崩壊へのカウントダウン (FFA)
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3人の少年

多分、ペルソナありきデビルサマナーありきの世界になると思います。
本筋は真・女神転生1のアレが未然に阻止されてデビルサマナーの世界からちょこっとずれたうえでなんでもありな世界ですね。
まぁ、どうでもいい雑談はあとがきにでも書きますではどうぞ!!


 静かな通路を歩きながら、俺は目を細める。警備室を抑えて、警備システムをシャットダウンさせているとはいえ、こうも潜入が楽になるなんてなぁ。

 敵が保有するもんが出てきてなくてありがたいが、警備システムを落としただけでアレの索敵能力を切れたわけじゃぁないのだから。

 ということは外的要因で切れたつうことだが……不意に危険を感じて俺は後ろに跳び下がる。

「とと、驚いたな。どうも、見たところ人間じゃないらしい」

 コンクリートの床はひびが入り、そこにいた顔に青いラインが入った少女を見る。

「どうも、全うな人間にも見えないね」

 そういう俺も、結構全うな人間から離れていると思うが。そもそも、あの拳は銃弾と同じ速さだったので、放たれてから避けることはまず無理だったわけだが……

「君は何者だい?ここの人間?なのか?」

 俺がそう問いかけると、彼女は臨戦態勢を解除する。どうやら、俺の敵ではないようだ。まぁ、人間と同じ感じで、異能者ではない悪魔的な力を持つ彼女が敵だったらおかしいわけだが……

「俺はここの調査を依頼されてきた。佐々隈(ささくま) エルだ。探偵をやっている」

「……トモヨ。ここにつかまってるトモタチ助けに来た」

 ここで正解なのか、となると彼女は悪魔ということになるが……

「トモヨつったか……この施設には悪魔が捕らえられているか?天使族以外の」

 彼女はうなずき、確定化と小さくもらす。悪魔の力を奪い移植することで人工的能力者を作成しているという噂の調査を依頼されたんだがクロと解ればここをつぶさないと。

「なら手をかさねぇか?天使と能力者の軍勢から逃げるのは手間かかるだろ」

 差し出した手が握り返され、契約が完了する。これで俺は十全に戦力を得たことになる。

「マハタルカジャ!!マハスクカジャ!!」

 身体能力が一気に飛躍したのがわかる。タルカジャは力と、スクカジャは速さを補助する魔法だからだ。

「さて行きますか?コンセントレイト」

 そういうと二人そろって歩き始める。

「あなた、同属?」

「いや、多分違うと思うぞ異能者だが悪魔を取り込んでたりもないし」

 彼女も魔法を使えそうだが、彼女はどうも半分悪魔くさいんだようなぁ。

 しばらく進むと警報装置が鳴り響く。どうやら進入と警備室襲撃がばれたみたいだなぁ。

「まぁつぶすの覚悟だしいいか」

 ぞろぞろと出てくる目に生気が宿っていない人間のところに突入していき声を上げる。

「しっかりと受け止めろや地母の晩餐!!」

 廊下がさけ衝撃のような力が、敵全員を吹き飛ばす。出てきた人間はレベルでいえば10前後だろう。異能に覚醒したてだろうなぁと俺は思う。

「おせぇよ!!」

 攻撃魔法を使おうとしていた範囲外の人間のところに跳躍しそのまま突撃をかます。

「まだ来るのかよ!!」

 オクからは30人ぐらいぞろぞろと出てきた。どうも魔力を宿しているらしく、面倒だなとおもったが……

「私もやる!!アグネヤストラ」

 隕石が複数個落ちてきて巻き込まれた人間がどんどん吹き飛んでいく。

 俺の知らん魔法だと!!しかも属性的に物理っぽいし……物理つうとタルカジャ乗ってすごいことになるよなぁ。

「神敵に何をやっているのですか」

 翼を持つ人間が現れる。天使の連中もよく化けるものだなと思いその存在を見た。

「はっ、うまく化けてるじゃねぇか!!セラフさんよぅ」

「……侵入者は貴方でしたか、探偵」

 俺はにやりと笑う。

「そこをどいてくれねぇか?大天使殿。俺はこの胸糞悪い施設をつぶさないといけない」

「無理な話ですね?我が主の命において!!」

 彼女は顔を背ける。それはそうだろう、これは彼女が望んだことじゃ……視界の端をトモヨがよぎったので、俺はその首根っこをつかむ。

「セラフ相手に無理に突っ込むんじゃねぇよ。あれ下手な魔王よりつえぇから」

 さてと、俺も本気を出しますかね。

 

 トンネルの中を走る高速バスの中で俺はゆっくりと寝ていた。不意に意識が浮上する。浮上した意識の俺は、青い部屋にいた部屋というよりはこれは……

「ほう…これはまた、変わった定めをお待ちの方がいらしたようだ…フフ」

 正面に座っていた長い鼻のぎょろ目の老人がそうしゃべりかけてきた。

「失礼、私の名はベルベット。このベルベットルームの主でございます。そしてこちらは従者のマーガレットです」

 美人さんが頭を下げるので、俺は反射的に頭を下げる。

「お客様は占いを信じられますかな?」

「いや、信じないことにしている。特に人がやるタロットはね?」

 そういうと、ベルベットさんは方法とうなずいていた。

「そうですねぇ。信じなくてもいいのでやってみましょう」

 その段階で、通常なら俺は後ろのドアから逃げようとするも、ここが夢の中だということに気づく。

「ほう、近い未来に起こることは女教皇の逆位置……ふむ無理解から何らかの事件に巻き込まれるようですな」

 無理解か……無知も無理解も一緒だとしたら、俺の知らない何かにさらされるのか。

「お客様の行く末には絶望があり、どうやらその絶望を希望にすることが未来につながるようですな。その中でお客様はある契約をなされるはずです。我々の役目はお客様の未来をよいほう実導く手助けをさせていただくことでございます」

 絶望を希望に?絶望の中の希望になれということか?それとも。

「詳しくはおいおい話すと致しましょう」

 俺は目が覚めて、あたりを見渡すと室内灯が点灯している。

『新宿駅西口には後10分少々でつきます』

 なぜか手の中にある白紙のタロットカードを見て、俺はため息を吐いた。

 アレはどうやら夢ではなく、現実の要因として実際にあったことのようだと……

 考えたって仕方ないんだろうなぁと俺は思う。

 不意にへんな違和感が走る。意識を強制的に右を向け左を向けといわれているような気持ち悪さを感じ、俺は目を細めた。

「無理解から来る絶望?」

 それに契約とは何だ?誰と契約を結ぶんだ?そう考えるともんもんしながら俺は手荷物を足元から引っ張り上げるとため息をついた。

 

「おっとすいません」

 通勤時間で人が多い東京駅でぶつかった人にそういいながら目的地にむかっていた。

「ふぅ……相変わらず東京の電車は魔境やなぁ」

 わいはゆっくりと人ごみの中を駆け抜け、中央線にたどり着く。

「神田明神にこいって、あそこ周辺ふとしたことで異界に落ちるから嫌いなんだよなぁ」

 アキハバラという土地はなんと言うか欲が集まりやすいらしくてたまにつうかまれにつうか大体よく人が落ちる。

 管理しているのがあの連中子飼いの悪魔だから一般人が落ちても記憶を消して終わりなんだけどなぁ。

 中央線乗って14分で秋葉原まで行く。秋葉原はこういった朝の時間帯は言うほどいない。そこから10分ぐらい歩き続け男坂を登りきるとわいはゆっくりとその神社に立っていた女性を見る。

「お久しぶりです。サマナー前田 仁様」

「おうヤタガラスの久しいな。で?わざわざ大阪から呼ぶほどの嫌がらせがあるって聞いてきたが?」

 女性は苦笑いを浮かべる。何が言いたいのだろうか?

「そのわざとらしい大阪弁やめませんか?」

「っち、キャラだよ。まぁいい、さっさとはじめようぜ」

 俺はそういうと、そうでしたねと彼女は言った。

「最近、ガイア教が悪魔召喚プログラムをばら撒いていることを知っていますか?」

 その問いかけに俺はうなずく。大阪でも、今首都圏では悪魔を召喚する遊びがはやっていると噂になっているからだ。

「それと同時にメシア教の教徒も増えているということも」

 俺は目を細め、ため息を吐く。またあいつらは何を始めるつもりだ。

「アレから6年もたってねぇだろ?また指導者が現れたのかよ」

 指導者とは、各宗教を引っ張る悪魔のことだ。たちの悪いことに、人間の事情は彼らには関係ないため、俺たちが住む人間界をいいようにしようとする。

 おとなしく魔界に引っ込んでくれたら、どれほど楽なものかと思うのだが。

「探偵佐々隈にメシア教に探りを入れてもらっているのですが……」

 業界のガンと呼ばれている異能者で、一説によると超人だったり生まれ変わりではないか?との報告をされているほどの怪物だ。

「国の組織やその前身であるヤタガラスが宗教にかかわるとろくなことにならないとは知っている。90年代にトールマンを事前に止められたのは奇跡だろうさ」

 自由の国アメリカではあの事件の後、大規模な宗教粛清があったらしい。でも、千年王国をあきらめちゃいないようだなぁ。メギドの炎の再現をやろうとしているあたりどっかの核保有国に天使が紛れ込んでそうだよなぁ。

「6年前はメギドを大量の異能者で……まさか、メシア教への探りは異能者か!また、何十人か拉致洗脳を!!」

 相変わらず事故中な連中だぜ天使共は……信者増やすためだから仕方ないもんなぁ。

「断片的な情報からよく、彼らの動きがわかりますね?」

「ん?あいつらが羽はえている分、とり頭で行動が一辺倒だからな」

 俺の仲間のモーショボーあたりが聞いたらブチ切れ金剛になりそうだなぁ、モーショボーだけど……

「貴方にはガイア教にはいっていただきます」

「……もう魔界と融合しちまえこんな愛のない世界!!」

 そういいながらため息を吐き空をみあげた。




ベルベットルームははしょりました。タロット解釈とかいちいちにらめっこしながら作る木ありませんしおすし

つうことであとがきです。

今回、ライドウやりたかったんですが大正時代の背景調べんの面倒だったという個人的な理由で却下になりました。
大正時代で私が知っていることって少なく大正11年に寿屋(AC再現するヘンタイ企業じゃなくて現サントリーだよ)が日本初のヌード広告出したりしたぐらいですかね。
大正時代といえば第一次世界大戦やら帝国歌劇団(違う)やら勉強しないと
1,3,4とナンバリングやっているんですけど2だけやったことないんですよねぇ体が勝手に風呂場に行く(確信)

あっとペルソナ主人公の名前はどうしようか迷い中です。名前でなかった理由はよく訓練されたアトラス民なら初期所持ペルソナから立ち居地大体割り出されるので、名前を深く考える理由がない(待て)


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