箱庭から問題児達と最強のオタクが異世界に行くそうですよ (炎龍王アキラ)
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プロローグ ウサギが呼びました?いや今回はウサギも行きます!

悟君作品2作目です。今の所颯君作品も一作品近日追加します。

黒ウサギ 「今回は私も呼ぶんじゃなくて行くんですね」


その通り。異世界で思い切り悟君とイチャイチャしてきなさいな。


黒ウサギ 「イチャイチャって……///でもこんな機会余り無いですし楽しみますか!」


実はあと何回もあるんだけどな(小声)

それではプロローグどうぞ


 

 

ゼウス 「悟、お前異世界にいかないか?」

 

 

悟 「何言ってんだゼウス?」

 

 

唐突に異世界に行かないかと言われたので思わず聞き返してしまった。

 

 

ゼウス 「いやな、お前箱庭来たのは良いけど特典の異世界に行ける権利全然使わないだろ」

 

 

そう言われると使ってない。

 

 

悟 「でも回数どんだけあるんだ?」

 

 

ゼウス 「最初複数回とか言ったけど迷惑かけすぎたこともあって回数制限無くしたわ」

 

 

悟 「適当かよ」

 

 

ゼウス 「取り敢えず、行きたい世界選んでくれ」

 

 

悟 「ハイスクールD×Dで」

 

 

ゼウス 「即答かよ」

 

 

悟 「一回グレートレッドと戦ってみたかったんだよな」

 

 

ゼウス 「まあ、良いけどな。それとお前以外の奴も行けるぞ。行っている間はこっちの世界との時間の流れ変えとくから」

 

 

悟 「どの位?」

 

 

ゼウス 「向こうの10年がこっちの1分」

 

 

悟 「時間設定アホすぎん!?」

 

 

ゼウス 「ぶっちゃけ適当」

 

 

悟 「それで良いのか」

 

 

悟 「取り敢えず今からホーム帰って行きたい奴聞いてくるわ」

 

 

ゼウス 「準備出来たら言えよ」

 

 

そうしてゼウスと別れてホームの戻った

 

 

 

             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

悟 「と言うわけで異世界に行きたい奴いる?」

 

 

黒ウサギ 「どういうことですか!?」

 

 

十六夜•飛鳥•耀 「「「はい!!!」」」

 

 

黒ウサギ 「早い!?」

 

 

白夜叉 「取り敢えず主様よ説明してくれんか」

 

 

って事で俺はゼウスと話した内容を話した。

 

 

十六夜 「悟、そこには強い奴らいるか?」

 

 

悟 「いるな」

 

 

十六夜 「よし!早速行くぜ」

 

 

黒ウサギ 「じゃありません!このお馬鹿!」

 

 

黒ウサギがハリセンで叩く。

 

 

悟 「取り敢えず行く面子決めるぞ」

 

 

話し合った結果、俺、十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギ、レティシア、白夜叉となった。

これ向こうの世界の敵大半勝てるな。

俺はコールカードを取り出してゼウスに念話する。

 

 

ゼウス 「準備出来たか」

 

 

悟 「ああ、面子は俺、十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギ、レティシア、白夜叉だ」

 

 

ゼウス 「お前ら世界滅ぼしに行くの?」

 

 

悟 「まあ、言いたいことは分かる」

 

 

ゼウス 「取り敢えず転送するぞ。俺の優しさで向こうに大きめの家用意しておいたからそこに飛ばすぞ」

 

 

悟 「あいよ」

 

 

すると俺らの足元に魔法陣が現れる。

 

 

ゼウス 「んじゃ楽しんで来い」

 

 

そうして俺らは転送され「やべっ、ミスった!?」はっ?今聞き捨てならない事が聞こえたような。

目の前が真っ白になり少しして目を開けると

 

 

悟 「何これ?」

 

 

戦場の中に放り出されていた。

 

 

ゼウス 「おい悟大丈夫か?」

 

 

悟 「ゼウス言い訳を聞こう」

 

 

ゼウス 「すまん、お前だけ転送先ミスった」

 

 

悟 「お前今度シュールストレミング三缶の刑な」

 

 

ゼウス 「やめてくれ!?シャレにならねぇ!」

 

 

悟 「再転送までどのくらいかかる?」

 

 

ゼウス 「三十分だな」

 

 

悟 「ちなみに目の前でドライグとアルビオンが喧嘩してるんだが」

 

 

ゼウス 「ああ、止めて良いぞ。原作改変とか気にすんな」

 

 

悟 「あいよ、って何か五人の女性がブレスくらいそうなんだが!?」

 

 

ゼウス 「行ってこい」

 

 

悟 「行ってくるわ」

 

 

そうして俺は時間を止めて五人の下へ向かった。

 

 

 

          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

私の名前はルシファー。四大魔王の一角よ。なんだけど今ピンチに陥ってる。

二天龍である、赤龍帝ドライグと白龍皇アルビオンがよりにもよって冥界で喧嘩をしてしまった。

このままでは冥界に甚大な被害が出てしまう。そう思った私はレヴィアタン、ベルゼブブ、アスモデウス、ヤハウェと一緒に二天龍を追い払おうとした。

けれど二天龍の強さに私達はなす術が無かった。もう戦う体力も残ってない。レヴィアタン達ももう限界だ。

赤龍帝がブレスを吐いた。ああ、ここで終わりか。そう思った瞬間目の前に

 

 

 

「大丈夫か?」

 

 

翠色の目をした男の子が現れた。その瞬間私達は意識を失った。

 

 

             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

時止め解除してブレスを止めたら後ろにいた女性が気絶した。よく見たら他の女性達も気絶して落下し始めている。

俺は再び時止めを使い全員を抱き止め、被害を受けなさそうな場所に寝かせる。

 

 

悟 「さて、二天龍はどのくらいの実力があるのかな」

 

そう言いながら二天龍のところまで飛んだ。

 

 

悟 「へぇ二天龍って意外にデカいな」

 

 

ドライグ 「なんだ貴様。貴様も俺達の戦いを邪魔しに来たのか?他の連中とは違うようだな。だがいくら雑魚が集まっても雑魚は雑魚だ」

 

アルビオン 「雑魚は引っ込んでろ。まだ邪魔をすると言うのならば、先にお前を片付けてやるぞ。だからさっさと失せろ雑魚」

 

 

悟 「何か雑魚キャラ感溢れる台詞だな」

 

 

ドライグ 「ほう、俺達の事を雑魚というか」

 

 

アルビオン 「気が変わった。まずお前から片付けてやる」

 

 

悟 「来いよ。相手になってやる」

 

 

ドライグ 「粋がるなよ人間!」

 

 

ドライグがブレスを吐いてくる。白夜叉の太陽(弱め)より温度も威力も無いな。

 

 

悟 「『氷結傀儡(ザドキエル)』」

 

 

氷結傀儡(ザドキエル)』を顕現させてブレスを凍らせる。

限界突破(リミットオーバー)”を使うまでも無いな。

 

 

ドライグ 「馬鹿な!?」

 

 

アルビオン 「ならばこれはどうだ」

 

 

アルビオンは尻尾を使い攻撃してくる。俺は時を止め二匹の背後にまわる。

 

 

悟 「遅いよお前ら」

 

 

ドライグ 「いつのまに俺達の後ろに!?」

 

 

アルビオン 「あ、ありえん!」

 

 

悟 「もう終わらせるか、そろそろ三十分経つし。『灼爛殲鬼(カマエル)』”(メギド)” “限界突破(リミットオーバー)”」

 

 

悟 「『灼爛殲鬼(カマエル)』”灼熱地獄(インフェルノ)”」

 

 

発射された炎がドライグとアルビオンを燃やす。

 

 

ドライグ•アルビオン 「「グアああーーーー」」

 

 

悟 「さて早くゼウス転送してくんねぇかな」

 

 

ゼウス 「待たせたな準備出来たぜ」

 

 

悟 「じゃあよろしく」

 

 

再び俺の足元に魔法陣が出現し、転送される。

 

 

 

 

               〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ルシファー 「………んん、ここは?そうだ!二天龍!」

 

 

目を覚まして数秒で二天龍との戦いを思い出す。空を見るが二天龍はいない。立ち去ったのか?

そこで私は意識を失う前に見た男の子の事を思い出す。

 

 

ルシファー 「あの子が助けてくれたのかしら?」

 

そんな事を考えているとレヴィアタン達も目を覚ましてく。

 

 

レヴィアタン 「ううーん、此処は?」

 

 

ヤハウェ 「確か私達は二天龍と戦って」

 

 

アスモデウス 「いまいち覚えてないわ」

 

 

ベルゼブブ 「ルシファーは何か知らない?」

 

 

ルシファー 「二天龍がどうなったかは知らないけど少なくとも今はもういないわ。後、二天龍にやられそうになったところを翠色の目をした子に助けられたみたい」

 

 

ヤハウェ 「そうなのですか?」

 

 

ルシファー 「ええ、意識を失う前にチラッと見ただけだけど」

 

 

ヤハウェ 「それならお礼を言いたいのですが」

 

 

ルシファー 「ところで話があるんだけど」

 

 

レヴィアタン 「何?」

 

 

ルシファー 「今私達は多分どの陣営からも死んだ事にされてると思う。そこでもうこのまま四大魔王引退して自由に生きない?」

 

 

アスモデウス 「私は賛成ね。もう疲れたし」

 

 

ベルゼブブ 「同じく」

 

 

ヤハウェ 「私も賛成ですかね。神が居なくても世界がまわるということを学んで欲しいですし」

 

 

レヴィアタン 「私も賛成」

 

 

ルシファー 「じゃあこれ以降私達は基本表舞台には上がらないという事で」

 

 

 

レヴィアタン•ヤハウェ•アスモデウス•ベルゼブブ 「「「「異議なし」」」」

 

 

ルシファー 「じゃあ私は助けてくれた男の子を探すから」

 

 

ベルゼブブ 「おや?年甲斐もなく惚れたか?」

 

 

ルシファー 「年甲斐もなくは余計よ。まあ惚れたのは否定しないけど」

 

 

レヴィアタン 「面白そうだし私も探そ」

 

 

ヤハウェ 「私もお礼言いたいですしね」

 

 

ベルゼブブ 「レヴィアタンと同じ理由で探す」

 

 

アスモデウス 「同じくね」

 

 

ルシファー 「取り敢えず見た感じ人間だったから人間界に行くわよ。

 

 

こうして元四大魔王と聖書の神は命の恩人を探すため人間界へ向かった。だが彼女たちはまだ知らない、悟の正体を、そしてルシファー以外にも彼女達が悟に惚れるという事を。

 

 

 

           〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

悟 「やっと着いたか」

 

 

黒ウサギ 「悟さん何処行ってたんですか!?」

 

 

悟 「ドラゴン退治してた」

 

 

黒ウサギ 「ほんとになにしてたんですか!?」

 

 

十六夜 「オイ悟!俺も誘えよ!」

 

 

飛鳥 「そうよ!貴方だけ面白そうな事してずるいわ!」

 

 

耀 「………悟だけずるい」

 

 

黒ウサギ 「ああーーもうこの問題児様方はーー!!」

 

 

 

こうして箱庭から来た問題児達と最強のオタクの異世界での物語が幕を開けた。

 

            

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 




如何だったでしょうか。初のクロスオーバー作品です。
ん?ハイスクールの方のヒロイン多くないって?
問題児の方も後々ヒロイン増えると思うので五分五分かと。
後誰追加しようかな。ヒロイン追加意見なども募集しています。


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旧校舎のディアボロス
1話 駒王学園に入学するようですよ!


はい!というわけで初回のゲストはこの方!

白夜叉 「うむ私の名前は白夜叉だ。よろしく頼む」

白夜叉さんはやっぱり悟君のこと好きですかね?


白夜叉 「う、うむ///大好きだ」


はい。ありがとうございます(砂糖吐きそう)それでは本編どうぞ。


 

あれから数ヶ月経った。その数日の間に俺、十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギは駒王学園の編入試験を受けた。黒ウサギは数学や英語を知らなかったので一から勉強したが、数学、英語、国語の3科目をわずか三ヶ月でマスターした。信じられるか?単純計算で一科目一カ月でマスターしてるんだぜ?十六夜、飛鳥、耀の3人も元々頭が良かったからか楽に通った。俺?俺も楽勝でしたよ。これでも前は颯と一緒に全国模試満点同率1位の常連だったから。

ちなみに黒ウサギはこっちの世界だと怪しまれる名前なので『黒野 兎』という名前にした。まんまだけどな。

一応ウサ耳はゼウスからもらってたピアスのお陰で隠せてる。

そして今日は駒王学園に登校する初日だ。

 

 

黒ウサギ 「学校って初めて行くからちょっと楽しみです!」

 

 

十六夜 「あんま面白いところじゃねぇけどなー」

 

 

飛鳥 「まあ、そうね」

 

 

耀 「その通り」

 

 

悟 「いやちゃんと楽しいところだから」

 

 

十六夜 「やっぱ行かなくて良いか?」

 

 

悟 「十六夜、学園には魔王の妹がいるらしいぞ。」

 

 

十六夜 「やっぱ行くわ!」

 

 

飛鳥 「やっぱり十六夜君の扱い上手いわね」

 

 

耀 「私もここまで上手くは出来ない」

 

 

そんなことを話していると駒王学園に着いた。校門の前に1人の女性が立っている。

 

 

??? 「編入生の方達ですね?私はこの学校で生徒会長をしています支取 蒼那と言います。」

 

 

悟 「二階堂 悟です。よろしくお願いします。」

 

 

十六夜 「逆廻 十六夜だ。よろしく。」

 

 

飛鳥 「久遠 飛鳥よ。よろしく」

 

 

耀 「春日部 耀。よろしく」

 

 

黒ウサギ 「黒野 兎です。よろしくお願いします」

 

 

蒼那 「それでは職員室に案内します。」

 

 

十六夜 「おい悟、あいつの気配人間じゃねぇな(小声)」

 

 

悟 「正解。あの人がこの学園に2人いると言われてる魔王の妹の1人だ。ちなみにあの人は魔王レヴィアタンの妹、もう片方は魔王ルシファーの妹らしい。(小声)」

 

 

十六夜 「ヤハハ!面白くなりそうじゃねぇか!」

 

 

そうして俺らは職員室に案内された。

担任の先生と挨拶し、教室に向かう。まさかの全員が同じクラスだった。そんなことある?

先に先生が入り俺らは扉の前で待機する。

 

 

            〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

オスっ!皆、俺の名前は兵藤一誠だ‼

…………………誰にむかって挨拶してるんだろうな俺は……

俺はつい先日彼女になったばかりの夕麻ちゃんとデートをしたんだけど途中からの記憶がほとんどないんだ。

松田と元浜は夕麻ちゃんのこと忘れてるし、俺は昼は体がやけに重くなり、夜は逆に活発になる。

あの日以降何かがおかしいんだよな。

っと先生が入ってきた。

 

 

先生 「おーい席につけ。今日は編入生を紹介するぞ」

 

 

何っ!編入生だと!可愛い子だと良いんだが。そう思っていると松田が質問する。

 

 

松田 「先生!編入生は女子ですか?」

 

 

先生 「それなんだが編入生は5人いてな、どういうわけか全員俺のクラスになった。ちなみに男子2人、女子3人だ。」

 

 

男子    「「「「「「「よっしゃーーーーー!!!」」」」」」

 

 

女子 「先生ーその男子達はイケメンですかー?」」

 

 

先生 「見てみれば分かる。じゃあ、みんな入ってきなさい。」

 

 

先生がそういうと教室のドアが開き、編入生が入ってくる。

1人は翠色の綺麗な瞳をした男子。

もう1人の男子は金髪にヘッドホンを頭につけたヤンキーっぽい。

女子3人のうち1人は青い髪を持ったおっぱいが大きい女の子!

2人目はいかにもお嬢様って雰囲気を醸し出している。

3人目は小動物みたいな見た目をしている。

 

 

先生 「じゃあ、二階堂君から順番に自己紹介よろしく」

 

 

悟 「二階堂 悟だ。趣味は料理、スポーツ、ボードゲームだ。気軽に話しかけてくれ。」

 

 

十六夜 「見た目通り生意気そうで粗野で乱暴で面白いことが大好きな逆廻 十六夜だ。取り扱いには充分注意してくれよな?特技は特にねーな、強いていうならかくれんぼか。」

 

 

黒ウサギ 「黒野 兎です。特技は走ることですかね。皆さんよろしくお願いします。」

 

 

飛鳥 「久遠 飛鳥よ。特技は特にないわね。気軽に話しかけてちょうだい。」

 

 

耀 「春日部 耀。……特技じゃ無いけど好きなのは動物。よろしく。」

 

 

女子 「「「「「キャアアーーーー!!!」」」」」

 

 

男子 「「「「うおおおお〜!!」」」」

 

 

女子1 「ワイルド系のイケメンよ!」

 

 

女子2 「二階堂君は正統派イケメンって感じ」

 

 

女子3 「十六夜×二階堂!?それとも二階堂×十六夜!?」

 

 

女子4 「どっちも推せる!」

 

 

女子 「「「「分かる!!」」」」

 

 

ああ、早速腐女子の方々のネタに。

 

 

男子1 「黒野ちゃんサイコー!!!」

 

 

男子2 「いや飛鳥様だろ!!」

 

 

男子3 「いや!耀ちゃんだ!」

 

 

悟 「あ、後飛鳥と兎に色目使ったら半殺しにするから」

 

 

十六夜 「俺も耀に色目使ったら殺すからよろしく。ヤハハ!」

 

 

男子 「「「「なにぃーーーー!?」」」」

 

 

男子4 「まさか飛鳥ちゃん達は付き合ってるのか?」

 

 

飛鳥 「ええ、悟とね」

 

 

黒ウサギ 「私も悟さんです」

 

 

耀 「私は十六夜」

 

 

 

男子  「「「「「何ーーーー!?」」」」」

 

 

何ーーーー!?まさかの二股だと!十六夜は耀ちゃんと付き合ってるし羨ましいーー!

あれ、飛鳥ちゃんと黒野ちゃんはお互い怒らないのかな?

 

 

女子5 「飛鳥ちゃんと黒野ちゃんはお互い何とも思ってないの?」

 

 

飛鳥 「ええ、お互い了承済みよ」

 

 

黒ウサギ 「YES!お互いに認めてます!」

 

 

男子   「「「「「何ーーーー!?」」」」」

 

 

男子1 「合法二股だと!」

 

 

男子2 「二、二階堂、何てやつだ!」

 

 

確かにこれじゃ小ハーレムじゃねぇか!クソーー俺は彼女のことも曖昧になっているというのに!

いや、まだだもしかしたら席が隣になるかも

 

 

先生 「それじゃあ、二階堂は兵藤の左隣、十六夜は右隣、黒野は二階堂の左隣、久遠は二階堂の前、春日部は十六夜の右隣な」

 

 

先生ーーー!?何か俺に恨みでもあるんすか!?何で両隣男なんすか!(多分結構ある)

 

 

ま、まあ友達にはなれるかな。

 

 

一誠 「俺は兵藤一誠だ。よろしく逆廻、二階堂」

 

 

十六夜 「ヤハハ、よろしくな。それと俺のことは十六夜でいいぜ」

 

 

悟 「俺も悟でいい。よろしくな兵藤」

 

 

兵藤 「おう!俺のことも一誠でいいぜ」

 

何だかんだで仲良くなれそうだ。ただ一つ決めたことがある。

非常に、非常に惜しいが、飛鳥ちゃんと黒野ちゃんと耀ちゃんは覗かないようにする。

 

 

          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

悟 「(やっぱり一誠の中からちゃんとドライグの気配がするな)」

 

 

今俺は隣の席になった兵藤一誠から赤龍帝ドライグの気配を感じ取っていた。兵藤一誠はハイスクールD×Dの主人公で今代の赤龍帝である。

今はまだ悪魔になりたてだが、眷属と修行したら俺はともかく十六夜の暇潰し相手になるだろう。

 

 

ちなみにその十六夜はというと、

 

 

十六夜 「(へぇ、コイツからも人間じゃねぇ気配がする。まだ弱いが、強くなれば遊び相手にはなりそうだな。思ったより面白くなりそうだぜこの世界も!)」

 

 

などと考えていた。流石の戦闘狂である。

 

 

先生 「それじゃあ早速一限目始めるぞー」

 

 

そうして人生2回目の俺の高校生活が始まった。

 




如何だったでしょうか。次回はグレモリー眷属と接触するつもりです。
因みに今の十六夜達の強さの目安として


十六夜=サーゼクス(本気)

飛鳥、耀=曹操クラス


を推定しています。

それではまた次回



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2話 オカルト研究部と接触するようですよ!

2話目です。今回のゲストはこの方!


十六夜 「ヤハハ!逆廻 十六夜だ。よろしく!」


十六夜さん異世界に来たということで一言。


十六夜 「やっぱ強いやつと戦いてぇな。この世界にも俺より強い奴がいるらしいしな」


そうですね。多いと言うほどでは無いですが、ランキング1位は今の十六夜さんでは勝てないですね。


十六夜 「面白いじゃねえか。ここでも退屈しなさそうだな」


と言うわけで本編どうぞ。


 

 

学校が終わり放課後。学校ではイッセーの友人である松田と元浜とも知り合いとなった。まあちょくちょく黒ウサギや飛鳥にセクハラ発言しようとして〆たり、耀にもしようとして十六夜に〆られたりとしているが、仲良くはしている。

会話の内容の大半がエロトークなので俺と十六夜も混ざりやすいけどな。

そして現在、俺は十六夜と共に家の周りや学校の周りを散策している。周りに何があるか把握しておけば色々と役にたつ。家の周りには、スーパーや商店街、そして需要があるかわからないが、麻婆豆腐専門店があった。あれ?ここ冬木か?今度行ってみようと思った。取り敢えず今日と明日用の食材を買ったので一旦帰ろうかな。

 

 

悟 「十六夜、食材も買えたし、一旦帰ろうぜ」

 

 

十六夜 「あいよ」

 

 

そうして家に向かって帰っていた時、近くの公園から大きい音がした。

 

 

十六夜 「へぇ面白そうじゃねぇか。悟、行くぞ」

 

 

悟 「了解」

 

 

俺は十六夜の後に続き公園に向かった。

 

 

 

         〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一誠 「なんなんだ、あいつ変質者か?」

 

 

俺は今黒いスーツの翼はえた男から逃げて公園の噴水の前にいた。

 

 

???「逃がすと思うか?下級な存在はこれだから困る」

 

 

さっきの変質者の声を聞き慌てて後ろを振り向く

 

 

???「お前の主は誰だ。もしや『はぐれ』か?ならば、殺しても問題あるまい」

 

 

男は光を手に集めだし槍を創り出した。ー殺される。と思った時にはすでに槍が腹を貫いていた。

 

 

一誠 「ぐ……ああぁぁ……」

 

 

俺はその場で呻いた。痛い。マジでいてぇぇぇぇ!?

 

 

???「一回では死ななかったか、ならばもう一撃放つとしよう」

 

 

トドメを刺す気か!?冗談じゃねぇ!あんなのもう一撃くらったら死ぬ!そう思ったその時

 

 

十六夜 「面白そうなことしてんじゃねぇか。俺も混ぜてくれよ」

 

 

不意に声がしたのでその方向に振り向くと、今日編入してきた逆廻 十六夜と二階堂 悟がいた。

てか何で二階堂はスーパーの袋持ってんだ?(お前余裕そうだな)

 

 

??? 「何だただの人間二人か。だが見られたからには死んでもらう」

 

 

そう言って変質者は光の槍を十六夜と悟に向けて放つ。ヤバい!あれを食らったら死ぬぞ!

そう思ってたのだが

 

 

十六夜 「はっ!しゃらくせぇ!」

 

 

十六夜はパンチだけで光の槍を消し

 

 

悟 「何だこのクソみたいに弱い威力は?」

 

 

悟は槍の文句を言いながら指を鳴らすと、光の槍は消えていた。

え、こいつら何したんだ!?

俺が訳がわからなくなっていると、俺の後ろから魔法陣が出現し、

 

 

??? 「その子に触れないでちょうだい」

 

 

赤い髪の女性が現れた。うっ、意識が…

俺はそこが限界だったのかそこで気を失った。

 

 

         〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

魔法陣からリアス•グレモリーが現れた瞬間、一誠は限界だったのか気を失った。無理もねぇか。悪魔になりたてなのにあの見るからに聖属性含んでますよみたいな槍を食らったらな。

 

 

??? 「紅い髪……グレモリー家のものか……」

 

 

リアス 「リアス・グレモリーよ、堕ちた天使さん。この子達に手を出すなら容赦しないわ」

 

 

??? 「……これはこれは。その者はそちらの眷属か。だが、その人間共はなんだ」

 

 

リアス 「私の協力者……と言ったところかしら。この街は私の管轄なの邪魔するなら容赦をすることはしないわ」

 

 

いや俺ら初対面だから協力者も何も無いけどな。まあ、面倒くさいことにしたく無いので俺は十六夜にアイコンタクトを送る。十六夜も渋々だが頷いた。邪魔されたのが気に障ったんだろうな。

 

 

???「その言葉、そっくりそのまま返そう。それと眷属の放し飼いはやめることだな」

 

 

リアス 「ご忠告痛みいるわ」

 

 

???「我が名はドーナシーク再びまみえないことを願う。そこの人間共命拾いしたな」

 

 

十六夜 「はっ、負け惜しみにしか聞こえねぇよ」

 

 

ドーナシーク 「次もし会うことがあれば、その時は今度こそ貴様らを消す!」

 

 

悟 「やれたら良いな」

 

 

こんな雑魚にやられる奴は俺の仲間にはいねぇしな。ドーナシークは空に飛んでいった。

 

 

リアス 「それで貴方達は何者」

 

 

十六夜 「そんな事はどうでも良い」

 

 

ああ、やっぱり不機嫌だなこれは。

 

 

リアス 「そうは行かないわ、ここは私の管轄なの。好き勝手やられたら困るのよ」

 

 

十六夜 「その結果がこれなのか?」

 

 

悟 「十六夜、その辺にしとけ。後で戦ってやるから」

 

 

十六夜はそういうと若干不満はありそうだが引き下がった。

 

 

悟 「さて、すいませんねグレモリー先輩。」

 

 

リアス 「いえ、構わないわ。それで貴方達は一体?」

 

 

悟 「話しても良いんですが、そろそろ一誠も限界ですし、もう遅いので明日詳しく話すというのでどうでしょうか?」

 

 

リアス 「ええ、それで構わないわ。明日使いをよこすわ」

 

 

悟 「有難うございます。それでは俺達はこれで」

 

 

そう言って俺達は家に向かう。

 

 

十六夜 「にしてもつまんねぇことしてくれたなあのお嬢様」

 

 

悟 「まあ、そういうな。それにどっちにしろあの程度じゃウォーミングアップにもなんねぇよ」

 

 

十六夜 「まあ、そうか。それより悟が戦ってくれるならそっちの方がいいな!」

 

 

悟 「相変わらずの戦闘狂だな」

 

 

十六夜 「お前も似たようなもんだろ」

 

 

悟 「否定はしない」

 

 

そうして俺らは家に帰り、晩飯を作った後十六夜と戦った。その後黒ウサギにハリセンで叩かれたのは言うまでも無いだろう。

 

 

 

 

 

翌日朝登校すると一誠が松田と元浜にもみくしゃにされていた。何でも一誠とリアス•グレモリーが一緒に登校してきたからだそうだ。

 

 

松田 「俺たちはモテない同盟だったはずだ」

 

 

元浜 「俺たちと別れたあと何があった。詳しく教えてもらおうか」

 

 

元浜は冷静に聞くが眼つきがめちゃくちゃ鋭い。

 

 

一誠 「ふっ、お前ら生乳って見たことあるか?」

 

 

コイツらほんとブレねぇな。そこはマジで尊敬するわ。まあ、飛鳥達含めた女子勢の目線は凄いことになっているが。

そうして俺達は放課後まで過ごした。

 

 

 

 

 

 

放課後。

 

 

???「や。どうも」

 

 

クラスに木場が来て俺らと一誠のところにやってきた。一誠は半眼でイケメンを睨んでいる。

 

 

木場「君たちが兵藤君、二階堂君、十六夜君かい?」

 

 

十六夜 「そうだぜ」

 

 

悟 「ああ」

 

 

一誠 「………ああ。それでなんのご用ですかね」

 

 

俺らは普通に返したが、イッセーは面白くなさそうに返している。

 

 

木場 「リアス・グレモリー先輩の使いできたんだ」

 

十六夜 「へぇ」

 

 

悟 「なるほど」

 

 

一誠 「ッ!?」

 

 

よくよく考えたら眷属に迎えに行かせて自分はシャワー浴びてるリアス•グレモリーやばくね?

そんな事を考えていると

 

 

木場 「僕と一緒について来てくれるかな」

 

 

十六夜 「いいぜ」

 

 

悟 「了解」

 

 

一誠 「……分かった」

 

 

一誠のやつまだ木場を睨んだままだな。エロ発言をしなければこいつもモテると思うんだけどな。

 

 

悟 「一応飛鳥達も関係者だから連れてっても良いか?」

 

 

木場 「それなら別に構わないよ」

 

 

許可を貰えたので、飛鳥達も含めた面子で向かう。因みに教室を出る時に腐女子の方達が騒いでいたのは見なかったことにしよう。そうして木場について行くと旧校舎の前に着いた。

 

 

木場 「こっちだよ」

 

 

木場について行くと旧校舎の中に入り、奥の階段を登ると奥に部屋が見えた。あそこが目的地か。

予想は当たってたようで、部屋の前までいく。ドアには

 

 

『オカルト研究部』と書かれていた。中に入ると壁のいたるところに魔法陣の様な幾何学模様がえがかれてある。

すげぇな。本格的だな。

 

 

 

一誠 「おおっ!あれは学園のマスコット一年生の搭城 小猫ちゃんじゃないか!」

 

一誠が見ている先を見ると、白い髪をした猫みたいな見た目の子がいた。

 

 

一誠 「おお、あっちには二大お姉様の一人姫島朱乃先輩まで!」

 

 

もうほんとコイツブレねぇな。よく耳を澄ますと水の音が聞こえる。原作通りシャワーを浴びているようだ。

しばらくすると上がってきて

 

 

朱乃 「部長、これを」

 

 

リアス 「ありがとう、朱乃」

 

 

リアス•グレモリーがタオルを受け取る。せめてちゃんと全部服着てくれませんかね?飛鳥達は良いとしても。

そして一誠はちゃんと見ている。それ少なくすればモテるのにな(2回目)

 

 

小猫 「……いやらしい顔」

 

 

悟•十六夜 「「まあ、一誠だしな」」

 

 

一誠 「ちくしょう!否定出来ない!」

 

 

リアス 「ごめんなさいね、昨日はイッセーの家に泊まったままだったからシャワーを浴びていなかったのよ」

 

 

イッセーをからかっていると姫島朱乃とリアス・グレモリーがカーテンの奥から出てきた。

 

 

悟 「事情は理解しました。でも次からは先に入っておいてくれるとありがたいです。兎と飛鳥からの痛い視線を余り受けたく無いので」

 

 

リアス 「勿論よ」

 

 

朱乃 「挨拶が遅れました。姫島朱乃です」

 

 

悟 「二階堂 悟です。よろしく」

 

 

十六夜 「逆廻 十六夜だ。よろしく頼むぜ」

 

 

一誠 「ひょ、兵藤 一誠です。よろしくお願いします」

 

 

黒ウサギ 「黒野 兎です。よろしくお願いします」

 

 

飛鳥 「久遠 飛鳥よ。よろしく」

 

 

耀 「春日部 耀。よろしく」

 

 

木場 「僕も挨拶がまだだったね。木場 裕斗だ。よろしくね」

 

 

小猫 「搭城 小猫です。よろしくお願いします」

 

 

リアス 「全員そろったようね」

 

 

リアス・グレモリーが全員がいるのを確認はしたあと俺たちの方に視線を向ける。

 

 

リアス 「ようこそ、オカルト研究部へ。私たちは貴方達を歓迎するわ………悪魔としてね」

 

 

 

 

一誠 「あ、悪魔ですか?」

 

 

一誠が驚いた声をあげる。無理もないな。普通に生きていれば関わることなんて殆ど無いからな。

 

 

朱乃 「粗茶です」

 

 

一誠 「あっ、どうも」

 

 

悟 「どうも」

 

 

十六夜 「ありがとよ」

 

 

飛鳥 「ありがとう」

 

 

耀 「ありがと」

 

 

黒ウサギ 「ありがとうございます」

 

 

全員用意されたお茶を飲む。

 

 

悟 「美味いな」

 

 

一誠 「美味いです」

 

 

十六夜 「美味い」

 

 

飛鳥 「美味しいわね」

 

 

黒ウサギ 「美味しいです」

 

 

耀 「美味しい」

 

 

朱乃 「あらあら、ありがとうございます」

 

 

俺らはお茶を少し飲んで落ち着く。

 

 

リアス 「朱乃、貴方もこちらに座ってちょうだい」

 

 

朱乃 「はい、部長」

 

 

姫島先輩もリアス•グレモリー(これ以降グレモリー先輩)の隣に座る。

 

 

リアス 「まず貴方達の事はそれぞれ名前で呼ばして欲しいのだけど良いかしら?」

 

 

全員が頷く。

 

 

リアス 「ありがとう。さて、さっきも言った通り私達は悪魔なの。私たち悪魔は堕天使と太古の昔から争っているわ。冥界ー人間で言う地獄ね。そこは悪魔と堕天使で二分化されているの、そこの覇権を巡っているってことよ。そこに神の命を受けて悪魔と堕天使を問答無用で倒しにくる天使も含めて三すくみ。それを大昔から繰り広げているのよ」

 

 

ふむちゃんと原作通りの設定だ。違くなるとしたら二天龍の時だろうな。

 

 

一誠 「ちょ、ちょっと待って下さい!いきなり悪魔って言われても何が何だか」

 

 

リアス 「天野 夕麻」

 

 

一誠 「ッ!!」

 

 

リアス 「あの日、あなたは天野 夕麻とデートしていたわね?」

 

 

一誠 「……冗談なら止めて下さい。こんな雰囲気で話したくないです」

 

 

十六夜 「まあ、落ち着けや一誠。このタイミングでそんな話題を出してきたんだ。何かあるんだろうよ」

 

 

一誠 「十六夜、……すいません先輩。話を続けて下さい」

 

 

リアス 「この子よね、天野 夕麻って」

 

 

写真を一誠に向ける。噴水の前にいた痴女?の普通の格好の写真だった。

 

 

リアス 「天野 夕麻いえ、この堕天使はある目的であなたに近づいたの」

 

 

一誠 「目的?」

 

 

リアス 「あなたを殺すために」

 

 

一誠「ッ!!なんで俺が⁈」

 

 

リアス 「落ち着いて一誠。……運がなかったのでしょうね」

 

 

一誠 「運がなかったって」

 

 

リアス 「正確には貴方が堕天使を脅かすほどの神器(セイクリッド•ギア)を持っていたからね」

 

 

十六夜 「神器(セイクリッド•ギア)ってなんだ?」

 

 

リアス 「神器(セイクリッド•ギア)とは、特定の人間に宿る規格外のちから。中には私たち悪魔や堕天使を脅かすほどのちからを持った神器があるの。一誠(これ以降イッセー)、手を上にかざしてちょうだい」

 

 

そう言われ、イッセーは手を上にかざす。

 

 

リアス 「目を閉じてあなたの中で1番強いと感じる何かを心の中で想像してちょうだい」

 

 

イッセー「い、1番強い存在…。ど、ドラグ・ソボールの空孫 悟かな」

 

 

おい、それって松田が持ってた漫画のキャラクターじゃね?

 

 

リアス 「その存在を真似るのよ。強くよ、軽くじゃダメ」

 

 

あ、この後の展開読めたわ。イッセーは両手を前に突き出し上下にあわせる。

 

 

イッセー「ドラゴン波!」

 

 

ですよねー!イッセーが目を開けると左腕が光だし籠手のようなものが装着されていた。

 

 

イッセー 「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ⁉」

 

 

十六夜 「ヤハハ、イッセー最高だな!」

 

 

悟 「分かってはいたがマジでやるとは」

 

 

イッセー 「お前ら!他人事の様に言いやがって!」

 

 

リアス 「それがあなたの神器よ、あとは自分の意思で出し入れができるわ。そして、それを危険視されて殺されたところを私が生きかえらせたのよ悪魔としてね」

 

 

成程な。イッセーは原作通り一回既に死んでいたか。

 

 

イッセー 「どういうことですか?」

 

 

バッ!?その瞬間、俺らとイッセー以外の背中からコウモリのような翼がはえる。

 

バッ!?みれば、イッセーの背中にも同様のものがはえていた。

 

 

イッセー 「え!?俺にも先輩達と同じ様な羽が!?」

 

 

リアス 「改めて紹介するわね。祐斗」

 

 

木場が俺たちに向けてスマイルする。

 

 

木場 「僕は木場 裕斗。君たちと同じ二年生だよ。えーと悪魔です。よろしく」

 

 

小猫 「……一年生。……搭城 小猫です。…悪魔です。」

 

 

朱乃「三年生、姫島 朱乃ですわ。一応、副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。うふふ」

 

 

リアス 「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくねイッセー」

 

 

全員の自己紹介が終わったところでグレモリーは俺らを見た。

 

 

リアス 「さて私達の事を話したから、今度はそちらについて聞かせてくれるかしら?悟?」

 

 

リアス先輩は真剣な表情をする。俺はそれに対し

 

 

悟 「すいません。その前にお茶とお菓子追加して良いですか?」

 

 

グレモリー眷属+イッセーがずっこけた。十六夜達は笑いを堪え、黒ウサギはハリセンを持っている。

 

 

黒ウサギ 「少しは緊張感持って下さい!このお馬鹿様!」

 

 

思いっきりハリセンで叩かれた。

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?最後ギャグみたいな雰囲気になりましたね。まあ、そこも一つの売りという事で。
今のところ悟君のヒロインはあらすじに書いてある通りですが、このキャラヒロイン化して欲しいとか要望あったら感想でも、メッセージでもどちらでも良いので送ってください。
では皆さんまた次回も。


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3話 悪魔になんてならないそうですよ!

3話めです。今回ゲストはこの方!


飛鳥 「久遠飛鳥よ。よろしく」


飛鳥さんは悟君と異世界でもイチャイチャする予定ですかね?


飛鳥 「ま、まあ言い方はアレだけど、そうしたいわね」


ラブコメ(ラブコメント)ありがとうございます。では本編どうぞ。


 

 

グレモリー眷属+イッセーが盛大にずっこけ、立て直すのに数秒かかった。

 

 

朱乃 「お茶をもう一度淹れましょうか?」

 

 

悟 「ああ、それには及びません。自分でやるので」

 

 

そう言って、俺はギフトカードから茶葉とポットを取り出す。ついでに俺たち分のカップもだ。

 

 

悟 「お前らはいつものでいいよな?」

 

 

十六夜 「おう」

 

 

飛鳥 「ええ」

 

 

耀 「うん」

 

 

黒ウサギ 「YES!」

 

 

というわけで茶葉をポットに入れ、お湯を入れて、紅茶を作る。『いつもの』とは俺謹製の茶葉にこれまた俺謹製のミルクと砂糖を少量入れた紅茶の事である。

 

 

悟 「ついでにお菓子も出しとくか」

 

 

そう言って俺は手作りのショートケーキホールサイズを出す。普通のホールケーキの3倍のサイズだ。

 

 

イッセー 「いや、デカすぎだろ!?」

 

 

悟 「そうか?俺らの基準だとこれで普通のホールケーキだが?」

 

 

イッセー 「一回普通のケーキ屋に売ってるホールケーキ見てこい!」

 

 

悟 「いや、アレ小さすぎて食べた気がしないんだよな」

 

 

実際店のホールケーキを買ってきたら、一瞬で食べ終わるわ、挙げ句の果てに女子勢から俺が作る方が美味いと言われる始末。

 

 

悟 「先輩達も紅茶とケーキ要ります?」

 

 

リアス 「そうね。ちょうどお菓子もお茶も無くなったし、頂いても良いかしら?」

 

 

悟 「俺は構いませんよ。因みに飛鳥達、帰ったら別の種類のケーキもあるからそんな顔すんな」

 

 

飛鳥 「それなら良いわ」

 

 

黒ウサギ 「そうですね」

 

 

耀 「問題ない」

 

 

黒ウサギもこういう時になるとボケに回る。貴重なツッコミ要員が。

 

 

悟 「丁度紅茶も出来ましたね。先輩達もカップ一旦ください」

 

 

グレモリー眷属+イッセーが俺にカップを渡してくる。

 

 

悟 「十六夜、ケーキを切り分けてくれ。女子勢に少し多めにな。俺の分少しお前の方にとって良いから」

 

 

十六夜 「あいよ」

 

 

十六夜が手慣れた様子でケーキを切って行く。いつもケーキ食う時も十六夜がカット担当だしな。

十六夜がケーキを切っているうちに俺もそれぞれの紅茶にミルクと砂糖を少々入れる。

 

 

十六夜 「切り分けたぜ」

 

 

悟 「こっちも出来た」

 

 

十六夜がそれぞれにケーキが乗った皿を、俺が紅茶の入ったカップをそれぞれ手渡す。

 

 

リアス 「ありがとう」

 

 

朱乃 「あらあら、ありがとうございます」

 

 

小猫 「ありがとうございます」

 

 

木場 「ありがとう」

 

 

イッセー 「サンキュー」

 

 

全員に行き渡ったところで全員が紅茶を飲む。

 

 

グレモリー眷属+イッセー 「美味い!」

 

 

リアス 「美味しいわね。今までのどの紅茶よりも」

 

 

朱乃 「私もこれには勝てないですわ」

 

 

小猫 「美味しいです」

 

 

木場 「すごいねこれは」

 

 

イッセー 「あんま紅茶は飲まねぇけどこれは凄ぇ飲みやすいな!」

 

 

紅茶は好評の様だ。だがこの紅茶の真髄はそこではない。

 

 

悟 「今度はケーキを食べた後に紅茶を飲んでみてください」

 

 

そういうと、リアス先輩達はケーキを食べてから紅茶を飲む。

 

 

リアス 「さっきとはまた違う味がするわね!ミルクや砂糖を使ってるのにケーキの甘さと丁度合うわ」

 

 

朱乃 「一体どうなっているんでしょうか?」

 

 

小猫 「他のお菓子にも合いそうです」

 

 

木場 「貴族とかに売れそうだね」

 

 

イッセー 「なんか市販のミルクティーよりは甘くないな」

 

 

悟 「アレは砂糖とミルクの他にも色んなものが入っているからな」

 

 

俺もじぶんが入れた紅茶を飲む。うん美味いな。紅茶を飲んで落ち着いたので本題に戻る。

 

 

 

リアス 「結局貴方達は何者なのかしら?」

 

 

悟 「まあ、言っちゃえばただの神器を持った人間ですよ。最も自分達が持っているこれが神器というのは初めて知りましたが。」

 

 

俺はギフトカードを取り出してそういう。異世界から来ましたというのも良いが、まだ信用して良いものか分からないからな。十六夜達もそれを分かってるからか口を出してこない。

 

 

リアス 「どんな神器なの?」

 

 

悟 「名前は知りませんが、俺の場合は時を止めたりですかね」

 

 

リアス 「時を止めるですって!?(そんなのまるでギャスパーの神器じゃない!でもギャスパーのとは違うし)」

 

 

悟 「後は物を収容出来たりですかね?」

 

 

リアス 「他の子達はどんなのなの?」

 

 

十六夜 「俺のはよく分かってねぇな」

 

 

飛鳥 「私もね」

 

 

黒ウサギ 「私もです」

 

 

耀 「私も」

 

 

リアス先輩達は困惑した顔をする。ここは誤魔化しておくか。

 

 

悟 「俺は何故か昔からあったので能力を把握していますが、十六夜達は最近発現したばかりなので詳しいことが分からないんですよ」

 

 

リアス 「成る程ね。隠してるというわけではないのね」

 

 

悟 「はい」

 

 

本当は隠しているんだが。

 

 

リアス 「貴方達の誰か三人私の眷属にならない?」

 

 

悟 「何で三人何ですか?」

 

 

リアス 「悪魔に転生するには悪魔の駒(イーヴィル•ピース)はチェスを模しているんだけど、残っている駒が僧侶(ビショップ)一個、戦車(ルーク)一個、騎士(ナイト)一個なの。」

 

 

悟 「成程。事情は分かりましたが俺はお断りします。」

 

 

十六夜 「俺も断るぜ」

 

 

飛鳥 「右に同じ」

 

 

耀 「以下同文」

 

 

黒ウサギ 「私もです」

 

 

リアス 「そう、まあ仕方ないわね。気が向いたら言ってちょうだい、それとイッセー悪魔には爵位があるの。悪魔で活躍すれば爵位を貰って成り上がることができるのよ。やり方しだいではハーレムも作れるかもしれないわ」

 

 

イッセー 「マジですか⁈うおおおおおおおおおおおおおおおお❗️俺頑張ります!!」

 

 

小猫 「いやらしい」

 

 

イッセー 「クッ!小猫ちゃんに言われるのは辛いけど、夢は諦めきれん!!」

 

 

リアス 「あと悟達も眷属にはならなくともオカルト研究部には入ってもらうわ」

 

 

悟 「活動内容は具体的には?」

 

 

リアス 「貴方達は人間だから、チラシ経由の依頼なんかはやらなくて良いわ。ただ実力も見たいからはぐれ悪魔……主人を無くした悪魔の討伐依頼などがきたら同行してもらうといった内容ね」

 

 

まあ、そのくらいなら良いか。

 

 

悟 「俺は良いですよ。十六夜達は?」

 

 

十六夜 「俺も構わねぇ」

 

 

飛鳥 「私も問題ないわ」

 

 

耀 「大丈夫」

 

 

黒ウサギ 「私もです」

 

 

悟 「という事で俺らは全員入ります」

 

 

リアス 「ええ、ありがとう。今日はこれで解散で構わないわ。はぐれ悪魔の討伐依頼が来た時のために連絡先を交換したいのだけど」

 

 

悟 「分かりました。一応代表で俺の連絡先を渡しときます」

 

 

こうしてオカルト研究部との初接触は終わった。

 

 

 

 

家に帰ると白夜叉とレティシアが待っていた。

 

 

白夜叉 「お疲れだの主様達よ」

 

 

悟 「まあ、少し疲れたか」

 

 

レティシア 「オカルト研究部とやらはどうだったんだ?」

 

 

十六夜 「まあ、粒揃いではあったがまだ全然弱いな。もう少し強くなれば飛鳥達の相手にはなる。俺も遊び相手位にはなるかな」

 

 

悟 「まあ見た感じ白夜叉と同格かなって思うのはこの世界だと二人いや二体くらいかな?」

 

 

今の白夜叉は神格を返上して霊格を取り戻しているので階層支配者をしていた頃よりも強くなっている。相手になるのはオーフィスかグレートレッドくらいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白夜叉 「二体という事は人ではないのか?主様よ」

 

 

悟 「そうだねドラゴンだから」

 

 

十六夜 「へぇ戦ってみてぇな」

 

 

悟 「まあ、今の十六夜だと勝つのは難しいかな」

 

 

十六夜 「ならこの世界の目標はそいつらを倒すことにするぜ」

 

 

耀 「十六夜ならできる」

 

 

十六夜 「ありがとよ」

 

 

悟 「お熱いねー」

 

 

十六夜•耀 「「悟にだけは言われたくねぇよ(ない)」」

 

 

悟 「特大のブーメラン返された」

 

 

白夜叉 「にしてもこの世界は娯楽が多くて良いの。特にゲームセンターなるものは制覇したいの」

 

 

悟 「学校に通わせてやれてねぇからな。好きなだけ遊んでこい。代金はゼウス持ちだからな」

 

 

悟 「レティシアも好きな物買えよ。メイドだからって理由で我慢するのは許さん。恋人に不自由はさせたくねぇからな」

 

 

レティシア 「う、うむ///承知した」

 

 

十六夜 「(言ったそばからこれかよ。流石だな)」

 

 

悟 「さて晩飯にするか」

 

 

そう言って悟はキッチンに向かった。

 

 

 

 

翌日の夜、俺達はリアス先輩の指定した場所に来ていた。何でもはぐれ悪魔討伐の依頼が来たからだそうだ。翌日の夜にすぐ来るのは早すぎね?

リアス先輩達と合流したので、そのはぐれ悪魔、バイザーというらしい悪魔が潜伏しているという場所に向かってる。

しばらく歩くとその場所に着いた。そこには上半身が女性で下半身がケモノの化け物がいた。

 

 

リアス 「はぐれ悪魔のバイザー。主の元を逃げ、その欲求を満たすために暴れ回る不逞の輩。その罪、万死に値するわ!グレモリー公爵の名に置いて、貴女を吹き飛ばしてあげる!」

 

 

バイザー 「こざかしいぃぃぃぃ! 小娘ごときがぁぁぁ! その紅の髪のように、おまえの身体を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁ!」

 

 

雑魚キャラ感醸し出すセリフだな。というかこの程度だと十六夜達が消化不良だ。まあここは様子見だな。

リアス先輩がイッセーに悪魔の駒のそれぞれの特性について説明しながら、眷属達に指示を飛ばす。『騎士』の祐斗、『戦車』の小猫に続き、今は『女王』である朱乃が攻撃している。嘘だろ、もう瀕死になっている。言っちゃ悪いがこの程度の攻撃で瀕死になるのかよ。

リアス先輩は瀕死のバイザーに近づき

 

 

リアス 「最後に言い残す事はあるかしら?」

 

 

バイザー 「殺せ」

 

 

リアス 「そう、なら消し飛びなさい」

 

 

リアス先輩がバイザーを完全に消し飛ばした。

 

 

リアス 「これで終わりね。それとイッセーには説明しなければならないことがあるの」

 

 

イッセー「なんですか?」

 

 

リアス 「下僕の特性についてよ」

 

 

イッセー 「下僕の特性?」

 

 

リアス 「ええ、私が悟達に悪魔の駒(イーヴィル•ピース)はチェスを模しているって言ったのを覚えているかしら?」

 

 

イッセーはそれに頷く。

 

 

リアス 「それぞれの駒には特製があるの。騎士ならスピードアップ、戦車ならパワーアップ、ビショップは魔力や魔法の威力アップ、そして女王は今言った駒全ての性質を持っているの」

 

 

イッセー 「俺の駒はなんですか?」

 

 

リアス 「兵士よ。イッセーは兵士なの」

 

 

イッセー 「俺一番下っ端かよ」

 

 

イッセーがガッカリする。いや別にポーン弱くねぇよ。チェスをやっている上でポーンを如何に上手く使うかが勝負を決める鍵になることもある。

そんな事を考えていると、上空に気配がしたのを感じる。リアス先輩達は気づいていない。

 

 

悟 「十六夜」

 

 

十六夜 「あいよ」

 

 

上空から俺ら目掛けて攻撃されたので十六夜に迎撃するように言う。十六夜はその攻撃を殴って消滅させる。

 

 

グレモリー眷属 「「「「「!?」」」」」

 

 

??? 「ほう、この攻撃を防ぐとは」

 

 

リアス 「誰!姿を見せなさい!」

 

 

そうして相手が姿を現す。

 

 

???「私の名はシビラだ」

 

 

リアス 「シビラですって!?」

 

 

イッセー 「部長知ってるんですか?」

 

 

リアス 「シビラと言ったら最上級悪魔だったのに自ら主を殺した事ではぐれになった、SS級はぐれ悪魔よ!」

 

 

確かに多少は出来そうだが、この程度なら箱庭で五桁くらいだがな。まあ、そもそもサーゼクスすら四桁が限界だろう。

 

 

十六夜 「悟、俺がやっても良いか?最近歯応えある奴と戦ってなかったからな」

 

 

悟 「良いぞ」

 

 

十六夜 「よし!」

 

 

リアス 「ま、待ちなさい!いくら神器を持っているからと言って、人間に勝てる相手ではないわ!」

 

 

悟 「それは俺らの事舐めてますよ、リアス先輩」

 

 

俺は少し殺気を出しながらそう言う。見れば、イッセーはガタガタに震え、木場、小猫、朱乃先輩までもが少し震えている。

 

 

飛鳥 「少し強く出し過ぎよ、悟」

 

 

悟 「加減間違えたわ」

 

 

リアス 「貴方達、本当に何者なの?ただの人間がこんな殺気出せるわけ」

 

 

悟 「人間だから弱いって思うのはやめた方がいいですよ。そんな固定観念はこの戦いを見た後にすぐに吹き飛ばされますから」

 

 

そうして俺は十六夜達の方に視線を戻す。そこでは十六夜が敵の放った魔法を次々と砕いていた。

 

 

十六夜 「ヤハハ!良いじゃねぇか。さっきの奴よりは全然面白いぜお前!」

 

 

シビラ 「あんな程度のはぐれと一緒にするな人間。お前も人間にしてはやるがな」

 

 

十六夜 「ま、でもお前は俺より弱い。そろそろ終わらせるか」

 

 

シビラ 「そうだな。私の勝ちでだが」

 

 

十六夜 「ほざけ」

 

 

そうしてシビラは特大の魔法を放つ。十六夜はそれに対し

 

 

十六夜 「はっ!しゃらくせぇ!」

 

 

いつも通りパンチで消滅させる。

 

 

シビラ 「馬鹿な!?」

 

 

リアス 「嘘でしょ!?」

 

 

十六夜 「ま、中々楽しめたぜお前」

 

 

そう言うと十六夜は跳躍しシビラの上から蹴りを叩き込む。この程度じゃ飛鳥達はまだしも十六夜の相手にはならないか。

 

 

悟 「お疲れ」

 

 

十六夜 「久しぶりに楽しめたぜ」

 

 

悟 「まあ、もっと強い奴もいるからな」

 

 

十六夜 「その時は俺が戦うぜ」

 

 

飛鳥 「待ちなさい。十六夜君、貴方だけ楽しむなんてずるいわよ」

 

 

耀 「十六夜だけずるい」

 

 

黒ウサギ 「結局いつもこんな感じなのですね」

 

 

黒ウサギはどこか少し遠い目をしていた。帰ったら構ってやるか。そうして俺らはリアス先輩達と別れて家に帰った。

 

 




如何だったでしょうか?バイザーでは十六夜君達の強さが測れないと思ったのでオリキャラを出しました。まあ、モブですが。
あと活動報告の方にヒロイン募集リストを改めて作りました。
一応イッセー君のハーレムメンバーも構想は決めていますが、要望があれば悟君の方に移せそうなら移します。
それではみなさんまた次回。


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4話 イッセーが過去の彼女とのけりをつけるらしいですよ!

4話目です。今回のゲストはこの方!

耀 「春日部 耀。よろしく」


耀さんは何か異世界でやりたいこととかありますか?


耀 「箱庭とかにいなかった動物とかと仲良くなりたい。後、十六夜と過ごす時間をもう少し作りたい」


ありがとうございます。(もはやツッコミ放棄)それでは本編どうぞ。


 

はぐれ悪魔のバイザーとシビラを討伐してから数日後。現在、夜のスーパーに黒ウサギ、飛鳥と一緒に食材を買いに来ている。どうやら俺のお使いは誰かが付き添う事になったらしく、基本的にはローテーションが決まっていて、その順番で決まるらしい。いつの間にそんなの出来てたんだ?

黒ウサギと飛鳥に晩飯のオーダーの希望を聞いたら、カレーと言われた。カゴの中にカレーに必要な具材を入れていく。え?ルーはって?使いませんよ?自分で1から作るから。

買い物を終えたので家に帰ろうとしていたところ、教会から戦闘音が聞こえた。もしかしてアーシア救出するの今日だったのか?まあ、聞いてしまったからには放っておけないので、買い物袋をギフトカードに入れ、飛鳥、黒ウサギと共に教会に向かう。

 

 

教会に着くと、丁度イッセーが突撃するところだった。

 

 

悟 「お前ら何してんだ?」

 

 

イッセー 「悟!?それに飛鳥ちゃんに黒野ちゃんまで」

 

 

悟 「俺らは買い物帰りに戦闘音が聞こえたから来たんだが」

 

 

イッセー 「悟、悪いが説明している暇がない。詳しくは木場か小猫ちゃんから聞いてくれ!」

 

 

そう言ってイッセーは教会の中に入っていく。

 

 

悟 「それで何があったんだ?」

 

 

木場 「実はね」

 

 

木場はバイザー達を倒した日にイッセーがアーシアに会っていた事。昨日、依頼で依頼人の家に行った時に、悪魔祓いと一緒にいたアーシアに悪魔と知られた事。今日の昼にアーシアと友人になり、一緒に過ごしたが、イッセーの彼女だった天野夕麻、もとい堕天使レイナーレにアーシアが攫われたこと。そして今、アーシアを助けにここに乗り込んでいる事を俺らに話した。

 

 

悟 「成程な」

 

 

飛鳥 「ちゃんとまともなとこもあったのね」

 

 

黒ウサギ 「飛鳥さん。今はそこじゃないですよ」

 

 

悟 「そういう事なら露払いを手伝おう」

 

 

飛鳥 「悟。私にやらせて貰えるかしら?前回は十六夜君に取られたしね」

 

 

悟 「まあ問題ないか。良いぞ飛鳥」

 

 

そう言って飛鳥は前に出る。

 

 

木場 「良いのかい悟君!?」

 

 

悟 「木場、飛鳥は弱くないぞ?ぶっちゃけグレモリー眷属の誰よりも強いぞ?」

 

 

そういうと木場は半信半疑なんだろうが、飛鳥の方に目線を移した。

 

 

飛鳥 「久しぶりに戦えるわね。十六夜君と悟の戦闘狂がうつったかしら?」

 

 

うん。もうすでに俺らと同類だよな飛鳥。悪魔祓い達が飛鳥に向かうが、

 

 

飛鳥 「”止まりなさい”」

 

 

飛鳥がそういうと悪魔祓いが全員止まる。動こうとはしているが、動けない様だ。

 

 

木場•小猫 「「!?」」

 

 

木場と小猫は飛鳥が何をしたかは分かっていない様だ。まあ、初見で飛鳥の能力は一部は分かっても全体は分かんねぇわな。

 

 

飛鳥 「久しぶりだし、アレ使おうかしら」

 

 

飛鳥は空に手を伸ばし

 

 

飛鳥 「”落ちなさい”」

 

 

飛鳥がそういった後、空から落雷が悪魔祓い達に降り注ぎ、気絶する。まあ、この程度の相手ならディーンを使うまでもないか。

いや、よく考えたら、擬似神格付与した雷のほうもやばいわ。

 

 

飛鳥 「普通に弱かったわね」

 

 

悟 「そうだな。まあ、下っ端なんてこんなものだろ」

 

 

飛鳥 「そうね」

 

 

そんな事を話していると、向こうからリアス先輩と姫島先輩が来た。

 

 

リアス 「あら?悟達は何で居るのかしら?」

 

 

悟 「丁度近くのスーパーでの買い物帰りにここから戦闘音が聞こえたので来たんですよ。」

 

 

リアス 「成程ね。イッセーはもう中かしら?」

 

 

木場 「はい」

 

 

リアス 「そう。ならイッセーのところに行くわよ。悟達もついてきてくれるかしら?」

 

 

悟 「まあ、乗りかかった船ですし、行きますよ」

 

 

飛鳥 「そうね」

 

 

黒ウサギ 「はい」

 

 

そうしてリアス先輩が魔法陣を展開し、俺らは転移する。

俺たちが魔法陣で転移した場所はどうやら地下だったようで階段を上がるとイッセーが両足を女の堕天使の光の槍で貫かれているところだった。

 

 

木場•小猫「「ッ!」」

 

 

木場と小猫が反応し飛び出そうとするが俺が手で制する。

 

 

木場 「悟君、どういうことかな?」

 

 

小猫 「悟先輩、どうして止めるんですか?」

 

 

悟 「木場、小猫、これはあの堕天使が()()()イッセーが()()()喧嘩だ。俺らが横槍を入れるのは無粋だ」

 

 

そういうと、納得があまり出来ていないが、木場と小猫は渋々下がる。十六夜が見たら面白がりそうだな。

そうして俺らはその戦闘を観戦した。

 

 

 

 

          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

イッセー 「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁈」

 

 

俺の両太ももに光の槍が貫通する。俺は絶叫をあげ、激痛が身体に響くがこんなところでひざをつくわけにはいかない。

俺が光の槍に手をかけ槍を抜く。

 

 

イッセー「ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

 

肉が焼ける音だ。超熱いぃぃ⁈俺が槍を抜こうとする様を見て、レイナーレが俺を嘲笑する。

 

 

レイナーレ「アハハハハ!その槍に悪魔が触れるなんて!あなたのような下級悪魔ではーー」

 

 

イッセー 「ぬがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

俺は槍をゆっくりと引き抜く。痛みで意識がなくなりそうだ。だが、それがどうした。それがどうしたってんだ!

 

 

イッセー 「こんなもの!あの子が!アーシア苦しんだことに比べれば!」

 

 

痛ぇ。いてえぇぇぇよ!ちくしょうが!けどこんなもの!こんなものがなんだ!

 

 

『Boost❗️』

 

 

左手の籠手が音声を発する。

 

 

レイナーレ 「……大したものね。光の槍を抜くなんて、でも下級悪魔のあなたはここが限界。普通なら死んでもおかしくないのに、本当に頑丈ね」

 

 

あーそうですか。治療が遅けりゃ死ぬかもな。でも関係ねえんだよ。

 

 

イッセー「こういうとき、神にたのむのかな」

 

 

レイナーレ 「?」

 

 

疑問符を浮かべるレイナーレ。

 

 

イッセー「神様はだめだアーシアを助けてくれなかった」

 

 

レイナーレ 「何を言い出しているのかしらね。ついに壊れた?」

 

 

イッセー「じゃあ、魔王様だ。いまから目の前のクソ堕天使を殴るんで邪魔が入らないようにして下さい。ーー一発だけでいいんで。……殴らせて下さい」

 

 

痛い。身体中が痛い。だけど動く。

 

 

レイナーレ 「ッ!嘘よ!立ち上がれるハズがない!下級悪魔ごときがあのダメージで!」

 

 

イッセー「なあ、俺の神器さん。目の前のこいつを殴り飛ばすだけの力があるんだろ?トドメとしゃれこもうぜ」

 

 

『Explosion❗️』

 

 

その声はとても力強かった。

 

 

レイナーレ 「あ、ありえない。嘘よ!そんなことが。下賤な下級悪魔ごときに私が!」

 

 

レイナーレが光の槍を創り出し勢いよく俺に投げ出してきた。

 

 

ブゥン。

 

 

俺はその槍を横薙ぎに拳で薙ぎ払った。

 

 

 

レイナーレ 「い、いや」

 

 

おいおい、逃げる気か?俺はレイナーレが飛び立とうとした瞬間に駆け出しその手を引く。

 

 

イッセー 「逃がすか、バカ」

 

 

レイナーレ 「私は、私は至高の!」

 

 

イッセー「吹っ飛べ!クソ天使!!」

 

 

レイナーレ 「おのれぇぇぇ!下級悪魔がぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

イッセー 「うおりゃぁぁぁぁぁぁ」

 

 

拳に力を乗せ憎むべき相手の顔に正確に打ち込む。

 

 

ゴッ‼

 

レイナーレが拳の一撃で後方へ吹き飛ぶ。

 

ガシャァァァァァァァン‼

 

堕天使は壁を壊しでかい穴を生んだ。

 

 

イッセー 「ざまーみろ」

 

 

思わず笑みが零れたが涙も流れた。

 

 

イッセー 「……アーシア」

 

 

彼女はもう笑わない。

 

 

力を使い果たした俺はその場に倒れこむように……。

 

 

とん。

 

 

俺の肩を抱く何か。見れば木場だった。

 

 

木場 「お疲れ。堕天使を倒しちゃうなんてね」

 

 

イッセー 「おせぇよ、色男」

 

 

木場 「ごめんね。悟君がこれは君の喧嘩だから手を出すなって言ったんだ」

 

 

イッセー 「悟が?」

 

 

悟 「お前の性格なら、自分で殴ってやりたいだろ?」

 

 

イッセー 「流石、よく分かってるな」

 

 

リアス 「よくやったわ、イッセー」

 

 

部長が紅い髪を揺らしながらこちらへやって来た。

 

 

イッセー「ハハハ、なんとか勝ちました部長」

 

 

リアス 「ええ、見ていたわ。それでこそ私の下僕ね。それよりその傷を早く治さないと」

 

 

悟 「それは俺がやりますよ」

 

 

悟がそういう。悟は俺に向かい

 

 

悟 「勝者に対するご褒美だ。その傷治してやる」

 

 

悟 「『刻々帝(ザフキエル)』”四の弾(ダレット)”」

 

 

悟がそういうと悟の背後から巨大な時計が現れる。悟は銃から弾丸を俺に向けて放つ。

 

 

リアス 「悟!?貴方何して」

 

 

朱乃 「いえ、部長イッセー君を見て下さい」

 

 

部長は俺の事を見て驚く。俺も驚いている。なんせ、さっきまで穴が空いていた太ももすら綺麗に完治している。痛みもない。

 

 

 

リアス 「イッセー、大丈夫なの?」

 

 

イッセー 「はい部長。痛みも無いです。」

 

 

部長は悟を見て、問いかける。

 

 

リアス 「悟、それは一体」

 

 

悟 「まあ、そんな事よりその堕天使の処遇を考えた方がいいですよ」

 

 

リアス 「……そうね。今度聞かせて貰うわ」

 

 

小猫 「……部長持ってきました」

 

 

小猫ちゃんがレイナーレを引きずってきた。持ってきたって表現じゃないよね!小猫ちゃん!?

 

 

悟 「それは引きずってきたじゃねぇか?」

 

 

小猫 「そうとも言います」

 

 

本人も認めちゃったよ!?

 

 

 

リアス 「ありがとう小猫。朱乃お願い」

 

 

朱乃 「はい部長」

 

 

朱乃さんが魔法で水を作り、気絶しているレイナーレにかける。

 

 

 

レイナーレ 「……私は」

 

 

リアス 「ご機嫌よう。堕天使レイナーレ」

 

 

レイナーレ 「…グレモリー一族の娘か…」

 

 

リアス 「はじめまして私はリアス・グレモリーよ短い間だけど、お見知り置きを」

 

 

部長は和かにあいさつするが、レイナーレは部長を睨んだままだ。

 

 

レイナーレ 「してやったりとおもってるんでしょうが私が危なくなった時に協力者たちが私を助ける手筈になっているわ」

 

 

リアス 「残念ながら、お仲間の堕天使は来ないわよ」

 

 

そう言って部長は3枚の黒い羽を見せる。

 

 

レイナーレ 「それは!」

 

 

リアス 「ええ、貴方のお仲間の羽よ」

 

 

部長はそういうと俺を見て尋ねる。

 

 

リアス 「イッセー?それは貴方の神器かしら?」

 

 

イッセー 「は…はい。なんか戦闘中に変わって」

 

 

リアス 「そう。……… 赤い龍。レイナーレ。この子の神器はただの神器ではないわ」

 

 

レイナーレは怪訝そうに部長を見る。

 

 

リアス 「この子の神器は13個ある神滅具(ロンギヌス)の一個、『赤龍帝の籠手(ブーステッド•ギア)よ」

 

 

レイナーレは驚愕して

 

 

レイナーレ 「赤龍帝ドライグが封印された、あの神滅具がこんな子供に!?」

 

 

マジか。俺の神器そんなに凄いものだったんだ。これなら俺のハーレムの道も近いかな!

 

 

リアス 「さて、雑談はこのくらいにして、そろそろ死んでもらうわ」

 

 

レイナーレ 「ッ!イッセーくん私を助けて⁈」

 

 

こいつっ!どこまで……

 

 

レイナーレ 「私、あなたのこと愛しているの」

 

 

イッセー 「部長…頼みます」

 

 

リアス 「そうね私の下僕に言い寄るな!」

 

 

そうして部長がレイナーレを消滅させようとした時に

 

 

悟 「少し待ってもらえますか、リアス先輩」

 

 

悟が待ったをかけた。

 

 

 

          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

リアス 「悟?何故止めたのかしら?」

 

 

悟 「一応聞くんですけど、今回の件悪魔の上層部に確認取りました?」

 

 

リアス 「ええ、とったわ」

 

 

悟 「その時何て言われました?」

 

 

リアス 「この件に関して堕天使側は何も関与していない、だそうよ」

 

 

やっぱりそんな事だろうと思ったわ。悪魔の上層部って魔王以外まともなのいないしな。

 

 

悟 「それ、誰が言ってたとか聞きましたか?」

 

 

リアス 「………聞いてないわ」

 

 

リアス先輩も気づいたか。

 

 

悟 「そういう事ですよ。この件に本当に堕天使陣営が関与してないなら良いんですが、関与していた場合、戦争になりかねません。そもそも、堕天使には戦争を望んでいる奴もいると聞きます。堕天使が関与してなくても、この件を口実として、宣戦布告する可能性もあります。まあ、もう堕天使三人の件で怪しいですが。それに恐らく戦争になった場合、上はリアス先輩に責任を取らせるでしょうね」

 

 

恐らく堕天使陣営は関わってない。レイナーレの独断専行だろうが。

 

 

悟 「一応聞くけどこれに堕天使総督とかは関わっているか?」

 

 

俺はレイナーレに聞く。

 

 

レイナーレ 「………関わってないわ」

 

 

レイナーレは一瞬迷ったが、正直にいうことにしたらしい。

 

 

悟 「より面倒くさいじゃねぇか」

 

 

そう。組織が関わっているなら都合が悪い事は隠蔽しようとするから楽なのだが。

 

 

悟 「ってことなのでここで殺さない方がいいかと。イッセーも憎いはずだが、今回は堪えてくれないか」

 

 

イッセー 「でもよ悟!そいつはアーシアを」

 

 

悟 「確かにアーシアを殺した事には変わりない。でもアーシアの事は何とかなりますよね?リアス先輩」

 

 

イッセー 「どういう事だ?」

 

 

飛鳥 「兵藤君、貴方はどうやって生き返ったのかしら?」

 

 

イッセー 「あっ!!」

 

 

リアス 「そうね、前代未聞だけどこのシスターを転生させるわ。この子の回復の神器はとても魅力的だしね」

 

 

 

リアス 「我、リアス・グレモリーの名において命ず。汝、アーシア・アルジェントよ。いま再び我の下僕となるため、この地へ魂を帰還させ、悪魔と成れ」

 

 

すると駒がアーシアの中に入っていく。完全入ってからしばらくしてアーシアが目覚める。

 

 

アーシア 「あれ、私」

 

 

イッセー 「アーシア!」

 

 

アーシア 「イッセーさん?」

 

 

イッセー 「そうだよアーシア!よかった」

 

 

リアス 「それで悟?レイナーレはどうするの?」

 

 

悟 「そうですね、仕方ないのでウチでメイドでもしてもらおうかと」

 

 

イッセー 「何!悟ずるいぞ!」

 

 

悟 「いやお前、メイドっていった瞬間変わりすぎだろ」

 

 

イッセー 「男たる者!メイドには憧れるもんだ!」

 

 

悟 「もう一人メイドいるけどな」

 

 

イッセー 「悟ーー!お前羨ましい!」

 

 

大丈夫か?アーシアが涙目だけど。

こうして今夜の騒動は幕を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?一応レイナーレは生存させました。後、2、3話くらい、番外編みたいなのを作ってからフェニックスに入ろうと思っています。
ヒロイン募集は活動報告にてリストを作っていますのでそちらにお願いします。一応まだ締め切りはしないのでどんどん入れちゃって下さい。
それではまた次回!


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EX1話  旧四大魔王と聖書の神との再会だそうですよ!

一章追加話です。番外編ではないので、本編にも影響します。今回のゲストはこの方!

イッセー 「おっす!兵藤 一誠だ。よろしく!」


って事でハイスクールD×Dの主人公こと兵藤一誠君です。悟君達についてどう思いますか?


イッセー 「まあ、不思議なところが多いな。堕天使を圧倒できるわ、最上級悪魔を倒しちまうわ、謎は多いけど、俺の大事な友人だ!」


ありがとうございます。それでは追加編どうぞ!


 

 

ルシファー 「居ないわねー」

 

 

私の名前はルシファー。けど、今は名前を変えている。今の名前はルシア• コレールと名乗っている。四大魔王を引退して表舞台に暫くは立ちたくないので、名前を変えた。

同じように、レヴィアタンは レヴィ•インヴィディア、アスモデウスは、アリナ•ルクセリア、

ベルゼブブは、ベルゼ•グラ、ヤハウェは、エレナ•ルーチェと名乗っている。

そんな私達だが、昔、二天龍との激突の際に助けられた男の子を探して各地を旅していたのだが、全然見つからない。

今は日本の駒王町で探している。

 

レヴィ 「探し始めてどの位になるっけ?」

 

 

ベルゼ 「10年から数えるのはやめたな」

 

 

エレナ 「これほど見つからないとは」

 

 

アリナ 「人間だったらもう死んでるかも知れないわね」

 

 

それだけは勘弁してほしい。お礼を言いたいと言うのもそうだが、惚れた相手に再会出来ないなんてことになりたく無い。

しかし本当に見つからない。駒王町も探し始めて1週間経つのでそろそろ次の場所に探しに行こうかしら。

そう思ってた時

 

 

悟 「十六夜、お前今日は何が食いたい?」

 

 

十六夜 「ガッツリとステーキを食いたい気分だな」

 

 

悟 「なら、いつもの肉屋に行くか」

 

 

目の前から二人の男の子が来る。一人は金髪で頭にヘッドホンを着けている少年。そしてもう一人。

あの時と同じ翠色の目をした男の子だ。

 

 

ルシア 「(見つけた!!)」

 

 

長い間、各地を転々と周り、いくら探しても見つからなかった。その本人が今目の前にいる。

私の気分は最高潮と言っても過言では無かった。だがそこは元•四大魔王。外交などで培われた冷静さはここでも発揮される。

 

 

ルシア 「(落ち着きなさい私。急にハイテンションで接しよう者なら、漏れなく変な人扱いされるに違いないわ。)」

 

 

ルシア 「(それに、私達は今は魔法を使って、姿を変えている。彼が見ても一瞬では分からないわ)」

 

 

私は今絶賛考えていた。どの様に近づくかを。そんな時、五人のチャラい男達が近づいてきた。

 

 

 

         〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

悟 「(あれって、ドライグ達と戦った時にいた人達だよな?)」

 

 

俺は今、十六夜と晩飯の買い出しに来ていた。十六夜の要望でステーキ肉を買いに行こうといつもの肉屋に向かおうとした時に、目の前に五人の女性がいた。全員が凄い美人で、男子何人かに、美人かと聞いたら間違いなく全員が彼女らを美人と言うだろう。

だが、俺はその五人に見覚えがあった。何か幻術の類の発動を感じるが、俺にその類の魔法は効かない。そういうのを見破る加護があるからだ。

 

 

悟 「(こんなとこで何してんだ?)」

 

 

そう思いつつ声をかけようとすると、彼女達に五人のチャラい男達が声をかけた。

 

 

男1 「ねぇねぇ君らこの辺りで見かけないけど、遊びに来たの?」

 

 

男2 「それなら良いとこ知ってるから、一緒に遊びに行かない?」

 

 

ルシア 「結構よ」

 

 

エレナ 「お断りします」

 

 

アリナ 「同じく」

 

 

ベルゼ 「行く理由が無い」

 

 

レヴィ 「以下同文」

 

 

男3 「そんなつれないこと言わないでさー。俺らと楽しいことしようぜ」

 

 

どこの世界にも居るもんだな。こう言う奴が。

 

 

悟 「十六夜、不快だからあいつら蹴散らすぞ」

 

 

十六夜 「了解」

 

 

十六夜も面白そうな顔をしている。そうして俺達は男達に近づく。

 

 

悟 「スマねぇが、そいつらは俺らの連れなんでな。ナンパすんのは諦めてくれ」

 

 

俺がそういうと、男達は俺達に対して

 

 

男4 「は?舐めてんの?この子らにお前らは釣りあわねぇ。邪魔すんな。」

 

 

十六夜 「少なくともアンタらよりは釣り合うと思うけどな」

 

 

男5 「このガキ!言わせておけば!」

 

 

一人の男が殴りかかってきたので、俺はそれをかわし

 

 

悟 「ほいよっと」

 

 

男の腕を掴み、綺麗に背負い投げを決める。それを見た男達は

 

 

男2 「チッ。二人ずつで相手しろ!」

 

 

と言って、俺と十六夜に二人ずつつく。俺は十六夜に言う。

 

 

悟 「なあ十六夜」

 

 

十六夜 「だよな悟」

 

 

十六夜も言いたいことは分かってるそうだ。そうして俺らは言う。

 

 

悟•十六夜 「「二人ずつじゃ少なすぎな」」

 

 

そうして俺と十六夜は一瞬で全員を倒す。

 

 

悟 「準備運動とか言うレベルですらねぇ」

 

 

十六夜 「全くだ。せめて0.1%くらいは力を出させてほしいもんだぜ」

 

 

一瞬で終わったので十六夜と愚痴る。所詮クズはクズということだ。俺は彼女達に尋ねる。

 

 

悟 「大丈夫か?まあ、俺らが出るまでも無かっただろうけど」

 

 

ルシア 「え、ええ大丈夫。助けてくれてありがとうね//」

 

 

気のせいか?目の前の人の顔が赤い様な。

 

 

悟 「で?こんなところで何してんだ?ドライグ達と戦った時にいた人達が?」

 

 

ルシア 「!?貴方私達が分かるの!」

 

 

悟 「幻術の類を使ってる様だが、俺には効かないからな。で何故こんな所に?」

 

 

ルシア 「貴方を探してたのよ」

 

 

悟 「俺を?」

 

 

ルシア 「ええ、二天龍の時に助けてもらったお礼を言うためにね。あの時は危ない所をありがとうね」

 

 

エレナ 「ありがとうございました」

 

 

レヴィ 「ありがとう」

 

 

ベルゼ 「ありがとう」

 

 

アリナ 「ありがとう」

 

 

悟 「気にしなくて良いんだがな。ま、礼は受け取っておこう。用がそれだけなら俺達はもう行くが?」

 

 

ルシア 「いいえ。貴方に話したい事があってね」

 

 

悟 「そうか。なら家に来るか?長くなるかもだし」

 

 

ルシア 「良いのかしら?」

 

 

悟 「問題ない。それに隣の奴が面白い事になりそうだから連れて帰れって視線を送ってきてるしな」

 

 

十六夜 「ヤハハ!さすが悟。よく分かってんじゃねぇか」

 

 

悟 「まあな。あ、だけどその前に晩飯の材料だけ買って良いか?」

 

 

ルシア 「そのくらい全然構わないわ。こっちの用事でお邪魔するんだから」

 

 

悟 「ありがとよ。んじゃ買いに行くか」

 

 

そうして俺らはいつもの肉屋に寄って肉を買った後、家に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

家に着いたので、彼女達を応接室に通す。今この場には彼女達と俺、十六夜に加え、飛鳥、黒ウサギ、耀、白夜叉、レティシア、レイナーレと全員がいる。

 

 

悟 「さて、一応自己紹介をしておこう。二階堂 悟だ。よろしく」

 

 

十六夜 「逆廻 十六夜だ。よろしく頼むぜ」

 

 

飛鳥 「久遠 飛鳥よ。よろしくね」

 

 

耀 「春日部 耀。よろしく」

 

 

黒ウサギ 「黒野 兎です。よろしくお願いします」

 

 

白夜叉 「二階堂 白夜だ。よろしく頼む」

 

 

レティシア 「レティシア=ドラクレアだ。よろしく頼む」

 

 

レイナーレ 「堕天使のレイナーレよ。一応普段は天野 夕麻と名乗っているわ。

 

 

白夜叉もこっちの世界にいるにあたって、俺の名字を付けている。レイナーレも性格が完全に変わって善人っぽくなった。

 

 

ルシア 「ルシア•コレールよ。一応元の名前はルシファーよ。よろしくね」

 

 

レヴィ 「レヴィ•インヴィディア。元の名前はレヴィアタンよ。よろしくね」

 

 

ベルゼ 「ベルゼ•グラ。元の名前はベルゼブブ。よろしく頼む」

 

 

アリナ 「アリナ•ルクセリアよ。元の名前はアスモデウスよ。よろしく」

 

 

エレナ 「エレナ•ルーチェです。元の名前はヤハウェです。よろしくお願いします」

 

 

この自己紹介に俺は驚く。まさか助けた人達が、元•四大魔王と聖書の神だなんて予想をしていなかった。

十六夜達も驚いている。

 

 

悟 「まさか俺が助けた人達が、元•四大魔王と聖書の神だとはな」

 

 

ルシア 「四大魔王の事も知っているってことは、三大勢力の事も知っているのかしら?」

 

 

悟 「まあ、今俺ら悪魔と関わっているしな。学校にいる」

 

 

ルシア 「学校に悪魔がいる?名前を聞いても良いかしら?」

 

 

悟 「関わっているのはリアス•グレモリーだな。もう一人、ソーナ•シトリーもいるが、こっちはまだ関わっていないな」

 

 

ルシア 「ああ、サーゼクスとセラフォルーの妹ね」

 

 

十六夜 「それより悟。こいつらが元•四大魔王ってどういうことだ?今の四大魔王と同じ名前じゃないのか?」

 

 

悟 「大方、彼女達がどの陣営からも死んだ事になっているんじゃ無いのか?それで代わりに四大魔王になった奴らがその名前を襲名したんじゃないか?」

 

 

レヴィ 「概ねその通りだね。まあ、今更四大魔王に戻ろうなんて思わないけど」

 

 

飛鳥 「なんでかしら?」

 

 

ベルゼ 「仕事は多いわ、変に偉い奴らを一々無駄に持ち上げなきゃいけないわ、とにかく面倒な事しか無かったからな」

 

 

アリナ 「おまけに責任は全部私達に取らせようとするし」

 

 

悟達 「「「「「うわぁ(引)」」」」」

 

 

とんだブラック企業だな。絶対やりたくないわ。

 

 

悟 「にしても、ルシア達は今の悪魔にも詳しいのか?」

 

 

ルシア 「詳しいわけではないわ。けどこれでも元•四大魔王だったから、悪魔の状勢が気になるのよね」

 

 

エレナ 「私も天使陣営の情報をよく手に入れてます」

 

 

悟 「真面目だな」

 

 

ルシア 「そうでもないわ」

 

 

ルシアはそう言う。

 

 

悟 「ところでこれからはどうすんだ?」

 

 

ルシア 「もう各地を旅する必要も無いし、駒王町に住む事にするわ」

 

 

悟 「なら、家に住むか?部屋は余裕あるし」

 

 

エレナ 「よろしいのですか?」

 

 

悟 「大丈夫だろ。なあ?」

 

 

十六夜 「問題ないぜ」

 

 

飛鳥 「そうね」

 

 

耀 「歓迎するよ」

 

 

白夜叉 「断る理由が無いの」

 

 

レティシア 「そうだな」

 

 

レイナーレ 「そもそも私もある意味居候だしね。拒否権も無いし、する気も無いわ。」

 

 

全員が賛成した。

 

 

ルシア 「ならお世話になるわ」

 

 

レヴィ 「よろしくね!」

 

 

ベルゼ 「よろしく頼む」

 

 

アリナ 「よろしくね」

 

 

エレナ 「よろしくお願いします」

 

 

という事で、ルシア達もここに住む事になった。

 

 

悟 「さて、話し合いも終わったし晩飯作るか」

 

 

ルシア 「あら?そこにいるメイドさん達が作るんじゃ無いの?」

 

 

その言葉にレティシアとレイナーレは項垂れる。レティシアもレイナーレも決して料理が出来ない訳ではない。

レティシアはリリに教わっていたし、レイナーレもメイドとして働く様になる前から自炊をしていたので料理は出来る。

しかし相手が悪い。

 

 

レティシア 「食べてみれば分かる」

 

 

レイナーレ 「ええ、女としての尊厳を破壊されるわよ」

 

 

ルシア 「そ……そう(困惑)」

 

 

悟 「今日は十六夜の希望でステーキにする。味付けはどうする十六夜?」

 

 

十六夜 「悟特製ステーキソースで」

 

 

悟 「はいよ。じゃあ作ってくるわ」

 

 

30分後

 

 

悟 「ほい出来たぞ」

 

 

そう言って悟はそれぞれの前にステーキが乗った皿を出してくる。

 

 

ルシア 「………言っていた意味が分かるわね」

 

 

レティシア•レイナーレ 「「だろう(でしょう)」」

 

 

レヴィ 「これ私達が冥界で食べていたのより絶対美味しいよね?」

 

 

アリナ 「間違い無いわね」

 

 

ベルゼ 「違いない」

 

 

エレナ 「これは……自信が無くなりますね」

 

 

もれなく全員が洗礼を受けていた。そうして各々ステーキを食べる。

 

 

十六夜 「相変わらず美味すぎるな。もう店出せるだろ」

 

 

悟 「出せると思うが、忙しくなったらお前らに料理出せなくなるぞ」

 

 

十六夜 「やっぱ今の発言無しで」

 

 

悟 「それが賢明だな」

 

 

ルシア 「お肉の柔らかさも、味も丁度で、美味しすぎるわ」

 

 

レヴィ 「もうこの料理無しじゃダメかも」

 

 

アリナ 「早速胃袋掴まれてるわね。でもそのくらい美味しいわね」

 

 

ベルゼ 「これは私もはまってしまうな」

 

 

エレナ 「私もです」

 

 

悟 「そいつは良かった。料理一つで美人の笑顔を見れるなら安いもんだ」

 

 

五人 「「「「「ッッッ///」」」」」

 

 

飛鳥•レティシア•黒ウサギ•白夜叉 「「「「むぅ」」」」」

 

 

十六夜 「いつものだな」

 

 

耀 「風物詩」

 

 

悟がいつもの様に無自覚たらしを発揮し、飛鳥達は拗ねていた。後程一人ずつ構ったら機嫌が直った。

そうして新しい同居人を迎えた。

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?完全オリジナル話という事で、元•四大魔王と聖書の神との再会を書きました。
ちなみに名前ですが、レヴィとベルゼはそのままですが、アスモデウス、ルシファー、ヤハウェはちょっといじりました。(ヤハウェは大分)」
次回は使い魔編になると思います。それではまた次回!


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EX2話 使い魔探すようですよ!

追加話2話目です。今回のゲストはこの方!


リアス 「リアス•グレモリーよ。よろしくね」


はい原作だと〇〇姫ですね。ネタバレ防止(殆どは原作読んでいる読者と思っているが)のため隠しますが。
悟君達についてどう思いますか?



リアス 「謎が多い集団かしらね。こちらを害する気はなさそうだけど。」


まあ現在だと否定できないですね。それでは本編どうぞ


 

 

 

堕天使騒動が終わってから一週間後。俺はオカルト研究部へ向かっている。リアス先輩が代表者の悟だけでも良いから来てくれと言われたからだ。家を出る時に、少なくとも十六夜はルシアと戦っていた。この流れだとレヴィ達とも戦いそうだな。飛鳥達は休日だからか遊びに出ている。白夜叉は今日もゲーセンに行くと言っていた。

そんな事を考えている内にオカルト研究部に着いた。

 

 

悟 「悟です。呼ばれたので来ました」

 

 

リアス 「入ってちょうだい」

 

 

許可が出たので入る。中にはアーシア含めたグレモリー眷属が全員いた。

 

 

リアス 「全員ではないけど揃ったわね」

 

 

悟 「すいません。十六夜達は今日は別の事をしているので」

 

 

リアス 「構わないわ。今回はイッセーとアーシアの使い魔を探しに行こうとしているだけだから」

 

 

悟 「成程。事情は分かりましたが何故俺を?」

 

 

リアス 「貴方も使い魔を捕まえてみたら?」

 

 

悟 「俺は悪魔じゃないんですが?」

 

 

リアス 「問題ないわ。儀式さえすれば良いから」

 

 

悟 「まあ、そう言う事なら分かりました」

 

 

リアス 「ちなみに私の使い魔はこの子ね」

 

 

リアス先輩の手元に赤いコウモリが現れた。

 

 

次に朱乃先輩の手に小さな鬼が現れる。

 

 

朱乃 「私のはこの子ですわ」

 

 

小鬼が使い魔なのか。まあドラゴンとかもいるくらいだしな。

 

 

小猫が呼び出したのは白い子猫だ。

 

 

小猫 「………シロです」

  

 

毛並みがちゃんと整えられている。もふもふしてそうだな。シロがこっちに近づいて来たので俺は撫でてやる。

 

 

シロ 「にゃーーーー」

 

 

シロが気持ちよさそうな声を出す。

 

 

小猫 「……驚きました。シロは私にしか基本懐かないのですが」

 

 

悟 「昔から動物に好かれてたからな。ある時はクマにもじゃれつかれた」

 

 

イッセー 「よく死ななかったな」

 

 

悟 「まあ俺だしな」

 

 

イッセー 「それで納得出来ちまう自分がいるわ」

 

 

続いて木場の使い魔を見る。

 

 

木場 「僕の使い魔はこれだよ」

 

 

そう言うと木場の手に小鳥が現れる。

 

 

悟 「こいつも可愛いな」

 

 

木場の小鳥も撫でる。暫くすると俺の指に頭を擦り付けてくる。

 

 

木場 「この子も懐いちゃったみたいだね」

 

 

ここでも加護が発動したか。するとイッセーが

 

 

イッセー 「部長、使い魔ってどこで手にいれるんですか?」

 

 

リアス 「それは―――――」

 

 

先輩が言いかけた時、部室の扉がノックされた。

部員は全員揃っているので、来客となる。

この気配は…………。

 

 

??? 「失礼します」

 

 

扉を開けて、数人の女子と一人の男子が入ってくる。

 

 

イッセー 「あれ?何で生徒会の人達がオカ研に?」

 

 

悟 「それは生徒会も悪魔だからだろ」

 

 

リアス 「あら? 気づいていたのね、悟」

 

 

悟 「まぁ、編入初日に生徒会長が悪魔だってのは気配でわかってたんで自然と生徒会も悪魔かなと」

 

 

蒼那 「リアス、何故ここに悟君が?それと彼等が貴方の新しい眷属?」

 

 

リアス 「ええ。私の新しい眷属、兵士の兵藤一誠よ。そして、ここにいるが僧侶のアーシア・アルジェントよ。後悟については悟が裏の人間だからよ」

 

 

蒼那 「そうでしたか。改めて自己紹介を。学園では支取 蒼那と名乗っていますが、本名はソーナ・シトリーといいます。上級悪魔、シトリー家の次期当主でもあります」

 

 

イッセー 「初めまして、兵藤 一誠です」

 

 

アーシア 「アーシア•アルジェントです」

 

 

イッセー達も自己紹介をする。リアス先輩が会長に尋ねる。

 

 

リアス 「それで、ソーナの用件はなにかしら?」

 

 

ソーナ 「そうですね。私も新しい眷属を得たので紹介しようと思いまして。サジ、あなたも自己紹介を」

 

支取先輩にそう言われて男子生徒が前に出てくる。この男子の顔には見覚えがある。

確か、最近生徒会に入った追加メンバーだったばずだ。役職は書記だったかな?

 

 

???「はじめまして。ソーナ・シトリー様の兵士となりました、二年の匙元士郎です。よろしくお願いします」

 

 

イッセー 「ほほぅ、俺と同じ兵士か。よろしくな」

 

 

匙 「俺としては、変態エロ三人組の一人であるおまえと同じなんてプライドが傷つくぜ」

 

 

イッセー 「おいおいおい! 会っていきなりそれかよ! いや、間違ってないけどね!」

 

 

匙 「おっ? やるか? 俺は駒四つ消費した兵士だぜ? 最近、悪魔になったばかりだが、おまえなんかに負けるかよ」

 

 

一触即発の空気になりつつあったが会長が止める。

 

 

ソーナ 「お止めなさい、サジ…あなたでは兵藤くんには勝てませんこの方は一度は駒八つを消費したのですから」

 

 

匙 「駒8つ!こんなやつが!」

 

 

悟 「取り敢えず、初手から相手を見下すのはやめとけ。最悪会長にも被害行くから」

 

 

ソーナ 「悟君の言うとおりです。私の眷属ならそこをしっかりしなさい」

 

 

匙 「は、はい会長。兵藤もすまなかった」

 

 

イッセー 「まあ良いぜ」

 

 

ソーナ 「ではリアス、顔合わせも済ませたので失礼します」

 

 

リアス 「ええ、またね」

 

 

生徒会の面子が退出する。生徒会とオカ研の顔見せが終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後俺達は使い魔を捕まえに来ていた。この場所は使い魔の森と呼ばれているらしい。やたらと背の高い巨木がそこらじゅうに生えていて、日の光のほとんどを遮ってしまっている。雰囲気からして、何が出てきてもおかしくない。

 

 

森の中を見渡していると、

 

 

??? 「ゲットだぜぃ!!」

 

 

アーシア 「ひゃ!」

 

突然の大声に、アーシアは可愛い悲鳴声を上げながらイッセーの後ろに隠れてしまった。俺が声がした方を見ると帽子を深くかぶり、ラフな格好をしたおっさんがいた。

 

 

???「俺はマダラタウンのザトゥージ! 使い魔マスターだぜ!」

 

 

出ました、某〇〇チュウを肩に乗せている人に名前がそっくりな人。というかもう町の名前はほぼまんまやん。

 

 

リアス 「ザトゥージさん、連絡しておいた子達を連れてきたわ。イッセー、アーシア、この人は使い魔のプロフェッショナル、ザトゥージさんよ。今日は彼のアドバイスを参考にして、使い魔を手に入れなさい。いいわね?」

 

 

イッセー•アーシア 「「はい!」」

 

 

リアス 「それと悟もね」

 

 

悟 「了解です」

 

 

イッセー 「ザトゥージさん、使い魔ってどんなやつがオススメですか?」

 

 

ザトゥージ 「そうだな。人によって好みは変わってくるんだが、俺のオススメはこれだぜぃ!」

 

 

ザトゥージさんは図鑑の写真を指差して言った。図鑑には見開きいっぱいに迫力の絵で描かれた一匹のドラゴン。

 

 

イッセー 「あの………これは?」

 

 

ザトゥージ 「おう! そいつは龍王の一角、天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)ティアマット! 龍王唯一のメスでもある!まぁ、使い魔にしようとした悪魔などはいないけどな!後こいつは魔王並みに強いから注意しろよ」

 

 

そりゃ使い魔にしたやつなんていないだろ。魔王レベルって。

 

 

イッセー 「いらねえよ!なんだよ魔王並みって!ヤバすぎだろ!」

 

 

リアス 「いいわね! イッセー、龍王を使い魔にしなさい!」

 

 

イッセー 「部長、俺に死ねと!?」

 

 

リアス 「イッセーならなんとか出来るんじゃないの? 伝説のドラゴン同士で意気投合できそうじゃない」

 

 

イッセー 「いやいや無理です!」

 

 

悟 「なら俺が行ってくるわ」

 

 

リアス•イッセー 「「えっ!?」」

 

 

ザトゥージ 「ほ、本気か?さっきも言った通りこいつの強さは魔王レベルだぞ!」

 

 

悟 「そのくらいなら余裕で勝てる。ティアマットの場所は?」

 

 

ザトゥージ 「あ、ああ。今は森の奥の洞窟にいるはずだぜぇ」

 

 

悟 「じゃあ行ってくるわ」

 

 

俺は洞窟に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟 「ここか?」

 

 

俺は森の奥の洞窟に来ていた。中からは強大な気配を感じるしここでほぼ間違いないだろう。俺は中に入る。

入った先には水色の巨大なドラゴンだいた。

 

 

??? 「人間か?人間が何のようだ?」

 

 

悟 「ちょっと使い魔を探しに来てな。あんたがティアマットか?」

 

 

ティアマット 「そうだが、よもや私を使い魔にしようとする人間がいるとはな」

 

 

悟 「最近手応えのある相手と戦ってなくてな。それにあんたは龍王最強なんだろ?」

 

 

ティアマット 「確かに私は龍王最強だ。だからこそ人間では勝てないぞ」

 

 

悟 「まあ、それは戦ってみれば分かる。そこで俺を試してみろよ。最も試せるだけの実力があったらだけどな」

 

 

ティアマット 「言ったな人間。なら試してやろうではないか」

 

 

ティアマットはブレスを吐いてくる。中々の威力だ。だがドライグのよりもかなり弱い。

 

 

悟 「『氷結傀儡(ザドキエル)』」

 

 

 

俺はブレスを凍らせる。

 

 

ティアマット 「やるな。手加減したとはいえ私のブレスを凍らせるとは。それがお前の神器か?」

 

 

悟 「そうでもあり、そうでもないかな」

 

 

俺はそう答えつつティアマットに接近する。

 

 

悟 「『鏖殺公(サンダルフォン)』」

 

 

ティアマット 「今度は接近戦か!」

 

 

ティアマットも応戦しようと拳を振り下ろす。ちっ!流石に力勝負は分が悪いか。

俺は一旦距離を取る。

 

 

ティアマット 「人間とは思えない強さだ。だがまだ本気じゃないだろう」

 

 

悟 「それはあんたもだろ?もう少し続けたいが、次の一撃で終わりにしようぜ」

 

 

ティアマット 「良いだろう」

 

 

ティアマットはブレスの準備をする。先程とは威力も桁違いだろう。

 

 

 

悟 「『鏖殺公(サンダルフォン)』」

 

 

俺は『鏖殺公(サンダルフォン)』が刺さっていた玉座を切る。するとその切られた玉座が『鏖殺公(サンダルフォン)』に纏う。

 

 

 

悟 「『鏖殺公(サンダルフォン)』"最後の剣(ハルヴァンへレヴ)"」

 

 

巨大になった剣を振り下ろす。同時にティアマットのブレスも吐き出される。

だが勝負は一瞬でついた。"最後の剣(ハルヴァンへレヴ)"の一撃がティアマットのブレスを切り裂いた。

その一撃はティアマットにも届いた。

 

 

ティアマット 「ぐうううううううう」

 

 

ティアマットは防御結界を張って耐えようとする。防御結界にヒビが入る。

 

 

ティアマット 「くっ!なんて威力だ」

 

 

ティアマットも耐えようとはしているが、次の瞬間防御結界が壊れた。アメジスト色の光がティアマットを呑み込む。

 

 

ティアマット 「ぐああああああ」

 

 

"最後の剣(ハルヴァンへレヴ)"の一撃を喰らったティアマットはその場に倒れる。

 

 

悟 「流石は龍王最強だな。"最後の剣(ハルヴァンへレヴ)"は使う気は無かったんだが」

 

 

"限界突破(リミットオーバー)"とある3種の天使を除けば純粋な攻撃力最強を誇る『鏖殺公(サンダルフォン)』の奥の手だ。

俺はティアマットに近づき回復する。

 

 

悟 「『刻々帝(ザフキエル)』"四の弾(ダレット)"」

 

 

しばらくするとティアマットが目を覚ます。

 

 

ティアマット 「此処は、……そうか私は負けたのか」

 

 

悟 「中々の強さだったぜ。俺の仲間の中でも確実にティアマットの勝てるのは俺含めて三人だろうしな」

 

 

レティシアもおそらく勝てるだろう。十六夜は五分五分だろうが。

 

 

悟 「それで?俺はあんたのお眼鏡にはかなったか?」

 

 

ティアマット 「私を倒したのに認めないわけがない。お前の使い魔になろう」

 

 

そう言うとティアマットの身体が光る。だんだんとドラゴンの姿が小さくなっていき、光が止んだ瞬間、そこにいたのは水色の長髪をたなびかせた美女だった。

 

 

悟 「……女だったのは知ってたが、此処までの美女だとは予想していなかった」

 

 

ティアマット 「美女と呼ばれたのは初めてだな。この姿も久しぶりになったんでな」

 

 

悟 「これで美女じゃ無かったら、世の中の大半の女性は美女じゃねぇな」

 

 

ティアマット 「そうか。そう言ってもらえると私も嬉しい。それから私のことはティアで良い。堅苦しいのは嫌いなんでな」

 

 

悟 「なら俺の事も悟で良いぜ。これからよろしくな、ティア」

 

 

ティア 「ああ。よろしく頼む」

 

 

こうしてティアは俺の使い魔になった。

 

 

 

 

 

 

 

リアス先輩達のところに戻るとすごく驚かれた。

 

 

 

リアス 「ま、まさか本当に龍王を連れてくるなんて…………」

 

 

ザトゥージ 「こんなことは俺もはじめてだぜぃ」

 

 

悟 「久しぶりに楽しめましたよ」

 

 

リアス 「い、一応聞くけど戦った結果は?」

 

 

ティア 「私の完敗だ。私は本気で臨んだが、悟は本気じゃなかっただろうな」

 

 

悟 「まあ、本気では無かったな。まあ割と力出したけど」

 

 

イッセー 「お前……そんなに強かったんだな」

 

 

悟 「まあな。だが強くなろうと努力すれば誰だって強くなれる。イッセーももっと強くなれるぞ」

 

 

イッセー 「そうか。……そうだよな!うおおおー俺はハーレムを作ってやるぜ!」

 

 

ティア 「今代のドライグの宿主は一際変わってるな」

 

 

悟 「変わってるけど、度胸はある奴だよ」

 

 

 

ちなみにアーシアは蒼雷龍(スプライト•ドラゴン)と言うドラゴンを手懐けていた。ティア曰く「心が清いものでないと懐かない」だそうだ。まあ、アーシアほど心が清い人なんて殆どいないと思うしな。

 

 

ティアとの契約の儀式を終えた後、俺らは家に帰った。

その後十六夜、飛鳥、耀から「何でそんな面白そうな事一人でしてるんだ!」と言われたのは言うまでもない。君ら独自で楽しんでたよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?悟君の使い魔はティアマットになりました。使い魔って一体しかダメなんでしたっけ?
ティアマットの公式な姿を知らないのですが、他のアニメやゲームなどでは水色、もしくは青の髪色だったので水色にしてみました。
次回からフェニックス編に入ります。それではまた次回!


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戦闘校舎のフェニックス
1話 フェニックスとの対面だそうですよ!


フェニックス編1話です。やっとフェニックス編入れた(困惑)。本日のゲストはこの方!


レティシア 「レティシア=ドラクレアだ。よろしく頼む」


レティシアさんも悟君にぞっこんですね。何かしたい事とかありますか?


レティシア 「そうだな。一日デートをしてみたいな」


恐らく言えばしてくれると思いますが、ま、まあ本編どうぞ!




ティアがウチに来てから数日が経過した。ウチに元四大魔王と聖書の神がいたことには驚いていたが、今では割と仲良くしている。

十六夜もいい遊び相手が出来たと言っていた。十六夜とティアの戦績は十六夜が勝ち越している。しかし両者の実力は拮抗しているようだ。

白夜叉とも戦ったようだが負けたようだ。まあ今の白夜叉には勝てないだろう。

 

 

いつもの様に飛鳥達と登校し、教室に着いたタイミングで同時にイッセーとアーシアが教室に入って来た。

 

 

悟 「おう、イッセー、アーシア」

 

 

イッセー 「おう、悟。十六夜に飛鳥ちゃんに兎ちゃんもおはよう」

 

 

アーシア 「おはようございますみなさん」

 

 

十六夜 「おう」

 

 

飛鳥 「ええ、おはよう」

 

 

黒ウサギ 「おはようございます」

 

 

 

飛鳥達も挨拶を返す。

 

 

 

イッセー 「なあ悟、十六夜相談したいことがあるんだが」

 

 

悟 「何だ?」

 

 

イッセー 「実は昨日の夜、部長が夜這いに来たんだ」

 

 

悟 「十六夜授業の準備すっか」

 

 

十六夜 「そうだな悟」

 

 

イッセー 「待ってーーーー!」

 

 

悟 「イッセー、妄想も程々にしとけよ」

 

 

十六夜 「イッセー、いくら女に飢えててもそれはな」

 

 

イッセー 「本当なんだって!」

 

 

悟 「まあ仮に一億歩譲ってそれが本当だったとして何があったんだ?」

 

 

イッセー 「それほぼ嘘って思ってる様な、まあいいとして昨日寝ようとしていた時にいきなり部長が現れていきなり抱いてくれって言って来たんだよ。そのすぐ後に銀髪のメイドさんが現れて部長も帰ったんだけど。詳しくは明日話すって言われて」

 

 

十六夜 「へーこれは面白くなりそうだな」

 

 

イッセー 「面白くなりそうだなってお前なー」

 

 

悟 「諦めろ。十六夜は常にこんな感じだしな。取り敢えず放課後になったら分かるだろ。それよりもう授業始まるぞ」

 

 

イッセー 「そうだな。じゃあこの件についてはまた放課後」

 

 

そう言って俺たちは席に着き授業を受けた。

 

 

 

 

 

放課後になったので飛鳥達とイッセー、アーシア、木場と一緒に部室に向かっている。木場は教室の外で待っていたので一緒に行くことにした。

 

 

悟 「気づいてるか十六夜?」

 

 

十六夜 「ああ。ティア程ではねぇが割と強い奴がいるな」

 

 

放課後になってすぐに感じた気配について十六夜と話す。まあ十中八九あの人だろうが。部室の前に着いた時木場がハッとしたように顔を上げた。

 

 

木場 「………まさか僕がここに来るまでこの気配に気がつかなかったなんてね」

 

 

木場も気づいたか。黒ウサギ、飛鳥、耀も気付いてはいたようだ。まあ当然か。

 

 

悟 「取り敢えず中に入るぞ」

 

 

そう言って部室の中に入る。部室にはグレモリー先輩、朱乃先輩、小猫に加え銀髪のメイドがいた。

グレモリー先輩が俺達の入室を確認すると口を開く。

 

 

リアス 「全員そろったわね。部活を始める前に話があるの」

 

 

???「お嬢様、私がお話しましょうか?」

 

 

リアス 「私が話すわグレイフィア。実は」

 

 

グレモリー先輩が何かを言おうとした時―――――部室の床に、魔法陣が出現した。

それと共に広がる熱い炎。魔法陣を見て木場が呟く。

 

 

木場 「………フェニックス」

 

 

フェニックスね。箱庭のフェニックスとどっちが強いんだろうな。

そんな事を考えていると炎の中から男が出てくる。

 

 

??? 「ふぅ、久々の人間界だ」

 

 

赤いスーツに金髪、完全にホストだよな。すげぇ三下感がするわ。

 

 

??? 「やぁ、愛しのリアス。会いに来たぜ」

 

 

セリフが臭いわ。なおホスト感が増したわ。見ろよ飛鳥達の顔を。そのセリフは無いわーって言わんばかりの顔だぞ。

 

 

イッセー 「部長……こいつは誰ですか?」

 

 

イッセーがそう言うと目の前のホスト(仮)がイッセーを見る。

 

 

??? 「俺を知らないとはな。リアス、下僕の教育がなってないんじゃないのか?」

 

 

リアス 「教える必要がないもの」

 

 

グレモリー先輩はホスト(仮)を冷たくあしらう。代わりにグレイフィアと呼ばれていたメイドが話す。

 

 

グレイフィア 「兵藤一誠様、この方は古い家柄であるフェニックス家の三男坊にして将来が有望視さえている上級悪魔の一人……ライザー・フェニックス様です。そしてこの方はグレモリー家次期当主、リアスお嬢様と婚約されております」

 

 

イッセー 「はああああああああ!?」

 

 

イッセーの叫びが部室にこだました。

 

 

 

 

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<Side イッセー>

 

部長の婚約者らしいライザーという男が部長の隣でくつろいでいる。

 

 

ライザー 「いやー、リアスの女王が淹れてくれたお茶は美味いものだ」

 

 

朱乃 「痛み入りますわ」

 

 

朱乃さんはニコニコしてるけど、いつもの笑顔とは何処かが違う。

ソファに座る部長とその隣にはライザー。ライザーは部長が嫌がるのも気にせず、髪を触ったり、肩やら手を触っている。

部長が嫌がっているのも楽しんでいるように見える。

 

 

リアス 「いい加減にして頂戴! 私は前にも言ったはずよ。私はあなたとは結婚しないわ!」

 

 

部長はライザーの手を振り払って、そしてソファから立って言い放つ。しかし、ライザーはやれやれといった表情でこう返した。

 

 

ライザー 「それは以前にも聞いた。だが、そういうわけにもいかないだろう? 君のお家事情は意外と切羽詰まっているのだろう?」

 

 

リアス 「余計なお世話よ! 私は次期当主、婿くらい自分で決めるわ。私が本気で好きになった人を婿にする。それくらいの権利は私にもあるわ」

 

 

部長が自分の気持ちをハッキリとライザーに告げる。ライザーはそれを耳にすると、舌打ちをして部長を睨み付けた。

そして、全身からプレッシャーを放ち始める。奴の背中から炎が広がり、部室を再び熱気が包み込む。

 

 

ライザー 「俺もな、フェニックスの看板を背負っているんだよ。名前に泥を塗られるわけにはいかないんだ。………俺はお前の眷属、全員を焼き尽くしてでもお前を冥界に連れて帰るぞ」

 

 

そう話すライザーと部長の間で一触即発の空気が包み込む。その様子を黙って見守っていたグレイフィアさんが不意に口を挟んだ。

 

 

グレイフィア 「.....お嬢様、ライザー様、これ以上騒ぎ立てるのであれば、私も容赦致しませんが、よろしいですか?」

 

 

この一言と共に放たれた軽い殺気で、一触即発だった部室の空気が一瞬で凍り付く。殺気を直にぶつけられた二人は冷や汗を流し、見ているだけだったメンバー達も動けないでいた。悟達を除いてだが。と言うか飛鳥ちゃん達も大丈夫なの!?

 

 

ライザー 「最強の女王と称されるあなたに言われたら俺も引かざるをえない」

 

 

部長とライザーさんが引くとグレイフィアさんは再び口を開き

 

 

グレイフィア 「グレモリー家もフェニックス家も当人の意見が食い違うことは分かっていました。ですので、もしこの場で話が纏まらない場合の最終手段を用意しました」

 

 

リアス 「最終手段? どういうことかしら、グレイフィア」

 

 

部長はグレイフィアさんにそう質問すると、グレイフィアさんは話し続ける。

 

 

グレイフィア 「お嬢様が自らの意思を押し通すのであれば、この縁談をレーティングゲームにて決着を着けるのはいかかでしょうか?」

 

 

レーティングゲーム?何だそれ。俺は木場にこそっと耳打ちする。

 

 

イッセー 「なあ、レーティングゲームっていったいなんだ?

 

 

木場 「そっか、イッセー君は知らなかったよね、レーティングゲームというのはね?爵位持ちの悪魔......。簡単に言えば部長のような上級悪魔達だね。そんな悪魔たちが下僕を戦わせて競うチェスに似たゲームだよ」

 

 

へぇー。そんなもんもあるのか。

 

 

リアス 「そういうこと。・・・どこまで私の人生をいじれば気がすむのかしら・・」

 

 

グレイフィア 「では、お嬢様はゲームも拒否すると?」

 

 

リアス 「まさか。こんな好機はないわ。ゲームで決着をつけましょう、ライザー」

 

 

ライザー 「へぇ、受けちゃうのか。それは構わないが、俺と俺の眷属は既に公式のゲーム経験もあるし、今のところ勝ち星も多い。眷属もこっちは十五人、フルメンバーだ。それでもやるか、リアス?」

 

 

リアス 「当然よ」

 

 

ライザー 「いいだろう。そちらが勝ったら好きにするといい。だが、俺が勝ったらリアスは俺と即結婚してもらう」

 

 

激しく睨み合う両者の間に立って、グレイフィアさんが言う。

 

 

グレイフィア 「承知いたしました。お二人のご意志は、私、グレイフィアが確認させていただきました。ご両家の立会人として、私がこのゲームの指揮を執らせていただきます。よろしいですね?」

 

 

リアス 「ええ」

 

 

ライザー 「ああ」

 

 

グレイフィアさんの意思確認の言葉で一区切りとなり、部長もライザーもグレイフィアさんの言葉を了承した。

ライザーは辺りを見渡し嘲笑を浮かべた。

 

 

ライザー 「なあ、リアス。ここにいる面子が君の下僕なのか?」

 

 

リアス 「ええ。彼等を除いてだけどね」

 

 

ライザー 「何?ならあいつらは人間という事か。何故ここに?」

 

 

リアス 「私の協力者だからよ」

 

 

ライザー 「まあいい。それにしても話にならないな。キミの女王である雷の巫女くらいしか俺の下僕に対抗できそうにないな」

 

 

そう言いライザーが指を鳴らすと魔法陣から次々と人影が現れる。

 

 

ライザー 「と、まぁ、これが俺の可愛い下僕達だ」

 

 

中から出てきたのはそれぞれ違ったタイプの女性。こ、こいつハーレムを築いていやがる!

 

 

ライザー 「お、おいリアス。君の下僕は何で俺を見て泣いているんだ」

 

 

リアス 「この子の夢がハーレムなの。きっとライザーの下僕をみて感動したのよ」

 

 

俺は首を激しく縦に振る。男ならハーレムを夢見るもんだろ!

 

 

ライザー眷属1 「きもーい」

 

 

ライザー眷属2 「ライザーさま、このヒト気持ち悪い」

 

 

ライザー 「そう言うな、上流階級を下賤な目で見るのが下級な奴の常さ。俺たちの熱々なところを見せてやろう」

 

 

そう言うとライザーは目の前で眷属の1人とディープキスをし出した。おのれ羨ましい!

 

 

ライザー 「ハッ、お前らじゃこんなこと出来まい。そこの女達も俺の女にしてやろうか」

 

 

こ、こいつハーレムを築くだけじゃなく飛鳥ちゃん達まで毒牙にかけようと!

その時部室を濃密な殺気が覆った。

 

 

悟•十六夜 「「テメェ殺すぞ」」

 

 

 

         〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

こいつ今なんて言った?飛鳥達も俺の女にしてやろうかだと?こいつはルイオスと同類かそれ以上に腹が立つ。

 

 

悟•十六夜 「「テメェ殺すぞ」」

 

 

俺と十六夜はライザーに殺気を向ける。ライザーは殺気を受けて震えている。結局この程度の殺気にも耐えられないのか。

 

 

ライザー 「お、お前らただの人間じゃないのか」

 

 

悟 「正真正銘人間だぞ。唯のかは知らんがな。それより次飛鳥達にふざけた事ぬかしてみろ。不死だろうが存在ごと抹消してやるよ」

 

 

十六夜 「俺は今にでも殴りてぇがな。そこのメイド、俺もそのレーティングゲームとやらに参加出来ねぇのか」

 

 

グレイフィア 「一応非公式なので両名の合意があれば参加出来ますが」

 

 

ライザー 「俺は構わん。このままでは勝負にならないだろうしな」

 

 

さっき俺らの殺気浴びて震えてたのによく言えるな。

 

 

リアス 「私も構わないわ」

 

 

グレイフィア 「それでは十六夜様は参加という事で」

 

 

グレイフィアがそう言うとライザーは背を向ける。

 

 

ライザー 「じゃあなリアス。次はゲームで会おう」

 

 

そう言うとライザーは眷属と共に魔法陣の中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

翌日俺と十六夜はグレモリー眷属と共に現在山を登っている。俺が同行している理由は修行をつけるためというのと料理の腕を見込まれてご飯を作って欲しいとの事だ。

白夜叉達には一応家に居てもらっている。飛鳥や耀は一緒に行こうとしたが、帰って来たらデートするという条件のもと残ってもらった。

まあそれを聞いた白夜叉、レティシア、黒ウサギが自分もと言い出し了承したのは言うまでもない。

イッセーは現在隣で大量の荷物を持ちながらヒィヒィ言っている。俺らの荷物はどうしたって?そんなの全部ギフトカードに収納してるぞ。俺らは今回は修行の必要無いしな。

 

 

アーシア 「少し持ちましょうかイッセーさん?」

 

 

リアス 「ダメよアーシア。これも修行のうちよ」

 

 

アーシアが荷物を持とうとしたところを部長(本人からそう呼ぶ様に言われた)に止められた。

 

 

悟 「十六夜どんだけ鍛えられると思う?」

 

 

十六夜 「流石にあのホスト野郎にタイマンで勝つまでには厳しいな。まあ俺が倒せばいいんだが」

 

 

悟 「言ったとおりお前がライザーを叩きのめすのは最後だからな」

 

 

十六夜 「分かってる。最初に喧嘩を売られたのはグレモリーのお嬢様だ」

 

 

悟 「それならいいんだが。取り敢えず最初は近接組の方を頼むわ」

 

 

十六夜 「おう」

 

 

そうして俺らは遅れているイッセーをおいて山を登り別荘の中に入った。

 

 

 

 

                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

<side 十六夜>

さて先ずはどいつから鍛えるか。近接組というと、搭城、木場、イッセーだがもう正直全員まとめてでもいいか。俺は剣なんて使わねぇから木場に教えるのは剣以外の事だしな。そうと決まればやるか。

 

 

十六夜 「ってわけでお前らを十日間鍛えるわけだが」

 

 

イッセー 「何をやるんだ?」

 

 

十六夜 「そうだな先に言っておくが基本的には実戦形式で鍛えていこうと思う」

 

 

木場 「僕たちが十六夜君と戦うという事かな?」

 

 

十六夜 「最初は実力を測るためにそうする。そこからは三人で戦ってもらう」

 

 

小猫 「十六夜先輩との対戦はどのような形式で?」

 

 

十六夜 「ひとまずは1VS1形式でやる。そうしないと個々の実力が測れねぇからな。先ずは木場からだ」

 

 

木場 「よろしく頼むよ十六夜君」

 

 

そう言って俺達は配置に着く。木場は木刀を構える。

 

 

木場 「十六夜君、武器はいいのかい?」

 

 

十六夜 「ああ。武器はあんま使わねぇんでな」

 

 

木場 「なら行くよ!」

 

 

木場はまっすぐ突っ込んでくる。スピードはまあまあだな。

木場が奮った剣を足蹴りで止める。

 

 

十六夜 「どうした?そんなもんか?」

 

 

木場 「まだまだ!」

 

 

十六夜 「あめぇ!」

 

 

木場 「くっ!」

 

 

先程同様真っ直ぐ突っ込んでくると見せかけてフェイントを入れ後ろからの攻撃を後ろ蹴りで剣諸共木場を吹き飛ばす。

 

 

木場 「何ていう攻撃だ。剣で受けた筈なのに相殺しきれなかった。それに腕が痺れてるよ」

 

 

十六夜 「ま、ここまでだな。木場お前に足りないものはパワーだな」

 

 

 

木場 「パワー?」

 

十六夜 「スピードはある方だ。だが一撃一撃の威力が足りない。特に相手は不死のフェニックスだ。この程度の攻撃じゃ通用しないぞ」

 

 

木場 「分かったよ」

 

 

十六夜 「んじゃ次は塔城だな」

 

 

小猫 「よろしくお願いします」

 

 

そんな感じで塔城、イッセーと順番に模擬戦をした。

 

 

 

 

 

十六夜 「まあこんなもんか。塔城はさっき言った通り攻撃にフェイクを混ぜたり、攻撃のバリエーションを増やせ。単調な攻撃だと直ぐに読まれて使いもんになんなくなる」

 

 

 

小猫 「わかりました」

 

 

十六夜 「イッセーはそれ以前の話だな。悪魔になってまだそんな経ってないとはいえ基礎能力が他2人に比べ大幅に劣っている。一先ずは基礎能力上昇を優先するぞ」

 

 

イッセー 「ぜぇ……ぜぇ、わ……分かった」

 

 

 

模擬戦終了後、俺は全員の弱点を確認していた。

 

 

十六夜 「(悪くはねぇがこれじゃまだ足りねぇな。俺以外にアイツを倒せるとしたらイッセーぐらいか)」

 

 

十六夜 「んじゃ俺との模擬戦も終わったことだ。こっからは各自で戦ってもらうが自分の弱点を意識しながら戦え。イッセーに関しては木場や塔城の動きを見ながらどれが自分に活かせるかを考えながら戦え。3人がそれぞれ戦い終えたら一旦休息だ」

 

 

3人はそれに頷き模擬戦を開始した。

 

 

十六夜 「さーて悟はどんなんやってっかね?」

 

 

 

俺は遠距離組の特訓を担当している悟の訓練内容を想像しながら3人の模擬戦を見た。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?
此処でお知らせですが、アンケートを取って追加ヒロインを決めたいなと思っています。それぞれグループ毎になっています。この話にはグループAを載せようと思います。
各グループで最初に1位を決めた後に次いで投票が多かった2位からまた1人投票で決めようと思っています。


それではまた次回!


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