妹にvtuberだといわれた矢先に上司の悪乗りでvtuberになった。 (haryu)
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プロローグ
1話 全ては上司から。+2話 呼び出し。


なろうでは一話と二話ですがまとめて投稿します。


1話

 

【2月X日】

 

 

 

神坂久遠(かんざかくおん)君、私は知っているよ。」

 

 

 

そんなことを彼、宮下(ディレクター)はそう言ってきた。

 

場所はとあるスタジオもといい私が勤めてとあるゲームの運営をする大手ゲーム会社。

 

 

 

「何をですか?」

 

「惚ける気かね君。君が開発、運営のトップだというのに自分たちが作ったものの最高難易度のクエストをタイムアタックしているそうじゃないか、それも、自分の声に似ているボイス38を使ってさ。」

 

 

 

何で知っているのさ。私はそれが事実だったので顔が驚愕に染まった。

 

 

 

「おや、その反応は図星かな。まぁ、私は君を責めることは無いよ、何なら会長に頼んで私の右腕にしたいくらいだ。」

 

 

 

なんだって、この上司、オッサンの私を右腕に置きたいって?大出世だよそんなことがあったら、今の私は入社二年目の平なんだからさ。いやまぁ、キャリアでもともといい位置にいたけどさそれは偶々なんだよ。

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

【3月X日】

 

 

 

そして、そんなことがあってから一ヶ月後、私はSNSで情報を公開する人、要は広報の中の人になった訳である。

 

 

 

どうしてこうなったといろいろと手順を組んで社長に直談判しに行ったら、

 

「宮下君が君のことを大絶賛していてね、それと、予定されている次回作もディレクターは変わるけど広報は君だからね。頑張ってね~。うふふふ~。」

 

 

 

という感じだった、因みに会長は女性だしかもかなり若い。

 

 

 

というか、やっぱり他の部署があれてると思ったら次回作がそろそろなのか、そういえば、今作もそろそろ最終アップデートの準備だったかな、私はその時に作成組から広報になったけど。

 

 

 

同僚から羨ましがられたけど。簡単に言えば、作成組、ブラックではないがだいぶハード、残業代はきちんと出る、一応EDで全員の名前が載る。広報、匿名会社内ではわかる、本編で出てくるキャラの声優にでもならないとEDで名前が載らない。けどまぁ、広報はネット内のディレクターの代理だったりでほぼずっと、ディレクターの近くにいる、っていう感じなんだよね、まぁ、先行データをディレクターが特別に私の本垢にDLしてくれるけどそのせいで普段使ってるデータが使えなくなったから新しいデータ作って一からする羽目になったんだよね、ランクとエンドコンテンツのレベルは上げれるところまではカンストしたからね。ちなみにタイムはざっと200時間、長期休暇の間ほぼずっとやっていた。

 

因みに今年の春から高1の妹はもう受験が終わって合格発表もされていたのでやけに話し声が聞こえるけど、楽しくゲームでもやっているんだろう。

 

 

 

そんなことことを思っていると電話が鳴った、誰だと思って着信画面を見てみると宮下Dだった。

 

 

『もしもし、宮下です。』

 

「もしもし、おはようございます。どうしたんですか、電話なんて。」

 

『それについては、自分が担当なわけじゃないんで、ほんじゃ電話を担当者に代わりますね。』

 

 

 

なんかあるんだろう、例えば次回作の広報に抜粋とか。

 

 

 

『やぁ、初めまして、神坂君。私は紅宮凛、宮下の同期で宮下と別のグループのディレクターよ。』

 

 

 

違うディレクターということはまぁそういうことでしょうね。

 

 

 

「あの、もしかして、新作発表ですか?」

 

『そうよ、そして、明日は君出勤だよね?』

 

 

 

私は脳内の手帳で確認しながらそう答える。

 

 

 

「そうですね。」

 

『じゃあ、明日の午前十時から第三会議室に来てね。』

 

「分かりました。」

 

 

 

第三会議室って、なかなか終わらない会議をするところで有名なところじゃん。

 

明日は定時無理だな絶対に。

 

 

 

料理、妹の分作り置きしておかないとな、明日七時に家を出る前に昼と夜作り置きしておくから食っとけよって妹に言っておかないと。親父は教師だし、なんか今年は生活指導だ、とか言ってたな。

 

 

 

妹とは、学年は中3、今年から高1、そして高校受かってから引きこもり気味、私は二十四歳で妹が十五才だったら義妹かと思うかもしれないがただただ年が離れているだけの実妹だ。

 

 

 

そういえば今何時だ、スマホを電話のために起動したのに時間見てないじゃん。えっと、PM10時か、明日は七時に出るために五時半に起きないといけないから、妹に早く寝ろー、とか。明日は早く出てくから、とか言わないとな。

 

 

 

私は部屋から出て隣の妹の部屋の扉の前に行く、そして三回ノックして、

 

「兄だぞー。」

 

と言う、すると部屋の中で少しドタバタしているのが聞こえてきた、妹よ誰か家に上がらせているんじゃないだろうな。

 

そして少し待つと扉が開いた、そしてその中から妹が出てきた、かわいい。愛でたい。

 

「お兄、何?」

 

「明日俺が早く帰ってこれなさそうだから、あと、行く前に昼食と夕食作っておくからそれ食べろよな。あと、早く寝なさい。」

 

「分かった。」

 

 

 

そう言うと妹は扉を閉めた。

 

 

 

眠い、その日は明日のご飯を作ってから寝た。

 



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3+4話 会議

【3月X日】

 

 

 

俺はスーツ姿でイヤホンで曲を聴きながら自転車を漕いでいた、何の曲を聴いているかと言うと俺がTAしたり広報をやっていたりするモンスターハント通称MHシリーズの曲だ、因みに俺が勤めている会社はG&C株式会社で、今やゲーム好きで知らぬ者はいないほどのゲーム会社だ。

 

本社は東京駅から徒歩10分の位置にあるのだが、あいにく俺は東京駅に行くのにJRと私鉄を使って1時間ほどかかる駅が最寄り駅でさらに駅まで10分くらい自転車で走らなきゃいけないところに住んでいるのだ。

 

 

 

繫華街があるし田舎ではないよな?な?

 

 

 

まぁ、そんなことは置いておこう。

 

そういえば、最近vtuberとかいうのが人気らしい、三日前の親父からの情報だけど。俺の場合はG&Cの情報が次々と流れてくるだけなんだけどな。

 

まぁ、今のところ見るつもりはないんだけどね、スマホ代を自分で出しているからあまりGを使うわけにはいかないからね、曲はスマホに落としているから問題ないんだよね。ネットが繋がっていないところでも聴けるからね。

 

 

 

その後も、俺は曲を聴きながら電車に乗って移動していった。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

午前九時四十五分、会議の十五分前だ。

 

会議室に入ると、大量に人がいた、簡単に言うと広報組俺含めて5人、因みに俺が広報組のネット担当、他にも案件依頼担当とかいろいろといる。そして俺は広報組のところにある俺の席に座った。

 

因みに広報組以外で来ているのが、紅宮Dと作成組チームΔ(デルタ)が、各部門から五人ほどか。部門っていうのは簡単に言うとプログラム部門とデザイン部門だ。

 

俺が前に居たのは作成組チームα(アルファ)のプログラム部門だ。入ってから一年目で新作製作開始の翌年に発売で発売直後に広報組に出世という感じだ、ディレクターを除く作成組は広報組より下だからね。勤務日数も減るし。

 

 

 

そんなことは置いといて。

 

本当、何を話すんだ。

 

 

 

そして、十時になり紅宮Dが会議室に入って来て、会議が始まった。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

紅宮Dがいろいろと話していく、次回作を発表すること、そして、その発表をするのに時代の流れに乗ってvtuberを使おうということ、そして、そのvtuberの中の人を広報組から選ぶというものだった、因みに選び方は声、プレイスキルの二つがいい人を選ぶらしい。じゃあ、俺じゃないな声はさほど良くないしプレイスキルも全武器で現段階での最高難度、古滅龍ヴェルジェ・ツェアシュテーレンを10分以内に討伐しているだけだ、他に十分以内で討伐したというのはまぁ少しだけ聞いたことがあるくらいだからね。

 

 

 

それと、新しく広報組の派生にvtuberグループを作るらしい、どうも、本当にvtuber人気の流れに乗って別の方面でも会社の売り上げを増やしていこうということらしい…因みにvtuberグループに入った場合普通に会社からの収入にプラスされて広告代の七割とスパチャという投げ銭機能の七割が合計の収入になるらしい。

 

正直言ってかなりのギャンブルだなと思った。売れなかったら損をすることになるからだ、まぁ、利点もあるそれはグッズだ、全て社内で完結できる、なぜかと言うゲーム関係のグッズもコラボ以外は社内で生産ラインを持っているからだ、ぬいぐるみもCDもだ。因みに一期生は先程の選ばれた広報組にするらしく二期生以降は内部だけでなく外部からも募集するらしい。あと、活動に制限を設けないらしい、別にほかの事務所とコラボしてもいいし他社の案件を受けてもいいし、他社のゲームをやってもいいとのこと。

 

あと、呼び出されない限り出勤しなくていいとかなんとか。

 

 

 

そして、本命、MHシリーズの最新作の発表、因みに俺は今日まで知らなかった。でも、どうやら、二年前から製作はしていたらしい。そして、発表はもともとあるyaotubeのチャンネルでやってさらにその枠でvtuberグループの告知もするのだとか。

 

ちなみに新作というのが、モンスターハントで、7作品目のナンバリングタイトルだXはクロスプラットフォームという意味で5は4の次ではなくワールドとイリュージョンを挟んだ感じになっている。

 

 

 

そんなことを聞いていたら会議は終わっていた、珍しい。普段なら5時間会議とかこの会議室使う時だと普通なのに一時間しか経っていない。今日はきちんと定時退社できそうだなぁ、と思いながらいろいろと作業をしていた、因みにオーディションは来週中で選ばれるのは30人の中から5人だけらしい。

 

 

 

さて、仕事を片付けますか、主に今日の会議についてね。

 

 

 

そんな感じで仕事に取り掛かり、すべて五時までに終わり定時で退社した、良かった残業にならなかった。

 

そんなことを思いながら俺は帰路についた。



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5+6+7話 妹はvtuber

【3月X日】

 

 

 

七時には家に着いた。

 

玄関に入るとやはり父親の靴は無く妹の靴だけだった。朝見た時と配置が変わっている、外出でもしたのだろうか。

 

 

 

洗面所で手を洗ってキッチンに行く、そして冷蔵庫を開けると夕食用のやつだけ残っていた、昼食はしっかり食べたようだ。俺は前から買っておいたカップ麵を食べる、ちなみに塩ラーメンだ。

 

 

 

そういえば、昼食用に使った皿が無いな、おそらく自分の部屋に持ってて昼食を食べたのだろう、よし、回収しに行くか。

 

 

 

そう思い俺は皿を回収するために二階に上がり、妹の部屋の扉をノックするすると昨日とは違いすぐに出てきた。

 

「お兄、何か用?」

 

 

 

可愛い。さすが愛しのマイシスター。

 

 

 

「昼食の皿の回収だよ。」

 

「そう、分かった。あと、後でゲームしよ。(私は配信しながらやりたいし。まぁ、それはお兄ちゃんには黙っておこっと。)」

 

 

 

妹が何か隠している感じだったがまぁ、大丈夫でしょう。あと、最新アップデートで追加されたクロスプラットフォームサーバーを立ち上げておいてもらお。

 

 

 

「あ、皿洗っておくからその間にいろいろとやっておいて、クロスプラットフォームサーバー立ち上げておいたりとかさVC繋げたりとか。」

 

「え~、VC。え~。(ちょっと待って、配信にお兄ちゃんの声入るんだけど。)え、えっと、お兄ちゃん。」

 

 

 

なんか言いたいことがありそうなんだよな。

 

 

 

「何か言いたいことがあるのか、妹よ。」

 

「あ、あのさ、お父さんには内緒にしてるんだけどさ、私、ホワダイっていう名前でvtuberやってるの、企業勢の。」

 

「へぇー、それで。」

 

「それでって、あのね、Vの実況とかって基本中の人関係の人って出てこないの。まぁ、別にいいよ。どうせ、お兄ちゃん対して強くないんでしょ。」

 

「さぁ、どうだろうね。」

 

 

 

そう言い、俺は皿をもって階段を下りて行った。後ろから「どうだろうねって。」という声が聞こえたような気がした。

 

 

 

へ~。妹ってvtuberだったのか。チャンネル登録しないとな、後画面二つ以上あるから片方にNyantendo swatchのyaotubeアプリで配信画面開きながらやろうかな。よしそうしよう、そして、俺はいつもより早くそしてしっかり皿を洗うのだった。

 

 

 

 

yaotubeでホワダイと検索っと、多分これだろうな。

 

一番最初に出てきたライブ中ってなっている動画を押す、因みに自室には画面は3面ある、因みに全部収入からだyaotubeを開いているのはNyanntenndo swatchだ。他にもプレイングステーション5や、本体だけで50万円するpcが一台、10万位するノーパソが一台っていう感じだ。因みに同じアカウントで使える奴は全部同じアカウント使っているわけで、一番いいパソコンを使ってプレイしていきますか。

 

正直言ってキャプボも買ってあるからいつでも個人で配信できるんだけどね

 

 

 

あ、配信画面がカウントダウンからopに変わってる。

 

そろそろ始まるなぁ。

 

 

 

『ハロハロ~、ホワダイだよー。今日はお兄ちゃんとモンハンやっていくよ~。』

 

 

 

・モンハンかー。

 

・視聴者参加型じゃないのね。

 

・兄がいたのか、彼氏なのか。

 

 

 

『彼氏なわけないよ、兄だよ。それじゃあ、集会所に来てもらおうか。』

 

 

 

郵便屋さんのニャンコのところでフレンドのところから妹のアカウントを選択してパスワードを打ち込んでっと。

 

 

 

kuonが集会所に参加しました。

 

 

 

『来たから、VCオンにしましょうかねぇ。』

 

 

 

どうやら、ディスコードがミュートにされていたようだ、まぁ、そうだよな。

 

 

 

「どうも、ホワダイの兄ことkuonです。」

 

『え、待って。お兄ちゃん、不正してないよね?』

 

 

 

・ランクカンストww

 

・もしや、探求レベルも。

 

 

 

『そんなことあるわけ。はぁ、500、現段階最高レベルじゃん。』

 

 

 

・は?やばっwww

 

・装備、化け物装備だったりして。

 

・装備見て、装備。

 

 

 

『装備ね、分かった。え?マジで言ってる、納刀術3御守と火力マシマシの太刀。』

 

 

 

・HA☆DA☆KA

 

・↑裸ではないぞ、御守持っているから。

 

・せや。

 

 

 

「あ、大丈夫。これ、ネタようだから。本気装備は別であるし、全武器。」

 

 

 

勘違いされてもらっちゃ困る。

 

 

 

「あ、じゃあ。クエスト貼ってもいいかな?」

 

『いいよ。』

 

私は、ふんたーではない、そういえば、親友だったゆうたは元気だろうか。

 

 

 

「貼りましたー。」

 

『はーい。やった、ようやくお兄ちゃんとゲームできる。え?』

 

 

 

妹の声が明るい声から驚きの声に変わっていた。

 

貼ったクエストは妹のランクでも受けることができる古滅龍ヴェルジェ・ツェアシュテーレンの討伐なのにな。

 

 

 

・ホワダイちゃんのトラウマ

 

・裏ボス降臨

 

・経験値効率はいい、だがこいつは。

 

 

 

え、そんなに強かったけ、こいつ。

 

 

 

「前、太刀でなら5分針討伐できましたし、全武器で討伐してるんで。」

 

 

 

・全武器ww

 

・あー。

 

 

 

「正直言って、引くほど強かったかな?っていう感じです。」

 

 

 

・それはおかしい。

 

・草

 

 

 

『お兄ちゃん、わかったからこのクエスト行くよ。』

 

「猫飯は食ったか?」

 

 

 

俺はヴェルジェ・ツェアシュテーレンについて話している間に食っておいたからね。

 

 

 

『食べたよ。じゃあ、クエストにしゅっぱーつ。』

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

『いや待って。咆哮回避できなかった。』

 

 

 

ホワダイが力尽きました。残り回数3回

 

 

 

・あ。

 

・乙。

 

 

 

え?何で?

 

俺は咆哮をCFCで高出力を解除して盾強化したんだけどな。

 

ちなみにだけどこいつ咆哮も含めて全てのダメージ判定に即死が付いてるから当たったら終わりなんだよね。残り3回なのはこのクエストは四乙までできるクエストだからだ。まぁ、盾がある武器だと防げればあまりダメージ受けないんだけどね。

 

 

 

『何とかなるはずだ。』

 

 

 

・ならない。

 

・武器を変えてきたのか。

 

 

 

どうやら、妹はランスに持ち替えたようだ、って待って。

 

ガード貫通攻撃に当たって乙ってるやん、あんなのフレーム回避で余裕なのに。

 

 

 

ホワダイが力尽きました。残り回数2回

 

 

 

『え?』

 

 

 

・ガード無効ブレス

 

・2乙め

 

 

 

「あのー、盾持ってたら大丈夫と思わない方がいいですよ。フレーム回避とかしないと。」

 

『ごめーん。』

 

 

 

・もっともである。

 

・なお本人は剣強化で切っている模様。

 

 

 

「ふぅ、ようやく第二形態か。」

 

 

 

・早。

 

 

 

ホワダイが力尽きました。残り回数1回

 

 

 

・草ァ!!

 

・ふんたーですか?

 

・無言3乙

 

 

 

『なんでさ、何で移動で無防備な時に咆哮を食らうのよ。』

 

 

 

・お疲れ。

 

・今日はもうやめときな。

 

 

 

「夜ご飯食べてないでしょ、折角用意しておいたのに。俺はもう食べたけど。」

 

『ぐぬぬぅ。』

 

 

 

・何も言えないみたいだな。

 

・兄貴の動きやばくね。

 

・全部避けとる。

 

 

 

『今度こそ、ってあ。』

 

 

 

ホワダイが力尽きました。クエストに失敗しました。

 

 

 

・また移動中。

 

・ホーミング性能えぐいな。

 

 

 

『もうやだ。』

 

 

 

・今日はもう配信やめな。

 

 

 

『そうする、じゃあ。またねー。』

 

 

 

そう言うと、配信が切れた。どうやら、終わらせたようだ。

 

はぁ、明日は内部オーディションか。

 

 

 

その日は妹にお休みを言ってから寝た。



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8話 社長に呼び出された。

【3月2X日】

 

 

 

明日も、出社ですか。

 

 

 

俺は会社から帰る時にこんなことを言われた。

 

社長に。

 

 

 

「明日、とっても大事なことを話すから朝一に第一会議室に来なよ。」

 

 

 

いや、俺だけじゃない。他のモンハンの広報や、ゾンビハザードの広報、開発部門、等々が呼ばれていた、紅宮Dも呼ばれたらしい。

 

 

 

ほんと何があるんだか。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

【3月2X日】

 

 

 

次の日の朝九時、まぁ、前回の会議よりだいぶ早い時間に召集がかかっていた。

 

いや、今回が異例というべきか。普通は十時からだからね会議は。

 

 

 

第一会議室、それは会社で一番大きな会議室でその大きさのあまりなかなか使われることのない、ということなのだが…。まぁ、ほかの会議室じゃ、この人数は入りきらないからね、何せ様々な部門、担当、の人たちにも召集がかかっているのだ、尤も開発部門はベテランと新人しかいないらしい。ディレクターも五人くらい呼ばれていてあと、人事部の偉い人とか営業部の偉い人とかたくさんだ。本当に何があるのだろうか。おいおい、お偉いさんも含めて300人くらい人いるじゃん。

 

 

 

「えー、諸君らに集まってもらったのは、簡単な話だ。我々、C&Gは新しくvtuberに力を入れた子会社というか事務所を立ち上げることにした。そして、それの打ち合わせだ。vtuberとかそこら辺の方針は変わらないから安心してくれ。」

 

 

 

方針は変わらない、か。まぁ、そうなんだろうね。

 

 

 

「事務所名はクリエイトバーチャル、まぁ、あれようちの会社がcreate&gamesだからそれの派生よ。そして、その事務所もといい会社の社長はまぁ、私の独断で悪いけど言い出しっぺの現ディレクターの紅宮凛にしてもらうわ。」

 

「え゛?」

 

『おー。』

 

 

 

幸いにもこのことに反対意見が出ることがなかった。まぁ、一人驚いている人はいたが。

 

本人は自分が社長になると思っていなかったようだ。

 

 

 

「え、じゃあMHX5は誰がディレクターをやるんですか?」

 

「辻森さん。」

 

「っえ。」

 

 

 

辻森さんもといい辻森D、派生作品のPC限定のシリーズ、モンスターハントマスターズのディレクターを務めたことで有名で何より社内での信頼が一番厚い人である、尤も数年前に約18年にも及ぶ伝説は幕を閉じたが。

 

 

 

「マジですか!!」

 

「えぇ、マジですよ。」

 

 

 

まさか、ねぇ、紅宮Dの代わりのディレクターが辻森Dになるとは。

 

そういえば、事務所の場所ってどこになるんだ。

 

聞いてみなくちゃ。

 

 

 

「あの、すみません。事務所の場所ってどこになるんですか?」

 

「事務所の場所ねぇ、秋葉原わよ。」

 

 

 

なんだって、おいおい、アキバやと。

 

 

 

『え?秋葉原。』

 

 

 

今日来てた全員がこう言った。

 

 

 

「あと、今日呼ばれた広報の面々はvtuberになる人だからよろしく。それ以外の面々も事務所の方でマネージャーとか営業とかいろいろとやってもらうことになるからよろしく。あと、イラストの依頼はこちらで出しておくから、誰のママが誰なのか分かったらその人を飲みに誘ってみたら。」

 

 

 

そう言い残して社長は去っていった。

 

そこに取り残された私たちはただ、笑うしかなかった。



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9+10話 緊急事態とお買い物

【3月2X日】

 

 

 

珍しく家に帰ると親父が居た。

 

 

 

「おにぃ。お帰り。」「ただいま。」

 

「久遠、お帰りー。」「ただいま。珍しいね親父。」

 

 

 

「まぁ、そうなんだけどな。俺、名古屋に転勤になった。」

 

 

 

「そうなのか、俺はそろそろ在宅勤務になるから大丈夫だと思うよ。」

 

「あれ?お前の職場って在宅できたっけ?」

 

「こっちにもいろいろあるんですよ、いろいろ。」

 

 

 

そう言いながら私はスマホを取り出し今日の帰ってくる前に登録したdoscodeのグループで一応報告しておく。

 

 

 

 

_________________________________________

 

            親父の都合で名古屋に引っ越しすることになったんだど。

 

凛 

 

   マジですか。あ、でも新年度まで時間ありますよね。

 

   あと、妹さん大丈夫なんですか?

 

 

 

零  

 

   久遠さん、その話本当ですか?

 

   良かったら来月のデータ受け取りやらなんやらの時に家に泊めてあげますよ。

 

 

 

                 いえ、零さん。お気持ちだけいただいておきます。

 

 

 

悠太 

 

   誰かMycraftやりましょうよ。

 

 

 

海斗

 

   元HUNTERふんたーは黙ってろ。

 

   まぁ、やるよマイクラ。

 

 

 

 

 

        悠太が通話を開始しました。

 

 

 

桜華

 

   私もやる―。

 

 

 

                  そういえば、他言無用でお願いしたいんだけど。

 

                  妹がvtuberだって話しする?

 

 

 

悠太

 

   マジで?あとで話を聞かせてクレメンス。

 

 

 

海斗

 

   そういえば、妹ちゃんってどこの高校なの?

 

 

 

凛 

 

   え゛。マジですか。後で、チャンネル名とか教えてください。

 

 

 

 

   おー、マジか。

 

 

 

                  そういえば、高校じゃなくてな、高専なんだよ。

 

                  親父が教師で、なんなら私よりも頭がいいからな。

 

                  少しポンコツで可愛いけど。 

 

                  愛知県にある高専だぜ。

 

海斗

 

   愛知県にある高専ねぇ。あー、豊田にある高専か。

 

 

 

                  そうそう。俺は上の下くらいの私立だったからな。

 

 

 

海斗

 

   それだったら確かにお前より頭いいわ。

 

 

 

                           じゃあ一旦私は会話やめるね。

 

 

 

 

_____________________________________

 

そう書き込んで私はスマホの画面を消した。この間、一分だ。

 

 

 

「大丈夫だったよ。」

 

「そう。なら良かった。」

 

「あ、自分は顔合わせがあってもう明後日名古屋の方に行くから。新しい一軒家の住所がわかったらRINEで連絡するからね。手続きは全部自分が済ましておくから安心して。」

 

「分かった。」

 

「自分はもう寝るから、お休み。」

 

「「お休み。」」

 

そう言って親父、神坂響は部屋に寝に行った。

 

「早く寝たら?マイシスター。」

 

私は妹の心配をしてそう聞いた。

 

「大丈夫、あと。新しい家私の部屋は防音にしてもらった、周りの音が入ってきたら危ないからね。身バレとかにもつながるし。」

 

「そうか。」

 

そういえば、パソコンって。あー、もう一台買うか、ゲーム用じゃないけど30万円くらいするやつ。

 

支給はされないからね、絵とかなんとかは支給されるみたいだけど。そういえば、妹が使っているパソコンって何なのさ。

 

「そういえば、妹は何万円くらいするパソコンを使っているんだい?」

 

「25万円くらいだとか言ってたかな、マネージャーさんが。事務所からの支給品だからさー。」

 

なるほどねー。まぁ、社会人になった年に年末ジ●ンボ宝くじで一億円当選したからね。まぁ、pcとかグラボとかにしか使ってないけど。

 

「私も新しいpc買いたいからさ、明日にでも一緒に買いに行く?」

 

「行く!!」

 

そう、大きな声で妹は返事をしてきた。

 

俺も4000万円くらい出しますか、家に。親父が驚くだろうけど。

 

「そういえば、どこに所属してるの?」

 

私は凜に聞かれたことを聞くことにする。

 

「えっとね、バーチャルライフってところ。」

 

「へぇー、そうなんだ。」

 

そうして、私はdoscodeに書き込むのだった。

 

【3月2x日】

 

 

 

私はいま愛しの妹とデートじゃなかった、買い物に来ている。

 

妹には予算は50万円までと言っておいた、どうしようか。本当に今日買おうかな自分のもの。

 

いや、ダメだな。引っ越しの時に輸送料が掛かりすぎる。まぁ、ノーパソとswathなら持っていけるかなキャリーバッグで。

 

webカメラ位ならいいの買えるかな、あ、あった20万円くらいかなら買うか。そんなことを思いながら私はwebカメラをカートに入れる。買いたいのはこのぐらいかな。後は妹のところに行くとしますか。

 

 

 

妹を探すと思いのほか近くにいた、ちょうどareriaのゲーミングパソコンが売っているところだ。

 

 

 

「あ、お兄。」

 

 

 

妹が何か物欲しそうな顔でこっちを見てくる。

 

 

 

「なにかいいの見つかった?」

 

「うん、でも少しだけ予算オーバーしちゃうかもだけど。」

 

「別にいいよ、買ってあげる。」

 

 

 

そう答えたら妹はものすごい速さでとあるpcの箱に指をさした。

 

へぇー、areriaのデスクトップパソコンで税込みで51万円か。

 

 

 

「これならいいね。うん、買ってあげるよ。」

 

「やった、ありがとうお兄ちゃん。」

 

 

 

そう満面の笑みを浮かべて妹がお礼を言ってきた、惚れちゃうじゃないか。

 

最高やな、妹の笑顔が見えるのは。

 

私はシスコンじゃないからね、ただ妹が愛くるしいだけだからね。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

買い物が終わって私達は街の中を歩いていた、すると突然後ろから声をかけられた。

 

 

 

「やぁ、久遠君じゃないか。昨日ぶりだね。」

 

 

 

そう声をかけられて私は後ろに振り向いた。そこには、白いワンピース姿の同僚の桜華、白崎桜華がいた。見た目もあって可愛いからナンパされてそうだ。

 

 

 

「なんだ、桜華か。」

 

「なんだとわなんだなんだとわ、それはレディに失礼じゃないか。」

 

「自分の事をレディというならまず普段の破天荒っぷりをどうにかしてくださいよ。」

 

「私はそんなつもりはないんですけどー。それと君は、ああ成程。久遠君の妹ちゃんか、どうも、君の兄の同僚の白崎桜華だ。よろしくねー。」

 

「あ、はい。よろしくお願いします。」

 

 

 

そんなやり取りをすると彼女は去っていった。

 

その後に妹にお兄が女性と話してると感動されたのは内緒だ。



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11+12話 事務所と掲示板

【3月2X日】

 

 

 

「行ってらっしゃい。」

 

 

 

私は東京駅の16番線から父親である彼を見送る、昨日のうちに私の希望なども伝えておいた何故か聞かれたがVCにほかの音が入るのが嫌だからと伝えておいた、勿論四千万円も渡しておいた。頼むから駅近物件にしておいてくれよ、私やマイシスターが困るからさ。

 

 

 

うーん、妹は家で配信やるって言ってたから暇だ、どうしようか。

 

 

 

そういえば昨日に完成したんだっけ事務所、行ってみるかついでにアキバを巡りながら。

 

あとなんだっけ、あぁ、二期生募集をするんだっけ。私たちがまだデビューしてないのに、まぁ凸りますか。

 

 

 

秋葉原駅でJRを降りて外に出た。そして、前にdoscodeで送られていた事務所の位置を見ながら進んだ、確かここかな?

 

その地図に書かれたところに来てみるとそこは旧create&gamesの秋葉原支社もといいイベント会場だ。マジかよそれでいいんですかい社長。

 

 

 

まあ、そんなことは置いておいて、私は自動ドアを潜った。そこは、前に入った時とは違うほどにまで改造されていた、なんか事務所みたいに。

 

 

 

「いや、事務所だからな。」

 

 

 

どうやら、声が漏れていたみたいだ。

 

 

 

「その声は、ゾンビハザード担当だった柊海斗か。」

 

「そうだ。」

 

「て、お前スーツかよ。」

 

「私は出勤だからな。簡単に言えば面接のな。」

 

 

 

面接ねー、は!!面接、いくらなんでも早すぎないか。

 

 

 

「お前、早いと思っただろ、残念ながら私達は来月にデビューだ、そして、これから面接するのは2期生でデビューは五月だ。まぁ、今日は私が担当だから、というか私は人事兼ライバーになるからな。」

 

「それは、ご愁傷様です。」

 

「まぁ、いいさ。そうそう、紅宮社長から業務用のスマホもらってから帰れよ、お前のやつももう出来てたはずだから。」

 

「分かった。」

 

 

 

そんなやり取りの後、私はエレベーターで、社長室がある四階のボタンを押した。

 

ポーンと音が鳴りエレベーターが四階で止まりそして、開いた。

 

そして、私は出て社長室を目指す。

 

 

 

そして、社長室の扉を三回ノックして

 

「失礼します。」

 

と言って中に入る。

 

するとそこには疲れ果てた紅宮社長の姿があった。

 

「やあ。」

 

そう、紅宮さんは疲れ果てた声でそう言ってきた。

 

「やあ、じゃないでしょうに。」

 

それに、私は返す。

 

「新人のいろいろで忙しいんだから、まだ人手不足だし。」

 

「それもそうですね。でも、貴女にデビュー前に倒れられると苦労するのは自分たちなんですよ、リーダー。」

 

「はははは、分かったよ。後ハイ、君のスマホ。アレなのは見るなよ。」

 

「分かってますよ。では、私は帰りますね。あと、私は四月中旬までこっちにいるんで。」

 

「ええ、わかったわ。それじゃあさようなら。」

 

 

 

そうして、、私は事務所を去っていった。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

表には必ず裏がある。

 

例えば紙には表と裏がある、それと同じようにvtuberにも表と裏がある。

 

表を配信だとすると裏は掲示板だろう。

 

今回はそんな掲示板を見ていこうと思う。

 

 

 

某大手ゲーム会社がV業界に進出する、について語るスレ

 

 

 

1:名前:名無しのゲーマー

 

 

 

このスレはクリゲーの子会社、クリVについて語り合うスレっス。

 

Vなら別に良いっスけど、主軸はこれっス。

 

 

 

2:名前:名無しのふんたー

 

 

 

まさか、あの会社がV進出するとはね。

 

 

 

3:名前:名無しのゾンビ

 

 

 

あぁ、あれね。早めのエイプリルフールネタじゃないの。

 

 

 

4:名前:名無しの狩人

 

 

 

いや、公式からの発表でそれと同時に、トゥイッターのアカウントも動き出してる。

 

 

 

5:名前:名無しのゾンビ

 

 

 

マジかよ。ちょっと見てくる。

 

 

 

6:名前:名無しのライバー

 

 

 

あのー、その会社ってモンハンとかゾンビハザードとか出してる会社ですか?

 

 

 

7:名前:名無しの狩人

 

 

 

せやで。

 

 

 

8:名前:名無しのライバー

 

 

 

ありがとうございます。

 

 

 

9:名前:名無しのゾンビ

 

 

 

マジだったな、しかも六人の男女のシルエットが描かれたイラストがツイートされてるぞ。

 

 

 

10:名前:名無しのゲーマー

 

 

 

おー、マジかっス。情報助かるっス。

 

 

 

11:名前:名無しのライバー

 

 

 

けど、今一期生ってどうなんですかね、バーチャルライフとかだとつい最近に六期生デビューでしたし。新しい企業って。

 

 

 

12:名前:地方の預言者

 

 

 

何とかなると思うぞ。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

彼ら彼女らの知らないところで物語は動き始める。

 




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13+14話 引っ越しと戻る

【4月X日】

 

 

 

さて、今日は引っ越しの日だ因みに今東京に残っているのは俺だけだ、妹はもう行ってしまった。

 

一昨日に一人で。名古屋市の地下鉄沿線にいい感じの空いている一戸建て住宅があったらしく、それもほとんどの部屋が防音の。なので、最低限の機材をもってあちらに行ってしまった。ノーパソとかね。因みに一応私も住んだことがある家らしい、というと高1の時まで住んでた家ですかたしかあそこは名古屋市の地下鉄沿線だったはずだからね。

 

 

 

まぁ、そろそろ入学式だから仕方がないというところもあるけどね。

 

おやじ曰く冷蔵庫などは売るなり粗大ゴミに出すなり好きにしろとのことだったから昨日のうちに全て専門店に売りに行っておいた。

 

 

 

昨日の夜飯はカロリ●メイトだよ。いや、久々のあの味はなんというか、ほぼ全員で残業した時を思い出す。パソコンは全部昨日のうちに車に積んでおいたからまぁいいでしょう。

 

 

 

この中に、いまの同僚やマネージャー(クリゲーの時の飲み仲間。旧モンハン広報、なおVではなく裏方担当)が来ても何とかなるものがたくさん入っているんだけどな。

 

 

 

まぁ、それはさておきだ。

 

「なんで貴女が私の家に来るんですかねぇ。尾崎零さん。」

 

 

 

簡単に言えば彼女がるリア凸してきたのだ。

 

 

 

「なんでって簡単な話ですよ、実家に帰るんですよ。」

 

「で、なぜ。私の家に来る必要が?」

 

「私、実家名古屋なんですよ。」

 

「うん、それで?」

 

「実家まで送ってもらえないでしょうか。」

 

「はぁ、しゃあないな。今回だけやぞ、これ以降は私は基本的にあっちにいることになるから。」

 

「ありがとうございます♥」

 

 

 

そうして俺と彼女のドライじゃないな引っ越しと帰省が始まった。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 

 

マジで。

 

「お前の実家て俺の家の隣だったね。」

 

「そうですね。」

 

 

 

私は、名古屋周辺についてから彼女の言うことに従って進んで行くと、まさかの私の引っ越し先の隣が彼女の実家だった。

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

【4月X日】

 

 

 

私は今名古屋駅にいる、ちなみにだが隣には「もう実家に住もうかなー。」と考えている零さんがいる。

 

 

 

「で、どうなの。零さん。」

 

「自由席か指定席か、ですよね。まぁ、隣同士がいいなら指定席ですけど。」

 

「別に隣同士がいいわけじゃないですし、お寿司。」

 

「O☆SU☆SIww、けどまぁ東京まで行くわけですから座れないと困りますし指定席で行きましょうかね。」

 

「まぁ、そうですね。隣じゃないといけないわけじゃないから直近ののぞみの指定席を取り敢えず取ればいいですよね。」

 

「そうね。」

 

 

 

そんなやり取りの後私達はみどりの窓口に行って少し先の指定席券や乗車券などを購入しようとする。

 

 

 

「隣同士の席が空いておりますがそちらでよろしいでしょうか。」

 

「え、えっと。」

 

「えぇ、そちらで大丈夫です。」

 

 

 

私がどうしようか困惑しているときに彼女が頼んでしまった。まぁ、指定席が取れただけ良しとしよう。

 

 

 

「では、こちらを。」

 

 

 

そう言って彼は乗車券などを渡してくる。

 

 

 

「ありがとう。」

 

 

 

そして、彼女はその乗車券をそう言って受け取る、そして彼女は窓口を去っていこうとし、私はそれについていく。

 

そして、窓口を出ると彼女は急変した。

 

 

 

「やった、昔大好きで、今もまた大好きな先輩の隣の座席取れちゃった。」

 

「え、どういうこと?」

 

「あ、私としたことが。うふふふふ、乙女の秘密ですよ。」

 

「あ、はい。そうですか。」

 

 

 

うーん、バリバリ聞こえてたんだけどな。ほんと、こういうのは聞こえないふりをするのが吉だからな。そういえば、何処かで会ったような気がしなくもないけど私が高1の時彼女は小6だったか、もしかして、ねぇ。

 

そんなこと。

 

 

 

「そういえば、この乗車券あと十分後のやつですね、じゃあさっさと改札通って乗り場にいった方がいいですね。」

 

「そうだね。」

 

 

 

そう言いながら改札へと向かう、因みに彼女は財布とか以外は手ぶらだ、なぜかと言うと彼女のキャリーバッグは私が持っているからだ、まぁ、私が持っているのは自分用の大きめのリュックサックと彼女のキャリーバッグだ。

 

重いことはない、決して。柔道で背負い投げで人を担ぎ上げるよりはかるいだろう。

 

 

 

「そういえば、久遠君。」

 

「なに?」

 

「今日、私ん家に泊ってかない?」

 

「え?いやいや、駄目だよ。未婚の女性がそういうことを言ったら。」

 

「はぁ、じゃあ、朝一に来てくれる?」

 

「別にそれくらいならいいけど、また何で?」

 

「いや、もう。実家に住もうと思ったからさ。手伝って。」

 

「はぁ、分かったよ。」

 

 

 

そんなやり取りをしつつ私達は新幹線が来るのを待った。

 

そして、乗る予定の新幹線に乗って東京を目指した。その間私達は二人でモンハンをローカルプレイしていた。

 

「そういえば、ファイナルアップデートまだでしたね。」

 

「そうですねー。まぁ、誰かの悪乗りでファイナルアップデートまでのデータが入っているんだけどね。流石にswatchに入っているのはサブ垢だけどね。」

 

「これがサブ垢?いや、ちょっとおかしい。」

 

「いや、これで妹の配信に乱入したからね。」

 

「マジですか。」

 

 

 

そんなやり取りがあったとかなかったとか。

 

 




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15話 これが私のガワですか(困惑)

「うふふ、まるで恋人みたいですね。」

 

 

 

と、彼女は言う。はぁ、マジでやめてくれ、別に嫌というわけじゃないんだけど、周りからの視線が痛いんだ。

 

 

 

「あの、零さん。早く事務所に行きましょうよそろそろ集合時間ですよ。」

 

「あ、じゃあ、急がないと。凛さんの説教は無駄に長いですからね。」

 

「まず何で説教される羽目になるんですか。」

 

 

 

私は、説教されると返してくる彼女に呆れる。

 

まず、何で説教される羽目になるのかと。

 

 

 

まぁ、そんなことは後にして彼女の手を取り時間に間に合うように少し小走りで走る。

 

 

 

本当に遅れたら困るのだこういうやつは。

 

 

 

現在時刻は午前9時58分危ない集合時間の午前10時より二分早い。日本人時間大事。

 

 

 

「おい、お前ら遅いぞ。2分早いじゃないか。」

 

「いや、二分も早いじゃないですか。」

 

「いや、普通五分前には来るでしょ。」

 

 

 

はぁ、着いたら早々凛と零が言い合いしてるよ、ほんと仲いいよな。

 

 

 

「ほんと、あの二人仲いいですよね。」

 

「そうだな。」

 

「ですね。」

 

「そうだね。」

 

 

 

ほら、満場一致だ。

 

 

 

「「いやいや、仲良くないですよ。」」

 

 

 

「ほら、やっぱ仲いいじゃん。」

 

「はぁ、おいお前ら。あの馬鹿二人は置いておいて今日集まってもらった理由について話すぞ。」

 

「分かったよ、海斗。」

 

「えっとな、六人分の立ち絵完成しました、絵師さん、まぁ界隈で言えばママは全員別の人だよ。」

 

「因みに、」「ポンコツ社長さんはちょっと黙っててください。」

 

「ポンコツって言われた…」(´・ω・`)

 

 

 

まぁ、妥当だな。

 

 

 

「まあ、本当は集まらなくてもいいんだがな。」

 

「「は?」」

 

「doscodeでファイル送ればいい。」

 

「スゥー」

 

「じゃあ何で集めたのかってなるよな。」

 

「「そうだな。」」

 

「自己紹介配信、の打ち合わせと立ち絵の動作確認かな多分問題ないだろうけどな、一応だ。プロの人たちがやってくれたから問題ないと思うけどな。」

 

 

 

なるほどねー。プロがやってくれたならおそらく問題ないか。

 

 

 

「あと、各々のイラストはもうdoscodeに送ってあるぞママの連絡先と一緒に。設定とかのパワポと一緒に。」

 

「分かった。」

 

「じゃあ、さっそくイラスト開封でもしていきますか。」

 

「そうだね。神坂君。」

 

 

 

と、私がつぶやいたことにいつの間にか復活していた紅宮社長が反応した。

 

 

 

さっそく常に持っているノーパソにIDとパスワードを打ち込んで、ネットにつなげてdoscodeを開いてみる。

 

 

 

そして、私のイラスト、通称ガワを見た時私はものすごく困惑した。

 

 

 

 

 

なにこのイケメンは。

 

 

 

「因みに、神坂君のを書いたのは、他のvtuberのガワも手掛けているkurumiママだぞ、たしかホワダイのママもkurumiママだったかな。確か書きたいものは書いたので悔いはないです、って言って納品してくれたし、kurumiママさんは20代女性だから好みでもか言ったんじゃないかな、それにどことなく神坂君に似ている気がする。」

 

 

 

へー、へぇ、っへ?

 

 

 

「マジですか。妹のあのガワもこの人が書いているんですか。」

 

「ん?そうだよ。あと、ほかの人のも見てみたら?」

 

「分かりましたよ。」

 

 

 

そう言って紅宮社長のガワから見ていく、紅宮社長のはハーフパンツに灰色のパーカーという格好のほかにもう一つ添付されていた、そしてそれはまさかのレディーススーツ姿だった、がまぁ社長だからかで終わった、海斗さんは少しヤ○ザっぽい髪形だった。

 

桜華さんは高校生くらいのイラストに白いワンピースだった。何より笑えるのは悠太だ普通の青髪イケメンなのにこれまたイラストが添付されていてみると全身ゴア装備だった。

 

ちなみに零はエルフ耳でパーカーにホットパンツだった。

 

 

 

そしてその後動作確認などをした後ホテルに向かった。

 

後書き編集




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第一章
16話 自己紹介配信直前


この前の打ち合わせで初配信になる自己紹介配信はリレー形式になった、奇想天外なことだがまぁ、大丈夫だ、それと同時に私達のトゥイッターのアカウントも稼働した、さらに事務所の公式アカウントとcreate&gamesの公式アカウントでも配信日時やリレーの順、さらにシルエット無しバージョンの立ち絵イラストも公開された。

 

 

 

というのが、ものの二週間前の話、そして今は台本や稼働後に募集したぼちぼち届いた質問だ。

 

 

 

今はリレー二人目の悠太、Vの名前はユウタ・ゴアエルだ。本人が命名していたが「過去の諫め」とか「かっこいいから」とか「はちみつください」とかしか説明してくれなかった、前にモンハンを一緒にやったのだが本当にあのふんたーテンプレのチャット「しっぽきってやくめでしょ。」とかを言ってくるしなんなら装備も病原竜ゴア・ゲゼル一式だし武器も操虫棍というマジでゆうただった、動きはプロハンで和気あいあいとやっていたのだけれどね、隠す気ないやん、あのゆうたって名前からさ。

 

なのに、同接が5000人だってよ、親会社パワーすごいわ。

 

因みに、一人目は桜華さんで同接が7000人だった、普通に考えたらおかしいらしいんだよね、因みに私はオオトリでさらに二期生デビューの告知役だ。

 

折角だし、モンハンの過去作のとあるシーンの使用許可をC&Gの本社に取りに行って許可をもらってきた、対応に社長が出てきたのは内緒だ。

 

 

 

いや、待って。ユウタの配信にあのゆうたですか?っていう質問が来ているんだけど、ウイルス生えるやん。

 

それになんか立ち絵が変わってるし、まさかあいつママに相談してゴア装備を改変して顔が出るようにしてその代わりに頭の上に黒色の天使の輪をつけたのか。

 

まさにゴアエル、病原の天使ゴアエルだなぁ。

 

 

 

病原の天使かちょっとやだな、周りが狂天症に罹って狂暴化しているわけだ、ノーモーション突進とかしてきそうだな。

 

 

 

そんなことを考えているうちに悠太の配信が終わって海斗の配信になった、あの人やばい気がする、あの人絶対自己紹介配信にガッチガチのパワポ作ってきてるでしょ。

 

あ…。あの人ミスって配信開始と同時にパワポ開いちゃってるじゃん、おかげで赤い枠の中にパワーポ●ントて書かれたのが見えちゃってるじゃん。

 

 

 

『どうも、クリエイトバーチャル所属のアラサーの柊海斗です。』

 

 

 

・初手放送事故

 

・パワポ配信

 

・虚空配信の匂い

 

 

 

あ、これオワタやん、まぁもうスルーして時間までリハーサルやっておこうかな。

 

 

 

そう思い私はリハーサル、効果を入れるタイミングや機器の動作確認などを行い始めた。




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マシュマロ会場です。


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17話 初配信

あぁ、緊張するのはいつぶりだろうか。

私は配信の待機画面を見ながらそう考える、最後に緊張したのがいつだったかを。

 

さて、時間だ。配信画面に移されたカウントダウンももう残り十秒になっている。

 

さぁ、始めようじゃないか。

デビュー配信を。

 

「はい、おはこんばんにちわ。クリエイトバーチャル所属の神楽坂久遠です。」

 

・きちゃ

・オオトリと聞いて。

・重大な告知があると聞いて。

・長男の配信と聞いて。《kurumi》

 

「ママァ!!おっと、私としたことが取り乱してしまいました。」

 

・初手、ママァ!!

・さすが社会人。

・場を生きるのは慣れているご様子。

・だがここはネットの世界。

 

「本当はリスナーの皆様の意見でタグとか決めたかったんですけど。トゥイッターで投票されたものをタグなどにしていこうと思います。」

 

・それってリスナーの意見じゃない?

・www

・lol

 

「まず、リスナーのみんなの名前は。久遠の民です。ちなみに久遠とは永遠という意味です。」

 

・久遠の民、実にいい響きだ。

・永遠か。

・終わるんじゃねえぞ。

 

「コメ欄にカンタムのオルカおるやん。」

 

・オルカ

・そのネタが通じる人か。

・いや、コラで知った可能性が。

 

「カンタムは全作品見てますよ。」

 

・違った。

・普通に見てる人だった。

 

「さて次行くよ、ファンアートとr指定のやつのタグを言っていくよ。」

 

・マジですか《塩昆布》

・ちょっと、ネキいるんだけど。

・草

 

「塩昆布ってあの同人誌作家ですよね。絵柄が好きです、お世話になってます。」

 

・告られた///《塩昆布》

・おい。

・あー。

 

「さて、気を取り直して。まず普通のファンアートタグは神楽坂アートでr指定のやつは闇堕ち神楽坂アートです。」

 

・よし。

・ヨシ《塩昆布》

・あー、やりやがった。

 

「さて最後は、えー。配信タグの発表だよ。配信タグは久遠の配信だよ、相変わらず安直だよね。」

 

・シンプルイズベスト

・永遠の配信

・ブラックそう。

 

「さて、公表しなきゃいけないことは公表したから配信終わるね。」

 

・え。

・ウソダドンドコドーン。

・オン●ゥル語やめろ。

 

さて、スイッチを入れていこうじゃないか。

 

 

ここからが私の配信の本番だ。

 

コメント欄は放送事故だとか言われてるけど計算なんだよね。

 

「な、なぜだ。なぜ配信が終わらない。」

 

   〜〜WARNING〜〜

 

「チックショウ、テガッレクスの乱入イベかよ。」

 

・流れが変わった

・さぁ、イッツアショウタイム《ユウタ・ゴアエル》

・ここからが本番ですわよ。《create&games社長》

 

『クリエイトバーチャル、二期生デビュー決定。構成メンバーはなんと全員女性で全員高校生"らしい"』

 

という字幕とともに4人の女性らしきシルエットが背景に表示された。

 

「はい、これにて。一期生のデビュー配信リレを終わります。お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。告知につきましては、クリエイトバーチャルの公式サイトやcreate&gamesの公式トゥイッターやクリエイトバーチャルの公式トゥイッターをご覧ください。」

 

そう言って、私は配信を切った。ちゃんと確認して配信が切れているか確認したから大丈夫なはずだ。

 

「ふぅ、疲れた。まさかメンタルが削れるとは。」

 

おっと、拡散しないとな。

 

その後、私はトゥイッターで公式のツイートを拡散してから寝た。

よほど疲れていたのだろう、一時間後に起こされるまでぐっすりだったそうだ。

 




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18話 掲示板より。

「どうやら全員の初配信が上手く行ったみたいだ。」

 

私が誰だと疑問に思う人もいるかもしれないな。

私は紅宮葵だ、まぁ凛の姉でcreate&gamesの社長といった感じだな、世襲じゃないからなまだ私は三十代だからな、実力だからな。

 

さて、今回のデビューについてのネットというか某掲示板を見ていこうと思う。

 

どこかの誰かが立ち上げたスレをね。

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 クリエイトバーチャルについて語り合うスレ

 

 

1:名無しのライフ ID:2bcbn7jJe

 

 

 このスレはクリエイトバーチャルについて語り合うスレです。

 他箱の話題は極力出さないようお願いしますします。

2:名無しのライフ ID:r1xgsMgnC

 

 ≫1 スレ立て乙

3:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 ≫1 乙

4:名無しのライフ ID:9ja1W9eFd

 

 配信どうだった?

5:名無しのライフ ID:kPVrwKuV8

 

 最高や、パワポおじさん。

 6:名無しのライフ ID:eXNCvfHe9

 

 というか、久遠めっちゃイケメンやそれにイケボやから女性ファンたくさんできそうやな。

7:名無しのライフ ID:Ht7uxUKb+

 

 それな。

8:名無しのライフ ID:y+YK/CC9q

 

 久遠に惚れました、ユウタは知りません。

9:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 ユウタか久遠のモンハン実況見てみたいわ。

10:名無しのライフ ID:2bcbn7jJe

 

 それマジでわかる。

11:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 ≫10 ≫11

良いお知らせがある、明日の二時からクリエイトバーチャルの箱内四人でモンハンをやるらしい。

12:名無しのライフ ID:2bcbn7jJe

 

 マジかよ。最高じゃん。誰がコラボするの?

13:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 神無月久遠とユウタ・ゴアエル、神谷麟、月夜零の四人だね。

14:名無しのライフ ID:eXNCvfHe9

 

 同じ箱だから許されるコラボだな。これが他箱コラボだと…

15:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 これって他箱コラボだったら炎上しない?というか他箱で炎上してる人いたよね?

16:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 炎上してたね。

17:名無しのライフ ID:eXNCvfHe9

 

 コラボも楽しみやけどもう一つ楽しみなことあるやろ。

18:名無しのライフ ID:2bcbn7jJe

 

 何だったけ?

19:名無しのライフ ID:eXNCvfHe9

 

 二期生の公表だよ。今回分かったのは全員が女子高生らしいってことやろ。それも、あの公表の声今作のモンハンのヒロイン枠の声優だった橘紗綾がやっているというね。

20:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 どこかで聞き覚えのある声だと思ったらその声だったのね。

21:名無しのライフ ID:2bcbn7jJe

 

 あー、それは楽しみだな。で、いつデビューとか公表されてたっけ?

22:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 四月中にアカウント自体は活動し始めてゴールデンウイーク位に初配信とか来るんじゃないの?

23:名無しのライフ ID:eXNCvfHe9

 

 狙うならそこやろうな。

24:名無しのライフ ID:syuuKURIMU

 

 あのー、ホワダイさんが今度は対戦ゲームでお兄ちゃんと遊ぶかもとツイートしているんですが。

25:名無しのライフ ID:9ja1W9eFd

 

 そうか、ホワダイは知らないのか。

26:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 まあ、教えなくていいんじゃない?逆に面白くなりそうだし。

27:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 それもそうだね、まあ、その結果がどうなるのかは知らないけど。

28:名無しのライフ ID:eXNCvfHe9

 

 あー、そうか。炎上の可能性があるのか。

29:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 そういうことだ。

30:名無しのライフ ID:9ja1W9eFd

 

 まぁ、ドッキリならセーフだろ。

31:名無しのライフ ID:eXNCvfHe9

 

 大丈夫だといいけど。

32:名無しのライフ ID:syuuKURIMU

 

 あと、このスレを見た人か自力で答えにたどり着いた人が二人のカップリングの絵を描いているんですが、尚それをやっているのは塩昆布ネキ

33:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 マジかよ。

34:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 そういえば、コラボの時に全てわかるんじゃないの?ほら、モンハンのアカウント名。

35:名無しのライフ ID:QrLmhjudz

 

 確かにそうやな、なんなら彼元(現?)社会人やろ、ならその前に伝えるのでは?

36:名無しのライフ ID:2bcbn7jJe

 

 まあ、伝えずにドッキリという形でも私は面白いからな。

37:名無しのライフ ID:syuuKURIMU

 

 けどな、あちらさんにはそれを良くしないユニコーンだったりがいるんだ。

38:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 確かにな。そういえば、マイクラとかやるんかな。

39:名無しのライフ ID:Asenarutori

 

 しらん。でも、親会社がゲーム会社だからクソ強鯖持ってきそうだけどね。

40:名無しのライフ ID:9ja1W9eFd

 

それは分かる、いやでも立て方がパソコンじゃないといけないんじゃ。

41:名無しのライフ ID:t6nZz9aFR

 

 でも、あそこはMHMでパソコン四台で回したっていう実績があるし余裕なんじゃね?

42:名無しのライフ ID:syuuKURIMU

 

 確かにそうだな。

42:預言者 ID:YOGENsya

 

 我預言者也、おそらくすぐに発表がある。GWあたりに遊び始める。

42:名無しのライフ ID:SYATYOchan

 

 預言者ww

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

はぁ、こんなもんで良いか。

こんど部下にクリエイトバーチャル用にマイクラサーバー立ち上げてもらうか、ものすごくいいのを。

はぁ、疲れた。

 

「姉さん、早く寝たらどうですか?」

 

そう部屋の入り口から妹の声が聞こえてきた。

さて、聞いてみるか。彼女はそういう方面には強いからね。

 

「ねぇ、バーチャルライフのマイクラ鯖立てた方がいい?いいなら提案してくるけど。」

「え、お願いします。」

 

はぁ、ほんと姉妹の間で敬語はやめてほしい。

 

「分かったよ、提案してくる。それじゃ、おやすみなさい。」

「えぇ、おやすみなさい。」

 

そうして私はパソコンの電源を落としてベットにねた

 

 

 

 

 

 




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19話 一狩り行こうぜ!!

デビューから一夜が経った、今日は昨日二期生デビューの告知の拡散をした後に拡散しておいたモンハン四人コラボの開催日だ。

 

まぁ、それ以前に一応決まっていたのだが…私はどのアカウントを使えばいいんだ、だってよ本垢は未公開情報が入っているからマルチ不可になってるし裏垢はホワダイの配信に出てるから、と社長いやもう凛さんでいいか、が「別に裏垢使えばいいんじゃない?」と言ってきた、マジかよ。

 

 

 

まぁ、いいか。さて、準備だ準備、swatchとそれに接続したディスプレイとPLS5とディスプレイそして、ノートパソコンの電源をつけて全ての音量を0にしてそのすべてでyaotubeでそれぞれの待機画面を開いて、それと本命のPCとディスプレイにはもうとっくに配信の待機画面が写っていてカウントダウンが始まっている、もう五分のカウントダウンか。

 

 

 

『おーい、神坂ー、いやもう神無月ー手呼んだ方がいいか。おーい、神無月ー生きてるかー。』

 

 

 

と、doscodeの向こう側から聞こえてきた。この声はユウタか。

 

 

 

「生きてるよー。」

 

『おーい、死んでるのかー、死んでるなら返事しろー。』

 

「おい、ユウタふざけるなよ。」

 

『ユウタついに認知症になったか?』

 

『認知症になってないよふざけているだけだよ、というかこの中で俺が一番若いの知っているだろ。』

 

「そういえば、そうだね。でだ、配信で何倒しに行く?ヴェルジェ・ツェアシュテーレンでも倒しに行く?」

 

『やめろ、まず、あのモンスターは宮下Dの気の迷いだ、まずな倒した報告している奴すらごく少数なんだぞ。』

 

「え、そうなんですか?」

 

『おい、麟さんこの人壊れてますよ。それに、最短五分以内で討伐しているし全武器討伐済みとか言ってるらしいですよ。』

 

『『ちょっと待て、マジなんか?』』

 

「あー、マジですよ。それに全クエスト、隠しクエストも含めて全てクリア済みですよ。なら、常識的な奴でモンハンの看板モンスのレオレウス討伐しに行きましょうよ、私持ってますよ傀儡化レオレウスとレオレウス亜種とレオレウス希少種とヌシ・レオレウスのクエスト。」

 

『じゃあそれ行きましょうか。』

 

『そうですね。』

 

『そうだな。』

 

「じゃあ、一旦ここの通話ミュートにしておくぞ。もうあと一分だから。」

 

『『『りょ。』』』

 

 

 

さて、水分ヨシ動作ヨシ配信の開始位置ヨシ。

 

 

 

さぁてOP+10秒カウントダウンというまぁまぁ手の込んだやつが流れているだろう、因みにそれは私とこれまたモンハン広報部から引っこ抜かれたマネージャーだ。まぁ、本人は月給が上がったしコミケにも行けると喜んでいた。

 

 

 

本当に大丈夫か、あいつ。働きすぎで倒れないかな?

 

倒れてもらったら困るんだけど、あぁ、でも柊は人事部だし、紅宮は社長だし既にブラックなのか。

 

 

 

さて、これからは神無月久遠としていこうじゃないか。

 

 

 

「はい、はじめましての人は初めまして、そして、おはこんばんにちは。バーチャルライフ所属の神無月久遠です。」

 

 

 

・きちゃ

 

・所見です。

 

・社会人です。

 

 

 

「社会人の人もいるのか。よろしく、私は元社会人だ。」

 

 

 

・転職。

 

・場合によっては社会人でもいいんじゃ。

 

・さては、逃げたのか?

 

 

 

「逃げてませんよー。」

 

 

 

・これ、モンハン配信と聞いたんですが。

 

・いや、まだ合流してないから。

 

 

 

そんなコメント欄を見ながらほかの配信の様子も確認する。

 

 

 

「さて、そろそろほかの人たちも準備ができたみたいだから、この味気ない背景から一気にモンハンの画面に変えるよ。それ。」

 

 

 

そう言うと同時に私はもともとセッティングしておいた設定などに変更する。

 

 

 

「うん、問題ないようだね。」

 

 

 

・めっちゃキーボードの音したんだけど。

 

・このキーボードの音は、え?

 

・すごーい。

 

 

 

そして、背景を変えたところから順にdoscodeのミュートを解除していく。

 

 

 

『モンハンコラボvol.1始まるぜ。どうも、得意武器は操虫杭どうもユウタ・ゴアエルだぜ。』

 

『得意武器はガンアックス、どうも紅宮麟です。』

 

『得意武器は弓、どうも月夜零です。』

 

「え、得意武器って言わなきゃダメですか?」

 

『あー、お前はイレギュラーだからな。』

 

『化け物。』

 

『頭がおかしいやつ。』

 

「はー、得意武器は全武器どうも神無月久遠です。」

 

 

 

・全武器

 

・やっぱり、ユウタじゃねえか。

 

・イレギュラー

 

 

 

『はちみつください。』

 

『ほい』

 

『はい』

 

「ぽい」

 

『うおー、30個のハチミツだぁー。』

 

 

 

・うるせぇ!

 

・はちみつください

 

・なにそれ?

 

 

 

「若い人かな。分からないなら説明してあげよう。むかしむかし、ふんたーというものありけり。」

 

『久遠くんストーップ。』

 

『てめぇー、馬鹿長い物語話す気だったろ。』

 

 

 

・竹取物語?

 

・確かに、むかしむかしだ。

 

・ネット世紀、大昔。

 

 

 

「さて、何のクエストをやりますか?」

 

『おめーさん、裏で良いクエストがあると言っていたじゃないか。』

 

「あー、レオレウスのクエストかい?それとも、幻想龍イリュージョナルの特殊固体のクエストですか?」

 

『前者だ』

 

『そうそう。』

 

『あ、そういえば、クリゲーの社長さんがMycraftのマルチ鯖のよういしてくれるらしいよ。』

 

「へぇ。」

 

 

 

私は別にほかのゲームが嫌いというわけではない、ただ回避ができないのが嫌なのだ、まぁ、マイクラ程度だったら作業厨としてやっていけるだろうけどね。

 

 

 

「そうなんですか。」

 

『なんだ、モンハン以外やりたくないのか?』

 

「いや、フレーム回避ができれば問題ない。」

 

 

 

・フレーム回避命

 

・お前、マイクラもFotexもフレーム回避ないぞ。

 

・草

 

 

 

「あ、そうじゃん。まぁいいや回避に頼らずによければいいだけだし。」

 

『それができたら苦労しない。』

 

『まさかのお前でもそんなことできないよな、な?』

 

「前に実の妹と父親でFotexやったら一回で爪痕とダブミサ取れましたけど?」

 

『化け物。』

 

『初プレイとか言わねぇよなぁ?』

 

「初プレイだ、私は。」

 

 

 

駄目だ、話が完全に逸れてる。

 

 

 

『ハイハイ、Fotexの話はそれくらいにしてモンハンやりますよー。』

 

「はーい。」

 

『クエスト貼って役目でしょ?』

 

『それを言うなら尻尾切って役目でしょ?だろ。』

 

 

 

・本物出た。

 

・流石、本場の味は違うな。

 

 

 

そんなコメント欄を流し見しながら私はレオレウス計四頭と?マークの付いた龍のクエストを貼る。

 

そう、このクエストは極低確率でしか出現しないクエスト幻想龍覚醒イリュージョナルの特殊固体が乱入するクエストだ、やったね看板モンスターだよ。

 

 

 

『あれ?何かおかしいぞ。』

 

『四頭クエという話じゃなかったか?』

 

『チッ、よりによってこのクエストかよ。』

 

 

 

・なに、???って。

 

・しらん。

 

・まさかとは思うけど、いやでもあのモンスターが出るクエストが出現させるためには全クエストを五分以内に倒さないといけないんじゃ。

 

 

 

「お、今気が付いた人いたね、もしかして同志か?TAプレイヤーか?」

 

 

 

・あぁ、そうさということはあなたも?

 

・なんかやってる。

 

 

 

「あぁ、俺もTAプレイヤーだ。」

 

 

 

・おぉ、あなたもでしたか。《霧崎機龍》

 

・え?

 

・ちょっま。

 

 

 

「え、機龍さん。え?あの機龍さん。」

 

 

 

・そうだぜ、チャンネル登録者数100万人超えているゲーム実況者霧崎機龍だぜ。《霧崎機龍》

 

・大物の人来ちゃった。

 

・おいおいおいおい。

 

 

 

「そういえば、モンハンは参加型じゃなくてTA専門でしたね。」

 

 

 

・あぁ、だからその構成のクエストも見たことがあるんだぜ。《霧崎機龍》

 

・そういう。

 

・成程。

 

・まぁ、倒せてないけどな。《霧崎機龍》

 

 

 

「私は灼獄龍覚醒インフェルノとの二頭狩猟で何とか倒せましたよ。」

 

 

 

・化け物。《霧崎機龍》

 

 

 

「さて、クエストの準備はできましたか?」

 

『できたぜ。』

 

 

 

成程、ユウタはフル覚醒のゴア・ゲゼル一式か何気にスキルが強いんだよね。

 

 

 

『できました。』

 

 

 

と、麟はおいおい、古滅龍ヴェルジェ・ツェアシュテーレンのフル装備じゃないか、あれ全部にレア素材必要なんだよな、まぁ、全武器の装備分持ってるけどさ。と思ったけどこの装備やばいぞ、覚醒させて物凄くやばい装備になってるんだけど。なんだよ、爆裂術Lv.5って、ガンアックス御用達のスキルの最大レベルじゃん。

 

 

 

『私もできました。』

 

 

 

で、零はへぇ、キメラか特殊スキルは発動されるようになってるけど確かにこの組み合わせは弓にとっては最適解かもな。

 

 

 

「じゃあ、行くぞ。」

 

 

 

そう言って私はクエストを始めた、尤も私はクエストが始まってから準備する人間だだからな。

 

 

 

ほら。

 

 

 

kuonが力尽きました。残り回数2回

 

 

 

kuonが力尽きました。残り回数1回

 

 

 

さて、これからが本番だ。

 

 

 

『こいつやりやがった。』

 

『乙るの厳禁ルート』

 

『乙れないじゃん。』

 

 

 

・サラッと不屈やりやがった。

 

・TAプレイヤーだもの。

 

・そうそう、俺もそれがしたいからモンハンだけ参加型やらないんだよね。《霧崎機龍》

 

 

 

大丈夫だろうかこの配信。




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20話 一狩り行こうぜ!!2

そういえば、これまで(自分から削除した作品含む)の中で一番続いて尚且つ一番投稿頻度が多いかもしれん。


私はクエストで速攻に二回自滅して、仲間を背水の陣に立たせると同時に自身の強化もできた。まぁ、その影響もあってか、例のモンスターが来るまでは何事もなくただ淡々と倒していた。

 

そう、あのモンスターが出るまでは。

幻想龍覚醒イリュージョナルの特殊固体、社内でもほぼ完璧に情報が隠されているモンスターでこの存在を知っているのは社長とごく一部のTA勢そしてディレクターとプログラマーなどのごく一部、故に麟も知らないのだ、社長はまぁどうなんだろう、あの人だったら宮下Dから情報聞いてそうだし風の噂で普通にどのゲームも得意だと聞いたことがある。

 

『おいおい、久遠のやつこんなの倒しているとか正気かよ。』

『いつかのノーモーション亜空間アタックを思い出す。』

『そういえば、久遠はどうしているんだ?』

『あいつ、太刀でずっとカウンター続けてます。』

 

私はこいつの動き方はすべて知っている、今は使えない本垢で散々倒しまくっているというのもあるがそもそもプログラムしたのが私ともう二人で作った訳だ。

 

で、あの二人は。うん、今頃フィナーレアップデートの準備だろうなあと二か月だし次の大型が今月だし。

 

vtuberになってなかったら援軍に行けるんだけどな。

 

・お前、俺よりバケモンじゃん。《霧崎機龍》

・俺は何を見せられているんだ。

・ねぇ、コラボしないか?《霧崎機龍》

 

「え?機龍さんいいんですか?」

 

・なんなら、俺が主催の16人コラボに参加しないかい?《霧崎機龍》

・サラッと呼んでる。

・そっか、このモンハンもクロスプラットフォームプレイ対応時に16人集会ができるようになったのか。

 

「えぇ、喜んで。」

『…』

『......』

『......』

 

もうほかのやつらは声を出す余裕もないようだ。

 

・もしかして、もしかしなくてもだけど、こいつの動き暗記してたりしないよね。

・んなわけねぇだろ、なぁ?

・そういえば、久遠以外全員攻撃してなくないか?

 

「おいユウタ、お前キャンプに引きこもってろ。」

『え?いいのか、じゃあそうさせてもらうぞ。』

 

・いや、それに乗るのかユウタは。

・ユウタはゆうただもの。

・草ァ《霧崎機龍》

・あれ?お兄ちゃん?《ホワダイ》

 

「あ。」

 

・え?

・どういうこと?《霧崎機龍》

・やっぱそうだよね、声も動きもアカウントも。《ホワダイ》

 

『どうした?』

「まずい、ホワダイに見つかった。」

『あ。』

『あぁ。』

『身バレ早すぎじゃね?いや、違うかイラストレーターさんが同じだからそっちなのか。』

「あ、お前。はぁ、えっい。」

 

そんな掛け声と同時に私は最後のカウンターを決める。

 

クエストを達成しました。帰還まで60秒。

 

・おめ。

・どういうことだよ!?《霧崎機龍》

・一人だけで戦っていたような希ガス。

 

「ふぅ、これで全装備製作できる。」

 

・欲望丸出し。

・は?お前何回こいつと討伐してるの?《霧崎機龍》

 

「武器十四種と五部位なので十九回ですかね。」

 

・ば、化け物ダァ。《霧崎機龍》

・お兄ちゃん、部屋に凸ってもいいよね?《ホワダイ》

・妹もよう見とる。

 

『あーあ、ついにバレちゃったか。』

『もともと時間の問題だって話していたもんな。』

『家凸してもいいですか?』

「やめろ、零のそれはシャレにならない。」

『そういえば、なんでお前はこのクエストの出し方とか知っているんだ?』

 

・確かに。

・それもそうだ。

・俺は偶々だ。《霧崎機龍》

 

「これって言ってもいいんですかね、前世に関係あることって。」

『さぁ?』

『しらん。』

『いえばええじゃないか。』

「はいじゃあ、言いますよ、このモンスターの動きをプログラムしたの私あと二人だったわけですよ、だからすべての動きを知っているわけです。どの攻撃がどのダメージかもすべて。」

『そういえば、君は宮下Dに引っこ抜かれたんだっけ?』

「TAとバレましてね。」

『彼らしい。』

「おかげで本垢が使えませんよ。未公開情報とかいろいろ入ってますから。」

『これが裏垢?え?』

『噓だよな、なぁ、噓と言ってくれよ。』

 

・化け物ダァ

・ウソダドンドコドン

・チョット16人コラボに呼ぶのが怖くなってきた。《霧崎機龍》

 

「じゃあ、そろそろ配信やめるよ。」

『そうだな。』

『誰かのせいでめっちゃ集中力使ったんですけど。』

『そうそう、誰かのせいでさ。』

「ということで、Thanks for watching this far.」

 

そう英語で言って配信を切った、きちんと切ったかも忘れずにだ。

 

『終わったな。』

「えぇ、終わりましたね。いろいろと。」

『今から行ってあげようか?』

「いや、遠慮しとく。それと、麗華、入ってきていいぞ。」

「お兄ちゃん。なんで私に言わずにvtuberになったのさ。」

「はは、文句なら画面の向こうの社長に言ってくれ。あいつが黒幕だ。」

『人聞きの悪い。元はと言えば宮下Dが…』

 

と、そこで私は何故麗華がここに来たのか気になった。

「そういえば、麗華何かあったの?」

「お母さんが帰ってくるって。」

「そうかい。あ、俺はもう通話から抜けるね。飯作りたいから。」

 

私は時計を見てそう言う。

 

『分かったよ。』

「じゃあ。」

 

そう言って私は通話から抜けた。

 

「さて麗華、私の身バレどう責任取ってもらおうか。」

「ヒェッ。」

 

私は悪い笑顔を浮かべてそう言うと、麗華がビビッて一方後退る。

 

「なんて噓だよ。」

 

そして、今家にある材料を思い浮かべながら。

 

「今日の夕食は台湾ラーメンかな辛めの。」

「それだけはご勘弁を。」

 

そう、麗華は辛い物が大の苦手なのである、因みに私と両親は大好きだ、母親がどうだったかあまり覚えていないが確かに好物だった気がする。




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14話

「親父、母さんが帰ってくるって本当か?」

 

私はモンハンのコラボ配信があった夜、私は親父と二人で大格闘バーストブラザースを遊び半分でプレイしながら親父にそう聞いた。

 

「あぁ、帰ってくる。まぁ、フランスからじゃなくて東京からだけどな。」

「え、東京から?」

 

確か母さんはフランスまで出張していたはずだが。

 

「まぁそうだけど、あとこれからはこの近くで働くらしいぞ、もう働く無くてもいいのにな俺がたくさん稼いでるからな。」

 

確かに親父の年収は物凄い額だった気がする。

 

「けど、だいぶブラックだけどな。」

「まぁ、確かにな。」

「はぁ、俺もなろうかなvtuberに。」

 

そう、親父が言ったことに耳を疑った。

どうも、vtuberになろうかなと聞こえたような気がした。

 

「親父、今なんて言った?」

「vtuberになろうかなと言った、けどやめたぜ今の仕事の方が炎上とかがないから安全でいい。」

「働き方は?」

「働き方改革のことを生徒に伝えてる俺たちが悲しくなる。」

「相変わらずのようで。」

「ああ、そうだよ。」

 

そんなやり取りをしながら気が付いたら親父が勝っていたどうやらゲームの腕もまだ落ちていないようだ。

そして、私は時間が気になり時計を見る、時刻は午後二時…え、午後二時。

 

「親父、急がないと嫁さんにしばかれるぞ。」

「ヤバい、瑠奈さんにしばかれたら俺生きていけねーぞ。」

 

親父は見た目は20代後半なのだ年齢は45歳なはずなのに、そういえば、母さんって何の仕事やっているって言っていたけな。

そんなことを考えながら私は大急ぎで車のカギを取り親父を乗せてモンハンやら少し昔のアニソンを流しながら車を走らせる、いつか配信で歌う日が来るのだろうか。とか思いながら。

 

いや、私が音痴なのは友達からのお墨付きだからね。歌いたくないよ。

 

玖瑠美ね、何処かで、いや流石にね。

 

「そういえば、母さんの仕事ってなんだたっけ?」

「何だったかな、前やってた仕事をかたずけて出張から帰ってきて会社辞めたらしいぞ、なにか嫌な予感がするとか言って。」

 

確か、母さんの予感はたまにシャレにならないことがあるからな、例えば何があったかな。

 

「待って、母さんの予感ってシャレにならないんじゃ。」

「あぁ、そういえばそうだったな。」

 

そう言って親父は遠くを見る、おそらく母さんの予感で当たったことを思い出しているのだろう。

そういえば、とんでもないこと思い出した。

 

「親父、確か親父の通帳は今は私が握っているよね?」

「そ、そうだな。」

「じゃあ、母さんに握らせても問題ないよね?」

「そうだなってお前、もしかして。」

「じゃあ、そうしておきますね。」

 

ふう、これで良しっと。ほんとこの人自分で通帳握ると直ぐに寿司を買いまくるんだから。

一人で食べるわけじゃないけど。

まぁ、それで母さんも親父と同じようなことをし始めたら本格的に私が通帳を管理するとしよう。

 

そうこうしている間に最寄りの地下鉄の駅に着いた。

 

「親父は折角だし改札まで行きなよ、私はここで待ってるからさ。」

「分かった、行ってくる。」

 

そう言い親父は車から出ていき入口の方に走っていった。

 

すると、その親父が入っていた入口とは別の出口から金髪の美人さんが出てきた、遠目で見るとどこか麗華と同じようなパーツだ、尤も麗華は黒髪だけど、ん待って母さんじゃねえかよ。

行かないと。

 

私は車からおりて鍵をかけて大急ぎで母さんのところに走った。

 

「母さん!!」

「あら、久遠じゃない。久しぶりね。」

「ええ、母さんこそ、お変わりないようで。」

 

そしてそれから母さんの様子が一気に変わった。

 

「そういえば、あの人は?」

「あぁ、親父なら母さんを迎えに改札にってそうじゃん。どうしよう。」

「おいて行けばいいんじゃない、別にあの人帰ってこれるだろうし。」

「いや、無理ですよ。親父急いで出てきたせいで財布を持ってないんですから。私は財布の中に免許書入っているんで持ってますけどね。」

「ッチ、じゃあ、無理なのか。」

「残念ながら。」

 

母さんはツンデレだからツン?の方が強いようだ、

いや違うか、単に親父のことが嫌いだった、か、そういえば、東京に引っ越してからすぐに喧嘩して会社の出張でフランスまで行ってたんだよね、それで私たちが名古屋に戻ってきたと知ったと同時に出張の期間が終わって日本に帰ってきて会社を辞めてきたのだろう。

 

「あ、いたいたー。はぁはぁ。」

 

どうやら、親父が一周して戻ってきたようだ。

 

「あら、あなた遅かったじゃない。じゃあ、私たちは行くから。一応交通費で千円貸すからあとで返してね。」

「は、はい。」

「ほら行くよ。」

 

そう言って母さんは俺を引っ張ていった。

 

大丈夫かな、親父。

まぁ、いいか。




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22話 雑談配信vol.1

2話(1話)における矛盾点を解消してきました。


【4月X日】

 

母さんが帰って来てから数日が経った、妹はもう高専に行っているし、親父は今日も今日とて仕事、うん仕事。母さんは、あの人仕事辞めたの噓だよねと私の中ではそういう風になってる。

だってあの人、朝一で誰かが迎えに来て出かけて行ったからね、あと社長とか聞こえたし。

 

そういえば、母さんの声どこかで聞いたことがある気がするんだけどな。

まぁ、いいか。

 

そんなことより朝に告知しておいた雑談配信の準備しておかないとな。

 

今回は一つだけでいいのか立ち上げるパソコンは、複窓できる方法があるみたいだけどめんどくさいから複窓(物理)してるんだよね。

 

さてと、そろそろ待機作ってもいいよね。

 

・待機

・なんだ、モンハンじゃないのか。《霧崎機龍》

・モンハンニキ、見にきてのか。《塩昆布》

・俺の久遠はやらないよ。

・俺の久遠だ‼《霧崎機龍》

・何を、久遠は私のです。

・いえ、私のです。《kurumi》

 

どうやら、待機している人たちの中で私の取り合いが起きているようだ。

なんで?私、そろそろ30歳の人だよ、まぁ一人男が混じっているけど。

 

彼のおかげかどうか知らないけど前のモンハンコラボ配信の時から私だけ物凄く登録者数が増えたんだよね、おかげだよね?

まぁ、新興企業なはずなのに色々とクオリティが高いからね、公式サイトとか色々、あと一期生は社長以外は広報だし社長も自分のアカウントでいろいろとしていたからトゥイッターのツイートとかで炎上することはなさそうだからね、配信は零が担当だったかな、たしか。

 

配信までのカウントダウンが0になり配信が始まる。

 

「はじめましての人は初めまして、そして、おはこんばんにちは。バーチャルライフ所属の神無月久遠です。」

 

・おはこんばんにちは《kurumi》

・チャンネル登録者数やばくない?おはこんばんにちは。

・チャンネル登録者数一万人おめでとう。《霧崎機龍》

 

「霧崎機龍さん、ありがとうございます。貴方がコメントを打ってくれたおかげで私はここまで来ました。」

 

・あれ?俺何かした?《霧崎機龍》

・コラボはよ。

・貴方は早く16人コラボの計画立ててください。

 

「16人コラボ楽しみにしてますよ、あ、ちゃんと運営がネタにしてる槍使いのあの人も呼んであげてくださいよ。」

 

・分かった。《霧崎機龍》

・ヨシ。

・あの話してくれるんじゃないの?あと、一万人突破記念配信もしないとね。《紅宮麟》

 

「そうじゃないか。何しようか。あ、Mycraftのサーバー稼働日が決まりました、って早くないですか。それも次の土曜日の0時から、あと七時間後か。よし、枠取ってくるか。いや、もう取ってあったか。」

 

・は?

・やばいやつ

・何この人。

 

「いやいや、締め切り寸前のゲームのプログラムよりはましですよ。アッハ。」

 

・目がきっまていやがる。

・眼だけ笑ってない。

・そーだそーだ。

 

「今度ゲーム制作配信でもやろうかな、あでもBGMとか絵とかどうしよう。」

 

・絵は私が。《kurumi》

・絵は私が!!《塩昆布》

・BGMは私が。《時乃栄弥》

 

「ファッ!?アーティスト兼ボカロPの時乃さんがいるじゃん。」

 

・え?

・本物じゃん。

・本物ですよ。《時乃栄弥》

 

「なぁ、私がどの作品からモンハンをやっているか気にならないか?」

 

・気になる。

・めっちゃ気になる。

・私は知ってる。《時乃栄弥》

 

「え?何で知っているんですか?栄弥さん。」

 

・教えない。《時乃栄弥》

・多分でしょ。

・いや、初代のリメイクのゼロじゃない?

 

「正解は3から始めて2、無印と遡っていった感じだな。因みにポータブルも全部幼馴染とやっているぞ。」

 

・やっぱりね。《時乃栄弥》

・意味が分からねぇ。

・あぁ、俺もだ。

 

「はぁ、私は少し散歩してから寝よ。」

 

・なんで?

・何故だ。

・オンドゥルルラギッタンディスカー

 

「いや、何でオンド●ル語がコメント欄に流れるの。あ、今夜の0時からマイクラのラストドラゴン討伐耐久やるんで宜しく。それじゃあ、乙遠。」

 

・乙遠

・ガタ《時乃栄弥》

・なぜお主が動く必要がある。

 

私は配信を切った、何気に終わりのこういう感じのあいさつを言った気がするな、後は初めの挨拶だけどおはこんばんにちはで別にいいか。

さて、散歩だ、MANSUTARでも買ってこようかな、久々に耐久配信もするわけだからね、寝落ちするわけにはいかないからね。

 

「行ってきます。」

 

そう言って誰もいないはずの家から出ていく、すると。

 

「やぁ、お久しぶりね。神坂久遠、配信お疲れ。」

「なんでお前が私の正体を知っているんだ。10年間くらい会っていなかったはずだろ、なぁ、時乃雫さん、ん?時乃?」

 

久々に幼馴染に会ってそいついや彼女の名前を言って驚いた、時乃ってさっきの配信にコメントしに来てた時乃Pと苗字同じじゃないか。

 

「はぁ、やっと気が付いたのね。そうよ、私が時乃Pこと時乃栄弥よ。」

「へぇ、そうか。さて、徹夜のお供買って来なくちゃ。」

「チョット、スルーかよ。なぁ、それと本当にやるつもりなんだね耐久。」

「そうだよ。」

「応援してるね、昔からTAにしか興味なかったお馬鹿さん。」

「は?TAはお前もだろ、それと、あと二人もだろ。」

「ソ、ソウダネ。」

 

そうして、私は時乃といろいろなことを話しながら、コンビニに行ってMANSUTARを買って帰った。



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第23話 ここからいろいろ名前が変わったりするということで、設定資料集

 神坂久遠/神無月久遠→神無月時雨

 

 変更理由、本名とガワの名前がかぶっているのおかしい。二文字しか違わない。

 

 本作の主人公

 

 年齢は二十五歳、生粋のゲーマーでゲームの世界では変人、モンスターハントは過去作も買って全て完遂済み。

 彼女はいないが幼馴染がいるとかいないとか。

 

 噂だがどのジャンルのゲームも一度プレイしたりしたら人力TASや人力チート如くの動きをするらしい。

 余談だが何故かやせすぎてもいないのに腹筋が割れている。

 

 変更後の名前の由来は神無月=十月(旧暦)で十月の別名の一つに時雨月があるからです。これに伴ってリスナーは時雨の民になります。つまりずっと十月です、知りませんが。挨拶が決まってなかったのが幸いしました。

 

 ガワはイケメンで声も悪くはないらしい。

 

 ママはKurumiから名前が変わってkihiroになります。

 

 

 誕生日は六月九日

 

 尾崎零/春風紗月

 

 年齢は二十三歳、主人公と違い元から広報だった。高校の時の成績は中の上らしい。

 

 絵師はG&Cのモンハンの設定画を描いている、PN・静筆主

 

 人龍種のキャラを流用※オリジナルである。

 

 そもそも前段階ではvとしての名前すら決まってなかった気がする、月夜零

 誕生日は三月八日

 

 頭は主人公よりいいらしいがゲームのセンスがあまりないがトークセンスがものすごくあった。ポンコツが目立つ。

 

 金髪エルフ耳レディーススーツ

 

 神坂麗華/ホワダイ

 

 年齢は十五歳、主人公と十歳差つまり、主人公が十歳の時に響と瑠奈さんはヤッたということになりますね、寝ている時間じゃなくて泊りで野外学習の時らしい。

 誕生日は十月七日

 

 主人公の平凡そうな顔と違い母親に似ていて美少女、頭もいい。

 

 どこかの高専と本文中に書いてあったが作者のリアル母親に聞いてみたらそんな余裕はないということだったのでちょっと頭のいい学校だけど麗華ならあまり勉強をしなくても余裕なレベルまで下げさせていただきます、因みに帰宅部とのこと。

 

 ママは実の兄と同じでkihiro、兄なのに弟。

 

 レインボーライブの四期生(全五期生)

 

 ガワは銀髪にフード付きパーカー

 制服差分も存在している。

 

 

 柊海斗/夜景《よえい》創《つくる》

 

 良く見直してみたら本名をそのにしていたので変更。

 

 夜景は残業でできているというのを思い出したのでこの名前に。

 ゲーム会社だからブラックなのも仕方がない。既婚者で高2の娘がいる。

 四十三歳

 好きなもの、食べ物は奥さんが作る料理と特撮怪獣映画

 嫌いなものは特にない。

 ガワはヤクザっぽいイケオジ、中身はイケオジ

 

 ホラーには耐性がある、絵師は塩昆布、名前が変わりましてkairi

 

 新宮悠太/ユウタ・H・ゴア=エル

 

 苗字を忘れて見直す気にもなれないので思い出すより作ってしまおうということで新宮という苗字が追加?

 

 プレイヤースキルは中の上だがモンスターハントに関しては上の上

 学歴も普通、25歳。

 HはHUNTERの略

 

 ガワは青髪のイケメンらしいが事務所内で一番女性ライバーに好かれていない男性ライバー堂々の一位、中身は終電に乗っていそうなサラリーマン

 

 差分としてモンスターハント内に登場する、黒纏竜ゴアルスエルメスの装備、通称形だけの暗黒騎士装備を着た差分がある。

 

 絵はkairi

 

 好きなのはネタプレイ

 嫌いなのはセロリ、パセリ、ピーマン、ゴーヤetc.

 

 紅宮凜/白狛《しろこま》紅《こう》

 

 これまた本名を(ry

 

 二十八歳、天才シナリオライターで社長、高クオリティな絵が描ける、実はガワは自分で書いた。

 

 好きなものはゲームとラブコメ、恋愛小説

 嫌いなものはあるようでない残業、なお実は業務のほとんどをマネージャーなどに…

 

 中身も側も美人なのに肝心なところはポンコツになる。

 

 実はプレイヤースキルが主人公並みに高い。

 

 窓口は本社にあるので大丈夫らしい。

 

 白崎桜華/黒天(こくてん)沙羅《さら》

 

 二十三歳、独身女性、美人で破天荒だが必ずいい方向に行く。

 

 好きなものは、運ゲーとガチャ

 嫌いなものは、確率アップ

 

 プレイヤースキルは柊よりは上

 

 絵は静筆主

 

 絵師たち

 

 

 kihiro

 

 自称、jk真意は不明、いろんなものを手掛けている。

 新卒説も

 

 静筆主

 

 美人担当、欲望に任せて書いているのにゲームになるとみんなゴリラになる。

 

 kairi

 

 高2らしい、父親がずっと家にいることに疑問を抱き始めている

 

 

 EX

 

 霧崎機龍

 

 ゲーマー、めちゃつよ

 

 神坂響

 

 主人公よりはやるに強い高校教師、ブラックだが負けない

 

 神坂玖瑠美

 

 料理の天才、主人公が作れる料理は大半作ってくれている。

 



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第24話 マイクラ配信 part1

 ピピピピ、ピピピピ。

 

「はぁ、もうこんな時間か。」

 

 私は午後十一時半にセットした目覚ましで目が覚めた、良かった骨伝導イヤホンを接続したまま寝ててよかった、周りに迷惑が掛からない、ただものすごく寝にくいけどな。

 

 さて、マイクラを立ち上げて色々設定とか、doscodeのマイクラ用のチャットで通話立ち上げたりしておきますか。

 多分誰も起きていないだろうけど。

 そう思い私は一応doscodeの通話を始める。

 

 カタカタとマインクラフトの設定を済ませておく、マイクラはswatchではやったことがあるけどパソコンで動かすのは初めてだからな、いやーこういうのをまとめて送ってくれる社畜がいるからね…って俺も社畜だったか。

 

 そういえば、そろそろ時間だから開いてないかな?swatchの方で創ったことがある都市を創りたいんだけどな。

 

 過去に作った資料からめっちゃでかい城の設計図を持ってくる、大体これを創るのにサバイバルで素材も集めなきゃいけないというのを考えると五日もあれば城自体は作れるかな、たぶん。

 

 そうこうしているうちに時間になり運営の方からサーバー云々のやつとスキン、あと説明書らしき文章が送られてきた。

 

 要約すると、バージョンは最新、前々から内部の人たちで作っていた便利系MODを多数導入でも全部ベータバージョンだからエラー起きても許してね、ということだった。

 

 どんだけの労力をマイクラに使ったんだ、ホントにいやもしかしたら自称天才プログラマーのcreate&gamesの紅宮春香さんが作ったのかもしれないけど、たぶん普通に今仕事がない人でチームを創らせて作ったと思うけど。さ、さすがにないよね、あの人が作っただなんて。

 

 さてと、時間になったことだし始めよう。

 

 今回は待機なし、トゥイッターでの告知もなし、ということでやっていこうじゃないか。設定の段階でゲームは始まってるしな。

 

 配信スタート

 

「はいこんばんは。クリエイトバーチャル所属の神無月時雨です。今回からMycraftの配信を始めていこうと思います。サーバーが開設されたんでね。」

 

 ・こんばんは

 ・突発、じゃないか一応配信内で告知はしてたから。

 ・マルチサーバー?

 

「えぇ、マルチサーバーですよ。」

 

 そう答えた後に俺はマイクラの目標を話す。

 

「俺自身のマイクラの目標はズバリ最小マップ一枚分の露天掘りと巨大な城の建築ですね。」

 

 ・うーん鬼畜

 ・作業厨たちのサーバーじゃないんだから。

 ・1人で?

 

「そうだね、今のところ城の設計図を持っているのが俺だけだから一人かな。」

 

 ・え?

 ・あ、設計図からする対応なのね。

 ・作業している間はほかのことはしないの?

 

「あー、取り敢えずマイクラをやるのは早朝の三時から七時、簡単に言うと指示厨が出ない時間帯ですね、ほかの時間は雑談とか他のゲーム実況とかをします。妹から聞いた話ですけど、vtuberだけが出れるVマルオカート杯が毎年あるとかないとかって聞いたんで車のゲームをいろいろやって以降かなと、マルオカートとか数多くの実在するサーキットやスポーツカーなどの車が収録されているリアルドライブシミュレーション通称RDSとかをやろうかな。」

 

 ・あれねあの、司会者が毎回刃●ネタを使うやつね。

 ・二つ名でライバーがキレることがあるやつね。

 ・何でマルオカートの大会なのにRDSをやろうとするのさ。

 

 へぇーそうなんだ。と思いつつも気を切り作業台と棒を作り、ツルハシを作って石を掘って、石ツール一式を作って石を掘ってさらに木を切って棒にしてはしごを大量に作り横二マスで直下掘りをして一番ダイヤモンドが出やすい高さまで降りる、そして一旦はしごを設置しながら上に戻る。

 そして、初期リスを含めた穴の周りを石で囲み豆腐ハウスを作りチェストを置いて松明を置く。

 この間のプレイ時間リアルタイムで三十分。

 

 ちなみにこの間も一応雑談をしている。

 

「ふぅ、できた。仮拠点はこんなもんで良いよな?」

 

 ・うん…

 ・もう、鉄のツール一式作れるし金も五つ。

 ・金のヘルメット作れ。

 

 鉄のツール一式とバケツを作ったときに金のヘルメットを作れというコメントが目に入った。

 金のヘルメット?あ、良いこと思いついた。

 金のヘルメットを作って被って。

 

「ヨシ!」

 

 ・ヨシじゃねぇ。

 ・あー、成程。

 

 そんな風にふざけながらツール一式と一緒に作ったバケツで水をすくう。

 

「さて安全確認もしたことだし、飛び降りますか。」

 

 そして俺ははしごが掛かっていない方のマスから飛び降りて一瞬で水バケツを二回使い着地に成功した。



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第25話 マイクラ配信 part2

「いやー、着地成功。さすがは俺。」

 

 ・1点

 ・1点

 ・1点

 ・合計3点

 

「なんでだよ。ひどくないか。」

 

 ・酷くない酷くない。

 ・ハイハイ、すごいすごい。

 ・普通にすごくないか?

 

「はぁ、もういいさ。普通にブランチマイニングしていくよ。目標はダイヤ290個かな。すでにダイヤを三つ回収しているからね、さてさて夜明けまでに終わるかな。」

 

 そういいながら冷たい笑みを浮かべる。

 

 ・やばいやばい

 ・ヒェッ

 ・だいたい4,5スタック。

 

「では、TA(タイムアタック)スタート。」

 

 ・このタイミングでか。

 ・いや、鬼畜TA

 ・え?マジで!

 

 そう言って、驚きのコメントを見ながらタイマーを配信画面上に出しスタートさせる。

 

 

 そしてダイヤを集め始めて五分後すでにダイヤを二十個見つけていた…

 

 

 

 

 

 

 

 ☆四時間後☆

 

「はい、二百九十個揃いましたねタイマーストップでーす。あ"ーづがれ"だー。」

 

 本当に疲れた、マジでヤバイまぁ締め切りマジかの会社よりはマシだったけど。

 

 ・本当に疲れてる。

 ・悲報助っ人ゼロ人

 ・そうだな。《ユウタ・H・ゴア=エル》

 

 ふざけんなよ、貴様ぁ!!

 

「分かったよ。ユウタのだけ無しね、残りのやつは俺の予備にするからほしかったら自分で素材回収してよね。」

 

 ・え?《ユウタ・H・ゴア=エル》

 ・ざまぁ

 ・手伝っていたらねぇ。

 

「あのさ、今何時?」

 

 ・五時ちょいまえやな。

 ・五時前や。

 ・五時や。

 

 五時というコメントが大量に流れてきた。

 そして俺は思い出した今日が平日だということに…

 

「やべ、妹と親父の弁当作らんと行けないじゃん。」

 

 ・草

 ・草

 ・さすがw

 

「まぁ、目標も達成して装備もすべてチェストに収納したことだから配信終わるね、じゃあ、また今度。」

 

 そうして俺は配信を切る。

 

 ふぅ、しっかり切れてるな。

 

 さてさて、料理しなくちゃ。

 

 

 ______________________________

 

 

 紗月side

 

 午後六時、私はマイクラの初配信を始めた。

 

「やぁ、森の民の諸君、今回からMycraftの実況をやっていこうと思うよ、朝に時雨さんがやってたみたいだけどそれ以降誰も入ってないみたいだからね。さすがにあんまり発展してないでしょ。」

 

 ・そうだね。

 ・そうだな…あ!

 ・あー

 

 どうやらみんなは一つだけ隠していることがあるように感じる。

 

 けど私はそんなことを気にせずワールドに入る。すると目に入ったのは人数分のベットとご自由にお取りください。※ユウタを除くと書かれた看板が貼ってあるチェストそして穴だった。

 

 そして私はチェストを開けるするとダイヤの防具一式が入っていた。

 それに驚いた私は

 

「えっ? え?! ええええええええ!!」

 

 と叫んでしまった。

 

 ・うん

 ・なると思ったよ

 

 

 ________________

 

 創side

 

 自分はこういうのに詳しい娘に設定をしてもらった。

 

「さて、マイクラ実況をしていくよ部下たち。」

 

 ・イエッサー

 ・サーイエッサー

 ・嫌な予感が

 

「おや、こんなところにチェストが、へぇ、ユウタ以外はご自由にお取りください、ですか彼は何かをやらかしたんでしょうね。」

 

 ・俺は何もやらかしてないぜ《ユウタ・H・ゴア=エル》

 ・やらかしてたな

 ・やらかしてた

 

「そうですか、では彼には確認させて始末書ですかね。」

 

 ・ヒェッ

 ・ヒェッ《ユウタ・H・ゴア=エル》

 ・ヤメロ―ヤメテクレー

 



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第26話 掲示板 ① 第27話 マルオカート配信

【宣伝?】クリエイトバーチャルについて語るスレ【やばい奴ら?】

 

 

1:このスレはクリエイトバーチャルについて語り合うスレです、他箱の話題は極力出さないようお願いしますします。

 

一期生

 

白狛紅

ユウタ・H・ゴア=エル

夜景創

神無月時雨

春風紗月

黒天沙羅

二期生

全員jk?!

 

2:>>1スレ立て乙

 

 

3:>>1乙

 

 

4:>>1乙

 

 

5:神無月の妹=ホワダイでOK?

 

 

6:おそらく

 

 

7:ということは前にホワダイの配信で古滅龍ヴェルジェ・ツェアシュテーレンにホワダイが乙るまで全部回避してたやつということ?

 

 

8:そうなるね。そしてその配信のやつとPNが違うことを考えると最低でも二つのアカウントをカンストさせているということだよね?

 

 

9:そうだな。

 

 

10:え、まって。ただでさえ鬼畜難易度のものがたくさんあるアレをだぞ。

 

 

11:そういうことになるな。動画投稿者や配信者でそこまで行っている人はあまりいなかった気がするぞ。

 

 

12:そりゃあ、追加コンテンツじゃない方は簡単に999まで行けるけど追加コンテンツの方は100にするまでも大変だもんな、ストーリーのモンスターは普通だけど。

 

 

13:なぁ、そろそろモンハンの話は終わりにしないか、いくら関係があるからと言っても。

 

 

14:それもそうだな。

 

 

15:あぁ。

 

 

16:そういえば、あのヤバいゲーマー神無月時雨のマイクラはどうだったんだ時間が時間だから見れてなかったんだ。

 

 

17:あぁ、アレね。(遠い目)

 

 

18:知らない方がいい。

 

 

19:え?何聞きたいんだけど。後悔してもいいから。

 

 

20:言ったな。時雨が配信でやったこと。

仮拠点を初期リスに建てた。

ダイヤをおよそ三百個を四時間で集めた。

ユウタは装備をもらう前に没収された。

とまぁ、こんな感じだな。

 

 

21:Really? Is this true?

 

 

22:Yes.

 

 

23:まじかよおい。

 

 

24:これが現実さ。

 

 

25:これが作業厨か。

 

 

26:変態PSで作業厨だということか。

 

 

27:そうだね。そういえばユウタは何をやらかしたんだい?

 

 

28:時雨のコメントに現れたのに手伝わなかった。

 

 

29:確かにそれはそう言われるな。

 

 

30:そのユウタだけど地下にダイヤがないって言ってるぜ。

 

 

31:ほかのやつらはチェストの中身を見て発狂してたぜ、創さん以外は。

 

 

32:そうだったな。

 

 

33:なんかいろいろと切り抜かれていそうだな。

 

 

______________________________________

 

 さて今回はマルオカートの配信をしてみようと思う、上に聞いたらオッケーと行ってたしな。それに配信用にNyantendo swatchをもう一台買ったしな、それにわざわざ本体のアカウント名にMe、昔から猫天堂のゲーム機に機能が備わっているもの、の調節とかもいろいろしたからな。

 

「というわけで。マルカ配信したいんだけどさいきなり視聴者参加型じゃなくてさ、全部カップを150ccのMe固定で全部一位取るまで終われないというのをやろうと思うんだけどどうかな?」

 

 俺は目の前にいる幼馴染の時乃栄弥、本名時田彩芽に共働きで妹も高校のためいない自宅でそんなことを聞く。

 

「はぁ、それを何で幼馴染の私に聞くんだ?一応部外者だよ、私は。」

 

 だが、部外者ということでなぜ聞くのか疑問に思われてしまった、仕方がない一つ手札を切ろう。

 

「そんな彩芽にいい知らせがあるよ、彩芽ライバーになる気はないかい。」

 

 そう彼女に聞くと彼女は困った顔をしてから。

 

「いいえ、ならないわ。私はトークがうまいわけでも歌がうまいわけでもないのただ楽器とゲームがうまいだけなの。」

 

 と言って断ってきた。

 

「なら俺はゲームがうまいだけになるぞ。」

 

「ハッハ、それもそうだね。前向きに検討するとしようじゃないか。」

 

「あぁ、ありがとう。あ、そういえばマルオカートの話って。」

 

 いったん話が逸れて彩芽を勧誘してみたがここでようやく本題に戻れた。

 

「ん?あぁ、久遠の言ったことで大丈夫だと思うよ。というかそもそもこういうのは自分で考えてすることだ。」

 

「あぁ、分かったよありがとう。」

 

「一応、外に出るネットでは私の方が先だからな何かあったら聞いてくれ。」

 

「了解。じゃあ、またこんど。」

 

「あぁ、また今度。」

 

 そうして彩芽は家から出ていった。

 

 ふぅ、やっぱりあれだね持つべきものは友だね。

 

 さてさて、彩芽も去っていったことだし適当にカルボナーラでも作って食べてから配信の準備をしますか。

 

 _____________________________________

 

 午後一時から見てくれる人少ないだろうけどマルオカートの耐久配信をやります。

 ぜひ見てくれよな。

 

 _____________________________________

 と、トゥイッターにツイートしておいた。

 

 カルボナーラは美味しかった。

 



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第28話 マルオカート配信 ②

「おはこんばんにちは、今回はマルオカートの配信をしていこうと思うよ。」

 

 ・マルカ配信?

 ・やると思っていたが。

 ・しっかし何か嫌な予感が。

 ・まさか、TAするんじゃないだろうな。

 

「お、答えにたどり着いた子がいるみたいだね。と言ってもTAじゃないよ、今回は耐久かな。」

 

 ・たいきゅう?

 ・ま、まさか。

 ・いや、まさかな。

 

「はい、ということで。Meだけで追加コンテンツも含めた全グランプリ連続で総合一位になるまで一応耐久です。一応というのは、家族四人分の夕食を作らないといけないからですね。」

 

 ・主夫というやつか。

 ・そうか実家住だったか。

 ・一期生はみんなゲーム会社勤めだぞ。

 ・そーだそーだ、耐久には慣れているんだ。

 

「はいはい、プログラマーさんは回れ右をしてお仕事に集中してください。」

 

 ・ヒェッ

 ・目に光がやっどていない。

 ・社会の闇だ。

 

「冗談はほどほどにしてやっていきますよ。」

 

 マルオカートナィィィン!!

 

 よく聞くマルオさんの声が流れてからゲームが始まる、選択するのは一人プレイのグランプリだ。

 

 グランプリを選択してすぐにあるところのやつを選んで、キャラを選択する画面でMeを選ぶ、すると、膨大な量のMeが出てきた。

 膨大な量と言っても軽量級中量級重量級とそれらの間の重さだけなのだが。

 

 ・多いな

 ・でも重さを調節するので見たら問題ないのでは。

 ・なんか最強カスタムができるMeだけ集めてそうだ。

 

「正解、なんと最強カスタムが作れる重さのやつだけにしてありまーす。」

 

 ・さすがは検証厨

 ・まって、こんだけあるということはそういうことなのか。

 ・本気で狙っていやがる。

 

「じゃぁ、初めて行きましょうか。あ、プレイ中は無言になるんで。」

 

 ・把握

 ・もしかしてめっちゃショトカしたりしてな

 ・いやまさかな。

 ・おいーっす、遊びに来たぜー!!《霧崎機龍》

 

 何かいると思ったがレースが始まってしまった。

 

 ・おい、めっちゃショトカ決めてるし、あの操作貴様さてはTAだな。

 ・てか、これすぐに終わるんじゃ…いやコース数から見て二、三時間はかかるか。

 ・いやいや、テイク1で終わるわけがなかろう。《霧崎機龍》

 ・そうですね。

 

 というやり取りがコメント欄で行われていた…

 

 

 

 

 

 ___________________________三時間後___________________________

 

 

「いやー、見事に一回で終わったね。切り抜き班ショトカ集を頼むよ。」

 

 ・こ、こいつやりやがった。

 ・い、一発だとぉ!!

 ・テイク1で終わらせやがった、逃げよ。《霧崎機龍》

 ・ニゲルナァ!!

 

「いやぁ、やり直しにならなくてよかったです。それじゃあまた今度。」

 

 ・また今度

 ・また今度

 ・また今度

 

 俺は配信が終了してパソコンの電源を消してから部屋の入り口を見た。

 

「はぁ、何時からそこにいたんだよ。母さん。」

 

「いつからってさっきから。ところで、料理の腕は落ちてないだろうね。」

 

「落ちてないと思うよ。一応毎日三人分の料理を作ってたからね。」

 

「そう、ならよかった。今日は本気出してご馳走を作ろうか。」

 

「そうだね。」

 

 この日の夕食は二人が本気を出しすぎた結果外食クオリティになったらしい。(麗華談)



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第29話 お出掛け

「お兄ちゃん、明日車出して。」

 

 妹に昨日そういわれた、なんでも事務所でしかできないコラボをやるらしい。

 それに、妹に頼まれたら断れるはずもなく。

 

「じゃあ、お兄ちゃん、Rainbow(虹色の) Trajectory(軌跡)の東海支社に私を送ってよ。」

 

「はいはい、わかったわかった、送り迎えはしてやるよ。会社の中まで入る必要はないんだろ?」

 

「うーん、どうだろう。まぁ、必要なら呼ぶね。」

 

「あいよ。」

 

 と、わざわざ自宅から一時間の場所まで送る羽目になったのだ。

 

 ______________________________________

 

 

 どうしよう、妹という話し相手もいない、エゴサも飽きたし何もすることがない。

 

 かといってこの近くに友人が住んでいるわけでもなければ別にゲーセンとかに言って無双したいわけでもない。

 

 ならなにをしようかな、うーん、そうだこの近くにTokosukoがあるじゃん自分名義でエグゼクティブメンバーに登録してあるからね、いろいろ買っちゃお。

 

 まず、母親に

 

         ”ひまだからトコスコに行くけど何か買ったらいい者とかある?”

 

 ”あ、じゃあプルコギと安かったら唐辛子ツナ買ってきて。”

 

                                ”わかった。”

 

 ということで、親に言われたの以外は自由に買おうじゃないか財布は潤ってるからね。

 

 ______________________________________

 

 

 いやぁ、買いましたわ、普段からクーラーボックスを車の中に入れておいてよかった、肉とか魚を買ったからね、いやー危うく終わるところだった。

 

 例えば肉が腐ったり魚が腐ったりねぇ。

 

 あと、ホットドッグ美味しかった。一応妹の分も買ってあるけど熱いかどうは知らない。

 

 そんなことをしながら、待っていると電話がかかってきた。相手は、妹のようだ。

 

 電話を取ると

 

『もしもし、お兄ちゃん。早急に事務所に来てね。お願いね♪』

 

『分かったよ。すぐに行く。』

 

 それだけで電話を切った、これだけで俺たち兄妹は通じ合えるのだ。

 

 そしてその後事務所から一番近いコインパーキングに車を停めて事務所に行き、そして入った。

 

 そしてそこに妹はいなかったので受付の人に聞いてみることにした。

 

「あの、すみません。ホワダイ、本名神坂麗華の兄なんですけど…」

 

「あ、はい。ホワダイさんのお兄様ですね。ホワダイさんならおそらく第二配信室にいると思います。あと、あぁ配信は終わってますね。では付いてきてください、ご案内します。」

 

「わかりました。お願いします。」

 

 そしてその第二配信室だろうか、その部屋の前に着くと中から談笑が聞こえてくる、男女合わせて数人いるように思える。

 

「ホワダイ様、お連れ様をお連れしました。」

 

「ん?あぁ、お兄ちゃんね入って入って。」

 

 扉が開き催促されて中に入ると絶句した、私服のセンスが絶望的な奴だったりイケメンだったり美少女だったりいかにも馬鹿そうなやつだったりと色々いた。

 まさに魔境いや混沌《カオス》と表現するしかないかのように。

 

「さーて、妹よ。俺は夕飯の用意をしなくちゃならん。だから、一人で帰るか車で帰るか選びな、因みに夕飯に遅れると飯抜きだからな。」

 

「あ、ちょっと待って!みんなごめん、私もう帰るね。」

 

「わかった。」「はーい。」「じゃあな。」

 

 などの言葉が聞こえてくる。

 

「じゃあ失礼しました。」

 

 

 その後は何事もなく帰った、帰る途中に目を輝かせながら意気揚々と今日にあったことを話す妹を見てとても微笑ましく思った。

 

 帰ったらトコストパーティーでガーリックライスとプルコギどんが美味しかった。

 

 



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第30話 収益化記念配信 ①

 マジかよ、まさか自分が一番乗りとはね。てっきり社長が一番乗りかと思ったけど、あーでもあれか俺はいろんなゲームで世間一般では超人プレイとか変人プレイとか言われるやつを余裕でやってのける配信ばっかやっていたからか必然的にゲーマーが集まて来たんだろう、ゲームによっては指示厨が出てくるが自分にはそんなの必要ないので無視している。

 

 変態プレイヤーには攻略本も指示も必要ないのだ超序盤の情報さえあれば、ね。

 この世の中は情報戦だ、例えばアップデート後にどれだけ早くサーバーに入るかやどれだけ早くバグを見つけるかなどが重要になってきたりもする、かといって対戦系のゲームではバグを使うことはまずないのだが、まぁバグやチートじみた裏技や超人技をすることはあるがあくまでそれはきちんとした仕様の範囲内での出来事なのだ。

 おっと、考えることが一度ゲームの方面に傾いてしまっていたようだ。

 

 まぁ簡単に言えば。めっちゃ超人プレイしてるけど、その実はチートもバグもない結果によってもたらされており、尚且つ切り抜き師が超人プレイ集などの切り抜きを挙げているということとコメント欄に大物が現れることも理由としてありそうだ。

 

 というか、これが一番の要因だろうどんなにすごいプレイスキルを持った実況者や配信者がいても名が売れる何らかの機会がないとだめなのだ、あとは大企業の一部門というのも大きいのだろう。

 

 まぁ、考えた結果は運と機会ということだ。

 

「わかった?」

 

 と、俺は個室カフェの向かいの席に座っている彼女に聞いた。

 

「最後の結論だけね、ほかはオタク特有の早口だったからうまく聞き取れなかったわ。」

 

「結論だけか、いやそれなら問題なくね?」

 

「うん、無いね。あと、凜ちゃんから聞いた?私たちにマネージャーが付くことになったらしいよ。」

 

 マネージャーね今まで逆にいなかったんだ。あ、でも確かにそろそろ二期生のデビュー時期か。

 

「あー、彼女たちか。」

 

「えぇ、彼女たちよ。」

 

 彼女たち、おらたちは二期生のことをそう呼んでいる、そして俺や零などの社長や海斗以外の人は自分に合う相手と一回通話やゲームなどをしている、ちなみにあの二人は全員とリアルであっている。俺の相方はまぁ、何というかプレイヤースキルがギリギリ俺と釣り合うくらいの腕だった、現にあの幻想龍覚醒イリュージョナルの特殊固体を一人で倒したほどの腕前だ、そういえばこの前イベントクエストでMR500(追加コンテンツの現段階の最高ランク、因みになるのはとっても難しい。)にならないといけないあれ(幻想龍イリュージョナの特殊個体)のクエストが出たばっかなのに俺やその彼女は公式によって改造されたデータを持っているからそれで倒しているのを見たら得意武器でなら倒せてたからね、まだまだだ。

 

「そういえば話はズレたけど記念配信は何をすればいいと思う?」

 

「そうね、一般的にだと凸待ちとかだけど、箱内には私たち一期生しか表に出れないし、箱外もOKならあんたなら人が集まるんじゃない?それか、ほら、あなたは私と違ってお酒に強いでしょ、だから晩酌配信とかどうかなって?」

 

「たしかに、その二つかもね。後で、社長に案を送ってみるか。」

 

「そうね。早く帰りましょ。」

 

 そうして俺たちは会計を済ましてカフェを出た因みに会計は俺だった。

 

 あと、凜に聞いたら、まだよくわからないから凸待ちは駄目、晩酌配信なら、いいわ。私が見てみたいわ。と言っていたので記念配信は晩酌配信に決まった。

 



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