カードファイト!ヴァンガード in 文月学園 (カミト)
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プロローグ

内容を少々変更しました。


ヴァンガード

 

 それは今流行しているカードゲーム。ヴァンガード人口は年々増え、昨今の調査では数億人を超えたらしい。それに乗り、大学や研究所でもヴァンガードの研究が行われ始め最近ではヴァンガードファイターの育成を目的とした学園まで出てきた。これはその1つである文月学園であった少年少女の物語である。

 

 この文月学園はヴァンガードファイター育成を目的とした学園である。そのためファイターの力量によってクラスが決められている。強き者は上のクラスへ、弱き者は下のクラスへと振り分けられる。クラスは上からA,B,C,D,E,Fとなる。そしてAクラスの上位5人は、ヴァンガード甲子園への出場資格を得られる。

 ヴァンガード甲子園とは、全国の高校生ヴァンガードファイターの大会のことで、その注目度は世界クラスである。昨今では海外からの出場枠もあるくらいだ。ならば、Aクラス上位以外にはチャンスは無いのだろうか。答えは否だ、ここはヴァンガード育成校。ヴァンガードファイトに勝利すれば自分のクラスと相手のクラスを交換できる。例えば、Aクラス生徒とBクラス生徒のファイターが戦い、Bクラス生徒が勝利すればAクラスに入ることができる。もちろんFクラス生徒がAクラス生徒に勝利すれば一気にAクラスに入ることができる。もちろん拒否権もあるが、基本的上位クラス生徒は下位クラス生徒の挑戦と断ることはできない。しかし、そんなことが起きるのはごく稀だ。なぜならAクラスとFクラスとでは天と地ほどの差があるからだ。あるとすれば、よほど運に恵まれたものくらいだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、明久、泣かないの男でしょ」

 

「だ、だって・・」

 

「まったくもう、ほらこれをあげるわ」

 

「これは・・・」

 

「これを使ってもっと強くなりなさい。そしていつか私ともう一度ファイトしましょう」

 

「う、うん!絶対、絶対だよ!」

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい、昔の約束。あの子はもう覚えてないかもしれないけど、僕は絶対守るから。次のヴァンガード甲子園までにAクラスになってあの子に会うんだ!そのためにはもっと強くならなきゃ。

 

「雄二、もう1度お願い!」

 

「まったく、懲りねぇな。いいだろう、気が済むまで付き合ってやるぜ!」

 

僕と雄二は自分のユニットに手を賭けた。

 

「「スタンドアップ、ヴァンガード!!」」

 

 

 

 

 

 

・ヴァンガード甲子園まであと1年

 

 

 

 

 

 

 

 

メインキャラと使用クラン

 

 

・吉井明久 『ロイヤルパラディン』

 

・坂本雄二 『ノヴァグラップラー』

 

・土屋康太 『むらくも』

 

・木下秀吉 『たちかぜ』のちに『ぬばたま』

 

・島田美波 『グレートネイチャー』

 

・霧島翔子 『かげろう』

 

・木下優子 『アクアフォース』

 

・姫路瑞希 『ダークイレギュラーズ』

 

・工藤愛子 『なるかみ』

 

・久保利光 『ディメンジョンポリス』



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Aクラスへ

はぁ、はぁ・・・まずい」

 

僕、吉井明久は文月学園に向かって疾走中である。なぜなら遅刻寸前だからだ。今日から2年だって言うのに遅刻なんて恥ずかしい。まったく、なんでこんな時に限って目覚ましが子わてるんだよ!

 

「遅いぞ吉井!」

 

「げぇ、鉄人!」

 

「西村先生と呼べ!」

 

鉄人から有難いお小言とげんこつをいただいた。まったく、いっつも手が出るんだから。

 

「ほれ、受け取れ吉井」

 

「あ、ありがとうございます」

 

僕は鉄人からクラス分けの結果が書かれた紙を受け取った。この文月学園はヴァンガードファイター育成校だからクラス分けの試験も変わっている。それはもちろん、ヴァンガードファイトだ。ランダムに選ばれた人とヴァンガードファイトを何回かやって、その勝率で決まる。

 

「しっかし、面倒なクラス発表ですね。掲示板に張り出せばいいのに」

 

「まったくその通りなのだが、ここは普通の学校とは一線を画すんでな。そうした眼ずらいい方法を取らざるを得ないんだよ」

 

「そういうもんですか」

 

僕はそっけなく返事をして結果の紙を開いた。そこに書かれていたのは。

 

 

[吉井明久 Aクラス]

 

 

 

「やったああぁあ!」

 

良かったよ。念願のAクラスだ。これで約束を果たせるよ!

 

「しかし吉井、一体どうやって入ったんだ。不正でもしたか」

 

「失礼な!それにちゃんと先生も見てたでしょう!?」

 

「そうだが、未だに信じられなくてな。1年の時は下から数えた方が早かったのにな」

 

「ええ、ずっと頑張ってましたから」

 

そうだ。確かに1年の時は僕は弱かった。でも雄二や秀吉、ムッツリーニや霧島さんと優子さんたちの力を借りて少しずつ強くなったんだ。いまでもみんなには感謝しきれないよ。

 

「まあ、俺の知らないところで努力はしていたんだろう。それは評価しよう。ただ、Aクラスと言ってもまだお前は下の方だ。このままでは甲子園にはでれんぞ」

 

「そうですか。でも諦めませんよ。絶対出て見せるんですから!」

 

「ふん、まぁ、それが吉井のいいところか。ならやってみろ」

 

鉄人は挑発的に誘っていた。いいだろう。僕の実力見せてやる!

僕はそう誓って全力でAクラスに向かった。

 

 

 

 

 

 

Aクラスの前に来た僕は目を疑った。だって設備が圧倒的におかしい。エアコンやノートパソコン、システムデスクに冷蔵庫完備だなんて。やっぱりこんなのおかしいよ!?

そんな思いを持ちクラスに入ると見知ってるやつがいた。

 

「おう、明久。よくAクラスに来れたな」

 

「そうじゃな。去年はボロボロじゃったのに」

 

「・・・驚愕」

 

やっぱりみんなもいたんだね。もしいなかったらさすがに僕も罪悪感があっただろうけど。

 

「みなさん、席について下さい」

 

先生も来たみたいだ。僕らはいったん解散して席に着いた。

 

「Aクラス担任の高橋洋子です。それではみなさん、配備された備品を確認してください。不備があればすぐに用意しますので何時でも言ってください」

 

いやいや、これだけ豪華なんだから不満なんてあるわけがないでしょ。

 

「では、そちらから自己紹介をお願いします」

 

窓際の席から自己紹介が始まった。秀吉、ムッツリーニ、雄二、優子さん、工藤さん、姫路さん、島田さんと続いた。姫路さんは知ってたけど島田さんがいたのは驚いたなっと僕の番か。

 

「吉井明久です。よろしくお願いします」

 

と、無難に済ませると周りが騒ぎ始めた。

 

『吉井ってそんなに強かったのか?』

 

『1年の頃はザコだったはずだが』

 

『もしかして不正でもしたの』

 

と、僕がここに居ることにみんな疑問のようだ。そりゃあ、1年の時の僕を知ってるならそうだよね。

 

「言われてんなザコ久」

 

「だまれ雄二」

 

近くの席の雄二と言い争っていたが、1人の発言でまわりが静かになった。

 

「静かに、みんな」

 

僕は声のする方へ顔を向けると、そこに居たのは久保君だった。

 

「吉井くん、キミがここに居るということは相当努力をしたんだろう。ぼくはキミを疑わないよ。けど、それでは周りは納得しないだろうからこうしよう。吉井くん、僕とファイトだ」

 

これにはみんなが驚いていた。何しろ学年次席がファイトを申し込んできたんだからね。確かに僕のファイトを見せる方が早いよね。それに久保君とは戦ったことが無かったからいい経験も積めるしね。

 

「いいよ、ファイトだ久保君」

 



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ファイトだ!久保君

「「スタントアップ!ヴァンガード!!」」

 

・明久FV ≪スターダスト・トランペッター≫

・久保FV ≪イニグマン・フロー≫

 

「僕の先行、ドロー!≪湖の巫女 リアン≫にライド!ターンエンド」

 

・G0 → G1《湖の巫女 リアン》

 

 

現在の明久の状況

 

手札:5

ダメージ:0

ソウル:1

CB:0

フィールド

【-】【◎】【-】

【-】【-】【-】

 

 

「ぼくのターン、ドロー。≪イニグマン・リプル≫にライド!」

 

・G0 → G1≪イニグマン・リプル≫

 

 

 

「久保は進化型のデッキだな」

 

「じゃな。ディメンジョンポリスは一撃必殺の攻撃力を得ることを得意とするクラン。明久はどうやって勝つのじゃろうかのぅ」

 

 

 

「リプルのスキル、ソウルに≪イニグマン・フロー≫があれば、パワー+2000。さらにフローのスキル、リプルがこのユニットの上にライドした時、デッキから≪イニグマン・ウェーブ≫を手札に加える。そして、左前列に≪カレンロイド デイジー≫をコールして、バトル。デイジ―でリアンをアタック」

 

「ノーガード」

 

 8k → 7k =アタックヒット

 

「ダメージチェック」

 

・ダメージチェック ≪沈黙の騎士 ギャラティン≫

 

「次に、リプルでリアンにアタック」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック」

 

・ドライブチェック ≪イニグマン・サイクロン≫

 8k → 7k =アタックヒット

 

「ダメージチェック」

 

・ダメージチェック ≪ぽーんがる≫

 

「ぼくはこれで終了だよ。さあ、吉井くんのターンだ」

 

 

現在の久保の状況

 

手札:6

ダメージ:0

ソウル:1

CB:0

フィールド

【○】【◎】【-】

【-】【-】【-】

 

 

さすが久保君、最初から攻めてくるね。僕だって負けてられない!

 

「僕のターン、ドロー!お願い、僕に約束を守るために力を貸して!ライド!≪ブラスター・ブレード≫!」

 

G1 → G2 ≪ブラスター・ブレード≫

 

「あれは!」

 

 

『おい、ブラスター・ブレードだぜ!?』

 

『あれって入手困難なレアカードじゃねぇか!』

 

『あれを吉井くんがもってるなんて』

 

 

「ははっ、驚いてんな」

 

「そうじゃろうな。ワシらもはじめは驚いたのじゃ」

 

「・・・驚き」

 

 

 

「まさか吉井くんにそんな隠し玉があったなんてね」

 

「えへへっ、でもまだ終わりじゃないよ。ブラスター・ブレードのスキル、ブラスター・ブレードがヴァンガードサークルに登場した時、カウンターブラスト2を支払い、相手のリアガードを1体退却させる。≪カレンロイド デイジー≫を退却させる。ピンポイントバースト!」

 

「くっ、これは痛いね」

 

「さらに右前列に≪真理の騎士 ゴードン≫をコール!これでバトルだ!まず、ゴードンでリプルをアタック!」

 

「ノーガードだ。ダメージチェック」

 

 8k → 8k =アタックヒット

・ダメージチェック ≪オペレーター・ガール ミカ≫

 

「よし、トリガーなし!そしてブラスター・ブレードでアタック!」

 

「≪ガイド・ドルフィン≫でガード!」

 

「ドライブチェックだ」

 

・ドライブチェック ≪引 まぁるがる≫

 

「ドロートリガー、ブラスター・ブレードにパワー+5000。そしてドロー」

 

 9k+5k=14k → 8k+10k=18k =ガード

 

「僕はこれでターンエンドだよ」

 

現在の明久の状況

 

手札:6

ダメージ:2

ソウル:2

CB:2

フィールド

【-】【◎】【○】

【-】【-】【-】

 

 

 

「これは楽しくなってきたね」

 

「期待に答えられたようでうれしいよ」

 

「うん、でもファイトはここからだ。ぼくのターン、ドロー!≪イニグマン・ウェーブ≫にライド!」

 

G1 → G2 ≪イニグマン・ウェーブ≫

 

「ウェーブのスキル、ソウルに≪イニグマン・リプル≫があるなら、パワー+1000。さらに左前列に≪イニグロイド・コムラード≫、右前列に≪イニグマン・ウェーブ≫、V裏に≪グローリー・メーカー≫をコール。これでバトルだ!リアガードのウェーブでゴードンにアタック」

 

「ここは勿体ないけど、ノーガード。ゴードンは退却」

 

 9k → 8k =アタックヒット

 

「厄介なのは消えた。次はイニグロイド・コムラードでアタック。コムラードのスキル発動、アタックした時、パワー+2000」

 

「ここは≪まぁるがる≫でガード!」

 

 12k → 9k+5k=14k =ガード

 

「では、ヴァンガードのウェーブでアタック。もちろんグローリー・メーカーのブースト付きだ」

 

「ぅぅ、これを防ぐのは少し重いなぁ。ここはノーガードだ!」

 

「ふむ、ドライブチェックだ」

 

・ドライブチェック ≪☆ ジャスティス・コバルト≫

 

「クリティカルトリガー。効果はすべてヴァンガードのウェーブへ」

 

 10k+5k=15k → 9k =アタックヒット

 

「げぇ!ここでクリティカルか!ダメージチェック!」

 

・ダメージチェック ≪孤高の騎士 ガンスロッド≫ 

          ≪閃光の盾 イゾルデ≫

 

「くぅ、ノートリガーだ」

 

 

 

現在の久保の状況

 

手札:3

ダメージ:1

ソウル:2

CB:0

フィールド

【○】【◎】【○】

【-】【○】【-】

 

 

 

 

 

「劣勢ね吉井くん」

 

「久保くんは序盤から積極的に攻めてるからネ。それに対し吉井くんは展開を極力抑えてる」

 

「おそらくディメポリの超パワーに対する防御力を確保してんだろ。ちゃんと考えてんじゃねぇか、明久のくせによ」

 

 

 

 

「明らかに僕の方が不利だね。でもまだここからだ。僕のターン、ドロー!純白なる誇り高き騎士よ!立ち上がれ!ライド!≪白竜の騎士 ペンドラゴン≫」

 

・G2 → G3 ≪白竜の騎士 ペンドラゴン≫

 

「ペンドラゴン、ここからが本番だね」

 

「うん、そしてペンドラゴンのリミットブレイク!僕のメインフェイズ開始時、山札の上から5枚まで見て、グレード3の《ロイヤルパラディン》を1枚まで探し、ライドすることができる。僕は・・・≪白竜の騎士 ペンドラゴン≫に再びライド!」

 

・G3 → G3 ≪白竜の騎士 ペンドラゴン≫

 

 

 

 

「これではあまり意味が無いのじゃ」

 

「変化なし」

 

「そうでもないわよ秀吉。これで吉井くんのグレード3の枚数は減ったからデッキの圧縮にもなるからトリガーの確立も上がるわ」

 

 

 

 

「さらに右左前列に≪沈黙の騎士 ギャラティン≫、V裏に≪小さな賢者 マロン≫をコール。これでバトルだ!まず右のギャラティンでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージチェック」

 

 10k → 10k =アタックヒット

・ダメージチェック ≪イニグマン・リプル≫

 

「よし次だ!マロンのブースト、ペンドラゴンでアタック!ペンドラゴンのスキル発動!ペンドラゴンがヴァンガードに登場したターン、パワー+5000」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェックだ!」

 

・ドライブチェック ≪ミスリルの召喚術師≫

          ≪☆ 幸運の運び手 エポナ≫

 

「クリティカルトリガー!クリティカルはペンドラゴン、パワーは左のギャラティンへ!」

 

「ここで来たね。ダメージチェックだ」

 

 10k+5k+8k=23k → 10k =アタックヒット

・ダメージチェック  ≪治 ジャスティス・ローズ≫

 

「ヒールトリガー、回復が無いのは残念だけど仕方ない。パワーはウェーブへ、セカンドチェック」

 

・ダメージチェック  ≪☆ ジャスティス・コバルト≫

 

「いい流れだ。クリティカルトリガー、パワーはウェーブへ」

 

「はえ!?ダブルトリガー!?こ、これじゃギャラティンのアタックが通らない。っ左のギャラティンでイニグロイド・コムラードにアタック」

 

「ノーガード、イニグロイド・コムラードは退却する」

 

「僕はこれで終了だ」

 

 

現在の明久の状況

 

手札:4

ダメージ:4

ソウル:4

CB:2

フィールド

【○】【◎】【○】

【-】【○】【-】

 

 

「さて、吉井くん。キミとのファイトは楽しかったがここで決めさせてもらうよ。ぼくのターン、ドロー。銀河の力をここに結集させ、敵をなぎ倒せ!ライド!≪イニグマン・ストーム≫」

 

・G2 → G3 ≪イニグマン・ストーム≫

 

「そして左前列≪コスモビーク≫をコール!スキル発動、カウンターブラスト2を支払い、イニグマン・ストームにパワー+4000。さらに右後列に≪コマンダーローレル≫、左後列に≪イニグマン・サイクロン≫をコール」

 

 

 

「コマンダーローレル、厄介なのが来やがったな」

 

「・・ディメンジョンポリスの切り札」

 

 

 

「それでは行こう。ストームのスキル、アタックステップ開始時、ストームのパワーが15000以上なら、クリティカル+1される。いくよ、グローリーメーカーのブースト、ストームで右のギャラティンにアタック!グローリーメーカーのスキル、ヴァンガードをブーストした時、ぼくのダメージが4枚以上なら、ブーストされたユニットのパワー+4000。」

 

「ヴァンガードでリアガードを攻撃!?一体どうして?・・ノーガード」

 

 

 

「あのバカ・・・通しやがった」

 

「・・・致命的ミス」

 

 

 

「ドライブチェック」

 

・ドライブチェック ≪ダイヤモンド・エース≫

          ≪醒 ガイド・ドルフィン≫

 

「最良のタイミングで来てくれたね。スタンドトリガー、グローリーメーカーをスタンドし、ストームにパワーを」

 

 11k+6k+4k+4k+5k=30k → 10k =アタックヒット

 

「攻撃が終わったストームにパワーを?とりあえずギャラティンは退却」

 

「ヴァンガードの攻撃がヒットした時、コマンダーローレルのスキルが発動する」

 

「コマンダーローレル・・・そうだ忘れてた!ローレルのスキルは!?」

 

「そう、ぼくのリアガードを4枚をレストし、ストームをスタンドさせる!これでぼくはもう1度ストームで攻撃ができる」

 

っくぅ、僕のバカ!どうして忘れてたんだ!それにあのストームはクリティカル+1されてる。直撃を受けたら僕の負けだ!

 

「これで終わりだよ。グローリーメーカーのブースト、再びストームでペンドラゴンにアタック!」

 

「っここで負けるわけにはいかない!≪幸運の運び手 エポナ≫、≪ぽーんがる≫、≪静かなる賢者 シャロン≫でガード、ギャラティンでインターセプト!」

 

 

 

 

「40000対30000、防げるのじゃ!」

 

「いいえ、まだよ」

 

「そう、久保くんにトリガーを2枚引かれたら吉井くんの敗北だネ」

 

「大丈夫です!吉井くんなら!」

 

 

 

 

「ドライブチェック」

 

・ドライブチェック ≪コスモビーク≫

          ≪カレンロイド デイジー≫

 

「くぅ」

 

 11k+6k+4k+4k+5k=30k → 10k+10k+10k+5k+5k=40k =ガード

 

 

現在の久保の状況

 

手札:4

ダメージ:4

ソウル:3

CB:2

フィールド

【○】【◎】【○】

【○】【○】【○】

 

 

「あ、危なかった・・」

 

「すごいね吉井くん、これを防ぐだなんて。でも首の皮が1枚の事実は変わらない」  

 

そうだ。僕の手札はたったの1枚、リアガードは後列のマロン1体。ははっ、どうしようもなく絶望的だ。けど、僕はあの日約束したんだ。強くなるって。もう1度あの子とファイトするために。だから・・・。

 

「僕は諦めない!僕のスタンド&ドロー!ペンドラゴンのリミットブレイク発動!デッキの上から5枚を確認!」

 

 

 

「だが、運よく乗れたとしても意味はないだろう」

 

「久保の手札には完全ガードがあるのじゃ。どうあがいても勝つのは無理なのじゃ」

 

「でも吉井くんに残されたターンはこの1ターンのみ」

 

「・・奇跡が起きなければ敗北」

 

 

 

 

頼む、みんな!僕に力を!ドロー!

 

ああっ、キミか。キミはこんなときでも僕に力を貸してくれるんだね。

 

 

「僕がライドするのはこれだ!若き日の王よ、盟友とともにこの地に新たな歴史を刻め!スペリオルライド!≪アルフレッド・アーリー≫」

 

G3 → G3

 

「あ、あれは!」

 

「アルフレッド・アーリーのスキル、ソウルにいるブラスター・ブレードをスペリオル・コールする。右前列に≪ブラスター・ブレード≫をスペリオル・コール!そしてブラスター・ブレードのスキル、カウンターブラスト2を支払い、≪イニグマン・ウェーブ≫を退却させる!」

 

「・・ウェーブを退却。それでもぼくの優位に変わりはない!」

 

「そうだね。だから僕はこの子たちに運命を託す。まず今引いた≪まぁるがる≫をコールし、スキル発動。この子をソウルに送り、ブラスター・ブレードにパワー+3000、そして≪ミスリルの召喚術士≫をコールし、スキル発動!山札の上を公開して、そのカードがグレード1かグレード2の、《ロイヤルパラディン》なら、そのカードをスペリオルコールすることができる」

 

「ここで何が出たって!」

 

「ドロー!・・お願い、僕を勝利へと導いて!≪導きの賢者 ゼノン≫をスペリオル・コール!そしてゼノンのスキル発動!このユニットがリアガードに登場した時、《ロイヤルパラディン》のヴァンガードがいるなら、山札の上を公開する。そのカードが同じグレードの《ロイヤルパラディン》なら、そのカードをライドし、違うなら、そのカードをドロップゾーンに置く。」

 

「運を天に託すんだね」

 

「いや、僕は僕のデッキを信じる!ドロー!・・・!僕が引いたのは、≪ソウルセイバー・ドラゴン≫!」

 

 

 

 

「引きやがった!」

 

「いけるのじゃ!これならまだ勝つチャンスはあるのじゃ!」

 

「いっけぇ吉井!」

 

 

 

 

「まさか、ここで引くとは」

 

「仲間たちが僕に応えてくれたよ。騎士たちを守護する竜よ、彼らに強敵と戦うための力を!スペリオル・ライド!≪ソウルセイバー・ドラゴン≫」

 

・G3 → G3≪ソウルセイバー・ドラゴン≫

 

「そしてスキル発動!5枚をソウルブラスト!≪スターダスト・トランペッタ―≫、≪湖の巫女 リアン≫、≪白竜の騎士 ペンドラゴン≫を2枚、そして≪アルフレッド・アーリー≫!ブラスター・ブレード、ミスリルの召喚術師、ゼノンにパワー+5000を与えて!これでバトルだ!」

 

「くぅ、これはきつい!」

 

「ブラスター・ブレードでストームにアタック!」

 

「ノーガードだ!ダメージチェック!」

 

 9k+3k+5k=17k → 11k =アタックヒット

・ダメージチェック ≪コマンダーローレル≫

 

「いくよ!マロンのブースト、ソウルセイバーでストームにアタック!ソウルセイバーのスキル、アタックした時、パワー+3000!」

 

「≪ダイヤモンド・エース≫で完全ガード!コストで≪カレンロイド デイジー≫をドロップ!」

 

「わかってたよ!お願い、僕にもう1度力を!ドライブチェック!」

 

・ドライブチェック ≪白竜の騎士 ペンドラゴン≫

          ≪醒 静かなる賢者 シャロン≫

  

「!!」

 

「来た!スタンドトリガー!ブラスター・ブレードをスタンドし、パワー+5000!」

 

 10k+8k+3k=21k → 完ガ+11k =ガード

 

「これで吉井くんはあと2回攻撃ができる。でもぼくの防御力ではどちらかしか防ぐことはできない」

 

「これで終わりだよ!ブラスター・ブレードでアタック!」

 

「・・・ノーガード!ぼくもデッキを信じよう!」

 

「いっけぇぇぇ!!ブラスター・ブレード!」

 

 9k+3k+5k+5k=17k → 11k =アタックヒット

 

「ダメージチェック」

 

・ダメージチェック ≪治 ジャスティス・ローズ≫

 

「!!」

 

「ありがとう、ぼくのデッキ。ヒールトリガー発動。パワーをストームへ。そして1枚回復」

 

「そんな・・・ゼノンのブースト、ミスリルでストームをアタック」

 

「≪ガイド・ドルフィン≫でガード」

 

 7k+6k+5k+5k=23k → 11k+5k+10k=26k =ガード

 

「ターン・・エンド」

 

 

現在の明久の状況

 

手札:2

ダメージ:4

ソウル:1

CB:4

フィールド

【○】【◎】【○】

【○】【○】【-】

 

 

 

 

「そんな・・」

 

「ここでヒールとはな、さすが次席。運も実力もどっちも備わってんな」

 

 

 

 

「ぼくのスタンド&ドロー。≪コスモビーク≫をコールし、スキル発動。ストームにパワー+4000し、バトル。ストームのスキルでクリティカル+1。そしてグローリーメーカーのブースト、ストームでアタック。グローリーのスキルでパワー+4000」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック」

 

・ドライブチェック ≪☆ ジャスティス・コバルト≫

          ≪オペレーター・ガール ミカ≫

 

「クリティカルトリガー。クリティカルはストーム、パワーは右の≪コスモビーク≫へ」

 

「ダメージチェック」

 

・ダメージチェック ≪ソウルセイバー・ドラゴン≫

          ≪治 世界樹の巫女 エレイン≫

 

「ありがとう、僕の仲間たち。ヒールトリガー、パワーはソウルセイバーに。そして1枚回復。サードチェック」

 

・ダメージチェック ≪導きの賢者 ゼノン≫

 

「僕の負けだね」

 

 

 

 

 

「おしかったな明久」

 

「運が悪かっただけじゃよ。気にするでない」

 

「・・・よくあること」

 

あははっ、みんなの言葉が心にしみるよ。

 

「吉井くん」

 

「久保君」

 

「ありがとう、いいファイトだったよ。そしてようこそ、Aクラスへ」

 

久保君から差し出された手を握り、握手を交わすと周りから拍手が起きた。

 

 

『すげぇな、久保をあそこまで追い詰めるなんて』

 

『吉井くんってホントは強かったんだね』

 

 

どうやらみんなにも認められたみたいだね。でも、次は負けない。だから、また僕に力を貸してくれるかい?

 

ブラスター・ブレード




いかがでしょうか?

正直、ファイトシーンを描くのは難しいですね。


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Aクラス対Bクラス

 

 Aクラスに入って数日が経った。けど、ホッとしていられない。ヴァンガード甲子園に出場できるのはAクラスの上位5人まで。今の僕はAクラスの中で30人中27位、まだ下の方だ。ならどうやって順位を上げるか。それは月末に行われるクラス内ファイトによって変わる。このクラス内ファイトはクラスメイト全員とファイトをしてその勝率で順位が変化する。そして甲子園エントリー開始まであと3カ月ちょっと。つまり3カ月内に最低でも5位に入らなければならない。けどそれはかなり険しい道だ。だって20人近くの人に勝たなきゃいけないんだから。けどやるしかない!あの子に会うためには!

 

「雄二、またファイトに付き合って!」

 

「いいだろう。ちょっくら揉んでやるか」

 

僕は近くの机を合わせて即席のファイトテーブルを作り、準備を終えた。それにつられてみんなも周りに集まってきた。

 

「いくよ、雄二!」

 

「来い!明久!」

 

「「スタンドアップ!ヴァンガ・・」」

 

「頼もう!」

 

僕たちの声を遮って誰かが入ってきた。一体誰だ、邪魔をしたのは!?

 

「お前は根本か」

 

雄二が入ってきた生徒の名前を言った。根本くんって言えば確かBクラスの代表じゃなかったけ?あ、代表ッて言うのはクラスの序列1位のことだよ。

 

「そうだ坂本。久しいな」

 

「オメェの顔も見たかねぇよ」

 

「ふん、まぁいい。俺がここに来た理由もわかってんだろ」

 

「ああ、クラス交換を賭けたファイトだろ」

 

クラス交換ファイト、それはこの文月学園にある校則の1つ。別々のクラスのファイターが己の在籍するクラスを賭けたファイト。

 

「それで誰を御所望なんだ?」

 

「ふん、そんなの決まっている。お前だ、坂本雄二!」

 

根本君がビシっと雄二に突き付けた。って雄二なの!?雄二の序列は30人中20位、交換ファイトはクラスの最下位に申し込むのが普通だ。そっちのほうが勝率は高いし、Aクラスの最下位ならBクラス1位と実力もそこまで変わらないはず。20位の雄二ならAクラスの中でもそれなりの実力を持つ。正直に言って勝てる見込みは少ない。

 

「ほう、大きく出たな根本」

 

「お前は1年のころから気にいらねぇんだよ。だからここでお前をたたき落としてやるよ」

 

「はっ!やってみな!」

 

こうして、雄二と根本君のクラス在籍を賭けたファイトが決まった。

 

 

 

 

 

 

クラス交換ファイトはまず、担任の先生に報告し、それから学園長の承認をもらってようやく始められる。もちろん場所もそれなりのところが用意されている。場所は体育館だが文月学園の体育館は一味違う。そう、ここにはモーションフィギュアシステムが搭載されたファイトテーブルがあるのだ。モーションフィギュアシステムとは、ヴァンガードファイトのイメージを体感映像化するために利用する視覚装置で、これは公式大会でも使用されている。普段は使用することはできないがクラス交換ファイトのときは使用が認められている。だから僕たちは雄二たちのファイトを観戦しようと来た。

 

「根本君ってどんなデッキを使うんだろう」

 

「しかし、あ奴はいい噂を聞かんがのぅ」

 

「でも侮れないわ、じゃなきゃBクラスの1位にはなれないもの」

 

そして雄二と根本君がファイトグローブをつけてテーブルに着いた。

 

 

 

 

「覚悟はいいか、坂本」

 

「オメェの愚かさを教えてやるよ」

 

「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

 

・雄二FV ≪進化転生 ミライオー≫

・根本FV ≪メガコロニー戦闘員C≫

 

 

 

「根本はメガコロニーじゃな」

 

「・・・奴らしい」

 

「面倒なことになりそうね」

 

「・・雄二」

 

 

 

「俺のターン、ドロー。≪ファントム・ブラック≫にライド!」

 

・G0 → G1 ≪ファントム・ブラック≫

 

「≪メガコロニー戦闘員C≫は先駆のスキルで後ろに移動。ターンエンド」

 

 

現在の根本の状況

 

手札:5

ダメージ:0

ソウル:0

CB:0

フィールド

【-】【◎】【-】

【-】【○】【-】

 

 

「オレのターン、ドロー。≪ライザーカスタム≫にライド!」

 

・G0 → G1 ≪ライザーカスタム≫

 

「≪進化転生 ミライオー≫はスキルで後ろに移動。さらに≪タフ・ボーイ≫を右前列にコール!これでバトルだ!タフ・ボーイでファントム・ブラックにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージチェックだ」

 

 8k → 8k =アタックヒット

・ダメージチェック ≪マシニング・モスキート≫

 

「次にミライオーのブースト、ライザーカスタムでアタック!」

 

「≪シェルタービートル≫でガードだ」

 

「ドライブチェックだ」

 

・ドライブチェック ≪ツイン・ブレーダー≫

 6k+4k=10k → 8k+10k=18k =ガード

 

「まぁいい、これで終了だ」

 

 

現在の雄二の状況

 

手札:5

ダメージ:0

ソウル:0

CB:0

フィールド

【-】【◎】【○】

【-】【○】【-】

 

 

 

「残念だったな。俺のターン、ドロー!≪ブラッディ・ヘラクレス≫にライド!」

 

・G0 → G1 ≪ブラッディ・ヘラクレス≫

 

「さらに、≪鉄拳怪人 ロリーポリー≫、≪マシニング・モスキート≫を左ラインにコール!≪マシニング・モスキート≫のスキル発動!このユニットが登場した時、デッキの1番上のカードをソウルチャージする。≪パラライズ・マドンナ≫をソウルチャージ」

 

「完ガが勿体ねぇな」

 

「うるせぇ!俺はこれでバトル!戦闘員Cのブースト、ヘラクレスでライザーカスタムにアタック!」

 

「ここは受けるぜ!」

 

「ドライブチェック」

 

・ドライブチェック ≪引 レイダー・マンティス≫

 10k+5k=15k → 6k =アタックヒット

 

「ドロートリガー!ロリーポリーにパワー+5000し、1枚ドロー」

 

「ちっ、ダメージチェック」

 

・ダメージチェック ≪Mr.インビンシブル≫

 

「ここで≪メガコロニー戦闘員C≫のスキル発動だ!ブーストしたユニットのアタックがヴァンガードにヒットした時、カウンターブラスト1を支払い、戦闘員Cをソウルへ。そして相手のリアガードを1枚選び、次の相手のスタンドフェイズ中、スタンドできなくする!俺はタフ・ボーイを選択する。まだまだ行くぜ!モスキートのブースト、ロリーポリーでライザーカスタムにアタック!」

 

「ここも受ける!ダメージチェックだ!」

 

・ダメージチェック ≪トランスライザー≫

 8k+7k+5k=20k → 6k =アタックヒット

 

 

現在の根本の状況

 

手札:5

ダメージ:1

ソウル:3

CB:1

フィールド

【○】【◎】【-】

【○】【-】【-】

 

 

 

 

「雄二、押され始めてきたね」

 

「これがメガコロニーの特徴よ。相手の行動を妨害する能力、厄介ったらないわ。アタシとは相性最悪よ」

 

「スタンドを封じる能力は単純なアドバンテージにも繋がるからネ。ボクや代表なら焼き性能で対抗できるし坂本くんならノヴァグラップラ―得意のスタンド能力で補えるんじゃないの?」

 

「じゃから根本は早々に使用したのかもしれんのぅ」

 

 

 

 

「オメェらしいネチッこいスキルだぜ」

 

「はっ、なんとでも言え」

 

「次はオレのターンだ!スタンド&ドロー!≪ハイパワードライザーカスタム≫にライド!」

 

・G1 → G2 ≪ハイパワードライザーカスタム≫

 

「ここでオレは、≪進化転生 ミライオー≫のスキルを発動する!ミライオーをソウルに送りカウンターブラスト1を支払い、デッキトップ5枚を見て、G3のノヴァグラップラ―を手札に加える。≪Mr.インビンシブル≫を手札に加えるぜ。そしてタフ・ボーイを後ろに下げ、その前に≪マジシャンガール キララ≫をコール!これでバトルだ!ミライオーのブースト、ハイパワードライザーカスタムでヘラクレスをアタック」

 

「ここは・・ノーガードだ」

 

 

 

「防がないの?」

 

「・・・おそらくキララを警戒」

 

「そうじゃろうな。キララはアタックがヒットした時、カウンターブラスト2で1枚ドローするスキルじゃ。不用意に手札を減らしたくないのじゃろう」

 

「それに坂本くんのV裏にはユニットがいないし、チェックで捲れるのは1枚だけ。出る確率は低いし無理することないもの」

 

 

 

「ドライブチェックだ」

 

・ドライブチェック ≪醒 バトルライザー≫

 8k+5k=13k → 10k =アタックヒット

 

「よし、スタンドトリガー発動!タフ・ボーイをスタンドし、ハイパワードににパワー+5000だ」

 

「ちぃ、運のいいやつだ。ダメージチェックだ」

 

・ダメージチェック ≪☆ シャープネル・スコルピオ≫

 

「どうやら俺もツイてるようだ。クリティカルトリガー!パワーはもちろんヘラクレス!」

 

「なら、タフ・ボーイのブースト、キララでロリーポリーにアタック!」

 

「やはりそう来るか。だが、そうないかないぜ!≪治療戦闘員 ランプリ≫でガードだ」

 

 9k+8k=17k → 8k+10k =ガード

 

「予定調和だ、ターンエンド」

 

 

 

現在の雄二の状況

 

手札:6

ダメージ:2

ソウル:1

CB:0

フィールド

【-】【◎】【○】

【-】【-】【○】

 

 

 

「目論見が外れで残念だったな。俺のスタンド&ドロー!クレイに属する犯罪集団よ!唯蛾毒尊の限りを尽くせ!≪マスター・フロード≫にライド!」

 

・G2 → G3 ≪マスター・フロード≫

 

「≪テイル・ジョー≫、≪トキシック・トルーパー≫、≪ステルス・ミリピード≫をコール!これでバトルだ!まずはテイル・ジョーでキララを攻撃!スキルでパワー+3000!」

 

「ここは・・ノーガードだ」

 

8k+3k+=11k → 9k =アタックヒット

 

「次だ、ステルス・ミリピードのブースト、マスター・フロードでアタック!どちらのスキルも発動!≪ステルス・ミリピード≫はヴァンガードを【ブースト】した時、相手の、ヴァンガードとリアガードがすべてレストしているなら、バトル中パワー+4000、≪マスター・フロード≫はメガコロニーにブーストされたら、パワー+3000!」

 

「合計23000だと!これを防ぐには重いっ、ノーガードだ」

 

「ドライブチェックだ」

 

・ドライブチェック ≪武神怪人 マスタービートル≫

          ≪☆ シェルタービートル≫

 10k+6k+4k+3k=23k → 8k =アタックヒット

 

「クリティカルトリガー!クリティカルはマスター・フロード、パワーはトキシック・トルーパー!」

 

「くそっここでクリティカルか!ダメージチェックだ!」

 

・ダメージチェック ≪バーストライザー≫

          ≪パーフェクトライザー≫

 

「くっそ!イテェのが落ちたか!」

 

「ここで≪マスター・フロード≫のスキル!アタックがヒットした時、ソウルブラスト3枚で1枚ドローする。まだ攻撃は続いてるぜ!モスキートのブースト、トキシックでヴァンガードへアタック!」

 

「無理はしねぇ。ノーガード。ダメージチェックだ」

 

・ダメージチェック ≪治 ウォールボーイ≫ 

 

「ゲット、ヒールトリガー!ハイパワードにパワーを、そして1枚回復」

 

「まあいい、2ダメージは与えたんだからな。ターンエンド」

 

 

 現在の根本の状況

 

手札:4

ダメージ:2

ソウル:1

CB:1

フィールド

【○】【◎】【○】

【○】【○】【-】

 

 

 

 

「危なかったのぅ。運よくヒールを引いたのじゃ」

 

「・・でも追い詰められてる」

 

「ここからの勝ち目は薄いわね」

 

 

 

 

「オレのスタンド&ドロー!銀河の果てよりきたれ!自らの正義に従うヒーロー!≪Mr.インビンシブル≫にライド!」

 

・G2 → G3 ≪Mr.インビンシブル≫

 

「≪Mr.インビンシブル≫のスキル、ソウルチャージしダメージゾーンの1枚を表にする。≪ターボライザー≫をソウルチャージ。よし、もう少しだ。さらにオレは≪トランスライザー≫を右前列にコール。スキル発動!このユニットが登場した時、山札の上を公開する。そのカードがグレード1かグレード2の、《ノヴァグラップラー》なら、そのカードをコールし、違うなら、その山札へ戻す。オレは・・よし!≪ライザーカスタム≫を中央後列にコール!」

 

「素材が出ちまったか」

 

「さらに、≪バトルライザー≫、≪ストリート・バウンサー≫を左ラインにコール!≪ストリート・バウンサー≫の登場時スキル発動!ストリート・バウンサーと後列に居るバトルライザーをレストし1枚ドロー。これで準備は整ったぜ、バトルだ!インビンシブル、ライザー・カスタムのブーストでヴァンガードにアタック!」

 

「まだ余裕はある。ノーガードだ」

 

「ドライブチェックだ」

 

・ドライブチェック ≪Mr.インビンシブル≫

          ≪☆ ミニマムライザー≫

 10k+6k=16k → 10k =アタックヒット

 

「クリティカルトリガー!インビンシブルにクリティカル、トランスライザーにパワーを与える」

 

「ここでクリティカルか。ダメージチェック」

 

・ダメージチェック ≪テイル・ジョー≫ 

          ≪ファントム・ブラック≫

 

「よし、ダメトリなしだ。タフ・ボーイのブーストでトランスライザーがヴァンガードをアタック!」

 

「ここまで来たらガードはなしだ。ダメージチェック」

 

 7k+8k+5k=20k → 10k =アタックヒット

・ダメージチェック ≪引 レイダー・マンティス≫

 

「よっし、ドロートリガーだ。パワーを≪マスター・フロード≫に与え、1枚ドロー」

 

「1枚引かれたか。だが追い詰めたぜ。ターンエンド」

 

 

現在の雄二の状況

 

手札:6

ダメージ:4

ソウル:4

CB:0

フィールド

【○】【◎】【○】

【○】【○】【○】

 

 

「追い詰めたか。果たしてそうかな、俺のスタンド&ドロー!このままバトルだ!テイル・ジョーでトランスライザーを攻撃!スキルでパワー+3000!」

 

「ストリート・バウンサーでインターセプトだ!」

 

「防がれたか。だが、防御力は減った、ステルス・ミリピードのブースト、マスター・フロードでアタック!どちらのスキルも発動し、合計23000だ!」

 

「≪ツイン・ブレーダー≫で完全ガード!」

 

「そういえば持っていたな。ドライブチェックだ」

 

・ドライブチェック ≪治 治療戦闘員 ランプリ≫

 

「ヒールトリガー発動!パワーはトキシック・トルーパーに、そして1枚回復。セカンドチェックだ!」

 

・ドライブチェック ≪トキシック・トルーパー≫

 

「クリティカルが欲しいところなんだがな」

 

「こっちとしては助かるぜ」

 

 10k+6k+3k+4k=23k → 完ガ =ガード

 

「モスキートのブースト、トキシック・トルーパーでアタック。トシキックのスキル。このユニットがアタックした時、相手はインターセプトはできない」

 

「もともとするつもりねぇよ。ダメージチェックだ」

 

 9k+7k+5k=21k → 10k =アタックヒット

・ダメージチェック ≪ストリート・バウンサー≫

 

「これで4対5、逆転だな。次でお前の最後だ、ターンエンド!」

 

 

現在の根本の状況

 

手札:6

ダメージ:4

ソウル:1

CB:1

フィールド

【○】【◎】【○】

【○】【○】【-】

 

 

 

「このままじゃ雄二負けちゃうよ!」

 

「雄二の手札は4枚、場は前列が1つ欠けておる。それに対し根本の手札は6枚にインターセプトが2体。このターンで決めるのはキツイじゃろう」

 

「でも坂本くんを見て」

 

「・・・雄二が笑ってる?」

 

 

 

「次で最後だぁ?お前に次はねぇ!オレのスタンド&ドロー!いいタイミングで来たな。ライザーシリーズ最強にして最高のアルティメットマシン、ここに爆誕!≪パーフェクトライザー≫にライド!」

 

・G3 → G3 ≪パーフェクトライザー≫

 

「≪パーフェクトライザー≫のスキル発動!≪バトルライザー≫、≪トランスライザー≫、≪ライザーカスタム≫をソウルへ!そしてソウルにライザーユニットが6枚あるからパワー+18000、クリティカル+1だ!」

 

「相変わらずライザーのパワーアップはエグいな」

 

「まだいくぜ!右ラインに≪Mr.インビンシブル≫、≪ミニマムライザー≫、さらに左前列に≪ハイパワードライザーカスタム≫をコール!」

 

「トリガーまで出したってことはのこり1枚のそれはブースト要員じゃないってことだな」

 

「お前を潰すには十分だ。いくぜ!パーフェクトライザーでマスター・フロードにアタックだ!」

 

「パワーは23000、しかもクリティカルは2。それを受けたら俺の負けだが、甘いぜ!≪パラライズ・マドンナ≫で完全ガード!≪武神怪人 マスタービートル≫をドロップ!」

 

「完全ガード・・やっぱり持ってたか。ドライブチェック!」

 

・ドライブチェック ≪トランスライザー≫

          ≪☆ ミニマムライザー≫

 11k+18k=29k → 完ガ =ガード

 

「クリティカルトリガー!効果は全てハイパワードへ!そのハイパワード、ブーストを付けてアタック!」

 

「≪シェルタービートル≫、≪レイダー・マンティス≫でガードだ!」

 

 8k+8k+5k=21k → 10k+10k+5k=25k =ガード

 

「まだだ、ミニマムのブースト、インビンシブルでアタック!」

 

「ノーガードだ。ダメージチェック」

 

・ダメージチェック ≪鉄拳怪人 ロリーポリー≫

 

「トリガーなしか、だがこれでお前の攻撃は終わった。次で俺の勝ちだ!」

 

「ホントにそう思うか?」

 

「あぁ?何言ってんだ、お前の攻撃はもう終了したじゃねぇか」

 

「あはははっ、だからお前はBクラスなんだよ!」

 

「なんだと!」

 

「≪Mr.インビンシブル≫のスキル発動!」

 

「「「何!?」」」

 

「メガブラスト!ソウルブラスト8とカウンターブラスト5でオレのユニット全てをスタンド!これがインビンシブルのヘルスタンドだ!」

 

「な、なんだと・・・つまり攻撃はまだ・・」

 

「そうだ。っうわけで、もう一度インビンシブルでアタックだ!」

 

「ここでヒールが出ればまだ勝機はある!ノーガードだ!頼む、俺に勝利を!・・ダメージチェック!

 

・ダメージチェック ≪引 レイダー・マンティス≫

 

「ど、ドロートリガー・・・ち、ちぃっくしょぉぉぉ!!」

 

 

 

 

「雄二の勝ちだ!」

 

「あの状況から逆転って、坂本くんもやるわね」

 

「・・さすが私の夫(ぽっ)」

 

 

 

 

 ファイトは雄二が勝った。つまりクラスの交換は行われない。さらに根本くんっというかBクラスにペナルティが課せられた。クラス代表が負けたらそのクラスは3カ月クラス交換ファイトを挑むことはできない。

 

雄二もまた強くなったね。僕も負けてられない!甲子園まであと3カ月、もっと頑張らないと!!

 

 



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