ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍 (夢の翼)
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タイトル通り設定です


主人公:兵藤一誠

 

 

年齢:17歳

 

 

種族:人間

 

 

神器:黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)

 

 

 

 

最強の神滅具》の、黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)の現所有者。10年前に神器が覚醒しそれ以来姉である刹羅の笑顔を守る為、聖槍を手に取る。堕天使側のアザゼル、悪魔側のサーゼクスから四大魔王とその眷属、そして天界側のセラフとは顔見知りで一応何処にも属してはおらず、あくまで依頼という形で三大勢力とは協力関係という形でいる。姉の刹羅を守る為ならどんなことだってする覚悟が出来ている。そして異世界から受け継いだ『妖精三大魔法』という超魔法を扱う事が出来る。

 

 

 

 

 

禁手:|極夜なる天輪聖王の輝廻槍《ポーラーナイト・ロンギヌス・チャクラヴァルティン》

 

 

本来の禁手は真冥白夜の聖槍(トゥルー・ロンギヌス・ゲッターデメルング)だが、一誠の刹羅を守るという想いと願いで進化した禁手。その為、アザゼルには『亜種の禁手』と認識している。槍そのものに変化はないが、一誠の背後に神々しい輪後光が生まれ、ボウリング球大の球体が7つ出現する。『七宝』と呼ばれる7つの球体1つ1つに神器としての能力を付加させている。

 

 

輪宝(チャッカラタナ) 相手の持つ武器を破壊し、更に球体を槍状にして相手を貫く。相当な手練れでないと対抗できない。

 

 

女宝(イッティラタナ) 女性の異能を一定時間、完全に封じ込める

 

 

馬宝(アッサラタナ) 任意の相手を転位させる。

 

 

珠宝(マニラタナ) 襲い来る攻撃を他者に受け流す。

 

 

象宝(ハッティラタナ) 足下に球体を置き、飛行能力を得る。自分以外のものを浮遊させることも可能。

 

 

居士宝(ガハパティラタナ) 光輝く人型の分身を生みだし、従える者を作り出す

 

 

将軍宝(パリナーヤカラタナ) 球体そのものを対象に直撃させ、破壊する

 

 

 

 

 

技:黄昏の聖矢(トゥルース・インビジブル)

 

 

聖槍を弓と矢と半分にして扱う超長距離狙撃型の形態。この形態時では矢は一発しか打てず神を葬る事は出来なくなるがどの種族に対しても直撃を喰らえば一瞬で消滅してしまう威力には変わりない。直撃は避けてもあらゆる異能といった力を消滅させてしまう。インビジブルを受けた者は決して二度と異能が戻る事はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前:兵藤刹羅

 

 

年齢:18歳

 

 

種族:人間

 

 

神器:赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

 

 

 

 

 

一誠の実の姉で今代の女性赤龍帝。今まで普通の人間として生きて来た為、戦闘能力は愚か、ゼロに近く何より誰も傷つけたくないという戦いを拒む性格の上、歴代の中でも最弱の赤龍帝になる。自分が知らない所で一誠がどんな風に過ごしてきたのか、どんなに一誠が自分を守る為にどれだけの犠牲を払ったのかを彼女はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前:無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)

 

 

通称:オーフィス

 

 

種族:ドラゴン

 

 

 

姿は黒い髪に黒い瞳、ゴスロリ風のファッションを着ている幼女。その正体は世界最強のドラゴン。嘗ては『禍の団』というテロリストのトップだったのだが一誠と出会い彼の進む道に興味を持った彼女は以後、『禍の団』を放置。今は一誠が神器所有者を集めた隠れ家で過ごしている。因みに黒いドラゴンのヌイグルミは一誠が手作りで作ってくれたものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

名前:カラワーナ

 

 

種族:堕天使

 

 

 

駒王町で自分達に外となる神器所有者を秘密裏に始末していた神を子を見守る者(グレゴリ)所属の中級堕天使。赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を宿していた刹羅の始末に失敗したドーナシークを下級であるミッテルトと共に応援で駆けつけたが、一誠の放った黄昏の聖矢(トゥルース・インビジブル)の効果によって堕天使としての力を失い、雄一、永遠に生きられるだけの寿命と堕天使の翼だけが残る様になる。それ以降は兵藤家のメイドとして一誠達と行動を共にすることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精三大魔法

 

一誠が一度迷い込んだ世界である少女から受け継いだ三つの超魔法。

 

 

 

 

妖精の法律(フェアリーロウ)

 

術者が敵と認識した者のみを不可避の聖なる光で攻撃する超上級魔法。ただし、術者が本心から敵だと認識しなければ攻撃対象にならない。

 

 

 

妖精の輝き(フェアリーグリッター)

 

太陽・月・星の光を集め、凝縮させてから敵に放つ超高難度魔法。その破壊の閃光は敵が存在することすら許さないとまで言わしめるほどの威力。

 

 

 

妖精の球(フェアリースフィア)

 

ありとあらゆる悪から仲間を守る絶対防御魔法。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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設定2

設定2です。


名前:龍崎和也

 

 

年齢:17歳

 

 

種族:人間

 

 

神器:魂狩りの操り人形(ソウルイーター・マリオネット)

 

 

容姿:インフィニット・ストラトスの織斑一夏

 

 

 

 

元『禍の団』の元英雄派の構成員。小さいころに家を出て放浪していた時にはぐれ悪魔『バイザー』に襲われた際に神器が覚醒しバイザーをマリオネット化し人形を増やしていく際に『禍の団』の構成員に勧誘され参加。後に一誠と出会い英雄派の構成員とオーフィスと共に『禍の団』を脱退し現在は今の『禍の団』の行動を監視している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神器:魂狩りの操り人形(ソウルイーター・マリオネット)

 

 

所有者:龍崎和也

 

 

 

 

 

本来は相手の動きを封じ力を吸収する拘束系神器の一つだったのだが、和也の願いにより能力が変化したイレギュラー神器。最悪の神器であり人を冒涜する神器とも呼ばれており、生き物に対しては有効だが生き物ではないものを操る事は出来ない。

 

 

 

 

 

 

能力1:不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)

 

 

目には見えない不可視の操り糸を指から放ち相手の動きを封じる能力、拘束されている間は同時にその生物の力も封じられてしまう。

 

 

 

能力2:魂の糸(ソウル・ストリング)

 

 

青白く燃え上がる糸を放ち対象の生物の魂を傷を与えずに体から抜き取る能力。

 

 

 

能力3:生命の操り人形化(マリオネット・ブレイク)

 

 

魂を抜き取った生物の体を生きた人形にさせる能力。マリオネット化した生物は所有者の生きた人形として永遠に操られる。現在『人形化』《マリオネット》した数は500体を超えており殆どが女性。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

禁手:生きた人形達の城世界(マリオネット・ボーガー・ワールド)

 

 

マリオネット化した生物達がずらりと並んだ何処かの豪邸の様な部屋が広がる世界で簡単に言うとFateの様な固有結界の様な禁手。禁手化の間、所有者の周りにマリオネット化した者全ての力を自身の力として操る事が可能になる。例えば神器所有者をマリオネット化した場合、その所有者が持っていた神器を扱うことが出来るということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前:アザゼル

 

 

種族:堕天使

 

 

 

堕天使側の総督で人一番の神器マニアであり、一誠の友人。

 

 

 

 

 

 

名前:サーゼクス・ルシファー

 

 

種族:悪魔

 

 

 

冥界を収める現四大魔王の一人で紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)という異名を持つ。一誠と出会ってからは毎日夜に兵藤家へと訪れていた。リアスには一誠とは親友関係であることは教えてない

 

 

 

 

 

名前:グレイフィア・ルキフグス

 

 

種族:悪魔

 

 

 

サーゼクスの女王(クイーン)であり銀髪の殲滅女王(クィーン・オブ・ディバウア)の名を持つグレモリー家のメイドでありサーゼクスの妻。彼女が最初に一誠と出会った人物であり、まだ小さかった一誠を少しの間だが戦う為の強さを教えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前:ジャンヌ

 

 

年齢:不明

 

 

種族:人間

 

 

神器:聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)

 

 

 

ジャンヌ・ダルクの魂を受け継ぐ女性であり神器、聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)の所有者。元英雄派の構成員だったのだが一誠と出会い『禍の団』を脱退。現在は一誠が作った隠れ家でそこで住む神器所有者たちに料理を作ろうと勉強している

 

 

 

 

 

 

名前:ヘラクレス

 

 

年齢:不明

 

 

種族:人間

 

 

神器:巨人の悪戯(バリアント・デトネイション)

 

 

 

ギリシア神話のヘラクレスの魂を受け継ぐ巨漢で、神器、巨人の悪戯(バリアント・デトネイション)の所有者。元英雄派の構成員だったが一誠と出会い『禍の団』を脱退。現在は世界各地を旅している

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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旧校舎のトゥルー・ロンギヌス
第一話 最強の聖槍


うううううううううううううううううううううううううううううううう……ウルトラマンッ!!ヘヤ!!!


 

 

 

――――――――俺は姉ちゃんを守りたかった。姉弟とか異性とかそういうのじゃない―――――

 

 

 

 

 

 

――――――――黒い髪を揺らしながら威風堂々としてなかきゃいけない、それが―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ――――――――俺の憧れた・・・・姉ちゃんなんだ―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

 

第一話『最強の槍』

 

 

 

 

 

 

 

兵藤一誠は一見普通の高校生。駒王学園に通う2年生であり、家族と一軒家に住む。ごく普通の家庭に住み、朝ご飯を食べては制服に着替える。鞄を肩で背負っては普通に、高校に通っている。

 

「「お、一誠!」」

 

「よぉ、松田、元浜」

 

彼は自身の悪友である二人に軽く手を上げて挨拶をする。いつもと変わらない日々、一誠は自分の席につき鞄を置くとふと窓の外を見る。そこには多くの人だかりが出来ていた、主に女子生徒でその女子生徒達がいる中を一人の女子生徒が通る。

 

「相変わらず、綺麗だよなぁ~お前の姉ちゃん」

 

「あぁ・・・そうだな」

 

黒く艶がついた髪を下で束ね鞄を両手で持っている。容姿はそれには似合わずまさに絶世の美女そのものであろう。いずれもグラマラスで妖麗な魅力を醸し出している。その美女は一誠の実の姉である兵藤刹羅その人だ。刹羅は『学園の2大お姉さま』と呼ばれるリアス・グレモリーと姫島朱乃と同じくアイドル的存在であるが、刹羅は他の生徒の視線から逃げる様に早足で校舎の中へと入って行く。

 

「やっぱグラマラスで美人だよなぁ…。お前の姉ちゃん…」

 

「気持ちいいだろうなぁ~あれ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

両手で双眼鏡を構えレンズを覗いていた松田と元浜が刹羅の顔や胸などを凝視しながら露骨な会話をしていた。当の一誠は刹羅が校舎の入って行くのを見届けると今度は蒼い空へと目を向ける。

 

「一誠ってさ、姉ちゃんに異性として見た事ないのか?あんなに美女でグラマラスな体してるのに」

 

「いや、見てない」

 

「何故だ!?何故異性として見ないんだ!?俺だったら絶対見るぜ!」

 

「松田の言う通りだっ……俺だって!」

 

「いや、異性として見たらアウトだろ?色々な意味で」

 

一誠は教室の時計を見るとHRの時間が来ていた。鞄の中の教科書や筆記用具などを机の上置き机の中へ入れると、二人に席につけと言うと二人はそのまま自分の席へと戻って行った。一誠は担任が来るまでずっと窓の外を見つめる

 

「・・・・・・・・・」

 

学園ではアイドル的存在で勉強ができて、周りに優しい姉、『彼女の弟』という以外何にもない自分。女子生徒達からは刹羅と関係を持ちたい時だけ一誠に頼みに来ては一誠には何の興味を示さない。女子生徒達から見ては一誠は『兵藤刹羅のおまけ』としか見られていたい。だが一誠はそんな事は気にしていなかった。、憧れの存在である姉には罪はないのだから。

 

「俺は姉ちゃんを、ただ影の中で見守るだけでいい。それだけでいい」

 

一誠はふと鼻で笑うと窓を閉めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあまたな一誠」

 

「おう、じゃあなお前ら」

 

時間は進み放課後となった学園から校門へと向かって行く生徒達。その中を松田と元浜は一誠に手を振って見送ると一誠は校門の前にある壁に体を預ける

 

「イッセ~」

 

すると一誠の前に刹羅が手を振って走って来る。一誠は刹羅を視線で捉えると体を起こす

 

「はぁ・・・はぁ・・・待った?」

 

「いや、俺もいま来た所だから」

 

一誠は刹羅にそう言うと刹羅は一誠の手を握りしめそのまま校門を出ようとする

 

「じゃあ帰ろ?イッセー」

 

「・・・・・うん」

 

少しばかり刹羅から手を握られ顔を赤くする一誠。一誠は刹羅に連れて行かれる形で学園を後にした。

 

「ねぇ、イッセー。今日は何にしようかな?」

 

「俺は姉ちゃんがつくるものなら、何でもいいよ」

 

「それじゃあ、困るよ~!」

 

まるで夫婦の会話の様に二人は話していた。すると一誠は何かに気付いた、まるで誰かに見られている様なそんな視線を

 

「イッセー?」

 

(この気配・・・・堕天使か、それも一人)

 

一誠は目を鋭くさせ辺りを見渡す。後ろを振りかえると何かが隠れたのを見つけた

 

(まさかこんな時間に来るなんてな、姉ちゃんに宿っている神器に気づいたってところか)

 

”自分に宿っている神器”の方には特殊な暗示をかけているため気づかれていない様だが、暗示をかけていない刹羅の方はバレバレであった。すると刹羅は何かを思い出したのか声を上げる

 

「あ!そうだった、野菜買うの忘れてた!ごめんねイッセー、ちょっとスーパーに行ってくるね!」

 

「ちょっ!姉ちゃん!!」

 

刹羅はその場から猛スピードでスーパーへと走って行った。一誠が気づいたときには既にそこには刹羅の姿はなかった。そしてさっきの気配を出していた奴も既に気配が消えていた。恐らく刹羅の後を追ったのだろう

 

「・・・・下級堕天使如きが調子に乗るなよ」

 

 

ドゴッ!!!

 

一誠が立っていた道路が大きく亀裂が入りまる。それと同時に一誠の体からまるで怒りを表しているのか、体から聖なるオーラが漏れ出す。

 

「・・・・・・・・・・」

 

そして一誠の周りに黄金の光が集まり、その光が一本の黄金に輝く槍を形成した。一誠はその黄金の輝きを放つ槍を右手で掴むとその場から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・遅くなっちゃったな~」

 

一誠を置いていった刹羅は一人日が暮れ暗くなった道を片手で持った買い物袋を持って走っていた。少し休憩と近所の公園のベンチに腰を下ろす。

 

「イッセーも連れて行けばよかった」

 

するとそんな独り言を話している刹羅の前に黒い人影が現れる。

 

「兵藤刹羅だな?」

 

「ん?」

 

刹羅の前に黒いコートに黒い帽子を被った全身黒尽くめの男が現れた。男は刹羅にそう聞くとニヤニヤと歪んだ顔で刹羅を見る

 

「あ、あの…どちらさまでしょうか?」

 

その瞬間。男は右手に何かを創り出すとそれを刹羅目掛けて投げて来た

 

「っ!?キャ!」

 

刹羅は間一髪それをかわし地面へと倒れ込む。そして今まで自分が座っていたベンチの方をに目を向けると、そこには大きい穴が空いたベンチが写っていた。それを見て刹羅は男に恐怖心を抱いた

 

「ほう、外したか。まぁいい、どうせ死ぬのだからな。狩りは楽しんでこそ面白い」

 

「い、いや……っ!」

 

刹羅はすぐさま逃げようと足を動かそうとした瞬間、自身の足に何かが突き刺さった。

 

「いっ…!いたい…!」

 

足には光輝く槍の様なものが突き刺さっていた。槍はすぐさま霧散し男は手にもう一本の槍を出現させる。刹羅は誰かに助けを呼ぼうと大きな声で「助けて!」と叫ぶが誰も来なかった。

 

「残念だがこの公園には人除けの結界を張っている。いくら助けを呼ぼうとしても誰も助けは来ない」

 

「そ、そんな……」

 

男は背中に黒い翼を展開しその場から浮遊すると槍を構える

 

「恨むならその身に宿す神器を憎むのだな、女」

 

刹羅は足を引きづりながら男から逃げようとする。だが激しい痛みが刹羅を襲い意識が途切れそうになっている

 

(か…えらなくちゃ…いっ…せーの所に……わたし…の)

 

刹羅のそんな姿を見て男はまたしてもニヤニヤと表情を歪ませる

 

「さらばだ」

 

そして男は槍を刹羅目掛けて投げつけた。槍は一直線に刹羅へと向かって行った。だが

 

 

 

 

 

 

その槍は刹羅の前に現れた一本の黄金の槍によって相殺された

 

 

 

 

「なっ!!!?」

 

「え・・・・・・?」

 

男と刹羅の間に突き刺さっている一本の槍。神々しく黄金の光と共に輝くその槍は光の粒子となって消えると、暗闇から誰かの足音が聞こえて来た

 

「何者だ!!」

 

暗闇から出て来たのは駒王学園の制服を来た一誠だった。一誠の姿を見て刹羅は驚いた

 

「イッセー?」

 

「ごめん、姉ちゃん。遅くなっちゃって」

 

一誠は刹羅をお越し傍にあった木に刹羅をゆっくりと下ろす

 

「い、イッセー・・・逃げよ?今ならきっと」

 

「大丈夫だよ、姉ちゃん。俺がやっつけてやるからさ」

 

「でも・・・どうやって!」

 

一誠は笑顔で刹羅の頭を撫でると刹羅から離れ男の前に来る。男は不機嫌な顔つきで一誠を睨み付けて来る

 

「貴様、あの時の人間かまさか・・・いや、貴様からは神器の反応はなかった!」

 

「そんな事どうでもいいだろう―――――――――お前は此処で”聖槍”の糧になるんだからな」

 

すると一誠は学ランを脱ぎ捨て、左腕を真横に出す。すると公園全体から黄金の光が現れる。神々しく美しいその光は刹羅を魅了させ男は何が起こっているといった顔をする、そしてその光は徐々に一誠の出した右腕に集まって行き形成していくと。一誠の右手に黄金に輝く槍が現れた。軽く回し槍先を男にに向ける。その槍の輝きを見た途端、男は驚き零下に下がるが如く表情が戦慄に満ちた。

 

 

「なっ、なんだと…!?ま…、まさかそれは……いや、ありえない……!?こんな子供に……こんな人間如きに……!?」

 

『何故そんなものを』と問われるだろうと、一誠には関係なかった。一誠はそんな男の顔を見て不気味な笑みを浮かべる

 

 

「…さぁ俺達の戦争(デート)を始めよう、クソ堕天使」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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第二話 聖槍と龍

はい。第二話です!凄く早いですがあの幼女が出ます!!皆の大好きなあの幼女が!!


では、どうぞ!


 

ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

第二話『聖槍と龍』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神器の中でも神を屠ると言われる『神滅具』、その始まりたる最強の神滅具。従来の順位では神滅具の中でも最上位とされ。あのイエス・キリストを貫いた伝説の槍。『聖遺物』の1つである、その神器の名は。

 

 

黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)っ!!?」

 

 

伝説の槍を持った一誠を堕天使ドーナシークはすぐさま逃げようと結界を解き夜の空へ消えようとする。その槍は神を絶対に葬る事が出来き、一突きされただけでも葬られてしまう程の威力を持つ。だが逃げようとするドーナシークを一誠が逃がす訳がなかった

 

「はっ!!!?」

 

ドゴっ!!

 

ドーナシークの直ぐ後ろに聖槍を肩に担いだ一誠が空中で浮遊していた。一誠はニタっと笑うと聖槍でドーナシークの腹を叩き付け、ドーナシークを地上へ落とした。一誠はゆっくりと着地しドーナシークが落ちた場所へ歩いていく

 

「ゴハっ!…ゲホっ!!」

 

「・・・・・・」

 

一誠は目の前で咳き込むドーナシークを弱い者を見る様な眼でドーナシークを見下げる。ドーナシークは後ろに立っている一誠を睨み付ける。それを見た一誠は腰を下ろし創り笑顔でドーナシークを見る

 

「どうした?堕天使の下っ端さん。そんな怖い顔してさ」

 

「き、貴様…俺にこんな事して……ただで済むと…!」

 

「俺は自分の大切な家族を悪の天使から守ったんだ。これは、いわゆる『正義』って奴だろ?」

 

「きさm―――――――」

 

ザシュっ!!!

 

ドーナシークが光の槍を出そうとした瞬間、槍で光の槍を出そうとした左腕を目にも止まらなぬ速さでドーナシークの左腕を切り落とした。斬られた所から血が吹き出しドーナシークに激しい痛みが襲う

 

「あ、ごめん。手が滑った」

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!う、腕がっ…!俺の腕がぁぁぁぁっ!!!」

 

一誠は何食わぬ顔で痛みに襲われ悲鳴を上げるドーナシークを槍を担いでみる。その光景を見た刹羅は一誠のその姿を見て驚愕していた

 

「い、イッセー……?」

 

「……ごめん、姉ちゃん。後で詳しい話をするからさ、少しの間だけ我慢しててくれ」

 

刹羅の恐れた顔を見て優しく声を掛ける一誠。すると夜の空から新たな堕天使が二人現れた。どちらも女で一人は元が大きく開いた黒のボディコンスーツを身にまとった青髪の女性とゴスロリ服を着た金髪ツインテールの少女だった。一誠はそれを見て少しその場を離れる

 

「ドーナシーク!?……貴様かドーナシークをやったのは!?」

 

「ふん……」

 

「っ!?……まさか、あの槍は…聖槍っ!!?」

 

「何だと!!?馬鹿な、この街に神器所有者は一人だったはずだ!!」

 

二人もドーナシークと同じく顔を顔を青くし一誠を恐れた眼で見て来る。一誠は内心で(いいこと考えた)と槍の槍先をドーナシーク達に突き付ける

 

「死にたくなかったら、とっとと失せろ」

 

「……ミッテルト、ドーナシークを運ぶぞ」

 

「ちょ!逃げるの!?」

 

「あの槍は危険すぎる!…それにあの人間は私達じゃ手に負えない」

 

「……わかったわよ…おい人間!てめぇは私達が必ず殺してやるからなぁ!!」

 

「ご自由に」

 

一誠はただそれだけ言うとカラワーナとドーナシークを担いだミッテルトは翼を広げ逃げていく。だが一誠はそれを見た瞬くもニタァと口を吊り上げる

 

「気が変わった」

 

一誠の右手に黄金の光が集まるとそこに黄金の弓が出現した。同時に聖槍も短くなり長さは矢のサイズと同じくらいに小さくなると一誠は弓を構える

 

「い…イッセー?何を……?」

 

「姉ちゃんを傷つけて、殺そうとした連中だ。生かして返すわけにはいかない」

 

短くなった聖槍に螺旋状に光が矢先を覆い尽くす。そして一誠は矢をゆっくりと指で引き矢先をカラワーナ達に向ける

 

「穿て、黄昏の聖矢(トゥルース・インビジブル)

 

 

ビシュンっ!!!

 

「っ!!?」

 

矢となった聖槍は光の矢と姿を変えビームの様に早くカラワーナたちへ向かって行くと、途中で気づいたのかカラワーナは咄嗟にミッテルトとドーナシークから離れた。だが光の矢はカラワーナの右足と左腕を持っていき地上へ落ちミッテルトとドーナシークは光の矢に飲み込まれ消滅した。

 

「へぇ…インビジブルをかわしたか」

 

「うっ…ぐぅ……あぁ…!」

 

仰向けになって右足と左腕がないカラワーナが血だらけとなって倒れていた。一誠は聖槍を肩にトントンと数回叩きながら倒れて血だらけとなっているカラワーナを見下げる

 

「や…約束が……ちがう……!!」

 

「お前らが言えたことじゃねぇだろ?、なに都合のいい時だけその言葉が出てくるんだか」

 

一誠は槍先をカラワーナに向ける。

 

「今度は外さない」

 

「くぅ…!」

 

そして聖槍を上へ上げ振り下ろそうとした瞬間。刹羅が片脚を引きずりながらカラワーナの前に倒れ込んできた。それを見た一誠は聖槍を振り下ろすのを止める。

 

「イッセー!もうやめて!!!……これ以上必要ないでしょ!?」

 

「……何言ってるんだよ、姉ちゃん。そいつらは姉ちゃんを殺そうとして来たんだよ?そんな危ない奴らを・・・・・」

 

「私は……もうこれ以上…誰かが傷つく姿は……もう見たくないよっ!!」

 

「兵藤刹羅……」

 

刹羅は両手を広げてカラワーナを守ろうとする。一誠は刹羅のその行動を見て聖槍を背中に背負うとポケットに手を突っ込む。

 

「……わかったよ、姉ちゃんがそういうなら。……でも堕天使、もしお前が姉ちゃんを傷つける事があったら他の堕天使より先にお前を殺す。いいな?」

 

「……わかった、約束する」

 

一誠は治癒の魔法で刹羅の足の傷を治し刹羅は右足と左腕のないカラワーナを肩を持ち腰に手を回しカラワーナと一誠と共に公園を出ようとする

 

「大丈夫?」

 

「……問題ない」

 

カラワーナは刹羅から顔を逸らし顔を赤くする。一誠は辺りを警戒しながら公園を出ようとした所で公園に赤い魔法陣が現れる

 

「……余計なのがきたか」

 

「あれは…グレモリー家の紋章…!」

 

赤い魔法陣が眩しく光を上げるとその魔法陣から紅い髪の美女が現れた。刹羅と一誠はその顔を見覚えがあった。その人物は。

 

「リアス・グレモリー先輩か…やっぱり」

 

「初めましてかしら、兵藤一誠くん。そして兵藤刹羅さん」

 

「ぐ、グレモリーさん?……何で?」

 

「姉ちゃん、此奴と違ってあの人は悪魔だ」

 

「あ、悪魔?」

 

一誠は聖槍を背中から取るとリアスを警戒する。リアスは一誠の聖槍を見て驚愕する

 

黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)!?まさか……あなたが今の聖槍の所有者だっていうの?」

 

「あぁ、その通り」

 

聖槍から放たれる聖なるオーラにピリピリと肌で感じるリアスは自身の滅びの魔力の塊を創り出し警戒してると一誠の携帯に着信音が鳴った

 

「……もしもし」

 

取り敢えず左手で携帯をとり電話に出る。

 

『イッセー。我、イッセーと遊びたい』

 

「・・・・・・・・」

 

ある小さな子からの電話で顔から大量の汗が流れ出す。一誠は取り敢えず「……ちょっと待ってろ」と少し震えた声でそう返すと電話を切り携帯をポケットの中へ入れる

 

「イッセー、今の誰から?」

 

「……ちょっとめんどくさい”ゴスロリ幼女”からの電話。気にしないで」

 

((いや、気になるよ!(だろ!)))

 

カラワーナと刹羅は震えた声でそう喋る一誠を見てツッコム。一誠はクルクルと聖槍を回しはじめ聖槍を下へ突き刺した。するとそこに黄金に輝く魔法陣が展開し一誠達はその光に包まれていく

 

「じゃ、そう言う事でバイ!」

 

「ちょっ!待ちなさい!!」

 

リアスが止める前に一誠達は光の中へ消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園から離脱した一誠達は自分達の家の前に転移した。刹羅はカラワーナを抱え一誠は聖槍を消し家の方を見る。家にはまだ帰ってきてもないのに明かりがついていた。

 

「あれ?何で家の電気が」

 

「・・・・・・・・」

 

一誠は恐る恐る玄関のドアノブに触れる。そして恐る恐るドアを引くと

 

 

ガチャ

 

「あ、空いてる」

 

「・・・・・・・」

 

一誠はそのままゆっくりドアを引き玄関を開けると、そこには黒い髪に黒い瞳、ゴスロリ風のファッションをしている幼女が黒いドラゴンの可愛くデフォルメされたヌイグルミを抱えて立っていた。

 

「イッセー、久しい」

 

「……おう」

 

キラキラとした目で一誠を見上げるゴスロリ幼女。刹羅とカラワーナはポカーンとした表情で刹羅が恐る恐る一誠に聞く

 

「い、イッセー、その子とは知り合いなの?」

 

「……知り合いも何も友達だよ、ちょっと変わった友達」

 

ゴスロリ幼女はヌイグルミを自身の後ろ首にくっつけると一誠の体を上をよじ登って行き一誠の肩に乗るとヌイグルミを自身の頭の上に変えた

 

「我、此処。お気に入り、えへん」

 

「か、可愛い……!」

 

「はぁ~」

 

一誠はその体制のまま刹羅とカラワーナの方を振り向き

 

「こいつはオーフィス。またの名は無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)、一応世界最強のドラゴンだ。見た目はこうだけど」

 

「我、オーフィス。ブイ」

 

オーフィスと名乗った幼女は一誠の頭の上から小さい手でピースを取った

 

 

 

 




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第三話 聖槍と裏の世界

第三話です。ではどうぞ!


 

 

 

       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

              第三話『聖槍と世界』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから一誠は裏の世界の事と神器の事を刹羅に説明した。最初は半信半疑で聞いていたも堕天使というカラワーナの姿や自分を襲った黒尽くめの男の事を思い出し刹羅は一誠の話を受け入れた。テーブルには一誠とその膝に乗って足をバタバタさせているオーフィス、刹羅。そして向こうのソファーで右足と左腕に包帯を巻いたカラワーナが寝そべっていた。

 

「じゃあ、グレモリーさんはその…悪魔なの?」

 

「そっ。因みに彼女の近くに居た姫島先輩や木場、そして塔城も皆悪魔。後は~生徒会もだったかな」

 

「……もう驚かないよ、何だか頭が痛くなってきた」

 

「姉ちゃんにはちょっとキツかったかな?」

 

一誠は頭を抱えている刹羅を見て苦笑する。人間にとってファンタジーの中の存在が実は実大してるなんて聞かせれたら誰もが頭を抱えるだろう。

 

「一誠の…そのセイクリッド・・・ギア?だったかな、一誠のはどんな力を宿してるの?」

 

「・・・・姉ちゃんはイエス・キリストって人は知ってるよね?」

 

「う、うん・・・・」

 

一誠はオーフィスを隣の椅子に移し椅子から立ち上がると左手に聖槍を出現させる、コンっと聖槍を立たせる。

 

「これが、あのイエス・キリストを貫いた伝説の槍で神を絶対に葬る神殺しの槍、黄昏の聖槍(トゥール・ロンギヌス)・・・・」

 

神々し光を放つ黄金の槍、刹羅はその槍を見て驚いた。ソファーに寝そべっているカラワーナも改めてその槍を見て恐怖を抱く。

 

「一応、聖遺物(レリック)の一つだから信仰が深い人が見ると危ないから、一応姉ちゃんも気を付けな?」

 

「う、うん…わかった」

 

刹羅はキラキラとした目で聖槍を眺めていたので直ぐに聖槍を消す。そして今度は刹羅の番だった。

 

「さてと、次は姉ちゃん番だ」

 

「うん。でも、どうすればいいの?」

 

「自分が一番強いものをイメージすればいい、例えは〇めはめ波とか」

 

「…そんなイメージでいいの?」

 

「うん、割と簡単だと思うから」

 

刹羅は「よし…!」と何故か目を瞑り気合いを入れ始めるた。まず両手首を合わせて手を開いて、体の前方に構える。

 

「か…」

 

腰付近に両手を持っていきながら深く意味を込めた様な声を出す

 

「め…」

 

すると手に赤白い光の塊が現れる「あれ?まさか」と肩にオーフィスを乗せながら何かを察知した一誠。

 

「は…め…」

 

 両手を完全に後ろにもっていて、溜めにより気が満ちた状態。そして気功波として両手から対象に向け……放った!。

 

「波ーーーー!!!」

 

 

 

バシュュュュュュュュュュュ!!!!

 

バキャャャャン!!!

 

 

「「「・・・・・・」」」

 

突き出した両手から赤白いビームが放たれた。ビームは一気に家の天上を突き破り夜の空を赤白い光が流れ星の如く飛んで行った。家の天上が半壊し一誠の顔の上半部分が黒く染まった。

 

「はぁ…はぁ…っこれが私の神器?」

 

ビームを放った後の自分の左腕を見るとそこには綺麗な緑色の宝玉が埋め込まれた肘から下の先を覆い尽くす赤い籠手があった。

 

「……リアルで見ると何かジミだな」

 

半壊した天井から差し込む月の光を見ながら一誠は一人驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、刹羅は部屋に戻り寝床に着きカラワーナは空き部屋だった部屋にカラワーナはそこで寝る事になった。

 

「・・・・・・・・」

 

一誠は修復した屋根の上で一人聖槍を肩に置き空を眺めていた。胡坐をかいている一誠の足の上には穏やかな寝息を立てているオーフィスがヌイグルミを抱いて寝ている。

 

「全く、変わらないなぁ」

 

寝息を立てているオーフィスの頭を優しく撫でながら、夜の空を見つめる。月の光で神々しく輝く聖槍が気持ち良さそうに光る。

 

「……姉ちゃんが今代の赤龍帝かぁ……運命ってのはやっぱり残酷だ」

 

『悪かったな』

 

「……へぇ、もう意識が目覚めたのか。赤い龍の帝王」

 

その声の正体は刹羅に宿った神器、そして一誠と『神滅具』の名を持つ『赤龍帝の籠手』に宿る『二天龍』の一角であるドライグだった。オーラで感じたのか直ぐにその声がドライグである事に気づいた。恐らく神器を通して意識だけを一誠の聖槍を通じて語り掛けてきているのだろう。

 

『まさか今回の宿主が、今代の聖槍使いの姉とは』

 

「何だ、嫌だったか?」

 

『いや、別にそんな事は思っちゃいないさ……それよりも俺はお前がオーフィスと一緒にいることに驚いている、静寂しか興味がなかったあいつが静寂以外に興味を持つとはな』

 

「……静寂なんてものよりも皆と楽しく過ごした方が楽しいだろ?」

 

『…まぁそうだな……だが、ドラゴンの力は人や戦いを引き寄せる。相棒は見た限り好戦的ではなく非好戦的な性格だ。いつどんな輩が相棒を狙うか分からんぞ?』

 

「その為の神器だ。俺が居る限る姉ちゃんは俺が守る、どれだけの犠牲を払っても守ってみせる……例え覇輝(トゥルース・イデア)を使ってでも」

 

『今のお前を『聖書の神』の遺志が……お前を死なさせないと思うが』

 

「……まぁだろうな、あの人が絶対に俺を生かせるだろな。俺随分と気に入られているし」

 

聖槍が一誠に返事をしてるのか聖槍が小さな輝くを放つ。

 

『……それじゃあ。俺も戻るとしよう、また明日話そう兵藤一誠』

 

「おう、またな」

 

それからドライグの放つオーラが消えドライグの意識は神器へ戻って行った。一誠は肩にかけている聖槍に手を取る

 

「俺の寿命残り僅か……この短い命の間に何としても…姉ちゃんを絶対に守る力が必要だ」

 

自分にはなかったものを刹羅は持っている。自分が欲しかったもの全てを刹羅は持っている。なら自分がやる事は決まっている。刹羅が持たなかったもので刹羅の全てを守ろうと

 

 

 

 

「姉ちゃんだけは……何としても守り抜いてみせる。その為なら……俺の命なんか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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第四話 聖槍と怒り

ウルトラ怪獣擬人化計画……フィギュア欲しいィィィィィィ!!!



 

       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

               第四話『聖槍と怒り』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。朝の駒王学園では異様な雰囲気が溢れていた、生徒達の前を学園のアイドルである刹羅とその隣を歩いている一誠が登校していた事だった、いつもなら別々で学校に行く(元々は一誠が刹羅よりも早く登校していた為)はずの二人が今日は二人で登校していたのだ。

 

(・・・・・・・)

 

(し、視線がいつもよりも……っ!)

 

何故二人が一緒に今日に限って一緒に登校しているのか、それは今日の朝に遡る。

 

『え?今日から一緒に?』

 

『昨日はリアス・グレモリー先輩に俺の神器を見られたから、多分…いや、間違いなく向こうから俺達に接触してくると思うし、何よりレイナーレって奴がまだこの街に潜んでいる以上、神器が目覚めたばかりの姉ちゃんを一人にするわけにはいかない』

 

『で、でも大丈夫なんじゃ…』

 

 

 

『姉ちゃん……あいつらは人間には容赦しない』

 

 

 

一誠の忠告を聞いた刹羅は蛇に睨まれた蛙の様に一誠の言う事を聞いた。一誠も「少しやり過ぎた」と後悔しているがそうしないとどれだけ自分が『世界に影響を及ぼす』存在なのかを自覚させる為でもあった。

 

「じゃあ此処で、また後でねイッセー」

 

「待って」

 

「何?」

 

「これ」

 

一誠はポケットの中から聖槍のディフォルメさせた様な小さなキーホルダーを刹羅に手渡した。刹羅はそのキーホルダーを受け取る。

 

「これは?」

 

「それはもし、姉ちゃんが危険な目にあった時に俺を自動で姉ちゃんの場所に転移出来る魔術を込めた奴だ。少しの間なら防御魔法陣が発動して姉ちゃんを守ってくれる機能も付けておいた」

 

「あ、ありがとう……イッセーって凄いね」

 

「……じゃあ、俺行くよ。また後で」

 

「あ…」

 

一誠は刹羅から顔を逸らしそのまま校舎の中へと入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから昼休みになった。今のところ眷属の使いは来ていないが…姉ちゃんの方は、まだ大丈夫そうだけど…。

 

「……どうした?ぐったりしてよ」

 

「別に……」

 

「仕方ない。元気がないお前にはこれをやろう」

 

そう言って松田が渡してきたのはR18指定の本だった。お前堂々とエロ本出してんじゃねぇよ。

 

「こんなもん……こうだ」

 

俺は〇ャッカマンを懐から取り出すと松田が渡してきたエロ本を焼却してやった。エロ本は見事に燃え上がり黒く灰となって燃え尽きた、なぜ〇ャッカマンを持っていたのかは別に気にしなくていい。

 

「「あぁっ!!何しやがるッ!!?」」

 

「知らん、お前らが悪い」

 

「ふん、たかが一冊くらい貴様にくれてやるわ!何故なら……まだまだこんなにあるのだからなっ!!!」

 

松田と元浜は学ランを左右に広げるとそこには何冊ものエロ本が入っていた。おいまてどうやったらそんなにエロ本が収納出来るんだよ。

 

「お前が言えるのか!〇ャッカマンなんて内の学園の制服のポケットに入らないだろう!!」

 

「だって……折り畳み式だし」

 

「折り畳み式の〇ャッカマンでも制服のポケットには入らない大きさだろ!!」

 

そこはあれだよ……まぁ魔法で四次元ポケットなんて作ったから、そこから出したんだけども

 

「はぁ…はぁ…まぁいい。取りえず飯だ飯!」

 

「そうだな、友よ」

 

そう言って俺の前の席と横の席から椅子を取り俺の机に弁当を片げる。俺も鞄からピンク色の布で包まれた弁当を取り出す。

 

「あれ?一誠、お前今日弁当あるんだな?」

 

「あ、ホントだ珍しい」

 

「……姉ちゃんがな」

 

そう今日の朝、姉ちゃんが俺に弁当を作ってくれた。いつもは俺が早く家を出るものだから弁当は持ってなかったけど、今日から一緒に出る事になった為作ってくれたんだ。

 

「頂きます……」

 

俺は箸を取り玉子焼きを取り口の中へ入れた……。

 

「・・・・・・・・」

 

「どうした?一誠」

 

「……何でもねぇ」

 

俺は黙って弁当の中身を食べていく。ただ黙って……黙って……。

 

 

(姉ちゃん。……折角作ってくれたのに……ごめんな…)

 

俺は泣きたい気持ちに”なりたい”がそれを押しつぶしながら弁当を食べて行った。

 

 

 

(まるで、味のないガムみてぇだな……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして自習となった五時間目、一誠は仰向けとなって草原が広がる屋上で静かに目を瞑っていた。風が吹く中気持ちよさそうに目を瞑っている一誠。

 

「・・・・・・」

 

するとそんな中

 

「おい、兵藤」

 

「・・・・・・・」

 

一誠は目を開き声を掛けられた方を見る。そこには大勢の男女生徒が鋭く睨み付けた目つきで一誠を見ていた。その男女生徒達の左腕には『親衛隊』と書かれた腕章が付いてあった。彼らは『親衛隊』といい刹羅といった学園のアイドルを悪い虫が付かない様にするグループ、話しかけられただけで裏校舎へ連れ込み行き暴力を振るう問題集団でもある。勿論その中には2大お姉さまであるリアスと朱乃も含まれている、前から一誠は彼らの暴力を一方的に受けて来た、自分には何もないのだから当たり前なのだから。

 

「何だ?」

 

一誠はただそれだけ声を出すと一誠の名を呼んだ女子生徒が答える

 

「あんた、今日刹羅先輩と一緒に登校してきたみたいじゃない」

 

「……だから、何です?」

 

一誠は興味無さそうな目つきでそう聞くと、女子生徒と男子生徒の顔つきが大きく歪んだ。

 

「先輩の弟だからって調子乗らないでよね、刹羅先輩と違って何もない癖に…神谷くん、やっちゃって」

 

女子生徒がそう言うと金髪で制服をシャツを崩した男子生徒が骨をポキポキとならしながら仰向けになっている一誠に近づいていく。

 

「・・・・・・・・」

 

一誠はそれを見て起き上がる。そして男子生徒が一誠の目の前で止まる。

 

「うぉらっ!!」

 

そしてその拳で一誠に殴りかかる、その男子生徒は元ボクシング部の部員だった為それなりに鍛えていた。拳はそのまま一誠の顔へと向かって行く――――――と思われたが。

 

 

 

 

 

ガシ!

 

 

『っ!?』

 

「な!?」

 

「・・・・・・」

 

一誠は殴られる瞬間にその拳を左手で受け止めていた。男子生徒は一誠から離れようと手を動かすがビクともしなかった。一誠は左手の力を徐々に強めていく。

 

(何も知らない奴等がいい気になるな……)

 

「アっ!…アァーーー!!い、いてててぇぇ!!」

 

余りにも強い力で男子生徒は悲鳴を上げながら地面に膝待着いてしまう。一誠は強引にその男子生徒を立たせると右手を構え。

 

「・・・・・っ!!!」

 

 

ドゴォォっ!!!

 

 

そして勢いよく男子生徒の顔をパンチを放った。頬は大きく凹みそのまま屋上への出入口の壁に叩きつけられた。そしてそのままゆっくり男子生徒は大の字となって地面に倒れる、壁は凹み大きな亀裂が出来ていた。

 

「今までは何も起こらなかったから抵抗はしなかったが、状況が変わった。お前らいい加減にしねぇと――――――」

 

一誠はパッパッと手を払いながらそう言うと、一誠の抵抗を見て驚愕していた親衛隊は今の一誠を見てとても怯えていた。何故なら。

 

 

 

 

 

「狩るぞ」

 

 

 

 

 

殺気と殺意の塊と化していたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその殺気と殺意はこの街にいる異能を持つ者達全員が感じ取った。

 

『っ!?』

 

「な、何!?この…途轍もない殺気は!?」

 

食事を取っていたグレモリー眷属。

 

「っ!?……この感じは」

 

「会長!な、何ですか!この……感じ」

 

「元ちゃん、落ち着いて!」

 

紫色の瞳に眼鏡を掛けた女子生徒は一誠から放たれた殺気を感じ取り窓の外を見る。

 

「これ程の殺気………魔王クラスかそれ以上…」

 

そして赤龍帝の籠手の中に居るドライグにもそれは伝わっていた。

 

『っ!?これが、あの兵藤一誠……?これは人間が放つ殺気ではない……まるで別の生き物だぞ……』

 

 

「ん、イッセー、怒こってる?」

 

「……殺気と同時に途轍もない聖なるオーラを感じる…無意識に聖槍のオーラが漏れているのか……?」

 

家出留守番しているオーフィスは片手にバナナを持って、カラワーナは車椅子から感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、いやぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

『うわぁぁぁぁぁ!!!』

 

親衛隊は化け物から逃げる様な怯えた顔をしながら屋上から逃げて行った。一誠の足元には無意識に体が動いた親衛隊の生徒達が数人倒れていた。

 

「・・・・・・馬鹿が」

 

一誠はそう一言言うとその場を立ち去った。後に親衛隊は解体されその生徒達は不登校になったうえ、一誠に暴力を振るった事がバレ全員退学になったとか。

 

 

 

 

 

 

 




感想お願いします!いや、今日は一誠くんマジギレしましたねぇ、一誠くんに生意気な態度をとるとこういう事になるのでご注意を!


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第五話 聖槍と悪魔

更新だぜ!!そして明日は鹿児島へ里帰りだぜ!!では行こうぜ!!!


 

 

 

 

      ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

              第五話『聖槍と悪魔』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五時間目の自習の後、放課後となり一誠以外の生徒達が鞄を持って教室を出ていた。一人一誠は小説を片手に椅子に背を預けて読んでいた。

 

「……”英雄になろうと思った瞬間から英雄にはなれない”…か」

 

数年前に放送された特撮ヒーローの小説、一人の戦士が目の前にいる英雄になろうとしている戦士にそう語り掛けているシーン。

 

「歴代の聖槍使いにも多くの英雄の子孫や勇者の子孫がいたって聞いたことあるけど…先輩達から見たら、ちっぽけな人間だなぁ…俺」

 

英雄や勇者といった子孫の先輩達がいた中一誠はだけは何もないただの人間だった。その子孫たちも英雄や勇者となって次の世代に想いを託していった。一誠はそう思いなが窓から見える夕焼けを見る。

 

 

「君が兵藤一誠君かい?」

 

 

横槍を入れられ、不機嫌そうに一誠は声の元の方を見る。そこに立っていたのはブロンド色の髪の美少年。“学園一のイケメン”の木場祐斗である。爽やかな笑顔が似合う男子であり、女子からは黄色い声援を、男子―特に非リア充―からは冷たい顰蹙を買っている。だが一誠は祐斗が此処に来る前から気配で気づいていた、小説を閉じ祐斗に話しかける。

 

「学園一のイケメンが俺に何の用だ?」

 

「えぇと……ちょっと君に頼み事があってね。今から、旧校舎に来てくれないかな?僕の所属するオカルト研究部に」

 

「……勧誘か?俺、そういうの嫌いなんだけど」

 

「部長が君と”お姉さん”の事を知りたがってるんだ、頼むよ」

 

 

オカルト研究部。一誠はその部活の存在を入学式初日から知っていた、聖槍を覚醒させてからは悪魔や堕天使、天使といった気配をじょに感じる様になっていた為、リアス・グレモリーのずっと傍にいた彼らが悪魔である事など当に知っていた、思わず一誠はあるシスコン魔王の事を『クソシスコン野郎』と呼びそうになったが抑え込む。

 

「お姉さんの方は部長と副部長が先にお連れしたから、後は兵藤君だけだよ」

 

「……やっぱりそうだったか」

 

刹羅に渡したキーホルダーの反応が旧校舎の方から出ていた。先程から刹羅の近くで悪魔の気配を二つ感じていたのはそれだったのかと今思い返す一誠。

 

「……あのさ普通俺の許可なしで姉ちゃん連れて行くとかどうかしてるんじゃねぇの?それと何馴れ馴れしく姉ちゃんの事を『お姉さん』って言ってんだぁ?」

 

「ご、ごめん…わ、わかったから聖なるオーラ出すのやめてくれないかい?」

 

軽く聖なるオーラを体から出していた一誠。悪魔である祐斗には効果的だったのか制服から少し煙が出ていた。聖なるオーラを引っ込めると祐斗を睨み付けながら話す。

 

「姉ちゃんには何もしてないだろうな?」

 

「うん、ただ案内していただけだから部室で待ってるはずだよ」

 

「……まぁキーホルダーの魔術が発動しなかったし、一応信じよう」

 

一誠は椅子から立ち上がり鞄を肩に担ぐと祐斗と共に旧校舎へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校舎を出て旧校舎へ向かおうとしていた途中、同じオカルト研究部所属の塔城小猫と会い二人に案内され、そしてオカルト研究部の扉の前で止まった。

 

「此処か?」

 

「うん、此処が僕らの部室だよ」

 

案外綺麗にしてるんだな、もっとボロボロなイメージだと思ったが。

 

「部長、連れて来ました」

 

木場が扉を開けると、部屋の壁や天井に悪魔の文字や転移用魔法陣らが沢山描かれていた。前のソファーには姉ちゃんと姉ちゃんにお茶を出している姫島先輩、そしてグレモリーが座っていた。

 

「やっと来たわね、兵藤一誠くん」

 

「姉ちゃんに何もしてないだろうな?」

 

「安心して、彼女には手を出してないわ」

 

どうだか。俺は姉ちゃんの隣に座り腕を組むと姫島先輩が俺に一杯のティーカップを置いた。

 

「粗茶をどうぞ」

 

「どうも」

 

俺はカップに手を取り粗茶を一口飲む。

 

「美味しいですね」

 

「お粗末さまですわ」

 

うふふと、姫島先輩は貴婦人のように優しく笑う。それにしてもここの部員は個性豊かだな、まともそうな奴と言ったら姫島先輩と木場ぐらいだろうな。カップと一緒に置いてあったソーサーにカップを置いたところでグレモリーが口を開く。

 

「さて、存知でしょうけど紹介するわね。私はこの部の部長のリアス・グレモリーよ。朱乃、貴方からお願い」

 

「わかりましたわ、部長。私は副部長の姫島朱乃といいますわ。どうかお知り置きを」

 

「僕は木場祐斗。よろしくね、兵藤君。兵藤先輩」

 

「…1年の塔城小猫です。よろしくお願いします、兵藤先輩」

 

「兵藤刹羅です」

 

「2年の兵藤一誠、よろしく」

 

グレモリーの呼びかけで、彼女を筆頭に部員全員が自己紹介をした。日常茶飯事のごとく見られていることは承知しているが、名前ぐらい知らなければという計らいなのだろうしな。俺と姉ちゃんもまた自己紹介した。

 

「ようこそ、オカルト研究部へ。私達は貴方達を歓迎するわ――悪魔としてね」

 

決まったと言わんばかりに、笑みを浮かべるグレモリー。まるで、俺達がどう反応するかを期待しているかのようだった。背中から黒い翼を広げてかっこつけてやがる

 

「・・・・・・・・・」

 

姉ちゃんは驚いた表情でグレモリー眷属を見ていた。まぁ同級生が悪魔だったと知ったら驚くだろうけど。

 

「で?」

 

俺はカップを手にとって粗茶を飲む。

 

「…ねぇ、兵藤くん」

 

「何です?」

 

「貴方、驚いたりしないの?、刹羅さんは驚いているのに」

 

「生憎、姉ちゃんはつい昨日まで普通の学生だったから姉ちゃんが驚くのは当たり前だけど。俺は何年も前に神器を覚醒させて色んな奴らと殺りあってましたから」

 

「……そうだったのね」

 

グレモリーはガッカリと頭を下げた。他の部員達はそんなグレモリーを見て苦笑していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから話は進み、リアスは懐から紅く染まったチェスの駒をテーブルの上に置き一誠と刹羅に顔を向けた。

 

「それじゃあ、まず刹羅さん。貴女の神器を見せてくれないかしら?」

 

「は、はい……イッセー、見せてもいい?」

 

「大丈夫だよ、姉ちゃん。(ドライグ、わかってるな?)」

 

『わかっている、俺はまだ目覚めて無い様にしてればいいのだろう?』

 

(あぁ)

 

一誠はテレパシーでドライグに何かを伝えると、刹羅は赤龍帝の籠手を展開した。

 

「これが私の神器です、確か赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)だったかな?」

 

「「「っ!?」」」

 

「ぶ、ブーステッド・ギアですって!!?まさか貴女の様な人が今代の赤龍帝だというの!?」

 

「あはは…」

 

その名を聞いて、初めて部員達が驚愕した。開いた口が塞がらない。リアス達は『神滅具』、文字通り神をも超越する力を持つ道具のことを知っており、その1つが目の前にあるから、だが此処にはもう一人『神滅具』を持つ所有者がいる。神を絶対に葬る伝説の槍を持つ所有者が。

 

「俺のは、あのイエス・キリストを貫き『神滅具』の代名詞にもなった『最強の神滅具』。黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)だ…まぁグレモリー先輩はあの時見たから知ってると思いますが」

 

「「「黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)!??」」」

 

「そう……神を絶対に葬るとされる伝説の槍だ」

 

左手に黄金に輝く聖槍を出現させ、コンっと床に立てる。聖槍から黄金に輝く聖なるオーラをグレモリー眷属は肌に感じ取った。

 

「もう既に…、覚醒させていたというの…!?」

 

「まぁ、10年前に」

 

『最強の神滅具』と伝説の『二天龍』の片割れを宿した『神滅具』。どちらも最上級クラスの神器を姉弟揃って宿していた。使い方次第で脅威になりえる代物であり聖槍は悪魔にとっては脅威にしかならない。リアスの方は驚いていたが、直ぐ様何やら思いついたのか、笑みを浮かべる。

 

「それなら話は早いわ、伝説の『神滅具』が二つもあるなんて。貴方達、私の眷属にならないかしら?」

 

「それに対して、何かメリットがあるとでも?」

 

「貴方達の神器はあまりにも強力すぎる…堕天使だけではないわ。神器を狙う連中がいる中、貴方達も対象外ではないわ。いくら『最強の神滅具』を宿す彼方でも対処はできないわ。そのために私の眷属になること、要するに悪魔側につきなさい。そうすれば、貴方達の安全も保証できるわ」

 

「脅威ねぇ……それは貴女がそう思ってるだけでしょう?。現に俺は神器を使うときは正当防衛や姉ちゃんに何か危害が加えられる時にしかもう使わないと決めてるんだけど…」

 

「これはこの街を管理している私の命令よ、人間のあなたじゃ無理よ」

 

「やれやれ……これだから頭の悪い奴は困る」

 

一誠はカップをテーブルに置き、ソファーから立ち上がる。

 

「なら、俺とゲームしません?」

 

「ゲーム?」

 

「ルールは単純だ、もし俺が負けたら俺と姉ちゃん揃って貴女の眷属になろう。でも俺が勝ったら、俺たちに関わるな。な?単純なゲームだろ?」

 

「嘗めてるのかしら?私たちは悪魔よ、人間の彼方が私たちに勝てるはずないわ。彼方が葬った堕天使はあくまで下級だったからよ。私たちは上級悪魔クラスの力を持ってるわ彼方が今まで生きていられたのはあくまで『まぐれ』よ」

 

まぐれと呼ばれて一誠は目を鋭くさせリアスを睨む。一誠の実力を何一つ知らないリアスは『自分は一誠より上』と言わんばかりの目を向けている。一誠はそれを見て苦笑しながら顔に手を当てる。

 

「はは…まさか此処まで嘗められてるなんてな……俺も焼きが回ったもんだな……で、どうする?やるのか?やらないのか?」

 

「えぇ、いいわ。そのゲーム受けて立つわ!」

 

勝てば『神滅具』が二つも手に入る。玩具を欲しがる子供の用にリアスは目を輝かせる。中刹羅は不安を浮かばせていた。

 

(ど、どうしよう…イッセーは何か秘策があるのかな……でも、もし負けたら私悪魔に)

 

『何を怖がっている、相棒』

 

(ど、ドライグさん…)

 

『ドライグで構わん、それより何をそんなに怯えている?』

 

(だ、だってもし負けたら私たち悪魔になっちゃうんだよ?私…傷つけるのはいやだし……何より戦いたくないのに…)

 

『相棒の気持ちは分かるさ、だがな相棒。戦いたくなくとも誰かを傷つけたくなくとも、その間に相棒の大切な奴らは戦いそして傷ついていく。それでも相棒は誰とも戦いたくないのか?』

 

(それは……!っ…)

 

『相棒は俺というドラゴンを宿した以上。戦いは避けられない、ドラゴンの力は人を魅了させそして力を引き寄せる。俺の所有者だった相棒達の中にも”戦いたくない”、”傷つけあいたくない”と思う奴らもいた。だがそいつらは決して俺を宿して後悔しなかった、何故だと思う?』

 

(……どうして?)

 

『それは決して一人じゃなかったからだ。いつも自分の周りには自分を支えて、守ってくれる奴らがいたからだ。力を拒んでる暇があるなら『自分を支えてくれる仲間を守る』と力を拒んでいた、俺の元相棒達は赤龍帝として戦う決意を決めた、それに相棒には頼りになる弟がいるじゃないか、自信を持て、兵藤刹羅。戦いを拒むな、誰かを傷つけろとは言わん、ゆっくり時間をかけてでも力をつればいい”誰かを守る力”をな』

 

刹羅はドライグの話をただ黙って聞いていた。自分と同じように力を拒んでいた人が居たんだと。ドライグはそれを刹羅に伝えると神器の奥に引っ込んだ、そして気が付けば、外には槍を肩に置いた一誠と一誠を囲むようにグレモリー眷属が戦闘態勢をとっていた。

 

「んじゃ、ちゃっちゃと始めよう。グレモリー先輩」

 

「そうね、私たちグレモリー眷属の力を思い知らせてあげるわ!」

 

部室の窓から眺めている刹羅の視線を感じた一誠が笑顔で手を振った。刹羅は心配そうに『赤龍帝の籠手』を一誠の勝利を祈る用に強く抱きしめる。

 

(イッセー……私も強くならなきゃ……でもやっぱり怖いよ…どうすればいいの、イッセー……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場所は校庭に変わり、槍を肩に担いで自分を囲む様に木場は魔剣、小猫はグローブ、朱乃は翼を広げていた。リアスも自身の滅びの魔力を手に出現させている。

 

「行っとくけど私たちは手加減しないわ、覚悟して頂戴」

 

「構いませんよ、何時でもどうぞ?」

 

「――――――それじゃあ、覚悟なさい!!」

 

リアスの掛け声と同時にグレモリー眷属全員が一誠へ向かっていく。だが。

 

「・・・・」

 

一誠は口を釣りあげると槍を横へ振った。すると槍から強い風が吹き出し向かっていたグレモリー眷属を全員を吹き飛ばした。

 

「「「「がぁ!!」」」」

 

旧校舎、木などにぶつかり肺から空気が吐き出されるグレモリー眷属。そしてその場から一歩も動かず槍を軽く数回振り回す一誠。

 

「おいおい、この程度でまさか終わりと言うんじゃないよな?」

 

「「「「うぅ…っ!」」」」

 

一誠はまるで遊んでいるかのような顔をしてグレモリー眷属を挑発する。一誠は次に体全体から聖なるオーラを出し槍先をグレモリー眷属に向ける。

 

「いつだって異形を倒すのは人間だ……それにお前たちの目の前にあるのは最強の聖槍だ、全身全霊をもって挑め。悪魔(デーモン)

 

そう言ってニヤリ不気味に笑うと槍をグレモリー眷属へ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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第六話 聖槍とフレンドリーなトップ達

ガンダムブレイカー2やっと買えました!!!やっぱいいね!神ゲーだと思う!


ではどうぞ!


 

 

 

       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

           第六話『聖槍とフレンドリーなトップ達』

 

 

 

 

 

 

 

 

グレモリー眷属とゲームをしたその夜。一誠はリビングの部屋で一人の男性とテレビゲームをしながら話していた。

 

「で?」

 

「でって、何だ?」

 

「決まってんだろ、お前。サーゼクスっ所の妹と眷属達とやりあったんだろう?」

 

「言うまでもないだろ?完勝だよ完勝。本っ当に実戦経験ないんだな、あいつら。おかげで呆れすぎて笑いが出ちまった」

 

あのゲームでグレモリー眷属は一誠一人にボコボコにされ一誠の完勝という形で決着が着いた。約束通り自分達に関わるなとグレモリー眷属に告げた後、刹羅を連れて帰りそして刹羅が寝て今に至る。

 

「あっ!」

 

「俺の勝ち」

 

『WIN!』と画面に表示され男性は頭を抱える。それに対し一誠は真顔でピースを男性へ向ける。

 

「それで、今日は何の用事なんだ?”アザゼル”」

 

その男性の名はアザゼル。堕天使の幹部であり神器を研究している神器マニア。コントローラーを床に置くとアザゼルは一誠にへ向く。

 

「いや、お前さんがメールで『お前ん所のバカ共が家の姉ちゃん襲いに来たたんだけど、何?俺に戦争仕掛ける気なの?宜しいならば戦争だ』とか送ってきたから此処に居るわけなんだが?」

 

「『部下の責任は上司の責任』って言うだろ?」

 

「俺はまだ死にたくねぇよ、歴代の聖槍所有者の中でも規格外中の規格外のお前と殺りあったらと考えると……だからその聖槍を俺に突き付けるのはやめてくれ、マジで死ぬからよ」

 

「で?責任どうする気、ん?」

 

真顔でアザゼルの喉に聖槍の槍先を突き付ける一誠と聖槍から伝わる聖なるオーラを当てられ冷や汗をかくアザゼル、そんな光景をバナナを片手に持つオーフィスはもきゅもきゅとバナナを食べながら見ていた。

 

「……何気にオーフィスが此処にいる事にもビックリなんだな」

 

「今更?」

 

「……まぁいいか、それよりも」

 

するとアザゼルは自身の後ろに立っているカラワーナへ視線を向けた。視線を向けられたカラワーナは顔を赤くしアザゼルから顔を背ける。何故顔を背け顔を赤くしているのか、それは。

 

「……何でメイド服なんだ?」

 

「あ、あの…これはその……」

 

胸元が大きく開いたメイド服を纏っているカラワーナ、真っ赤になった顔を両手で隠しながらその場に崩れ落ちてしまった。失った右足と左腕は一誠の治癒魔法で再生させ事で元に戻ったのだが。

 

「何、インビジブルをかわして生きた奴なんてアザゼルやサーゼクス達以来だったから。それに此奴は堕天使としての力を失った以上グレゴリには戻れねぇと考えた結果、家のメイドとして暮らしてもらう事にした」

 

「そうか、あのインビジブルをかわしたのか……だがその失った右足と左腕の所為で堕天使としての力を持っていかれたと?」

 

「そう言う事」

 

「かぁ~、マジかよ~。もしインビジブルが当たってなけりゃ将来いい上級堕天使になれたろうに残念だなぁこりゃ」

 

「も、申し訳ありません…アザゼル様」

 

そう言って頭を下げるカラワーナ。アザゼルは残念そうに手に頭を置いた、すると。

 

 

ピンポーン

 

 

「ん?」

 

「……まさかこの気配」

 

アザゼルは感じ慣れた気配を感じ一誠はそのまま立ち上がると玄関へと向かい扉を開けるとそこにいたのは綺麗な透き通った紅の髪に整った顔立ちの男性にメイド服を着た銀髪の女性が立っていた。

 

「やぁ、イッセーくん。今日も来たよ」

 

「いつもお世話になっております。兵藤様」

 

「おう」

 

現四大魔王の一人で紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)の異名を持ちあのリアス・グレモリーも実の兄であるサーゼクス・ルシファーとサーゼクスの女王(クイーン)であり銀髪の殲滅女王(クィーン・オブ・ディバウア)の名を持つグレイフィア・ルキフグスだった。

 

「お。サーゼクスにグレイフィアじゃねぇか」

 

「アザゼルか、珍しいね。君がイッセーくんの家にいるのは」

 

「まぁ今日は問題を起こしている部下共の事を聞きにな、それよりも何でお前が?」

 

「私は毎日イッセーくんとお茶をしに来ているのだよ」

 

「……お前、魔王としての仕事とかしてるのか?」

 

「アザゼルの様な仕事を部下に押し付ける様な真似は僕はしないよ」

 

そう話しながらリビングに入りテーブルに着く一誠達。グレイフィアはキッチンを借りて紅茶の準備をし始めた。席に着いたサーゼクスは一誠の隣に座り向こう側にアザゼルとカラワーナが座っていた。

 

「あの、私は手伝わなくてよろしいでしょうか?」

 

「今はグレイフィアに任せて構わんさ」

 

「皆様。紅茶をお持ちしました」

 

トレーに紅茶を乗せたグレイフィアが全員に紅茶を配るとトレーを両手に持ちサーゼクスの後ろに待機する。オーフィスは一誠の足をよじ登り膝の上に鎮座した。

 

「此処、我の特等席」

 

「相変わらず、オーフィスは君の妹のようだね」

 

「たまーにロリコンと勘違いされそうで冷や冷やしてるんだけどな」

 

そう言って一誠はオーフィスの頭を撫でる。サーゼクスはその光景を見て微笑えんだ、アザゼルはグレイフィアに出された紅茶を一口飲むとサーゼクスに聞く。

 

「サーゼクスよぉ、お前さん。あのわがまま妹の事聞いてるか?」

 

「承知しているよ、アザゼル。すまないねイッセーくん、リアスが迷惑を掛けた」

 

「いいさ、あいつらにはいい薬になったと思うし」

 

それだけ言うとまたオーフィスの頭を撫で始める。それを聞いたサーゼクス達は「そうか」と言うと笑顔を浮かべる。

 

「君のことは私が直接リアスに言っておくよ、君には色々と世話になったからね」

 

「にしてよ、ミカエルやガブリエルが来なくてよかったぜ」

 

「そうだね。折角アザゼルの黒歴史を聞けると思って楽しみにしていたのにね」

 

「……勘弁してくれ」

 

アザゼルは両手を挙げて降参したポーズをする。

 

「それで?これからどうするんだ、一誠。龍の帝王を宿しちまった以上、普通の生活は送れなくなるが」

 

「わかってるよそんな事、姉ちゃんには出来るだけ戦闘はさせたくないし何より強要したくない」

 

「君の気持は解る、だが―――」

 

「その為に俺はこいつ掴んだ」

 

聖槍を出現させると上へ掲げる。

 

「人を傷つけられない。戦えない姉ちゃんの代わりに俺が戦う。姉ちゃんが支払う代償も全部俺が代わりに払う、目だろうが足だろうが体全体だろうが、姉ちゃんだけは幸せに生きてほしい……それ以上俺は何も望まない」

 

「……にしても伝説の龍の帝王を宿した姉に伝説の神滅具の槍を持った弟か……聖遺物に天龍、お似合いでもあるかな」

 

「お似合いだと思うぜ、俺は」

 

はははと笑う一誠とアザゼル。一誠は楽しそうな表情はすると聖槍を消し天井を見つめる。

 

「大いなる力には大いなる責任と犠牲が付きもの、払えるもんは全部聖槍に支払った。”人間としての機能”を幾つか犠牲にしたけど」

 

「「「・・・・・・」」」

 

「わかったからそんな暗い顔すんなよ、パイ投げつけるぞ」

 

右手にパイを出現させ投げる構えを取ると膝に座っているオーフィスが下から一誠の顔を覗き込む。

 

「イッセー、今の世界。楽しい?」

 

「……あぁ、今はになってはな」

 

オーフィスはギュッと一誠の上着をその小さな手で握りしめる

 

「我、イッセー、ドラゴンにする。我ずっと居たい」

 

「……オーフィス」

 

「?」

 

「確かに俺はドラゴンには少しながら憧れてる、けど俺は人間やめてまでドラゴンになるつもりはないし、100年もあれば人間にとっちゃ十分過ぎる時間なんだ」

 

「・・・・・」

 

「だけど、俺がいつかくたばるまでは一緒にいてやるよ。お前と出会えたのも聖槍が神器があったからこそなんだからさ」

 

一誠はニコっと笑みを浮かべそう言うとオーフィスはそれを聞くとそれから何も喋らなかった。ただじっと一誠の服を掴んで親に甘える子供の様に抱き着いつくだけだった

 

「俺が死んだときは姉ちゃんを頼むぜ?オーフィス、サーゼクス、アザゼル、グレイフィア。後此処に居ないミカエルやガブリエル、セラフォルー……この想いと願いはお前らに託す―――――――ということで!」

 

「プギャ!!」

 

一誠は優しくサーゼクス達に微笑んだ処でアザゼルの顔にパイを投げつけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想お願いします。それと返信出来なくて申し訳ありませんでした、これからは返信が出来るように努力したいと思います!


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第七話 聖槍と操り人形《マリオネット》

ガンダムブレイカー2……レベル120超えました!!!!やっと此処まで来たぜよ!


俺の創造と破壊は…とまぁらぁなぁぁぁいいいっ!!!!


 

 

 

        ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

           第六話『聖槍と操り人形(マリオネット)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局朝まで飲んじまったな」

 

一誠は一人目の前の光景を見てそうつぶやく、目の前には片手に日本酒を握り腹を出して倒れているアザゼルと酔ったグレイフィアに抱き付かれて苦しんでる様な顔をして眠っているサーゼクス、そしてソファーの上に死人の様に眠っているオーフィスを見ながら、一誠は一人テーブルの上で寝ているカラワーナに毛布をかける。

 

「さて、着替えないとな」

 

寝ている五人をそのままにしておいて一誠はリビングから出ようとするとインターホンが部屋に鳴り響いた。

 

「誰だ、こんな時間に」

 

一誠は玄関へと向かいドアを開けると、そこいたのは黒髪に赤い瞳を持つ一人の青年と二人のメイドが立っていた。

 

「やぁ、一誠君。久し振りだね」

 

「和也…こんな時間にどうした?」

 

その青年の名は龍崎和也。一誠と同じく裏の世界を知る神器所有者である、その中性的な顔で笑みを浮かべる和也に一誠は眼を鋭くした。

 

「そんなに怖い顔しないでよ」

 

「すまん、ついな」

 

「まぁ、いいけど」

 

一誠は軽く謝ると家の壁に背中を預け腕を組む。

 

「それで、どうだ?そっちの様子は」

 

「変わらず元気にやってるよ、ジャンヌは相変わらず料理の勉強してるしヘラクレスは……まだ旅の途中らしいけどね」

 

懐から一枚のカードを出すと一誠に渡す。そのカードの裏に元気そうにピースをする男性の姿が写っていた、その男性こ和也が言っていた和也が言っていたヘラクレスだ。

 

「あの筋肉バカ、何してんだ?」

 

「さぁね……それよりも一誠君。奴らが動き出したよ」

 

「っ!」

 

それを聞いた一誠は閉じていた目を開け和也を見る。

 

禍の団(カオス・ブリゲード)……仕切ってる親玉は解るか?」

 

「いや、そこまではまだ不明だよ。だけど一誠と同じ聖遺物(レリック)の神器を持つ所有者がいるのは確認できた」

 

聖遺物。それを聞き心当たりのある神滅具が二つあったのを思い出した一誠。

 

幽世の聖杯(セフィロト・グラール)紫炎祭主の磔台(インシネレート・アンセム)のどちらか……聖杯に聖十字架か…参ったなこりゃ」

 

「出来ればセフィロド・グラールじゃなければいい、あれはダメだよあれは」

 

「そうだな……聖杯が禍の団側にあると考えるとな……はぁ」

 

「はは」

 

一誠は溜め息を込めた声を漏らす。和也はそれを見て笑うと手に腰を置く。

 

「まぁ、この話はまた今度にしよう、それよりも一誠この街にまだ堕天使が残ってるって聞いたんだけど」

 

「……情報が早いな相変わらず……あぁこの街の何処かに中級の女堕天使が潜んでるらしい、確か聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)を宿してるシスターってのがその堕天使の所にいるらしいが……まさかお前」

 

「ふふ♪」

 

和也は不敵に笑みを浮かべる。彼の持つ神器は14種目の神滅具に入るのではないかと言われている神器。その名も魂狩りの操り人形(ソウルイーター・マリオネット)別名”最悪の神器”とも言われている神器、その最悪の神器と呼ばれて当然の恐ろしい能力を持っおり他にも”人を冒涜する神器”とも言われている程に危険視されている。

 

「その堕天使を僕の人形にしようかな~って考えてるんだ、平気で人の命を奪うような奴にはそれ相当の恐ろしい罰が必要だと思うんだ……そうは思わない?一誠君」

 

「・・・・・・」

 

一誠が見つめる先にいる和也の後ろにいる二人の女性メイド。目は虚ろで肌は死人の様に白くまるで本当の人形の様に無表情で立たずんでいる二人を見ていた一誠に和也は二人の腰に腕を回し二人を自分に寄せるとその二人のメイドも和也に抱き付きその豊満に膨らんだ胸を和也の腕に押し付ける

 

「お前の神器は悪趣味にも程がある」

 

「そう言わないでよ、これは僕の願いを受け入れてくれたソウルイーター・マリオネットの答えなんだ。僕はこの力を思う存分使わせてもらうよ、僕が死ぬまで」

 

和也は二人のメイドから手を離し今度は二人の両手を握ると一誠に背を向ける

 

「じゃあ今日にでも、その堕天使を貰いに行こうかな。じゃあね一誠君、――――行こうか二人とも」

 

「「はい…ご主人様」」

 

メイドは無機質な返事を和也に返すとそのまま和也とともに兵藤家から去って行った。一誠はその後ろ姿が消えるまでその三人を見送った。

 

 

 

「・・・・・・俺より先に死ぬんじゃねぇぞ、お前はこれからも生きてもらわなきゃいけないんだからさ」

 

「イッセー」

 

玄関の方に振り向くと目をこすってヌイグルミを片手に抱くオーフィスが寝ぼけて状態でその場に立っていた

 

「何だ、起きたのかオーフィス」

 

「ん。我、イッセーをドラゴンにする・・・ぅん」

 

寝ぼけて聞いていたのかオーフィスは首を傾げる、そんなオーフィスを一誠は鼻で笑うとオーフィスの頭を撫でる

 

「ぅん・・・」

 

オーフィスは気持ちよさそうに一誠の手に自分の頬をスリスリとこすりつける。

 

「んじゃ、姉ちゃんとアザゼル達を起こしに行くぞ。それに今日学校だしな」

 

「ん……」

 

コクンっと頭で頷くとオーフィスの空いた手を握り刹羅とアザゼルを起こしに部屋へ戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「必殺、聖槍蹴り!!!」

 

「必殺、オーフィスキック、とう」

 

 

「「ギャアアアアアアアア……!!!!」」

 

早朝兵藤家から一人のオタク堕天使とシスコン魔王の悲鳴が目覚まし時計の如く響いたという

 

 

 

 

 

 

 




今日はオリキャラとオリ神器を出しました!キャラ設定と神器の紹介は後ほど!


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第八話 聖槍と関係

今回はシリアスではありません、それでもよかったらどうぞ


 

      ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

              第三話『聖槍と関係』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和也が去った後、家をカラワーナとアザゼルに任せ一誠と刹羅の二人は駒王学園へ向っていた。門を通るといつもの視線が二人に突き刺さる。刹羅は色んな視線が突き刺さる中一誠に聞いた。

 

「ねぇ、イッセー」

 

「何?姉ちゃん」

 

「朝リビングにいたあの人達はイッセーの知り合いの人達なの?」

 

「まぁ、色々と世話になってる人達だよ。俺が人外相手に戦える様になったのもあの人達が鍛えてくれたおかげでもあるんだ」

 

「そうなんだ、へぇ~」

 

「あの紅髪の隣に居た銀髪のメイドさんいたじゃん?あの人が槍の扱い方や白兵戦を教えてくれたんだよ」

 

「あ、あのメイドさん…そんなに強いの?」

 

「一応、魔王眷属の『女王』だし……何であの人が魔王にならなかったのかが知りたいよ」

 

(イッセーが関わってる人達がすごい人達ばかりでツッコミしずらいよ…)

 

一誠が各勢力のトップ達とフレンド同士であり自分が寝ている間に毎日来ていた事に頭を抱え始めた刹羅。するとそんな中に。

 

「兵藤君!!」

 

「「ん?」」

 

それぞれ校舎に入ろうとした時だった、二人は後ろを振り向くとそこには走って来たのか息を上げているリアスが立っていた、その後ろには朱乃と木場、子猫の姿をあった。

 

「お兄…じゃなかった、魔王様から聞いたわ!あなた、毎日の様に魔王様と会ってるみたいね!」

 

「そうだけど、それが?何か問題なのか?」

 

「大ありよ!魔王様とはそんな気安く喋れる御方じゃないの!毎日の様にあなたの家に出入りしてるとも聞いたわ!」

 

「あいつから俺の所に来るんだし、お前がどうこう決めることじゃないだろう?」

 

「それに堕天使の幹部や天界のセラフとも通じてるらしいわね、どういうつもりなの!?私達悪魔と堕天使、天使は今は休戦状態だけど敵同士なのよ!?それをわかってるの!?」

 

「あれ?お前聞いてないのか?俺やサーゼクス達は結構フレンドリーだぞ?たまーに焼肉食いに言ったり魚釣りいったりしてるし、後ドライブとかもしてるが?」

 

「「「「嘘ぉぉぉぉぉ?!」」」」

 

余りにもフレンドリーだったサーゼクス達に驚くグレモリー眷属、一誠は付け加える様にある事を言う。

 

「因みに魔王戦隊サタンレンジャーの衣装や台詞やポーズは俺が担当してる、アザゼルは作曲をセラフォルーは振り付け担当だ」

 

「サタンレンジャーって何?!初めて聞いたわそんな戦隊ヒーロー!というか何でそこに堕天使の総督であるアザゼルやセラフォルー様まで参加してるのよ?!」

 

「サーゼクスの奴、小さい頃から英雄や勇者に憧れてたらしくてな。冥界の子供達に何か元気づけられそうな事を出来ないか考えた結果、魔王戦隊サタンレンジャーを結成したってわけだ」

 

「魔王が戦隊ヒーローっておかしくない?イッセー」

 

刹羅が静かにツッコミを入れるが一誠は冷静に刹羅に答える。

 

「俺も最初はそう思ってたけど、何気に逆パターンってのもいいかもと思って。あ、因みに俺もラスボスのロンギヌスってキャラでゲスト出演してるぞ」

 

「兵藤君も参加してたのかい?!サタンレンジャー!しかもラスボスもう出てるの?!」

 

「最終回がもう近いからな、勿論ロンギヌスの武器は神滅具である黄昏の聖槍(トゥルース・ロンギヌス)だ。撮影時は勿論本物を使ってでの撮影だ」

 

「もうそこまでサタンレンジャー話進んでいるの?!てか本物使ってるの?!下手したらサタンレンジャー本当に滅せられちゃうわよ!?」

 

「大丈夫だ、本気でやるわけじゃないから。それにチョコっと刺す程度だから」

 

「一突きされただけども葬られてしまうって聞いたことあるんだけど?!」

 

リアスや木場は一誠に次々とツッコミを入れていくが、一誠はすべて軽く受け流しながら答えていく。朱乃がさりげなく一誠に聞いた。

 

「ち、因みに兵藤くん。サタンレンジャーのキャストとはもしかして……」

 

「四大魔王全員とグレイフィアだが?」

 

『』

 

子猫以外の全員が目元を黒く染めた。まさか四大魔王とグレイフィア本人が出演しているとは思いもよらなかったのだろうか、グレモリー眷属は言葉が出なかった。そしてHRのチャイムが鳴る。

 

「あ、もうこんな時間か、じゃあなグレモリー先輩。それじゃ姉ちゃんまた後で」

 

「う、うん!またねイッセー!」

 

一誠と刹羅はそれぞれ校舎の中へと入って行った。残されたグレモリー眷属はその場に立ち尽くしたままだった。

 

「…部長私はそろそろ教室に行きます」

 

「……え、えぇ」

 

子猫は無表情のままリアスにそう言うと校舎の中へ入って行った。そしてしばらくして朱乃と木場もそれぞれ教室へと向かって行った。

 

 

「僕も初めて知ったよ、サタンレンジャー……」

 

学園から少し遠い展望台からその様子を眺めてた和也が死んだ魚の様な目で見ていたことはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 




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第九話 人形師と堕天使 前編

今回は前編後編で行きたいと思います。

ではどうぞ!


            ――――――――何で?――――――――――

 

 

 

          お前なんかいなくなっちまえばいいんだよ!

 

 

 

            ――――僕は何も悪くないのに―――

 

 

 

 

          あんな子、生まれてこなければよかったのよ

 

 

 

          ―――――――こんなに頑張ってるのに―――――――

 

 

 

 

            私の弟にこんな出来損なんていないわ

 

 

         

 

 

          ―――――何で誰も僕を見てくれないの?―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

        思い知らせてやる…ッ!僕は出来損ないなんかじゃない…ッ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

 

       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

              第九話『人形師と堕天使』

 

 

 

 

 

 

        

 

その夜、魂狩りの操り人形こと(ソウルイーター・マリオネット)の所有者、龍崎和也は駒王町にある廃墟となった教会の前に立っていた、和也の隣には今朝和也と一緒にいたメイドの二人がそれぞれ和也の隣で立っていた。

 

「此処が堕天使の。へぇ、隠れ家には丁度いい場所だね」

 

協会の辺りを目で見回しながらポケットに手を入れる。

 

 

「……全く君まで来なくてもよかったのに―――――一誠君」

 

和也がそういうと月をバックに二つの影が和也の傍に降りてくる。降りてきたのは背中に聖槍を背よった駒王学園の制服を着た一誠と堕天使の翼を広げたカラワーナだった。

 

「悪いな、家の姉ちゃんを狙った以上。生きて返すほど俺は優しくないんでね――――カラワーナ、此処で間違いないんだな?」

 

「あぁ。此処が私たちが隠れ家にしていた教会だ、今は誰も使っていないのは当に確認済みだ」

 

「この街を管理してるってグレモリー先輩は言ってたけど、いい加減だな」

 

「それじゃ―――やろうか♪」

 

和也は教会の扉に両手を突き出すと魔法陣が現れ魔法陣から光弾が放たれた。勢いよく扉を破壊し砂煙が上がる。砂煙が上がる中を歩き教会内に侵入した五人、すると地下へ続く階段から肌に密着したボンテージの様な黒い戦闘服を着た少女や女性達が現れた、見た目からして一誠や和也と同い年ぐらいの子だろう。

 

「これはこれは、こんなにも多くの美少女に囲まれるのはとても嬉しいよ」

 

「…兵藤、この男は女好きなのか?」

 

「そこまで腐った男じゃない。ただ純粋に女が好きなだけさ、お前が思ってる様な性格じゃないから安心しろ」

 

「褒め言葉として受け取っておくよ、一誠君」

 

「何をごちゃごちゃと!」

 

するとはぐれエクソシスト達が一斉に光の剣を持って一誠達に襲い掛かる。和也はポケットから左腕を上にあげ人差し指と中指を軽く動かすとはぐれエクソシスト達の動きが急に止まった。

 

「ダメじゃないか、女の子がそんな危ないものをもっちゃ」

 

「な、なにこれ!?」

 

「か、体が動かない!」

 

彼女たちの腕や足には月の光で薄く光っている無数の糸が巻き付いていた。彼女たちは無意識に上を見るとそこには月の光で反射しているまるで蜘蛛の巣のに張り巡らされていた操り糸の姿があった。

 

「まさか…神器所有者!?」

 

「そう、これが僕の神器。魂狩りの操り人形(ソウルイーター・マリオネット)

 

指から出している糸を見せながら和也は笑みを浮かべる。その笑みを見て彼女たちは恐れを抱きはしめる。

 

「別名『最悪の神器』『人を冒涜する神器』とも呼ばれてるよ」

 

笑みを浮かべたままそういうと和也は不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)を動かし彼女たちをインビジブル・ネットで作った蜘蛛の巣に彼女たち大の字にしてを張り付けた。和也はそこからジャンプし蜘蛛の巣の上に出来た一本の糸に着地しそこからまるで蜘蛛の巣に捕まった蝶を眺める蜘蛛の様に和也は楽しそうに見下げる。

 

「さぁ~て、どの子から食べちゃおっかな」

 

『ひっ!』

 

例えれば彼女たちが蝶なら和也はその蝶を捕食する蜘蛛だろう。顎に手を置き彼女たちを上から見渡す和也、すると今まで閉じていた目を薄く開けある一人の少女へその視線を向ける。「ひっ!」とその視線に怯える金髪にツインテールのエクソシストの少女。和也はそこから飛び降りその少女に覆いかぶさる形で少女の顔を見つめる。

 

「すべすべで綺麗な肌だね」

 

和也は少女の頬を触れ上下に動かしながら蛇のようなその瞳で肌を見る。

 

「お、お願い…い、命だけは」

 

「安心していい、僕は綺麗な女の子の命を奪うなんて外道なことはしないよ」

 

「じゃ…じゃ「だけど」っ」

 

「女の子の心を奪うのは大好きだよ♪」

 

先ほどまでの優しそうな笑みから不気味な笑みへと変わった和也は少女の腰に腕を回し自分の目と鼻の先まで少女の顔を自分の顔まで近づける。腕と足を拘束されている為身動きが取れない少女。

 

「何をする気なんだ?」

 

カラワーナがボソリとそう口に出すと和也は空いた腕を後ろに引き手を広げる。そしてその指を少女の胸の谷間へと向ける。

 

魂の糸(ソウル・ストリング)

 

するとその指から青白く燃え上がる青い炎を纏った糸が風で揺られながら現れる。青い炎の糸はそのまま少女の胸の谷間へ吸い込まれる様に糸が少女の中へと入っていった。

 

「うっ」

 

すると糸は徐々に引いていき少女の体から糸に巻き付かれた光の球体が取り出された。それを外に取り出された少女の目から光が消えまるで糸が切れた人形の様にぐったりと腰を和也に抱かれたまま仰向けとなる少女。

 

「・・・・・・」

 

「な、何だ?あれは」

 

「”魂”だ。あの女の」

 

「ッ!?何だと!!?魂を抜き取る神器だと!そんな神器聞いたことないぞ!」

 

カラワーナが和也の神器に驚いている間に和也はその魂の球体を青い炎ので燃やし、魂の糸(ソウル・ストリング)を消すと魂を抜き取られた少女の腰を持ち上げると少女の顔を自身の顔へと近づけていく。そして唇同士が触れるとこまで来ると。

 

生命の操り人形化(マリオネット・ブレイク)

 

そう答えた同時に魂が抜かれた少女と和也の唇が触れ、少女の体を不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)が少女を包み込んでいく。そして完全に少女を不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)が覆い尽くしたと同時に青白い光が教会内を包み込んだ。

 

「…この気持ち悪い感覚はなんなんだ」

 

「これは……あいつが今まで憎しみと悲しみの思いを表してる光だ」

 

「憎しみに…悲しみの思いだと?」

 

「神器は人の純粋な想いと願いで神器は進化するモノ。あの神器は元々は拘束系神器の一つだったんだがそれがあいつの憎しみと悲しみが想いになってあんな神器になってしまったんだ」

 

「それが…『最悪の神器』と『人を冒涜する神器』と呼ばれている理由なのか?」

 

「……人間は、弱くて不完全な存在だ。だからこそ神はそんな不完全な俺たちに神器という奇跡を託したんだと俺は思う。だがその奇跡は時には悪い方向へと行ってしまうことだってある。魂狩りの操り人形(ソウルイーター・マリオネット)がその証拠だ」

 

憎しみと悲しみ、その想いが神器にどんな影響を与えて魂狩りの操り人形(ソウルイーター・マリオネット)という形へと進化してしまったのか。神器にはまだまだ未知の領域が多い。一誠とカラワーナが話しているうちに光は収まり抜け殻となった少女の体から不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)が消えていく。そして不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)が完全に消えると和也は少女の腰から腕を離すと少女は目を開けその光がない瞳でその場で和也に王へ忠誠を誓うように膝を着き、片腕を膝の上に置いた。

 

「おはよう」

 

「おはようございます。ご主人様……」

 

「エイリス!!?」

 

マリオネット化し肌が死人のように白い肌へと変質し人形のような仕草を見た他のエクソシスト達は自分たちを拘束している不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)を引きちぎろうとするが不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)によって力を封じられてしまっている為抵抗が出来なかった。すると和也とマリオネット化した少女エイリスは和也の手を握り和也はその手を強く握り返す。

 

「エイリスか……いい名前だね。”これからは僕の隣にいてくれ。僕の傍に…”」

 

「はい。ご主人様……」

 

エイリスはそう答えると和也はエイリスの頭を撫で再び他のエクソシスト達へ視線を向ける。

 

 

 

 

   ―――――――僕を一人にしないで!!僕の隣に…僕の傍に…ッ!!!―――――――

 

 

 

 

「これからはみんな一緒だ。もう絶対に。誰一人、一人ぼっちになんかさせるものか」

 

 

魂の糸(ソウル・ストリング)を指から放ち少女と女性達の体に入れ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想お願いします!。いやーディズニーシー楽しかったね!特にインディンジョーンズや海底2万マイル!また行きたいな~、あ。因みに今週の木金で行ってきました!

修学旅行ですけどね。感想お願いします(大事なこと)


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第十話 人形師と堕天使 後編

     

 

 

 

       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

             第十話『人形師と堕天使』 後編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和也たちが教会の中で女性エクソシスト達と戦っているその頃、その地下では大勢の黒いマントを羽織ったはぐれ神父達が何かの儀式の準備をしていた、そしてそのエクソシスト達がいる無駄に長い階段の先に背中に黒い翼を出している一人の女性堕天使と十字架に貼り付けられた金髪の少女の姿があった。少女の瞳には光がなく虚ろな瞳をしていた。

 

「もう少しよ…もう少しで私は至高の堕天使に、アザゼル様のモノになれるわ…」

 

「・・・・・」

 

意識があるのかないのか解らないその少女、アーシア・アルジェントに堕天使レイナーレは彼女にそう言う。するとレイナーレの横に一人のはぐれ神父がやってきた。

 

「レイナーレ様、儀式の準備が整いました」

 

「ご苦労よ、さぁ儀式を始めるわよ」

 

するとアーシアが張り付けられている十字架に一回り大きな魔法陣が出現した。それを見たはぐれ神父達は何かを唱え始める、レイナーレは着ていたボンテージ服を全て脱ぎ捨てその豊満ま肢体はまさに妖艶で、男ならば誰もが欲情する魅惑の身体を晒し、細長い腕と背中の黒い翼を広げる。

 

「やっと…これで私は至高の堕天使になれるわッ!これで誰も私を蔑む奴らはいなくなる…ッ!」

 

「ッ…アッアアアアアアアアアアアアアッ……!!!!」

 

すると十字架に張り付けられていたアーシアが苦しそうに悲鳴を上げる、その悲鳴を聞いてレイナーレは心地よさそうな笑みを浮かべる。そしてアーシアの体から淡い緑色の光を持った指輪の様な物が出て来る。それこそアーシア・アルジェントが所有している神器、聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)だ。

 

「これよ!これこそ、私が長年探し求めていた神器ッ…!これで私は……!」

 

そしてレイナーレはアーシアから半分出てきているトワイライト・ヒーリングに手を伸ばす、そしてトワイライト・ヒーリングに手が触れようとした時。

 

 

 

 

一本の黄金に輝く槍が魔法陣ごとアーシアを張り付けていた十字架を貫いた。

 

 

 

『なっ!!?』

 

槍で貫かれた十字架は跡形もなく砕け散りアーシアはそのまま下へぐッタリと崩れ落ちた、何が起こったのか解らないレイナーレとはぐれ神父。レイナーレは槍が飛んで来た方へ視線を向けるとそこには。

 

「一誠君、あの子に当たったらどうするのさ?」

 

「ちゃんと魔法陣と十字架に狙い着けてなげたんだから別にいいだろ」

 

地上で女性エクソシスト達と戦っていた和也たちだった。その隣に立っている一誠の肩には先程投げた槍を肩に担いでいた。二人の後ろにはカラワーナと和也が連れて来た二人のメイド、そして先ほど和也が不可視糸の拘束(インビジブル・ネット)で拘束していた女性エクソシスト達の姿もあった。エクソシスト達の瞳には既に”光がなくなっていた”。

 

「な、何者だ!!」

 

「馬鹿な、何故エクソシスト達が!?」

 

一人のはぐれ神父がそう言うと他のはぐれ神父達も懐から武器を取り出し和也達に向ける。そんな神父達に和也の周りに女性エクソシスト達とメイド二人、そして一誠は聖槍を構えその横でカラワーナが立つ。

 

 

「「さぁ、俺達の戦争(デート)を始めようッ…!」」

 

 

和也と一誠がそう言うと同時に傍にいた女性エクソシスト達もそれぞれ剣を構えはぐれ神父達へ斬りかかって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「此処だよね?ドライグ」

 

『あぁ、此処で間違いないだろう』

 

一誠達が戦闘を開始した頃、教会の外では一誠達の後を着けて来たのかセーターに黒いミニスカート、黒いニーソックスを着た刹羅がブーステッド・ギアを展開した状態で和也の攻撃で破壊された教会の入り口前に立っていた。

 

「イッセー……今行くからねッ…!」

 

刹羅は覚悟を決め教会の中へ入ろうとするが、籠手の宝玉からドライグが刹羅を呼び止める。

 

『だが、行く必要はないだろう。聖槍の所有者である兵藤一誠が負ける事などない、相棒が行っても今頃終わってる』

 

「でも万が一って時があるかもしれないでしょ?」

 

『だがな相棒』

 

刹羅は籠手から目を離し教会の中を覗き込みながら、地下へと続く階段を見つける。

 

(待っててイッセー、今お姉ちゃんが行くから……!)

 

『おい、相棒!』

 

刹羅はドライグの説得を無視し階段へと降りて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、教会地下では。

 

 

「ぐぁッ!」

 

「うぉっ!」

 

「ゴホッ!」

 

「・・・・・・・」

 

黄金の槍を振り一人、はぐれ神父達を切り裂いていく一誠。次々と目の前の神父たちを迷いなくその黄金の槍先で神父達を斬り殺していく。

 

「な、何なんだ…こいつら!」

 

「本当ににんげ―――――」

 

また二人、聖槍で神父を斬り裂いた一誠。聖槍には一滴の血も付いておらずまるで聖槍事態が血を弾いている様に。一誠は聖槍を肩に乗せ周りを見渡す。

 

「大分減ったな」

 

足下には多くのはぐれ神父達の亡骸が転がっている、和也やマリオネット化した女性エクソシスト達も次々とはぐれ神父達を倒していった。カラワーナは格闘技ではぐれ神父達を殴り飛ばしている。

 

「さて、親玉のカラスを葬りにいくか」

 

一誠は聖槍の槍先を階段の上に居るレイナーレへ向ける。聖槍を突き付けられたレイナーレは脱ぎ捨てたボンテージ服を着直すと光の槍を出現させ構える。

 

「黄昏の聖槍……まさか伝説の槍を持つ人間がこの街にいたなんてね……まさかミッテルトやドーナシークを殺ったのも」

 

「……あぁ、家の姉ちゃんに手を出したからな、消えてもらった」

 

一誠は無言のままレイナーレを睨み付け、レイナーレも同じように一誠を睨み付ける。

 

「アザゼルの為にこんな事を犯すなんて、アザゼルも面倒な部下を抱えたもんだな」

 

「……人間の分際で何故アザゼル様の事を…ッ!」

 

その瞬間、階段の下にいた一誠の姿が消えた。

 

 

ガキィィン!!

 

 

「ほぅ…今のを受け止めるか」

 

「ぐぅッ!」

 

「少しは楽しませろよ、カラス」

 

レイナーレは咄嗟に後ろを振り向き光の槍を前に出すとそこに黄金の槍先を向けた一誠が空中に浮遊していた。そしてまたレイナーレの目の前から消えた一誠、人間だけの力でここまでのスピードを出せる一誠にレイナーレは必死に聖槍を光の槍で受け止めるので精一杯だった。

 

(な、何なのよこの人間!たかが人間の分際で……地に這いずり回る下等生物の癖に…!)

 

「ハハハッ!」

 

「…なめるなァァァァァァッ!!!」

 

空いていた手にもう一本の光の槍を出現させ、その場から翼を広げ上へ離れるとアーシアがいる十字架があった場所へ持っていた二本の光の槍を投擲する。が素早く一誠は聖槍で二本の光の槍を叩き割った。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「・・・・・・」

 

一誠は自分の足下に倒れて気絶しているアーシアを見下げていると、一誠はアーシアの周りに黄金に輝く結界を張る。

 

「さてと……カラス。この子を使って何しようとしていた?」

 

「・・・・・・・」

 

「まぁ言わなくていいさ」

 

ボワッと一誠の周りに黄金の光が現れる、その光は聖槍へと集まって行く。そして黄金の光を纏い神々しく輝く聖槍をレイナーレへ構える。凄まじい聖なるオーラがレイナーレを襲う。

 

「ッ!!?」

 

「光の中へ消えろ」

 

そして聖槍をレイナーレ目掛けて投げようとした、その時。

 

 

 

 

「きゃああああああああ!!!!」

 

 

 

「ッ!!?」

 

聖なるオーラと光を消し一誠は声が聞こえた方へ顔を向ける。そこに地上へと続く扉の前にブーステッド・ギアを展開した状態の刹羅が立っていた。

 

「姉ちゃんっ!?何で此処が!!?」

 

一誠はまさか刹羅が此処に来た事に驚いていた。

 

「な・・・なに?・・・これ」

 

口を押えて怯えた表情を浮かべ涙を浮かべ自分の足元に大量の血を流して転がっている神父達、裏の世界の事を最近知ったばかりの刹羅にはその光景が耐えられなかった。

 

「……どうせならッ!」

 

「っ!?」

 

するとそんな中、レイナーレが一誠から刹羅へ視線を向けると光の槍を刹羅へ向ける。

 

「あんたの家族も道連れよぉッ!!!」

 

そしてレイナーレは光の槍を刹羅目掛けて投げた。槍は真っ直ぐ刹羅の心臓へと向かって行く。

 

 

「姉ちゃァァァァァァんッ!!!!!逃げろォォォォォォォォオオオ!!!!」

 

そして。

 

 

 

 

「―――――――え?」

 

 

 

光の槍は刹羅の心臓を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 




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第十一話 最後の代償

今回は少なめです、ではどうぞ!


           

 

 

 

           ―――――――何があったんだろう―――――――

 

 

 

 

        《姉ちゃァァんッ!!!!!逃げろォォォオオオ!!!!》

 

 

 

 

     イッセーのその叫びが聞こえた途端、私の左胸に大きな光の槍が刺さった

 

 

 

     一気に体の力が抜けて、私は糸が切れた人形の様にパタリと倒れてしまった

 

 

 

       意識が掠れていく中、私の目に映ってるのは血の様に紅い真紅の槍

 

 

 

 

          《刺し―――穿つ死棘の―――槍―――ッ!!!!》

 

 

 

 

紅いオーラの様なモノを纏ったイッセーが同じく紅のオーラを纏った槍をあの時私を殺そうとしてきた同じ堕天使の翼を持った女性へその槍を放った。

 

 

 

 

 

             《―――――――ッ!!!!!!》

 

 

 

 

 

 

紅の軌跡を描きながら紅の槍は女性の左胸を貫き、そのまま女性と共に真紅の槍は地下の壁へ突き刺さり左胸を貫かれた女性は中刷りとなったままピクリとも動かなくなった

 

 

 

 

 

 

           そして私も等々意識が薄れていき、最後に見えたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の傍で私に微笑むイッセーとイッセーから溢れ出る綺麗な金色の光に私は包み込まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

              第十一話『聖槍の代償』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!!」

 

夢から目を覚ました刹羅は勢いよく起き上がった、辺りを見渡すとそこは自分の部屋だった。閉ざされていたカーテンを開けると眩しい朝の陽ざしが差し込んだ。

 

「う~ん、昨日……何してたんだろう」

 

昨日の記憶がない刹羅は疑問を浮かべながらベットから起き上がり、そのまま扉を開け階段を降りていく。

 

「何か夢を見ていたような気がするんだけど……どんなだったけ…?」

 

頭に手を置き昨日の事を思い出そうとするが何も思い出せない、いや、”思い出せるはずがない”。そして一階のリビングの部屋のドアノブに手を掛けて中に入ると、いつもの様にテーブルの椅子に座ってヌイグルミを抱いたオーフィス、そして台所へ刹羅が視線を向けるとそこに居たのは。

 

 

 

 

 

「おはよう、”姉さん”」

 

 

 

 

 

黒いYシャツに白いネクタイを付け、雪の様に白い髪をした青年が立っていた。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・え?」

 

誰?と刹羅は一瞬思うがよーく見てみると一誠だった事に気づいた。刹羅は恐る恐る一誠と思われる青年へと話しかける。

 

「えっと……イッセー……だよね?」

 

「あぁ。…そうだけど、どうかした?」

 

白髪の一誠は静かにそう刹羅に言い返すと洗っていた食器を仕舞うと手を拭き出来上がった朝ご飯をテーブルに乗せる。

 

「い、いや…その…その髪の毛どうしたのかな~って……」

 

「あー……イメチェン?かな」

 

無表情で静かにそう答える一誠。

 

「い、イメチェン……?」

 

「駒王学園って頭髪の規則とかなかっただろう?だから、変えてみた」

 

どう?と一誠は自身の髪を触りながら刹羅にそう聞くと。

 

「い…いいと、思うよ……かっこいい」

 

顔を赤くしてそっぽ向いて、刹羅はそう言う。

 

「そう。ならいい」

 

「イッセー、早く早く」

 

一誠はそう言うとオーフィスが座っている椅子へ向かいオーフィスを一度抱き上げ自分の膝へ下ろすと刹羅も一誠とオーフィスの向かい側へ座る。

 

(イッセー…ご飯作れたんだ。……何で教えてくれなかったんだろう?教えてくれたらいいのに)

 

「「頂きます」」

 

「頂きます…」

 

その後、刹羅は一誠の手作り料理の美味しさに涙した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、神の子を見守る者(グレゴリ)では、アザゼルが通信用魔法陣で和也と話していた。

 

「そうか……イッセーの奴、遂に最後の代償を……」

 

《そうだね……もう後戻りは出来ないよ》

 

「くそ!」

 

アザゼルは舌打ちをし机を強く叩き付けた、その勢いで机に乗っていた書類が中に舞う。

 

「よりによってこんな時に最後の代償を支払うことになるなんてな……これも運命なのかよ?」

 

《………さぁね》

 

和也も沈んだ気持ちでそう言い返す。

 

「……一誠は…これでどれぐらい弱くなった?」

 

《二天龍クラスから五大龍王クラスの間……といったところかな、殆どの力をお姉さんに”移植”しちゃったからね》

 

「そりゃ……弱くなったな」

 

《昨日までの一誠君なら世界最強と言っても当然だったよ、けど今回の件で大幅に力が激減した。だけどそれだけじゃない》

 

「そうだな……力だけじゃないんだよな」

 

《力と一緒に支払った代償は―――――――》

 

 

 

 

 

 

 

              「あいつの”感情”全て……」

 

 

 

 

 

 

アザゼルはそう言うと再び机に拳を叩き付けた。涙を流し悔しがりながら、ひたすら涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、一誠。白カネキと達也くんみたいになっちゃいましたね、力も五大龍王クラスから二天龍クラスへ格下げしちゃいましたね、次回からはフェニックス編飛ばしてエクスカリバー編に行きます。え?フェニックス編やらないの?……色々と面倒なんですよあの話し(自分的に)自分勝手ですみません!そしてちょろっと刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)出てきましたね!一誠には聖槍以外の伝説の槍とかを持たせようかと思っています、何かそういうのがあったら教えてください


では、また次回!感想お願いします!


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月光校庭のゲイ・ボルグ
第十二話 聖槍と聖剣


お待たせしました。


       

 

 

 

 

 

        ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

 

               第十二話『聖槍と聖剣』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な…なぁ…あれ誰だ?」

 

「あんな白髪の男子居たっけ……?」

 

「綺麗……」

 

朝の駒王学園で再び異様な視線がある生徒へ向けられていた。刹羅と一緒に登校している白髪の男子への視線だった。学園のマスコットである塔城小猫の白い髪とは違い綺麗なストレートな髪、ミステリアスな雰囲気を漂わせる無表情な顔に吸い込まれてしまいそうな黒い瞳。その男子、兵藤一誠はそんな周りの視線を全く気にしないで刹羅の手を握って歩いていた。

 

「い、イッセー?」

 

「ん…?」

 

手を握られて顔を赤くしていた刹羅は一誠に今の自分の顔を見られないように顔を下へ向けたまま声をかける。

 

「何処か具合が悪い?」

 

「そ、そういうことじゃなくて……その…うぅ…」

 

「・・・・・・・」

 

(い、イッセー。どうしちゃったんだろう…こ、こんなに大胆に私の手を異議るなんて……!それに…なんていうかお兄さんぽく見えるし……)

 

「姉さん?」

 

「きゃ!」

 

一誠は顔を下へ逸らす刹羅を見ると刹羅の顔を覗き込む、覗き込んだ一誠の目が合うと刹羅は咄嗟に顔を勢いよくあげた。

 

「ホントに大丈夫?具合が悪いならこのまま帰るか?」

 

「だ、大丈夫だよ!じゃ、じゃあ!私こっちだから――――」

 

「待って、姉さん」

 

刹羅は一誠から逃げるように校舎へ行こうとするが一誠が手を引っ張ってそれを止める。そのまま引っ張られた刹羅そのまま一誠の胸へと飛び込んでしまった。その光景を見ていた女子生徒たちは顔を赤くして声を上げる。

 

「い、イッセー?!」

 

「・・・・・・」

 

一誠は刹羅の肩をつかみ自分から刹羅を離すと制服のブレザーのポケットから聖槍のキーホルダーを取り出すと刹羅の手を取るとその手の上にキーホルダーを渡した。

 

「忘れ物」

 

「あ……ありがとう」

 

刹羅は礼を言いキーホルダーを握りしめる。一誠はそのまま自分の校舎へ足を動かす。

 

「何かあったらそのキーホルダーに念じてくれ、必ず行くから」

 

「う、うん…」

 

「……じゃあまた、姉さん」

 

表情を少し柔らかくし刹羅へそういうと一誠は校舎へと入っていった。一誠の姿が見えなくなったところで周りにいた生徒たちが刹羅の元へ集まってきた。

 

「兵藤先輩!今の人誰ですか?!」

 

「か、彼氏っスか?!!」

 

「あんな綺麗な髪の男子生徒いなかったよね!?」

 

生徒たちが刹羅へそう聞いてくる中、刹羅はキーホルダーを握りしめたまま一誠が入って行った校舎を見ていた。

 

(……ふふ♪)

 

口に出さずに刹羅は笑うとキーホルダーを握りしめ長い黒髪を揺らしながら校舎の中へと入っていった。だが彼女が校舎に入っていった後に白いローブで身を包んだ少女二入が学園前に来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから時間が進み夕日が沈みだした放課後、先に校門前で一誠を待っていた刹羅は待ってる時間を利用しドライグと昨日のことを話していた。

 

「覚えてない?」

 

『あぁ、俺も昨日のことは覚えていない』

 

「そんなことあるの?」

 

『神器に封印された俺の意識に干渉し記憶がないとなると、何かあったことは確かだ、それに相棒の魔力が桁違いに膨れ上がっている』

 

「えっ!?」

 

『だがおかしいこともある、あれだけの規格外な力を持っていた兵藤一誠から感じていた聖なる力の波動がかなり下がっている』

 

それを聞いた刹羅は自身の手に視線を向ける。

 

『兵藤一誠がお前に何かしたことは確かだ……まぁそれは聞いたのだろう?』

 

「だってあの変わりようだったから…聞いたけど……はぐらかされて」

 

『まぁそうだろうな……ん?これは』

 

するとそこに鞄を持った一誠が駆け寄ってきた。その表情は無表情のままだが何かを感じている様な雰囲気を出していた。

 

「ドライグ、気づいたか?」

 

『あぁ、この気配は”聖剣”だ』

 

「せ、聖剣!?聖剣ってあの?」

 

刹羅がそう驚いている間一誠は旧校舎がある方へ顔を向ける。普通の人間ならば何も見えていないだろうが聖槍の現所有者である一誠と現赤龍帝である刹羅の目には黒いオーラと金色のオーラが二つ浮かび上がっていた。

 

「な、何あれ?」

 

「まさか、堕天使の次は聖剣とは……つくづく駒王町は出来事が豊富だな」

 

『それでどうするきだ?兵藤一誠』

 

「別にほっておいていいだろう……と思うが」

 

後ろにいる刹羅へ顔を向けると聖剣と聞いて興味津々といった目を一誠へ向ける刹羅。仕方ない、という意味を込めたため息をつく。

 

「様子を見に行くぐらいなら問題ないだろう、姉さんも行くか?」

 

「うん!」

 

「……やれやれ」

 

刹羅のその表情を見て呆れた声をもらすと旧校舎へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧校舎のすぐ外にある広場へ着くとそこにはグレモリー眷属と白いローブを着ている青髪に緑のメッシュが入った少女と栗毛のツインテールの少女がグレモリー眷属と向き合っていた。茂みの中で気配を消しながらその様子を息をひそめながら見る。

 

「エクソシストか」

 

「エクソシスト?あの悪魔祓いの?」

 

「その認識であってる、が中には伝説の武器を使用して戦うエクソシストもいる。あの二人も伝説の聖剣を持っている」

 

『この気配からして、恐らくエクスカリバーだろうな』

 

「え、エクスカリバーってあの!?アーサー王が持ってた伝説の!?」

 

『そう、あれはその折れたエクスカリバーを七つに分けた内の二つだ……デストラクションとミミックか』

 

青髪の少女が相対するのはグレモリー眷属の騎士(ナイト)である木場だった。いつもの優しい表情の木場の表情はまるで親の仇を見るような怒りの表情だった。

 

「では、始めよう」

 

「ふふ♪」

 

聖剣使いの二人は体に羽織っていた白いローブを投げ捨てた、身に纏っているボンテージの様な黒い戦闘服が露わになる、肌を密着させてる黒い戦闘服を見て顔を赤くする刹羅。

 

「な、なに!?あのエッチな格好?!」

 

『素早い動きが出来る様にあのような戦闘服にしているんだ、確かに色々と可笑しなところはあるが』

 

「……教会の人たちって女の子にあんなの着させてるの?」

 

そう話していると栗毛の少女は腕に巻いていた白い糸を取ると白い糸が一本の日本刀型の聖剣へと姿を変え、青髪の少女は背中に背寄っていた白い布で覆われていた聖剣を両手で構える。刹羅はその聖剣を構えた栗毛の少女を見てある事に気付いた。

 

「あれって……イリナちゃん?」

 

栗毛の少女を見ながらそう言う刹羅。すると木場と青髪の少女の会話が聞こえてきた。

 

「……あっはは」

 

「……笑っているのか?」

 

「あぁ…倒したくて、壊したくて仕方がなかったものが目の前に現れたんだからね…」

 

すると木場のその言葉と共に木場の周りに無数の魔剣が地面に突き刺さった状態で現れた。オリジナルの魔剣と比べて力は低いが使い手次第では無類の強さを誇り多種多様な魔剣を所有者の思い描いた魔剣を創り出す魔剣系神器、魔剣創造(ソード・バース)だ。青髪の少女は何かを思い出したのかエクスカリバーを肩に担ぐ

 

魔剣創造(ソードバース)か・・・・思い出したよ、聖剣計画の被験者で処分を免れた者がいるという噂をね」

 

(聖剣計画……?)

 

「そうだよ。僕はその生き残りであり君たちの先輩・・・・だから、同志達の仇を無念を晴らさせてもらうよ」

 

木場は一本の魔剣を手に取って青髪の少女に刃を向ける。刹羅は隣にいる一誠に顔を向けると。

 

「イッセー?」

 

一誠は右手に聖槍を出現させると茂みから立ち上がる。

 

「・・・・・・・」

 

一誠はそのまま茂みから歩き出し二人の前へと出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕はエクスカリバーを許さない…ッ!どんな理由があろうとも…僕はッ!!」

 

木場は地面に突き刺さっていた二本の魔剣を抜き両手に持つと魔剣をクロスさせ、青い髪の少女”ゼノヴィア”へと向かっていく。ゼノヴィアは破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)で魔剣を受け止める。

 

「へぇ…やるじゃないか”先輩”」

 

ゼノヴィアはその冷たい目を木場へと向ける。

 

「けど、そんな腕では私とこのデストラクションの相手にはならない!」

 

デストラクションを大きく振り木場が持っていた二本の魔剣を粉々に破壊した。二本の魔剣が破壊されたのを見て木場は新たに地面から違う魔剣を手に取る。

 

「破壊は伊達じゃないようだね」

 

「もらい!」

 

すると木場に擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)を持った栗毛の少女”イリナ”が聖剣を振りかざしてくる。木場は聖剣を受け止めイリナに蹴りを入れようとするが蹴る前にイリナは後ろへ飛び下がった。

 

「やるわね、あの『騎士』の悪魔」

 

「悪魔に堕ちようとも元は私たちと同じ教会の人間だ」

 

「よそ見している暇があるのかい!――――ソード・バース!!!」

 

木場は魔剣を地面へ突き刺すと地面から勢いよく魔剣の刃が出現し地面一帯を魔剣の刃がゼノヴィアとイリナへ迫っていく途中で魔剣の刃が何処からか放たれた光の波動に当てられた霧散した。

 

「なっ!?」

 

「「っ!?」」

 

戦いを見届けていたリアスも霧散した魔剣を見て声を上げる。そしてある茂みの方へグレモリー眷属と木場、ゼノヴィア、イリナは視線を向ける。そこには黄金の槍を持ってこちらへ歩いてくる白髪の一誠の姿だった。

 

「イッセー……くん?」

 

イリナは一誠の呼び名を口にする。一誠は途中で足を止めゼノヴィアとイリナそして木場へ視線を向ける。ゼノヴィアは一誠が握っていた聖槍を見て驚愕する。

 

黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)だと……!?」

 

ゼノヴィアが驚く。

 

「・・・・・」

 

無言を貫く一誠は聖槍の槍先を木場へ向けると木場へ突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

 




トーキョーグール、最終回あまりよくわかりませんでした、金木くんどうなったんだろう?やっぱり討伐されちゃったのかな?後、最終回で流れた挿入歌欲しい……


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第十三話 聖槍と魔剣

超お久しぶりで。最近は課題や進路で忙しくて更新が出来ませんでした。本当に申し訳ありません、これからもよろしくお願いします。



では、どうぞ!


       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

               第十三話『聖槍と魔剣』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

「・・・・・」

 

もの凄い速さで聖槍を振りかざしてきた兵藤君。なぜ彼が此処にいるのか、なぜ僕に斬りかかって来たのか。そんな疑問を浮かべている暇がなかった。ただ、振りかざされる聖槍をソード・バースで創った魔剣で受け止めるので必死だったからだ。

 

「ひょ、兵藤君!?一体何を!?」

 

「・・・・・・」

 

僕の問いに答えず聖槍に力を入れならが僕をその光があるような、ない様な目を僕へ向けてくる。そして腕と足の間にできた隙間を狙って蹴りを入れて来た。僕はそれを利用して兵藤君から離れた。離れた僕を見て兵藤がやっと口を動かした。

 

「木場…」

 

「…何だい?」

 

次の言葉に僕は驚いた。

 

 

 

「お前、何で”本気”を出そうとしない?」

 

 

「っ!?」

 

「「「えっ!?」」」

 

「何だと……?」

 

「え!?本気を出してないってっ!」

 

僕と同じく驚いた表情を浮かべて声を漏らす部長達。そしてエクソシストの彼女達まで驚いていた。いや、そんな事はいい。どうして。

 

「……いつから気づいていたんだい?」

 

僕が本気を出していなかった事を見破ってたなんて…一体いつから。兵藤君は聖槍をクルクルと回して肩に乗せると再び口を開いた。

 

「妙だっただよ、あの時。此処でやりあった時、お前は何処か遠慮している様に見えてた。グレモリーや姫島先輩、そして塔城は今の自分の全力を使って俺を殺しに来たのに対してお前は手加減しいた。俺やそこの奴らが人間だったからなのかは知らないが……お前。実はグレモリー達よりやそこのエクソシストより、かなり強いだろ?」

 

・・・・・・・・・・。

 

「それにその姿だって”仮”の姿だろう?無理して男のフリをしてるんじゃないのか?」

 

「何!?」

 

「祐斗!それは本当なの!?」

 

……まさか、まさかだと思ってたけど。バレてたなんてね。

 

「…はっはは……凄いよ兵藤君。君には全て御見通だったか」

 

「目に見える物だけを信じるなど、そんなもの三流のすることだ」

 

「・・・・・・・」

 

僕は改めて部長たちの方を向く、部長達の顔はとても落ち着かない表情を浮かべていた。特に小猫ちゃんは。

 

「仕方ないか……」

 

僕は制服の上着を投げ捨てシャツのボタンを外した。

 

 

 

 

 

 

 

 

木場は制服の上着を脱ぎ捨て中のシャツに手をかけた。ボタンを一個づつ外していくとそこには”さらし”が巻かれていた。

 

「やっぱり。そうだったか」

 

「……結構自身があったんだけどなぁ」

 

木場と初めて会った時、男にしては妙に女らしい体をしていると思っていたがどうやら感は当たっていたようだ。木場は―――――――男のフリをしていた女だった。そして今度はポケットから一枚の紙を取り出し何かを念じると紙から光の粒子があふれ出す。すると木場の短い髪がどんどん長くなっていきやがて背中まで延びると伸びた髪を先ほどの紙が髪を結び一つに纏めた。

 

「これが僕の本当の姿だよ」

 

声もイケメン声から女の子らしい声に変っていた。木場の本当の姿を見て度肝を抜かれている様な表情を浮かべているグレモリー眷属とエクソシスト達。

 

「……木場」

 

「何かな……?」

 

首を傾げる木場の今の姿はまさしく今どきの少女そのものの姿だった。何故男のフリをしていたのかは知らないが。これで。

 

「本気で来い。お前の―――――――本来の実力を俺に見せてみろ」

 

「・・・・・・・」

 

木場は両手に新たな魔剣を創りだした。今度は短剣型の魔剣だった、両手に握った魔剣を逆手に差し替え、さっきまでのエクスカリバーへの復讐心は消え俺への殺意に近い感情が聖槍を通じて俺の中に入ってくる。そして姿勢を低くし両手を後ろへ引いた。それを見た俺はすぐさま聖槍を構える。

 

(来るか……)

 

「それじゃあ―――――――行くよッ!!!」

 

騎士の特性を十分に活かした木場は一瞬で俺の前から消えた。

 

「っ!」

 

殺気を感じ俺はすぐさま聖槍を縦に立てるとガシっン!と激しい金属音がなる。そこにた短剣型の魔剣で斬りかかって来た騎馬の姿があった。

 

「早い」

 

「それって一応褒められてるのかな?」

 

「いや、転生悪魔にしては。だ」

 

「それは残念っ!!」

 

木場は魔剣に力を入れ力押しで俺を押そうとしてくる。俺は上へと飛び後ろへ一回して着地する。そしてまた俺の目の前から消えた。

 

「うっ」

 

「二度も同じ手は食わない」

 

また後ろに回り込んでくるとみた俺は聖槍の刃がない部分で木場の腹部の溝を突いた。溝を突かれ一気に肺から空気が排出されそのまま後ろの木へと吹き飛ばされる。

 

「ゴホっゴホっ!」

 

両手から魔剣を落としその場で咳き込む木場。だが俺は木場のもとへ向かい聖槍を迷いなく振り下ろす。

 

「っ!」

 

何とか途中で俺の聖槍を避けて体制を立て直そうと距離を取るが。

 

「がはっ!」

 

「そんなの予測済みだ」

 

木場の回避先を読んだ俺は木場が避けた方へ先回りし横腹に聖なる力を宿させた蹴りを入れた。蹴りを食らった木場は口から少量の血反吐を吐き吹き飛ばされ、再び木へ背中からぶつかり倒れる。

 

「うっ…うぅっ!!」

 

「・・・・・・」

 

俺はうつ伏せになって倒れこんでいる木場の傍に行き肩を掴み無理やり仰向けにさせて右手首を押さえつけて聖槍をクルクルと回し聖槍を構えようと最後の回転をした瞬間。

 

 

 

バザッ!!!

 

 

「あ」

 

「ふぇ…」

 

胸に巻いていたさらしを勢いよく下から切り裂き、そのさらしで押し潰されていた豊満に膨らんだ女の象徴である胸が切り裂かれたさらしから露わになった。

 

「?」

 

「「??」」

 

「「「???」」」

 

「あ~」

 

グレモリーとエクソシスト。そしてその眷属たちと姉ちゃんのそんな声が聞こえてきた。今の状況を説明すると。

 

 

 

俺、聖槍を片手に木場の手首を抑えてつけてり。馬乗りになって押し倒している。木場、胸さらけ出している。俺、仰向けなっている木場に馬乗り。結果、どう見ても男が無理やり涙を浮かべる少女を押し倒しハレンチなことをしようとしている様にしか見えない。

 

 

「・・・・・・・・」

 

「あっ・・・あっああ」

 

顔を真っ赤にして俺を潤んだ目で見てくる木場。そして聖槍を見ると黄金の光となって消えた。どうやらあの人も今回ばかりは―――――――。

 

「すまん……やり過ぎた」

 

「み、見ないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

実に女の子らしい悲鳴を上げて空いていた手を使い指を二本を突き出し俺の両目へ勢いよく突貫した。ある人から言葉を借りるとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでさ。と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という事で木場からシャルロットへ変わります。元からこれを書くときに木場は男装して男のフリをしている女の子という設定で行こうと考えていました。何故シャルロットかというと、まぁ~あれです。シャルロット最高!!!僕っ娘最高!!!という単純な思いです。はい。という事で次回もよろしくお願いします!



感想お願いします!!!


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第十四話 聖槍と歪んだ愛

お久しぶりの聖槍です!ネタが思いつかないよ~!



というわけで今回はあの子がこうなっちゃいます。ではどうぞ!


       ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

              第十四話『聖槍と歪んだ愛』

 

 

 

 

 

一誠SIDE

 

 

「木場、すまなかった」

 

「う、うん……いいよ、兵藤くん。ぼ、僕は大丈夫だから」

 

あの後、俺は姉さんから一時間に及ぶ説教を受けた。確かに俺に非があるのは事実なわけだが・・・・まさか『あの人』からも説教を受けるとは思わなかった。それを含めてのこい二時間に及ぶ説教から解放された俺は取り敢えず改めて部室の隣にある空き部屋でソファーに座る木場に謝罪をしたところだ。

 

「それにしても、やっぱり兵藤くんは強いね。その戦い方も自分で習得したものなの?」

 

「一部は我流だが、その他は全部『師匠』から習ったものだ。そう言う木場も師匠からその剣技を」

 

「うん、サーゼクス様の眷属である『沖田総司』様が僕の師匠なんだ」

 

沖田総司。あの幕末で有名な新選組の一番隊隊長が・・・・そういえばあったことなかったな、グレイフィアから聞いてはいたが。本当だったのか。

 

「兵藤くんの師匠ってどんな人なの?」

 

俺の師匠か・・・・。

 

「そうだな、一言でいうと・・・・・”死ぬことが出来なくなった女性”ってところだな」

 

「死ぬことが・・・・出来ない?」

 

「あぁ。……だれもあの人を殺すことは出来ない、聖槍を持った俺でさえあの人を殺すことが出来ない程にな」

 

「……最強の神殺具を持った兵藤くんですら殺せないその人ってどれだけ規格外なの?」

 

「でも、とても優しい人だ。あの人は俺に姉さんを守る術を教えてくれた、厳しいところもあるがそれでも、俺に戦い方を教えてくれた俺のかけがえのない師匠だ」

 

今でも頭の中にあの人の後ろ姿が浮かび上がる。”真紅の槍”を持ったあの人の背中が。そんな中、部室のドアが開き俺たちはドアの方に視線を向ける。

 

「イリナ・・・」

 

「……やっぱりイッセーくんだ」

 

ドアから入ってきたのは黒いボンテージの戦闘服を着たイリナが立っていた。その顔はというと何とも複雑な表情を浮かべていた。イリナを気づかったのか木場が入れ替わる形で部屋を出て行った。

 

「イッセーくんも・・・・その知ってたの?裏の世界のこと」

 

「知っていなきゃ俺は今此処にはいないぞ―――」

 

そう言ってソファーから立ち上がった俺にいきなりイリナが抱き着いてきた。

 

「イリナ」

 

「ごめんね・・・・ごめんね・・・・急にいなくなっちゃって・・・本当に・・・」

 

突然抱き着いてきたイリナは俺の胸に顔を押し込み涙を流していた。……そうだったな、俺がまだガキのころ、急に海外に引っ越しすることになって別れをいうことが出来なかったことを言っているのか。

 

「イリナ、別に俺は謝って欲しいとは思っていない。だからもう泣くな」

 

「だって!……私が…イッセーくんを守るって約束したのに…!私はそれを…」

 

約束・・・・・・。

 

 

 

《まもる?》

 

《そうだよ!わたしはこれからイッセーくんを守るヒーローになる!それがわたしのゆめなんだ~!》

 

 

 

そういえば、そんな約束したっけな。ガキの頃、公園の砂浜で砂のお城を作っていた俺にヒーローのお面を着けたイリナがおもちゃの剣を掲げて大いに宣言してたのを。

 

「普通は男がいう台詞なんだけどな。あの時のお前は男みたいな奴だったから仕方ないか」

 

「・・・・・・」

 

「にしても見違えるほど綺麗になったな、イリナ。随分と女の子らくしなった」

 

「っ……イッセーくん」

 

再度俺の名前を言うと腕の力を強めるイリナ。姉さん程ではないが戦闘服から浮き出ているボディーラインからでもわかる豊満な胸が俺の胸に押し付けられる。取り敢えず慰めようとイリナの頭を撫でるが。

 

「イッセーくん。私ね……イッセーくんが好き…もうどうしようもないほどに……好き」

 

「そうか……でも―――」

 

俺は人を好きになることは出来ない。と言おうとした時。

 

「だから、イッセーくん。これからはずっと一緒にいよう?”ずぅぅっと二人っきりで……ね?”」

 

「っ!」

 

イリナはそういうと俺をそのままソファーへ押し倒した。俺の両肩を押し付け仰向けとなった俺の上に馬乗りなり、イリナは顔を近づけるとはまるで岩が落ちてくるかのような勢いで俺の唇を重ねてきた。即座にイリナは舌を俺の口の中に滑り込ませてきた。

 

「…!…!!…!!!」

 

俺は無理やりにでもイリナをどけようとした。しかし何故か体が動こうとしない、いや。動けないと言ってもいいだろう。俺はされるがままイリナの顔を見たその表情はまるで目の前の獲物に飢えた獣の様なそんな顔をしていた。そして俺はあることに気付いた、その時のイリナの瞳が紫色から真っ赤な瞳に変わっている事に。イリナは俺から口を離し混じり合った俺とイリナの唾液の糸がスローモーションの様にゆっくりと切れた。

 

「まさか……神器」

 

「そうだよ、イッセーくん。私もイッセーくんと同じ神器所有者なんだぁ……あぁ…やっぱり私は主は私にイッセーくんと幸せにしてくれる奇跡をお与え下さったんだわ……!」

 

口から唾液を垂らしながら両手を両頬へと持っていき興奮しているのか顔が赤くなっている。だがその瞳には光がない。

 

「所有者が視認したモノの神経を麻痺させ視認したモノを自身の虜にする精神系神器の一つ。『聖母の聖愛』《トワイライト・マリアラヴ》それが私の奇跡《神器》」

 

「随分と名前と合わない神器だな…」

 

「仕方ないよ、調べてみたんだけど未だに確認されてない神器らしいから……」

 

イリナは俺の上半身を起こすとそのまま抱き着いて再び俺の唇を塞ぎ舌をねじ込ませてきた。

 

「あぁ…!イッセーくん…イッセーくん…!」

 

狂った人間の様にイリナは激しく俺の口の中を舌で蹂躙し続けた。止む負えない、このままではイリナはと俺は麻痺した体を無理矢理動かし今度は俺がイリナを押し倒した。イリナは何を思ったのか光のない瞳で俺に熱い視線の様なものを向けてくる。

 

「イッセーくん。ずっと…ずぅぅぅぅと私イッセーくんのことを思ってたんだよ?毎日毎日イッセーくんのことだけ考えてた、イッセーくんと一緒に悪い悪魔を倒して、そして結婚して子供を作って毎日ずっと幸せに暮らす、それが私のもう一つの夢なの。ふふふふっ、刹羅さんも酷いよねこんな優しいイッセーくんが苦しんでるのを知らないんだもん、けど大丈夫だよ。イッセーくんは”私だけ”が守るもん、誰にもイッセーくんは守れない、いや守らせないから…!私だけがイッセーくんを守るヒーローになるんだから、その為に強くなったんだから。イッセーくんの力を利用しようとする悪いグレモリー眷属なんか今からでも滅してやらないと、そうしないとまた私のイッセーくんが苦しんじゃうから。ね?そうしよう私が全部、ぜ~~~~~んぶっぜ~~~~~んぶっぜ~~~~~んぶっ!粛清してあげるから。ふふふふっ、あっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!」

 

(そうか…お前。そこまで……心を…精神を追い詰められていたんだな)

 

虚ろな瞳から涙を流し続けるイリナはまるで精神崩壊した人間の様になっていた。俺のことを思うが余り俺へ向ける気持ちが歪みイリナの精神が歪んでしまったんだ。

 

「イッセーくん…」

 

イリナは右腕に巻いていた白い紐に擬態していたエクスカリバー・ミミックをナイフ形にさせると自ら着ている戦闘服の胸元を縦に斬り、臍の所まで斬り斬ったところから白い肌が露出し共に大きな胸が半分露出し半分隠れた状態となって俺に両手を差し伸べてくる。

 

「おいでイッセーくん、私がイッセーくんに”愛”をあげる!だからイッセーくんも私を愛して…!私の身体イッセーくんの好きにしていいから…!だから私を愛してぇ!愛して愛して愛してあして愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛し愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛してぇぇぇ!!!!」

 

「イリナ」

 

お前は姉さんよりも先に俺の事を心配してくれた、俺の大切な友人だ。誰よりも俺のことを想ってくれた幼馴染だ。そして誰よりもこんな俺を愛してくれる女の子だ。だから。

 

「何度でも受け止めてやる。お前の悲しみを」

 

右手に黄金の光が集まり聖槍を呼び出し、そして。

 

「|極夜なる天輪聖王の癒し《ポーラーナイト・ヴィクティム・サンクチュアリ》」

 

青白い星屑の光を纏った聖槍をイリナの胸元へと突いた。

 

 

一誠OUT

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?一誠の師匠が誰なのかもうわかる人にはわかったと思います!今回はイリナがヤンデレで神器を持っていましたね。もう自分でも分からんくなってきた・・・・感想お願いします。


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第十五話 聖槍とヒーロー

今回はちょっとイリナと一誠の過去編ってところです。


      ――――――――私は刹羅さんが嫌いだった―――――――

 

 

 

         本当に刹羅さんは凄いよ、それと違ってあいつは

 

 

 

              刹羅さんもかわいそうに

 

 

 

  ――――――――どうして、周りの皆はあの人と刹羅さんを比べようとするの?――――――

 

 

 

 

         見ろよ、あいつまたあの『出来損ない』と遊んでるぜ?

 

 

 

             あいつも同類なんだろうぜ、きっと

 

 

 

   ――――――――何も知らない癖に、彼の優しさを知ろうともしない癖に――――――

 

 

 

      

 

       ぼくはただ、刹羅姉ちゃんを守れればそれでいいんだ。……それでいいんだ

 

 

 

 

   ――――――――こんなにもカッコイイヒーローが刹羅さんの隣にいるのに――――――

 

 

 

 

    

     イリナ、ぼくね。大きくなったらきっとみんなに認められるヒーローになるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ――――――――だったら私は。彼方だけを守るヒーローになる―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

               第十五話『聖槍とヒーロー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何も無い白い空間。そこに黒い戦闘服を着たイリナが横たわっていた。

 

「・・・此処は」

 

目を覚ましたイリナは顔だけを左右に動かし辺りを見渡す。先程まで駒王学園の旧校舎にいたはずなのにいつの間にか別の空間に飛ばされていたイリナは酷く冷静だった。

 

「元に戻ってる・・・・」

 

ミミックで斬り裂いたはずの胸元部分が裂く前の状態に戻っていのに気付くと、上半身を起こした、その時。イリナは後ろから視線を感じ後ろを振り向くと。

 

「気が付いたか?」

 

「・・・・イッセーくん」

 

そこには駒王学園の制服に特徴的な白い髪、そして右手に持った黄金の槍を握った一誠がそこに立っていた。

 

「イッセーくん、此処は?」

 

「此処はお前の精神世界だ」

 

「私の・・・・?どういうこと?」

 

一誠は右手に握った黄金の槍をイリナ前へ出す。その槍が何なのかイリナは直ぐに分かった。

 

「聖槍・・・?まさかあの時、イッセーくんが持ってた槍って」

 

「そうだ、あの時”お前を助けた時”に使ったのがこの槍だ。そしてお前の精神世界に俺が入ったのもこの槍の力だ」

 

神滅具の代名詞にもなった最強の神滅具。あのイエスキリストを実際に貫いた槍があの時、既に覚醒していたことにイリナは驚いた。

 

「じゃあ私が此処まで落ち着いているのも、その聖槍の力なの?」

 

「|聖夜なる天輪聖王の癒し《ポーラーナイト・ヴィクティム・サンクチュアリ》対象の人物の中に入り心とその記憶を見る事が出来る能力だ。だが使う機会がなかったから使わなかったが、まさかこんな時に使うとは思わなかったけど」

 

一誠はふよ横を見ると、そこに昔の映画の様なモノクロの映像が映し出された。その映像に映っているのは、まだイリナが引っ越しをする前の一誠と砂場で遊んでいる姿だったこれはイリナの記憶を映像として投影しているものだ。だが次に映像が変わり映し出されたのは。

 

「これって!」

 

「そう。あの時、イリナがはぐれ悪魔に襲われた時の奴だ」

 

一誠は静かにイリナと共にあの日の事を思い出しながらその映像に視線を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはイリナが引っ越しすることになり、酷く落ち込んでいた時の映像だった。イリナは引っ越しすることになる事を父親から聞かされ一人家から飛び出し、泣きながら一誠とよく遊んでいた廃工場の積み重ねられた板の上に座っていた。

 

『いやだよ・・・・・イッセーくんと・・・・はなれたくないよぉぉ・・・』

 

大粒の涙を流しながら小さい頃のイリナは泣いていた。夜という事もありイリナ以外誰もいない工場内全体に響き渡る。離れたくない、一緒にいたいとイリナは胸が締め詰められる程の気持ちになるほどに。

 

『なんだなんだぁ?美味そうな人間の子供の声がするなぁぁ?』

 

『え・・・?』

 

泣いていたイリナはふと顔を上げる。そこには上半身は女性で下半身は馬といったケンタウロスに似た異形が泣いていたイリナの目の前に立っていた。

 

『お、お化け・・・・!』

 

『誰がお化けだぁぁ!!私ははぐれ悪魔バイザー様だ、この小娘がぁぁぁぁ!!!』

 

はぐれ悪魔バイザーと名乗ったその悪魔はその巨大な前足をイリナの頭上から振り下ろした。イリナは辛うじて座っていた居たから飛び下り蹴りを交わすが、イリナが座っていた板の山は粉々となっていた。

 

『避けるなよなぁぁ?下等生物の癖によぉぉ』

 

『うっ・・・!っっ・・・・!!』

 

イリナはその小さな足を動かそうとするが、恐怖で立ち上がる事が出来なかった。そんなイリナに容赦なくバイザーはイリナに再び近づく。

 

『それじゃあ頂きますかぁぁキッヒヒヒヒ!』

 

バイザーはゆっくりとその手をイリナに伸ばしてくる。イリナは恐怖で動けない中、ある日公園で一誠と約束した事を思い出した。

 

 

《まもる?》

 

《そうだよ!わたしはこれからイッセーくんを守るヒーローになる!それがわたしのゆめなんだ~!》

 

 

(イッセーくん・・・・ごめんね・・・わたし・・・・イッセーくんのヒーローになれないみたい・・・)

 

そしてイリナはゆっくりと目を瞑り、バイザーの手がイリナに触れようとした。その時。

 

 

 

 

 

 

『イリナにふれるな、ばけもの』

 

 

 

 

 

その声が聞こえた瞬間、何処からか放たれた黄金に輝く三日月の斬撃がイリナに手を伸ばしていたバイザーの腕が鮮血と共に飛び散った。

 

『ギャアアアアアア!!!』

 

イリナは何が起きたのかわからなかった。だがその斬撃と入れ替わる様にそこには一人の少年が立っていた。可愛い熊の柄が入ったパジャマを着ており、その右手には黄金に光輝く小さな玩具の様な槍を持った。

 

『ぼくのともだちに、手をだすな』

 

一誠が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




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※ご報告

4年ぶりとなる活動を致します。作品を楽しみにして下さった方々、誠に申し訳ありませんでした。この度、夢の翼の投稿した作品の内のお気に入り数の多い作品だけ残し後の作品を消去しようという決断に決めました。中学から投稿を始めたこのハーメルンさんでの活動で色々な事が沢山ありました。応援して下さる方々、作品を楽しみにして下さった方々、誤字を教えて下った方々、本当にありがとうございました。現在の作品のお気に入り数は・・・

 

 

 

Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~  558件

 

 

ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍   897件

 

 

ハイスクールVVV 革命の神憑きは異世界へ         464件

 

 

インフィニット・ストラトス 花の道を進みし白い騎士    593件

 

 

インフィニット・ストラトス 世界最強の天使        746件

 

 

ハイスクールL×S 邪ノ道と花ノ道を歩む者《凍結中》    195件

 

 

ハイスクールD×D 優しい光と闇を持つ者          680件

 

 

となっております。なので、一番お気に入り数の多い作品の”聖なる槍”と”世界最強の天使”を残し後は消去しようかと思います。フォロワーの皆様誠にこんな決断に至ってしまい申し訳ありませんでした。自分自身、こんなにも多くの思いついた作品を書き続けて途中でネタが思い浮かばなくなり放置してしまい、メールも着ていたのにも関わらず返事を送れず、すみませんでした。締め切りは2月20日には消去していこうと思います。何かありましたらコメントお願いします。pixivの方にも同じ報告を記載しておきます。

 

 

 

 

 

すみません。残して欲しいという意見が数件ありましたので投票という形で各作品の『消さないで残して欲しい』というアンケートを追加しておきます。残して欲しい作品を一位~四位まで投票をお願いします。

 

 

 

 

 

 

Infinite Stratos ~白き龍騎士と海を掛ける少女達~  お気に入り数558件

 

 

ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍   お気に入り数897件

 

 

ハイスクールVVV 革命の神憑きは異世界へ         お気に入り数464件

 

 

インフィニット・ストラトス 花の道を進みし白い騎士    お気に入り数593件

 

 

インフィニット・ストラトス 世界最強の天使        お気に入り数746件

 

 

ハイスクールL×S 邪ノ道と花ノ道を歩む者《凍結中》    お気に入り数195件

 

 

ハイスクールD×D 優しい光と闇を持つ者          お気に入り数680件

 

 

 

 

期限まで後、3日。お手数かけますが皆さんの投票をお願いします。



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