ACVD 繋がれた獣と黒い鳥 (StainHeart)
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Rusting Steel

処女作です
練習ぐらいな感じで書いたので文章がおかしくなってるとこなどあるかもしれません

そして私自身ACVDをそこまでやりこんではいません
にわかという部類かもです。そしてこの小説にはネタバレ要素が含まれておりACVDをクリアしてない方にはおすすめできません

このような稚拙な文でよければ御覧ください


何度目かの評決戦争のさなか

新たなタワーが発見された

 

3つの勢力は我先にと

タワー内部に自勢力のACや調査部隊を送った

しかしタワー内部から

帰って来たものはいなかった

 

タワー内部

エネルギー炉らしきエリアの前でどの部隊

も通信が途絶えていた

 

途切れる寸前の

ノイズにまみれた通信から僅かに聞き取れた音声は彼らの悲鳴と「獣…」という単語だけだった

 

傭兵は未開の渓谷地帯でジャンクパーツなどの収集をしていた

ジャンクパーツ収集とは云っても小遣い稼ぎのようなものである

近頃は依頼をこなす量が少なくなった

恐らくは運び屋のパートナーがいなくなった

こともあるのだろう

 

死神部隊隊長を撃破したあと傭兵は

糸を切らしたように生きる気力を

失っていた。運び屋のパートナー

マグノリアを殺したのは他ならぬ傭兵である

それでも運び屋ファットマンは

「お前のせいじゃないし、しょうがなかったことだ」

と言い自分を気にかけ仕事まで斡旋してくれる

彼がいなければ今頃傭兵は食って行く為の金も稼がず野垂死んでいただろう

 

『今日の所はもういいんじゃないか?

また厄介な無人兵器が出てきたら面倒だ』

もうすでにノルマの分のパーツは回収していた

「そうだな、今から帰還するからAポイントまで

移動しておいてくれ」傭兵は運び屋に指示を出す

 

『まて、渓谷の反対側から反応がある

これは…ACだ!それも複数』

渓谷の左右からそれぞれ4体ずつ合計8体のACが傭兵に迫っていた

「クソ!囲まれたこの数UNACか」

『いや全機生体反応がある!コイツら正気かよ』

傭兵はUNACの軍勢を相手に闘ったことがあり

手応えとしては有人機のほうが差異はあれど

明らかに上だと知っている

つまり相手は貴重な戦力であるACのパイロットを犠牲にしてでもこちら側を仕留めるであろうと予測できた

 

左右から迫る8体のAC全員に紅いエンブレムがついていた、三大勢力のうちの一つヴェニデだ

まず最初に仕掛けてきたのは武器内蔵腕のスナイパーキャノンを装備した逆関節機体だった

傭兵はスナイパーキャノンをとっさにハイブーストで回避しグラインドブーストでいっきに接近して加速をつけた蹴り、ブーストチャージを逆関節に放った

最高加速での蹴りを受けた逆関節は

炎を上げながら大破した

回りの3機のACは距離を取りつつ各々の武器で傭兵を迎撃しようとする、しかし傭兵はハイブーストで敵の弾道を反らしながら囲まれないように渓谷の反対側に逃げ込んだ

(この数だまともに殺り合ったらこちらが殺られる、確実に一体ずつ倒さなければ。それにしても片側の4機は手を出してくる様子はない傍観のつもりだろうか

まぁこちらにとってはそのほうが都合が良い)

傭兵は岩場の隅に隠れ残り3体が来るのを待ち構えた

ハンガーに搭載したヒートパイルを装備して。

そして迂闊に近寄ってきた中量の機体に

すかさず最高威力のヒートパイルを叩きつけた

真正面からヒートパイルの弾頭を受けた中量機は跡形もなく爆散した

付近いるACは残り二機、重量二脚と軽量二脚だ

岩影から素早く飛び出し壁を使い三角飛びで重量の後ろに回り込み残りもう一発のヒートパイルで貫く

瞬く間に傭兵と一対一となった軽量はヒートマシンガンとライフルを撃ちながら撹乱しようとするも傭兵は二段階によるハイブーストでマシンガンとライフルを巧みに避けながらバトルライフルとガトリングで軽量を一気に削りきった

 

片側の4機のACを倒すと反対側で傍観していたACも接近してきた

傭兵の乗ったACはバトルライフルとガトリングを構える、しかし相手は射程圏内に入っても攻撃はしてこなかった。4機のACと傭兵が睨み合う

「大した力だ。再来した伝説の傭兵を倒し

死神部隊をも退けただけの事はある」

敵ACの隊長機の言葉で緊迫した空気は解かれた

 

「その情報そっちの勢力にも伝わってたのか?」

「あくまで噂の範疇であったがな今の戦果で確信がいった

貴様にならこの依頼が頼めるだろう」

傭兵は内心うんざりしていた何度もこんなことはあったがやはりいい気はしない

『そっちの部隊では相手を殴ってから頼みごとをするのか?』

「襲撃ついては謝罪をしよう。偽の情報か審議を確かめられなかったものでな」

味方を犠牲にして相手を計る。狂っているが実力主義のヴェニデらしい

「それに貴様らはミグラントを辞めようとしているのではないか?

もしこの依頼を成功させたならこの仕事を辞めても生きていけるだけの膨大な報酬と

地位や職を用意してやろう。受けないのならこちらはこれ以上の戦力を用意することも可能だが?」

確かに傭兵の精神と肉体はもう疲弊していたマギーの死

死神部隊隊長の駆る特殊兵器による汚染、いっそのこと楽に死にたかった。

そして運び屋も老いによる限界を感じ、いつこの職から足を洗おうかとずっと考えていた。

「どうするファットマン?その気になればコイツ等を蹴散らして逃げることもできるけど」

『俺はいつ死んでもいい身だお前さんにまかせるぜ

好きに生き好きに死ぬそれが傭兵だ』

報酬の内容からして失敗すれば死ぬ成功しても罠の可能性もある

考えたのち傭兵は答える

「わかった。依頼受けようじゃないか」

 

 

 



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Gravity

今回も山場がほとんどないです。申し訳ありません
未だに執筆は慣れません。特に会話文などが苦手で大分不自然な感じになっているかもしれません。あと独自設定や私自身の勝手な解釈なども入っています。そのようなろくでもない駄文でよければ引き続き続きご覧ください


運び屋と傭兵はタワーから少し離れたエリアを輸送ヘリで進んでいた。そこはマグノリアと最後に対峙した機械でできた施設と少し似ていた。施設は、まるで客人を招き入れる為の絨毯のようにタワー真下まで続いていた。

『タワーまでそろそろだな』

「あぁ、すまないなファットマン。今思えばこれまでの中でもかなりヤバい依頼を受けてしまったのかもしれない。」

傭兵と運び屋が受けた依頼は最近発見された新たな8つめのタワーの調査だった。タワーが発見された当初三大勢力は新たなタワーを手に入れようとタワーに侵入を試みたがこのタワーは他より警備が厳重らしく、この施設を占領するだけでもかなりの犠牲が出たらしい。

目下のタワー下まで続く施設は破壊されたAC、自衛装置の砲台の残骸、鉄屑と化した自立兵器が点々と転がっていた。それでも施設とタワーの内部の中枢エリア以外はヴェニデが占領したようだった。ただタワーの中枢エリアだけはいまだに立ち入ることすら出来ていないらしい。中枢エリアはそこだけ外部から遮断され、通信状況も悪く立ち入ったヴェニデの調査部隊の生還者も無く、情報は掴めていないらしい。依頼の詳細はそこに立ち入り侵入の邪魔をする要因を排除する、そして情報を持ち帰るというものだった。ヴェニデはこれ以上戦力を割くことができないと感じどの勢力にも属していない傭兵と運び屋に依頼をした。

 

『ハッハハ!勢力からタワー内部に入ってこいなんて依頼が来るなんてお前も有名になったもんだ!』

運び屋は傭兵とは対照的に快活に笑いながら言う

「だがタワー内部に入るなんてまともな傭兵に許可されることじゃない」

『確かにこの時代はそうだな。だが今は勢力のものとなっているタワーも数世紀まえは遺跡みたいなものだったんだ最後にデカイ宝探しが待ってたと思えば良いじゃないか。それにお前はこれまでだってそれなりにヤバい依頼を達成してきたんだ今更タワー内部調査なんて簡単だろうさ』

傭兵は呆れつつも運び屋ファットマンの言葉に心強さを感じた。

 

タワー内部の中枢エリア、そこは他のエリアとは隔絶された空間でかつてのスピリット級の特殊兵器が一つ収まるぐらいの広さがあった。一定の間隔でオブジェのような柱が立ち並んでおり最奥には外殻に覆われた巨大なエネルギー炉があり、その少し前方に開けた簡易ガレージのような空間があった。そこには血のような暗い赤と純白で彩られた人型の特殊兵器が鎮座していた。複数のコードで繋がれ、たたずむその姿はまるで首輪をされた獣か鎖でつながれた罪人のようだった。あたりには撃破されたACやUNACの残骸がいくつも転がっておりかろうじてACから脱出しようとしたパイロットも一人残らず血のシミや燃え滓にされていた。その惨状を作り出したのは他でもない繋がれた特殊兵器だった。特殊兵器の中の機械化された魂は殺意と憎悪を人為的に増幅・強調させるプログラミングを受けていた。

ファンタズマビーイング。驚異的な戦闘力を持つ人間の意識を電子化し制御可能な状態にする事により安定した強力な戦力を得るための計画。

この計画は元々クローニング・洗脳・選別という過程を経た個体を電子化するものであったが太古の研究者たちの中には、それでは個体それぞれの特異性が損なわれ著しい戦闘力の低下があるという考えもあり試験的に直接個体の意識を電子化し兵器に組み込むという試みをした。

それがこの中枢に設置された特殊兵器である。今は電子内に幽かに残る彼の意識はこの中枢エリアに侵入者が入るたびに殺意・憎悪とともに呼び覚まされ無防備入った者をかつての強力な戦闘力で虐殺するようになっていた。彼の意識は正に今、タワーの内部に侵入する者を感知し機械の身体に再び起動の準備を促していた。

 

傭兵はタワーの下層を進み上層を目指していた。螺旋状になったACが複数通れそうな広い通路をある程度進むと巨大なエレベーターのような部屋を見つけた。

「これは動くのか?」

『あぁ、どうやらヴェニデの連中がどうにかハッキングして使えるようにしたらしい。それに乗っていけば目的の最上階までたどり着く』

エレベーターに乗り装置を操作し上層向かう彼はおかしな感覚に陥った。何百何千年経ってもこのタワーや兵器は稼働し続けている。タワーに至ってはその保存のための仕組みは聴いたことがある、原理は解らないが建物の各部に老朽・破損を相互に修復するための装置があるらしい。自己修復を行い外敵に対しては自動で攻撃を行う、まるで生物よりも生物らしい振る舞いを機械がしているのだ。このタワーなどを創造した過去の人類は神の領域に足を踏み入れていたのではないだろうか。「その末がこの荒廃した世界か。皮肉...ってやつなのか」

『どうした?』

「なんでもない。ただの独り言だ」

『そうか。そろそろ最上層に着くももう少ししたらこのノイズが強くなって通信もできなくなる』

「もし...何か異常があったら構わずヘリでタワーから離れてくれ」

『手の平を返すようだが、死に急ぐことはするなよ。もうそろそろこの仕事もやめどきだと思ってる。お前さんが最後の仕事仲間かもしれん。最後の仲間ぐらい生かして連れ帰りたいからな』

「勝手な運び屋だな」傭兵は苦笑しながら言った

「まぁどうにか善処してみるさ」『頼んだぞ』

「あぁ、了解!」

そしてタワーの最上階に着き通信はノイズに埋もれた。

 

あらかじめ渡されたマップによると問題の中枢エリアの入り口はエレベーターの反対側にあった、ACが通るには少し狭い通路をスキャンモードで省ENにしながらグラインドブーストで滑るように進む、通路の左右には旧世代の長方形の建物のようなものがところせましと立ち並んでいた。そして前方に十字路が見え右側に機械の扉があった、ここが入り口だろう。この部屋でどの部隊も消息を絶っていた。傭兵は緊張した面持ちで装置を操作し入り口を開錠する。扉は何重にもなっており下から上に次々と開いていった。傭兵は開いてゆく扉の枚数を数えてみたところ9枚はあった。他のタワーの中枢もここまで厳重なロックが掛けられているのだろうか、などと緊張を紛らわす為に無意味な事を考えつつ扉を抜けて部屋のなかに進んだ。だがその考え事は意味を為さなかった。

 

部屋のなかは死屍累々といった光景であった、そこらじゅうに破壊されたACの残骸が大量に転がり原型を留めているモノはほとんど無かった。傭兵は一気に戦場の思考に頭を切り替えたそして部屋の中心部、この惨状を作り出したであろう者に眼を向ける。血の色と純白が絡み合うようなカラーリング、色合いは全く違うが、かつて傭兵が倒した死神部隊隊長・Jの機体と同型の人型特殊兵器であろう。しなやかなフォルムだった、恐らくJの機体より更に細身でありながらも肉食獣のような力強く尖った印象があった。

特殊兵器は淡く光る粒子の膜を身体に展開させ侵入してきた自分より一回り小さなACを見据える、そして咆哮のような駆動音をあげつつ獲物を前にした獣のように傭兵の乗るACに襲いかかる。




傭兵(主人公)の機体
右腕武器 ガトリング(威力型)
左腕武器 バトルライフル
右ハンガー ヒートパイル(威力型)
左ハンガー シールド
TE防御高めの中量二脚


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MECHANIZED MEMORIES-Scorcher-

この回は勢いで書いた感あります



敵人型特殊兵器のアセン
HEAD 03-AALIYAH/H (STB SAUBEES-HEAD1)
CORE CR-LAHIRE
ARMS A01-TELLUS
LEGS L11-LATONA (STB GAN01SS-LBS1)

RAW LBW-ELTANIN
LAW LAW-ELTANIN

BW ACB-O710
SW EUPHORIA





かつて特別な機械を駆り戦う選ばれた戦士達がいた。彼らの戦闘力は強力であり、瞬く間に世界のパワーゲームの中心となっていった。しかし彼らよような先天的な選ばれた才能を集めるのは困難を極め、強力な力にはリスクがあることを時の権力者たちは感じた。そして権力者たちの恐れていた事態が起こった、戦士の一人が権力者たちに牙を剥き始めたのだ。彼は首輪付きと呼ばれていた、当時の特別な機械 ネクストを駆る者の管理機構でもあったその名は皮肉にも彼には当てはまらなかったのかもしれない。

 

傭兵はまず冷静に相手を分析する事にした。

基本ACは相手の武装、装甲の防御値によっても戦法を変える必要がある。そこでリコンを撒きスキャンしつつ、距離を取って出方を伺おうとした。しかし特殊兵器はそれを簡単には許さなかった。右腕を手刀をするように振りかぶると同時に瞬間移動の様な速度でACに距離を詰め、その手の先から蒼く輝く熱線を放出した。

それは自分より一回り巨大なレーザーブレードによる突きであった。

傭兵は一瞬悪寒を感じ、感覚だけでそれを避けた。避けたはずなのだが装甲は一部熔けAPはレーザーライフルを喰らったように減っていた。(かすっただけでもこのダメージ量まともに喰らったら融かされる)

傭兵はハンガーに装備したシールドを構えた。獣と鳥による生死を賭けた大立ち回りが始まった。

 

首輪付きの魂が駆る特殊兵器は限りなく単純ながら、この時代のACにとっては恐ろしい装備だった。実際彼が生前(?)使いなれていた武装でもあったのだろう。両手に装備した高い誘導性を持つ高威力のレーザーブレード、背中には追加ブースター、そして肩には粒子の膜を強化するための調整装置、ヴァーディクトウォーの最中にもブレードを装備した人型特殊兵器の存在は確認されたがここまで特化された機体はいなかったであろう。そして軽量化による圧倒的瞬発力が出せながらも調整で強化された粒子の膜により大概の弾頭は装甲に届きすらしない。

 

だが首輪付きより小柄で愚鈍な筈の傭兵の機体はレーザーブレードの連撃を避けていた。

真正面からはハイブーストで寸前で避け時には周りの壁や柱を利用し跳ねるように避け、グラインドブーストを使い空中を滑空するように移動したかと思えば、ブーストを切り地面落ちてブレードを避けていた。まるで旧文明にいた大道芸人の様な軽やかながら洗練された動きだった。そしてその最中もほんの少しの隙さえあれば傭兵は装備しているガトリングを撃ちつつ脚部による強力な蹴り等の攻撃までしていた。強力な粒子の膜 プライマルアーマーが少しずつ揺らいでいた。

 

ACコックピット内部のアラームは常に少量の熱ダメージを知らせていた、しかし傭兵の思考は限りなく冷たく鉄のようだった、それとは正反対に機体を繰るための体は液体のように滑らかに操作しACは常に動きを停めず熱風をまとっていた、そして彼は光速で思考する。どのタイミングで相手に隙ができるか・どうすれば的確に少ないダメージで熱の斬撃を掻い潜れるか。そして最初は回避に専念していた彼もシールドを装備し威力特化のガトリングを撃ちながらほんの少しの隙を見つけては的確にブーストチャージを入れてゆく。熱線を多少掠りながらも斬撃を回避しながら正確に相手を捉え攻撃を加え、追い詰めてゆく。

 

首輪付きの意識は怒り困惑していた。これまで様々な兵器がこの場に侵入者してきた、だがどんな者でも彼の圧倒的速度と攻撃力に成すすべもなく沈んで逝った、彼が人間だったころでも数々の敵を倒した。巨大な要塞の様な兵器のたち、白き閃光、分裂した男、他にも幾多の戦士を。すべて自分が屠った。それなのに今自分が相手にしている侵入者は全ての攻撃を的確に避けそして毎回カウンターのように蹴りと弾丸を入れてゆく、一度距離をとり高機動で圧倒しようとしても侵入者は武器をシールドから化薬弾頭のようなライフルに素早く持ち変え確実にこちらに照準を着けて射撃までしてくる、あの小さな機体の後ろを取ることも出来ずにいた。そして幾度も蹴りや実弾や化薬弾に曝された粒子の膜は臨界点に達した。

 

特殊兵器は傭兵から距離を離した、おそらくあのハイブーストのような機動で撹乱してくると予想した。傭兵は確実に照準に集中し一瞬だけ見えるブーストの光で相手がどう動くか判断し確実にサイトを合わせガトリングとバトルライフルを撃ち込んでゆく、そしてどれぐらいか射撃を受けた粒子の膜は減衰し消滅した。

彼はJとの戦闘で知っていた、あの型の特殊兵器は粒子を自然充填し再びまた膜を張れるといことを(今の内にけりをつけさせてもらう!)傭兵はバトルライフルとガトリングを引き続き撃ちながらも特殊兵器に一気に近づきハンガーに格納したヒートパイルを装備した、そして片腕でブレードを振って来たが、構いもせずその一撃必殺の武装で特殊兵器の体を貫いた。




戦闘描写は書いてる自分でもかなり無理があると思いました


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STAIN -A perfect day-

本当は3話かもっと早くに終わらせるつもりでしたが
どうにも私は文章をまとめるのが下手なようで、ぐだぐだで展開も進まず伸びてしまいました。
こんな駄文でも読んでいただいた上に感想、評価などありがとうございます。
そして今回もあいかわらず展開が進んでないかもしれませんがよろしくお願いします。


獣と鳥がタワー最上部で死闘を繰り広げているさなか、三大勢力も存在を把握しきれなかったタワー地下では静かにある機械が首輪付きの戦闘データを監視・記録し”考察”していた。それは巨大な量子コンピューターだった。首輪付きの過去戦闘データと広大なVR空間が広がっており、その中では首輪付き含めた意識を電子化.コピーされた過去の戦士達が無限に等しい時を繰り返し過していた。人の魂(意識)を使ったより強力な兵器を量産するための工場の様なものだった。工場はいくつかの研磨された魂を新たな兵器に注ぎ込む準備をしていた。

 

首輪付きは小型の機体から距離をとり機動性で裏に回り込もうとしたが相手の機体も一瞬ブーストを切りスピンするような動きでこちらへの照準を切らずに絶え間なく二種類の強力な弾頭を喰らわしてくる、そして唯一の盾であるプライマルアーマーも尽き薄い装甲の機体は直に銃弾の雨に曝される。化薬弾による熱で装甲は熔け大口径の銃弾の衝撃で片手のレーザーブレード、肩の調整装置、追加ブースターは破壊された、そして相手機体は片腕に首輪付きも見たことがある武器を装備しこちらに近づいていた。迎撃するために残った片腕のブレードを振りながら首輪付きは回想していた。 あれは…確か…極寒の街を守護していた男が愛用していた… そこで首輪付きの機体は凄まじい衝撃に受けた。

 

特殊兵器と傭兵が闘ったエリアは悲惨な現状だった。

辺りの柱の様なオブジェ達はレーザーブレードによりチーズのように切られ更には奥にあるエネルギー炉の外郭まで損傷が見られる。そして機体の中心をヒートパイルによって穿たれ倒れた特殊兵器。傭兵の機体もかすったダメージでコアに多少隙間があきガトリングとバトルライフルの弾は尽きシールドも破損していた。「ギリギリ勝ったがこれ以上戦うのは無理そうだ。」おそらくこの特殊兵器がこのタワーの最後の要だろう。要因は排除した、あとは一度下に降りてヴェニデの部隊に知らせるだけ…そう思い傭兵が踵を帰そうとした時背後から呻きのような鉄の軋む音がした

 

首輪付きの機体はコアを貫かれ倒れた。

だが彼の憎悪と怒りに満ちた意識は動けはしない機体を強制的に動かす。機体は穴があき武装は破損しブースターはもう動かなかったが火花を散らしながら自分を叩きのめした機体に近づいてゆく。

 

傭兵は驚愕した。だが同時に既知感も感じていた。

ブースターが使えない首輪付きは文字どうり手負いの獣のように、手足の力だけで傭兵に迫ってゆく、対する傭兵も一発だけ残ったヒートパイルで獣にとどめを刺そうとするが首輪付きは予想だにしない行動に出る。傭兵がヒートパイルをくらわそうとするが首輪付きはその脚でヒートパイルを装着した腕を蹴りあげた。凄まじい勢いで蹴られたヒートパイルは最後の弾を暴発させた、しかし首輪付きの機体も無事ではなく元々衝撃に強くない脚は吹き飛んだそして片足状態でバランスを崩し倒れる寸前、呆気にとられた傭兵の機体に掴みかかる。そして首輪付きは至近距離で傭兵を睨みつけるかの如く凝視し、咆哮する前の空気を溜め込む様に自らの内部パーツに致死の粒子をゆっくりと圧縮させる。

 

装甲が剥がれ血管のようなコードが飛び出ている腕は万力のように傭兵の機体を掴んでいた、振りほどこうとしてもびくともしない。…手負いの獣…特殊兵器はコアに穴が空き武装は破壊され先ほどのヒートパイルを逸らした蹴りで片足も破損していた。特殊兵器の機体に翠の淡い光が集まり始めていた(不味い、これはJの特殊兵器がしていた攻撃だ。)機体に大穴が空いていてもジェネレータと一部の内部パーツ生きているらしくアサルトアーマーの為の粒子を充填している。本来この機体には搭載されていないはずの機能だが首輪付きの意思はあるはずの無い機能を強制的に作動しようとしていた。至近距離からアサルトアーマーの爆炎を浴びれば傭兵は塵すら残らず消滅するだろう。充填によりゆっくりとした光に包まれるなか。首輪付きと傭兵は至近距離で凝視し合う「お前は何の為にここまでする?何故そこまで憎悪しながら闘っている?」傭兵は首輪付きに問う〈ヒトニ…アレ…ヲ…ワタスワケニハ…ハイカナイ〉電子音を発している様な辛うじて聞き取れる様な声が傭兵の頭の中に響く「あれとはなんだ?」

〈ココマデ…オイツメラレタンダ…オマエニナラ…ミセテ…ヤル…タエ…ラレルカナ?〉首輪付きは薄笑いするような声で傭兵に語りかけ、首輪付きの機体から幾つものコードが伸び傭兵の機体を包む、そして一瞬意識が閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傭兵は凄まじい情報量が頭のなかに入ってゆくのを感じたそして特殊兵器から”なにかをされ”様々な情報・記憶を一瞬にして視て、知った、「あぁ、わかったよ。だから後は俺に任せればいいさ」傭兵は首輪付きから大量の情報を視て何かを悟ったように呟いた。粒子の充填は完了しかけていた(まずはこの状況をどうにかしなければな…)そして傭兵は生き延びる為に思考する。そして彼の眼にあるものがとまる。ここを占領しようとして散っていったヴェニデの兵達の残骸がちょうど真横にあった。重要なのは残骸が装備していた武器。(あれを使えば…)それは円い鋸のような形状をしたレーザーブレードだった。彼はすかさずそれを取り、特殊兵器の腕に押し当て高出力のレーザーを起動する、自分を束縛していた腕を切り落とした。そしてすかさずブーストを使い粒子充填が完了した特殊兵器から距離をとる。次の瞬間辺りは緑色の光に包まれた。




実をいうと私自身、構想はあまり考えてません。
ACVDのアーカイブを読んでACFA~ACVDなどの妄想をずっとしていたら脳内で様々な映像や発想が抽象的に膨らみ、そのなかでも一番具体的で鮮明だったのが首輪付きとVもしくはVD主の戦いでした。妄想をただ打込んでるだけなのでちゃんと小説になっているのかすら疑問に思うときがあります。


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HIGH FEVER - Remember -

今回でこのシリーズは終わりです。


最終話まで拙い文章ですが、それでもよろしければご覧下さい。


首輪付きは傭兵をアサルトアーマーで滅しようとしたが、傭兵は機転を効かし首輪付きの凶行から逃れた、最後の力を使い、片腕と片足の無くなった首輪付きの機体は今度こそ地に伏し動かなくなった。

 

タワー最上部ではアラームと警告が鳴り響く、首輪付きのアサルトアーマーの衝撃は炉にダメージを与えてしまったらしい。

《警告 警告 最上部エネルギープラントに申告なダメージを確認 汚染防止の為まもなくこのエリアは大気圏外に破棄します。》

 

 

獣が捕えられていた炉の部屋から傭兵は脱出しエレベーターに向かっていた。とても信じられないがこのタワー最上部は飛行機能がついているらしい。

(これは報酬どころの話じゃなくなったかな。飛ばされるまであとどれぐらい時間があるか判らないが急ぐしかない)

彼はもと来たルートを引き返そうするが、途中幾つかのハッキングしたはずの扉がロックされ。迂回しながら進むことを強いられた。傭兵は感じていた、この遺跡は自分を生かして帰すつもりはないのだということを。そしてその予感は間もなく当たることとなる。

 

傭兵がいる最上部とは真逆に位置する場所、タワー地下

新たな兵器と機械化された魂を加工し産み出す為の工場は最上部の出来事を視ていた。

《オリジナルイレギュラーの沈黙を確認…ソウルシュミレート高水準に達している個体を試験型機にインストール…高速輸送により最上部の侵入者を排除…》

 

傭兵は迂回しながらもどうにか帰還するためのエレベーターに近づいていた。そしてかなり道幅の広い通路につく、マップは完全に全て把握出来るわけではなく一部未開の場所もあった、どうやらここがその場所のようだった。突如として彼の後ろの扉が閉まった。そして前方の通路の横の壁が開いた。壁の中から紅い人型の巨人が複数出現した。人型の肩部分には全員"9"という文字が見えるエンブレムが着いていた。

 

「そうか…あんたはコイツらを次期の使者やガーディアンにしようって訳か」人型兵器のサイズ自体は自分のACより少し大きいぐらいだったがパーツは既存のACとは大きく違っていた。なにより背中にはOW並の巨大なキャノン砲の様なもの搭載していた。

傭兵の機体は武装もレーザーブレードしかなく損傷もかなりのものとなっていた。そして紅い機体は傭兵を排除しようと迫ってきた。「強攻突破するしかない!」

 

紅い機体は傭兵にレーザーブレードやパルスマシンガンの様なもので攻撃してきたが彼は遮蔽物に隠れながら紅い機体の大群の中を回避しながら駆け抜けてゆく(もうすこしでエレベーターまで…)

大群とも距離が離れた、しかし前方にも複数紅い機体が出現した。(挟まれた!)そして背後にいる機体が空中に飛びながら背部の砲を撃ったのが見えた。傭兵は弾を避けようとしたが、砲の威力は凄まじいものだった。既存のACが使う装備でもキャノンは存在するがそれは桁違いのものだった。

傭兵は弾自体は避けきったが壁に着弾し広範囲の爆発を起こした、傭兵の機体は爆発に巻き込まれ四肢が砕け散った。

 

 

 

 

熱で酸素が薄くなり喉が焼ける感覚がする。

体中が鈍く痛む。

意識が薄い、衝撃で一瞬気を失ったらしい。彼は傭兵をやっていて機体ごと強い衝撃を受けることには馴れていた、戦場で衝撃を受けた程度で一々長いこと気絶していては的になるだけだ。

どうやら機体は爆発で大破し幸運にも自分が乗っているコア部分だけ残ったらしい、しかしコックピット内は半壊し、乱暴に開けた箱のようにぱっくり開いていた。

自分が無事なのが奇跡のようだ。

早くコックピットから出てエレベーターに…

半壊した隙間から出ようとしたがバランスを崩して倒れる。

 

 

左腕と右足が動かない。

首を動かし自分の体を眺める。

左腕と右足があるはずの場所は真っ赤な液体が大量に垂れており

腕も足もそこにはなかった。

よく見たらコックピットの中は赤く彩られており

それは自分の血だとわかった。

そして下の方に自分の腕と原型がない足のようなモノが転がっていた。

乾いた笑いがこみ上げた。

だが悲観はしていなかった、ただ、出来れば痛みなく一瞬で逝きたかったな…

頑張ってみたけどダメみたいだ、俺は最後までとことんついてないみたいだよ。

”あとは任せろ”なんて言ったうえで情けないけど、これで面倒な役割もしなくて済む。

きっちりとほぼ生身の自分の生体反応もキャッチしているのか、紅い巨人たちは動けない自分に迫ってくる。

傭兵は虚ろな目でそれを眺めた。

 

 

 

傭兵がレーザーの熱線で身を焼かれるのを待っていたが突如としてエレベーター側にいた紅い機体たちが轟音とともにまとめて粉砕された。それは巨大な鉄塊のようだった、OWマスブレードを装備した機体。

そしてその後ろには大量のヴェニデ部隊のACが展開されていた

「瀕死か...もう少し来るのを渋れば見殺しにできたものを」

それはヴァニデ部隊隊長の声だった。

「…助けに来たのか?」

「礼ならあの運び屋に言うことだな。しつこく食い下がりおって」

隊長は恨めし気に言う。どうやら微かなノイズの通信から傭兵がタワー内部の障害を倒してさらには窮地にさらされていることまで察知してヴェニデ部隊に傭兵の救出を依頼したらしい。

傭兵が任務を失敗したときも何度も彼の手腕で救われたことがあった。そして通信がほとんどできない今回も彼は傭兵を救った、彼は改めてのファットマンの運び屋としての技量に驚かされた。

 

傭兵は隊長に状況を伝えた、そして隊長はAC部隊に指示を出す

「2機は傭兵を連れて離脱せよ残りは後退しつつ敵を迎撃。安全を確保しだい迎撃部隊も離脱せよ!」ヴェニデ部隊は傭兵を救出しAC部隊も離脱に間に合ったらしい。

そして彼らが離脱した後タワーの最上部分はいくつか重荷を下ろすように巨大な回りの区画を外しロケットのような形に可変し凄まじい量の炎と煙を吐きながら空の彼方へ飛び立った。

依頼は完了した。

しかし成功したとは言い難いかもしれない結果だった。

 

依頼が終わったあと傭兵の姿をみてファットマンはとても悔いた。もう少し早ければと、しかし傭兵は気にしていなかった。そしてヴェニデは今回の依頼でタワーの資源が一つ失ってしまったことになる。だが結果として他の勢力に資源が渡らなかったと上層部は考えたらしく運び屋と傭兵を咎めはせず報酬も払った。この一件を最後にファットマンは運び屋を引退した。”彼”はファットマンにとって最後のパートナーとなった。

 

 

 

 

 

 

十数年後

ヴェニデは他勢力を降伏させ実質世界を支配していた。三大勢力の均衡が崩れ始めたのは数年前ヴェニデに新しい当主がついてからだという。

元傭兵だったというその男は隻腕で更に片足もなかった。しかしACも操縦でき圧倒的強さを誇っていた。

男はヴェニデに入り下級兵から一気に司令官と成り、そこからさまざまな手段・技量・時には武力をも使い絶対的力でヴェニデのトップまで上り詰めた。彼は普段黒い布を肩に掛け隻腕を隠していた。その姿からヴェニデの伝承に伝わる”黒い鳥”と陰で呼ばれ薄気味悪がられていたが。一部ではその絶対的強者の姿から先代当主でもあり組織創設者であるセサル・ヴェニデの再来とも云われ担ぎ上げられもした。

 

彼はよくヴェニデが最後に発見したタワーに一人で訪れていた。彼の周りの人々は不思議がった。

何故ならそのタワーは一度崩壊し改修したためもう解析するべき場所もなく単なる何もない建造物と云われているからだ。

しかし彼はあの獣が伝えてくれた記憶、情報により知っていた。タワーの地下深くのこと、そして人類を監視している者のこと、人類を統制復興するためのプログラムを。

 

 

プログラムを閲覧する限りこのまま人類が繁栄していけばまもなく地下の都市が開発され、そして大きな破壊が起こることだろう。

その後を裏で統制するため機関も必要だな。

渡り鳥、”レイヴン”のようにどこにも属さず天から世界を見回る。実際鳥のように自由とは言い難いがそういう存在が必要だ。

道のりは長いな、とりあえずプロジェクト名だけは端末に記しておこう。

 

”project Raven's Nest”と

 

 

 




いかがでしたでしょうか。
ほとんど私の想像なので時効系列の真偽はわかりません。それどころか私の書いたこのシリーズはACをもっと昔からやりこんだプレイヤーの方々からしたら矛盾だらけかもしれないです。
こんな矛盾だらけで作者の自己満足にあふれた作品でも楽しんでいただけたのなら幸いです。これにて獣と黒い鳥のシリーズは終了です。今までありがとうございました。
また小説を書くときはACの事かもしれないし全く違うジャンルかもしれないです。
そのときはまたよろしくお願いします。




ちなみに作中ヴェニデを持ち上げてるように見えるかもしれませんが、私自身VDではEGFに所属しています。



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