いずれお前もこうなるTS転生者 (まさみゃ〜(柾雅))
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【求む】転生したら檻の中な件【脱獄方法】

掲示板形式は初挑戦です。
おかしな点があればできる限り反映できるよう頑張ります。


1:名無しの生徒

 ココドコォ……

 

2:名無しの生徒

 草

 

3:名無しの生徒

 とりあえずコテハンつけろ

 

4:名無しの生徒

 このイッチは何をやらかしたんでしょうねぇ……

 

 

9:元男TS囚人

 とりあえずコテハンってのはこれでおk?

 

10:名無しの生徒

 問題なし

 

 

14:名無しの生徒

 イッチのスペック求む

 

15:元男TS囚人

 スペック……?

 名前とか知らんしとりあえず持ち物確認してからで良い?

 

16:名無しの生徒

 その方がええな

 

 

26:元男TS囚人

 生徒手帳らしき物と手紙めっけた

 

 とりまスペック

 名前:西ヒカル(カワチ ヒカル)

 種族:人間

 所属:ミレニアムサイエンススクール

 身長:多分166cmくらい(生前と同じ視線の高さだから)

 肌:褐色

 髪:白色の長髪で赤色っぽいメッシュ入ってる

 瞳:黄色

 装備:眼鏡、口ピアス、白衣

 

 それとなんか天使の輪っか的なのがあるな

 こんな感じ?

 

27:名無しの生徒

 眼鏡っ娘キタコレ

 

28:名無しの生徒

 褐色肌はイイゾ

 

29:名無しの生徒

 待て、その所属してるとこって

 

30:名無しの生徒

 なるほどあの世界か

 

31:名無しの生徒

 あーあそこね

 

32:名無しの生徒

 って事はイッチのいる場所も大体わかったな

 

33:元男TS囚人

 マジ? ココドコ?

 

34:名無しの生徒

 ようこそ透き通るような世界観へ

 

35:名無しの生徒

 透き通るような世界観(銃弾が飛び交う世界)

 

36:名無しの生徒

 美少女達が銃撃戦する世界

 

37:元男TS囚人

 やっぱブルアカかよ!!!!

 

37:名無しの生徒

 予想はしてたんか

 

 

43:元男TS囚人

 じゃあ此処は矯正局ってコトか……

 

44:名無しの生徒

 イッチ何したんだよ

 

45:名無しの生徒

 まぁ待て、そういやイッチ、手紙を見つけたとか言ったよな?

 その内容はなんだ?

 

46:元男TS囚人

 そいやあったなそんなの

 

47:名無しの生徒

 そういやって忘れてたんかい……

 

48:名無しの生徒

 ほんの数分しか経ってないぞ?

 

49:元男TS囚人

 いや、内容が衝撃的過ぎて頭の隅に追いやってた

 

50:名無しの生徒

 どんな内容だよwww

 

 

55:元男TS囚人

 文章おこした

 

 次の私へ

 この手紙を読んでいるということはどうやら記憶のリセットは成功したのだろう。

 連邦矯正局に収監されて2カ月経ったが、やはり計算通り尋問に対して黙秘は限界かもしれない。

 その為に予定通り一度、記憶をリセットすることにした。

 目覚めたばかりで困惑しただろうが、まぁ私には変わらない故そこは問題あるまい。

 重要なのはあいつらが求めている物の場所だ。

 当たり前に物も分からないだろうが、詳しい情報は此処から出てから確認してくれ。

 まぁ、知らないままでも構わないがね。

 ただ言えることは、物はゲームチェンジャーになり得る薬品だ。

 物を隠した場所のヒントはゲーム開発部のゲームを確認してくれ。

 それでは脱獄は任せた。

 

 (ここからは獄中で書き足されたと思われる)

 

 P.S.因みに今回収監された要因はただ単に私がキヴォトス内で暴れ過ぎた時にシャーレの先生と邂逅してしまったからであって、物は関係ない。

 

56:名無しの生徒

 

 

57:名無しの生徒

 

 

58:名無しの生徒

 

 

59:名無しの生徒

 

 

 

68:名無しの生徒

 エエェ……

 

69:名無しの生徒

 というかもう先生はいる感じか

 

70:名無しの生徒

 てかどうして暴れてたんだ……

 

71:元男TS囚人

 どーりで鏡で顔を確認した時に首に絞め跡があったんだぁ……(白目)

 

72:名無しの生徒

 記憶のリセット方法怖いんだが?

 

73:名無しの生徒

 そりゃあ頭の隅に追いやりたくなるわな

 

74:元男TS囚人

 だろ? まぁとりま遺言通り脱獄としようと思うんだけど……

 

安 価 し よ う か

 

75:名無しの生徒

 ガタッ

 

76:名無しの生徒

 ガタッ

 

77:名無しの生徒

 ガタッ

 

78:名無しの生徒

 (゚∀゚)ガタッ

 

79:名無しの生徒

 安価と聞いて

 

 

87:元男TS囚人

 とりあえず

 脱獄方法>>100

 で

 

88:名無しの生徒

 うーむ、どんな方法にしようか……

 

89:名無しの生徒

 イッチ、部屋の情報よこせ

 

90:名無しの生徒

 部屋に何があるか分からないからな

 

91:元男TS囚人

 【画像】

 描写面倒だから画像

 因みに銃はよゆーで隠し持ってるし、なんならベッドの下にもはやパン粉ってぐらいの量のパン屑がある

 

92:名無しの生徒

 おい警察仕事しろ

 

93:名無しの生徒

 あれ?

 もしかしてイッチ独房?

 

94:元男TS囚人

 せやで

 多分矯正施設も兼ねてるから更正させるための施設はあるんだろうけど、重度の囚人はそのまま一人部屋で収監されて出られないのかも

 

95:名無しの生徒

 へー

 マジでイッチ何したんだよ

 

96:名無しの生徒

 無敵ロボ作ってたりして

 

97:元男TS囚人

 寧ろこっちが聞きたいわ

 

98:名無しの生徒

 見回りを気絶させて人質にする

 

99:名無しの生徒

 穴を掘る

 

100:名無しの生徒

 爆破

 

101:名無しの生徒

 鉄格子を堂々と破壊

 

102:名無しの生徒

 死んだふり

 

 

104:名無しの生徒

 決まったな

 

105:元男TS囚人

 爆破かー、素材は問題なさそうだな

 それじゃ脱獄準備してくる

 その間てきとーにくつろいでてくれよな

 

106:名無しの生徒

 いってら〜

 

 

277:元男TS囚人

 たでま、準備でけた

 

278:名無しの生徒

 お、やっとか

 

279:名無しの生徒

 とりあえずおつかれ

 

280:名無しの生徒

 てかよく作れたな

 

281:元男TS囚人

 人の体って凄いよね

 

282:名無しの生徒

 そういや記憶に残ってなくても身体は覚えているって話はよくあるもんな

 

283:元男TS囚人

 お陰で完成したけどどうして手際がいいんですかねぇ……

 

284:名無しの生徒

 そこいらは脱獄した時に検証すれば?

 

285:名無しの生徒

 その方がええな

 

286:名無しの生徒

 因みに脱獄の様子をライブ配信とかは……

 

287:元男TS囚人

 ライブ配信……?

 ウチには無いよそんなもん

 

288:名無しの生徒

 えー(´・ω・`)

 

289:名無しの生徒

 (´・ω・`)そんな〜

 

290:元男TS囚人

 だってやり方知らんし

 

291:名無しの生徒

 教えるからやって!!!!

 

 

294:元男TS囚人

 嫌どす

 配信させたいなら次回の脱獄安価で当てな

 

295:名無しの生徒

 このイッチ……強い……っ!!!!

 

296:名無しの生徒

 こうなったら次の安価でわからせてやる……

 

297:名無しの生徒

 脱獄安価って二度とやらない予定で草

 

298:名無しの生徒

 ホントじゃん

 

299:名無しの生徒

 イッチかしこい

 グリフィンドールにマイナス100点

 

300:元男TS囚人

 そんじゃま脱獄してくる〜

 次回のスレは街散策でもしようかな

 

301:名無しの生徒

 グリフィンドールとばっちりで草

 

302:名無しの生徒

 むしろイッチはスリザリンでは?

 ボブは訝しんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

966:元男TS囚人

 コンナハズジャナカッタノニー

 

967:名無しの生徒

 イッチ!?

 

968:名無しの生徒

 此処に顔を表したって事はもしかして……

 

 

970:元男TS囚人

 結構スレ番大きいなって思ったら各自の転生先の愚痴で草

 

971:名無しの生徒

 いや笑ってる場合か

 

972:名無しの生徒

 とりま説明プリーズ

 

973:元男TS囚人

 簡潔に言うとねぇ……

 また捕まっちゃった☆

 

974:名無しの生徒

 

 

975:名無しの生徒

 

 

976:名無しの生徒

 

 

977:名無しの生徒

 

 

978:名無しの生徒

 

 

979:名無しの生徒

 

 

980:名無しの生徒

 

 

981:名無しの生徒

 

 

982:名無しの生徒

 

 

983:名無しの生徒

 

 

984:名無しの生徒

 

 

985:名無しの生徒

 

 

986:名無しの生徒

 

 

987:元男TS囚人

 残りのスレも少ないし次枠立てとく

 

988:名無しの生徒

 おい待て

 

989:名無しの生徒

 次枠→https://……

 【求む】シャーレの先生有能すぎん?【脱獄方法】

 




掲示板で脱獄方法を募集する→実際に脱獄した後の様子。
という感じで物語は進みます。


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爆破で脱獄した

連続投稿です。
前の話から読むのをお勧めします。


 さて、安価の通りの脱獄の準備が整った。

 前回の俺……と言うよりは、西(カワチ)ヒカルはどうしてこんな手段を選んだのかは分からないが、手紙の通りに動こうと思う。

 

「と、言うよりそれ以外に道はないみたいだしな」

 

 口調とか変わって多少驚かれたりしたが、今日の尋問は終わったので早速準備を始めた。

 ベッドの下に隠されていたパン屑をベッドのシーツに包む。

 その時に隠し持っていた拳銃に装填されていた弾を全て取り出して分解し、火薬をパン屑に混ぜる。

 他にも、白衣に隠されていた薬品を混ぜた。

 慣れた手つきで行われる作業に自分で身体を操作していないようで少々不快感を覚えるが、そのうち慣れるだろう。

 

「あとはこれを撃つだけ……」

 

 俺は装填されていなかった一つだけの弾を握る。

 ベッドを倒して盾にする。

 握っていた弾を拳銃に込めて、外の景色が見える格子窓のある方の壁に設置した即席の爆弾に狙いを定めた。

 

「スゥ……」

 

 初めて銃を握る感触。

 両手でしっかり握り、大きく深呼吸をする。

 そして、引き金を強く引いた。

 

 ――ドゴォォオオン

 

 けたたましい轟音と主に、壁が崩れる。

 それと同時に矯正局全体にアラートが鳴り響いた。

 離れた位置で狙撃したが、それでも爆破時の熱は盾越しに伝わる。

 幸い息を止めていた為気管の火傷は免れたが、衝撃で少々頭が揺れた。

 けれど無理やり身体を動かし、壁にあけた穴から俺は飛び出した。

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 結構走ったんだと思う。

 小さな公園のベンチに俺は座って休憩していた。

 眼鏡をどこかに落としてしまったが、まぁ伊達眼鏡だったから問題ないだろう。

 それよりも問題は、現在地がわからないと言う事。

 今いる公園は本当に小さなもので、周囲は住宅街である。

 何も考えずただただ回り込まれないようにてきとうに走ってしまった結果だ。

 

「傘もねぇしどうしようかねぇ……」

 

 ポツリ、ポツリ、と雨粒が当たる。

 雨宿りできる場所は見当たらない。

 胸ポケットに仕舞っておいた手紙を取り出して読む。

 確認を終えたら雨に濡れないようにすぐに仕舞い、頭を抱える。

 

「まーじでどこだよ此処……」

 

 連邦矯正局はヴァルキューレ警察学校の管轄。

 そこからどの方角に向かえばミレニアムへ行けるのかわからない。

 

 気が付くと、目の前に男の人が立っていた。

 その男はいつのまにか俺が濡れないように傘をさしている。

 そして男が声を掛けてきた。

 

「ヒカル……だっけ? 大丈夫?」

「……誰だあんた」

 

 なぜか彼女の……いや、俺の名前を男は知っている。

 故にそこから導かれるのは、目の前の男はシャーレの先生なのだろう。

 俺はあたかも思い出したかのように振る舞うことにした。

 

「あ、いや、先生。これは、その、えっと、急だったからつい……」

「よ、よかった……二ヶ月前にあったきりだったから忘れられたかと思ったよ……」

「あはは……すんません」

 

 眼鏡とか口調とか指摘されたけどそれらは適当に誤魔化す。

 そのついでに現在地がよくわからなくて困っている事をそれとなく言う。

 

「ヒカルって意外とおっちょこちょいなんだね」

「まぁ逃げるのに必死だったもんで」

 

 そういえばこの人は俺の事情を知っているのだろうか?

 手紙の追伸には先生が要因で捕まってしまったと言っていたし……多分目の前で捕まっているはず。

 ならば何故通報しないのだろう。

 

「……それよりも先生、オレを通報しないのか?」

「通報? それは……どうして?」

「いや、オレ脱獄犯なんだけど。それに警戒もしてないし……」

 

 それでも先生は「ああ、だから今日は騒がしいんだ」とだけ言って納得する。

 正直な感想としては、頭イかれてるんじゃないかって思う。

 けれど、逃げるのに疲れていた俺にとっては優しすぎた。

 つい、隣に座る先生の方に頭を預けてしまう。

 

「なぁ、先生。ちょっと疲れたからこうしていいか?

 ……っと言ってももう頭預けてんだけど。

 それと、ミレニアムがどの方向か教えてくれると助かる」

 

 そんな感じで、身体が勝手にリラックスを始める。

 それに思考が引っ張られるように先生に甘えてしまう自分がいた。

 

「それなら一緒にミレニアムへ向かおうか?」

「流石に遠慮しときますよ。これ以上は先生をこっちの事情に巻き込ませたくないですし」

 

 そう言って肩から頭を無理矢理離す。

 けれど彼は、一緒に行こうと誘ってくる。

 何度か断ったが、とうとう俺が折れて二人でミレニアムへと向かう事になった。

 その頃には本格的に雨が降り始めている。

 公園を出る一つの傘の下に俺と先生二人で窮屈だった。

 

 

 ミレニアムへたどり着いた瞬間、本能的に自分が帰るべき拠点の場所がわかった。

 ある程度近くまで歩くと、俺は先生から逃げるように別れる。

 そして辿り着いた拠点。

 特に荒らされている様子は無く、拠点の場所がバレていないことがわかる。

 認証が必要な扉を開けて地下へ続く階段を下る。

 誘導灯に導かれるまま進み、一つの部屋に辿り着いた。

 

「ただいま……と言うべきかな」

 

 部屋の明かりをつける。

 埃を被った煩雑に置かれた書類の山。

 この空間の匂いを嗅いでいると家にいるような感覚になる。

 ふと目に留まった充電切れのタブレットに触れる。

 画面を指でなぞると、線が引かれながら埃が取れた。

 

「とりあえず全体的に埃を取ってから確認すっか」

 

 ある程度掃除を完了させ、充電中のタブレットを確認する。

 開くと大量の通知がたまっていた。

 送り主は……早瀬ユウカ?

 内容は俺の無断欠席から投獄されたものまで。

 

「……とりあえず怖いから無視しとこ」

 

 次に拳銃の弾の補充。

 それらを終わらせて俺は伊達眼鏡を掛けて再び外に出た。

 すると、扉の横に男の人が腰をかけて座っていた。

 その人が此方を向いた時、彼は「あっ」と声を上げて立ち上がる。

 

「急に走るから心配したよ……」

「えっと……すんません、先生」

 

 声を聞いてやっと目の前の男が誰なのかを思い出した。

 とりあえず彼には謝罪をして、なぜ此処に座っていたのか尋ねる。

 

「それはヒカルが急に走るから追いかけたんだよ……。

 それで色々と歩き回って疲れたから休憩してたところ」

「休憩って……ミレニアムとはいえ一応ここいらは危ないっすよ……」

 

 そう言うや否や、ヘルメットを被った集団が現れる。

 そいつらは俺を見ると一斉に動揺し、誰かが無線で連絡を開始した。

 

「い、いたぞ!! 西ヒカルだ!!」

「とりあえず撃て撃て撃て!!」

「っ!? コッチ!!」

 

 俺は咄嗟に先生の腕を掴むとこの場から離れる。

 わずかな差で、先ほどまで立っていた場所に銃弾が当たる。

 本当に何をやらかしたんだよ前の俺は。

 

「とりあえず今は逃げるぞ、先生!!」

「う、うん!」

 

 銃弾が背後から飛んでくる。

 距離があるから当たる事はないだろうが、ヘイローの無い先生は一発でも致命傷になりかねない。

 先生の息が上がってきた頃、俺は走りを緩めて奴らを迎え撃つことを先生に伝える。

 

「この先は袋小路だからいずれはこうなる。

 なーに、心配はいらねぇよ先生」

 

 そして俺は愛用している(触れてからまだ数時間)拳銃を取り出して、さらに一つの薬品をさも当たり前かのように打ってから構えた。

 

 

 

 ――数時間後。

 

 

「や、やめ――」

 ――パァーンッ。

 

 誰かを撃つ感覚を思い出してからはすぐに慣れた。

 気絶した最後のヘルメットから視線を外す。

 先生に傷はないようで安心した。

 

「先生、怪我は――「ヒカルこそ怪我してない?」え、あ、はい。俺は無傷ですよ」

 

 そんな会話をしていると、後ろから銃を突きつけられる。

 チラリと視線を後ろに向けると同じ制服の女子生徒が立っていた。

 油断していた。

 

「まさか先生と一緒とは思いませんでしたよ。西ヒカル」

「お前は……誰だ?」

 

 先生の時と同様に何故か顔が認識できない。

 けれど、ヘイローを見て何かが喉元まで出てくる。

 多分、あともう少し情報があれば思い出せるはずだ。

 

「そういえばあなたは人の顔が認識できないのでしたね。

 改めましてお久しぶりです、西ヒカル。私は早瀬ユウカです」

「ゲッ……。早瀬ユウカ……」

 

 会いたくなかった時に限ってなぜ出会うのだろうか。

 とりあえず両手を挙げて降参する。

 

「と、とりあえずお茶にしないか?

 その時に詳しい話をしよう、な?」

「……その口調も含めて詳しい話を聞かせてもらいますよ?」

 

 そう言って彼女は溜息をつきながら銃を下ろした。

 そして俺と先生を連れて近くの喫茶店へ向かった。

 

 

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

「それで、いったい何をやらかしたんです?」

「えーと話が長くなるなるんだが……まず始めに言っておくと俺は今日より前の記憶がない」

 

 そう告げると二人はすぐに驚いた。

 先生なんか思わず口に含んだコーヒーを目の前に座っていたユウカに向かって吹きかける所だった。

 

「それで記憶を消す前の――「ちょ、ちょっと待って。記憶が無いって、じゃあどうやって私達を認識しているの?」……それをこれから話すから落ち着けって」

 

 動揺したせいか、彼女はタメで話していた。

 と言う事は同い年なのか?

 

「まず俺が顔が認識できないのはお前は知っているよな、ユウカ?

 記憶が無いけれど俺はヘイローか声の特徴、言動の三つで記憶しているらしい。

 それは俺自身の記憶ではなくてこの身体が覚えていたから簡単な推測が出来ているんだ」

「……口調が変わってもその話し方は変わらないわね」

 

 突然得られる自分に関する情報。

 それに少々驚くが、今は我慢する。

 

「それで捕まった経緯は多分先生の方が知っていると思うから原因を言うと、記憶を消す前の俺が書いた手紙には此処、キヴォトスにとってのゲームチェンジャーに成り得る物を発明してしまったらしい」

 

 あえて薬品である事は言わない。

 そして、此処がブルアカである事から西ヒカルが生み出してしまった薬品がどんなのかおおよそは絞れている。

 

「そうだね、ヒカルが捕まってしまった時はちょうど私がいたからね。

 その辺の話はこちらが話そうか」

「俺は記憶が無いから詳しい情報をよろしく頼むよ、先生」

 

 そうして語られる俺が捕まった経緯。

 どことなく現れたドリル腕の巨大なロボ。

 空から俺が落ちてきて、それをたまたま先生が下敷きになる一歩手前で俺が地面に衝突。

 そこから先生を巻き込む逃走劇。

 最後はRABBIT小隊まで駆り出され、その狙撃手によって俺は制圧された。

 

「へぇ……そんな事がねぇ……」

「『へぇ』って、一応アナタの事なんだけど?」

 

 いや、そう言われても記憶が無いからほぼ他人事なんだよなぁ。

 だから俺は、脱獄の動機を話すことにした。

 

「ぶっちゃけると本当に他人事だから脱獄したまであるんだよな」

「それで実行するのはおかしくない?

 それに話を聞いているとアナタ、独房だったらしいじゃない。

 どうやって出てきたのよ」

「簡潔に言うと、パン屑集めて隠し持ってたバラした銃弾の火薬と同じく隠し持ってた薬品混ぜて爆弾を作った」

 

 正直に答えると、ユウカは「ハァア?!」と言って勢いよく立ち上がる。

 その時にテーブルを強く叩いたせいか、置いていた食器が鳴いた。

 

「落ち着けって。そんで先回りされないように逃げて公園で休憩してたら先生と会った。

 いやぁ、傘無かったんで入れてくれて助かりましたよ先生」

「あ、それは言わない方が――」

「――ヒカル、その話、詳しく聞かせてくれる?」

 

 急に気温が下がった気がした。

 気のせいか、ユウカの声のトーンも下がった気がする。

 恐る恐る彼女の顔を覗くと、その目にはハイライトが消えているように見えた。

 

「え、えっと、ただミレニアムまで案内してもらうついでに先生の傘にお邪魔させてもらっただけだぜ?」

「それってつまり相合傘よね……?」

 

 ナンカコワイ……。

 てか先生は何で黙ってるの?

 

「……そうなるな」

「私だってしてもらったことないのにどうして……?」

「ユウカ、落ち着いて。私しか傘を持っていなかったんだから自然と相合傘になるでしょ?」

 

 先生がそう言うと、空気の重さが和らぐ。

 もう一度ユウカに視線を向けると、先ほどの俺を殺そうとするような鋭い眼光はもうそこにはなかった。

 何となくだが察してしまった自分がいるが、まぁ気の所為だろう。

 

「ご、ごめんね、ヒカル」

「気にしてねぇから気にすんな」

 

 とりあえず先生の肩に頭を預けたことは伏せとこ。

 死にたくないからね。

 

 そんなこんなで俺たちは喫茶店で軽く時間を潰した。

 そしてユウカと先生が会計に関して言い争っている間に俺は店の外に出る。

 

「すみません、少しお時間を貰ってもよろしいでしょうか?」

 

 低音の少しハスキーに近い声。

 獣耳の女性。

 ヘイローは……見覚えがあった。

 

「尾刃カンナ……だっけか?」

「抵抗はお勧めしませんよ」

 

 こうして俺は、再び捕まった。



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【求む】シャーレの先生有能すぎん?【脱獄方法】

ブクマ、感想、評価感謝!! 圧倒的感謝……!!

22:00頃に次話更新します。


 

 

20:元男TS囚人

 いや〜懐かしい景色ですねぇ〜(午前ぶり)

【画像】

 

21:名無しの生徒

 まさか公安局が動いていたとは……

 

22:名無しの生徒

 てかイッチどうやって捕まったんだよ

 

 

26:元男TS囚人

 脱獄した後の出来事からで良い?

 

27:名無しの生徒

 それ以外話すことないのでは?

 

28:名無しの生徒

 脱獄安価はよ、はよ

 

 

30:元男TS囚人

 脱獄して小さな公園で休憩

 ↓

 雨降り始めた時にシャーレの先生と邂逅

 ↓

 相合傘でミレニアムへ案内してもらう

 ↓

 拠点に関する記憶を思い出して先生と別れる

 ↓

 拠点到着埃まみれで大掃除決行、充電したタブレットに早瀬ユウカからの大量の通知コワイ

 ↓

 拠点から出たら先生と再会

 ↓

 ヘルメット軍団と過去に何かあったようで開戦&鎮圧

 ↓

 BOSSエネミーユウカ登場

 ↓

 三人で喫茶店で茶しばく

 ↓

 相合傘の件でユウカ氏が先生に対して激重感情ある事を俺氏知る

 ↓

 なんだかんだで先生が重い空気を解除してくれて俺氏生還

 ↓

 二人が喫茶店の勘定で言い争っていたから先に店の外に出て待っていたら尾刃カンナ登場

 ↓

 カンナ氏からの尋問なうwww

 

 って感じ

 

31:名無しの生徒

 いや笑ってる場合か

 

32:名無しの生徒

 イッチ余裕?

 

33:名無しの生徒

 ユウカがボスエネミーって草

 

 

36:元男TS囚人

 だってヘルメット軍団の最後の一人気絶させて先生の方向いたら急に真後ろで銃突きつけられたんだぞ?

 正直ちびりかけたわ

 

37:名無しの生徒

 コワwww

 

38:名無しの生徒

 これはボスエネミー

 

39:名無しの生徒

 それでイッチ、尋問はどんな感じ?

 

 

41:元男TS囚人

 記憶にない事は正直に覚えてないって答えてる

 あ、カツ丼は出ないんですかそうですか……

 

42:名無しの生徒

 何聞いてるんだよイッチwww

 

43:元男TS囚人

 いや一度でもいいから食ってみたいだろ取り調べ中のカツ丼?

 え? 出るとしても自腹? じゃあいいです金(多分)無いんで

 

44:名無しの生徒

 草

 

45:名無しの生徒

 草

 

 

53:元男TS囚人

 ふい〜終わった終わった

 

54:名無しの生徒

 乙

 

55:名無しの生徒

 お疲れイッチ

 

 

59:元男TS囚人

 最後にどうやって爆弾を作ったのか聞かれたから「え、普通に素材集めて作りましたけど」って煽ったら拳骨落ちてきた

 解せぬ

 

60:名無しの生徒

 乙

 

61:名無しの生徒

 何故に煽るwww

 

62:名無しの生徒

 草

 

63:名無しの生徒

 狂犬相手に煽り行為……もしやイッチは普通じゃない?

 

64:名無しの生徒

 普通だったらそもそも真っ先に脱獄考えないゾ

 

65:名無しの生徒

 それもそうか、分かってやれなくてすまないなイッチ

 

66:元男TS囚人

 いや何故に俺が可哀想なやつ扱いされなあかん

 っと、今回の独房はベッドが壁と一体化してて盾になりませんねぇ……

 【画像】

 

67:名無しの生徒

 そりゃああんなで派手に爆破させちゃあねぇ?

 

68:名無しの生徒

 部屋も狭いみたいだし爆弾作らせる気がないみたいだね

 

 

70:元男TS囚人

 まぁそれでも脱獄するんですけどね初見さん

 

71:名無しの生徒

 という事は?

 

72:名無しの生徒

 もしかして?

 

73:元男TS囚人

 おう、脱獄安価じゃい

 

74:名無しの生徒

 キターーーーー(゚∀゚)

 

75:名無しの生徒

 絶対に配信させてやる!!!!

 

76:名無しの生徒

 安価と聞いて

 

77:名無しの生徒

 待ってたぜ……この瞬間をよぉおお!!!!

 

 

86:元男TS囚人

 てな訳で今回は脱獄方法と決行日の二つを決めようと思う

 まずは脱獄方法>>100

 

 

92:名無しの生徒

 ksk

 

93:名無しの生徒

 ksk

 

94:名無しの生徒

 ksk

 

95:名無しの生徒

 お隣さんかお向かいさんと協力する

 

96:名無しの生徒

 死んだふり

 

97:名無しの生徒

 穴を掘る

 

98:名無しの生徒

 ここだ! 脱獄配信『檻を正面から破ってみた』

 

99:名無しの生徒

 見回りの人を気絶させて人質にする

 

100:名無しの生徒

 EXスキル的なのを使う

 

101:名無しの生徒

 関節外して檻から出る

 

102:名無しの生徒

 配信は……無いみたいですねぇ……

 

103:名無しの生徒

 くっっっっっっっっっっっそぉぉぉっっぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお

 

104:元男TS囚人

 めっちゃ悔しがってて草

 EXスキル的なのね把握

 

 

106:名無しの生徒

 てかEXスキル的なのってなんなんだよ……

 

107:名無しの生徒

 そりゃあお前、EXスキル的なのといえばEXスキル的なのだろ

 

108:名無しの生徒

 説明できてないゾ

 

109:元男TS囚人

 その辺りはフィーリングでいけるべいけるべ

 それじゃ決行日>>120

 

110:名無しの生徒

 てかイッチ、持ち物押収されてないの?

 

111:名無しの生徒

 そういえばそうやん

 

112:名無しの生徒

 そこんところは問題ない感じか?

 

113:元男TS囚人

 大丈夫だ、問題ない(マジ)

 白衣の下は四次元空間だしね

 それに件の厄災狐もバレンタインイベのシナリオで銃担いだままだったやん

 

 

115:名無しの生徒

 それはただの立ち絵定期

 

116:名無しの生徒

 そんな定期あってたまるか

 

117:名無しの生徒

 今夜

 

118:名無しの生徒

 1年後

 

119:名無しの生徒

 2日後

 

120:名無しの生徒

 1ヶ月後

 

121:名無しの生徒

 1週間後

 

122:名無しの生徒

 4日後

 

123:元男TS囚人

 1ヶ月後ね把握

 その間何で時間潰そう

 

124:名無しの生徒

 他の転生者が建てたスレでも見に行けば?

 

125:名無しの生徒

 そこはほら、コレ(安価)があるじゃろ?

 

126:名無しの生徒

 配信させたいだけやろお前w

 

127:元男TS囚人

 この度は弊スレの安価にご参加いただきありがとうございます。

 誠に残念ですが、今回の安価はご縁がなかった事をご理解のほど宜しお願い申し上げます。

 また次の機会が御座いましたら、安価が当たる事をお祈り申し上げます。

 

128:名無しの生徒

 イッチ人の心とかないんか?

 

129:名無しの生徒

 無差別攻撃にもほどがあるぞお前(震え声

 

130:名無しの生徒

 ヒエッ

 

131:名無しの生徒

 ちょっとトラウマがががが

 

132:元男TS囚人

 草

 

 

135:名無しの生徒

 草じゃないんだが?

 

136:名無しの生徒

 イッチ本当に種族人間?悪魔じゃない?

 

137:名無しの生徒

 いやブルアカの種族悪魔はエッチなのが相場だから違うと思うゾ

 

138:名無しの生徒

 だよな、イッチも褐色肌なのに舐めたいとは思わないもん

 

139:元男TS囚人

 儂はれっきとした人間じゃい

 そんなこと言ってたら総括にピラニアの住む例の川に突き落とさせるぞ

 

 

 

 

520:名無しの生徒

 そろそろ1ヶ月……

 

521:名無しの生徒

 あの日以来イッチの姿を見たものは誰もいないんだよなぁ……

 

522:元男TS囚人

 悲しいなぁ……

 

 

526:名無しの生徒

 ってイッチ!?

 

527:名無しの生徒

 馬鹿な!?あの時爆破したはずじゃ……!?

 

528:元男TS囚人

 残念だったなトリックだよ

 てな訳で決行日だからその報告じゃよ

 

529:名無しの生徒

 その間何か問題はなかった感じ?

 

 

531:元男TS囚人

 (機械頭の男らに腹パンされた以外)特に無いよ

 

532:名無しの生徒

 機械頭……?

 

533:名無しの生徒

 ってイッチ身体大丈夫なの?

 

534:元男TS囚人

 ヘイローって凄いね

 あるだけで体が丈夫になるなんて

 

535:名無しの生徒

 あ、そっか

 

536:名無しの生徒

 それでも痛みはあるやろ……

 

537:元男TS囚人

 そこはほら、俺とカンナさんはマブだから

 【画像】

 

538:名無しの生徒

 どうしてカンナさんはイッチを治療してるんですかねぇ……

 

539:名無しの生徒

 こんな友を心配するような顔のカンナさんは初めて見るんだが?

 

540:名無しの生徒

 イッチ、もしかして弱みでも握った?

 

541:元男TS囚人

 キレそう

 普通に尋問中の雑談で相談に乗っただけだが?

 

542:名無しの生徒

 草

 

543:名無しの生徒

 尋問中に雑談で相談って文章おかしいの気づいてない?

 

544:元男TS囚人

 いやぁ……先生って罪な男だよねぇ?

 

545:名無しの生徒

 ……もしや?

 

546:名無しの生徒

 え

 

547:名無しの生徒

 は?

 

 

552:元男TS囚人

 【速報】カンナ女史、シャーレの先生へ密かな恋慕が発覚

 

553:名無しの生徒

 

 

554:名無しの生徒

 

 

555:名無しの生徒

 

 

556:名無しの生徒

 

 

557:名無しの生徒

 

 

558:元男TS囚人

 ちなみに以前先生が怪我した時にカンナ氏は自身のハンカチで血を拭ってそれを今もジップロックに入れて大切に保管している純情ガールやで

 カワイイね

 

559:名無しの生徒

 お 前 も か

 

560:名無しの生徒

 ええぇ……

 

561:元男TS囚人

 気分が落ち込んだ時はその匂いを嗅いでるんだって

 

562:名無しの生徒

 どうやってその話が出るんだよ……

 

563:名無しの生徒

 イッチのいるブルアカ世界おかしくない?

 

564:名無しの生徒

 わいは別のブルアカ世界に転生した一般先生やってるけどこっちはイッチのブルアカ世界違って先生そっちのけで平和な百合バースやで尊い

 

565:元男TS囚人

 普通にカンナさんの愚痴とかに付き合って肯定してただけやで

 カンナさんがわいを捕まえられたのはたまたま先生を陰で護衛してて、俺と先生が一緒に行動してたんだけど喫茶店で俺が一人になったから接触した感じらしい

 

566:名無しの生徒

 イッチってもしかしてコミュ力おばけ?

 

567:名無しの生徒

 陰で護衛ってそれすt

 

568:名無しの生徒

 消されたか……

 

569:名無しの生徒

 健気だなぁ……(目逸らし)

 

570:名無しの生徒

 このままで行くと他の生徒もじゃね?

 

571:名無しの生徒

 さ、流石にチェリノ会長とかは安全でしょ

 安全だよね?

 

572:元男TS囚人

 んじゃそろそろカンナさんとの今日のおしゃべりも終わるしアップしとっかー

 

573:名無しの生徒

 いや尋問中だったんかい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

920:名無しの生徒

 でもよ、やっぱり二次元だからこそ許されてるわけじゃん?

 現実で自分が当事者とか考えると怖いんだが

 

921:名無しの生徒

 下手すりゃ傷害罪とかなるもんなぁ

 

922:名無しの生徒

 転生先が病んなヒロイン達が登場する感じの世界の友人ポジなんだけど、主人公くんいつも胃薬常備してたしスプラッタは無いけど側から見て怖いと思った

 

923:元男TS囚人

 現実でも実害なくて相思相愛ならノープロブレムだと思うけどね

 

924:名無しの生徒

 それもそうだよな、お互いが合意しているわけだし

 

925:名無しの生徒

 ってイッチ!?

 

926:名無しの生徒

 ここに現れたってことはもしかして?

 

927:元男TS囚人

 はい、えー現在絶賛軟禁中でございます

 【画像】

 

928:名無しの生徒

 一日一悪……もしや?

 

929:名無しの生徒

 便利屋68……

 

930:名無しの生徒

 どういう状況?

 

931:元男TS囚人

 私にもわからん

 

932:名無しの生徒

 無能AI博士やめろ

 

933:名無しの生徒

 イッチ余裕?

 

934:名無しの生徒

 でなきゃ悠々とここに顔を出さないやろ

 

935:元男TS囚人

 そうだそうだ

 

936:名無しの生徒

 いや尋問中にもかかわらず掲示板に顔を出していたイッチやぞ?

 変に緊張した場面でもこいつは普通に掲示板やるやろ

 

937:名無しの生徒

 それもそうか、スマンなイッチ貴公の味方にはなれないようだ

 

938:元男TS囚人

 (´・ω・`)

 

939:名無しの生徒

 詫びとして配信してどうぞ

 

940:名無しの生徒

 まだいたのかwww

 

941:元男TS囚人

 嫌どす(鋼の意思)

 とりま次のスレ用意できたからリンク貼っとくべ

 →次スレhttps://……【求む】先生はモテモテ【脱獄方法】

 

942:名無しの生徒

 意地でも配信しないのねイッチ

 

943:名無しの生徒

 Q.なんで配信しないの?

 A.面倒だから

 

944:名無しの生徒

 面倒ならしょうがないね




次話には暴力表現が含まれるので読む際はご注意下さい。


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EXスキル的なのを使って脱獄した

18:30に前話の掲示板形式が投稿されているので、そちらの方から読むのをお勧めいたします。

※今回の話には暴力表現が含まれるので読む際はご注意下さい。


「……さて、決まったのは1ヶ月後にEXスキル的なのを使う、か」

 

 言語化が難しいのだが、これだと思えるものがある。

 それは敵にダメージを与えるものではなく、どちらかというと補助に部類されるものだ。

 俺はベッドに腰掛けながらボーッと大雑把な脱獄の計画を練る。

 

「……西(カワチ)ヒカル、尋問の時間だ」

「おや、もうそんな時間か」

 

 ちょうど思考の海から帰ってきた頃に声をかけられる。

 午後に捕まって日付が変わり、体内時計が正しければ現在は午前11時頃、一つの部屋に拘束されたまま連れられる。

 そこには昨日俺を捕まえたであろう人物が座っていた。

 ヘイローを確認すると記憶にあるものと同じ。

 

「どうも、今日もヨロシク。カンナさん」

「こちらとしてはさっさと例の物の在り処を教えていただきたいんですがねぇ……」

 

 俺の記憶にない事だから捜査が進展できない。

 この人も被害者なところがあると思うが、記憶がない俺にはどうすることもできなかった。

 と言っても、助ける義理もないのだが。

 

「昨日も言ってた通り何も覚えてねぇよ」

「そうなんですよねぇ……」

 

 眉間にシワがよっていのか、それをほぐすために彼女の腕が動く。

 顔が認識できないという感覚はとても不思議だ。

 顔のパーツは分かるのに理解が出来ない。

 その為、顔に関する動作も分からなくなる時があるのだ。

 

「お疲れのようだねぇ……良ければ俺が愚痴でも聞くぜ?」

「西ヒカル……!!」

「よせ」

 

 激昂しかける生徒をカンナさんが宥める。

 溜息をつく彼女に俺はとある単語を投げかけた。

 

「先生」

 

 ピクリと目の前に座る彼女の耳が跳ねる。

 釣り餌にかかった事を確信した俺は続けるように世間話を始めた。

 

「良い人だよな、あの人。

 今朝、雨に濡れそうになったところに傘を差してくれたんだ」

 

 目の前のカンナさんはただジッと此方を見つめているだけ。

 けれど、先生に関する話題を出して共感を求めていると、次第に彼女は同意してくる。

 そこからは早かった。

 

 

「へー、だからあの時すぐに現れたんだ」

「ええ、先生は何処か抜けている所がありますからね。

 ですから陰ながら護衛をさせていただいています」

 

 

「え、マジで? そりゃあすごいな。

 撃たれどころが悪かったら最悪死んでたじゃん、先生」

「本当にそうなんですよ……!!

 我々が御守りしなければならない立場だというのに……」

 

 

「カンナさんも可愛い所あるじゃなないっすか。

 因みに物は今も持ってる感じ?」

「お、お世辞はやめて下さい。

 ……一応疲れた時に直ぐに補充できるように此方に」

 

 

 

 そんなこんなで脱獄決行日まであと半月ほどになった。

 いつもの尋問室とは別の場所へ案内される。

 その部屋には機械頭の男らがいた。

 

「やぁ、初めまして、西ヒカル。

 今日の尋問は我々が担当することとなった。よろしく頼むよ」

「……どーも」

 

 やべぇ、音が部屋に反響してて誰が喋っているのか分からん。

 多分目の前にいるやつが動き的に今話をしている人物なのだろう。

 

「まぁそんなに気を張らずにそこの椅子にかけたまえ」

 

 嫌な予感がするが、大人しく促されるままパイプ椅子に腰をかける。

 すると、一人の男が俺の目の前に立ちはだかった。

 

「単刀直入に聞こう、例の薬は何処だ?」

「例の薬……? しら――」

 

 気が付くと俺は床に頭を強くぶつけていた。

 眼鏡は外れ、右の頬が熱く、唾液が口の中に溢れ出てきている。

 目の前に立っていたやつに殴られたのだろう。

 

「――ペッ、知らねぇよ。んなもん」

 

 痛みに堪えながら途切れていた返答の続きを吐く。

 口の中に微かに鉄の味がした。

 

「もう一度聞こうか。例の薬は何処だ?」

「記憶がねぇ……――ガフッ」

 

 鳩尾を蹴られた。

 一瞬だけ視界が白く塗られて、呼吸を忘れる。

 蹴られた衝撃で壁にぶつかったのもあり、視界が揺れる。

 

「――ゴフッ。――ゴフッ……ハァ……ァ……ハァ……ァ……」

「すまない、聞こえなかったからもう一度答えてくれるかな?」

 

 無理矢理立たされ、パイプ椅子に座り直させられた。

 まだ視界が眩む。

 

「……薬って言われてもどの薬の事を言ってるのか分からん限り答えられねぇよ」

「待て。それはすまないね。次からははっきり聞こう」

 

 左頬を殴られそうになった時、質問者が拳を止めさせる。

 そして彼は再び俺に問いかけた。

 

()()()は何処かね?」

 

 やっと知りたかった物を俺は認識した。

 確かにそれはゲームチェンジャーになり得るだろう。

 しかし、それならばどうしてバレた?

 

「蘇生薬……ねぇ。それを手に入れてどうす――ガッ」

 

 発砲音と同時に腹部に鈍い痛みが連続する。

 ゴム弾を至近距離でぶつけられた様な痛みだ。

 ご丁寧に反動で背中から椅子ごと倒れそうになった俺を、もう一人の男が支えてる。

 

「質問に答えてくれるかな?」

 

 折れそうな心を無理やり補強し押し込める。

 あと数日もすれば脱獄するんだ。

 だから今は耐えろ。

 

「知ら――ッ!!」

 

 右の脛を撃たれた。

 右肩を撃たれた。

 喉を撃たれた。

 右頰を殴られた。

 重点的に身体の右側に痛みを与えられる。

 項垂れると右側の髪を引っ張られまた殴られる。

 肉体が痛みを訴え疲れた所に再び痛みを与えられ、休む暇は許されない。

 二度目以降に与えられた痛みは、先に受けたものよりも激しさを増す。

 次に意識が戻った時は俺以外に部屋には人がおらず、床には俺の吐いた血液混じりの唾と身体に撃たれた銃弾とその薬莢が散乱していた。

 

 

 

「……い…………り……!!」

 

 誰かが顔を覗き込んでいる。

 

「……カフッ…………カフッ……………………」

 

 答えようにも喉の中が塩っぱくて、少しネバネバして、それが口へ登る。

 そしてそれが口の中に現れた時に、吹くように吐き捨てた。

 

「おい、しっかりしろ!!!!」

 

 聴き覚えのある声だ。

 部屋の明かりが逆光になって、シルエットでその人物を認識する。

 

「カ……ンナ……」

「とりあえず頭を動かすなよ、今担架を用意してもらっている!!」

 

 焦り混じりの声色。

 担架を運び込んで来た生徒らの足音。

 ゆっくりと、頭を揺らさないように丁寧に俺は担架に乗せられる。

 そして迅速に医務室へと運ばれた。

 漂白剤の香るベッドの上に寝かされ、手当を受ける。

 幸い骨折は無かったが、それでもベッドの上で安静にするように注意を受けた。

 けれどこの日、一番印象的だったのは自身の無力さを悔やみながら俺の腕に包帯を巻く尾刃カンナの姿だった。

 

 

 

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 さて、今日は収容されてから1ヶ月……つまり脱獄決行日だ。

 怪我も回復して、元の独房に俺は居る。

 といっても戻って来れたのはつい3日前のことなのだが。

 

「EXスキル……ゲームだと発動する時ってなんか決め台詞やエフェクト的なのあったよな」

 

 現実じゃそんな演出なんて無いんだけど。

 溜息交じりに俺は隠し持っていた物の一つ、薬品の入った注射器を取り出す。

 

「早速安価実行すっか」

 

 針が出てくる面を首に当て、引き金を引く。

 チクリ、と冷たいものが刺さる感触と同時に中の薬品が体内に入って来た。

 一歩、一歩、格子戸へ足を進める。

 そして格子に手を伸ばすと、その手はスルリと通り抜けた。

 

「ゲームなら体力少量回復と一定時間の火力上昇と回避率が100%になったってところだな」

 

 夜間の巡回の生徒をうまく躱しながら外に出る。

 悠々とはいかないが、余裕をもって俺は収容されていた施設の敷地から出ることができた。

 出来たのだが……。

 

「やぁ、待っていたよ西ヒカル」

「……何で居んだよ」

 

 銃を構えた機械頭の集団。

 幸いまだ効果時間内だが、それでも全員捌いている間に効果が切れるだろう。

 けれど迷っている暇はない。

 俺は片手に握っていた愛銃……M1911で彼らに応戦した。

 

 

「無駄な抵抗はやめて大人しくついて来て欲しいのだがね?」

 

 一斉に彼らのアサルトライフルが火を噴く。

 今のところ避ける必要は無いのだが、効果が切れた瞬間にハチの巣になってしまうのでなるべく遮蔽物に身を隠しながら一人一人無力化させていった。

 

「こんな歓迎の仕方じゃ俺は靡かねぇぜ?」

「チッ、相手は一人だぞ!! 何時間をかけている!!」

 

 急な軽い倦怠感が薬品の効果が切れたことを知らせる。

 それでも俺は応戦した。

 

「……流石にジリ貧だな。ここは腹を括って――」

 

 突撃を考えたが、自分の勝利条件をよくよく考えると全員倒さなくてもいいことに気付く。

 周囲の環境を観察し、俺は近くに川があることを発見した。

 

「俺の勝利条件は脱獄、及び逃走の成功。ならば――!!」

 

 一つのフラスコを取り出し、投擲する。

 投げたフラスコが撃ち抜かれると、瞬く間に辺りは白煙に包まれた。

 これに乗じて俺は川まで駆け寄り飛び込む。

 その際に運が悪かったのか、俺は足と肩に銃弾を受けてしまった。

 そして体勢を崩してしまい、頭から落ちた。

 

 

 

 

 

 

 窓から陽が差し込む部屋。

 

「………………」

 

 目が覚めると知らない天井が真っ先に目に入った。

 体を起こそうと力を入れると、右肩と右足に激痛が走る。

 よくよく自分の身体を観察すると、あの時に撃たれた箇所には包帯が巻かれており、誰かが処置を行ったことが分かる。

 また、着ていた服も自分の物ではなくおそらく溺れていた俺を介抱してくれた人のものだろう。

 

「ココドコ……」

 

 痛みで起き上がることができず、目だけで部屋の特徴を観察する。

 俺が寝かされているのはソファーの上。

 壁には一日一惡と書かれた習字の作品。

 清潔感のある雰囲気からしてどこかの事務所だろう。

 

「……うん? 一日一惡?」

 

 既視感のあるアイテム。

 その考えが正しいことを裏付ける足音が聞こえる。

 ガチャリ、という音が足元の方からして誰かが入ってきた。

 

「ふあぁ……まさか川に怪我人が流れてるとは思わなかったわ……」

 

 クシャクシャと鳴るビニール袋の音。

 その音がこちらに近付てくる。

 

「あら? もう起きていたのね、具合はどうかしら?」

 

 足音の主が顔を覗き込みながら声を掛けてきた。

 モコとした暑そうなコートを羽織った女性。

 

「傷口がクソ痛ぇ……」

「え゛、だ、大丈夫かしら? 一応傷口の中に残ってた銃弾は取り出したし消毒も行ったから大丈夫よね? よね?

 

 先ほどまでクールビューティーのような雰囲気が吹き飛び、良く知るキャラクターがそこに居る。

 

「問題ねぇよ……助かった。で、アンタは?」

「そ、そう、良かったわ……。

 私は陸八魔アル、ここ便利屋68の社長よ!」

 

 うん、元気のいい挨拶、心が洗われるね。

 顔は認識できないけれど、笑顔を浮かべていることが良く分かる。

 

「俺は西ヒカル、しがないミレニアムの生徒だ。改めて川に流れていた俺を助けてくれて感謝する」

「ふふんっ、アウトローとして当然の事をしたまでよ!」

 

 両手を腰に当てて胸を張っているが、両手に持っているビニール袋の所為で少々可笑しく見えた。

 痛みを歯を食いしばって無理矢理起き上がる。

 

「ちょ、ちょっと、横になっていた方が良いわよ?」

「いや、大丈夫だ。それよりもその手に持っているのは何だ?」

 

 彼女が心配そうにこちらを見つめるが、俺は彼女の手に持つ物に話題を逸らす。

 すると彼女はビニール袋からあるものを取り出した。

 

「造血剤よ。アナタ、血を流したまま川に浸かってたわけだしね。

 でも、どうやったら肉体がこんなにボロボロになるのよ……?」

「それは……知らない方が良い話だな。ただ、助けてくれたことに関しては本当に感謝してる」

 

 多分上手く作れていない笑顔を彼女に向ける。

 少々不満そうな雰囲気があったが、彼女が口を開く前に事務所の扉が開かれた。

 

「あれ? 社長、もう起きてたんだ…………ハァ、元の場所へ返してあげな」

「なっ、ち、違うわよ!!

 この人はたまたま朝早く起きたから散歩してたら、血を流しながら川に流されているのを発見したの! 治療してあげてたの!!」

 

 アル社長の知り合いだろう。

 優しい、落ち着いた雰囲気の声だ。

 

「どうも、西ヒカルです。川に流されていたところを彼女に助けられました」

「……私は鬼方カヨコ。アナタがそういうならそうなんだね」

「ほ、ほら……って、アナタなんでカヨコには敬語なのよ!?」

 

 雰囲気の問題だと思うし、実際カヨコさんは年上だし……。

 え? カンナさんはタメだった?

 そりゃ、俺とカンナさんはもうマブみたいな関係だし。

 

「おっはよー!!」

「お、おはようございますアル様……」

 

 続々と現れる便利屋のメンバー。

 浅黄ムツキと伊草ハルカとも挨拶を交わし、俺の扱いについては怪我が完治するまで事務所に居座っていいということとなった。

 

 

 

 

 ――3週間後。

 怪我が治ったのに一向に解放される気配がしないのは気の所為だろうか?




【念のための補足】
本作品のEXスキルの解釈としては、ゲームの様なカットインなどは無く、銃火器や爆弾、戦車などの戦う際の手札の一つという感じです。
カットインがスキップされている戦闘画面が一番イメージに近いと思います。
ただ、通常の攻撃とは違ってヘイローからのバックアップを受けた技という個人解釈設定なのでバカスカ発動は出来ません。

『蘇生薬』
ヘイローが壊れても投薬すれば何事もなかったかの様に生き返るまさにゲームチェンジャーなアイテム。
しかし効果があるのはキヴォトスの住民のみだが、それでも十分過ぎる。
現状その存在を知っているのは一部の組織とその関係者だが、自然の理に背くものがマトモなものであるはずはなく、得られる結果は悲惨なものになるだろう。


ブクマ、誤字報告、感想、評価ありがとうございます。
感想は全て目を通しています。
なるべく感想には返信をしたいのですが、貰えた嬉しさのあまり語彙力が溶けてしまいなかなか出来なくて本当に申し訳ない……


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【求む】先生はモテモテ【脱獄方法】

ちょくちょく主人公の元ネタ、もといモデルになる様なものとかの情報を出してたりしているけど、良い子のみんなは分かるかな?()


 

 

23:元男TS囚人

 此処にいるのかれこれ3週間なんだよね

 あれから一歩も外に出てない

 

24:名無しの生徒

 そもそもイッチはどうして便利屋の事務所にいんの?

 

25:名無しの生徒

 安価はよ

 

 

28:元男TS囚人

 >>24

 簡単に言えば脱獄して逃走する時にヘマして右側の足と肩撃たれた

 そんで気を失いながら川で流されてたら社長に拾われた

 血を流しすぎたみたいだから完治するまで居座っていいって話になった

 

 >>25

 お前好い加減にしろ

 そんなに安価したいなら他スレ行け

 

29:名無しの生徒

 血流れたってそもそもヘイローがあるから身体は頑丈ちゃうの?

 

30:名無しの生徒

 ……そういや前スレで腹パン受けてカンナに治療してもらったって写真、腕に包帯巻かれてたよな

 

31:名無しの生徒

 イッチお前腹パン以外も暴力受けてただろ!!

 

32:元男TS囚人

 そんなこと有りましたなぁ……(そろそろ1ヶ月と15日前の出来事)

 

33:名無しの生徒

 その話詳しく話して貰おうか?

 

 

35:元男TS囚人

 もう過ぎた話だしよくない?

 

36:名無しの生徒

 ダメです

 

37:名無しの生徒

 ダメです

 

 

55:元男TS囚人

 って言っても本当に機械頭の男らにただ銃で腹撃たれたり殴られたり蹴られたりしただけだぜ?

 

56:名無しの生徒

 このイッチ精神逸般人だよぉ……

 

57:名無しの生徒

 ただで済まされる所業じゃ無いって……

 

58:元男TS囚人

 まぁそんなことよりさ

 

59:名無しの生徒

 そんなことで済ますな

 

60:名無しの生徒

 自分の身体やぞ、もっと大事にしろ

 

 

63:元男TS囚人

 (社長以外)便利屋の人たちも先生に対しての激重感情あるみたい

 しかもお互いがそれを知ってて喧嘩どころか連携してる

 仲良しだね

 

64:名無しの生徒

 

 

65:名無しの生徒

 

 

66:名無しの生徒

 

 

67:名無しの生徒

 

 

 

78:名無しの生徒

 お前らもか……

 

79:名無しの生徒

 アルちゃん社長は普通なんだ安心した

 

80:名無しの生徒

 じつは社長もってのは無い?

 

81:元男TS囚人

 社長は仕事以外はほぼ一緒だから実は……ってのが無いのは確信してる

 

82:名無しの生徒

 よかった…………うん?

 

83:名無しの生徒

 おいイッチ、一緒ってのはどういう事だ?

 

84:元男TS囚人

 え? 言葉の通り事務所に一緒に暮らしてるけど

 

85:名無しの生徒

 イッチ生前男だったよな?

 

86:名無しの生徒

 これはギルティ

 

87:名無しの生徒

 裁判長判決を

 

88:名無しの生徒

 死刑

 

89:元男TS囚人

 待て待て待て

 

90:名無しの生徒

 イッチ、遺言は?

 

91:名無しの生徒

 ちなみに時間稼ぎに円周率を言おうとしても無駄だからな?

 

92:元男TS囚人

 確かに転生前は童貞会社員男だったけどそもそもあの自社名をヤバイ言い間違えしたりベアトリーチェに「殺してやるぞ陸八魔アル!!」って言われた(言われてない)アルちゃん社長ぞ?

 むしろ父性が湧いてポンコツな娘の面倒を見ている気分だよ

 あと当たり前にシャワーと寝床は別々だからほぼって付けたんだよ

 【画像】

 

93:名無しの生徒

 太腿エッッッッッッッッッッッ!!!!

 

94:名無しの生徒

 褐色太腿を枕に耳かきされる社長か……

 

95:名無しの生徒

 そういやイッチ地味にアルちゃん社長の身長越してるんだっけ

 

96:元男TS囚人

 あと最近はみんな食べ物に困ってたみたいだからに三食作ってあげてる

 

97:名無しの生徒

 イッチおかんかよ

 

98:名無しの生徒

 イッチがママ……ありか

 

99:名無しの生徒

 つまりイッチが母性を父性と錯覚していると……

 

100:元男TS囚人

 それだと0歳の時に産んだ事になるんだけど記憶はないねぇ……

 

101:名無しの生徒

 それはもはや双子

 

102:名無しの生徒

 それ赤子イッチの身体裂けちゃう

 

103:元男TS囚人

 あ、そろそろアルちゃん社長が起きる頃だし朝食の支度してくる

 

104:名無しの生徒

 いってら〜……じゃなくて脱走とかせんのかい!

 

105:名無しの生徒

 危な、普通にスルーするとこだった

 

106:名無しの生徒

 イッチー!!カムバーック!!

 

107:元男TS囚人

 いやマルチタスクできるから普通にいるよ

 

108:名無しの生徒

 おい、俺らの焦りを返せ

 

109:名無しの生徒

 草

 

110:名無しの生徒

 てかイッチは早起きなのか

 

111:名無しの生徒

 ……やばい、急にホームシックになってきた

 

112:名無しの生徒

 わいもや

 

113:名無しの生徒

 お袋の飯、久しぶりに食いたいなぁ……

 

114:名無しの生徒

 簡単な料理でも教えて貰えばよかったって今更後悔してる

 

115:元男TS囚人

 それな……

 【画像】

 

116:名無しの生徒

 うわ急に飯テロすんな

 

117:名無しの生徒

 お味噌汁とかなっっっつ

 

118:元男TS囚人

 因みに巻き玉子はアルちゃん社長が気に入った味付けの砂糖でござる

 

119:名無しの生徒

 イッチ順応してんねぇ……

 

 

135:元男TS囚人

 あ、先生来た

 

136:名無しの生徒

 お、どんな顔だ?

 

137:名無しの生徒

 イッチのブルアカ世界の先生の顔知らなかったなそういや

 

138:名無しの生徒

 漫画版?それとも田中角栄?

 

139:元男TS囚人

 イケメソかは知らんけどこんな感じ

 【画像】

 

140:名無しの生徒

 お、イケメン

 

141:名無しの生徒

 こんなイケメンでもイオリの脚を舐めるんだな……

 

142:名無しの生徒

 しかも嫌がる生徒に踏んでくれって頼むんだろ?

 

143:名無しの生徒

 世界は広いなぁ……(しみじみ

 

 

145:元男TS囚人

 今社長たちは仕事で外出中なんだよねぇ……

 とりあえずお茶出しとこ

 

146:名無しの生徒

 イッチなんで出で行かんの?

 

147:名無しの生徒

 そうだよな

 絶好のチャンスだろ

 

148:名無しの生徒

 もしかして鎖とかで繋がれてる?

 

149:元男TS囚人

 いや普通に俺がいなくなったらアルちゃん社長がまともな飯食えないだろ

 あとよくよく考えたら潜伏するのに都合がいいかなって

 

150:名無しの生徒

 イッチ絆されてんじゃねーか

 

151:名無しの生徒

 うーんこれはカリスマ

 

152:名無しの生徒

 でも流石にアルちゃん社長は自炊くらい出来るやろ……

 

153:元男TS囚人

 療養中に出されたお粥

 【画像】

 俺が作った料理を食べた時の顔

 【画像】

 

154:名無しの生徒

 いい笑顔

 

155:名無しの生徒

 天使がここに居る

 

156:元男TS囚人

 お粥は味付けに塩を使おうとしたのかも知れないけど間違えて砂糖使ったみたいで甘かった(もちろん完食)

 あとちょっと米が焦げてたね

 

157:名無しの生徒

 ヤバイ、社長が健気過ぎて泣きそう

 

158:名無しの生徒

 それで先生は今どんな感じ?

 

159:名無しの生徒

 先生からしたら喫茶店出たら行方不明になってたし心配とかされてたやろ

 

160:元男TS囚人

 ガチ目に心配されたし何があったのか質問受けてる

 腹パンの下りは誤魔化すべき?

 >>166

 

161:名無しの生徒

 うわ急な安価やめろ!!それと近いわ!!

 

162:名無しの生徒

 全てゲロる

 

163:名無しの生徒

 誤魔化すな

 

164:名無しの生徒

 誤魔化す

 

165:名無しの生徒

 話せ

 

166:名無しの生徒

 誤魔化さない

 

167:名無しの生徒

 誤魔化すな

 

168:名無しの生徒

 誤魔化せ

 

169:元男TS囚人

 ええぇ……

 わかった、包み隠さずゲロるわ

 

170:名無しの生徒

 どうしてこのイッチは身の危険を誤魔化そうとするんだ

 

171:名無しの生徒

 絶対このイッチわいらに話してないヤバい話いくつかあるやろ

 

 

183:元男TS囚人

 まだ誰にも言ってないって言ったら怒られた、解せぬ

 

184:名無しの生徒

 そらそうよ

 

185:名無しの生徒

 この精神逸般人め

 

186:名無しの生徒

 それでスレにしばらく書き込みが無かったのか

 

187:名無しの生徒

 流石に説教中はイッチでも描きこむ余裕は無かったか

 

188:元男TS囚人

 ついでにモモトーク交換した

 非通知設定にしとこ

 

189:名無しの生徒

 おい

 

190:名無しの生徒

 おいこらイッチ

 

191:名無しの生徒

 何のために交換したんだよ

 

 

194:元男TS囚人

 あ、先生と話してたら便利屋のみんな帰ってきた

 先生も晩飯一緒にどうです?

 

195:名無しの生徒

 ただし激重感情を向けている生徒が3人いる空間である

 

196:名無しの生徒

 やっぱり配信しない……?

 

197:元男TS囚人

 やらない

 

 おっとカヨコ選手先生の右に座った!

 続いてムツキ選手が遅れて左側に着席!

 両者慣れた動きです!

 ハルカ選手は今日はアルちゃん社長の右隣に座る様ですね。

 

198:名無しの生徒

 実況草

 

199:名無しの生徒

 因みに晩飯何?

 

200:元男TS囚人

 雑穀米に軽い炒め物、それと味噌汁

 病は大抵味噌で対処できるからね

 あとタンパク質は本当は肉が好ましいけど高いから大豆ミートで代用したハンバーグ

 

201:名無しの生徒

 イッチもうオカンやん

 

202:名無しの生徒

 イッチの永久就職先決まったな

 

203:名無しの生徒

 ほう……アル×イチですか……

 

204:名無しの生徒

 は?そこはイチ×アルやろ

 

205:元男TS囚人

 喧嘩はすんなよ?

 

206:名無しの生徒

 イェスマム!!

 

207:名無しの生徒

 イェスマム!!

 

208:名無しの生徒

 イェスマム!!!!

 

209:名無しの生徒

 イェスマム!!

 

 

215:元男TS囚人

 マムは精神がまだ男だから違和感あるわ

 

216:名無しの生徒

 そこはほら、堕ちて♡

 

217:元男TS囚人

 いやだ♡

 

218:名無しの生徒

 即断ってて草

 

219:名無しの生徒

 でもやってる事は完全にアルちゃん社長のママだぜ?

 

220:名無しの生徒

 シングルマザーイッチ

 

221:元男TS囚人

 褐色肌+荒々しい口調+口ピアスしているママって見た目怖くね?

 

222:名無しの生徒

 むしろそこがいいんだろ

 

 

 

 

 

 

 

 

434:元男TS囚人

 緊急事態なんだけど人おる?

 

435:名無しの生徒

 どうしたイッチ

 

436:名無しの生徒

 今日の飯はうpせんの?

 

437:元男TS囚人

 先生が遊びに来てる時に下の階でヘルメット団の強盗発生

 次便利屋んとこ来るかも

 

438:名無しの生徒

 ガチめの緊急事態やんけ!!!!

 

439:名無しの生徒

 便利屋メンバーは?

 

440:元男TS囚人

 今出払ってる

 とりあえず今は玄関出て廊下からヘルメット見える度に鎮圧してるけど数が多い

 

441:名無しの生徒

 それでイッチはどうしたいんだ?

 

442:名無しの生徒

 ここに助けを求めるって事はあれか?

 

443:名無しの生徒

 もしかして安価?

 

444:元男TS囚人

 時間ないから早速やる

 何でもいいから上げて

 >>449

 

445:名無しの生徒

 具体的に言ってないみたいだしガチで状況がヤバイのかも

 

446:名無しの生徒

 EXスキル使え

 

447:名無しの生徒

 逃げろ

 

448:名無しの生徒

 先生連れて避難

 

449:名無しの生徒

 便利屋メンバーに連絡入れて耐久戦

 

450:名無しの生徒

 先生だけでも逃す

 

451:元男TS囚人

 おk社長にメッセージ送っとく

 戦闘に集中するからちょっと潜る

 

452:名無しの生徒

 これはガチみたいだな……

 

453:名無しの生徒

 こんなイッチ初めて見た

 

454:名無しの生徒

 ヘイロー破壊されなければいいけど……

 

455:名無しの生徒

 とりあえず今はイッチの無事を祈ろう

 

 

 

 

485:元男TS囚人

 鎮圧完了……

 便利屋メンバー来る前に終わっちゃった

 

486:名無しの生徒

 イッチお疲れ様

 

487:名無しの生徒

 イッチつっよ

 

488:元男TS囚人

 先生のおかげや

 いつもより戦いやすかった

 

489:名無しの生徒

 やっぱシャーレの先生はすごいなぁ……

 

490:名無しの生徒

 イッチ今何してる?

 

 

493:元男TS囚人

 気絶してるヘルメット達を一箇所に積んでる

 あ、便利屋メンバー全員戻ってきた

 

494:名無しの生徒

 やっと到着か……

 

495:名無しの生徒

 依頼は大丈夫かな

 

 

497:元男TS囚人

 受ける前に気付いたみたいで急いで戻ってきたみたい

 やっぱみんな先生のこととなると過保護みたいに飛んでくるね

 

498:名無しの生徒

 まぁ頼れる唯一の大人だからな

 

499:名無しの生徒

 先生みたいな人が足り無さすぎる

 

500:元男TS囚人

 は? 何で俺m――苦しい苦しい首絞まってる

 

501:名無しの生徒

 イッチィィィィ!!!!????

 

502:名無しの生徒

 イッチィィィィ!!!!

 

503:名無しの生徒

 イッチィィィィ!?!?!?!?

 

 

 

518:元男TS囚人

 しぬかとおもった

 

519:名無しの生徒

 何があったイッチ

 

520:名無しの生徒

 あれだろ、アルちゃん社長から不意打ちで抱き締められて首が絞まったんだろ

 

 

522:元男TS囚人

 いぇす

 ちょうど先生と話してた時だった

 

523:名無しの生徒

 草

 

524:名無しの生徒

 草

 

525:名無しの生徒

 どんだけ力入ってたんだよwww

 

526:名無しの生徒

 そりゃあママの危機だった訳ですしおすし

 

527:名無しの生徒

 そうか

 良かったなイッチ、母親想いのいい娘じゃん

 

528:名無しの生徒

 惚れた

 イッチ、娘さんを僕にください!!!!

 

 

530:元男TS囚人

 誰が母親じゃい

 >>528

 じゃあ蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣、仏の御石の鉢、龍の首の珠、燕の子安貝全部揃えて持って来い

 

531:名無しの生徒

 無理難題で草

 

532:名無しの生徒

 社長はかぐや姫じゃったが……

 

533:元男TS囚人

 とりあえず何とかなったわありがとう

 

534:名無しの生徒

 イッチってトラブル体質やね……

 

535:名無しの生徒

 大体平和なスレ無いもんな

 

536:名無しの生徒

 ToLOVEる体質じゃ無いだけましや

 

537:元男TS囚人

 それはガチ

 

538:名無しの生徒

 キヴォトス女子にそんな事したら命のストックがあったとしても足りないわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

644:元男TS囚人

 脱獄してからそろそろ1ヶ月と2週間

 最近外出の許可が得られたけどやっぱ(独房が)恋しい……

 あ、今日はほうれん草が安い、おひたしにしよう

 

645:名無しの生徒

 その感性はおかしい

 

646:名無しの生徒

 てか買い物中か

 

647:名無しの生徒

 変装してる感じ?

 

648:元男TS囚人

 変装っていうか私服だね

 便利屋メンバーと先生に連れられて着せ替え人形にされたけど

 ちなみにお金は先生が出してくれた(イケメンだぁ……

 

 

652:名無しの生徒

 髪型は?

 

653:元男TS囚人

 以前切ろうとしたらアルちゃん社長が勿体無いって言ってたから伸ばしてる

 今日はポニテ

 【画像】

 

654:名無しの生徒

 スタイル良いなイッチ

 

655:名無しの生徒

 なんだ……この……

 

656:名無しの生徒

 漂う人妻感

 

657:名無しの生徒

 露出少ないのにどないしてこんなスケベなんだ?

 

658:元男TS囚人

 先生が選んだ奴なんだけどそんなに?

 

659:名無しの生徒

 先生……!!

 

660:名無しの生徒

 あんたって人は……!!

 

661:名無しの生徒

 どうやら先生と俺らは親友のようだ

 

662:名無しの生徒

 いいセンスだ

 

663:名無しの生徒

 肩出しぶかぶかニット服と脚のラインが出るパンツが最高にえっち

 

664:名無しの生徒

 そこにポニテだろ?

 

665:名無しの生徒

 これはエチチコンロ点火するわ

 

666:名無しの生徒

 これで中身が精神逸般人じゃなければなぁ……

 

667:元男TS囚人

 お前ら好き勝手言いやがって……

 お、この肉安い買お買お

 

668:名無しの生徒

 やってる事完全に主婦……

 

 

 

674:元男TS囚人

 襲われた以外特に何事もなかったな

 

675:名無しの生徒

 このイッチ平然としてる……

 

676:名無しの生徒

 銃弾飛び交う世界に順応してるなぁ……

 

677:元男TS囚人

 あ、カンナさんからモモトーク来てた

 返信しなきゃ

 

678:名無しの生徒

 なんで捕まえる側と連絡してるの???

 

679:名無しの生徒

 そこまで順応しているとは思わなんだ

 

680:名無しの生徒

 てかどうやって連絡先交換した

 

 

683:元男TS囚人

 先生経由で交換した

 とりあえず来週の夜にご飯の約束した

 

684:名無しの生徒

 おバカそれ絶対罠

 

685:名無しの生徒

 自ら捕まりに行ってて草

 

686:元男TS囚人

 いや先週も一緒にごはん行ったけど?

 

 

688:名無しの生徒

 公安局!?

 

689:名無しの生徒

 何してるんですかカンナさん!!

 

690:名無しの生徒

 犯罪者を野放しにしていいんですか!?

 

691:元男TS囚人

 いや言って捕まった原因は追っ手から逃げる際に起動したスーパー○○○○無敵ロボ28號での街破壊とシャーレの先生に対する加害の『容疑』だったから

 

692:名無しの生徒

 でも捕まってたんだよな?

 

693:名無しの生徒

 それ伏せ字の意味なってない

 

694:元男TS囚人

 実際に街の防犯カメラの映像の写真も見せてもらったけどまんまだった

 俺、西ヒカルのことがわからなくなったでござる

 【画像】

 

695:名無しの生徒

 これがEXスキルな訳ないよなイッチ

 

696:名無しの生徒

 これがそうだったら今度からお前の呼び方博士になるからな

 

697:名無しの生徒

 博士……?

 このロボってそんなやばいの?

 

698:元男TS囚人

 EXスキルは別のやで

 攻撃系じゃなくて自己バフ系

 

699:名無しの生徒

 おっと、博士を知らない世代がいるようだな……

 

700:名無しの生徒

 むしろ知らなくていい

 

701:名無しの生徒

 アニメの尺がもっとあればなぁ……

 

702:元男TS囚人

 はいはい老人会は別の場所でやりましょうね〜

 てな訳でしばらく問題がない限りは保守も兼ねて飯テロ以外浮上しないかな

 流石に脳が疲れた

 

703:名無しの生徒

 了解

 

704:名無しの生徒

 おつ

 

705:名無しの生徒

 最近イッチの飯テロが待ち遠しい自分がいる

 

706:名無しの生徒

 それな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

960:元男TS囚人

 急募、馬に蹴られない方法

 

961:名無しの生徒

 どうしたイッチ

 

962:名無しの生徒

 何かトラブルかい?

 

963:名無しの生徒

 馬に蹴られるって何したイッチ

 

 

967:元男TS囚人

 説明が面倒だから所々端折るけど先生とデートすることになった

 

968:名無しの生徒

 端折りすぎィ!!

 

969:名無しの生徒

 それは緊急事態だな

 特にイッチのブルアカ世界だと

 

970:名無しの生徒

 今出てるやばい子達ってユウカとカンナさんとアルちゃん社長以外の便利屋メンバーだっけ

 

971:名無しの生徒

 そうだろうけど絶対こいつらだけちゃうやろ

 

972:元男TS囚人

 みんな先生の事になると盲目的になるからね

 一応アルちゃん社長も先生を好んでるけど激重って感じじゃないだけだし

 

973:名無しの生徒

 それで馬に蹴られない方法ってわけか

 

974:元男TS囚人

 そゆこと

 次スレたててくれた950には悪いけど次はこっちでお願いし申す

 次スレ→https://……【ヤメロー】馬に蹴られない方法【シニタクナーイ】

 

975:名無しの生徒

 スレタイ草

 

976:名無しの生徒

 やっぱイッチ余裕?




現在主人公くんちゃんのイラスト製作中なので活動報告とかに多分、きっと、オルソー、メイビー……載せると思います。

次話は今日の23:30に投稿されます


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逃亡生活:便利屋居候編

本日二話目です、前の掲示板から読むのをオススメします。

読者、教えてくれ。私はいったいあと何回、(書きながら何度も読み返しているのに)誤字脱字その他諸々をすれば良い……

23:05追加/予約投稿ミスってそのまま投稿してしまった……


 さて、いきなりだがこの焦げ混じりのお粥を出されたら皆はどうするだろうか。

 ちなみに製作者は少々恥ずかしそうにモジモジしている。

 

「や、やっぱり作り直したほうがいいわよね……?」

「……イタダキマス」

 

 スプーンで一口掬う。

 それを口に運ぶとほんの少し甘い香りが鼻を擽る。

 味も甘い。

 おそらく砂糖と塩を間違えたのだろう。

 それならば醤油を使えばよかったのにと思う。

 

「どう……かしら?」

 

 俺は黙々と甘いお粥を口に運ぶ。

 お椀の分を全て胃に収めると、残りの全部を持って来てもらってそれも平らげる。

 同じ味が続いて吐き気もあったが、無理やり飲み込んだ。

 

「ご馳走様でした……。今度からは塩と砂糖は間違えないようにな?」

「な、なんで全部食べてから言うのよー!!!!」

 

 だって勿体無いですしおすし。

 それから傷も完治したのだが、体がまともに動かせるようになってからは朝昼晩の三食作っていたせいか、出て行こうとすると引き留められた。

 あと、初めは病み上がりだからもう少しいた方がいいと説得され、それもそうだなと了承しているうちに出て行く日をなあなあにされて今に至る。

 まぁ、掲示板に書き込みをしている途中からは潜伏するのに丁度いいとも思い始めたし。

 

「……ほら社長、起きな。朝飯出来たぞ」

「う〜ん……あと5分……」

 

 返事があるからちょうど二度寝をしようとした時らしい。

 彼女が起きるのを待つ間、俺は朝食をテーブルに並べる。

 そして5分後ピッタリに彼女は現れた。

 

「おはよう、ヒカル。今日もありがとうね」

「居候させてもらっている身としてはこれぐらいしか出来ねぇけどな」

 

 これが最近の日常。

 ネットに投稿されている料理動画を見よう見真似で作っているが、慣れ始めると料理は案外楽しいものだ。

 そして彼女たち便利屋が依頼を受けに外出している間は、レパートリーを増やすために料理系の動画を漁る。

 そんな時、今日は来客があった。

 

「はーいってこの雰囲気は先生?」

「ヒカル!? なんでここに……?」

 

 話が長くなりそうなので先生を事務所に上げる。

 そしてお茶を淹れると、俺は先生の向かい側に座った。

 

「それで今日は何用で?」

「経営顧問だから様子を見にきたんだけど……どうしてヒカルが居るんだい?

 アルたちは?」

「社長達は仕事だな。

 俺はまぁ……色々あって……」

 

 カンナさんに捕まってまた牢屋の中にいた話はする。

 そこ以外は話すつもりがなかったのだけれど、仕舞い忘れた増血剤を見られてしまい、隠そうにも隠しきれない気がした。

 そして安価で出た結果の通り、機械頭の男らの話を先生にする。

 

「そんで出るときに機械頭の奴らと再会して、逃げる時に肩と足に銃弾が当たったんだ」

「……ヒカル、この事はアルたちには話したかい?」

「え、言ってないけど……」

 

 そう答えると怒られた。

 そして説教が始まる。

 掲示板に書き込む余裕すらなく、俺は先生に「はい」や「すんません」と答えるしかなかった。

 「記憶を失う前もそうだったけど、君は自分に関する事は秘密にしたがるよね」とまで言われてしまった。

 それは無いと否定したかったが、思い当たる節が多くて反論できなかった。

 

 そして説教がひと段落した時、彼女が帰ってきた。

 

「ただいま帰ったわよ!!」

「社長お帰り〜」

「みんなお帰り、お邪魔させてもらってるよ」

 

 時刻は丁度夕食を作り始める時間。

 先生も一緒にどうか誘ってみると便利屋のメンバーが後押ししたのもあって、一緒に食べることとなった。

 まぁ、作るのは俺なのだが。

 ただ、今日は珍しくカヨコさんも手伝ってくれるみたいだ。

 やっぱ、意中の人にアピールしたいよね。

 

「ヒカル、今日は何を作るの?」

「大豆ミートのハンバーグとほうれん草のおひたしですね」

 

 ちなみにハンバーグには大根おろしを付ける予定。

 二人で作るとやっぱり負担が軽くなって楽だ。

 そこでご飯待ち組の会話が聞こえてくる。

 

「ヒカルって料理出来るんだね。なんか意外だな……」

「ヒカルちゃんの作るご飯、すっごく美味しいんだよ! 先生!」

 

 とても楽しそうだ。

 まだまだ発展途上ではあるが褒められると嬉しい。

 

 

「そう言えばヒカルちゃんっていつもその服だよね」

「……まぁ社長から借りてるの以外ならこれしか着るもんないからな」

 

 ムツキが何やらニヤニヤと笑みを浮かべている。

 何を企んでいるのか分からないが、まぁイタズラとかでは無いだろう。

 

「なら明日みんなでヒカルの洋服買いに行かないか?」

「せ、先生!?」

 

 思わぬ伏兵に、食事中なのに思わず大きな声を上げてしまった。

 さらにアルちゃん社長が先生のその提案に賛同し、続けて便利屋のメンバー全員が同意する。

 こうして俺は、明日久し振りに外へ出ることとなった。

 

 

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 ショッピングモール。

 便利屋のみんなと一緒に現地で先生と合流する。

 向かう場所はユ○クロの様なお店。

 そこで俺の私服を選ぶことになるのだが、そこでしばらくムツキの着せ替え人形にされた。

 その間各々自由で楽しそうに見て回っていて、この世界の物騒さを忘れさせてくれる。

 

「な、なぁこれ、スカートの裾短すぎないか……?」

「え~、普通だよ〜。それにヒカルちゃんに似合ってて可愛いよ?」

 

 この辱め如何に晴さでおくべきか……陸八魔アル……!!

 制服ならまだギリギリ納得できたが、色合いも少女的なデザインは無理。

 他に渡された衣類から比較的まともそうなものを選んですぐに着替える。

 そこに先生がやってきた。

 

「ヒカルは露出とか嫌そうだしこう言うのとかどうかな?」

 

 先生が持ってきたのはニットの服とジーンズだった。

 試しに着てみると、襟口がオフショルダーと呼ばれるものなのだろう、肩や鎖骨がもろに出てしまっている。

 ジーンズはラインっピッタリだが、動きやすいので許容できる。

 結論、抵抗感はないのでこれにしようと思う。

 

「これにする……って先生?」

 

 試着室から出るとムツキと先生が何故かこちらを見て固まっていた。

 二人の様子に気付いたのか、アル社長とハルカ、カヨコさんの三人が合流する。

 

「似合ってるね、ヒカル」

「ありがとうございます、カヨコさん。先生が選んでくれたんですけど……なんか二人して固まっちゃって……」

 

 そこでやっと先生が口を開く。

 

「ご、ごめん、思った以上に雰囲気が違っててビックリしてた……」

「ねえねえヒカルちゃん、髪の毛結んでみて!」

 

 続いてムツキがヘアゴムを取り出して渡してくる。

 渡されても結ぶってどうすりゃいいんだ?

 ゴムを手に持ったまま戸惑っていると、カヨコさんが「ちょっと貸して、私がやってあげる」と俺の手に持つそれを取る。

 流れのまま俺は屈み、彼女に長い髪の毛を結ってもらう。

 「うん、完成」そう言って出来上がったのは簡易的なポニーテール。

 

「印象がすっごく変わったね」

「……そんなにっすか?」

「え゛、ヒカルなの!?」

 

 今更アル社長が自分の目の前にいる人物が俺だと気付く。

 一応口ピアスとか髪の毛のメッシュとか特徴残ってたはずなんだけど……。

 

「そうだよ社長、俺だ」

「べ、別人かと思ったわ……」

「そんなにか……?」

 

 結構ショックだったが、一番ショックだったのは先生の独り言で「何か人妻感があったな……」と言っていたことを運悪く耳にしてしまったことだった。

 

 

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 

 今日はやけに下の階が騒がしい。

 社長たちは仕事で出払ってて、今事務所に居るのは俺と先生の二人だ。

 

「なんか下の階騒がしいな」

「銃声とか凄いね……」

 

 様子見も兼ねて、下の階へ続く階段の踊り場まで出る。

 すると、微かにだが「先生」やら「身代金」やらと物騒な内容が聞こえてきた。

 俺は事務所に急いで戻り、先生に隠れるように促すと、武装して再び事務所から出る。

 そして来るであろう敵を迎え撃つ事にした。

 相手はヘルメットを着用した集団。

 一発一発外さないように、けれども迅速に鎮圧するように撃つ。

 薬ぶ、薬品で自身の能力に補正を加えたりしつつ敵を捌くが、キリが無い。

 終いにはヘイローのバックアップ受けた薬品を使って、効果が切れれば無理矢理再使用したりもした。

 

「キリがねぇ……!!

 こうなったら安価ぁ!!」

 

 そして結果は社長達に連絡をする事になる。

 片手でスマホを操作して社長のモモトークに簡潔に情報を送る。

 遮蔽物が少ない所為で、時々銃弾が頬を掠める。

 けれども撃つ手は止めず、弾が切れればすぐさまリロード。

 薬品の効果が切れれば直ぐに打ち直す。

 そうしてなんとか修羅場を凌ぎきり、社長達が到着した時は最後の敵が積まれた所だった。

 

「ヒカル!!」

「先生もう大丈ぶ――グエッ!?」

 

 先生を呼びに玄関の扉に手を掛ける時、何者かの腕が俺の首を絞めあげる。

 背中には柔らかい感触。

 視界の端にはピンク色の毛先が見えた。

 そして俺の意識はここで途絶えたのだった……。

 

 

 

 

 

 ――って事が先日あったんすよ」

「それは……お疲れ様ですとしか。

 と言うよりは、私がその日非番だったばかりに申し訳ありません」

 

 え? 今どこかって?

 例のおでん屋でカンナさんと烏龍キメながらおでん食べてるんだよ。

 装いは変装、もとい私服で同じく私服の彼女とね。

 

「良いよ、あんたもあんたで色々ゴタついてたみたいだし」

「そうですねぇ……。何処ぞの誰かが二回目の脱獄をしましたから」

 

 え、脱獄囚が今出回ってるの? 怖っ!

 まぁ、それはそれとして今回彼女と会った目的は他にある。

 

「へー、そりゃ怖いっすね。戸締りはしっかりしとこ。

 ……それで、あの機械頭の連中については教えてくれるのか?」

「……あの件は本当に申し訳ない。あの方達には私は強く出られないのでしてね」

 

 闇混じりの溜息。

 この人も苦労してるんだなぁと思いつつ、俺は烏龍茶を飲み干す。

 

「俺としてはどうしてアレの情報が漏れたのか知りたいけど、先ずは敵が知りたい。その為の契約だったよな?」

「そうですね……。私としてもそろそろ良いようにされて頭にきていますから」

 

 そう言って彼女が茶封筒を渡してくる。

 中身は今確認しないが、契約内容は互いにとって利にしかならないので裏切ることはないであろう。

 

「ところで話が変わるのですがその……そのご婦人の様な装いは?」

「……あんたもそう見える? 一応先生が選んでくれたやつ――「ゴホッ!!」大丈夫か!?」

 

 何故かカンナさんがむせた。

 そして顔を青く、険しい表情で俺に問いかける。

 

「……不埒な事はされていませんよね? いえ、されましたね? やはり私が彼の動向を監視して、未然に被害を防ぐしか……? ええ、その方がいいでしょう。いや、むしろ四六時中お側にいたほうが尚更良いはずです。べ、別に一緒にいたいわけでは無いですし、監視と護衛が両立できて一石二鳥です。ならば早速――」

 

 問いかけると言うのは間違った表現だった。

 正しくは俺の安否確認という体の自分の欲望の吐露。

 本能に忠実な女の子は可愛いなぁ……(メソラシ)。

 そこにモモトークに通知が来る。

 一人性癖を詠唱している彼女を尻目に内容を確認するとただ一言。

 

『映画のチケットが当たったんだけど明日時間あるかな?』

 

 差出人はシャーレの先生だった。

 明日は俺の命日かもしれない。




次回、デート回。
どうなるのかワクワクするね。


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【ヤメロー】馬に蹴られない方法【シニタクナーイ】

誤字脱字なように穴を開けるくらい見返すのにそれでも現れる……
誤字脱字報告本当に感謝です

2023/04/02/17:08追加
前書きにも誤字あって草(笑えない)


11:元男TS囚人

 さて、まず初めにカンナさんとおでん屋で烏龍飲んでた時の話なんだけど

 

12:名無しの生徒

 おい待て未成年

 

13:名無しの生徒

 何飲酒してんだ16歳

 

14:名無しの生徒

 てか烏龍ハイって強いやつじゃなかったけ?

 

 

17:元男TS囚人

 烏龍ハイ? 久しく飲んでないけど……

 飲んでるのは烏龍茶だぜ?

 

18:名無しの生徒

 紛らわしいわ!!

 

19:名無しの生徒

 未成年で飲酒している生徒はいなかったんだよかった

 

20:名無しの生徒

 それで飲んでどうしたんだイッチ

 

 

22:元男TS囚人

 カンナさんにも人妻感ある言われて先生に選んでもらったって言ったらバグっちゃって、それでぶつぶつ言い始めた頃に先生からモモトーク来たんだよね

 『映画のチケットが当たったんだけど明日時間あるかな?』って

 

23:名無しの生徒

 本当にデートのお誘いじゃんそれ

 

24:名無しの生徒

 ちなみに何の映画?

 

25:名無しの生徒

 これはバレたらイッチ危ないね

 

26:名無しの生徒

 防弾装備で身を固めなきゃ……

 

27:元男TS囚人

 >>24 当日のお楽しみだって

 

 それで、急な連絡だし今カンナさんと一緒だしどうしよう

 

28:名無しの生徒

 とりあえず今日は解散でいいんじゃ?

 

 

31:元男TS囚人

 いやカンナさんなんか不穏なこと言ってんのよね

 首輪とか保護とか

 

32:名無しの生徒

 

 

33:名無しの生徒

 

 

34:名無しの生徒

 

 

35:名無しの生徒

 

 

 

46:名無しの生徒

 イッチ以外に先生も危機?

 

47:名無しの生徒

 下手するとそうなるな

 

48:元男TS囚人

 死因が先生とのデートって嫌だよ俺

 

49:名無しの生徒

 まだ出会ってない生徒にも警戒しないとな……

 

50:名無しの生徒

 そうなると警戒すべきはSRTとかC&Cとかか?

 

51:名無しの生徒

 場所によっては正実とか風紀にも気を付けないと

 

52:名無しの生徒

 ま、まともな陣営は……

 

53:元男TS囚人

 (多分)ないです

 

54:名無しの生徒

 映画館ある場所ってどこだ……?

 

55:名無しの生徒

 多分アビドスらへんでは?

 

56:名無しの生徒

 ショッピングモールもそこらへんなのかな

 

 

59:元男TS囚人

 アビドスらへんだね

 ただ、近くにはゲヘナとヴァルキューレとトリニティがあるんですよねぇ……

 

60:名無しの生徒

 四面楚歌かな

 

61:名無しの生徒

 特に風紀と正実はマズイな

 

62:名無しの生徒

 その2つかち合ったら2次被害酷いぞ

 

63:名無しの生徒

 いや待て、2時被害って表現は生温いぞ

 

64:名無しの生徒

 あ、救護

 

65:元男TS囚人

 ……救急医学部はいいとして救護の邪魔になるものは排除されるから余計に地獄絵図になるな

 とりあえず何かあった時用に遺言書いとこ

 

66:名無しの生徒

 イッチ生きろ

 

67:名無しの生徒

 ほ、他の生徒にデートを見つからなければ良いから(震え声)

 

68:元男TS囚人

 書き始めは「この手紙を読んでいるということはきっと、俺が帰ってこれなくなったのだろう。」で良い?

 

69:名無しの生徒

 もう書き始めてるよ

 

70:名無しの生徒

 イッチ早まるな!!

 

 

73:元男TS囚人

 でも遺書用意する以外どうしようもなくね?

 

74:名無しの生徒

 あ、ほらイッチ、お前の元いた場所になんかあるやろ

 

75:元男TS囚人

 拠点の事か?そういや久しく戻ってないな

 また埃溜まってるんやろなぁ……

 

76:名無しの生徒

 そうだよ、そこになら何らかしらあるだろ

 

77:名無しの生徒

 待ち合わせ前に寄って物色してこい

 

78:元男TS囚人

 今できる事ないしそうするか

 とりあえずもう寝るわ

 明日のデート中にちょくちょくアドバイス求めるかもだからよろ

 

79:名無しの生徒

 乙、健闘を祈るで

 

80:名無しの生徒

 乙

 

81:名無しの生徒

 乙、なんかイッチから勇気をもらえた気がするし、わいもそろそろ腹括って幼馴染聖女ちゃんと結ばれてくるか……

 

82:名無しの生徒

 英雄のプロポーズフったヤンデレ聖女ちゃんの幼馴染転生者君おるやんwww

 

 

 

 

 

 

177:元男TS囚人

 おはようスレ民諸君

 とりあえず拠点である程度物資を揃えたぞ

 ・起動スイッチ

 ・止血剤

 ・麻酔薬

 ・スモークグレネード

 ・カラフルな薬品の入ったフラスコ

 【画像】

 

178:名無しの生徒

 結構あったな

 

179:名無しの生徒

 起動スイッチって何を起動するものなんだ?

 

180:元男TS囚人

 付いてた付箋曰く無敵ロボの起動用ボタンだね

 念の為手持ちに入れたけど使う事がない事を願うよ

 

181:名無しの生徒

 街破壊はガチでやめろよイッチ

 

182:名無しの生徒

 フリじゃないからな?

 

183:元男TS囚人

 分かってるて

 それに今回は私服かつポニテに伊達メガネかけてるんだからカンナさん以外のヴァルキューレには俺だとバレねぇバレねぇ

 

184:名無しの生徒

 それ以前にデートを見られたらマズイんだよなぁ……

 

 

 

200:元男TS囚人

 ロボアクション系の映画だって

 良いセンスだ先生

 【画像】

 

201:名無しの生徒

 先行上映会のチケットだったんか

 

202:名無しの生徒

 うわカッコよ

 

203:名無しの生徒

 主人公の青年絶対熱血系やろな

 

204:元男TS囚人

 パンフレットも良き

 【画像】

 

205:名無しの生徒

 ライダースーツみたいなの着用するんか

 

206:名無しの生徒

 しかも女型のアンドロイド?もいるんやね

 

207:名無しの生徒

 赤いマフラーカッコE

 

208:名無しの生徒

 機体名カッコいいな

 

209:元男TS囚人

 公式SNS見つけたから即フォローしたでござる

 近々超合金とプラモ出るみたい

 

210:名無しの生徒

 でも置く場所は?

 

211:名無しの生徒

 シャーレに置いてもらえ

 

212:元男TS囚人

 拠点に帰れたら拠点で

 帰れそうにないならしばらく先生に預かってもらおうかな

 

213:名無しの生徒

 買うのはもう決まってるのね

 

 

215:元男TS囚人

 当たり前だよなぁ?

 っと、そろそろ入場できるみたいだから行ってくる

 

216:名無しの生徒

 行ってらー

 

217:名無しの生徒

 後で内容教えてくれ

 

218:名無しの生徒

 配信で共有してくれんのか……

 

219:名無しの生徒

 当たり前やろ

 

220:元男TS囚人

 映画泥棒の真似はせんからな

 

221:名無しの生徒

 イッチがまとも……だとっ……!?

 

 

 

312:元男TS囚人

 童心に帰るほど胸が熱くなる映画だったわ……

 

313:名無しの生徒

 イッチはまだ子供だろ

 

314:名無しの生徒

 スッゲー内容が気になる

 

315:元男TS囚人

 メカ好き考古学者の主人公が古代兵器のロボットの女の子を目覚めさせた事が始まりの対怪獣バトル

 中盤怪獣の細胞を植えられたせいで守るべき人々に敵対視されるけどそれでも守る熱い物語やったわ

 因みに表紙のどでかロボと怪獣は終盤に出てくるんだけど……うん、最後の一撃を決めるシーンが一番胸が熱くなったね

 

316:名無しの生徒

 うわスッゴイ気になる

 

317:名無しの生徒

 めっちゃ見たいんだが?

 

318:名無しの生徒

 ……似た様な設定俺知ってるわ

 

319:名無しの生徒

 わいは多分現在進行形で体験してるかも

 

320:元男TS囚人

 ……元騎空士と現役がおるな

 多分考えてることは合ってると思うで

 ただ、多分この世界での物語の形やから些細な部分はそっちと違ってると思う

 

321:名無しの生徒

 そんでイッチは今何してんの?

 

322:名無しの生徒

 映画見ました、で終わりじゃ無いよな?

 

323:元男TS囚人

 まぁ、先行上映会やった建物内に出店されてるファミレスでご飯だね

 先生と今回見た映画の事を語りながら

 

324:名無しの生徒

 今のところ他の生徒に見つかってない感じ?

 

325:名無しの生徒

 モブ生徒ちゃんとかも気をつけなあかんと思うけど

 

 

328:元男TS囚人

 まぁレストランに行く途中で何度か先生が声かけられたねぇ

 その度になんか殺意の視線を向けられた気がするけど気のせい気のせい

 

329:名無しの生徒

 イッチそれ気のせいちゃう

 

330:名無しの生徒

 ま、まぁまだ実害は無いし?

 

331:名無しの生徒

 それにファミレスで暴れる様なことは無いやろ

 

332:元男TS囚人

 ……ところでさ、会話は盛り上がってて楽しいけどお腹が痛いでござる

 【画像】

 

333:名無しの生徒

 ひえっ

 

334:名無しの生徒

 その先生の背後に浮かぶヘイローは……!!

 

335:名無しの生徒

 アイェェエエ!?カンナサン!?カンナサンナンデ!?

 

336:名無しの生徒

 いや待て左奥の席を見ろ

 

337:名無しの生徒

 アルちゃん社長!?

 

338:名無しの生徒

 多分便利屋全員いるだろうね

 

339:名無しの生徒

 お金は大丈夫かな

 

340:元男TS囚人

 しばらく俺が管理してたから問題ないくらいにはあるよ

 それに今居るのサイゼみたいなコスパのいいファミレスだから

 

341:名無しの生徒

 もしかしてイッチ気付いてた?

 

 

344:元男TS囚人

 社長たちには気付いてたね

 カンナさんはいつのまにか先生の背後の席にいたからガチでビビってる

 

345:名無しの生徒

 となるとユウカもどっかにおるやろ

 

346:名無しの生徒

 もしかしてイッチの背後の席?

 

347:元男TS囚人

 ユウカは今日はゲーム部で用事があるからおらんって先生言ってた

 

348:名無しの生徒

 ……なぁ、ところでイッチよ

 なんでイッチが誘われたのか聞いたのか?

 

349:名無しの生徒

 そういえばそうだな

 生徒は他にも居るんだし

 

350:名無しの生徒

 なんならエンジニアの方にもロボ好き1人くらいおるやろ

 

351:元男TS囚人

 忘れてた

 今日会ってはじめに聞いたんやけどほぼ便利屋の事務所にいたから気分転換にどうかって思ってのお誘いやって

 おかげで今楽しいけど胃が縮む思いをしてる()

 

352:名無しの生徒

 先生……

 

353:名無しの生徒

 でも映画は良かったんだろ?

 

354:元男TS囚人

 そりゃあクリアファイルとか初回来場限定ノベルとか手に入れたけど?

 

355:名無しの生徒

 満喫してて草

 

 

 

 

363:元男TS囚人

 なんか機械頭が増えてきた気がする

 

364:名無しの生徒

 キヴォトス住民はそんなもんやろ

 

365:名無しの生徒

 ロボットか動物やもんな

 

366:元男TS囚人

 一般キヴォトス民はモニター頭やろ

 俺が言ってんのは機械頭やで

 【画像】

 

367:名無しの生徒

 

 

368:名無しの生徒

 

 

369:名無しの生徒

 

 

370:名無しの生徒

 

 

 

385:名無しの生徒

 は?

 

386:名無しの生徒

 この頭は……

 

387:元男TS囚人

 カンナさんから貰った資料で知ったけどカイザーコーポレーションの人ってだいたいあんな頭なんだね

 

388:名無しの生徒

 って事はイッチが暴行受けたのって……?

 

389:名無しの生徒

 それよりさっき増えてきたってイッチ言ったよな

 

390:元男TS囚人

 そうだね

 何も知らない先生は多分息のかかった建物のスタッフに声をかけられて今俺と離れてるし

 なんなら上の階へ誘導されてるね

 

391:名無しの生徒

 イッチ危機的状況やないかい

 

392:名無しの生徒

 逃げる準備は?

 

393:元男TS囚人

 今外の景色を眺めようとしてる風装って窓に寄ってる

 てかそうせざるを得ない

 てな訳で安価やるべ

 どうやって逃げる >>450

 

394:名無しの生徒

 早速安価頼みか

 

395:名無しの生徒

 逃げるっても持ち物ほぼ近接用やないかい

 

396:名無しの生徒

 それに起動スイッチは町を大きく破壊するから無理やろ

 

397:名無しの生徒

 でも、逃げるならなりふり構わず逃げたほうがいいのでは?

 

398:名無しの生徒

 それでイッチが原因で破壊された街をどう収拾つけると

 

399:名無しの生徒

 下手すりゃ指名手配だもんな

 

400:名無しの生徒

 あとイッチ現在進行形で脱走中やから二度と出られんなると思うで

 

401:元男TS囚人

 こっちとしては懐かしの空間に戻りたくはある

 

402:名無しの生徒

 おい

 

403:名無しの生徒

 郷愁する場所間違ってる

 

404:名無しの生徒

 せめて前世に暮らしてた場所にしろ

 

405:名無しの生徒

 話が逸れてる

 どうやって逃げるかだが、もう窓を破るしかないのでは?

 

406:名無しの生徒

 そうだった

 

407:名無しの生徒

 スモークグレネードで混乱起こして包囲網を抜ける手もある

 

408:名無しの生徒

 それはリスクあるんちゃうか?

 

409:名無しの生徒

 でも敵さんもわざわざ突っ込んでくる事は想像できんやろ

 

410:名無しの生徒

 でも煙の中だから自分も見えないんやろ

 たまたま追っ手と衝突したらどうする

 

411:元男TS囚人

 個人的には近寄りたくないかな

 なんか持ってそうだし

 

412:名無しの生徒

 ほなどうようか……

 

 

 

444:名無しの生徒

 ksk

 

445:名無しの生徒

 スモークグレネードで混乱起こしてそこから追っ手の間をすり抜けて逃走

 

446:名無しの生徒

 起動スイッチ使用

 

447:名無しの生徒

 伝家の宝刀EXスキル

 

448:名無しの生徒

 窓終割って逃げる

 

449:名無しの生徒

 捕まりそうになった瞬間この人痴漢ですって叫んで腕を掴む

 

450:名無しの生徒

 その場で制服に早着替えしてから窓を破って逃走(P5のジョーカーダイブ)

 

451:名無しの生徒

 社長に連絡してから窓割って逃亡

 

452:名無しの生徒

 決まった……っておい>>450!?

 

453:元男TS囚人

 

 

454:名無しの生徒

 イッチ大丈夫かー?

 

455:名無しの生徒

 早着替えってイッチできんのか?

 

456:名無しの生徒

 出来なかったら再安価か?

 

457:元男TS囚人

 いやできるけどさぁ……

 

458:名無しの生徒

 出来るの!?

 

459:名無しの生徒

 へへ、さーせんw

 当たるとは思わなんだ

 いやほんまにすまん

 

460:名無しの生徒

 逃げ方もなんであれを選んだ

 

461:名無しの生徒

 確かにあの月夜を背に窓ガラスを背中から割って夜空に背面ダイブはカッコいいけどさぁ……

 

462:元男TS囚人

 とりあえず実行してくりゅ……

 

463:名無しの生徒

 イッチ頑張れー

 

464:名無しの生徒

 がんばれよー

 

465:名無しの生徒

 スレ民完全にイッチの逃走確信してんねんな

 

 

 

 

508:名無しの生徒

 あの書き込み以来イッチの姿を見ないな……

 

509:名無しの生徒

 もしかして地面に花咲かせちゃった?

 

510:名無しの生徒

 そんな……

 

511:名無しの生徒

 そしたらこのスレ書き込みできんなるからまだ生きてるやろ

 

512:元男TS囚人

 はえーそんな仕様なんかこれ

 

513:名無しの生徒

 勉強になった

 

514:名無しの生徒

 ってイッチ!!イッチじゃないか!!

 

515:名無しの生徒

 無事だったんかわれぇ!!

 

516:名無しの生徒

 捕まっとらんよね?

 

517:元男TS囚人

 え?今これだけど?

 【画像】

 

518:名無しの生徒

 

 

519:名無しの生徒

 

 

520:名無しの生徒

 

 

521:名無しの生徒

 

 

 

525:名無しの生徒

 ミネ団長……?

 

526:名無しの生徒

 なんで対峙してるんですかねぇ……

 

527:名無しの生徒

 もしかし今イッチ戦闘中?

 

528:元男TS囚人

 戦闘中だね

 急にスーパーヒーロー着地で現れたかと思ったら救護がどうのこうのって怖いんだけど

 

529:名無しの生徒

 なーんで今の状況で書き込んでるんですかねこのイッチは……

 

530:名無しの生徒

 流石団長や

 

531:名無しの生徒

 今戦況はどんな感じ?

 

532:元男TS囚人

 こっちが押されてるw

 パワータイプに技巧系が勝てるわけないやろいい加減にしろ!!

 

533:名無しの生徒

 まずお前はスレを閉じろ

 

534:名無しの生徒

 笑ってる場合か

 

535:名無しの生徒

 てかどうして救護騎士団がおるんや?

 

536:元男TS囚人

 簡潔に言うと、脱出した建物の外で銀行強盗やってた寿司頭とそのロボが暴れてる

 

537:名無しの生徒

 どういう状況!?

 

538:名無しの生徒

 寿司頭ってカイテンジャーだっけか?

 

539:名無しの生徒

 イッチほんと運ないよな

 

540:名無しの生徒

 そろそろお祓いしたら

 

541:名無しの生徒

 脱獄といい、デートと言いビッグイベントに限ってこれやもんな

 

542:元男TS囚人

 良い縁切り神社ないかねぇ……

 百鬼夜行の方ならアルカナって盾でスイングした音が普通じゃないんだけど!?

 

543:名無しの生徒

 大丈夫かイッチ!?

 

544:名無しの生徒

 どんな音がしたんや……

 

545:元男TS囚人

 普通厚みのあるものを振るとブオンッって音やろ

 団長の振るう音は鋭利な刃物を振るった時にみたいな軽いおt今髪の毛が数本斬れた!?

 

546:名無しの生徒

 イッチ逃げて!!

 

547:名無しの生徒

 いや背中を見せたらシールドバッシュが飛んでくるぞ

 

548:名無しの生徒

 まずは距離を取れ

 

549:元男TS囚人

 おk

 というかちょうどシールドバッシュが飛んできたタイミングに合わせて盾蹴って離れたとこ

 

550:名無しの生徒

 距離が取れば逃走できる確率は上がるやろ……

 

551:名無しの生徒

 それでもイッチが押されてるんよな……

 

552:名無しの生徒

 あとはやく離れないと追っ手が合流しちゃうし

 

553:元男TS囚人

 対話できればなぁ……

 もう開けた距離縮めてきたよこの人うわまた髪の毛が数本切れた

 

554:名無しの生徒

 ヒエッ

 

555:名無しの生徒

 世界観おかしいよ

 

556:名無しの生徒

 世界観おかしいのは元からやろ

 

557:元男TS囚人

 うわなんか雷纏い始めた

 

558:名無しの生徒

 雷を纏った!?まずいイッチ逃げろ!!

 

559:名無しの生徒

 その場から離れろイッチ!!

 

 

562:元男TS囚人

 咄嗟に避けたけどクレーターやばっ

 直撃したらヤムチャ不可避なんだがwww

 

563:名無しの生徒

 だから笑ってる場合か

 

564:名無しの生徒

 よく避けれたなイッチ……

 

565:名無しの生徒

 そろそろ追っ手が到着するのでは?

 

566:元男TS囚人

 あそうだ(唐突)

 わざと負けてトリニティに保護されよう

 

567:名無しの生徒

 本当に唐突やな

 

568:名無しの生徒

 いや負けたらそのまま引き渡されるやろ

 

569:元男TS囚人

 ミネ団長なら多分大丈夫なはず

 それに引き渡されたらされたで脱走すれば問題ない完璧だな

 

570:名無しの生徒

 うーん大雑把すぎる計画

 

571:名無しの生徒

 気絶している間に持ち物押収されたらどうするんや

 

572:名無しの生徒

 今までは意識があったからごまかせてたけど気絶中はどうするんや

 

573:元男TS囚人

 あ、倒される前に追いつかれた

 え、共闘してくれるん?アザっす!!

 

574:名無しの生徒

 ?????????

 

575:名無しの生徒

 イッチ?

 

576:名無しの生徒

 急な状況変化

 

577:元男TS囚人

 ミネ団長が共闘してくれるって勝ったな風呂食ってくる

 

578:名無しの生徒

 どうして!?

 

579:名無しの生徒

 あれやろ、俺らの獲物に手出すんじゃねぇに対して救護が必要な相手を渡すかボケって事でしょ

 

580:元男TS囚人

 そんな感じ

 逃げろ言われたけど腹パンとか色々の恨み晴らしちゃるけんねぇ〜

 

581:名無しの生徒

 過ぎた事はもういいちゃうんかワレ

 

582:名無しの生徒

 イッチ案外執念深い?

 

583:名無しの生徒

 先生とのデート台無しにされた怒りも混じってそう

 

584:元男TS囚人

 この怨み晴らさでおくべきか!!

 >>583 それはない

 

585:名無しの生徒

 草

 

586:名無しの生徒

 先生かわいそ

 

587:名無しの生徒

 てか風紀委員会は来てないの?

 

588:元男TS囚人

 風紀委員会は多分ロボの方制圧してる

 

589:元男TS囚人

 今居るの応援で来た正実やね

 

590:名無しの生徒

 おっと連投って事は今撃戦やなイッチ

 

591:名無しの生徒

 焦るとついやってまうよな

 

592:元男TS囚人

 現状味方でもあのクレーター生成技に巻き込まれないように立ち回ってるから今

 なんで離れてた敵さんが中心地に引き寄せられてるんですかねぇ……

 ミネ団長バフ掛けるぞオラッ(フラスコ放り投げて真上で撃ち割る)

 

593:名無しの生徒

 カラフルな薬品ってそんな用途があったんか

 

594:名無しの生徒

 てかミネ団長強化したら後々イッチ捕まる確率上がらない?

 

595:名無しの生徒

 イッチ?ガチでトリニティに逃げ込む気か?

 

596:名無しの生徒

 救護騎士団って治療した後はその場放置してなかったっけ?

 

597:名無しの生徒

 不良ちゃんたちがそうだった気がするよな

 

598:名無しの生徒

 イッチそのこと忘れてる可能性が微レ存

 

599:元男TS囚人

 そこはほら、急患になればいいから

 急患なら治療放置とかできんやろ

 

600:名無しの生徒

 待てイッチ早まるな

 

601:名無しの生徒

 やっぱり精神構造おかしいよこのイッチ

 

602:名無しの生徒

 転生する時に吹っ切れたタイプかも知れん

 

 

 

 

 

 

798:元男TS囚人

 流石ミネ団長ですわ

 

799:名無しの生徒

 イッチもおつかれ

 

800:名無しの生徒

 後はミネ団長の救護をどうするかやな

 

801:元男TS囚人

 おっと、終わった瞬間銃弾が頬を掠めたんだがw

 とりま両手上げて交渉タイム狙うわ

 もし950までスレに戻らなかったらスレタイ適当でいいから次スレ建てといて

 

802:名無しの生徒

 了解

 

803:名無しの生徒

 交渉頑張れよイッチ

 

804:名無しの生徒

 交渉(自分の身体を人質)じゃなければいいんだが……

 

805:名無しの生徒

 このイッチならやりかねん

 

806:名無しの生徒

 さ、流石に無いやろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

948:名無しの生徒

 共闘からスレの流れが緩くなったけど帰ってこんなイッチ

 

949:名無しの生徒

 こりゃ気ぃ失ってる感じやろな

 

950:名無しの生徒

 とりま次スレ立てといたで

 次スレ→https://……【禁断】先生×イッチ、あると思います【の恋】

 

951:名無しの生徒

 スレタイwww

 

952:名無しの生徒

 確かに好きにしていいって言ってたけどこれは草

 

953:名無しの生徒

 いやイッチにはアルちゃん社長がおるやろ

 

954:名無しの生徒

 でもイッチの肉体的性別が女である限り可能性はあるから

 

955:名無しの生徒

 そしたらイッチも卑しか女杯に出走する事になるんやが……今のところそんな気は見えないな

 

956:名無しの生徒

 拙者、TS娘メス堕ち大好き侍

 義によって助太刀致す

 

957:名無しの生徒

 >>956 呼んでない

 

958:名無しの生徒

 >>956呼んだの誰〜?

 

959:名無しの生徒

 誰も呼んで無いんだよなぁ……

 




ヴァルキューレって打ったつもりがヴァルキュリアになっていたのはマジで切腹を考えましたね()
次話は14:00投稿です。


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逃亡生活:デート編

二話投稿です。
前話の掲示板形式から読む事をオヌヌメします。






 起床。

 時刻は午前6時。

 社長はまだ寝ている。

 先生との約束の時間は10時くらいなので、軽い朝食を摂ってから着替えて、急いで拠点の荷物を取りに行く。

 用意したのは無敵ロボ(ryの起動ボタン、止血剤、麻酔薬、スモークグレネード、カラフルな薬品。

 これらを適当に肩下げ鞄に詰め込み、ついでにアクシデントで汚してしまった時用の着替えとして制服も入れておく。

 

「ここから戻れば約束の時間までには戻れるな、ヨシッ」

 

 予定通りの時刻に事務所に戻ってこれた。

 少し走って軽い疲労を感じるが、休める時間は十分にあるため、その間に汗はすぐに乾くだろう。

 事務所のソファーに座り、軽く手と襟で煽る。

 そこに先生からのメッセージで事務所前に着いたことを知らせるものが届いた。

 俺はまだ眠っている社長に書き置きを残して事務所を出る。

 

「おはよう、ヒカル……ってその格好で行くのか」

「おはよーさん、先生。そりゃ俺は変装しなきゃいけねぇんだからこれを着るしか無いでしょ。

 てかどうして俺だったんだ? ユウカとかカンナさんとか、誘える女は他にもいっぱいいただろ」

「言い方……。まぁその話は目的地に向かいながらでも話そうか」

 

 そこで俺はユウカが今日は用事があることを知った。

 そのおかげで幾分か気は楽になったが、このデートが彼女にバレたらと考えると……うん、その時はその時の俺がなんとかしてくれるだろう。

 

 そして大きなモールへと到着する。

 この建物の上層がシネマ関係らしい。

 エレベーターで目的の階へ到着すると真っ先に移ったのは白いロボットのキャラクターパネルだった。

 

「……へぇ、先生いい趣味してんじゃん」

「い、いや、このチケットは抽選で当たったんだよ? 本当だよ?」

 

 そう言って先生は先行上映会のチケットを取り出して見せてくる。

 嘘はないようだ。

 けれど、なぜ慌てているのだろうか?

 別に俺とユウカは繋がってるわけじゃないから先生の買い物事情とか知らないし。

 

「別に疑ってねぇって先生。それに俺は先生の買い物事情とか知らないし?

 お、パンフレットはここにあったのか、どれどれ……」

 

 今回見る映画のあらすじをザッと読む。

 既視感のある内容だが、それよりも今回の映画に登場するロボのグッズの欄に目が留まった。

 超合金、プラモデル、他色々……。

 

「……楽しみだな、先生」

 

 ポツリと呟く。

 そういえば前世含めて映画館で映画を見るのは久しぶりだな。

 先生が息抜きのために用意してくれたこの瞬間、俺は大いに満喫することを心に決めた。

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 飲み物を取ろうとして手が触れる、とか急なドッキリ演出で先生の腕に逃げる、とかそんな事はなく映画鑑賞は終わる。

 久しぶりの映画は気付かないうちに空いていた、俺の心の穴に沁みた。

 心なしか先生が笑みを浮かべている気がする……。

 

「って先生? 何笑ってんだ?」

「いや、楽しんでくれたみたいだから」

 

 そう言われてやっと自分が笑っていることに気付いた。

 誰かに笑顔を見せる事はあったけれど、心から湧いて出たものはそう少なかった。

 

「そりゃ久しぶりに映画を観たから……。

 と、ところでこの後はどうするんだ?

 まさか映画観に行ってハイ終わり、なんて事は無いんだよな?

 俺は全然それで構わな――」

「そうだね。いい時間だしお昼も兼ねてデートの続きしようか」

 

 解散を促そうとしたが、話題を間違えてしまった。

 けれど、何だかんだ先生と映画の話題で話すのは楽しくて悪くは無い。

 どこで食べるか聞かれたのでモールの中にあったなんて事ないファミレスを選ぶ。

 「本当にここで良いの?」と他にいい店があると言われたが、下手に高い所へ行ったら後々ユウカに先生が詰められると思うので遠慮した。

 

「改めて今日は誘ってくれてありがとな、先生」

「ヒカルが楽しんでくれてよかったよ」

 

 映画の内容を二人で語りながら注文した料理を待つ。

 その間二人で何処が良かったとか、最後の一撃を決めるシーンで胸に込み上げてくるような熱を感じたとか、たわいない会話をする。

 お陰でこのレストランに向かう道中、遭遇する他校の生徒と何回か先生が会話をしている際に彼女らから感じた殺気で萎縮した身体が癒えた。

 

「お、先生が頼んだやつが来t――ん゛ん゛」

 

 けれど、注文した料理が運ばれてきた時に俺は気付いてしまった。

 先生と背中合せになるように座った見知った人物の後頭部が見える。

 そのヘイローとケモミミは昨夜にも見た。

 

「ヒカル? 大丈夫?」

「あ、あー、なんでもないぜ、先生。うん、キノセイキノセイ」

 

 こんなとこにカンナさんとかいるわけ無いでしょいい加減にしろ!!

 奥の席にいる、朝から付いてきた社長たちは知ってたけど、まさか公安局の人間がまさかねぇ……?

 気を紛らすように映画の話題を振る。

 お互いの好きなジャンルや、先生のおススメの作品、それらを教えてもらう。

 俺も何かおススメしたかったがこの身体は脱獄する前の記憶は無いし、前世に見たものがこの世界にあるとは思えないため、聞き手に回った。

 

 昼食を済ませてレストランを出る。

 ここで今日は解散しようとしたらそれに被せるように先生はもう少し見て廻らないかと提案してきた。

 俺が断る可能性など考えないその雰囲気に思わず溜息をついてしまう。

 まぁ実際、何故か断れなかったんだけどさぁ……。

 

「ヒカルはアクセサリーとか興味ある?」

「あくせさりぃ? 特には――「あらシャーレの先生、奥様へプレゼントですか?」」

 

 1軒目。

 たまたま立ち寄ったアクセサリーショップの店員に何故か夫婦と間違えられた。

 誤解を解くのに少し時間がかかった。

 

「奥さん、旦那さんにプレゼントでもどうですかい?」

「俺は未婚だ」

 

 2軒目。

 同じくたまたま立ち寄ったメンズファッションの店で店員に声をかけられた。

 学生証を見せて誤解を解こうとしたが、向こうが折れただけで多分解けてない。

 

「な、なぁ先生、そろそろ――」

「あれ? 先生〜ってぇえ!? 先生奥さんいたの!?」

 

 3軒目。

 先生が護身用で何か銃が欲しいって話が出たのでガンショップに立ち寄った。

 天使の羽みたいなの生えてるから多分トリニティの生徒と出会い、これの誤解を解くのにも時間がかかった。

 去り際に「私なら四六時中一緒にいてあげますから銃なんて必要ないですよ」と牽制された気がした。

 

 

 

「………………先生」

「…………なんかゴメン、ヒカル」

 

 行く先々であんな反応されたら流石に疲れる。

 俺としては普通のラフな格好の筈なのに、どうしてそう認識されるのだろうか。

 結構気に入っているのもあるから封印とかしたくない。

 

「こんなガラの悪いヤツ奥さんに見えるか普通……なぁ先生?」

「………………」

「嘘だよな先生!? なぁ、なんか答えてくれよ!?」

 

 先生の胸ぐらを掴んで軽く揺らす。

 共感の言葉がないどころか、先生は何故か俺から目を逸らした。

 その事に一瞬力が抜けてその場に崩れそうになる。

 先生が慌てて支えてくれたが、そこで冷静になれたおかげで微かに感じていた視線の正体を知った。

 機械頭が多い。

 それも、出口へ向かえるエスカレーターやエレベーターがある方面を塞ぐように複数の機械頭が見える。

 

「……ヒカル?」

「んにゃ、もう大丈夫だ。さっきは取り乱してすまねぇ、先生。

 それよりもちょっと向こう行こうぜ」

「え、ちょっ――」

 

 有無を言わせずに、先生の袖を引っ張って窓ガラスのある方へ向かう。

 しかし、その道中に先生がスタッフの人間に声をかけられて引き離されてしまった。

 心なしか、機械頭が増えている気がする。

 俺はスレ民に助けを求めながら、窓の方へゆっくり近づいた。

 

「……マジでここで早着替えしなきゃいけねぇの?」

 

 急いで行った安価は制服に着替えた後に窓を破って逃げるというものだった。

 幸い着替え用に制服を持ってきておいて正解だった。

 もし、無くて再安価になったら多分間に合わなかっただろう。

 俺は迷わず肩下げカバンから薬品の入ったフラスコを放り投げ、フラスコ目掛けて発砲した。

 フラスコが破れた瞬間、外気に触れた薬品が一気に発光し、その光がモールを包む。

 その間に着替えをしてすぐに済ませて俺は窓ガラスに向かって走り出した。

 後方からぞろぞろと追いかけてくる足音がいくつか聞こえてくるが、俺は何回か前方に発砲し、ヒビの入った窓ガラスを背面跳びの要領で突っ込んだ。

 高さは9階。

 俺はそのまま頭から真っ逆さまに落ちる。

 けれど幸いな事にペロロ様のご加護のおかげか、外で行われていたイベントの、空気の入ったビルの5階ほどの巨大なペロロ様の上に俺は落ちた。

 そのおかげで落下のスピードは幾分かマシになり、三点着地するのに余裕ができた。

 そして体を起こしたタイミングと同時に、近くの銀行で爆発が起こる。

 何事かと思ったら、巨大なロボと寿司頭の変な五人組が暴れていた。

 

「もうパラシュート無しのダイビングは懲り懲りだな……とりまこの混乱に乗じて逃げ――」

 

 俺のいる場所にいつのまにか陰りが出来ている。

 嫌な予感がしてその場から飛び退くと同時に、誰かがスーパーヒーロー着地で土煙を上げながらその場に立っていた。

 

「要救護者1名確認。これより救護を開始します!」

 

 エルフ耳の天使が盾を構えてそう叫んだ。

 そして次の瞬間俺は車にでも衝突したような衝撃を受け、後方へ吹き飛ぶ。

 盾で突き飛ばされた、その事実を理解した時俺は空を飛んでいた。

 

「……は? はぁぁあああ!?」

 

 なんだ今の。

 空を泳ぐ身体。

 思うように動かせない。

 地面に叩きつけられてからやっとゆっくり流れていた時間が元に戻る。

 

「ゲホッ……ゲホッ……」

 

 窓を破る際に付着したガラス片がめり込んだらしく、服や肌が所々切れてしまった。

 制服に着替える際に白衣も着ておいて正解だった。

 

「イッツツ……」

 

 痛む身体を無理やり起こす。

 どうやら痛みに悶える暇は無いようで、トリニティの女が銃を構えながら接近してきていた。

 撃っても盾で防がれ、逆にこっちが撃たれる。

 それをなんとか回避しながら攻防を繰り返すが、終いには肉弾戦まで落とし込まれてしまった。

 銃身で殴られそうになれば身体をそらして避け、俺が近距離で発砲しようとすればすかさず盾で軽くいなされて射線を逸らされる。

 

「俺、なんも悪い事してないし、そこまで重症じゃないんだけど!?」

「怪我人なのですから大人しくしてください!!」

 

 シールドバッシュが飛んでくる。

 俺はそれに合わせて盾を蹴り、彼女から距離をとった。

 その間に装填を行い、さらにヘイローの出力を上げる薬品を自分に投与する。

 ただ、一連の行動で目を離した隙に彼女が電気を纏い初めていた。

 彼女が飛翔したと同時に俺は慌てて後方に飛び退くと、先程まで立っていた地面が抉れている。

 更に彼女は盾を振るいながら迫ってきた。

 

「なっ、それ盾だよな!? 今髪の毛数本切れたんだけどっ!?」

 

 顔を逸らした時に、俺の髪の毛の数本が切れて宙を舞う。

 振るわれた盾の音も、重厚感のある「ブオンッ」というものでは無く、刃物で空を切った時のような「シュッ」とした軽い音だった。

 怖くて発砲するが、彼女から逸れるか盾で防がれる。

 そんな時、妙案が浮かんだ。

 そうだ、このまま緊急治療が必要なくらい重傷で負けてトリニティに運ばれた方が安全に逃げられるのでは、と。

 けれどそうなるにもあの盾の一撃が困る。

 下手に受ければその場で治療されて放置もあり得るため、ダメージ管理に気を付けねば……。

 そんな事を考えていると、機械頭らが追い付いてきたのか俺たちを囲むように並び、こちらに向けて銃を構えた。

 

「そこのトリニティの生徒さん。すまないがそこの少女を我々に譲ってくれないか?」

「……あなた達は?」

 

 先程までの騒音が止み、機械頭とトリニティの女が対峙する。

 俺はその間に逃げる事も考えたが、複数人に銃を向けられている状況で不可能だと判断した。

 

「我々は彼女に用があってね。すまないが捕縛に協力してくれるかな?」

「その用事とは何でしょうか。私としては彼女も要救護者の1人ですから」

 

 彼女の返答に問答を行なっていた機械頭が苛立ちを見せる。

 多分あの機械頭はあの時俺を尋問した人だろう。

 

「そんなにアレが欲しいのかよ、カイザーコーポレーションさんよぉ……」

「そんな身体で動いては――」

「おや、まだ動ける状態でしたか。ですが数の利はこちらにありますよ」

 

 アドレナリンを自身に打ち込みながらトリニティの女に近寄る。

 そして彼女に俺は彼らから受けた有る事無い事を教え、機械頭の掃討の協力を持ちかけた。

 

「……本来なら真っ先に安静になるべきですが致し方ありませんね」

「バックアップは任せろ。終わったらちゃんと救護されてやるから」

 

 メイン盾兼アタッカーゲット、これで勝つる。

 彼女が暴れて、俺が彼女に薬品で回復やバフを掛ける。

 なるべく彼女から離れないようにしつつ、巻き込まれないように立ち回るのは苦労するが、背に腹はかえられない。

 

 2人で機械頭の集団の数を減らしていると、今度は真っ黒な生徒の集団が合流する。

 

「……トリニティの正実って奴らか」

「あとは彼女達に任せましょう……と言いたいところですが、どうやら逃す気は無いようですね」

「あの……これはいったいどう状況ですか、ミネ団長」

 

 デッッッッツツツツ――失礼、大人びた雰囲気のある大きな翼の長身の女性が現れた。

 どうやら彼女はトリニティの正義実現委員会の副委員長様のようだ。

 目の前に現れて巨大なセキュリティロボットを含めて俺は彼女に状況を説明する。

 

「……なるほど、でしたら我々正義実現委員会も協力しましょう。

 それと…………後程、貴女から先生の香りがする説明もお願いしますからね」

 

 ――スゥ。

 肝が縮むとはこの事を言うのか。

 ま、まぁ後のことは救護された後の俺がなんとかしてくれるだろう。(安定の思考放棄)

 

 

 

 

 

「これで決めます」

 

 最後の一撃が決まる。

 戦闘が終了し、俺は真っ先にミネ団長と呼ばれた女から距離を取った。

 気絶させられると思ったから離れたが、そんな事はなく、彼女は持っていた盾を深々とアスファルトの地面に突き刺しただけである。

 その破片の一部が俺の頬を掠めた。

 一瞬銃弾かと思ったわ。

 

「皆さんお疲れ様でした。では……ええっと、なんとお呼びしたらいいでしょうか?」

「あ、えっと、俺はミレニアムサイエンススクール所属の西(カワチ)ヒカルだ……です」

 

 学生証を見せながら俺は長身の人に軽く一礼する。

 掲示板に書き込む余裕を与えない威圧感が俺を襲う。

 

「ではヒカルさんとお呼びしますね。

 私は正義実現委員会副委員長の羽川ハスミです。

 こちらが我々トリニティの救護騎士団団長の蒼森ミネです」

「ハスミ副委員長、まずは彼女の救護が先です。ですので何の話かは知りませんが後にして下さい」

 

 なんかさっき対峙してた時よりも会話出来るんだけど誰?

 でも、ちょうどいい盾だと思ったので俺はミネ団長の背後に逃げる。

 急に先生の匂いがするとか言いだしたら誰だって怖いと思うよね。

 

「……ハァ。何を言ってもこうなったアナタは梃子でも動きませんからね。

 とりあえず交通の邪魔になりますし一旦解散としましょう。ではヒカルさん、また後ほど」

 

 そう言ってハスミさんは正義実現委員会の人たちを連れて別れた。

 そして俺とミネ団長はというと……。

 

「おやめなさい! そんな事をしては……!!」

「嫌だね!! 俺は一刻でも早く身を隠したいんだ!!」

 

 手頃な大きさのガラス片を拾った俺が、自身の身体に突き刺そうとしているところをミネ団長が無理やり抑えるように邪魔をする。

 拮抗……とは言えないが、徐々に引き離されているんだけど待ってとんだ怪力の持ち主だよこの人。

 

「わ、分かりましたから、とりあえず落ち着きなさい!!」

「なら完治するまでトリニティに匿わせてくれ」

 

 要求が通りそうな言葉に反応して俺は彼女に交渉とは呼べない交渉を持ちかける。

 俺の急な態度の変化に彼女はぽかんと口を開けて驚くが、直ぐに返答してくれた。

 

「……分かりました。本来ならあり得ませんが私がティーパーティの方々に貴女のトリニティ滞在の許可をもらっておきます。

 ですが、くれぐれも学園内で暴れるような事はなさらないでくださいね?」

「わぁってるって。世話になるぜ」

 

 断られたら彼女が油断している隙にガラス片を自身に突き刺してたけど、目論見通りの結果になりそうだ。

 あとは匿ってもらうからお礼を考えておこう。

 窓を破って高所からの落下。

 ミネ団長との戦闘。

 機械頭の集団の撃破。

 アドレナリンが途切れたのか、それらからの疲労と怪我で一気に眠気が襲いかかる。

 

「……やば、流石に疲れが――」

「って、大丈夫ですか!?」

 

 俺は睡魔に抗う間も無く意識を途切れさせてしまった。




無理矢理感はあるけどこの主人公ならやりかねないな。
黙ってれば美人タイプ。

因みに先生が目を逸らしたのは胸倉を掴まれた時に何かが見えちゃったからだよ、ウブだね。


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【禁断】先生×イッチ、あると思います【の恋】

マップとかいろいろと調べてました
キヴォトスの地図ってPV以外に情報ない感じ?


1:名無しの生徒

 このスレはブルアカ 世界に憑依という形でTS転生したイッチがシャーレの先生争奪戦に参加するまでの物語です

 我らがイッチ(元男TS囚人):

  褐色口ピアス伊達眼鏡科学者に憑依転生した元男

  目覚めた時は独房の中というハードなスタートダッシュを切った

  私服は愛しの先生にプレゼントしてもらった

  アルちゃん社長に耳掻き膝枕の画像は非常にえっちでしたねぇ……

 シャーレの先生:

  ビジュアルは田中角栄でも漫画便利屋の先生でもない黒髪イケメソマン

  イッチが遭遇した生徒らからは激重感情を向けられているモテモテガイ

  イッチに人妻感のあるコーデをプレゼントした我らが親友

  多分絶倫

 キヴォトス女子生徒:

  先生超ラヴ

  敵は牽制し、仲間ならば連携してでも先生を手に入れようとする一般JK

  一応アルちゃん社長のようなまともな恋心の子もいる

  最後に笑うのは鬼畜先生の先生

 

2:名無しの生徒

 草

 

3:名無しの生徒

 あってるけどあってない

 

4:名無しの生徒

 お前の妄想混じってるだろ

 

5:名無しの生徒

 でも虚構と事実どっちが多いかっていうと事実が多いんだよなぁ……

 

6:名無しの生徒

 私、イッチは受けだと思うの

 

7:名無しの生徒

 それは何と無くわかる

 

 

 

 

187:元男TS囚人

 次スレ立ててくれたのは素直に感謝だけどスレタイエェ……

 

188:名無しの生徒

 イッチ!!

 

189:名無しの生徒

 生きとったんかワレェ!!!!

 

190:名無しの生徒

 その様子だと無事?

 

191:元男TS囚人

 トリニティって結構羽生えてない生徒いるもんなんだね

 

192:名無しの生徒

 よく無事やったなイッチ……

 

193:名無しの生徒

 ミネ団長との交渉ははなんとかなったんか?

 

194:元男TS囚人

 今トリニティの図書室やね

 その辺ちょっとまとめるから暫しお待ちを

 

195:名無しの生徒

 他校の生徒ってそう簡単に他の学校に入れたっけ?

 

196:名無しの生徒

 短期間なら問題ないのでは?

 

197:名無しの生徒

 多分事前にアポと滞在予定の時間を設定しないとダメでしょ

 

198:名無しの生徒

 じゃあイッチはどうやって……?

 

199:元男TS囚人

 やっぱ持つべきは友(権力)よな

 てなわけでミネ団長に頼んで茶会から許可もらった

 それにほら、俺一応ミレニアム所属だし友好な関係を築くにはもってこいでしょ

 

200:名無しの生徒

 前スレとは思えぬほどに考えてるな……さては偽物かな?

 

201:名無しの生徒

 お前偽物やったか……アルちゃん社長のママを返せ偽物!!

 

202:元男TS囚人

 キレそう

 

203:名無しの生徒

 本物なら証拠みせろ証拠

 

204:名無しの生徒

 そうだそうだー

 

 

 

210:元男TS囚人

 お前らなぁ……

 これでええか?

 【画像】

 

211:名無しの生徒

 お、この褐色口ピ眼鏡娘は……?

 

212:名無しの生徒

 モノホンだー!!!!

 

213:名無しの生徒

 ギプスや包帯の量的に重症やんけ

 

214:名無しの生徒

 何したイッチ

 

215:元男TS囚人

 ミネ団長と邂逅して暫くドンパチしたやん?

 

216:名無しの生徒

 おん

 

217:名無しの生徒

 せやな

 

218:名無しの生徒

 そうだな

 

219:元男TS囚人

 その時にいつのまにか腕の骨が折れてた

 てかさっきまで本読んでたんだけど、本人証明のためにわざわざ一旦トイレいったんよ

 片手で本読むの面倒なんだけどどうしてくれるん?

 

220:名無しの生徒

 ならなんで読み終わる前にスレに顔出したんだよ

 

221:名無しの生徒

 これ俺らが悪い?

 

222:元男TS囚人

 だって読んでる途中で思い出したんだもん

 多分読み終わった頃には忘れてただろうし

 

223:名無しの生徒

 コイツゥ……

 

224:名無しの生徒

 イッチなんてシャーレの先生に惚れちゃえばいいんだ!!!!

 

225:名無しの生徒

 そんでコイツら交尾したんだ!になればいいんだ!!

 

226:元男TS囚人

 お前らはワシに死ねと言うのか?(ハスミさんが争奪戦の参加者と判明しました)

 

227:名無しの生徒

 おっと、ついにそのお方に出会われましたか……

 

228:名無しの生徒

 ……因みに第一印象はどうだった?

 

229:元男TS囚人

 いろんな意味でデカかったッス……

 そしてデートの時の機械頭襲撃にてお初お目にかかるしたんだけど初っ端から先生の匂いがするとか言われてちびりかけた

 

230:名無しの生徒

 ヒエッ

 

231:名無しの生徒

 嗅覚がいいのは獣ッ娘の特権だろいい加減にしろ!!

 

232:名無しの生徒

 それ言っちゃったら鳥の羽生えてるから実質獣ッ娘では?

 

 

235:名無しの生徒

 >>232 お前を殺す

 

236:名無しの生徒

 ヒエッ、過激派が出た!

 

237:元男TS囚人

 あ、そろそろハスミさんとの約束の時間だ

 菓子折り(防御アイテム)用意しておこ

 

238:名無しの生徒

 草

 

239:名無しの生徒

 パウンドケーキにしとけ

 

240:名無しの生徒

 ついでに紅茶も用意ししとけ

 

241:元男TS囚人

 ……俺コーヒー派なんだけど

 

242:名無しの生徒

 じゃあ両方やな

 

243:名無しの生徒

 貴殿はこちら側だったか歓迎しよう

 

244:名無しの生徒

 誰やお前

 

245:元男TS囚人

 出費が……

 

 

 

 

290:元男TS囚人

 遺言読まれてたみたいだけどアルちゃん社長に無事の連絡ヨシッ

 先生にも無事の連絡ヨシッ(ナウでトリニティ向かってるみたい今は来ないで)

 さてここが正義実現委員会ね……

 【画像】

 

291:名無しの生徒

 結構きっちりしてんね

 

292:名無しの生徒

 目隠れモブ子ちゃんいるじゃん可愛い

 

293:元男TS囚人

 その節はどうも、おかげさまで助かりやしたぜへへへ……

 あ、俺ここに座るんすね

 

294:名無しの生徒

 イッチ……

 

295:名無しの生徒

 でも高身長女性って怖くね?

 

296:名無しの生徒

 は?

 

297:名無しの生徒

 ハスミを見上げた時に二つの山の下の面が見えるんやぞ眼福やろ

 

298:名無しの生徒

 結局ペェかよ

 

299:元男TS囚人

 でもみんな大小構わず好きなんやろ

 

300:名無しの生徒

 うん!!!!!!!!

 

301:名無しの生徒

 だいちゅき!!!!

 

302:名無しの生徒

 当たり前だよなぁ?

 

303:名無しの生徒

 これは草

 

304:元男TS囚人

 え、あの時何してたって……まぁ(先生と)先行上映されてた映画を観に行ってましたねぇ……

 そんでブラブラしてたらカイザーコーポレーションの機械頭に拉致られそうになったから逃げただけです、はい

 

305:名無しの生徒

 尋問やんけw

 

306:名無しの生徒

 (先生と)って伏せておくんやね

 

307:名無しの生徒

 そりゃあねぇ?

 

308:元男TS囚人

 先生の匂い?気のせいじゃないっスかねぇ……(胃が痛い)

 手とか繋いだ記憶は……いやあったわどうしよう

 

309:名無しの生徒

 あるんかいwww

 

310:名無しの生徒

 って事は手に付着した先生の匂いを感知したって事?

 

311:名無しの生徒

 やっぱおんなのこはこわいなぁ……

 

312:名無しの生徒

 被ストーカー経験者だけどガチなやつは洗剤で洗い流してもその日の行動から推理して誰と会ったとか当ててくるぞ

 

313:名無しの生徒

 コワ

 

314:名無しの生徒

 強く生きてくれ

 

315:名無しの生徒

 生きてたら第2の生なんて経験してないんだよなぁ……

 

316:元男TS囚人

 あ、(察し)

 

317:名無しの生徒

 イッチの関係するスレってどうしてそんな経験する人多いの?

 

318:名無しの生徒

 そりゃあ類友てやつやろ(わいもだなんて言えない)

 

319:名無しの生徒

 でもROM専が多いだけで極一部やろ(絶賛監禁され中)

 

320:名無しの生徒

 せやせや(半ば軟禁状態)

 

 

325:元男TS囚人

 案外経験者多くて草

 あ、美味しいっスかどうぞまだまだあるんで

 

326:名無しの生徒

 まぁ経験者かと言われたら関係者ポジもおるわけで

 

327:名無しの生徒

 なんならする側も居たりしてwwwwww

 

328:名無しの生徒

 いたら笑うわwww

 

329:元男TS囚人

 流石にないやろwww

 ……無いよね?

 

330:名無しの生徒

 いないいない

 

331:名無しの生徒

 いてもされる側かその友人知人ポジや

 

332:名無しの生徒

 多分転生者にいたとしてもそいつは掲示板してる暇ないやろし

 

333:名無しの生徒

 そうれもそうか

 

334:名無しの生徒

 ところでイッチ、尋問は大丈夫か?

 

335:元男TS囚人

 今こんな状況

 ツルギさんって顔怖いけど優しいなぁ

 【画像】

 

336:名無しの生徒

 なんで委員長おられるんですかねぇ……

 

337:名無しの生徒

 てかしれっとマシロちゃんおるやん

 

338:元男TS囚人

 さて、先生トークが始まりそうだしそろそろ退散しますかねぇ

 下手に会話するとゲロりそうだし

 それに中等部?のトリニティ生徒と約束あるし

 

339:名無しの生徒

 その方がいいね

 

340:名無しの生徒

 因みに約束って?

 

341:名無しの生徒

 てかどうやって知り合った

 

342:元男TS囚人

 ひつまぶしに図書室で読み物漁ってたらその子が勉強で悩んでたから教えてそれからって流れ

 約束は俺の髪の毛を遊ばせる

 

343:名無しの生徒

 そういやイッチ一応ミレニアム生か

 

344:名無しの生徒

 でも記憶は抜け落ちてるんならキヴォトスの教育内容とか教えられないのでは?

 

345:元男TS囚人

 身体のスペックが良いからネ

 1回目に拠点戻った時に掃除ついでに一通り学習系のアイテムに目を通しただけで覚えたで

 

346:名無しの生徒

 

 

347:名無しの生徒

 

 

348:名無しの生徒

 

 

349:名無しの生徒

 イッチずっこい

 

350:名無しの生徒

 転生前と似たような現代社会に同スペックで転生した奴の事考えろよ

 

351:名無しの生徒

 知識チート、憧れでした(物理法則からして根本的に違う)

 

352:元男TS囚人

 なんかすまんな(^^)

 

353:名無しの生徒

 コイツゥ……!!

 

 

 

 

364:元男TS囚人

 まぁまぁ皆の衆、この娘に免じて許してくれや

 【画像】

 

365:名無しの生徒

 あら可愛い

 

366:名無しの生徒

 白い羽がチャーミングやね

 

367:名無しの生徒

 この娘が約束してた娘か

 

368:元男TS囚人

 手鏡で写したのだけど今の髪型こんな感じ

 【画像】

 

369:名無しの生徒

 編み込みか

 

370:名無しの生徒

 なんかお嬢様感あるな

 

371:名無しの生徒

 口ピお嬢様とかガラ悪w

 

372:元男TS囚人

 たまたま写り込んでなかったけど一応左耳にもピアスあるけどね

 ちょっとまってなんで此処が

 

373:名無しの生徒

 おっとイッチー?

 

374:名無しの生徒

 襲撃か?

 

375:名無しの生徒

 でも反応的に知り合いじゃね?

 

376:元男TS囚人

 シャーレの先生に見つかった

 今なんで救護室にいなかったのか怒られてる

 

377:名無しの生徒

 ……イッチお前トリニティの敷地に入って何日目だ?

 

378:名無しの生徒

 確かにあの処置の具合的に直近だと思ってたんやがいつ中等部?の娘と知り合ったんや?

 

379:元男TS囚人

 5日前ェ……ですかねぇ……

 知り合ったのは3日前

 

380:名無しの生徒

 なんで出歩いてるの?

 

381:名無しの生徒

 安静にしないの?

 

382:元男TS囚人

 ほ、包帯はただの保護だから

 一応外傷はほぼ治りかけてるから

 骨折の方は疲労が原因てのもあったから地味に治りが遅いねん

 

383:名無しの生徒

 ならなおさらベッドの上にいなきゃダメじゃねーか!!!!

 

384:元男TS囚人

 でもさぁ……って、や、やめ、先生その抱え方はアカンて

 誰かに見られたら殺されるって!!!!

 

385:名無しの生徒

 おっと?

 

386:名無しの生徒

 これはぁ?

 

387:名無しの生徒

 先生やったな?

 

388:名無しの生徒

 キタコレ(゚∀゚)

 

 

 

 

 

530:名無しの生徒

 やはり先×1はあるな

 

531:名無しの生徒

 むしろイッチが攻勢に出られるイメージが湧かんわ

 

532:元男TS囚人

 (そんなカップリングは)ないです

 ミネ団長にずるいとか言われたけど不可抗力や……

 

533:名無しの生徒

 そも出歩くイッチが悪い

 

534:名無しの生徒

 男の人に抱かれた感触はどうだったイッチ

 

535:元男TS囚人

 暇なのが悪い

 モブ生徒らの眼光がこわかったでござる

 あ、本持ってくれたんだ、サンキューやで

 

536:名無しの生徒

 トリニティって外見はいいのに内面はドロドロしてそうだけどそんな事ないんだ

 

537:名無しの生徒

 女子校かつお嬢様系のってなんかそういう陰湿なイジメとかありそうだもんな

 

538:元男TS囚人

 え、普通に中等部?ぐらいの子でもすれ違い際に悪口言われるけど?

 まぁ所詮は井の中の蛙よね

 少女には褒美に頭を撫でてやろう

 

539:名無しの生徒

 急に怖い話しないでくれる?

 

540:名無しの生徒

 なんで妄想段階のを現実にするの?

 

541:元男TS囚人

 まぁ一番ボロカス言われてんのはゲヘナなんすけど

 お互いがお互いボロクソ言ってて草生える

 

 

 

 

704:名無しの生徒

 イッチが顔を出して少しスレが加速したけど流石に4日目は緩やかだな

 

705:名無しの生徒

 まぁ、先生に怒られてからベッドの上から動けないみたいだししょうがないべ

 

706:名無しの生徒

 ミネ団長含む救護騎士団のメンバーが目を光らせてるからねぇ……

 

707:元男TS囚人

 まぁ今日は茶会とのOHANASHIがあるんですけどね初見さん

 

708:名無しの生徒

 イッチ!!

 

709:名無しの生徒

 アルちゃん社長に続いてトリニティで2人目の娘ができたイッチジャマイカ!!

 

710:元男TS囚人

 おいやめろ

 つい昨日その子に「お母様」って呼ばれたばかりなんだよ

 本人曰く素で間違えたみたいでツッコミ出来んかったんやぞ

 

711:名無しの生徒

 これは草www

 

712:名無しの生徒

 草に草生やすな

 それはそれとして草

 

713:名無しの生徒

 イッチママァ……

 

714:名無しの生徒

 もしかしてイッチはわいの母になるかもしれない女性だった……?

 

715:元男TS囚人

 >>714 ころす

 

716:名無しの生徒

 否定じゃなくて殺害予告は草

 

717:名無しの生徒

 あーあ、イッチが怒っちゃった

 

718:>>714

 ごめんなちゃい

 

719:元男TS囚人

 次やったらBANな

 その時はこのスレ主頼むで

 

720:名無しの生徒

 イェスマム!!

 

721:名無しの生徒

 調教済みかな

 

722:元男TS囚人

 というわけで会場に到着……

 【画像】

 

723:名無しの生徒

 わぁ、例の3人だぁ

 

724:名無しの生徒

 ミカミカミカミカミカミカミカミカミカ

 

 

728:名無しの生徒

 急にミカ蝉湧いたな

 

729:名無しの生徒

 って事はお迎えできなかった組か

 

730:名無しの生徒

 蝉にならないのは実装前か、引き当てた、もしくはそこまで気にしてないの三種類やもんな

 

731:元男TS囚人

 なんか晴れてるのに寒い……

 それにいたって普通の会話なのに胃が痛いなぁ……

 

732:名無しの生徒

 あ

 

733:名無しの生徒

 あー

 

734:名無しの生徒

 さてはお前らもか

 

735:名無しの生徒

 多分この後本題とか言い出して先生にお姫様抱っこされた件の話題が出るぞ

 

736:名無しの生徒

 先生何したらこんな子を生み出すんだろう

 

737:元男TS囚人

 俺、怪我人でよかった

 多分ピンピンな状態だったら3対1の戦闘になってたかもしれん

 

738:名無しの生徒

 ないと否定したいけどあり得そうで出来んのよなぁ

 

739:名無しの生徒

 助けてライダー

 

740:元男TS囚人

 あ、本題として例の話題が出てきたわ

 予言者ニキすげぇや(白目)

 

741:名無しの生徒

 頑張れイッチwww

 

742:名無しの生徒

 似たような経験あるけどこういう時は素直に答えたほうがええで

 

743:名無しの生徒

 お、似た経験する人おるんやな

 

744:元男TS囚人

 あいわかった

 包み隠さずに話しながら「俺は悪くねぇ」って主張しとく

 

745:名無しの生徒

 俺は悪くねぇ!俺は悪くねぇ!

 

746:名無しの生徒

 でも不思議よね

 一体どうやったらあんなに好かれるんだ?

 

747:名無しの生徒

 なんか相応フェロモンでも出してるんじゃね?

 

748:名無しの生徒

 でもあの見た目からは想像付かんな

 

749:名無しの生徒

 むしろ行動で惚れさせてるとか?

 

750:名無しの生徒

 あー

 

751:名無しの生徒

 キヴォトス人と比べてよわよわなのに身体張って自分の事守ってくれた→好きってか?

 

752:名無しの生徒

 それに加えて過保護もあるかもしれん

 

753:名無しの生徒

 以前イッチが耳にしたカンナさんの首輪とか保護の件?

 

754:名無しの生徒

 それもありえるな

 

755:元男TS囚人

 弁明ついでに時系列確認の為にさり気なくゲヘナに関する話題を出したらエデン条約編前と判明しますた

 ……先生これから大変やね

 

756:名無しの生徒

 

 

757:名無しの生徒

 

 

758:名無しの生徒

 

 

759:名無しの生徒

 

 

 

 

 

770:元男TS囚人

 ちかれた、久しぶりにヤニが吸いたい……

 

771:名無しの生徒

 (未成年は吸っちゃ)ダメです

 

772:名無しの生徒

 でもイッチの見た目的にめっちゃ似合うんよなぁ

 

773:名無しの生徒

 それはそう

 

774:名無しの生徒

 禿同

 

775:元男TS囚人

 しゃーないからココアシガレット咥えとくか

 あーマジで最近色々あったから無性に吸いたい

 

776:名無しの生徒

 猫でも吸っとけ

 

777:名無しの生徒

 ネコと和解せよ

 

778:名無しの生徒

 因みにイッチ生前は一日にどれぐらい吸ったことあるん?

 

779:元男TS囚人

 最高で一日に2箱

 何事も嫌になってやる事全てに気力が湧かない時期のとある休日に一回だけヤニだけで過ごした

 まぁ流石にヤベェってなってそのあと自粛したんだけど

 

780:名無しの生徒

 おうふ

 

781:名無しの生徒

 もしかして自殺とか考えたりしてた?

 

782:元男TS囚人

 まぁあの頃は考えない日はなかったね

 とりま生還したからもう寝りゅ……

 

783:名無しの生徒

 エデン条約といいお姫様抱っこ事件といいとにかくお疲れイッチ

 

784:名無しの生徒

 マジで辛い時はわいらが話聞くで

 

785:名無しの生徒

 今回はみんなイッチに優しくて草

 まぁ今回はトリニティの三巨頭的存在とのOHANASHIだったからしゃーない

 

786:名無しの生徒

 乙

 

787:名無しの生徒

 おやしみ〜

 

 

793:名無しの生徒

 さて、イッチが寝たみたいだし続き話すか

 

794:名無しの生徒

 先生にお姫様抱っこされたイッチの絵描いたで

 【画像】

【挿絵表示】

 

 

795:名無しの生徒

 ええなぁ

 

796:名無しの生徒

 赤面しながら先生の腕の中で暴れてるイッチ可愛いね

 

797:名無しの生徒

 わいは2人目の娘との絡みや

 【画像】

 

798:名無しの生徒

 これはママ

 

799:名無しの生徒

 やはりイッチはわいの母になりえる女性や

 

800:名無しの生徒

 あんなガラの悪いルックスなのに優しい表情で女の子に接しているイッチがわいを狂わせる

 

801:名無しの生徒

 でもそんな顔も先生や娘の前だとメッキが剥がれるんよな

 

802:名無しの生徒

 語彙力が逃げるわ

 

803:名無しの生徒

 アルちゃん社長に押し倒されてお互い少し赤面するイッチ

 【画像】

 

804:名無しの生徒

 キマシタワー(゚∀゚)

 

805:名無しの生徒

 これは塔が建つ

 

806:名無しの生徒

 絵上手い人多くて裏山

 わいも描きたい構図いっぱいあるけどおまいらに任せたぜ……

 

807:名無しの生徒

 練習すれば上達するさ

 

808:名無しの生徒

 筋肉のようにね!!

 

809:名無しの生徒

 Let's!!!!

 

810:名無しの生徒

 bulk!!!!

 

811:名無しの生徒

 up!!!!

 

812:名無しの生徒

パゥワァァァァアアアア!!!!

 

 

815:名無しの生徒

 急に暑苦しくなったなwww

 

816:名無しの生徒

 急な筋肉の鳴き声は笑うわwww

 

817:名無しの生徒

 おい、オイラのことを忘れちゃ困るぜ……

 【画像】

 

818:名無しの生徒

 マッチョビィやめろwww

 

819:名無しの生徒

 うーんこれは深い闇を抱えた表情www

 

820:名無しの生徒

 てかエイプリルフールとっくに過ぎてるぞwww

 

821:名無しの生徒

 ほら、オイラの所は(転生してから)エイプリルフール数年と7ヶ月目だから()

 

822:名無しの生徒

 おっと、ガチの転生者じゃったか……

 

823:名無しの生徒

 毎日大変そう

 てか大丈夫か?

 

824:名無しの生徒

 此処のスレ民はあったけぇぜ……

 

825:名無しの生徒

 なおイッチこと元男TS囚人のトラブルを楽しんでいる者達である

 

826:名無しの生徒

 囚人ってエェ……

 

827:名無しの生徒

 あったかいのはさっきまでマッスルマッスルしてたからやぞ

 なお詳しい説明は面倒だから初見は>>1と以下の前スレを参照する事をお勧めする

 第1話→【求む】転生したら檻の中な件【脱獄方法】

 第2話→【求む】シャーレの先生有能すぎん?【脱獄方法】

 第3話→【求む】先生はモテモテ【脱獄方法】

 第4話→【ヤメロー】馬に蹴られない方法【シニタクナーイ】

 

828:名無しの生徒

 ありがてぇ……

 

 

 

 

 

942:元男TS囚人

 起きたらなんか結構スレが消費されてると思ったら何してんの君ら?

 まぁあいいや、とりあえずおはようだスレ民諸君

 【画像】

 

943:名無しの生徒

 へへ、ひさびさに盛り上がっちまってな

 

944:名無しの生徒

 美少女に転生は本当に裏山

 

945:名無しの生徒

 いや待て何処だそこ

 

946:名無しの生徒

 イッチ?

 

947:名無しの生徒

 >>944 お前キヴォトスに転生したイッチに面向かって言えんのか?

 それはそれとしてイッチ説明求む

 

948:名無しの生徒

 すまん撤回する

 

949:名無しの生徒

 近未来的な部屋やね

 

950:元男TS囚人

 まぁこういう事よね

 次スレ→https://……【起きたら】シャーレオフィス探索【目の前に先生】

 

951:名無しの生徒

 

 

952:名無しの生徒

 

 

953:名無しの生徒

 

 

954:名無しの生徒

 

 

955:名無しの生徒

 

 

956:名無しの生徒

 

 

957:名無しの生徒

 

 

958:名無しの生徒

 

 

959:名無しの生徒

 

 




次話は9:00からじゃよ
あとホラー注意じゃ

2023/05/22 794スレに挿絵追加


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逃亡生活:トリニティ総合学園滞在編

前話あります
あとホラー描写注意です


 目が覚めたら見知らぬ病室のベッドの上だった。

 病院のあの独特な匂いを認識した瞬間俺の意識はハッキリと覚醒する。

 

「……ここは……トリニティか」

 

 利き腕はギプスで固定されていて動かせない。

 枕元にはメモが置かれており、俺はそれを確認するために手を伸ばした。

 ミネ団長の書き置きのようで、内容は怪我が完治するまでの滞在許可を得ることができたとのことだ。

 また基本自由に見回る事は可能だが、絶対にベッドの上で安静にしろと書かれている。

 

「ずっとベッドの上だと暇死しそうだから断る」

 

 俺はベッドから降りると救護室から出た。

 

 

 ギプスの所為で少し歩き難いが、この時間(真夜中)は流石に生徒が居ないので問題ないだろう。

 月光が差し込む西洋風の廊下は少々不気味だが、むしろその雰囲気が普段の銃撃戦よりも非現実的で良かった。

 

「……っと、流石に見回りは居るみたいだな」

 

 物音を立てないように部活会館から抜け出し、見回りの生徒の死角を歩く。

 ミレニアムとは違って建物が密集していないため開放感がすごい。

 会館から出て右方向の道を歩いていると丁字路が現れた。

 

「まっすぐか右折か……右かな」

 

 丁字路を右に曲がると一直線の道が続く。

 そして大きな噴水とその奥には何かの建造物。

 噴水まで歩くと俺はそのふちに腰かけた。

 

「ここがトリニティ・スクウェアか〜。

 テーマパークに来たみたいだぜテンション上がるな〜」

 

 とは言ってもまだ夜なのだが。

 優しく吹く風が少々肌寒い。

 けれど未知である此処を知ることが出来る事に興奮が収まらない。

 

「……っと、流石にそろそろベッドに戻らなきゃな」

 

 1時間ほど涼んでから俺は来た道を戻った。

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 ぐっどもーにんぐ。

 起きて真っ先に視界に入ったのがミネ団長で心臓が止まりかけたぞい。

 

「やっと起きましたか。ですがそれも致し方ありませんね。

 なにせあなたは彼らに酷い仕打ちをされていましたから」

 

 一瞬なんの話かと思ったが、すぐに彼女に吹き込んだ有る事無い事の無い事を思い出す。

 ごめんよカイザーコーポレーション。

 

「あー、うん、とりあえず此処まで運んでくれて感謝する。

 ところで……なんで俺はこんなに包帯が巻かれてるんだ? あとギプス」

 

 返ってきたのは包帯は傷口の保護しているガーゼを固定しているためだと言う事。

 そして右腕のギプスは……疲労による腕の骨折で骨がくっつくまで固定。

 

「ですので完治するまでは安静にお願いしますよ?」

 

 ミネ団長の後ろにいたピンク髪の……女子が四角い盆で何かを運びながら声をかけてくる。

 盆の上には軽食が並べられていて、それが俺の朝食らしい。

 

「はじめまして、私は1年の鷲見セリナです。こちらは朝食です」

「あ、わざわざどうも。俺は西(カワチ)ヒカルだ」

 

 初めての髪色と声質、それとヘイローの形を記憶する。

 ベッドの横にある棚の上に置かれた、盆のサンドイッチを掴もうと腕を伸ばすとミネ団長に軽く叩かれた。

 

「怪我人なのですから安静にして下さい。ほら、私が口まで運びますから」

 

 正直恥ずかしいし、その方法での食事は面倒だから嫌だったが、拒否権はないと思われるので大人しく彼女に従う。

 口の前に運ばれたサンドイッチに向かって顔を伸ばす。

 一口噛んで咀嚼するが……チーズが強い。

 口直しにコーヒーが欲しくなる。

 それとそろそろ何か話してくれませんかねぇ。

 沈黙状態でこんな餌付けみたいなことをされていると辛いんだが?

 さっさとこの時間を終わらせるべく用意された朝食を済ませて救護騎士団の滞在中に問題は起こさないようにと釘を刺される。

 

「言われなくとも俺から喧嘩ふっかけはしねぇって」

 

 俺がそう返すと、彼女達は授業の為か部室から出て行った。

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 さて日時は滞在3日目の昼過ぎ、俺は図書室らしき建物で本を読みながら時間を潰している。

 此処ではトリニティの雰囲気らしいとしか形容できないのだが、そう言う本が多い気がする。

 ある程度の学問系の本は2日目には目を通し終えて今は小説系統を漁っている。

 因みに現在手に取っているのは教師と生徒の恋愛ものなのだが、特定の人物しか借りていないのか、貸出カードの記録には同じ生徒の名前しか載っていない。

 

「えーっと……うーん…………」

 

 読み終えたその恋愛小説を棚に戻そうと元の棚を探していると、何やら悩んでいるのか小さな唸り声を耳が拾った。

 思わず辺りをキョロキョロ見渡すと、先程俺が本を読んでいたテーブル席の隣に座っている生徒のようだ。

 とりあえず本を棚に戻し、適当に次の本を選んで元の席に戻る。

 その時にチラリと隣の少女に目を向けると課題を解いているようだった。

 本を読みながらたまに視線を移して観察するが、特定の箇所で手が止まっているようだ。

 

「ああ、●●●●についてのことか」

 

 以前……というより最近此処で読んだ本を思い出す。

 その呟きが聞こえてしまったのか、隣の生徒が勢いよくこちらを向いた。

 

「わ、分かるんですか?」

「あー、まぁソレ関係の本を最近読んだからな」

 

 そう言いながら席を立つ。

 我ながらお節介とは思うが、該当する本を手に取って少女に渡した。

 

「多分その本よりこっちの本の方が目的のが載ってると思うぞ」

「わ、わざわざありがとうございます! ええっと……」

「西ヒカルだ。別に覚えなくていいぞ、緑髪娘」

 

 

 その次の日から俺は図書室でトリニティの生徒、俺称緑髪娘の勉強を何故か見るようになった。

 それに、たまにだが朝早くからまだベッドから出ていない俺の様子を見にきたりしてくるし、昼食の誘いもある。

 

「……食いカス付いてんぞ」

「えっ、ほ、本当ですか? ど、何処ですか?」

 

 少し抜けている彼女の口を拭ってやる。

 今日も緑髪娘の用意してくれた弁当を食べているのだが、正義実現委員会とのOHANASHIがあるので早めに解散した。

 分かれる前に終わった後必ず勉強を見る約束をして俺は正義実現委員会の部室へ向かった。

 向かう途中に大量の通知のあったモモトークを消費しつつ防御アイテムを買う。

 一応金は使えたがあんまり消費したくなかったぜ……。

 

「……えっとそこの人、中入って大丈夫?」

「は、はい! えっとミレニアムの西ヒカルさんですね。問題ありません!」

 

 念の為学生証を見せながら許可を得て入室する。

 部屋には黒くて大きな女がいた。

 記憶にある(羽の)デカさからして羽川ハスミだな。

 

「お待ちしておりました。どうぞこちらに」

「どーも。あ、これお土産です」

 

 そこからカイザーコーポレーションとのドンパチの件の聴取が始まる。

 特に隠す必要のない話は伏せておきながら、ハスミさんがミネ団長から聞いた有る事無い事の無い事に関する話の訂正と謝罪をしておいた。

 その時に彼女が、多分だけど眉間あたりを摘んでいたので、ミネ団長の暴走気質に悩んでるのだろうと推測する。

 

「言い方は悪いですけど、よくあのミネ団長を利用できましたね……」

「それはカイザーコーポレーションの横槍のおかげだな。

 あいつらが来なかったらぶっ倒されてたし」

 

 そんな話をしてたら、黒い制服の人物が2人入ってきた。

 片方は猫背でヘイローがなんか溶けてるし、もう片方はなんかスカートがめっちゃ短い。

 

「……そいつか、ミレニアムの」

「ツルギ先輩の顔を見て怯えないなんて珍しいですね、ハスミ先輩」

 

 え、ツルギさんって人今どんな顔してんの。

 黒いのが3人に増え、その色の圧を強く感じるようになった。

 そこにハスミさんが先生の話題を持ち出した。

 

「さて、そろそろ本題に入りましょうか。ヒカルさん、アナタはあの日何をしていたんです?」

 

 表情が認識できないことがこれほど嬉しいと思った瞬間はこれ以外にないだろう。

 声が笑ってないんだもんこの人。

 とりあえずお土産のパウンドケーキを勧めて話を濁しつつ、先生と映画を見に行っていたの先生と一緒の部分だけを伏せて答えておく。

 怪しまれない程度に先生の話題を上げていくと、そのうち多分女子会の様な雰囲気になり始めた。

 そして先生トークに熱がではじめたところを見計らって、時間を確認したふりをして脱出する。

 なんかモモトークの通知音が聞こえたけど、緑髪娘に埋め合わせで髪の毛を遊ばせる約束があるから無視じゃ無視。

 

 

「〜♪」

「…………」

 

 楽しそうに髪の毛を結われながら俺は先ほど届いたモモトークの内容を確認していた。

 それは先生からのメッセージで、今何処にいるか聞かれていた。

 ほとんど動ける状態だって言ってるのに心配性だなこの人、と思う。

 

「出来ました! やっぱりヒカルさんに似合うって思ってたんですよ!」

「ほーん……良いじゃん」

 

 手鏡を渡されて自分の髪型を確認すると、ボサボサだったのが綺麗にまとめられている。

 それに編み込みが細かくてなんか可愛い系の美人さん?にありそうな髪型になっていた。

 まぁ自分の顔も認識できないから髪型の感想しか言えないんだけど。

 

「この髪型って名前はあるのか?」

「はい! これはハーフアップって言うんです。

 ヒカルさんの髪の毛って長いけど水晶みたいに綺麗ですし、優しいので似合うかなって」

 

 ハッハッハッ、愛いやつめ。

 褒められるのは嫌いではないのでお礼として髪の毛がぐしゃぐしゃになるくらい撫でてやろう。

 そんなことをやってたら、大人の人がなんかこちらに向かって走ってきている。

 

「あれは……シャーレの先生……?」

「……へ?」

 

 その人影が目の前まで駆け寄ってくると、息を切らしながら「やっと見つけた」と言う。

 そして次の瞬間、俺は先生に抱きかかえられていた。

 

「なっ、ちょ、はぁっ!?」

「今すぐ救護騎士団の所に戻るよ」

 

 緑髪娘はなんか興奮気味にこっちを見ているけど助けてくれないかな?

 って、疲れてるはずなのになんでそのまま俺を横抱きのまま運ぼうとするん?

 

「こ、この抱え方はま、まずいって、先生!!

 ちょ、お、降ろせっ――」

「勝手にいなくなったりする罰だからダメ」

 

 ならせめて走ってくれと頼むが、疲れてるから無理と返される。

 ならば降ろせと行っても、楽しそうな口調で躱された。

 この人絶対にこの状況を楽しんでいやがる。

 てか下手したらお前も死ぬぞと言いたい。

 暴れたせいか顔が熱くなってきた。

 そして俺がおとなしくなったタイミングで、救護騎士団の部室に到着した。

 ベッドに座らされ、靴とソックスを脱がされる。

 この屈辱、いかにして晴らしてくれよう……!!

 

「おのれカイザーコーポレーション赦すまじ……!!」

「なんでその企業名が急に出るのかな?」

 

 先生は知らないだろうけどアイツらに因縁あるからね、俺は。

 まぁ話したらもっと面倒ごとになりそうだから言わないんですけど。

 あでも、何度も姿をくらましては再会して怒られるのも嫌だしどうしよう。

 

「……時間あったら話す」

「今聞いちゃダメな感じかな?」

「…………うん」

 

 らしくはないけどこの人なら、と思った。

 まだ付き合いは短いけど多分この人なら大丈夫だと。

 

「あ、あの、ヒカルさん。これ……」

「おお、そういえば置いたままだったな。持ってきてくれてあんがとさん。

 褒美に撫でてやろう。うりうり〜」

 

 緑髪娘の髪をグシャグシャと撫でる。

 「ふふっ、や、やめてください」と笑いながら軽く抵抗するが、甘んじて受け入れている様だ。

 その様子を先生が見ていたのだがなんか生暖かい視線を感じる。

 

「……なんだよ。俺だってこう言うことするぞ」

「いいや、ただなんか微笑ましいなって。

 それじゃ私はもう行くからくれぐれも治るまではおとなしくするんだよ?」

 

 そう言って先生は出て行った。

 そして緑髪娘もそろそろ教室に戻るらしく、今度から自分が足を運んでくると言ってそのまま俺の返事を待たずに行ってしまった。

 

「……暇だし本でも読むか」

 

 

 

 

「……………………」

「さて、まずはようこそトリニティ総合学園へ、西ヒカルさん。

 私は桐藤ナギサです、以後お見知り置きを」

 

 目の前に座っている人物がそう言って紅茶を一口、口に含む。

 因みに俺から見て左側にはピンク髪の人、右側にはシマエナガと一緒にいるケモミミが座っている。

 特にピンク髪の人からは物凄い圧を感じる。

 

「………………………………」

 

 めちゃくちゃ胃が痛い。

 今日は暖かい気温のはずなのに何故だか寒気を感じる。

 

「現在、怪我の完治するまでの間の滞在を許可しているのですがお加減はどうですか?」

「……あー、ぶっちゃけ包帯は過剰だと思ってるんですよね。一応まだ腕の骨は完全にくっついてはないんすけど」

 

 なんでここの空気は重苦しいの?

 答えるだけですごく疲れるんだけど。

 

「因みにどうしてそんなお怪我を?」

「……おたくんとこのミネさんと少々ドンパチしてその際に蓄積された疲労でポックリと」

「救護騎士団の団長である彼女と渡り合えたなんて信じられないが……実際に目撃者もいる様だね。

 あ、私は百合園セイア、よろしく」

 

 不思議と時間の進みが遅い気がする。

 マジでこの時間早く終わってくれと思う。

 完全にティーパーティの存在を忘れていたのが悪いんだけど、先生に抱えられた時の構図が構図のせいでお腹が痛い。

 そのせいか、違いも分からない紅茶の味が余計に分からない。

 

「ねぇねぇ、そんな話よりももっと重要なのあるよね?」

 

 ピンク髪が口を開く。

 声のトーン的に笑顔なのだろうが、雰囲気が笑っていない。

 

「そうだね。詳しく話してもらおうか、西ヒカル」

 

 セイアも彼女に賛同するように続ける。

 彼女もピンク髪の人と同様雰囲気が笑っている感じがしなかった。

 

「そうですね。話してくださりますよね?」

「……はい」

 

 スレ民の中にいた経験者のアドバイス通り、なるべく先生にヘイトが向くように自己弁護する。

 そして抱えられ方も自分の意思ではなくて、たまたまであることも加えておいて自分に非がない様にあの出来事を話した。

 

「……そういえば話が逸れるんだが、最近やたらとおたくの生徒とすれ違う時にゲヘナに関するヘイトが溜まってる声を聞くんだが何かあったのか?」

 

 なんとなくだが、現在の時系列が知りたくてさりげなく繋がりそうな話題を持ち出してみる。

 すると、あっさりとだがエデン条約の話をしてくれた。

 

「――とまぁ、これが大まかな内容ですね。もちろん他言は厳禁ですよ?」

「分かってるって、俺は匿ってもらってる恩があるからな」

 

 それに今現在進行形で命を握られてるしね。

 

 そんなこんなでやっと解放される。

 特にピンク髪……聖園ミカからはあの後もしつこく何も無かったのか確認されたしマジで疲れた。

 シャワーを浴び終え、買っておいたココアシガレットを一本口にくわえながらベッドで寛ぐ。

 久しぶりに煙草が吸いたい。

 そういえばあの頃もこんな感じで荒んでいた頃はよく吸ったなと、ふと昔の事を思い出す。

 こんな所じゃ買えないから代わりにココアシガレット買ったけど、あの経験をしてからは吸うのは控えていた事も思い出した。

 そしてココアシガレットを食べ終えた俺はそのまま横になり、寝た。

 

 

 ― 風に乗りて死は歩む ― 

 

 

 草木も眠る深夜1時。

 トリニティ総合学園の敷地内に不審な影が動く。

 

「本当に此処に居るんだよな?」

「ああ、パトロンからの情報が正しければな」

「なんでこんな所にいるかは知らないけどさっさと済ませよう」

 

 月明かりは雲で遮られ、何者かが侵入したことを隠す。

 その影は部活会館へと迫り、西ヒカルの眠る部屋の見える窓まで侵入を成功させた。

 

「やっぱ鼻が曲がるくれぇ羽毛クッセェところだなぁ」

「目標物は……寝てるみたいだな」

「うっし、ここは私に任せな」

 

 そう言って1人が音も無く手慣れた様子で窓ガラスを破り、内鍵を開ける。

 そして何事も無く寝ているヒカルの元へ辿り着くと、影は彼女を担いだ。

 

「確保したらさっさとオサラバだな」

「まぁ焦るな。帰りも慎重に行くぞ」

 

 慢心することなく影はトリニティ総合学園からの脱出を図る。

 そして巡回する生徒に気を付けて素早く脱出を済ませた。

 しかしここで、彼女らに異変が現れた。

 

「……なぁ、なんか寒くねぇか?」

「夜だから寒いには当たり前だろ」

「いやそうなんだけどさ……」

 

 ピキリッ、と何かが凍り付く音が響く。

 その音に驚いた影は辺りを見回すと、何故かアスファルトが凍り始めていた。

 

「な、何が起きて――」

 

 ――ぼとり。

 何かが落ちる音がセリフを遮る。

 そういえば回収した西ヒカルを担いでいた奴の口数が減っていた事を影の1人が気付き、その人物の方を向いた。

 そこには担いだ格好で凍る仲間と、路上に落ちた西ヒカルの姿があった。

 そして寝ていたはずの彼女が不自然な体の動きをしながら起き上がる。

 

「――ヒッ」

「おいバカ撃つな!」

 

 短い悲鳴をあげ仲間の制止も聞かずに1人が発砲する。

 しかしその銃弾は彼女に当たらず、逸れるどころか風にあおられた落ち葉の様に舞い上がった。

 

「な、なんなんだよこいつは……!!」

 

 閉じられていた瞼がいつの間にか開いている。

 そこから黄色……ではなく鮮紅色に妖しく燃えるように光る双眸に2人はすっかり腰を抜かしてしまっていた。

 ふらりとヒカルが2人にゆっくりと歩み寄る。

 今夜は曇り。

 お陰で灯りはあるが夜の闇に彼女の肌は隠れ、空間に浮かぶ鮮紅色の点が不気味に見える。

 

「――いあ いあ はすたぁ うぐう……」

 

 耳障りな言語が響き、気を失いたくても冷気がそれを阻む。

 ただ、幸いなことに2人はその言語を理解できなかった。

 けれど、理解できなくとも嫌悪感は鳥肌として現れ、無意識に歯がカチカチと音を鳴らす。

 気付けば仲間がもう一人、動いていない。

 そして、自分の四肢が動かないことにも気付いた。

 目の前の何かが自分の顔面に掌を向ける。

 

「や、やめ――」

 

 その指が自分に触れた瞬間、プツリ、と意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜3時。

 ふと、目を覚ましたシャーレの先生はオフィスの屋上で夜風を浴びていた。

 変な時間に起きてしまった所為なのか、二度寝をする気分も無かったためである。

 深夜とはいえまだ所々には灯りがあり、それがヒトの社会の中に自分がきちんと所属していることを実感させてくれていた。

 けれど今夜は何故だか、肌に触れる夜風が嫌に冷たい。

 

「まぁ、こんな時間だからかもしれないな」

 

 そんなことを呟いて気を紛らす。

 けれど、感じていた嫌な気を確信に変えるように、鈍い落下音が背後から響いた。

 思わず振り向くと、彼の後ろに落ちたのは人だった。

 慌てて駆け寄り触れると、その体は嫌に冷たい。

 ただ、その人は気絶しているだけで、まだ生きているようだ。

 

「いったい誰が……ってヒカル?」

 

 気が付くとトリニティで療養していた筈の西ヒカルが立っている。

 ゆらゆらと彼女はその場に立ち尽くしている。

 距離はおおよそ3メートル。

 怪我はどうしたという疑問よりもどうしてここに居るのかが勝る。

 よくよく観察してみると、普段の彼女の正5角形のヘイローの形が崩れていた。

 まるで触手の様に蠢く星型のヘイローは彼が嫌悪感を催すのに十分である。

 しかし彼は、その感情を抑えて彼女に歩み寄った。

 すると、あと数歩の所でプツリと糸が切れたように彼女の体勢が崩れる。

 慌てて彼女が頭を打たないよう、先生は彼女を支えるように抱きかかえた。

 そして気を失っている二人の生徒をオフィスの中に運び入れ、その異様な体験による疲れのおかげか彼は再び床に就いた。




はい、てなわけでトリニティ総合学園滞在編は以上です。
いや~長かったなぁ!!!!()

ブクマ・感想・評価・誤字脱字報告ありがとうございます!!
特に誤字脱字報告してくださる方々には足を向けて眠れねぇですへへへ……(ちゃんと推敲しろ)


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【起きたら】シャーレオフィス探索【目の前に先生】

次話は12:00に投稿されます

※念の為の下ネタ注意


11:元男TS囚人

 あらすじ:滞在最終日トリニティの救護騎士団のベッドで寝てたらいつの間にかシャーレにいて先生が顔を覗き込んでた

 

12:名無しの生徒

 簡潔スギィ!

 

13:名無しの生徒

 マジで何があったイッチ

 

14:元男TS囚人

 私にも分からん

 寝て起きたらこれでこの後先生から話聞く

 カフェインが寝起きの体に染みるべ……

 

15:名無しの生徒

 体に異常とかないの?

 

16:名無しの生徒

 汚れとかあったらおおよそは推測できるもんな

 

17:元男TS囚人

 汚れは見た限り無い

 ただ、なんか部屋にもう1人いてそいつがなんかこっち見て怯えてるてかパニクってる

 

18:名無しの生徒

 夢遊病的な何かでも発症した?

 

19:名無しの生徒

 いや、解離性同一性障害の方があり得るだろ

 

20:名無しの生徒

 急に医者が現れて草

 

21:名無しの生徒

 あー確かにそっちの方がイッチの経験的にあり得るか

 

22:名無しの生徒

 でもそうだとしてなんで今更?

 

23:名無しの生徒

 誰か日ノ本語に翻訳してくれない?

 

24:元男TS囚人

 ちょうど足音的にパニクった奴を宥めていた先生が近付いて来たから早速話聞いてくる

 

25:名無しの生徒

 足音的にってwww

 

26:名無しの生徒

 いってらー

 

 

 

 

47:元男TS囚人

 たでま

 

48:名無しの生徒

 何かわかったか?

 

49:名無しの生徒

 おかえり

 

50:元男TS囚人

 なんか神秘の暴走?らしい

 それと俺を見て怯えてたやつさ、少し前まで凍ってたって

 

51:名無しの生徒

 ふぁっ!?

 

52:名無しの生徒

 神秘の暴走is何?

 

53:名無しの生徒

 凍ってたって下手すりゃ死やん

 

54:名無しの生徒

 >>52 A.神秘の暴走は神秘が暴走したということです

 

55:元男TS囚人

 それと先生が言うに、深夜27時にオフィスの屋上で夜風を浴びてたらいつの間にか背後数メートルくらいに俺らが居たって

 

56:名無しの生徒

 もしかしてホラー?

 

57:名無しの生徒

 怖い話は別スレでおないしゃす

 

58:元男TS囚人

 俺自身も寝る前と別の場所に居る状況で怖いわ

 やっぱホームしか勝たん

 

59:名無しの生徒

 ホーム(独房)ですね分かります

 

60:名無しの生徒

 ぶっちゃけイッチ外出てから間隔はあるけどトラブル多いよね

 

61:名無しの生徒

 なお初回の脱獄ではすぐに捕まった模様

 

62:元男TS囚人

 あれはホラ、ランダムエンカのボス級エネミーみたいなものだからさ

 

63:名無しの生徒

 でも今だと飲み友なんでしょ?

 

64:元男TS囚人

 うん

 

65:名無しの生徒

 「うん」じゃないんだよ

 

 

 

 

108:元男TS囚人

 風紀委員長降臨

 【画像】

 

109:名無しの生徒

 は?

 

110:名無しの生徒

 待て待て待て待て

 

111:名無しの生徒

 なんでいるん?

 

112:名無しの生徒

 てかどうしてヒナ委員長の旋毛の画像……はっ!

 

113:名無しの生徒

 お前そこ代われ

 

114:名無しの生徒

 失望しました、1×アル本じゃなくて先×1本描きます

 

115:名無しの生徒

 匂いどうだった?

 

116:名無しの生徒

 軽い?

 

117:名無しの生徒

 そんなことしてイッチ無事か?

 

118:元男TS囚人

 不可抗力やねん

 というか先生がヒナ委員長に指示した結果がこれよ

 

119:名無しの生徒

 なるほどイッチが逃げないようにか

 

120:名無しの生徒

 よしんばこの拘束を抜け出してもすぐに捕縛出るっちゅうわけやな

 

121:名無しの生徒

 委員長までも手駒に……

 

122:名無しの生徒

 その前にイッチ、ヒナ委員長はどっちだ

 

123:元男TS囚人

 分からん

 今のところ雰囲気的にアルちゃん社長に近い感じがするけど化けるかもしれない

 

124:名無しの生徒

 もしも委員長があっちやったらお姫様抱っこバレたらやばいねんな

 

125:元男TS囚人

 それにしても軽いな……ちゃんと飯食ってんのか?

 

126:元男TS囚人

 やべ

 

127:名無しの生徒

 おっとイッチの母性がいきなり発動か?

 

128:名無しの生徒

 たまに油断して別の考え事が書き込まれるのはあるあるやね

 

129:名無しの生徒

 誤爆といい、配信申請の不便さといい、いい加減アプデしてほしいな

 

130:元男TS囚人

 まぁアプデはそのうちあるでしょ

 それよりも先生にカイザーコーポレーションの件話すって約束してたんだけどどうしよう?

 ヒナ委員長いるけど話すべき?

 

131:名無しの生徒

 うーん

 

132:名無しの生徒

 話したいなら話せばええやん

 

133:元男TS囚人

 でも委員長無関係じゃね?

 

134:名無しの生徒

 いやでもゲヘナ生徒も少しは噛んでそうやん?

 

135:名無しの生徒

 ドロップアウトの生徒らが雇われてとかありそうやもんな

 

 

138:元男TS囚人

 あ、俺を誘拐しようとしてたのおたくん所だったんかい

 仲間の他2人は一応ゲヘナ側で保護(捕縛)してんねんな

 

139:名無しの生徒

 マジか

 

140:名無しの生徒

 やっぱゲヘナはヤベェな

 

141:名無しの生徒

 そんでイッチの神秘が暴走したと……

 

142:元男TS囚人

 依頼主は案の定カイザーコーポレーションの模様

 これは……どうしようか>>155

 

143:名無しの生徒

 急に投げるなwww

 

144:名無しの生徒

 久々の安価だ!!!!

 

145:名無しの生徒

 といっても流石に変なのにする勇気がねぇわ

 

146:名無しの生徒

 それな、なんかイッチ爆弾抱えてそうだもん

 

147:元男TS囚人

 下手したらキヴォトスが無くなると思っても構わんよ

 

148:名無しの生徒

 笑えねぇ……

 

149:名無しの生徒

 神秘の暴走とか初耳やしな

 

150:名無しの生徒

 でもあり得ないと言われればそうじゃないんだよな

 

151:名無しの生徒

 ヒナ委員長も交えて話す

 

152:名無しの生徒

 話すべき

 

153:名無しの生徒

 話せ

 

154:名無しの生徒

 ここはあえて話さない

 

155:名無しの生徒

 話すべきだけどエデン条約編終わるまでは動かない

 

156:名無しの生徒

 話す

 

157:名無しの生徒

 確かにエデン条約編の真っ最中に別の問題は流石に片付けられんよな

 

158:元男TS囚人

 それまでは追っかけっこ続行か……

 すぐに脱獄するからエデン条約編前に記念に一回捕まっておいていい?

 

159:名無しの生徒

 ダメです

 

160:名無しの生徒

 おいやめろ

 

161:名無しの生徒

 記念にってなんや

 

162:名無しの生徒

 もしかして矯正局を観光地だと思っていらっしゃる?

 

163:元男TS囚人

 2回しか入ってないけど第2のホームだと思うくらいには愛着あるで

 

164:名無しの生徒

 てかそもそもイッチが独房で大人しくしてれば問題は起きないんじゃないの?

 

165:名無しの生徒

 イッチ一回病院行ったほうがいいよ、頭の

 

166:名無しの生徒

 俺、いい病院紹介できるで

 

167:名無しの生徒

 >>164 そもそもイッチを追いかけてるカイザーコーポレーションくんとヘッドがズブズブの癒着関係にあるからダメだゾ

 

168:元男TS囚人

 儂は正常じゃ

 とりまカイザーコーポレーションの事話しとくわ

 

 

 

 

270:元男TS囚人

 なんで条約の件を知ってるかって委員長に銃突きつけられながら聞かれたけどなんて事なかったぜ

 【画像】

 

271:名無しの生徒

 イッチの太腿エッッッッ!!!!

 

272:名無しの生徒

 いい寝顔や……

 

273:名無しの生徒

 委員長、ほんの少し隈が見えるわね

 

274:元男TS囚人

 先生がなんかしてほしそうな雰囲気でこっちに見てたけど無視や無視

 

275:名無しの生徒

 親友……

 

276:名無しの生徒

 イッチの本当の武器は太腿だった……?

 

277:名無しの生徒

 某練金釜よりはムチムチしてないのに寝心地よさそうだよねイッチ

 

278:元男TS囚人

 コーヒーウメェ……

 とりあえず今後はエデン条約編にちょっくら介入しつつカイザーくんから逃げなきゃな……

 

279:名無しの生徒

 今のところ変な流れは無いんだよな?

 

280:名無しの生徒

 話聞いてる限り(生徒たちが異様に先生を好いていること以外)無いんじゃね?

 

281:元男TS囚人

 カンナさんと先生はもう知り合ってるしちょっくら流れ変わりそうではある

 

282:名無しの生徒

 まぁ基本はベアおばの方警戒すればいいと思うよ

 

283:名無しの生徒

 ……そういえばゲマトリア陣営忘れてたわ

 

284:名無しの生徒

 因みにイッチは黒服とかとは会ったん?

 

285:元男TS囚人

 記憶している限りは無いかな

 独房スタート以前の事は知らん

 

286:名無しの生徒

 まぁ知り合いならなんかメッセージとか来てるでしょ

 

287:名無しの生徒

 それもそうか

 

288:元男TS囚人

 なんでわいが繋がってる前提なん????

 

289:名無しの生徒

 草

 

290:名無しの生徒

 そりゃここまで続いても未だに後出し情報あるイッチの信用ZEROだもん

 

 

 

 

383:元男TS囚人

 お昼なんだけどヒナ委員長がまだ寝てて動けないでござる

 

384:名無しの生徒

 ヒナ委員長の枕係ご苦労だイッチ

 

385:名無しの生徒

 全ての事柄は委員長が優先やからね、しょうがないね

 

386:元男TS囚人

 先生に頼んで数冊本を運んでもらったけどもう全部読み終えてHIMADAZE

 

387:名無しの生徒

 ボーッとしてれば?

 

388:名無しの生徒

 それか他の人のスレ覗くとかさ

 

 

391:元男TS囚人

 いやさ、目を瞑ってボーッとしながらスレ徘徊しようとするとなんか邪な気配がすんねん、先生の方から

 

392:名無しの生徒

 先生www

 

393:元男TS囚人

 一瞬だけカメラ特有のレンズの反射が見えたから油断したら多分盗撮される

 

394:名無しの生徒

 そんでその写真を横乳に送って煽るんですね分かります

 

395:名無しの生徒

 横乳(ゲヘナの姿)

 

396:名無しの生徒

 それイッチ凸されるやつやん

 

397:元男TS囚人

 今12時だからかれこれ3時間この攻防続けてる(リラックス効果ありそうな音源流されながら)

 【クソネミ音源.mp3】

 

398:名無しの生徒

 先生暇なのかな?

 

399:名無しの生徒

 聴いてみたけどよく3時間も耐えてるなイッチ

 

400:名無しの生徒

 ファイル名草

 

401:名無しの生徒

 まぁその音楽に対する認識がファイル名になるから

 

402:名無しの生徒

 たまに「なんか戦闘曲っぽいやつ」って名前に数字が並んでるのとか見かけるもんな

 

 

406:元男TS囚人

 先生からコンビニのおにぎり貰った

 くっ、今度は腹を膨れさせて眠気を呼ぶ作戦か……

 

407:名無しの生徒

 ふつうにお昼じゃね?

 

408:元男TS囚人

 ゆうしゃ が あらわれた。

 【画像】

 

409:名無しの生徒

 勇者アリス!

 

410:名無しの生徒

 女王、生き物は建築素材ではございませぬ!

 

411:元男TS囚人

 入室早々先生のゴミ箱漁ってて草

 

412:名無しの生徒

 買った玩具のレシート見つかりそう

 

413:名無しの生徒

 流石に先生も懲りてるやろ

 

414:元男TS囚人

 使用済みの瓶ラムネの包装は見つかったで

 あとなんでこうなった……

 【画像】

 

415:名無しの生徒

 使用済みwww

 

416:名無しの生徒

 草

 

417:名無しの生徒

 使用済み瓶ラムネは草

 それそれとしてイッチ裏山

 

418:名無しの生徒

 どうしてアリスまでイッチが膝枕してるん????

 

419:元男TS囚人

 なんか「この勇者アリスがヒナ委員長を助けてみせます」的なのを言われたからノリを合わせて悪役ムーブしただけやが?

 

420:名無しの生徒

 そんで何したらそうなるwww

 

421:名無しの生徒

 てかヒナ委員長の口元地味に笑ってね?

 

422:元男TS囚人

 まぁその寸劇の声で起きた委員長がアリスも一緒にどうかって誘ってきたんだよね

 わいの意志は?

 

423:名無しの生徒

 枕に決定権はないから

 

424:名無しの生徒

 だから2人とも抱き合ってるのか

 

425:名無しの生徒

 てぇてぇなぁ……

 

426:名無しの生徒

 そして相変わらずの仲間外れな先生

 

427:名無しの生徒

 ここはバランスを取ってイッチが先生の事を夫扱いして

 

428:元男TS囚人

 やらんが?

 

429:名無しの生徒

 ん、先生は私と銀行強盗するべき

 

430:名無しの生徒

 アビドススナオオカミは大人しくサイクリングでもしてもろて

 

 

 

450:元男TS囚人

 2人とも寝ちまったしいい加減眠い……

 

451:名無しの生徒

 寝ちまいなよ

 

452:名無しの生徒

 そんで横乳に凸されれば盛り上がるよ

 

453:元男TS囚人

 あかん、もう寝

 

454:名無しの生徒

 寝たな……

 

455:名無しの生徒

 なら第2回のイラストコンテスト開催するか?

 

456:名無しの生徒

 せやな

 

457:名無しの生徒

 今回はワンドロやろうず

 

458:名無しの生徒

 そんじゃお題は安価で決めよう

 

 

 

 

 

 

 

 

506:元男TS囚人

 横乳(ゲヘナの姿)に起こされた

 というか何この☆意☆味☆不☆明☆なイラスト群は

 

507:名無しの生徒

 寝た後のスレ見返せば分かるでしょ

 

508:名無しの生徒

 イッチは固定で『触手』『先生』『タコ』が安価で決めたお題やで

 

509:元男TS囚人

 いやそれの事だよ

 なんでみんな仲良くコ●センセーになるんだよ

 

510:元男TS囚人

 しかも一部R18入ってるやんけ

 わいは素材ちゃうぞ

 

511:名無しの生徒

 すまぬ(異世界触手エロ絵師)

 

512:名無しの生徒

 本当に申し訳ない(異世界エロマンガ家)

 

513:名無しの生徒

 全ては私の責任だ

 だが私は謝らない(今生も同人作家)

 

514:名無しの生徒

 たまに面白い転生者がイッチのスレに来るよね

 

515:名無しの生徒

 ……待て、異世界触手エロ絵師ってあんた触手が畏怖対象な世界に転生したコロ先ボディの人やんけ!!!!

 

516:名無しの生徒

 本人が触手なのかよwww

 

517:名無しの生徒

 触手だしちゃんと触手純愛モノ描いてるで(その世界で触手もの流行らせた)

 

518:元男TS囚人

 今回は許すが次回からはわいが建てたスレでエロイラストうp厳禁な

 描くなとまでは言わんが流石にやるなら専用スレでも立てて見えないとこでやってくれ

 

519:名無しの生徒

 すまん、確かにそれはマナーが欠けてたわ

 

520:名無しの生徒

 流石に配慮欠けてたすまぬ

 

521:元男TS囚人

 今回はもう過ぎたことやから次回からは気を付ければそれでええよ

 

522:名無しの生徒

 イッチやさC

 

523:名無しの生徒

 でも言われてみれば当たり前の事やったな

 

524:名無しの生徒

 私は謝らないとはネタで言ったが流石に弁明しとく

 以後気をつける

 

525:名無しの生徒

 それで横乳さんが凸してきたんだっけ?

 

526:元男TS囚人

 そうそう、今ヒナ委員長に正座させられて説教されてる

 因みに先生も

 

527:名無しの生徒

 先生もかwww

 

528:名無しの生徒

 まぁ気持ち良く寝てたところを起こされたからねぇ……

 

529:名無しの生徒

 因みにアリスはどうしたんや?

 

 

532:元男TS囚人

 アリスなら寝落ち前に連絡入れてついさっき駆け付けてきた緑髪娘(トリニティの中等部の子)と今楽しそうに話してるで

 便利屋は今日は風紀委員会が居るから来れない

 

533:名無しの生徒

 イッチその子のことそう呼んでたんか

 ゲヘナの生徒いるけど大丈夫なん?

 

534:元男TS囚人

 穢れを知らないんだ……めっさ心配なる

 

535:名無しの生徒

 うーん完全に母の思考

 

536:名無しの生徒

 でもさ、ピュアな子を染め上げるのって背徳感あって良くね?

 

 

539:元男TS囚人

 それは同意出来るんやけど緑髪娘はなんかそんな気が湧かないんや

 

540:名無しの生徒

 それよりもイッチ、今後はエデン条約編終わるまでどう動くんや?

 

541:名無しの生徒

 せや、イッチのとこは今、まだ先生が流れ星になってないんや

 

542:名無しの生徒

 時系列的には補習部結成後、条約締結前なんだよな

 

543:名無しの生徒

 まぁ式典でテロられるんだけどな

 

544:元男TS囚人

 テロの阻止は……無理だな

 仮に出来たとしても面倒ごとが増えそうだし原作通りになるよう動くわ

 

545:名無しの生徒

 バタフライエフェクトは怖いもんな……

 

546:名無しの生徒

 まぁイッチが存在する時点でもう原作とは離れてるんやが

 

547:名無しの生徒

 ……なぁ、イッチんとこは先生に対する恋慕が凄いんやろ?

 腹撃たれるのどうする?

 

548:名無しの生徒

 あ

 

549:名無しの生徒

 キヴォトス終わったな

 

550:名無しの生徒

 まさかイッチの世界は剪定されるべき世界線じゃったか……

 

551:元男TS囚人

 そこらあたりのヘイトコントロールなんとか頑張るわ(震え声)

 

552:名無しの生徒

 絶対先生サオリの断罪を庇って死ぬからね

 

553:名無しの生徒

 わい、名案思いついた

 

554:名無しの生徒

 お、なんだ

 

555:元男TS囚人

 553、発言を許可する

 

556:名無しの生徒

 パスタ!じゃなくてイッチって例の無敵なロボ作れたんだからライダースーツ的なの作れんちゃう?

 それかエリクサーみたいな回復薬的なの

 

557:名無しの生徒

 ハイ解散解散

 

558:名無しの生徒

 はー、俺らの期待返せよ

 

559:元男TS囚人

 ライダースーツとかいうオーバーテクノロジー装備作れるわけないでしょいい加減にしろ

 まぁエリクサーみたいな回復薬的なのってより蘇生薬はあるんやが……

 

560:名無しの生徒

 はい?

 

561:名無しの生徒

 イッチ?

 

562:名無しの生徒

 蘇生薬って何?

 

563:名無しの生徒

 ブルアカ に蘇生薬なる物あったっけ

 

564:元男TS囚人

 言ってなかったけ?

 わいがカイザーくんに追いかけられてる原因が西ヒカルの生成した蘇生薬やで

 

565:名無しの生徒

 

 

566:名無しの生徒

 

 

567:名無しの生徒

 

 

568:名無しの生徒

 

 

569:元男TS囚人

 お前らどうしたんや?

 

570:名無しの生徒

 

 

571:名無しの生徒

 

 

572:名無しの生徒

 

 

573:名無しの生徒

 

 

574:名無しの生徒

 

 

575:元男TS囚人

 おーい

 

 

 

 

588:名無しの生徒

 待て待て待て待て

 

589:名無しの生徒

 何サラッとやばいこと言ってんの?

 

590:名無しの生徒

 あの世界で蘇生薬はあかんやろ

 

591:元男TS囚人

 本読み終えた後暇だったから自分のタブレットに入ってるロックのかかってたファイル読んでた

 実験ファイルの内容によるとキヴォトスの生命にしか効果無いけどな

 因みに実験は『人間には』やってないけど外の動物とキヴォトスに生息している動物で対照実験したらキヴォトス生息には効果ある=実質キヴォトス人に効く

 だからキヴォトス人じゃない先生には効かないかも

 

592:名無しの生徒

 人間には、ってところに闇を感じるんやが

 

593:名無しの生徒

 実験レポートはあるん?

 

594:元男TS囚人

 当たり前やろ

 実験したらレポート書くのは研究者として必須事項ゾ

 因みに経過観察の写真付き資料もちゃんとあるけど後遺症は確認したところ無いみたい

 ただ、一部の動物が仲間や特に人の顔をジッと観察する回数が増えたらしい

 

595:名無しの生徒

 

 

596:名無しの生徒

 

 

597:名無しの生徒

 

 

598:名無しの生徒

 思った以上に西ヒカルがヤベーやつだってのは分かった

 

599:名無しの生徒

 でもどうしてそんなもの作ろうとしたんだ?

 

600:元男TS囚人

 知らん

 けど実戦に使われたら不死身の兵団出来るでこれ

 

601:名無しの生徒

 そりゃカイザーくんも欲しがるわけだ

 

602:名無しの生徒

 それに上手く言えば悪どい商売にも使えるしな

 

603:元男TS囚人

 ちゅーわけで蘇生薬もライダースーツも無理やな

 

604:名無しの生徒

 結局振り出しか……

 

605:名無しの生徒

 まぁ基本は原作にが未介入って方針で良いんだよな?

 

606:元男TS囚人

 せやね

 ゲッ、ユウカうわなにをするやめ

 

607:名無しの生徒

 R.I.P.

 

608:名無しの生徒

 ボスエネミー登場

 

609:名無しの生徒

 魔王ユウカ

 

610:名無しの生徒

 勇者アリスーンを呼ぶんだ!

 

611:名無しの生徒

 助けて!!勇者アリスカイザー!!!!

 

612:元男TS囚人

 見慣れない白い人に助けてもらった

 【画像】

 

613:名無しの生徒

 ヒエッ

 

614:名無しの生徒

 ノアさん笑顔なのに怖い

 

615:名無しの生徒

 般若のスタンドが見える……

 

616:元男TS囚人

 と、とりあえず落ち着いて話し合おうじゃないか

 暴力だけでは世界は平和にはならないぞ生塩ノアァァァァアアアア!!!!!!!!

 

617:名無しの生徒

 イッチィ!?

 

618:名無しの生徒

 な、何が起きていると言うんだ……

 

619:名無しの生徒

 助けてくれたんちゃうんか?

 

620:元男TS囚人

 先生との映画鑑賞ノアさんにバレてた(ナウでアイアンクローされてる)

 

621:名無しの生徒

 おお イッチよ しんでしまうとはとは なさけない……。

 

622:名無しの生徒

 てか先生はなんで止めないの?

 

623:元男TS囚人

 やつは魔王ユウカにやられたよ

 あ、なんかミシミシなってる!あかんって!これ以上はあかんって!!!!

 

624:名無しの生徒

 イッチィィイイ!!!!

 

625:名無しの生徒

 本スレ終了のお知らせ

 

626:名無しの生徒

 まさかここで終わりかー

 

627:名無しの生徒

 確か主が逝ったら書き込めんなるんよな?

 

628:名無しの生徒

 まぁそうなるのも時間の問題でしょ

 

629:名無しの生徒

 くっ、イッチが先生に堕ちるところを見たかったのに……!!!!

 

 

 

637:元男TS囚人

 オレはまだ過労死などせん!!!!

 

638:名無しの生徒

 生きてた!

 

639:名無しの生徒

 お帰りイッチ

 復活が遅いから先×1本1冊描き上がっちゃったよ

 

640:名無しの生徒

 描き上がるの早いwww

 

641:名無しの生徒

 加速チート持ちかよ

 

642:名無しの生徒

 その本いくらで買える?

 

643:名無しの生徒

 同じ世界ならワンコインで

 別んとこだったらすまんが諦めてくれ

 

644:元男TS囚人

 んなもん売るな

 と言うか死ぬかと思ったわ……

 

645:名無しの生徒

 キヴォトス人にアイアンクローされたのに良く頭潰れなかったな……

 

646:名無しの生徒

 ほら一応イッチもキヴォトス人ボディやから

 

647:名無しの生徒

 というかスレタイ探索ゆーてるのに出来てへんな

 

648:元男TS囚人

 探索?

 今んとこゴミ箱とデスクしか探索出来てないで

 【画像】

 

649:名無しの生徒

 してて草

 

650:名無しの生徒

 それ探索ちゃう、物色や

 

651:名無しの生徒

 てかその空いてるデスクワゴン、鍵かけられるやつやん

 

652:元男TS囚人

 デジタルアナログ含め鍵開けはこの身体の手癖みたいなんや

 

653:名無しの生徒

 中には……TDN玩具だけやなツマンネ

 

654:名無しの生徒

 大人のオモチャとか無いんか……

 

655:元男TS囚人

 わい以外の生徒はもう自分の学校に戻って暇だし、先生もなんかトリニティの方に予定があるみたいから出払ってる

 つまり次はPC漁るべ

 

656:名無しの生徒

 ガタッ

 

657:名無しの生徒

 秘蔵フォルダあるか探そうぜ

 

658:名無しの生徒

 ついでに検索履歴もうpよろ

 

659:元男TS囚人

 マカセロリ

 

660:名無しの生徒

 信じられるか?さっきまで死にかけてたんだぜこのイッチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

816:元男TS囚人

 皆の衆待たせたな

 色々と漁ってたら色々とネタになるものあったべ

 

817:名無しの生徒

 やっとか(全裸待機勢)

 

818:名無しの生徒

 服着てもろて

 

819:名無しの生徒

 まずは秘蔵フォルダからだよな?よな?

 

 

822:元男TS囚人

 秘蔵フォルダね

 【画像】

 

823:名無しの生徒

 おっと

 

824:名無しの生徒

 やはり先生も漢よのぅ……

 

825:名無しの生徒

 太腿フェチか……

 

826:名無しの生徒

 あ、通りでイッチの膝枕を羨ましがって……

 

827:名無しの生徒

 細いのから太いのまでヨリドリグリーンだ

 

828:元男TS囚人

 この画像のおかげでわいが先生に惚れるとかいう可能性は潰えたな

 

 

831:名無しの生徒

 >>838 いいやそれはまだわからんで

 

832:名無しの生徒

 >>838 希望を捨てちゃダメだ!!

 

833:名無しの生徒

 因みに閲覧した後はどうしたんや?

 

834:元男TS囚人

 >>831 あり得んったらあり得ん

 >>832 希望以前に何も無いわ

 >>833 勿論デスクトップに画像並べたで

 

 続いての画像はこちらどす

 【画像】

 

835:名無しの生徒

 おうふ……やはりこの世界戦にもあったのかP●rnhubみたいなサイト

 

836:名無しの生徒

 そりゃあんな刺激的な格好の生徒が多いと溜まるもんな……

 

837:名無しの生徒

 でも履歴のタイトル的にASMR系を聞いてるみたいやね

 

838:名無しの生徒

 R18のASMRか……言い訳用だな

 

839:元男TS囚人

 多分そうやね

 履歴のあちらこちらでふつうのそっち系の動画のもあったし

 あとアヒルがただただラジコンを追いかけ回すだけのとか

 

840:名無しの生徒

 あれかwww

 

841:名無しの生徒

 後は……R18含む同人ゲームや音楽とかがDLできるサイトか

 

842:名無しの生徒

 懐かしい……

 

843:名無しの生徒

 死ぬ前にハードディスク破壊できないのが悔しい……

 

844:名無しの生徒

 わいらは神様とか接触ないからな……

 

845:名無しの生徒

 気が付いたら別世界でなんか脳内で掲示板が使えるし意味分からん能力持ってる感じやからなぁ……

 

846:名無しの生徒

 さらには人以外に転生した奴もおるしな

 

847:名無しの生徒

 ちな先生はなにか買ってるん?

 

848:元男TS囚人

 音声作品が多い

 まぁゲームはゲーム開発部があるからね浮気できないよね

 

849:名無しの生徒

 音声作品かー

 

850:名無しの生徒

 エニメとか買ってる?

 

851:元男TS囚人

 某FAN的なのの方でいくつか買ってるね

 どちらかと言うとエニメよりも普通のアニメをサブスクで見てるみたいだけど

 【画像】

 

852:名無しの生徒

 エニメと言えばつべであの人の動画久しぶりに見たくなってきた……(転生先ハイファンタジー)

 

853:名無しの生徒

 何の人かは知らんが分かる(転生先スチームパンク)

 

854:元男TS囚人

 みんな大変そう(小並感)

 

855:名無しの生徒

 やはりサブカル娯楽はあの国に勝るとこあんま無いよなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

899:元男TS囚人

 さて、スレもそろそろ新しいの建てないとな

 あ、ゴム風船めっけ

 【画像】

 

900:名無しの生徒

 やっぱ持ってるんだ

 

901:名無しの生徒

 いつ襲われてもおかしくないもんね先生……

 

902:名無しの生徒

 いや待て、生徒が勝手に置いてる可能性も微レ存

 

903:元男TS囚人

 勝手に置かれたとしても捨てるのはそれはそれで危ないもんな

 

904:名無しの生徒

 たしカニ

 

905:名無しの生徒

 深読みされて襲われるかもしれんしな

 

906:元男TS囚人

 チッ、何処にもタバコ無いんか

 

907:名無しの生徒

 おーいイッチ本音漏れてるで

 

908:元男TS囚人

 やっべ

 な、何のことかね?

 

909:名無しの生徒

 誤魔化し下手くそw

 

910:名無しの生徒

 まぁ吸いたくなるのは分かるよ

 

911:名無しの生徒

 やってられん時は本当にな……

 

912:名無しの生徒

 そういや先生って何時ごろ帰ってくるん?

 

913:元男TS囚人

 聞いてないや

 まぁ夜には帰ってくると思うっしょ

 多分あと3時間くらい見積もって探索するわ

 

914:名無しの生徒

 寝室探そうぜ

 

915:名無しの生徒

 ベッドの下何か置いてるかな

 

916:名無しの生徒

 置くスペースがそもそもあるかどうかも分からんやろ

 

917:元男TS囚人

 とりま次スレ準備できたし先貼っとくで

 次スレ→https://……【先生は】シャーレオフィス探索part2【太腿フェチ】

 

918:名無しの生徒

 草

 

919:名無しの生徒

 建て乙

 

920:名無しの生徒

 そもそもゲームでもそんな描写無かったもんな

 

921:名無しの生徒

 牢屋もあったりして

 

922:名無しの生徒

 もしあったらイッチの第3のホーム決まったな

 

923:名無しの生徒

 それ先生もヤバイ方にならない?

 

924:名無しの生徒

 イッチが先生に監禁されるシチュ……その手があったか(天啓)

 




ブクマ・感想・評価・誤字脱字報告ありがとうございます!!!!
今回こそは誤字がなければ良いな!!!!良いな!!!!(何度か読み返しては修正した)

配信の件ですが私の力量的に、掲示板→主人公が実際体験してる事、に上手く組み込むのが難しいと判断した為、今後もやらない予定です。

ちなみに配信をするには
『配信申請する』
→『3日間時間を要する』
→『専用のページが作られて完成したら専用リンクが送られてくる(まだ配信出来ない)』
→『映像や音声、レイアウトなどの調整を自分でやる(最適化?んなもんウチにはないよ)』
→『(やっと)配信開始』
→『アーカイブを残したいなら名前を付ける(変更が無い場合は1ヶ月後に自動的に削除)』
→『負荷軽減のため未使用状態の配信ページが消される(ど う し て)』
と言う設定がありまする。

余談
七囚人やっと2人目発表されましたね(ルックスドストライク)
あの容姿を見た瞬間、先生の部屋の鍵を普通に開けて侵入してきそうだと思いました、まる。

あ、次話は食事中の閲覧をオヌヌメしません。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


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逃亡生活:シャーレオフィス探索編

本日2話目です。
前の掲示板話から読むのをオススメします。

レポート風の部分の内容は閲覧注意なのじゃ。


 誰かの足音が聞こえる。

 音は徐々にこちらへ近付いているようで、その音で俺は目が醒める。

 目の前には人影。

 その人物の声を聞いてやっと誰なのか分かった。

 

「おはよう、ヒカル」

「先……生……? 流石に不法侵入はマズイっスよ」

 

 目を擦りながらベッドの隣の棚に置いておいた伊達眼鏡を探る。

 なんか先生が慌てて弁明するけど寝起きで上手く頭が回らない。

 

「……あれ? メガネどこだ?」

「――ヒッ!!」

 

 眼鏡を探すためにキョロキョロと見渡していると、誰かの小さな悲鳴が聞こえた。

 そして勢いよく床に落ち、まるで何かから遠ざかる様に這って逃げる音が聞こえる。

 先生が慌ててその音の主に駆け寄ったところで俺はここが救護騎士団の部室ではないことに気が付いた。

 そして近くに置いてある、先ほど先生が顔を覗かせる前に置いておいたであろうコップを手に取る。

 コップを文鎮代わりにメモが置かれていて、どうやら俺が飲んでいい奴らしい。

 

「ズズ――ハァ……。カフェインが身体に染みる……」

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 ようやく宥め終えたのか、先生の足音がこちらに向かってくる。

 俺はまだ半分ほど残ってる飲みかけのコーヒーの入ったマグカップを置いた。

 

「とりあえず説明してくれ、先生」

「そうだね。まずはそうだな……彼女がなんでキミと目があって怯えたのかからかな。

 簡潔に言うと彼女はつい30分前まで凍ってたんだ」

 

 そこから始まる先生の説明。

 あの悪魔にある様なツノが生えた生徒はどうやら俺が原因で凍ってたこと。

 そして俺と彼女が深夜の3時頃にシャーレオフィスの屋上に突然現れたそうだ。

 たまたま夜風を浴びていた先生が何かが背後に落ちた音を聞いて振り向いた時に。

 そしてその時の俺の様子がヘイロー含めておかしかった様だ。

 

「とりあえず救護騎士団の人には明日、ヒカルの荷物を送ってもらう様連絡しておいたから。

 彼女の話はヒカルが起きる前に私が聞いておいたからとりあえず続きは部屋を移してからしようか」

「……そうだな」

 

 俺は、未だ俺を見て怯えている彼女を見て先生に提案に賛成する。

 移動する際には先生の予測だがヘイローの暴走との事。

 色々とストレスの溜まる様な事があった原因の結果……らしい。

 

「ヘイローが暴走ってあるんだな」

「そんなことがあるかは知らないけど、私はあの時のヒカルを見た時にそう感じたんだ」

 

 こうして案内されたのはゲームでよく見たシャーレの部屋。

 乱雑に置かれた多くの書類や色々と書き込まれているホワイトボード。

 そんな部屋の寝転がれるほどの幅のあるソファに俺は座る様に促された。

 大人しく座ると、もう1人ヒトを呼んでいるらしく少し待ってほしいと頼まれる。

 特に急ぐ必要もないので俺は、コーヒーを飲みながらボーッとスレに顔を出していた。

 そして先生が読んでいた人物が到着する。

 

「先生、私に話って?」

 

 息を少し切らしながら入室してくる少女。

 白く長い髪と悪魔的な角、殺傷能力のありそうなヘイロー。

 

「わざわざ呼び出しちゃってごめんね」

「ううん、いいの。ところで……そこの生徒は?」

 

 恋する乙女の様な波動を感じる声色だなぁっと思っていたら急に部屋が冷えた気がする。

 ま、まぁ冷房が効きすぎてただけで気の所為だろう。

 

「ああ、実は彼女に関しての話なんだ。とりあえず……彼女の膝の上に座ってくれるかな?」

「分かったわ」

「――ハァ?(某ウサギ)」

 

 俺に拒否権は無く、少女はオレの膝の上に座ると、その向かいのソファに先生が腰を掛ける。

 そして何事も無く先生が話を始めた。

 

「待て待て待て! 先生? なんで俺の上に座らせるんです?」

「それは……そうでもしないとヒカルは逃げるかもしれないからね。

 とりあえず紹介しておくね。

 彼女は空崎ヒナ。ゲヘナ学園の風紀委員長だよ。

 ヒナ、君が座っている子は西(カワチ)ヒカルで君の所の生徒とちょっと問題があってね、その話で君を呼んだんだ」

 

 それにイオリだと逃してしまうだろうし、と後に付け加える。

 それにしても逃げるとは心外だな。

 逃げた事なんて無いぞ俺は。

 あったとしてもそれはカイザーコーポレーションからで不可抗力だし。

 

「そう、それでその西ヒカルさんがどうしたのかしら?」

「そうだね。まずはヒカル、あの時の約束してくれたこと話してくれるかな?」

 

 あの時の約束……それはトリニティにいた時のあのことだろう。

 確かに話す約束はしたが……赤の他人がいる場で話していいのだろうか?

 その疑問を安価で解決させ、当たった通りカイザーコーポレーションのことを話す。

 

「――とまぁボコボコにされたりトリニティでお世話になる前に追い掛けっこしたりがあった訳だ」

「……何で他の人に相談しなかったのかなぁ……はぁ」

 

 いやだって……何でだ?

 でも話そうとは思わなかったのは確かではある。

 けれどどうして話そうと思わなかったかは自分でも分からない。

 

「そんな事が……でも先生、それが私のところの生徒とどう関わりがあるのかしら?」

「その事なんだけど、今仮眠室にいるゲヘナ学園の子が話していた事なんだけど、どうやらカイザーコーポレーションに雇われてヒカルをトリニティから拉致しようとしたみたいなんだ。

 けれどまぁ、ヒカルのヘイローが暴走して失敗。

 運良くヒカルと2人でシャーレの屋上に落ちてきたっていうことがあった」

 

 どうして俺の場所が分かったのか分からないが、とりあえずヘイローの暴走のおかげで助かったのだろう。

 ヒナさんはヘイローの暴走についてそんな事があり得るのか懐疑的だったが、俺の今までの体験話を聞いて多少は納得してくれたみたいだった。

 

「そう、つまり残り1人はここに居たのね。

 実は私達の方でも生徒を1人探していたの。

 道端で凍っている生徒がいるっていう通報で2人の生徒を保護していて、その2人がもう1人いたって話していたわ。

 ……面倒くさいけどカイザーコーポレーションをどうしようかしら」

 

 そんな話まで上がり始めた。

 先生も乗り気で、2人がカイザーコーポレーションをどう潰すか話し始めるので俺は慌てて止めに入る。

 

「そ、そろそろエデン条約が締結されるんだろ?

 だから、その、それが終わった後でいいんじゃ無いのか?」

 

 すると急にこちらを向いて銃口を突き付けられる。

 膝の上に跨るように座られているので、退かす前に撃たれるだろう。

 

「まだ公表していないはずの情報をどうして知っているのかしら?」

「お、落ち着けって。ちょうどトリニティに滞在していた時にティーパーティーから聞いたんだ。

 まだこの場でしか口にしてねぇから安心してくれ」

 

 慌てて弁明するが銃を下ろしてくれない。

 仕方ないが撃たれる覚悟で無力化するしか無いだろう。

 というか何で先生は止めてくれないんだ?

 

「オラッ!! 寝ろ!!」

「――えっ?」

 

 無理矢理彼女の体勢を崩し、俺の太腿に頭を置かせる。

 そして優しくその頭を撫でた。

 すると、やはり疲れていたのか彼女の寝息がすぐに聞こえてきた。

 

「勝ったな……やはりこの手に限る」

 

 緑髪娘に良くしてやった膝枕だが、彼女曰く寝心地が良いらしい。

 一か八かだったが、空崎ヒナというキヴォトスの最強格の1人にも通用してよかった。

 

「もともと風紀委員長の仕事は結構多かったからね…………」

 

 そう言いながら先生が腕を組みながら、うんうんと頷く。

 いやその前に何で止めてくれなかったんだよ。

 てかなんか先生から邪な視線を感じるんだが?

 

「絶対にしてやらんからな」

「えぇ〜」

 

 悔しがってもやらんからな。

 しょうがない、と先生は呟いて何やら落ち着いた曲調の音楽を流す。

 そして書類仕事があるからと言って、仕事机の方へ行ってしまった。

 なんか少し眠気がするが、マグカップに残っているコーヒーで凌ぐ。

 

「……先生、なんか面白い本とか無い? ヒナさん起きるまで暇なんだけど」

「そう言うと思って今いくつか本を用意しておいたよ。今運ぶからちょっと待ってね」

 

 先生が本を運んで来てくれる間にモモトークの通知を確認する。

 アルちゃん社長から1件、カヨコさんから1件、ムツキから1件、ハルカから1件、ミネ団長から10件、緑髪娘から5件、ユウカから2件、カンナさんから1件……。

 

 便利屋の4人は最近どうしているのかなどの軽い内容だったのでそれに同じく軽く返信する。

 

 ユウカからは何処にいて何をしているのか聞かれたのでちょっと(トリニティに)入院してた事を伝えておいた。

 

 カンナさんからは先生とのデート映画鑑賞の付き添いをした日の襲撃前に逃げろと言う内容が届いていた。

 

 今は無事であることを伝え残るはトリニティ組。

 緑髪娘からは最終日に見送ろうと思ったら居なくて驚いたことや、それが拉致されたからと言う情報を知って安否確認のメッセージが届いていた。

 それには無事だしシャーレに居ることを伝えて安心するように伝えておく。

 

 最後に1番通知が多く溜まっていたミネ団長。

 怪我人なのに急に出歩くとは何事なのかと言うメッセージから、部室の窓が割られていたために拉致されたことを知って直ぐに謝罪していた。

 けれど俺の返信がなかったために、何処に捕まっているのかと今にも出撃して俺が捕らえられているであろう場所を殲滅せん勢いのメッセージが送られている。

 けれど最新のメッセージにはティーパーティーにて問題が発生してしまったために、無事であるならその返事をして欲しいと言う内容だった。

 

「なーんか大変なことになってるねぇ……っと、これで全部返信は完了かね」

 

 ちょうどミネ団長のメッセージに返信を終えた時、大量の本を抱えた先生が到着する。

 別にそんな量一気に運ばなくても小分けして運べば良いと思ったのだが、運ばれた本の背表紙に書かれているタイトルを見て俺は呆れた。

 

「ここにもあるのかパンジャンドラム……しかもシリーズ物じゃねーか」

 

 つまり先生は、俺にチグハグな文章を読ませて眠気を誘わせるつもりらしい。

 読まないと言う手はあるが、何もしないでボーッとしている方が嫌だし、せっかく運んで来てもらったのもあるためまずは第1巻を手に取った。

 まずパラパラと目を通して見るがやはりデタラメな文章だ。

 けれどこれはこれでなんか面白く、ついついじっくりと『偉大なるパンジャンドラム』を俺は読み進めるようになっていた。

 

 

 ――2時間後。

 時刻はそろそろ11時を指す。

 俺は『偉大なるパンジャンドラム』の最終巻を読み終えた。

 

「……やっぱ文章がデタラメすぎて頭に入らん」

 

 記憶に残っているのは、そのデタラメな文章がただただ可笑しくて面白かったという事だけ。

 チラリと先生の方を見ると、真面目に仕事をしている。

 新しい本はないか聞こうと思ったが流石に邪魔できないので、以前拠点で確保したタブレットを解析することにした。

 解析と言っても、パスワードのロックを解除して中身を覗くだけなのだが……っと、身体の感覚に任せるだけで直ぐに解除できるのは楽だな。

 いくつかファイルがあったがそのうちの一つのパスワードロックの掛かったファイルを選ぶ。

 

「どれどれ……『蘇生薬の有効性試験』ねぇ……」

 

XXXX.XX.XX Whether:Crowd(28℃ 23hPa)

title:

 Efficacy trials and results of resuscitation drugs.

  (蘇生薬の有効性試験とその結果)

 

authors:H.K.

 

abstract:

 Administration of test drugs to several animal carcasses, including inside and outside Kivotos, and follow-up.

  (キヴォトス内外含む複数の動物の)(死骸への試験薬の投与及び、経過観察)

 

keywords:

 resuscitation( 蘇生 ), drugs(薬品), efficacy trials(有効性試験)

 

introduction:

 To investigate the efficacy of the test resuscitants generated and their range.

 (生成した試験蘇生薬の)(有効性とその範囲の調査を行う。)

 

materials & methods:

 A(Animals within Kivotos(キヴォトス内の動物))×5

 B(Animals outside Kivotos(キヴォトス外の動物))×5

 C(Animal carcasses within Kivotos(キヴォトス内の動物の死骸))×20

 D(Animal carcasses outside Kivotos(キヴォトス外の動物の死骸))×20

 experimental drug( 試験薬 )(20ml)×50

 

 Each live animal should be classified as follows.

 1.Alive

 2.Instant death

 3.Partial loss after instant death

 4.Damage in three places after instant death

 5.Instant death, then damaged to the point of loss of original form

 (生きた動物はそれぞれ以下の分類を行う。)

 (生存)

 (即死)

 (即死させた後に一部欠損させる)

 (即死させた後に三箇所損傷させる)

 (即死させた後に)(原型を無くすほどに損傷させる)

 

 The carcasses are deficient in the same way as in states 2 to 5 respectively.

 The carcass is then administered a test drug and the results are recorded.

 (死骸はそれぞれ2から5の)(状態と同じように欠損させる。)

 (そして死骸に試験薬を投与し、)(その結果を記録する。)

 

results:

 When administered to B-2•3•4•5 and D, no reaction was observed in any condition.

 When administered to A-2•3•4•5 and C, resuscitation was confirmed in a less damaged carcass.

 However, the state of the severely damaged carcasses 4 and 5 wriggled for 10 seconds and then stopped moving.

 The reanimated animals now move as they did before they were born and stare at their companions and at me.

 (B-2•3•4•5、Dに投与した場合、)(どの状態も反応は見られず。)

 (A-2•3•4•5、Cに投与した場合、)(損傷の少ない死骸での蘇生を確認した。)

 (しかし、損傷が激しい死骸4、5の状態は)(10秒ほど蠢いたのち、動かなくなった。)

 (蘇生した動物は)(生前通りの動きをしていたが、)(仲間や私の顔を)(ジッと観察するようになった。)

 

discussion:

 As it is not effective against animals outside Kivotos, but is effective against animals inside Kivotos, it is therefore considered effective against any organism within Kivotos.

 It also seemed to retain some sense of pain, and responded to stimulation, albeit somewhat more sluggishly than before birth.

 As this experiment was carried out on mice, which can be imported, there are many unknowns, so future experiments using near-human subjects are being considered.

 It is not yet known if some of the individuals have started to stare at faces, but the side effects are unlikely to be that significant.

  (キヴォトス外の動物には効かず)(キヴォトス内の動物には有効であったため、)

 (この事からキヴォトス内の如何)(なる生物なら有効と考えられる。)

 (また、痛覚は多少残っているようで、)(刺激を与えると生前と比べて)(若干鈍くはあるが反応した。)

 (今回は輸入可能なマウスによる)(実験であった故に不明な点が多い為、)

 (今後はヒトに近いものを)(使用した実験を考えている。)

 (顔をジッと観察する様になった個体は)(一部である為まだ分からないが、)

 (そこまで大きな副作用は無いだろう。)

 

「倫理観が息してねぇ……」

 

 同ファイル内には映像記録や、他の動物(犬、猿、鳥など)を使用した実験の記録が入っている。

 平気で生きている動物を手に掛け、必要なら復元不可能なほどまでぐちゃぐちゃにしている所は正直言って頭がイかれてると思う。

 音声は流石に流せないが、死が直前まで迫った動物の鳴き叫ぶ顔が瞼の裏にこびりついてしまった。

 チラリと俺の膝で眠るヒナ委員長を見る。

 スヤスヤと寝息をたてている。

 それを眺めてレポートを読んで荒んだ心を癒していると、先生がコンビニにお昼を買いに行ってくると言って部屋を出て行った。

 そう言えばもうそろそろお昼時か。

 けれどさっき読んだレポートの所為であいにく食欲が湧かない。

 

「……動けないしお昼はいっか」

「ただいま」

 

 帰ってくるの速!?

 先生、さっき出たばかりだったはずだよな……。

 

「色々と買ってきたけどヒカルは何か食べる?」

「んあ? 俺は今空いてないから気にしなくていいぞ。

 と言うか今日は食欲が湧かない」

 

 わざわざ俺の分も買ってくれくれたらしい。

 けれど先生は、それでも何か食べておいた方がいいと言っておにぎりを渡してくる。

 遠慮して返そうと思ったらもう自分のデスクに戻ってしまい、俺はおにぎりを片手にどうすることもできないでいた。

 

「ごそごそ……ごそごそ……。

 アリスはシャーレのゴミ箱から使用済みの瓶ラムネの包装を見つけた。

 アリスは瓶ラムネの包装をゴミ箱に戻した」

 

 ……なんか居る。

 長い髪の毛を引き摺りながら巨大な何かを背負う少女。

 いつのまにかやってきて勝手に先生のゴミ箱を物色していた。

 

「アリス、そこには回復アイテムは入ってないよ。

 それよりもここに来たのは何か用かな?」

「こんにちは、先生。

 アリスは勇者としてシャーレに囚われたお姫様を助けに来たのです!」

 

 何を言っているのだろうか。

 いや、言ってることは分かるんだが理解が出来ない。

 

「むむ、ゲヘナの風紀委員長が捕えられています。

 やはりファミリアから入手した情報は正しかったようです」

 

 そう言って小動物の形を模したドローンをお供にこちらに近寄ってくる。

 ははーん、さては流れ的に俺が悪役だな。

 

「ほう……よくぞここまで辿り着いた。貴様、名は」

「私はアリス、勇者アリスです!」

 

 ヤベェ、なんか楽しい。

 折角だからもう少し彼女のノリに合わせてロールプレイを続けてみた。

 

「そうか……貴様が今代の勇者か…………。

 ならば冥土の土産として俺の名を教えてやろう。

 俺は西ヒカル、貴様の行く手を阻む者だ!!」

「西ヒカル……ユウカが前に言っていた……!!」

 

 待ってユウカが前に言っていたって何?

 俺の事なんて説明したのか気になるんだが?

 そんな事を考えながら寸劇をしていると、膝枕で寝ていたヒナさんが目を覚ます。

 

「ん……うるさい……」

「風紀委員長、今からアリスが助けてみせます!」

「……………………貴女も一緒に寝てみない?」

 

 おっとヒナ委員長はどうやら寝ぼけているようだ。

 彼女はくるりと身体の向きをアリスの方へ向けて両腕を広げる。

 そしておいでとアリスに自分のもとへ来るように言う。

 

「うっ……あ、アリスは……勇者であるアリスはそのような誘惑になど絶対屈しは……屈したりは……」

 

 そう言いながらもこちらへゆっくり歩み寄ると、とうとう2人は俺の膝を枕にして眠ってしまった。

 …………俺の意見は?

 先生の方を見ると先生もなんだか困った様子だった。

 アリスは悪い子ではないとフォローしてくるが、それは分かってるんよ。

 ただ、俺の自由意志は無いようで、有無も言わさずに枕にされている事に対してちょっと言いたいことがあるだけなんだ。

 

 しばらく太腿に感じる増えた重さとともに、俺の太腿を枕に眠る2人を眺める。

 顔を認識できない為俺は、アプリを遊んでいた頃の2人の立ち絵を思い出していた。

 ただ、その時スレに書き込みを行なっていたが、とうとう睡魔に耐えるのが限界になってしまい、俺は意識を手放してしまった。

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 誰かの怒声で目が醒める。

 どうやら寝てしまっていたらしい。

 眼鏡を探そうと辺りを見渡すがすぐにそれが無いことを思い出した。

 そして怒声の主がいると思われる方を向くと、先生と横乳がはみ出ている服とカウベルを身に付けた人が先生と何かをやっている。

 

「……うるさい」

 

 その声でヒナ委員長とアリスも起きてしまった。

 嫌な起こされ方で多少不機嫌な雰囲気があるが、それでも朝よりかは丸い印象がある。

 そしてやっと意識がハッキリとしたのだろう、言い争いをしている2人の元へ行ってしまった。

 アリスの方はと言うと再び俺の太腿で眠ろうとし始めたので、流石にこれ以上寝ると夜眠れなくなるぞと言って止める。

 その時ちょうど、トリニティの緑髪娘が入室してきた。

 

「ひ、ヒカルさん!! 大丈夫ですか!?」

「分からんけど多分大丈夫だ。それよりもわざわざこんな所に来させてすまんな」

 

 チラリと先生たちの方を見て彼女に謝る。

 彼女には部屋に置き去りにされていた、1番持ち運びが楽な伊達眼鏡を持ってきてもらった。

 他のも持って来れるとは言ってくれたが、流石にバッグには色々と詰め込んでいるから危ないんだよね。

 だから1番安全な眼鏡を頼んだ。

 

「本当にこれだけでよかったのでしょうか……?」

「すまんがバッグは中の物の一部が危ないからな。流石に1人で運ばせるわけにはいかないんだ」

「それなら致し方ありませんね……。

 ……ところでその、私に何か……?」

 

 彼女の視線が向けられているであろう方向を見る。

 そこにはアリスが緑髪娘の事をジーッと見ていた。

 

「友好タイプの天使が現れた。アリスは仲間にしようか悩んでいる」

「え、えっと……」

「あー……コイツはミレニアムの――」

 

 俺は2人のお互いの紹介を代わりにする。

 軽い紹介をしてやると、2人は瞬く間に馴染み、楽しそうに会話をし始める。

 

「先生、ちょっとお時間よろし――ヒカル!! あなた、いったい何処に行って!!」

「まぁまぁユウカちゃん、落ち着いて。アリスちゃんは先生の所に遊びに行っていたみたいね」

 

 今にも胸ぐらを掴んできそうな勢いで駆け寄ってくるユウカを白い人が抑える。

 この人がいなかったら多分胸ぐらを掴まれて頭シェイクされるところだったな……助かった……。

 

「えっと……」

「そういえば記憶が無いってユウカちゃんが言ってたっけ。

 お久しぶりです。生塩ノアです、よろしくお願いしますね」

「どうも、知ってると思うけど俺は西ヒカルだ。

 お前が知ってる口調とか諸々違うと思うがヨロシク……ってな、なんだ急に近寄って」

 

 何故か彼女は無言で近寄ってくる。

 そして俺の耳元で囁いた。

 

「先生とのデート、楽しかったですか?」

 

 先程の自己紹介と比べて一段トーンが落とされた声に背筋が凍った。

 そっと肩に手が添えられる。

 

「ま、待ってくれ。

 と、とりあえず落ち着いて話し合おうじゃ無いか。な?」

「ウフフフフ……」

 

 肩の骨がミシリと鳴いた気がする。

 肩の肉も掴まれるように窪んでいた。

 

「ぼ、暴力だけでは世界は平和にはならないぞ生塩ノアァァァァアアアア!!!!!!!!」

 

 名前を呼ぼうとした瞬間、アイアンクローを受けてしまう。

 その際、持ち上げられた身体の重さで首に負荷が掛かるし、掴まれている頭も痛い。

 先生はどうして止めてくれないのかと思ったらヒナ委員長から解放された先生にユウカが説教をしていた。

 

「あ、なんかミシミシ鳴ってる! アカンって! これ以上はアカンって!!!!」

 

 そして俺は意識を手放した。

 ――DEAD END。

 

 

 

 

 

 

「俺はまだ過労死などせん!!!!」

 

 三途の川が見えて、その向こう岸には以前残業諸々でお世話になったクソ上司が笑顔で手を振ってた為思わず吐き捨てる。

 それが夢であったことに内心安堵しつつ、どれくらい気を失っていたのかすぐに確認をした。

 幸いまだ5分ほどしか経っていない。

 他の人達は各々の学校に戻り、先生はトリニティの方に用事があって外出している旨の書き置きを見つける。

 

「……ならばやる事は1つだよな」

 

 俺はゴミ箱とデスクの中身を漁った。

 特に面白いものは入ってなかったが、変形玩具など見つかったので良しとする。

 続いてPCを漁る。

 スレ民の期待するようなものがあると良いがまずはパスワードを当てなければならない。

 少々てこずったが、関連のありそうなワードを絞ったり組み合わせたりしたおかげでなんとか突破。

 そして表示されるデスクトップ。

 結構整理されている印象はあったが、それ故に右下に配置されたフォルダが不自然だ。

 そのフォルダを開くとさらにフォルダが作られており、だいたい5つ目でようやく秘蔵フォルダを発見する。

 中身は色々な太さの太腿の画像が綺麗に分けられていた。

 また、その肌の色も色々とあり、色→太さと言う順番にフォルダで整理されていた。

 それらの画像のいくつかをコピーしてデスクトップに表示させておく。

 

 続いて検索履歴。

 色々と専用のウィンドウを作っているらしく、性欲消化用のもの以外は至って普通と言う印象だった。

 

「肌の露出が多かったり、健康な身体付きの子がいたりするからそりゃ溜まるもんは溜まるよな」

 

 検索履歴に並ぶサイトの名前をザッと流し見する。

 引っかかったタイトルは実際に飛んでみて見てみるが、見知ったデザインなものばかりだ。

 けれどサイト名が違う所から、やっぱり別の場所なんだなと言う印象を受ける。

 

「ASMRが多いな……。それにキャラ属性に学生系のが見当たらない……」

 

 一通り見終えてPCをスリープモードにしてその場を離れた。

 時刻はまだ18時ぐらい。

 タバコがないのは想定外だったが、ゴム風船を見つけたからまぁ良しとする。

 先生が21時ぐらいに帰ってくるであろう事を想定して、俺は他の部屋の探索に向かうのであった。




ブクマ・感想・評価・誤字脱字報告ありがとうございます!!!!
こっちの方は(誤字脱字は)多分大丈夫だろうな!!!!(フラグ)

今後もちょっとずつ本編に合流していく予定。
あと投稿間隔が開くときはだいたいシナリオ読み返したりなるべくキャラが崩壊しないようにキャラクターを調べ直してたりしてます。(あとリアルのスケジュール)

今考えてる事
・オリキャラのイラスト完成
・オリキャラのメモロビ作成

多分作ってるとただでさえ不定期更新がさらに生存報告が必要になりそうだな()

2023/04/27:レポートの修正


目次 感想へのリンク しおりを挟む


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【先生は】シャーレオフィス探索part2【太腿フェチ】

 お ま た せ

『しゅーかつ』とやらや、おりぬしのいらすとせいさくで少々いそがしくてのぉ……

お気に入りが1,700件行ってて二度見しましたわ……
亀更新スマヌ……(スマヌ……)


34:元男TS囚人

 てなわけで先生が戻ってくるまで残り3時間を見積もって探索するどー

 

35:名無しの生徒

 わー

 

36:名無しの生徒

 やんややんやー

 

37:元男TS囚人

 そしてこれが部屋出る前に見つけた盗聴器

 【画像】

 

38:名無しの生徒

 ヒエッ

 

39:名無しの生徒

 か、カメラとかはあったん?

 

40:名無しの生徒

 さ、流石に無いやろ……無いよね?

 

41:元男TS囚人

 アチーブメント解放目指して頑張るべ

 【画像】

 

42:名無しの生徒

 あるんかい!!!!

 

43:名無しの生徒

 ご丁寧にミレニアムのマークがありますね、はい

 

44:名無しの生徒

 防犯カメラとか用意してみんな先生思いだなぁ〜()

 

45:元男TS囚人

 てきとーに階を登ったら一箇所使われてそうな部屋っていうかフロアがあるな

 【画像】

 

46:名無しの生徒

 エレベーター出てすぐに玄関って……

 

47:名無しの生徒

 の割には置いてるものが少ない

 

48:名無しの生徒

 あれじゃね、移動が面倒だから基本仮眠室で寝てるとか

 

49:元男TS囚人

 あり得そう

 というか昨日俺とかを寝かせてたから使うことになったのかもしれん

 

50:名無しの生徒

 階移動する時間あるなら別の事に費やせるもんな……

 

 

53:元男TS囚人

 寝室見当たらないしリビングのソファーに何度か使用したした痕跡があるわね

 

54:名無しの生徒

 まさかのソファー派とはこの李白の目を以ってして……

 

55:名無しの生徒

 ブランケットとかあるん?

 

56:元男TS囚人

 雑に置かれてたから畳んでおいた

 【画像】

 

57:名無しの生徒

 因みにソファーの下には何かあった?

 

58:名無しの生徒

 流石に無いやろ……

 

59:元男TS囚人

 (埃が溜まっていること以外何も)無いです

 一通り見て回ったけど面白いものはなかったな

 てか鼻がムズムズするからちょっくらこのフロア掃除してくる

 

60:名無しの生徒

 草

 

61:名無しの生徒

 通い妻かな?

 

62:名無しの生徒

 通い妻wwwwwwwww

 

63:名無しの生徒

 それにしか思えなくなったわ如何してくれる(新刊製作開始)

 

64:名無しの生徒

 先生!!!! 今回も楽しみにしてます!!!!

 

65:名無しの生徒

 お前ら同じ世界だったんかいw

 

 

167:元男TS囚人

 思った以上に力が入っちまった(1時間経過)

 流石に全部見て回れないと思うしどこ行こうか安価しよう

 

168:名無しの生徒

 安価!!

 

169:名無しの生徒

 場所はシャーレオフィス内のどこかだよな

 

170:元男TS囚人

 せやで

 >>185

 

171:名無しの生徒

 うーむどこへ向かわせよう

 

172:名無しの生徒

 なんか面白とこない?

 

173:名無しの生徒

 安定のカフェテリアとか?

 

174:名無しの生徒

 あープレイヤーによって内装が偏るあれね

 

175:名無しの生徒

 あの顔で効率重視の配置だったら笑う

 

176:名無しの生徒

 わいはリアルクラフトチェンバーが気になる

 

177:名無しの生徒

 っとそろそろだな

 カフェテリア

 

178:名無しの生徒

 エンジェル24

 

179:名無しの生徒

 カフェテリア

 

180:名無しの生徒

 コンビニ

 

181:名無しの生徒

 カフェテリア

 

182:名無しの生徒

 クラフトチェンバー

 

183:名無しの生徒

 カフェテリア

 

184:名無しの生徒

 カフェテリア

 

185:名無しの生徒

 地下

 

186:名無しの生徒

 エンジェル24

 

187:名無しの生徒

 カフェテリア

 

188:元男TS囚人

 おk地下ね……って何階や

 

189:名無しの生徒

 地下は地下だぞ

 

190:名無しの生徒

 もしかしてクラフトチェンバーのこと言ってる?

 

191:名無しの生徒

 多分そうじゃない?

 

192:名無しの生徒

 クラフトチェンバーの部屋含めて地下にあるもん全部だって言ってるだろ(言ってない)恥ずかしい///

 

193:元男TS囚人

 

 

194:名無しの生徒

 急に冷えたんだけど誰か冷房付けた?

 

195:名無しの生徒

 わいはちょっと酒飲みすぎたみたいで胃が……

 

196:名無しの生徒

 誰が野郎の紅潮を好んで見せられなきゃいけねぇんだよ

 

197:名無しの生徒

 ごめんちょっとW.C.

 

 

210:元男TS囚人

 おーけぃ時間は有限だからもう探索開始するわ

 それと>>192はこの死屍累々な状況をなんとかしろ

 

211:>>192

 はい……

 

 

 

 

394:元男TS囚人

 【画像】

 ええ……

 

395:名無しの生徒

 懲罰房かな

 

396:名無しの生徒

 もう少し広い方が個人的に好き

 

397:元男TS囚人

 【画像】

 あるんだよなぁ……何であるん?

 

398:名無しの生徒

 やったねイッチの新しいハウスだよ、喜べよ

 

399:名無しの生徒

 画像を見た限り使用した痕跡は無いな

 

400:名無しの生徒

 つまり未使用品……

 

401:名無しの生徒

 一角だけ改造して自室にしようず

 

402:元男TS囚人

 いや入るなんて事は一言も言ってないんだが?

 それとそろそろ先生戻ってきそうだから初期位置戻るわ

 

403:名無しの生徒

 先に先生が戻っててPCの現状を知って焦ってたら面白そうだな

 

404:名無しの生徒

 そしてお仕置きとして地下牢での監禁生活始まる

 

405:名無しの生徒

 牢屋から一歩も外に出させない先生

 

406:名無しの生徒

 長期的に閉じ込められて外へ出たいと先生に懇願するようになるイッチ

 

407:名無しの生徒

 そして先生はそんなイッチに肉体関係を要求して……

 

408:元男TS囚人

 あの人がそんな要求する度胸あると思うか?

 

409:名無しの生徒

 で、でも先生も男だから

 

410:名無しの生徒

 イッチが男のノリで先生にボディータッチしてたらいつか分からせられるゾ

 かくいう私がそうだ()

 

411:名無しの生徒

 草

 

412:元男TS囚人

 大丈夫大丈夫、そんなにボディータッチした記憶は無いから

 大丈夫だよな……?

 

413:名無しの生徒

 でもイッチ先生にお姫様抱っこされたりしてるだろ

 

414:名無しの生徒

 あと先生に仮眠室に運ばれる時も背負われたりしてたらイッチの胸当たってただろうしね

 

415:元男TS囚人

 もしもの時があったら俺がキヴォトス女子に殺される……

 

416:名無しの生徒

 その時はその時よ

 

417:名無しの生徒

 ちゃんとわいらがイッチの生き様を後世に残しとくから安心しとき

 

418:名無しの生徒

 (なおその内容は大きく脚色されるものとする)

 

419:元男TS囚人

 やめろ(やめろ)

 

420:名無しの生徒

 大丈夫大丈夫、わいらを信じろ

 

421:名無しの生徒

 ついでにその容姿もきちんと【偉人】転生者(亡)プロフィールpart136【変人】にも載せとくから

 

 

430:元男TS囚人

 そんなスレにわいを載せんでええわ

 あとお前らが描いたイラストも載るんやろ、んなもん死後の恥や

 

431:名無しの生徒

 初めて知ったから覗きに言ったけどガチで偉人変人エピが羅列されてて草

 

432:名無しの生徒

 個人的にクマムシに転生したのに最期は龍種になって消滅した奴が気に入ってる

 

433:名無しの生徒

 わいはTS転生して国どころか星を滅ぼしたやつ

 

434:名無しの生徒

 わいは酒が飲みたくて自作したのはいいけど特許取った後に死んだやつ

 なお死因は自分の作った酒

 

435:元男TS囚人

 そんな奴らのプロフィールにわいが混ざるとかショボすぎて目立つやん……

 

436:名無しの生徒

 現在進行形で脱獄犯やってるやつが何か言ってる

 

437:名無しの生徒

 しかも追っかける側と仲良くなりやがってよぉ

 

438:元男TS囚人

 いやでも七囚人現在進行形で全員脱走してるやん

 そいつらと比べたらわいなんてモブよモブ

 

439:名無しの生徒

 モブは自分に記憶消去(物理)とかやらないし、蘇生薬作らないし、豪快な爆破脱獄もしないんだよなぁ……

 

440:名無しの生徒

 さらに言うなら神秘を暴走させたりなんかしない

 

441:名無しの生徒

 イッチボロクソ言われててワロタ

 

 

 

 

 

 

524:元男TS囚人

 【画像】

 

525:名無しの生徒

 お着いたんかイッチ

 先生固まってて草

 

526:名無しの生徒

 その顔が見たかった……ヴェハハハハハ!!!!

 

527:名無しの生徒

 見てすぐ分かる冷汗をかいている表情

 

528:元男TS囚人

 え、PC?

 何のことやら……

 

529:名無しの生徒

 シャーレに残ってたのはイッチだからイッチが犯人なのは確定なんだよなぁ

 

530:名無しの生徒

 むしろここは先生も男の子なんだねって言って煽るべき

 

531:名無しの生徒

 あれだろ、後ろから覗き込んで「へー、先生も男の子なんだね」って言うんだろ

 

532:元男TS囚人

 絶対面白そうだからやってくるわw

 

533:名無しの生徒

 キョドル先生が容易に思い浮かぶべ……

 

 

537:元男TS囚人

 なんか煽ったら先生が急にお腹お抑えて前屈みに……あ、なんかゴメンね

 

538:名無しの生徒

 立ったなコレは

 

539:名無しの生徒

 イッチ胸でも押し付けたでしょ

 

540:名無しの生徒

 かー!!!!卑しか女杯!!!!

 

541:名無しの生徒

 座ってる画像のところからしてその発言は、PCがスリープモードになってて、画像をつけた瞬間にお宝写真が並べられて固まってるところにイッチが後ろから胸を先生の肩に当てながら耳元で煽ったんですね分かります

 

542:名無しの生徒

 状況理解力EXニキ現れたwww

 

543:元男TS囚人

 胸?当ててるつもりなんてないんだが……うわ肩に当たってんじゃん

 

544:名無しの生徒

 頑張れ先生!!

 

545:名無しの生徒

 今すぐ分からせをするんだ!!!!

 

546:名無しの生徒

 この魔女め!先生の聖剣で成敗されろ!

 

547:名無しの生徒

 無意識誘惑は才能あるよイッチ

 

548:名無しの生徒

 イッチはヒトじゃなくてサキュバスだった……?

 

549:名無しの生徒

 サキュバスコスのイッチを描けと……俺に任せろ

 

550:名無しの生徒

 睾丸鞭先生!!!!

 

551:名無しの生徒

 ペンネームwww

 

552:名無しの生徒

 お前そんなペンネームなのかよwww

 

553:元男TS囚人

 ちょ、先生腕が痛いって

 あーもう分かった分かった、俺が悪かった

 

554:名無しの生徒

 おっとイッチ?

 

555:名無しの生徒

 押し倒すか?

 

556:名無しの生徒

 やれ!先生!

 

557:名無しの生徒

 男見せろ!!

 

558:元男TS囚人

 残念だったなお前ら

 二の腕強く掴まれたけど正気に戻って押し離されたぜ

 

559:名無しの生徒

 チッ

 

560:名無しの生徒

 イッチのメス堕ちはもっと先かー

 

561:名無しの生徒

 まぁそうなると思った

 

562:名無しの生徒

 先生の奥手ぶりは何となく分かってたもんな

 

563:名無しの生徒

 でもいつかイッチは先生に分からせられるだろ

 

564:元男TS囚人

 (ヾノ・∀・`)ナイナイ

 

565:名無しの生徒

 まぁわいらはその瞬間(トキ)を気長に待つだけよ

 

566:名無しの生徒

 初レスで空気感ぶった斬って申し訳ないんだがイッチって結局モチーフ的なのあるん?

 

567:名無しの生徒

 本当にぶった斬ったな……てか初見か?

 

568:名無しの生徒

 デートのとこからROMってた

 

569:名無しの生徒

 それなら説明はいらんか

 

570:名無しの生徒

 と言ってもわいらも分からんのよな……

 

571:元男TS囚人

 本人は分かるわけないからな

 

572:名無しの生徒

 それにこのイッチわいらに話してない情報いっぱいあるからな

 

573:名無しの生徒

 それはそう

 

574:名無しの生徒

 急に蘇生薬が出てきた時は危うく討伐中のモンスターに轢かれる所やったわ

 

575:名無しの生徒

 討伐中に覗くなw

 

576:元男TS囚人

 おまいらに共有してない情報……?なんかあったけ

 スペックでほとんど共有したつもりなんやが

 

577:名無しの生徒

 そのスペックから溢れたのが蘇生薬の件ね 

 

578:名無しの生徒

 普通入手した情報は真偽問わず一旦共有でしょ

 

579:名無しの生徒

 しかも蘇生薬の件はイッチわいらに話した気になってたからな

 

580:名無しの生徒

 そんでそうなると蘇生薬とあと何か特定できそうな情報あるか?

 

581:名無しの生徒

 ああ、イッチのモチーフの話やったね

 

582:名無しの生徒

 外見的特徴は褐色肌と眼鏡……あと髪色か

 

583:名無しの生徒

 一応名前も元ネタはあるやろ

 

584:名無しの生徒

 でも「西」って書いて「カワチ」読む蘇生薬関係の人物とか知らんわ

 

585:名無しの生徒

 蘇生薬よりは不老不死系なら分かるんやがね

 

586:名無しの生徒

 でも肌色的にあり得ない

 

587:名無しの生徒

 それは無関係じゃね?

 

 

589:名無しの生徒

 むしろ苗字よりも名前の方が関係性ある生徒が多いもんな

 

590:名無しの生徒

 あと肌色もナ

 

591:名無しの生徒

 そうやイッチのヘイローってなんだっけ

 

592:名無しの生徒

 なんか五芒星っぽい形してたのは覚えてるで

 

593:名無しの生徒

 イッチのイラスト書いてたけど基本予測だベ

 【画像】

【挿絵表示】

 

 

594:名無しの生徒

 おや……?

 

595:名無しの生徒

 どこか見覚えがあるフォルムだな……

 

596:名無しの生徒

 え、そんな有名なん?

 

597:名無しの生徒

 普通の五芒星みたいな感じのヘイローやん

 

598:元男TS囚人

 お、すごいな

 その形であってるで

 

599:名無しの生徒

 でもアレは目みたいな感じやしちゃうか

 

600:名無しの生徒

 ほなわいの考えすぎか……

 

601:名無しの生徒

 ますます分からなくなってきた……

 

602:名無しの生徒

 巨大なロボットからキヴォトス生息に限定的に有効な蘇生薬まで作れる科学力……

 

 

 

622:元男TS囚人

 っと先生そろそろ寝るみたいだしわいも寝よっと

 

623:名無しの生徒

 今そっち何時やっけ

 

624:名無しの生徒

 結構出たけどイッチからの情報が少なすぎや

 

625:元男TS囚人

 シャワールーム案内されたけど他に空いてる場所あるのに何でわざわざ出てってんや先生?

 

626:名無しの生徒

 イッチお前

 

627:名無しの生徒

 自分の性別忘れたんかお前

 

628:名無しの生徒

 おっと?

 

629:元男TS囚人

 あ、完全に忘れてたわ

 

630:名無しの生徒

 イッチもお疲れの様だな……

 

631:名無しの生徒

 そりゃあまぁねぇ……

 

632:名無しの生徒

 アイアンクローされてたしね……

 

633:元男TS囚人

 とりまシャワー浴びるべ

 

634:名無しの生徒

 因みにキヴォトス人って流した老廃物ってなんか武器になるんかな

 

635:名無しの生徒

 ならんでしょ

 

636:名無しの生徒

 普通に考えて老廃物が武器になるって何なんだよ

 

637:名無しの生徒

 すまぬ、わい転生してからずっと配送業やってたからすっかり馴染んでたわ

 

638:名無しの生徒

 もしかしてアメリカ?

 

639:名無しの生徒

 繋がりを大切にしてそうな世界かな、君

 

640:名無しの生徒

 まぁ、海水の匂いはするね

 

641:名無しの生徒

 配送業ってグループで?

 

642:名無しの生徒

 逆にぼっちだったやつがすぐに見知らぬ誰かと馴染めると思うか?

 

643:名無しの生徒

 アッ、ハイ

 

644:元男TS囚人

 そうなると自営業って事で必然的に能力者ってやつ?

 

645:名無しの生徒

 レベルは低いけどね

 

646:名無しの生徒

 たいへんそう

 

647:名無しの生徒

 あそこはヘマするとデッカいクレーター出来るもんな

 

648:元男TS囚人

 わいよりもハードな世界があることが分かるってなんか安心するね^^

 

649:名無しの生徒

 イッチはさっさと堕ちろ

 

650:名無しの生徒

 一応能力者やし帰還者やで

 

651:名無しの生徒

 一度死んだんかわれ!!!!

 

652:名無しの生徒

 死なないって分かった後に撃退武器があることを知った奴の末路がわいや(5回ぐらい撃退してる)

 

653:名無しの生徒

 失敗してクレーター制作した回数

 

654:名無しの生徒

 29回

 

655:名無しの生徒

 バカじゃん

 

656:名無しの生徒

 あーもう(アメリカ大陸が物理的に)滅茶苦茶だよ!!!!

 

657:名無しの生徒

 安心しろ、今のところ街に被害は出してないから

 

658:元男TS囚人

 そう言う問題じゃないんだよなぁ

 湯上がり後のミルクアイスうめぇ……

 

659:名無しの生徒

 くっっそ

 

660:名無しの生徒

 文明発達してる奴らは良いよなぁああああ!!!!

 

661:名無しの生徒

 むしろこっちは文明が発達しすぎで合成食しか食えないんだが?

 

662:名無しの生徒

 あ、

 

663:名無しの生徒

 なんかすまん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

819:名無しの生徒

 いやー平和ですなぁ……

 

820:名無しの生徒

 ヴァルキューレの子達も普通に顔見知りになっちゃてるしね……

 

821:名無しの生徒

 やっぱ警察学校の生徒はポンコツが多いのでは?

 

822:元男TS囚人

 【速報】ワイ氏勉強合宿の補佐役として連行される

 

823:名無しの生徒

 補習授業部のか

 

824:名無しの生徒

 連行って事は拒否する間も無く現地ついた感じ?

 

825:元男TS囚人

 せやで

 一応ちょくちょく先生に連れられてサポートしに行ったりしたけどな

 あとなんかいつの間にか身柄がシャーレ預かりになってた

 

826:名無しの生徒

 つまり?

 

827:名無しの生徒

 今イッチは

 

828:名無しの生徒

 先生の所有物……ってコトッ!?

 

829:名無しの生徒

 言い方www

 

830:元男TS囚人

 ここ数日は先生に捕縛されて例の地下独房に入れられていることになってたみたい

 

831:名無しの生徒

 でも寝床は?

 

832:元男TS囚人

 今日まで先生のあまり使ってない寝室普通に使ってた

 

833:名無しの生徒

 つまり先生が裏で手を回してたんか……

 

834:名無しの生徒

 生徒に為に頑張る先生はやっぱイケメソ

 

835:名無しの生徒

 ……つまりこのままいけばイッチのバニー衣装が?

 

836:名無しの生徒

 !!!!

 

837:名無しの生徒

 ガタッ

 

838:元男TS囚人

 待て

 

839:名無しの生徒

 とりあえずワイらで予想イラスト描こうず

 

840:名無しの生徒

 腕がなるぜ〜!

 

841:元男TS囚人

 おまいら落ち着け

 

842:名無しの生徒

 何をモタモタしているんだ

 

843:名無しの生徒

 早く1から2章まで走れイッチ

 

844:名無しの生徒

 そしてワイらに勇姿を見せるのだ!!!!

 

845:元男TS囚人

 あーもうどうにでもなれー(そもそもワイC&Cじゃ無いんだけど……)

 とりあえず次スレ立てとくからな

 次スレ→https://……【赤点】勉強合宿の補佐役【回避】

 




次話は12:00に投稿します。

一章からの読み返し時間がかかるべ……(長時間のスマホ行使はスマホがホッカイロになる)


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逃亡生活:シャーレオフィス探索編.

本日2話目です。

今回は3000文字くらい短いです)^p^(


 さて、他のフロアの探索を行う前にやるべきことがある。

 観葉植物に近寄り、その葉の裏に手を伸ばす。

 やはりと言うべきか、そこには小型の盗聴器があった。

 そして次にキヴォトスの資料がファイリングされたものが仕舞われているカラーボックスに近寄る。

 ここからはちょうど障害物はなく、綺麗に先生が見える位置。

 そこから一つの奇妙な小さな穴の空いたカラーボックスを取り出すと、中からは小型のカメラが出てきた。

 他にも今いる部屋からはそれぞれ5個ずつ発見された。

 

「ヤベーなキヴォトス……」

 

 おそらく発見漏れがないことを確認し、俺は上のフロアへと向かった。

 

 

 エレベーターの扉が開くと真っ先に見えるのは玄関だった。

 一歩踏み出すと自動的に部屋……と言うよりかはフロアの照明が点く。

 少し埃っぽいが、生活感を感じられる空間だ。

 成人男性が横になれるくらいの大きさソファーと低い背のテーブル、しばらく使用された形跡のないテレビ。

 白い空間に大きく四角に切り取られた先には日の沈んだキヴォトスの街並みが見える。

 

「……ソファーの上にはブランケットがてきとーに置かれてるし」

 

 このフロアにリビング?の他に部屋はあるのか少し見て回り、俺は思わず溜息を零してしまった。

 どの部屋も埃が溜まっているし、リビング以外の部屋にはそもそも使われているような痕跡がない。

 つまり、なかなかこのフロアは使用されていないのだ。

 その所為で埃が溜まっている事に先生は気付いていない。

 いい加減鼻のむず痒さに苛立ちを覚え始めた俺は、このフロアの清掃を開始した。

 こうして一部屋一部屋綺麗にしていると、いつの間にか時間が過ぎてしまった。

 予測している先生が帰ってくる時刻は午後22時ぐらいで、現在はちょうど残り1時間。

 

「思ったより力が入っちゃった……」

 

 次に探索する場所を決めている間に俺は掃除の時に見つけた一枚の名刺をエレベーターに向かいながら確認する。

 黒いデザインの『GEMATRIA』とだけ書かれている表紙。

 裏面には連絡先……ではなく連絡をとる方法と「我々は貴方様が此方へ来るのを心よりお待ち申し上げます 先生」という文章。

 

「ふーん……、とりあえず取っておこ」

 

 名刺を適当に胸の内ポケットに仕舞い、降りるエレベーターの指し示す階を確認する。

 結局ベッドの下は特に面白いのなかったなと考えていたらあと数秒で地下のフロアに着くようだ。

 そして扉が開かれる。

 一本の通路と、下り階段に別れたエレベーターホール。

 おそらくまっすぐ進むとクラフトチェンバーのある部屋なのだろう。

 けれど、使用されていない状態のため、辺りは薄暗く、辛うじて誘導灯のお陰で空間が把握できるぐらいしかわからない。

 まずは階段ではなく同じ階にある部屋の確認なのだが、ゲームでも見覚えのある場所、つまりクラフトチェンバーのある部屋だった。

 ただ、ここも照明は強くはないので足元には注意を払っておかなければならない。

 

「使用するには先生のIDカードが必要みたいなんだ……」

 

 一通り、薄暗いこの部屋を見て回ったが、面白いものはなかった。

 ただ、生成物の履歴を確認できたのでその履歴を見ると、プレゼントアイテムや家具っぽい名前がズラリと並び、たまに密造クレジットが紛れていた。

 

「次は……下の階、だな。地下のフロア全部とか面倒い……」

 

 しかし安価は絶対。

 エレベーターホールに戻り、今度は階段を降りる。

 そこはあまり使われていない……と言うかそもそも人が立ち入った形跡がないフロアだった。

 手前に並ぶのは簡易的な牢屋で、奥にはいくつか格子ですらない部屋……おそらく独房がある。

 長らく使われていなかったようだが、メンテナンスはきちんと行なっているようで、空調や電灯はきちんと動作を行なっている。

 

「まーじであるとは思わなかったぜ……」

 

 試しに独房の中に入ってみるが、案外ちょうどいい狭さだと感じる。

 扉を閉めたら出られなくなりそうなので閉めないが、ベッドから机の距離、そして出口までの距離を体験してみると私室として使いたいと思えるほど良かった。

 どうしよう、第三のハウスにするか?

 

 一通り見て回ると時刻は22時を指す。

 先生はもう帰ってきていると思うので、急いで先生のPCを見たときの反応を見るために戻る。

 上昇するエレベーターの中で、その稼働音に耳を傾ける。

 モニターにはクルクルとフロアの数字が上昇して、あっという間に仕事場のフロアに到着した。

 

「さてと、センセイはーッと……」

 

 男の人がデスクトップの前で座りながら固まっている。

 その人物は俺に気付いた様子は無いので、このまま彼の背後に回り込む。

 そしてあたかも何も知らない風を装って、PCのモニターを見ながら彼の耳元で囁いた。

 

「へー、先生も男なんだな」

「ひ、ひひヒカル!?!?」

 

 笑いを抑えられず、少し口端が釣り上がってしまったがまあ良いだろう。

 いつの間にか背後にいた俺に驚いたのか、先生は慌てながら俺から離れるように驚いた。

 そして何故か右肩を押さえながら前傾姿勢になって……あっ、なんかごめんね?

 と言っても胸とか当てたつもりはないのだが、先生が右肩を押さえているってことは当たっていたのだろう。

 スレ民にも散々煽られたが、あり得ない事象なので無視じゃ無視。

 

「ひ、ヒカルだよね……デスクトップ弄ったの……」

「さてなんの事やら……」

 

 すると、急に先生が黙り込みこちらに向かって歩み寄ってくる。

 何とも言い表せられない迫力に押され、いつの間にか俺は後退っていた。

 

「な、なんだよ……いっ!?」

 

 急に伸びた手が俺の腕を強く掴む。

 そしてその勢いで軽く壁に背中がぶつかった。

 

「そうだよ、ヒカル。()も男だから……気を付けないとダメだよ」

 

 不意打ちで耳元で囁かれる。

 心地よく感じる男性特有の低音が下腹部にある空間……(ハラ)に響き、何故か全身からドッと力が抜け落ちかける。

 いや待て、今俺は何を考えた?

 あり得ない。

 一瞬で火照った身体が冷める。

 

「わ、悪かったって、先生。俺が悪かった。

 だから離してくれ。いくら俺たちの身体が頑丈とは言え腕が痛い」

「あ、ご、ごめん。すぐ離すね」

 

 急いで謝ると先生も正気に戻ったのか、慌てて俺の腕を掴んでいた手を離してくれた。

 先生から少し焦りの雰囲気を感じる。

 まだ少し、掴まれた箇所に熱が残っている。

 そして俺は、無意識にその掴まれていた箇所に手で触れていた。

 

「あ、いや、流石に今のは俺がやり過ぎた。すまん、先生……」

 

 空調は問題ないはずなのにやけに部屋が暑く感じる。

 それに、やけに動悸が激しい。

 精神が男のままであるため、そんなはずは無いと自分に言い聞かせる。

 

「と、とりあえずもう夜遅いし、シャワー浴びようか。ヒカルは場所知ってたっけ?」

「いんや、知らん」

 

 顔を合わせずに答える。

 少し落ち着いてきてはいるが、まだ先生のあの低い声が耳に残っていた。

 

 

 シャワールームに案内されると、先生はすぐに出て行ってしまった。

 空いている場所はまだあるのに何故だろうと思ったが、自分の体が女というのを忘れていた。

 いや、忘れてはいない。

 まだ囁かれた感触が残っていて、それから意識を逸らそうとしているだけ。

 身体に残った熱をさっさと洗い流すために、身に纏っていた衣類をその場に脱ぎ捨てる。

 タオルを戸に掛けて、頭から冷水を浴びる。

 冷水が肌に触れた瞬間、一気に頭にかかったモヤが晴れるように、スッと心が落ち着いた。

 それでもまだ、囁かれた感触が残ってはいるが、ASMRを聴いていた時の感覚になる。

 

「落ち着け……落ち着け……落ち着け……」

 

 次第に冷水に慣れ始め、肌をつたって排水溝まで流れる水滴がぬるく感じてきた。

 流石に身体を冷やしすぎるのはよく無いだろうと思い、温水に切り替える。

 先ほどまで冷水を浴びていた所為で、痛く感じる。

 

「…………ヨシッ」

 

 一緒に入ることはなかったが、アルちゃん社長に体の隅まで覚えさせられた髪の毛や肌のケアを行い……寝間着が無いので先生を呼ぶ。

 先生がやってくるが、彼はすぐに顔を逸らす。

 

「先生、パジャマとか無い?」

「ご、ごめん。伝え忘れてた。

 奥の方にサイズごとに分けられてるからそこから自由に使っちゃっていいよ」

 

 そう言って先生は足早に去る。

 バスタオルを身体に巻いているが、まぁ肌面積が多いから致し方無し。

 それに、スモークガラス越しなので普通に身体のラインが見えるのだ。

 

「……ちょうどいいサイズがない」

 

 仕方がないので大きめのを着るが、襟周りが広いので片方の肩が出そうになる。

 かと言って前に余裕を持たせれば鎖骨がモロに出るし、背中出しにするとなんか首元が苦しい。

 

「寝る場所は仮眠室でいっか」

「あまり使ってない生活スペースあるからそこの寝室使って構わないよ」

「あー、あの埃が溜まってたとこか。流石にソファーで寝るのは良くないと思うぜ、先生」

 

 下手したら体痛めるしね。

 でも、使っていいと言うのならありがたく使わせてもらおう。

 あ、ミルクアイスおいちぃ。

 

 

 

 

 

 2日後、俺はシャーレの中でヴァルキューレ警察学校の生徒に銃口を突きつけられていた。

 

「あー、とりあえず書類整理したいんだが――」

「う、動かないで下さい!」

 

 髪型はおかっぱっぽい。

 記憶していた限りでは多分モブかな?

 

「センセー、どうしたらいいー?」

「しゃ、シャーレの先生を呼ぶんですか!? 卑怯ですよ!!」

 

 大人しく両手を上げて先生が来るのを待つ。

 そして到着した彼の説得で警察学校の生徒……面倒いからポリ子と呼ぼう、ポリ子が銃をおろしてくれた。

 

「サンキューな、先生。

 あ、書類整理しなきゃ」

 

 

 とある日は先生に連れられて再びトリニティの地へ赴いた。

 目的は補習授業部の勉強面のサポート。

 今回は先生に同行する形なのでお茶会との接触は嬉しいことに今のところは無かった。

 阿慈谷ヒフミ、下江コハル、視線が合った途端に先生に抱き付いてきた白洲アズサ、そして浦和ハナコと自己紹介を交わす。

 ただ、浦和ハナコ、この人物と顔が合った時妙に背中がムズムズした。

 

「わからない問題とか合ったら、気軽にヒカルに聞いてね」

 

 先生がそう言うが、なんか黒い羽と制服の……コハルだっけか、彼女から妙に怖れの視線を感じる。

 まぁ俺の見た目、完全にガラが悪いからしょうがないけどさぁ……。

 

「あー、別に分からないからって怒鳴ったり手ェ挙げたりはしないからな?

 えっと…………下江コハル……サン」

「べ、べべ別に怖いとか全然思ってないわよ!」

 

 そう言えば顔を認識できないから名前が出るのが遅いこと伝え忘れてた。

 まぁ、すぐに顔以外の特徴で覚えられるし問題ないか。

 

 

 

 それからポリ子や補習授業部の人との交流が続き、次第に打ち解けることができた。

 そのおかげで彼女たちの先生に対する想いも知ることが出来て良か……良くないんだよなぁ……。

 

 まず白洲アズサ。

 彼女は実は先生に抱き付くと同時にとある事をやっていた。

 それは先生の匂いをチェック、そして自分の香りを擦り付ける、以上の二つである。

 普段はその行為を短い時間で行っているようだが、他の女の匂いがしたら自分の匂いで上書きが完了するまで離れない。

 

 続いて下江コハル。

 ツッコミ要員かと思ってたらドが付く脳内ピンク娘。

 まさか先生×自分(コハル)の夢小説を書くまで至ったか……。

 普段は真面目に勉強して正実に戻ろうとしているから好感を持てるんだが、その分のコレなので正直トリニティが怖い。

 

 次に阿慈谷ヒフミ。

 テスト当日を推しに捧げたと聞いた時は正直引いた。

 別に推し活は個々の自由だから口を挟んだりするつもりはないけど、ペロロ様への愛が尋常じゃないほどなので話題に出さないようにしている。

 そんな彼女なのだが、どうして先生の事を好んでいるのか分からない。

 いや、一応話は聞いたんだ。

 けれど何故か脳がその内容を理解出来ず拒絶してしまい、結果記憶に残ってない。

 でも何故か、孤独で巨大な白いsilhouetteは覚えてた。

 

 最後、浦和ハナコ……さん。

 確信犯だろと思う。

 ワザと下ネタに聞こえるように言い回すのは思春期男子みたいな子がいるからやめてくれ……。

 そんな彼女は、何度か先生と2人きりになった時にアプローチをしていたらしい。

 しかし先生はそれをのらりくらりと躱していて、今のところ言質が取れていないそうだ。

 なので最近は録音した音声を繋ぎ合わせて自分の欲しい言葉を完成させる為に四苦八苦している。

 

 本当にこのキヴォトスは怖い。

 絶対、宇宙外的何かが要因でこんなことになってるだろと考えたくなる。

 

 

 

「お、カンナさんオヒサ〜。今日はカンナさんが当番ですかい」

「お久しぶりですね。西ヒカル……いえ、ヒカルさん。

 その……先生の要求に関して何かお困り事があれば遠慮なく私に相談してくださいね」

 

 多分神妙な面持ちで彼女は言う。

 けれど何のことか分からないので適当に頷いておいた。

 先生の要求って一体なんなんだ……?

 

「そうですか……。ですが無理はなさらないで下さいね」

「大丈夫大丈夫、俺は無理するとか嫌いな方だから」

 

 無理して身体壊したりしたら後の調整が面倒だからね。

 だからカンナさん、アンタも少しは休め(強制イベント発生)。

 

「ちょ、な、何を――」

「ハイハイ、アンタも最近働き過ぎっすよ〜」

 

 

 

 

 

 そんなこんなであっという間に時間は流れ、気が付いたら知らない場所にいた。

 

「あら、先生〜ヒカルさんが起きましたよ〜」

 

 目の前には双丘……?

 それに優しい柔軟剤の香りがする。

 

「ヒカル、寝てる間に連れて来ちゃってごめん。私1人じゃ手が回りそうがなくて……」

 

 先生の説明では、本来はもっと早く伝えるべきだったが、仕事に追われ過ぎて伝達が出来ず、急遽俺が寝ている間に運んだらしい。

 一応起こそうとしたが、まるで糸が切れた人形のように全く動かず、起きない様だったので、補習授業部の方々に頼んで運んでもらった様だ。

 

「……下手したら誘拐みたいなもんだからなコレ。まぁしょうがねぇか」

 

 掲示板に報告しておく。

 そしたら急にバニー衣装だとか盛り上がり始めやがったので、諦めて次のスレッドを立てた。

 

 ……………………参加することになったらカジノで金策すっか。




完全に本編に突入すると文字数増えるだろうなぁ……(トオイメ

ブクマ、感想、ここすきありがとうございます!!
誤字脱字は執筆中や投稿前に見つけ次第すぐに修正していますがなかなか駆除漏れが減らないので誤字脱字報告してくださる方々にはいつも助かっております……

主人公には掲示板を利用したカードカウンティング(イカサマ)とかをやらせたいのでカジノイベへの合流も一応考えてます
一応この主人公ミレニアム所属だし(停学中)


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【赤点】勉強合宿の補佐役【回避】

ストーリー本編に合流じゃ……

どうして七囚人って私の性癖にクリティカルヒットするキャラが多いんだ……?


13:名無しの生徒

 そういやイッチって指名手配とかされてなかったん?

 

14:元男TS囚人

 逃亡中に店の人と顔合わせたりしてたけど特に何も無かったしされてなかったんじゃね?

 

15:名無しの生徒

 となるとマジでカイテンジャーは何者なんだ……

 

16:名無しの生徒

 彼女たちはペロロジラを倒した英雄だよ

 

17:名無しの生徒

 あ?ペロロ様、だろ

 

18:元男TS囚人

 喧嘩しない

 

19:名無しの生徒

 はい、ママ

 

20:名無しの生徒

 ごめん、ママ

 

21:元男TS囚人

 ころすぞ

 

22:名無しの生徒

 草

 

23:名無しの生徒

 流石ヴァルモブにも母呼びされたTS転生者は伊達じゃねぇ

 

24:名無しの生徒

 もはやノルマかな?

 

25:名無しの生徒

 でも母性を感じさせる様な行動するイッチが悪いと思うの

 

26:元男TS囚人

 元々男だったんだから父性だろうが

 あと純粋に前世の年齢を加算したら完全に彼女らの親と同い年になると思うし

 

27:名無しの生徒

 それでも越えられない壁はあるんだけどね(年下だと思ってた子が吸血鬼ロリオババで強制婚約された)

 

28:名無しの生徒

 草(ウチは神社のロリ御狐様や)

 

29:名無しの生徒

 色々な世界があるんだなぁ……(しみじみ

 

30:元男TS囚人

 とりあえず本題行くで

 勉強合宿でわいどないすればええ?

 

31:名無しの生徒

 どうするってお前

 

32:名無しの生徒

 普通に授業すればええやん

 

33:名無しの生徒

 それ以外何やるんや

 

34:元男TS囚人

 いやぁ……先生が初めて受けさせた小テストの結果を見るとねぇ……

 

35:名無しの生徒

 ああ、コハルとアズサか……

 

36:名無しの生徒

 アズサは可愛い間違えするけどコハルお前……

 

37:名無しの生徒

 思春期男子よりも頭ピンクよねあの子

 

38:元男TS囚人

 先生が絡まなければ比較的まともな点は置いておいて、マジでピンクに走るコハルが問題なのよな……

 

39:名無しの生徒

 待て、先生が絡まなければとは?

 

40:名無しの生徒

 お ま え ら も か

 

41:名無しの生徒

 あ、アズサはまともよね?よね?

 

42:元男TS囚人

 先生に抱き付いて匂いチェックしたり自分の匂いを擦り付ける可愛い独占欲の子だね

 

43:名無しの生徒

 ひ、ヒフミが1番まともやろ

 

 

46:元男TS囚人

 ごめん、彼女に関しては何故か先生に関する話がペロロ様の話と同様記憶から抜け落ちてる

 

47:名無しの生徒

 あのイッチの脳が拒んだ……だとっ!?

 

48:名無しの生徒

 ここは大穴のハナコや

 

49:元男TS囚人

 せっかく先生と2人っきりになっても何故かことに発展しないからそろそろ強硬手段で既成事実を作った方がいいか相談された話する?

 

50:名無しの生徒

 oh……

 

51:名無しの生徒

 先生何したんや……

 

52:元男TS囚人

 さらに出来るなら……いや、これ以上言うとハナコ推しに刺されるかもだし言うのやめとこ

 

53:名無しの生徒

 

 

54:名無しの生徒

 

 

55:名無しの生徒

 

 

56:名無しの生徒

 

 

 

69:名無しの生徒

 ま、まともな奴はいないのか……?

 

70:元男TS囚人

 コハルがおるやろ

 

71:名無しの生徒

 そう言っておいてあの子もどうせヤバいんやろ

 

72:名無しの生徒

 イッチのいう事は信用できんからな

 

73:元男TS囚人

 コハルはまともなのはホントよ?信じて?

 

74:名無しの生徒

 草

 

75:名無しの生徒

 どうやら信用できない語り手なイッチがいるらしい

 

76:名無しの生徒

 おまえ今まで何回後出し情報でわいらを黙らせたと思う?

 

77:元男TS囚人

 そんなことあったっけ……?

 

78:名無しの生徒

 あったわい!!

 

79:名無しの生徒

 わいなんかそれの所為で出来た隙に死にかけたんやゾ

 

80:名無しの生徒

 お前はそもそも生き死にが決まる場面で掲示板見るな

 

81:元男TS囚人

 は?なんで俺も先生と同じ部屋なん?

 

82:名無しの生徒

 おっと?

 

83:名無しの生徒

 そりゃイッチおまえ、先生の監視下に居なきゃいけないんだわ

 

84:名無しの生徒

 身柄はシャ―レ預かりだもんな

 

85:名無しの生徒

 ……もしかして勉強合宿にも連れてきたのって長期的に離れると何が起きるか分からないから?

 

86:名無しの生徒

 先生が居ない間に襲撃合うとかありそうだもんな

 

87:元男TS囚人

 ならしゃーないか……

 

88:名無しの生徒

 そういえばイッチは水着あるん?

 

89:名無しの生徒

 あ

 

90:名無しの生徒

 流石にイッチまでもプール掃除は参加はせんやろ

 

91:元男TS囚人

 逆に急に連れて来られて用意してあると思う?

 

92:名無しの生徒

 無いよなぁ……

 

93:名無しの生徒

 というかミレニアムってプールの授業あるんか?

 

94:名無しの生徒

 体操服あるならあるやろ

 

95:元男TS囚人

 あ、掃除するのね

 集中するから多分スレ顔出せんと思うわ

 

96:名無しの生徒

 イッチ意外と細かいもんな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

142:元男TS囚人

 え、俺もプール掃除させられるの?水着無いんやが?

 

143:名無しの生徒

 そこはほら、借りればええやん

 

 

147:元男TS囚人

 誰から借りればええんや

 補習授業部のメンツのは絶対サイズあわんて

 

148:名無しの生徒

 あ、なんかごめん

 

149:名無しの生徒

 身長一番でかいし、胸囲は今までの画像的にハナコよりもないからなイッチ

 

150:名無しの生徒

 つまりそのままの姿で掃除するんやねイッチは

 

151:名無しの生徒

 でも身長的にハナコのならギリ着れるやろ

 胸元の露出は増えるだろうけど

 

152:元男TS囚人

 お前らそもそもハナコの学校指定水着はプール掃除の時にはもう使え無い状態だぞ

 

153:名無しの生徒

 あ、

 

154:名無しの生徒

 忘れてたわ

 

155:名無しの生徒

 そういやそうだったわ

 

156:名無しの生徒

 ということはイッチはそのまま?

 

157:元男TS囚人

 水に濡れないように立ち回ってる

 

158:名無しの生徒

 見えた!ここでハナコに水ぶっかけられるだろイッチ

 

159:名無しの生徒

 そして濡れワイシャツに透けて見える肌と下着……

 

160:名無しの生徒

 先生が惚れ直すの待ったなしやな!

 

161:元男TS囚人

 そもそも先生が生徒に恋愛感情抱くのはあかんやろ――ってハナコキサマッ!?

 

162:名無しの生徒

 おっとイッチ?

 

163:名無しの生徒

 もしかして水ぶっかけられたか?

 

164:名無しの生徒

 透けブラと聞いて

 

165:名無しの生徒

 というかイッチの着替えどうすんだ

 

166:名無しの生徒

 そりゃお前持ってきて……るか?

 

167:名無しの生徒

 さ、最悪トリニティの借りれば

 

168:元男TS囚人

 くっそ、思いっきり水ぶっかけられた

 ワイシャツが引っ付いて気持ちわりぃ……

 

169:名無しの生徒

 そんなことより先生の反応はどうだイッチ!!

 

170:元男TS囚人

 そんなこと言ってる場合かお前

 あ、普通に足滑られちゃったから悪気はなかったのね

 なら許す、というか案外おっちょこちょいだねかわいい

 

 

175:名無しの生徒

 とりあえず風邪ひく前に着替えた方がええでイッチ

 

176:元男TS囚人

 先生はタオルくれたし、ヒフミは着替え用意してくれたわ助かる

 

177:名無しの生徒

 先生の反応はどうだったイッチ

 

178:名無しの生徒

 流石に透けブラとか気付いてないやろ

 

179:元男TS囚人

 普通にびしょ濡れになったから慌ててただけやぞ先生は

 特に顔を赤くしてソワソワとかしとらん

 

180:名無しの生徒

 流石は先生と言うべきなのか……

 

181:名無しの生徒

 もっとこう、うぶな反応欲しかったな……

 

182:名無しの生徒

 イッチに煽られた時みたいな反応が欲しかった

 

183:元男TS囚人

 俺はもうあんな思い二度と御免だな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

307:元男TS囚人

 水はり終えたらもう夜やな

 色々とちかれた……

 

308:名無しの生徒

 明日から本格的に勉強合宿やな

 

309:名無しの生徒

 今日はもう休んだ方がええなイッチ

 

310:元男TS囚人

 そうするわ……てかねみぃ……

 

311:名無しの生徒

 乙

 

312:名無しの生徒

 乙

 

313:名無しの生徒

 おつー

 

314:名無しの生徒

 しっかり休めよ

 

 

 

 

352:名無しの生徒

 さて、イッチは寝たか……

 

353:名無しの生徒

 なぁ、最近イッチの様子変じゃね?

 

354:名無しの生徒

 なんか眠たそうよね

 

355:名無しの生徒

 最近は死んだ様に寝てるみたいやし

 

356:名無しの生徒

 なんなら寝たら外的要因じゃもう起きれないんでしょ

 

357:名無しの生徒

 一応睡眠時間は8時間ピッタリ言ってるけどそんな訳ないだろ

 

358:名無しの生徒

 多分伸びてると思われ

 

359:名無しの生徒

 今のところ予想されてるのは、投獄前に何らかの障害で定期的に薬品の摂取をしていたかもしれないんよな

 

 

363:名無しの生徒

 多分イッチも自分で気付いてるやろうし、本当に困ったらわいらに話すでしょ

 

364:名無しの生徒

 イッチが話さんならそれで良いしな、強要すべきでは無いし

 

365:名無しの生徒

 所詮、赤の他人やしな

 

366:名無しの生徒

 まぁ本音を言うと、TS美少女は堕ちようが堕ちまいが不幸にはならんでほしい

 

367:名無しの生徒

 それはそう

 

368:名無しの生徒

 それな

 

 

 

373:名無しの生徒

 だから強要はしたくないけど出来れば情報は共有して欲しいよね

 

374:名無しの生徒

 なんか面白そうなスレ見つけたから来たけど何この空気

 

375:名無しの生徒

 お、初見さんかい

 

376:名無しの生徒

 イッチは今寝てるけどゆっくりしてなー

 

377:名無しの生徒

 どう言う状況なん?

 

378:名無しの生徒

 簡潔に言うとイッチはエロい

 

379:名無しの生徒

 何も分からんが?

 

380:名無しの生徒

 すまんわいらの本音が漏れた

 大雑把にまとめると、最近イッチの睡眠時間が伸びてるなって話やで

 今までは睡眠時間に振れ幅があったんやが最近はぴったし8時間、9時間って感じで伸びてるんや

 

381:名無しの生徒

 しれっと民意にすんな(そうだけど)

 しかも本人曰く寝てる間にナニされても起きないらしい

 

382:名無しの生徒

 因みにその外的要因で起きれないのが発覚したのが今回のスレじゃよ

 

 

384:名無しの生徒

 昨日は結構遅めに寝たのもあるんやが流石に運搬されても道中で起きないのはね

 

385:名無しの生徒

 大丈夫なんかここのイッチ

 

386:名無しの生徒

 (重要そうな情報を出してない可能性があること以外は)大丈夫だ問題ない

 

387:名無しの生徒

 草

 

388:名無しの生徒

 まぁそうよな

 

389:名無しの生徒

 だから本人が自分から話すまではわいらは何も分からん

 

390:名無しの生徒

 と言うわけで本日は久しぶりにワンドロやろうず

 

391:名無しの生徒

 よしキタコレ

 

392:名無しの生徒

 久し振りにわいも筆を持つか……

 

393:名無しの生徒

 今日はいいネタくれたからなイッチ

 

394:名無しの生徒

 まず毎度の固定お題は【イッチ】やな

 それ以外の3つのお題は安価や

 

395:名無しの生徒

 透けブラ絶対に通すぞお前ら

 

396:名無しの生徒

 は?

 

397:名無しの生徒

 絶対に先生絡ませよう

 

398:名無しの生徒

 神絵師のイラストをわいらは安価するだけで高みの見物ができる良スレ

 

399:名無しの生徒

 おまえらさっきの空気感と違くないか?

 

400:名無しの生徒

 我が右手よ……光れ!!!!

 

401:名無しの生徒

 初見か?

 まぁケツの力でも抜いてゆっくりしな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

624:元男TS囚人

 おはよう諸君

 昨夜は随分とお楽しみのようだったな?

 お陰で遡るのが面倒でやめちまったよ

 

625:名無しの生徒

 へへ、久々にハッスルしちまってな……

 

626:名無しの生徒

 まさかイッチが白ブラだったなんて……

 

627:元男TS囚人

 誰もそんな情報公開してないが?

 

628:名無しの生徒

 わい、イラストしか知らんやけど本当にイッチは女なんか?

 

629:名無しの生徒

 確かに褐色肌には白が映えるだろうが、黒もええやろ

 

630:名無しの生徒

 アメスク風なら黄色や紫が似合う

 

631:元男TS囚人

 初見か?

 なら今借り物の制服やが地鶏載せるで

 【画像】

 

632:名無しの生徒

 トリニティ制服(白)か……いい趣味ですな

 

633:名無しの生徒

 スケバン感あって分からせしたい()

 

634:名無しの生徒

 白衣も乾かしてるんか

 

635:名無しの生徒

 

 

636:名無しの生徒

 おっと初見くんがイッチの発するエロスにやられたようだ

 

637:名無しの生徒

 目元のくまやピアス、メッシュの入った髪で威圧感パナイのに凄いよイッチの身体

 あとあのくすんだボロボロの白衣が無いだけでも結構印象違うな

 

638:元男TS囚人

 お前ら好き勝手言いやがってよぉ……一応BANする権限をわいが持ってること忘れんなよ?

 

639:名無しの生徒

 イェスマム!!!!

 

640:名無しの生徒

 イェスマム!!!!

 

641:名無しの生徒

 ヤーマム!!!!

 

 

 

 

686:元男TS囚人

 とりま今日は模擬試験をやるみたい

 

687:名無しの生徒

 あーあれか

 

688:名無しの生徒

 イッチはその間何すんの

 

689:元男TS囚人

 白衣ないとめっちゃ落ち着かんから乾いてるか確認してくる

 先生が見てくれるみたいやし

 

690:名無しの生徒

 結果次第で振り分けられたグループでなんか分からないところがあったらイッチや先生が教える感じか

 

691:名無しの生徒

 てかトリニティの制服って着心地どんな感じや?

 

692:元男TS囚人

 めっちゃ肌に優しい……絶対に返すまで汚させねぇわこれ

 

693:名無しの生徒

 高そう

 

694:名無しの生徒

 実際ミレニアムよりも予算あるやろ

 

695:名無しの生徒

 でも値札は見たくない

 

696:元男TS囚人

 見たら俺らが消し炭になるから懸命な判断だと思うべ

 

 

 

 

 

 

725:元男TS囚人

 えぇ……ハナコさんこの点数はワザとですかい……?

 

726:名無しの生徒

 頭の良さを知ってると、この1桁点はビビるよね

 

727:名無しの生徒

 知らなくても1桁点はビビるわ

 

728:元男TS囚人

 とりま先生が1年生組で、わいが2年生組のを見ることになったべ

 やる事ねぇや

 

729:名無しの生徒

 草

 

730:名無しの生徒

 まぁ実際、ヒフミの模擬試験は合格点届いてたもんな

 

731:名無しの生徒

 そんでハナコ氏は勉強はできるから確かにイッチはやる事ない

 

732:名無しの生徒

 ならヒフミが第2次試験の得点を9割取れるようにすれば?

 

733:元男TS囚人

 そうすっか

 ちょっと試験範囲と出題傾向インストールしてくるわ

 

734:名無しの生徒

 インストールは草

 

735:名無しの生徒

 ならわいらはその間どないしよか

 

736:名無しの生徒

 わい、ブルアカ やっとらんかったから現在時と今後の流れ知りたいンゴ

 

737:名無しの生徒

 簡単に言うと仲の悪いトリニティ総合学園とゲヘナ学園がエデン条約って言う条約を結ぶ前に裏切り者探しを行なってる

 

738:名無しの生徒

 まぁイッチは完全に巻き込まれた形なんやが

 

739:名無しの生徒

 シャーレに身柄を預けられてるからしゃーないしゃーない

 

740:名無しの生徒

 そんで今後はなんだが、直近は裏切り者の可能性がある生徒を集めた補習授業部の生徒たち全員に2次試験を合格してもらうとこやで

 

741:名無しの生徒

 最終目標は裏切り者を見つける事なんやが……まぁストーリーを知ってるわいらからするとさっさとイッチにはエデン条約編を終わらせてカイザーコーポレーションとの追っかけっこにけりをつけて欲しいんねん

 

742:名無しの生徒

 身柄シャーレ預かりとはいえいつまで持つか分からんしな

 

743:名無しの生徒

 おい待てぃ!!1つ重要なストーリーを忘れてるゾ

 

744:名無しの生徒

 ん?何か忘れてるか?

 

745:名無しの生徒

 バニーイベを忘れちゃぁ困るでぃ!!

 

746:名無しの生徒

 !!!!

 

747:名無しの生徒

 すまない忘れていた

 

748:名無しの生徒

 そうだよな、カイザーコーポレーションよりも重要やわ

 

749:名無しの生徒

 イッチのバニー衣装wktk

 

750:名無しの生徒

 え、でもバニーイベってC&Cじゃ……

 

751:名無しの生徒

 先生が付いてくから必然的にイッチも連れて行かれる

 つまりイッチのバニー衣装が見れる

 Q.E.D.証明完了

 

752:名無しの生徒

 ガバガバ証明ヤメロw

 

753:名無しの生徒

 でも見れるもんなら見たいよね

 

754:名無しの生徒

 ……そういえばここのC&Cって安全なんか?

 

755:名無しの生徒

 あ

 

756:名無しの生徒

 り、リーダーはまともやろ

 

757:名無しの生徒

 でもイッチまだ会ってないから分からんくね?

 

758:名無しの生徒

 何か問題があるん?

 

759:名無しの生徒

 そういやお前はまだ知らんかったよな

 

760:名無しの生徒

 ここのイッチのいるブルアカ世界は先生に対する激重感情があるんやで

 

761:名無しの生徒

 一応アルちゃん社長とかまだ可愛いのはいるんやけど、多分恋敵になったら死を覚悟せなあかん

 

762:名無しの生徒

 まぁそんなイッチがいつ先生に堕ちるのか見て楽しんでるのがわいらなんやが

 

 

794:元男TS囚人

 たでま

 ヒフミ氏の地頭いいから教えるの楽しかったわ

 

795:名無しの生徒

 伊達に巻き込まれ体質やって無いからね彼女

 

796:名無しの生徒

 主人公体質よねあの子

 

797:名無しの生徒

 面倒臭い方のな

 

798:元男TS囚人

 通りで頭の回転が早いんか納得

 あ、あと暇な時に以前読んだ西ヒカルのレポートを共有できるようにしといたから共有するで

 【蘇生薬に関する資料.pdf】

 

 

802:名無しの生徒

 急に劇物共有しないでくれる?

 

803:名無しの生徒

 ごめん、なんで今?

 

804:元男TS囚人

 なんとなくやが?

 

805:名無しの生徒

 たまにイッチの考えている事が分からんなるんやがワイだけ?

 

806:名無しの生徒

 ワイトもそう思います

 

807:名無しの生徒

 安心しろ、ここのスレ民全員がそう思ってる

 

808:元男TS囚人

 逆におまいらは常に何かを考えて生きているんか?

 

809:名無しの生徒

 コイツゥ!!!!

 

810:名無しの生徒

 いや確かに常日頃考えてはいないがなぁ!!!!

 

811:元男TS囚人

 むしろこの方がすぐにonとoffを切り替えられて楽やで

 

812:名無しの生徒

 何も考えずなんとなくでSANチェックさせないで欲しいわ

 

813:名無しの生徒

 確かに何も考えていない分すぐに思考に移れるけどソウジャナイ

 

 

816:元男TS囚人

 映像ファイルはまだ共有してないだけまだマシやろ

 それにわいもSANチェックしたからね、おまいらだけしてないのはずるいと思ってね

 

817:名無しの生徒

 イッチなんか先生棒に分からされればいいんだ!!

 

818:名無しの生徒

 ひでぇ理由だ

 

819:名無しの生徒

 でも分からないわけでもない()

 

820:名無しの生徒

 それでも今じゃないんだよなぁ……

 

821:名無しの生徒

 初見くん、これがここのイッチだ

 

822:名無しの生徒

 いずれ偉人変人スレに名を連ねるものだよ

 

823:元男TS囚人

 載らんが?

 

824:名無しの生徒

 今までの行動を振り返ってみ?

 

 

 

 

 

 

 

 

943:元男TS囚人

 結構スレ消費しちまったな

 

944:名無しの生徒

 うわいつの間に

 

945:元男TS囚人

 そろそろ950だし次スレ立てとく

 

946:名無しの生徒

 結構話したな……イッチに似合う水着

 

947:名無しの生徒

 やっぱ褐色肌には白色でビキニタイプよな

 

948:名無しの生徒

 は?ギャルみたいな黒フリルやろ

 

949:名無しの生徒

 キョウエイ……

 

950:元男TS囚人

 そもそも買う予定ないからな?

 次スレ→https://……【赤点】トリニティの制服着心地良【回避】

 

951:名無しの生徒

 おらさっさとエデン条約の1と2章突破すっぞ

 

952:名無しの生徒

 ビキニイッチよりもバニーイッチが先に待ってるんや……!!

 




二話更新じゃよ(13:10に投稿)

2023/06/08.12:55 ポカしたのでそのまま投稿


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逃亡生活:補習授業部編

二話目です。
掲示板形式から読むのをオヌヌメします。


 さて、目が覚めたら見知らぬ場所というのは何度目なんだろうか。

 昨日は少し用事があって寝るのが遅くなってしまったからか、普段起きる時間よりもだいぶ遅くに起きてしまった。

 

「あら? 先生〜。ヒカルさん起きたみたいですよ〜」

 

 ハナコが先生を呼ぶ。

 いまだに状況が整理できない。

 ただ、荷ほどきの途中の様だったので、彼女たちの目的地に到着したばかりの様だ。

 

「ここは……つーかなんで俺まで連れてこられてるんだ……?」

 

 そこに先生がやってくる。

 出発前に何度か体を揺すって起こそうとしていたらしいが、全く起きる気配がなかったので担いで(道中は車)ここへ向かったらしい。

 

「マジ……?」

「まるで死んでるみたいに寝てたよ。

 というか寝返りをうたないし、寝息が小さ過ぎて最初は本当に死んでるのかと思っちゃった」

 

 何も言えない。

 確かに最近は寝るとセットしていたアラームが聞こえないことがよくある。

 それなのに睡眠時間はぴったり6時間……いや今は8時間か、になっているのだ。

 原因は分からない。

 日に日に伸びる様なことはないが以後気をつけるべきだろう。

 

「ま、寝間着に着替えないまま寝ちまったのは幸いだな」

 

 思考を切り替えて先生の荷ほどきを手伝う。

 掲示板を覗くとちょうどスレも残り少なかったし次のスレッドを立てて誘導する。

 先生との会話をしながら掲示板でレスを返していたら荷ほどきはあっという間に終わった。

 

「案外物を多く持ってきたんだな」

「まぁヒカルがいるからね」

 

 いわゆる女性用の着替えだろうか。

 でもどうして先生が用意できたのだろうかと思ったが、アロナの存在を忘れてた。

 多分彼女が手伝ったのだろう。

 

「……あと一応聞くけどなんで俺は先生と同室なんだ?」

「前にも言った通りヒカルはシャーレに身柄を預けられてる状態だからね。

 カンナから連れて行く条件に私の監視下限定があったから」

 

 カンナさんからそういう条件があったのならしょうがないか……。

 念の為通知の溜まったモモトークを起動する。

 通知の中にはカンナさんからのものもあり、メッセージを確認すると、謝罪と先生に襲われそうになったとか何かあったらすぐに呼んで構わない、とのこと。

 それでこの前の事を思い出してしまった。

 あれは吊り橋効果みたいなものだと結論付けたはず。

 だから俺が先生に惚れているなんてありえない。

 

「そうかい。カンナさんがそう言うなら問題無いか」

「彼女は私とヒナと違って、君が負傷した姿を見ているからね。結構心配してたみたいだよ」

 

 いや一番の心配の要因はアンタだよ。

 まぁ、なんか先生が問題を起こして、そこから先生を捕えて一時的に一緒に居られる、とか考えたりしているのだろう。

 年下の女の子を何人も惚れさせて、激重感情を持たせているのに気付かないなんて悪い大人だ。

 

 

 

 

 

 そしていざ勉強合宿が開始……の前に大掃除が始まる。

 トリニティで使用されていなかった場所を利用しているらしく、確かに埃がたまっている。

 荷ほどきの際に軽く使用する部屋は掃除しておいたが、他の場所も使うし、大掃除には賛成だ。

 何故かハナコが他3人が体操着を着ている中で水着を着て登場したのにはビビった。

 俺は着替えとかはなかったが、元々着用しているボロボロな白衣があるのでいいだろう。

 コハルにはどうして新しい白衣を買ったりしないのかと聞かれたが、愛着があるんだから仕方ないだろ。

 それに裾とかボロボロ(で全体的に色がくすんでる)だけれど、それ以外は裂けたりしていないし。

 

「その愛着がどこからで、どうしてあるのかは分からんけどな」

「ふーん、でも記憶を失っても愛着があるなんてなんか素敵ね」

 

 何故コハルが記憶のことを知っているのかと言うと、彼女は正実に所属しているらしいくて、前に脱走してるのバレた事があったんだよね。

 その時にちょーっと彼女が書いていた小説についてアドバイスとかお話ししたら仲良くなったのじゃ。

 

 こうして合宿所とその周辺の掃除がおおかた終わる。

 変な埃っぽさもなくなり、とても息がしやすい。

 

「もう1箇所、残っていますよ?」

 

 殆どの人が掃除終了のモードに入りかけた時、ハナコがそう言い放った。

 皆は何処か見当がつかない様であったため、彼女は「屋上のプールですよ」と答える。

 そしてプールのある屋上へ移動した。

 

 

 枯れ落ち葉、風雨に運ばれた泥で全体的に黒くくすんだプールの姿がそこにあった。

 正直見てて背筋に嫌な汗をかいてる。

 水で洗い流していない状態でかつ裸足で歩きたくは無い。

 補習授業部の面々はハナコの誘導もあって掃除をする気が満々の様子。

 俺はこっそり先生の方へ近付き、プール掃除を回避しようとしたが、先生もプール掃除に乗り気で逃げ場は無かった。

 

「……あー、俺は今水着持ってねぇからお前らさっさと着替えてこい」

 

 俺を連れて彼女たちは更衣室へ向かおうとしていたので、水着を持っていない事を伝える。

 元々男ならなくてもついて行くだろと思うだろうが、そもそもアレする以外で特に女の裸は見たいとは思わん。

 だってそもそも俺がエロースを感じるのは着衣とかだし()。

 と言うか女の裸はアルちゃん社長のとこで、何度も事故で彼女のその姿と遭遇してしまい慣れた。

 

「急に連れて来ちゃってごめんね」

「……それって何に関する謝罪っすか先生」

 

 何故謝る。

 どうやら事前に伝えておけば水着とか準備できただろうとのこと。

 そもそも水着は(ラボの方の)ホームに置いてあるから事前に伝えられていても持ってこなかったと答えておく。

 

 しばらく先生と雑談をしていると、水着に着替えた補習授業部たちが戻ってくる。

 ハナコ以外は学校指定の水着で、ハナコは何故か小遣いで買った水着の上に制服を着ていた。

 

「……お前の趣味なら何も言わんわ」

 

 ちなみに学校指定の水着は洗ってしまった様だ。

 短時間だけ着て直ぐに体操服に着替えたとはいえ、一度着てしまった物を洗いたくなるのはわかる。

 

「ふふっ、見てください、虹ですよ虹!」

「つ、冷たいよハナコちゃん〜!」

 

 楽しそうにプール掃除をする彼女たち。

 これが青春、これがノスタルジー……。

 俺が前世では得られなかった、創作でしか見られなかった学校生活の1ページ。

 色褪せた、ありもしない青春の記憶が蘇る。

 そして……ハナコの「キャッ」という短い悲鳴が聞こえた。

 その声に反応する前に、急に俺の頭から冷たい、流動性のある何かが襲いかかる。

 

「…………つめたい」

 

 一気に思考が覚醒する。

 郷愁から引き戻された原因は、どうやらホースを持っていたハナコが足を滑らせてしまい、担い手を失ったホースが暴れて俺にその水がかかった様だ。

 

「ヒカル大丈夫!?」

 

 先生が慌ててタオルをかけてくれる。

 俺は先生に軽く「ありがとう」と言ってからハナコの元へ歩み寄った。

 俺が歩み寄ると、彼女の仕草からして申し訳なさそうに焦っている様子。

 

「怪我はねぇか?」

「え?」

 

 責められると思ったのだろう。

 気の抜けた声が帰ってくる。

 

「別に怒っちゃいねぇよ。ボーッとして避けられなかった俺も悪いし。

 ほら、立てるか?」

「……。ふふっ、それでもごめんなさい」

 

 俺が手を貸して彼女は立ちがる。

 そして彼女は俺の耳元に顔を寄せるてすかさず言った。

 

「……それはそれとして、濡れて透けるってイイ、ですね」

 

 お前ぇぇええ!!!!

 分からなくもないが?

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 さて着替えが無かったからヒフミが用意してくれたトリニティの制服を着させてもらったんだが……めっちゃ着心地がいい。

 でもな、1つだけ言っていいか?

 

「なんで丈の長いスカートなのに左脚だけ生脚出せるようになってるん????」

 

 なんかこう、よくあるスケバンみたいな感じになってしまうんだが?

 あと、白衣が無くてスッゴイ落ち着かない。

 因みにプール掃除は終わり、時刻はもう夜。

 プールの水がはり終えた頃だ。

 

「本当にごめんなさい!」

「謝罪はもういいって。アレは完全に事故だからしょうがねぇ。

 それに俺は本来部外者だから謝るべきは先生だって」

「私!?」

 

 俺からの流れ弾を喰らう先生。

 でも俺を連れてこなかったらこうはならなかったんだから諸悪の根源はこの人だろう。

 

「……けれど流石に疲れてきたな」

 

 少しウトウトし始めるコハルを見る。

 彼女もどうやら眠い様だ。

 みんなで合宿の宿泊スペースに移る。

 先生と俺は彼女たちの向かい側の部屋に入る。

 そして俺はそのままベッドに向かって倒れる様に眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ―◇ ―◇― ◇― ◇

 

 

 西ヒカルが倒れる様に眠った。

 その様子を見て彼は思わず呟く。

 

「……やっぱり最近、ヒカルの様子がおかしい」

 

 寝ると自力で起きるまでは何をしても起きない。

 それが発覚したのは先々週だった。

 彼女が珍しく事務室のソファーで仮眠を取っていたところ、うっかり近くで運んでいた荷物を崩してしまい、大きな物音を立ててしまったのだ。

 しかし普通なら起きるはずの騒音だったのにもかかわらず、彼女からは全く起きる気配がなかった。

 

「……ヒカル?」

「…………」

 

 彼は思わず寝ている彼女に声を掛けてしまう。

 帰って来るのは耳を澄まさなければ分からないほど静かな寝息だけで、やはり起きる気配がない。

 うつ伏せ状態で寝る彼女の姿勢を直して、毛布をかける。

 側から見れば死んでいるとしか思えないほど静かだ。

 呼吸が浅いたいめか、胸あたりの毛布の沈下する動きが分かりにくい。

 

「最近は寝ている時間が伸びてきているみたいだ。

 本人もそれに気付いているだろうけど一応聞いておかないと……」

 

 すると、扉をノックする音が響いた。

 彼がノックをした主に入室の許可をすると、入室してきたのは阿慈谷ヒフミだった。

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 ぐっどもーにんぐ諸君。

 なんかスレはまた俺がテーマのイラストが沢山投下されてて遡る気力が出ないぜ。

 そして睡眠時間はぴったり9時間。

 その間にスレには初見がいた様なので、ついでにトリニティの制服の感想を聞くために自撮り(鏡に映った姿の)画像を載せた。

 案の定スケバンを連想したスレ民が多くて俺の感性は間違っていなかった様だ。

 

「おはよう、ヒカル」

「おはよ、せんせ。寝癖出来てるぞー」

 

 少しの身支度をしていたら先生が起きる。

 暫くして向かいの部屋からも補習授業部たちが起きた音が聞こえてきた。

 先生を置いて、使用されていない厨房に向かう。

 持ってきた食材を使って簡単な朝食を人数分作り、皆が来るのを俺は自分の分を食べながら待つ。

 今日やる内容はおそらく模擬試験。

 採点するまでの間は特にやることも無いだろうし、昨日濡らしてしまった白衣の様子でも見に行こうか。

 

 

 結果、まだ乾いてなかった。

 というか思いっきり白衣が目が痛くなるほど漂白されてた。

 そして模擬試験の結果もヤバかった。

 ハナコの4点って何なんだ……。

 

 ヒフミが主導でグループ分けを行い、本格的な勉強会が始まる。

 始まるのだが……正直ハナコは頭いいし俺は二年生組の手伝いはしなくても良い気がするんだが?

 そう思っていた。

 だからスレに顔を出して相談してみた結果、ヒフミの強化計画が出たのでそれに乗ることにする。

 その為、先生とヒフミに頼んでテストの範囲や、過去の試験の問題用紙を貰い、出題傾向や内容を分析することにした。

 多分明日までにはいい勉強メニューが組めるだろう。

 

 

 

 

【生徒プロフィール再現】

【挿絵表示】

 




ブクマ・感想・評価・誤字脱字報告いつもありがとうございます!
今回は14話目のifルート書いたので良ければどうぞ

【18未満はなってから読んでネ】
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=298050&uid=227740


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【赤点】トリニティの制服着心地良【回避】

お待たせしますた更新です

ストーリー読み直したかったけど昨日は結局inできませんでしたね、はい


11:元男TS囚人

 そういえば先生来ないな……

 

12:名無しの生徒

 あー……

 

13:名無しの生徒

 多分今ネタバレしてもらってるとこやね

 

14:元男TS囚人

 あ、そういえばそんなイベントあったな

 

15:名無しの生徒

 それで第1章はおしまいだっけか

 

16:名無しの生徒

 せやね

 

17:名無しの生徒

 先生いなくてもイッチがいるんなら始められるんちゃうの?

 

18:元男TS囚人

 始められるっちゃ始められるけど2グループ同時に見るの疲れそうで気が乗らん

 

19:名無しの生徒

 関係ない、行け

 

20:名無しの生徒

 草

 

21:名無しの生徒

 草

 

22:名無しの生徒

 吸血鬼いて草

 

23:元男TS囚人

 しゃーないか

 先生来るまでやるわ

 

24:名無しの生徒

 これは吸血鬼もニッコリやろ

 

25:名無しの生徒

 (*≧∀≦*)

 

26:名無しの生徒

 こんな笑顔のDI○様見たくないwwwwww

 

27:名無しの生徒

 飲みかけた酒が気管に入りかけたわどうしてくれるwww

 

28:名無しの生徒

 やばいw想w像wwwしたwだけwwでw腹wいてぇwww

 

29:元男TS囚人

 あ、おまえID見たら前見かけた吸血鬼すぐ死ぬ世界に転生したスレの主やんけ

 

30:名無しの生徒

 ガチの吸血鬼?

 

31:名無しの生徒

 いんや、一般ヒューマン

 

32:名無しの生徒

 じゃあなんで判明したんだよ

 

33:名無しの生徒

 呪いの被害者と言ったらわかるか?

 

34:名無しの生徒

 草

 

35:名無しの生徒

 キャラと絡みある時点で一般ではない希ガス

 

 

 

 

 

 

131:元男TS囚人

 あ、そうそう、白衣を漂白して分かったんやがなんか裏地に名前あった

 

132:名無しの生徒

 名前?

 

133:名無しの生徒

 自分のなんやからあって当然やろ

 

134:元男TS囚人

 それが『エルザ』だからわいのちゃうみたいなんや

 

135:名無しの生徒

 エルザって誰よその女!!!!

 

136:名無しの生徒

 それはイッチも知りたいちゃうんじゃねぇか?

 

137:元男TS囚人

 本当に誰よこの女!!!!

 

138:名無しの生徒

 草

 

139:名無しの生徒

 てことは今日はミレニアムの制服かい?

 

140:元男TS囚人

 え?(着心地いいから)トリニティの制服やが?

 

141:名無しの生徒

 あ、コイツ滞在している間ずっと借りるつもりだ

 

142:名無しの生徒

 つまり今トリニティの制服に白衣って感じ?

 

143:元男TS囚人

 なんかこの白衣無いと落ち着かないんだよね

 だから昨日は先生の背広が比較的ましだったから剥いでそれを羽織ってた

 

144:名無しの生徒

 剥いだんかwwwwww

 

145:名無しの生徒

 先生かわいそw

 

146:名無しの生徒

 もうこれ夫婦芸でしょ

 

147:名無しの生徒

 あ、なるほど

 

148:名無しの生徒

 もうそういう仲なんですね

 

149:元男TS囚人

 夫婦じゃないが?

 

 

153:元男TS囚人

 あ、先生来た

 暫く勉強の方に集中するから好きにくつろいでな

 あとなんか荒らし対処あれば気軽に呼んで構わんよ

 

154:名無しの生徒

 イッチがんばえー

 

 

159:名無しの生徒

 ガチで『エルザ』って誰だよ!

 

160:名無しの生徒

 白衣がイッチ、もとい西ヒカルのものじゃないって……

 名前的に女っぽいしもしかして百合的な話題か?

 

161:名無しの生徒

 まだだ……まだわいは先×1を諦めないで……

 

162:名無しの生徒

 うーんこれはもう一度イッチにはラボの方を探索してもらったほうがよさそうね……

 

163:名無しの生徒

 バニーイベよりも重要そうだしな

 

164:名無しの生徒

 エルザで思い当たるキャラは多いんだが、ブルアカでそんなキャラは当然居ないし……

 

 

166:名無しの生徒

 あとサラッとイッチが言ってたけど、多分他の白衣着て試してたと思う

 

167:名無しの生徒

 つまり?

 

168:名無しの生徒

 そのエルザって言う泥棒猫の白衣じゃ無いと落ち着かない

 

169:名無しの生徒

 比較的ましだったのが先生の背広ってことはエルザの方が本命では?とボブは(ry

 

170:名無しの生徒

 あかん、情報が少なすぎる

 

 

 

 

228:名無しの生徒

 おまいら聞け

 

229:名無しの生徒

 なんだ?

 

230:名無しの生徒

 発見でもあったんか?

 

231:名無しの生徒

 イッチが投下しやがったレポートを読み返してたんやが、古い方のレポート、多分初期頃の実験のレポート全てに『E.K.』って書かれてたぞ

 

232:名無しの生徒

 なにっ!?本当か雷電!?

 

233:名無しの生徒

 まーたこのイッチ伝達忘れあったんかい!!!!

 苗字は分からんが状況証拠的にEはエルザ確定やろ!

 

234:名無しの生徒

 つまり今イッチが羽織っている白衣は元々共同研究者のもの……

 

235:名無しの生徒

 そして今は姿形もないって事はキヴォトスにいないと言う事は……

 

236:名無しの生徒

 死に別れたかキヴォトス外に転校……かな?

 

237:名無しの生徒

 それかゲマトリア堕ちか……

 

238:名無しの生徒

 ゲマトリア堕ちとかだったら嫌なんだけど

 

239:名無しの生徒

 流石にそれはないでしょ、ないよね?

 

 

241:名無しの生徒

 本当は見るの嫌だけど実験の記録映像の方も欲しいわね……

 

242:名無しの生徒

 絶対SAN値減少する映像なんだろうなぁ……

 

 

245:名無しの生徒

 ……てかそろそろわい家出ないと遅刻するわ

 

246:名無しの生徒

 お、学生か?

 

247:名無しの生徒

 いんや、教える方

 

248:名無しの生徒

 へー

 

249:名無しの生徒

 因みにユーはどんなトコ?

 

250:名無しの生徒

 ニチアサ系の魔法少女って言えば分かる?それも5人組のやつ

 

251:名無しの生徒

 ……ごめん、敵はどんなタイプ

 

252:名無しの生徒

 真っ白なお面のやつ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

325:名無しの生徒

 暇だから記憶から再現したニコ動の動画のリンク載せとく

 流石に弾幕は覚えてないから映像だけ

 【完璧で究極.mp4】

 

326:名無しの生徒

 草

 

327:名無しの生徒

 草

 

328:名無しの生徒

 はえー最近はアイドル路線でゲッ○ーの新作出てたんか

 

329:名無しの生徒

 草

 

330:名無しの生徒

 >>328

 これMADだゾ

 

331:名無しの生徒

 え、

 

332:元男TS囚人

 はえーおいちゃんの時代にはないアニメを使って新しい○ッターのMADが作られてたんやな〜

 

333:名無しの生徒

 逆だ逆

 

334:名無しの生徒

 ってイッチ!?

 

335:元男TS囚人

 たでま

 シャワーさっさと済ませてきたから今から実験の記録映像を音声アリ(イアホン装備)で視聴する

 

336:名無しの生徒

 一応スレは目を通してたんね

 

337:名無しの生徒

 あとでまとめたの本当は見たくないけど共有よろ

 

338:元男TS囚人

 大丈夫大丈夫、SAN減少確定的に明らかだから絶対共有するべ

 

339:名無しの生徒

 ハッハッハッハッ、このクソ女郎め!!!!

 

340:元男TS囚人

 男やが?

 

341:名無しの生徒

 心はね

 

342:名無しの生徒

 あ、イッチに一つ聞きたいんやが結局E.K.もといエルザって誰?

 

343:元男TS囚人

 見当が付かんからそれも兼ねて映像の方を確認する予定

 一応実況みたいな感じで感想垂れ流すべ^^

 

344:名無しの生徒

 コイツゥ……!!!!

 

345:名無しの生徒

 余計に興味をそそらせるような事をしやがって……!!!!

 

346:名無しの生徒

 べ、別に?反応次第では見る気失せるし?

 

347:名無しの生徒

 あ、おい、待てこれ以上はまずい!!!!

 

 

350:名無しの生徒

 共有されたら絶対に見てやるからなぁこの野郎!!!!

 

351:名無しの生徒

 知 っ て た

 

352:名無しの生徒

 みんな嫌々言ってるけど気になるからね、しょうがないね

 

353:元男TS囚人

 とりあえず前音声無しで見た奴から見るか……お、これが実際の俺の声か

 

354:名無しの生徒

 そう言えば何気にイッチの生声が聞こえる感じか?

 

 

357:元男TS囚人

 初見でも思ったけどミンチになる瞬間の顔がもうなんとも言えないくらい心に突っかかって吐きそう

 

358:名無しの生徒

 人の心が無い……

 

359:元男TS囚人

 てかヘラヘラしてるのに全体的にローテンションなんやな西ヒカルって奴は

 

360:名無しの生徒

 それが今は中身が変わったように……

 

361:名無しの生徒

 公安局の人を煽ったりね

 

 

365:元男TS囚人

 あかん、生きたまま切り裂かれる動物の声でぞわぞわと鳥肌が立つ

 

366:名無しの生徒

 えぐい

 

367:名無しの生徒

 何で実況するの?(震え声)

 

368:名無しの生徒

 A.お前らも道連れだ

 

369:名無しの生徒

 変に想像しやすそうな言葉選んでるよなイッチ……

 

 

 

 

379:元男TS囚人

 あれ、なんか期間めっちゃあいてる

 

380:名無しの生徒

 おん?

 

381:名無しの生徒

 どいう事だってばよ

 

382:元男TS囚人

 しかもなんか撮影者に話しかけてるしテンションがなんかキチゲ開放してる感じなんやが

 

383:名無しの生徒

 どういう内容だよ……

 

384:元男TS囚人

 おい待てどこからそのエレキギター取り出した西ヒカル

 

385:名無しの生徒

 草

 

386:名無しの生徒

 てか撮影者?

 

387:名無しの生徒

 撮影者の名前とか言ってるん?

 

388:元男TS囚人

 エルザって呼び捨てしてる

 

389:名無しの生徒

 確定や!!

 

390:名無しの生徒

 ふむ、いつぐらいのだ?

 

 

393:元男TS囚人

 3年前

 

394:名無しの生徒

 ってことは13歳で中1ぐらいか……?

 

 

396:元男TS囚人

 いや、今年の8月20日で17なるから中2や

 この時の試験薬はまだ本当に初期の段階なんやね……

 

397:名無しの生徒

 てことは研究始めたのもこの時期からと考えた方がええな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

408:元男TS囚人

 初めは独りで映るのに抵抗あったんか

 

409:名無しの生徒

 それなのに無理矢理独りだけの画で撮られてたんですね

 

410:名無しの生徒

 もしかして西ヒカルは受け側……?

 

411:元男TS囚人

 あと画角的に少し上から見下ろしてる感じだからこの時はエルザって言う人物の方が西ヒカルよりも身長があったみたい

 

412:名無しの生徒

 でもどうして急に撮影者がいなくなったんや……

 

413:名無しの生徒

 確か急に記録映像に期間が空いてたんだっけか

 

414:名無しの生徒

 その前後で西ヒカルの様子も違うことから何かあったんやろなぁ……

 

415:元男TS囚人

 とりま明日までに時系列順にまとめた動画載せとくわ

 あと先生が念の為に持ち込んでくれたマイバッグから月一で摂取すべき薬品見つけたから今日はそれ飲んで寝る

 

416:名無しの生徒

 載せなくてエエゾ

 

417:名無しの生徒

 待て薬品ってなんや

 

418:名無しの生徒

 だから急にヤバそうな情報を出さないでもろて

 

 

422:元男TS囚人

 薬品……まぁサプリメントみたいなもんやな

 メモに戦闘行為を行わない場合は月一で飲む事って書いてるから多分わいが戦闘行為するときに摂取してた薬品と同じ成分やろ

 

423:名無しの生徒

 What‘s?

 

424:名無しの生徒

 ちょっと待てその話知らんぞ

 

425:元男TS囚人

 すまん、いつも戦闘行動の時無意識にやってたから共有忘れてた

 

426:名無しの生徒

 無意識ならしょうがないかー、しょうがなく無いわ

 

427:名無しの生徒

 その薬品本当に安全?

 

428:元男TS囚人

 自分が服用するものなら安全やろ

 

429:名無しの生徒

 いや、そうなんだけどさぁ……

 

430:名無しの生徒

 てか飲むのはいいとしてどれくらい戦闘行ってないんやイッチは

 

431:元男TS囚人

 最後にドンパチしたのはミネさんの時以来やね

 

432:名無しの生徒

 結構経っとるやないかい!!!!

 

 

436:元男TS囚人

 ほなそろそろ寝るわ

 

437:名無しの生徒

 乙〜じゃなくて待てイッチ

 

438:名無しの生徒

 おーい、イッチ〜?

 

439:名無しの生徒

 完全に寝たわこやつ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

548:元男TS囚人

 おはよう諸君、良い知らせと悪い知らせがあるんだがどっちから知りたい?

 

549:名無しの生徒

 イッチ?

 

550:名無しの生徒

 とりあえず良い知らせから聞いてやるからあとで説明しろよ

 

 

552:元男TS囚人

 おk、良い知らせね

 久しぶりに寝てたら夢を見た

 

553:名無しの生徒

 それのどこが良い知らせなんや……

 

 

556:元男TS囚人

 夢の中で『エルザ』らしき人物が現れたと言ったら?

 

557:名無しの生徒

 まじか!!!!

 

558:名無しの生徒

 でも待てよ、なんで知らないはずのイッチの夢に現れたんや?

 

559:名無しの生徒

 そりゃお前……なんでだ?

 

560:元男TS囚人

 人間の記憶は脳で行われるやろ、推測の域を出ないけど肉体が記憶してたから何かのきっかけで夢に現れたんかと思う

 

561:名無しの生徒

 そう言えば人間って忘れるができるけど、実際は記憶の引き出しから圧縮ファイルを解凍できないだけって聞いたな

 

562:名無しの生徒

 つまり西ヒカルの身体である限りイッチの記憶、もとい西ヒカルの記憶が思い出されるのもなんらおかしく無いのな

 

563:名無しの生徒

 そんで夢の内容は?

 

564:元男TS囚人

 覚えてない

 

565:名無しの生徒

 

 

566:名無しの生徒

 草

 

567:名無しの生徒

 おい!!!!

 

568:名無しの生徒

 せめて容姿とか分からんの?

 

569:元男TS囚人

 緑色の髪の毛と俺よりも身長が高かったことしか覚えてないわ

 

570:名無しの生徒

 うーん情報量

 

571:名無しの生徒

 はーこのイッチほんまつっかえ

 

572:名無しの生徒

 会話内容とか覚えて無いわけ?

 

 

583:元男TS囚人

 顔は逆光みたいな感じで見えなかったし、多分追憶みたいな感じだったけど内容は覚えてない

 

584:名無しの生徒

 ま、まあ?エルザって生徒が関わりあるぐらいは分かったし?

 それぐらいわかっただけでもまだマシっていうか?

 

585:名無しの生徒

 それでも情報が少なすぎるんだよな

 

586:名無しの生徒

 それで忘れかけてたけど悪いニュースってのは?

 

587:名無しの生徒

 あ、そういえばそんなこと言ってたね

 

588:名無しの生徒

 嫌な予感しかしないの俺だけ?

 

589:名無しの生徒

 安心しろ俺もだ

 

590:元男TS囚人

 ベッドはふかふか

 【画像】

 

591:名無しの生徒

 

 

592:名無しの生徒

 

 

593:名無しの生徒

 

 

594:名無しの生徒

 ごめん、どこそこ

 

595:名無しの生徒

 見覚えがあるような無いような……

 

596:元男TS囚人

 んー、独房?

 

597:名無しの生徒

 何をやらかした、さっさと吐け!!

 

598:名無しの生徒

 せやせや!!

 

599:名無しの生徒

 トリニティで何をやらかしたんだイッチ!!

 

600:元男TS囚人

 何もしとらんわい!!

 どっかの誰かさんが裏切り者に敏感になり過ぎてこうなっちまったんや

 

601:名無しの生徒

 あ、そういえばナギサ様の工作で2回目の試験って全員0点になったんだよな

 

602:名無しの生徒

 答案用紙が吹き飛んでな

 

603:名無しの生徒

 つまりどういう事だってばよ?

 

604:名無しの生徒

 イッチの所為で合格ラインに届きそうだからイッチを隔離したんだと思われ

 

605:元男TS囚人

 多分そう

 だからめっちゃ暇だし、高級感あり過ぎて落ち着かない

 もっとこう、質素な感じが欲しい

 

606:名無しの生徒

 草

 

607:名無しの生徒

 なんで余裕こいてるんですかねぇ……

 

608:名無しの生徒

 レビューすな

 

609:元男TS囚人

 高級感がありすぎて落ち着かないので星2つ

 強いて言うなら脱獄に使えそうなものは徹底的に排除すべきだし、使えなさそうな小物でも置かない方がいいね

 

610:名無しの生徒

 草

 

611:名無しの生徒

 流石はガチの脱獄犯だ、そんじょそこらの生徒とは思考が違う

 

612:名無しの生徒

 すげぇや、痺れもしないし憧れもしない

 

613:名無しの生徒

 散々言われてて笑うんだがw

 

614:元男TS囚人

 あ、先生がお見舞いに来た

 

615:名無しの生徒

 おw見w舞wいw

 

616:名無しの生徒

 余裕すぎんかこのイッチ

 

617:元男TS囚人

 だって武器取り上げられてないし、いつでも脱出できるし……

 

618:名無しの生徒

 イッチはやっぱ小物でも工作できちゃうタイプ?

 

619:名無しの生徒

 レビュー的にそうなんだろうなぁ……

 

620:名無しの生徒

 なんなら即席の銃とか作ってたりしてwww

 

 

623:名無しの生徒

 流石に見張りがいる前でそんなもん作らんやろw

 

624:元男TS囚人

 >>620

 惜しい、ドリルならこっそり作ってた

 

625:名無しの生徒

 ほぅ、ドリルか……良いセンスだ

 

626:名無しの生徒

 何故ドリル

 

627:元男TS囚人

 強いて言うなら天啓?

 まぁドリルは男の浪漫だし

 制作風景

 【画像】

 【画像】

 【画像】

 

628:名無しの生徒

 先生がいる前で作るなw

 

629:名無しの生徒

 というかなんだその形のドリルは

 

630:名無しの生徒

 見覚えがあるフォルムですねぇ……

 

631:名無しの生徒

 元ライブステージに見えるのわわいだけか?

 

632:元男TS囚人

 いざという時はロボットのオモチャと言い張れるからセーフ

 

633:名無しの生徒

 アウトだよ!!!!

 

634:名無しの生徒

 アウトだよ!!!!

 

635:名無しの生徒

 アウトだよ!!!!

 

636:名無しの生徒

 というか先生はなぜ止めない

 

637:元男TS囚人

 それは君が坊やだからさ

 【画像】

 

638:名無しの生徒

 先生糸目なのに分かりやすいほど目輝かせてて草

 

639:名無しの生徒

 先生も篭絡したのかイッチ……

 

640:名無しの生徒

 先生を篭絡したのはロボットの方なんだよなぁ……

 

641:元男TS囚人

 あと昨日、件の動画を今日共有する言ったけどテストも兼ねて製作風景の動画載せてみる

 【無敵なロボット.mp4】

 

 

650:名無しの生徒

 ごめん、どこからそんな素材集めた

 

651:名無しの生徒

 明らかにおかしいって

 

652:名無しの生徒

 見間違えかと思ってたけどなんでよりにもよってアレを作ったイッチ

 

653:元男TS囚人

 そこいらは企業秘密

 何故作ったって言われても……これも天啓としか……

 

654:名無しの生徒

 ただの思い付きですねありがとうございます

 

655:名無しの生徒

 悪ふざけの思い付きを天啓ってゆーな

 

656:名無しの生徒

 そーだそーだ!!!!

 

657:名無しの生徒

 最近誕生した聖女系TS転生者に謝れー!

 

658:元男TS囚人

 みんな見るもんは同じなんやな

 可愛いよね、健気なTS転生者くんちゃん

 

659:名無しの生徒

 イッチもいたのかwww

 

660:名無しの生徒

 まぁ実際素直にいうこと聞きすぎて心配なったけどね

 

661:名無しの生徒

 俺は安価を吹き込んだ奴を許さない

 

662:名無しの生徒

 なお、かの聖女様の所属する神の名はアンカーだった模様

 

663:名無しの生徒

 草

 

664:名無しの生徒

 そんなスレが最近できたのか

 

665:元男TS囚人

 あ、先生も帰るんか気を付けてな

 

666:名無しの生徒

 それにしてもどこぞのTS転生者とは大違いや……

 

667:名無しの生徒

 せやな

 

668:名無しの生徒

 思い付きで脱獄方法を安価したりしないもんな

 

669:名無しの生徒

 急に爆弾情報共有しないもんな

 

670:名無しの生徒

 なんなら総合掲示板にまずは助けを求めてたからねあの子

 

671:名無しの生徒

 それに比べてここのイッチは……ハァ……

 

672:名無しの生徒

 お父さん、娘がこんな風に育って悲しい

 

673:元男TS囚人

 誰が娘じゃい

 

674:名無しの生徒

 草

 

675:元男TS囚人

 あ共有忘れる所だったわ

 【映像記録1.mp4】

 【映像記録2.mp4】 

 【映像記録3.mp4】

 【映像記録4.mp4】

 

 

 

 

 

852:元男TS囚人

 ナギサ様、本日もお麗しいかぎりで……

 【画像】

 

853:名無しの生徒

 本日で3日目の訪問ですね、はい

 

854:名無しの生徒

 イッチ、ミレニアムからの工作員疑われてて草

 

855:名無しの生徒

 先生からも説明あったと思うんだけどなぁ……

 

856:名無しの生徒

 むしろそれが裏切り者敏感症を加速させてたりして

 

857:名無しの生徒

 あーあり得そう

 

858:名無しの生徒

 それにしても今日はやけに引き攣った顔をしてるね、ナギサ様

 

859:元男TS囚人

 なんという事をしてくれやがったのでしょう

 【画像】

 

860:名無しの生徒

 劇的!ビフォーアフター!!!!

 

861:名無しの生徒

 すげぇやイッチ、あんな高級感があった独房が無敵なロボットと生活に必要な最低限の機能しか残ってない

 

862:名無しの生徒

 流石はイッチ、俺らには出来ない事を簡単にやってのける!!!!

 

863:名無しの生徒

 そこに痺れもしないし憧れもしないんだよなぁ……

 

864:名無しの生徒

 むしろわいらも引いてる

 

865:名無しの生徒

 小さなテーブルのクロスどうした

 

866:元男TS囚人

 何故かボロボロになってたからタオルや雑巾にリメイクしたで、家庭的やろ

 

867:名無しの生徒

 ボロボロにした、の間違いでは?

 

868:名無しの生徒

 トリニティはこいつを岩肌の牢屋に入れるべきだった

 

869:名無しの生徒

 所詮はお嬢様学校か……

 

870:名無しの生徒

 イッチのピックアップガチャバナーつくった

 【画像】

 

871:名無しの生徒

 天才となんとかはってもうもろやんwwwwww

 

872:名無しの生徒

 まだ向こう側に入ってないけどこのイッチならいつか向こう側に行ってくれると信じてる

 

873:名無しの生徒

 ブルアカの曲じゃなくて例のBGMが流れてきたわwww

 

874:名無しの生徒

 ごめん、ワイは知らない

 

875:名無しの生徒

 知らない人向け

 【例のBGM.mp3】

 

876:名無しの生徒

 アニメ版はエレキギターが良い味を出していましたね

 

877:名無しの生徒

 ……イッチのモチーフもはやコイツでは?

 

878:元男TS囚人

 あんな変態と一緒にしないでくれる?

 常識力はこっちが勝ってるし

 

879:名無しの生徒

 どっこいどっこいな気がs

 

880:名無しの生徒

 消されたな……

 

881:名無しの生徒

 独裁者イッチ

 

882:元男TS囚人

 まて、ワイは何もしとらんて

 

883:名無しの生徒

 イッチ……

 

884:名無しの生徒

 幼馴染系神様に襲われかけたから途切れたスマヌ

 

885:名無しの生徒

 草

 

886:名無しの生徒

 本当に関係なかったw

 

887:名無しの生徒

 というか幼馴染系神様ってなんや……

 

888:元男TS囚人

 独房の中暇だし気になるから話して

 

889:名無しの生徒

 イッチはナギサ様とのOHANASHIに集中してもろて

 

890:>>879

 許可下りたからザックリ話すわ

 簡単に言えば異能バトル系の世界で、神様と契約してその力を借りて競い合うスポーツがある

 そんで神様についてなんだけど、基本は野良の神様(いわゆる草の神様とか川の神様とか八百万の)と契約するんだけど、名家とかは氏神様とか付喪神との契約だね

 そんで俺は一般家庭の出なんだけど母ちゃんが俺が生まれた時に持っていたロザリオをくれてな、それが俺の代で丁度付喪神になったんよ

 だから同じ日に誕生して同じ時間を過ごしたから幼馴染系神様

 

891:名無しの生徒

 もしかしてイッチのスレに高確率で現れる系ヒロイン持ち?

 

892:>>879

 そうだね、あの人達の似たヒロイン属性持ってるね俺の幼馴染

 何なら自分が許嫁だって主人公格(女)の人物含めてみんなに言いふらしてるよ

 

893:名無しの生徒

 草

 

894:名無しの生徒

 やっぱイッチは呼び寄せるんだなぁ……

 

895:元男TS囚人

 みんなおんなのこにすかれてていいな

 

896:名無しの生徒

 TS転生者だって頑張れば百合が出来るやろ

 

897:元男TS囚人

 童貞だったやつが今世に女でも変われると思うんか?

 

898:名無しの生徒

 強いて言うなら受けだよね、TS転生者は

 

899:名無しの生徒

 むしろ受けであってくれ

 

900:名無しの生徒

 そして男でも女でもいいから攻め攻めされて堕ちて欲しい

 

901:元男TS囚人

 おっと? ちょっと浮上が怪しくなりそうな事態が発生したわ

 誰か次スレ立てといt

 

902:名無しの生徒

 イッチ!?!?

 

903:名無しの生徒

 イッチの霊圧が消えた……?

 

904:名無しの生徒

 緊急事態か

 

905:名無しの生徒

 無敵ロボが何とかしてくれる……はず!!

 

906:名無しの生徒

 それはない

 

907:名無しの生徒

 ない

 

908:名無しの生徒

 (ヾノ・∀・`)ナイナイ

 

909:名無しの生徒

 無理でしょ

 

910:名無しの生徒

 散々ないわれよう……

 まぁ当たり前か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

951:名無しの生徒

 次スレ→https://……【赤点】エルザって誰よその女!【回避】

 

952:名無しの生徒

 たて乙

 

953:名無しの生徒

 さんくす

 

954:名無しの生徒

 イッチ大丈夫か……?

 

955:名無しの生徒

 イッチの事だしたぶん大丈夫でしょ

 




ブクマ・感想・ここすき・誤字脱字報告ありがとうございます!!
ここすきされている箇所をいつも見てニヤニヤ邪悪な笑みを浮かべている変態が私だ

次話は12:30更新じゃよ
2023.06.26.10:40 あとがきに画像追加
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逃亡生活:補習授業部編-独房-

本日二話目です、前の掲示板形式から読むことをお勧めします。


 補習授業部の面々が揃い残り1人の到着を待つ。

 その人物は今、何をしているのかわからない。

 

「先生、遅いですね……」

 

 ヒフミが口を開く。

 このままでは俺が2グループの面倒を見なければならないので非常に困る。

 スレ民にこの事をボヤくと、聖園ミカから裏切り者のネタバレをされているところと聞いて、そんなシーンあったなと思い出す。

 仕方ないので、勉強が止まってしまうよりも俺が2グループの勉強を見るとこにした。

 

 

 そこから数時間後、やっと先生が到着する。

 流石に疲れたので先生と交代して俺は少し休憩を挟んだ。

 昨日は白衣が乾かなかったから先生の背広を剥ぎ取ってそれを羽織ったが、やはりいつもの白衣のほうが肌に馴染んで落ち着く。

 けれど、白衣には『エルザ』という名前が入っており、どうやら俺のものではなかった。

 5分ほど休憩をとり、再び彼女たちの勉強を見る。

 少しエルザという人物について気になったが、今は考えるのをよそう。

 

「そういえばヒカルちゃんの制服って……」

「……この制服の着心地が良くて今日もこれ着ちまった」

 

 実際、ワイシャツのあの硬い肌触りや狭さがあまり好かない。

 というかワイシャツにはまだ嫌な記憶が残ってて、たまに吐きはしないけど吐きたくなるんだよね。

 

「まぁ流石に明日からは自分のとこの着るけどな」

「あはは……借り物ですしね……」

 

 勉強しながらたわいない話に花を咲かせる。

 とても落ち着いた空気がどこか俺の心を落ち着かせていた。

 だからだろう、ふと、あの時音声無しで見た記録映像のことが気になり始めた。

 あの時はちょうど手元にイヤホンが無かったために、実験映像は音声が無い状態で見ていた。

 だから2人に許可を得てしばらく2人だけで勉強してもらい、その間に俺は映像を見ることにした。

 

『XX年XX月XX日、天気は曇り。

 本日の内容は試験薬の効能調査。

 用意した被験体はキヴォトス外の霊長類とキヴォトス内で飼育されていた霊長類。

 損傷度合いからグループをAからEまで分けて有効範囲を調べる。

 少々抵抗が激しいが、銃弾が肉片に混ざるよりかはマシなためナイフで始めに仕留める。

 投薬は即死させた瞬間と数時間置いたものでも行うため本録画では即死させた時の物のみを記録する。

 時間毎のデータは次のファイルに保存して――』

 

 淡々と処理していく様は控えめに言って人間とは思えなかった。

 動物の抵抗が激しく、白衣が爪で引き裂かれたりしている。

 ただ1番心にのしかかったのは、死ぬ間際の動物の弱々しい鳴き声と形容できるかも分からない空気の揺れる音だった。

 そしてたまにカメラに向かって生き絶えるものもあり、虚ろな瞳がしばらくこちらを見つめてくる。

 

『XX年XX月XX日、天気は晴れ――』

 

 似たような記録開始のテンプレート。

 霊長類、哺乳類、魚類、鳥類、爬虫類、両生類……人以外の、研究室に運び入れられる大きさの生物のほとんどがこの実験に使用された。

 彼女がこれらの生物を殺める時、そして試験段階の蘇生薬で再び動き始めた時の笑みが恐ろしい。

 まるで誰か好意のある人と会えるような、そんな笑みの浮かべ方。

 デートの準備などでそのような顔になるのはまだ分かるが、彼女が現在行なっているのは生命倫理的によろしく無い事である。

 

『――なぁエルザ、やっぱり私だけ映るのは流石に画的にマンネリ化を起こしそうな気がするんだけど?』

『そんなことは無いわ、ヒカルちゃん』

 

 急に記録映像が会話調になっていた。

 慌てて調べると、さっき再生した映像から大きく期間が空いていた。

 何が起こったのか痕跡を調べるも、綺麗さっぱりその間の記録が消えていてわからなかった。

 それにしてもこの西ヒカル……やけにテンションが高い気がする。

 

『まぁエルザがそう言うならそのまま私だけ映るけど?

 あとで私も入れてーって言っても許さないからねっ!』

 

 突然どこからともなくとりだしたスピーカーに接続済みのエレキギターで演奏する西ヒカル。

 先ほどまで閲覧した映像の彼女とのギャップが酷い。

 そういえば長期間の空き以降にはエルザと言う女子生徒の声が無かった。

 つまりその間に彼女と何かあったのだろうか?

 

 そして最後の、つまり1番最初の記録映像にたどり着いた。

 撮影者はもちろんエルザである。

 

『な、なぁ、本当に私だけで良いのか?』

『うん、だって私よりもヒカルちゃんのほうが良い画になるから』

『ふふんっ、エルザがそう言うならしょうがなぁぁぁぁああああく私だけが映ってやろう!

 べ、別に? 嬉しいとかそう言うのじゃなくもなくもなくもなくもなくも無いって言うか?

 それにエルザがどぉぉぉしてもって言うから?』

『ふふっ、はいはい。もう記録は始めてるよ〜』

『なっ、それを早く言ってってば! えーっとXX年XX月XX日の記録を開始する。

 天候は――』

 

 幼い2人の女子生徒。

 ここから蘇生薬の研究が始まった。

 けれど、載っているのは記録のみ。

 レポートの方でもそうだったが、2人が研究を始めた動機が分からない。

 これはスレ民も言っていた通りラボの方をもう一度調べるべきだろう。

 そしてこの頃まだとある場所から購入した動物の死骸のみを使用した実験だった。

 

「……映像の揺れ的に撮影者がカメラを持って撮影してる感じだな。

 そんで画角的にエルザって言う人物はこの頃の俺よりも身長は高かったと」

 

 辺りはすっかり暗くなっていた。

 一通り目を通した時ちょうど、先生が声をかけてくる。

 その手には何故か俺のバッグ。

 

「どうしたんだ、先生?」

「いやぁ間違えてヒカルのバッグを倒しちゃって、そしたらこんなのが出てきたから……」

 

 先生の手には錠剤と1枚のメモがあった。

 それを受け取り、メモに目を通すと『非戦闘時、月1服用すること(要約)』と書かれていた。

 こんなのがあったんだ、と思っていると先生が心配そうに声をかけてくる。

 

「ごめん、服薬する病気持ってたとは知らなくて……」

「あー、大丈夫大丈夫。むしろ俺が不調なとこ見たことある?

 まぁ一応、自分宛のメモに従って今月から服用するけど」

 

 そう、特に不調なんて無かったはず。

 睡眠もちゃんと取れていた。

 

 少し考え事をしていると、先生が俺のタブレットの画面をジッと見ていたことに気付いた。

 慌てて電源を落とし、受け取ったバッグにしまい込む。

 幸い、映像は見られてはいない。

 

「今のは?」

「んー? 先生が気にするようなことじゃ無いぜ」

 

 ここには何も無い。

 先生(あなた)にはまだ、見せるわけにはいかない。

 先生には今抱えている問題に集中してほしいため、我ながら下手な笑顔の演技で誤魔化す。

 

「そっか。でも、いつでもいいから話してくれると嬉しいかな」

「分かってるよ。俺が約束を破るとでも?」

「いつのまにかどこかに行って捕まってたりはするよね」

 

 何も言い返せない。

 なんなら今の俺も先生のおかげで自由に動けてるけど、シャーレに捕まっている状態と変わりないし。

 

「さて、今日も遅いしそろそろ寝ようか」

「へーい。んじゃ俺は薬飲んでから寝る準備済ますわ」

 

 

 ―●―― ――― ――●― 

 

 

記録開始したよヒカルちゃん

 

 誰かが声をかけてくる。

 その人物が誰なのか、知っている。

 

「XX年XX月XX日、天気はー……なんだっけ、エルザ」

曇りだよちょっと疲れてるの?』

「いやぁ昨夜久し振りに世紀を揺るがす天才的大大大大発明をしてな!

 その場の勢いで夜間にちょーっとライブとその発明を乗り回してたらヴァルキューレとランデブーを――」

ヒカルちゃん?』

「はい、えっと、天気は曇り、で本日の記録は前回同様マウスを使用した試薬実験です」

 

 いつも通りのやりとり。

 けれど、彼女を見ていているとどこか嫌な気配がする。

 

 身長は俺よりも高い。

 髪色はかろうじて緑だと分かる。

 そして特徴的な、やや長めの耳。

 ミレニアムサイエンススクールの中では珍しい。

 

 一人称視点の夢から得られる彼女に関する情報をできるだけ覚えようとする。

 けれど、夢である為どこまで覚えているかは分からない。

 

「――っ!!」

 

 頭だけのマウスが指に噛み付いてくる。

 慌ててエルザがはたき落としてくれたが、俺の指に出来た噛み跡から血が流れ出ていた。

 

 

 

 そして夢の終わりを告げるかのようにラボの明りが淡くなり始める。

 視界もすべてのものの輪郭が曖昧になり始めた。

 

「――っと、ちょっとした事故があったけど今日の記録はここまでかな?」

そうだねそれじゃあ記録終了

 

 結局最後まで彼女の顔は逆光の様な感じで暗く、分からなかった。

 

 

 ―●―― ―●― ――●―

 

 

 午前5時30分、起床。

 久し振りに夢を見た。

 内容は鮮明に思い出せないけど、西ヒカルとエルザと思われる人物との思い出の追憶だったと思う。

 彼女がなんて言っていたのかは思い出せ無いけれど、特におかしな事はなかったはず。

 寝間着からミレニアムの制服に着替え、先生を起こさないように部屋を出る。

 

「……丁度いいところに」

 

 角を曲がろうとした時に大きな黒い影が目の前に現れる。

 聞き覚えのある声と、圧倒的な胸部装甲の存在感で誰かはすぐに分かった。

 

「……ハスミさん?」

「西ヒカルさん、同行お願いできますか?」

 

 

 

 そして案内されたのはトリニティの独房だった。

 岩肌の牢屋では無く、高級感のある独房。

 落ち着かない。

 

「申し訳ないのですが、しばらくはこちらに拘束させていただきます」

「理由は……聞いても答えてくれねぇよな。

 んじゃ大人しく入っておきますよ」

 

 中へ入ると扉が閉まる。

 ガチャリと外側から施錠される音がした。

 

「ベッドがふかふかで落ち着かねぇ……」

 

 以前入っていた所(連邦矯正局)と比べて空気もどんよりとした感じはなく、ただ薄暗いだけの部屋。

 ただ牢に入れる前に脱獄に使えそうな所持品を(隠し持っていたものは除いて)回収したのは良い点だと思った。

 矯正局も見習ってほしいね。

 総評としてこの独房を星でレビューを付けるならせいぜい星2つだな。

 ちなみに矯正局は環境点で稼いでいるので星4つ。

 

「余計な小物が多いし暇つぶしに使お」

 

 腰を下ろしたベッドの上で小鳥の置物を手に取りながらスレに顔を出す。

 良い知らせとして少しだけだがエルザに関する情報になりそうな気がする夢を見た事を、悪い知らせとして独房に入れられた事を話した。

 

 独房に入れられた事に関して、心外な事に悪事を働いたと思われて少し傷ついた。

 こう見えてガラスハートなんやぞ。

 

「……なんかムカついてきたしあいつらを驚かせよう」

 

 だから俺は、独房の中にあるものを使って『スーパー●ェスト●敵ロボ』を作る事にした。

 作り方は企業秘密である。

 

 そしてしばらく小さな無敵なロボットを作っていると、先生がやってくる。

 

「ヒカル!」

「おや先生、お見舞いとは嬉しいじゃ無いか。

 けれどヒフミたちの勉強を見ないのは感心しないねぇ」

 

 今の状況を茶化しながら、先生を出迎える。

 そこ間にも無敵なロボットの製作の手は止めない。

 ボディと顔は完成して、あとはドリルだけなのだ。

 

 独房の中にあった物ほとんどを使用して作った至高の一体。

 何か心配事を目の前で吐いていた先生だが、その目はすでにこの機体に釘付けになっていた。

 

「ミニ無敵ロボのウェストン君だ」

【挿絵表示】

 

 

 取り付けた4本のアームに取り付けられたドリルが良い音を鳴らす。

 そうだこの音だ。

 ロマンの音を響かせ、自律行動させたウェストン君の動きに2人で興奮する。

 寄せ集めの素材で作ったが、我ながらいい出来だと思う。

 それに、いざ完成したいわば自分の子供とも言える存在が動いているのを見ると、心から湧いてくるものがあった。

 

「……そうか、これが母性というやつか……!!」

「ってそうだった、私がヒカルがここから出られるように交渉するから待って――」

「すみません、いくらシャーレの先生でも今回は無理なお願いです」

 

 どうやら俺をここに入れるように指示した人物の登場のようだ。

 知恵、力、財に当てはめると財を担当していそうな桐藤ナギサ嬢である。

 

「俺が外部の、停学中とはいえそれもミレニアムの生徒だからかね?」

「あら、よく分かり…………すみませんがその手に持っているものは?」

 

 調整のために抱えていたウェストン君にナギサ嬢が気になった様子。

 ずんぐりむっくりとした『[°皿°]』のような顔をした4本ドリルアームのロボットなど用意したはずがないのだから当たり前だろう。

 

「ウェストン君だ。俺がココで産んだと言っても過言では無い」

「そ、そんな脱獄に使えそうなものは没収です!!」

 

 取り上げられそうになったので俺は思わず叫ぶ。

 

「なっ、お前人が頑張って産んだ子供を取り上げるつもりかよ!! 鬼か!?」

「ひ、人聞きの悪い事を言わないでください!!」

「ま、まぁまぁ2人とも落ち着いて……」

 

 これが落ち着いてられるか!!

 こちとら牢屋の中にある素材だけで頑張って作ったんだぞ、取り上げられて壊されたりでもしたらどうするんだよ!!

 

「先生だってこの子が出来た時喜んでくれただろ!?」

「ヒカル!? 言い方ぁ!!」

「先生!? う、うそ……ですよね……?」

 

 あーもう滅茶苦茶だよ!

 まぁ元凶は俺なのだが。

 とりあえず「鬼」や「悪魔」と叫びながらウェストン君を守っていると今日のところは引き下がってくれるようだった。

 よかった、自信作を取り上げられるほど悲しいことはないからね。

 

 翌日、またナギサ嬢がやってきた。

 部下に頼めばいいものをわざわざ自分から出向くとは……。

 

「彼女たちでは貴女のペースに呑まれてしまうので」

「無理無理、出来るわけないでしょこの俺が」

 

 過大評価も行き過ぎると他人事にしか思えない。

 というか我、今世のスペックの高さに好き勝手やってる前世が一般童貞社会人男性ぞ?

 自分有利に持ち込めるような巧みな話術なんて持ってるわけがなかろう。

 

「それに、現在停学中とはいえ貴女は近年力を持ち始めたミレニアムの人間。

 そのような方を警戒しない訳にはなりませんから」

「ほーん」

 

 正直言って飽きてきた。

 今視線が逸れてるしウェストン君の調整の続きをしよ。

 

「――って聞いていらっしゃるんですか!?」

「すまんがおたくらの事情は本当に知らんとしか言いようがないんだわ。

 補習授業部の子たちの勉強を見てるのも先生に連れられたからやってるだけだし。

 まぁ、一個人としては良き友人として付き合いを続けたいけどな。

 それで……そうそう、話なんだけど一応流し聞きしてたけどさ、疑心暗鬼になって眼に映る疑わしいもの全てに警戒して……疲れないのか?」

 

 彼女は黙り込む。

 その間も俺はナギサ嬢の方に視線を向けず、ウェストン君の調整を続ける。

 彼女が勢いよく椅子から立ち上がる。

 

「すみませんが、今日のところはこの辺で失礼します」

「あんたが1番に警戒すべきなのはミレニアムでもゲヘナでもなくて腹の中の虫だからなー」

 

 

 

 昨日はちょっとやりすぎた。

 事前告知もなく牢屋に放り込まれたからちょーっとした仕返しのつもりだったけど結構ストレスを溜めていたみたいで、八つ当たりになってしまった。

 

「お、おや、ナギサ嬢、本日も麗しゅう……」

「き、昨日と対応が変わりすぎでは!?」

 

 なんかこう、もっと傲慢な感じに対応されると思っていたらしい。

 すぐに八つ当たりしてしまった事を謝り、何故かお互いに苦労話を愚痴る。

 と言っても俺はほぼカイザーコーポレーションくんとの追いかけっこの事なのだが。

 

「っ!? という事は貴方ならヘイローを治せるのですか!?」

「まだ人間に対しての使用はしてないからわかんね。

 多分上手くは行くだろうけど副作用がまだよく分からん。

 それに俺、最近以前の記憶がねぇから今調査してる段階なんだよな」

 

 つい蘇生薬の話を口にしてしまい、ナギサ嬢に根掘り葉掘り聞かれた。

 何やら必死な様子だが、力になれなくてすまない。

 

 しばらくはお互いの話をしているうちに少し打ち解けることができた。

 だがここで俺は思わぬものと再会することとなった。

 

「……なんかやけに外が騒がしくないか?」

「……そうですね。少し様子を――」

「俺も一緒に見に行くわ。なんか嫌な予感がする」

 

 彼女が一人で独房の扉に近付くのでそれに追随する。

 扉のに近付くと、発砲音の裏に何かが扉を引っ掻くような音が扉越しに聞こえてくる。

 

「なんの音でしょうか……?」

「発砲音に紛れてなんか扉を引っ掻いてるな」

 

 たまに扉に銃弾が当たるのか、銃弾が跳ねる音も聞こえる。

 おそらく扉の目の前に居る何かに目掛けての発砲。

 

「ナギサ嬢、扉から離れてくれるか?」

「何をするつもりです?」

 

 彼女が俺の背後に退がったのを確認した俺は、そっと扉を押し開けた。

 

「ヂュッ!!」

 

 小さな影が俺に飛びかかってきた。

 反射的にそれは叩き落とす。

 それは成人男性の握り拳よりも一回り大きいネズミだった。

 しかし、その身体は銃弾で穴がいくつも開けられている。

 

「なっ、何ですか……これは……」

「ふんっ!!」

 

 次の飛び掛かりが来る前に俺は迷わずその頭を踏み潰す。

 けれど、一匹だけではなかったのか次々とネズミが俺に襲いかかってきた。

 袖や靴に噛み付く風穴の空いた死骸としか言い表せないネズミ。

 死しても動けるそれは、ゾンビと言える。

 頭を踏み潰したはずの個体も、ヨロヨロと獲物を探しながらその場を動き回る。

 

「ヒカルさん!!」

「ウェストン!!」

 

 机の上に置いておいたウェストン君を呼ぶ。

 昨日のうちに音声認識機能を足して正解だった。

 起動した彼は真っ先に俺に噛み付いているゾンビネズミを排除する。

 その際、ネズミの腐った肉片や体液がかかるが致し方が無い。

 流石に銃を取り上げられていたため、肉弾戦しか出来なかったが数十分応戦しているとやっとネズミの波はおさまった。

 

「ヒカルさん大丈夫ですか!?」

「へーきって言いたいけど臭いからシャワー浴びたい」

 

 幸い、肉を噛まれるようなことは無かったがそれでも気になる点があった。

 何故かゾンビネズミは俺だけを襲ってきたのか。

 しかし、いくらその原因を考えても分からなかった。




ブクマ・感想・ここすき・誤字脱字報告いつもありがとうございます!
今回は筆が乗っちまったぜへへへ……

さて、エルザってマジで誰よその女なんだよなぁ……(設定練る練る練るねしてたらいつの間にか居た怖い)

2023.06.22.13:40 追記
アンケートの理由
理由:伏せたりして登場してるけどそろそろ伏せるのに限界がありそうな固有名詞とかが出てきそうだからと言うか伏せても貫通してきそうだから

2023.06.26.10:40 挿絵追加


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【赤点】エルザって誰よその女!【回避】

夏衣装のマンハッタンカフェにリスキルされてました
そして間が空いて本当に
す ま な か っ た


37:名無しの生徒

 イッチまだ帰って来ないな……

 

38:名無しの生徒

 緊急事態って何事よ

 

39:元男TS囚人

 襲撃があったとか……?

 

40:名無しの生徒

 もしやアリウスか!?

 

41:名無しの生徒

 速すぎる……!!

 

42:名無しの生徒

 っておいイッチ!!

 

43:名無しの生徒

 >>39 なにしれっと紛れ込んでんねんワレェ!!

 

44:名無しの生徒

 ほんとや!!

 

 

 

50:元男TS囚人

 顔出しただけなのに酷ない?

 

51:名無しの生徒

 素知らぬ顔で現れたイッチが悪い

 

52:名無しの生徒

 イッチやエルザて誰よと思ったら何この状況

 

53:名無しの生徒

 説明だれかよろ

 

54:名無しの生徒

 イッチ代わりに説明して

 

55:元男TS囚人

 やだよめんどくさい

 

56:名無しの生徒

 しゃーないわいが産業でまとめたる

 

 

60:名無しの生徒

 ブルアカ世界にスタート地が独房で憑依の形で科学者系(見た目)不良娘にTS転生したイッチ

 いつも愛着しているボロボロの白衣にエルザっていう名前が合って先×1を脅かす憑依元の知り合いと思われる泥棒猫の存在が発覚

 前スレでなんか緊急事態が発生したらしいけど素知らぬ顔で現れて今に至る

 ちなみに糸目先生はたぶんサディスト

 

61:名無しの生徒

 4行目草

 

62:名無しの生徒

 有能だけど草

 

63:名無しの生徒

 でもイッチの話を聞く限りSの気質があるのはありえそう

 

64:名無しの生徒

 把握

 とりま緊急事態って何だったん?

 

65:元男TS囚人

 簡単に言えばゾンビマウスが大量に襲い掛かってきた

 

66:名無しの生徒

 !?

 

67:名無しの生徒

 は?

 

68:名無しの生徒

 はい?

 

69:名無しの生徒

 なんて?

 

70:名無しの生徒

 ごめん、どうして?

 

71:元男TS囚人

 ナギサ様と話してたら独房の外が騒がしくて様子見に扉を開けたら……って感じ

 ミニスー●ーウェス●無敵ロボ28號作って正解やったわ

 

72:名無しの生徒

 伏せの意味

 

73:名無しの生徒

 ただ、原作よりはまだまともな名前だ

 

74:名無しの生徒

 原作?名前?

 

75:名無しの生徒

 知らん世代もおるんや誰か説明してくれ

 

76:名無しの生徒

 2003年くらいに発売されたADVゲームのデモンベインっていうのがあってだな……

 クトゥルフ神話×ロボットの荒唐無稽スーパーロボットADVっていうジャンル

 もとはエロゲだったんだが股間よりも胸が熱くなるロボットバトル系の作品だよ

 そこに登場するのが我らがイッチと雰囲気が似ているキ●ガイ博士のDr.ウェスト(通称西博士)が作っているロボットがこれの名前が酷くてな……

 

77:名無しの生徒

 博士本人のセリフの方がパロが多くてテンションもいい意味で酷いんだよな

 

78:名無しの生徒

 はえー

 

79:名無しの生徒

 ちなみにアニメだと表現の規制で口ピアスとか外されてた

 

80:名無しの生徒

 そういえばDMMにあった凍京ネクロっていうゲームでコラボしてたな

 まぁ俺はそこから沼に入ったたちなんだが

 

81:元男TS囚人

 知らない人とかいるしさ、もう無敵ロボの名前伏せなくていい?

 てかいちいち伏せるの疲れる

 

82:名無しの生徒

 ダメです

 

83:名無しの生徒

 ダメです

 

84:名無しの生徒

 ダメです

 

85:元男TS囚人

 キレそう

 

86:名無しの生徒

 嘘だよ

 

87:名無しの生徒

 わいらも貫通するのに伏せるの疲れて来たし

 

88:元男TS囚人

 じゃあこれからはミニスーパーウェスト無敵ロボ28號—君は僕の可愛い可愛い小さな林檎—通称ウェストンくんをこれからもよろしくお願いするぜ

 

89:名無しの生徒

 お ま え も か

 

90:名無しの生徒

 本性現わしたわね

 

91:名無しの生徒

 そのうちデモンペインつくりそう

 

92:名無しの生徒

 流石に無理やろ……無理だよね?

 

93:名無しの生徒

 魔導書の断片とか無いし無理でしょ

 

94:元男TS囚人

 無理か? 俺はなんか造れる自信があるんだが

 

95:名無しの生徒

 頼むからやめてくれ

 

96:名無しの生徒

 そうだそうだ

 

97:名無しの生徒

 透き通るような世界観をスパロボ大戦の舞台にするな

 

98:名無しの生徒

 話逸れたけどそれでゾンビのネズミに襲われてどうしたんだよ

 

99:名無しの生徒

 あ、そうだった

 

100:元男TS囚人

 戦いというのは虚しいものだ

 【画像】

 

101:名無しの生徒

 うわグッッッッロッ

 

102:名無しの生徒

 急にグロ画像載せるのやめてくれる?

 

103:名無しの生徒

 ミンチやんこれ……

 

104:名無しの生徒

 てかウェストンくんとイッチ肉片まみれやん

 

105:元男TS囚人

 そんなにグロいかこれ……?

 

106:名無しの生徒

 感覚麻痺してるぞイッチ

 

107:名無しの生徒

 こんな惨状生で見たら吐くわ

 

108:元男TS囚人

 でもこいつらは実際はただの動く死骸だったし、今なんかただの肉片としか思わんやが

 

109:名無しの生徒

 これはもう手遅れですねぇ……

 

110:名無しの生徒

 てかナギサ様は大丈夫やったん?

 

111:名無しの生徒

 襲われたりはしてないよな?

 

112:元男TS囚人

 何故かは知らんがわいにしか襲い掛かってこんかったわい!!

 運よく肉を噛まれなかったけどウェストンくんがいなかったら危なかった

 

113:名無しの生徒

 もしかしてイッチが良い訳として言ってた天啓ってのはガチだった……?

 いやないか

 

114:名無しの生徒

 草

 

115:名無しの生徒

 でもイッチに限ってはガチ天啓は絶対ありえないのは確かなんだよな

 

 

123:元男TS囚人

 ひでぇ言われようだわ

 それにしても頭踏み抜いたのにまた動き始めたから絶対アレ関係だろうなぁ……

 

124:名無しの生徒

 ガワはヤンキー系美少女なのにやってる事がこわいよこのイッチ

 

125:名無しの生徒

 あれ関係って?

 

126:名無しの生徒

 西ヒカルが作りやがった蘇生薬のことと思われ

 

127:名無しの生徒

 なお、有効範囲はキヴォトス人のみ

 

128:名無しの生徒

 なんちゅーもん作ってんだここのイッチ

 

129:元男TS囚人

 たしかに作ったのはワイやけどワイやない

 

130:名無しの生徒

 って事はもしかして今回のネズミ襲撃はもう奪われたってこと?

 

 

139:元男TS囚人

 いんや、肉片に出来てるカビの状態的に結構前から動いてたらしいから違うと思う

 それに一部の肉片は分解がほぼ終わってて水になりかけてる部分のもある

 ……今更気付いたけど黒カビの所為でくっせぇですわ!!

 

140:名無しの生徒

 臭

 

141:名無しの生徒

 草通り越して臭

 

142:元男TS囚人

 ウェストン君と一緒にシャワー浴びて来る

 

143:名無しの生徒

 おいロボそこ代われ

 

144:名無しの生徒

 中身がイッチでも美少女には変わりないからな

 

145:名無しの生徒

 俺も美少女に洗われてぇ……

 

146:名無しの生徒

 奴隷でも買ってやれば?

 

147:名無しの生徒

 俺は嫌々ながらも身体を洗って貰いたい

 

148:名無しの生徒

 うわ急に変態が湧いてきた

 

149:>>145

 >>146 俺んとこ奴隷制無いんだ

 というかそもそも俺自体が奉仕種族で……

 

150:名無しの生徒

 ガタッ

 

151:名無しの生徒

 ガタッ

 

152:名無しの生徒

 ガタッ

 

153:名無しの生徒

 言っとくがTS転生ちゃうぞ

 

154:名無しの生徒

 チッ

 

155:名無しの生徒

 ハァァアア(クソデカ溜息)

 

156:元男TS囚人

 >>146 ……you are 神話生物?

 

157:>>145

 yeah

 

158:名無しの生徒

 ごめん今ので察した

 

159:名無しの生徒

 此処にも人外転生者が……

 

160:名無しの生徒

 ちなみに名称は分かる?

 

161:>>145

 ショゴス

 そろそろ仲間内でまた結束して次のストライキを起こそうとしてるとこ

 

162:名無しの生徒

 草

 

163:名無しの生徒

 ストライキ起こそうとしてるってことは時系列的にまだ人間がいないのか

 

164:>>145

 古きものくんさぁ……俺たち(ショゴス)がいなきゃほんっっっっとに何もできないよねぇぇええ!!

 

165:元男TS囚人

 ショゴスニキは独立戦争頑張ってなー

 

166:名無しの生徒

 それでイッチ、同行者はおるん?

 おるんなら画像ぷりーず

 

167:名無しの生徒

 お巡りさんコイツです

 

168:名無しの生徒

 通報しといたで

 

169:名無しの生徒

 ち、違うんですお巡りさん!

 

170:元男TS囚人

 俺とウェストン君だけやが?

 あと肖像権って知ってる?

 

171:名無しの生徒

 >>170 おまいう(ヒナちゃんとアリスの寝顔の画像)

 

172:名無しの生徒

 >>170 おまいう(ユウカやノアの暗黒笑みの画像)

 

173:名無しの生徒

 >>170 おまいう(アルちゃん社長の笑顔の画像)

 

174:名無しの生徒

 >>170 おまいう(先生の顔の画像)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

294:元男TS囚人

 さて……今日だな第2回目の試験

 

295:名無しの生徒

 会場はゲヘナって言う悪意の塊

 

296:名無しの生徒

 まぁイッチがナギサ様との会話内容を流してくれたおかげで軽くだが心情は分かったんやが……

 

297:名無しの生徒

 それでもベクターされるのは仕方ないことよ

 

298:名無しの生徒

 ※ハナコが意趣返しに言っただけでヒフミ本人は言ってません

 

299:名無しの生徒

 楽しかったぜぇぇ!! お前との友情ごっこォォォォ!!

 

300:名無しの生徒

 急に真ゲス湧くじゃんw

 

301:名無しの生徒

 そんでイッチは脱獄するん?

 

302:元男TS囚人

 特に理由無いし脱獄は今は良いかな

 入ってる間は金かからないし

 

303:名無しの生徒

 クズや

 

304:名無しの生徒

 クズがイカれた発明するわけないやろクズに謝れ

 

305:名無しの生徒

 ごめんなさい

 

306:名無しの生徒

 イッチじゃなくてクズの方に謝罪は草

 

307:元男TS囚人

 わいの扱い酷ない?

 

308:名無しの生徒

 だってイッチ褒めたら付け上がるタイプじゃん

 

309:名無しの生徒

 なら極力褒めない方針でなきゃね

 

310:元男TS囚人

 一応言っとくけど俺も人間で、心っていうものがあるんだけど?

 

311:名無しの生徒

 此処(掲示板)に人の心を求めるのはナンセンスやで

 

312:元男TS囚人

 それもそうか

 

313:名無しの生徒

 納得するなw

 

314:名無しの生徒

 でもみんな我が身が可愛いのは当たり前よな

 

315:名無しの生徒

 それはそう

 

316:名無しの生徒

 結局俺たちは性質が物語の主人公ちゃうもんな

 

317:名無しの生徒

 そうそう

 

318:名無しの生徒

 主人公気質なやつはこんなとこ見ないしなw

 

319:名無しの生徒

 スレに頼る時点で……ね?

 

320:元男TS囚人

 いや待て、たまにだが今回のTS聖女ちゃんのスレみたいなので出るやん

 

321:名無しの生徒

 あー

 

322:名無しの生徒

 ああいうのに触れると……いややめとここの話

 

323:名無しの生徒

 人だった頃を思い出すよね(神木転生)

 

324:名無しの生徒

 言うなと思ったが人外転生者はガチでそうだろうなぁ

 

325:元男TS囚人

 ちなみにこのスレの神木ニキ以外に人外転生者おるん?

 

326:>>323

 おい、ネキだったらどうすんだよ

 まぁニキなんだが

 

327:名無しの生徒

 基本TS転生者のスレには同類か男しか来ないでしょ(蛞蝓転生)

 

328:名無しの生徒

 一応わいは前世も今世もネキやで(蛙転生)

 

329:名無しの生徒

 長く生きすぎて前世の性別は覚えてないけど今世は雌です(蛇転生)

 

330:名無しの生徒

 三竦み出来てて草

 

331:元男TS囚人

 長生きすると昔のことは忘れちゃうんだ……人間でよかった

 

332:名無しの生徒

 イッチは外見が人間のそれだけどキヴォトス人だから人間ではない

 

333:名無しの生徒

 銃弾頭に受けてもゴム弾って表現するぐらい頑丈だもんね、キヴォトス人は

 

334:名無しの生徒

 転生した時は人間だったけどその後に事故にあって人外になった感じのわいが通過するで

 

335:元男TS囚人

 お前らにはまずは人間の定義を教えなきゃいけねぇようだな……

 

336:名無しの生徒

 きゃーイッチがおこったー

 

337:名無しの生徒

 実験台にされるー

 

338:名無しの生徒

 そんでイッチは結局独房にいてどうすんのよ

 

339:元男TS囚人

 今ね、なんか宗教勧誘?受けてる気がする

 【画像】

 

340:名無しの生徒

 サクラコ=サン!?

 

341:名無しの生徒

 なんでこの人いるの?

 

342:名無しの生徒

 粗相のないようになイッチ

 

343:元男TS囚人

 お前ら俺をなんだと思ってるんだ

 因みにまだ覚悟の姿じゃないゾ

 

344:名無しの生徒

 当たり前だよ

 

345:名無しの生徒

 そんでなんの話ししてるん?

 

 

347:元男TS囚人

 部屋にあるものだけで作ったMine kidの件で説教受けてる(解せぬ)

 そもそも材料になり得そうなものを置いてある独房に俺を入れたのが間違いなのでは?

 

348:名無しの生徒

 それはそうなんだけど反省しろ

 

349:名無しの生徒

 そんで自重してもろて

 

350:元男TS囚人

 まぁ先生の盗撮写真を出したら掌返しでお茶を入れてくれたんだけどね

 

351:名無しの生徒

 草

 

352:名無しの生徒

 それでええんかシスター

 

353:名無しの生徒

 と言うかなんでイッチが持ってんねん

 

354:名無しの生徒

 ……ハッ、もしやイッチ

 

355:元男TS囚人

 キヴォトスでの処世術やで^ ^

 

356:名無しの生徒

 その一言で否定するのは強い

 

357:名無しの生徒

 どんな写真握らせたんや……

 

358:名無しの生徒

 あれでしょ、上裸の写真

 

359:名無しの生徒

 思春期女子にそれは刺激強すぎでは?

 

360:元男TS囚人

 そんなの撮る機会ねぇわ

 ウェストンくんに目を輝かせてる先生の写真だゾ

 【画像】

 

361:名無しの生徒

 やっぱ先生も男なんやなぁ……

 

362:名無しの生徒

 てかそもそもなんでサクラコ=サンが来てるん?

 

363:名無しの生徒

 そういや接点はなんだ……?

 

 

365:元男TS囚人

 多分緑髪娘

 暇だから本届けにきてもらってるんだけどその子の所属派閥って言えば良いのかな?

 まだ所属はしてないけど

 

366:名無しの生徒

 あ

 

367:名無しの生徒

 なるほど

 

368:名無しの生徒

 と言うかいい加減名前覚えたれよママでしょチミ

 

369:元男TS囚人

 ママじゃ無いが?

 あと名前ぐらい覚えとるわ

 

370:名無しの生徒

 なら今言えるよなイッチ

 

371:元男TS囚人

 偽空(イソラ)ウツロ

 

372:名無しの生徒

 即レス……ガチで覚えてたんだ意外

 

373:名無しの生徒

 え、じゃあポリ子の名前も覚えてるん?

 

374:元男TS囚人

 公代(キミシロ)アオコ

 当たり前やろ

 

375:名無しの生徒

 ごめんなさい

 

376:名無しの生徒

 ガチで覚えてるとは思わんかったすまん

 

377:名無しの生徒

 スレ民がわからされている……

 

378:名無しの生徒

 それで今サクラコと何話してるん?

 

379:元男TS囚人

 先生のプロフィール根掘り葉掘り聞かれてる

 遠目で見ててまだ会話したことない見たいカワイイネ

 【画像】

 

380:名無しの生徒

 

 

381:名無しの生徒

 

 

382:名無しの生徒

 

 

 

 

 

 

 

389:名無しの生徒

 なんでいっぱい盗撮写真が?

 

390:名無しの生徒

 全部イッチのだよな?

 

391:元男TS囚人

 違うけど?

 

392:名無しの生徒

 これは草生えない

 

393:名無しの生徒

 あ、真面目過ぎる故の奥手……

 

394:元男TS囚人

 伊達にカーマ・スートラを音読しかけた女ではある

 

395:名無しの生徒

 言うなwww

 

396:名無しの生徒

 マジであれは笑ったわ

 

397:名無しの生徒

 と言うか本当になんでイッチのとこ来たんこの人

 

398:元男TS囚人

 緑髪娘がよく俺の事話すんだって

 それでしかも最近は本とか届けてるからどんな人物なのか気になって今に至る

 ……立場アドを利用して先生の隠し撮り写真を裏で売れば大儲けでは?

 

399:名無しの生徒

 やめろ

 

400:名無しの生徒

 早まるな

 

401:名無しの生徒

 以前の転生者にそれやってキヴォトス崩壊させたからやめとけ

 

402:元男TS囚人

 マジ?

 

403:名無しの生徒

 変人偉人スレにも載ってるで

 ・キヴォトスの自称写真家

  スレでの通称は盗撮家

  先生の盗撮写真を裏マーケットで売り捌いてたらなんやかんやあって戦争が始まってキヴォトスが崩壊した

  死因は老衰

 

404:名無しの生徒

 独り勝ちで草

 

405:名無しの生徒

 しぶとく生き延びてて一周回って好感持てたクズだったなぁ……

 

406:名無しの生徒

 アレでしょ、先生にも生徒たちの盗撮写真を売ろうとしてたやつでしょ

 

407:名無しの生徒

 せやで、結局イラネって言われて売るの諦めてたね

 

408:名無しの生徒

 なお、その代わりに先生のデスクに盗撮写真をわざと置いて生徒に目撃させるイタズラをしていた模様

 

409:元男TS囚人

 最低やな

 

410:名無しの生徒

 ゆうてイッチもだぞ

 

411:名無しの生徒

 先生しか見なかったのはいいけどもし他の生徒が来て見たらどうするんや

 

412:元男TS囚人

 おっともうそろそろ試験から帰ってくるみたいだし同時に解放されそうだ

 

413:名無しの生徒

 あ、逃げた

 

414:名無しの生徒

 逃げるなぁぁああ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

584:元男TS囚人

 知ってた(おのれ温泉開発)

 

585:名無しの生徒

 みんな顔暗そう

 

586:名無しの生徒

 せっかく頑張ったのにこの仕打ちはねぇ……

 

587:名無しの生徒

 ……やっぱつれぇわ

 

588:名無しの生徒

 言えたじゃねぇか

 

589:名無しの生徒

 辛いのはお前じゃなくて彼女たちなんよなぁ

 

590:元男TS囚人

 まぁハナコ覚醒するし他の子達の得点を90以上にすればええんやろマカセロリ

 

591:名無しの生徒

 その語尾に不安を覚えた俺がいる

 

592:名無しの生徒

 だってねぇ……(イッチ隔離という露骨な妨害)

 

593:元男TS囚人

 な、なんとかなるでしょ多分

 

594:名無しの生徒

 その後ろには「きっと、メイビー」が付くんだろうなぁ

 

595:名無しの生徒

 お祓い行ったほうがいいんじゃない?

 

596:名無しの生徒

 シャーレ所属とは言えまだ追われる身のイッチがお祓い行くのは危なくないか?

 

597:元男TS囚人

 カイザーくんがどこから見てるかわからないからね

 変装もバレてるみたいだし

 

598:名無しの生徒

 デートの時だな

 

599:名無しの生徒

 そういえばデートの時は変装してたねイッチ

 

 

601:元男TS囚人

 デート言うなあれは不可抗力なんだ

 

602:名無しの生徒

 映画見てそのまま解散しようとしたのは良いけど言い出し間違えてそのままデートになったTS転生者だ

 

603:名無しの生徒

 さっさと堕ちてどうぞ

 

604:名無しの生徒

 まぁまぁ落ち着けお前ら

 男としての心を持っている状態で葛藤しつつもじっくりとズブズブに堕ちていくのがええんやろ

 

605:名無しの生徒

 イッチ援護かと思ったら違くて笑った

 

606:元男TS囚人

 マトモなのは僕だけか!?

 

607:名無しの生徒

 大丈夫大丈夫、水とボートはあるから

 

608:名無しの生徒

 nice boatは回避しとけよイッチ

 

609:元男TS囚人

 先生に堕ちる予定なんて無いです

 

610:名無しの生徒

 あの

 

611:名無しの生徒

 でもメス堕ち経験した身としてはイッチもう半分くらい堕ちてると思うのよね

 

612:名無しの生徒

 やっぱり?

 

613:名無しの生徒

 すみません

 

614:元男TS囚人

 俺はまだ堕ちて無いが?

 

615:名無しの生徒

 経験者の言葉は重みが違ぇぜ

 

616:名無しの生徒

 メス堕ちニキはどんな感じだったん?

 

617:名無しの生徒

 始めはイッチみたいに惚れている可能性に目を逸らしてたし、スレには出さなかったけどスキンシップがあると嬉しかったゾ

 あと囁きとかは胎が震える

 

618:名無しの生徒

 つまりあの時壁ドンされたイッチはもしかして

 

619:元男TS囚人

 無いが??

 

620:名無しの生徒

 たすけてください

 

621:元男TS囚人

 >>610

 >>613

 >>620

 どうした?

 

622:名無しの生徒

 新入りか?

 

623:名無しの生徒

 というかこんなスレよりも他に良いとこあっただろどうした

 

624:名無しの生徒

 えっと、目の前にへんな塊があって自分が神だとか言ってるんですけど、自分は今スレに直接知らせに回れって言われてて……

 

625:元男TS囚人

 それで順番でこのスレに来たと

 

626:名無しの生徒

 あ、二窓してたスレにも現れたやつか

 アプデの知らせか?

 

627:名無しの生徒

 はい、ただ自称神を見てたらちょっと吐きそうでなんか癒しでも貰えたら助かります

 

628:名無しの生徒

 しゃーないちょっと待てな

 

629:名無しの生徒

 今持ってるのはイッチがモデルのイラストしかないわ

 【画像】

 

630:名無しの生徒

 【画像】

 

631:名無しの生徒

 ワンドロの時の画像ならある

 【画像】

 

632:名無しの生徒

 俺は公開してなかったバニー衣装イッチの画像がある

 【画像】

 

633:名無しの生徒

 おまたせイッチの自撮りや

 【画像】

 【画像】

 【画像】

 

634:名無しの生徒

 ありがとうございます!!ありがとうございます!!

 あ、アプデ内容ですが、麻雀とか遊●王、デュ●マなどのテーブルゲームが遊べるようになったみたいです

 専用のフォームに実装してほしいゲームがあれば確認が完了次第実装してくれるみたいです

 注意点ですがオリカは勿論使えませんし、イカサマも不可能だそうです

 

635:名無しの生徒

 神無能や

 

636:名無しの生徒

 嬉しいけど欲しいのそれじゃ無い

 

637:名無しの生徒

 ほらもっと改善すべきとこあったでしょ

 

638:名無しの生徒

 ライブ配信とかライブ配信とかライブ配信とかあるじゃん

 

639:名無しの生徒

 現状の能力では古いフォーマットから新しいものに変更するのは難しいらしいです

 それでは皆さん良い転生ライフを!

 あと回らなきゃいけないスレが残り50もある……

 

640:名無しの生徒

 あ、お疲れ様です

 

641:元男TS囚人

 神は無能、はっきりわかんだね

 それはそれとしてなんでみんな俺関係の画像載せてるん?

 

642:名無しの生徒

 ワンマンかわいそう……

 それ他宗教圏で言うなよイッチ

 

643:名無しの生徒

 思っても言わないほうがいいぞイッチ

 

644:名無しの生徒

 下手すりゃ消されるからね

 

645:名無しの生徒

 転生した時に運悪くいるかどうかも分からない神を罵倒したら近くにいた宗教団体に勘違いされて殺されかけたわいがいるで

 

646:元男TS囚人

 と言うか俺らに関わってた神いたんだな

 

647:名無しの生徒

 それは思った

 

648:名無しの生徒

 変な塊ってマジでどんな姿だ?

 

649:名無しの生徒

 知らせに来た子の様子的にSANチェックものなのは確かだろうな

 

650:名無しの生徒

 か、考えないでおこう

 

651:元男TS囚人

 今度来た時画像頼も

 

652:名無しの生徒

 おいやめろ

 

653:名無しの生徒

 ガチでやめてくれ

 

654:名無しの生徒

 嫌だ、死にたくない!!

 

655:名無しの生徒

 シニタクナーイ!!シニタクナーイ!!

 

656:元男TS囚人

 でも科学者として追求したい欲求が収まらんのよ

 

657:名無しの生徒

 ここで科学者ぶるな

 

658:名無しの生徒

 試しに遊●王のやつ使ってみたけど生前使ってたデッキ再現できた……ウレシイ……ウレシイ……

 

659:名無しの生徒

 麻雀のルールに鷲巣あって笑った(試しに遊んだらボロ負けからのガチで出血死した)

 

660:名無しの生徒

 試しにやるもんじゃ無いやろ

 

661:名無しの生徒

 てかよう生きてるな

 

662:名無しの生徒

 自分、不死者なもんで

 

663:名無しの生徒

 不死者特有の賭け金命はビビるからやめーや

 

664:元男TS囚人

 おう小娘ども久しぶりd――

 

665:名無しの生徒

 イッチぃ!?

 

666:名無しの生徒

 出会って即襲撃か?

 

667:元男TS囚人

 ヒフミの抱擁を喰らってた

 急過ぎてマジでビビったわ……

 

668:名無しの生徒

 昨日まで仲良くしてたのに急にお前が投獄された彼女たちの方がビビったのでは?

 

669:名無しの生徒

 ぶった切ってすまんがスレ見返して思ったんだけど、結構最近までセイア元気だったんだ

 

670:名無しの生徒

 ……そういえばそうじゃん

 

671:名無しの生徒

 イッチのとこのブルアカ世界の恋する乙女が強すぎて忘れてたけどなんで元気だったん?

 

672:名無しの生徒

 あれじゃね、先生がキヴォトス来たタイミングが原作よりも早かったとか

 

673:名無しの生徒

 それならカンナさんとの絡みも納得がいくな……

 

674:名無しの生徒

 ……もしかして先生も現地人?

 

675:元男TS囚人

 それだと左肩を銃弾で怪我した言い訳がつかないから違うゾ

 

676:名無しの生徒

 何で知ってるんですかねぇ……

 

677:名無しの生徒

 もしかして先生の裸体を……!?

 

678:名無しの生徒

 ひらm

 

679:名無しの生徒

 通報しってし、死んでる……っ!?

 

 

 

698:元男TS囚人

 普通にカンナさんから聞いたんだよなぁ……

 

699:名無しの生徒

 つまり先生はアプリ本編よりも早く着任していてその影響でヘイロー破壊も遅れたと?

 

700:名無しの生徒

 イッチんとこの先生なら犯人の子誑して計画狂わせてそうなんだよなぁ……

 

701:名無しの生徒

 あれ、そもそも入院は偽情報じゃなかった?

 

702:名無しの生徒

 そうだよ

 

703:元男TS囚人

 襲撃を予知したのが最近だからつい最近偽情報流したんじゃね?

 ミネ団長は嘘吐けないみたいだから俺のメッセには緊急事態って表現してるけど

 

704:名無しの生徒

 全然セイアのヘイロー破壊されていないから痺れを切らして最近ケツ叩いた感じか

 

705:名無しの生徒

 てかその偽情報いつぐらいからなん?

 

 

708:元男TS囚人

 なんか知らんけど神秘が暴走してシャーレに飛んだ後に来たね

 多分俺の拉致とその決行日が被ったんじゃね?

 

709:名無しの生徒

 ……神秘が暴走? イッチアリウス自治区にでもいたんか?

 

710:名無しの生徒

 初見は知らんか

 

711:名無しの生徒

 てかアリウス関係あるの?

 

712:名無しの生徒

 イッチは普通にトリニティで療養してたゾ

 暴走に関しては知らん

 

713:名無しの生徒

 手元のPCでゲームの設定調べたらアリウスんとこは普通にあり得るみたいだよ

 だからイッチがアリウスにいたんだと思ったんだけど……

 

714:名無しの生徒

 自前で暴走とか怖いんだけど

 

715:名無しの生徒

 一説では色彩ってクトゥルフ関係ではとか言われてたけど……

 

716:名無しの生徒

 イッチにそんな要素あったか……あったわ(西博士)

 

717:元男TS囚人

 あれは属性がにてるだけで違うかもしれないだろ

 

718:名無しの生徒

 でもヘイローがエルダーサインなんだよなぁ……

 

719:名無しの生徒

 か、開眼してないから、ただの五芒星かもしれないから(震え声)

 

720:名無しの生徒

 そもそも最先端なテクノロジーを持っていると思われるミレニアムにオカルト系は……ごめん怪異の捜査してるとこあったわ

 

721:名無しの生徒

 ばぁば……

 

722:名無しの生徒

 ばぁばゆーな、超天才清楚系病弱美少女ハッカーと言え

 

723:元男TS囚人

 彼女とは接点ないからなんとも言えんわ

 っと、緑髪娘が凸ってきたからちょっと対応してくる

 

724:名無しの生徒

 ウツロちゃんprpr

 

725:名無しの生徒

 キモッ

 

726:名無しの生徒

 義母さん娘さん狙われてますよ

 

727:元男TS囚人

 誰が母さんじゃい

 それとちゃっかり緑髪娘と付き合ってる風な言い方すな

 

728:名無しの生徒

 草

 

729:名無しの生徒

 すみません……ここに勉強になるTS転生者がいると聞いたのですが……

 

730:名無しの生徒

 でもウツロちゃん可愛いし舐めたい気持ちは分からなくもない

 

731:名無しの生徒

 お、初見か?

 反面教師になるTS転生者のスレ主ならおるで

 

732:名無しの生徒

 ID見たら聖女ちゃんじゃん!!

 

733:元男TS囚人

 誰が反面教師じゃ

 それとまだ俺は先生に惚れてねぇぞ

 

734:名無しの生徒

 ……『まだ』惚れてねぇぞ、と

 

735:名無しの生徒

 あ、今のでなんとなく分かりました

 たまになのですが困った時助力をお願いできますでしょうか?

 特に勉学の面で

 

736:名無しの生徒

 まぁこんなイッチでも教師役は向いてるっちゃ向いてるしな

 

737:元男TS囚人

 構わないけどそっちの世界の前提知識とか無いと教えるの難しいからな

 

738:名無しの生徒

 行動とか考えてる事おかしいけどイッチは転生先のスペックいいからね

 本当に羨ましい

 

739:名無しの生徒

 それなー

 

740:名無しの生徒

 俺も前世よりも高いスペックになりたかったぜ……

 

741:元男TS囚人

 変われるもんなら代わってくれよ

 神秘の暴走とか蘇生薬の件でカイザーコーポレーションとの鬼ごっこがあるけど

 

742:名無しの生徒

 ごめん前言撤回する

 

743:名無しの生徒

 やっぱ普通が最高だな!!

 

744:名無しの生徒

 爆弾抱えてる物件なんて誰も欲しかねぇんだよなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

975:元男TS囚人

 やべ、まだ次スレ準備してねぇわ

 

976:名無しの生徒

 聖女ちゃんの相談で結構消費してたなw

 

977:名無しの生徒

 初めての相談にしてはガチガチの授業すぎたんだよなぁ……

 

978:名無しの生徒

 すみません、今度から自分のスレの方でやりますね

 

979:名無しの生徒

 そのほうがええな

 

980:元男TS囚人

 それに関しては俺も楽しんでやっちゃってたから反省するわ

 

981:名無しの生徒

 おう、ならさっさと先生に告ってこいよ

 

982:名無しの生徒

 イッチと聖女ちゃんの扱いの格差酷くて笑う

 

983:元男TS囚人

 許せねぇ……許せねぇよなぁ!!

 次スレ→https://……【赤点回避】楽しかったぜお前との(ry【完結編】

 

984:名無しの生徒

 草

 

985:名無しの生徒

 たて乙

 




次話は18:40分頃に投稿されます


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逃亡生活:補習授業部編-解放-

二話投稿じゃ
次でエデン条約の2章終わってバニーイベじゃ


 ゾンビ状態のネズミの襲撃で血と腐肉で汚れてしまったウェストンくんを抱えながら、シャワールームへと向かう。

 先導するのは正義実現委員会のモブ生徒。

 ちんまりとしてて可愛い。

 似たような容姿の子が多く存在するし1人ぐらい連れてってもバレへんやろ……などと考えつつ、付着した血液や肉片から漂う腐臭から意識を逸らす。

 

「こ、こちらです。私は外でお待ちしておりますのでどうぞ」

「臭いのに案内させてすまんね。すぐに臭いとか落としてくるわ。

 あ、着替えは借りても?」

「ナギサ様から許可は下りてます!」

 

 汚れた衣類を脱いだ後まとめて置く。

 幸い汚れたのはスカートとワイシャツ、それとソックスと白衣だけでそこまで大きく汚してはいなかった。

 そのかわりウェストンくんが汚れているのだが。

 

 ウェストンくんの電源を落とし、洗浄しやすくするために軽く分解する。

 やはりドリルの回転軸に肉片が巻き込まれていた。

 ほかのパーツにも似たように調べながら洗うべきパーツとそうで無いパーツを分類する。

 そして一通り分類が終わったら自分もシャワーを浴びながらパーツの洗浄作業に入った。

 

 掲示板の民はやはり紳士で画像のうpを求められたが、俺は賢いので肖像権を使って黙らせる。

 なんか記憶にない事を責められているが気の所為だろう。

 ぶ、ブーメラン投げたつもりなんてないし……ね。

 

 洗浄を終えて、脱衣所に分解したウェストンくんを運ぶ。

 そしてドライヤーで洗ったパーツを乾かし再び組み立てる。

 髪の毛は自然乾燥……と行きたいところだったが、濡れたままだと重いし、それに乾いた後の水分を含んだカチカチ状態が面倒なので組み立てが終わった後にすぐに乾かした。

 

「待たせちまってわりぃな」

「いえ、お気になさらず。

 あ、洗濯する衣類はこちらでまとめて洗いますので」

「そこまでして貰えるんだ」

「ナギサ様を守っていただきましたから」

 

 俺だけが狙われて襲われただけだったのだが、まぁ折角の厚意に甘えよう。

 しかし……やっぱり白衣が無いのは落ち着かない。

 再び独房に入るのだが、その間も妙に物足りなくてシャワールームへ連れて行ってくれた正実のモブには気を遣わせてしまった。

 

「おそらく第二回の試験が終わり次第解放されると思うのでそれまではどうかこちらで大人しくしていただけると……」

「分かってるよ。

 ただ、あの白衣が無いとちょっと落ち着かんだけだから気を遣わせてすまんね」

 

 とりあえず先生が来たら背広を剥ぎ取ろうかと考えつつ大人しくベッドに腰掛ける。

 それと同時に来訪者。

 どうやら先生がやって来たようだ。

 先生の第一声はやはり俺を心配するものだった。

 それに対して少しだけだが嬉しさを覚える。

 

「いやーまさかネズミとはいえゾンビパニックが起きるとは思わなかったぜ……」

「それでまた制服を借りたんだ」

 

 剥ぎ取った先生の背広を羽織りながら駄弁る。

 結構大きいため若干萌え袖になっているが、この大きさで露出が減ることで衣類に抱擁されている感覚が心を落ち着かせてくれる。

 それに、背広から香る匂いもどこか心地いい。

 

「それにしても落ち着く匂いだなこれ……」

「ごめんヒカル。やっぱ返してくれるかな?」

 

 何故か先生は恥ずかしそうにしているが、上に何かないと落ち着かないので断る。

 しばらくこのままの状態で先生から補習授業部の現状を聞いたりしてから先生は彼女たちの所へ戻って行った。

 

「……誰も来なさそうだしスレ徘徊するか」

 

 少し部屋が寂しいが、ウェストンくんがいる。

 俺は彼を抱えながらベッドに腰掛け、そして瞼を閉じた。

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 あれから数日経った。

 ゾンビになった動物が襲撃してくるといった事はあれだけだった。

 それ以降は朝から晩までただ独房の中にいるだけ。

 たまに誰かが来ては雑談をしていた。

 頻度が多いのはやっぱり緑髪娘。

 勉強の話や、最近読んだ本など話題を色々と用意してくれる。

 

「……それでシスターフッドが俺に何か用でも?」

 

 夜遅く、目の前には聖職者と思えるような装いの少女が椅子に腰をかけている。

 銀の髪色で、長さは……肩甲骨あたりかな?

 

「急な来訪でごめんなさい西(カワチ)ヒカルさん。

 私は歌住サクラコと言います」

 

 名前を聞いて「あ、覚悟の人だ」と言いそうになるのを我慢する。

 そしてどうやら彼女は俺の事を知っているようだ。

 どうして知ってるのか訊いてみると、緑髪娘がサクラコとの会話によく俺の話題を出すらしい。

 

「勉学以外でも良くしてもらえているようでよく話してくれるんです」

「……まぁ俺は今暇だしな。緑g、ウツロとの時間は楽しいし。

 ただ、それでも俺は他校の生徒ではあるからある程度警戒はしてほしいわ」

「それは……確かにそうですね。

 ……ところでその……先程から腰をかけている機械は何でしょうか?」

 

 椅子にもなれるように改造したウェストンくんがどうやら気になっていたようだ。

 どおりで会話の節々で足元に視線を感じていたのか。

 

 サクラコにウェストンくんがいかに素晴らしくロマンに溢れているのか講説をしたのだが、この部屋のものを使って作ったと言ったら説教が始まってしまった。

 非常識だとは言われたが、天啓だから仕方ないだろと思うし、それにゾンビネズミの大群を捌いた一番の功績者はウェストンくんなのだから許されるべきだと思う。

 親バカ? 結果論?

 否定はしない。

 

「ま、まぁ、反省はしてるって」

「それが本当ならいいのですが……。

 さて、そろそろ本題に移りましょうか」

「……はい?」

 

 緑髪娘の件が本題だと思っていたら違っていたらしい。

 他に何かあるかと考えていると、そのまま彼女は続けて言う。

 

「ヒカルさんは現在シャーレに所属している形と認識しているのですが、合っていますか?」

「ああ、シャーレが捕縛して身柄を預けてる形でな」

「つかぬ事をお聞きしたいのですが……先生はどう言った女性が好みなのでしょうか?」

 

 ……もしかして貴女もですかシスターサクラコ。

 とりあえず試しにウェストンくんに目を輝かせている先生の写真を見せてみる。

 彼女は写真に食い入る様に見ていた。

 

「こ、これは……」

 

 そして何故か今度は彼女がテーブルに先生の写真を並べ始める。

 構図の違いは何となくわかるが、写真でも人間の顔が認識できないのでどれがどう言った写真なのかはわからない。

 しかし、話を聞いている限りでは多分盗撮だろうと思う。

 ま、まぁ本当は声をかけたかったけど勇気が出なかったから写真を撮って満足しちゃったんだろう。

 そう考えたらちょっとだけ可愛く思えて来た……きた……うん、きた。

 

「……そうだ。なぁ、ちょっとばかし俺の暇潰しに付き合ってくれません?」

「暇潰し……ですか?」

 

 ふといい機会だと思ったのでサクラコにとある賭け事を提案する。

 利用するゲームはブラックジャック。

 内容は1ゲームにサクラコさんが一つディーラー役の俺に質問をして、彼女が勝ったら俺は質問に正直に答え、逆に俺が勝ったら嘘かもしれない情報を答えると言うもの。

 また、数合わせとしてウェストンくんを2体に分けて参加させ、彼らが勝った場合も俺は正直に質問に答える。

 ちなみにゲームの進行中、降りた場合は引いたカードの段階までの情報を俺は彼女に話すというルールも定めた為、完全に俺が暇をつぶすためだけのゲームになっている。

 

「……本当にその様なルールでよろしいのですか?

 ヒカルさんには利がないように思えるのですが……」

「俺は先生が帰ってくるまで時間が潰せられれば良いんで何も問題ないですよ」

「そ、それなら大丈夫……なのでしょうね」

 

 と言うわけでゲーム開始である。

 プレイヤーの並びは俺から見てサクラコさんの右隣に分裂させたウェストンくんらを配置した形だ。

 

「まずはカード配りますね」

 

 そして1枚ずつカードを配る。

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♣5+♠7
♥7+♠A
♠3+♣A
(♦4)+♦8

 

「追加する前に質問をば」

「では、まずはじめに先生の趣味を……」

「りょーかいっと。

 あーそうそう、ダブル・ダウンで勝ったらまだ他の生徒にも知られていない先生の秘密も追加で答えるぜ?」

「そうですか……ヒット」

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♣5+♠7+♣2=14
♥7+♠A=18
♠3+♣A+♣6=10
♦4+♦8+♣5=17

 

 というわけで俺の負け。

 だから彼女の質問に正直に答える。

 

「先生の趣味か……。

 以前PC漁った時によく音声作品とか買ってましたねぇ……。

 あとこう言うウェストンくんみたいなロボ系も」

「なるほどロボット系ですか……」

 

 続いて第2ゲーム。

 ちょっとだけ小細工シャッフルしてるのにいまいち自分の引きが悪い気がするな。

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♥2+♣Q
♥A+♣4
♦9+♦7
(♥9)+♠6

 

「まずは質問を」

「では今度は……――でお願いします」

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♥2+♣Q+♥4+♥J=Bust
♥A+♣4+♦Q+♦3=18
♦9+♦7=16
(♥9)+♠6+♠9=Bust

 

 ディーラーは17以上になるまで引かなければならないので15では止まれず負け。

 

「マジかよ……君たち親に厳しくない?」

 

 生みの親の敗北に何故か身振り手振りで喜びを表現するウェストンくんA。

 約束通り彼女の質問に答える。

 まだ夜は始まったばかりだ。

 その間なら何度か俺も勝てるだろう。

 

 

 

 

 

 何回目かのゲーム。

 始めてから結構時間が経っており、夜も更けてきた。

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♥J+♠2
♠10+♦6
♥3+♥8
(♦10)+♣5

 

「そういえば先生の私生活を聞いていませんでしたね……ヒット」

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♥J+♠2+♦J=Bust
♠10+♦6+♠5=21
♥3+♥8
(♦10)+♣5+♦︎Q=Bust

 

「おっと、ウェストンくんがブラックジャックか。

 まぁあの人基本夜遅くまで事務作業やってたり、モモトークの通知が来た生徒の様子を見に行ったりしてる感じだからな。

 だから生活スペースは結構質素ですよ。

 ああ、それと最近までは寝室のベッドじゃなくてソファで寝てるみたいでしたし」

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♦3+♠7
♣8+♦4
♠8+♣9
(♦8)+♣A

 

 結構続いているなと思う。

 俺はもう惰性で続けていたために、油断していた。

 

「ヒカルさんと先生との隠し事でお願いします」

「え、ガチで知りたいんです?」

「ええ。なので……ダブル・ダウン」

 

サクラコ
ウェストンA
ウェストンB
♦3+♠7+♠A=21
♣8+♦4
♠8+♣9
(♦8)+♣A+♦︎9=18

 

「なっ!?」

 

 よりによって際どい質問にダウン・ダウンを切って、しかもブラックジャックである。

 しかし自分で定めたルールなので致し方なし。

 

「教えるも何も隠し事なんて無いんですけどねぇ……」

「いえ、あるんでしょう? だって、ヒカルさんは先生の秘密を知っているのですから」

 

 やっべ、調子に乗ってダブル・ダウンで勝ったら先生の秘密ばらすとか言わなきゃよかったわ。

 完全に墓穴を掘ってたな俺。

 

 目の前にいる人物の雰囲気がちょっと恐ろしく思えてくる。

 最近……と言っても補習部の件が始まる前の話なのだが、まだスレ民にも報告してなかった話を腹を括ってしよう。

 

「先生、下戸みたいなんですよ。ここに来る前に一度、酒を久し振りに飲んだみたいで――」

「ヒカル……? ってなんで寝てないの!?」

「せ、せんせい!?」

「あれ? 先生帰ってたんだ」

 

 扉が開く音と共に先生が入って来る。

 何か少し火薬の臭いが微かにするな。

 だがナイスタイミングだ先生。

 おかげで先生が酔って俺が寝ていたベッドで寝ていた話をしないで済んだ。

 いや〜……本当になぁなぁになって話さずに済んで良かった。

 

「えっと君は……」

「お、お初にお目にかかります。私はシフターフッドの歌住サクラコと申します」

「はじめまして……で合ってるっけ?

 前にも会った様な気がするんだけど……」

 

 そのまま2人が話し始める。

 俺を省いて。

 だからなのか、少し物寂しさを覚える。

 いや、今俺は何を考えた!?

 落ち着け……落ち着け……。

 俺は精神的に彼女達よりも歳上だ。

 そして心は男、だから先生に構って貰えなくて癇癪を起こす様なガキでも女でもない。

 だからこの物寂しさは気の所為だ。

 

 

 

 

 

 

 

 ― †┏┛+┗┓† ― 

 

 

 同刻、ミレニアムサイエンススクールの管理する地域のとある区画。

 そこは他の区画よりも治安が比較的に悪く、怪しげな商品の流通の場となっている。

 そんな区画にある1つの研究室。

 そこには乱雑にレポートの紙束が積まれた研究テーブルや、埃を被ったエレキギターがある。

 しかし、普段と変わってその研究室に1つの動く影があった。

 

「もう……私がいなかったからってこんなに散らかしちゃって。

 それに埃もいっぱい溜まってる」

 

 通気口からファンに切られながら差し込む日差しを少々疎ましく思いながらも、その影は部屋の清掃を行う。

 しかし床はどこからか溢れ出ている冷気でやや白い雲のようなものが這ってよく見えない。

 それでもその影は気にせずに研究室の清掃を行っている。

 

「……っと、貴方達もご苦労様。でも一部は手こずっているみたいね。

 まぁ良いわ、出来れば近くに置きたかっただけだから」

 

 それでも諦めはしないけれどね、と影は腐った肉の身体の犬の頭を撫でる。

 いや、犬の他にも居る。

 鳥類や齧歯類、霊長の類も影に……耳の長い全裸の少女に従っている。

 そこに骨が向き出た鴉がとある薬品を咥えて少女のもとに現れた。

 

「あら、あの子に内緒で作ったお薬もう見つけてくれたの? ありがとうね〜♡」

 

 鴉の頭を撫でてその薬品を少女は受け取ると、なんの躊躇いもなく自分に投与する。

 急激な激痛と発汗、そして空腹に少女は笑い声を零す。

 

「ウフフッ……ウフフフフッウフフフフッハハッアハハハハハッ!!ハハハハハッ!!

 ――――――――…………アハッ♡」

 

 愛する者の為ならば、この飢えや痛みさえ己の糧にする。

 けれどまだ自分の出番では無い、そう自分に言い聞かせ己が計画する再会の為に、少女はかつて己が所属していた組織(学校)の制服に身を包めて闇に消えた。




ブクマ、感想、ここすき、評価、誤字脱字報告圧倒的感謝……!!
タグに不定期更新とありますが、ここまで遅れた理由を説明させて下さい
・サポカだけど推しの水着が二枚も登場して尊死してしかも爆死
・遊戯王MDやリンクスでカードを回してた
・ブラックジャックを1人寂しくリアルでシミュレーションしてた
・西ヒカルのメモロビの絵コンテの構想を練ってた
・トウカイテイオーを描いてた
・アルバイトのイラスト描いてた
・ノートPCの画面が壊れた
以上が理由です
本当にすまんかった

-補足説明-
セイアの入院が本編よりも2年もズレた理由
1つ、本編よりも早く先生が着任してた
2つ、セイアも襲撃犯も先生にホの字だった為予知も完全にズレた
3つ、原作には存在しない乱数(現西ヒカル)の登場による影響

蝶が軽くはばたいて生まれた風によりほかの地に嵐が生まれたように、小さな異変が後に何かを生みます。
これも全ては西ヒカルが悪いんだ

2023/08/10 00:03 追記
サクラコさんの髪色ピンク系統の色と勘違いしてました
サクラコさん推しの方には大変申し訳ない(ハラキリの構え)

2023/08/11 11:28 追記
誤字の修正を行いました
文章の修正を行いました


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【赤点回避】楽しかったぜお前との(ry【完結編】

あーまーどこあたのちぃ……(お待たせしました)
なんか出来るかなって思ってアリウスのエンブレム再現してたら1日が終わってました。


24:元男TS囚人

 さて、第3回目は確かナギサ嬢への襲撃と同日だっけか?

 

25:名無しの生徒

 大体そんな感じね

 

26:名無しの生徒

 それまではほぼ模擬テストを繰り返して間違えた部分とかの復習をダイジェストにやってたし

 

27:名無しの生徒

 ナギサ嬢への襲撃横取りはイッチは参加するん?

 

28:元男TS囚人

 アロナバリアあるけど護衛も兼ねて先生の近くにいようかなって思ってる

 

29:名無しの生徒

 つまり参加と

 

30:名無しの生徒

 イッチってストライカータイプ?それともサポートタイプ?

 

31:名無しの生徒

 それ、分かるもんなのか?

 

32:名無しの生徒

 ステータス画面とかあるわけないし分からんでしょ

 

33:元男TS囚人

 知らん

 ただ1つだけ言えることは、俺は誰かのサポートとか器用なことは出来ん

 

34:名無しの生徒

 草

 

 

37:名無しの生徒

 いや、このイッチは天才肌やから先生が懇願すればツンデレみたいな感じで平然とやってくれるはずや

 わいのサイドエフェクトがそう言ってる

 

38:名無しの生徒

 独房内の素材で小型ロボ作るイッチや、無理とか言って実際は人並みに出来るはず

 

39:元男TS囚人

 >>37 先生が足舐めながら懇願するなら考えてやるかもな

 

40:名無しの生徒

 あ、

 

41:名無しの生徒

 イッチそれフラグ

 

42:名無しの生徒

 風紀委員にいたなぁ……

 

43:元男TS囚人

 そうじゃん、先生普通に舐めるやん

 あっぶなっ

 

44:名無しの生徒

 それでイッチは今何してるん?

 

45:名無しの生徒

 というかイッチなら普通に逃げられるのになんで逃げないの?

 

46:名無しの生徒

 >>45 シッ

 

47:名無しの生徒

 ハァァ……>>45くんさぁぁ……

 

48:名無しの生徒

 >>45 君、女心とか分からんの?

 

49:名無しの生徒

 ふひひ、ダメダメだなぁ……>>45くんは……

 

50:元男TS囚人

 >>45ボロクソ言われてて草

 けどお前らの考えてる様な事は一切ないかんな

 

51:名無しの生徒

 イッチの中ではそうなんだろうね、カワイイね

 

52:名無しの生徒

 おみあしをprprされてるイッチのラフ

 【画像】

 

53:名無しの生徒

 ありがとう

 

54:名無しの生徒

 かみさま……?

 

55:名無しの生徒

 わいもその脚を舐めたい

 

56:元男TS囚人

 >>55、次言ったらBAN

 

57:>>55

 わいが悪かった

 

58:名無しの生徒

 先生は許すんか……

 

59:名無しの生徒

 いやまぁわいが勝手に描いただけやし実際の人物がそんなことするわけ……

 

60:名無しの生徒

 無いとは言い切れないんだよなぁ……

 

61:元男TS囚人

 実害もないのに先生殴ったら俺が死ぬだろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

77:名無しの生徒

 これよりワンドロ大会を開催する!!

 

78:名無しの生徒

 うおおおおおおおおお

 

79:名無しの生徒

 うぉおおおおおおおっっっ

 

80:名無しの生徒

 やんややんやー

 

81:元男TS囚人

 させねぇよ?

 

82:名無しの生徒

 草

 

83:名無しの生徒

 勢いで誤魔化せなかったか……

 

84:名無しの生徒

 やっぱイッチが見てない時にやるしか無いんか

 

85:名無しの生徒

 それで今イッチ何してるん?

 

86:元男TS囚人

 なんか知らんけど首輪渡されたから装着してた

 【画像】

 

87:名無しの生徒

 エッッッッ!!!!

 

88:名無しの生徒

 先生から?

 

89:名無しの生徒

 婚約指輪ならぬ婚約首輪とはリハクの目を以ってしても見抜けなかった

 

90:元男TS囚人

 いやコレGPS

 ヴァルキューレとミレニアムの少数先鋭(いわゆる同好の士)が共同開発したアイテムだゾ

 実用化のための試験運用に俺がさせられてる

 

91:名無しの生徒

 でもイッチなら簡単に外せるんでしょ?

 

92:元男TS囚人

 まぁ今まさに付けたり外したりして知恵の輪みたく遊んでるね

 

93:名無しの生徒

 テスター間違えたなw

 

94:名無しの生徒

 でも何故イッチ?

 

95:名無しの生徒

 そりゃシャーレで身柄を預かってるから先生に対する信用でやってるんやろ

 イッチはその関係を今まさにぶち壊そうとしてるんだけど

 

96:元男TS囚人

 それはなんかまずいと思うから知恵の輪遊びはやめるか、うん

 

97:名無しの生徒

 草

 

98:名無しの生徒

 性能はどんな感じなん?

 

99:元男TS囚人

 内側のセンサーで体調面のモニターが出来るみたい

 その情報は先生のシッテムの箱に送られてるのかな?

 

100:名無しの生徒

 アロナはよく外部のソフトを導入したな

 

101:元男TS囚人

 普通に先生が確認できてるからアロナは許したんじゃね?

 てかまだ一度もアロナの声を聞いた事ねぇわ

 

102:名無しの生徒

 わいの予想だけどアロナもありそうだね

 

103:名無しの生徒

 あったら先生左肩に負傷してないんだよなぁ……

 

104:名無しの生徒

 いや傷を許してしまったところから始まるやろ

 それで首輪はほかに機能とかあるんかイッチ

 

105:元男TS囚人

 マスター権限のある人の手元にあるスイッチ1つで装着者の首を絞めることができるで

 

106:名無しの生徒

 つまりイッチは完全に先生に絶対服従って……ことっ!?

 

107:名無しの生徒

 コレはウ=ス異本が厚くなりますなぁ……

 

108:元男TS囚人

 いやあの先生が生徒に酷いことすると思うか?

 やるのは薄い本の先生だけや

 

109:名無しの生徒

 それは……そうかも

 

110:名無しの生徒

 壁ドンでイッチに耳元で囁いても襲いはしなかったしな

 

111:名無しの生徒

 でも新刊のネタくれてありがとなイッチ

 と言うわけで俺は鬼畜先生本描いてブラックマーケットに流してくる

 

112:名無しの生徒

 お前もブルアカ世界転生者かよ

 そんでイッチは何もしてないんだよなぁ……

 

113:元男TS囚人

 でもなんかこう……いざ首に何かあると落ち着かんなコレ

 

114:名無しの生徒

 わかるマン

 

115:名無しの生徒

 俺もネクタイとか首が締まる感覚が苦手やったわ

 

116:名無しの生徒

 それに派生して首回りぴったりなシャツも着れないのはあるある

 

117:元男TS囚人

 ぶっちゃけると制服のワイシャツにはまだ吐き気がする

 

118:名無しの生徒

 イッチのトラウマ深すぎん?

 

119:名無しの生徒

 もう数ヶ月は経ってるよね?

 

120:元男TS囚人

 吐きはしないけど慣れんもんはしょうがねぇだろ

 まぁ着崩しは許されてるみたいだか首元のボタンは外してるし、なんならネクタイもめちゃくちゃ緩めてる

 

121:名無しの生徒

 一時期流行ったギャルみたい

 

122:名無しの生徒

 ガングロ以外あったか?

 

123:名無しの生徒

 おっと知らん人おったんか……

 

124:名無しの生徒

 その時ぐらいにこうなっちゃったからね、掲示板とかいうのも慣れるのに時間かかったわ

 

125:名無しの生徒

 待ってID見たらレジェンドやんけ

 

126:名無しの生徒

 はぇ〜レジェンドもよう見とる

 

127:元男TS囚人

 レジェンド……?

 

128:名無しの生徒

 イッチは最近だから知らんのか

 

129:名無しの生徒

 レジェンドはほぼ初期の頃から生きてるスレ民やで

 

130:名無しの生徒

 しかも転生先では現役現人神やってるし子孫がめっちゃ反映してる

 

131:元男TS囚人

 ガチの伝説やんけ

 

132:名無しの生徒

 わいは大した存在ちゃうんやけどなぁ……

 まぁ最近知ったレジェンド校長ってやつよりかはたくさん種付けやったから呼ばれていることに納得してる

 

133:名無しの生徒

 (それよりももっと凄いことしてるんだよなこの人)

 

134:名無しの生徒

 (そもそもこの転生掲示板最古参の1人の時点で伝説なんだよなぁ……)

 

135:元男TS囚人

 何でそんな人がこんなスレに居るんですかねぇ……

 あぶなってちょ!?先生!?どこ触っ

 

136:名無しの生徒

 おや?イッチの様子が?

 

137:名無しの生徒

 何処を触ったんでしょうねぇ先生……

 

138:名無しの生徒

 てかどう言う状況や

 

139:元男TS囚人

 スレ書き込みながら休憩がてらボーッと歩いてたら階段から落ちそうになった

 流石に連日めっちゃ集中した空気の環境にいたから少し疲れてたかもしれん

 

140:名無しの生徒

 ドジっ子かな?

 

141:名無しの生徒

 つまり先生の手がイッチのπに?

 

142:元男TS囚人

 不可抗力だけど掴まれたね

 てか足首ひねって今背負われてる

 

143:名無しの生徒

 どうやらイッチはお疲れのようだ

 

144:名無しの生徒

 先生はグッドスメルかい?

 

145:元男TS囚人

 落ち着く匂いがすr

 

146:元男TS囚人

 いやなんでもない

 

147:名無しの生徒

 ガタッ

 

148:名無しの生徒

 ガタッ

 

 

154:名無しの生徒

 えー人間は遺伝子的に相性のいい人間の体臭をいい匂いと感じる機能があります

 ここまで言えばみなさんお分かりですね?

 

155:元男TS囚人

 まて

 

156:名無しの生徒

 コレはもう確定ですな

 

157:名無しの生徒

 やっぱ身体は正直なんやなって

 

158:名無しの生徒

 口はそう言ってても身体は正直だなぁイッチぃ……

 

159:元男TS囚人

 ちが

 

160:元男TS囚人

 ちがう

 

161:名無しの生徒

 何が違うんですかねぇ……

 

162:名無しの生徒

 まぁ待てや、イッチの言い訳も聞こうじゃないか

 

163:元男TS囚人

 言い訳も何も心は男だが?

 恋愛対象も女だが?

 そもそも遺伝子的に相性が良いってだけで感情面の方ではまだ確定してないし、俺が先生のことを好きになるなんて万が一にもあり得んが?

 

164:名無しの生徒

 顔赤くして反論してそう

 

165:名無しの生徒

 悔しいけどこのイッチ可愛い

 

166:名無しの生徒

 同感

 本当に悔しいけど可愛いって思ってしまった

 

167:名無しの生徒

 中身を知らなかったら好きになってた

 知ってるから付き合おうとも思わんが

 

168:元男TS囚人

 だから本当に違うって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

421:元男TS囚人

 色々あったけど試験日やで

 

422:名無しの生徒

 色々(首輪のことで根掘り葉掘り)

 

423:名無しの生徒

 色々(ウツロちゃんの先生に対する嫉妬)

 

424:名無しの生徒

 色々(首輪装着したイッチに対してエ駄死判定が出される)

 

425:名無しの生徒

 色々(イッチが寝ぼけて先に先生が寝ていたベッドで就寝)

 

426:元男TS囚人

 あれは本当に事故

 ウェストンくんのメンテと改良にハッスルしちまって完全に脳が疲れてて起きた事故なんや

 

427:名無しの生徒

 まぁワイもあるで

 疲れて昔寝室に使ってた現義妹の部屋にあるベッドにin()

 

428:名無しの生徒

 義妹……まさか今付き合っててとかないよね?

 

429:名無しの生徒

 流石にないでしょ>>427

 

430:元男TS囚人

 喰われた可能性も微レ存

 

431:>>427

 もうお嫁さんに行けない……

 

432:名無しの生徒

 『百合の花が咲きます。大切にしましょう。』

 

433:名無しの生徒

 てかネキやったんかい

 

434:名無しの生徒

 義理の妹に喰われる姉ェ……威厳とか無いんすか?

 

435:>>427

 ハイスペック義妹に勝てなかったよ……あと元男です

 

436:名無しの生徒

 TS転生?

 

437:>>427

 いんやTS病ってのが存在する世界

 高校ぐらいに発症してそのまま女のまま社会人で独り暮らししてたところに義妹が大学進学で転がり込んで来た

 

438:元男TS囚人

 幸せにしろよ

 

439:>>427

 既成事実の後絶賛軟禁状態だけど幸せだよ

 

440:名無しの生徒

 ヒエッ

 

441:名無しの生徒

 急にジャンル変わったな

 

442:名無しの生徒

 あれ?幸せ百合百合生活のはずでは?

 

443:元男TS囚人

 マジでこのスレヤベー属性の人の話を持ってるやつの確率多いな

 

444:名無しの生徒

 イッチはする側になる予定やで

 

445:元男TS囚人

 ならんが?

 

 

448:元男TS囚人

 そんな事よりもそろそろアリウスモブが動きはじめた頃かね

 

449:名無しの生徒

 そういえばアズサは大丈夫?

 

450:名無しの生徒

 真ゲスシーンもう終わってたん!?

 

451:元男TS囚人

 数十分前には発砲音確認してるで

 てか先生もう少し後ろに立っててくれあ、ちょ、銃口を向けてるアリウスモブに近寄るんじゃ無い

 

452:名無しの生徒

 流石先生、率先して自ら前に出る有能指揮官

 

453:名無しの生徒

 でも先生は一発撃たれたら終わりのスペランカーなんだよなぁ……

 

454:名無しの生徒

 お荷物指揮官じゃねぇか

 

455:名無しの生徒

 あ、アロナバリアがあるから(震え声)

 

456:元男TS囚人

 流石我が息子、優秀だな

 【画像】

 

457:名無しの生徒

 破壊ロボが盾を!?

 

458:名無しの生徒

 てか小さい体にどうやって守ってるんや……

 

459:名無しの生徒

 ……アームにもなんか付いてるな

 

460:名無しの生徒

 …………イッチ?

 

461:元男TS囚人

 俺、天才だからね

 電磁シールドぐらいその場の物でも作れる

 

462:名無しの生徒

 他作品の装備を作りやがったぞコイツ!!

 

463:名無しの生徒

 破壊ロボ作った時点で今更なんだよなぁ……

 

464:名無しの生徒

 天才なのはお前じゃなくて元の持ち主定期

 

465:元男TS囚人

 でも今は俺の身体だから

 

466:名無しの生徒

 ジャイアニズムやめろw

 

467:名無しの生徒

 てか再現じゃなくて本物?

 本物だったらハドロン砲以外受け付けないから最強の盾じゃん

 

468:元男TS囚人

 検証してないから知らんけどブルアカはファンタジーやぞ、神秘や隕石系の攻撃は普通に無理でしょ

 

469:名無しの生徒

 草

 

470:名無しの生徒

 草

 

471:名無しの生徒

 草

 

472:名無しの生徒

 ミカは別枠なのは草

 

473:名無しの生徒

 ミカだって神秘属性やぞ!

 

474:名無しの生徒

 でも隕石自体は物理だと思うんだよなぁ……

 

475:元男TS囚人

 あれどう考えても質量で殴る攻撃で物理系やろ!!!!

 っとそろそろ制圧完了かな

 

476:名無しの生徒

 そういえば戦闘中だったじゃんイッチ

 

477:名無しの生徒

 スレに書き込めるほど余裕なんか流石ネームド

 

478:元男TS囚人

 いや全部ウェストンくんに任せたからずっと俺は先生の肉盾やってた

 あとネームドとか言うな、モブちゃんたちにもちゃんと名前あるわ

 

479:名無しの生徒

 お?新入りか?

 

480:名無しの生徒

 てかやな感じやなコイツ

 

481:名無しの生徒

 あれじゃね?最近他スレにも現れてる荒らし

 

482:元男TS囚人

 こんなスレ荒らしても意味ないんだよなぁ……

 

483:名無しの生徒

 スレ主がこんなスレ言うなw

 

484:名無しの生徒

 チートもらえたからそう言えるんだろ男女が気持ちわりーんだよ

 

 

486:名無しの生徒

 しかも自分の作った機械のことを息子とか言って正直痛い

 

487:名無しの生徒

 どうせ内心でモブキャラのこと蔑んでるくせに

 

488:元男TS囚人

 何があったかは知らんがとりあえずスレちやぞ

 愚痴りたいならスレはコッチ→https://……

 

489:名無しの生徒

 イッチそれ愚痴スレちゃうwww

 

490:名無しの生徒

 はえーそんなもんあるんかと思って飛んで戻したワイのご飯返して

 

491:名無しの生徒

 さり気無いグロ生物調査スレへの誘導は草

 

492:元男TS囚人

 わい、一度も愚痴スレなんて言ってないで^^

 それにしても解剖までするとはこのスレ主……なかなかやるな

 

493:名無しの生徒

 お前本当にふざけんなよ!!

 

494:名無しの生徒

 引っかかってるwww

 

495:名無しの生徒

 しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね

 

496:名無しの生徒

 しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね

 

497:元男TS囚人

 よくゲシュタルト崩壊しないなスゲェや

 

498:名無しの生徒

 しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね

 

499:名無しの生徒

 煽るなイッチwww

 

 

501:元男TS囚人

 でも罵倒のレパートリーが少ないからスリザリンにマイナス50点

 

 

504:名無しの生徒

 草

 

505:名無しの生徒

 スリザリン可愛そうwww

 

506:名無しの生徒

 てか遠回しに悪口言ってるじゃん

 

507:元男TS囚人

 あスパイシーチキンの方が良かった?

 

508:名無しの生徒

 そっちの方がよりダイレクトやんけw

 

 

510:名無しの生徒

 スパイシーチキンが悪口ってどう言うことだってばよ?

 

 

513:名無しの生徒

 説明しよう!

 

514:名無しの生徒

 説明しよう!

 

515:名無しの生徒

 説明しよう!

 

 

517:名無しの生徒

 言うだけかよw

 因みにスパイシー(spicy)は刺激的とか言う意味があるんだけどそこから転じてスラングで下品なとかそう言う意味があるんやで

 

518:元男TS囚人

 だから下品な臆病者でスパイシーチキン

 

519:名無しの生徒

 草

 

 

521:名無しの生徒

 生み出した人天才でしょ

 

 

525:名無しの生徒

 連投するぐらいブチギレてて草

 

526:元男TS囚人

 同じ言葉しか言えねぇのかよツマンネ

 

527:名無しの生徒

 あ、

 

528:名無しの生徒

 あーあ、同じ言葉しか連呼しないからイッチがまた飽きちゃった

 

529:名無しの生徒

 せっかく沼に沈める準備してたのに……

 

530:元男TS囚人

 沈めんでええやろ

 

531:名無しの生徒

 むしろイッチはいやなんでもないから大人しくててくれ

 

532:名無しの生徒

 大人しく先生の護衛でもしてろイッチ

 

533:元男TS囚人

 護衛から離れて今補習部の面々を試験会場に送り届けてるところなんだよなぁ……

 てか先生が俺置先行言ったからそれ従ってる

 

534:名無しの生徒

 あ、

 

535:名無しの生徒

 何やってんだミカァ!!

 

536:名無しの生徒

 言い忘れてたな

 

537:名無しの生徒

 拘束されていたとしてもお、襲われはしないでしょ……しないよね

 

538:名無しの生徒

 聖園ミカは意地汚い生き方はしないから無い

 

539:名無しの生徒

 それなら良かった

 

540:名無しの生徒

 流石ミカ推しさん説得力があるぜ

 

541:名無しの生徒

 どこぞのイッチも見習ってもろて

 

542:元男TS囚人

 なんで急に俺刺されたん?

 

543:名無しの生徒

 その柔らかい自分の胸に聞きな

 

 

546:元男TS囚人

 さて、試験が終わるまで俺は外で待機だな

 ……なんか来た

 【画像】

 

547:名無しの生徒

 うわ急にグロい画像載せんな

 

548:名無しの生徒

 え、何このカラス

 

549:名無しの生徒

 車に轢かれたようにぐちゃぐちゃしてる……

 

550:名無しの生徒

 ゾンビやんけ!!!!

 

551:名無しの生徒

 てか何か咥えてる……?

 

552:元男TS囚人

 手紙みたい

 今時封蝋とか珍しいな

 

553:名無しの生徒

 襲ってこないの?

 

 

555:元男TS囚人

 撫でても嫌がらないゾかわいいね

 【画像】

 

556:名無しの生徒

 イッチの感性がわからない

 

557:名無しの生徒

 内容は?

 

558:元男TS囚人

 今から読み込む

 てか暗号になってるからちょっくら解いてくる

 

559:名無しの生徒

 うい

 

560:名無しの生徒

 いってらー

 

 

 

564:名無しの生徒

 そろそろ行ったな……

 

565:名無しの生徒

 これより作品講評会を行う

 各自作品を貼ってくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

880:元男TS囚人

 たでま

 R18になるような作品は無くて無いよりやな、モデルにされるのは誠に遺憾だが

 

881:名無しの生徒

 なにっ

 

882:名無しの生徒

 行ったはずでは……

 

883:元男TS囚人

 解読しながら見てたで

 

884:名無しの生徒

 そんでどんな内容だったん

 

885:名無しの生徒

 ゾンビのカラスとか絶対西ヒカル関係の話じゃん厄介事かよ

 

886:元男TS囚人

 『親愛なる友へ

 

 まずはお久しぶりですね、とでも言っておこうかしら。相変わらず研究室には埃だらけで掃除が疲れましたので次会った時が楽しみですね。

 さて、話が長くなる前に本題の方へ移らせていただきます。勿体ぶらず言うとするならば「その瞳には私だけを映して欲しい」と言ったところでしょう。私は最近目覚めたばかりで前後の事件に関しては何も知りませんが、あなたの隣は私が相応しい、これだけはハッキリと言えます。あのような男よりもきっと、私はあなたの理解者になれる。その事を伝えるだけの為に私はこの文を用意しました。

 いつもあなたのことを見ています。

 

 追伸:今回はご褒美にこちらのチケットを同封させて頂きます。

 

 あなたのエルザより』

 タスケテ……

 

887:名無しの生徒

 ごめん無理

 

888:名無しの生徒

 流石にその願いは我の許容量を越している

 

889:名無しの生徒

 ……サラバッ

 

890:名無しの生徒

 

 

891:名無しの生徒

 

 

892:名無しの生徒

 

 

 

 

 

 

 

 

912:名無しの生徒

 イッチ、カイザーコーポレーションくんよりも厄介なファンがいるんだね

 

913:名無しの生徒

 エルザってあのエルザ?マ?

 

914:名無しの生徒

 まさか向こうからリアクションがあるとは……

 

915:名無しの生徒

 てかイッチ片付け不得意やったんか

 

916:元男TS囚人

 いんや、俺は得意やで

 西ヒカルが苦手なんだと思う

 それにラボは前に掃除したっきり入ってないからそれで埃が溜まってたんと思うべ

 

917:名無しの生徒

 まぁイッチは追われている身やもんな

 

918:名無しの生徒

 つーかゾンビパニックとかは大丈夫なん?

 

919:名無しの生徒

 そうだよ

 バイオなハザードとか発生したらシャレにならんやろ

 

920:元男TS囚人

 バイオなハザードとウチんとこのゾンビは根本的に違うぞ

 てか同封されてるチケットってバニーイベの船やん

 

921:名無しの生徒

 えー

 

922:名無しの生徒

 イッチのバニー姿は?

 

923:名無しの生徒

 客として乗るんなら無いな

 

924:名無しの生徒

 くっ、おのれエルザめ!!

 

925:名無しの生徒

 泥棒猫の癖に!!!!

 

926:名無しの生徒

 でもよく考えろお前ら、イッチの中身を無視すれば百合やぞ

 

927:名無しの生徒

 !!!!

 

928:名無しの生徒

 !!!!

 

929:元男TS囚人

 「!!!!」じゃないよ、恐怖もんだよこれ

 

930:名無しの生徒

 純愛じゃん

 

931:名無しの生徒

 いつもイッチのことを見守ってる良い子やん

 

932:名無しの生徒

 正直羨ましい

 

933:元男TS囚人

 なら変わるか?

 

934:名無しの生徒

 ごめん無理

 

935:名無しの生徒

 言ってる事的にプライベートなんて無いも同然だもんな

 

936:名無しの生徒

 しかもご褒美にって言ってることはイッチがやったことを把握してるってことだし

 

937:元男TS囚人

 てかチケットに地味に血が滲みてるし使えねぇだろこれ

 

938:名無しの生徒

 どうやって入手したんでしょうねぇ……

 

939:名無しの生徒

 使ったとして警備の人呼ばれそう

 

940:元男TS囚人

 付着して結構時間経ってるみたいだし落とせねぇな

 

941:名無しの生徒

 一時的にメイド部入れば船に乗れるぞイッチ

 

942:名無しの生徒

 メイド服イッチ……!!

 

943:元男TS囚人

 いやバニーイベ行くとは一言も言ってないんだが

 っとそろそろ次スレ用意しとくわ

 

944:名無しの生徒

 えー

 

945:名無しの生徒

 でもイッチ監視対象なんでしょ?先生と一緒にいないとダメじゃん

 

946:名無しの生徒

 でもイッチがシャーレの独房で大人しくしてれば問題ないとこもあるよね

 

947:元男TS囚人

 ふぁっ!?

 

948:名無しの生徒

 お?どうした?

 

949:名無しの生徒

 トラブル?

 

950:元男TS囚人

 えー、誠に不本意ながらですが

 次スレ→https://……【不良】スカジャンだけど多分同志や【冥土】

 

951:名無しの生徒

 ありがとう……ブラザー……

 

952:名無しの生徒

 流石だ兄弟

 

953:名無しの生徒

 やはり俺とお前は親友のようだな、先生

 

954:元男TS囚人

 言っとくが俺は着ないかんな

 




ブクマ、感想、ここすきありがとうございます!!
感想は毎回読み返して創作の糧にしてます!

そして相変わらず誤字脱字が多くて本当に申し訳ない……
何度も読み返しているのですが節穴目の様で、誤字脱字報告は本当に助かります

次話は13:50頃に投稿されます。

2023//09/05 09:53
主人公のCVについてご協力お願いします
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=302226&uid=227740


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逃亡生活:補習授業部編.

本日2話目です
グロ注意です

スマホの方へ
リンクになってしまっている部分がありますが押してしまっても慌てない様お願い致します
この仕様をどうやって回避できるかわからないので有識者求む


 第2回の試験の顛末を聞いて俺は激怒した。

 かの邪智暴虐な女王を許してはならない。

 しかし俺には政治が分からぬ。

 だからこそ、女王を討たねばならぬとか言うことなど考えては無いし、むしろ急に釈放されて、しかも補習授業部の面倒を見てくれと頼まれた。

 どう言った心境の変化があったかは知らんが、一言言わせてくれ。

 依頼を受けたのは先生で、俺はほぼ拉致みたいな感じで連れて来られたんだが?

 

 

 

 

「みんなめっちゃ集中してるねぇ……俺必要ないんじゃない? 先生?」

「でもヒカルの監視をヴァルキューレから頼まれてるし……」

 

 「それでコレねぇ……」と俺は口ずさみながら渡された首輪を着けたり外したりしている。

 着けた状態で自撮りしたり、やっぱり外して構造を調べたりと完全にオモチャの気分だ。

 けれど、掲示板で先生の信用問題に関わるのではと言う意見が目に入った途端最悪なルートを想像してしまい、首輪を遊び感覚で外せなくなった。

 少し首を絞められているような錯覚を覚えて吐き気がする。

 けれど、それを誰かに悟られないように俺は飲み込んだ。

 

「あ、そうだ、カンナさんに写メ送っとこ。

 文面は……『先生からプレゼント貰ったんだけど似合う?』っと」

「写メって……よくその単語知ってるね」

 

 するとカンナさんから即返信が来る。

 

 『今から令状を発行しますので逃さないよう拘束をお願いします(犬のおまわりさんの絵文字)』

 

 文面を見て思わず吹いてしまった。

 一応カンナさんにもこの首輪の装置の話はいってると思うんだけど、まさかネタで返してくるとは思わなかった。

 と言うかカンナさんも絵文字使うことあるんだ。

 お堅いイメージが強すぎてびっくりしたわ。

 そして……鬼のように通知の溜まったメッセージが目に入る。

 その人物は早瀬ユウカ。

 今も定期的にメッセージが来るのだが、怖くて開けない。

 本能なのかこの身体の記憶なのか、彼女が近くにいると恐怖を感じる。

 同い年だからおそらく中学の年齢の頃にも関わりがあったのだろう。

 そこで多分そこまで重い話では無いのだろうが何かがあったはず。

 主に西ヒカルが原因で。

 しかし、流石にここまで無視も良く無いだろうし、俺は彼女からのメッセージ内容を確認することにした…………先生の隣で。

 

『ヒカル?』

『先生とお出掛け?』

『一応同級生だから連絡してるんだけどそろそろ返信してくれない?』

『先生から話は聞いてるけどヒカルからも聞きたいの』

『ノアから聞いたけど先生とデートしたって本当!?』

『ちょっといい加減返信しなさい!』

『ヒーカールー??』

 

 なにバラしてるんですかノアさん!?

 やっぱ良い子だなぁって思ってたのに怖ェって。

 あ、テキスト入力状態で見てるのバレた。

 

『ヒカル?』

『返信して』

『でないとそっち向かうから』

 

 思わず近くにある布を掴む。

 少し硬さと温もりを感じるが、そのお陰で少し落ち着くことができた。

 と、とりあえず返信しておこう。

 

「え、えーっと『すまんかった』っと」

 

 これしか頭に浮かばない。

 あ、あとデートになったのは不可抗力だって弁明しておこう。

 長文で事の経緯を彼女に説明すると、許してくれたのかその後からの文面から怒気が感じられなくなった。

 それどころか先生が無理してないかとか質問がいっぱい来た。

 まぁこの先生もそうだけど、ブルアカの先生って大人だからって言って無茶する節あるもんな。

 以前先生になった人のスレを覗いたけどその人も覚悟ガンギマリだったし、ブルアカの先生ってそう言う宿命でも背負ってるのかな?

 

「…………えっと、ヒカル? そろそろ離してくれないかな……?」

「……え?」

 

 先生に声をかけられて気付く。

 俺が掴んでいたのは先生の腕だった。

 俺は慌てて先生から離れて謝る。

 というか何故俺は先生の隣に座った!!

 

「お、落ち着いて……」

「こ、これが落ち着いていられるか!」

 

 もしこの事がスレ民にバレたら絶対揶揄われる。

 今のところバレるような事は書き込んでないから良いけど、平常心を取り戻すために一旦外の空気を吸いに行こう。

 

「ちょっと疲れてるみたいだし外の空気吸ってくるわ」

「あ、ちょっと待っ――」

 

 急ぎ足で教室から出る。

 日差しが差し込む廊下をグングン進み、下り階段を急いで降ろうとした。

 しかし俺の注意力が散漫していたようで、階段から足を踏み外してしまった。

 ヤベッと思った頃には、無意識に首を庇おうとしたのか姿勢が前に崩れて頭が前に出ている。

 そして胸に何かが当たる感触と同時に、引き留められた反動が身体にのしかかった。

 

「ヒカル大丈夫!?」

「あ、ありがと先生……ってどこ触ってやがる!」

 

 胸を触られていて少し変な感覚が襲いかかってくる。

 先生の左腕は俺の左腰から抱えるように回されているのだが、右の胸に手が触れてしまったのは完全に事故のようだ。

 すぐに胸からは手が退かされて、俺の態勢が整えられるように腰に回して支えてくれている。

 鳩尾が少々苦しいが、ゆっくり階段に浮いた足を置く……が、足を捻ってしまったようで上手く力が入らない。

 

「すまん先生……足捻った」

「じゃあ教室戻る前に救護騎士団のところまで背負おうか」

「えっ、いやそれは……」

 

 流石に昼間から背負われるのを見られるのはマズイ気がする。

 しかし先生は、俺が難色を示しているのを分かってとある代案を提示してきた。

 

「それかお姫様抱っこの方が――」

「背負うでお願いします」

 

 もうあんな辱めは受けたくない!!

 それに俺はセリカやアツコ、ミカたちと違って姫とかガラじゃないし。

 あ、あと他の生徒たちの視線が怖いからおんぶの方が比較的マシだとも思うんだよね。

 そして運ばれている中、急にスレ民が先生の匂いがどうのこうの言ってくるので意識してしまった。

 生徒に気を遣っているのか香水を付けているようだが、微かに先生の匂いらしき香りがする。

 その匂いは嫌悪感を催す様なものではなく、むしろ落ち着く様なずっと嗅いでいたいぐらいだ。

 それに若干汗をかいている様で、その匂いも相俟って余計に嗅いでいたくなる。

 ………………って俺は今何を考えた?

 いや、それよりもスレの書き込みをやらかした。

 慌てて訂正するが、完全にスレ民に流れを持っていかれている。

 ど、どうにか否定しなければ……!!

 

 あの後羞恥で先生の背中に顔を埋めていた所で緑髪娘と出会ってしまった。

 その時何故か緑髪娘は先生のことをペシペシと叩いていたし、捻挫の処置をしてもらっている間に2人は内緒話をしていて、何故か先生が慌てていた。

 処置が終わった後に先生と緑髪娘になんの話をしていたのか聞いてみたが、2人は話をはぐらかすので結局どんな内容だったか分からない。

 

「本当に何でもないよ、ヒカル」

「……2人がそう言うならそういう事にしておくか」

 

 

 

 

 しばらくして捻挫は治り、俺は今何をしているのかと言うとウェストンくんの改造である。

 追加するパーツは盾だ。

 急造だったので近接格闘しかできない為、敵の攻撃を捌きながら接近するしかない。

 当たらなければどうってことない、が理想だが現実的に不可能に近いわけで、そこであまり嵩張らずに盾を持ち込めないかと考えた結果、電磁シールドにたどり着いた。

 思い立ったが吉日で、ナイトフレームがある世界に転生した人がいないか掲示板を漁った所、運良く開発に携わっている人物がいたので情報も入手できた。

 そこから手近にあるもので試行錯誤して制作し、とうとう完成したのだ!

 

「うむ、良く似合っているな我が息子よ」

 

 ドリルに干渉しない位置に本当は付けたかったが、スペース的に小さくなってしまうので、致し方なく後方のドリルアーム二本を盾用に仕様を変更した。

 攻守一体となってさらに最強に近付いたな!(子煩悩)

 

「さーて…………もう遅いし寝るか」

 

 朝起きたら何故か同じベッドに先生が寝ててびっくりした。

 この瞬間、もう二度と夜更かししないと俺は心に決めた。

 

 

 

 

 さて、本日は最終試験の前日だ。

 そしてナギサ嬢が襲撃を受ける日でもある。

 そしてほんの数分前に保護は完了した。

 本当は生で真ゲス台詞を聞きたかったが、先生からは離れられないので聞けなかった。

 

「さて、そろそろ気を引き締めようか」

 

 アズサの仕掛けたトラップが作動する音が響く。

 物語の進行は特に異常はない。

 ゾンビ生物が乱入して来なければいいが、ここまでくれば流石に乱入はあり得ないだろう。

 そしてしばらくして、アズサのゲリラ戦術を用いながらアリウス生徒との戦闘を何とか乗り越えられた。

 けれどとある人物の登場とともにアリウスの生徒の姿が見える。

 その人物は自分が真の裏切り者だと宣った。

 おのれ聖園ミカァア!!

 彼女の合図でガスマスクで統一された彼女達が銃口をこちらに向けた。

 そんな状況でも先生は彼女達に歩み寄る。

 そして、彼が手を伸ばそうとしたところで彼女達の銃口が光った。

 

「だからそんな前に出るなって言っただろ先生……」

 

 間一髪で我が息子、ウェストンくんが電磁シールドを展開して銃弾の雨を防ぐ。

 自分の銃で実践を忘れてぶっつけ本番だったがうまく動作してよかった。

 ……いやほんとマジで防げてよかった。

 それはそれとして何やってんだミカァ!!

 ウェストンくんが間に合わなかったら先生が蜂の巣になってたぞ!!

 指揮をとってるならちゃんと制御しろやって君、少し青ざめて無い?

 もしかして今のアリウス生徒達の行動は想定外なの?

 いや、彼女の反応的に想定外の事態なのは確定か。

 とりあえず今後次第で貸しにしてなんか要求しよう。

 

 そんな事を考えながら補習授業部の面々とともにアリウス生徒達と撃ち合っていると、シスターフッドの集団が登場する。

 これは勝ったな(確信)。

 そろそろ試験会場へ向かわなければならない状況で、助太刀は本当に助かる。

 

 あと、この時スレに変なの湧いて興奮しちゃって、書き込んだ内容の時系列がめちゃくちゃになっちゃったわ。

 ま、嘘と真実が飛び交うのが掲示板だとか言うし、時系列が違うだけで嘘は言ってないからいいや。

 

 

 

 

 

「補習授業部の皆さんですね。会場はこちらです。

 あ、貴女は……」

「入れないんだろ、先生の代わりに送り届けに来ただけだから、近くにいるから終わったら呼んでくれ」

「すみません、お手間をおかけします」

 

 なんとか試験開始時刻まで間に合い、俺は会場近くのベンチに腰掛けて休憩する。

 一気に全身に疲れがのしかかってくるが、一番重く感じるのはよく使った脚部や足首。

 喉が少し乾いたが、動く気力がない。

 だからダラダラと休憩を取っていると、汚れた鴉の羽根が目の前にゆらゆらと落ちてきていた。

 それを目で追っていると、何やら羽音が近づいてきている。

 そして音の正体が、ベンチに座る俺の太股の上に留まった。

 

「鴉……のゾンビか? ってなんか咥えてるし」

 

 今時珍しい封蝋で綴じられた手紙。

 それに手を伸ばしても逃げないところからして、この鴉は手紙を俺に届けにきたようだ。

 受け取っても嫌なそぶりを見せない鴉を軽く撫でつつ、中身を確認する。

 『13』と書かれた船のチケットと一通の手紙が入っていた。

 

 Liebe Freunde.

 

 05-21-20-03-09-02-13-26 14-15-20-07-01-12 15-13-26 14-13 13-09-02-27-20 14-15-20-14 23-14-15-12-14 02-14-06, 13-01-28-14-20 23-15-06 14-15-20-30-01-09-02. 15-09-02 23-01-06 14-13 12-14-15-16, 15-07 12-01-29-27-06 05-21 25-21-26-05-14-20, 16-01-13 15-07-07-14-06 20-27-09-02 13-26-01-21-29-15-28 23-01-06, 01-12-13-27 02-01-29-14 15-09-02 30-06-14-21-14 07-15-09-02 01-21-30 21-20-13-14-06 20-03-09-02-13-26-14-13 26-06-14-30-30-14-20.

 20-21-20, 29-14-22-27-06 16-15-14 28-14-13-09-02-15-09-02-26-14 05-21 12-01-20-28 23-15-06-16, 07-19-09-02-26-14 15-09-02 05-21-07 02-01-21-25-26-26-02-14-07-01-17-29-14-06-28-14-02-14-20. 23-14-20-20 15-09-02 14-13 28-01-20-05 27-30-30-14-20 13-01-28-14-20 16-01-06-30, "15-09-02 07-19-09-02-26-14, 16-01-13-13 16-21 20-21-06 07-15-09-02 15-20 16-15-14-13-14-20 01-21-28-14-20 13-15-14-02-13-26." 16-01-13 23-17-06-16-14 15-09-02 13-01-28-14-20. 15-09-02 29-15-20 14-06-13-26 22-27-06 11-21-06-05-14-07 01-21-30-28-14-23-01-09-02-26 21-20-16 23-14-15-24 20-15-09-02-26-13 17-29-14-06 16-15-14 22-27-06-30-03-12-12-14 16-01-22-27-06 21-20-16 16-01-20-01-09-02, 15-09-02 22-14-06-16-15-14-20-14 14-13, 20-14-29-14-20 16-15-06 05-21 13-14-15-20, 13-27 22-15-14-12 12-03-13-13-26 13-15-09-02 11-12-01-06 13-01-28-14-20. 13-15-09-02-14-06-12-15-09-02 11-01-20-20 15-09-02 15-02-20-14-20 28-14-28-14-20-17-29-14-06 22-14-06-13-26-03-20-16 20-15-13-22-27-12-12-14-06 13-14-15-20 01-12-13 14-15-20 13-27-12-09-02-14-06 07-01-20-20. 15-09-02 02-01-29-14 16-15-14-13-14-13 13-09-02-06-14-15-29-14-20 20-21-06 22-14-06-30-01-13-13-26, 21-07 15-02-20-14-20 16-01-13 07-15-26-05-21-26-14-15-12-14-20.

 15-09-02 29-14-27-29-01-09-02-26-14 16-15-09-02 15-07-07-14-06.

 25.13. 15-09-02 12-14-28-14 16-15-14-13-14 26-15-09-11-14-26-13 01-12-13 29-14-12-27-02-20-21-20-28 30-17-06 16-15-14-13-14 05-14-15 26-29-14-15.

 

 22-27-20 16-14-15-20-14-06 14-12-13-01.

 

 見ただけで頭がくらくらしてきた。

 お、落ち着け俺。

 多分というか十中八九これは暗号だ。

 そして、宛名と思われる部分は綴りからしておそらくドイツ語だろう。

 ということはこの後ろに続く暗号を復号すればちゃんとした手紙になっているはずだ。

 そしてこういった文字列には見覚えがある。

 

「サマーウォーズの主人公じゃあるまいんだからさぁ……」

 

 RSA暗号を暗算で解く芸当なんざ創作上でしか出来ないだろ。

 とりあえずタブレットで計算を始める。

 ご丁寧に公開鍵と思われる数字は手紙の封蝋にあった『3-11』から割り出せるだろう。

 自動計算できるようにパパッとプログラムを組み、手紙の写真を撮る。

 復号用の数字は同封されていた船のチケットの『13』という数字と仮定して組んでみたが……復号後に特におかしな点は無さそうだ。

 そしてドイツ語の小文字アルファベットに数字を当てたもので一括変換を行うと、このような文章が出来上がった。

 あ、ニュアンス的にこの部分は大文字だろうなってところは大文字になってる。

 

 Liebe Freunde.

 

 Zunächst einmal ist es schon eine Weile her, sagen wir einfach. Ich war es leid, im Labor zu putzen, das immer noch staubig war, also habe ich freue mich auf unser nächstes Treffen.

 Nun, bevor die Geschichte zu lang wird, möchte ich zum Hauptthema übergehen. Wenn ich es ganz offen sagen darf, "Ich möchte, dass du nur mich in diesen Augen siehst." das würde ich sagen. Ich bin erst vor kurzem aufgewacht und weiß nichts über die Vorfälle davor und danach, ich verdiene es, neben dir zu sein, so viel lässt sich klar sagen. Sicherlich kann ich Ihnen gegenüber verständnisvoller sein als ein solcher Mann. Ich habe dieses Schreiben nur verfasst, um Ihnen das mitzuteilen.

 Ich beobachte dich immer.

 P.S. Ich lege diese Tickets als Belohnung für diese Zeit bei.

 

 Von deiner Elsa.

 

 便利だなぁと思った、まる。

 そしてこの文章を意訳するならばこうだろう。

 

 『親愛なる友へ

 

 まずはお久しぶりですね、とでも言っておこうかしら。相変わらず研究室には埃だらけで掃除が疲れましたので次会った時が楽しみですね。

 さて、話が長くなる前に本題の方へ移らせていただきます。勿体ぶらず言うとするならば「その瞳には私だけを映して欲しい」と言ったところでしょう。私は最近目覚めたばかりで前後の事件に関しては何も知りませんが、あなたの隣は私が相応しい、これだけはハッキリと言えます。あのような男よりもきっと、私はあなたの理解者になれる。その事を伝えるだけの為に私はこの文を用意しました。

 いつもあなたのことを見ています。

 

 追伸:今回はご褒美にこちらのチケットを同封させて頂きます。

 

 あなたのエルザより』

 

 ……会いたくねぇ!!

 え、もしかしてエルザっていう人物はヤバい部類の人?

 夢で見た時は、ちょっと怪しさはあったけれど優しそうな声色だったんだが。

 あと、今も現在進行形で見られてるの?

 

「めっちゃ怖いんだが……」

「ヒカル?」

「うひゃっ!? って先生かよ驚かせんな……」

 

 慌てて手紙を隠す。

 そういえば鴉はどうしようかと思ったら、彼はいつのまにか居なくなっていた。

 あ、補習授業部の子達をちゃんと送り届けるとこができた事を報告しておこう。

 

「そっか、特に妨害とかなくてよかった」

 

 先生と話していると、不意にスマホが通知を知らせる振動を行った。

 俺は先生と話しながらスマホの通知を確認すると、ユウカからメッセージが来ていた。

 そろそろ次のスレッドを建てようとしたところで来た通知に少し嫌な予感を覚えつつその内容を確認する。

 

『C&Cに依頼があるんだけどその任務に同行してくれる?』

『Why?』

 

 思わず勢いで返信してしまう。

 俺はC&C所属では無いし、そもそも同行する理由が無い。

 

『コユキを捕まえて』

『いや答えになってないし、俺は無関係では?』

『コユキのカウンターとして彼女達に同行させたいの』

 

 なんか過大評価されてる気がする。

 キャラクターとしては知っているが、関わりは覚えていないため、ユウカの言っていることに納得は出来ない。

 けれど、ある程度ユウカと関係があるのならコユキも西ヒカルの事を知っているだろう。

 ……いや、コユキなら西ヒカルについてベラベラ話してくれそうだな。

 

『本当は断りたいけどうけたまわった』

 

 不完全な蘇生薬といい、エルザという人物といいまだまだ厄介なものがありそうだが、それらの問題を片付けない限り好き勝手出来なさそうだし。

 とりあえずこの大・天・才、Dr.西に任せておくのであ〜る、なんてね。

 ごめん、嘘。本当は面倒臭そうだから降りたいです。




ブクマ、感想、ここすき、誤字脱字報告圧倒的感謝……!!
次回からは休憩枠としてバニーイベじゃよ
そしてエデン条約編が完走次第、オリジナルシナリオが開始します

RSA暗号の部分の裏話
初めはガバガバドイツ語翻訳した文章をいちいち数字に変換してました
そのデータがPCの勝手な再起動で吹き飛んで今度はアルファベットを数字に変換したものの隣に暗号化させた数字を置いてそれを見ながら変換作業をしてました
PCがまた勝手に再起動してデータが吹き飛びました
メモ帳でドイツ語文を置いてそのまま対応した数字に直接置換を行いなんとか全文暗号化完了で完成しました
もうにどとやりたくないです(阿呆)

2023/09/04 謝罪
 セリカをセリナと表記してしまいました。
 セリカ推しの方、大変申し訳ない。(指詰め)

2023//09/05 09:54
主人公のCVについてご協力お願いします
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=302226&uid=227740


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【不良】スカジャンだけど多分同士や【冥土】

お ま た せ

そして月跨いで

す ま ん か っ た


24:元男TS囚人

 ユウカ曰く俺はコユキへのカウンター?らしい……何故だ?

 

25:名無しの生徒

 そりゃぁ……なんでだ?

 

26:名無しの生徒

 あれじゃね?イッチもコユキも暗号解析能力が高いからじゃね?

 

27:元男TS囚人

 天賦の才に敵うわけないだろ

 

28:名無しの生徒

 そういえばコユキは直感で解けちゃうんでしたねぇ……

 

29:名無しの生徒

 イッチは違うの?

 

30:名無しの生徒

 側から見ればどっちも同じ希ガス

 

31:元男TS囚人

 まず鍵の法則を見つけてそこからパズルを解く要領で解いてるからそもそも違うゾ

 まぁほぼ肉体の記憶でやってるんだが

 

32:名無しの生徒

 結局違わないジャマイカ

 

33:元男TS囚人

 全然違うのだ!!!!

 

34:名無しの生徒

 草

 

35:名無しの生徒

 でもまさかユウカから直接頼まれるとはねぇ……

 

36:名無しの生徒

 話し方的に西ヒカルはコユキとの関わりも少しあるみたいやしな

 

37:名無しの生徒

 西ヒカルもセミナー所属だったりしてwww

 

38:元男TS囚人

 いやそれは無いやろ……無いよね?

 

39:名無しの生徒

 自信無いんかw

 

40:名無しの生徒

 まぁ学生証の部活欄が空白だからねぇ……

 

41:元男TS囚人

 なんか上書きされてる感じなんだよねぇ……部活欄……

 でも長さ的にセミナーでは無い……はず、きっと、めいびー……

 

42:名無しの生徒

 信用できねぇwww

 

43:名無しの生徒

 イッチぐらいのスペックなら解析すればええやん

 

44:元男TS囚人

 なんかトラップが山盛り食べ放題で干渉しようにも迂闊にできないんだよね

 具体的に言うなら下手に弄ると即連邦の懸賞首になる

 

45:名無しの生徒

 ヒエッ

 

46:名無しの生徒

 で、でもどうしてその事を知ってるんやイッチ……

 

 

49:元男TS囚人

 前に学生証の解析だけはやったとこあるからだよ

 コユキなら多分トラップ回避しながら書き換えとか平然とできるでしょ

 

50:名無しの生徒

 あ、だから捕獲作戦に参加したんだ

 

51:名無しの生徒

 先生に脅されたとかなかったんだね

 

52:元男TS囚人

 そもそも先生にはまだそんな話来てないで

 あと、関わりのある可能性のあるコユキならエルザって言う女の子のこと知ってそうだなって思ったのもある

 

53:名無しの生徒

 イッチの厄介ファン筆頭ですね

 

54:名無しの生徒

 カイザーくんは元気かなぁ……

 

55:元男TS囚人

 カイザーくんならその辺で事業続けてるし多分大丈夫でしょ

 

56:名無しの生徒

 不安だなぁ……

 

57:名無しの生徒

 てか今何してるんイッチ

 

 

60:元男TS囚人

 先生とシャーレに戻ってる

 一旦落ち着いたからね

 

61:名無しの生徒

 じゃあ数日のうちにユウカから先生に依頼が入るのか

 

62:名無しの生徒

 エデン条約の調印式の前にまさかコユキが脱走するとは……

 

63:名無しの生徒

 …………

 

64:名無しの生徒

 …………

 

65:名無しの生徒

 バニーイッチたのしみだね

 

66:元男TS囚人

 ZAP、ZAP、ZAP >>65

 

67:名無しの生徒

 許されなかったかー

 

68:名無しの生徒

 や無茶しやがって……

 

69:>>65

 私はイッチのバニー衣装を望む愚かな反逆者でした

 今回の私もイッチのバニー衣装を望む完璧で幸福な市民であることを約束します

 

70:名無しの生徒

 草

 

71:名無しの生徒

 草

 

72:名無しの生徒

 草

 

73:名無しの生徒

 まぁBANじゃ無いからね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

123:元男TS囚人

 スカジャンメイドだ!!モノホンだ!!

 【画像】

 

124:名無しの生徒

 銃口突きつけられてて草

 そしてすぐに作戦実行とは思わなんだ

 

125:名無しの生徒

 何をしたんだよイッチw

 

126:名無しの生徒

 つーかもう潜入したんだ

 

127:元男TS囚人

 セミナーの罠だったくそが

 ってのは嘘で多分過去のシガラミってやつかなぁ……おのれ西ヒカル

 

128:名無しの生徒

 この時はまだメイド服なんやね

 

129:名無しの生徒

 配信は……配信は無いですか……?

 

130:元男TS囚人

 無いです、と言いたかったけど例の肉塊に夢でテスター押し付けられたから今回だけ特別やぞ

 【●LIVE】

 

131:名無しの生徒

 ふぁっ!?

 

132:名無しの生徒

 あのイッチがライブ配信!?

 

133:名無しの生徒

 さては偽物ね貴方!!モノホンをどこにやったのよ!!!!

 

134:元男TS囚人【ライブ配信中】

 本人や!!!!って、あ、ちょ、痛っ

『つーか何で先生もいんだよ』

「あのぉ、そーろそろ銃口を下ろしてくれませんかねぇセンパイ」

 

135:名無しの生徒

 組み伏せられてるのに声色余裕で草

 

136:名無しの生徒

 イッチこんな声なんや

 てか外部リンク形式じゃなくなってるだとっ!?

 

137:名無しの生徒

 イメージ通りガラの悪い若干ハスキーなボイスだ

 肉塊様最高です!万歳!

 

138:元男TS囚人【ライブ配信中】

 一応まだ試験運用だからね?

「てか俺何かセンパイにやらかしました? あいにくここ最近のことしか覚えてないもんで」

『やらかしまくりだよ!! つーか記憶喪失ってか? ……チッ』

 やっぱ優しいなこの人

 

139:名無しの生徒

 やっぱネルなんだよなぁ

 

140:元男TS囚人【ライブ配信中】

「それで俺と先生が同行する理由なんだが……俺が言っていいよな先生?」

『ヒカルに任せるよ』

「俺の方はセミナーとの利害の一致。先生が同行するのは簡単に言うとオタクらが壊しまくって金の消費がやばいからそれを抑えるためだな」

『ヒカル? 言い方言い方』

 

141:名無しの生徒

 間違ってないけど言い方ァ!!

 

142:名無しの生徒

 先生もなんでイッチに任せたw

 

143:名無しの生徒

 先生イケボォ……ファンになりました

 

144:元男TS囚人【ライブ配信中】

『……やっぱテメェ、記憶喪失は嘘か? あ?』

「ふぁっ!?」

 なんで俺に矛先向いた!?

 

145:名無しの生徒

 草

 

146:名無しの生徒

 多分西ヒカルも似た感じで接してたんだろうなぁ……

 

 

 

149:元男TS囚人【ライブ配信中】

『はぁ……よくもまぁそこまで口が回るなぁお前。

 とりあえず記憶喪失なのはわーったよ』

「へへ、ありがとうございやす」

 

150:名無しの生徒

 イッチめっちゃ口回ってて草

 

151:名無しの生徒

 てか途中で変な回想入りかけたやろ

 

152:名無しの生徒

 まるでどこぞのキ●ガイ博士の様だ……

 

153:名無しの生徒

 イッチさんもしかして精神乗っ取られてる?

 

154:元男TS囚人【ライブ配信中】

 乗っ取られとらんわい

「そんでスマートに、だっけか?」

『む? そこで何をしている……ってなんでメイド服?』

[銃声]

 あ、

 

155:名無しの生徒

 あ、

 

156:名無しの生徒

 あ、

 

157:名無しの生徒

 あ、

 

158:名無しの生徒

 ネルさぁぁああん!?

 

 

 

 

 

 

 

 

165:元男TS囚人【ライブ配信中】

 んで……ここどこや……

 

166:名無しの生徒

 なんで先生んとこ追いかけなかったの?

 

167:名無しの生徒

 そう言えばイッチこの船のルール知ってるっけ?

 

168:名無しの生徒

 ネル、アカネ、カリンの生着替え写せないなんて最低ですわイッチ

 

169:元男TS囚人【ライブ配信中】

 むしろ撮った方が最低やろ

「つーかマジで何処だよここ……」

『おいそこのお前、見たところお客様ではなさそうだな。制服はどうした』

 やべ、てかここの制服is何?

 

170:名無しの生徒

 バニー服やで

 

171:名無しの生徒

 つまりイッチには初めっから逃げ場はなかったのよ

 

172:名無しの生徒

 さぁ!! わいらにイッチのバニースーツ姿を生放送するんや!!

 

173:元男TS囚人【ライブ配信中】

 このケダモノらが!!!!

「あー、とりあえずすまん」

『なっ――』

 

174:名無しの生徒

 流れる様な鎮圧作業……お見事

 

175:名無しの生徒

 剥ぎ剥ぎタイムの前にどっか個室に運坊主

 

176:元男TS囚人【ライブ配信中】

「わーってる。とりあえずテキトーにこの部屋使うか」

 番号での施錠はしてないに等しいんだよなぁ

 

177:名無しの生徒

 1名様ごあんなーい

 

178:名無しの生徒

 さて、ヌギヌギしましょうねぇ〜

 

179:名無しの生徒

 (ニチャァ)

 

180:名無しの生徒

 おいやめろw

 

181:名無しの生徒

 わ、急に画面が暗くなった

 

182:元男TS囚人【ライブ配信中】

 便利機能の映像中断ボタンやで

 その代わり音は中断してないでおいたからそれで我慢してくれ

「そんじゃ失敬」

 

183:名無しの生徒

 布の擦れる音で余計に生々しく聞こえる

 

184:名無しの生徒

 白衣はどうすんの?

 

185:元男TS囚人【ライブ配信中】

 もちろんそのまま着るが?

 

186:名無しの生徒

 属性が渋滞するんじゃぁ

 

187:名無しの生徒

 白衣は要らんでしょ

 

188:元男TS囚人【ライブ配信中】

 ほれ、近くの金属板の反射を利用した鏡やぞ

「いやぁ〜ディーラー服用意しておいた甲斐があったわ」

 

189:名無しの生徒

 ウサ耳しか拝借してねぇぞこのイッチ!!

 

190:名無しの生徒

 うっわ、悔しいけど似合ってるわ

 

191:名無しの生徒

 何でこう、ディーラーっぽい衣装なのに叡智を感じるんや……

 

192:名無しの生徒

 そりゃあ身体のラインが見えるからでしょ

 

193:名無しの生徒

 吐き気とか大丈夫イッチ

 

194:元男TS囚人【ライブ配信中】

「リボン系じゃなくてネクタイ系だから首元緩めてる」

 

195:名無しの生徒

 クソッ!イッチのくせに無駄にカッコいいのムカつく!!

 

196:名無しの生徒

 メガネがいい演出してるわ……

 

197:名無しの生徒

 見た目の所為でガラの悪いディーラーに見えるw

 

198:名無しの生徒

 メッシュ+ピアス+着崩し、私の大好きなコンボです

 

199:名無しの生徒

 似合ってるけどバニースーツじゃ無いのが納得いかない!

 

200:元男TS囚人【ライブ配信中】

「あんな露出多いやつ誰が着れるかってんだ」

「とりあえずカジノ行けば合流できるか?」

 

201:名無しの生徒

 その前にC4

 

202:名無しの生徒

 時間的にそろそろか?

 

203:名無しの生徒

 うわめっちゃ揺れた

 

204:名無しの生徒

 イッチ大丈夫?

 

205:名無しの生徒

 音の大きさ的に遠いけど気を付けてな

 

206:元男TS囚人【ライブ配信中】

「そういえば爆弾魔がいるの忘れてたわ」

「ま、目的地はそのまま変更せず会場へ潜入するわ」

 てな訳で行くゾー!!(デッデッデデデデッ! カーン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

233:元男TS囚人【ライブ配信中】

『ヒット』

 +11

 -8

 

234:名無しの生徒

 イッチさっきから何やってんの?

 

235:名無しの生徒

 さっきから+なんちゃらとか-なんちゃらとか書き込んで

 

236:名無しの生徒

 掲示板使ってイカサマすなイッチw

 

237:名無しの生徒

 え、これイカサマなの?

 

238:元男TS囚人【ライブ配信中】

 残り2デッキだからね、そろそろみんながいい思いした分の金巻き上げるべ

『ヒット』

「ダブル・ダウン」

 

239:名無しの生徒

 てかディーラーだよねイッチ

 

240:名無しの生徒

 いや、今イッチは客で参加してるゾ

 

241:名無しの生徒

 ふぁっ!?

 

242:名無しの生徒

 何で見てないのにブラックジャックってわかったん!?

 

243:元男TS囚人【ライブ配信中】

 確率計算だね

 ブラックジャックなるとは思わんかったけど

『い、イカサマだ!!』

「いやしてねぇって。なぁ?」

『はい、我々は結託などは行なっておりませんよお客様』

「そもそも初対面だし」

 

244:名無しの生徒

 ガッツリしてるやんイッチw

 

245:名無しの生徒

 ちなみに分からん人に説明するとイッチはカードカウンティングって言うイカサマをしているんやで

 残り2デッキ分くらいの山札の時に絵札は+1、2〜6の札を-1、その他を0にして残り札の確認をするんや

 

246:名無しの生徒

 それを掲示板利用して……

 

247:名無しの生徒

 流石イッチきたない

 

248:元男TS囚人【ライブ配信中】

 とりあえずそろそろブラックジャックからは撤退かねぇ……

 欲しい情報はもう無さそうだし

 

249:名無しの生徒

 ちゃっかり勝った分のメダル換金してるの笑う

 

250:名無しの生徒

 次はビリヤードやろうず

 

251:名無しの生徒

 せっかくだし安価で決めよう

 

252:元男TS囚人【ライブ配信中】

 久しぶりにやるか

 次のゲーム>>310

 

 

 

 

 

308:名無しの生徒

 やっぱスロットだろ

 

309:名無しの生徒

 いやいやここはダーツ

 

310:名無しの生徒

 ビリヤード!!

 

311:名無しの生徒

 ルーレット……

 

312:名無しの生徒

 ビリヤードか

 

313:名無しの生徒

 ルールはやっぱナインボール?

 

314:元男TS囚人【ライブ配信中】

 やな

「賭けってよりかは休憩みたいな感じか」

 ちょっと薬品臭いな念の為免疫強化する薬摂取しとこ

 

315:名無しの生徒

 嫌な予感

 てかナインボールって聞いたらなんか知らんけど冷や汗かく

 

316:名無しの生徒

 休憩ってあっちの休憩かな

 俺は体が疼くなぁ……うちんとこには無いから……

 

317:名無しの生徒

 ほぼ無法地帯な船だしあり得なくは無いんだよなぁ……

 闘争を求めてて草

 

318:名無しの生徒

 景品は対戦相手のバニーさんか……

 

319:元男TS囚人【ライブ配信中】

『なぁ、俺と勝負しねぇか?』

「俺とか? 良いけどここに来たばかりの初心者だぜ?」

『ヘヘッ、なら俺が手取り足取り教えてやる』

 

320:名無しの生徒

 絵に描いたようなキャラで草

 

321:名無しの生徒

 てかイッチ貞操大丈夫か?

 

322:名無しの生徒

 大丈夫でしょイッチなら

 

323:名無しの生徒

 先行はおっさんか

 

324:名無しの生徒

 自分から教える言って先行とってバンバン入れるのずっこいw

 

325:名無しの生徒

 まぁ、4番がいやらしい位置にあるから失敗したんだけどね

 

326:元男TS囚人【ライブ配信中】

 俺のターン!!

『なっ!?』

 

327:名無しの生徒

 イッチ初心者詐欺やんけ

 

328:名無しの生徒

 何で変な位置に行った4番をポケットに落とせるの??

 

329:名無しの生徒

 てかなんか掲示板重い気がするの気の所為か?

 

330:元男TS囚人【ライブ配信中】

 すまん、今計算してるからスレに負荷かかってる

 我、ミレニアムサイエンススクール所属ぞ?

「案外簡単なんだね、おにーさん?」

『ま、まぐれだ……さっさと次を落としてみろ』

 ここからはずっと俺のターン!!!!

 

331:名無しの生徒

 そういやイッチ、元の身体の所有者の所属ミレニアムやん……

 

332:名無しの生徒

 もうやめて遊戯ぃ!!

 

333:名無しの生徒

 おじさんのライフはもうとっくのゼロよ!!

 

334:名無しの生徒

 あ、肩に手を置かれた

 

335:元男TS囚人【ライブ配信中】

 HA☆NA☆SE!!ってガチで急に肩を掴まれてびびった……

「イカサマぁ? 出来るわけないでしょこんなので……」

『な、なぜバレた!?』

 いやぁ弾かれたボールの挙動がおかしいなって思ってカマかけたけどまさか仕込みがあるとはねぇ……

 

336:名無しの生徒

 

 

337:名無しの生徒

 

 

338:名無しの生徒

 

 

339:名無しの生徒

 

 

340:名無しの生徒

 

 

341:名無しの生徒

 えぇ……

 

 

 

 

352:名無しの生徒

 おかしい……何でイッチなのにカッコイイんだ……

 

353:名無しの生徒

 やっぱり偽物……?

 

354:名無しの生徒

 あれ?今先生が映ったような……

 

355:元男TS囚人【ライブ配信中】

『ヒカル?』

「うひゃあ!? せ、先生!?」

 やっべ、この格好を先生に見られるとは思わなかった恥ずいんだけど

 

356:名無しの生徒

 急に乙女になるやんイッチ

 

357:名無しの生徒

 やっぱり先生のこと好きなのでは?

 

358:元男TS囚人【ライブ配信中】

 好きでは無いが?

 バイト先で友人が冷やかしに来た気分や

『こんな所にいたんだ』

「ま、まぁ……てかC&Cはどうしたんだよ。先生居ないとまたいっぱい壊してユウカにドヤされるんじゃねぇの?」

 とりあえず稼いだ金は仕舞ってるからバレてねーな

 

359:名無しの生徒

 嫌よ嫌よも好きのうちと言ってだなイッチ……

 

360:名無しの生徒

 やっぱ先生イケボォ……声聞いててめっちゃ落ち着くな

 

361:名無しの生徒

 これはキヴォトス女子が先生に夢中になるのも頷ける

 

362:名無しの生徒

 まぁわいらは直に会えないから恋愛対象にはならないんやが

 

363:名無しの生徒

 応援してるでイッチ!

 

364:元男TS囚人【ライブ配信中】

 好きでも嫌いでもなく普通だよ

『今はそれぞれで情報収集中かな。

 それに、みんな私のお願いにはちゃんと耳を傾けてくれるから心配ないと思うよ』

「ほーん……あ、忘れてた。先生これ飲んどいて」

『これは?』

「ここ、なんか変な薬品散布してるみたいだからそれに対する免疫を一時的に強化する薬。

 完全に予防できるわけじゃ無いけど念の為だ」

 

365:名無しの生徒

 そう言えばイッチもさっき薬飲んでたな

 

366:名無しの生徒

 それってなんの薬や

 

367:元男TS囚人【ライブ配信中】

 なんか周囲の状況的に催淫成分のある薬品が散布されてるみたいだからそれ用の抗体薬擬き

 具体的な事はわからないからとりあえずって感じで飲むやつやで

『ヒカルがそう言うなら……』

「生徒が渡したものとは言え少しは警戒してくれよ……。

 とりあえず最後の9番が残ってるからそれ片付けるわ」

 ……めっちゃ動き回るやん9番くん

 

368:名無しの生徒

 草

 

369:名無しの生徒

 もう隠さなくなったわね

 

370:名無しの生徒

 それでもポケットに落とすんですね流石です

 

371:名無しの生徒

 お、スレが軽くなった

 

372:名無しの生徒

 最後機械の故障音聴こえてて飲んでたコーラ吹いちゃった

 

373:名無しの生徒

 え?コーラル?

 

 

375:名無しの生徒

 >>373 傭兵はさっさと仕事してどうぞ

 

376:>>373

 お、コーラルを知っているって事は最近の転生者か

 ちなワイは仕事中やで(今回も企業ブースで看板キャラのコスプレ中)

 

377:元男TS囚人【ライブ配信中】

 傭兵なった人おるんか……

 てか何でニキはそんな依頼受けたんや

「なぁおにーさん。そう言えば勝った時の賭けの内容無かったよな?」

『な、何が言いたい……』

「イカサマで勝って俺の身体を愉しもうとしたとかは無い、そうだよな?」

『あ、ああ……』

 

378:>>373

 身体が闘争を求めるタイプの世界に転生した元男やで

 強いて言うなら戦闘のセンスが皆無だから

 

379:名無しの生徒

 致命的やんw

 

380:名無しの生徒

 つーかイッチは何脅してるんだw

 

381:名無しの生徒

 しかも秘め事にしようとしてるし

 

382:名無しの生徒

 断罪しないの?

 

383:元男TS囚人【ライブ配信中】

 この船の治安には興味ないからなぁ……そこは生徒を守る先生の仕事でしょ

『すみませんが、少々お時間いただけますか?』

『な、なんだんだよ急に――ヒィイッ!?』

『失礼、私はこう言う者です』

 わぁお、優しい口調なのに優しさを感じない雰囲気

 てか今更だけど先生、なんか裏で女をヤク漬けして売っぱらってそうな格好だなこの人

 

384:名無しの生徒

 それは思った

 

385:名無しの生徒

 でもその胡散臭さがたまらない

 

386:名無しの生徒

 糸目に正円型サングラスがいい味出してる

 

387:名無しの生徒

 山海経でマフィアやってそう

 

388:名無しの生徒

 どうやってその衣装調達したんだよ先生

 

389:元男TS囚人【ライブ配信中】

 さて、そろそろ場所を移るか

 傭兵ネキは仕事頑張れ

「って先生大丈夫か?」

『へ、平気だよ。

 それにしてもちょっと熱いね、場所を移ろうか』

 

390:>>373

 樹大枝細の精神で頑張る!

 

391:名無しの生徒

 どう言う意味や……

 

392:名無しの生徒

 先生お薬にヤラレテナーイ?

 

393:名無しの生徒

 うわえっっっっろっっっっ

 

394:元男TS囚人【ライブ配信中】

 これは免疫強化の影響だな

 テキトーに休憩用のベンチに座らせて休ませとくか

「先生は外の人間だから余計に免疫が働いてるんだと思う」

『それだけの薬品があの空間に散布されてたって事……かな?』

「効能は口で言えないけど免疫がない状態で長時間いていい場所じゃないのは確かだぜ……っと」

 

395:名無しの生徒

 痩せ我慢する高身長細身男性からでしか摂取できないエロスがここにある

 

396:名無しの生徒

 ゆうてエロいか?

 

397:名無しの生徒

 解ってないなぁ……

 

398:名無しの生徒

 ワイシャツ越しに浮かび上がる雄っぱい(大胸筋)とかエロいやろ

 

399:名無しの生徒

 あの服がビチビチになってる感じね分かる

 

400:名無しの生徒

 それと同じく細身男性にもそれなりのエロスがあるのだよ

 

401:元男TS囚人【ライブ配信中】

 すまんがお前らのことが理解できぬ

「ほれ、汗かいた分の水分と塩分補給しとけ、先生」

『ありがとう、ヒカル。だいぶ楽になったよ』

「それで先生はコユキ……白兎に関する情報は得られたのか?

 俺は全然なんだが」

 

402:名無しの生徒

 ごめん理解できぬで司祭を思い出した

 

403:名無しの生徒

 「驕るなぁぁああ!!!!」

 

404:名無しの生徒

 「驕るなぁぁああ!!!!」

 

405:名無しの生徒

 「驕るなぁぁああ!!!!」

 

406:名無しの生徒

 うるさいwww

 

407:名無しの生徒

 「踊るなぁぁああ!!!!」

 

408:名無しの生徒

 ループしてそうな奴おるんやが

 

409:元男TS囚人【ライブ配信中】

『私の方はそれらしい情報はいくつかあったかな』

「へー。どんな感じ?」

『結構いろんな場所でそれらしき人物が賭博してるのを見かけた話が多いよ』

 ……多分今先生の背後にあるスロットやってるやつかな?

 

410:名無しの生徒

 いるやんw

 

411:名無しの生徒

 確定ですなこれは

 

412:元男TS囚人【ライブ配信中】

 とりま声かけてみるか

「……らしき後ろ姿が見えるんだが」

『ごめん、私はまだ動けない』

「そりゃそうだろうな、多分逃げられるだろうけど行ってくる」

 

413:名無しの生徒

 さぁご対面

 

414:元男TS囚人【ライブ配信中】

『あーもう誰です――って、ぇぇええ!?

 ななな、何でヒカル先輩が此処に!?

 と言うか矯正局に居たんじゃ!?』

「あー……脱獄してきた」

 やっぱ西ヒカルを知ってるみたいだなコユキ

 

415:名無しの生徒

 そうじゃん、イッチ未だ脱獄犯じゃん

 

416:名無しの生徒

 平気で他の学園の敷地入ってるもんな忘れてた

 

417:元男TS囚人【ライブ配信中】

 いや今は身柄シャーレ預かりだから

 一応捕まってることになってるから

『こ、こうなったら逃ぐへ』

「まぁまぁ、せっかくの再会だしスロットの続きでもしながらゆっくり話そうや」

 

418:名無しの生徒

 ごめん、コユキが可哀想に思えてきた

 

419:名無しの生徒

 イッチに捕まったが最後……

 

420:名無しの生徒

 コユキの肩に腕乗せて……コユキがめっちゃ蒼褪めてるんやんなにしたんやイッチ

 

421:元男TS囚人【ライブ配信中】

 わいは何もしてへんって

『に、煮るなり焼くなりす、好きにしてください……』

「別に取って喰おうなんざしてねぇって。ちょっとばかし訊きたいことがあってだな」

 訊くものリスト

 ・エルザについて

 ・エルザの所属していた部活について

 ・西ヒカルについて

 ・好みの異性のタイプ

 一応記憶喪失のことを言っておくか

 

422:名無しの生徒

 最後草

 

423:元男TS囚人【ライブ配信中】

『き、訊きたいことですか……?』

「おうよ。だがその前にひとつだけ言ってお来たいことがあって、俺って此処最近の記憶しかないんだわ。だから情報が欲しくてだな……」

『そ、それって記憶喪失って事ですか?』

「そんなところだな。だからまずはお前の持つ俺のイメージを教えてくれ」

『そう言う事なら……。

 私が持つ先輩のイメージですがちょっと不気味な先輩でしたね。前々からキチ●イとか言われてたのでいざあった時に前評判と違ってたのを覚えてます。

 こう、何かに執着している、みたいな?

 あとはよくユウカ先輩に私と同じくらい襟首掴まれて引き摺られてましたよ』

「ほーん……てかキチ●イって」

『あ、今は前あったよりそんなに不気味さは無いです! 口調が若干変わってますが、先輩にはよくある事ですし』

 

424:名無しの生徒

 イッチキチ●イだったんかw

 

438:元男TS囚人【ライブ配信中】

「んじゃ次、エルザって人物は知ってるか?」

『知ってるも何もミレニアムで知らない人は多分いないですよ。悪い意味で』

「悪い意味で?」

『ええ、だってその人、ネット新聞の死亡記事に載りましたから』

「死亡……って、原因は分かるのか?」

『結構昔の話なので覚えてないですが、確か部活動中の事故だったはずです』

「事故死……」

『確かバイオエンジニア部でしたっけ。

 あ、あとあの時その死亡記事読んで引っかかったことがあったんでした』

 

439:名無しの生徒

 ふぁっ!?

 

440:名無しの生徒

 え?

 

441:名無しの生徒

 ちょっと待って

 

 

444:元男TS囚人【ライブ配信中】

『爆発事故でご遺体が無かったんですって。

 普通、爆発事故で木っ端微塵になったとしても言い方は悪いですが肉片とかありますし。

 まぁ私は普段、ニュース記事とか読まなかったので覚えているのはこのぐらいですかね』

「……そうか、ってお前ジャックポット当たったやん」

『あ、ホントだ!! さっきまで来てもおかしくない時に来なかったのに何でぇ!?』

 どんだけ粘ってたんだよこいつ……

 

445:名無しの生徒

 コユキお前……

 

446:名無しの生徒

 てか遺体が無かったって事は普通にそこで雲隠れしたのでは?

 

447:元男TS囚人【ライブ配信中】

 そう思って今早急にその記事探してrあった

[尸エルザの死亡記事]

「まだ記事が残ってたんだ」

 カバネ・エルザってのがフルネームか

 西ヒカルも現場にいたらしいけど運良く瓦礫の下に出来た空間で助かったみたい

 

448:名無しの生徒

 って事は西ヒカルも同じ部活に所属してたって事?

 

449:名無しの生徒

 そうなると雲隠れの線は薄いか……?

 

450:名無しの生徒

 じゃあ残るはゲマトリアか

 

451:名無しの生徒

 おのれベアトリーチェ!!!!

 

452:名無しの生徒

 てか記事の最初、ゲヘナの温泉開発部が疑われてて笑った

 

453:元男TS囚人【ライブ配信中】

『やっぱ先輩の近くにいるとなんか引きが強くなるった気がします!!

 なのでよろしければ次のゲームでもご一緒してもらえま――』

[銃声]

 

454:名無しの生徒

 あ

 

455:名無しの生徒

 あ

 

456:名無しの生徒

 ネルさん!

 

457:元男TS囚人【ライブ配信中】

『ヒカル! そいつを抑えておけ!!』

『ヒカル先輩!? これってどう言う――』

「悪いけど俺はアッチ側。言い忘れてたわすまんな」

囧『なんでぇ!?』

 

458:名無しの生徒

 あの顔文字?対応してて草

 

459:名無しの生徒

 えぇ……何でそんな機能あるの……?

 

460:元男TS囚人【ライブ配信中】

 これでまだ試験段階なんか……

『うわぁ〜ん!! まだ伝説の「S」にも到達してないのにぃ〜!!

 こ、こうなったら……!!』

 うわ急にバニーガードらが現れたんやが?

 あとコユキ組み伏せた筈なのにいつのまにか抜けられてた

『船内での乱闘はお控えいただきたい』

 デッッッッ

 

461:名無しの生徒

 デッッッッ

 

462:名無しの生徒

 デッッッッ

 

463:名無しの生徒

 めっちゃたゆんったゆんやん

 

464:名無しの生徒

 まさかバニーガードにも変異種のモブがいたとは……

 

465:名無しの生徒

 ツリ目も相待って女王様や

 

466:元男TS囚人【ライブ配信中】

『吹っ飛んじまいな!!』

「わぁお、流石ネルパイセン」

『くっ――!!』

 スカジャンバニーの戦闘シーンは迫力満点だなぁ……

 

467:名無しの生徒

 そう言うイッチもさり気無く銃弾避けてるやん

 

468:名無しの生徒

 今更だけどミニ破壊ロボ連れてこなかったんか?

 

469:元男TS囚人【ライブ配信中】

 ウェストンくんはちょっと気になる事があったから今ラボに向かわせてるんだよね

 その所為で今送られてきた情報でちょっとした野暮用ができたけど

[銃声]

「さてコユキはあっち方面に逃げたから……マップを見るにあっちかな」

『ハハッ! アタシを止められると思うな!!』

 先生とC&Cの皆様にはちょっと足止めしてもらいますか

 てかアスナ先輩マジで何処や

 

470:名無しの生徒

 今頃コユキとバッティングしてるでしょ

 

471:名無しの生徒

 アスナならあり得そうなんだよなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

488:元男TS囚人【ライブ配信中】

「やっぱ俺の予測は間違ってなかったようだな」

『うげぇ!?』

『あ、ヒカルちゃん! ナイスタイミング!』

 ムツキの時もそうだけどちゃん付けはやっぱ背中がムズムズするからやめてほしいわ

 

489:名無しの生徒

 いいじゃんヒカルちゃん

 

490:名無しの生徒

 可愛いと思うよヒカルちゃん

 

491:名無しの生徒

 お前らwww

 

492:元男TS囚人【ライブ配信中】

「さぁコユキ、大人しくお縄に――」

 あっぶな!?

『な、何事ですか!?』

 急に三叉槍飛んできたんだが?

 てかなんか磯臭ぇ……

 

493:名無しの生徒

 磯……?

 

494:名無しの生徒

 なんか変なの出てきてるんだけど

 

495:名無しの生徒

 インスマウス顔!?フカキモノナンデ!?

 

496:元男TS囚人【ライブ配信中】

「おいおい流石に深きものは笑えねぇぞ……」

『ひ、ヒカル先輩』

『アハハ、結構ピンチだねこれは……』

 3対多は多勢に無勢では?

 

497:名無しの生徒

 でもゲームだと5+2対多だし……

 

498:名無しの生徒

 タンクやヒーラーおらんやんけ

 

499:元男TS囚人【ライブ配信中】

 一応先生に現在地送っといたし耐久するしかないべ

「先輩、一応先生に救援送りましたから応援が到着するまで耐久しましょう。

 コユキ、ここは一時休戦でお前も手伝え」

『本当になんなんですかコレ……。見た事ないですよぉ……』

「あんまし使い勝手が良いもんじゃないけどコレ使うか」

 装填面倒だけどジャムりにくいし

 

500:名無しの生徒

 リボルバー!?

 

501:名無しの生徒

 でもそれはショットガンキックよりかはダメージないでしょ

 

502:元男TS囚人【ライブ配信中】

 それは元の世界での基準だろ

 コッチにはヘイローのバックアップがあるんやなんとななるっしょと言うかなって(懇願)

「リロードちょっと遅くなるけど確実だな」

『ひぇっ! また槍が!』

 

503:名無しの生徒

 イッチの使ってるリボルバーそんな威力出るっけ?

 

504:名無しの生徒

 見ただけで分かるんかコワ

 

505:名無しの生徒

 ちな性能はどんなん?

 

506:名無しの生徒

 射程は25メートルで安定性で定評のあるS&W M10と思われるんだが、映像に映ってる深きものの鱗を貫通できるような威力はない筈

 

507:名無しの生徒

 まぁ見てるだけで固そうだもんなこの深きもの

 

508:名無しの生徒

 って事はヘイローのバックアップか

 

509:元男TS囚人【ライブ配信中】

 それもあるけどなんか一緒に持ってたお手製の弾も使ってる

『ヒカルちゃん!』

「ぶなっ!?」

 まさか魚頭にシャンデリアを落とす知能があるとは……

 

510:名無しの生徒

 一応教団を作るくらいは知能があるから……

 

511:名無しの生徒

 つーか見てて気持ち悪くなってきた

 

512:名無しの生徒

 脳が拒絶反応を起こすってこう言う事なんやな(リバース中)

 

513:名無しの生徒

 映像として間接的に見てるのにゴリゴリSAN値減ってる気がする……

 

514:元男TS囚人【ライブ配信中】

『っ! 応援到着!』

 先生の指揮があれば百人力や!!コレで勝つる!!

[銃声]

「ネル先輩!」

『急にわんさか出て来やがって……すまん遅れちまった!』

 

515:名無しの生徒

 ナイスタイミング!!

 

516:名無しの生徒

 つーか深きもののイッチへの攻撃が多い気がするのは気のせい?

 

517:名無しの生徒

 あ、それは思った

 

518:名無しの生徒

 なんでだ……?

 

 

527:元男TS囚人【ライブ配信中】

 言われてみれば俺の方へ向ける頭数やけに多いな!

「あーもう数が多い!」

 

528:名無しの生徒

 ついにリボルバーで殴り始めたぞイッチw

 

529:名無しの生徒

 構造が単純な分頑丈とは言え鈍器に使うなw

 

530:名無しの生徒

 深きものはクトゥルフ系列の存在で、それがイッチをメインに襲っているってことは敵対関係にあるハスター系列の神秘をイッチが持っているとわいは愚考するべ

 

531:元男TS囚人【ライブ配信中】

 考察は後にして何か打開策とか出してくれませんかねぇ……

「磯臭い顔を近づけんなっつってんだろ!!」

『ヒカル! あと10秒だけ持ちこたえて!』

 

532:名無しの生徒

 おっと先生何か策が?

 

533:名無しの生徒

 てかここでイッチの神秘が暴走したら面白そう

 

534:名無しの生徒

 こんな状況で神秘の暴走は笑えねぇよ

 

535:元男TS囚人【ライブ配信中】

『避けろ!』

[爆発音]

「ちょっ!? どう考えてもニトロ、って何処からそんなもんを――」

[発砲音]

『コレで最後だな』

 ちかれた……

 

536:名無しの生徒

 最後背後危なかったなイッチ

 

537:名無しの生徒

 やっぱネルは強い

 

538:名無しの生徒

 流石はミレニアムの最高戦力

 

539:元男TS囚人【ライブ配信中】

 コユキは……伸びてるなこりゃ

「とりあえずコユキは縛って……っと」

 それにしても……派手にやったなぁ

 

540:名無しの生徒

 うわボロボロだ

 

541:名無しの生徒

 ユウカの胃大丈夫かな

 

542:名無しの生徒

 この惨状は腐書きものの所為だから(震え声)

 

543:名無しの生徒

 おや?

 

544:名無しの生徒

 しまった誤変換した

 

545:名無しの生徒

 薔薇同人作家は悪くないやろ!

 

546:名無しの生徒

 証拠になり得るのはちらほらそこに倒れてるしそいつらも拘束しておいたほうがいいのでは?

 

547:元男TS囚人【ライブ配信中】

 バニーガードらが今始めたなそれ

「コレで一件落着……なのか?」

『ミレニアムとしては目的は果たせたみたいけど……流石にコレは見過ごせないかな』

『先生、セミナーへの報告が完了しました』

『ありがとう、アカネ』

『それで先生……アタシらはちゃんと言い付けは守ったよなぁ?』

 おや、なにやら雲行きがあやしい……

『そ、そうだね、ネル』

『なら約束通り』

『1週間私たちを優先してね、ご主人様っ♡』

 

548:名無しの生徒

 

 

549:名無しの生徒

 

 

550:名無しの生徒

 

 

551:名無しの生徒

 

 

 

 

 

555:名無しの生徒

 そういえばイッチのところのブルアカ世界は重馬場でしたね

 

556:元男TS囚人【ライブ配信中】

 ……流石に俺はしばらくシャーレからトンズラするべきだな

 近寄らんとこ

 

557:名無しの生徒

 でもエデン条約編の後半は頑張らないと最悪キヴォトス終わるからなイッチ

 

558:名無しの生徒

 擦り傷だけでも過保護になるカンナさんがおるからなぁ……

 

559:名無しの生徒

 腹撃ち抜かれたらどうなる事やら

 

560:名無しの生徒

 先生の腹にある弾痕をそっと撫でながら罪悪感を覚えつつ、それでも自分が付けた証である事に嬉しく思ってしまい自己嫌悪に陥るサオリはいると思うます

 

561:名無しの生徒

 うわ急に闇のオタク湧くじゃん

 

562:名無しの生徒

 だれか塩持ってきて

 

563:元男TS囚人【ライブ配信中】

 撃たれるのは防ぎきれる自信はないけど頑張るわ……

「よっと、案外肩に担げば軽いもんだな」

 とりま俺は一足先におさらばじゃ

 【LIVE終了】

 

564:名無しの生徒

 乙

 

565:名無しの生徒

 流石にあの空気には混じれないわな

 

566:名無しの生徒

 てかどうやってミレニアムまで向かうん?

 

567:名無しの生徒

 今海の上だもんな

 

568:元男TS囚人

 潜入に使ったやつは先生たちが後から使うと思うし自分で用意するべ

 

569:名無しの生徒

 あっ(察し

 

570:名無しの生徒

 こいつまたやるつもりだ

 

571:元男TS囚人

 作って運ぼう(某ワクワクなOP)

 

 

 

 

 

 

 

615:元男TS囚人

 ただいまミレニアム

 【画像】

 

616:名無しの生徒

 やっぱめっちゃハイテクな建物やな……

 

617:名無しの生徒

 ノアのお出迎えですな

 

618:名無しの生徒

 てかよく平然とコユキを肩に担いで堂々と運んできたなイッチ

 

619:元男TS囚人

 いや高校生怪盗が元高校生探偵にやったみたくキャリーケースに入れて運んだゾ

 ちゃんとクッション詰めて血行が悪くならないような姿勢で入れてるし、空気をちゃんと循環できてる

 

620:名無しの生徒

 人の心とか無いんか?

 

621:名無しの生徒

 倫理的にあかんやろ

 

622:元男TS囚人

 たすけて

 

623:名無しの生徒

 うわ急にどうしたイッチ

 

624:名無しの生徒

 どうせまたノアにアイアンクローでもかまされてるんでしょ

 

625:元男TS囚人

 あ、頭割れる!砕ける!人の頭は易々と砕けるものなんだぞ生塩ノアァァァァアアアア!!!!

 

626:名無しの生徒

 まーたやられてるよイッチ

 

627:名無しの生徒

 次のイッチはきっと上手くやってくれるさ

 

628:名無しの生徒

 合掌

 

629:名無しの生徒

 南無……

 

630:名無しの生徒

 

 

631:名無しの生徒

 

 

632:名無しの生徒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

756:名無しの生徒

 やはりノアはイッチ特攻持っているのでは?

 

757:名無しの生徒

 まだ2回目だし確定では無いけどな

 

758:名無しの生徒

 でも完全記憶に勝てるわけないでしょ

 

759:元男TS囚人

 コユキの運送の仕方で詰められました、ハイ

 でも箱入り娘よりマシやろ!

 

760:名無しの生徒

 魍魎の匣はやめろ

 

761:名無しの生徒

 急にトラウマえぐってくるやん

 

762:名無しの生徒

 そんなにヤバいんだ魍魎の匣……

 

763:名無しの生徒

 面白いよ

 箱への人体の詰め方の描写はエグいけど

 

764:元男TS囚人

 なお現在は隔離されてるのじゃ

 【画像】

 

765:名無しの生徒

 金庫の内側かな?

 

766:名無しの生徒

 でもイッチは破るんでしょ

 

767:元男TS囚人

 船の上にいた時にウェストンくんから気になる写真を送られてきたからね

 ただ……一旦寝るわ

 

768:名無しの生徒

 そういえば夜じゃん今

 

769:名無しの生徒

 よく暗い中船を進めさせられたなイッチ……

 

770:名無しの生徒

 しかもその場にある資材で船とキャリーケースを作ってねぇ

 

771:名無しの生徒

 やっぱりキチ●イ博士の因子持っているのでは?

 あのキャラに出来ないことはほとんど無いし

 

772:名無しの生徒

 イッチと博士の共通点をあげてみた

 ・ピアス

 ・発明キチ

 ・西(ウェスト)

 ・白衣

 ・破壊ロボ

 イッチだけに完全一致だなヨシッ

 

773:元男TS囚人

 ガバガバ共通点やんけなにがヨシッだよ

 あと寒い

 

774:名無しの生徒

 草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

845:元男TS囚人

 おはよう諸君

 本日は良い脱出日和だな

 【画像】

 

846:名無しの生徒

 外は見えないでしょそこ

 

847:名無しの生徒

 脱出じゃなくて脱獄……

 

848:元男TS囚人

 【画像】

 

849:名無しの生徒

 ヒエッ

 

850:名無しの生徒

 ノアさん……?

 

851:名無しの生徒

 笑顔なのにコエェ……

 

852:元男TS囚人

 脱出しようとしてたのバレてら

 あそうだ(天才的閃き)先生の写真で何とかできるかも知れん

 

853:名無しの生徒

 嫌な市場だなぁ……

 

854:名無しの生徒

 此処のノアさんはどんな感じなんや

 

855:元男TS囚人

 先生に関する記録は『全部』取ってる可愛い子やで

 具体的に言うなら俺も知らなかった自慰の回数とか

 ……ナンデシッテルン

 いやきっとノアさんの予想だよなきっと、うん

 

856:名無しの生徒

 いや怖いって

 

857:名無しの生徒

 やはりノアには勝てないよ……

 

858:名無しの生徒

 流石ノア

 

 

861:元男TS囚人

 なんか知らないけど用が出来たって

 あと数分後したらしばらくカメラが機能しないからくれぐれもこの部屋から出るなと

 

862:名無しの生徒

 ちょっと?

 

863:名無しの生徒

 なぁーんで説得できるんですかねぇ……

 

864:名無しの生徒

 いったいなにをノアに渡したんだイッチは……

 

865:元男TS囚人

 先生の汗が染み付いたハンカチと女を薬漬けにして売っぱらってそうな装いの時の写真

 それと薬の作用で発汗中の先生の写真

 

866:名無しの生徒

 劇物過ぎるんよそれは

 

867:名無しの生徒

 青春真っ只中の少女に見せるような代物じゃねぇって

 

868:名無しの生徒

 

 

869:名無しの生徒

 

 

870:名無しの生徒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

945:元男TS囚人

 そんじゃ次スレで脱獄しますか

 

946:名無しの生徒

 とうとう脱獄って言ったなイッチ

 

947:名無しの生徒

 配信はするん?

 

948:元男TS囚人

 しない

 今、使用感とかのレポートをまとめて肉塊に送った所

 それと今回使った機能はガチでテスト段階だからもう使えなくなってる

 多分一回だけ使えるライセンスなんやね

 

949:名無しの生徒

 ホーン

 

950:名無しの生徒

 あでも動画として見返せるんだ

 

951:元男TS囚人

 次スレ→https://……【久しぶりに】独房レヴュー:ミレニアム編【脱獄】

 

952:名無しの生徒

 レヴューすなw




ブクマ・感想・ここ好き(あと誤字脱字報告)圧倒的感謝……!!

はい、試験的に配信やってみました。
感想としてはもう二度とやりたくないです、まる。

大雑把に描いたバニーイッチ

【挿絵表示】


次話は23:00に投稿されます。


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イベント:船上のバニーチェイサー ―海底に潜む不老の影―

本日2話目です。
※1万文字ぐらいあるので時間があるときに読むのをお勧めします。


 さて、アカネと先生とユウカの三人のブリーフィングイベントにちゃっかり参加して現在、例のカジノ船に潜入ししたところである。

 そして……。

 

「そろそろ聞いていいか?」

「あー……なんて答えよう……

 ネル先輩……もとい美甘ネルに銃を突きつけられている。

 そして、掲示板のライブモードの起動をしている間に言いどもっていたら彼女は痺れを切らして、俺は組み伏せられてしまった。

 

「つーかなんで先生もいんだよ」

「あのぉ、そーろそろ銃口を下ろしてくれませんかねぇセンパイ」

 

 答えとしてコツンと頭に銃口が当たる。

 当社比ではまったく彼女に対して何かやらかした記憶がない。

 だからそのことを伝えると、舌打ちはされたが俺は解放された。

 やっぱなんやかんや言って優しいなこの人。

 

「それで俺と先生が同行する理由なんだが……俺が言ってもいいよな先生?」

「ヒカルに任せるよ」

 

 許可が得られたのでざっと答える。

 俺は利害の一致、先生は彼女たちの監視役としてここにいるという事。

 ただ、言い方がまずかったのか、俺は再びネル先輩に銃口を突きつけされた。

 

「き、記憶喪失なのは本当だって! なんならここ最近の記憶を遡るとしよう。あれは俺がまだ矯正局の独房で目が覚めたばかりの時――。

 ……そして夕陽が反射する渚で――。……

 ――というわけで本当に何も覚えてないんですすみません許してください」

「はぁ……よくもまぁそこまで口が回るなぁお前。

 とりあえず記憶喪失なのはわーったよ」

 

 やったなんとか解放された!

 

「へへ、ありがとうございやす」

 

 何とか許されて解放されたのはいいけど、スレ民にキチ●イ博士言われててキレそう。

 そしてネル先輩が「破壊は最小限に。そんでスマートに、だっけか?」と確認を取ろうとした時、バニーガードが現れた。

 そして間髪入れずにネル先輩は彼女を撃って気絶させる。

 警報が鳴り響き、俺たちは散り散りに逃げることとなった。

 幸先が不安である。

 

 

 

― ◆― ―◆― ―◆ ―

 

 

 

「さーて、何処よここ」

 

 途中までは先導?していたアスナ先輩の後を走っていたけれど、気が付いたら彼女は視界から消えていた。

 そして先生たちからも逸れてしまったので現在1人である。

 だからスレ民に相談しようをした時、1人のバニーガードが声をかけてきた。

 まだ怪しまれている段階なので、応援を呼ばれる前に制圧したほうがいいだろう。

 

「あー、とりあえずすまん」

「なっ――」

 

 彼女が応援を呼ぼうとする前に接近し、これに反応して引き金に指をかける前に銃口を上に逸らさせる。

 発砲されて銃身が若干熱くなったが、まぁキヴォトスボディなら余裕で耐えられた。

 そして彼女が慌てて銃を手放そうとする前に背後に回り込んで、その首を絞めあげた。

 結構暴れられたが、うまく決まったので彼女は拘束から抜け出すことはできず気絶する。

 気絶した後は簡単、テキトーな部屋に担いで身ぐるみ(ウサ耳カチューシャ)を剥ぐのじゃよ。

 配信の映像の方を一旦停止して着替えを開始する。

 目の前にはちょうどいい反射具合の鉄板があったのでそれを鏡代わりにした。

 その為、胸で見えにくい腹あたりのボタンもスムーズにかけることが出来る。

 真っ暗闇画面でシャツとかを脱ぐ時に鳴る布の擦れる音は「些かスレ民には刺激が強かったのでは?」と思ったが、まぁ俺は今見て無いから反応は知らん。

 

「いや〜ディーラー服用意しておいた甲斐があったわ」

 

 そう、現在俺が着ているのはディーラー服である。

 バニースーツといえば例の露出が多い方を想像するだろうが、ディーラー服もちゃんとした紳士服(スーツ)だ。

 スレ民にはボロクソ言われたが、一部には刺さっているようで笑える。

 

「まぁなんだ。精神はまだ男だからな、好き好んであんな露出多いやつ誰が着れるかってんだ」

 

 それにしても……我ながらよく似合ってる。

 元の素材がいいってのもあるが、着崩しても違和感が無いルックスだからというのもあるだろう。

 

「それはそれとして……とりあえずカジノ行けば合流できるか?」

 

 スレ民に確認を取ろうと呟く。

 が、その後にすぐに大きな音と同時に船体が大きく揺れた。

 

「……そういえば爆弾魔がいるの忘れてたわ」

 

 ちゃんと清掃が行き届いてい無いようで天井から若干埃が舞落ちてきて気分が憂鬱になりかける。

 まぁ他校でもほぼ無法に近い場所だししょうがないのだろう。

 

「ま、目的地はそのまま変更せず会場に潜入するわ」

 

 

 

 しばらく廊下を進むと、バニーガードと一つの扉が見えてくる。

 どうやら会場の入り口らしい。

 ただ、一定のランクに到達してないと通してくれないようで、丁寧に俺が入れる場所まで案内してくれた。

 俺たちの侵入はそこまでバレていないようで、難なく会場入りが完了する。

 

「さーて、まずは金策も兼ねて情報収集の為のゲームをするか」

 

 見渡すとスロットやルーレット、バカラなどのカードゲームを行なっているテーブル、そしてダーツにビンゴなどのさまざまなゲームが見える。

 スロットは完全に機械相手なのでナシとして……まずはブラックで良いか。

 以前サクラコさんとやったリベンジみたいなノリでやろう。

 

「あー、ゲームの席まだ空いてるか?」

「ええ、ちょうど締め切る前でしたがどうぞ」

「すまんね」

 

 チラッと競争相手を確認する。

 全員が動物の頭をしている。

 つまりここに参加しているのは俺とディーラー以外は大人か。

 デッキの方は……6デッキ分かな?

 

「嬢ちゃんはこういう場は初めてかい? ヒット」

「ゲーム自体は知ってるが、この船のルールはまだ理解しきれてなくてね。スタンド」

「はっはっはっ、遊びにでも来たのかな? ああ、私もヒットだ」

 

 柴犬とパグのおじさんと談笑しながらゲームが開始する。

 けれど、序盤からちょっと挙動が怪しい人がいるみたいだ。

 その人物は気にしていない様子だが、どこか焦っている様子。

 

「あーおじ、失礼、おじさま方はやっぱり目的が?」

「まぁね。そう言うお嬢ちゃんもそうだろう?」

「おや、分かります? ちょっと人と逸れちまってなぁ」

「そりゃ大変だ。つまりその為の情報が欲しいのかな?」

 

 多分そう言う世界にいた人たちなのだろう。

 会話でお互いの腹を探っている空気に少々胃が痛くなってきた。

 

「んー、それもあるけど、それはそれとしてゲームを楽しもうかなって気持ちもありますよ」

 

 まだゲームは始まったばかりである。

 残り2デッキぐらいまでは情報収集をメインに遊ぶとしよう。

 ……消極的なプレイングなのは作戦やぞ、分かってないなぁ諸君(スレ民)。

 

 

 山札が残り2デッキぐらいになった頃。

 集まった情報は、この船に伝説のSが何かこう……あるらしい。

 そしてピンク髪のツインテールの白い兎も見かけた事があると。

 後はあの会社の裏には何ちゃらがー、とかそう言うゴシップ系の話。

 それと何か挙動不審だった人が2回くらいイカサマで袖からカードを入れ替えてたね。

 時計を確認している仕草はそれだったのか。

 とは言えよく同じ柄のトランプを用意できたなと感心する。

 

「まぁここは……ダブル・ダウン」

 

 確率の計算を始めてそろそろ頃合いだろうと思い、ここで札を確認せずに俺は勝負に出た。

 1枚引いただけの札は『♣︎Q』『♦︎K』『♠︎A』の3枚。

 そこで挙動不審だった男が声を荒げながらテーブルを強く叩いて立ち上がる。

 いやイカサマしてたのはお前もだろと言いたい。

 幸い、他のおじさんやディーラーの人も擁護してくれたので、挙動不審だった男のイカサマをバラしてから俺はブラックジャックから撤退した。

 てかよく俺が見てたのに札を交換したよなあの人。

 まぁ、気にしてたのはディーラーの視線だけで、他の客の視線に関しては考えていなかったのだろう。

 そして俺を擁護するときに他のおじさんたちは彼のイカサマに気付いていた口ぶりだった

 そう考えると、イカサマをあえてスルーしていたあのおじさんたちがちょっとだけ怖いと思った。

 

 

 

 

 次に俺が向かったゲームはビリヤード。

 久しぶりに行った安価の結果だが、スペースに着いたのに何か変な匂いがした。

 若干感じる甘さと、人の汗の匂い。

 よく見渡してみると不自然に扉の前に立つマスクをした男がいる。

 

「なぁ、俺と勝負しねぇか?」

 

 辺りを見渡しながら歩いていると、1人の男に声をかけられた。

 狸頭の若干膨よかな体型の男。

 

「俺とか? 良いけどここに来たばかりの初心者だぜ?」

「ヘヘッ、なら俺が手取り足取り教えてやる」

 

 舐め回すような視線を感じて、やや気持ち悪い。

 なるほど、こう言うことが視線を感じると言うのかと思うと同時に、少々苛立ってきた。

 おそらく散布されているこの甘い香りの薬品はそう言う目的のものなのだろう。

 早めに違和感に気付いて予防しておいて正解だった。

 まぁ即効性のある分効果は数時間しか続かないんだけど。

 

「ゲームの内容はナインボールだ。ルールは大丈夫か?」

「問題ねぇぜ。ただ、打ち方がわからんだけだ」

「ヘヘッ、なら俺が手本を見せてやるよ」

 

 そう言って狸はさり気なく俺から先行をとってゲームを始めた。

 一気に広がるボールだけれど、その挙動に俺は違和感を覚える。

 運良く1番のボールがポケットに入って男は次の番号を落としにかかっていた。

 しかし4番のボールを落とそうとして彼はそれに失敗し俺に番が回る。

 

「チッ、上手くいかねぇもんだ」

「俺の番だな。およそは分かったし何とかなるか」

 

 ポケットの近くではあるが、複数の球に囲われている4番。

 跳躍させて直接ぶつけるのも良いけれど、加減を間違えて場外に出すのは嫌だし、他の球のぶつけて落としたほうがいいだろう。

 結果はうまく落とせた。

 けれど、残りの球の位置は予想していた盤面と若干場所が異なっている。

 やはり何かあるのだろう。

 

「次は5番だな」

 

 それから順調に俺はポケットにポールを落としていく。

 そして最後に9番のボールが残った。

 

「おい、イカサマでもしてんのか?」

 

 急に肩を掴まれた。

 突然のことで驚いたが、丁度いいし気になったことがあったからカマをかけてみるか。

 

「イカサマぁ? 出来るわけねぇだろこんなので……」

「な、なぜバレた!?」

 

 ビィンゴ!!

 罠発――じゃなかった、ボールの挙動がおかしかったから明言はせずに詰めてみたらすぐにボロ出したぞこの狸。

 さーて、おっさんが固まっている間に――。

 

「ヒカル?」

「うひゃあ!? せ、先生!?」

 

 構える前に声をかけられたのは良いけど、突然のことで変な声が出た。

 それに、露出が少ない格好ではあるがウサミミ姿を見られるのは少し恥ずかしい。

 

「こんな所にいたんだ」

「ま、まぁ……てかC&Cはどうしたんだよ。先生居ないとまたいっぱい壊してユウカにドヤされるんじゃねぇの?」

「今はそれぞれ情報収集中かな。

 それに、みんな私のお願いにはちゃんと耳を傾けてくれるから心配ないと思うよ」

 

 ほーん、と相槌を打っていたらここに散布されている薬品のことを思い出す。

 先生にも薬品に対する免疫を持たせたほうがいいだろうと思い、カプセル錠を渡した。

 それを先生は何の警戒無しに受け取り飲み込んだ。

 この人警戒心チワワかなんかかな?

 気を取り直して残りの9番を落とそうと、俺はもう一度テーブルに視線を戻した。

 

「……めっちゃ動き回るやんキミ」

 

 そこにはゴロゴロと走り回る元気な9番のボールの姿があった。

 もう何も隠さなくなったな。

 まぁ不規則に動いていてもこの身体のスペックならある程度予測はできるからね、普通にぶつけて落とせた。

 ぶつかった衝撃で何やら機械が壊れたような音が聞こえたのは気のせいだろう。

 ゲームは終了した。

 だから唖然としている狸のおじさんに声をかける。

 

「なぁおにーさん。そう言えば勝った時の賭けの内容無かったよな?」

「な、何が言いたい……」

「イカサマで勝って俺の身体を愉しもうとしたとかは無い、そうだよな?」

 

 否定はさせないよう睨みつける。

 彼は一歩後ろに退いたが、欲しかった返答が帰ってきた。

 

「あ、ああ……」

 

 言わなくても良いことではあるが、わざわざ口にしたのは簡単に言えばムカついたからだ。

 狸のおじさんにではなくスレ民に。

 俺は先生に惚れてなんかいない。

 あれはバイト先に知人や友人が冷やかしにきたときのような感覚だ。

 だから、先生にこの姿を見られた事が恥ずかしいわけが……いや恥ずかしいけど好意を持っているから恥ずかしいのではないはず。

 まぁ、長々と述べていたら言い訳になってしまったが簡単に言ってしまえば八つ当たりだ。

 

「すみませんが、少々お時間いただけますか?」

 

 怒気を孕んだ声色で先生は男に話しかける。

 

「な、なんだんだよ急に――ヒィイッ!?」

「失礼、私はこう言う者です」

 

 スレ民曰く先生はどうやら開眼しているらしい。

 てか開眼って普段は糸目なんかあの人の顔。

 そういえばスレでちょくちょく糸目先生とか言われてたわ忘れてた。

 ……今更だけど俺は認識できないのに俺の視界を共有した映像は他人からは普通に認識できるんだな。

 あれかな、脳が違うからか?

 そうなると視覚情報を処理する前の段階でスレ民に画像や映像が共有されているのだろうか?

 でも、記憶の追想でエルザという人物は……いや、あれは逆光でよく分からなかったんだった。

 っと、狸のおじさんとのお話は終わったようだ。

 

「さて、他のところに移るか……って先生大丈夫か?」

 

 息を荒げながら彼はこちらに歩み寄ってくる。

 それに若干だけど歩みもフラフラとしてて怪しい。

 先生に近づくと、先生の匂いが凄く……凄い……。

 香水で誤魔化していたようだけれど、この発汗量ではタオルなどで拭えば匂いが取れてしまうだろう。

 そして、香水で隠されていた先生の本来の匂いが――待て、今俺は何を考えていた?

 急いで先生を近くにあったベンチに座らせて、水を取ってくる。

 幸い、近くにバーがあったので先生の症状を伝えると、快く水を渡してくれた。

 

「ほれ、汗かいた分の水分と塩分補給しとけ、先生」

「ありがとう、ヒカル。だいぶ楽になったよ」

「それで先生はコユキ……白兎に関する情報は得られたのか?

 俺は全然なんだが」

 

 それらしき話はいくつかあったけど、主に掘れるのはビジネス関係の話。

 先生たちの方もそう言った話が多かったようだ。

 ……それにしても首筋に伝ってる汗がなんかこう……エロいな。

 それに、汗で衣類が張り付いていて先生の肉付きの良い身体が見えている。

 こんなに先生ってスケベな雰囲気あったか?

 いや落ち着け俺、とりあえずスレ民にはまだ気付かれてないって言うかスレ民も先生に意識が向いているからまだバレる心配は無いな。

 

「……らしき後ろ姿が今見えるんだが」

 

 ずっと見ているとおかしくなりそうだった為、視線をそらすと先生から貰った情報に合致するバニーの後ろ姿が目に入った。

 その人物は現在進行形でスロットを回しているようだが、時々台に掴み掛かったりしている。

 

「ごめん、私はまだ動けない……」

「そりゃそうだろうな、多分逃げられるだろうけど行ってくる」

 

 ゆっくりと彼女に近付き、その肩に手を置く。

 しかし、熱中しているのか気付かれない。

 だから軽く揺するが、スロットの方を向いたまま彼女は少し嫌そうに抵抗するだけ。

 ……Hay! Girl!!

 最後に強く揺すると、とうとう彼女はこちらを向いた。

 

「あーもう誰です――って、ぇぇええ!?

 ななな、何でヒカル先輩が此処に!?

 と言うか矯正局に居たんじゃ!?」

「あー……脱獄してきた」

 

 ここまで驚かれるとは思わなかったが、予想通り西ヒカルとコユキは少なからず顔見知りで合っているようだ。

 ユウカと西ヒカルも知り合い……と言うか矯正局入りまで同級生だから交流はあっただろうし、セミナーでコユキとユウカが知り合っているなら……と言った推測の域だったが、当たって良かった。

 

「こ、こうなったら逃ぐへぇ――」

「まぁまぁ、せっかくの再会だしスロットの続きでもしながらゆっくり話そうや」

 

 逃げようとするコユキの肩に腕を回し、彼女の座る椅子のふちに寄りかかる。

 この行動の所為で変に勘違いされたのか、彼女は抵抗するのをやめた。

 

「に、煮るなり焼くなりす、好きにしてください……」

「別に取って喰おうなんざしてねぇって。ちょっとばかし訊きたいことがあってだな」

「き、訊きたいことですか……?」

「おうよ。だがその前にひとつだけ言ってお来たいことがあって、俺って此処最近の記憶しかないんだわ。だから情報が欲しくてだな……」

 

 あえて自分から記憶喪失とは明言しない。

 俺と西ヒカルは全くの別人であるから記憶喪失という表現は違う気がするからだ。

 けれど側から見れば記憶喪失と思われそうなのでそれに誘導させている。

 

「そ、それって記憶喪失って事ですか?」

「そんなところだな。だからまずはお前の持つ俺のイメージを教えてくれ」

「そう言う事なら……。

 私が持つ先輩のイメージですがちょっと不気味な先輩でしたね。前々からキチ●イとか言われてたのでいざあった時に前評判と違ってたのを覚えてます。

 こう、何かに執着している、みたいな?

 あとはよくユウカ先輩に私と同じくらい襟首掴まれて引き摺られてましたよ」

「ほーん……てかキチ●イって」

 

 ユウカによく襟首掴まれて引き摺られてたんか……。

 それでもキチ●イという評価は誠に遺憾と言うやつなのだが。

 

「あ、今は前あったよりそんなに不気味さは無いです! 口調が若干変わってますが、先輩にはよくある事ですし」

 

 人間口調が安定しないなんて良くあることだし特に変じゃ無いな、ヨシッ。

 ……それはそれとして、今持っている情報だとやっぱり以前確認した実験の記録映像の空白期間が重要なのだろう。

 その期間の前後で明らかに人が減っていたし、西ヒカルの正確に変化が生じるほどの出来事があったはず。

 

「んじゃ次、エルザって人物は知ってるか?」

「知ってるも何もミレニアムで知らない人は多分いないですよ。悪い意味で」

「悪い意味で?」

「ええ、だってその人、ネット新聞の死亡記事に載りましたから」

 

 まさかの単語が出て驚いてしまった。

 だけどまだ聞きたい事があるからそれを抑えて話を続ける。

 

「死亡……って、原因は分かるのか?」

「結構昔の話なので覚えてないですが、確か部活動中の事故だったはずです」

「事故死……」

「確かバイオエンジニア部でしたっけ。

 あ、あとあの時その死亡記事読んで引っかかったことがあったんでした」

 

 バイオエンジニア部。

 それが西ヒカルとエルザが所属していたであろう部活。

 バイオエンジニアといえばたしかバイオテクノロジーを使ってなんかするやつだよな?

 

「爆発事故でご遺体が無かったんですって。

 普通、爆発事故で木っ端微塵になったとしても言い方は悪いですが肉片とかありますし。

 まぁ私は普段、ニュース記事とか読まなかったので覚えているのはこのぐらいですかね」

「……そうか、ってお前ジャックポット当たったやん」

 

 色々と初見の情報が出てきて少し頭がくらくらしてきた。

 そんな中、ふと視線を前に向けるとスロットが丁度『7』『7』『7』で止まった瞬間だった。

 

「あ、ホントだ!! さっきまで来てもおかしくない時に来なかったのに何でぇ!?」

 

 コイツ、話している間も回してたみたいだけど、やっとジャックポットが当たったのか……。

 いや、そもそもジャックポットは当たりにくいものなんだけどもしかして理論値換算でそろそろきそうだったのか?

 そうなると結構長時間まわしてることになるんだけどこの子。

 ジャックポットに興奮しているコユキを尻目に、彼女が話してくれた例の記事を検索する。

 すると、すぐにその記事は見つかった。

 

 -【速報】ミレニアム学園 爆発事故で死傷者1名か-

 クロノス校が運営するネットニュース記事。

 内容としてはXXXX年のX月中旬頃にミレニアムサイエンススクールの自治区内で大きな爆発事故があったらしく、当初は場所的にゲヘナ学院の温泉開発部が事件に関与しているのではないのかと噂されていたが、捜査を進めていると部活動中の事故であったことが判明したという。

 そして俺……西ヒカルは運よく瓦礫で作られた空間に居た為怪我はなく、彼女の証言でもう一人の部員が居たはずだが、遺体などが事故後の捜索にて発見できず行方不明の後死亡と処理された。

 

「……まだ記事が残ってたんだ」

 

 今から大体3年くらい前になるのか。

 

「やっぱ先輩の近くにいるとなんか引きが強くなるった気がします!!

 なのでよろしければ次のゲームでもご一緒してもらえま――」

 

 嬉々とこちらを向いたコユキの鼻先を、銃弾がかすめてスロットマシンにそれが埋まる。

 そして聞き馴染みのある声がホールに響いた。

 

「ヒカル! そいつを抑えておけ!!」

「ヒカル先輩!? これってどう言う――」

「悪いけど俺はアッチ側。言い忘れてたわすまんな」

「なんでぇ!?」

 

 コユキに衝撃の真実を明かしてそのまま彼女を組み伏せる。

 抵抗が激しいがなんとか行動の制限ぐらいは出来た。

 

「うわぁ〜ん!! まだ伝説の「S」にも到達してないのにぃ〜!!

 こ、こうなったら……!!」

 

 そこにケツとタッパのデカい、女王様の様なバニーが現れた。

 いやデカイな。

 胸も背丈もハスミには及ばないがそれでもデカイ……。

 

「船内での乱闘はお控えいただきたい」

 

 彼女の登場でコユキに隙を与えてしまったのが原因だろう。

 俺の拘束から抜け出したコユキが一目散に女王様バニーの横を通り過ぎて逃げていく。

 しばらくお互いが睨み合う状況が発生したが、それはネル先輩の近距離発砲で崩れた。

 早くて分かりにくかったが、女王様バニーに蹴りを喰らわすために跳躍し、彼女がネル先輩の蹴りをライフルで受けたと同時に先輩は女王様バニーの腹にめがけて引き金を引いたのだろう。

 

「吹っ飛んじまいな!!」

「わぁお、流石ネルパイセン」

「くっ――!!」

 

 俺は彼女たちC&Cにバニーガードが集中している間にコユキの追跡を行うことにした。

 コユキが向かった方向と船内マップを確認し、彼女が逃げ込みそうな場所を推測する。

 

「さてコユキはあっち方面に逃げたから……マップを見るにあっちかな」

「ハハッ! アタシを止められると思うな!!」

 

 ……やっぱネル先輩は敵に回したくないわ。

 流石はキヴォトスの最強格と思う。

 

 

 

 

 

「やっぱ俺の予測は間違ってなかったようだな」

「うげぇ!?」

「あ、ヒカルちゃん! ナイスタイミング!」

 

 少し艦内が騒がしいが、まぁコユキの捕縛作戦が大詰め段階まで行ったからそっちを優先しよう。

 まさかアスナ先輩が彼女を追ってくれていたのは良かったし、立ち位置的にも彼女の退路を制限できているのでありがたい。

 

「さぁコユキ、大人しくお縄に――」

 

 あっぶな!?

 今目の前を三又の槍が横切ったんだけど!?

 

「な、何事ですか!?」

 

 気が付くと磯臭さが部屋一帯に充満していた。

 そして二階部分から三又の槍をたげたと思しき影が飛び降りてくる。

 

「おいおい流石に深きものは笑えねぇぞ……」

「ひ、ヒカル先輩」

「アハハ、結構ピンチだねこれは……」

 

 部屋の中心部まで追いやられるほどにそれは湧き出て来た。

 2足歩行するギョロ目魚頭の人間。

 局部を隠す程度に衣類は身に纏い、露出する肌は人の様な部分もあれば、鱗で覆われている箇所もある。

 更にそれらは同じ姿をしているのではなく、また鱗のになっている箇所が個体によってバラバラだ。

 

 先生の方に救援の連絡を送ったが、どうやら向こうにも現れたらしい。

 てかこの先生ちゃっかりバニーガードと協力して対処してるって行ってるんだけどもしかしてまた落とした?

 

「先輩、一応先生に救援送りましたから応援が到着するまで耐久しましょう。

 コユキ、ここは一時休戦でお前も手伝え」

「本当になんなんですかコレ……。見た事ないですよぉ……」

 

 初めて見る異形にコユキは血の気が引いている様子。

 俺も現物は初めて見るけど確かに目に入れたくない容姿だよなぁ……。

 特に瞬きができないこのギョロ目魚は、口も若干空いてるため涎が溢れているんだよね。

 しかも全体的に人間の肌のような箇所の方が少ないから普段使ってる銃はそこまで効かないだろう。

 

「あんまし使い勝手が良いもんじゃないけどコレ使うか」

 

 ショットガンが本当は欲しいけど、今あるものでジャムりにくいのはこのリボルバーだけだった。

 まぁそこはお手製の銃弾でなんとかなるだろう。

 飛んでくる槍をさばきつつ、試しに1発深きものに撃ち込む。

 心配してた鱗の強度だが、ギリギリ貫通してくれた。

 普段使ってるハンドガンだとそこまで行かなかっただろう。

 あと純粋に殴る時の鈍器に使っても壊れにくい。

 

「リロードちょっと遅くなるけど確実だな」

「ひぇっ! また槍が!」

 

 また俺にめがけて槍が飛んでくる。

 近くにコユキがいるため、避ける方向には気をつけねばならないだろう。

 

「ヒカルちゃん!」

「ぶなっ!?」

 

 いやさっきから俺を狙いすぎでしょ!!

 俺、君たちに対して一度も何も悪い事した記憶ないんだけど!?

 それに俺にめがけてシャンデリアを落とそうとしてくるしもしかして嫌われてる……?

 

「っ! 応援到着!」

 

 先生の指揮があれば百人力や!! コレで勝つる!!

 安心感をお覚える声の後に今度は銃声が響く。

 

「ネル先輩!」

「急にわんさか出て来やがって……すまん遅れちまった!」

 

 いやギリギリ耐えてたところだったから来てくれただけ助かる。

 それにそろそろコユキがへばり……あ、今気絶した。

 

「あーもう数が多い!」

 

 アスナ先輩が定期的に深きものを複数体巻き込んで爆破させてくれてはいるが、空間ができたらそれを埋める様にまた押し寄せてくる。

 完全に懐に入られた時は思わず銃身で殴ってしまった。

 

「磯臭い顔を近づけんなっつってんだろ!!」

「ヒカル! あと10秒だけ持ちこたえて!」

 

 先生の声が響く。

 何かいい案があるらしい。

 体内で10秒計りながら、アスナ先輩とともに押し寄せる深きものを捌く。

 そろそろ捌くのに限界になって来た頃、やっと10秒が経過した。

 

「避けろ!」

 

 発砲と同時に爆発が起こる。

 発砲は右にそれて避けたから背後に1体が接近していたことが分かったけど、それでも爆破は聞いてない。

 

「ちょっ!? どう考えてもニトロ、って何処からそんなもんを――」

 

 爆発音とともに床が崩れ落ちる。

 俺もそれに巻き込まれたが、周囲を爆破したようで運良く怪我はなかった。

 1階分の落下で尻餅ついたからケツがいてぇ。

 そしてネル先輩が降りてくると俺の方に銃口を向けて、俺が驚く間も無く彼女は引き金を引いた。

 

「コレで最後だな」

 

 どうやらまだ倒せていない個体が1人いたらしい。

 それでもビビるから1声は欲しかった。

 

 

 バニーガードと協力して深きものらを拘束しつつ、先生とC&Cのやり取りを眺める。

 なんか詰められてるみたいだし、変な契約でもしたのか?

 聞こえてくる情報から色々と推測はしてみるが、結論としては1週間はシャーレに近寄らないほうがいいと思った。

 

「さて、気絶したコユキもトランクに入れたしあとはミレニアムに向かうか」

 

 行きに使ったものは先生たちが使うとして、俺は適当に船でも作ってそこから帰るとしよう。

 それにしても少し胸辺りにもの寂しさを感じるのは何故だろうか。

 ……きっと、さっきまで深きものの所為でわちゃわちゃしてたからだろう。

 俺はコユキを入れたキャリーケースと共にカジノ船から夜の海へ出た。

 

 

 

 

 

 ノアには勝てなかったよ……。




ブクマ・感想・ここ好き(あと誤字脱字報告)圧倒的感謝……!!


そつぎょうけんきゅうたいへんなのじゃ

調べてる間は知識欲が刺激されてHighになれるんですがねぇ……


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【久しぶりに】独房レヴュー:ミレニアム編【脱獄】

はじめに
待 た せ て す ま ん か っ た


23:元男TS囚人

 さて、さっそく独房から抜け出して適当な部屋に今隠れてるんだけどどうやって警邏や復旧したカメラを搔い潜って出ようかねぇ……

 

24:名無しの生徒

 部屋の様子はどないな感じ?

 

25:名無しの生徒

 脱獄って何やらかしたんやこのイッチ……

 

26:名無しの生徒

 初見さんいらっしゃい

 

27:元男TS囚人

 薄暗いしファンの音が凄い

 こんなスレにまた初見が来たんか

 

28:名無しの生徒

 スレ主がこんなスレ言うなw

 

29:名無しの生徒

 簡単に言えばこのイッチ、キヴォトスの建物をロボットで暴れてめちゃくちゃにしたから矯正局に入ってた(現在進行形で追われてる)

 

30:元男TS囚人

 補足するなら矯正局じゃなくてカイザーコーポレーション君に追われてるんですけどね初見さん

 ちょっと奥に進んだらなんかおばあちゃんみたいなエルフ耳がうたた寝してた……

 【画像】

 

31:名無しの生徒

 ばぁば!!

 

32:名無しの生徒

 おばあちゃん言うな

 

33:名無しの生徒

 超天才清楚系病弱美少女ハッカー様やぞ

 

34:元男TS囚人

 長い

 略してばぁばで

 

35:名無しの生徒

 草

 

36:名無しの生徒

 どう略したらそうなるw

 

37:名無しの生徒

 てかうたた寝姿可愛い

 

38:元男TS囚人

 起こさないようにここから離れたいけど外が少し騒がしいですねぇ……

 

39:名無しの生徒

 いったい何処のどいつが脱走したんだろうね

 

40:名無しの生徒

 てかノアにはどうやって写真とかブツを送るんや

 

41:元男TS囚人

 怖いね、セキュリティ大丈夫かよ

 汗が沁みたハンカチはジップロックに入れておいたからあとはわいのラボに来てもらうだけや

 写真はモモトークで送信済みだけど現像も欲しいらしいからラボでそれも渡す予定

 

42:名無しの生徒

 じゃあ今は学校からのステルス脱出か

 

 

 

 

 

 

78:元男TS囚人

 あ、やっぱりゾンビの件把握してたんすね

 

79:名無しの生徒

 ちゃっかりヒマリと情報交換してるけどなんで離れてないん?

 

80:名無しの生徒

 やはり特異現象捜査部も事態を把握しているのですね

 

81:元男TS囚人

 とりあえずエルザに関係する事だろうし話すべきだよなぁ……メンドクサイ

 

82:名無しの生徒

 でも話さないよりかは話した方がいいもんな

 

83:元男TS囚人

 だよなぁ……

 てか確認してなかったけど今どれくらい人がいるんや

 

84:名無しの生徒

 学生や社会人やってなければいるんちゃう?

 

85:名無しの生徒

 急用が出来なければ普通に居ますね

 

86:名無しの生徒

 なんの確認?

 

 

88:元男TS囚人

 いやぁちょっとヒマリとの情報交換で……ね

 

89:名無しの生徒

 急用が出来たかもしれん

 

90:名無しの生徒

 おい待てイッチ早まるな

 

91:名無しの生徒

 私は問題ありませんよ

 

92:名無しの生徒

 ちょっとノリノリなやつ居るんやけどー

 

93:元男TS囚人

 貰いたてホヤホヤの映像やからゆっくり咀嚼して味わうんやで

 【エルザに関する情報.mp4】

 

94:名無しの生徒

 何これ

 

95:名無しの生徒

 キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい

 

96:名無しの生徒

 継ぎ接ぎエルフ耳美少女は美少女補正で辛うじて見れる

 だけどその背後に追従してるキモいやつはなんなんや

 

97:名無しの生徒

 え?これ人?

 

98:元男TS囚人

 人の形してるけど見た感じ複数の動物で出来てるみたい

 皮膚や露出してる筋肉も腕や脚に使われてるのは多分別の生き物だね

 多分骨や血管、神経までもいろんなの使ってると思う

 

99:名無しの生徒

 解説すな

 

100:名無しの生徒

 気持ち悪くなってきた

 

101:名無しの生徒

 流石にこれは……

 

102:元男TS囚人

 シルエットしかもう覚えてないけどエルフ耳は十中八九エルザだと思う

 怖くは無いはずなのに見ただけでなんか身体が強張るし

 あ、心配かけてすまんばぁば

 

103:名無しの生徒

 えぇ……

 

104:名無しの生徒

 身体が記憶してるんやろなぁ……

 

105:名無しの生徒

 でも記録映像のやつだと普通に仲良く接してたけど?

 

106:名無しの生徒

 おそらく無意識下に西ヒカルは尸エルザの何かに恐怖を抱いていたのかもしれませんね

 

 

 

110:元男TS囚人

 とりまこっちが持ってる情報は渡せたけど……出歩きたくねぇ……

 

111:名無しの生徒

 でも脱獄するって決めたんでしょ

 

112:元男TS囚人

 そりゃまあラボが心配だしノアにブツを渡さないといけないし

 

113:名無しの生徒

 私の予想ですが、恐らくまだ接触は無いと思いますよ

 

114:名無しの生徒

 その根拠は?

 

 

117:名無しの生徒

 1つにご友人に手紙を渡しているという事

 2つに今まで市街カメラに映るような行動を行っていたのにもかかわらず今回は映ったという事

 そして最後に映像の最後に一度、カメラに向かって一瞬だけですが微笑みかけていました

 

118:名無しの生徒

 そういえばそうじゃん

 

119:名無しの生徒

 ご友人……?

 

120:名無しの生徒

 あ、このスレに居たんかワレェ!!

 さっきからメッセージ送ったんだけどさっさと確認しろ!!

 

121:元男TS囚人

 傭兵ネキやん

 てかコイツこのスレでの初レスやんけ!何さも前から書き込んでる風装ってんねん!

 

122:名無しの生徒

 草

 

123:名無しの生徒

 ただのサプライズですよ

 それとメッセージ確認しました

 ご友人が今日も来て下さるんですね

 素敵だ……サプライズの用意をしなければいけませんね

 

124:名無しの生徒

 ヤベー奴だ……!!

 

125:名無しの生徒

 てか傭兵ネキもそっち側なん?

 

126:名無しの生徒

 知らないうちにご友人枠になってたんや怖いたすけて

 

127:名無しの生徒

 強く生きろ……

 

128:元男TS囚人

 濃い奴だったな……

 まぁ、納得したし、安全と分かれば早速ラボに向k

 

129:名無しの生徒

 イッチ?

 

130:名無しの生徒

 もしかして……?

 

 

133:元男TS囚人

 え、せ、せせ先生の写真なんてもももてないでsよ?

 

134:名無しの生徒

 おやおや?

 

135:名無しの生徒

 全知もか……

 

136:名無しの生徒

 準備の為に目を離したら何ですかこの状況はと思いましたが……成る程

 

137:元男TS囚人

 あ、ハッキングはずっこいって!

 

138:名無しの生徒

 イッチスマホハッキングされてて草

 

139:名無しの生徒

 あーあ、学校内のWi-Fi使うからぁ……

 

140:元男TS囚人

 勝手に接続されてたんだよ

 自動接続の設定切っときゃ良かったわクソが

 

141:名無しの生徒

 あーそういう

 

142:元男TS囚人

 もう用が無いから退室しようと思ったのに「……所で」って言いながら部屋の扉に鍵かけられたからマジでどうしよう

 

143:名無しの生徒

 お?脱獄失敗か?

 

144:名無しの生徒

 てか監視カメラでノアとの交渉を一部始終見られてただろイッチ

 

145:元男TS囚人

 じゃなきゃカツアゲにあってない

 

146:名無しの生徒

 不憫だ……ご友人

 

 

 

 

153:元男TS囚人

 な、なんとかなった……

 

154:名無しの生徒

 なんとか(西ヒカルの研究資料の提供)

 

155:名無しの生徒

 まさか原作キャラで一番はじめにイッチの持つ爆弾を共有した相手がヒマリとは思わなんだ

 

156:名無しの生徒

 結構興味を持ってたね彼女

 

157:名無しの生徒

 まぁ決定打は先生の写真なんだけども

 

158:名無しの生徒

 ……そもそもなんでイッチが持ってるんやr

 

159:名無しの生徒

 あ

 

160:名無しの生徒

 消されちゃったかー

 

161:元男TS囚人

 いや今回わい何もしてない

 

162:名無しの生徒

 じゃあなんで>>158は途切れたんや!?

 

163:元男TS囚人

 てかスルーする所だったけど>>146とわいはいつ友人関係になったんや

 

164:名無しの生徒

 ご友人はご友人でしょう……?

 

165:名無しの生徒

 ???

 

166:名無しの生徒

 ??????

 

 

169:名無しの生徒

 誰も理解できてなくて草

 思考回路おかしいよコイツ

 

170:名無しの生徒

 そういう奴だから(諦め)

 

171:名無しの生徒

 傭兵ネキ……

 

172:元男TS囚人

 ふぃ〜やっと部屋から出られた

 ネキ弱みでも握られとんのか?

 

173:名無しの生徒

 解放されたかイッチ

 

174:名無しの生徒

 コイツの虚言癖の所為で同類にされたから成り行きで手伝わされてるんや

 

175:名無しの生徒

 かわいそう

 

176:名無しの生徒

 そんでイッチは今外に向かってる感じ?

 

 

179:元男TS囚人

 いんや一旦ゲーム部の方向かってる

 

180:名無しの生徒

 あ、そういえば忘れてたけど西ヒカルが自分にあてた手紙にそんな感じの情報あったわね

 

181:名無しの生徒

 うわもう数ヶ月前やん

 

182:名無しの生徒

 ユウカとの鉢合わせは大丈夫なんか?

 

183:元男TS囚人

 ノアからの情報だけど今メイド部と一緒に先生と行動してるみたい

 ノアからの写真だけどめっちゃ愉快なことしてる

 【画像】

 

184:名無しの生徒

 !?

 

185:名無しの生徒

 !?

 

186:名無しの生徒

 メイド服のユウカ……だとっ!?

 

187:名無しの生徒

 な、何が目的だ……か、金か?幾ら欲しいイッチ……

 

 

 

210:元男TS囚人

 みんな必死で草

 そういう訳で現在ゲーム部の方は安全って事よ

 

211:名無しの生徒

 てかなんで普通にノアと連絡取ってるんやイッチ

 

 

213:元男TS囚人

 ん〜ちょっとした契約?

 そんな事より到着したから今から部室凸ってくる(デトロッ!!アケロイトシケイダ!!

 

214:名無しの生徒

 そ ん な 事 よ り

 

215:名無しの生徒

 そんな事ですませていいことじゃ無いんだよなぁ……

 

216:名無しの生徒

 ふぅ……

 

 

219:名無しの生徒

 なんか数人賢者モードなっとるやんw

 

220:元男TS囚人

 うわぁ……

 

221:名無しの生徒

 私としてはご友人も似合うと思うのですが?

 

222:名無しの生徒

 まだ居たんかw

 

223:名無しの生徒

 でも確かにそうね

 

224:名無しの生徒

 デザインできた

 【画像】

 

 

227:名無しの生徒

 流石エ・ロ=イヒト仕事が早い

 

228:名無しの生徒

 葉巻……不良褐色メイドだ……!!

 

229:名無しの生徒

 そして安定の白衣

 完全にトレードマークだね

 

230:元男TS囚人

 仕事早すぎて怖いんだけどこの人

 因みに今現在見える範囲ではアリスしかいなかったからちょっと相手してる

 

231:名無しの生徒

 ロッカーに人居そう

 

232:名無しの生徒

 確かゲーム部のゲームにヒント隠してたんだっけ?

 

233:名無しの生徒

 アリスと面識がなかったことから多分勝手に忍び込んで隠したんだろうなぁ……

 

234:名無しの生徒

 泥棒出来るじゃん

 

235:名無しの生徒

 イッチ、慈愛の怪盗とスキルはほぼ互角の可能性が……?

 

236:名無しの生徒

 一枚絵完成

 【画像】

 

237:名無しの生徒

 だから早いってエッッッ

 

238:名無しの生徒

 ここにまた1人、神絵師が誕生したな

 

239:名無しの生徒

 そういやこの人も初見のIDやんけ

 

240:名無しの生徒

 今までROMってたんや

 

241:名無しの生徒

 ROM専が顔を出した時ってなんかツチノコ見つけた感ある

 

242:元男TS囚人

 その画力は褒めよう

 だがなぜ儂がモデルなのじゃ

 

243:名無しの生徒

 絵のクオリティが高すぎてイッチの1人称老化してるwww

 

244:名無しの生徒

 でもこう……お臍が見えるぐらいに仰向けで転がってる構図って良いよね

 

245:名無しの生徒

 宗教画にも使われる構図だからね

 

246:名無しの生徒

 宗教画(裸婦)

 

247:名無しの生徒

 て、天使や女神の絵だから……(震え声)

 

248:元男TS囚人

 それでも燃やされるもんは燃やされるんですがね異端者さん

 まぁ完成度も高いし気に入った

 わいがモデルじゃなければ更に喜べた

 

249:名無しの生徒

 それで探し物は見つかりましたか?ご友人

 

250:名無しの生徒

 てかアンタは大丈夫かよ

 

251:元男TS囚人

 1通り遊んでみたけどそれらしいのは……あった

 座標を今マップと照合してみる

 

252:名無しの生徒

 私ですか?

 現在進行形で踊っています

 そうです新しいご友人、その調子です

 

253:名無しの生徒

 また新しいお友達作ってるよこの人……

 

 

 

 

273:元男TS囚人

 うわマジか

 あの区画か……

 

274:名無しの生徒

 やばいとこ?

 

275:名無しの生徒

 おや、もうお休みですか……花は何処だ……手向けなくては……

 その様子からですが、もしかしてご友人のご友人が関わっているのですか?

 

 

278:元男TS囚人

 そうだね例の市街カメラの映像の場所だね

 

279:名無しの生徒

 

 

280:名無しの生徒

 

 

281:名無しの生徒

 

 

 

283:名無しの生徒

 ……大丈夫なんかそれ?

 

284:名無しの生徒

 てかよく分かったな……

 

285:元男TS囚人

 とりあえず場所は分かったしラボ向かうかー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

419:元男TS囚人

 ……ねぇさっきからアリスが付いて来てるんだけど

 

420:名無しの生徒

 草

 

421:名無しの生徒

 でもボディガードとしては優秀では?

 

422:名無しの生徒

 勇者であり魔王でもある女王は最強だしね

 

423:元男TS囚人

 まぁ、多分見せられないようなものはないと思うしいっか……

 とりま迷子にならんように手繋いどくか

 

424:名無しの生徒

 優しい

 

425:名無しの生徒

 お前本当にイッチか?

 

426:名無しの生徒

 アリスたんのおてては柔らかい?

 

427:元男TS囚人

 いや普通にラボのある場所ヘルメット団の活動圏内だから危ないんだよ

 いっちゃん最初の脱獄の時に先生と一緒に追いかけ回されてたし

 

428:名無しの生徒

 ヤベェとこじゃん

 

429:名無しの生徒

 アリスは1人でもなんとかなりそうだけど?

 

 

433:元男TS囚人

 つ『先生、少しお時間いただきます!』

 光の剣でシャーレの壁ぶち抜いただろうがこの子

 

434:名無しの生徒

 そういえばそうだった……

 

435:名無しの生徒

 下手したらイッチのラボ吹き飛ぶじゃん

 

 

438:名無しの生徒

 個人的には何もかも消し飛んで欲しいけどね

 

439:元男TS囚人

 そうれはそう

 でもウェストンくんやエレキギターがまだあるから却下

 

440:名無しの生徒

 臭いものにはやっぱ蓋しなきゃ

 

441:名無しの生徒

 研究資料とか保管しないの?

 

 

445:名無しの生徒

 あってもキヴォトスにとって百害あって一利なしだから()

 

446:元男TS囚人

 誰が好き好んで動物の虐殺映像とか保管せなあかんのや

 それに蘇生薬の所為で現状なんやぞ

 

447:名無しの生徒

 でも矯正局送られた原因、純粋に街の破壊じゃん

 

448:名無しの生徒

 そうだよ、破壊ロボでめちゃくちゃにしてたやんイッチ

 

449:元男TS囚人

 や、やったの俺じゃなくて西ヒカルってやつだから()

 

450:名無しの生徒

 とりあえずイッチはさっさとエルザ関係の面倒事片付けてもろて

 

 

454:元男TS囚人

 エデン条約の方の問題終われば本格的に片付ける

 

455:名無しの生徒

 でもエルザの性格的に我慢でき無さそう

 

456:名無しの生徒

 その根拠は?

 

 

459:名無しの生徒

 ただ、黙ってイッチ拉致ればいいのにわざわざ手紙で自分の存在知らせたり、見てるとか言ってたのに市街カメラにワザと映り込んだりしてたし我慢できない性格なのかなって

 

460:名無しの生徒

 恋する無敵な乙女なんだよきっと

 

461:名無しの生徒

 嫌な乙女だな……

 

462:元男TS囚人

 会いたくねぇ……

 

463:名無しの生徒

 今ある情報でエルザ描いてみた

 カメラの映像の解像度が悪かったから一部自分の性癖で補完してる

 【画像】

 

464:名無しの生徒

 流石です睾丸鞭先生!

 

465:名無しの生徒

 絵柄や言動でもう誰が誰か分かるなこのスレ

 

466:名無しの生徒

 そういえばなんでこのスレのひとたちコテハン付けないの?

 

 

468:名無しの生徒

 混乱させないようにするために使う時はあるけどこのスレ、基本イッチが主役だから

 

469:名無しの生徒

 イッチが実況してるスレなのになんでわざわざ自分のコテハン用意せなあかん

 

470:名無しの生徒

 あと、異人変人スレに載せる時に編集する人がどのレスがイッチなのか見やすくするようにしてるからでもある

 

471:元男TS囚人

 そんな気遣い要らないです

 でかわいのどこが偉人変人なんや……

 あ、ヘルメットの集団

 

472:名無しの生徒

 破壊される前に制圧しなきゃ……!!

 

 

 

 

 

509:元男TS囚人

 被害状況……そこまで壊れてないからヨシッ!

 【画像】

 

510:名無しの生徒

 ヨシッ!じゃねぇよ!!

 

511:名無しの生徒

 こ れ は 酷 い

 

512:名無しの生徒

 それでも少し建物に抉れてる部分あるな……

 

513:名無しの生徒

 パイルバンカーでも持たせとけ

 

514:元男TS囚人

 ラボ到着

 確かに秘密基地みたいだけどめっちゃワクワクしてるねこの子

 【画像】

 

 

 

518:元男TS囚人

 うわぁ……めっちゃ荒らされとるやんけ……

 あ、これカイザーくんの

 【画像】

 

519:名無しの生徒

 マガジン回収してないんか

 

520:名無しの生徒

 てかグロい

 

 

523:元男TS囚人

 肉片とかめっちゃ飛び散ってるね

 部屋は全体的に散らかってるけど一回整頓された後の散らかり方だな

 

524:名無しの生徒

 アリスには見せるなよ

 

525:元男TS囚人

 今両手で目隠ししてる

 ウェストンくんに声をかけたら無事だったみたいだから今綺麗にしてもらってるところ

 

526:名無しの生徒

 臭いはやっぱ臭い?

 

529:元男TS囚人

 鉄臭さと腐臭が充満してる

 ちなエレキギターは無事

 

530:名無しの生徒

 てかブルアカで肉片とか言う単語聞くの初めてなんだけど

 

531:名無しの生徒

 げ、ゲーム用に表現デフォルメされてるんだよきっと

 

532:名無しの生徒

 いや、肉片って言ってることから生徒のものじゃ無いのは確定してるだろ

 

533:元男TS囚人

 例えるなら沙耶の唄の主人公が見えていた風景のマイルド版だよねこの惨状

 

534:名無しの生徒

 やめろ

 

535:名無しの生徒

 一部トラウマなやつだっているんだぞ

 

536:名無しの生徒

 あのゲーム遊んだ後一時期自分は本当に正気の世界を見ているのか疑ったわ

 

537:名無しの生徒

 あー、自分の見えてる景色が本当に他人にも同じように映ってるのか疑心暗鬼なるよな

 

538:元男TS囚人

 掃除完了、ご苦労だ我が息子よ

 【画像】

 

539:名無しの生徒

 ウェストンくんの上にアリスが乗っとるwww

 

540:名無しの生徒

 正座で乗ってるって……なんか既視感あるような……

 

541:名無しの生徒

 メイド服着れば完全にとあるの土御門妹

 

542:名無しの生徒

 草

 

543:名無しの生徒

 それだwww

 

544:元男TS囚人

 前に整理した時と比べて特に盗られたものはないから交戦が原因の散らかりみたいだったな

 てか今確認してるウェストンくんの記録した映像でもカイザー君は撤退で精一杯みたいだったし

 

545:名無しの生徒

 そんなヤベー生物がイッチのラボに……

 

546:名無しの生徒

 キメラとか生命倫理大丈夫イッチ?

 

 

548:元男TS囚人

 ワイのじゃねぇよ

 映像見ればすぐにわかるけど相手はゾンビやぞ

 【ウェストンくんの記録映像.mp4】

 

 

551:名無しの生徒

 うわぁ……

 

552:名無しの生徒

 てかいろんな種類のゾンビがおるなぁ……

 

553:名無しの生徒

 でも基本猿のゾンビが多い感じ?

 

554:名無しの生徒

 いやこれ色んな動物で人の形を模してるだけや

 

555:名無しの生徒

 なんでそんな発想ができるの?

 

556:名無しの生徒

 製作者、人の心とか無いんか?

 

557:元男TS囚人

 心のノートを平気で薪にできるタイプだろそいつ

 

558:名無しの生徒

 ……いや流石にこれは引く

 

559:名無しの生徒

 主導者はあの美少女エルフなんやろなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

601:元男TS囚人

 色々ラボに変なの無いかとか調べたけど特に見つからなかったからヨシッ

 

602:名無しの生徒

 指差し確認大事

 

603:元男TS囚人

 ついでに先生からなんかメッセージ来てるけど見なくてもいいなヨシッ

 

604:名無しの生徒

 いや確認しろよ

 

605:名無しの生徒

 先生ピンチかもしれないだろ

 

606:名無しの生徒

 ん、イッチのブルアカ世界だと先生が乙ればキヴォトス崩壊不可避だから確認すべき

 

607:名無しの生徒

 うわなんかまともなこと言ってるぞこのシロコ

 

608:元男TS囚人

 我が身の安全の為に面倒だけど確認するか……

 

609:名無しの生徒

 なんならイッチが先生を護るって口実で先生にべったりなってもええんやで

 

610:名無しの生徒

 それで先生争奪戦が苛烈になればなお良い

 

611:名無しの生徒

 愉悦に浸りたい奴しかおらんくて草

 

612:名無しの生徒

 人類皆愉悦部員の才能を秘めてるから

 

613:名無しの生徒

 それを開花させるのは個人の技量だがな

 

614:元男TS囚人

 言っとくが俺が先生に惚れるってのは万一にもあり得んからな

 

615:名無しの生徒

 せやなー

 

616:名無しの生徒

 前スレ見かえせばすぐにわかる事なのに……

 

 

618:名無しの生徒

 てか先生からのメッセージってなんだったんだよイッチ

 

619:元男TS囚人

 ゲーム部の様子見に行ったらアリスが居ないからどうしたんだって

 てかまだメイドたちに拘束されてなかったけこの人

 

620:名無しの生徒

 今イッチ首輪してるから一緒にいること教えたらすぐに来そうだな

 

621:名無しの生徒

 GPSも入ってたんだっけ?

 

 

623:元男TS囚人

 あるぞ

 こっちとしては早くアリスを回収してもらいたいんだが……

 

624:名無しの生徒

 そう言えばアリスってその時期だとメイド服に対して苦手意識まだあるじゃん

 

625:名無しの生徒

 難しい問題だねぇ……

 

626:元男TS囚人

 ……なんでラボに連れてきたんですかね先生

 【画像】

 

627:名無しの生徒

 先生フットワーク軽いなぁ……

 

628:元男TS囚人

 アリスが完全にワイの背後に隠れようとしてるんだが

 

629:名無しの生徒

 とりあえずミレニアムに……ってそもイッチ脱走してる最中じゃん

 

630:名無しの生徒

 もしかしてメイドたちが一緒の理由もそれ?

 

 

632:元男TS囚人

 ……アリスには悪いけど今回は囮にさせて貰うわ

 

633:名無しの生徒

 イッチ?

 

634:名無しの生徒

 そこは安価で決定してほしかったわ

 

635:元男TS囚人

 とりま煙幕炊いて……逃げるんだよ!!

 ネルさん相手に悠長に安価なんざ出来るもんか!!

 

636:名無しの生徒

 それはそう

 

637:名無しの生徒

 って事はイッチこれから寝泊まりどうすんの?

 

 

641:元男TS囚人

 しばらくは野宿……ですかねぇ……

 

642:名無しの生徒

 誰か都合よくイッチと同じ世界のスレ民いなーい?

 

643:名無しの生徒

 年頃の女の子が野宿する様子を実況されるのおいちゃん耐えられないんだけど

 

644:名無しの生徒

 いたとしても生徒の場合掲示板にも気付かず先生にお熱の可能性

 

645:名無しの生徒

 便利屋は?

 

646:元男TS囚人

 エデン条約編までに解放される気がしないんだけど

 

647:名無しの生徒

 あー、一応イッチ先生とデート以来会ってないもんな……

 

648:名無しの生徒

 しばらくアルちゃん社長が離してくれなさそうだね

 

649:名無しの生徒

 ……マジで公園で生活するつもりか?

 

 

654:元男TS囚人

 ラボの座標もバレてるししばらくはガチで野宿だね

 首輪も外したいけど外したらそれで面倒な問題が発生するから1週間は逃げないと……

 

655:名無しの生徒

 ああ……セミナーがイッチ捕獲依頼出してる可能性があるのかやっと理解

 

656:名無しの生徒

 草

 

657:名無しの生徒

 ならウサギの縄張りは……

 

658:名無しの生徒

 ウサギはイッチが一番初めに牢屋に放りこまれた要因の子達やぞ

 

659:名無しの生徒

 そう言えばそうじゃん

 

660:名無しの生徒

 1週間ならあそこにお世話になれば?

 

 

663:元男TS囚人

 >>660 あそことな?

 

664:名無しの生徒

 なんか妙案でもあるんか?

 

665:名無しの生徒

 セリカのバイト先

 

666:名無しの生徒

 天才か?

 

667:名無しの生徒

 あそこの大将なら人が良いしなんか住み込みバイトとかさせてくれるだろ

 

668:元男TS囚人

 採用

 君、よく有能とか言われない?

 

669:名無しの生徒

 最近謂れない罪でパーティ追放された所だから嬉しい

 

670:名無しの生徒

 かわいそう……

 

671:名無しの生徒

 あ、でもなんか分からないけど主神様が良く話しかけてくれるから特に辛くはないので皆さん気にしなくて良いですよ

 

672:名無しの生徒

 ……少し空が曇った気がするけど藪蛇だったら怖いな

 

673:名無しの生徒

 気の所為でしょ……うん

 

674:元男TS囚人

 とりあえずマッチポンプには気を付けてな有能君

 

675:名無しの生徒

 なんの事ですか?

 

676:名無しの生徒

 世の中知らなくての良いことがあるんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

926:名無しの生徒

 もうイッチが住み込みでバイト始めてから1週間か……早いものだ

 

927:元男TS囚人

 マジで大将人が良すぎて心配なんだけど

 

928:名無しの生徒

 イッチのブルアカ世界の唯一の癒しやでほんま……

 

929:名無しの生徒

 セリカ嬢との邂逅で真っ先に見た目でビビられたのは笑った

 

930:名無しの生徒

 そりゃあ見た目は完全に不良だもんな

 

931:名無しの生徒

 そして中身がキチ●イっていうね

 

932:元男TS囚人

 それは西ヒカルって奴のことでワイはキチ●イちゃうぞ

 

933:名無しの生徒

 サオリと並んでバイトするイッチ描いた

 【画像】

 

934:名無しの生徒

 草

 

935:名無しの生徒

 2人にプリキュア衣装着せようぜwww

 

 

938:名無しの生徒

 そう言うと思って実は描いてるんだよなぁ……

 【画像】

 

939:元男TS囚人

 おうおう好き勝手やってくれてるね兄ちゃん

 お前もプリキュアなれや

 

940:名無しの生徒

 残念ながらすでにTS魔法少女やってますし現在進行系で同期にレズられてる最中

 

941:名無しの生徒

 キミ不感症?

 

942:名無しの生徒

 拘束されながらされてるからもう身を任せt

 

 

945:元男TS囚人

 反応がない……多分トんだんだろうな

 

946:名無しの生徒

 やっぱこのスレは見てて飽きねぇや

 

947:名無しの生徒

 おや、目を離した瞬間もうここまで消費されましたか

 

948:名無しの生徒

 うわ変態が浮上してきた

 

949:名無しの生徒

 傭兵ネキ誰か呼んで来い

 

950:元男TS囚人

 とりま次スレ

 →https://……【悲報】ヘイトコントロール頑張るぞい【先生と合流】

 

951:名無しの生徒

 たて乙

 

952:名無しの生徒

 朗報じゃ無いんですかね

 

953:名無しの生徒

 てかイッチなにか企んでる?

 

954:元男TS囚人

 ちょっとね

 とりあえずスレタイ通り合流が決定したけど多分式典には入れないから外側で頑張る

 

955:名無しの生徒

 ここが正念場だぞイッチ頑張れよ

 




ブクマ・感想・評価・誤字脱字報告感謝……!!

まさか11月ギリギリになるとは思わなんだ……
次話は10:10頃に投稿されます。


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キャライベント:黄水仙の行方

本日2話目です。


 ノアに倒されてから次の景色は無機質な部屋だった。

 俺はベッドに寝かされていたようだが、特にこれと言った強固な拘束はされておらず、そのまま手首に装着されていたベッドに繋がる手錠を外す。

 

「窓はナシ。荷物はあのキャリーケース以外没収されてるものはない、か」

 

 起き上がって周囲を確認するが、トリニティと違って必要最低限のものしか置いていない。

 空間は広過ぎず狭過ぎないちょうど良い塩梅だ。

 ただ、欠点を挙げるならばずっと電灯がついてるところだろう。

 実際俺が気絶から意識を取り戻した要因は瞼越しに感じた眩しさなわけだし。

 

「総評としては星3.4だな。寝てる時ぐらいは光度を落として欲しい」

「……何を言っているんですかヒカルちゃん」

 

 口にしたレヴューをちょうど入室してきたノアに聞かれる。

 てかちゃん付けはやめてくれ。

 

「レビューかな。今んところシャーレの地下にあった独房が最高得点の星4.6」

「……少し先生とお話しをするべきでしょうか……?」

「いや俺が勝手に探索してただけだから実際は入れられてないぞ」

 

 ちょっと嫌な予感がしたから先生のフォローをしておく。

 よくよく考えれば俺の言動一つでも先生喰われるじゃん。

 

「そうですか。ところでヒカルちゃんは最近よく先生と一緒に行動していたみたいだけど変なことされてない?

 先生の週の平均自慰の回数的に結構スタミナがすごいみたいなのだけど……」

 

 ユウカもそうなら当たり前にノアもそうだろうよなぁ……。

 てか普通に下ネタじゃねーか。

 いや昔女子の下ネタは男子よりもえげつないって聞いたけどコレがそれなのか?

 

「す、すまん。何のことかわからん。

 ところでここから出――られねぇのか」

 

 出ても問題ないか聞こうとしたら、頭を握りつぶされそうな気配がしたので諦める。

 まぁそれでも後で実行するんだけどね!!

 

「とにかく、しばらくはこの部屋で大人しくしてくださいね」

「わーってるよ」

 

 ノアを見送って、気配が離れるのを待つ。

 とりあえず脱獄をするのは決定事項として、流石にずっと起きていたから眠い。

 スマホの時計だとミレニアムに到着してからそこまで時間は経っていない。

 けれど、カジノ船では色々あったから疲れた。

 ベッドに横になり、瞼を閉じる。

 瞼の裏の血管が見えるぐらいに明るいため、疲れていなかったら眠れなかっただろう。

 しかし、先ほども言った通り疲れているので、リラックスできる姿勢になった途端一気に眠気が襲いかかって来る。

 そして俺は……そのまま眠りについた。

 

 

 

 

 部屋の明かりの眩しさに目を覚ます。

 若干疲れが残っているが、寝る前よりは大分爽快な気分だ。

 

「……さて、金庫みたいなこの扉を破りますかねぇ」

「ダメだからね、ヒカルちゃん?」

 

 真隣から聞き覚えのある声がした。

 恐る恐るそちらの方を見ると、全体的に白い印象で記憶していたノアが居た。

 

「アイェェエエ! ノア!? ノアナンデ!?」

「まるで化け物を見たような反応……ひどいです……」

 

 思わず驚いて叫んでしまったが、ノアはわざとらしくシクシクと言いながら悲しむそぶりをしている。

 けれど肩の震え的には笑うのを堪えているようだ。

 完全に場の主導権を握られそうになる。

 が、今回は秘策があるのだよ。

 

「す、すまんって、これで許してくれねぇか?」

 

 そう言って俺は、スマホの画面にとある写真を表示させてノアに見せるた。

 彼女はその画像を目に入れた瞬間、両手で口を覆いながら固まる。

 そこに畳み掛けるように俺は彼女に近づいて耳元で囁いた。

 

「さらにもう一枚の写真と汗の染みたハンカチがある。これで手を打たないか?」

「……写真は現像でお願いしても?」

「許してくれるならもちろん喜んで用意させて貰う」

 

 初めて使ってみたけどやはりキヴォトス女子にはこの手に限る。

 チャイニーズマフィア……ここで言うなら山海経マフィアか?そのコスチュームの先生の写真、それが今回の餌である。

 自分でもなんで撮ったのか分からないけど、使えるものだしそこまで深く考えなくても良いだろう。

 しばらくノアは考えていたが、結論が出たのか俺に監視カメラがメンテで止まるからくれぐれも出るなと釘を刺してきた。

 

「さて、ここから出たらとりあえず近くで身を潜められそうな場所を探さなきゃな。

 そんで復旧したカメラや巡回を避けながら外に出る……出るなら上からの方が良さそうだけど今回はついでにゲーム部によりたいんだよなぁ……」

 

 本当はスルーしたかったけれど、本格的に対処しないと今後面倒な事になりそうだからね。

 そうしていると、部屋の電気が一瞬だけ点滅する。

 その隙に俺は金庫のような扉の部屋から出てテキトーな部屋に隠れた。

 その部屋は冷却ファンの音が響く薄暗い部屋だった。

 そして侵入者に気付いた部屋の主と思われるエルフ耳がこちらを見ている。

 

「……お邪魔しまし――」

「おや、西(カワチ)ヒカルさんがいらっしゃるとは珍しい事ですね」

 

 外の騒がしさとは対照に落ち着いたこの空気感に風邪を引きそうだ。

 俺が少し黙っていると、彼女が口を開く。

 

「ちょうど良いタイミングで来てくれましたね。実は貴女に聞きたいことがあるのですがお時間を頂いても?」

 

 病弱系天才清楚ハッカー様から拒否を許容しない雰囲気が漂ってきている。

 逃げようにもおそらくすぐに部屋の扉をロックされるだろう。

 

「……力になれるかは分かりませんがね」

「ありがとうございますっ♪」

 

 そして彼女からとある映像を見せられた。

 動く腐肉、継ぎ接ぎ姿のミレニアム生徒、その生徒に追従する異形。

 

「生物系に明るい貴女なら何か分かると思いまして。それに……」

(カバネ)エルザ、でしょうね……この継ぎ接ぎの生徒は」

 

 まさかこの人からエルザの容姿を確認できるとは思わなかった。

 しかし、映像とはいえ彼女を見ていると何故か身に力が入ってしまう。

 俺が……というよりはこの身体が彼女に対して恐怖しているようだ。

 

「……大丈夫ですか?」

「あ、す、すみません、彼女を見てたら少し身体に力が入ってました」

 

 明星ヒマリから心配されるほど分かりやすくこわばっていたのだろう。

 無意識に指を、自身の腕に食い込ませるほど強く二の腕を掴んでいた。

 それにしても、彼女の背後を追従していたあの異形は何なのだろう。

 複数の動物の要素で人を無理矢理模った化け物……スレ民にも共有してはいるが、誰もこの異形の正体に見当が付いていない。

 ミレニアムの科学技術のお陰か、どれだけ拡大しても画像が荒れにくいのは良いのだが、正直もう見たくなくなってきたので俺は映像から目を逸らした。

 

「あー……、あまり見てて気分の良い映像じゃ無いし消してくれませんか?」

「そう……ですね……。全知の学位を持つ私に理解が出来ないものがあるのは由々しき事態ですが……流石に私も気分が悪くなってきました」

 

 気まずい空気になってきた。

 俺としては尸エルザの存在とその所在が把握できた事は大変嬉しいことなのだが、身体から感じる得体の知れない拒否反応がとても引っかかる。

 ……いっその事、蘇生薬の話を彼女にしてみるか?

 俺には何故、西ヒカルと尸エルザが蘇生薬という物を開発しようとしたのか分からない。

 ならばこの人の知恵を借りるのもアリ、だろう。

 

「……おそらくなんですが、彼女に関係する情報を俺は持っています」

「っ!? それは本当ですか!?」

 

 ここまで喰いつくとはおもわず、俺は一歩後退ってしまった。

 

「す、すみません、そこまで喰いつくとは思わなかったので……。

 あ、情報というのは研究資料なのですが……記憶は無いけど俺も参加していた、あまり正気な人に見せるものでは無い代物です」

 

 そう言って俺は、研究資料データの入っているタブレット端末を彼女に渡した。

 彼女はそれを受け取るとすぐに目を通す。

 その様子を見ていると、やはりと言うのか、彼女の表情こそ大した変化はなかったが、血の気が引いているようだった。

 

 資料……と言うか研究レポートに目を通し終えた彼女は明らかに吐き気を我慢していた。

 口元を軽く抑えながらタブレット端末を返してもらったは良いが……とりあえず吐く用の何か袋を渡しておいたほうがいいだろう。

 

「とりあえず手元にパッと取り出せたものですがこれに吐き出しましょう?」

 

 エチケット袋なら嘔吐物が見えずに済むのだが、生憎すぐに取り出せたものは透明なビニールの袋だった。

 彼女が袋に嘔吐している間に、臭い消しや吐瀉物の入ったビニール袋を入れる用の色付きのビニール袋を用意する。

 

「いやぁ……我ながら酷い実験内容ですよねぇ……覚えてないけど」

「……全くです。

 まだ映像の方で死に際にこちらを見ている猫の顔が脳裏に焼き付いてます……」

 

 本格的に気まずい空気になってきたな……。

 外の騒がしさも落ち着いてきたしそろそろお暇するべきだろう。

 

「色々とありがとうございます、ヒマリ先輩。一応連絡先はコレなんで何か分かったら連絡おねがします。

 それじゃ――」

「あら、まだお話は終わっていませんよ?」

 

 さっさと部屋を出ようとした時、扉にロックが掛る。

 えげつない物を見せられた恨みだろうか?(すっとぼけ)

 

「もう一つ、お話があります。と言うよりはまだ私は貴女に協力するとは一言も言っていませんよ?

 ……先生の写真はいくら出せばよろしいでしょうか?」

「ナ、ナンノコトデショウカセンパイ」

 

 どうしてその情報を!?

 まだノアにしか開示していないし、監視カメラにも映していないはず。

 

「貴女の携帯端末にハッキングさせて頂きました。迂闊でしたね」

「学内のWi-Fi経由か! い、嫌だなぁ先輩。偉大なる全知の学位を持つ先輩から金銭を頂くなんて……ヘヘヘッ。

 それじゃこの写真を依頼料ってのはどうです?」

 

 誤魔化すよりもいっそ商品にすべきと本能様が仰せられたので交渉に使うことにした。

 プライドは無いんかって?

 性自認が男と俺が言った時に認めてくれるのならば喜んでスレ民以外のその人物の靴を舐めるぐらいはあるさ。

 

 それからヒマリ先輩と俺でいくつか情報のやり取りを終えてそもまま解散となった。

 外の騒がしさは外へ追っ手が回った事で落ち着き、俺はカメラを回避しながらゲーム部の部屋へ向かう。

 エレベーターは流石に使えないので非常階段で向かっているが……めっちゃ階層があるな……ここ。

 

「ヒマリ先輩が言うにこの階層のはずなんだが……あれか」

 

 今だと懐かしく思えるアプリで見かけたゲーム部のマーク。

 外から聞き耳を立ててみるが誰もいないのか静かだ。

 

「そんじゃお邪魔――」

 

 扉を閉める。

 聞き耳をもう一度してみるがやはり静かである。

 だからさっき入った時にニコニコと笑みを浮かべながらこちらを見ているアリスなんているわけがない。

 見間違えじゃなかったなら可愛い通り越してホラーだもんな。

 

「改めてお邪魔――」

 

 扉を音を立てないようにゆっくり開こうとすると、その隙間から指がガバッと現れる。

 そして勢いよく扉が開いた。

 

「もうっ、アリスを見た瞬間になんで扉を閉めたんですか!」

 

 少し御機嫌斜めな様子。

 いや誰だって物音立てずにこちら見ながらニコニコされるのは恐怖でしか無いって。

 

「おうおう落ち着けって。誰だってあんな出迎えられ方されたら怖いって」

「むぅ……それならば仕方がないです……」

 

 とりあえずアリスにこの部屋に来た要件を一部伏せて伝える。

 そのかわりモモイとミドリが今いない間に遊び相手になってほしいとのこと。

 ゲームのパッケージが並べてある棚から、目的のものらしきメモの紙がすぐに見つかったので俺は彼女の遊び相手になることを了承した。

 

 

「……っとそろそろラボに戻らなきゃ。すまんが――」

「わくわく」

 

 ラボと言う単語に反応したのだろう、アリスが目を輝かせながら、オノマトペを口に出している。

 俺は勝手にしろとだけ言ってそのまま部室を出たが、すぐ背後の方に彼女は某有名RPGの様に付いて来た。

 

 ミレニアムの正門?から普通に出たが、特に問題なく廃棄区画近くのエリアまで進められた。

 が、今になって一つだけ不安な事がある。

 アリスの背負っている光の剣。彼女がこれを振り回した時に俺のラボが消し飛んでしまうかもしれないのである。

 研究資料とかは別に塵になってくれるのは大歓迎だが、あそこにはまだウェストンくんとエレキギターがあるのだ。

 だから迂闊に彼女を放ってはならない。

 

「……あー……この辺りは入り組んでるし手でも繋ぐか?」

「むむむ……、迷子になっては大変ですからね、アリスは特殊コマンド手を繋ぐを選択します!」

 

 そう言ってアリスは俺の手を握った。

 小さく華奢な手だがしっかりと握られているため、離れることはない……だろう……であってほしい……。

 しかし運命とは悲しきかな、哀れなヘルメット団が絡んできた。

 

「おうおうおう、やっと見つけたぜぇ西ヒカルぅ……」

「大人しくアタシらに付いて来りゃ痛い思いはしねぇぜ?」

 

 一同、合掌。

 

 

 廃棄区画とは言えまだ健在な建物に新しい傷跡が出来た。

 それは銃弾や爆破による亀裂とは違い、溶けるように抉られている。

 幸い、俺のラボとは真逆の方向なので倒壊しても問題無いのだが、今いる場所はいつ廃棄されたビルが倒壊するかわからない危険地帯となてしまった。

 

「お疲れさん。とりあえずここは危ないし移動しようか」

「はい!」

 

 そう言ってアリスは俺の手を再び掴む。

 そのあとは特に問題はなかったが、ラボに辿り着いた時に目に入った光景は少し酷いものだと思った。

 入口のシャッターが無理矢理開けられた痕跡と乾いて黒くなった血痕、そして腐った小さな肉片。

 生臭い鉄の臭いが鼻をかすめていてとても不快である。

 

「誰か来た跡があるな……」

「この臭いは――」

「布越しで呼吸しとけ」

 

 アリスの鼻と口元を水筒の水で湿らせたハンカチで覆う。

 俺とアリスはひしゃげたシャッターの下をくぐり、肉片に足を滑らせない様にゆっくりと地下へ下る階段を進んだ。

 カードキーで開く扉も壊され、地上よりも強い鉄臭さが充満していた。

 

「ちょっとすまんな」

 

 アリスの背後に回り、彼女の目を手で覆う。

 照明系統は特に問題なく機能し、血肉でいっぱいの部屋が明かりとともに現れた。

 

「うーむ、これは酷い。ウェストンくん無事かー?」

 

 部屋に向かって声をかけると、彼はすぐに目の前に現れた。

 そして彼は一つの録画ファイルを送ってくれる。

 それを受け取った通知をタブレットが報せると俺は、彼に部屋の片付けをしてもらった。

 

「よーし、もう目を開けても大丈夫だぞアリス。まだ散らかってるけど――あ、こら、ウェストンくんを突っつくな。

 ウェストンくんもドリルで威嚇するんじゃない」

 

 その後何故かウェストンくんとアリスは仲良くなった。

 造られたもの同士何か意気投合する様な事があったのだろう。

 そして例の写真を現像しようと携帯端末を取り出すとユウカと先生からのモモトークで通知がいっぱいだった。

 ……内容の確認は現像作業が終わってからでいいか。

 

 

 現像した写真を手紙の封にハンカチの入ったジップロックと共に入れて、ノアの宛名を記す。

 その作業が終わると同時に複数人の階段を下る音が響いた。

 

「よぉ、ヒカル。カジノ船以来だなぁ?」

「へ、ヘヘヘッ、ネルセンパイ……」

 

 狩猟者の眼差しを感じる。

 てかカリンは外か?

 アリスは俺の背後に隠れたしどうしようかなこの状況。

 

「えーと、俺のラボに何用で?」

「モモイたちからアリスを見なかったかって連絡があってね、アリスに連絡をしてみたらヒカルと一緒にいるみたいだったから位置情報で来たんだ」

「え、いつの間に俺にGPSを!? もしかして先生ってそう言うタイプの人間……」

 

 当たり前だが首輪に内蔵されたGPSだろう。

 これのジャミングをすっかり忘れてたわ。

 

「ち、違うから! ネルたちも違うからね? ヒカルの首に付いてるヴァルキューレとミレニアムが共同で開発した首輪の位置情報だから!」

「ワンワンって鳴けって言えば命令通りに鳴くけど?」

「ヒカル!? ややこしくしないで欲しいんだけど!?」

 

 ネル先輩たちのの意識が先生に向く。

 アリスには申し訳ないが、今回は囮になってもらおう。

 

「すまんなアリス、先生がお前を迎えに来たみたいだ」

 

 そう言って先生の方へ軽く突き飛ばす。

 それと同時にネル先輩が意識を俺から外した瞬間に袖に忍ばせておいたスモークグレネードを投げる。

 それをネル先輩が反射で撃ち抜いたので部屋は一気に白い煙で包まれた。

 

「チィッ!!」

「あばよとっつぁぁああん!!!! ヒャー⤴︎ホゥ⤵︎!!!!」

 

 防弾仕様のエレキギターでネル先輩の弾幕を対処しつつ出口へ向かう。

 階段を登り、空が見える。

 一歩踏み出すと目の前ギリギリを銃弾が通り過ぎて行った。

 

「やっぱ、もう1人は外で監視してたか……!!」

 

 銃弾が飛んできたであろう方向を見る。

 また光った。

 それに合わせてエレキギターで弾道を逸らし、狙撃手の視界を切る様に俺は建物の陰に隠れた。

 

「確かこの辺にーっと、あったな」

 

 裏路地のマンホールを開ける。

 俺はそのままマンホールの穴に飛び降りた。




ブクマ・感想・評価・誤字脱字報告感謝……!!

何度も推敲してても現れる誤字脱字……逃れられない宿命なのか……
誤字脱字報告をして下さる皆様には足を向けて眠れねぇですへへへ……

-言い訳フェイズ-
一応こちらを書き進めてはいましたがピクシブの方で女先生と生徒男体化の構成でR-18の怪文書を生成してて今日更新になりました申し訳ねぇ

-今後の展開-
あらかじめ宣言しておきます。
エデン条約編、西ヒカル(イッチじゃない方)関係が同時に動きます。
そしてシリアスが増えると思いますが、コメディからは逃れられないです。だって博士モチーフだから。

-協力のお願い-
卒論でちょっとした資料が欲しいのでこちらの活動報告にご協力をお願いします。
→可愛いと思うアニメ・ゲーム・漫画・小説のキャラクター
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=305694&uid=227740


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【悲報】ヘイトコントロール頑張るぞい【先生と合流】

今年ギリギリに更新……!!




11:元男TS囚人

 柴犬のおっちゃんのご飯がもう食べられないのが心残りや……

 

12:名無しの生徒

 今日は例の日かー

 

13:名無しの生徒

 イッチは先生の位置把握してるん?

 

 

17:元男TS囚人

 一応予習はした

 でも合流出来るかはよう分からん

 

18:名無しの生徒

 いつエルザが乱入してくるか分からんもんなぁ……

 

19:名無しの生徒

 個人的には先生にはなるだけ撃たれてほしい

 

20:名無しの生徒

 でもそれは重馬場ブルアカじゃヤバない?

 

21:名無しの生徒

 変に原作から乖離したら何が起こるか分からんって話だろ?

 

 

24:名無しの生徒

 ですが今までのご友人からの情報からして原作よりも前に先生は来ているようですね

 

25:名無しの生徒

 その分生徒会長が失踪した時期も早まってると考えたほうがいいかもな

 

26:元男TS囚人

 多分生徒会長が早く失踪した分エルザみたいな変な奴が湧いて出てきたんだろうなぁ……

 

 

29:名無しの生徒

 イッチもその変な奴の一つなんやで

 

30:名無しの生徒

 草

 

31:名無しの生徒

 確かにそうじゃんw

 

32:名無しの生徒

 うーん、深きものの出現と言い、イッチのブルアカ世界絶対なんか混じっとるよな……

 

33:名無しの生徒

 クトゥルフ神話系列はもう確定

 

34:名無しの生徒

 って事は神秘にクトゥルフ神話系のを持つ娘が通う学園が……?

 

35:名無しの生徒

 最悪、元の神秘が汚染されてるやつとか出そう(粉蜜柑)

 

 

 

 

 

 

59:名無しの生徒

 うららぁぁああ!!!!死ねぇぇええ!!!!

 

60:名無しの生徒

 そう言いながらセットした墓穴撃つのは草なんだ

 

61:名無しの生徒

 なんども展開の妨害されたんだろうなぁ……

 

62:名無しの生徒

 フーハハハッ俺のターン!っていきなりスタンバイGかよ

 墓゛穴゛撃゛っ゛て゛た゛の゛忘゛れ゛て゛た゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛

 

63:名無しの生徒

 せっかくTS転生者のスレで目を逸らしてたのにここにも……

 

64:名無しの生徒

 決闘者は決闘から逃げるな

 

65:名無しの生徒

 いやだって決闘で今後の人生左右されるもん賭けて来るんだもんウチんとこ

 

66:元男TS囚人

 何やってるん君達……

 

 

69:名無しの生徒

 最近ルムマの閲覧をスレに共有出来るようになったんだよ

 

70:元男TS囚人

 ほーん、そんじゃ手前らDDD建設出勤の時間ぞオラ

 

71:名無しの生徒

 不味い!ブラック企業だ!

 

72:名無しの生徒

 関係なさすぎる話題ですまんかった

 

 

76:元男TS囚人

 分かればええんやで

 ところでそろそろエデン条約の調印式の様子が表示されるんやがコイツ寒くないん?

 【画像】

 

77:名無しの生徒

 クロノス校の下乳だ!!

 

78:名無しの生徒

 その空間に手を突っ込んで暖を取りたい……

 

 

80:元男TS囚人

 まぁエイミよりかはマシな格好か

 

81:名無しの生徒

 それはそう

 

82:名無しの生徒

 暑がりの度合い越してるよねあの娘

 

83:名無しの生徒

 でもみんなエイミで抜いたんでしょ?

 

84:名無しの生徒

 そりゃまぁ……

 

85:名無しの生徒

 こちらも抜かねば無作法というもの……

 

86:元男TS囚人

 メモロビも結構衝撃的だもんな

 

87:名無しの生徒

 dkπで勃たん雄はおらんやろ

 

 

90:名無しの生徒

 すまんがモノによっては無理なのある

 

91:名無しの生徒

 明らかにデカすぎるやつは一周回ってグロく感じるよね

 

92:名無しの生徒

 えぇ……爆乳良くない?

 

93:元男TS囚人

 俎板派とかも多分おるからそこらへんにしとき

 下手すりゃ戦争起こりそうだしこの話題はここまでや

 

94:名無しの生徒

 そうだな(ポン刀下ろしながら)

 

95:名無しの生徒

 チッ、命拾いしたな巨乳派

 

96:名無しの生徒

 ちなイッチは何派閥なんや

 

97:元男TS囚人

 強いて言うなら美乳派

 まぁスタイルとのバランスが整ってれば何でもいい

 

 

 

 

106:名無しの生徒

 ところでイッチ今何処に居るんや?

 画像的に地面におらんやろ

 

107:名無しの生徒

 そいえばスクリーンを見上げてる感じじゃないやん

 

108:元男TS囚人

 今ねぇ……ビルの上

 まぁ先生のいる聖堂近くまで移動開始してるんだけど

 

109:名無しの生徒

 ってことはまだトリニティの敷地外か

 

110:名無しの生徒

 爆発に巻き込まれないようにな

 

111:元男TS囚人

 そこまでは近付かんよ

 まぁ流石に崩れるかもしれない建物から降りるけど……お、ちょうど良くマンホール発見

 

 

114:名無しの生徒

 マンホール……あ、

 

115:名無しの生徒

 地上の爆風回避には確かに約立つけど瓦礫で出口塞がれない?

 

 

117:元男TS囚人

 その為の超高温レーザーカッターよ

 

118:名無しの生徒

 そこはやっぱミレニアムか

 

119:名無しの生徒

 流石はミレニアム、技術力がすごい

 

120:名無しの生徒

 しかもエンジニア部製じゃないという安心感

 

121:元男TS囚人

 まぁバイオエンジニアもエンジニア部みたいなヤベーとこなんだけど

 

 

124:名無しの生徒

 そっちのエンジニア部はガチの禁忌に触れてるんだよなぁ……

 

125:名無しの生徒

 しかも倫理的にヤベー事もしてるんだよなぁ……

 

126:元男TS囚人

 マンホールの蓋やっと外せたべ……ありがとなウェストンくん

 ってもう星が流れてるやん()

 【画像】

 

127:名無しの生徒

 イッチ、それ流れ星じゃない、ミサイルや

 

128:名無しの生徒

 総員、対衝撃姿勢!!

 

 

131:元男TS囚人

 うわすっごい音

 ちっちゃな瓦礫がマンホールの蓋にぶつかってる音はするけど覆いかぶさってる感じはないな

 

132:名無しの生徒

 聖徒会引き連れてるはずだから出歩く時は気を付けるんやで

 

133:名無しの生徒

 つーかこの時はミレニアムとかから何か無いん?

 

134:元男TS囚人

 特にそんな話は無い

 今もユウカから届く鬼メッセージ的にも無いと思われ

 【画像】

 

135:名無しの生徒

 スタ爆で返信してるからだろwww

 

136:名無しの生徒

 つーか今もユウカからメッセージ届いてるんかwww

 

 

138:元男TS囚人

 とりま塞がれなかったから出てきたけど……すごい惨状だなぁ……

 とりま先生の向かうルート確認しtなんで聖徒会とゾンビがやり合ってるん????

 

139:名無しの生徒

 すまんどう言う状況や

 

140:名無しの生徒

 え、ゾンビって事は……

 

141:名無しの生徒

 おそらくご友人の方の厄介事でしょうね

 

142:名無しの生徒

 馬鹿もん!!おそらくじゃなくて確定じゃい!!!!

 

143:元男TS囚人

 とりま離れて緑髮娘の安否も確認やな

 

144:名無しの生徒

 ウツロたん!!

 

145:名無しの生徒

 ヘイロー大丈夫かな……

 

 

 

 

151:元男TS囚人

 気を失ってる感じか……しかも運良く瓦礫の間にできた空間のおかげで圧迫や骨折はナシっと

 これなら救助の必要はないし先生の方は……そっちもヒナタがなんとかしたみたいや

 

152:名無しの生徒

 そうね、変に助け出すとトリニティとゲヘナは特に確殺してやる意志が強いから危ないよな

 

153:名無しの生徒

 今なら正実モブを1匹連れ帰ってもバレへんやろ……バレへんよな!

 

154:名無しの生徒

 もしもしヴァルキューレ?

 

155:名無しの生徒

 ふざけてる場合か

 

 

159:元男TS囚人

 先生とヒナ委員長の合流確認!!

 なんならサオリと現在進行形で交戦中!!

 

160:名無しの生徒

 そろそろ撃たれるやんけ!!

 

161:名無しの生徒

 ガチで撃たせるつもりかイッチ

 

162:元男TS囚人

 ところがどっこい、ヒナ委員長が耐えてくれたおかげで第三者登場

 【画像】

 

163:名無しの生徒

 ふぁっ!?

 

164:名無しの生徒

 エルザ!?

 

165:名無しの生徒

 なんで????

 

166:元男TS囚人

 サオリたちアリウス陣営突然の乱入者に一斉掃射してるけど湧き出るゾンビに全部阻まれてるの草

 

167:名無しの生徒

 草生やしてる場合かイッチ!!!!

 

168:名無しの生徒

 はよ逃げんか

 

169:名無しの生徒

 先生の脇腹にある弾痕をそっと撫でて後悔しつつも自分の付けた確かな痕に独占欲を発揮するサオリは居なかったか……

 

170:名無しの生徒

 うわ急に湧くじゃん

 

171:元男TS囚人

 お、救急医療の車両が来た

 

172:名無しの生徒

 てかイッチ今なにしとるんや

 

173:名無しの生徒

 まさか傍観者やってるんとちゃうよな?

 

174:元男TS囚人

 一応ゾンビとかを捌いとるよ、アリウスに混じって(変装中)

 ちなみに先生は無事な状態で車両に乗り込めたけど突際にサオリから放たれた銃弾が脇腹に当たったのを確認してる

 状況的にわかるのはセナさんだけだから今後先生やセナさんが喋るまでは誰も分からんな

 

175:名無しの生徒

 そういやさっき上がげてた画像なんか曇ってるなって思ったらガスマスク越しかよ!!

 

176:名無しの生徒

 え、じゃあ1人倒して成り代わってるの?

 

177:名無しの生徒

 てか先生撃たれたんかい!

 

178:元男TS囚人

 気が重いけどそろそろエルザと顔を合わせるかー

 

179:名無しの生徒

 お、ついに感動の再会か

 

 

 

 

188:元男TS囚人

 一度死んでるからかリミッター無いんかコイツ!!

 

189:名無しの生徒

 えぇ……

 

190:元男TS囚人

 うわ耳の近くで発砲された

 鼓膜が破れて平衡感覚ががががが

 

191:名無しの生徒

 イッチピンチやん!!!!

 

192:名無しの生徒

 てかアリウスはどうしたんやイッチ

 

193:元男TS囚人

 すまん、今回はガチで余裕無いかも

 ウェストンくんのおかげでなんとか掲示板に書き込む余裕がかろうじてあるぐらい

 ゾンビ召喚は多勢に無勢過ぎるわ!!!!

 

194:名無しの生徒

 イッチぃぃいい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

262:元男TS囚人

 な、なんとかまけた……

 

263:名無しの生徒

 まさか急に逃げるとはお相手さん思わんかったやろなぁ……

 

264:名無しの生徒

 しかも原作じゃ関わらなかったミレニアム陣営の登場やろ

 なにが起こっとるんや

 

265:元男TS囚人

 今ユウカとノアからのメッセージ確認したけどエルザがなんかやったらしい

 それとコタマが先生の服に盗聴器仕込んでたからセナが脇腹を撃たれてるの確認したのが筒抜になってた

 

266:名無しの生徒

 えぇ……

 

267:名無しの生徒

 ……って事は今ミレニアムも現地で救護活動やってるん?イメージ湧かんのやけど

 

268:名無しの生徒

 イメージ戦略的には多分やるんちゃうん?

 ゲヘナやトリニティから見ればまだまだ新参者だけど着々と力を付けてるって言われてたし

 

269:名無しの生徒

 流石に過干渉はしないけど復興の支援はありそうやね

 

270:名無しの生徒

 あーミレニアムの技術で建造物直したりとかか

 

271:名無しの生徒

 ミレニアムならウルトラマンの日本みたいに1週間で完璧に元どおりになってるはず

 

272:名無しの生徒

 おのれ陸八魔アルゥゥウウ!!!!

 

273:名無しの生徒

 社長とばっちりで草

 

274:元男TS囚人

 セナさんと先生めっけた

 てかアルちゃんいるじゃんどうしよ

 【画像】

 

275:名無しの生徒

 えぇ……どう言う状況や……

 

276:名無しの生徒

 また、たまたま現場近くにいたんやろなぁ……

 

277:名無しの生徒

 たまたまにしては命知らず過ぎでは……?

 

278:名無しの生徒

 状況的にはスズミがなんとかしてくれたところみたいだな

 

279:元男TS囚人

 便利屋のメンツの負傷具合から多分先生を運んでる途中に拾われたんだと思う

 それに車には血痕があるからゾンビ結構轢いてるね

 

280:名無しの生徒

 そうじゃんゾンビパニックも同時に起きてんじゃん

 

281:名無しの生徒

 これはゲヘナとトリニティ、ドンパチしてる場合ちゃうぞ……

 

282:名無しの生徒

 でもお互いがお互いを原因だと思ってるんだろうなぁ……

 

283:名無しの生徒

 トリニティ視点:死体まで使ってなに考えてるんやコイツら

 ゲヘナ視点:教義を曲げてでも死体を使うとかついに頭やられたかコイツら

 うーんあり得そう

 

284:元男TS囚人

 とりまわいはこっから離れておくかー

 

285:名無しの生徒

 てかイッチはユスティナ聖徒会から攻撃されへんの?

 

286:名無しの生徒

 今の所は問題ないと思いますよ

 

 

290:元男TS囚人

 今の所はない

 そもそもアリウスのメンツは今ミレニアムのわいとエルザが介入してることすら把握してないから今後もないと思う

 それに出されてる命令はアリウスを除くトリニティとゲヘナへの攻撃だからね

 

291:名無しの生徒

 てことはスルーでおk?

 

292:名無しの生徒

 うーん混沌

 

293:名無しの生徒

 ただでさえ混乱してるところに全く別の原因による混乱をぶつけるってさぁ……下手すりゃキヴォトス崩壊やぞ

 

294:元男TS囚人

 ゾンビパニックに関してはわいは被害者だからね?

 

295:名無しの生徒

 でもおたくのストー失礼、推定パートナーがイッチを先生から取り戻そうとしているんでしょう?

 

296:名無しの生徒

 イッチ、罪な女……!!

 

297:名無しの生徒

 でもそしたらアリウスが聖徒会を動かせるのおかしくない?

 

298:元男TS囚人

 そこは事件の派生した順序の問題や

 はじめにエデン条約の調印式でアリウスが割り込んで資格を得た

 次にエルザがゾンビパニックを起こした

 だからアリウスが聖徒会……まぁ複製だけど動かせるのは何にも問題はないってことや

 

299:名無しの生徒

 同時発生じゃないから問題ないってことねなるへそ

 

300:名無しの生徒

 いやなるほどなのか……?

 

301:元男TS囚人

 と言うわけで誘導されるまま到着……

 【画像】

 

302:名無しの生徒

 そこどこや

 

303:名無しの生徒

 いやその継ぎ接ぎはまさか……!!

 

304:名無しの生徒

 エルザ関係!?

 

305:元男TS囚人

 下水路経由でまさかカタコンベまで誘導されるとは……

 途中で掘り進められた形跡があるから無理矢理突破したなコイツら

 

306:名無しの生徒

 脳筋や……!!

 

307:名無しの生徒

 でもどうしてカタコンベ……?

 

308:名無しの生徒

 しかも他校の敷地だし

 

309:元男TS囚人

 そんな事よりも逃げ道塞がれたわ

 とりままだ続きがあるみたいだし案内されるまま向かうかー

 

310:名無しの生徒

 そ ん な 事 よ り

 

311:名無しの生徒

 てかようついてくなイッチ……

 

 

 

 

 

 

346:元男TS囚人

 見るからに冒涜的なシルホーエッテ

 【画像】

 

347:名無しの生徒

 なーんでトリニティの地下にそんなものがあるんですかねぇ……

 

348:名無しの生徒

 もしかしてだけど今イッチピンチ?

 

 

351:名無しの生徒

 >>348 ゾンビパニックからすでにピンチやぞ

 

352:名無しの生徒

 てか先生のエデン条約宣言大丈夫?

 

353:元男TS囚人

 気になったから先導してる個体に既に訊いたけどもうゾンビたち撤退させてるって

 

354:名無しの生徒

 つまり原作の流れはあまり変化はないと……

 

355:名無しの生徒

 いやイッチたちはその現場の地下あたりにいるって事やろ、一体なにが目的なんや

 

 

360:元男TS囚人

 なんかまだ完全復活じゃないからその儀式を行うんだって

 今地上が擬似的な楽園、つまりキリスト教での解釈なら天国になってるからその下であるこの空間は擬似的な地獄・冥界らしい

 そんでさっきわいが上げた画像の冒涜的なシルホーエッテからわいがエルザとともに元の道を引き返すんだって

 その時は振り向くなって言われてるし振り向こうとしたら喉を掻き切ってやるって

 

361:名無しの生徒

 長い誰か要約して

 

362:名無しの生徒

 今擬似的な天国と冥界出来てる

 だからここで擬似的な黄泉返りの再現

 原作通り振り向いて失敗させようとしたらお前を殺す

 

363:名無しの生徒

 綺麗な産業有能だね君

 

 

366:元男TS囚人

 うわ声聞いた瞬間背筋に悪寒が走った

 【悪寒がした声.mp4】

 

367:名無しの生徒

 ひえっ

 

368:名無しの生徒

 ただ久しぶりだねって言ってるだけなのになんか怖いよこの人

 

369:元男TS囚人

 抱きついてきたと同時に胸触ってきやがった!

 やばい鳥肌が凄い!!

 

370:名無しの生徒

 正妻かと思ったらただのやばい人だった……

 

371:名無しの生徒

 あれ?感動的かつ百合的な再会の筈では……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

487:元男TS囚人

 待て待て待て待てシャレにならんって!!!!

 

488:名無しの生徒

 イッチまたピンチ?

 

489:名無しの生徒

 「スロー、スロー、クイック、クイック、スロー」ですよご友人

 

490:名無しの生徒

 それはお前のダンスやろ!

 

 

493:元男TS囚人

 メス投げつけてくるしコイツ本気で殺りに来てるって!!

 うわ今大動脈狙ってきやがった!!

 

494:名無しの生徒

 バイオレンスな愛情だなぁ……

 

495:名無しの生徒

 絶対何かやらかしてたでしょ

 

 

497:元男TS囚人

 ところがどっこい目的を聞いたら好きだからの一点張りだ

 【あ.mp4】

 

498:名無しの生徒

 ファイル名が完全にてきとーになってるからガチで修羅場やん

 

499:名無しの生徒

 めっちゃ早口で語るやんこの子

 

500:名無しの生徒

 何が彼女をそうさせるんだ……

 

501:名無しの生徒

 これアレだろ、自分の中に絶対的なルールがあるタイプやろ

 

 

503:名無しの生徒

 それにしては一貫性がなさ過ぎない?

 

504:元男TS囚人

 恋は混沌の僕也とかよく言うでしょそれだよきっと

 お、急に大人しくなった

 

505:名無しの生徒

 あれかな、起きた先生がエデン条約の宣言をしたんかな

 

506:名無しの生徒

 そう言えばイッチがこの変な空間に来てから結構時間経ってたわね

 

507:名無しの生徒

 つまりさっきの仮説から考えて天国が二つ存在するから冥界の定義が揺らいだって事?

 

 

510:元男TS囚人

 多分そんな感じじゃないんすかね

 【画像】

 

511:名無しの生徒

 ごめんどう言う状況

 

512:名無しの生徒

 え、何そのオタク的なSFチックな天使みたいなルックスの人物は

 

513:名無しの生徒

 辛うじてヘイローはエルザに近いけど……

 

514:名無しの生徒

 バイザーに芋虫の体節を思わせるようなデザインの下半身ユニット……

 

515:名無しの生徒

 モン娘のナーガみたい

 

516:名無しの生徒

 カッコいいけど背中の4対翅が地味に気持ち悪い

 

 

518:名無しの生徒

 つーかイッチは大丈夫なんか

 

519:元男TS囚人

 逃げてるに決まってるやろ常考

 

520:名無しの生徒

 イッチに常識とか言われたくないけど正しい判断だね

 

521:名無しの生徒

 今北産業

 

522:元男TS囚人

 先生エデン条約宣言

 冒涜的なシルホーエッテとエルザが超融合

 現在地下から脱出中

 

 

525:名無しの生徒

 あれと融合してたんか!!

 

526:名無しの生徒

 って事はあのデザインにちゃんとしたモチーフが……?

 

527:名無しの生徒

 でもあんなん知らんぞ

 

528:元男TS囚人

 黒いはずなのに眩い……

 つーか悔しいけどデザインがカッコいい……!!

 

529:名無しの生徒

 魅惑なボディと合わさってエロいよね

 

 

 

 

533:元男TS囚人

 よっしゃやっとカタコンベ突破や!!

 こんな狭いとこまでは流石に追って来れまい

 

534:名無しの生徒

 お、フラグか?

 

535:名無しの生徒

 ゾンビたちは大丈夫か?

 

536:元男TS囚人

 エルザが暴走してから一部を除いて糸が切れたみたくその場に倒れてたぞ

 

537:名無しの生徒

 それなら良かった

 

 

540:元男TS囚人

 それにしてもちょっと後方が騒がしいな……

 

541:名無しの生徒

 それ追ってきてるやつや

 

542:名無しの生徒

 イッチ早よ逃げい!!!!

 

543:元男TS囚人

 怖い怖い怖い怖い!!!!

 【画像】

 

544:名無しの生徒

 すっごい笑顔だねってスマホで撮ってる場合か!!!!

 

545:名無しの生徒

 もしかしてイッチ死にたいの?

 

546:名無しの生徒

 やっぱ頭沸いてるでしょイッチ

 

 

548:元男TS囚人

 なんでそこまで言われなあかんのや!

 

549:名無しの生徒

 いや普通に逃げればいいのにスマホで撮影してるんだから妥当では?

 

550:名無しの生徒

 てかその映像を撮ってどうするんや

 

551:元男TS囚人

 ばぁばに情報として送信するんや

 えーと、文面は『尸エルザ第2形態』っと

 

552:名無しの生徒

 確かに全知なら欲しいと思うだろうけど!!

 

553:名無しの生徒

 文面草

 イッチ余裕だろ

 

554:名無しの生徒

 てかコイツ外に出してええんか?

 

555:元男TS囚人

 知らん

 お、マンホール開いてるとこめっけ!

 

556:名無しの生徒

 知らんはだめやろ!

 

557:名無しの生徒

 また街を破壊したからって投獄されるぞ

 

558:元男TS囚人

 今回は無敵なロボットじゃないからヘーキヘーキ

 多分って危なあと少しで脚を掴まれるとこだったわ

 

559:名無しの生徒

 危ないな本当に

 

560:名無しの生徒

 頼むから欠損は地雷だからやめてくれよ

 

561:名無しの生徒

 え、欠損良いだろって思ったけど苦手な奴は苦手だよなすまん

 

562:名無しの生徒

 欠損から始まる依存生活があるやろ

 

563:名無しの生徒

 それ依存先に対して迷惑をかけているって言う負い目で自己嫌悪が酷くなって更に依存するやーつ

 

 

566:元男TS囚人

 仮に欠損したとして俺は誰に依存すれば良いんだよ

 

567:名無しの生徒

 そりゃ先生やろ

 

568:名無しの生徒

 >>567

 

569:名無しの生徒

 >>567の言う通りだよな

 

570:名無しの生徒

 >>567 流石わいらの代弁者

 

 

573:元男TS囚人

 ほう……面白い事を言うなぁ>>567

 全くもって面白くない冗談だ

 

574:名無しの生徒

 こ、これは何かの間違いでして……!!

 

575:名無しの生徒

 面白いのか面白くないのかどっちなんやw

 

576:元男TS囚人

 あ、ばぁばから返信来とる

 該当するような情報を今持ち合わせてないから少し調べるって

 

577:名無しの生徒

 流石のばぁばにも分からんか……

 

578:名無しの生徒

 黒いけど眩い……そんで芋虫……

 そんな奴いたか?

 

579:名無しの生徒

 画像見返してたけどそう言えばあのシルホーエッテ、腕のパーツが見当たらないわね

 

580:名無しの生徒

 そんな神話生物聞いたことねぇよ

 

581:元男TS囚人

 あ、そういえばあの継ぎ接ぎ男、グールとか自称してたの忘れてた

 

582:名無しの生徒

 おい!!!!

 

583:名無しの生徒

 何故それを早よ言わない!!!!

 

584:名無しの生徒

 まぁそれでも分からんのやが

 

585:名無しの生徒

 現代転生者です

 早速グールについて調べてみたけどクトゥルフ神話が存在しない世界線だと今日発覚(28歳)

 

586:名無しの生徒

 って事は出てきたのはグールとかグーラのやつか

 

587:名無しの生徒

 アラビア伝承の闇に潜む屍肉を食べる魔物だっけ?

 

588:名無しの生徒

 しかも人間に化けれるおまけ付き

 

589:元男TS囚人

 とりま継ぎ接ぎ男の情報もばぁばに送っとこ

 

 

 

 

 

 

 

 

628:名無しの生徒

 それにしてもセイアはよく夢の中で先生を独り占めしようとしなかったよなぁ

 

629:名無しの生徒

 そこは流石は先生と言うべきなのか……

 

630:名無しの生徒

 水着……下着……

 

631:名無しの生徒

 てか怒涛の展開だったよな

 

632:名無しの生徒

 最近までセイアが起きていたと言い……ベアおばちゃんと動いてたか?

 

633:元男TS囚人

 動かないで?

 

634:名無しの生徒

 まぁ、まだ4章があるから

 

635:名無しの生徒

 わい世界跨げる転移持ち

 イッチに頼みがある

 

636:名無しの生徒

 お、珍しい能力持った奴が現れたな

 

637:元男TS囚人

 頼み? 教鞭は聖女ちゃんにしか取ってないぞ

 

638:名無しの生徒

 ベアおばの身柄をわいにくれ

 

639:名無しの生徒

 !?

 

640:名無しの生徒

 !?

 

641:名無しの生徒

 !?

 

642:元男TS囚人

 !?

 

643:名無しの生徒

 お前何言ってんの?

 

 

646:名無しの生徒

 あ、誤解しないでくれ推しなんだ

 ベアおばのR18同人誌を描くくらいは

 

647:元男TS囚人

 余計にやばいやつやん

 

648:名無しの生徒

 肉塊様が見てる中よう言えたなお前

 

649:名無しの生徒

 一応代わりに言っとくがパラレルやバース規模での物の輸出入は禁止されてるぞ

 それと世界渡りも原則禁止や

 

650:名無しの生徒

 ちな世界渡り禁止のルール破ったらめちゃくちゃ肉塊様に怒られたからガチでやめとけ

 

651:名無しの生徒

 原則禁止って事は特例あるんだ

 

652:名無しの生徒

 っ『仮面ライダー』『戦隊』『プリキュア』

 

653:名無しの生徒

 そういえばこやつらはあったな

 

654:名無しの生徒

 じゃあ>>650は何者だよ

 

655:名無しの生徒

 あれ?偽マフ集合事件ってそこまで有名じゃない?

 

656:名無しの生徒

 草

 

657:名無しの生徒

 草

 

658:名無しの生徒

 そんなオモロイ事件あたんかw

 

 

661:元男TS囚人

 はえーそんな事あったんか

 

662:名無しの生徒

 じゃあ尚更ベアおば渡せないな

 

663:名無しの生徒

 てかそもそもベアおば手に入れてどうするつもりやったんや

 

664:名無しの生徒

 そりゃあねぇ(息子を握りしめて)

 

665:名無しの生徒

 そのピストル仕舞えよ

 

666:名無しの生徒

 変態だ……!!

 

667:名無しの生徒

 言っとくが今世でもわいはネキや

 ブツが生えてるけど

 

668:名無しの生徒

 ftnr……だとっ!?

 

669:元男TS囚人

 でも禁止されてるから諦めて同人誌描いててどうぞ

 

670:名無しの生徒

 (´・ω・`)分かった

 ベアおば分からせ調教百合本の続編描く

 

671:名無しの生徒

 ちなPNは何や?運が良ければ良い値で買おう

 

672:名無しの生徒

 愛篠ベアトリーチェ

 

673:名無しの生徒

 名前から愛が溢れてるなぁ……

 

674:名無しの生徒

 ああ、いとしのって事か

 

675:名無しの生徒

 あ、この人知ってるわ

 

676:名無しの生徒

 くそう……っ!!

 

677:名無しの生徒

 何ならワイの性癖壊した従姉妹じゃんアンタ

 

678:名無しの生徒

 草

 

679:名無しの生徒

 お前かよ私のコレクション勝手に読んでた従兄弟は

 

680:元男TS囚人

 草しか生えんわこんな珍事

 

 

 

 

 

 

 

 

950:元男TS囚人

 次スレ→https://……【悲報】エルザからモモトーク来た【たすけて】

 

951:名無しの生徒

 待て待て待て

 

952:元男TS囚人

 スレ立てようとした瞬間これだよ(震え)

 




ブクマ・感想・ここすき・評価、圧倒的感謝……!!
それと誤字脱字報告もいつも助かります……!!
いつも気を付けてはいますがどことなく現れる奴らは何なんでしょうね

次話は(今赤道にいるからよくわからないけど日本時間の)2:00に投稿され(ると思い)ます。


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骸は納骨堂に眠るが彼らの理

本日2話目です。


 エデン条約の調印式当日。

 世話になった芝犬の親父さんに挨拶をして、街中の巨大モニターのある場所へと向かう。

 モニターにはクロノス校の下乳とメガネの2人の声が聞こえてくる。

 

「そろそろか……とりあえずトリニティの近くへ移動するかねぇ」

 

 時刻を確認し、ビルの屋上をウェストンくんで移動する。

 その時にカメラに映らないように気を付ける。

 

「地上じゃ何処にカメラあるか分からんからななぁ……っと」

 

 確か聖堂の辺りにいる筈だ。

 トリニティに近付けばビル同士の感覚が広くなってきて、更にその背は縮んでいる。

 

「流石にここが限界だね……。正実や風紀委員会の目が凄い」

 

 近くに何かないか見渡すと、丁度良くマンホールを見つけた。

 ウェストンくんのドリルアームを外して、その場で適当に作ったマンホールの蓋をあける為の道具を装着させる。

 彼が丁度蓋を持ち上げた頃、空を見上げると昼間にも関わらず、物騒な流れ星が見えた。

 

「ウェストンくん着地は任せた!!」

 

 そう声をかけると彼は蓋を捨てて真っ先にマンホールの穴に飛び込む。

 俺がそれに続いて穴へと飛び込むと、落下地点に彼は居る。

 彼は俺を抱きかかえるようにキャッチすると、すぐに侵入した穴から離れてくれた。

 

 数秒後、激しい振動と騒音が響いた。

 マンホールの蓋に勢い良く細かな瓦礫がぶつかる音が下水道内に響き渡る。

 

「ふぃ〜、間に合ったな。

 サンキューな、ウェストンくん」

 

 激しい揺れも音も収まり、混乱の声が上から響いている。

 スレ民からはミレニアムで何か動きは無いか聞かれたが、俺のスタンプ爆撃によるユウカからの鬼メッセージだけしか今のところ連絡はない。

 

「スタ爆返信して……っと。

 とりあえず今から地上を確認するからウェストンくんは距離が離れない程度に下水道内で待機してくれるか?」

 

 銃撃戦の音を聞きながらウェストンくんに指示を入れる。

 そしてさっき侵入に使った蓋のされていないマンホールから俺は外に出た。

 

 物陰に隠れるように移動していると、先程から聞こえてくる銃撃戦の音の正体が明らかになる。

 トリニティやゲヘナの生徒が聖徒会と撃ち合っていたり、聖徒会ではなくゾンビがトリニティやゲヘナの生徒を襲っていたり。そして聖徒会とゾンビ争い合っていると言う混沌とした景色が広がっていた。

 

「それでも聖徒会がゾンビとやりやってる意味がわからんのだが?」

 

 アレらは確かアリウスがトリニティとゲヘナを潰すよう命令を出している筈だ。

 けれど部外者であるはずのゾンビを撃っているところから原作と若干変化が生じているのかもしれない。

 

「とりあえず今は緑髪娘と先生の様子が先だな」

 

 俺は彼らに気付かれないようすぐにその場から離れた。

 

 

 結論としては緑髪娘と先生は無事だった。

 緑髪娘の方は運良く瓦礫と瓦礫で生まれた空間に彼女が丁度収まる場所にいたおかげで、気を失ってはいたが無事であることを確認した。

 そして体の一部が圧迫されていることもなく後遺症も安心できるだろう。

 続いて先生の方はと言うと、俺が様子を見た時には丁度ヒナタに救出されていた所だった。

 

「あとは接近できれば良いんだが……お?」

 

 丁度アリウスの生徒らが先生を仕留めに接近している。

 俺は彼女たちの最後尾へ接近して最後尾の生徒を物陰に引きずり込んだ。

 

「おっと、大人しくしてくれよ?

 そしたらすぐに解放してやるからさ」

 

 しかし彼女の答えは問答無用の発砲である。

 すぐに射線を逸らして彼女の鳩尾に2、3発撃ち込む。

 結構キツそうな声が出ていたが、まだ耐えるようだ。

 

「流石はと言うべきか……けど始めからこうする予定だったんだよね」

 

 注射器を取り出し彼女の肌が露出している箇所へ薬品を打ち込む。

 全身に薬が回るまで時間がかかるため興奮してくれると助かるのだが、彼女は自身に薬品が打たれたことをすぐに把握すると大人しくなった。

 

「何のつもりだ……!!」

「何をってしばらく眠る君には関係ないと思うぞ?」

 

 銃もナイフも取り上げたので彼女は抵抗できる手数が少ない。

 けれど油断せずに腰に跨り、そのガスマスクのゴーグル越しに見える目を見つめる。

 

「今回ミレニアムは関係ないだろ」

「コッチにも事情があるんだよ。それに俺、停学中だし?」

 

 だんだん薬品が回ってきたのか、彼女の抵抗する力が弱くなっている。

 やがて彼女の身体から力が完全に抜け落ちると、静かな寝息が聞こえ始めた。

 

「ようやく眠ったか……やっぱコ●ンの麻酔ってマジでヤベェ代物なんだな」

 

 彼女の装備を全て拝借し、本人は適当な瓦礫の陰に隠す。

 これでいざ他の部隊やゾンビが通っても見つかることはないだろう。

 

「……ちょっとガスマスクが臭いけど我慢するか」

 

 そして俺は先生を追い詰めたサオリの部隊にこっそり合流した。

 

 

 

 

 

 

 

「これでゲヘナの風紀委員も――誰だ!?」

 

 突如サオリが叫ぶ。

 彼女の向く先を見るとそこには知っている人影が居た。

 

「ハァイ、ちょっと探している人がいてね……お邪魔だったかしら?」

 

 継ぎ接ぎのエルフ耳の少女が陽気な声を出しながら歩み寄って来る。

 彼女の配下と思わせるほどに従順なゾンビらがその後ろに続く。

 これを隙と捉えたのだろう、先生がセナの乗る救護車に飛び込んだ。

 サオリは慌てて先生にめがけて発砲するが、すぐに救護車は小さくなって見えなくなった。

 

 まぁ念の為先生の端末に電話をかけておいたから脇腹を撃たれているのは分かったんだけどね。

 けれど、当たった感触がなかったのかサオリの表情はやや険しかった。

 

「さて、そろそろ出てきても良いんじゃないかなぁ……ヒカルちゃん?」

 

 ガスマスクで顔を隠していると言うのに、彼女……エルザの視線は真っ直ぐ俺に向いている。

 

「そう睨むなよ。あとちゃん付けは止めろ」

 

 ガスマスクを外しながらエルザの前まで歩み出る。

 そしてガスマスクを装着するのに邪魔だった眼鏡を取り出して掛け直した。

 俺が彼女に声をかけようとした時、突然彼女は俺に銃口を向ける。

 

「……貴女、誰かしら?」

「や、やだなぁ、西ヒカルに決まってるだろ?」

 

 いつのまにかアリウスからも銃口を向けられていた。

 けれど、邪魔するなと言わんばかりにゾンビが彼女たちに襲い掛かる。

 

「貴女はヒカルちゃんじゃない!!!! 私の愛がそう囁いているの!!!!」

 

 きっしょ! 何で分かんだよ。

 近距離ではあったが銃口がどこを向いているのかすぐに把握できていた為、放たれた銃弾は躱せた。

 しかし彼女の攻勢は緩まず、徒手格闘を交えながら俺に襲い掛かる。

 

「いや、マジで、どこで、そんな、動きを!?」

「喋り方やテンションはあの子と似てる……でも違う」

 

 彼女の銃口が頭部に当てられる。

 無理に避けると耳元で発砲されて鼓膜が破れた。

 

「うおっ!?」

 

 世界が回転し、姿勢が崩れる。

 そこにウェストンくんがドリルを使って地下から現れたのか、地面に頭をぶつけそうになった俺を支えてくれた。

 

「そのまま俺を運んで離脱!!」

「っ!? その子は!!」

 

 急に彼女からの殺気らしき物が途絶える。

 けれど代わりになのか大量のゾンビが追いかけてきていた。

 しかしそれに混じって数体ほど見たところ腐敗しておらず、また顔が認識できないのがいる。

 

「あぁん……? とりあえずもう一回下水道に避難だ、ウェストンくん」

 

 何故か蓋の無くなっていたマンホールに俺たちは逃げ込む。

 やはりと言うのか、下水道にもゾンビ達が配置されており、俺たちは彼らから逃げるように下水道を走った。

 その間にさっきエルザと対峙していた時に届いていた、ユウカとノアからのメッセージを確認する。

 どうやらエルザは俺を差し出さなければゾンビを送り込むつもりだったらしい。

 ミレニアムでは死んでいたはずのエルザからの手紙から本人の指紋が検出されて混乱が起きているとも言っていた。

 そして彼女の現在地が現在ミサイルによって混乱状態であるトリニティ周辺だった為に、復興支援という名目で人員を派遣したようだ。

 

 

 

 

 

「……お待ちしておりました、西ヒカル様」

 

 行き着いた先にソレは居た。

 恐らくこいつがゾンビを統率していたのだろう。

 

「お初お目にかかります。私のことはホー、とでもお呼び下さい」

「……こんなとこまで誘導して何者なんだ、お前は」

 

 見るからに普通の人間。

 それもキヴォトスでは珍しい人型の男。

 動物の頭でも機械の頭でもない。

 そして、俺の問いかけに答えるように男は痛々しい音を立てながら姿を変えた。

 

「失礼、私は食屍鬼でございます。荒々しい招待となってしまいましたが、以後よろしくお願い致します」

「食屍鬼ぃ?」

 

 見るからに複数の動物が継ぎ接ぎで人型に模られただけの存在だが……。

 そんなことを考えているのを彼は察したのか、人に再び音を立てながら変身する。

 

「母上がハイエナの亡骸から私を産み出してくれたのでございます。本来の彼らから見れば私は似た性質を持つ悍ましき異物でしょうが、私は彼らと同じく人やハイエナに化けることが出来ますし、彼らと同じく屍肉を喰らいます。なので彼らが認めなくとも私はれっきとした食屍鬼なのです」

 

 その母上とやらは恐らくエルザなのだろう。

 そして彼はその彼女を親愛を越えて信仰しつつあるようだ。

 

 彼に案内されるまま下水道を進むと、突然景色が変わった。

 そこはカタコンベであり、下水道のコンクリートを無理矢理掘り進めて到達しているようだ。

 

「……なぁ、地上の方のゾンビって――」

「ご心配には及びません。彼らは既に地下へ撤退させております」

「そうか、それなら良い……のか?」

 

 そしてたどり着いた場所は奇妙な空間だった。

 奥の方には大きな奇妙な形の像が立っている。

 ただの一本道がその像へと向かっており、一本道から外れると見えるのは底が見えない闇が広かっていた。

 

「お気をつけ下さい。貴女は母上の大事な伴侶でございます。

 奈落へ落ちてしまったら母上が悲しみます」

「お、おう……」

 

 覗き込もうとした時、咄嗟に腕を掴まれる。

 先生とは違った男の手。

 その硬さはあまり違いは無いが、どこか気色の悪さを感じさせる。

 まだ先生の手の方が安心感がある。

 けれど片耳の鼓膜が破れている今、変に姿勢を崩したら落ちていただろうし、俺が悪いのか。

 

「あの像の下に母上は待っています。貴女には母上と共にこちらへ戻って来ていただきたく思います。

 戻る際は決して振り返らず、真っ直ぐ戻って来てくださいね?

 もし振り向こうとするならばその首をこの子が掻っ切りますから」

 

 そう言って彼は1匹のハイエナを案内人にして、気味の悪い像の下へ俺を向かわせた。

 

 

「さっきはごめんね、エルザちゃん。そして久しぶり」

 

 背筋を氷で撫でられたような感触。

 その声に返答出来ずにいると、彼女は俺の手を取り自身の元へ引き寄せる。

 そして俺の背後に回ると、そのまま彼女の手は這うように俺の身体を撫で始めた。

 布越しとはいえ撫でられる度に鳥肌が立つ。

 

「そ・れ・に……こ〜んなに大きく成長して……」

 

 とうとうその手は胸へと到達した。

 軽く揉まれたところで漸く身体を動かすことが出来、俺は彼女を突き飛ばす。

 

「ヒカルちゃん……?」

「す、すまん……突然だったから……。それとちゃん付けはやめてくれ……」

 

 胸が苦しい。

 汗が顎の下を伝い、いつのまにか汗をかいていたのか弱く当たる風がとても冷たい。

 耳の裏からは心臓の鼓動が激しく聞こえてきていた。

 

「……そう、ごめんね? それじゃそろそろ帰ろうか!

 聞いてると思うけど絶対に振り向かないでね?」

 

 俺の背後から彼女はそう言う。

 この時俺は、それにただ頷くしか答える事が出来なかった。

 

 帰り道、彼女から声をかけられることもなく、特に問題なくホーの居る地点へと辿り着く。

 

「お帰りなさいませ、母上。ご復活、おめでたく思います」

「ありがとう、ホー。それとヒカルちゃんもありがとう」

 

 早くこの場から離れたかった。

 だからだろう、彼女の不意打ちをモロに喰らった。

 

「なっ!?」

 

 右肩に深々とメスが刺さる。

 狙いは俺の大動脈だったのだろう。

 けれど長い髪で遮られていたために狙いが外れたようだ。

 いやそれよりもクソ痛ェ!!

 

「ありゃ? 外しちゃった?」

「外しちゃったじゃねぇよ!! 何しやがる!!」

 

 次のメスが飛んでくる。

 ウェストンくんに掴まりながら俺はカタコンベの方へ移動する。

 

「何でって……ヒカルちゃんが欲しいからだよ?

 昔のヒカルちゃんはちっちゃくて可愛かったけど絶対今の方が好みだからこのままのヒカルちゃんにするの。

 絶対に腐らないように大事に大事に愛してあげるから安心して?」

「1ミリも安心できねぇって!!」

 

 1度死んだ身とはいえ、やっぱり死ぬのは嫌なんだよ!!

 しかし彼女から飛んでくる死は急に止む。

 それどころか、カタコンベへの道を邪魔していたゾンビらが急に糸が切れたようにその場に崩れた。

 ホーもこの状況に混乱しているようだが、それ以上にエルザの様子がおかしい。

 

 その姿は先ほどとは変わって、顔の上半分を覆うバイザーに腕の拘束する様な装備。下半身は脚を1つに統一させて、芋虫の体節を思わせるフォルムの脚部パーツ。背中からは4対の虫の翅のようなユニットが備わっている。

 そしてこれらの装備には見覚えがあった。

 

「マジかよさっきのへんな像ってこう言う用途があったのかよ!!」

 

 ヘイローはエルザのものと同じ形をしていることから、この怪物は彼女で間違いない。

 ウェストンくんの多脚で走る速度ではすぐに追いつかれてしまうだろう。

 だから彼の多脚パーツの仕込みを起動させる。

 脚のローラが露わになった途端、彼の背中からロケットエンジンが火を噴く。

 必死に彼に掴まり、カタコンベの来た道を引き返した。

 確か時間が経過すると構造が変化するらしいが、ドリルの生み出す螺旋の前では全てが無意味なのだ!

 

 ようやくカタコンベを突破して、下水道に辿り着く。

 

「流石にこんな狭いところまでは追って来まい……」

 

 背後が少々騒がしいが、気にせず進む。

 けれど騒音が激しくなるばかりで、振り返ると奴はいた。

 

『?……siguf ruc』

 

 ……何を言ってるのかさっぱり分からん!!

 とりあえず彼女をスマホのカメラで撮影してヒマリ先輩にモモトークで送信する。

 

「えーと、え、る、ざ、だ、い、に、け、い、た……い、っと」

 

 『エルザ第2形態』と言うメッセージに彼女からはやや古さを感じさせる、驚く白い丸頭のキャラクターのスタンプが返ってくる。

 そしてその間にも彼女との距離は縮まるので彼女とすれ違う事にした。

 その為にも蓋のないマンホールの出入り口を探しているのだが……あった。

 

「ウェストンくん跳べっ!!」

 

 俺の掛け声と同時に彼は大きく跳躍する。

 しかし俺が姿勢を崩してしまった為、彼は上手く脱出できたが俺が梯子に掴まり垂れ下がる状態になってしまった。

 急いで上がるが、彼女の接近によって大きく揺れて上手く登れない。

 やっと片足を梯子に掛けられた頃にはエルザはすぐそこまで迫っていた。

 

「やばっ!?」

 

 残りの片足を慌てて梯子に乗せて急いで駆け上がる。

 その数秒後、梯子の一番下、つまり下水道の天井を彼女は抉るように通過して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後俺がなんとかトリニティの敷地から離れる間に、どうやら事件は無事収束へと向かったらしい。

 そして仮定としてだが暴走したエルザは地下から現れなかった。

 恐らくだが、エデン条約が再び1つとなった為安定したのだろう。

 だから彼女から手紙が届いた。

 3.11の謎の数字の封蝋に普通の日本語での謝罪。

 そしてまた逢おうねの一言を添えて。

 正直彼女とはもう二度と会いたくない。

 けれど、どうせ彼女から俺の前に現れるのだろう。

 

「……ま、その辺りはベアおばの件が終わり次第本格的に、だな」

 

 俺はユウカからさっきから送られてくる鬼のような量のメッセージにスタンプ爆撃で返信した。




セイアの夢
先生を引き留めてずっと一緒にいよ?夢の中なら辛い事なんてないよ?してた
でも先生は彼女を諭して原作通り目覚めた

次はベアおば……

2024/01/05 追記
R-18ですが男性化生徒と女先生のお話をチラシの裏に投稿しました


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