今日もお兄さんは耐え続ける (石油爆発)
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これが僕のなんでもない日。

注意喚起読んだね?
つまり、OKな人ってことよね?

よし、君も仲間だ。


「ただいまぁ……」バタン

 

ソラシド市。

虹ケ丘家。

 

いつも通りバイトを終えた僕は

見慣れた扉を開け、普段の声で帰宅の挨拶をした。

 

「おっ、今日は平穏な帰宅だn「お兄さあああん!!」まぁ、そうですよね。」

 

とても元気な声と共に澄み渡る空のような笑顔で飛び出してきた女の子の姿が見えた瞬間、

僕の視界は天井を仰いだ。

 

ソラ・ハレワタール。

僕らとは別の世界、スカイランドから来た、

ヒーローガール。

元気が溢れるような笑顔が素敵な女の子。

青色の髪にアホ毛がかわいい。

 

「さらば、僕の背骨。」

 

「おかえりなさああああああい!!」ガバッ

 

「ぐはぁぁぁぁぁ!!」

 

「会いたかったですぅぅ!!」

 

「今朝会ったよね!?痛い痛い痛い!折れる折れる!」

 

「今朝会って9時間27分42秒ぶりですよ!もう会いたくて会いたくて!」

 

「勘弁してくれ!折れるってば!ましろ!ましろおおお!!」

 

悲鳴を上げ続ける背骨を救済すべく

僕は必死に助け舟を呼んだ。

それが地雷になるとも知らずに。

 

「お兄ちゃん?」

 

リビングから可愛らしくひょこっと顔を出した

僕の癒しの天使。

虹ケ丘ましろ。僕の大切な妹。

綺麗なえんじ色で揺れる髪は

最早天使の翼で、持ち合わせた優しさと料理の上手さは

どの男も誠実に開花させてしまうほどの

強みを持っている。

 

っと、話しすぎてしまった。

わかっていると思うが嫁にはやらん。

やってたまるか、ウチの妹ぞ。我、兄ぞ。控えろ。

 

「ましろさん!お兄さんをお婿さんにください!絶対に幸せにします!」

 

「……え?」ハイライトオフ

 

「あれ?ま、ましろちゃん?」

 

途端に空気が凍る。

ソラとましろの間にまるで稲光が落ちたが如く

お互いの目線から火花が散る。

 

「ソラちゃん、どうゆうことかな?お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんだよ?なんでソラちゃんにあげないといけないのかな?お兄ちゃんと結婚するのは私だよ?お兄ちゃんの優しさは私にだけ向いてお兄ちゃんは私にだけ笑うんだよ?ソラちゃん、早くお兄ちゃんから降りてあげて?お兄ちゃん優しいから口には出さないけど嫌がってるよ?」

 

「お、おいましろちゃん?僕は別にそんなこt「ましろさん。」えっ、ソラ?」

 

「知ってますか?ましろさん、スカイランドも、この世界も、兄妹では結婚はできないんですよ?お兄さんのことを一番にわかっているのは私です。こんなに強いお兄さんが唯一吐き出した弱音を聞いたのは私だけです。それは私を世界で、いいえ、宇宙で一番愛してると言っても過言ではありません。さて、お兄さん♪私のお父さんとお母さんに挨拶に行きませんか♪お兄さんなら私の家族も快く承認してくれるはずです!さっ、思い立ったが吉日です!早速いきましょう!」

 

なんだこれ、なんでこうなる?

 

僕はただ背骨を助けたいだけなのに。

 

「たっだいまぁ!あっ!月くん!」

 

助け舟か、はたまた地雷か。

 

聖 あげは。

最強の保育士を目指す、我が妹の幼馴染。

ギャルのような言葉遣いをたまにする18歳。

ましろと幼馴染が故に自然と俺とも幼馴染になる。

昔、保育園で約束した

「将来、僕たち結婚しようね!」を

未だに覚えている。というか実現しようとしてる。

 

「月く〜ん!ただいまのちゅ〜!」チュッ

 

「んっ!?」

 

「あげはちゃん!?!?」「あげはさん!?!?」

 

抱きしめられた背骨がより一層悲鳴をあげる。

 

こんなドタバタな毎日を繰り広げる僕。

虹ケ丘 月。(にじがおか つき)

 

恋の色と淀んだ感情の色と混じった

僕の20歳の毎日が始まる。

 

 




お疲れ様。
わかってる。ツバサくん推しのみんな、待って拳引っ込めて。顔怖いよ。

次ちゃんと出すからまぁ待って。
そのうち投票で評価とみんなが求めてるもの聞くからもうちょい待ってて。


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