TS百合R18もの (想いの力のその先へ)
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宮部真奈 前編

「うぅ、ん……」

 

 なんか、寝苦しい……。それに胸が――。

 胸が苦しい、とはいっても心臓が痛い、とかそんなんじゃなくて。まるで詰め物をしてるみたいで――。

 あまりの不快感に、目が覚めちまった。

 それになんだよ、すごく胸が重いんだけど……。

 おれは思わず視線を下――寝ているのだから下、というのも変な話だが――に向ける。そこには、()()()()()()()にはあり得ないほどの豊満な胸が――。

 

「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

 

 ……思わず叫んでしまった俺は悪くない。そう思いたかった。

 

 

 

 

 

 

「まったく、朝っぱらから叫んで。一体どうしたの、京香?」

「あ、えっとぉ……」

 

 俺の名前は、如月京介。だった筈、なのだが……。

 あの後、俺の叫び声を聞いて目の前の女性。俺のお袋が慌てて部屋に飛び込んできた。

 それは良い、いや、そこまで良くはないのだが。

 第一、俺の記憶が正しければ、もう十年以上前に家を出て一人暮らしをしていた筈。

 それに、お袋も最後に見た時よりもなぜか若々しく――。

 色々とあり得ない事態に、俺の頭が混乱してるのは間違いない。

 

「な、なぁ。お袋……?」

 

 俺の言葉を聞いて、お袋がこれ見よがしにため息をつく。

 だが、それ以上に俺は、俺自身の声を聞いて混乱に拍車が掛かっていた。

 なんというか、男としてあり得ないほど声のトーンが高いのだ。声変わり前、いや、まるで――。

 

「まったく、()()。男の子に憧れるのは良いけど、その口調はやめなさい。っていつも言ってるでしょう?」

「……は?」

 

 男に、憧れる……?

 憧れるもなにも、俺はもともと男なんだが。

 そう思う俺だったが、それとは別に心臓が痛くなる程に、ばくばく、と鼓動している。見たくなかった現実を直視させるように。

 

 先ほどから、俺が発している甲高い声。そして思わず叫んでしまった原因である胸の膨らみ。

 

「どうしたの、京香! 顔が青ざめてるわよ!」

 

 お袋が心配そうに俺を見つめている。でも、俺はそれどころではなかった。

 俺は、目の前にお袋がいるのも忘れ、股間に向かって手を伸ばす。

 

「ない、ない……!」

 

 そこには、()()()()()()()()()がなかった。

 俺の行動に怪訝そうな顔をするお袋。

 しかし、俺はそれどころじゃなかった。

 慌てて辺りを見渡しあるものを探す。

 

 あった、鏡だ!

 

 なんで男である俺の部屋にスタンドミラーが置いてあるのか。それすら疑問を抱かず、転げるように鏡の前に立つ俺。そこには――。

 

「……えっ?」

 

 ――そこには、驚きの表情で目を見開く、黒髪を肩口まで伸ばし、モデルとして通用しそうなほどスタイルの良い、少し童顔ながらも高校生ぐらいに見える女の子が立っていた。

 

「……ぅえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!」

 

 三度、思わず叫んでしまった俺。その後、お袋から頭を叩かれるまで俺は放心していたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に今日はどうしたの、京香? 貴女、本当におかしいわよ?」

「……そ、そうかな?」

 

 キッチンで調理器具を洗いながら、呆れた様子で俺に話しかけるお袋。

 対して、俺は内心混乱が続きながらも、なんとか返事をしていた。

 

 あの後、お袋は時間がないんだから早く着替えてきなさいね。と、言って部屋を出ていった。

 お袋が部屋を出た後、正直途方に暮れていた。

 なにせ、俺の意識は、というよりも記憶は男のそれだ。着替えろ、と言われたところで女物の服の着方なんて分かる筈ない。と、思っていたんだが……。

 どうやら、記憶がなくても身体が覚えていたらしく、()()()問題なくこなすことができた。

 問題は『俺』という意識が年頃の、しかも可愛らしい少女の裸体を直視することになって、興奮と恥ずかしさで精神的に追い詰められたくらいだ。

 

 ……もし、お袋が時間がないから早く降りてこい。という話をしていなかったら、それこそ色白ながらも豊満な胸や、……ほんのり、と湿っていた()()()を好奇心のまま触り始めて、大変なことになっていただろう。

 そこは本当、お袋に感謝だ。

 

 それはそうとして、本当にどういうことだろうか?

 俺の記憶が正しければ、如月京介はアラフォーに差し掛かった男で、昨日も働いていた会社の残業を終わらせ、くたくたの身体で家に帰り、死んだように眠った筈だ。

 

 それがどうだ。

 

 起きたらお袋は若返っているわ、身体が女の子になっているわ。一応、家は変わっていないようだが、しかし……。

 

 こんがり焼けたトーストをもそもそ食べながら、考え事に没頭する俺。

 そんな俺の耳にお袋の声が聞こえてくる。

 

「ほら、京香。いつまでも食べてないで。遅刻するわよ」

「……遅刻?」

「なに言ってるの、今日も学校でしょ」

 

 お袋にそう諭されて俺は時計を見る。そこには短針は8の字を、長針は5の字を指していた。

 それを見て、サァ、と血の気が引く俺。

 俺が今、着ている制服――女子生徒用であるが――は、かつての母校のもの。そして、それが正しければ、家から学校まで20分かかる。

 即ち、今の時点でかなりギリギリな時間な訳で……。

 

「やっべ……!」

 

 俺は慌てて、残っていた朝食を牛乳を使って無理やり腹の中へ流し込む。

 

「ごちそうさま!」

 

 そして洗い台に食器を置くと急いで歯磨き。いくら急いでるといっても、歯は磨いとかないと虫歯になっちまうからな。

 

「ん、良し!」

 

 最低限、きちんと磨けたことを確認した俺はカバンを掴むと玄関へ!

 

「行ってきます!」

「気を付けていくのよ!」

「はーい!」

 

 お袋に返事すると、俺は勢い良く家から飛び出した。のだが――。

 

「きゃっ!」

「うおわっ!」

 

 飛び出てからすぐ、誰かにぶつかってしまった。痛てて、お袋からも注意するように言われてたのに。

 

「あたた、ごめん。大丈――」

 

 俺はぶつかった人に手を伸ばしつつ謝――ろうとして硬直。

 

「……もう、京ちゃん。危ないよぉ」

「宮部、真奈――?」

「どうしたの、京ちゃん。急にわたしの名前を呼んで……」

 

 頬をうっすらと赤く染め、微笑みながら首をかしげている小動物みたく可愛らしい少女。

 かつて、俺の記憶ではその優しい性格と、誰にでも分け隔てなく接する姿から高校内で男女ともに好かれながらも、男連中からは高嶺の華として扱われていた少女、それが宮部真奈だ。

 かくいう俺自身も彼女のことは憎からず思っていた。しかし、高校在学中は結局、誰とも付き合わず、風の噂では後に商社マンと結婚。三児の母になったと聞いたが……。

 

 いや、それよりもなぜここに?

 少なくとも俺が卒業するまで、一度も通学路でみた覚えはないんだが……。

 

「京ちゃん、今日は遅かったね。もう置いていこうかと思っちゃったよ」

「……あ、あぁ。ごめん」

「うそ、うそ。わたしが京ちゃん置いてく訳ないでしょ?」

 

 そう言ってはにかむ真奈。

 今日は遅かった? 置いてく?

 それじゃまるで()()()()()()()()()()()()みたいじゃないか。

 あり得ない事態に先ほどまでとは、また別に混乱し始める俺。しかし、真奈はそんな事関係ないとばかりに俺の手を握って。

 

「ほら、京ちゃん。このままじゃ遅刻しちゃうよ? 早く行こっ!」

「えっ、ちょっ――!」

 

 俺が混乱しているのもお構いなしに、真奈は俺を引っ張って楽しそうに駆け始める。俺もまた、そんな真奈に連れ去られるような形で通学するのだった。

 

 

 

 

 

 

 学校に到着してからも大変だった。なにせ俺からすると、高校なんて最早二十年近く前の話だ。服の着替え方こそ身体が覚えていたから良かったものの、クラスのことなど覚えている訳がない。

 運良く真奈が同じクラスだったから良かったものの、そうでなければ途方に暮れていたことだろう。

 それに高校、というよりも全体的になにかおかしい。

 まずクラスだが、男が、男子生徒が一人もいない。この高校は女子高では――というよりも女子高なら、かつての俺が通える訳がない――なかった筈だ。

 それに教師も、だ。今日1日、誰一人として男性教師を見なかった。

 さらにいえば通学路。

 あの時は急いでいたこともあって気付かなかったが、誰一人として男性とすれ違わなかった。それどころか、すれ違ったのはすべて女性だった。

 そんなこと、あり得るのだろうか?

 

 今まで起きた不可思議なことで頭を悩ませていた俺の肩を、ゆさゆさ、と誰かが揺すってくる。

 

「んぁ……?」

「ねぇ、京ちゃん。この後、少し良い?」

 

 そこには夕暮れ時だからか、少し頬が赤く見える真奈の姿――というよりも、教室には彼女以外の姿がなかった。

 どうやら色々と考えすぎて、いつの間にか下校時間間際になっていたようだ。

 そんな中で、彼女は俺のことをずっと待っていたのだろう。その事に申し訳なく思った俺は……。

 

「うん、良いよ」

 

 彼女の願いを快諾する。

 それを聞いて花開いた、満面の笑みを浮かべる真奈。そして彼女は――。

 

「それじゃ京ちゃん、こっち!」

「ちょっ、待てって――」

 

 通学の時と同じように、俺の手を引いてどこかに連れていこうとする。

 それに苦笑しながら、俺は自身のカバンを手に取ると、彼女へ着いていく。なんというか、かつてとはまた違う青春、のようなものを感じながら。

 ……もっとも、実際はそんな生易しいものではなかったのだが。

 

 

 

 

「……京ちゃん、ここ」

「ここ……?」

 

 真奈に連れられてきた場所、それは屋上に続く階段の踊り場。この学校は屋上への出入りを禁止されていることから、実質的な学校で一番高い場所だった。

 確かに、ここであれば生徒も、先生も滅多に訪れることはないから、内緒話にぴったりだった。

 

「それで、話ってのは――」

「ねぇ、京ちゃん。()()()()()()?」

 

 俺の疑問を遮るように告げる真奈。

 考えてくれた、とは一体……?

 意味が分からなかった俺は、困惑して彼女へ問いかける。

 

「考えてくれたってのは……?」

 

 しかし、俺の疑問に彼女は答えることなく――。

 

「……ふぅん、京ちゃん。そんなこと言ってしらばっくれるんだ」

 

 先ほどまでとは違う、明確なまでの冷たい声。

 そのことで知らず知らずのうちに、彼女の地雷を踏んだことを悟ったが、しかし――。

 

「ちょっ、ちょっと待ってくれ! 本当に身に覚えがない――」

 

 大体、朝から既に訳の分からないことばかり起こって、本当に身に覚えがないのだ。

 だから、なんのことか教えてほしい。それが俺の望みだったのだが……。

 

「そんなこと……。やっぱり最初からこうしとけば良かったんだ」

 

 しかし、俺の望みは叶えられることはなく。真奈は俺に飛びかかってくる。

 突然のことで対処できなかった俺。そのまま、真奈は俺の首に両腕を回して抱きつくと――。

 

「……んむ、ちゅっ――」

「……んんっ!」

 

 ――俺と真奈の唇が触れる。キスをされたんだと気付くのに時間がかかった。

 

 なんで、どうして!

 高嶺の華であった筈の真奈とキスをしている。いや、そもそも今の俺と真奈は同じ女同士――。

 

 あまりのことに混乱している俺。だが、直後。俺の混乱をさらに拍車をかける出来事が起きる。

 歯や歯茎にざらりとした感覚。

 真奈はただキスをするだけではなく、舌を俺の口へ入れてきたのだ。

 思わず硬直する俺。そんな俺に気を良くしたのか、真奈はいつの間にか首から離していた右腕を俺のスカートの中に――。

 

「……ひぁっ! んむっ!」

 

 ワレメを擦られた!

 その事に驚いた俺は無意識のうちに矯声を、口を開いてしまった。

 それを待ってました、とばかりに真奈の舌が俺の口の中へ――。

 

「んぶっ、じゅる……!」

「んんっ! あっ――!」

 

 舌が歯茎の裏を、俺の舌を、歯を、あらゆる場所を蹂躙するように暴れてくる。

 しかも、それだけではなく、真奈の人差し指と中指がこしゅ、こしゅ、とショーツ越しにワレメを擦ってくるのだから堪らなかった。

 恐らく、今の俺の顔を鏡でみたら、男とはまた別の悦楽を感じている俺は顔を真っ赤にして眉を下げながら悩ましげな表情をしているのだろう。

 その証拠、といってはなんだが。俺は無意識のうちに股間、おまんこからさらなる悦楽を引き出そうとして、腰をヘコヘコと情けなく動かしていたのだから。

 

 そして、その行動がある意味、功を奏した。

 真奈の指と俺の腰。互いが不規則に動いていたからこそ、俺にとって予想外の場所に真奈の爪が触れた。

 

 ――かりっ。

 

 その瞬間、俺の頭の中で火花が散り、視界がまっしろに――。

 

「……ン、ンゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」

 

 ――これが、絶頂した。ということなのだろう。そう、俺の頭の中にある冷静な部分が考えていた。

 先ほど真奈の指が触れたのは、俺のワレメ。その頂点にある勃起。つまり――。

 

「う、ふふ……。そっか、京ちゃん気持ち良かったんだね?」

 

 俺が絶頂したことに気付いた真奈は、その原因である勃起。クリトリスに指の腹を這わせると……。

 

「なら、もっとイッちゃえっ!」

 

 くりくり、とショーツ越しに押し潰す。その暴力的な快感に俺は――。

 

「ま、まっ――! それっ、つよす――ぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

 腰をがくがくと痙攣させ、先ほど以上に仰け反り白目を剥く。ワレメ、おまんこからはびゅっ、びゅっ、と潮を吹き、ショーツがびしょ濡れになって、最早下着としての機能を失っていた。

 そして、いつの間にか真奈の拘束から解放されていた俺は床に倒れて痙攣を繰り返す。

 

「――――、――?」

 

 真奈が、なにか言ってるような気がする。

 でも、その言葉が聞き取れない。そのまま意識が……。

 

 

 

 

 

 目の前の床で痙攣する少女、如月京香を見て真奈、宮部真奈は妖艶な笑みを浮かべていた。

 ついに、ついに恋い焦がれていた少女と――無理やりとはいえ――肉体関係を結び、しかも己の手管で気をやらせたのだ。

 まさしく感無量、というやつだった。

 

「……んっ」

 

 自身のスカートを捲る真奈。その中に隠れていた膣もまた京香と同じように、しとどと愛液を垂れ流し、太ももにはショーツが吸収できなかった愛液が垂れていた。

 

「脱がなきゃ……」

 

 完全に濡れぼそって今さらの話であるが、彼女は己のショーツを脱ぎ捨てる。

 そして次に潰れたカエルのように大股を広げ、荒い息を吐いている京香の股ぐらに近づくと……。

 

「ふふっ、京ちゃんも脱ぎ脱ぎしようね」

 

 優しく諭すように語りかけながら、彼女のショーツを脱がす。しかし、最後まで脱がすことはせず、敢えて足首にショーツを引っ掻けるような形にしていたが……。

 

「それと、これも、ね?」

 

 そう言いながら今度は京香のスカートに手を掛ける真奈。彼女はスカートのホックを外すと、そちらはショーツと違い完全に脱がしてしまう。

 そして彼女は、今まで隠されていた京香の膣口をまじまじと見る。

 そこは先ほどまでと吐き出されていた京香の愛液で濡れ、しかも孔からは白く濁った液体が、彼女の本気汁が垂れてきていた。

 それを見てにんまりと笑う真奈。

 それは、真奈の愛撫で京香が感じていた動かぬ証拠であり――。

 

「嬉しい、やっぱり感じてくれてたんだね、京ちゃん」

 

 ――彼女の愛が、京香に届いていた確たる証拠なのだから。

 

 その、真奈からするとあらゆる歴史的な絵画よりも素晴らしい、この世のすべてのものよりも美しい姿をみた彼女は、自身の膣からさらに愛液が分泌されているのを感じる。

 こんな素晴らしいものを独占していることに優越感を感じている真奈。

 しかし、いつまでもこのままというのも味気ない。何より、今、彼女の目の前には何者にも勝る甘露が垂れ流されているのだ。

 それを放っておく、などという選択肢は彼女の中にはなかった。

 

 真奈は京香の腰を掴むと、彼女をブリッジさせるように股ぐらを、膣口を己の目の前へ持ってくる。そして……。

 

「……いただきます。――じゅるるぅぅぅぅぅぅ!」

 

 膣口に口付けると思いっきり愛液を吸い始めた。

 

「――んきゅぅぅぅぅぅぅ! …………っ! ま、なっ! なに、ちょっ……、やめ――!」

 

 その衝撃で失神していた京香が目を覚ます。そして目を覚ますとともに暴力的な快楽に目を白黒させる京香。

 かろうじて、その原因が真奈であることは理解できた彼女は制止の声をあげるが……。

 

「あっ、起きたんだ京ちゃん。なら、もっと気持ち良くしてあげるね」

 

 京香の制止を聞くどころか、今度は膣口の中へ舌を入れる。

 自身の膣口に生暖かいものが挿入された京香は半狂乱になって、真奈へ話しかける。

 

「ひぁっ――。やめ、まな、ほんと――! きゃぅぅぅぅぅぅっ!」

 

 京香の膣口を真奈の舌がぐにぐにと蹂躙する。しかも、今度は彼女の鼻尖、鼻の頭がつんつん、と彼女のクリトリスを刺激する。

 

「んぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ――――! また、またイッちゃう――!」

 

 腰をがくがく震わせながら、半ば悲鳴を上げる京香。

 そんな彼女の声を聞いて目を細める真奈。そして彼女は……。

 

「ならイッちゃえ、京ちゃん」

 

 膣口から舌を抜く真奈。しかし、それは責めをやめる、という意味ではなく――。

 

「……あ、む。ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」

「――――――――っ!!」

 

 クリトリスを咥えて、思いっきり吸う真奈。そんな暴挙を行った真奈に対して、京香は全身を壊れた人形のようにがくがくと震わせて、まるで射精したかのようにびゅるびゅる、と潮を撒き散らす。

 

 それをもろに受けることになった真奈は頬を紅潮させ――。

 

「んっ、おいし……。ごちそうさま、京ちゃん」

 

 陶酔したかのように京香に告げる。

 もっとも、その京香自身は、再び完全に失神して全くといって良いほど聞こえていなかったが……。



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宮部真奈 後編

「んっ、あっ……」

 

 なんか、気持ちいい……。なんだろ、これ?

 それに寒いけど、暖かい?

 ……ひんやりしたのが当たって――。

 

「ん、ん……」

 

 あれ? 俺、いつの間に寝てたんだっけ……? 目、開けないと。

 でも、起きたくない。それに身体中、気持ち良くて――。

 

「ん、む……。ぷ、ぁ――」

 

 口の中に、暖かいもの? なんか、美味しい。もっと、なめさせて――。

 あっ、頭撫でられてる……? 気持ちいい。

 

「――――ちゃん? 京ちゃん、起きて?」

 

 なんだよ、もう。せっかく気持ち良かったのに。

 俺は聞こえてきた声に従うよう、目を開ける。そこには真奈の顔が……。

 そこで俺の意識は完全に覚醒した。と、ともに今まで気持ちいい、と感じていたものの正体も理解した。それは――。

 

「あっ、あっ――! ちょっ、真奈。コリコリしちゃダメっ!」

 

 まず、俺が寒いと感じていた理由。それは簡単だった。なにせ、いつの間にか――恐らく、俺が意識を失っている間に――制服の前が完全に肌蹴ていて、それとともにブラジャーもずり上げられおっぱいが丸見えになっていた。

 しかも、そのうちの片方は真奈の指でぷっくりと膨らんだ乳首をコリコリと苛められていたのだから堪らない。

 

「あっ、あっ、やめ――。ひぅぅっ!」

 

 そして、それだけじゃなかった。

 真奈のもう一方の腕はいつの間にか、スカートやショーツを剥ぎ取られた股に潜り込んで、おまんこをぐちゅ、ぐちゅ、と俺の感じるところを中指と薬指で擦りながら、クリを手のひらで押し潰すように動かしていた。

 

 こんなっ、こんなの耐えられない――!

 

「いやっ、いやっ――!」

 

 俺は、身体のあちこちから与えられている真奈の愛撫による快楽を逃すように、腰を震わせ、首を横に振って耐えようとする。でも――。

 

「だめだよ、京ちゃん? ん、ちゅ……」

「あっ、んんっ――!」

 

 そっか、さっき俺が美味しいって感じてたのは、真奈の舌――!

 逃げようと思えば逃げられる筈……。でも、俺は、俺の舌に絡んでくる真奈の舌が気持ち良くて、首を動かすことが出来なかった。

 それどころか、首が動かせなくなったことで、他の部分も動かせなくなって、結果――。

 

 ――ぐち、ぐちゅ、ぷちゅっ!

 

「んっ、んん――!」

 

 おまんこから、俺の愛液が泡立つ音が聞こえる。俺が抵抗できなくなったことを良いことに、真奈はさらに激しく、おまんこに指を出し入れしていた。

 この、ままじゃ――。

 キスによる酸欠と、おまんこ、乳首、おっぱいから送られる快楽に頭がぼぅっ、としている。

 腰が俺の意思に反して勝手にガクガクと震え、おまんこは真奈の指をきゅ、きゅ、と奥に導くため締め付けている。

 

「んっ、ふっ、んんぅぅぅぅぅ――!」

 

 もう、ダメ――!

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ――――!」

 

 俺は耐えきれなくなって、身体全体を仰け反らせガクガクと震えている。そして、おまんこもまた、ぶしゃぁっ! と、はしたないくらいの勢いで潮を吹いて床に水溜まりを……。

 床に、水溜まり……?

 

 イッた衝撃でぼぅ、としている頭で俺はなんとか考えようとする。

 いくら、俺がはしたなく潮を噴射したとしても、あそこまで大きい水溜まりが出来るだろうか?

 そんな筈ない。現に今吹いた分だけでは、とてもじゃないが、水の、愛液の量が足りない。つまり……。

 

「うふふっ、京ちゃん良くぴゅっ、ぴゅっ、できたね。良い娘、良い娘」

 

 俺の頭を撫でながらそんなことを言う真奈。それが答えだった。

 つまり、真奈は俺が失神している間もずっと俺を責め続けていたのだろう。

 だから、踊り場の床は雨漏りどころか、そこだけ雨が土砂降りになったような水溜まりができてたんだ。

 もっとも、そんなことが分かったところで――。

 

「もっと、もぉっと気持ち良くなろうね、京ちゃん?」

「あっ、あん。……やめ、なん、れぇ――」

 

 ……結局、真奈が、俺を責め続けている以上、分かったところで意味がないんだから。あっ、また――!

 

「んぃぃぃぃぃぃぃっ――――!」

 

 せめて意識を飛ばさないように耐えなきゃ……?

 耐える、意味あるんだっけ?

 むしろ、この快楽に身を任せた方が……。でも、怖い。

 こんなにも、こんなにも女の快楽が凄かったなんて――。

 男であれば、出してしまえば終わりだった。でも、女の場合は……。

 ここまで長く、しかも、天井知らずに続くなんて知らなかった――!

 

「あっ、あぁ――――!!」

 

 ……またイくぅ――――!!

 

 ――ぷしっ、ぷぴゅぅぅぅぅ!!

 

 さっきイッた時よりも、はるかに多い量の潮が吹き出る。それは、先ほどと同じように水溜まりに落ちて、さらに大きく……。

 

 ……あれ、俺?

 

 今、一瞬意識が飛んでたみたいだ。でも、倒れてない? それに背中に柔らかいものが。

 

「京ちゃん、無理しなくて良いんだよ? ぜぇんぶ、わたしに任せて、ね?」

「ひゃう……!」

 

 耳元で囁かれる真奈の声。そうか、この柔らかさの正体。それは――。

 俺は、少し動かすのも億劫なほど疲れ果てた身体を動かし後ろを見る。

 そこには()()()()()半裸になった真奈の姿が……。

 

 ……? 同じように? なんで?

 

 真奈の格好を見て混乱する俺。少なくとも、ずっと俺が責められっぱなしで、真奈に反撃など不可能だった。

 現に、今だってずっと真奈に責められっぱなしだったせいで腰が抜けて、足に力が入らないんだから。

 そうでなければ、俺はとっくの昔に逃げ出してる。それができないから、俺は……。あっ、また――。

 

 ずにゅり、と俺のおまんこに真奈の指が、しかも今度は中指、薬指だけじゃなくて人差し指まで――!

 

「ひぁっ――! ま、なっ……! あ、んぅ――! や、めぇ……!」

 

 真奈は指三本それぞれをバラバラに動かして、俺のおまんこを拡げるように責めてくる!

 しかも、それだけに飽き足らず、親指をクリに――!

 

「んみゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ――――!!」

 

 俺はせめてもの抵抗とばかりに上半身をうつむかせて、真奈が指を動かすのを邪魔しようと、した。でも……。

 

「んふふっ、そんなことするんだぁ。そんな悪い京ちゃんにはお仕置き、だね――!」

 

 ――ギュウゥゥゥゥ、と空いていた手で俺の乳首を握りつぶす真奈。その、痛すぎる快感に俺は……。

 

「だっ、めぇぇぇぇぇぇ――――!」

 

 先ほどまでの抵抗はなんだったのか、今度は精一杯身体を仰け反らせて、真奈に俺の喉を見せつけるようにびくびく、と絶頂する。が――。

 

「やめ、てぇ。ま、なぁ――! もうイッてる、イッてるからぁ……!」

 

 俺が絶頂してるのを理解してる筈なのに、真奈はぎゅっ、ぎゅっ、と締め付けているおまんこを無理やり拡げるようにぐちょ、ぐちゃ、と卑猥な音を立てながら、三本の指を膣壁に擦り付けていた。

 これもまた、さっき真奈が言ったようにお仕置きの一貫なんだろう。

 本当に、苦しい――。

 さっきから視界は明滅して、頭の中では電流がスパークしている。

 これが、きっと。イキッぱなし、というやつなんだと思った。

 

 腰がガクガク震え、甘い疲労が溜まっているのを感じる。きっと今なら、おまんこの表面をちょっと触られただけでイッてしまう。俺はそれが間違いない、と確信できた。

 もっとも、今現在、それよりも激しい責めを受けているんだから、あまり意味のない確信だけど……。

 

「ごめっ、ごめんなさい。ゆるして、まなぁ……! くる、しいのっ! このままじゃ、おれ、しんじゃう!」

 

 いっそ情けないほどに真奈へ許しを乞う俺。

 そうでもしないと、本当に死んでしまうと思ったから。

 実際、今の俺は犬が呼吸しているようにはっ、はっ、と息を切らせ、心臓はバクバク、ともう爆発するんじゃないか。と、思いたくなるほどに鼓動していた。

 汗だって玉の汗、どころかプールに入ったんじゃないか、と疑われるぐらいにはびしょ濡れで、制服のカッターシャツも俺の汗を吸ってかなり重たくなっていた。

 正直、額にも自身の髪がへばりついて、気持ち悪い。という感覚はあったが、それ以上に俺の意識はもうろうとしていた。

 最早イキ過ぎて、自分がどんな状態なのかも分からなかった。だって、普通、人だったらあり得ないけど、ずっと宙に浮いているような感覚だったのだから。

 

 

 

 

 

 

 熱に浮かされたように真っ赤になった顔と、焦点のあわない虚ろな目。

 そんな状態の京香を見て、真奈は笑いが漏れそうになる。

 

「……ふひっ、ふふ!」

「…………?」

 

 真奈の声が聞こえたことで、反射的に彼女の方を見る京香。しかし、半分夢心地なのか、とろん、と情欲に染まった目で彼女を見るだけ。

 そんな京香の様子に、真奈は自分の中にある支配欲が満たされ、膣から愛液がとろとろ、と流れ落ちるのを感じる。

 彼女は京香の頬を愛おしそうに撫でながら話しかける。

 

「京ちゃんが悪いんだよ?」

「おれ、が……? ごめ、なさぁ……」

 

 恐らく京香は、今、何を言われているのかすら、理解できていない。

 ただ、真奈に悪い。と言われたから謝ろうとしただけだ。本人は自身のどこが悪いのかすら、分かっていない。

 だから、真奈はそれを示すため、京香の膣口に挿入していた指を抜くと、それを指摘しようとする。

 だが、指を抜いた衝撃だけで達したのか、京香は全身をガクガクと震わせ、指が離れたのが名残惜しいのか、秘裂がぱくぱくと開閉し、ぴゅっ、ぴゅっ、と潮を吹いていた。

 そんな京香を愛おしそうに見つめている真奈。

 彼女が見守る中、京香は荒い息を吐いて、なんとか身体を落ち着かせようとしている。

 そんな京香に愛しさを感じた真奈は妖艶な笑み浮かべる。

 

「んふふっ、可愛い。京ちゃん――ん、ちゅっ」

「ん、んんぅ!」

 

 そのまま真奈は、何度味わっても物足りないとばかりに、再び京香の口付けし、舌を入れる。

 真奈のディープキス、というよりも舌を入れられただけで京香は、足をピン、と伸ばし膣口から潮を吹く。最早、ほんの少しの刺激でも絶頂してしまうほど、身体の感度が高まっていた。

 幾度となく絶頂する京香を見て、真奈の心には昏い喜びが支配する。

 あの京香が、如月京香が自身の指で喘ぎ、無様に助けを乞いている。

 

 真奈にとって、京香は皆を引っ張るリーダー気質で、クラスや同学年から慕われている。

 それは真奈自身もそうだが、それでも京香が他の娘に言い寄られているのを見て、気分の良いものではない。

 だから、他の娘に先んじて京香に思いの丈を告げたのに……。

 

 ――考えてくれたってのは……?

 

 なのに、あの娘はそんな風にはぐらかそうとして……!

 

 真奈はそれが許せなかった。もっとも、実際に京香(京介)ははぐらかしたわけではなく、本当に覚えがなかったのだが、そんなこと真奈が知る由もない。

 だから真奈は実力行使、京香を手籠めにしようと行動したのだ。

 そして、それは一応の成功をおさめたと言っていい。

 彼女の眼下には、腰をカクカク揺らして潮を吹く京香。

 彼女が誰かと付き合っていた、という話を真奈は聞いたことがない。

 

 つまり、彼女の初めては間違いなくこのわたし。宮部真奈なんだ、と。

 なら、後はわたしも愉しむ、いや、もう一つの初めても貰おう、と。

 

 ――他人に絶頂させられる初めてはわたしが貰った。なら、他人を絶頂させる初めてもわたしが貰っちゃおう、と。

 

 そう考えてから、真奈の行動は素早かった。

 彼女は己の股ぐらを京香の股に近づけると、そのまま、くちゅり、と音がなるまで自身と京香の膣をくっつける。いわゆる、貝合わせというやつだった。

 

「ん、ふっ……」

「ひ、ぅ――」

 

 お互いの膣が触れたことで、二人は肩を震わせる。

 京香は単純に、また膣から悦楽が昇ってきたことに。真奈は膣をつけたことで、改めて京香の膣が温かく、完全に出来上がってることを理解して。

 そのことに喜色を隠せない真奈は、上擦った声で京香に話しかける。

 

「それじゃあ、京ちゃん。今度は二人で気持ち良くなろうね?」

「あ、あぁ……」

 

 別に京香は真奈に返事をしたわけではない。ただ、またさっきと同じようにすさまじい快楽がくるかもしれない、と怖がっていただけだ。だが、真奈はそんな事お構いなしに……。

 

 ――くち、くちゅ、ぷちゅ。

 

 己の腰を動かすことでお互いの秘裂を擦り始めた。

 

「あ、あっ。気持ち、良いよぉ……」

「あぅっ、やめっ――。こんなのぉ、うぁ……!」

 

 秘裂が擦れる度に、お互いの悦楽が高まっていく。しかし、真奈はその程度で済ませるつもりは毛頭なかった。

 

「あっ、はぁ……。京ちゃん、もっと激しく、する、よ?」

「だめ、だめぇ……!」

 

 真奈の宣言に、京香は拒絶するように首を横に振る。

 実際、今の状況で既に一杯一杯なのだ。それなのに、もしこれ以上激しく動かれたら……。

 京香は眉をハの字に寄せ、絶頂を我慢していたが、既に限界だった。それなのに……。

 

 ――ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっ!

 

「――んきゅぅぅぅぅぅぅ!」

 

 突如として真奈が激しく動いたことで、京香は我慢の限界を超え絶頂。しかし、絶頂した時に仰け反り、腰をつき出す形になったことで膣の柔肉が押し潰され、互いのクリトリスがこしゅ、と擦れた。

 

「はっ――。きゅううぅぅぅぅぅぅ!」

 

 それは真奈にとっても不意打ちだった。そもそも、彼女はずっと京香を責めていたことで身体の方は昂っていたが、それを一切静めていなかった。

 そんな時に、ここまでの衝撃だ。

 真奈もまた、京香と同じように頭がまっしろになり、絶頂。

 腰がカクカクと揺れている。

 しかも、その状態で秘裂はくっつけたままなので……。

 

「やっ、まら――!」

 

 今度は京香が絶頂。

 二人が腰を震わせることで、柔肉が予期せぬところに当たり、結果として互いが互いの感度を高めていく。

 そのまま二人は愛液を、本気汁を混ぜるように潮を吹きつつ、しばらくの合間、互いに絶頂し続けるのだった。



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九条遥 前編

 この間、屋上前の踊り場で真奈に襲われてからというもの……。

 

「おはよっ、京ちゃん!」

「う、うん。おはよう真奈。……っん」

 

 真奈はそれで味をしめたのか、そういうスキンシップを積極的に取ってくるようになっていた。

 今も自分の身体で他の視線を防ぎつつ、俺のスカートの中へ手を突っ込んで尻を揉みしだいてくる。

 しかも、しばらくすると……。

 

「んんっ……! ちょっ、真奈――」

 

 ……始まった。今度はショーツ越しにおまんこをすりすり、と触ってきた。

 

「どうしたの、京ちゃん?」

 

 どうしたも、なにも。真奈が俺のおまんこを刺激するから……。しかも、当人は心配そうな顔をしながら責め手は一切緩めないのだから恐れ入る。

 もっとも、俺は俺でちゃんと抵抗すればいいんだろうけど……。

 

「あっ、くぅ……」

 

 あの時の、真奈に与えられた快楽を思い出す。そして、それをもう一度味わいたい、と無意識に考えて、勝手にヘコヘコと腰を動かしてしまう自分の浅ましさに反吐が出る。

 今も真奈に擦られて、少しづつおまんこが湿ってきているのを自覚する。今はまだ大丈夫だけど、これ以上やられたら……。

 俺は真奈の腕を弱々しく掴むと、これ以上はダメだと告げる。

 

「ま、まな……。これ、以上は遅、刻しちゃうから……」

 

 自分でも驚くほど上擦った、淫らな声が出た。それはまるで、俺がもっとしてほしいと思ってしまっている心境を表しているようで……。

 真奈もそれに気付いたのだろう。淫蕩な笑顔を浮かべて顔を寄せてくる。

 

「良いよ、京ちゃん。……それじゃ、また後で、ね」

「んぅ……!」

 

 真奈は最後の挨拶とばかりに、小さく勃起したクリトリスをかり、と指で引っ掻く。俺はそれで軽く絶頂。ショーツに愛液が染み込むのを感じた。

 まだ、これから学校なのに……。

 ショーツを穿きかえるため、家に戻る時間はないから、このまま濡れたショーツで1日を過ごさなきゃいけない。

 もし、クラスメイトにバレたらどうしよう。そんな事を考えた時。ぶるり、と恐怖と僅かに芽生えた()()に震え、おまんこからまたこぽり、と愛液が吐き出されるのを感じてしまった。

 

 だが、俺は――というよりも真奈も気付いていなかった。

 既に一連のやり取りが、とある生徒に目撃されていたことを。そして、興味深く観察されていたことを……。

 

 

 

 

 幸いにして俺のショーツが濡れていること、そして発情してしまっていることがクラスメイトにバレることはなかった。

 そして昼休み。俺と真奈は手早く弁当を食べ終わり、そそくさと教室を出る。

 ちなみに、俺の意識が出る前から真奈とは仲が良かったようで、クラスメイトからは不審がられてはいないようだ。

 ともかく、俺たちは比較的教室から遠く、あまり使用されていないトイレの個室へ移動。そして……。

 

「あっ、んぅ……。真奈、気が早いってぇ……!」

「そういう京ちゃんだって、期待してたんでしょ?」

 

 個室に入って、鍵を閉めた途端。待ちきれないとばかりに、真奈は後ろから俺のおっぱいを制服越しに揉みしだく。

 真奈の手によって、ぐにぐに、と面白いくらいに形を変える俺のおっぱい。

 真奈曰く、俺のおっぱいは張りがありつつも柔らかく、揉み心地がさいこう、なんだそうな。

 しかし、このまま揉まれ続けたらまたショーツに染みが出来てしまう。

 だから俺は、おっぱいを揉んでいる真奈の手にへ俺の手を合わせつつ彼女にお願いする。

 

「真奈ぁ、このままじゃ、また濡れちゃうから。その前に脱がせて……?」

 

 俺の要求に興奮したのか、真奈は鼻息を荒くしながら食いぎみに応える。

 

「ふふふっ、やっぱり京ちゃんだってお待ちかねだったんじゃない。……良いよ」

 

 そう言って彼女は俺を自分の方へ向かせるとしゃがみこみ、スカートをめくりショーツをまじまじと見る。

 彼女の視線と、おまんこに感じる吐息で下腹部がずくん、と疼き、おまんこが濡れてくるのを感じる。

 ……きっと、今の俺は顔を、かぁ、と真っ赤にしているのだろう。

 顔、どころか全身が恥ずかしさから火照ってしまっていた。

 ……それよりも、だ。

 

「ね、ねぇ真奈? そんな見られてたら……」

 

 じぃ、と見られている状態で脱げる訳がない。だけど、真奈はそれがお望みのようで……。

 

「どうしたの? ほら、脱いで良いんだよ?」

「~~~~……っ!」

 

 真奈に見られる羞恥でおまんこがじゅく、と愛液を吐き出してるのが分かる。このまま穿いてたら、それこそ午後の授業を濡れたショーツで過ごすことに……!

 恥ずかしい、恥ずかしいけど……。

 俺は意を決して、真奈が見ている状態で脱ぎはじめる。

 ……つぅ、と、おまんことショーツの間に愛液が糸をひいているのを感じる。

 そして、真奈の吐息を直に感じたことでおまんこの入り口が魚の鯉みたいにぱくぱく、と蠢いているのが分かった。

 

「う、うぅ……」

 

 結局、びっしょりとまではいかないけど愛液濡れになっちゃった。

 ショーツの一部が染みで色濃くなっているのを見て、気分が落ち込んでくる。

 午後からの授業どうしよう……。

 一応、今日は体育。着替える必要がある授業はないけど――。

 

「ひぁっ……! うぅ――」

 

 この後の事を悩んでいた俺は、唐突におまんこから感じた悦楽に上擦った声をあげる。

 そこには無視するな、といわんばかりに俺のおまんこへ、つぷっ、と指を挿入している真奈。

 そして彼女はなにも言わずにぐちゅぐちゅ、とおまんこを弄りはじめた。

 

「あっ、あっ、んぁっ……! ちょっ、あん! 真奈、急に……!」

「急に、じゃないよ? 京ちゃんが言ったんじゃない。はじめる前に脱ぎたいって。で、もう脱ぎ終わったんだから問題ないよね?」

「それは、ぁ……。そう、だけどぉ……!」

 

 おまんこの敏感な部分を擦りながらそんな事を言う真奈。

 そんな真奈の指に翻弄されて、俺はぴゅっ、ぴゅっ、と床に愛液を撒き散らしていた。

 がくがくと足が震え、立ってるのも辛くなってきた。

 そして、足から力が抜け、尻もちをつきそうになるが……。

 

「あっ、はっ、はぁ……」

 

 偶然――ある意味必然でもあるが、トイレの個室にいるのだから、俺は後ろにあった便座へ座ることになる。

 ……大股開きで、真奈におまんこを見せつけるようにしながら、だが。

 しかし、その時。俺は息を整えるのに必死でそれどころではなかった。

 

「んぁっ、はぁっ、はっ、は、ぁ……」

 

 その俺の姿に真奈は瞳を輝かせると、俺のおまんこへふたたび指を這わせる。

 

「ふふっ、そんなに気持ち良かったんだ、京ちゃん。……おっ、かわいいクリちゃん発見。ご挨拶しなきゃ、ね」

「んぃぃぃぃぃぃぃっ――!」

 

 そういうや否や、真奈は俺のクリトリスを、きゅっ、と摘まむ。それで悦楽が全身にかけめぐり、俺は腰を跳ねさせて絶頂。幸いにして、俺や真奈の制服に愛液がかかることはなかったけど……。

 その時、近くから足音が聞こえてくる。

 

「ぁ……、……ぇ、うそ――」

 

 ここは生徒はおろか、教師ですらあまり利用しないトイレなのに。

 俺は驚き、真奈に目配せして息を潜める。

 

 ――かつ、かつ、かつ……。

 

 トイレの中に誰か入ってきた!

 そして、その誰かは他の個室に入る。がちゃり、と鍵が閉められる音。しばらくはバレないようにしないと――。

 

 ――ぬぷ。

 

「……っ!」

 

 ――くち、くち、くち。

 

 ……あろうことか、真奈はこんな状況にも関わらず、俺のおまんこへまたもや指を挿入れてきた。

 言葉を噛み殺しながら、真奈に抗議の視線を向ける。しかし、彼女は妖艶な笑みを浮かべて――。

 

「バレたくなかったら、頑張って我慢してね?」

 

 ……と、耳元で囁いてくる。

 思わず、嘘だろ。と言いたくなる俺。しかし、真奈は本気だったようで、挿入れた指をゆっくりと出し入れしはじめる。

 

「……っ、ぅ、ん!」

 

 口を手で抑えることでなんとか矯声を上げるのを防ぐ。だが、あくまで今のゆったりとした出し入れだからなんとか堪えられているだけで、これ以上は――。

 俺は首を横にぶんぶん振ることで、もう限界。無理だと真奈へ告げる。

 すると、真奈は淫蕩に微笑み……。

 

「もう、しょうがないなぁ……。それじゃ、手伝ってあげる」

 

 そんなことを言いながら、真奈は出し入れの速度を早める。

 いきなり強くなった快楽に、俺はこえをあげそうになり――。

 

「あっ――、んむっ! ――じゅる」

 

 真奈にキスされることで無理やり口を塞がれる。その間にも真奈の責めは激しくなって……。

 

「んっ! んぅ――! ……ぅ、ちゅ、じゅる!」

 

 真奈の激しい責めと、近くにいる誰かにバレるかもしれない、という緊張。

 それらが感じている快楽に上乗せされ、視界が明滅し、頭の中の神経が焼き切れそうなほどの衝撃をもたらしていた。

 そして、ほどなく限界が訪れる。

 

「んっ、んっ、んぅ。……んんっ――――!」

 

 真奈の指をぎゅっ、ぎゅっ、と締め付け潮を撒き散らすおまんこ。身体中ガクガクと震えた後、俺は自分の意識が遠退くのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 ……結局あの後、トイレに入ってきた誰かに、俺たちの痴態はバレなかった、らしい。

 らしい、というのはあの後、俺が失神してほどなく誰かは出ていった、というのを真奈から聞いたからだ。

 正直、それだけだと疑わしいのだけど、俺の精神安寧のため、そうしておこうと無理やり思うことにした。

 そして、放課後――。

 

 俺は元々帰宅部だったようで、他の生徒が部活に精を出している間に帰ろうとしていた。

 ちなみに今日、真奈は友人から助っ人を頼まれ、部活の方へと顔を出すらしい。

 なので、一人帰ろうとしていたのだが……。

 

「ちょっと良いかしら?」

「……はい?」

 

 下駄箱で靴を履き替えようとしていた時、後ろから声をかけられた。

 なんだろう、と思って後ろに振り返る。そこには、長く艶やかな黒髪をストレートに伸ばし、怜悧な顔でこちらを見つめる長身でグラマラスな女生徒。

 

「九条、先輩……?」

 

 俺たちの一学年上、この学校の生徒会長である九条遥の姿があった。

 彼女は俺に向かって、呼び止めた理由を話す。

 

「ちょっと、話を聞かせてほしいのだけど、今、時間は大丈夫?」

「はぁ……。えっと、大丈夫ですけど……?」

 

 生徒会長が俺にいったい、なんの用事があるのか。皆目見当がつかない。だが、それは彼女には関係ない話で――。

 

「そう、良かった。なら、着いてきてもらえるかしら?」

 

 そう言って踵を返す九条先輩。そんな彼女の後を、俺は頭を捻りながら着いていくのだった。



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九条遥 後編

 下駄箱で九条先輩に用事があると話しかけられた俺は、彼女の後に着いていっていた。

 

 九条遥、京介()としての記憶が確かならば、彼女はとある大企業の社長令嬢で高校時代、生徒副会長をやっていた。

 そして卒業後は実家の大企業にそのまま就職。後に後継者として社長就任すると、持ち前の優秀さと人身掌握術を上手く使って辣腕を振るい、結果、会社はさらなる成長を遂げ、世間やネット。マスコミから美しすぎる女社長として注目をあびていた。

 そんな彼女がこれから先そうなるかは別として、こちらの世界では俺の記憶とはいくつかの差違があった。

 一つは記憶の世界では生徒会長は別の男子生徒が勤めていたが、男を見かけなくなった影響か、彼女が繰り上がりで生徒会長に就任していること。

 そしてもう一つ……。

 聞いた話によると、今の彼女は社長令嬢ではなく、九条財閥という名の()()()()であるということ。

 

 それを聞いて俺の中では違和感が芽生えた。たしか財閥は――。

 

「着いたわ、ここよ」

「あっ、はい……!」

 

 ちょっと考え込んでいる間に目的地に着いたようだ。

 そして目的地を見て、俺は先ほどとは別の意味で仰天する。

 

「……えっ、生徒会室?!」

 

 そう、目的地とは九条先輩が所属する生徒会が使用する教室だった。

 つまり、それは生徒会として俺に詰問する()()()、があるということを意味する筈。

 そして、考えられる可能性は――。

 

「あら、そこまで緊張しなくて良いわよ」

 

 いつの間にか、俺の顔を覗き込んでいた九条先輩が、安心させるように薄く笑いながら話しかけてくる。

 そう話しかけてくる以上、俺の顔は酷いことになっているのだろう。

 それこそ、死人のごとく青ざめている、とか……。

 

「ともかく、入ってちょうだい。話はそれからするから」

「は、はい……」

 

 急かすような先輩の態度に、俺はごくり、と唾を呑み込む。そして覚悟を決めると扉を開け――。

 

「……失礼しま――あれ?」

 

 ……部屋の中に、誰もいない?

 他の生徒会役員は?

 思わず、先輩の顔を見る俺。そんな俺を、先輩は上品に口を隠して、笑いをこらえようとしていた。

 それを見て俺は顔がかぁ、と真っ赤に上気するのを感じる。

 さっき言ってた先輩の緊張しなくて良いという言葉。それは俺に対する気休めとして発した訳でなく、単純に個人的な用だから心配するな。という意味合いだった、ということだ。

 

「だから言ったでしょう? 緊張しなくて良いって」

 

 九条先輩がからかうような口調でこちらに話しかけてくる。

 理解した、本当に良く理解したのだが……。

 

「むぅ……」

 

 いたいけな後輩をからかう先輩に、思わず責めるような視線を向けるのは許してほしいものだ。

 もっとも、先輩も先輩でさすがに悪いと思ったのか、俺の不躾な視線を甘んじて受けていたが……。

 

 

 

 ともかく、俺と九条先輩が生徒会室に入った後、彼女はなぜ役員がここにいないのか、理由を説明してくれた。

 

「まぁ、予想はついてるだろうけど、今回は完全な私の私用だから、皆には早く帰ってもらったの」

「……職権乱用では?」

 

 じと目で見つめる俺に、先輩は分が悪そうに苦笑する。

 

「それはそうなんだけど、ね。はい、これ」

 

 そう言いながら、先輩は俺にティーカップを手渡してくる。

 

「これは……?」

「ハーブティー、というやつよ。話すにしても一度リラックスした方がいいから」

 

 俺にティーカップを手渡した先輩は自分用にも用意して席に着く。

 せっかく用意してもらったものを飲まないのも失礼だろう。俺は、何気なくティーカップに口をつける。

 ほのかに甘く、気持ちが落ち着く匂いがする。

 

「……あ、おいしい」

 

 ぽつり、とそうこぼした俺に、先輩は微笑むとそうだろう、とばかりに頷いてくる。

 

「でしょう? だから私も愛飲してるの」

「なるほど、確かにこれは良いなぁ……」

 

 身体の中からぽかぽかして、疲労が抜けていく感じがする。

 特に()()以降、真奈にずっとやられてたから……。

 

「ふ、ぁ……」

 

 やっぱり疲れがとれてなかったからか、あくびが出ちゃった。それに少し、眠たく……。

 

「あら、大丈夫?」

 

 ……先輩のソプラノボイスが心地良い。でも、おきて、ない、と……。

 

「ふふ……」

 

 笑い、声……?

 俺が意識を保てていたのはそこまでだった。

 

 

 

 

 

 

 

 ……なにか、股が風を感じてすぅすぅして寒い?

 それに、手首と足首に違和感が――。

 

 それを感じた俺は、重たい目蓋を開いた。ここは……?

 そこで俺は、ぼぅ、とした頭でさっきまでの事を思い出そうとする。

 たしか、九条先輩に呼ばれて――!

 

 そこで俺の意識は一気に覚醒する。

 

 寝てしまってた! 先輩は……!

 

 慌てて回りを見渡す俺。そして、すぐに先輩の姿を確認する。良かった、どうやらあまり長い時間寝ていなかったようだ。

 

「あら、起きたの――」

 

 先輩の声を聞いて、怒っていないようだと確認してホッとする俺。

 しかし、次の言葉で俺は心臓を激しく動悸させることになった。

 

「――変態で淫乱な如月京香さん?」

「なっ……!」

 

 先輩からいきなり罵倒されて怒りを覚えた。そして俺は先輩へ反論する。

 

「お、俺は変態なんかじゃ――!」

「へぇ? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、と?」

 

 その言葉を聞いてしまった俺は、きっと顔が青ざめていたことだろう。

 それに、彼女は追撃とばかりにとあるものを取り出す。

 

「これ、なぁんだ?」

 

 彼女の手で広げて、こちらに見せつけたもの。それはクロッチ部分にまだ多少湿り気が残るショーツ。

 ……つまり、有り体にいえば。

 ()()穿()()()()()()()()()()()だった。

 だから股――おまんこ――に風が当たる感覚が……!

 

 俺は慌てて彼女からショーツを取り返そうとして……。

 

「なんで、うごかな……!」

 

 そこで、はじめて俺は手首を椅子の後ろ手に縛られ、足首はそれぞれ椅子の足に縛られ開脚させられていたことに気付く。

 ……しかもスカートも剥ぎ取られ、ショーツも穿いていないことから先輩におまんこを見せつける形に――。

 それを自覚した俺は、身体の奥底から感じる羞恥と()()で、おまんこがじゅく、と疼いて愛液で濡れていくのが分かった。

 

「あら、さすが変態さん。こんな状況でも感じるのね?」

「……っ!」

 

 いつの間にかとなりに来ていた先輩は、俺のおまんこを見て嘲笑するように語りかけてくる。

 反論したい、反論したかったがこの状況では――。

 

「…………」

「ふぅん、だんまり? それとも認めたくないのかしら、自分が淫乱だって」

「ひぐぅ……!」

 

 先輩は、俺を言葉責めしながらおまんこに指を突っ込んでくる。

 急に感じた異物感に身体を震わせる俺。

 しかも、昼休みに真奈から散々苛められた結果、おまんこはぐずぐずにほぐれていた。

 でも、矯声なんてあげるもんか。そう思って歯を食いしばる。だけど、それが先輩には面白くなかったようで……。

 

「へぇ、生意気。どうやらお仕置きが必要みたいね」

 

 ――ぐちょ、ぬぷっ、ぐちっ!

 

 完全に出来上がっているおまんこへ、激しく指の出し入れを始める。しかも――。

 

 (なん、で……! この人、うま……! 俺の、感じるとこ――!)

 

 声こそ堪えているものの、目に涙が溜まり、口からは涎があふれてくる。

 この人、的確に俺の弱点を探しだして……!

 先輩の執拗な責めに腰がびくびく跳ねる俺。

 これじゃ感じてることがもろばれ……!

 

 俺の反応に気を良くしたのか、先輩は含み笑いを浮かべると……。

 

「あらあら、つらそうね? ……少し、楽にしてあげましょうか?」

 

 そう言うが、責め手を緩めない先輩。それどころか、おまんこをほじくっていない方の手で――。

 

 ――ぷち、ぷち。

 

 ……制服のボタンを外していく。それに抵抗したい俺だが、まともに身じろぎも出来ない状態では……。

 

 そのまま制服のボタンを全て外した先輩は、ブラジャーをずり上げ、俺のおっぱいを解放する。

 解放されたおっぱいは、先輩の執拗な責めでかいた汗でしっとりと濡れ、乳首はぴん、と極限まで勃起していた。

 その乳首が外気に触れただけで、ぶるり、と身体が震えてしまう。

 それほど、今、乳首が敏感になっていた。

 

 それを見てニヤリ、と笑う先輩。

 

「へぇ、おいしそうね……。あ、む――ちゅぅ」

「……! んんんぅ――!」

 

 思いっきり乳首を吸われた衝撃で絶頂。おまんこから盛大に潮を吹いてしまった。

 それとともにおまんこがぐにぐに、と収縮し、先輩の指の形がもっと良く感じ取れてしまう。

 ……悔しい、そして恥ずかしい。

 そう感じながら、俺は酸素を求めて激しく呼吸する。

 

「はっ、はっ、はぁっ、は――」

 

 ――ぐちり。

 

「……あぁっ!」

 

 唐突に蠢いた先輩の指で、俺はとうとう喘ぎ声を上げてしまった。

 俺の喘ぎ声を聞いた先輩は嗜虐的な笑みを浮かべ、俺に話しかけてくる。

 

「ふふっ、とうとう喘いじゃったわね? どう、気持ちいい?」

「あっ、やっ、だめっ――。こん、なぁ……! ひぁっ! ……くぅ!」

 

 一度喘ぎ声を上げてしまったらもうダメだった。

 おまんこから先輩の指が出し入れされる度に、発見されたGスポットを刺激された時、勃起した乳首をぐにぐに、と指で潰され――。

 

「あっ、まって……! つよ――、こんなの……! ひぐっ、ダメぇ! うあぁっ……!」

 

 ひたすら喘ぎ声を上げる俺。

 そんな俺を見て、くすくす笑っていた先輩。だが、唐突になにか、思い付いたようで――。

 

「そういえば、喘ぎ声を上げないように頑張ってたものね。どうせだから私も手伝ってあげる」

「……ふ、ぐっ! あぁっ、なにを――。ん、ちゅ――!」

 

 先輩は顔を近づけてきて、俺の唇を奪う。

 確かに、これなら喘ぎ声は上げられないけども――!

 

 今までと違い、喘ぎ声で快感を逃すことが出来なくなった俺は、断続的に身体を震わせ、おまんこからは愛液だけじゃなく、白く濁った本気汁まで流れはじめた。

 しかも、先輩の舌は口の中を好き勝手に蹂躙し、それに合わせるようにおっぱいを揉みつつ、おまんこをいじめてくる。

 三ヶ所に対する執拗な責めに、俺の頭はまっしろになり――。

 

「……っ、ん――!」

 

 またもや絶頂、しかもそれが断続的に続いていく。この、ままじゃ――!

 目の奥がちかちかするのとともに、目の前が真っ暗になっていく――。だけど……。

 

 ――きゅっ。

 

「んあぁぁぁぁっ――!」

 

 クリトリスを摘ままれたことで意識を強制的に覚醒させられた。

 あまりの快楽の強さに、頭がガンガンと痛くなってくる。おまんこからは本気汁がどろどろ、と膣内に出された精液が逆流してきたかのように流れてきた。

 

「あっ、あ――」

 

 自分でも驚くほど掠れた声を出しながら震える俺。

 そんな俺のおまんこから、先輩はようやく指を引き抜く。それだけで、俺は再び絶頂。

 

「んあぁ――!」

 

 俺がびくびく震えているのを楽しんでいた先輩。そして、俺がある程度落ち着いてくると――。

 

「それじゃ、そろそろ、それ。解いてあげる」

 

 そう言って、俺の手足を縛っていた縄をほどく先輩。

 これで自由の身になった、逃げるべきなのだが……。

 

 ……絶頂しすぎて、身体が動かない。

 僅かに動かす、というよりも痙攣するだけで精一杯だった。

 そんな俺の耳に、先輩からある意味、死の宣告が聞こえてきた。

 

「ふふ、どうやらまだまだしてほしいみたいね?」

 

 彼女は椅子で脱力していた俺を目の前にある長机に寝かせると――。

 

「まだまだ楽しませてあげる」

 

 俺に覆い被さってきて――。

 

 

 

 その後の事は良く覚えていない。ただ、俺は机の上でびくびく、と打ち上げられた魚のように跳ねていたことと、先輩がなにか、メモ用紙を俺の身体に投げ捨て――。

 

「今度の休み、ここに来なさい。私の家だから。もし来たら、次はもっとすごいことしてあげる」

 

 その言葉に、俺は恐怖を感じるとともに――。

 

 ――口角がつり上がるのを感じたのだった。



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如月京香

 九条先輩、九条遥に生徒会室で足腰立たなくなるまで弄ばれた日から時は過ぎ――。

 

「京ちゃん、急にどうしたの?!」

「どうもしてねぇよ、ちょっと調べたいことがあるから、また今度な!」

 

 真奈からの執拗なアピールを頑張って耐え続けていた俺は、なんとかあいつの手から逃れることに成功する。

 ……別に、あいつとの行為に嫌気が差したとか、九条先輩のことがあって顔をあわせにくいとか、そんな話じゃない。

 もっとも、あいつは俺が嫌がる様子から、そう勘違いして必死にとどめようとしていたようだが……。

 ただ、今回。あいつの手から逃げ出したのは一つ、調べ物をしたかったからだ。

 いくら、この世界が過去だろう、という当たりをつけているとはいえ、あくまで現代には変わりない。

 それなのに九条先輩は財閥のご令嬢、という話だった。

 普通に考えればあり得ない。なにせ日本の財閥は既に解体されて無くなっている筈。

 そう考えると、過去の世界だとしてもちぐはぐなものを感じてしまう。

 だから、俺はそれを調べたかったのだ。そのためにはまず――。

 

「図書室から当たってみるかぁ……」

 

 まず、調べものをするなら図書室。そんな安直な考えのもと、俺は図書室へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

「まさか、こんなに早く見つかるなんてねぇ……」

 

 幸か不幸か、俺が探していたものについてはすぐに見つかった。……ただし、とんでもないおまけ付きだったが。

 そもそも、俺が探していたのは過去の歴史。財閥解体の直接的原因となった戦争。即ち、太平洋戦争。日本側呼称『大東亜戦争』が引き起こされたか、についてだ。

 結論から言えば、太平洋戦争は()()()()()()。つまり、敗戦国にならなかった日本は俺の知る歴史とは違い、GHQから軍国主義を撤廃する。という名目で財閥が解体されることはなかった。

 そこまでは良い。俺も財閥が解体されていないことから、それは予想していたから。

 しかし、それに付随して、俺にとって予想外の情報も手に入れたのだ。

 その情報とは太平洋戦争の呼び水となった大戦(おおいくさ)。worldwar2、即ち第二次世界大戦も発生しなかったのだ。

 

 なぜそんなことになったのか?

 俺は慌ててさらに歴史を遡った。するとある意味とんでもない、本当にバカなんじゃないの。と言いたくなるような理由にたどり着いた。

 

 歴史の歯車が狂ったのは第一次世界大戦。この大戦では、当時数多くの新兵器がお披露目された。

 今では陸の王者として君臨している戦車(タンク)。飛行船に代わる新たな空飛ぶ兵器、戦闘機。

 ……そして、毒ガスをはじめとする化学兵器。

 その中で問題となったのは化学兵器だ。

 

 当時の人間が何を考えたのか分からないが、俺からするとクスリでもキメたのか、もしくは英国面に堕ちて紅茶でもキメたのか、そう言いたくなるほどの暴挙にでた。

 ……時に、戦争をするためにはまず兵士が必要な訳だが、当時は男尊女卑の時代。当然ながら男女平等などという指標はなく、男は外で、女は内でというのが当たり前だった。

 つまり、何が言いたいかというと、戦争に出る兵士はほぼ男だよね、という話。

 それだけ言うと意味不明かもしれないけど、ここでクスリ、または紅茶をキメたやつはこんなことを考えた訳だ。

 

 ――男だけを殺せる化学兵器を研究、完成させれば敵の予備兵力も撃滅できて、戦争に勝てるんじゃね、と。

 

 どう考えてもラリってるとしか思えない思考回路だが、問題は大真面目にそれを検討し、しかも開発成功させ、なおかつ戦争に使()()()()()()()()、ということだ。

 その結果、化学兵器は想定以上の戦果を上げ、敵国――のみならず、全世界の男を抹殺することに成功。どうしてそうなった……。

 つまり、学校や道で男とすれ違わないのは当然。なにせ、男性という存在自体が歴史上の概念になってしまっていたのだから。

 

 それで全世界、未曾有の大混乱に陥った。当然だ、兵士どころか全ての男。つまり、政府機能を担う政治家や財閥党首など全て失ったんだ。もう、戦争どころではなかった。それどころか、男を全て失ったことで生物として繁殖できない。早い話が、強制的に人類滅亡のカウントダウンが始まった。

 こんなしょうもない理由で人類滅亡の危機に瀕していたなんて事実、俺は知りたくなかったよ……。

 

 でも、まぁ。第一次世界大戦が終戦して、はや一世紀。それだけの時間が経っても、人類が滅亡していない――事実、俺たちが産まれてる――以上、子孫を残す方法を確保したということ。

 俺もざっくりとしか分からなかったが、女性の遺伝子情報などだけで精液の代替となるものを作成することに成功。専用の機器をつかい子宮に注入することで子を孕めるようになった。

 ……まぁ、その専用機器と言えば聞こえは良いが、実態はその精液もどきを中に入れられるペニスバンドやディルドーといったエロ、もといアダルトグッズのことなんだけど。

 

 よく冗談でエロは世界を救う、なんてことが言われてたけど、ある意味本当にエロが、人類の叡知()が人類自身を救ったんだ。

 ……これが、冗談で言ってたら、ど喧しいわ。何て言ってたんだけど、本当の事だからある意味救いがないよなぁ……。

 

 しかし、財閥の事を調べて、こんなものにぶち当たるのは予想外だった。いや、本当に……。

 それに、そうなると。あの時、屋上手前の踊り場で真奈に襲われた件についても色々と前提条件が変わってくる訳で……。

 

 あの時、真奈が考えてくれた? って、俺に聞いてきた理由って、つまり、そう言うことだよな……。

 あの宮部真奈が俺に、といっても俺の意識が出てくる以前の如月京香に愛の告白をしてってことで。

 そんなことを考えてたら、俺は自分の顔がにやけてくるのを自覚する。

 ここは、俺の過去とは明確に違う世界線だろう。しかし、それでも。俺の認識では、男子全員から高嶺の華として接されていたあの真奈が、俺に対して恋心を抱いている。

 それがたまらなく嬉しかった。下腹部、子宮に甘い疼きが走り、おまんこが湿りを帯びる程度には。

 ……こうなると、真奈に悪いことしちゃったかな。まさか、こんなに早く調べものが終わると思ってもみなかったし。それに……。

 

「……んっ」

 

 この頃、ずっと真奈とヤッてたから、ちょっとしたことで興奮しちゃって……。

 俺は不自然にならない程度で辺りを見渡し確認する。

 ……誰も、見てないよな?

 

 俺は机の下に隠れてるスカートをほんの少しめくり、勃起しているクリトリスをショーツの上から、ボールペンのペン尻で、くり、くり、と弄る。

 

「……ん、ふっ」

 

 ……気持ち良い。でも、ちょっと物足りない、かな?

 真奈とか……、九条先輩にやられた時はかなり激しかったし。それがなかった分、溜まってる……?

 ともかく、図書室でオナニーがどんどん激しくなって、バレたらそれこそ大事になっちゃうから、家に帰って――。

 

 ……俺は、今度は自分の顔が火照ってるのを感じた。バレる前に帰ろう。

 俺は顔が真っ赤になってるのを悟られない様にするため、うつむきながらそそくさ、と図書室を出て家へ帰るのだった。

 

 

 

 

 

 

 家に帰ってきて晩飯と風呂を手早く済ませた俺は、逸る気持ちを抑えて部屋に入る。

 ……そういえば、いつの間にか。自分の、というか()()()の裸を見るのも慣れたな。最初はあんなにどぎまぎしてたのに。

 それが良いことなのかどうかは分からないけど、それはそれとして……。

 

 俺はピンク柄の可愛らしいパジャマを肌蹴させると、おっぱいを露出させる。

 やっぱり、風呂上がりだからか、ほんのりと淡く、艶やかに色づいている。

 

「そういえば、俺。この身体でちゃんとしたオナニーするの初めてだな」

 

 自分で言って、そうだったな。と思い出す。

 なにせ意識が浮上した初日から真奈に襲われ、それ以降は基本真奈相手で、昨日九条先輩相手に乱れてたから、一人でする。ということがなかった。

 

「まぁ、そんなこと考えても仕方ない、か」

 

 俺は余計な考えを振り払うと、まず自分のおっぱいを揉んでみる。

 

「ん、んっ……。なんか、違うな」

 

 俺の指でぐにぐに、と形を変えるおっぱい。でも、あまり気持ち良く感じない。こうじゃないのかな? なら、次は――。

 

「……っ、これ、意外といいかも」

 

 乳首の回り、乳輪を触れるか、触れないかぎりぎりの近さで擦ってみた。これ、なんか、焦らされてるみたいで――。

 

「あっ、は――。ち、くびぃ……。勃、って――」

 

 気持ち良さを感じたからか、少しづつ、むくむくと乳首が勃起しはじめていた。

 俺はその乳首を摘まもうと――。

 

「んぁぅ――! 気持ち、良い……」

 

 乳首と指が触れた瞬間、急な感覚にビックリしたのか、無意識に身体が跳ねる。でも、まだ足りない。

 親指と人差し指。二本で乳首を挟むとくりくり、と転がしてみたのだが……。

 

「ん、ふっ。……んんっ!」

 

 ……すごい。真奈や九条先輩にやられた時ほどじゃないけど気持ち良いよぉ……。でも、それなら。

 二人の真似をしてオナニーをしてみたら……?

 

 それは、悪魔の囁きのようだった。でも、同時にそれは甘美な響きで……。

 

「確か、こう……。――――っ! あ、ぁっ……!」

 

 二人の真似をしておっぱいを優しく触りながら乳首を押し潰す。その瞬間――。

 俺の視界は明滅し、頭には快楽によるスパークがかけめぐる。

 ……ウソだろ、おっぱいだけで――。

 

「――イッちゃった?」

 

 潮吹きこそした感覚はないが、あの多幸感は間違いなく絶頂した時と同じ感覚……。

 その時、九条先輩の言葉が頭をよぎる。

 

 ――変態で淫乱な如月京香さん?

 

 その言葉が頭に響く度、身体がびくびくと震える。

 ……これじゃ、先輩の言葉。否定できないな。

 思わず、そう考えてしまった俺。

 

「……あ、ショーツ脱がないと」

 

 もう手遅れかもしれないけど、もしかしたらまだ愛液がついてない可能性もあるし……。

 そう考えながら、パジャマのズボンとショーツを一気に脱ぐ。

 

 ……どうやら、まだ大丈夫だったみたい。

 

 昨日、九条先輩から見せ付けられたような、クロッチが水を含んで変色していないことを確認した俺は安堵のため息をつく。

 そして、そのまま全部脱ぎ捨てる。

 これで下半身は完全に裸。

 

 最初は単なる思い付きだった。今の姿を鏡で見たら、どんだけエロいんだろう?

 その、好奇心のままにスタンドミラーを見た俺の目には――。

 

 ――ほんのりと肌を上気させ、瞳には淫蕩と涙に濡れ、上半身は乳首こそかろうじて隠されてるがおっぱい自体はさらけ出し、下半身にいたっては、てらてら、と濡れているおまんこを惜しげもなくさらしている痴女(自身)の姿が。

 その姿を見た瞬間、おまんこから愛液が溢れてくるのを感じる。

 その時、俺は理解した。九条先輩が言うように、俺はどうしようもなく変態で、淫乱なやつなのだと。

 理解した、吹っ切れた俺の内から笑いが込み上げてくる。

 

「ふ、ふふ……。なら、もう、我慢する必要なんてない、よな?」

 

 正直、さっきまではおまんこに指を挿入れるのを躊躇っていた。……このまま挿入れてしまえば、戻れなくなるかも。と思って……。でも――。

 

 ――既に戻れないところまで来てしまってたんだ。なら、躊躇する必要なんて、ない。

 俺は意を決して、指をおまんこに――。

 

「ひぅ……!」

 

 ――挿入ったぁ……。

 

 自身の指越しに、おまんこの、膣内の肉壁が待ってました、とばかりに蠢いているのが分かる。でも、これだけじゃ足りない。まだまだ足りない。

 俺は欲望のままに、挿入れた指をぬちゃ、くちゅ、という音を響かせながら出し入れする。

 

「あ、あっ、んんっ――。ぅ、――あんっ」

 

 気持ち良いけど……。これでも足りない。まだまだ弄り方が弱いんだ。なら、これで――。

 

「……んんぅ! あっ、あんっ! は、ぁっ――!」

 

 これだ、これが欲しかった!

 Gスポットを刺激した衝撃で、俺の身体はびくびくと震える。そして、愛液の量も段々と増えてきて……。

 

 ――ぐちょ、ぬちゃ、ぷちゅっ!

 

「あはっ! これ、これっ……! 良い、よぉ……!」

 

 快楽の激しさに、知らず腰をヘコヘコと動かしていた。あと少し、あと少しでイける――!

 

「ん、あぁぁぁぁぁ――――!」

 

 絶頂――。

 おまんこは指が痛くなるほどに締め付け、潮を吹く。足をピン、と伸ばして痙攣したあと、力がなくなって脱力し、ベッドに倒れ込む。

 気持ち、良かったぁ……。

 

 自然と笑みが浮かぶ。これならゆっくりと眠れそ――。

 

「あ、んっ――?!」

 

 なんでっ! 勝手に指が……!

 俺の思いとは裏腹に、指の方はまだまだ足りないとばかりに、ふたたびおまんこを弄りはじめる。しかも、今度はあいている方の腕でおっぱい、乳首まで――。

 

「あっ、ひ――! くぁっ! なん、れぇ……!」

 

 気持ち良い、気持ち良い、気持ち良い――!

 

 もはや、頭の中にあるのはそれだけ。

 俺の、俺の(理性)のくびきから放たれた指は思うがまま、俺の身体を蹂躙する。まるで()()が操っているように……。

 それによって与えられる快楽に、俺は翻弄され続けることとなった――。

 

 

 

 

 

 

 ――如月京香、という少女はある意味特別だった。

 とはいっても、なにか特殊な能力を持つ訳でもなく、如月()()の生きる世界ならば、精々、ただ単にボーイッシュ、と呼ばれる性格であっただけ。ただ、それだけだ。

 しかし、彼女の世界では人間の男が死滅して、既に一世紀。ゆえに男、というのを直接知る人間は既に亡く、ある意味伝承上の存在になっていた。

 ゆえに、彼女の女らしくない性格は一種の病気ではないのか、と疑われていた。

 それが彼女生来のものなのか、それとも如月京介という人格を、知らず内包していたせいなのかは、もう分からない。

 ただ、そんな不躾な周りの視線は、彼女を歪ませるには十分すぎるものだった。

 言葉遣いこそ、男勝りな、強気な言葉が多かった京香。しかし、彼女の精神は蝕まれていた。

 

 ――それこそ、京介の人格を表に出し、自身は内面に引きこもるくらいには。

 

 だが、そんな彼女に転機が訪れた。

 今まで、他の女に啼かされていた京香(京介)が、自ら自慰を始めたことだ。

 他の女、真奈や九条遥は知らないことを、本来の主人格である京香だけは知っている。

 この、如月京香(京介)は既に死滅した筈の男である、ということを。

 

 そんな伝説上の存在を、己の手管で啼かせることが出来る。それの、なんと甘美な響きか。

 

「あっ、あんっ! ひ、ぁ――。ひ、ぐ……。う、ぁ……!」

 

 嬉しい、嬉しい、嬉しい――!

 今、()()()の指で、この男を無様に啼かせている――!

 

 今となっては、ほぼ人格は消滅し、本能のみの存在となった京香は、京介(京香)を、雄を啼かせていることに抗いがたい悦楽を見いだしていた。

 

「なん、れぇ……! とまっ――!」

 

 止まるものか、停まるものか、とまるものか――!

 こんなに楽しい、愉しいこと、頼まれたってやめるものか!

 

 それから、京香の残骸とも呼べる存在は、彼女が失神し、意識を喪失するまで、ひたすらに責め続けるのだった。

 己の存在、悦楽を証明するために……。



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山名千鶴 前編

 自宅の中にある、小さなマンションの一つの号室程度は丸々入りそうなほど大きい私室にて、九条遥はキングサイズのベッドに腰掛けながら一人、明日の事を考えてほくそ笑んでいた。

 

「ふふっ……。明日は約束の日だけど来るかしら? いいえ、来るわね。絶対に――」

 

 思い返すのは生徒会室でどろどろになるまで犯し尽くした如月京香の姿。

 机の上で、まるで打ち上げられた魚のようにびくびくと悶え、膣内からごぷっ、という音が聞こえそうなほど本気汁を垂れ流す彼女の姿を思い返し、にぃ、と自然に口角がつり上がっていく。

 

「……まさか、()()()()()()が、あそこまで無様な姿をさらす、なんてね」

 

 九条遥は己の類い希なる才覚と、他の者を惹き付ける容姿について、絶対なる自負を持っていた。

 しかし、そんな彼女でも認めなければいけないほどの悔しさを感じさせる者が一人いた。それが如月京香だった。

 とはいえ、京香の容姿だけで言えばそこそこ美人だが、己に打ち勝てるほどのものだとは思わない。問題は彼女の内面。

 

 この世界では、ほぼほぼあり得ない、彼女のボーイッシュな性格が遥の、否、女たち全てにかつていた男の事を本能レベルで想起させ、衆目を集めていた。

 もっとも、集めていた当の本人は、女たちの獣欲にかられた視線を排他的なものと勘違いして、勝手に壊れていったようだが。

 それで朽ち果てるのならば、それもまた良し。と遥は放置していただろう。もしくは、壊れる寸前で彼女に救いの手を差し伸べ、己に服従させた上で従順なペットに仕立て上げるのも面白かったかもしれない。

 

 そんな放置していた彼女に、遥はなぜ手を出したのか。それは、とある日を境に京香の雰囲気がガラリと変わったから。

 そう、京香の意識が沈み、京介の意識が表に出てきたのが原因の()()だった。

 もし、それだけなら精々経過観察で済ませていたのだが……。

 

「まさか、あんなことになるなんて、ねぇ?」

 

 あることを思い出してくつくつ、と嗤う遥。

 それは、京介の意識が覚醒した初日。屋上手前の踊り場で、真奈に襲われていたところを目撃したことだ。

 ただ女生徒たちがまぐあっているだけなら、遥は生徒会長の顔を見せて二人を制止するに留めておいただろう。しかし――。

 

「ふっ、ふふ――」

 

 二人の情事を思い出し、膣が愛液を吐き出すべく蠢いているのを感じる遥。

 あの、京香の。女の快楽を知らず、初めて知ったかのように乱れた姿を見て、遥は初めて京香が欲しい、と思った。

 

 ――あの澄まし顔が、快楽に濡れて自身に媚びへつらった時、私はどれだけ気持ち良くなれるだろうか?

 

 だからこそ、彼女は自身の権力をうまく使い京香と、ついでに真奈を監視させた。

 すると出ること、出ること。二人が猿のように盛って、あちこちでまぐあっていたのだ。

 そのことには、流石の遥も呆れたものだ。

 しかし、ちょうど良い口実が出来たのも確か。

 

 だからこそ、彼女は京香に話がある。と生徒会室に連れ込んだ。

 そして彼女が差し出したハーブティー。それにも、当然仕掛けがあった。

 

「本当、あれも便利ね……。もうちょっと取り寄せておこうかしら?」

 

 あのハーブティー、遥が述べたように精神や疲労回復効果があるのも確かだが、それはあくまで副産物。本来の効果は滋養促進による感度上昇、ならびに軽度の睡眠導入効果だった。

 だからこそあの時、京香は疲労による眠気と誤認したが、実際にはあれ自身の効果によって一時的に意識を失ったのだ。

 その後は知っての通り。ただでさえ感度が上がっている身体に、遥の手管が加わって京香は乱れに乱れた。というのがことの真相だ。

 

 あの光景は本当に素晴らしいものだった。そう思い、ほぅ、とため息をつく遥。

 そして、明日にはそれがまた見られるのだ。

 しかも、京香にはもし来るなら泊まりの用意もすること、と追加で告げたため二日連続で、だ。

 本当に楽しみで、頭がどうにかなりそうだった。

 

 このままでは、どうにも眠れそうにない。

 遥は自身の膣に指を這わせると――。

 

「は、ぁ――んっ」

 

 心が落ち着くまで自慰に耽るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「ここが、先輩の家……」

 

 結局、自分でオナニーした後、俺は気絶するまでひたすら盛ってたみたいで、起きた時にはベッドは酷い惨状になっていた。

 それからは、やっぱり怖くなってするのはやめたんだけど……。

 

「本当に来て良かったのかな……?」

 

 目の前にある大豪邸を見て、俺は思わず尻込みしてしまう。

 確かに九条先輩は大財閥のご令嬢だし、こういったところに住んでておかしくないんだけど……。やっぱり、小市民の俺としては住む世界が違いすぎるというか――。

 

「……もし?」

「ひゃわぃ!」

 

 色々と考えている時に、後ろから声をかけられ変な声が出てしまった。

 慌てて後ろへ振り返った俺の目には、一人のメイドさんが――。

 

「貴女が、もしかして如月京香さまでしょうか?」

「お――、私の名前を知って……?」

 

 俺の名前を知ってる? このメイドさん、もしかして――。

 

「遥お嬢様より話を伺っております」

 

 そう言うと、メイドさんは俺に深々と頭を下げて。

 

「申し遅れました。わたくし、遥お嬢様の専属メイドをしております、山名千鶴と申します」

 

 そう言って、ふんわりと笑いながらも大人の色気を漂わせる、ボリュームがある腰まで伸びている髪の先端をリボンで結び、俺や九条先輩より少し年上に見えるグラマラスな女性。千鶴さんとの出会いだった。

 

 

 

 

 

 メイドの千鶴さんに案内されて、俺は豪邸内を歩いていた。

 普通に暮らしているだけだと縁のない世界に、俺は物珍しさでキョロキョロと辺りを見渡す。

 そんな俺の様子に、くすり、と上品に笑う千鶴さん。

 その、彼女の反応で正気を取り戻した俺は、恥ずかしさで顔が真っ赤になる。

 

 そんなやり取りをしている間に目的地に到着したようで――。

 

「こちらです、京香さん。……お嬢様、お連れしました」

『入ってきて良いわよ』

 

 部屋の中から九条先輩の声が聞こえてきた。その声を聞いて、俺の心臓はどくん、と大きく跳ねる。

 脳裏には、生徒会室でぐちゃぐちゃになるまで犯された記憶がよみがえる。

 ……今日は、あれ以上の事を。

 

 俺の喉は知らずごくり、と唾を飲む。

 

「失礼します。……こちらへ」

 

 部屋の扉を開けると、千鶴さんは俺に入室するよう促す。

 俺は、ばくばく、とうるさく鼓動する心臓をなんとか落ち着かせようとしながら、部屋に入り――。

 

「し、失礼しましゅ――!」

 

 ――噛んだ。……死にたい。

 そんな俺の耳に、二人のぷっ、と吹き出す音が聞こえた。

 

 ……本っ当に死にたい。

 

 そんな俺の思いをよそに、千鶴さんは九条先輩へ声をかける。

 

「……そ、それではお嬢様。準備をしてまいります」

「……え、えぇ。お願いね」

 

 二人して何かの話をしている。恐らく元々計画していたのだろう。なお、その声は笑いをこらえるように震えていたが……。

 

 そして、部屋には赤くなってぷるぷる震えている俺と先輩だけが残された。

 そんな俺の姿を哀れに思ったんだろう。先輩は座っていたベッドのとなりをぽんぽん、と叩いて。

 

「千鶴が、彼女が準備を終えるまで時間があるから、その間、少し話をしましょう?」

 

 と、誘ってきてくれた。

 その提案に、俺は一も二もなく飛び付いたのだった。

 

 

 

 

「――そう、そんなことが。それにしてもその格好も似合ってるわよ、京香さん」

「はっ、ぁ、はぃ……。んっ――、あり、がとうござぁ――っ、います……!」

 

 ……俺と九条先輩の会話は和やかに、というよりも淫靡に進んでいた。

 今し方、九条先輩が俺の服装を誉めてくれたが、今日の俺のコーデは無地のカッターシャツにジージャンをまとい、黒いミニスカに同色のハイソックスというもの。

 しかし、既に上半身は肌蹴てピンクのレースブラジャーの上からソフトタッチでおっぱいを揉まれていて、俺はやわやわとした快楽に身を悶えさせていた。

 スカートの方はまだ捲られていないが、ブラジャーと同色のショーツは、きっと既におまんこから溢れてきた愛液で濡れている。ちょっと、冷たく感じるから間違いないだろう。

 それに刺激が欲しくて足をもじもじさせている時に、くち、くち、という音が聞こえるから……。

 先輩にも、その音が聞こえたのだろう。くすくす、と嗤いながら俺に問いかけてくる。

 

「あらあら、いけない娘。もう我慢できないの?」

「そ、んなこ、ぉ……! 言われ、ひぅ――! てぇ、あんっ! ――せんぱぁっ……!」

 

 だって、仕方ないじゃないか。もう、かれこれ三十分はお話、という名の愛撫を受けてきたのだ。

 しかも、優しい愛撫だからこそイク事も出来ず、感度は高まるばかり。

 さらに言えば、おまんこや乳首といった敏感な部分は一切触らない徹底ぶり。

 まさにイキ地獄ならぬ、生き地獄だった。

 

 俺の余裕がない様子を見た九条先輩は、嗜虐的な笑みを浮かべ。

 

「仕方ないわねぇ、なら、ここに座りなさい」

 

 と、自身の股の間に座ることを指示する。

 先輩の指示に従えば、きっとぐちゃぐちゃにしてもらえる。そう思った俺は、待ちきれないとばかりに、指示された通りに座る。

 すると、今まで手持ち無沙汰だった先輩のもう片方の手がスカートの中に入ってきて――。

 

 ――ぐちゅり。

 

「あらあら、もうこんなに濡らして。変態さんは大変ね?」

「ひ、ぅ。ぐ……ぅ、はぁ――!」

 

 ショーツを横にずらすとおまんこの中へ指を挿入れてくる。……やっと、きたぁ――。

 俺は待ち望んだ快楽に身を委ねる。

 そんな俺の様子に、話を聞いていなかったと判断した先輩は、指を動かすのをやめる。

 

「や、ぁ……。やめたら――」

 

 俺はもはや何を口走っているのかも理解せず、声を出す。そんな俺を無視して、先輩は耳元で囁いてくる。

 

「さぁ、変態の貴女はどうして欲しいの?」

 

 この言葉で、先輩は俺が変態であることを認めさせたいのだと悟った。

 恐らく、生徒会室で俺が反論しようとしたことについての意趣返しだろう。

 だが俺はそんなこと、もうどうでも良かった。だって、もう認めてしまったのだから。だから、俺は――。

 

「……へ、変態で淫乱な俺を、先輩の指でめちゃくちゃにしてくださぃ――」

「――! 良い、良いわ貴女。なら、盛大に絶頂せてあげる」

 

 俺の答えが先輩の想定を越えたのだろう。喜色の含んだ声で俺をめちゃくちゃにする宣言をした。そして――。

 

「あっ――! あんっ、ぃぎっ、ひ、はぁ……! それっ、す、ご……! はぁんっ――!」

 

 先輩の舌が耳たぶをぴちゃ、ぴちゃと舐め、ときに耳穴をほじり、卑猥な音を響かせる。

 おっぱいを揉んでいた手は、乳首をくりくり、と弄りながら、手のひらで全体を擦る。

 そして、おまんこを貫いていた指は三本に増え、ぐちゃぐちゃと俺の弱いところを的確につき、手のひらで痛いほどの力を込めクリトリスを潰してくる。

 

 一気に激しくなった先輩の責め。その責めに、俺は完全に翻弄され、ただ喘ぐことしか出来ない。

 

「ひ、ぃ……。おま、ん……、クリも、すご……! あぁ――! こん、なのっ! 死んじゃ――」

「まだよ、まだまだ。この程度で死んでちゃ、もっとすごいこと、するんだから――」

 

 先輩の言葉に、背中へゾクゾクする快感が走る。これよりも、すごいこと。それを想像しただけで――。

 

「イ、くぅぅぅぅぅぅぅぅ――――!」

 

 仰け反り、潮を吹く俺。しかし、先輩の責めは終わらない。

 

「ま、またっ、()()()っ! こんなっ、ひぁ――!」

「……? まぁ良いわ。何度でも絶頂なさい。満足するまでしてあげる」

「ふっ、ふっ――! は、ぁ――。こんな、の、()()――!」

 

 絶頂に次ぐ絶頂で俺は、そして俺を責めることに夢中だった先輩も気付いていなかったが、部屋の扉が開く音が聞こえる。

 そして、そこには千鶴さんの姿が――。

 

「お嬢様、準備が――。あら、あまり苛めすぎてはいけませんよ」

 

 呆れた様子で二人を見る千鶴さん。先輩が彼女のことに気付いたのは、一通り俺を絶頂させ、満足した後の事であった。

 

 

 

 いつの間にか、絶頂しすぎて気絶してた俺は、先ほどまでいた先輩の部屋とはまた別の場所で目を覚ました。

 どうやら、ベッドに寝かされてるのは確かなようだけど……。

 

「んぅ……。ここ、は……?」

 

 腰には未だ絶頂後の甘い疲労が残り、動こうとする度におまんこから愛液が垂れてくるのが分かる。

 

「ここは、貴女の部屋よ。ここなら色々と出来るから楽しみにしてなさい」

「せん、ぱい……?」

 

 先輩の声が聞こえてきた方向に目を向ける。そこには、こちらに背を向けてごそごそと何かを漁っている先輩の姿。

 そして目的のものが見つかったのか、先輩はこちらに振り返る。その、手に持つものを見て俺は――。

 

「……ひっ」

「さぁ、選ばせてあげる。どちらが良いかしら?」

 

 彼女の手にはディルドーが握られていた。

 いくら、俺が変態だと認めたといっても、やっぱり男だ。()()を挿入れられるのは、少し怖い。

 ……でも、選ばせる?

 

 疑問が顔に出ていたのだろう。先輩は未だ動けない俺に近づいてくると、ディルドーをおまんこに当てて。

 

「ひ、ぅ……」

「こちらにするか――」

 

 すぐに離して、今度はお尻の方に――!

 

「ふ、く……っ!」

「こちらか、選ばせてあげる。と、言ってるの」

 

 俺のアナルに当てながら説明する先輩。

 ある意味、究極の選択だった。

 本音を言えばどちらも嫌だ。でも、そんなことを言えば先輩の事だ。無理矢理にでもおまんこに突き立てるぐらいのことはしてくるだろう。

 そして、この世界でディルドーは生殖行為に使うもの。つまり、代物次第では子を孕む可能性すらある。なら、選択肢は実質一つだった。

 

「……お、お尻! お尻に――」

 

 いくらなんでも妊娠は嫌だ!

 なら、掘られるとしてもアナルの方がまだまし。そう考えたのだが――。

 

「ひ、ぐぅ……!」

「なら、まず慣らさないとね――」

 

 アナルにぬるぬるとした異物が、恐らくローションを塗った先輩の指が入ってきた……!

 く、苦しい……。でも――。

 

 ――ぬぽ、ぬぽ、ぐぽっ!

 

「あっ、がっ――。ぐぅ……! ひ、ぎぃ……」

 

 先輩の指が出し入れされる度に痛みと、僅かな快感が流れてくる。

 こ、こんな、こんなの――、俺、知らないぃ!

 

「あら、貴女。アナルの適正もあるみたいね」

 

 先輩も、本当に驚いたような声でこちらに話しかけてくる。

 しかし、俺はそれどころではない。

 痛みと、その中で感じる快楽に翻弄され、頭の中がぐちゃぐちゃになっている。

 だから、次に先輩が発した言葉も聞き逃してしまった。

 

「……これなら、二本挿入れても大丈夫そう、かしら?」

 

 その直後、俺はアナルにさらなる衝撃を感じた。

 

「おっ――! ぐぉっ……! ぐぅ……、く、苦し――!」

「……本当、すごいわね貴女」

 

 どこか、遠くから先輩の声が聞こえてくる。別に、先輩と距離を取った訳じゃない。ただ単に、アナルから感じる衝撃に脳の処理が追い付いていないだけだ。

 それほどにアナルへ指を二本挿入、というのは俺に破滅的な衝撃となっていた。

 先輩の指が、俺のアナルを拡張するように、むちゃくちゃな動きをする。その度に、俺は痛みと、少しづつ大きくなる快楽を感じて――。

 

「お、ぐ――! うぉっ――! あ、がっ……。ぎ、ぃ……! ひ、ぐぅ――! が、はっ――ぁ!」

「うん? 今、喘ぎ声が混じった? ……ここ、かしら?」

「……ぅ、ひっ! あぁ――! そこ、はぁ――! だ、めっ――! すごっ……!」

 

 きっと、掘られたことで俺の中のなにかが壊れたのだろう。そうでなきゃ、こんな――。

 

 そんな思いと裏腹に、先輩は喘ぎ始めた俺を見て哄笑をあげる。

 

「……あ、あっははははははははは! 貴女、貴女本当に最高よっ! 初めてのアナルでここまで感じるなんて、変態の中のド変態じゃない!」

 

 先輩もテンションが上がった来たのか、指をさらに激しく動かし出した。

 そして、俺は指が動く度に、おまんこから潮を――。

 

 ――ぷしっ、ぷしゃ、びゅっ、ぴゅっ!

 

「おっ、おっ、おぅぅ――! あっ、ひ――! ふっ、ぐっ……。あぁっ――!」

 

 目がチカチカする。頭の神経が焼ききれそうにばちばちしている。……もう、なにも、考え――。

 

 

「ふぐぅ――!」

 

 意識が落ちそうになっていた時、アナルに感じた衝撃で覚醒。今まで感じていた先輩の指より太くて、硬かった。俺は直感的にディルドーを挿入れられたのだ、と感じた。

 苦し――。

 

 ――ぶぃぃぃぃぃぃぃん。

 

 ディルドーの駆動音がする。今まで動いていなかったそれが動きだし、俺の腸壁をめちゃくちゃに刺激してくる。

 

「お、ごっ――! ぎ、ぁっ……。こ、んな――!」

 

 ――痛い、苦しい、痛い、苦しい……。――気持ち、良ぃ。

 

 俺はベッドのシーツを握りしめ、頭をめちゃくちゃに振って、ディルドーから与えられる衝撃に耐えようとする。……しかし、無駄だった。

 

「おっ、おっ、おっ――! おぅっ――! ふ、ぐっ――。ぎ、ぃ――。ぁ――! つっ……!」

 

 ――ぶしゅ、ぶしゅ、ぶしゃあっ!

 

 先ほどよりも激しく潮を吹く俺のおまんこ。

 ベッドには吸収できなかった俺の愛液で水溜まりが出来ていた。

 

 このままじゃ、このままじゃ俺、完全にバカになる――!

 

 何とかする方法を考えようにも、アナルに対する責めで、思考は散り散りになってまとまらない――。

 あと、俺に出来ること。それは――。

 

「おっ、お――! これ、やめ――! ()()()っ! ()()っ、ダメになっ――! バカになっちゃう――!」

 

 ……無様だろうと、なんだろうとやめてほしい。と懇願することだけ。しかし、そんなことをしても先輩の嗜虐心を煽るだけだろう。……そう、思っていた。

 

 ――ず、ぬるっ!

 

「う、ぁぁぁぁぁぁあぁあ――――!」

 

 動いているディルドーを、思い切り引き抜かれた!

 

 その衝撃で、俺は今日一番の絶頂をする。

 目の前が白くなる、もう、なにも考えられない……。このまま意識を落として、楽になりたい。でも――。

 

「――――わね」

「――――では?」

 

 なにか話し声が聞こえてくる。もし、ここで意識を落としたらロクなことにならない、と本能が告げる。

 意地でも意識を繋ぎ止める俺に、先輩が話しかけてくる。

 

「ねぇ、京香さん。……そろそろ、こちらにも欲しいんじゃないかしら?」

 

 そう言いながらディルドーをおまんこに当ててくる先輩。

 俺はそれに首を横に振ることで答える。

 今までの先輩のやり方なら、むりやり処女を奪う、ということはしない筈だ。

 ……しかし、そんな俺の考えは甘かった。

 

「そう? ……残念ね。それじゃ千鶴、お願いね」

「はい、お嬢様」

 

 先輩の呼び声に応える千鶴さん。いつから部屋に、もしかして最初から……?

 そんな俺の疑問をよそに、千鶴さんは俺に近づいてくると、完全に脱力している俺の四肢を、ベッドへ大の字に拘束していく。

 いったい、何を……?

 

 そして次に、俺の腰に大きい、ベルトのようなものを着けていく。

 そして、それが取り付けられるとともに、おまんこになにかが当たる感触。少なくとも、ディルドーではないようだけど……?

 

「ぢづ、さ……。な、に……?」

 

 俺は掠れた声で千鶴さんに問いかける。その問いかけに千鶴さんは微笑みながら答える。

 

「うふふ、気にしなくて良いですよ。……ただ、京香さんに素直になってもらうだけですから」

 

 そう言いながら、今度は乳首になにかを挟むように着けていく千鶴さん。

 俺は、動くのも億劫な身体をなんとか動かし、おっぱいを見る。

 

 ……これは、ローター? ま、さか――!

 

「や、め……」

「では、最後に――」

「ひ、ぐぅ――!」

 

 ふたたびアナルに異物感。ディルドーを挿入れられたのだ。

 そして、ディルドーとローター。次々に電源を入れられ――。

 

「ひっ――! あぁ――! ぎぃう……! これぇ……!」

 

 アナルから、乳首から快感が襲いかかってくる。でも、それだけじゃない。さっき、おまんこに感じた感触。それがまだ――!

 

「では、これで仕上げです」

「も、う。やめ――!」

 

 ……おまんこからかけ昇る快感。おまんこが、クリトリスが振動で刺激されているのが分かる。やっぱり、これ――!

 

「電、マ――!」

「はい、そうですよ?」

 

 俺の言葉に飄々と返す千鶴さん。さっき俺の腰に巻いたベルト。それは、電マをおまんこに固定させるための補助器具だったのだ。

 暴力的な快楽にのたうち回りたい俺。しかし、俺の四肢はベッドに固定されて――。

 

「それじゃ、京香さん。精一杯楽しんでね?」

「……っ!」

 

 ――ウソだろ! このまま放置されたら、俺……!

 

「ま、ぁ――!」

「じゃあ、また明日。朝から来るから、その時に()()()()()()()()()()()?」

「それでは失礼いたします」

 

 無情にも、二人は俺を放置して部屋を後にする。残された俺は、朝まで絶え間なくローターから、ディルドーから、そして電マから無慈悲な責めを味わうこととなるのだった……。



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山名千鶴 後編

 ……いったい、二人がこの部屋を去ってから、どれくらいの時間が経ったんだろう。もう、どれくらい絶頂ったのかも分からない。

 それどころか、いま絶頂ってるのか、絶頂ってないのかすら、もう分からなくなってる……。

 腰は常にびくびくと震え、全身は汗だくになり、頭は酸欠と許容量を超えた快楽でぼぅ、としている。

 

「ひ……、ぁ、は――。ぅ……」

 

 声は絶頂く度に叫んでいたことで既に枯れ、まともな声も出せない。

 部屋は俺の、牝の性臭で充満し、完全に鼻がバカになってる。

 そんな中で微かに匂うアンモニア臭。

 何度も何度も絶頂かされたことで尿道が緩み、失禁していた。

 ……もう、恥ずかしいと思う気持ちも、余裕もない。

 

 おまんこは度重なる電マの刺激で、完全にぐずぐずになり、いまならきっと、小さい人の腕程度なら入るかもしれない。

 アナルも完全にディルドーを受け入れてしまい、きちんと締まるか、それが恐ろしい。締まらなければ、日常生活にも支障をきたすのだから。

 ……もっとも日常生活以前に、まず、生き残れるかを心配するべきなのかもしれない。

 

 心臓が爆発しそうなほどに鼓動している。いまも、何とか理性的な思考を出来ている――というよりも、そうやって現実逃避していないとあっという間に狂う――が、それもどこまで保つか……。

 

「ふ、ぐ……ぁ、ひ――。ぅ……」

 

 ……今もどんどん思考に霞がかって、しろくなっていく。このままじゃ……。

 

「か、ひゅ……。ぅ……、あっ――」

「うわぁ、これはひどい。……生きてるかしら? 大丈夫、京香さん?」

 

 ……誰かの声が聞こえてきた。俺は霞んでいる視界で、声が聞こえた方向を見る。

 

「あら、完全に瞳から光がなくなってるわ。待ってなさい、いま止めてあげる」

 

 ……とめて、あげる? なに、を――。

 その人が言うことを理解できなかった俺だが、すぐにその意味が分かった。

 おまんこと乳首、アナルを蹂躙していた刺激が小さく……。ちがう、なくなっていく。

 ……おれのいしきを、……むりやり、もたせ……てい、た……しげき、が、なく……なって――。

 

「――――」

 

 ――だれか、がな、にか……。

 

 そこで、俺の意識は途絶えた……。

 

 

 

 

 翌朝、京香の惨状を見た遥は、さすがにやり過ぎたか、と反省していた。

 まず、部屋の中に入った瞬間感じた、むせ返るほどの性臭。これは、しばらく匂いがとれないな。と、完全に理解した。

 そして、ベッドに拘束していた京香は、もはやまともに動くことすら出来ないのか、ぴく、ぴく、と痙攣するのみ。

 どういう状態になったのか、確認するために近づけば彼女の焦点はあっておらず虚空を見つめ、シーツはびしょ濡れ。それどころか、吸いきれなかった分が、端からぴちゃ、ぴちゃと垂れ落ちている始末。

 また、彼女の股近くのシーツは黄色く変色しており、それで何があったのか彼女は理解した。

 しかし、それでも未だに膣からはぴゅっ、ぷっ。と少量の潮を断続的に吹いていて、電マで押し潰されている秘裂部分は、泡を吹いたように本気汁で白く染まっていた。

 その惨状に、内心慌てていた遥だが、それを悟られないように近づく。が、京香は近づいてきた人物が遥だということを認識できているか自体、既に怪しかった。

 事実、京香を責めていた道具たちの電源を切った瞬間、彼女は意識を失ったことから、京香は遥のことを認識できていなかったのは確かだった。

 さすがに、これはすぐには使い物にならない。と、理解した遥は、後始末させるために千鶴を呼ぶのだった。

 

 

 

 

 ――くち、くち、ぷちゅ。

 

「う、うぅ……」

 

 ……俺の耳に、くぐもった水音が聞こえ、なんだか気持ち良い感覚が頭へかけのぼってくる。

 この感覚、なんか覚えが――。

 

「あっ、ふぁ……ひ、ぅ――」

「……悩ましげな顔しちゃって」

「気持ち良さそうですね、あれだけのことがあったのに……」

 

 誰か、の話し声がする……? 起き、ないと……。

 俺が目を開けると、側にいた二人と目が合う。

 

「あら、目が覚めたのね? 気分はどう?」

 

 一人は俺の心配をしながらも、俺のおまんこを指でかき混ぜてる九条先輩。そして、もう一人はメイドの千鶴さんだった。

 

「あっ、ぁ――。き、ぶん……? おまんこ、気持ち、いいです――」

 

 俺は九条先輩へ、素直にかき混ぜられてるおまんこが気持ち良いことを告げる。

 そんな、俺の返答に……。

 九条先輩はなんともいえない顔を見せている。

 

 ……言いたいことは分かってる。きっと、俺の身体を心配してるってことは。

 でも、既にもう遅い。……あの一晩中の責めで、俺はバカに、きっともう壊れてしまったのだから。

 

 先輩は気持ちを切り替えるようにこほん、と咳払いをすると俺に話しかけてくる。

 

「それじゃあ、改めて聞くわね京香さん。今日はどちらでして欲しい? こっち――?」

 

 おまんこをほじくられる。俺は首を横に振って否定する。

 

「じゃあ、今日もこっち?」

 

 次にアナルへ突き立てられる指。ぐぽ、ぐぽとほじられながらも、俺はさっきと同じように首を横に振って否定。

 俺の態度に、先輩の顔が怒りに染まっていくのが分かる。でも、しかたない。俺の望みは――。

 

「貴女、自分の立場――」

「両、方――」

 

 先輩の怒りがこもった言葉に合わせた俺の発言を聞いた彼女は――。

 

「はぁ――?」

 

 さすがに予想外すぎたのか、呆けた声をあげた。

 でも、それが事実なんだ。だって――。

 

「足り、ないの。おまんこだけじゃ、お尻だけじゃ……。だから、ください。両方、に――」

 

 ……そう、一晩中責められ、灰すら燃え尽きそうなほど燃え上がった性欲の前では、片方だけでは既に足りない。だから――。

 

「両方、一緒に……。俺を、めちゃくちゃにして……?」

 

 先輩に向かって手を伸ばしながら要求する俺。

 そんな俺の淫靡な姿に、先輩は――。

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、挿入れますね」

「う、ん……。挿入っ、て、きたぁ――」

 

 まずは、裸になった千鶴さんが腰に着けたペニスバンドに生えている、立派な逸物を俺のアナルへ挿入れてきた。

 強引に侵入し、腸壁をごりごり削る感覚がたまらない。

 

 ――ぴゅっ、ぷっ。

 

 俺が軽く潮吹きしたのを驚いている千鶴さん。

 

「……もう、絶頂ったのですか?」

「う、ん……。だって、きもち――ぃ」

 

 千鶴さんに答えながらも、ぴく、ぴくと痙攣する俺。……でも、やっぱりこれだけじゃ――。

 きっと、いまの俺は物欲しそうな顔をしているだろう。

 俺の顔を見た先輩は、嗜虐的な、でも愛おしいものを見るような目で俺を見つめる。

 

「本当に、良いのね?」

「う、ん……。きて、ください」

 

 両手でおまんこを拡げながら先輩を誘う。拡げたおまんこからは、ごぽっ、と愛液と本気汁が滴り落ちる。

 それを見た先輩は鼻息荒く俺に近づいてくると――。

 

 ――ず、ぐん。

 

「か、はっ――ぁ」

 

 迷うことなく、おまんこの最奥までペニスバンドを挿入。一気に突き入れられたことで結合部から血が流れるが……。

 

「いたく、ない……」

 

 それどころか、ポルチオに先端が当たったことで腰ががくがく震え、おまんこから本気汁が溢れだしてくる。

 

「あっ、ぁ――。ふ、くっ、ぅぅぅぅぅぅ……!」

 

 俺は先輩にのし掛かる形で絶頂。おまんことアナル、二つの穴がそれぞれのペニスバンドを搾るように収縮する。

 しかし、その程度で終わりな訳がない。

 

 ――じゅ、ずるっ、じゅく、ずんっ!

 

「あっ、あっ、これっ――。すご……! ひ、ぅ……!」

 

 まず先輩が動きだしておまんこを犯し、ついで千鶴さんが動きを合わせるようにアナルを犯し始める。

 

「あっ、お、ほ――! ぅ、お……! は、ぁっ――!」

 

 二つの責めを受け、ひたすら喘ぐ俺。そんな俺に先輩は――。

 

「……本当に気持ち良さそうね。この、ド変態の淫乱娘!」

「ひ、ぐっ――!」

 

 先輩の罵声を浴びて、俺の背中にぞくぞく、とした快感が走る。

 

「そう、ですっ! 俺、淫乱、っだから……。もっ、とぉ――!」

「ふ、ふふ! 本当にかわいいっ! なら、これならどうっ――!」

 

 そう言って先輩は俺のおっぱいを激しく揉みしだき、乳首を痛いほど引っ張る――!

 

「あっ、は――! それ、いい。いい、よぉ……! もっ、とぉ……」

 

 ――ばちゅ、ばちゅ、ばちゅ!

 

 おまんこから溢れる愛液の量が増え、さらなる卑猥な音を部屋全体に響き渡る。

 そして、その音を聞いた先輩の動きは激しくなり、俺もまたそれに呼応するように腰を振る。だけど――。

 

「まったく、お嬢様? そんな動きだけではいけませんよ?」

 

 そう言いながら、千鶴さんは腕を俺の股まで潜り込ませると――。

 

 ――きゅっ、きゅっ!

 

「んっ! あぁぁぁぁぁぁぁぁ――――! 」

 

 俺のクリトリスを優しく摘まみながら、しごいてくる。そんなクリトリスから頭の天辺へ貫かれた快楽で俺は絶頂。仰け反り、先輩におっぱいを突き出す形でがくがく、と震える。

 俺の絶頂し、歪んだ顔を微笑みながら見ていた先輩は……。

 

「うふふっ、ちゅぅ――」

「ひぐぅ――! ち、くび、すっちゃぁ――!」

 

 俺の乳首をはむ、と咥えると赤ちゃんのようにちゅう、ちゅう吸いながらペニスバンドを最奥、ポルチオへ擦り付ける。

 その快感に、俺の頭は真っ白になり、ばちばち、と電流が奔る。

 その間にも千鶴さんからはクリとアナルを責められ――。

 

 ……その後の事は良く覚えていない。

 ただ、覚えているのはおまんことアナルを同時に突き上げられ絶頂したことと、その後、ペニスバンドを同時に引き抜かれ、また絶頂。

 ぴく、ぴく、と身体を痙攣させながら先輩に覆い被さるように倒れ込み――。

 

「んっ、ちゅ……」

 

 先輩にキスされて、多幸感に包まれながら意識が堕ちていったことぐらいだった――。



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愛する人

 あの後、休みの日での九条先輩のお宅訪問のあと、俺は明確に変わってしまったのだろう。

 一応、学校で先輩に呼び出され、そういう関係を強要されたことはない。

 なぜか先輩は学校では俺にノータッチだ。

 ……でも、それが逆に――。

 

(――つらい、なぁ)

 

 今もおまんこは常に疼いていて、クリと乳首も勃起しショーツやブラに擦れる度、俺の身体に甘い疼きを与えてくる。

 

「ね、ねぇ。京ちゃん、本当に大丈夫?」

 

 となりで一緒に歩いている真奈が、俺の顔を心配そうに覗いてくる。

 ……ふっ、く――。

 

「う、ん……。大、丈夫」

 

 本当は大丈夫じゃない……。真奈から漂ってくる良い匂いに俺の快楽中枢が刺激され、気を抜けばすぐにでも潮を吹いて、果ててしまいそうになる。

 ……あの後、調べものをするために真奈を振りきってから、彼女は俺を誘ってくることがなくなった。

 きっと、俺に嫌われたくない。その一心なんだと思う。

 だけど、その気遣いが逆に辛かった……。

 このままじゃ生殺しだ、だから俺は――。

 

「ねぇ、真奈……」

「どうしたの、京ちゃん?」

「今度、都合の良い日、ある?」

 

 本当は、今度といわず今日が良いんだけど……。

 真奈は、俺の唐突な質問に悩みながら答える。

 

「……んん~~? そうだねぇ、なんなら今日でも良いよ、なんちゃって……」

 

 そう、はにかみながら言う真奈。それは俺がもっとも待ち望んでいた言葉で――。

 

「……! そう、そうなんだ。それじゃあ、さ。今日、遊びに行っても良い?」

 

 俺の提案、言葉を聞いた真奈は満面に花開いた笑顔を見せる。

 今まで、俺の方から誘うことはなかった。それなのに、今回誘ったことで、俺に嫌われた訳じゃない。というのを理解したんだろう。

 彼女はブンブン、と何度も首を縦に振って嬉しそうにしている。

 

「うん、うんっ! もちろん、大丈夫だよっ!」

 

 その返答を聞いて、俺もまた口角がつり上がるのを感じる。これなら――。

 ……俺は真奈に悟られないように警戒しながら本心を伝える。

 

「うん、良かった。楽しみにしてるね」

「うんっ!」

 

 俺は、おまんこから愛液を滴して期待している。真奈となら、また気持ち良くなれるかな、と……。

 

 

 

 

 放課後、真奈の家に立ち寄った俺は、そのまま部屋へと案内された。出来れば、真奈の親に挨拶したかったのだが、真奈曰く、今日は仕事の関係で帰ってこないそうだ。

 ……ホッとするのとともに、少し残念に思ってしまった。

 そして案内された真奈の部屋。中に入るとピンク色の壁紙に、全体的に明るい装飾が施され、壁側にぬいぐるみを置くスペースと、ファンシーなベッド。という、女の子、真奈らしい部屋に仕上がっていた。

 そうやって、辺りを、部屋の中を見渡している俺に、真奈は後ろから胸を鷲掴みしてくる。

 

「……ん、ふっ――!」

「えへへ、こうやって部屋に来てくれたってことは、オッケーっだってことだよね?」

 

 声を弾ませながら問いかけてくる真奈に、俺は――。

 

「……あぁ、そうだよ」

「ふぇっ?」

 

 まさか、俺が肯定すると思っていなかったようで、真奈は目をぱちくり、とさせながらこちらを見てくる。

 いつも――あの逃げ帰る日の前まで――は、軽口を叩きながら、のらりくらりと躱していたから、今回も、と思っていたのだろう。

 だが、それでは俺の気が治まらないし、今までのやり方では満足できない身体になってしまった。だから……。

 

「でも、条件がある」

「条件……?」

 

 俺が条件、と言ったことで訝しげな表情を見せる真奈。

 そんな彼女の拘束を振りほどくと彼女に振り返り。ホックを外して、スカートを床に落とすと、その上に座り、ショーツのクロッチをずらして――。

 

「ちょっ、京ちゃん?」

 

 あまりのことに混乱する真奈。そんな彼女の前で、俺はおまんこに手を添え、彼女へ良く見えるようにくぱぁ、と愛液でてらてらに濡れた膣を拡げてみせる。

 

「いつもより、もっと激しく――」

 

 ――俺を犯して?

 

 真奈の返答は、俺を押し倒すことだった。

 

 

 

 

 床からベッドに移動した俺たち。俺たちは俗にいうシックスナインの体勢になって、お互いのおまんこを舐めあっていた。

 

「……ふ、くっ、あんっ、――ちゅ、じゅる」

「あっ、ぁ――、れろっ、じゅっ――!」

 

 俺がたどたどしく真奈のおまんこを舐めているのに対し、真奈は手慣れた、というよりも久々のごちそうにがっつくように、俺のおまんこへ吸い付いている。

 ……気持ち良い。油断してると、ひたすら喘いで真奈のおまんこを舐めるどころではなくなってしまう。

 きっと、真奈はそれで問題ない。と思うかもしれないけど。それは、俺が許せなかった。

 だって真奈、がっつきながらも、常に俺が気持ち良くなれるよう加減して舐めてくれてたから。

 ここまで奉仕されて、俺が一人だけ感じてるのは、さすがに嫌だった。だから、俺は……。

 

「じゅっ! じゅるっ! ずずっ――!」

「ふひゃあっ! ちょっ、京ちゃん?! いつにもまして、積極的に……くぅんっ!」

 

 そもそも、常に真奈や先輩、千鶴さんに主導権を握られ、追い詰められていたんだ。なら、今回は俺が攻勢に出て――!

 

「ひぐぅ……! ふ、ひゃあ――! し、舌ぁ、ぁん!」

 

 ……真奈の舌と指が、俺のおまんこの中に!

 こ、こんなんじゃ……。

 

「ひ、ぅ……! あっ、は――。そ、れぇ……!」

 

 こ、今度はクリを……! やっぱり付け焼き刃じゃ――!

 

「ひぁ、ぁん! ふ、ぐっ――! は、ぁ――!」

 

 真奈が舌でおまんこをぺろぺろと舐める度、おまんこに挿入れた指でぐちゃ、ぐちょとかき混ぜる度に俺の腰は浮きそうになる。

 しかし、その度に真奈は俺の尻肉を掴むとお仕置きとばかりにおまんこに口づけして、じゅるる! と、愛液を吸い出してくる。

 もはや、俺は真奈の体の良いおもちゃにされ、おまんこに奉仕することの出来ず、ひたすらに喘ぎ声をあげていた。

 

「あっ、あっ、ひ、ぁ――! も、ぅ、もうっ、く――ぁぁぁぁぁぁあぁぁっ!」

 

 ついに限界が来た俺は、真奈の顔めがけて、ぷしゃあ、と盛大に潮を吹く。

 そして、自身の身体を支えるのも不可能になって、おまんこを真奈に押し付けるように倒れてしまう。

 突然、口許におまんこを押し付けられて驚く真奈だが、すぐにまた舐め始めて――。

 

「あ、ひっ……!」

 

 情けなくも俺は、ぴゅっ、ぷっ。と小さく潮を吹くのだった。

 

 

 

 

 さっきのシックスナインでの愛撫のあと、主に絶頂き狂っていた俺が落ち着くのを待ってから次の段階へと進んでいた。

 とはいっても、準備するのはあくまで真奈がペニスバンドを着けるだけだったが。

 そして、いま。真奈のペニスバンドの剛直は俺のおまんこの目の前。少しでも腰を進めれば、そのまま挿入できる位置にあった。

 真奈は興奮した様子でこちらを見ている。そのことに俺は罪悪感を感じてしまう。

 ……もう、俺の処女は。

 そんな気持ちが、つい、言葉として漏れてしまう。

 

「……ごめんね」

「京ちゃん……?」

 

 俺が謝ったことに、真奈は顔をしかめる。ここでやめてしまうのか、と。

 そう、勘違いさせてしまった俺は、先ほどと同じようにおまんこを、膣を手で拡げると――。

 

「……挿入れて、早く」

 

 それだけを告げる。

 

 ――ずにゅり。

 

「ひ、ぅ……!」

 

 挿入って、きたぁ……!

 しかし、挿入れた真奈は怪訝そうな顔をする。おまんこが逸物を抵抗なく受け入れたことで、俺が処女でないことに気付いたのだ。

 

「京ちゃん……?」

 

 真奈の問いかけに、思わず顔をそらしてしまう俺。しかし、真奈は敢えて追求することはせず――。

 

「なら、わたしの方が気持ち良いってこと、教えてあげる」

 

 その宣言とともに、彼女はおもむろに腰を動かし始める。

 

「あっ、……んっ! ふ、ぅ! ひぁっ!」

 

 それは先輩のようにねちっこい責めではなくて、獣のような荒々しく激しい責め。

 真奈が腰を引く度、中の愛液は掻き出され辺りに飛び散り、ずん、と奥を。ポルチオを突く度潮を吹く。

 そこに技術なんてものはなにもない。……でも、それが良かった。

 

「あ、ぐっ――! 激、しっ――! ふぁっ……! お、ぅ……!」

 

 逸物が一往復する度、目がチカチカして頭に電流が奔る。

 やっぱり、これこそが、これこそが俺の求めてた――。

 

「は、ぁぁぁぁぁあぁぁあっ――――!」

 

 ――絶頂。しかし、真奈の腰は止まらない。

 

「ひっ、ぐ――! こぉ、れっ――! すごっ……! あぁっ!」

 

 ――また絶頂。だが、やはり真奈は止まらない。

 

「……っ! ぁ――! ――ぅ! ――――!」

 

 ――絶頂に次ぐ絶頂。それは、先輩に調教された身体が、真奈に再調教されているようで……。

 

「ぐぅ……。京、ちゃん!」

 

 ――真奈の、声が聞こえる。

 

「愛、してるっ! 愛してるからっ!」

 

 彼女の愛の告白で、子宮がきゅんきゅんしているのが分かる。

 

「だからっ、京、ちゃんも――」

 

 真奈が何を言おうとしてるか、俺に何を言わせたいのかが分かる。だから……!

 

「愛、っしてる。俺も、真奈を、だから……! ちょうだいっ!」

 

 ――絶頂。絶頂。絶頂。

 

 繰り返される絶頂に、気が遠くなってきた。でも、これだけは……!

 

「だからぁ、おれにぃ――」

 

 最後の言葉まで言えたか分からない。

 ……貴女の、子種が欲しい、と。

 

 ――暗転。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ねぇ、ねぇ。京ちゃん?」

「んぁ……? ごめん、寝ちゃってた?」

「うん、それで……」

 

 ()()()()()()()()()()()()()()

 そんなことをのたまう、愛しい人の頭を撫でながら俺は言う。

 

「今度は真奈の番だろ? ()()()なんだから」

 

 あの時、高校で真奈に襲われた時から十年が経っていた。

 俺と真奈は高校卒業後、九条先輩の会社に拾われ、そこで仲睦まじく働いている。

 ……まぁ、その仲に時々、九条先輩や、千鶴さん。それに他の人たちも入ることはあるけども。

 思えば、妙なことから始まったこの関係だが、それでもいま、俺は幸せなのだろう。

 

「ほら、真琴、咲、佳奈。ごはんだよ!」

「「「はーい!」」」

 

 ……最愛の人と、愛する子供達に囲まれて暮らしているのだから。




 こんにちは作者です。
 本物語は、ここで一応の完結とさせていただきます。

 ですが、気が向いたらもしかして番外編を投稿するかもしれませんので、その時はまたよろしくお願いいたします。
 それでは、また。


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番外編
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お久しぶりです、作者です。
大変お待たせしました、番外編を一話投稿いたします。
なお、今話は最終話『愛する人』の途中分岐ルートとなります。
楽しんでいただけると幸いです。


「――あっ、は……! あんっ! うぁっ……!」

 

 ぐちゅ、ぬちゃ、と真奈のペニスバンドが俺のおまんこを激しくほじくりかえす。

 膣壁のあらゆるとこを擦られ身体がビクビクと震える。……気持ちいい、気持ちいいけど――。

 

「京ちゃん、きょう、ちゃん――!」

「真奈、ま、なぁ…………!」

 

 真奈の口から俺の名がでる度、荒々しい腰使いでおまんこをぐずぐずにされる度、甘い疼きがおまんこに、子宮に奔る。――でも。

 

 ――たりない、たりないよぉ……。

 

 自ら望んで真奈に犯してもらってる筈なのに……。気持ち良くなる、と思ってたのに……。

 

「あっ、ん――! ひぃう! もっ、とぉ――!」

 

 たりない、たりないの! こんな程度じゃ……!

 

 確かに真奈が抽送を繰り返す度、気持ちよさはある。俺のおまんこも喜びに震えてぐちゅ、ぐちゅとどんどん濡れそぼっていく。でも、それだけだ。

 

 満たされない、満たされない――!

 

 真奈が乳首を赤ちゃんのように、ちゅう、と吸い、甘噛みし、舌でぺろぺろと転がす度に甘い声が出る。

 

「は、ぁ――! ま、なぁ……! いぃ、よぉ! もっ、とぉ――!」

「ちゅ、じゅ……! あ、むっ――! ふょうひゃん(京ちゃん)ふぃもふぃいい(気持ちいい)?」

「う、ひぁ――! ち、くびぃ……。もっ――!」

 

 ビクビクと震える身体。だが、真奈から悦楽を与えられる度、俺の身体はもっと、もっと。とさらなる快楽を望み、満たされない想いだけが満ちていく。

 

 ――なん、で。こん、なぁ……!

 

 本当は分かっている、分かっているんだ。あの九条先輩との蜜月がそれほどまでに凄まじかった(素晴らしかった)と。(あたし)を完全に変えてしまう(壊してしまう)ほどに。

 

「ぅ、ぐ……! 京ちゃ――!」

「は、んっ――!」

 

 真奈が呻くとともにペニスバンドが膨らんでいくのを感じる。そして――。

 

 ――びゅっ、びゅるるっ!

 

「ひ、ぁ――!」

 

 俺の膣内に熱いものが、真奈の人工精液が注がれていくのが分かる。

 真奈は艶かしい顔を見せて、俺に身体を預けるよう倒れ込んでくる。

 真奈が荒い息をはき、胸が上下する度、俺と真奈の乳首が擦れわずかな気持ちよさを与えてくる。しかし、それ以上に――。

 

 まだ、まだ、足りない。とばかりにきゅ、きゅ、とペニスバンドを収縮を繰り返すおまんこ。そして、俺の心もまた――。

 

「……っ」

 

 この程度じゃ、この程度じゃ満足できない。と、締め付けてくる。

 その想いは涙というかたちで、つぅ、と瞳からこぼれ落ちていく。こんな、筈じゃなかったのに――。

 

 

 

 

 

 

 

 真奈にとって、ここ一週間は素晴らしき、本当に人生で最良の日々であった。

 少し前までこちらと距離を置きがちだった京香が積極的になったことと、毎日のように愛し合っていること。

 しかも、なにか心境の変化でも起こしたのか、京香が積極的になって場合によっては学校でまで求めてくるのだから、女冥利に尽きる、というものだった。

 そのことから、真奈は無意識のうちに鼻唄までうたい上機嫌だったのだが――。

 

「――すごいよねぇ」

「――あははっ!」

 

 目の前の廊下を歩く見覚えのある下級生たち。たしか、以前部活の応援に行ったときにいた娘たちだったが……。

 

 彼女たちの教室は下の階で、ここを歩いているのは不自然だけど……?

 

 彼女たちがここにいることを不思議に思い、内心首を捻る真奈。

 

 そんな真奈の姿に気付いたのか、二人は話しかけてくる。

 

「あっ、宮部先輩!」

「こんちはっ!」

「うん、こんにちは。でも、ここでどうしたの? 貴女たちの教室、この階じゃなかったよね?」

 

 二人に疑問を投げかける真奈。二人はキョトンとした様子でお互いの顔を見ると、にんまりとした笑みを見せる。そして――。

 

「宮部先輩、知らないんですか?」

「なにを……?」

「なら、この先に空き教室あるじゃないですか。そこで凄いことしてますよ?」

「凄いこと……?」

 

 後輩たちの言葉が要領を得ずに首をかしげる真奈。

 そんな真奈をくすくす笑って二人は告げる。

 

「ともかく、一度行ったら良いと思いますよ?」

「私たちも愉しんできましたし! それじゃ!」

 

 そう言って二人は去っていく。

 一体なんなんだろう?

 そう思いながらも、真奈は後輩たちが言う空き教室へ向かうことにした。

 もっとも、その空き教室からこの場所はそんなに離れているわけではなく、すぐにたどり着いた、が……。

 

「なに、この人集り……?」

 

 空き教室付近には十数人の生徒たちがたむろしており、思い思いに過ごしていた。しかも、その生徒も様々で上級生や下級生はもちろん、いまは既に放課後であり、本来なら既に帰宅の徒へついている筈の生徒の姿まである。

 そんな好き好きに過ごしていた生徒の一人。真奈や京香のクラスメートが、不思議そうに立っている真奈の姿に気付き手をブンブン、と振って話しかけてくる。

 

「あっ、真奈!」

「あれ? いつもはもう帰ってるよね?」

「それはそうだけど……。もしかして、真奈。知らないの?」

 

 後輩と同じことを言うクラスメートに真奈は再び疑問を抱くが。

 

「なら、そこ。窓から覗いてみると良いよ!」

 

 そのクラスメートに促されるまま、真奈は窓から室内を覗き込む。

 

「でも、真奈も運が良いのか悪いのか。ここにいる全員順番回ってきてるから、すぐに真奈の番になると思うよ!」

 

 クラスメートがそんなことを言っているが、真奈の耳には届いていなかった。

 なにせ真奈の視線の先。そこにはなにかに殺到する生徒たちの姿。そして、そのなにかは――。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう、気持ちいいかしら!」

 

 ずちゅ、くぢゃ、と俺のおまんこと尻穴を固いものがごりごりと削っていく。

 

「あっはは、そんなの聞くまでもないっしょ! 口にも咥えこんで幸せそうな顔してんだから!」

「それも、そうね!」

 

「――じゅ、じゅる! ぐぶっ、んんっ――! む、ぅ――!!」

 

 いま、俺の周りには名前も知らない先輩や後輩たちがいて、俺の身体を貪り食らうように囲んできている。

 そしてある娘は俺のおまんこにペニスバンドを、ある娘は尻に、そして別の娘はさっき嗤っていたように口に。

 まぁ、有り体に言えば俺はいま、輪姦されていた。

 

 ……と、言っても。俺が望んでされているだけなのだが。

 

 そして、これが始まって既に一時間以上経過し、身体中に人工精液を浴び続けた俺は白く化粧され、乾いた人工精液でがびがびになっている。

 むせ返るほどの人工精液と、俺自身の性臭で教室は充満し、教室内は一種異様な雰囲気を醸し出していた。

 

 ――気持ち、良い。気持ち良いよぉ。

 

 名も知らない生徒のペニスバンドで膣壁を腸壁をごりごりと削られ、おまんこからポルチオを、尻から子宮の裏側を刺激される度に身体はがくがくと震え、絶頂に誘われる。

 口内に突っ込まれたペニスバンド。それを舌で舐め回し、口まんこへ無理やり犯される度、息苦しさとともに多幸感を覚え、ただでさえ垂れ流しになっている本気汁がおまんこから溢れだす。

 

「でも知らなかったよぉ、あの如月京香がここまで淫乱ビッチだったなんてさぁ!」

 

 そうやって言葉責めをされる度、俺の頬は羞恥と悦楽で赤く染まり、媚びた視線を辺りに向ける。

 

 ――もっと、もっとぉ……。

 

 それでも、まだ、もっと欲しい。

 いつまでも、いつまでもこの快楽を感じていたい。

 そのとき、俺を見つめてくる心地よい視線を感じて。

 

 ――だれぇ……、あは、ぁ――。

 

 俺を見つめてくる視線の主を探した俺の目に飛び込んでくる、呆然とした真奈の様子。

 彼女の視線を感じて、俺はさらに身体が昂るのを理解する。

 

「ちょ、この娘。また急に積極的に――!」

「じゅ、ずるっ――! ぷぁっ、はぁん! あ、むっ! れろっ!」

「す、ごっ――! やっぱビッチじゃん、こいつ」

 

 急に積極的となった俺を見て、絶望した表情を見せる真奈。

 その姿を見て、俺の背中にはぞくぞくした快感が――。

 

「この、調子に乗んな――!」

「――――っ! んむぅ……!」

 

 俺の豹変に苛立ちを覚えた先輩は、口まんこを犯しながら、ぎゅう、と俺の乳首を指で押し潰す。

 その痛みと快感で俺は絶頂し、身体をビクビクと震わせ、おまんこを、膣内を締め付ける。

 

「……あっ、でる――!」

「わたしも――!」

 

 ――びゅる、ぶぴゅ……!

 

 そして、俺の子宮、腸内に注がれる精液。その暖かさで再び絶頂。

 

「あぁ、もったいない……」

「でも、楽しめましたけどね」

 

 そう言っておまんこ、尻穴からペニスバンドを引き抜く生徒たち。その衝撃で、また絶頂。

 おまんこと尻穴から、先ほどまで出され続けた精液が逆流し、ごぽっ、と溢れだしてくる。しかし――。

 

「あら、もったいない」

「ひ、ぎぃ……!」

 

 さきほどまで口まんこにペニスバンドを突っ込んでいた先輩が蓋をするようにおまんこへ挿入してくる。

 

「あっ、ずるぅい!」

「ずるくないわよ。わたし、まだ出してないもの」

 

 そう言いながら抽送を始める先輩に、俺は――。

 

「あ、ひぃ……! すご――! もっ、とぉ! や、ぁん! ひ、んっ! あ、はぁ――!」

 

 満面の、艶やかな笑みを浮かべ受け入れる。

 もっと、もっと俺を気持ち良くして――!

 そうすれば、俺の心の中にある乾きを癒せるのだから。

 

 ふと、気付いて俺は、先ほどまで真奈がいた場所を見る。

 そこに真奈の姿はなかった。

 

 ……まぁ、いいや。

 別にこうなったのはあの娘のせいじゃないし。それに、どうせ帰れば、真奈といっぱいできるんだから。

 先輩に精液を注がれながら、俺はそんなことを思う。

 

 ――待っててね、真奈。帰ったらいっぱい愛し合おうね?

 

 

 

 

  IF END1 淫乱ビッチ、快楽堕ちEND



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IF END2

こんにちは作者です。
今回もIF END、最終話からの分岐となります。


 ――あの日、真奈と愛し合って数日後。俺は真奈を連れて、とある場所へ向かっていた。

 

「どうしたの、京ちゃん? 急に一緒に行きたいところがある、って……?」

「まぁまぁ、いいところだから。心配すんなって」

「うぅん……? まぁ、京ちゃんがいうなら」

 

 真奈のやつ、少し心配してたみたいだけど、本当に良いところなんだから。俺のこともうちょっと信じてほしいよな。

 まぁ、そんな馬鹿なやり取りをしてる合間にも目的地に到着した。

 その目的地を見た真奈のやつ、驚いたみたいに目をまんまるくして口をパクパクさせてる。……可愛いなぁ。

 そして、泡食って俺に話しかけてきた。

 

「ちょ、ちょっと、京ちゃん! こんなとこ、どうして連れてきたの!」

 

 俺たちの目の前にある豪邸、それを見て慌てる真奈。

 まぁ初見で、しかもなにも知らなきゃそんな反応になるよな。でも――。

 

「大丈夫だって、そんなに心配しなくても、さ」

 

 俺はそう言いながら、邸内へ入ろうとする。

 

「ちょ、京ちゃ――」

「あら、京香さま?」

 

 その前に俺の名前を呼ぶ声。そこにはこの邸宅のメイド。

 

「あっ、千鶴さん」

 

 九条先輩の専属メイド、山名千鶴さんの姿があった。

 

 

 

 

 

「もう、京ちゃん。ここが九条先輩の家だって前もって教えてくれても良いじゃない」

「あはは、ごめんごめん」

 

 ぷぅ、とフグのように頬を膨らませて俺に抗議する真奈。

 それを俺は笑いながら謝った。

 そんな俺たちのもとに、千鶴さんが飲み物を持ってきてくれて。

 

「どうぞ、お二方。おいしいですよ。それと、もう少ししたらお嬢さまも来られますので」

「あ、ありがとうございます。千鶴さん」

「……どうも」

 

 真奈のやつ、千鶴さんを警戒してるのか。……いや、それよりも独占欲、かな?

 まぁ、千鶴さんも綺麗だからな。俺を盗られるとでも思ってるのかも。それはそれで――。

 そう思えば、嬉しさと気恥ずかしさからおまんこが濡れてきてるのが分かる。

 

「ふ、ふふ……」

「どうしたの、京ちゃん?」

「なんでもない。うん、なんでもないよ真奈」

 

 頬がにやけるのを抑えられない。なんだかんだで俺もこいつが好きだからな。

 そのことが分かったのか、真奈も真奈で俺の顔を見て、少し頬を赤らめている。

 そんな俺ら二人を見て、千鶴さんは微笑ましいものを見るように笑っている。

 

「ふふ、お二方は仲がよろしいのですね」

 

 そんな千鶴さんの言葉をごまかすように、俺らは持ってきてもらった飲み物を一気に飲むのだった。

 

 

 

 

 

 

 あの後、私は京ちゃんと千鶴さん? あのメイドさんとお話ししてたんだけど……。

 

「うん……。なんか、今日暑いね……」

 

 なんでか知らないけど、さっきから身体が火照って仕方ないんだよね。

 京ちゃんも京ちゃんで、顔がほんのり赤くなってるし、きっと暑いんだと思うけど……。

 

「そうだなぁ……。確かにあっついなぁ……。千鶴さんは大丈夫なんです?」

 

 京ちゃんってば、私より先にメイドさんの心配をするなんて!

 ……なぁんて、そんな訳じゃなく。ただ単に私たち二人が暑いからどうなんだろう、って疑問に思っただけだよね。

 でも、あのメイドさん。ずっと涼しい顔してるけど……?

 

「まぁ、お嬢様のメイドですから」

「……いや、答えになってないような?」

 

 ……私もそう思います。というより、それが事実ならメイドさん凄い、って話になるけど。

 そんな他愛のない話をしていた私たちの耳に、また別の人の声が聞こえてきた。

 

「あら、待たせてしまったかしら?」

「お嬢さま、お待ちしておりました」

 

 メイドさんが挨拶をしたその先には、私たちの学校で生徒会長をしてる、そしてこの家の住人である九条先輩の姿。

 京ちゃんも九条先輩の姿を確認して、頭を下げながら挨拶を始めた。

 

「お邪魔してます、先輩」

「ええ、よく来たわね京香さん。……それでその娘が?」

 

 九条先輩は京ちゃんに挨拶を受けながら、私を――。って、私?!

 私と九条先輩、別に関わり合いになったことないんだけど……。

 

「初めまして、宮部……真奈さん、よね?」

「は、ひゃいっ――!」

「そんなに緊張しなくて良いわよ。……って、このやり取り、京香さんともしたわね?」

「そうですねぇ」

 

 なんか、二人で懐かしむように遠くを見ている。……ずるい。二人だけで思い出に浸るなんて。

 

「それはそうと宮部さん」

「……はい」

「貴女のことは京香さんからよく聞いててね。一度会ってみたいと思ってたの」

「京ちゃんから……?」

「ええ、それはもう。耳にタコができるくらいには、ね? 本当に恋人として愛されてるわねぇ」

 

 どこか、からかうような声色の先輩。きっと今の私は恥ずかしさと嬉しさで顔が真っ赤になってると思う。

 そんな私を見てくすくす笑う先輩。

 そして、次に先輩はメイドさんに話しかける。

 

「千鶴、全員にあのハーブティー、お願いしても良い?」

「かしこまりました」

 

 そう言って席を立つメイドさん。でもハーブティー?

 疑問に思った私が首を捻ってたとき、京ちゃんが助け船を出すように教えてくれた。

 

「先輩イチオシのハーブティーがあるんだよ。結構美味しいし、心が落ち着く作用もあるから、一度飲んでみろよ。美味しいぞ」

「そうなんだぁ……」

 

 京ちゃんが言うならそうなんだと思う。でも、京ちゃん。となりで先輩が説明できなかったからか、ちょっと困ったみたいな顔してるよ?

 

「お待たせいたしました」

 

 そんな話をしてる合間にメイドさんがハーブティーを……。って、はやっ!

 私が驚いてることがおかしかったのか、メイドさんはくすり、と微笑みながら話しかけてくる。

 

「前もって準備は終えておりましたので」

「流石ね、千鶴」

「いえいえ」

 

 そう言って微笑みあう先輩とメイドさん。阿吽の呼吸というやつかな、少し羨ましいかも。そう思いながら私はハーブティーに口をつける。

 

「あっ、美味し……」

「だろう?」

 

 なんで、そこで京ちゃんが自慢げなの……?

 先輩も、そんな京ちゃんに苦笑しながら話しかけてきて。

 

「お口にあったようでなによりだわ」

「……あはは」

 

 そう言ってくる先輩を見て、ちょっと恥ずかしくなってきた。京ちゃん盗られるかも、なんて考えてたの悪かった、かな?

 それに緊張もほぐれてきて、少し、眠く……。

 最後に見えたのは、にこにこ笑う京ちゃんと先輩の姿で――。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……んっ、ふ――」

 

 ……なにか、気持ち――。

 あっ、ふ――。

 身体がふわふわして……。

 

「ぅん――。は、ぁ……」

 

 ――ぴちゃ、じゅる。

 

 なんだろ……? 水音、それになんか、すーすーして……。

 

「ひぃ、ぐ……。ぁ、んっ――」

 

 ……そこ、いい。もっと――!

 

「あんっ! ――ここ、は? ひぁっ!」

 

 なに、ここどこ! それに腕、だけじゃなくて足も、動かな――!

 

おひぃふぁんふぁ(起きたんだ)おふぁひょう(おはよう)

「京ちゃ――、やめ……!」

 

 いつの間にか私が履いてたスカートとショーツが剥ぎ取られて、京ちゃんがおまんこに、舌、ぁ――!

 

「だ、めっ。だめぇ――!!」

 

 腰ががくがく震えて、京ちゃんに私の潮が……。こんな、の――!

 そう思いながらも、私は自分がイくのを止められなかった。

 

 

 

 

 

 

 俺の目の前で盛大に絶頂する真奈。そんな彼女を見て、嗜虐的な笑みを浮かべそうになる俺。

 やっぱ、ダメだな。先輩の影響を受けすぎかな?

 でも、俺が真奈を好きなのは本当だし、それに――。

 

「気持ちよかった、真奈?」

「――京ちゃ……。なん、で……」

 

 息も絶え絶えに問いかけてくる真奈。何故、と言われても……。

 

「いつも真奈に気持ち良くしてもらってるだけじゃ悪いからさ。たまには俺が真奈を気持ち良くしてあげたかったんだよね」

「……で、も」

 

 ま、そりゃそうだよな。それだけならわざわざ先輩の家でする必要なんてないし。ただ――。

 

「この部屋、さ。ある意味俺の思い出の場所なんだよね」

「……?」

 

 急にそんなことを言い始めた俺を不思議そうに見る真奈。次の言葉にどんな反応見せるかなぁ……?

 

「ここで俺。先輩に処女あげたんだよ」

「――!」

 

 その言葉を聞いて顔を強張らせる真奈。

 そう、この部屋はかつて、というほど昔じゃないけど俺が先輩の調教を受けた部屋。だから……。

 

「真奈の処女、ここでもらいたかったんだよ。そうすれば一緒だから」

 

 その言葉で顔が青ざめる真奈。これは、もしかしたら勘違いしてる、かな?

 

「心配しなくても真奈の処女は先輩にあげないよ。ちゃんと俺がもらうから」

「……そう、なの?」

 

 少し、顔色がもとに戻ったな。流石にいくら先輩でも真奈の処女は渡さないよ。()()()()は俺が貰うんだから。

 

「あら、まだしてなかったの?」

「あっ、先輩……」

 

 いつの間にか、俺の後ろに先輩がいた。そして先輩は嗜虐的な笑みを浮かべ、真奈へ話しかける。

 

「おはよう、宮部さん。気分はどうかしら?」

「……」

 

 先輩の質問を無視する真奈。あ~ぁ、そんなことやったら……。

 

「うふふ、大変結構――」

「ひぐぅ――!」

 

 先輩ったら、真奈のクリを思いっきり……。あれはきついだろうなぁ。潮が先輩の手にかかってるし――。

 うわぁ、先輩。真奈に見せつけるように手についた潮を舐めてるよ。真奈もそれ見て顔真っ赤になってるし……。

 

「やっぱり、変態の恋人も変態なのねぇ。こんな他人にクリを弄られてイッちゃうなんて」

「……っ!」

 

 先輩の嘲りを聞いて、きっ、と睨み付ける真奈。本当あの娘、狙ってやってるじゃないだろうな……?

 先輩も顔真っ赤にして震えてるじゃん。ある意味、真奈の行動の一つ一つが先輩のドストライクだからなぁ……。

 

「あぁ、本当良いわ。貴女」

 

 先輩は恍惚の笑みを浮かべて真奈を見る。そして先輩は。

 

「うふふ、安心なさいな。イッたのは貴女のせいじゃないわ。だって媚薬のせいだもの」

「……媚、薬?」

 

 ……あぁ、先輩ここでネタばらしするんだ。

 

「ええ、そうよ。最初に千鶴が持ってきた飲み物。その中に、ね?」

「……っ! だから、暑くなって――。でも、それじゃ京ちゃんは……?」

「俺のにもちゃんと入ってたよ」

 

 俺がそう言うと、目を見開いて驚く真奈。そんなにおかしいことかな?

 

「どうせなら二人で気持ち良くなりたいからさ――」

「そのお膳立てを私がしたのよ」

 

 先輩が半笑いでそう付け加える。そして、そのまま俺に――。

 

「それより京香さん、するならさっさとしてもらえる?」

「……あはは」

 

 半目で俺を見てくる先輩。確かにずっと待たせるのもあれだし……。

 

「じゃ、行くよ。真奈」

 

 俺は自身のペニスバンドを着けながら真奈へ告げる。

 それを見て、真奈はごくり。と唾をのみながら頷く。

 そんな彼女を見て、俺は亀頭を真奈のおまんこへ――。

 

 ――くちゅり。

 

 真奈が寝てる合間に散々前戯したから、大分ぐずぐずになってる。これなら大丈夫かな?

 

 ――ずぶぶっ。

 

「ひぐぅ……! は、ぁ――!」

 

 真奈が目を白黒させてる。でも、これは痛みがなくて混乱してる感じ、かな。

 

「気持ちいい?」

 

 俺の問いかけを聞いて、真奈は控えめに頷く。それならよかった。やっぱり、最初でも気持ちよくなってもらいたいもん。

 

「……じゃ、動くよ」

 

 ――じゅぷ、ずぷっ、ぐちゅ。

 

「あ、ひっ――! なん、ひぁ――! こ、れぇ……!」

「いまは気持ちよくなって、真奈」

 

 そう言いながら、俺は真奈の唇と俺の唇を重ねる。

 

「んむっ――! じゅっる、れろっ――」

「んふ――。ふぁっ、ひぁっ――! じゅぶっ――!」

 

 お互いの唾液を交換する。唾液なんだから味なんてない筈なのに、真奈のは甘く感じる。

 真奈もそうなのか、身体をビクビク震わせながら、もっと、もっと。と言わんばかりに吸い付いてきてる。本当にかわいいなぁ……。でも――。

 

「――ぁ、あんっ! きょうちゃ、どう、して……!」

「俺だって、真奈のかわいい声聞きたいし、さ。だから、いっぱい喘いでよ」

「……そん、なっ! 恥ずかし、よっ――! やっ、だめ……!」

 

 なんとなく、真奈のおまんこがきゅ、きゅ、と締め付けてきてるのが分かる。もう限界が近いみたい。なら――!

 

 ――ばちゅっ、ばちゅっ、ずちゅっ!

 ――ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!

 

「急に、はげし――! や、っは――! ぁんっ! こん、な、のぉ……!」

 

 急に激しく責め始めた俺。それで、真奈も一気に限界へ達したらしく。

 

「ら、め――! あ、ひぁ……! あぁぁぁぁぁ――――!」

 

 真奈はがくがく震えながら潮を撒き散らす。そしておまんこも限界まで収縮して――!

 

「こ、れ……!」

 

 す、ご――!

 

「――あぁっ! なか、に……!」

 

 ペニスバンドでもある程度感じれるように設計されてるのは知ってたけど……。射精する感覚って、こんな感じなんだ。男の時よりも弱いけど、それでも気持ちよかった……。

 

 ――ぬるっ、ずるっ。

 

「ひ、ぁ……」

 

 真奈はペニスバンドを引き抜かれた衝撃でまた絶頂。おまんこからは、俺が出した人工精液と真奈の破瓜の血が混ざったものがどろぉ、と垂れてきていた。

 

「……はぁ、はぁ、は、ぁ――。ん、くっ、はっ――」

 

 顔を真っ赤にして荒い息をつく真奈。思わずもう一回入れたくなるけど……。

 

「もうそろそろ良いかしら?」

 

 ……先輩を待たせてるしなぁ。

 

「ええ、ありがとうございました」

 

 そうして俺はその場を退く。そして先輩は真奈のもとへ――。

 

 

 

 

 

 

 

 真奈のもとへ近づく遥。すると彼女はおもむろにペニスバンドを装着すると。

 

「ひ、ぁ――!」

 

 真奈の膣内へ挿入する。

 

「な、なに……?! い、ゃ――!」

 

 いきなり遥に挿入されたことで半狂乱になる真奈。しかし、その背後から今日かが近づき――。

 

「だめだよ、真奈」

「きょうちゃ――やめっ……!」

 

 ぐに、ぐに、と後ろから真奈の胸を揉みしだく。その間にも遥のものはおまんこを蹂躙し――。

 

「あ、んっ――! 抜い、てっ……! やめっ――!」

「うふふっ、やっぱり、貴女最高よ。京香さんから聞いた通り」

「……っ!」

 

 その言葉に驚く真奈。しかし、次の瞬間にはそれどころではなくなった。

 

「きょう、ちゃん――! そこ、ちがっ……!」

 

 京香のペニスバンド、その亀頭がアナルをつんつん、と突っついていた。

 さきほどとは別の意味で顔を青くする真奈。しかし京香は――。

 

「大丈夫、大丈夫。真奈が寝てるうちにちゃんと洗っておいたから」

「そうじゃ、なくてぇ――!」

 

 真奈が止める暇もなく、ずぶぶっ。とペニスバンドがアナルに侵入してくる。その圧迫感に身を震わせる真奈。

 身体を震わせる真奈の耳元で京香は甘ったるい声でささやく。

 

「ほぉら、真奈。入ったよ?」

「くる、し――」

 

 アナルに挿入されたことで脂汗を流す真奈。しかし、それと同時に彼女は確かに膣とアナル。二穴責めによる快楽を感じていた。

 それを認めたくなくて、頭を振る真奈。だが――。

 

「ひぎゅう――! だめ、これ、だめぇ――!」

 

 あっという間に絶頂まで押し上げられてしまった。彼女は白目をむき、身体を痙攣させながら本気汁を垂れ流す。

 そんな彼女の耳元で京香は――。

 

「真奈のことを好きなのは本当だよ? でも、先輩。()()()()()のことも好きなんだ、だから――」

 

 ――ご主人さまのお気に入り同士。いっぱい気持ちよくなろ?

 

 そうささやきかけるのだった。

 

 

 

 

 

 

  IF END2 遥のお気に入り 雌奴隷END



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