リリカルの世界でやってやんよ (からす)
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転生?ざっけんな!小説の続きが見れねぇじゃねえか!

だいぶ昔に書いたものなので、違和感があると思いますが、よろしくお願いします


さて、突然だが数分前の出来事を説明しよう。

 

車がくる。

俺はそれを跳んでよける。何で避けれたのかは企業秘密だ。それで避けたのはよかったけど、跳んだのは不味かった。だって、着地地点にマンホールがあってその中にスポッっと入ってしまったんだ。

正直ここで俺の人生終わるのかと思った。んで、意識を失って、今目覚めたら目の前になんかちっこい女の子がいる。

 

「…………………あぁ?」

 

何となくガンたれてみた。他意はない。…………ホントだよ?

 

「ひぅ!!すいません!すいません!」

 

「いや、なんで謝られてんの俺」

 

正直謝られる理由がない。

 

「すいません!本当にすいません!あなたを殺してしまってすいません!」

 

……………………………………………………………………………ゑ?

今なんて言ったこの子?死んだ?俺が?この超普通の俺が?(実際は違うよ☆by作者)

 

「え?ちょっとま……え?えぇ?嘘だろ?」

 

「いえ、嘘ではないんです。あなたの力はとても強大なもの。人間ではあり得ない事も当然のようにやってのける力。故に世界の因果によってあなたのいた世界からあなたははじき出されてしまったのです」

 

「…………………………」

 

「嘘だと思われるかもしれませんが、すべt「………っけ………よ」……え?」

 

「まだ見たい小説とか続きが気になる小説とかまだやってないゲームとかあったんだぞ?………ふ、ふふふふふふふふふふ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁっぁぁぁぁっぁあっぁぁあぁぁっぁぁぁぁぁあぁぁぁっぁぁあぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

「え!?ちょ!ツッコムとこそこですか!?そして人の話は最後まで聞いてください!」

 

 

「うるせぇ!!そんな事よりも大切なんだよ!」

 

「ああもう!転生先の世界でまた見れますよ!!」

 

「ならよし!」

 

「いいんですか!?」

 

「んで、さっきの続きをどうぞ」

 

「えぇ〜……………まぁいいです。私は寛大なんです。それぐらい許してあげます」

 

「つかあんた誰?見たところ痛い人かコスプレ少女か幼女女神にしか見えないんだけど?」

 

「言ってるそばから話の腰を折らないでください!あと痛い人って何ですか!?こう見えても女神ですよ!けっして幼女ではありませんからね!!」

 

「いや、気になったからつい。後、女神なんて実際いるかどうかも分からないし」

 

「もういいです。…………それでさっきの続きですね。あなたはあなたの住んでいた世界では必要のない強すぎる力をもっていたのですよ」

 

「いや、別にそんな能力は「言い切れますか?怪我をしても軽い怪我なら翌日には直っている。重傷でも1、2週間で完治してもですか?おかしいとは思いませんでしたか?何もしていないのに武道をやっている人よりも強い事に。少しやっただけで長年やってきた人よりもうまくできることに」…………」

 

確かに、あの回復力はあり得なかった。骨が折れても数週間で元通りになった。周りや親から化け物を見るような目で見られ、不良を何も鍛錬もしていないのに倒したら、一部を除いた先生や学校中の奴らに怯えられるようになったりと思い返してみると、おかしな事がたくさんあった。

……まさかそれが俺の力か…。

 

「そうです。その力は強すぎる。よって、あなたには転生をしてもらいます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ?



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転生するんならチート能力をよこしなさい

「転生ってあの?」

 

え?神様転生来た?

 

「はい、そうです」

 

「マジで?ほんとに?信じちゃうよ?お兄さん信じちゃうよ?少し期待するよ?いいの?」

 

「期待していいですよ。転生する際、あなたには元々の能力+特典4つをつけます。」

 

「いぃぃぃぃぃぃやっっほぉぉぉぉぉぉぉぉぅ!!!!」

 

「なんかすごい喜びようですね」

 

「だってさ、俺の願いだったんだよ、転生するの。はっきり言って昇天しそうです」

 

「はぁ。………ですが、力をつけすぎるとまた世界からはじき出されますよ?それでもいいんですか?」

 

「うっ!…確かにそれは嫌だなぁ。……それじゃあさ、どれだけ能力をつけてもはじき出されない世界ってどんな所があるの?」

 

「………そうですね。候補としては“魔法少女リリカルなのは”“ハイスクールD×D”“精霊使いの剣舞”“星刻の竜騎士”“デート・ア・ライブ”“Fateシリーズ”とかですかねぇ」

 

「それじゃあその中のどれかでお願いします」

 

「分かりました。て言うか私が決めていいんですか?」

 

「いや、俺は能力さえ決めれればそれで……」

 

「それじゃあいいです。……さて特典ですが、あなたの自由にしてください。一個につき1つだけ願いを叶えてあげます」

 

キターーーーーーーーーーー!!!!!!どうするよ俺!4つの能力が決められるよ!いろんな能力つけたいしな〜どうしよう?

そして考える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分。とにかく考える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20分。まだまだ考える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分。まだだ、まだ考えてるんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間。これなら!いや、待て、まだいける!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3時間

 

 

 

 

 

 

 

6時間

 

 

 

 

 

 

 

 

9じk「ドンだけ考えてるんですか!とっとと決めてください!!」

 

「えぇ〜〜……まぁいっか。だいたい決まったし。それじゃあまず1つめ。これは魔力だな。EXで自分で魔力量を調節できるようにしてください。つかしろ。そして2つ目、瞬間移動ができるようにしてください。もちろん魔力必要なしで。それと3つ目は指定した物の索敵の能力。これの範囲は自由自在でお願いね。4つ目、これはどんな生物とでも話せる能力ね。たとえ異世界語だろうと動物語だろうと話せるように。まぁ俺の願いはこれだけかな」

 

「分かりました。それでは転生をしますね。上を見てください」

 

ん?上になんかあんのか?そう思って上を見る。

 

 

 

パカッ!

 

 

ん?パカッ?怪訝に下を見てみると………

 

 

「なんじゃこりゃーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

「頑張ってくださいねーーーー!!」

 

 

 

「ふざけんなーーーー!!!!絶対に報復してやるからなあああああぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!!」



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転生!そしてもう一度死ぬ……ってふざけんな!!!!!!

「………………………おい」

 

「………………はい」

 

「お前ふざけてんのか?あぁ?」

 

「…………………うぅ」

 

ただいま絶賛O☆SHI☆O☆KI中だよ!後ついでに報復もね。

なぜこんなことになっているのかというと、数十分前まで遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうすぐ生まれますよ!頑張ってください!」

 

「(ん?周りが暗い?それにこの声は?)」

 

「んぅーーーーーー!」

 

「生まれますよ!」

 

「おぎゃーーーーーーーー!!!(おわっ!なんだなんだ!?)」

 

「生まれました!元気な男の子ですよ!」

 

………あぁ。生まれたのか、たった今。まじかよ、これから俺は暗黒の時代を過ごさなくてはいけないのか?……………鬱だ。

 

「この子が、私とあの人の……」

 

「おぎゃ、おぎゃ(おぉぅ、突然でビックリしたぁ。)」

 

「ふふ、とっても元気な子ね」

 

違うんです、母さん。今とっても疲れているんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バギャンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?何?何が起こったの?そう思い周りを見てみるとなんか窓とドアのところから赤黒い液体が入ってきた。

え?え?これってまさか聖杯?ココってFate?え?それじゃあ俺やばくね!?しかも状況的に聖杯の液体がこぼれて町が燃えるとこじゃん!!死んじゃう!!早く逃げないと!……あぁ!?俺今赤ちゃんじゃん!!逃げれねーー!!!助けてーーーーーーー!!!!切嗣さん!Help!Helpme!!あっ!もうすぐ俺に液体がーーーー!!ちょ!こっち来るな!あっちいけ!ペッペッ!いやー!

 

 

 

アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで冒頭に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、女神さんやい。僕は一応は感謝してるんだよ?転生させてくれたんだから」

 

「………はい」

 

「でもね?転生した直後に死ぬってさ、ひどくない?」

 

「………はい」

 

「つまりね、僕が何を言いたいかというと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで転生した直後に死ななきゃならないんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!ふざけてんのか!?ぬか喜びさせておいてすぐに死なせるってか!?おい!」

 

「ほんっとうにすいませんでしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 

何だよ!生まれ変わってまた死ぬって!しかも死因がこいつが転んでその際に提出するはずの書類をばら撒き俺のだけ見つからずそのせいで死ぬって………1度締めた方がいいのかな?

 

「ゆるさん!俺は決して許さんぞーーーーっ!!!!!」

 

「さっきの特典にもう一度特典付けて転生させてあげますから!」

 

「ほぅ、その話詳しく聞こう」

 

「移り変わり早っ!?」

 

さらに特典がつけれるんだぞ?もっとチート化すれば楽に金が稼げるじゃないか!目指せ、だらだらライフ!

 

「………はぁ〜、良いですよもう。………それではあなたにはもう一度転生してもらいます。その際にまた特典を付けますから願いをいってください」

 

「………ちなみに、願いの数は?」

 

「今回はさすがに申し訳ないので元々の能力+先ほどの4つの特典+7つ特典をあげます」

 

なんかすっごく増えたが都合がいい。それよりも

 

「…………次は安全だよね?すぐに死なないよね?」

 

「それじゃああなたが決めてくださいよ。私、責任取りたくありません」

 

放任主義だな。良いのかそれで。まぁ俺にとっちゃ好都合だけど。

 

「それじゃあハイスクールD×Dの世界で」

 

「あんまり面白くなさそうなので却下です」

 

えぇっ!?……なんて身勝手な女神なんだ!

 

「じゃあリリカルなのはの世界で良いよもう…」

 

原作に関わる気はないから別にいっか

 

「分かりました。それでは特典を決めて下さい」

 

う〜〜ん、これでいいかな?

 

「それじゃあ1つ目、完全記憶能力をください。……あっ、もちろんON,OFF可能で。それともう一つはスカさん並の演算能力及び並行思考を下さい。これもON,OFF可能で」

 

………何でこんなマイナーな能力かって?…ふっ、そんなの決まっているだろう!テストで楽するためだよ!これで楽々オール満点が取れるね!………前世?バカですが何か?

 

「何か3つのような気がしますが多めに見ましょう。あと5つはどうするんですか?」

 

「う〜〜〜〜ん…………それじゃあレアスキルメーカーでも下さいな。残りは転生してから考える」

 

「分りましたそれd「それと聞きたいんだけど俺の衣食住はどうなの?出来れば一人暮らしが良いんだけど」……一応不自由な生活ではありませんから安心してください。最低限のことはしますから」

 

ならいいや。

 

「それと、言い忘れてましたけど……これらの能力の1部にはデメリットがあります」

 

まぁ想定内のうちだ。

 

「まず、瞬間移動についてですが、世界の中なら魔力はいりませんが、世界間を移動する際には魔力がいるので注意して下さい。そして2つ目はレアスキルメーカーですが、これは使うと魔力が枯渇し高熱が出てお腹が凄く減るのに数日間は動けない状態になりますので」

 

お腹が減るっているのか?まぁそこら辺はレアスキルメーカーでなんとか出来るだろう。

 

「それと、容姿とかは性別以外ランダムになりますのでよろです」

 

「おkおk。そろそろ転生してくれや」

 

「はい、それでは」

 

カパッ!

 

バッ!

 

「ふはは!同じ手には引っかからないのだよ女神君!」

 

「そうでしょうか?」

 

何故か女神の態度が変だ。何故?

 

 

パカッ!

 

 

 

 

「え!?」

 

「甘いですよ!落とし穴が1つだけとは限りません!」

 

クッ!おのれ、女神め!………だがしかし!!このままただでは落ちんぞ!

 

 

ガシッ!

 

 

「え!?ちょっと!離して下さい!落ちちゃいます!」

 

「ふははー!貴様も落ちろ!!そして俺と同じ思いをするがいい!!」

 

「いやっ!キャーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

そして俺たち二人は穴に落ちていった



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みっしょん1。服を探せ!……あとついでに違法研究所を殲滅(せんめつ)せよ

……………ん……こ…こは?

周りを見てみるとなにやら人があわただしく動き回っている。……なにゆえ?

 

〈お〜い!女神さ〜ん〉 ※〈〉は念話です

 

〈…………なんですか〉

 

〈いやさ、今の状況って何?〉

 

〈とある違法研究所で生体ポッドの中に入れられている状況です〉

 

〈………なして?〉

 

〈あなたのせいですよ!あなたの!あなたのせいで転生場所は狂っちゃうし、私まで一緒に転生しちゃうし……〉

 

………………まぁガンバww。

 

〈それよりもさぁ、どうすんのこれ?〉

 

〈ぶっ壊して良いですよ。ただしそうすると1時間ぐらいで時空管理局が来るのでやるなら素早くお願いします。…後、私も回収して下さいね〉

 

〈おk。……あれ?女神さんなら自力で抜け出せるくね?〉

 

〈私はあなたと違ってレアスキルなんて無いんですよ!ただ魔力があるだけなんです!〉

 

〈わかった。分かったから怒らないでよ〉

 

〈じゃあとっととやってください〉

 

〈へ〜い〉

 

……そんじゃ、いっちょやりますか。

 

「これで究極の人工生命体が完成s“ガシャッ!”な、なんだ!?」

 

なんか研究員が驚いているが気にしない。

 

「NO,0が暴走したぞ!」

 

「ば、馬鹿な!まだNO,0にはそんな機能ついていないはずだ!」

 

だって転生者ですから。

そう思っていると部屋に数人の魔道士らしき人が3人入ってきた。

プロテクションを張ると同時に魔力弾が飛んでくる。………軽いねぇ〜。実力はAAランクぐらいかな?まぁただ撃ってるだけだから実際はわからんけど…。……さて、こっちからも行くか。

プロテクションを展開しつつ前に進む。

 

「魔力弾が効かないだと!?」

 

「こっちに来るぞ!」

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

まず始めに部屋から逃げ出そうとしたやつに手加減をした魔力弾を数発撃つ。それから残りの二人の背後に行き、手等を放ち気絶させる。この間たった5秒。さすがチートボディ。……………さて、残るは研究員ただ一人。

 

「く、来るな!」

 

研究員の言葉を無視して研究員を気絶させた。んで、気絶させた四人を縄で縛って研究所の外に転移させた。………よし、女神さんを探すか。

 

 

 

 

 

 

 

ココかな〜?

 

 

 

 

 

ドガァン!

 

 

 

 

 

 

何もないな。……………ん?何かデバイスが落ちてるな。

それを拾いポケットの中に入れ――――――――――れなかった。…………………Why?

不思議に思いポケットを見てみると―――そこには自分の肌が見えた。

…………………?

 

………………………!?

いやぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!!!

今気づいたけど俺裸じゃん!やっべ、今まで裸で研究所を歩いていたとか……………Orz。

項垂(うなだ)れているところに女神さんから念話が届いた。

 

〈いつになったら来るんですか?もう40分が経過しましたが……〉

 

〈マジ!?……やっべぇぇぇ!後少ししかないじゃん!ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!〉

 

〈そんなところでヤバイヤバイ言ってないで早く出してください!〉

 

〈ヤバイヤバイ…………ん?あぁ、おk。今からそっちに向かうよ〉

 

早くいかないと。女神さんがご立腹ですね。

そんなことを思いつつ通路を駆けていく。え〜〜っと、ここを右に……そして次を左に、そんで上……上!?………まぁいいや。こっから上に向かって砲撃でも放てばいっか。

自身の右手に魔力をできるだけ集めていく。規模を表すなら大体なのはのスターライトブレイカーの3倍を優に超えている。……………さすがEXだね!お兄さん今顔が真っ青だよ。……………なんじゃこりゃーーーーーーーー!!!!凄いを通り越してもはや恐怖しかねぇよ!!なのはさんもビックリするわ!…………………まぁそんな事考えててもしょうがねぇか。

 

「いくぜ!絶対殲滅!無限の破壊(インフィニティブレイカー)!!!!」

 

 

ドッガァァァァァァァッァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

 

…………………………やりすぎたか?

 

〈お〜い、女神さん〉

 

〈な、なんですか!?いきなり目の前に超巨大なビームが上に向かって出てきました!〉

 

〈あぁ〜〜っとですね、それは僕がやっちゃいました〉

 

〈…………………………は?〉

 

女神さんに説明するために上に跳ぶ。飛ぶじゃない、これあんまり重要じゃない。

上に行くと生体ポッドの中に裸の幼女……もとい、女神さんがいた。

……………早速壊すか。

 

 

ガシャッ!

 

 

 

ポッドを殴りつけ生体ポッドの中から女神さんを出す。もちろん顔は横に向けている。

 

「女神さん、起きてください。とっとと起きないとさっきの砲撃を食らわしますよ。いいんですか?」

 

そう言った途端に跳ね上がるようにして女神さんが起きた。……………………そんなに怖かったのかな?

 

「起きます起きます!だからさっきの砲撃は撃たないで!!」

 

「それじゃあとっとと逃げますよ」

 

「………こっちに来ないでください、変態」

 

………………………………………えっ?

………………………………………………あっ!?

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

ちょ!俺、いまだに裸じゃん!裸でそこら辺歩いてたとか…………死ねるわー。

 

「女神さん!こっち見ないで!恥ずかしい!」

 

「それはこっちのセリフです!そこら辺から服を調達して来てください!」

 

「イエス!マム!」

 

なんか威圧とかがヤバイわぁ、こわいこわい。……………そんじゃ、とっとと服を調達しますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでいいかな?」

 

「まぁこんなもんですかね」

 

今僕たちはそこら辺―――――ではなく、なぜかあった被服室にある服を着ている。

ほんま不思議だ。何で研究所に被服室があるのか大いに不思議だ――だがしかし、今はそんなことよりも重大なことがある。

 

「ねぇねぇ女神さん」

 

「なんだい狐君」

 

「いや、俺の名前じゃないし…………まぁいいや。ところで後どれぐらいで管理局の連中は来るの?」

 

「……少し待ってください」

 

 

………………………………………………………………………………。

 

 

「後30秒です」

 

「………………………………はぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?????????

 

ちょっと!なにしてんすか!

 

「もっと早く言ってくださいよ!絶対に戦闘になっちゃうじゃないですか!」

 

「………………まぁ、ガンバ!」

 

「ちくしょぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 理不尽だぁあぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」



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第5話ですでにサブタイトルが思いつかないby作者

前回のあらすじと言う名の文字稼ぎ

 

転生。今度こそ本当に転生→気ずいたら生体ポッドの中に→脱出よ!→いろいろ端折って戦闘か!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃお〜〜〜〜〜〜。突然ですがいきなり目の前に人が出てきたらみんなはどうするのだろうか?……俺?俺はもちろん殴り飛ばす、これ一択だね。だって危ないじゃん。前世はいきなり蹴られたりした経験とかあるからね。

とまぁ、御託はこの辺にしておいて今目の前には管理局員らしき人たちがいます。………ただしその内の一人は気絶しています。原因は俺の拳。………………………………やっちゃった(≧ω≦)テヘペロ☆

あ、因みに、さっき拾ったデバイスにちょうど都合よく幻覚魔法と変身魔法が入ってたから、俺たちの本当の姿はばれていない。

つまりは何をしてもバレナイって事さ!……いや、まぁやらないけどね?

 

「貴様!何をする!」

 

おおぅ、恐い恐い。仲間をやられて怒り心頭なんだね。悪いとは思ってるんだよ?後悔はしてないけどね。

 

「女神さん。俺はいったいどうしたらいいのでしょう?」

 

「さぁ?私が分かる訳無いじゃないですか。それぐらい自分で考えてください」

 

「ひどくね!?俺に全部任せたくせに!なんか助言ぐらいしてよ!」

 

「分かりましたよ全く…。それじゃあこの人たちぶっ倒して身ぐるみ剥いで研究員と同じようにしましょう」

 

「鬼畜ですね女神さん。でもさぁ、そんな事したら俺たち犯罪者じゃね?」

 

「記憶改ざんすれば問題ナッシングです。…さぁとっととやってください」

 

「何話している!おいお前ら!目の前にいる奴らを倒せ!」

 

リーダーらしき人がそう言うと後ろから3人出てきた。…………………………ん?……………………あぁ!!この人たちよく見たらゼストさんにクイントさん、そしてメガーヌさんじゃないか!

 

「この子が違法研究者?どこからどう見ても子供じゃない。私には被害者に見えるんだけど」

 

……………………今の俺たちって何歳なの?

 

〈女神さん。俺たちの年齢って?〉

 

〈一応5歳です。ちなみに原作キャラと同い年〉

 

なのはたちと同い年…………………こいつ、俺を原作に介入させるつもりか?ぜってーにしないぞ原作キャラに介入なんて。

…………あ、もちろん原作には関わるよ?原作キャラには関わらないってだけで……。キャラとの関係は知り合い位がちょうどいい。

 

「油断するなクイント。子供でも研究者の可能性はあるんだ。…それにあの服はここの研究者用の服だろう」

 

「……それはそうだけど……」

 

「まぁ一端捕まえてから聞けばいいでしょ。……と言うわけでそこの二人、捕まってくれないかな?」

 

う〜〜〜〜〜〜ん、個人的には捕まるのはやだな、却下。だって管理局だよ?真っ黒すぎるブラック企業だよ?三権分立無視して権力振りかざしてるんだよ?子供を働かせるんだよ?俺も捕まったら働かされそうだし……。

 

〈どうしますか?やっぱ倒します?〉

 

〈そうしてください。捕まったら面倒です〉

 

〈へーい。それと聞きたいんだけど………俺が負けたらどうなんの?〉

 

〈それはあなた……………………見捨てるに決まってるじゃないですか〉

 

〈ひど!?見捨てるってひど!?大事なことなので2回言う!〉

 

〈冗談ですよ冗談。それよりもとっとと倒してください。〉

 

…………全く………。

 

「お断りします。自分、捕まりたくないんで」

 

「……そう、だったら……!」

 

キィン!

 

いきなりクイントさんの拳が俺の脇腹に入ってきた。

 

「いきなりですか!危ないですよ!…ハァッ!」

 

ギィン!

 

負けじと俺もクイントさんに攻撃する。

 

「そう言いながらあなたも反撃してるじゃない!ハァッ!」

 

そう言うとクイントさんは俺目掛けて突進してきた。

………………………甘いですよ。

 

ギィィィィィンッ!

 

「……!?プロテクション!?クッ!堅いわ…ね!」

 

さらに力を込めるクイントさん。

………それでもヒビすら入らない俺のプロテクション。俺とクイントさんが拮抗していると横からゼストさんが攻撃してきた。

 

「……フッ……!」

 

その攻撃を受け止め投げ飛ばす。

 

「甘いですよ。………ん?」

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!

 

「これならどうかしら?」

 

「ふむふむ、確かに威力はでかいですが防げないほどではないですね」

 

「なっ!?あれだけの攻撃を受けて傷一つ無いなんて。……………あなた本当に子供?」

 

魔力EXなめんじゃねーですこのヤロー。

 

「そろそろ終わらせる。…………………シッ!」

 

自分自身に肉体強化をできるだけしてメガーヌさんに特攻。

俺の行動が予想外だったのか反応が遅れて壁に吹っ飛ばされる。

他のこの二人が驚いている隙に、懐に入り込み鳩尾を決める。この間たった2秒。

残りの空気だった人も気絶させ、女神さんに記憶改ざんしてもらう。

 

「………さて、これからどうしましょうか?」

 

「う〜〜〜〜〜〜〜〜ん。……………いろんな所を旅してみますか?」

 

「それもいいですね。後、金稼ぎのために依頼サイトでも作りますか。主に裏関係の」

 

「いいんじゃないですか?頑張ってください」

 

「いや、何言ってんの?女神さんもやるんだよ?」

 

「えぇ〜〜〜〜めんどくさいです」

 

「………………砲撃(ボソッ」

 

「謹んでやらせてもらいます」

 

それじゃ、これから頑張りますか。

 

 



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旅なんて!旅なんてっ!!!







みんなおっひさーーーーー。元気にしてた?今やばいんだ、状況的に考えて。その理由は

 

「女神さん女神さん」

 

「ん?」

 

「ココは一体どこなんだ?」

 

「…さぁ?」

 

「いや、“さぁ?”じゃないだろ!ココどこだよ!?あんたが転移させたんだろ!?」

 

そう、今俺たちは見知らぬ森の中にいます。人、これを迷子という。こんな歳(精神的)になって迷子とか無いわー。

 

「だって……場所を決めるのがめんどくさくて…………それなら決めなくてもいいかな、と思ったので…」

 

何この女神。最初の頃と全然違う。

 

「いやいや!決めないと行けないだろ!……………はぁ、もう良いよ、もう一回転移してくれ」

 

「いえ、転移は1日1回までです」

 

「何でだよ!?何で1日1回なんだよ!何で1日1回なのに適当に転移してんだよ!」

 

「勢いとノリで……つい」

 

「つい…じゃねーよ!わかってんの!?ココじゃあ俺のレアスキルも使えないの!つまり俺たちはココで野宿しなきゃならないの!分かる!?」

 

「………えぇ、分かりますよ。というわけで見張りはよろしくです」

 

「あぁ、わかっ…………じゃねーよ!あんたも見張りするんだよ!」

 

「えぇ〜〜〜〜、ぶーぶー」

 

ぶーぶーって、女神さん。キャラが崩壊してますよ。つーかマジで切れそう。

 

「そんなに言うんならココで別れますか?俺は構わないよ?女神さんはココで生き残れる自信あるの?魔力しかなくて戦い方も分からないあなたが」

 

さすがにここまで自分勝手なことを言われるとむかつく。

 

「…………………た……よ」

 

「ん?」

 

「分かりましたよ!ここで別れますよ!別れればいいんでしょう!あなたのことなんて知りません!どっか行ってください!あなたとの旅もここまでです!!」

 

そういって俺から離れていく女神さん。俺はその背中を呆然としながら見送った。……いや、見送ってしまった。後になって追わなかったことに後悔するとは知らずに……。

……………………………………ちなみに、なぜ追わなかったかというと、どうでもいいことを考えていたからである。内容は“旅って言っても30分も経ってないんだけど”とか“転ばないかなぁ〜”という実にくだらない内容だった。

 

 

 

 

 

 

 

1時間が経った。俺は女神さんとの会話を思い出して軽く自己嫌悪に陥っていた。

 

「うあぁ〜〜〜〜、あれはないわーーーいくら何でも女の子に向かってあんな事言うなんて……………………うあぁ〜〜〜〜〜〜〜」

 

そして周りを見てみると木、木、木、木、木、木、木。木のオンパレード。はっきり言ってここがどこだか分からない。……………あれ?俺ってレアスキル使えないよね?……つまり詰んだと?…………いやいやいやいやいやいやいや、俺はあきらめんぞ。女神さんがいなくたってこのチートを駆使すれば生きていけるはず…………だと信じたい。

 

「まぁ言ってても仕方がないか…。それよりも周りをもう少し探索してみっか」

 

今考えていることを一旦止め、ここの周りを探索する。

 

「しっかしなぁー……ここって相当広くないか?よく見たら獣道が全然ないし…」

 

自分が歩いている周りには、獣道と思わしき道が一切ない。これはつまり、ここの周りには少なくとも大型の生物とかはいないと言うことだ。

 

「…まぁ俺にとっては好都合だけど…。……………………ん?なんじゃこら」

 

目の前には大体1m50cm位の窪(くぼみ)があった。

 

「…………これって生き物の足跡?だったらやばくね?俺ピンチ?」

 

それはどう見ても――――少なくとも俺の知っている中ではこんな足の動物は見たことはない。それはつまり、魔物がこの近くにいると言うことを指している。

 

「いやでも気をつければ戦わなくてもいいのか?足跡がこんだけでっかければ相手に見つかる前に見つけて隠れれるはず……」

 

そう思考していると突然、ここからそう遠くないところから悲鳴が聞こえた。

 

「………!?これは女神さんの声!?やばい!」

 

その声を聞くやいなや、俺はさっきまで喧嘩したのにも関わらずにその声の元に走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜女神視点〜

 

転成させた人と別れて1時間。女神は泣いていた。

 

「………うぅ……ひっく……」

 

まさかあんなに言われるなんて…………私って迷惑なのかなぁ。そんな事を思っていてさっきからずっと私は泣いていた。

さっき喧嘩したのは私のせいだ。私が我侭を言わなければこんなことにはならなかった。そんな自己嫌悪をしつつ森の中を歩いていく。

 

「…………これからどうすればいいんだろう…」

 

私は今まであの場所から外に行ったことはない。あのとき、あの人が私の服を引っ張てくれたから私は外に出られることができた。私は正直外に憧れていた。でも現実は外に出られずただ外を眺めるだけ。誰とも喋らずに黙々と仕事をこなしていく。そんな日常に嫌気がさしていた。だからなのかもしれない。外に出たとき私はとても嬉しかった、だからあんなに我が侭を言ってしまった…。謝りたい、謝ってまた一緒に旅をしたい。一人は嫌だ、孤独は辛い。

 

「………ぃやだよぅ……」

 

そんな時だった、不意に視界が暗くなったのは。

 

「グルルルルルルルルッ…」

 

上を見てみると其所(そこ)には体長が優に8mを超している狼のような魔物がいた。

 

「きゃあああああああああああ!!!」

 

私が叫ぶと狼(仮)は鋭い爪を私に向かって突き出してきた。奇跡的にそれをギリギリの所でかわすと私は逃げた。あらん限りの力を振り絞って逃げた。木の陰などを使って上手くいけば逃げられると思ったから。

……しかし現実はそんなに甘くはなかった。私が木の陰に隠れると狼がいきなり立ち止まって首を上に向けた。

疑問に思っていると狼の口元に光が集まってきていた。私がそのことに驚いていると狼はその光を私の方目掛けて放ってきた。反射的にしゃがみ込むと大音量の音とともに木が崩れ落ちる音が聞こえ、しばらくしてから音が止んだ。

……………………どれだけ経ったのだろうか?私が目を開けると、目の前に狼が立っていた。私は恐怖で腰が抜けてしまい動くことが叶わなかった。

死ぬ?こんな所で?まだ死にたくない、生きていたい。私の中でいろいろな考えが浮かび目の前の狼のことを一瞬、忘れてしまった。

その一瞬の隙に狼は私を仕留めようと爪を私に向かって放ってくる。私は恐怖のあまり、目を瞑った。ここで私は死ぬのかな…そう思っていた。

しかしその爪が私に向くことはなかった。

いつまでも衝撃がこないことを怪訝に思い目を開ける。そのときの光景はいつまでも忘れられないだろう。

その目には先ほどまで私と喧嘩して別れたあの人が私の前に立ち、狼の攻撃をもろに受けていたのだから。

 

 

 



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落とし前をつけて貰おうか!

〜主人公視点〜

 

女神さんの悲鳴が聞こえたから全速力で声の発生源のところに向かうとそこには狼?のような魔物に襲われてる女神さんがいた。俺は女神さんを守ろうと足に力と魔力を込め、速度を上げ、女神さんに向かって爪を放つ寸前の狼と女神さんの間に滑り込もうとした。

 

間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

「ウグゥゥゥゥゥッ!!」

 

ザシュッ!と肉が切り裂ける音が聞こえ、その瞬間に体中に激痛が走る。

 

「……な、なん……で……」

 

女神さんが震えた声で俺に問いかけて来る。

何でって、そりゃあ

 

「女神さんが心配だったからに決まってんだろ」

 

女神さんの方を向いて出来るだけやさしく言う。気を失いそうになるが、ここで気を失うと女神さんが助からないので我慢する。そして今しがた攻撃してきた狼を見据え魔力強化をできる限り自分の強化に使う。

 

「よぉ、狼さん。…覚悟は出来てんだろうな?俺の連れを痛めつけてくれた代金は高いぞ?」

 

そう言って俺が攻撃を喰らった狼の足を殴りつけた。狼は俺が攻撃してくるとは思わなかったのか攻撃をもろに喰らって倒れたがすぐに立ち上がり後ろに下がっていった。

 

「ちっ、やっぱそう簡単にはいかねぇか」

 

そうぼやきつつ、狼に向かっていく。身体強化のお陰か、狼の放ってくる爪を紙一重でかわし、懐に潜り込んだところで手に魔力を込めて腹を殴る。殴ったときに内蔵が潰れる音が聞こえたが狼は何もなかったかのように平然と立っている。

 

「……まじかよ」

 

狼は攻撃を喰らったことに対してか分からないが、低いうなり声を上げこちらを睨み付けてくる。その瞳には怒りが灯っているように見えた。どれぐらい経ったのかは分からないが、しばらくの間睨み合っていると不意に狼が首を上に持ち上げた。

……なんだ?

俺が訝(いぶか)しんでいると

 

「気をつけて下さい!あれはブレスの予備動作です!」

 

女神さんが助言してきてくれた。……………つか、狼のくせにブレスって

 

「調子にのってんじゃねーーーーー!!!!……それ、全てを滅ぼし汝は無に還る!」

 

研究所で撃った時と同じ―――――――いや、それよりも大きな魔力玉を形成し詠唱を開始する。

 

「地を抉り、空を割りし後には無、あるのみ!喰らえ!インフィニティィィィィィ」

 

「「ブレイカァァァァァァァァァァァァァ!!!!!(ガアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!)」」

 

俺の砲撃と狼のブレスが衝突すると同時に凄い轟音と衝撃がそこにいる全員を襲った。

 

 

しばらくして何とか無事だった俺は体を無理やり起こし状況を確認する。

………もしこれであいつが倒れてなかったらやべぇな。

まず女神さんを発見し続けて気絶した狼を発見した。

倒せたことに安堵した俺は、女神さんのそばに駆け寄り女神さんの無事を確認する。

……………………ふぅ、命に別状はなし…か。

 

「……………うぅ…」

 

無事が確認できたところで女神さんが起きた。

 

「……なんで…来て…くれたん…ですか?私はっ!あなたに迷惑を掛けたのに………!」

 

泣きながら声を発する女神さん。

 

「さっきも言ったろ?心配だったんだよ、あんたが。……それと、俺は迷惑なんて思っていない。さっきのは俺も悪かったからな…。それよりもあんたと話しているときは楽しかったよ。……だから迷惑だなんて思うな」

 

「………私はあなたと旅をしてもいいのですか?」

 

不安そうに問いかけてくる女神さんに俺は

 

「ああ、もちろん!」

 

満面の笑顔で答えてやった。

 

「………あ、もう無理。後頼むわ」

 

俺はそう言って意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜女神視点〜

 

彼は私を助けた後、今までの戦闘で精神を使ったのか、私のほうに倒れ掛かってきた。

 

「大丈夫です………っ!?」

 

よく見てみると、彼の体のあちこちに先ほどの戦闘で付いた切り傷、擦り傷と言った様々な怪我をしていた。その中でも特に目立ったのが腹の横側にある切り裂かれた傷だろう。そこからはいまだに血が流れ出ていて、彼の顔色も悪かった。

 

「は、早く治療をしないと……!」

 

自分が持つ魔力を全て彼の治療に当てる。彼の体が淡く光り、彼に付いている傷を塞いでいく。しばらくすると出血が無くなり、顔色も少し良くなっていた。

 

「…良かった」

 

気が付くとそんなことを言っていた。

彼との付き合いはまだ短い………だけど、彼が私の元に来てくれたとき、嬉しかった。彼といるときはとても楽しかった。彼が笑ってくれたとき、私の胸がキュンってなった。

………………あぁ、そうなのか、そうなんだ。

私は――アマテラスは、彼に恋をしているんだ。時間なんて関係ない、私の中にあるこの気持ちは嘘偽りのない気持ち。

そう自覚すると、顔が真っ赤になった。

 

………は、恥ずかしい!

 

でもそこに、いやな気持ちは全然無くて、逆に嬉しい気持ちが湧き上がってくる。そんなもどかしい気持ちになりながら、私は彼の看病を続けた。

 

 

 

 



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初っぱなから命の危機って…………俺ぇ

………………あれ?ここは?確か狼との戦闘で俺は…………って狼は!?

 

周りを見ようとすると体が動かなかった――否、動けなかった。怪訝に思い、顔だけを動かす。…すると俺の目の前に女神さんの顔がドアップで写っていた。

 

………つか近い!近いよ、女神さん!

 

そう思いながら女神さんの寝顔を考察する。まだ幼い顔。ふっくらとした頬にぷっくりとしている唇、髪は白に限りなく近い銀髪にほんの少し赤みが掛かっている。目の色は紫の様な、黒の様な色。多分、10人中10人が可愛いと言えるぐらいの顔だろう。

抜け出そうとすると今まで眠っていた女神さんが起きた。

 

「…………んぅ……うん?…あぁ!よかった!」

 

「……うん、何がよかったのかは分かんないが、まずはどいてくんない?」

 

俺がそう言うと女神さんは今の状況を理解したのか、顔を真っ赤にしながら後ずさりした。……………なんか悪い事した?泣くよ?泣いちゃうよ?もうすでに涙が出かかってるけど…(/_・、)

 

「え、えっと……これは…その……」

 

女神さんの様子から悪いことはしていないようだ。……………よかったわーー。………でも何で女神さんは顔を赤くしているんだろう?不思議だ。

 

「……一回落ち着いて、女神さん。落ち着いてからでいいから」

 

「あ、は、はい」

 

深呼吸をして気持ちを落ち着ける女神さん。しばらく経って、やっと落ち着いた女神さんが俺に問いかけてきた。

 

「すみません。もう大丈夫です…………ふぅ。まずは助けてくれてありがとうございます。あなたが助けてくれたから私は今ここにいます。本当にありがとう」

 

「いんや、別にいいさ。人が困っていたら助けるのが俺の信条。ただの偽善。つーわけで、お礼とかは別にいいさ。……それに、これから一緒に旅するんだから。……それよりもさっきは悪かった。あんな事言っちゃって……」

 

「そ、そんなことありません。こっちこそ我が侭言ってしまってごめんなさい…………」

 

なんかこのまま行くとエンドレスになりそう。

 

「まぁ別に我が侭を言ってはダメなんてことはないけど、適度にな……。………よし、んじゃあこの件はこれでお終い!そんでさぁ、あの狼ってどうなったんだ?」

 

「へ?………あ、あぁ…それなら彼処(あそこ)で気絶してますよ」

 

おいおい、あれ喰らって気絶だけとか………化け物ですね。そしてそれに勝った俺は何?

 

「怪物じゃないでしょうか?」

 

「おいこら、何勝手に人の思考を読み取ってんだこら。……………それよりもこいつどうすんの?食うか?不味そうだけどな…」

 

このまま放っておくのもいいんだけど、なんか嫌だ。理由は不明。

 

「う〜〜〜ん、そうですねぇ……………!!そうですそうです!それだったらこの狼を使い魔にしてしまいましょう!仲間が出来て護衛が出来る。まさに一石二鳥じゃないですか!」

 

一瞬沈黙したのも束の間、女神さんは名案とばかりに声を立て、今しがた考えついた感バリバリの案を言ってくる。

 

「…………でもさぁ、使い魔ってどうやって作んの?」

 

「それはですねぇ………」

 

方法を言い掛けて固まる女神さん。

 

「どうしたの?やっぱ無理?」

 

「いえ、そうじゃなくてですね………使い魔の作り方には2通りの作り方があるんですよ。1つは死体を使って使い魔にする方法。これは死ぬ寸前か、死んだ直後の動物を使います。そしてもう1つは任意での契約。これはお互いが認め合って初めて出来る事です。基本こういった魔物とかは滅多に人に懐かないので2つ目は稀ですね。………………それで、この魔物は気絶しているだけで弱ってはいないので、殺すか、互いの任意での契約のどっちかになりますね。…しかし、さっきも言ったと思いますが、後者のほうは稀ですのでまず無理だと思います」

 

ふむ……どうしようか。まず殺すという選択は無くていいな。殺すの嫌だし。…となると、残った任意での契約か…。…………ってあれ?

 

「それだけしか方法がないのに加えて、死にそうにもない。そして極めつけは任意は稀と

…………どうやって契約しろと?」

 

あれか?‘お前ならできる!’的な感じ?

 

「え〜〜〜っとですね…………いや、ほら!任意だって可能性は低いですけど0%って訳じゃないですし……」

 

なんか言いよどんでいる。何も考えずに言ったせいだな。

そして2人で言い合っていると狼が気絶していた所からガサゴソという音が聞こえてきた。

 

「…………グルゥ……?(こ、ここは?)」

 

「おぉ、やっと起きたか」

 

気絶していた狼が目覚め、俺が話しかけると一気に警戒心を強め俺たちから7mほどの距離を保った………が、俺の顔を見ると急に警戒を緩めその場に座った。

 

「ど、どうした?」

 

「グルルルルル(いや、我が一族には負けたら勝ったやつに従わなければならないのだ。…………とまぁ、お前に言っても仕方がないか)」

 

「いや、言葉解るからね?しっかりと聞こえてるから」

 

俺がそう言うと狼は驚いた顔になり――てか狼の驚いた顔なんてあるんだ――何か考え込み始めた。

 

「ねぇ、女神さん女神さん」

 

「なんだい……え〜と………のび太君」

 

「いや、ちょ!………前にも同じような事やった上に言葉に詰まった挙げ句、出てきた言葉がよりにもよってのび太なんだよ!!」

 

「特に意味はない。やったことに反省もしていなければ後悔もしていない」

 

「いや!そこはせめて反省だけでもしてよ!報われないよ!?主に俺が!」

 

「…………あなたは生涯報われることは、ほんのちょびっと無いことも無いでしょう」

 

「いちいちややこしい言い方すんな!後、なんでほんのちょびっとだけ残ってるの!?そこは0とか皆無とか言おうよ!?そのちょびっとのせいで希望を持っちまってる俺がいるんだよ!可能性はほぼ皆無のはずなのに!」

 

「話を脱線させないでください。……まったく」

 

「いや!誰が脱線させたよ!?「あなたです」……えぇ〜〜。………………もう……いいです。はい」

 

話をめっさ脱線した挙句に話そうと思ったことが何一つとして話せていない。

…………なぜ?なんか女神さんと話していると必ず脱線するような気がする。と思考に耽(ふけ)っていると考えがが纏(まと)まったのか、狼がこちらを向いて何か言いたげな表情をしている。

 

「どうかしたか?」

 

「グル(いやな、少し頼み事があるのだが…)」

 

「どうした?言ってみ、このお兄さんに!さぁ!」

 

「そんなこと言ってるから狼が少し引いてますよ?」

 

「Why!?何故だ!決まったと思ったのに!!………sit!」

 

何故なんだ!世界はいつもこんな理不尽じゃ無かったはずなのに……!!」

 

「聞こえてますよ。割と最初の方から」

 

「うっわ、はっず!声が漏れてたとか…………こっち見ないで!」

 

「グゥ……(いや、あの、話を聞いて)」

 

おっと、またまた脱線してしまった。

 

「ゴメ。……それで?何だっけ?」

 

「グル(お前に頼み事があるんだ)」

 

「………で?続きをどぞ」

 

「グルル(私と使い魔契約をしてはくれないだろうか)」

 

あぁ、契約か、契約ってええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!??

契約ってあの契約だよね!?しかも使い魔!?何で!?この状況に俺が付いていけない!

 

「え、えっと……そ、そう!……ほら、何で俺なんかと契約を?こう言っちゃあ何だけど、俺よりもいい人なんて世界中にいると思うぜ?」

 

「グルウ?(ん?……まさかとは思うが、お前はここがどこだか知らんのか?)」

 

ここ?異世界にある森じゃないの?

女神さんにここがどこだかを聞いてみると、女神さんも分からないようだ。……まぁ適当に転移したんだから当たり前か。

狼は俺の表情からここがどこだか分からないことを悟り、心底驚いた様子だ。

 

「……それで?ここってどこなの?」

 

「グルルル(ここは魔界にある樹海の奥深くだな。奥深い故に、ここには魔物も滅多に来ない。ましてや人間なんて数百年に一人か二人しか来ない)」

 

な、何だって!?Σ(゜□゜;)

女神さんは不思議そうな顔をしてる。

つかそんな所に何転移してんだよ女神さん!後、魔物が滅多に来ない場所にいるお前は何なんだと言いたい事は色々あるが、この狼が使い魔契約を望んだ理由の一部が分かったような気がした。

 

「まぁそう言う事なら納得はできる。だけど、理由はそれだけ?」

 

「グルル(至極簡単。私と話せるからな)」

 

…………うん、とっても分かりやすい説明をありがとう。

とどのつまり、だ…………ただ単に寂しかったんだね。でもよく考えたら自然か。数百年の間、話し相手がまったくいないんだから。俺だったら……発狂する――――イメージが沸かないな、うん。なんか俺だったら意気揚々として狩に出かけたりしてEnjoy lifeを過ごしそうな気がする。

 

「……ん、それじゃあ使い魔契約するか」

 

「グル(あぁ、よろしく頼む)」

 

「いやいや、少し待ってください。私は何も理解できていません。どんな経緯で使い魔契約をするに当たったか説明を要求します」

 

……あぁ、女神さんって動物の声聞こえないんだな。

そこから少し時間をとって、女神さんに説明をし、狼と使い魔契約をした。

…………契約の描写が面倒だからやらなかったなんてことは無いからな?本当に、本当だぞ!

……因みに、狼の種族は神狼(フェンリル)でした。

 



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