不死身の姫野先輩は彼の相棒です (アイン・クロニクル)
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プロローグ

チェンソーマンの姫野先輩がヒロアカ世界に生まれ変わって生きていく話です。


 

事の始まりは中国 軽慶市。

 

 

"発光する赤子"が生まれたというニュースだった。

 

 

以降各地で「超常」は発見され、原因も判然としないまま時は流れる。

 

 

いつしか「超常」は「日常」になり、世界総人口の約八割が何らかの"特異体質"である"個性"を持つ超人社会となった。

 

 

とある研究所、そこは今まさに地獄へと変わっていった。大雨が降り来訪者が来る予定もないことから研究所のスタッフ達は気楽だった、だが昼過ぎに謎のトラックがフェンスを破壊し侵入そのまま研究所の壁に激突し大爆発を起こした。

 

研究所のスタッフは騒ぎを聞きつけ駆けつけたがトラックは炎上しその状態から生存者はいないだろうと思った、その瞬間【!】1発の銃声が鳴り響き警備員の1人が胸に赤い花を咲かせバタリと倒れ、周りのスタッフはなにが起こったのかわからずにいると炎上しているトラックの荷台がぎぃぃぃと開き黒鉄の銃身が現れ【だだだだだっ!】と銃声が鳴り無数の銃弾が発射され警備員達をハチの巣にしその場に立っている者はいなくなった。

 

「ふぅ」

 

空になったマガジンを捨て新しいマガジンを装填するとその人物は出てきた。その者は女性で黒いスーツを着ており右眼にはスーツ同じ黒い眼帯をしており黒髪の長めのショートヘアー、手にはアサルトライフルM4A1が握られていた。

 

 

彼女が侵入して30分後、彼女は自身止めようとした警備員や逃げ遅れたスタッフを容赦なく撃ち殺しながら研究所の奥へ奥へと進んでいた。

 

奥では警備員達が彼女を止める為集まり迎撃の準備をしていた、手には銃ではなく麻酔銃が握られており視界が悪くなるのにスプリンクラーを作動させ通路を水浸しにしていた。

 

「順番に撃てよ!」

 

「過剰投与は結果的に殺害しかねない!!」

 

警備員達は今から来ようとする彼女を知っているようでありある者は震え、ある者は冷や汗が止まらず、緊張した状態が続くなか彼らが見ている前で扉がガアァァァと開いていく。

 

 

【!】

 

扉が開くと彼女が身体を出しM4A1を構え5.56ミリ弾を撃ち始めた、初弾は警備員1人の頭を正確に居抜き血しぶきが飛ぶなか他の警備は怯まず麻酔銃を構えた、「スタートだ!」彼女はそう言うと走りながらM4A1を連射する、警備員達は麻酔銃を発射し麻酔針発射し彼女に向かうが彼女は1発目2発目を回避しその間に3人を撃ち殺した。

 

「よく狙え!」

 

警備員は仲間がやられても麻酔銃を発射し3発目が彼女の左腕に命中し警備員は一瞬安堵するが彼女は不敵な笑みを浮かべながらM4A1を離すと腰から大型のナイフマチェットを取りだし躊躇なく左腕を切断した、普通なら声をあげるが彼女はなおも不敵な笑みを浮かべナイフを警備員に投げつけ殺すと今度はM9拳銃を懐から取り出し連射し2人を殺すが直後3本の麻酔針が首に1本、胸に2本刺ささったすると彼女は警備員に向けていた銃口を自身の頭に向け【!】撃ち抜き彼女は床に倒れた。

 

 

 

「「「・・・」」」

 

警備員達は彼女が麻酔針で本当に眠ったのか分からず注意しながら次弾を装填し彼女を監視する、倒れた彼女は目を閉じており、床には血と倒れた衝撃で外れた麻酔針が散らばっており、警備員の1人が近づこうとした時彼らは彼女から黒い粉のようなものが出ているのに気付き麻酔針を発射しようとするとガバッと上半身を起こし再びM4A1を構えた普通なら撃てないが彼女の切った左腕は【再生】していた、【!、!、!】彼女は残った警備員に銃弾を喰らわし全員を殺した。

 

警備員との戦闘は時間にして僅か1分の出来事であり待ち構えていた警備16名を射殺(1名投擲)したのだ。

 

「ふぅーアレを出すまでじゃないな、せっかくスーツが血まみれ水浸しだクリーニングで取れるかな・・・」

 

彼女はスーツの汚れを気にしながら立ち上がりライフルと拳銃のマガジンを交換すると屍になった警備員を踏みながら奥へ進んでいった。

 

奥に進むと今までより頑丈そうな扉があり触れるが当然開かず警備員のカードを使っても開かず「仕方ないな」と言いながら彼女はライフルを離すと背負っていたリュックを開け中からAT−4対戦車無反動砲という携帯式ロケットランチャーを取り出した。

 

「危ないから扉から離れてくださいね」

 

となかにいるであろう人達に警告すると安全装置を解除し肩に担ぐと「発射」【!!!】トリガーを押しロケットを発射した、放たれたロケットは爆音と爆炎を発生させながら頑丈な扉に大穴を開けた。

 

彼女は無反動砲を捨てるとM4A1を構え部屋のなかに入った部屋のなかでは研究員やスーツを着た見るからに偉そうな人達が片隅に集まって震えていた。

 

「いたいた、逃げたと思ってたの居てくれたなんてそんなに自信があったんですか?対策しても止まらないくらい貴方達もわかっているでしょ?それともまだ陰湿な実験繰り返しててそれで遂に頭いっちゃいましたか?ざーんねーんだね〜」

 

彼女は楽しそうに研究者達に嫌味を言いライフルを振り回していた。

 

研究者達は楽しそうな彼女に隠していた麻酔銃を発射しようと出した瞬間【!】「ぐあぁ!!」研究者が撃つよりも速く彼女がM4A1を撃ち麻酔銃を握っていた腕を撃ち抜いた。

 

「まだ私が喋っているでしょ?いけないですね、話は最後まで聞きましょうと習わなかったんですか?それともその頭…ハゲになったときに髪の毛と一緒に記憶までなくなりましたか?」

 

「「「くっ・・・」」」

 

「まあ、貴方達をどうするかなんて最初から決まっているんですよ。だから無駄な抵抗はしないでください楽にいけませんよ?まあ楽に行かすつもりはないんです…がぁ!」

 

「ぐふっ」

 

「ぶばっ」

 

「ぎぃやぁ」

 

彼女はその場にいた研究者達を銃床で殴りつけ意識を失わせると結束バンドで手足を拘束し床にガソリンを蒔き始めライターの火をつけるとガソリンに投げ、瞬時に辺りは火の海に包まれスプリンクラーは既に使い果たした為消火することは出来ず研究所達は熱さで意識を取り戻すが結束バンドで動けずじわじわ度炎で身体を焼かれ涙ヲ流し絶叫しながら死んでいき、彼女はその光景を監視カメラから見物し満足すると回収した資料を持ち車を盗み彼女は研究所から去って行った。

 

 

途中で車を捨て約束の場所に行くとそこにスーツを着て頭に黒い靄があるオトコが傘をさして待っていた。

 

「無事に終わりました、迎えありがとうございます【黒霧】さん」

 

「いえいえ、これも仕事ですから待っていましたよ【姫野】さん」

 

 

互いに名前を呼び合い軽く離すと2人は黒い靄の中へと消えていった。

 

黒い靄を抜けるとそこは古びたBARであり姫野はテーブルにライフルやリュックを降ろし上着をクリーニングに出そうとすると奥から顔に手をつけた男性が歩いてきた。

 

「おお、おつかれさん。上手くいったか?」

 

「弔くん…はい!研究所の人間は残らず皆殺しにして最後はガソリン撒いて火やぶりにしました、今頃は上手に焼けてるんじゃないですか?」

 

「上手に焼けても食いたくねーよそんな肉、逆に腹壊しそうだ・・・なんか腹減ったな黒霧!飯くれ」

 

「わかりました少々お待ちを死柄木弔」

 

黒霧はそう言うと奥に食事を作りに行った。

 

姫野は一服しようと弔の横に座ると懐から煙草を1本の口に加え火をつけた。

 

「ぷはぁーひと仕事した後の煙草は格別だね」

 

「おい、臭いが移る吸うなら離れろよ」

 

「いいじゃないですか弔くん、私は貴方の【相棒】だぞ、なら近くで吸ってもいいじゃないの」

 

「それとこれとは別だ!煙草は身体に悪いんだよ「えっ!?いつも不健康な暮らしをしている弔くんが健康志向的発言!?」お前1回崩すぞ、ちょっとこっち来い」

 

姫野の発言にイラッときた死柄木弔は個性を使おうと腕を伸ばし姫野は「ちょっとステイ、ステイ」と言いながら後ずさる。奥から黒霧が料理を持って来ると弔は標的を姫野から料理に変え食べ始め姫野はナイスタイミングでやってきた黒霧に弔に見えないように親指を立てた。

 

 

死柄木弔が食事をし終わり黒霧が食器を洗い、姫野が3本目の煙草に火をつけるとカウンターに設置してあるモニターが起動し声が聞こえた。

 

『やあ、お疲れ様姫野。その様子だと上手くいったみたいだね』

 

「【先生】私の個性ならヒーローのいない施設1つ陥落させるなんて朝飯前だよ、まあアレは使わなかったけど、いくら連中が私の対処方を知っていても実力がなければ意味がない平和ボケした奴らは特にだ。あっコレ研究所から盗ってきた資料、あとで持ってくからドクターにちゃんと渡してよ」

 

「ああ、君がせっかく回収した資料だドクターにちゃんと渡すよ彼なら効率よく使ってくれるよ」

 

その後簡単な会話をし終え、私はBARをあとにしてアパートとへと戻った。部屋につくと私は服を脱ぎ下着姿になると冷やしていたビールを冷蔵庫から取り出した残っていたつまみを口に含むとビールを口にしたアルコールが身体に注入され身体が喜んでいるのがわかる。

 

「やっと終わったな、でもこれからだね地獄側で始まるのは・・・」

 

私は月を見ながら空になった空き缶を置くと再び煙草を吸い始める。

 

「元気にしているかな、アキ君達は・・・」

 

 

 




いかがでしたでしょうか?ヒロアカは初めてのなので不安ですが頑張っていくのでよろしくお願いします。

感想やこうすればいいんじゃないかという指摘や要望はあったら気軽に書いてください。


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姫野先輩オリジン1

これから2回にわたり過去話です


 

「う、ううん」

 

私は帰ってから1人で夜通し晩酌し気がついたら寝落ちしていた、私は重い体を立たせ服を脱ぐとシャワーを浴びた。数分後私は新しい下着を着るとそのまま冷蔵庫に向かい350のビール缶を取るとしゃがみ込み飲み始めた、要は迎え酒だ。

 

「あ~おいちい〜」

 

私はそのまま姿勢でビールを飲み干すと缶を台所に置き煙草とライターヲ持ってベランダに出た朝の心地良い風を浴びながら煙草を口に加え火をつけたニコチンが来るのがわかる。先生のおかげで良いマンションに住めたのは感謝しなければいけないなと思いながら2本目に火をつける、こうしてのんびりしていると私は思い出す昔のことを。

 

 

私は元々この世界とは違う世界の人間だった、そこで私は【公安対魔特異4課】に所属する悪魔と戦うデビルハンターであった。だがある日私はテロリストに襲撃され胸を撃たれた、仲間に延命措置を受けるもテロリストに敗北寸前になり私は契約している幽霊の悪魔通称【ゴースト】に私は全部をあげるからゴーストの全部を使わせてと自身の命と引き換えに力を手にし敵を圧倒しただが契約の代償で身体が次第に消えていき仲間のアキ君に言葉を伝えると私は死亡した。

 

そして私はこの個性という力がある世界で生まれ変わった。生まれ変わった私には前世の記憶がなくまた、前世と変わらなかったとこと変わったとこがあった、変わらなかったことは容姿だ前世と同じ容姿であった、また悪魔と契約して失った右目は生まれて直後の病気の副作用で見えなくなった。

 

変わったとこは家庭環境だ、前世では家族とはそこまで悪くなかったがこの世界では両親とはなかが悪かった特に父がグズで酒・女・ギャンブルとマジでクソだった、最後に名前だ、この世界での私の名前は【田井中陽子】であった。

 

 

 

◉6年前

 

17歳の私は普通の高校に通っていた、個性がほとんど発現するなか私には個性がない今時珍しい無個性というやつだった。だが私はヒーローというものに興味はなかった為普通の高校で十分であり個性も私には高い身体能力があった為気にはしなかった。

 

私は放課後や休日はコンビニでバイトをしていた理由は高校卒業後自立する為の資金を手に入れる為だ、またバイトがない日は公園でよくちびっ子と遊んでやったりもした私の人柄を知ってる街の人間は私なら大丈夫と安心しており私は緑谷出久、爆豪勝己という子達とよく遊んでやった、世間からの私の評価は面倒見がいいお姉さんであった。

 

 

そんな日々が続くなか私の生活は突如崩壊した、その発端は父が私の預金を勝手におろしたのだ86万という大金残りはわずか2600円だ、私は父に理由を聞いたそしたら帰ってきた言葉は「オンナ」だった。その後私は怒りを抱えたまま母のところに行き暴言を吐いた、私は家に帰り今後どうするか迷っていると父が私の身体に手を出したのだ。

 

「やめろぉぉぉ!!糞野郎ぉぉ!!」

 

私は今までにないくらい叫び父に抵抗する、私は近くにあったハサミを父に刺すが父は増強系の個性で私を押さえ私を頭を強くうち気を失った。

 

「はっ!」

 

私は気がつき辺りを見渡した、近くに父はいなく部屋のんびり奥から声が聞こえ行くと私の目には父が母を包丁で突き刺した光景が写った。

 

バタリと倒れ指を動かさない母を見ながら私は父に聞くと父は答えた。

 

「陽子、お前は1度死んだんだよ俺に頭を強くぶつけられてな。だが数秒後お前は息を吹き返した、見たら頭の傷も塞がっている、俺はお前が【不死身】の個性だとわかった!死んでも傷が治って生き返る個性なんて聞いたことがない!お前を売ればいい金になると考えて帰ってきたアイツに言ったんだ、そしたらあの女「させない‥‥そんなことさせない!あの娘にこれ以上つらい思いはさせないあの娘は私が守る」と言いながら俺に包丁を持って向かってきたよ、馬鹿だよな粉を操る程度の個性で増強系の俺に勝とうなんざ、だから殺したんだよ。」

 

「・・・」

 

「陽子行くぞ、医者がお前を欲しがってる。最低でも1000万は出すらしいありがとな、お前のお陰で俺の今後はハッピーだ良い親孝行になった。」

 

笑みを浮かべて私に伸ばされる父の手、その手が私の肩に触れた瞬間パシンッという音を出しながら私は父の手を叩いた。

 

「!?」

 

「ふざけんなよ糞野郎が!!テメェみたいな野郎にいいようにされてたまるか!」

 

「ぐっ」

 

私は今までに溜まった怒りを放出させ父へと飛びかかり父を床に倒し顔に向かって拳を振り下ろす、何度も何度も父を殴る皮が捲れ血が流れるがそんなこと知ったことかと殴り続ける、だが父も黙ってなく私の拳を受け止めると個性を使い逆に私を床に押し倒し首を締める。

 

「ぐうぅ」

 

「このガキが父親に逆らいやがってもう1回殺してやるよ」

 

増強された腕で閉められる私は抵抗するが父はびくともせず段々と意識が遠のいていく、悔しい、母が命をかけて守ろうとしたのに、個性が発現したのに、私は父になにも出来ずに再び殺される、なんで私にはなにも出来ないんだ力が・・・もっと力があれば・・・助けて・・・

 

『助けて・・・助けて・・・』

 

 

私が強く思うと私から溢れだした黒い無数の粒子が集まり父の後ろで形を形成していき1本の腕が現れた。

 

『助けて・・・助けて・・・助けて!!!』

 

「ぐわぁ!?なんだいったい『助けて!!!』ぎぃやぁぁ!!」

 

 

その黒い腕は私が思った助けてという言葉を連呼しながら父の胸を貫きおそらく場所的に心臓だろうか、その黒い腕は父の心臓を握り潰した。

 

「あ、あぁ・・・」

 

私は目の前で起こった出来事に頭が追いつかず心臓を潰され口から胸から血を流しながら父は倒れ込み私は父をどかし立ち上がるとその黒い腕を見た、その黒い腕は私を見ると『助・・け・・た・・・』と呟きながら黒い粒子になりに飛び散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?次回は週末の予定です


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姫野先輩オリジン2

グロ注意です


 

あの黒い腕が父を殺したあと私は家中から出来る限りの金品を持ち出し家を出て今は少しでもお金を浮かす為神社の社の下で睡眠を取っていた、だが私はここ最近まともに寝れてはいなかった。あの黒い粒子が集まり作られた腕は間違いなく私の個性によって生み出されたものだからだ私は人を殺した、あんな糞野郎なのに母の仇なのに私は苦しむ、だが今日は何故か眠れた、理由は分からないがあえて言うなら私を理解してくれるなにかが私を背後から抱きしめていたからだ。

 

あれから数日たったが何故か私のことや父母が死んだことがニュースになっていない、死体がまだ見つかってないからからか?だが急に私や母が学校や職場に来なく連絡もつかないじゃ誰かが警察に通報するはずだ、私はどうかこのままの状態でいてくれと思っただがそれは叶わなかった。食事をするため街に出た時私は誰かに見られている気配を感じた、眼帯をしているから視線を向ける人はいるがそれとは違った、私は複雑な道を進んでその見ているなにかから逃げた。

 

社に戻った私は水を口に含み落ち着くとあの日父が言っていたことを思い出した。

 

「あいつはあの時言ってた「私を医者が欲しがっている」ってまさかあの気配はその医者なのか?不死身な私を医者が欲しがる理由なんて決まっている」

 

私の頭のなかで人体実験、モルモットの言葉が出てくる、私は荷物を持つとさらに遠い場所に行こうとしたその時。

 

【!】

 

「うぐっ!?」

 

1発の銃声が鳴り響き、私の右肩に激痛がはしり私はその場で片膝をついた。視線を上げると草むらから10人程の男達が出てきたスーツを来ているがあきらかに普通の人ではないと私の直感がそう警告する。

 

「田井中陽子だな、俺は公安の個性管理委員会の者だ。お前の父田井中智が娘が不死身の個性を持ってると医者に連絡しその医者が俺達に連絡した、俺達は君の力が大変脅威であると断定し君を公安の管理下におくことに決定した。」

 

1歩前に出た男が私のとこに来た理由と奴らの中で決まったことを口にする。

 

「よって田井中陽子、貴様を捕獲する」

 

そう言うと男達は私に向け拳銃を取り出し躊躇なく発砲する、【!、!、!】「っ!?」放たれた銃弾は私を貫き社の壁を血に染めた時間にしてみれば5秒もたってないだろう、私は無数の銃弾を喰らいその場に倒れた。

 

「よし、それじゃ復活する前にさっさと拘束しろ」

 

男達が拘束具を持って陽子に近づき手錠を取り付けようとした瞬間「ぶばっ!?」再生した陽子が近づいた男の横顔を殴りつけた、陽子はすぐさま立ち上がり社の物陰に身体を隠す。

 

「ちっ再生するのがあんなに速いだなんて聞いてねーぞ、やってくれるじゃねぇかガキが!!」

 

「公安だろうがお前らみたいな奴らに捕まってたまるか!!」

 

怒り叫ぶ男と私、両者が相手の出方を注視するなか階段から足音が聞こえ私は視線を向けるとそこには眼鏡をかけ紺色のスーツを着た細見の男がやってきた。私はその男を警戒していると公安の男が叫んだ。

 

「お前、曽我部か!!コイツの捕獲は俺達の仕事だ!外野は黙って帰りを待ってやがれ」

 

「木戸さん駄目ですよ、せっかく見つかった貴重なサンプルなんですから丁寧に扱わないと、それにまだ若いお嬢さんにむさい男共が集団で捕らえようなんてスマートじゃないですよ」

 

「コイツは死んでも再生するんだ多少手荒に扱かったって問題ないだろ、それに【殺害して動きを止める】コレが捕獲のセオリーだろ!」

 

私の扱いかたで言い合う曽我部と木戸という男、私は隙をみて逃げようとするが神社のんびり周りに他にも仲間がいたら逃げられない、私は目の前の曽我部という男を人質に脱出しようとした瞬間「!?なにコレ?」私の胸元に1本の注射針のような物が撃ち込まれチクッとした痛みのあと身体の力が抜け強烈な眠気が襲ってくる。

 

「木戸さん、不死身の目標に貴方のやり方は不合理的です、私ならこの麻酔銃で無力化しますよ、そのほうが合理的でしょ」

 

 

麻酔針を撃ったのは私が人質にしようとした曽我部と俺だった、撃たれた私は眠気に抗えず倒れ込む、私は死ねば状態がリセットされると思い舌を噛み切ろうとする、だが強烈な眠気ということが効かない身体では力を出せず私はゆっくりと目を閉じ暗闇のなかへと沈んで行った。

 

 

 

「それじゃああとは頼みますよ木戸さん」

 

「ちっ!おい拘束の準備だ死なねーように丁重に扱って運べ」、

 

『はいっ!』

 

 

 

 

「(う、・・・ココは私はどうなったんだ?)」

 

私は意識を覚醒させるだけですゆっくりと目を開けた。

 

「(なにも見えない?目隠しをされている?・・・・・・!!!いやこれは・・・捕まったのか)」

 

陽子が目を覚ますと彼女は白い壁に様々な機器、解剖道具が並べられた一室にある手術台の上で全身を包帯で覆われ首・手足・胴体をベルトで固定されていた、陽子は声をあげようとした。

 

「ッ・・・ッ・・・・・・・・ッ!!」

 

とよく耳をすまさないと聞こえない声ともいえない音だけを発した。

 

「(声が出ない!?かすれて出にくいとかじゃない・・・【声帯】が切除されている!?)」

 

自身の状態に動揺していると何か冷たい物が露出された左腕に当てられ次の瞬間

 

【ガリガリガリガリガリガリ】

 

とノコギリのような道具で皮を肉を神経を骨を容赦なく切られていく音が聞こえ左腕に激痛がはしった。

 

「・・・・・ッ・・・・ッ・・・・・ッ!!」

 

あまりの痛さで声をあげようとするが声帯が切除されている為出した声は先程と同じ音だけだった、痛みを和らげようと反射的ににガタガタと身体を動かすがベルトで固定されている為まともに動くことも出来ずただ痛みに耐えているとそれまで感じられていたなにかを失った、理由はすぐにわかった左腕は切断されたからだ。

 

「コレ向こうに置いていて、再生前のと見比べるから」

 

切断した左腕を回収し指示する白衣の男性は腕を切ったというのにまったく動揺せず冷静にしている。

 

「ヒューーーーッーーーーーッ・・・ヒューーーッーーー・・・」

 

痛みで身体がガクガクと震え呼吸も速くなり涙を流す陽子に白衣の男はノコギリを置くと今度はハサミを持つと右腕を押さえ中指に刃を当てた。

 

 

「今度は脳の活動を観察しながらだ、1本のずついくぞ」

 

「はい」

 

パチン

 

「!!」

 

という音と共に違う痛みが陽子を襲い、次々とパチンという音を出す度に違う痛みが襲いかかる。

 

「・・・ッ・・ッ!!」

 

「痛みに対する反応の仕方でこれまで何回死んだのかをおおよそ予測できる、まだ数回程度しか死んでないな・・・」

 

そう言うと白衣の男はハサミで胸元の包帯を切り肌を露出させると今度は針のような道具を両手に持ちグチュグチュと音を出しながら針で内蔵を突き刺す、手術台は血で溢れ暴れたせいで包帯が各所で外れ口元と左目があらわになる。

 

『よし1度殺してリセットして休憩にしよう』

 

「はい」

 

「ふう、トドメよろしく」

 

「お疲れ様です」

 

 

休憩の指示がはいり白衣を着た男達外れひと息つくと休憩に向かった、そんな彼らの会話を聞き私を怒りが込み上げてきた。

 

「(ひどい・・・なんでお前らは平気でこんなことが出来るんだ?私が不死身だから?危険だから?ふざけるな!お前らになんの権利がある?ただ普通に生きてきた私を寄ってたかって傷つけ殺し、罪悪感を感じずにやるお前らはなんなんだ!?まるでお前らは・・・【悪魔】・・・じゃないか)」

 

怒りの眼を白衣の男に向ける陽子、だがそんな陽子に白衣の男は容赦なくナイフを振り下ろし陽子は力が抜け目を閉じた。

 

 

 

 

ここは何処だ?私はまた殺されて・・・

 

陽子が目を開けるとそこはあの手術室ではない違う白い部屋にいた、陽子はなにも考えずに歩き始める、すると視線の先に椅子があり誰か座っていた、陽子はその誰かに近づき声をかけた。

 

「貴方は誰ですか?」

 

そう質問するとその人物は顔をゆっくりとあげた「!?」その顔を見て陽子は驚愕した、何故ならその人物の顔が自身と瓜二つだったからだ。その人物は黒いスーツを着て右目には眼帯、口には煙草を加えており陽子が固まっているとその人物は煙草を口から離すと立ち上がり陽子に笑みを浮かべ口を開いた。

 

「誰って私は・・・貴女自信だよ」

 

「!?どうゆうこと、貴女が私だって」

 

「正確に言えば私は前世の貴女だよ、きっと死んだことで記憶の1部が戻ったんだね、なら速いよ貴女が完全に私を思いだすのは・・・大丈夫私は貴女自身だから悪いようにはならいないよ。んじゃあそれまでもうちょっとだけ頑張ろうか・・・」

 

「待って!」

 

次の瞬間私の視界は再び白から黒に変わり、身体は動かなくなり自分が手術台にいると理解させられる。身体は再生され修復されており白衣の男達はペンチを持つと私に手を伸ばす。

 

「よーし後半戦いくぞー」

 

「上の命令は【とにかく痛みを与えろ】ということだ、なんの実験か知らないが俺等は従うだけだ」

 

「さてと・・・歯からいくぞ・・・」

 

私の地獄の時間が再び始まる。

 

「・・・ツ・・・・・ツ・・・ッ・・・!」

 

 

 

『つらいと思うけど頑張って、この世界で生きていく為には私のことを思い出さないといけないから・・・まったく私の人生はハードだね、そう思わない・・・ゴースト?』

 

『・・・』

 

 

 

 

 

 

あれからどれくらいの時が経ったんだろう、公安に捕まり人体実験をされ切られ、潰され、焼かれ、私は何度も死んだ、死んだ回数も100回を超えたあたりから数えるのを辞めた、人ってすごいよねなれちゃうんだからさ・・・でもたくさん死んだおかげで私は前世の記憶を思い出した。

 

前世の私の人生、家族、アキ君、マキマさん、師匠、デンジ君、パワーちゃん、荒井君、コベニちゃん、幽霊の悪魔ゴースト、私は全てを思い出した、そして私は此処を出たらどうこの世界で生きていくかを考えるようになった。逃げた私を公安は何処までも追いかけるだろう、国外に逃げても今度は別の勢力が私を狙う、自分の価値を私は思い知ったからだ、不死身な私は公安を通して各企業に貸し出され大手製薬会社の新薬の実験や自動車会社の車の安全性テストなど危険でリスクの高い実験に私は良いモルモットだからだ。

 

 

私はもういい加減に此処にいるのが飽きてしまった、だから私はチャンスを待った、少しでも油断があれば脱出出来るから。そしてその時はやってきたいつもどおりに実験が終わり、私は麻酔をされ宝物を保管するかのように金庫のような箱に入れられる、いつもなら2度目の麻酔をかけてから入れるがその麻酔がなく取りに行った、そして帰ってくるまでの間に私はもう1つの力を使い身体から黒い粒子を出し、それを徐々に人の形にしていき完成したのは黒い包帯で全身を覆われた今の私の写し姿だった。

 

「(やれ!)」

 

私はその作りだした写し姿に指示をし私を殺させた、数秒後私は万全の状態で再生し「あーあー」と発生練習し右目以外の顔の包帯を取るとその写し姿に名前を与えることにした。

 

「君には昔助けられた、そして今も助けられた、だからその恩返しで君に名前を与えることにした・・・君は今日から【ゴースト】だ」

 

『・・・』

 

私は目の前のコイツに前世で契約した悪魔と同じ名前をつけた、名付けされたゴーストはなにも言わないが何処か嬉しそうだったたぶん・・・私達がお互いを見ていると先程麻酔を取りに行った白衣の男が帰ってきて私を見ると声をあげた。

 

「お前!?いつの間に誰か!誰か!「ゴースト」だあっ!!」

 

男は仲間を呼ぼうとするがその前にゴーストに指示し男にゴーストが渾身の右フックを放ち男は壁に激突し頭から血を出しぐたりと倒れた。

 

「ごくろうさん、じゃあ1度戻って」

 

『あああぁ・・・』

 

私がそう言うとゴーストは崩れ黒い粒子となり散った、私は男からIDカードを奪うと扉のロックを解除して施設を脱出するため屋上へと向かった。

 

屋上に向かう途中鍵が閉められた扉がびくともしない為私は右腕をカッターで切断するとその切断跡を扉に押し当て再びカッターで喉をかっきり自殺した。

 

数秒後意識を取り戻した私は扉を見ると切断した腕から新しい腕が再生しておりその押し当てられた場所にあった扉の1部は消えていた。

 

「(試しにやってみたけど上手くいくもんだね、私の欠損部位は必ず再生するその時に異物があっても再生した時その異物はなくなっていた、実験でわかったことを覚えていてよかったよ)」

 

私はそのまま進んでいくがここであることに気づいた、あまりにも人が少ないと。公安の施設なら警備員やスタッフが大勢いるはずなのにここまで1人もあっていない何故だと思っていると大勢が走る音が聞こえ私は身を隠した、逃げたのがバレたかと思ったが彼らが持っていたのは麻酔銃ではなく実銃だった、私は疑問に思い最後尾で遅れていた奴を物陰に引き頭を壁に押しあて尋問した。

 

「ちょっとお話いいかな?」

 

「貴様は!?被検体の!何故こんなところに・・・ぎぃゃ!!」

 

「うるさい、君は黙って私の質問に答えればいいんだよ、それじゃ質問するよ」

 

私は騒ぐ奴を壁に叩きつけ鼻血を流しながら黙った奴に色々と質問した。質問の結果わかったのはまずここは地下であること、人がいないのは謎の侵入者によって通信や警報システムがダウンしその対応と侵入者の迎撃に出ているからということがわかり私はますます好機だと考えたが次に放たれた言葉に私は注目した。

 

「侵入者は貴様を知っていた、不死身の個性をな」

 

その言葉に私は2つの可能性を導き出した、1つ目は不死身の力を欲しがる何者か?2つ目は前世の私を知っている何者かだ、私は数秒悩みどちらかの理由にしても脱出の為にはその侵入者を利用しようと考えとりあえず情報を吐いた彼をお礼に殺さず首を締めて意識を奪い現在その侵入者がいるという場所へと向かった。

 

「おや?僕が探していたものが自ら来るなんて僕は幸運なのかな」

 

私がその場所につくと辺りは床には血溜まりと警備員などの死体、壁や天井には血しぶきがべっとりと付着しており、その空間でスーツを着て頭に機械をつけた長身の男が立っていた。

 

「(見た目からして普通じゃないね、デンジ君みたいな姿だしまさか悪魔だったりして・・・それはないかな)貴方が私を欲しくてきた侵入者みたいだけど私をどうしたいの?私は此処を出れればいいんだけど」

 

「僕は君の持つ不死身の個性に興味があってね、是非とも欲しいと思って来たんだよ・・・単刀直入に言うけど君の個性僕にくれないかな?そうすれば君は公安に狙われないよ」

 

その男は私に不死身の個性をくれないかと言ってきた、確かに私が不死身じゃなくなれば公安は追ってこないかもしれないが奴らを倒すにはこの力は必要だし、人体実験を知ってる私を公安が放っておくわけがないと判断し私は念の為ゴーストを出すと男に言った。

 

「悪いけどこの力はあげられないよ私にはやることがあるしね」

 

「そうか・・・なら仕方ないね」

 

男が動く、そう察知すると私は出していたゴーストで男を攻撃する。

 

「うっ!?なんだいきなり、何処から?これも君の力かい?」

 

『ああぁ・・・ああぁ!!』

 

男はゴーストの攻撃を1発目はまともにくらい2発目は驚くべき反射速度でゴーストの攻撃受け止めゴーストの繰り出し蹴り技や拳を受け止める。

 

「諦めてくれないかな?」

 

「それは出来ないよ、何故ならもっと欲しくなったからね!こんなに他人の個性を欲しいと思うのは久しぶりだよ」

 

男とゴーストの攻防が続く「(見えないのによく戦えてるね、体術は師匠と同じくらいかな?)」と思われたが突如足音がこちらに近づいてきたのだしかも結構大勢のだ。

 

 

「侵入者だけでなく、被検体の貴様もいるとはな面倒なことが纏めて片付くよ」

 

 

いつの間にか包囲され、かつて私を捕獲しようとしたら木戸が声をあげ早くも勝ったかのような様子であった。

 

「どうする?マスクの人」

 

「全員倒す以外ないだろうね、でも僕はちょっと疲れちゃってね個性を上手く使えないんだよ。はぁ田井中陽子、悪いけど君の力でなんとか出来ないかな?なんとかしてくれたら君の個性は諦めるよ、でもちょっとお話したいんだがいいかい?」

 

マスクの男は私に自分は今戦えないから変わりに私に後の状況をどうにかしてほしく、そうしたら私の個性を奪うのはやめると言ってきた。私はこの男が私の力を見たいが為に嘘を言っていると感じたがこの男と本気でやったら面倒なのは確実な為その提案をのむことにした。

 

「仕方ないな・・・わかったよ、それじゃあやりますか」

 

「作戦会議は終わったか?不死身以外取り柄のない貴様にこの状況をどうにかするなんて無理なんだよ!」

 

木戸は私に向けて麻酔銃を撃った、だがその発射された麻酔針は私には届かず空中で静止した、自身の目を疑う木戸であったが私が既に攻撃を仕掛けたことに気づいてなく次の瞬間「ぶばっ!?」木戸は胸に穴を空けられダラダラと血を流しその場に倒れた、ゴーストが木戸を貫いたからだ。

 

何故倒れたのかわからない公安の奴らに私は身体から黒い粒子を放出させ追加のゴーストを作ると命令する。

 

「攻撃開始、1人残らずだよ」

 

『あああああ!!』

 

私の命令を聞き【計10体のゴースト】が公安の人間に襲いかかり殴られ蹴られ噛まれ、貫かれて様々な死に方をする、その光景にマスクの男は歯を出し嬉しそうに見ていた。

 

 

戦闘が終わったのは役30秒後だった、狭い通路に押し寄せた公安の人間は1人残らず屍となっていた。屍となった彼らを見ても私はなにも思わなかった、私も世界は違えど公安の人間だったから彼らはただ命令で動いてただけだとわかっているがそれでもなにも感じないのはこの世界で彼らにされたことが影響しているのかなと思ってしまう。

 

「はい、終わったよ。さっき話がしたいと言ってだけど此処を出てからでいいかな?」

 

「ああ、いいよ」

 

私とマスクの男は公安の施設を無事に脱出した、あれから抵抗はなかったよ、たぶん私が殺したのが戦える人員すべてだったろうから。私達は人気がない建物に入り対面して話しをする。

 

 

「それで話っていうのはなにかな?」

 

「話というのはね、僕は君と取引をしたくてね「取引?」ああ、僕は君に衣食住を提供して君があの公安の個性管理委員会や人体実験に関連した企業の人間に報復をする時は情報などの支援をしたいと思っているよ」

 

「見返りは?」

 

「僕達の仲間になってもらいたい、そして僕の後継者である死柄木弔という人物のお守りをしてもらいたい。彼はまだ未熟だが経験を積めば僕を超えるかもしれないヴィランの王になると思っている、それまで君には彼を守り手助けをしてもらいたいんだがどうだろうか?」

 

マスクの男の取引の内容に私は考える。確かに彼が提供する情報や衣食住は欲しい、だがそのかわり私は未来のヴィランの王を悪の頂点を誕生させるのに協力することになる、前世はデビルハンターとして人々を苦しめる悪魔と戦ってきた私が自らの私利私欲の為に悪に落ちる、そんな私を見たらアキ君はどう思うだろうか?悩む私にマスクの男は口を開く。

 

「随分と悩んでいるみたいだね?もしかして誰かを気にしているのかな?ならあくまで助言だが、いかに倫理や法などがあっても

人は本来自由のはずだ・・・難しく考えなくていい、それに君は今まで酷いめにあって来たんだ親に組織に・・・もう君を縛るものはないんだ、自分のやりたいようにやろうよ」

 

その言葉を聞いて私はなんだか自分の人生がデンジ君と似ているなと思いアキ君ならきっとたとえヴィランになった私を理解してくれると思い私は決心した。

 

「わかった、仲間になってあげる・・・そして未来のヴィランの王を私が見守ってあげるよ、そしてその計画を邪魔する連中は私が倒してあげる・・・なんせ私はヴィランにとっての悪魔であるヒーローを狩るデビルハンターだから」

 

私の答えを聞いてマスクの男は満足げに笑った。仲間になった私は彼に連れられ彼のアジトへ行こうとするがその前に私は彼の名前を訪ねた。

 

「そういえば私はまだ貴方の名前聞いてなかったよ、あっちなみに私はこれからは【姫野】って呼んでよ、それで貴方の名前は?」

 

「姫野か・・・いい名前じゃないか、そう言えば教えてなかったね私の名前は【AFO(オール・フォー・ワン)】だけど先生と読んでくれ」

 

「わかったよ先生」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?結構悲惨な過去だったんではないでしょうか、次回から本編はいります


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姫路先輩USJを襲撃する

少し遅れました、此処から本編に入っていきます。


 

俺の名前は死柄木弔、個性崩壊の力を持つヴィランだ。俺には最近1つ悩みがあるそれは・・・

 

「弔く~んほらほら君もお酒飲もおよ!あれ〜〜お酒が空だ〜黒霧さん!!おかわり〜」

 

「姫野さん、もう飲み始めて3時間以上たってますよ、それで最後にしてくださいね」

 

「はーい!!黒霧さん、わっかりました〜ほらほら弔君最後の1本のくらい一緒に飲もうよ!」

 

俺の相棒姫野の酒癖の悪さにだ。

 

コイツは3年前に先生が連れて来た奴で俺の護衛や助言なんかをさせる目的で先生がスカウトしたらしく17歳の時に希少な不死身の個性【亜人】が判明して公安の個性管理委員会に捕まり、殺され続けるモルモットの生活を3年間続けたらしく、先生が個性を欲しくて公安の施設で会ったらしい。

 

普段は右目に黒の眼帯をしていて黒のスーツを着ておりスキンシップは多いがやるときは頼りになるが酒を飲むと毎度面倒になる。

 

「今日は飲みたくない、勝手に飲んでいろ」

 

「えぇつれないなーまったく弔くんはーーー」

 

 

姫野は酒もだがかなりの愛煙家でありメビウスがお気に入りらしくいつもの吸っている、出会ったばかりの頃に煙草を勧められ当時俺は未成年だった為吸っちゃ駄目と言われ成人してからはガツガツと勧められ気がついたら姫野の同じやつを偶に吸うようになっていた。

 

俺の姫野への評価は常識はあるが酒が入ると残念な女になり面倒だが個性を使いこなしまた個性に頼らずとも高い戦闘力を持っておりいざという時は頼りになる女、それが相棒から見た姫野の評価だ。

 

 

そんな姫野と俺の日課は訓練で全力で殺りあう、ただそれだけだ姫野は俺が殺してもすぐに再生するからいつも姫野が受ける側で訓練し個性強化と身体能力を強化する。

 

そんな日々が続くなか俺達にある情報が入った、それはナンバーワンヒーローオールマイトがヒーローの卵を育てる雄英に教師として赴任したという情報だ、俺達は平和の象徴オールマイトを殺す為に行動に出た、まず俺が雄英の門を個性出会った破壊し黒霧が予定表を回収し万が一の為姫野の普通は見えないゴーストを配置し警戒させるという作戦をたて俺達は無事に予定表を手に入れ俺達の組織【ヴィラン連合】の初陣の日を定めた。

 

 

それから数日後、昨日は弔君と黒霧さんが二人でどこかに出掛けていたが今日は朝から暇そうにしていた。私は弔君が居なければ暇なのでBARの横の物置部屋に放置されていた三人掛けのソファを持ち出して寝そべっていたが、バーカウンターで飲んでいた弔君に呼びかけられた。

 

「姫野先輩、外行くぞ。」

 

「もうそんな時間か・・・よし!行こうか」

 

 

 

弔君と悪い奴らが潜んでいる裏の繁華街の更に奥、工場の跡地に行く、どうやら先生の伝で招集自体は終わっているらしくヴィランの集団が居た。黒霧さんは他にやることがあったらしく一緒に移動はしなかったが、先にそこに着いていた。というか私達もワープすればよかったのでは、と思ったけど余計なことを言って弔君が不機嫌になりそうだったので黙っておいた。

 

 

「ここに集まってもらったのは他でもない、平和の象徴オールマイトを殺すための力を貸してもらいたいからです。」

 

黒霧さんが説明を始めたオールマイトを殺すという実現不可能にも聞こえる言葉をヴィラン共はすぐには飲み込めないようだった。しかし、数秒後には口元に笑みを浮かべる無鉄砲共の姿があった、その中でも冷静な奴が黒霧に質問した。

 

 

「オールマイトを殺す、か。凄え魅力的な言葉だが勝算はあるのか?」

 

「ええ、まず雄英高校に襲撃、そしてそこで授業を行う生徒を人質に取りつつオールマイトを殺す。オールマイトの相手はこちらで行いますので貴方方には子供たちの相手をお任せします。」

 

「へぇ、雄英か。良いねェ!」

 

「ヒーローも生徒も嬲り殺しだァ!」

 

黒霧の言葉に、そして【雄英】という憎悪の対象に連中は盛り上がる。しかし、クズの中には脳みその中身が詰まっている奴も居るようで

 

「オールマイトの相手ができる奴なんかいるのかい?」

 

ヴィランは私達に質問してきた、私はたぶんアレのことかなと思いながら弔君はいると答えたがヴィラン達は疑うかのような視線だった。

 

「びびってんのか?」

 

「あ?」

 

「安心しろよ、俺達が見せてやるから。平和の象徴が殺され、ヒーロー社会が崩れるところをさァ!」

 

「……」

 

弔君の演説にヴィランたちの心はグッと掴まれたようだ。弔君は言葉を続ける。

 

「そして、奴らに言ってやるのさ。暴力は暴力しか生まないのだと!お前らが築き上げた平和は見せかけのものなのだと!

 

そうしたら次は俺たちの時代だ。制限された個性の使用、自由に力を振るうのは楽しいだろうなァ?今までお前らを馬鹿にしてきた平和ボケした市民たちも、暴力で解決してきたヒーローたちも全て!地に堕ちるのさ!可哀想になァ?

 

これは、自由を手に入れるための正当な行為だ。奴らに見せつけろ!お前たちの力を!」

 

弔の言葉に黙って聞いていたヴィラン共が昂るのが分かる、そして「うおおおおおおお!」と叫んだ。

 

「(先生が仕込んだだけあるな、まぁでも内容は考えたのは弔君だしコレが未来のヴィランの頂点に立つ人間の才能かな)」

 

と考えているとヴィランの1人が私に指を指し叫んだ、というか人を指で指すなよ。

 

 

「その女のヴィランも参加するのかよ、後方要員か?なら早速だが戦いの前に1発やってもらおうか」

 

ゲスい顔で私に近づくとヴィラン、どうやら私を娼婦かなにかと勘違いしているようだ脳みそが詰まってない奴はこうもアホなのかと思いながら私は身体から黒い粒子を放出しゴーストを作り腕を伸ばすと

 

「があっ!?」 

 

『!?』

 

ゴーストがそのヴィランの首を掴み足を浮かせた、必死に暴れるヴィランだがゴーストは実体はあるが見えないので何が起こってるか分からず恐怖する彼と他のヴィランに私はこの場の指揮権が誰にあるのか脅しをかける。 

 

 

「戦闘前に感情が高まるのはわかるけど、人を外見で判断しない方がいいよ甘く見ていると痛い目に合うからね、いくらヒーローの卵でも強い奴は強いんだから油断して私達に迷惑はかけないでね、もし私達に迷惑かけたら・・・私の力でいつでも君達を絞め殺せるぞ」

 

と彼らに宣言しゴーストを消し彼を下ろした、ヴィラン達は結構ビビっていたが殺し合いの前には十分な刺激だろう、弔くんはその光景を見てニヤッとしていた。

 

「今回襲撃するのは雄英高校ヒーロー科1年A組。授業の担当教師はプロヒーロー・13号、イレイザーヘッド、そして平和の象徴オールマイトだ。」

 

 弔がヴィラン達に言った、彼らはその言葉に奮い立ち気合いを入れて応じた。

 

「弔君、私は予定通りに最初は周辺の警戒と状況報告をしますよ」

 

「ああ、頼むよ姫野先輩「あっ弔君行く前に一言」あっ?」

 

「弔君は死なないでね・・・」

 

私の言葉に弔君は「当たり前だ」と言い他のヴィラン達と共に黒霧さんの作ったワープゲートに入って行き私も別の出口のワープゲートに入り雄英のUSJへと向かった。

 

 

 

 

私達がUSJに侵入してかなりたったが結果的に言えばこちらが押されてる状況だ、私は忠告したはずなのにヴィラン達は生徒を相手にすると嘗めてかかって結局返り討ちにされた。

 

いくらヒーローの卵のガキだとしても彼らは日本最難関の雄英のヒーロー試験に合格した何十何百の中から勝ち抜いた猛者ばかりだというのにまったく。私はため息を吐きながら離れた場所から全体を監視していた、途中眼鏡の少年に脱出されたが雄英のプロヒーロー達がここまで来るのにも時間が掛かる為私は気楽に弔君の戦闘を観察していた。

 

「(13号は黒霧さんが無力化しイレイザーヘッドも弔君と対平和の象徴用の改造人間脳無が圧倒し虫の息だ・・・おっ!?あれはもしかして出久君に勝己君かな!2人共大きくなったな・・・ならオールマイト達が来るまで久しぶりにお姉さんが遊んであげるか)よっと!」 

 

私は久しぶりに緑谷出久と爆豪勝己の2人を見ると拳銃を抜き弔君達脳無場所へ向かった。

 

 

【!!】

 

USJ内に1発の銃声が響き緑谷と爆豪は音が発せられた方を見ると上空から1人の女が降りてきて脳無に受け止めてもらい床に降ろされた、その女はショートヘアーで右眼には眼帯をしてスーツを着ており手には拳銃が握られていた。2人はその女の顔を見ると驚愕し目をみ開き声をあげた。

 

「「なんで・・・なんで貴女が〘アンタが〙」」

 

「フフ・・・」

 

「「そっち側にいるんですか!?〘いるんだ!?〙」」

 

緑谷と爆豪は叫ぶ

 

 

「「陽子さん!!〘姉貴!!〙」」

 

「2人とも久しぶりにだね!!私は今は違う名前で陽子じゃなくて姫野さんだよ!」

 

 

 




いかがでしたか?ヒロアカ原作に介入した姫野先輩は?
姫野先輩は死柄木弔の相棒兼緑谷出久と爆豪勝己の姉的なポジションで行く予定です。

不定期で更新していきますがよろしくお願いします


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姫野先輩は腕試しをする

皆様お久しぶりです、しばらく休んでいましたが少しずつですがまた投稿して行きたいと思います。


 

僕とかっちゃんには昔お姉さんのような人がいた。名前は田井中陽子さん、僕達よりも7歳年上で陽気で面倒見がいい人だった。

陽子さんは僕と同じ今では珍しい無個性の人だった、更に陽子さんは生まれた時から右眼が見えないという身体的欠陥を持っていて更に父親が毒親というトリプルアタックを喰らっていた、なのに陽子さんはいつも笑っていて僕達の世話をしてくれた、だけどある日を堺にいなくなり数年が経った頃陽子さんは現れた・・・ヴィランとして、なんでなの陽子さん・・・

 

 

 

俺とデクには昔、姉貴のような人がいた。その人の名前は田井中陽子いう名で俺達よりも年上だった、最初あった時はデクと同じで無個性の雑魚だと思ったがその考えはすぐに訂正されられた。ある日俺が個性を使っていろんな物を爆破していると姉貴は俺に

「個性は玩具じゃないよ」と言い、更に「暴れたいなら私が相手になってあげる」と言ってきた、俺は無個性がと思いながら殴りかかったが次の瞬間には俺は空中で回転していて背中を地面に叩きつけられた、俺はその後も挑んだが一瞬で地面に叩きつけられた。俺はそれから姉貴の強さに憧れたオールマイトとは違う個性がない故の力に・・・俺は姉貴に鍛えてもらいいつかは姉貴も超えると思っているなか姉貴は姿を消した・・・だが今姉貴は再び目の前に現れた、ヴィランとなって・・・なんでアンタがそっち側にいるんだ!!

 

 

 

 

「いやぁーそれにしてもデク君と勝己君ホント大きくなったね!勝己君は相変わらずだけどデク君は個性が発現して身体もすごく筋肉質になって見違えたよ!?まるで新八が北○の拳のケン○ロウになったパロディみたいだよね」

 

以前と変わらずマイペースで話す陽子さんに僕は拳を握り締め疑問に思っていることを言い放つ。

 

「陽子さん!今までに何処に行ってたんですか!なんで急にいなくなったんですか?なによりなんでヴィランと一緒にいるんですか!?」

 

緑谷出久は姫野に今まで溜め込んでいた疑問と新たな疑問を姫野に問いただした、緑谷出久の声に姫野は口を開く。

 

「二人の前から突然消えて連絡とかしなかったのはごめんね、理由はまあ、聞かない方が君らの為だよ・・・いろいろあったんだよね・・・でっ私が弔君達と一緒にいる理由だっけ?そんなもん決まってるじゃん!私が弔君の相棒だからだよ、ねぇー弔君」

 

「だからって抱きつくな、煙草臭い」

 

「えっ酷い!?相棒なんだからそれくらい我慢してよ」

 

緑谷出久と爆豪勝己には目の前で自分達の姐のような人がヴィラン連合を名乗り雄英高校に襲撃しにきたヴィランと仲良くしている光景が信じられなかった。緑谷は再度姫野と話そうとするが爆豪がそれを止めた、緑谷がなにか言う前に爆豪は一言「無駄だ」と言い緑谷は姫野と話すのを止めるとは爆豪は「言葉が駄目ならこれしかねーだろ」と拳を握りしめ緑谷はそれを見て覚悟を決めヴィランとなった姫野を言葉で説得するのは無理と判断し力づくで止めると。

 

二人が戦闘体制に入ると姫野は死柄木から離れ黒霧の名を呼ぶと黒霧はワープで姫野の手に銃を渡した、それは5.56ミリ弾を使用した旧ソ連製アサルトライフル【AK−74】だった。姫野は渡されたライフルを構え緑谷と爆豪に照準を定めると引き金を引いた。  

 

ダダダダダッ!!

 

轟音と共に発射された高速の銃弾は緑谷と爆豪に襲いかかる、「「!?」」2人は迫りくる銃弾を緑谷はワン・フォー・オールによる加速で爆豪は両手からの爆破の反動で躱した、だが姫野は攻撃を止めず緑谷に狙いを定め連射する、銃弾は徐々に緑谷に近づいていき命中すると思った瞬間緑谷は障害物に身を隠し銃弾をやりこなした。

 

ダダダッ・・カチカチ!

 

そして姫野はマガジンに装填されていた銃弾を使い果たしマガジンを外し次のマガジンを装填しようとした、だがその瞬間爆豪はチャンスと判断し次のマガジンが装填される前に攻撃しようと爆破による加速で姫野に一気に接近し

 

「おらっ!!」

 

「おっと!」

 

姫野に殴りかかった、姫野はその攻撃をAK−74を盾にして防いだが装填しようとしたマガジンを地面に落としてしまった。

 

「速いねぇ勝己君‥」

 

 

AK−74を挟んで睨み合い力くらべになる姫野と爆豪、その二人姿を見た緑谷は障害物から跳び出し姫野に接近し最低限の威力でパンチを繰り出そうとした、いくら身体能力が高くても爆豪と対面している状態では【無効性】の姫野は躱せないと判断したからだ、だが緑谷は知らない姫野にも【個性】があることに。

 

「5%の力なら、ワン・フォー・オーぐはっ!?」

 

緑谷はワン・フォー・オールを使い殴ろうとした瞬間突如右頬に強い衝撃を受け身体を壁に叩きつけられた。

 

「なっ!?」

 

「ふふっ」

 

 

「痛たたっ今のはいったい?えっいない!?」

 

緑谷は今自身に起こったことが分からなかった、急な衝撃は確かに殴られた感触だった、だがその殴った者の姿はなくヴィランのなかにクラスメイトので葉隠のような透明の個性がいるのかと付近を警戒する。

 

辺りを警戒する緑谷を見て姫野はまるで子供のイタズラが成功した時のような笑みを浮かべており爆豪は緑谷になにをしたのかと問うと姫野は「さぁ?なんだろうね」と真面目答えなかった。

 

緑谷が急にふっ飛ばした正体、それは姫野が出したゴーストであった.姫野は黒霧からAK−74を貰うと同時に身体から黒い粒子を出しゴーストを一体出現させ待機させていた、ゴーストと黒い粒子は人の目には映らない、その特性を利用したものだった。

 

 

「勝己君、どうやら出久君は来れないみたいだから私と一対一でやろうか・・君はそうゆうの好きでしょ?」  

 

「余裕かましやがって・・舐めプしたことあとで後悔すんなよ!!」

 

声をあげた爆豪は両手を爆破させAK−74を破壊した、姫野は破壊されたAK−74を捨てると腰のホルスターからの5.7ミリ弾を使用するFN−ファイブセブンを2丁取り出すとトリガーを引き銃弾を発射する、ライフル弾のような形状の弾丸が爆豪に迫る

 

「オラッ!!」

 

だが爆豪は迫る弾丸を両手の爆破で相殺し防御する、姫野は次々と銃弾を発射するが爆豪は急所に当たる銃弾のみ防御し強引に姫野に迫り

 

「【閃光弾!!】」

 

「うっ」

 

爆発で強力な光を発生させ姫野の視界を塞ぎバランスが崩れたところを爆豪はすかさず姫野に肉薄し両腕を抑え銃を使えなくすると

 

「目ぇ覚ましやがれ!!」

 

【ガァン!!!】

 

「痛っ!?」

 

爆豪は容赦なく姫野に頭突きを喰らわした、痛みで揺らぐ姫野だが銃を手放していない為爆豪はこの隙に銃を奪おうとした瞬間だった「がっ!?」腹に急激な痛みが走った、視線を下に向けると腹の痛みは姫野が自身に膝蹴りをしたのだと理解した、だが爆豪は姫野から離れずもう一発頭突きを喰らわせると姫野は銃を手放した、爆豪は銃を手放したのを確認すると姫野を爆破で吹き飛ばして壁に当て脳震盪を起こそうとした。

 

「これで!っ!?」

 

だが爆豪は爆発させようとした瞬間目の前に写った物に目を見開いた、爆豪の目に写った物それは・・・姫野がスーツの袖に隠していたピンが抜かれた手榴弾であった。

 

「クソがっ!!」

 

「ふふ・・」

 

爆豪は即座に掴んでいた片方の腕を離し距離を取ろうとするがカチッと音がなり直後【ドガンッ!!】ピンを抜かれた手榴弾は爆発し2人を爆炎と破片が襲った。

 

「かっちゃん!陽子さん!」

 

2人が爆発に巻き込まれたのを見て緑谷は動揺し2人の名を叫んだ、あの爆発を喰らって2人は無事なのか心配するなか緑谷の脳内に死という不吉な言葉が浮かぶがその直後爆煙からなにかが跳び出した、その跳び出したなにかは爆豪であった。

 

 

「ハァハァハァ‥クソがッ!!」

 

危なかった・・姉貴の奴、俺の頭突きで銃を手放したんじゃなくてわざと落として手の拘束を解いてその隙に手榴弾を使いやがった、俺はまんまと騙されたわけか!あと少し手榴弾の爆発を使おうとした爆破で防がなかったらヤバかった・・!?姉貴はどうなった!

 

 

爆豪は呼吸を整えて爆煙を見た、既に煙は飛散し徐々に姫野の姿が確認出来るようになる。そして爆煙から現れた姫野は

 

「ああぁ!痛ったいな!」

 

口から血をたらしピンを抜いた右腕は肘から先がなくなり血が垂れ続けておりスーツは血まみれで身体には多数の手榴弾の破片が刺さったであろう血の花が咲いていた。

 

「腕はないし、血も流し過ぎた、頭がくらくらする、目眩もしてきた・・二日酔いより酷いかもぇ・・・仕方ないか、弔君お願い‥」

 

「あぁ了解、早めにコンティニューして来てくれよ姫野先輩」

 

「わかってる【パンッ】うっ!」 

 

ドサッ

 

 

「「!?」」

 

姫野は自身の身体の状況を確認すると弔に買い物行ってきてと言わんばかりの軽い感じでお願いすると弔は腰に指していた拳銃シグアームズGSRを取り出し銃口を向けた、ただしその銃口は緑谷や爆豪ではなく姫野に向けられており弔はなんの躊躇もなくトリガーを引き銃弾は発射され吸い込まれるように姫野に向かい姫野の額を貫き血しぶきがまい姫野は仰向けで地面に倒れた。

 

「陽子さん・・・お前!!」

 

「姉貴が・・てめぇ!!ブッ殺す!!」

 

緑谷と爆豪は仲間であるはずの姫野をもうお前は使いもんにならないなと言わんばかりに躊躇なく撃ち殺した弔に怒り2人は血走った目で弔に迫る、当の弔は迫る2人に対して口元を緩ませながら呆然としており距離が10メートルを切った瞬間だった

 

【パンッ!パンッ!】

 

「ぐぅ!?」

 

「なっ!?」

 

2発の銃声がUSJ内に響き渡った、その銃声と共に発射された弾丸は緑谷の左肩共に爆豪の右足を貫き予想外の攻撃に2人は地面へと倒れた。  

 

 

ぐぅ・・痛い、肩を撃たれたのか・・アイツが撃ったんじゃなくて別の誰かが撃ったのか?でもそんな奴何処にも・・・えっ!?

 

 

 

クソが!誰だ俺の足を撃ちやがった奴は!!銃弾は後ろからだった、後ろにヴィランなんていやがったか?どんな奴だ!・・・なっ!?嘘だろ・・

 

緑谷と爆豪は己を撃った人物がいると思われる後ろを向くとそこにいたのは

 

「当たった当たった、大丈夫だよ2人共急所はそらしたから・・あと2人はヒーローに目指しているんだから知り合いが死んだくらいでそんな殺気だっちゃ駄目だよーーまったく」

 

ボロボロになったスーツとネクタイを外し両手にFN−ファイブセブンを握った弔に額を撃ち抜かれ倒れたはずの姫野だった。しかも姫野の右腕は失われた筈なのに元に戻っていた。

 

 

「なっなんで陽子さん生きているの!?しかも腕が・・」 

 

「あの腕野郎に撃たれた筈だしかも頭だぞ、生きてるわけがねぇ・・」

 

まるでこの世のものじゃない異形のなにかをを見たかのような表情で動揺する緑谷と爆豪をほっときながら姫野は弔に声をかける。

 

「ただいま、弔君」

 

「お帰り姫野先輩」

 

未だ唖然とする緑谷と爆豪に姫野は歩いて2人の近くに行くと2人を見下ろす形で自身の力の名を口にする。

 

「2人は私が個性を持ってないって思ってるけどそれは誤解だよ、まぁ私も生まれてから十数年たって判明したからね知らないのも無理はないよ・・・私の個性の名は【亜人】能力の1つは再生、どんなに傷つき部位欠損しても死ねば完治して蘇る不死身の力・・・それが私の力だよ」

 

 

 

2人共まだ戦えるでしょ?なら全力で来なよ・・・腕試しだ、大丈夫私は不死身だから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?銃に関しては完全に私の趣味が反映されていますw感想やリクエストなどお待ちしています。


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