FAIRYTAIL 神の力を造る魔法〜ゴッドメイク〜 (スズ.H)
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プロローグ
一話 フェアリーテイル


オリキャラはユースですが、今回二言しかいいません…
ユースの簡単な説明を入れときます。
ユース・クライン…オリキャラ、氷の滅竜魔法を扱え
古代魔法[ロストマジック]の神の造形魔法[ゴッドメイク]を使う。
この話は後ほど



魔法が使える時代、それをなりわいとする者たちがいたその名を魔導士と呼んだ……

 

〜ニルヴァーナにて〜

 

グレイ「時間だ!みんな頼むぜ!」

 

手を合わせ氷を作り出す

 

ルーシィ「開け!金牛宮の扉タウロス!」

 

鍵をだし、ゲートを開き精霊を呼び出す

 

タウロス「MOOOOOー!!!」

 

一夜「ぬおおおおおっ力のパルファム全開〜!」

 

きんにくむきむきになる

 

ウェンディ「天竜の咆哮!」

 

凄まじい風を作り出す

 

エルザ「換装!黒羽の鎧」

 

黒い鎧に換装する

 

グレイ、ルーシィ、一夜、ウェンディ、エルザは時間通りに魔法を使い球を破壊する

 

エルザ「ナツ……」

 

時は少し戻りニルヴァーナを破壊する一同たちとは別にナツはゼロとたたかっていた。

 

 

 

 

ナツ「うおおおおっ!!!!」

 

ナツは叫び声をあげゼロに立ち向かう。

 

ゼロ「我が前にて歴史は終わり無の創世記が幕を開ける。ジェネシス・ゼロ! 開け!鬼哭の門!」

 

ゼロの周りに悪霊らしきものが現れる。それはとても禍々しいもの

 

ゼロ「無の旅人よ!そのもの魂を!記憶を!存在を喰いつくせ! 消えろ! ゼロの名の下に!」

 

ナツを悪霊らしきものが覆う……が叫び声とともにナツの金色の炎がその魔法を焼く

 

ゼロ「金色の炎が俺の魔法を燃やすだと!」

 

ゼロは驚愕した、そして滅竜魔導士の力に気づく

 

ナツ「覚悟しろゼロ!全魔力解放!」

 

ドラゴンを倒すために……

 

「滅竜奥義”不知火型”!!」

 

ドラゴンと同じ力を身につけた魔導士これが……

 

「紅蓮!鳳凰剣!」

 

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)……

 

ゼロ「ぐわァァァァァ!」

 

ゼロの叫び声がその部屋に響き渡った。

ナツはゼロごと球に突っ込みみんなと同じタイミングで他の球も壊された。

これでニルヴァーナは停止した。

 

 

 

 

 

時は進み楽園の塔の事件でエーテリオン投下で痛手を負っていた評議院は意外にも早く新生評議員を発足し、バラム同盟の一つ闇ギルド六魔将軍の一員の逮捕

そして評議院の潜入および破壊、エーテリオンの投下の罪を犯したジェラールの逮捕の実行をした。

この出来事は瞬く間に世界へ広まった……

 

???「…………ジェラール」

 

霊峰ゾニアで青髪の彼はその知らせを聞きそうつぶやいた。

 

 

 

 

それとは別にナツたち一向はギルドへ帰る途中であった

 

ナツ「乗り物っていいもんだなぁー、オイー」

 

バランス感覚魔法をかけていたナツは乗り物を満喫していた

 

ウェンディ「あ、そろそろトロイア切れますよ?」

 

ナツ「うっ…」

 

ナツは突然吐き気を催す。ウェンディの言うとおりにトロイアは切れてしまったようだ

 

ナツ「ウェンディ……もう……1回かけて……」

 

ウェンディ「連続すると効果が弱くなるんですよ」

 

グレイ「ほっとけよ、そんなやつ」

 

ルーシィ「あははは」

 

六魔将軍との戦いが終わりみなはそれぞれのギルドに帰る。

六魔将軍殲滅の際に集まった青い天馬、蛇姫の鱗、そして妖精の尻尾、化け猫の宿。

だが化け猫の宿は幻だったのだ。それによりウェンディは妖精の尻尾加入することになる。

ルーシィに関しては新たに三つの王道十二門が手に入り

仲間が増えて喜んでいた。

 

 

と……いうわけで

 

マカロフ「ウェンディとシャルルを妖精の尻尾(フェアリーテイル)へ招待した」

 

ウェンディ「よろしくお願いします」

 

ウェンディは礼儀よくお辞儀した。

ナツたちの帰還とウェンディ達の加入で盛り上がるギルド内であった。

 

ウェンディ「楽しいトコだね♪シャルル」

 

シャルル「私は別に……」

 

あるフードをかぶった男がウェンディを見つめ消えた……

 

 

〜数日後〜

 

ナツ達が帰ってきた数日後、ルーシィとウェンディは話していた。

 

ルーシィ「どお?このギルドにもなれた?」

 

ウェンディ「はい そういえばルーシィさんはなんで、女子寮じゃないんですか?」

 

ル「女子寮の存在最近知ったのよ、てか寮の家賃って10万Jよね……もし入ってたら払えなかったわ。まあ今も高いんだけど」

 

と二人で笑いながら世間話してると

急にマグノリアに鐘がなる。

 

ルーシィ「なに?」

 

ウェンディ「鐘の音?」

 

突然なる鐘に新米の二人は疑問を浮かべる。

 

ナツ「この鳴らし方は!」

 

ハッピー「あい!」

 

エルフマン「おおっ」

 

グレイ「まさか!」

 

グレイのよこで、ジュビアが首を傾げる

マグノリアがざわつく。あの鐘には何か意味があるらしい

 

ナツ「ギルダーツが帰ってキタァ!」

 

ハッピー「あいさー!」

 

エルザ「ユースもギルダーツと一緒のはずだ」

 

ハッピー「久しぶりに帰ってくるね」

 

ギルダーツやらユースやらの言葉が出てきてウェンディはなにがなんだかわからない。

そしてギルド内が数日前と同じ祭り騒ぎになる

 

ウェンディ「ギルダーツ?ユース?」

 

ルーシィ「あたしもあったことないんだけどギルダーツは妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強なんだって……ユースは聞いたことないわね」

 

ウェンディ「うわぁフェアリーテイル最強だって、シャルル」

 

シャルル「それでお祭り気分なのね、このギルドは」

 

ミラ「みんながさわぐのも無理ないわ」

 

話しかけてきた銀髪の女性はミラ、このギルドの受付嬢である

 

ルーシィ「ミラさん」

 

ミラ「帰ってくるのは3年ぶりくらいかしらね」

 

ルーシィ「3年も!なにしてたんですか!?」

 

3年ギルドからギルダーツとユースは離れていた。

 

ミラ「もちろん仕事よ霊峰ゾニアの仕事でね、S級クエストは知ってるでしょう?」

 

ルーシィ「はい」

 

ミラ「ユースはその上のSS級クエストに行ったんだけどね。そのSS級クエストのうえに10年クエストがあるの、名前の通り10年間達成したものがいないから10年クエスト

ギルダーツはさらにその上100年クエストに行ったのよ。」

 

 

ルーシィ「ひゃ……100年クエスト、100年間誰も達成できなかったクエストですか……」

 

突然町じゅうに「ギルダーツシフト」というのが聞こえた

 

ルーシィ「ギルダーツシフトとは?」

 

ミラ「外に出れば分かるわ」

 

ルーシィ「え……」

 

言われたとおりに外に出たルーシィが見たのは

マグノリアが真っ二つにわかれるところだった

 

ルーシィ「う、嘘、街が……割れたぁー!」

 

ミラ「ふふ、ギルダーツの魔法は触れたものを壊す魔法なんだけど、ボーッとしてると民家突き破ってくるの」

 

ルーシィ「どんだけ、バカなの! そのために街改造したの……」

 

もうルーシィは呆れてしまった。

 

ウェンディ「すごいね、シャルル!」

 

シャルル「ええ……すごいバカ」

 

そしてギルダーツとユースが現れ、ナツが叫ぶ

 

ナツ「きたぁー!」

 

ギルダーツ・クライブ「ふぅ……」

 

ユース・クライン「毎回思うが、ギルダーツシフトってなんだよ……」

 

とユースは言う。

にしても久々のギルドだ……とりあえず家帰って寝たいわ疲れたわと思った

 

 

 

 




ここまで見ていただきありがとうございます!
初作品ということですきな漫画のフェアリーテイルを選びました、え?なんで、ニルヴァーナの最後からだって、
それはね…
さて、次はエドラス編ですがとりあえず頑張ります
見にくいとかあったらなんとかして改善します
ちなみに、エルザ、ジェラール、ユースは楽園の塔で知り合っています、この話はオリジナルで後ほど…
これから頑張っていきます! なにか言い忘れてる気しますが、気にしません!!


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エドラス
二話 最強の魔導士ギルダーツ


オリジナルが今回は多い気する
タグに書いてあるとおり文章力は期待しないでくださいな!では読んでいただけると幸いです!


妖精の尻尾(フェアリーテイル)にて〜

 

クエストから戻ってきたユースは、ゾニアではひどい目にあった……そんな俺の苦労を知らずに、と心の中で思い目の前の光景を見ていた。

 

ナツ「ギルダーツ!俺と勝負しろ!」

 

ナツがギルダーツに勝負をしかけるそれにエルフマンがツッコミを入れる。

 

エルフマン「いきなり、ソレかよ」

 

ユースがそれを眺めているとそこに銀髪の姉さんと金髪の姉さんが近寄ってきた、銀髪の方は見覚えが……と思いながら見ていた

 

ミラ「おかえりなさい」

 

ルーシィ「この人がギルダーツ……」

 

銀髪の方の声は聞き覚えがあるが誰なのかはわからない。

 

ギルダーツ「む、お嬢さん、この辺りに妖精の尻尾(フェアリーテイル)ってギルドがあったはずなんだが…」

 

ユースはギルダーツがここが妖精の尻尾(フェアリーテイル)と気づいてなかったのに驚きながら教えた

 

ユース「ギルダーツさん、ここがそうですよ……」

 

ギルダーツ「そうなのか?」

 

すると銀髪の女の子が話す。

 

ミラ「そう、ここが妖精の尻尾(フェアリーテイル)、それに私はミラジェーン」

 

ミラと知ったユースは、前と雰囲気が違ったので衝撃を受ける。

 

ユース「見覚えあると思ったら、ミラか!」

 

3年前とは違いおしとやかになった気がする。3年で変わるもんなんだなと思った。

 

ギルダーツ「ずいぶん変わったなぁ!オマエ!つーかギルド新しくなったのか!」

 

ギルドは六魔将軍殲滅後に新ギルドとして完成していた

新しくなったはいいがなぜ中はめちゃくちゃなんだ……と

思ったがだいたい予想はできるのでそこまで深くは考えなかった。すると金髪の子が

 

ルーシィ「外観じゃ気づかないんだ……」

 

と言った。きっと新入りだろう。ユースは近づき自己紹介をした

 

ユース「あのひとそういう人だからさ、君は新人だよねあとそこの猫と青髮の子。俺の名はユース・クラインよろしくね」

 

ユースはルーシィとウェンディに自己紹介をする。それに返すように二人と一匹もやる

 

ルーシィ「私はルーシィよ、よろしくね」

 

ウェンディ「私はウェンディです、よろしくお願いします」

 

シャルル「…シャルルよ、よろしく」

 

ルーシィにウェンディにシャルルかと自分の記憶に刻み込んだ。ユース達が挨拶してる間にナツはさきほど言ったとおりギルダーツに勝負をしかける。

 

ナツ「ギルダーツ!」

 

ギルダーツ「おお、ナツか!久しぶりだなぁ」

 

ナツ「俺と勝負しろって言ってんだろォー!」

 

ナツが殴りに行くが返り討ちにあう。S級魔導士であるギルダーツにはまったく叶わないのを知ってナツはかかってくる

 

ギルダーツ「また、今度な!」

 

かかってきたナツを手で上に流す。するとナツは天井にめり込んだ。

 

グレイ「変わってないな、おっさん!」

 

エルフマン「漢の中の漢!!」

 

そんなギルダーツをみて二人は嬉しそうだった。

 

ユース「漢って…」

 

ユースはその会話に苦笑いし、ナツは満面の笑みでつぶやく

 

ナツ「や、やっぱ、超強えや」

 

そう言うと天井から落ちた。

 

ギルダーツ「いやぁ、見ねぇ顔もあるし、本当に変わったなぁ」

 

キョロキョロしながらそう言った。そして向こうから声が聞こえた。

 

マカロフ「ギルダーツ、ユース」

 

マカロフがユースとギルダーツを呼ぶ

ギルダーツ「おおっ!マスター!久しぶりーーーっ!」

 

ギルダーツは明るい感じで話す

 

マカロフ「仕事の方は?」

 

ユースは少し難しい顔をしながら答える

 

ユース「俺は無事にこなしました」

 

対してギルダーツは

 

ギルダーツ「がっはっはっは!ダメだ、俺じゃ無理だわ」

 

マカロフはため息をつく。ギルド全体には衝撃を与えた。それもそのはずフィオーレ最強のギルドである妖精の尻尾(フェアリーテイル)の最強の魔導士が失敗したのだ。

 

「なに!嘘だろ、ギルダーツがクエスト失敗!?」

 

「ユースもいたのにか

 

みんなが騒いでいる中ルーシィは一つ思った。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)、最強の魔導士でも無理って……なんなのよ、100年クエストって……

マカロフが再び話し始める

 

マカロフ「そうか、無理じゃったか……主でもだめとは、だが無事に帰ったのは主らが初めてじゃ」

 

ギルダーツ「名をけがしちまってスマネェ……俺は休みたいから帰るわ、ひー疲れた疲れた」

 

そういいながら歩いていく、それつづくように歩きながらユースも言う。色々あって早く眠りたかった。

 

ユース「俺も疲れたから今日は帰ります」

 

ナツ「待て!ユース!」

 

ここでナツに話しかけられユースは嫌な予感がした

 

ナツ「俺と勝負しろ!」

 

ナツが口から炎を吐き出しながら近づいてくる。

 

ユース「はぁ、しょうがない」

 

するとギルダーツは笑いながらいう

 

ギルダーツ「ほどほどにな。後で、ナツとおれんちにこい、ユース」

 

といいながら玄関からじゃなく横の壁から突き破ってでていった

 

「壁を突き破るなよ!」

 

早くも新しいギルドに傷がつく。そんなツッコミがある中一体何の用だろ、と考えてるユースだがナツはすでに戦う構えを取っており

 

ナツ「火竜の……」

 

ナツが攻撃しようとしたのでユースも構えを取る。その瞬間あたりに冷気がただよう

 

ルーシィ「なんか急に寒くなった…」

 

ミラ「そういう魔法なのよ」

 

ルーシィは震えながらいったのを聞きミラがそれに応えた

 

ナツ「咆哮!」

 

ナツの口から出た凄まじい炎がユースに襲いかかる

 

ユース「少し待てよ!」

 

がそれに素早く反応し、やり返そうと魔法陣ができる

 

ユース「氷竜の……」

 

ルーシィ「え、ユースもドラゴンスレイヤーなの!?」

 

ミラ「そうよ、まあ、ユースは二つの魔法持ってるんだけどね」

 

ル「二つ……ですか、それってどういう?……」

 

ルーシィは首を傾げる。二つの魔法を持っているのはそうそういないその二つの魔法を状況しだいで切り替えるのと二つの魔法を使える魔力量を持ってることやどっちの魔法にどのくらいの魔力を使うのかを考えるのも必要でかなり難しい

 

ミラ「生まれてしばらくしてなんかあったらしくね。幼い頃からユースは覚えたくもない魔法を押し付けられたの、よくは知らないんだけどね。今じゃあ普通に使ってるけど、昔は嫌いだったらしく別の魔法を覚えるために竜に教えてもらったの」

 

とミラはユースについて語った

 

ルーシィ「なんで、そんな詳しいんですか?」

 

ミラ「これでも昔はパートナーだったからね。聞いたのよ」

 

満面の笑みで答えた

 

ルーシィ「そうなんですか…」

 

ルーシィはさきほどのたたかいに再び目を向ける

 

ユース「咆哮!」

 

ナツの咆哮に負けも劣らずユースの氷の咆哮とナツの火の咆哮がぶつかり相殺し煙で周りが見えなくなるが、最初に次の攻撃をしかけたのは……煙を利用し奇襲したナツだった

 

ナツ「火竜の鉄拳!」

 

 

ユース「っ!」

 

ユースはその拳を食らうが、少し離れ体制をととのえた後

 

ユース「ナツ、悪いが、ギルダーツさんのところに行かなきゃだから……終わらせるぞ……氷鎖!」

 

ナツに氷でできた鎖が縛り付ける。そこから抜けようと全身から炎を出して暴れるが、ユースの隣に巨大な魔法陣が形成される。そこから現れたのは巨大な細い氷のやり、それを手に持ち、ナツに投げる

ユース「滅竜奥義!砕氷の槍!(アイスブレイクスピア)

 

ナツ「うわぁぁぁあ」

 

ナツは吹っ飛ばされ本日二回目の天井にめりこむ

 

ユース「俺の勝ちだ。ナツ、勝負は終わりだ、いくぞ」

 

ナツは悔しそうにしぶしぶユースについていく

 

ナツ「くそぉー負けたわけじゃないぞ!また後で勝負だ!いくぞ、ハッピー」

 

ハッピー「あいさー!」

 

ハッピーは元気良く答えた

 

ユース「はいはい、また後でな!」

 

あまり納得してないようだったが滅竜奥義を食らっておいてまだうごけるのかとそこにユースは驚いた。

 

〜ギルダーツの家までの道〜

 

ナツ「何の用かなぁ、なにか聞いてないのか?ユース」

 

ユース「特には、なにも……」

 

ナツにはそう答えてはいたが一つだけ心当たりがあった。

いろいろと話しているうちにギルダーツの家に着いた。

 

ナツ「よぉ!」

 

ギルダーツ「きたか、ナツ、ハッピー、ユース」

 

ギルダーツは椅子に座っていた。それからちょっとニヤニヤしながらナツをからかい始めた。

 

ギルダーツ「ナツおめぇ、リサーナとはうまくいってんのかぁ?」

 

ユース「あんまりナツをからかわないでくださいよ」

 

とユースはちょっと呆れ気味にいった

 

ナツ「……」

 

ナツは黙ったままだ。ナツが深刻な顔をしたので滅多にないことだと思い気になった

 

ユース「ナツ?どうした?」

 

気になって声をかけるとナツの口から驚く事を聞いた。

 

ナツ「リサーナは……死んだよ、二年前に……」

 

ユース「なっ!?」

 

ギルダーツ「ま、まじかよ……」

 

3年もいなかったのでリサーナがなくなったことは知らなかった。これでミラが前と違うことがわかった

 

ユース「そうか、それでミラが……」

 

ギルダーツ「す、すまねぇナツ」

 

ナツ「そんな話なら帰んぞ」

 

ギルダーツは謝ったが少し機嫌悪くなったしまった。まあ無理もないが……ハッピーはナツを追いかけていく

 

ギルダーツ「ナツ……仕事先でドラゴンにあった 」

 

家からでようとするナツがその一言であしをとめナツは衝撃を受けた。

 

ユース「俺もギルダーツさんと一緒にいたから会った。ナツが探している赤いドラゴンじゃなく黒いドラゴン……」

 

ナツ「確か、霊峰ゾニアだったよな……仕事先……」

 

ユース「そうだが……まさかお前!」

 

ナツは走り出す、おそらくドラゴンに会うつもりだろう

 

ギルダーツ「いってどうする」

 

ギルダーツが走り出したなったに問いかけた。

 

ナツ「決まってる!イグニールの場所をききにいく!」

 

ユース「確かに知ってるかもしれないが、教えてくれる保証はないぞ!」

 

ナツはイグニールのことになるとまわりがみえなくなるという感じになる。それにもうゾニアにはいないだろう。

 

ギルダーツ「それにゾニアにはもういねぇ大陸……あるいは世界中を飛び回ってる」

 

ギルダーツもユースと同じような事を考えていたみたいだ、だがナツは諦めない。

ナツ「それでも…手がかりが!」

 

正直ユースも期待していたあのドラゴンがブリザードの事知ってると思ったからでもそんな思いはくだかれた。

ユースたちをみた黒いドラゴンが攻撃をしてきた。喋りかける暇もなくいきなりであった。あれは一瞬の出来事だった。

 

ギルダーツ「ナツ、これを見ろ」

 

ギルダーツはマントをひろげた。包帯がいろんなところに巻いてあり左足は義足である

 

ユース「あれは一瞬の出来事だった、ギルダーツさんのクエストを手伝ってたんだが……」

 

俺の言葉をさえぎりギルダーツが続きをいう

 

ギルダーツ「いきなり、攻撃されてな、俺は左腕、左足、内蔵をやられた」

 

ユース「俺は、アテナの防御魔法を施した盾……まあアイギスの盾なんだがそれで守ったんだがその盾に全魔力をつぎこんでも無傷ではすまなかったアテナの防御魔法は無敵までは行かないがかなり強い防御魔法なんだが」

 

大きな怪我はなかったがユースは自分の魔法が通用しなかったのをすこし悔しくなった。

 

ギルダーツ「ナツ、お前の言うイグニールやユースが言うブリザードって奴はどうだか知らないがあの黒いのは間違いなく人類の敵だ。そして人間には勝てない」

 

あの黒いドラゴンはすさまじい魔力だった、この世の物とは思えないほど、ブリザードよりも強いかもしれないとユースは思った。それほどまでに強かった。

 

ナツ「そ、それを倒すのが滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だろ!!」

 

ギルダーツ「 本気で思ってるなら止めない、だがユースも()()()()()なんだぞ……意味がわかるな?」

 

ナツ「くっ……くそーーーー!」

 

ギルダーツはいいきる。それを聞いたナツは家を飛び出た。先ほど同様ナツを追いかけようとするハッピーにギルダーツは

 

ギルダーツ「ハッピー、お前がナツを支えてやれ、あれは人間には勝てねえが、竜なら勝てるかもしれない」

 

と言う。俺もそうおもってる。

 

ユース「そうさ、ナツは俺より滅竜魔法は上手い、ナツなら、いつか……きっと」

 

俺はいつか、きっと勝てると信じてる。対して長生きはしてないから、人の素質なんてわからないけれどナツは強い魔導士になると確信していた。

 

 

 

〜ギルドにて〜

 

一人酒場のカウンターの上で、マカロフへ酒を容器に注ぐ

 

マカロフ「このギルドに4人の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)……ポーリュシカ……主の言った通りじゃ、運命は動きだそうとしてる……」

 

なにかを察したような感じををしたマカロフは一人酒を飲む

 

マカロフ「じゃが……」

 

マカロフへあたりをみまわす

 

マカロフ「ギルドを壊すのはやめてくれぇぇぇ」

 

さっきのナツとユースのたたかいでかなりギルドは壊れてた

 

 

 

 

ギルダーツの家から出たナツはただ走っていた

 

ナツ「くそ!くそ!」

 

石に躓き転がる

ナツ「ぐぉ、んがっ!ごあ。ぼぁっ」

 

ばしゃぁーんと音を立てて湖に落ちてしまった

 

ナツ「…………」

 

ナツは過去を思い出を振り返り

 

ナツ「元気かな、父ちゃん……」

 

そう、言葉を発した

ナツは拳を握りしめ強くなろうと決意した、いつか、イグニールに会うために

 

 

二話、最強の魔導士ギルダーツ 『完』




はい、かなり疲ました。前回のにコメントしてくれた方ありがとうございます
面白く楽しめたらいいなと思います
これからも頑張って行きます。
再投稿しました。これからもよろしくお願いします


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三話 アナザーワールド、エドラスへ

タグ通りなので文章力に期待はしないでください…
これからも頑張っていきます


妖精の尻尾(フェアリーテイル)ギルド内〜

 

ルーシィ「777年7月7日?」

 

ざわざわざわざわとギルドはいつもより活気付いていた。ユースとギルダーツが帰ってきてしばらくお祭り騒ぎである。そんな中ウェンディとルーシィは椅子に座り滅竜魔法について話している。

 

ウェンディ「ナツさんやユースさん、私に滅竜魔法を教えたドラゴン達は同じ日にいなくなってるんですよ」

 

ルーシィ「んー、そういえば前にナツがガジルの竜も同じ日に姿を消したって言ってたかも」

 

シャルル「どういうことなの??」

 

難しい顔しながら話をしてる二人が気になってユースが会話に加わる

 

ユース「なんの話だ?」

 

疲れてはいたがギルダーツの家から家に帰らずギルドに来たユースはルーシィたちがドラゴンという単語が聞こえたので会話に入る

 

ウェンディ「ドラゴンが消えた日がみんな同じという話をしてたんです」

 

ユース「777年の7月だよな?俺はドラゴンが消える何年か前にドラゴンと別れたから実感がわかないんだよな。まあブリザードには会いたいけどな」

 

ブリザードに魔法教えてもらいそれからフィオーレでも最強の妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入ったのだ。

 

ルーシィ「んー」

 

ルーシィがよこでうなっている

 

ルーシィ「はっ!?」

 

なにか思いついたのか、ルーシィは多分真面目な部類だとユースは思ってはいたのだが

 

ルーシィ「遠足だったのかしら?」

 

そんなこともなく、変なことを言い出した。

 

ウェンディ「ルーシィさんもたまにへんなこと言いますよね……」

 

ユース「まったくだ」

 

ウェンディに同意し少し呆れ気味にユースは言う。向こうではハッピーが魚をリボンで結んでいた

 

ハッピー「火竜イグニール、天竜グランディーネ、鉄竜メタリカーナ、氷竜ブリザード…みんなどこにいるのかな」

 

ナツ「zzz……」

 

その近くでナツが……立ったまま寝ている。立ったまま寝ているナツにどうなってんだ?とユースは思った。器用なのか違うのか分からない。ハッピーは魚にリボンを結び終わる

 

ハッピー「シャルルー!」

 

ハッピーがシャルルの方へ走りその声に反応してシャルルがハッピーに振り向く

 

ハッピー「これ、オイラがとった魚なんだ!シャルルにあげようと思って!」

 

シャルル「いらないわよ」

 

と冷たく断った……感じがユースにはした。

 

シャルル「私、魚嫌いなの」

 

ハッピー「そっか……じゃあ何が好き?オイラ、今度ー」

 

シャルル「うるさい!!」

 

そういいながらギルドを出て行った。妙に冷たいとユースは思った、同じ猫として仲良くなれると思ってたユースは不思議に思った。

 

ルーシィ「なんか、シャルルってハッピーに対して妙に冷たくない?」

 

ウェンディ「どうしたんだろ……私、追いかけてきます」

 

ウェンディがシャルルを追いかけに行く。ハッピーも同じように追いかけて行った。ユースはカウンターに座る。

 

ユース「さて、俺はゆっくりしてるかな、当分は」

 

そういいながらくつろぐユース

 

ルーシィ「なんか面白い事起きないかなぁー」

 

ユース「その言葉いやな予感しかしないんだが」

 

ルーシィ「そう?」

 

嫌な予感はしたが、気のせいだなと思い食べ物をミラに頼み食事をした

 

 

 

 

 

〜外〜

 

シャルルは一人歩いていた。

なにが幸せよ……なにも……知らないくせに。と考えながら歩いていた

 

ハッピー「シャルル〜!」

 

シャルル「何よ。つきまとわないでって言ったでしょ」

 

ハッピーがしゅんとした。

 

ハッピー「オイラ……なにか悪いことしたかなぁ」

 

シャルル「……そういうのじゃないの」

 

ハッピーを見てシャルルがため息をして話す

 

シャルル「あなたに……」

 

ハッピー「?」

 

ハッピーは首をかしげる。

 

シャルル「あなたにナツは守れない」

 

ハッピー「え?」

 

突然言われたことにハッピーは少し驚く

 

シャルル「私はウェンディを守る」

 

そう……私は

 

シャルル「私は何があっても絶対にウェンディを守る」

 

シャルルは歩き出した。

 

ハッピー「オ、オイラだってナツをまもれるよ!ナツはオイラを仲間って言ってくれるんだ!」

 

負けじとハッピーが反論するが……振り返られずに話す

 

シャルル「守れないわ。自分が()()か知らない猫には」

 

そうきっぱり言って去って行った

 

ハッピー「自分が何者か……どういう意味だろ……」

 

ハッピーはその意味がわからなかった。その意味を知る時はくるのだろうか?そう思っていたら向こうから顔が傷だらけのガジルがやってきた。

 

ハッピー「あれ?その傷どうしたの?」

 

ガジル「うっせぇ!」

 

傷のことを言われたガジルはハッピーに対して一言行った後さっさと行ってしまった。どうしたんだろあの傷……と思う。ふと上を見ると雲が辺り一面にあった

 

ハッピー「雨降りそうだなぁ……」

 

そう呟きながらギルドに帰って行った。

 

 

 

数時間後雨が降ってくる

ザーザーザーザー

 

シャルルは激しい雨の中歩いていた

 

「シャルル!」

 

突然聞こえた声にシャルルは振り向く

 

シャルル「ウェンディ、あんた傘もささずに……風引くわよ」

 

バシャバシャと音を立てながらシャルルに近づくウェンディは傘も刺さず探していてびしょ濡れである、それについてウェンディを心配する。

 

ウェンディ「シャルルもでしょ!シャルル私たちギルドに入ったばっかなんだからもっとみんなと仲良く……」

 

シャルル「必要ないわ」

 

そう言葉を遮った

 

シャルル「アンタがいれば私はいいの」

 

ウェンディ「もぉっ!またそーゆーことばっかり……あれあの人」

 

向こうから黒い服に杖を何本か持っている男性が現れた

 

シャルル「誰?」

 

その男性はミストガンと呼ばれる妖精の尻尾(フェアリーテイル)のS級魔導士

 

ミストガン「ウェンディ」

 

ウェンディ「え……その声は」

 

シャルル「!!!」

 

この声を最近聞いたことある二人は衝撃を受ける。ウェンディにいたっては()()()にも聞いたことがある忘れもしない声

 

ミストガン「まさか、君がこのギルドに来るとは……」

 

そういいながらかぶってるものをぬぐ、そしてあらわになった顔は……青髪の綺麗な顔立ちで顔についてるマークもありジェラールだった。

 

ウェンディ「嘘……ジェラール!」

 

シャルル「やっぱり……でもあんた確か捕まって……」

 

六魔の件でジェラールは連邦反逆罪で捕まったが目の前にいるのは正真正銘ジェラールに見えた

 

ミストガン「それは私とは別の人物だ」

 

ミストガンは違うと否定した。

 

ウェンディ「そんな!」

 

シャルル「どう見たってアンタジェラールじゃない!!」

 

驚くのも無理はなくどこからどうみてもジェラールそっくりである。

 

ミストガン「私は妖精の尻尾(フェアリーテイル)のミストガン、7年前は()()()()の事はよく知らず君にはジェラールと名乗ってしまった」

 

 

ウェンディ「え?」

 

シャルル「この世界!?」

 

シャルルはこの世界という単語に反応した。その声は雨音に遮られる。隣ではウェンディは涙を流していた。

 

ウェンディ「ま……まさか」

 

ジェラールはこくんとうなづいた。会いたかった人が目の前に現れて泣けないわけもなかった。七年ぶりの再開

 

ウェンディ「ずっと……ずっと会いたかったんだよ……」

 

ミストガン「会いにいけなくてすまなかった……」

 

と一礼する。

 

ウェンディ「ひっ、ひっぐ」

 

ウェンディは声に出して涙を流し、喜ぶが……

 

ミストガン「だが……今は再会を喜ぶ時間がない」

 

深刻な顔で空を見てそう言った。

 

ウェンディ「え?」

 

ミストガン「今……すぐ、この街を離れるんだ」

 

ウェンディ「ジェ、ジェラール!」

 

地面にジェラールが倒れてしまう、見た感じ相当体力を消耗している

 

ミストガン「私の任務は失敗した……大きくなりすぎたアニマはもはや私一人では止められない、間も無くマグノリアは消滅する」

 

任務やらアニマやらわからない単語でウェンディは混乱する

 

ウェンディ「ど、どういうこと?全然意味わかんない……」

 

ミストガン「終わるんだ。消滅は確定してる。せめて……ウェンディだけでも」

 

ウェンディ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)は!ギルドのみんなはどうなるの!」

 

雨音にも勝るくらい大きな声で叫んだ。

 

ミストガン「全員……死ぬということだ」

 

それを聞いた途端ウェンディは走り出した

 

シャルル「ウェンディ!どこへ……」

 

ウェンディ「みんなに知らせるの!」

 

ミストガン「行ってはいけない!せめてウェンディだけでも……」

 

ミストガンは必死に止める

 

ウェンディ「……私だけなんてありえない、私はもう妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員なんだから」

 

そう言い切り再び走り出した。

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)ギルド内〜

 

 

ルーシィ「雨やまないなぁ」

 

カナ「ね」

 

場面は変わり妖精の尻尾(フェアリーテイル)ではそんな話をしていた。

 

ジュビア「ジュビアのせいじゃないと思う」

 

グレイ「誰もそんなこと言ってねーよ」

 

外を見ながらそう言う

 

ユース「そういえば……」

 

最近入ったジュビアにはまだ挨拶してないことにユースは気づいた。

 

ユース「ジュビア」

 

そう思いジュビアに声をかける。ジュビアが振り向く

 

ジュビア「?」

 

ユース「挨拶がまだだったろ?ユース・クラインだ、よろしく」

 

ジュビア「私はジュビア……よろしくユースさん」

 

ジュビアはまさか、グレイ様を狙って……と思った。

ユースの方はなぜかユースとグレイを交互にみながらなにか考え込んでいるジュビアを見てもしやと思い思ったことを言った。

 

ユース「言っとくが、グレイに好意はもってないから安心しろ、俺は()だ!」

 

と言うと。ジュビアが安心した顔をした予想通りだった

恋愛関連でグレイを好きになるわけはない……女顔とは言われるが男だぞ、俺。……まあ俺の魔法は()になれないことはないが。そんなことはもちろん言わず心の中にしまっておいた。

 

ナツ「くかぁー」

 

ナツが椅子に座って寝ている。さっきは立っていたが今は椅子に座っている。器用な寝方だなと思う

 

エルフマン「いつまで寝てんだ」

 

ユース「かなり寝てるよな」

 

雨が降る前から寝てるので結構時間が経ってるとユースは思う

 

グレイ「顔にラクガキしよーぜ!」

 

そういいながらマジックペンを取り出す

 

ユース「ほどほどにな、喧嘩になりかねんからな」

 

ナツとグレイが喧嘩すると止めるのがめんどくさい。エルザがいれば一発で終わるが。向こうのテーブルではカナがタルをとりだす

 

カナ「雨の日は彼氏とデートにかぎるね」

 

ユース「年中デートしてるだろうが」

 

カナ「毎日じゃないわよぉー」

 

とはいうが飲まない日なんてないんじゃないかってくらい飲んでいる、自分としては飲めない口なのでどうしてそんなに飲めるか不思議である

 

ユース「はいはい……」

 

カナの答えに呆れ気味にいった。それを見ていたミラがカナに向けて

 

ミラ「カナ、お客さんに出す彼氏は残しておいてね」

 

カナ「あれ?こんな日にでかけるのか?」

 

ミラ「うん、ちょっと教会まで」

 

こんな悪い天気なのに行くのかとユースは思った。それ程重要なことなのだろうか。そしてナツがさっき言われたとおりグレイに落書きされていた

 

エルフマン「ナツが起きたらどうなるんだ」

 

ルーシィ「あばれるわよ」

 

ルーシィも余計なことをいう

 

エルフマン「漢だな!」

 

というわけの分からないことをいいだすやつもいる

 

ユース「まったくもってちげぇよ!?」

 

どう考えたらその考えになるんだよ。昔はもっと真面目だったと思うんだが…ミラといい、エルフマンといい、変わりすぎじゃないか?…わからなくもないが。そう考えていると黒い服をきて傘を持ったミラがエルフマンに声をかける。

 

ミラ「エルフマン行くわよ〜」

 

エルフマン「おう!」

 

元気良く返事をしエルフマンはミラと行ってしまった。そういえばエルフマンも黒い服を着ている。先ほど気になったので聞いてみる。

 

ユース「こんな日に教会になんのようなんだ?」

 

ルーシィ「私も気になる」

 

レヴィ「あっ、そっか」

 

何かを思い出したように手をぽんとレヴィがやる

 

カナ「もうすぐ、リサーナの命日だったね」

 

その答えはカナの口から出てきた。ユースはあぁと納得した。

 

ルーシィ「リサーナ?」

 

ルーシィが首を傾げる

 

ユース「ミラとエルフマンの妹だよ、 俺はクエスト行ってたからなんで亡くなったかは知らないんだが」

 

まさか俺がいない間に亡くなるとは……性格の変わり様からそうとうショックだったことが分かる。その時にそばにいれないなんて……と思い複雑な顔にユースはなったがすぐにいつも通りに戻す

 

レヴィ「仕事中にね、事故にあって……」

 

ユース「そうだったか……あとで俺も祈ってくるか」

 

ミラに詳しく聞くこともできないので少しもやもやするが仕方ない

 

カナ「そういえばルーシィ、リサーナにちょっと似てるわね、ナツとなかいいとことか」

 

言われて観ればそう感じる

 

ユース「確かにな」

 

ルーシィ「ふーんナツが昔女の子とね〜」

 

そういいながらルーシィはナツをみつめた。

 

ナツ「ぐがぁー、ごがぁー」

 

とうの本人はまだ寝ていた。

 

 

場所は変わりギルドのカウンター

 

グレイ「お前さ、ベタベタしすぎなんだよ」

 

ジュビア「ガーン」

 

そうききショックを受けるジュビア

 

グレイ「もっと上手に食えねぇのか」

 

ジュビア「は、始めて食べるものだから……」

 

カウンターでふたりは食べ物を食べていた

 

アルザック・ビスカ「イチャイチャしやがって」

 

そんなグレイとジュビアをみて二人はそう言った。

 

グレイ「カラメードフランクはこう食うんだ、こう!でけェ口を開けてだな!」

 

大きな口を開けてグレイはかぶりつく

 

ジュビア「こうれふか?」

 

グレイと同じようにはぐとフランクにかぶりつく

 

グレイ「もともと上品に食うものじゃねぇんだ。」

 

ジュビア「でも服は脱がない方がいいと思う」

 

いつの間にか服を脱いだグレイを見て顔を赤らめていた。

 

ビスカ「どうやったらあんな積極的に……」

 

アルザック「僕もいつかビスカと……」

 

二人は目があった。すぐに目を離し話す話題を作る

 

ビスカ「あ、雨やまないわね」

 

アルザック「そ、そうだね」

 

そこで話が終わりギクシャクする。そこにエルザがやってきた

 

エルザ「お前たちは相変わらず仲がいいな」

 

ビスカ「エルザさん」

 

エルザ「今を大切にするんだぞ。後悔しないためにな」

 

 

 

見た感じ二人ともドキドキしている。

マカロフがエルザとユースを呼ぶ

 

マカロフ「お、ユース、エルザ、ちょいちょい」

 

マスターが手招きしてるので、言ってみる

 

エルザ「はいマスター」

 

ユース「なんですか?」

 

マカロフ「100年クエストの件なんじゃがな……」

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

ウェンディ「はっはっはっはっ、きゃっ、ううぅ」

 

こけてしまった、急がないとみんなが……あれ雲が……雲の様子がおかしい

 

ミストガン「アニマが……」

 

上空の雲をみながらそうつぶやく。

 

ウェンディ「みんなー大変なの外が……」

 

ウェンディの声が届く前にゴオオオという音とともにギルドが……街が……消えた

 

ウェンディ「ギルドが……消えた、街も全部……そ……そんな一体何が起きたの!?誰かいないの!」

 

あれなんで、私だけここにいるの?なんで……私だけ……

そう思っていると地面から音がしナツがでてきた。

 

ナツ「な、なんだぁ!?」

 

ウェンディ「ナツさん!」

 

ナツ「ウェンディ?あれ?ここどこだ?」

 

私以外にも残ってた……よかった。

ウェンディは少しホッとした

 

ウェンディ「何も覚えてないんですか?」

 

ナツ「寝てたからな」

 

ウェンディ「ここ……ギルドですよ」

 

なにを言ってるんだ?みたいな目でこちらを見てくる

 

ナツ「は?」

 

ウェンディ「突然、空に穴があいて、ギルドも街もみんな吸い込まれちゃったです」

 

ナツ「?」

 

ナツは首を傾げる

 

ウェンディ「本当です!!!残ったのは私たちだけみたいなんですよ!!」

 

ナツ「ウェンディ……どっかに頭ぶつけた?、えらいこっちゃー」

 

ナツはウェンディの頭を撫でながら言う。

 

ウェンディ「ちがーう!はっ!もしかして滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だけが残された!?」

 

そうおもった瞬間

 

シャルル「そうよ」

 

その声が聞こえた方を向くとシャルルが向こうから翼をパタパタさせ近づいてきた。

 

ウェンディ「シャルル!よかった!無事だったんだね!」

 

シャルル「まあね、よかったわあなたたちだけでも無事で」

 

ナツ「そりゃ、聞き捨てならねぇな。他のみんなはどうでも……って本当にきえちまったのか!?」

 

ナツは信じていなかったらしく、驚いた。

 

シャルル「消えたわ、正確に言えばアニマに吸い込まれ消滅した」

 

ウェンディ「アニマ……」

 

ナツ「あにま?」

 

ナツはわけがわからなく首を傾げた。

 

シャルル「さっきの空の穴よ、あれは向こう側の世界『エドラス』への門」

 

ナツ「お前さっきからなにいってんだよ!みんなはどこだよ!?」

 

シャルルに問いかけるナツを抑えながら、ウェンディが話す

 

ウェンディ「ナツさん!落ち着いて!ねぇ、シャルル何か知ってるの?そういえば何でシャルルは無事だったの?」

 

その質問に答える前に向こうから

 

ハッピー「ナツ〜!」

 

翼をパタパタさせた、ハッピーがやってくる。

 

ナツ「ハッピー!」

 

シャルル「私はね、向こう側の世界エドラスから来たのそこのオス猫もね」

 

帰ってきた答えは、信じられないことだった。

 

ハッピー「え!?」

 

ウェンディ「ど、どういう事……?」

 

シャルル「この街が消えたのは私とオス猫のせいってことよ、こことは別の世界エドラス、そこでは魔法が失われようとしてる」

 

ウェンディ「魔法が失われる?」

 

魔法が失われるということにウェンディはイマイチわからなかった。ここでは体の中に魔力があり魔法がある。

 

シャルル「こっちの世界と違って魔力は有限、使い続ければいずれ世界からなくなるのよ。」

 

シャルルは説明をする

 

シャルル「その枯渇してきた魔力を救うためにエドラスの王は別世界……つまりはこの世界から魔力を吸収する魔法を開発した、超亜空間魔法アニマ、さっきの空にあいた穴よ」

 

上を指差しながらアニマについて言う。

 

シャルル「6年前に始まったその計画はこの世界のいたるところにアニマを展開したけど思うような成果はあげられなかった。何者かが閉じて回ってたの、だけど今回のアニマは巨大すぎた、誰にも防ぐすべがなくギルドは吸収された。」

 

シャルルは長々と説明した。シャルルの考えではミストガンが閉じるための役をになっていたと思う。

 

ナツ「なんで妖精の尻尾(フェアリーテイル)を吸収したんだよ」

 

シャルル「……言ったでしょ?エドラスの魔力とするためよ」

 

しばらく考えたウェンディは理由に気づく

 

ウェンディ「まさか妖精の尻尾(フェアリーテイル)には強大な魔導士がたくさんいる!だから狙われたの!」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)はイシュガル大陸の中でもかなりの強大ギルド 妖精女王(ティターニア)のエルザや聖十大魔導マスターマカロフ、ギルダーツ、もちろんユースもであり強力な魔導士はたくさんいた。

 

シャルル「そうよ」

 

ハッピー「そ、それがオイラとシャルルのせいなの」

 

ハッピーは震えながら問いかけた。

 

シャルル「間接的にはね、わたしたちはエドラスの王国からある別の使命を与えられてこの世界に送り込まれたのよ」

 

ウェンディ「そんなはずない!アンタ卵から生まれたのよ!この世界で!」

 

ナツ「ハッピーもだ!俺が見つけたんだ!」

 

 

シャルル「そうね、先に言っとくけど私はエドラスには私も行ったことないわウェンディの言う通りこの世界で生まれこの世界で育ったでも私たちにはエドラスの知識や自分の使命を刷り込まれてる」

 

自分の出生はこの世界、自分に記憶が刷り込まれたという説明をしつつもイライラしているように感じた。

 

シャルル「生まれた時から知ってるはずなのよ!なのに!あんたはなんでなにもしらないの!?」

 

後半の声は怒鳴る感じで言い、ハッピーをシャルルが指さす。

 

ハッピー「オイラ……」

 

ハッピーは顔がしたにうつむく、はぁといいながらシャルルが続ける。

 

シャルル「とにかくそういう事、私たちがエドラスのものである以上今回の件は私たちのせい」

 

ウェンディ「さっき、別の使命って言わなかった?」

 

その言葉をききビクッとするが震えながらシャルルは答える。

 

シャルル「それは言えない……」

 

震えるシャルルにハッピーはさらに問いかける

 

ハッピー「教えてシャルル、オイラ自分が何者か知りたいんだ」

 

シャルル「言えないって言ってんでしょ!自分で思い出しなさいよ!」

 

シャルルはハッピーに対して怒る。さきほど追いかけた時に言われたことに関係あるのだろうとハッピーは思った。するとナツがパンッ!と手をたたき

 

ナツ「ふぅ、んじゃ、話もまとまった事だしいっちょいくか!エドラスってトコ!」

 

と強引に話をまとめてエドラスに行くことを提案する

 

シャルル「まとまってないわよ!てかアンタまったく理解してないでしょ!」

 

ハッピー「ナツ、オイラ……不安でお腹空いてきた」

 

ぎゅるるるると腹がなる

 

ナツ「そりゃ、元気の証だろ、エドラスにみんながいるんだろ?だったら助けに行かなきゃな」

 

にひひとナツは笑う

 

ウェンディ「どうなの?シャルル」

 

シャルル「おそらく、いるとは思う、だけど助けられるはわからない、そもそも私たちがエドラスから帰って来られるかどうかさえ……」

 

ナツ「まあ仲間がいねぇんじゃこっちの世界には見れんないけどな、あっイグニールのこと以外はな」

 

ウェンディ「私も 」

 

と二人は言い切った。この世界よりも仲間を二人は選んだ。

 

ハッピー「みんなを助けられるんだよね?オイラたち」

 

シャルル「私だってまがりなりにも妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員なわけだし母国の責任でこうなったやましさもあるわけだしつれてってあげないこともないけど……」

 

シャルルはなにか考え込み、条件をだす

 

シャルル「ただ、あちらでは変装すること、そして、私とオス猫があなたたちを裏切るようなことが、あったらためらわず()()()()()

 

その一言にナツとウェンディは驚く。

 

ハッピー「オイラ、そんなことしないよ?ぐぎゅるるる」

 

二度目のハッピーの腹がなる

 

シャルル「いい?てか腹うるさい!」

 

とハッピーに怒りながらシャルルはウェンディを掴み上に飛ぶ

 

シャルル「行くわよ!オス猫もナツをつかんで!」

 

ウェンディ「とんでいくの!?」

 

シャルル「私たちの(エーラ)は……エドラスに帰るための翼なのよ!」

 

ナツ「行こうぜ!ハッピー!お前の故郷だ!」

 

ナツは笑いながらいう。

それを見たハッピーはシャルルにならいナツをつかむ

 

シャルル「オス猫!魔力を解放しなさい!」

 

ハッピー「あいさぁー!」

 

そういいながらトップスピードの速さを出す

 

シャルル「アニマの残痕からエドラスに入れるわ!私たちの(エーラ)で突き抜けるの!」

 

雲の中心に穴見たいのが開いていた

 

シャルル「今よ!」

 

雲に突っ込んだナツたちがみた光景は…

 

辺り一面に島が浮かんでいた、鳥も飛んでいて一見、自分たちの世界と変わらないように感じた。

 

シャルル「ここがエドラス……」

 

ハッピー「オイラたちのルーツ……」

 

ここでなにが待っているのか

みんなそう思った。

 

 

三話 アナザーワールドエドラスへ 『完』

 

 




修正版3話です。多分あまり変わってる気しませんが読んでいただけたら幸いです。


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四話 怖いルーシィ…さん?

前話を見ているUA?が200超えてたんでびびりました。
どうむスズです。文章力は相変わらずですが読んでいただけると嬉しいです。今回は短いです


ナツたちは吸収された妖精の尻尾(フェアリーテイル)とマグノリアのみんなを助けるために別世界、ハッピーとシャルルの故郷のエドラスへ(エーラ)を使いナツたちと共にやってきた

 

ハッピー「これが、オイラたちのルーツ、ホントに……別世界…」

 

 

すると急にハッピーとシャルルの魔法…つまり翼が消えた。

 

シャルル「え?」

 

ハッピー「あれ?」

 

翼がなくなったわけなので、飛んでいたハッピーたちは落ちていく

 

「うわぁぁぁ」

「あぎゃうう」

「きゃぁぁぁ」

「くうぅぅ」

 

叫び声をあげながら倉庫らしき建物に上から突っ込んだ。特におおきい怪我はなかった。

 

ナツ「おおお……」

 

ハッピー「急に翼が……」

 

シャルル「言ったでしょ、こっちじゃ魔法が自由に使えないって」

 

ウェンディ「ホントだ、なんか変な感じがする」

 

ウェンディたちは体内にある魔力が変な感じがしてすっきりしない感じになっている中、ハッピーがあたりを見回す。

 

ハッピー「ここ……どっかの倉庫みたいだね」

 

食料や服、生活必需品なんかがたくさん置いてあった。

 

シャルル「丁度よかったわ。ここで服を拝借しましょ、変装ようにね」

 

ナツたちは変装のため服を探して着替える。

 

ナツ「おおっ!おもしれぇ服がたくさんあるぞ」

 

ウェンディ「ナツさん、こっち向かないでくださいね」

 

恥ずかしそうにウェンディが言う。

それとは別にナツがなにかを見つめていた。

 

ナツ「ん?」

 

するとナツは外が見えるガラスがある場所まで走る

 

ナツ「んんん?あれは…妖精の尻尾(フェアリーテイル)だ!!!!」

 

ウェンディ&シャルル「「ええ!?」」

 

ウェンディとシャルルは驚く

 

ナツ「なんか形変わってるけど妖精の尻尾(フェアリーテイル)だ!間違いねー!」

 

ハッピー「あいさー!」

 

ナツが見たものは大木らしきものに妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章が描かれた旗があり、そこに走り出す。

 

シャルル「チョット!」

 

シャルルの声を無視し、ギルドに駆け込む、中に入ると……

 

ナツ「みんな無事だ!」

 

ハッピー「あっけなく見つかったね」

 

喜んでる二人に対し、シャルルは二人を床に押し付け

 

シャルル「チョット待って、様子がおかしいわ!」

 

確かに妖精の尻尾(フェアリーテイル)なのだが、明らかに違う感じがした。

 

エド・ジュビア「ジュビア、これから仕事行くから」

 

ジュビア、いつもと何ら変わりないように見える。

 

?「ま……待ってよ、ジュビアちゃん」

 

その声にジュビアは振り返る。ユースたちは驚いた。ジュビアに声をかけたのは驚くことに

 

エド・グレイ「俺も一緒にいきてぇな〜……なんて」

 

厚着のグレイだった……普段薄着もしくは裸のグレイが厚着なのにナツは驚く

 

ナツ「な……」

 

エドジュビア「もっと薄着になってから声かけて」

 

エドグレイ「ひ……冷え性なんだよ!」

 

それに驚きナツは思わず叫ぶ

 

ナツ「何じゃコリャ〜〜〜っ!!!!」

 

そこには、ナツの知ってるみんなはいなかった

 

エルフマンに説教をする、ジェットとドロイ。普段は逆の立場である。

全く酒を飲まないどころか、アルコールが苦手なカナ。これまたは正反対で毎日飲んでいるカナとは違う。

めっちゃイチャイチャしてるビスカとアルザック。これもギクシャクしてなく、むしろうっとおしくてユースはイラっとした。そして……

 

「おい、誰だてめーら」

 

その声でギルド内が睨んだ目つきになる。ナツたちにむけてである。髪の毛をドクロマークのピンで止めているこの女はまさに『ルーシィ』である。

 

エドルーシィ「ここで隠れて何コソコソしてやがる」

 

ナツ「ルーシィ〜!?」

 

ハッピー「ーーーーーさん!?」

 

おもわずハッピーはさんづけする

 

シャ「これはいったい……どうなってるの?」

 

これまたまったく違うルーシィさんだった。

 

 

時は少々遡り、アースランド

 

地面から…急に膨らみができそこから

 

ユース「ぶはぁ!一体なにがおきた!」

 

ユースがでてきたのだ。彼もナツやウェンディと共に吸収はされなかった者の一人

 

ユース「どういうことだ!街もギルドもないじゃないか!」

 

ユースはあたりを見回す

 

ユース「ええと、確か急に意識がなくなってええと、あれ?わからん」

 

前後の記憶をおもいだしていたが結局わからなかった。すると向こうから……ミストガンがやってきた。服装はそう見えた。

 

ユース「あれは……ミスト!一体どうなってみんな消え……なっ!?」

 

ユースは驚いた。

ミストガンはフードとっていった、顔はジェラール

捕まっていたはずのジェラールが何故かいる。ユースは何度かミストガンとチームを組んで素顔を見たことはなかったがまさかジェラールなのかと思い問いただす

 

ミストガン「時間がない、早急に説明するが……」

 

ユース「チョット待て!お前ジェラールだろ!捕まったお前がなぜここに!」

 

ミストガン「その人物と私は別人だ……」

 

ユース「別人…だと…!?」

 

どういうことだ、どう見たってジェラールにしか見えない、声に顔、そして顔についてるマークどれをとってもジェラールである。別人と言われミストガンを見て驚くユース

 

ミストガン「時間がない、実は……」

 

そんなユースにミストガンは説明した。別世界、エドラス、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)のナツ、ウェンディ、ガジル、ユースは無事ということ。そして吸収された仲間をユース以外は取り戻しにいったこと

 

ミストガン「ユースはどうする?…….行くのか?」

 

ミストガンがユースに問いかける。もちろんユースの答えは決まっていた

 

ユース「……当たり前だ!お前の事はしゃくぜんとしないが仲間をほっとくわけにはいかねぇ!」

 

と言いながら笑った。

 

ミストガン「…そういうと思った、これを飲んでくれ」

 

その答えに微笑みながら何かを取り出す

 

ユース「これは?」

 

ミストガンは赤く丸い飴みたいのを取り出した。

 

ミストガン「エクスボールだ、さっきも言ったが、あちらではこちらの住人の魔法が使えない、だが、これを舐めると使えるようになる、では今から飛ばす、時間もないからな」

 

ユース「ミスト!これが終わったら、またクエストに行こうな!……」

 

ミストガンがそれに答える前に飛ばした。

 

ミストガン「悪いがそれは無理な相談だな……頼んだ……あとは君たちが頼りだ」

 

ミストは上空を見上げそう言った、すると

 

「キャッ、いったぁー」

 

声が急にした、振り向くとそこには…

 

ミストガン「ルーシィ……」

 

ルーシィ「え……ジェラール?」

 

ルーシィも助かっていた。当たり前のことのようにユース、ウェンディと同じような反応をし、本日三回目の説明をし始めた。

 

 

 

 

 

エドラスのとある場所

 

二人の人間がたっていた、そして近くにはエドラスの妖精の尻尾(フェアリーテイル)があった。

 

?「あったぞ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)だ」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)を見つめながら言う。すると緋色の髪の女性が青髪の男性に

 

?「手は出すなよ?……ユース」

 

と言った。

 

ユース・シャイニー「ああ、わかってるよ……エルザ」

 

とユースと呼ばれたものは頷いた。

 

エルザ・ナイトウォーカー「分かればいい……さあ、妖精狩りの始まりだ‼︎」

 

エルザというものは、妖精狩りの始まりとさけび、レギオンといういきものに乗り妖精の尻尾(フェアリーテイル)に突撃する

それをみて

 

ユース・シャイニー「妖精狩りのエルザ……ね」

 

ユースというものは不敵な笑みを浮かべエルザとフェアリーテイルを見つめた……

 

 

第四話 怖いルーシィ…さん? 『完』

 

 




修正版4話です。テスト期間中なのでバイトもなくスムーズに投稿できます。早く修正を終わらせ次話を投稿したいですね。ここまで読んでいただきありがとうございます。
ちなみにシャイニーはナイトウォーカーのナイトと対象的な名前にしました。SHINY、光輝くものという意味で名付けました。


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五話 エルザの声で

題名は後半をさしてあります。
タグをちゃんとご覧になってからみてください。
それでは


仲間を取り戻すためにエドラスへやってきたナツ達。そこで見たものは、辺り一面木々が生い茂っているそんな場所にあった妖精の尻尾(フェアリーテイル)、その中では本来出会うはずのない者たちが交わる。

 

ナツ「どーしちまったんだよ!みんな」

 

みんなが自分の知っているみんなと違うナツは騒ぐ

 

ハッピー「あわわ」

 

ウェンディ「ルーシィさんが怖い……」

 

ハッピーもウェンディもわけがわからず困惑する

エドラスのフェアリーテイルはざわざわしはじめエドルーシィがナツを見つめ、声をかける

 

エドルーシィ「ナツ?」

 

ナツに近づき顔を確かめる。ナツはチョット焦った感じになる。離れようするナツにルーシィは

 

エド・ルーシィ「よく見たらナツじゃねーか!お前!」

 

ナツ「ぐもっ」

 

と言いながらルーシィが力一杯抱きしめる。ナツが情けない声を出すのと同時にバキィ!という不穏な音もきこえた。

 

エドラス・マックス「ナツだって?」

 

エドラス・マカオ「そこのお嬢ちゃんとネコは誰です?」

 

マカオはウェンディとシャルル、ハッピーを指差す。これまたこちらの世界とは違ってかなりの真面目さんである。ルーシィは悲しそうに話し始める。

 

エド・ルーシィ「今まで……どこ行ってたんだよ、心配かけやがって」

 

ナツ「ルーシィ……」

 

ナツも自分ではないとは分かっているものの少し申し訳なく感じた。

そんなしんみりした空気でルーシィがいきなり、ナツの首を足で巻き

 

エド・ルーシィ「処刑だ!」

 

と言った。ルーシィがナツの頭をぐりぐりする。こちらの世界のルーシィではありえないことである

 

ナツ「んぎゃー!」

 

声をあげて叫ぶ、拷問技の一つグリグリクラッシュらしい

ナツは本気でいたそうにしている。

 

ウェンディ「ナ、ナツさーん!」

 

ウェンディが心配する中そんな様子を見てみんなが

 

エド・カナ「あまり、いじめては可哀想ですよ」

 

カナはおしとやかに振る舞い。その後ろで

 

エドラス・エルフマン「グスン」

 

エドラス・ジェット&ドロイ「「いつまで泣いてんだ!てめーは!」」

 

エルフマンに怒り、その横で

 

エドラス・グレイ「とにかく無事でよかった、ねっ!ジュビアちゃん」

 

グレイは安心し急に後ろを振り向きジュビアに同意を求める、そんなグレイにジュビアは

 

エドラス・ジュビア「うるさい」

 

と一蹴される。なんだかんだでフェアリーテイルだとは感じたがそんなみんなを見てハッピーは

 

ハッピー「これ……全部エドラスの影響なの?何から何まで逆になってるよ」

 

というハッピー。不安で一杯になってきてさっきみたいに腹がなるかも知れないと思った。すると奥から、銀髪の女の人がくる

 

「ルーシィ!またナツをいじめて、ダメじゃない!」

 

といい、ルーシィに注意をする。ジェットとドロイの方に向き

 

「ジェットもドロイも、エルフ兄ちゃんをいじめないの」

 

と二人にも注意する。ルーシィはへいへいといいナツを解放するがナツとハッピーが銀髪の子を見つめ、驚いていた

 

ハッピー「嘘……」

 

ナツ「リサーナ……」

 

そう言った。別世界つまり、ナツたちが住んでいたアースランドで亡くなったリサーナが目の前にいる。ナツは涙を出しながら大声と共にリサーナの方へハッピーといく。

 

ハッピー・ナツ「「リサーナーーー!!!」」

 

二人一斉に飛びかかる。

 

リサーナ「ひっ」

 

リサーナが距離を取り

 

エド・ル「こォ〜ラァ!」

 

ナツたちは、ルーシィに蹴られる。ルーシィがナツの胸ぐらに掴み睨みながら言う。

 

エド・ルーシィ「お前いつからそんな獣みたいになったんだ?あ?」

 

ナツはリサーナがいることに涙を流す。泣きながら話す

 

ナツ「だって……リサーナが……生きて……そこに……」

 

するとそんなナツをグレイが椅子に座らせ

 

エド・グレイ「いいから、座れよ久々に語り合おうぜ。ともだちだろ」

 

グレイの口からナツに向けて友達だろと言う。ナツは泣きながら

 

ナツ「服脱げよ。グレイ……」

 

と話した。いつも薄着のグレイではないから変な感じがしたようだ。ハッピーは床に寝そべっていて

 

ハッピー「な、なんで、リサーナがいるんだ……?」

 

と疑問に思う。よこでウェンディが

 

ウェンディ「ミラさんの妹の……確かなくなったはずだよね」

 

シャルル「みんなが()になっているわけじゃないってことね」

 

ハッピー「!?」

 

シャルルの言葉にハッピーは驚く

 

シャルル「みなさい」

 

シャルルが指差す方を見ると、ミラがいた。()()()()()()()()()ミラが。

 

エド・ミラ「ナツ〜おかえりなさ〜い」

 

とナツにそう言った。それをみてナツとハッピーは

 

ナツ「いつものミラだ」

 

ハッピー「ある意味つまらないね」

 

ナツとハッピーはいつも通りすぎてがっかりする。次にシャルルが指差すのはウェンディ

 

エド・マックス「あの子、少しお前に似てね?()()()()()

 

エドラス・ウェンディ「そう?」

 

マックスがエドウェンディにそう言った。そのエドウェンディとウェンディとの違いは

 

ウェンディ「私ーーーー!?」

 

ウェンディはエドウェンディをみて叫ぶ。その違いは子供ぽい容姿じゃなくて大人っぽいウェンディである

 

ウェンディ「え?え?」

 

ウェンディはギルドがいつもと違うと感じで、焦る中でシャルルが説明する。

 

シャルル「逆じゃなくて違うのよ。この人たち私たちの探しているみんなじゃないわ、別人!エドラスに最初からいる人たちよ」

 

それを聞きナツたちは驚く、シャルルはまだ続ける

 

シャルル「あり得ない話じゃないわ、パラレルワールドようなものなのよ、エドラスには独自の文化や歴史があり妖精の尻尾(フェアリーテイル)が存在する可能性だって……」

 

それを聞き、さらにウェンディとハッピー、ナツが、また驚く

 

ウェンディ「そんな……!」

 

ハッピー「ここはエドラスに元々あったフェアリーテイル!?」

 

ナツ「じゃあ、オレたちの知ってるみんなはどこにいんだよ!?」

 

自分たちが探していたフェアリーテイルじゃないとわかった、みんなはさらに焦り始める。突然エドルーシィがナツの腕を掴み

 

エド・ルーシィ「ごちゃごちゃなにいってんだぁ?」

 

と言った。ナツは引き剥がそうとした。シャルルはハッピーの手を掴み走りだす。

 

ハッピー「わっ!」

 

シャルル「知らないわよ!それをこれから見つけるんでしょ!これ以上ここにいるのも面倒ね、行くわよ」

 

先ほどのナツの質問に答えとは言えない答えで返す。

 

ウェンディ「シャルル!どこへ!?」

 

走り出すシャルルに問いかける。その質問にシャルルは答える

 

シャルル「王都よ!吸収されたギルドの手がかりは王都にあるハズ!」

 

するとそとから、走ってきた人が叫んだ。

 

「妖精狩りだぁぁぁぁぁぁーっ!」

 

その一言だけでにギルド内が騒ぎ出す、みんな焦り始める。

 

エド・ルーシィ「そこのネコ!どこへ行く気だ外はまずい!」

 

シャルルとハッピーに指差す。

 

ハッピー・シャルル「「え?」」

 

それが自分に向けられたことを知り疑問に浮かぶ。

 

「うわぁぁぁーっ!」

 

「もうこの場所がばれたのか」

 

「王国の奴らまた俺たちを追って……」

 

ギルドのみんなは絶望に染まった顔で焦る。

 

ハッピー「王国……」

 

ふと聞こえた言葉にハッピーはつぶやいた。

 

シャルル「私たちをアースランドに送り込んだ奴らよ」

 

とハッピーに告げた。ハッピーはエドラスのルーシィたちを見渡しながら言った。

 

ハッピー「オイラたち妖精の尻尾(フェアリーテイル)の敵なの?」

 

ハッピーは涙目になる。その答えを聞く前にルーシィが叫び始めた。

 

エド・ルーシィ「転送魔法陣はまだなのレビィ!」

 

なにか機械をいじっているレヴィがこたえる

 

エド・レビィ「今やってるわよ!クソルーシィ!」

 

どうやらこの世界では二人は中が悪いらしい

すると大気がゴゴゴと震え、それとともにそとからなにかがやってくる

 

ナツ「な、なんだあれは……」

 

フェアリーテイルに謎の生き物が近づく

 

シャルル「妖精狩り……!?何なの!?」

 

ウェンディ「王国が妖精の尻尾(フェアリーテイル)を狙っている!?何の為に!」

 

するとエドラスのウェンディが答えた

 

エド・ウェンディ「そんなの決まっているじゃない」

 

ウェンディがエドラスの自分が答えてきたのに驚きながら聞く

 

エド・ウェンディ「王の命令ですべての魔導士ギルドが廃止された、残ってるのは世界でただ一つここだけだから」

 

外では、謎の生き物が妖精の尻尾(フェアリーテイル)に突っ込む

 

そして、エドラスのウェンディの答えにウェンディが驚く

 

ウェンディ「え?」

 

その説明でウェンディはだいたい予想できた。たった一つのギルドで許されない存在、それはつまり

 

エド・ウ「知らないでついてきたの?つまり私たちは『闇ギルド』なのよ」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)が闇ギルドそのことに衝撃を受けた。向こうで準備ができた!とレビィが叫ぶ

 

レビィ「よし!転送魔法陣展開、転送開始!」

 

謎の生き物に攻撃されるすんぜん、ギルドが消える。すると外にいた一人の人間が

 

「転送……!?」

 

鎧のガシャガシャの音と共に向こうから2人の男がやってくる

 

「んー本当逃げ足の早い妖精だねぇ」

 

「いたのか、シュガーボーイ」

 

でかい生き物に乗っている人が、鎧をつけた男にシュガーボーイと呼ぶ

 

シュガーボーイ「んー、惜しかったねフェアリーハンター」

 

「ああ、確かにな」

 

もう一人の男が答えた

 

シュガー「けど奴らも転送できる回数は残り少ない狩れる日は時間の問題っしょ?」

 

シュガーボーイは話をつづける。

 

シュガー「それより、例の巨大アニマ作戦成功したらしいよ、んで、魔戦部隊長は全員王都に戻れってさ」

 

この男。シュガーボーイは第四魔戦部隊長。そして、その話に女は

 

「アースランドを滅ぼしたのか!?」

 

と問い返した。その質問にシュガーボーイは

 

シュガー「正確には吸収した……うちの王はやることでかいねぇ」

 

「吸収されたアースランドの魔導士はどうなった」

 

シュガー「王都さ」

 

王国の近くにでかいラクリマがたっている。そう説明した。

 

シュガー「巨大な魔水晶になっているよ」

 

「素晴らしい……それならエドラスの魔力はしばらく安泰だろうな」

 

「そのラクリマをみてみたいよ」

 

シュガー「んーー」

 

と三人は話していた。

 

場所は変わり砂漠地域の場所から。一本の木がはえ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)になっていく

 

レビィ「野郎ども!引越し完了だ!」

 

ナツたちは床に倒れていた。

 

ナツ「引越し?」

 

ハッピー「ギルドごと移動したのか……」

 

ウェンディ「すごい……」

 

ギルドごと移動したことに驚いている三人、ギルドはざわざわしている

 

「みんな無事か?」

 

「おう!」

 

エド・エルフ「リサーナ!」

 

リサーナ「大丈夫よ、エルフ兄ちゃん!」

 

みんなの仲間の安否を気にする。ルーシィとレビィは喧嘩をしている。

 

エド・ルーシィ「てめー何モタモタしてるんだよ!危なかっただろう!」

 

エド・レビィ「うっさい!たまには自分でやってみろ!」

 

とギャーギャー騒いでいる。普段仲のいい2人を知ってるので違和感満載である。ナツはさっきの奴らについて疑問に思った。

 

ナツ「なんだったんだ、さっきの奴は……」

 

ナツにミラはいう

 

エド・ミラ「どうしちゃったの?ナツ……久しぶりで忘れちゃった?、あれは王都魔戦部隊隊長、外には三人いたわね、一人は知らないけど、特別魔戦部隊隊長、ユース・シャイニー、そして第二魔戦部隊隊長、エルザ・ナイトウォーカー、又の名を妖精狩りのエルザ」

 

ナツ「エルザと……ユースが……敵!?」

 

その言葉にナツは衝撃を受けた。

 

 

 

 

時は遡りとある場所でユースは目が覚めた。

 

 

ユース「ここは……」

 

あたりには島がういてたりで、アースランドとは違うことを理解した、近くに大きな都市がある。

 

ユース「エドラスとやらについたようだ、本当ならばナツたちと合流したいけど……とりあえずあそこで、情報収集かな」

 

王都に入ると、遊園地にいるんじゃないかってくらい、魔法が駆使されており魔力がなくなりつつあるという都市には見えなかった。

 

ユース「魔力がなくなりつつある聞いたが……というのに、この都市をみるとそうは見えないが……」

 

そういい放った。独り言が多いなと思いつつユースは情報収集する

わかったことは三つ。一つはここが、王がいる王都ということ、二つはエクシードと呼ばれる神に近い存在がいるということ、三つめは人間に魔力はなく、魔水晶…つまり、ラクリマを物につけたものを魔法と呼ぶ。情報を整理してると向こうの広場でなにやら叫んでいる。

 

「陛下、バンザーイ!」

 

陛下ということはまさか、王がここにいるのか!?と思ったユースはその広場に駆けつける。

 

エドラス王「我が神聖なる国エドラスはアニマにより10年分の魔力を生み出した、共に歌い、ともに笑い…この喜びを分かち合おう」

 

やっていたのは王による演説。この演説により、民は騒ぐ

 

「エードラス。エードラス」

 

「陛下、バンザーイ」

 

王は言葉をさらに続ける。

 

エドラス王「エドラスの民にはこの魔力を共有する権利があり!また……エドラスの民のみがつづく神聖なる民族!

我が国からは誰も魔力を奪えない!そして我はさらにさらなる魔力を手に入れると約束しよう!」

 

すると王は杖を水晶にたたきつけ、言い放つ。そのとき水晶の欠片がしたに落ちた。

 

エドラス王「これしきの魔力がゴミに思えるほどのなぁ!」

 

さらに民は騒ぐ。エドラスの民にとってはこれの中身が人だとは知らない。民は悪くないのかもしれない、それでもユースはこの場にいる者に怒りを感じる。

 

ユース「ふざけるなよ……くそが!」

 

小さくボソリとつぶやいたその言葉に反応したものがいた。

 

「なら……暴れるか?ユース」

 

振り返るとそこには同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)で同じギルドのガジルがいた。

 

ユース「ガジル!?」

 

ガジル「あのラクリマは滅竜魔法でくだくと魔力分の人間がでてくる、俺はあれを砕くから周りは任せる。人が少なくなったら頃合いだ。ギヒッ」

 

とラクリマについてと作戦の説明し出した。まだ話したことはなかったがガジルがいるなら心づよい、人が少なくなったらしかけよう。

王が広場からいなくなると民もいなくなり残ったのは二人と兵士、ユースは叫ぶ。

 

ユース「氷竜の乱氷柱(ミダレツララ)!」

 

一本一本が鋭い氷柱があいてにおそいかかる

 

「ぐわぁ」

 

「なんだ、なんだ」

 

「あれは、ユース様?」

 

突然の攻撃に兵士が混乱している。途中ユース様?という言葉が気になったが、考えるのは後だ。

 

ユース「ガジル!」

 

ユースがガジルの方を向き呼ぶと同時に破壊に向かう

 

ガジル「鉄竜棍!」

 

手を鉄の棍に変形させた魔法がラクリマを破壊した。そこからでてきたのはーーーー

 

 

 

 

 

王都内部

 

バイロ「ぐしゅぐしゅ……」

 

奇妙な声が鳴り響く。声の主は、王国軍幕僚長バイロ

 

バイロ「やはり言い伝え通り、地上、アースランドの魔道士は皆体内に魔力を持っている事がわかりました」

 

シュガーボーイ「んーまるで、エクシードの様だな」

 

そう答えたのは王国軍第四魔戦部隊隊長シュガーボーイ

自分のヒゲをいじりながらそう答える。

 

バイロ「しかしその魔力はエクシードの比にはなりません」

 

ファウスト「ふむぅ」

 

これに答えたのはエドラスの王ファウスト、さきほど広場で演説をした男である。

 

ヒューズ「ではあのルーシィという女の子も体内に魔力を持っているの?」

 

そう質問したのは王国軍第三魔戦部隊隊長ヒューズ青髪で見た目はチャラチャラな男である。

 

バイロ「でしゅな。しかし、魔力を人体から抽出するのはむりでしゅ」

 

パンサーリリー「ではふたりの滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)はどうする」

 

この猫?は王国軍第一魔戦部隊隊長パンサーリリー猫とは言えない大きさである。

 

バイロ「あれは人であり、人ではありません、実験が成功すれば、半永久的に魔力が手に入るでしょう」

 

ぐしゅぐしゅと笑いながらそう答えた。

 

ファウスト「いいぞ、バイロ、すぐに始めろ、しかし万が一に供えアースランドの魔水晶の魔力抽出もしておけ早々にな」

 

バイロ「はっ!」

 

パンサーリリー以外が席を立つ、リリーは王に最近の軍事兵備のことについて質問をした。そしたら王が睨んできて、リリーは深追いするのをやめその場を立ち去った。

 

 

監獄内

 

 

 

ルーシィは捕まっており、手に謎の手錠をつけられていたその中考え事をしていた。実は王都へ侵入しようとしたナツ達は先回りされ捕まった。がシャルル、ハッピーは逆に歓迎されていた。

 

ルーシィ「ハッピーとシャルルはエクシードといわれる種族だったんだ、エクシードこの世界において神のような存在、そこの女王シャゴットは神、神の言葉は絶対で人間わ管理するのが仕事、そのくちが死を宣告すれば、そのにんげんはしななければならない……」

 

とつぶやいた。呟くのをやめたルーシィは牢屋のなかをごろんところがり

 

ルーシィ「バカバカしい!どんだけ理不尽な掟よ!」

 

と怒り声をあげていた。するとカギを開ける音がした

 

エド・ユース「よく調べてるな、この世界のこと」

 

そこにいたのは、ユースとエルザだった。

 

ルーシィ「エルザ!ユース!みんな無事なの!ねぇ!」

 

このエルザとユースは自分たちの世界の人とはわかっていながらもいつも通りに接する

 

エド・エルザ「ああ、全員無事だ」

 

ルーシィは安心した顔になる。

 

エド・ユース「……よくそんな顔できるな、今からなにされるか分かってるのか?自分の立場を」

 

ルーシィ「ああ……うんそうだね、つい知ってる顔だから気が緩んじゃって」

 

エド・エルザ「アースランドの私か」

 

はぁ、といいながらこの会話をユースはだまってきく

 

ルーシィ「あなたたち、私たちの世界じゃフェアリーテイルの一員なのよ」

 

ルーシィは自分の世界のエルザやユースの話をする。

 

エド・エルザ「何!?」

 

エルザは驚く、ルーシィは微笑みながら続ける。

 

ルーシィ「強くてかっこ良くて……きゃっ」

 

言葉を遮るようにユースがルーシィの手を上に引っ張る。

 

エド・ユース「そこまでだ、お前は神の命令により死が決定してる、エルザ」

 

掴んだルーシィをエルザが武器を使い手についてる手錠に引っかかるようにいれ、窓からルーシィを吊るす。

 

ルーシィ「エルザもユースも無抵抗な人にこんなことはしない!」

 

ユースは目をつむり黙っている。

 

エド・エルザ「おめでたいやつだな、私が一体何人フェアリーテイルの魔導士を殺したか知ってるか」

 

黙っていたユースがはぁといいながら口を開く、さっきからため息しかしていない、命令とは言え人を殺すというのをユースは例外を除き見たくもないし自分がやりたいとも思わない。とユースは思っている。ここで笑っているエルザは理解はできない

 

エド・ユース「早く始末しろ。情を移されたくない」

 

エド・エルザ「お前は移されやすいからな、だから人を殺すのに抵抗を感じるんだ。殺してしまえば……終わりだ」

 

ルーシィは涙を流し二人を睨みながら言った。

 

ルーシィ「エルザの声で……顔で……そんなこというな」

 

エルザはルーシィを窓から落とした。その言葉は虚しく響きわたっていた。

 

エド・エルザ「じゃあな……ルーシィ」

 

ルーシィは落ちていく……わたしここで死ぬのかな……そう思った瞬間

 

「ルーシィ!」

 

向こうから声が聞こえる。その正体は青い猫と白い猫だった

 

ルーシィ「ハッピー!シャルル!」

 

ハッピーはつかもうとしたが勢いがありすぎて壁にぶつかりシャルルがルーシィをつかむ。

 

エ・ユース「エクシード、あなたたちの命令で抹殺するんですよ!一体なにを?」

 

ハッピー達にとって敬語で話す二人にはエクシードに対する恐怖を感じた気がする。それは逆らったら殺されると思ってるのだろうか?

 

シャルル「命令撤回よ」

 

シャルルはエルザに命令を撤回するようにいう。

 

エ・エルザ「し、しかしいくらエクシードの勅命でも女王様の命令を覆す権限はないはずでは?」

 

 

ハッピー「う……」

 

図星をつかれたハッピーが顔が引きつる。

 

エ・エルザ「その女をこちらにお渡しください」

 

と手を差し出した。だがシャルルは驚くことを言った。その行動は横の二人にも衝撃を与えることになる

 

シャルル「私を誰とこころえる!?クイーンシャゴットの娘、エクスタリア王女シャルルであるぞ」

 

 

その場にいたものすべての人が驚いた。

 

 

 

 

 

五話 エルザの声で 『完』

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。



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六話オールメイク 剣神タケミカヅチ

六話です!まあ相変わらずの文章力ですが、見ていただけると嬉しいです。評価は最悪ですが、そんなの気にせず!(本当は気にした方がいいけど)これからもやっていきたいです。


 

 

シャルル「私を誰と心得る!?女王シャゴットの娘、エクスタリア王女シャルルであるぞ?」

 

予想外の行動にハッピーたちは驚く

ハッピー達に限らず、その場にいるものは衝撃を受けていた。その中シャルルは再び喋り始める。

 

シャルル「ウェン……二人のドラゴンスレイヤーはどこ?」

 

エド・エルザ「西棟の地下に……」

 

聞きなれない言葉に反応したのはエルザ。ウェンというのは、エルザの事なのだろう。これも自分には入ってこない刷り込まれた記憶なのだろうかとハッピーは思った。シャルルはさらに命令する。

 

シャルル「今すぐ解放しなさい」

 

エド・エルザ「それだけでは、私の権限ではなんともなりません」

 

王女とわかったエルザはひざまずき、シャルルの命令には従えないと否定する。それを聞いたシャルルはどなる。

 

シャルル「いいから、やりなさい!!!」

 

パンサー「エルザーー!!!」

 

と叫びながら、やってくる第一魔戦部隊隊長パンサーリリーである。複数の兵士を連れてきている。

 

エド・エルザ「リリー」

 

エルザがリリーと返す。ハッピーたちは大量の冷や汗を流す。

 

ルーシィ「何アイツ!アンタの仲間!?」

 

とハッピーに問う

 

ハッピー「あんなごついエクシードはいなかったよ!」

 

ハッピーが今まで見たエクシードは彼と同等の体格を持つものはいなかった、エクシードの中でもかなりの人物と分かる。そのパンサーリリーが叫ぶ。

 

リリー「その二人は()()だ!エクスタリアを追放された者どもだ!」

 

エド・エルザ「な……!」

 

エルザは驚き、シャルルは堕天とばれたのか素早く逃げ出す。

 

シャルル「にげるわよ!」

 

ルーシィ「ちょっと!あんた姫じゃないの〜!?」

 

ハッピー「堕天と言われたら誰だろーと裏切者扱いみたい」

 

飛んでいくシャルルにルーシィをつかんだハッピーもついていく。

 

エド・エルザ「おのれ……」

 

屈辱の思いをし拳をたたきつけながら、悔しがる。向こうからは走ってくる兵士がいた。

 

「ユース様!ご連絡が!」

 

ユースの部隊の兵士である。その姿は焦ってるように見えた。

 

エド・ユース「どうした?」

 

「広場にあったラクリマが消えました!」

 

予想外のことが起き驚く

 

エド・ユース「なっ!?」

 

「陛下がユース様に任せると……」

 

エド・ユース「とりあえずしたに行こう、エルザ……」

 

その課題を後にすることにしユースはエルザの方を見る。

 

エド・エルザ「分かっている…全兵士に伝達!堕天が囚人をつれて逃走!青毛と白毛のエクシードは堕天である、見つけしだい、抹殺せよ!リリー、ユース行くぞ」

 

パンサー&ユース「ああ」

 

エルザの命令により伝令が走り出す。エルザ達はしたに降りて行った。

 

 

 

そんな中シャルルたちは、西塔に向かっていた。

 

ルーシィ「ありがとう、二人とも」

 

感謝の言葉の後に少しの沈黙が続き、シャルルが口を開く

 

シャルル「怒ってないの?」

 

ルーシィ「え?何を?助けてくれたじゃない?」

 

と首を傾げる。

 

シャルル「私たちのせいで捕まったじゃない」

 

ルーシィ「大丈夫!全然怒ってないからさ!」

 

ハッピー「ゴメンね、ルーシィ」

 

ハッピーは申し訳ない顔をしながらあやまった。

 

ルーシィ「だから!全然怒ってないってば!それよりアンタ……女王の娘って方が驚きなんだけど」

 

ハッピー「オイラも知らなかった」

 

ルーシィは話をそらしつつさきほどのことについて聞いた。

 

シャルル「そんなのハッタリにきまってるじゃない」

 

ルーシィ「あら」

 

シャルルは言い切った。

 

シャルル「そんなことより早くナツとウェンディを助けに行くわよハッピー」

 

ハッピー「あい!西塔の地下って言ってたね」

 

あれ、今ハッピーって……と二人の会話に前と変化があることに気づいて二匹の顔を見たルーシィはそっか……と納得したがおもわず笑ってしまった。

 

ルーシィ「クスッ」

 

シャルル「何笑ってんのよ、ルーシィ」

 

笑ったことに疑問に思ったシャルルはルーシィに問うがニヤニヤしながら

 

ルーシィ「別にィ〜♡」

 

と帰ってきた。すると突然あたりから声と翼がはばたく音がした。

 

ルーシィ「なに?この音?」

 

辺りを見回すと上空にはエクシードが追ってきていた

 

ニチヤ「見つけたぞ〜!堕天ども!」

 

ルーシィ「猫がいっぱい!」

 

ハッピー「おいかけてきたのか!!!」

 

上空は近衛師団と呼ばれる者たちだらけだった、見ただけで数百はいる

 

シャルル「空中はまずいわ、地上におりましょ!」

 

そうシャルルはいい降りようとするが

 

ハッピー「ま……待ってシャルル!下を見て!」

 

ハッピーがシャルルを止める。地上には第1魔戦部隊から特別魔戦部隊が待ち構えていた。

 

ルーシィ「空にも地上にも敵がど……どうしよう!」

 

シャルルは必死に打開策を考える

 

シャルル「ルーシィ!精霊魔法は?」

 

ルーシィが手錠をみせながら答える

 

ルーシィ「この手錠が魔法を封じてるみたいなの、それにたとえ使えたとしても、この人数は……」

 

使えたとしても空中でしかも数百の敵には叶わない。

その騒動を王がバルコニーから見ていた。近くには走り回っている少女がいる。

 

ファウスト「こ……これは一体なにごとだ」

 

走り回っているココという少女が答えた。

 

ココ「堕天を追ってエクスタリアの近衛師団が追って来たようですぅ」

 

それを聞いたファウスト体を震わせはしばらく考えた後口を開いた、その言葉は。

 

ファウスト「コードETDを発動せよ」

 

コードETD、ココはそれを聞きその言葉に驚いてきながらも知らせに走りに行った。

 

その頃上空で挟まれていたシャルルは近くに建物を見つけその中に入ることを提案した。

 

シャルル「建物にはいるわよ!」

 

別の建物の屋上から兵士が笛を吹く、それを合図に旗がどんどんあがっていく、これはETDという物の実行を知らせるものであった。

 

エド・エルザ「コードETD!?」

 

ヒューズ「こんな時に!?」

 

シュガー「国家領土保安最終防衛作戦……」

 

シュガーが顎をいじりながらいい、エド・ユースは疑問を感じた

なにを考えているんだ陛下は…最近の軍備強化が関係してるのか?にしてもたった一人と二匹につかうものなのか?…まさか…!?と考えていると一人の兵士が叫ぶ

 

「コードETD発動!」

 

それをあいずに光が照らされる。その光のさきには……堕天と呼ばれたもの達ではなく、それを追っていたエクシードの方が照らされた

 

シャルル「なんで、エクシードの方を!?」

 

自分達にこなかったことに驚いたシャルルだが矛先がエクシード達というのも驚いた。その中のリーダーらしき猫が喋る

 

ニチヤ「な……何の真似であるか、人間ども!おのれ人間ども!女王が黙ってないぞ!」

 

いい終わるとラクリマになってしまった。そのラクリマはしたに落ちて行った。

 

エド・ユース「やはり、エクシードの方を……」

 

と予想が的中する。このあとETDの本当の意味を知ることになる。そんな状況を見ていたルーシィたちは

 

ルーシィ「ど、どういうこと!?人間にとってエクシードは天使や神みたいなものでしょ?反乱って事?」

 

シャルル「…よくわからないけど、今はこの混乱に乗じるのが得策見たいね、今のうちにウェンディたちを助けに行くのよ!」

 

ハッピー「あい!」

 

その場が混乱している中建物の中に入る隙ができそこに向かう。それを見ていた、エルザが

 

エド・エルザ「しまった堕天と囚人が!」

 

エド・ユース「特別魔戦部隊は半分は広場に行け!そこで待機してろ!あとはエルザの部隊についていけ!エルザ!」

 

ユースは自分の部隊を仕切り、エルザに声をかける。

 

エド・エルザ「わかっている!西塔の地下のまもりをかためろ!」

 

「「はっ!」」

 

ユースとエルザが行った後、王による作戦開始を宣言する

 

ファウスト「コード『ETD』天使全滅作戦!を発動する!奮闘せよ!勇敢なる兵士たちよ!」

 

「「オオオオオオオ!!!」」

 

さすがは王。兵士の士気をあげ叫び声が響いていた。

一方無事に建物に入ったルーシィたちはナツたちを探し始める。

 

ハッピー「なんか大変なことになってきたね」

 

ルーシィ「まさか人間とエクシードが戦争を始めるなんて」

 

予想外のことに対しシャルルは

 

シャルル「私たちには関係ないことよ、どっちもどっちだし、勝手にやってればいいのよ」

 

と言い切った。そんなことより、早くウェンディたちを……とシャルルが思っていると向こうからやりがとんでくる

 

ルーシィ「きゃっ」

 

ルーシィはこの槍をギリギリ避けた。その槍の持主はエド・エルザであり道を塞ぐように立っている。

 

エド・エルザ「この先には行かせんぞ」

 

 

ルーシィ「もう!あたしたちに興味をなくしたんじゃなかったの!?」

 

エルザはなにも言わずに笑っている、すると先ほどのやりが光だす

 

ルーシィ「え?」

 

ルーシィたちを巻き込む広範囲の爆発が起きた。

 

エド・エルザ「ほう……私の魔法をくらってまだ生きてるのか」

 

関心をしながらエルザは槍を手に取った

 

ルーシィ「ハァ、ハァ」

 

シャルル「うう、くっ」

 

「きゃぁぁぁぁぁ」

 

突然とウェンディの叫び声が響く

 

ルーシィ「アンタたち……ウェンディになにしてるの!」

 

ルーシィがエルザを睨む

 

エド・エルザ「コードETD……天使全滅作戦に必要な、魔力を奪っているんだ」

 

「あああああぁぁぁ」

 

「いやぁぁぁぁぁぁ」

 

ナツとウェンディの叫び声が響く

 

シャルル「や……やめて」

 

シャルルの頬には涙がながれる。

 

シャルル「やめなさいよ!!!!」

 

と叫ぶ、エド・エルザはシャルルに近づき、やりをシャルルの方へ向ける。

 

エド・エルザ「気にやむな、どうせお前はここで死ぬ」

 

シャルル「ウェンディをかえして!!」

 

と叫ぶ、するとシャルルをかばうようにハッピーが前に出る。

 

ハッピー「シャルルはやらせないぞ!」

 

勇気ある行動。けれども状況は最悪で助けが来るわけもない。

 

エド・エルザ「ならばお前からだ」

 

槍をかまえ、ハッピーにむけて振り下ろす。

 

シャルル「ダメェーー!!!」

 

絶対絶命のその時ドーンという音と冷気があたりをつつみこみ、兵士が吹き飛ぶ。

 

エド・エルザ「何だ!?」

 

さらに兵士が倒されて吹っ飛んで行く

 

「うわぁぁ」

 

「ぐはぁ」

 

?「おい……コラてめぇら、そいつらうちのギルドのもんだと知っててやってんのか?」

 

ルーシィ「この声は……」

 

ルーシィは聞き覚えがあるその声を聞き驚く

 

?「ギルドの仲間に手を出した物を私たちは決して許さんぞ」

 

?「ETDだかなんだか知らないがな……仲間に手を出すなら」

 

その三人を見てルーシィは嬉し涙を流す、タイミングが良く現れたその三人の正体は…

 

シャルル「ど…どうしてあなたたちが…」

 

 

 

?「てめぇら全員俺たちの敵って事になるからよぉ」

 

そこにいたのはいつものエルザ、グレイ、ユース。アースランドの頼れる仲間である。

 

グレイ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)のな」

 

とグレイは言う、その三人を見た兵士たちは混乱する

 

「な、何だ!?エルザ様がもう一人!?」

 

「ユース様もいるぞ!?あっちは、グレイ・ソルージュか?」

 

特に兵たちは突然現れた隊長と同じ顔のエルザとユースに驚く

 

エド・エルザ「落ち着け!あいつらはアースランドのもの達だ!」

 

「ええ!?」

 

エドエルザが兵をおちつかせようとする。兵たちが混乱するなかグレイが構えて魔法を発動する

 

グレイ「俺たちの仲間はどこだ!魔水晶にされた、仲間たちはどこにいるんだぁ?ア?」

 

キィィィンという音に同時に兵たちはグレイの魔法で吹っ飛ぶが、エドラスエルザだけはそれをよける。そしてエルザに槍を振り下ろすが、それをエルザは剣で受け止める。剣と槍がぶつかった衝撃で風圧らしきものに吹き飛ばされる、二人のエルザの顔に傷がつく。

 

ルーシィ「エルザ対エルザ……!!?」

 

それを見たユースは

 

ユース「……エルザなら大丈夫だろ、さあ行こう」

 

相手もエルザだがとは思ったが口には出さなかった。こちらのエルザが負けることは絶対ないと確信していたからだ。エルザの過去を知っているからこそそう思ったのだ。するとウェンディの叫びがひびく

 

「きゃぁぁぁ」

 

グレイ「!!」

 

シャルル「ウェンディの声!」

 

シャルルは倒れていた体を起こしフラフラ歩きながら言う

 

グレイ「近くにいるのか!?」

 

シャルル「多分この先に」

 

ハッピー「ナツもいるはずだよ」

 

近くにいるのは好都合だった、今から探すのはさすがに時間がかかるからだと思ったグレイはエルザの方へ向く、エルザはグレイたちに先にいうように言い、グレイはルーシィに近づき氷で手錠を凍らし氷を中身ごと壊した。

 

グレイ「立てるか?ルーシィ」

 

ルーシィ「うん……でもどうやってここに?」

 

ユース「話は後だ行くぞ!」

 

ユースたちがいなくなったあと二人のエルザが残った

 

エド・エルザ「……私はエドラス王国第二魔戦部隊隊長エルザナイトウォーカー」

 

エルザ「私はエルザスカーレット、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だ」

 

自己紹介をし二人のエルザは槍と剣を交える

 

 

 

 

 

階段にて

 

ユースたちは階段を上がっていた。グレイとエルザがなぜここにいるのかを説明をしていた。

 

ルーシィ「広場にあった魔水晶?」

 

グレイ「ああ、そうだ」

 

ルーシィは王が演説していた時にあった魔水晶を思いだす

 

ルーシィ「あれか……」

 

ユース「なんだ、お前らあそこにいたのか」

 

ルーシィ「ユースもいたのね」

 

ユース「まぁな、で、説明するとだな……」

 

ユースとガジルが二人で魔水晶を取り戻し、ガジルがここに飛ばされるときにミストガンから滅竜魔法は魔水晶を破壊すると元に戻れるらしくと聴き、砕いたら広場の魔水晶から、エルザとグレイがでてきた。魔水晶の魔力はちょうどエルザとグレイということだ

 

ハッピー「そっか、ガジルもユースも滅竜魔導士だからアニマが効かなかったんだ」

 

ユース「そうなんだよ、んで今ガジルが巨大魔水晶を探してるんだが……」

 

ハッピー「どこにあるか、オイラ知ってるよ!」

 

ハッピーはルーシィを助ける前に巨大魔水晶を見ていた

 

ユース「本当か!広場にガジルがいる。そこに……この魔力…」

 

急にユースは歩をとめる。

 

ルーシィ「ど、どうしたの?扉はすぐそばに……」

 

ルーシィが疑問に思いユースにきく。答えが返って来る前にある人物が現れた。

 

エド・ユース「……エルザはどうした?」

 

エドユースはエドエルザの安否を聞いてきた、それにユースは答え先に行くようみんなに伝える。

 

ユース「エルザと戦っている。……ハッピーさっき行ったとおり広場に行ってくれ、ルーシィたちは先に行ってくれ」

 

エド・ユース「……そうか」

とエドユースは答えた。

ルーシィたちは走り出し、ハッピーは窓から外へと出た。

がルーシィたちを邪魔しようとエドユースが攻撃しようと構えた。それを遮るようにエドユースへ氷でできたやりを飛ばす

 

ユース「氷竜槍!」

 

その攻撃にエドユースはよけた。

 

ユース「……さあ、やろうか」

 

エド・ユース「お前名前は?予想はついてるが」

 

ユース「見た目は似てるな、鏡を見てるみたいだ。俺は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士のユース・クラインだ。」

 

見た目は同じ、青髪、青目まったく同じ容姿

エドラスユースは構えた

 

エド・ユース「そうか、クライン。ではさっさとやろう」

 

その言葉を聴きユースも構える

 

ユース「ああ、いいだろう」

 

ユースは走り出す、あたりに冷たい冷気がただよわせながら

 

ユース「氷竜の咆哮!」

 

鋭い氷の刃がエドラスユースに襲いかかる

 

エド・ユース「魔法も似てるとは思ったが、違うみたいだな……『我に宿るはニブルヘイムを支配せし女神!』氷の女神ヘル!」

 

エドラスユースの鎧が変化し耐氷性がある鎧にかわる

 

ユース「!…似てないどころかほとんど一緒じゃないか、ヘルか…北欧神話の神だな」

 

ユースは二つの氷の剣を作る

 

ユース「氷竜剣・双牙!」

 

エドユースに剣撃を繰り出すがこれを全て鎧で全て受け止めた。普通の鎧ならば砕くその剣だが砕けないどころか逆に剣が削れて行く一方である。無駄とわかったユースは下がる、どう戦うか考え始める

どうする、滅竜魔法が聞かないなら、ゴットメイクか、俺は武器と防具を創造させるはできるが同時に武器と防具を創造させるのは難しい、できないわけではないが暴走するかもしれないのが一番心配だな……と考える

 

エド・ユース「考えてる暇なんかないぞ!『我に宿るは最高北欧神』オーディン!貫け!グングニル!」

 

一瞬の隙を見つけたエドユースは槍をユースにむけ投げた

 

ユース「くそっ、『アイギスの盾』!」

 

ユースが展開した魔法陣で盾を創造し守ろうとするがするが…

 

ユース「しまっ……!」

 

アテナが使ったと言われた最強の盾をグングニルは貫いた。ユースは間一髪急所をはずしたが右肩に大ダメージをおった、対するグングニルは砕かれていた

 

エド・ユース「矛盾ということわざは知ってるか?これが本当の矛盾だな。」

 

エドラスユースはそういいながらユースに近づく

 

ユース「かはっ!……ハァハァ、くそ、もうやるしかない!」

 

そんな時昔マカロフに言われたことを思い出す。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ギルド内

 

ユース「感情?」

 

マカロフ「そうじゃ、ゴットメイクの全体換装(オールメイク)は感情によって力の属性が変わる。お主があの時に換装したは魔神王サタンと聞いた。それは憎しみという負の感情によって生成した力、それは闇の力であった。使いこなせる技術がなかったお前は負の力に取り込まれ暴走したというわけじゃ、つまり負の感情さえ抱かなければ取り込まれることはないということじゃ、ゴットメイクを使う時はこのことを覚えておいてくれ」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その内容を思い出した、ユースは今にも苦しんでいるナツやウェンディ、ギルドのために感情を爆発させる。仲間のためにと考える

 

ユース「全体換装(オールメイク)……」

 

そういうとユースの真下に魔法陣が形成される。それが徐々に上にあがりユースをつつみこむ。ゴッドメイクの禁忌の理由の一つがさきほどの負の感情に飲み込まれ暴走するというデメリットを持っていることだがそれを理解ししっかり使えばデメリットなどなくなる。それを理解したユースは見事全体換装(オールメイク)を成功させる。

 

ユース「なれよ!鳴神!剣神タケミカヅチ!」

 

ユースの体から魔法陣が消えると、雷を纏う二太刀の剣をもつユースの姿があった

 

エド・ユース「やっぱ、似てるじゃんか」

 

 

ユース「……この勝負負ける気がしないな」

 

剣をエドユースに向けながらそう言った。

大切な仲間のためこの力は使いこなさなければならない

そうユースは思った。先ほどまであった右肩の傷はなくなりユースは構える。

 

エド・ユース「さっきの傷が……俺だってここで負けるわけには行かない『戦女神ヴァルキリー!』」

 

白い翼がはえ、神々しい鎧をまとったエドユースになる

大剣を持ちユースに斬りかかる。

 

エド・ユース「ヴァルキリーブレイド!」

 

ユース「ぐっ……」

 

それをユースは二つの剣でなんとか防ぐ、お互いに両手が塞がっているが、ユースは体の後ろで雷の玉を作っていた。ユースは雷の玉をぶつける。

 

ユース「雷球!」

 

エド・ユース「か、体が…」

 

その攻撃により体がしびれたエドユース。終わりだ。といいながらユースは剣で切りつけようとする

 

 

エド・ユース「ま、まだ……だ。『我に宿るは狡猾な神!』ロキ!」

 

マントを着て、半分しかない仮面をつけるエドラスユースが現れる。さっきまでの痺れが治り技を繰り出す

 

エド・ユース「ダークネス・キューブ!」

 

無数の黒い四角い物体がユースに襲いかかるがそれと同時にユースの周りに無数の剣が現れる。

 

ユース「切り刻め!剣たちよ!」

 

エド・ユース「闇に堕ちろ!」

 

黒い物体は剣が刻んで行く。

 

ユース「時間がないんだよ!大事な仲間を助けなきゃならん、お前に構う時間はない!」

 

エド・ユース「まだだ!闇に飲まれろ!ダークネス・スペース!」

 

周りを闇が蝕む、ユースを飲み込もうとした時ユースは剣技を繰り出した。

 

ユース「無駄だ。十握剣と天叢雲剣がすべてを切り刻み、お前を倒す。剣技!双剣乱舞!」

 

二つの剣で切り刻む、それは踊り狂ったように見える。その剣技で闇の魔法ごとエドユースをユースは切り刻んだ。エドユースが切られた瞬間闇は全て消えた。

 

エド・ユース「闇に隠れてた俺を魔法ごと(…切ったのか?くっ……俺の負けか」

 

エドラスユースがその場に倒れる、ユースは魔法を解いた瞬間、立っていられないくらいの頭痛が起き、そのまま一緒に倒れてしまった。

 

ユース「くっ、はやく……俺もいかないと」ドサッ

 

その空間は音一つなくなった。

 




オールメイク、全体換装の技名が思いつかなくてこうなりました。ここまで読んでいただきありがとうございます!
ちょくちょく誤字、脱字があるかもしれません、それについてはすいません!今回は前半はハッピー?後半ユースがメインでした。ではまたこんど!スズでした!


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七話 同じだから

どうもスズです!投稿が遅くなりすいません!
間違いなどがありましたら教えてください!
例のごとく文章力があれですが、楽しんでってください!あとやりとりがわけわからんというところもあるかもしれません。今回は今までで一番長い文字数になりました。


〜????〜

 

ユースは目が覚める。周りは真っ白、目が覚めたと言っても違和感があってほんとに目が覚めたかわからない。

 

ユース「ここは…それに確か俺は…」

 

周りは一面白で、奥が見えなくどこまでも続いていそうな空間にいた。確か、ゴットメイクでエドラスの俺ととユースはさきほどのことを思い出していると神々しい男性が突然現れた。

 

「そこのお前」

 

ユース「?……あなたは?というかここは?

 

神々しい男性はこちらに話しかけてきた。ユースはここについて聞いた。少し難しい声をしながらその男性は答える。

 

 

剣神「説明が難しいのだが……ふむ、ここはお前の精神世界といえばいいかな。私は剣神タケミカヅチ」

 

 

ユース「タケミカヅチ?ああ、そういえばさっき俺が身にまとった神だったような……」

 

前後の記憶を思い出しす。戦いには勝ったものの魔力が尽きそれにより頭痛を起こし倒れたのである。

 

ユース「ああ、そうだ!俺は早く行かないと!」

 

さきほどの戦いからあの空間に自分より先にエドユースが意識を取り戻したらまずいと思ったユースは焦る。

 

剣神「そう焦るな。私の力を使いこなした者はなかなかいない、そもそも神の造形魔法(ゴッドメイク)を使うやつ自体が数百年振りだ。もちろん十握剣や天叢雲剣だって並大抵の力じゃ振り回せない。お前は剣技を使いこなしてるしな。そのご褒美みたいなものをやろう」

 

ユース「ご褒美?」

 

剣神「三つの力だ。さて…….そろそろか」

 

?「ユース!ユース!」

 

そう剣神が言うとあたりに響く聞き覚えのある声がする

 

剣神「さあ!あなたの友人が待っている。早く行け、また会える日を楽しみにしてよう、始祖の子よ」

 

ユース「始祖の子?それはいった…」

 

そこで声が途切れてしまった。

 

剣神「……始祖の子がちゃくちゃくと目覚めつつある。その先にあるのは破滅か、それとも永遠の平和か……いずれにしろ神界にはなんの影響もないがな……」

 

剣神はそう呟いた。その言葉は理解できるものでもなかった。

 

 

 

ユースが戦い始める数分前、ルーシィ達はナツ達がいるところへ急いでいた。

 

ルーシィ「ユース大丈夫かな?」

 

グレイ「大丈夫だ、あれでもフェアリーテイルのNO.3に入る実力だ」

 

ルーシィ「あれでもって……見て扉があるわ!」

 

扉を見つけたルーシィ達は扉を蹴り壊す。その部屋には倒れているウェンディとナツがいた。二人の安否を確認をする。

 

グレイ「大丈夫か!?しっかりしろ!」

 

シャルル「ウェンディ!」

 

ルーシィ「ナツ!!しっかりして!」

 

外見に傷はないものの意識がなく、声もかけるが返事はない、グレイはポケットからビンを取り出し始めた。

 

グレイ「二人とも意識がねぇ、とりあえずエクスボールを飲ませるんだ」

 

 

グレイがナツにビンのなかの赤いボールを食べさせようとする。

 

ルーシィ「何それ?」

 

とルーシィは首を傾げた。

 

グレイ「俺たちはガジルからもらったんだが、お前はミストガンからもらってねーのか?この世界で魔法を使えるようにする薬だ」

 

カランと鳴らせながらルーシィに見せる。それを見てルーシィは記憶を探る

 

ルーシィ「そういえば何か飲まされたような?」

 

曖昧な答えがかえってきた。ナツにエクスボールを飲ませると咳をしだし意識を取り戻した。

 

ナツ「ぶはぁー!」

 

ルーシィ「大丈夫?ナツ?」

 

ルーシィが心配する中、ナツは地面に拳を叩きつけ怖い顔になり

 

ナツ「と……止めねえと」

 

そういうと、口から炎を出し、その後廊下に出て叫びながら走り去って行った。次はウェンディが意識を取り戻し咳をする。

 

ウェンディ「シャルル……大変なの、ギルドのみんなが……王国軍はエクスタリアを破壊するために巨大魔水晶を激突させるつもりなの」

 

その王国軍の行動に皆が驚く。ウェンディは叫んだ。

 

ウェンディ「私たちの仲間を爆弾代わりに使うんだ!」

 

グレイ「エクスタリアを破壊するメリットが王国軍にあるのか?」

 

ルーシィ「エクシードは人間にとって神のような存在、神の命令は絶対とされてるらしいわ、神がいなくなればエドラスは完全に人間のものになるからね」

 

その質問にルーシィが人間とエクシードの上下関係について教える

 

グレイ「島の場所はわからないのか?」

 

シャルル「エクスタリアの近くに浮いているわ、今私たちがいる王都上空にエクスタリアと魔水晶が浮いているのよ」

 

と説明し、ETDの作戦内容をウェンディが話す

 

ウェンディ「その浮遊島に滅竜魔法を当てることで動くスピードを加速させエクスタリアに激突させるのが目的なんです。それでエクスタリアの魔力とフェアリーテイルの魔力がぶつかる事ではじけて融合し。永遠の魔力がこの国に降り注ぐって」

 

ルーシィ「それってギルドのみんなが……」

 

グレイ「消えちまう!!」

 

 

と驚いてる中、ドタバタとこちらにやってくる人がいた

 

グレイ「誰かくるぞ!」

 

ルーシィ「敵!?」

 

誰がくるんだと、緊張しながら見ていてやってきたのは

 

ナツ「あああああああああああ!」

 

グレイ「ナツかよ!!!」

 

ナツであった。敵じゃなかったことに安心するがナツは叫び回っている。

 

ナツ「エルザが二人いたー!ついでにユースも二人いたー!なんだよアレ!エルザ怪獣大決戦か!?この世が終わるのか!?」

 

とさんざん言いまくった後グレイに気づく。驚きながら

 

ナツ「グレイじゃねーか!?」

 

と言った。それに対してグレイはうざがりながら

 

 

グレイ「しまらねーし、落ち着きねーし、ホントウゼェな」

 

ここでナツに今までのことを離す。ウェンディもグレイに気づいていなく、ペコペコしながらお礼を言っていた。

 

ナツ「よし、早く止めに行くぞ!王様ぶん殴りに!」

 

グレイ「おう」

 

ルーシィ「うん!」

 

 

とナツ、グレイ、ルーシィは走っていった。ウェンディはそれを追わずシャルルにある提案をする。

 

ウェンディ「シャルル、私たちはエクスタリアに向かおう」

 

シャルル「え!?」

 

その提案に驚き、理由を聞いた。できれば二度とあそこには行きたくなかった。

 

シャルル「な、なんで!?」

 

ウェンディ「王国軍の攻撃があることをつたえて避難させないと」

 

だんだんと二人とも声が荒くなる。

 

シャルル「私たちはその攻撃を止めるんでしょ!!!」

 

ウェンディ「もちろん止めるよ!絶対にやらせない!それはナツさんたちを信じてるから!でも、王国軍はどんな兵器を持ってるかわからない。万が一に備えて危険を知らせなきゃ!私たちにはそれができるんだから」

 

シャルル「いやよ!戻りたくない!私……エクシードなんてどうでもいい!」

 

ウェンディは座りさらに話を続ける。

 

ウェンディ「人間とかエクシードとかじゃないんだよ、同じ『生きる者』として……できることがあると思うの」

 

シャルルはエクシードなんてどうでもいい、と思ったがある二匹の顔を思い出した。ウェンディが微笑みながら話す

 

ウェンディ「私がずっとそばにいるからね?怖くないよ。だからね?」

 

シャルル「っ……わかったわ。」

 

ウェンディに説得され二人はエクスタリアへ向かった。

 

 

それから数時間後

 

?「ユース!ユース!」

 

ある場所で自分の名前を叫ぶものがいた。

 

この声は……

目を開けるとそこにはエルザがいた。

 

エルザ「ユース!」

 

ユース「エルザ……?」

 

ユースは目覚めた。先ほどまでいた白い空間ではなく、さっきエドユースと戦った場所。けれどもエドユースはいなかった。それよりも俺の名を呼ぶエルザの格好はエドラスのエルザが身につけていたものだっただった。

 

ユース「お前は!エドラスの……ぐっ」

 

構えようとするが思ったように体が動かない。魔力の消耗が激しく痛みがする。少し休めば歩ける程度である。

 

エルザ「まあ、まて。私はアースランドのエルザだ。これには理由があってな……」

 

 

 

 

 

 

時はさらにすすみ、扉前近く

 

ナツ「グレーイ!」

 

グレイ「ナツ」

 

ナツはヒューズ、グレイはシュガーボーイ、ルーシィはバイロを倒した。バイロに関しては、止めを刺したのナツではあるが……ナツはシュガーボーイを見つけるとビンタしたりと、鍵のありかをききだす

 

ナツ「こいつ鍵とったやつじゃねぇか?鍵はどうした?お?」

 

ナツは容赦無くバチンバチンと鳴らしながらビンタを繰り返す。シュガーボーイの顔が若干膨れてきた。

 

グレイ「もう大丈夫だ、少し事情が変わったがな、ルーシィは?」

 

鍵を手に入ったと思ったナツはシュガーボーイを放り投げる。ルーシィが見当たらないグレイはそのことをナツに聞く

 

ナツ「はさまってる」

 

先ほどの戦いでタコになったバイロの下敷きになっていると説明する。

 

グレイ「なんじゃそりゃ……まあそんなことより、この鍵は使える、仲間を助けられるぞ」

 

呆れたように声を出す。そのあと鍵を造形魔法で作りながらナツに見せる

 

ナツ「なに!」

 

グレイ「説明するとだな。」

 

 

竜鎖法をワイヤーにして、エクスタリアにぶつけることが目標である。それを直接、魔水晶にぶつけることがグレイの考えである。滅竜魔法のワイヤーである、竜鎖砲を直接ぶつけて戻すという一番早く簡単な方法である。

 

ナツ「?よくわからんが、元に戻せるんだな」

 

説明したものの何言ってるのか理解できないナツだったが元に戻せるとわかりあまり気にしなかった。ここでグレイが困ったような顔をする。

 

グレイ「ただ、一つ問題があるんだ……」

 

グレイが指差すさきには巨大な扉があるそこしたに二人の門兵

 

グレイ「頑丈な扉でな、破壊ができねぇし、入る方法がない」

 

と困り果てていると、二人の足音が近づいてきた。

 

ユース「ここにいたのか……」

 

エルザ「探したぞ」

 

そこにいたのはユースとエルザだった。

 

ナツ「エルザ!ユース!」

 

ナツは先ほどの光景を思い出し、背筋がぞくっとした。だがグレイの言葉で驚く

 

グレイ「いや待て、こいつらの服装はエドラスの!」

 

ナツ「エルザとユースが負けたのか……!?」

 

これもまた驚くことしかできなかった。

 

 

 

エルザはナツ、グレイをしばり扉まで引きずってきた

 

「ご無事でしたか!ナイトウォーカー隊長、シャイニー隊長」

 

兵が二人に向かって敬礼する、それに対し二人も同じ仕草をし兵の言葉に答える。

 

ユース「まあな」

 

「そのものたちは?」

 

兵士はナツと、グレイをみる。

 

エルザ「竜鎖砲の鍵だ、陛下は中か?」

 

「は、どうぞ!」

 

そういいながら門兵は扉を開き二人を中へ促した。

 

エルザ「全ての準備は整った」

 

ユース「そうだな」

 

二人は笑いながら言う

 

「「永遠の魔力は目の前に」」

 

 

 

扉が開きそこには王と何人もの兵と竜鎖砲と呼ばれているであろうものがある

 

ファウスト「エルザ、ユース!鍵を持ってきたというのは誠か!」

 

王がこちらに近づいてきた。竜鎖砲の方を見ると、すでに竜鎖砲は起動しており目標の照準もすでに決まっていて後はは鍵をさしこむだけだった。

 

エルザ「破壊されたようですが、ご安心を」

 

そういうとグレイを鍵穴のところへ投げる。

 

エルザ「こいつが鍵を作れます」

 

ファウスト「こやつは?」

 

エルザ「アースランドの魔導士です。ここにいる桜髮の仲間ですよ」

 

そう聞くと何かを思い出し話す

 

 

ファウスト「ま、まさか広場の魔水晶が消えたのと関係が……」

 

ユース「それに関しては私が、そこの桜髪の魔法で直したと言っていました、魔水晶はこの桜髪の仲間になったんです」

 

ファウスト「ふむ、この件はユースに任せて正解だったな。さあ、鍵を」

 

少し慌てていたがユースが解決したと知るとすぐに冷静になる。その命令を聞きエルザがナツの首に剣をあてグレイに命令する。

 

エルザ「立て、氷の魔導士、妙な真似はするなよ、竜鎖砲に鍵をさせ」

 

グレイ「くっ」

 

グレイはふらつきながら鍵をさすところまでいき、造形魔法で鍵を作る。

 

グレイ「……」

 

チャンスは一度だ…起動したら素早く照準を変えて魔水晶に直接、竜鎖砲をぶつける……そんなことを思いながらグレイはかぎをさす

 

ファウスト「よし!いいぞ」

 

グレイは照準を変えるための装置を探すがどこにも見当たらない。

 

グレイ「!」

 

どこだ!照準はどうやって変える!グレイはだんだんあせり始める

 

エルザ「……」

 

エルザとユースの顔に汗が流れ落ちる。

エルザがユースの方へ顔を向けた。ユースは頷き、大声をあげる。

 

ユース「……ここまでだ!」

 

兵「「!!?」」

 

ファウスト「なんだ?」

 

その声に兵と王は疑問を持つ、その時エルザはナツを縛っていたロープを切る。

 

エルザ「ナツ!!!」

 

ナツ「おう!!!」

 

エルザの合図でナツとユースは攻撃を仕掛ける

 

ナツ「火竜の……」

 

ユース「氷竜の…….」

 

「「翼撃!!!」」

 

双竜の氷と炎の攻撃に兵は倒れて行く

 

「「ぐぁぁぁぁ」」

 

ファウスト「これは一体……!?」

 

ファウストには何が起きてるかわからない。そしてエルザが叫ぶ

 

エルザ「発射中止だーっ!」

 

ファウストはエルザに捕まり人質にされる

 

ファウスト「貴様、まさか、アースランドの魔導士か!ユース、お前もか!」

 

エルザは換装をしいつもの鎧にもどる。

 

ユース「似てるのも使いようということだ、照準を魔水晶に合わせろ」

 

ユースはずる賢い人が浮かべそうな笑みを浮かべながらそういう。エルザとユースはエドラス側の自分になりかわり扉の中に入り照準を変えて仲間を助けるという作戦に出た。

 

「うう……」

 

「どうする?」

 

作戦は成功し王が人質に取られ兵は慌てる。

 

「ひきょーだぞ!てめえら人質をとるなんて!」

 

その言葉にナツとグレイは睨みながら言う。

 

グレイ「それがどうした」

 

ナツ「俺たちは仲間の為ならなんだってするからよォ」

 

「くっ」

 

仕方なく兵士は照準を変更する。

 

ファウスト「馬鹿者が!永遠の魔力をフイにするきか!」

 

その行動にファウストは怒鳴ると同時に上空から人が落ちてきた。

 

「スカーレットォォォ!!」

 

エルザ「な」

 

ファウスト「ナイトウォーカー!」

 

「貫け!グングニル!」

 

ファウスト「シャイニー!」

 

ユース「アイギス!」

 

エルザの方に上からエドエルザが飛んできてそれをよけエルザの前にたったユースがグングニルを盾で受け止める、先ほどとは違い貫通はしなかった。対してエルザは着地した後のエドエルザの槍を剣で受け止めた。予想外の出来事のせいで、ファウストの拘束がとける。それをみた兵士は照準を戻す。

 

エド・エルザ「まだ終わってないぞ!スカーレット!」

 

エルザ「ナイトウォーカー!こんな時に……」

 

 

エド・ユース「王がピンチの時にはそばにいないとな、いい作戦だったが残念だったなクライン」

 

上から落ちてきたエルザ、槍を投げたのはユースでありエドラス側の人間である。

 

ユース「シャイニー……」

 

それをよそにファウストのひとことが響く……

 

ファウスト「撃てぇーーーーー!!!!」

 

兵士はボタンをおす、起動した竜鎖砲はワイヤー状の魔力が島に接続される。

 

「接続完了!」

 

ファウスト「エクスタリアにぶつけろぉ」

 

ユース「これまでか……くそ」

 

ここから島に行く手段はない、半ば諦め掛けた時あちらから謎の生き物がやってきた。

 

「みんなーー乗って!」

 

「「「「ルーシィ!?」」」」

 

エド・ユース「あのレギオンはココの……なんでここに……」

 

ココ「早くみなさん!」

 

現れたのはルーシィであった。あの生き物はレギオンらしく、ココという少女のレギオンであった。それを使いルーシィ、ナツ、グレイ、エルザ、ユースは止めに行く,

 

エド・エルザ「スカーレットォ……」

 

遠く離れたエルザを見て呟きながらエドラスエルザは、自分の髪の毛を切る。アースランドのエルザと区別をつける

 

エド・エルザ「追うぞ!第二魔戦部隊!レギオン隊!全軍出撃!」

 

エ・ユース「王!カナリヤの出撃許可を」

 

ファウスト「許そう」

 

エ・ユース「ありがとうございます。」

 

ユースは振り返り叫ぶ

 

エ・ユース「俺たちも追うぞ!俺は……クラインを打つ!特別の意味を理解させてやろう!広場にいた奴も連絡しておけ!特別魔戦部隊!カナリヤ隊!出撃!」

 

「「おおおおおぉ!」」

 

ファウスト「ワシも行こう、ドロマ・アニムを用意せい」

 

「あれはき、禁式です!王國憲章第23条……」

 

ファウスト「用意せい!!!!」

 

と怒鳴る、フェアリーテイルと王国軍の総力戦が始まる。

エドラスユースはエドラスエルザとともにレギオンにのりナツたちを追いかける。ココのレギオンに乗った6人は島に向かっていた

 

ナツ「いそげぇぇぇ!」

 

ナツの声が響く。島と島がぶつかるのも時間の問題

 

 

 

ココのレギオンに王国軍は追いつく

 

エドユース「ココのレギオンが見えたぞ!あれは……リリーか!」

 

上空では魔水晶が乗っていたはずの島のうえには、なにもない。アースランドの魔導士は、作戦を阻止したのだ。

その近くにアースランドの魔導士と話しているリリーがいた。

 

エドユース「遅かったか……作戦失敗だ…」

 

 

ユースはそう呟いた。だがそのとなりでエルザが叫ぶ。

 

エドエルザ「まだだ……まだ終わらんぞーーっ!」

 

エドラスエルザはビーム砲をかまえ、リリーに向ける。

その行動にユースは驚く。常に冷静であるエルザが珍しく冷静でない、リリーに銃口を向けるまで追い詰められている。この作戦が始まってから予想外のことが起きすぎて冷静でいられない

 

エドユース「お前!リリーを打つのか!」

 

エドエルザ「うるさい!」

 

エドユース「エルザ!!」

 

ユースの言葉も虚しくエルザはためらいなく打った。

そのビームはリリーの腹をビ貫通する。

この一打はアースランド側にとって予想外でありエドラス軍の反撃の始まりとなった

 

 

 

 

ミストガン「リリー!」

 

リリーが落ちて行くのをみてミストガンの声が叫ぶ。その声がひびく、リリーを助けに何匹かのエクシードが向かって行ったら。

 

エド・エルザ「リリーは作戦を遂行できなかった、その報いは受けてもらう……」

 

それは今でなくとも、とエドラスユースは思う。リリーには悪いが今は任務を遂行することに集中する

 

エド・ユース「……俺は地上にいる、空中は頼んだ」

 

エド・エルザ「任せろ」

 

二人は別れた。エドラスユースはカナリアを率いしたに降りる。エドラスエルザの率いるレギオン隊はナツ達に近づく

 

ナツ「向こうのエルザ!」

 

ガジル「てめぇ、よくも!」

 

ナツとガジルには興味はないようでエドラスエルザは一直線にエルザに迫るが、そこでミストガンが、口を開く

 

ミストガン「エドラス王国王子であるこの私に刃を向けるか、エルザ・ナイトウォーカー」

 

行方不明だったとしても()()であるミストガンにエルザは逆らえない。エルザがこのまま行くべきか迷うがあたりから声が聞こえ始めた。

 

エドエルザ「くっ」

 

 

『ワシは貴様を息子だと思っておらん、7年も行方をくらませておいて、よくおめおめと帰ってこれたものだ。貴様が地上で、アニマを塞いでいたのは知っておる。この売国奴め』

 

ミストガン「!!」

 

ウェンディ「この声はどこから?」

 

ナツ「おい、姿を表せ!」

 

どこからか聞こえる響く声に驚き、周りを見渡すが声の主はわからない

 

ミストガン「あなたのアニマ計画は失敗したんだ、もうたたかう意味はないだろう?」

 

『意味?たたかう意味だと?』

 

何かが歩くような巨大な音がしたからひびく

 

『これはたたかいではない、王に仇なす者への報復、一方的な殲滅』

 

グレイ「!!!」

 

ルーシィ「な……なにあれ!?」

 

その現れた『物』にみな、驚きがかくせなかった。

現れたものは鋼でできた竜をもした機械、声の出処はその機械、再び声が聞こえる。

 

『ジェラール……貴様をここで始末すれば地上でアニマを塞げるものはいなくなる』

 

ミストガン「父上……!」

 

ファウスト『父ではない、ワシはエドラスの王である』

 

一つの竜みたいなものが咆哮をあげるように見えた

 

ファウスト『フハハハハハッ!!!王の力に不可能はない!王の力は絶対なのだ!』

 

ミストガン「ドロマ・アニム、こっちの言葉で竜騎士の意味、ドラゴンの強化装甲……」

 

ミストガンがその正体に気づく『ドロマ・アニム』竜騎士という意味。それの周りの地面から中型のドロマ・アニム見たいのが出てくる

 

ココ「あれは、カナリヤ!」

 

ミストガン「対魔法専用魔水晶が、外部からの魔法を全て無効にする甲冑、父上はあの中にいる、カナリヤはそれの量産型みたいなものだ。数は少なく、攻撃力などはドロマ・アニムには劣るが十分気をつけろ!」

 

ドロマ・アニムとカナリアの説明をしミストガンはドロマ・アニムの方へ行く

 

ファウスト『我兵たちよ!エクシードを捉えよ!!』

 

「「はっ」」

 

ミストガン「まずい!逃げるんだ!!!」

 

ミストガンの一言でエクシードはにげだす。兵はエクシードを追いかけまわし、魔水晶に変えていく。

王国軍からエクシードを守るべくナツたちは動く

 

エルザ「王国軍からみんなを守るんだ!」

 

ルーシィ「そうだね」

 

グレイ「あのでかぶつはどうする?」

 

ドロマ・アニムを指差しながらそういう。それにミストガンが答える

 

ミストガン「かわしながらいくしかない!今のエクシードは無防備だ!俺たちが守らないと!」

 

ユース「よし!行くぞ!」

 

ユースの言葉にみなが動き出した。するとドロマ・アニムがユースたちが乗っているレギオンに攻撃を加える。

 

ファウスト「人間は一人として逃がさん!全員この場で死んでもらう!」

 

そういい、口を開くドロマ・アニム、そこからはレーザーが出てユース達のレギオンに向かう

 

ファウスト「消えろォォォォォォ!!」

 

その時ミストガンの乗る鳥がレギオンの前にでて、ミストガンが防御する

 

エルザ「ミストガン!」

 

ファウスト『ミストガン?それが地上での貴様の名か?ジェラール』

 

威力の増すレーザーにミストガンくぅと声を出し大声で叫ぶ

 

ミストガン「今のうちに行け!エルザ!」

 

エルザ「しかし……」

 

ミストガン「行くんだ!」

 

そういいながらミストガンは魔法陣を組魔法を繰り出す

 

ミストガン「三重魔法陣!鏡水!!」

 

防御していたドロマ・アニムのレーザーを跳ね返すファウストはぬぅと声を出し煙でドロマ・アニムが見えなくなった。次の瞬間煙の中から一筋のレーザーがミストガンに直撃する。

 

ファウスト『ドロマ・アニムに魔法などきかん!』

 

ミストガン「ぐぁぁぁあ」

 

ミストガンは苦しみながらしたの森へと落ちて行った。

 

ユース「ミスト!……あのくそ機械が!」

 

そういいながらユースは下に降りた。《四人》で

ファウストはミストガンを嘲笑い標的を変える。

 

ファウスト『ファーハッハッハッハーッ!ミストガン!貴様には地を這う姿が似合っておるぞ!そのまま地上でのたれじぬがよいわ!』

 

グレイたちの方へ向きレーザーを放つ

 

ファウスト『次は貴様らだ!』

 

だがレーザーは上からの思わぬ攻撃で標的からそれてしまう。

 

ファウスト『何!』

 

次はしたからの攻撃

 

ファウスト『誰だ!魔法のきかんはずのドロマ・アニムに攻撃を加えているものは!』

 

最後に二人の攻撃が襲いかかる

 

ユース「タイミング合わせろよ、ウェンディ」

 

ウェンディ「はい!天竜の……」

 

ユース「氷竜の……」

 

「「咆哮!」」

 

風が氷を削りさらに鋭利なものにかえ、風の回転力で威力を増した二つの咆哮がドロマ・アニムはくらう。その衝撃で少し吹き飛ばされる。

 

ナツ「やるじゃねぇか、ウェンディ」

 

ウェンディ「いいえ、ユースさんがいましたしそれに二人の攻撃の方が有効です」

 

 

ガジル「ヤロウ……よくも俺のネコを……」

 

ぬぅううといいながら立ち上がるファウスト。その目の前にたつ4人の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)

 

ナツ「行け、猫たちを守るんだ、ユースもまだここのユースが残ってるだろ」

 

エルザはコクとうなずきレギオンは飛んでいく、ユースもわかったといい走りだし、途中で振り返り

 

ユース「ナツ!」

 

ナツ「なんだ!」

 

ユース「相手はドラゴンだ……分かるな?」

 

ナツはニヤリとわらう

 

ナツ「燃えてきたぁ!!!!」

 

ナツ達はドロマ・アニムに立ち向かう

 

 

 

 

ユースはエクシードを兵から守りながら戦っていた。

 

ユース「氷竜槍・連撃!」

 

カナリヤ5機にヤリを投げ貫通しあっけなく全滅させる。

 

ユース「ドロマ・アニムに比べたらこんなもんか」

 

ドロマ・アニムの異常さから考えるとカナリヤはユースにとって相手にならなかった。すると後ろから声が聞こえた

 

「よく、カナリヤ5機をあいてして無傷にできたもんだ」

 

ユース「お前は……」

 

そこにいたのはエドラスユースだった。

 

エド・ユース「俺は永遠の魔力のために戦う。例えそれが……間違った道でも、誰かを殺すことになろうとも、俺はやり遂げる。」

 

それまるで自分に言い聞かせてるようにユースは聞こえた。

 

ユース「お前の理由はそんなものか」

 

エド・ユース「お前に何がわかる、魔力がこの世界からなくなる不安!恐怖!絶望!この世界は魔力があるから成り立ってる!」

 

ユース「大事なのは魔力じゃないだろう。お前らの世界を否定するつもりもないが俺たちを巻き込むな、自分たちの問題だろう」

 

エド・ユース「言ったろう、間違ったことだろうと永遠の魔力のためなら俺は!エドラスの人間は!!」

 

地面を蹴り走り出す。エド・ユースは叫ぶ

 

エド・ユース「なんでもやる!!」

 

ユースも合わせて走りだし二人は戦う。

 

ユース「レーヴァテイン!」

 

エ・ユース「『我に宿るは戦の女神』アテナ!」

 

ユースの手からは炎まとった剣がでてくる。エドラスユースは槍がでてくる。あたりに剣と槍がぶつかる音が鳴り響く

 

ユース「うらぁ!」

 

エ・ユース「当たるか!……!?」

 

よけたと思った次の瞬間目の前が炎に包まれる。剣を振り上げた瞬間炎がエドラスユースを纏ったのだ。

 

ユース「レーヴァ・エクスプロージョン!」

 

エ・ユース「なっ!?」

 

纏っていた炎が爆発する。その後の煙からエド・ユースは出てきた。

 

エド・ユース「トライデント!」

 

ユース「くっ」

 

繰り出される槍の猛攻にユースは紙一重でよけ、後ろに避難する

 

ユース「オールメイ…」

 

エド・ユース「させない!我に宿れ!『アルテミス!』」

 

マントをし、弓を持ったエドユースが現れる。

 

エド・ユース「レイン・アロー!」

 

魔法の発動をいいきる前に無数の矢がユースに遅いかかる、よけてはいるものの全てをよけれず何発か当たり膝をつく

 

ユース「くそっ」

 

エド・ユース「お前はなぜそんなにボロボロになりながらも仲間を助けようとする!」

 

ユース「そんなの……」

 

ユースは立ち上がり、最高北欧神が作り出した神剣を造形した。

 

ユース「仲間を守りたいから!仲間がいなくなるくらいなら!魔法何てくれてやる!守れないなら死んだ方がマシだ!あいつらをそう思えるほど……妖精の尻尾(フェアリーテイル)が……それがあるあの世界が!大好きなんだよ!」

 

エド・ユース「……我に宿れ、『オーディン』」

 

唇を噛み締めエドユースは魔法を唱える。その唱え方は雑にになっているが魔法は発動する。エドユースはオーディンの能力を身にまとう。

 

エド・ユース「魔法がいらない?……ただ好きというだけで世界が守れるものか!……我の血を吸えグングニル!」

 

エドユースが持っているグングニルが赤くなり大きくなる。ユースは先ほど作り出したグラムを構える。

 

ユース「人を愛せるからこそ世界が守れる!何も愛せないものに世界など守れない!お前にだって愛するものがあるはずだ!この作戦の先になんの意味がある!」

 

エド・ユース「お前に俺の何がわかる!ブラッド・グングニル!」

 

エドユースは目にも留まらぬ速さでユースめがけてつく。がユースはそれをエド・ユースの懐に入り込みよける。

 

ユース「分かる!それはお前が俺であり俺は……」

 

よけた瞬間剣を腹に切りつけた。エドユースその場に倒れこむ。

 

エド・ユース「がっ……」

 

ユース「お前と同じユースだから!」

 

剣が消えユースの魔力が完全に尽きその場に座り込んだ。

エドユースが口を開く。

 

エドユース「俺は……俺は……」

 

拳を握りしめ、悔しがるエドユース。その近くでユースはその場に寝そべった。

 

ユース「お前は……誰のために戦うんだ。ユース」

 

その質問にエドユースは

 

エド・ユース「もう……わからなくなってきたさ」

 

と答えた。ユースは笑いながら

 

ユース「そうか」

 

と答えた。あたりにあった島がどんどん落ちてきてそのうちの一つがこちらに向かってきた。

 

エド・ユース「おい、あれどうにかしろ。死ぬぞ」

 

ユース「もう魔力ねぇよ」

 

エド・ユース「はぁ?どうにかしろよ!!」

 

ピクリとも動けない二人は手を出せないので口喧嘩を始めた。島が近くなると二人の人が戦ってんのが見えるのをエドユースが気づく

 

エド・ユース「あの島……エルザが!」

 

ユース「そうか、お前はエルザのために戦っていたのか」

 

エド・ユース「そ、そんなんじゃねぇ!早く行くぞ!」

 

と走り出してしまった。ユースは今だに動けなく座る体制になるのが精一杯だった。

 

ユース「あいつさっき、一歩も動けなかったはずだろ。こわ、なんだあいつ」

 

と笑いながらも悪口をユースはつぶやいた。

 

 

 

 

少し遡り、エルザ対エルザ

 

一対一の勝負をしていたエルザたち、島が落下してるのにも気にせず戦い続ける。

 

エド・エルザ「私は永遠の魔力のために、負けられない!」

 

エドラスエルザは顔を掴み地面にたたきつける

 

エルザ「ぐぁっ」

 

まけじと、足でエルザはエドラスエルザを蹴り、エドエルザはくっと声を出す

 

エルザ「貴様の言う、永遠は一瞬の犠牲の上にある!押さえつけ!奪い!威圧して!他を憎み!他を滅ぼし!」

 

エ・エルザ「それがにんげんだ!!」

 

エルザはエドエルザを下から殴りつける。

 

エルザ「人間はもっと人を愛するものだ!大切なものたちのために立ち上がり、涙を流すもののために剣をとる!!お前はこの世界の悲鳴が聞こえないのか!ナイトウォーカー!!!」

 

返しにエドラスエルザはエルザを蹴り上げる

 

エ・エルザ「世界の悲鳴など、貴様より感じてるに決まっているだろう!!!魔力の枯渇!そのために私は……」

 

エルザ「違う!」

 

エルザは投げ飛ばした

 

エルザ「世界とは『生きる者』のことだ!!!」

 

その言葉にエドラスエルザは顔を歪めるが変わらずエルザたちは殴り合う。

 

エ・エルザ「この世界はしにゆく世界!魔力が枯渇し死に至るせかいなのだ!アースランドの貴様にはわかるまい!魔力がなくなる、不安!恐怖!絶望!私たちは永遠の魔力を手にしなければ生きられないんだ!」

 

エルザはエドラスエルザの腕を掴み

 

エルザ「私たちは生きているだろ!今!魔力がなくとも生きている!互いをみろ!魔力など、とうにつきてる!それでも人は死んだりしない!弱さも恐怖も全て乗り越えて行く強さがある!それが生きるものだ!いいか!エルザ!お前の中には私の持つ邪悪も、弱みもある!だから人々を愛する心もあるんだ!生きるものの声を一身に聴け!」

 

その言葉にまた顔を歪め、手が止まる

これが…エルザ、私なのか?

 

エルザ「本当の声で語るんだ!」

 

あれ……涙……?

目から涙を流してるのに気づく

 

エルザ「お前は一人じゃない!そばには誰がいる!」

 

エド・エルザ「……ユース」

 

そうつぶやき、エルザの言葉にエドラスエルザは王都のみんなの顔が浮かんだ。その後の二人は島ごと落ちてしまう。

 

エド・エルザ「も……もう動く力すら残ってない」

 

エルザ「だが生きてるぞ」

 

島だった中心で二人は倒れている

 

エド・エルザ「かなわんな、お前の勝ちだ、スカーレット」

 

エルザ「勝ちも負けもあるか、同じエルザだ」

 

エ・エルザ「そうか」

 

エドラスエルザはそう言いながら微笑む

すると向こうから声が聞こえてきた。

 

「エルザー!」

 

エルザ「この声はユースか」

 

エドユース「ボロボロだなぁ、お前」

 

エルザ「私はアースランドの方だ、お前のエルザはあっちだ」

 

と指を差す。

 

エドユース「あ、ほんとだ。もう一人の俺はあっちに……」

 

向こうからユースが歩いてきたのが見えてきた。

 

エド・ユース「来たか……それじゃあ」

 

エドエルザに近づき近くに座る。

 

エド・エルザ「……ボロボロだな」

 

エド・ユース「お互い様だろ」

 

二人はしばらくだまり、エドラスユースが口を開く

 

エド・ユース「なぁ?」

 

エド・エルザ「なんだ」

 

エド・ユース「まだ永遠の魔力を求めるか?」

 

エド・エルザ「……もういいさ、私はお前がいればいい」

 

エド・ユース「!!……エルザ、俺はーーーー」

 

お互いの顔がかすかに赤くなった。

 

 

 

近くの岩陰

 

ユース「くそ!途中からなにいってんのか、聞こえねぇ!」

 

エルザ「お前はいきなり岩陰に私を連れて隠れてなにをしているんだ」

 

二人はこそこそと見えない程度にエドラスユースたちを岩の影からみていた

 

ユース「俺の分身ともいえるやつが、愛の告白だぞ!そりゃ結果は気になるだろ!」

 

妙にユースは興奮していた、たまにこいつのキャラがわからなくなる。

 

エルザ「はぁ……」

 

ためいきをエルザはつくとユースに言った

 

エルザ「お前はいいのか?」

 

ユース「何がだ?」

 

何のことがさっぱりという顔をしていた。すると珍しくエルザはニヤニヤしながら

 

エルザ「お前はミラに告白しなくていいのか」

 

ユース「!!お、俺のことはいいんだよ!」

 

あたふたしながらそう言うとあっちを向いてしまった。

 

エルザ「フフ冗談だ……そんなことはまあ置いておきナツ達無事だろうか」

 

ナツがいるであろう方向へエルザは見る。ユースは同じ方向を向きながらいいきる。

 

ユース「ナツやガジルもいる!何より妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だしな」

 

エルザ「そうだな……」

 

二人はナツたちの勝利を信じる、みんなでアースランドに帰るために

 

 

 

七話 同じだから 『完』




ここまで読んでいただきありがとうございます。
次話はおそらくエドラスラストです!エドラスの後はS級魔導士試験です。その後は大魔道演武、オリジナルストーリー、タルタロスという感じで予定してます。ではまた
追記、S級魔導士試験の前にユースとジェラールの絡みとユースの故郷が登場します。


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八話 おかえりなさい

スズです!ほぼ一ヶ月かかってすいません。
期末テストやらなんやら、特に学校に携帯没収される始末です…
それはさておき今回はエドラス編終了です!
あとがきも書いていますので最後まで見ていただけると嬉しいです!いつものように地の文は薄めなのでそれが嫌な方は気をつけてください


ガジル「行くぞ!火竜(サラマンダー)!」

 

ナツ「またお前と共闘かよ!?」

 

 

ユースとエルザの戦いから時は遡り、ドロマ・アニムと対峙する三人の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ガジルとナツはカルディア大聖堂以来の共闘、今回はウェンディも参加する。文句を言いながらもガジルと見事な連携を取る。

 

ウェンディ「援護します!」

 

ファウスト『己小僧ども!』

 

ドロマ・アニムに地味に地味に攻撃を与える。そこにウェンディ身体強化の魔法を唱える。

 

ウェンディ「天を駆ける瞬足なる風を、バーニア!」

 

魔法をかけられた、ナツとガジルは驚異的なスピードを得て、ドロマ・アニムのレーザーを軽々よける。

 

ガジル「鉄竜棍!」

 

ナツ「火竜の鉄拳!」

 

そこからドロマ・アニムに近づき、魔法をくらわす。魔法による微量ダメージにファウストは驚く。対し魔法によるダメージが少なかった事にガジル達は驚いた。

 

 

ファウスト『魔法を通さぬハズのドロマ・アニマが微量とはいえダメージを受けている!?』

 

 

ガジル「な、何だこの硬さは!?」

 

 

それを見たウェンディは二人に攻撃力強化の魔法をかける。二人の周りにオーラが現れ攻撃力を底上げする。

 

ウェンディ「天を切り裂く豪腕なる力を……アームズ!」

 

ナツ「これは……」

 

ウェンディ「攻撃力強化の魔法です!!」

 

魔法をかけられたナツは再び攻撃をドロマ・アニムにしかける。

 

ナツ「おっしゃぁあ!」

 

爆発音がなり響く。けれども微量なダメージしか与えられないが先ほどより大きいダメージにファウストは支援魔法を使ったウェンディに標的を絞り弾をを放つ。

 

ファウスト『あの小娘か!竜騎弾発射!!』

 

無数の弾の竜騎弾がウェンディに襲いかかるが自分に速度魔法をかけ逃げるが……

 

ウェンディ「追尾型!?」

 

ファウスト『フハハハハハ!』

 

追尾型の弾はウェンディを追いかける。ウェンディは逃げようとするがその途中ですてーんと転んでしまう

 

ウェンディ「キャッ」

 

ガジル「ウェンディ!!」

 

ぶつかる直前でナツが弾を全て撃ち落とす

 

ウェンディ「ナツさん!」

 

ファウスト「まだまだまだぁ!」

 

さらなる竜騎弾を出そうとするが、ガジルはその部分を叩き壊す。その行動にファウストはドロマ・アニムの尻尾をガジルに叩きつける。

 

ガジル「ぐはぁ!」

 

ウェンディ「まだ二発残ってた!」

 

残ってる竜騎弾にナツが撃ち落そうとするが、ウェンディがさきほどの竜騎弾と違うことに気づいたがときはすでに遅くその場で爆発した。その光景を見てドロマ・アニムの中にいたファウストが高らかに笑った。爆発音と叫び声が鳴り響いた……が

 

ファウスト『な、何だと……』

 

笑っていたファウストだったが、目の前の光景に驚く。

ナツが爆炎を吸い込んでいた。対してガジルは尻尾部分の鉄を食べている。

 

ナツ「ふぅ……強ぇな……ドラゴンって言うだけあって」

 

ファウスト「デタラメだ!」

 

ナツ「燃えてきた!!」

 

アースランドの魔導士の予想を超える強さ、そのデタラメさに驚くファウストであるが、ニヤリと笑い制御ルームの他の赤いボタンとは違う黒いボタンを押す。

 

ファウスト『だからこそ我がものに……』

 

ナツ「?何言ってんだ?それに色が……」

 

こやつらがいればもう一度アニマ計画を実現できる!永遠の魔力の為にこの三人を捕獲、いや……ファウストはニヤリと笑いながらこう考えた

 

 

 

ファウスト『お前らはもはや兵器!鹵獲じゃ!多少のパーツの破損は仕方ない、まずは貴様ら全員の戦意を無くしてやろう!ドロマ・アニム黒天の力を持ってな!』

 

大気の周りが重い空気を感じた。その近くで見ていた二人の人影。ミストガンとパンサーリリーである。

 

ミストガン「すまない、ナツ」

 

リリー「王子……何のマネですか?あなたはさっき『ワザとやられた』」

 

ナツの方を見ていたミストガンはニッと笑いリリーを見た

 

リリー「俺を助けるために……」

 

ミストガン「ユースも言っていたが……あれも一応ドラゴン。ナツ達に任せるしかない、他にやることがある、最後の仕事だ。それには君の力が必要になる」

 

ミストガンは森の奥へ歩き出した。それにリリーもついていく、ある施設にたどり着く、中は中央に大きな丸い穴が上から下まで空いている。

 

リリー「ここは……アニマを作り出す部屋……王子一体なにを?」

 

ミストガン「私は長いことアースランドを見てきた、争いもあるが豊かな世界だった。きっと受け皿になってくれる」

 

リリーは受け皿という言葉をきき察した。

 

リリー「いくらなんでもそれは暴論すぎる!!」

 

ミストガン「この世界の争いを根絶させるためにはこれしかない人と人とがきちんと向き合える世界を作るんだ」

 

ミストガンはリリーの方へ振り向くその顔は決意した顔

 

ミストガン「アニマを逆展開しこの世界全ての魔力を消滅させる」

 

 

 

 

場面は戻りドロマ・アニムVS滅竜魔導士

 

三人はドロマ・アニムの力に屈していた。その場には高らかに笑うファウスト

 

ファウスト「フハハハハハハ!地に堕ちよ!ドラゴン!!絶対的な魔導兵器!ドロマ・アニムがある限り!我が軍は不滅なり!」

 

そういい、口からレーザーを放つ

 

「「ぐあぁ!」」

 

ウェンディ「うあっ」

 

三人吹っ飛んでいく、立ち上がりガジルがある提案をする。

 

ガジル「火竜(サラマンダー)!!!ブレスだ!」

 

ナツ「!!」

 

ガジルはウェンディにも声をかけ三人同時にブレスを放つ

 

ガジル「何が起きるかわからないから控えたかったが……やるしかねぇ」

 

ナツ「合わせろよ!」

 

ガジル「一番お前が心配なんだ!!」

 

同時に放ったブレスはドロマ・アニムに直撃したのか、広大な爆発が周りに広がった。やったかと思ったガジルだったが上に飛んでいたドロマ・アニムがいた。

 

ガジル「くそ、あんなに跳躍力があったのか」

 

ナツ「もう一度だ!」

 

もう一度放つ提案をしたナツだったがそれをファウストは邪魔をする。

 

ファウスト『させんよ!竜騎拡散砲!!!!』

 

竜騎拡散砲による攻撃に三人はなす術なく倒され、ドロマ・アニムのみがそこに立っている三人それぞれ魔力も尽きかけている。その光景にファウストは笑う。

 

ファウスト「尽きたようだな、いくら無限の魔導士といえど一度尽きた魔力はしばらく回復はせんだろう、おとなしく我が世界の魔力となれ態度次第ではそれないの待遇を考えてもやっても良いぞ」

 

魔力も尽き立ち上がれない三人に声をかける人物がいた。

エドラスのユースに支えられて立っているアースランドのユース

 

ユース「ナツ!」

 

ナツ「ユース……」

 

ユース「餞別だ!俺の全魔力だ!」

 

そう言うとゴットメイクをし炎神スルトになり剣をナツに向け振りかざす。

 

ユース「レーヴァ!」

 

そう唱えナツの周りに炎が集まる。

 

ユース「そんなやつぶちのめせ!ナツ!」

 

ファウスト「魔力の回復などさせぬぞ!」

 

歩き出そうとした瞬間足が動かなかった。足元を見るとガジルがドロマ・アニムの足を鉄で固定させ動けないようにしていた。

 

力を合わせる必要なんかねぇ、力は、願いは……繋げればいい!

そう思うガジル、そしてナツの最後の一撃のためにウェンディも立ち上がる。

 

ナツ「ウェンディ!俺に向かって咆哮だ!」

 

ウェンディ「はい!」

 

ユースの放った魔法は多くはなかったがナツには十分だった。吸い込みジャンプし、そこに向かってウェンディが咆哮を放つ。咆哮の中のナツは手から炎を出しウェンディの咆哮の特性の回転を利用し威力をあげドロマ・アニムに向かって行く

 

ファウスト「くそ……よけられん!」

 

ナツ「火竜の!」

 

ファウスト『こ、これは……幻想(ファンタジー)か……』

 

ファウストがやられる寸前に見たもの

 

ナツ「劍角!」

 

ファウスト『わ、ワシはこんな物を欲しがっていたのか……』

 

それは三匹の竜。誇り高き三匹の竜であった。それは現実か幻想か、ナツにドロマ・アニムの中から連れ出されたファウストは一言いって気絶していった。

 

ファウスト「た……助けてくれ……」

 

 

それを見ていたユース達

 

ユース「終わったか……」

 

エドユース「……」

 

エドユースがユースを近くの木に下ろす。深刻な顔をしてるエドユースにユースは言う

 

ユース「なに、しけた顔してる。お前たちはこれからだ。この世界は『新しい世界』になるんだ。エドラスは……」

 

エドユース「一度死ぬってか?」

 

言おうとしたことを先に言われ唖然とするユースだったがすぐに笑い青い空を見上げた。

 

ユース「さすが俺だな」

 

その言葉にフッとエドユースは笑った。その後ユースは何かをおもいだしたように立ち上がった。

 

ユース「そうだ!ミストはどこ行った!?」

 

 

 

 

場所は変わりアニマ展開室

そこではバチバチという音を立て上に上がる魔力があった。

 

ミストガン「これで良いのだ、魔力があるから人は争う、だから魔力をこの世界から消滅させる」

 

フゥと息をはき、話を続ける

 

ミストガン「逆展開させたアニマを通りこの世界の魔力はアースランドにながれる。魔力の豊かなアースランドではこの魔力はすぐに気化し自然の一部となるのだ」

 

リリー「まさか本当にやってしまうとは、確かにこれでしばらくは戦争は起きんだろうが」

 

何もかもを魔力に依存するこの世界ではもちろん武器にも魔力がある、だがそれがなくなるとなれば戦争をするより先に体制を整えなければならない。と思うリリー、けれど別の問題が出てくる。

 

リリー「しかし……」

 

ミストガン「わかっている。国民は混乱している。変化する世界に素早く順応できる人間はそういない、だからこそ新しい指導者が必要となる、新しい世界の新しい王」

 

しばらく沈黙が続き魔力がアースランドに流れる音だけが響く。リリーが口を開き始める

 

リリー「なるほどそれを王子が……」

 

ミストガン「いや、私ではない。この世界と共に歩んでこなかった私には無理だ、そしてその権利もない」

 

ミストガンはリリーの方へ振り向き覚悟をした顔で話を続ける

 

ミストガン「混乱した群衆をまとめる為には『悪役』と『英雄』が必要なんだ、この世界を混乱に陥れた悪を処刑したものこそ英雄となり民をまとめ王となる」

 

これを聞きリリーはミストガンの考えに気づく、気づくが『王子はそんなことはしない』という思いをだきながら問いかける。

 

リリー「そ……その悪と英雄はだれなんです?」

 

ミストガン「もう気づいているだろ?エドラス王に反旗をひるがえし世界の魔力を奪った私こそが悪、種族間の誤解と偏見を調和できる君こそ英雄にふさわしい。」

 

ミストガンはリリーを見つめ話す。それをリリーは体を震わせながらそれを聞く

 

ミストガン「世界を滅ぼした私を君が処刑するんだ、そして君がこの世界の王になれ」

 

リリー「あなたは本気でそんな戯言を言っておられるのかァ!王子!!!!」

 

リリーが怒鳴りつける。考えてはいたがその方法を取るミストガンに怒った

ミストガンを犠牲にする平和などいらないとリリーは考える

 

ミストガン「その覚悟がなければこんなことはしない」

 

リリー「断る!馬鹿馬鹿しい!なんで俺が王子を……できるわけがない!」

 

ミストガン「君ならできる。君はエクシードでありながら幼かった私の命を救ってくれた、種族に左右されることなく命の尊さを、知っている男だ。」

 

その言葉にさらにリリーは怒鳴る

 

リリー「その俺にあなたは十字架を背負って生きろと言ってるのだぞ!」

 

ミストガン「それを乗り越える強さを含め君しかいないんだ。わかってくれ誰かがやらなくてはならないんだ」

 

リリー「だったら自分でやればいい!!あなたこそ王にふさわしい!自分の命をかけてまでエドラスを想えるあなたの強い意思こそ!今、必要なのです!!滅亡させたのがあなたなら、あなたが責任とりなさい!」

 

ミストガンの胸ぐらを掴み、続ける

 

リリー「それは死ぬことではない!再びこの世界を導くことだ!!」

 

拳を握りミストガンに提案する。

 

リリー「俺が悪役になりましょう。俺はエクスタリアを追放され人間と共に歩んできた、しかしこの件で王国を裏切った。もう俺に帰る場所はない、全ての悪となり処刑される役は俺が……」

 

ミストガン「ならん!君は私の恩人だ死ぬことは許さない!君は幸せにならなければならない!」

 

リリーの言葉をさえぎり悪役になることを許さなかった。

それに対しリリーは同じ言葉をそのまま返すと言った。そう言われ驚く顔をした。

 

ミストガン「愚策だったか……」

 

沈黙が続きバチバチとなっていたアニマも轟音に変わっていた。すると入り口から一人の兵士が走ってくる。

 

兵「パンサーリリー様!大変です!」

 

リリー「わかっている、アニマの件なら見ての通り我々が……」

 

兵「止めようとなさっているのですね」

 

リリーが困った顔でその言葉を否定しようとするがその前に兵がその言葉をさえぎる

 

兵「それより城下で暴れているもの達が、街を次々と破壊して……」

 

ミストガン「予想以上にひどい混乱のようだな。早くなんとかしなくては……」

 

王都の方へ歩き出すが兵は話に入ってくるミストガンを見て困惑していた

 

リリー「今は暴徒を止めるのが先です」

 

兵「あの……そちらの方は?」

 

 

場所は変わり王都

 

リリー「状況は?」

 

兵「4人が暴れていて……ものすごく強くて」

 

暴れているのは4人。たったの4人に勝てなかった

 

リリー「たった4人になにをしている!」

 

そうリリーがいうと、聞いたことがあるような声が向こうからした

 

?「我が名は大魔王ドラグニル!!!お前らの王は俺が捕まえた!あとついでに横のクソ野郎!この世界の魔力と一緒にな!」

 

エドユース「な、なんで俺が……こんな目に……」

 

大魔王ドラグニルとなのるのはナツであり紐で縛った気絶している王とエドユースが近くにいた。残り3人はユースとウェンディとガジルである。町で暴れているのだ。

 

ミストガン「ナツ……」

 

リリー「あいつら、まさか……でもなぜあいつらが」

 

ナディ「それはぼ、ぼきゅが教えたんだ、君たちの話を聞いちゃったから」

 

後ろから声がし振り向くとそこにはナディが手を上下させながら喋った

 

リリー「ナディ様……」

ナツ「レッドフォックス!マーベル!あ〜と……ユース!我が下僕たちよ!街を破壊せよ」

 

ユース達にそう言うガジルは腕を鉄に変えあたりを壊しウェンディは子供驚かせようとしたがびくともせず、結局ガジルがにらみつけ驚かす。ユースはあたりを凍らせまくっている

 

ユース「なんで俺だけ本名なんだよ!がんばって考えろよ!」

 

ナツ「いや、他も本名だぞ」

 

ユース「え?そうなの?」

 

とくだらないやりとりをする。それはさておきミストガンは大声でナツを止めようと叫ぶ、その声に町の人たちは誰だ誰だと騒ぐ

 

ミストガン「ナツ!」

 

ナツ「ナツではない、俺様は大魔王ドラグニルだ!お前に俺様が止められるかな、エドラスの王子さんよぉ」

 

「王子!?」

 

「七年前に行方不明になった……」

 

「ジェラール王子!?」

 

ナツがいったエドラスの王子ということばに驚く人たち、ナツはジェラールを『英雄』にし自分が『悪』なろうとしたのだ、魔法を奪ったものと魔法を奪われたものという筋書きで

 

ミストガン「茶番だ!こんなことで民が一つになど……」

 

走りながら拳を振りかぶりナツを殴ろうとする

 

ミストガン「できるものかー!!」

 

ナツに振りかぶった拳をナツは受け止め

 

ナツ「本気でこいよ、でないと」

 

ナツがミストガンを蹴るそして挑発する。ミストガンが吹き飛ばされる

 

ナツ「来いよ、来ねえとこの街を跡形もなく消してやる」

 

ミストガン「くっ」

 

それを聞いたミストガンはナツに蹴りを入れる

 

「いいぞー、王子!」

 

「やっつけろー!」

 

それを見た民はミストガンを応援する

 

ナツ「ギャラリーものってきたぞ!」

 

ミストガン「バカモノ!やらせなんだから、今ので倒れておけ」

 

ナツ「やなこった!」

 

ミストガンの腹に思いっきりナツは殴る、ミストガンは少しふらつく

 

「王子!」

 

「イヤー!」

 

「この野郎。王子に……」

 

それを見て民は批判する、ナツは口を開きながら殴りにかかる

 

ナツ「これは、オレ流の妖精の尻尾式壮行会だ。妖精の尻尾を抜けるものには3つの掟を伝えなきゃならねぇ」

 

ナツはミストガンを殴ろうとするがこれをミストガンが受け止める。こんなやりとりをナツとミストガンはしながら会話をする

 

ナツ「一つ!妖精の尻尾の不利益になる情報は生涯他言してはならない」

 

言い終わるとミストガンのパンチが顔に当たる

 

ナツ「二つ……なんだっけ?」

 

肝心なところでど忘れしてしまう。続きをミストガンがいう。

 

ミストガン「過去の依頼者にみだりに接触し個人的な利益をうんではならない」

 

ナツ「そうそう、そして三つ、たとえ道は違えども、強く力の限り生きなければならない、決して自らの命を小さいものとして見てはならない、愛したとものことを……」

 

ミストガン「生涯忘れてはならない」

 

お互いの拳が両者の顔にあたる、倒れながらナツは笑顔で話す

 

ナツ「届いたか?ギルドのせいしんがあればできねぇことなんてねぇ!また会えるといいな、()()()()()

 

ミストガン「ナツ……」

 

「オオオオオオオオオオ」

 

民衆の歓声が上がる。その歓声は新たなエドラスの誕生を祝うものなのかもしれない

 

「王子が勝ったぞ!」

 

「やった!」

 

わーわー

 

〜〜〜〜〜

 

アニマの逆展開により、エドラスの魔力だけではなく。魔力を持つユースたちにも影響があり、アニマを通って無事に戻れることになる。

 

場所は戻り森の中

 

エルザの体が光る

 

エルザ「!体が光って……」

 

エドエルザ「……スカーレット」

 

 

エドエルザは口を開くそれをみてエルザも口を開く

 

エルザ「ナイトウォーカー……」

 

エドエルザ「じゃあな」

 

エルザがフッと笑って

 

エルザ「ああ……じゃあな」

 

「「エルザ」」

 

見事に息ぴったりにあい、アニマに吸収された。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユース「行ってしまったな……」

 

エルザ「ユース、戻ってきたのか」

 

縛られた部分をさすりながら王都からユースがやってきた。寝っ転がってるエルザの横に座る

 

ユース「ああ、ひどい目にあった」

 

エルザ「そうか……」

 

沈黙が続いた後エルザが口をひらく

 

エルザ「本当に私でいいのか?」

 

ユース「またそれか、いいんだよ。お前だからこそ言ったんだ、『好き』ってな。で返事は?」

 

エルザはしばらく黙り、口を開く

 

エルザ「私たちは幼い頃から一緒だったな」

 

ユース「……そうだな、王国で一緒に剣術とかならってたしな、あの頃は楽しかったなぁ〜」

 

ユースは楽しそうに笑う。つられてか、エルザも笑った。

 

エルザ「はは……私はな、覚えてるか?始めての任務の時かばってくれたの。

 

ユース「お前かなり前の話じゃ、下手すりゃ俺大部分忘れて……」

 

エルザがニッと笑い

 

エルザ「その頃から好きだったんだ。いくらなんでも遅すぎると思うんだが?」

 

ユースが心の中でやばいとか思いつつ謝る。忘れてとはいったもののちゃんと覚えてる。ある任務でエルザをかばったユースが大怪我をした今じゃ完治しているがいつもどんな時も必死で努力し泣いたこともなかったエルザがもっと私が強ければと、ユースが傷つく事はなかったのにと言いながら泣いていたから

 

ユース「!!……悪い」

 

エルザ「まったくだ……グスッ」

 

腕を顔を隠しながらエルザは泣いてしまう

 

ユース「泣くなよ……」

 

ユースはそういいながら、ハンカチをとりだすかと思いきやポケットには入ってない

 

ユース「ありゃ…」

 

エルザ「ふふ……泣いたの久々かもしれない」

 

エルザは涙を拭くと頬をたたき起き上がりユースの方へむく

 

エルザ「私も返事をしよう。私も好きだ、ユース」

 

ユース「……ありがとう」

 

 

顔を赤く染め二人は寄り添いながら青い青い空を見上げた。

その後のエドラスはわからない、けれどきっと大丈夫。なにが大切か知っている世界だから……

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

アースランドにて

 

ナツ達はエドラスから帰ってきた。上からナツ、ルーシィ、グレイ、ウェンディ、ガジル、ユース、エルザの順で落ちてくる。

 

ユース「やっと帰ってこれたぁ!!よっしゃあ!」

 

と嬉しそうに高らかにユースが叫んだ。

 

ナツ「さっさとギルドに戻ろうぜ」

 

ルーシィ「みんなにどうやって報告しよう?」

 

グレイ「いや、みんな気づいてねえんだろ?今回の件?」

 

エルザ「しかし、ミストガンのことは黙っておけんぞ?」

 

ウェンディ「みんな、手……」

 

これからのことを考えながらみんなして、ナディみたいに腕手を上下させる謎の行動をやりだした。

 

ガジル「ちょっとまて!」

 

ここでガジルが叫ぶ

 

ナツ「どうした、ガジルお前も真似してーのか?」

 

ガジル「それに価値があるならな!それに価値があるならな!ってそんなことはどうだっていい!リリーはどこだ!パンサーリリーの姿がどこにもねぇ!」

 

なんで二回言ったんだ?と言いつつ、それに何の価値もないとユースも思ってた。でも自分もやっていた。リリーを探すガジルだが、がさがさと草村がゆれていた

 

リリー「俺ならここにいる」

 

すると、茂みから紐を引っ張っているリリーが現れた、とても小さくなっていた、ハッピーたちと同じサイズだ

 

エルザ「え?」

 

「「「ちっちゃ!」」」

 

その場にいたものはみんな驚く。

 

リリー「アースランドと俺の体格があわなかったらしいな。まあそれはいい、ガジル約束通りに王子が世話になったギルドにいれてくれるんだろうな?」

 

いいんだ体格のことは。とその場にいたボケーとしているナツを例外を除くがみんな思った。ガジルはリリーに近づく

 

ガジル「もちろんだぜ、相棒!」

 

ユース「うわ、泣いた」

 

ガジルはリリーを抱きながらないた、それを見てユースは若干…いやかなり引いていた。

 

リリー「それとは、別に怪しいやつを捕まえたんだ。来い」

 

リリーが持っていた草むらまで伸びている紐を引っ張る

 

?「ちょ……私は別に怪しくなんか、きゃっ」

 

そこにいたのは『リサーナ』だった。ボケーとしてたナツが瞬時に気づく

 

リサーナ「私も妖精の尻尾の一員なんだけど……」

 

これは驚いた。その場にいた者全員が思った。一度死んだリサーナが目の前にいたからだ。

 

ユース「お前……」

 

ナツ「リサーナか?……」

 

 

 

 

 

〜カルディア大聖堂〜

 

エルフマン「姉ちゃん、そろそろ行こう」

 

ミラ「もう少し……」

 

二人はリサーナの墓悲しそうにを見ていた

 

ユース「ミラ」

 

ミラ「?ユースとエルザじゃないどうしたの?というか、なんでそんなボロボロなの?」

 

ユースとエルザはミラに話しかけた。ボロボロの姿を疑問を思いつつ話してきたミラに答えた。

 

ユース「ああ、それは気にするな、それより合わせたいひとがいる」

 

ミラ「私に?」

 

ユース「大事な人だよ……さあ、出てこい」

 

ユースがそういうと、エルザとユースの間からリサーナが

でてくる。少し恥ずかしいとのことなのでここまでユースとエルザがついていったのだ

 

リサーナ「ミラ姉、エルフ兄ちゃん……」

 

エルフマンとミラはリサーナをみて、驚愕する。しんだとおもっていた、リサーナが『そこ』にいたのだ

 

ミラ「……ウソ、リサーナ?」

 

リサーナはミラ姉と言いながらミラに飛びつく

 

リサーナ「……ただいま」

 

涙を流しながらミラは元気良く言った

 

ミラ「うん……うん……おかえりなさい」

 

昔みたいにまた三人にもどった。亡くなったと思われていたリサーナは気絶したままアニマによりエドラスに飛ばされたらしい。ミストガンとは別れたが、またリサーナと出会った。

いつの間にか雨も止み、綺麗な青空がでている。

ミラとエルフマンとリサーナは抱き合って再開を喜んだ。

それを見てユースとエルザは微笑み、遠くにいたナツ達も笑っていた。

 

第八話 おかえりなさい『完』




ここまで読んでいただきありがとうございます!
エドラス編の後は前話のあとがきに書いてあるようにオリジナルストーリーのアテナリア編をやります。この話は短いと思うのでご了承を
そのあとはS級試験に入ります。
アテナリア編 新キャラ
ユリマ・クライン カガリ・ソル アスラ・レイ
最後にもう一度、ここまで読んでいただきありがとうございます!
追記。ガジルのフルネームってガジル・レッドフォックスっての初めて知りました…といことで一部修正させていただきました。


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S級魔導士試験
九話 アテナリア


どもスズです!早くあげられるのであげました!ストックもそろそろつきそうなのでさらに更新ペースは遅くなります。文章力や地の文は相変わらずですが、見ていただくと幸いです。


ミラとリサーナとエルフマンの再開から翌日。今回の件はナツ達に説明をまかせ一人家に帰り、眠りについた。

 

ユースは夢を見た。

 

ユース「アアアア!」

 

?「な、なんだ?暴走してるのか?」

 

突然の出来事に驚く紫髪の男。

 

ユース「……オレハ、イヤ、ワレハ魔王(まおう)魔王(おう)二ヒレフセ!ニンゲン!」

 

ある部屋、そこにいる五人の人間

 

?「おう?何のはな……がはっ!」

 

ユースの持つ剣が紫髪の男の胸を貫く、それを下に叩きつける。その光景見た他の三人はただただ怯えることしかできなかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

がばっとユースは勢い良く起き上がる

 

ユース「ハァハァ…昔の事が夢に出てくるなんて…」

 

目覚めの悪い朝だ。そう思いながらベットから起き上がりユースは外へ出る支度をしだした。

 

ユース「ハァ、ユリマとマリサ、元気にしてるかな…」

 

そうつぶやきながら鏡まで歩き鏡の前で歯磨きをしていると家のピンポーンとチャイムがなる

 

ユース「今出ますよ〜」

 

ガチャと扉があきその先にはミラがいた

 

ミラ「おはよう、ユース♪」

 

とても機嫌がいい、リサーナが帰ってきたのがよほど嬉しかったのだろう。

 

ユース「ミラか、おはよう。まあ上がってくれ」

 

そういうとミラをうちにあげる。そう言われミラは靴を脱ぎリビングへと案内される

 

ミラ「いい部屋よね、確かルーシィもこのアパートよね」

 

ユース「そうだな、俺が紹介したからな、ちなみに向かいの部屋だぞ後で行くといい」

 

俺がギルドに帰ってきた時そこそこ、ここの家賃は安いので紹介したのだ。そして他にも理由はある。

 

ミラ「ユースは行ったことあるの?」

 

ユース「ないよ。遊びに行こうかとは思ったことがあるが、たまにあの部屋にナツ達がよく侵入するからな、俺は行く必要ないだろ」

 

笑いながら紅茶をミラに出しながら言う。すると向かいの部屋から『私の部屋ー!』と声が聞こえて二人は笑っていた。

 

 

ミラ「ふふ…ん、ありがと…前まではユースが言ってたわね、俺の部屋ーって」

 

クスクスとミラは笑う。すこし紅茶を冷まし飲む

 

ユース「ちょっとあの頃が懐かしい」

 

ルーシィがくるまでは俺の部屋に進入してきてた。これが進めた理由である。正直紹介してよかったと思っている

 

ユース「で、要件は?なんか用あってきたんだろ?」

 

ミラは紅茶を飲み干し、ユースは本棚の本に手を掛ける。

 

ミラ「評議員から召集かかってるわよ、フフ」

 

ユース「は??」

 

ミラが笑いながらそう言った。ユースは手に持ってた本をその場に落とした。手を下につけがっかりする。

 

ユース「俺が何をしたんだ……」

 

 

ミラ「何言ってんの、昔、建物の件とあとは街全壊とあとは

 

付け加えるならその場にミラもいただろう。ユースがやってきたことを言い続けるミラにユースは叫んだ

 

ユース「ああぁぁぁぁぁぁ!それ以上言うなぁァァァ!」

 

ルーシィ「え?何!ユース?」

 

ナツ「ユースだな」

 

ハッピー「ユースだね」

 

ユースの声があたりに響き渡った。となりのルーシィの部屋まで

 

 

 

商店街

 

ユース「疲れた〜」

 

ユースは荷物を手があかないくらい持っていた。評議院に行くはずのユース達は商店街で買い物していた。自身も買い足すものがあったのでちょうどは良かったが大丈夫だろうか。

 

ミラ「ごめんねーちょうど商店街近いしね。」

 

ユース「それはいいが召集時間とかないのか?」

 

自分が買ったものを見ながらユースは言う。ミラは笑顔で言う。

 

ミラ「別にいいんじゃない?評議院の召集くらい」

 

ユース「お、おう…そうか」

 

不気味な笑顔におどおどしながら頷いた。

 

ユース「さてギルドに一度行くか、食べもんとかギルドの食料だろ?」

 

ミラ「うん、おいたらすぐに行きましょうね」

 

世間話をしながらユースとミラはギルドに戻る。

 

 

ギルド

 

ミラ「ありがとうね、ユース」

 

ユース「このくらいお安い御用だ」

 

ギルドについたミラは奥の方で食料を整理していた。そろそろ評議院にいかないとと思ったユースはミラに声をかける。

 

ユース「じゃ、評議院に呼ばれてるからまた」

 

そうミラに言うとミラはとてつもないスピードで食料を整理しこちらに走ってきた。

 

ミラ「私も行くわよ」

 

ユース「え?なん……」

 

ミラが言葉をさえぎり微笑みながら話す

 

ミラ「いいから、いいから」

 

ユース「わ、わかったよ……」

 

ユースの肩を掴み、外へ無理やり押し出す。ユースは思わず頷いてしまった。その状況を見ていたガジルがニヤニヤしながら

 

ガジル「あいつ、鈍感だなぁ」

 

とつぶやいたがとなりでレビィがむすっとした顔でがジルを見ていてその場にいたレヴィとガジル以外は、お前が言うのかよ。そう思った。

 

ミラ「さあ、行きましょ」

 

ユース「あ、ああ」

 

外に出たユース達。内心は嬉しいっちゃ嬉しいけどなんか不安だな……と思った。ミラとユースは評議院があるERAに出発する

 

 

 

評議院、審議所扉前

 

駅何個か乗ってユースとミラは評議院につく。受付に名前を言うとこの審議所まで連れて来られた

 

ユース「ミラ、ここで待っててくれ」

 

ミラ「え?私も……」

 

ユース「いや、マジ頼むから」

 

昔のミラが一度だけ暴れたことがあった。今はさすがに暴れないだろうが念の為ね。そもそも俺が呼ばれただけだから入れないだろうが頼み込む

三年で変わったというが根本的には変わらない…と思うので。ミラはむぅと頬を膨らませながらしぶしぶ了承した。

 

 

審議所内部

 

評議員「………」

 

ユース「………」

 

 

数分沈黙が続く。この沈黙がとても辛い、俺何かやったっけ?今朝の事じゃないとミラは言ってたけど。と頭の中でじぶんのやったことを振り返っている。そんなこと考えていると奥から評議員長がきて椅子にこしかける、それと同時に他の元々座っていた達とは違う評議員もやってきて座る

 

評議会 長「ふぅ、さてお主には二つ話すことがある」

 

どうやらいろいろあったみたいで疲れているらしい、それもそうだ、楽園の塔の時のエーテリオン投下やらオラシオンセイスやらジェラール連行やらかなり忙しかったにちがいない。心の中でざまぁなんて思ってません。ほんとです。

 

長「まずひとつに、空席であった聖十大魔道の称号を与える」

 

ユース「え?マジ……あ……」

 

思わず敬語が崩れてしまい、すぐに謝るが三段あるうちの二段目にいる6人あたりが睨んできた。敬語が崩れてしまったのは、かなり嬉しかったのだ。聖十大魔導はイシュガル地方にいる優秀な10人にさずける。評議院に実力を認められたことなのだ。

 

長「よいよい代わりにクエストをこちらから受けて欲しい、渡してくれ」

 

長は話を続け、ユースにカエル?いやにん……いやカエルが紙を渡してきた

 

ユース「……アテナリアへの手紙を届ける」

 

紙に書いてある内容はアテナリアという都市への手紙を届ける。アテナリア、この都市はどこからも干渉されずそしてしないの方針の都市であり、アテナ城という由緒正しい建物がある。魔法犯罪などはこの都市が一番少なくかなり治安のいい都市である……そしてユースの故郷でもある。

 

長「大きい都であるクロッカスやマグノリアなどには渡せたがアテナリアだけが渡せなくてのぅ、なぜだか入ろうとするとなにかが邪魔して入れないのじゃ。それを取り消すこともできなくて困ったんじゃ。お主なら入れるかと思ってのぅ」

 

目をこちらにじっと向けヒゲをいじりながら続ける。

 

長「故郷なんじゃからな」

 

ユースの過去を知っていて、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入る前一度評議院ユースは来ていてその時にはいろんな意味でお世話になった。でも受けられない

 

ユース「これは……受けられません」

 

アテナリアには苦い思い出が多くあまり帰る気分でもない。妹やマリサには会いたいが、ユースは過去の出来事があったので戻る気にならないのだ。例え妹とマリサが良くても、アテナリアの民がどう思うか。これまで行くチャンスは何回かあったがすべてスルーしてきた。

 

長「なんじゃと?称号という報酬を与えたつもりなのじゃが」

 

ユース「っ……」

 

長はこれが理由で称号を与えたのかと思うと少し腹立つがもらったものはしょうがない、これが目的か

 

ユース「………」

 

これは受けるしかないのか……と考えていたら、長は報酬といえばいいだろうか、それを増やしてきた。なにがなんでもアテナリアと連絡を取りたいらしい、何をし出すのだろう。

 

長「なんなら、他に欲しいものをいってみろ、称号に関してはお主は実力でとったものだ」

 

ユース「それは今すぐに手に入れられますか?」

 

長「望むのなら」

 

いろいろ考えたが特に欲しい物もなく金もない、ならただ一つ。ユースは一呼吸をし、口を開く

 

ユース「……連邦国家反逆罪で捕まったジェラール・フェルナンデスの面会をいつでもできる権限ください。それ以外はいりません」

 

ジェラールとの面会、ただひとつ

 

長「ほう……知り合いだったのかユース」

 

これには長も評議院全体も予想をしていなかったらしく

ユースの一言でざわめく。ザワザワ ザワザワと話し始める

 

「なにいってるんだあいつは」

 

「そんなものダメに決まっているだろう」

 

「あいつじゃないと入れないし……」

 

 

長「静かにしろ皆の衆」

 

長の一言でシーンとした。

 

長「……その権限を与えたら、行ってくれるんじゃな?」

 

ユース「はい、なんでもしますよ」

 

ユースはニッと、笑った。長はしばらく考え、二段目にいる評議員と話し合う。決断された答えは……

 

 

 

 

 

 

長「ふぅ、わかった……認めよう」

 

 

「「「!!!!」」」

 

一段目にいたカエル?やら位の低いとみられる評議員はアテナリアに手紙を届けるためだと呟いたのが聞こえた。一体アテナリアにそれほど執着する理由があるのだろうか

 

長「ただし、会えるのはお主だけだ。わかったな?それと面会するときは魔法を封じる腕輪をしてもらう」

 

できればエルザを連れて行きたかったがこれ以上は無理だろう、上出来な方だと思っている

 

ユース「わかりました、今すぐ会いたいんですが」

 

ジェラールに会うのは10年ぶり、いろいろ聞きたいことはあるが今回は会うだけ、どちらにしろ記憶がないから意味はないが

 

長「手配しておこう、下がっていいぞ」

 

そういわれユースは審議所をでて受付のところで承諾書をもらいジェラールにあいにいった

 

長「ぬぅ、クライン家はなぜあーも予想外のことを言うのだろうか」

 

そうつぶやいた

 

第一牢獄

 

ミラを連れ地下の階段を下がると第一監獄と書いてある、ここにいると言われ詳しくはそこの看守に聞けとも言われた

ユースはさっそく看守にジェラールがいる階に案内してもらった

 

看守「ジークレイ……ジェラールはあちらです」

 

ユース「わかった、ありがとう」

 

ジークレイン、そう言おうとしたのだろう。俺はあったことはないが評議院に侵入していた、ジェラールらしい、いろいろとエルザから全て聞いたが記憶喪失か…もう思い出したか?

 

ミラ「ユースも無茶なこと頼むわね」

 

ユース「だってなんでもくれるって言うし」

 

ミラ「そういう問題じゃあ……」

 

呆れた声でミラはそう言う、話してるうちにユース達はジェラールがいる牢屋につく。ミラはジェラールの牢屋の門番らしき人に止められ仕方なく外に出て行った。そしていたのは正真正銘のジェラール

 

ジェラール「?あなたは……」

 

わかってはいたがやはり記憶はない、いろいろと違和感があり少しやりにくい。近くの椅子に腰掛ける

 

ユース「覚えてないか……俺の名はユース・クラインだ。エルザや君と一緒で楽園の塔で……ん?」

 

ジェラール「ユース…クライン……頭がっ!」

 

様子がおかしいのに気づきユースが言葉を止める。するとま頭をささえ、もがき苦しみ始めた。

 

ユース「ジェ、ジェラールどうした?」

 

ジェラール「うぅ……」

 

あたふたするユースだが。ジェラールは頭の中に今までの記憶が蘇る。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

 

ジェラール「お前らはもういらない。だがお前らは生かしておいてやる。邪魔なやつを倒してくれたしね」

 

エルザ「うぅ…」

 

魔法でしばり、エルザを持ち上げる、ジェラール

 

ユース「エルザをはなせよ!」

 

辺りの温度を下げブレスを放とうとするがエルザをユースのところになげジェラールに邪魔される。

 

ジェラール「じゃあな!二人とも、偽りの自由を味わってこい!」

 

 

場面は変わり、楽園の塔

 

 

ジェラール「天体魔法、アルテアリス!」

 

巨大な魔法の塊をエルザに投げる

 

エルザ「くっ」

 

ナツをかばっているエルザに魔法が向かっていく

 

ナツ「やめろぉーー!」

 

ナツが叫ぶ、その時そこにシモンがあらわれエルザをかばい、魔法の直撃をくらう。

 

シモン「良かった…無事…だったか…エルザ…」

 

エルザ「シ、シモンーー!」

 

シモンは倒れ息をひきとる

それを嘲笑うように言葉をいいはなつジェラール

 

ジェラール「はっはっはっは!実に実にくだらん!そういうのを無駄死にていうんだぜ!シモン!」

 

ジェラールの高笑いが響いた。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

ジェラール「う、うぅ……」

 

ユース「ジェラール!どうした!くそっ!」

 

ユースはジェラールの元へ行きたいが牢が邪魔で入れない、魔法を無効にする物質なので壊すこともできない。腕輪があるので元々魔法を行使はできないが

そしてジェラールはゆっくりと口を開く

 

ジェラール「すべて…すべて思い出したよ……ユースに会うのは、10年ぶりくらいか?」

 

 

ユース「記憶が蘇ったのか!?良かった。俺の名前がトリガーになったのか。……一つ聞くがお前はここからでたいか?」

 

心から喜ぶユース。少し間を空け質問する。それに対してジェラールは

 

ジェラール「ここからはでられない、もしてつだってもらっても、悪いがここにのこる」

 

ユース「…………」

 

しばらく沈黙がつづく、そしてユースが口を開く

 

ユース「そうか、変わらないな」

 

といい笑う。ジェラールは少し笑いながら話す

 

ジェラール「お前もな」

 

ユース「エルザに記憶のことは伏せておこう、言伝は?」

 

特に理由はないがエルザには言わないでおく。時が来たら話そうと思ってるがそれはジェラールが自由の身になってからだ。

 

ジェラール「これからも元気にやってくれと……」

 

微笑みながらそう言った。

 

ユース「わかった……俺としては出て欲しいんだが」

 

楽園の塔でできた友。ユースとしてはエルザのためにもいて欲しいし、出てくれたら俺としても嬉しい。がジェラールの答えは

 

ジェラール「善処しよう……」

 

曖昧な答え、少し沈黙が続くがユースは笑ながら別れを告げる。

 

ユース「……またな」

 

そういいながら門番に合図しこくりと頷き、ユースを階段の方へ案内する、それにジェラールも答える。

 

ジェラール「ああ、じゃあな」

 

これが最後の言葉か否か、それを決めるのは結局は評議院なのだ。無期懲役か死刑かはまだ決まっていない。エルザに合わせたいが俺じゃあ、無理だし。なにか方法がないか、そう考えながら、ユースは聖十の事とアテナリアの事を報告しにいくためギルドに帰った……

その帰り道。

 

ミラ「よかったの?」

 

あった出来事をミラに話すとそう聞いてきた。

 

ユース「いいさ、決めるのはあいつだ」

 

ミラ「そう……」

 

ユースは少し悲しそうに笑ったのをミラは見た。

 

 

 

 

ギルド

 

ギルドにかえってきた二人はマスターを探す。

 

ユース「マスター」

 

マカロフ「おう、ユースどうした?」

 

マスターはいつも通りに酒場のカウンターで飲んでいた

 

ユース「えっとですね……」

 

ユースは評議院で依頼を受けたことと聖十大魔導の称号を得たことを話した。ジェラールの事はもちろん伏せておく。

 

マカロフ「ふむ、聖十のことは知っておる、まあそのおかげで依頼を受けることになったのも予測はしておったが」

 

ユース「なんで聖十のことを知ってるんです?まだバッジはつけてませんが」

 

聖十に選ばれた魔導士はバッチを服につけることがその証拠になる、そして今の聖十はイシュガルの四天王、ブルーペガサスのジュラ、フェアリーテイルから俺とマスターが今いる、ファントムの件と楽園の塔の件で二人抜けたばっかで、空席が3つ余っている。

 

マカロフ「毎回一人でも決まると知らせが来るんじゃ」

 

さっきのことなのに、ずいぶん早いなと思った。チラっと横を見ると俺についての手紙が置いてあった。

 

ユース「そうなんですか……ではいってきます。」

 

マカロフ「S級魔導士試験あるからな、間に合うようにな〜」

 

ユース「わかりました」

 

ユースとミラはマスターに返事をしギルドをでた。その際マスターがニヤニヤしてたのは気になったが特に気も止めなかった。

 

ユース「もうそんな時期か……」

 

ミラ「そうね〜。今年は私も試験員として参加するわ。あ、魔道四輪あったわよ」

 

ミラと当たる奴が可哀想だなとユースは思ったが、一番可哀想なのはエルザと当たるやつだ。手加減というものを知らない。それとは別に魔導四輪を見つけたミラはユースにそう言う。それに対しユースは嫌な顔をしながらそれに乗った。

ギルドを出た後魔導四輪で行くことになったユース達だが……重要な問題があるのだ

 

 

運転手「……おい兄ちゃん大丈夫か?」

 

ユース「うぷっ……大、丈夫です」

 

ミラ「気にしないでください」

 

にこっと笑うミラのとなりで苦しそうにしているユースは実は

 

運転手「吐くなよ?」

 

極度の車酔いである。しばらく走っていたがアテナリアにつく頃にはもう夜になっていた。

 

運転手「ついたぞ、アテナリアだ。結界があるからここまでだがな」

 

門の前で止まってくれた。

 

ユース「いえ……大丈夫です」

 

運転手「あーと、車酔いは治しとけよ?それじゃあな」

 

走り去ってしまった。治せたら苦労はしない……とユースは思った。

 

ミラ「ふふ、とてもいいアドバイスをもらったわね。ユース」

 

ユース「お前……」

 

嫌味をもらいハァと息を吐きながら少し歩き小さいアーチ状の門があるところで止まる。

来てしまった。もうくることはないだろうとは思っていたが、評議院の依頼でありジェラールのためとはいえここに戻るとは、ここをくぐれば故郷だ。昔のことをどれくらいの奴が覚えてるか知らないけれどもできれば来たくなかった、領主は一体誰だろうか……っとここで考えても仕方がない

 

ユース「んー妹に会いたいような会いたくないような」

 

とつぶやきながら入っていく、結界があるから入れないというのを言われていたがユースはすんなり入って行った

対してミラは見えない何かにぶつかり尻もちをつく。

 

ミラ「きゃ」

 

ユース「大丈夫か?」

 

ミラに手を差し伸べ起こす

 

ミラ「ありがとう」

 

ユース「あー、そっか入れないのか……なら」

 

そういい魔法の詠唱に入る

 

ユース「オールメイク……雷神トール」

 

北欧神話の実力No.2であるトールを造形する。でかいハンマーを振り回しながら結界に近づく

 

ミラ「な、なにするの?」

 

ユース「もちろん……壊す!」

 

ニッと笑いながらハンマーを結界にぶつける。

 

ユース「ミョルニルハンマー!!!!!」

 

領主館にて

 

?「……!結界を壊したぁ!?誰よ壊したの!?あぁ、もう…開け72柱1の扉、バアル」

 

指をくるくる回しそういうと、何もいないところから人のようなものが出てきた

 

バアル「何か御用で?」

 

容姿は人だが頭には角らしきものが生えている、髪の色は黄色の人である

 

?「結界を壊したやつがいるわ」

 

バアル「ふむ、相当の手練れですな。」

 

?「そんなのどうでもいいから戦闘不能にさせて、私の前にひきづってきて」

 

バアル「では行ってまいります」

 

そういうと一瞬にして消えた

 

?「はぁ、評議院もしつこいわねぇ……もう夜だし寝るとしましょう。あーもうイライラするわ」

 

 

椅子からたちあがり、寝室のある方に向かっていた。

 

 

 

 

ミラ「えっと……」

 

ポカーンとしながら門を見るミラ、あたりには散らばった透明な魔水晶

 

ユース「え?壊したんだけど?ダメなの?」

 

ミラ「そんなんだからあなたの罪は増えるのよ」

 

ユース「はっ!しまったぁぁぁあ!」

 

ユースが叫ぶ中呆れたミラはスタスタと歩いて行った。

時はちょっと進んでアテナリアの宿にて

 

ユース「んー……」

 

ユースはこの宿につく前に色々なところで情報収集していたそれについて宿の部屋でうなっていた。

 

ユース「誰一人として俺を覚えてないとは……たった数年のことなんだけどなぁ」

 

知り合いにもあったが俺の事を覚えてるやつなんて一人としていなかった。アスラっていう俺の学校時代の友達にあったら「誰だよ、お前」とか言われてしまった。

 

 

 

ユース「まぁ……覚えてない方が俺としても楽だし……な」

 

ユースは考えるのをやめそのまま眠りに落ちようとした。その前にお茶を一杯。ちなみにミラはとなりの部屋で寝て……

 

ミラ「ユース!私もこっちで寝ていい?」

 

ユース「ぶほっ」

 

扉の隙間からそう言っていたミラを見て飲んでいたお茶を吹き出した。

 

ミラ「何やってんの、きたないわよ」

 

そう言いながら布団を敷き始めた。ユースの隣に

 

ユース「え、なんで隣に」

 

ミラ「おやすみー」

 

ユース「人の話聞けよ!」

 

その声は虚しくスヤスヤとねむってしまった。ユースも布団に潜るが……

 

ユース「ダメだ。ミラが隣にいるから眠れん」

 

そう呟いた。理性が持たないとかそういうのじゃなくて嬉しすぎて眠れない隣のミラは私を意識してくれてるのね……と心の中で笑っていた。

 

 

 

ユース「結局眠れんかった」

 

くまをつけたユースは立ち上がり顔を洗い歯磨きする。

 

ユース「ふぁ〜眠いな……誰だ!」

 

ユースは誰か大きい魔力を持つものが近づくのに気づきあたりに冷気を漂わせた

 

バアル「ふむ、よくお気づきで。マスターの命により、来ました。領主館まできていただきます。それにしても……」

 

角が生えていて、黄色の髪の男がいた。しばらく沈黙した後

 

ユース「!!」

 

さきほどユースが出した冷気が消えたことにユースが気づく

 

バアル「朝から寒いですねぇ」

 

ユースが出した冷気は消えた。どうやって消したのか検討がつかなかった。俺の冷気を一瞬で……と思った。

 

ユース「一体何者だ……」

 

と、話しかけた。冷気を消されたのは初めてである。

 

バアル「領主様の使いとでも思ってください、バアルです。お見知り置きを」

 

行儀良くお辞儀した。警戒をしながら周りを見るとミラがいないことに気づき探そうとして目の前を見ると

 

ミラ「あなた、誰ですか?」

 

バアルの顔の目の前でサタンソウルを使い手をかかげイビルエクスプロージョンの態勢をとっていた。いつの間に起きてたんだと思ったユースはミラの隣に立つ

 

バアル「戦闘不能にしてこいと領主には言われましたがこれほどの魔力を持った二人に勝つのは正直辛いですので、領主館までおとなしくきて欲しいのですが」

 

ユースがミラの前に出てのミラの腕を掴み下ろす。

 

ユース「魔法を解け、ただいつでも使えるようにしとけ」

 

ミラ「……わかったわ。ユースがいうなら」

 

魔人ミラジェーンを思い出したユースはミラに若干怯えつつとユースは歩き出した。領主がいるところまで二人は常に戦えるように準備してついて行った

 

 

領主館

 

 

バアルに部屋まで案内をされたユース、領主は椅子に座り後ろを向いていた。

 

バアル「あのかたが領主です。」

 

?「バアル、引きずってこいって言ったけど」

 

バアルに文句をいう女性、後ろから見た感じでは青髪なのは見えるそしてなんか聞いたことある声だとユースは思う

 

バアル「申し訳ありません。二人とも相当の手練れでおとなしくついてきてもらいました」

 

バアルは謝りながら、綺麗に頭を下げる

 

?「あぁ、あやまんなくていいよ……冗談だよ、冗談。真面目すぎるの、あなたは。さてと結界を壊したのは一体」

 

そういいながら椅子を回転させこちらに向く。

その女性は、見覚えがありなつかしく感じた

 

ユース「え?お前ユリマか?」

 

ユースはユリマと呼びながら指をさす

 

ユリマ「え?ユース兄?」

 

対するユリマも同じ反応だった

 

バアル「おや知り合いで?」

 

バアルは意外だというかんじに二人を交互に見る。もちほんミラも驚いている。領主に会うだけの依頼のつもりだったが、俺があったのは領主となった妹がいた。

 

ユース「お前が領主になってるなんて思ってなかった」

 

ユリマ「領主の娘だし、それにユース兄がいなくなったから私が次の領主になるのはあたりまえじゃない」

 

ため息をしながらユリマがユースに嫌味をいう

 

ユース「うっ……それをいわれるとちょっと」

 

よくよく考えると気づくことである。数年前、前領主つまり、親が亡くなったのと同時に領主になったらしい。バアルやアスタロト?とかが今まで支えられてきたらしく特に不自由な生活ではなさそうである。

 

ミラ「へー妹さんかーかわいいわね♪」

 

といいながらニコニコしながら頭を撫で回すミラ

 

ユリマ「ちょっ、何すんの!ユース兄この人だれ!?」

 

ユース「ところでいくつか、質問があるんだけど……」

 

スルーして質問する。二人には仲良くなってもらいたいからね。バアルの事と自分の存在がこの街から消えていることだ。これに対しユリマが怒るが

 

ユリマ「無視しないでよ!」

 

ユース「あっ、これを」

 

これまたスルー。本来の目的の手紙を探すユースは自分の荷物をあさり一つの手紙を渡す

 

ユース「評議院からだ。受けと……れ」

 

ミラ「かわいいわー」

 

ユリマ「ちょっ、やりすぎ。髪の毛焼ける。熱い!」

 

もんのすごいスピードでユリマの頭を撫でるミラ。ここまでするとは予想外だった。なぜそんなになでる

 

ユース「も、もうその辺にしとけ。ミラだ。俺のギルドの仲間だ。」

 

ユリマ「へー、ミラさんか。ギルド入ったんだねぇ、ユース兄」

 

頭をさすりながらユリマはそう言う。兄と妹の会話を見ながらミラは仲間か……そう言うと思ったがしょぼんとした。手紙を受け取ったユリマは手紙を机に放り投げた。

 

ユリマ「で?質問とは?」

 

そういいながらユース達を近くのソファに座らせ、ユリマは自分の机の椅子に座り、バアルが紅茶を出してきた。

 

ユース「まずはなんで俺に関する記憶がみんなないんだ?」

 

ユリマ「……あの日ユース兄がここから出た後。前領主が、ユース兄の記憶を家族以外から記憶を消したのこれからのことを考えてね。」

 

ユース「忘却魔法(メモリーブレイク)か。俺の存在は厄介だったのかもしれないなぁ、忘却魔法まで使ってくるとは」

 

ユリマ「うん……そうだね」

 

何か隠しているような気もするが記憶が消えてるならこっちにきやすくなる。

兄妹の話を黙って聞いていたミラだったが過去の事が知りたくて聞いた。

 

ミラ「その……昔のことを教えてよ、ユース。前にすこしきいたけどもっと私は知りたい、それを知ってるのはユースとユリマだけでしょう?二人だけじゃなくて私にも背負わせて」

 

ミラの真剣な表情で言ってきた。少し驚いたがユースはそれに応え昔のことを話し出す。

 

 

 

 

7XX年XX月

 

ユリマ「ユース兄!早く 帰ろー」

 

ユース「ちょっとまてよー」

 

あの日俺とユリマは学校からの帰り道だった。多分中学1年くらいだろう、ユリマは小学6年くらいのときの出来事

この世界は9割は魔法を持たない人間である。俺たちは幼い頃から魔力は成人男性の魔力量の倍はあったが、魔力量がおおすぎて覚えようとした魔法は暴走が多々あった。古代魔法[ロストマジック]この魔法なら暴走することもなく扱える。先生にこんなことを言われた。でもカルマや学校の友達、みんないるから魔法なんていらない。この街でみんなで楽しく過ごせたらいいなと思っていた。その思いはたった一日で崩れてしまった。その日は忘れられない一日となる。

 

ユリマ「ユース兄、家帰ったらマリサにちゃんと餌あげなよ」

 

マリサというのはうちでかっている喋る猫である、ユースがある日卵を拾ってきてそこから生まれた

 

ユース「魚わたしときゃ大丈夫だろ。好物なんだし」

 

ユリマ「だめだよー、ちゃんと他のものも食べさせないと」

 

ユースは適当に返事し、それについてユリマが注意する。

 

ユース「喋れるんだから、ちがうのたべたくなったら言ってくるよ」

 

すべてのことに適当にユースは答えた

 

ユリマ「また後ろから頭蹴られるよー」

 

マリサは機嫌が悪くなると後ろから全速力の翼[エーラ]を使い蹴りを入れてくる。後頭部に。これが意外と痛い

 

ユース「それはかんべー……?なんか急に眠気が…」

 

突然眠気がユースとユリマをさそう、周りのユースたちと同じ学校の帰宅途中カガリやアスラたちが突然倒れる。

 

ユース「意識が…」バタッ

 

となりでカユリマも同じく眠気で倒れるのをみたあと倒れた。

 

?「今日こそ、適応者が見つかればいいが…」

 

影から見ていた紫髪の男がそうつぶやいた

 

 

ある地下室

 

(あれ、私どうしたっけ…確か急に眠くなって)

 

ユリマ「んっ…」

 

ユリマはベッドの上で拘束されていた

 

ユリマ「なにこれ….?」

 

ユリマが起きた場所は一つの部屋ベットが二つあり片方は自分が使っており片方はユースが寝ていて、その奥には同級生や自分より下の子供がいた

 

?「ユリマ、起きた?」

 

ユリマに声をかけたのはユリマの友人である金髪の女の子カガリである

 

ユリマ「カガリ?これって一体?」

 

カガリ「私にもよくわからなくて…眠くなって目が覚めたらあなたたち兄妹とアスラと捕まってて」

 

隣を見ると黒髪の男の子アスラがいる。この四人はいつも一緒にいるメンバー。今起きてるのはユースを除く三人。突然扉が開いた。

 

?「起きたか?…」

 

扉が開く音がしてそちらをみるとそこには紫髪の長身の男がいた

 

ヴァーミリオン「俺はグレン・ヴァーミリオンだ。起きたばっかで悪いがこの魔水晶を埋め込みたいんだが」

 

ヴァーミリオンはふところから黒い魔水晶をとりだす

 

ユリマ「埋め込むって…?」

 

ヴァーミリオン「知らないのか、魔法の力を帯びた魔水晶を体に埋め込むとその魔水晶が宿している魔法が使えるようになるんだよ、そしてこれはやっと復元できた古代魔法の一つ『悪魔召喚魔法』別次元からソロモン72柱を呼び出す召喚魔法だ。まあ精霊魔法みたいなもんだ」

 

と長々説明するヴァーミリオンにカルマは叫ぶ

 

ユリマ「そんなもん、埋め込むのいやよ!」

 

グレンはユリマに近づく

 

グレン「拒否権はない。おとなしくしてもらおう、ちなみにうまく適応しなかったらお前は死ぬし、次の実験台が横にねてるお前の兄、また失敗したらお前の友達も実験台になる、頑張れよ?」

 

カガリ「ユ、ユリマに手を出さないで!メテオスター!」

 

星魔法を繰り出すが発動しない。

 

アスラ「くそ、マーズブレイド!…なんで反応しない!!こういう時にはつどうできないなんて…」

 

同じく星魔法を使うが発動しない。必死に動いても鎖で動けない。心配そうにユリマを見つめることしかできなかった。

 

ユリマ「い、いや」

 

ヴァーミリオン「諦めろ」

 

ユリマ「やめて!」

 

ヴァーミリオンは魔水晶を埋め込む

 

ユリマ「っ!…頭に変な図形が…」

 

ヴァーミリオンは椅子に座り別の白い魔水晶を眺める

 

グレン「1分して生きてたら対応したということだ、それまで眠ってもらおう、友達さんもな…」

 

ユリマ「っ………」

 

眠り魔法を使いユリマ達は再び眠りについた

 

ヴァーミリオン「はぁ、いくらマスターの命令とはいえ、自分の娘と同年代の子を実験台にするのはなぁ、ちときついなぁ」

 

とブツブツいいながらでていった

 

数分後

 

ユース「んっ、あれここどこだ」

 

ユリマの次はユースが目覚める、ユースはあたりを見回すと隣にユリマがいるのに気づく

 

ユース「ユリマ!」

 

ユリマのところにユースは行こうとするが拘束されていて近づけない

 

ユース「な、なんだこれ…?」

 

突然扉が乱暴にあき、ビクッとユースは驚く。そこには紫の髪の男がいた

 

 

ヴァーミリオン「お?起きたか」

 

ユース「あ、貴方は?」

 

ユースは恐る恐るきく

 

ヴァーミリオン「俺はヴァーミリオンだ。」

 

グレンはさきほどユリマに言ったことを同じようにユースにいう

 

グレン「ということで、今から古代魔法を宿した魔水晶をお前の体に埋め込んでやろう。しんでないし妹さんは成功したようだぞ?兄妹なんだから期待してるんだ」

 

グレンはユースに近づき白い魔水晶を埋め込もうとする

 

ユース「や、やめろ!」

 

ユースは抵抗するが、子供のユースが敵うはずもなくあっけなく

 

ユース「やめろぉぉぉぉ!」

 

グレンに魔水晶を埋め込められた

 

ユース「…あ、あぁ…」

 

ユリマ「ふぅ、やっとタルタロスのギルドに帰れそうだなぁ、ヴァイスはどうしてるかなぁ」

 

そういいながらユリマの鎖をとき、転送陣を起動させる準備をしていた

 

一分後

 

ユース「はぁ…はぁ」

 

ユースは苦しそうな息遣いをしていた

 

ヴァーミリオン「おお、成功だ。さて眠らせてタルタロスに持ち帰らないと…」

 

 

ヴァーミリオンが眠りの魔法をかけようとすると、ユースの体が光出す

 

ヴァーミリオン「な、なんだ!暴走してるのか?」

 

ユース「……アアア」

 

 

狂ったように発する声に青い髪が黒くなり角が生え赤い瞳、そして手に持つ剣

 

ヴァーミリオン「やばいな…暴走してるな。早く止めないと」

 

そういうとヴァーミリオンの周りに青い炎が出てくる

 

ヴァーミリオン「所詮はガキだ、鎖もあるし、相手にもならな…」

 

ヴァーミリオンは目を疑った。ユースは鎖をひきちぎり、目の瞬きをした瞬間。首に剣を当てられた。

 

ヴァーミリオン「な、なんだと!?」

 

グレンはユースに手も足も出ないじょうたいになった。そしてわけのわからないことを言い出すユース

 

ユース「オレ…イヤ…ワレは魔王[おう]マノオウナリ、ヒレフセニンゲン!」

 

 

ヴァーミリオン「おう?何のはな……がはっ!」

 

ヴァーミリオンの胸を黒い剣が貫く。口から血が出て下は血まみれになる。それを下に叩きつけた。

 

ヴァーミリオン「く…ヴァ…イス…」

 

それ以上喋ることはなかった

 

ユース「……ニンゲンハホロブベキタイショウ、ワレラマゾク二ヒレフスノダ」

 

そこにユリマの声が聞こえた

 

ユリマ「ユース兄…なにを…?」

 

ユース「………はっ!」

 

ユリマの声にユースが我に返り後ろを向くとユースを怯えた目で見た友と妹がいた

 

カガリ「……」

 

アスラ「お前、なにをやって」

 

ユース「俺も…何が何だか…頭の中が真っ白で、変な男が…うぅ、うぁぁあ」

 

一瞬だけユリマは見た。元々青い瞳が片方赤くなっていたのを。その日から俺は友から怯えられ、学校に行くとその日は自分のクラスは必ず早退になり。誰もいないクラスになるという馬鹿げた状態だった。誰も俺を励ますのはいなかった。構ってくれたのは妹くらいだ。しばらくして学校に行かなくなり親も普通に振舞っているものの内心は怯えていたのだろう。こうして俺は心を閉ざした。

 

 

現代

 

ユリマ「本当、あれから何年かな…」

 

ユース「さあね…まあ俺がこうしているのもブリザードやラクサス、ギルドがあったからだ。」

 

ミラは自分の名前が出てこないでラクサスが出てきたのは気に入らなかったがこの空気で何も言えなかった。ユースは話を続けるが内心、なぜミラに誰にも話すことのなかった過去を話す気になったかはわからないが、ミラには知って欲しかったのかもしれない。

 

ユース「あ、そうだ、もうひとつ質問があるんだよ」

 

ユリマ「なに?」

 

ユースが疑問に思っていたバアルという人物?のことだ

 

ユース「そこでずっとたっているバアルってなに?」

 

バアルをユースは指差す

 

ユリマ「ああ、あれは私の魔法、あの時の魔水晶に宿ってた魔法よ」

 

少しユリマが悲しそうな感じがしたが、見なかったことにし、話をつづける。

 

ユース「へー、精霊魔法と違ってカギ使わないんだな?何体契約してるんだ?」

 

ユリマ「?契約ってなによ」

 

さっぱりわからんという顔をしている

 

ユース「へっ?」

 

バアル「私が説明します、精霊魔法を使えるものはこの世界にかなり…いや先日のゼントピアの事件で激減しましたね。ユリマ様の悪魔召喚[デヒルサモナー]はユリマ様しか使えない魔法なので72体呼び出すことは可能です」

 

ユース「7、72体…」

 

ゼントピアの件はユースも知っている。リアルナイトメアという魔法がどうたらこうたらって話だ。それはともかく72体もいっぺんに呼ばれたら世界制服できるんじゃねとか思った。

 

ユリマ「ま、私が呼べる悪魔は8体くらいだけどね…そんな話よりいつまで街にいるの?」

 

 

ユース「え?あーっと今度ギルドで試験があるからその手伝いがあるかなぁ」

 

S級魔導士試験、懐かしく感じるユース。ユースには推薦したい人がいる。もちろんナツだ。

 

ユリマ「へー」

 

ユース「…適当だな」

 

適当な返事に少し腹が立つが昔と変わってなくて少し嬉しかった。マジ涙でそう。

 

ユース「じゃあ、俺達はそろそろ行くよ、領主頑張れよ」

 

ユースは椅子からたちあがる。するとユリマはミラを引き止める。

 

ユリマ「ユース兄は外で待ってて、ミラさんと話があるから」

 

ミラ「へっ?」

 

ミラは変な声をあげユースは部屋から出て行った。ユリマはミラに近づき耳元で

 

ユリマ「ユース兄のこと好きなんでしょ」

 

ミラ「え?いや、えっと」

 

ミラは赤くなった。ユリマはさっきこなでなでのお返しと言いながら笑っていた。

 

ユリマ「鈍感だからねぇ、前なんて私の友達が告白したのになんて言ったと思う?俺も好きだぞ、友達として。だよ?ひどいよねぇ」

 

ミラ「ふふ…」

 

ユリマの話に笑うミラ少し話した後ミラも立ち上がり部屋から出ようとする。

 

ミラ「じゃあ、私もそろそろいくわ」

 

ユリマ「うーん、ユース兄がミラさんのこと好きになれば簡単なんだけどねぇ」

 

ミラ「ふふ…そうね」

 

ガールズトークしてるここに対し外のユースは

 

ユース「遅い…ミラまだかな。」

 

と呟くと扉があき

 

ユリマ「やあやあ、お待たせ」

 

ユース「おそいわ!」

 

と30分まったユースはさっさと歩き出した。

 

ミラ「待ってよ。ユース」

 

ユリマ「またねぇーミラ『姉』!!」

とユリマが手を振り二人も手をユリマにふって帰って行った。ユリマはユース兄も満更でもないような…とか思いながら二人の後ろ姿を見ていた。そしてユリマは自室に戻り机においた手紙をあける。

 

ユリマ「はぁ、結界解除命令か、あと他の町との交流を盛んにしろと……天神玉のことねぇ……」

 

ユリマは手紙を見ながらため息をつく

 

バアル「ふむ、どうなされます?」

 

ユリマ「もう壊されたし今更じゃない?」

 

手紙を引き出しにしまいながらバアルに命令した

 

バアル「それもそうですね。!……では私はこれで」

 

そういうと消えて行った。

 

ユリマ「ふぅ……そういえばマリサどこ?」

 

ユリマは辺りを見回したが誰もいなかった。

 

ユリマ「あと7年か……サタン・ヴァスティア。」

 

机の上の本をペラペラとめくる。止めたページに乗っているのは、角がはえ赤い瞳の黒い剣を持った黒髪の男が描かれていた。

 

ユリマ「継承者の器を探すためのこと。魔王継承式まであと7年」

 

 

 

 

ユース「帰りは電車な」

 

ミラ「アハハ、はいはい」

 

ユースもミラも7年後のこのできごとに巻き込まれるとは思っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!妹やその友達が出た回でした。この三人は当分出ませんが…
大魔導演舞の後のオリジナルストーリーとはユリマが言った、魔王継承編となります。そこで先ほどのら三人もでます。ではまた!誤字、脱字も見落としがあるかもしれないので教えてくれるとありがたいです。
追記、カルマとユリマがごっちゃになってましたが、ただしくはユリマです。最初はカルマでしたがのちに出てくるキャラの名前にしようと思ったのでユリマに変更しました。


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十話 S級魔導士試験開始‼︎

4ヶ月ぶりの投稿…すいませんでした!

ストックがなくなった(元々ストックはあまりなかった)と言うのもありますが、放置もしてました。すいません
の割りには文章力は変わってません。むしろ久しぶりすぎてダメになってるかも。ダメになる要素があるかはわかりませんが!
楽しんでいただけたら幸いです。


 

 

 

エドラスから帰ってきてから数日が経っていた。リサーナが帰ってきてミストガンがエドラスに残るという結果になった。

 

ルーシィ「フンフン、フフーン♪フフフーン♪」

 

ルーシィは風呂に入っていた。

 

ルーシィ「やっぱり、自分ん家は落ち着くなぁ〜」

 

?「いいとこね〜」

 

ルーシィ「でしょ?」

 

謎の声にルーシィは返事をするが少したってしないはずの声が聞こえ勢いよく風呂の方を見るとカナがいた。

 

カナ「私もここに住もうかな〜」

 

ルーシィ「ギャァァァァァアー」

 

カナ「ねぇ、ルーシィ」

 

何事もなかったかのように話をするカナ。それを自分の家だというルーシィをスルーして話を続ける。

 

ルーシィ「ここ、あたしんちなんだけど」

 

カナ「私、ギルドをやめようと思うんだ」

 

ルーシィ「え?」

 

突然の言葉に驚くルーシィそして隣の部屋のユースは

 

 

ユース「今日も平和だなぁ」

 

と言いながらユースは飲み物を口つけると隣の部屋から

 

ルーシィ「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

突然の叫び声にユースは盛大に吹き出した。

 

ユース「ゲホッゲホッ。ル、ルーシィか?」

 

ナツ「ルーシィだな」

 

ハッピー「ルーシィだね」

 

ユースは少し黙って後ろの方を向くと人の家で人の食べ物を食べてる青毛の猫と桜髪の人物がいた。

 

ユース「……なんでお前らがいるんだよぉぉぉおお!!!」

 

ルーシィが妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入ってから半年が経とうとしていた。ギルド内はクエストに行く人たちが多くいつもより騒がしかった。翌日、ルーシィは昨日のことをミラとユースに話していた。

 

ルーシィ「というわけなのよ!ミラさん!カナってば理由も言わないし!」

 

ミラはクスと笑いなにも言わない。するとユースが説明したのだが

 

ユース「大丈夫だ。ん、ほのひきになるとカナはひつもほうやってひひだすからな」

 

ルーシィ「え?なんて?」

 

と途中食べ物を食べながらそう言ったのでまったく聞き取れない内容なのでルーシィが困惑したのでミラがユースを注意しながら説明する。

 

ミラ「食べながら喋らないの、この時期になるとカナはいつもああやって言い出すから」

 

ユースは食べ物を食べながらこくこくと頷いた。

 

ルーシィ「ええ!?」

 

ルーシィは年末に大きなイベントがあるのを知らなかった。このいつもより騒がしいギルドで一体なにがあるのだろうとおもった。

 

ルーシィ「最近、ナツもひとりでクエスト行っちゃうし、何があるんです?」

 

ミラ「直にわかるわよ」

 

ユースはその話を聞きながら、ナツは俺が推薦したし俺がギルドに帰るまでの間に起きたことを解決したりしてたし別にそんな急いでクエストいかなくても決定だと思うんだけどなと心の中でそう思った。

 

そして気になる翌日

 

ギルド内にすごい人数の人が集まっていた。ギルドのメンバーがほとんどいる。そしてカーテンで阻まれたステージ

 

リリー「何の騒ぎだ?」

 

ガジル「さあな」

 

ルーシィ「やっと秘密がわかる〜」

 

ジュビア「ジュビアドキドキします。」

 

最近ギルドにはいった4人は何が始まるのかわからない。ドキドキするといったジュビアはくるっと後ろを向きグレイの方を見てクネクネしながら声を出す

 

ジュビア「グレイ様を見ていると♡」

 

ルーシィ「はぁ……あんた帰れば?」

 

ルーシィの得意な突っ込みが入った。そんなこんなで待っているとカーテンが開かれそこにミラ、ユース、マスター、エルザ、ギルダーツの順でならんでいる。ギルドのものたちが待ってました!と声を出し、マスターはこほんとせきを一つし

 

マカロフ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)古くからのしきたりにより、これよりS級魔導士昇格試験出場者を発表する。そして試験会場は我がギルドの聖地、天狼島!」

 

あたりにオオオオオオオオ!と声が響き、マスターは話を続ける。

 

マカロフ「各々の力、心、魂、ワシはこの一年を見極めてきた。参加者は八名」

 

マスターがユースの方を向きユースがうなずく。手元の紙見て、S級魔導士試験受験者の名前をユースがあげていく

 

1.ナツ・ドラグニル

 

ナツ「おっしゃあ!」

 

ハッピー「やったね!ナツ!」

 

2.グレイ・フルバスター

 

グレイ「やっとこの時が来た」

 

3.ジュビア・ロクサー

 

ジュビア「え?ジュビアが?」

 

4.エルフマン・ストラウス

 

エルフマン「漢たるもの!S級になるべし!」

 

リサーナ「がんばってエルフ兄ちゃん!

 

5.カナ・アルベローナ

 

カナ「……」

 

6.フリード・ジャスティーン

 

フリード「ラクサスの後を次ぐのは……」

 

7.レビィ・マクガーデン

 

レビィ「私とうとう……」

 

ドロイ&ジェット「レビィがキター!」

 

8.メスト・グライダー

 

「メストだ!」

 

「昨年は惜しかったよな」

 

ユースが言い終わる。ここでユースに疑問が浮かぶ「メスト」なんてやついたか?妙に気になった。懐かしい感じはするだけど、最近入ったというイメージしかない……しかしその疑問を頭の片隅において、あとで解決する事にする。

 

ユース「以上の八人だ」

 

ルーシィ「そっかーこれでみんなアピールしてたわけね。あれ……ん?」

 

これがギルドをやめる理由?ルーシィは昨日のミラが言った事を覚えだしてカナの方を見てそう思った。少し離れたところではシャルルの頭の中にはシャルルの能力である予知が発動した。浮かんだのはナツの泣き顔、カナの泣き顔、誰かの手、ユースが怒る場面、そして……-

 

シャルル「!?……今のは誰?」

 

謎の黒髪の男性であった。シャルルの予知をよそにマカロフが話を続ける。

 

 

マカロフ「始めてのものもいるからのう、ルールを説明しとく、ユース全部頼んだ」

 

そう言いながらふぅとため息をつきカウンターの上に腰掛ける。

 

ユース「俺任せですか!?」

 

と驚くユースをよそにミラとエルザが説明してしまう。

 

ミラ「選ばれた八人のみんなは準備期間内の一週間以内にパートナーを決めてください」

 

エルザ「パートナー選択のルールは二つ。一つギルドのメンバーであること、二つS級魔導士はパートナーにできない」

 

マスターはニカっと笑っていて、ユースは驚いてる間に終わってるしと思いしょんばりする。このまま終わるのもいやなのでそのまま先ほどの注意事項の具体的な人を出す。

 

ユース「ま、まあ、俺やミラ、エルザ、ギルダーツさん以外と組んでくれというわけだ」

 

マカロフ「試験内容の詳細は天狼島についたら話すが、今回も貴様らの道をエルザが塞ぐ」

 

ええー!と驚く声そんな中止めを刺すように

 

ミラ「今回は私もみんなの邪魔する係りやりまーす♡」

 

ユース「ここまでくればわかると思うがもちろん俺も邪魔するぞ」

 

ニヤリと不敵な笑みを浮かべるユースやミラの参戦によりハードルがあがりさらに

 

ギルダーツ「ブーブーいうな。S級魔導士になる奴ァみんな通って来た道だ」

 

ほとんどのS級魔導士が参戦するこの状況でS級魔導士がとおざかるとみんなが思ってる中ナツは嬉しがる。

 

ナツ「ギルダーツも参加するのか!!」

 

グレイ「嬉しがるな!」

 

嬉しがるナツを除く七人は試験をより一層気合いをいれS級魔導士になるために試験に挑む

 

 

 

 

試験当日

 

海に漂う‖妖精の尻尾《フェアリーテイル》のギルドマークをつけた船がある。その船には四人の姿が見える

 

ギルダーツ「あっつ……まだ着かんのか?」

 

ユース「あとちょいですから頑張ってくださいよ」

 

天狼島に向かう試験官であるギルダーツ、エルザ、ユース、ミラ。ギルダーツはうちわをパタパタさせながらつぶやいた。

 

ギルダーツ「お前は氷の魔導士だし、暑さなんてあんま感じないしなーいいなーその体質。」

 

ユース「はいはい、じゃあ凍っててください」

 

ギルダーツ「え?」

 

ギルダーツを魔法で凍らせたが、すぐにクラッシュでギルダーツは破壊してしまう。

 

ギルダーツ「殺す気か!?」

 

ユース「それぐらいで死にませんでしょうに」

 

ミラ「ついたわよー」

 

ユースとギルダーツが「アホ!」「バカ!」なんて言い合ってるうちに天狼島についたことをミラが伝え、エルザが降りる準備を始める。

 

エルザ「遊んでないで早く降りる準備をしろ!」

 

ユース&ギルダーツ「はい……」

 

少し怒鳴られ二人はしゅんとした。早々に降りて歩き出した。

 

天狼島

 

ユース「右からA.B.C.D.E.F.G.Hか……」

 

少し歩いてついた場所は8つある洞窟。手元の地図を見ながらつぶやく。地図にはギルダーツ、エルザ、ミラ、ユースに激闘の字。二つの道が繋がっている先に闘の字が書いてある場所が二つある。

 

ミラ「AとCとEとGは激闘、それ以外は闘だね」

 

地図を見ながらそういう。最高で6人、最低2人か……

うん。とりあえずミラ、顔近いやめて。

 

エルザ「私はAだ」

 

ギルダーツ「俺はEだ、じゃ、そういうことであと二つは、()()でじっっっっっくり!決めてくれ!」

 

ビューンと走っていった二人をミラとユースは見つめてた。二人という部分を強調したことにユースは意図に気づき腹が立ったと同時にちょっと嬉しかったりはしたが腹立つのは変わらない。尊敬する人物ではあるがそれとこれとは話は別

 

ユース「まったく……ミラはどうする?」

 

ミラ「そうねぇ…んーGにいくわね」

 

ミラはGの方へ歩いて行き洞窟の前で振り向き満面の笑みで

手を振りながら

 

ミラ「がんばろうね〜」

 

そう言い走って行きユースもBの方へ歩いていった。

そこから数十分後に試験者がやってくる

 

 

ユース「……もうちょっと話してればよかったかな」

 

ユースはBの洞窟で少し大きい岩の上に座り10分も前の事を虚しく一人つぶやく。

 

ユース「さて、そろそろかな……」

 

ユースが若干の魔力を感じ取り洞窟の入り口がある方向を見ると

 

?「誰が俺の相手をしてくれるか、楽しみだぜ。ギヒ」

 

?「私が試験者だってこと分かってる?」

 

奥から聞いた事ある二人の声が聞こえてくる。ユースはニヤリと笑い

 

ユース「この声は……ガジルとレビィか」

 

と呟いた。ユースの言う通り現れたのはガジルとレビィ。

ガジル「ギヒッ、ユースが相手か?腕がなるぜ」

 

ガジルがコキコキと手を鳴らしながらそういう

 

レビィ「ユースなんてギルダーツの次に強いんだよ!大丈夫!?」

 

レビィはそんなガジルを心配するがガジルは大丈夫大丈夫と言いユースの方へ近づく。ユースは岩から降り、ユースとガジルは少し笑い魔法を繰り出す。

 

ユース「氷竜の」

 

ガジル「鉄竜の」

 

ユース&ガジル「咆哮!!!!」

 

両者の咆哮がぶつかり煙が巻き上げる。それを利用しガジルが走り出し煙が消え始める頃にユースに向けて腕を下ろす。戦いが始まりレビィは木の陰にかくれる

 

ガジル「鉄竜剣!」

 

それを紙一重でユースはよけ、返しに魔法を放つ

 

ユース「氷竜剣!」

 

氷でできた剣。それをガジルは鉄竜剣でガードする。しばらく剣のやり合いを続ける。鉄を氷でガードするあたりユースの氷はそうやわじゃない。

斬りかかっては防がれることを繰り返していたが、ユースが少し後ろに下がる。

 

ユース「こんなもんか?ガジル!氷竜剣・双牙!」

 

もう一本剣を作り出し、激しい剣撃をガジルにくりだす、ガジルは鉄竜剣でガードするがユースは隙を狙い足で腹の辺りを蹴り飛ばす

 

ガジル「ぐっ、まだまだだ!!」

 

吹っ飛んだガジルは中で回転して体勢を立て直しユースに向かい走り出し技を繰り出す。

 

ガジル「鉄竜槍・鬼薪!」

 

ユースはその槍を自分の剣で全て払う。ガジルは負けじと槍を突くスピードを上げるがユースは全て払う。その様子を木の後ろで見ているレビィは不安になる。

 

レビィ「ちょっとやばいかも……全部はらってる。」

 

そんな心配をレビィは抱いた。レビィもガジルの援護をしたいものの手を出す隙がない。ガジルの攻撃は当たらなくユースは後ろに大きく飛ぶ。

 

ユース「そんなものか!ガジル!」

 

ガジル「言ってろ!鉄竜剣!鉄竜棍!鉄竜槍!」

 

試すような感じでユースは叫ぶ。ガジルは走り出しユースに剣、棍、槍の順番で魔法を繰り出すが全て氷竜剣ではらうか、よけるので攻撃がまったく当たらない。だが全ての攻撃を受けてたので氷の剣はもろくなっていく。

 

ガジル「よし、このまま続ければ……鉄竜の咆哮!」

 

ガジルは最後に後ろへ飛び咆哮を繰り出しユースは避けずにとどまった。その際に魔法陣が少し笑っていたユースを包んだのをレビィは見た。ガジルから見たら直撃したように見えた。

 

ガジル「やったか!?」

 

ユース「いや……まだだ。」

 

咆哮で起きた煙の中から出てきたのはゴットメイクを使った、ユースが出てきた。

 

ユース「ゴットメイク……アテナの絶対防御のアイギスの盾だ。」

 

絶対とは限らないけどと付け加え得た。ユースは盾でガジルの咆哮を防いだ。そのあとアイギスの盾をしまい、ユースは笑う

 

ユース「この技、どうにかして見せろよ!」

 

ニヤリと笑い手を横に出したユースは大きめの魔法陣を形成しそこから巨大な槍が出てくる。

 

ガジル「嘘だろ……あれはでかすぎる……」

 

あれを形成するのにどれくらいの魔力を使ったんだとガジルは思う。大きさは馬鹿でかい。とりあえずでかい。そして何よりユースの本気である神の造形魔法を全く使わせなかった事がガジルにとって一番悔しかった。

 

ガジル「これがS級魔導士というわけだ」

 

そう言いながらフッと笑った。

 

ユース「滅竜奥義!砕氷戦神槍![さいひょうせんじんそう]」

 

どんなものも砕く大きい神の槍。ガジルが思った通りユースはこれを大量にある自分の魔力を半分も使い作ったのだ。ガジルもユースも勝負がついたと思ったその瞬間

 

レビィ「固体文字(ソリッドスクリプト)!アイアン!」

 

ユース「やばっ、避けれな……」

 

ガジルに集中しすぎて思わぬ攻撃に対処できずユースの頭上に鉄が落ちてきてそのまま気絶してしまった。持ち主のいなくなった槍は消えてしまう。なんともまぬけである。ガジルがレビィの元に歩く

 

ガジル「おい、小さいの。ユースが頑丈なやつじゃなかったら死んでるぞ」

 

レビィ「つ、つい。でもあんな槍が当たったらガジルでも」

 

ガジル「俺は頑丈だからいいんだよ」

 

納得はいかんが。ま、勝ったからいいかと呟やきながらガジルは歩き出す。それを追いかけるようにレビィも歩き出した。

 

Aの洞窟

 

エルザ「終了だ」

 

ジュビア「つ、強い……」

 

Aではエルザがジュビアとリサーナとぶつかり手加減なしの戦闘でエルザの勝ち。

 

 

Eの洞窟

 

ナツ「ま、参りました……」

 

ギルダーツ「……見事。勇気を持って立ち向かうことは俺は咎めたりはしない、しかし抜いた剣を鞘に納める勇気を持つものは殊の外少ない。」

 

ふぅと一呼吸おきギルダーツはさらに話を続ける。ナツは本気を出したギルダーツに挑もうとしたが怖くて攻撃することができなかったのだ。

 

ギルダーツ「……恐怖は()では無い。それは己の弱さを知るということだ。弱さを知れば人は強くも優しくもなれるS級には必要なことだ。お前はそれを知った。合格だ。またいつでも勝負してやる。待ってるぞ、ナツ」

 

Eではギルダーツは戦闘で勝ちはしなかったもののナツは突破した。ここでナツは涙を流し恐怖と勇気を知る。

 

B、Dの洞窟

 

ルーシィ「もしかして勝った?」

 

BとDではルーシィのアクエリアスでフリードとビックスローはのびてしまい戦闘続行不可能でルーシィ、カナの勝ち

 

アクエリアス「ルーシィィ!これからデートだ。ぜっったい呼ぶなよ!じゃあな!」

 

ルーシィは帰っていくアクエリアスに勢いよく、はい!と返事をしいなくなると先に進んだ。二人がいなくなるとビックスローが起き上がり、フリードも起き上がった。

 

ビックスロー「これで良かったのか。」

 

フリード「あいつらには借りがある。それに大事なのは

妖精の尻尾(フェアリーテイル)であることだ。ラクサスは帰ってくる。」

 

ビックスロー「……そうだな」

 

BとDはルーシィ、カナとフリード、ビックスローと戦闘。フリード達のバトル・オブ・フェアリーテイルの件のことがあったので手加減をしルーシィ、カナの勝ち。

 

FとHではグレイ、ロキとメスト、ウェンディと戦闘。あっけなく戦闘が終わりグレイ、ロキの勝ちという結果になっていた。レビィたちが洞窟を抜けると。

 

 

 

 

ルーシィ「レビィちゃん、突破したんだね!」

 

カナ「おめでとう」

 

 

ロキ「ユースに勝ったんだね……」

 

ルーシィとレビィが笑いながら抱き合う。するとマスターのマカロフが歩いてきた。

 

マカロフ「さて、これで全員そろったかな?」

 

マカロフが突破理由を述べていく。ナツがギルダーツを突破した事を言った際にグレイが衝撃を受けた。その後グレイがジュビアがいない事に気づき落ちたのかと呟くとマサロフ、ぐもっとした顔で話した

 

マカロフ「二人は手の抜けない女騎士に当たってしまった…」

 

グレイ「……あ〜あ」

 

名前は言わなかったがその場の全員が緋色の髪の女騎士を思い浮かべた。さらにエバーグリーンとエルフマンがいない事も気づきみんなが当たってない人を考えると消去法で行くと残るは……

 

ルーシィ「ミ……」

 

カナ「ミラ・ジェーン……」

 

レビィが憐れみガジルは自分なら勝てたと豪語した。するとGの洞窟からエバーグリーンとエルフマンが出てきて皆が驚いた。

 

エルフマン「ちょっと待て、俺たちも姉ちゃん倒してきたぜ。」

 

マカロフ「なんと、あのミラを!?」

 

ハッピーがどうやって突破したか聞いたが二人ははぐらかした。マカロフが一つ咳をし突破チームを発表する。

ナツ&ハッピー。グレイ&ロキ。ガジル&レビィ。ルーシィ&カナ。エルフマン&エバーグリーン。この5組が二次試験に挑む事になる。

 

 

そこから数十分後。天狼島ベースキャンプにて

 

エルザ「何!!?エルフマンとエバーグリーンが結婚!?」

 

ミラ「……で動揺した私に一撃を食らわしてくれたの」

 

ミラが頬をさすりながらそう言った。Gの洞窟ではこういう結末だった。エルザが式はいつだーとか色々と聞いてきた。ミラが動揺させるための作戦だろうと話した。

 

エルザ「本当に作戦なのか!?」

 

ミラ「さすがにあの二人はないかな?だって二人が結婚して子供ができたら……」

 

ミラは二人の子供を思い浮かべ顔を手で覆った。想像したものがあまりにもあれだったのだ。エルザが考えようによってはかわいいぞと、地味なフォローしてくれたが微妙だった。椅子に座っていたリサーナはお似合いだなと思い、ジュビアは顔を赤くしていた。ふとリサーナがフリードたちがいないのに気づいた。

 

リサーナ「そういえば、フリード達は?」

 

エルザ「ギルダーツと一緒にギルドに戻った。ユースは……見てない。そういえばメストとウェンディもいない」

 

未だに来ていない三人を気にする。メストの事に関して、リサーナが2年間の内に入ったんでしょと聞いた。エルザとミラはメストの事がよく思いだせず何もわからず曖昧な答えしか出てこなかった。するとジュビアが立ち上がりウェンディ達を探してくるといった。そしてエルザもエプロン脱いでついてくることになった。

 

エルザ「ならば私も行こう、ミラとリサーナはここにいてくれ」

 

ジュビア「……」

 

グレイ様の応援に行こうと思ったのにと頰を膨らませながらそう思った。

 

 

この時、天狼島の上空で闇ギルド、バラム同盟の一角。悪魔の心臓、グリモアハートの飛行艇が飛んでいた。その内部の椅子に座る眼帯をしたじいさん。

 

?「ついにこの時が来たか。伝説の黒魔道士ゼレフ、復活の日。鍵は全て我が手中にある。我々がゼレフの中にあるものを目覚めさせるのだ」

 

広間のようなところに何人もの人が集まる中一人の女性が話す。グリモアハートの一員、ウルティアである。

 

ウルティア「ただし一つ問題があります。今やフィオーレ最強の座につく魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)。バラム同盟の一角、六魔将軍を破ったギルドの一つ」

 

六魔将軍(オラシオンセイス)妖精の尻尾(フェアリーテイル)青い天馬(ブルーペガサス)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)化け猫の宿(ケットシェルター)の連合軍で退治されたギルドの一つ。ウルティアの言葉に対し「たいしたことない」と話す長髪の男性。グリモアハートのザンクロウ

 

ザンクロウ「そんな奴はヨォ、オレっちがぜんぶはいにしてやるからよう!ウハハハハ」

 

?「うるさいわよ、黙ってなさい」

 

ザンクロウ「わるい、わるい、姐さん」

 

ザンクロウに姐さん言うな!と言いながらザンクロウに蹴りを入れた紫髪の女性ヴァイス。この他にもヤギの姿をしているカプリコ。巨体を持つ華院=ヒカル。メガネっぽいのをしているラスティーローズ。マントを羽おる少女、メルディ。その他大勢のグリモアハートの団員がいた。そして眼帯をした爺さん。この人がグリモアハートのマスター。マスターハデス

 

ハデス「面白いでないか。今宵は悪魔と妖精の戯れ、食って誇るか食われて散るか。決戦だ妖精の尻尾よ。すでにアズマは入り込んでいる。さあ行け!」

 

それを合図に天狼島に乗り込んでいった。

 

場所は変わり森の中で第二次試験である初代ギルドマスターメイビスの墓を探すレビィとガジル。

 

ガジル「んだよ!この試験つーのはヨォ!道を選べだの墓を探せだの」

 

レビィ「あーうるさい」

 

ガジル「ユース以外にもサラマンダーやエルザを殴れるっつーから」

 

戦いたいだけのガジルにとって第二次試験はあまりにもつまらないものだった。レビィが頬を膨らませ

 

レビィ「私のことはどうでもいいわけぇ?」

 

ガジルは違うと否定はするがレビィが戦うことばかりで私のことなんかと言いかけたところでガジルがレビィの頭をポンポンしながら話す

 

ガジル「構って欲しいのか、ちいせぇ奴、だったら俺とまともに戦えるくれー強くなってくれよ」

 

レビィが少し黙ったあとガジルに聞こえない声でどうせ私は…弱いわよ、小さいわよと呟いて突然走り出した。

 

レビィ「もう知らない!ガジルのバカ!」

 

ガジル「んだと、コラァ!」

 

レビィが走り出しガジルは1人になってしまった。

 

ガジル「なんなんだよ、あいつ……」

 

ガジルはレビィが向かった方向に歩き始めた

 

ガジル「……」

 

ガジルは歩きながら昔レビィとドロイとジェットに攻撃。そしてギルドを破壊したことを思い出した。その事件が解決したあとの言葉を。「私はきにしてないよ」なんだかんだであの時この言葉に救われた。何か気持ちがもやもやしてきてガジルはレビィを探すために走りだした。

 

ガジル「あぁ、くそっ……どこいったんだよ」

 

なかなか見つからずイライラしていると少し遠くの方でレビィの声がしたので走り出した。

 

 

 

 

レビィ「……」

 

なによあいつちょっといい奴になったと思ったのに……やな奴……大嫌い!なんて考えながら闇雲に走っていた。走っていると草むらから音がしたのでふりむいた。

 

レビィ「ガジル?」

 

そこから現れたのは鶏に似た人と鎧を着た犬らしき人でレビィにいきなり斬りかかってきた。レビィはそれを間一髪で尻餅をつきながら避けた。

 

レビィ「な、何!?あんたたち……」

 

そう言うレビィを後ろから鶏が手を地面に押し付け拘束するそれを鎧のきた犬が斬りかかる

 

鎧犬「まずは1人」

 

レビィ「いやぁぁぁあ」

 

その状況に駆けつけたガジルが間に合い腕で受け止めた。

 

ガジル「ちいせぇと探すのが大変なんだよ」

 

レビィが視線を横にずらすがガジルが話を続ける

 

ガジル「だからオレから離れんじゃねぇ」

 

レビィは胸に手を当て嬉しそうに頷いた。

ガジルはレビィに襲い掛かってきた二人の事を聞く。鶏の首と鎧にある紋章は

 

レビィ「グリモアハート!闇ギルド最強のギルドがなんでこの島に……」

 

 

聖地天狼島への侵入者。悪魔の心臓、グリモアハート。

だがこの時フェアリーテイルにさらなる事が起きようとしていた。

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。はい。
S級魔導士試験が始まりました!また投稿が遅れるかもしれませんが楽しんでいただけたら幸いです。
今後の展開は
S級魔導士試験→大魔闘演武→魔王継承→タルタロスの順番になります。いつ終わるのやら…
追記 新キャラの説明してませんでした。ヴァイス・ヴァーミリオンです。名前を見れば正体わかる人もいるかもしれません。初代マスターメイビスとは若干関係してます


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十一話 鉄の魂.氷の怒り

どうも、お久しぶりです…スズです
まあ相変わらずの文章力です、努力はしてますがなかなか良くならないものです…たのしんでいただけると幸いです。


悪魔の心臓(グリモアハート)が出現してから数十分後。気絶していたユースが目を覚ます。

 

ユース「頭痛いな、鉄がぶつかってよく生きて入られたなぁ」

 

頭をさすりながら洞窟の出口を歩き出す。そこで上空に赤い信号弾が打たれたのに気づく。赤い信号弾の意味は敵の襲撃の合図だ

 

ユース「どこのどいつの仕業だよ。うちに手を出すとは」

 

ユースはニヤリと笑い走り出した。

 

ユース「いい度胸だ!」

 

 

 

 

時は戻り悪魔の心臓(グリモアハート)2人と遭遇したガジルとレビィ。レビィの頰には汗が滴る。

 

レビィ「どうするのガジル」

 

ガジル「S級の仕事にはアクシデントつきもの。このくらいのアクシデントを排除できなきゃ、S級の資格もねぇと言えるな」

 

手のひらに拳を叩きつけ笑う。そしての二人を狙った人物の名前は鶏の方がカワズ、犬の方はヨマズ。

 

レビィ「でも私たちがバラム同盟の一角に独断で手を出すわけには……」

 

いくら闇ギルドといってもギルド間抗争条約であるギルド同士の抗争は禁止されている。これは闇ギルドも対象である。レビィがそう言うとヨマズが笑い出す

 

ヨマズ「これだから正規ギルドは!規則規則!息がつまるのう!」

 

カワズ「戦争にルールはないペロン!」

 

戦争という言葉に反応するガジルとレビィ。レビィは目的を聞くヨマズは攻撃をしながら答えた。

 

ヨマズ「ここにいる妖精を狩る事なり!」

 

ヨマズの魔法が辺りに轟音を鳴り響かせる。この魔法はレビィと同じ魔法で東洋の固体文字(ソリッドスクリプト)である。この音がなる中でカワズは攻撃してくる

 

レビィ「ガジル!ガジルってば!」

 

ガジルに知らせようとするがヨマズの魔法で声がかき消され聞こえていない。レビィは攻撃が当たる前にガジルを引っ張りなんとか危機を脱する。避けられたカワズは振り返り卵を口から出す

 

カワズ「エッグバスター!」

 

卵の弾丸のようなものは拳に変わり二人に攻撃する。なんとかよけようとしたが当たってしまう。騒音のせいでガジルは足音が聞こえず避けるのに手こずる。するとレビィが魔法を繰り出す。

 

レビィ「固体文字(ソリッドスクリプト)!サイレント!」

 

轟音を出してた轟の字とsilentの字が打ち消し合い普通に戻る。

 

ヨマズ「拙者の文字と打ち消しあったのか!」

 

ガジル「聞こえた!そこだ!」

 

ガジルは音がした方に攻撃をし見事にヨマズに当たる。カワズは先ほどど同じようにエッグバスターをくりだすがレビィのファイアにより焼けて消える。

 

ヨマズ「おのれぃ!」

 

剣に文字を乗せガジルに攻撃する。その攻撃は鉄の鱗を軽々と切りつけ、レビィの方もカワズが卵の量を増やしファイアで燃やしきれずこうげきをうけてしまう。劣勢であった。追い討ちをかけるように貫の字を乗せたヨマズの攻撃をガジルは受けてしまい地面に膝をつく

 

ヨマズ「暗黒剣……」

 

レビィ「い、いや……」

 

ガジルにヨマズがとどめを刺しにくる

 

ヨマズ「鳴咬!」

 

ガジルは避けれずに受けてその場に倒れる。元々ユースとの戦いで魔力は全快ではなかった。レビィはガジルの名を呼びながら駆けつける。

 

ヨマズ「この程度の奴等ばかりなら本体が上陸する前に全て片付きそうだ」

 

 

ガジルが声を振り絞り尋ねる。

 

ガジル「ほ、本体だと……?」

 

ヨマズ「我がギルド、グリモアハートの全部隊なり」

 

それを聞いたガジルはレビィに逃げるよういう。ただの戦争ではなく想像を超えた自体になると予想して知らせるためにレビィを逃がす事にした。

 

レビィ「で、でも私」

 

ガジル「この事を一刻も早くみんなに知らせろ!こんな奴等俺一人で十分なんだよ!」

 

ガジルはそう怒鳴りながら言う。レビィは迷ったが走り出して知らせに行った。ヨマズが行かせまいと攻撃しようとしたがガジルがそれを阻止する。

 

レビィ「ガジル!」

 

ガジル「何してやがる、早く行け!」

 

ガジルは急がせる。突然鉄の塊がガジルの目の前に現れる

 

レビィ「お願い、死なないで」

 

ガジルは、おうと返事をし鉄を食べ始める。ヨマズは一人逃したと言うがカワズの方は狩る楽しみが増えると特になんとも思ってはいなかった。ガジルは地面に拳を叩きつけ喋る

 

ガジル「妖精の尻尾と全面戦争か?似てるな……あの時に」

 

ガジルたちファントムロードがフェアリーテイルを襲った時に味わった気分。ナツに言われた一言。

 

妖精の尻尾に手を出した事が間違いだったな!

 

 

 

ガジル「てめえらも同じ気分を味わえるぜ」

 

 

ガジルはそう言い咆哮をくりだすがヨマズが防の字で防ぐ

カワズの攻撃があたり次にヨマズの攻撃をくらう。二対一で不利ではある。

 

ガジル「オレの鋼鉄がテメェのなまくらなんかに負けるかよ!」

 

ヨマズ「ぬぅ」

 

ガジルの攻撃をヨマズは防御する。カワズが卵を吐いてくるが鉄竜剣でそれをカワズごと切りつける、その攻撃でカワズは戦闘不能。ガジルがカワズに攻撃したその隙にヨマズがガジルを剣で貫く

 

ガジル「ま……負けられねぇ」

 

ヨマズ「コイツ……」

 

ガジル「俺は負けられねぇ!!」

 

ガジルは思い出す、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入る事になった日を、鉄を食べているときに話しかけてきたマカロフ。ジュビアが入ったと知り腹が立った。そしてマカロフはギルドに誘ってきた。

 

ガジル「オ、オレはあんたのギルドを壊したんたんだぞ?」

 

マカロフ「そんな事はもうえーわい」

 

ガジルは下を向き続ける

 

ガジル「あんたの仲間を……キズつけた」

 

そう言った瞬間ガジルの背後にとてつもない魔力を感じる。妖精の尻尾(フェアリーテイル)マスターマカロフの巨大な魔力を

 

マカロフ「それはたとえどんな事があろうとも許さん、だが……やみにおちようとする若者を放っておいたとなればワシは自分をもっと許せなくなるだろう」

 

ガジルに手をマカロフは差し出す

 

マカロフ「これは『救い』ではない、明日への道標、進むか止まるか、決めるのは自分自身じゃ」

 

 

ガジルは差し伸べられた手をとりこうしてここにいる。

 

ガジル「オレは!」

 

ガジルは貫いた剣をおる

 

ガジル「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だぁーーーっ!」

 

手を合わせガジルは叫び叩ききる

 

ガジル「滅竜奥義!業魔・鉄神剣!」

 

ガジルは倒れてしまうが、ヨマズとカワズを倒した。するとガジルの名を呼びながらエルザとジュビアと合流したレビィがやってきた。

 

ヨマズ「ぬはは、もう終わりだ………時期に本体が到着する。拙者が足元にも及ばぬ魔導士たちがやってくるぞ、煉獄の七眷属」

 

ジュビア「七眷属……!?」

 

エルザ「試験は一時中止だ」

 

エルザは赤の信号弾を打ち上げる。その島にいたもの全てがそれを見た。

 

 

 

 

ユース「あれから歩き回ったがナツたちしか会わなかったな」

 

歩き回っていたユースはナツたちと会った。黒髪の男性にあった事と緊急時の集合場所へ向かったようだ。赤い信号弾が上がってから時間がかなり経っているのだが一度海岸の方で大きい爆発があったのでそちらに向かう

 

ユース「なんにもないといいが……」

 

 

 

 

 

ジュビア「エルザさん、これからどうします?」

 

エルザ「とりあえず、ウェンディとメストを探そう。ユースは一人でも大丈夫だろう」

 

ガジルとレビィはベースキャンブにいきエルザはいつもの鎧に換装しヨマズに目的を聞いたが答えなかったのでおもいっきりエルザが殴ったら簡単に答えたがその口から出た物は驚くものだった。

 

ヨマズ「ゼレフだ、伝説の黒魔導士ゼレフ。この島にゼレフがいる」

 

ゼレフは何百年も前の人物そしてジェラールが復活させようとしていた人物。その人物は400年生きていたと言うのだ。だが今は眠っている状態らしく目を覚ました時世界が完全なる闇へとそまるという。

 

エルザ「バカな事を、ここは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の聖地、妖精の加護で包まれたこの島で狼藉を働くつもりか」

 

ヨマズ「直に到着するマスターハデス直属の煉獄の七眷属を甘く見ないほうがいいぞ、そして一人はすでにこの島にいる。七眷属だけではないお方ももう一人すでにいる」

 

これを聞いてジュビアとエルザは驚いた。

 

 

 

 

ユース「確か……この辺りで」

 

爆発があった海岸へやってきた。再びナツ達がいるのが見え走ってナツの方向へ向かった。

 

ユース「ナツ!何があった?」

 

ナツ「ユース、悪魔の心臓(グリモアハート)にウェンディ達がやられた」

 

実はユースは悪魔の心臓(グリモアハート)の傘下の闇ギルドを50近く潰した事もありその報復だとその時は思った。これは七眷属のアズマの仕業だと言う。

 

ユース「くそ、ギルドに手を出すとは……」

 

するとリリーがある事に気づく

 

リリー「あれはなんだ?」

 

それは無数の人々が落ちてくる、どれも弱いが数が多い。ユースは本体を叩く事にし七眷属を探しに行く事にした。クラインの一族はユリマもだが魔力を感じ取れる。だが誰の魔力かはわからない。とりあえず大きな魔力が森の方に二つあるので向かう

 

ユース「ナツ!一人でいけるか?」

 

ナツ「よゆーだ!ここは任せとけ!」

 

頼んだとナツにいってユースは走って行った。戦っている中で敵の出した炎の魔法を飲み込みナツは魔力を回復する。ハッピーも俊敏さを生かし倒していた。

 

ナツ「火竜の翼撃!」

 

翼撃であらかたかたづくとある人物が現れた。その人物はザンクロウと呼ばれる七眷属の一人であった。

 

ザンクロウ「おめえらの敵う相手じゃねぇってよ、ここはオレッチで十分だ、おめえらはゼレフ探しに行きなって」

 

「コイツものすごくつよくて……噂に聞く火竜(サラマンダー)ですよ」

 

そういい失礼しますといって離れようとするとザンクロウが怒鳴り声で待てと止めた。その怒声にビクッと部下は驚く

 

ザンクロウ「今『強ぇ』っていったのか?ア?俺たちが最強のギルドなんだってばよぉ、悪魔の心臓(グリモアハート)に弱者はいらねぇ!ウヒヒヒヒヒ!」

 

自分の魔法の黒い炎で仲間を攻撃したナツはそれに怒り攻撃しようとしザンクロウが先に攻撃してきた。

 

ナツ「俺に炎は効かねぇぞ!」

 

吸い込もうとするナツにウェンディが嫌な予感がしダメだと止める。予感が的中しその炎はナツには食えない炎だった。

 

ナツ「く、食えねぇ、なんだこの炎は!」

 

ザンクロウ「頭が高えってよ、竜狩りごときが」

 

炎が爆発しナツを襲った。炎の滅竜魔導士が食えない炎。その正体は

 

ザンクロウ「ウヒヒヒ…竜の炎の上をいく()の 炎を食うつもりかい、バチ当たりだって、てめぇの魔法とは格が違うんだって、こっちは神殺し、滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)だぜ」

 

滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)。神を殺す魔法を習得した人物であった。

 

 

 

 

リサーナ「うあっ」

 

ミラ「きゃあ」

 

ベースキャンプ近くにいたミラとリサーナは七眷属の一人アズマとたたかっていた。

 

アズマ「子供や女ばかりではまるで力が出せんね」

 

リサーナはミラにサタンソウルを使うよう促すが魔力の消費が激しく何回もできない状態だった。

 

アズマ「姉妹?お前はあのミラジェーンか!?」

 

リサーナ「ミラ姉が本気になればめちゃくちゃ強いんだから!」

 

アズマは本気になった魔人と手合わせを願うがミラは黙ったままである。ミラはアズマがとてつもなく強いと分かりリサーナに逃げるように話す。アズマはため息をし話し出す

 

アズマ「こんな事はしたくないのだがね」

 

アズマが手を挙げるとツタがリサーナを捕まえ180の数字がつく

 

ミラ「リサーナ!」

 

アズマ「3分後、大爆発を起こす、おっと余計な力は外から加えんほうがいい、ときたければ俺を倒す事だ」

 

ミラは振り返り卑怯者と叫ぶ、アズマは魔人と呼ばれたミラと戦えるのならなんでもするという。ミラはサタンソウルを使う、魔力が少ないため速攻で片付ける。ミラの蹴りがアズマにあたる

 

アズマ「これだ、この感覚……最高だね」

 

飛ばされたと同時にアズマは手を挙げた、爆発が起きミラが攻撃を受ける。チラッとリサーナの方へミラが見る。残り113秒。

アズマの木でミラの手足を拘束し木を爆発させるが当たる前に逃げた。アズマとミラが殴りあう

 

ミラ「リサーナを解放しろ!」

 

アズマ「強い!やはり強い!これほどの高揚感は久しぶりだね」

 

ミラは再びリサーナの方を見る。残り62秒

 

アズマ「何をよそ見してるのかね!バーストクロウ」

 

攻撃を受け負けじとミラは反撃するが木で周りを囲み守った。そしてまたリサーナの方向を見る。残り24秒

 

アズマ「さすがだ、もっと楽しもうミラジェーン」

 

ミラは時間がなく焦っていた。魔力が全開ならばともかく今の魔力じゃ相手が強すぎて勝てない。リサーナの方を見ると時間もない。ミラはリサーナの方へ行きサタンソウルを解除する

 

リサーナ「ミラ姉!」

 

アズマ「なにをするつもりかね!」

 

アズマがもっと本気を見せてくれと言うがミラはそれを無視しリサーナに話し出した。

 

ミラ「悔しいけどあいつを倒すだけの魔力が残っていない、今の私には無理だわ」

 

リサーナ「え?」

 

この間にも刻々と時間は迫る

 

ミラ「でも私は信じる、あいつを倒せる人が必ずギルドにいるって信じてる、だからお姉ちゃんは降参しちゃうけど……心配しなくていいわ」

 

リサーナは涙をながし、アズマはミラのとった行動を理解した。ミラはリサーナをかばおうとしてるのだ。そして爆発が起きる

 

ミラ「あなただけは二度と死なせない」

 

リサーナ「ミラ姉ーーーー!!!」

 

爆発が収まり煙がなくなると倒れたミラがいた。リサーナは無事であった。

 

リサーナ「ミラ姉……やだよ、ねぇ起きて……」

 

ミラが起きなくてリサーナは涙を流した。アズマはそれを見て振り返りその場から立ち去ろうとした時、顔に氷の刃がかすり血がつたう

 

「……ミラに手を出しといてただで返すと思ってんのか?七眷属!!」

 

声をした方をアズマはみた。リサーナも同じように見てそこにいたのは今まで見た事のないくらい怒っているユースで、身には禍々しい魔力をまとっていた。ユースは歩き出す

 

ユース「リサーナ……ここから離れろ」

 

そう言われリサーナはミラ連れて離れた。ユースは姿を変え現れたのは鎌を持ち黒いマントをつけたユース

 

ユース「冥界神ハデス……俺が地獄に連れて行ってやるよ、クソ悪魔」

 

アズマ「これは……強者に出会えたな、まさかユース・クラインに会えるとは……」

 

ユースは鎌を握りしめアズマにせまる、アズマは木を巧みに動かしユースへ攻撃するがすべて鎌に切り落とされる。ゴットメイクはその神が得意とする武器も経験がなくとも扱える。

 

アズマ「さきほどの魔人も強かったが、お前も最高だ。ユース・クライン……チェインバースト!」

 

木に捕まったユースにせまる爆発だがユースはツタで捕まってる手のひらに黒い玉を出現させ魔法を唱える。

 

ユース「死の領域……」

 

ユースのあたり一帯を黒い瘴気が広がるそれに触れたもの全てが木は枯れ石は消滅し動物たちは死んでいく、爆発も消滅しユースを抑えていた木も枯れ脱出する。アズマはそれを後ろにひたすらさがり続けた。途中でその瘴気がとまり死ぬ事は免れた。

 

アズマ「制限はあるようだ……」

 

そうつぶやきアズマが前を見るといたはずのユースが消えており後ろを向くとユースが鎌を構えアズマに迫っていた

 

ユース「終わりだ!!デス・サイズ」

 

「させないわよ」

 

突然した声に驚く、それと同時に振りかぶった鎌が氷の壁に遮られた。ユースは後ろに下がりアズマとその隣にいた女性を睨みつけた。

 

アズマ「邪魔をしないでくれ、ヴァイス」

 

ヴァイス「これは私の獲物よ、わかるでしょ?」

 

アズマはああと納得はしたがしぶしぶといった感じで森の奥に入っていった。ユースは逃すまいと追いかけようとしたその瞬間ゴットメイクがとけた

 

ユース「ゴットメイクが……」

 

ヴァイス「そりゃ、当たり前でしょ、さっきの魔法かなりの魔力使うしそれにあなたここにきた時点で魔力がはんぶんもなかったじゃない、それじゃすぐに解けるわよ。そうでしょ?アテナリアのユース・クライン。探したわよ」

 

どこかでアズマとの戦い見ていたのだろう。魔力の事を考えず我を忘れて戦っていたのだ。死の領域の代償は大量の魔力だ、ユースの魔力は今は空に近いだろう。そしてアテナリアと言われ驚いた。

 

ユース「なぜ俺を探してるんだ」

 

ヴァイス「私の名前はヴァイス・ヴァーミリオン。いろいろと聞きたい事があってね。グレン・ヴァーミリオン……覚えてる?」

 

ユース「っ!?」

 

ユースがゴットメイクを手に入れる事になったきっかけであるグレン・ヴァーミリオンを知る人物が目の前に現れユースは驚きを隠せなかった。

 

 

 




ガジル活躍回でした。次回はユースメインですね。
ここまで見ていただきありがとうございます!
誤字、脱字があったらいってくれると助かります…


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