ロシア最終聖戦記 (ナゼミィテルンディス)
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第1話ー枢軸国が完勝した第二次世界大戦
初めまして!
暖かい目で見守って頂けると幸いです。
初話はこの世界線の第二次世界大戦推移を書いて行きます。
ーー1939年ーー
ナチス・ドイツ…通称ドイツ国が、ポーランドに侵攻したことで第二次世界大戦が開戦した。
ドイツはポーランドを約1ヶ月で降伏させると西に転進。
ベルギーからマジノ線を迂回し侵攻。
ダンケルクで30万人を包囲した上で完全に殲滅した。
その後パリが陥落しフランスが降伏。
ドイツ・イタリアは地中海を自分達のモノにすべく、最精鋭である降下猟兵を用いてジブラルタルを制圧。
地中海への入り口を封鎖され援軍を送れなかった英軍は弱体化し、イタリア軍に戦線を突破される。
その後、枢軸軍はスエズ運河の制圧に成功した。
この素早い地中海の制圧は
英国の弱体化を見たイタリアはギリシャへ侵攻。
同年にユーゴスラビアもドイツと共に攻め落とし、欧州を完全に枢軸国の物とした。
その後、ドイツは東方生存圏確保の為ソビエト連邦へバルバロッサ作戦を発動。
この作戦は見事に成功し、モスクワにてソ連は破壊された。[2]
ソ連はこの敗北で国家機能が瓦解を始め、中央シベリアよりも東側はソ連から離反。
旧ソ連領の西部のみドイツへの抵抗を行った。
だが、もはやソ連の消滅は時間の問題だった。
一方太平洋。
南下政策が決めてで行われたアメリカの禁油政策が決め手となり大日本帝国はアメリカとの開戦を決意。
1941年12月に真珠湾を攻撃した。
ここでは史実では失敗した米太平洋艦隊(空母機動部隊)の完全粉砕に成功。更には第三次攻撃隊まで出撃させ、湾内の石油タンクも全て破壊。
アメリカ軍の初期戦闘能力は完全に失われた。
その後は大きな敗北をすることもなく東南アジアを制圧し、ミッドウェーにて海戦が勃発する。
日本はミッドウェー海戦にてアメリカ軍の多くの艦艇を破壊する事に成功した。
だが、やはり米国の異次元とも言える工業力の前では、それらの連続的勝利も無意味に近かった。
1943年、アメリカ合衆国は海軍の再建を完了。
米軍の反撃により太平洋の島々が次々と攻撃を受けた。
これにより日本軍は防戦への転換を余儀なくされ、じりじりと後退していった。[3]
1944年、米軍は爆撃によって日本軍を無力化すべく硫黄島に攻撃を開始。激しい攻防戦が開始された。
史実よりも戦力の残る陸軍はこの島をより要塞化し、熾烈な上陸戦では日本軍が優位に戦況を進めた。
この報告を聞きつけた大本営は
聯合艦隊との戦闘準備に入った。
日本軍は甚大なる被害を受けたものの米軍に大打撃を与え、更には上陸していた20万人の海兵隊を殲滅。
反撃に成功する。
無論、その程度の痛手で戦闘継続能力が失われるような米軍ではなく、米軍はハワイで戦力の立て直しを行なった。
ここで、枢軸国は米軍に最後の一撃を加える。
1945年7月4日、朝8時。
日本軍の空軍基地を離陸したドイツの戦略爆撃機が、ハワイ上空に飛来。
この原爆の投下は、ハワイに居た10万の市民を焼き殺すと共に米軍の太平洋艦隊が基地ごと蒸発。
これによりアメリカ軍の制海権は失われる、米国市民の戦意も叩き折られてしまった。
その後、
アメリカ合衆国は第二次世界大戦から離脱した。
その頃、欧州でもアイルランドが枢軸国に加盟し橋頭堡をドイツに提供したことで英本土上陸作戦が成功。
イギリス王室はカナダに亡命しブリテン島はドイツの占領下となった。
これにより連合国の主要国全てが降伏し、第二次世界大戦は枢軸国の勝利に終わったのであった。
ーーーーーーーー
[1]‥何故英国海軍は大打撃を受けたのか?
→1940年当時、英国海軍艦艇の殆どが地中海に出払っており、その出入り口であるジブラルタル海峡とスエズ運河を喪失した事で完全に無力化されてしまった。
[2]‥何故バルバロッサ作戦が成功したのか?
→ドイツは1940年中に英仏を無力化し、史実では手こずったギリシャ・ユーゴスラビア侵攻も順調に進んだ。その為、冬将軍到達の前にモスクワに到達することができた。
また、初期のソ連の権力闘争にてスターリンが敗北。(後に事故死)
史実では銃殺されたブハーリンが実権を握った。
だが、冷徹なスターリンに比べてブハーリンは爪が甘く、大粛清を行わないような生ぬるい政策は史実よりも赤軍を弱体化させていた。
[3]‥その時の日本軍の戦力は?
→この世界線の日本軍はまだ大きな大敗を喫しておらず、赤城や蒼龍は勿論、多数の戦艦や空母が残っていた。
如何でしたでしょうか。
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