ゼロ、その先へ (偵斗)
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Lの世界


この話はコードギアスR2の最終回の続き。ということになっております。
ネタバレというか!最終回までのネタバレがあります。
コードギアス最終回までみてないけどいいやー!や、俺はきっちりみたよ!オレンジ君!な方はごゆっくりどうぞっ(・ω・)


ゼロレクイエムが起きた。

ルルーシュは自らの罪を償うため、世界の悪を一手に引き受けて死んでしまった。

これはその後のお話。

 

……………………………………………………………………

 

…はっ!

 

ここは…どこだ…。

俺は…何を…

 

あぁ、死んでしまったんだっけか。まあいい。ゼロレクイエムは成功したんだ。世界は平和になった。あとの事はスザクがどうにかしてくれる。

 

にしても…本当に死後の世界があるとはな。なら、悪魔や天使もいるのだろうか…。いや、辺りには何もない。というか、真っ白だ。一体ここは…?

 

ん、よくみたら扉があるじゃないか。あそこを開くしか手段はないようだな。やってみるか…。

 

 

俺はその扉を開けた。

その先は光であふれていた。

 

 

ここは…?天国ってやつか?そんな馬鹿な!俺はギアスを使い、多くの人間を殺し、騙した!なぜ、俺が!!

…いや、ここを天国と仮定するにはまだ早い。なにか…なにかないのか…?

 

『ルルーシュ。』

『誰だ!』

 

俺は突然名前を呼ばれ、振り返った。そこには…

 

『ユ…ユーフェミア…だと…?』

 

目の前には俺がギアスを使い騙し、殺したユーフェミアがいた。

 

『フンッ…これが俺に対する罰…ってやつかな。ここは天国じゃないってことか。』

『いいえ、ルルーシュ。ここは輪廻の間。もう一度生まれ変わるための場所なのです。』

 

俺は驚愕した。この俺の命がもう一度、この世に巡ってはならないと自分でも思っていたからだ。それなのに…生まれ変わる……?

 

『馬鹿なことをいうな!俺はお前を殺した。仇だ!世界の敵だ!』

『ふふっ…ルルーシュ。私はあの時、とても悲しみました。そのことに関してはあなたに怒りを覚えました。ですがね…ルルーシュ。』

 

ゆっくりと顔をあげ、こちらを向くユーフェミア。やめてくれ…俺は…お前の顔なんて…見る資格は……

 

『その後のあなたを私はずっと見ていました。あなたの思考さえも。それで気付いたのです。私はルルーシュ、あなたを許すべきだと。』

『な、何故だ!世界の敵として死んだ俺をなぜ許すべきだと思うのだ!』

 

俺は気が動転していた。ゆるすなんてやめてくれ……俺は俺自身を許せそうにないのだから…

 

『あなたが優しい人だからです。』

 

ニーナが女神のようといっていたのがわかった気がした。汚れきった俺にさえ、ユーフェミアが女神に見えたのだから。

 

『ルルーシュ、あなたはホテルジャックの時私を殺そうとはしませんでしたね。それは駒として生かしておくべきだと思ったのではなく、私が死ぬ必要はないと思ったからではないのですか?そんな人が私に死ぬ必要のない日本人を私に殺させるなんて考えられません。

全ては、あの時の不幸な偶然だったのですね…。あなたはそのことを悔いた。だからここにいるのでしょう?』

 

だからイレギュラーは困る…。想定外だ…。俺は死後の世界なんてないと思ってたし、それどころかユーフェミアまで…。

 

『な、何をいっているのだ!俺はお前を騙し、殺させ、殺した!多くの人を悲しませた!殺した!これが優しい人間であるはずがないだろう!!』

『では!!』

 

ユーフェミアは涙を目にいっぱいにし、俺に訴えた。

 

『なぜ!そんな悲しそうな目をするのですか!』

 

目…?俺の目はそんな風に見えていたのか……。

 

『そんなルルーシュが死ぬ必要性なんて私同様、なかったのです…。それも全て定めだというのなら…!あなたにも生まれ変わる権利はある!違いますか!ルルーシュ!』

 

……。俺が死ぬ必要はなかった…?いや、俺が死なねば世界は…変わらなかった…。

 

『…そうです。あなたがあの舞台を用意して、役者を揃え、準備をしたからこそあなたが死ぬべきと結論が出たのです。』

『なぜ思っていたことを…!』

『言ったでしょう?ここではあなたが何を考えているかお見通しだと。』

 

涙をぬぐいながら笑顔でユーフェミアは答えた。隠し事は何一つできないというわけか…。

 

『世界の敵が必ずしもあなたであるわけではないのですよ。ルルーシュ…。なんて優しくてかわいそうな人。他の誰のせいにでもできたはずかのに。』

 

『俺だって…そうしたかった…。』

何を言っているんだ俺は!そ、そんなわけ…あるはず…ない…のに………。

いや…俺だって……ナナリーや生徒会のみんなと仲良くいつまでも幸せに生きていたかった……。

スザクとも…

だけど俺は見捨てられた王族で、ナナリーの目を見えなくしたのは父であるシャルル皇帝。人質同然で行った日本でブリタニアとの戦争。

恨まずにはいられなかった。

俺の何もかもを掠め取ろうとするこの世界が。父上が。

変革を求められずにはいられなかった。

そうだ…

この世界を変える。ナナリーやみんなが笑って暮らせる世界にしようと誓ったあの日から。俺の幸せな暮らしは奪われたのだ。

奪われるのは俺で最後でいい。

ずっとそう思っていた。死んでいった仲間、殺してしまった相手。全ての血が無駄にならないようにするにはこうするしかなかった…。

 

『…ルルーシュ…。』

 

悲しそうな顔をして俯くユーフェミア。

 

『私たちの親族はきっと頑固者の集まりなのですね。わかりました。それほどにもルルーシュが罪の償いに執着するのなら…これをみてくださいませ。』

 

そういってユーフェミアが差し出してきたのは手鏡だった。彼女の言う通り、鏡を見た。

 

『これは…俺の死んだ後の……』

 

そこには俺の死んだ後の世界が映し出されていた。

世界は一つのテーブルにつき、平等で正しい姿になろうとしていた。

そう。これが俺の求めていた世界。やはりゼロレクイエムは成功だったのだ。

と、思っていたのだが。

鏡はアッシュフォード学園を写した。クラブハウス。ナナリーもカレンもニーナもリヴァルもいる。

何か物静かな部屋の中。いつもはあんなに騒がしいのに…。

 

『な、なぁ!こんなに静かだとルルーシュやスザクも凹んじまうだろ!元気に行こうぜ?なぁ?』

 

空元気が見てわかる。リヴァルには本当に悪いことをしたと思っている。

 

『…そうだよな……元気になんて振舞えねぇよ。ルルーシュ。他のみんなは良くても、俺たちが元気になれねぇよ…』

 

それにリヴァルが続けた。

『なぁ…本当にルルーシュは悪逆の限りを尽くす……悪い奴だったのか…?』

カレンもナナリーも黙り込んでしまった。

『悪い…人だったんですよきっと…。私、今日は早く帰らせてもらいますね…。』

 

そういってニーナは出て行ってしまった。リヴァルは行き場のない悲しみを抱え、くそっと壁を殴った。

 

『俺にはそうは思えねぇんだよ…お前が死んで世界は前皇帝の時よりはるかによくなった…。これはルルーシュのおかげだろ?お前は……ここまで読んで……世界を動かしたんじゃないのか…?』

 

リヴァルがこんな風に思ってたなんて…。あいつ…なんだかんだいって勘は鋭いんだよな…。それは悟られてはいけないことなのに…。

次に鏡はニーナを写した。

ニーナはまた研究をしていた。次は効率の良い発電システムを。

 

(ルルーシュくん。私はあなたを許せないけど、ユーフェミア様なら絶対に許すと思うの。

なら私もあなたのことを、許すわ。だってユーフェミア様自身が許させるなら、私が許さないだけじゃただの自己満足だからね。

でも君がくれたこの世界は…ユーフェミア様も喜んでくれる世界だと思う。そっちでユーフェミア様に会うことがあったらもう一変死ぬほど謝ってくださいね。)

 

詫びたって詫びきれないさ…ニーナ。

その後、鏡はカレンだけを写した。まだナイトメア、紅蓮のパイロットをやっているようだ。

 

(ゼロレクイエムだなんて……馬鹿だルルーシュ。ルルーシュの馬鹿…。お前が死んだら私たちが嬉しくても意味がないじゃないか……。最後にあなたの犠牲で終わるだなんて…。

前にルルーシュいってたね…。ゼロは正義の仮面だと…。ゼロの中身はあんただったんだから、今の中身は…銃弾を避けてたからきっとスザクだろうね。あなたの作った世界。無駄にはしないから。早くルルーシュも幸せになって生きてほしいな…。生き返るでもなんでもして…)

 

こいつはエスパーか…!なんで全部お見通しなんだ!怖いぞ!

ゼロレクイエム…仲間には通じなかったのか…誤算だった……。

次に鏡はナナリーを写した。

ナナリーは手すりを使い、足のリハビリをしていた。

 

(お兄様…。お兄様を代償としたこの世界なんて…私は生きていくのがとても辛いです。

だけどお兄様、お兄様のおかげで、お兄様がゼロになってくれてやっと私は籠の鳥ではなく外に羽ばたくべきだと思いました。我ながら遅すぎました。もっと早くに気付いていれば…お兄様は…。

けれど私、この命尽きるまでお兄様のくれたこの世界で生き抜いてみせます。またどこかで必ず会えると信じています。)

 

そんなことを思いながらリハビリなんてしてたら怪我するぞナナリー!と思わず叫びそうになった。いや、ユーフェミアには心まで見えているのだから意味はないか…。

 

ともかく、みんな俺を乗り越えてくれ。俺のことなんで忘れろ。なんでそんなに、悲しんでるんだ!

鏡は最後に、スザク。もといゼロを写した。仮面を脱げなくなったゼロ。スザクとわかるのは俺だけだ。

スザクは一人、物思いにふけいっていた。

(なぁ…ルルーシュ。君はこれでよかったと思っているだろうね。ただ、後で考えたんだ。ユフィだったら…。どういうかなって。ユフィだったら絶対に君には生きろというだろうね。間違えなく。

僕は君の罪を許しはしない。だけど、それ以上の罪を引き受ける必要性なんてなかったんじゃないかな。君はその償いだけで…僕とともに…生きていくことだってできたんじゃないかな。二人のゼロとして。僕を置いていった罪は大きいぞルルーシュ。うまれかわるなよまだ。僕が行ってからだ…。いいな。)

 

スザク…。

ぱっとユーフェミアをみるととても嬉しそうな顔をしていた。

俺は鏡をユーフェミアに返した。

 

『これでもまだあなたに罪があると思っているの?ルルーシュ。』

『俺は……わかった…。次こそは…平和を守って生きる…。』

 

ユーフェミアはこれ以上ないほどの、笑顔でよかったです!といった。

 

『ただし、条件がある。』

 

そう、俺はまた生まれ変わったらきっと記憶を無くす。それでは罪の償いもなにもない。だから…

 

『条件…ですか?』

『あぁ、その条件とは…』

 

こんなことが実際にできるのかは分からないが…

 

『俺の両目を潰して生まれ変わらせてくれないか。』

『えっ…な、何を言うのですか!』

 

ユーフェミアは動揺が抑えられないようだった。

 

『今回の俺の罪の大半はこのギアスで人を弄んだこと。生まれ変わりたいのならそれなりの代償は必要だ。』

 

そう、目が見えなければギアスにかかることもなければギアスを手に入れることもない。これでいいんだ。

 

『ルルーシュの覚悟は本物のようですね。…わかりました。生まれ変わりのあなたの目を。罪の代償として。』

 

ユーフェミアは他人事なのに本当に悲しそうな顔をする。

 

『両目を無くしても、生きていける世界を俺が作ったんだ。心配しなくても大丈夫だ。ユーフェミア。』

『そうでしたわね。ふふっ。ではいきましょう。また、生まれ変わるのです。』

 

ユーフェミアは生きかえるべきだ。俺はずっとそう思っていた。生き返って…スザクの元へ…。

 

『ユーフェミア。お前はなぜ、ここで俺を待った。』

『待てと言われた気がしたんです。ここにルルーシュかスザクが来るまで。でも、ルルーシュは来るのが早すぎましたね…。もっと…待つつもりで…いたのに。』

 

彼女は…許すために待っていたのか……。

 

『ではお前は行け。』

『えっ…ですが!』

 

俺はユーフェミアを突き飛ばした。

するとユーフェミアは輪廻の輪の中へといってしまった。

 

『じゃあな、ユーフェミア。』

(ルルーシュ…そういうことですね。あなたは…)

 

俺はここであいつを待つ。スザクに言われてしまったからな。生き返るのはスザクが来てからだ…と。

フッ。先は長くなりそうだ。

これから何をするか……

みんなを…幸せにできたのか……まだ、見えるうちに鏡で世界を見ておこう。ユーフェミアも、ちゃんと生まれ変われたか気になるしな。

ここでスザクを待ち続けるのも面白そうだ。早く来るんじゃないぞ…スザク。お前には生きる理由があるのだから…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

某年、某月。

 

「おい!早くしろ!スザク!学校に遅れる!」

「ちょ、ちょっと待ってくれよルルーシュ!僕さっき起きたばっかなんだぞ!」

「うるさい!お前が朝寝坊したのだろう!先に行くぞっ!…といっても、俺だけじゃ学校にはたどり着かん。急げ!スザク!」

 

どこかで、二人の息子に悪逆皇帝の名とその騎士の名を付けた母親がいた。彼女は彼らのことを悪ではなく、善とみたからだ。

息子二人のうち1人は目が見えなかった。生まれた時から決まっていたように…

 

「ほら、いくぞぉ…ルルーシュ……掴まってろよぉ〜!!」

「ま、待て!スザク!まってくれぇぇぇ!!!」

 

ものすごい速さで飛んでいく二人。もう一人の彼は体力が異常なほどあるのだ。

 

「ほら、ついたぞ!ルルーシュ!セーフだ!」

「あ……あぁ……そ、そうだな。」

 

その日は学校の入学式、彼らは高校生になるのだ。

 

「ル、ルルーシュ?」

 

1人を呼ぶ声が聞こえた。

 

「な、なんでしょう!誰ですか??俺の知り合い?ですか?」

 

「また…会えたね。」

 

「シャー………リー……?」

 

To be continued…?

 

 

 

 

 

 



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償い
勇気を持って


なんだかんだ言って続編書いちゃいました。

なんだかコードギアスに似合わない平和感がでてしまいましたが、こうなればよかったのに!!みたいな感じです。

ここから分岐点二つ出して、コードギアスらしいエンドとハッピーエンドに挑戦しようかと!思っています!

今回の話はルルーシュとシャーリーになっていますので、弟の座は譲らないぞロロ。恋人の座はあげないぞ!c.c.!カレン!てな感じで。

最後までお付き合いいただければ幸いです。




俺の名はルルーシュ。ごく一般的な家庭に生まれ、一般的な教養を受け、ごく一般的な幸せを手に生きてきた。

普通と違うってのは俺の目が生まれつき見えない。ということと、双子の弟がいるということ。ま、双子といっても二卵性だから似てないけれど。

そんなごく一般的な俺は高校生になるのだ。

これから生活する学校はアッシュフォード学園。俺はこの学校の入試は楽々とこなしたが、弟のスザクは俺が勉強を死ぬほど教えて、なおかつスポーツ推薦でやっと入れたのだ。

でも本当によかった。スザクのいる学校でなければ俺は学校までたどり着くことができないのだから。

その入学式、俺はしっかりと身だしなみを整え、準備をした。ただ、弟のスザクは…。毎度のことだか寝坊した。本当にどうしようとない弟だ。

そんな弟の猛スピード登校に俺は連れられ、せっかく整えた身だしなみをくしゃくしゃにして学校へついた。

「ね?間に合ったでしょ?ルルーシュ!」

「あ…あぁ…、そ、そうだな…。」

俺は乱れた衣服と息を整え、改めて学園の空気を感じる。

この学園はとても綺麗だと聞いているが…想像がつかないな。ムッ…一度でいいから見てみたいものだ。

「ル、ルルーシュ…?」

俺は突然名前を呼ばれた。

聞き覚えのある声だったのだが、名前が思い出せ……ない…。

「誰ですか?俺の知り合い?ですかね?」

姿が見えないせいで本当に名前が思い出せない。

「え?…僕は知らないな。こんな女の子。ルルーシュ、知り合いかい?」

スザクに思い当たる人がいないのなら、おそらく人違いだろう。俺がそう告げようとした時。

「ルル……?」

もう一度女の子に名前を呼ばれた。

「シャー……リー…?」

俺はなぜだかそう呟いた。記憶なんてないのに、なぜかそう呟いたのだ。

「あ、えっと!ごめんなさいね!初対面……のはずなのに…。あなたを見ているとね?その名前が浮かんできて仕方なかったのよ。それで思わず入っちゃった!ごめんね?私はシャーリー!よろしくね?」

やはり…名前はシャーリーだった…。なんでこんなに胸が締め付けられるように…痛いんだろう。シャーリーという名前の女の子に話しかけられただけなのに……。

「君の勘は鋭いね。そう、俺はルルーシュ。よろしくな、シャーリー。」

俺は見えない彼女への手を差し伸べた。

「よろしく!」

そういって彼女は俺の手を握った。やっぱり俺は知っている?彼女を?

「僕も自己紹介、いいかな?僕はスザク。ルルーシュの弟だよ。よろしくね、シャーリー。」

営業スマイルで応じるスザク。

「よろしくね!」

こちらは満面の笑みで応じるシャーリー。スザクの笑顔が異様過ぎて面白い。

「じゃ、僕らもう行くから。またね、シャーリー。」

「じゃあな。」

そうして俺たち二人は教室へ向かった。そのあとはふつーの入学式。何一つ変わったことはない。入学式もおわり俺たちは淡々と学校生活を始めた。

そんなある日。

「ねぇ、君ら。僕らのこの学園では何かしらの部活に入らねばならない。スザクくん、ルルーシュくん。二人とも生徒会に興味はないかい?」

突然話しかけてきたのは生徒会長だった。青い髪にオレンジの目の男子生徒だったらしいが…なんかそんな奴に昔あったような…?

「え、えっと…ルルーシュ。どうする?」

「いいじゃないか。参加しよう、スザク。」

「では、参加。してただけるのですね。よろしくお願いします。私は生徒会長のハル・シュナイザーと申します。」

会長の口調からいって、とても喜んでいるように思えた。

「それではまた明日から、クラブ棟1階の生徒会室にて待っていますね!」

意気揚々と会長は駆けて行った。

「なんか面白そうな人だね。会長。」

「だな、スザク。」

次の日から俺は生徒会の職務についた。以前からパソコンは打っていて、目が見えなくても会計という職務になんら支障はなかった。

スザクは書記。持ち前の字の上手さで尽力していた。

「会長、この間の予算。少し間違ってませんか?これ。」

「なんと!!桁を一つ間違えてしまった!失敬…。」

「わかりました。直しておきますね。」

会長はツッコミすぎるとややこしくなるからさらっと流す程度でいいのだ。

「会長ぉぉぉー!!」

会長ー!っと叫びながらかけてくるのはシャーリー。急いで来たらしく、水泳で濡れた頭はべたべたのままだった。

「大変ですっ!ラグビー部と馬術部が境界線争いを…!!どーにかしてくださぁいー!」

「うむ、わかった。では…ルルーシュ!シャーリーに付き添ってもらいどうにかしてこい!」

「また俺ですかー?」

「ほら…つべこべ言わずにいった!」

全く人使いの荒い会長だ。

「ルルーシュ、手。貸して?」

シャーリーは俺の手をとり歩き出した。

「ありがとう、シャーリー。」

シャーリーと俺はすぐにラグビー部と馬術部を説得し事件は解決した。

「お見事だね!ルル!」

「いやぁ、そんなことないさ。」

それより、シャーリーについては気になっていることがある。なんでかとても大切な存在に感じられるような…。

「ねぇ?ルル。私、入学式の時に変なこと言っちゃったじゃない?」

「あぁ、俺も気になっていたんだ。なんでわかったんだ?」

「正直なこと言うとね、夢の中であなたにあったんだ、ルル。あの夢でもあなたはルルーシュだったの。だからつい口にね?」

へへーっと笑いながらシャーリーはいった。夢の中で俺…か。

「でね、ルル。私あなたに…その……」

「なんだい?いってごらんよ、シャーリー。」

「あなたのことが…私好きなの。」

俺は正直びっくりした。俺が人に好かれてたのか…?選ぶなら俺は確実にスザクだと思っていた。スポーツ万能。なんの障害もない。顔はどうだか知らないけれど。だから俺が選ばれる意味がわかりらなかった。

「そ、そうか…でも俺はこの通り目が見えない。それでもシャーリー…このハンデを背負っていても俺がいいと思うのか?」

俺はできるだけシャーリーには迷惑をかけたくなかった。

この両目のハンデが彼女にまで及ぶ。そんなのは許されない!

「私はあなたのそんなところをみて好きになったんじゃないと思う。スザクがいないとき、あなたはひとりぼっちな感じがするの。世界に置いてきぼりにされてるみたいに。」

た、たしかに…スザクがいなければ行動することはできても友達なんて…。

「だからね、こうやって…」

シャーリーはさっき俺を引っ張っていったみたいに手を握った。

「ルルの手をずっと握っていたいの。ずっと引っ張ってあげたいの。」

なんだ…この胸にこみ上げる想いは…。これがシャーリーへの想い…?俺は…シャーリーのことを…

「ねぇ、ルルはどう?私のこと……好き?」

こうも確信を突かれると本当に困る。いや、考えが回らないのだ。本当に。どうすればいい…!ここではいと言えば…いいのか?

「俺は……シャーリーのことを…」

心臓の鼓動が聞こえる。

恐ろしいものだ、人1人の言葉でこれほどにも苦しくなるとは…。

「…一度しか言わないぞ……。好きだ……。」

 



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契約


さぁなんか自分でも続きが気になっちゃうのでかいちゃったぜっ!
果たしてシャーリーとルルーシュの行方は!
そしてスザクはこのまま置いてけぼりなのか!

一応言っとくと僕はユーフェミア様大好きです。ルルーシュの次ぐらいに。

多分二番目ぐらいに出番が多いのでは。



 

俺はついにいってしまった…!だがしかし、きっと『好き』という気持ちには間違えはないだろう。

「ルル…!!ほんと!?嘘じゃない!?」

「う、うるさい。こんなことで嘘をついても何にもならんだろう…」

シャーリーの歓喜の声が聞こえる。

「じゃあ私たち、恋人…ってことでいいのかな!?」

「そ、そうなるな…。だっ!会長たちには内緒だぞ!絶対だ!」

シャーリー……お前となら…俺も…

スザクだけに頼らないで生きていけるかもしれない。俺は……その可能性にかけてみたいと思う。

「あ、あと…シャーリー?本当に俺でいいのか?」

「も、もちろんじゃない!!何言ってんのよ!ルル!」

慌てたように騒ぐシャーリー。

それならば、俺は一つ。彼女と契約を交わさなければと思い立った。

「なら…シャーリー。目の見えない俺を……、一生。面倒見てくれるか?」

そう、簡単な言葉ではあるがこれは『結婚』の契約。ハンデをずっと背負ってくれるのか。確信を持ちたかったからだ。

「当たり前じゃない…。ルルさえよければ…私は…!」

シャーリーがそういいかけて俺は口の前に人差し指をやった。

「しっ……。会長、見てるのはばれてるんですよ?」

「くそっ…なぜばれた!?ルルーシュおまえの目は見えないはずなのにいつ尾行しててもバレる!!なぜだっ!」

いつもみても熱い人だ。

会長の尾行がバレるのは会長の鼻息、会長に対する一般生徒の挨拶。ま、これが一番の原因なのだが。だがしかし、俺は会長に教える気はさらさらにない。

「ほら、いこう?シャーリー。みんな待ってるってさ。」

「う、うん!ルル!!」

こうして俺たちは生徒会室へ戻った。その晩のこと。

「なぁ、ルルーシュ。僕……きになる人ができたんだ。」

スザクが思いがけない話をしてきた。16年一緒に生きてきて、スザクから好きな人の話を聞くのは初めてだったからだ。

「なっ、えっ!あっ、ほ、本当か!?」

俺は突拍子も無い声をあげてしまった…我ながら恥ずかしい…。

「珍しいだろ?…でも…名前も知らないんだ。」

「なんだ、一目惚れか?」

「あぁ、近くに新しくパン屋ができたんだけどね?そこの店員さんなんだ。ピンクの髪で、笑顔が素敵だった…。」

俺はスザクがどんな顔をしているか見えなくてもわかった。のほほーんとした平和な顔だ。

「そんなに鼻の下伸ばしてると、その人に嫌われるぞ。」

フンッと鼻で笑うとスザクは言い返してきた。

「なんだよ!ルルーシュだってシャーリーに好きっていったんだろ!僕だって好きな人ぐらいいるさ!」

「な、な、なんでスザクがそれを知ってるんだ!!」

「え?むしろ気づいてないと思ってたの?」

スザクがそこまで勘のいい弟だとは…!誤算だ、完全に誤算!

「べ、別にいいだろう!悪いか!俺が彼女できちゃ!」

「ううん。悪くない。というか僕は安心したよ、ルルーシュ。目が見えないからって全てを諦めてしまってたら、僕がどうにかしなきゃって思ってたから。シャーリーならきっとルルーシュとうまくやっていけるね。」

スザクからの祝福に俺は戸惑った。あぁ!何故俺はこんなにも喜ぶのが苦手なんだ!素直に喜べない!

「あぁ…あ、ありがとう。…そうだ!スザク、おまえの好きな人にもアタックしてみないか?案外おまえの面倒見の良さはウケると思うぞ!それにお前の顔はいけてる?んだろ?」

目が見えないといつもここで不便を感じる。見えてたらもっとたくさんの情報を集められるのだろうが。

「え?…いいのかい?ルルーシュまで付き合わせて。」

「あぁ!俺にできることがあればなんでも言え?」

かくして俺たちのスザク、パン屋のお姉さんに大アタック作戦が始まったのだ。

 



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作戦開始

 

「では、始めよう。第一回、スザクアタック大作戦の作戦概要を伝える!」

俺は大真面目な顔で言った。なんたって我弟の作戦だ。抜かりは許されない。

「ちょっと…ルルーシュ。恥ずかしい名前つけないでよ!」

「なんだ!どこが不満なんだ。いいだろうこれで。」

「ルルーシュがいいなら僕は別にいいんだけど…」

作戦はこうだ。

まず2人でパン屋へ向かう。俺とスザクは普通に買い物をし、そこに何食わぬ顔をして現れたシャーリーがとったパンを落としそうになる。それを全てキャッチして返す。まずこれを見てどういう感想をもらえるかでこちらも出方を考えよう。

「わかった。ルルーシュの作戦に間違えはないからね。」

「よし、ならば行動は明日。学校が終わってからだ!」

シャーリーには事情を話したらあっさりと協力してくれた。

そしていざ。本番。

「いらっしゃいませ。」

うん…声に気品を感じるな…。さすがスザク…いい目をしているな!

「ルルーシュ。何か欲しいパンはある?」

「そうだな…スザクが気に入ったのをとってくれ。」

わざと名前がわかるように喋ってみる。これで覚えてもらえたら万々歳だ。

カランッ

足音からするに恐らくシャーリーだろう。今日はヒールを履いているようだ。

「うーんと、これとー…う、うわぁぁ!」

シャーリーが恐らく板の段差にでもつまづいたふりをしたのだろう。トレイとトングのガシャンッという音が聞こえる。

「大丈夫でしたか?」

よしよし!ここまでは計画通りだ。

「ええ、ありがとう!」

シャーリーのトレイにパンを移し、スザクと俺は会計へむかった。

「先ほどの…スザクさん?でしたっけ。ごめんなさい、盗み聞きしてしまって。ただ、本当にすごかったものですから。優しいんですね。」

ふふっと彼女が笑うとスザクはあわあわとなっていた。我弟ながら情けない。

「え、えと…そんな、そんなことありません!はい!あの…よろしければあなたのお名前も…」

よし、計画の最終目標。名前を知る!いいぞ、スザク…!

「私はユフィ。このパン屋でバイトをさせていただいてるんです。」

ユフィ?…ユ…あれ…どこかで聞いたことあるような…。きっと昔に呼んでもらった絵本にでも出てきたんだろう。

「ユフィさんって言うんですね!いい名前ですね!僕、この近くに住んでるんでまた来ますね!今日はお騒がせました!」

スザクは足早に店を出た。

「なんだよスザク、もっと喋ればよかったじゃないか。」

「ルルーシュ、ユフィさんは仕事中なんだぞ。長く喋ってたら迷惑になるだろ!」

スザクはそう言いながらもきっと内心では喜んでいるんだろう。

これでスザクのフラグは立った…あとはフられるなりフルなり、恋人になるなり自分で頑張ってくれればいいと思う。

「ところでさ、ルルーシュ。ユフィってなんか聞き覚えない?」

「あぁ、俺も思ったんだ。なんか聞き覚えあるんだが…ぜんぜん思い出せん。」

二人して頭をこねくり回しても答え

は出ない。本当になんだったか…。

まぁともかくとして第一回、スザクアタック大作戦はせいこうをおさめた。

そんな話をしていると店から誰か出てきた。

「ルルー!」

相変わらず無邪気なシャーリー。そんなところがかわ…とそんなことじゃなくてだ!彼女にはお礼を言わなければ。

「ありがとうシャーリー。お前のおかげで助かった。」

「どーいたしましてっ!それに美味しいパンも手に入ったし!」

紙袋から一つパンを出し、おしひぃ!と食べながら言っていた。

「それはよかった。こっちも作戦は成功だ。」

「よかったね!スザク!」

「ありがとう、シャーリー。」

なぜかこの二人が喋ってるところを聞くのはなんとなく久しぶりなきがする…なぜだ。

「じゃ、私そろそろ部活に戻らなきゃ!じゃあね!ルルーシュ!スザク!」

シャーリーは走って行ってしまった。

「相変わらずルルーシュとは、正反対もいいところだね。ね?ルルーシュ。」

「うるさい、いいんだよ別に。す、……好きなんだから…」

本当にスザクは意地悪だ…。

「ねぇ…ルルーシュ。今度博物館へ行かないか?少し調べ物がしたくってね。大丈夫、博物館には自動読み上げ機もついてるって言ってたからルルーシュも楽しめると思うよ。」

博物館…?そういえば生まれてこの方行ったことがないな…。

「わかった、俺も行く。ちゃんと連れてってくれよ?」

「わかってるさ、当たり前だろ?じゃ、覚えておいてくれよ。」

そういって俺たちは博物館へ行く約束をした。

 





さていよいよ次でなんと、分岐させます。コードギアスっぽいのと、ハッピーエンドに分かれます。

あ、コードギアスっぽいほうアンチオオギがあるからオオギ好きな人は見ないほうがいいかもね(^∇^)

では、今回も見てくださってありがとうございました!


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知る不幸


こっちはオオギアンチがそのうち入る予定。

からの、シリアスに突入だよ!

だんだんなってくから許してください!!!


 

夏の日差しが暑いある日。

俺たちは約束していた博物館へ出かけた。

「やはり中は涼しいな。」

「そうだな、ルルーシュ。さてどこから回ろうか!」

俺のかた耳には時代遅れの大きめのヘッドホンがついている。

大きいせいである種の通信機みたいだ…。

「そうだな…ん。とりあえずよく回ってみるとしよう、スザクは何について調べるんだ?」

「それはね…ブリタニアの占領下の日本っ!って題名でレポートを書くんだー!もちろん、夏休みの宿題にだよ。」

ブリタニアの占領下日本って…なかなか面白そうだな…。ブリタニアにイレブンとして占領されていた時代か…。

そして俺たちはブリタニア占領を受けたころのコーナーへ向かった。

「人の気配を感じないのだが…」

「そうだね…僕ら以外に人はいないよ。ルルーシュ。」

なんて不勉強なやつらだ。自国の過去ぐらい学んでおくべきだろう!

「ん…スザクはなにを調べてるんだ?」

「ルルーシュ、こっち。ほら、音声案内変わった?僕が調べてるのはこれ。ゼロについて。」

ゼロ。日本の独立運動に尽力した、黒の騎士団のCEO…。その実態は俺と名前が同じ、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアと言われているが…ルルーシュ皇帝が殺された時にゼロがいたことからゼロはルルーシュ皇帝ではなかったとされている。

俺は彼を別に憎んでもいなければ尊敬もしていない。彼のおかげで平和になったような気もするからだ。

俺とスザクの名がこいつとその騎士から取られているので何かと知ってはいた。

「ん、ここにはゼロの仮面があるのか。なかなか面白い形だと聞いたが。」

「ルルーシュ、そのゼロの仮面。触れるみたいだよ。」

ならば是非とも触ってみたいものだ。

手で感じなければ俺は形がわからないからな。

「先にスザクさわってみろよ。俺はあとでいいからさ。」

スザクにそう言うと俺は違う展示物を見に行った。

行き先は古代の遺跡の展示コーナー。ここには日本だけでなく各地に点在する遺跡のかけらなんかも置いてあるらしい。

俺が壁伝いにあるいていると、ガラスのショーケースが現れた。そこには丸く手が通るほどに穴が開いており、手で触って中のものを触れるようになっていた。

ここは…遺跡のかけらが触れるのが…。触ったところでなにを思うわけでもないだろうに…。

俺はそう思いながらも触ってみた。表面はザラザラしているが…これは石の壁?床?扉?の破片らしい。

俺はその破片のプックリと飛び出ている部分に触ってしまった。

「…!!!これは…!」

俺の頭の中に水を流し込むように大量のキオクが流れ込んできた。フラッシュバックのように流れていくキオクの中。スザクによく似た人、シャーリーによく似た人…俺と同じく目が見えない少女…赤髪の気の強そうな女の子…そして…ユフィ…さん…?

俺はとてつもない頭痛を感じ、うずくまっていた。

「ルルーシュー?…ルルーシュ!どうしたんだ!ルルーシュ!」

そう呼ぶスザクの声にも応答できないまま俺は深い闇に落ちた。

 

 

*その頃スザクは

 

僕は初めて見るゼロの仮面にどこか見覚えがあった。初めて見るにしては…なにか見慣れすぎている。

なんとなくだがかぶり方までわかるなんて…。前世がゼロだったとか?いやまさか。前世の記憶なんてそう残ってやいないさ。

しっかしおかしな形だよな。なんというか…毒々しい?のか?

「ルルーシュという通り、少しさわってみるか。」

僕は仮面に触れてみた。だがそれは予想以上に余計なことだった。風化していたゼロの仮面は何かの拍子にちょうど左目の部分だけ開いてしまったのだ。

「え!えっと!え、あの!ご、ごめんなさい!」

僕は誰かに謝り、その場から逃げた。

その後のニュースでそれが新たな発見として報じられてたのは本当にびっくりした。

そして僕は逃げてきた先の古代の遺跡の展示コーナーでルルーシュが倒れているのを見つけ、急いで救急搬送してもらったのだ。

 

 

……

 

「はっ!」

俺は勢いよく起き上がった。

「ここは…?」

小鳥のさえずりと、病院独特の匂い。それと頭の違和感に気づき触ってみると包帯。おそらくここは病院である。

「あ、ルルーシュ。目が覚めた?」

スザクが病室に入ってきた。

「あ、あぁ…俺は…」

「そうなんだよ、ルルーシュ。博物館にいってルルーシュ倒れたんだよ?全く、お医者さんは大丈夫と言ってたから1日だけ安静にしてろよ?」

俺は…あの時。ルルーシュ皇帝のキオクが入ってきたのか…?いや違う……あれは…俺の昔の…前世のキオク?

「ルルーシュ?ちゃんと聞いてるのか?」

「あ、あぁ、スザク、ありがとうな。」

俺はそばにある水を汲んで飲んだ。

「ちょっとまて……?」

「ん、なんだ?スザク。」

「ルルーシュ!お前!なんで自分で水の場所がわかったんだ!」

言われてみればそうだ!なんで最も簡単にこんなにも物の…人の位置がわかるんだ!?

「も、もしかして…倒れたおかげで五感が鋭くなったのか…?いや、この俺が!?」

そう戸惑っている間にも走ってくるシャーリーの足音が聞こえていた。本当に鋭くなってるのか!?俺の五感が!?

 

 

 





えっとですねぇ…とりあえずこの時代感を説明しますと、あれですね。

大体、ゼロレクイエムから40年ぐらい?立ってると思ってください。

そうするとわかりやすいかな?

今回もありがとうございました!
感想など待ってます!


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知らない幸せ


前半は知る不幸と一緒です。
途中からハッピーエンドだよっ!
コードギアスにあるまじき終り方ですね。
まぁ生き返ったのならこれぐらいなったっていいじゃないか!!
っというスザクとルルーシュとシャーリーの意見を尊重しました。

またハッピーエンドってことで幸せ編はここまでです。
というか、私の頭ではもうハッピーがこれ以上浮かびません。

てなわけでハッピー編の終焉です。


 

夏の日差しが暑いある日。

俺たちは約束していた博物館へ出かけた。

「やはり中は涼しいな。」

「そうだな、ルルーシュ。さてどこから回ろうか!」

俺のかた耳には時代遅れの大きめのヘッドホンがついている。

大きいせいである種の通信機みたいだ…。

「そうだな…ん。とりあえずよく回ってみるとしよう、スザクは何について調べるんだ?」

「それはね…ブリタニアの占領下の日本っ!って題名でレポートを書くんだー!もちろん、夏休みの宿題にだよ。」

ブリタニアの占領下日本って…なかなか面白そうだな…。ブリタニアにイレブンとして占領されていた時代か…。

そして俺たちはブリタニア占領を受けたころのコーナーへ向かった。

「人の気配を感じないのだが…」

「そうだね…僕ら以外に人はいないよ。ルルーシュ。」

なんて不勉強なやつらだ。自国の過去ぐらい学んでおくべきだろう!

「ん…スザクはなにを調べてるんだ?」

「ルルーシュ、こっち。ほら、音声案内変わった?僕が調べてるのはこれ。ゼロについて。」

ゼロ。日本の独立運動に尽力した、黒の騎士団のCEO…。その実態は俺と名前が同じ、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアと言われているが…ルルーシュ皇帝が殺された時にゼロがいたことからゼロはルルーシュ皇帝ではなかったとされている。

俺は彼を別に憎んでもいなければ尊敬もしていない。彼のおかげで平和になったような気もするからだ。

俺とスザクの名がこいつとその騎士から取られているので何かと知ってはいた。

「そうか。ならここにはゼロの仮面も展示されてるらしいからな。見てみよう。」

「そうだね、ルルーシュ。」

俺たちはゼロの仮面の前にきた。自動的にゼロの説明が耳から流れ出す。

「ルルーシュ、この仮面触ることもできるみたいだよ!」

「そうか、ちょっと貸してくれないか。」

俺は仮面をスザクから受け取った。

「痛っ…!」

俺は仮面を持った途端に体に電気が走ったのを感じた。

「くそっ…静電気が…」

「ル、ルルーシュ…?」

スザクが俺の顔を見て驚いている。

そんな世紀末みたいな顔をするんじゃない。まったく…。にしても視界がまぶし…い?…眩しい?

「ルルーシュ!目が!」

「す、スザク…!これは一体…?」

俺の目が見えたのだ。

俺は目が見えるようになったんだ!

なんて明るくて…!懐かしい!…懐かしい?なんで懐かしいだなんて。

「と、と、とりあえず病院と母さんに連絡を!あとシャーリーと!えっと!」

スザクは携帯を片手にあわあわとなっている。

いやにしても、本当に見えるようになるだなんて思いもしなかった…。

スザク…お前はそんな顔をしていたんだな。思った通り、優しそうな顔だ。

ゼロ、お前の仮面のおかげで俺は目が見えるようになったぞ。ありがとう…ゼロ。

「ル、ルルーシュ!なにやってるんだ!ほら、行くぞ!」

「あぁ、待ってくれよスザク…まだ見えはじめたばっかりで視界がぼやけるんだから…!」

俺はこれ以上ない喜びに満ちていた。

こんなにも世界は色とりどりでこんなにも人は…。

「ほら、いくぞルルーシュ。」

そうして俺はスザクに連れられ、病院へ向かった。

「信じられないことですが、視力は回復しています…。これからも定期的には来てくださいね。」

医者に言われた通り俺は周りがよく見えるようになっていた。

「ルルー!!!!」

病院の外へ出るとシャーリーが走ってくるのが見えた。

シャーリーは俺の予想通り……やっぱり…か、可…んんっ!やはりなんでもない。

「シャーリー。俺、目が見えるようになったんだ。これからはいろんなところに行こうな?」

シャーリー…。スザク…。やっと俺は2人と同等に生きていくことができるのか。

だけれどなんだろう。俺の心なかでなぜだ!こんなの計画にはなかった!というセリフが繰り返される。

計画とはなんだろうか…。

「ルル。ほらいくよ?」

「あぁ、今行く。」

(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。あなたのギアスの呪いもここまでの失明という罰を17年受けることで許されるべきだったのです。)

ん?今誰か…俺の名前を…。

「ルルーシュ、本当に先行っちゃうぞ。」

「フッ…待ってくれよ。」

 

 

願いはギアスによく似ている。

ルルーシュの罪を赦してやりたいという願い。それがきっとゼロの仮面に【ギアス】をかけた。

彼がゼロの仮面に触れなければ。

 

 

もう一つの選択肢もあり得たかもしれない。

 

大きな願いはギアスとなって

 

彼の目を覚ました。

 

もう彼らに罰は必要ないだろう

 

もう輪廻の間に呼ばれることもないだろう

 

自分たちで明日を生きると決めたのだから。

 

End.

 





てなわけで終わっちゃいました。

さぁ、ゼロの仮面で解けるようにしてたのは誰なんでしょうね。

たぶんユフィだろ!と思うんでしょうが…実は違うんですねぇ( ´ ▽ ` )

でもまぁ皆様ご存知のキャラですよ。口調でバレるので少し変えてありますが!

ハッピー編これにて終わり!
次回から投稿されるのはきっとコードギアスっぽい!なにかと戦うんじゃないかな?
宇宙に飛び出すんじゃないかな?
わかんないですけども!


それではありがとうございました!
感想などございましたらいただけると幸いです。



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蘇る皇帝
償いの延長



前世のキオクが戻った?ルルーシュ。

それは一体誰の記憶?


コードギアスらしい展開へ参ります。
多少のグロ注意です。





 

「と、とりあえず…よかった…?のか。怪我はないんだし、ね?」

スザクが苦笑いで言ったのがわかる。

「ルル!?」

病室の扉を勢いよくあけ、シャーリーが入ってきた。

「シャーリー。そんなに勢いよく入ってくるなよ。ほらの人に迷惑だろ?」

「そ、そうね…!」

シャーリーはスーハーと息を整えている。なぜか見えてないのに周りの様子がよくわかる…。

そんなハチャメチャな入院生活は1日で終わった。俺は1日の入院という休養を終え、家にもどっていた。

「ルルーシュ、リンゴ食べる?」

「スザク、お前が剥くのか?…ちょっと俺に剥かせてくれないか。」

「あ、あぁ…危なくないか?」

俺は試してみる必要があった。この鋭くなった五感はどこまで使えるのかを。

「…ルルーシュ。剥けてるよ…!」

ふぅ…と一息ついて俺は切ったリンゴを食べた。

「驚きだなぁ。ちゃんと剥けるだなんて…。」

「もっと何ができるかやってみるのもいいかもしれないな。」

俺はそういって自室に帰った。

相変わらず目は見えないが、物の場所とかならある程度なら把握できる。

「にしても…」

俺はそう呟きベットに倒れこんだ。

このキオクは誰のものだ?前世?だろうか。ということはこれはルルーシュ皇帝の…?いくら名前が同じってだけで…いやでもありえなくもないか…。

印象的なシーンがたくさんある。目の前で赤い鮮血が飛び散っていたり、旧式ナイトメアが戦っていたり、これまた枢木卿が使っていたとされるランスロットに殺されかけていたり。

いや、これは確かに皇帝の…。あっ…この記憶は…

「人々は…明日を望んでいる。」

枢木卿はスザクにとても似ているな…。

「あぁ…昨日でもなく、今日でもなく、明日を。」

これは!!

古代の遺跡の破片って…Cの世界の…扉のかけらだったのか…。

だから俺は記憶を…。

(なぁ…。ルルーシュよ。)

次は頭の中から声がする。

なんだ、お前は誰だ!俺に何か用でもあるのか!

(いや…用というようでもないんだ…。俺はルルーシュ。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。お前の目を閉じさせた男だ。)

なんで…なんで…ルルーシュ皇帝が…。なんで、なんで悪逆皇帝…いや…言ってしまえば世界の英雄だろうか。そんな男がなんで俺の目を…?

(貴様はな、俺の生まれ変わりなんだ。)

予想は的中。やはり、俺はルルーシュ皇帝の生まれ変わりだったか。

(ギアスのことはわかっているな?俺の記憶を見ただろう。あれが俺の罪。)

面白いことに皇帝と俺の思考は全くと言っていいほど同じだった。俺もきっとギアスを使ったらその罪を償うため、【ゼロレクイエム】を起こすだろう。

(貴様の目は…俺のわがままだ。見えなくしてくれと願い、そして見えなくなった。)

そうか…。俺の目は罪の延長ってわけだな。

(俺と同じ考え方ならわかってくれるはずだが、お前に手伝って欲しいことがある。)






今回は短くなってしまいましたが、まぁ淡々と…更新していければいいな。

ルルーシュ(皇帝)の手伝って欲しいことってなんですかね(笑)


もしかしたら体張る系かもしれないね。

あとどんどんスザクがロロポジにいい感じにインしてきてる。スザクがロロに見える!…語彙力のなさですねーw

次回も頑張りますので、よろしくお願いします!!

なにかありましたら感想ください!


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目のない魔神が生まれた日

前回、ルルーシュ皇帝に頼まれごとをした現代ルルーシュ。

40年前のルルーシュからの頼みごととは?

()内がルルーシュ皇帝。何も付いていない方が現代ルルーシュです。

物語はついに走り出す…!





手伝って欲しいこと…?

(ルルーシュ。お前は黒の騎士団は知っているか。)

黒の騎士団…。かつてゼロが率いた弱者を守る組織。

(あぁ…俺の作った世界を変えるための組織だ。そして、世界は俺の死によって変わった。)

あぁ…。だからこうやって争いのない、みんなが笑顔になれるような平和な世の中があるんだ。

(だがな…。俺の計算に一つ。狂いが生じた。…黒の騎士団はゼロレクイエムにより必要のないものとなった。オオギは日本の首相となり、世界に一つの大きなテーブルを出し、多くの代表者が話し合い、皆が平和に暮らせる世界が作られていった…。)

なら、皇帝のゼロレクイエムは皇帝こそ死んでしまったが成功じゃないのか?

(いや…表の歴史ではそうなっているが…。黒の騎士団は俺の死後、オオギの手に委ねられた。武力を持ったオオギが日本国の首相になるということは、オオギが支配者になる。という構造ができてしまったのだ…。幸い、紅蓮を扱うカレンは元ブリタニアの研究機関で戦闘用ではなく、土地開発や宇宙進出のために動いていたのだが…。問題はオオギの元に残った戦闘集団とナイトメアだ。)

皇帝は憎しみを込め俺の中での声を増していく。

まさかとは思うが…まだその組織が……この世界に…?

なぜだ!40年も前の組織だろう!

(だから俺も誤算だと言っている。オオギはそのナイトメアたちを使い、公平な世界ではなく、武力を持つ日本に有利な世界を作った。それがこの世界だ。」

な、なんだと…?ではこの日本から一歩出れば…争いはまだあるといいたいのか…?

(そう。秘密裏にだがまだ黒の騎士団…いや、あれはもう黒の騎士団でらない。言うならば…白の支配者だ。あの組織はまだ残っているのだ。)

それを皇帝…いいや。お前のことはルルーシュと呼ぼう。ルルーシュはそれを消したい…というところか?

だがそれなら…俺の五感を高めた理由は?ただその事実をあらゆる手を使って世間に暴けばいいことではないか。

(もう一つ、この世界から消すべきものがある。C.C.とギアス保持者だ。)

C.C.って…ルルーシュとギアスの契約をした…魔女?お前はこの魔女との契約を果たしたいと言ったところか。

(いや、それもあるが…白の支配者内にギアス保持者がいる…。おそらくあのC.C.が自ら契約したわけではない。利用されたか…あるいは…)

そのギアスは…なんのギアスかまでお前はわかっているのか…。

(あぁ。だから目の見えないお前が使えると言っているんだ。)

だけど…。これだけではただのお前の我儘だ。生まれ変わった俺は別にこのまま他国を踏み台にし、この五感を使って幸せに生きていくことだってできるんだ。甘かったな、ルルーシュ。契約が成立してから五感を高めるべきだったな。

(ギアスが消滅すればお前にも利はある。)

なんだと?俺に利点があると?

言ってみろ、ルルーシュ。俺に何をしてくれるというのだ。

(お前の目がみえないのは、俺が生まれ変わるとき、願ったからだ。その願いはギアスとなってお前の目は見えないとおもいこませている。残念だが俺がかけたギアスではないので解くことは俺にはかなわない。だが、ギアスが消滅したなら…。お前はこの世界を見ることができる。)

この世界を…見る…?この暗黒の世界から出ることができるのか…。

(どうだ?悪くはない話だ。お前はやるのか。やらないのか。)

 

 

俺は………

 

枢木スザクではなく、俺の弟のスザクを見てみたい。

ルルーシュの好きだったシャーリーではなく、俺の恋人のシャーリーがみたい。

お前のいとこのユーフェミアではなく、スザクの好きなユフィが見たい。

 

お前の目で見たこの世界ではなく、俺自身の目で、この世界を見てみたい。

 

だから俺は。

 

(さぁ、ゼロの復活だ。)

 

世界をより良いものに変えて、世界をこの目で見るのだ。

 

(フンッ…青いな小僧。まぁだがしかし。よくここまで俺そっくりの生まれ変わりになったもんだ。)

 

俺は自分自身のため、こいつの願いを叶える。

世界を救う英雄なんぞではなく。

正義を語る仮面を被り、自分の野望のために戦ってやろうじゃないか。

 

(それこそ……ゼロだ。)

あぁ。新生ゼロの復活だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、いかがでしたでしょうか!

なかなか白の支配者っていうのも語呂悪い感じしますが白は日本、支配者ってのはそのままですね( ´ ▽ ` )

これから現代ルルーシュは皇帝ルルーシュとの契約により、白の支配者と戦います。相手にはギアス保持者も存在!

果たしてルルーシュはどうたたかうのか!

次回明らかになります(・ω・)

追記

オオギの手ではなくて、枢木朱雀の手に黒の騎士団はあるんじゃないのー?って思いますよね。朱雀はあくまで補佐として私は解釈しましたので大元はオオギです。それに反発したであろう朱雀は…。

これはまた別の時に(・ω・)ノ



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黒き騎士


前回、ゼロとしてオオギによって乱用されている黒の騎士団。もとい白の支配者を目を見えるようにするという条件をつけて、請け負うことになった現代ルルーシュ。

果たしてどうやってルルーシュは白の支配者と戦うのか!


そんな中、大きな事件が起きる。





 

俺はそうしてまた【ルルーシュ】としてゼロになることになった。皮肉なものだ。また【ルルーシュ】という名のものが【ゼロ】になるのだから。

 

(さて…俺もお前もルルーシュなことには変わらないが、今を生きるルルーシュはお前だ。よって俺のことはL.L.(エルツー)と呼べ。なぁに、あの魔女の真似さ。)

ではL.L.。敵は何者でどこにいるんだ?倒して欲しいと言っても俺がやならければならない事の具体性がない。

(ん…しまったっ!お前との接触が遅すぎたか!…ルルーシュ。TVを見てみろ。)

なんだ!遅すぎたとは…?

俺は不思議に思いながらもTVをつけた。速報。お台場でナイトメアによる銃撃戦…?

お台場って…ここから5kmもないぞ!

(まずい!ここで死んでしまっては意味がない!一旦引くぞ!)

家から引くっていうのもなにかへんな気もするが…そんなこと言ってる場合じゃない!幸い父さんと母さんは仕事からまだ帰ってきてない。

スザクをつれて早く逃げなければ!

「スザク!!!」

返事はない、もう逃げたのか?それとも出かけたのか?

ドォォーン

遠くで大きな音がして、地面が揺れた。

「いないのか!」

くそっ…スザクはいない。逃げているといいが…。

(ほら、これ以上道が崩れると目の見えないお前では逃げることはできない。早くするんだ。)

俺は家から出た。

外は避難する人ばかり。嘘だろ…?こんなことがこの世界で起こるだなんて。

(ルルーシュ。アッシュフォードへ向かえ。あそこは昔からこの手の防御は強い。)

俺は走った。アッシュフォード学園へはそれなりにあるが構やしない。

(気をつけろよ。体力の計算もしながらだ。)

L.L.は気楽だな、はこんでもらっているのだから。

(その役も昔は俺がやっていたさ。)

そしてアッシュフォード学園についた。会長、シャーリー、その他のクラブ活動をしていた生徒がいた。

「お、ルルーシュ。避難してきたのか?なら生徒会の仕事を手伝ってくれないか?あれ…お前一人か?」

会長がゆっくりと歩いてきた。

「はい…、スザクは!ここにはいないんですか!?」

「あ、あぁ…お前が知らなくて誰が知ってるんだよ他に。生徒以外にも一般人もいる。紛れていて誰がいるかなんて把握できてないんだ…。」

なんてことだ…スザク…‼︎

「ところでお前、目、見えないんだろう?どうやってここまで…?」

「話は後です。とにかくこの状況下からすべきことはまず…」

「あぁ、安否確認だ。この学園は異常なまでの防御耐性がある。なぜかは知らんが予備電源まで。とにかく人数の把握をして、救援物資を配るんだ。」

学園外には人は通れるがナイトメアは通れない、アンチナイトメアというシールドが備わっている。

(俺がつけた。いや、俺がつけようとした…が正しいか。)

俺は生徒会の業務を開始した。

人数を数え、救援物資を渡し続けた。だが、スザクの姿は見当たらない。

(あいつは……巻き込みたくはなかったのだが……。くそっ……。)

まだなにも始めてないじゃないか。

それなのにこんな…スザクが巻き込まれる理由なんて……。

「ルルーシュ………おい、ルルーシュ!」

「は、はい。」

俺は会長に呼ばれていることにすら気づかなかった。

「スザク。見当たらなかったのか。」

「は、はい…あいつのことですから…こんなところで死んではいないでしょうけど…。」

「そう気を落とすな。きっと何処かへ行っていただけさ。ルルーシュ。悪いんだが校門、締めてきてくれないか。もう周辺住民はあらかた集まったようだから。」

俺は言われた通り、校門へ向かった。すると住宅街の合間から覗く空が赤くなっている。もうとっくに日は落ちたのだが。

俺は校門を締めながら空を見続けた。すると黒い何かがどんどん大きくなってこっちに向かってきている。

ガシャァァァン

大きな音とともに飛んできたのは…

「ナ、ナイトメア…!」

姿はランスロットに似ているが真っ黒である。

(フンッ…朱雀のランスロットだ。だがあの頃のものではなく、新しく作られたものらしいな……。)

では枢木卿のランスロットを黒く塗ったもの…?

「あいたたた…相変わらず手加減ないのね!一般市民に迷惑かけて、なにが黒の騎士団よ!」

枢木卿のランスロットと同じく脱出機能がないらしいその機体から出てきたのは俺と同じぐらいの年の少女だった。彼女はアッシュフォード学園内に入ってきた。

「き、き、貴様は何者だ!?」

「ごめーん…これ、私が仕掛けた革命のつもりだったんだけど…返り討ちにされちゃった!ちょっと避難させてくれない?」






さて、いかがでしょうか。

ランスロット黒版は描こうとしたら予想以上にひどかったのでなかったことに!

ランスロット黒から降りてきた彼女は何者なのか!

L.L.の知り合いなのか、否か。

それはまた明日!




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反逆の意思


黒いランスロットに乗って現れた女性。

それはルルーシュと同じぐらいの年の女の子だった。

彼女なにものなのか!

そしてスザクはどこへいったのか!

ごゆっくりてどうぞ!




 

目の前に現れた意味のわからない少女を前に俺は動揺した。

俺が固まっている間にも彼女はランスロットからスルスルと降りてくる。

「ねぇ、君ってば!聞いてる?ねぇ!」

(ルルーシュ!早く行動を起こせ!なんの利もないままこいつを学園内に入れるわけにはいかん!)

「聞いているさ。避難したい?この争いの主犯であるお前をかばって俺たちになんの利益があるんだ。」

そう、ここで彼女をかばえば俺だけでなく学園自体が共犯者となる。それだけは避けなければ!

「フフッ…君。頭いいねぇ!目、見えてないみたいだけど私のこと見えてるみたいだし。大丈夫よ。コックピットにはダミーの私を置いてきたし。」

「だ、ダミー?そんなのすぐばれるじゃないか!」

「とにかく、私がここにいることはバレたりしないから!それと、君たちにもきっと利益はあると思うなぁー。」

彼女はくるくると回りながらシールドの内側へ入ってきた。

「だ、誰が入っていいと言った!」

「君、生徒会の人でしょ。見たことあるよ。だって私はここの学生だからねっ!君には見えてないと思うけど、服はここの制服だから。」

ねっ!っといって彼女はスタスタと中へ入っていってしまった…。こいつ…名簿には…!今日からくる転入生がいたな…。たしか…理事長の娘。

「あ、そうそうそのダミーがなんでバレないかっていうとね…。」

彼女はニターと笑っていった。

「あのランスロットが、そろそろ自爆するからだよ…!ほら、君!伏せて!」

なんていう無謀な…!

(伏せろ!ルルーシュ!)

大きな爆音とともに爆風だけがこちらに吹く。

「あはは…またランスロット作り直しだな…ははっ…。」

若干残念そうにする彼女。

お前が爆破したんだろう。

「君、名前は?」

「俺の名は、ルルーシュ。鏑木ルルーシュ(鏑木)。お前、理事長の娘だな。」

「大当たりだよ、ルルーシュくん!私はこの学園の理事長。リヴァル・カルデモンドが娘。リシャリー・カルデモンドだ!」

リヴァル理事長の娘がこんなにおてんばだなんて…。だが、ランスロットを使いこなせているということは枢木卿と同等のユーザーということか…。

(世界とは本当に不思議だ。リヴァルの娘がランスロットに乗るだなんて。)

L.L.は旧友の娘がランスロットのユーザーというだけで関心しているようだが。それより問題は理事長の娘であるリシャリーがなぜ黒の騎士団に挑んでいたのか…。ということだ。リヴァルが関係してるのか…?それともリシャリーがどこかの組織に所属しているのか…。その辺も調べなければ…。

「それにしても…惜しいなぁ…ランスロット・ゼロ。結構気に入ってたのに。」

「お前には聞きたいことがたくさんある…が。まずお前を隠さなければならない…。人を隠すなら人の中。だ。」

「そーなんだけどね?ルルーシュくん。おかしいんだよ、戦況が。なんか…もう一機、ランスロットらしい機体が私を追ってくるはずのサザーランドを殲滅してるみたいで…。」

それは…どういうことだ?

「お前以外にランスロットを使えるユーザーはいるのか。」

俺は不安にかられたのだ。俺のもとに今いなくて、ランスロットを使えるユーザーはただ一人しか知らない。あいつが…あいつがもしも…ランスロットを使えることに気づいていたら…!

俺が冷や汗をかいてるのをよそにリシャリーはふーん…となにか納得したような声を出した。

「鏑木ルルーシュ。君はなんでランスロット、サザーランドまではいいけどランスロットのユーザーのことまで聞いてくるのかな。君はこの学園の一般人の生徒でしょ。ランスロットが一般兵士には使えないって知ってたの?…そんな情報。どこかにあったかしら。」

リシャリーは懐から古い型の銃を取り出した。しまった…スザクのことが気になってしまった…。

(フンッ…慌てるなルルーシュ。ランスロットが一般兵士には使えないことぐらい今となれば調べれば誰にでもわかる。ハッタリだ。その程度ぐらい、わかるようにしておけ。)

「あぁ、俺は夏の課題はナイトメアについて調べたからな。それぐらい誰でも調べればわかるぞ。」

「へへっ…バレちゃったか。君、やっぱ頭いいね!あなたにハッタリを仕掛けたところで無駄そうね。」

本当は前世が俺に教えてくれた…。なんていうのは無しだ。…こいつが味方かどうかもわからない。まず信じてもらえるかもわからん。

「えっと…現時点でランスロットに乗れるユーザーは私ともう一人。それ以外にはいないけど…もう一人の彼女ではなさそうね。殲滅が早すぎる。」

リシャリーは真面目な顔をしていった。

「え…!!こ、このランスロット早すぎる!っというか飛んでる!?まって…この機体は!枢木卿のランスロットじゃない!飛行機能つけてないはずなのに!相手のサザーランドの飛行機能を盗んだっていうの!?」

こんな芸当ができるのは一人しか思い当たらないが、だが…。あいつでもそんなことができるか…。

「や、やばっ!サザーランド、こっちに向かってる!」

「はやくお前は生徒たちと合流しろ!話は後だ!俺もすぐ戻る!」

ゼロという世界の英雄が死に、世界平和の象徴とも言えるものがなくなった今、反対勢力が存在しないわけもないか…。

「ルルーシュ。はやくしろ。危ないぞ、そこ。」

会長が呼んでいる。

俺が知らないだけで、反対勢力はあるのか…!

では…俺もそれに見合うだけの軍隊を作らなくてはな…!

 

 

ルルーシュ…

 

 

!?今呼ばれた気が…?

気のせいか…。

俺はまた生徒会業務へ戻った。

スザクの行方も知らないまま。

 

 

 

…はぁ……はぁ………

 

(生きろ‼︎‼︎‼︎‼︎)

 

!?

 

 

 

 






さていかがでしょうか。

予想できましたか?

理事長がリヴァルということは…!
会長と結婚したのかな?(^∇^)私はそう思っている!

最後のは誰のシーンなんですかね。

誰のかな?( ´ ▽ ` )

相手のサザーランドは飛行機能がついてます。
細かいことは後々語りますが、たぶん。
ちなみに着脱可能です!



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偽りの正義の仮面

前回。

黒いランスロットに乗るユーザーであり、学園長リヴァルの娘であるリシャリーとであったルルーシュ。

その後サザーランドの回収や、街の改修のため避難生活は続いていくのであった。

そんな不満だらけの生活の中、一つの希望が手を差し伸べる。




俺はスザクのことだからあいつは生きていると思っている。

よっぽどのことがなければ、あいつは死んだりしない。

そう思い込み、仕事を続けた。

「皆さん、避難はこちらへ!」

とにかくこんな状況だ…はやいところこの事件を収束させなければ!

俺は避難してきた住人を含め、総勢750人余りを体育館に避難させた。

避難生活は2週間目に突入した。

ぎゅうぎゅう詰めで、ちらほらと文句が出てきている。

「お疲れ様…ルルーシュ。ほら、水だ。」

「あ、ありがとうございます。」

「まさか…こんな事態になるなんてな…。許せないな…黒の騎士団…。もう無くなったはずじゃなかったんだな…。」

そう、黒の騎士団は不穏分子を殲滅させるためには多少の犠牲はつきものだと思っている。それが日本に対する不安分子を殲滅させるという目的のためならば、許して置くわけにはいかない。会長や、学校の生徒。そして…スザクまでも巻き込んだからには…。白の支配者。許さない…!!

「ど、どしたんだ!?ルルーシュ!なんだ!具合が悪いのか!?スザクのことか!?」

「え、ど、どうしたんですか会長。俺、どうかしてました?」

「あぁ…この世のものとは思えない…鬼の面のような顔をしていたぞ…!」

鬼…、か。あながち間違えではないのかもしれない。俺の頭には文字通り、鬼のような心を装い続けた皇帝がいる。しかも俺はその生まれ変わりときている。

「や、やだなぁ…ちょっと疲れただけですよ。ほら、会長。そろそろ俺たち仕事に戻りましょう。」

俺はいつも通りの作り笑顔を会長に向け、体育館に戻った。

その時。

体育館の照明が全て落ちた。

「な、なんだ!?」

「予備電源まで壊れてしまったの!?いやよ!」

人々の恐怖の声が聞こえる。

まずい…このままでは暴動に!!!!

 

『人々よ!!!』

 

突如体育館中に響き渡る声。

そして舞台の上が照らされた。

「皆。ごきげんよう…。私は…ゼロだ!」

現れたのは…。

(ほう…人の真似事か?)

自由の象徴ゼロだった。枢木卿もルルーシュ皇帝も死んだいま。ゼロを演じているのは黒の騎士団の誰かのはず…!何故こんなところに!?

「皆は今、思っているだろう…。『なぜ、弱者の味方のはずの黒の騎士団がこのようなことをするのか。』『むしろ、この平和な世に黒の騎士団など必要ないのではないか!』と。」

そうだ!そうよ!などと野次を飛ばす人々。

「ならば!我々の力で黒の騎士団を消してしまえばいい!残念ながら今の私の力ではあの暴走した黒の騎士団を止めることは出来ない。だが、皆の力があれば!必ずできる!」

人々を引きつけるカリスマ性。絶対的にどこかで見たことがある。

そう、ルルーシュ皇帝もこうしたカリスマ性を兼ね備えていたのだ。

「賛成のものは!拍手を頼む!」

鳴り止まない拍手喝采。これまでにこの場の人々の心は絶望し、希望を求めていたのか…。

「皆、ありがとう。ではまず、この学園から!私は自由の国、ジパングを創る!」

またも鳴り始める拍手。

この学園を…国にするだと…!?

「では!この場は!この日を持って!自由の国ジパングとなる!!」

これまでに…先手を打たれるとは……。まずそのゼロに会わなければ…。

「お、おい!ルルーシュ!どこにいく!」

会長の言葉もよそに俺は走った。人の気配が多すぎて物に足を取られながらも急いだ。

(ゼロは正義の味方…本当にそいつがそうなのか…確かめてみようではないか…。この無謀な計画に、終止符を打て…。)

L.L.の声が聞こえる。

全てはこの計画の真意を知ってからだ…。

俺は舞台裏の扉をあけた。

「何者だ!」

銃のストッパーが外れる音が聞こえた。下手をしたら撃たれる…。

「ゼロ様…そこにいらっしゃるのですか!?」

俺は目の見えないふりをした。実際、感じているのでいないのかいるのかはわかっている。ゼロは…いる…。

「なんだ…。私に用か。」

コツコツと舞台袖の階段から降りてくるゼロ。

「あ、あの!ずっと憧れてたんです!実際にお会いできるなんて!!」

ゼロの手をわざと探し、握らせた。

手からもゼロの…いや。ゼロの中身の本意が少しなら探れる…。

……!!……信じられん…。ゼロが…正義の味方のはずのゼロを…!

「私も君のようなファンに会えて嬉しいよ。だが、私は行かなければ。では。」

俺の手を離すとゼロ…はいってしまった。俺は元の体育館へ戻った。体育館内ではゼロ様がいれば百人力だ!などと声が上がっている。

(フンッ…呑気なものだな。これから殺されるというのに。)

そう…あのゼロから感じ取れた本意。あいつは…この場にいる、ジパングに賛成した人全てを殺す気だ……!黒いランスロットのユーザも、黒の騎士団に反するものたちもまとめて殺す気だと…!?

どこが平和だ!!あのゼロは…!

 

 

 

 

「また…あなたにお世話になってしまいますね…。」

 

「いいえ。いいんです、今回は敵がはっきりしていますから。………も…………と争わずに済むんですから。」

 

「まだ……◯◯◯ということですかね……全くどれだけ人を働かせたら気がすむんだか。」

 

 

 

 

はぁ……………

 

「お目覚めですか?」

 

はぁ…はぁ……

 

「まだまだあなたには利用価値があるのですから、死んではいけませんよ?いや………生き続けなければなりませんよ?ですかね。」

 

 

 

 

 

 

 

 




タイトルの意味、わかっていただけるとこのゼロの正体を知ることができるかと。

1個目の*と2個目の*は時間軸は同じですが、視点が違います。さぁ、誰視点と誰視点でしょう。

ヒントはみなさん、ご存知のキャラですよ。
1個目の*は簡単ですかね?(^∇^)

ではご読了ありがとうございました!





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旧友の頼み


前回、希望としてルルーシュではなく何者かがゼロと名乗って自由の国、ジパングの建国を宣言した。

ルルーシュはゼロに接触し、本意をつかむ。

その本意とはアッシュフォード学園にいるジパング賛成の国民とその中に紛れているはずの黒いランスロットのパイロットを殺すことだった。

そんなことをしようとするのは一体……!






 

そうっ…あのゼロの中身は…!

 

黒の騎士団の団員なのだから…!

 

くそっ…早く手を打たなければ…どうする!一か八かあのゼロを…いやダメだ…!他の黒の騎士団員が多すぎる…!俺が殺されて終わりだ…。まだ計画は動き出してもいないのに!

(落ち着け、ルルーシュ。貴様は新生ゼロなのだぞ?)

新生ゼロ…ゼロ…。そうだ…!この作戦で…駒さえ揃えば!それにはリシャリーの力が必要だ…。

俺はリシャリーを探した。彼女は体育館の隅で丸くなっていた。

「どうした。気分でも悪いのか。」

「あっ…ルルーシュ。…君にだったら話してもいいかな。ちょっと理事長に会いに行かない?お父さん、この緊急事態で部屋にこもりっぱなしなのよ。仕事も大概にしてもらわないと。」

「あ、あぁ…。」

俺はリシャリーに連れられ、理事長のところへと向かった。

「失礼します。」

「る、る、る、ルルーシュ!?」

入ったと同時に理事長は椅子から転げ落ちた。

「な、何をそんなにびっくりしていらっしゃるのです。」

俺は理由がわかっていたが、あえて理事長に聞いてみた。

「わ、悪いな…昔の友人に君がよく似ていたもんだからつい。君、名前は?」

こほんっとひとつ咳払いをして理事長は仕切りなおした。

「俺は鏑木ルルーシュといいます。よろしくお願いします、リヴァル理事長。」

「くっ…名前まで一緒なのか…。君と彼とは似すぎている…。ルルーシュの生まれ変わりなのかもな…。」

(人は歳をとると勘が鋭くなるのか…。)

L.L.が何かつぶやいたが気にしない。

「リシャリー、お前がルルーシュを連れてきたのは…」

「ジパングについて…彼なら信用がおけるわ。」

「そうか…皮肉だな。ルルーシュが作った黒の騎士団をルルーシュが壊すということか…」

やはり…リシャリーとリヴァル理事長は黒の騎士団と日本のあり方に疑問を持って戦いを仕掛けた張本人たちだったのか。

「ルルーシュ。君に私たちと戦って欲しいんだ。君のそのルルーシュ皇帝にも負けず劣らずの知能で。」

「な、何を言い出すんですか!?た、確かに…

俺がそう言いかけてリヴァル理事長が口の前に指を一本出した。

「誰か来る…。リシャリーとルルーシュは隠れていなさい。」

俺は理事長に言われるがまま近くのタンスの中へ隠れた。リシャリーは机の下に。タンスの中からは外の音が聞こえた。

「ムッ…どなたですかな…。あなた方は。」

「先日にもお伺いしましたよ、リヴァル理事長…。私はバネットです。」

「ではバネットさん…お話しするにしてもその仮面を外していただけないだろうか。それはゼロに対する侮辱にあたるよ。」

「何をおっしゃる。私こそがゼロ。正義の味方なのです。そこまで理事長が取れと言うならとりますよ…。ですがね、まずはこの学園の権利を譲っていただかないと…。」

「バカを言うな!!お前たちに渡したところで国として成立するわけがないだろう!皆、殺されて終わりだ!」

「そうですか…【拒否】というお答ですね…。残念です…あなたのような全時代の遺物。なかなかお目にかかれないというのに…。では…」

ヘルメットをとる音がして、それを落とした音が聞こえた。

「あなたには消えてもらいましょう。」

刹那

リヴァル理事長のうめき声が聞こえたかと思ったら、リヴァル理事長の存在を感じることができなくなった。そんな…やっと…やっと彼らの目的がつかめそうだったのに…‼︎リシャリー…リシャリーが危ない!

「ハッ!やっぱりギアスというのは本当に使い勝手がいい!邪魔な理事長もいなくなった!ほら、いくぞ。」

「しかしバネットさん、死体の回収は…。」

「大丈夫だ…誰も確認するものなんかいないさ…。なぜならこの学園の人々はゼロによって殺されるんだからね…。」

時間がない…早くなんとかしなければ…‼︎

彼らが部屋を出て階段を下っていく音が聞こえる。

「リシャリー!理事長!」

「ル、ルルーシュ…ど、どうしよ……お父さんが…!お父さん…!」

「う……うるさい…なぁ…………リシャリー…………。お前は……俺たちの……もくて……きを……はた……せ。ルルー……く……も……」

最後にリヴァル理事長はまかせたぞと声にならない声で俺に言った。

「リヴァルッッッ!!!!」

思わず俺の口はL.L.の気持ちに反応しそう言っていた。俺は彼がギアスによって死んでしまったことに動揺を隠せなかった。

「お父さん………。」

ウルウルと目を涙でいっぱいにしてリシャリーがいった。リヴァル理事長に外傷はなく、おそらくあのバネットとかいう奴のギアスの能力だろう。目を見ると…死ぬ男……。恐ろしいギアスだ…。

とにかく時間はない、理事長の死を悼んでいてはもっと死者が出る…!

「リシャリー……早くしないと…体育館の…みんなが…」

「私…やっぱりあいつらのこと……もう許せない…。」

「リシャリー…。」

リシャリーはツカツカと歩き、理事長室の絨毯をめくった。

「ここの下。昔、ブリタニアの秘密情報局が使ってたの。お父さんと私と他の今の黒の組織に反対する人で改造して、ナイトメアが置けるようにしたの…。あれを使えば…」

「まて…それを使えば死者が出る。俺に任せろ…ただそのナイトメアはお前に操縦してもらう。攻撃はしない。」

アンチナイトメアのシールドをはっておきながら学園内でナイトメアが発信できるなんて…。理事長は完全に対ナイトメア戦を予想していたんだな…。

とにかく、ゼロは不安定な民衆の支持によって成り立っている。それをかたっぱしから崩してやればいいんだ。噂はもう流した。今頃、ゼロの信頼度は下がっていることだろう。

あとは新しい英雄。新生ゼロを登場させればいい。たしか…文化祭で使ったゼロの白いコスチュームがあったはず。あれを使おう…。

「ルルーシュ…いや、もうゼロって呼んだほうがいいのかな…。ゼロ。私はどうすればいいの?」

「ナイトメアってサザーランドか?」

「いいえ…ランスロット・紅蓮よ。お父さんのかつての友達2人の機体の合成機。」

これは好都合だ…ランスロットはもうブリタニアしか持っていないし、黒の騎士団には紅蓮以外のナイトメアはサザーランドだけ……。二機を受け継ぐこの機体なら新しい第三の組織だということを証明できる。

「そうか……。ところでこんなランスロット、どうやってつくったんだ?なにか組織があるのか?」

「私たちの組織は名はないけど……昔、フレイヤをつくったニーナさんとか…ロイドさんとか?とにかくブリタニアでナイトメアをつくっていたひとたちがいてね?その人たちにつくってもらったの。これは…復活のカンターレだっていってた。」

カンターレか…。

「作戦だが、お前はこのランスロットを地上に出せ。攻撃はしなくていいからな。」

「わかった。」

さてうまくいくといいが…。

「ではミッション、【ゼロカンターレ】を開始する。」

 

 

「あの!まだランスロットの修理って終わらないんですか!?」

「まってよ!ニハ!材料が不足してるんだから!」

 

 

 

 

はぁ……寒い…………

 

ルルーシュ…………。

 

お前がこの世に生きているなら……………

 

 

 

 

助けてくれ……

 

 

 

 

 

 

 






さて、なんとこの物語ではリヴァルが死んでしまいました。許すまじバネット…!
バネットはオリキャラでございます。悪どいイケメンをご想像ください。それがバネットです。
彼はどうやらギアス持ちのようですが…?

父の死に復讐を誓うリシャリー。彼女の話によればニーナやロイド伯爵はご健在のようです。ロイドさん…今いくつっすか……

ロイド「僕の年はともかく、次回も見てくれたまえ!アッハッ!」




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白に映える赤


ゼロの正体はなんと黒の騎士団のバネットというギアス所持者保持者だった。

彼のギアスは、見たものを殺すこと。

ルルーシュとリシャリーはリヴァル理事長の死を乗り越え、バネットを倒すと約束する。

果たして、彼らはゼロとしてゼロを倒すことができるのか!




 

「作戦は簡単だ。俺が流した噂でゼロへの信頼は揺らいでいる。そこに新生ゼロがランスロットとともに現れたら民衆はどう思うだろうか?……ほとんど、賭けに近いが今は時間がない。頼んだぞ、リシャリー。」

「ほんと…君はすごいよね。目、見えてないんでしょ?………それなのに……なんかこの世界をよく知ってるみたい…。」

当たり前だろう。俺が見た世界とL.L.が見た世界の両方を今の俺は持っているんだからな。なんて……まだいえないな。

「では、地上へ。…あと俺の名前は出すんじゃないぞ……。俺の周りの人間が危険だ。」

俺はそう言うと白いゼロの仮面をかぶった。よっぽど凝ったのであろう。質もいうことなしであった。

「じゃあ……ランスロット・紅蓮。出すよ…!」

リシャリーはそういうと、地下のガレージから勢いよく地上へ飛び出した。学校の校庭に出た。こんな構造になっていただなんて……。

ランスロットを体育館へすすめ、体育館の天井を開けた。突如訪れた体育館の崩落と、ランスロットに怯えた人々は体育館の外へワラワラと出てきた。

こうすればゼロは黙ってはいない。なんせ、弱者をまもるのが【ゼロ】なんだからな。ここで出て来なければゼロ失格。必ず出て来なければならない状況下に陥れたのだ。

「ゼロッ!助けてくれよ!」

「なんでナイトメアが学内に!?!?」

そんな声が鳴り響く。

「何事だっ!!!!」

よし…ゼロのお出ましだ。

「我々は黒の騎士団ではない!攻撃するつもりはない!従って、武器を下ろしてもらおうか!!!!」

ランスロットから響く声。

人々はキョトンとしている。なんせ、武器なんて彼らからは見えないからだ。本当はある、草陰に隠れている黒の騎士団がこちらを狙っているのはよくわかる。

「武器を下ろせ!皆の者!」

ゼロは武器を下ろさせた。戦う意思のないものに撃つのはゼロ失格。ほぅ…あのバネットとかいうやつ。ゼロを偽物と疑われたくないのだな…?

武器を下ろさせると俺はコックピットから降り、ランスロットの手に乗った。

「人々よ!こんな噂をきいたことがあるか!!【黒の騎士団と戦っていたのは黒いランスロットだ】という噂だ。そして、そのランスロットはアッシュフォード学園校門前にて自爆した。これで黒の騎士団に対する反逆者はいなくなっただろうか!否!この学園に紛れ込んでいるのかもしれない!彼らはそう思ったのだ。探すのは難航を極める。ならばどうすればいいか……」

ざわざわとする民衆に俺は言い放った。

「まとめて殺してしまうのが一番手っ取り早いだろう……?一般市民を殺したとなれば、大罪だが……。自由の国ジパングに賛同した市民となればそれは反逆者も同じ……。つまり……そのゼロは…黒の騎士団の団員なのだよ。現に私たちはみた。そのゼロがこの学園の理事長である『リヴァル・カルデモンド』を殺したところを!」

民衆からざわめきが消え、どんどんと顔を青くしていく。

「さぁどうする、ゼロ。それでもお前はゼロと言い張るのか!!!!」

俺が言い放つとゼロは笑い出した。これは…諦めの笑いだ。……しまった!

「人々よ!目をふさげ!ゼロの目を見てはならない!!!!」

俺が言い放ったのは少し遅かった。何十人の人がその場でバタバタと倒れた。

「そうだよ、白いゼロ……いや……きっと君が本物のゼロなんだろうね……。そう……君はあの時部屋に居たんだね……。なら…君も口封じをしなければね!!!!ここにいるみんなとともに!」

マスクを取り、奇妙な奇声をあげながらバネットはいった……。くそっ…こんなにはやくゼロを諦めるだなんて!

人々は目を塞ぎ、うずくまっている。見えはしないが音による恐怖。ゼロの裏切り、そして白いゼロの登場。混乱するのも分けない。俺としては、早く逃げて欲しいのだが……。

「じゃ!白いゼロくぅん?君から行っちゃおうか!」

バネットが俺に目を向けた。

「ん?なんで聞かないんだよ……死ねっ!死ねっ!」

「馬鹿者が……お前の【ギアス】は俺にはききやしない。」

俺がこうしている間に……人々が逃げてくれれば幸いだが…!

「君に聞かないんだったら……!君の救いたいこの人たちを!!」

その瞬間、アンチナイトメアのシールドが張ってあるはずの学園内に学園外からナイトメアが入ってきた……あれは……!

(ん……あれは……朱雀のランスロット……!)

白いランスロットが空から降りてきたのだ。ランスロットはバネットの前に立ちふさがった。

「な、なんだお前は!なぜシールドを超えられる!黒の騎士団のものではないな!」

ランスロットは答えることなく、人々の縦になり早く逃げろと言わんばかりに首を振った。

「くそっ……誤算だ!引き上げるぞ、お前たち。」

バネットはそういったが彼のギアスはやはり、限界を迎えていた。仲間までもを殺してしまったのだ。もうギアスを止めることはできない。

「ば……馬鹿な!そんな……くそっ…誰か!……この……言うことを聞け!」

なんと見苦しい……。これがギアス保持者なのか……?俺は…ギアスの殲滅もしなければならない。

「バネットよ。」

俺は地上に降り、バネットに近寄った。

「貴様は…哀れな男だ。ギアスなんて力を手に入れたがため、このような……。いや、なんでもない……。貴様には…!」

俺がそう言いかけた時、もうバネットは死んでいた。自分の頭に手を銃口をあて、自殺した。

「……。」

新生ゼロの白い衣装すこし赤が付いていた。

「ゼロ……そろそろ。」

「あぁ、すぐいく。」

「あの白いランスロットも私たちの仲間よ…。うん……ゼロ。貴方は悪くないよ。」

俺はランスロット紅蓮の手に乗り、その場を去った。以前からのナイトメアのように飛行ユニットから羽を出し、空を飛んだ。雲の上を飛んでいた。白いランスロットも後から続いた。

「人々は……助かったんだよな。」

「うん……残った私たちの仲間の話じゃ白いゼロは英雄化されているらしいよ。白いランスロットとこの機体も。」

「そうか……。」

「あとね、私とルルーシュ、それからスザクは死亡したことにしちゃったから…もう、あそこには戻れないよ。勝手なことしてごめんね?」

「いいや、構わない。そうするつもりだったしな。…そういえばどこへ向かっているんだ?」

「北海道だよ、私たちの本拠地はあそこにある。」

まだ黒の騎士団の手が届きにくい北海道が拠点か……。現代のランスロットの飛行速度を考えれば、妥当なのかもしれないな。

「白いランスロットの乗り手。だれだかしりたくない?ルルーシュ。」

「俺の知り合いなのか?」

ふふっとリシャリーは理事長が死んでから始めて笑顔を見せた。

「着いてからのお楽しみね!」

「そんなこと言わずに、教えてあげなよ。リシャリー。」

「この声は!!!」

俺の予想は的中していた。枢木卿のランスロットを使えるのは……

「元気そうで何よりだよ、ルルーシュ。」

「ス、スザク!!!!スザクなんだな!?!?」

「何度も呼ばないでよ、僕だよ。鏑木スザク。」

 

 

 

 

「また一人、ギアス保持者を失いました。」

「フンッ、使えないバネットめ……。まぁよい。これから増やせばいいんだ……。おい……女。できないことは……ないんだったな?」

 

 

こんなこと……言いたくは……

 

「い……イィ……エス……マイ……ロード……。」

 

 

 

 

 

 






さて、いかがでしたでしょうか!

バネットはあっけらかんと死んでしまいました。
リシャリー、ルルーシュは復讐を誓っていたため、モヤモヤとしたまま本拠地、北海道へむかいます。

白いランスロットのパイロットは予想通り、スザク君でした。なぜ彼がランスロットを扱えているのかは次回かその次でわかります多分。

読んでくれてありがとうございます!




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さよなら、目指した居場所


ギアスをもったゼロ、バネットにアッシュフォード学園理事長リヴァルは殺されてしまった。

仇を取るべく、バネットを殺そうとするがギアスの暴走したバネットは自殺してしまう。

そこに白いランスロットが現れた…パイロットはなんとスザク。

帰る場所を失ったルルーシュはスザク、リシャリーとともにリシャリーの仲間がいるという北海道へ飛ぶ。

そこには?
そして、白いランスロットにスザクが乗っているのか?







 

「ス、スザク…!」

スザク…いきていてくれたんだな…。

「疑問は多いと思うけど、話はあとだよ。ルルーシュ。もうすぐ拠点に着く。」

なんだか…俺の知ってるスザクより大人びているような気がする。なんというか、この間まではただの体力馬鹿って感じがしていたんだが…。なぜだろう、今は少しの冷たさが感じられる。…まさか、俺と同じように前世の記憶が?…今のスザクは……俺の知っているスザクではないのか?

俺はそんな疑問にかられつつも、リシャリーのランスロットに揺られ、北海道へ向かった。

「ほら、ルルーシュ。ついたよ。」

「おい…、これは……。」

そこに広がっていたのは北海道の地下に広がる大都市。といったほうがいいのだろうか。L.L.の記憶にあった『ペンドラゴン』に少し似ていた。

「ここが私たちの本拠地。【王都ペンドラゴン】だよ。ここは亡きブリタニア第99代皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの領地だ。」

「…?……よくわからないのだが…。ここは…ブリタニアなのか?」

…おい、L.L.。聞いているなら答えろ!お前は知っていたんだろう!?

(落ち着け、ルルーシュ。俺もペンドラゴンの存在は知らなかった。俺が持っている記憶は転生する前の記憶。そして、お前の頭に伝わっている記憶は俺が死ぬまでの記憶だ。その後のことは俺にもわからん。なんせ、転生するまでにだいぶ時間がたってしまっているようだしな。…ざっと20年の間にできた…ということか…。どんな経済力をもってしてできたのか……。)

「まぁ、混乱するのもわけないよね!さ、いこう。ニーナさんたちが作戦室で待ってる。とにかく報告に行かなくちゃ…!」

「あ、あぁ……。」

こうして俺たちはリシャリーに連れられ、彼女の仲間に会うべく歩き出した。

「それにしても…ここには一般市民もいるんだね。普通に生活してるみたいだし。」

「そうみたいだな…。地下も地上も大差ないように見える…。」

「ここはね、お父さんが作ったの。正確に言うとお父さんとその仲間の人たち。ここをペンドラゴンって名付けたのも…お父さん。言ってたでしょ?古い友達がルルーシュだって。ルルーシュ皇帝が友達だったんだって。お父さん、その友達の意図を友達がなくなってから気付いたってとても後悔してた。それで……その友達が残していった黒の騎士団が彼の意思とは真逆に動き出したのを見てられなかったって言ってたよ。だからこうやって犯行組織を20年がかりで作ったんだって…。」

「リシャリー……ごめん。変なこと思い出させるようなこと言って…。」

俺にはスザクのように優しい言葉は思い浮かばなかった。やはり俺はルルーシュ皇帝の生まれ変わりってわけだな。

「ううん!大丈夫!2人がいてくれるから!それにお母さんもまだ元気だし!!さ、ついたよ!」

俺たちは何もない壁の前で止まった。リシャリーがランスロットの鍵を取り出し、壁に当てると壁が割れた。

「ようこそ、二人とも!」

そこには5人の人間が立っていた。

「うんうん、おめでとう!君たちは見事!国への反逆者決定だね!アッハッ!」

「ほら、ロイドさん!そんなこといったらダメですよ!あっ、お二人とも、気にしないでくださいね!」

「どーでもいいから…。はやく報告してよね。…ニハッ!なにこの漫画!ちょーウケる!」

「お疲れ様です。お二人は本当に彼らにそっくり……。」

「こ、こほんっ…えっとだな……これはその…お、お疲れ様……!ルルーシュ!」

最後の声だけ、聞き覚えがあった。

「な、なんで会長がここに!?」

「ハハッ…私にもさっぱりで…。君たちが来たら説明するからと言われてだな…。」

「え、えっと…あのアッハッ!って笑ってる白い毛のおじいさんがロイドさん。ブリタニアのナイトメアはほとんど彼が作ったの。ランスロットも彼の発明だよ!」

「以後よろしくねぇ〜!アッハッ!」

ねっとりとした喋り方をする…なぜか少しイラつくな…。

「で、こっちが奥さんのセシルさん。」

「ほんとに…混乱してらっしゃるだろうに、うちの主人がすいません!」

常識がありそうだが…あのロイドとかいうやつと結婚しているあたり、常識からずれていそうだ……。

「で、おふたりの息子さんでロットさん!」

「自己紹介とかいいから…あ、うん。二人ともよろしく。」

「で、こっちがニーナさん!ランスロット紅蓮も彼女が設計したんだっ!」

「お二人とも、私の昔の友人にそっくりなんです。あっ…以後よろしくお願いしますね!」

この優しそうな女性がランスロット紅蓮を…。

「これが現在の戦線のメンバーだよ。少数精鋭ってやつかな?ルルーシュ、スザク。二人とも自己紹介して!」

「鏑木ルルーシュです。目に障害を持っていますが、一応周りは他感覚で補っているので見えます。…それと。今後は世間に新しい自由の象徴【新生ゼロ】という名でみなさんとともに黒の騎士団崩壊に全力で取り組みたいと思います。よろしくお願いします。」

「鏑木スザクです。ランスロットのパイロットとして、【新生ゼロ】の騎士としてこれから頑張ります。よろしくお願いします。」

…やはり前世の記憶をもっているのだろうか。スザク……。お前は本当はこの戦いに参加させたくはなかったのに…。

「よろしくね、二人とも!」

リシャリーが締めると俺たちは休憩室に進み、リシャリーは五人に報告をしていた。

「な、なぁ……スザク。お前……」

俺がそう聞きかけると

「僕ね、ルルーシュが博物館に行った後なんか変だなって思ってたよ。目が見えなくても周りのものがわかるようになったとかそういうことじゃなくて。なんか……怖くなった…っていうのかな。ねぇ、ルルーシュ。今の僕もそう見えるだろう?」

では…やはり……前世の記憶が…

「僕、この間の黒いランスロットとサザーランドの戦いに巻き込まれてさ。……

 

 

 

……

……ここは……?

体がズキズキする……

あぁ…僕は……突然道路が割れて…サザーランドと……

…僕は戦いに巻き込まれたのか……

ルルーシュはどうしてるだろうな…

ちゃんと逃げれているかな……

……もう…二度と会えないのかな…

ルルーシュにも…ユフィさんにも……シャーリーにも…

こんなだったら……ユフィさんに…告白しとくんだった…

僕は……死ぬのか……?

『許さない。』

幻聴かな……いま許さないって……

『聞こえているかい。鏑木くん。』

やっぱり幻聴じゃないや……

誰だ…僕を呼ぶのは……

『君が今、ここで死ぬのは許さない。だから、僕の呪いと技術を君にあげよう。その代わり、ゼロの騎士をかって出るんだ。君の兄を守る、ナイトオブゼロとして……僕の代わりに………それが…僕らの…』

おい……最後まで言えよ……

呪い……?

そんなのもらったって…僕はもう…生きれや…

……!?体が…勝手に動く…。

痛いのに…痛くない……?

……誰かは知らないが、ありがとう。でも…よくわからないことを言っていたな…。ゼロの騎士…?ゼロなんて…もういなくなったんじゃ……?

「君。大丈夫?」

「え、あ、はい!」

「君か……たしかに聞いたとおりだ。君にはランスロットに乗ってもらうよ。」

「らランスロット!?」

………

……

 

「と、いうわけなんだ。ルルーシュ。だから君がゼロになることは僕…いや。あの声の主が知っていたんだよ。」

…その声の主は十中八九、枢木朱雀であろう。呪いはギアス…。まだ効果が続いていたのか?まさか……あれは発動者が死ねば解かれるじゃ…。

「ルルーシュも聞いたんだろ?越えを。で、頼まれた…。そうじゃないかな?」

少し違うが大差はない。…こうも綺麗に兄弟で生まれ変わってくるだなんてな。…まだ償いは終わってないと……。L.L.も枢木卿も思ったのであろう。まったく……厄介な奴らだ。

「俺は、黒の騎士団を倒せばこの目を開いてくれると聞いた。一か八か、やってみるのも悪くないと思ってな。」

「そうか…。もうあとにはひけない。もう身内は僕とルルーシュしかないんだ。母さんたちのとこにはもう戻れない。」

「もう……鏑木には戻れないな。」

そういうと、休憩室の扉が開いた。

「ふ、2人とも…!」

会長が真っ青な顔をして出てきた。

「わ、私も…パイロットになるようだ……。」

 

 

 

「おぉ!どうだ!出来は!」

「はい…今回は人間もちゃんとしたものを用意いたしましたので、もうあの様な失態はないかと…」

「ふんっ…。それでなくては……。平和とは恐怖の下に成り立つのだ。恐怖がなければな…。」

 

 

 






さて、会長もパイロットになることになってしまいました!

なんのパイロットかな…?(^∇^)


なんのかな(^∇^)


さて、スザクは枢木朱雀から生きろという呪いを受け取っていました。
それはここまでのお話の*1っこ目のシーンがスザクと朱雀の話だったんですね(^∇^)

では今出ているのは……?
彼女が出てくるのはもう少し先のようです。



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黒の反逆者






 

なんだと?会長がパイロット?

「あぁ……なんでも私のお爺様はゼロに使えてた?とかなんとかで…先ほど環境適応度を調べてもらったのが……。君ならランスロットでも余裕だね!とか言われてしまってだな……」

「え!会長もランスロット乗るんですか!?仲間ですね!」

会長がランスロット……!?というか……。それはやすやすと受け取っていいのか……。会長。

「会長、それはともかくとして会長はここに連れてこられたんですよね?…逃げ出そうとか思わなかったんですか。」

「いや……それは思いはしなかった。私は…黒の騎士団は滅びるべきだと思ってたからな。この組織に忠義を尽くすと決めたのだ。全力で。お爺様からも強く言われている。一度忠義を尽くすと決めたなら全力で尽くせと。」

こういう忠誠心が強いところも、祖父そっくりだ…。オレンジと読んだら怒るだろうか。

「えっと…みんな!集まって!今後の方針について話すから。」

リシャリーに言われ、俺たちは会議室へ戻った。

「まずね!この組織になまえをつけようとおもって!……ルルーシュ。名付け頼める?」

「そうだな…黒の反逆者……。なんてどうだ。対する敵は俺たちから見れば薄汚れた白の支配者。こうすれば組織の存在感は確立できるだろう。」

白と黒は対比をはっきりとさせる。

やはりこの名がふさわしい。

「そして、悪いが黒の反逆者は私が指揮をとらせてもらおうと思っている。異論があるものは述べてくれて構わない。」

……だれもなにもいわない。

「ルルーシュに頭で勝とうなんてやつ、そうそういないよ……。」

言われてみればそうだ。

「ないようだな。では…。決め事だ。作戦時、敵の前にこの組織の象徴として出るのは俺になる。俺が扮する「新生ゼロ」だ。それからランスロットは何台あるんだ?紅蓮、白。他には?」

「私がご説明しましょう。ランスロットはリシャリーさんのランスロット紅蓮。スザクくんのランスロット。そしてシュナイダーくんの機体はランスロットセトカ。あと、私が一応出撃できるようにランスロットリミッターがあります。」

「ほう…ではその4機のうち1台。ランスロットが表舞台に出るには最適だ。できるだけ他のランスロットは表に出ないようにしろ。こちらから手の内を明かすのはよくない。」

「それと、僕は新生ゼロの騎士。ナイトオブゼロとして戦うから。そこは誰にも譲らない。」

…スザク。本当に枢木卿との約束を果たそうとしているのか……。

「私たちは何も、問題はありませんよ。もともと主導者がいなかったのでリシャリーさんの奇襲も失敗に終わってるんですから。」

「しかしリヴァルさんまで失うことになるとはねぇ〜。これで君が来てくれなきゃ、この組織さえ危うかったわけだ。そこは感謝してるよ、ルルーシュくん。あ、そういえば君から預かってたゼロの仮面と服なんだけどね。少し手直しをさせてもらったよ。あれじゃ、ただのハリボテだからね!アッハッ!」

そういうとセシルが仮面と服を差し出した。元のゼロの服と大差のない…これで駒は揃った。

俺はそれを見にまとい、こういった。

「皆、これからは厳しい戦いが続くであろう。それでも付いて来てもらえるだろうか。」

「イエス。マイロード。」

「まっ、僕はランスロットに関われればなんでも…」

「こーらっ!ロイドさん?」

「アッハッ!あっ君らに言い忘れてたけど、この組織にはまだもう一人団員がいるんだ。今その子は行方不明なんだけどねっ!」

…もう一人?

「えぇ…紹介が遅れてしまいました。紅月カレンの娘さん。ただいま、ある呪いを追って…。行方が分からなくなっています。」

 

 

 

 

「侵入者?」

「いえ…それが……人の姿は見えないのですが……。警報の誤作動のようです。」

「フンッ…。で、状態はどうだ。」

「いえ…誰かが一度、殺してしまったようで今は動きませんがしばらくすれば気を取り戻すでしょう。それまで部屋には誰も入れないようにお願いします。」

「あぁ…わかっている。はぁ…だからあれほど殺すなと言ったのに……。」

 

 

 

今出してあげるから……

C.C.。

 

 

 

 





今回は短くなってしまってすみません。

明日からはちゃんと動くと思いますきっと。

さて問題です。シュナイダーくんのランスロットはランスロットセトカ。セトカとはなんでしょう?

…わかりますかね?

答えは活動報告にて!



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頭の中の作戦



更新3日ほどお休みしました…すみません。





 

「紅月カレンさんの娘さん。紅月リノさん。彼女もこの組織の一員なのですが……ある呪いを追っていなくなってしまいました。彼女もまた、ランスロットのパイロットです。ただ、今の彼女はきっとランスロットを持ってはいませんが…。」

呪い?…恐らくギアスのことだろう。この場でギアスのことを知っているのは確信を持てるのは三人…。ロイドの息子は知ってるかわからんが…。ギアスの元凶を一人で調べているのか…。

「わかった。戻り次第、彼女にも戦闘に参加してもらうかもしれん。」

まぁ…使えるかはわからんが。

「ところでルルーシュ。組織が整ったのはいいけど、これからどうするつもりなんだい?学園はおそらくもう白の支配者の介入で、学園ごと消されてるか…何事もなかったかとようにされてるか。どっちかだね…。」

「次は少し様子を見よう。奴らの探知能力とその後の行動が知りたい。…やつらがなにもしてこない場合。潜入捜査を行う。」

「潜入捜査……?」

「あぁ……。この中で…ロイドさん、セシルさん以外で敵に顔がばれているものはいるか。」

「え、なに…それって僕も含まれてんの…ニハッ!そんなわけないよネ?」

「あたりまえだ、ロット。お前にも参加してもらう。」

「マジかよ…。」

ため息をつくロット。

「……いないか。ならば、リシャリー、スザク、ロットの3名で向かう。」

「君はどうするんだ、ルルーシュ。」

「俺は三人に指示を出す。情報は任せろ。」

ロイドが声を上げた。

「でもどうやって潜入するのさ?」

俺は白の支配者どもの兵士のヘルメットを机上に出した。

「剥ぎ取って、潜入してしまえばいい。」

我ながら安易な案だ。だが、だからこそ敵の不意をつくことができる。

「尚、俺は敵サザーランド内から指示を出す。…つまり途中までは俺も潜入に参加する。……異論はあるか?」

しーんとなる室内。皆、納得したのだろうか?

「なんか…やってみないとわかんないけどさ、大雑把な作戦だね…。ルルーシュ。」

「行ってみるまで何があるかわからんからな。」

こうして、俺たちは白の支配者たちの行動を待つことにした。

そうして3日ほど経った。

「……報道。されませんね。」

「黒いランスロットどころか、ナイトメアですらニュースにあがらなあよ…。」

スザクとリシャリーがソファーでだらだらとしていた。

……たしかにランスロットはともかく、ナイトメアですら3日もテストにでないなんて…。そんなこと、有り得るはずない。今やニュースでは見ないことのなくなったサザーランド改良型ですらテレビに出ないなんて。…これは……。

「世論をナイトメアから遠ざけようとしてるのか……。」

これは白の支配者どもの行動と取れる。世間の興味をナイトメアから逸らし、そのうちに秘密裏に俺たちを倒しに来るのだろう。……ならば。

「作戦変更だ…。スザク、俺とともにテレビに出ろ…。白の支配者として!」

 

 

「やつらのランスロット、対抗する機体はつくれたのか。」

「はっ…。もちろんです。こちら、紅蓮6式でございます。」

「フンッ…ならばよい。さがれ。」

 

 

「C.C.。…お前にはまだ働いてもらわねばな…」

 

 

 

 





めっちゃ短くなってしまいました(´・_・`)



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経験


前回。突然作戦変更を告げるルルーシュ。


その作戦とは…?


 

「どういうことだい?ルルーシュ。僕らが白の支配者としてテレビに出るって?それはみんなを騙すことになるんじゃ…」

そう…俺の作戦はこうだ。まずテレビ局に騒ぎがあったとニセの情報を吹き込む。ナイトメアが!なんて言えば白の支配者の息のかかっていないテレビ局なら飛んでくるだろう。そこでスザクの乗るランスロットを倒したふりをし、俺が世界に向けてこれが黒の騎士団の力だと言わんばかりに喋ってやる。そうすれば白の支配者…もとい黒の騎士団にまだ使えるナイトメアが存在すると世間に知らしめることができる…。そうすればきっと俺たちを白の支配者たちは探し出すだろう…

「いや…騙してきたのは白の支配者の方だ。俺たちで真実を知らしめよう。スザク。」

「そ、そうだな。で、ルルーシュ?僕はどうすればいいんだ?」

「俺がサザーランドを動かす。お前は、ランスロットに乗って負けたふりをしてくれ。」

「ま、負けたふり?」

皆が声をそろえて言った…だがそんなに驚くことだっただろうか?

「そうすれば白の支配者は強大な軍事力を未だ有しているということが世間に公になる。そして、白の支配者内には俺たちがいつまでもやられてばかりではないと言える。いいとは思わないか?」

「いいんじゃないかな?ヒャッハ!」

返事をしたのはロイドさんだった。

「僕らなら壊れた風に演出することも容易だしネッ!ほら僕ら天s…」

「ロイドさんは天才ではないですけどね!」

リシャリーが煽る。まったく、平和なやつらだ。

「やるなら旧サクラダイト鉱山に行ってこい。あそこなら周りにはなにもないからな。」

「何言ってるんですか、会長。あなたも行くんですよ?」

シュナイダーは固まった。

「ルルーシュ。会長をいじめちゃダメだろ?」

何言ってるんだスザク、俺はいじめてなんていないぞ。

「とにかく!急ぐぞ。黒いゼロの仮面とかって作れますか…?ロイドさん。」

「僕をなめないでくれる〜?やれるよそんなこと!朝飯前だよ!」

「では、出発は明日の朝とする。各自、緊張感をもって任務に当たるように!」

「イエスマイロード!!」

(…ふんっ……まだ甘いな…鏑木。その程度でやれるなら俺が死ぬようなことなんかならなかったさ……)

 

 

そうして俺たちは飛び立った。やはりサザーランドは旧型のものと操作は変わらず、L.L.のキオクにより俺には容易なことだった。スザクと俺は演出の機材を持ち、旧サクラダイト採掘場。富士山へと向かったのである。

 

このあと、みせつけるどころではなくなってしまうというのに。

 

 

「では、サクラダイトの採掘へゆく。貴様ら、こころしてむかうように。」

「はっ!!!」

 

 

「総統。やはり学生は良く働きますね。ヘッヘッ」

「彼らが友と戦わなければならないとはなっ!ざまぁない。」

 





投稿遅れましてすみませんでした。

なんとか次を投稿することができました。・゜・(ノД`)・゜・。

お待たせしてしまい、申し訳ありません!

さて、さいごの学校の生徒…とは?なんなんでしょうか?私もわかりません(笑)

皆さんの推測お待ちしてます( ´ ▽ ` )ノ


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失敗作達



富士にて敵と味方を演じ、白の支配者に挑発を変えようとするルルーシュたち

果たして作戦は成功するのか?




俺たちは富士山へ向かっている。

もうテレビ局への通報も済ませてある。政府の息のかかりにくい、地方のテレビ局を選んだ。

「スザク…危険な目に合わせてしまうが…すまない。」

「ルルーシュ。僕は構わないよ。君の目を取り戻すためだったら出来る限りの事をしたいしね。」

スザク…。

「ルルーシュ、そろそろつくよ…!?」

「スザク……こいつはどういうことだ…?」

「つまり……この時代に政府の息のかからないテレビ局なんてなかったってことじゃないかな?ルルーシュ。」

レーダーに映る影。サザーランドもあるが、みたことのないナイトメアも存在している。

「…くそ……。どうしたものか…。」

敵の数はおよそ10機。スザクのランスロットなら倒せないこともないだろう。

「いけるか……?スザク。」

「任せてくれよ。ルルーシュ。僕ら兄弟だろ?」

「…すまない……スザク。」

そういって俺はスザクに指示を出した。

「右、前方にサザーランド二機!」「クリア!」

「次!A-3からA-4へ移動!」

淡々とした無駄のない動きで次々となぎ倒していくランスロット。

我ながら、大した弟だ……スザク卿の生まれ変わりだからとはいえ、怖くなってくる…。

「対象沈黙。」

「戦闘終了。お疲れ様だな。スザク。」

「それにしてもこのサザーランドとパイロットはどこから来たんだろう?このあいだの戦いで敵のサザーランドとパイロットは倒したはずなのに…。」

たしかにそうだ…こんなにすぐ補充できる人の数もいないし、まず訓練を受けたパイロットでないと操縦はできないはず。では…その人員はどこから…?

俺の中に嫌な考えがよぎる。

学校に置いてきたみんなは…大丈夫だろうか…。

「一応サザーランドのパイロットを弔ってあげないと…」

スザクがそう呟いた。そうだ……こいつは、スザクはあのL.L.の親友の枢木スザクではないのだ。俺の大切な家族なんだ…。

「そうだな。スザク。手分けして弔ってやろう。」

殺らなければ殺られる。

それもわかっている。だが…これは本当に必要な犠牲だったのだろうか…。愚かだな…黒の騎士団なんかに手を貸すから…

 

「ル……ル…ルルーシュ……?」

サザーランドの残骸の中から声が聞こえる。何故俺の名を?

俺の不安が心臓をバクバクと動かす。

ドクンッ……

そんなはずない…

ドクンッ…

俺の聞き間違いだ…

ドクンッ……

 

 

「か……か…鏑木…くん……」

瓦礫から出てきたのはアッシュフォード学園の生徒だった。たしかに俺の耳は間違っていなかった。この声は…間違いなく……

「委員長……。なのか…。」

俺とスザクのクラスのクラスメイトでまとめのいい、優しい委員長だった。それなのに…なぜここに…

 

「委員長……なんで…サザーランドになんか乗っていたんですか…なんで…僕らの学園を壊したこの組織に……」

スザクはおこっている。あいつは怒ると手がつけられなくて困る。

「とにかく…委員長俺たちと一緒に……」

「ルル…シュくん…逃げて…………」

「いいや、まだだ。聞きたいことが山のように……!?」

俺の耳には聞こえていた。この場の3人の心音が。それが突然。減ったのだ。

「委員長…?委員長。委員長!」

「ど、どうにかできないのか!ルルーシュ!」

「あぁ…スザク……お前には見えているだろ…委員長……俺たちと戦ったせいで…」

喋ってる間はうつ伏せになっていて気付かなかったが、おそらく委員長の腹部は欠損していたのだろう。俺たちによって委員長は殺されたのだ。

「ルルーシュ……。それは委員長じゃない。」

「何を言うんだ、スザク。目を背けるのか!」

「違うよルルーシュ、他のサザーランドも見てごらんよ。」

なんだっていうんだ…?他のサザーランドのパイロットの心音は聞こえない。生きていると伝えたいわけじゃないのか……?

「ルルーシュ、今の君なら近くまで行けばわかるさ。」

近くまで……?

……!これは……!

「そう、君には感じるだろ。この場にいる全てのサザーランドのパイロットはみんな委員長だったんだ。」

「どういうことだ…でも俺やスザクの名前を知っていたぞ?……クローンか…こいつら全部。委員長をそっくりコピーした偽物だったというわけか?」

今の技術なら容易だろう。……それでよく、政府だなんだと言っていられるな…。

「ルルーシュ…どうするんだい。」

「逃げるぞ、スザク。おそらくやつらはこのことをもみ消したいだろう。つまりこの場を爆破するだろう。俺たちの身が危ない。帰ってからまた作戦は考えよう。」

こうして、俺の作戦は失敗したのだ。

 






委員長は黒髪眼鏡を思い浮かべてください。

すこしだけ委員長の説明\(^o^)/

・本郷リリカ
成績優秀だが打たれ弱いところがある。
眼鏡が取れると性格が一変する。

この子だけで一本話が書けそうですね(笑)

お粗末様でした!




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