ハーレムパでダンジョン攻略 (レベル777)
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0話:チュートリアル

8月31日に作者はパズドラのデーターを消去してこれを書こうと思いました。後悔はしていないです


 気が付けばパズドラのデーターが消去していた……

 

 そのせいで俺のパズドラライフはここで終わるのだと思っていた。

 

 パズドラを始めて約1年、なんか課金して強いモンスター引いて育ててダンジョン行ってというのがどうも気に食わなかったし丁度よかった。

 

 よし、この際だから無課金でプレーしてみるか。

 

 ネットでパズドラの動画の無課金プレーとか某マックスな人とか見ていたら自分も真似したくなったことは何度もあった。

 

 だから、もう一度始めようと思う。

 

 あ、それに無課金なら1人暮らしな俺にとってイイね、生活費が浮く。

 

 今度は気楽にやろうそうしよう。

 

 名前はレン。

 

 始めに連れて行く御三家モンスターはティラだ。プレシィの方が好きだけどね。

 

 ゲームスタートだ。

 

『パズドラの世界へようこそ。伝説のドラゴン(笑)を探して冒険の旅に出発だー☆』

 

 さて、チュートリアルだ。

 

 ここはさっさと終わらせて最初のガチャを引きたい。

 

『同じ色のドロップを3つ繋げて消してコンボして敵モンスターをやっつけよう♪』

 

 やっぱり始めのモンスターは女の子がいいかな。

 

 男なら誰だってそうだろ可愛い女の子モンスターが欲しいだろ。

 

 よし、リセマラは女の子モンスターが出たら終了だ。

 

『ん~ナイスコンボ。いきなりすごいわね、お姉さんもビックリ濡らしちゃったわ///』

 

 できれば攻撃力が倍増するリーダースキルをもったモンスターがいいな。

 

 今日はちょうどゴッドフェス来ているから赤ソニアとか出たらラッキーだ。

 

『敵を倒せばダンジョンが進めるわよ、でもお姉さんは優しく押し倒してね。ハァハァ///』

 

 無課金で赤ソニアは貴重だ。

 

 課金していた頃はよく赤ソニアが当たったんだが、そりゃ一度のゴッドフェスを十数回引いたら確率は上がるんじゃないのかな。

 

 まぁでも可愛いモンスターなら何だっていいや。

 

『モンスターがドロップしたわ。さっそくパーティに入れましょう。ホラッ、貴方の指でここに入れるのよ。あんっ///』

 

 ゆくゆくは女の子パーティを完成させたい。

 

 色統一よりかは多色パの方が早いこと目指すはヘラの降臨ダンジョンをノーコンか。

 

『次はさっきドロップした黄色い餅饅頭みたいなちんちくりんをティラに合成してちょうだい。お姉さんも本気見せちゃうぞ☆』

 

 あっ、合成は大成功したようだ。1.5倍の経験値メシうま。

 

 早く可愛い女の子に会いたい。

 

『ふう、最後にお姉さんがとっておきのワザを教えちゃうわ、それはスキルよ。モンスターにはそれぞれ固有のスキルがあってお姉さんには「潮吹き」という凄いスキルがあるのだけど、君のティラは「ヒートブレス」ね。ぺっ』

 

 ……さっきからチュートリアルをガン無視していたけども、なんかおかしくね?

 

 まぁいいや、魔法石5個溜まったからガチャを引こう。

 

『へい、魔法石カモ~ン♪ さぁお姉さんを早くイカせてみなさいよッ!!』

 

 ………。

 

 あとで運営に問い合わせしてみようかな。バグ発見だ。

 

 チュートリアルってガチャドラが進行していたのか。というかまさかのメス疑惑。いや、そっち系の人かもしれない。ドラゴンだけども。

 

 で、俺はとりあえず黄金に輝くガチャドラの腕であるレバーを引いた。

 

『あん、触り方がエッチね。この変態!』

 

 ……たぶん俺は仕事の毎日に疲れているんだな。

 

 ガチャドラのお腹から卵が出る。

 

『ほら、貴方と私の子供よ///』

 

 ……銀玉。

 

 卵が割れ中から赤いゴツゴツした悪魔、バーサーカーZ?っていうパズドラZコラボのモンスターが出てきた。

 

『はいやり直し!』

 

 ……やり直しします。

 

 で、データーを消去して2回目に挑戦。

 

 チュートリアルを終わらせていざガチャドラのレバーを引く。

 

『イヤン、もっと激しく……ッ!!』

 

 ……またしても銀卵。

 

 見慣れないヒドラ?とかいう奴だった。

 

『運がないわね、はいやり直し……』

 

 はい。

 

 女の子が出るまで俺は粘る。

 

『やばい、そろそろやばい、イk……じゃなかった。いいのが出そうな予感☆』

 

 第3回目……

 

 金玉キター!!

 

 しかし、クリシュナ。

 

 見た目可愛いけど、女の子……??

 

『やり直し、しとこっか……』

 

 うん、そうする。

 

 始めは完璧に女の子と分かるキャラがイイ。

 

 しかし、4回目は銀魂。

 

 ぶどドラ? いらん!!

 

『アンタの本気ってそんなもんなの?』

 

 本気とは何なのか……これって運やん?

 

 で、5回目。

 

 そろそろ終わりたい。

 

『ちょっとお姉さんの頭撫でて褒めてみなさいよ。翼も撫でなさい』

 

 あぁ、オカルトってやつだな。

 

 こうやってガチャドラを撫でてレバーを引けばイイモンスターに出会えるんだ。

 

『おほっ、もっと強く激しくこすりなさいよ///』

 

 ……言うと思った。

 

 さて、この変なガチャドラをスルーして、俺は祈って願って……可愛い女の子!!

 

『ハ・ズ・レ。タ・イ・タ・ン。ハ・ズ・レ。タ・イ・タ・ン☆』

 

 星玉だった。

 

 もうガチャドラさんもコメントするのめんどくさくなっている。

 

 やり直し。

 

 どんどん行こう。

 

 6回目…銀玉で白龍。

 

 7回目……金玉でベリアル。

 

 8回目………銀玉でピエドラ。

 

 9回目…………銀玉でダークドラゴンナイト。

 

 きっとこれはモノ欲センサーが働いているのだな。

 

 運営も俺の企みを阻止しようと必死なんだな。

 

 でも、次は丁度10回目だ。キリもいいし出そうな予感。

 

『あー、残念。金玉だけど女の子じゃないわね』

 

 ……確かに女の子ではないことは確かだが。

 

 代行者・メタトロンがキターーーーッ!!

 

 いいじゃないか、白メタ。ふつくしいじゃないか。

 

 まさかのフェス限キャラに歓喜して夜遅くに奇声発して壁ドンされたけども。

 

『女の子じゃないじゃん、BBAじゃん』

 

 いや、もうこれで十分だろ、リセマラ終了だ。

 

 回復パなら可愛い子を無課金でもそろえやすいからなー。楽しみだなー。

 

『けっ、じゃあコスト30の白メタとヨロシクやってな、あばよ』

 

 あっ、コスト足りないじゃん。

 

 今コスト26。白メタコスト30。

 

 ふぅ……ランク上げがしんどいな。

 

 こうして、俺の第二のパズドラライフは白メタと共に始まる。

 

 そして、突然襲ってきた激しい頭痛によって俺の視界はブラックアウトする。

 

 この時はまさかパズドラの世界に行くとは思いもよらなかったよ。というか、後頭部誰かに殴られた気がしたのはきっと気のせいだと思いたいけども。

 

 次に目を覚ませばパズドラの世界に飛ばされ、俺が引き当てた白メタがいた。

 

「ああ、もうお目覚めになられたのですか…それは残念です。おはようございます、マイマスター。私は貴方の嫁のメタトロンです。不束者ですがこれからズッコンバッコン頑張るのでヨロシクお願い致します」

 

「は??」

 

 突然のことで白メタのしょうもないボケにツッコミを入れることはできなかったけどね。




作者はリセマラして白メタ引いたけどもコストオーバーでショックだったんですが、ティラでランク上げてコスト30にしてティラ達を白メタに食わせました。(白目)

作中の白メタは皆さんがイメージしている白メタ様と違うかもしれませんが、ホント生暖かい目で宜しくお願いします。

きっと亀更新ですが……


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1話:パズドラ?の世界

ダラダラ説明回になってしまった
変な世界観や設定ですが暖かい目でよろしくです


 俺はパズドラの世界にやってきた。

 

 これから初ガチャで手に入れた白メタと共に冒険の旅が始まる。

 

 しかし俺が思っていたパズドラの世界とは異なっていた。

 

 ので、白メタに説明を求めた。

 

「パズドラの世界って現代的なんだな……」

 

 俺はファンタジーな西洋の世界と思っていたけども。

 

 俺の今いるここは部屋だ。

 

 部屋でベットで、その空間が明らかにファンタジー要素を含んでいなかった。

 

「テレビとかあるんだが。冷蔵庫とかあるんだが……というか俺の部屋そっくりなんだが」

 

「マスターの部屋は丸ごとこっちに空間移動させたらしいですよ?」

 

「いやいや……一体ココはどういう所なんだよ、なんで窓の外に現代の街が見えるんだよ。ここ本当にパズドラの世界なの??」

 

 ただ少し違うのはSFチックなタワーらしきものが目に入った。

 

「あれは何?」

 

「はい、アレはドラゴンタワーゲート(笑)略して【DTG】といい、簡単に言えばマスターやその他パズラーたちがダンジョンへ行くための施設でもあるということでございますね。あそこから各ダンジョンへ転送されるのですよ」

 

「……えー、なんか俺が思っていたのと違う」

 

 この町から次の町へ向かい、その遥か東の方の山岳地帯にあるダンジョンに向かう……とかしないのかよ。

 

 ゲートなのかタワーなのかハッキリしてほしいところだが。

 

 SF要素が強いな。

 

「DTGは他にも5on5の対人戦やレースのバトル運営もしており、他にはマスター達の大好きなガチャドラお姉さんがいたり、他には……まぁ追々説明します」

 

 こいつ、めんどくさくなったからもう説明しないつもりか。

 

「対人戦はバトルトーナメントってやつかな? それよりレースっていうのがちょっと気になったんだけど」

 

「レースはアレです。所有のドラゴンに乗ってレースに参加できるんです。でも女の子しか興味ないマスターには関係ありませんね、以上」

 

 ……ダンジョン攻略頑張るか。

 

「マイマスター、ココに来たばかりで不安になるのはわかりますがあまりめんどくさいこと言わないでください。説明がめんどくさいです」

 

「………」

 

「マスターはこの世界がどんな所なのか知りたい気持ちはわかります。ですが、そんなことよりよも今目の前に私がいます。せっかく出会えたのですからもっと私を見て欲しいのですが……」

 

「し、白メタ……ゴメン」

 

 俺はバカだ。

 

 女の子がほしいほしい言っておきながら、リアルに白メタが目の前にいるっていうのに他のことに夢うつつだった。

 

 白メタに抱きしめられた。白メタが俺を抱きしめた……涙を俺に見せないために。

 

 女性って柔らかいんだな。童貞の俺にはもったいないよ、ホント。

 

 DTGとかダンジョン攻略とか、もうちょとあと回ししてもいいかもね。今は白メタと少しだけイチャイチャしようと思う。

 

「ふひっ、マスターのお尻揉みごたえありますね」

 

「よし、DTGへ行こう」

 

「あぁん、これからが本番だったのに夜まで焦らされるのですねマスター……///」

 

「………」

 

 俺は身の危険を感じて白メタを引き剥がした。

 

 DTGへ行ってみよう。

 

「マスター、DTGは徒歩で行ける距離なので街を散歩デートしながら行きましょう」

 

 白メタと散歩デートを楽しみながら、DTGへ向かう。

 

 この街はパズドラシティ(笑)というらしく、でも景観は現代都市なんだよなー。

 

 基本ここに住んでいるのって日本人だね。

 

「最初からこの世界に住んでいる者もいればココで生まれた子供もいますし、マスターみたい拉致られたパズラーの方々もいたりします」

 

 なるほど、俺は拉致されたのか……だから後頭部を鈍器で殴られた感があの時あるんだな……で、その鈍器なるモノがちょうど白メタが持つ分厚い辞書みたいなモノじゃないだろうかと思ったのは内緒。

 

 基本パズラーは俺みたいに向うの世界から拉致された者達のことを云うそうだ。

 

「なんかいろんな視線を感じるんだけど……」

 

「パズラーはドラゴンやモンスターや神を従えることができますからね。一般人は冒険者を怖がる方もいれば英雄視し憧れを抱く方もいるのです。中には冒険者と結婚して玉の輿に乗ろうと企むメスブタもいますから」

 

「なんで俺の尻を擦るの……??」

 

「このマスターは私のモノだ、とマーキングみたいなものです。周囲のメスブタへの威嚇にもなるでしょう」

 

「……そうか」

 

 もっと他の方法がありそうだけども。

 

「ああ、それと先に言っておかなければならないルールがありました。パズラーはこの通りモンスターを使役する力があり一般人には脅威です。ですのでいろいろ細かい取り決めとかありますが、パズラーが一般人に危害を加えることは罪となりますのでお気をつけください。常にこの街の監視システムが作動されていますので、小さいイザコザでもめんどくさいことになります」

 

「正当防衛の場合は??」

 

「一般人が悪ければ一般人が裁かれますし、しかし、それでもパズラーが例えばゴーレムでストーカーを追い払おうとしたけども大怪我を負わせた場合は慰謝料払わなければならないケースもあります」

 

「パズラー同士の喧嘩とかは??」

 

「対人戦をする場合は正式にDGTで手続きをしなければ犯罪行為としてみなさられる場合があります。正当防衛の場合でも仕方が無いかもしれませんが、街を破壊したと見なされれば損害賠償等払わなくちゃなりませんし、常識的に考えて当たり前のことですよね。他人の迷惑にならないよう心がければいいだけの話しですよ」

 

 ……白メタが意外にもまともなこと言っている気がする。

 

「マスター、パズドラの幼女キャラに欲情しても構いませんが、一般人の幼女に手を出すと捕まりますからね」

 

 白メタがまともな事言っている!?

 

「マスター、この世界の罪の裁き方はいろいろあります。罰金で済むのもあれば終身刑と永遠に檻の中もあります。ドラゴンや神々へのお供え物にされることもたまにあるそうですね。中にはモンスターに飼われる運命になる者もいたりもあります。ヘラとかメスブタモンスターだったらマスターは万々歳でしょう」

 

「……いや、気をつけます」

 

「私的にはマスターのお尻が犯される所が見たいところですが」

 

「それはお前の趣味だろうが……ッ!?」

 

「ですが、罪を犯せば些細なことで警察の犬っころに捕まって掘られて釈放っていうパターンもあるそうですよ」

 

「ワザとお前が暴れたり問題を作らない限りは安全だね」

 

「マスターのお尻を可愛がっていただかせてもらえるのならそんなことしませんよ」

 

 ……何気に脅された感がある。

 

 そうこう歩いているうちにDTGへ到着した。徒歩で15分って所だ。

 

 近未来的なガラス張りのタワーがそびえ立つ。タワーというより塔というイメージだな。高さは東京タワーぐらいだろうか。

 

「おぉっ、たくさんモンスター達もいるな」

 

「DTGはパズラー達のために建てられたものですからね」

 

 基本、パズラーとリーダーモンスターがワンセットだな。

 

「他のパーティーメンバーは端末の中で待機状態ですね」

 

 まぁぞろぞろ連れてこられても迷惑だろうけども。

 

 ゴーレムを連れている人はおらず、皆が何かしら可愛いモンスターやカッコいいモンスター達を連れていた。ドラゴンは……いない。

 

「ドラゴン等はデカいので、たとえリーダーモンスターにしていても基本は人間サイズ程度じゃないとこの街では姿を現してはダメという明確なルールがあります」

 

「そうなんだ……」

 

「マスターの端末には、今はBOX内に私だけしかいませんので気にしなくても大丈夫です」

 

 というか、チュートリアルで一緒にダンジョン攻略した御三家モンスターのティラや雑魚モンスターの姿が見当たらない。そうだ、すでに白メタに合成したんだった。

 

 コスト制限は大丈夫なのかな……

 

「この世界にそんなもの存在しません。スタミナもないです。ランクもマスターの世界とは意味合いが変わっております」

 

「スタミナがないってことは無制限にダンジョン入れるの??」

 

「そういうワケでもありません。とにかく受付へ行ってみましょう。ダンジョン攻略や対人戦、レース対戦やらは2階ですね」

 

 タワーの中は広く、中央が吹き抜けになっていたり円柱状のエレベーターがあり、大きなモニターが何個も設置されては対人戦やレースの様子が中継されていたりする。

 

 別の所に設置された巨大モニターには今をときめく大スターのインタビューを受けていた。かなり美人さんだね。白メタに尻を抓られた。

 

「一階は主に食事を取ったりパズラーの交流の場として使用されています。まぁマスターには不必要な場所でしょう」

 

「………」

 

 いや、フレンド登録とかしなきゃな。

 

 フードコートでお茶しながらキャッキャ談笑しているリア充にガン飛ばしておこう。

 

 俺は白メタに引っ張られては両端に設置されたエスカレーターで2階を目指す。

 

「ここからダンジョンへ転送されます。毎回ダンジョン潜る度にここで手続きしなければならないめんどくささがありますが」

 

 俺達はダンジョン攻略コーナーの受付ブースへ移動。

 

「ようこそ、ダンジョン攻略の手続きを始めます。お客様のIDを認証するために端末をお借りしてもよろしいですか?」

 

 俺は受付のお姉さんに端末を渡した。

 

 お姉さんはそれを転送装置っぽい機械からケーブルを引き伸ばしては端末に繋げた。

 

「はい、認証しました。お名前はレン様ですね。レン様はDTGを利用されるのが初めてということで、ダンジョン攻略等についてご説明させていただきますね」 

 

「いえ、ここについては私からマスターに説明するので大丈夫です。早いことノーマルダンジョンに転送させなさい、このメスブタ」

 

「おい」

 

 せっかく親切に説明してくれようとしたお姉さんに対して失礼じゃないか。

 

 お姉さんの笑顔が引きつっているぞ。

 

「では、レン様。そこのセクハラ大魔神にお気をつけて初陣頑張ってください」

 

「あ? 誰がセクハラ大魔神ですって??」

 

「ちょ、落ち着けって白メタ……ッ!!」

 

 2人が一機触発だったので間に割って入って止めて、そして転送された。

 

 本当に転送されるとは思わなかったが……

 

 視界は近未来的SFタワーから一遍して古代ヨーロッパを思わせるかのような造りの塔の入り口前にいた。

 

【旅立ちの塔】

 

「ほ、本当に来ちゃった……」

 

「はい、最初ですのでココに転送されるしかありませんね。それでダンジョンクリアしていけば、ダンジョンの選択肢が増え、この【旅立ちの塔】クリアすればスペシャルダンジョンも選択することが可能になります」

 

「次からどこのダンジョンに行きたいか選択するのは受付時にするんだね」

 

「はい、ですが今はまだノーマルダンジョンをコツコツクリアしていくのがいいかと思われます。贈り物系イベントもきてないですし、ダンジョンクリアして魔法石ためて夢の女の子パを作った方がいいでしょう。頑張りましょう」

 

「女の子……??」

 

「私も女の子ですよ、マスター」

 

「……はいそうですね」

 

 お尻を鷲掴みしないでください。

 

 俺達は初ダンジョンへ挑戦だ。




ドラゴンゲートタワー→ドラゴンタワーゲート

冒険者→パズラー

変更しました

白メタがセクハラ魔人でごめんなさい

次回は簡単にバトル描写とかいれつつ、ガチャドラ引きたいねー


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2話:ハーレム要員(仮)

冒険者→パズラーに改名

バトル描写はテキトーです

感想、まさかこんな早くも3件もきていてビックリしました。ありがとうございます


【旅立ちの塔】の1フロア【塔の入り口】。

 

 リアルなりん系モンスターとエンカウントしてバトル1に突入する。

 

「このっ、このっ、このッ!!」

 

「マスター落ち着いて対処してくださいまし。しくじればマスターが捕食または嬲られるだけですので」

 

「そんなこと聞かされて余計に落ち着いてられるかーーー!!」

 

 ドロップを滅茶苦茶に操作する。

 

 端末で操作するワケでもなく、空中に浮いている盤面5×6のドロップを指とか腕全体使って操作する。

 

 踊り狂ったかのようにドロップを操る。

 

「マスター…カッコつけようと斜め移動とかしなくていいですから。光ドロップ消さずの2コンボって何ですか? ふざけてるのですか?? なんですかそのダサいポーズは??」

 

 ガチで白メタに怒られた。

 

 本気でお尻を鷲掴みされた……ッ!?

 

「マスター、今のパーティは私しかいません。ちゃんと考えて真面目にしないとお尻がどうなっても知りませんよ……」

 

「う、うん……」

 

 さあ、バトル2だ。

 

「あっ……落ちコン」

 

 落ちコンの連鎖によって光ドロップが枯渇した。

 

 そのままバトル3、始めのボス戦突入した。

 

 カーバンクル系3体とバトルだ。

 

「マスター、カーバンクルって今思えば回復タイプですよね?」

 

「うん、そだね」

 

「マスター、カーバンクルってメスブタなんですかねー??」

 

「何言っているのか分かりたくもない……」

 

「マスター、きっとカーバンクルも進化すればエロいですよ。1匹ぐらいマスターのハーレム要員にしてみませんか?」

 

「……やだ」

 

 光2コンボ+他3コンボで1匹撃破。

 

 無駄なコンボだ。

 

「マスター、カーバンクルが味方倒されて怒ってます。というか何で全体攻撃しなかったんですか?」

 

「ごめん、ミスった。許して」

 

「じゃあ、1匹ぐらい仲間にしましょうか」

 

「いやだよ、光のカーバンクルはビジュアルが好みじゃないんだよー。ケモノがメガネかけて辞典持って……光属性だしキャラ被らないか?」

 

「そんな心配は必要ありませんから……」

 

 パーティは白メタとできるだけ色を合わせたいが。

 

「じゃあマスター的に光属性以外でカーバンクル系何色が好きなんですか?」

 

 光含めて4コンボで激オコカーバンクルをもう1匹撃破。

 

 残るは青のカーバンクルだけだ。

 

「そ、そうだな、青がまだ許容の範囲内かなー」

 

「じゃあ決定ですね、あの子を仲間にしましょう。私が面倒みて育てます。そこのメスブタカーバンクル、マスターの仲間になりなさい」

 

「ファッ!??」

 

 おいおい………。

 

 いきなり大天使様から発せられた命令に敵ボスのブルーカーバンクルがファッとか驚いてしまった。

 

 よし、今のうちに倒すか。

 

 光の1コンボ。

 

「ちゃんとドロップしてくださいね、さもないと……」

 

「キュー……」

 

「………」

 

 ブルーカーバンクルが白メタに脅されて卵になってドロップした。

 

「やりましたね、マスター。回復タイプの仲間がさっそくできました」

 

「俺はまだ認めてないよ?」

 

 さすがにバトル時に白メタ1人じゃ俺もつらいが。

 

 どうしよう。

 

 ちょっと考えてみようか。

 

「お前な、カーバンクルってメスだとしてもケモノじゃん? それって女の子パでダンジョン攻略縛りプレーをしている俺にとって許されることなの? あと、女の子パーティのアイコンに1匹だけケモノ混ざってたらどう思う? こいつの趣味キモとか思われるよ、きっと」

 

「マスター、女の子だけを集めようとしている時点で察してください。それにマスターはストライクゾーンが幅広い変態紳士なので許されると思われます。私ならそんなマスターを許してあげますよ。幼女からアラフォーのBBAまでが許容範囲のマスターのことです。女の子ならケモノ耳生えていても欲情するマスターですからちょっとケモノ臭が強くてもメスで人型なら絶対欲情しますよ、断言してみせます」

 

「欲情しないし変態紳士でもないよ。こっちこそ断言してみせる。俺はこんな青いケモノに欲情しないさ」

 

「だったら賭けをしてみませんか? カーバンクルが進化したとき、人型になった時にマスターが欲情するかしないか、マスターが正しかったらもう金輪際マスターのお尻にイタズラしません。誓ってみせます」

 

「わかった、じゃあカーバンクル程度のケモノに欲情したらカーバンクルを正式にハーレム要員に加えるし俺のお尻は一生お前のモノだ、隙にするといいさ」

 

「ふひっ、今の言葉絶対ですからねマスター」

 

「………………うん」

 

 なんか勢いで言って後悔した俺。

 

 いや、カーバンクルに欲情とか興奮とかしなければいいだけだ。心配することはないさ。

 

 こうして俺は白メタに押しきられブルーカーバンクルをハーレム要員(仮)にするのであった。

 

「あ、でもまだケモノすぎるからBOX内で待機な」

 

「そんなヒドイですマスター!!」

 

「仲間にするとは言ったけどパーティに組み込むとは言ってないし」

 

「キュー……」

 

 そんなケモノの姿で神聖なるパーティには入れん。

 

「まぁいいです。序盤は私一人でもいけると思いますし、ガチャすれば女の子増えて戦いも少しは楽になるかと……」

 

 まぁとりあえずダンジョン攻略進めていくか。

 

「で、ダンジョンクリアしたワケだけども、何でゲーム終了?できないの」

 

 ダンジョンクリアしたら自動的にDTGに転送されると思っていた。

 

 受付のお姉さんからの説明を聞けなかったからこんなことになるんだ。

 

「少し進んでみましょうか。その答えが分かりますよ」

 

 で、少し進んでみた。

 

 すると何やら魔法陣のようなものが地面から光輝いている……イッツファンタジー。

 

「アレの上に乗ればDTGに戻れますよ。でも、余力があるなら、このまま次のフロアに進めることも加納なんです。マスターの世界のゲームとは異なる設定ですね。序盤は一つのダンジョンを一気にクリアできます」

 

「へぇ、それは便利だね……じゃあ進もうか?」

 

「はい、早く魔法石5個溜めましょう」

 

 こうして俺達は【旅立ちの塔】をソッコーでクリアしてDTGへ帰還した。

 

 魔法石も1個目をゲットした。

 

 魔法石配布はDTGに戻ったらダンジョン攻略の受付嬢からもらえる。

 

 ……そう、白メタと一機触発になりそうになったあのお姉さんと。

 

「クリアおめでとうございます、レン様。たとえパーティに白メタがいなくても貴方ならきっとクリアできたでしょう。はい、これ。魔法石です」

 

「……あ、ありがとうございます」

 

 白メタが俺の尻を抓っている……お姉さんに喧嘩吹っ掛けられているけど我慢しているんだな!!

 

「じゃあ、次のダンジョンへ行きたいんで転送お願いします」

 

「はい、次も頑張ってください。レン様だけ」

 

「私も頑張るのですよ、メスブタ。ぺっ」

 

「喧嘩はやめてね……」

 

 俺達は【火のダンジョン】へ転送した。

 

「マスター、さっさと行きますよ!」

 

 白メタたんが荒れていた。激オコらしい。

 

「マスター、今日は1回ガチャ引くまで帰りませんのであしからず」

 

「なんでお前がヤケになってんだよ…というかスタミナの心配はいらないんだったっけ?」

 

「難易度に合わせてダンジョンの敷地の大きさも変わってきます。簡単なダンジョンなら直ぐにボスまで辿りつけますが、終盤になると1日まるごと使って1フロア攻略できる距離らしいですから。今はあまり気になさらずドンドン進みましょう」

 

「了解」

 

 一日中歩くのはさすがに嫌だな。

 

 まぁ序盤は本当に白メタ1人でもなんとかなるレベルだろう。ゲーム版ならフレンドリーダーは……選ばなくても行けるんだっけ?

 

「フレンド出張サービスをご利用したいなら別に構わないですよ。私も少しは楽できますしね」

 

「やめろ、デリヘル出張サービスみたいに聞こえたじゃないか。それは悪意ある言い方だ」

 

「それはマスターの深読みしすぎなのです。私はマスターとフレンドになった哀れなパズラー方のモンスターを一時的コキ使ってやりましょうよと勧めてみただけで、マスターが妄想するような邪で含みのある言い方は一切していませんので」

 

「あっそう……」

 

 普通にフレンドリーダー借りるだけのお話し。

 

 そうこうしているうちに、そろそろ【火のダンジョン】の最終ステージ。

 

【坑道の猛龍】のボス・ティラノスとご対面だ……

 

「ふぇぇ、敵が強いよ~」

 

「アケミ、あともう少しなのじゃ。頑張るのじゃ」

 

「「………」」

 

 パズラーらしき人物を発見。

 

 どうやらボスとお取り込み中だったらしい。

 

 というか他プレイヤーと遭遇とかあっていいのかよ……

 

 女子大生っぽい子がアマテラスと共に必死にティラノスを叩いていたが……盤面にあるドロップの操作の仕方が異様だった。

 

「おい、なんであの子はドロップを1色繋げて手を止めるんだ? あんなやり方してたらコンボ作れないじゃないか……しかも光ドロップ絶賛枯渇中」

 

「完璧な素人ですね。まだドロップの操作も把握できてないのでしょう。アマテラスのリーダースキルで辛うじてHP回復させてますね。じり損です」

 

「ふぇぇ、もう嫌だよ、お家に帰りたいよー」

 

「アケミあともう少しと言っているじゃろうに……って、アケミ! 他のパズラーがいるぞい! あ奴に助けてもらうのじゃ!!」

 

「ふぇ? 本当だッ!! どなたか知りませんがお願いします助けてください!!」

 

 女子大生が涙目で助けを求めてくる。

 

「わらわからもお願いするのじゃ。頼む、この通りじゃ。アケミを助けてやってくれたもう」

 

 アマテラスが、和の神が人間風情でしかない俺に頭を下げた。

 

「はあ、仕方ありませんね。時間は有限です、こんな所で道草食っている場合じゃないのですからさっさと雑魚を倒してしまいましょう」

 

「ざ、雑魚……あ、あれが??」

 

「わらわは驚きで口が閉じないのじゃ……」

 

「マスター、行きますよ?」

 

「うん、なんで白メタが仕切っているのかたまに疑問を覚えたりするけども……」

 

 俺達はたった6コンボでティラノスを倒すのであった。

 

 まぁ先にあの2人がティラノスを叩いていてくれたからHPは大分減っていたよ。

 

「ふぇぇ、凄いコンボだったね」

 

「あっという間じゃったのじゃ。おぬし、やるのう」

 

 まぁ、それなりに経験者だからね……

 

「あの、お兄さん、本当に助けてくれてありがとうございました」

 

「うむ、わらわからも礼を言うぞ。ありがとうなのじゃ」

 

 つってもあともうちょっと粘っていたら2人でも勝てた相手だったよ、とはフォローできなかったけども。

 

「本当に心から感謝しているなあばお礼に俺のメスブタになれ。今晩だけでもいいぜ、とマスターは仰っております」

 

「ふぇぇ、そんないきなり言われても困ります~……///」

 

「う、うむ、今会ったばかりなのに求められても困るのじゃ……///」

 

「そんなこと言ってねえよ!! 勝手なこと言うなよ!! そこの2人もコイツのこと間に受けないで!!」

 

「私はマスターのために良かれと思って発言したのですがあつかましかったでしょうか?」

 

「あつかましすぎるよ!?」

 

「ですが、マスターのことだからフレンドも女の子ばっかりでハーレム要員にしようと企んでいると思ったのですが」

 

「「ふぇぇ///」」

 

「それは思ったことも無きにしも非ずだけど今はその話は置いといて!!」

 

 というかなんでこの2人は今の会話でドン引きしないのだろう。

 

 俺だったらこの男ナニ考えているのキモってなるんだけどなー。

 

「じゃあマスター、この2人をマスターのメスブタ…もといハーレム要員(仮)にするということよろしいですね?」

 

「全然よろしくないよ!!」

 

 お前は俺に忠実すぎるよ白メタ……

 

 ちょっとは自重しよう。

 

 まぁそんなこんなと俺達は【火のダンジョン】をクリアした。

 

 道のりはまだ遠い。というか、白メタが2人に変なこと言ったのでちょっと面倒なことになってきた。

 

 俺は女子大生のアケミとフレンドになった。




読み直してパズラーに違和感を覚えます。やはり冒険者と呼称した方がいいのかなー

パズドラの設定とかいろいろ変に考えて滅茶苦茶になりつつあり、他プレイヤーとダンジョン内で遭遇するという事態に発展してしまった

ホントもうテキトーです

そして魔法石が溜まらずガチャ引けない

あと、カーバンクルは女の子として認めてもいいんですかねー?


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3話:奇跡のGFカーニバル

本当にテキトーに書いてます。
この世界の設定とか変に作ってしまっているのですけど、できれば作者のパーティがどうなっていくのかだけ知っていただけれたら幸いです

サブタイ詐欺に注意。奇跡でもなんでもありませんのであしからず


 パズドラ初心者なアケミとフレンド登録して、お昼を一緒に食べた。

 

 昼から一緒にダンジョン攻略することになったんだ。

 

 パズルが馴れるまで、今日だけでも一緒に行動してほしいてのこと。

 

「レンさんは私の先生なんです」

 

「よせよせ、照れるって」

 

 なんて眩しくキラキラした目で見てくるんだろうか。

 

「アケミのパズル力が上達するかどうかはレン殿の腕にかかっておるのじゃ」

 

「……ハードル上げないでね」

 

 期待の眼差しをこっちにむけないで。

 

 平均4コンボの初心者だよ、俺も。

 

「マスターに先生は似合わないですね。変態教師の汚名をかぶるだけですよ。ぺっ」

 

「おい」

 

 ここに1人敵がいた。

 

 ぺっていうのやめなさい。

 

「そんなことよりも、メスブタアケミ。なんで貴女はアマテラスしかパーティに連れてないのですか? カーバンクルとかカーバンクルとかカーバンクルとか道中でドロップするでしょう」

 

「え、えーと……」

 

「ア、アケミはブタじゃないのじゃ!」

 

「うるさい、いちいちそこに反応しなくていいのですよこのメスブタ2号が」

 

「ひ、酷いのじゃ……ッ!!」

 

「お願いだから仲良くしようね!」

 

 白メタはいちいち口が悪い。

 

 特に女性に対して皆メスブタだと思っている節がある。

 

 今更だけど俺の白メタって性格悪い、と思う。

 

「マスター、こんな諺があるじゃないですか。ペットは飼い主に似るって」

 

 それ諺なのか?

 

 それと自分でペットとか言わないで。

 

 あと勝手に俺の心の中を読むな!

 

「ああもう、ご飯食べ終わったらさっさと行こうね。ほら、白メタもガン飛ばすのやめて」

 

 顔芸かよ凄い怖いよこの大天使さま。

 

 結構騒いだから周囲の視線に敏感な俺だった。

 

 俺達は、次は【水のダンジョン】攻略しに行った。

 

「ところで、さっき白メタも訊いてたけどアケミちゃんはアマテラスしかパーティーに連れて行ってないんだね? 他の仲間は連れてかないの??」

 

「ふぇぇ、ごめんなさい……」

 

 ……なんで謝られたんだろう。

 

「アケミはわらわをガチャで当てて直ぐにBOX内にいた全てのモンスター達を合成に使ったのじゃ。御三家のブラッキィは美味であったのう」

 

 美味とか言わないでほしい。

 

 合成に関しては今まで通り端末で操作可能なのだ。

 

 それに関しては白メタがティラを捕食する姿を見なくてすんでよかったよ。

 

「あぁ、マスターと同じことしたんですね。なんと愚かな」

 

 それって俺も愚かってことにならないか、白メタさん……

 

「私、ドラゴンとかドラゴンとかドラゴンとか苦手なんです。カーバンクルとかモンスターも、リアルな動物だってダメなんです」

 

 じゃあだったら何故パズドラに手を出したのか??

 

「でも……女の子キャラは可愛いくて女の子ばっかりほしくて」

 

「あっ、マスターと同じ変態がいました。本当に愚かな!」

 

「もうお前は黙ってなさい」

 

「アケミがゆ、ゆゆゆゆゆゆ百合で何が悪いのじゃぁぁああああ!!」

 

「うげっ、俺は何も言ってない……ッ!!?」

 

 アマテラスが俺の胸倉を掴んで揺さぶってきた。

 

 言っておくがダンジョン攻略中で【水のダンジョン】の道中を歩いている時の出来事だった。

 

「俺じゃなく白メタに直接文句言えよ!」

 

「わ、童はあやつが苦手なのじゃ……顔が怖い」

 

 確かにあの顔芸は怖いけどね。

 

 さてさて、そんなこんなとほのぼのなやり取りもありつつダンジョン攻略をしていく。

 

【水のダンジョン】の3フロア目の【洞窟の主】の最終ステージへと到達した。

 

 ボスは御三家モンスターの1匹、プレシィの進化系のプレシオスだ。

 

「コンボじゃアケミ!」

 

「ふぇぇ……」

 

 バトルはよくわかないけど、交互にパズルを操作する。

 

 端末ではよく友達と某生放送番組の真似事をしていたけども。

 

 俺が光ドロップ以外を消してなるべく光ドロップを残して、次のターンでアケミが一杯光ドロップでコンボを作る、という作戦。もといパズル練習。

 

「落ち込んで5コンボ、いくらかはマシになりましたね」

 

 もう少しすれば、光以外のドロップも一緒に消せれるようになるだろう。

 

 のみ込みは早い方だと思うよ。

 

 こうして【水のダンジョン】もあっけなくクリアだ。

 

 次は【木のダンジョン】。そして、【光のダンジョン】をクリアすれば魔法石は5個溜まりガチャが引けるね。

 

「この調子で頑張っていこう」

 

「はい、レン先生。ありがとうございます」

 

「レン先生ありがとうなのじゃ」

 

 ……凄い笑顔だ。その笑顔が眩しいよ。

 

 白メタは何か言いたそうな顔をしているけど。

 

「あの、メタトロンさんも私たちの練習に付き合ってくれてありがとうございます」

 

「う、うむ、ありがとうなのじゃ」

 

「……別に私にはお礼などいりません。ただ私はマスターのサーヴァントとしてマスターのために貴女達と共に行動しているだけですから。それにマスターにお礼を言うのもまだ早くては? 残り2つダンジョンクリアしてからにしてください」

 

 このツンデレめ。

 

 そっぽ向いては俺の尻を撫で回すツンデレめ。

 

 ……ツンデレだよね??

 

 DGTに帰還しても尻を撫でてくる白メタに恐怖しながら、あと二つのダンジョンを時間をじっくり掛けて攻略するのであった。

 

 気がつけば夕方6時は過ぎていた。

 

「お疲れ様、アケミちゃん。アマテラス。良く頑張ったね」

 

「はい、お疲れ様です。本当に今日はありがとうございました」

 

「うむ、なのじゃ。みよっ、お金もこんなに溜まったぞい」

 

 生活費も少しは余裕が出来そう、と言っていた。

 

 ダンジョンで得たコインがこちらの通貨だそうだよ。もう生きていくのに働かなくても楽勝だね。

 

「マスター、私も頑張りました。私も労いの言葉と、あとご褒美をください」

 

「うん、お前もよく頑張ってくれたよ、ありがとう。でもとりあえずは一旦その手をどけようか」

 

「マスター、帰りにアダルトショップに寄りましょう」

 

「絶対嫌だからなッッ!」

 

 どんなご褒美を買ってもらうつもりだったんだ、こいつ。

 

 ホント疲れた。

 

 ダンジョン内歩くだけでもしんどいし、パズルするのも集中力いるからね。それプラス白メタたちを上手くまとめないと話は進まないし。

 

 まぁでも、今日だけの授業だし今後こういった他パズラーとの接触は控えようという教訓になれたからいいけどね。

 

 とりあえず、【木のダンジョン】と【光のダンジョン】をクリアしたので俺たちはとある場所へ向かった。

 

「DGTの最上階がガチャ部屋ですね。マスター達の大好きなガチャドラお姉さん達がいる階です。友情ガチャはもちろん、他にもイベント時やコラボの時は他のガチャドラも設置されていますよ」

 

 エレベーターに乗り最上階を目指す。

 

 くそっ、他パズラーも沢山乗ってきて密集してる事をイイコトに白メタがやりたい放題だった。

 

「白メタ怖い白メタ怖い白メタ怖い白メタ怖い白メタ怖い白メタ怖い……」

 

「ナニをブツブツ言っているのですかマスター、早く行きますよ」

 

「ふぇぇ、凄いの見ちゃった。白メタさん、今度その技教えてくだしゃい……///」

 

「えぇ、特別に実技で教えてあげますよ」

 

「ふぇぇ……///」

 

「わ、童は本当にアケミにあんなことされるのじゃな……ゴクッ///」

 

「……もうヤダ」

 

 ふぇぇ、俺の周りは変態ばっかりだよ。

 

「さて、今日、明日、明後日はゴットフェス開催してエジプト、三国、東洋の三種がラインナップされていますよ、さっそく引きましょう。アケミ、先に行って人柱になってきなさい」

 

「ふぇぇ……」

 

 うん、もう白メタのやりたい放題だ。

 

 アケミはGFで撃沈している通行の邪魔になっているパズラー達を掻き分けてガチャドラの前まで進んでいく。

 

 撃沈した奴らを観察すればあまり金率は高くなさそうだ。

 

「この世界は課金するシステムがなく皆が無課金プレイヤーなのです。だから魔法石は大事なのですよ」

 

 ゴーレムフェスになった日には自殺しようする輩もいるそうだ。

 

 アケミは魔法石5個をガチャドラに食わせた。

 

『あら貴女、お姉さんと同じニオイがするわね。まさか確率の壁を越えるだなんて……しゅ、しゅごいわ///』

 

 よくわからないけど、このガチャドラは一言何か喋らないと気がすまないらしいな。

 

 ガチャドラのお腹から金卵がポロリ。

 

 周りがざわめく。

 

 卵が割れて中からはガチャドラが宣言した通り確率の壁を越えたらしい……

 

「ヨミちゃんキターーーーッ!!」

 

「ぎゃぁぁあああ!??」

 

 嬉しさのあまりにヨミちゃんにダイブしたアケミ。

 

「むぅ、童の時と反応が少し違うのう。童も飛び込んできてほしかったのじゃ」

 

 アマテラスがヤキモチ妬いてる。

 

 でも、ヨミは苦しさのあまりに窒息死しそうだけどアレして欲しかったのかな。

 

「よかったね、アケミちゃん。俺達の野望の大前進だね」

 

「はい、レン先生。この調子でいっぱい可愛い女の子をゲットしていきましょう」

 

「いつのまにか同盟できておるぞい……」

 

「はぁ……マスター。貴方は男の娘もハーレム要員にする変態だったのですか??」

 

 は? ヨミちゃんは女の子だよ。そう女の子。女の子可愛い女の子と思い込めば女の子だ。

 

「レン先生、私の後に続いて可愛い女の子ゲットしましょうー」

 

「マスター、今とてもイイ流れがきてます」

 

 よっしゃ、俺はヴァルキリー狙いだ。いざ、参る。

 

『あらあら、超新星大型ルーキーがおいでなすったわね。ふっ、イイ目をしてるわ、私は貴方の瞳に吸い込まれそうよ。いいわよ、今すぐ吸ってみなさいよ!!』

 

 何でキレられたのかもう意味分からん。

 

 俺は魔法石5個投入してガチャドラのレバーを引いた。

 

「マスター、+付き銀玉です。ヴァルキリーの可能性ありますよ!!」

 

「あぁッ!!」

 

 辺りがどよめく。

 

 卵が割れ光溢れ聞きなれたファンファーレと共にでてきたのは……

 

「ガルル……(……回復タイプだぜ)」

 

「ふぇぇ……」

 

 キマイラとかいうパズドラZのモンスター。

 

「よし、こいつが白メタの今夜の晩御飯だな……合成ポチッとな」

 

「マスター、一切の葛藤も躊躇い無しですか。素敵です……ポッ///」

 

「「「「「………」」」」」」

 

 俺はソッコーでキマイラを白メタに食わせた。

 

 女の子キャラ以外は白メタの糧となれ。

 

 なんか周囲からドン引きされたけど気にしない。

 

「レ、レン先生、もし女の子が手に入らなくたって私のアマテラスちゃんとヨミちゃんいますからね」

 

「イイ心掛けですね、アケミ」

 

「「ふぇぇ……」」

 

 ……こうして、ゴッドフェス一日目が終わるのであった。

 

 あと2日で2回は回したいなー。たぶん、いける。

 

 リベンジだね。




キマイラで名前あっているのかしりませんがライオン見て、作者は本当にソッコーで白メタの餌にしました

金玉じゃない時点でショックでした

あと、ヨミちゃんは男の子なのか女の子かどっちか作者にはわかりませんので男の娘でよろしくお願いします。
一人称は何て言うのかなー


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4話:上目遣いでハートブレイク

ダンジョン攻略なんて真面目に書けないよー



さて、ダンジョン攻略初日も終わり明日も頑張ろうと意気込んで翌日に繋げたかったがそうは問屋はおろさなかった。

 

 俺の住処であるアパートの一室にて、事件は起きた。

 

 ダンジョン攻略など奴にとってついでみたいなのものだった。

 

 こっちの方がメインディッシュ。早い話、お楽しみはこれからだそうです。

 

 はい……これから、俺はメタトロンとかいうセクハラ大魔神に捕食されます。(白目)

 

「マイマスター、今からお背中を流しますね。カーバンクルか私のオパーイのどちらを使って洗えばよろしいでしょうか?」

 

「キュ~ー……」

 

「え、まさかの一択!?」

 

 さすがにカーバンクルをスポンジ代わりにするような外道ではないよ。

 

「メスブタカーバンクルちゃん、貴女も進化したらマスターにご奉仕するのですからちゃんと見ておくのですよ」

 

「キュッキュー!」

 

「きゅっきゅーじゃないよ! 敬礼していないでホント助けて!! 白メタ、背中と前は洗わしてやるからホントお尻だけは勘弁してくだs……アーーーーーーーッ!!?」

 

 ……夜は長い。

 

 もうこっから先はR18になので割愛。

 

 ただ最後に一言。

 

 たぶん白メタには一生逆らえない気がする。

 

 さて、翌朝。

 

「マイマスター、おはようございます。今日も一日頑張りましょう」

 

 白メタのお肌は昨日よりもつるつる艶やかだ。

 

「うん…………」

 

 俺は反対にげっそりしているけど。

 

「あっ、マスター。運営からたまドラが配布されていますね。いりませんよね、コレ。だから昨日みたいに食べていいですか?」

 

「うん。それがお前の朝食だよ」

 

 ログインボーナス、昨日は端末に届いていたたまドラを早々にティラたちと一緒に白メタに合成させたからな~。

 

 今は邪魔でしかないBOXの圧迫の原因にしかならないたまドラを白メタが美味しく食べては今日も一日が始まる。

 

「カーバンクル、留守は頼みましたよ」

 

「キュー」

 

 健気に敬礼したカーバンクル。イイ番犬になれよ。

 

 ん?? 犬??

 

「マスター、今日もDTGへ行きましょう」

 

「今日も1回はガチャ引きたいな」

 

「マスターと私なら本気を出せば2回は引けるかと」

 

「……しんどいのはあんまり嫌だ」

 

 疲れが溜まっているんだよ。

 

 お前のせいでお尻が痛いんだよ。

 

「でわ、ガチャ1回という目標で昼には終わらせましょう。昼からアケミに私の秘技を教えてやりたいです」

 

「お前、アケミちゃんを偉く気に入ったな」

 

「それほどというわけでもありませんが、アケミやメスブタ2号にメスブタ3号のお尻にも興味があり味比べしてマスターのお尻が一番だということを証明したいのです」

 

「……意味がわからない」

 

 アケミちゃん、とにかく逃げて!!

 

 メスブタ2号たちが誰なのかは言わないけども。

 

「マスター、着きました。アケミもいます。ふひっ」

 

「………」

 

 俺達に気付いたアケミが笑顔で手を振ってきている。

 

 逃げて、お願いだから白メタから逃げてくれ!!

 

「おはようございます、レン先生にメタトロン先生」

 

「おはよう、アケミちゃん」

 

「おはようございます。アケミ」

 

「おはようなのじゃ、レン先生に……メタトロン先生」

 

「……おはよう、アマテラス」

 

 アケミの後ろに隠れる日本の神。

 

 無理に白メタに先生付けなくていいのに。

 

「おはようございます、メスブタ2号」

 

「ふぇぇ、やっぱりおぬしは酷いのじゃ……」

 

 さて、ダンジョン潜るか。

 

 俺達は【闇のダンジョン】からスタートする。

 

 アケミは昨日一日だけの生徒だったんじゃないのかったって?

 

 そうなんだけども、アケミちゃんが俺と同じ野望を抱いているし、もうフレンドだし、ただ一緒に行動するだけで何か特別に教えるワケじゃないよ。

 

 それに白メタがアケミちゃんを気にいったのだ。彼女らのお尻を狙っている。

 

 アケミちゃん達を先頭に歩かせて俺達が後方。

 

「可愛いメスブタ3人のお尻を眺めマスターのお尻を撫でる至福一時、サイコーです」

 

 やっぱり皆で逃げよう!!

 

 こうして、なんやかんやとくだらないやり取りしつつ、ダンジョンを次々にクリアしていった俺たちは【ディメテル樹林】も突破した。

 

 魔法石は5個。ちょうどお昼時のことだった。

 

「さあさあ、さっさとガチャ回しましょう。お昼からお楽しみタイムが始まるのですからさっさとしましょう」

 

「アケミちゃん、嫌だったら嫌だと言わなきゃダメだよ」

 

 白メタを止めることは俺はできなかった。

 

 そして俺は絶対に参加しない!!

 

 アケミちゃん家で開催される白メタ実技講習会。

 

「えへへー、痛いのは最初だけだと聞きましたし優しく教えてくれるそうなので大丈夫ですよー、レン先生。アマテラちゃんもヨミちゃんも一緒に気持ち良くなろうねー」

 

「「ふぇぇ……」」

 

 俺はもう涙でアケミちゃんの笑顔が見れない。

 

 さて、DTG最上階。

 

『おっ、期待の変態ルーキー君がまたやってきたわね。今日こそ女の子増えるといいわね♪』

 

 ……今思ったんだけど、俺が引いた女の子キャラって変態になるんじゃないかという不安。なんかそういう設定とか仕組まれてそうだ。

 

 魔法石5個ガチャドラお姉さんに贈呈してはレバーを引いた。

 

『おめでとう、チェリーボーイ! 念願の女の子よ!!』

 

 辺りがざわめく。

 

 ガチャドラお姉さんのお腹から卵が出てきた。

 

「ぷぷーっ、マスターの引きは尋常じゃないですね。+付き星卵ですが女の子ですって、おめでとうございます」

 

 笑うなそこ!

 

 星卵の中から出てきたのはなんと……

 

「ぷぷーっ、マスター顔引きつってますよ。彼女に失礼ですよ。今夜からもっと激しい夜になりそうですね」

 

 サ、サキュバス……

 

 淫魔だ。

 

 しかも体型が小さい。まだ幼い女の子じゃないか……

 

「あ、あの、マスター……私、頑張るから捨てないで、お願い」

 

 上目遣いで見つめられた。

 

 俺のハートがブレイクした。39のダメージ!!

 

「絶対捨てるものか! これからよろしくな、サキュバス」

 

「う、うん……ッ!!」

 

 女の子だから捨てる要素はなかったけど、アッチの方が心配だけどなー。

 

「サキュバス。私はマスターの性妻? あぁ、生妻(なまづま)のメタトロンです。回復タイプの者同士、マスターのために仲良くやりましょう」

 

 ワザと正妻とは言わないつもりか。

 

 俺のサーヴァントには優しく声を掛けるんだね、なんて身内贔屓。

 

 アマテラスがショックを受けているが放っておこう。

 

「よ、よろしくお願いします、おばさん」

 

「「「「「お、おば…………」」」」」

 

「」

 

 はっはっはっ、最近の子供は怖いもの知らずだからなー。いや、正直すぎるといったらいいのかなー……

 

 まさか、空気がここまで張り詰め凍ることは人生初めてのことだった。

 

 同じ階にいた他のパズラーたちはギョッとしてフリーズしている。面白い格好のやつもいる。

 

「うふふっ、マスター。ちょっとあちらのトイレで2人きりでお話ししましょうか」

 

「え、なんで俺が……ちょ、腕引っ張らないで!!」

 

「ふぇぇ……メタトロン先生は素敵なお姉さんだよ~」

 

「見てないで助けて……ッ!!」

 

「マ、マスター、私何か悪いこと言った!??」

 

 サキュバスは本当に無自覚!?

 

 そしてその笑顔が怖いよ白メタお姉さん!!

 

 何故か俺が犠牲になった。トイレに引きずられて悲鳴を上げた。

 

 この代償は大きかった、またお尻が痛い!!

 

『さてさて、ジャリボーイの次はジャリガールってね。貴女もさっさと魔法石寄越しなさいよ~ww』

 

 ガチャドラお姉さんはこんな時でも通常運転。

 

 呼ばれたアケミはトコトコ歩いてはガチャドラお姉さんの傍までやってきて魔法石を投入した。

 

『おほっ、今回も大物が釣れたわ☆』

 

 ……また金玉か!?

 

 中からはエジプト神バステトが現れた。

 

 フロア全体がどよめいた。

 

 バステトだにゃ。おめでとうにゃ。

 

「にゃ、マスターはそこのお前かにゃ?」

 

「そ、そうだよ~。これからはよろしくね、バステトちゃん」

 

「まぁこのバステトがいれば人生ヌルゲーにゃん。ありがたく感謝でもするにゃ」

 

「ふぇぇ、ありがとう~……??」

 

 お礼言っちゃったよ、アケミちゃん。

 

「マスター、あの生意気そうなネコをしばいていいですか?」

 

「うんダメだよ、仲良くな」

 

 回復タイプだから仲良くしてほしい。

 

 今後、アケミちゃん達と同行という形じゃなく、フレンドリーダーとして借りる時が来るだろうね。

 

「では、マスター。先ほども言いましたが私はこれよりアケミ達の調教…もとい実技講習会へ行ってきます」

 

「あ、うん。本当にするんだね。行ってらっしゃい」

 

「レ、レン先生、あやつは童たちを調教するって言ったぞい!!」

 

「お願いなのじゃ助けてほしいのじゃ、レン殿!!」

 

「こらヨミっ、おどれは童と口調が被ってるのじゃ、喋り方を変えるのじゃ!!」

 

「うるさいのじゃ、わらわもこのしゃべり方がいいのじゃ!!」

 

「なんじゃとーーー!!」

 

 ギャーギャーと騒ぐアマテラスとヨミには無情にも慈悲もなくアケミに引き渡そうか。

 

「サキュバス。講習会に貴女も連れて行きたいのは山々ですがなにせ今日が初日ですからマスターと親睦深めておいてください。淫魔な貴女ならマスターのお尻を愛でるのもワケないでしょう。マスターもきっとお喜びになりますよ、頑張ってください」

 

「は~い、了解しましたメタトロンお姉ちゃん♪」

 

 ……そんなことはさせるつもりないよ?

 

「ではアケミ、行きましょう。そこの新人メスブタ4号もついてきなさい」

 

「にゃ? 3.5倍しか出せないお前如きが7コンボ4倍も出せるバステト様に何するのにゃ、その汚い手を離すのにゃ!」

 

「ふひっ、こういう生意気な小娘ほど調教のし甲斐がありますね」

 

「にぁーーー!??」

 

 白メタに強引にもお尻にナニされたバステトは悲鳴を上げてそれ以来大人しくなるのであった。

 

 嵐は去った。

 

「ねえマスター、白メタの姐さんっていつもあんな感じなの?」

 

「いつもっていうかまだ2日目だけど、大体あんな感じで手を焼いてる」

 

「私もなるべく姐さん逆鱗に触れないように心掛けるよ~♪」

 

「ありがとう、サキュバス」

 

「お礼はマスターのマスターとお尻の両方可愛がらせてね♪」

 

「」

 

 ……この子が淫魔ということを忘れていた。

 

「さーて、昼飯食べたらダンジョンへ潜ろう!!」

 

「ちょっとマスター話をはぐらかさないでよ!!」

 

 目的はウルカヌ火山だ!!

 

 昼から、波乱万丈の予感はしなくもないけども。

 




えらいの引いてしまった。

星卵はついてないなーと思いました。

でも、今のパーティのスタメンですよ、サキュバスちゃん

これからエロ自重できるかなー……不安


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5話:ウルカヌマラソンに挑戦・前編

まさかの前編

ウルカヌマラソンは定番ですよねー


「ねぇ、マスター。ダンジョン攻略するよりもっとイイことしましょうよぅ♪」

 

 そう甘い声で囁くのは先ほどGFガチャで手に入れた小悪魔なサキュバスだった。

 

 ぴょこぴょこ小さな翼を羽ばたかせ身体を俺に摺り寄せては誘惑する。

 

「ダメダメ、今は我慢して。夜になったら嫌でも俺は犠牲になるんだから……」

 

「マスターの眼が虚ろになっていく!? 昨日白メタの姐さんにナニされたの!?」

 

 ははっ、ナニを知ってしまったらこっちの世界に戻ってこられなくなるぜ?

 

「私淫魔だから興味あるわ!! 夜が楽しみね!!」

 

「ふぇぇ」

 

 誰か、俺の骨を拾っておいてくれ……

 

 さて、俺達はDTGの3階へ訪れていた。

 

「ウルカヌ火山でマラソンするですって? 今から??」

 

「そだよ。ナーガは回復タイプだし俺達のパーティにとっては強力なモンスターになるよ」

 

 ボスの中でも卵をドロップしてくれるナーガたん。

 

 そう、昔はよく頑張ってウルカヌ火山を周回してゲットしたものだ。

 

 まぁ赤ソニアを手に入れてからは育てるのもやめて使わなくなったけども。

 

「ちょっとマスター待って。ダンジョン潜ることは別に反対しないけど、夜になったら可愛がってもらうけども、私1人パーティでマラソンするとかマゾなの? だから姐さんにお尻を掘られて喜んでるの??」

 

「ほ、掘られてないし喜んでもないよ!」

 

 そもそも奴にナニは生えてない。確認済みだよ……

 

「姐さん天使だからナニぐらい生やせるわよね」

 

「え、嘘だよね……?」

 

「天使は大体性別ないんじゃないの?? もしくは両性??」

 

「もう嫌だ! 何も聞きたくない!!」

 

 パズドラの世界が優しさで満ち溢れてますように……

 

 閑話休題。

 

「ふ~ん、フレンド出張サービス案内所ねぇ。デリヘルみたいなものかしら??」

 

 俺と同じこと言わないで。

 

 サキュバスはDTG3階の看板を見て俺にジト目を送ってくる。

 

「白メタ曰く、ここには他プレイヤーのBOX内で倉庫番しているモンスターをフレンドリーダーモンスターとして借りることができるんだってさ。無料レンタルでしかもお互いに友情ポイントがたまるメリットしかないサービスだそうだよ」

 

 云うならば、元いた世界と違って倉庫番していたモンスターでもマスターのために活躍かもしれないサービスなのだ。

 

 特に初心者にはオススメ場所だね。

 

 育てたけど使わないレベルの高いモンスターを連れていくことだってできるんだ。

 

 あいつ、ココのこと今さっきまで黙ってやがったんだよなー。

 

「やだ、マスターが凄くニヤケているわ。きっと可愛い女の子モンスターをレンタルするつもりだわ、ナニするつもりなの?」

 

「ナニもしないよ、ただちょっと楽しくお喋りしたいだけさ」

 

 なんでそんなジト目なのー。

 

 さて、受付のお姉さんに手続きしてもらって、フレンドリーダーを探そう。

 

 ゴーレム、ライダー、アララちゃん、エンジェル、クーフー、ジーク、ADK、DDK、カムイ、ホムラ、ミネルヴァ、カグツチ、オロチ、ネプチューン、セレス、ヴィーナス、オオクニヌシ、スサノオ、アマテラス、緑オデン、ラクシュミ、パール、インドラ、ヴリトラ、イシス、お犬様等……

 

 他にもドラゴンとかドラゴンとかドラゴンとかいたけど、彼らはレースが華だからね。

 

 ただ、回復パ倍増系リーダースキルの子は、リストに載っていても貸し出し中となっていたり人気が高かった。

 

「あれ? 水ヴァルいるじゃん。この子お願いしていいですか?」

 

 麗乙女・プリンセスヴァルキリー。

 

 誰も貸し出し中ではなかった。

 

 俺は運がよかった。

 

「あー、その子ですか。あまりオススメしませんが後悔しませんか?」

 

「え、どういうこと……」

 

「申し訳ありませんがこれ以上はちょっと……」

 

 不安だけ煽られて守秘義務を発動させられた。

 

「そ、それよりも、俺達今からウルカヌ火山でマラソンするんですけど、もうここまで戻ってくるのがめんどくさいんでその子に今日半日付き合ってもらうつもりなんですけど、大丈夫ですか?」

 

 こっちでは、ダンジョン潜る度にフレンドリーダーを1回1回換えなくても、半日ずっとレンタルすることもできる。

 

 その分、相手プレイヤーの友情ポイントは溜まっていくらしいけども。

 

「それは本人直接に訊いてください。それでは呼び込みますね」

 

「あっ……」

 

 やっぱりチェンジでと言いたかったけども。他に回復タイプの女の子は貸し出し中だったので仕方が無い。我慢しよう。

 

 受付のお姉さんが水ヴァルを端末からを召喚させた。

 

 本当にどういう仕組みなんだよ……

 

「ご指名ありがとうございます、レン様。半日よろしくお願いいたします」

 

「よ、よろしくね、水ヴァルさん……」

 

「けっ」

 

 けっ、じゃないよサキュバスちゃん!!

 

 いきなり不機嫌になっちゃったよ、この子。

 

 あれだけフレンドリーダーに頑張ってもらって自分は楽しようと悪魔的な笑みで画策していたのも無きにしも非ずな小悪魔ちゃん。

 

 明らかに水ヴァルを見て嫌そうな顔をしている。

 

 あまりの美しさに嫉妬しているのかな……?

 

 機嫌直してサキュバスちゃん!!

 

「い、今からウルカヌ火山にマラソンするのだけど、パーティはサキュバス1人なんだけども、あと半日なんだけども……いいかな?」

 

「別に構いませんよ、お好きにどうぞ……」

 

 ただサキュバスが不機嫌になった理由は少しわかったかもしれない。

 

 この子、俺を見る目がとてつもなく冷たいのだ。

 

「マスター、ここに姐さんいなくてよかったね。じゃなきゃマスターのお尻が原型を保てなってるわ、きっと」

 

「え、それどういう意味だよ……ッ!??」

 

 お前がナニを言っているのかわからないよ。

 

 もの凄く不安になるんですけど!??

 

 さて、そんな不安を抱きながら、水ヴァルさんに冷ややかな視線を注がれ、サキュバスが俺の腕に抱き、それを見てさらに水ヴァルの視線が冷たさを増しながら2階へと移動してはダンジョンに転送される。

 

【ウルカヌ火山】の第4ステージ【炎の蛇女】、いざ参るッ!!

 

 ……と意気込んだものの、何周すればナーガが卵ドロップしてくれるんだろうかと思うとため息だって出るさ。

 

「マスター、私のデビュー戦ちゃんと見ててね♪」

 

「はいはい、ちゃんと見ててやるから余所見しないでね」

 

 あんな小さくて可愛い子にウインクされて投げキッスされたら少しニヤケたりもするよ。

 

 おっと、ドロップ操作をミスった。こいつは参ったな、はっはっはっは………

 

「は……ッ!?」

 

「ふん。ちゃんとパズルしてもらいたいですね……」

 

「ふぇぇ、ごめんなさーい」

 

 今のニヤケ顔を水ヴァルさんに見られてしまった!?

 

 凄く冷たい目で注意されたぁ!!

 

「なによ、ちょっとした凡ミスじゃない」

 

 おいおい、そこで反応しないでサキュバスちゃん!

 

「そのちょっとした凡ミスで足でパーティを壊滅させるのですよ、おバカ」

 

「誰がおバカですって~!?」

 

「こらこらバトル中に喧嘩しないで、お前らは白メタか!?」

 

 なんだよ、お前らは白メタか!?って……

 

 自分のツッコミがおかしくなるくらい動揺していたり。

 

「とにかく目の前の敵をやっつけて!」

 

 俺はいつも以上にドロップを操るスピードが速かったり、あとサキュバスのリーダースキルもあってコンボが無駄に作れた。

 

「っ……!? 少しはやるようですね……」

 

「ふん、あったり前じゃない、なんたって私とマスターの愛の共同作業なんだから!!」

 

 いや、意味がわからないよ。

 

 水ヴァルの言っていた通り、たぶんこの子おバカだ。

 

 まぁ可愛いからいいけどね……

 

 雑魚モンスターは一掃した……けど、この後がねーすっごい気まずい雰囲気の中マラソンするの。

 

 今5周目のボス戦……

 

「また来たわね、変態冒険者!」

 

「今度こそ返り討ちにしてやるぜー!!」

 

「今夜の晩餐は絶対に変態男の肉祭なのだ~!!」

 

 血の気盛んなナーガたん達と衝突しては卵はドロップ無し。

 

「うへ~、またドロップしなかったわねー。マスター……」

 

「まぁまだ5周目だからねー」

 

 そのさらに倍の10周目でもドロップしなかった。

 

「「ふぇぇ……」」

 

「………」

 

 根気は必要だよね。

 

「冒険者…もとい今やパズラーと呼ばれる方たちは大体ここのマラソンを目安50周ぐらいはすると窺っております」

 

「50ですって!??」

 

「でも、それはあくまで目安で運が悪ければ100周でも卵ドロップしないこともザラにあるらしいね。運が良ければ10周ぐらいで落ちる強運の持ち主もいるけど」

 

「アハッ、アハハ……こんな暑いところでマラソンして皆変態だわ。もちろんマスターもね」

 

 サキュバスに変態呼ばわりされた俺達。

 

 確かに非情に暑い。

 

 俺達は一旦外に出て冷房の利いた室内で休憩する。

 

 次はお茶買って持っていこう。

 

 俺達の戦いはまだ始まったばかりだ……

 

 そして、14周目で事件が起きる。

 

 この素晴らしきパズドラ世界で彼女が少しでも救われますように……




はい、いらんストーリーを書き加えたことによって前編後編に分けて投稿します。

後編ダッシュで書いて投稿しますよーーーー!!



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6話:ウルカヌマラソンに挑戦・後編

先に謝って起きます

全国の水ヴァルファンの皆様ごめんなさい


 このパズドラの世界の設定はとても奇妙なものがある。

 

 一部のモンスター達はサーヴァントとしては生涯マスターに忠誠を尽くす思想があり……それが彼らの宿命であり使命であり彼らの誇りであり生き甲斐であり己の意志である。

 

 マスターがダンジョン攻略を目指すのなら時には助力する。

 

 マスターがハーレムパーティを目指すならそれに助言する。

 

 そうやってマスターとサーヴァントはより良い関係を築き上げいくのだ。

 

 だけども、それが全てではなく絶対のルールでもない。

 

 俺の白メタがイイ例えだろうか。あの変態大天使様は俺のお尻を狙っている。何度もお尻が犠牲になった。ヤメろと言っても嫌がっていようが構わない。命令したってそれに関しては言う事聞いてくれないんだ。

 

 まぁ変な忠誠心ではあるのだろうけども、サーヴァントであってもマスターな俺にいつでも逆らえるのが現状だ。

 

 忠義を尽くすのは絶対じゃない。

 

 上手く関係を築けなかった者たちもいる。

 

 マスター次第では酷い場合はサーヴァントがマスターの下から家出したり逃げ出したり他のマスターへ寝返ったり悪いことしたり捕食したり殺してみせたりするケースもあるそうだ。悪魔はとくに要注意。

 

 それが、ゲームとは違うこの世界のルールであり彼らにも自由と尊重と選択する権利を与えた救済処置。

 

 まぁでも基本はやはりマスターのために役に立ちたいと思っているとのこと。

 

 その証拠に、DTG3階のフレンド出張サービス案内所などと、BOXの中でくすぶっているモンスター達がいたりするワケだけども。

 

 そんな健気な他所様のサーヴァント、水ヴァルさんからそんな奇妙な話を休憩時間にされて、俺達はまたウルカヌマラソンを再開する。

 

「マ~ズ~ダ~、もう疲れだ~~~」

 

「さっき休憩したばかりだよね!?」

 

 俺のサーヴァントのサキュバスが開始早々俺にお姫様抱っこを要求する。

 

 このウルカヌマラソンでそんなことは絶対にしてあげないけども。

 

「サキュバスはもうちょっと頑張ろうよ、水ヴァルさんを見習って!」

 

 彼女がこの仕事を遂行しようとする心意気、一生懸命さに俺は涙した。

 

 暑いともしんどいとも一言も漏らさず彼女のマスターのために、友情ポイントを稼ぐために手伝ってくれているのだ。

 

 この子、本当に我が軍に欲しい。是非ともスカウトしたいね。

 

 まぁスカウトするのあ野暮かな。

 

 あの一生懸命さ、どれだけマスターのことを想っているのだろうかわかる。

 

 現在はウルカヌマラソンも14周目に突入した。

 

 たいへんここが暑くて道中がだるい。

 

「マ~ス~タ~…もう無理ちょっとだけでいいから休憩してお茶にしようよ~。冷房利いた室内に帰りた~い~」

 

 一度冷房の利いた場所で休憩したのがアカンかったのや~。

 

「ダメ、ここでちょっと休もう」

 

「え~~~、マスタ~のケチんぼ~~~うまんぼ~う~~~」

 

 こいつ……

 

 死ぬほど熱いってワケじゃない。ちゃんと日陰になって涼める場所も見つけたし、ダンジョンの道中だけど、そこで休憩しよう。

 

「だらしがないですね……」

 

「私はさっき生まれたてホヤホヤのサキュバスよ~? まだ体力だって付いてないわよ~」

 

 水ヴァルの言葉にも喰ってかかる余裕はないようだ。

 

 ずっとこれなら楽なんだけどね。

 

「俺、ちょっとトイレ……」

 

「またなのですか……さっき行ったばかりでは?」

 

 一度DTGに戻ってトイレ済ませたけどもそのあとにお茶沢山のんでまたしたくなった。

 

 飲み物持ってくるんじゃなかった。

 

「マスター、まさか立ちションなのね、お世話させてーーー!!」

 

 急に元気になりやがったよサキュバスちゃん。

 

「いや、お世話しなくていいからな……直ぐに戻ってくるからね!」

 

「ブーブー、マスターのケチ」

 

「殿方は皆こうだからフケツなのですよ。はい、これウエットティッシュです。ちゃんと用を足したらコレで拭いてください」

 

「あ、ありがとう……」

 

 準備が良過ぎるよ、水ヴァルさん。

 

 冷たい視線から逃げるように少し離れた岩場に退散して用を足した。

 

 汚くてごめんちゃい。

 

「ほら、貴女もお茶飲んで落ち着きなさい。はい」

 

「わかったわよー。あー冷たいお茶が一番、ね…………」

 

 駄々をこね始めたサキュバスも冷たいお茶にやられたか。

 

 随分大人しく飲んでくれている。グッジョブ水ヴァルさん。

 

 用を足している間にサキュバスにでも襲撃されたら敵わないからねー。

 

 でも、そんな不安が的中する。

 

 敵モンスターの襲撃ではない。

 

 サキュバスの襲撃でもない。

 

 それは一番予想だにしない者の襲撃だった……

 

 だから本当にショックだった。

 

「私はその粗末なものを見ると斬りたくなります」

 

「えーと、水ヴァルさんがどうしてここに……??」

 

 用を足してる最中の俺に、正確にはマイサンを凄く冷たい目で捉えていた水ヴァル。

 

 戻ってくるのが遅くて心配で様子を見に来たワケじゃなさそうだ。

 

 いくらなんでも早すぎる。

 

「ご、ごめん、見ないで……」

 

 なんで俺が謝っているのかわかないけども。

 

 急いで用を足し終えて粗末なものをしまって、そして恐怖した。

 

 水ヴァルが俺を見て微笑んでいるんだ……

 

 今の今まで冷たい目だったあの水ヴァルさんがなんで微笑むことができるのかわからなかったけども。

 

「あの、なにか用……??」

 

 急ぎの用ではないかぎりココにこなくていいはずだ。

 

「レン様、サキュバスは私が睡眠薬をお茶に盛ったので今すぐには起きませんよ」

 

「な、なにを言っているんだよ……なんで、そんなことを……まさか、俺を殺すために?」

 

「いいえ、違います。貴方に抱かれるために、そうしたのです」

 

「は……??」

 

 それを聞いて脳裏に受付のお姉さんから忠告されたことを思い出す。

 

 この水ヴァルはオススメできないきっと後悔するって……

 

 俺がショックを受けていると彼女は剣を地面に放り捨てては迫ってきた。

 

 俺は現実を疑った。

 

 俺は彼女にフラグを立てたか? 否、立てていないのだ。

 

 それに彼女は彼女のマスターのために今まで一緒にマラソンしてくれた。

 

 だから、本当に意味がわからない行為だった。

 

「レン様……私を滅茶苦茶にしてくれても構いません。貴方が満足するまでサービスもします。オプションも付けます……だから、魔法石を……私のために譲ってはくれませんか?」

 

「ほ、本当に何を言ってるんだよ、お前は……??」

 

 魔法石を渡して水ヴァルを抱く。

 

 売春行為もいいところだ。そんなことしたら本当にデリヘルやそこらの風俗と一緒じゃないか。

 

「私は、私のマスターのお役に立ちたいのです。だから魔法石が必要なのです。どうか、お願いします」

 

「いやいや、さすがにそれはマズいって……!!」

 

 俺は水ヴァルを押しのけた。

 

「こ、こんなことしてお前のマスターは喜ぶとでも思っているのか?」

 

「はい……それがマスターの命令なのですから」

 

「な……」

 

 俺は耳を疑う。

 

「マスターは、悪魔タイプを得意とされるお方です。赤ソニアというフェス限モンスターを知っていますか?」

 

「うん……」

 

 俺も昔は赤ソニアパを使っていたよ。

 

「だったら分かりますよね。赤ソニアは優秀な子です。だからマスターは赤ソニアにゾッコンになって、気がつけば私の居場所はあそこにはなかった、です……」

 

「………」

 

「でも、BOX内で倉庫番をしている私でもフレンド出張サービスを利用すれば、身体を男共に差し出してでも魔法石を持って帰ればマスターの役に立てれるのです。マスターがそれを望んだのですよ。だから私はマスターの期待に応えるために、魔法石を約束通り100個集めなければならないんです」

 

「………」

 

「約束を果たせばきっとマスターは私を褒めてくれる。マスターは私をまた可愛がってくれる。きっとまた抱いてくれます」

 

「……なんて愚かなことを」

 

「愚かでもそう思われたって構いません。マスターに見放されることがサーヴァントにとってどれほどショックなのか、あなた方には分からない。今もこうして知らない男に抱かれようとすることがどれほど覚悟いることなのかわかりますか? 時にはオーガやゴブリンの相手さえする者の気持ち考えたことありますか? 今もBOX内で期待して待っている者の気持ちを貴方は知っているのですか? 本当に私達がいらないんだったらいっその事誰かに食わせて合成するか売却してくださったらいいのに!!」

 

「うぐっ……」

 

 押し倒された……

 

「嫌だったら、そのマスターの下から離れればいい。それはお前が一番分かったいるんだろ?」

 

 休憩時に説明してくれたじゃないか。

 

 サーヴァントにも自分の人生を選ぶ権利がある。

 

「貴方はバカですか。それができるのならばこんな所にいません。貴方の相手などしていません……それほどまでにマスターに忠誠を誓ったのです。何度も言わせないでください」

 

「じゃあ……運営はこれを良しとしているのかよ」

 

 受付のお姉さんが言葉を濁らせたことから察することができるけども。

 

「運営は私の気持ちを汲んでお願いを聞いてくださりました。お互い合意のもとなら構わないそうです」

 

 ……本当に愚かな。

 

「お願いします、レン様。魔法石一個だけでいいんです。私、頑張って貴方をご奉仕しますから魔法石譲ってください」

 

「水ヴァル、さん……」

 

 ……彼女はとても穢れていた。

 

 とても穢れていて醜かった。

 

 とても穢れて醜く泣いては俺の唇を貪っていく。

 

 俺はどうすることもできなかった。

 

 どう説得すればイイのかわからない。上手い言葉も見つからない。

 

 なにせ、俺にそれを言う資格はないだろう。

 

 俺も冒険者だ。元の世界では課金して沢山ガチャしたりモンスターを集めたが、パーティーに組めない奴はBOX内で倉庫番するしかなかったのだ。

 

 特に赤ソニアが来てから酷かった。

 

 悪魔タイプ以外アウトオブ眼中になってしまった。

 

 最後は赤ソニア3体を詰め込んだ暴力的で面白味もないパーティしか使用していない。

 

 BOX内の奴らのことなどお構い無し。初戦はゲームだったからね……

 

 だからそんな思想を持っていた俺が彼女を責めることさえできない……

 

 愚かだと言ったことも謝りたい。

 

 俺は力を抜いた。

 

 抵抗をやめた。

 

「抵抗をやめたということは同意したということでよろしいですか?」

 

「違う……」

 

 首を横に振る。

 

「ごめん……お前の力になりたいと思ったのは本当だけど、それだけはできない」

 

「そう、ですか……」

 

「俺はお前のマスターが許せないから、自分のサーヴァントを無下に扱うそんな奴に魔法石を渡したくないんだ」

 

「はい…………」

 

 俺はそんなこと絶対にさせないよ。

 

 白メタもサキュバスもこれから手に入れる女の子たちも絶対に手放したりしない。

 

「それに……」

 

「それに??」

 

「魔法石が無い。今日の昼にガチャ引いてそれで0個だお」

 

「あ、じゃあ私も貴方とセックスするの嫌です……」

 

「………」

 

 あ、あれ、魔法石がないとわかった途端に水ヴァルさんが泣き真似をやめたかのようなシレっとした顔になっちゃった!?

 

 本当にショックだ。でも、俺は命拾いした。

 

 魔法石使って他所様のメスブタとセックスして白メタが黙っていないからね!!

 

 あと……この情事に水を差す者いるしね。

 

「あららー、中々次が来ないから変態冒険者の様子でも見にきたら残念なことになっちゃってるわwwズッコンバッコンやらないの??」

 

「ねーねー、さっきの話は聞かせてもらったよー変態冒険ーww魔法石とか関係なくヤっちゃいなよーwwそこのメスブタも魔法石無くてもきっとヤらしてくれるよーwwww」

 

「ほらっ、見ててあげるからそこのビッチと早く交尾するのだーwwちゃんとビデオカメラに録音してやるおーwwwwwwww」

 

「「………」」

 

 なんかすごい野次馬なナーガたん達。

 

 ボスなのに自分達の持ち場離れていいのかよ……

 

「水ヴァルさん、突然始まるバトルだけど【攻撃態勢・水】を発動……」

 

「はい、レン様」

 

「「「は?」」」

 

 水ヴァルのスキル発動。

 

 ハートドロップを水ドロップに変化させては、パズルをしてお邪魔虫3匹を撃破する。

 

「「「や、やな感じ~~~~ッ!!」」」

 

 どこぞの悪の三人組みたいによく吹っ飛んでくれたよ。

 

「あっ、レン様、ナーガが卵がドロップしました……」

 

「え、本当だ……」

 

 まさかこのタイミングで。

 

 卵が勝手に割れて中からナーガたんが誕生した。

 

「マスター、よろしくなのだー♪」

 

「よ、よろしく……」

 

「レン様、それが私と貴方の愛の結晶ですね。子供ができたのだから当然責任は取らないとダメですよね、魔法石一個で勘弁してあげますよ、今から新しいダンジョン攻略しに行きましょうか?」

 

「ちょっと本当にそう思っているなら棒読みだけはヤメテ!」

 

 冗談もほどが過ぎるよ、クスクス笑う水ヴァルさん。

 

 なんか煮えたぎらない。

 

 既に懐かれたナーガが身体を摺り寄せてくるけど俺の心、ここに非ず。

 

 ごめんね、ナーガたん。あとでいっぱい可愛がってあげるから。

 

「ん~? マスター、なんかあっちの方でイビキかいて眠っている淫魔がいるお~??」

 

「あ……」

 

 サキュバスのことすっかり忘れていた。

 

「あれは俺達の仲間のサキュバスだよ。ちょっと行って鼻フックで起してあげて」

 

「わかったのだー♪」

 

 ナーガがサキュバスを起しにここを離れた。

 

「目的は達成されましたね……これで、私のお役目も終わりました」

 

「うん、でも、まだ水ヴァルの目的が……本当にごめんね」

 

「いいのです。他の殿方に相手してもらうだけですから……」

 

 水ヴァルはとても悲しい顔をして無理に微笑んでいた。

 

「レン様のパーティはメタトロン様を筆頭にした回復パーティ……またフレンドリーダーでよろしければお力になりますよ。もちろん、魔法石の件も考えていたただけたら嬉しいですが、無償でも仕事は引き受けますので」

 

「そ、そう言ってもらえると助かるよ」

 

 水ヴァルたんとイチャイチャするチャンスはまだあるってワケだ。

 

「じゃあ俺からも一言。二言?」

 

「はいなんでしょう……」

 

「俺はお前のマスターと違ってたとえ彼女らに戦力外通告を出しても、BOX内で倉庫番させたとしても、俺のサーヴァントはずっと可愛がり続けてみせるよ。絶対に魔法石のために他の男に抱かせるようなバカな真似はしないからね」

 

「はい……レン様はそうしてください」

 

「それと、俺たちならいつでもお前を仲間に歓迎するよ。そのマスターに愛想尽かしたらこっちにおいで」

 

「嫌です」

 

「」

 

 スカウト失敗!!?

 

「ま、まぁ、仲間にならなくてもいいけど、悩み事とかあったら相談乗るから。力もできるだけ貸すから」

 

「……魔法石、くれなかった癖に??」

 

「」

 

 またしても撃沈!!

 

「ですが……気が向いた時は、その…話だけは聞いてください」

 

「うん、待ってるから」

 

 こうして俺達はDGTへ戻っては水ヴァルさんとさよならした。

 

 まぁいろいろ心配事も残っているけど、どうすることもできに。全ては水ヴァルさんの意志次第だね。

 

「マ~ス~タ~、ナーガが鼻フック攻撃を止めてくれないよ~」

 

「私はマスターからお前を鼻フックで起せって言われておるのだー」

 

「もう私起きてるから! もう大丈夫だからしなくていいのよ!!」

 

「はいはい、こんなところで走り回らない」

 

 ちょっと、うるさいサーヴァントの2人を連れて家に帰宅した。

 

 それは夕方にまだなっていない時のことだった。

 

「は、鼻フックやめんかーい!!」

 

「い~や~だ~お~!!」

 

「……俺を挟んで喧嘩しないで」

 

 家に帰っても休憩する暇もないね、こりゃ。

 

 だけど、この一時がいい。




はい、無駄に長ったらしくどうでもいい内容でした。申し訳ありません

パズドラの世界なら、こういった発想で魔法石を手に入れようとするマスターや、マスターのためにどんな手段を使っても役に立とうするサーヴァントがいるんだろうなーとか思って書いちゃいました。

気分を悪くさせたら、ごめんなさい。性格の悪い作者でごめんさい

でも、本当にヴァルキリーシリーズは全色欲しくて、水ヴァルちゃんはとくに趣味レベルでほしいです。

追伸
ウルカヌマラソンは作者は本当にラッキーで14周でナーガーをゲットできました。前回は普通に50は越えてましたので素直に早くゲットできて嬉しかったです。


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7話:泣くほどに美味しそうなマシュマロ

サブタイは……変態的発言です


早く投稿していかないと……


 DGTから戻って数時間が経過し、サキュバスとナーガとイチャイチャしていた時のことだった。

 

「ふひっ、ふひひっ、ただいま帰ったのですよー」

 

「お、おかえり……」

 

 ……奴が帰ってきた。

 

 アケミ達の調教を終えてハイになった完全に危ない白メタの帰還だ。

 

 どんな感じでメスブタにしたのか、とか質問はしないことにした。怖すぎる!

 

「ね、姐さんお帰りー」

 

「キュッキュー」

 

 サキュバスとカーバンクルが玄関で出迎えた。

 

「マスター、あのおばさんは誰なのだ? ラリっててとっても怪しい奴だお! シャーッ!!」

 

「あ? 今なんつったガキ??」

 

「ふぇぇ……」

 

「今、威嚇したはずだよね……?」

 

 まさかのナーガたんの威嚇が効いていない疑惑。

 

 白メタのガン飛ばした顔の方が何倍も怖いもんな~。

 

 彼奴はトイレにナーガをぶち込んでリビングにやってくる。

 

「マスター、ヘビを便器にぶち込むとトイレ詰まりの原因になりました。今度から気をつけます」

 

「ナ、ナーガたん……ッ!??」

 

 このあとナーガたん救出大作戦が決行された。

 

 ナーガたんから放つ異臭を風呂で洗い流してはサキュバスにご奉仕され白メタにお尻を愛でられて翌日を迎えるのであった。

 

 さて。

 

「おはようございます、今日も頑張って女の子ゲット目指しましょう。GFも最終日です」

 

 裸体で変態な白メタに無理やり起されて3日目の今日が始まる。

 

 両隣に裸体で淫魔なサキュバスと裸体だが全然エロスを感じさせないナーガだけでもう十分だけど……

 

「キュッキュー」

 

 白メタの腕に抱かれているカーバンクルが頑張ってーと応援してくれてると、いいな~。

 

「マスター、今日はアケミたちはこれませんのであしからず」

 

「なんで、とは聞かないでおくよ……」

 

 さてDTGについた。

 

「マスター、アケミがいないので他の誰か…3Fに行ってフレンドリーダー探しますか?」

 

「う~ん……」

 

 昨日のことあるから、あまり乗り気しないんだけどな~。

 

 1Fエントランスで唸り考えこむ俺。

 

「ちょっとそこのアンタ、フレンドリーダー決まってないんだったらアタシ達と一緒に行かない?」

 

 そう言って誘ってきたのは見るからにJKなおにゃにゃの子。

 

 名前は林檎っていうだってさ。可愛らしき名前から容姿もハーフっぽい見た目。でも目がちょっとキツいよ、俺を睨んでいるようにも見えた。

 

 ちょっと苦手かも。

 

 お供に連れていたのは麒麟だった。ボケーッと口を開けてはモニター観戦している様子。

 

「ふむ、サクヤですか……私とは相性はイイとはいえませんよ?」

 

 白メタは回復タイプの攻撃力を3.5倍。

 

 麒麟サクヤは回復タイプでもなければ、火・水・木・光のドロップを消して5倍の攻撃。

 

 あまりオススメできない組み合わせだね。

 

「あーいいのいいの、フレンドになってくれれば、こっちは光ヴァルをリーダーにしてあげるわよ」

 

 いるのかい、薔薇ちゃんが。

 

 JKが端末操作して光ヴァルちゃんを召喚した。ぺこりとお辞儀する。

 

「それに3Fはなるべく利用したくないし」

 

 この子はどうやら俺と同じ考えのようだったけども。

 

 フレンド出張サービス、本当にイイコトないんだね。

 

「あそこの連中、ワケありの子多いのよ。見極めるの、たいへんだし」

 

「昨日、マスターもそれでショックを受けてましたよ」

 

 水ヴァルさんについては昨日のうちに白メタに自白しました。

 

 もちろん、貴重な魔法石をそんなことに使用すればお尻の原型は保てなくなるお仕置きをすると脅されましたとさ。

 

「私達はこれから【聖者の墓】から【メルクリア海底洞窟】まで行くつもりですが、本当によろしくて?」

 

「全然オッケーよ。友情ポイントはガッポリ稼がせてもらうわよ」

 

「じゃあそういうことですので、マスター。そこでボケッと突っ立ってないで行きますよ」

 

「サクヤ、アンタもボケッと突っ立ってないで行くわよ」

 

「「ほえ?」」

 

 いつの間にか交渉成立していたようだ……

 

「あの、マスター・レン。貴方はメタトロン様のマスターですよね? どうしてあの方が仕切っているのでしょうか……??」

 

「ヴァルキリーさん、察してくれ」

 

「はぁ……」

 

 尻に敷かれた情けないマスターですいません。

 

 まぁ楽できていいけども勝手に決められると困るね。

 

「マスターは自分のサーヴァント以外には消極的ですから私がしっかりしないとダメなのです。もっと沢山のメスブタのお尻を狙っていきましょうよ」

 

 耳打ちされた。

 

 直訳すると、もっと女の子と知り合ってハーレム拡大しようぜ、お尻お尻……だろうか。

 

 そんなことを言われた気がする。

 

「……わかった」

 

 俺、もっと頑張るよ!

 

 ダンジョンでは回復パの脅威を見せつけ、敵を蹴散らしていく俺たち。

 

 少し不安もあった【巨人の塔】のボスのギガンテスも敵ではなかった。

 

「うおぉぉおお、俺を倒すとは見事だ冒険者! 俺を仲間にしてくれ!」

 

 ギガンテスが進化前のタイタンの姿になって卵になってドロップした。

 

 倒したモンスターが卵になってドロップするのか、モンスターが持っていた卵がドロップするのかは謎だけども。

 

 俺にはタイタンもギガンテスもいらない。

 

「林檎にあげる」

 

「んー、私もいらないわ。ゴツイのはお断りよ」

 

「マスター、だったら合成させましょう」

 

「じゃあナーガたん、おいしく食べちゃってー」

 

「了解なのだー」

 

 ナーガの糧となれ~。

 

「ちょ、俺を仲間に連れて……いk………………」

 

「マスター・レン、なんてムゴいお方でしょうか……」

 

「ほへ~」←サクヤ

 

 ナーガがほんのちょっぴり強くなった。

 

「他人のやつ見るとヴァルの言うとおり端末操作でもムゴいものがあるわね。可愛そうに」

 

「まぁBOX内で放置されるよりかはマシかと……マスター、判断は間違ってませんので気を悪くしないでくださいね」

 

「……うん、大丈夫」

 

 誰に何を言われようと女の子オンリーだよ~。

 

「あっ、蝶々だ~。うふふ~~~」

 

「「「「………」」」」

 

 脈絡も無しにボケーッとしていたサクヤが唐突に笑い出すのは恐怖だけども。

 

 最初も言ったとおりに5つダンジョン突破して【メルクリア海底洞窟】も苦もなくクリア。

 

 魔法石も5個溜まったし、早くガチャ引きたい。

 

 GF最終日、時刻は14時50分。フェスが15時までだから本当にギリギリだね。

 

 撃沈しているパズラー共を押しのけ、ガチャドラお姉さんに魔法石を投入した。

 

『今回の最後の大仕事、お姉さんも頑張っちゃうぞ☆』

 

「だったらお願いします女の子をくださいッ!!」

 

「アンタ必死すぎww」

 

「それがマスターですから」

 

「狂気すら感じられますが……流石はメタトロン様のマスターです。畏れいりました」

 

「ほえ~~~」←サクヤ

 

 見届け人の方達からいろいろ言われておりますが、そんなことは知ったこっちゃないよ。

 

 俺はガチャドラの腕レバーを引いては中から金卵を出させてみせた。

 

「ふはははっ、見ろっこれが俺の引きだ!」

 

 嬉しさのあまりにテンションがおかしい。

 

「いや、中身見てからモノを言いなさいよ」

 

 さぁ、いでよ女の子!!

 

 パーンパパパパーン的なファンファーレと共に姿を現したのは……

 

「なん……だと……!?」

 

「あーあ…あ~~~………」

 

 最早どう声を掛けていいのかわからない林檎

 

「マスター、今回も残念でしたね。早く合成してください……というか、しろ」

 

 そ、そんな……白メタさんが非情すぎる。

 

「お主達は初対面の私に少々失礼な態度ではないか……??」

 

 そいつはとても美麗だった。

 

 男なら10に2人ぐらいは振り向く出あろうか、それほどまでに美麗だった。

 

 だがしかし、そいつは三国志の英雄でもある劉備だった。

 

 ドラゴンに跨っていたが俺達の反応を見て不愉快に思っているらしい。

 

 当然の反応だけども。

 

 林檎の後ろに控えるサクヤと光ヴァルが笑いを堪えているのが見えた。ヴァルキリーさんまで!?

 

「はっ……もしかしたら男らしい女の子かもしれない! 男装女子かもしれない!!」くわっ

 

「そんなワケあるか!」

 

 林檎にチョップされた。

 

「マスター・レンはこの事実を認めたくないのですね」

 

「レン様~、劉備さんに女装させてみてわ~?」

 

「な、なるほど……」

 

「なるほど、じゃないわよ! アンタは間に受けるな! サクヤもコイツをさらに変態にさせようとすな!」

 

 林檎チョップが炸裂する。

 

「なるほど、その手がありましたか……流石は麒麟の化身だけなことはありますね。少し見直しました」

 

「えっへん」

 

「ちょっとアホ2人は黙ってなさい…今真剣に考えてるから」

 

「真剣に考えることでもないでしょ! 女の子パやめて劉備を普通に仲間にしたら済む話でしょうが! タイタンじゃあるまいし金卵は流石に勿体無いわよ!」

 

 劉備そっちのけでカオス状態。

 

「あ、主よ、私は主のお役に立てないと申すのか……」

 

 この騒動で悟った劉備。

 

 俺も覚悟を決めた。

 

「くっ、すまない……」

 

「あ、主……ッ!!」

 

「なんでそうなるのよッ!!」

 

 林檎が俺をシメにかかる。俺が端末操作する指を掴んで阻止してきた。

 

「劉備、お前は生まれてくる時代を間違えただけだ。次はきっと良いマスターに出会えるさ……」

 

「は、い…………じゃあ主もお元気でww」

 

「ちょっ、お元気でwwじゃない!! 本当にいらないんだったらアタシにちょうだいよッ!」

 

 ルールルルルルル~……

 

 もう遅いよ。俺は端末で合成ボタンを押してナーガたんがまたちょっぴり強くなった。

 

 辺りからは「ひでぇ」とか「鬼畜」とか「変態」とか罵声やらざわめきの声が聞こえるけど気にしない。

 

 林檎たんが何か睨んでくるけど、気にしない。

 

 ヴァルキリーさんがジト目なのが凄く気になるけど。

 

「さて、マスター。GFがハズレだったので気晴らしに友情ガチャでもしてみませんか?」

 

「おっ、それいいねー」

 

「……もう勝手にして」

 

 とか言いつつ俺達についてくる林檎たん達。

 

 友情ガチャドラの方へ移動した。

 

「全然ポイントは貯まっておりませんが3回程度なら引けそうですね。引いてみましょうか」

 

「ほい」

 

 回した。

 

 そして奇跡は起きた。

 

 あまり期待していなかっただけに喜びも大きいといえよう。

 

 星卵、英雄神スキラゲモンスターが俺の嫁にキターーーーー!??

 

 マシュマロおっぱいちゃんだ……

 

「マスターおめでとうございます。女の子です!」

 

「あら、可愛いじゃない。よかったわね」

 

「ブルーフェアリーといいます、マスターよろしくお願いしますね……って、あれ? マスター……??」

 

「はぁ……マスター、ハンカチはいりますか?」

 

「ちょ、泣くほどうれしかったの!?」

 

「はう……」

 

 俺は口に手を押さえどこみ上げてくる涙は止め切れなかった。




今のパーティ。
白メタ/サキュバス/ナーガー/ブルーフェアリー/カーバンクル(仮)

正直言うならガチャ限の女の子モンスターがほしかった。

明日からGFがまた開催されるけど、回そうかどうしようか迷っている作者です。

本当にドラゴンとか男とかはいりません。


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8話:私は土下座の構えをしております

投稿遅くなりました


本当に大変誠に申し訳ゴザイマセンと先に謝っておきます

 

この作品を読んでくださっていた読者の皆様、本当にごめんなさい

 

作者はあまりに筆記ペースが遅く端末データーに追いつかない現状に嫌気が差して旧アカウントに戻しました

 

データーは消去したけどIDは残していましたので、ランク180前後の赤ソニアパや他のパーティでエンジョイしてます

 

無課金女の子パを有限実行できないダメダメ人間です・・・

 

それと、ガチャ運が無かったのもアカンかったんや・・・・・・・

 

ムラコレではシャイニングドラゴンナイト?と白龍

 

GFでは眠り姫。回復娘じゃないという気持ちが芽生えた。萎えました

 

ダンジョンは魔王城を鼻ほじりながらクリアするも次のダンジョンで強敵マークが出たオーガたん達になんども殺され、レベル上げとかなかなかできないし、進化素材を集めようとしてもあの面子でどうやって番人やら仮面等をゲットしようかなって・・・・・・

 

もう限界でした。

 

今の気持ちは、普通に1ヶ月前にゲットしたアテナたんとか育てたいんだ・・・

 

だから、もう無理。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんな、俺たちの物語はここまでのようだ……」

 

「……そうですか、それはとても残念です。もうマスターのお尻を愛でることもできないのですね」

 

「キュッキュー……」

 

「マスターのバカ。私のこと絶対に見捨てないって言ってのにヒドイよ……」

 

「マスター、この中で全然活躍できてない奴もいるのだ! 私だってまだまだ頑張れるお!!」

 

「それは私のことを言っているのですか、ナーガたん?」←ブルーフェアリー

 

「大丈夫、何も心配しないで、旧アカウントに戻ってもお前らはBOX内にいるから。それも究極までちゃんと育ててるから! だから、さようならなんて言わないさ!! このデーターを消去してもまた会えるさ!!」

 

「「「「マ、マスター……ッ!!」」」」

 

「キュ、キュッキュー……ッ!?」

 

嘘です、ブルーフェアリーとブルーカーバンクルはBOX内にいないし、いてもBOXの圧迫にしかならないので合成もせずに売却します。

 

「そして待っててね、俺の赤ソニアたん!! 3週間だったけど放置しててごめんよー!!」

 

「「「「「………」」」」」

 

全員白目。

 

こうして強行突破に出てデーターを消去して旧アカウントでエンジョイするのであった

 

降臨は地獄級しかいけないチキン野郎だけどやっぱ赤ソニアが一番だね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

無課金女の子パの夢を諦めた作者ですけど、また違う形で今の赤ソニアたん達との妄想物語が書けたら書いていこうと思っております

 

その時は、どうか生暖かい目でよろしくお願いします。




打ち切り連載ものってよくあることだよね


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