章よりも絵とかでやったほうが速いんで…

 ①まず、サンズの近道についてですが、絵にある通り、一瞬とは言えど時間があります。

 
【挿絵表示】


 0.001秒とか、どんなに速くても時間には逆らえないんです。



 ②咲夜の『時を止める』についてですが、こちらは全部同じタイミングで止まる。という訳ではなく、徐々に広がっていくと思ってます。

 (こちらについては、この小説ではそうしているだけで、ほかの小説などでは違う可能性があります。)

 
【挿絵表示】


 ③時を止めた瞬間に近道、そうすることで、結果的には時が戻った時に現れますが、時を止めると残像が現れないほどのスピードで移動中なので、見えなくなります。

 
【挿絵表示】


 分かりずらいですが、順序で言ったら




 時を止める前に近道
    ↓
 時を止めてる間は近道中
(サンズとの戦闘において暗くなるあれの状態)
    ↓
 結果的に見えなくなる。
    ↓
 時の流れが戻ると現れる



 ということになります。

 途中で、自分も何言ってるか分からなくなってますが、そういうものだと思ってくれればいいです……こんな作者ですみません…


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