アカシックレコード~名もなき学園~ (タロット)
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第一話
おれの名前は両境廻(りょうけいかい)先週の体力テストで50m走を、ほぼ1秒で走るなどという結果を出したごく普通じゃない!!高校一年だ。そして今俺はその日から登校拒否している。
「はぁ・・・何なんだあの記録は・・・。」
と俺が世界大会優勝なんて次元じゃない記録に喜ぶのではなく落ち込んでいるいるとインターホンのチャイムが聞こえた。先生だったら即刻窓を閉め無視するのだが画面に映ったのは黒いメガネに黒一色のコートを着た二十代前半の青年だった。
「はい。どちら様?」
「君、両境廻君かな?」
「はい・・・そうですけど。あなたは?」
「話は中にしてまらってもいいかな?」
「いいですけど。」
俺は少し彼を警戒しながらリビングに案内した。
「えーと・・・まずは自己紹介からかな?僕は幽月影夜(ゆうつきかげや)カウンセラーをしている中二チックな名前だと思うけど気にしないで。」
「俺は両境廻。」
「じゃあ廻くん、まず君の今の現状を簡潔に言わせてもらうと君は今人間じゃない。」
「・・・はぁ?」
正直呆れそうになった。え?なに?コイツただの中二病をこじらせた馬鹿?
「あんた・・・カウセリングしてもらったほうがいいんじゃないですか?」
馬鹿馬鹿しくてタメ口と敬語が混ざってしまった。
「その必要はない。それにこれは事実だしね。」
「あんたねぇ・・・」
帰ってくれと言おうと席を立とうとしたがすぐに影夜に腕を掴まれた。
「君自身分かってるんだろう?自分が普通じゃないって。」
「・・・。」
「君の記録を見せてもらったよ。確かにあれは世界大会優勝なんて次元じゃない。」
コイツ・・・俺の考えてることを読んでる?
「君は半妖なんだよ。」
「っ!?」
何だよそれ・・・
「どういうことだよ!?」
「そのまんまの意味さ、もっとマシなものだと思った?」
「・・・。」
正直図星だった。だが彼の次の言葉で次の言葉でそんな気持ちは吹き飛ばされた。
「実を言うとね、君の父親も半妖そして母親は陰陽師なんだよ。」
「お前・・・何を言って・・・そんなのウソだぜ?そんなの家族なら気づくだろ。」
「この国に居る特殊な能力を持った者や魔術師、君のような半妖は世間にその存在を知られないようにその力を人前で使わないように国と契約をする。君の父親もそうだったそして二人は自分の息子が何時か力に目覚めてしまうのを避けるため陰陽師であった君の母親は君に封印を掛けただが事故で母親が死んでしまったため封印が解け今に至るわけだ。」
正直全てがいきなり過ぎて「あ、はいそうですか。」だなんて言えるはずがなかった。
だから俺は何も言わなかった。言葉が見つからなかったからだ。
「君の考えてることは分かるよ信じたくないだろうが今君の前にいる人物だって魔術師だしね、だがこれは現実だ。」
「え?」
「信じるかどうかは君次第だがどうかな、信じるかい?」
「信じるも何もこれが事実なら受け入れ入れるしかないじゃないですか。」
やっと言葉が出た。
「うん!よく言った。ここからが重要なんだけど君はまだ高校生で子供だ、国はそういう子供にその力の使い方を教えるために専用の学園を造った」
影夜はコートの内ポケットから封筒を取り出して中を見せた。
「この学校は小、中、高一貫の学園極秘に造られたもので実在しないものとされているその場所は当たり前だが地図には載っていない知っているのは一部の者だけだ。そしてこの学園は”名もなき学園”と呼ばれている。たまにゴーストスクールなんて呼ぶ奴もいるけど。」
「今の学校はどうなるんですか?」
「こちらから話は付けておくよ。」
「はい。」
「それじゃあ明日朝七時に迎えに来るから。」
そう言い彼は玄関に向かう。
「あ、そうそう俺のことは影夜って呼んでくれ。先生とかさんづけされるの苦手だから。じゃっ」
そう言い残して影夜は出ていった。
そして今日から半妖としての俺の人生が幕を開けた。
ど、どうでしたか?もしここ直したほうがいいなどご指摘がありましたがアドバイスなども含めコメントよろしくお願いします。
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