転生者たちの原作改変アカデミア (ばぐひらの書籍)
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1話 転生
中国の軽慶市での「発光する赤児」の報道以来世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至った超人社会。
“個性”を悪用する敵(ヴィラン)を“個性”を発揮して取り締まる職業ヒーロー。オールマイトという平和の象徴が現れ、目に見えて犯罪率が減少したこの世界で、一人の無個性“だった”少年がサイコーのヒーロになる物語
[僕のヒーローアカデミア]
何故この話をいきなりしたのかと言うと
1:名無しのヒロアカ民
というわけだよ
2:名無しのヒロアカ民
なにがどういう訳や
3:名無しのヒロアカ民
なんだなんだ
4:名無しのヒロアカ民
ここは何処?私はイケメン
5:名無しのヒロアカ民
<<4 記憶喪失してるやついないか?
6:名無しのヒロアカ民
<<4 記憶なくても自分がイケメンは確定事項なのか
7:名無しのヒロアカ民
まあ流石に冗談
8:名無しのヒロアカ民
なんやお前はっ倒すぞ
9:名無しのヒロアカ民
え、なにこれ
10:名無しのヒロアカ民
誰か説明求む
11:名無しのヒロアカ民
まかセロリ
12:名無しのヒロアカ民
気づいたら何処ここ状態
13:名無しのヒロアカ民
誘拐か!?飯はあるんだろうな!?
14:名無しのヒロアカ民
<<13 そこ?
15:名無しのヒロアカ民
<<13 図太い
16:名無しのヒロアカ民
お前らのような奴らにも分かるように説明してやると、俺たちはヒロアカの世界に転生した
17:名無しのヒロアカ民
はえー
18:名無しのヒロアカ民
ほーー?
19:名無しのヒロアカ民
は?
20:名無しのヒロアカ民
<<16 最初の一文のせいで怒りが先に込み上がってきた
<<17 <<18 お前らもう少し緊張感もて?
21:名無しのヒロアカ民
いやだってなー?薄々気づいてたし
22:名無しのヒロアカ民
まぁテレビの話題がヒーローやらヴィランやらだったしな
流石に感づく
23:名無しのヒロアカ民
ヒロアカかー、今って原作で言うどの時代なんだろうな
24:名無しのヒロアカ民
<<23 時代?
25:名無しのヒロアカ民
時代か...どうだろ
26:名無しのヒロアカ民
できればデク君等と同じ年代がいいなー
27:名無しのヒロアカ民
わかってはいたけどキミら順応早いね
28:名無しのヒロアカ民
そうでもなきゃやってられん
29:名無しのヒロアカ民
少しいいかな、君等今何歳だい?
30:名無しのヒロアカ民
<<29 どした突然?今は8だな
31:名無しのヒロアカ民
<<29 8ー!
32:名無しのヒロアカ民
<<29 8才だな
33:名無しのヒロアカ民
<<29 急だな8だぜ!
34:名無しのヒロアカ民
お?
35:名無しのヒロアカ民
え?皆同い年なんだ?
36:名無しのヒロアカ民
はえー<<29 お前は?
37:名無しのヒロアカ民
僕も8だよ。ま、これでわかったね
38:名無しのヒロアカ民
?なにが
39:名無しのヒロアカ民
どしたどした
40:名無しのヒロアカ民
どうやらデク君たちと同い年だ
41:名無しのヒロアカ民
<<40 え!?まじか!まてどうやって調べた?
42:名無しのヒロアカ民
優秀なのはわかった
43:名無しのヒロアカ民
どうやって現在8才児がデクの年齢を調べたんだ?
44:黒鳥操術の使い手
あーー、まあそんなことより、コテハンつけようよ。見分けるためにさ?
45:お労しや兄上先輩
まあいいけど...黒鳥操術?呪術の冥さんか
46:幻想郷の破壊神
渋々...<<45 ッブフ!もう笑わせにきてる
47:ガランおじいちゃん
つけた
48:千手のクラッカー
つけたぜー
49:幻想郷の破壊神
<<45 もうすでに外に出られないやつおるが
50:ガランおじいちゃん
<<48 千手?
51:千手のクラッカー
<<50 ワンピのクラッカーやで。ビスビスの実食ったやつ
52:お労しや兄上先輩
破壊神と十戒、それに四皇幹部とは...ヒロアカ世界終わった?
53:黒鳥操術の使い手
<<52 君も大概だろう、十二鬼月上弦の壱
54:千手のクラッカー
<<53 それはそう
55:ガランおじいちゃん
これには魔王も涙目
56:お労しや兄上先輩
<<55 泣かせとけそんなやつ
57:幻想郷の破壊神
<<55 あ、そのまま死んでもろて
58:千手のクラッカー
<<55 泣いた姿を酒のつまみにしよう
59:ガランおじいちゃん
<<56 <<57 無慈悲やな〜
<<58 8才児にお酒は飲めません
60:千手のクラッカー
<<59 現実を突きつけないで頂きたい
61:お労しや兄上先輩
草
62:幻想郷の破壊神
あーーっと、いきなりだけど少し大事な話なんだけどいいか?
63:千手のクラッカー
どうした
64:ガランおじいちゃん
いいぞ
65:お労しや兄上先輩
ふむ
66:黒鳥操術の使い手
どうしたんだい?
67:幻想郷の破壊神
いやな?この世界のことも分かったし、皆の自己紹介もあらかた終わったじゃん?
68:黒鳥操術の使い手
まぁそうだね
69:ガランおじいちゃん
したねうん
70:千手のクラッカー
おー
71:幻想郷の破壊神
それでね、原作軸に干渉する?それともしない?
72:ガランおじいちゃん
あーー
73:お労しや兄上先輩
ふむ
74:千手のクラッカー
個人的には介入したい
75:黒鳥操術の使い手
<<74 何故かな?一応理由を聞いてもいいかい?
76:千手のクラッカー
だってせっかくヒロアカ世界に転生したんだぜ?ならとことん楽しんだほうがいいじゃん?
77:幻想郷の破壊神
<<76 たしかに!
78:黒鳥操術の使い手
それは言えてるね
79:ガランおじいちゃん
<<76 良いこと言うじゃねぇか!確かにその通りだな
80:お労しや兄上先輩
異論なし
81:幻想郷の破壊神
じゃあ原作に介入するってことで!皆頑張ろう!
82:ガランおじいちゃん
なあなあ、皆改めて自分の名前と個性言おうぜ!あ、名前は前世のじゃなくて現在のだからな!
83:黒鳥操術の使い手
それはたしかに大事だね
84:千手のクラッカー
お?じゃあ俺から
名前は千手 菓子!読み方は(せんじゅ かし)だ!
個性はビスケット!手を叩いてビスケットを生み出せるぜ!
85:ガランおじいちゃん
<<84 強いのか?それ
86:幻想郷の破壊神
<<85 いや、強くはないな。だけど原作のクラッカーはそれでビスケット兵を無限に生み出してたな
87:千手のクラッカー
無限の兵隊よ!強さもある程度は保証できる
88:ガランおじいちゃん
はへー、とりあえず自己紹介だよな?
名前は十戒 我楽!読み方は(とかい がら)!
個性は臨界突破(クリティカルオーバー)!自身の限界以上に身体能力が強化されるぞ!
89:黒鳥操術の使い手
<<88 シンプルだけど使い勝手も良くて普通に強いね
それじゃあ僕もしようか
僕の名前は黒鳥 冥、読み方は(くろとり めい)だよ
個性は黒鳥操術、文字通りカラスを操ることができるよ。
90:ガランおじいちゃん
でた索敵最強
91:千手のクラッカー
何だっけか、カラスと視界共有できるんだっけか?
92:お労しや兄上先輩
次は俺か
名前は継国 巌勝、読み方は(つぎくに みちかつ)だ
個性は鬼化、文字通り鬼となれる。再生能力、身体能力などが大幅に上昇するが、太陽光を浴びれば死ぬ。ちなみにこれは常時発動型の個性だ
93:幻想郷の破壊神
<<92やっぱりか...強いけど色々不便だな
94:ガランおじいちゃん
これに全集中の呼吸+透き通る世界+痣ってま?
95:千手のクラッカー
日の光が当たらないのなら最強だな
96:幻想郷の破壊神
んじゃあ最後!
名前!フランドール・スカーレット!
個性は破壊!対象の目ってやつを手のひらで握りつぶすことで破壊することができる!
後生まれつき何故か再生能力が高くて力が強い!以上!
97:千手のクラッカー
でたな最強
98:ガランおじいちゃん
理不尽の塊
99:黒鳥操術の使い手
まんま死柄木の上位互換だね、触れずに破壊って
100:お労しや兄上先輩
なんだ生まれつき再生能力が高くて力が強いって、何でもアリか?
101:幻想郷の破壊神
<<100 今更じゃない?
102:黒鳥操術の使い手
それじゃあ原作開始までの残り数年、各自自由にするとしよう。修行するもよし、原作キャラと関わるのもよし
僕はカラスたちを使って情報を集めるよ
103:お労しや兄上先輩
了解
104:ガランおじいちゃん
オッケー!
105:千手のクラッカー
わかった
106:幻想郷の破壊神
はーい
164:ガランおじいちゃん
なんやかんやでデクくんの家でご飯を食べることになった件
165:千手のクラッカー
は?
初めての掲示板形式で少し不慣れ...
それと一回データ消えて一からになったときはどうしようかと思ったわ...
続く...?
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2話 無個性の憧れ
スマソ
日がそろそろ落ちる時間帯、儂…もといコテハン名“ガランおじいちゃん”はいつものように日課としているランニングをしていた
ただいつも通っていた道は現在工事中のため通行止めをくらっており、いつもと違う道を走っていた
「(…後数分くらい走ったら終わろうかのう)」
かれこれ数時間はぶっ通しで走り続けており、もう良い時間だとランニングを終わろうとしていた
ただそこで問題があったのだが
〝ボンッ!〟
「!(今の音は…爆発音?だが爆発にしては音が少し小さいような気がするのぉ…それにここは住宅地じゃ、爆発なんかするかの?)」
儂は微かに音がなった方へと進行方向を変える
すると少し行った所に公園が見え、そこに金髪の男子とモジャモジャ頭の男子がいた
「(あれはまさか…いや待てあやつ!?)」
思考する暇もなく、金髪の男子が手を振り上げる
手からは小さめの爆発が絶え間なく発生しており、触れると皮膚が軽く焼ける、少なからず火傷は負うだろう
我楽は二人の間に割って入るように移動し、金髪の男子へ告げる
「……なにをしとるんじゃ?」
「……なにをしとるんじゃ?」
「え?」
目の前には黒髪の、ちょうど僕とかっちゃんと同い年くらいの男の子が僕をかっちゃんから守るように立ち塞がっていた
……終わったかと思った
かっちゃんが個性を使用しながら腕を上げたとき、僕は何もできなかった
驚きと怖いという感情で固まってしまった
この子が来なければきっとそのまま無抵抗で喰らってしまっていたのだろう
かっちゃんは強個性だ、真正面から向かっていって勝ち目なんかない
だからお願い穏便に終わって…!
「てめぇ……モブが、どきやがれ、俺はクソナードに用があるんだよ」
「おぉ怖いのぅ、言動がまんまヴィランじゃな」
「あ゙あ゙ぁ゙?!」
「(なんで煽っちゃうの!?)」
僕の願いとは裏腹にどんどん険悪な雰囲気になってゆく
そして
「……おーいいぜそんなに叩き潰されたいのなら、お望み通りにしてやるよ!シねぇ!!」
「危ない避け“ドゴッ!”……え?」
かっちゃんが個性を使用しながら襲いかかり、触れる直前
痛々しい音が響き渡る
かっちゃんが宙を舞う
……え?は?今なにが
「闇雲に突っ込んできちゃ駄目じゃろうて、自分に自信があるのは良いことなんだが、警戒心くらいはもて」
「がッ、あぁぁ゙……クッソがぁ!」
「さっき儂のことをモブ……と言っておったな、最初から舐めてかかる、個性の強力さ故か?その膨れ上がった自尊心故か?どちらにしろ悪癖じゃの」
服についたホコリを払い、黒髪の子はどこか諭すように告げる
それをかっちゃんはただ睨む
「あぁ、そういえば…だいじょうぶじゃったか?」
「………………っえ?あ、えっと…はい!だ、だいじょうぶです」
「ガハハ!ならよい!………すまんが少しついてきてくれんか」
最初はなにかと思ったが、何かと恩があるのですぐに了承する
かっちゃんはどうするのかと聞いたけど「あのバカはこれくらいしないと治らんじゃろう、放置でいい」と返された………えぇ?
少し歩いて僕は気になったことを口にする
「あのっ!さっきのって一体…個性、ですか?」
「ん?さっきの?………あぁ、個性は使っておらんよ?」
「え゙」
衝撃の事実だった
あのときの動きは個性は全く使っていない素の身体能力なのだという
でもかっちゃんは個性を使ってきたのに、何故個性を使わなかったのかと聞くと「勝手に個性を使うのは駄目なことじゃからな?法を破り個性を使用する。それをヴィランというのじゃ」と言われてしまった
それから僕は自分のことを話した
無個性なこと、かっちゃんのこと、ヒーローになりたいということを全部…正直何故話したのか分からない
けど個性を使わずにかっちゃんを制したこの子に、諦めかけていた夢が今一度、湧き上がってきたからかもしれない
黒髪の子は少しだけ考える素振りをして告げた
「……なんじゃ?ヒーローになりたいのか?ならなればいいだろうて」
「………え」
「無個性だからヒーローになれない?誰が決めた。前例が無い?誰が決めた?」
「…ッ!」
「決めるのはお主じゃ、諦めるな」
「ッ〜〜〜〜〜!!!!!」
僕の夢はその日、救われた
一人の少年に肯定された
憧れを抱くのをやめ、進み追い越す事を目指した
僕は―――ヒーローになる!
今一度心に決めた瞬間だった
「…そういや、まだ互いに自己紹介をしておらんかったな」
「っえ?!あ、そういえば…そうだね!」
「儂は十戒 我楽、よろしくな」
「僕は緑谷 出久!あらためてよろしく!」
「それにしても…日が暮れてきたのぉ…家も少し遠いし、腹も減ったし」
「あっ、だっだったらさ、家でご飯食べてく?」
「ん?いや迷惑じゃろう」
「いやいやいや!せめてこれくらいの恩は返させて!」
「お、恩?まぁ…緑谷がいいなら…よい、のか?」
174:ガランおじいちゃん
ってなことがあった
175:千手のクラッカー
おお、もうこの際仲良くなっておけよ、原作介入するんなら後々都合良くなるだろ
176:黒鳥操術の使い手
もう君ヒーローの素質あるよほんとに
唐突な転生者紹介!
コテハン:ガランおじいちゃん
本名:十戒 我楽
個性:臨界突破(クリティカルオーバー)
転生した際に元の人格が少し変わったらしく、口調や一人称が少しジジ臭くなっているが掲示板では口調が元に戻っている。何故かは不明(本人曰く「よくわからんけどまぁどっちでも良い」らしい)
現在9才で既にそこらのヒーローより強い
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3話 ラスボス先生VS黒死牟ニキ!?
237:黒鳥操術の使い手
ヒーロー免許取ったよ
238:ガランおじいちゃん
え?マジ?
239:黒鳥操術の使い手
本気と書いて大マジだよ、ちなみに取ったのは僕と黒死牟ニキだよ
240:千手のクラッカー
はっや!?
241:ガランおじいちゃん
ウッソだろおい…
242:幻想郷の破壊神
俺も一緒に取りたかったなー
243:黒鳥操術の使い手
いや君海外だろう、ならせめて日本に来な
244:千手のクラッカー
あーそういや破壊神ネキって転生先海外だったんだっけ?
245:ガランおじいちゃん
一人だけ海外転送されてるw
246:幻想郷の破壊神
あーーはやく皆と合流したいー!!
247:黒鳥操術の使い手
たしか親に止められてるんだったかな?
248:幻想郷の破壊神
そーそー、うちの親いい人なんだけどちょっと過保護と言うか...
249:ガランおじいちゃん
ま、心配の現れだろ
250:千手のクラッカー
こっち来れるのいつだったか
251:幻想郷の破壊神
15になったらいいってさ
252:ガランおじいちゃん
わぉまだまだぁ…
253:幻想郷の破壊神
それまでもうほんとに暇で暇で…
254:黒鳥操術の使い手
<<253 暇か…なら手伝ってほしいところだね
255:幻想郷の破壊神
何をー?
256:ガランおじいちゃん
あれそういえば冥ネキってなんだっけ、情報収集してるんだっけ?
257:黒鳥操術の使い手
カラスたちの視覚を共有してオール・フォー・ワンの現状把握と動向を探ってるんだよ、僕たちが居ることによって原作とかけ離れた行動をするかもしれないしね
それに僕たち転生者も狙われないとは限らない、安全と保険だよ
258:幻想郷の破壊神
ちゃんとした理由でちゃんと頑張ってるなぁ
259:黒鳥操術の使い手
ちなみに黒死牟ニキにはその捜索のアシスタントとして働いてもらってるよ
結構大忙しだからなかなか掲示板に来れないけれどね
260:ガランおじいちゃん
なかなか見ないなとは思ってたけどそゆことか
261:千手のクラッカー
過労で死なねぇかな黒死牟ニキ
262:幻想郷の破壊神
鬼に過労の概念あるのかな?
263:ガランおじいちゃん
<<262 あ…そういやそうじゃん
264:千手のクラッカー
疲労を感じなくてスペックも高い…あれもしかしなくとも社畜に向いてる?
265:ガランおじいちゃん
エリート社畜此処に爆誕
266:幻想郷の破壊神
可哀想に…念仏くらいは唱えてあげるよ
267:黒鳥操術の使い手
いやはや、疲れないとはなんとも便利なことだよねぇ
268:お労しや兄上先輩
精神的疲労はあるぞ
269:ガランおじいちゃん
270:幻想郷の破壊神
271:千手のクラッカー
272:黒鳥操術の使い手
おや?黒死牟ニキじゃないか、どうかしたのかい?
273:ガランおじいちゃん
<<268 え?生地獄かな?
274:お労しや兄上先輩
だから少しでもいいから有給をくれ
275:千手のクラッカー
冥ネキぃ…
276:幻想郷の破壊神
無理はしないで
277:お労しや兄上先輩
まあそんなことは今はどうでもいいんだ、いやどうでも良くはないが
非常事態だ
278:千手のクラッカー
<<277 お?
279:ガランおじいちゃん
<<277 おうどうした
280:黒鳥操術の使い手
どうしたんだい?今回君にお願いしたのはオール・フォー・ワンの傘下、または繋がりがある疑いのある小さい組織の壊滅だったはずだが…
組織の者はほとんどが無個性か弱個性、君ほどの実力ならば問題はないだろう?
281:お労しや兄上先輩
いや、組織は壊滅させた
問題は…
オール・フォー・ワンが直々に会いに来たことだ
282:幻想郷の破壊神
え
283:ガランおじいちゃん
は?
私は継国 巌勝、コテハン名“お労しや兄上先輩”…通称黒死牟ニキ
今回の冥ネキからの依頼は比較的簡単な仕事であった筈だ
現にここの組員達は全員チンピラも良いところ、無傷で特に問題なく制圧できた
だが問題はその後だ
「やぁ、君か?最近僕と繋がりのある組織を潰して回る剣士、とやらは」
「…何者だ」
何故此処にこいつがいる?今戦ったところで勝てないのはわかっている、敗北するだろう
だがどうやって、なぜ私がここにいることがバレた?
私がここに乗り込み壊滅させるのにかかった時間は8分そこら、連絡機器も予め使えないように準備していた(主に冥ネキが)
連絡する時間などなかったはずだ、出会った者は声を出すまもなく瞬時に気絶させた
なら……いや、もういいか
どうやって?は今は考えるだけ無駄、現にできてしまっている
ならどうして?だな、何故こいつはこうノコノコ現れた?さっきも不意打ちすればよかったものを、コイツは会話を持ちかけてきた
コイツの狙いがさっぱりわからん、いやまてまさか
「おお!そう殺気立たないでおくれ、僕は君に用があって来たんだから」
「…用?」
「そう、ただまぁ君自身に用があったわけじゃないよ?ただ…
君の“個性”に少し興味があってね」
「ッ!!」
やはり個性狙いか!逃げ道は1つ、だがそこに立ちふさがるように奴が立ち塞がっているしここは行き止まり!退路が断たれた!逃げは使えない!
冥ネキがカラスを数羽飛ばしてくれてるが少しだけ時間がかかる、ならせめて!
「抵抗させてもらう!“月の呼吸 参ノ型 厭忌月・銷り”!!」
「ふふ、『筋骨発条化』+『瞬発力×3』+『膂力増強×2』+『増殖』+『肥大化』+『鉄』+『空気抵抗低下』+『加速』」
“ガガガッ!”
「ふむ、防ぎ切るか、やるね」
「ッチ(相殺されたか、なかなかに攻撃が重い、たしか今のコイツはオールマイトに倒される前の状態…これは!)」
「“月の呼吸 陸ノ型 常世孤月・無間!!”」
「範囲が広い、それに斬撃一つ一つに小さい斬撃が不規則についている、なるほどこれは避けるのは至難の業だろう。だがね『瞬発力×3』+『膂力増強×3』+『シールド』+『強度増強×2』+『硬度上昇×3』+『斬撃耐性×3』+『肥大化』…防げばいい」
無数の斬撃をオール・フォー・ワンは防ぎ切る、そこにすかさず巌勝が畳み掛ける
「月の呼吸 弐ノ型 珠華ノ弄月!」
「『刃物』+『斬撃×5』+『増殖』+『加速』+『瞬発力×4』+『シールド』」
「ッ!(刃物を生やしそこから無数の斬撃で相殺、撃ち漏らしはシールドでしっかり守っているな)」
だがここで勝負は動いた
「月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮!」
「『ショック吸収×3』+『斬撃耐性×3』+『筋骨発条化』+『膂力増強×3』+『瞬発力×4』+『肥大化』+『増殖』+『粘着×3』」
“ザシュ!!”
「(ようやく攻撃が届いた、だが受けても問題ない損傷だろう、ここで畳み掛け…!?)刃が…抜けん!」
巌勝の刃がオール・フォー・ワンの肥大化した腕を斬りつけ、肉に食い込む
ようやく傷をつけられてここから更に攻めに転じようとした巌勝は、自身の刀が動かなくなった事に気づく
「ふふ、捕まえたよ?さて君の個性を貰うと「伍ノ型 月魄災渦!」ッ!振りなしでも斬撃を出せるのか!」
振り動作無しで斬撃を放った巌勝はそのまま刀を手放しすかさず距離を取る
オール・フォー・ワンはなんとか全ての斬撃を捌き切り、巌勝の手放した刀を抜きまじまじと眺め告げる
「先程から振るってばかりでよく見えなかったが…刀に無数の目玉がついているね、この刀は個性で生み出したものか?では斬撃は?その見た目、身体能力はどう説明する?…本当一体どんな個性なんだい?」
「…教えると思うか?」
「いいや?それに君の個性、ますます欲しくなったぜ」
「…そうか、だが残念ながら、時間切れだ」
「?何を―――
巌勝がやっとかとでも言うような表情をし、オール・フォー・ワンが問い返そうとする
瞬間、オール・フォー・ワンの真横の壁に亀裂が入り、粉砕
黒い何かがオール・フォー・ワン目掛けて飛び込んでくる
それは―――
『神風』
「ッグ!?」
「…ようやく来たか」
“ドゴオォォン!!!”
援軍である
オール・フォー・ワンはとっさにガードをするも大きく吹き飛ばされ壁に衝突、土煙が舞い、轟音が轟く
「さて、今回は此処までだオール・フォー・ワン、私はお暇させてもらうとしよう」
「……ふ、ふふ、やられたね」
瓦礫をどかし、服についたホコリを払う
あたりを確認するも、人の気配はなく、完全に逃げられたと理解する
「面白い、次だ…今度こそは手に入れよう、その個性」
薄暗い部屋、魔王の笑い声が周囲に木霊した
324:お労しや兄上先輩
ふぅ…なんとか逃げ切れたようだ
325:千手のクラッカー
うおぉぉ!よくやった!!
326:幻想郷の破壊神
よかったーー!!!
327:ガランおじいちゃん
マジナイス!!
328:お労しや兄上先輩
あそこで冥ネキの援護が無ければ逃げられなかった
329:黒鳥操術の使い手
間に合ってよかったよ…だがこれで遠分は下手に黒死牟ニキを動かせなくなったね
330:ガランおじいちゃん
え?あーーそっか
331:千手のクラッカー
そりゃそうだわな
332:幻想郷の破壊神
それは仕方ないね
333:お労しや兄上先輩
こんな形で休みを貰いたくなかったが…仕方ないか
唐突な転生者紹介!
コテハン名:お労しや兄上先輩
本名:継国 巌勝
個性:鬼化
真面目でしっかり者、常に冷静に物事を考えられる。個性の影響で姿形は皆の知ってる目が6つのあの姿のまんま、まだ子供だが体は成人男性。太陽光を浴びるとちゃんと死ぬ
鬼の特徴のうちの一つである“疲労感を感じない”というところと性格を冥ネキに買われアシスタントとして活動(労働環境はブラック)、不運にもラスボス先生と対峙した
現在の実力はエンデヴァー以上、弱体化オールマイト未満くらい
ちなみにちゃんとヒーロー免許は取得してる
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4話 原作始動!増えた転生者!
アンケートありがとうございました!結果全員出すことになりましたー!!今回は誰が出てくるかなー?それとアンケート関係なく増やした転生者もいます!楽しみにしててください!
長くなりましたがどうぞー!
226:ガランおじいちゃん
ようやく ようやくだ…
227:Gルートのラスボス
長かったな…
228:千手のクラッカー
8年か…長かったぜ本当
229:ゴ=ミ
長かったですねぇ…
230:1つ目の青巨人
この日をどれだけ待ち望んだことか
231:幻想郷の破壊神
待ちに待った日だぁ…
232:マイクラ界の匠
<<227 <<229 <<230 まあ僕らはそんなに待ってないけどね?
233:ゴ=ミ
<<232 それはいっちゃいけない
234:1つ目の青巨人
いうて3年は待ったぞ?
235:Gルートのラスボス
<<234 オイラは1年くらいだな
236:千手のクラッカー
まぁまぁまぁ!良いじゃねぇか!年数は関係ないって!
237:幻想郷の破壊神
そだねぇ、折角の原作開始なんだよー!
238:ガランおじいちゃん
そういうわけで俺は雄英高校行ってくるわ!
239:1つ目の青巨人
<<238 いってらー
240:マイクラ界の匠
<<238 あーそういえばガランニキ雄英入試受けるんだっけ?がんばー
241:千手のクラッカー
<<238 受かってこいよー!
242:Gルートのラスボス
<<238 頑張れよ
243:ゴ=ミ
<<238 がんばってくださいねー!!
244:幻想郷の破壊神
<<238 取るからには1番!ファイト!
245:ガランおじいちゃん
おう!行ってきます!爆豪の野郎に目に物見せるぜ!
246:千手のクラッカー
あーあ、折角の原作とガランニキの晴れ舞台、冥ネキも来ればよかったのに…
247:幻想郷の破壊神
それに他の皆もねー?来てない人多くない?
248:ゴ=ミ
まったく、何処で何してるのやら…誰か知りません?
249:Gルートのラスボス
あ、オイラ知ってるぜ?
250:1つ目の青巨人
<<249 マジ?
251:Gルートのラスボス
冥ネキと黒死牟ニキは相変わらずオール・フォー・ワンを追ってて、最近足取りが掴めそうらしく、なんでもオビトニキ、ダイヤニキ、オーガニキが駆り出されてるらしいぜ?
他の奴らは知らんが
「どらららららららららら!!!………ふぅ、おーい!こっちは片付いたぜ」
「俺の方も終わった、これより尋問を開始するところだ」
「まったくあの人は、人使い荒いんだよなぁ…いくら俺が移動に便利だからってこき使いすぎなんだよ」
「そう言うなら俺だって!回復要員で連れてこられたんですよ!ひどくないっすか!?ガランニキは今頃雄英の入試受けてんのかな…」
「うるさいぞオビトニキ、ダイヤニキ……まだまだやるべきことは残っているんだからな…今日中に終わるといいな」
「「……はーい(へーい)」」
252:千手のクラッカー
うわぁ…オビトニキ、ダイヤニキ、オーガニキぃ
253:Gルートのラスボス
ま、オビトニキは黒霧みたく移動できるし何かと便利だからな。それにダイヤニキもなかなかいない回復要員、オーガニキも隠密に優れてる
冥ネキにとってはこれ以上ないほどの人材だろうな
254:幻想郷の破壊神
なんというか…うん、ご愁傷さま
255:1つ目の青巨人
冥ネキに目をつけられた時点でもうこうなる未来は決まってたんだなぁ…
256:ゴ=ミ
黒死牟ニキもうれしそうでしたからね…
257:幻想郷の破壊神
<<256 あーね、三人がこの掲示板に初めてきたときね?
258:千手のクラッカー
いつもなら止めるはずの黒死牟ニキも冥ネキ側だったしな…相当一人で回すのはしんどかったんだろ
259:Gルートのラスボス
黒死牟ニキが「あの三人には本当に感謝している。おかげで私の負担が劇的に下がった」って言ってたぜ
260:マイクラ界の匠
冥ネキの寄越してくる仕事ってもう一つの組織がやるようなものばっかりだからね。1人で組織レベルの業務を回してた黒死牟ニキに称賛を送れば良いのか、それとも個人にそんだけの量を寄越した冥ネキを批難すれば良いのか……わからないなぁ…
261:ゴ=ミ
<<260 あはは…
筆記試験が終わり、儂らは会場の人に案内されどでかいドームの門へと案内された
やっぱ実物はちげぇや、とか考えながら準備体操をする
「(う〜む、この試験何処までやってよいのだろうか…個性は……使わなくてもいいとして、せめて爆轟以上は取るか)」
「ね、ねぇ…アンタ、ちょっといい?」
「…………ん?儂か?」
首を声のした方…背後へと傾ける
そうそうアンタ、と背後にいた女子がそう呼びかける
………儂の目の前には、どこか見覚えのある……いや、見覚えがありまくる女子がいた
成る程会場で原作キャラと会うかもとは思っていたが、向こうから話しかけてくるとはのぅ
「なにか用か?」
「いや用って程でもないけどさ、他の皆と違ってなんかやけに落ち着いてて少し気になっただけ…ってのと、実をいうと私も緊張してるからさ、なにか落ち着けるコツとかあるのかなーと思って」
「あぁなに、そんなことか…聞くぞ?緊張ガチガチのヒーローがどこにおるんじゃ、それにこれは試験、尚更緊張しないだろうて」
その少女はハッとしたような表情をする
そして確かに、と納得したような表情へと変わり
「………そだね、アンタの言う通りだよ…私は耳郎 響香、この試験お互い頑張ろ!」
「儂は十戒 我楽、では先に行ってくるわぃ…あんまり遅れるでないぞ?」
儂はニッ、と耳郎に笑いかけ、直ぐに飛び出せるように足を一歩前に出し力を入れる
「……………っえ?それってどうい『はいスタートぉ!!!』
開始の合図と同時、儂は思いっきり(他の受験生へ被害が出ない程度に)地面を蹴り前へと進む
元々いた地点は最後尾らへんだったのだが、一瞬のうちに先頭を軽々越え駆ける
『どーしたぁ?!実践にはカウントなんざねぇんだよ!!走れ走れ!賽はもう投げられてんぞぉ!?』
『標的発見ブッコロス!』
「せぃ!」
“バコン”と音を立ててロボは大きくひしゃげ動かなくなる
思ってたより脆いのぉ、非力な受験生への考慮か?
路地からロボが顔を出す
軽く飛び回し蹴りを食らわせ壊し、その背後にいたロボたちをまとめて殴って破壊する
「ガハハハ!!それそれそれぇ!!!」
向かってくるロボをなぎ倒しながら進んでゆく
全てのロボは一撃で壊され、我楽の進んだ後には鉄くずが散らばる
後にこの光景を見た者は「ただの蹂躙」「ロボが可哀想になった」と語っているとかいないとか、
「…そろそろいいか、他の者達の分も残しておかないとのぅ」
開始から5分が経過した頃
ロボの亡骸の山に腰掛け一息つく、ヴィランポイントとレスキューポイント、合計で体感80pは取ったのでもうロボ狩りをする必要はないと感じたからである
他の人の分まで取ってしまって本来受かっていた人が落ちかねない(※実際はヴィランポイント78、レスキューポイント53で合計131、ぶっちぎり一位である)
さてさて、そろそろか?
そう思考した瞬間
会場に大きな地響きが鳴り響いた
「!来たか」
我楽は足に力を集中させ地面を勢いよく蹴り、跳躍をする
周囲の建物を大きく飛び越え、音の鳴った方角へと視線を向ける
「…ほぅ」
そこには先程までのロボがただのクズ切れに見えてしまうような程に巨大なロボが稼働していた
幸いまだアクシデントと言われるようなことは起こしておらず、周囲に人はいないことからもう他の者は逃げたのだろう
だが出てきたときに辺りの建物が倒壊し、それにより逃げ遅れた人がちらほら見える
我先にと退避をし、逃げ遅れた者を見捨てる、そんなんだから受からないのだ……
ヒーローを本当に志しているのかと思わず眉間にシワを寄せてしまったが……そんなことより
今はアレを対処するのに専念しようか
空中だというのにもかかわらず体を前方向に捻り、思いっきり空を蹴り巨大ロボへと接近する
「ガハハハハ!!行くぞ!!」
本来、我楽は得物を持って戦うタイプであるが、試験に持ってこれなかった
だがそれでもロボ相手に向かっていったのは何故か?答えはシンプル
得物があろうがなかろうがどっちだっていいからである
「掉没辜」
“ドガガガガガガガガガガガガガ”
轟音が響きロボの装甲がものすごい勢いでひしゃげていく
凄い迫力だが我楽は単に殴り続けているだけ、そこに技術も個性も無い…と言われて、どれほどの人が信じるだろう
バチバチと音を立てながらも尚完全には壊れていないようで腕が我楽へと襲いかかる、が
「邪魔じゃぁ!!!」
向かってくる腕さえ片手間で粉砕する
腕の接続部が破壊され腕は宙を舞い近くの建物へ直撃する
我楽が得物を使う理由はシンプル、便利だからであるに過ぎず
得物があろうがなかろうが、同等のポテンシャルを引き出せる
聞こえはいいが言ってしまえば脳筋…それがこの男なのである
「終わりじゃァァァ!!!」
殴られ続けてもはや原型を維持するのでやっとな巨大ロボへトドメの一撃を喰らわせる
その一撃で原型さえ無くなり、鉄くずとなる
そこで
『終ー了ーー!!!』
試験終了が告げられた
New
コテハン名:Gルートのラスボス
転生者:サンズ
コテハン名:ゴ=ミ
転生者:ミ=ゴ
コテハン名:1つ目の青巨人
転生者:ギガンテス
コテハン名:マイクラ界の匠
転生者:クリーパー
コテハン名:仲間を大切にするクズ
転生者:オビト
コテハン名:ヘアースタイルがサザエさん
転生者:東方仗助[クレイジーダイヤモンド]
コテハン名:青いオーガ
転生者:蒼影
めっちゃ増えたねー転生者、けどまだ登場してない人数名居るんだよねぇ・・・
今回はざっとこんな感じ!次回もよろしくー!
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5話 報連相はしっかりしよう
そして…転生者増やしすぎた疑惑…うまく全員扱いきれるか不安になってきた………
耳郎響香 視点
あいつの第一印象は(大きい人)だった
初めて見かけたのは校門前、なにやら人混みで明らかに目立つ大きさのあいつがいた。出っ張りみたくあいつだけやけに周りより大きくて目立ってたんだけど、本人は何故か上の空
表情は…前髪のせいでよく見えなかったんだけど、それでもなんだか人と話してるような、会話してるような不思議な感じがしてた
少し経って急に校門入っていったんだけど、その姿がどこか元気そうで、感情の起伏が激しい人なのかなと思いつつ後を追うように私も中に入った
筆記試験が終わり、実技試験の開始前、又もや軽くストレッチをして体をほぐしている最中のあいつを見つけた
その時の私は…いや、会場にいたほとんどの人がそうだったと思うけど緊張してて、その中で緊張のきの字もしてなさそうなあいつを見かけて、思わず声をかけてしまった
勢いで声をかけたので当然なにも考えてなくて、丁度気になった事を聞いた
緊張してないのか?どうやったら緊張が無くなるか?と
そしてあいつは少し考える素振りをして私に言い放った
緊張ガチガチのヒーローがどこにいる?
…と
そこで私はハッとして、そしてその言葉に納得した
あいつはこの試験を受ける者の一人としてではなく、ヒーローを志すものとしてその言葉を発したのだと
言われて確かに、やってきたヒーローがそんな調子じゃ逆に不安感を煽るだけだ
あぁ、こんなやつがヒーローになるんだろうな
そう思っていると突然あいつが「先に行く」と告げた
どういう事かと問い返そうとしたが、その瞬間試験開始の合図が出され、あいつは地面を蹴り先頭へと駆け出していった
我楽 視点
実技試験から一週間あたりが過ぎた頃、儂は雄英からなにか届いていると親に言われ封筒を手渡される
その封を開き、中身を取り出すと、丸い装置らしきものが出てきた
「お〜これが………そういえば、これどうやって動かすんだ?」
超絶機械音痴たる儂は動かし方が全くわからず、アレやコレやと試し、5分後くらいに封筒の中にまだ入っていた説明書らしきものを見つけるまで格闘した
そして説明書を読み、動かそうとするもなかなか動かず、掲示板にて助言をもらいなんとか起動させた
『私が投影された!!』
「オールマイト!迫力あるのぉ」
これは知らない人はとても驚く所なのだろうが、残念ながら知っている我楽はこれといった反応は示さず、どちらかというとオールマイトの画風に驚いていた
なにせ我楽はオールマイトを生で見たことがない
それどころかテレビも滅多に私用しない我楽にとって、オールマイトはほぼ初見ということになる
事前に知っていたとはいえ、やはりテンションは上がる
そしてオールマイトは言葉を続ける
『え?何故私が写ったのかって?それはね、今年から私が雄英に務める事になったからさ!!』
「(うむ、それはしってる)」
『さて、驚いてる所申し訳ないんだけど…早速!結果を発表しよう!十戒少年は筆記では文句なしの合格!全ての教科で95点以上の高記録を叩き出していた!』
そのことを聞き我楽はほっと胸を撫で下ろす
実は我楽は実技に至っては得意なことも相まって問題はなかったのだが、勉強は得意ということでは無く、至って平均であった
だが平均では雄英の狭き門は通れない、そのため他の転生者達に猛烈にしごかれ、その結果なんとか高得点を叩き出していた
『続いて最も大事な演習試験だが……………おめでとう!合格だ!気になる得点だが、ヴィランポイント80p!』
「80!?そんなに取ってたのか…」
『しかし!採点基準はヴィランポイントだけに非ず!救助活動ポイント!しかも審査制!我々が見ていたもう一つの基礎能力!レスキューポイント!65p!』
「…まて…ん?」
『合計145p!文句なしの主席合格だ!来いよ少年!ここが君のヒーローアカデミアだ!!』
いくらなんでも…取りすぎたくね?
まず、間違いなく爆豪が荒れる。原作より荒れるし儂への当たりも強くなる………
丸い装置が止まり、シンと静まり返った部屋で我楽は
嬉しさ半分、諦め半分で写し出されたオールマイトをただ静かに眺めていた…
入学当日
「うむ…この制服、なかなか動きやすいな…」
制服に袖を通し、鏡でその姿を見る
支度をして親に行ってくると伝え家を出る
数分後、雄英へと着き自分のクラスへと向かう
「っと、1-A、1-A………お、ここか!」
巨大な扉の前に立ち、一度深呼吸をする
今日、たった今この瞬間から、原作が動き出すのだ
待ちわびたこの日、今までの事を思い出しながら感傷に浸る
今思えば懐かしいものだ…
冥ネキが黒死牟ニキを使い潰し、それで黒死牟ニキが助けを求めてきたり…
オビトニキが冥ネキに連れて行かれたり…
見かねたクラッカーニキが黒死牟ニキ達にクッキーの差し入れに行ったり…
冥ネキのブラック環境に耐えきれなくなったダイヤニキが脱走を試みるも、ダイヤニキがいなくなった分だけ仕事が増えると冥ネキにそそのかされた黒死牟ニキ達に捕らえられたり…
………
…あれ?
なにやら良い思い出が一つもなかった…というか冥ネキがやばいってのが再確認できたっていうか…まぁいいか
思考を切り捨て、我楽は扉を開ける
そこには
「なんなんだよお前は!!ちげぇつってんだろ!?」
「いやいや嘘は良くない!無理してキャラ作りしてるんだよね?分かるとも!安心してくれたまえ!」
「だから俺の性格は元からだっつってんだろぉがぁぁぁぁ!!!」
「」
“バタン”
我楽は一度扉を閉めた
324:ガランおじいちゃん
見間違いかなエルキドゥがいるように見えるんだけども
325:千手のクラッカー
おおということは、ガランニキもAになったんだな
326:幻想郷の破壊神
やったじゃん!
327:ガランおじいちゃん
…おい待て、どゆことだ
328:マイクラ界の匠
え?
329:幻想郷の破壊神
え?
330:千手のクラッカー
お?
331:Gルートのラスボス
どうした?
332:ガランおじいちゃん
俺聞いてないが???
333:千手のクラッカー
………え?
334:マイクラ界の匠
あれ?
335:幻想郷の破壊神
うん?
336:Gルートのラスボス
…まて、連絡係は誰だ
337:千手のクラッカー
…チルノネキ
338:Gルートのラスボス
…はぁ、そういうことだ
339:幻想郷の破壊神
つまり?
340:Gルートのラスボス
………あの馬鹿
341:マイクラ界の匠
えっと、チルノネキが職務放棄したせいでガランニキに情報がいかなかったと?
342:千手のクラッカー
そういうことだな
343:天の鎖
はっはっは、つまりチルノネキとチルノネキに任せた者が悪いということだね?分かるとも!
345:ガランおじいちゃん
チルノネキに任せたのは誰だ?
346:千手のクラッカー
…ダイネキ
一方その頃
「チルノちゃん!あそこにもカエル!」
「おっ!凍れー!」
カエルを凍らせて遊ぶ少女二人の姿を見た者がいたとかいなかったとか…
347:マイクラ界の匠
ダイネキって基本真面目で何でもできるけどチルノネキが絡むとどうしてもチルノネキ優先のバカになっちゃうからなぁ…
348:千手のクラッカー
いや、いつもならそれでもやるときはやるだろ…けどそうか…タイミングが悪かったな
349:幻想郷の破壊神
なんでー?
350:ガランおじいちゃん
タイミング?
351:Gルートのラスボス
………あーそうだな、タイミング悪いな
352:千手のクラッカー
…久々の休日なんだよ、チルノネキ
353:ガランおじいちゃん
あぁ…
354:マイクラ界の匠
そっか…
現実世界
「さて………どうしようか」
閉ざされた扉の前で、儂は固まっていた
理由は単純明白、あの空気感の中、入って行きづらいということである
ただでさえ荒れてる爆豪…そんな危険物となんかなるべく関わりたくないのが本音…だが四の五の言ってられないか…?
我楽が扉の前でどうしようかと悩んでいたその時だった
“バンッ!”
勢いよく扉が開かれ、エルキドゥが顔も出す
いきなりのとこで呆けていた我楽の手を勢いよくエルキドゥが掴み
「なんでずっとそこに居るんだい?早くこちらへおいでよ!」
「え」
勢いよく引っ張られる
そうして教室内へと入れられ、そこで見知った顔を見つける
向こうもこっちに気づいたようで声をかけてくる
「我楽君!」
最初に反応したのは緑谷、こちらを見かけると嬉しそうな表情でこちらに駆け寄ってくる
…犬?
「お、おぅ緑谷か、受かったんじゃな?よかったよかった!」
儂は素直にそう告げる
まぁ実際は受かること知ってたんだけどーとは口が裂けても言えないのでその言葉は飲み込む
「あ、あんときの」
続いて声をかけてきたのは耳郎、まぁ試験で少し話しただけなんじゃけどな…よく声をかけれるのぉ…前世の儂じゃぁ到底むりなことだ…
「ん?おお確か…耳郎じゃったか?またあったの!」
儂は耳郎にそう返す
そうすると耳郎は腕に着いてるエルキドゥを見て
「ん?なに?あんたら知り合いなの?」
と言ってきた
まぁ状況的になぁ…今儂の腕にエルキドゥがひっついている状態
儂を教室に無理やり入れた時に何故か腕にくっついた
…え?なんか離れないんだけど
とまぁ儂を教室内へと入れたのもコヤツだし、そう思うのも自然か
緑谷はえ?友達いたの!?…と感じ取れるような表情をして驚いていた
失礼じゃない?ねぇ失礼じゃない??
まぁ取り敢えずは知り合いと言っておいた…あといい加減離れよう?え?疲れた?知らんが?
そうこうしていると爆豪が儂を見つけたのか声を荒げて言ってきた
「あ゙?!てめぇは!」
「あ………うむ、爆豪か、元気そうで何より」
「なんで露骨にテンション下んだよゴラァ!」
儂はわざとテンションを下げて言葉を返す
なにやら切れ散らかしているようじゃが…まぁほっといても大丈夫じゃろ
………ん?今なにか踏んだ?
足に若干の違和感を感じ、足元を見る
するとそこには
「……おい、足元くらいよく見ろ」
芋虫担任がいた
あ…えっと……うん、なんかすみません
New転生者
コテハン名:天の鎖
転生者:エルキドゥ
何故かガランニキへの好感度がカンストしてるエルキドゥ。性格は元気、とにかく元気
後普通に強いし『人よ、神を繋ぎ止めよう』(エヌマ・エリシュ)使える
コテハン名:氷の妖精⑨
転生者:チルノ
バカ、ホントにバカ。だけど実力はある。大体初期の氷しか使わない轟くらいはある。そのせいで冥ネキの仕事をよく手伝わされている人。ダイネキと仲が良い
コテハン名:大妖精
転生者:大妖精
チルノネキのお目付け役+まとも枠
実力はそこまでないけど性格やら人柄で色んな転生者から信用されてる。チルノネキのことになると少しバカっぽくなる難点がある。チルノネキと一緒にいたら冥ネキに巻き込まれた被害者
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閑話 転生者紹介!①
現在の転生者達 解説!
今回は初期の転生者を紹介するぜ!!
コテハン名:掲示板でのコテハン
転生者:キャラクター名
本名:この世界での名前
戦力:戦闘能力をD〜Sに位付けしたもの
Dは一般人クラス、Cは一般人ヒーロークラス、Bはプロヒーロークラス、Aはエンデヴァーと同等かそれ以上、Sは弱体化オールマイト、弱体化オールフォーワンと同等、という見方になっている
コテハン名:ガランおじいちゃん
転生者:ガラン
本名:十戒 我楽
個性:臨界突破(クリティカルオーバー)
戦力B 個性使用時A
身長:406cm
本作では主に主人公達と関わり、主軸になる転生者。緑谷と同年代。黒髪ショート、前髪が目元を隠しており視線が分かりづらく、髪は手入れしていないので少し癖っ毛やらがはねていることもしばし。好きなものは辛いもの全般、強い者、優しい者、芯を持っている者。嫌いなのは苦いもの全般、外道、オールフォーワン。苦手なものはエルキドゥ(グイグイ来すぎて逆に困るらしい)
特徴として年寄のような喋り方をするが、稀に普通の口調になる場合があるらしい
一人称は儂
コテハン名:千手のクラッカー
転生者:クラッカー
本名:千手 菓子
個性:クラッカー
戦力:A
身長:262cm
いつもどこかをフラフラ彷徨ってる気まぐれお兄さん。まともなときとふざけるときはきちんとわけてる(雰囲気を壊さずにおちゃらけるいい人)
黒死牟ニキと冥ネキの勧めで一応仮免を取得してはいるが、本人が痛いのを好まないのでそもそも戦うことをあまりしない。ガランニキと仲が良く、互いに冗談を言い会える仲。個性で造るビスケット兵は大体戦力B、本人もそれなりに覇気を使えるので普通に凶悪。姿形はそのまま原作と変わらないが、顔の傷がないという違いもある。好きなものはビスケット、自由、いいやつ。嫌いなのはキムチと炭酸飲料、痛いこと全般、オールフォーワン。苦手なものは寒い場所、冷たいもの
一人称は俺
コテハン名:お労しや兄上先輩
転生者:黒死牟
本名:継国 巌勝
個性:鬼化
戦力:A
身長:190cm
転生者達の中で随一の苦労人。冥ネキによくこき使われており、オビトニキ達が来なければ年中無休で残業三昧であったが、転生者が増えてきたこの頃では月一で休みが貰えるらしい。見た目はそのまま黒死牟。痣や全集中、透き通る世界を使用でき、身体能力お化け、再生能力も相まって近接化け物と化している。好きなものは強者、仲間、和菓子、和食、休日。嫌いなのは残業、仕事。苦手なものは冥ネキ
一人称は私、俺
コテハン名:幻想郷の破壊神
転生者:フランドール・スカーレット
本名:フランドール・スカーレット
個性:破壊
戦力:S
身長:120cm
皆が日本に転生したのに対し、何故か海外に飛ばされたやつ。見た目と身長のせいで幼女、ロリと間違えられることがほとんどで内心気にしてる。最初期の方は転生元の性格が残ってたけど最近ではフランに汚染されてもうほぼ原型を留めていない元男。昔、個性の凶悪さ、個性ではないのにもかかわらず生えている羽のようなものや身体能力、肉体強度、再生能力、生命力故に周囲から忌み嫌われ恐れられており、そのせいで一時期は精神が不安定になっていたが両親や転生者達の努力の末最近では安定してきている。好きなものは皆、可愛いもの。嫌いなのはロリと間違われること、ロリコン、変態、虐め。苦手なものは初対面の人。所謂コミュ障
一人称は私
コテハン名:黒鳥操術の使い手
転生者:冥冥
本名:黒鳥 冥
個性:黒鳥操術
戦力:B
身長:162cm
多くの転生者達の苦労の中心。常日頃からオールフォーワン関連を洗い出しては潰すという転生者達の中でもトップクラスでオールフォーワンを嫌ってる人。転生者達の資金を賄う為に会社を立ち上げ、数名の転生者を脅して無理やり快く協力してもらっている。つまりオールフォーワン関連と会社経営の両立をしており何気に凄い。冥ネキ自身はすごく有能であり一人でものすごい量の仕事や情報を的確にさばける技量の持ち主だが、他の転生者にはあまり容赦がなく、自身と同等くらいの仕事を渡している。忙しいのであまり掲示板に顔を出せていない者の一人。好きなものは仕事、金、転生者達。嫌いなのはオールフォーワン。苦手なものは周りの人に合わせること
一人称は私
今回はここまでだぜ!
簡易だから少し短めになったけど許して!
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閑話 転生者紹介!②
コテハン名:Gルートのラスボス
転生者:サンズ
本名:骨山 三途
個性:スケルトン、近道、ガスターブラスター
戦力:A
身長:156cm
素で個性複数持ちの何気にやばいやつ。個性スケルトンの影響で見た目が骸骨(サンズ)になっており、耐久、腕力共にペラペラ、下手したら小学生と同等かそれ以下と言われている。
基本的に怠惰ではあるが情報の取得はいち早く情報屋としての一面もあり、転生者の間ではサンズニキに聞けば大体分かる、とも言われている
実力は本人の技量や個性で言えば戦力Sと対等に戦えるのだが肉体が脆すぎるという欠点を抱えているためAとなっている
大のケチャラーであり食べ物には必ずと行ってもよいほどケチャップをかけて食べる(量が食べ物を覆い尽くすくらい)
ギャグセンスがとてつもなく聞かせた者は驚きのあまり声も出なくなるという(実際は寒すぎて固まっているだけなのだが)
転生者の一部の者しか知らないが弟がいるらしい(見た目、性格共にそのままパピルス)
好きなものは怠けること、ギャグ、ケチャップ、弟、皆。嫌いなのはオールフォーワン、仲間(特に弟)を傷つけるやつ。苦手なものは集中
一人称はオイラ
コテハン名:ゴ=ミ
転生者:ミ=ゴ
本名:後藤 魅御
個性:ミ=ゴ
戦力:C
身長:150cm
一般通過神話生物。メンタルがただの一般人のそれであり、戦闘面でもただ一般人より少し硬くて力があるだけなので然程強くない。その為戦闘面ではなくサポート面で活動している
頭が良く状況把握、情報処理、適切な判断力等を兼ね備えており一時期冥ネキにターゲッティングされていたが、親からの反対や性格、本人の性格やセンスなど様々なことがあり今では転生者達の中でも珍しい原作に関わらない方針を定め一般人として社会に溶け込んでいる(だがそれでも転生者達が原作に絡むことでどのような変化が起きるか楽しみなので見たり助言したりなどはする)
性格や頭の良さから様々な転生者から頼られる存在となり、一時期『ミ=ゴのお悩み相談所』なるものを開いていたが悩みが殺到しすぎたせいで僅か数日で辞めたとか(悩みの多くが冥ネキ関連)
近頃なにやら電気銃等の武器の製造に力を入れているらしい
好きなものは研究、平穏、未知。嫌いなのはオールフォーワン。苦手なものは唐辛子
一人称は私
コテハン名:1つ目の青巨人
転生者:ギガンテス
本名:巨人 大
個性:ギガンテス
戦力:B
身長:178cm 個性使用時5m
性能がギガントマキアの劣化と化している転生者。実際筋力、耐久、全てギガントマキアに劣っている
戦力で言えばBだがデカい分的になりやすく、更に攻撃が大ぶりで躱しやすいので戦力Cでもある程度戦えるどころかワンちゃん勝てる事もあり、戦闘向きではないと判断され、戦闘は控えるようにと言われている
性格は普通の男子高校生と何ら変わらないので悪乗りしては怒られての繰り返しである(尚、本人に反省ナシ)
好きなものは大きいもの、オレンジジュース、人間(例外あり)。嫌いなのはオールフォーワン。苦手なものはみかんの皮(過去の目潰しの経験から)、玉ねぎを切ったときの目が染みるあれ
一人称は俺
コテハン名:マイクラ界の匠
転生者:クリーパー
本名:爆理 匠
個性:自爆
戦力:C
身長:164cm
爆発少女。倫理観が個性のせいか他とズレており生死に無頓着。だが性格は明るく活発であり破壊神ネキと仲が良い
個性自爆は自身の内側から爆発を起こす個性で当然個性を使用すれば爆発する。自爆すれば数時間後に自身の最後に使ったベットにリスポーンする(リスポーンは一日5回)リスポーンは自爆以外では反映されない
好きなものは壊すこと(特に自爆による破壊)、歴史、メロンソーダ。嫌いなのはオールフォーワン、壊れないもの。苦手なものは持論を押し付けてくる大人
一人称は私、僕
コテハン名:仲間を大切にするクズ
転生者:オビト
本名:うちは オビト
個性:忍術
戦力:A
身長:154cm
苦労人No.2、よく冥ネキにタクシー代わりにされている。性能的にいえばオビトの若干下位互換、すり抜けは最高級の防衛手段だが精々1分半しか維持できない。冥ネキにこき使われているダイヤニキ、オーガニキと仲が良く、黒死牟ニキには尊敬に近いなにかがある
最近オールフォーワンの活動が活発になってきているようで、冥ネキから渡される仕事の量が増量、密かにオールフォーワンへの恨みが強くなったらしい
好きなものは仲間、休日、敵の滑稽な姿。嫌いなのはオールフォーワン、クズ。苦手なものは冥ネキ
一人称はオイラ、僕、俺
コテハン名:ヘアースタイルがサザエさん
転生者:東方仗助
本名:東方仗助
個性:ナシ
戦力:B
身長:180cm
苦労人No.3。無個性だが素の身体能力が高く、スタンド持ちである為普通ヒーローより強い。周りから「無個性詐欺」など呼ばれている
貴重な回復枠なので重宝されており、オビトニキ、オーガニキと仲が良い。
本物の仗助と同じように髪型が地雷で、「ーッス」が口癖。
実は相澤先生と知り合いでたまに手伝わされているらしい
好きなものは仲間、休日、ゲーム、パチンコ、賭けごと。嫌いなのはオールフォーワン、髪型にいちゃもんつけるやつ。苦手なものは冥ネキ
一人称は俺
コテハン名:青いオーガ
転生者:蒼影
本名:鬼人 蒼影
個性:糸、影
戦力:B
身長:186cm
苦労人No.4。暗殺、隠密を主にしており、気配の静けさ、足音のしなささから「え?お前いたの?」くらいに影が薄い…溶け込むのがうまい
オビトニキ、ダイヤニキと仲が良い
通常クールで無表情、冷徹なオーガニキだが、とある休日に一人でパフェを頬張っている優しい笑顔をしたオーガニキを見かけた者がいたとかなんとか…
実力は本物には劣るもののプロヒーローとしての実力はある
好きなものは仲間、休日、甘いもの(特にパフェ)。嫌いなのはオールフォーワン。苦手なものは冥ネキ
一人称は俺
コテハン名:天の鎖
転生者:エルキドゥ
本名:天乃 鎖
個性:天の鎖(エルキドゥ)
戦力:A
身長:自由自在
肉体が泥の人形なので性別が無く無性(変えようと思えば男にも女にもなれる)で肉体も多少は変化可能。基本大人しく優しい、本物のエルキドゥと同じような性格をしているが、ガランニキへの好感度が何故か振り切れている。実は過去に色々あって、その際ガランニキに好意が出てきたとかなんとか…?性能は本物のエルキドゥより少し劣っており、サーヴァントではないので身体能力なども劣るが、鎖の扱い方や技術面でいえばまさるとも劣らない。『人よ、神を繋ぎ止めよう(エヌマ・エリシュ)』は使えるが威力、範囲共に低下、だがそれでも強い
好きなものはガランニキ。嫌いなのは錆、カビ、オールフォーワン。苦手なものは呪いの類
一人称は僕
コテハン名:氷の妖精⑨
転生者:チルノ
本名:氷生 チルノ
個性:冷気
戦力:B
身長:130cm
隠れた苦労人。黒死牟ニキ、オビトニキ達の仕事の一部をたまに手伝いとして負担しているが、そうなると必ず最低でも1週間程は働き詰めになる。
ダイネキと仲が良く、性格は⑨
いたずら好きでよくちょっかいをかけてくる。ただ根はいいやつなのでなんやかんや皆から愛されている(信用はまた別)
実力的に氷しか使わない初期轟くらい
見た目は氷の羽がないチルノ
好きなものは仲間、休日、遊び、ダイネキ。嫌いなのは仕事、オールフォーワン。苦手なものは冥ネキ
一人称はあたい
コテハン名:大妖精
転生者:大妖精
本名:妖精 大
個性:ナシ
戦力:D
身長:130cm
チルノネキのお目付け役+親友。真面目でしっかりと、何事も卒なくこなす秀才、その性格や人柄故に皆からよく頼られているまとも枠。ただしチルノネキが絡むと基本少しバカになる
チルノネキと一緒にいたらついで感覚で冥ネキの悪夢に巻き込まれ、実はチルノネキに少し申し訳なく思われている
好きなものは仲間、休日、チルノネキ。嫌いなのはオールフォーワン、仕事。苦手なものは冥ネキ
一人称は私
次回からは普通に本編始まるでー
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6話 いざ体力測定!
「うぇ!?誰この不審者!!」
「どっから入ってきたんだ、ここ雄英だぞ!?」
そばにいた耳郎が我楽の足元の芋虫モドキ男性に指を指し声を上げ、飯田も警戒しつつ耳郎と同じ事を指摘する
まぁ気持ちはわからんでもないぞ?俺も知らなかったら絶対ポリスメン直行だしな?うん
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け…ここはヒーロー科だぞ………後五月蝿い」
「先生よ…どうしてそんな所におるんじゃ…」
「「「先生!?」」」
うん、そりゃそうだよね?そういう反応なるよね?
こんな教師この人だけだよきっと…
あ、グラウンド集合?りょうかーい
………先生、もう少しマシな登場の仕方なかったんですか?
…え?ない?知らん?はよ行け?……………そすか
この体操着なかなかいいな、動きやすくて
相澤先生の指示のもと、俺らはグラウンドへと来ていた
因みに移動中に飯田とお茶子ちゃんとは挨拶済ませました
飯田とお茶子ちゃんから緑谷の話を聞いたんだけど…飯田…なんなんだその独特な腕の動き、説明するときに必ずと言っていいほどそれするから話が頭に入ってこないんだよ
因みに俺とエルキドゥの代わりに青山と口田がいなくなってることが分かった
…ご愁傷さま、でも君等の分まで頑張るからね!
そんなこんなで、相澤先生がソワソワしている皆に今回の趣旨を伝える
「んじゃこれから、個性把握テストをおこなう」
「「「個性把握テストぉ!?」」」
皆が同時に同じ事を言う
仲良しね君たち、今日あったばかりでしょ
まぁ色々と相澤先生が説明してくれてたけど…変わった所なく原作通りのやつだねうん、さあさあここいらでちょっとばかし………
格の違いってやつを見せてやろう
あ、エルキドゥも手伝っ「いいとも!」…即答ですね
デモンストレーションとして実技試験1位の俺がやれって事でボール渡されたんだけど…個性は、まぁ使わなくていいかな
………あーやっべ、殺意と敵意の籠もった視線が背後からぁ……振り向きたくねぇ…絶対ヴィラン予備軍爆豪だろ「僕があいつ潰してこようか?」うんやめて???
エルキドゥをなんとかなだめて(?)俺は投げるフォームを取る
「さて………ふん!!!」
“ドガァン!!!”
「うわっ!砂埃が、!?」
「目が、目がぁぁぁ!!!」
投げた衝撃であたりに突風が巻き起こり、その風が砂を持ち上げ観戦していた生徒たちに襲い掛かる
ところどころから悲鳴が聞こえてくるあたり、砂が目に入ったのだろう、砂埃が舞い生徒たちの叫びが聞こえる…まさに阿鼻叫喚である
………二次被害が凄いね
わざとじゃないんだよ?だから…ね、俺は悪くないよね
「………どういう力してんだ十戒お前、ボール投げで普通ならない音が鳴ったぞ…まぁ幸いにもボールはかろうじて生きてるから測定自体はできてるんだが、これは新しいのに変えないといけないな」
「うむ……すまぬ相澤先生」
相澤先生のため息が聞こえる…どうやら先生もわざとやったわけではないというのは伝わったようだ
そうして徐々に視界が晴れていき、砂を多少かぶった皆が出てきた
アハハ…ごめんね皆、ゴメンだからその目やめて?
記録は976.4mだった、案外本気で投げたんだけどまぁこんなもんか
やっぱむずいなボール投げって…技術的に言えば俺は多分ド素人のそれだったろう。だから投げるとき思いっきり空気を叩く轟音がなったし、やっぱ工夫できるところ色々とあるもんだな
そして俺の記録を見た皆は大はしゃぎ。子供か君等は…子供だったわ
そしてふと誰かが「面白そう」と口にする
あーあ…案の定相澤先生の空気がどんどん変わってく
「面白そう…か、君たちはヒーローになるためのこの3年間、そんな腹積もりで過ごす気か?」
「よしならこうしよう。トータル成績最下位のものは見込みがないと判断し、除籍処分としよう」
「「「はぁぁぁぁぁ!?!?」」」
「生徒の如何は先生の自由…これが雄英高校ヒーロー科だ」
おぉ…すっごい相澤先生元気だな
この時の顔だけ見たら悪役の笑顔なんだよなぁ…
なんでだろうね?物凄く楽しそう…性格わりぃ
そんなこんなで地獄の個性把握テストが幕を切った
因みにエルキドゥは終止笑顔だったとさ
なんでも俺がボール投げたときに爆豪の目にも砂が入って悶え苦しんでる姿が見れたから、らしい
………なんでそんなに爆豪きらってんの?
【第1種目:50m走】
「0.4秒」
「うわっ!また風が!」
………スマソ
【第2種目:握力】
「680kg…か、うむ」
「540kg…負けた、か」
「いやどっちもゴリラかよ」
ふふん!勝った!………え?エルキドゥ460kg?あのほっそい腕のどこにそんな力あんだよ…
【第3種目:立ち幅跳び】
「………669m」
「…バケモンだろ」
本気出せば一キロいけるが???
【第4種目:反復横跳び】
「ふ、オイラについてくるとはやるな」
「お主こそ、中々良いではないか」
「いや端から見たらお前ら残像つくっててどっちもやべぇよ」
記録は峰田とおなじくらい、今回は砂埃は起こらなかったよ?学んだのだよ俺も
【第5種目:ボール投げ】
「…793.4m」
抑えすぎたかな?力加減って難しいなぁー…
………お、次は緑谷の番か
さてさて…お手並み拝見っと………
「最小で…最大を…!」
「SMASH!!!」
緑谷が思いっきり振りかぶり投げたボールは一瞬にして見えなくなり、見ていた者たちに風圧が押し寄せる
緑谷の投げた手をよく見ると指の一つが変色し、痛々しい事になっていた。だがそんなことはお構いなしにその手を強く握り相澤先生に「まだやれる」と意思表示をする
どんな精神したらあの歳であそこまで覚悟ガンギマリになれるん?もうここまで来ると少し怖いよね
「どーいうわけだコラ!訳を言いやがれクソデクてめぇ!!」
まぁ案の定というべきか、爆豪が緑谷に詰め寄る
そりゃね?無個性で自分より下に見てた奴が急にこんな記録叩き出したらね?けど原作通りに相澤先生に止められ―――
「駄目じゃないか、何しようとしてるんだい」
突如地面の空間が開きそこから鎖が勢いよく爆豪にからみつく
突然の事態に驚きを隠せない爆豪だったが声のした方を向き誰がこんな事をしたのかを把握する
「てっめぇ…!コノヤロぉ……!!」
爆豪は鎖を破壊しようと試みるが何度やっても壊れるどころか傷がつく様子もなく、終いに相澤先生に個性をしようされ完全に無力化された
「ナイスだ天乃…ったく、俺はドライアイなんだ、あまり個性を使わせようとするな」
「「「個性が凄いのに勿体ない!?」」」
まぁそんなこんなで持久走や上体起こし、長座体前屈などをやり、トータル成績はトップをとった
まぁ素の身体能力で…こんなもんよ!これ個性使ってないって凄ない???因みにエルキドゥは2位でした。君も対外よな
「因みに除籍は嘘な」
「「「はぁぁぁぁぁ!?!?」」」
そうして、個性把握テストは幕を閉じた
「あーそういや、おい十戒」
「……ん?なんじゃ?」
「お前個性使ってないだろ」
「え、まぁ…うむ」
「個性把握テストだつったよな?今回一位じゃなかったら除籍してたからな?」「え?」
頭が働かない時に書いたので文章力が低下してると思うけどまぁ…許してちょ
エルキドゥ視点
どのような感情を抱いているか
我楽:敬愛、親愛
相澤:多少尊敬
爆豪:殺意、悪意、敵意、警戒心
他のA組生徒:普通
追記 こんな感じかな?と描いてみました
【挿絵表示】
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