転生して秘書なって推しの番、、つがい? (磨衣)
しおりを挟む

所長秘書の話

遅くなりました、妖精王夢小説です!これから暫くはこっちの投稿が多くなるでしょうがよろしくお願いします!
オベロンの呪い(捻れ)、理解して書けてる人尊敬します。


 

オルガマリー所長には秘書が居る。

 

 

とあるドクター

「彼女かい?一言で言えば、、大人びてるかな。所長と比べてるからかもだけど、それにしては冷静とゆうか変な言い方だけど悟ってる様な。どんな事にも動じないから頼もしいよ。ただ仕事を掛け持ちするのは辞めてもらいたいな、え?ブーメラン?、、何のことかな?(目逸らし)」

 

曰く、彼女は冷静だ

 

美人で天才なキャスター

「あの子か〜私には負けるけど可愛いよね☆あっそうゆうのいい?あの子はよく所長のカウンセラーをしてるよ、って言うか専属みたいなものだね。彼女が褒められたい時にティータイムとゆう名のマリーちゃん褒めようの会をやってるね。ちなみにマリーちゃん褒めようの会は、私が名付けたんじゃなくてあの子自身がそう明言している。すごく面白い子だよね」

 

曰く、彼女は愉快だ

 

頼りになる後輩

「麻依さんの事ですか?そうですね、姉みたいで優しい方ですね。少し怖い所もありますけど、私と一緒に読書や勉強などして下さいます。時々お茶会を開いて私やドクター、他のスタッフさんの悩みを聞いてるようで」

 

曰く、彼女は賢明だ

 

とあるスタッフ

「あぁ彼女には世話になりっぱなしだよ。書類整理や管理、僕らの気力まで上げてくれ、それに所長とスタッフの仲も保ってくれる。所長の発言は誤解を生みやすいからって後で差し入れだったり、意訳本を渡してくれたり至れに尽せりだ。こっちから彼女に差し入れを持って行くとコーヒーに紅茶、ジュースとext..好きな飲み物で好きな食べ物を食べる気楽な夜食会、ティータイムをするんだ。君も一度は行ってみると良いよ」

 

曰く、彼女は親切だ

 

いつか所長になる少女

「お父様?どうしたのカメラなんか構えて。麻依の事を聞きたい?分かりました話しましょう!麻依の事なら私が一番知っています!私は麻依の親友だから!麻依は凄いのよ!すぐ人と仲良くなってしまうし、私と同じくらい頭がいいの!あと私の事も褒めてくれる!あっ、お父様も褒めてくれるけど麻依はそれ以上に、いっぱい伝えてくれるの!」

 

 

曰く、彼女は、、

 

 

「私が優しい?みんながそう言ってた?、、そっかぁ、そう見えてたなら嬉しいかな?」

 

 

彼女は皆の理解者だ

 

「、、なんてね」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

彼が笑った

 

「はははw偉大なるマスターはアイツの本性も見抜けないのか」

 

彼が言った

 

「アイツはどこまでお前達に他人流儀さ」

 

彼が、、

 

「ホント反吐が出る、いつまで観客(読者)気分なんだよ」

 

彼女を舞台(物語)に上げた

 

(キャラ)に引き込まれた事に気づけないノロマめ」

 

観客席には誰もいない

 




作者はまだオリュンポス攻略中です。早く躍動トリオ見たぃぃぃ、、。

追記:オベの一人称漢字なんか、作者にわかすぎじゃん、、


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

なるほど、例のアレですね。

すこぶる遅れて、第一話始まりだ〜!!セリフ多めなのはメモの所為です。
夢で「///」←これ嫌いな人が居るって聞いたんですが、、。マジなんです、、?


とある老婆の話をしよう。その老婆の人生はごく一般的なものだった、生まれ学校生活を、、ここは特殊だったが就職し結婚、子供も生まれ最後は孫達に看取られて死んだ。

 

 老婆の人生の幕は降りた。

 

 

かに思われた。

 

 

ええ意識あります、四肢の感覚までバチこり。

 

 

「ワシ知ってる。これあれでしょ、これから転生するでしょ?漫画で見た」

 

ヒョイ

「そだよ〜。話が早〜い」

 

 

目の前に布しか羽織ってない変態が現れた

 

 

「んで神様登場ですね」

 

 

「、、けどちょぉ〜っと早すぎるかな?」

 

 

「仕方ないじゃん、テンプレだもん」

 

 

「んー、神の威厳も無い」

「やっぱ最近の子はつまんないな」

 

 

「あ、やっぱり他の人もおんなじ反応する?」

 

 

「うんうん。なろう系ってヤツが流行ってからずっとこんな」

「一回なろう系の文化破壊しようかな、、」

 

 

「どうせ元転生者がまた流行らせますよ」

 

 

目の前の神が物騒な事を言うので、咎めておく。

 

 

「そっか〜、難儀な世になってきた」

 

 

「オマエ(ら)が始めた物語(せかい)だろ」

 

 

「ぐう正論」

「ちょっとキたんでもう転生させるね」

 

 

最近の神は正論で逆ギレするんですか。

 

 

「はや。知ってたけど」

「せめてどの世界か、転生特典はあるかぐらい教えて」

 

 

「FGO。特典は、、欲しい?」

 

 

「う〜ん、どうs((「要らないね?いってらっしゃい」神ってやっぱクソだわ」

 

 

捨て台詞を吐いた後、意識が遠のく。

〔 FGOか〜、型月って人生ハードなんだよね。知らんけど 〕

 

 

目の前が暗くなった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

同時刻、とある少女が眠りに着いた。老婆と違い、その少女の人生は悲しいモノだった。4歳の時親が死んだのだ。親戚は少女を疎み、施設に入れ放置、まだ自分の名前しか言えない少女は、知らない大人と喋れる筈もなくそれを了承した。

 

施設での少女は当たり前とゆうかなんとゆうか、周りと孤立している。喋れないのもそうだが、元々口下手な節があったので、会話が成立しない。他と仲が悪いと聞かれたらそうじゃ無いが、1人になりがちなのだ。結局、この少女はどこに行っても孤独だった。

 

しかし、そんな生活も目を覚ましたら終わるだろう。何故なら、、

 

 

「、、思い出した。って言えば良いのかな?」

 

 

とある老婆の人格が混ざったのだから。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

転生したら孤児院暮らしのヨウジョに成りました。どうも老婆です。いやぁ、転生ってこんな感じなんだ〜、イヤどちらかと言うと憑依か、情報量で頭パンクしそう。おかげで高熱が出てベットで一日消費してしまってる。やっぱ二人分の記憶はヨウジョに無理あるか。

 考え込んでると職員らしい女の人が部屋に入って来た。

 

 

「あら起きたのね、身体は大丈夫?」

 

 

「うん、、」

 

 

歳は、30くらいだろうか優しそうな人。

 

 

「熱は、、下がってるみたいね」

「お腹すいたでしょう、お粥を持ってきたわ。身体おこせる?」

 

 

〔 よっしゃお粥、美味しいのきた 〕

「コク。んうしょ、、」ムク

 

 

「偉いわ。じゃあお口開けて、食べさせてあげる」

 

 

「んぁ、、」

パクッ

 

 

「、、美味しい?」

 

 

「モグモグ、ゴク うん、暖かい、、」

〔 老婆じゃなきゃ恥ずかしさで死んでた、ありがとう病院生活 〕

 

 

「よかった、自分で食べれそう?」

 

 

「できるよ、もう6歳だもん」

 

 

「!、、えぇそうね。熱いから気をつけて」

 

 

「うん。パチン いただきます」

 

カチャカチャ

 

「んむもむ、、」

〔 食べている間に少し情報整理しよう 〕

 

 

まずこの少女今世の私は6歳の口下手な子。親は死んで施設入り、人間関係はまぁ普通。友達はいないから単独行動が多いつまりボッチ、第三者の印象は「不幸な子」って所かな。取り敢えず目標はトッモを作るところやな、前世陰キャに厳しい世界。

 

 

「、、何か嬉しい事でもあった?」

 

 

「?なんで?」

 

 

「麻依ちゃんがいつもより、明るくなってるみたい、だから?」

 

 

「ん〜とね、昨日気付いたの。今の私って幸せだなって」

 

 

「そうなの?」

 

 

「私、お母さん達が居なくなっちゃって悲しかったの、でもね施設の皆と居たら段々楽しくなってね」

「、、変な言い方かもしれないけど」

 

 

「うん」

 

 

「嬉しいの///」

 

 

はいここでようじょの天使フェイスを補正に照れ顔をします。これでコイツは堕ちた!!(確信)

 

 

「ふふ、先生もそんな事言われて嬉しいな〜」

 

 

〔 勝った。 〕

「えへへ〜」

 

 

おっと、危うく私の夜神がでる所だったぜ。ギリギリ誤魔化したけど。

 

 

「そんな麻依ちゃんにはこれを上げる」

 

 

職員さんが何かの冊子と筆記用具を出す、冊子にはお絵かき帳と描かれてある

 

 

「おえかきちょう?」

 

 

「そう、ずっと寝てるのも退屈でしょ?だから手を動かせる物とか良いかなって」

 

 

ほう、お絵描き帳ですか。大したものですね。前世、妄想の産物を描きまくっていた私にそれを渡すとは、、

籠って良いと言う事だな?(違う)

 

 

「!ありがとう先生!早速使っても良い?」

 

 

「ええ、描けたら先生に見せてほしいな」

 

 

「うん!いっぱい描くぞ〜♪」

 

 

ーーーーーーーーー

 

そのあと、鹿目ま○かを描いて先生に見せたのは別の話、、




更新についてですが、どちらかの次話をだせばまた5日後、、って作者に甘々更新になります。確実にどちらかの更新が疎かになる未来が見える見える、、。

お気に入りを解除するなら今のうちです!!(警告)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

さて、どうやって生きようか

平安京すっ飛ばしてアヴァロン突っ込んだ作者です。ストーリー面白過ぎて前半すぐ終わらせちゃった、オベロンの差分見るの楽しい。くびれ強めに描かれとる。オーロラは腕の肉付き良くてむにむにそうだなと思いました。


「いただきます」

 

 

転生して二日目、今日もベット生活です。職員、、先生にご飯をもらい腹を満たしてます。

 

 

「かゆ、、うま、、」

 

 

ご飯食べた後なにしよっかなぁ、、絵を描くのは確定として、寝てながらも出来る事、、。

 

 

「あ、魔力あんのかな?」

 

 

忘れていた此処はFGO世界、魔術なるモノがあるのだ。ここでFGO世界の魔術の概念について思い出そう、基本はみんな知ってる魔力だかNPだか消費して使える物だが、人間全員が使えるとかじゃない。魔力回路なる家電の電源コードの様なモノがいる。これが無きゃ膨大な魔力も宝の持ち腐れ、回路の数だけ魔術が強いのだがそんなのゴリッゴリの魔術師家系じゃない限り、無縁なモノです。

 

 

「しかし私は転生者、特典効果で、、、あ」

 

 

、、私、転生特典ねーわ。

そうだった(クソ)が「無しでいいよね☆」って言ってたわ。即堕ち2コマすぐる、、これだから神はさぁ?

 

 

「ま、まぁ、まだこの子自体に有ったりするかもだし?」

 

 

焦っても仕方ない、まずは食事を終わらせる。ごはん、おいしい。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 食事を終わらせ、食器を片した机には筆記用具が置いてある。

取り敢えずやってみよう、鉛筆とか動かせれば分かるか?

 

 

カラン

 

 筆箱から一本、鉛筆を取り出しテーブルに置く

あ、復唱とか居るんだっけ?あたいガンドしか知らん、適当にCC○くらの呪文でええか。(良くない)

 

 

「『クロウ』の創りしカードよ 我が『鍵』に、この先忘れた!取り敢えずっウェンティッ!」

 

 

シーン、、

 

 

 鉛筆は動かなかった

 

 

「、、デスヨネー」

 

 

これじゃただの、幼女アニメの呪文唱えてる中身90代なババァなんよ、、。なんて罰ゲー?

、、まあ他作品の呪文だし?魔力回路どうせ/Zeroですし?鍵もカードもないし?ど〜せ私は前世負け組ですよ〜、、。はあマジムリ絵描こ、、。

 いじけて絵を描くために鉛筆を持ち上げ自由帳を開く

 

 

「何に、、ん?」

 

 

「んぅしょっ、ん〜!」グイグイ

「ッぷはっあ!駄目っ、動かせないよぉ、、」

 

 

「??」

 

 

 持ってた鉛筆を目立つ蝶々の羽が生えてる人型の生物?が引っ張っている。

oh、、 妖精サン?え、ヨウッセイ?

 

 

「ぅう、、やっぱり私みたいな小さい妖精は無理なのかなぁ、、」

「せっかく召喚してもらえたのに、、。ッ、ぅあぁ、、」ポロポロ

 

 

 生物は鉛筆を引っ張るのをやめ、泣き出してしまう。

なっ!泣き!?ワッ!泣いちゃった!?え、、えぇ、、。妖精、、妖精かぁ、、、ちょっと6章のトラウマが、、。

 

 

「ひっく、、わあぁ〜!!」

 

 

 しかし無慈悲にも生物は泣き叫ぶ。

ぁあっもう!可愛い女の子が泣いてるのにトラウマもクソもない!!なんとかなれ!!

 

 

「ぇ、えっと、大丈、夫?」

 

 

「ぴやぁ!?しょッ、召喚者様!!ごめんなさいっ、挨拶してませんでした!」

 

 

「召喚、、?」

〔 そう言えばさっきも召喚って、、ファ!?私の魔術『召喚』!? 〕

 

 

「はい!貴女様の声に応じました、風の精ウェンティです!これからよろしくお願いします!」

 

 

「、、よろし、く?」

 

 

はいはい状況整理のお時間でーす。サクサク行きましょう。まず魔術は成功したのか、これは多分成功。それならなんで召喚なのか、絶対私の復唱が原因。あの呪文、分類的には召喚寄りだからなぁ、、。うわっ私、戦犯すぎ?っで、ウェンティちゃんは私の『鉛筆を動かす』命令を遂行する為に召喚されちゃった、、。不憫すぐる、、

 

 

「ねぇ、ウェンティちゃんは妖精さんなの?」

 

 

「えぇ!まだまだ力の弱い者ですがね、、」

「ぅう、、任された事も出来ない、、やっぱり私は駄目だぁ、、」

 

 

「あぁっ泣かないで、ウェンティちゃんはどうやって鉛筆を動かそうとしたの?」

 

 

「私の操る風を使って動かそうとしたのですが、、あまり力が、、」

 

 

「どれくらいなの?」

 

 

「えっと、、」スッ

 

 

ウェンティちゃんが私に向けて手を出す。どうやら魔力?を溜めてるらしい

 

 

「風よ、我が加護の元に力を貸せ」

 

 

フワッ

 

 

「、、、」

 

 

 復唱したウェンティちゃんの手から、微々たる風が吹く。

、、もしかしてこれ?

 

 

「終わりです、、」

 

 

「、、なるほど、春のそよ風だなこりゃ」

〔 思ったより弱かった 〕

 

 

「ごめんなさい、役立たずで、、」

 

 

「いやこれは私の魔力に原因があるかも、、」

 

 

流石にもっと強い力が使えると思う、これだと生存出来るかすら怪しいし。なら私の回路達が問題だ、しかし私は魔術初心者。水増しとかできないのさ☆なので別の方法でウェンティちゃんの心を助けよう。

 

 

「ん〜、、今からでも命令変えられないかな」

 

 

「命令の変更ですか、、私でも役に立てるでしょうか?」

 

 

「大丈夫!(多分)ウェンティちゃんにしか出来ない事だよ」

「ウェンティちゃんには私の話し相手になって欲しいな」

 

 

「お話?」

 

 

「そう!今の私ってベットから動けなくて暇なの、だからウェンティちゃんと色々話して欲しいなぁ、、って」

 

 

「!それくらいなら勿論です!」

「えへへ///召喚者様とお話〜///」

 

 

顔赤らめたウェンティちゃんギャンかわですありがとうございます(早口)

 

 

「あ、後私の事は召喚者様じゃ無くて麻依って呼んでほしい」

 

 

「そっ、そんな烏滸(おこ)がましい!召喚者様を愛称なんて!」

 

 

「難しいなら、さん付けで良いよ?それとも妖精の上下関係って凄いのかな?」

 

 

「じょうげかんけい?よく分かりますせんけど、召喚者様は召喚者様ですよね?」

「あっいえ麻依さんでしたね」

 

 

「ん〜、妖精の皆んなにこう、、王女様とか居ないの?」

〔 どこぞの頭オーロラみたいな 〕

 

 

「そんな者は居ませんけど、麻依さんの様な召喚者様には尽くせと」

 

 

「それは妖精達で共通の認識なんだね」

 

 

「ええ最近は天然の魔力が少なく、皆眠りにつくようになって」

「召喚された者は生き残る為に尽くすんです」

 

 

「せ、世知辛い、、」

 

 

正直妖精達がここまで困窮してたなんて思いもしなかった、これは私頑張らないとウェンティちゃん大変だぞ、、。その為にまずは、魔術諸々の知識習得していかないと。

 




決戦礼装ってどこで手に入るんでしょうかね、、(早く立香ちゃんの髪下ろした姿を拝みたい)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

まじゅつってむずかしぃ

8日でアヴァロン駆け抜けてきますた。めっちゃ良いシナリオでした、、!!推しの顔が良くて、、、!!オベロンは美少年でーーーーーー(ネタバレ防止)はイケメンって感じがッ!!
モルガンさんお小遣い助かります、、。


UA2100、お気に入り24件有難うございます!!



 

「はぇ〜なるほ、そうやって魔力回路を開いていくんか」

 

 

「ちょっとずつですよ!やり過ぎると血管が切れてしまいます!」

 

 

「怖、気を付けます」

〔 血管切れるってキャストリアかよ 〕

 

 

今私はウェンティちゃんに魔術のいろはを教えてもらってる、妖精はマナと隣り合わせで生活してるから魔術の扱いに長けてると言った。私の魔力は一般人よりちょっと多い程度、回路は2本でウェンティちゃんの全力が出せない、なので魔力と回路を増やす為簡易魔術を教え込まれてる。今の私達が使える魔術は微風を吹かせるだけ、その微風を使って本のページをめくるとかほんとそれくらい。(本は適当な物を拝借)

 

ペラ

 

「っ、、はぁ!やっと1ページめくれたっ、、」

 

 

「すごいです麻依さん!さっきより0.5秒早くなりました!」

 

 

「、、誤差すぐる」

 

 

「いいえ!これは進歩です!最初はページを浮かせるので精一杯だったんですから!」

 

 

「あー、、そう、でしたね、、」

〔 私の魔力が弱すぎる! 〕

 

 

そもそもこの特訓をして何か意味が有るのか?と言われたら無いと言わざるおえない。別に魔術師目指してる訳じゃないし、カルデアとかにも入れないやろ。ただ「ウェンティちゃんが全力出せたりしないかな〜」程度、まあ二回目の人生なんてそんな適当で良いだろ、一回死んでるんだから。

 

 

「ん〜、、」

 

 

「どうかしましたか?」

 

 

「いや、ウェンティちゃんが全力になれるには回路と魔力、どれ位いるのかなぁって」

 

 

「そうですね、、」

 

 

 周りを見渡し、机に放置していた自由帳の紙を引っ張る。

 

 

「よいしょ、まずこれが麻依さんの魔力量です」カリカリ

 

 

 鉛筆を持ち、紙に描いていく。

 

 

「、、線?」

 

 

「いえ、魔力量です」

 

 

「、、、」

 

 

 紙に描かれたモノは一本の線、これが今の私の魔力量だと言う。

 

 

「そしてこれが私の全力を出せる魔力です」カリカリ

 

 

 そう言って長方形を描いていく、棒グラフだったのか、、。棒グラフなのに線なんてドユコト?

 

 

「はは、、先が思いやられるぞぉw」

 

 

「しかし麻依さんがこの特訓を続けていれば早くて一年で達成できますよ」

 

 

「ん〜まあのんびりいくか〜」

 

 

「はい!一緒に、、っま!麻依さん!!魔術!魔術!!」

 

 

「え?」

 

 

ポタン

 

 

 布団の上に液体が溢れた、下へ視線を向けると赤い斑点が広がっていた。瞬時に理解して鼻を覆う。

私今、鼻血出してる、、?

 

 

「魔力を放出したまんまです!早く止めて〜!!」

 

 

「あ、うん、、」

 

 

 ウェンティちゃんの警告に無意識に出していた魔力を止める。しかし止めた途端、頭にガンガンとした痛覚がし始めた。

フラグ回収乙(笑)。、、ワロエない。

 

 

「っう、、!あたまがッ、、!」ボフッ

 

 

「まっ、麻依さん!!」

 

 

 痛みに耐えられなくベットに倒れ込んだ私をウェンティちゃんがオロオロしながら心配してる。

 

 

「ぅ、えんてぃちゃん、、ティッシュ、、とって、、ぇ、、、」

 

 

「は!はい!!どうぞ!!」

 

 

「ありが、と、、っ!!」

 

 

 ベットを汚さぬように鼻にティッシュを詰める、これでしばらくすれば鼻血は止まる筈。

 

 

「麻依さんっ、、!」

 

 

「だ、だいじょぶ、、ねれば、、ぉ、さま、、」

 

 

あ、やば意識飛ぶ

 

 

「、、さん!、、さ、!!、、、、!!」

 

 

「うえんてぃ、、ちゃ、、」

 

 

 

記憶はここで途切れている

 

ーーーーーーー

ウェンティsid

 

 

「麻依さん、、!!」

 

 

私の下には魔力を使いすぎ、寝込んでしまった召喚者様が居た。迂闊だった、私の存在を維持するのにも魔力を使う、ここよりも魔力がある森での生活で忘れていた事だった。こんな初歩的なのを忘れるなんて、、!

 

 

「どうしようっ、このままだと私も消えちゃう!」

 

 

折角必要とされたのだ、こんな最悪の別れは嫌。せめてなにか一時的な器を、、。

、、あ!特訓に使っていたあの本!

 

 

「これなら少し魔力が、、有る!」

 

 

本に近づき探ると麻依さんの魔力を感じる、この量なら仮として充分。助けを呼ぶとなるとギリギリだが少し眠るだけだ。

 

 

「麻依さん、待っててください!」

 

ーーーーー

 

〔 うん意識はしっかりしてるあとは、、 〕

 

 

どこかに魔力を持ってる方を探さないと、、!

 周辺に意識を向け麻依さん以外の魔力を探る、

 

 

〔 、、居た!この人なら!! 〕

 

 

 器を動かし開いている窓から飛び出し、外に居る魔術師を目指す。

お願い!麻依さんを助けてっ、、!

 

 

パタン

 

 

「、、おや?いきなり本が、、」

 

 

魔術師は器を拾い上げた。視界に映るは白髪の男だ。

 

 

《お、お願い!!助けてください!!》

 

 

「ふむ、なにかあったのかい?」

 

 

《私の召喚者様がっ、倒れてっ、、!》

 

 

「魔力の枯渇?それとも怪我かい?」

 

 

《魔力の方です、使いすぎで、、》

 

 

「なるほど、それはさぞかし危ない状況だろう。主人の場所は?」

 

 

《あの孤児院に居ます、今はベットで寝込んでいるんです》

 

 

男は潔く受け入れてくれた、少し希望が見え安心する。

 

 

「施設か、、入るのは難しいな」

 

 

《そっ、そんな》

 

 

「落ち着いて、代わりに私の魔力をキミに預けよう。これを主人に渡してくれ」

 

 

《でも召喚者様は魔力回路も弱くて、、》

 

 

「そこはキミの技術次第だ、魔力が馴染むのを手伝ってあげなさい」

「キミ、名前は?」

 

 

《ぅ、ウェンティです》

 

 

「私はマリスビリー、キミの主人と仲良くしてもらう者さ」




ーーーーーーー戦、ちゃんと録画しましたとも。声がァァァァ、、声ェェェェ、、。召喚できなかった敗北者には沁みるぅぅぅ、、。


因みにウェンティちゃんが器にした本はシェイクスピアの作品総集本みたいな物です。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

進路先決まっちゃった、、

ACコラボキターーー(゚∀゚)ーーーー!!もう生放送楽しみすぎてwktkです!
ティアマトマッマは引けました!!エレちゃんくんありがとナス!


 

「よ〜し!今日も周回頑張るぞ!!」

 

 

魔術の枯渇で気を失った私の目の前には前世の私がいた。

 

 

「新しい子のスキル上げ頑張らないとっ」

 

 

ベットに座りながらタブレットを弄っている。

 

 

「今日も宜しくねオベさん」

 

 

懐かしい、おばあちゃんになってしまった私にはもう古い日常だ。

推しを自引きしてから嬉しくてどの編成にも入れてたな、その所為で即絆10になったけど。

 

 

「あっ!やったぁ!絆10なった〜!」

 

 

おっと、ちょうどその時だったらしい。どれどれ少し祝ってやるか、、

 

 

ズルッ

 

 

『ふぁっ?』

 

 

一歩、足を踏み出すと、前世の私の陰から何か黒い影が現れる。例えるなら、、腕?

 

 

「あ!夢火用意しなきゃ!」

 

 

には見えていないようだ。その腕?はの服を掴み、離さない。

 

 

『何だあれ、、』

 

 

記憶にない光景に混乱する。え、あの時こんな事起こってたん?怖。

 

 

『ゾワッ!!』

『!?』

 

 

嫌な気配を感じ、目を下に向けた。

 

 

『ひえっ、、』

 

 

私の足も腕が掴んでいた。前世の私よりガッチリと。

 

 

『は、離してっ、、』

 

 

ギリッ

 

 

足を引っ張るがもっと強く掴まれる。ほんとになにコレ。

 

 

「目指せスキマと絆15!!」

 

 

の方は、さっきより大きい黒い影が出てきて、どんどん形を作っている。

 

 

『わは〜w!!無理無理w!!ゴリゴリのホラーじゃないですか〜っw!!(涙目)』

〔 早う目ぇ覚せやっワレェ!!危機しか迫ってないぞ!! 〕

 

 

やがて人型になった影は、に凭れ掛かりボソボソと声を出す。

 

 

『何、、なんなのアレ、、』

 

 

足も離してくれないし、誰かたしけて、、。

 

 

ァ"、あ"

 

 

『ぅわっ!!?』

 

 

後ろからうめき声が聞こえ、びっくりしながら振り返る。

 

 

『ヒュッ、、』

 

 

あ"ぃ、、キ、

 

 

目の前にはに凭れ掛かっていた影がいた。

足は解放され、動ける。しかし恐怖で息を吸うコトしかできない。

 

 

『っ、、まっ、まあ!?これはどうせ夢ですし?おすし!?』

〔 それに私は一回死んでるからね!!こんなの怖くね〜!!(目逸らし) 〕

 

 

、、、

 

ガシッ

 

『お"っ、、』

 

 

顔を掴まれ、強制的に影へ目を向いてしまう。影はモヤモヤとして辛うじて人型を保っているようだ。顔らしい部分は真っ黒で、時々蒼い光がみえる

 

 

『っ、、』

 

 

私を見下げる影に警戒する、私気絶してるだけだよね?

 

 

、、ス、き

 

 

『、、る☆?』

〔 あれれ〜?おかしいぞ〜? 〕

 

 

 何処かの名探偵よろしく、そんなセリフが頭をよぎる。

いやだってそうじゃん!!得体の知れないモノと鼻がくっつきそうな距離で「すき」とかほざかれたら、思考「?」しか埋まらん!!

 

 

〔 もちつけまだ私の耳が腐ってたの可能性も、、 〕

 

 

スキ、好き、愛してる、、

 

 

『あっ、えっほ、、、』

 

 

 グリッチの効いた声でそんな事を言う。

ほっぺ掴まれて喋りにくい、そもそも誰なんだコレ?なんとなく分かってるけど、本当にそうなら私は脳を破壊する。

 

 

『ご、ごめんなひゃい、、?』

 

 

好き、好き

 

 

〔 話聞かねえっ!この何か!! 〕

『いはやから無理へふ、、、』

 

 

、、、

ギリッ

 

 

 私の拒否に影は納得いかないようだ、腕が掴まれる。夢だからか痛みは無い。

 

 

〔 いっ、、たくはなけどもっと動けない 〕

『ひょっ、ひょもひょもあなはだれでひゅか』

 

 

『ピクッ、』

 

 

『わたひ、あなはのほほひらないでひゅ』

 

 

あ"、、ぉ、おレ、、は

 

 

『、、、』ボヤッ、

『う?』

 

 

影の返答を待っていると、視界が少しぼやけていく。

 

 

〔 あ、これ起きるな 〕

 

 

直感的に理解した、それは影もらしい。

 

 

待て、マ、、まだ

 

 

『、、ばいばい』

 

 

 どんどん見えなくなっていく、なんか影が不憫に思たので別れの言葉を言う。

、、決して「またね」とは言わんぞ?なんかフラグ立ちそうだし。

 

 

、、ぜっタい、逃がさなイ、

 

 

おいちょっと待て、今聞き捨てならない事言ったな?あぁっ!意識が!!

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「ん、、ぉ"、、」

 

 

知らない天井(じゃない)だ

 

 

「麻依さん!!」

 

 

「ウェンティちゃ、、」

「んっ?」

 

 

 長い夢から覚めた私の目に映るのは、可愛い妖精、、ではなく本。浮いた本。

おかしいな?本からウェンティちゃんの声が聞こえるよ?

 

 

「あっ、すみません。器のままでしたね」

 

 

 本が動き机の上に置かれる。それに乗じて私も身体を起こす。

そして置かれた本からウェンティちゃんが出てきた。おお、憑依か?

 

 

「一体なにが?」

 

 

「えっと、まずは、、」

 

 

《そこは私から説明しよう》

 

 

「え、、」

〔 誰じゃぁ?この信用できねぇボイスは 〕

 

 

《初めまして麻依くん、私はマリスビリー。マリスビリー・アニムスフィアだ》

 

 

ウェンティちゃんが憑依(?)していた本から、聞き覚えのある名前がでる。

 

 

「、、誰?」

 

 

まるでそんな人知りませんっとでも言うように振る舞っているが、実際私の心の中ではこんな事になってる。

 

〔 嫌っイヤッ!!初代所長!初代所長ッ!!なんであーた日本にいるの!!カルデアどっした!?もうヤな予感しかしない!!あたい知ってる、コレテンプレだよねッ!! 〕

 

 

めっちゃ混沌wいやもう思ってる本人でさえ分かってない。ただ一貫してマリスビリーが何故私と会話してるのか理解できず。

 

 

《ふむ、君はどうやら魔術師ではないのかな?》

 

 

「まじゅつし?」

〔 私魔術師じゃないデース(知らんぷり) 〕

 

 

《ウェンティくんに教わっただろう。アレを扱う者が魔術師だ》

 

 

「へ〜、、」

 

 

《魔術師の存在も知らないとなると、、ん〜、、》

《よしっ、決めたよ》

 

 

「?」

〔 おっ、これ私(色んな意味で)終わったか〜? 〕

 

 

《君を養子にしよう》

 

 

「、、、」

 

 

この、クソ野郎、、、。




おかしい、、夢のシーンはここまで長くする予定はなかったはずなのに、、。作者の性癖が、、!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

型月で生き残りたい麻依ちゃん

ACイベントをやってたつもりがExtraをやってたな、、。先に月の裏側礼装持ってて良かった、、。

(妖精召喚の自己解釈を含みます)


養子?よーしー?you Sea?なるほど私は海。(迷推理)

 

 

《明後日迎えに行くよ、それまで体調を整えておきなさい》

 

 

だが まわり こまれた!

てゆうか明後日?早くない?行動力無限大か〜?

 

 

「え、あの、養子って、、?」

 

 

おかしいぞ〜?私「魔術の概念初めて知りました」って態度だったのになあんでそうなるんですかね?

 

 

《私は君に、魔術師になる才能を感じている。ウェンティくんが証拠かな》

《君は想像豊かなんだろう、じゃなきゃ今の魔術師に妖精を呼ぶ事は難しいからね》

 

 

「そうなの?」

 

 

《妖精を呼ぶのはある程度条件があるんだよ。その者が純粋なこと、自身を傷付ける意識が無いこと、君はこの2つを乗り越えてその子を呼んだんだ》

 

 

「へぇ〜、、」

 

 

え、前世でごりごり煩悩バーストさせてましたが?それで良いんか妖精、、。

 

 

「私は幸福でした、最近は条件に合う子供を利用して妖精を乱獲する人が居るとか、、」

 

 

〔 や〜ねぇ密猟?迂闊にウェンティちゃん外に出せないわ〜 〕

「ウェンティちゃん、捕まっちゃう?」

 

 

《その子の保護の為にも、僕は君を迎え入れたいんだ》

 

 

「、、私、強くなれる?」

〔 あたい、ワンパン無双したい(無理) 〕

 

 

《知識をしっかり身につければ一般の魔術師にも引け劣らないと僕は思っている》

 

 

ウェンティちゃんと居る以上何かしらに巻き込まれそうだし、対抗手段は持ってて損はない。私みたいなのはすぐ逝っちゃいそう。

 

 

〔 よし!関わる気なかったけど話持ちかけられるなら行くか! 〕

「私、マリスビリーさんのお家行く。それでウェンティちゃんを悪い人から守る」

 

 

「ま、麻依さんっ、、///」

 

 

《うん、同意も得られて良かった。拒否されたら強引に引き取ってたからね》

 

 

おっと!?何か物騒な事言ってたけどスルーしよう!!

 

 

「ま、マリスビリーさん!その、私も強くなれるでしょうか、、?」

 

 

 ウェンティちゃんが聞く。

ウェンティちゃんも自分の事は守れる様になりたいのかな?

 

 

《麻依くんの魔力量にもよるんだが、、。いっそ、自立してみるのもありだろうね》

 

 

「?自立?」

 

 

「麻依さんとの魔力パスを切る、、って事ですか、、」

 

 

「え!それ大丈夫なの?」

 

 

《勿論、それなりの練習は必要だ。ウェンティは今、麻依くんの魔力に頼りっきりだからね》

《せめて自分を保てるくらいには魔力を持ってほしい》

 

 

〔 ぶっ倒れた原因それだしね〜 〕

「でも自衛もちゃんと、、」

 

 

《それはまだ大丈夫だ、教育が終わるまで君達の事は私がちゃんと守ろう》

 

 

「ウェンティちゃんが自立できるまでの期間は?」

 

 

《早くて3年、遅くて7年くらいかな》

 

 

「それまで私は強くなってる?」

 

 

《難しいだろう、どちらかを集中的にやり込んでいかないと、君の魔力は底を尽きる》

 

 

〔 私かウェンティちゃんか、、 〕

 

チラ

 

「、、コク」

 

 

ウェンティちゃんの方を見ると同じタイミングで目が合う。どうやら考えてる事は一緒のようだ。

 

 

「それなら勿論、、」

 

 

「「私(だね!!)でしょう!」」

 

 

「「え、、?」」

 

 

暫くの間、静寂が広がった。そして正気に戻った二人はお互いに意見を言い合う。

 

 

「いやいや!今のは私の流れでしょ!?」

 

 

「違います!私ですよ!!」

 

 

「だって!ウェンティちゃんを守れるのは私でしょ!?それに私の魔力量が増えればウェンティちゃんが辛い思いしなくても強くなれるし!」

 

 

「いいえ!私だって麻依さんを守りたいです!貴女に頼りっきりじゃなく、頼られる存在になりたいんです!」

 

 

〔 やだこの子イケメン 〕

「うっ、でも、、守られるばっかの主人って駄目じゃない、、?」

 

 

「駄目じゃないです!むしろ麻依さんは謙虚過ぎると思います!ほとんどの召喚者様は私達に任せてっきりなのに!」

 

 

「え〜?主人は自衛ができてやっとでしょ〜?」

 

 

うっそやろ、自衛しないとか召喚者赤ちゃんか。

 

 

「そんな考え、他の方はしないんです。麻依さん私は貴女が騙されたりしないか心配です、、」

 

 

〔 元おばあちゃんだけどでぇじょうぶだ、問題ない 〕

 

 

《君達は仲が良いんだね。ここで私の意見を言うとやはり主人の麻依くんが良いだろう》

《ウェンティくんも万能じゃない、君が自身を守れないと》

 

 

 マリスビリーの発言により、勝敗は決まる。

 

 

勝 っ た 。

 

 

〔 あ〜w偉大なるマリスビリーさんが言うなら仕方ないよね〜w 〕

「ウェンティちゃん信じて、私絶対強くなるから」

 

 

 ウェンティちゃんの小さい手を取り、にこやかな笑顔を見せる。

もちろん一年以内にヤッテヤルヨコノヤロー!!

 

 

「っ、、。分かりました、、ここは私が引きます。、、ですが!麻依さんが終わったら私ですからね!」

 

 

「うん、一緒に強くなろうね」

 

 

《結論は決まったかい、明後日が楽しみだね》

 

 

「はい、よろしくお願いします」

 

 

《さて、そろそろ人が来るみたいだから私はここで》

 

 

「あ、ありがとうございました!」

 

 

 本からの声は途絶える、その時廊下から足音が聞こえてきた。

 

 

〔 これがさっき言ってたやつか 〕

 

 

「では私は隠れてますね」

 

 

 ウェンティちゃんは枕元に隠れる。

 

 

「じっとしててね」

 

 

ガチャ

 

 

「?あら?麻依ちゃんの元気な話し声が聞こえてたけど、誰とお話ししてたのかしら」

 

 

 入ってきたのは職員さんだった。この人も明後日でお別れか〜。まあ数年の記憶は私自身のモノじゃないし。

 

 

「えっとね、まどからトリさんが入ってね、それでおはなししてたの」

 

 

「ふふふ、そうなの?それは良かったわね」

 

 

「すっごいかわいい子だったんだよ」

 

 

でもそれはそれ、明後日まで職員さんとの時間は大事にしよう。




主人公おばあちゃんだけど、肉体年齢に引っ張られてる。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

推しの妹になるとか、私死ぬ?

短ぁ〜い!!2000文字いけなかった、すみません、、。


 孤児院の玄関、一人の女性と子供が話している。

 

 

「ちゃんとお着替えは持った?」

 

 

「うん」

 

 

「顔合わせはもう済んでるのよね、じゃあ貴女のお父さんは?」

 

 

「マリスビリーさん」

 

 

「よし、合格」

 

 

 職員さんが私の頬に触れ、ゆっくり撫でる。

 

 

「、、もう、お別れなのね」

 

 

「だいじょうぶだよ、また帰ってくる」

 

 

「ふふ、、なら麻依ちゃんの好きなモノずっと残しとかなきゃ」

 

 

「ちゃんとお手紙も出すよ」

 

 

「あらあら、立派なお姉さんになっちゃって」

 

 

 撫でるのを辞め、腰を上げる。

 

 

「いってらっしゃい、麻依ちゃん」

 

 

「行ってきます、  先生」

 

 

 私は職員さんに背を向けて車に近づく。扉を開け、乗り込んだ。

 

 

「お別れは済んだかい?」

 

 

「バッチリだよ」

 

 

 助手席にはマリスビリーが。引き取りの手続きは時間がかかった様だけど、かの虞美人も引き入れた話術だ、上手く丸め込んだらしい。

 

 

「屋敷までは時間がある、それまで特訓について話しておこう」

 

 

「コク」

 

 

「僕には10の娘が居てね、君と一緒に魔術を学んでほしいんだ。娘はオルガマリー、君からしたら4歳年上のお姉さんだね」

 

 

 その言葉に、私の気分は一気に高まる。

 

 

キターーーー(゚∀゚)ーーーーーー!!

私の推してるキャラ、そのトップを張っているキャラ。オルガマリー所長だぁぁぁぁ!!

 

 

〔 あっぶねあっぶね、、顔にもでる所だった 〕

「お姉ちゃん、、」

 

 

「マリーは少し当たりがキツイ所もあるけど、大丈夫かな?」

 

 

「赤の他人が家族になりますからね、それくらい普通です」

 

 

「、、通信の時から思っていたが、君は歳に見合わない落ち着きがあるね」

 

 

〔 あんたに隠し事してもバレそうだし、、 〕

「本で、覚えまして、、」

 

 

「ふふ、この様ならマリーとも仲良くなれるだろう」

 

 

オルガマリー・アニムスフィア。主人公が連れてこられた人理継続保証機関カルデアの所長。

初代所長の死により、14の若さで親の重役を背負う事になった女性。名家の出、っとゆう事もあり魔力量、質はピカイチ。しかし肝心の回路が駄目だった、その所為で色んな魔術師から叩かれる羽目に。気丈に振る舞ってるが誰かの指示に忠実な依存体質でもある。

 

やっぱ魔術師ってクソだな!

 

 

〔 所長のロリ時代ってどんななんやろ 〕

 

 

マリスビリーに甘えたな愛娘?それとも必死に努力して振り向いてもらう努力家?

 

 

〔 どっちにしろ、私で荒れるのは確実だな 〕

 

 

「突然父親が引き取ってきた義妹」、詰むと悪役令嬢系のやーな妹になるから気をつけなければ、、。

 

 

「マリーは君より圧倒的に魔力の扱いに慣れてる、分からない所があったら質問しなさい」

 

 

〔 、、なんか自慢された様な気がする 〕

 

 

これは愛娘で間違いなさそうだな、、。

 

 

「はいお父様」

〔 でもコイツ、すぐ所長に飽きたんだよなぁ 〕

 

 

「気が早いね、ゆっくり慣れていけば良いんだよ」

 

 

「、、そうですね」

 

 

 助手席から窓に視線をずらす。なんともまあ良い天気で日光が暖かい。

 

 

「、、、」

 

 

ふと、瞼が重くなり目を閉じる。

 

 

〔 少しだけ寝るか、、 〕

「、、スゥ、」

 

 

なんとかなりますように

 

 

ーーーーーーーーーー

???sid

 

 

「、、、、」

 

 

「マリーお嬢様、ずっと玄関に立っていますと脚が疲れます。リビングでお帰りを待ちましょう?」

 

 

 険しい顔をした少女が目の前の扉を睨んでいる。

少し心配した様に少女を見つめていた従者が、話しかける。

 

 

「いいえ、ここで待つわ。ありがとうね」

 

 

「、、では、後で椅子をお持ちしますね」

 

 

 従者は下がる。残された少女は視線を扉に戻し、また険しい顔をする。

 

 

「お父様、、」

 

 

 少女は悩んでいた。数日前、最愛の父親に言われた言葉を、、

 

 

《マリー、君に妹ができるよ》

 

《今日魔力を持ち合わせている孤児を見つけてね、私が引き取る事にしたんだ》

 

《魔力をまだ上手く扱えない子だから、教えてあげなさい》

 

 

 最愛の父、アニムスフィアの当主に目をかけられる人なんて早々居ない。それが子供なら尚更。一体どんな輩なのか、娘の少女直々に判別しようと息巻いている。

 

 

「なによ、、お父様の娘は私なんだから、、」

 

 

 

 しかし、そんな考えもすぐ飛んでしまう事になる。

 

 

「マリー、今日から君の妹になる、、」

 

 

「麻依です。初めまして、マリーお姉さま」

 

 

「、、、」

 

 

 新しい家族は、、

 

 

私とおんなじだった。




職員さんの名前は結局思いつかず、、orz

AU4300、お気に入り35!ありがとうございます!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

マリスビリーの思惑

少し時間を飛ばして第三者視点です。前回とは真逆に長文になってしまった、、。正直筆が乗ってここまでするのは引いた。

BOXイベント来ましたね!初めて90+周回してますけどポイントすぐ貯まって楽しいです。(スキル強化が見た事ねぇ数になってる)ただガチャをあんまり引けないのが、、。もし水着で(こなさそうだけど)オベロンとか来たら、、。おっ、これ無課金の私死んだか〜?
ぅう、、モルガン祭の復刻で引けなかったトラウマが、、。


 

マリスビリー・アニムスフィアが養子を迎えたらしい。

 

そんな話が時計塔で持ちきりだ。小汚い孤児院から引き取ったそうで、娘の代わりと思われたが魔力量も回路も一般人以下。妖精を召喚し、使役してると聞くが主が主なので大した魔術も扱えない。娘のガス抜きかとも言われていた。しかしアニムスフィア家を訪ねた者は、本当の姉妹みたく仲良くしていると言う。そうなるとますます彼の思考が読めない。

 

 

ーーーーーーーーー

 

私は気になり、自分の目で確かめる事にした。

 

 

ジリリリ!

 

 

玄関の呼び鈴を鳴らし静かに待つ。

 

 

「は〜い!」

 

ガチャ

 

くぐもった声と共に重々しい扉が開く。ひょっこりと頭を出したのは件の少女だ。

 

 

「お姉様〜、またお客様が来ました〜」

 

 

「麻依!も〜、いちいち出なくても良いのよ?」

 

 

廊下の奥から出てきたのはマリスビリーの娘、オルガマリーである。怒りながら少女に話しかける。

 

 

「貴女を漬け狙った奴かもしれないじゃない!」

 

 

「お姉様、、お客様の前で言うのはよろしくないかと、、」

 

 

「ふん!どうせ貴方も麻依を「無能だ〜」って言いに来たんでしょ?」

 

 

彼女は此方を睨らみながら少女にそう伝える。ある意味図星なので、痛い所だ。

 

 

「大丈夫ですよ。そう言った方をボッコボコにする為に私は特訓してるんですから」

 

 

「、、もう!ちゃんと私も頼ってよね」

 

 

、、どうやら少女は思ったより逞しい様で。

 

 

「それで?お客様はどんな御用で?」

 

 

隠し事はなしにしよう、少女に今回の訪問の正直な理由を話す。

 

 

「ほら!やっぱり貴女目当てじゃない!」

 

 

「まあまあ、、どうぞあがって下さい。大したおもてなしは出来ませんけど、、」

 

 

私は玄関に足を踏み入れる、その瞬間ふと魔力を感じたが何かが動いた気配はない。

 

 

「ね?お姉様。防衛も発動してませんし、大丈夫ですよ」

 

 

「そう、ね、、」

 

 

防衛?何が何だか付いていけないまま彼女が振り返る。

 

 

「ごめんなさい、貴方に酷い事を言ったわ。貴方は誠実な人よ」

 

 

「お姉様、偉いです。ちゃんと過ちを正せましたね」

「お客様すみません。実は屋敷には防衛魔術が張ってありまして」

 

「私達に危害を加える方は弾き出されるのです」

 

 

成程、さっきの魔力はそれだったか。マリスビリーの愛情が伺える。

 

 

「今証明されました。貴方は良い人です。ようこそアニムスフィア家へ」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

廊下を通り、リビングへ迎えられる。

 

 

「お座りになって下さい、今お茶を入れます」

「お姉様は紅茶にしますか?」

 

 

「わ、私もお茶くらい飲めるわ」

 

 

「ふふ、分かりました。甘いお茶請けも一緒に」

 

 

「お客様用は上の戸棚からね」

 

 

「は〜い」

 

 

少女がキッチンに向かい、奥へ消えていった。ソファには私と彼女だけになる。

 

 

「それで、貴方は麻依を取材しに来たのね」

 

 

首を縦に振る。

 

 

「取材って言ってもどんなの?あの子を傷付ける質問とか無いわよね?」

 

 

念のため質問を書き込んでいたメモ帳を出し、彼女に渡す。

 

 

「、、、」ペラ、

 

 

受け取った彼女は一枚一枚丁寧に目を通してゆく。

 

 

「、、成程。すでに時計塔で広まってるモノもあるわね、自分の目で確認しないと信じない?」

 

 

少し呆れた様な彼女に申し訳なくなる。ここを訪ねた者は全員同じ質問をしたのだろう。

 

 

「あ、私の態度が悪かったわ、ごめんなさい。えぇ、でもそうね、、」

 

 

彼女が懐からボールペンを取り出し、質問に線を付けていく。

 

 

「はい、この質問はまだされてないし、言ってないものもあるわ」

 

 

何と、わざわざ直してくれたのだ。こんなにカバーが上手いのに無能と言われる訳が分からなくなる。

彼女に感謝を伝えた。

 

 

「アニムスフィアの娘として、当然のことよ。それに麻依のお姉ちゃんなんだから」

 

カチャカチャ

 

「お茶、お持ちいたしました。どうぞ、熱いので気をつけて」

 

 

差し出されたのは私の知っているお茶とは違うモノだ。これは、日本の緑茶だったか?

 

 

「はい。私が日本人で、飲み慣れてる緑茶を買って貰ってるのです」

「にっがーいですよ、お茶請けはこれです」

 

コト

 

「どら焼き!」ソワソワ

 

 

彼女がテーブルに置かれた菓子に目を輝かせている。ふむ、相当美味なのだろう。

 

 

「ふふ、どうぞ召し上がり下さい」

 

 

では、遠慮なく一口。息を吹きかけ、冷ましながら緑茶を啜る。

コーヒーと違う、濃厚な苦味が口に広がる。どら焼きと言われた菓子も頬張ると、カステラ生地に甘いあんこが緑茶の苦味を和らげてくれる。

 

 

「はむッ!」モグモグ

 

ゴクゴク、、

「ふぅ、、」

 

 

彼女はどら焼きを頬張り、少女はゆっくりと緑茶を啜る。姉と妹が逆なのではないか?

そう考えていると少女は茶器を下ろす。

 

 

「えっと、私はどの様な質問に答えれば良いのでしょうか?」

 

 

さっき彼女に直してもらったメモ帳を捲り、内容を読み上げていく。

君は妖精を使役していると聞く、一体どんな召喚術式を使ったのか?

 

 

「そうですね、、私は魔術の知識は全然で、、。ウェンティちゃんを呼べたのは偶然でした」

「あ、ウェンティちゃんは私に応えてくれた妖精さんです」

 

 

偶然?

 

 

「風で鉛筆を動かそうとしたんです。その時、ふざけて、、その、、とあるアニメの復唱をして、、呼べました、、///」

 

 

アニメ?術式などではなく?

 

 

「恥ずかしい限りですが、、///」

 

 

「お父様は、麻依の想像力が豊かなのが召喚で有意義に働いた、、っと言っていたわ」

 

 

魔術を扱うにはキチンとした想像、イメージをする事が大事だ。しかし少女の魔力は無いに等しい、本当に想像力だけなのだろうか?

その妖精、ウェンティはどんな者なのだ?

 

 

「ウェンティちゃんは私の大切な友人です。彼女から魔術の基本を教えてもらって、私がマリs((、、お父さまと出会ったのも彼女のおかげなのですよ」

 

 

君は孤児院の出と聞く、両親は?

 

 

「4歳の頃、亡くなりました。親戚の人達は余裕がなくて、、」

 

 

「ふん!もう麻依は私達の家族なんだから!」

 

 

彼女が少し怒った様に言う。少し不躾だったか。

魔術の特訓などは何をしているのだ?

 

 

「基本は実技ですけど、座学もありますね。座学はお父さま、実技はお姉様も教えてくれます」

「今は、私の魔力量を増やす為に簡単な魔術を幾つか。枯渇ギリギリを攻めて、強制的に増やしていく様です」

 

 

成程、強引だが手っ取り早い方法だろう。彼は少女をちゃんと魔術師として育てていくつもりの様だ。

 

ーーーーーーーーー

 

幾つかの質問を終えた後。少し、少女に違和感を覚えた。

 

 

「?どうしました?」

 

 

少女にウェンティ以外使役している者はいるのか聞いてみる。

 

 

「いいえ、ウェンティちゃんが初めてなので、、どうしてですか?」

 

 

君には風以外の加護が付いてる。

加護と言うより、呪いといった方が良いくらい禍々しく、強力だが敢えて「加護」と言っておく。

 

 

「風以外の、、具体的にはどの様な?」

 

 

土と生命が混ざった様なモノ。例えるなら、、虫、だろうか?

 

 

「、、そう、なのですね」

 

 

心当たりがあるのか少女は顔を下げる。両親が掛けたのか?

 

 

「違います。両親は一般人なので、、。なんか、因縁とゆうか、、」

 

 

今まで気付かなかったのか?

 

 

「、、不甲斐なく、魔術には疎いもので」

 

 

それはおかしい。この呪いは一般人でも「何かに守られているな」と理解出来るぐらい分かりやすい。それを掛けられている本人が気付かないなんて、、術者は少女を守るだけでなく、他人を少女に近付けない様にしてるのか。

 

 

「あの、、その加護は解いた方が良いでしょうか、、?」

 

 

解く事をお勧めする。そう言おうとした途端、、

 

    余計な事をするな

 

ゾワッ!

 

少女の背後から重圧の様な殺意が掛かる。一体何だ、、少女ではない、こんなッ、、!一言でも発したら首を落とされそうな、、!!

 

 

「どっ、、!どうしたのですか、、!?」

 

 

少女が私を心配して近付く。殺意が少女の方にも向けられ、幾分か楽になった。

口を開き返答を返す。加護は解くな、君に不運が降ると。

 

 

「そ、そこまで、、なら、解かないでおきます、、」

 

 

それを言うと、私達に向けられていた殺意は無くなった。いや、まだ少女には殺意が向いている。術者は一体、少女にどんな想いを馳せているのか、、。

 

 

「大丈夫ですか?水、飲みます?」

 

 

必要がない、すまないがここでお暇させていただく。荷物をまとめてソファから腰を上げ、そのまま廊下に出た。

 

 

「お見送りします」

 

 

「いいえ麻依は待ってて、お客様は私が送るわ」

 

 

いつの間に扉にはオルガマリーが居た。正直有り難い、これ以上少女の近くに居るのは良くないだろう。

 

 

「そうですか、ではお願いします。お姉様」

 

 

「ええ、お客様こちらに」

 

 

彼女に着いて行き、玄関まで案内してもらう。

扉を開け、外に出ると後ろの彼女から声がかけられる。

 

 

「貴方、次からは麻依との距離を考えなさいよ」

「あの殺意、感じたでしょ。あの子は何かに魅入られてるの」

 

 

君も知ってるのか。

 

 

「知ってるもなにも、あんなの毎日向けられてるわよ」

「嫉妬なのかしらね、私が麻依と仲良くしてると威嚇ビンビンで、、」

 

 

苦労しているんだな。

 

 

「1番大変なのは麻依よ。最終的に全部の殺意があの子に向くもの」

 

 

アレは何なんだ?

 

 

「お父様も分からなくて、麻依は知ってるみたいだけど話してくれないし、、」

「ただ分かるのはアレがあの子にとんでもない愛情を持ってるとしか」

 

 

愛情?そんなモノなのか?

 

 

「だって麻依を危ない目に遭わせた奴ら、全員せいしんびょう送りだからね?」

「お父様達が頑張って治してるけど、難しいみたい」

 

「でも麻依も解決しようとしてるの。まえ部屋で怒りながら「次こんな事したら貴方の事大っ嫌いになるからね!」って、そしたら病院送りになる奴はいなくなって。まあ、その代わり軽傷者が増えたけど、、」

 

 

そうなのか、ありがとう話してくれて。

 

 

「いいわよ、怪我に気をつけてね」

 

 

彼女に手を振りながら帰路に着く。マリスビリー、彼の考える事は未だ不明だが、少女については分かってきた。

、、それにしても、彼の屋敷を訪ねて病院送りとは、聞いた事がないような、、?




題名「マリスビリーの思惑」なのに全く分からないな。
この人は今後も出て来てもらおうと思います。名前考えなきゃ、、。
精神病送りの方々はマリスビリーさんがしっかり記憶処理してくれました^^

彼女→オルガマリー
少女→麻依


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

やはり所長はツンデレ

後半で筆が乗ってしまってまた内容が、、


バレンタインシナリオ見返すの楽しい。


 

「初めまして、マリーお姉さま」

 

 

「、、、」

 

 

 玄関で待機していた幼女の所長、ロリガマリーちゃんが私の挨拶に固まってしまった。

、、やっぱり初手お姉様呼びは良くn(( いですよね!?ごめんなさい!!(←今更所長の心境を察した)

 

 

「、、、ハッ」

「は、初めまして」

 

 

 固めていた身体が動き、挨拶を返す。少しぎこちない所から、まだ「お姉さま」呼びの混乱が見える。

 

 

「前も言った通り、この子は魔術に疎いからね。マリー、君が教えてあげてくれ」

 

 

「、、はい」

 

 

「、、、」

 

 

辛いなぁ、、お父さんが知らねえ他人連れてきてるもんなぁ、、(←その知らねえ他人)

 

 

「さあ、顔合わせも終わった事だし、早速勉強を始めよう」

 

 

〔 ゐ!?マリスさん!?ちょぉっと私の実力を測るの早くありません!?? 〕

「分かりました」

 

 

「はい」

 

 

、、なんて叫べる筈もなく、大人しく着いて行きますよぉ〜、、。

 

 

ーーーーーーーーー

 

とゆう訳で私はロリガマリーちゃんと一緒に、魔術を前世で見た事ねえ図書室で座学を受けているんだけど、、

 

 

「これがこの魔術の仕組みなんだが、、理解できたかい?」

 

 

「はい、お父様」

 

 

「はい」

 

 

スー、、

 

全く分からん。

 

 

【急募】魔術の知識

ん〜元々数学は苦手だったんですけど、前世で無かった概念にソレが付与されてて脳が理解を拒むんですよ。

 

 

〔 ええっと、、?ここで大事なのは質量の計算で、、 〕

 

 

チョンチョン

 

 

「?」

 

 

 手を突かれ、視線を隣に向ける。そこには顔を背けてながら私に話しかけてくるロr(( ゲフンゲフンッ! 、、オルガマリーの姿が。顔を背けながら少し頬を膨らませてる。

 

 

「、、分からないならちゃんと聞きなさい、これくらいなら私も説明出来るわ」

 

 

〔 所長の生ツンデレ、、だと、、? 〕

「は、はいッ、、ではこの計算から、、」

 

 

「そこからなの、、っと言っても貴女はまだ6歳だったわね、いい?まず質量の式は、、」

 

ーーーーーーーーー

 

 

「これで分かった?それで出た答えを、、」

 

 

「わぁ、、」

 

 

「ど、どうしたの?分からない所でも?」

 

 

「、、すごいです、私がこんな式を解けるなんて、、」

 

 

「そんなに、、?これくらい普通じゃ、、?」

 

 

「あはは、、恥ずかしながら、私は算数が少し苦手なもので、、。お姉さまは教え方が上手いのですね」

 

 

「アニムスフィア家の娘だもの、解くだけじゃなく説明もできなきゃ」

 

 

 所長の言葉に少し悲しくなる。そんな家柄とか関係なくあーたは素晴らしい人よ。

 

 

「私と4歳差なのに、、」

 

 

「4歳も差があればこんなものじゃない、、?」

 

 

〔 10歳で質量の問題はしないのよ、、 〕

 

 

「?じゃあ説明を続けるわよ」

 

ーーーーーーーー

 

 

「!!出来ましたお姉さまッ」

 

 

「そう、理解は出来たかしら?」

 

 

「はい!この後復習もするつもりです」

 

 

「ふふ、それは良いことね」ナデナデ

 

 

 頭に柔らかい感触がする、目線を少し上に向けると所長が優しく微笑んで私の頭を撫でていた。その光景に脳が理解を拒み、意図せず宇宙を背負っている。

 

 

〔 ??? 〕

「???」

 

 

「、、!ごっ、ごめんなさいッ、忘れてちょうだい!」

 

 

〔 わすッ、忘れる?ぇ、無理、一生覚えてる 〕

「、、、」

 

 

「えっと、、」

 

 

所長が困って戸惑っていると、前の方から声が掛けられる。

 

 

「うんうん、仲が良さそうで良かったよ」

 

 

「お、お父様、、」

 

 

〔 お、百合に挟まると刺されるから、影薄くしてた初代チッスチッス 〕

 

 

「早速魔術を教えてあげているんだね、立派だよ」

 

 

「!はい///」

 

 

〔 チッ、このボ卿がよぉ、、 〕

 

 

 マリスビリーに褒められてた所長は嬉しそうに頬染める。本編を知ってる私からしたら複雑でしかない。

目線を術式に戻し、今度は私が影を薄めた。

 

 

「麻依も、君にはまだ早いモノだったのに頑張ったね」

 

 

「そう、、ですね」

〔 どれもこれもマリーちゃんのおかげやで 〕

 

 

「マリーの説明は分かりやすかっただろう?」

 

 

「はい、私も付いていける様に頑張ります」

 

 

ウェンティちゃんとの約束もあるし、もう一回算数の勉強やり直すか。丁度デカイ図書室で座学してるんだから学ぶには絶好のチャンスだろう。

 

 

「今日はここまでにしよう、二人共何か別にしたい事はあるかい?」

 

 

「ぁ、あの、もう少しここで勉強しても良いですか?」

 

 

「!そ、それなら私も一緒にッ」

 

 

「麻依、そこまで焦らなくても良いんだよ。約束までは猶予がある」

 

 

「私個人がやりたいんです」

『算数わからないのは流石にマズいので、、 』ボソ

 

 

「、、それもそうだね。二人共ちゃんと休憩するんだよ」

 

 

同意が、主に後半な気がするが考えない様にしよう。

 

 

ホッ、、

「、、ありがとう、お父様」

 

 

「マリーも頑張るようにね」

 

 

 マリスビリーは所長の頭を撫で、図書室から出ていった。それを見送った後、私も席を立ちお目当ての本を探す。私の背を優に越える本棚達を進んで行き、日本語の本が置かれている棚を進んで行く。算数、数学の本に、後は適当にコツとか、、。

 目についた本をどんどん手に取って進む。「猿でも分かる魔術」とかないかな?

 

 

「、、あ、あった」

 

 

 目線を上に向けた時、ガッツリ「猿でも分かる魔術」と背表紙に書かれている本があった。言ってみるもんだな。手が届きそうにないので、近くにあった梯子を掛けてみる。

 

 

〔 ちょっと足をかけてみて、、 〕

 

ギシ

 

 

 グラつかない様に気をつけながら梯子を登り、本を目指す。そこまで高さはないが充分怪我はするので。

 

 

「、、っしょ、本ゲット。下降しま〜す」

 

 

本を服の中に入れ、梯子を降りる。高いの平気だけど梯子とか脚立の高さは怖いんだよな、、。

 一歩一歩、ゆっくり足を動かす。

 

 

グラッ

 

 梯子がグラつき倒れる。

 

 

〔 あ、終わった 〕

 

 

 勿論私も一緒に倒れて床にぶつかりそうだ。しかし当の私は怪我よりも、落下時の騒音と本の損傷の心配をしていた。

自分の危機なのにまるで他人事の様で、危機感がない。受け身の取り方なんて知らないから諦めて、心の中でマリスビリーに謝りながら落ちてゆく。

 

 

〔 ごっめ〜ん 〕

 

 

そして地面と接触、、

 

 

ガシッ!

 

 

〔 ??? 〕

 

 

しなかった。

 反射で閉じてた目を開く。不思議な事に私の身体は中に浮いていて、梯子も私の目の前でピタリと止まっている。魔術なんて発動もしてないし時でも止まった様だ。

 

 

〔 、、誰? 〕

 

 

しかしどの状態でもない、だって私の身体は誰かに抱き締められている感触がする。ちょっとしたお姫様抱っこの様な姿勢で、顔の横には透明な壁の様なモノがある。透明人間でも居るのだろうか、、?

 

 

ギュ

 

 

「わっ、、」

 

 

 そんな事を考えていたら、身体がゆっくり動いた。落とさない様にだろうか、しっかり抱き直して梯子を本棚に掛け直す。次に私の身体もゆっくり床に降りてゆく。先に透明人間の足が床に着いてまた身体が空中で止まる。

 

 

〔 透明人間さん背が高いのか? 〕

 

 

自分と床の距離を見ながらアホな事を考えて、視線を透明人間の顔(?)に向けた。

 

 

『ありがとう、、』

〔 図書館だから、声は小さめに、、 〕

 

 

その瞬間、顔の横と背中から圧が掛かる。

 

 

『うぇ!?死ぬ死ぬ!!』モゴモゴ

 

 

 謎の壁に叫び声も曇ってしまう、何かお気に召さなかったのだろうか。

 

 

〔 離して〜!! 〕

 




水着用の石も目標数に近づいてきました。推しが水着出なかったら周年に回します。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

え?此処でシリアスなんですか?


生放送、衝撃でしたね。かくかくしかじかです。
水着の!情報が!出るまで!俺は!石を貯めるのを!辞めない!!



 透明人間の拘束から数分、ようやく離された私は荒い息を整えている。異常に気付かれない様に小さくゆっくりと。

 

 

『は"あ"、、は"あ、、』

『、、すー、、はぁ、、』

 

 

図書室の床で呼吸を繰り返している義妹なんて不審がられるだろう。

 

 

「、、、」

 

 

、、いや、訂正しよう厳密には床ではない、私の頭は透明人間の膝(?)に乗っかっている。

 

 

〔 腿硬いな、男か? 〕

 

 

男(?)に膝枕をされてるとゆうのに、私ながら雰囲気をぶち壊しである。まあ顔分からんし、そもそもコイツに窒息させられかけたんだけど。

 

ポンポン

 

「、、、」

〔 あれコイツ私を寝かそうとしてる? 〕

 

 

 頭を優しくポンポンされて眠気がする。流石に眠るのはまずいので身体を起こそうとするが、、

 

グッ、、

 

 

『ッ〜〜〜!!』

〔 離せぇぇぇぇ"! 〕

 

 

駄目だ、身体を全面的に押さえてるから起き上がれん。そんなに寝かせたいんですか?

 

 

ナデナデ

 

「、、、」

〔 、、暇だから服入れた魔術本呼んでるか 〕

 

ゴソゴソ

〔 魔術本〜 〕ペラ、、

〔 ふむふむ、、やっぱりこうゆうの(魔術)には想像力が大切、、 〕

 

 

 身体を横に向け、気になるページを捲る。最初はバフについてだ。

強化系なら「自身のどの部分を、どれだけ強めるか」を考えて使う。(どの魔術も基本はこの考えを頭に入れておく)でもそれじゃ足りなくて、仮に「右腕を鉄が砕けるぐらい強く」と思っても、またそこから詳しく掘り下げないといけないと、、。

 

魔力を操作しながら、思考も動かす、、。魔術って頭の運動なのかな?ちょっと人生終わらせたおばあちゃんにはキツイねぇ。

 

 

〔 これを魔術のまの字も知らない一般人が使うってマジですか? 〕

ペラ

 

 

〔 ん?でもこれって頭の中に「何kgのパンチ」って叩き込めばクリア? 〕

〔 ここにきて暗記最強説きたか? 〕

 

 

速度バフならチーターの時速110kmとか、バフによって単位切り替えればいけるなぁ??

単語帳作ろ。(決意)

 

でも相手によって武装とか違うし、近距離だけじゃなく遠距離攻撃も欲しいな。使えて損は無い。

 

 

〔 何か媒体があって、それに状態異常付与するとか。型月だと宝石魔術に近い?あれ汎用性高いよね 〕

 

 

やるとしてもウェンティちゃんと相性の良い物にしたいし、、。銃とか弓、投げれる武器をウェンティちゃんの風で命中上げて、撹乱にも使えるね。

 

 

〔 う〜んうちの妖精(と風属性)が優秀 〕

 

ギュゥ

 

 

「ん?」

 

 

 肩に違和感があり、顔を左に向けてみた。そこには今までなでなでしかしていなかった透明人間が私の服を握っている。

服がくしゃくしゃだ。面白い。

 

コソ、、

『どうしたの?』

 

ペチペチッ!

 

〔 痛い痛い、、 〕

 

 

 そう囁くと太ももを叩いてきた。力加減はされてるが。

 

 

「莉翫?菫コ縺ィ荳?邱偵↑繧薙□縺九i莉悶?螂エ縺ョ莠九?縺九s縺後∴繧九↑縺」」

 

 

「、、、」

〔 、、おま喋れたんかい!!? 〕

 

 

 思わず驚愕を顔に出したまま固まってしまった。

いや、透明人間(?)だし喋れるよな、、?ん〜でもおかしいな、何言ってんのか分からん。何で?

 

 

『わ、分からないデース、、』

 

 

ピクッ

「繧上°繧峨↑縺?シ」

 

 

〔 or、、 〕

 

 

「菫コ縺ョ縲√>縺」縺ヲ繧倶コ九′繧上°繧峨↑縺??縺具シ」

 

 

「、、フ(笑)」

 

 

 まるで何かに妨害されてるかの様に、透明人間の声にはノイズが掛かる。これにもコイツは予想外の様だった。

もう私自身も分からんし笑うしかねえや。

 

 

「、、縺吶″」

 

 

〔 あ〜もう何も分からんw 〕

 

 

「縺吶″縺吶″螂ス縺榊、ァ螂ス縺阪°繧上>縺??√≠縺?@縺ヲ繧句・ス縺堺ソコ縺ョ縲√?縺ェ縺輔↑縺?、ァ螂ス縺榊・ス縺榊・ス縺肴ュサ縺ュ」

 

 

〔 お"ん"ッ!?めっちゃ早口!! 〕

 

 

「豁サ縺ュ縲∽ソコ繧堤ェ√″謾セ縺吶↑繧」

 

 

 コイツの言葉を聞き取れないからだろうか、私に向かって一斉に何か呟きだした。私に聞かれたくない事なのか?

 

 

〔 あはは〜wすっごいデジャヴだ〜w 〕

 

 

「、、、」

「、、縺ェ繧薙〒縲√♀蜑阪↑繧薙°雖後>螟ァ縺」雖後>縺?縺雁燕縺ェ繧薙※縲∵怙菴弱↑豸郁イサ閠??√′谿コ縺励※繧?k縲∵ュサ縺ュ縲√@縺ュ」

 

ゾワッ

 

 

「ハヒュッ、、」

 

 

 一幕置いたあと、また呟かれる。それは言いようのない不快感があった。さっきのは何処か重く感じたが、今のは明確な殺意がるような、、。いや、断言する透明人間は確実に私を殺そうとしている。

 

 

〔 でもそれだと、あの行動に説明つかないな 〕

 

 

梯子から落ちた時、あのまま助けなければ頭を打って死んでいた。コイツが私の死を望むなら放っておけば良かったのに。事故じゃ駄目?自分で殺したいの?それとも時期?もっと歳食ってから?

 

 

「|雖後> 縺吶″ 縺雁燕縺ェ繧薙※ 縺翫∪縺医′ 縺ゥ縺?@縺ヲ 繧上°縺」縺ヲ繧 繧ッ繧コ 螟ァ螂ス縺」

 

 

「、、、」スル、、

 

 

 どこか哀れに思えた透明人間の顔に、手を伸ばす。ゆっくり、優しく。

 

 

カツン、カツン

「麻依、さん、、?大丈夫?」

 

 

「!」ガバッ

〔 所長! 〕

 

 

 私の名前を呼ぶ声が遠くから聞こえてきた。どんどん足音が近付いて来る。急いで起き上がり髪を整えて本棚の側で魔術書を捲った、まるでずっと「立ち読みしてました〜」とでも言う様に立つ。

 

ヒョコ

「ちょっと?」

 

 

〔 髪邪魔だな、、 〕

「、、、」サラ

 

 

「、、、」

 

 

 横の邪魔な髪を耳に掛ける、丁度所長が顔を出してこちらを見ていた。

 

 

「、、あ、お姉さま。どうかしましたか?」

 

 

「いえ、、少し変な魔力を感じて、、」

 

 

「そうですか、生憎私は魔術に疎くて、、分かりまっs(( ギュゥ

こふっ、、!」

 

 

「、、本当に分からない?」

 

 

〔 何やってんだコイツ(透明人間)ゥゥゥゥ!!?? 〕

 

 

 上手く所長を欺いていると、いきなり透明人間が抱きしめてくる。締め付けが強いので、思わずダメージが、、。

あぁ〜今絶対所長の目には義妹がなんか頬凹ませてるトンチキにしか見えてないんだろうなぁ、、。

 

 

「、、、」

 

 

 所長が疑いの目を向けてくる。

 

 

「あははは、、」

 

 

「菫コ縺ョ縺?縺九i縺ェ」

 

 

〔 貴方は黙っていてくれ 〕

 

 

カツカツ

 

「、、貴女、何かを隠してない?」

 

 

「そんな事は無いッ、ぅあぁぁぁぁ、、」ズルズル

 

 

 私を怪しんだ所長がどんどん距離を詰めてくる。が、透明人間に引っ張られ±0だ。

 

 

「ちょ、ちょっと、どうしたのよ、、?」

 

 

「ぅう、、見えない何かに引き摺られてますぅ、、」

 

 

「それ貴女の守護獣じゃ無いの?」

 

 

「違います、、全く知らないです、、」

 

 

「はぁ?、、もう、訳わかんないわね」

 

 

 手を目元に置き呆れている。申し訳ない。

 

 

「菫コ縺ョ縲∽ソコ縺ョ」

 

 

〔 アンタは何言ってんだ 〕




次回、麻依ちゃん大好き(?)透明人間VSお姉様オルガマリー。ファイッ!
文字化け難しい過ぎか?



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

未知の生物との会話

オディコ始まったのでORTくん三日でボコして、やや遅めのスタートです。シバルバーはティアマトマッマが叱って(Bクリで殴って)くれました。やっぱママって偉大だね。

まだの人達は自分のペースで進めよう、メイン終わらせたら割と虚無だぞ(戒め)


※自分絵有ります。第三霊基バレ、オリキャラ顔あり



カツカツ

 ズルズル

 

「、、、」

 

カツカツ

 ズルズル

 

「あぁもう!ソレを止めることは出来ないのッ?」

 

 

 助けを求めて数分、私達は詰めて離れてを繰り返している。

 

 

「本当すみません、、私も言っては居るんですが、、」チラッ

 

 

「、、、」

 

 

「さっきから反応が無くて、、」

 

 

「私はソレが何を言ってるか分からないけど、ソレは私を害があるモノとして見えてるの?」

 

 

 所長が疑問を投げかける。それは私にも分からない、存在を知ったのもついさっきだ。コイツについての情報が無さすぎる。

 

 

「どうなんでしょう、、」

〔 表情が見えないのが痛手だな 〕

 

 

「はぁ、、逆に貴女の方から寄れない?」

 

 

「あ、じゃあやってみまッ、あぁぁぁ、、」

 

 

「、、駄目みたいね」

 

 

 自分から近寄ろうとした瞬間、腰を掴まれ持ち上げられた。少し足をバタつかせてみるが、全く降ろされる気配がない。

 

 

「透明人間さぁ〜ん、、」

〔 降ろしてください、、 〕

 

 

「ピクッ」

 

 

〔 お、反応あり? 〕

 

 

「ギュゥ、、」

 

 

 一瞬、手がビクッとしたが降ろされるばかりか、逆に抱きかかえられる。

どうしても離したく無いそうです、、。

 

 

「、、仕方ないわね」スッ

 

 

「?お姉さま?」

〔 指をこっちに向けて、、 〕

 

 

拘束(ガンド)

 

バチンッ!!

 

「み"ッ」

 

 

 向けられた指先から黒い閃光が走り、透明人間に見事命中して炸裂音をだす。身体は少しピクついて動かせない様だ。

 

 

〔 ガンドだ!有ると便利なヤツ!!あんな感じなんだ!あと所長カッコいい!! 〕

 

 

生ガンドに目を惹かれてると、所長が近づき両腕を広げる。

 

 

「ほら、来なさい」

 

 

「は、はい」

 

ポスッ

 

「しょっ、、怪我はしてない?」

 

 

「この通り元気です」

 

 

 透明人間の腕をすり抜けて受け止めてもらう。無事、着地できたが安否を聞かれたので親指を立てグッジョブする。

 

 

「ホッ、、。そう、良かったわ」

 

 

「お姉さま、ありがとうございます」

 

 

「、、それで貴女は何なの?」

 

 

「えっと、、しがない孤児です、、」

 

 

 逸れていた話題がまた、掘り変えらされる。特に誤魔化しなど考えていなかったので苦し紛れに一般人アピールをした。

 

 

「じゃあさっきのアレは?一種の魔術に見えたけど」

 

 

「いや、私魔力がそんなに無いんです。本当、すぐぶっ倒れるんで」

 

 

「そ、そうなのね、、じゃあ第三者からの、、?」

 

 

「えへへ、、(汗)」

〔 なにワロてんねん 〕

 

 

 後半を語気強めに伝えて納得させた。ひとまずは凌いだので、対策の為に存在しない記憶を捏造する。

亡き両親に魔術師の知り合いがいた事にしようかな、、。パッパ、マッマ、ごめんやで。

 

 

「、、縺翫>」

 

 

「え、、」

〔 うぉッ!?すっごい視線がッ! 〕

 

 

 何かの重圧に後ろを振り返った。何もない筈なのにどこか息苦しさを感じる、思わず身体を仰け反りそうになった。

 

 

「菫コ縺ョ縺薙→縺ッ辟。隕悶°」

 

 

「??」

〔 何も分からんけど、責められてるのか、、? 〕

 

 

「繧ャ繝ウ繝峨↑繧薙※荳ュ縲??莉墓遠縺。縺倥c縺ェ縺?°」

 

 

「ご、ごめんなさい?」

 

 

 相変わらず言葉は分からないがニュアンス的に私は責められている様で。

 

 

「、、隰昴▲縺溘□縺代〒險ア縺輔l繧九→諤昴▲縺ヲ繧具シ」

 

 

〔 ん〜?? 〕

 

ギュッ

『話し、通じそう?』

 

 

『こっちの話はわかるんですけど、、』

 

 

 所長が守る様に私を抱き寄せ、小声で囁く。残念ながら言語はどうにもならないのだ。日本語が聞き取れてるならコイツも日本人なんだろう。

今私が使えるのは触覚と聴覚しか、、。 触覚、、?

 

 

「あ、いけます」

 

 

「え?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「透明人間さん、私の手に指置いて」

 

 

「、、、」

ポンッ

 

 

 差し出した左手に少し重さが掛かる。思ったよりすんなり承諾してくれたので気が軽くなった。今からやるのは質問に「はい」か「いいえ」で触覚で答えてもらう、「言葉要らずなウミガメのスープ」だ。話せないならジェスチャーすれば良いじゃない的な、答えに見合った事をしてもらう。

 

 

「それで、「肯定」なら一回「否定」なら二回叩いて、、」

 

ツツ、、

 

 

「?」

 

 

 説明を経て、答えてもらおうと思ったが急に手のひらをなぞられる。何か伝えたい事でもあるのだろうか?

 

 

〔 指を動かして、、 〕

 

 

ツー、スル、、

 

 

〔 、、ハート? 〕

 

 

「縺吶″、、」

 

 

〔 これって、、 〕

「「好き」?」

 

トン!トン!トンッ!

 

 

 そう呟くと連続だが一回、「肯定」の意が示される。しっかり叩くあたり、本当にコイツは私に好意を持っている様だ。しかし全く知らない赤の他人(?)に良い印象を持たれても微妙なのである。

 

スル

 

「好き」

 

ツツ、、

 

「好き、、」

 

ツー

 

〔 、、多くない? 〕

「えっと、、」

 

 

ほぼ連続で描かれるハートに少し引く。そんなに伝えたかったのか、、。

 

 

「あの、透明人間さんが私を好き(親愛)なのは分かったから、、」

 

 

「、、驕輔≧」トントン

 

 

「?違うの?じゃあ嫌い?」

 

トントン!

 サラサラ

 

〔 またハート、、 〕

「やっぱり好き(親愛)なんだよね?」

 

トントン

 

 

 しかしまた「否定」される。どこか違う、好きだけど嫌い的複雑な心情なのか?細かい気持ちが伝えられないのはコレのデメリットである。

 

 

「、、さっきからどんな会話をしてるのよ」

 

 

「手のひらにハートが描かれてて、好意なのは分かったんですけど「好き」と聞いても違うと、、」

 

 

「、、、」

 

 

「?」

 

 

 静かに話し合いを静観(?)していた所長が少し考え込み、こんな事を聞いてきた。

 

 

「その「好き」ってどうゆう意味で捉えてるの?」

 

 

「親愛じゃないんですか?」

 

トントン!トントンッ!

 

「え、違うの?」

 

 

「あぁ、、なんとなく分かったわ」

 

 

 所長が呆れた表情をする。どうやら親愛ではないようだ、なら友愛なのだと仮定しよう。

 

 

「まぁそれはおいおいで、、透明人間さん私の質問に答えてくれる?」

 

、、トン

 

〔 あ、渋々って感じだな 〕

「ありがとう。じゃあ一つ目だけど、貴方は召喚獣なの?」

 

トントン

 

「違うんだ。なら守護霊とか?」

 

、、トントン

 

 

 少し間隔が空いて「否定」する。部分的に違うって解釈で良いのk(( おい某魔人ゲームって思った奴だれだ。

 

 

「霊でも獣でも無い、別の守ってくれるモノなんだね」

 

トン

 

「一応聞くけど、何で守ってくれるの?面識ないよね?」

 

トントン

 

〔 あ、面識はあるんだ 〕

「私が知らないだけ?」

 

トン

「縺帙▲縺九¥霑弱∴縺ォ陦後▲縺溘?縺ォ 、、蠢倥l繧九↑」

 

 

コイツだけ面識あんの怖いな、両親関係なの?でも記憶整理した時にそんな物は無かったんだよな〜、、。

 

 

「ママ達と関係ある?」

 

トントン

 

〔 え"、じゃあ何?自然発生なの?ウェンティちゃんみたいな妖精? 〕

 

トン

 

「、、妖精なんだ」

 

 

人外仲間が増えたなこりゃあ





こっちでは初めての挿絵描きました。個人的に子供のムチムチしたてて描けてヨシッ!!(鼻血)
次回イベントの条件が2部6章クリアなんですけど、、期待して良いんですね?水着モルガンさんも待ってます。
もうモル祭の様な失態は犯さん。(始めたばっかりでイベント分かんないままフリーだけ回してた)

AU10000、お気に入り85ありがとうございます!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

知ってか?これまだ初日だぜ?


生放送良きでした。剣メデゥのイベントだから、まだ運営は水着イベントを残している、、。ここでもガチャは見送りで〜。

※盛大なキャラ崩壊を含みます。女々しい。



 ウェンティちゃんと同種族と判明し、気分が上がるが一つ疑問に思った事がある。

 

 

〔 あれ?今ナチュラルに心読まれた? 〕

「透明人間さんってもしかして、、」

 

 

「ビクッ」

 

 

 私がソレを言おうとすると、置かれている指が震えた。バレるとまずい事では無いのでは?

 

 

〔 妖精眼持ちなの? 〕

 

、、トン

 

〔 ふえ〜、汎にも妖精眼持ちって居るんだ、、異聞しか知らないからビックリ 〕

「そうなんだぁ、、」

 

 

「、、縺昴l縺?縺代?√↑縺ョ縺具シ」

 

 

 また何かの言葉を発する。私の反応が淡白な所為であろう、残念ながら「心を読む」なんてシチュ何処ぞの小5ロリで慣れてるのだ。今更とも言う。

 

 

「?どうしたの?」

〔 あ、でも転生者なのを知られてるのは少し厄介かな? 〕

 

 

「イラッ」

ムニムニ

 

「んみっ、なんでほっぺ弄るの〜、、」

 

 

「菴輔〒謔溘j螯匁?ェ縺ェ繧薙□繧茨シ√◎縺薙?菫コ縺ョ豬√l縺?繧搾シ?シ」

 

 

 態度が気に食わなかったのか、頬を執拗に触ってくる。まさかコイツ、ロリコン絶殺を掲げてる!?違う!私は断じてロリコンではない!変態と言う名の紳士だ!!

 

 

「む〜」

 

 

「何か分かった?」

 

 

「とりあえず、敵ではないみたいです。あと心読める妖精でして、、」

 

 

「妖精、、?そんな者がどうして、、」

 

 

 また顔を顰めて考え込んでしまった。ならばもっと情報を聞き出さねば、コイツを信用する為にも。、、いや妖精の時点でちょっと信用できないな。

 

 

「妖精さん、、あ、これから妖精さんって呼んでいい?」

 

トン

 

「ありがとう、妖精さんは魔力ってどうしてるの?てゆうか魔力使う?」

 

トン

 

「じゃあその魔力ってどうしてるの?自己完結?」

 

トントン、フニ

 

「?私?」

 

 

 返答は「否定」そして胸を突かれる。私の魔力を使っているらしいが、それは違うと思う。なんせ私の魔力はミリしかなく、二人目の維持なんてぶっ倒れてしまう。真偽を確かめる為、もう一度聞き返す。

 

 

「、、本当に?」

 

トン

 

「ん〜、、でも私魔力関係クソ雑魚なのに、、」

〔 ちょっとだけ貰ってる感じなのかな、、? 〕

 

トントン

 

〔 ??余計分からんなってきた、コレは後回しにしよう 〕

「ええっと、前の私を守ってくれる理由も聞きたいんだけど、、」

 

スル

 

「え、「好き」?」

 

 

 質問する前に手のひらをなぞられた。またハートマークが描かれる、ここでコレを描くとゆう事は、、

 

 

〔 私が好きだから、、守ってくれてるの? 〕

トン

 

〔 うわ、、1フレもない早さ、、 〕

「、、アザッス、、」

 

 

妖精の反応の速さに引きつつ、話題逸らしの為 他に疑問をもってる事を思い返してみる。

 

 

「、、、」

 

 

「、、ツンツン」

プニプニ、ググッ

 

「、、、(汗)」

 

 

「♪〜」ムニィ~

ズリズリ

 

 ハマったのだろう、また頬に触れてきた。コイツの考えが読めない、めっちゃ怖い。

いやコッチ考え事中なんですけど、、

 

 

「、、あの?妖精さん、、」

 

グイッ

 

「、、、」

〔 もうこんなくらいで驚きはしないんだよなぁ、 〕

 

 

いつの間にか体制を変えて、自身の膝の上に座らせる。こんな不可思議な状況でも平然としている自分で「慣れ」の強さを知った。

 

 

「縺ゅー、、」

パクッ

 

「??、、?」

〔 e、、ほ、ホッペ、、パクって、、 〕

 

 

 気を抜いていると、ほんのりと温かい空間が頬から伝わる。指とはまた違う柔らかいものが私の頬を挟んでいた。状況がまったく理解できず宇宙を背負いながら固まる。

 

 

「モグモグ」

 

 

「ぁ、、ァ、、」

〔 あ"〜ッ!!なんかジメッてするッ!!ミギャァッッ〜〜!! 〕

 

 

「❤︎///」ギリッ

 

 

「いッ、、!」

〔 いッたいわ!馬鹿!!噛むな噛むなッ!やっぱ(ウェンティちゃん省く)妖精って最悪カモ!! 〕

 

 

 何が面白いのかハムハムでは飽き足らず、力強めに噛んできた。端の部分が痛むのでコイツは八重歯持ちなのが分かる(いやこれで分かってる私変態すぎ、、)。もし引き千切られでもしたら、、なんて考えて恐怖で動けなく、読めてる筈の頭で文句をたれた。

 

 

〔 う"ぅ"〜ッ離せッ〜!!美味しくない〜!! 〕

『ッウ〜〜、、』

 

カミカミ

 

 

「!ちょっとッ、彼女を離しなさい!」

 

 

〔 しょ、、しょちょぉ〜、、!! 〕

 

 

「、、〜〜〜」モゴモゴ

 

 

 考え事を終え、此方に意識を戻してくれた所長が妖精に睨みを効かせる。彼女自身、非日常の連続で困惑している筈なのに、、思わず目頭が熱くなる。それでもコイツが私の頬を解放する事は無かった。

 

 

〔 クソォ〜、、私だってロリのもち肌食いたかっt((ゲフンゲフンッ!! 〕

「度々すみませんお姉さまぁ〜、、」

 

 

「謝ってる場合じゃないでしょッ、貴女も抵抗しなさい!」

 

 

「そぅ、ですね、、あの、妖精さん?離してもらえませんか、、

〔 HA☆NA☆SE 〕

 

 

「、、、」

カミカミ

 

 

ダメみたいですね(諦め)

 さっきの懇願は私も悪いと思うが、こっちだって訳の分からないまま捕食されてるので怒らずにはいられない。

 

 

〔 何なんだコイツ〜!私コイツ嫌い! 〕

 

 

「ピタッ」

 

 

〔 あ、なんか分からんけど止まった 〕スル

「お姉さま、もうアレは無視しましょうっ!」

 

 

「待ちなさい、痕が凄いわよ」

 

 

 膝から立ち上がり、所長にここから離れる様に促す。彼女はそれを制止して先程まで噛まれてた頬に手が添える、なんとも言えないほんわかしたモノが痛みを和らげてくれた。

 

 

「これはもしや、、回復魔術とやらですか、、?」

 

 

「ええ、ちょっとした痛み止めにしかならないけど」

 

 

「凄い、、お姉さま、私にもっと魔術を教えてください!」

 

 

「元からそのつもりだけど、、貴女にとっては全てが珍しいのね」

 

 

「はい、あのバチンってなるやつかっこよかったです」

 

 

「あ、あれは忘れなさいっ///」

 

 

 少々恥ずかしかったらしい、顔を赤くしてツンとしてる。ツンデレに癒されつつ落としていた魔術本を拾い、卓まで戻ろうとすると、、

 

ガシッ!

 

「、、、」

「ッ〜〜〜、、!!」グググッ

 

 

「繝、繝?縲√∪縺ヲ縲√?∬ャ昴k縺九i雖後o縺ェ縺?〒縺上l縲√?」

 

 

「むむぅ〜ッ///!!」

〔 いい加減にしてくれ!!何がコイツを突き動かすんだ!? 〕

 

 

「縺斐a繧難スッ縲√♀蜑阪′蜿ッ諢帙>縺上※縲√■繧?▲縺ィ謠カ謠?▲縺溘□縺代↑繧薙□縲√?√♀縺ュ縺後>縺?縺九i縲∝ォ後>縺ェ繧薙※縲√?」

 

 

 固まっていた妖精に腰を掴まれた。足を目一杯踏み込んでも身体は動かせない。しかしそれ以外は何もしてこず、声もしょんぼりしているので反省はしているらしい。しかしそれはそれ、許さないし関わる気もない。

 

 

「お姉様、、いきましょう"、、」ズリズリ

 

 

「え、えぇ、、」

 

 

「ッ!!」ポンッ!

「鮗サ萓昴<、、!險ア縺励※縺翫¥繧後∞、、蜒輔′謔ェ縺九▲縺溘h〜!」

 

 

「!?」

〔 頭に何か!? 〕

 

 

 やっとの思いで動いたかと思えば、服の裾が離され頭に重圧が掛かる。声も上から聞こえるのであの妖精が私の頭に乗っかっている解釈で合ってるだろう。身体のサイズも変えられるらしい。これなら気にせず卓へ戻れるので好都合、返事はしないまま歩きだした。

 

 

「辟。隕悶@縺ェ縺?〒縺上l〜!!」

ペチペチ

 

「、、、」

〔 妖精でちっちゃくなれる男、、 〕

 

〔 、、うん!気のせいだな! 〕

 




オディコのおかげで色んな鯖絆上げに走っています。おかげで石が貯まる貯まる!



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ルールを設けても通じないのなぁぜなぁぜ?


読者さん見ってる〜w今私は横浜に居ま〜すw
、、はい、そうです。作者東京に来ました。デケェアニメイト行ってFGOグッズ買い漁ってきます。

本話は今までの最長です。調子乗りました、別作もこれくらい書け。



 

「、、、」

 

 

「鮗サ萓昴〜、、霑比コ九r縺励※縺翫¥繧後、、」

 

 

「、、、(フルシカト)」

 

 

「ヒックッ、、蜒輔?縺薙→隕√i縺ェ縺上↑縺」縺溘、、?繝槭せ繧ソ繝シ、、」

 

 

 横から凄まじい締め付けと涙声が聞こえてくる。コイツを無視しだして数十分経ったが、まだ私に構ってもらおうと奮闘していた。と言うか泣き出すまでやり続けるとは考えていなかった。

 

 

「蜒輔∝菅縺ョ譛?諢帙し繝シ繝エ繧。繝ウ繝医□繧阪!!」

 

 

〔 あ"ー、ステイステイ。後で構ってあげるから 〕

 

 

「莉奇!莉翫°縺セ縺茨!!縺昴s縺ェ繧ゅ?隕壹∴縺ェ縺上※繧ゆソコ縺瑚ュキ繧具!!」

 

 

「お姉さま、この魔術はコレで合っていますか?」

 

 

 気にせずに、隣に座っている所長に聞き込む。しっかり確認したから大丈夫だと思うが、使い慣れる人に聞いた方が安心できる。

 

 

「ええ、大丈夫よ」

 

 

〔 よっしゃ、所長お墨付き 〕

「あ、コレあの魔術の応用ですね」

 

 

「よく覚えていたわね。そうよ、コレは強化魔術によく使われるから、頭に入れとくと良いわ」

 

 

「ふむふむ、、」

〔 物理だけじゃなく魔術も強化出来るのか 〕

 

 

 準備していた付箋に書き込んでおく。自分が求めている物か判別してノートに貼っていくのだ。しかし、主にウェンティちゃんとの約束が守れる様に選んでるから数は少ない。

 

パラパラ

〔 次は幻術とか、、?自分にかけてリミッター外したりできるし、、 〕

〔 どこぞの大学生魔法少女もやってたしね 〕

 

 

「、、それにしても、貴女大丈夫なの?」

 

 

「?何がですか?」

 

 

「身体、服もシワついてるし、、」

 

 

 所長の目には奇怪に見えてるだろう、私もそうだが。なんて言ったって服の一部はその存在を現す様に跡が付き、顔も右側が常に押しつぶされてるのだから。意識しだしたら痛覚が仕事をする。めっちゃいてぇー。

 

 

「逞帙¥縺吶l縺ー縲∽ソコ縺ョ莠玖ヲ九※縺上l繧九?縺具、、?」

ギュウッ

 

〔 あーそろそろ構わないと潰れるわ、でも反応するとつけ上がりそー、、 〕

 

 

「縺ェ繧薙〒、縺薙s縺ェ縺ォ險?縺」縺ヲ繧九?縺ォ、、√≧縺昴§繧?↑縺??縺ォ縺」、、!!」

 

 

「、、お姉さま、少し席を外します」

 

 

「え、ええ、、」

 

 

 所長から許可を取り、席から立ち上がった。所長の邪魔にならないくらいの距離まで離れて、ずっと引っ付いていた妖精に向き合う。

 

 

「妖精さん?今私が何してるか分かってます?」

 

グリグリグリッ

 

「じゃあ分かってる体で話します。私は魔術の勉強しているんです、貴方の同類との約束を果たす為に」

 

 

「縺セ縺溘、∪縺溘い繧、繝ッ、、 繧「繧、繝?√>縺ェ縺代l縺ー縺雁燕縺ョ蛻昴a縺ヲ縺ッ菫コ縺ョ繝「繝弱□縺」縺溘?縺ォ、、」

 

 

「一年以内には魔力量とか増やさないと間に合わないので、ちょっと急いでます」

 

 

 相変わらず理解できない言語を発するが、スルーして要件を伝える。

 

 

「でも構わないって訳じゃないんです、その日の勉強を終わらせてなら私も沢山構います」

「せめて勉強の間は我慢してくれませんか?」

 

 

「繝槭せ繧ソ繝シ、菫コ縺ョ、蜒輔□縺代?繝槭せ繧ソ繝シ縺後、、」スル、、

 

 

「?聞いてます?」

 

 

「蜒輔r辟。隕悶☆繧九↑、逕溘″縺溷ソ?慍縺後@縺ェ縺、、縺雁燕縺ッ蜒輔?蜈ィ縺ヲ縺ェ繧薙□」

 

ギリッ、、!

 

駄目だ聞いてない(確信)さっきの態度を見るに、コイツが面倒くさい奴なのは分かる。地雷系に近い、対処出来ない訳じゃないがあんまり良い方向に転がった事は無い。ん〜、でもまだリカバリーが効く範囲だろう。距離感を把握する為にも試すのが吉だ。

 

 

「妖精さん妖精さん」

サラ、、

 

「ピクッ」

 

 

「ごめんね構ってあげられなくて」ナデナデ

「もう少しだけ我慢出来る?用事を済ませたら、いっぱい話そ」

 

 

「、、、」

 

 

 首を圧迫してきた頭部に右手を添える。そのままゆっくりと下へ動かし、また上に持っていく。俗に言う「なでなで」だ。数多の修羅場を収めてきたコレ、効かないことはなかろう。頭部を繊細に触れて慰める。

 

 

「分かってくれますか、、?」ナデナデ

 

 

「、、、」

『、、縺阪』ボソ、、

 

 

「??」

 

 

「螂ス縺、縺吶″、、縺吶″縺?縺?☆縺、螂ス縺搾スッ縲√d縺」縺ィ蜒輔r縺ソ縺ヲ縺上l縺溘▲、、!」

「繧ゅ▲縺ィ縲√b縺」縺ィ謦ォ縺ァ縺ヲ、、!蜒輔↓隗ヲ繧後※!」

 

 

 だんだんと声量が大きくなった。これは成功と仮定しても良いだろう、少々元気過ぎるが、、。

 

 

「じゃあ約束しよ。構うのはやる事やった後、って」

スッ

 

「邏?∵據縺吶kッ!√□縺九i、、蜒輔?諢帙b蜿励¢蜈・繧後※縺ュ?」

 

 

〔 あ、大事なの忘れる所だった 〕

「、、勉強してる間は邪魔しないでね?抱きついたり」

 

ピタッ

「√□縺阪、、√□繧√、、?」

 

 

そんな固まる程に困惑するのか、、。でもコイツ男説あるからそう考えると一気に変質者になってしまう。自重もさせなければ、いつかやらかしそう。

 

 

「縺。√▲縺ィ√□縺代、蟆代@縺ァ繧ゅ□繧√°、、」

 

 

「頭擦り付けてきたり、話し振ってきたり、、は対応出来ないよ?」

「でも、触ったり独り言なら何でも大丈夫」

 

 

「!、、菴輔〒繧り憶√▲縺ヲ險?縺」縺溘↑?險シ險?縺ッ蜿悶▲縺溘◇」ギュウ、、

 

 

「?良いよ?」

 

 

 差し出した小指がすごい締め付けられた。なにか聞かれるが、多分確認だろう。ちゃんと承諾する。

約束は守ります、自分で決めたルールだし。

 

 

「指〜切りげんまん、うそついたら、、」

 

「螂郁誠縺ォ關ス縺ィ縺吶」

 

 

〔 ?続き言ってくれたのかな? 〕

「ゆびきった♪うん、お互いしっかり覚えておこうね」

 

 

「、、√≠縺√ ❤︎」

 

 

 しっかり約束も取り付けたので、所長の所に戻ろう。何ならコイツにも勉強手伝わせるか。

 

カツカツ

 

「!よかった、何もされてないわね」

 

 

「心配おかけしました、少しルールを設けてきたので見苦しい姿は見せないと思います」

〔 さーて勉強の続き、、 〕

 

 

「♪」グイッ

 

 

「、、、」

 

 

 椅子を引いて座ろうとした途端、足が空を切った。まただ、またなのだ、、またコイツは私を持ち上げてる。驚きも困惑もせず、下へ落ちる準備を始めると、、

 

ポスン

 

「、、?」

〔 え、あ、、なに、膝?ヒザなのこれ? 〕

 

 

特に何かするわけでも無く、私が座ろうとした席に着いた。持ち上げていた私を(多分)自身のヒザに座らせて。

 

 

〔 、、なんで? 〕

 

 

「、、それは、ルールの一つなのかしら、、?」

 

 

「違、、いますけど、多分、、この人なりに考えてルールを、守っていると、、」

〔 まぁまぁ、確かに勉強の邪魔にはならないから、、 〕

 

 

「貴女が良いなら、私も気にしないけど、、」

 

 

 所長が心配しているが、きちんとルールは守ってくれてるので目を瞑ろう。気にせず放置していたノートと向き合い鉛筆を持つ。そこでふと、物の位置が変わってる事に気が付いた。

 

 

〔 あれ、この本、、。それにメモも、、 〕

「ありがとうございます。お姉さま」

 

 

「、、なんの事かしら」フイッ

 

 

〔 間違い、解説付きで直してくれてる、、律儀だなぁ、、/// 〕グリッ

『っ、、!いたッ、、』

 

 

「豬ョ豌励?險ア縺輔↑?√°繧峨↑、、」

 

 

 素直じゃない所長に顔を向けて礼を言った。しかしコイツは気に入らないらしい、強制的に顔を曲げ、目線をノートに戻す。

 

 

〔 う〜、、何が嫌なんだ、、? 〕

 

 

渋々要求を聞き入れ、魔術との睨めっこが始まった。

 

 

ーーーー 数分後 ーーーー

 

 

「、、、(宇宙猫)」

 

 

「邨ゅo縺」縺滂シ溽オゅo縺」縺溘↑?」

 

 

『ぉま、、おまぁ、、、』

〔 だいぶグレーな所突いてきたねぇッ!?手ぇ撫でたりっ頭にキスしたりッ!!なんで規制前よりスキンシップ激しいんだ!!? 〕

 

 

「驍ェ鬲斐r縺励↑縺代l縺ー菴輔〒繧り憶縺?√□繧搾シ」

 

 

、、なんか言い負かされた気がする。

 

 

〔 いや、、そもそもキスって何やねん!?心臓に悪いわッ!! 〕

 

 

「谺。縺ッ蜿」縺ォ縺吶k縺槭」フニッ

 

 

「、、のーせんきゅう」

 

 

「ッチ」

 

 

 何か言いながら唇に触れられたので拒否したら舌打ちされてしまった。段々と言語判定も分かってくる。

 

 

〔 まあええか、本戻してこよ 〕

グッ、、

 

「、、妖精さん手、離して」

 

 

「√d縺」

 

トントン

 

「じゃあ、、妖精さんに片付け手伝ってほしいな」

「お願い」

 

 

「、、、」

 

 

 返事はない。意識は堅そうなので少々諦めつつ、もう一回頼み込んでみる。

 

 

〔 無理だったら所長に頼も 〕

 

 

「!!」

 

ガタッ!

 

「わっ」

 

 

「√d√k、 √d繧九°繧峨◎ョ∬у√@譁?∝唱√b縺??∽スソ?√↑」

 

 

 床に降ろされて片付けようと思っていた本達が宙に浮く。急いで私も数冊取り、持ち上げる。よくよく見ると浮いている本はアレを含めて、取るのに苦労した物だ。あの時にも居たのか、、。

 

 

〔 ありがとう 〕

「お姉様、ここの本って借りれますか?」

 

 

「勿論よ。期限は2週間だから、忘れないように」

 

 

「はい。あ、お姉さまも何冊か片付けるのに苦労する本など有りませんか?その逆も」

 

 

「いいえ私は魔術があるから、大丈夫よ」

 

 

 そう言って私と同じ様に何冊か持った後、残りを浮かせ本棚へと移動して行った。約束達成してから私も練習してみようかな。

 

 

「じゃあ妖精さん、まずはあっちの本棚からだよ」

 

 

「縺ゅ≠」

 





文字数3500、、どう見てもオーバーですありがとうございました。

イベントの追加レポートはもう少しで終わりです。とある階にてプリテンダー表記がされていましたがガッツリオベロンだったので陛下にロードレスキャメロットしてもらいました。各クラスの主力温存しすぎ問題。でも低レアでクリアできるところ、好きです。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

協力しようではないか。


夏祭りの英霊召喚フォトにオベロンが居て飛びました。行"き"た"い"ッッ!!(無理)
参加したオタク達の叫び(ツイート)を血涙流して眺めてますね。



「ありがとうございます、お姉さま」

 

 

「元々お父様に頼まれていたもの、問題ないわ」

 

 

 図書室で本を片した後、私は所長に自室まで案内してもらった。ここに来るまで使用人だろう人たちとすれ違ったが、みんな会釈とかしてくれたし思ったより歓迎してくれてる様だ。しかしまだ信頼関係が築けた訳ではないので、無い語彙力を捻りながら頑張ろうと思う。

 

 

「にしても個室とは、、」

 

 

「部屋は余ってるの、使わないのは勿体無いでしょ」

 

 

「、、そうですね」

 

 

「私の部屋は一つ挟んで隣だから、何かあったら呼びなさい。特に、、」

 

 

 所長が私の背後に目を向ける。多分そこに妖精がいると踏んでいるのだろうが、残念ながらコイツは私の横だ。

 

 

「縺ケ繝シ」

 

 

「分かりました、ちゃんと(いきすぎたら)呼びますので」

 

 

「じゃあ、気をつけなさいね」ガチャ

 

バタン

 

 

「、、よし、部屋を私色に染めてやるか」

 

 

 ドアノブに手をかけ開けようとした瞬間、横からひょっこり顔を出した奴が居た。いつの間に背後を取っていたのか。

 

 

「やあ、とても有意義な時間になった様だね」

 

 

「、、お父様」

 

 

「少し部屋で話し合わないかい?」

 

 

「、、、」

〔 コイツが私に話すこと、、一体何? 〕

 

 

 顔は顰めず疑問を頭に留める。正直この人は不確定要素すぎてこの後どんな事態になるかわからない。

 

 

「菫コ縺ッ隱阪a縺ェ?√°繧峨↑」

 

 

〔 でも、それ以外にこの人はキーパーソンだから対話は必須なんだよなぁ、、 〕

「、、分かりました、重要な話なのですね」

 

 

「理解が早くて助かるよ」

 

ガチャ

 

「どうぞ」

〔 と言っても貴方の家ですがね 〕

 

 

 手にかけていたドアノブを捻り扉を開けた。この話し合いが自身の未来を決めるかもしれない。備え付けの机から椅子を引っ張り、対面する様に動かす。私はベットで、、。

 

 

「ありがとう」

 

 

ギシッ

「、、それで、どんな内容なのでしょうか」

 

 

「うん。君についてと、、」チラッ

「ずっと私を威嚇するソレについて、少しね」

 

 

「!お父様は妖精さんが見えるんですか?」

 

 

 妖精について言及する時、マリスビリーはしっかりと私の隣に目配せした。確かにソコには彼が座っているし、さっきから不快そうな気配を感じる。所長の様に魔力で感知したのか、姿がハッキリ見えてるのか、、。

 

 

「妖精、、ああ、確かに彼は妖精だね」

「だいぶ珍しい子だけども」

 

 

〔 姿、、見えてるくさいな 〕

「どんな方なのでしょうか」

 

 

「ふむ、言ってしまうと私の首が掻っ切られかねないからね。申し訳ないが黙っておくよ」

 

 

「、、、」スッ

 

 

 隣に顔を向ける。多分居るはずの妖精、コイツから目を離したらなんかしそうなのでジト目で圧を掛けておく。

 

ギュッ

「、、蜀苓?√□」

 

 

〔 やっぱ何かやらかすところだったな? 〕

 

 

「躾がなってるね、彼は君に強く出れない様だ」

 

 

〔 たしかに出れないけど凄いデレるよね 〕

「ええまぁ、、私は分からないんですが知り合いで仲も良いらしく、、」

 

 

「菫コ縺ョ逡ェ縺ァ繝槭せ繧ソ繝シ縺縺鯉」

 

 

 どこか自慢する様なトーンで何かを発言するがスルーしておこう。だが、マリスビリーにはその内容が聞き取れたらしい。

 

 

「ははッ!成程君たちはそうゆう関係なんだね」

「うんうん、私も気を付けて接しよう」

 

 

「?」

 

 

「いやコチラの話だ、気にしないでくれ」

「彼については面白い事が聞けた、次は君について話そうか」

 

ビシッ

 

「、、、」

 

 

 さっきのほのぼの(?)していた空気から、一気に引き締まる。ここからおふざけは無しだ。

マリスビリーの澄んでいるが何処か濁っている瞳が私を捉える。

 

 

「麻依くん、君は本当に6歳なのかい?」

 

 

「?どうゆう意味でしょうか」

〔 +90ですけどね〜 〕

 

 

「今日出した魔術の式、あれはマリーからしたら簡単なモノだが君くらいの歳の子には解けないモノなんだ」

 

 

「いえ、あれはお姉さまが解説してくれたから解けたので、、」

 

 

 やはり最初から疑われていた。勉強自体が罠だったとは、分かるわけないだろ!!

 

 

「それでも君は途中まで解いていただろう?施設の職員から聞いていたが、君は特段学習もせずに読書で時間を潰していた。にも関わらず、君は知識があった」

 

「、、君のその知識は、何処から来たんだい?」

 

 

「スゥ、、アカシックレコードかr「麻依くん?」

はい言いますはっちゃけます」

 

 

ン"ッン"!、、少々ふざけたが真面目に答えよう。言える事は言って、影響が出そうなモノは口を噤む。オリチャーとか胃が死ぬからね☆

 

グイッ

 

「ん?」

 

 

「譛ャ蠖薙↓√≧縺ョ縺具シ 遏・縺」縺溘i縺雁燕繧貞茜逕ィ縺吶k縺橸シ」

「、、蛻・縺ォ縲√き繝ォ√ョ繧「縺ォ陦後°縺ェ縺上※繧り憶√>縺倥c縺ェ縺?°」

 

 

〔 心配、、してくれてる? 〕

 

 

「利用なんて、物騒な事はしないさ。今の私は彼女の父親なのだから」

 

 

〔 、、妖精さん、私なら大丈夫だよ 〕

 

 

彼の言う通り、私は利用されないしさせない。自我は育ち切った老婆なのだから歳下に操られては顔が立たない。

 息を吸い込み、思いをしっかり言葉にしていく。

 

 

「お父様、確かに私は6歳に似つかわしくない知識量を有しています」

 

 

「うん」

 

 

「それにはキチンと理由がありますし、もちろん話させてもらいます。でもその前に一つ、、」

「貴方はそれを知って、どうするんです」

 

 

「、、、」

 

 

 彼は人がいい様な笑顔を崩さず、聞き手に徹している。これで良い、変にあやふやにされるより押して押して答えざる状況にする。

 

 

「「利用しない」勿論信じます。ですが貴方は口が上手い、類義語(全く同じ意味で別の言葉)を使って私を丸め込めますよね?」

 

 

「、、参ったよ、君がここまで疑い深いとは」

 

 

「人生経験ですね。貴方は掴みどころを極端に減らしすぎです」

 

 

「心に留めておこう。うん、確かに私は君を「利用」しない。言い方を変えよう、私は君と協力したい」

 

 

 マリスビリーの口から引き出した答え。答えがYESだけの強制ではなく、相手の承諾が必須な協力とは予想していなかった。まあ彼は基本強制しないのだが、魔術も満足に扱えない子供にそんな重要そうな取引を持ち掛けるとは、、。

 

 

「具体的には?」

 

 

「私が所長をしている人理継続保障機関、フィニス・カルデアに来てほしいんだ。そこで私の目的に協力してもらいたい」

 

 

〔 きた、でもコイツの目的の過程に人理焼却と漂白が含まれてるんだよなぁ、、 〕

「目的、、私なんかが力になれますか?」

 

 

「勿論だとも、そこでは君の魔力回路を増やす手段もあるのだから」

 

 

 その発言に頭が困惑する。さっきの事より数倍の衝撃だ、あの時に教えてもらったモノと別の手段があったのか。

 

 

「え?」

〔 魔力回路が増やせる?そんな詐欺広告、、みた、い、、、 〕

 

ギュッ、、!

「、、縺昴l縺ッ鬧?∫岼√□ 險ア縺輔↑縺」

 

 

「君はサーヴァントって知ってるかい?」

 

 

「、、、」

〔 マリスビリーィィィィッ!!! 〕




あと5日で8周年が本格的に始まりますが、作者は遥か遠いオベロンPUのセットアップをしています。イメージするのはいつも最強な自分、もう周年もすっ飛ばして石貯めちゃうカモ、、



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

強化クエですか?

神よ、懺悔します。私は前回周年すっ飛ばすと言いながらトネリコ実装で思わずガチャを引いてしまいました、、。幸い空気を読んでくださり痛手ではなかったです。
福袋は駄目でした、坂もっさんと一ちゃんです、ありがとう、、。石は天井分まで貯めて絶対来るイベントPUでお迎えしてみせます、でも水キャスも引きたいので早めでオネシャス。
水着霊衣が可愛さ全振りで女の子に貢いでもらうシチュ似合いすぎでは、、?

追記:投稿遅れてすいませぇぇんっ!!



 

サーヴァント。

歴史に傷を残した英雄、偉人達がエーテル体となって顕現する。自身を呼んだ者をマスターとして盾となり、鉾となる者達。基本聖杯戦争でしか呼ばない者たちだが、特殊な事例で呼ばれたりもする。

 

さて質問です!あのクソ親父は私を強くすると言ってこの話題を出しましたが、どうしてでしょうかッ☆ヒントは私達の後輩だよ!

 

 

 

、、うんうんそうだよッ!デミ・サーヴァントだよ!!コイツ私をデミにしようとしてるヨッ!

ンッバ〜カ〜?成功例がデザインベイビーのマシュちゃんしか居ないのに、私がなれるかってんだッ!!

 

 

「サーヴァント、、聖杯戦争で呼ばれる英雄達、、ですか?」

〔 もしかして妖精さんが警告してきたのはコレ、、? 〕

 

 

「うん、そこまで知ってるなら説明は省こう。カルデアではね、彼ら英霊の力を同意の元で人に与える事が出来るんだ」

 

 

「そんな、、事が、、」

〔 出来ねぇだろ!?私知ってっからぁ!! 〕

 

 

「君にはその適性が有る」

 

 

 真っ直ぐ私を見て発言した。その絶対的な確信に疑問が浮かんでくる。彼は私の何を見て言ってるのだろうか。

 

 

「お父様、その適性と言うのは、、?」

 

 

「隣の彼が分かるんじゃないのかい」

 

 

「妖精さん、、?」

 

 

「、、、」

 

 

 ずっと、何かしらマリスビリーに噛みついていた妖精が静かでいる。心当たりがあるらしい。

 

 

「彼がいる限り、君に命の危機は訪れない」

 

 

「、、ソレには危機的状況に陥る場合も有るんですか」

 

 

「不安になると思って隠していたんだ。すまないね」

 

 

「メリットもデメリットも、全て話してください。その上で決めさせてもらいます」

〔 ぜっってぇ全部引きずり出したるからなぁ、、 〕

 

 

 私がそう言うと、マリスビリーは嬉しいそうに笑った。

あ〜、コイツここまで読んでんな、、。っぱ、やりずらいわ〜、、。

 

 

「、、やっぱり君は面白い」

 

 

「それはどうも。で?どうなんですか?」

 

 

「確かにこの方法は失敗する可能性が高い、君は魔力の耐性も低いから尚更ね。でも、それを補ってくれるのが彼なんだよ」

 

 

「妖精さんにそんな力があるんであるんですか?」

 

 

 その問いに彼は首を振る。

 

 

「いや、彼自身に能力が備わっている訳ではない、あくまで間接的に、、だ」

 

 

「、、妖精さんの意図は無い、とゆう解釈で良いですか?」

 

 

「そうだね、君との因縁が命綱になってる」

 

 

「命綱、、」

〔 それなら、、この先、生き残これるかも、、 〕

 

 

あの実験に少し希望が持てる。成功確率が高いならやっても良いかも、、。

 

 

『縺オ縺悶¢繧九↑、、』

 

 

「ぇ、、?」

 

ギュウッ!

 

 

「ッ!?」

 

 

 マリスビリーの話を肯定的な印象を受けていると、静かでいた妖精が私の体を引き寄せて抱きしめる。

 

 

「縺雁燕閾ェ?√′菴輔r險?縺」縺ヲ繧九°蛻?°縺」縺ヲ繧九?縺九、、 鮗サ萓昴r縺雁燕縺ョ閾ェ蛻?∝享謇九↑鬘俶悍縺ァ豸郁イサ縺輔○繧玖ィウ縺ェ?√□繧阪、、」ズイッ、、

 

 

「、、、」

 

 

 妖精が何か言うとマリスビリーが顎を傾けた。私を抱きしめている彼から殺気が出ている事から、凶器の様な物を突き付けられてるのだろう。しかし

そこはマリスビリー、表情は変えず穏やかな笑みでいる。

 

 

「?√°縺」縺ヲ險縺」縺ヲ繧九↑繧我ソコ縺ッ縺雁燕縺ョ鬥悶r謗サ縺」蛻?√k、 ?√d縺ゥ縺。繧峨↓縺励m谿コ繧九」

「鮗サ萓昴r謇矩ァ偵↓縺ェ繧薙※縺輔○縺ェ?」

 

 

「それを決めるのは彼女では無いのかい?」

 

 

「繧ウ繧、?√′繧ス繝ャ繧堤炊隗」縺励※縺ェ√>險ウ辟。√>?繧阪、 繧上*繧上*豁サ縺ォ縺ォ陦後¥鬥ャ鮖ソ縺後>繧九°」

 

 

〔 何言ってるか分からないけど、鶴ならぬ私の一声で終わりそうだな、、 〕

「あの、、私の結論を言っても、、」

 

 

 話合っていた二人の視線が一斉にコチラに向く。妖精に関しては確証がないが、ちょっと、、視線の圧が、、。

 

 

「、、私は貴方の提案を受け入れます」

 

 

「!」

 

 

「、、縺ッ?」

 

ビクッ!

「っ、、強くなれるのは私にも、もってこいですので。それに、成功、、するんですよね?」

〔 願ったり叶ったり、、 〕

 

 

 彼は芯の通った目でしっかりと頷いた。

 

 

「勿論だとも」

 

 

「では、お願いします」

 

 

「、、念の為に聞くけど、本当にいいんだね」

 

 

「ええ、理解した上です」

 

 

 その目から逸らさず、私も返答をする。マリスビリーは満足した様に頷いて、椅子から立ち上がった。

 

 

「うん、良い返事が聞けて良かった。お邪魔したね」ギシッ

 

 

「いいえ、こちらとしても利益になる話し合いでした」

 

 

「そうかい」

「彼の説得、頑張るんだよ」ガチャ

 

 

〔 ?説得? 〕

 

 

バタンッ

 

 マリスビリーが扉から出るのを見届けて、やっと気を抜ける様になった。手の力を緩め、ゆっくり息を吐く。

 

 

「、、ふぅ、よかっt(( グイッ!

ひゃっ!」ボフンッ

 

 

「グイッ」

 

 

「よ、妖精さん、、?」

 

 

「菴輔〒、、 縺ェ繧薙〒繧「繝ャ繧貞女縺大?繧後◆縺」!!」

「縺雁燕縺縺」縺ヲ?°縺」縺ヲ繧九□繧搾シ!繧「繧、繝?縺雁燕繧帝蜷医濶ッ√>讒倥↓謾ッ驟阪☆繧九□縺代↑縺ョ縺ォ!!」ミシ、ミシッ、

 

 

 静かになった部屋に理解出来ない怒声が響く。腕は固定され、私の力では絶対に抗えない。

 

 

〔 痛い痛いっ! 〕

「やっ、、イタイ、ょ、、」

 

 

「遲斐∴繧阪←?√@縺ヲ閾ェ蛻?√r豸郁イサ縺吶k縺ョ繧帝∈繧薙□」

 

 

「ッ、、離して、、」

 

 

「菫コ縺檎エ榊セ励☆繧狗炊逕ア繧定ィ√∴」

 

 

 理不尽とも言える尋問が怖く、涙が出てきた。相当肉体年齢に引っ張られてるらしい。

 

ジワ、、

「どうして怒るの、、?あなたはわたしのなんなの、、」

 

 

「菫コ縺ッ縺」!!ッ、、縺雁燕縺ョ逡ェ縺ァ、、」ズルッ、、

 

 

「ヒッ、、」

 

 

『雖後□縲∝ォ後↑繧薙□繧医、、 縺雁燕縺悟す莉倥¥縺ョ繧ゅ∵ュサ縺ォ縺昴≧縺ェ逶ョ縺ォ驕ュ√≧縺ョ繧ゅ√、、』

『縺昴l縺後菫コ莉・螟悶縺ョ轤コ縺ェ繧薙※蜷舌″豌励′縺吶k、、』

 

 

 彼の体が覆い被さり、耳元で恨み節の様な声が聞こえる。怖い、怖いが、、その声は泣きそうにも聞こえた。彼自体、私の身を案じてくれているのだから、それを無駄にしたのは申し訳なく思う。

 

 

〔 悪い人、、では無いんだよね、、 〕

「ッ、、あの、、妖精さん、、」

 

 

『菫コ溘□縺代、、 譏溘↑縺ョ縺ォ、、』

 

 

「すぅ、、ふぅ、、」

「、、、」

 

ギュッ

 

 

「、、鮗サ萓晢シ」

 

 

 息を整えて、彼の首に手を回す。上手く意識がこちらに向いた、このまま私の考えを話していく。

 

 

「私はあの人の駒になりません。協力はしますが、絶対にあの人の目的を台無しにします」

〔 目的自体止められないのはサーセン 〕

 

 

「、、譛ャ蠖薙°?」

 

 

「人生2週目の人間を舐めないでください」フンスッ

 

 

「縺ァ繧ゅ、、 √o縺悶o縺悶し繝シ繝エ繧。繝ウ繝医↓縺ェ繧薙※縺ェ繧峨↑縺上※繧ゅ、、」グスッ

 

 

 段々と落ち着いてきた様である。かわりにグズってきたが、慰め方は分かっているので問題ない。

 

 

「あと、デミは私が戦って生き残る為に必要な事です。それは理解してくれますか」

 

 

「謌ヲ髣倥↑繧薙※、、 菫コ縺ォ莉サ縺帙l縺ー?√>縺ョ縺ォ、、」

グリッ

 

「ぉうっ、無茶はしませんから、大丈夫ですよ」

「それに、いざとなったら貴方が守ってくれるんでしょ?」

 

 

「ヒックッ、、蠖薙◆繧雁燕√□、、」

 

 

 どうやら分かってくれた様だ、あとはひたすら構うだけのお仕事。

 

 

「私は貴方の事、信頼してますよ」ナデナデ

 

キュゥッ///

「ッ〜〜〜///!」

 




イベ礼装復刻で、、メロンゼリーが、、メロンゼリーが無いッ!!



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

やる事が、やる事が多い、、!!

オベロン2枚引きましたッ!!水着キャスも引けて大勝利です!!アタイ最強!!アケコラボからガチャ禁してた甲斐があったゼ!

、、なんて事はありませんでした。水キャス、まだ引けてません。石が空っぽなんじゃあ〜^
オベロンは無事ゲットなのでいいですが、、PU2がこあい、、(泣)


カリカリカリ、、カラン

 

「よし、妖精さんまずはこの先について、、目標を決めよう」

 

 

「逶ョ讓吶、、」

 

 

「私はもうカルデア就任が決まってしまった、ならその先、、私がそのレールで出来る事を決める。中間みたいに何個かね」

 

 

「、、縺雁燕縺ッ菴輔′√d繧縺溘>繧薙□」

 

 

 思いっきり泣きつかれ、好き勝手甘えられた後、椅子に座って備え付けの机にノートを広げる。もう引き返せない、ならばその上で争ってやる。なんてったってこちとら人生2周目やし。、、嫌すみませんやっぱり不安あります。

 

 

「私はアイツの尻拭いをする。でもあんまり動けない、バタフライ効果とか怖いし、、いやビビったら終わりなんだけどコレだけは、、」「最悪全滅とかしそうだから、過干渉はよろしくないかなぁっと、、」

 

 

「縺ェ繧峨←√≧√☆繧具シ」

 

 

「私の最終目的はゲームエンディングまで行って、藤丸立香を家に返す事。本編よりちょっと良い状態で」

 

 

「縺輔▲縺榊ケイ貂峨辟。縺励▲縺ヲ險縺」縺溘□繧阪」

 

 

 私の矛盾した発言に妖精は疑問をぶつけてくる、予想より真剣に取り組んでくれる様だ。

 

 

「こう、、メンタルケアしたり、デミにもなれるし戦闘も楽させる事が出来ると思う」

「特に2部は精神の疲労が凄いしドクターロマンも居ないから重要」

 

 

「縺昴s縺ェ莠九、縺雁燕縺ォ蜃コ譚・繧九縺具シ 」

 

 

「メンタルケアは別に特別な事をするんじゃなくて、お菓子食べたりちょっと楽しい事をするだけで気分は楽になる」〔 まあ楽してる罪悪感でもっとしんどくなる場合もあるけど 〕

 

「彼 彼女が恐れるのは日常から離れる事、普通に戻れなくなる事が何より怖い」カリカリ

 

 

「、、、」

 

 

 「藤丸立香のメンタルケア」目標をノートに書き込み、丸で囲む。

これは私の自己解釈でもあるが、まぁまぁ的を射てると思う。失意でもそこが強く出されたし。少なくとも間違ってはいない。

 

 

「ソレにはまず親交を深めなきゃなんだけど、、」

「時期的にはマシュの先輩にもなれそうだし、大丈夫だと、、思いたい、」

 

 

「邨仙ア驕倶ササ縺帙°」ツンツン

 

 

「う、、でも、「悪い人ではない」くらいの印象は私でも出来るし、、」

〔 出来れば悩みを打ち明けれる友達が理想かな 〕

 

 

「ム"、、」ギュウ

 

 

 何を思ったのか真面目に話してる時でも妖精は抱きついてくる。もう今日だけで3回以上はやってるのだ、知り合いだとしてもやりすぎだろ。キスの時点でおかしいが。

 

 

〔 コイツのスイッチ分からんな、、 〕

「まあコレはカルデアに行ってからの目的なので、掘り下げはここまで」

 

「目先の問題は一年以内に魔術の扱いに慣れることです」

 

 

「、、縺昴l縺ッ謾セ譽?√〒繧り憶?√s縺倥c縺ェ√>縺具シ?」

 

 

「妖精さんも妖精だけど風属性に相性の良い属性って分かる?」

 

 

「遏・繧峨↑?」トントン

 

 

 「いいえ」と返えされたがなんとなく、嘘の様な気がする。もう一回聞き返す。

 

 

「本当に?」

 

 

「、、蝌倥」トントン

 

 

〔 嘘ついた意味よ、、 〕

「どんなのが良いの?水とか火?」

 

 

「、、、」

 

 

 返答を待つが、全く口を開く気はない様で、、何を躊躇っているのか身体を抱きしめるだけである。、、そっちがその気なら私も強気で出よう。

 

 

「、、妖精さん?」ガシッ

 

 

「!?」

 

 

 妖精さんの顔を掴み目を合わせた。と言っても私には判断できないが驚いてる様だし、大丈夫だろう。

 

 

「ちゃんと、話して」

 

 

「、、、」

「ッ、、!?っ〜〜〜///!」

 

 

 圧を強めて言い聞かせる、意識としては子供に言い聞かせる様にだ。今更ながらコイツ本当私の年上なのか?

 

 

「ね?」

 

 

「縲√≦縺ゅ、、/// 繧上°縺」縲√◆、、///」トン、、

 

 

「ありがとう」

「っで、やっぱり相性は火?」

 

 

「、、、」

ムギュ、ムギュ、、

 

 

「、、妖精さん?」

 

 

 やっと教えてくれると思いきや、頬を挟んでいる私の両手を包みむにむにしていた。隙あらば甘えてくる、そうゆうとこやぞ。

 

 

「そうゆうのは後でやってあげるから」

 

 

「、、グイッ」

 

 

「お」

〔 手を動かして? 〕

 

 

「カリカリ」

 

 

 鉛筆を持ち上げノートに走らせた。どんどん書き込まれていく属性、ご丁寧にメリットデメリットも付けられていて所長同様まめなんだと分かる。

 

 

「、、なるほど、これらが相性良いのか」

「ありがとう妖精さん、魔術に詳しいんだね」

 

 

「縺オ繧薙、 蠖薙◆繧雁燕縺繧阪。 縺ゅ縺願サ「?√↓繧よ蕗縺医※縺溘s√□縺九i縺ェ」カリカリカリカリッ!

 

 

「(唖然)」

〔 おう、、鉛筆の速度が目で追えない、、 〕

 

 

「♪〜」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

カランッ

 

「っ、、ッ、、、!手首、、!!」

 

 

 妖精さんが私の手を動かし数分、凄まじい速度で動かした負担により手首がオーバーロードしてしまった。鉛筆を置き、背もたれに寄りかかる。

 

 

〔 ノート2ページ埋まるぐらい書き込むとは思わなんだ、、 〕

 

 

「√□、 螟ァ荳亥、ォ縺矩コサ萓昴▲!?」サスサス、、

 

 

「っ、、まあこれくらい備えてがある方が安心だし、、」

「次からは自重しような、、」

 

 

「ホッ、繧医°縺」縺溘、、」

「、、縺昴l縺ァ縲∬憶√>縺具シ」ギュ

 

 

 心配して撫でられていた手が握られる。弱く包まれた手から僅かな期待と、好意が伝わってきた。

 

 

「、、良いよ、今日はこのくらいにしよう。腕も休めたいしね」ギシッ

 

 

「!グイッ!」

 

 

 快諾したのを聞き、速攻ベットに腰をかける。そのまま私の身体を持ち上げて自分の膝に座らせた。私も腕を広げ、待つ。

 

 

「はい、どうぞ」

 

ギュ、、

 

「、、ムニ、ムニムニ」

 

 

「、、、」

〔 明日はさっきのをまとめて、借りた本で自主勉かな。所長と一緒に実技とかもするだろうし、やる事いっぱいだな 〕

 

 

「プニッ、 縺医∈縺ク、、///」

 

 

 腕を好きにさせて、私は虚無感を味わいながら明日の予定を立てる。ふと思いついた事があり、口に出した。

 

 

「あっそうだ、妖精さんウェンティちゃんと挨拶しよ」

 

ピタッ、

「縺ッ?」

 

 

「一年後には関わり合うし、一回顔合わせしても良いんじゃないかな?」スタッ

 

 

「、、蜻シ縺ケ繧九?縺具シ」

 

 

実は、あの約束を取り付けた後、彼女からとある紙を貰ったのだ。一見真っ白な紙だが、私が息を吹きかける事で魔法陣が浮かび上がる。それでウェンティちゃんが呼べるらしい。

 持ってきた荷物の中で大切に保管してた紙を取り出す。

 

 

「コレで呼べるんだ〜、やっぱ魔術って凄いよね」

 

 

「√d繧峨↑縺上※√>√>、 √d繧√m、 √≠縺ィ√◎縺ョ邏吶h縺薙○」

 

 

「じゃあ早速やるよ〜」

 

 

「隧ア閨槭¢」グイッ!

 

 

 その瞬間紙がものすごい力で引っ張られる。思わず離してしまいそうになったが、咄嗟に引っ張り返す。破けない様にはなってるが、それはそれとして取られそうなのを必死で止める。

 

 

「何なに!?なんで取ろうとするの!?」

 

 

「邨カ蟇セ蜻シ縺ー縺帙↑√>縺九i縺ェ、、」

 

 

「くッ!HA☆NA☆SE!!」




ヤバい、妖精眼の性能誤ってた。コレ単純に心読むじゃ無くて嘘見抜くんか、、本心は芋づる式に引き出されてるだけ、、?ォオォンヌッ、、!

お気に入り120 AU16000ありがとうございます!
毎話2500字を超えてる小説ですが目安は2000なんです、筆がのって500以上プラスされてます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

地雷が全く分からん!!


【速報】夏イベ、推しカプの大量給付だった件について。
公式ぃぃ、、死ぬぞ我ェ、、。もう公式だろコレ、、まぁこの小説を書く手は止めないがな。



 

「ハァッ、、!はぁ、、!!クッ、分かった、、それ程会いたくないんだね、、!」

 

 

「、、、」ザリッ

 

ジリッ、、

「でも、、」

 

 

 片足を引き、宙に浮いている紙に向かって構えた。

 

 

ガンッ!!

 

「ソレは返しなさいッ!!」

 

 

 溜めていた力を使い、ベットから飛び上がる。

 

 

「スッ」

 

 

〔 あ"ッ 〕

 

ガシッ!

 

 目の前に迫っていた紙が避けられ、妖精の胸にジャストフィットした。最初から罠だったの事に気付き羞恥心が芽生える。

 

 

「、、豬∫浹縺ォ隴ヲ謌貞ソ?√↑縺暮℃縺弱§√c縺ェ縺?」

 

 

「う"、///紙ぃ〜、、」

 

 

「縺昴s縺ェ縺ォ谺イ縺励>?」

 

 

「ん〜ッ、、!!ン"ーーッ!」

 

 

 何か言われてるが、そんなもの無視して離れた紙に手を伸ばす。

 

 

「、、、」スイッ

 

 

「ぁ、、」

〔 没収されちゃう、、 〕ギュゥ、、

 

 

「、、縺ッ縺ッ縺」、///」

 

 

「シュン、、」

 

 

 紙が返されない事にどんどん気分が沈み、それでいて悔しく妖精の服を摘んだ。私がウェンティちゃんと連絡をとれる手段はあれだけなのだ。それが取られるのは嫌だし悲しい。

 

 

「縺ッ縺≫擘、、 縺励g√≧縺後↑√>縺ェ縺√?」ギシッ

「縺サ繧、 牙叙繧後h」

 

ペラッ

 

「!」パシッ!

「ありがとうっ///!良かった、、///」

 

 

「縺昴s縺ェ縺ォ螫峨@√>?」ナデナデ

 

 

 妖精はベットに腰を降ろして、紙を私に近付ける。それをすぐ手に取り、渡された紙を大切に抱きしめた。妖精のする事は理解できないが、本当に嫌なことはしないらしい。

 

 

「ふへ、、///ウェンティちゃん、、」

 

 

「縺オ縲懊s、 豕」縺上⊇縺ゥ縺ュ√∞?」グイッ

 

 

「ぅ、、」

 

 

「螯ャ√>縺。√c√≧縺ェ縺√」

 

 

 私の頬に冷たい感触がした。頬を突くその手は異形のモノで、鋭い爪が少し痛い。

 

 

「ん、妖精さんの手、冷たい」グイッ、

 

スリ、、

 

 

「、、、」

「///!?!?」

 

 

〔 あ、固まっちゃった 〕

「ふぁ〜、、///」

 

 

「縺ゅ≦奇スッ、、///縺ゑスッ、、///!」

 

 

 そんな事お構い無しで固まってしまった手に頬擦りを続けた。ツルツルとして、時々ザラつくそれは病みつきになる。

 

 

〔 ツルツルの異形手、、推しと一緒だな、、 〕

「不思議〜」

 

 

「奇スッ!! 縺昴≧奇スッ! 縺昴≧√□! 菫コ縺後♀蜑阪?縲∵耳縺励↑繧薙□!!」モチモチッ!

 

 

「えぅ、!むむむ、、」

 

 

「√d縺」縺ィ∝縺九▲縺ヲ縺上l縺溘°、、?」

 

 

 お返しとばかりに頬が揉まれる。左が極端に痛い、爪が刺さっていた。

 

 

「いたい、、ほっぺ貫通しちゃう、、」

 

 

「豬∫浹縺ォ∝縺九k繧医↑?? 縺ェ??」

 

 

〔 まあ推しでは無いな(確信)私こんなんだし 〕

 

 

「ガーンッ!! 、、縺ェ、」

 

シュンッ!

 

「縺ェ繧薙〒縺昴≧縺ェ繧九s√□繧医♂〜!!」ポコポコッ!

 

 

 いきなり大声を出したかと思えば、凄まじい速度で私の身体を叩きだす。左に来る衝撃は、人の手の感触だ。

 

 

「あぁー良い力加減、、肩叩き上手いね」

 

 

「√≦"〜奇スッ///!! 譛溷セ?√@縺溘縺ォ翫<〜〜奇スッ!!!」

 

 

「でも何で急に肩叩き?おばあちゃんへのお気遣いかな?」

 

 

「縺昴s縺ェ險ウ縺ェ√>√□繧搾スッ!!」

 

ペチペチッ!

 

 

 なんとも噛み合わない雰囲気、その空間に新しい風を運んだのは一つのノック音だった。

 

 

麻依様、いらっしゃいますか?

 

 

「?はい」ストッ

 

 

失礼します。

 

 ガチャッ

 

 

「昼食を運んできました。お取り込みでしたか?」

 

 

 妖精の膝から飛び降り、待ってみると扉から現れたのは、シワの一つもない丈の長いワンピースの上にシルクのエプロンを着けているザ・西洋メイドだった。廊下ですれ違った人達とは違う、また綺麗な人だ。クリーム色のショート髪にの彼岸花の紅い目が映える。

 

 

「そんな事はありません。ありがとうございます」

 

 

「いえ、マリスビリー様の指名ですので」

 

 

「?」

 

 

「わたしの名前はビオラ。貴女様に仕えさせていただく、ホムンクルスです」

 

 

 ホムンクルス、その言葉でハッときた。彼女、ビオラの目立つ容姿はソレの特徴なのだ。しかし、マリスビリーがホムンクルスを従えてるなんて話は無い。

どうゆう事だってばよ、、

 

 

「ビオラさん、、」

 

 

「さん付けは不要です。わたしは仕える身ですので」

 

 

「えっと、私なりの礼儀なので、、気にしないでいただけると、、」

 

 

「承知しました」

 

 

 礼儀正しく受け答えするビオラは一種のコンピュータに思えた。いや人造人間だからそうゆうものだが、もう少し柔らかい言葉使いになってほしい、、ソレは今後の交流次第だろう。

 

 

「じゃあ、これからお世話になります」スッ

 

 

「、、?その手は、何でしょう?」

 

 

「握手です。挨拶の一つで礼儀作法なので」

 

 

「では私も返すのが礼儀ですね」ギュッ

「よろしくお願いします。小さなご主人様」

 

 

 ビオラは腰を下げて私の背丈に合わせてくれた。優しく握られる手から人情(?)が滲み出る。でも様呼びは歯痒い。

少し恥ずかしく思っていると、お腹から食事を求める音が聞こえた。

 

 

「っ、、///!えへへ、、///」

 

 

「あら、では食事を運びましょう」

 

 

「ありがとうございまぁ〜す、、、///』

 

 

 小声でお礼を言いつつ顔を下に向けた、羞恥の感情を噛み締めつつ椅子に着席しようとすると、、

 

 

「縺雁燕縺ッ縺セ縺溘、、」

 

 

「へ?」

 

 

「縺セ縺滓オョ豌礼嶌謇九r菴懊j√d縺後▲縺ヲ奇スッ、、」

 

 

「ビクッ!」

 

 

 知らぬうちに側に居た妖精から冷たい声を掛けられる。そのせいなのかは分からないが体が動かない、図書室でやられたモノと似た感覚だ。

 

 

「縺雁燕縺御サ悶逕キ縺ィ邨仙ゥ壹@縺ヲ繧ゅ、 縺ゅ螯也イセ縺ォ螂醍エ?√′逶励i繧後※繧りヲ矩?√@縺ヲ√d縺」縺溘縺ォ、、縺セ√□蛟呵」懊r蠅励d縺吶縺九?」「、、莠コ縺ョ雖√閾ェ隕壹、 縺吶¥縺ェ縺上↑√>?」

 

 

「、、、」ズリッ、、

 

 

 机の下に逃げ込める様、片足を後ろに引く。次に言葉が出たら、確実に動くのが直感で分かった。

 

 

「縺ュ翫∞、」

 

 

「ッ!!」

 

 

音が認識できた瞬間、すぐ動こうとした。でも、そんな修羅場に、

 

カチャッ

 

「麻依様?どうしたのですか?」

 

 

「ぁ、ビオラさん、、」

 

 

救済の手は差し伸べられた。

 

 

「、、、」

 

カチャン

「どうしてそのような所に?」

 

 

 安心した、彼女が近くに居る間なら妖精も手を出さないだろう。ビオラは椅子を引き、私が座りやすい様に向きを変えた。

 

 

「どうぞお座りになってください」

 

 

「は〜い、、」チラッ

 

 

「、、蠕後〒隕壽ぁ縺励→縺代h」

 

 

「ミ"、、」

 

 




オベロン絆が6になったのでプロ呼んだんですが、妖精眼の事もっと混乱してきた、、。水妃(冬の女王)モルガンさんは感情が読めて、アルトリアは嘘が見抜ける。(それで本心も読めちゃう)オベロンはそれプラス、弱点とステータスも見れる感じ、、?
紙マテも読んだけど作者の頭が弱いせいで考察も二番煎じになる、、。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

わからせ麻依ちゃん!

えっち!!エッチ注意!!いやぁ〜やらかした!ついヤっちゃった!まあR-15だから問題は無いさ!!キッスの描写は!難しい!!

お知らせ。投稿日を週一の土日に切り替えます。しかしそれはコッチではなく原神の方ですので、コッチが気まぐれになる可能性が、、。なるべく変わらない様にします。



 

「、、、(汗)」

 

 

「、、?麻依様、どうか致しましたか?」

 

 

「ぃ、いえ、、」チラッ、、

 

 

ジー、、

 

「縺昴l、 鬟溘∋√k縺ョ? 莉悶繝、√ヤ縺ォ謇倶シ昴▲縺ヲ繧ゅi縺」縺ヲ??」

 

 

 昼食、背後から責めるような声に居心地が悪い。ビオラから差し出されたスプーンには食べ物が掬ってある、食べさせてくれるらしい。

 

「さすがにこの年で、、」っと自分も最初は断っていたが押し切られてしまい、こんな事になってしまった。それが気に入らない様で、妖精は冷たい目線を向けてくる。

 

 

「どうぞ」ズイッ、、!

 

 

「、、、」

〔 どうしよぅ、、、 〕

 

 

「縺ュ√∞? 謌蝉ココ貂医∩縺ョ繝励Λ繧、√ラ縺ッ?」

 

クゥ~、、

 

〔 背に腹は、、変えられない!! 〕

「、、ぃ"、ただきます、」

 

 

 しかし腹は減るモノで、目の前の豪華な食事を無視できない。プライドを捨てる覚悟を決めて口を開けた。少しでも羞恥心を抑えるため、ビオラのスプーンを持った手に私の手も添える。

 

 

パクッ、モグモグ、、

 

〔 美味しい、、美味しいんだけど、、 〕

 

 

「どうでしょう、お口に合いますか?」

 

ゴキュッ、、

「ふぁ、はい、、」

 

 

「縺ク√∞〜 鬟溘∋繧九s√□? 鬘斐′濶ッ√>繝、√ヤ縺ォ鬟溘∋縺輔○縺ヲ繧ゅi縺」縺ヲ貅雜ウ縺九?」

「縺励°繧よ焔縺セ縺ァ豺サ縺医※、、」

 

 

 やっぱり妖精の機嫌は最悪だ。寒気すっごいしもうこんなの怨霊の域だろ、怖すぎる。顔も間近なのだが言葉が紡がれても風がない、吐かれる息や吸う感触が無かった。全く知らない感覚が更に恐怖を煽る。

 

カチャッ、、

「麻依様?」

 

 

「ぁ、はい、、」アー、、

パクッ

 

 

「、、やはり、合わないのでは?」

 

モグモグッ

「そッ、そんな事ないんでふ、、とっても美味ひぃひ、、!」

 

 

 やはり態度に出てしまう、ビオラが不審そうに聞いてきた。口に含んでいた食べ物を呑み込み、答える。

 

 

「ただ私には、不釣り合いのように思えて、、」

 

 

「成程、慣れない緊張と言うモノですか」

「ふむ、、」

 

 

「、、、(汗)」

 

 

 私の返答にビオラは考え込む。陰りながらも綺麗に輝く瞳は美しかった。

 

 

「麻依様」

 

 

「はいっ、、!」

 

 

「貴女様は今、誰の子だとお思いですか?」

 

 

「??えっと、、亡くなったパパとママ、、?」

 

 

急な質問、一体なんだろうか。

 

 

「それもそうなのですが、、」

「ここの家主はどなたですか?」

 

 

「マリスビリーさん、、」

 

 

「ではそのお方に引き取られた貴女様は?」

 

 

「義理の、、娘です、、、」

 

 

 この問答に意味はあるのだろうか。イマイチ分からない、私の実感がない所為か?

 

 

「確かに貴女様は他のご家庭の御子様です、気まずくもありましょう。でも麻依様はアニムスフィア家の娘でもあります」

「それだけで、ここの食卓に着く権利があるのですよ」カチャッ

 

 

「、、、」

 

 

「そもそも、食事に似合うも似合わないも有りません。皆、美味しいモノを食べれば良いのです」

「私の持論は、間違ってますでしょうか」

 

 

「、、そう、ですね。はいっ、ありがとうございます」

〔 気にするなってことかな 〕

 

 

 ビオラの意見に納得しつつ、やはり、、どこか私と関係ない子供との会話に思えた。

 

 

「納得していただき、幸いです」

「では、もう一口」

 

 

〔 それはそれとして、食べさせるのはやめてほしい 〕

『ウッス、、///』

 

 

「、、、」

 

ーーーーーーーーー

 

「今日の所は、これで控えさせていただきます」

「慣れるまでの数日間は、食事と着替えの準備を努めますので」

 

 

「はい」

 

 

「では、また晩食の時間に」ガチャッ、、

 

バタンッ

 

 

「、、ッ!!」

ダッ!!

 

 

 ビオラの姿が見えなくなった途端、一気に机に駆け込む。しかし、そんなのを見逃してくれる相手じゃない。

 

 

「縺ゥ縺薙∈縺ォ縺偵k縺ョ?」ガシッ!

「「隕壽ぁ縺励→縺代」縺」縺ヲ險縺」縺溘h縺ュ」

 

ピトッ、、

「ひぁッ、、!」

 

 

「蜿咲怐縺励※繧九↑繧画焔∝刈貂帙@縺ヲ縺ゅ£繧医≧縺九→諤昴▲縺溘¢縺ゥ、 騾?√↓辣ス繧九↑繧峨@√g√≧縺後↑√>」

 

 

『はぁ、はぁ〜ッ、、』プルプル、、ッ

 

 

 首筋に当てられる冷たい感触。左側から感じるモノは異形の手では無く、デコボコした棒状の何か。ここだけなら怖くないがその先、、一瞬で私を殺せそうなモノが付いてる。

 

 

〔 コレ、、鎌だ、もし引かれたら、、 〕

 

スッ、、

「、、縺昴s縺ェ縺ォ諤悶>?」

 

 

「ハッ、ハッ、、」

 

 

「謚オ謚励@縺ェ√>縺ェ繧我ク∝コヲ√>√>縺九、 縺昴l縺ォ諡堤オカ繧ゅ@縺ェ√>√@、、 濶ッ√>縺」縺ヲ莠九〒縺励g」

ガシッ!

 

 動けない私を抱き上げベットに移動する。抱きしめる手は荒々しく、異形手は爪が肌に刺さるギリギリまで力を込められてた。常脅しの様な言動、態度に命の危機を感じる。

 

呼吸だけ繰り返してると、妖精はベットに乗り上げ壁側に寄って座る。私が逃げない様に、逃げても囲える場所を詰めた。おかげで凶器はしまって多少の恐怖は和らいだが、脅威は去ってない。

 

 

「ッ!はひゅッ、、」

 

 

「縺倥c縺ょ、ァ莠コ縺励¥縺励※繧阪h」

 

ズボッ!

 

「ん"ぐッ!」

〔 なんか突っ込まれてッ、口が閉じれない、、 〕

 

グイッ!

「縺。縺」縺輔、 闊後′蝟峨∪縺ァ√>縺上°?」

「、、縺セ縺∽サ翫°繧牙縺九k√@」

 

 

 口に詰められた指(?)が横に動かされて、つっかえ棒の様に口を開けたまま固定してる。嫌な予感がしたが何も出来ずじまい、言う事も分からないまま身体が寄せられた。

 

 

「ひゃ、、はッ、!」

〔 やだ!辞めて、、! 〕

 

 

「チュッ」フニッ、、

 

 

「ッ、、!」

 

 

「√=」ヌルッ

 

 

 最初、柔らかい感触がして事態を理解した時、ぬるりとしたモノが侵入してくる。図書室でされたモノと違う、そもそもあれは頭にされたので当たり前だが、、。でも、それにしたっていきなり口はッ、しかもディープキスではないか!レベルが飛び過ぎであろう!?

 

 

「、、、」ピトッ、ツツゥーッ、、

 

ゾクゾクッ、、!

『ッ///!ふぁッ、、///』ビクッ!

 

スルッ、、

「繧薙、、///」グイッ!

 

 

「っゴホッ!?ゴフッゴフッ!」

 

 

喉の奥に触れた舌に咳き込む。いつのまにか指は抜かれてた、しかし私より大きい舌を押し返せる訳ない。なす術もなく口内が荒らされていく。

 

 

ズルッ、、チャルチュル、、///

 

 

「コフッ、、」

 

 

グチャ、グチュグチュ❤︎

 

 

そんなグロい音を最後に、私の記憶はない。

 

ーーーーーーーーー

 

 

「、、ぅあ、?」ボヤッ、、

 

 

気がつけば口内の圧迫感は無くなっていて、息苦しさだけが残ってた。

 

 

「っハッ!ハッ、///!はぁ〜ッ、、!」

〔 いッ、息が、、!息しないとッ、死んじゃう、、! 〕

 

 

「縺ゅ、 繧ゅ≧√≠縺後▲縺。√c縺」縺滂シ溘d縺」縺ア繧雁ュ蝉セ帙譟斐>縺ュ」

 

 

「ヒュウッ、!ふぅ〜ッ!コフッ、、こほこほっ、、!」

 

 

「闍ヲ縺励>溯協縺励>√h縺ュ? 縺阪∩縺御サ悶?繝、√ヤ縺ィ隧ア縺励※繧区凾縲∝ヵ縺ッ縺薙l繧医j闍ヲ縺励>繧薙□繧茨シ」

 

 

 身体から力が抜けて、グッタリしてる私を抱きしめる。あの時のような荒々しい拘束じゃなくて、ふんわりと優しい、、でも絶対離さない執着がある抱擁だった。

 

 

「ぅあ、、フー、、」

 

 

「關ス縺。∫捩√>√◆? 縺倥c縺ゅb√≧荳?∝屓縺ュ」グイッ、、

 

 

「ッ、、!やだ、、ッ」

 

 

「縺ク縲√∞、、? 蜒輔險俶驕輔>縺九↑、 縺阪∩縺ッ辟。∫炊遏「∫炊∫官縺輔l繧九縺悟・ス縺阪↑繧薙□繧搾シ ∝ヵ縺ョ縺昴≧√f√≧縺ョ、、 謨」∬ヲ九※縺阪◆縺倥c縺ェ√>縺九」

 

 

 理解ができない言葉、だからこそ圧が強い。今までより打って変わり力尽くで抑えてくる、相手がここまでしてくるとは思わなかった。そこまで不快なのか、とゆうかこれは異常ではないのか?未だ惚けてる頭で考える。

 

チュッ

「縺阪∩縺ョ∵園轤コ縺ァ∝ヵ縺ッ縺薙≧縺ェ縺」縺溘s√□繧医」

「縺薙l縺ッ√◎縺ョ雋ャ莉サ√□縺九i、 縺励▲縺九j縺ィ繧後h」

 

 

「ぅ、、」

 

 

「❤︎、、縺吶″、 螟ァ螂ス縺阪///」

 




夏イベ終わって虚無感が凄いです、本当、濃厚な夏だった、、。結局バサトリアと星4妖精騎士、召喚出来なかった、、オベロンは強引に引き寄せたから、躍動に嫌われてる、、?立香ちゃんすまねぇ、、!

ハンティングおいちい、、



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

アイツの弱点はメンタルだ

あ、野生のオルガマリーが出てきた!
高難易度キッツイ!!ラスト無理!!それはそれとしてクリームヒルトさん強い!!



 

「、、、」ジワッ、、

 

 

 口に残ってる他人の口内温度、這われた舌の感触、、途轍もない呪いがかけられた様な不快感がある。それがわかってか分かるまいか、妖精は関係無しに泣き出した私を抱きしめた。

 

 

「豕」縺上⊇縺ゥ螫峨@縺九▲縺溘///?」

 

 

「っ!いやッ、離して、、!」

 

 

「縺オ縺オ、、諤ッ縺医※繧矩。斐b蜿ッ諢帙>繧医、、///」

 

 

〔 あの人にもされなかったのに、、 〕

「ヒゥッ、、!ヒック、、」

 

 

 思い出されるのは、私の最愛の人で夫。あの人は無理矢理キスなんてしなかった、それすら稀でいっつも手を握ったり頭を撫でるぐらい、、。あの優しく柔らかいモノが、私達のキスだったのに、、。

 

 

「√≠縺ョ逕キ繧ょシア陌ォ√□縺ェ、 謚倩ァ偵繝√Ε繝ウ繧ケ繧剃サ悶繝、√ヤ縺ォ螂ェ繧上l縺溘s√□縺九i」

「縺セ縺√b√≧豁サ繧薙〒繧九°繧臥┌∫炊縺ェ隧ア√□縺代←。繧「繧、√ヤ縺ィ縺ョ險俶蜈ィ驛ィ荳頑嶌縺阪@繧医≧縺ェ ❤︎」

 

 

「ッぅ、、ヒック、、!うぇ、、」

 

 

「ふふふ、、///」ナデナデ、、

 

 

『ぉ、、おねえさまぁ、、』

 

 

 妖精は愛でる様に頭を撫でる。最後の希望も込めて、小さい声で所長を呼んだ。

 

 

《何かあったら呼びなさい》

 

 

でも、こんな声が届く訳も無い、、

 

 

、、コンコン

 

 

「、、へ?」

 

 

麻依?大丈夫?

 

 

 ノック音の後、くぐもった所長の声が聞こえた。あの声は届いていたのか。

身体を捩って扉の方へ手を伸ばした。

 

 

「ぉ、ねぇさま、、」

 

 

、、入るわよ

 

 

〔 お願い、、助けて 〕

 

 

ガチャッ、、

 

「、、っ!」

 

 

 扉が開き、彼女の白髪が見え始める。そして、その視線がこちらに向いた途端、指が構えられる。

 

 

「貴方、麻依に何をしたの、、」

 

 

「❤︎〜」

 

 

「フリフリッ、、!」

『聞いてないですッ、、!』

 

 

「、、じゃあ私の方から行くわ」

 

 

 構えを解き、ベットに乗ってゆっくり近付く。伸ばされた手を掴もうと必死にもがいた。

ようやく、互いに触れそうな時、、その手は奪われてしまう。

 

ガシッ!

 

「縺ゅ=縲∝菅?√◆繧薙□、、」

「莉企コサ萓昴菫コ縺ィ諢帙@蜷医▲縺ヲ繧九°繧峨、 驍ェ鬲斐@縺ェ√>縺ァ縺上l繧九?」

 

 

「麻依を離しなさいよ」

 

 

「縺昴≧險√∴縺ー∝九i縺ェ√>繧薙□縺」縺代、、」

「繧ウ繧、√ヤ縺ッ菫コ縺ョ√□縲∬ァヲ繧九↑」

 

 

「ッ、、貴方、麻依が泣いてるのが分からないの」

 

 

 そんな事ない。コイツは私が本気で嫌がってるのを分かった上で私を愛でている。趣味が悪い、こんな人間を虐めて楽しいモノなのだろうか。顔を顰めながら、所長にソレを伝える。

 

 

「多分、彼は分かって、、」

 

 

「縺昴≧√□縺槭、 縺オ縺オ、、 豕」√>縺ヲ繧矩コサ萓昴b蜿ッ諢帙>√□繧阪///?」

 

サラッ、、

 

「、、、」グッ、、

「、、何で泣かせるのよ、この子が好きなんでしょ」

 

 

 私より大きく、小さい手を握りしめて溢れる様な小声を出した。

 

 

「だったら、笑顔にしてあげなさいよ。ソレが『好き』って事じゃないの、、?」

 

 

「、、、」

 

 

残念ながらそんな純情は彼に通じないだろう。彼の愛は尋常では無いのだから。

 

 

「繝上ャ、、w」

「『螂ス縺阪↑蟄千ィ玖剞繧√◆縺上↑繧九』縺」縺ヲ繝、√ヤ縺輔///縺セ縺√、 ♀蜑阪↓縺ッ∫炊隗」繧峨↑√>縺九」パッ、、

 

 

「、、、」

 

グイッ!

「は、離して、、」

 

 

「繧難シ溘↑繧薙※險縺」縺溘??」ギリッ、、

 

 

 私の身体を抑えてる異形の手が爪を突き立てた。あと少しで貫かれそうな食いこみ、牽制してくる痛みに動けない。

 

 

「っ、、」

 

 

「麻依、、!」

 

 

「縺ッ縺√、、❤︎∵怙蛻昴°繧峨%√≧縺吶l縺ー濶ッ縺九▲縺溘↑、、///」

「蜿ッ諢帙>、、」

 

 

ギュゥ~!

 

 

「、、イラァッ、、」

〔 あれ、、?なんかイラついてきた、、 〕

 

 

 心の奥底からイガイガする感触がする。ずっと抱きしめられて身体熱くなってきたし、鬱陶しくなってきた。一度怒りを認知しては抑えられない、純情を壊された所為もあってかハイになってる気がする。恐怖で底に押し込めていた不満が、口を伝う。

 

 

「、、うざい」

 

 

「縺ッ?」

 

 

「麻依、、?」

 

 

「さいてー、大っ嫌い」

 

 

 語彙の無い、子供の様な拒絶が部屋に響く。空気感ぶち壊しだが、いざ言葉にするとコレしか出てこない。

不快、離してほしい。

 

 

「、、鮗サ萓? 昜サ雁ォ後>縺」縺ヲ、、」

 

 

 シンプルな拒絶を聞いた妖精は、分かりやすく震えてる。彼の疑問を遮って結論を言う。

 

 

「だいきらい、触らないで」

 

 

「、、縺√、 縺ゅ=ッ、、」ズルッ、、

 

モゾモゾ、、

「ん、しょ、、」

 

 

「ハッ、、!麻依、、!」

 

 

グイッ!

 

 

 ようやく解かれた拘束から外れようと踠いてると、所長が腕を掴み引きずり出してくれる。

 

 

「「きゃっ、、!」」ポスンッ、、

 

ギシッ、、

「ぉ、お姉さま、、ありがとうございます、、」

 

 

互いの体重により、ドミノ倒しで倒れ込む。下になってしまった所長の為、すぐ身体を避けて感謝の言葉を述べた。

 

 

「、、ッ麻依、!」

 

ギュッ、、!

 

「わっ、、」

「、、ご心配かけました」

 

 

「よかった、良かったわ、、」

 

 

「、、、」ナデナデ、、

 

 

 まるで自分の事のように安心してる所長の頭を撫でる。心配をかけてしまった事に、罪悪感を感じた。

 

 

「、、ハッ///!コホンッ、なっ、情けない姿を見せてしまったわね///」スルッ、、

「大丈夫、ではないわよね、、」

 

 

「いえいえ、私は平気なので」

 

 

「ッ平気じゃないでしょう!?あんなに泣いて!」

 

 

「お姉さまが助けてくれたので、平気なんです」

「涙も引っ込んでしまいました///」

 

 

 嘘じゃない。実際に涙は枯れて、あの恐怖心も無い。怒り顔の所長と目を合わせて、しっかり本音を喋る。

 

 

「それに、あの人に文句も言えたので!スッキリです!」

「数日は近寄ってほしくないです」

 

 

「あ"ぅッ、、!」

 

 

ドヤ顔でそう明言したので所長も信じてくれる様だ。背後から呻き声が聞こえたが知ったこっちゃない、コレが私の中で1番思ってる事だから。

 

 

「、、そう、なら良いわ」

 

 

「それにしても、よくあんな小声に反応出来ましたね?お姉さまは耳が良いんですね」

 

 

「え、えぇ、、」

 

 

「?」

 

 

 何故か言葉に詰まっている、どうしたのだろうか。

 

 

「縺セ、 縺セ√<、、」グイッ、、

 

バッ!

「、、、(無視)」

 

 

「ピッ、、隰昴k!隰昴k縺九i!!」

 

ピトッ、、

 

「バチンッ!!」

「いっ、、」

 

 

「、、、」

 

 

 肩に触れた手を払い除ける。叩いた手が痺れて痛いが我慢だ、でもやっぱり力任せはマズかった。

 

 

「ッ〜〜、、!」プルプル、、///

 

 

「ま、麻依っ、、」

 

 

〔 いったぁ〜〜〜いッ///!! 〕

 

 

また涙を流してしまいそうになる。

 




オーディーコール♪荒野の歓楽♪助けてくれよッ!蘆屋道満!!(キレ)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オルガマリーの葛藤

はい!読者が離れた頃にどの面で戻ってきた続きです!!いや待っていてくれた方々には本当感謝しか無くて…。こんな待たせた割には面白いとかでも無く、、申し訳ない、、。

ただ失踪はしても絶対に最終回まではやります!推し(オベロン)の名にかけて!!
タダキマグラナノハカワラナイカモ、、



 

「お姉さまは耳が良いのですね」

 

 

「え、えぇ、、」

〔 、、違う、そうじゃない 〕

 

 

違うのよ麻依。私は、、

 

 

〔 最初から聞いていたの、、 〕

 

 

ーーーーーーーーーーー

バタンッ、、

 

 

「、、あの子、大丈夫かしら」

〔 あんなのが大人しくしてる様にも見えないし、、もしかしたら、、 〕

 

 

 扉から一歩も動かず彼女の事で思考を回す。考えたく無い予想が過ぎる、そしてそんな予想に、、

 

 

酷く安堵してた。

 

 

 

「ッ!?」

〔 なんで私、、あの子が居なくなるのを喜んで、、 〕

 

 

 思わず両手で口を押さえた。そうでもしないと本当に零してしまいそうで、、。

 

 

〔 違う、、そんな事、、 〕

「っ、、」

 

 

分かってる、私は彼女を疎ましく思ってる。妹が出来ると聞いてからお父様が盗られそうで、怖くて、、。私を慕ってくれるあんなに良い子なのに、粗探しをしてしまう。

 

 

『、、最低じゃない、、私、、』

「ぅ、、うぅ、、」

 

 

 脚に力が入らなくなり、扉へ背をもたれながら座り込む。どうしようもない自己嫌悪が心を覆ってく。

 

 

〔 私は、、 〕

 

 

〜、、は、、〜、

 

 

「、、?」

 

 

ドアの向こうから、聞き慣れた声が聞こえてくる。

 

 

「、、お父様?」

 

 

〜い、、

 

 

ガチャッ、バタンッ、、

 

 

〔 二人で、なんの話を、、 〕

「何か、秘密が、、」

 

 

 彼女の部屋に接する壁に近付き、盗聴の魔術を使用した。罪悪感を抱きつつ、この劣情を止められない。聞こえもしない謝罪を何度も心で繰り返しながら彼女達の会話に耳を傾けた。

 

 

《ーーーーー》

 

 

《ーーーー》

 

 

「、、聞こえない、よかった、、」

〔 でも、そうなら人に聞かれたくない話で、、ッもしかしたら私が聞いてるって知られてるかもっ、、 〕

 

 

《ーーーーー》

 

 

 二人が会話を止める気配はない。バレてるかもしれない恐怖と内容が分からない安堵で頭がぐちゃぐちゃで。

 

 

《ーーーー》

 

 

「、、、」

 

―――――

 

バタンッ

 

 

「、、結局なにも、、」

 

 

 ずっと、、話が終わるまで聞いていたが、内容が知れる事はなかった。途中で他の者とも喋っていたが、何か重要な事を話してた訳では無い。

 

 

《ーーや、ーーッ》

 

 

「、、?」

 

 

《ヒック、、ーーぁ、、》

 

 

「ッ、、!」

〔 泣いてる、、!? 〕

 

 

 こんな事でもしてないと聞こえない様な小さな声。

 

 

、ルッ、、ズ、、!

 

 

「、、、」

〔 何が起こってるの、、 〕

 

 

《や"、、!ーーぃ、、》

 

 

「麻依、、?麻依、、!?」

 

 

、、、

 

 

 何も聞こえない。不穏なほど静かになってしまった。混乱しながらも壁から離れ、急いでドアノブに手を掛ける。

これを開けて仕舞えば彼女の元へ駆けつけられる、、しかし、どうしても決断が出来ない。

 

 

『、、私なんかが』

〔 でも、姉として、、頼られてるから、、 〕

 

 

 

《分かりました、ちゃんと呼びますので》

 

 

 

「ッ、、やっぱり私が、、!」

 

 

開いたドアがいつもより重く、代わりに自身の足取りが少し軽くなった様に思えた。

 

 

ーーーーーーー

 

 

「、、いざ勢いで飛び出しちゃったけど、どうやってアレに立ち向かえば良いのかしら」

 

 

麻依の部屋。この中には彼女が「妖精」と称した見えないナニカが居る。話せない、能力も未知数、、彼女が言うには読心力持ちだとか。それは圧倒的に不利だ、何か逆張りが出来ると良いのだが、、生憎その様なモノは教えられてない。

 

 

〔 またガンドが効くかも分からないし、、 〕

「、、考えても仕方ないわ。まずは状況を、、」スルッ、、

 

 

 

《、、おねぇさまぁ、、》

 

 

 

「ッ!」

 

 

 ドアに耳を当てる寸前、か細い声が私を呼んだ。

考えてる時間はない早く彼女を助けなければ、、!

 

 

コンコンッ、、!

 

ーーーーーーーーー

 

 

〔 良かった、、本当に、 〕

「手を診せてちょうだい」

 

 

「ぅう、、はい、、」

 

 

 彼女の右手はさっきの見えないナニカの手を振り払って赤くなっていた。相当力任せだったらしい。

 

 

「、、ちょっと腫れてるわね。気をつけなさいな」ポワッ

 

 

「はい、、」

 

 

「心配、、したんだから、、」

 

 

 申し訳なさそうな麻依の顔から目を背けて顔を下げる。

 

 

〔 大丈夫、コレは嘘じゃない、、 〕

 

 

「!、、ごめんなさい、ありがとうございます///」

 

 

あぁ、辞めて、、そんな嬉しそうに、、

 

 

「、、お姉さま」

 

 

「ッな、何かしら、、?」

 

 

「、、、」

 

 

ギュッ、、

 

 

「、、ぇ?」

 

 

「怖かったのに、私を助けてくださり再度感謝します」

 

 

 混乱して何が起きてるのか分からない。

、、ただ優しい腕の感触と、耳元で囁かれる甘い言葉しか頭に入ってなかった。

 

ジワッ、、

「ッ、、」

 

 

「ナデナデ、、 沢山、悩んだんですね、、」

「お父様、、マリスビリーさんが盗られてしまいそうで」

 

 

「?どうして、、」

〔 なんで、分かったの、、? 〕

 

 

「ここだけの話、私移動中ずっとお姉さまの自慢をされていたのです。「マリーは優秀だ」って、耳にタコが出来てしまいそうでした」

 

 

 彼女の口から話された父親の事、自身が褒められてた事に驚愕した。

私はもう、期待さえされてないと思っていたのに、、。

 

 

「マリスビリーさんは貴女を自慢の娘だと思ってますよ。自信を持ってください」

 

 

「本当、、?」

 

 

「ええ、嘘じゃありません」

 

 

「っぅ、、」

 

 

 変な感覚だ。彼女は私より何歳も下だと言うのに、私を抱きしめて慰める姿はまるで、母親の様な安心感を覚える。劇薬だろうこの感情は良くないモノだ。でも、私はコレに浸っていたい、、甘えていたいのだ。

 

 

〔 、、この子の事を、信用、、してみたい 〕

 




作者は泣く子が好きなので毎話いたいけな少女をギャン泣きさせます。ついでに推しも。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

オルガマリーとの絆が深まった。


 投稿 週一に 戻します 。(なお次は原神)

今年もそろそろ終わりそうですし、流石にこの投稿頻度はシンプルにカスなので切り替えていきます。まだこれ序盤だし、、。



 

「、、、」

 

 

「、、、」ギュ~、、

 

 

「ぅうッ、、!」ギュッ!!

 

 

「、、、(汗)」

〔 マズイな、、前後塞がれてしまった、、 〕

 

 

 前にはオルガマリー、後ろには未だ泣いてる妖精。まだマリー、彼女は良い。しかしマズイのは両腕で私の頭を覆ってる彼だ。

 

彼の右腕(?)が首に接している故、気を損ねたらバキリッといけれそうで、、。まずは彼女から離れてもらおう。

 

 

「お姉さま、落ち着きましたか、、?」

 

 

「ッ///!!」ガバッ!!

「ご、ごめんなさい、、!みっともない姿を見せてしまったわ、、///!」ゴシゴシッ

 

 

「いえいえ。泣くほど嬉しかったのですね」

〔 それもそうか、、 〕

 

 

 恥ずかしがりながら目元を擦っている、そんな彼女を微笑ましく思った。

自分の父親に認められてる事は彼女にとって1番の自信になるだろう。彼女のメンタルを安定させるのはこの先の本編に影響する。

 

 

「、、貴方の口からお父様の事を聞くのは癪だったのだけど、」

『それなりには、、』

 

 

「、、ふふ///」

〔 微笑ましい〜/// 〕

 

 

「ムッ、、///何を笑ってるのよ、、」

 

 

「ぁ、ごめんなさい、、少し、ゥ"ッ、、!」

 

 

 途端、頭を覆う腕の力が強くなる。喉が圧迫されて変な声を出してしまった。

ずっとしていたアピールをフルシカトされて強硬手段に出たのだろう。

 

 

「ど、どうしたのッ、、!?」

 

 

「ぉ、お姉さま達は本当に仲が良いんだな、っと、、」

『無視してください、無視、、』

 

 

「、、、(良いの、、?)」

 

 

「コクコクッ!! ン"ンッ、、少し羨ましいですね」

 

 

 彼女は顔を曇らせながらも納得して頷いてくれた。

申し訳ないがもう引くに引けない状況なので仕方ない。言い出したくせにすぐ手のひら返す奴だって思われたくないし。

 

 

『羨ましい、、』

 

 

「?」

 

 

「ッ、、何でもないわ」フイッ

「、、ぇ?もうこんな時間?」

 

 

「ん?」

 

 

 息苦しい首元を動かして見えたモノは備え付けの時計。針は4時を示している、昼食も済ませてるので今は夕方の5時なのだろう。あのバタバタから数時間も経っていたらしい。

 

 

「わぁ、、」

〔 よく数時間の拘束に耐えれたな、私、、 〕

 

 

 意識し出したら数時間の疲れが身体を襲う。老婆の自分を思い起こさせる倦怠感だ、足も痺れてしまってるので今すぐ休みたい。 なお後ろの奴の所為で出来ないが。

 

 

〔 足の感覚無くなってきた 〕

 

 

「、、?どうしたの?顔色が悪いわよ」

 

ピトッ、、

 

「ビクゥッ!!」

〔 ゴワッ!? 〕

 

 

「キャッ!?」

「ちょ、ちょっと、、ッ!」

 

 

 悲鳴の様な声を気に掛けられるぐらいの余裕はない。先ほど触れられた感触が次々伝染して、足全体を刺激していく。痺れる思考がいっぱいだ。

 

 

「ッ、、!」

 

 

「ぇ、え?」

 

 

「お姉さま、、ッごめんなさい、、」

「足がバカ痺れて敏感になっていまして、、思わず身体が動いてしまいました、、」

 

 

「そ、そうなのね、、」

『そんなに痛いのかしら、、?』

 

 

 顔を下に向けてる故顔は見えないが、多分彼女は困惑の目で此方を見てる。「正座で足が痺れる」とゆう事に馴染みが無いのだろう。

取り敢えず、この体制も足に負担が掛るので身体を起こしたいけど、何故か後ろのアレも寄っ掛かって体重を乗せてくる。

 

 

〔 ッ、、!!本当なんなんだコイツッ!? 〕

 

 

『雜ウ縺ェ繧薙※菴ソ縺医↑縺上↑縺」縺ヲ縺励∪縺医、、』グググッ、、

 

 

〔 あ"〜ッッッッッ!!腰が悲鳴をッ!! 〕

 

 

「、、えっと、身体起こせないの?」

 

 

 流石に異常を察してくれたらしい、戸惑っている手が身体に触れた。

しかし、彼女がこの状況を変えられる気がしない。

 

 

「すみません、、多分飽きれば勝手に離れると思うので」

 

 

「いや軋んでる音してるわよ、、!?」

 

 

「ゥ"ッ、、でも首もロックされてますし自分から剥がす事も、、」

 

 

「ふむ、、なら」

 

 

 そう言って両腕が掴まれたかと思えば、一瞬にしてオルガマリーの胸元に飛び込んでいた。

 

 

「??」

 

ボスッ!!

 

「ッハ、、!?」

 

 

呑み込めない状況に飛んでいた意識は布団へ倒れ込む音で戻り、彼女に疑問を投げかける。

 

 

「お、お姉さま、、これは、、」

 

 

「簡易な飛行魔術よ、少しだけ貴女の身体を浮かせて引っ張り出したの」

 

 

〔 or..力技、、 〕

「そうでしたか、、」

 

 

「身体は大丈夫?」

 

 

 そう言われて腕や足を少し動かしてみた、腰と足以外は動きが鈍ってるぐらいで問題はない。

いや移動が出来ないのはだいぶ致命傷だが、、。

 

 

「はい、足はまだ動かせそうにないですが」

 

 

「なら休ませた方がいいわね。ちょっと揺れるわよ」

 

 

「?ぅあ!?」フワッ、、!

 

 

「タタタッ、、」

 

 

 訳が分からないままの私を姫抱きしてるマリーは、すでに部屋の扉まで移動していた。

 

 

〔 え、部屋出ちゃうんです?? 〕

 

 

「ドアノブ回してくれる?」

 

 

「は、はいッ」

 

ガチャッ、、

 

「ッ!縺セ縺ヲ、!縺セ縺」縺ヲ、、」

 

 

 扉が開いたと同時に透明な彼も復活してしまった。しかし、顔をそちらに向けるより先にマリーが部屋から飛び出す。

そのまま背中で扉を閉じて、彼女の自室へ駆け込む。咄嗟にドアノブを掴んで勢いと共に扉を閉めた。

 

 

バタンッ!!

 

 

「、、ズルッ」

「ッ、、ハァッ、ハッ、、!!」

 

ドテッ、、

 

「お、お姉さまッ、、」

 

 

 私を支えていた腕の力は無くなり、身体は転げる様に落下する。鈍い痛みを感じながら顔を上げると、彼女は床に座り込んで息を整えていた。

 

 

「、、あの、どうして部屋から」

 

 

「ふぅッ、、だって、貴女の部屋だとまたアイツに変なことさせそうじゃない」

 

 

「、、それもそうですね(気付き)」

 

 

「あんなに泣いてたのに忘れてたの、、?」

 

 

 忘れた私に呆れた彼女はため息を吐いた。それに恥ずかしさを覚え、顔を下げる。

 

 

「、、ふふッ、まぁあんなの忘れた方が良いわよね」

 

 

「ッはい!そうですよ、、!あんなのもう思い出したくないです!」

 

 

「そうね、、」

「、、足は動かせそう?」

 

 

「はい、もう大丈夫ですよ」

 

 

「なら良かったわ」

 

 

何故、彼女がこんなに気に掛けてくれるのは分からないが、、。少し、気を許してくれたと自負しても良いだろうか、、。





久しぶりなのに出番の少ない謎の妖精O…。すっごい読みにくいモノになってしまった、、。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

反省したと思ったらこれだよ

福袋が!多すぎる!!29って馬鹿か!?なんかバスター全体のメンツ人権しか居なくないか!?キャスも引きたいけどぉ!出る気しなくてぇ、、!だったら闇光とメリュと妻のいる方を引きたくてぇ、、!



 

「、、彼、追ってこないわね」

 

 

「そうです、ね、、?」

〔 何でだろう、、反省してるのかな、、 〕

 

 

 部屋を抜け出して数分が経つ。彼女の部屋で暫く会話してたがその間に彼の訪問はなかった。無理矢理突っ込んでくる事もなければ、部屋に近付いてきた気配も無い。

 

 

〔 でもこっちを誘っている可能性もあるか、、もう暫くお邪魔させてもらおう 〕

 

 

「、、、」

 

 

、、ガチャッ

 

 

「ッ!?」

 

 

「しッ、、」

〔 扉の、開いた音、、 〕

 

 

 その音で部屋は一気に静まった。悪いことをして、怒っている親から隠れる様な圧迫感が私達二人を捕える。あの扉がどうゆう用途で開けられたのか、全く把握出来ない。

 

 

『、、大丈夫、だいじょうぶよ、、』

 

ギュゥ、、

 

「、、、」

 

 

 繋がれた手は力の入れすぎか、はたまた恐怖からきてるのか震えている。

包まれた両手を引き抜き、今度はその手を支える様に繋ぎ直した。

 

 

『はい』

 

 

バタンッ

 

 

 再び扉の開閉音がする。部屋から出てきたのだろう、足音がこちらへ向かって大きくなってきた。

 

 

「「、、、」」

 

 

カツ、カツッ、、

 

 

コンコンッ

 

 

「ビクッ!!」

 

 

『、、ノック?』

〔 アレがあんな事するの、、? 〕

 

 

 ノックされた扉は開く気配はない。開けるのを待っているのだろうか、、。

ひと呼吸置いて、外の人物に声をかける。

 

 

「どうぞ」

 

 

ガチャッ!

 

 

「ッ、、!」ギュゥッ!

 

 

 私達の前に現れたのは、、

 

 

「、、麻依様、ここに居りましたか」

 

 

「ビオラさん、、!」

 

 

 私のお世話がかりであるメイドのビオラだった。

 

 

「どうしたんですか?もうお夕飯の時間で?」

 

 

「いえ、マリーお嬢様の入浴の時間ですので、お知らせと共に麻依様も入られるか伺いに来たのです」

 

 

「お風呂、、」

〔 こんな早くに入るの?もしかして夜にも勉強してたり、、!? 〕

 

 

「あ、、そうね、ありがとう」

 

 

 握られていた手は解かれて、彼女はベットから腰を上げた。私も慌てて立ち上がる。

 

 

「準備はもう済ませてあります」

 

 

「えぇ、すぐ行くわ」

 

 

「麻依様は如何しますか」

 

 

「、、う〜ん」

 

 

 正直、今部屋に戻るのは危険な気がして、中々結論が出せない。着替えは部屋の荷物に入ってるのだ。お風呂の為だけに命を危機に晒すのは無防備すぎる。

 

 

〔 お風呂なら一人で今の自分は入れるし、、いや場所知らないな、、 〕

 

 

「麻依、、」コソッ、、

『さっき部屋に入ったビオラも無事だし、もしかしたら、、』

 

 

〔 私以外に被害は出さないのかも、、?基本、、 〕

 

 

それが一番の問題なのだが、何故私にちょっかいをかけるんだアイツは、、。

 

 

〔 いやてかなんでこんなに悩んでるんだろう、普通に拒否で良いな、、 〕

『、、あ、それだと私一人っきりで、、』

 

 

一人っきりでまたくっ付かれてしまったら、抗える未来が見えない。

これは、答え一つしかないのでは、、?

 

 その考えに至った後、項垂れてた顔を上げ、私の答えを伝えた。

 

 

「、、ご一緒させていただきます」

 

 

                                            

 

「、、よし」

 

 

 覚悟を決めて、ドアノブに手をかける。扉を一気に開いて身体を隠した。

これなら彼の突撃などを防げるし、様子見も出来ると踏んで採用したのだ。

 

 

「、、、」

 

 

 暫く待ってみる。部屋からは物音一つ聞こえない。

 

 

「ヒョコッ、、」

〔 居ない?何処かに行った? 〕

 

 

ならば今のうちに着替えを取って行ってしまおう。確か荷物は棚の方に、、

 

 

鮗サ萓昴(麻依)、、」

 

 

「ビクゥッ!!」

 

 

「、、、」

 

 

「ドッドッドッドッ、、!」

〔 心臓が今までにない動きしてる、、! 〕

 

 

 身体を震わしてしまいそうな程、動く心臓を抑える様に服を握り締めた。

 

 

縺ェ縺√(なぁ)、、」

 

 

「ッ、、」プイッ

 

 

 何か言われる前に顔を逸らす。

さっさと着替えを持って、待っているビオラ達と合流してしまおう。

 

 

縺。√g縺」縺ィ縺セ縺」縺ヲ(ちょっと待て)、、」

 

グイッ、、!

 

 腕を動かした事でひらりと揺れた、服の裾が摘まれる。力一杯無理矢理引っ張るのではなく、私でも振り払える様な力で。

 

 

「、、縺斐a繧薙(ごめん)

 

 

「、、、」

〔 、、何の、なんの意図だ、?? 〕

 

 

反省、してるのだろうか、、。

 

 

縺励※繧九√(してる)√□縺九i險ア縺励※縺上l(だから許してくれ)、、」

 

 

〔 反省してるなら、裾離してほしい 〕

 

 

「ッ、、」

「、、繧上°縺」縺溘(分かった)

 

スルッ、、

 

「!?」

 

 

 唐突に引っ張られていた袖を離された。思わず振り返ってしまう。

少し考えて思い出す、彼が妖精眼を持っている事に。

 

 

〔 あっそっか、見えてるのか、、 〕

 

 

「、、、」

 

 

「えっと、、」

〔 本当に反省してる、、どうしよう、でもまた再犯するかもしれないし 〕

 

 

鮗サ萓昴(麻依)、、」

 

 

 ひとまず、こんがらがる頭をリセットして声を出す。

 

 

「、、お風呂に入ってきます。部屋で待機しててください」

 

 

「ッ!!鮗サ萓昴(麻依)〜ッ///!!!」ガバッ!!

 

 

〔 、、やっぱり駄目かも 〕

 

 

 身体を屈めて開けっぱなしだった扉を走り抜ける。後ろからはベットに倒れ込む音がしたが、気にせず部屋から離れて、ビオラ達のいる所まで駆けて行く。

 

 

 

「あ!麻依、、!」

 

 

「麻依様、そんなに急いでどうしたのですか?」

 

 

「ブンブンッ! いえ、特に深い意味はありません、、ッ」

 

 





明日になればもう新年ですね、来年(今年)もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

「フィルム:0」


遅れてすまない、インフレでダウンしてました。



 

「、、肌がツルスベ」

〔 コレが設備の整ったお風呂の力、、 〕

 

 

 ほのかな湿気を感じる室内に湯気で少しくぐもった鏡、、それと着替えを仕舞っている棚、所謂ところの脱衣所だ。屋敷のお風呂場と言うと豪華な装飾が施された広い場所の印象がある。

 

確かに大浴場ではあった、、が、そこまで豪華とゆう訳でもなく、シンプルな洋性の作りをした

場所だった。

 

サラッ、、

「ありがとう。良い仕上がりね」

 

 

「恐縮です、お嬢様」

 

 

 頭を捻っている間に終わった様だ、隣へ目を向ける。使用人に手入れされたオルガマリーの髪が靡いているのが真っ先に目についた。その光景には「サラリ」とゆう擬音が聞こえてくる様で、、。

 

 

〔 絹の如し白髪、、顔が良い、、 〕

〔 でも、、 〕

 

 

 次は目の前の鏡に目を向く。鏡には黒髪ショートカットの少女が写っている。

 

 

〔 私…とゆうか、この身体の「麻依ちゃん」だって中々の可愛さだよね、、 〕

〔 こんな自分の容姿に自信持てるなんて、この先もう無いだろうな 〕

 

 

「麻依」

 

 

「!!ハッ、はいッ!」

 

 

「風邪を引くわよ、部屋に戻りましょう」

 

 

 声の方向には座った私と目線を合わせる為、身体を倒しているオルガマリーが居た。

長い髪を耳に掛けているが、それでも余裕のある髪はカーテンの様に流れている。

 

 

「分かりました」

 

 

 その後、入浴中自室に片付けられていた私物の場所を把握して、新しい家族と食卓を囲んだ。

因みにこの間、例の彼は大人しくしていた。

 

 

                                            

 

 

「おやすみなさい」

 

ガチャンッ

 

 

「、、ハァ〜、初日が終わったぁ、、」

〔 濃すぎる一日だった、、ちょっと先が重い、、 〕

 

 

 部屋の電気を消して一直線にベットへ入り込む。疲れていた身体が、柔らかいマットレスに沈んでいく。

 

 

「、、?」

 

ギシッ、、

 

〔 何かが、、 〕

 

 

『、、鮗サ萓昴(麻依)

 

 

「ビクゥッ!!」

〔 よ、妖精ッ、、! 〕

 

 

 真っ暗な部屋にベットの軋む音が響いてる。

見えはしないが、どうやら寝込んでいる私の上を占拠してしまってる様だ。

 

 

鮗サ萓昴(麻依)、、髫」縺ォ√>縺ヲ繧り憶√>√°(隣に居ても良いか)、、?』

 

 

「、、、」

〔 わからん(諦め) 〕

 

 

濶ッ√>繧医↑(良いよな)縺倥c縺ょッ昴k縺槭(じゃあ寝るぞ)」ギシッ

 

 

「!?」

〔 嘘ッ!?添い寝(?)してきた!? 〕

 

 

 ノイズが聞こえた後、疲れた身体に重しがのし掛かる。

 

 

「、、、」

 

 

「、、、」

〔 何この、、何? 〕

 

 

『、、縺励∪縺」縺。√c縺翫≧縺ュ(しまっちゃおうね)

 

 

「ひゅえッ」

 

 

 急に身体を掴まれて、徐々に引き寄せられていく。争う事も出来ないまま彼の腕に拘束された。

 

 

「、、///」

 

 

〔 ん〜何番煎じ 〕

『、、離れてくれませんか』

 

 

雖後□(嫌だ)

 

 

 腕は解かれなかった。分かっていた事だが離す気は一切ないらしい。

 

 

〔 しょうがないから今日は諦めよう、、 〕

『、、危害とか加えないもんね?』

 

 

縺ッ()?|縺ェ縺ォ蠖薙◆繧雁燕縺ョ莠玖ィ縺」縺ヲ繧九s√□《なに当たり前の事言ってるんだ》」

縺セ縺輔°菫コ繧剃ソ。逕ィ(まさか俺を信用)、、|√>√d遒コ縺九↓縺。√g縺」縺ィ諢丞慍謔ェ縺ッ縺励◆縺代←《いや確かにちょっと意地悪はしたけど》、、』ブツブツ、、

 

 

〔 なんか考えだしたし今のうち寝とこう、、 〕

『、、おやすみ』ボソッ

 

 

「ピクッ、、」

 

 

 さっきまで何か呟いていた妖精が急に静かになった。

しかしそれを気にする間もなく、私の意識はすぐ眠りへと落ちた。

 

 

                                            

ガチャンッ、、!

 

「、、、」

 

 

 音と共に映像は途切れた。薄暗い館内は更に暗くなる。数秒もしない内にブザーが鳴り響き、

一斉に照明が点き始めた。ただ一人、席に座ってた彼は体勢を崩す。

 

次の話が始まるまでの、少しの休息。

 

 

「また彼女の記録を観てるのですね」

 

 

「、、ギロッ」

 

 

「睨まないで下さい」ギシッ

「私も観させてもらいます」

 

 

「フゥ、、おかしいなぁ?入り口なんて開けていた覚えはないのだけれど」

 

 

「丁度フィルム替えの時だったので、ちょちょっと」

 

 

「ッチ、、無法かよ、、」

 

 

「にしても、彼女にあのような事をしてたのですね。貴方」

「現代ではロリコンと言うそうですよ?」

 

 

 彼の顔を見ながら喋る彼女とは対照的に、彼はから目を背ける事はないまま駄弁っている。

一見、仲が悪いように思える、だがソレが彼らの関係性なのだ。

 

 

俺達(空想)そっち(現実)の規則を守ってどうする、意味など無いだろ」

 

 

「はぁ、、貴方、今自身がどこに肩入れしてるか分かって言ってます?」

 

 

「違う、俺はカルデアに肩入れしてるんじゃない。あのマスターと、、」

「ぁ、アイツに、、」

 

 

「あ〜はいはい、ご馳走です」

 

 

ブーッ、、!

 

 

 彼のキャラじゃない惚気に呆れたところでフィルムのセットが終わったのだろう、

ブザーと共に照明が落とされていく。

 

 

「ほら、次が始まりますよ。姿勢を正して」

 

 

「言われなくてもわかってる、ってか帰ってくれない?」

 

 

「いやです、ここからなんですから」

 

 

「、、、」

 

 

 帰ろうとしない彼女の説得を諦めたのか、彼は組んだ脚を解いてより一層スクリーンにのめり込んでいた。そんな彼を揶揄っていた彼女も、ただ静かに座っている。

 

ジジッ、、

 

 ノイズの音と共に、目の前のスクリーンに映像が映し出された。

 

 

『2015・7・30』

『人理継続保証機関・カルデア』

 

 





次回!First Order!!楽しみにしててくれよな!!日付はFGOリリース日にしています。

話題は変わりますが明日(?)はカルデアサテライトステーションですね、作者は行きます。(珍しく近所なので)
バレンタイン情報楽しみです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

いま、星は手元に


すまんな!もう1話あったわ!!いやこの話は前々から考えてたんだけど何故か前話の作者は記憶飛んでました。申し訳ない、、。ただ本当に次回こそ始まるんで!てか文字量が3話分!!
(詰め込み過ぎた)

今回もキャラ崩壊注意です。



 

もうすっかり夜も更けてきた時刻。

 

 

『、、寝たのか、麻依』

 

 

「、、スゥ」

 

ギュムッ、、

『、、生きてる』

〔 ちゃんと呼吸をして、心音も、、 〕

 

 

 暫く、眠りについた麻依の呼吸音と、小さな身体から感じる鼓動を堪能する。

彼女が生きてる事を実感すると同時に、もう前の、、けれど絶対忘れない(忘れられない)記憶が、

感触が思い起こされる。もう永遠に経験したくない程に悍ましいあの時を。

 

 

                                            

 

 真っ白な、、嫌なくらい清潔感のある病室のベットに麻依は寝ていた。老化とやらによって

縮んでしまった身体、骨が浮き彫りにされた四肢、、一目で寿命が近いのが分かる。

 

それに、先程見舞いに来たと言う家族の為に虚勢を張ったせいで顔色も悪い。起き上がる体力

すら無いクセに、どこまで己の身を顧みないのだろうか。

 

 

〔 大人しく寝ていれば良いものを、、 〕

 

 

「、、あら?どなたですか」

 

 

「、、?」

〔 誰に話し掛けてる、、? 〕

 

 

「すみません、今起きます、、」フラッ、、

 

 

 何故か起き上がろうとして、今にも倒れてしまいそうになる身体を支える為に手を出した。

ついさっきまで辛そうにしていた奴が何をしてるのか、こっちの身にもなってほしい。

 

 

「ッ!危ないだろうが!!」

 

 

「、、、」

 

ギュウ、、

「何処かにぶつけたら、、」

「?おい、、」

 

 

 麻依が真っ直ぐ俺の方を見つめている。燻んでしまった、だけどまだ光のある目は人影を

映していた。今まで映ることのなかった、俺の姿が、、

 

 

『麻依、、///』

 

 

「あなた、、何処かでお会いした事、ありますか、、?」

 

 

 その一言は俺の全身から体温を奪っていった。やっときみに触れられたと言うのに、きみは最後まで手をすり抜けていく。また俺は届かなかった。また、蝶の様に逃げられてしまった。

 

 

「、、忘れたのか、俺を」

〔 アイツらは、忘れてないのに、、 〕

 

 

「御免なさい、、何処かで聴いた事のあるお声だから、、」

「最近物忘れが激しくて、、」

 

 

あんなに愛を囁いておいて、それはないだろう。この俺に、ここまでさせておいてそんなの、、

 

 

「いや、、良いさ」スルッ、、

〔 あぁ、良い、、それなら無理矢理思い出させてやる 〕

 

〔 コレで思い出さないならもう、俺が手を下して奈落へ連れ去ってしまおう 〕

 

 

 アイツの惚けた顔を覆うように、異形の手を掲げた。魔術を使用すべく魔力を集中させる。

、、こんな事なら、もっと前に落としてしまえばよかった。

 

 

「あ、、」

 

ガシッ!!

 

「ッ!?」

 

 

 発動する数秒前とゆう時に、アイツが手を掴んだ。思わず魔術の使用を止めてしまった。

 

 

「あらぁ、、この手、綺麗ですね、、///」

 

 

「きれい、、」

 

 

 何を言うかと思えば、またトンチキな事を溢した。まるで愛しむように異形の手に触れている。

 

 

「はい、とっても///」

「この手も見覚えがあります、、何故か触れているとドキドキしてしまいますね」

 

 

「、、そうか」

 

 

「、、あ、御免なさい、、急に触られるなんて嫌でしたよね」

 

 

「別に、、」

 

 

 離そうとした手を握り締めて、引き留めた。せめて手だけでも触れていたいのだ。

 

 

「そうですか。あ、椅子を、、どうぞ座ってくださいな」

 

 

「、、支えてないときみが倒れてしまうだろ」

 

 

「あっ、私ったらベットを動かすのを忘れてたわ」

 

 

「、、俺がやる。だからきみは動かなくていい」

「身体を預けてくれ」

 

 

 「大丈夫」と、拒絶される前に、麻依の身体を肩に寄せた。ベット脇に備えられている

リモコンを手にする。操作すると、前身は持ち上げられ椅子のように変形した。

 

ギシッ、、

 

「御免なさいね、こんな老婆の世話をさせて」

 

 

「俺がしたくてしてるんだ」

「、、もう謝らないでくれ」

 

 

「ふふふ、物好きなんですね。普通、老人の世話なんて面倒くさいでしょう?」

 

 

「、、、」

 

 

 今すぐ「そんな事などない」と大声で否定したい。きみがどれだけ俺を乱したのか分からせて、

無理矢理にでもこの気持ちを受け取らせたい。、、でも、この言葉を口にしてしまえば「捻れて」

しまう。この厄介な呪いのせいで俺は何も伝えられない。

 

 

「ッ、、」

 

 

「、、?どうしたんですか」

 

 

「、、、」

 

 

「悩んでいるなら、口にしてみて下さいな」

「もう短い命です。不謹慎ですが、死人に口なしとも言いますしね」

 

 

本人としては安心させる為に言ったのだろう、だが俺は、きみからそんな事実は

聞きたくなかった。まだ俺は、きみが死んでしまう事も受け入れられて無いのに。

 

 

「何で、そんなことを言うんだ、、」ガシ!!

「そんな風に自分を軽んじないでくれ、、たのむから、きみは、、」

 

アワアワ、、

「こ、困らせてしまいましたね、、御免なさ、、」

 

「謝ってほしいんじゃない」

「もっと自分の価値を理解しろ、きみのそんな言葉で、苦しむヤツらがいるんだよ」

 

 

 もう、伝わらないの域ではない。捻れても彼女に俺の気持ちを聞かせなければ。

あれほどきみに尽くしてきたのだと、この愚か者に、、!

 

 

「、、麻依、俺はきみが好きだ」

 

 

「、、はい?」

 

 

「極端に言ってしまえば、俺は人間が嫌いだ。その存在が煩わしいほど」

「それでも、愛してるから。きみに、、そんな奴のそばに居るんだよ」

 

「こんな風に触れられるのも、きみぐらいなものさ」

 

 

「、、、」

 

 

 やはり捻れてしまってる様だ、惚けた顔をしている。だが、今更口を噤む気はない。

 

 

「俺はきみの為ならどんな事でもしよう。俺の全てをきみに捧げよう」

「きみになら、、」

 

 

「星を諦めても良い」、、とまで言わない。コレは俺が俺である為に必要なもの、、

「よどみ」である俺を模るものなのだ。霊核が砕けても溢したりしない。

 

だがソレを思い浮かべる程にきみも大事なのだ。

 

 

「、、だからもう、自身を無下にするな。俺が許さない」

 

 

「、、、」

 

 

「、、もう一回言っておく、俺はきみが好きだ。愛してるんだよ、麻依』

 

 

 そう言ったあと、麻依から目を背けてしまった。初めて、怖がっているのだ。

「捻れた」恐怖、、ソレに対する反応、、エーテル体である筈の身体が脈を打っている。

 

あぁ、言ってしまった、、もう取り返しがつかない。せめて、大切な事は伝わってほしい。

 

 

「まぁ、、/// アノ、、 そんな、、///」

 

 

「へ、、」

 

 

 小さい、掠れた様な声に顔を上げた。

、、そこには、顔を赤らめて口を覆っている麻依の姿がある。

 

 

『///、、すき、だなんて、、こんなおばあちゃんに、、///』

 

 

「、、麻依?」

 

 

「す、すみませんね、、///なんか、おばあちゃん、、顔熱くって、、///」

 

 

この反応、、それに妖精眼で見えた声から、先ほどの言葉は全て、正しく伝わっている様だ。

一言一句正しく、俺の感情が彼女へ、、。

 

 

「ボッ///!!」

 

 

 意識した途端、一気に自分の顔も熱を帯びてゆく。こうゆう時に限って、上手く王子様を

演じれない。

 

 

「、、ありがとうございます/// もう、そのように「愛してる」なんて言ってくれる方が

現れるとは思ってもいませんでした、、///」

 

「はぁ〜、、/// 年甲斐もないです、、///」

 

 

「、、、」

 

 

「不思議です。何故私は、貴方にそう言ってもらえた事を

こんなに喜んでいるんでしょうね、、」

 

 

「それは、、」

 

 

きみも俺を好いてるからだと、言うべきか。でも、それで記憶が戻らなかったら、ただ

自意識過剰な奴になってしまう。そもそも何故呪いが発動しなかったのか分からない。

 

 

「、、あの」

 

 

「!!」

 

 

「名前を教えて、もらえませんか、、?」

 

 

 頭を抱えていた所に、好機が訪れた。

丁度良い、名前を聞けば流石の彼女も思い出すだろう。

 

 

「オベロン、、オベロン・ヴォーティガーンだ」

 

 

「、、おべろん」

 

 

 理解する為に呟かれたであろう自身の名に、途轍もない幸福感を感じる。

再び、、ちゃんと俺を認識して呼ばれるとは、こっちも思っていなかった。

 

 

「そうだ、麻依」

 

 

「オベロン、ヴォーティガーン、、」

「、、ぁ」

 

 

 ようやく思い出したらしい、彼女は目を見開いて俺の姿をゆっくりと確認している。

 

 

「、、思い出してくれたか?」

 

 

「、、ぅ、うう〜ん??」

 

 

「言っておくが夢じゃないし、現実だからな」

 

 

「??、?」

 

 

 現実を受け入れられないのか、まるで宇宙を背負う猫の様な顔で固まってしまった。

 

 

「アハハッ!きみって本当、歳をとっても変わらないね」

 

 

「、、ハッ! ぉ、オベロンさん、、?」

 

 

「そうだよ、きみのオベロンだ」

 

 

「??、、幻覚ですか?」

 

 

「だから違うって」

 

 

そんなに俺が居るのが信じられないのか。いや、空想だと思っていたモノが現実に居るのは

大分異様だが、、。散々会話したのだからすんなり信じてほしいのだが。

 

 

「ほら、好きなんだろこの手」ニギニギ、、

 

 

「わッ、、///」

 

 

「反応薄いな、多少お淑やかになったんだ?」

 

 

「えっと、、」

 

 

 恥ずかしいのか膝掛けにしていた毛布を引っ張り、顔を隠してしまった。

頬を染めながらオドオドして、昔はもっと積極的だと思っていたが案外ピュアらしい。

 

 

「ふ〜ん」ズイッ

 

 

「あッ、そんなに顔を近付けないで下さいッ、、///」

「もう綺麗などと言える顔でもありませんし、、///」

 

 

「うん、まあその顔は「綺麗」じゃなくて「愛らしい」と言うべきだね」

 

 

『ッ〜〜〜、、///』ムギュッ!

 

 

 更に毛布に顔を埋めてしまった。その行為も愛おしい。

 

 

「ふふ、、にしても酷いじゃないか、俺の事を忘れるなんて」

「あんなに好いてくれたくせしてさ」

 

 

「、、ごめんなさい、ワザとじゃ…いや、言い訳ですね」

「貴方を不快にさせてしまいました、どうも夫が亡くなってから症状が酷くなった様で」

 

 

「、、そうかい、気の毒だね」

 

 

 彼女の手を掴む力が強くなる。最愛の者に先立たれる辛さは大いに分かる。気の毒と言った事も

嘘ではない。だが、気に入らない。俺以外の男に気を取られてるのもそうだが、それで俺を

無かった事にしたのが一番苛立つ。

 

 

「ねぇ麻依?」

 

 

まあそれは良い。ソイツへの想いを塗り替える程、俺が思い出と記録を与えていけば

いい事なのだから。

 

ギシッ、、

「俺と一緒に向こうへ行かないかい?」

 

 

「、、『向こう』?」

 

ニコッ

「今のきみって人の手を借りないと生きていけない赤ん坊の様だろ?」

「そんなきみを疎ましく思う人間は少なからずいる筈だ」

 

 

 屈むようにベットに肘をつき、少しずつ彼女の自信を削る言葉を遠回しに伝えてゆく。

元々麻依にそこまでの自信は持ち合わせていない。こうやって、少し圧を掛けるだけで

顔を青くする。

 

 

『は、ぃ、、』

 

 

「本当はあの家族の負担になってるって思ってるんだろ?あぁ、アイツらも同じ気持ちだろう」

 

 

コレは嘘だ、麻依はアイツらに愛されてる。それこそ彼女の世話で疲れも感じない程に。

だがそんな事、麻依が知る由も無い。彼女からしたら負担になってるとしか認識できない。

 

 

「だけど、はそうは思わない。そんなきみも愛おしいよ」

 

 

「、、、」

 

 

「それでも心配なら、僕と同じになってみる?」

「寿命が伸びて歳相応の見た目になるんだ。きみの歳だと少々幼くなってしまうけど」

 

 

「でも、、」

 

 

あとひと押し、あともうちょっとで落ちる。少し揺りを掛けるだけで彼女は僕の提案を呑む。

 

 

「麻依、、///」

 

 

「、、ごめんなさい」

 

 

「、、はぁ…?」

 

 

「提案は嬉しいのですが、お断りさせてもらいます」

 

 

 下を向いていた瞳が俺を見据えた。どこか、あいつ(マスター)の顔と被って見える。

 

 

「ッど、どうしてだい、、!きみだって『良い』と思っただろう!」

 

 

「はい、貴方の提案な素晴らしいです。ですが、これは私のエゴなので」

「私は普通に、、人間として死にたいのです。絶対に譲れません」

 

 

「なんだよそれ、、」

 

 

普通に、、?「人間として」ってなんだよ、そんな願望意味なんて無いのに。死ぬ時は全部

同じだ。動かなくなった屍が腐っていくだけ。確かに、妖精は寿命が長いが結局死ぬ。

 

それに、死ぬなら最後に好きな事をしたいと思うのではないのか?彼女は俺が好きな筈、

ならそんな「好きな人」と一緒に最後を過ごすのは、願ってもない事なのでは、、?

 

 

「何ででしょうね、私も曖昧です」

 

 

 こっちが混乱しているのを知ってか知らずか、麻依は呑気にしている。

その態度にベットから身体を上げ、声を荒げた。

 

 

「巫山戯るな、、!ふざけるなッ!そんな訳じゃ無いだろう!!

「言え、いえよ、、!何を考えてるんだッ!!」

 

 

コレ(私の意識)が本当な事は、貴方が一番分かるでしょう?」

 

 

「嫌だッ!!コレが本当なわけない、、!嘘だ!うそだ!!」

 

 

絶対受け入れると思ったのに、俺を選ぶと思ったのに。何が彼女を此処に留めるのか。

決まってる、あの男だ。死んだ後も俺から麻依を奪っていくのか。その想いが

引き留めるなら、今すぐ記憶を消そう。そうだ、そうしてしまおう。邪魔なモノは

無かった事にすれば良い。記憶なんて幾らでも捏造出来る。

 

 

「フゥーッ、、!フゥーッ、、!」

 

 

「、、貴方は何故怒っているんですか」

 

 

「『怒ってる』、、?あぁ、そうだな、、あぁ怒ってるともッ!!」

「やっと、、!やっと見てくれたのに!それなのに記憶が無くて!!」

 

「でも思い出してくれた、、「これなら」って、思ったのにッ!!」

 

 

 どんどん口から呪詛が出てくる。今、麻依に感じてる感情は怨み以外の何モノでもない。

 

 

「ッ!!」

 

 

怨みは強まり、殺意へと変わっていく。もう記憶の改竄では満足が出来ない。それに、彼女

の最後を俺以外に盗られる可能性もある。なら今殺そう。俺の手で終わらせよう。

 

 彼女に向けた手は、細い首元を掴んでいる。

 

 

「なぁ麻依!!今からでも、!いまからでもいいから!!俺と行くって言えッ!!」

「俺と一緒に生きるって言えッ!!いって!!言えよッ!!」

 

 

 これが最後の問いだ。いま挽回すれば、俺は手を下さずすむ。だから、、だから!!

 

 

「いいえ。私は貴方と一緒には居れません」

 

 

「、、そうか」

 

 

 自身でも呆気ない程無感情な声が出た後、手に力を入れた。

 

鈍い音が鳴り、手を離すとくっきり跡のついた、少し曲がった首が現れる。

 

 

「、、、」

 

 

麻依が死んだ。俺が殺した。悔いはない、寧ろ喜びすら感じる。

 

 

「ギシッ、、」

 

 

 心拍を測るためにベットへ乗り上げる。流石に脱がすのは駄目だろう、

衣類の上から胸元に耳を当てる。やっぱり、心臓が動いてる気配は無い。

 

 

「、、ん///」

 

 

 まだ残っている彼女の体温が心地良い。

 

ギュウ~ッ

「、、?」

 

 

 麻依の胸元、、厳密に言えば丁度心臓の位置から、魔力の様なモノを感じる。

不思議な事に触れられる様で、端を摘んで引き摺り出す。

 

 

「これは」

 

 

 手にしたのは、小さな火の玉だった。白く、今すぐにでも消えてしまいそうな程、弱々しい火。

考えなくても分かる、これが「人魂」と言うモノだろう。

 

 

「麻依の、、魂、、」

 

 

 逃げないように左手を受け皿にして、優しく包んでいく。ほんのり手の中で光るそれは、

星のようにも思えた。

 

 

 

「、、そうだ、コレを連れて行こう」

 

 

本当は死体を持って行こうと思っていたが、魂があるなら別だ。これなら器を用意するだけで

彼女はまた生き返る。それに、死体があるならちょっとの偽造で済む。中々の好条件だ。

 

 

「でも惜しいな、、」

「、、一箇所だけなら良いだろう」

 

 

 

 彼女の魂に注意しながら左腕を持ち上げる。余り手は使えないので、そのまま薬指を

口に入れた後、歯で切り落とす。

 

バキッ、、

 

「モゴッ、、 ん、、」

 

ゴクンッ!

 

 

「ふぅ、、」

 

 

 薬指はスルリと、つっかえる事なく呑み込まれていった。我ながら悪食だと思うが、

これくらいは貰っても構わないだろう。

 

 上がったベットをリモコンで操作し、元の状態へと戻す。

 

 

「じゃあそろそろ行こうか、麻依///」

 

 

 手元の人魂に話し掛ける。先程からどんどん、何処かへ行こうと蠢いていた。

所謂天国などと言われている場所へ向かおうとしてるのだろうが、そうは行かない。

 

 

「一緒に落ちてくれるだろ?」

 

 

 足元の床が消失した。身体は穴へと落ちていき、周りは一瞬で奈落へと早替わり。

偽造はもうしておいた。あっちでは麻依の死が寿命として片付けられるだろう。

 

ちょっとした夢、、死体が燃やされ、埋められたら覚める様にしている。

あの國での経験が役に立つとは。

 

 

「、、きみにも細工をしておかないとね」

 

 

不服だが、あの記憶が残っていると厄介な事になる。麻依にも同じ様に自身が寿命で尽きたと

思わせなければ。

 

 

「さて、、残りは生き返った後だが、、」

 

 

どうやってこっちの世界へ来たのか、、その辻褄を合わせないとマズイ。

麻依はこうゆう事には鋭いので、ちょっとの違和感も感じさせない様に、、

 

 

「ここは向こうの流行りに乗ってみるか」

 

 

この筋書き、彼女なら納得する筈だ。特別に今だけ、他の役を羽織ってやる。

 

 

「これから楽しみだな、麻依///」

 

 

                                            

 

 

〔 事故を起こさせて、あのまま麻依を攫おうと思ったのに、、 〕

『どうして上手くいかないんだよ、、』

 

 

 思わず不貞腐れてしまう。あの國でも上手く事は運ばなかったが、

麻依の事だと更に上手く行かない。

 

ギュウッ、、

 

「ゥ"、、」

 

 

でももう、きみは俺の腕の中だ。

 

 

『、、二度と離したりしないさ、だから、、』

〔 はやく気付け 〕

 

 





皆さま、弊デアのサーヴァント達にチョコは配り終えましたか?配り終えた作者の一言ですが、、
、、なんか最新サーヴァント達のシナリオヤバくないですか?某面白社長や水妃な我が妻や諸々。
何故か重いはずの推しのシナリオが休憩枠でしたよ。それともう一言、、

我が妻は可愛い!!



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

特異点F「炎上都市冬木」
「First Order」



やっとアルキャスをスキマに出来ました!!世界樹の種が足んねぇ!!



 

シュルッ、、

 

 

「、、よしッ、コレで良いかな」

 

 

 布の擦れる音、鏡には結い終わった髪が元気に揺れ動いているのが写っている。

 

ヒュオッ、、!

 

「麻依、ホコリも取れました」

 

 

「いつもありがとう、ウェンティちゃん」

 

 

 中々着る機会の無かったスーツ。自身でも綺麗にしたつもりだが、やはり取れないモノもある。

こうゆうモノを彼女に任せるのは、ここ数年で日常茶飯事になっていた。

 

 

「お疲れ様、ゆっくり休んで」

 

 

 忠実で働き者の彼女に感謝を伝えて、左手の指輪を彼女に差し出す。ソレは木製で真ん中に翡翠が嵌っている、中々素朴な見た目をしていた。

 

 

この指輪は彼女へ私の魔力を滞りなく循環させる物であり、彼女を呼び出す為の召喚術式でもある。デミ・サーヴァントに成ったあと、魔力は増えて回路も幾つか開いたが安定してる訳じゃない。召喚術式は言わずもがな、コレを行うには長い準備が必要。この二つを解決する為にマリスビリーが作った物だ。

 

彼女が帰る為の扉でもある。

 

 

「、、私も一緒に居てはダメですか、ちゃんと隠れるので」

 

 

 当の彼女は指輪を不服そうに見つめて、帰るのを嫌がっている。いつもは大人しく帰ってくれるのだが、、。こんな感じにわがままを言ってくれるのは嬉しい、だが今日だけは駄目だ。今日だけは大人しく帰ってほしい。

 

 

「どうしたの?何か心配事?」

 

 

「嫌な予感がします。もし麻依に何かあった時、、」

 

 

「、、大丈夫だよ。並大抵の事じゃ、私はダウンしたりしないからさ」

 

 

「ですが万が一ッ、、!」

 

コンコンッ

 

 

『麻依?準備出来たかしら』

 

 

 

『、、ほら、ウェンティちゃん』

 

 

「、、分かりました」

 

 

 小さく項垂れて彼女は姿を消した。

 

 

「はい、お姉様」

「少々遅れますので、先に行ってて下さい」

 

 

『、、分かったわ。早く来てね』

 

 

 扉から遠ざかっていく足音を確認して、もう一度、、目の前の鏡に向き合う。

 

 

「、、遂に、この日が来た」

 

 

 これからの事を考えると、顔が険しくなる。これから先、私は手を汚さないといけない。

その第一歩として、、

 

 

「、、オルガマリー所長を、見捨てる」

 

 

我ながら非道だと思う。不確かな未来を怖がって、大切な家族を殺すのだから。物語の筋書き

として彼女の死亡は重要だ。ここで退場してもらわなければ主人公達が詰んでしまう。

 

、、それでも、何かの「主人公」なら彼女を助けるだろう。別の方法で未来を掴むのだろう。

 

 

「私は、、主人公なんかになれない」

〔 私は弱い。だからこそ、、 〕

 

 

この私が出来る事全て、命を投げ捨ててやりきる。それが「主人公」じゃない私の足掻き。

 

パンッ!

 

「、、さて、行こうか」

 

 

                                            

 

 

ザワザワッ、、

 

 人の話合う声、総勢47名のマスター候補達がオーダーの開始を待っている。

「2016年に人類史は終わる」シバが観測した未来を変える為、歴史に生じた「特異点」

へとレイシフトして聖杯を回収して、未来を取り戻す。

 

なんとも広大な使命がオーダーの内容である。

 

 

「、、ギュッ」

 

 

 司令室の扉の前で、私、、オルガマリー・アニムスフィアは冷や汗をかいていた。

 

ずっと人手の確保で忙しかったが、いざ当日を迎えると緊張して失神してしまいそうになる。

ちゃんと所長として振る舞えるか、ヘマをしないか心配で少し、視界が滲んでいく。

 

 

「ッ、、」

〔 お父様、、 〕

 

 

「お姉様、大丈夫ですか、、?」

 

 

 柔らかい感触と共に、聞き慣れた声が耳に入る。

 

 

「ッ麻依、、」

 

 

 少し顔を横に向ければ、スーツを着込んだ麻依が心配した様に覗き込んでくる。

 

 

「緊張しているんですね、何か口に含みますか」

「飴にガムに、、あ、ハンカチです。どうぞ、目元を拭いてください」

 

 

「ぁ、、」ギュッ

 

 

 彼女のスーツのポケットからは様々なお菓子が出てくる。どうやって詰め込んでいたのか

分からない程の量だ。中にはグミもあれば、黒糖飴など、、何処か古くさいお菓子が出てきた。

 

 

『、、ふふふ///』

〔 まるで魔法のようなポケットだわ、、/// 〕

 

 

「どれにしますか?」

 

 

「そうね、、ならコレにするわ」

 

 

 彼女が両手に溢れる程持っているお菓子の中から一つ、小ぶりの袋を取る。

中には四角形を模った二色の飴が入っていた。

 

バリッ、、

「パクッ」

 

 

甘い。飴なんて糖分補給用の砂糖の塊ぐらいにしか思っていないが、麻依から受け取ると

どこか特別な物に感じる。彼女には助けてもらってばかりだ。

 

 

「ありがとう、おかげで落ち着いたわ」

 

 

「それなら良かったです」

 

 

 返答に満足したようで、麻依はお菓子をポケットに仕舞っていく。ちょうど時間も来たようだ、

スタッフから合図が出される。

 

クルッ、、

「麻依」

 

 

「?お姉様、こちらは、、」

 

 

「それはまた後でいただくわ。貴女に預けても良いかしら?」

 

 

 一つだけ入った飴の袋を彼女に預ける。琥珀色をしたオレンジ味の飴。麻依が好きな味でもある。

 

 

「、、はい」

 

 

「ありがとう/// 、、なんて、一緒に行くのにおかしいわね///」

 

 

 一度、服の襟等を整えて扉へ向き合う。不安は消えないが、彼女と共になら平気でいられ気がした。

 

 

「行きましょう、麻依」

 

 

「、、コクンッ」

 

 

                                            

 

同時刻。──カルデア機関の廊下──

 

 

、、ぱ、、

 

 

「、、、」

 

 

せ、、パイ、

 

 

「、、ッ、?」ボヤッ、、

 

 

 頭に、誰かの声が反響する。深い睡魔の中、薄っすらと開けた視界はボヤけていた。

 

 

「先輩、起きてください」

 

 

 聞こえる声を思考の隅に置きつつ、重い身体を動かした。段々と意識がハッキリしてくる。

眠る前に何かあった気がするが、思い出せない。

 

 

「先輩、廊下での睡眠は身体を痛めます」

 

 

 目の前には薄紫の髪色の、整った顔立ちをした少女が私を見下げている。

 

 

「、、誰?」

 







目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

「プロローグ」


一部描写が違いがありますが、ワザとです。スルーでお願いします。



 

「フォウ」ペロペロッ

 

 

「きゃッ、、!」

 

 

 目の前の彼女に気を取られていると、頬が何か湿ったモノに撫でられた。くすぐったくて、

自然と声が出る。一瞬、何をされたのか分からなかったが、その感触と生温い温度に、

舌で舐められたのだと直感した。

 

 

「あっフォウさん、いけません、、!」ギュムッ、、!

「いきなりは女性に対して失礼ですよ。ちゃんと謝ってください」

 

 

「フォ〜ウ、、」

 

 

 彼女は私の肩に乗っていた存在に手を伸ばし、ソレを捕らえる。

どうやら彼女の腕にいる謎の小動物が、先ほど私の頬を舐めた犯人のようだ。

 

 

「、、えっと」

〔 かわいい、、 〕

 

 

 白くてもふもふ、毛先が水色と紫で混ざった不思議な色をしている。

耳の形状は兎に見えるが、先に鳴き声が否定していた。

 

 

「すみません、先輩。フォウさんにも悪気はないのです」

 

 

「ぅ、うん、、大丈夫、、」

〔 先輩? 〕

 

 

「、、あっ、自己紹介がまだでしたね。私はマシュ・キリエライトと申します」

「こちらはフォウさんです」

 

 

「フォウッ!」

 

 

 彼女、、マシュの紹介に応えるように、『フォウ』とゆう小動物は鳴き声を上げた。

 

 

「わ、私は、、」

 

 

 

「マシュ、此処に居たのか」

 

 

 「私も自己紹介しなければ、、」そう思って口を開くと、横から声が掛けられる。

顔を向けると高い、シルクハットを被った男の人が近付いてきた。

 

 

「レフ教授」

「すみません。先輩が廊下で寝ていたので、、」

 

 

「『先輩』、、?」ジッ、、

 

 

「ペコッ、、」

〔 凄い見てくる、、 〕

 

 

「君は、、あぁ!48人目のマスター候補だね?」

 

 

 『48人目のマスター候補』私の事を指しているのだろうが、

生憎、当の私はその言葉に心当たりが無かった。

 

 

「私はレフ・ライノール。カルデア(ここ)で働かせてもらっている技師だ」

「あぁ、君の名前は把握している。藤丸立香君だね?」

 

 

「は、はい、、」

 

 

 まるで口を挟ませる気がないとでも言うように、彼は1人で話を進める。

 

 

「確か一般人なのにレイシフト適正が100だとか、、」

「それで特例として招かれたと聞いているが、、?」

 

 

「??」

〔 レイシフト、、? 〕

 

 

「先輩?どうかしましたか?」

 

 

 マシュが話しかけてきた。表情に出ていたのだろう、少し言い淀んで、自身の疑問を口にした。

 

 

「えっと、、話の内容についていけなくて、、」

 

 

「、、まぁ、一般人の君には、知らぬ事ばかりだろう」

「大丈夫だ。此処で過ごしていけば、自然とわかってくる」

 

 

 そう聞いても、やはり私は理解出来なかった。何故私は此処にいるのか。

 

 

「あの、、そもそも、どうして私が此処に居るのか、さっぱりで、、」

 

 

「?、、あぁ、シュミレートの影響で記憶が混濁しているんだろう」

「あれは慣れてないと脳にくる。今の君は、ちょっとした寝起きの様な状態だ」

 

「万が一がある、医務室まで送ってあげたいのだが、、」

「じき所長の説明会がはじまる。君も急がないと」

 

 

「説明会、、?」

 

 

何が何だか、、会話のたび新しい情報が出て、余計に混乱してくる。

 

 

「、、レフ教授、私も説明会に参加しても良いでしょうか?」

 

 

「う〜ん、、そうだね、彼女もそこまで厳しくない。

隅っこで立ってるなら許してくれるだろう」

 

「でも、どうしてだい?マシュ」

 

 

「先輩を管制室まで案内するべきだと判断しました。

それに、途中で熟睡してしまうかもしれませんので」

 

 

「、、、」

「フー、、」

 

 

 何かを考え込んだあと、彼は決意したように言った。

 

 

「分かった私も同席しよう」

 

パァッ、、///

「ありがとうございます、教授!」

 

 

「立香君もそれでいいかな?何か訊いておきたい事があれば答えよう」

 

 

「あ、じゃあ一つ、、」

「この子、、じゃなくて、マシュさんはなんで『先輩』って呼ぶんですか?」

 

 

 それを聞くと疑問の元である彼女は少し恥ずかしそうにした。

 

 

「気にしないでくれ。彼女にとって、君くらいの年頃の人間はみんな先輩なんだ」

「ただはっきり口にするのは初めてかな」

 

「マシュ、何故彼女が先輩なんだい?」

 

 

「えっと、立香さんは今まで出会ってきた人の中でいちばん人間らしいので」

「麻依さんも所長も人間らしくはありますが、なんと言えばいいでしょうか、、」

 

「、、脅威を感じないので」

 

 

 『脅威』??何故そんな言葉が出るのか、

それは彼がすぐに答えを出してくれた。

 

 

「それは重要だ、カルデアにいる人間は一癖も二癖もある」

「マシュの意見に同意だ。立香君とは良い関係が築けるだろう」

 

 

「あ、レフ教授が気に入るのでしたら、所長が苦手なタイプですね」

「、、目立たないように気を付けましょう」

 

 

「麻依君が居るから大丈夫だと思うがね」

「、、さて、行こうか立香君。なに、すぐに打ち解けられるだろう」

 

 

 そう言って差し出される手。結局何も分からないままだが、何となく厄介な事に巻き込まれているとゆう事だけは分かった。過去に何回か、こう言うことはあったので、自分は巻き込まれて体質なのは理解している。そして、今この状況はこれまでになく厄介な事なのだと。

 

 

〔 家に帰してもらえたりは、、しないか、、 〕

 

 

私は、普通の人が知ってはいけない事を知ってしまったのだろう。もう引く事は出来ない、

何か確信めいたモノがあった。

 

それに知らないこの施設で、その職員である彼らと離れるのはマズイ。

 

 

「はい」

 

 

私に選択肢などなく、彼の手を握った。

 

 

                                            

 

 

「ここが中央管制室です。先輩の番号は、、」

「一桁台、最前列ですね

 

一番前の列の空いてるところに、、」

 

 

 ふと視界がボヤける。すっかり醒めていた筈の眠気が、また襲ってきた。

 

 

「、、先輩?」

 

 

「、、眠い、すごく眠い、、」

 

 

「が、頑張ってくださいッ、、後は座るだけですので、、!」

 

 

「2人とも、無駄口は避けた方がいい。もう始まってるようだ」

 

 

 眠気に負けそうな目を、何とか開いて彼の視線の先を見る。

 

 

「、、時間通りとはいきませんでしたが、全員そろったようですね」

「特務機関カルデアにようこそ。所長のオルガマリー・アニムスフィアです」

 

 

 耳に凛とした声が入ってきた。

どうやら目の前の彼女が、この施設の所長のようだ。

 

 

「あなたたちは各国から選抜、あるいは発見された稀有な──

 

 

 彼女の言葉が遠ざかる、視界が白く染まる。何回かも閉じる目を必死に開け、彼女の話を聞こうとした。ただ転々と視界に映る彼女の顔は、どんどん固くなってゆく。最終的に、彼女の落ち着きのある顔が見えた瞬間、私の身体が何かの力で引っ張られた。

 

 

「、、?」

 

 

 

「、、、」

 

 

 

 眠気と戦う中でふと、所長のそばで控えていた人と目が合った気がした。

 

 

                                            

 

麻依sid

 

 

 主人公、藤丸立香が出ていき十数分経った。管制室では所長である彼女の指示に従い、次々とマスター候補達がコフィン(死の棺桶)へと入っていく。マシュを含むAチームは1番最初に、コフィンに入ってない者は残り数人程度。

 

もうすぐ物語が始まる。その景色を目にして、私の思考は段々と冷めていった。

 

 

「、、、」

〔 このコフィンに、全員入ったら、、 〕

 

 

、、ジジッ

 

 一瞬、何かの焼き焦げるような匂いが鼻についた。

 

 

「ッ!!」

 

 ヒュッ、、!!

 

「マリーッ!!」

 

「ぇ、、?」

 

 

 ドゴォンッ!!

 




奏章Ⅱ終わらせました。もうね、言葉出ないよね、、?
もう、、うん、、巌ちゃん、、


おめPU来たら絶対お迎えするからな??逃さんぞ??(22日記載)




目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。