絶望という名の祝福を (猫シャツ)
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第1話
これからもバディファイトの小説は、投稿していきますので、この小説と一緒に楽しんでいただければ幸いです。
これより始まるは
これから始まるのは、一人の少年による地獄の創造、 秩序の崩壊、そして、救済の物語である。
「お兄ちゃん、助けて、、、」
ふと、夢を見た。母と父が殺され、妹が人外に誘拐される夢を。
今でも鮮烈に覚えている。だからこそ、僕は、決めた。
この時より、人外を、この世ならざる者達を滅ぼすと、その胸に抱いて。
そして、目が覚める。
「何だ、夢か、、」
誰かが、僕の部屋に入ってくる。
「目が覚めましたか、無月。」
そうだ、自己紹介がまだだった。
僕の名前は
普通の人から見たら随分と変わった名前だろう。 実際、小中学生時代の頃によく言われたことがある。
そして、自分の部屋に入ってきたウェディングドレスの様な服装に身を包んだ女性の名は、ウェディング。
「
僕の数多ある切り札の内の一人であり、そして、、、料理担当である。
「朝食が出来ましたので、起こしに来ましたが、どうやらその必要もなかったようですね。」
「すまないね、たまたま起こしに来てもらってしまって。中々上手く寝付けなくてね。ありがとう。」
実際、起こしに来てもらってしまって悪いと思ってる。
「いえ、私が気になって来ただけなので。」
「それでも、来てくれてありがとう。」
「、、、はい、ありがとうございます。」
朝食と歯磨きと身嗜みの準備を済ませ、場面は一転し、
「それでは、今夜、例の計画を実行に移すとしましょう。」
「ああ、手筈通りによろしく頼むよ。」
「それじゃあ、行ってくるね。」
「それでは、いってらっしゃいませ。」
家を出て、学校に向かう。
自分の家からは、ある程度近い距離にあるので、通いやすい。
只、滅ぼすべき人外が居ることを除いて。
「白石、おはよう。」
「おはよう。」
彼の名は、
「それで、今日の調子はどうだい。」
「それがさぁ、、」
他愛のない会話をしている内に、教室に着いていく。
「どうやらそろそろ到着だぜ。」
「そうみたいだね。」
そう言い、3年生の教室に入っていく。
「後、何ヵ月かで俺らも卒業かぁ。進路先も考えないとなぁ。」
「アハハ、、、そうだね、、、、」
進路先かぁ、卒業するまでに復讐が全て完了すればいいけど。
「ん?どうかしたか。」
「イヤ、只考え事をしていただけだよ。」
チャイムが鳴り響く。
「そろそろ授業の時間みたいだし、俺も席に着くとするかぁ。」
今作は、デュエマとハイスクールD×Dのクロスオーバーになります。 三大勢力アンチものですので、原作が好きな方には、あまりいい気持ちになれないと思いますが、これからこの小説をよろしくお願いいたします。
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第2話
自分達が、世界を守る以前に不の連鎖を起こしてることを理解してると言うのなら、先ずは、不の清算をしたらどうだい?
イヤ、そもそも考えてるって言っておきながら、考えていないのか。
授業が始まり、クラスの皆が席に着く。
「それでは、これからアンケートを取りたいと思います。」
そういえば一時間目は、学級アンケートを取ると言っていたな。
基本的にウチの学校、駒王学園では、一ヶ月に一回アンケートを取ることがある。その理由は、まぁ、二年の後輩達三人ゴm、、三人組からの被害が酷いため、現生徒会が考えたのが、意見箱を設置し、アンケートを取ってお悩みを解決しようという考えだ。
「アンケートには、自分の気持ちに正直に答えてください。」
「アンケートかぁ、そういえば白石はアンケート取った時どう答えた。」
「そうだね、僕は、普通に答えたけど、旭日はどう答えたんだい?」
「俺は、正直に言って、これと言った悩みはなかったし、別に後輩三人組から被害何て特に受けていなかったから、特になしって答えたかなぁ。」
悩みがないなんて、羨ましい限りだ。
むしろその明るさを僕に分けて欲しい限りだ。
「取り敢えず会話は後にして、答えよう。」
「お、そうだな。」
会話を一旦後回しにして、アンケートに解答する。
そして、時間は進み、チャイムが鳴り響き、
「そこまで、これで一時間目の授業を終わります。アンケートは終わった後、先生に預けてください。終わらなかった人は、明日までに提出してください。」
「「「ハーイ。」」」
アンケートを提出して、机に戻る。
そして更に、時間は飛んで行き、、
「これで、今日のホームルームを終わります。各自、部活動の皆さん以外は、下校してください。さようなら。」
「「「さようなら。」」」
学校が終わり、皆それぞれ下校の準備に入る。
「お疲れさん、今日の帰り、ラーメンでも食いに行く?」
「ごめん、誘いはありがたいけど、今日は用事があるんだ。」
「そっか、じゃあ今日はウチにそのまま帰るわ。ラーメンは別の機会という訳で、じゃあな。」
「じゃあね。」
学校を後にし、家に帰宅する。
「ただいま。」
家の入り口に立ち、扉を開ける。
「お帰りになりましたか。無月。」
「ただいま、ウェディング。」
「それでは手筈通り、例の計画を。」
「ああ、それじゃあ始めようか。ゼロ計画を、、、ね。」
その笑みには、狂気が渦巻いていた。
一方その頃、オカルト研究部では、、、
「リアス。調子はどうですか。」
「ええ、そうね、、、」
ここ最近、領地に居る悪魔貴族、はぐれ悪魔がいつの間にか殺害されていることが多い。
しかも、それぞれ殺害された悪魔貴族、はぐれ悪魔の特徴として、全員、蜂の巣にされていることが特徴として挙げられている。
更には、使い魔が帰ってこない。駒王町の領主でもある、
リアス・グレモリーも内心焦っていた。
「はっきりと言って、あまりいい気分とは言えないわね。」
「リアス、ここ最近、全然休んでいないじゃない。少しは休んだらどうですか。」
「そうもいかないわ。今回は各領地の悪魔貴族、はぐれ悪魔が殺害されてる上、皆の使い魔が帰ってこない。これは、一大事よ。」
「部長、、、」
「部長、やはり、直接張本人を見つけ出して取り押さえる
しか。」
「それで解決すればいいんだけど。」
恐らく、相手は相当な
リアス・グレモリーはそう考えている。
「とりあえず、、、今日は、はぐれ悪魔の討伐に行きましょう。そうすれば、何か手がかりくらいは掴めるかもしれないわ。眷属になったイッセーにも、知ってもらいましょう。」
「そうですわね、リアス。」
こうして、はぐれ悪魔討伐に行くリアス達なのであった。
だが、こうしている間にも、魔の手は迫って来ていた。
「ほーう、あれが悪魔か。」
「我の手中に入った以上、手厚く残酷に利用してやろう。」
その人物の持っている檻の中には、
ああ、残酷に利用してやろう。貴様ら悪魔だって人を平気で◯して、奴隷のように扱って来ているだろう。
ならば、第一にその意趣返し《いしゅがえし》として、貴様らの使い魔を二度と使えない物にしてやる。二度と、、、、、な。
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第3話
はぐれ悪魔討伐に行くオカルト研究部御一行、だが、その裏で蠢く脅威に気付かないまま、、、そして、オリ主達が始めようとしてる、ゼロ計画とは、、という訳で第三話の投稿が出来たので楽しんでいってください。
「はぐれ悪魔バイザー、貴方を討伐しに、、来た、わ。」
はぐれ悪魔を討伐しに来たオカルト研究部だったが、そこには、はぐれ悪魔だった者と、不気味に一人で立ち、小さめの檻を持つ人影があった。
「フン、これがはぐれ悪魔か、、、我の足元にも及ばぬ。」
その人物はドラゴンを連想させるような仮面を被っており、黒髪に銀の前髪、そして人魂のように浮いている眼球が特徴的だった。
「、、これ以上は時間の無駄か。そろそろ帰るとするか。」
「待ちなさい!」
リアス・グレモリーが叫ぶ。そして、次の言葉を口にする。
「貴方が、悪魔貴族、はぐれ悪魔を次々と殺害してる犯人かしら?」
「そうだと知って、どうする。」
「今までの事件の関連性について、吐いてもらうわよ。」
「そうか、あまり図に乗るんじゃあないぞ。」
そう発言し、その人物から殺気、怒気といった物が溢れ出て来る。
(これは、イヤ、我らゼニスには感情という物があるなどあり得ん。)
そう心の中で否定し、薄暗い夜の工場を後にしようとする。
「逃がさない、裕人!お願い!朱乃は結界を張って頂戴!子猫は裕人のサポート!」
「「「はい!部長!」」」
「部長っ!これって!?」
「イッセー!悪いけど説明は後よ。万が一に備えて神器を出して待機していなさい。」
「ハイッ!
裕人が即座に剣を創造し、斬りかかる。
だが、その人物に剣が届くことはなく。
「なっ!?」
いつの間にか持っていた杖で防がれる。
「どうした、その程度か?」
一旦距離を取り、剣を相手の周囲に創造する。
「っ!!
剣がその人物の周囲に出現し、矛先が向けられ、射出される。
「遅い、、、」
またしても射出された剣を避けられ、子猫が打撃を繰り出す。
「ハアァァ、、」
力を込めて打撃が放たれる。だが、
「この程度か。」
その人物に打撃が当たることはなく、三角錐のような物体で防がれる。
「えっ!?」
打撃が防がれたことに驚き、一歩後退する。
そして、「そろそろ反撃させてもらおう。」
三角錐のような物体から光線が放たれ、子猫に襲いかかる。
「なっ!しまっ、」
「子猫!?」
「子猫ちゃーん!」
イッセーと呼ばれた生徒が走りだす。
「危なかったぁ、、、子猫ちゃんは無事ぐぁ!」
設置してた三角錐から光線が放たれ、イッセーの脇腹に直撃する。
「イッセー!?よくもイッセーを!」
リアスから赤黒い色の魔力が放たれる。
「雷よ!」
結界の制御をしていた朱乃も攻撃に参加し、雷が放たれる。
だが、赤黒い魔力の塊と雷が当たることはなく、、、
「呪文、クリスティ・ゲート。」
「来たれ、
禍々しい光の門が開かれ、突如として三角錐の物体が埋め込まれた槍を持ち、馬のような生物に乗ったクリーチャーによって防がれる。
「クウゥ、眩しいぃ、、」
朱乃はそう呟く。悪魔にとっても苦手な光の輝きが放たれる。
だが、その光は少々禍々しく感じられるものだった。
そう、それはまるで、悪魔と似たような気配がした。
「殲滅しろ、アガサ・エルキュール。」
「なっ!しまっ!」
アガサ・エルキュールの持つ槍から光が放たれ、悪魔達に直撃する。
こうして、決着した。
立っている悪魔は一人しか
アガサ・エルキュールを退去させる。
「そろそろ、帰るとするか、他の奴に何を言われるか分からないのでな。」
「待ちな、、、さ、い。」
「ああ、そういえば、」
「受け取れ。貴様らが探していた物だ。」
小さい檻を解き放ち、中の生き物を解放する。
「ァ、、、」
「貴様らの使い魔だ。次こそは、奪われないよう大切にしろ。」
「と、、言うとでも、思ったか。」
近くに居た悪魔は、飛んだ衝撃で衣服が弾け飛んだが、幸い、死ぬことはなかった。
「そ、、そんな、、どうして、、私達の使い魔、、、が。」
「部長、しっかりしてください!部長!」
一方その頃、場面は一転し、
「ありがとうサスペンス。まずまずと言った所か。ククッ、これよりゼロ計画を始めようか。」
白石無月は、サスペンスと連絡を取り合っていた。
ククク、、、言っただろう、、二度と使えないようにしてやると、、
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第4話
オカルト研究部一行が、サスペンスに破れ、使い魔を爆発させられた頃、、白石家では、、
「やぁ、やっと会えたね、元凶のアジュカ・ベルゼブブ。」
「此処はいったい何処だ。私は何故縛られている。」
魔王が捉えられていた。
「それはね、、、、」
「復讐と僕の質問に答えてもらうためだよ。」
「復讐、、だと、、」
どうやら覚えているような顔をしているようだけど、君たちのやってきたことは、普通だったら殺り返される準備をしていても可笑しくないことなんだ。実際、僕の家族を奪っただろう。
「因果応報って言葉を知ってるかい?」
「因果、、、応報、、な!?」
「どうやら理解したようだね。前世の業や今までやってきたことが、自分に巡りめぐって帰って来ることだよ。」
「だが、そんなことをして何になる。君には何の得もないだろう。」
「いいや、得ならあるさ。」
「言っただろう、君には復讐と、、僕の質問に答えてもらうと、、」
復讐の方に目が行きがちだが、まず質問が先だ。
「最初は、僕の質問に答えてもらおう。」
写真を見せる。僕の持っている写真には、白髪のロングに黒い瞳、黒いリボン、ゴシックロリータという印象的な服を身に付けた少女の姿が写っていた。
「この写真に写ってるのは、僕の妹何だけど、、何処に居るか、、知っているかい。なぁに、知ってるいるなら吐いてもらう。ただそれだけだ。」
「分かった、、その少女の情報を渡そう。」
そう言い、、
「これで以上だ。」
「ありがとう。次はその悪魔が何処に居るか、、喋ってもらっていいかい。」
「なっ!?」
「何を驚いているんだい、別に質問が一つとは一言も言ってないだろう。」
此処からが本番に決まっているじゃないか。
「ああ、嘘を喋れば、君の指を一本ずつ消していくか、十字架を模した鉄の杭を刺していくから、正直に答えてくれ。」
「くっっ、分かった。」
「おめでとう、、、君を自由にしよう。」
指を弾き、カードを出現させる。
「呪文、
そう僕が唱えると、蝿の王の後ろに黒い門が出現する。
「なっ!?」
門から大量の手のような形をした何かが出現し、呪詛を吐いていく。
「お前のせいだ。お前のせいで私の家族は、、」
「赦さない赦さない赦さない」
「お前も道連れだ。」
「これは君たち悪魔に殺されたものの怨念だ。自由にしよう、とは言ったが、そう簡単に自由にするのは個人的に僕が嫌なんでね。」
「この門から逃げ切れた時のみ、お前を自由にしよう。」
「嫌だ、まだ死にたくない、死にたくなぁぁぁい!まだやりたいことがたくさんあるんだ!こんな所で、、、」
そう言い、蝿の王は翼を出現させ、必死の思いで拘束を解き、逃げようとする、だが、そう簡単に逃げられる訳がなく、、
「これでっ!あっ」
翼と足に手のような形をした何かが引っ付いて離れない。必死に
「嫌だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
一人の悪魔の悲鳴が響き、門が閉じる。
後日、夜に大きい悲鳴が響いたと噂になったとか。
超越者と呼ばれる枠の中でも、アジュカ・ベルゼブブは厄介だからね、手始めに始末させてもらった。
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第5話
ということで第5話を投稿しましたので、ゆっくりしていってね。(饅頭並み感)
魔王が一人この世から消滅し、一日がたった次の日。
駒王学園で駒王二代お姉さまと呼ばれている
リアス・グレモリー、姫島朱乃は現在学校では家事情で欠席。
他にもオカルト研究部の部員も同様らしい。
サスペンスに倒されたけど、どうせ悪魔だから、回復力は人間より早いからすぐ登校出来るだろうが、、、
まぁいい、
よ。
はっきり言ってローゼスに頼んで悪魔のことについて調べてもらったが、悪魔の超越者は二人いるらしい。
一人は、僕が殺したアジュカ・ベルゼブブ、
もう一人はサーゼクス・ルシファー、本名、サーゼクス・グレモリー。
さらに詳しく調べてもらった所、リアス・グレモリーの兄らしい。
超越者という一人の悪魔が消えたというのは、三大勢力の一つである悪魔にとっては、痛手だろう。まぁ、僕にとっては
しかも、四人しかいない魔王を殺せた。これは、僕にとって大いなる一歩に等しい。
そして、話は変わり、悪魔sideでは、、、
「アジュカが、、、行方不明だと!?」
魔王であり、
それも当然の反応だ。超越者であり、友人である一人の悪魔が帰ってこない。しかもアジュカは、超越者である。そう簡単にやられる筈がない。
「リアスと、リアスの眷属も一人を除いて重傷で帰ってきたらしいが、、、次から次へと、これは、駒王町でいったい何が起こっているんだ、、、」
驚きの連続で、しかも一人の友人が行方不明。今までにこれ以上の恐怖があったか、と、叫びたい気持ちを抑え、考える。
「悪魔勢力に恨みを抱いてる者の可能性が高いな。」
「グレイフィア、居るかい。」
最愛の妻である彼女に問いかける。
「ええ、話は聞かせてもらいました。サーゼクス様。」
「今、駒王町に出向くのは、あまりよろしくないかと。此処は、一つ、リアス達の回復を待つしかないかと。現在、貴族悪魔がはぐれ悪魔と共に大量に殺害されている以上、、今動いたら格好の的になる可能性が高いです。」
「そうだな、、まずはリアス達の回復を待つとしよう。」
そう言い、リアス達の回復を待つ、サーゼクス達だった。
そして、さらに話は変わり、
「キャッ!」
シスター服の女性が転ぶ筈だった、だが、
「大丈夫ですか。」
幸い白石無月が手を掴んで、転ぶのを防いだ。
これが、更なる波紋を呼ぶことになるなど、知る由もなかった。
次回予告っぽいナニか
※アーシアが外国語じゃない理由?基本的にはこの作品内では、日本語が標準になります。
「アーシア・アルジェントと申します。」
「やっと見つけたわよ、アーシア。」
「何だ、人外か。」
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第6話
そう、この僕白石無月の手によって、、、ね。
「大丈夫ですか。」
「ありがとうございます。」
シスター服の少女にお礼を言われる。
これから会うのは、一人の女性との出会いの話である。
決して少女が恋をする話ではない。
「どういたしまして。」
少女に礼を言われ、
「こんな所に居てどうしたんですか。」
「実は、、、」
「道に迷ったか、、、、」
此処にある教会だと丘の上にある教会しかないが、、ぐうぅぅ~と腹の音が鳴り響く。
だが、自分ではないとすると、誰だ?
「あっすいません。」
どうやら目の前に居た少女のお腹の空く音だったようだ。
ぐうぅぅ~、、、、昼にするか、、、、
財布の中を確認する。
「13000円か。」
此処から安くて近い所だと、ファミレスがある。
「失礼、此処で会ったのも何かの縁というわけですし、良ければ一緒に昼食にしませんか。」
「えっ!イヤっあの、、、それは、何というか貴方に悪いですし。」
「いえいえ、お互いに腹を空かせてる訳なので、良ければ一緒に。」
「、、、それでは、お言葉に甘えて。」
そう言い、ファミレスに向かう二人だったが、、、
「やっと見つけたわよ、アーシア。」
「アーシア、そんな人間とは、早く別れなさい。」
「レイナーレ様、、、ですが、」
「逃げましょう。」
アーシアと呼ばれた少女を抱えて走る。
「大丈夫ですか。」
「ありがとうございます。」
シスター服の少女にお礼を言われる。
これから会うのは、一人の女性との出会いの話である。
決して少女が恋をする話ではない。
「どういたしまして。」
少女に礼を言われ、
「こんな所に居てどうしたんですか。」
「実は、、、」
「道に迷ったか、、、、」
此処にある教会だと丘の上にある教会しかないが、、ぐうぅぅ~と腹の音が鳴り響く。
だが、自分ではないとすると、誰だ?
「あっすいません。」
どうやら目の前に居た少女のお腹の空く音だったようだ。
ぐうぅぅ~、、、、昼にするか、、、、
財布の中を確認する。
「13000円か。」
此処から安くて近い所だと、ファミレスがある。
「失礼、此処で会ったのも何かの縁というわけですし、良ければ一緒に昼食にしませんか。」
「えっ!イヤっあの、、、それは、何というか貴方に悪いですし。」
「いえいえ、お互いに腹を空かせてる訳なので、良ければ一緒に。」
「、、、それでは、お言葉に甘えて。」
そう言い、ファミレスに向かう二人だったが、、、
「やっと見つけたわよ、アーシア。」
「人外か、、、、」
突然現れたのは、黒い翼が特徴的な
堕天使だ。
基本的堕天使は、
ローゼスの情報によると、
結局、殺しているのと変わらないじゃないか。総督のアザゼルは、危険だからという理由を使うが、それは意味合いによっては、やり返されることも考慮しているのかな。
あの
心の中で、本音を吐く。
「さぁ、帰りましょう。その人間とは、さっさと別れなさい。」
「レイナーレ様、、、ですが、この人は、」
「、、、逃げましょう。」
「え、ちょっと待っ、、キャア!」
アーシアと呼ばれた少女を抱えて走る。
「思ったより、軽いな。」
「どうして逃げるんですか、レイナーレ様は優しいのに。」
「確かに君から見たら、優しいかもしれないが、あれは人を見下している目だ。恐らく遠くない未来に貴方は殺されるかもしれない。」
「え、そんな、、、レイナーレ様が。」
「逃がさないっ!」
堕天使が素早く追いかけてくる。
堕天使や悪魔などの人外は、人間より、素早い、
だからこそ追い付かれるのも時間の問題。
はぁ、あまりこの手段は使いたくなかったが、使うか。
三角錐の物体を顕現させ、光線を発射し、迎撃する。
「なっ!?」
「クッ!人間風情がっ!」
堕天使も反撃として、光で出来た槍を作り出し、
「ガッ!」
三角錐のような物体が尖った先端を向け、先にそのまま
「っっっっっっ!」
堕天使が言葉にならない悲鳴を上げる。
その声はとてもけたたましく、鬱陶しく感じた。
「レイナーレ様!?」
どうやら悲鳴で目が覚めたようだ。
「君は、どうしたい。このまま元の場所に戻るか、または、新しい場所に移るか。どうしたいかは君次第だ。」
「私は、、、、、、」
続・次回予告的なナニカ
「私は、、、」
「ウェディング、この町にいる邪魔な
「ええ、無月が望むのなら。」
「ありがとう。これである程度は自由に行動出来そうだ。」
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第7話
というわけで第7話も楽しんでいってください。
て
「私は、、、、、、」
さて、彼女がどういう道を選ぶのか、これからご覧ください。
「ごめんなさい、レイナーレ様。」
「アーシア、、、」
「さようなら、、レイナーレ様。」
「え、、、、、」
そう告げられた言葉に、
そして、、その
「ありがとうございます。でも、私は今後どうしたらいいのでしょうか。」
礼を言い、その後の問題について
「そうだね、取り敢えずこちらで
そう言い、一枚の紙を渡す。
「これはいったい何ですか?」
「それは僕の名前が書かれた紙だ。それを出せば、必ず保護してもらえる筈だ。一応、その本拠地までたどり着けるように護衛をつけておこう。」
「ありがとうございます!」
「「あっ。」」
腹の音が鳴り響く。
そういえば、堕天使がやって来てそれ所ではなかったからね。
「改めて良ければ、一緒に昼食にしませんか。」
「はい、良ければお願いしたいです。」
「それでは、このまま近くにあるファミレスに向かいましょうか。あそこのファミレスは、特にハンバーグが美味しいですよ。」
「わあぁ、楽しみです。」
「それでは向かいましょう。」
「はいっ!」
こうして、ファミレスに行く二人なのであった。
だが、その裏では、、
「どうやら、何事もなかったようですね。」
後を付けていた
「とても美味しかったです。親切に私の分のお金も払ってくれてありがとうございます。」
「どういたしまして。」
現在、
けど、、、何処か、怖く感じた。それはとても恐ろしく、けど、何処か優しかった。
そうしている内に
「ただいまー」
「お邪魔します。」
家の中に入る、そこは綺麗で、快適さを感じた。
キッチンには、エプロンを着けた白髪の女性が立っていた。
「お帰りなさい、無月。それで、その子はお客様ですか。」
「あぁ、訳あって彼女をしばらく此処に滞在させたいんだけど、構わないかい。」
「滞在、ですか。」
野菜を切っている包丁の手を止め、話を聞く。
「あぁ、これからしばらくの間、生活で色々世話になると思うから、自己紹介してもらえるかい。」
「はい、アーシア・アルジェントと申します。しばらくの間、此処で世話になります。よろしくお願いします。」
「一応聞きますが、無月とは、、その、、恋人何ですか?」
「えっ!?そういう関係では、なくて、その、この人とは、」
「命の恩人と、友達の関係だが、、どうしたんだい、そんなに顔を赤くして。」
「あっ、すいません、失礼しました。私の名前は、ウェディングと申します。ウェディングと呼んでいただいて結構ですので、これからよろしくお願いいたします。アーシアさん。」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。ウェディングさん。」
そう言い、ウェディングはキッチンに戻る。
「基本的にこの家には、彼女がいるから、困ったことがあったら彼女を頼るといい。出来れば他の人達も紹介したかったけど、どうやら外出中みたいだから、また滞在中の別の日で大丈夫かい。」
「いえ、ここまでもてなされるだけでも有難いです。」
「そう、それならよかった。自己紹介がまだだったね、僕の名前は白石無月、改めてよろしく頼むよ。」
「はいっ!改めてよろしくお願いします、無月さん!」
こうして、今日の一日は終わった。
今の所、原作主人公の一誠達は、時系列的には第一巻の前半が終わって、後半に入った感じです。
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第8話
目覚まし時計が鳴り、目が覚め、ボタンを押して止める。今の時間は、、、「6時か、、」
体を起こし、ベッドから降り、制服に着替え終えると、「
「スヤァ~」
そこに居るのは目の前で、眠り姫のように綺麗な寝息を立てて眠っている
「目が覚めましたか、無月。」
ウェディングがいつも通り、キッチンに立って朝食の準備を行っていた。
「おはよう、計画の方はそちらは順調かい。」
「ええ、こちらも順調に計画は進んでいます。」
「その報告が聞けたなら良かったよ。」
計画のことについて語りつつ、リビングのソファーに座ってテレビをつけ、ニュースを見る。
『高速道路で事故が発生し、幸い、死者は出なかったもの◯◯歳の男性が重傷です。』
「ここ最近、嫌なニュースばかりが続くなぁ、、、」
『次のニュースです。駒王町で現在、身元不明の遺体が見つかり、放置されていたことです。現在、警察が身元を調査中です。』
「これは、、、、」
悪魔が記憶操作をし忘れたのか、、、あるいは全く別の何かが記憶操作を解いたのか、まぁ、色々大変だな。
話は変わるが、今の警察は対人外用の機関、組織があるため、悪魔や天使、堕天使のことについては把握されている。
知り合いからも「事後処理が大変でねぇ本当に困っちゃうよ。」と愚痴っていた。
こうしている間に、朝食が出来上がる。
「無月、朝食が出来たので、アーシアさんを起こしてきてもらえませんか。」
「あぁ、分かった。」
ウェディングにそう言われ、二階に向かい、
「おはようございます、無月さん。」
そこには、渡した私服に着替えていた
どうやら、起こす必要もなかったらしい。
「おはよう、アルジェントさん。朝食が出来たので呼びに来たよ。」
「はいっ、朝食までありがとうございます。」
そう言い、
そして少し時間は進み、、
「「いただきます。」」
「そういえばウェディングさんは、食べないんですか。」
「私は、先に済ませているので二人でいただいてもらって大丈夫ですよ。」
「基本的に朝食を作る関係上、お二人よりも早めに起きて、料理を作るための準備をしていますね。眠っている最中に音が聞こえたら、料理を作っていると思っていただければ。」
「へぇー、そうなんですね。」
頷き、朝食をする
「「ごちそうさまでした。」」
互いに朝食を済ませ、歯磨きをしに洗面台に行く。
そして洗面台の前に立ち、ブラシの上に歯磨き粉をかけ、歯を磨き始める。歯磨きをしながら考える。三大勢力をどう滅ぼそうかという物騒なことを思いつつ、今後の計画について、思考する。
やはり、三大勢力に恨みを持つ者を募るか、それとも、いや、そんなことしなくても、必要な情報は手に入った。後は、その為の襲撃さえ考えれば、後は問題ない、、、と思いつつ、歯磨きが終わる。
鏡で自分の顔を見る。
「自分の顔を見て言うのもなんだが、向き合ってみると少々怖いな。」
その顔面には狂気と執念、復讐心が渦巻いていた。
総じて言えば、顔には、許さない、と顔に書かれていた。
洗面台を離れ、自分の部屋に行き、学校に行くための準備をする。
そして時間は少し進み、玄関には、家の入口に二人、学校に行く人が一人。
「それでは、行ってきます。」
「「行ってらっしゃい。」」
家を離れ、学校に向かって歩いていく。学校からはそう遠くなく、むしろ家からは近いので、すぐ校門に到着する。
「無月、おはよう。」
「おはよう、旭日。」
元気良く挨拶を返す。
そして、また他愛の無い会話が始まる。
「それでさー、あいつがさ、、おい、どうした、無月。顔が怖いぞ。」
「すまない、少々考え事をしていてね。」
どうやら本音が顔に出てしまっていたようだ。
幸い、気付かれはしなかったものの、迂闊だった。次回からは顔に出ないよう気を付けるように心掛けよう。
さらに時間は進み、、、「「「さようなら。」」」
クラスの全員が立ち、挨拶をし、下校する。
ある程度歩き、家に到着する。
「「お帰りなさい、無月/無月さん。」」
「ただいま、二人とも。」
二人に返事を返し、二階の部屋に行き、私服に着替える。
私服に着替え終わり、一階のリビングに行く。
「今日は、アルジェントさんの行き先が決まったので、本日はそこに行こうと思う。護衛もつけるが、万が一のことも考えて僕も同行することにした。」
「えっ、そうなんですか。」
「分かりました、無月。」
「僕は先に、行き先の方に連絡を入れておくから、ウェディングとアルジェントさんは、行くための準備をしておいてくれ。」
「分かりました、アルジェントさんも行くための準備を。必要な物があれば教えてください。」
「ハイッ、分かりました。ありがとうございます。」
返事をし、行き先に向けての準備をし始める二人。
スマホを使い、
「もしもし、こちら、日本神話所属の
「もしもし、白石無月です。こちらで保護して欲しい少女がいるのですが、よろしいでしょうか。」
「はい、白石様ですね。まず保護してほしい少女について、事情を教えてもらっても宜しいでしょうか。」
「はい、事情について話せばよろしいのですね。分かりました。」
「事情を教えていただき、ありがとうございます。お任せください、こちらで保護しましょう。」
「はい、私と護衛一人と一緒にそちらに向かいます。」
行く人数を教え、、そちらに行くことを伝える。
「はい、承知しました。では、入り口の近くにいるものにお伝えしておきます。」
「ありがとうございます。それでは失礼しました。」
そう伝え、通話を切る。
「二人とも、準備は出来たかい。」
「はい、こちらも準備が出来ました。」
「ハイ、私も準備出来ました。」
二人の返事を聞く。
「それでは、行くとしよう。」
僕がそう言うと、
「あの、質問なんですけど、これからどうやって行くんですか。」
「その点については、安心してください。」
質問に答え、一枚の眩しい輝きを放つカードを取り出す。
それを
「さぁ、ここの穴を通って行きますよ。」
「えっ、大丈夫何ですか?」
先に穴に入っていく僕。
「あの穴は、目的地の入口前に繋がっています。だから大丈夫です。」
「分かりました。ウェディングさん、ありがとうございます。」
「いえ、この程度の知識で、助かったのならよかったです。」
そして、二人も穴を通り終わり、もう一度カードを翳し、穴を閉じる。
「ここから少し徒歩で、目的地に到着します。」
そう伝え、、徒歩で田んぼと大きい木が生えてる一本道を進んでいく。
目的地に到着する。
そこには、山一つ分に該当するほど、広い町が形成されていた。
「ここが、アルジェントさんがこれから世話になる場所だ。」
「ここが、私がこれから世話になる場所、、、、」
自分が世話になる町の大きさに感嘆している。
「白石無月様と護衛の方、保護予定のシスターさんですね。」
「はい、合っています。」
「確かに受理しました。こちらに案内します。」
「アルジェントさん、行きますよ。」
「あっ、ハイ。」
案内された場所に移動する。
「こちらになります。」
そこはどこか綺麗で、歴史を感じさせる孤児院が一件あった。
孤児院の入り口から男性らしき人物が出てくる。
「お久しぶりですね、無月君。」
「いえいえ、こちらもお忙しい中、ありがとうございます、中村さん。」
「無月さん、その人は?」
「紹介するよ。日本神話所属の中村さん。これからは困ったことがあったら、この人に聞くといいですよ。」
男性の名前を教えてもらい、自分も自己紹介をし、挨拶をする。
「これからお世話になります。アーシア・アルジェントです。よろしくお願いします!」
「こちらこそ、私は中村。中村天音と申します。これからよろしくお願いしますね、アーシアさん。」
名字が中村さんの理由は、ヒントとして単語を並べると、
薩摩藩、チェストオォォ、鹿児島に多い名字、こんな感じです。
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第9話
さて、
「僕らはこれでそろそろ帰ります。アルジェントさんをよろしくお願いします。」
「はい、分かりました。私が責任を持ってアーシアさんが平和な生活を遅れるようお守りします。」
そう伝え、家に帰ろうとすると、、、
「待ってください。」
後ろを振り向くと
「あの、また、会えますか、、、」
帰る前に
質問された彼は、言葉に困る。
「んー、困ったなぁ。」
これから帰る時に、また会えますか、、かぁ。
そう頭を捻っていると、
「大丈夫です、また会えます、貴方が望めば。」
「えっ」
「私が望めば、、、、、」
「私が望めばまた会えますか。」
その質問に対して、
「ええ、きっと。」
「きっと、、ありがとうございます。私もまた楽しみに会えるのを待っています。」
答えに若干の不安が残るものの
こうして、僕達は、彼女、、いや、この際アーシアでいいか。アーシアを日本神話が経営する孤児院に託し、元々住んでいた場所に帰った。
次の日、、、、
学校に行き、いつも通り、
「ただいまー」
家に帰り、返事をすると、
「お帰りなさい、無月。」
「帰ってきたか、無月。」
今回は、二人が家の中で待っていた。一人はウェディング、もう一人は、、鎧を
「今日は、君も一緒かい、ベートーベン。」
「何だ、不満か。」
「いいや、そんなことはないさ。」
質問に対して、返答する。
「・・・そうか。」
少し間を空け、反応する。
さて、これからどうやって
そう思い、思考を巡らす。
しかし、そう簡単に行きそうに見えて難しい、、、
実際、警備や情報管理は薄い方だが、相手は、生命力は増殖◯るGのような相手だ。
下手なことをしたら
だが、、「今の所は順調に進んでいるな。」
他は、、「あの変態共は、取り敢えず、、、」
証拠を集めて、警察に提出しつつ、
実際、堂々とエ◯本を人前で読もうとしたり、女子更衣室の中を覗きみしようとしたりしていて個人的には不愉快、ムカつく以外の何者でもない。
今は居ないとはいえ、過去に妹も被害に合ったことがあるとのこと。
取り敢えずは、、、
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