ドラゴンクエスト〜2人と勇者達の冒険〜 (スズ.H)
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ドラゴンクエストIV
ドラゴンクエスト序章






 

天使界。それは下界、すなわち人間界では知られることのない世界。そこは天使の住処で、ある時には死神が魂を置きにくる神聖な場所。そこで真ん中の大きい星の形の机を囲み八大天使と呼ばれる天使と上位天使以上の天使が会議をしていた。ざわざわとがやがやと騒がしい中、青髪の片翼しかない天使が鎮める

 

「静粛に、私が今回の会議の議長を務めさせていただくガブリエルです。よろしくお願いします。ではさっそく今回の議題……」

 

羽根ペンをもち空中にもじをに書くように手を動かす、するとそこに文字が現れる

 

〜人間界での謎の魔力反応と勇者の選出〜

 

そこに書かれたのは今回の二つの議題、ガブリエルは話し始める

 

「昔の話ですがこ人間界では魔王と勇者がいた時代がありました。今ではただのおとぎ話やらゲームなどの題材になってはいますがこれはれっきとした人類の歴史です。今の人間達には魔力を感じることも、呪文を放つほどのマリーを持ちません。ですご先日大きな『魔力』反応がありました」

 

『魔力』それは今では天使にしか与えられてない魔法の源

魔王と勇者が存在した時代ではあったものの時が経つに連れその能力は薄れ、ついには人間界では完全消滅をした。

たまに小さい魔力を持つものもいる。霊感が強い人などがその例である。

 

 

「ガブリエルさん」

 

緑髪の女性、ミカエルが手を上げる。ガブリエルがなんでしょうかと聞いた

 

「その反応は天使ではないのですか?」

 

「天使とはちがって聖の魔力反応ではなく闇の魔力反応です」

 

「ということは魔族なのか!?」

 

二人の会話に入ってきたのは八大天使のウリエルである。ウリエルに対してガブリエルは好奇心の塊みたいなものと思っており、たいてい問題が起きた時は彼が原因

そして魔族とは魔王が統治する魔界の住人で人間とは姿形が多少違う。

魔力の属性も主に三つに分かれる

 

神聖な魔法は聖属性であり主に天使が使う魔法補助呪文や回復呪文や勇者の雷撃魔法。補助呪文と回復呪文は僧侶や魔法使いも使用できる

漆黒の魔法闇属性であり主に魔族が使う魔法や魔王の暗黒雷撃魔法。こちらも保守呪文と回復呪文を使うことは出来る

基礎魔法は五属性すべてを指し、火や氷などの魔法。これは学べば誰でも使える

 

闇の魔力ということは魔族の可能性はなくないので、ウリエルの問に対しガブリエルは否定はできないと返した。それに対し金髪の女性であるラファエルが話す

 

「でも逆に魔族なら勇者も存在するという可能性は?」

 

魔族がいるなら魔王がいる、魔王がいるならば……勇者がいる。

そういう定義ができたのはいつからかは分からないがこれまでは魔王がいる間は必ず勇者が存在し、魔王が討伐された時は勇者は勇者としての能力を失う。そんな出来事からこのような定義ができた

 

「そうですね、可能性はあります。なのでこの議題の謎魔力は魔王と仮定してそれを倒すために勇者を探すということでよろしいですか?異論は?」

 

上級天使八大天使ともにシーンと静まる。全員一致ということを表している

 

「全員一致ですね、杞憂で終わればいいですがね。では名前と担当区域をお願いします」

 

この世界は八つの大陸に分かれている八代天使がそれぞれ守護をしていてその国を統治し問題ごとには上級天使又は下級天使を派遣する

 

 

「俺、ウリエルは武の国を」

 

「私、ファミエルは魔の国を」

 

「私、ラファエルは光の国を」

 

「……私、ルシファーは影の国を」

 

「僕、セラフィムは雷の国を」

 

「僕、ルミエルは風の国を」

 

「私、ミカエルは蒼の国を」

 

「私、ガブリエルは紅の国を担当します。これにて会議は終了、詳しい詳細はおって知らせます。これにて解散」

 

 

会議終了後。上位天使達は自分の持ち場に各八大天使は守護する国に帰っていた。一人残ったガブリエルはため息を履吐いた。するとガブリエルを呼ぶ声と共に天使が会議室に入ってきた

 

「大変そうねー、ガブリエル」

 

ガブリエルはその声の主に君は変わらないね、サンディ。とそう答えた。

見た目は変わったでしょーといいながらその場を回った。

ガブリエルは笑いながらそうだね、と話した。

 

 

 

 

 

ミカエル守護地域[蒼の国]

 

?「ミカエルサマサマーガブリエル様から手紙届きましたよー」

 

「ありがとう」

 

天使から手紙を受け取ったミカエル内容をは読む

 

勇者と知る方法は一つ。すこしでも聖属性の魔力があればこれを調べるためには過去へ行き勇者と共に旅をさせ才能を開花させることです。過去に飛ばす際はあくまでゲームの中に行くということにしてください。よろしくお願います。天使長ガブリエル

蒼の国で感じた聖反応は二つ、幸いどちらも近くどうやら面識あり第一関門は突破できそう、じゃあ行こうかな。

ミカエルは翼を広げ天使にあとを任せる

 

「イージス、私はちょっと行ってきます、留守を頼みました」

 

イージスは元気よくわかりましたーと返事し、ミカエルはそれを聞くと人間界へと飛んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は変わりある男の家。先ほどの天使界ではなく、人間界

 

「なぁ?ユウ?」

 

声をかけてきたのはユウと呼ばれた俺の親友、十六夜レンだ。

赤髪の容姿もよく運動神経もよしの完璧人間。みんなの憧れだと俺は思っている

 

「なんだ?レン?」

 

それに答えたのが紅優希、青髪で知識はそこそこだが運動がからっきしダメである。みんなからはよくユウと呼ばれるが、友達は全然いない。

それはさておきレンはさきほどからゲームをしている。

みんな知っているドラゴンクエスト、略してドラクエ

 

「この、ドラクエのゲーム入ったらおもしろそうだよなぁー」

 

笑いながらレンはそう話す。ゲームの世界にアニメの世界に入れたらとたいていの人は一度は思うだろう

 

「俺もたまにそんなこと思うよ、もし入れたらなんの職業になる?」

 

こんなささいな会話が、日常があんなことになるなんて俺たちは思っても見なかった。

 

 

 

 

 

ユウは目を覚ます。周りはただの草原そうただの草原……うんきっとそうだ。

そうに違いないとユウは思い周りを見渡す

 

スライム「ピキー!」

 

目の前で青い物体がないている。

 

「まてまてまて、こいつあれだろ?スライムだろ?ドラクエに出てくる!あれ?レンどこだ?」

 

これまでないくらい焦るユウは目の前のスライムをほったらかしその場で考え込む

どうして俺はここにいるとりあえず記憶を整理しよう確か俺はレンと話してたはず……うちで……

 

 

 

「このドラクエのゲーム入ったら面白そうだよなー」

 

「俺もたまに、そんなこと思うよ.もし入れたらなんの職業になる?」

 

確かこんな感じに他愛のない話をしていた。

 

「俺か?そうだな……」

 

レンがいいきるまえにあたりが光る、目を開くと目の前には、羽が生えた人間が……羽!?

ユウはそれに驚きそれは話し始めた

 

「こんにちは。あなたたちにやってもらいたいことがあります。あなたたちにはドラクエの世界に入って勇者の手助けをしてもらいます。4を最初に行ってもらいます」

 

現れた天使?らしきものは突然変なことをいう

 

「手助けって……なにをふざけたことを、そもそも拒否権はないのか」

 

ありませんとキリッとした顔で天使らしきものがそう言った。レンは思わずそれにツッコミを入れた。すると天使は手を挙げた

 

「とにかく、あなたたちには行ってもらいます」

 

あたりが光り始めるなにがなんだか分からない俺たちは少しでも情報手に入れようと質問をする。さきにしたのはレン

 

「俺はなんの職業だ?」

 

キラキラした目でそう天使?にいう。ユウは予想していなかった質問なのでそこかよ!と思わず突っ込みたくなる

 

「行く気満々だな!おい!」

 

「だって二度あるかないかのチャンスだぜ!人生一度切りたのしまなくっちゃ!」

 

かっこいいセリフだが、そんなことを言ってる場合じゃない。一番重要な質問をした

 

「なんで、俺たちなんだ?」

 

 

天使から帰ってきた応えは、簡単なものだった

 

「なぜですって?あなたたちが行きたいと、いったのでしょ?

 

 

その言葉とともにユウとレンはドラクエ世界へ飛ばされた

最後に聞いた言葉はこれだった。

 

「さて、帰りますか」

 

ミカエルは翼を広げ上空へと飛び立った

 

 

 

 

 

 

ユウは顔が真っ青になる、この記憶が本当ならユウは、ドラクエ世界に入り込んだことになる。 これから大変なことになる。

すると突然声をかけられビクッとする。

 

「ねぇ……?」

 

声に振り向くとそこには……青い帽子をかぶったオレンジ髪の女の子がいた。

 

『完』




こちらを最初からやろうと思います。
一話以外は削除します。
やはり地の文は少ないです。小説以前の話と思う方は多いと思いますがこんな話を見て行ってください

修正しました。11月/7日


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第一章 1 初!魔物退治

こんにちは!相変わらず文章力があれですが楽しめる方はたのしんでってください


紅 優希ことユウは天使?らしき人にレンと共に飛ばされたレンとは別々になってしまい途方にくれたユウに声をかけてきたところから始まる

 

 

?「ねぇ?あなたここで何してるの?頭にスライム乗ってるわよ」

 

ユウ「へっ?」

 

スライム「ピキ〜」

 

ユウの頭にさきほどのスライムがいつの間にか乗っており寛いでいた

 

ユウ「……じゃあ、俺は用があるんでこれで」

 

ユウはなかったことのように話をそらす

 

?「はぁ…あなた名前は?」

 

ユウ「俺はユウだ、あんたは?」

 

アリーナ「そう、私はアリーナ」

 

ユウ「そか、じゃあ俺は人探ししてるからここで」

 

スライムを乗せたユウはそういいさっさと歩き近くになにかないか探しに行った

 

 

 

アリーナ「…なんなのあの人、強そうに見えないわ」

 

 

 

サランの町

 

 

ユウ「このスライム全然離れねぇ…」

 

さっきから数十分ずっとこのままである

 

ユウ「まあいいか、害ないしかわいいしそれにかわいいし」

 

スライム「ピキー!ピキー!」

 

ユウに答えるようにスライムがなく

 

ユウ「さて、冒険の最初といえば宿とりだな…俺金ないや」

 

金がないことに気づいたユウはモンスター退治に出かけた

もちろんスライム以外と戦い1000Gまではためることにした。元々覚えていたのかメラを中心にモンスターを倒して行った。

 

 

 

ユウ「レベルも上がってきたな、えっとホイミとデインにメラそしてイオか…これだけじゃ何の職業かわからんな」

 

スライム「ぷるぷる」

 

ユウ「あと頭の上でぷるぷるするのはやめてくんないかな、なんかやだ」

 

そうつぶやきながら宿を取りに行った。スライムはさらにプルプルしていた。

 

サラン宿

 

扉を開くと豪華ではないが落ち着いた感じの宿屋になっていた

 

宿主「いらっしゃい、一人かね?」

 

ユウ「そうです、おいくらで?」

 

宿主「2Gです」

 

ユウはふところから金を出し2G差し出す

 

宿主「毎度、二階の一番右の部屋だよ」

 

 

部屋

 

 

ユウ「ふう、疲れた。お前もそろそろそこから降りろ」

 

スライム「ピキー」

 

スライムは残念そうに降りる

 

ユウ「さて、これからどうするかなぁ」

 

ベットに飛び込み。考えていると廊下からある話が聞こえる

 

「テンペの噂知ってるか?」

 

「ああ、モンスターに生贄を差し出すとかなんたらってやつだろ」

 

「そうそう、いやな世の中だねぇ」

 

「まったくだ!はっはっは」

 

笑い声が遠のいて行きやがて二人の話は聞こえなくなった

 

ユウ「…ふむ、テンペか。行ってみよう。一眠りしたらな!」

 

スライム「ぴきー!!!」

 

ベットに横たわりスライムは近づいてきて布団の中に入ってきた一晩迎えた。正直気持ち悪い感触がした。

 

 

テンペの村

 

ユウ「ここか」

 

見た目的には山々に囲まれた自然たっぷりって感じだが空気はすごく重くサランで聞いた話は本当らしい。ここまでの道のりはそれほど強くなく単体にはメラ、全体ではイオで片付いた。

 

ユウ「確か教会で準備するんだったか」

 

ユウはさっそく教会に行く

 

ユウ「こんにちは〜」

 

教会の中は奥に扉がありそれ以外は他の教会となんや変わらないところである

 

神父「ようこそ…」

 

挨拶はしてくれたもののその言葉は絶望した感じにも聞こえた。

 

ユウ「その先に行きたいんですけど」

 

そんな用事はないが、モンスター討伐したいと言っても一人じゃ勝てないと判断され断られると思い一応は伏せた

それを聞いた神父は多少戸惑ったが

 

神父「…わかりました。さいだんには登らずに通ってください」

 

ユウ「わかりましたー」

 

と適当に返事をし奥の扉を開く。目の前には祭壇があり周りは森で囲まれている。神父は登るなと言っていたのでおそらく祭壇に登ると生贄を用意したという意味とユウは取った。なぜわかるかはわからないけれども、ユウはそう思いながらも祭壇の上に到着する

 

ユウ「さあ、どこからでもかかってこい」

 

するとあたりが霧につつまれ雷がなると同時に三体のモンスターが現れた

 

スライム「ピ、ピキー!」

 

あばれこまいぬ「ふむ、今年は男性なのか?」

 

あばれこまいぬB「肉が硬いんだよなぁ」

 

狛犬らしきモンスターが近寄ってくるきた

 

ユウ「さあ、戦いの始まりだ!」

 

ユウは構えた

 

 

あばれこまいぬが二体現れた

 

あばれこまいぬ「こいつ、敵対するのか!大人しく食われろ!」

 

爪をユウに振り下ろす

 

ユウ「おそいね」

 

ユウはそれをよけ、呪文をとなえる

 

ユウ「デイン!」

 

あばれこまいぬに大ダメージ

 

あばれこまいぬ「ぐはぁ!」

 

ユウ「どうやら、弱点みたいだな」

 

あばれこまいぬB「貴様!調子に乗るな!」

 

二体の連携攻撃

片方をよけた瞬間もう片方の攻撃にユウはよけれずに爪で攻撃を受ける

 

ユウ「っ…デイン!」

 

さきほどのデインを受けた方に同じようにデインを放つ

 

あばれこまいぬ「ぐっくそ…」

 

あばれこまいぬをたおした

 

あばれこまいぬB「くそ!よくもっ!」

 

一体のHPはデイン二発分。残りMPは十分ある、負ける要素はあと一体ならばもうない。いきりたって襲ってきた攻撃をかわし、呪文を唱え剣を構え斬りかかる

 

ユウ「こいつらのこうげきあたんないし二体いた方が厄介だったな」

 

あばれこまいぬ「くそ…が」

 

あばれこまいぬBをたおした

 

ユウ「最後の言葉も似てるし、とりあえず終わったかな」

 

?「メラミ!」

 

突然の攻撃に反応できなく受けてしまう

 

ユウ「熱…くそ、誰だ!」

 

 

上から杖を持ったカメレオンマンが現れた

 

カメレオンマン「私のしもべをよくも倒してくれましたね、メラミ!」

 

ユウ「同じ攻撃に二回も…なっ!足が!」

 

さきほどの戦いとメラミで足が思ったようにうごけない

 

カメンレオンマン「終わりだな!」

 

ユウ「メラ!」

 

二つの炎がぶつかり相殺した

 

カメレオンマン「メラで相殺だと!?」

 

ユウ「はぁぁぁぁあ!」

 

相殺した際にできた煙で身を隠したユウは回復をし後ろに周り剣をカメンレオンマンに斬りつける

 

カメレオンマン「ぐはぁ!」

 

その場にカメレオンマンは倒れた

カメレオンマンを倒した

 

ユウ「はぁはぁ、やばい死ぬかと思った。それにしてもなんで、メラでメラミを相殺できたんだ?」

 

スライム「ピキー?」

 

木のそばで隠れていたスライムがこちらに近づき頭の上に乗っかった

 

ユウ「頭の上に乗るなよ…」

 

スライム「ピキー!」

 

にっこりした顔で鳴く。すると

 

「こっちです」

 

突然人の声がし、ユウが通ってきた扉が開く

 

「あそこに…あれ?」

 

魔物を指さしながら青年は首を傾げる

 

「この魔物誰が倒したんです?」

 

とユウに聞いてきた。

 

ユウ「俺だが?」

 

そう答えると青年が走りながら教会にもどって行った。一緒にきた連れをおいて

 

?「あ!あの時の人じゃない」

 

そこで会ったのは以前サランの町近くの草原であったアリーナだった

 

 

次回 アリーナと冒険

 

 

 

 




ここまで見ていただきありがとうございます。
ドラクエ4のことはあんま覚えてないんで内容があれですが楽しんでいただけたら幸いです
戦闘シーンが一番難しいなと思いました


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第一章 2 アリーナと冒険

どうも!スズです!
文章力は相変わらずですが楽しんで見て行ってください!
原作と違ってブライ、クリフトの登場は少し先になります
それと今回戦闘シーンはありません


あばれこまいぬとカメレオンマンを無事に倒したユウ

そこに以前であった青い帽子をかぶったアリーナが現れる

 

 

ユウ「えっと確かアリーナだっけ?」

 

ユウは記憶をたどり名前を思い出し、自信なさげにそう答えた

 

アリーナ「そうそう!…あなた強いのね?この魔物あなたが倒したんでしょ?」

 

魔物を指差しながらどこか興奮した感じでユウに話しかけてくる。その姿はユウたちがいた時代の数少ない俺の友達である子を思い出していたがそれを振り払いアリーナに答えを返す

 

ユウ「そうだよ、アリーナは何しにここへ?」

 

アリーナ「え?城からでて…あ、いや、ちょっと旅をしようかなってね、思ってね、あははは」

 

最初に聞こえた城という言葉に疑問を感じたが気にしないことにした。実際旅に行くというのも疑問を持っている、今から旅をしようとしているのに食料や水を持たずに出るだろうか?と思ったので軽くあしらいレンを再び探しに行くためスライムを頭に乗せたまま立ち上がり先ほど倒した魔物に近づく

 

ユウ「へ〜、まぁがんばって」

 

アリーナ「え?あ、うん」

 

簡単に返してきたので少し驚く、そんなアリーナをよそにユウはカメレオンマンが持っていた杖を取り出しあばれこまいぬからもいろいろいじってるが特に使えるものもなかったらしく立ち上がる

ユウはなにか使えるものがないか探していたがカメレオンマンの杖といのちのきのみという種が手に入った

 

ユウ「これは天罰の杖か?…あいつが唱えたのメラミだったような…」

 

カメレオンマンと戦った時に繰り出した呪文はメラミだけである長い間戦ったわけじゃないがこの杖は意味ないのではと思った。その行動に疑問を感じたアリーナが話しかけてきた

 

アリーナ「何やってるの?」

 

ユウ「なんか使える道具ないかなぁってね、まあわけわからんない種と天罰の杖しかないけどね」

 

アリーナ「そっか…ねぇ、私も一緒にその人探しってのについてっていい?」

 

ユウ「はっ?」

 

アリーナ自身なぜこんなことを言ったのかわからなかったでもアリーナのなかでユウについて行けば何か変わるのではないかと思い言った。それに対してユウは理解するまでに少し時間がかかりしばらくして正常な思考に戻し考えた。もともと自分は無理やりだったもののこの世界を救う勇者に手助けするために来たのだ。IVをやったことのないユウにとって重要人物がわからない、もしかしたらここで声をかけられたことは運命ではと思った。

 

ユウ「……わかった。これからよろしく、アリーナ」

 

アリーナ「!!よろしくね!」

 

結果的にこのユウの選択は間違ってはいなかった。この人物こそ勇者を支えた七人のうちの一人サントハイム王女アリーナである、このことをユウが知るのはしばらく後になる

 

 

 

そのあとテンペの村には戻らず、先を進む。アリーナによるとこの先にフレノールと言う街がありそれを目指す。やがて夜になり旅が始めての二人にとって始めての野宿となる。アリーナは森の中に食べ物をユウは火を起こすための焚き木になる木を探すことにした

 

 

ユウ「これくらいあればいいかな」

 

10本の枯れ木が3束をユウは集めてきた、これまた始めて火を起こす、ユウの時代で昔火を起こすためにはひたすらこするというものだった。

 

ユウ「…………」

 

なかなかつかない火にイライラしているとアリーナが果物を手から溢れそうなくらい持ってきた

 

アリーナ「とってきたよー!…なにやってるの?」

 

ユウ「なにって…火を起こしてるに決まってるじゃないか」

 

アリーナからみたら木の板に木の棒を摩擦でつけようとする行動は変に見えた。アリーナたちは魔法か火の加護を受けた魔石なので火を起こす。ゆえにアリーナからみたら変に見えた。

 

アリーナ「ユウは魔法は使えないの?」

 

ユウ「魔法?使えるぞ?」

 

アリーナが訪ねてきたことにさらっと答えた。

 

アリーナ「ならメラで木もやしなよ」

 

ユウ「……」ピタッ

 

ユウから見たら魔法などおとぎ話の話でありそのおとぎ話の中に入ったことを忘れていた。それを言われたユウは何事もなかったようにさっさと木をまとめて詠唱する。

 

ユウ「メラ」

 

メラにより木は燃え寒かった夜は少し暖かくなった。その暖かさに目を覚ましたのかバックに入っていたスライムが出てくる

 

スライム「ピキ〜?」

 

ユウ「おっ、おはよう」

 

アリーナ「懐かれてるわね、さあ、食べましょう」

 

アリーナが持ってきた果物を二人と一匹が食べて始めての野宿にいろいろ疲れたが明日に向けて早めに寝た、聖水をばらまき二人の冒険一日目は終了である。

 

 

 

 

 

翌朝

 

アリーナ「ん…」

 

ユウ「起きたか?」

 

スライム「ピ」

 

目が覚ましたアリーナは目をこすり支度をする。ユウは支度は終わっておりスライムをなでていた。フレノールまでは少し歩けば着く距離であった

 

フレノールの町

中心に大きな宿があり真ん中に噴水そこそこ豊かな街である。広場には人が多く祭り騒ぎである

 

 

アリーナ「なんか騒がしいわね」

 

ユウ「祭りでもあるんじゃないか?まあそれはおいといて宿に行こう」

 

その提案にアリーナは頷き、宿にいく。その途中で話が聞こえてくる。この街に姫がきているらしい。それを聞いてアリーナの顔が少し不満気に見えた。聞いてもしょうがないのでみなかったことにした

 

 

フレノール宿

 

この町で一番大きいだけあってかなりの設備に見える

 

宿主「いらっしゃい」

 

ユウ「2部屋頼めるか?」

 

宿主「すみません、今は一部屋ツーベットの部屋しか空いてなくて」

 

ずいぶん都合がよく感じる。アリーナの方へ向くと大きく頷いたので一部屋でかまわないと受け取り、手続きをする

 

ユウ「それでお願いします。」

 

宿主「二人で8ゴールドだ」

 

ユウ「んっ」

 

ユウがアリーナに手を差し出す。金を渡せということである

 

アリーナ「私お金持ってきてないわよ」

 

ユウ「はぁ!?あんたどうやって旅する気だったんだ!」

 

アリーナ「そりゃ魔物倒して金稼いで」

 

その返しにユウは言葉を失い、反論する気にもなれなかった。はぁとため息をしユウは金を宿主にわたす

 

宿主「毎度、二階の一番左だよ、姫が来てるからね粗相がないようにしてね」

 

どうやら姫は二階にいるようだ。やはりアリーナの顔が不満気になるがすぐに戻りさっさと二階にいく。

二階に登った二人が見たのは一番奥の部屋の前で赤いドレスをきた女の人が男性にひっぱられるところだった

 

「あぁ?誰かきたぞ!早く行くぞ!」

 

「ちょっとやめて!」

 

その人物は強引に外に連れ出そうとする。

 

ユウ「お前なにしてる!メ…」

 

 

助けようとして魔法を放とうとするがアリーナが止める

 

ユウ「なにして…」

 

アリーナ「ここで魔法なんか使ったら私たちもどうなるかわからないわよ!」

 

ここでもし魔法を使えば木造であるこの宿は燃えもしかしたら姫に魔法が当たるかもしれない。目の前のできことにユウは冷静になれなかった。

姫の護衛らしき人が廊下の奥に倒れている。ユウたちは宿の裏に繋がってる扉から出た姫をさらった人物を追いかける

 

 

ユウ「まて!」

 

「おっとこれ以上くるなよ」

 

そういいながら姫の喉にナイフを突き立てる

 

姫「ひっ」

 

ユウ「くそ……」

 

「返して欲しかったら黄金の腕輪を明日の夜にもってこい!そこの女一人でな!わかったか!」

 

そういいながら逃げて行った。ユウとアリーナはただただそれをみることしかできなかった………

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまでみていただきありがとうございます!
読んでいただいた方に感謝します!


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第一章 3 南の洞窟

どうもスズです!今回は戦闘シーンはありますが、クリフトとブライはまだ出てきません!
それではお楽しみを!
あとこちらを読んでいただく場合はまだ文章力が低い僕が書いてるのでそこは了承お願いします。


テンペでアリーナとパーティを組んだユウは数日をかけてフレノールにたどり着く。そこの宿にとまっていた姫と呼ばれていたその人物が目の前でさらわれる。その要求《黄金の腕輪》であった。

 

 

老人「ああ…そこの方、姫は?。」

 

 

盗賊が逃げた後、宿の中に戻った二人に聞こえてきたのは姫の付き人である老人。姫を守るためであろう護衛はまだ倒れている

 

アリーナ「行っちゃったわ、《黄金の腕輪》を要求してきてね」

 

老人「…そうですか」

 

アリーナがため息を吐きながらそういう。老人は俯きながら返事を返した。しばらく老人は考えこちらを向き話してくる

 

老人「…あの人は姫ではありません。本当の名前はメイ、お願いします。メイを救ってください、わしらじゃおそらくその《黄金の腕輪》とやらを取りに行くことはできません、何の関係もないあなた方に頼るしかないのです。お願いします、わしらのかわりに取りに行ってくださいませんか?」

 

老人は深々とユウたちに頭を下げる。ユウは取りに行くか考えていた。先ほどは目の前でさらわれたメイを助けるために動いたが今回ばかりは物を探すとなれば時間がかかるレンを探すこともあり時間をかけたくなかったのだが隣にいたアリーナが笑みを浮かべ老人に言う

 

アリーナ「まかせなさい!メイは私が助けて見せるわ!さあ、そうと決まればユウ!《黄金の腕輪》を探しに行くわよ」

 

ユウ「ちょっとまて、俺はやるとは…」

 

老人の頼みを引き受ける。まだ引き受けるか考えていたユウにもアリーナはものを探すために連れて行こうとする。それについてユウがまだやると言ってないことを言おうとしたがアリーナが拳を顔面直前まで降り殴る。

 

アリーナ「行くでしょ?」

 

ユウ「えっと、はい…行きます」

 

その行動に思わず了承してしまい、渋々宿を出て《黄金の腕輪》の情報を探しに行く、そのやりとりを老人は唖然としていたが、そのあと微笑みながら二人にお辞儀をした。

 

 

 

 

数時間後

 

二手に分かれたユウとアリーナ、ユウは情報収集をほったらかして武器屋にいた

 

 

ユウ「ん〜どうのつるぎじゃもう辛いし、なんか買っとかないとな」

 

自分の剣を見ながらそうユウはつぶやき置いてある武器を眺める。一本のやりが目に入る。

 

ユウ「鉄の槍か…そういえばなんで剣も呪文もやり方わからないはずなのにこんな慣れているんだろう?…まあいいか」

 

最初に金稼ぎにモンスターを倒した時は気にしなかったが現実世界で剣はもちろん魔法を使ったことのないユウは最初から使えたかのように使いこなした。そう思ったが天使が何かしたのだろうと思い、あまり深く考えず鉄の槍を購入し、店を出た。

 

ユウ「さてと、この武器にもなれない…と…」

 

 

アリーナ「ここで何してるのかしらね?ユウ?」

 

 

店を出て槍を振り回しながら外の方へ向こうとするユウの行く先にいたのは情報収集を終えたアリーナ

 

ユウ「武器を買いに来たんだけど?」

 

アリーナ「見ればわかる。《黄金の腕輪》の場所はわかったの?」

 

ユウ「いや全く?アハハ!」

 

アリーナの質問にそう答えたユウは先ほど買った槍を振り回す。ため息をはきながらそれを見てたアリーナは南の方に歩き出す。

 

 

アリーナ「《黄金の腕輪》は南の洞窟にあるわ、行くわよ」

 

ユウ「あいよ」

 

槍を振り回しながらアリーナの後をユウは追った。槍を振り回すその光景を何人かの住人は唖然として見ていた。

 

 

 

 

フレノール近くの森の中

 

 

ユウ「メラ!」

 

そう発したユウの槍の先から火の玉を出す。魔力を槍にながしそこから出しているのだ。その火の玉を受けたマンドレイクという植物系の魔物に命中し跡形もなく消え去る。

 

 

アリーナ「ハァ!」

 

 

向こうの方では鉄の爪を装備したアリーナがもう片方のマンドレイクを切り裂いた。

 

 

マンドレイク「キィアーーー!」

 

悲鳴をあげながら倒れて行った。

 

アリーナ「片付いたわね、もうすぐそこに洞窟があるわ行きましょう」

 

そういいながらさっさとアリーナは洞窟にすすむ、ユウはその言葉を聞きながらマンドレイクが何か落としていないか辺りを見回していたがなにもなかった。いつのまにかアリーナは随分先まで行っていて慌ててユウはその後を追いかけた

 

ユウ「チョット待てよ〜!」

 

 

 

 

 

南の洞窟

 

 

アリーナ「ついたわね」

 

洞窟の中に入ったアリーナ達が見たのは少し入り組んでいるが落ち着いて行けばクリアできる難度である。

それから数十分後下に降りる階段を見つけ、そこに近づくがが翼が生えた魔物三匹に阻まれる。

 

 

吸血コウモリが3体現れた。

 

 

吸血コウモリA「キキィー!」

 

吸血コウモリAは羽を広げこちらに向かってきた。ユウは槍を構える、それに合わせアリーナも構える。

 

ユウ「槍はリーチが長い分有利だ!」

 

こっちに向かってきた吸血コウモリを自分に近づかせる前に首元にピンポイントで突く、絶命まではいかないが相当のダメージを与える。他の2体はやられた仲間を見て動揺をし固まったままだった。その隙に呪文を唱える

 

ユウ「イオ!」

 

先ほどユウの攻撃を食らった1体は食らうが他二体はユウの中の魔力が動くのを感じたのか、我にかえり上空に逃げ込む、イオを食らった魔物は小さい声を上げながら絶命する。

 

吸血コウモリA「キキィ…」

 

ユウ「槍じゃ届かない位置にいるな…」

 

2体の魔物はユウが腕を伸ばしても届かない位置にいる。

呪文も飛んでいる的にはそう簡単には当たらない。

するとユウは槍を持ちかえコウモリに投げた

 

アリーナ「ちょっと!なにやってるの!」

 

ユウ「え?なにって槍を投げたんだけど」

 

アリーナ「魔法が当たらないのに槍が当たるわけないでしょ!」

 

ユウ「しまった!?」

 

吸血コウモリ「キキ!」

 

言われるまで自分の失態に気づかなかったユウを見ながらため息をアリーナは出す。視線をモンスターに魔物に再び向けたアリーナは少しかがむ。対してそのモンスターたちは攻撃が届かないユウたちを見ながら笑うように声を出していた。アリーナの行動に疑問を浮かべたユウはアリーナに問いかける

 

ユウ「なにしてるんだ?」

 

アリーナ「黙って見てなさい、あんたは槍を取りに行って」

 

ユウ「わ、わかった」

 

そう言われユウは槍を取りに走る、槍を手に取りアリーナの方へ向く

 

アリーナ「ハァ!」

 

アリーナの掛け声が上がると同時に吸血コウモリと同じ高度までジャンプする。魔物の位置はアリーナの身長三つくらいの位置いる、そこまでジャンプしたのだ。魔物はアリーナの思いがけない行動にかたまってしまいされるがままにアリーナにたたきつけられる

 

アリーナ「あとはよろしく!ユウ!」

 

ユウ「任せろ!」

 

ユウは槍を構え、槍を持ってない方の手を差し出しながら魔物に走り出す。一匹の方に走りながらもう一匹の魔物に呪文を唱える。

 

ユウ「メラ!そしてとどめ!」

 

メラを受けた魔物は絶命しユウが槍をもう一匹の魔物に一突きしこの戦いは終わる。

 

吸血コウモリは倒れた。

 

そしてユウの体に光が集まる。アリーナがその光景に驚く

 

アリーナ「どうなってんのそれ!?」

 

ユウ「俺の魔力が高まったり経験が溜まったりすると使える呪文が増える。魔力が体内にあるものは呪文を覚える時はこんな感じに光が集まるんだ。今回覚えたのはメラミ。メラの上位呪文だ」

 

ユウに集まってた光が瞬時に消えた。それを見てまたアリーナは驚く。それをユウは苦笑しながら先に進み《黄金の腕輪》捜しを続行する。そこから数十分何個か宝箱を開けたがそれは《黄金の腕輪》ではなかった。そして奥に台座のようなものの上に宝箱が置いてある。

 

ユウ「もうすみずみまで探したりあれが最後の宝箱だな」

 

アリーナ「そうね、さあ早く取ってでましょう」

 

そういいながら二人は台座に近づく、その瞬間あたりに大きい声がひびく

 

「グオオオオオオ!!!!!」

 

思わずユウ達はみみをふさぐ、みみをふさぎながら見た声の正体は魔物であった。ライオンのような顔に手が四つの肌色っぽい魔物である。

 

ユウ「こんなの今までいなかっただろ!?」

 

アリーナ「さしずめ、《黄金の腕輪》を守る番人ね」

 

アリーナはそういいながら構える。ユウもそれにならい構える

 

アームライオンが現れた!!!

 

アームライオン「グオオオ!」

 

叫びながら爪を振り下ろすがアリーナはひらりとかわし切り裂く、怯んだのを見たユウはメラミを放つ。こうしてアームライオンとユウ&アリーナのたたかいが始まった

 

 

現在ユウのレベル10

アリーナのレベル7

 




ここまで見ていただきありがとうございます!
本来アームライオンが出るのは先ですが、簡単に黄金の腕輪を取られてもあれなので強そうなアームライオンに登場していただきました。このストーリーを考えるためにドラクエ4を最初からやってます笑とりあえずエスターク倒しました笑
ではまた後ほど!間違ってるところなどのコメント待ってます


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第一章 4 アームライオンとの戦闘

スズです!かなり遅めの更新ですいません!



南の洞窟の奥でアームライオンと戦うユウ達、戦い始めてから数十分がたった。アームライオンから致命的なダメージは受けてはないが洞窟内で散々歩き回ったので体力が限界を迎えてくる

 

 

ユウ「こいつ…ハァハァ、全然倒れる気しないぞ…」

 

数十分の間でアリーナの攻撃を三回、ユウのメラミ一回とやり攻撃を何回か受けているが余裕そうな顔でそこにたっている

 

アームライオン「グルルル」

 

アームライオンは力を溜めた

 

アームライオンが力をためているのを察しそれに対応して盾をユウはかかげた。

 

アームライオン「グルァ!」

 

ユウ「っ!?」

 

盾を構えたユウだったが、アームライオンの一撃には耐えられず洞窟の壁に叩きつけられる。それを見たアリーナはユウの方に駆け出す。それを見たアームライオンはどこからか薬草を取り出すそれを食す

 

アリーナ「薬草を食べてるの…?」

 

ユウ「恐らくな…このままじゃジリ貧だな…ホイミ」

 

自分にホイミをかける。現状はかなりきつい、ユウの魔力はあとメラミ4回分、ホイミで言えば10回。残りの魔力でユウは勝負をしかける。

 

ユウ「アリーナ、あいつの注意を引いてくれ、できるだけ長く隙ができた時ありったけの魔法でトドメを刺す」

 

アリーナ「任せて!」

 

そうアリーナは言うとアームライオンの方へ走りだす。ユウはアームライオンには見えない位置で両手を広げる、例えるならテニスボールくらいの火の玉を出現させそれに魔力を注ぎ込む一方アリーナはアームライオンの攻撃を紙一重で避けながら隙あらば攻撃を叩き込んでいる。かなりの攻撃をアリーナから受けていた。ユウはこの魔法が決まれば勝ちだと確信する。

 

アリーナ「しつこいわね!ウィングブロウ!!」

 

アリーナがアームライオンに一撃を与えそこから風が巻き起こりアームライオンにさらなる攻撃を加える。その攻撃にアームライオンは少しよろける。

 

 

 

ユウ「隙ができた!メラミ!」

 

両手を頭上で手を合わせアームライオンにとばす。すると両手から出していたメラミが合わさり膨大な魔力による火の玉が形成された、ユウはメラミと言ったが威力的はメラゾーマ級であった。

アリーナに夢中だったアームライオンはユウの行動に対して回避できず、火の玉が直撃し叫び後を上げる

 

アームライオン「グラァァァァァァ!!!」

 

その声を最後に洞窟内は静かになった…

アームライオンを倒した!!

安心したのか二人ともその場に座り込む

 

ユウ「あ〜疲れたぁ!もう魔力ないや…」

 

アリーナ「私も限界…あ、腕輪とんないと…」

 

疲れたといってその場に寝転んぶユウ、一度座ったアリーナは立ち上がり四つの柱の中央にある宝箱を開ける。そこには黄金色の腕輪が置いてあった。それをもってユウのところに戻り見せる

 

アリーナ「これかしら?」

 

金色に輝いていてドクロのマークが入っていて、どこか不気味な感じがする

 

ユウ「さあ?俺が知るわけないだろ」

 

アリーナ「それもそうね、はい、ユウが持って」

 

そう言いながらユウに腕輪を差し出す。

 

ユウ「はぁ?なんで俺がお前が渡すんだからお前が持ってろよ」

 

アリーナ「だってなんか不気味だし、それに私魔法耐性ないからもし呪い的な魔法が何かきっかけで発動したら私速攻でかかっちゃうわよ」

 

ユウ「そのいいかただと俺は別にかかってもいいとも聞こえないか?」

 

アリーナ「そんなこと思ってません!はい!」

 

突きつけられたその腕輪をユウは渋々受け取る。その時不思議な現象が起きる

 

 

ーーなぜ我を求める?人間。そしてなぜこの世界に元々存在してはならない貴様がここにいる?天使が何したかわからないがそうそうにこの世界から立ち去れ!ーー

 

ユウ「っ!?」

 

その言葉を聞いて思わず腕輪をユウは落としてしまう、金属音があたりに鳴り響いた。なんだこの腕輪?喋ったのかそしてなぜ俺がこの世界の人間じゃないと識別できた?

という疑問を浮かべその腕輪を凝視する。

 

アリーナ「どうしたの?腕輪落として、壊れたらどうするのよ」

 

アリーナの言動からあの声を聞いたのは俺だけ、それがさらにユウを混乱させた。なぜアリーナには聞こえない

そんな疑問も持ったがレンと合流しないことには意味がないそう思いその疑問を頭の隅に置いておき、腕輪を拾う

 

ユウ「わ、悪い。さあ帰ろう。俺に捕まって、リレミト唱えるから」

 

そうユウは言う、腕輪を拾う時また声がするのではないかと思ったがそんなことはなかった。気のせいだったのか?そう思ったが深く考えなかった。アリーナが袖をつかんだのを確認し呪文をとなえる

 

ユウ「リレミト」

 

アリーナ「………ねぇまだ?」

 

ユウ「……すまん、魔力切れだ」

 

アリーナ「はぁ!?」

 

すっかり忘れていた。さっきのメラミで全魔力を使ったのを、たおしたあとでも俺らを苦しめやがってと八つ当たりな感じでアームライオンをにらんだ。するとそこには液体が入っている容器が落ちていた。

 

ユウ「これは……」

 

ユウは魔法の聖水を見つけた

ユウはそれを見て飲み干した。自分の魔力が回復したことに気づきもう一回アリーナに掴むようにいい呪文を唱える

その際に冗談を言ってみる

 

ユウ「手握ってもいいんだぞ?アリーナ」

 

アリーナ「殴るわよ?」

 

ユウ「冗談だよ…半分ほど…」

 

アリーナ「え?なんか言った?」

 

ユウの言葉は後半なに言ってるかアリーナには聞こえなかった。ユウも実はなんでああ、言ったかはわからなかった。

 

ユウ「い、いやなんでもない。行くよ、リレミト」

 

呪文を唱え二人は洞窟からいなくなった。すると宝箱の周りの柱から女性がでてきた。その姿は黒い《翼》を持っていた。その女性はアームライオンを睨み付けその場から消えた。

 

 

南の洞窟 入り口

 

ユウ「ついた」

 

アリーナ「ここからはどうするの?歩くの?」

 

ユウ「いやキメラの翼があるからね、また捕まって飛ぶよ」

 

アリーナは言われた通りにユウを掴みそれを確認したユウは上空に翼を投げ叫び

 

ユウ「フレノールヘ!」

 

そう叫ぶと体が浮かびフレノール方面に飛んで行った。この時すでに夜であった

 

 

 

フレノール

 

ユウ「ついたよ、さあアリーナ早く行け俺は先に宿とっとく」

 

ユウはそういいながら腕輪をアリーナに投げつけた。それを受け取ったアリーナはかなりの速さで宿裏に走って行った。

 

ユウ「あの洞窟のアームライオン…5では対して強くなかったはず…4だと強いのか?俺たちが弱いだけか?」

 

ふと思った疑問を口に出しながらユウは宿へ向かった。

 

この一件は町民には知られずに事が終わった。宿の店主が口外しなかったため対して騒ぎにならなかった。町の人にはすでに旅だったということにしたらしい、メイと呼ばれた一行は興味本位で姫と名乗ったらしいまさかこうなるとは思ったなかったのでもう二度と名乗らないという、お礼に《盗賊のカギ》というたいていの鍵がかかったものを開けることができるものをもらった。

 

ユウ「さて、次はどこに向かおうかな」

 

アリーナ「あっちの砂漠でバザーやってるんだって、そこに行きましょ」

 

ユウ「バザーか…よし行こうか」

 

 

 

南の洞窟までの森

 

行き先が決まったユウたちは砂漠を乗り越えるための準備をし南の洞窟付近まで歩いてきた

 

ユウ「そろそろ休むか」

 

アリーナ「そうね、私はなんか食べ物探してくる」

 

そういい暗闇の中に消えて行った。

 

ユウ「さてと…俺も木々を…」

 

無事に戻ってきたアリーナが持ってきた果物を食べフレノールで買った干し肉と水を飲みその日は終わる。

翌朝、支度をし砂漠の方へ歩いていく

 

 

砂漠

 

ユウ「あっつー…夏あっつー…ここ…夏…」

 

アリーナ「なにわけの分からんこと言ってんのよ、あまりの暑さに頭イッたの?ほらもうついたわよ」

 

アリーナが指を差す方を見るとバザーがある。砂漠に入ってから魔物にも運良く会わなかったのでスムーズに進んできたがあまりの暑さにユウは思考回路がいかれた。それはさておきバザーについた二人はとりあえず見て回る

 

アリーナ「いろんなものがおいてあるわね〜」

 

ユウ「そうだね…んっ?」

 

見て回るうちにユウの目に入ったのは鉄のやりよりは強いであろうなんか輝いている槍を見つけた。

 

ユウ「おばさん、このやりなに?」

 

武器屋「ん?これかい、これは神の祝福を受けたやりとか何とか…詳しいことはわからないね。名前はホーリーランスだよ」

 

ふむ、なんとも僧侶とか聖職者が使いそうな槍とユウは思った。特に品定めもせず、その槍を買った。

 

ユウ「なかなかいいな、この槍」

 

アリーナ「そんな槍より次はあっちの…」

 

?「姫様!」

 

突然アリーナの声を遮るように姫様と呼ぶ声にアリーナはピクッと動き、顔を引きつらせ声が聞こえた方向を向く、その方向には神官っぽい若者と白髪のジジ…じいさんがいた

 

ユウ「姫様?」

 

なんのことか分からないユウは姫様とつぶやきながら首を傾げる。対して神官と爺さんかなり慌てていた様子でこちらに走ってくる

 

アリーナ「はぁ〜ここまでおいかけてきたのね」

 

?「そんなこと言ってる場合じゃありません!サントハイム王の声がでなくなってしまったのです!早く城にお戻りください!」

 

アリーナ「父様が!…早く行きましょ!ブライ!ルーラお願い!ユウ!悪いけど少し待ってて!」

 

ユウ「えっ?ちょっ!」

 

ユウが問いかける前に飛んで行った。白髪のじいさんはブライというなまえみたいだ、何が起こったのか混乱していたユウはため息をつき宿の方へ槍を振り回しながら向かった

 

ユウ「もうわけわからん、帰ってきたら問い詰めてやる」

 

そう呟いた

 

 

 

 

現代・天使会

 

椅子に座る青い髪の翼がない天使と光の玉が話していた。

 

ミカエル「以上紅 優希の行動です。」

 

ガブリエル「うん、ありがとう。十六夜レンの方は?」

 

ミカエル「十六夜レンは無事に勇者となるミルの元で暮らしています。彼は“ゲーム”としてあの世界を体験していますので特に問題はないと思います」

 

ガブリエル「そうか、お疲れ。責務に戻っていいよ」

 

ミカエル「はい、それでは失礼します。」

 

光の玉がスゥと消えその間にはガブリエル一人となった

 

ガブリエル「…でもまさか、聖の魔力を持つものがあの二人だけか…他の国はみんな事故でなくなってる。そしてあの二人は…」

 

手元の紙を見ながらいう。

 

ガブリエル「なんか気になるな…それにしても天空伝説…ロトの伝説、そして天使伝説…彼らは一体どの一族の末裔なのかな…まぁ天使伝説はありえないけどね」

 

ガブリエルはそう一人呟き紙を引き出しにしまい、この間の奥の部屋に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで見ていただきありがとうございます。ようやくブライの登場ですがクリフトの名前は出せませんでした。特に理由はないです
アームライオン戦のメラミに関してはメドローアみたいなものです。今回は同じ属性の魔法なので簡単に制御できるということです。威力はメラゾーマですが、ユウの経験や今の魔力体質ではメラゾーマは打てないので、メラミを合わせて威力をでかくしたということです。普通ならメラゾーマの魔法を扱えませんが元々がメラミなので操れたというわけです
ではまた、間違いの指摘やここはこうした方がいいというコメント待ってます


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第一章5 さえずりの塔

どうもスズです!おそくなってすいません!
もしかしたら前よりも文章とかひどいかもしれません。
それを読んでいただくと幸いです。


アリーナ「お父様!」

 

砂漠のバザーからブライのルーラで戻ってきたアリーナは城につくなり駆け足で玉座の間にいる父に話しかける。

 

サントハイム王「……………」

 

だが、ただ口を動かしてるだけで声は聞こえない。

 

ブライ「…王様は突然こえがでなくなってしまったのです。大臣がそれに気づきました。」

 

アリーナ「そんな……」

 

アリーナはショックを受けその場に座り込む、王はそれを見て必死でなにか喋ろうとするがそれは叶わず悲しそうな表情に変わった。

 

大臣「…一つ聞いた話がありまして、それならば直せるかもしれません。」

 

大臣が口を開き、その内容は今の状況治せるかもしれないという希望、それをアリーナが突然立ち上がり大臣に詰め寄る。それをブライと神官の服を着ているクリフトと呼ばれる人物が落ち着かせる

 

アリーナ「なに!?はやくはなして!!!」

 

ブライ「ひ、姫!」

 

クリフト「落ち着いてください!!」

 

アリーナ「っ!!ごめんなさい、大臣」

 

二人に止められ冷静になったアリーナは大臣に謝る。それを「いえ、大丈夫です」大臣はいって先ほどの話をいう。

 

大臣「実は、サランで喉をやってしまった若者がある物を使ったらそれはとても素晴らしい声になったとか…物はわかりませんが、今もまだいるかもしれません行って見てどうでしょう」

 

その情報を聞いたアリーナは走りだした。ブライとクリフトもあわてて追いかけた。

 

サントハイム王「………」

 

その光景を見ていた王は俯いていた。

 

大臣「大丈夫です。アリーナ姫なら今回は二人がついていますし、二人の報告だと一人ではなく二人で旅をしてたようです。きっと大丈夫です。信じましょう」

 

サントハイム王「………」

 

王は大きく頷き、アリーナが行った方向を見つめていた

 

 

 

サラン及びサントハイム近くの草原

 

 

アリーナ「やぁ!」

 

キリキリバッタ「ぴゃー!」

 

アリーナはモンスター倒しながらサランを目指していた。城にいた頃と比べて強くなっていたアリーナを見ていてブライ達は驚いていたが、なにも言わずについて行く。それほど王のことが大事なのであろう。城内部の人たちは王のことを心配している。アリーナたちもその一部である。心配されるということはとてもいい王ということがわかる。早くみんなを安心させるためにもなにも話さずにサランへ一向は向かった。

 

 

 

サランの町

 

アリーナ「はぁ、はぁ」

 

ブライ「年寄りには…はぁ…こたえますわ…はぁ」

 

クリフト「だ、大丈夫ですか?」

 

 

サランにたどり着いた一向はかなり疲弊していた。その中でもブライが1番疲労しておりすぐに探しだしたいきもちをおさえ少し休憩し大臣が言っていたその男を探すために別々に別れた。

数十分後に教会に三人は合流した。

 

アリーナ「ここにいるみたいね行きましょう。」

 

アリーナは教会の扉を開き中に入り階段を上がる。後の二人もそれを追いかける。二階に上がったが誰もいなかった。近くに扉があり、それを開けるとそこには一人の詩人らしき男がいた。

 

詩人「〜♪」

 

とても美しい声でその人は歌っていた。思わずききいっていた、歌が終わり後ろに人がいるのに気づいた詩人は後ろを向く。

 

詩人「どなたでしょう?」

 

そう言われ三人は我にかえる。

 

クリフト「実はあなたが喉を痛めてしまった時に使用したものを求めているんですが…」

 

クリフトが用件をいう。詩人は少し考えた後になにか思い出したかのような表情をとり持っていたカバンから容器を取り出した。

 

詩人「これですね《さえずりの蜜》っていうんです」

 

アリーナ「それを譲って!!」

 

とアリーナはいうが、詩人は困ったような顔をして口を開く。

 

詩人「すいません、なかみはないんです。記念にとっといただけで…」

 

アリーナ「…そう…ありがとう…」

 

アリーナは落ち込み、帰ろうとするがそれを詩人が引き止めた

 

詩人「待ってください、これは砂漠のバザーで買ったんです。ちょうど来ているみたいですし、もしかしたら買えるかもしれません」

 

アリーナ「!!ありがとう!ブライ、ルーラを!」

 

ブライ「わかりました、ワシに触れてください」

 

詩人の言葉にアリーナは元気になり、ブライにルーラを頼む、ブライの言われた通りに体に触れブライは唱えた。

 

ブライ「ルーラ!!」

 

 

教会の二階から砂漠のバザーの方角へ三人は飛んで行った。綺麗な満月が出ていた。

 

 

 

 

少し遡り場所は砂漠のバザー

 

 

ユウ「《さえずりの蜜》ですか?」

 

ユウはアリーナと別れてからバザーでレンについてききまわっていた。その途中であるおばさんに、物をとってきてほしいと言われていた。

 

おばさん「それをとってきてほしいんだよ、ここから西に塔があってそこの頂上にあるからね。モンスターもたくさんいるから気をつけて」

 

ユウ「それはいいですが、こちらの頼みも聞いてくださいよ?」

 

おばさん「わかってるよ、レンという男について調べればいいんだね?まかせなさい、そっちも頼むよ」

 

ユウ「はい」

 

このおばさんとユウは条件をつけ頼み事をした。バザーの中心人物であるこの人にレンについて調べてもらうその代わりにユウは《さえずりの蜜》取りに行く。

さっそくユウは準備をし西へ向かった

 

砂漠

 

 

ユウ「夜になると寒いな…」

 

砂漠を歩いていたユウはそうつぶやく、モンスターに警戒しながらすすんでいたが、ガシャンという音にユウは身構えた。

 

ユウ「な、なんだ?」

 

そこにあらわれたのは金色の鎧につつまれたサソリであった。この砂漠で始めての魔物

 

さそりアーマーが現れた。

 

《さそりアーマー》

4本脚に巨大な針の付いた尻尾が生え、人間のような上半身を持ち、両腕はハサミになっている。中身は人間といわれている。

 

 

サソリ「キシャァァア」

 

そういいながら、尻尾をなぎ払ってきた、ユウはそれをとっさに盾で防御するが、腕に相当の負担がかかる

 

ユウ「っ…腕が…ホイミ」

 

ホイミをとなえ再び槍を構える。

 

ユウ「よし…行くぞ!!!」

 

ユウは走りだし、さそりアーマーに近づく、それをさそりアーマーは右手を振り上げユウめがけてたたきつける。それをユウはよけたが、さそりアーマーがたたきつけた場所には少し大きな穴ができた。

 

ユウ「…やばいな、直で食らったら終わりか…」

 

そういいながら槍を相手に向け詠唱する。

 

ユウ「デイン!」

 

雷の玉がさそりアーマーにぶつかる。直でうけて少しよろめいた。ユウは後ろに引く、その間にさそりアーマーは体制を整え、尾で薙ぎ払う

 

さそりアーマー「キシャァァァ」

 

ユウ「危な!」

 

紙一重でこれをよけ、疾風のように目にも留まらぬ速さで突く

 

ユウ「疾風づき!」

 

さそりアーマーは負け時と尻尾で薙ぎ払う。疾風づきで勝ちを確信し油断したユウはそれをよけれずにとっさに槍を盾がわりにするが盾としての機能がないホーリーランスに防御力は皆無に等しく投げ飛ばされる

 

痛恨の一撃!!!!

 

ユウ「ぐはっ!!!!!」

 

さそりアーマーの最後の攻撃だったのか、そのまま動かなかったが、ユウは致命的なダメージを食らった。

さそりアーマーを倒した。

 

ユウ「はは…相打ちか…ここで死ぬのか」

 

ユウの意識が遠のいて行く。

さそりアーマーにやられる最後とは…まだやることあるのにな…レン…合流できそうにないな…あいつにも最近あってないし最後に会いたいしな…

やりたいことが、いろいろとユウは思い浮かぶ

「悪いけど少し待ってて!」

最後に聞いたその声を思い出す。

アリーナ悪いけど待て…ない…か…な…

そのままユウは意識がなくなった。

 

 

さえずりの塔 頂上

 

?「なかなか起きないね?」

 

?「いいわよ、そんなやつ人間は信じちゃダメなんだからなんで連れてきたのよ」

 

?「で、でも死にそうだったし」

 

「そのことはもういいわよ、起きたらさっさとここから帰るわよ人間と関わるとロクなことないわよ」

 

?「う、うん」

 

さえずりの塔頂上で二人はユウを見ながらそんな会話をしていた。この二人が砂漠からここに連れてきたのだ。片方は身長が小さく、もう片方はへいきんくらいの身長、二人とも耳が長く容姿端麗であった。

 

ユウ「うぅ…」

 

?「悪い夢でも見てるのかな?」

 

?「どうでもいいわ、早くさえずりの蜜探すわよ。」

 

そんなユウの状態を興味なさそうに返事をし蜜を探していた。

 

 

砂漠のバザー

 

サランから一気にルーラでアリーナたちはたどり着いた

 

アリーナ「よし!ついたわね」

 

クリフト「はい、早く探しましょう。」

 

ブライ「はぁ、ワシの体のことも…考えてくだされ」

 

そんなブライのことは気にせずさえずりの蜜についてききまわる。聞き回ってるうち夜になってしまった。

 

アリーナ(ユウいなかったな…どこ行ったんだろ?)

 

ブライ「姫。今日はこれくらいにして宿へ…」

 

アリーナ「ええ、そうね」

 

ユウがいないことな疑問に思ったアリーナだが、ブライの提案を受け入れその疑問すぐに振り払い宿屋へ向かう。その途中で気になる話を聞いた。

 

おばさん「それで、レンとかいう男の情報は?」

 

A「それがなんの情報もなくて…」

 

おばさん「これじゃ、さえずりの蜜もらうわけにいかないじゃないか…」

 

二人の内容にさえずりの蜜の話題が出て

 

アリーナ「!今…」

 

クリフト「さえずりの蜜っていいましたね!」

 

アリーナ「行くわよ!ブライ!早く!」

 

ブライ「と、年寄りに一日中歩かせるのは酷かと…」

 

宿屋に向かうのをやめ一行はそこ二人に話をききにいった。そのさい、ブライは半分ボケーっとしてて意識が飛びかけていた。

 

 

 

アリーナ「ここね…」

 

話を聞いた一行は西の塔へ向かった。途中さそりアーマーの死体があったのは気になったが、気にせず。アリーナの目の前には少し大きめの塔があり、さばくのバザーの人が言うにはさえずりの塔と呼ばれいつからある物なのかはわからないらしい、ここで蜜が取れることからその蜜は《さえずりの蜜》と呼ばれるようになった。

 

ブライ「ほー、これはすごい…」

 

クリフト「た、高いですね…」

 

アリーナ「そうでもないわよ、ほら早く行きましょう。」

 

クリフトが塔を眺めながら喋っているがその声は震えていた。それを気にせずアリーナは扉を開けブライと入って行った。

 

クリフト「…これは王様を救うために与えられた試練、そう試練なんだ…うぅ…」

 

クリフトはブツブツいいながら二人の後を追いかけて行った

 

30分後3階

 

クリフト「…高くない…高くない…ここは高くない、そう高くないんだ」

 

アリーナ「…クリフトって高いところダメだったの?」

 

ブライ「ワシもよくは知りませぬが、子供の頃になにかあったと聞いておりますが…」

 

戦闘はちゃんとやってはいるがそれ以外はブツブツ言っておりまともに喋れなかった。すると翼をはためかせるモンスターが二体現れた

プテラノドンが現れた

 

《プテラノドン》

太古に出現し絶滅したプテラノドンと同じ名前だが全く関係ないモンスターである。ギラの魔法を得意とし複数で現れるとかなり厄介なモンスター

 

アリーナ「クリフト!モンスターよ!」

 

クリフト「…………もう早くおりたい」

 

クリフトは呪文を唱えた

 

クリフト「ザ・ラ・キ!」

 

プテラノドン「!!………」

 

プテラノドンはクリフトの呪文に悲鳴もあげれずにいきたえた

プテラノドンの群れを倒した

 

アリーナ「え?」

 

ブライ「あの魔法は即死魔法ですな…」

 

アリーナ「あ…そう…」

 

あっけなく、戦闘が終わりクリフトがブツブツいいながら先にすすむ、二人もそれについて行った。

 

クリフト「早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい」

 

アリーナ「重症でしょ、あれ」

 

ブライ「しかも次々に現れるモンスターすべて即死呪文で倒してますし…成功率低いはずなんですがなぁ」

 

アリーナは呆れながらクリフトを指さす。さきほどからモンスターにかなり出くわしてるが全て即死呪文で、倒しておりスムーズに塔をすすむ、そこへ最上階への階段があった。

 

アリーナ「クリフト…呼ぶまでここで待ってて」

 

ブライ「そこで座ってればいいぞ」

 

クリフト「はい…」

 

クリフトは体育座りで座った、それを見ながら二人は階段を登る。最上階は花畑が広がっておりそこに二人のエルフがいた。

 

妹エルフ「に、人間だよ!姉さん!」

 

姉エルフ「早く逃げましょう!」

 

妹「で、でもあの人は…」

 

姉エルフ「そんなの、あいつらに任せておきなさい!行くわよ!」

 

妹エルフ「う、うん」

 

ブライとアリーナが話しかける前にさっさた飛んで行ってしまいしばらく二人は唖然としていた。

 

ユウ「うぅ…」

 

そのうめき声に二人は我に返る

 

アリーナ「なんか人の声聞こえたわね?ブライさえずりの蜜探しておいて」

 

ブライ「わかりました。」

 

 

隣の部屋

 

アリーナ「ここからしたと思ったんだけど…あっ!」

 

隣の部屋に入ったアリーナはベットに寝ているユウを見つけそこにかけよる

 

アリーナ「ユウ!大丈夫!?えっとえっと!とりあえず帰ろう、ブライ!クリフト!」

 

 

ユウを見つけバザーにいったん三人は戻りユウが目覚めるのを待った。

 

 




微妙なところで終わってしまいましたかね?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
それにしてもなかなかフェアリーテイルを直す機会が見つからない…1話と2話くらいですかね?高校卒業後も書くつもりですが文章力とか欲しいっす。まあともかく読みやすくなってればなと思います。
それではまた!


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第一章6 二人追加で四人旅

スズです!ドラクエの方、遅れてすいません!あんまり見ている人はいませんががんばって行きたいです。


ーー選べ、お前は魔の王になるか?人の希望になるか?どちらにする。これでお前の運命が変わる。ユウ。さあ選べどちらを選べばお前の望む世界になるーー

 

ーー俺は…ーー

 

 

ユウ「ん……」

 

ユウは目覚めた。部屋の一室でユウは眠っていた。

 

ユウ「さっきのは…球と話してたのか?」

 

不思議な夢を見たユウは考えていたがやがて考えるのをやめ起き上がった。そばにはアリーナがいた。ユウは頭を撫でた。なぜだかなでたくなったのだ。するとアリーナが目を覚ました。

 

アリーナ「ん…ユウ…?…起きたのね!心配したわよ」

 

ユウ「何日くらい寝てた?」

 

しばらく考え、少し不安気味に答えた。

 

アリーナ「2日くらい?それよりあなた何でさえずりの塔にいたのよ」

 

ユウ「さえずり?俺は砂漠の前でさそりアーマーに殺されかけたんだが?」

 

ユウとアリーナの会話が噛み合わなくて頭にはてなマークを浮かべた。すると扉が開いてクリフトとブライが入ってきた

 

クリフト「目が覚めましたか!」

 

ユウ「えっとあなたは?あとそこの爺さん」

 

クリフト「失礼しました。僕はクリフトって言います、僧侶です。」

 

ユウに向かってお辞儀をする。クリフトの隣にいたブライもそれにならい礼をし自己紹介する。

 

ブライ「ワシはブライ、姫様のお目付役じゃ。」

 

ユウ「俺の名はユウ、旅人だよ。ところで姫様って誰のこと?」

 

うすうす気づいてるがとりあえず聞いて見た。

 

アリーナ「わたしよ」

 

ユウが答えたアリーナの方を見てため息をして深呼吸して

 

ユウ「嘘でしょ!!」

 

アリーナ「本当よ!」

 

と、嘘だ!本当よ!と言い争ってるのを見て二人は

 

クリフト「仲良いですねぇ」

 

ブライ「仲良いのか?あれ?」

 

しばらく見ていると扉があきメイドが入ってきて

 

メイド「目覚めましたかユウ様。姫様方を王がお呼びです。」

 

アリーナ「ありがと。行きましょう」

 

ユウは心の中で王に会えるワクワクと何かぶれいなこといわないようにしようと言う気持ちでいっぱいになった。

メイドの後をついて行き四人は玉座の間へと歩いて行った。

 

 

 

玉座の間

 

メイド「では失礼します」

 

 

案内してくれたメイド自分の仕事をしに戻った。目の前の王は優しそうな顔をしてはいるが、王と呼ばれるだけの威圧感をユウは感じた。

 

サントハイム王「さて、アリーナよ。今回の件はありがとう、本当に助かった。ブライもクリフトもよくやってくれた」

 

アリーナ「お父様のためだもの、これぐらいへっちゃらよ」

 

と自信にたっぷりに言う。クリフトとブライはありがたきお言葉ありがとうございます。と言った。王はさらに言葉を続けた。

 

サントハイム王「そこでだ、ワシも認めることにした。アリーナよ いろんな場所を見てくるといい、そして無事に帰ってきてくれ」

 

アリーナ「ほんとに!いいの!お父様!」

 

その言葉にアリーナは喜び、王は頷いた。アリーナが嬉しそうでよかったと思う反面、無断で旅をしていたのかという突っ込みを抑えた。それにこの場に俺は必要ないんじゃ?と思った矢先にユウの名前が呼ばれた。

 

サントハイム王「そして、ユウよ」

 

ユウ「は、はい」

 

突然、声をかけられ返事がどもってしまう。

 

サントハイム「どうかこれからも我が娘と旅をして欲しい、一緒にいろんなものを見て欲しいのだ。娘を頼みたい、いいだろうか?」

 

この頼みは王としてではなくアリーナの父親としての頼み、もちろんユウは元気良く答えた

 

ユウ「任せてください!」

 

その日、ユウは再びアリーナたちと旅に出ることになる。その先には一体何が待っているのだろう。クリフト、ブライを仲間にしユウの冒険が再び始まる…

 

 

 

フレノール南の森

 

玉座の間を後にした一行はユウが置いてきたスライムを引き取りにきた。そこから旅の扉と呼ばれる施設へ向かっている。そしてその途中の林のなかで一行は眠る準備に入りアリーナとユウ以外は寝てしまう。

 

ユウ「…アリーナさえずりの塔で助けてくれてありがとう、正直死んだかとおもった。」

 

アリーナ「ほんとよ!しんぱいかけさせないでよ!それにしても誰があなたを治療したのかしら?近くにいたのはエルフの姉妹だけだし、その子達かな」

 

ユウ「ん〜なんでもいいさ、明日に備えて寝とけ。おやすみ」

 

アリーナ「おやすみ」

 

アリーナが寝たのを確認しハァとため息をつき、まだまだ弱いなとつぶやいた。

 

翌日

マンドレイク「キシャァァア」

 

ユウ「っ…メラ!」

 

早朝に出発しだいぶ歩いたところでマンドレイクにそうぐうする。マンドレイクの攻撃にダメージをくらうユウだがすかさずメラをはなつ、怪我をクリフトがホイミで治す

 

ユウ「助かった、サンキュー」

 

クリフト「礼は後です!今は目の前の敵に!」

 

ユウはああと返事をし駆け出し、目にも留まらぬ速さでつく。

 

ユウ「疾風づき!」

 

マンドレイクは速さについてけずよけれぬままそのひと突きをくらい倒れた。

マンドレイクを倒した!

 

ユウ「ふう、そっちはどうだ、アリーナ」

 

アリーナ「もう、終わってるわよ」

 

二匹現れたマンドレイクに一匹に二人という形式でたたかっていた。二人の時と違って戦い方の幅が広がったのだ。

 

アリーナ「それより、見えてきたわ。旅の扉よ」

 

四人が見つめるそれは青い水みたいなものが渦巻く場所。一向は歩き出した。

 

旅の扉

 

 

アリーナ「よし、ここに入ったらエンドールに行けるのよね」

 

ユウ「エンドール?何それ?ポケモン?」

 

それはネンドールか、と自分に突っ込むユウは一人虚しくなった。

 

ブライ「ポケモンというのは存じ上げませんが、エンドールとはこの先の大陸を統治している王国じゃ」

 

アリーナ「確か、今大会やってるのよね!これはでなくちゃね!さあ、急ごう!」

 

と走りだし渦巻きにアリーナは飛び込んだ。ブライとクリフトも「ひ、姫様!」といいながら後を追いかけていった。ユウはその光景を見て笑みを浮かべた。

 

ユウ「はは…おてんば娘ね…」

 

ユウもあとを追いかけるために渦巻きに飛び込んだ

飛び込んだユウは頭がぐわんぐわんしたような感じで吐き気を催し、あと少しでやばい!というタイミングでその感じはなくなった。目の前には広大な高原、近くに見える立派な城、そしてユウの仲間たち。

 

アリーナ「遅かったわね!さあ早く行きましょう!」

 

ブライ「クリフト…しっかりしなさい」

 

クリフトン「うぅ、気持ち悪い」

 

ユウは現代はなかなかできない旅というのも悪くないなと思い、クリフトに肩を貸しながらエンドールへ向かった。この時、すでにサントハイムに魔の手が伸びていた…

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!原作をいれてのオリジナルのストーリーなのですごく考えるのが難しいです。文章力も上がってなくてすいません。ではまた


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第一章 終 強くなろう

はい、すごく久しぶりのドラクエ投稿です。文章力はあまりないので読む際は気をつけてください。


エンドール

 

ユウ「お、おお……」

 

エンドールについたユウ一向。城下町に広がる色々な人間、武器屋、防具屋、道具屋、宿屋の人、元の世界でだってこんなのを見る機会なんてない。しかと目に焼き付けておこうとそう思った。この時期はちょうど今度開かれる武術大会参加者がいていつもより活気がある。

 

アリーナ「腕の立ちそうなのがいっぱいいるわね!腕がなるわ!」

 

強い人が好きなアリーナは目を輝かせている。ユウは呆れた顔をしながら宿がないかあたりをキョロキョロする。同様にクリフト、ブライも探す。旅の扉のせいで未だにクリフトは顔が悪かったが…

 

ブライ「あそこの宿にしましょうか、姫様」

 

ブライが指をさした場所にはエンドール最大の宿。カジノがあるらしいが今はやっていないとのことだ。四人は中へと入っていく

 

 

店主「いらっしゃいませ、何名様で?一部屋5ゴールドです」

 

金はかかるが3部屋にしてもらおうと思っていたのだが、クリフトとブライ。アリーナと自分が一人ずつということで、でもアリーナが二部屋でと頼んでしまい、結局、前回同様アリーナと同部屋である。ブライがなんやかんや言っていたがクリフトが説得してくれた。

 

ユウ「ふぅ、疲れたな」

 

アリーナは荷物を置いてさっさと城内にある武術大会の参加者になるために向かった。ユウは何日もここで過ごしたが死んだらどうなるのか気になった。今まで考えたことはなかったが一度死にかけたので不安がこみ上げてきたのだ。

だからと言ってこの答えを知るものはいないのだから考えても仕方ないのでアリーナをおいかけることにした。

 

アリーナ「あ、ユウ。ちょうどいいところに来たわね!」

 

城に入る前にアリーナと出くわした。なんでも武術大会二人一組の参加らしい

のでユウに頼もうと思っていたらしい。俺としてはめんどくさいとは思うがクリフトやブライがでるものでもないし、アリーナも参加をやめるわけもない。なので了承し二人は城内に入っていった。

 

 

受付「はい、受領しました……アリーナさんですか、王様からアリーナという名前の物が参加を希望したら玉座の間にいくよう言伝を預かってます。今から行くようでしたら兵士が案内しますがいかがされますか?」

 

アリーナ「エンドールの王が私に……?わかったわ、案内頼むわ」

 

エンドールの王から来るよう言われたアリーナだったがまったか呼ばれる理由がわからなかった。もちろんユウにもわからない。兵士についていき玉座の間へとドキドキしながら向かった。

 

玉座の間

 

エンドール王「よくぞ参った。サントハイム王女、アリーナよ」

玉座に座るエンドール王と隣にいる女性。見た目からして娘だとは思う。アリーナのことを知ってることを見てからサントハイムからなにか言われたのだろう。

 

アリーナ「エンドール王、どんな用件で呼んだのでしょうか?」

 

アリーナも王族。今まで見たことがないくらい礼儀正しい。それに対し王はコホンと一つ咳をし、少し言いづらそうに口を開く。

 

エンドール王「実はな……この武術大会で優勝したものに娘をやると言ってしまって……困っておったのじゃ、後から二人一組というのを設けほとんどの武人は組みを作ったがのぉ……そこでお主らに優勝して欲しいのじゃ、頼まれてはくれんか」

 

手を合わせ必死に王がアリーナ達に頼み込んできた。エンドールを治めるくらいだから愚王ではないとは思うが少しアホらしい。決して口にはだしませんが……ユウはそんなことを考えチラッと横を見てアリーナを見た。きっとアリーナは自信満々に答えるだろう、任せてくださいと

 

アリーナ「任せてください、もとより優勝する気でありましたから」

 

エンドール王「まことか!それでは頼んだ、強者揃いじゃ、くれぐれも気をつけてくれ、下がって良いぞ」

 

思った通りだった、王は心底嬉しそうに何度も首を上下させ頷いていた。

下がっていいといわれアリーナ達は城を出た。

 

 

ユウ「あんな、自信満々に言ったが……大丈夫か?」

 

宿に戻ったユウはアリーナに問いかけた。アリーナはもちろんと元気よく言ってユウがいるんだものと話した。頼りにされてるのは嬉しいが対人戦はまだやったことはない。今日は不安ばかり残る1日であった。武術大会は明日からだ。アリーナの期待添えるようがんばろう。ブライに話したらなんて言われるか……

 

 

 

ユウ「デイン!」

 

「ぐわぁ」

 

アリーナたちは勝ち進んでいた。4回のうちすでに3回勝利している。1回戦も2回戦目も個々で言えば強いだろうが即興のチームだったため連携が取れずにアリーナたちに敗れて行った。これは3回戦目も同じだった。

 

アリーナ「なーんか、あっけないわねぇ〜」

 

ブライ「まったく、わしらに何も言わずに参加して……ユウもじゃ!なんで止めてくれんのだ」

 

選手の控え室で不満気にいうアリーナとご立腹のブライ。案の定ブライには怒られた、今もまだぐちぐち言われている。クリフトは否定はしなかったが肯定もしなかったのでアリーナの気持ちは尊重したいが危険な真似はやめてほしいそんなところだろう

 

ユウ「そんなこと言われても……」

 

クリフト「まあまあ、落ちていてください。姫様、ユウ様。回復します、ホイミ」

 

クリフトはそう言い回復してくれた。ユウのホイミとは違い回復量はやはり違う。クリフトがいて本当に助かった。いろんな意味で……そう考えていると決勝戦が始まるみたいなので選手は出るよう言われた。

 

アリーナ「さて!行ってきますか!文句なら後で聞きますよ!ブライ!」

 

アリーナが歩き出しユウもついていく、ブライがなんやかんや言っていたがクリフトが怒りをおさめていた、本当クリフトありがとう。そう思った。

戦いの場へ戻ってきた二人、決勝戦だからだろうか王も来ていた。

 

エンドール王「ここまでよくぞ勝ち進んだ!アリーナとユウよ!次の相手は1人でありながら次々と強者倒したピサロじゃ!健闘を祈る」

 

王の言葉が終わり対戦相手が入ってくる。確かに1人らしい、黒の服と大会用の木剣。ユウはやけに耳が長い気がしたが特に深くは考えなかった。ただ強いという事がわかった、そんなオーラというか気迫?を感じた。

 

アリーナ「次はあなたね!ユウ!手は出さないでね!1対1で勝負よ!」

 

アリーナも同じことを考えたのだろう、強敵と戦えるのを楽しみにしてこの大会に出場したのだから、最後くらい一人で戦いたいのだろう。ユウはこくりと頷き、手は出さないつもりだった。戦闘が開始し次の瞬間、アリーナは吹っ飛んだ。

 

ユウ「!?アリーナ!」

 

ユウはアリーナに駆けつけホイミを唱える。どうやら気絶しているだけらしい。ユウは木槍を構えピサロと対峙する。

 

ピサロ「……」

 

ピサロは何も言わずにこちらへ向かってきた。リーチが長いのを利用して攻撃する。ときおり魔法を使ってくるのだがそれもなんか避けている。ピサロの攻撃の速さがどんどん早くなり紙一重で避けるのが精一杯でユウは攻撃する機会がなくなっていく。

 

ユウ「く、くそ……」

 

どんどん押されていくユウだが、後ろからいつの間にか起きたアリーナが攻撃を仕掛けた。だがピサロはうしろに目がついてるのではないかというくらい素早く反応し、ユウを風の魔法で吹き飛ばし、アリーナに回し蹴りをして吹っ飛ばした。会場も唖然としていて静かであった。ピサロは手を挙げメラゾーマを唱えようとしたが突然空を飛ぶ魔物が近づいていった。

 

魔物「……」

 

ピサロ「……」

 

何を言ったかはその場にいた人間たちには分からなかったがピサロが魔族ということがわかり王は兵を動かすがピサロはルーラを唱え消えていった。ユウとアリーナは気絶したままで兵が病室に連れて行った。

 

 

 

 

ーーーなんでお前がこんなことをする!ーーー

 

ーーーかつていた勇者とその仲間たちの存在を消した天界を消すためだ。もちろん勇者の存在をもう一度認識させる。その為に俺はーーになる必要があった。勇者ーーよ。俺はもう止められないーーー

 

 

 

 

ユウ「ん……」

 

ユウは目を覚ました。またおかしな夢を見た今度は二人の人間が対峙していた片方は勇者と呼ばれ片方は魔物みたいだが人にも近い容姿だった。

あれから数時間がたったらしい。俺が起きるちょっと後にアリーナも起きた。しばらく沈黙が続いていた。

 

ユウ「…………」

 

アリーナ「あいつは……ピサロは魔族だったのね」

 

 

アリーナが沈黙を破った。魔族、魔物とは違い知識を持ちひとに近い容姿を持つ魔物のことを言う。魔王もこの部類にはいるだろう。ピサロに叩きのめされた二人は意気消沈していた。すると扉が開きクリフトとブライが入ってきた。

 

「「姫様!!」」

 

起きているアリーナを見て二人は大声をあげた。それほどまでに心配だったのだろう。ブライなんてまたぐちぐち言ってる。

 

ブライ「だから言ったのだ!我々に相談もせずに大会にでて!気絶程度で済んだからいい物の……だいたい姫様は……」

 

長くなると察したクリフトはまあまあと話を強引に切った。クリフトも無事だったからいいじゃないですかと言ってくれた。

 

アリーナ「でもピサロはいつか倒さないといけない……そんな気がする」

 

ユウはアリーナがそう言ったのを聞き自分も強くならなければと思った。レンも心配だがこの世界も救わねばならないそのための手がかりも探さなきゃならない。

 

アリーナ「強く……ならなきゃね」

 

そうアリーナが言うと全員頷いた。あの強さを見てブライもクリフトも強くなろうと決めたのだろう。ユウは拳を握りしめみんなで強くなろう。そう思った。

 




ここまで見ていただきありがとうございます!次はレンサイドになります!


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登場キャラせつめい!

キャラクターの現在使える魔法などを書きます。天使たちに関してもなんも言ってないのでここに書きます。

 

紅 優希 (ユウ)

 

一話でも書いてあるように青い髪で目は青運動はからっきしだが知識はそこそこある。両親が不慮の事故でなくなっている。最初のスライムになぜか懐かれた。現在スライムはフレノールの子供に預けてきた。そのうち取りに行く予定、覚えていれば

 

 

装備

 

ホーリーランス

バザーで買ったもの

聖職者が基本的に装備するものだが別に誰がつけても変わらない

布の服

私服ですね、はい。

鉄の盾

アームライオン戦で役に立った、一般の兵士が使う盾

 

現在行使可能呪文及び特技

メラ

メラミ

イオ

デイン

疾風づき

 

 

 

アリーナ

オレンジ髪のおてんば少女、サントハイムの姫でありユウはまだ気づいてないが導かれし者の一人。父上は健在で母上の方は病により死去。幼い頃から育て役のブライに育てられたがなんでこんな性格なのかはブライもわからない。

 

装備

 

鉄の爪

オーソドックスなただの鉄の爪

絹のローブ

白い服なんか上品な服装である。

盾は装備してはいない

 

特技 アリーナは魔力を持たないため魔法は行使できない

ウィングブロー

 

 

クリフト

サントハイムの神官。とてもいいひとでブライを説得するのにも慣れているみたい。アリーナの事を大事に思っていて今回の旅も心配で心配でブライに頼んで付いてきた。さすが城の神官といったところで戦闘もお手の物だが高所恐怖症という弱点がある。ザキの使用率も上がり、失敗することなく即死させる。頼もしい仲間だ。

 

装備

 

ホーリーランス

ユウが装備してるものと変わらない。サントハイムがクリフトに与えた槍

 

神官の服

緑色の服、頭の帽子には十字架マークがある。

 

鉄の盾

一般兵士に普及された盾。クリフトも例外ではない。

 

現在行使可能呪文及び特技

 

ホイミ

スクルト

ザキ

 

ブライ

アリーナの育て役。昔から振り回されていて疲労が半端ないが、楽しいので満更でもない。城では先代王から使える魔法使いである。

 

装備

かしの杖

普通のかしの杖、昔使ってた杖はすでに弟子に渡したとかいろいろあるが本人ははそうとしない

魔法使いの服

一見普通の服だが魔法力を高めることのできる法衣である。

盾はそうびしていない。

本人曰くこの歳で盾を持つのは腰に来るそうだ

 

現在可能行使呪文及び特技

 

ヒャド

ヒャダルコ

ルーラ

ルカニ

イオ

 

十六夜レン

赤い髪で運動神経抜群!知識はまあ…そこそこ。両親は健在だが父の方は単身赴任中。現在は名もなき村にて修行中

 

装備

銅の剣

 

布の服

もちろん私服ですね

 

皮の盾

 

特技及び魔法

ホイミ

デイン

デインスラッシュ(ギガスラッシュの下位の剣技、レンがあみだした

 

天使

天界を統治する機構と言えるもの、上から管理者メタトロン、八大天使長ガブリエル、その下にミカエル、ラファエル、さらに下に残りの天使長である。ただしルシファーはガブリエルの天使補佐長である。

 

ガブリエル

青髪、天使ではあるがなぜか天使特有の羽は片翼、輪っかがない、八大天使それぞれに補助用の天使が着いている。ガブリエルの補助天使はサンディ

 

装備

流星の剣

星が刻まれている剣その一振りは銀河をも切り裂くという

天使の羽衣

八大天使が身につけることを義務付けられている羽衣。なぜそうなのかはわからない

 

呪文及び魔法

ラリホー

ラリホーマ

マヌーサ

ルカニ

ルカナン

バイキルト

バイシオン

ホイミ

べホイミ

ベホマ

ベホマラー

ベホマズン

ボミオス

ピオリム

はやぶさ切り

ドラゴン切り

メタル切り

ギガスラッシュ

 

ウリエル

赤髪で羽は赤く情熱を意味している。他の天使と比べて口が悪かったりするがかなりの実力を持っている。だが魔法は攻撃強化魔法しかできない。補助天使はカナン

 

装備

竜王の爪

ロト伝説で世界征服を企んだ竜王の爪を加工したものと言われるが真実かはわからない。だがその爪はなんでもきりさくという

 

天使の羽衣

 

魔法及び特技

バイキルト

バイシオン

ウィングブロウ

タイガークロウ

ゴットスマッシュ

 

ミカエル

緑髪の緑の羽、それが意味をするのは慈愛の心である。真面目な性格の彼女は補助をすることが目的の魔法は得意。補助天使はイージス

 

装備

鬼神の魔槍

鬼の神が使ったと言われた魔槍、不気味な姿をしてるがその威力は絶大

 

天使の羽衣

 

呪文及び特技

デイン

ライデイン

補助呪文全部

回復呪文全部

疾風づき

一閃づき

さみだれづき

デインスピア(デインをまとった槍でひとつきする)

ギガスピア(ギガデインで作り出した槍でひとつきする)

 

ラファエル

金色の髪で羽の色は黄色を素直な心を意味する。例えるならお嬢様みたいな天使。光を操る呪文は得意で裏表のない天使でもある。補助天使はアスタルテ

 

ひっさつのおうぎ

見た目は綺麗な普通の扇だがその威力はかなりのもの

 

天使の羽衣

デイン

ライデイン

ギガデイン

ミナデイン

ニフラム

特技

花吹雪

明鏡止水

波紋演舞

扇の舞

アゲハ乱舞

ピンクハリケーン

百花繚乱

 

 

ファミエル

ガブリエルと似た翼の色をしている、その翼冷静な心を意味する。基本的に使えない魔法はないがその中で氷系魔法が得意である。補助天使はシオン

 

オーロラの杖

どんな魔法も無効化する効力がある、魔力を最大限まで高めることができる

 

天使の羽衣

 

漆黒の魔法以外は行使可能

 

ルミエル

ミカエルと似たの翼を持つ。翼が意味するのは癒しの心ミカエルの慈愛にちかい。ファミエル同様基本的に使えない魔法はないが風系魔法が得意。補助天使はリヴィア

 

グリンガムの鞭

最強の鞭で攻撃範囲がとてもひろく、どんな者もひれ伏す

 

天使の羽衣

 

漆黒魔法以外行使可能

 

セラフィム

ラファエルと似て黄色の翼を持つ。翼が意味するのは楽しむ心。魔法は一切使えないが、弓の的中率は100にちかくどんなものも仕留める。補助天使はエリアティ

 

セラフィムの弓

文字通りセラフィムが試行錯誤をして自分にあうようにつくった弓。この弓のおかげでセラフィムから逃げることはできない。

天使の羽衣

 

行使呪文なし

 

ルシファー

翼は黒く、それが意味をするのはすべてを覆う闇。

他の天使と違い漆黒の魔法が行使できる。どういう意図があり天使になったかはガブリエルすらわからない。補助天使は唯一天使の中でいない。

 

 

ロスト・ソード

出所のわからない剣。禍々しいその剣は何もかもを消滅させる衝撃波を繰り出す

天使の羽衣

 

呪文及び特技

ジゴデイン

ジゴスパーク

ドルマ

ドルクマ

ドルモーア

ドルマドン

ザキ

ザラキ

ザラキーマ

ルーラ

ベホマ

 

ここからレンが主人公になります!またお会いしましょう



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第二章 1 名もなき村で

今回からレンメインですね!タグを見てからこの作品を見ていってください。


見たことのない天井だ……

目を開き一番最初に見たものは天井。ここはどこだろう、天使の話が本当ならきっと俺は今ドラクエの世界にいるのだろう。そう思いながらベットで眠っていた赤髪の男、レンは体を起こすと声が聞こえてきた。

 

「あれ、起きたの?ならちょっと待ってて知らせに行ってくるから」

 

聞こえてきた女性の声、その方向を見ると赤い髪の女性がいて部屋から出て行った。待つことにしたレンは特にすることもなく窓から外を見ていた。しばらくすると緑髪の青い眼を持つ男性とともに先ほどの女性が現れた。

 

「大丈夫でしたか?森の近くで倒れてたのをシンシアが見つけたのですが……」

 

シンシアという言葉でレンは理解した。ここが紛れもなくドラクエの世界で今いる場所は山奥の村そして女性の名はシンシア、男性はこの世界の勇者だと

 

レン「もう大丈夫です、ありがとう。俺の名はレン。二人は?」

 

滅多に使わない敬語を使って自己紹介をして二人のことも聞く

 

シンシア「私の名前はシンシア、よろしく」

 

ミル「僕の名はミル、よろしく。敬語でなくとも大丈夫ですよ」

 

敬語でなくていいと言われたのでそこからこの村のことを案内するように頼んだ。ミルがちょうど稽古の時間だと言ってそこに行きながら案内だけどいいかと聞かれたので俺は了承した。

ミルは剣を持って外へ出る前にシンシアへあいさつをして外に出た。

村と呼ばれる所に行ったことがないレンにとって森に囲まれたこの村は美しかった。これからこの村に起きる悲劇をレンはまだ気づいてはいなかった。

 

レン「いい村だな……」.

 

ミル「だよね、僕の大好きな人達がいっぱいいるから早く強くならなきゃね」

 

そう笑いながらミルは言った。やがて階段がありそこを降りていき、広い空間に出た。ミルについていき奥に行くと1人の剣士が待っていた。

 

剣士「来たか、ミル。そちらの男は?」

 

そう言われレンは自分の名前を言った。剣士も自分の名前を語った。コーネルというらしい。ゲームではなかった名前が聞けたのは驚いたここは本当にゲームの世界なのかという疑問も思いついたがすぐに消した。コーネルがレンも稽古をやるか?ときかれたのでやる事にした。やってて分かったのだが運動神経と武器の扱いというのは別のものなのか剣以外はうまく扱えなかった。斧なんて重すぎて持てない。

 

コーネル「剣の扱いが様になってきたな。いつかミルを超えるんじゃないか?」

 

と笑いながら言っていた。ミルはあり得ると言ってきてレンは困りながらそんなことないと連呼していた。夕方になってシンシアが向かいに来た

 

シンシア「レンも稽古してたの?大変ねぇ、ほらご飯出来てるから帰りましょ、レンも食べてって」

 

そう言われミルはシンシアについて行ったがレンはこれからどう過ごせばいいかわからなかった事もあったのでシンシアの言葉はありがたかった。コーネルが次は明後日だといいながら手を振ってくれた。

 

 

シンシア「ところでレンはなんであんなところに倒れてたの?」

 

家に帰った三人はご飯を食べていた。シンシアがレンに倒れていた理由を聞いて本当のことを言うわけにもいかないので言い訳を考えていなかったレンは焦った。

 

レン「えっと、あれだよ。道に迷ったんだ、ブランカに行こうと思ってね、あはは」

 

とっさの言い訳にふうんとシンシアはそう返した。ごまかせたかはわからないがこの場は脱したのかなと思った。

 

ミル「じゃあ、どうする?このままここに滞在するわけにもいかないんじゃあ」

 

レン「それについては大丈夫。いく必要なくなったから」

 

なんで?と聞き返してきたが気にすんなで話を終わらせた。しばらくここに止めてもらってもいいかと聞いたところ二人は快く承諾してくれた。ミルによると明日は呪文の勉強らしい、稽古中に気づいたのだがデインとホイミが使えることがわかった。最初から唱え方が分かっていたかのように唱えられるので天使?が何かしたのだろうか。ライデインについて教えてくれるらしい。

食べ終わると少し話をしてみんな布団の中に入っていった。都合よく三つ布団があった。

 

レン「はぁ……」

 

皆が静まった頃レンは外に出てこれからどうするか目の前の花畑に座りながら考えた

 

レン「大丈夫かな、ユウ」

 

親友の名を呟き数分して再び家へ戻り眠りについた。

 

 

翌日二人はすでに起きていて朝食の準備をしていた。綺麗に畳んであった布団をみてレンも同じようにたたんで二人がいる部屋へ向かった。

 

レン「おはよう、シンシア、ミル」

 

レンの言葉におはようと二人は返してくれた。布団を畳んであるうちにちょうど作り終わったのだろう机にパンがならんでいた。そこに座り三人は食べ始めた。他愛のない話をして過ごしていたが昼が過ぎたあたりにミルと共にライデインを教えてくれるじいさんに会いに行った。

 

コーネリアス「おお、話は聞いておるレンと言ったの、ワシはコーネリアスじゃ、ネリアスと呼んでもらっても構わん」

 

これまた名前を名乗ってきた。レンの記憶だとライデインを覚える前に……

ここでレンがこの村に起こる悲劇を思い出した。ピサロによる村の壊滅。

 

ミル「レン?顔色悪いけど大丈夫?」

 

心配してくれたミルに今回は一度帰ると言ってミルを残して帰った。

家に帰ってきたレンはシンシアに出迎えられた

 

シンシア「おかえり、ミルはどうしたの?てか顔色悪いわね、寝たらどう?」

 

そう言われたがレンは断り椅子に座って考え込んでいた。レンは伝えるべき迷った。この村が壊滅する。そしてシンシアが『死ぬ』ということを

何をためらっているのだろう。言わなくてもいい、あくまでゲームの世界なんだ、死ぬのは決まっていたこと。けれどレンはたった二日間しか過ごしたこの村を気に入っている村の人もいい人だ。ただただ死んでいくのを見ているのはこの村で二日間過ごしたレンにとってその考えは辛くなっていた。

 

シンシア「ねぇ、レン。ミルの事で言ってないことがあるの」

 

そう言われた瞬間何を言われるわかった。シンシアは手紙を持ってこちらにやってきた。

 

シンシア「あなたは外の人。この村の人じゃないから巻き込むわけにはいかない。ただこれだけは知っていて、ミルは勇者。もし私に何かあったらこれを渡して……話はそれだけ」

 

ミルは勇者。そう言われ渡された手紙は少し濡れていたような気がする。

レンはゲームとは違うイベントが起きてさらに迷う。だがすでにこの村は手遅れだった。

 

コーネル「レン!シンシア!一緒に来るんだ!」

 

焦った顔で扉を開いたコーネルは二人を連れて剣の稽古をした場所に連れてきた。そこにはミルもいた。

 

コーネル「魔物がこの村を攻めてきた。三人とも決してこの奥の部屋から出てはならない。わかったね?」

 

そう言われどこにあったのかわからないがボタンを押すと扉が開き三人を無理やり押し込みそこを閉めた。外からはいろんな声が聞こえる。悲鳴と怒号。レンは決断するのが遅かったのを悔いた。その反面例え教えたとしてもミルを逃し村の人はここに残ったのだろう。そう思ってもいた。やがてコーネルが魔物と対峙するのが聞こえた。

 

「勇者はどこだ!?」

 

コーネル「言うと思っているのか!?」

 

闘っている音がする。

 

コーネル「ぐっ……私の人生に悔いは……」

 

「ちっ……もう死ねよ」

 

その光景を見たわけじゃないが魔物がコーネルの首をスパッと切ったような気がして怒りを覚え魔物を倒しに行こうと考えた。考えたが……

 

レン「足が……動けよ……!」

 

怖くて動けなかった。ゲームの世界で死んで生き返る保証なんてどこにもないそう思うと怖くて足が震え動けない。するとシンシアがモシャスを唱えた。これから何が起こるか知ってるレンにとって何もできない自分が許せなかった。

 

ミル「シンシア?僕の姿になって何を?」

 

シンシア「私が身代わりになるから静かになるまで外に出ないでね?」

 

ダメだというミルに近づき、キスをした。そのあとラリホーを唱えミルはシンシアの名を呼びながら眠っていった。扉の前まであるき振り返りレンに言葉を発した。

 

シンシア「この二日間、あなたがいてミルは楽しそうだった。三人で過ごしたかった。たった二日間いただけなのに……なんだか昔からあなたがいたように思えて……レン、あなたが何者かわからないけどミルのことお願い。止めれば良かったなんて後で後悔はしないでね!……ありがとう、レン、ミル」

 

レン「シンシア……」

 

扉を開けてシンシアは魔物に向かっていった。しばらくすると魔物が打ち取った!と言って去っていくのが聞こえた。たった二日共に過ごした人たちがみんな死んだ。ただただ涙を流すことしかできないレンはしばらくそこで泣いていた。




ここまで読んでいただきありがとうございます!ドラクエ4の主人公はしょっぱなから辛い出来事が起きますよね……
次も頑張っていきます


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第二章2 旅立ち

こんにちは!久しぶりですね!こちらが先にあげられそうだったので投稿しました。前話より前と少し違いますが、前話も今の形に近づけます。
いつも通り文章力は低めなので、嫌な方はブラウザバック!!


レンは村の門の入り口でミルを待っていた。

 

「……そろそろ夜明けか」

 

 

外から声が聞こえなくなり、ミルと二人で地下から階段を登り上に上がると村は廃墟と化していた。レンとミルは亡骸を埋め墓を作り祈った。目を閉じて思いだす、綺麗な空気、よそ者の俺に優しかった村の人々。シンシアとミルテーブルを囲んで食事をとる光景。すべてを壊されてしまった。

かろうじて残っていた家にミルは入って行こうとした所でレンが引き止める

 

「ミル、シンシアから手紙を預かってる。それと夜明けとともに俺は旅に出る。魔王を倒すために、ミル……いや勇者、君に来てもらう」

 

以前シンシアから受け取った手紙をミルへと渡した。ミルは手紙を受け取り俺が言ったことに対し反応もなく家へ入っていった。レンは花畑があったはずの場所に座り込んだ

 

「無理もないか……あなたは勇者です、だからみんなは犠牲になってでも守った。ゲームをプレイする側としては『あー死んでしまった』で終わりだが……」

 

この世界はゲームの世界。だから死んでも仕方ない、そうプログラムされている。と考えられるほど俺のメンタルも強くないし、その場にいて体験すればそんな考えは吹っ飛んだ。

レンはそこでしばらく考えていた。これからのこと。魔王を倒すのは勇者。もしミルが旅立たないなら何か別の方法考えなければならない、そんなことを夜明けまでずっと考えていた

 

 

 

 

 

家に入っていったミルはたまたま残ってた倒れてたイスを戻して座り額に手を当て苦痛の表情を浮かべた

 

「あんなにもあっけなく人は死ぬんだね……シンシア」

 

そう呟き、少し震えている手でシンシアの手紙を開け読み始めた。

 

 

〜拝啓 ミル

ミルが読んでいる頃には多分私はいないのかもしれない。ある日あなたの両親からあなたが勇者って聞いた時、嬉しかった。魔王を止める唯一の人が現れた。平和になったらあなたと外へでもどこへとでもいける。それと同時に怖かった。あなたがもし死んだらと……たとえ勇者だとしても死んだら生き返れはしないのだと思うと……

今、この村の外で、勇者と思われる子供達を殺しているという噂が立っている。ここも知名度が低いにしてもいつかきっと現れる。村の人はあなたのために命をかける覚悟はできてる。それはもちろん私もその1人。あなたには本当に辛いことをやらせることになる。酷なことを言うようだけど私達の命は無駄にはしないで。ミル、あなたは勇者。ここでいつまでも私と過ごしている場合じゃないの。わたしの願い。世界に平和を……そしたらまたきっと遊びましょう

 

 

そこから先は水で少し濡れていた、手紙をしまって立ち上がって周りを見渡し、必要なものを手に取った。

 

「僕はそんな大層なものじゃない。僕はいつまでもここで、ここで死を選びたかった」

 

でもみんなの願いが世界平和なら僕はやりとげよう。

僕は君達に答えなければいけない。ここまで育ててくれた、皆への恩返し、僕が……みんなの後を追うのはそれからだ

ミルは扉を開けた。まだ気持ちの整理はつかないでもここにいてもしょうがない。僕はまだ1人じゃない。シンシア見ていて僕は……きっとやり遂げてみせる。夜は明け始めようとしていた。

 

 

 

「……」

 

そろそろ行こうか。

そのまま外へと向かう。そこに()()()()()()()()がない場所を見ながら門へ歩いていく。

自分の方がミルより早く着くと思っていたがそこにはさっき見たミルとは違う、覚悟を決めたミルがいた。それを見たレンは思わず呟く

 

「あれが勇者なのか」

 

レンに気づいたミルはニコリと笑い先を先導する。レンもそれを追いかけたレンの冒険が始まる

 

「まずは近いブランカだ。途中民家があるけどよる必要もないし、道中の魔物も大して強くないから2人ならすぐに着く。距離的に昼前には着くと思う」

 

レンが考えていた行き先と同じであった。道中何度か魔物とやりあったが、辛いことがあったというのに、何事もなかったことのように自分の力を発揮する。というよりは、さらに強くなっている気がする。何か壁を越えたのだろうか、こんな世界で生きて、この世界の人々は強いなと感じた。

 

 

 

 

ブランカ

 

なんの問題もなくたどり着いた、2人で分かれて情報を聞くことにしたがお互いに大した情報も得られない。レンはこれからどうするかをミルに聞いた。レンは他人頼りにはなってしまうが、できるだけ勇者に判断を委ねようと思っていた

しばらくミルが考えていた。砂漠を超えるのは難しいのでまずは洞窟を通りエンドールへと向かうことにした。エンドールの地域に行くまでやはりモンスターのレベルは低く苦戦することなくたどり着いたが、洞窟を出てさまようよろいと対峙する。

 

「ミル、こいつは回復系呪文を持つホイミスライムを呼び出すから速攻で肩をつけるぞ!」

 

ゲームでの事を思い出しながら発するレンの言葉にコクリとうなずき、素早い動きで敵を翻弄しつつ、攻撃していく、レンも同様に攻撃していく。

 

「……!!」

 

さまようよろいは叫んだ。仲間を呼んだと思ったレンは小さく舌打ちし、剣を持ってない方で魔法詠唱の準備にとりかかる

 

「ホイミスライムは俺に任せろ!」

 

ミルはわかったと叫び、同じよう素早い動きで斬撃を繰り出していく。

その近くにひょこっとホイミスライムが出てきたのをレンは見逃さず、力強く叫ぶ

 

「デイン!!」

 

ほとばしる稲妻がホイミスライムに当たりぴぎゃー!と叫びながら消滅し、さまようよろいもミルにより退治した。割と時間がかかり、仲間が欲しいとレンは感じた。特に回復役と魔法攻撃役。ただレンには心当たりがあった

 

「うっし、エンドールはもう目の前だ、行くか」

 

「そうだね」

 

そう会話しエンドールへ向かったが、道中同じようにさまようよろいと退治しさらに時間がかかってしまいついたのは夜になってしまった。

 

 

 

 

エンドール

 

 

街の中にはいったレンは宿に行くことを提案した。夜は人も少ないだろうから情報収集もはかどらないだろうと思って提案をした。

 

「こんな時間じゃ人も全然いないだろうからな、俺は風に当たってるから悪いが宿のことたのむ」

 

ミルはわかったといい宿屋へ入っていった。金を渡すのを忘れたが後でいいか、今日だけで気が滅入るような出来事が沢山あった。そんなレンの目に入ったのは掲示板の1角

 

「ん?これは……ユウ!」

 

そこに書いてあったものは先日の武闘家大会でピサロとユウ、アリーナペアの試合のことが書いてあった

アリーナ選手へピサロ選手の先制攻撃!そのあとユウ選手が善戦しピサロ選手の後ろからアリーナ選手が攻撃を仕掛けるも2人とも飛ばされてしまう。そのあと、魔物とピサロ選手が友好関係があることがわかり、王は兵を動かそうとしたがその前に魔法で飛んで行ってしまった。アリーナ、ユウ選手の命に別状はなかった。

 

「ピサロ……デスピサロのことか……」

 

いずれ対峙するデスピサロは今じゃ絶対勝てない。ただピサロと戦いユウが生きていただけでも良かった。導かれし者達を探し出し、そして俺も強くならなければと……そう思った。

 

 

「…………」

 

「もう……寝たのか」

 

宿に戻り、宿主が言っていた部屋に入るとすでにミルは寝ていた。やることもないので自分も布団へはいり、就寝した。その夜には不思議な夢を見た。

 

 

 

ーーーあれはゲームの世界だったはずだ。存在を消したなんてーーー

ーーー我も最初はそう思った。だがお前も気づいてるだろう?明らかにゲームの世界ではなく本物だと。我もお前もこの世界で魔法が使える。何より我の手元に天空の剣があることが、あの世界が本物だという証拠だーーー

 

 

 

 

「ん……夢……魔王とか言っているやつに見覚えが……」

 

ゲームの世界ではなく本物か……そう言った、自分の正面の玉座に座っていた、魔王と名乗る男。

証拠だと魔王が発した瞬間レンは目を覚ました。

目を覚ましたレンにミルがおはようといい、レンもこれにおはようと返した。

ベットから立ち上がりこれからどうするかレンは話した。

 

「俺はカジノにいく、お前は教会あたりにうろうろしてる占いをしてる女の人がいるはずだから占いしてもらえ、そのあとカジノにきてくれ」

 

「レン……カジノでなにするのさ?」

 

な、なにもないさと動揺しながら外へと出て行った。

考えなしにカジノに行くわけじゃない。ゲームとしての知識で1人の女の人がカジノで仲間になる、もちろんミルに任せた占いの女の人もだ。

ただ……ほんのちょっとだけ、カジノでなんかやってみたかった。ほんとだよ?

 

 

 

教会の外

 

レンに言われたとおり外に出たミルは占いをするための水晶であろうものを持ってる人を見つけ、話しかけた

 

「あなたも占いを所望ですか?10Gになりますが……?」

 

綺麗な女性だ。ただ純粋にそう思った。せっかくだからとミルはお金を支払い、占ってもらった。彼女は受け取ると目をつむり集中し水晶へと祈りを捧げた。

 

「あなたの周りには7つの光が見えます、まだ小さい光ですが、やがて大きく……えっ!?」

 

突然、彼女は驚いた。つられてミルもおどろいてしまった。占い師の彼女は続けて話し出す

 

「あなたを探していました!勇者様、邪悪なるものを倒せる力を秘めたあなたを!私も一緒に連れてってはくれないですか?」

 

ミルはしばらく考えたがこの先2人でやっていくのも辛いものがある。ミルはいいよと頷くと、彼女は喜びながら自己紹介をした。

 

「私の名前はミネアです、どうかよろしくお願いします。それと姉がいまして姉も連れていって欲しいのです、きっとカジノにいると思います」

 

自分の自己紹介もしてミネアとともにカジノへと歩き出す。ミネアは回復魔法が使えるらしいので頼もしい、それにしてもカジノと言ったらレンが向かった場所……?

 

 

 

カジノ

 

 

ミルとは別にカジノへ向かったレンはスロットをしていた

 

 

「ぜんっぜん当たんねぇ」

 

そう呟くと隣の女の人が反応した

 

「全然当たんないわよねぇ~壊れてるんじゃない」

 

露出が高い女の人がレンの探していた人。隣でやっていたのもわざとだ。決してスロットがやりたかった訳では無い。

レンは彼女に話しかけた。

 

「魔王討伐目指して、仲間集めてるんだけど仲間にならない?」

 

「なに?新手のナンパ?そんなんじゃ私は落ちないわよ」

 

失敗した……!ナンパだと思われた。ゲームの俺はどうやって仲間にしたんだ

そう思ってるとミルと女の人がこちらへと向かってきた。大きい声で女の人が叫んだ。

 

「姉さん!やっぱりここにいたのね!」

 

姉さんと呼ばれた女の人は口でギクッといいながらその女の人の方へ振り向く

ミルはうまく仲間にできたんだなと思い、ミルの方へと近づいた。

 

「レンはなぜミネアが仲間になると思ったの」

 

普通に聞かれたので誤魔化しながらそれっぽいこと言ったおいた。話が終わったのかミネアとその姉がこちらへ振り向き、姉がこちらの方は?と話した。

 

「私達が探していた勇者様よ!」

 

「なるほど……そこの男が言ってたのは本気だったのね」

 

ここにきてナンパなんかするわけないだろ。そう言いたいのをおさえ、自分の自己紹介をした。

 

「レンとミル……ね。私の名前はマーニャ、妹のミネア共々養ってね?」

 

養うとは一体。そんな考えを浮かべつつも、レンは順調に仲間が増えたのを喜ぶ。戦闘も楽になった。ルートとしては次はあの洞窟か……

みんなで宿をあとにし、城下町の外へ出て、砂漠を越える方法を探すことにした。勇者の旅はまだ始まったばかりだ。




ここまで読んでいただきありがとうございます。ドラクエは1話が短いようになってます。投稿も遅れすいませんでした。ではまた!


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