大空、死神代行の弟になる! (祐氷)
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誕生、死神代行
0話 大空、死す!






思えば、目が覚めた時から嫌な予感はしていたのだ



 

 

オレ、沢田(さわだ) 綱吉(つなよし)は物心つく前から感が良かった

 

道に迷っても、何となく帰り道が分かったり

無くした物を見つけるのや、探し物をする時もオレの感は役に立った

 

 

 

一番よくあったのは、事故がおきる前にひどい胸騒ぎがする事だ

 

 

 

おかげで勉強だって要領よくこなせる程頭も良くなったし、運動だって何でも出来た

 

何故か頻繁(ひんぱん)にある命の危機も乗り越える事が出来ていた

 

 

そんなオレをよく思わないヤツや、気味悪がるヤツも出て来たけど……

 

 

子供っていうのは正直なもので、嫌いだと思ったやつには徹底的に態度に出す

その親もまた(しか)りだ

 

自分の子より出来た子供がいると、親ごと排除しようとする

 

 

 

証拠に一度、母さんが傷を作って帰って来たことがある

母さんは笑ってはぐらかしていたけど、オレには分かっていた

感が教えてくれていたんだ─あの傷は故意につけられたものだと

 

 

その時悟った

ああ、オレが馬鹿のフリをすればいいんだ──って

 

 

 

 

オレが、ダメツナと呼ばれるようになった日の前日の事だ

 

 

 

 

 

 

それから5年、13になったオレは本当の自分を隠したままダメツナな日々を送っていた

 

 

テストは毎回赤点ギリギリ、体育の授業すらまともにこなせないダメな生徒

 

 

 

でも実際はそうじゃない

勉強は大学卒業出来るレベルだし、母さんを守るために色んな武術に手を出して体を鍛えまくったりもした

 

身長はまだあんまり伸びてないけど、筋肉質だから結構重い

鍛えてるから身軽だけどね?

 

 

そうそう、いつだったか(ひたい)と両手にいきなり炎が出てきた時は慌てたなぁ…

 

たまたま帰ってきてた父さん─母さん(いわ)く、外国を巡って石油を掘っているらしい、オレは信じてないが─とお客として来ていた父さんの上司のおじいちゃんに泣きついた記憶がある

 

 

 

あの炎は一体なんだったのか、その疑問が解消されたのは並盛中学校に入学して暫くした頃だった

 

 

母さんが、ポストに投函されたいたチラシを見て、家庭教師を雇ったのだ

 

 

やって来た家庭教師はとにかく型破りかつはた迷惑な奴だった

 

 

アルコバレーノ(呪われた赤ん坊)なんていう、赤ん坊らしくない赤ん坊で、腕利きの殺し屋(ヒットマン)

 

しかも、オレをイタリア最大のマフィア─ボンゴレファミリーのボスにするために来たなんて言う始末

 

 

最初こそ馬鹿にして笑っていたが、額にライフル(本物、直感が告げていた)を突き付けられれば信じるしかなかった

 

 

 

 

俺の平和な生活はこの時終わりを迎えていたのかもしれない

 

 

色んな事件(全部マフィア関係)に巻き込まれたり、ボスの座を巡って命懸けで戦ったり……

 

未来に行って世界を救ったりもした

人だってたくさん殺した

 

 

学校のクラスメートや先輩を─たとえ俺の意思じゃなくても─同じ人殺しの道に引きずり込んで、何の力もない女の子に恐ろしい思いをさせてしまったりもした

 

 

 

それでも、そんな日常を受け入れて、仲間を守るために更に鍛えて

 

とっくの昔にダメツナの仮面は外していた

 

 

5年後、18になったオレはボスになる事が決まっていたから、そのための準備をひたすらにこなしていた

 

 

 

並盛高校を卒業した日の帰り道

 

信号が青に変わるのを確認して渡っている時だった。唐突に、嫌な予感が胸を騒がせた

 

 

サッと周りを見渡すと、もの凄いスピードでトラックが迫ってきていた

 

咄嗟に一緒に帰っていた仲間たちを力任せに歩道まで投げ飛ばし(男子校生3人は流石にキツかった)、体制を整えた瞬間───

 

 

 

 

激しい衝撃と共に、オレの身体は宙を舞った

 

 

耳を(つんざ)くような悲鳴と仲間たちの悲痛な呼び声

正直、未練残りまくりだけど、オレの命は助からない─そうオレの感(一族に伝わる超直感と言うらしい)が告げていた

 

 

 

 

そして意識を手放した

 

 

 

頭に響いていた警告音はいつの間にか止んでいた

 

 

 






最後まで読んで頂きありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))

もの凄い分かりにくい文だという事を承知で投稿したので、読んで頂けて嬉しいです(*>`ω´<*)


質問などは感想等でお願いします

次からはセリフなんかも入れたいと思いますので、また次回…



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1話 大空、生まれる!



大変お待たせしました……!(゚゚;)

まさかこんなに気に入ってもらえるとは…
自己満足で書き始めたばかりにストックなんぞあるはずもなく、一から書き起こすのでかなり時間がかかるハメに……

正直今回も受け入れてもらえるかどうか…

どうぞ、ご一読ください<(_ _)>





 

 

死んだ、と思った次の瞬間目が覚めた。ら、目の前に男の人の顔が迫っていた

 

 

しかも何か、唇を突き出して

 

 

まるでキスでもしそうな顔だよね……って、キスされそうになってるのオレか!?

 

 

 

「ふぎゃぁぁぁぁぁん……!?(止めてくださいぃぃ……!?)」

 

「おぶぅぅ!?」

 

 

 

思わず叫びながら拳を突き出してしまったけど、今オレうまく言葉になってなかった様な……?

 

 

どういう事だ、と自分の手を見ると小さな紅葉のようだった

 

……試しに開いたり閉じたりしてみる。きちんと動いた

うん、これは確かにオレの手だ

 

オレ、転生したんだな──直感がそう言っているので、まず間違いはない…かな?

 

 

ボンゴレの直系しか持たない筈の超直感が何故今もあるのかは謎だけど(だってこの人父親だろうけど明らかにボンゴレ関係ない。直感が言ってる)、多分魂の方に刻まれてるのだろうと言う事にする

 

 

死ぬ気の炎が出せるのかは、また今度試してみよう

 

 

 

ある程度状況が分かると、自然と人って落ち着くもので

オレはあることに気づいた

 

 

今世の父である(ひと)を反射的に殴り飛ばしてから状況把握が終わる今まで、周りがシン、と静まっている事に

 

 

(や、やっちゃった……!?)

 

 

殴り飛ばしたと言っても、力が足りなくて首が反るくらいだったけど…今思えばどう考えても赤ん坊の力じゃなかったよね!?

 

 

(気味悪がって捨てられたり、最悪殺されるんじゃ……っ!)

 

 

ああああ、どうしよぉぉぉ……何て内心で頭を抱えていると、男の人(まだ父と呼ぶには抵抗がある)が、凄い笑顔で隣に立っている女性(今気づいた)に話しかけた

 

 

「真咲、すごいぞ!見たか今のパンチ!この子はきっと強い(おとこ)になるぞぉ!」

 

「当然よ!なんたって私と一心さんの子だもの!」

 

 

将来が楽しみだなぁ!とはしゃぐその人につられて、真咲と呼ばれた女性も笑う

 

 

花が咲くように柔らかく笑む姿に、前世での母の姿を見た

ふうわりとしつつも、(したた)かな母の姿を

 

そして思う。何でオレの母はこんなに緩いんだろう……

 

いや、その方が助かるのかもしれないが

 

 

ふと、真咲の腕の中で何かが動いた

もぞもぞと動くソレは、どうやら自分と同じ赤ん坊のようで。オレがジッと見つめているのに気づいた母さん(こちらはすんなりと受け入れられた)が、かがんで顔を見せてくれた

 

「ほら、君の双子のお兄ちゃんよー。…って、言ってもまだ分からないかしら?」

 

穏やかに紹介されて、腕の中にいる兄に視線を移す

 

最初に目がいったのは、つり目気味のまん丸い瞳。興味深そうにこちらを見るその目に、オレも今同じ顔をしているんだろうなと笑ってしまう

 

オレが笑ったのに釣られてか、ふにゃりと笑う赤ん坊に、思わず胸を射抜かれてしまった

 

 

兄だろうが関係ない。前世を含めるとオレの方がお兄さんなんだから、オレが絶対護ってあげるからね!

 

何から護るのか、と突っ込まれると答えられないのだが、それでも護ると心に誓った

 

もちろん、両親である真咲と一心、これから先生まれるかもしれない兄弟も、全部纏めて護りたい

 

 

前世と合わせても初めての兄弟に、浮かれていたのかもしれないが、それでもオレがそう誓う気持ちに迷いは無かった

 

 

取り敢えず、少しずつ身体を鍛えるぞ…と意気込んでいる所で、母さんが言った一言に衝撃を受けた

 

 

「これからよろしくね?一護、“心護(しんご)”」

 

 

 

 

名前が、変わってる………だと!?

 

 

 






今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます(´∀`)

生まれる!と題しておきながら、生まれた後の話からスタートです(^^;

皆さん気づいてらっしゃるでしょうが、綱吉君、名前が変わっちゃいました。

心護くん…綱吉のつの字もないですね。
そして、変わったのは名前だけじゃないです。綱吉の要素を残しつつ、一護の弟として不自然じゃないように成長します。
まぁ、詳しい容姿は追いおいに。

次回は一気に時間をすっ飛ばして、幼稚園編(予定)!
要するに過去捏造編ですw


それでは、また(。・д・。)ノシ"





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2話 大空、入園する!

お待ちくださっていた方もそうでない方も
おはこんばんにちは、祐氷です!

軽いスランプに陥ってしまい書いては消し書いては消しを繰り返し・・・
やっと書き上げる事が出来ました

期待せずにお読みください




 

 

「みんなー!今日から一緒にここで過ごす仲間が増えました。仲良くしてねー」

 

「「「はーーーい!!!」」」

 

 

一度死んで、生まれ変わって早2年──つまりオレが沢田(さわだ) 綱吉(つなよし)から黒崎(くろさき) 心護(しんご)になって2年

 

 

今日は保育園の初日である

 

本当はもっと早くに入る予定だったらしいのだけど、色々(オレが全力で拒否したりetc・・・)あったせいで今日までずれ込んだ

 

 

オレが保育園入りを今の今まで拒否し続けたのはワケがある

 

だって考えてもみて。オレって見た目は2歳児だけど、中身は前世(プラス)今世─つまり18(プラス)2=20─で成人なんだよ!?

 

小さい子供(一護は別、オレの天使だからね!)の相手をするどころか、その輪の中に入るとか・・・

 

絶対、無理!!

 

 

前世でさえ溶け込むのに苦労したのに、これ以上はオレが耐えれそうにない

 

その事をオレは、前世の事も含めて洗いざらい2人にぶちまけた

全部話した結果捨てられる事になっても、仕方がないと覚悟の上でだったのだが。ぶっちゃけ要らない覚悟だった

 

 

思い返せば、オレがまだ赤ん坊だった時に一度やらかして(反射的に一心さんを殴り飛ばして)いるのだ。その時には速攻で受け入れていた2人が、普通の人間なハズがなかった

 

 

 

母さんが超ハイスペックな霊感の持ち主ってェ・・・だからか、だから今世のオレも特殊な力を持ったまま生まれて来れたのか・・・?

 

 

2人ともまだ隠している事があるみたいだけど(オレの超直感がめっちゃ反応してる)、とりあえずオレの諸々(もろもろ)全部ひっくるめて受け入れられた事がとても嬉しいので聞かない事にする。多分時期が来たら話してくれると思うから

 

 

その後の話し合いでなんと一護にも母さんの力が受け継がれていることを知り、護衛も兼ねて登園するという方向で話が決まった

 

それまでこっそりとしていた修行のおかげである程度は身体能力も上がったし、一護の護衛のために新しく霊力の扱いについて(どうやらオレにも霊力があったらしい)も学ぶ必要があったから少し時間がかかってしまった

 

 

そして冒頭に至る

 

 

オレたちは今、十数人の児童の前に立たされていた。・・・いじめではないよ!

 

「さぁ、2人とも!みんなに2人のお名前教えてくれるかなー?」

 

ニコニコと笑いながらオレたちの背中を押す先生に、思わず「いいともー!」と返しそうになってちょっと焦った

危ない危ない。2歳児でこの掛け合いは流石にないよ・・・

 

ちらりと隣に居る一護を見れば、不安そうに揺れる瞳とぶつかった

緊張で心なしか顔が強張っている。その小さな手は、必死にオレの服を握りしめていた

ついでに言えば、オレのハートもがっつりと(つか)まれている

 

・・・・・・よし、可愛い一護のためだ。オレが一肌脱いでやろうじゃないか!

思い返せばオレ、前世でチビ共(ランボとかイーピンとか)の世話してたんだ。子供の扱いには慣れてたや

 

「オレの名前は黒崎 心護だよ。こっちは一護、よろしくね!」

 

自己紹介はにっこり笑って元気よく。子供らしく一護に掴まれているのとは反対の手を挙げてみた

 

 

 

 

 

 

とりあえず、少しでも過ごしやすいようにココの園児たちは締めとk・・・ゲフン、オレがまとめておくとしますかね

雲雀さんじゃなけど(笑)

 

 

 

 

PS.

オレの真似をしてぎこちない笑みを浮かべながら手を振る一護は、それはもうとてつもなく可愛かった

一護マジ天使!!

 

 




はい、いかがでしたかね・・・?

難産だった割にはそんなに進んでない・・・様に見えて進んでるんですよ
心護くんのブラコン度とか・・・


感想等いただければ嬉しいです

では次回、今度は一護くん視点で書く・・・かもしれない・・・



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3話 大空の日常・・・?



皆さん、お久しぶりです。
やっと書き上げる事が出来ました。・・・難産だった・・・

かなりお待たせしてしまっているので、これ以上は書きません^_^;
とりあえずご一読ください





―Side 一護―

 

 

ぼくにはとってもすごい『お兄ちゃん』がいる

ほんとうは『おとうと』なんだけど、おんなじとしだし、ぼくよりすごいから『お兄ちゃん』でいいんだ!

 

だけど『お兄ちゃん』ってよぶのは心の中だけにしてるの

いつもは『しんご』ってよんでるんだ

 

しんごはすごいんだよ!

からだの大きさもぼくとそんなにかわらないのに(でもちょっとだけしんごのほうがおっきい)、とってもやさしいしとってもつよい

ぼくがいつもこわいひとにおいかけられてると、かならずたすけてくれて、おいはらってくれるんだ

 

いまだってそう

ぼくがみんなとちがうかみのいろだからって、いじわるしてきた子たちをおこっておいはらってくれた

そしてぼくのあたまをヨシヨシってなでながらぼくのかみのいろはとってもきれいだっていってくれる

 

ああ・・・やっぱり、しんごはやさしくてつよくて、かっこいい

ぼくもこんなひとになりたいなぁ。そしてずっとしんごといっしょにいるの!

 

 

 

「しんご、ありがと。だいすきー」

 

 

―Side out―

 

 

オレ、沢田 綱吉(つなよし)こと黒崎 心護(しんご)が保育園に通いだして約1年が過ぎて、3歳になった

初日から地道に頑張ってきた甲斐あって、ようやく保育園の園児(先生も含む)のうち約九割を掌握する事が出来た

 

え?どうやったかって?・・・・・・伊達にマフィアのボス目指してないからね。察して?

 

 

とまぁ、おふざけは置いといて。今は一護を探さなきゃ・・・

オレがガキ大将と話し合い(物理)してる間にどこかに行ってしまったのだ

 

まぁ間違っても園の外には出られないし、園全体に結界を張っていて霊の類も入って来れないから心配はしていない・・・とも言い切れないな

オレには敵わないけど、一護ならって馬鹿が居るっちゃ居る。ので、やはり早急に見つけなければ

 

気配を探ればどこに居るかなんてすぐに分かるんだけど、いかんせん子供(3歳児)の体だから時間がかかっちゃうんだよね

 

あー、早く大人・・・とまではいかなくてもある程度大きくなりたいなー

前世(綱吉の頃)は167㎝で止まっちゃったから、今世ではせめて170㎝は欲しいよね・・・ハハ

 

まぁ・・・その話は置いといて。なぁんかさっきから気になる気配があるんだよねー・・・それも一護のすぐ傍に。ついでにオレの超直感がそいつは敵だと告げている

オレからしてみれば一護に大なり小なり害になる者(たまに物も)はすべからく敵なんだけどネ☆

 

(あー居た居た・・・うわ、またあいつらかよ・・・)

 

ようやく見つけられたと思ったら、一護の側に居たのは昨日O☆HA☆NA☆SI☆したばかりの悪ガキ5人のうちの3人だった

ん?残りの2人はどうしたのかって?・・・・・・さっき話し合い(物理)してたのがその子たちだよ☆

 

仕方なく背中に般若か何かでも背負いながら笑顔で近づいて行く。一護を取り囲んで一体何をしているのやら

ある程度近づいた事で、だんだんと話し声が聞き取れるようになって来た

 

「・・・・・・お前の髪の色だって、みんなと全然ちがうじゃん!()()()()()()()()()!」

 

「――――――――っ!!」

 

 

 

あ の ガ キ ど も・・・・・・ッ!!!!

 

 

 

全身の毛がブワリと逆立つのがわかった

あいつらは今、言ってはならない事を言った

もちろん、オレとは違ってまだ心身ともに幼い子供たちだ。言っていい事と悪い事の区別なんてつく筈がない、なんて事もちゃんと分っている

現に言われた本人である一護もよく分かっていないようだから・・・

 

それでも、オレは我慢できなかった

 

ずんずんと速足で残りの距離を進み、悪ガキたちと一護の間に割り込むと突然のオレの登場に驚いたらしく、悪ガキたちが少し後ろにのけ反った

こんなに早く見つかるとは思っていなかったのだろう。あちらこちらと視線を彷徨(さまよ)わすガキ共を微かな殺気を込めて睨み下げる

ついでに、ニッと口角を吊り上げて相手の恐怖を上乗せしてやる

 

すると、どうだろう。ただでさえオレの睨みに怯えていたガキ共は、般若のような表情(かお)になったオレを見てついに号泣しながら逃げて行った

・・・・・・あいつら、暫くは夢にでも見るんじゃないかな?ざまぁww

 

いっそ清々しい気持ちでくるりと一護へと向き直れば、少し不安そうに揺れるブラウンの瞳がオレを見つめていた

うん、可愛い。・・・じゃなくて

 

「一護ー。お前の髪は夕日の色なんだよ。とっても綺麗な、オレの好きな色。・・・だから、あいつらが言った事は忘れてしまおうな?」

 

ふわふわしてる一護の髪を撫でながら笑うと、一護もつられてへにゃりと笑ってくれた

 

「しんご、ありがと。だいすきー」

 

 

 

 

 

・・・・・・もう、何なのこの子。まじ天使(エンジェル)!!

 

 

 

 






・・・はい、如何でしたでしょうか?
この後、心護くんは弟をギュッと抱きしめました

幼少期の一護君、捏造です(( ー`дー´)キリッ
小さい頃は大人しいというか、気弱な少年だったと原作の方で読んだ覚えが・・・
あるような、ないような・・・←かなりうろ覚え・・・

一護君から見た主人公と、そんな主人公・心護くんのキャラ崩壊具合を書きたかったので( ´∀` )

ご意見、ご指摘等は感想にてよろしくお願いします



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4話 大空と父


皆さん、お久しぶりです。祐氷です
毎度毎度長期間お待たせしてしまう自分ですが、お気に入りに登録して下さっている方が99人もいらっしゃる事に驚きが隠せませぬぅ……ぅぅぅ(´;ω;`)

これからも長く温かい目で、時に(きび)しく見守って下さりませ



Ps.今回から書き方を少し変えました。

 それでは、ご一読下さい




 

 

 

 オレ沢田 綱吉(つなよし)が、黒崎 心護(しんご)になって5年──そろそろこの紹介の仕方しなくても覚えてくれたのではないだろうか

 

 オレたち兄弟が保育園に通いだして3年。…園内の人心掌握に成功して、随分と過ごしやすくなった

 (ただ)、一つだけやりすぎたかなぁと思うのが……

 

「心護()、ここに居たのですねー」

 

 にこにこと笑みを浮かべながら近づいてくる()()。…そう、いつの間にかオレは様付けで呼ばれるようになっていたのだ

 

 

 まぁ、子供たちを(まと)めあげ先生たちの補助をそれとなく(こな)していたから、オレが普通(ただ)の子供じゃないとバレるのは早いだろうなと思っていたけど

 

 

(…それでも5歳の子供に様付けはちょっとなぁ…)

 

 なんて考えてる事は置いといて

 

 

「あ、せんせー!…どうしたの?」

 

 にっこりと子供らしく笑って、先生に駆け寄る。小首を傾げながら問う(この時、先生のエプロンをきゅっと握る事を忘れてはいけない)オレに、先生はほんわかとした笑顔を浮かべながら爆弾を投下した

 

「心護様のお父さんが、お迎えに来てるの。だから心護様()()、お帰りの用意をしましょうねー」

 

 

 

 ……オレ…()()!?

 

 

 

「え?い、一護は?」

 

「一護君は夕方またお迎えに来るから、心配しなくても大丈夫!」

 

 本当に2人は仲良しねー、て先生!違う、違うんだ

 

(オレが心配なのは一護がイジメられたりしないかどうかなんだけどぉぉぉぉぉ!!)

 

 

 そんなオレの(心の)叫びも(むな)しく、帰る準備ばっちり状態なオレは一心さんと共に保育園を後にしたのだった

 

 

 

 * * *

 

 

 

「ところで一心さん、オレたち一体何処に向かってるんです?」

 

 

 保育園を出てしばらく

 家とは違う方向に向かっている事に気付いて(たず)ねると、それまで機嫌よく鼻歌を歌っていた一心さんはガクッと肩を落とした

 

 

 

 あ……あれ? なんか地雷踏んだ……?

 

 

(ど、どうしよう…?)

 

 地雷を踏んだことは分かるんだけど、どれが地雷か分からな……ハッ!

 

「すみません、一心さん!聞いちゃ(まず)かったですよね……!」

 

 慌てて謝るけど、一心さんは余計に落ち込んだだけだった。……もういいや、ほっとこう

 そういえば前世の親父も、落ち込んだ時はこんな感じだったなぁ…もうほんとウザかった。『父さん』って呼ばないと反応しない…し……

 

 

 て、それだよ!

 オレってば話せるようになってから一度も、一心さんの事『父さん』って呼んだ事ないじゃないか!!(あ、母さんは母さんって呼んでます)

 そりゃ、落ち込みもするよね……。オレが父親だったらイヤだよ

 

(これからは父さんって呼ぶとするか…)

 

 未だに恨みがましい目で見つめてくる一心さん…改め父さんに最上級の笑顔を向けて

 

 

 

 

「それで、これからどこに行くの?  “父さん″  」

 

 

 

 

 

 

 * * * *

 

 

 

 その後、初めて父と呼ばれて有頂天になった一心が暴走して心護を担ぎ上げ、 ‘目的地’ へとダッシュした挙句、その()()()()()いた事をここに書いておいた方がいいだろう。もちろん、人様に迷惑をかけた罪で心護にボコボコにされた事も……(by作者)

 

 

 





はい、ここまで読んで頂きありがとうございます。

本当は某下駄帽子に会うまでを書きたかったのですが、作者の力不足により断念。半ば無理矢理に終わらせました

次回は、ようやく下駄帽子と話します
心護くんはそこで何を知り、何を得るのか……


こうご期待!!(※作者はそこまで深く考えていません)



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5話 大空、駄菓子屋に会う!

皆さん、お久しぶりです。祐氷です

大変お待たせしてしまいました……!!

とりあえず、どうぞご一読下さい





 

 

「ほんっっっとうに、申し訳ありません!!!」

 

 

 片手で馬鹿親父──父さんと呼ぶのはやめた。こんなバカは親父で十分だ──の頭を床に叩き付けながら、目の前の人物に土下座する

 

 すると、体や着物の至る所をボロボロにしたその人──浦原(うらはら) 喜助(きすけ)さんは苦笑いを浮かべた口元を持っていた扇子で隠して

 

 

「いえいえ、いいんスよぉ。一心さんが飛び込んできた時は、一体何事かと思いましたが……」

 

 最上級の笑顔を上乗せして、許してくれた

 

 

 こんな可愛いお客サンを連れてきて下さるとは、なんて笑う浦原さんは…何というか、怪しい…の一言に尽きる

 いや、いい人なんだろう…という事は何となく分かるんだけれども(超直感もそんなに警戒しなくても大丈夫って言ってるし)。ただ、その纏っている雰囲気というかしている格好が怪しさを浮き彫りにしているのだ

 

 たぶん、この人の(話し方から察せられる)性格も結構喰えないものなんじゃないだろうか。明らかに策士ですって感じだし、(むくろ)とか霧属性の人たちと同じような匂いするし……

 

 親父はこの人に会いに来たんだろうけど……一体どういう関係なんだろう?医者と駄菓子屋…接点が全く分からない

 

 

 

「ねぇ、おやj……父さん。今日は浦原さんに会いに来たの?」

 

「え、いま親父って言いかけなかった?」

 

「浦原さんは父さんとどんな関係なんですか?」

 

「え?無視?」

 

「そうっスねぇ……お友達、という訳ではないですし…」

 

浦原(アンタ)まで!?」

 

 

 む、友達ではないのか……

 隣でギャーギャー言ってる親父は無視の方向で話すオレと浦原さんだけど、5歳児と大人がにこにこ笑って腹の探り合いって……かなりシュールな光景だよね。意外と浦原さんのノリが良いのにも驚いたけど

 

 というわけで。

 

「親父、このままじゃ話が進まないじゃないか。なんでオレをここに連れて来たの?」

 

「おや、最終的に親父に落ち着くんスね…」

 

「……俺、何かしたかなぁ……? ぐすん…」

 

 

 親父と呼ぶのは決定事項なので、じめじめとキノコを生やしだす背中を思いっきり(はた)

 

 

「痛ったぁ!?」

 

 

 

「…………」

 

 バシンっといい音がした背中を震わせる親父を苦笑いで見ていた浦原さんが、不意に真面目な顔つきになる。それを見てオレも親父も気を引き締めた

 

 

「さっきから気にはなっていたんスけど……

 

 

 

息子さん…心護さん(アナタ)、一体何者なんスか?」

 

 

 

 

 

 時間が止まった気がした

 そう思ってしまうくらいには驚いた。だって、いきなり核心に迫った問いを放つとは考えてもいなかったのだ

 

 纏っている霊圧が(わず)かに揺れる。──揺れて、しまった

 

 

 

 




はい、最後まで読んで頂きありがとうございます!


もうね、だんだん「お前何が書きたいの?」って感じになってきてますねー…

そして例によって例のごとく中途半端な所でぶった切るという文才の無さ…どなたか文才を分けて下さい(切実)


次回、思わず霊圧を乱してしまった心護くんが自分の秘密をぶちまける――のか?



感想・ご意見等、ありましたら送って下さい。かなり励みになりますので( ´∀` )



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6話 大空、告白する!

皆さま長らくお待たせして申し訳ございません!
やっとこさ書き上げることが出来ました(^^;
途中からスマホで書いていたので、文章の書き方が変わりますが、どうぞ御一読下さいm(_ _)m





 

 

 

 どーも、皆さんこんにちは

 

 

 急なタイミングで核心を突かれて、思わず纏っている霊圧を乱してしまった黒崎 心護(しんご) 5歳です

 

 

 

 ボス修行の時に叩き込まれたクセで表面は取り(つくろ)ったけど、内心はそうでもない。なぜなら、その一瞬の霊圧の乱れに浦原さんが反応したから

 

 

 凄く小さな反応だったから分かりづらくはあったけど、ボンゴレの超直感は伊達じゃないよね

 ちらと隣に座る親父を見れば、いつになく真剣な顔で浦原さんを見つめていた

 

 

 

 なるほど? 此処(ここ)へは、この話をしに来たのか

 

 

「浦原さん()、《普通の人間(一般人)》とは違うんですね……」

 

 

 

 意識的に頭のスイッチをマフィアのボスへと切り替えて問えば、ガラリと変わった雰囲気に気付いたのだろう。浦原さんの帽子に隠された目が、スッと細められた。口元はいつの間にか広げられていた扇子で隠されている

 

 

 ………やっぱり彼は霧の性質を持っていそうだ。主に相手に感情を悟らせないように細かい工作する所とかが

 

 

 まぁ、そういう奴ら(例えば骸とか)も御せなかったらボスなんかには成れないから、難敵ではないのだけれど

 

 

()という事は、貴方が何者か教えてくれると思っていいんでスか?」

 

 

 もう答えは出たも同じだろうに、用心深く聞いてくる浦原さんに、オレはニッコリとした笑みを返した

 

 

 

 

===========

=========

 

 

 

 一頻(ひとしき)りオレに前世の記憶とやらがある事や、マフィアのボス候補(と言うより次期首領(ボス))だった事を話すと、案の定2人とも難しい顔で固まっていた

 

 

 

 浦原さんはともかく親父まで固まってるのは、オレがマフィア関係だったという事を隠していたからだろう

 前回話した時は前世の記憶があるとしか話してなかったから

 

 

 ………流石に、もう受け入れられないかなぁ……

 

 

 

 最悪、殺される事を覚悟しつつ2人の反応を待つ

 最初に口を開いたのは親父だった

 

 

「心護、お前が今何を考えているのか分からんが、これだけははっきり伝えておく」

 

 

 親父はそこまで言って一度口を(つぐ)むと、オレの目を射貫(いぬ)くように見つめてきた

 

 

「お前は、俺と母さんの──俺達の息子だぞ。例え、前世の記憶が有ろうとな」

 

 

 前にもそう言っただろう?と苦笑していう親父を俺は最後まで見れなかった

 

 

 ただただ、涙が(こぼ)れそうになるのを堪えるのに必死だった。流石に、マフィアだった事まで受け入れてくれるとは思ってなかったから……

 

 

 

 

 

 結局、泣いちゃったんだけどね?

 

 

 

 




ハイ、最後まで読んでいただきありがとうございます((´∀`*))
毎度のことで拙い文ですが、コレで心護くんの親に対する秘密は無くなったハズ!……ハズだよね?

今回は正直、一心さんの最後のセリフを言わせたかっただけだったりします
親子の絆、良いよね!

それではまた、感想や誤字脱字、これ違うでしょ!って所があったら送って下さると嬉しいです



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7話 大空、秘密を共有する!



たいっっっへん、長らくお待たせしました!
祐氷です。
相変わらず何を書きたいのか伝わりづらい文ですが、それでもいいと言って下さる方はどうぞ、御一読下さい。




 

 

 

 (精神的には)年甲斐も無く泣いてしまった黒崎 心護(しんご) 5歳です

 

 

 改めて親父に受け入れてもらえたオレだけど、問題はまだ一つも解決してはいないんだよね

 

 

「重ね重ね、お見苦しい所を……すみません」

 

 

 泣きはらした後の、少し腫れているだろう顔を隠す為もあるけど、再び頭を下げたオレを見る浦原さんの目がどうにも生暖かい

 

 

 

 なんだろう……まさか無害認定されたとか?

 

 

「アナタが前の世でどの様な立場に在ったかというのは、この際置いておきましょう。

 これでもかなり長生きしていますので、見る目には自信がありましてね?

 アナタとはいい関係でいられそうだ」

 

 

 まさかだった

 

 やはり包み隠すことなく、ありのままをさらけ出した事が良かったのだろうが、正直泣いたのは誤算だった

 

 

 あぁ、これは家庭教師(リボーン)に知られたら相当なお叱りを受けるだろうなぁ……

 

 目深(まぶか)に被った帽子から覗く、つぶらな瞳が嗜虐的に光るのを想像して思わず苦笑が浮かぶ

 

 

 

「それで、オレのことは話しました。貴方は?」

 

 

 小首を(かし)げて問いかけたオレに答えたのは、目の前に居る浦原さん──

 

 

 ではなく

 

 

 

「それについては、まず父さんの事を話さないとな」

 

 

 横に座る、親父だった

 

 

 

========

======

 

 

 

 

「お……親父が元死神ぃぃぃぃっ!?」

 

 

 前々から、何か隠してるのは分かっていたけど!

 親父が元は人間じゃなかったなんて、さすがのオレでも判らねぇよ!?

 

 

 前世も含めて数年ぶりに叫んだせいで、肩で息をするオレに親父が心配そうな目を向けてくる

 

 

 (ちな)みに親父の言った事を疑いもしていない理由は簡単で、超直感が『偽りナシ』と告げているからだ

 

 

 

 そして、これまでの話の流れで何となく察してしまった事がある

 

 

「浦原さんも、死神──なんですね」

 

 

 疑問形ではなくほぼ確定な聞き方をするオレに、浦原さんはまた帽子に隠れて見えづらい目を細めた

 

 

 ──のは一瞬で、ニッコリと笑みを浮かべた浦原さんは口元を隠していた扇子をひらひらと振りながら口を開く

 

 

 

「そうでスねー。……詳しくは省きますが、確かにアタシは死神で間違いないですよ」

 

 

 今はしがない駄菓子屋ですが〜なんて(うそぶ)く浦原さんに、こっちもそれ以上踏み込むことは止めておく

 

 

 無理に聞かなくても、時期に分かる事のような気がするから

 

 ソレが何時(いつ)になるのかは分からないけどね

 

 

 

 

 

 その後もイロイロ(親父と浦原さんの付き合い出した大まかな経緯とかの)話しを聞いて、浦原さんと少しは仲良くなれたかな?という所で帰る時間になった

 

 

 と言うか一護のお迎えの時間なだけなんだけど

 

 

 

 

 

「親父!早くはやく!一護が寂しがっちゃうでしょ!?」

 

 

 未だに浦原さんと話し込んでいる親父を急かし、浦原商店を出たオレは愛しい一護の元へと全速力で走り出した

 

 

 

 ──待っててね一護!お兄ちゃんがすぐ行くよー……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、心護……お前は弟だろ?」

 

「親父は黙ってて!!」

 

 





はい、最後まで読んでいただきありがとうございます!
感想、ご指摘に関しては【感想】にてお願いします!

次回、更に時間をかっ飛ばし妹たちが産まれます!?
一護たちはちゃんとお兄ちゃんになれるのか?
乞うご期待!(予定は未定です)



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