魔法少女リリカルなのはvivid覇王が父で聖王は母で (スネかじり)
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造られた命の生き方

とある管理外世界に研究所がある。

今は使われてないが、つい最近までここではある研究が行われていた。

[プロジェクトFHS]

これはある研究者が愛する人のために行った研究であり、

覇王と聖王の力を受け継いだ子が欲しいという

彼女の為だけの研究だった。

何度も失敗を繰り返し、その度に研究所に人のなり損ないができる。彼女はそれに耐えきれずに何処か行ってしまう。それでも、研究者ーキサラギゲンシは諦めなかった。

成功すれば、彼女は戻ってきてくれる。そう信じて・・・

彼女が出て行って8ヶ月ついに彼は成功させた。

覇王と聖王の力を受け継いだ子を作り出した。

子供の名はナオトと名付けた。

聖王の顔に覇王譲りの髪色そして青と緑の虹彩異色。

やった。と彼は喜び、愛しい人に連絡した。しかし彼女は

もう一人欲しい。といい通話を切った。

キサラギゲンシは諦めなかった。もう少しで愛しい人が帰ってくるという思い。そして

「お父さん、がんばれ!」

と応援してくれるナオト。この二つがあるからゲンシは頑張れた。

一年後、ゲンシは成功させた。覇王の顔、聖王譲りの髪色そして紫と赤の虹彩異色の子を作りだすことに。

名はナナトと名付け、ナオトと会わせた。

ナオトとは経った一年で10歳から18歳まで体が成長していた。それに合わせるようにゲンシはナナトを13歳の体で作り出していた。体の成長が早いのは、失敗か?と思うゲンシであったがそれ以降ナオトはごく普通に成長していき、

ナナトとも普通に成長していった。

ゲンシはこのことを愛しい人に伝えると彼女は

「二年後にそちらに行くわ。」

と言った。何故二年後なのかは分からないがゲンシは嬉しかった。やっと会える。この感情しか彼にはなかった。

しばらくして落ち着いてきたゲンシはナオトとナナトに色々なことを教えた。戦い方を中心に教え二人の為にオリジナルデバイスを作った。とは言ってもデバイスの形は

ゲンシが好きな管理局の人のデバイスを真似ただけなのだが。そう言って渡したデバイスを二人は嬉しそうにうけった。

ナオトのデバイスはライジングハート

ナナトのデバイスはリブディッシュと言う名前だ。

ゲンシはデバイスを嬉しそうに受けとる二人を見て

もういっちょ頑張るかと気合を入れた。

それから一週間後ある本をナオトとナナトに渡した。

ナオトが尋ねるとどうやらこの本はゲンシが作った魔道書だそうだ。

ナオトに渡したのが聖歌の書

ナナトに渡したのが覇道の書

これも管理局の人のを真似たらしい。

そこで、二人はゲンシにあること思った

((お父さん、天才なのか?))

彼らの思いは当たっている。ゲンシは研究者の中でトップクラスの研究者だ。だが彼らはそれを知らない。だから

((これが普通なのか))

と勘違いしてしまう。

 

 

二年後、ようやくこの日がきたとゲンシは思った。待ち焦がれた愛しい人との再会。喜びで心が震える。

20歳と15歳に成ったナオトとナナトも少しドキドキしていた。ゲンシが父ならば今から来る人は母と呼べる人。会った事がないからこそドキドキする。

そして数分後研究所の扉が開かれ、女の人が現れた

ゲンシがその人によって行く。

「メリー、会いたかった。」

ゲンシがそう言ってメリーを抱きしめる・・ことは出来なかった。ゲンシの腹に何かが貫通していた。それは機械でできた剣だった。

「ガッ・・!?」

ゲンシの口から血が噴き出しそして倒れた。

「「父さんッ!!」」

ナオトとナナトはゲンシに近寄る。メリーが汚物を見るような目でゲンシを見ていた。

「ったく、MIXを作るだけで二年以上もかかるなよな。

こっちは待ちくたびれてんだ。なのに出会った瞬間に抱きしめようとするとか、これだからジジィは。

まぁ、いい。ダグ、レグ。この二人を捕まえて。」

メリーが言うと扉から二人の男が入ってきた。そして倒れてるゲンシに必死に治癒魔法や声をかけている二人に近寄った。

「おい、坊主こっちへこい。」

「姉さんの頼みだ悪く思うな。」

二人の腕をつかむダグとレグ。そのまま連れてこうと・・

だがナオトとナナトは動かない。何度も引っ張る、けれども動かない。ナオトとナナトはダグ、レグに一目もくれずゲンシを助けようとしてる。ダグとレグは苛立ちデバイスをとり・・出せなかった。ダグとレグのデバイスを取り出そうとしてた手はなかった。まるで刃物で切られたかのように切断されていたのだ。

「「アアァァァァァッ!!?」」

二人は悲鳴をあげる。その声にメリーは驚く。

「どうしたんだいっ?!」

「手が・・俺の手がぁぁぁっ!」

「いてぇよぉぉぉ!」

苦しみもがく二人をみてメリーは顔を引きつらせた。

でもそれ以上にメリーを恐怖に落としたのはダグとレグの後ろにいるナオトとナナトのその姿だった。

彼らの手には二人の手の平が握られている。そして体中にゲンシのあるいはダグとレグの血がこびりついている。

彼女は逃げだそうとした。しかしそれは出来なかった。

彼女の両足は見事に切断されていた。

「-----------ッ!??」

声に成らない声とはこのことを言うのだろう。

メリーは痛みに顔を歪め先程までの美しい顔はどこにもなかった。

それでもメリーは痛みに声を震わせながらダグとレグに命令を下した。

「あんた達私を助けなさいっ!金は幾らでも渡すから!」

メリーはいうが彼らは動かない。彼らもう命を狩とられていたのだ。

メリーはそれを瞬時に判断すると命乞いを始めた。

「ご、ごめんなさい。あの二人に脅されていたの。私、彼のことを愛していたわ。本当よ。けど、彼を殺さないと私の両親を殺すと言われてしかたなくっ!」

「・・・・さっき父さんが息をしなくなった。」

そういったのはナオトだった。

「あんたに会えるのを楽しみしてたんだ。父さんも俺たちも。なのにっあんたは裏切った!父さんを殺した!

だから・・・。」

「だから・・・?」

メリーはそう聞き返す。次の瞬間

「死ね。」

彼女の命は狩とられた。

 

 

 

 

「父さん・・・。」

ナナトは少しの間しかゲンシと一緒に居なかったが本当にゲンシのことを父として尊敬し大好きだった。

それはナオトも同じだった。

その父が死んでしまい二人はどうすれいいか分からなかった。けど、最初にしたことはゲンシの墓を作りそこに埋めてあげることだった。二人とも涙が溢れていた。

次にシャワーを浴びて今後どうするかを話し合った。

けど、いい案は出ずその日は終わった。

 

 

次の日

 

ナオトは父ゲンシの研究室を整頓していた。

そこであるものが見つかる。

ゲンシがまとめた書類とUSBとよばれる物。

見てみるとゲンシが自分たちの為に色々と準備してくれていた。

住む場所、お金、仕事などを手配してくれていた。

USBを機械に差し込むとゲンシが映った。ナオトはすぐさまナナトを呼び二人でゲンシが映ったモニターをみた。

ゲンシは色々と二人に注意することを喋って最後に

 

「お前たちは俺の自慢の息子だ!!」

といい終わった。

 

二人は声を揃えて言った。

 

「「父さんも俺たちの自慢の父親です!!」」

 

聞こえないとわかっているけど言わずにはいられなかった

 

 

そして数日後

 

「ナナト、準備はいいか?」

「そう言う兄さんこそ準備はいいのか?」

そこにはゲンシの息子ナオトとナナトがいた。

研究所の設備が色々と停止していくなか二人はミッドチルダに行くための準備をし、そして旅立つ所だった。

彼らの髪色と目は黒色になっていた。これはゲンシがデバイスに偽装モードをつけており、これによって二人の見た目は聖王と覇王の特色あるものではなくなっていた。

けど、強さまでは隠しきれるか分からなかった。リミッターをつけているとはいえ、二人の強さには底しれぬものがある。その理由が二人共カイザーアーツを扱える。

使い慣れている訳ではないが、その強さは一級品だ。

そして何より記憶も有る。聖王と覇王の記憶を所々受け継いでおり時折、頭痛によって思い出すこともある。

二人はゲンシの墓の前にいった。

メリー、ダグとレグの墓も有る。

あのまま放置しておくのは嫌だったので一応作って埋めておいた。

 

「父さん、俺仕事頑張ってくる。見てて欲しい。」

「オレも勉強してもっと強くなる。見ててくれ。」

ナオトとナナトはゲンシの墓にいい、その場を立ち去る。

 

 

言って来い

 

 

そう聞こえた様な気がした。

二人は顔を合わせ

 

「「いってきます!!」」

 

 

そういいミッドチルダへむかった。

 

 



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