一夏って実は最強? (FS Berserk)
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第一話 すべての始まり

さてこの度ハーメルンに降臨しましたベルです。
すべてが初めてなので当然この作品は処女作となるわけですが
誤字などがありましたら感想欄にかいてください。
修正ができましたらその都度させていたただきますのでみなさん読んでください。・・・
読んでくださいよ?


(・・・んっ・・・ここは?・・・そうかそういえば第二回モンドグロッソに出る千冬姉の応援に来て・・・子供と話していたら・・・そのあとは・・・)

ふいに声がして思考を遮られた。

「おい!どうなっている!チフユオリムラが途中棄権しないぞ!」

「俺に聞くなよ。俺だってこんなことになるなんて・・・」

「〜〜っ!クソっ!」

「日本政府にこの事を伝えたんだろ?」

「もちろんだ。」

「ハァ・・・」

(ため息をつきながら状況を確認する。ーーん?あそこに落ちてるのは・・・ガラスの破片か?手を伸ばせば届くが下手に動いて気がつかれたら、撃たれるしな・・・)

ーーーそんなドイツの廃工場の最奥部のやりとりは千冬には届いていない・・・つまり日本政府は千冬には言ってないのだ、

そしてモンドグロッソ会場では・・・

「っつあぁぁぁ!!」

「きゃぁぁぁ!」

「決まりました!織斑千冬選手の決め技零落白夜っ!

優勝です!織斑千冬選手モンドグロッソ二連覇です!」

「「「ワァァァァァ!」」」

鳴り止まない歓声の中インタビューを受ける千冬・・・

「織斑選手、モンドグロッソ二連覇という快挙を成し遂げましたがこの気持ち誰に伝えたいですか?」

「ふんっ!もちろん愛する我が弟一夏だ!」

「「「ワァァァァァ」」」

ふたたび鳴り止まない歓声が会場を包みこむ。

そこに・・・

「お、織斑選手!大変です!一夏君が!ハァ・・ハァ・・」

 

 

優勝の喜びに浸っている中、こちらに走ってくる奴がいる。なにか喋っているようだが・・・一夏がどうとか言っているが・・・

「た、大変です!一夏君が誘拐されたと先ほどドイツ軍から連絡が来ました!」

「なん・・だと・・おい!貴様!どういうことだ!」

そのとき一機のISがこちらに向かって来た。

そしてこう言ったのだ。

「誘拐事件については私から説明させていただきます。

 

 

 

私は更識刀奈12歳よ。

対暗部用暗部として更織家は今まで裏で仕事をしているの。

今回の作戦はモンドグロッソに出場している織斑千冬選手の弟織斑一夏君の救出だそうだ。

正直言ってドイツまで行くのはめんどくさい。

え?なんでかって?だって簪ちゃんと遊びたいんだもん♪

まぁISを動かせるのは女だけだからね次期楯無だし行かなきゃならないのよね〜

よし!さっさと終わらせて簪ちゃんと遊ぼう!

「みんな〜!そろそろ行くわよ〜!」

とそこに「お嬢様頑張ってください!」

あ、虚ちゃんだ。

この子はね更織家に代々メイドとして布仏家の長女なの他には妹の本音とか・・・って紹介してる場合じゃなかった。

「うん!それじゃあ行ってくるね!」

 

 

 

突然現れたISに警戒するが・・・よく見ればこの前あった更織家の娘じゃないか。

なるほどこいつらも来るのか、まぁ私一人で十分だがな

今、私はとてつもなく怒っている。

何故だかわかるか?

それは一夏を誘拐した連中とそのことを教えなかった日本政府に対してだ。

まったく人の命より名誉かよ・・・

っとそんなことより

「貴様更織の人間だな?一夏のことは聞いたぞ。

さっさと連中を八つ裂きにするぞ」

「え、えぇそうねできれば拘束するのが一番だけど・・・

場所はシロルスティア港にある廃工場です。一夏君はそこに監禁されています。情報によると連中は全員が男なので突入してすぐに瞬間加速を使えば一夏君を助けれるでしょう。」

「なら先陣は私が行こう。」

「わかりました。では行きましょう。」

そう言って更織刀奈もとい彼女の専用機ミステリアスレイディは飛んだ。それに続き刀奈の護衛たちも飛び立つ。

そして千冬は「一夏、待ってろお姉ちゃんがすぐに助けてやるからな!」そう言いながら飛びたつ。

 

 

一方一夏はと言うと

(あともう・・・すこし・・・よし!とれた!あとはこれでロープを切れば・・・)

「た、大変だぁぁ!お、オリムラがチフユオリムラがこっちにきてるぞぉぉ!」

「なんだと!・・・これまでか・・・ん?待てよ?相手がいくらISでもこいつを人質に取れば・・・いけるぞ!」

そのとき

「人質、がなんだって?」

「そりゃぁお前を人質にとって逃げるんだよ・・・ってなんでお前ここにいるんだ!ロープで縛ったはずじゃ!」

「むしろあんなやわなロープで完全に拘束できたとでも思ったのか?」

「キ、キサmっグハッ!」

「重心が偏りすぎだ!」

「な、何をグヘェ!」

「遅い!」

「くらえ!」

「後ろがガラ空きだぞ!」

「クソぉぉぉぉぉ!」

「もう少し冷静になったらどうだ!」

ーーーなんと素手で誘拐犯4人を倒してしまった。

そのとき

「冷静になるのはあなたの方よ」

女だ。

しかもISをまとった。

「クソ!こうなったら本気を出すか・・・」

「は?あんたなに言ってるn・・・」

どさっ

なんと今度はISを装備しているはずの女にまで勝ってしまった。

「こんのっ!調子に乗るなよ!」

他の女も一斉に動きだし一夏に向かって撃ち始めた。

(4人か・・・無理な人数ではないがここは千冬姉を待つか?)

とそのとき

どこからかジェット音が聞こえる。それに続いて女どもの銃声も止む。

そしてバーン

「またせたな!一夏!」

「うるせぇ!」

「グフゥ!」

バタッ

くずれた。

敵の手によってではなく一夏の手によって。

「グっ・・・なぜだ・・・何故私を殴る・・・」

「入って来た瞬間何故だか殴りたくなった。」

「まぁ・・・いいだろう、気持ちよかったしn!?」

「くたばれ駄姉が」

「え、え〜と、私たちはどうすれば・・・」

「とりあえずあそこにいる奴らを潰してください」

「ヒィっ!う、うちなさい・・・全員敵ISをうちなさい!全員殺すのよ!」

「こっちも行くわよ!」

「「「ハァァ!」」」

「ヤァ!」

「くらぇぇ!」

(始まったか・・・)

「きゃぁぁぁ!」

「あともう少しよ!がんばって!」

「クソぉぉぉぉぉ!殺せ殺せ殺せ殺せ殺せぇぇぇぇぇ!」

「ハァァァァ!ヤァ!!」

「ウァアア!」

バタッ

終わったか・・・

「おい!起きろ!いつまで寝てるんだ!この駄姉!」

「グフっ!う、うぅぅ・・・ん?一夏?どうなったんだ?」

「だから終わったんだよ。俺を誘拐した奴らは男以外は全員死亡、男どもは拘束してドイツ軍の到着を待っているところだが・・・来たみたいだな」

とそこにポケットの中の携帯が音楽とともに震えた。

(この着信音は・・・ハァ・・・あの人か)

ため息とともに慣れた手つきで応答する。

「もしもし束さん今回のことですg・・・」

「もすもすひねもす〜みんなのアイドルもといいっくんのアイドル天才発明家の束さんだよ〜」

「あれ?間違えたかな?」プツン

prrrrrrr

「ひっど〜い、いきなり切るなんてひどいよいっくん」

「ならその合わせづらいテンションをどうにかしてください。こっちはいろいろ大変だったんですから。」

「けどいっくん男どもは一掃したよね。」

「あんな隙だらけの相手には負けませんよ。」

「まぁ一応行っておくといっくん誘拐した奴らはちーちゃんが戦った相手と繋がってたみたいだよ〜」

「やはりそうでしたか。俺を助けるのに協力したのをだしにして軍で教えてくれとか言いそうですね。」

「だよねだよね~束さんもそう思う。そしてちーちゃんはそれに乗っちゃうと思うんだよね

~」

「そうですね。」

「ん?一夏誰と話してるんだ?・・・もしかしなくても束か?」

「あぁ、あー束さん千冬姉とかわりましょうか?」

「大丈夫、もうすぐそっちにつくから~」

「は?なにいってるんd「ち~~~~~ちゃぁぁぁぁん、ひさしぶりーーー」

そのこえは世界の終わりをつげるのだった。

わかってるのか?あの世界的に名が通ってるブリュンヒルデこと千冬姉とIS開発者にして大天災の束さんが同じ場所にいるんだぞ、いつ世界がおわってもおかしくないんだぞ。

いきおいよくとんできた束さんはそのまま千冬姉のところにつっこんできた。

ふつうならよけるが(よけれるのならば)千冬姉は仁王立ちで右手をだし束さんが右手に収まったと同時にアイアンクローをした。

一般人なら頭が砕けるが束さんはすでに一般人を卒業しているためアイアンクローをくらっている今でも笑顔でいる。

「うるさいぞ束」

「やあやあちーちゃん久しぶり相変わらずきょうれつな愛情表現だね~、けどそんなちーちゃんも大好きっ!」

「一夏こいつどうする?」

「俺に聞くなよ・・・」

すでに殺人アイアンクローから脱出している束さんはなにやらむずかしい顔をして考え事をしているようだ。

たまに真面目な束さんをみるので反応があるまでじっと待つことにした。

「あ!みつけた!」

「何をです?」

「いや~いっくんがバトりだすところらへんから観戦してたんだけど~その最中にいっくんがいた部屋の近くで妙な反応があったんだよね~」

「妙な反応?」

「うん、なんといっくんが戦ってるときだけだれもそうちゃくしていないはずのISから強いコアの反応があったんだよね。」

「どういうことですか?」

「えっとね、束さんの推測によるといっくんはその反応があったコアを使えばISをつかえるんじゃないかな~って思うわけよ」

「・・・」

「・・・」

俺が・・・ISを使えるだと?

冗談じゃないただでさえ面倒事は嫌いなのに男性初のIS操縦者しかもそれがブリュンヒルデの弟ときたもんだ。世間が騒がないはずがない。

「えっと束さんとりあえずそのコアを解析してみたらどうですか?くわしく調べたら何か分かるかもしれないですよ。」

「そだね。それじゃっちょっと行ってくるね~」

そう言い残して工場の中に消えた。

・・・待つこと数分

「たっだいま~、ほらいっくんこれが例のコアだよ。ちょっとさわってみてよ。」

「わかりました。」

そういいながら内心では嘘であってくれと心の底から神にたのむ一夏であった。

 

 

 

 

 

・・・数日後

「ほら、ついたよ。ここが一夏君の新たな家更織家よ!」

事件の日コアに触ったとたんコアがひかりだした・・・そう反応しているのだ男の俺にこのコアが

「やっぱりいっくんに反応してたんだ~、これはすごいことになるよ」

そういってまた束さんは考え事をするそして・・・

「決めた!このコアでいっくんの専用機を作る!」

「できるのか?」

さっきまで黙って聞いていた千冬姉が口をひらいた。

「もっちろん天才束さんにできないことはない!」

「あ、あの~すこしよろしいでしょうか?」

「あ?誰だよおまえ束さんはおまえと話をしてるんじゃないんだよとっとと失せろ」

「束さん少し落ち着いてください。それでどうされたんですか?」

「えっとドイツ軍が到着したので今後のことではなしをしたいとのことです。」

「わかった。」

「わかりました。」

「それでは束さん。」

「うん、じゃ~ね~」

どこからかとりだした飛行板にのって行ってしまった。

 

 

 

「手間を取らせて悪かったな私はドイツ軍IS部隊隊長のアリシア・デラトビクスだ。」

「私は織斑千冬だ。」

「ところでさきほどからずっとみているがそこの少年がISのコアを動かしたように見えたんだが。」

「見間違いじゃないぞ、さっきこいつがコアを動かした。」

「うむ、了解した。ところでとつぜんですまんが情報提供料とISを動かしたことを黙認する代わりに1年間ドイツ軍のIS部隊で教官をしてもらえないだろうか。」

「・・・いいだろう、だがもし一夏のことをばらした場合貴様らドイツ軍を滅ぼすぞ。」

「決まったな。よし!全員連中の身柄をドイツ軍まで持って帰ったのちに尋問するぞ!」

「「「了解!」」」

「では全員帰還せよ!」

そう言ってIS部隊は去った。

「では行きましょう教官。」

「待て、一夏お前ももちろん一緒にのこるだろ?」

「は?何言ってるんだ俺は日本に帰るぞ。」

「なに!?な、なんで・・・」

「俺はあんたと違ってまだ学生だしドイツ語も話せないしここに残る理由がない。」

「仕方ない・・・しばらく一夏とあえなくなるのか・・・」

「あの~それでしたら彼の身柄は私たちが保護しましょうか?」

「「え?」」

「ですから更織家で生活すれば私たちが守れますし安全かと」

「迷惑でなければ」

「じゃあ、これからよろしくね一夏君」

「はい、よろしくお願いします・・・え~と失礼ですがまだ名前を伺っておりませんでしたね。」

「あら、そうね。わたしは更識刀奈改めてよろしくね。あっ刀奈でいいわよ。」

「よろしくお願いします。刀奈さん。」

「おい、一夏!お姉ちゃんとしばらく会えないのだぞ、何か言うことはないのか。」

「ん?ああ、がんばれよ。」

「そ、そんなぁぁぁぁ」

「じゃあ、行こう一夏君。」

「はい」

これが俺の生きてきた中でもっとも人生を狂わされた日となったのだ。

 




さてみなさんどうでしたか?今回は誘拐事件の解決そして今後の生活が決まったところで終りましたがぶっちゃけると自信があるほうかなと思います。
まぁそこらへんは感想欄をみて確かめましょう。
ではでは次回に乞うご期待さよならバイバーイ


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第二話 悲しみと虚の変化

一作目に感想を書いてくれた皆さんありがとうございました。
それでは二作目どうぞ~


ドイツから日本に帰ってきた俺は刀奈さんに一旦俺の家に戻って荷物をまとめるように言われたのだ。

そして今、更識家の車で屋敷に向かっている。

「刀奈さんいまさらなんですけどほんとにいきなり更識家に住まわせてもらっていいんですか?」

「大丈夫よ、両親は事件のことを知っているし、二人ともやさしいからだいじょうぶよ。」

「え?連絡してないんですか?」

「えっとね・・・それが・・・その・・・」

言いたくない雰囲気を醸し出してきたのでフォローをする。

「連絡手段がなかったんですよね?」

「うん・・・」

「なんだ、そんなことならわざわざ口ごもる必要なんかないですよ。」

「あ、ありがとう、一夏君はやさしいのね。」

「そんなことないですよ。俺はただそうするべきだと思ったからそうしているだけです。

さっきのことだって刀奈さんは悪くないのに悲しませたりするのは自分もいやなので、

それに刀奈さんは笑ってるほうが可愛いですよ。」

「ふぇ!?い、いきなり何言うの!」

「怒った顔も可愛いですよ。」

「もぉ!一夏君ったらイケメンなのにそんなこと言ったら女の子を誤解させるわよ。」

「そうなんですか?」

「私じゃなきゃ何人か落とせるわよ。」

「何言ってるんですかまったく・・・」

「あははは・・・」

「お嬢様、一夏様つきました。」

「ありがとう」

「ありがとうございました。」

そういって俺たちは車から降りた。

すこしあるいて玄関の扉をあけるとだれかが刀奈さんに飛びついてきた。

「虚ちゃん!?どうしたの?」

「お嬢様おかえりなさいませ」

「うん、ただいま。」

「っとコホンえっとお嬢様そちらの方は?」

「えっとブリュンヒルデの弟で今日からここに住むことになったから」

「え?そちらのかたが今日からここに住む?」

「そうよほら」

「はい、今日からお世話になります。織斑一夏です。よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。私は布仏虚です。ここでお嬢様のメイドをやっています。」

「自己紹介も済んだところでいこっか」

「どちらにですか?」

「全員大広間に集めて一夏君を紹介するの、虚ちゃん全員集めて」

「わかりました。」

携帯を取り出しどこかに電話する虚さん

「あっ刀奈さんおかえり~」

「ただいま~」

「刀奈さんそちらは?」

「この子は布仏本音、虚ちゃんの妹よ。」

「今日からここでお世話になります。織斑一夏です。」

「うん、よろしくねおりむ~」

「おりむ~?」

「うん、織斑だからおりむ~」

「なるほどそうでしたか」

「あっ本音と一夏君は同い年よ」

「そうなんだ~、じゃあ敬語はなしだね~」

「わかった本音よろしくな」

「うんよろしく~」

「あら本音来てたんだ。お嬢様全員そろったそうです。」

「うんそれじゃあ行こうか」

屋敷内を歩くこと数分・・・

「ついたわよ、じゃああけるわよ」

 

 

 

 

 

虚さんから連絡があって大広間にあつまるように言われたけど・・・

なんでもお姉ちゃんが帰ってきたから報告も兼ねて集まってほしいとか

なんだろ?

あっお姉ちゃんたちが来た。

あれ知らない男の子がいる・・・

どうしよう緊張してきた

「みんな集まってくれてありがとう。今回の誘拐事件なんだけどいろいろあって

一夏君が今日からここにすむことになりました。」

「織斑一夏です。よろしくお願いします

「きみが一夏君だね。私は更識楯無だ」

「私はこれの妻で更識優衣です」

「えっとわたしは・・・更識簪ですよろしくお願いします」

「これで全員自己紹介は終わったかな」

 

 

 

 

それから数日後俺は更識家での生活に慣れつつあった。

この日は特になにかをするわけでもなく屋敷を歩いていた。

そこに、

「あっおりむ~ちょっといいかな」

「ん?どうしたんだ」

「うん、えっとね・・・えっとね・・・えっと・・・」

「もしかしてわすれたのか?」

「あっ思い出した!」

「忘れてたのかよ・・・でどうしたんだ」

「うん、かんちゃんがねあとで部屋に来てほしいって」

「簪さんが?・・・わかった」

「うんそれじゃあね~」

・・・あっ簪さん部屋どこにあるかわかんないじゃん

部屋に戻ってから携帯を取り出し虚さんに電話した。

「もしもし虚です。一夏さんどうされたんですか?」

「はい本音にあとで簪さんの部屋に来るように言われたんですけど

部屋の場所がわからなくて」

「わかりました。今から一夏さんの部屋に行って簪様のお部屋まで案内しますよ。」

「ありがとうございます。」

 

数分後・・・

ノックの音とともに声がした。

「虚です。一夏さんお待たせしました。」

俺も扉を開けて応答する。

「すいません、わざわざ部屋まで案内してもらって」

「いえいえ、これも仕事のうちですよ。」

「そうですか、それでは行きましょうか。」

「そうですね、こちらです。」

 

 

しばらく歩いてると虚さんがこちらをちらちら見ている。

「虚さん、俺の顔に何か付いてますか?」

「い、いえ、ただ一夏さんがここにきてからもうだいぶ経ちましたが、

こうやって二人きりで話すのは初めてなので」

「そういえばそうですね。なら今のうちに聞きたいことがあればお答えしますよ。」

「それでは遠慮なく、一夏さんって本当に11歳なんですか?」

「ええそうですがそれがどうかしましたか。」

「いえ、ずいぶんと大人びてるのですこし気になったんですよ。」

「まぁうちは俺が生まれてすぐ両親が消えましたからね、それに駄姉がいると必然的に俺がしっかりしないと

だめなんですよ。」

「そうだったんですか・・・聞いちゃいけないことでしたね。すいません」

「なんで虚さんがあやまるんですか?」

「え?」

「だって聞いてもいいと言ったのは俺ですし、それに親のことだって最初からいないものだと思ってますし、

だから虚さんがあやまる必要なんかないんですよ。」

そういうと虚さんはすこし笑った

「なにかおかしいですか?」

「いえお嬢様に聞いたとうりやさしいですね一夏さんは」

「まえに刀奈さんにも言いましたが俺がそうしなければならないと思ったからそうしているだけなのでやさしくなんかないですよ」

 

(不思議な人ですね・・・ここまで誰かにやさしくできる人なんてきっといませんよ。)

「虚さんこそ十分やさしい人じゃないですか今自分を簪さんの部屋まで案内してくれてることだって」

「ありがとうございます。っとつきましたよここが簪様のお部屋です。簪様、虚です。はいってもよろしいでしょうか。」

「ど、どうぞ」

「「失礼します。」」

「それで簪さん話って何ですか?」

「そのまえに一夏、わたしたち同い年なんだから敬語もやめて私のこと簪ってよんで」

「そうかわかった簪」

「その~話なんだけど、一夏はどうやってそんなに強くなったの?」

「俺は強くなんかない」

「強いよ」

「そういう簪だって強いじゃないか」

「私の何が強いっていうのよ」

「自分の弱さをちゃんとしっていることだ」

「そんなのは強さじゃない」

「人は弱さをしれば強くなれるだが簪がただ自分は弱いということだけを思っているのならば強くはなれないぞ。」

「じゃあ手伝ってよ・・・一夏は私が強くなるのを手伝ってくれる?」

「もちろんだ。」

「・・・ありがとう」

「それで具体的にどうすればいいんだ?」

「今、打鉄弐式っていうISを作ってるんだけどどうしてもうまくいかないの。」

「なんで誰かを頼らなかったんだ?」

「お姉ちゃんは一人で専用機を完成させたから誰かに頼ったらお姉ちゃんに負けちゃう」

「いいか簪、刀奈さんと簪は別の人間だ無理に刀奈さんを目指す必要はない」

「一夏もそんなこと言うの・・・私はお姉ちゃんには届かないのかな・・・」

「だからこそまずは自分自身の力の限界を知ることだ。そのあとは誰かを頼りながら少しずつ刀奈さんを目指していけばいいんじゃないか」

「うん・・・ありがとう一夏少しだけ楽になったよ。」

「それはよかったな暗い顔してるよりそっちのほうが可愛いよ。」

「ふぇ!?いきなり何言うのよ!」

「ん?簪、顔が赤いぞ熱でもあるのか?」

「だ、大丈夫だよ・・・」

(簪様・・・あれはもう完全に一夏様に恋してる顔ですね)

「お~かんちゃん顔真っ赤だよ~」

「も~!本音、変なこと言わないで!」

「一夏さんありがとうございます。」

「どうしたんですか?」

「さいきん簪様はこのことで悩んでいるようでしたのであんな元気な簪様は久しぶりに見ました。」

「それならよかったです。」

 

 

 

それから俺たちは打鉄弐式の制作にとりかかった、本音がIS学園の整備課に入るから勉強してたらしいので手伝ってもらうことにした。

「本音、これはここでいいのか」

「うん、そのまま続けといて~」

「本音~それとって」

「これかな?」

「うん、ありがとう」

「みなさんお茶をいれてきました。」

「あ、ありがとうございます虚さん」

「わ~いきゅうけいだ~」

「ありがとうございます虚さん」

「順調そうですね」

「そうですねあと1週間ほどで完成しそうです。」

そのとき虚さんの電話が鳴った。

「っとすいません・・・はいもしもしお嬢様どうなされ・・・え!?・・・はいわかりました。」

電話の相手は刀奈さんだったらしい

「みなさん至急大広間に集まってください・・・」

「なにかあったんですか?」

「簪様のお父様・・・現楯無様がたおれました。」

「え!?・・・どういうこと?」

「くわしいことは大広間に行ったほうがいいかと思います。」

「虚さん、俺も行っていいですか?」

「もちろんです。それと一夏さん簪様のことよろしくお願いしますね。」

「・・・わかりました。」

「それではいきましょう。」

それから俺たちは大広間に向かった・・・

そこで見たものはあまりにも残酷だった。

更識家の親戚たちの会話を聞いていると・・・だいたいの状況が分かった。

「・・・決まったな。えーコホンそれではこれからのことを話し合ったがただいまより更識家は更識刀奈を十七代目楯無に任命する。」

刀奈さんはまるでこのことを予想していたかのような無駄のない動きで壇上にあがった。

そして・・・

「このたび十七代目楯無を襲名しました更識刀奈です。楯無の名に恥じぬよう精一杯頑張らせていただきますのでよろしくお願いします。」

 

 

 

刀奈さんが楯無を襲名した日から二カ月がたった12月のある日のことだった。

一か月前に刀奈さんはロシアの代表になった。

しかしその顔は笑顔だが俺にはとても無理をしているように見えた。

(何とかしないとな・・・よし虚さんに相談してみよう。)

そう思い虚さんを部屋に呼ぶことにした

 

 

 

私は今日も暇だ。お嬢様がロシアの代表になってからというのもお嬢様はあまり家に帰っていないため主のいない私はひまなわけです。

ですが前に会ったときのお嬢様は無理をしているようでした。

そのときテーブルに置いていた携帯が震えた。

だれからでしょうか・・・一夏さん?どうされたのでしょうか・・・

「もしもし一夏さん?どうしたんですか・・・今からですか?いいですよ・・・はいわかりました。」

電話の内容は今から一夏さんの部屋に来てほしいとのことでした。

特に断る理由もないので承諾しました。

「さてとまずは着替えなきゃ。」

「う~んこれは違う気がするし・・・ってなんで私一夏さんの部屋に行くだけなのに服を選ぶのにこんなになやんでいるんだろう・・・べっ別に好きとかそういんじゃないんだから・・・」

「でっでも最低限の身だしなみはしっかりしないと・・・」

 

 

 

 

(・・・虚さんにしては遅いな・・・ん?俺の部屋にだれか近づいてくるな・・・虚さんか)

気配を探り虚さんとわかった一夏は読んでいた本を閉じ待つことにした。

 

(ハァ・・・結局いつもの清楚な感じできめちゃったけど一夏さんの好みにあうかな・・・ん?また一夏さん中心で考えちゃった・・・最近の私はすこし一夏さんのことを考えるようになってるはね・・・っともう一夏さんの部屋についちゃった。)

「一夏さん、虚です。」

「どうぞ」

「失礼します」

「すいません、わざわざ部屋まできてもらって」

「気にしないでください。それよりも今日はどうしましたか?」

「そのことなんですけど・・・最近刀奈さんが無理をしているのでどうにかしてあげられないかと思って」

「一夏さんも気にしてましたか・・・そうですね一夏さんが説得して一度お嬢様に泣いてもらうのがいいんじゃないですか?」

「わかりました。たしか今日の夜に刀奈さんが帰ってくるはずなのでそのときに声をかけてみます。」

「一夏さんならきっとお嬢様を楽にできますよ。」

「任せてください。」

「それではわたしはこれで」

「はい今日はありがとうございました。それとその服似合ってて可愛いですよ。」

「え!?あ、ありがとうございます。それでは私はこれで・・・」

 

 

 

屋敷の中を散歩していた私は見てしまった、おりむ~の部屋からでてくるおねえちゃんを

そしてその顔は・・・とてもうれしそうだった。

「おね~ちゃんどうしたんだろ」

・・・おなかすいたからかんちゃんの部屋にいってお菓子食べよっと




さてさてどうでしたか?
今回の小説を書くのに4時間ぐらいかかりました。
ちなみに一話目は6時間ほどです。
それでは次回に乞うご期待さよならバイバーイ


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第三話 刀奈の変化と結ばれた二人

えっと更新遅れてすみませんでした。
実はテストが忙しくてなかなか出来上がりませんでした。
題名でわかると思いますがついに一夏とあの人がくっつきます。
それではどうぞ~


刀奈さんをどうするか虚さんと話し合った夜、刀奈さんが帰ってきた。

あいかわらず笑顔だがやはり無理をしているように見える。

食事が終わりみんなが自分の部屋に戻るとき、俺は刀奈さんに声をかけた。

「刀奈さんすこしいいですか。」

「いいけど、一夏君私はもう刀奈じゃなくて楯無だぞ。」

「そのことなんですが、少し話したいことがあるので外に行きましょう。」

「うん、いいよ。」

そういって二人揃って外に出る。

虚もそれをみて応援をした。

(一夏さん、頑張ってください。)

 

 

そして刀奈さんを誰からも見えないところまで移動させるとしびれを切らしたように刀奈さんから話しかけてきた。

「ねえ、一夏君そろそろいいんじゃない。」

「そうですね、それでは刀奈さんあなたはまだ楯無になれていませんよ。」

「何言ってるの・・・」

「だって刀奈さんまだ泣いていないじゃないですか。」

「!?・・・何言ってるのよ」

「なぜ刀奈さんはあのときから一度もないていないんですか?」

そういって一夏は刀奈を抱きしめた。そして・・・

「あなたは泣いてもいいんですよ。」

その言葉に刀奈は限界を感じたのか一夏に抱かれたま泣きだした。

そして一夏は

「あなたは前楯無さんが亡くなってからまるでそんなことがなかったかのように前楯無さまが亡くなったのは夢だと言わんばかりに我武者羅に頑張っていました。今まで大変だったでしょう。

その苦労は刀奈さんにしかわからない、けど刀奈さん、悩み事も苦労も誰かに話すだけでとても楽になりますよ。

もしまた泣きそうになったらいつでも言ってください、自分でよければいつでも胸をかしますよ。」

「うん・・・ありがとう」

それから泣き終えた刀奈さんは庭のベンチで俺に抱かれたまま寝ていた。

きっと今までためていたものを全部だしたおかげですっきりしたのだろう。

とりあえずここにいたら刀奈さんは風邪をひいてしまうだろう。

とりあえず虚さんを呼ぶことにしよう。

 

 

 

 

一夏さんから電話があってお嬢様は今一夏さんを抱いたまま眠っているとか

うらやまs・・・じゃなくって安心しました。

とりあえず私も庭に行かなければならないので行くことにしました。

「あっ一夏さんいました。」

「虚さんすいません、泣き疲れてねむってしまって・・・」

「こちらこそすいません、お嬢様のことは私が解決しなければならないのに」

「虚さんが誤る必要はないですよ。俺があまりにも心配で放っておけなかっただけですから。」

「とりあえずお嬢様を部屋まで運ばないといけませんね。」

「俺が運びますので虚さんは刀奈さんの部屋まで案内してください。」

「わかりました・・・って一夏さんなにをしてるんですか!?」

「なにって・・・世間でいうお姫様だっこというやつですが・・・だめでしょうか」

「なんてうらやまs・・・じゃなくて・・・いえなんでもありません、さあ行きましょう。」

「わかりました。」

 

 

 

俺と虚さんは刀奈さんを部屋のベッドまで運んだ後俺の部屋で話をしていた。

「そうだ、虚さんには相談に乗ってもらったお礼として俺でよければ明日一緒に遊びに行きませんか?」」

「えっ!?いいんですか行きます行かせてください!」

「え、ええわかりましたそれでは明日の10時くらいに俺が虚さんの部屋に迎えに行きますがそれでいいですか?」

「わかりました。それではおやすみなさい。」

「おやすみなさい」

一夏の部屋から出てきた虚はなにやらにやけていた。

「んふふ一夏さんとデート・・・んふふ、よしそうときまれば明日来ていく服を決めないと」

 

 

 

 

 

次の日の朝・・・

「そろそろ行くか・・・」

部屋から出て虚さんのを迎えに行ってる途中で刀奈さんにあった。

「あっ一夏君・・・」

「刀奈さんもうだいじょうぶですか?」

「うん一夏君のおかげですっきりしたわ。」

「お礼なら虚さんに言ってください。」

「虚ちゃんに?」

「はい、前から刀奈さんのことを心配されていたようですし」

「ん~、わかった。じゃあそういうことにしておくね。」

「わかりました。では俺はこれで失礼します。」

「ん?これからどこに行くの?」

「これから虚さんと出かけるんです。」

「え?・・・え?虚ちゃんと?出かける?・・・え?」

「え、ええそうですがっともうすぐで遅刻しそうなので行きますね。刀奈さんも今日はのんびりしててくださいね。」

 

 

 

(すこし急がないと・・・)

 

 

 

 

そのあとぎりぎり間に合い虚さんを迎えにった俺はノックをして出てくるのを待っていた。

「一夏さんお待たせしました。」

「いえ、そんなに待ってませんよ。行きましょうか。」

「そうですね。」

(一夏さんたら私がおしゃれしたのにほめてくれないんですね。)

「その前に虚さん、その服とてもかわいいですね。」

「あぅ!あ、あ、ありがとうございます・・・」

「それでは行きましょう。」

「そ、そうですね・・・」

「・・・あの~虚さん?これは何ですか?」

「え?何を言って・・・ってなんで私一夏さんの手を握ってるんですか!」

「無意識だったんですか・・・虚さん、もしこのままがいいなら手をつないだままでもいいですよ。」

「え、いや、あの、その~このままでいいならこっちのほうがいいです・・・」

「わかりました。それでは行きましょう。」

「一夏さん、どこに行くかは決めてるんですか?」

「いえ、虚さんに対してのお礼なんで虚さんが行きたいところに行きましょう。」

「ん~、それじゃあ最近できた隣町の遊園地に行きたいです。」

「わかりました。」

「それと一夏さん」

「なんですか?」

「今日は私のこと呼び捨てで呼んでください!」

「え?」

「だから私のことは呼び捨てで呼んでください。」

「えっと理由を聞いてもいいですか?」

「そ、それは・・・内緒です。」

「そんな・・・」

「それとも一夏さんは今日は私へのお礼と言っていたのですが・・・聞き間違いでしょうか」

「う・・・わ、わかりました。」

「あと敬語もなしです。」

「わかりま・・・わかった。」

「それでは行きましょう。」

 

 

 

それから遊園地についた俺たちは入り口でもらった遊園地の地図を見ていた。

「ん~いっぱいありすぎて迷いますね・・・」

「そうだな・・・これなんかどうだ?」

「ジェットコースターですか、そうですねやっぱりはじめはジェットコースターで肩慣らしですね。」

 

 

 

・・・さすが最近できた遊園地なのか一時間も待ってしまった。

「そろそろですね・・・」

「怖いのか?」

「い、いえこの程度では・・・大丈夫なはずです・・・」

そういうと一夏さんは急に私の頭をなでてきました・・・なんだか気持ちいいですね

「大丈夫、俺がそばにいるから。」

「い、一夏さん・・・ありがとうございます。」

そんなやりとりをしてるうちに呼ばれました。

「よし、行こう。」

「そ、そうですね。」

「ん?まだ怖いのか?」

「いえ、なんだか私たちって周りから見たら付き合ってるように見えるんじゃないかと思ったんです。」

「俺たちが?」

「はい、だって手をつないで頭もなでてもらったりしてるんですよ。」

「ふ~ん、そんなもんか。」

「そんなもんですよ。」

「今度こそ行こうか。」

「はい。」

 

 

 

それからジェットコースターにのったが・・・

「虚?大丈夫か?」

「え、ええ・・・大丈夫です。」

「全然大丈夫そうには見えないが・・・」

「すこしあそこのベンチで休憩しましょう。」

「そうだな。」

「う、うぅ一夏さん助けて・・・」

「わかったからほらベンチに座って。」

「ありがとうございます・・・」

「ちょっと水買ってくるからそのまま休憩しとけよ。」

 

 

 

「ハァ・・・俺もさすがにあれはヤバかったな・・・はやく水買って虚に届けてやらないと・・・」

(しかしジェットコースターに乗る前のあれはなんだったんだ?俺たちがカップルに見える・・・か・・・まさかな)

 

 

 

一方虚はというと

「う、うぅ一夏さん早く戻ってきてください・・・」

「・・・おい見ろよあそこの女」

「おいおいまじかよなかなかいい女じゃんちょっと行くか。」

「ねぇねぇそこのおねえちゃん、ちょっと俺らと遊ばない?」

「え?あなたたち・・・どちら様ですか?」

「俺ら?俺らは通りすがりのイケメンです。で俺らと遊ぼうぜ、見たところ一人じゃん。」

「い、いえ今人を待っているところなので」

「え~いいじゃんそんな君を一人にしてどっか行くやつはほっといて俺らと遊ぼうよ。」

「いやだから人を待ってるって言ってるじゃないですか。」

「ちってめえさっきから下手にでて誘ってやってんのによぉ調子飲んじゃねえぞ!」

そのとき

「お前らこそ人の連れに手出しといてよくそんなことがいえるな?

てめえらブッ飛ばされる覚悟はできてんだろうなぁ?」

「あぁ!?お前か・・・見たところそんな強そうには見えねえがまぁいい、おいやっちまうぞ。」

「おっけ~」

「い、一夏さんどうするんですか。」

「もちろんブッ飛ばす。虚、これ持っておいて」

「人前でいちゃこらしてんじゃねえぞ!」

「らぁぁぁぁ!!」

「お前らまるで連携が取れてないぞ。」

「だまれぇぇぇぇ」

「腹が隙だらけだぞ」

「ぐはっ!」

「きえろぉぉぉぉぉ!!」

「後ろが空いてるぞ」

「ぬぁっ!」

「・・・ふぅ、少し時間がかかりすぎたな。」

「あの、一夏さんお怪我はありませんか?」

「あぁ大丈夫だ。さっさとここから離れるぞみつかったらめんどくさいからな。」

「わかりました。」

「だからほら」

「え?」

「手、つなぎたいんじゃないのか?」

「え、あぁそうですね。」

「それじゃあ行こうか。」

 

 

 

それから俺たちは暗くなるまで遊び続けた。

今俺たちは観覧車に乗っている。

「わぁきれいですね。」

「そうだな。」

「その~一夏さん今日は助けてくれてありがとうございました。」

「どういたしましてでもそれなら俺も今日はありがとう。」

「え?」

「今日は久しぶりに外で遊んで楽しかったからな。」

「それなら良かったです。」

「もうすぐ俺たちの乗ってるゴンドラが頂上まに来るぞ。」

「そうですね・・・その・・・一夏さん」

「ん?なんだ?」

「今日、私のこと助けてくれたじゃないですか。そのときなんですけど・・・助けてくれたあとずっと胸がドキドキしてるんです。」

「えっと・・・それはどういうこと?」

「その・・・私一夏さんが初めて屋敷に来た時からなにかと話したりすることが多かったじゃないですか。」

「ええそうですね・・・」

「私一夏さんと話して一夏さんの優しさに気づくたびにどんどん胸がどきどきしてくるんです。今までは抑えれてたんですけど

今回はもう抑えれません。だから今私はここで一夏さんに気持ちを伝えることにします。」

「・・・」

「私は一夏さんのことが好きです。」

「・・・虚、俺はずっと迷っていたんだ。虚と関わっていろんな虚を知った。俺もそのたびになにかを感じていた。

けど俺も今日わかったよ。俺は虚のことが好きだ。」

そういうと虚は突然しずかに泣きだした。

「ど、どうしたんだ!俺がなにかしたのか?」

「いえ、違うんです・・・これはうれしいから泣いてるんです。やっと、やっと一夏さんに気持ちを伝えれたから」

「虚・・・なら泣きやむくらいびっくりすることをしてやるよ。だからすこしの間だけ目を閉じてくれ。」

俺は両手を虚の肩に置きながら言った。・・・勘のいい奴ならこれからすることはわかってるだろ?

「え?・・・!?」

俺はゆっくりとお互いの顔が触れるぐらいまで虚に近づいてキスをした。

「ん・・・」

どれくらい時間が過ぎただろうか、キスをしていた俺たちはゆっくりと唇を離してお互いの顔を見つめた。

「一夏さん・・・」

「ショック療法が効いたかな。」

「そうみたいですね。」

 

 

 

それから観覧車を降りた俺たちはゆっくりと屋敷へ帰った。

屋敷について扉をあけると簪と刀奈さんがいた。

「どうしたんですか?」

「どうしたんですかじゃないわよ!それで虚ちゃんと何してたの!」

「そうだよ。虚さんと何してたの!」

「何って遊びに行ってただけだが」

「それだけ?」

「それ以外することはありませんよ。」

「なら手をつないでいるのはどういうこと?」

「え?・・・あ・・・あぁぁぁぁぁぁぁ!」

「あぁそういえばつないだままだったな。」

「なんで虚さんと手をつないでるのよ!」

「なんでって虚がそうしたいって言ったから。」

「虚!?呼び捨て!?まさかの呼び捨て!?・・・これはやばいわよ簪ちゃん。」

「そうだねお姉ちゃん。また敵が増えた・・・」

「これを覆すのは難しいわね・・・」

「虚、すこしさわがしいから俺の部屋に行こうか。」

「え?あぁそうですね。」

「ちょっとまちなさい!簪ちゃん!二人を追いかけるわよ!」

「うん!」

 

 

 

何とか逃げ切った俺たちは部屋のソファでくつろいでいた。

「ふぅつかれた・・・」

「そうですね。」

「・・・」

「・・・一夏さん、今日のことはその・・・いろいろあって観覧車で一夏さんから聞きたいことがまだ聞けていません。」

「そうだったな・・・それじゃあ・・・虚、俺は虚のことが好きだ。俺と付き合ってくれ。」

「よろこんで」

「・・・これでいいか?」

「はい・・・その一夏さん、もういちど・・・キスしてほしいです・・・」

「わかった・・・」

そうして二人はキスをした。

 

 

 

 

・・・そして長い夜がおわり次の日の朝になり一夏は目覚めた・・・がいつもの朝とは違う・・・虚が一夏のベッドで寝ていた。

「・・・なんで虚が俺のベッドで寝てるんだ?」

「ん、んん・・・あれ?一夏さん?おはようございます・・・」

「おはよう、ところで虚はなんで俺のベッドで寝ていたんだ?」

「え?一夏さん何言って・・・なんででしょう?」

「まぁいいか」

「そうですね、それと・・・一夏さん・・・キスしてください。」

「・・・わかった。」

「ん・・・」

「ん・・・これでいいか?」

「はい」

「それじゃあ行こうか。」

「そうですね」

 

 

 

「ねぇ簪ちゃん・・・虚ちゃんが一夏君の部屋から出てきてないわよ・・・」

「そうだね・・・」

「ねぇこれって夢よね・・・」

「きっとそうだよ・・・」

「ねぇ部屋に戻って寝ないと・・・」

「そうだね・・・」

 

 

 

(外で何か気配がしたが・・・きっと気のせいだよな、今は虚と一緒にいる時間を楽しもう。)

そんなことをいいながら付き合いたてとは思えないほどイチャイチャしてる一夏と虚であった。




みなさんどうでしたか?
なんか話が進むにつれて字数が多くなっていってる気がする・・・まぁ約5000字で終わらせるのであまり気にしないでください。
それと自分は書きながら展開早いなぁとか思いました。
まぁそこらへんは初心者なんで許してください。
あと誤字や修正が必要なところがあったら感想欄にて教えてください。
それでは次話に乞うご期待さよならバイバ~イ


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第四話 お弁当と失恋

とりあえずすいませんでした。
気が付いたら前回の投稿から一カ月もたっていました。
今回の作品ですが早くIS学園に入ってほしいとの感想がありましたので
このままやっていたらあと4年ぐらい進めないといけないので、
俺の考えがあっていればまだ一夏は11歳なので13歳にして中1にして
話を進めたいと思います。
それとなんか一夏の性格が変わった気がする・・・
とりあえず読んだらわかるのでちゃんと読んでくださいね。



俺が虚と付き合い始めてから二カ月がたった。

俺たちは暇さえあれば二人で遊んでいた。

日曜日になりどこ行くかを話し合った結果、俺の家に行くことになった。

そして荷物をまとめ玄関に行く途中で楯無さんと簪にあった。

そういえば俺と二人きりの時は刀奈と呼んでほしいそうだ。

「あっ一夏君見つけたわよ!」

「一夏、これからどこに行くの?」

「これから虚と一緒に俺の家に行くことになりました。」

「また虚ちゃんと・・・」

「すこしぐらい私たちと遊んでくれてもいいじゃない!」

「そんなこと言われても虚と遊ぶから楯無さんや簪と遊ぶ時間はないんだけどな・・・」

「「そんな~~~」」

「一夏さんお待たせしました。・・・お嬢様どうしたんですか?それに簪様まで」

「虚ちゃんには関係のないことよ・・・」

「それじゃあね二人とも・・・楽しんできてね・・・」

「どうしたんだあの二人」

「多分一夏さんにはわからないことだと思います。」

「ふーん、それじゃあ行くか。」

「そうですね。」

 

 

 

それから電車に乗って一夏の家に向かっている一夏と虚だが一つ問題があった。

「狭いですね・・・」

「そうだな・・・」

朝の10時半だと言うのに電車の中は満員だった。

「虚、大丈夫か?」

「え、ええ大丈夫ですが・・・」

「虚、こっちに来い。」

「わかりました・・・」

虚を扉にくっつかせその前に一夏が立ち虚を守るようにして立っていた。

それから30分後ぐらいしてようやく一夏の家に着いた。

「久しぶりに帰ってきたな・・・」

「なんだか緊張しますね・・・」

「それじゃあ入るか。」

「そ、そうですね。」

(さて・・・家の中にいるウサギをどうしようか・・・)

家に着く前から気配を察知して天災ウサギとわかった一夏はどう対処していいか迷っていた。

「ま、どうとでもなるか・・・」

「お、おじゃまします。」

「どうぞ」

居間に続く扉をあけるとそこにいたのは・・・

「お!おかえり~いっくん。」

「なんで自分の家みたいにくつろいでるんですか・・・」

「ん~~~だって合鍵もってるんだから」

「そういえばそうでしたね・・・」

「あの~一夏さんそちらの方は・・・」

「あぁISを開発した篠ノ之束さんだ」

「いっくんなにこいつ」

「俺の彼女です。」

「は?」

「あ、あの一夏さんいきなり何を言ってるんですか・・・」

「簡単に説明したらこういうしかないと思ったんだ。」

「束さんはこんな奴がいっくんの彼女とか認めないからぁぁぁぁぁぁ!!」

「うるせぇ!」

「げふっ!」

「あ、あ、あの一夏さんもう何が何だかわかりません。」

「つまりここに寝てる束さんは俺の姉の親友でよく遊びに来るから姉が束さんに合鍵を渡したんだ。」

「えっと一応はわかりましたがこれからどうします?」

「そうだな・・・虚はなにがしたい?」

「私は・・・一夏さんとゆっくりしたいです。」

「え?あ、ああそれぐらいならいいけど・・・虚はそんなことでいいのか?」

「そんなことじゃありません!一夏さんと一日中一緒にいるのはたのしいですよ。」

「虚がそれでいいなら俺も何も言わないけど・・・まずはこのウサギをどうにかしないと。」

そう言って一夏は束をかついで外に出て行った。

すぐに帰ってきた一夏は束を担いでいなかった。

「一夏さん、篠ノ之束さんをどうしたんですか?」

「家の真上にある束さんのラボまで移動させた。」

「真上ってどれくらいですか?」

「う~ん10キロぐらいかな」

「そんな高いところまでどうやって運んだんですか?」

「束さんを投げた。」

「え?」

「だから束さんをラボがあるところまで投げたんだ。」

「あいかわらずすごいですね・・・」

「まぁこれで邪魔物も消えたし二人きりだな。」

「え?あ、そ、そうですね。」

「それで具体的には何をするんだ?」

「う~んただただ一夏さんと一緒にいたいです。」

「そ、そうか・・・」

「なのでそこから動かないでくださいね・・・」

「は?な、なにをするn・・・虚!?」

虚は一夏に抱きついて一夏はそれを抱きとめはたから見れば抱き合うような感じになっていた。

「い、一夏さん・・・その・・・キスしてください。」

「お、おう・・・」

そして二人はゆっくりと顔を近づけキスをした。

久しぶりのキスで虚はすこし赤くなっていた。

(多分、俺の顔も赤くなってるんだろなぁ)

キスが終わりソファに座っていた。

「一夏さん、来週の休みは本音と一緒に実家に帰らないといけないのですがそのときに両親にこのことを伝えておこうかと思っているのですがどうします?」

「そうだな、いつか伝えなければならないと思っていたしな。」

「わかりました。ですが認めてくれるのでしょうか・・・」

「こればっかりは悩んでもしょうがないことだしどうしようもないな。」

「そ、そうですね・・・」

「それはそうと来年、虚は高校生になるわけだがやっぱりIS学園に行くのか?」

「え?ええ、そうですね。お嬢様がロシア代表なのでメイドとしてIS学園に行くことになりますね。」

「虚がIS学園に入ったら寮生活なんだろ?だったらしばらく虚とは会えないな・・・」

「そうですね・・・あ~それだったら毎週日曜日には帰ってきます。それなら今までよりかは時間が減りますがこうやって一夏さんと会えますよ。」

「そうだな・・・」

お互いに寄り添ってゆっくりしてしばらくすると隣を見ると虚が寝ていた。

「虚も疲れてるんだよな・・・」

「ん、んん・・・」

四時間ほど経って太陽が沈むころに虚は起きた。

「んん・・・一夏さん・・・ほえ?」

「おはよう、よく眠れたか?」

「いちかしゃん・・・・・・え?一夏さん・・・ま、まさか今までの全部見てたんですかっ!」

「あぁ見てたよ、気持ち良さそうに寝てる虚を。」

「わすれてください!」

「もう遅いぞ、すでに俺の携帯の待ち受けは虚の寝顔になっている。」

「なんでそんなことするんですか!」

「虚が可愛いから。」

また一夏さんはそんな恥ずかしいことを言って・・・聞いてるこっちからしたら顔から火が出るくらい恥ずかしいのに・・・

「そうだ虚、今日から俺のことを一夏って呼んでくれよ。あと敬語も無しな。」

「い、いきなりそんなこといわれてもできません!」

「いいじゃんちょっとだけだよ。な?」

「うぅ・・・そ、それでは・・・い、一夏・・・」

「よしこれからずっとだからな。」

「ええ?そんな~うぅ~わかりま・・・わ、わかった・・・」

「少しずつ慣れていけば大丈夫だから。」

「で、でも屋敷に帰ったらお嬢様や簪様に本音までいるのに・・・」

「大丈夫だよ、それよりも虚が俺に向かって敬語なしでしゃべってるのがなんだかすげぇ感動する。」

「も~他人事みたいに言わないでよ、一夏が提案したんだからね。」

「わかってるよ、それに虚は俺より年上なんだからおかしくはないだろ。」

「そうだけど・・・む~~」

「怒ることないだろ。」

「怒ってないもん。」

「わるかったよ、な?許してくれよ。」

「じゃあ一夏、私にキスして。」

「いつでもしてやるよ・・・ん・・・」

「ん・・・」

「これでいいか?」

「うんっ♪」

「それじゃあそろそろ帰ろうか。」

「そうだね。」

 

 

 

 

その頃更識家では・・・

「ねぇ簪ちゃん・・・」

「なぁにお姉ちゃん・・・」

「最近、私たち空気になってきてない?」

「そうだね・・・」

「ねぇ私たちをもっと出してよ!」

(そんなこと言われましてもこの作品のヒロインは虚ですので・・・)

「お姉ちゃん、気持ちはわかるけど作者に話しかけるのはダメだよ。・・・・・彼女いない歴=年齢のくせに恋愛小説なんか書きやがって。」

(な、なぜそれをしってるんだ・・・・)

くだらない話をしていると一夏と虚が帰ってきた。

「「ただいま戻りました。」」

「いくわよ簪ちゃん!」

「うん・・・」

 

 

「今日は楽しかったな。」

「そうだね。」

「まさかの・・・敬語なしになってるよ・・・」

「もう私たちには勝てないの・・・」

「真っ白に燃え尽きてる・・・お~いお嬢様~大丈夫ですか?」

「あっおりむ~におねえちゃん、おかえり~」

「ただいま、本音。」

「ただいま」

「ここは私に任せて二人は部屋でゆっくりしてきなよ~」

「ありがとう本音。」

「それじゃあ行こうか。」

「うん」

そういって二人は一夏の部屋に行った。

「私だっておりむ~のこと・・・なんだから・・・けどおねえちゃんのあんな幸せな顔みたらあきらめるしかないじゃん・・・」

 

 

 

 

「一夏、今日は楽しかったね。」

「そうだな・・・俺も虚の寝顔が見れて楽しかったよ。」

「も~それは忘れてよ!」

「それにしても俺がここにきてからもう半年か・・・」

「そうだね・」

それから晩飯を食べて再び部屋に戻ってきた一夏と虚はベッドで寝ていた。

「明日は学校か・・・」

「中学は同じなんだから昼になったら会えるだろ?」

「そうだけど・・・」

「それとも昼しか俺と会えないからさびしいのか?」

「もしそうだとしたら一夏は笑う?」

「そんなことないよ、そんな虚も大好きだ。」

「あぅ・・・また一夏はそんなはずしいこと言って・・・」

「何度でも言えるぞ。虚、好きだ。」

「あぅ・・・」

「虚、大好きだ。」

「ちょ、ちょっと待って・・・」

「なんだ、もうおわりか?」

「も~一夏のいじわる・・・」

「いじわるな俺は嫌いか?」

「え?えっと・・・その・・・だ、だいすき・・・」

「それはよかった。」

「やっぱり一夏はいじわるだ・・・」

「けどそんな俺も大好きなんだろ。ならいいじゃないか。」

「・・・そうだね・・ねぇ、一夏・・・キスして・・・」

「いいよ・・・ん・・」

「ん・・・」

この日の夜は羽目をはずしすぎて夜中まで騒いでいたのは言うまでもあるまい

 

 

 

 

「・・・なのでこの問題はこの方程式をつかうことで解ける。さて次の問題だがっともうすぐチャイムがなるので今日はここまでだ。それでは次の授業までに124ページの問2をやっておくように。」

「「「「はーい」」」」

4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴りすぐに虚は一夏のいる教室へと向かった。

「布仏さーん、お昼一緒に食べよーっていないし・・・」

「最近、お昼になったらすぐにいなくなるけどどこにいってるんだろ・・・」

「布仏さん、なんかかわったよね~」

「ね~」

 

 

 

「おい一夏、飯食おーぜ。おい鈴お前も来いよ。」

「うるさいわね馬鹿、言われなくてもそっちに行くわよ。」

「やっと飯だぜ・・・」

「わるいな弾、数馬、鈴今日は「一夏~」・・・あの人と食べるんだ。」

「な、なによあの人・・・」

「なんだよあの美人おねーさんは!」

「そうだそうだ一夏、あの人は誰なんだ!」

「なんて言おうか・・・簡単に言うと俺の彼女だ。」

 

一夏のその一言で教室が静まり返った。

「一夏、どうしたの?」

「いや、なんでもない、行こうか。」

「うん」

「お、おい聞いたか数馬・・・」

「ああもちろんだ・・・あの超朴念仁の一夏に彼女だと・・・」

「う、うそでしょ。織斑君に彼女がいるなんて・・・」

「そ、そんな私たちの恋はもう叶わないの・・・」

「一夏に彼女・・・」

「お、おい鈴気持ちはわかるがここで暴れるなよ・・・」

「そ、そうだぞ・・・」

「あんた達、今日学校終わったらゲーセン行くわよ!」

「「はい!」」

 

 

 

 

 

「一夏の弁当はやっぱり美味しいね。」

「ありがとう」

「ねぇ一夏、私に食べさせて・・・ダメ・・・かな?」

「駄目じゃないよ、ほらあ~ん」

「あ~ん、ん~~~やっぱりおいしい」

 

 

 

 

「な、なによ一夏のやつあんなにうれしそうにしちゃって・・・」

「その・・・残念だったな、鈴」

「慰めなんかいらないわ・・・」

「そっか・・・」

しばらく一夏と虚を見ていた鈴達だったが突然鈴がその場から逃げるように走り始めた。

「お、おい!鈴!どこに行くんだよ!」

「やめとけ弾、今は一人にしてやれ・・・」

「あとで一夏のやろうに話とくか・・・」

 

 

 

虚と昼ごはんが食べ終わりゆっくりしてたら弾と数馬がきて鈴のことでいろいろと話してきた。

「すまない、虚、ちょっと行ってくる。」

「うん」

 

 

 

 

 

 

鈴は・・・多分あそこか・・・

俺たちがこの学校に入学して弾たちと学校の中を探検したときに見つけた場所だ。

そこはあらゆる場所から死角になっており一人になりたい時などに最適なのだ。

全力で走ってるうちに例の場所にたどりつくと予想通り鈴がいた。

「鈴・・・」

「なんでアンタが来るのよ・・・」

「弾たちに話を聞いてそれで・・・」

「あのね一夏・・・あたしねあんたのことが好きなの。」

「すまないがその気持ちに応えることはできない。」

「わかってるわ・・・だからあたしはこれで一夏のことをあきらめるわ・・・」

「俺はどうすれば・・・」

「あんたはいつもど通りにしてればいいのよ、いつも通りの織斑一夏に、いつも通りのあたしの親友でいて・・・」

「わかった。」

「戻りましょ、もうすぐチャイムが鳴るわよ。」

「そうだな。」

「これでいいんだよね・・・」

「ん?何か言ったか?」

「なんでもないわよ。ほらさっさと行くわよ。」

鈴の初恋は失敗に終わったが鈴は後悔してなかった。なぜなら自分の恋は叶わないと思っていたから・・・

 

 




どうでしたか?
一夏にあんな趣味があったなんて・・・と思う人もいたかもしれませんが
一夏にタメ語で話す虚を書いてみたかったんです。
まぁそこらへんは感想書いてくれればうれしいな・・・
誤字など修正点がありましたらそちらも感想に書いてください。
それと・・・最後の終わりかたはなんか違う気がする。



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