ハイスクールD×D×GEATS 〜ギーツに変身してスタイリッシュな戦い方を希望した結果がこれだよ。〜 (SXIYON)
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・登場人物

 

浮代英澄/仮面ライダーギーツ CV:簡秀吉

 

容姿:浮世英寿

 

一人称:俺

 

二人称:溪我やネオン、道詠はライダーの名前。それ以外は名前呼び。

 

好きな食べ物:すき焼き

 

S.H.Figuarts仮面ライダーギーツ(マグナムブーストフォーム)を買った帰りに歩道に突っ込んだキチガイトラックに引かれ、女神ミオの提案でハイスクールDxDの世界に仮面ライダーギーツのアイテムを貰って転生した主人公。

 

本家の英寿のように常に自信に満ち溢れた性格であり、自分が劣勢に陥ってもなお「勝つのは俺だ」と涼しい顔で嘯く自信家。

 

天才的な戦闘センスを持ち、どんな状況でも余裕をもって対処する立ち振る舞いはまさにスタイリッシュ。

 

常識に囚われず柔軟性に優れるがその一方勝つためには平気で嘘を吐くこともある。

 

食えない言動を繰り返すこともあり、さらには問いかけて来た相手に対しては、相手の問いに答えた後『その言葉をお前は信じるか?』と逆に問いかけるなど何かを隠しているようにも思える。

 

途中からミオがあまり姿を現さないことから彼女のことを怪しんでいる。

 

 

櫻伊溪我/仮面ライダータイクーン CV:佐藤瑠雅

 

容姿:桜井景和

 

一人称:俺または僕

 

好きな食べ物:天ぷらザル蕎麦

 

好きなこと:ボランティア

 

暗満ネオンと兵藤一誠の幼馴染であり、アパートで一人暮らしをしている。

 

元々はなんて事の無い一般人の高校生であったが、英澄がその人を守る強さに感化され、彼にデザイアドライバーを渡されて仮面ライダータイクーンとして駒王ライダー部の一員として一緒に活動することになる。

 

趣味はボランティアで、世界平和を望む極度のお人好し。

 

だがその変わり人の好さ故に単純で騙されやすいらしく、貧乏くじを引きがちな不運体質。だがタイクーンに変身した場合は運気上昇効果によるものなのか、危機一髪なことが多い。

 

実は本人が嫌っている程のラッキースケベ体質であり、間違って女性の更衣室や浴場に入ってしまうことが多々ある。これが原因で一誠たちエロ三バカから羨まられている。

 

 

暗満ネオン/仮面ライダーナーゴ CV:星乃夢奈

 

容姿:鞍馬祢音

 

一人称:私

 

溪我、一誠の幼馴染で普段はあまり顔を出さない暗い性格。だが、ナーゴに変身したり、動画配信をし出すと明朗快活でお気楽で楽天的な人物に成り代わる。ライダー部ではハッカーを担当しており、頼みをすればPC一つで会社の様々なサーバーの情報を手に入れる。

 

味タバコを兼用しており、いつも和製のパイプを使って様々な味のタバコを好んでいる。しかし学園で吸えば先生から没収されるのは確定なので、そのことを見越している彼女は家で吸っている。

 

 

東道詠/仮面ライダーバッファ CV:杢代和人

 

容姿:吾妻道長

 

一人称:俺

 

二人称:ライダー呼び

 

好きな食べ物:お稲荷さん

 

スフィア・ナイト・スクールの卒業生であの常磐一葉とは腐れ縁。ライダー部の面々以外の生徒を「モブ」呼ばわりしたり等人当たりが悪く、英澄に対しては並々ならぬ敵愾心を燃やしている。

 

冷酷且つドライな性格であるものの、一般人が怪人に襲われていても全く意に介さないことはない。怪人嫌いのアンチで自身の目標は正義のダークライダーになることらしい。

 

 

晴矢ウィン/仮面ライダーパンクジャック CV:崎山つばさ

 

一人称:俺

 

派手かつ軽い言動の大学生で、参加者に対しても積極的に交流を図るなど気さくな性格。 ハイスクールDxDの世界では知る人ぞ知る有名パンクロッカーでその名は様々な場所で認知されている。

 

その派手なやり方に英澄が関心を受け、駒王ライダー部の部員になり、仮面ライダーパンクジャックの力を手に入れる。実は溪我、ネオン、道嘉よりも先に変身している為、3人にとっては先輩のような存在であるのだ。

 

 

支取蒼那〖ソーナ・シトリー〗/仮面ライダーフォゾー CV:高森奈津美

 

駒王学園3年生で生徒会長。人間界で活動するときは支取蒼那(しとり そうな)という名前を使う。

 

「元72柱」シトリー家の次期当主で、四大魔王の1人であるセラフォルー・レヴィアタンの妹。純血悪魔で、リアス・グレモリーの親友にしてライバルである。

 

いつも冷静で慎重派。優しさと厳しさを兼ね備えている。才能溢れる上級悪魔としては珍しく努力をするタイプ。

 

兵士の匙曰く「会長は厳しくて厳しい」と言われるほど眷属の指導は徹底し尽されている。

 

あることを理由にライダー部の部長になり、駒王学園周辺で起きる問題を英澄たちと共に解明していく。

 

 

鳴世ミオ/仮面ライダードラーネ CV:朝井彩加

 

容姿:成瀬澪(新妹魔王の契約者)

 

英澄をハイスクールDxDの世界に転生させた女神(?) 意地っ張りな性格をしているのは変わらないがどこか憎めない性格であり、英澄曰く「何を考えてるか分からない。」と説明しており、怪しい行動や言動がやや目立つ。

 

そんな彼女の目的とは…

 

 

墨堕奏賭/仮面ライダーダパーン:CV 宮本龍之介

 

ポルテスタ商会という架空の組織を警察や様々な情報機関に送って混乱させ、英澄とは別の悪い意味で人を化かすことが得意な人物。

 

かなり歪んだ性格で、身振りも話し方も非常に気怠げ。協調性に著しく欠けている。

 

自分の人生や周囲に不満を抱いており、時折虚ろな視線を向けたり、自分の思い通りにならないことに直面すると感情を乱したりと年相応の脆さを持つ。

 

敵なのか味方なのか今のところは不明。だが9話の・アゲてひろがるワンダホー!仮面ライダーパンクジャック!にて、「ちっ……ダークミラクルの奴。パンクジャックがいることを教えなかったな?」と発言していた為、何らかの悪の組織と繋がっている様子ではある。

 

 

英澄が使うオリジナルバックル

 

 

ドラゴンフォーム & ドラゴンブーストフォーム

 

SET!

 

〜♪ DRAGON!READY?……FIGHT!

 

SHOUT!& BLESS!BOOST & DRAGON!

 

READY FIGHT!

 

英澄が謎の黒いフードの人物から貰った卵から孵化させて誕生したドラゴンレイズバックルで変身した姿。チェイスグランプリでの1件が終わったあと、煉の手中になったが、エンジェルパラダイスの一件が終わったあと、煉がオリテン大牙が使用していた物を複製して英澄用に改良して渡した。

 

両腕に装備されてあるドラゴングローブで戦う接近戦特化の形態。

 

必殺技はブーストと合わせる場合はブーストスロットルを捻ねたあとにブーストライカーが現れ、バイクモードからギーツモードに変化。

 

その後ドラゴンを模した炎と共に宙に浮いてブーストライカーの上に乗った後、ドラゴンライダーキック&ドラゴニックフィニッシュよろしくブーストライカーと共にドラゴンを模した炎を纏ったたライダーキックを放つ。

 

英澄はレヴェーナを倒す際に火力を上げるためにブーストレイズバックルのブーストスロットルをさらに3回捻っている。

 

ドラゴンストライクの場合は右手にドラゴンの炎を纏わせたライダーパンチを放つ。

 

必殺技音声

 

DRAGON!Strike!

 

DRAGON!BOOST!GRAND VICTORY!

 

 

ソードフォーム

 

SET!

 

SWORD!

 

READY FIGHT!

 

アーマー装甲の容姿:リュウソウジャーのノブレスの金色の鎧と、背中に紺色のマントを装着した姿。

 

元々はヒロミ(正義の実力者の主人公)がアレクシアの戦闘データを変身したアルネスのドライバーから直接パソコンに送られ、様々なレイズバックルのデータから選び抜かれた物で完成させたバックル。元はクレアも使う予定ではあったが、4つ作ったうちの1つが鳴世コーポレーションに奪われる。

 

英澄が彼の依頼を受けたことで手に入れ、後に英澄が自分に合うようにフィッティングした。文字通り剣による攻撃と相手を見抜く力を秘めている。専用武器であるノブリスソードを使う。

 

必殺技音声

 

Sword!Strike!

 

Sword!BOOST!GRAND VICTORY!

 

ノブリスソード

 

見た目:レイジングソードとリュウソウカリバーを合体させた姿(レイズバックルを装填する竜の口は洋風に仕上がっている。)

 

ヒロミがソードフォームのために開発した専用武器。レイジングソードにレイズバックルを装填して必殺技を放つ機構を備えた能力を持っている。マグナムやニンジャなどのレイズバックルに対応し、各能力を模した斬撃を放つ。

 

 

NINJA!(ノブリスソードに装填時)

 

NINJA!TACTICAL SLASH!(必殺技発動)

 

 

 



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・一章:悪魔編
・S.H.Figuarts仮面ライダーギーツ?それよりも転生するのか俺。



白い狐は悪魔を狩る者のリメイクです。使う作品は違います。


 

女神様「すぅ〜…」

 

英澄「……」

 

俺の名前は浮代英澄。ある理由で今、新妹魔王の契約者の成瀬澪に似ている女性がいる空間に何故かいる。露出度が高すぎる服装をし、俺の前で堂々と紅茶を啜っていた。

 

ミオ「アナタ…なんでこんなところに居るか…心当たりはあるでしょ?」

 

英澄「もちろん。S.H.Figuartsのギーツを買ったあとにそれが入った袋をうっかり落としちゃって…取りに行こうとした瞬間に大型トラックが歩道に突っ込んできて…」

 

ミオ「まぁ…不幸っちゃ不幸ね?まぁ、アナタ以外に死人は出なかったのは確かだけど…」

 

英澄「俺は仮面ライダーが好きですから。」

 

胸を張りながら仮面ライダーが好きだと答える俺に呆れる女性は俺にあることを伝えだした。

 

ミオ「自己紹介がまだだったわね?私はミオ。よろしくね?さっそくだけど…アナタにはチャンスを与えてあげる。有難く思いなさい?」

 

この女神、見た目の割に偉そうだな…しかも今更自己紹介かよ。

 

英澄「んで?そのチャンスって言うのは?」

 

ミオ「アナタが天国に行くか…地獄に行くか…それとも転生するか。この3つの中から選べる権利がアナタにはあるのよ。」

 

英澄「転生?どういうことだ?」

 

ミオ「ようはアナタには異世界に転生するチケットを手に入れたってこと。」

 

英澄「あぁ、なるほどね?」

 

ミオ「さて、どうするかしら?」

 

英澄「ならそうするよ。地獄に行くのはごめんだしな?」

 

ミオ「なら特典を1つ選んでちょうだい。」

 

英澄「特典か…なら仮面ライダーの力をくれ。何でもいい。」

 

ミオ「何でもいいの?なら……せっかくS.H.Figuartsのギーツを買ったんだから、ギーツの能力でいいわね?」

 

英澄「そうか…ちなみに前世の知識はそのまま引き継がれるのか?」

 

ミオ「えぇ、親がいないのは仕方ないけど、お金も問題ないわ。アナタは17の高校生として転生して貰うわ。」

 

英澄「そうか……ちなみに、ギーツってなると…ギーツ以外のもあるのか?」

 

ミオ「えぇ、希望に添えればね?」

 

英澄「ありがとう。」

 

ミオ「んじゃ、転送するわね?」

 

そう言ったミオは俺の体に光を入れていった。

 

ミオ「特典を付けて……よし、ライダーの力はアンタの次の人生の家に送ってあるわ。第2の人生、楽しんでちょうだいね?」

 

俺はその瞬間、地面に落下したあとにそのまま次の人生に飛び立つのであった。

 

ミオ「さてと……彼には転生特典とか色々と送ったから、私は例のドライバーの開発に勤しみますかね…」

 

と、不敵な笑みを浮かべながら彼女はデスクに座って作業を始めるのであった…

 

 




次回

・え?ギーツ以外のコアIDもあるって知らないんだけど…


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・え?ギーツ以外のコアIDもあるって知らないんだけど…

 

英澄「へぇ〜……ここが俺の新しい家か?面白い。」

 

日本のある街に浮代英澄が転生してやってきた。転生した瞬間…ギャグ要素満載な空から落下……というわけではなく。地面に穴が空き、そのまま次の人生で使った家に転移した。

 

英澄はさっそく家の中を見渡す。家具や家電が揃っており、ある程度の生活はできるそうだ。そんななかでテーブルの上にはダンボールが置かれていた。

 

英澄はそのダンボールの中身を開けると、中にはミッションボックスが3つが入っていた。その中身を更に開けるとデザイアドライバーとマグナムレイズバックル。そしてレイズバックルの中では切り札であるブーストレイズバックルが入っていた。

 

英澄「マトリョーシカかよ。」

 

だが、そこまでは良かったのだ。そこまでは…

 

英澄「なんでデザイアドライバーが3つあるんだ?」

 

そう、ギーツだけでことが足りるのに何故かミッションボックスが3つある違和感…その内の一つを開けると中にはデザイアドライバーとIDコアが入っていたのだ。

 

しかも入ってたコアはタイクーン…

 

英澄「いや待て待て……ギーツはあるのはいい。なんでタイクーンのIDコアがあるんだ?」

 

バッファとナーゴが無いのは何か理由があるのかも知れないが…見過ごすわけにはいかない。んで最後のミッションボックスに入っていたのは小型バックルだった。

 

英澄「だけど……最初はマグナムとブーストしか使えないんだな?あとは、小型バックルがウォーターとシールドとハンマーとアロー…特級呪物。」

 

そしてダンボールの中にはまだ1つ入っていたのがあった。小さな封筒…そう、最後に入っていたのは手紙だった。

 

英澄「普通手紙は荷物の上に置かないか?」

 

と思いながら英澄は封筒を開けて中に入っている手紙を読む。

 

『ミオよ?転生特典は確認したわね?伝えるのを忘れていたのだけれども、アナタが転生した先は『ハイスクールDxD』というライトノベルに転生したわ。ま、精々頑張りなさい?あ、もし何か不備な事とか、イレギュラーなことが起きたらスパイダーフォンで連絡してね?よろしく。』

 

手紙の内容を見た英澄は他のアイテムを確認することにした。すると透明のケースに水晶が入った綺麗なペンダントが入っていた。

 

英澄「これはなんだ?付箋が貼ってあるがなになに…… 無限収納BOX。『これを使うと様々な物を無制限に収納できる。』なーるほど……ならとりあえず、タイクーンとナーゴの変身者がいないから、ミッションボックスの蓋を閉めて仕舞うか。」

 

転生特典として渡されたギーツ系のアイテムを収納ボックスに入れた英澄。明日から高校2年としての生活が始まるのだが、自分が転生した世界について考え込んでいた。

 

英澄「D×Dの世界か…アニメなら見たことあるが、まさかこんなことになるとはな?」

 

そんなことを考えながらベットに横たわる英澄。そして…

 

英澄「今に考えても仕方ない。今日は寝て、明日に備えるか。」

 

英澄はそのまま就寝し転生初日を終えるのだった。

 




次回

・駒王学園


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・駒王学園


ではどーぞ。


 

あれから何ヶ月か経った。俺は駒王学園に通いながら仮面ライダーギーツとして活躍していた。

 

「待ちなさぁーーい!」

 

一誠「やっべ!学級委員だ!逃げろぉーー!」

 

松田と元浜…そして兵藤一誠…あの3人またエロ本を無断で持ち出してたのか。ところで兵藤一誠というのはこのハイスクールDxDの主人公。性格を一言で言い表すなら熱き好色家。

 

英澄「アイツまたやってるのかよ。」

 

尋常でない性欲・色欲を有する最低最悪な男で女体が絡んだ際に発揮する力は常軌を逸したレベル……特におっぱいに対する情熱は、俺を含む周囲の人間ががどん引きするほどだ。最悪だよな?

 

そのせいでアイツは日常であらゆる女性に敵視されて、一部の男子からも蔑視してる。変態の極だな?

 

だがその分、正義感が強く情に厚く友情や仲間の為ならば如何なる代償をも厭わない熱血漢だ。

 

溪我「英澄、おはよう!」

 

そんなことを考えていたら後ろに謎の人物が現れた。櫻伊溪我。駒王学園の生徒で俺のクラスメイトだ。

 

英澄「タイクーン、今日は妙に早いな?」

 

溪我「そのタイクーンって名前なに?俺タヌキなの?」

 

英澄「あぁ……そののんびりとした性格。タヌキにそっくりだ。」

 

???「はっ、お前も狐みたいに化かした顔してるじゃねぇか。」

 

そんでもって次に現れたのは駒王の制服の上に黒い革ジャンを着た男性が現れた。吾妻道詠、人当たりが悪い男で傲慢な性格な奴。俺に対して並々ならぬ敵愾心を燃やしている。

 

英澄「バッファ……お前朝っぱらから気性が荒いな?」

 

道詠「黙れ。お前よりアイツらの方がうるさい。朝からエロ本なんか持ち込みやがって……これだから色欲に溢れた男子は…」

 

俺と同じこと言ってるんだよなぁ…と、そんなことを言っていたら俺の持っているスパイダーフォンからメールの受信音が流れる。

 

英澄「蒼那からか…」

 

支取蒼那、駒王学園の生徒でその正体は……今は言わなくていいか。

 

英澄「一誠、お前いい加減やめたら?嫌われるぞ?」

 

一誠「おぉおぉそうだね…俺もそう言いたいところだが断る!俺の女子愛は止まらねぇーーー!」

 

英澄「(本当にコイツ……いい加減女好きから離れてくれないかな…)」

 

それから放課後……俺は自分の部活に行く前にオカルト研究部に用があって向かうのであった。

 

リアス「あら?英澄じゃない。どうしたの?」

 

英澄「この前の依頼の報酬を貰いに来た。」

 

リアス「あら?もう終わったのね?」

 

一誠「部長、もしかして英澄、オカルト研究部に入部するんですか?」

 

リアス「いいえ一誠。そうね…白き狐の噂は聞いた事あるかしら?」

 

一誠「あります。よく夜に現れる赤い目をした人間みたいな体格してる狐ですよね?」

 

リアス「その正体、彼なのよ?」

 

一誠「えぇーーー!?マジで!お前あの白い狐だったのかよ!」

 

リアス「彼は私達オカルト研究部では対処が難しい悪魔退治…更には色々な人に様々な依頼を受け持っているのよ?」

 

一誠「悪魔退治って……この前のバイザーとか?」

 

朱乃「正確にはそうね?英澄くん、これが報酬の品よ?」

 

英澄「ありがとう朱乃。んじゃ俺はそろそろ部室に行くよ?」

 

リアス「えぇ、気をつけてね?」

 

そう言われて俺はオカルト研究部を後にして自身が入部している違法魔術討滅部の部室に向かった。そして辿り着いて扉を開くとそこには男性が1人と1人の女性が待っていた。

 

溪我「遅いよ英澄!何してたの?」

 

英澄「あぁ、この前の依頼の報酬を貰いにオカルト研究部に行ってたんだ。」

 

道詠「そんな暇があるなら急いで生徒会室に行けばいいじゃねぇか…」

 

溪我と道嘉は俺が設立したオカルトライダー部のメンバーだ。道嘉はある世界から刺客として現れ、今は俺達と協力して戦っている。

 

英澄「それで?何か進捗は?」

 

溪我「うん。生徒会長から依頼が来てるよ?」

 

英澄「ソーナ・シトリー……おほんおほん、生徒会長の支取蒼那から?」

 

道詠「どうも見たことがない奴が現れたらしいぞ。」

 

英澄「そうか……道嘉は部室に、溪我と俺で行こう。」

 

溪我「わかった。」

 

というわけで俺と溪我は駒王学園の生徒会室に向かうことになった。駒王学園では悪魔や天使、双方の悩み事を依頼する事が多い。勿論、生徒会長である支取蒼那からも度々、様々な依頼を任されている。

 

今回はどんな依頼なのかなと考えていたらもう生徒会室の前まで来ていた。俺は生徒会室の扉を開いて入ると、そこには生徒会のメンバーが数人いた。

 

1人は先程のソーナ・シトリー、2人目は副会長の真羅椿姫。ほんでもってコイツは匙元士郎、一誠と同時期に悪魔になった生徒でソーナ・シトリーにベタ惚れらしい。

 

蒼那「英澄さん。入る時はノックしてからと言ったじゃありませんか?」

 

英澄「悪いな?無断で入るのが俺のポリシーでね?」

 

蒼那「全く……」

 

元士郎「それより生徒会長、例の依頼を。」

 

蒼那「そうね…お茶を入れるのでゆっくり座ってください。」

 

そう言われて紅茶が入り、お茶会を楽しみながら依頼の内容を聞いた。

 

英澄「悪魔祓いのフリードの行動がおかしい?」

 

蒼那「はい。これは悪魔側が言える立場ではありませんが……どうやらレイナーレの影響は市街地までに被害が及んでいるようです。そこで…」

 

英澄「悪魔祓いのフリードを倒せと?」

 

蒼那「はい。お願いできますか?」

 

英澄「分かった。任せてくれ。」

 

そう言われた俺と溪我と道嘉は夜。フリードがいると思われる教会にやってきた。いざとなって謎の教会に入ると、そこは血の臭いで充満していた。

 

溪我「これって…」

 

英澄「はぐれ悪魔だよ。」

 

道詠「通りで血なまぐさい気がしたわけだ。」

 

そしてそのはぐれ悪魔の死体を成敗していたのが……

 

フリード「僕は悪魔を期待していたのに……普通の人間が入り込むとはねぇ?」

 

フリード・セルゲン、堕天使の悪魔祓い組織に属してる神父だ。殺害に快楽を覚えたせいで異端で正統派の教会に追い出されたとか…神側には何度か噂話で聞いたが、まさか生徒会長から依頼されるとは思わなかった。

 

フリード「君たちは悪魔に関わった……だから僕が直接殺してあげるよぉ!」

 

フリードは俺達に向かって銃を放ったが、それを赤い閃光がその銃を打ち払った。そして現れたのは一誠とリアスだった。

 

一誠「大丈夫か英澄?」

 

英澄「お前に心配される程の出来事は起きてねぇよ。」

 

一誠「つっ!?なんだよその見捨てるような言い方ぁ!?」

 

リアス「やめなさい一誠。少し遅かったわね?」

 

英澄「お前たちもフリードを?」

 

リアス「えぇ、私達も丁度、フリードがいる場所を聞きつけてここに来たのよ。」

 

DESIRE DRIVER

 

英澄「なら一緒にアイツを潰すまでだ。」

 

SET!

 

英澄「変身。」

 

MAGNUM!

 

READY……FIGHT!

 

一誠「あ!白い狐!」

 

俺は白がメイン。差し色は朱が特徴的な姿で、上半身の白いアーマー。胸部装甲の上部には斜めに線の入った縁が三つ。複眼は朱色に染まり、マスク部分は口を開けているように見えるデザインになったアーマーを装着した。

 

マグナムフォーム……ギーツと一番に相性がいい形態だ。

 

英澄「さぁ、ここからがハイライトだ。」

 

MAGNUM SHOOTER 40X!

 

俺はマグナムシューター40Xを取り出し、フリードに向けて銃弾を放った。だがソイツは後ろに下がったあとに俺達を高みの見物のように見下ろしていった。

 

フリード「こんなクソガキ……僕が止めてあげるよぉ!」

 

指パッチンをしたフリードの周りにはなんと神父の服を着たジャマトとグールが現れたのだ。

 

英澄「おうおう堕天使の連中は威勢がいいね?」

 

一誠「どうするんですか部長!このままじゃ負けますよ!」

 

リアス「イッセー、英澄を見なさい?」

 

一誠「え?」

 

その光景に一目瞭然だった一誠が既にギーツに変身した俺を見ると神父ジャマトとグール達を俺が圧倒していたのだ。

 

道詠「ちっ……」

 

SET!

 

道嘉「モタモタし過ぎだギーツ!変身!!」

 

(GRAB! CLASHOUT!)

 

ZOMBIE! (Wooooo···)

 

READY FIGHT!

 

道詠は仮面ライダーバッファ:ゾンビフォームに変身。目の前にいるジャマト達をゾンビブレイカーで潰していく。

 

ZOMBIE BREAKER!

 

道嘉「いくぞおらぁ!」

 

(チェーンソーの音)

 

一誠「うぉ!?チェーンソー!?」

 

英澄「あれがアイツの強さだよ…」

 

道詠「ふん……さてと、アイツらを潰すか。」

 

道詠はゾンビブレイカーのカバーを上部までスライドしてポイズンチャージをする。

 

POISON CHARGE!

 

必殺待機中に道詠は刃に紫のオーラを滾らせた斬撃を次々とジャマト達に切りつける。

 

道嘉「これで終わりだ!」

 

TACTICAL BREAK!

 

そしてトリガーを引いたあとに回転する刃でジャマト達を撃墜。フリードだけを残して彼にゾンビブレイカーを突きつけるのだった。

 

フリード「くぅ……コイツらあああああ!」

 

フリードはジャマトとグールを倒されてさらに苛立ったのか、俺達の予想を超える物を取り出してきた。それは…

 

「「!?」」

 

リアス「あれって英澄の使ってる!?」

 

英澄「デザイアドライバー、なんでお前が!」

 

DESIRE DRIVER!

 

フリード「ふふふ……お得意さんから貰ったんだよォ…さぁ!始めようかぁ!」

 

entry…

 

フリード「これだぁぁぁ!」

 

ARMED SHIELD !

 

READY FIGHT!

 

フリードは頑丈そうな見た目の怪人と化して俺達の前に現れた。嫌な予感がした俺は急いで辺りのジャマト達を倒そうとするが、そこに更なる予想外の敵が現れた。

 

英澄「たくギフテリアンかよ。めんどくせぇもん出しやがって…」

 

そう、それはギフテリアンだった。コイツがいる事でさらに面倒な事になった為、俺はブーストレイズバックルを取り出そうとしたが…

 

道詠「ギフテリアンは任せろ。お前はアイツを潰せ。」

 

SET!

 

英澄「んじゃそうさせて貰いますかね?」

 

DUAL ON!

 

GET READY FOR BOOST & MAGNUM!

 

READY……FIGHT!

 

一誠「足が赤くなった!」

 

赤に寄った朱色がベースで差し色はシルバー。下半身に朱色の装甲が追加され、グラデーションが掛かったバイクのマフラーを模したパーツが伸びていた。

 

フリード「姿が変わったところでぇ!」

 

フリードは自前の剣とシールドレイズバックルを装填した事で使えるようになったシールドを使って俺に攻撃してくるが、俺はそれを腕で防いだあとに蹴り技で次々と圧倒していく。

 

英澄「さぁ、打ち上げと行くぜ?」

 

マグナムレイズバックルのリボルバーを回してトリガーを引いた後にブーストレイズバックルのハンドルを続けて2回ひねってブーストタイムに移行した俺は更にもう一度ハンドルを捻った。

 

BOOST TIME!

 

するとブーストライカーがやってきた後にキツネのメカに変形。それに乗った俺はそこから飛び降り、フリードに向かってライダーキックを放った。

 

MAGNUM!BOOST! GRAND VICTORY!

 

英澄「おりゃあああああ!」

 

フリード「や、やめろおおおおおおおおお!?」

 

フリードに思いっきりのキックを放った壁に当てると、そこにキツネの紋章が現れた。フリードはその紋章の上に不幸にもぶつかってしまい、焼き尽くされてしまう。

 

フリード「あああああああ!?僕はまだ死にたくない!あの白黒野郎に報酬の金を貰えるはずだったのにいいいいいいい!」

 

フリードはその言葉を放ってそのまま爆発四散していった。

 

一誠「えぇーーーーーーーーーーー!?」

 

リアス「爆発したわね?」

 

英澄「ふぅ……」

 

俺はフリードが爆発したところを見ると、そこには焼け焦げたデザイアドライバーと、それとは別に焼き焦げていなかったレイズバックルがあった。俺はこの2つを回収して俺の家で調べることにした。

 

英澄「このデザイアドライバーとレイズバックルは俺が回収して調べてみる……もしかしたら違法で改造された物かもしれない。」

 

一誠「違法って……どういう?」

 

リアス「彼のお得意様のところではドライバーの改造の許可を持った者以外がする事は禁止されてるの。実際、英澄はそこら辺が詳しいのよ。」

 

英澄「何か進展があったら連絡する。お前達も気をつけろよ?」

 

するとスマホの着信音が急に鳴り始めた。俺はスマホを取り出して彼女の応答に答えた。

 

ネオン『もしもし?例の教会から彼女を救ったわよ?』

 

英澄「サンキューネオン。流石は優秀な探偵だな?」

 

こうして悪質な悪魔祓いフリードを倒した俺であった。だが俺はフリードを完全に倒せてない事をこの時、気に病んでいたのだった。

 

 




次回

・化かすのはキツネだけじゃない。


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・化かすのはキツネだけじゃない。

 

悪魔祓いのフリードとの戦いから3日が経った。今日は学校がお休みの為、俺は浮代邸でニンジャレイズバックルの製作に取り掛かっていた。すると…

 

???「なに作ってんだ?」

 

英澄「あぁ、桐さんか。」

 

この人は桐生一馬。訳あってか今は俺の家で住み込みで暮らしている。

 

一馬「この前、悪魔祓いのフリードを倒したみたいだな?」

 

英澄「あぁ、逃げられちまったけどな?」

 

一馬「覚えてるか?俺から教わった戦い方?」

 

英澄「勿論。早速ブーストとマグナムで使わせて貰ってるよ。」

 

一馬「そうか……ん?ちょっと待て……どうした?」

 

下っ端「桐生さん。英澄さんからお客さんです。ミオさんって方だそうです。」

 

英澄「こんな時間に何しに来たんだ。リビングに来てくれと言ってくれ。」

 

そんなわけで俺はミオをリビングに呼び、俺達は彼女が何故来たのかを聞いた。するとミオからの口からとんでもない言葉が飛んできた。

 

英澄「盗まれた?デザイアドライバーが?」

 

ミオ「えぇ……私も極天神だから一応警戒はしておいたのだけれども…」

 

英澄「まんまと盗まれたわけか。心当たりは?」

 

ミオ「ないわ。ただ、半分のデザイアドライバーが盗まれたのは確かよ?」

 

一馬「なぁ英澄、こりゃ猫熊の仕業じゃねぇか?」

 

英澄「俺もそう見てるよ。」

 

ミオ「猫熊?何それ?」

 

英澄「俺達の世界で暗躍している組織……いや、怪しい組織に属しているメンバー……ってことだな?」

 

ミオ「その猫熊ってメンバーがいる組織はなんて名前なの?」

 

英澄「ポルテスタ商会。商会って名前だが、実はヤクザの集団だ。俺達警察と協力関係のある集団とはワケが違う。」

 

ミオ「え?ヤクザに良い悪いがあるの?」

 

一馬「俺達は衣装がヤクザで、カタギや警察には手は出さねぇ……だが、小さい子供や女等に手を出すチンピラは脅した後に警察に言うのが俺達のポリシーだ。だが、怪人沙汰になれば、英澄を頼むぐらいだな?」

 

ミオ「な、なるほどね…」

 

英澄「その猫熊……どんな見た目かだけ言う。多分、聞いただけで分かると思う。着ぐるみの被り物のような頭部、パンダの耳を模した恐らく…聴覚装置。」

 

一馬「更には右目が円形・左目が星型になっている複眼。猫熊。いや、パンダらしく複眼の周りと耳は黒く塗られている。」

 

ミオ「ま、まさか猫熊って…」

 

英澄「そう、仮面ライダーダパーンだよ?」

 

ミオ「んじゃ、例のデザイアドライバーを盗んだのもダパーンって事?けど、その目的は何?」

 

英澄「多分、天使や悪魔を怪人にする為の人体実験じゃないかな?」

 

ミオ「えぇ!?」

 

英澄「もう既に半分は取られてるんだろ?なら、こう考えるのも無理もない。」

 

ミオ「んじゃ、これからどうするの?」

 

英澄「ミオはダパーンの正体が誰なのか探ってくれ。デザイアドライバーが盗まれる前は恐らく変身してないはずだ。」

 

ミオ「分かったわ。アナタは?」

 

英澄「既に愛音が猫熊を探ってる。だが、愛音達だけでは無理があるな…」

 

そして翌日…俺に頼み事をするために一誠か土下座してやってきた。

 

一誠「頼む!俺も仮面ライダーにさせてくれ!」

 

英澄「はぁ?お前にはドライグがあるだろう?何で仮面ライダーにならなきゃいけないんだ?」

 

一誠「そりゃ……俺が…兵士だからだよ…」

 

英澄「兵士……チェスの下っ端か。確かに今のお前じゃ他の悪魔や堕天使は上手く倒せないな?」

 

一誠「そうだよ!だから頼むよ!お前の技術で何とかしてくれよ!」

 

そうするの頼むなら、日頃の行動を考えろよコイツ…まぁ、言っても無理か。

 

英澄「分かった。なら今日の放課後。新宿の神室町に行く。そこで見学してみるといいよ?」

 

一誠「か、神室町ってヤクザがいるところじゃねーか!?」

 

英澄「基本的に治安が悪いのは確かだ……だが、俺達はそのヤクザに用があるんだ。」

 

そして放課後。俺達は一誠を連れて神室町にやってきた。もしもの時に今回は桐さんと、桐さんの下っ端も連れてきている。そして保険として一応警察にも警戒するようにと言っていた。

 

英澄「いいか、警察が保険でいると言っても余計な詮索はするなよ?」

 

ネオン「最初から詮索すると思う?けど、この変態が居るのは納得がいかない。」

 

道詠「同じくそうだ。変態は目障りだ。」

 

溪我「まぁまぁ、ライダー部に興味を持ってくれるならそれでいいんじゃない?」

 

一馬「ここにダパーン……いや、猫熊はいると思うか?」

 

英澄「ヤクザが関わってるなら確かだ。それに…」

 

辺りにいる他の連中のヤクザがチラチラと俺達を見始めた。そして…

 

ヤクザ「おいてめぇら!何しに神室町にきやがった!」

 

一誠「うわぁ出たァ!?」

 

DESIRE DRIVER!

 

英澄「桐さん。コイツらから怪人の妖気を感じる。一誠を頼む。」

 

一馬「分かった。」

 

英澄「ふ、さぁ、ハイライトだ。」

 

SET!

 

英澄&道詠「変身。」

 

MAGNUM!

 

(GRAB CRASHER!)

 

ZOMBIE!

 

READY FIGHT!

 

俺はギーツマグナム、道詠はバッファゾンビになってヤクザ達の前に立つが、ヤクザ達はなんとデザイアドライバーを腰に装着し出したのだ。するとライダーコアを嵌めるところが何のクレストもない状態で嵌められる。

 

そして黒いレイズバックルを装填すると彼らはエントリーフォームを模した戦闘員になって俺達に襲いかかってきたが、俺と道嘉は自身が持っている武器で対抗した。

 

一誠「す、すげぇ!」

 

ネオン「私も戦いたくなってきたわ…溪我はどこにいるのよ?さっきまでいたわよね?」

 

SET!

 

ネオン「ん?」

 

NINJA!

 

ライダーに変身したヤクザ達をニンジャデュアラーで攻撃し気絶させたライダー。仮面ライダータイクーン。溪我が変身する仮面ライダーだ。

 

英澄「目的を果たす為なら自己犠牲をも厭わない、タイクーンの忍の心に…」

 

『READY FIGHT』

 

溪我「英澄……ライダーの名前で呼ばないでってあれほど言ったじゃん。」

 

英澄「はっ、俺の癖なんでね?」

 

そう言った俺を無視した溪我は持っていたニンジャデュアラーのシュリケンラウンダーを思いっきり1回転させた。

 

ROUND 1

 

溪我「はぁっ!」

 

TACTICAL SLASH!

 

溪我はニンジャデュアラーから緑色の斬撃を繰り出し、エントリーライダー達を次々と倒していくのだった。

 

道詠「早すぎだろ。」

 

溪我「忍者が俺の……僕のポリシーだから。」

 

そして俺達に倒されたヤクザ達はその場で気絶していった。俺はライダーのまま倒れたヤクザの1人の胸ぐらを掴んでこう言った。

 

英澄「誰から神室町で混乱させろと頼まれた?」

 

ヤクザ「くぅ……猫熊だ。アイツは堕天使に使う奴のデータをとる為に神室町で暴れてくれと頼まれた。」

 

英澄「そうか……分かった。ありがとう。」

 

その後、神室町で俺達を襲って暴れたヤクザ達は逮捕されたようだ。まぁ、あれだけ暴れれば無理もない。俺達はなんで逮捕されないかって?まぁ、世界の均衡を守るのは我々駒王ライダー部の使命ですから。

 

ネオン「ねぇ?今日は疲れたから英澄の家によりましょ?」

 

英澄「え?」

 

道詠「賛成だ。俺も疲れた。」

 

英澄「えぇーーーーー!?」

 

一馬「良かったな?今日も面白い事が起きそうだ。」

 

一誠「お前ばっか美女に囲まれてズルイぞぉーーーーー!?」

 

英澄「( ̄▽ ̄;)」

 

溪我「一誠くん……俺、男だよ。(´・ω・`)」

 

道詠「てか、女はネオンしかいないだろ。」

 




次回

・ビートを掻き鳴らせ。


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・ビートを掻き鳴らせ。

 

ある街の路地裏。ある人物がその場で立って誰かを待っていた。

 

須藤雅史。小竹署の刑事。龍騎の世界では連続失踪事件を追っていたが、その裏では刑事の立場を隠れ蓑にして悪事をしていた所謂、汚職警官。

 

ライダーバトルの戦いで頂点を極めることを目指していた彼は、ボルキャンサーを強化するために一般人を襲わせて食わせたりしていた。

 

しかし秋山蓮との戦いでカードデッキを壊されてしまい、最終的には契約モンスターであったボルキャンサーに喰われて亡くなった。そんな彼を、ある男が復活させたのだ。それは…

 

雅史「ふっ……遅いですよ猫熊。何をしていたのですか?」

 

猫熊「フリードを探していた。どうやら例の駒王のライダーに倒されたらしい。」

 

猫熊……仮面ライダーダパーンは右手にビックリミッションボックスを持ちながら彼の前に現れた。そしてそれを須藤雅史に投げ渡してこう言い放った。

 

猫熊「須藤雅史、これをお前にやる。」

 

雅史「ふふ……いいんですか?私が戦えば、アナタにも火が飛び散るはずです。」

 

猫熊「貴様が目的を果たしてくれれば、俺の次の目的が可能になる。まぁ、失敗しても手を尽くせば可能ではあるがな?」

 

雅史「ならば……貰ってもいいですか?丁度、暇を持て余していたので。」

 

猫熊「好きにしろ。」

 

猫熊はそう言い放ち、路地裏を出ていった。

 

雅史「さて……私は私なりに悪事を働きますかね。」

 

2日後…

 

英澄「暇だな。」

 

溪我「そうだね…」

 

道詠「暇人かよお前ら。」

 

放課後の駒王学園……ライダー部はいつも通り退屈な日々を過ごしていた。ネオンは警察から事件捜査の依頼が来ているため、今日は来ていない。テーブルの上にはまだ開封されていない大量のお菓子や菓子パンに、惣菜パンまでが置かれてた。

 

道詠がその一つであるクリームパンを取って食べていた。

 

英澄「(そう言えばネオンの受け持った依頼ってニュースでやってた連続殺人事件か?)」

 

そんな事を考えていると部室のドアが急に開き始める。そこから出てきたのは生徒会長の蒼那だった。

 

蒼那「こんにちは英澄さん。」

 

英澄「やぁ、ソー…じゃなくて、蒼那。今日は何の用で来たんだ?」

 

蒼那「アナタ達の部活を見学しに来ました。ちょうど入る部活が無かったので、気休めとして来た次第です。」

 

英澄「またまた〜……そう言って、本当は依頼があるんじゃないのぉ?」

 

蒼那「ふっ……流石は仮部長ですね。察しが早いです。」

 

そう言って蒼那さんはテーブルにあったお菓子の中からポテチののり塩味を取った後にある資料を置いていく。

 

蒼那「あの……お箸はあるでしょうか?汚れるのでお菓子を手で食べたくないんです…」

 

溪我「あぁ、ありますよ。今出しますね?」

 

英澄「お菓子……しかもジャンクな奴を食べる悪魔がいるなんて初めて聞いたぞ…」

 

溪我から箸を渡された支取さんはこの資料の全貌を話そうとし始める。

 

蒼那「最近、駒王周辺で連続殺人事件が起きているのは知っていますね?」

 

英澄「あぁ、テレビでも有名になってたよな?確か……被害者の5人は朝方に殺害されているって…」

 

蒼那「その連続殺人事件の捜査を……捜査一課からはぐれ悪魔対策部が担当する事になったんです。」

 

はぐれ悪魔対策部…文字通り人間に害を成す悪魔に対抗する為に作られた組織。はぐれ悪魔だけでは無く堕天使に関する事件も取り扱っている所謂人間のチームで結成された悪魔討滅部隊だ。

 

英澄「けど……なぜ悪魔対策部が?捜査一課が捜査を進めていたのが急に…犯人が悪魔だというのか?」

 

蒼那「いいえ……今回は悪魔が加害者ではなく……被害者なんです。」

 

道詠「おいそれって!」

 

支取さんの言葉で何となく理解できた。

 

蒼那「被害者の悪魔達ははぐれ悪魔でしたが、普通に人間社会に紛れ込んでいました。悪魔である事を隠し通して…」

 

英澄「つまり……加害者の悪魔が悪魔を殺したって事なのか?」

 

蒼那「いいえ、逆です。犯人は人間だと断定されました。つい先程ね?」

 

道詠「どういうことだ?」

 

蒼那「そもそも堕天使ならば証拠として黒い羽根が落ちるはずです。」

 

英澄「そして犯人が悪魔なら朝方は狙わない。悪魔は夜が大好きだからな?」

 

溪我「じゃあ……犯人は人間ってことなの?」

 

英澄「あぁそうだな?しかも……高度な殺人技術を持った者……

 

蒼那「しかも悪魔の翼も鋭利な物で切られています。」

 

英澄「ふーむ……蒼那、猫熊の可能性も考慮して調査してもいいか?」

 

蒼那「えぇ、ですけど何か心当たりがあるんですか?」

 

英澄「ちょっとこれに詳しい奴がいてな?」

 

そう言った俺は懐からスパイダーフォンを取り出し、ネオンに連絡を取って見ることにした。

 

英澄「あぁネオンか?至急で悪いんだが、部室に戻っていてくれるか?……あぁ、仕事の依頼だ。」

 

そう言って数分後。現れたのは…

 

ネオン「ごめん。待たせた?」

 

暗満ネオン。俺達と同じオカルトライダー部の一員で仮面ライダーナーゴに変身する。

 

英澄「いや大丈夫だ。それで?何か情報は掴めたか?」

 

ネオン「えぇ、とても面白い情報を手に入れたわよ?特に犯人に関しては大驚きじゃないかしら?」

 

蒼那「暗満さん…アナタもこの部活の部員だったんですか?」

 

ネオン「うん。よろしくね生徒会長さん。」

 

溪我「それで?何か情報は掴んだの?」

 

ネオン「うん……被害者である悪魔を殺した犯人を…知り合いの警察と追ったらまさかの展開が起きてね……はいこれ。」

 

ネオンがテーブルに投げつけたのは1人の男……いかにもデカって服装をしていた人物だった。 

 

ネオン「須藤雅史。28歳の小竹署の刑事で数週間前から行方を眩ませたけど…今回の事件の捜査で彼が犯人である事が分かったの。」

 

龍騎の世界では連続失踪事件を追っていた裏で刑事の立場を隠れ蓑にし、ボルキャンサーに人を殺させるなどの悪行を行っていた。しかし最終的にはナイトの攻撃でカードデッキに壊されて、ボルキャンサーに喰われたという結末を迎えた。

 

そんな彼がここに転生して…また刑事となって悪事を行っていたが、誰かにバレて痺れを切らして抜けたのだろう。

 

ネオン「今日もし現れるとしたらこの駒王でしょうね?だから生徒会長には協力をお願いしたいと思ってる。」

 

蒼那「きょ、協力?」

 

数時間後…

 

蒼那「あ、あぁ……ネオンさんの指示で夜の駒王を歩く事になりましたが……まさか外だなんて…最悪です。」

 

そう彼女が言い出すと向こうから誰かが接近してきた。物凄いスピードで。嫌な予感がした彼女はその誰かの攻撃を避けた。その人物は目標を外したのか、街灯に鋏らしき武器を挟み、それを1発で切断していった。

 

蒼那「鋭利な物……まさかアナタが須藤雅史!」

 

雅史「おや?ここの生徒会長は耳が広いですねぇ……そう、私が須藤雅史。仮面ライダーシザースです。今はデザイアドライバーの力を持ってパワーアップしました。」

 

蒼那「罪のない……ましてや、人を殺そうとしないはぐれ悪魔を殺したのは何故ですか?」

 

雅史「悪魔は人間に害をなし、夜に人を殺そうとする!この世にいてはなりません。いていいのは人間だけなんですよ!」

 

蒼那「なんですって!」

 

雅史「アナタも悪魔ですね……なら、私の鋏で切り取ってあげますよ!」

 

蒼那「きゃあぁ!?」

 

雅史が右腕にあるシザースピンチを模したアーマーで蒼那に襲いかかろうとしたその時だった。別の方角からもの凄いスピードで雅史が変身するシザースに向かって攻撃を放ち、蒼那を助けた。

 

BOOST!

 

READY FIGHT!

 

ネオン「怪我してない?蒼那さん。」

 

蒼那「ネオンさん!」

 

ネオン「よく頑張ったね?あとは私に任せて?」

 

蒼那「待ってください!まずは英澄さん達の助けを待って!」

 

REVOLVE ON!

 

ネオン「大丈夫……このバックルともう1つを合わせてすぐに終わらせるから。」

 

そう言ってネオンはキーボードとDJブースが合わさったレイズバックルを取り出し、それをデザイアドライバーの右側に装填した。

 

SET!

 

ネオン「いくよ!」

 

DUAL ON!

 

BEAT & BOOST!

 

READY FIGHT!

 

ネオンは仮面ライダーナーゴ:ビートブーストフォームに変身した。

 

BEAT AXE!

 

雅史「な、なんですか!その銀色の姿は!」

 

ネオン「何だっていいでしょ?アナタには関係ない。さぁ、覚悟はいいかしら?」

 

一方、スフィア天界では…

 

一葉「〜♪」

 

冷雨「随分とご機嫌ね。一葉?」

 

エーニャ「そりゃそうだよ。今日はおばあちゃんの誕生日だもん。」

 

一葉「おばあちゃんの大好きなホールケーキを沢山買ってきて正解だったわ!おばあちゃん喜ぶかなぁ〜?あはーあはは♪」

 

エーニャ「なんか半分ヤンデレが漏れてる気がするんですが…」

 

冷雨「余計な事を言うとまた父さんみたいにやられるよ?」

 

常磐家…

 

一兎「0(:3 _ )~」

 

リュミア「ちょっと!?一兎大丈夫!?」

 

ーーーー

 

エーニャ「あ、あははは…( ̄▽ ̄;)」

 

そして常磐三姉妹は女神ロイヤルがいるスフィア天界管理局に入り、彼女が居ると思われる局長室へ入る。すると…

 

ロイヤル「プハッーー!あっーははは!やっぱ朝酒は美味いわああああ!!」

 

一葉「お、おばあちゃん!?」

 

冷雨「な、なんであんなに呑んでるの?」

 

エーニャ「はぁ……あれ相当イライラしてたんじゃないの?」

 

女神ロイヤルの飲みっぷりに唖然してしまう常磐三姉妹のいる局長室に女神ロアが入ってきた。

 

ロア「やっぱり……まだここで飲んでたのね?」

 

冷雨「ろ、ロア様…これは一体どういう?」

 

ロア「アナタ達、極天神は知ってるわよね?」

 

一葉「はい。確かマルヴァド様が…」

 

ロア「えぇ…実はミオという女神がある転生者に色々とヤバい物を渡してある世界に転生させたのよ?」

 

冷雨「その……ヤバい物って?」

 

ロア「ふぅ…仮面ライダーギーツの力。」

 

「「!?」」

 

エーニャ「待って!ギーツはまだ放送したばかりだよ!?」

 

冷雨「メタイ…」

 

一葉「それだけじゃないですよね?」

 

ロア「その通りよ。様々なライダーの作成データもこの転生者に渡したのよ。名前は確か……浮代英澄だったかしら?」

 

一葉はロアが持っていた資料を分捕ってその全貌を見ようとした。

 

一葉「既にスキルとして赤外眼と弾道予測線、さらには音を感知する能力……さらにはゲゲゲの鬼太郎の妖気アンテナ。」

 

ロア「どう?これで察したでしょ?」

 

一葉「まぁ……おばあちゃんがあんなに飲むのも無理ないですね。」

 

ロア「しかもその転生先…あのメンバーが研修で向かってるのよ?」

 

一葉「あぁ……正義達ですか…もうそんな時期なんだね。転生合宿。」

 

ロア「ミオは管理していたデザイアドライバーを盗まれてプンプンだったそうよ?」

 

一葉「はぁ……ロア様、私心配なのでその転生者に会ってどんな奴か見てきます。」

 

ロア「そう言うと思ったわ。着いてきて。」

 

ロア様に着いてこられた一葉と冷雨にエーニャも向かおうとするが…

 

冷雨「貴方はおばあちゃんのお守りでもしてあげて!」

 

エーニャ「あ!ちょっと!待ってよ!一葉!冷雨!私まだ未成年よ!?アナタ達みたいに私は酒を飲めないからね!?ねぇ!?ねぇ?!」

 

ロイヤル「あははははエーニャ♪私と遊ぼよぉー!」

 

エーニャ「ぎゃーーーーー!?勘弁してぇーーー!?」

 

スフィアスフィア天界管理局、地下2階層…

 

一葉「ここは?」

 

ロア「スフィア天界が保有する研究施設よ。ここで新しいバイクが開発されたの。」

 

そう言われて床からライドベンダーみたいなゴツイバイクが現れた。

 

ロア「これはスフィアライド。最近開発されたスフィアブックゲートを差し込んで起動する特殊な乗り物よ?これを使えば長い距離でスフィア空間を移動する事が出来るわ。」

 

冷雨「龍騎のライドシューターみたいな感じですか?」

 

ロア「そう思って貰えるといいわ。」

 

一葉「へぇ〜……では早速?」

 

そう言った一葉は変身した後にスフィアライドに乗ってみる。そして…

 

ロア「一葉ちゃん。例の場所の目的地をナビに設定しておいたわ。」

 

冷雨「え!?もう行くんですか!?」

 

ロア「実践も兼ねての調査よ。アルテマ様が何を企んでるのかを…一葉ちゃんが確認してくるだけだからね?」

 

一葉「厄介事には遭遇したくないですけどね!」

 

Sphere Ride gate on…

 

一葉「んじゃ!お父さんには出かけてるって言っておいて冷雨!」

 

冷雨「はいはい……無茶だけはするんじゃないわよ?」

 

そう言った一葉はその場からスフィアライドで英澄のいる世界へ向かったのであった。

 

 

 




次回

・ブースト上げまくり!ネオンのパーティナイト!


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・ブースト上げまくり!ネオンのパーティナイト!

 

ウィニシア「うえええ……」

 

とあるインフィニット・ストラトスの世界。城凪翔夜、夕凪輝夜、剣凪華夜、そしてウィニシア・ウォンの4人はいつも通りの研究ガレージで暇を持て余していた。

 

ウィニシアは酒を飲み続けたせいなのか…二日酔いになってしまったのだ。

 

華夜「ちょっとウィニシアちゃん?大丈夫?」

 

ウィニシア「だ、大丈夫……ただの二日酔い…」

 

華夜「あのねウィニシアちゃん。如月くんや一兎くんの世界で沢山飲んでるからあぁなるんだよ?もう!今日からお酒禁止!」

 

ウィニシア「えぇー!?そんなっー!」

 

輝夜「ご愁傷さま……(-∧-)合掌・・・」

 

翔夜「……」

 

ウィニシアの酒での騒ぎで盛り上がってるなか、翔夜は1人、頭の中で考え事をしていたのか、黙り込んでいた。

 

輝夜「どうしたの急に黙り込んで。翔夜らしくないわよ?」

 

翔夜「あぁ……いやさぁ、俺らって異世界で色々な奴らと会ってきただろ?」

 

輝夜「そうね。シュンガに刃、戦兎に一兎、さらに言えば或兎達とも会ったわね?」

 

華夜「シヨンくん達とも何回か会ってるけど…何かあったの?」

 

翔夜「あぁ……これだよこれ。」

 

翔夜が向かった先は灰色の布で覆われたでかい何か…ウィニシアを含め嫌な予感がした輝夜と華夜に彼はその布を外す。そこから出てきたのは…

 

輝夜「え!?これって刃達の世界に向かった際に使った異世界ゲート!?」

 

華夜「実際は行ったんじゃなくて、起動して使ったらたまたまその世界に来ただけで…」

 

ウィニシア「えぇでも……それがどうしたの?」

 

翔夜「この前、嶺賀達の世界に行って色々会っただろ?その時に月夜が俺達にスフィア粒子を仰山くれたんだよ。」

 

輝夜「えぇ!?そんなこといつからやったのよ!?」

 

翔夜「もう大分前だぞ?」

 

ウィニシア「なるほど……どおりでもう一つの布に隠されたものは…」

 

そう言ってウィニシアがもう一つ布に隠された場所に向かう。そしてそれを取ると大量のスフィア粒子が入った大型カプセルがあった。

 

輝夜「でもこれを使って何をするの?」

 

翔夜「もう1回……試そうと思うんだよ。」

 

ウィニシア「異世界に行くのに?」

 

翔夜「あぁ、ランダムでな?」

 

輝夜「また変な世界に落とされる気がする。」

 

そう輝夜が心配していたその時、華夜はそのカプセルとゲートを繋ぐホースを異世界ゲートマシンに差し込み出した。

 

ウィニシア「え?あ、ちょっと何してるの華夜?」

 

華夜「何って、翔夜くんの話を聞いてなかったの?」

 

輝夜「ま…まさかアナタ達、今ここでやろうとしてるの!?」

 

翔夜「前段階で色々と調整してたんだよ。簪や華夜も時々手伝ってくれたし。」

 

華夜「こっちはOKだよ?」

 

翔夜「おう。んじゃ始めようか?」

 

ウィニシア「ちょっと待った!今ここでやらされたらスフィア天界で貰ったヴィンテージワインが!?」

 

華夜「うるさい。」

 

ガチャ!

 

華夜はウィニシアの制止を聞かずにゲートにスフィア粒子を送るホースを差し込んだ。嫌な予感がした輝夜とウィニシアは顔を悪くしながら苦笑いして…

 

翔夜「よし始めよう。」

 

ヴォーーーーーー〜ン!

 

輝夜「もう嫌な音してる!音してるから!」

 

翔夜「ISを忘れるなよ?何あるか分からないからな?」

 

そう言って翔夜は調整が済んだ輝夜とウィニシアのISを投げ渡す。そして華夜も自身のISを持ってサングラスをかける。

 

華夜「IS学園、( -`ω-)bアイルビーバック。」

 

輝夜&ウィニシア「もうそういう所じゃねぇーーーーーー!?」

 

スフィアゲートは4人を飲み込み、無人の研究所と化してしまったのであった。

 

一方!

 

雅史「なんですかその姿は!」

 

ネオン「あれ?私のことは知らないの!私は表向きは目立たない陰キャを演じる高校生!その裏の姿は!じゃーーん!アイドルチューバーのナゴネオでーす!よろしく!」

 

雅史「そんなの知るか!」

 

シザースは装備している鋏みたいな武器でネオンを攻撃するが、彼女はそれをビートアックスで防いだ。しかしただ防ぐのではなく受け流すという変わった戦法をしていた。

 

雅史「そんな……確実に当ててるはずなのに!」

 

ネオン「そんな攻撃じゃ私には勝てないよ!」

 

ROCK FIRE!

 

ネオンはドラム型調律装置「エレメンタドラム」を1回押してロックファイアという音声を発した後に必殺待機音を鳴らす。そして…

 

TACTICAL FIRE!

 

ビートアックスで火炎に変化した音を帯びた強力な斬撃をシザースに放った。

 

蒼那「よくもまぁこんな作戦を思いつきますね!」

 

ネオン「これが私達のやり方だからねっ!」

 

そしてシザースを追い詰めたネオンは彼にこう言い放った。

 

ネオン「私はね?アナタのような非番な方を放ってはおけないの!」

 

ネオンはブーストレイズバックルのハンドルレバーを回転させてブーストタイムを発動させる。

 

BOOST TIME!

 

ネオン「いくよ!」

 

BEAT BOOST GRAND VICTORY!

 

どこぞの牛みたいにビートアックスをシザースに投げつけて不意を付かせたあとに、ビートとブーストを掛け合わせたライダーキックを放った。

 

ネオン「おりゃあぁぁぁぁぁ!」

 

雅史「あぁ!?うわああああああ!?」

 

雅史ことシザースはその攻撃をもろに受けて爆発四散され変身解除に追い込まれてしまった。そこに俺達が駆けつけた。

 

ネオン「これでおしまいだね?」

 

道嘉「須藤雅史……アイツが犯人か。」

 

溪我「アイツを逮捕すれば猫熊の状態を聞けるよ!」

 

英澄「あぁ、そうだな?」

 

しかし俺達が雅史を捕まえようとしたその時だった。彼の後ろからなんと…アイツが現れたのだ。

 

英澄「お前は…」

 

頭部が着ぐるみの被り物のような物に覆われ、俺と同じエントリーフォームの状態の姿で現れたのは仮面ライダーダパーンだった。

 

雅史「遅いですよ……何をしていたんですか?」

 

猫熊「ちょっとな……」

 

英澄「お前か…悪魔祓いのフリードにデザイアドライバーを渡したのは。」

 

猫熊「あぁそうだよ。俺がポルテスタ商会のメンバー。猫熊さ。そしてその正体は…ふ、まだ明かせないな?」

 

道詠「アイツ……パンダの癖に気味が悪いな?」

 

猫熊「ふっ……またどこかで会おうギーツ。お前との戦いを楽しみにしてるよ。いくぞ。」

 

雅史「はい。」

 

猫熊と須藤雅史は俺達を見下してその場から立ち去っていった。

 

場所は変わってクローン連合軍総合基地。スフィア桃夢卿での疲れがまだ残っていた月夜はとある一室で寛いでいた。

 

月夜「ふぁ……ブリュッヒャーがお見舞いの時にくれた紅茶が落ち着くなぁ…」

 

戦友、シャルロット・フォン・ブリュッヒャーから貰った紅茶を飲みながら、彼はこれから起こることを考えていた。

 

月夜「そういえば……スフィア天界では今、デザイアドライバーが流行ってるんだっけ?新しい仮面ライダーはすぐ流行するなぁ…ん?」

 

そんな彼は嫌な音がした思って外に出てみるとそこには護衛に着いていたクローントルーパー達が簡単に倒されてしまっていた。

 

月夜「おい軍曹!何があった!」

 

軍曹「ね、猫と…狐です。猫と狐の全身が黒い仮面ライダーが…急に奇襲を…」

 

そう言ってその場で倒れ込んでしまった軍曹のトルーパー…彼は腰にジードドライバーを腰に装着した後に連合軍の兵器の発着所に向かうと…

 

???「あらあら?ちょっと遅かったんじゃないかな?」

 

???「本当にそうだね…バカが入ってきたよ?」

 

月夜「(あれはギーツ系統のライダー?まさかあれで基地に潜入したのか?)お前ら……ウチのもんに何してくれたんだ?」

 

クルティニ「さぁなんでだろうね?私はクルティニ、彼女はハルノース。」

 

ハルノース「よろしくね〜?仮面ライダージード。」

 

月夜「俺の名前を知ってるって事は……俺に喧嘩を売ってるって事になるな?」

 

トリニティジード!Confirmed!

 

come on!Go!スピノ!キング!ダイル!

 

come on!Go!スピノ!キング!ダイル!

 

月夜「変身!」

 

トライミクス!スピノサウルス!キングクラブ!クロコダイル!仮面ライダー!オーバージード!

 

オーバージードに変身した月夜は2人の謎の仮面ライダーに挑むが、その圧倒的な強さに大苦戦してしまう。

 

月夜「コイツら……エントリーフォームなのに強いってどんな根性してるんだよ!?」

 

ハルノース「他のデザイアプレイヤーとは違うんだよ?」

 

クルティニ「ふふふ……このままお前を終わりにしてあげるわ!」

 

クルティニとハルノースが俺に向けてエネルギー刃を放とうとしたその時だった。別の場所からレックスとアソーカが複数のクローントルーパー達を連れて彼を助けにきた。

 

クルティニ「ちっ……邪魔が入った。撤退して女王に伝えるよ!」

 

ハルノース「えぇーー!せっかくいいとこだったのにぃ!」

 

クルティニとハルノースは体勢が不利と考えてその場から脱出していった。変身解除した月夜は少し疲れが溜まったのかその場で倒れ込んでしまった。

 

アソーカ「大丈夫?」

 

レックス「まだ桃夢卿での疲れが残ってるみたいだな?」

 

月夜「あぁ……スフィア天界で治療しに行くしかないな…レックス、スフィア天界に緊急連絡。謎の2人組に襲われたと伝えろ。」

 

レックス「了解。」

 

アソーカ「アイツら…何者だったの?まるで忍者みたいだったよ?腰には…ドライバーが付いてて…」

 

月夜「あぁ……俺もあんなライダー初めてみたよ…」

 

彼が戦った謎の仮面ライダーの事を考え始めた月夜。その目的や行動が未だ不明の中で、彼はスフィア天界に向かう事を決意するのであった。

 

月夜「(エントリーフォームなのにオーバージードに対抗するぐらいの強さ…さらには彼女達が言い放ったていた女王という言葉……何かスフィア・リムで…如何わしい事が起きようとしているのか?)」

 




次回

・ハイテンションなハロウィンくん。


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・ハイテンションなハロウィンくん。

 

猫熊こと仮面ライダーダパーンが俺達の前に姿を現してから既に3日が経った。突如としてエントリートルーパー達が現れて住民を襲う事件が多発。俺と道詠はその現場に辿り着き、、その彼らを目撃するが…

 

道詠「あれって……エントリートルーパーだよな?」

 

英澄「あぁ……けど改造されているみたいだ。」

 

道詠「しかもこの匂い……ゾンビだ。けど、理性はあるみたいだ。」

 

英澄「武器も持ってるみたいだな?」

 

デザイアドライバーを既に腰に装着していた俺達はそれぞれのレイズバックルを取り出して装填する。

 

SET!

 

道詠「変身。」

 

GRAB CRASHER!ZOMBIE!

 

READY……FIGHT!

 

道詠は仮面ライダーバッファに変身しポイズンブレイカーでエントリートルーパー達を次々と殴っていく。そして俺も…

 

SET!

 

英澄「変身。」

 

ARMED WATER!

 

READY FIGHT!

 

俺は上半身にアームドウォーターを装備し、右手に消防車のハシゴのような形をした水色の水鉄砲を手にしていた。俺は水鉄砲でエントリートルーパーに攻撃するが、水の勢いがドンドンと落ちていくことを察した。

 

英澄「あぁ水圧が!?おっ、よっと!」

 

レイズウォーター……供給がなければ水が入っていない水鉄砲と同じか。水辺がないと無理……だが俺はレイズウォーターを打撃武器に使ってエントリートルーパーをタコ殴りにしていった。

 

英澄「こっちの方がいいかもな?」

 

俺はレイズウォーターを振り回してまるでヤンキーが野球のバットで殴るように次々とエントリートルーパー達を倒していく。

 

英澄「すいーどうー、かーん(水道管)!」

 

道詠「おい!あんま調子に乗ってると倒されるぞ!」

 

そう道嘉に言われた俺ではあったが……

 

蒼那「きゃああああ!?」

 

一誠「うおおおお!?来るなっーーーー!?」

 

女ゾンビ『ひゃっはははははは!』

 

女ゾンビ『アイツらもゾンビにしちゃえぇ!』

 

英澄「おいおいマジかよ!?」

 

ントリートルーパーの状態の女ゾンビ達に追いかけ回されてる一誠と神琳。その様子を見た俺と道嘉は追いかけてるゾンビ達に目を光らせる。

 

道詠「アイツら……頭がヘッドギアみたいなのしか付けてないじゃねぇーか!色々と丸出しだぞ!」

 

一誠「おい英澄!どうにかしてくれ!アイツ蒼那先輩を噛んじゃったんだよ!」

 

道詠「それマジで言ってるのか!?」

 

英澄「落ち着けお前ら。それにまだ終わったわけじゃない。」

 

そう言って取り出したのは何かの液体が入っているカプセルのような物だった。俺はそれを神琳の首に刺し、中にある液体を注射した。

 

蒼那「英澄さん、これは?」

 

英澄「ゾンビウィルスに対抗するワクチンだよ。これでアイツらに対抗できる。」

 

一誠「どうする?俺も手伝うか?」

 

ドライグ『おい、お前はライダーじゃないだろ?』

 

一誠「だけどよ!」

 

英澄「そう慌てるなってイッセー。俺も手がないわけじゃない。」

 

俺は懐からブーストレイズバックルを取り出し、デザイアドライバーの左側のスロットに装填する。

 

SET!

 

ブーストレイズバックルのレバーを回し、俺は下半身にブーストを装着し、『ブーストフォーム アームドウォーター』に形態を変えた。

 

BOOST!ARMED WATER!

 

英澄「さぁ、ここからが…ハイライトだ。」

 

そう言った俺はレイズウォーターで次々とエントリートルーパー達を殴り倒していく。

 

女ゾンビ『な、何なのよコイツ!』

 

女ゾンビ『水も滴るいい男ね!でも嫌いだわ!』

 

英澄「お前らの方が嫌いだよ。」

 

女ゾンビの発言に少しキレた俺はレイズウォーターを彼女達の近くにある木に投げ捨てる形で突き刺して固定し、ブーストの足で引き金を引き格闘戦を行いながら同時に水流弾を浴びせた。

 

一誠「おぉ!すげぇ!」

 

蒼那「水蒸気ですか…トリッキーな戦法ですね?」

 

女ゾンビ『こ、コイツゥ!』

 

英澄「ふっ…ここからが面白くなるところだ。」

 

REVOLVE ON!

 

リボルブオンをしてブーストを上半身、アームドウォーターを下半身に切り替え、女ゾンビ達を次々とボコボコに殴っていく。だが…

 

一誠「うわぁ!?こっちくるなぁ!?」

 

蒼那「ちっ……そろそろ限界ですか。」

 

英澄「早く倒さねぇとみんなが危ねぇな?」

 

そんなことを考えていた俺は近くにあった壊れた消火栓を見つけた時にあることを思いついた。

 

英澄「よぉーし……盛大に打ち上げだ!」

 

ウォーターレイズバックルの蛇口ハンドルを捻り、ブーストレイズバックルのハンドルを続けて2回捻る。

 

BOOST TIME!

 

俺は壊れた消火栓の蓋を蹴って開けたあとにそこから出た水を巻き上げ、その水をブーストライカー・ギーツモードに吸い込ませる。

 

BOOST WATER!GRAND VICTORY!

 

さらにもう1度捻ったあとに前に展開したエグゾーストテールから放水させ、その水の勢いとブーストパンチャーからの噴射を合わせたライダーパンチをゾンビになったエントリーフォーム達を打ち倒したのであった…

 

女ゾンビ『うぅ……ナニコイツゥ!』

 

するとそこに……

 

???「英澄!道詠!楽しんでるじゃないの?」

 

道詠「パンクジャック!」

 

英澄「ウィン…お前。」

 

ウィン「へへ、俺の出番がやっと来たぜ。」

 

蒼那「え?」

 

一誠「誰?」

 

英澄「晴矢ウィン。俺達の仲間だ。」

 

蒼那「そう言われると…」

 

一誠「腰に……ドライバー付けてる。」

 

ウィン「ふっ、いくぜ?」

 

ウィンはモンスターレイズバックルを取り出し、デザイアドライバーの右側に右手を掲げながらレイズバックルを押し込み、左手を掲げて変身する。

 

SET!

 

ウィン「変身!」

 

MONSTER!

 

READY…FIGHT!

 

ウィン「Foo!カマすぜ〜!I’m パンクジャーック!」

 

そして……

 

龍我「はぁ……暇だな?」

 

戦兎「お前はいつも退屈過ぎるだろ?もっと緊張感持てよ。何か来るかも知れないっていうのによ?」

 

天才物理学者の輝琉戦兎と筋肉バカの万上龍我は何も起こらない日々で退屈を過ごしていた。

 

龍我「もっー!何か起きろよ!変身して悪いやつ沢山ボコボコにして暴れてぇーよ戦兎!」

 

戦兎「お前は戦闘狂か!」

 

そんな2人の前になんとスフィアゲートが現れた。嫌な予感がした2人はビルドドライバーを腰に着けて変身して警戒したが…

 

カルノ「久しぶり……だったか?いや、初対面か。」

 

戦兎「いや、一度或兎達の世界で会っている。カルノ・ウロボロスだっけ?」

 

カルノ「よく知ってるな?」

 

戦兎「あぁ……それで何しにきた?」

 

カルノ「今、スフィア・リムの各世界にいる転生者とその仲間達がスフィア天界に集まっている。常磐一葉がいないなか、スフィア天界で何かの会議が始まろうとしている。」

 

戦兎「……」

 

カルノ「お前らにも参加して欲しいそうだぞ?」

 

龍我「どうする戦兎?」

 

戦兎「ふっ、向かわないってことは無いさ。暇だし行こうぜ万上。」

 

戦兎と龍我、そしてカルノの3人ははスフィアゲートでスフィア天界へ向かい、研究施設を後にしたのだった。

 

『無人を確認、防衛モードに移行します。』

 

戦兎の研究施設は戸締りをして防衛モードに入り、誰もいない一室になったのであった。

 




次回

・アゲてひろがるワンダホー!仮面ライダーパンクジャック!


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・アゲてひろがるワンダホー!仮面ライダーパンクジャック!

 

雅史「おい猫熊!なんだあの仮面ライダーは!お前とそっくりな奴じゃないか!」

 

熊猫「ちっ……ダークミラクルの奴。パンクジャックがいることを教えなかったな?」

 

雅史「ちっ…邪魔してやる!変身!」

 

シザースに変身した雅史がゾンビ化したエントリートルーパー達を倒しているウィンに攻撃を仕掛ける。

 

ウィン「やっぱりお出ましか!シザース!」

 

雅史「お前なんかに私がやられるか!」

 

strike vent!

 

雅史がシザースのストライクベント『シザースピンチ』を取り出して対抗するが、ウィンは腕部の「モンスターグローブ」による攻撃で相殺する。

 

雅史「くっ!?こんなはずでは!」

 

ウィン「さぁ、カニ鍋といこうか!」

 

MONSTER!STRIKE!

 

ウィンはモンスターグローブに星のエネルギーを収束し、シザースの胴体に渾身の拳で殴り飛ばした。雅史はその攻撃で変身を解除され、倒れてしまった。意識はまだあるようだ。

 

雅史「はぁ……はぁ……クソッタレ!アナタ達みたいな存在に私が負けるとか!」

 

英澄「お前はもう死んだ。ここで降参して捕まるんだな?」

 

俺達がそう近づこうとしたその時だった。別の方角から射撃され、須藤を捕まえるのを阻止されてしまう。射撃が行われた方角を見るとそこにはダパーンがいた。

 

ダパーン「やぁ、浮代英澄。シザースを倒したみたいだな?」

 

ダパーンはそう言ってデザイアドライバーに装填されていたマグナムレイズバックルを外す。そして姿を現したのは…

 

奏賭「ふっ。」

 

英澄「お前は墨堕奏賭。」

 

道詠「ダパーン…」

 

ウィン「あぁ?誰だお前…」

 

蒼那「知り合いですか?」

 

英澄「腐れ縁だよ。色々な意味でね?」

 

道詠「まさか本当に牢獄から脱出するなんてな?貴様らしくないと思うぞ?」

 

奏賭「俺はまた会えて嬉しいけどな?」

 

英澄「またこういう奴にベルトを渡してるのか?」

 

奏賭「あぁ……アイツらの命令を仕方なくな?」

 

英澄「下がって俺達の仲間になってもいいんだぞ?罪を償うなら。」

 

奏賭「そうしたいのは山々だよ……けど、俺には俺のやり方があるんだよ。」

 

雅史「奏賭くん!頼みますよ!このままじゃ私は!」

 

奏賭「あぁうるさいなぁ……ふん!」

 

雅史「ぐふぉ!?」

 

奏賭はなんと雅史の腹を急所に殴り始めた。

 

雅史「き、貴様……どうして!?」

 

奏賭「惜しいよなシザース、お前はもう用済みだからさぁ?」

 

雅史「な、なんだと!?」

 

奏賭「もう新しい人材を手に入れたんだよ。それも2人ね?」

 

雅史「2人……だと!?」

 

奏賭「お前はもう……ゲームオーバーってわけだよ。」

 

奏賭がそう言って取り出したのは液体が入ったカプセルのような物だった。それを須藤雅史の腹に突き刺し、液体を彼の身体に挿入していく。

 

雅史「くっ!?がっ!?こ、これはぁ!?」

 

奏賭「これが……お前の死だよ?仮面ライダーシザース。」

 

「「!?」」

 

ウィン「あれはバグスターウィルス!?」

 

道詠「お前……コイツに何をした!」

 

奏賭「英澄、次の戦いを楽しみにしてるぜ?例の結婚式の日にな?」

 

そう言って奏賭はその場から立ち去った。そして須藤雅史は…

 

雅史「私は……ライダーの頂点を目指すはずだったのいいいいいいい!?」

 

雅史はバグスターウィルスに感染して死ぬように、その場から消え去っていった…

 

一誠「クソッ!あのパンダ野郎…また逃げやがった!」

 

蒼那「英澄さん。例の結婚式ってまさか…」

 

英澄「あぁ……あの結婚式だろうな。」

 

俺と道詠は変身を解除して悲しんでいる一誠を見つめる。

 

一誠「く……部長とライザーの結婚式の日に何かする気なのかアイツッ!」

 

そうか……一誠はライザーとのレーティング・ゲームに負けちまったのか。まぁ、奴の経験と不死の力で負けるのは……まぁ確かに無理もない。

 

英澄「そういえばレイナーレは?」

 

道詠「あぁ、それなら一誠が倒す寸前で…何者かに邪魔されて逃げられたらしいな?」

 

英澄「本当か一誠?」

 

一誠「あぁ……カメレオンとなんか……牛みたいな奴に…」

 

あぁ……ベルデとインペラーか…面倒な事になったな?

 

英澄「一誠。本当にこのまま諦めてもいいのか?」

 

一誠「え?」

 

英澄「グレモリー眷属とフェニックス眷属との決闘は聞いた。けど、お前は見たんだろ?リアスが泣いていたところを…」

 

一誠「英澄。」

 

英澄「一誠、ライダーになって賭けてみるか?」

 

一誠「賭けてみるって…何を?」

 

英澄「ふっ……バッファ、アーシアから聖水を貰ってきて貰えるか?」

 

道詠「聖水を?何に使うんだよ?」

 

英澄「ふっ……ちょっとな?」

 

そして数分後、俺は自分の家に一誠を招き入れてトレーニングルームに連れてきた。

 

英澄「リアスとライザーの結婚日は?」

 

一誠「来週の土曜日だ。」

 

英澄「ざっと1週間か。一誠。ほれ。」

 

俺はデザイアドライバーを一誠に投げ渡した。アイツはなぜドライバーを渡したか疑問に思っていた。

 

英澄「腰に付けてドライグと共鳴してみせろ。」

 

一誠「お、おう!」

 

DESIRE DRIVER!

 

そう言ってデザイアドライバーを腰に装備した後に赤龍帝の籠手を装備した一誠。するとデザイアドライバーが赤く発光して深紅の炎を纏い出す。そして…

 

crimson driver!

 

黒色から赤色に変わったデザイアドライバー。そして音声も女性の声ではなくドライグのような声に代わった。

 

一誠「こ、これは…」

 

英澄「やっぱりそうか……実は前々からデザイアドライバーの一つが時々薄く赤く発光してた事があるんだ。」

 

一誠「この……クリアなパーツのところが?」

 

英澄「あぁそうだ。恐らく…お前の悪魔としての力がデザイアドライバーをコントロールしたんだ。」

 

一誠「つまり……このドライバーが赤くなったのは…」

 

ドライグ『恐らく俺の力もあるだろうな?』

 

英澄「そこでだ。お前がどれぐらい仮面ライダーの力を引き出せるか。トレーニングルームで試させて貰う。」

 

一誠「あぁ……頼むぜ英澄!」

 

英澄「なら早速、雑魚怪人相手にどれぐらい戦えるか……試させて貰おう。」

 

そして英澄が知らない場所である人物が見物のために異世界からやってくるのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一葉「ここが噂の仮面ライダーギーツがいるところね?」

 




次回

・一誠の特訓とライダー部部長誕生


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・一誠の特訓とライダー部部長誕生と新たな生徒

 

一誠「うおおおおおおお!」

 

ライザーフェニックスと対抗するために一誠を鍛え上げる事にした俺はコイツの今の身体能力を調べることにした。一誠は次々と俺が出したトレーニングの課題を難なくクリアしていった。

 

蒼那「クリムゾンドライバーとの共鳴、上手くいってるみたいですね?」

 

英澄「あぁ……どうやら一誠には何か特別な力があると俺は思ってる。」

 

蒼那「ですね。ですけど…一誠さんの戦闘データを使って何をするつもりですか?」

 

蒼那にそう言われた俺はあるテーブルの扉を開いてあるレイズバックルを取り出す。それは龍の形をしたレイズバックルだった。

 

蒼那「これは?」

 

英澄「一誠の力を極限にあげる……クリムゾンレイズバックルだよ。これを使えば一誠はライザーとの決闘に勝てる。」

 

一誠「うぉぉおおおおおおおお!」

 

ドォーーーン!

 

英澄「おっと……壊し過ぎたかな?」

 

一誠の強力なパンチ……以前よりも強くなってる気がする…しかし俺達がそんな事を思っているその時だった。

 

溪我「大変だよ!カメレオンみたいな見た目した仮面ライダーと鹿みたいな仮面ライダーか町で大暴れてるみたいなんだ!」

 

蒼那「なんですって!」

 

英澄「くっ……蒼那、溪我、家を頼む。いくぞ一誠!」

 

一誠「え!?俺も!?」

 

英澄「初めて仮面ライダーになって戦うんだ。いいだろ?」

 

そう言って俺は一誠にアームドチェーンアレイを投げ渡した。それを見事にキャッチした俺はそれを手に持って制服のポケットに入れた。そしてそのカメレオンと鹿がいる場所に向かうと…

 

逸郎「ははははは!これは楽しいな!人間を襲うというのはっ!」

 

満「この力で俺は大金持ちになってるやるぜ!」

 

一誠「アイツら……人を襲ってやがる!しかもカメレオンと鹿!」

 

英澄「あれは鹿というよりガゼルだな?」

 

俺はデザイアドライバー、一誠はクリムゾンドライバーを腰に装着した状態でレイズバックルを装填する。

 

SET!

 

英澄&一誠「変身!」

 

MAGNUM!

 

ARMED CHAIN ARRAY!

 

READY……FIGHT!

 

俺はマグナムフォーム、一誠はアームドチェーンアレイに変身して目の前にいるインペラーとベルデを攻撃していく。

 

逸郎「くっ!貴様らァ!」

 

一誠「これ重いけど威力は凄いな!」

 

英澄「周りに気をつけろよ!」

 

一誠「あぁ!おりゃあ!」

 

一誠はトゲ付きの超重量鉄球をインペラーに次々とぶつけて吹き飛ばし、ベルデとぶつけていった。その攻撃に圧倒されてしまう2人は撤退しようとするが…

 

英澄「逃がすか!」

 

MAGNUM!

 

俺はマグナムレイズバックルをマグナムシューターに装填した後に2人に狙いを定める。

 

MAGNUM TACTICAL BLAST!

 

そしてそこから放たれる赤い強力な射撃を発射、2人はその場から爆発四散していったのであった…

 

英澄「これで終わったな?」

 

一誠「あぁ……」

 

しかし……

 

逸郎「あぁ……痛いねぇ?君たち酷いじゃないか?」

 

ベルデの声が聞こえたかと思ったら俺の攻撃を免れた奴がいた。いや、防いだと言っていいだろう。ベルデ……声からして逸郎が満インペラーを盾に使ったのだ。これがガードベントかぁ。

 

「「!?」」

 

満「あ……アンタ…なんで俺を……」

 

逸郎「近くにいたアナタが悪いですよ?」

 

final Vent!

 

逸郎はバイオグリーザを召喚し、ソイツの長い舌を両足に巻き付け、宙吊りになって満を捕らえ、そのまま振り子の要領で相手の頭をパイルバンカーのように地面に叩きつけた。

 

満「そ……そんな…」

 

mission failed…

 

満はデスバニッシュを喰らって塵となって消えていった…

 

逸郎「さぁ……次はお前たちだァ!」

 

逸郎が俺達に襲いかかろうとしたその時だった。高速の矢がベルデの胴体を貫通。彼は劣勢を強いられてしまった。そして矢が放たれた後方を確認するとそこにはダパーンとそっくりの仮面ライダーが現れた。

 

しかしダパーンとは対照的にそのライダーの頭は全部白だった。そして上半身にはブーストアーマーを纏っていた。

 

BOOST!

 

READY……FIGHT!

 

蒼那「お怪我はありませんか?英澄さん。」

 

英澄「蒼那!?お前どうしてドライバーを!?」

 

蒼那「大変恐縮なんですけど……部活部屋を勝手に漁ってたら…これを見つけて…」

 

英澄「なるほど……ブーストレイズバックルも見つけたのか。」

 

蒼那「とにかく…ここは一旦退きますよ!」

 

蒼那さんはブーストレイズバックルを2回捻る。

 

BOOST TIME!

 

蒼那「終わりです!」

 

そして最後にもう一度捻ったあとにベルデに向かって左腕のマフラーを噴出させた強烈なアッパーを繰り出した。

 

BOOST GRAND STRIKE!

 

蒼那がライダーパンチでベルデを殴ったが、彼はそれをある物で防いでいった。

 

Guard VENT!

 

逸郎「くっ……逃がしましたか…」

 

奏賭「どうやら俺のそっくりに邪魔されたみたいだな…」

 

そして浮代邸…

 

ネオン「英澄!大丈夫?」

 

英澄「俺は何とか……一誠は?」

 

一誠「俺も何とかな?」

 

英澄「ライザーとの決戦までしばらく特訓だ。少し休んどけ。」

 

一誠「あぁ……そうして貰うよ。」

 

今回、一誠にはウチで休ませることにさせた。そして…

 

蒼那「英澄さん。お願いしたい事があります。」

 

英澄「なんだ?」

 

蒼那「私を……駒王ライダー部に入部させて貰ってもいいですか?」

 

英澄「蒼那をか?」

 

蒼那「はい。そして私がこの部活の部長となって、皆さんを導いてみせます。」

 

英澄「いいのか?アンタは生徒会があるだろ?」

 

蒼那「ご安心を、生徒会には皆に任せて貰いますから。」

 

英澄「そうか。んじゃよろしくな部長さん。いや、蒼那。」

 

蒼那「はい!お願いしますね!」

 

 




次回

・クリムゾン龍騎・爆誕!


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・クリムゾン龍騎・爆誕!

 

俺達の必殺技を仮面ライダーインペラー、佐野満を盾にして避けた仮面ライダーベルデこと高見沢逸郎は俺達を攻撃しようとしたが、生徒会長の支取蒼那が仮面ライダーシローに変身して俺達を守った。

 

ベルデは状況が不利と見てその場から撤収していった…

 

その後、蒼那は俺たち駒王ライダー部の部長となった。生徒会長と部長を掛け持ちでやっている彼女を見た俺は彼女が心配になったのだった。

 

そんな事は放っておいて…俺は一誠用の新たなレイズバックルの制作に着手していた。クリムゾンレイズバックル……コイツがアイツの切り札になると信じる…

 

明日はリアスとライザーの結婚式……一誠は着々と戦い方をマスターしていく…

 

一誠「おりゃあ!」

 

ドォーン!

 

エントリーフォームから湯気のような物が次々と湧き出してきた。嫌な予感がした俺は一誠にこう言い放った。

 

英澄「一誠、少し水分を取れ。」

 

一誠「けど……」

 

英澄「明日でも休息は大事だ。それに俺だってライザーの対策を考えてないわけじゃない。」

 

そう言われた一誠は変身を解除した後に俺の元へ訪れた。まずは先程のクリムゾンレイズバックル、そして今度はアームドウォーターの色違いの物だった。

 

英澄「アーシアから貰った聖水から作ったアームドホーリーウォーターだ。これをライザーに放てば、何かが起きる。」

 

一誠「何かが起きるって……」

 

英澄「ま、使ってみてからのお楽しみってところで。」

 

そして翌日…ライザーとリアスの結婚式当日……俺達は教会の壁をあるもので破壊した。それは…

 

龍激炎召!ドライバイザー!

 

一誠用に改造したレイズバックルの読み込み装備、ドライバイザー。その名の通りドライグの力が纏っている特別な物だ。彼はそれで扉を殴って強引に開けていった。

 

一誠「おりゃああああああ!」

 

ドオオオオオオオン!

 

ライザー「なっ!?」

 

「「!?」」

 

朱乃「イッセーくん!?」

 

アーシア「イッセーさん!?それに英澄さんまで!」

 

小猫「先輩方……どうして…」

 

ライザー「小僧……諦めが悪いみたいだな?」

 

一誠「はぁ……イライラするなぁ?」

 

ライザー「なに?」

 

一誠「お前をぶっ潰すために……俺はライダー部の皆に鍛えて貰ったんだよ……今ここで、お前との1VS1の再戦を申す!」

 

ライザー「くつ……捕らえろ!」

 

英澄「させるかっ!」

 

「「変身!」」

 

MAGNUM!

 

ZOMBIE!

 

NINJA!

 

BEAT!

 

BOOST!

 

MONSTER!

 

READY FIGHT!

 

溪我&ネオン「はぁあああああああ!」

 

道詠「邪魔だ!退いてろ!」

 

ウィン「フィー!カマすぜー!」

 

蒼那「学校に存在する悪意は……私が全て潰します!」

 

「「!?」」

 

リアス「溪我!?」

 

朱乃「それに、ネオンちゃんに英澄くん!?」

 

小猫「道詠先輩と蒼那生徒会長!?」

 

裕斗「それにあの人は知る人ぞ知る有名パンクロッカー……晴矢ウィン!」

 

ウィン「おぉ……俺の人気は悪魔たちにも大好評みたいだな?」

 

溪我「ちょっと!遊んでる場合じゃないと思うよ!」

 

ネオン「ちょっと遅れを取ったみたいね?」

 

蒼那「何とかギリギリ奇襲できて良かったです。」

 

溪我「英澄の作戦は毎回ブレないね?」

 

ライザー「貴様達……何者だ!」

 

英澄「ただ駒王で悪事を働く者を倒すために動く集団さ。」

 

ライザー「ちっ、衛兵!」

 

ライザーは警備員をさらに動員して俺達に差し向けた。槍や剣を持って俺達に攻撃しながらこう言い放った。

 

警備兵「ここは人間が来る場所ではない!消し炭にしてくれる!」

 

英澄「悲しいなぁ…俺を招待してくれないなんて……フェニックス家は礼儀を知らないらしい。」

 

道詠「そうみたいだな?」

 

POISON CHARGE!

 

道嘉はゾンビブレイカーのカバーを移動してポイズンチャージをしたあとに周辺にいる警備員達を次々と紫のエネルギーを纏ったゾンビブレイカーで斬撃をお見舞い。そしてトリガーを押してさらに沸いていた連中を…

 

TACTICAL BREAK!

 

回転する刃で撃墜させていったのだった。その一瞬の出来事にライザーどころか悪魔の貴族達は唖然してしまう。

 

貴族「なにあの紫色の牛!?」

 

貴族「警備員のパワーを超えてしまうとは!?」

 

小猫「強過ぎですよ先輩たち。」

 

道嘉「悪かったな?」

 

蒼那「ふっ……英澄、パワードビルダーを使っても?」

 

英澄「構わない。」

 

蒼那「やった!」

 

REVOLVE ON!

 

蒼那はデザイアドライバーでリボルブオンをしたあとに建設重機のような黄色いバックルを取り出して、ドライバーの右側に装填した。

 

SET CREATION!

 

蒼那「お覚悟は……宜しくて?」

 

DEPLOYED POWERED SYSTEM!

 

GIGANT HAMMER!

 

蒼那はパワードビルダーフォームに変身し、辺りにいる衛兵の悪魔たちをアームドハンマーとは比較にならない大きさであるギガントハンマーを使って倒していく。

 

蒼那「飛んでけっー!」

 

「「うわぁぁぁあああ!?」」

 

命中さえすればジャマトライダーですら吹き飛ばす程のパワーを持っており、スラスターが搭載されているお陰で打撃力の増強が可能だ。

 

道詠「アイツ、まさかストレスが溜まってるのか?」

 

英澄「ふっ……そうみたいだな?」

 

リアス「ソーナ、アナタ。」

 

蒼那「リアス……まさかこんな奴に無理やり花嫁にされるとは…恐らくグリモリー家も困ったでしょうに…」

 

リアス「え?どういうこと?」

 

英澄「あぁ…そういえばそろそろいいタイミングの頃だな?グレイフィアさん。」

 

グレイフィア「はい。浮代英澄様。」

 

怒りが湧き出してきたライザーの前にグレイフィアと共に現れたのはなんとリアスと同じ髪色をした男性だった。

 

ライザー「……っっ!?貴方様は!?」

 

ユーベルーナ「サーゼクス・ルシファー!?」

 

サーゼクス「やぁリアス。」

 

リアス「お兄様!?」

 

一誠「アイツがリアスのお兄さんか?」

 

ドライグ『あぁ、グレイフィアの旦那さんでリアスのお兄さん。ミリキャスとグレモリー卿の息子さんだ。』

 

英澄「遅いですよサーゼクスさん。」

 

サーゼクス「いやすまない。婚約破棄の請求書を書くのが遅れてね?」

 

ライザー「婚約破棄!?サーゼクス様!どういうことですか!」

 

サーゼクス「ライザー、あの時の面白いレーティングゲームを拝見させて貰ったよ。まさか、戦力が少なくて未だゲーム経験がない君の妹を無理やり参加させるなんて……俺としては些か不愉快な気がするけどね?」

 

ライザー「あの戦いに不満があると言いたいのですか!?」

 

英澄「それだけじゃない。アンタは猫熊の仲間と手を組んでたんだろ?クリアベントで隠れてないで出てこいよ。高見沢逸郎、仮面ライダーベルデさんよ!」

 

そう言って壁から現れたのは仮面ライダーベルデだった。その光景に貴族達は冷や汗をかいてしまう…

 

ライザー「ちょうどいい!逸郎!早くコイツらを懲らしめてやれ!」

 

朱乃「あらあら?どういうことですの?」

 

英澄「ライザーは密かにポルテスタ商会から護衛を1人雇用してたんだ。それがベルデってわけだ。」

 

逸郎「ふん…浮代英澄くん。君にもっとゲームを面白くするギミックを見せてやろう。」

 

そう言ってカードデッキから取り出したのはアドベントのカードだった。嫌な予感のした俺達は止めようとしたが…

 

ライザー「おい逸郎!何をモタモタしてる!」

 

逸郎「安心しろ。」

 

アドベント!

 

逸郎「流石にお前の眷属を出すまでもない…」

 

そう言って逸郎は指パッチンをし出すと、先程俺達を捕らえようとしていた警備員達の様子が変わり始める。

 

道嘉「なんだ?何が起きてるんだ?」

 

すると……

 

悪魔「ジュラピラ!」

 

悪魔「ジュラピラ!」

 

悪魔「ジュラピラ!」

 

道嘉「何喋ってんだ…?」

 

悪魔たち「ヘ···ン···シ、ン···」

 

英澄「デザイアドライバー!?」

 

溪我「それにあのバックルは!」

 

そう言うと悪魔達はデザイアドライバーを腰に装着し、ジャマトバックルを左側に装填する。

 

JYAMATO!

 

ウィン「おいおいおい…衛兵の悪魔がジャマトライダーに変身しやがったぞ!?」

 

ライザーが使徒する衛兵の悪魔たちがなんとジャマトライダーに変身したのだ。そして変身したあとに周りにいるお客さんや貴族たちを襲い始めたのだ。

 

ライザー「おい逸郎!何のつもりだ!」

 

逸郎「対価はあるぞ?それなりのな?」

 

俺達は止めようとしたが、逆になんとライザーの眷属に止められてしまった。

 

ライザー「なっ!?お前達!?」

 

ミラ「ライザー様!コイツらは私達が引き受けます!」

 

カーラマイン「ライザー様は兵藤一誠を!」

 

ライザー「ふん……小僧、決闘場で待ってるぞ!」

 

そう言ってライザーは魔法陣を召喚して教会を後にする。

 

英澄「一誠、ライザーの眷属と逸郎達は俺達に任せろ!」

 

一誠「悪い、すまねぇなっ!」

 

そして一誠もライザーを追いかけるように魔法陣でライザーのいる場所へ向かった。

 

ライザー「さぁ…今度はどんな物を見せてくれるんだ小僧?」

 

一誠「俺はもう逃げない……自分にも、部長にも。」

 

SET!

 

一誠がクリムゾンドライバーにクリムゾンレイズバックルを装填すると同時にドラゴンの口が開いた。そして…

 

一誠「俺はオカルト研究部の兵士(ポーン)と駒王ライダー部の特攻兵士…俺は皆のためにお前を倒すうおおおおお!変身ッ!」

 

一誠がクリムゾンレイズバックルに付いてるレバーを押すと先程開いた口がクリムゾンドライバーの反応炉、トーラスリアクターを噛むように閉じていく。

 

〜♪crimson!

 

READY……FIGHT!

 

一誠「しゃああああああああ!」

 

ライザー「な、なんだその姿は!」

 

一誠「禁手(バランス・ブレイカー)よりもマシな姿だ。今の俺は……仮面ライダークリムゾン龍騎だ!」

 

そう言って一誠はドライバイザーでライザーの顔面を殴っていく。

 

ライザー「くっ、もう一度同じ目に遭わせてないと分からないらしいなっ!」

 

ライザーは殴られたことに苛立って一誠に殴り返すが彼はソイツのストレートを手で受け止めてしまった。

 

ニィ&リィ「ライザー様の拳を一撃で受け止めた!?」

 

ミラ「なんて力をしているの!?一体どこからそんな力を!」

 

ネオン「私達が鍛えた一誠はアナタ達よりもマシの強さを誇ってるわ。覚悟しなさい!」

 

FUNK BLIZZARD!

 

ネオンはビートアックスのエレメンタドラムを2回叩いてファンクブリザードを発動する。

 

ネオン「掻き鳴らすよ!」

 

TACTICAL BLIZZARD!

 

ネオンはビートアックスに氷の力を纏わせ、リィとミィをそれで凍らせてしまった。

 

リィ「さ、寒い…」

 

ミィ「お姉ちゃんの意地悪!」

 

ネオン「ふっ……所詮はロリコンね。」

 

溪我「うわぁ…ネオンちゃん辛辣…」

 

カーラマイン「ニィ!リィ!」

 

イザベラ「くっ!貴様っ!」

 

ウィン「おっと、俺達を忘れちゃ困るね?」

 

と言ったウィンはモンスターグローブでカーラマインとイザベラを溪我がいる

場所に吹き飛ばし、それを溪我がニンジャデュアラーで滅多斬りにしていく。その後、ネオンがファンクブリザードの状態だっまビートアックスでその2人を氷漬けにしたあとに、ニィとリィの2人と一緒に一纏めにする。

 

ROCK FIRE!

 

ネオン「終わりだよ!」

 

TACTICAL FIRE!

 

ネオンはビートアックスに炎の力を纏わせたあとにこの4人を一世に一撃で斬り払った。 4人はその攻撃を喰らって気絶。その場で倒れてしまった。

 

シーリス「貴様ッー!」

 

シュリヤー「みんなの仇は取らせてもらうわ!」

 

ビュレント「了解!」

 

ミラ「えぇ!」

 

マリオン「任せて!」

 

ライザーの眷属が5人がダブルに変身している愛音とひろに攻撃しようとしたが、道詠がデザイアドライバーを回転させて、ゾンビのアーマーを足に移動させた。

 

REVOLVE ON!

 

道詠「蒼那!」

 

ZOMBIE STRIKE!

 

蒼那「はい!」

 

道詠がゾンビレイズバックルのウェイキングキーを回し、シーリスとシュリヤー、マリオンの周りを墓石のエフェクトで囲って右足のバーサークローで蹴りつけて吹き飛ばした。

 

シーリス「うわあああああああ!?」

 

シュリヤー「いやあああああああ!?」

 

マリオン「きゃあああああああ!?」

 

ビュレント「シーリス!シュリヤー!」

 

ミラ「マリオン!このぉ!」

 

蒼那「ここから先は通しません!」

 

BOOST TIME!

 

蒼那はギガントバックルを内蔵したパワードビルダーバックルのレバーを閉じた後ブーストレイズバックルのハンドルを続けて2回捻ってブーストタイムを発動。

 

GIGANT STRIKE!

 

パワードビルダーバックルを開いたあとに、蒼那は『ブーストハンマーグランドビクトリー』を強化したような必殺技を放つ。地面に衝撃波を走らせ、ジャマトライダーごと凄まじい威力を誇る打撃でライザーの眷属たちを倒した。

 

ビュレント&ミラ「いやぁぁぁああああああああ!!!!??」

 

カーラマイン「くっ!コイツらァ!」

 

溪我「よっ!」

 

カーラマインが隙をみせたところに溪我がニンジャデュアラーで頭を叩いて気絶させてしまった。そしてシャフトで叩いた理由は…

 

ネオン「なんでシャフトで頭を叩いて楽に終わらせたのよ?」

 

溪我「あれ見てよ。」

 

ウィン「ん?」

 

ライザーの眷属で双子の姉妹であるイルとネルが、溪我達の戦い方を見て恐怖を覚えたのだ。

 

ネオン「この子達…チェーンソーの使い方を分かってないみたいね?道詠、ゾンビブレイカー貸して。」

 

道詠「あ、おい!」

 

ブゥーーン!

 

イル&ネル「ヒィッ!?」

 

ネオン「アタシがチェーンソーの正しい使い方を教えてあげるわよォ……くっひひひひひひひ……」

 

ネオンがまだ幼そうな2人にゾンビブレイカーで殴りかかろうとした時だった。ウィンがモンスターグローブで軽く叩いて2人を気絶させ、そのまま眠らせたのだ。

 

ネオンはつまんなそうな顔をしてこう言い放った。

 

ネオン「もうちょっとで面白い事が起きたのに…」

 

ウィン「ライザーの眷属とはいえ、幼い子供にゾンビブレイカーで痛みつけるのはおかしいだろ?」

 

蒼那「それ以前に圧倒していたのが彼女達の目に焼き尽いたでしょう…眠らせた方が1番なのは合理的ですよ。」

 

ネオン「ちぇっ…」

 

英澄「あっはははは……σ(^^;) (雪蘭は原作だと激しい断末魔を挙げながらバラバラに吹き飛ばされしんだんだっけ?ゾンビの力で何とか復活させられないだろうか?うーんわけ分からないから後で考えるか。)」

 

ドォーーーーン!

 

英澄「おろ?」

 

リアス「一誠!?」

 

俺達は嫌な予感がして外に出ると、教会の上に特設ステージのような物が出現。そこで戦っていたのは一誠とライザーだった。

 

ライザー「はぁ……はぁ……はぁ……どういう事だ?あれ程に弱かった下級悪魔のお前が…何故ここまで強くなったんだ!」

 

一誠「俺は元はと言えば人間だ!それなりの根性が俺にあるって事だよ!」

 

ライザー「口だけが達者なタダの案山子だな!そんな力で俺に勝てるなんておもうな!」

 

一誠「いや……俺は絶対に勝つ…今の俺は…お前よりも上の実力があるからなっ!」

 

そう言って取り出したのはアームドホーリーウォーターレイズバックル。それをドライバイザーに装填する。

 

OVER rap!Holy water!

 

一誠「喰らえライザーアアアアアアアアアアア!」

 

Holy water!maximum transfer!

 

一誠はライザーとの間合いを一気に詰めてアームドホーリーウォーターの力が纏われたドライバイザーで彼の顔面をストレートで殴り始めた。一瞬の出来事にライザーは驚きを隠せなかった。

 

ライザー「なんだ……これは……うっ!?」

 

そしてライザーの顔には異変が起き始めた。

 

ライザー「うわあああああああああああああああぁぁぁ!?」

 

祐斗「ライザーの炎が!?」

 

蒼那「強化された聖水が体力と精神を著しく消耗させてるのでしょう。」

 

朱乃「灰の中で復活する不死鳥でも精神だけは瞬時に回復出来ませんもの。」

 

小猫「精神?」

 

蒼那「精神……心までは不死身ではないという事です。」

 

英澄「フェニックス一族が持つ特殊能力はどんな傷も治す事は出来る……けど肉体へのダメージは早く回復できるがその力は決して絶対じゃない。使い続けると次第に再生能力が鈍り、精神へのダメージまでは追いつかない。ライザーは上級悪魔だ。聖水をかけてやれば若干の抵抗力があるのさ。」

 

俺はそう言った後に一誠とライザーの会場に乱入。一誠の隣に立ち、不死鳥の力が弱くなり始めた彼に突拍子もない一言をかける。

 

英澄「お前は身勝手な行動をとった挙句…… ポルテスタ商会と手を組んだ。お前ははぐれ悪魔になるべきだな?」

 

ライザー「ま…まて!!!分かっているのか!この婚約は……結婚は悪魔の未来に必要不可欠で、絶対に大事なことなんだぞ!!お前のような何も知らないガキがどうこうするようなものじゃないんだぁー!!!それに人間のお前がこんなのに関わる必要などないはずだ!」

 

英澄「ほぉう、そういう?」

 

一誠「難しい事は分からねぇよ!でもな、お前に負けて気絶した時……うっすらと覚えていたことがある!部長が泣いてたんだよ!俺や英澄……ライダー部の皆がお前を殴る理由は……それだけで十分だっ!」

 

英澄「というわけで……ハイライトだ。」

 

SET!

 

そう言った俺はブーストレイズバックルを取り出し、デザイアドライバーの左側に装填。両方のバックルを操作してある形態に変化する。

 

DUAL ON!

 

GET READY FOR BOOST & MAGNUM!

 

READY FIGHT!

 

マグナムブースト……ギーツの基本形態だ。

 

Boost Time!

 

Boost charge!

 

〜♪

 

crimson!maximum victory!

 

MAGNUM BOOST!GRAND VICTORY!

 

英澄「はあああああ!」

 

一誠「おりゃあああああああああ!」

 

俺達2人のライダーキックはライザーの腹に命中。彼は壁に激突し、精神を倒れ込んでしまう。

 

レイヴェル「お兄様!」

 

心配しにきたレイヴェルが戦闘に乱入。ライザーを庇うように両手を大きく広げる。しかし一誠はドライバイザーを彼女に拳を向けた。

 

一誠「文句があるなら俺のところへ来い!いつでも相手になってやるっ!」

 

レイヴェル「あ…///」

 

そして教会の上にあった闘技場は崩れ、その教会ごと壊れてしまった。貴族達は全員が脱出していたので怪我人はあまりいなかった。しかし…

 

逸郎「ううう……ぅうううう!ふざけるなっーーーーー!」

 

「「!?」」

 

溪我「高見沢逸郎!」

 

ネオン「まだ性懲りも無くいたのねっ!」

 

逸郎「今度は 私ガ直接手ヲ下シテヤロウカ!

 

「「え!?」」

 

逸郎「うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 

逸郎は仮面ライダーベルデからバイオグリーザとも捉えられないトカゲの化け物と化して俺達の前に現れた。しかもサイズも…それなりにあった。

 

逸郎「見タカ!コレガ俺ノ真ノ力ダアアアアア!

 

英澄「ま、マジかよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその裏で…

 

一葉「あれはちょっと……マズイかな?」

 




次回

・白き狐と時の力を持つ姫


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・白き狐と時の力を持つ姫


フィーバーなんてねぇよ!


 

逸郎『ぐうぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 

逸郎がライザーが倒された事に納得がいかずにそのままカメレオンの巨大モンスターになってしまった。その光景に俺達は唖然してしまうが…

 

逸郎『喰ラエッー!』

 

逸郎はデカい腕で殴りかかろうとしたが俺達はそれを瞬時に避けきった。この破壊力は俺達の想像を遥かに超えていた。すると赤い弾丸が逸郎の目に直撃した。

 

奏賭「ちっ……化物かよ。」

 

英澄「奏賭…」

 

ウィン「てめぇ、どういうつもりだ!」

 

奏賭「何言ってんだよ。アイツぶっ潰すんじゃないのか?」

 

愛音「敵の癖によく言えるわね?」

 

逸郎『貴様、なぜ裏切ッタ!?』

 

奏賭「商会よりももっといい取引があってな?ま、商会なんてそもそも実在しないんだけどね?それに……あんな奴の相手をするのがめんどくさくなっただけだ。勘違いするなよ?」

 

英澄「ふぅ……ん?」

 

すると黄色のミッションボックスを俺の下に現れた。

 

英澄「なんだこれ?ミオからの贈り物か?(てか、アイツ今何をしてるんだ?)」

 

ミオが送ったかもしれないと思われるボックスを俺は少し怪しみながらも、その蓋を開ける。中に入っていたのはさながら飛行機や戦闘機などの計器と操縦席を思わせるレイズバックルが入っていた。

 

コマンドジェットバックルだ。

 

COMMAND TWIN BUCKLE!

 

俺は早速そのレイズバックルをドライバーの左側に装填した。

 

奏賭「おい、それ俺に寄越せよ。」

 

SET!

 

英澄「うるせぇ、言ってろパンダ。」

 

GREAT!

 

READY FIGHT!

 

溪我「えっ…顔だけ!?」

 

ウィン「おいおいマジかよ。」

 

ネオン「何あれ!エントリーと変わらないじゃん!」

 

道詠「それが……結構いい形態なんだよな。」

 

エントリーフォームのマスクの上からバイザーのようなデザインのゴーグル「コマンドグラス」を装着した姿になった俺は手に持っていたレイジングソードを見つめる。

 

ギーツ「へぇー……まさかここでこれを使うなんてな?となると……抜けないか。まずは…試し斬りだな!」

 

そう言って俺は目の前にいるグリーザベルデに攻撃する。逸郎はその攻撃に驚きを隠せないまま怯んでしまう。

 

逸郎『ソンナ!馬鹿ナコトガ有リ得ルカッ!』

 

英澄「へへ……さぁ、いくぜ!」

 

逸郎『くっ!ジャマトライダー!』

 

俺はバックルのチャージを急いで貯めるために逸郎が召喚したジャマトライダーをレイジングソードで斬り裂いていく。そして…

 

英澄「お?溜まったか?」

 

レイジングソードに装填されていたコマンドキャノンバックルが溜まったと思った俺はキャノンスラストレバーを操作する。

 

FULL CHARGE!

 

ギーツ「おっ…抜けた…!ってことは…」

 

そして抜いたバックルをドライバーの右側に装填し、再度レバーを操作した。そして…

 

TWIN SET!

 

TAKE OFF COMPLETE JET AND CANNON!

 

READY FIGHT!

 

英澄「凄ぇなこれ…!」

 

俺は仮面ライダーギーツ:コマンドフォーム・キャノンモードへと変身した。

 

逸郎『ナメヤガッテ……ブッ殺シテヤルッ!』

 

逸郎が俺に襲いかかってきたが、右手に持っているレイジングソードとトロンキャノンを駆使して彼を追い詰めた。それを援護するように奏賭が逸郎の弱点を見つけて打っていく。

 

奏賭「弱点が丸見えだな?」

 

英澄「おいおい……」

 

逸郎『うぅ……私ハ!私ハ世界ヲ変エルンダァ!』

 

その言葉を聞いた俺はキャノンバックルのボタンを押してエネルギーをチャージしながら逸郎が変身するグリーザベルデにロックオンする。

 

LOCK ON!

 

英澄「いくぞ一誠!」

 

一誠「あぁ!」

 

OVER rap!ARMED WATER!

 

OVER rap!ARMED ARROW!

 

一誠「これとこれを合わせて!」

 

一誠はドライバイザーにアームドウォーターを起動してオーバーラップ。その後アームドアローと交換してオーバーラップした後に必殺技を発動する。

 

ARMED WATER!

 

ARMED ARROW!

 

maximum transfer!

 

一誠「秘技・水洗刃矢!」

 

そのあとにレバー操作をした俺はトロンキャノンの砲口に水色のエネルギーを集中させ、そこから強烈なビーム砲撃を放った。

 

COMMAND TWIN VICTORY!

 

英澄「おりゃあ!」

 

その後、一誠がドライバイザーから放たれる水の矢を逸郎に向けて放つ。彼はそれを腹に貫通させられて苦しみだす。

 

逸郎『ウゥ!ウゥ!マダダ!マダオワラナイ!』

 

ネオン「マズイ!まだ生き残るつもりよ!」

 

英澄「回復魔法か……マズイな!」

 

逸郎がライダー状態で生き残ろうとしたその時だった。何者かが別の場所から銃弾を放ち、グリーザベルデの腹を貫通させた。彼はさらなる断末魔を叫び出す。

 

逸郎『「うおぉおお!俺は!俺が負けるわけにはあああああ!」』

 

ドォーーーーーン!

 

奏賭「ふん……」

 

グリーザベルデが倒された事を確認した奏賭はその場から立ち去っていった…

 

英澄「倒した……のか?」

 

溪我「みたいだね?」

 

ネオン「でも……逸郎を倒したのは何者なの?蒼那、何か分かる?」

 

蒼那「そうですね…私の考えはスナイパーライフルでの狙撃だと思いますが…」

 

一誠「んじゃ…一体誰が?」

 

道詠「(今の特徴的な狙撃……まさか、一葉がこの世界に来ているのか?)」

 

そして山の場所では……

 

一葉「ふぅ…これで一通りは終わりかな?ーーけど、まさかここまでとはね…」

 

そして次の日…俺は2階の自宅を出て1階のカフェに入った。すると……

 

オーナー「おう英澄。お前にお客さんだぜ?」

 

英澄「え?」

 

一葉「ふふっ……初めまして、浮代英澄。私は常磐一葉、アナタと会えるのを楽しみにしていたわ。」

 

 




次回

・逃亡者、浮代英澄


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・逃走編:チェイスグランプリ・タイプA
・逃走者、浮代英澄


 

一葉「〈紅茶を飲む音〉」

 

英澄「……」

 

突如として現れた謎の女、常磐一葉。彼女はここのカフェの紅茶とケーキを堪能していた。

 

一葉「ん〜♪おいひぃ〜♪」

 

道詠「よくもまぁ呑気にケーキを食えるな?」

 

英澄「バッファ……知ってるのか?」

 

道詠「知り合いも何も、スフィア・ナイト・スクールの同級生だ。」

 

一葉「そんな悲しいこと言わないで道詠♪小さい頃からの知り合いでしょ〜?」

 

道詠「うるさい。いつからいたんだ?」

 

一葉「1週間前からよ。ある調査のためにこの世界にきたの。この地球に異変が起き始めてるのよ。」

 

英澄「異変?」

 

一葉「何故か分からないけど、スフィア粒子がこの地球に集中しているの。何故か。」

 

道詠「確かに……ここ最近になってスフィア粒子の濃度が濃くなっている…この前のグリーザベルデもそうだった…」

 

一葉「グリーザベルデ?」

 

英澄「高見沢逸郎……ポルテスタ商会の連中がソイツに何らかの身体強化をして強くなった怪物だ。」

 

一葉「なーるほど……あの緑色のモンスターがそうだったのね…」

 

英澄「ん?まさか最後に風穴空けたのはお前なのか?」

 

一葉「だーい正解♪……と、言いたいところだけど…」

 

嫌な予感がした俺達は警戒していくとカフェの中から次々とエントリーフォームのライダー達が現れ始めた。エントリープレイヤーだ。嫌な予感がした俺達はそのエントリープレイヤー達を退けるために追い払っていく。

 

カフェを出た後に一葉が何かを取り出してきた。ケータイに番号を入れた後に投げ飛ばすとそのケータイは車に変化した。彼女はそれに乗り込んだ後にこう言い放った。

 

一葉「逃げるわよっ!」

 

英澄&道詠「おっ、おう!?」

 

俺と道詠は一葉が取り出した車に乗った。次々と湧き出てくるエントリーフォームのライダー達から逃走して行くが、彼らは執拗に追いかけてきたのだった。

 

道詠「なんであんなにエントリーフォームがいるんだよ!?」

 

英澄「一葉、もしかしてアイツらが?」

 

一葉「恐らくね……スフィア粒子を使って何をしようとしているのかは知らないけど……それよりも……彼らはアナタを狙ってるんじゃないの?」

 

英澄「そうだとさっきから思ってたよ。アイツらの手が俺に伸びてたもん!」

 

道詠「それに頭が動物じゃねぇ…完全にデザイア系ライダーの頭が白だけの奴だったり黒だけの奴ばかりだな?」

 

一葉「完全にカスタマイズされたタイプね……急いで脱出するわよ!」

 

逃げ続ける事30分……追跡するのに懲りたのかその場から周りにはもう彼らの姿はなかった。

 

一葉「道詠、スフィア天界に連絡!」

 

道詠「言われなくても!」

 

スフィア天界……

 

月夜side…

 

由香「おぉー!凄い!ここがスフィア天界!」

 

衣舞紀「初めてきたけど……こんな派手な場所だなんて…」

 

ロイヤル「あら、客人かと思ったら或兎くん達じゃない。」

 

或兎「お久しぶりですロイヤル様。」

 

ロイヤル「或兎くんは何回か来てはいるけど……皆は初めてね?」

 

響子「はい。こんな場所だなんて思いもしなかったので…」

 

月夜「なんだ……お前達も来てたのか。」

 

後ろから俺が声をかけると皆がいっせいに目をむける。

 

咲姫「月夜くん!」

 

月夜「よっ、久しぶり。」

 

由香「アナタもスフィア天界に?」

 

月夜「野暮用でな?」

 

ロイヤル「その顔……野暮用では無いと見たけど?」

 

月夜「まぁ報告しなきゃ行けない事はあるんですが……ん?」

 

フォックス『ロイヤル様、エルノーヴァのジェット機がこちらに。』

 

ロイヤル「通してあげなさい。」

 

月夜「エルノーヴァって事はまさか…」

 

そう言われて上空を見るとめちゃくちゃ派手な飛行機が降りてきた。そこから現れたのは…

 

シヨン「なんだ…みんな集まって。何かパーティでもやるのか?」

 

或兎「俺達は遊びに来たわけじゃないんですよシヨンさん。」

 

月夜「相変わらずですね…」

 

カチナ「やっほー!元気?」

 

響子「カチナさん。」

 

咲姫「お久しぶりです。それに今回はのなのさんと紫野さん。とちねさんにペルーシャさんとミナミさんも来てたんですね?」

 

ペルーシャ「おっほ〜!これまた可愛くてエロ…ゲフンゲフン!可愛い女の子が沢山!」

 

椿「今……エロいって言いそうにならなかった?」

 

衣舞紀「ですね。」

 

とちね「全くコイツは…」

 

てんね「ロイヤルさーん!戦うかは分からないけど強力な助っ人を呼んできたよっー!」

 

そう言われてジェット機から出てきたとは戦兎さんの子供。麗華と零児だった。久しぶりのスフィア天界にワクワクしている本人であるが…

 

或兎「君たちがあの戦兎さんの?」

 

零児「えぇと……あなた達は?」

 

月夜「そうか…零児と麗華は或兎達と会うのは初めてか。左から火電或兎、山手響子、出雲咲姫、新島衣舞紀、笹子・ジェニファー・由香、清水絵空、青柳椿だ。」

 

或兎「よろしくな?」

 

零児「如月零児です!よろしくお願いします!」

 

麗華「如月麗華です。零児のお姉さんなのでよろしくお願いします。」

 

由香「ところで……戦兎さんは?」

 

零児「あぁ……父さんなら…(マズイ…)」

 

麗華「(チェイスグランプリに潜入調査しているのを言っちゃっダメだったんだ。)」

 

零児「きゅ、休暇だよ休暇!色々やって疲れてて休暇に入ったんだ!」

 

月夜「本当に?」

 

麗華「月夜兄さん……あまり攻めないでください。零児も色々と疲れてるんです。」

 

月夜「(何があった?)」

 

すると…

 

フォックス『月夜将軍!』

 

月夜「どうした?」

 

フォックス『一葉将軍から連絡です。急用との事で。』

 

月夜「分かった今すぐ行く。悪いけど、みんな会議室に来てくれるか?色々と話がしたい。」

 

そう言った俺達は会議室にむかった。そこには冷雨とエーニャ、そして一兎さんと一海さん等の様々な面々がいた。

 

龍「やっと来たか。」

 

晴司「待ちくたびれたぜ!」

 

冷雨「やっときたわね?」

 

月夜「お前ら…どうして?」

 

エーニャ「その前に……自己紹介ぐらいしたらいいんじゃないかしら?」

 

こうして全員の自己紹介が始まった。ブレイブ組が多いのでこっち側の自己紹介は省略することにした。そして…

 

ロイヤル「これで全員ですね?では次はこちらから。」

 

ロイヤル様に見られた一海さん以外にはDies iraeの藤井 蓮に似た人物。そして大樹と大牙がいた。

 

一海「お馴染み紅一海だ。よろしくな?」

 

龍「神崎龍、仮面ライダーハックだ。よろしく。」

 

晴司「総魔 晴司だ。みんなよろしく!」

 

大牙「天導大牙だ。よろしく頼む。」

 

大樹「柏葉大樹だ。よろしく。」

 

ロイヤル「では本題に入りましょう。今ある世界にスフィア粒子が集中している事が明らかになってます。それはシヨン君たちの世界でも観測しましたね?」

 

シヨン「えぇ……ですがロイヤル様。一体なぜこの地球に?」

 

一葉『その事なら私に言わせて。』

 

「「一葉!?(姉ちゃん!?)(姉様!?)(ちゃん!?)(さん!?)」」

 

月夜「お前……どうして?」

 

一葉『色々と理由があってね?まずはとある人物を紹介するわ。』

 

道詠『吾妻道詠、仮面ライダーバッファだ。一葉、冷雨とは腐れ縁だ。』

 

冷雨「道嘉…」

 

道詠『久しぶりだな冷雨?それにバカエーニャも。』

 

エーニャ「誰がバカよ!せめて天才を付けなさいよ天才!」

 

月夜「天災の間違いだろ…」

 

一海「(天野雪兎のことか?)」

 

一葉『んで隣にいるのは…』

 

英澄『仮面ライダーギーツ、浮代英澄だ。アンタらの名前は悪いが盗聴させて貰った。』

 

一葉『んでもって……報告が一つ。』

 

ロイヤル「何かしら?」

 

一葉『エントリーフォームの姿で襲いかかってきた奴らがいたわ。実際に頭部は白や黒に染まってる奴らがいたけど…私はこれをエントリープレイヤーと呼称しているわ。』

 

ロイヤル『なるほど……それでそのエントリープレイヤーというのが英澄くんを狙っているのね?』

 

一葉『しょうゆこと。』

 

龍「謎が深まるな…」

 

月夜「いや、一つだけ関係ありそうな事がある。」

 

てんね「え?何かあったの月夜くん?」

 

月夜「あぁ…実はな?」

 

俺はハルノースとクリフィニに軍事基地を襲われた事を話した。

 

「「ハルノースとクリフィニ?」」

 

月夜「あぁ……光刃に既にその世界に向かわせてるんだけど……ソイツらがちょっと俺の軍事基地を攻撃してきてな?」

 

レックス「奴らは女王という奴に指示を受けて俺達の基地を襲撃したらしい。」

 

或兎「んじゃその女王って奴が……」

 

咲姫「今回の敵…」

 

衣舞紀「んで?どうするの?」

 

英澄『俺達はとりあえず必死に逃げるよ。』

 

月夜「一葉、俺達も或兎やシヨンさんと一緒に向かうよ。」

 

一葉『分かったわ。んじゃ後で落ち合いましょう。』

 

冷雨「気をつけてね一葉?」

 

一葉『えぇ、アナタ達もね?』

 

そう言って一葉達との通信が切れた。

 

月夜「レックス、501大隊を展開。シヨンさん達が恐らく色々と兵器を持ってきてあるから、それらを改造した貨物用ガンシップに付けろ。」

 

レックス「イェッサー!」

 

カチナ「月夜……アナタ色々と堂々としている気がするけど……何かあったの?」

 

月夜「さぁどうだろうね?……どこぞの統合作戦本部長様との交流が多くなったから……色々と軍の指揮のやり方を教わったってのもあるかな?(アイツ……今なにしてんだろ?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリュッヒャー「フェックション!?……うぅ……誰か私の噂でもしたか?」

 




次回

・暴走突破!英澄を捕まえる奴らを化かせ!


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・暴走突破!英澄を捕まえる奴らを化かせ!

 

一葉「飛ばせ!飛ばせ!飛ばしなさっーーーい!」

 

英澄「いやああああああああ!?」

 

一葉がドンドン車を飛ばしてエントリーフォームのエントリープレイヤー達を次々とひき逃げしていく様…もう人身事故のオンパレードである。

 

英澄「コイツいつもこんなテンションなのか!?」

 

道詠「一応スフィア・ナイト・スクールでは問題児だったけどなっ!その時の方よりまだマシだよこれは!」

 

英澄「これよりマシじゃないのがあるのかっーーーー!?」

 

一葉「ワッーハッハッハッハッハッハッハッ!」

 

???「止まれっ!」

 

そんなこんなで困惑した俺たちの前に一葉が飛ばしているJeepの目の前に立ち、それをなんとストレートパンチで止めてしまった。

 

英澄「な、なんだなんだこんな時に?」

 

嫌な予感がした俺は目の前を見るとそこには…

 

道詠「ん?誰だお前…」

 

一葉「うーん誰よ……ここからいいところだったの…に…ん?」

 

???「え?」

 

そのJeepを止めた男と一葉が目と目が合ってしまった。

 

目と目が逢う〜♪

 

いや、そうじゃねぇよ。髪の色が茶髪の男がJeepを一瞬で止めるってどういうことだよ?

 

???「えぇと…」

 

一葉「『何やってるんですか戦兎さん!』」

 

戦兎「『えぇと一葉ちゃん…てか、なんでそっちもいるの?』」

 

一葉「『何ちゃっかりチェイスグランプリに参加してるんですか!金目当てですか!美奈子さんに言いますよ!戦兎さんがギャンブル沼にハマったって!』」

 

戦兎「『事情があるんだよ!事情が!てか美奈子も知ってるわ!』」

 

一葉「『はぁ……今は見逃しますが、後で零児と麗華に詳しい聞き出しますからね?』」

 

戦兎「『は、はい…』」

 

英澄「アンタ、何者だ?」

 

そう俺が答えたらその男はこう言い放った。

 

正行「俺は乾正行、チェイスグランプリに参加しているプレイヤーだ。悪いがアンタを捕まえるために動いてる。」

 

一葉「(とか言って絶対金目当てでしょ…3人目の子供に嫌われるよあの人絶対。)」

 

すると彼はファイズのようなドライバーを腰に装着し始めた。

 

正行「ふん。」

 

5.5.5 stand By!

 

そしてファイズフォンに似た携帯を取り出した後に開き、聞き覚えのあるボタンを押す音を鳴らした後にファイズフォンを閉めた。

 

正行「変身。」

 

complete!

 

正行「仮面ライダー……ファイズΩ…」

 

俺達の前に現れたのは仮面ライダーファイズだった。しかし色々と仕様が違った事に俺は怪しんだ俺はデザイアドライバーを取り出して腰に装着。そしてマグナムレイズバックルを取り出して装填する。

 

SET!

 

英澄「変身!」

 

MAGNUM!READY FIGHT!

 

マグナムフォームに変身した俺はマグナムシューターとアーマードガンを使って攻撃したが、彼はカイザブレイガンの配色をファイズカラーにしたものを取り出して俺の攻撃を防いだ。

 

英澄「なっ!?」

 

道詠「カイザブレイガンを改造した奴!?」

 

一葉「(なるほど……面白い物を作りましたね戦兎さん。)」

 

正行「まだまだこんなもんじゃない。」

 

そう言って次に取り出したのはデルタムーバーと接続させた状態のデルタフォンだった。俺にそれを打ち尽くしていく正行ではあったが、俺達の想像を超える攻撃を放ち出す。

 

正行「ブリザード!」

 

『Blizzard Schott!』

 

なんとデルタフォンから氷の弾丸を俺に向けて放ってきた。彼はアーマードガンを凍らせて無効化させた。

 

英澄「凍った!?」

 

正行「ふっ…」

 

更には…

 

正行「ロック。」

 

『Rock!』

 

彼はデルタフォンから鎖のようなものを召喚し、それを使って俺を拘束した。

 

正行「よし!」

 

英澄「マズイ!」

 

するとエントリープレイヤー達が次々と現れて捕まえようとした。絶体絶命な俺に一葉とミルスが手を出そうとしたその時だった。

 

グリム「グリム流、一の型…フォース・スラッシャー!」

 

正行「!?」

 

FGOのスカサハ=スカディみたいな奴が俺を助けるために鎖を切り落としていった。そして初っ端から放った言葉は…

 

グリム「ここかぁ……祭りの場所は…」

 

正行「お前……何者だ?」

 

グリム「ふっ……名乗るならそっちから名乗った方がいいんじゃないか?…まぁ、いいか。私はグリム・アイズ。通りすがりの…剣士さ。」

 

「「えぇ?」」

 

そしてその戦闘を上から紅茶を飲んで寛ぎなから眺めていた人物がいた。傍らにはメイドがいており、彼にケーキや紅茶を用意していた。

 

ベルファスト「相当大規模なイベントですね?」

 

舞沙斗「だな…夜一、何か分かったか?」

 

夜一『さぁのう。じゃがこのチェイスグランプリとやら…何か裏があるかもしれんの?儂が斥候して様子見しようか?何か情報が取れるかもしれないのじゃよ?』

 

舞沙斗「頼むよ…あ、このケーキ美味しい。」

 

ベルファスト「ありがとうございます♪」

 

夜一「(儂もあそこに座ってお茶でも満喫したいんじゃが無理じゃの。(´・ω・`))」

 

そしてスフィア天界では一葉と月夜の娘、葉月が部屋からスフィア天界の外を眺めていた。

 

葉月「親父…母さん…」

 

ロイヤル「一葉と月夜くんが心配?」

 

葉月「あ、まぁな…」

 

あれから小さかった葉月。スフィア天界で色々と学びながら背が伸びたのだった。

 

葉月「なぁ、ひいおばあちゃん。母さんと親父は大丈夫なのか?」

 

ロイヤル「難しい質問ね…多分、大丈夫だと思いたいわ。」

 

葉月「アタシは母さんたちに会いたい…」

 

ロイヤル「今は待ちましょう。一葉と月夜も……今ある問題と戦っているから。」

 

葉月「……その間に…稽古しても?」

 

ロイヤル「ふふっ…なら私が付き合うわよ?」

 

葉月「ありがとう!ひいおばあちゃん!」

 

スフィア天界の長ロイヤルから武術や剣術を学ぶため、葉月は奮闘するのであった…

 




次回

・ノーパンチャイナにとりあえず下着を着させろ。


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・ノーパンチャイナにとりあえず下着を着させろ。

 

グリム「さてと……ここで変に戦ったらおかしくなる。ここは退くぞ。」

 

英澄「え!?なに勝手に!?」

 

グリム「安心しろ。お前を仲間たちのところに送るだけだ。」

 

そう言ってグリムは大剣を大きく振りかぶって地面を叩いたあとに強風を起こさせて混乱させた。

 

正行「な!?こんな!?」

 

その強風で彼も壁に吹き飛ばされて気絶しそうになったが、何とか意識を保てる状態だった。強風が無くなった後、英澄たちを含む4人は消えていったのであった…

 

正行「おいおい逃げるならもっとマシなやり方あるだろ…」

 

そう言って彼は変身を解除した後にファイズフォンである人物に話しかける。

 

レヴェーナ『失敗したようね?ま、邪魔な奴が現れたから仕方ないけど。』

 

正行「安心しろ。必ずお前のところにあの狐は届ける。」

 

レヴェーナ『失敗したら容赦しないからね?』

 

そう言って女王レヴェーナとの会話を終えた正行は心の中でこう思った。

 

正行「(一葉ちゃん。彼を何とか守り抜いてくれ。俺も何とか善処するからな。)」

 

そして俺達が連れてこられた場所は楔型の形をした戦艦だった。アークエンジェル級デストロイヤー:ヴォルキリーというらしい。

 

英澄「おぉ…」

 

「初めて見たが……まさかこれ程大きい戦艦とはな。」

 

一葉「ヴェネター級はアークエンジェルの倍の大きさよ。モビルスーツ以外にもファイターも沢山入るのよ?」

 

冷雨「貨物船やファイターは寧ろ、モビルスーツは格納庫があるのに入れたことはないでしょ?」

 

そう言って現れたのはRoseliaの氷川紗夜にそっくりな女性だった。しかし髪の色は黒に染まっており、目はオリジナル紗夜の目の色になっていた。

 

冷雨「私は常磐冷雨、一葉の妹よ。よろしくね?」

 

英澄「知ってる。盗み聞きしてたからな?んで隣にいるのは闇川月夜、その隣はエーニャだな?」

 

エーニャ「もしかして全員の名前……もう知ってる?」

 

英澄「当たり前だよなぁ?」

 

月夜「(^_^;)…」

 

すると月夜の後ろから彼の副官らしき人物が近づいた。クローン・トルーパーだっけ。スフィア天界でクローン兵士達が活躍している話はミルスから何回か聞いたが、まさかこの戦艦で出会うとは……

 

レックス「月夜、例の女だが……」

 

月夜「目を覚ましたのか?」

 

レックス「いや、とりあえず知らない彼に説明した方がいいんじゃないか?」

 

月夜「ふっ……だな。」

 

英澄「なんだ?何の事なんだ?」

 

月夜「まずは着いてきてくれ。」

 

そう言われて連れてこられたのはメディカルルームだった。そこには何故か澪達がいたので俺は驚きを隠せないでいた。

 

溪我「英澄!」

 

ネオン「大丈夫?怪我はない?」

 

英澄「あぁ……けどお前らなんでここに?」

 

冷雨「危険だから仲間にお願いして来て貰ったのよ。」

 

溪我「英澄…アイツらに狙われる心当たり…何かない?」

 

英澄「悪い……今色々と考えてるが……ない。」

 

一誠「けどアイツら……この世界で英澄を執拗に追って捕まえようとしてるなら……何か理由があるはずだ。」

 

英澄「ところで……なんでメディカルルームに俺達を連れてきたんだ?」

 

月夜「この女だよ。」

 

そう言って月夜が指を指した方向を見ると、そこには女性がバクタタンクの中で眠っていた。うーん……なんかどこかで見たことある女だよな…

 

レックス「バクタタンクに何日か入れているが…未だに目を覚まさねぇな。」

 

月夜「そうか…」

 

一誠「えぇと……なんかこの女、どこかで見たことないか?」

 

英澄「あぁ一誠。気が合うな?」

 

一誠「いっせーのーで言おうか?」

 

英澄「あぁ…すぅ〜……」

 

「「雪蘭!」」

 

一誠「やっぱりそうだ!さっき呼んでそのまま気絶してたの忘れてた!」

 

「「おい!」」

 

ネオン「全く……実はアナタがいない間に戦力になりそうな人を探していたのよ。」

 

英澄「それで辿り着いたのがコイツってことか。」

 

するとバクタタンクの液体が次々と抜けていった。どうやら治療時間が終わったようだ。まずは……

 

英澄「服を着させよう。」

 

溪我「コイツ下着も着てなかったよ?」

 

ネオン「チャイナ服しか着てなかった。」

 

一誠「なら着させたらいいだろ…」

 

そう言って雪蘭に下着とチャイナ服を着させてソファーに寝かせた。彼女は既にライザーの眷属ではない為、引き取る場所がなかった。

 

ならばライダー部が引き取ればいいとチェイスグランプリが始まる前に彼女の死体と魂をアルテマさんから貰ったらしい。スフィア粒子で守られたおかげで腐敗はしなかったものの……体から放つ匂いは……最悪だったらしい。

 

チャイナ服を洗って、バクタタンクで治療しながら汚れを落としたので綺麗にはなっていると思うが……

 

一葉「それで?そのスカサハみたいな見た目しているアンタは何が目的で来たのかしら?」

 

グリム「あぁそうだな……なんと言えばいいんだろうか…SAOのモンスターにグリーム・アイズって奴がいただろう?」

 

冷雨「えぇそうね……まさか。」

 

グリム「あぁ、私は転生者だ。しかも転生したらグリームアイズにな?」

 

エーニャ「どんな理由でそんな姿になったのよ…」

 

グリムは自身の世界にいる菊岡の依頼で俺達の世界にやってきたらしい。どうやらチェイスグランプリの影響は異世界にも影響しているみたいだ。

 

グリム「チェイスグランプリを止めないとこの世界は愚か、私達の世界にまで影響を受け兼ねない。」

 

英澄「んじゃ協力してくれるか?」

 

グリム「勿論だ。よろしく頼む。」

 

そんな事を話していたその時だった。

 

ファイヴス「月夜将軍、大変です!チェイスグランプリの参加者が一般人を襲撃しています!」

 

「「!?」」

 

一葉「どういうこと?」

 

英澄「俺を追いかけるのを諦めたのか?」

 

道詠「寧ろ……餌として誘き寄せてるかもな?」

 

一誠「英澄!道詠!」

 

英澄「あぁ、行こう。」

 

グリム「待て。私も行く。」

 

月夜「レックス!501大隊の準備だ!ガンシップで降下して一般人の救出だ!」

 

レックス「イェッサー!」

 

こうして俺達はガンシップに乗って地球に戻る。ガンシップのドアが開き俺達はそこから地上を除くとエントリープレイヤー達が容赦なく民間人に襲いかかる。

 

英澄「仕方ない……いくぞ!」

 

「「あぁ!!」」

 

SET!

 

英澄&道詠&一誠「変身!」

 

Magnum!

 

GRAB CRASHER!ZOMBIE!

 

〜♪crimson!

 

READY……FIGHT!

 

俺達は持ち前の武器で目の前にいるエントリープレイヤー達を次々と一般人から離す。月夜率いるクローン軍達も奮闘して手伝ってくれた。と、俺達がそうエントリープレイヤーに目を向けていたその時だった。

 

ハルノース「そらそら捕まえた!」

 

猫の仮面ライダーが俺を拘束……ナーゴとは違うライダーだった為、俺たちは驚いていた。

 

クルティニ「はぁい?連合軍のお偉いさん。」

 

月夜「お前らはこの前の!」

 

ハルノース「自己紹介がまだだったわね?私はハルノース、仮面ライダーサーバルク。」

 

クルティニ「私は仮面ライダーフォソロ。さぁて……彼を捕まえたのでさっさと女王に貢献しましょうかしら?」

 

アーマーに黒いマグナムを装備したクルティニとそして俺の見たことがない片手のクローを装備したアーマーを装備したハルノースは武器を俺に向けて盾にする。

 

月夜「くっ!近づけねぇ!」

 

道詠「どうする!このままじゃ!」

 

と思ったその時だった。

 

shoot vent!

 

ダダダダダーン!

 

ハルノース「やだ!?なにこの弾丸!?痛い!?」

 

英澄「今のうちに!」

 

別の場所から無数の弾丸がハルノースに牙を剥いた。その隙に俺は彼女から脱出。しかしそこに…

 

正行「おっと……動かないで貰おうか?」

 

仮面ライダーファイズΩが立ち塞がった。すると彼の声を聞いた月夜はこんな事を言い出した。

 

月夜「あれ?戦兎……さん?」

 

正行「ん?俺は乾正行だが?」

 

月夜「《戦兎さん何やってるんです?》」

 

正行「《色々と事情があってな……零児と麗華に聞いてくれ。あの2人にはもう話してもいいと軽くしてやってくれ。》」

 

月夜「《わ、分かりました。》」

 

しかし先程の弾丸は一体どこから放たれたのかと思って辺りを見渡すと…

 

舞沙斗「動かない方がいいぜ?変わったファイズさんよ。」

 

なんとファイズΩの後ろに仮面ライダーシザースが現れた。だが俺の知っているシザースではなかった。アウタースーツはエグゼイドの『ギアスーツ』だった。線のところはメタリックオレンジに配色されていた。

 

『シザースギアスーツ』か?

 

てか、右腕に装備されているのはバースXのカニアームだよな?なんでこんなの装備してるんだ?そういえばさっきシュートベントって…

 

正行「(なんでカニアーム付けてるんだ…)お前……ただのシザースじゃないようだな?」

 

舞沙斗「そうだけど?」

 

正行「ふっ……クルティニ、ハルノース。退くぞ。」

 

ハルノース「え!?やっと獲物が捕えられると思ったのに!?」

 

クルティニ「ハルノース、恐らくこの状況で捕まえれば……あの蟹の仮面ライダーが黙っていませんよ?」

 

ハルノース「ちっ……アナタ達、覚えてなさいよ!」

 

3人はバイクに乗って俺達のいる場所から去っていったのであった…

 

舞沙斗「さてと…」

 

カニアームを右腕に装備した仮面ライダーシザースはカードデッキを左手に外して変身解除した。俺達も変身を解除した後に彼の前に歩み寄る。

 

英澄「アンタ……何者だ?」

 

舞沙斗「ふっ……須堂舞沙斗。前世が刑事の……教師だ。」

 

彼との出会いによって今後の戦いが有利になる事を俺達は知らなかった。

 




次回

・燃えよ、瀧蘭!


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・燃えよ、瀧蘭!

 

スフィア天界…

 

真理「あぁ……眠い…」

 

ロア「どうしたのですか真理?何か困り事でも?」

 

真理「困り事じゃないですよ…探している物が見つからなくて…」

 

ロア「あぁそうですか…ところで…捜し物とは何ですか?」

 

真理「ふー……伊口才をご存知ですか?」

 

ロア「えぇ。伊口ファウンデーションの社長ですね?それがどうかしたのですか?」

 

真理「前々から気になってたんです……いや、途中から気になり始めた方かしら?」

 

ロア「途中から?」

 

真理「ロアさんも気づいているはずじゃありませんか…才くんは…既に神になっている…」

 

そう言われたロアも顔を厳しめにしていく。

 

ロア「やはりアナタも気づいてたのですね?」

 

真理「もちろんよ。今の彼はハイパーロード・ムテキ…全くいつからあんな力を手にしたのかしら…」

 

真理「そしてその妻が…ハイパーロード・Aqours…9人の精神が合体し…1つとなった母神…その力は私達ですら把握できません。」

 

ロア「そうね…」

 

Aqours母神…通称ハイパーロード・Aqoursは多次元宇宙開闢を行った1人で推定年齢2000億歳。

 

星はおろか宇宙すら簡単に創れる無限の創造性とあらゆる人間の愛ゆえの救済(甘やかしのようなもの)を行う。

 

Aqours9人の精神が元来備わっているせいなのか、性格も様子もコロコロと変わりやすいらしい。

 

ちなみに人を自由にさせようとする夫である才を嫌いながらも、ヤンデレのような執着心を持つらしい。

 

ロア「どちらにしろ警戒は必要ですね。気を抜かないでくださいね真理。」

 

真理「はいロア様。」

 

そして浮代英澄一行はというと…

 

英澄「つまりお前はお得意様の女神さんに依頼されてこの世界に?」

 

舞沙斗「そういうことだ。」

 

ペルーシャ「取り込み中のところ悪いんだけど……なんでこんなところでアフタヌーンティーなんか楽しんでるのよ?今はそんな呑気な状況じゃないのよ?」

 

舞沙斗「分かっているさ。概ね…あのチェイスグランプリの真意も分かってきたところだからな……女王レヴェーナ…」

 

「「え?」」

 

舞沙斗「ソイツが今回の黒幕だ。今、別の奴がチェイスグランプリの事を調べてるだろ?」

 

冷雨「(光刃達のことね…彼らは上手くいってるのかしら?)」

 

舞沙斗「正直に言えば俺もこの状況は好ましくない。協力させて貰うよ。」

 

ペルーシャ「ちぇ〜……座って堂々と下から目線なんて…ムカつくわ。」

 

ミナミ「まぁまぁペルーシャ、仲間が増えることはいい事なんだから。仲良くしてあげてよ?」

 

エーニャ「そういえば……一葉と月夜は?」

 

冷雨「本当だ。またいないわね?……あ、まさかまたやってるのかしら?」

 

龍「やってる?なにをやっているんだ?」

 

するとそこに一海さんが姿を現した。どうやら誰かを探しているみたいだ。

 

一海「おい。零児と麗華を見なかったか?」

 

エーニャ「一緒にいなかったんじゃないですか?」

 

大牙「それが……どうにも見当たらなくてな?」

 

冷雨「一葉と月夜だけじゃなくて…零児と麗華までいない……一体なにをしているのかしら?」

 

ヴォルキリー内部・開発室

 

零児「本当に!」

 

麗華「申し訳!」

 

「「ございませんでしたっ!」」

 

一葉「全く……戦兎さんもアナタ達も、見てないところでこんな事してたなんてね?最初から潜入捜査の為だって言ってくれればいいのに。」

 

零児「だって父さん一葉姉ちゃんがこの事を聞いたら手つけられなくなるって言ってたし!」

 

麗華「それに状況も状況なので…お父様も何か考えてると思いますが…」

 

私達が話している間に月夜はデスクで作業を進ませていた。数ヶ月前からとある企業にドライバーの開発を頼まれたらしい。どんなドライバーかは私が知った事はないが…

 

月夜「できた。」

 

麗華「月夜さん。そのドライバーは?」

 

月夜「見れば分かるさ……誰か戦える相手はいないだろうか?」

 

するとそこに…

 

雪蘭「私が相手になろうか?」

 

現れたのはバクタタンクから回復したばかりの雪蘭だった。その隣には英澄、溪我、ネオンの3人も同行していた。

 

一葉「アナタ達、どうしてここに?」

 

溪我「ちょうど試したいバックルを雪蘭に使わせたくてね?対戦相手を探すのにウロウロしてたんだ。」

 

英澄「俺は振り回されただけだがな?」

 

ネオン「悪かったわね。」

 

英澄「俺は寝る。逃げ続けて少し疲れた。」

 

そう言って英澄はその場から自身の部屋に向かった。

 

一葉「全く……疲れてるのか疲れてないんだか…」

 

雪蘭「さ、始めましょうか?」

 

そう言ってヴォルキリー内のバトルアリーナにやってきた私達。フィールドには月夜と雪蘭が向き合って立っていた。

 

雪蘭「そちらから準備してもいいわよ?」

 

月夜「アイツ……見下した態度とってるな…」

 

ゲノムジードライバー!

 

月夜は新たなドライバーを腰に装着した後に、私達の予想を遥かに超えるあるものを取り出した。四角い枠に宝石のような物が収納された小さいアイテムで、中には何かのエネルギーが入っているみたいだが…彼はそのうちの一つである黄色のアイテムを見せつけてこう語り始めた。

 

月夜「これはライド・キューブと言ってな?様々な物のデータが1つになったものなんだ。俺はこのプロトタイプを企業から貰い受け、新たな力として改造させて貰った。ドライバーは純正品で既に出来てる奴だ。さぁ、始めようか?」

 

キバ!

 

黄色のライド・キューブは『キバ・ライドキューブ』それがドライバーにセットされると月夜の辺りに赤い薔薇の花びらが落ちてくる。そしてもう一つは私達も知っているあの仮面ライダーのキューブだった。

 

ライブ!

 

仮面ライダーライブのライド・キューブだった。それをキバと同じようにドライバーに装填すると彼の影から蝙蝠の大群が上空に集まった後に、バイスタンプ型のコウモリと化した。そして…

 

月夜「変身。」

 

ゲノムライズ!大事!信頼!正義!目覚めの鎖を解き放て!

 

仮面ライダージード!ウェイクアップジャスティス!

 

仮面ライダーキバのエンペラーフォームと仮面ライダーライブを合体したような姿に月夜は変身した。キバのライドキューブを使ってるのになんでエンペラーなのよ…

 

月夜「俺の趣味だ。」

 

一葉「趣味なのかい。」

 

そしてそれを見た雪蘭も…

 

雪蘭「すごいのに変身したのね……なら私も!」

 

デザイアドライバー!

 

entry…

 

月夜「ほぉー……お前もデザイアライダーに?」

 

雪蘭「お楽しみはこれからよ?」

 

SET!

 

と言った彼女はドラゴンの形をしたレイズバックルを懐から取り出し、腰に装着した。そして…

 

一葉「モンスターレイズバックル?いや、形状が違う!」

 

冷雨「しかも赤いわ!」

 

雪蘭「変身ッ!」

 

DRAGON!

 

READY FIGHT!

 

雪蘭「おぉ……何これ!めちゃくちゃ強そう!」

 

英澄「仮面ライダーグロウ……アイツが変身する仮面ライダーだ。」

 

雪蘭「グロウね……悪くないわ。さぁ、戦う準備は出来てるかしら?」

 

月夜「ひっ…︎^ ^」

 

月夜はなんか怖い笑顔で雪蘭との戦いに望んだ……アイツもしかして、戦闘狂になった?

 

零児「月夜さん……なんか最近怖い顔してないか?」

 

麗華「シャルロットさんの影響でしょうか…」

 

冷雨「それ以外何の理由があるかしら?」

 

エーニャ「( ̄▽ ̄;)」

 

一方、英澄はというと……

 

英澄「ふぅ……みんなに言えない。レヴェーナが…前世の俺の幼馴染だなんて…」

 

アイツ……いつの間に俺の世界に転生したんだ…身に覚えがない。

 

英澄「……」

 

人の気配を感じる……そうか、近くにいるんだな?

 

英澄「出て来いよ。いるんだろ?」

 

そう言って現れた赤い配色に黄金の差し色がかかった服装をした女性が現れる。

 

レヴェーナ「全く……懸賞金をかけても捕まらないから見に来たと思ったら……まさかいるとはね?」

 

英澄「(ちっ!?コイツっは!)」

 

前世の感覚と同じだ……女王レヴェーナ。まさか本人から出向くとは…

 

英澄「女王さん。俺を連れ去りに来たのか?」

 

レヴェーナ「ふふ、どうかしら?」

 

英澄「はぁ……久しぶりだな。レナ。」

 

レナ「ふぅ……ま、そう考えてくれたら嬉しいけど…」

 

英澄「1兆円なんかの大金……お前にそもそも出せるとは思わないけどな?」

 

レナ「アナタに懸賞金を賭けたのは……前世での約束を私が忘れてないからよ?」

 

英澄「前世での約束?」

 

レナ「あら……覚えてないのね……なら、私が直々に捕まえてあげる!」

 

そう言ってレナは剣を取り出して俺に攻撃してきた。突如な不意打ちにギリギリで避けきれた俺ではあったが、今の剣の一振は…

 

英澄「お前と俺が剣道の時に癖でやってた奴か!」

 

レナ「約束は忘れてるのに……それは覚えてるのねっ!」

 

そう言ってレナは剣を使って俺に次々と攻撃してきた。後がない俺はデザイアドライバーを腰に装着してマグナムレイズバックルを装填して変身する。

 

英澄「変身!」

 

MAGNUM!READY FIGHT!

 

英澄「最初から本気でいくぞ…!」

 

そう言って変身したすぐにアーマードガンを展開して、マグナムシューターとの組み合わせで次々とレナを追い詰めるが……

 

レナ「ふん!」

 

レナは持ち前の体術で逆に反撃されてしまう。俺は彼女の能力を見て一つの事を過程を見出した。

 

英澄「(アイツ……スピードとパワーを極限にまでアップしたのか?)」

 

レナ「どう?転生した私は強いでしょ?」

 

英澄「調子に乗るのもいい加減にしろよ!レナ!」

 

そう言ってライフルモードに切り替え、まるでバッファのマグナムフォームみたいにレナに殴っていく。

 

レナ「ちょっと!その使い方はないでしょ!」

 

英澄「調子に乗ってるお前が悪い!」

 

だが……

 

レナ「ふっ!」

 

英澄「!?」

 

レナは俺の近接攻撃を見事に防いだ。そして足蹴りを俺を吹き飛ばしたあとに一気に距離を詰めて攻撃しようとした。俺が絶体絶命のピンチ……しかしその時だった。

 

キィーン!

 

レナ「!?」

 

グリム「お遊びはおしまいだぜ?お嬢さん?」

 

グリムがなんと俺を助けるために彼女の攻撃を大剣で防いだのだ。そして下がったレナを追い討ちのように攻めたのは、月夜と雪蘭だった。

 

雪蘭「英澄!大丈夫?」

 

英澄「雪蘭、月夜!」

 

月夜「怪我してないか?」

 

英澄「あ、あぁ…」

 

レナ「ちっ……邪魔が入ったわね。また会いましょう英澄。今度は逃がさないから。」

 

そう言って彼女はヴォルキリーの中から脱出した…

 

英澄「悪いレナ……嘘吐いちまった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レナ「バカ……約束したのに……変なウソ吐くんじゃないわよ…このバカ英澄。」

 




次回

・英澄とレナの約束


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・英澄とレナの約束

 

英澄「…」

 

一葉「ふぅ……さて、どこから話そうかしら?」

 

一葉が味タバコという有害物質が入っていないタバコを吸いながら、冷雨、エーニャ、一兎さん、一海さん、月夜、道詠、溪我、ネオン、そしてグリムと舞沙斗をまじ入れて会議をする事になった。

 

溪我「それで?あの女の子とはどういう関係なの?」

 

英澄「はぁ…溪我とネオンには前に俺が転生者である事を話したよな?」

 

ネオン「えぇそうね?」

 

月夜「それが……何か関係があるのか?」

 

英澄「はぁ…アイツは…俺の幼馴染だったんだ。前世の…」

 

「「!?」」

 

グリム「なるほど……そういう事だったのか。」

 

舞沙斗「だが、何故幼馴染なのに敵対を?そもそも来世でお前に1兆円の懸賞金をかける理由は?」

 

英澄「約束をしたんだよ…前世で。」

 

冷雨「約束…」

 

英澄「俺とレナが高校生の時だった。夏休みの花火大会に一緒にデートに向かったんだ。けど…その日、雨で花火大会は中止になった。アイツは楽しみにしてたんだ。花火大会で花火を見るのを…」

 

溪我「だから……こっちに転生してから…雨を嫌うように?」

 

英澄「雨は全部を台無しにするんだ…洗濯物も…料理も…1日の時間を…」

 

道詠「…」

 

英澄「そしてその日に俺はアイツと約束した……いつか花火大会に行かせてやるから、それまで我慢しててくれって……だけど。」

 

月夜「それを叶えようとする前に死んじまったのか。」

 

一海「ちっ……悲しい話だ…」

 

一兎「それで……他に何か思い当たることは?」

 

英澄「1つだけあります。今のアイツは苦しんでいるんです。まるで裏の自分に操られたように…」

 

エーニャ「それって……どういうこと?」

 

英澄「アイツと戦っていた時に微かに感じたんだ。レナは何かに縛られているんじゃないかなって…でも、今は助ける方法も無ければ…行ったらアイツの思い通りになる…どうしてやる事もできない。」

 

溪我「英澄…」

 

道詠「どうしてやる事もできない…か。」

 

ネオン「道詠?」

 

その言葉を放った道詠は俺に近づいてきた。そして俺の顔面に1発殴ったあと、まるでヤクザのように胸ぐらを掴んだ。

 

道詠「ギーツ!お前はそのままでいいのかよ!」

 

英澄「バッファ!?」

 

道詠「前世の約束を……前世のままで終わらせていいのか!」

 

一葉「ちょっと道詠!」

 

一葉が道詠を止めようとしたが、そこにグリムが止めに入った。

 

グリム「よせ、今アイツは英澄に問いただしている。」

 

一葉「けど!」

 

英澄「んじゃ……俺にどうしろって言うんだよ!」

 

道詠「前世で叶えられないなら…来世で叶えてやりゃいいだろうがっ!」

 

英澄「!?」

 

そう言ったあとに彼女は俺を突き飛ばしたあとに部屋を出ようとする。

 

冷雨「ちょっと!どこに行くのよ!」

 

道詠「頭を冷やしてくるだけだ。」

 

そう言って道嘉はその場から立ち去っていった…

 

英澄「来世で叶えてやる…か。」

 

確かにそうかもな…アイツを…何かの呪縛から解放してやらねぇと…

 

そしてレナはというと…

 

レナ「はぁ…英澄。」

 

私は前世で英澄が叶えてくれた事を覚えていた。花火大会に連れてくれるって言ったのに…なんで死んだのよ…

 

???『くっくくく……お前はこのままでいいのか?』

 

レナ「くっ……またアナタなの!レヴェーナ!」

 

レヴェーナ『お前は私から逃れられない。』

 

レナ「やめて…これ以上英澄を苦しませないで!」

 

レヴェーナ『貴様がこうしなかったら……貴様自身の命も危ういのだぞ?ふふふ……どこまで絶望するか楽しみだ…アッーハハハハハハハ♪』

 

レナ「くっ…うぅ……」

 

英澄お願い……助けて…私…怖いよ…

 

そしてヴォルキリーの展望デッキにいた道詠に声をかけたのは一葉だった。

 

一葉「全く……あんな余計な言葉を吐いて後悔してるんじゃないの?」

 

そう言った彼女は道詠に珈琲牛乳を差し渡した。

 

道詠「おい、俺が牛だからって珈琲牛乳はないだろう…まぁ、いいか。ちょうど糖分を欲していたし…」

 

一葉「覚えてる?スフィア・ナイト・スクールでのこと。」

 

道詠「忘れるわけないだろ。あの時のお前は問題児だったからな?」

 

一葉「えぇえぇそうそう……って!何余計な話に入ってるのよ!」

 

道詠「『私は神ジオウの娘で強いもん!』ってイキってたよな?」

 

一葉「止めなさいよ!この和牛!」

 

道詠「な!誰が和牛だ!」

 

一葉「実際アンタは牛でしょ!戦う時だってめちゃくちゃ脳筋だしさ!」

 

道詠「お前だって考え無しに突っ込んでるじゃねーか!」

 

「「むむむむむむ!」」

 

ビリビリビリビリ…

 

冷雨「アイツら…」

 

エーニャ「まーた喧嘩してるよ。」

 

月夜「いつもあんな感じだったのか?」

 

冷雨「えぇそうよ…仲良いのか悪いのか…」

 

一方、チェイスグランプリに潜入している如月戦兎こと、神エボルトこと乾正行はというと…

 

正行「はぁ暇だな……参加者は未だに英澄を探してるのか…」

 

そんな事を話しながらテーブルに乗せられたケーキを食べていた。すると…

 

〜♪

 

正行「ん?音楽?……どこから聴こえているんだ?…かなり遠い場所だけど…」

 

しかし彼にはその音楽には聞き覚えがあった。

 

正行「この音楽…いやメロディ…聞いたことがある!アイツが来ているのかっ!?しばらく見てなかったけど……まさか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダービート…… 霧夜 鈴夢!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トイ『鈴夢、どうやらこの世界にも不思議があるみたいだぜ?』

 

鈴夢「あぁ相棒。俺達の出番みたいだな?」

 




次回

・皇王寺レナ救出作戦


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・皇王寺レナ救出作戦

 

月夜「ということで…英澄の幼馴染を救うために…俺達は危険を承知して彼女の城に突っ込むことにした。」

 

シヨン「そうだが…どうやって突っ込むんだ?」

 

のなの「そうだね。彼らは懸賞金がかかってる英澄くんをまだ狙っているし…」

 

英澄「逆に……それを作戦として使うのさ。」

 

龍「なるほど…ソイツらの相手を…俺達がするって事だな?」

 

英澄「そういうことだ。俺、一葉、月夜がレナがいる女王の間に向かう…皆は奴らの対処をしてくれ。」

 

「『おう!!』」

 

そして今日の夜…

 

シヨン「ふぅ…」

 

カチナ「どうしたのシヨン?」

 

シヨン「いや……こう皆と賑やかな時間を過ごしていると…なんか楽しいなって思うんだよ。」

 

カチナ「そうね……例の件、どう思う?」

 

シヨン「スフィア天界が今まで悪行の限りを尽くしてきたアヴナサ・コーポレーションを買収する話か?」

 

カチナ「えぇ…噂によれば裏の方で進んでいるらしいわよ?」

 

シヨン「……本当にそうなのか?一兎。」

 

一兎「ふっ……バレてたか。」

 

シヨンさんは後ろで盗み聞きしていた一兎さんを呼び出した。もう隠しても無駄だと思った一兎さんはこれ以上頑張っても隠しきれないと思ってカミングアウトするのだった。

 

一兎「ハーネクト含むアブソリューティアンの体勢がバラバラになりかけている…帝国の解体作戦が進む中、彼らが散らばる事に少し疑問に思うんだ。」

 

カチナ「プレジデントは何か知ってるの?」

 

一兎「アイツも初耳だ…今、その調査をバクテスに頼んである。」

 

シヨン「あの元ロボットの?」

 

一兎「あぁ……寝ないのか?」

 

カチナ「この夜景を見るのが……私とシヨンの日課なの。」

 

一兎「ん?」

 

シヨン「ふぅ……結婚することが決まったんだ。卒業したら式をあげてカチナと結婚するつもりだ。」

 

一兎「お、おめでとう。」

 

カチナ「でも今は英澄の幼馴染を助けなきゃ。」

 

シヨン「そうだな。」

 

一兎「あぁ。」

 

そして翌日…

 

プレイヤー1「ん?向こうに何か見えないか?」

 

プレイヤー2「気のせいだろ?」

 

チェイスグランプリの参加者達が門番をしていた。するとそこに…

 

プレイヤー3「にげろぉーーーー!」

 

「「え?」」

 

プレイヤー3「敵が襲ってきたぞぉーーーー!?」

 

プレイヤーの後ろには月夜が指揮するクローン・トルーパー達が次々と攻め込んできた。

 

由香「みんな着いていて!邪魔な傭兵達を倒すわよ!」

 

「「サッーイェッサー!」」

 

由香「くぅーー!これ1回やってみたかったのよねー!」

 

絵空「もぉー!カッコイイところ取られたじゃなーい!」

 

椿「今はそんな事をしてる場合じゃないわよ!」

 

ティガ!ダイナ!ガイア!プリーズ!

 

椿が由香と絵空を叱っていた後に晴司はティガ、ダイナ、ガイアのウィザードリングで彼ら3人を召喚。ゼぺリオン光線、ソルジェント光線、フォトンクラッシャーの同時発動で目の前にいるエントリープレイヤー達を一掃した。

 

由香「あ!私の獲物!」

 

晴司「近くにいた……お前が悪い。」

 

大樹「ウィザードがそのセリフ……言うかよっての!」

 

シークァーサースカッシュ!

 

ロックシードのエネルギーを蒼雷杖を通したあとにそこから光で作られた鎖を召喚、次々とプレイヤー達を拘束していった。

 

大牙「幻想奏者になった俺の力を見せてやる!」

 

『天創せよ、宇宙(そら)に奏でし希望の詩を——我らは輝く綺羅星』

 



『愚かなり、無知蒙昧、悪辣非道たる玉座の主よ。』

 



『絶海に聳える暗黒の牢獄と、無限に続く奈落の迷宮で、我が心より希望と明日を略奪できると何故貴様は信じたのだ』



 

この両眼を見るがいい。瞳に宿る猛き不滅の焔を知れ』

 

衣舞紀「詠唱長くない?」

 

「「(´ー`*)ウンウン」」

 



大牙「『その焔は悠久の時を超え、刹那の瞬きにて天を貫く光の矢と化す』



 

『遍く全てを照らす慈愛にして荘厳なる太陽を目指し、蒼穹を羽ばたく翼は既に天空の遥か彼方を見据え駆けている。焼け墜ちていく末路にさえ、恐れることは何もない』」

 

英澄「長ぇ…」

 



大牙「『勝利の光で天地を照らせし時。清浄たる王位と共に、新たな希望が此処に訪れる』

 



『天翔けよ光の翼─── 炎熱(ひ)の象徴とは不死なれば。絢爛たる輝きにて照らし導き慈しもう。遍く絶望(やみ)を、赫怒の雷火で焼き尽くせ』

」

 

冷雨「大牙さんそれ短縮できないんですか?みんな困って……」

 

大牙「『我は天の道を往き、天命を貫く希望の星とならん』

『ゆえに邪悪なるもの、一切よ。ただ安らかに息絶えろ』

『始奏(アクティベート)——天霆轟け、蒼穹を舞う天駆翔・覇道ノ型(ガンマレイ・ハイペリオン)!』 
」

 

詠唱を終えた大牙は膨大な光熱を刀身に纏わせた斬撃と、その光熱の放出で目の前のエントリープレイヤー達を次々と倒していく。

 

大牙「この力は核分裂能力と核融合能力の複合能力で属性は雷と炎の二属性の複合。原子核の融合によって出力を無限に上昇させることができ、それによって生じた莫大なエネルギーを攻撃に用いることが可能だ。」

 

紫野「それもうチートじゃ…」

 

一兎「十六夜一門はそんなもんだよ…」

 

零児「いつから同族集団の類いに…」

 

大牙「この能力の炎は俺の意志力……”陽”の感情、誠意に仁義に勇気に愛、すなわち勝利(せいぎ)への希求に比例してどこまでもどこまでも際限なく出力が上昇し強大化するのさ。」

 

「「(´・ω・`)」」

 

大牙「亜光速にまで達する爆光を受ければ無事で済むなんて絶対に無理だ。進行方向にあるものは何一つとして残らないのさ。 
それに攻撃時に核分裂を行って、それによって俺のスフィア粒子は放射能分裂光(ガンマレイ)と全く同じ性質を得るから、攻撃は文字通りの一撃必殺。直撃を受けてしまえばその時点で終わる。これを分かり安く言えば……絶望と悪を、己の敵を、余さず総て焼き払う絶対の焔、死の雷光だ。」

 

そういう長いお喋りをする大牙の後ろから犬とメイドインアビスのサイバーバンク風なボンドルド卿の格好をモチーフにした禍々しい仮面ライダーが彼の後ろから飛び現れて…

 

龍「じゃあな?」

 

磁力操作を使った技で辺りにいるエントリープレイヤー達を次々と蹂躙していった。

 

グリム「クソッ!キリがねぇ!」

 

一海「英澄!一葉!月夜!ここは俺達に任せてお前達は先に行け!」

 

一葉「ですけど!」

 

一海「これぐらいどうでもなる!幼馴染を救ってけ!英澄!」

 

大牙「或兎たちも行け!」

 

或兎「大牙さん!」

 

シヨン「俺達もここに残る!気を引き締めろよ?」

 

一海「必ず……幼馴染を助けろよ?」

 

英澄「はい!」

 

零児「俺達も父さんと合流するために先へ向かいます!」

 

一海「分かった!無理だけはするなよ!」

 

麗華「はい!一海さん達もお気を付けて!」

 

舞沙斗「ふぅ……ここは頼んだぞ?」

 

グリム「私も行く!」

 

俺達はその場所を零児と麗華達に任せ、レナがいるレヴェーナの城に入るのであった…そして城をよく見渡すと…

 

一葉「ねぇ月夜……この城の内部……どこかで見たことない?」

 

月夜「あぁ……俺もそう思ってる。」

 

冷雨「アナタにしては奇遇ね…私とエーニャもよ。」

 

エーニャ「桃夢卿にあった十牙の城がまさかここでも…」

 

英澄「そんなのがあったのか?」

 

月夜「あぁ……俺の夢の中でな?」

 

衣舞紀「夢の?」

 

由香「中なの?」

 

椿「意味が分からないわ…」

 

と思っていたその時だった。俺達の前にあった壁が突然と開き出し、壁の中から想像を絶するモンスターが現れた。

 

月夜「ネルギガンテ!?」

 

一葉「でもあまりにもサイズが大きくない!?」

 

舞沙斗「避けろっ!」

 

巨大化したネルギガンテの攻撃を瞬時に見極めた舞沙斗は皆に避けるように伝えた。俺達はその攻撃を避けた後に変身して降りた。

 

衣舞紀「コイツの相手は私がやる!」

 

由香「なら私も!」

 

絵空「2人が行くなら私も行くわ!」

 

或兎「3人とも悪い!」

 

俺達は巨大化したネルギガンテを衣舞紀達に任せた後に俺達は先へ進む。しかしそこにもまだ立ちはだかる敵がいた。今度はなんと仮面ライダーダイモンだった。

 

冷雨「あのダイモン……中に変身者はいないみたいね?」

 

響子「ふぅ…椿さん。」

 

椿「えぇ、行きましょう。ここは私達に任せて先に向かってちょうだい。」

 

咲姫「先に向かって!助けてあげて!」

 

一葉「椿…」

 

冷雨「響子、咲姫、無理だけはしないでね?」

 

響子「大丈夫!これぐらい問題ないから!」

 

椿「早く頂上へ!」

 

ダイモンの相手は響子と咲姫、椿に任せた俺達はレナを救うために上の階へ向かうのであった…そしてその様子をアイツは見ていたのだ…

 

レヴェーナ「ふふふふ……アイツはそろそろ来る…お前が悶えて苦しむ姿を目にするだろうな?あっーはははは!」

 

レナ「く…」

 

鎖に繋がれてしまったレナを見た後にレヴェーナは登ってくる俺達を見ながら大笑いするのであった。

 




次回

・ネルギガンテってなんだっけ…


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・ネルギガンテってなんだっけ…

 

レヴェーナが繰り出した先鋭達の相手を響子、咲姫、由香、絵空、椿に任せた俺達が辿り着いたのはボス部屋……ではなく、何かの特別な部屋だった。

 

その部屋の配色はまるでハロウィン一色…テーブルがパーティの配置になっており、その上にはお菓子がお皿に乗っかっていた。

 

一葉「うわぁ♪お菓子だぁ♪」

 

エーニャ「ケーキもあるよ!」

 

冷雨「アナタ達ねぇ!敵の罠かもしれないのよ!?」

 

一葉&エーニャ「ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹” Ψ( 'ч' ☆) ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」

 

月夜「パク(*゚~゚*)モグ モグ」

 

冷雨「油断してるじゃない!何が出るか分からないのにこんな!」

 

と冷雨が逆に油断していたその時だった。

 

冷雨「うわぁ!?何この人!?」

 

俺達の前に現れたのは黒いフードと仮面を被った謎の人物…それを見た全員は…

 

「「ダリナンダアンタイッタイ!」」

 

冷雨「アナタ達ねぇ…」

 

零児「なぁ姉ちゃん……この人何者?」

 

麗華「さ、さぁ……冷雨姉さん。」

 

冷雨「さぁ……黒いフードを被ってるから全然姿が見えないし…」

 

一葉「は!まさか私達デザイアロワイヤルに参加させられる!?」

 

エーニャ「えぇ!?いやだよ私!戦わなければ生き残れないじゃん!」

 

月夜&或兎「うわあああああああああ(0M0 )」

 

???「ふふ……やぁ異世界の戦士諸君。僕が作った即席の宴へようこそ。」

 

一葉&エーニャ&月夜&或兎「喋ったぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?」

 

冷雨「うるせぇ。」

 

英澄「お前……何者だ?」

 

???「それは今は言えないな?僕は皆にある緊急ミッションをして貰うためにこの部屋を勝手に作ったのさ。」

 

なんだろうコイツ…防振りのメイプルみたいな声してるな?

 

???「ここは僕が作った特殊な空間だ。簡単に言えば中間地点みたいなのと思えばいい。」

 

英澄「なるほど……俺達にその緊急ミッションをさせて何がしたいんだ?」

 

???「君達は緊急ミッションをする。けど全員じゃなくて…君なんだよねギーツ。」

 

英澄「俺?」

 

そう言ってパンクジャックが取り出したのは赤と黒に染められた卵だった。それを渡された俺は興味津々に見つめていた。

 

???「その中には最強の竜の力が入っている。女王レヴェーナの攻略の鍵になると思うよ。」

 

一葉&エーニャ「ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」

 

冷雨「はぁ……2人とも、そろそろ行くわよ?」

 

そう言って冷雨は一葉とエーニャの服の襟を掴んで引き摺って歩いていく。まだ食べ足りない2人はお菓子があるテーブルに手を伸ばして…

 

一葉「待って!まだ食べてないお菓子あるのに!」

 

エーニャ「スフィア天界じゃ買えないレア物クッキーもあったのにぃー!」

 

冷雨「お菓子ならスフィア天界でいつでも食べれるでしょ!」

 

一葉&エーニャ「うわあああああんイケズゥゥゥゥ!」

 

零児「一葉姉ちゃん達……すげぇワガママだな。」

 

麗華「えぇ…まるで子供みたいね。」

 

一方、ネルギガンテと戦っていた衣舞紀達3人は本来とはあまりにもかけ離れている力に驚いてしまう。

 

由香「くっ!コイツ、なんてパワーなの!?」

 

絵空「しかも再生能力が早いわ……急いで討伐しないと、私達あのモンスターの餌食よ!」

 

そんなことを言っていたらネルギガンテは衣舞紀をターゲットに仕留めた。そして彼女を右足て押し倒そうとし始めたのだ。

 

由香&絵空「衣舞紀!」

 

衣舞紀「うっ……うぅ……負ける…もんですか……私は…新島衣舞紀、火電或兎の恋人で……1人の戦士なのよ!」

 

クロスドライバー!バーストモード!

 

衣舞紀「プラグオン!」

 

衣舞紀が何かゴソゴソとした瞬間、衣舞紀が水色の光に纏われる。その光景を見た由香と絵空は驚きを隠せない状態だった。

 

絵空「水色の光!?」

 

由香「あれは一体…」

 

そしてその光を纏った衣舞紀の姿は……

 

由香「あ、あれって……私が衣舞紀と一緒にローラースケートをした時の衣装!?」

 

絵空「でも……所々、戦闘用に改造されている気が…」

 

昨日…

 

衣舞紀「椿さん!私にクロスドライバーを讓渡してくれませんか!」

 

椿「え?」

 

衣舞紀「いつも或兎は……無理ばかりしてるんです。そんなアイツを…私はほっとおけません!お願いします……私が強くなるために…クロスドライバーじゃないならなんでもいいです!」

 

椿「衣舞紀……そう言うと思って、これを事前に持ってきておいたのよ。」

 

椿はアタッシュケースに入っていたクロスドライバーを衣舞紀に見せつける。

 

椿「元は或兎に使って欲しかったけど……ダイブライザーでも十分強いから……いらないかなって。」

 

衣舞紀「椿さん…」

 

椿「その代わり……しっかりやるのよ?」

 

衣舞紀「ふぅ……はい!」

 

そして今に至る…

 

ゲルミクス!

 

オーバーフォトンダイヤモンド!ナスティメイデン!

 

衣舞紀「私は諦めない!どんな方法でもアイツに勝ってみせる!」

 

由香「ふふっ……やっぱり衣舞紀はあぁでなくちゃ!」

 

電王!キュアスカーレット!シンケンレッド!

 

ジェニファー「燃え盛る刀、麗し紅の高み!」

 

パーティーライズ!いざ真剣にクライマックス!キュアリライズ!

 

スカーレットクライマックス!

 

ジェニファー「お覚悟を……決めなさい?」

 

絵空「モンスターにそれ言う?」

 

衣舞紀「ジェニー、絵空、いくわよ!」

 

由香「えぇ!」

 

絵空「任せて!」

 

スチームチャージ!

 

絵空「スチーミングスラッシュ。」

 

スチーミングフィニッシュ!

 

絵空はグラヒィリカレイピアからから煙を召喚してネルギガンテを撹乱し、目で追うことが出来ない程の早技で怯ませる。

 

メダル一杯!クライマックスフィニッシュ!バーニング!

 

由香「今度は私よ!」

 

今度は由香が赤い刀身で燃やした剣を持ちながらネルギガンテに急接近。脚に付いている棘を燃焼させて、劣勢。そのままダウン状態にさせた。

 

由香&絵空「衣舞紀!」

 

衣舞紀「これで…終わりだっーー!!」

 

ナスティフォトンクルセイド!

 

衣舞紀「はあああああっ!」

 

衣舞紀がネルギガンテに接近した後に、ローラースケートによる連続足蹴りでソイツの角を破壊。最後に重たい一撃でネルギガンテの頭を蹴り落とし、そのまま討伐するのであった…

 

絵空「やぁーん!かっこいいじゃなーい!」

 

由香「いつからそんなの隠し持ってたの?」

 

衣舞紀「内緒。それよりも先へ急ぎましょう。或兎たちが待ってるわ!」

 

そして衣舞紀達がその場を後にして上の階に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし彼女たちが去ったあと、その間にある男が足を踏み入れたのだ。

 

ヒロミ「さてさて……コイツだな?変な魔力の反応があったのは…」

 

シャドウガーデンの七陰のコートを着込んだ謎の男は倒されたネルギガンテに

近づいていく。

 

ヒロミ「コイツの中身は貰っていくぜ……ま、精々頑張れ…ん?」

 

と、その男が魔法陣の収納ボックスにしまった後に改めて考え直し始めた…

 

ヒロミ「ふっ…面白そうだからちょっかいだしてみるか?」

 

と言って彼も姿を隠しながら彼女達の跡を追うのであった…

 




次回

・そのレイズバックルは竜である。


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・そのレイズバックルは竜である。

 

 

椿と響子、咲姫は仮面ライダーダイモンの相手をしていた。なかなか骨のある相手なのか、彼女達は半分追い詰められた気がしてならなかった。

 

椿「強いわね…なら、必殺技を同時に決めるわよ!」

 

響子「はい!バーニングウェポン!」

 

咲姫「分かりました!咲き誇れ!光!」

 

ヴェルガルムロンド!

 

響子がバーニングウェポンチェーンで拘束した後に咲姫が手から放つ光球をダイモンに当てた後に椿がキックでトドメをさしたが…

 

響子「怯んでない!」

 

咲姫「マズイ…このままだと負けちゃう!」

 

椿「くっ…(或兎の期待に私が答えないと!)」

 

と、彼女らが絶対絶命だったその時、想定外の戦士が現れたのだ。

 

DUAK ON!GET READY FOR!BOOST!MAGNUM!

 

咲姫「え!?ギーツ!?もしかして英澄くん?」

 

響子「いや…頭が黒いけど…」

 

ダークギーツ「ふっ…俺は、仮面ライダーダークギーツ。通りすがりの実力者さ?」

 

MAGNUM SHOOTER!40X!

 

マグナムシューターを取り出してアーマードガンを展開した彼は椿達そっちのけでダイモンに挑み始めた。その光景に三人はただ見てることしかできなかった。ダイモンが怯んだ事を確信したダークギーツは…

 

ダークギーツ「もう弱くなったか……なら!」

 

BOOST TIME!

 

ダークギーツ「さぁ、打ち上げといくか。」

 

MAGNUM!BOOST!GRAND VICTORY!

 

黒いエネルギーを纏いながら宙に浮いたあと、そのオーラを纏ったままライダーキックを放った。ダイモンは力尽きて倒れ、そのまま爆発四散したのであった。

 

響子「あっさり倒しちゃった…」

 

すると2つの扉が同時に開閉された。壁で隠れていた為、分からなかった三人だったが…

 

ダークギーツ「やっぱり裏ルートがあるんだな?…この扉の向こうへ進めば女王レヴェーナのところに辿り着く。行ってこい。」

 

響子「アンタはどうするの?」

 

ダークギーツ「俺はもう少しここら一帯を見てからにする。気をつけろよ?」

 

椿「ここはダークギーツの言葉に甘えて行きましょう。」

 

三人はダイモンがいたこの場所をダークギーツに任せ、英澄達の後を追うのであった。彼女達がこの間にいない事を確信したダークギーツは変身を解除した…その変身者は…

 

ヒロミ「この城の攻略…面白くなってきたな?…」

 

なんとその正体はヒロミ・サクラノだった…

 

ヒロミ「さぁて…この戦いを征するのは白い狐か…それとも…」

 

不適な笑みを浮かべながら椿達が向かった扉のルートとは別のルートを進むのであった…一方…

 

一葉「ねぇ!さっきから上がったり下がったりしてるんですけど!」

 

冷雨「アナタねぇ?疲れたからって変なこと言ってるんじゃないわよ!どちらかといえば下がってる気がするけど…」

 

と、俺達が奥へ進んでいった矢先、俺達を足止めするための物なのか…赤い光弾が俺達に向けられた。その方向を見てみるとそこにいたのは…

 

一葉「アムス・クヴァリス!?」

 

エーニャ「うわぁ…一葉がまた余計なもん連れてきたぁ…」

 

冷雨「クヴァリスで倒したはずなのにどうして!?」

 

零児「姉ちゃん、ここは俺達に任せて先に向かってくれ!」

 

麗華「私達も後から合流しますから!」

 

一葉「わかった…」

 

英澄「ありがとう…」

 

グリム「あれは強敵だな…私も残ろう。」

 

英澄「グリム…」

 

グリム「幼馴染み…助けてこいよ?」

 

そう言われた俺はアムスクヴァリスの相手をグリム達に任せ、レナがいる場所を目覚すのであった…

 

グリム「麗華、零児、いくぞ?」

 

零児「はい!」

 

麗華「任せてください!」

 

そして俺達が最深部に向かおうとしていたその時だった…

 

ガチャ…

 

エーニャ「えぇ!?ウォワアアアアア!?」

 

冷雨「エーニャ!っていやっ!」

 

一葉「冷雨!」

 

突如、冷雨とエーニャが床に紛れた落とし穴に入ってしまった。同じ場所に落とされたと思った舞沙斗はカードを取り出して、穴に近づく…

 

舞沙斗「彼女達の助けは任せろ。」

 

一葉「ごめん!ありがとう!」

 

そして最深部であるレヴェーナの部屋に入る…

 

或兎「変だ…物静か過ぎる。」

 

月夜「それに…あっ!あれ!」

 

月夜が指を指した方角を見るとそこにはレナが倒れていた…駒王の制服だからおそらく…レナだ。

 

英澄「レナ!レナ!しっかりしろ!」

 

レナ「英澄くん…!」

 

英澄「何をされた?」

 

レナ「半分の力を取られたの…英雄のロイヤルエネルギー…」

 

一葉「聞いたことがあるわね。スフィア粒子よりも純度が濃い粒子で希少価値があるぐらい有名だよ?それを持つ者が歌う力は人に栄光の勝利を導くって…」

 

或兎「感動の再会で水を差すように悪いが…本命さんが現れたぜ?」

 

俺達の前に女王レヴェーナが現れた。彼女は味方である四人の刺客を連れ、以下にも立ち塞がろうと前に出た。

 

英澄「レナに何をした!」

 

レヴェーナ「簡単なことだ…ロイヤルエネルギーを頂戴した。」

 

一葉「まさか…エントリープレイヤー…参加者達は!」

 

レヴェーナ「ロイヤルエネルギーを集めるために集めた餌さ!」

 

英澄「通りでか…だけどどうやって?」

 

とそんなことを思っていたその時だった。レヴェーナ達の後ろから一台のバイクが走ってきた。そのバイクには人が二人ぐらい乗っており、それはレヴェーナとその部下達を牽きながら俺達のところにやってきた。バイクの後ろに乗った人物がヘルメットを外すと…

 

嶺賀「よ、待たせたか?」

 

月夜「嶺賀!?」

 

或兎「お前どうして!」

 

嶺賀「俺だけじゃないぜ?」

 

と言ってバイクを運転していた人物がヘルメットを取って顔をさらけ出す…その顔を見てレヴェーナは…

 

レヴェーナ「な、何故生きているんだ!氷川城太郎!」

 

ショウ「お前たちがアブソリューティアンとコラボレーションしていたのはお見通しだ。例の施設は破壊させてもらった。」

 

レヴェーナ「えぇい…貴様ら許さんぞぉぉぉ!」

 

俺達の怒りを露にしたレヴェーナは一体強力な怪人を召喚。辺りには戦闘員に改造されたジャマト、バトルマギア、ゴルドトルーパーが現れた。すると…

 

ヒロミ「ダメだなこんなんじゃ…せっかくのパーティーが台無しじゃん。」

 

英澄「お前は…」

 

どこぞの陰の実力者達が着てそうな服装をこなした男性が俺達の前に現れた。そして…

 

ヒロミ「さっさと決着を着けようぜ…日が暮れちゃうよ。」

 

女王レヴェーナとの最後の戦いが今、始まろうとしていた。

 




次回

・チェイスグランプリの真実と黒いフード野郎の目的


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・チェイスグランプリの真実と黒いフード野郎の目的

 

 

レヴェーナ「貴様…何者だ?」

 

ヒロミ「ただの気まぐれな風来坊だよ…この場所での戦いが面白そうだから乱入させてもらった次第さ。」

 

ハルノース「レヴェーナ様、早くこの者たちを倒しちゃいましょう。」

 

クルティニ「ほっーんと。このまま倒してこの世界を私達のモノにしたいわ。」

 

ゾンバー「おい待てよ…俺達が先だ!」

 

ゼネティグ「そうだ。ここにいる奴らはこの世界にいる必要は無いんだよ。」

 

レヴェーナ「落ち着け貴様ら…ふん、お前たちなど。私達が倒してやる。」

 

レナ「英澄…」

 

英澄「安心しろ。お前は俺が助けてやる。」

 

そう言って俺達はそれぞれのドライバーを腰に装着して変身する準備をした。

 

英澄「いくぞ。」

 

SET!

 

ショウ「あぁ。」

 

タテガミ氷獣戦記!

 

〜吹雪く道行く百獣を率いる、百戦錬磨の白銀のタテガミ…〜

 

「「長い!」」

 

ショウ「すまん…」

 

ヒロミ「さぁ、お前たちの実力を見せて貰おうか?」

 

スパイダー!『Deal…』

 

一葉「天界の平和を汚す奴は許さないわよ!」

 

カラミティア!

 

月夜「実力を行使する。」

 

ホーリーバハムート!

 

或兎「お前たちを止められるのは……俺だ!」

 

エレメントジャンプ!

 

「「変身!」」

 

『DUAL ON』

 

『GET READY FOR BOOST & MAGNUM』

 

流水抜刀!タテガミ展開!全てを率いし、タテガミ!氷獣戦記!ガオーッ!

 

『LONG GET!』

 

『Decide up!』

 

『Deep.(深く) Drop.(落ちる) Danger…(危機)』

 

『(仮面)rider Demons!』

 

アドバンスタイム!

 

マキシマムアブソリュート!ムゲンアルティメット!

 

アルティメットエインジェル!仮面ライダージオウ!カラミティアブレイク!

 

ネオ!ヴァンプアップ!ドラゴン!イーグル!ウィング!セイバー!

 

仮面ライダージード!ホーリーバハムート!fall・doragon!

 

イクスライズ!

 

kick!punch!CRASH!BLESS!slash!Sacrifice!

 

仮面ライダーイクス!アルティメット!エレメント!

 

READY…FIGHT!

 

英澄「さぁ、ここからが…ハイライトだ!」

 

一葉「みんな、いくわよ!」

 

「「おう!」」

 

レヴェーナ「無能な戦士どもめ!」

 

そう言ったレヴェーナは部下たちをどこかへ送った後、俺以外の奴らを転送していった。残ったのは俺とレヴェーナ、そして座り尽くしているレナだけだった。

 

英澄「なるほど…分散させたのか?」

 

レヴェーナ「さぁ存分に始めよう仮面ライダーギーツ。貴様と私で最高のゲームをな!」

 

一方、アムス・クヴァリスと戦っていた零児、麗華、グリムは…

 

グリム「くっ!コイツがドールズの実力って奴なのか!?」

 

零児「グリムさん!大丈夫ですか!」

 

グリム「ちょっと…キツいかもな?」

 

と、グリム達が大苦戦していたその時だった。

 

戦兎「ファイア!」

 

BURST MODE!

 

ファイズΩに変身した戦兎がデルタフォンでアムス・クヴァリスに攻撃し、グリムを助け出した。

 

戦兎「怪我してないか?グリム。」

 

グリム「すまない…如月戦兎、だったよな?」

 

戦兎「あぁ…零児、麗華、まだ動けるか?」

 

そう言われた麗華はレジェンドフルボトルを取り出してビルドドライバーにセット、零児はレジェンドヒーローライドウォッチを取り出して起動する。

 

レジェンドフルボトル!

 

麗華「はい!一葉姉様たちに任されているのです。ここで負ける訳にはいきません!」

 

AREYOUREADY?

 

麗華「ビルドアップ!」

 

様々な戦士たちの力を使う者!レジェンドビルドブレイズ!ヤベーイ!モノスゲーイ!

 

零児「姉ちゃんに酷い姿を見せられたら…ちょっと困っちまうからな!」

 

ジオウレイズ!レジェンドヒーロー!

 

零児「超変身!!」

 

ライダータイム!カメンライダージオウレイズ!

 

レジェンドターイム!ライダー!戦隊!ウルトラ!メタルヒーロー!大・集・結!カメンライダー!レジェンドジオーウ!レイズ!

 

戦兎「着いてこいよ!」

 

グリム「任せろっ!」

 

零児&麗華「はい!」

 

麗華「まずスピードで翻弄してあげましょう!」

 

エグゼイド!

 

麗華「グリムさん!受け取ってください!」

 

高速化!

 

グリム「身体が軽くなった!」

 

零児「俺はこれでいく!」

 

カブト!

 

零児は自身にタキオン粒子を纏ってクロックアップ状態にする。そして麗華も同じようにクロックアップの状態で零児と合わせた。

 

戦兎「スピードなら負けはしない!」

 

START UP!

 

戦兎もファイズアクセルにパワーアップして姉弟とグリムに合わせて高速形態へと切り替える。そして…

 

グリム「グリムアイズ流剣術…十三の型───ジ・グリーム・アポカリプス!」

 

そう言ったグリムは一の型、フォース・スラッシャーから十二の型ジ・グリームまでの型を連続で繰り出す。

 

それに続いて戦兎もクリムゾンスマッシュを連続で放ち、零児と麗華もクロックアップを利用した高速攻撃でアムス・クヴァリスを追い詰めた。

 

『Standing by』

 

戦兎「これで終わりと思うなよ?」

 

『Awakening』

 

戦兎は次にブラスターフォームに切り替えて零児と麗華、グリムと並び立つ。そして…

 

エグゼイド!

 

麗華「決めますよ!」

 

セイバー!ウィザード!

 

零児「グリムさん。受け取ってください!」

 

鋼鉄化!

 

マッスル化!

 

麗華がエグゼイドのエナジーアイテムによる効果をグリムに渡した後に、零児がグリムの持っている斧をアックスカリバー、片手剣を火炎剣烈火に変化させた。

 

グリム「バフか…それにこれは…」

 

零児「一日限定ですが…使ってください。」

 

グリム「仮面ライダーの武器か。面白い!」

 

戦兎「決めるぞ。」

 

麗華「はい!」

 

フィニッシュタイム!レジェンドヒーロー!レジェンドタイムブレーク!

 

READYGO!レジェンドフィニッシュ!

 

EXCEED CHARGE!

 

グリム「十四の型───綺羅星斧撃・獄炎斬!」

 

グリムは右手に持つアックスカリバーでアムス・クヴァリスの仮面を叩き割ってスタン状態にした後に、零児、麗華、戦兎が続いてライダーキックを放ったあとに、グリムが烈火でアムス・クヴァリスの腹を貫通させた。

 

アムス・クヴァリスはその攻撃に耐えられずにそのまま消滅していった…

 

倒し終えた如月親子は変身を解除。グリムはアックスカリバーと火炎剣烈火から元の武器に戻ったため、少し残念な顔をしていた。

 

戦兎「これでとりあえずは一件落着だな。」

 

零児「あぁ。」

 

麗華「ですね。」

 

しかしその裏で…

 

煉「これでファイズΩの戦闘データの収集はOKっと……後は5人の戦闘データを収集するだけかな?」

 

十六夜煉がパソコン片手に何かを企んでいたのであった…

 




次回

・一葉はクルティニ、月夜はハルノースと戦う。そして冷雨とエーニャは…


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・一葉はクルティニ、月夜はハルノースと戦う。そして冷雨とエーニャは…

 

 

一葉「はあああああ!」

 

一葉は今、仮面ライダーフォソロことクルティニの相手をしていた。しかしクルティニは何故か苦しそうな体勢をしていた。

 

クルティニ「あははは……まだ終わらないわよ!アナタはこんな私に勝てない!」

 

一葉「スフィア粒子を吸い過ぎて暴走状態になってるのね?」

 

アブソリュートスラッシャー!

 

一葉「安心しなさい。楽にしてあげる。」

 

そう言った彼女は鎧武とセイバーのライドウォッチを取り出したあとにそれをアブソリュートスラッシャーに装填した。

 

鎧武!セイバー!オレンジドラゴンスラッシュ!

 

オレンジと赤のエネルギーを纏ったアブソリュートスラッシャーをクルティニに放つ一葉。すると彼女は仮面ライダーの状態からなんと怪人に変化したのだ。

 

一葉「やっぱりコイツのデザイアドライバーは…」

 

クルティニ「うぅ…アナタ、許さないわよっ!」

 

一葉「まだ物足りないみたいね?そんなにゲームが好きなのかしら!」

 

ブラスト!

 

アブソリュートスラッシャーをブラストモードに切り替え、クルティニに無数の弾丸を放つ一葉。それを喰らった彼女はついに両腕から巨大な爪を装備する。

 

ビルド!ディケイド!ボルテックディメンションストライク!

 

一葉「勝利の弾丸は決まった。」

 

一葉はアブソリュートスラッシャーのブラストモードから放たれる赤と青の弾丸とディメンションシュートを同時に放ち、クルティニを壁のある方へ吹き飛ばした。

 

クルティニ「ぐっは!?…こんなはずじゃ…」

 

一葉「ふん…」

 

一葉はアブソリュートスラッシャーを異空間に戻したあとにそのままクルティニに近づき、次々とそのまま拳で殴りはじめた。先程よりも異質なオーラを放っていると感じた彼女は…

 

クルティニ「アナタ…何なのよ!そんな力を持って…チートじゃない!」

 

一葉「ごめんなさいね…私は今、スゴい腹が立ってるのよ?」

 

クルティニ「くぅ…こんちくしょおおおおおお!?」

 

一葉「ふん!」

 

クルティニ「ぐふぉーー!?」

 

最後に脚で吹き飛ばして劣勢に追い込んだ一葉はライドウォッチのスイッチを押して必殺技を決める。

 

ジオウ!フィーバータイム!

 

一葉「地獄の底で眠りなさい。」

 

カラミティア!タイムフェスティバル!

 

背中に虹色に輝く翼を顕現させたあとに宙に浮いたあとにそのままライダーキックをクルティニに放った。彼女はその攻撃を爪で防いだが、一葉の圧倒的な力で壊された後にそのまま腹に当たって吹き飛ばされる。

 

クルティニ「な…なぜ…私は負けたのよ…」

 

一葉「背負うもんが違うからよ……アナタ達は金目当てでチェイスグランプリに参加してるけど…世の中、金で解決できないことも…あるんだよ。」

 

クルティニ「そう…なら…アナタの……勝ちね…」

 

そう言ったクルティニはその場から倒れ、爆発四散していった…

 

一葉「これも……人の欲望で生まれたイベント……ってところなのかしら?」

 

一方…俺はハルノースこと仮面ライダーサーバルクと戦っていた。どうやら機嫌が悪いのか知らないが…何故か色々と苦しんでいる状況だった。

 

ハルノース「お前も倒せば……1兆円が手に入るんだろぉ!」

 

月夜「みんな金が好きなのかよ。」

 

とりあえずホーリーバハムートで対抗してはいるが、以前よりも力がパワーアップしていた。嫌な予感がした俺はドライバーを交換して別の形態へと変化した。

 

トリニティジード!Confirmed!

 

come on!Go!スピノ!キング!ダイル!

 

come on!Go!スピノ!キング!ダイル!

 

月夜「変身。」

 

トライミクス!スピノサウルス!キングクラブ!クロコダイル!仮面ライダー!オーバージード!

 

月夜「桃夢卿での戦い以来、改良を加えたんだ。その力を思いしれ。」

 

キングクラブ サクリファイス!

 

俺は蟹の鋏を模したエフェクトと共にパンチをハルノース放って胴体から火花を散らし、劣勢に追い込ませた。

 

ハルノース「このクソ野郎!」

 

月夜「まだやるか!」

 

クロコダイル ストライク!

 

ハルノースにワニのエフェクトを纏った連続蹴りでさらにダメージを与える俺。そして…

 

スピノザウルスフィニッシュ!

 

スピノザウルスを模したエフェクトを纏った右腕でライダーパンチを彼女の腹に放ってさらに追い討ちをかけた。

 

ハルノース「お前……アタシらが必死に金を取ろうと思ってる時に!」

 

月夜「そんなに金が欲しいなら……必殺技でくれてやる。」

 

オーバーリミックス!必殺!レッキング!トリニティジードチャージ!

 

レッキングバーストのような赤黒い稲妻と光のエネルギーを吸収したあとに、ハルノースに向かってライダーキックを放った。それを受けて耐えようとする彼女ではあったが…

 

月夜「お前の運勢は…もう大凶って決まってるんだよ。」

 

ハルノース「ぐううううう!そんなっーーーーーーーーーーー!?」

 

ドォーーーーーーン!

 

ハルノースの爆発に耐えた俺だったが、彼女はそのまま消滅。亡き者になった。ま、死んではいないんだけどね。

 

一葉『月夜、こっちも電脳空間から抜けさせたよ?』

 

月夜「やっぱりナノマシンを使ったアバターだったか…通りで感触がないわけだ。」

 

一方、謎の穴に落とされた冷雨とエーニャを追ってきた舞沙斗は…

 

冷雨side…

 

舞沙斗「ここは…」

 

冷雨「あ、舞沙斗。」

 

舞沙斗「ここは一体どこなんだ?」

 

エーニャ「それが私達にも分からなくて…」

 

???「そう思っている方が妥当ですわね。」

 

謎の声がしたと思った私たちが頭上を見るとそこには見覚えのある人物が立っていた。

 

冷雨「グリモナ!やっぱりこれはアブソリューティアンの仕業だったのね!」

 

アブソリュート・グリモナ。レヴィシクル・エキスプレスで大事件を引き起こした張本人だ。それ以来姿を見せなかった彼女だったが、今ここに現れたとなると…

 

エーニャ「んじゃ…今までのチェイスグランプリはアナタ達アブソリューティアンが!?」

 

グリモナ「ご明察ですわ。今頃、ナティアさんが最終段階に以降しているはずですわ?」

 

そう言ってグリモナは持っていた槍を私達に投げつけてきた。しかしそれを別のところから現れた人物が叩き落としだしたのだ。

 

グリモナ「な!?貴様は!」

 

折紙「悪いけど……こんなので彼女たちを殺されちゃ困るんだよね!」

 

白髪の女が剣を使って目の前にいるグリモナに襲いかかる。私達はその人物に見覚えがあった。

 

冷雨「まさか……鳶一折紙?」

 

エーニャ「でも…なんか性格が違うような。」

 

折紙「早く先に行って!コイツの相手は私に任せた♪任せた♪」

 

冷雨「どこの誰かは知らないけどありがとう!」

 

そう言った私達はその場を鳶一折紙に任せ、私達は一葉たちがいる最上階に向かうのであった…

 

グリモナ「アナタ…一体何者ですの!」

 

折紙「ただの通りすがりの女子高生よ?さぁ決めましょう。」

 

そう言った折紙は持っていた剣にエネルギーを纏わせ、それをグリモナに向けて切り裂いた。それを受けてしまったグリモナはその場で爆発四散してしまったが…爆風が晴れた後に現れたのは…

 

折紙「これは…ダミー!?」

 

グリモナ「『うっふふふ……なかなかの腕前でしたわよ?鳶一折紙…その名前、覚えておきますわ。では、ご機嫌。うっふふふふ♪』」

 

アブソリュート・グリモナの笑い声と共に周囲を囲っていた結界は消滅。それを確認した折紙は…

 

折紙「えぇ終わったわ…うん…やっぱり例の人物とは関係が無かったみたい…うん…うん…分かった。んじゃ後の事は任せてもいいね?煉さん。」

 

そう言った折紙は電話を切って天野雪兎も所持しているロイヤルスフィアライドブックを取り出してスフィアホールを召喚…そして…

 

折紙「この世界のところはこの世界の人がやるべき…私は自身の世界で…戦争(デート)をするだけ。」

 

と言い捨てて英澄の世界をあとにした…

 




次回

・或兎VSゾンバー ショウ&ヒロミVSゼネティグ


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・或兎VSゾンバー ショウ&ヒロミVSゼネティグ

 

 

ゾンバー「おらおら!どうした!お前の力はそんなものかっ!」

 

或兎「てめぇ…めちゃくちゃだな!」

 

クウガ!アギト!アグル!

 

或兎「大海を超える、古代の技。」

 

クロスライズ!仮面ライダーイクス!オーシャンオフィサー!

 

或兎「オーシャンイリュージョン!」

 

オーシャンオフィサーにチェンジした或兎はクウガ、アギト、アグルの幻影を出現させ、クウガはタイタンフォーム、アギトはトリニティ、アグルはスプリームverに変化。

 

まずタイタンフォームがライジングタイタンに切り替え、ライジングカラミティタイタンでゾンバーを拘束、その後にトリニティフォームになったアギトがライダーシュートを放ってゾンバーを吹き飛ばす。

 

その後、アグルがフォトンスプリームを放って爆発させるが…

 

ゾンバー「うおおおおおお!俺は!まだ!まだ終わらないぞぉーー!!」

 

ゾンバーは仮面ライダーライノスの装甲を破り、怪人態に変化していった。その光景に或兎は困惑するが…

 

或兎「アルヴィー!久しぶりにいくぞ!」

 

ディケイド!ロイヤル!アークワン!

 

アルヴィー『待ってましたっー!僕、久々に変身!』

 

ウェイクアップライズ!〜♪golden storm!create destroyer!デルタフォトンクロー!

 

デルタフォトンクローに切り替えた或兎は聖剣・コンクルージョンアルヴィーを持ってゾンバーに向ける。

 

終焉聖剣!コンクルージョンアルヴィー!

 

或兎はアルヴィーでゾンバーを次々と切り裂いていく。切り裂かれた彼はまだ立ち向かおうとするが…

 

或兎「悪いが……お前はゲームオーバーだ。」

 

アルヴィー『コンクルージョンスラッシュ!』

 

トリガーを3回押したあとに、或兎は刃に紫色のエネルギーを纏ったアルヴィーでゾンバーにデルタの文字を描くように切り裂さいた。

 

ゾンバー「ぐっ……やるじゃねぇか…火電或兎だったな?その名前…覚えておくぜぇー!」

 

ゾンバーはその言葉を放ったあとに爆発四散していった。

 

或兎「アイツ…もしかして…」

 

アルヴィー『ん?どうしたの或兎?』

 

或兎「いや、なんでもない。(まさかお前がこの世界で…ゾンバーとしてゲームを楽しんでいたのか… 芝浦淳。)」

 

一方のショウとヒロミは…

 

ゼネティグ「どうだ!お前達の腕はそんなものか!」

 

ヒロミ「くっ!コイツめちゃくちゃだな!」

 

ショウ「危なっかしい…こんなの…倒すのに限る!」

 

必冊凍結!

 

ショウ「ブリザードブレイズ…!」

 

流水抜刀!タテガミ氷牙斬り!

 

ショウは刀身にエネルギーを込めて、猛スピードで接近し、ゼネティグを切り裂いて凍結させた。凍結すると本来、砕け散るはずなのだが…

 

ゼネティグ「うおおおおお!」

 

ゼネティグは自身が凍結された氷を瞬時に砕き、エイの怪人に成り代わった。

 

ショウ「まるで化け物だな…」

 

ヒロミ「ふっ…なら化け物なら化け物らしく、ここで倒れて貰おうか!」

 

『Charge…』

 

百大氷獣!

 

ヒロミ「終わりだ。」

 

ショウ「レオ・ブリザード・カスケード…!」

 

『デモンズフィニッシュ!』

 

タテガミ大氷獣撃!

 

ヒロミとショウは同時に飛び上がり、ゼネティグに向かってダブルライダーキックを放った。それを耐えぬこうとした彼ではあったが、怪人態の装甲が耐えられず、そのまま吹き飛ばされてしまった。

 

ゼネティグ「ぐっ…がつーはははは!……覚えてろよっ……お前らは必ず倒してやるからなっ!」

 

ゼネティグはその言葉を放ったあとに爆発四散していったのだった…そして変身解除した2人は…

 

ヒロミ「ふぅ……悪いが、後始末を頼めるか?」

 

ショウ「もう元の世界に戻るのか?」

 

ヒロミ「この世界は俺の世界じゃないからな……それに、彼女達が俺のことを待ってる。」

 

と言い放ち、ヒロミ・サクラノは紫色のスフィアホールでその場から立ち去っていった…そして!

 

レヴェーナ「はっははははははは!どうしたどうした!白い狐!実力はそんなものか!」

 

英澄「くっ!コイツめちゃくちゃだな!」

 

レナ「英澄!」

 

レヴェーナの強さに大苦戦してしまう俺。彼女は右手に持った剣にどす黒いエネルギーを纏わせて、それを使って俺の身体を切り裂き、変身を強制解除させながら吹き飛ばしていった。

 

英澄「くっ……強い!」

 

レヴェーナ「さぁ……これで最後だ。浮代英澄!」

 

最後の一振で俺を切り殺そうとしたレヴェーナ。だが……

 

英澄「ふっ!」

 

俺はパンクジャックから貰った卵を盾にしてその攻撃を防いだ。それに驚きを隠せずにいたレヴェーナは…

 

レヴェーナ「いいのか?その卵が割れて中身が壊れても?」

 

英澄「いいや違うな?これは……俺の切り札で……レナの希望なんだ!」

 

レナ「はっ!」

 

そう言われたレナは周囲から黄金の粒子を発動。レヴェーナから次々とロイヤル粒子を取り返していく。そして卵が割れ、出てきたのは…

 

英澄「これは……ドラゴン?」

 

ドラゴンの形をしたレイズバックルが卵の中から産まれてきた。そのレイズバックルはレバーが付いていて、今にも目覚めそうな感じだった。

 

英澄「……ふっ、ーーーさぁ、ハイライトだ。」

 

SET!

 

英澄「変身!」

 

〜♪ DRAGON!READY?……FIGHT!

 

英澄「決着を付けよう。レヴェーナ。」

 




次回

・ドラゴンレイズバックルの力


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・ドラゴンレイズバックルの力

 

 

レヴェーナ「な、なんだその姿は……それにレナ……貴様っーーー!」

 

レナ「アナタだけは絶対に許さない……英澄くんと私で……アナタを倒す!」

 

英澄「サポート頼んだぞ?レナ。」

 

レナ「OK!」

 

レナは歌を歌って俺をサポートする。彼女の歌はバフとデバフ、両方の効果があるのだ。そのお陰で周囲にいる皆にバフ、敵にはデバフがかかった。正直…一葉がいうナーデレフって奴の歌の上位互換だ。

 

レナ「英澄!ブーストバックル!」

 

英澄「だと思った!」

 

レナにそう言われた俺はブーストレイズバックルを取り出し、それをデザイアドライバーの左側に装填する。

 

SET!

 

そしてドラゴンレイズバックルのレバーを引いて戻したあとに、ブーストレイズバックルのブーストスロットルをは捻る。

 

DUAL ON!

 

英澄「デュアルアップ。」

 

SHOUT!& BLESS!BOOST & DRAGON!

 

READY FIGHT!

 

俺は下半身にブーストを装備し、ドラゴンブーストフォームに変身。ドラゴンのスペックを引き上げる。両腕に装備されているドラゴングローブでレヴェーナを次々ど追い詰めていく。

 

レヴェーナ「くっ……何故だ?なぜこんな……たかがドラゴン如きに!」

 

英澄「悪いな……俺はさっさと帰って……レナと一緒に溪我たちのところに戻るんだ…ここで留まるわけにはいかないんだよ!」

 

Boost Time!

 

俺がブーストスロットルを捻ねたあとにブーストライカーが現れ、バイクモードからギーツモードに変化した後に俺と共にドラゴンを模した炎と共に宙に浮き、ブーストライカーの上に乗った。

 

DRAGON!BOOST!GRAND VICTORY!

 

そしてもう一度ハンドルを捻ったあと、ブーストライカーのマフラーから炎が噴き出す。

 

そしてそのままブーストライカーと共にドラゴンを模した炎を纏ったたライダーキックをレヴェーナに放った。

 

レヴェーナ「ぐくくくく!私はああああああ!」

 

レヴェーナはしぶとくその攻撃を耐え抜こうとする。火力が足りないと思った俺はブーストレイズバックルのブーストスロットルをさらに3回を捻った。

 

英澄「うおおおおおおおおおっーーーー!届けっーーー!!」

 

レヴェーナ「ぐっ……ぐぅ……うわああああああああああ!?」

 

ブーストの大火力によってレヴェーナは俺のライダーキックで貫通され、そのまま地面に膝を着いてしまう…

 

英澄「はぁ……はぁ……」

 

レヴェーナ「何故だレナ……私がいれば……お前が叶えたい夢が……叶えられるんだぞ?」

 

レナ「もういいんだよ。レヴェーナ。」

 

レヴェーナ「な…に…?」

 

レナ「私は……私の夢を叶えてくれる人が……戻ってくれたから。」

 

レヴェーナ「ふっ……ふふふ…浮代英澄、まさか貴様だとはな?」

 

英澄「上手く騙されたみたいだな?」

 

レヴェーナ「くふふふ……アブソリューティアンには気をつけろ……アイツらは…惑星のどこかで何かを企もうとしている……気を抜くなよ?」

 

そう言い放ったレヴェーナは粒子となってその場から消え去っていった…

 

レナ「これで終わったね?」

 

英澄「チェイスグランプリの参加者はどうする?」

 

レナ「たぶん……今回の話を聞いたら…」

 

ショウ「かなりの被害者が出るだろうな。」

 

英澄「ショウ…みんな。」

 

一葉「まさかアブソリューティアンが関わっていたとはね…」

 

或兎「この事は……プレジデントに言わないと…」

 

月夜「いや……既に知っているはずた…(一応、ブリュッヒャーにも情報は共有した方がよさそうだな。)」

 

嶺賀「それで……参加者はなんで英澄を?」

 

ショウ「その原因はある。チェイスグランプリを裏で動いていたアブソリューティアンは洗脳機械を謎の施設で作り上げ、参加者の脳に刺激を与え、欲求を満たそうとしたらしい…」

 

英澄「これは……大変な後始末になりそうだな…」

 

するといきなりドラゴンレイズバックルがカタカタと動き始めた。そして俺の手元から飛び出して、施設からその場から去っていった…

 

英澄「あ!おい!逃げるなよ!返してくれよ俺のドラゴンレイズバックルゥ!?」

 

一葉「あらら…愛想つかれて逃げちゃったんじゃないかしら?」

 

英澄「そんなっーーーーーー!?」

 

月夜&或兎「あほくさ…」

 

その後、異世界の戦士たちは一兎さんや戦兎さんのお陰で元の世界へ帰って行った。だが、グリムはまだ帰らなかったのだ。なぜなら俺がスフィア天界に呼ばれた事が気になったのか、一緒に来たらしい。

 

ロイヤル「皆さん。お疲れ様でした。戦兎くんも小刀祢ちゃんも、よく頑張りましたね?」

 

小刀祢「私は遊びでやっただけですけどね?」

 

戦兎「ふっ……ところでロイヤル様。グリムと小刀祢はともかく…態々俺と麗華と零児……光刃くんを呼んだのは何ででしょうか?」

 

ロイヤル「とりあえず今回の事件の反省というか……振り返りということで……まずは一兎。」

 

一兎「あぁ……実は、最近スフィア天界に空間震が多く発生する事が多くなってるんだ。」

 

冷雨「空間震って!?」

 

空間震……デート・ア・ライブという作品に登場する、発生原因不明、発生時期不定期、被害規模不確定の爆発、振動、消失、その他諸々の広域振動現象が総称される突発性広域災害。

 

英澄「空間震……か。」

 

ASTやラタトスクなどの精霊の存在を知っている人達は、こちらの世界に現界する際に発生する空間の揺らぎによって発生する大爆発とそれによる被害と認識していたが、空間震を発生させずに精霊が限界することもあるので、発生原因は謎に包まれている。

 

ロイヤル「そこで……煉くんにその調査を調べさせて貰うことになりました……まぁ、実際の依頼はロア様なんですけど…」

 

エーニャ「なーんかスフィア天界で料理道具たくさん買ってたと思ったら……まさかデート・ア・ライブの世界でカフェでも開く気なのかしら?」

 

一葉「もしできたらチーズケーキ食いに行くか。」

 

一葉&エーニャ「うっし。」

 

冷雨「空間震に巻き込まれてめちゃくちゃになっちまえ。」

 

戦兎「でもロイヤル様……ロア様はなぜ煉に?」

 

ロイヤル「丁度……デート・ア・ライブの世界に転生する人物の案件があったのよ。詳しくは言えないけど。」

 

一兎「母さんとロア様は隠したがりだな…」

 

小刀祢「(そういえば……煉さんはショウの作った施設で私たちと一緒に泊まっていた時に……何かゴソゴソしていたよな?まさか……変なこと考えてるってことないよな?)」

 

一葉「さて、とりあえず一区切り終わったんだし、みんなでパーティにしましょう?ねぇ、小刀祢も一緒にどうかしら?」

 

小刀祢「あぁ、いや私は用があるから元の世界に……」

 

エーニャ「そう言わずにほらほら!」

 

元の世界に帰ろうとする小刀祢を強引に連れていく一葉とエーニャ。その光景に俺たちは苦笑いするのであった…一方、探偵事務所で夜長、レヴェーナの城の監視カメラを見ていたショウは…

 

ショウ「ま、まさか……なんでコイツがここにいるんだ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳶一折紙!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラゴンレイズバックルがある人物の手元に乗っかった。その人物は夜の天宮市をタワーから見下ろして…

 

煉「さぁ始まるぜ……俺達の戦争(デート)が…」

 




次回

・駒王に広がる聖剣現象


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・二章:聖剣編
・駒王に広がる聖剣現象



新章が始まる。

新世代が始まる。

三つ巴が始まる。


 

英澄のいるハイスクールDxDの世界…

 

この夜の日…ある一台の巨大装甲車が一つの基地に入ろうとしていた。辺りには護衛の軍の車が着いており、色々と警戒態勢になっていた。

 

「よし!降ろせっ!」

 

隊員の1人が装甲車から黒い箱のようなものを下ろそうとした。だがその時だった。

 

「うぉ!?」

 

「ぎゃーーあ!?」

 

黒いフードを着た謎の人物が護衛の隊員達を次々と空手で薙ぎ払っていく。

 

「敵襲だ!せっかく盗んだドライバーを取り返されるなよ!」

 

???「全く…こんな悪い奴らがドライバーを使うなら…私達が使った方が得策ね?……そらぁ!」

 

黒いフードの人物は恐らく女性であるのは確実だ。そして彼女は手から赤い魔法陣を取り出し、それを最後に生き残った隊員に向ける。

 

「ひぃ!やめろ!やめろぉ!」

 

???「スフィア天界からゲネシスドライバーなんか持ち出して何を企んでるのかしら?」

 

「これは我々が作る新たなライダーシステムだ!この世界にいる人間を全員皆殺しにするためにな!」

 

???「へぇ…誰から依頼されたの?」

 

「くっ…ダークミラクルって奴だ。」

 

???「はぁ……あっそ。んじゃ、殺すのをやめてあげる。」

 

そう言った彼女は隊員の1人に向いていた魔法陣を発動していた右手を下ろしてゲネシスドライバーがあるであろうトラックの中に入ろうとした。だが…

 

「ふっ!馬鹿な小娘だ!油断したのを後悔するんだなっ!」

 

サバイバルナイフを取り出し、女性を殺そうとしたが…

 

???「おりゃあああ!」

 

どぉーん!

 

別の黒いフードの人物がもう1人を殺そうとした隊員の首を右手で押さえつけた。

 

「も、もう1人いただとっ!?」

 

???「アイネ…アナタねぇ?」

 

アイネ「あら?アナタ1人で任務が終わったことがあるのかしら?」

 

黒いフードを脱ぎ去ったのは銀髪爆乳の女性…そして…

 

「ひっ!悪かった!許して!許してぇーー!」

 

ボキッ!

 

首が折れる音がしたと同時にスッキリしたような顔をするアイネ…それを見て未だに黒いフードを被った女性は少しため息を吐きながら纏っていたフードを脱いだ。

 

そしてその人物はなんとミオだった。

 

ミオ「やり過ぎよ。」

 

アイネ「これぐらいやらないと面白くないじゃない?」

 

ミオ「そうだけど…てか、あの基地にいる人達は?」

 

アイネ「私が全部殺してあげたわ。あぁ…キララにも助けて貰ったけど…」

 

ミオ「アナタがなんでも突っ込むからよ…さぁて、肝心の品を頂こうかしら?」

 

そう言ったミオは軍人たちが運ぶはずだった黒い箱の中身を開けた。その中にはゲネシスドライバーが5つ入っていた。

 

アイネ「ゲネシスドライバーなんか奪って何をするつもりなの?」

 

ミオ「造るのよ。ゲネシスドライバーにはデザイアドライバーとレイズバックルを新しくする機構が沢山ある…アナタにもそのうち使わせる気ではあるわよ?」

 

アイネ「へぇ〜…ソイツは面白いね?」

 

ミオ「さて……悪魔やスフィア・パトロールが来る前に証拠隠滅といきましょう。」

 

アイネ「そうね?」

 

2人は黒いフードをまた被り、ゲネシスドライバーの入っている黒い箱を持ちながらその場から立ち去った。

 

ミオ「ボォーン!」

 

ドカァーーーーーーーーン!

 

そしてミオが起爆装置の赤いボタンを押し、装甲車を破壊。その場で起きた出来事をなかったことにしたのだった。

 

ミオ「アナタとハイライトできる日が楽しみよ…英澄。」

 

数日後…

 

英澄「あぁーー……眠い。」

 

溪我「大丈夫、英澄?」

 

英澄「あぁ……連戦に続く連戦で疲れたんだよ。」

 

溪我「それって…エンジェルパラダイスのこと?」

 

チェイスグランプリの一件が終わった3週間後…俺は歌姫の結晶を使って悪用するワルキューレと戦った。ブーストマークIIではなかったものの、レーザーブーストをこの戦いの時に使って追い詰めた。

 

だがいざ戦いが終わったあとに来る疲労というのは酷かった。場所が場所だ。違う状況だったから元の世界に戻ってもその世界に身体が慣れてなかった。

 

一葉とかは慣れてるみたいだけど…

 

いつものカフェでゆっくりしていると、そこにある人物が現れた。

 

ヒロミ「よっ、久しぶり。」

 

英澄「ヒロミ…」

 

小鳥遊ヒロミ…影の実力者になりたくて!の世界で自分の正義の実力を表明するためにガーディアン・オブ・ロゴスを結成したその組織の盟主である。その世界ではヒロミ・サクラノとして活躍している。

 

ヒロミ「この前はありがとうな?おかげで俺の組織とスフィア天界の協力がさらに良くなった。」

 

英澄「こっちも色々と助かったよ。でもまぁ…俺たちが助けたのは一葉だけどな?」

 

ヒロミ「へへ……マスター、冷たい珈琲オレ。」

 

マスター「はいよ。」

 

英澄「それで?ただ単に遊びに着たわけじゃないだろ?」

 

ヒロミ「実はそうなんだ。これ見てみろ。」

 

そう言ってヒロミから渡されたのは今日の朝刊の一面…でっかく乗っていたのは例の事件だった。数週間前、大型装甲車がとある施設で爆発…証拠も何も無く、計画的な犯行と警察は見ているようだ。

 

すると観察眼に優れた溪我が写真のある場所を見てふと発言する。

 

溪我「それって…スフィア天界のトラックだよね?どうしてこのトラックがこんな場所に?」

 

英澄「タイヤ一つでよく分かったな?それで……お前がなんでこの事件を?」

 

ヒロミ「実はそのトラック…スフィア天界で盗まれたゲネシスドライバーが積まれてたんだ。」

 

「「!?」」

 

ヒロミ「一葉から伝言で伝えに来たんだ。『スフィア天界が所有していたトラックとこのゲネシスドライバーが盗まれた』ってな?」

 

英澄「詳しく聞かせてくれ。」

 

ヒロミ「あぁ……エンジェルパラダイスが終わったあとの3日後…武装した軍人のような奴らがドライバー倉庫をそのトラックで襲撃。そして保管してあったゲネシスドライバーを盗んでいった。」

 

英澄「そんで…盗まれたゲネシスドライバーをなぜ俺たちの世界に?」

 

ヒロミ「そこまでは分からない……が、実は俺達の組織でも困ったことがあってな?」

 

英澄「まさか…裁希か?」

 

ヒロミ「いや違う…実はアレクシアが使っていたソードレイズバックルをクレアとかに使わせるために3個か4個を作って予備用にしておいたんだけど…」

 

英澄「盗まれたのか?」

 

ヒロミ「一つだけな?さらに驚くことに…この事件現場…人が倒れている。しかもゲネシスドライバーが入っていた黒い箱も消えてる。」

 

英澄「ヒロミ達の組織が管理している倉庫から盗んだソードレイズバックルとスフィア天界からゲネシスドライバーを盗んだ悪人からそれを横取りした人物か。」

 

ヒロミ「怪しいと思うだろ?」

 

英澄「俺にそれを調べろと?」

 

ヒロミ「解決してくれたら報酬金をガッポリあげるさ。」

 

英澄「それなら助かるよ。」

 

ヒロミ「うっし…伝えたいことは伝えた。俺は帰る。」

 

英澄「あ、おい!もう少しいたらいいのに!この世界にはサキュバスの風俗店があるんだぞ?しかも宿付き。」

 

そう言って右手で狐のポーズをした俺に溪我は苦笑い、ヒロミはポカーンみたいな感じで俺を見つめた。

 

ヒロミ「あぁ…そんな風俗宿があるなら泊まりたい……のは山々だが、生憎と俺は火電或兎の世界に行かなきゃならない。」

 

英澄「なぜだ?」

 

ヒロミ「ちょっと叱らないと分からない奴に説教してくるんだよ。んじゃこの件はお前に任せたぞ?」

 

英澄「おいまだ話が…」

 

ヒロミ「あ、そうだ。」

 

英澄「あ?」

 

ヒロミ「コイツは俺の依頼を受けてくれたお礼だ。受け取れ。」

 

そう言ったヒロミは俺にミッションボックスらしいものを渡した。中身は戦う時に開けるとして、ヒロミが立った場所を振り向くが、そこには既に彼の姿はいなかった。

 

流石はスフィア・リム産の十六夜煉、相変わらずの自由人で呆れる。それに…

 

英澄「アイツ…珈琲オレの金を俺に払いさせやがったな?」

 

溪我「(^_^;)」

 

マスター「これからどうする?」

 

英澄「まずは爆発があった現場に向かう。タイクーン、お前も一緒に来い。」

 

溪我「え!?僕も!?」

 

英澄「仕方ないだろ。バッファとナーゴは一緒にゲーセンに行っちまったからさ。」

 

溪我「そんなぁ…」

 

一方、そんなゲーセンにいる道詠とネオンは音ゲーのアーケードを楽しんでいた。

 

ネオン「あぁ!クソッ!また失敗した!」

 

道詠「下手くそかお前…俺の方がもっと高スコア取ってるぞ。」

 

ネオン「道詠はいいよねぇ…ビートバックルを使わないのに音ゲーが得意だなんて…」

 

道詠「コツを掴めばどうってことはないさ。」

 

油断して羽を伸ばし過ぎてゲーセンを楽しんでいる2人…しかしこの後、驚くべき衝撃のハプニングが突如、起こり始めた。それは…

 

ドォーーーーーン!

 

ネオン「なっ!?何!?」

 

道詠「外みたいだ。いくぞ!」

 

そう言って2人は急いでゲーセンの外へ出る。そして目の前に現れたのは…

 

ネオン「何あれ…剣?」

 

道詠「ただの剣じゃないみたいだ。まるで聖剣…いや、聖剣そのものだ!」

 

するとその聖剣の前にはポーンジャマトと騎士竜鬼を掛け合わせた傭兵怪人が現れる。

 

ネオン「なにあれ?ジャマト?」

 

道詠「にしては変だ。とにかく…一般市民を助けるぞ!」

 

SET!

 

道詠&ネオン「変身!」

 

ZOMBIE!

 

BEAT!

 

READY FIGHT

 

道詠「全く!ギーツとタイクーンは何をしてるんだ!」

 

ネオン「今はそんな事を言ってる場合じゃないよ!アイツらから皆を守らなきゃ!」

 

道詠「そうだな…」

 

道詠はゾンビバックル、ネオンはビートバックルをデザイアドライバーに装填したあとに変身し、突如として現れた兵士達から市民を守るのであった…

 

一方の俺達は襲撃されたという場所に辿り着いた。トラックや殺された人は既に無くなっており、あったのは地面に付いた血と、爆発の影響で残った黒い跡だった。

 

溪我「随分と荒らしていったみたいだね?」

 

英澄「警察の情報によれば隊員の1人が誰かに首を絞められて…殺されたそうだ。」

 

溪我「え!?首を!?」

 

英澄「あぁ…しかも片手だった…しかも掴んだあとに出た手の跡は触ろうとしたら消えたらしい。」

 

溪我「英澄って色々な事を知ってるんだね?」

 

英澄「ま、キツネだからな?それよりも……一体誰がこんなことを?わざわざスフィア天界から盗んだ奴からゲネシスドライバーを盗む意味はどこにある?」

 

するとタイクーンがある機械を見つけた。それを見つけた彼は進展が進みそうと思ってその機械がある場所に指を指した。

 

溪我「英澄!あれ見て!」

 

英澄「監視カメラか…動いていればいいけど…」

 

すると俺達のスパイダーフォンからギーツのop…《Trust last》の着信音が流れた。俺は急いでフォンを取り出して応答した。

 

英澄「ナーゴか?どうした?」

 

ネオン『どうしたじゃないよ!今どこにいるの!』

 

英澄「貨物施設だ。誰だか知らないどっかの誰かさんが作ったな?」

 

道詠『おいギーツ!こっちはこっちで大変だったんだぞ!聖剣みたいなのが公共の場で突き刺さって、それを守るために怪人みたいなのが現れて一般市民を襲ったんだぞ!』

 

溪我「えぇ!?」

 

ネオン『今は何とか落ち着いたよ、それで?何か言うことは?』

 

英澄&溪我「すんません…」

 

英澄「ナーゴ、戦いが終わったあとで申し訳ないんだが…俺達が今いる施設の監視カメラの映像にアクセスできないか?」

 

ネオン『出来なくはないけど…何をしたいの?』

 

英澄「朝の朝刊で書かれたあの事件の真相が知りたい。」

 

ネオン『あぁそういうこと…とりあえず、道詠と一緒にそこへ向かうから待ってて!』

 

道詠『俺も行くのかよ…』

 

それから待って数分後、ナーゴとバッファが合流した。監視カメラの映像を管理している監視室に入るために事件現場近くの施設に入った俺達。だが中もめちゃくちゃ酷かった。

 

ネオン「うわ臭…ねぇ?ガスマスクないの?」

 

道詠「あるわけねぇーだろ。てか、ここはニートのお前には無理な場所だな?」

 

ネオン「ちょっと!そんなことは言わないでよ!」

 

溪我「これもあの場所と同じことをした犯人の仕業なのかな?」

 

英澄「だとしたら大事だな…」

 

異臭エリアを無理して突破した俺達は監視室へとやってきた。

 

英澄「いけそうか?」

 

ネオン「もう使われてない監視カメラだから、すぐにハッキングできるはず。」

 

溪我「流石は天才ハッカー。」

 

和製パイプで味タバコを味わいながら監視カメラの映像を抽出していくナーゴ。そして不敵な笑みを浮かべた彼女がEnterのボタンを押した。

 

ネオン「できた。再生するよ?」

 

ナーゴが再生ボタンで開始した監視映像をじっくり見る俺達…そして映像の中に衝撃な光景が映っていた。

 

溪我「あ!この黒いフードって…」

 

英澄「チェイスグランプリ時の休憩室に現れた奴だ。なんでコイツがここに?」

 

道詠「おい、もう1人いるぞ?」

 

映像を見続けるともう1人、黒いフードを着た人物が現れた。そしてその2人がフードを脱ぎ始める。そしてその正体を見た俺達は衝撃の顔で驚愕してしまった。

 

ネオン「ね、ねぇ…この赤い髪を持っててめちゃくちゃデカパイな女の子って…」

 

溪我「うわぁ…相変わらずデカいなぁ…」

 

道詠「おい!今はそんなことを言ってる場合じゃないだろ!ギーツ…コイツはまさか…」

 

英澄「あぁ……俺をこの世界に転生させた奴…ミオだ。」

 




次回

・ミオの悲願と偉業と成就


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・ミオの悲願と偉業と成就


チェイスグランプリとエンジェルパラダイスの一件を終えた俺は元の世界に戻り、平穏に過ごしていた。だが平和なのもつかの間…溪我とカフェで寛いでいたらそこに現れたのは仮面ライダーライガこと小鳥遊ヒロミだった。

ヒロミはスフィア天界に盗まれたトラックとそれに積んだゲネシスドライバー。そしてヒロミが予備で作っておいたソードレイズバックルが一斉に奪われたことを話した。

そのことを聞いた俺と溪我は後からきた道詠とネオンと共に事件現場にある監視室へと向かった。そして監視カメラで当時の事件の映像を見たら驚くべきことが発覚。

装甲トラックを襲っていたのはなんと俺をこの世界に転生させたミオであった。



 

英澄「……」

 

まさか盗まれたスフィア天界のトラックを破壊して積んであったゲネシスドライバーを盗んだのがミオだったなんて…

 

ナーベ「英澄様、蒼那様からすぐに来るようにと連絡が入りました。」

 

英澄「今行く。」

 

一方のライダー部では白色の鷹をイメージしたライダーがニンジャフォームに変身してジャマトと戦っていた。というのもここは俺達が総出で作ったシュミレーション室。この『仮面ライダーフォゾー』は蒼那が変身するライダーだ。

 

彼女がシュミレーターでできたジャマトを倒したあと、辺りの風景が機械的なステージへと切り替わった。そしてガラス越しで道嘉があることを言い出した。

 

道詠「お前、シローじゃなかったのか?」

 

蒼那「あれは英澄さんが慣れるために作った練習用です。私の力に合わせるようにこのような姿になったんです。」

 

ネオン「へぇ〜……アイツも案外やるのね?」

 

溪我「……」

 

道詠「ギーツのことが心配か?」

 

溪我「アイツも分かってるんだよ。自分を転生させた女神が何をしたのかを…」

 

道詠「だな…」

 

するとそこに丁度俺がやってきた。道嘉を覗いたみんなは心配そうな顔で俺に話しかけてきた。

 

ネオン「英澄、大丈夫?」

 

英澄「とりあえずな?ミオの問題もそうだが……今はこの問題を片さないとな?」

 

そういって画面に映し出されたのは聖剣らしきオブジェ…道詠とネオンがゲーセンを楽しんでいる間に突如として現れたという…

 

蒼那「このオブジェですが……駒王周辺に多く点在しているようなんです。聖剣らしき物なのは確かなのですが……困りましたね。」

 

溪我「困ったって……何が?」

 

蒼那「実はカトリック教会の聖剣使いたち2名が駒王のオカルト研究部にあることを言ったんです。今回エクスカリバーを壊すから邪魔をしないでと…」

 

道詠「嫌な予感がする…」

 

蒼那「それともう1つ…最近になってサキュバスの出現が多くなりました。だけど人を襲うことがないんです。」

 

道詠「それまたなんで?」

 

英澄「ダークミラクル…奏賭は何か良くないことを企んでるみたいだな?」

 

溪我「それで?この聖剣をどうするの?」

 

英澄「まずはジャマトを倒しながらこれが何なのかを調べる。もしこれが害をなす存在だったら壊すまでだ。」

 

そう言って俺と溪我は例の聖剣の場所に向かった。道嘉とネオンが戦っていた時のように聖剣の前にはジャマトたちが立っていた。既にデザイアドライバーを腰に装着していた俺達はそれぞれのバックルを取り出すが…

 

ダークミラクル「やっぱりきた。いると思ったわ英澄。」

 

英澄「ダークミラクル。やっぱりお前の仕業か。」

 

ダークミラクル「サプライズは喜んでくれたかしら?」

 

英澄「嫌な意味でな?」

 

溪我「いこう英澄!」

 

英澄「あぁ!」

 

SET!

 

英澄&溪我「変身ッ!」

 

MAGNUM!

 

NINJA!

 

俺はマグナムフォーム、溪我はニンジャフォームに変身し、目の前にいるジャマト達を戦っていく。勿論、ダークミラクルも忘れない。

 

READY FIGHT!

 

溪我「多すぎる!あの聖剣のせいなのかなっ!」

 

英澄「だとしたら潰すに限る!」

 

俺達は急いで辺りにいるジャマト達を倒そうと奮闘する。だがここでめんどくさいことにジャマトライダーが現れた。彼の攻撃を避けながら聖剣に向かいながらジャマト達を打ち倒していくが…

 

ダークミラクル「邪魔はさせないよ?」

 

英澄「やっぱりお前が立ちはだかるよな?」

 

ダークミラクル「この聖剣は私達にとってとても大事な物なの。だから壊されたら困るのよっ!」

 

英澄「こっちも勝手に聖剣を地面に刺されては困る。悪いが、ここからは本気でいかせて貰う。」

 

LASER RAISE RISER!

 

俺はマグナムレイズバックルを外したあとに銃口がセットされていないレーザーレイズライザーとブーストマークIIレイズバックルを取り出した。

 

ダークミラクル「それは…」

 

英澄「スフィア天界で貰ったんだ。コイツで突破する!」

 

SET UP!

 

両手に持っている2つのバックルをドライバーにセットし、レーザーレイズライザーのトリガーを押した後にマークIIレイズバックルのグリップを捻った。

 

DUAL ON!HYPER LINK!

 

LASER BOOST!

 

READY FIGHT!

 

ダークミラクル「赤と白の…ギーツ!?」

 

英澄「ちょっと2期ら辺で出すのは酷だが…天界から貰った粋なプレゼントには感謝しないとな?さぁここからがハイライトだ。」

 

そう言って俺はブーストマークIIの力でダークマジカルに急接近、彼女の顔面を殴って壁際まで吹き飛ばした。殴られて呆れたダークミラクルは俺にあることを言い放った。

 

ダークミラクル「女の子の顔を殴るなんて…いい度胸してるじゃない!」

 

英澄「お前みたいな悪人に殴らない権利なんてあるのか?」

 

そう言った俺はレーザーレイズライザーを取り外し、銃口を付けたあとにダークミラクルに放つ。

 

ダークミラクル「最低……アナタはやっぱり大っ嫌いよっ!」

 

英澄「言ってろ。」

 

そう言ってダークミラクルに容赦なく銃弾を放つが、彼女は得意の格闘で次々と撃ち落としていった…

 

英澄「めんどくさい奴だな…なら!」

 

FINISH MODE!

 

レーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを1回操作したあとにインプットリガーを引いた。

 

英澄「一気に盛大に打ち上げだ!」

 

LASER BOOST VICTORY!

 

レーザーレイズライザーの必殺技で火炎と青いエネルギーを込めた銃撃をダークマジカルに放った。それを食らった彼女は変身を解除され、俺と同じ高校生の姿に変わってしまった。

 

???「くうううう!」

 

英澄「よせよ美来。お前がどんな手を使ってもあの聖剣でお前の家族を奪った奴に復讐なんて出来ねぇよ。」

 

美来「黙りなさい!警察は事故死だって断定したのよ!私は犯人が他にいるのを見たのに!黒い仮面を被った怪物に!」

 

英澄「黒い仮面…」

 

すると後ろから紫色の矢が飛んできた。俺はそれを左手で掴んでへし折り、後ろにいる人物に話しかける。

 

英澄「お前もいるなんて聞いてないぞ?ダークマジカルいや、リコ。」

 

リコ「久しぶりね英澄。見ないうちに変わったかしら?」

 

英澄「それはこっちのセリフだ。なんだその物騒な衣装…露出が多すぎて破廉恥だぞ?」

 

リコ「惑わせることが私の趣味だから…これぐらい派手にしてもいいのよ?」

 

しかし俺を助けるためにタイクーンがリコの隙をついて攻撃。だが彼女はそれを避けて矢を放つが、タイクーンはそれをニンジャデュアラーで防いでしまう。

 

溪我「まだいたの!?悪魔!」

 

リコ「その反応、驚きの連続ね?」

 

美来「2対2…アナタ達は負けよ?私達が勝って、身勝手な悪い人間だけが消滅するのよ!」

 

と美来がそのことを言い放ったその時だった。

 

???「いいえ違うわ。4対1よ。」

 

溪我&美来&リコ「!?」

 

英澄「きたか…」

 

そう言って俺は声が聞こえた方角を目を向ける。そこには赤い髪の女性が立っていた。そう、俺をこの世界に転生させた人物…ミオだ。

 

彼女は黒いパンツスーツに赤いワイシャツを着用。黒いネクタイを締め、足元はヒール付きの黒いロングブーツを履きズボンをブーツインしていた。

 

英澄「様変わりしたみたいだな?女神を名乗ってたのは嘘だったか?」

 

ネモ「アナタのトリッキーな嘘と違って私はミステリアスな嘘が得意なの。そうね…今ここにいる闇堕ちプリキュアを一気に潰すことぐらいは出来るんじゃないかしら?」

 

美来「ふん!丸腰で出てきておいて勝てると思ってるのかしら!」

 

リコ「見掛け倒しね。ここで潰してもいいのよ?」

 

ミオ「ふっ、悪魔の癖に生意気ね? 恥を知りなさい。今ここで殺してあげる。」

 

すると俺達の周りに赤い何かが飛んできた。その何かは深雷と惑香を攻撃したあとにミオの手にやってきた。彼女の手に乗っていたのはドラゴンの形をしたバックルのようなものであった。

 

英澄「なんだあのレイズバックルは…見たことがないぞ。」

 

ミオ「私はアナタ達の戦いを今まで見てきた。異世界のライダーの戦いの干渉も私の計画の一部だったのよ?」

 

英澄「何が言いたい?」

 

ミオ「ふふ……私の悲願、偉業、成就は達成されたってことよ。」

 

英澄「なに?」

 

ミオ「今こそ……ヴィジョンドライバーを超えた新世代のデザイアドライバーの力を思い知らせる時よ!」

 

そう言ってミオが取り出したのはデザイアドライバーとゲネシスドライバーを組み合わせた赤いドライバーだった。彼女はそれを腰に装着して懐から謎のバックルを取り出す。

 

アチーブメントドライバー!

 

溪我「なにあのドライバー…」

 

英澄「気をつけろ3人とも…何かしてくるぞ。」

 

美来「一時休戦?ふっ、面白い冗談ね?」

 

リコ「いいじゃない。私達も元は正義を目指していた者だから。」

 

ミオ「ならその正義を私のやり方で正してあげる。これを使ってね?」

 

そう言って彼女はアチーブメントドライバーにドラゴンレイズバックルを腰に装填した。

 

ドラゴン!SET ON…〜♪

 

そして左手をドライバーの左側にあるハンドグリップに抑えたあとに右手でドラゴンの爪をイメージした構えを顔の下に添え、そのまま俺たちを睨みつけたあとにこう言った。

 

ミオ「変身…」

 

そう言ったミオはドラゴンレイズバックルを押し、ドライバーから赤いドラゴンのような物を出現させる。そしてミオは銀色の部分が消えたエントリーフォームのような物を纏い、そこから絵柄のようなものが書かれる。

 

ARMS ON!

 

NEO・DRAGON!

 

そのあとにドライバーから出てきたドラゴンが様々な部位に分裂した鎧に変化。そのまま素体になったミオに纏って俺達にその姿をさらけ出した。まるでカリバーのジャオウドラゴンとドラゴンフルーツエナジーアームズを掛け合わせた姿みたいだった。

 

READY FIGHT…

 

リコ「な、なに…あの赤い仮面ライダーは…」

 

美来「深紅の…ドラゴン。」

 

溪我「嘘!変身しちゃった!」

 

英澄「ミオ…お前。」

 

ミオ「ふふ、改めて自己紹介するわね?私は鳴世ミオ。仮面ライダードラーネ。この世の真実を知り世界に貢献する会社。『鳴世コーポレーション』の代表取締役社長よ。よろしくね?」

 

彼女との本当の出会いによってこれからの人生がさらに狂い出すことをこの時、俺達は知らなかった。

 




次回

・狐と龍


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・狐と龍


ではどうぞ。


 

英澄「……」

 

溪我「仮面ライダードラーネ。」

 

ミオ「そっ、今までのライザーの件、そしてチェイスグランプリの件…その裏側で私たちはこれを完成させる準備を着々と済ませていたのよ?」

 

英澄「女神を偽ってこの世界に転生させて、お前は何がしたいんだ?」

 

ミオ「ふっ、ふふふ…ただ単に暴れたいだけよ。」

 

英澄「タイクーン、気をつけろよ?」

 

溪我「あぁ…!」

 

俺とタイクーンは目の前にいるミオに戦いを挑む。だが彼女は俺たちの予想を斜め上行く強さで追い詰めた。

 

溪我「す、凄い…強さだ…」

 

英澄「レーザーブーストでも勝てないなんて…」

 

ミオ「当たり前よ?これは様々なライダーのデータを収集した最高のベルトなの。言ったでしょ、アチーブメントドライバーだって。」

 

英澄「くっ…タイクーン!」

 

溪我「うん!」

 

俺は溪我にマグナムレイズバックルを渡し、彼はそれをドライバーの左側に装填する。そして…

 

DUAL ON!

 

NINJA!

 

&!

 

Magnum!

 

Lady FIGHT!

 

英澄「諦めずに戦うぞ。」

 

溪我「あぁ!」

 

美来「私たちもいくよ!」

 

リコ「うん!」

 

俺たち4人はドラーネに向かって攻撃をするが、あまりの強さと火力で追い詰められてしまった。

 

ミオ「無駄よ無駄!デザイアドライバーに対応する全てのレイズバックルは効かないわ!はっははは♪」

 

溪我「下にマグナムを付けても勝てない…」

 

リコ「ちっ…なんてヤツなの?」

 

美来「英澄!何か手はないの?」

 

英澄「ない……いや、待て。」

 

あることを思い出した俺は懐からミッションボックスを取り出し、それの箱を開ける。その中に入っていたのは剣が鞘に納刀されている状態のようなバックルが入っていた。

 

英澄「これは…」

 

溪我「それってヒロミから貰ったレイズバックルだよね?」

 

英澄「あぁ……今は大ピンチ、使ってみる価値はあるな?」

 

SET!

 

俺はそう言ったあとにレーザーレイズライザーとブーストマークIIバックルを外し、ソードレイズバックルとブーストレイズバックルに換装する。そして…

 

DUAL ON!

 

SWORD!

 

&!

 

BOOST!

 

READY FIGHT!

 

英澄「おぉ、これは?」

 

溪我「マント!?しかも…なんか剣を持ってるし…」

 

ミオ「へぇ〜…あのマッドサイエンティストはアナタに凄いのを渡したのね?」

 

下はブースト、上はリュウソウジャーのノブレスの金色の鎧と、背中に紺色のマントを装着した姿へと変化した俺…手に持っているノブリスソードは新しい感じになっていた。

 

英澄「ふっ……さぁ、ここからがハイライトだ!」

 

そう言った俺は剣を使った戦闘スタイルでミオを攻撃、それを食らった彼女は怯んでしまう…

 

ミオ「なるほど…面白い力ね!そのバックルを使った姿は!」

 

英澄「まだまだこれからさ!タイクーン!ニンジャバックルを寄越せ!」

 

溪我「あ、うん!」

 

溪我からニンジャバックルを投げ渡された俺はそれをノブリスソードに装填。

 

NINJA!

 

そしてバックルを引いたあとにトリガーを引いて剣にエネルギーを溜める。そして…

 

NINJA!TACTICAL SLASH!

 

風を纏った刃をミオに向けて放った。彼女はそれを手に持ったブレイクアローで撃ち落とそうとしたが、すでに時遅し。その刃は彼女を壁際へと吹き飛ばしていった。

 

英澄「さぁ、盛大に打ち上げだ!」

 

SWORD!BOOST!GRAND VICTORY!

 

必殺技待機状態にした俺は空中に浮いたあとに彗星のようなライダーキックをミオに放った。それを喰らった彼女は爆発四散していったが…

 

「「!?」」

 

美来「消えた?」

 

リコ「どこに行ったのかしら…」

 

溪我「英澄…」

 

英澄「恐らく何かを召喚して防いで逃げたんだろう。だけど…」

 

その後に変身を解除したが、あまりに身体が合わなかったせいで身体に疲労が来てしまった。

 

溪我「大丈夫?」

 

英澄「あぁ…慣れないバックルだから疲労が溜まっちまったよ。んで、お前らこれからどーすんだ?恐らく、アイツらに見捨てられてると思うぞ?」

 

美来「分かってるわよ……はぁ、知っている情報を教えるから、アナタ達に協力するわ。勿論、その代償としてアナタたちの情報も貰うわよ?」

 

リコ「美来……」

 

美来「私たちのためよ。これから起きる奴らの目的を止めないと大変なことになるのは確実だわ。」

 

英澄「あぁ分かった。行こう…いつもの喫茶に。」

 

俺たちは喫茶店に向かうためにその場から立ち去っていった…

 




次回

・ジャマトを使役している奴らの目的


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・ジャマトを使役している奴らの目的


どぅおぞ。


 

マスター「淹れたてだよ。」

 

美来&リコ「ありがとうございます…」

 

マスター「まさか…君を転生させた女神様が敵になるなんてね…」

 

英澄「敵というよりは第3戦力だな…」

 

溪我「第3戦力…」

 

道詠「上等だ。俺が潜入してぶっ倒してやる。」

 

英澄「よせバッファ。アイツらは並大抵の力じゃ倒せない。」

 

ネオン「どうして?」

 

英澄「……澪がライダーに変身した。」

 

「「!?」」

 

英澄「しかも俺たちが使っていたレイズバックルの全てが効かない。」

 

道詠「なんだと?」

 

溪我「アーチブメントドライバーだっけ?アイツ…俺たちの攻撃の殆どを避けてる感じだった。」

 

道詠「んじゃどーすんだよ?」

 

英澄「ふっ……ライダーの力にはライダーの力だ。」

 

そう言った俺はミッションボックスを取り出し、それをバッファに渡す。

 

英澄「ロイヤル様に頼んでジャマ神型に改造してある。戦えるかは分からないが、仮面ライダーへの攻撃のみを数十倍に増幅するのと、仮面ライダーの攻撃のみを超圧縮して受け流すシステムを有してる。」

 

道詠「飛んだチートだな?」

 

英澄「タイクーン、お前も一緒に行ってやれ。これを渡す。」

 

俺は先程持っていたソードレイズバックルをタイクーンに渡す。

 

溪我「いいの?」

 

英澄「あぁ、だがお前も無理はするなよ?」

 

溪我「うん。任せて。」

 

タイクーンとバッファは澪たちのところへ向かうためにカフェを出ていった。

 

ネオン「英澄、私たちは?」

 

英澄「アイツらが起こしている影響を調査する。それにジャマトを使役しているヤツらもきになる…マスター、2人を頼む。」

 

マスター「分かった。」

 

美来「英澄!」

 

英澄「安心しろ。無理はしないさ。」

 

 

英澄からアーチブメントドライバーに対抗するライダーへの力を渡された溪我と道詠は鳴世コーポレーションの内部へと侵入した。

 

溪我「もう気づかれてるかな?」

 

道詠「恐らくな…ギーツがこの力を託したのも何かしらの理由があるはずだ。」

 

そう言ったその時だった。2人の目の前に澪と同じぐらいの豊満な果実を持っている銀髪の女性が現れた。

 

???「不届き者が私たちの会社に何の用かしら?」

 

溪我&道詠「(胸デカ!?)」

 

???「どうやって侵入したか知らないけど……ここから先は行かせないわよ?この先は研究所があるから勝手に入られては困るのよね?」

 

道詠「お前…何者だ?」

 

愛音「千鳥ヶ淵愛音。この会社の上級社員と見ていいわ。普段は澪の秘書とボディーガードをしているの。よろしくね?」

 

道詠「ふざけやがって…ぶち倒してやる!」

 

溪我「何を企んでいるか…洗いざらい吐いて貰うからね?」

 

2人は腰にデザイアドライバー装着。溪我はソードとブースト、道詠はゾンビとフィーバースロットのレイズバックルを装填する。

 

SET!

 

SET FEVER!

 

溪我&道詠「変身!」

 

ZOMBIE!HIT!

 

FEVER ZOMBIE!

 

DUAL ON!

 

SWORD!

 

&!

 

BOOST!

 

READY FIGHT!

 

愛音「下らない。所詮はプロトタイプよ?そんなので戦えると思っているのかしら?」

 

アーチブメントドライバー!

 

溪我「鳴世澪が使ってたドライバー!?君も使えたの!?」

 

愛音「あら?複製されているのを知らないのかしら?」

 

そう言って彼女が取り出したのはマグナムレイズバックルに似たレイズバックルが現れた。

 

Magnum…

 

SET ON!

 

愛音「変身。」

 

ARMS ON!

 

NEO・Magnum!

 

READY FIGHT…

 

愛音が変身したのは青色と銀色、そして白で塗装されたライダーが現れた。武装は英澄の使っていたマグナムフォームとも酷似していた。

 

愛音「仮面ライダーゼロス。さぁ、かかって来なさい。」

 

溪我「あれって英澄が使ってたマグナム!?」

 

道詠「ギーツの奴をパクリやがって!」

 

溪我と道詠は仮面ライダーゼロスに変身した愛音に攻撃を仕掛ける。だが、彼女は澪が使用していた弓の武器と同じもので2人を圧倒する。

 

道詠「くっ!なんて強さだ!」

 

溪我「やっぱり…ドラーネと同じ。」

 

SET!Magnum!

 

愛音「これで終わりよ?」

 

NEO Magnum Break!

 

ネオブレイクアローにネオマグナムレイズバックルを装填した愛音はそれを溪我に向ける。そして…

 

愛音「じゃあね?」

 

NEO Magnum!critical Arrow!

 

愛音が溪我に向けて弓から放たれる強烈な矢を放ち、変身解除へと追い込んだ。

 

溪我「うわああああ!?」

 

道詠「タイクーン!」

 

愛音「よそ見してる場合なのかしら!」

 

道詠「くっ!」

 

倒れている溪我は動ける状態ではなかった。しかし、ある物を見て彼は一瞬で目を疑う。

 

溪我「あれは…」

 

???「私たちが保管しているコレクションですよ?」

 

溪我の前にはツヤのある黒髪と若干垂れ目の金目、八重歯が特徴で、髪型はショートヘア。ハート形にも見えるアホ毛が1本立っている女性が現れた。

 

うてな「おっと失礼。初めまして櫻伊溪我。私は柊うてな。ドクターマジアベーゼとも呼ばれています。」

 

溪我「どうして…お前らがブジンソードを?」

 

うてな「理由はあとでお話いたします。まずは手に取りなさい。その力を…」

 

道詠「タイクーンよせ!罠だ!」

 

愛音「まさか…実験に使うの?」

 

うてな「いい機会です。使わせてもいいでしょう?」

 

そう言われた溪我はブジンソードレイズバックルをケースから取り出し、そのまま分離させてデザイアドライバーにセットする。

 

SET!AVENGE!

 

溪我「…変身…!」

 

BLACK GENERAL BUJIN SWORD!

 

READY FIGHT!

 

道詠「あ、お前…」

 

愛音「マジアベーゼ…余計なことを…」

 

溪我「この力で叶えてやるよ…俺の理想の世界を…」

 

道詠「タイクーンお前…どうしちまったんだ?」

 




次回

・黒き鎧を纏う狸


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