ダンボール戦機白き翼 (izuki)
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設定
オリキャラ設定


ちょっとおかしいところがあるかもしれません。
その時は、教えてください。
オリキャラの設定だけで1000文字って難しいな


紅 シキ《クレナイ シキ》

年齢:13歳

性別:男

身長:バン達よりも高く郷田より小さいくらい。

好きなもの:空、雪、魚を使った料理

嫌いなもの:暑さ、虫(見つけ次第殺しにかかるほど。)辛いもの。熱いもの。

趣味:読書、機械いじり、LBXの設計、製作

性格やその他:基本温厚だが怒ると怖い。人に頼ることが苦手、基本自分でしたがる、負けず嫌い、ミカに甘い。猫舌

 ミソラ第二中に通う中学生。トキオブリッジ崩落事故で両親を失っており今は叔父に引き取られているが叔父とは一緒に住んではおらず一人で暮らしている。

少し女顔でしかも後ろ髪を伸ばしておりそれを後ろのほうで一つにまとめている。

ちなみに少し女顔のことを気にしている。

三影ミカとは、近所の幼馴染で普段一緒にいることが多い。

小学校の頃からミカと一緒に登下校をしている。

シキは、料理に関しては、ある程度できるが基本自分で作ったりするのが面倒なため基本コンビニで買ってくるものや、栄養食などを食べている。それを見かねたミカがたまに作りにきてくれたり、自分の家で一緒に食べない?と誘ったりしてくれる。

肌が人よりも白いため夜更かしなどをするとクマが目立つため、その度にミカに指摘される。

 父さんの影響で幼い頃からプログラミングや機械弄りをしておりLBXも自作している。

 プログラミングやLBXなどの設計、制作、などにおいてプロ顔負けの技術力を持っている。

 第二回アルテミス優勝者である。大会では、藍色のコートを着てフードで顔を隠しプレイヤー名は、ゼロと名乗っていた。なぜ顔を隠し別の名前を名乗っていたかというと恥ずかしいし他の人に知られて絡まれたりするのが嫌だったから、というのがある。

幼馴染のミカにもこのことは話しておらず、基本的にこの手の話が来た時は、テキトーに受け流している。

 シキの家は、一軒家の二階建てで、今は、シキしか住んでいないため。結構広々と過ごしている。

1階にリビングなどの部屋があり、2階は、3部屋ありそのうち2部屋は、両親の寝室と、父の仕事部屋だった。

仕事部屋は、今は、シキのLBXの制作部屋となっており設計以外の作業は、基本この部屋でしている。そしてシキが作ったガンダム達は基本この部屋にあるため、ミカなどが遊びに来た時は、正体がバレないようにこの部屋には、基本入れないようにしている。

LBXに関しては、父が昔買ってきた。その時にメンテの仕方やハンドメイドの仕方などを教えてもらった。

 



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メイン機体

最初に言っておきます原作のガンダムWと違うオリジナルの設定がありますご容赦ください。
本編を先に読んでからの方がいいかもしれません。


LBX

XXXG-01W ウイングガンダム

(見た目、TV版)

アーマーフレーム:ナイトフレーム

シキが自作した一番最初のLBXで封印したある機体設計図を元にそのコンセプトを最も強く受け継いだ機体で背中のバックパックに接続された大きな2枚の羽を模したウイングユニットを持ちさらに翼のパーツを稼働させることで期待の空力特性を変化させ失速から高速飛行まであらゆる速度域に対応可能そして最も特徴的なのは高速飛行形態「バード形態」への変形機構を持ち脚部のスラスターによって長距離飛行が可能。

 

武装

 

バスターライフル

弾数は3発で一発がLBXを容易くブレイクオーバーさせる威力を持ち3発分を一気に使う最大出力ではLBXを容易く破壊する威力を持つ。打ち切った後はエネルギーのチャージを待つ必要がある。

 

ビームサーベル

シールドに1基格納された接近戦用武装。耐久性に優れており水中でもいっさい減衰しないほどの高出力抜刀時はシールドが中折れしグリップが露出する。

 

バルカン砲

頭部に2基内蔵された機関砲。主な用途は牽制。

 

マシンキャノン

両肩に2基内蔵された機関砲。中・近距離用の兵装で、内部はドラム構造であるため連射ができる。

 

シールド

バード形態時の機首を兼ね備えておりとても頑丈に作られている。バード形態時は先端にバスターライフルを接続する。先端部は鋭利で、そのまま打突武器としても使用することができる。ビームサーベルを一基格納している。

…………………………………………………………

LBX

 

OZ-00MS トールギス

(見た目は、TV版)

アーマーフレーム:ナイトフレーム

アルテミス優勝後にシキが普段使い用に開発した機体。

防御力・機動性・攻撃力を並立させた機体で使い勝手がいい機体である。背部に存在する巨大な2対のスーパーバーニアと腰部に存在する4つのスラスターで機動性を確保しており高度な一撃離脱戦法も可能としている。

陸海空とあらゆる場面に対処可能である。

 

武装

 

ドーバーガン

機体の全高を超える長さをもつカートリッジ式のビーム砲撃で直撃で並のLBXのLP(ライフポイント)3分の一を減らすほどの威力がある。発砲時の反動も大きく命中精度向上の観点からあえて旧式のマズルブレーキを採用している。基本的に両手持ちの装備だが、当機の場合は右肩のアタッチメントと右手の2点で保持する。

 

シールド

左肩のアタッチメントに懸架される円盤状の盾。表面には鷲をモチーフとしたエンブレムがあしらわれている。表面には対ビームコーティングが施されており、機体の急所を防護する役目を持つ。

 

ビームサーベル

シールドの裏面に予備を含めた2本を格納する。ガンダムのものと同じもの。

 

ミサイルポッド

手持ち式のセンサー付きミサイル兵装で、グリップの両端に2×3連装の発射口がある。

なお基本的に装備されておらず。必要に応じて装備させる。

 



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サブ機体設定1

最初に言っておきます原作のガンダムWと違うオリジナルの設定がありますご容赦ください。
本編を先に読んでからの方がいいかもしれません。


LBX

XXXG-01D ガンダムデスサイズ

(見た目、TV版)

アーマーフレーム:ナイトフレーム

シキが自作したLBXで封印したある機体設計図を元に設計した機体。ステルス性を重視した機体となっており、電子操作による反射光操作を用いた周囲への同化が可能で、妨害電波を発生させ、カメラやレーダー等の電子機器に探知させなくする、ステルス技術を応用した電波妨害装置「ハイパージャマー」を搭載。さらに機体には電波や赤外線、電磁波を吸収するステルス塗料が使われている。

背中のバックパックに一つ両肩に二つずつスラスターがついており俊敏な動きが可能。

それにより相手側から察知される事無く敵機を撃墜する事が可能。

 

武装

 

ビームサイズ

巨大な大鎌の形状をした本機の主武装。ビームの刃を形成する武装ビーム刃発生器は可動し上に向ける事で槍の様に扱う事も可能。出力が高く水中でも使用可能。収納時は柄が短縮化されリアスカートにマウントされる。

 

バルカン砲

頭部に2基内蔵された機関砲。主な用途は牽制。

 

マシンキャノン

両肩に2基内蔵された中・近距離用の兵装。内部はバルカンより大口径の機関砲。

 

バスターシールド

左前腕に装着した攻防一体の小型シールド。先端のクローは開閉しその隙間からビームが発生する。射出して飛び道具として扱う事も可能。

…………………………………………………………

LBX

XXXG-01H ガンダムヘビーアームズ

(見た目、TV版)

アーマーフレーム:ブロウラーフレーム

シキが自作したLBXで封印したある機体設計図を元に設計した機体。多彩な火器で武装した砲撃戦用機体。全身に多彩な重火器を内蔵した重火器砲撃型の機体として設計された。

その様は正に移動弾薬庫と言うべきもので分にLBX5機分に相当する火力を誇る。

の反面、弾切れの際の戦闘力低下も著しく、その場合は右腕に装備された折り畳み式のアーミーナイフ以外の武装を持たないのが弱点である。

重武装による重量は大出力のスラスターによって補っており、5機すべてのガンダムに言えるが運動性、速力は当時のLBXと比較にならない程であり、スラスターによる短時間の飛行も当然可能

 

武装

 

ビームガトリング

シールドと一体化した左腕の大型ガトリング砲で、本機の武装では唯一のビーム兵器。左前腕に嵌め込んで装備する。

不使用時はバックパックに懸架される。

攻防2つの機能を纏めたため普通の片手火器に比べ重量が増加しており、重量バランスが左側に偏り機体挙動が不安定となるのが欠点。

一応前述の通りシールド自体は付いているがどちらかと言えばガトリングの不意の故障を防ぐ為の装甲カバー板程度の存在である。

 

バルカン砲

頭部に2基内蔵された機関砲。主な用途は牽制。

 

マシンキャノン

両肩に内蔵された2基の機関砲。こちらは頭部バルカンに比べ大口径で、バルカンとマシンキャノンという同じパターンの装備をしている機体はウイングとデスサイズがいるが当機はその二機との違いとして両方を同時に使用する事が多い

 

胸部ガトリング砲

胸部の開閉式装甲カバー下に隠されたガトリング砲。

口径は頭部バルカンと肩部マシンキャノンの中間に位置し、ガトリング砲なので砲門数の多さによる高速連射で総合的な威力を高めている。

カバー開放時は前面の装甲ごと開く構造のため、一時的防御力が激減してしまう。

2門装備している

 

ホーミングミサイル

両肩アーマーに内蔵されたミサイル。

相手のLBXを探知し自動的に追尾する。

 

マイクロミサイル

両足に36発装備。追尾はしない。

 

アーミーナイフ

右前腕に固定装備されたナイフ。

基本的に弾切れ時や敵機に接近を許した場合に使用される予備武装。

 



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サブ機体設定2

最初に言っておきます原作のガンダムWと違うオリジナルの設定がありますご容赦ください。
本編を先に読んでからの方がいいかもしれません。


LBX

XXXG-01SR ガンダムサンドロック

(見た目、TV版)

アーマーフレーム:ブロウラーフレーム

本機は砂漠等の寒暖差の激しい環境や、不整地での運用を第一として設計されておりほかのガンダムよりも堅牢な装甲を生かした白兵戦を得意とする。特に装甲強度においては5機中最高の防御力を持ち、同時にその重装甲を支える駆動出力も高い為他のガンダムを凌ぐパワーも備える(LBX数機に密着されても振り払える程)。

巨大な重曲刀ヒートショーテルを駆使した接近戦を得意とし、単体での白兵戦能力に優れている。

スラスターはバックパックに2個あり強力なものになっている。

 

武装

 

ヒートショーテル

エチオピアの刀剣ショーテルをモデルとした二振りの大剣。あらゆる環境で高い切れ味を発揮し、高熱の刃としても機能する。

 

シールド

表面には強烈な光で敵の目をくらます「シールドフラッシュ」機能が、先端部にはクローが備えられている。

 

クロスクラッシャー

シールドに二振りのヒートショーテル、バックパックを合体させた武装。LBXを容易く粉砕する威力を発揮する。

 

ホーミングミサイル

両肩に内蔵された小型の自動追尾ミサイル。

 

バルカン砲

頭部に2基内蔵された機関砲。主な用途は牽制。

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LBX

XXXG-01S シェンロンガンダム

(見た目、TV版)

アーマーフレーム:ナイトフレーム

シキが自作したLBXで封印したある機体設計図を元に設計した機体。白兵戦に特化した機体で武装のそれに特化した装備となっている。駆動フレームもシキが独自に開発したものであり数値は同時期のガンダムタイプMS中最高数値を誇る。

反面、射撃兵装は頭部のバルカンのみと、火力の低さが欠点でもある。スラスターもバックパックについている2つだけである

外見は古代中国の戦士を髣髴とさせる意匠が機体デザインに取り入られている。理由としてはその時シキが中華系のアニメ、映画を見ていたからである。

機動性、運動性など単体のMSとしてはバランスの良い基本性能を持ち、汎用性ではウイングガンダムに次ぐ能力を持つ。

 

武装

 

ドラゴンハング

龍の頭を模した右腕につけられたクロー。

肩アーマーに格納されたアームを伸長することでリーチを倍化させ、相手の予測を超えた間合いからの奇襲を可能とする。

クロー両側には火炎放射器(ドラゴンハングファイヤー)が内蔵され、高熱の炎で敵機を焼き払う。

 

ビームグレイブ

長尺の柄を持つ薙刀状の格闘ビーム兵器。

通常のビームサーベルを上回るリーチを活かし、接近戦で高いアドバンテージを発揮する。

不使用時は背部ラッチに背負う様にマウントする。

 

シェンロンシールド

左腕に装備される円盤状シールド。

接近戦での取り回しを考慮した小型軽量の盾。縁は鋭利な形状で、投げつけて攻撃することも可能。

 

バルカン砲

頭部に2基内蔵された機関砲。主な用途は牽制。



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本編
第一話 始まり


タイトルが思いつかねえ
ガンダムSEED FREEDOMよかったですね!そのうちSEEDも書きたいな。


 幼い頃から機械いじりが好きだった。

 きっかけは、父さんがそれ関係の仕事をしていて幼かった俺はそれに興味を持って聞いたのが始まりだったと思う。

最初は興味本位だったけどそれが楽しくなってきて俺からどんどん聞いて教えてもらった、父さんもそれが嬉しかったのかいろんなことを教えてくれた。基礎的なことから専門的なことさらにはプログラミングまでいろんなことを教えてくれた。母さんは「まだ幼い子に何教えてるの」と言っていたけどその顔は微笑ましくこちらを見ていたのを覚えているけどそんな日々は長くは、続かなかった。

 

……………………………………………………………

 

「決まったーー!第二回LBX世界大会アルテミス優勝者は謎のLBXプレイヤーゼロ!この世界大会という舞台を勝ち残った彼に皆様盛大な拍手をこの勝者に送ろうではありませんかー!!!」

 会場が歓声と拍手で賑やかになる。

 藍色のコートを着てフードを目深く被ったその姿、観衆からは顔は分かりづらかったがそれでもその口元で笑っているのがわかった。

 優勝した俺がこの世界大会アルテミスで優勝することができた。夢みたいだ俺がこの世界大会アルテミスで優勝なんて。とても嬉しい一から自分で作り上げたこの機体で優勝できたことが、この

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ウイングガンダムで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………

 

 目覚ましの音で目が覚めた。あのときの夢を見ていた気がする。昨日は夜更かししていたためまだ少し眠いがここで起きないとこのまま二度寝してしまいそうな感じがする。

とりあえず部屋のカーテンを開ける。朝日がとても眩しいこればかりは、慣れないなと思いついつも通りのルーティンをする。

顔を洗ってそのあと朝飯を用意(めんどくさいため焼いた食パンにバターを塗ったものとヨーグルト)して食べる。その後は着替えてバックを用意して玄関で靴を履いてドアに手をかける

「行ってきます」

誰もいないけれどこれだけは家を出る時必ず言っている。家を出るとミカがいた。

彼女は三影ミカ。

 青みがかかった黒髪のツインテールと青と黒が基調のフードコートを着こなし、口数が少なく口を開けば割と辛口という、とっつきようがない同級生であり近所に住んでいる幼馴染だ。

「おはようミカ」

「うんおはよう。じゃ行こっか」

そう言って歩き出すミカとは幼稚園からの付き合いで小学校からこうやって一緒に登校している。ちなみに同じクラスである。

「朝ちゃんと食べてきた?」

「あーーまぁ、 うん」

 ミカの問いに、少し間を置いて返答する。

「嘘、どうせまた食パンとヨーグルトだけでしょ」

「うっ」

「ちゃんとだべないとダメだよ」

と言ってくるミカに笑って誤魔化すこんなたわいない心配して、一緒に登校してくれる幼馴染がいてくれるそれだけで嬉しい。けどここ最近なんか距離が近いような気がする。気のせいかな?まぁ良いか。

 そのまま学校に登校する下駄箱で靴を履き替え教室に入ったところで声をかけられた。

「シキ!」

クラスメイトであり友人の山野バンよくキタジマ模型店でLBXバトルをしている。

「どうした?」

「明日キタジマでアミやカズとバトルするんだけどシキとミカも来ないか?」

「良いよ暇だしミカは?」

「行く」

「じゃあ明日キタジマに集合な!」

「ああわかった」 

その後しばらくしてチャイムが鳴り朝のホームルームが始まった。

~~~~~~~~~

授業が終わり皆それぞれが帰り始める。

 一方俺は、図書委員の為に、学校に留まる。放課後でも残る生徒は残るし、放課後に本を返しにくる生徒もいる為、時間ギリギリまで図書室にいることはよくある。ミカも同じ図書委員なので、一緒にカウンターに座って本を読んでいる。仕事はもう終わらせてある。ミカは、基本的に口数が少なくたまに単語だけで会話することもある。けど俺は、付き合いが長いのもあってどんな時が不機嫌だったりとか、どんな時がご機嫌だったりと把握できてしまう。それに俺は、ミカといるほうが居心地がいいのでこうやって二人会話もせずにカウンターで本を読んでいるだけでもいい。

 こうして改めて考えると俺は、結構ミカに依存しているのかもしれない。

「どうしたの?」

「んっ、いやなんでもない」

「そう」

どうやら少し顔に出ていたらしい。気を付けないと

 記録をつけて、来週の図書室の当番に名札を変える。

 最後に忘れ物がないかミカと見て回り、何もないことを確認して図書室を戸締まりし、職員室に鍵を返しにいく。

「鍵返してくるから先行ってて。」

「ん」

一人で職員室に鍵を返した後、下駄箱で待っているミカと合流する。

「お待たせ行こうか。」

「ん」

 ミカと一緒に学校を後にする。

~~~~~~~~~

 ミカを家に送った後、家に帰ってくる。

「ただいま」

 暗い玄関に声が虚しく響き渡る。この家にはシキ1人しか居ない。幼い頃トキオブリッジ崩壊事故で両親を失ったのだ。一応叔父さんに引き取られているが一緒には、住んでいない。叔父さんは、こちらのことを気にかけてくれてはいるが。よほどのことがない限り会うこともない。

 お金に関しては叔父さんが仕送りをしてくれてはいるが両親が残した遺産はシキ1人なら少し贅沢をしてもって暮らせる額のため苦労してはいない。

 「さて、さっさと風呂入ってご飯食べよ。」

そのあとは、部屋で明日のために一応機体の整備しておこう。

あと設計途中の機体の続きもしよう。



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第二話 日常

アニメ見たの少し前だからちょっとおかしいかもあとゲームの方と合わせながら書くかも。


 「結局夜更かししてしまった…」

  昨日は、家に帰った後今日使う機体の整備と設計途中の機体の続きをしていたら。気づいたら時間は、0時をまわっていた。そのあと途中で切り上げてねむったのは、2時くらいだったと思う

 幸いだったのは、今日の約束は、昼からだということおかげでゆっくり眠れた。

今は、ミカと一緒にキタジマに向かっている。

「新しいLBXできたの?」

 向かっている途中でミカが聞いてきた。

「いやまだできてないけど急にどうした?」

「なんとなく聞いただけ。」

「じゃ今日もトールギス?」

「うんけど設計図は、そろそろ出来そうなんだよね。」 

「完成したらバトルしよう。」

「うん」

 しゃべりながら歩いているとキタジマについた。

「お待たせ」

「おう、遅かったな」

 出迎えてくれたのは友人の青島カズヤことカズと川村アミの二人

「あれバンは?」

「それがまだなんだよ。」

ありゃ、珍しいいつも一番最初に来てるのに。と思っていると店に人が入ってきた。

「遅れてごめん。さぁ、やろうぜ!」

「珍しいね遅れてくるなんて。」

バンは持っていたカバンから雑誌を取り出していた。

「ごめん、ごめん、今週のLマガ今日が発売日だったから。」 

「しまった、今日発売日だったっけ。」

 いつも通りの他愛ない話しをする中、店内の奥から2人の男女が姿を現す。

「バン、シキ ミカ、いらっしゃい。」 

「今日は、遅かったな。」

「「店長、沙希さん。こんにちは。」」

 明るく声をかけた2人に対しバンとシキも元気良く返事をする。俺たちは、常連で基本的に店の中で入り浸っているため仲が良い。

「バン達も来たことだし、お前たちにいいモノを見せてやるぜ。」

「おもしれぇもんがあるんだ。」

 俺たちは、カウンターに集まる。

「見ろ。今日入荷した新型だ。」

 そう言って店長がカウンターに箱を置く。

「うあっ!すげー!」

 白を基調とした新型機がパッケージに描かれておりまさしく騎士をイメージした機体だろう。大きな楯とランスがそのイメージをさらに際立たせている。

期待に胸を膨らませ箱を丁寧に開けていくとそこにはパーツがびっしりと並びその高いデザイン性を感じさせる。

「白いLBXか!イケてんじゃん!」

「名前は、アキレスかギリシャ神話の英雄『アキレウス』からとってんのかな?」

「『アキレス』・・・・!」

「これアーマーフレームだけのパッケージ。」

「コアスケルトンが無いと使えないな。」

「でも、デザインとか素敵じゃない。」

基本的にLBXは基本フレームであるコアスケルトンとその装甲であるアーマーフレームがセットで着いてくる。つまりこの機体は経験者用の上級者向け向けのパッケージと会うことになる

「タイニーオービット制かぁ。でもコレ、今週のLマガの新製品情報に載ってなかったけど・・・・・なんで?」

「そうなんだよ。妙なんだ。問屋から新製品だと送られてきたんだが、どのカタログにも載ってないんだ。」

それは、確かに妙だ普通新製品ならカタログに載っているもんだけど。

「じゃあ、超レアものってことかな?すっげーっ!ほしいーっ!」

普通疑ったりするもんだと思うけどそれを聞いたバンのテンションはうなぎ上りだ。

「無理無理、どうせお前の財布事情じゃ買えないし。母ちゃんがLBXやるの許してくれないだろ?」

 そうなのである。バンのお母さんは、バンがLBXをやるのを許してくれないのである。

「そうなんだよなぁ。でも近いうちに手に入れてやる!」

「健闘を祈るぜ。」

「じゃあ、そろそろやろうかLBXバトル。」

「おう!」

 ひとしきりはしゃいだあと俺の言葉で全員がキタジマに来た本来の目的を思い出す。

全員が強化段ボールで作られたバトルフィールドの周囲に集まる。

カズは、ウォーリア。バンは店から貸し出されているムシャ。

「いいかルールはスタンダートレギュレーションだ。」

「わかってるさ。フィニッシュは、破壊なしだな。」

「了解。バン!今日の勝負は俺がいただくぜ。」

「へっこっちだって負けないさ。」

「じゃあ始めるぞ。」

「「おう!」」

~~~~~~~~~

 しばらくして、勝負がついた。

「やったぁ!勝ちい!」

試合は、バンの勝利。これで3連勝目である。

「まったく、借り物のLBXのくせに相変わらず、つえーな。」

「そりゃ、俺が貸しているマシンは、チューニングも最高だからな。」

「そうそう」

「酷いなぁ、マシンの性能だけで買ってるみたいに俺だってちゃんと作戦を練ってやってるんだよ」

「それは自分の機体を買ってそれで戦ってからだな」

「そうなんだよなぁ…」

 カズの言葉に帰す言葉もなくバンはうな垂れる。まぁ、こればっかりは家庭の事情なのでこちらからはどうすることも出来ないけど。

「マシン性能を抜きにしてもバンは、強いと思うけどな。」

「シキだけだよ分かってくれるのは。」

あはは・・

「ミカ次やらないか?」

「うん いいよ。」

ミカは、アマゾネス。俺は、自分でつっくたトールギス。

「じゃあいくよ。」

アミがスタートの合図をしてくれるらしい。

「バトルスタート!」

 スタートと同時にアマゾネスが突っ込んでくる。それを紙一重でかわした後腰のスラスターを噴かせて後方に下がりドーパードガンを構えて撃つ、さすがに避けられてしまったが距離は、とれた、その後に2発目3発目と撃つがすべてよけられてしまう。流石の高機動性と操作テクだ、

またアマゾネスが槍を構えてこちらに接近し攻撃してくるそれをシールドで防ぎながら開けた右手で裏面のビームサーベルを抜いて振るう。槍とぶつかりつば競り合いになる。パワーでは、こちらが上なので少しずつ押している。それを見たミカは、すぐに引かせようとするがそこに合わせてスーパーバーニアを噴かせてタックルし、よろけさせる。すぐさまサーベルを捨ててスラスターをすべて噴かせて飛ぶ、そしてドーパードガンを構えて砲撃する。よろけている状態でよけることはで出来ず。命中しアマゾネスがブレイクオーバー、俺が勝った。

「ふう、なんとか勝てたな。」

「負けた・・」

  あっ、少し不貞腐れてる。なんかごめん。

「シキもけっこう強いよなあ。」

そう言われるとれると嬉しいな。

「それにしても自作なのに凄い完成度よね。カイトの機体は」

「幼い頃から父さんに教えてもらって機械いじりとかしてたんで。」

「……」

「それに作る以上自分の納得のできるものにしたいので。」

 その後も何度かバトルを繰り返していると日が暮れてきていた。

「もうこんな時間か、続きはまた今度だな。」

「じゃあな、俺寄るとこあるから。」

「じゃあまた明日」

「シキ、帰ろ、」

「ああ。じゃあバンまた明日」

「ああまた明日」

 店を出てそれぞれの帰路につく。

ミカと一緒に帰りながら今日の晩飯どうしようか考えていると。

「シキ今日家で食べていかない?」

 そんなことを言ってきた。正直うれしいけど、

「申し訳ないしいいよ。それに急に行っても迷惑でしょ。」

「お母さんは、良いって。何なら連れてきてって。」

「なら、ごちそうになります。」

「うん」

 そのあとは、言ったとおりミカの家で晩御飯をごちそうになった。その時にミカのお母さんから最近はどうか、聞かれたりした。

「じゃあミカまた明日」

「うん、ねえシキ」

うん、なんだろう、

「シキって寂しくないの…」

それを聞かれたのは、久しぶりだった。

「さみしくないよ。ミカが居てくれるから…」

ポンポンっと子供をあやすように頭を撫でるシキ、その行動と言葉に対しミカは、顔を赤くし珍しく動揺している。

「そ、そう、じゃあまたね。」

それを悟られまいと別れの挨拶を言うとすぐさま家の中に入っていく。それを見て俺は、

「可愛いいな。・・」と独り言をもらした。

 最近徹夜ばかりだったから今日は、早く寝ようと思いつつシキは自身の家に帰るのだった。



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第三話 舞い降りる翼

ここら辺からゲームの方メインになってくるかも。それでもいいという方は、見てみてください。よろしく。



 次の日、朝学校に登校すると、そこにはバンとカズとアミが話していた。

「おはよー、何してんの?」

「おはようシキ、ミカ。」

挨拶をした後、俺は、バンの席にあるものを見る。

「バン、LBX買ったんだ。」

「いや、そう言う訳じゃ。」

「んどうゆうこと?」

俺が聞くとバンが話してくれた。昨日の帰りに知らない女の人にこのLBXが入ったトランクをもらったということその時に言われたことも。

「希望と絶望ねえ。」

「怪しい。」

ミカの言う通り、知らない女の人にもらった時点で怪しいし。

「まあいいじゃない。それより郷田のこと知らない。」

「郷田、聞いたことは、あるけどよく知らないな。」

見る感じミカもよく知らないらしい。だがカズは何か知ってそうだ。

「郷田は、ミソラ四天王のリーダーさ、LBXプレイヤーとしても相当の腕で奴の機体は地獄の破壊神と呼ばれている。戦ったLBXは必ず破壊されるって話しだ。」

「地獄の破壊神…」

二つ名がつくってことは、相当な腕なんだろう。ていうかミソラ四天王って。

「一緒に探してくれないかな?」

「相手が悪すぎる。諦めろ…バン。」

そう言ってカズが教室から去っていく。

「シキたちは?」

「今日、用事あるから無理。」

「ごめん、俺も学校終わったあとに郵便局まで行かないといけなくて。ごめんな。」

今日は、頼んでおいた新しいLBX用の材料が届く予定で郵便局まで取りに行かなきゃいけない。家に輸送しろよ、と思うがそれが出来なかったのである。そして割と遠いため学校終わりに行かないと帰りが暗くなってしまうのである。

「けどそういえば小木先輩がなんか言ってたような。」

「それ本当!」

「ああ本当。」

「やったねバン放課後聞きに行こう。」

「うん。!」

それからしばらくしてチャイムが鳴り朝のホームルームが始まった。

~~~~~~~~~

 放課後校門ミカと校門で別れた後、朝教室で話していたことを思い出していた。

「郷田か、大丈夫かなバン達。」

放課後になってすぐバンとアミは、リュウと一緒に小木先輩に聞きに行ったようだ。問い詰めれば教えてくれるかもしれないが問題は、そのあとである。俺も後から聞いた話だが郷田には四天王という名の三人衆がおり、そいつらも強いらしい。おそらく郷田に挑むにはそいつらを倒さないといけないだろうし、その後は郷田とだバン達は、弱いわけじゃないが少し心配である。

「……まだ時間あるよな。」

CCMで時間を確認する。今の時間は、14時半過ぎ今から学校に戻ってバン達のところに行ってそのあとに郵便局に行くとして走れば受け取り窓口の締め切り時間には、間に合うかまあ帰りが暗くなるけど仕方がない。俺は学校に引き返した。

 学校に引き返している途中小木先輩とあったためバン達を知らないか聞いたらおそらく郷田のところに行ったというので場所を聞いて(無理やり聞きだして)スラムに来た。道なりに行っている途中でLBXの破片があったおそらくリュウのブルドだろうここでバトルしたようだ。おそらく噂の三人衆だろう。他の破片がないため恐らくバン達は、勝ったのだろう。まあとりあえず進もう。

 その後も進んでいくと多分郷田達がいるだろうと思われる部屋も前にたどり着いたただ扉が閉まっている、どうしよ。

どうにかできないもんかと周りを見ていると換気用のエアダクトがあった。LBXの半分くらいの隙間がある。

「しょうがないこうゆうので使いたくないけど。」

俺はカバンからある機体を取り出す。

 ウイングガンダム。俺が去年のアルテミスで優勝した機体であり、最初に作りあげた機体。大会では、顔を隠して出場したため普段使いは、出来ないから持ち歩いていないが今日は、なんとなく持ってきていたため不本意ながら使うことにする。

 姿を隠せるところに移動した後CCMを取り出しウイングガンダムを操作する。その場で鳥のような姿、バード形態に変形、そのままダクトへ入っていく。しばらく進んでいく出口が見えたのでそこで一旦停止そこから中を見てみる。バンとアミそれとカズがいる多分リュウがやられたときに助けに来たんだろう。そしてバンのLBXがアキレスのアーマーフレームをつけている恐らくそれで俺に勝ったらやるみたいなことを言われたんだろう。話し声から察するに今からバトルをするらしい三対一のアンリミテッドのようだ。

 ダクトから様子を見ることにする。

バトルが始まりアキレス、ウォーリアー、クノイチが順調にハカイオーを攻撃していく

「距離を取って正解ね」

「このまま押しきるぞ」

「三対一なんて私たちを舐めすぎたようね」

そう言うが郷田先輩はニヤリと笑った

「フッ、分かってねぇな。三体一なら、三機纏めてぶっ壊せるじゃねぇかよ!」

そう言って郷田先輩は持っていた木刀をバンたちの目の前につき出す。

「喰らえ我王砲ガオーキャノン!!!」

《アタックファンクション》

    《我王砲》

カイオーの胸部にある砲口からビーム砲が放たれ、ステージを砂煙で覆う。

「なんだ!何も見えない。!」

「フフ、始まるよ……リーダーの破壊のショーが。」

「でぇぇい!!」

ハカイオーがでアキレスに接近する

「何!?」

「避けろバン!!」

カズはウォーリアーを操作してアキレスを押し出しハカイオーの攻撃を喰らってしまう。

「吹っ飛べ!」

煙の中、カズのウォーリアーが頭突きされる。

「泣き叫べ!!」

ハカイオーがウォーリアーを蹴り上げる。

「ウォーリアー!?」

カズの絶望するかのような声が響く、すぐさまダクトから出て加速させる。

「砕け散れええええ!!」

空中でハカイオーがヘビーソードを振り下ろすその瞬間にハカイオーに体当たりする。

「なんだ!」

ハカイオーは、衝撃で吹き飛びウォーリアは、無事だった。

すぐさま空中で変形し落ちていくウォーリアの腕をつかみそのまま地面にゆっくり降ろす。

流石にウォーリアはダメージで動けないようだ。ウォーリアを庇うようにして立ちアキレスたちのほうに振り向く。

「あっあのLBXは、!」

「ウイングガンダム!!」

「なんでこんなところに!?」

三人衆と思われる奴らが言う。流石に驚くかなんせ世界大会を優勝LBXが自分たちの前にいるんだから。

「ウイングガンダム……」

「ウォーリアを助けてくれたの?」

ハカイオーに向けてライフルの銃口を向ける。

「なんだやろうってのか、おもしれえ!!」

ハカイオーがこちらに向かってくる。

『戦闘レベル、ターゲット確認、攻撃開始。』

照準をハカイオーに合わせバスターライフルを放つ。



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第四話 ウイングガンダム

テスト期間中に勉強したくなさからこれ書いててちよっと危ないかもしんない。
やっぱちゃんと勉強しなきゃな。
あと今更だけどこっちは、基本2000文字以上書いて投稿します。


 ウォーリアが破壊されそうになった時に突然現れた白を基調とし背中に羽のようなものをつけたLBX、ウイングガンダム。世界大会アルテミスを優勝した人物が使っていたLBX。

そんなLBXがハカイオーに右手のライフルを向けている。

「なんだやろうってのか、おもしれえ!!」

ハカイオーがウイングガンダムに突進していく。

ウイングガンダムは、右手のライフルを撃って攻撃をする。放たれる巨大なビーム放。

それをハカイオーはヘビーソードを盾替わりにして防ぐが。威力の高さに後ろへ後ずさってしまう。

「なんて威力だ・・ハカイオーが後ずさるとは。」

ウイングガンダムは、すぐさま二発目を放つがそれは、よけられてしまう。ウイングガンダムに接近し、ハカイオーがヘビーソードを振り下ろす。

「危ない!」

だがその攻撃を左手の盾で防ぎそしてそのまま押し返し吹き飛ばす。

「バカな!?」

「なんてパワーなの。」

ウイングガンダムは、ライフルを後ろの腰部分にマウントし盾を中折れさせビームサーベルを取り出し展開、右手に握り脚部のスラスターを吹かせて急速に接近しサーベルを振るう。

ハカイオーは、ヘビーソードを盾替わりにして防ぐが刃の部分が半ばくらいから切断される。

「くっ!」

すぐさまもう一度サーベルを振るいハカイオーの胸部にある砲口を斜めに切断しすぐ腹部を蹴り飛ばし距離をとった。

ハカイオーの胸部が爆発する。

「なんだと!?」

「すごい……ハカイオーを一方的に…。」

そこで急にCCMが鳴ったメールだ、こんな時に誰からだろう?とりあえず開いてみる。

…………………………………………………………

 

 

 

     『あとは、君が戦え』

 

 

 

                   ゼロ。

…………………………………………………………

 ゼロ、確か去年のアルテミスの優勝者でウイングガンダムのLBXプレイヤー。

ウイングガンダムを見る。ウイングガンダムがアキレスを見てる。

「よし、俺たちもやるぞアミ!」

「ええ!」

アキレスとはクノイチが武器を構えなおす。

「くぅ、ガオーキャノンを潰されたぐらいでこの俺様が…負けるかぁ!」

「舐めた真似を、許さねぇ。そのコアスケルトンもアーマーフレームも全部、ぶっ壊してやるぜ!」

「俺達は、俺のアキレスは負けない!」

 突っ込んでくるハカイオー、それに対しアキレスとクノイチが迎え撃つ。

一進一退の攻防。たとえガオーキャノンが潰されヘビーソードが折られたと言ってもその強力なパワーも郷田の操作技術も健在だ、油断ならない。

「うおぉぉぉ!」

「うおぉぉぉ!」

一進一退の攻防。

アキレスがハカイオーのヘビーソードをはじいた。

「貫けぇ!」

アキレスの槍がハカイオーの胸部に刺さる。ハカイオーに光が収束し、一気に弾ける。

ブレイクオーバー。

「勝った、やったぁ!」

「バカな…ハカイオーがやられただと…」

「信じられねえぜ……」

「まさか、リーダーが負けるなんて……」

郷田は、すこしかぶりを振った後。

「俺の負けだ、約束通りそいつは、お前のもんだ。」

「やったわね、バン!」

「ああ!」

「リーダー!いいのかい?あっさり引き下がってさ……」

「約束は、約束だ、それを曲げたら男がすたる。」

「郷田……」

「……縁があったら、また会おうぜ。」

「さあ~て、レックスに頭下げに行くとするか!行くぞ!」

そう言うと後ろの穴から出て行ってしまった。三人衆も急いでついて出て行った。

「良かったな、バン」

ボロボロになったウォーリア拾いポケットに突っ込むカズの姿を見て2人は申し訳ない気持ちになる。

「カズ……ごめん。」

「気にすんな、壊されたわけじゃねえんだし。それに俺は、自分でバトルに加わったんだ。」

「…………気にするなって。」

そう言ってカズは足早に立ち去ってしまった。

ふと、ウイングガンダムのほうを見てみると。変形し鳥のような姿になり飛び立とうとしていた。

「待ってくれ!」

そう言って止まってくれるわけもなくウイングガンダムは、飛び去ってしまった。

…………………………………………………………

 「何とかなったな……」

バン達が勝ったのを見届けた後俺は、ウイングガンダムを回収しバン達が来る前に学校から去っていた。鉢合わせると面倒くさいことになりそうだ。

けど、少し出しゃばり過ぎたかな。バン達と郷田のバトルだったのに。

まあいいか、やらなかったらカズのウォーリアを助けられなかったし、それにバン達も結果的に勝つことができたんだし。

 その場で少し伸びをする、夕日が眩しい、うん?夕日?てか今何時?CCMで時間を確認する。16時40分。

「やっべ!もうこんな時間かよ!急がないと!」

俺は、急いで走り出す。全力で走れば今からでも間に合うはずだ。てか頼む間に合ってくれ!

~~~~

 あの後、何とか間に合った俺は、窓口で手続きをして荷物を受けり家まで帰ってきていた。

帰りはもう完璧に日が暮れてしまっていたけれどまあしょうがない。

今は、届いた材料の整理と機材の準備をしている。俺のLBXは、大まかなパーツなどは、専用の機械で作れるが、細かいところは、自分の手で作るためそれなりに時間がかかる。今からやるのも含めて今から作るの機体この間設計図が完成した機体で多分4日くらいかかるかな。まあそっからテストと微調整もあるだろうからもっとかかるだろうけど。

「さて、始めるかXXXG-01Dガンダムデスサイズ製作開始。」

 



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第五話 エジプト

修学旅行、めっちゃ雨降ってんだけど。


 「おはよー」

昨日は夢中になってまたいつものように徹夜してしまった。おかげで眠い。

「おはよう。また徹夜したの?ほどほどにね。」

「うん」

あくびをしながら答える。そのあとは、いつも通り学校に登校して教室に入った。

「バンおはよー」

「おはようシキ。」

「おはよう」

教室に入ってバンの机に行くバンの机には、アキレスが置いてあった。

「っお、アキレス取り返せたんだよかったな。」

「よかったね。」

「ああ!」

「そうだ、聞いて昨日ね。」

アミが昨日のことを話し始めた。放課後小木先輩から郷田のことを聞きだしてスラムに行ったこと。そのあと三人衆とバトルして何とか倒したがリュウのブルドが破壊されてしまったことカズが加勢に来てくれたこと。郷田にあってアキレスを取り返しそのままバトルになったこと。バトル中にカズのウォーリアが破壊されそうになった時どこからかウイングガンダムが来て助けてくれたことなど。

「へえいろいろあったんだな。」

まあ最後のバトルのところは、知ってるんだけど操作してたの俺だし。

「なんで助けてくれたんだろうねウイングガンダム。」

「分からない。それに郷田の”守っていた”って言うのも、何から守ってたのか検討もつかないし…」

「まあ今考えてもしょうがなくない、それより今日の放課後キタジマに行く?」

「ああ!もちろんカズもあとで誘ってみる。」

~~~~~~~~~

 放課後俺たち4人は、キタジマに向かうため廊下に出たところちょうどカズにあった。

「カズ今からキタジマに行くんだけど一緒に行かない?」

カズは、少し考えた後。

「……今日は、やめとくわ。ワリィなバン。」

「それにウォーリアのメンテもまだ終わってねえし。」

そう言ったあと行ってしまう。どうやら見た目以上にダメージが大きかったようだ。それでメンテが終わっていないのだろう。メンテは時間がかかるものだそれもダメージがひどかったりした場合は下手すれば1日かかることもある。

「今は一人にしてやろう。」

「うん…」

 その後俺たちは、キタジマに行き。カズのことに昨日のことについて店長たちに相談していた。

「そう…カズのウォーリアが…」

「なんか学校でも元気なさそうで、ショックだったのかなウォーリアのこと……。」

「俺もちょっと責任感じるな…。」

バンも少なからず責任を感じてるみたいだ。

「大丈夫だってバンウォーリアが破壊されたわけじゃないんだから根気よくメンテすればそのうちなおる。」

俺は店の作業机でグラディエーターを調整しながら言う。

「でも!」

「まあまあバン、カズなら必ず立ち直る。」

「そういえばシキさっきからいじってるそれグラディエーターよねそれどうしたの?」

アミが聞いてくる、まあそうか普段はトールギスしかいじらねえもんな。

「ん~さっき店長からちょっと頼まれてさ、」

「店長、シキ何頼んだの?」

ミカが聞く少し珍しいなと思った、普段なら聞かないのに。

「ん~ちょっとな、あとからのお楽しみだ。」

と店長が濁しながら答える。まあこれは、今はまだ言えないな。

「あ、そうだバン、アキレスを貸してくれよ。まだよく見てなかったし。」

「私も見たい。」

「うんいいよ。」

バンが俺にアキレスを渡してくれる。

こうして見るとよくわかる。素晴らしい設計だこんな機体は今まで見たことがない。とゆうか俺が知っている限り、かのタイニーオービットといえどこんな完成度のLBXは知らない本当に同じ会社で作られたものなのか?

 と俺が思考していると店に勢いよく人が入ってきた。

「バ、バ~~~ン!」

リュウだしかも涙目になっているてか少し泣いている。

「リュウ!一体、どうしたんだよ!?」

「俺のブルドが……また、壊されちまったんだよォォ!河川敷になんか、行くんじゃなかった!」

「ちょっと、リュウ!一体、誰にやられたの!?」

リュウが一泊おいて言う。

「カ、カズだ……カズのLBXにやられた!」

「!?」

「「ええっ!」」

カズが!?なんでそんなことを、いやリュウが嘘をついているのか?いや、リュウはそんなことしないだろうし、何よりリュウは嘘をついたりできるような性格じゃない(多分)じゃあ本当にカズがやったのか?

俺が考え込んでいるとバンとアミが言った。

「カズがそんなことするはずが……。アミ河川敷に行ってみよう!」

「ええ!」

「俺も行く。店長大体調整終わったんであとはお願いします。」

「おう、後は任せといて行ってこい。」

俺たちは、急いで店を出て河川敷へと向かう。ちなみにミカは、しれっと俺の隣にいてついてきていた。

向かっている途中。ミカが聞いてきた。

「ねえ、なんでカズは人のLBXを壊すなんてしたのかな。」

「わからない、カズに何か事情があったのかもしれないし。その時の状況も俺たちは知らないんだ。とにかくあって確かめないと。」

河川敷に到着した俺たちは、階段を降りたところでカズを見つけた。

「カズ!」

「…………」

「カズ、リュウのブルドを壊したってホントか?」

「…………」

カズ、は何も答えない。するとふところからLBXを取り出した。

「勝負だ、バンこのエジプトと戦え。」

「LBX!」

「新しいLBXを買ったのか。けど見たことないな。」

「てことは、一点もの!?どこで買ったの!?」

「エジプト…」

そのLBXは、金色でピエロのような見た目をしていてとても不気味だ、嫌な感じがする。

「そんなことはどうでもいい。それよりバトルだ。エジプトで、切り刻んでやる!」

カズが急かす。そんなにバトルしたいのか?それにしてもいい回しが物騒だな。

「よーし、相手になってやる!」

カズがDキューブを投げて展開する。砂漠のジオラマだ。

バンもアキレスを取り出す。

「いくぞ!アキレス!」

「行け…エジプト!」

《バトルスタート》

今戦いが始まった。



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第六話 Vモード

次の話は、できてるので来週くらいに投稿するかも。
気分次第では、今週に投稿するかも。


 カズとバンのバトルが始まると同時にアキレスとエジプトはお互いに距離を詰め槍と剣をぶつけ始めた。だが戦況としてはアキレスのほう押されている、プレイスキルでいえばバンの方がLBXの操作は上手い、だが今回のDキューブのは乾ききった砂漠の真ん中に、巨大なピラミッドがそびえ立つ砂漠のフィールドだ。そのせいでアキレスは足場の砂に足を取られ十分なスピードを出すことが出来なかった。

一方エジプトは、最初から砂の上での運用が想定されていたのか、全くといって砂という障害を感じてすらいないようだ。ジオラマが砂漠なのも自分に有利に働くからだろう。それにカズの行動も癖も全く変わっているのでバンは動きが読めずに地形に左右されながら戦っている。

 互いに体勢を立て直して再び突っ込むと、今度は激しく鍔迫り合いが起きる。

「くっ…足場が砂だからやりにくい!」

アキレスがエジプトと距離を取るその時アキレスの足が少し砂に沈んだ。カズは、それを見逃していなかった。

「やれ、エジプト!!」

エジプトはアキレスの隙を突き、斬ろうとする。それを盾で防ぐがアキレスの盾がエジプトの剣によって真っ二つに斬られてしまった。

「ああ!」

「盾が…!?このままだと流石に不利だ…!」

アキレスが槍を両手で構えて突っ込むそれをそれを待っていたと言わんばかりに、飛び出してくるランス避け掴み引き寄て持っていた剣で腹部を斬りつけて奪いその場に突き立てる。

「ぐわぁ!」

続いて蹴り飛ばされ転ぶアキレスの元にエジプトが剣を構えて飛ぶ。

間一髪の所を避けるバン、だがマウントを取られ動きを封じられる。

「駄目だ、完全に封じ込められてる」

「やれ、エジプト!」

完全に自由を奪われたアキレスは為す術もなくエジプトの攻撃を受け続け装甲にヒビが入る。

「アキレス!」

「やめて、カズ。これじゃアキレスが!」

アミがカズの異常な行動にアミが止めに入るが全く止まる様子はない。

まずいカズはアキレスを破壊するきだ、無理やりにでも止めるしかないか。

「ミカ」

「うん」

ミカに合図しLBXを取り出そうとする。

エジプトが左手でアキレスの首を掴み持ち上げ、そのまま右手の剣を振り上げる。

その時バンのCCMが急に輝き、扇状に開き変化していく。

「っえ!」

「なんだ!」

変化が終わると同時にアキレス目が赤くなり黄金に輝き始める。そして振り下ろされたエジプトの剣を片手で止めた。

「ああ!」

「っえ!」

「「「!?」」」

そのままアキレスはエジプトを蹴り飛ばし一回転して着地する。

「V…モード、なんだ、これ、……」

その場にいる俺たちが困惑していることもお構いなしにアキレスは、エジプトに向かって突進していきそのまま体当たりする。その衝撃でエジプトが剣を落とし怯むすぐさまジャンプして後ろに回り込み回し蹴りをした後、エジプトの首部分の隙間に手刀を差し込み、その後両手で拳を作り顔を殴りまくる。

「何!」

カズも必死に操作しているが追いつかない。アキレスのスピードとパワーが上がっている。一体何なんだ。

「どうなってるの。」

「どうしたんだバン!」

「ダメだ…コントロールできない!?」

そのままアキレスはパンチや蹴りを数発エジプトに食らわせた後エジプトをアキレスの槍が突き立ててあるところのそばに蹴り飛ばす。エジプトは、ダメージで動けない。

アキレスは槍を引きく。

「やめろ!これ以上やったら!!」

願い悲しくアキレスは、エジプトの腹部に槍を突き刺す。エジプトが光を発し爆発し煙が立つ。

それと同時にCCMがもとの形状に戻り、アキレスが元に戻る。

「うっ……」

それと同時にカズが突然倒れる。

「「カズ!」」

アミがカズを支えてゆっくり地面に寝かせる。

俺たちはカズのそばに集まる。

「大丈夫なのか?」

「ああ。気絶してるみたいだ。しばらくすれば目が覚めると思う。」

「よかった……。」

~~~

「ん、うぅ…」

しばらくしてカズが目を覚ました。

「目が覚めたか。」

「カズ、大丈夫か?」

起き上がるカズにバンが聞く。ずるとカズは。

「シキ、バン?どうして俺は、こんなところに。」

「どうしてって、バンとバトルして……。」

「バトル?」

カズは、何を言ってるんだみたいな顔をしている。

「もしかして覚えてない?」

「あぁ……なんのことだかわからない。」

頭に手を当てながらカズが言う。どうやら本当に覚えていないようだ。

「とりあえず落ち着けるところに移動しましょう。」

「あぁ、そうしよう。」

俺たちは、そのあとキタジマに移動して店長たちに今日こったことを相談している。

バン達が話しているあいだ俺は、ミカと一緒にアキレスのメンテをしている。俺はアキレスのフレームとコアスケルトンをミカは斬られた盾の修理を。

「それって催眠術にでもかかってたんじゃない。」

すると沙希さんが突拍子もないことを言ってきた。

「催眠術?」

「ええ、そして誰かにアキレスを壊すように命令された。」

「でも誰がそんなこと……。」

「………………」

バンが下を向いて黙る。するとカズが。

「すまなかった、バン」

カズがバンに謝る。

「いいよ!カズのせいじゃないんだしさ!」

「そうよ!」

バンは、いいと言っているがそれでも申し訳ないという顔をしている。

「そうそうあんまり気にしすぎるな、さてこの話はここまでにしよう。店長。」

「あぁ」

俺が店長に言うと店長はカウンターの引き出しからグラディエーターを取り出しカウンターに置いた。

「このグラディエーターを使ってみろ、俺とシキでお前用に、カスタマイズしておいた。」

「俺に?」

「かなり高度なテクニックが必要だが、お前なら使いこなせるはずだ。」

「……なんで?」

「試してみなよ。」

カズが俺と店長を交互に見る。その後グラディエーターを見て。

「ありがとう。これで吹っ切れた、ウォーリアーも壊れちまったわけじゃないし直るまでは、こいつを使わせてもらうぜ。」

「ああ」

「俺でよければウォーリアのメンテも手伝うからいつでも声をかけてくれ。」

「その時は頼らせてもらうぜ。」

「そうと決まれば早速バトルね。まずは、私とよ!」

「おう!」

バトルを始めるアミとカズ、楽しそうだ、よかった調整したかいがある。

「ん、終わったよ。」

「こっちもちょうど終わった。バン、アキレスのメンテと盾の修理終わったぞ。」

「ありがとう!ミカ!シキ!」

バンにアキレスを渡す。

「ちなみにメンテのついでに少し調べてみたのだが今ここにある設備じゃ何もわからなかった。」

「そっか……一体あれは、なんだったんだろう。」

分からないことが多い、特にアキレスについては。

ただ何となく大変なことが起きようとしている気がする。



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第七話 ハンター

ハンターっていいよね


 翌日、俺達は学校が終わった後キタジマに来ていた。

カズが「新しいLBXを買ってみようかなぁ。」と言うので取り合えず見てみようというので。今見ている。

「うーん」

「やっぱり、使い慣れたにナイトフレーム系がいいんじゃない?」

「うーん」

「いっそ変えてブロウラーフレームはどうだ装甲が分厚いからある程度の攻撃とかにも耐えられるし。」

「うーん」

「ストライダーフレーム、どう?」

カズは考え込んでは、いるがどうやら気に入ったものがないようだ。

「うーん、どれもピンとこないんだよな。」

「ストライダーフレーム……。」

「ミカ、ちょっと止まろうか。」

ミカが少し暴走気味だったので止める。取り合えず他の店も見てみようということでキタジマから出る。その時1人の男性が声をかけてきた。

「失礼、君が山野バンくんだね?」

「そうですけど……。」

「突然ですまない、俺は宇崎タクヤ、優秀なLBXプレイヤーの君たちに是非見てもらいたいものがあるんだ。」

~~~

 最初は、誘拐か何かかと思ったが違うのか?警戒しておくに越したことはないか。アミも同様のようだ。

商店街の端にある、喫茶店、ブルーキャッツに入る。どうやら最近できたようだ内装がきれいでいい雰囲気の店だと思う。

カウンター席に宇崎さんと、バン、アミ、カズ、が座り俺とミカは、近くのテーブルに座る。

「奢りだ。」

「あ、ありがとうございます……えっと。」

「俺は檜山蓮。この店のマスターだ」

出されたほんのり苦いコーヒーを飲む。

苦すぎず、かと言って苦くない訳じゃない。喉もすんなり通ってくし、匂いがいい。けど俺には少し熱い。

「君達のLBXを見せてもらえるかな?」

「え、はい。」

檜山さんの突然の申し入れに戸惑うバン達だがすぐにカバンから取り出しそれぞれカウンターとテーブルに置く。

その中のアキレスを見ている。

「白いLBX……。」

「触ってもいいかな?」

「うん。」

バンに許可を貰って触る檜山さんはマジマジとアキレスを見つめる。

「アキレスって言うんだ。」

「素晴らしいLBXだ。」

「え、見ただけで分かるの?」

「あぁ、パーツは最新式。それにメンテナンスも十分にしてあるようだな。」

「うん、こいつはすごいんだ。やっと手に入れた俺だけのアキレス。」

「メンテは、普段は自分でしてるんだけど細かいところはシキにもしてもらってるんだ。」

「ほう……そういえば君のLBXは見たことがないな。ハンドメイドか?」

「はい、トールギスです。」

「かなりよく作り込まれてるな。フレーム、武装共に自作とは思えないほど精巧だ、それに発想も面白い、機体の機動性を背中のバーニアだけで補う…無茶苦茶な設計だが悪くない。デザインもかなりいい味を出してる。」

「ありがとうございます。」

ここまで褒められたのは、初めてだ。

アキレスをバンに返し檜山さんは、聞いてくる。

「好きか、LBX?」

「うん、大好きだよ!」

檜山さんの質問にバンは迷いなく答える。LBXを愛している人は多く居るがここまで愛している奴は中々居ないだろう。

そうやって話していると宇崎さんが店の奥から箱を持ってきた。

「君たちを呼んだのはこれを見せるためだ」

「LBX…」

パッケージの絵柄からしてみればおそらくワイルドフレーム、装備は大型のスナイパーライフルか。

「名前はハンター、最新のフレームと安定した姿勢制御で、遠距離攻撃が得意なLBXだ。」

箱を開けると、部分分けされたランナーが入っていた。

「ハンター……。」

カズがハンターを見入るように眺めている、それに気づいたのか宇崎さんがとある提案をする。

「組み立ててみるか?」

「いいんですか!」

「ああ。」

カズがハンターを組み立て始める。

組み立て始めて十分ほど、ハンターが完成した。今までのワイルドフレームとは違うデザインに付属武器がスナイパーライフルというのも特徴的だ。

「格好いいわね」

「ああ!」

「君たちにここに来て貰ったのは単にこのLBXを見せるためではない。」

「「「「「?」」」」」

「これから話すことは他言無用、絶対に秘密で頼む。」

俺たちは、頷く。

「新しい総理大臣の就任記念パレードが明日あることは知っているか?」

「確か、財前宗助って言ったけ?」

「知らないのバン。常識でしょ。」

へーそうなんだ、覚えとこ。

「シキも知らなかったでしょ。」

なぜわかったし。

「ニュースくらい見ないとだめだよ。」

「ははは……。」

「その財前総理の命が明日のパレードで狙われる。」

「「えーー!」」

アミとバンが驚く。ミカとカズも驚いてはいるが声には出していない。

かくいう俺も内心驚いていた。

「明日のパレード中、ある組織が財前総理を暗殺する、という情報を掴んだ。」

「俺達はそれを阻止したい。その為には君たちの力を貸してほしいんだ。」

どうやら、最初からこれが目的のようだ。随分とやり口が巧妙だ最初にLBXの話を出し興味を持たせ、本題を話す。

「俺達子供に協力を仰ぐんじゃなくて、警察に言えばいいんじゃないですか?」

「残念ながら、警察に話して安心できる状況じゃないんだ。」

なるほど、どうやら政府関係者にその犯人の主犯格はいるようだ。

「君たちでなければ、ダメなんだ。」

「どうして俺たちなんですか?」

バンが聞く。

「総理暗殺にはLBXが使われる。LBXを相手にするにはLBXで対抗するしかない。その為には君達のようなLBXプレーヤーが必要なんだ。」

予想外の言葉に唖然とする。

「山野バン、川村アミ、青島カズヤ、三影ミカ、紅シキ。もちろん、非常に危険が伴う。断られても仕方ないが是非とも君達の力を貸して欲しい。」

全員黙り込んでしまう。何せ状況が状況だ、自ら危険に飛び込むようなことだ。

そんな中バンが声を上げた。

「……俺、やる!」

「バン!?」

「非常に危険な任務だぞ。」

「俺、LBXを使って悪いことをする奴らが許せないんだ……だから。」

今はいないバンの父親はLBXの発明者だそんなものが暗殺などに使われるのは許せないんだろう。

「私もやります。バンだけにやらせるわけにも行かないでしょ。」

「だったら、俺も。」

「シキ、アミ……。」

「私もやる。」

ミカがそう言う。できればミカにはこれには参加してほしくはない。とても危険だ。

俺がミカに目線を送ると。ミカは大丈夫とでもいうようにこちらを見てきた。

「君は?」

「俺はちょっと、LBXも今はメンテ中で使えないし。」

「協力してくれるならこのハンターを君にあげよう。」

「え、本当?……ならやってもいいかな。」

カズだけモノにつられた感じすごいな。

「そうか、ありがとう。明日の9時にここに集合してくれ。それからさっきも言った通りこれは誰にも話さないで欲しい。話せば危険に巻き込まれる可能性がある。」

その言葉を最後に俺たちは店から出てそれぞれ帰路に就いた。



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第八話 シキとミカ

今回展開がちょっと急かもしれない。
あと今回2000いってないです。つなぎの話だから許してね。


 あの後シキと一緒に家への帰路へついていた。

「ミカ…。」

「なに?」

いつにもなく真剣な表情の彼を見てミカは思わず立ち止まり彼の顔を見つめる。

「今回の件、ミカは参加しないでくれ。宇崎さんからは俺が言っておく」

「なんで。」

「今回のことに関しては危険すぎる、俺はミカには危険な目にあってほしくない。」

最後の言葉に思わずキュンと来てしまった。けどその言葉は聞き捨てならない。

「シキが行くなら私も行く。」

「駄目だ!」

シキが声を荒げる。私の前に来て両肩を掴む。

「わかってるのか、これは普通じゃないもしかしたら死ぬ可能性だってもあるんだ、もし今回の件でミカに何かあったら……。」

そう言って俯く。

「もう嫌なんだ、大切な人がいなくなるのは、だからっ…………。」

小学3年生のころにシキの両親は、トキオブリッジ崩落事故で両親を失っている。表面上は、大丈夫そうにふるまっているがやっぱりシキにはその時の感覚があるんだろう。だから怖いんだまた、いなくなったらと。

私は思わずシキを抱きしめた。

「大丈夫、私はどこにも行かないからずっとシキと一緒にいるから。」

「お願い一緒に行かせて。」

しばらくの沈黙の後、

「………………………………わかった。」

想いが伝わったのか、シキは、渋々と言った感じで言った。

その後は、また家までの帰路を歩き始めた。

そのままシキは私を家まで送ってくれた。

「じゃあ、また明日。」

「うん。」

そう言って玄関を開けようとしたとき。

「ミカ!」

急にシキに呼ばれた。どうしたんだろう、と思い振り返ると。

急に抱きしめられた。一瞬何が起きているのかわからなかったがすぐに抱きしめられたのだとわかった。

「なっ//なに、どうしたの//」

私が聞く、声が少し裏返ってしまった。

「明日、俺が守るからミカのことは俺が守るから。」

そう言うとシキは抱きしめていた腕を離して。

「じゃっ、じゃあまた明日。」

 そう言って足早に帰って行った。

私は、その場に座り込んで。

「————————ッ!!」

少し悶絶した後。

「…………ずるいよ。」

独り言を呟いた。

…………

 シキは、家に帰った後自室のににダイブし唸っていた。

「あーーーーーーー!」

今、思い返すと恥ずかしすぎる。自分から弱音を吐いてミカに抱きしめられて、さらには自分から抱きしめて、めっちゃ恥ずかしい。

けど最後にミカに言ったことは本心だ。

「……………………明日頑張らないとな。」

そう独り言を言った後、製造中の機体の続きをして今回は早めに寝た。



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第九話 総理暗殺事件

最近SAOも書きたいなって思ってきてる。どうしよ。
今回、ウイング以外のガンダムが少し出ます。お楽しみに。


 次の日の朝、ミカと一緒に指定された場所に向かうために電車に乗り、パレードが行われる街道の最寄りの駅で降りた。

集合場所は駅の直ぐ近場、パレードが行われる街道の脇道、そこから入れるビルの裏通路。

そこに向かっている途中でバン達と合流し一緒に向かい、車で待機していた宇崎さんに暗殺者に関する情報、パレードの開始時間が急遽早まったことを教えてもらった後。それぞれ解散し急いで捜索していた。

ミカを1人にしてしまうのは嫌だが仕方がない。

『みんな、現状を報告してくれ。』

『こちらパレード中央地点のバン見当たりません。』

『パレードスタート地点のアミ、こっちにもいないわ。』

『パレート終了地点のカズ、こっちもいねえ。』

『中継地点のシキ、それらしい奴はいない。』

『こっちも、同じく。』

まずいな、パレードの開始までもう時間がない。このままじゃ。

『ねぇ、みんな。ちょっといい?』

突然バンが聞いてくる。

『どうしたんだ、バン。』

『俺たちが敵の立場だったらどこで狙う。』

『そうね…………狙撃ポイントになりそうな所は警備が厳しいし警備が無いところとか。』

『だよね、だから敵も警備が無いところを狙撃ポイントにするんじゃないかな。』

当然の発想だ。暗殺をするのであれば狙撃しやすくなお逃げやすい所から狙うはず。

「なら、街道に面しているところじゃなくて、さらに奥とか。」

『この辺りにはビルが乱立している。そんなことは不可能だ。』

『……もしかしたらビルを貫通させるのかも。』

ミカが突拍子もないことを言う。

『そんなことは、不可能だと言っているだろう。』

『タクヤさん。貫通させるのはガラスだけだったら可能でしょ。目の前にそういうビルがある』

『そんなものが…少し待ってくれ。』

電話越しにキーボードを叩く音が聞こえる。

『これは…中央に高い吹き抜けがある。さらにその奥にはビルがありそこからなら狙撃可能だ。』

全員そこへ向かってくれ、宇崎さんが言う俺も急いでそこへ向かい始めた。が人が多すぎてまともに前へ進むことができない。

「チッ、バン悪い人が多すぎてそっちに向かうのに時間がかかる俺抜きで先に行ってくれ。」

『わかった。』

バンに連絡を入れた後俺もできるだけ人が少ない道を行きながら進んでいくけど遠回りになるためやっぱり時間がかかる。

しばらくしてもう少しで到着するというところで宇崎さんから連絡が来た。

「どうしたんですか。」

『こちらにいたLBXはダミーだった、カズにその場からハンターのスコープで探してもらったところヘリポートのあるホリデービルディングに発見した。今バン、アミ、ミカが向かっているが間に合いそうにない一番近いのは君だ急いで向かってくれ。』

そこで俺は疑問を言う。

「カズは?一緒に向かってないんですか?」

『カズにはあの場所からハンターで狙撃をしてもらう。高精度照準機能があるハンターなら可能だ。』

なるほど、要は間に合わない場合はカズ頼みか。

「了解。」

俺は方向を急転換し全力疾走でホリデービルディングに向かう。すぐにホリデービルディングに着き警備の目をかいくぐり上へ上へ登っていく。

そしてあと少しで屋上のヘリポートへ着くというところで。

謎のLBX20体がシキの前に立ちふさがる。こんなLBXは見たことがない見たところブロウラーフレームか片手に銃と迷彩塗装が施された長方形の大きな盾を持っている。

「行かせはしないってか。」

もうパレードは始まっているはず。時間がない。

誰かに見られてたらバレるかもしれないが仕方ないか。

「ヘビーアームズ、発進。」

ガンダムヘビーアームズ、こいつは、私が設計したガンダムの一体である。

今回はもしものために製造途中の機体を除いて全ガンダムを持ってきている。

こいつは多人数戦を想定して作られている。この場面ではうってつけだ。

「出し惜しみはしない。」

左腕のビームガトリング、胸部のガトリング砲、肩、足のミサイルを敵にロックオン、一斉に掃射する。

相手のLBXは急いで防御態勢をとるが間に合いはしない。爆風が巻き起こり相手のLBXを大半を破壊した。

それでも残ったLBXがこちらに反撃をしてくるがそれらこちらも負けじと応戦し一機、一機確実に倒していく。

そうしてすべてのLBXを破壊した。

だが少し時間がかかってしまった。

ヘビーアームズをしまい屋上へ行こうとすると。宇崎さんから連絡がはいった。

『シキ、カズが狙撃でライフルの破壊に成功したそうだ。だがまだ安心できないに屋上へ急いでくれ。』

成功したのか……よかった。

「シキ!」

ちょうどバン達もここまでこれたようだ。俺たちはそのまま屋上へと行く。

そこには一機のLBXがいたいかにも暗殺者って感じの見た目だ。こちらを見ながら壊れたライフルを捨てふところから新たなライフルを取り出した。

「ライフルをもう一丁持ってるわ!また狙撃する気よ!」

「させるか!アキレス!」

「クノイチ!」

「トールギス、出撃。」

「行って、アマゾネス。」

クノイチとアマゾネスが相手のLBXに両サイドから挟み込むように突っ込んでいく。

相手はライフルを構えるが俺がドーバーガンで狙い撃ち破壊する。そこにクノイチとアマゾネスが両サイドから攻撃しダメージを与える。そこにアキレスが突っ込んでいき。

「うおおおおおお!」

槍を突き刺すLBXの動きが止まる。

「やったか?」

「バンそれ駄目なやつ。」

俺がそういった瞬間LBXが火花を散らしながら動き出し銃を取り出し構える。狙いはーーーー

「ッ!ミカ!」

とっさにミカに覆いかぶさるように頭を守る様にして倒れこむ。

次の瞬間、上を銃弾の音が通り過ぎて行った。倒れた状態のまま片手でトールギスを操作しビームサーベルを取り出し背部のバーニアを吹かせて急接近し一刀両断する。そのまま爆発し今度こそ完璧に破壊した。

 「ミカ、急にごめん大丈夫だったか?」

ミカを抱き起しながら言う。

 「う、うん大丈夫。」

 少し顔が赤い気がする。気のせいか?そう思っていると宇崎さんから連絡が入った。

『よくやった、みんな!』

『急いでその場から撤収するんだ。騒ぎに気付いた警察が押し寄せてくるぞ!』 

俺たちは急いでその場から撤収した。

~~~~

 俺たちは撤収した後ブルーキャッツに集まった。

「よくやってくれた!カズ、見事だったぞ。」

「あぁ、ハンターのおかげさ。」

「ホントによくやったよ。お前らは正真正銘、この国を救ったヒーローだ!」

俺らは総理の暗殺を阻止に成功し、国を救った。そんな実感が湧かない。

「信じられないよな、俺たちが総理の暗殺を阻止したなんて。」

「ホント、凄すぎてママに話しても信じてもらえないだろうな〜」

「でも俺…アサシンと戦ってる時、怖くなった……相手は暗殺用のLBXだったんだ、下手すりゃ俺たちも……」

 そうだ、相手は殺し屋、もしあの時バトルに負けてしまえば、死んでいたのかもしれない。

 今回は運がよかったのだ。

「……そうだよね。」

「バトルに夢中になってる間は実感がわかなかったけど、今思い出すとちょっと怖いかも。」

「うん……」

実際ミカも俺がとっさに押し倒さなかったら死んでいた……

「……宇崎さん、答えてください!なんで俺たちがこんなことを?それに、なんで俺たちだったんだ?」

  バンがそう言うと宇崎さんは、考え込むようにして顔を俯く。そして何かを決心したかのように、宇崎さんはとある真相を俺たちに語った。

「バン、君に伝えておくべきことがある。飛行機事故で亡くなった君のお父さんのことについてだ」

「え?なんで、父さんのことを?」

「実は、君のお父さんは……生きている。」

「「「「「えっ!?」」」」」



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第十話 エンジェルスター(前)

久しぶりでーす。ガンプラ作ってて全然書いてなかったぜ。


 「イノベーター…………。」

俺はミカを家まで送り届けたあと、作業部屋で作業の続きをしながら呟いた。

 あの後宇崎さんからバンの父親のこと、とある組織に誘拐されていること言った。

その組織の名はイノベーター、闇の世界で勢力を拡大し続ける謎のテロ組織。総理の暗殺を計画したのもヤツらイノベーターだという。

そしてイノベーターの目的は永久機関であるエターナルサイクラーの開発だった。第1種永久機関の可能性はエネルギー保存則によって否定されたが、この保存則に反しない永久機関がつくられれば、無尽蔵の熱源から無限のエネルギーが得られるそうだ。

 だがエターナルサイクラーは使い道次第では世界を滅ぼす兵器になるらしい。

そしてイノベーターはエターナルサイクラーの技術を利用して、世界を心中に収めようとしている。それに気づいたバンの父親はデータが詰まったプラチナカプセルをAX–00のコアスケルトンに隠し、助手に託した。

そしてそれがバンの手に渡った。

「プラチナカプセルか……。」

 檜山さんの話によればプラチナカプセルにはデスロックシステムというのに守られているらしく無理やり取り出そうとすれば毒の矢が飛んできて即死らしい。

そして取り出すためにはバトル中にブレイクオーバー、または破壊するしかないらしい。

「AX00、どうりで見たことのないはずだ。」

なんせ山野博士直々に設計したものなんだから。

「多分だけどアキレスも山野博士の設計だと思うんだけどな。」

っと、こっちに集中しないとな。

俺は今XXXG-01D ガンダムデスサイズのアーマーフレームの最終調整を行っている。

今はハイパージャマーの最終調整だ。

その後は実際に動かして異常がないかを確かめる必要があるが。

さすがに今度にしておこう。

もう11時過ぎてるし。

~~~~~~~~~

 次の日、学校に登校したミカと俺は教室でアミが盗聴した宇崎さんと檜山さんの会話を聞いていた。

ていうか盗聴機能ついてるのかよ……確かサイバーランス社だったっよな。あの会社なんで犯罪に使えそうな機能が付いてるLBX作るんだろう……てか、よく販売を許したな。

《いいのか?あんなことを言って》

《あそこへの突入は、命がけになるからな。首相の暗殺阻止の為に彼らは予想以上の働きを見せてくれた。彼らの力が必要になる時が、きっと来る》

《やはり、博士はあの場所に?》

《解析した情報からして、間違いない。博士は天使の星にいる》

《やはりカミヤが絡んでいたか………》

「天使の星?」

「……なんかの暗号か?」

「あと、カミヤについても何かわからないな。」

「でも、手掛かりは手に入った。そこにきっと父さんがいる……俺、どうしても父さんを助けたいんだ。」

バン…………

「やっぱり、そう言うと思ったぜ。」

「私たちも協力するわ、バン」

俺とミカも頷く、ミカとはこんなことになったときを想定して話し合っていたため俺から何か言うことはない。

…………本当はやめてほしいが。

この後は放課後に天使の星とカミヤについて調べることにして解散し、朝ホームルームが始まった。

~~~~~~~~~

 そして放課後、俺たちは教室のパソコンで調べていた。

「天使の星…っと、1万件!?うわ、いっぱいある!え〜っとなになに?占いの館・天使の星、喫茶・天使の星、店長さんのブログ、300万人が泣いた話題の恋愛小説『天使の星』、待望の新作登場…」

「…………どれも違うと思うぞ。」

「ああ、そう思う。」

「…天使の星…………エンジェルスターで調べてみて。」

「やってみるわ。…エンジェルスター…っと……それでも多いわね。」

「おっなになに、エンジェルスターを調べてんの?」

俺たちが頭を悩ませているとリュウが画面をのぞき込んでそう言ってきた。

「リュウ、知ってるの『エンジェルスター』のこと?」

「何言ってんだよ、アミちゃん。エンジェルスターと言えば”神谷重工”のエンジェルスターに決まってんだろ?」

神谷重工!そうかカミヤは神谷重工のことか!それにエンジェルスターのことも。どうやらリュウは知ってるみたいだな。

「リュウ、もっと詳しく教えてくれないか?」

「お願い、リュウ。」

「いいぜ、神谷重工っていうのは国内最王手の重工メーカーでエンジェル・スターはそこのアームロボット専門のブランドなんだ。」

アミにも頼られたリュウは得意気に話し始める。

相変わらずだな。

「エンジェル・スターマックスっていう名前は聞いたことあるだろ?」

「ない」 

「ないの?仕方ねぇな。エンジェル・スターマックスは最新のアームロボットでエンジンは最新の神谷DDを搭載。ダイレクトHDS、駆動部の出力は従来型の2.8倍はあるんだぜ」

教えてもらってる側だから言えないけど、めっちゃどうでもいい。アミなんかもうほとんど聞いてないし、ミカはどうにかしてといった目でこちらを見ている。

「港湾用アームロードを流用していてブルドーザー積み上げの定格基準はなんと55トン。どうだ凄いだろう、アミちゃん聞いてる?」

「聞いてる、聞いてる」

アミが棒読みで答える。

もうちょっと隠せ?

バンに関してはしっかりと頷いて聞いていた。

「それを扱ってる。工場兼格納庫がブランドマークの天使の羽をイメージして作られているんだ。そらがまたすっげぇ格好いいんだ、きっと地下に何百台もマックスが並んでるんだろうな。見たいなぁ」 

「見たことないの、そんなに詳しいのに?」

「それが去年、うちの学校が工場見学の申し込みをしたんだけど。あっさり断られちゃったんだってさ。一時期は兵器密造の疑いもあっけど…」

その後もリュウは話し続けるがそんなことはどうでもいい。

「神谷重工とエンジェルスター、か。」

「兵器製造のある大企業、セキュリティの厳しい工場……。」

「明らかに怪しいわね。」

「行ってみよう。なにか手がかりが。を掴めるかも。」

「だったら、少し急ぐか町の外にあるみたいだし。」

夢中に話しているリュウには申し訳ないが俺たちはエンジェルスターに向かうために駅まで行くことにする。

「わるいリュウ、用事ができたからまたな。」

「え、あぁ」

リュウはポカンとしたまま四人は教室から出て行った。

~~~

 「ここがエンジェルスター……」

学校から電車で向かいたどり着いた頃には日が落ちていた。

しかし厳重な警備のため、正面から入ることはまず不可能だろう。

「で、どうすんだよ。正門から行くって訳にはいかないだろ?」

「こういう時は裏から入るのが常識だぜ。」

「そんな常識ない。」

ミカが指摘してくる。

手厳しい。

取り敢えず裏口探し始める。少し探すと避難用通路を見つけた。

「どうだバン、開きそうか?」

「開かない」

「くっ……ダメか!」

俺は周りを見渡す。こういうところはたいていアレがあるもんだが…………あった。

「みんな、あそこにダクトがあるそれにLBXが入る大きさだ。」

「なるほど、その手があったか。」

それぞれLBXを手にし、ダクトの内部へと侵入する。ちなみに俺はトールギスで、今は装備させてはいないけどミサイルポッドを一応持ってきてる。

「中がどうなってるのかわからないんだから、注意して進みましょう。」

「油断大敵。」

しばらく進むと5機LBXが立ちふさがった。俺はそれに見覚えがあった。



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第十一話 エンジェルスター(中)

最近デスサイサズヘルが欲しい。


 「LBX…!?」

「きっと警備用LBXよ!気をつけて……!」

その機体は総理暗殺事件の時にホリデービルディングで戦ったLBX。

それが目の前にいる。

5機はこちらを視認するこちらに向かって攻撃を始めた。

アキレス、クノイチ、アマゾネスが接近し、戦闘を始める。

俺はハンターと一緒に援護に入る。

ドーバーガンをアマゾネスと戦闘している一機にセットし、アマゾネスと敵機との距離が離れた瞬間に放つ。

命中し、破壊した。

アキレス、クノイチも一機づつ倒したようだ。

残り2機。同じ場所に固まっている。

俺はトールギスのシールドからビームサーベルを引き抜き背部バーニアを吹かせ残りの2機に向かって突進させる。

2機は盾を構えながら銃を撃ってくるがそれを避けながら進み。そのまま一機をシールドごと溶断し切り伏せ、もう一機は盾ごと貫通させ突き刺した。

 その後はダクトを抜けエンジェルスター内部に侵入し、LBXを使って扉のロックを解除した。

「警備用LBXもここまでは追ってこないみたい。」

「警備していたLBX、家で襲ってきたLBXと同じ系統だった……」

「総理暗殺事件の時にホリデービルディングで戦ったLBXとも同じだ。」

「……てことは」

「ここが、イノベーターの基地!?」

ここがイノベーターの基地。その可能性が出てきた。

そして本当ならここに山野博士がいる可能性がある。

「間違いない、ここに父さんはいるんだ。」

「なら早く見つけよう。見つかったら不味いことになる。」

俺たちは道なりに進んでいくと扉を見つける。しかし扉も先程と同様にロックがかかっており、向こうに通じているだろうダクトを発見する。

再びLBXをダクト内部に侵入させ、探索を開始する。

しばらく探索していると、ダクト内部にいた警備用LBXが3機立っていた。しかしダクト内部にいたのはさっきの警備用LBXではなく、別のLBXだった。

「なんだ、あいつら?」

「見たことのないLBXだ」

どことなく不気味な雰囲気で腕自体が鋭いカギ爪の武器腕になっており背部に二つ何かが付いている。

「来るわよ、気をつけて!」

謎のLBXはこちらを確認すると、両腕のクローを広げなかから何発もの弾を同時に放ってきた。それに気づいた俺たちは弾を避けてアキレスが攻撃を仕掛けるも、避けられてしまう。

すぐさまハンターのライフル弾がインビットを襲うが姿が消えてしまう。

「どこにいった」

「上だ!」

シキは天井にぶら下がっているインビットを見つけすかさずドーバーガン撃ち、攻撃するが敵は猿のように天井を腕で移動してこちらに近づいてくる。

他の2機にもクノイチとアマゾネスが攻撃するが避け反撃してくる。

「不味いな…いったん引くぞ。」

トールギスとアキレスのシールドで攻撃を防ぎながら全機後退しある程度距離をとる。

だが警備LBXはこちらを追ってこなかった。

「……来ない。」

「ああ、来ないな。」

「なんにせよ助かったぜ。」

「でも、なんで追って来ないのかしら?」

いくら待っても警備LBXが来る気配は無い。隠れながら警備LBXを観察する。

よく見るとLBXは起動停止しているように見える。それに背部のアレ。

…………もしかして。

「……ねえ、シキ。」

「ああ、多分同じこと考えてる。」

俺はトールギスのシールドを外し、フリスビーの要領で警備LBXに向けて投げる。

すると警備LBXは再び動き出し、シールドを撃ち落とした。

「やっぱり。」

「ああ、おそらく自動制御のLBXだな。」

「ええ!」

「そんなこと可能なの!?」

「できない事はないだろう。ただする奴がいないってだけで。」

「けどあそこから動かない。」

恐らくだがあそこを持ち場に設定されているんだろう。

そして背部にあるアレは恐らく侵入者を見分けるためのセンサーだな、あそこを壊せば。

「カズ、ハンターで背部にあるセンサーを狙え。」

警備LBXのセンサーに向かってハンターのライフルから銃弾が発射される。銃弾はブレることなくセンサーに着弾し破壊した。

他2機も動揺に破壊した。

「これであのLBXはこちらを確認できないはず。」

「よし、一気に行こう。」

こちらを確認できなくなったLBXはその場から動かず俺たちは簡単に倒すことができた。

そしてダクトから抜け出し、LBXを使って扉のロックを解除した。

 そしてそのまま進んでいき地下3階へ降りて奥へ進んでいくとまた扉を見つけた。

だがやっぱりロックがかかっている。

そしてまた近くにダクトがある。

またLBXをを送り込み侵入させる。だが今回は警備LBXはおらずすぐに出口に着いた。

「誰かいる。」

そこには中年のおっさんがいた。

「誰か来るわよ!」

部屋に二人入ってきた。

《霧島さん、ご苦労様です》

《神谷さん!?……いえ神谷会長、それに八神さんまで、どうして?》

《会長はやめてください、霧島さん。強化ダンボールの開発者として私は貴方を尊敬しているのですから》

「強化ダンボールを!?」

「あのオッサンが作ったって!?」

「どうして、そんな人がここに……」

たしか強化段ボールを作ったのはアスカ工業の社長、霧島 平治だったはず。しかしアスカ工業はタイニーオービット社に吸収され霧島 平治は社長じゃなくなったはず。

《辛い気持ちは分かりますよ。優秀の技術者であった貴方が開発したもの、開発の場……全て奪われたのですから》

《神谷会長…》

《思い出しますなぁ…貴方が強化ダンボールを開発するまで、LBXは危険な玩具だったことを……あの頃は、毎日、子供たちが怪我をしたニュースで持ちきりでしたね。あれでは、LBXが販売中止になるのも時間の問題だった……》

 それは8年前に遡る。2042年、当時タイニーオービットの研究者だったバンの親父さんがLBXを開発し、日本で発売された。

しかし3年後、LBXの事故が多発、LBXが危険視されたため販売中止となった。

《だが、貴方が強化ダンボールという舞台を生み出したおかげでLBXは安全な玩具として蘇ったのです》

《ですが、強化ダンボールはもう私のものではありません》

《そう…許せないのは、貴方から強化ダンボールの権利を奪った宇崎悠介。タイニーオービット社のLBXは出荷数が過去最高のようですね。貴方が開発した強化ダンボール、全てはそのおかげだというのに……》

聞いている限りタイニーオービット社に強化ダンボールの権利をすべて買収された後倒産し霧島平治は神谷重工に拾われたという感じかな。

《……ところで、八神君》

《はい》

《山野博士は、今もエンジェルスターの最深部に?》

《えぇ》

やっぱりここに山野博士、バンの父さんがやはりここがイノベーター、いや神谷とイノベーターにつながりがあることが確定したな。

……だけど今ここでその話を出す意味が分からない。

《では霧島さん、貴方にお願いしたいことがあります。貴方にとっても、悪くない話だと思いますよ。アスカ工業再建のためにも…ね》

《……どういう意味ですか?》

《そうですね……場所を変えましょう、こちらへ………》

3人が去った後俺たちはLBXを使って内側からのロックを解除して中に入った。

「ねぇバン!これって……」

「おい!兵器だぜ?こりゃ…」

「神谷重工が兵器開発をしてるって噂は本当だったんだ!」

「ホント最悪だな。」

「うん、最悪」

中ではガラス越しに自動で兵器が組み立てられていくのが見えた。

こんなの見てると気分が悪くなる。

「バン!お父さんのところへ行きましょ!」

「さっさとオヤジさん救出して、こんな施設とはおさらばしようぜ!」

「あぁ!」

俺たちは入ってきた扉とは別の扉から出て最深部を目指す。

奥へと進むエレベーターを発見しさらに下へ向かいさらに奥へ進むとどんどん広くなっていき

さらに大きな入り口の殆どがシャッターで閉じられている中、ひとつだけ子供ならしゃがめば通れる高さでシャッターが半開きになっていた。

そのシャッターをくぐり中へ入る周りを見るにどうやら倉庫のようだ。

「ここにバンの親父さんが居るのか?」

「いや、違う倉庫だなここ」

そういった瞬間降り切っていなかったシャッターが閉まると同時に、このエリアの照明が一気に点灯し奥からエンジン音のようなものが聞こえだした。

「何か来る!」

「カズ、それ開きそう?」

「ダメだぁ! 上がりもしねぇ‼︎」

カズが閉じたシャッターをこじ開けようとするが、持ち上がらない。

当たり前だ。

奥から大きなエンジン駆動音が鳴り響く。その音はどんどん大きくなり、こちらの方に近づいて来ることが分かる。

その直後、格納庫の隔壁を力づくで突き破る大型の重機らしきマシンが姿を現した。

「なんだこりゃ!」

「逃げるんだ!」

「こっちに来るぞ!」

ここから逃げ出そうとするがシャッターは上がらない。

「こうなったらやるしかない!」



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第十二話 エンジェルスター(後)

今回ちょっと遅くなったね。すまんやで。
最近デスサイサズEWたサンドロックEWのmg買って作ってたんです許して。
あとインフルエンザb型にかかってました。病院行ったら「最近はもうほとんどいないんだけどねー」って言われました。悲しきかな
あと感想ありがとうございます。


 俺たちはそれぞれLBXを出し迎え撃とうとするが、こちらに振るわれる大型クローアームやドリルアームの攻撃を避けたり吹き飛ばされたりでまともにダメージを与えられていない。

「バン!狙われてるぞ!」

振るわれる大型クロー、それをアキレスは避けるが腕を振り回され吹き飛ばされる。

「やっぱり、アキレスを狙ってるな。」

「やっぱり、プラチナカプセルが欲しいんだろうな。」

「プラチナカプセルは父さんに託されたんだ。イノベーターには絶対に渡さない!」

「とは言っても、LBXの火力じゃじり貧ね。」

そうなのであるこれまでも何度か攻撃を当てたが重機相手には通じてはいない。トールギスのドーバーガンでも目立ったダメージはないし、あれだけ大きいとビームサーベルでも切れないだろう。

その瞬間、重機のカメラアイと思われる場所が発光しレーザーが放たれた。

俺たちは咄嗟に回避したものの、レーザーが通ったところを見るとコンテナが焼き切れていた。

てか、あれカメラじゃないのか!?

「レザーが出る重機って何!?」

「最悪だな。」

「…………最低。」

次々と発射されるレーザー何とか避け近くのコンテナに逃げる。が避難している間にアキレスが破壊されたコンテナの破片に埋まり、身動きが取れなくなってしまう。

「アキレス!」

「チイッ!」

俺はドーバーガンでコンテナの破片を破壊し救出する。ちょうどレーザーも止まった。

俺たちはまた重機に向かって再び攻撃を始めるがやはり効いていない

「ありがとうシキ。」

「どういたしまして。」

「でもどうするの?このままじゃ。」

「何か弱点でもあれば……」

弱点…………あるとしたらやはりメインカメラだろう。だが俺がカメラだと思っていた場所からはレーサーが出たあそこはカメラじゃないのか?

「しまった!」

クローアームによってハンターが吹き飛ばされてしまう。

だが吹き飛ばされながら放った銃弾がはるか高くに懸架されたコンテナの布を落としレーザーの発射口に被さった。

その瞬間突然相手の動きが鈍くなった。

「…………動きが鈍くなった。」

「やっぱりあそこがカメラなのか。」

「多分、レーザーの発射口の横にカメラがあるんだわ。」

あ~~~~~なるほど?

けど普通カメラとレーザーの発射口を同じところにするかねぇ。

カメラが塞がったことでなんとか隠れられたものの相手が探し出すのも時間の問題だろう。

「どうする?」

「相手をかく乱しながら隙を見て破壊しよう。」

「それしかないか。」

ハンターならミサイルで破壊が可能だろう。トールギスも今はミサイルポッドを左手に装備させている。地面からは届かないがトールギスは短時間なら飛行が可能なのでカメラと同じ高さまで上昇すれば問題はないだろう。

俺の提案に四人は頷いて前に躍り出る。重機も布を何とか布を取りこちらにサイド攻撃ぇ押してくる。

アキレスに攻撃が集中してはいるが相手はレーザー攻撃を主体に攻めてくる。すると少しずつだがレーザーのキレが甘くなってきた。

攻撃を避け続けること数分、ついにその時がやってきた。レーザーが不自然に途切れ重機の動きが停止した。おそらくエネルギーが切れたのだろう。

「カズ!」

「ああ!」

《アタックファンクション スティンガーミサイル!》

ハンターの背中のとげ型ミサイルが背中のとげが飛来し重機のレーザー発射口を破壊した。

「ミカ、アミ援護よろしく!行くぞバン!」

「ああ!」

アマゾネスとクノイチが重機の注意を逸らさせ、その隙にアキレスがアームをつたって、俺はトールギスのバーニアとスラスターを全開にし急上昇、カメラ部分くらいまで上昇滞空ミサイルポッドを構える。

「「いっけええ!」」

俺達も攻撃が命中!見事、カメラを破壊することに成功した。

「やったな!バン、シキ!」

「まだよ!二人とも気を付けて!」

アミのその声に俺たちはすぐにその場を離れようとするがアームよる攻撃を受けてしまう。

トールギスは空中でクレーンアームを横から受けて壁に物凄い勢いでたたきつけられ、アキレスもドリルアームに狙われている。

「シキ!」

「大丈夫だからバンの方を…………」

ドリルアームがアキレスに向けて振るわれるその時、突如現れたLBXがアキレスを横から抱え積み上がっているコンテナの上まで素早く移動した。

「LBX…?」

「真っ白なLBX」

「見たことのないLBX…それに、クノイチ以上のスピードだわ」

そのLBXはアーマーフレームから察するにストライダーフレームだろうスタイリッシュな外見と白主体の機体カラーが特徴的で後ろ腰部に二つ大きなスラスター?みたいなのが付いてるように見える。そしてそのスピードはストライダーフレームの代表であるクノイチよりも早いときた。

あんなLBX見たことがない。

「味方…………なのか?」

「気をつけろ、バンそうとは限らないぜ。」

すると白いLBXはアキレスを担ぎ上げると、勢いよく上空へ投げ飛ばした。パワーも結構あるみたいだな、そのままアキレスは重機の頭上に吊るされているコンテナに着地した。

「やっぱり敵か、気を付けろバン!」

急にバンのCCMの着信音が鳴った。

「メッセージ?」

「えっと、『コンテナを落とせ  Pandora』。」

あのLBXはパンドラと言うらしい

「コンテナを落とせ。あれのことか…」

見上げるとそこには中に吊るされた大きなコンテナがある。それにアキレスが乗っている状態。その上、追加で送られた写真には重機ののエンジンと思われる部分がサーモグラフで示されていた。

「わかった!クレーンのロックを破壊すれば、資材を重機の上に落とせるのね!」

「あんなデカいのが直撃すりゃあさすがの化け物もおとなしくなんだろ!」

「後はその写真の場所まで誘導するだけだな。」

俺はトールギスを回収し損傷を確認する。

全体的にダメージがひどい、フレームが曲がっていたりひびが入っていたりコアスケルトン自体もダメージが酷いだろう。…………クソ。

「……シキ、後は任せて。」

「…………ああ、頼む。」

「うん。」

三人はパンドラと協力してイジテウスの誘導をしていると運悪く壊れたカメラがアキレスを捉えコンテナを投げつけてくる。

「危ない!」

カズはスティンガーミサイルでコンテナを破壊するとイジテウスは両腕のアームでこちらを狙い追いかけてくる。

「バン!今だ!」

シキの言葉にバンはコンテナを吊るしていたアームを破壊し離脱。落下したコンテナはイジテウスのエンジン部に直撃、沈黙するのだった。

 「やっと終わったー。」

「ああ、ホントに長かったな。」

「そうだ、パンドラは…………。」

俺たちは周りを見渡すがパンドラはいなかった。

「いない……何だったんだろうあのLBX?」

すると突然、倉庫にアナウンスが響き渡った。

《山野バン》

「誰だ!?」

《ここにはもう、山野博士はいない。博士を返してほしければ、次の”アングラビシダス”にして出場し、優勝せよ》

「アングラビシダス?」

「噂で聞いたことある、LBXバトルの地下大会のことだ…」

アングラビジダス、一般にはどこで行われるか公開されていないどんなことでも許されるルール無用の闇の大会それに出ろというのか。

「おーい、お前たち!」

後ろから急に声が聞こえた振り返るとそこには檜山さんがいた。

「「「檜山さん!?」」」

「無茶しやがって、こっちだ!脱出するぞ!」

俺たちはその後檜山さんに付いていき無事に帰れた俺たちは宇崎さんの運転する車の中で様々な話を聞いた。

神谷重工とイノベーターの繋がり、万全な作戦を立てて救出しようとしていた事、俺たちが大切で危険に晒してほしくなかった事などを話してくれた。

~~~~

 俺とミカは宇崎さんに家の近くの道で降ろしてもらった。

ここから少し歩くとすぐに俺たちの家まで付く。だがもう日が落ち切って夜になっていた、俺は両親がいないから何も言われないだろうけどミカは大丈夫だろうか。門限はなかったような気はするけど。

そう思っているとミカが急に聞いてきた。

「シキ、大丈夫?」

「??なにが?」

「トールギス……」

ああ、そういうこと。

「大丈夫、最近そろそろ改しようと思ってたところだし問題ない。ありがと心配してくれて。」

「…ならいいんだけど。」

「そういえば、ミカは門限は大丈夫なのか?」

俺が聞くと

「大丈夫、今日はシキの家に泊まるから。」

??????????????????????

…………………………………………はい?

「ごめん、俺の聞き間違いかもしれん。もう一回頼む。」

「今日シキの家に泊まるから。」

……聞き間違いじゃなかった。

「なんで!?」

「もう夜遅いから。」

「ミカのお母さんの確認は!?」

「大丈夫、工場内でメール送っておいた。いいって。」

俺にメールを見せてくる。…………ほんとだ、てかいいの!?

「で、でも、着替えは。流石にうちにはないぞ。」

「大丈夫、持ってきてる。」

そういえば、今日はバックがいつもより少し大きいなとは思っていたけど、そういうことか。

てか持ってきてるってことは、最初からそのつもりだったってことよね?

「だから、今日泊まらせてシキ。」

ミカが上目使いでこちらを見てくる。

…………それは、反則じゃないですかね。

「……わかった、もう夜遅いしな仕方がないし。…………いいよ。」




次回、お泊まり編
あんまり期待しないでくれこういうのは初なので。


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