日米スーパーヒーロー大戦 (spmk2)
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1話

とある世界、ここに1人のヒーローが悪と終わりなき戦いを繰り広げていた。

 

???「はあっ!」

襲いかかってくる戦闘員の一人に跳び蹴りをきめ、横から襲いかかってくる一人も横蹴りで吹っ飛ばした。

 

???「これでどうだ!」

 

武器の一つである聖剣エスペランサを抜き、凪ぎ払う。

 

「ぐあああっっ!!?」

 

エスペランサの一閃をうけて戦闘員たちは爆散した。

 

???「こんなところか・・・」

 

そう言って変身を解く

彼の名はコウキ

またの名をザ・フューチャー。

この世界を悪の帝国

「インフェルノ帝国」から守るヒーローである。

 

 

 

 

 

コウキ「最近、敵の勢いが尋常じゃないな・・・そろそろ俺一人では限界かもしれない。」

 

辺りを見回し、つけられていないことを確認しながらアジトへ戻る。

 

???「おう!おつかれだったな!」

 

コウキ「レツか。何、大したことじゃないって」

 

???「またそんなこと言って、『あの計画』を実行する日も近いかもってこの間言ってたくせに」

 

コウキ「うるさいなリン。いいだろ別に」

 

レツにリン。

 

二人とも、インフェルノ帝国に抵抗を続けるレジスタンス組織

 

Future Never Diesのメンバーの一人である。

 

???「ですがコウキ、確かにリンの言う通りですよ。戦力は圧倒的にあちらのほうが上、それに数少ないメンバーの中でまともに戦えるのはあなた一人、このままでは潰されるのは時間の問題です」

 

コウキ「タカヤか、そんなことわかってる。だが今は戦うしかないだろ?」

 

彼はタカヤ。レツやリンと同じく

FUNDのメンバーの一人で、新武器の開発などを行っている。

 

タカヤ「いいえコウキ、今こそ『あの計画』を実行に移す時です」

 

コウキ「今こそって、まさか、完成したのか!?」

 

タカヤ「ええ、つい先程」

 

コウキ「そうか・・・ついにこの日が来たか・・・」

 

レツ「ああ、俺達の切り札完成ってわけだ」

 

タカヤ「・・・ついてきてください」

 

タカヤに案内され、ひとつの部屋の前へたどり着く。

暗証番号を入力して扉が開くと、その目の前には巨大な飛行船のようなものが姿を現した。

 

タカヤ「時空移動用飛行艇

『 Journey 』です」

 

リン「もうちょっとひねった名前無かったの?」

 

タカヤ「今は時間がありません。

コウキ、これであらゆる世界の英雄達を集め、インフェルノ帝国と戦う。これが勝利する唯一の方法です。わかっていますね?」

 

コウキ「ああ、行こうかみんな!」

 

タカヤ「・・・」

 

レツ「・・・」

 

リン「・・・」

 

コウキ「・・・タカヤ?・・・レツ?・・・リン?」

 

レツ「へへっ、お前が帰って来るまでこの世界のことは任せときな!」

 

リン「期待してるからね!」

 

コウキ「お・・・おい、どういうことだよ!」

 

タカヤ「全員が行ってしまえばこの世界は誰が守るのですか?それに、そもそも世界の壁をこえることができるのは特別な体質の者だけ・・・即ち、FUNDの中ではあなただけなのです」

 

コウキ「そんな・・・」

 

タカヤ「いいですかコウキ、世界の命運は今あなたにかかっています。この世界を救うためにも・・・」

 

コウキ「・・・・・・何かあったらすぐに言えよ」

 

レツ「ああ」

 

リン「頑張ってね!」

 

タカヤ「期待・・・していますよ」

 

コウキ「・・・行ってくる」

 

そう言ってJourneyに乗り込み、操縦席に座る。

 

コウキ「もうなにも失うものか。世界は、俺が守る!」

 

固く誓いながらJourneyを発進させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘員「申し上げます陛下!先程研究員の一人が時空の歪みをキャッチしたとの事!もしや・・・」

 

???「ほう・・・やはり動いたか・・・」

 

かすかに口元を歪める。

彼こそ、世界の災厄の元凶であるインフェルノ帝国の皇帝

 

サタナエル

 

帝国の創始者であり、この世界の地球以外の全てを圧倒的な力で制圧したほどの実力者でもある。その彼の真の姿、力を知るものは誰一人いない。

 

サタナエル「こちらも完成しておるだろうな。」

 

戦闘員「無論でございます。科学者達から先程完成したとの報告を受けました。」

 

サタナエル「そうか・・・御苦労・・・」

 

そしてまた口角を歪めた。

 

サタナエル「時は来た。我々も行くぞ。」

 

そして、軍勢を引き連れ、完成した時空移動装置に生み出された巨大なオーロラをくぐる

 

サタナエル「あの物達が全ての英雄を引き連れて来るならば、余もそれ相応の姿勢を示さねばな・・・」

 

そう言って別の世界へと消えていったのであった・・・



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2話

コウキ「ついたか・・・」

 

あらゆる英雄たちを集めるために旅に出たコウキは、一つ目の世界にたどり着いた。

 

コウキ「仲間探しのついでに腹ごしらえでもするかな」

 

Journeyを空中で停止させ目立たないように透明にしてから街へ降りた。

 

すると、目の前にピンク色の大きな車が止まっているではないか。

どうやら移動ドーナツショップというものらしい。

 

殺伐とした世界で戦い続けてきたコウキにとっては初めて見る新鮮なものだった。ここでドーナツでも買おうかと思ってそのドーナツショップ『ど~なつ屋はんぐり~』へと足を運ぶ。

 

コウキ「すみませ・・・」

 

店長「あ~らいらっしゃい!」

 

瞬間、凍り付く。

『オネェ』というのもコウキにとっては初めて見るものだった。

 

コウキ「あ・・・ああ、えっと・・・」

 

店長「初めてのお客さんね!あたしのおすすめは・・・ジャジャーン!ポワトリンドーナツ2!!!」

 

店員「かつてのポワトリンドーナツにボリュームと甘さと食感を、あとちょっとだけお値段をプラスした至高のドーナツ!!」

 

二人「いかが(かしら)???」

 

コウキ「ど・・・どうしようかな・・・ハハハ・・・」

 

二人に圧倒されながらもコウキにはあるドーナツが目についていた

 

コウキ「じ、じゃあ・・・プレーンシュガーで・・・」

 

二人「ショーーーーーーーーック!!」

 

コウキ「な・・・なんかすみません・・・」

 

???「へぇ、プレーンシュガーを選ぶなんてわかってるねぇ~」

 

二人「晴人くん!!」

 

晴人「ど~も~」

 

店長「ちょうど良かったわ!新作のポワトリン・・・」

 

晴人「プレーンシュガーで」

 

二人「ショーーーーーーックツーーーーー!!」

 

二人の反応にもなれた様子だ。

 

晴人「ところで君は?この辺では見かけないけど」

 

コウキ「ああ、はい。少し旅をしていて」

 

晴人「旅かぁ~」

 

穏やかにおしゃべりをする晴人とコウキ、しかしコウキには英雄を判別する能力がある。

故に、目の前のドーナツ男の正体は一目でわかった。

 

操真晴人

仮面ライダーウィザード

 

コウキ(このひとが・・・)

 

晴人「ところで、名前なんて言うの?」

 

コウキ「あ、ああ、はい、コウキってい・・・」

 

しかし、二人の話は爆発音に遮られる。

 

コウキ「今のは!?」

 

晴人「あいつら!?たしか倒したはずじゃ・・・」

 

迫りくるグールの大群、そして倒したはずのファントムたち、ミノタウロス、ケットシー、ノーム、ガーゴイルたちがいる。

 

ミノタウロス「覚悟しろ・・・指輪の魔法使い・・・」

 

ケットシー「マジめんどくせえけど復活しちまったしなぁ~」

 

ノーム「あなたの希望は全て潰させていただきます」

 

ガーゴイル「観念するっすよ。魔法使い」

 

あちらこちらから上がる悲鳴、しかし、その中でも晴人は落ち着いて変身にはいる

 

晴人「何でよみがえったのかはわからないけど」

 

『 ドライバーオン!』

 

晴人「とりあえず・・・寝てろ!」

 

『シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!』

 

晴人「変身!」

 

『フレイム・・・プリーズ!』

 

『ヒー・・・ヒー・・・ヒーヒーヒー!』

 

赤い魔方陣につつまれ、希望を守る正義の戦士へと姿を変える。

 

ウィザード「さあ、ショータイムだ!」

 

 

 

 

ウィザード「いくぞ!」

 

『コネクトプリーズ』

 

ウィザーソードガンをとりだし、迫るグール達を次々と切り伏せていく

 

コウキ「すごい・・・これがこの世界を守る英雄の力か」

 

ウィザード「コウキって言ったっけ?危ないから逃げ・・・」

 

ガーゴイル「隙ありっす!」

 

ウィザード「なっ!?くっ・・・」

 

死角から攻撃を繰り出してくるガーゴイル。なんとかかわしたものの、背後から突進してくるミノタウロス相手に一瞬反応が遅れる

 

ウィザード「しまっ・・・」

 

ミノタウロス「死ね!魔法使い!」

 

その刹那、

 

『トランス!』

 

コウキ「いくぞ!はぁっ!」

 

『ビギニング・フォー・ザ・フューチャー!』

 

ミノタウロス「うぉっ、何だ!?」

 

まばゆい光が辺りを包み、ミノタウロスの目の前に英雄が一人、立ち塞がった。

 

フューチャー「大丈夫ですか?晴人さん」

 

ウィザード「あ、ああ。その声まさかコウキ!?」

 

フューチャー「はい!」

 

突然目の前に現れた未知の戦士、

その姿にファントムたちも、ウィザードも、一瞬戦いを止めた。

 

ノーム「見たことのない姿・・・何者ですか?」

 

フューチャー「俺は未来を守る戦士、ザ・フューチャーだ!」

 

ケットシー「なんだよ~魔法使いだけでもめんどくせえってのによぉ」

 

フューチャー「そっちは4体と戦闘員がたくさんだろ?遠慮なくいかせてもらう!」

 

そういうやいなや、目の前のグール数体を居合い抜きで一瞬で斬り伏せる。続いて、奥のグールもどんどん斬り倒していく。

 

ミノタウロス「何!?」

 

ノーム「速い!」

 

続いてガーゴイルに斬りかかる。

 

ガーゴイル「きかないっすよ!」

 

しかし、ガーゴイルは体を石化してその斬撃を防いだ。

 

フューチャー「こいつ、石になれるのか?だったらこいつだ!」

 

『チェンジ!ハンマー!』

 

エスペランサは剣状態からハンマーに形を変えた

 

ガーゴイル「なんすかそれは!」

 

フューチャー「斬れないのなら砕く!くらえ、グラビティプレス!」

 

ハンマーにエネルギーをため、いっきに降り下ろす

 

ガーゴイル「や、やばい」

 

急いで石化するも、既に遅し。

 

フューチャー「はあああああああああっ!!!」

 

ガーゴイル「うわああああっ!!」

 

ガーゴイルは爆散した。

 

ミノタウロス「おのれっ」

 

憤慨したミノタウロスが突進攻撃を繰り出すが

 

『チェンジ!ソード!』

 

エスペランサを剣状態に戻し、必殺技を繰り出す。

 

フューチャー「これでどうだ!ウィンドスラッシュ!」

 

風のように疾く、鋭い斬撃をくらってはひとたまりもない。

 

ミノタウロス「ば、馬鹿な・・・ぐあああああああっ」

 

ミノタウロスも炎に包まれた。

 

ノーム「なかなかやるようですが、そう簡単にやれると思われては困りますねぇ!」

 

フューチャー「だったらこいつはどうだ?」

 

『チェンジ!ロッド!』

 

エスペランサを槍にかえる。

 

フューチャー「くらえ!ライトニングスピア!」

 

エスペランサの先端がまばゆい光を放ち、ノームに突き刺さる

 

ノーム「ガッ・・・ふ・・・ふん、な・・・なめてもらっては困りますよ!こ・・・この程度・・・」

 

フューチャー「いくらあがいても!」

 

ノーム「この程度・・・ぐおぉぉっ」

 

ノームも爆散した。

 

ケットシー「おいおい、やべえじゃねえかよ!俺は逃げるか・・・」

 

ウィザード「俺を忘れてないかネコちゃん?」

 

『チョーイイネ!キックストライク!』

 

ウィザード「いくぞ!」

 

ケットシー「げっ魔法使い!うわわわ」

 

『サイコー!』

 

ケットシー「うわああああああ!!!」

 

ケットシーも倒した

 

ウィザード「・・・さて、色々詳しく教えてもらおうか」

 

フューチャー「・・・はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~面影堂~

 

 

 

晴人「ただいま~」

 

コヨミ「晴人!」

 

輪島「おお晴人、大丈夫だったか?」

 

凛子「やっつけたはずのファントムがいたみたいだけど」

 

瞬平「あと、晴人さんと一緒に闘っていた人は?」

 

晴人「まあまあ、彼に今から説明してもらうから。んじゃコウキ、まあ座って?」

 

ソファーに腰掛けて話しはじめる

 

コウキ「まず、僕はこの世界の人間ではありません」

 

瞬平「へっ?」

 

凛子「なになに?どういうこと?」

 

晴人「・・・・・・・・・」

 

コウキ「晴人さん、たしか俺はあなたに旅をしているって言いましたよね」

 

晴人「うん。」

 

コウキ「俺の旅・・・それは世界を救う為の旅なんです」

 

凛子「世界を!?」

 

瞬平「救う!?」

 

コウキ「はい、そのために俺はあらゆる世界を巡り、数多くの英雄たちを集めているんです」

 

コヨミ「数多くって、どのくらい?」

 

コウキ「俺にも詳しくは・・・でも、出来るだけ多いほうがいいですね。敵の規模はとてつもなく大きいので・・・」

 

輪島「おいおい、その世界を脅かしている敵ってのはそんなにヤバイ奴らなのかい ?」

 

コウキ「ええ、奴らはインフェルノ帝国。さまざまな世界全てを支配しようと企む悪の帝国です。

元の世界では闘えるのは俺だけでした」

 

晴人「それで?」

 

コウキ「これまでレジスタンスの仲間と共に戦ってきましたが、このままではいずれ潰されるので、仲間を探しに旅に出たんです。頼みがあります。晴人さん、俺とともに来てくれませんか」

 

晴人「なるほど、世界の危機ってワケだ」

 

コウキ「はい」

 

晴人「うーん・・・でもなぁ・・・この世界でファントムたちと闘えるのも俺一人だけなんだよね」

 

コヨミ「もし晴人が他の世界に行ったら、ファントムからゲートを守る人がいなくなる」

 

凛子「それは困るわね・・・」

 

???「ちょっとまて!」

 

突然、面影堂のドアがあく

 

仁藤「よぉっ!話聞かせてもらったぜ」

 

晴人「あっマヨネーズ」

 

仁藤「安心しな!この世界はおれにまかせとけ」

 

仁藤攻介

仮面ライダービースト

 

ファントムを倒し、その魔力を食べないと生きていけない体をもっているが、それを感じさせないくらいのポジティブな考えの持ち主である。しかし人の話を最後まで聞かない癖がある。ちなみにマヨネーズが大好きだ。

 

仁藤「お前がどっかいっている間は俺がファントムと戦っといてやるって!」

 

晴人「大丈夫か?お前一人だけで」

 

仁藤「ピンチはチャンスだ!それにお前がいなかったらファントムの魔力は俺が独り占めできるからなぁ!」

 

晴人「それが本当の目的か・・・」

 

仁藤「わかってるわかってる!みなまで言うな!お前の分もちゃんと残しといてやるから!」

 

晴人「そーゆー話じゃなくて・・・」

 

仁藤と晴人が話している間、水晶玉を覗いていたコヨミが急に顔をあげた

 

コヨミ「晴人、ものすごく禍々しいものが見える・・・それもファントムなんか比べ物にならないくらい・・・」

 

晴人「・・・マジで?」

 

コヨミ「うん・・・だからコウキのいっている事はおそらく本当よ」

 

コウキ「晴人さん、お願いします!」

 

晴人「・・・おい仁藤、ヘマすんなよ。俺、行ってくるから」

 

仁藤「まかせときなって!」

 

ふと、輪島が思い出したように晴人に話しかける。

 

輪島「ああ、晴人、コレもっていっておきなさい」

 

そう言って渡したのは新しい指輪。

 

晴人「これはどんな奴なの?」

 

輪島「いや、俺にもよくわからないんだがなんでも他の世界の魔法石だとかいうやつが届いたから作ってみたんだよ」

 

瞬平「・・・やっぱり今回も使ってみないと分からないってわけですね・・・」

 

輪島「まぁなぁ。でも凄く大きな力が宿っている気がするんだよ」

 

晴人「サンキュー。いざって時に使わせてもらうぜ。じゃあ、行ってくる」

 

一同は面影堂の外に出た。

 

晴人「で、コウキ。どうやって世界を旅すんの?」

 

コウキ「ちょっと待って下さい」

 

そう言って、手に持っていた何かのスイッチをおす。すると透明化させてあった巨大飛行艇

Journeyが姿を現した。

 

晴・瞬・凛・輪・仁『おお~!でっか!!』

 

コウキ「これが世界を旅するための飛行艇『Journey』です。」

 

晴人「よし。行こっか!」

 

コウキ「はい!」

 

コヨミ「晴人・・・気をつけて・・・!」

 

凛子「頑張ってきてよ!」

 

仁藤「存分に暴れてこいよ!」

 

瞬平「僕たちもがんばりますから!」

 

輪島「指輪無くすなよ~」

 

晴人「はいはい」

 

そう言って飛行艇に乗り込み、灰色のオーロラをくぐり姿を消した。

 

ここに一人、力強い仲間が加わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、ザンギャックの母艦

ギガントホースの内部。

 

アクドス「ぐあっ!」

 

サタナエル「フッ・・・アクドス・ギルよ、その程度の実力で宇宙帝国の皇帝を名乗るとは笑止千万!!」

 

アクドス「馬鹿な・・・余の力が全く通じぬとは・・・!」

 

ギガントホースに進攻するインフェルノ帝国軍、迎えうつ大ザンギャック、戦いは均衡状態に陥ったので、大将同士の戦いとなり、サタナエルがアクドス・ギルを圧倒していた。

 

サタナエル「アクドスよ、貴様にも憎い敵がおるだろう。倒さねばならぬ仇がおるだろう!」

 

アクドス「敵・・・ スーパー戦隊共!」

 

サタナエル「そうだ・・・思い出すのだ。あの屈辱を!」

 

アクドス「ぐおぉぉっおのれ海賊どもぉ!」

 

サタナエル「ならば大ザンギャック共々我が帝国の下に参れ。その屈辱、はらしたくば力になろう」

 

ワルズ「ええいふざけたことを!大ザンギャックは宇宙最大の帝国、その皇帝である父上になんたる・・・」

 

アクドス「ワルズ!黙らぬか!」

 

ワルズ「父上・・・?」

 

アクドス「・・・皆、跪くのだ」

 

ダマラス「陛下!?」

 

インサーン「まさかインフェルノ帝国の傘下に!?」

 

アクドス「そうだ。これより大ザンギャックはインフェルノ帝国の傘下に入る!・・・陛下、我ら大ザンギャック、犬馬の苦労も惜しまぬ所存にございます」

 

サタナエル「では、全軍を引き連れ我々の世界に参れ」

 

 

 

今、歴代スーパー戦隊の悪を集めた宇宙帝国大ザンギャックが、インフェルノ帝国の傘下に入った。

 

 

 

 

 

 

 



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3話

???『おかえり!どうだった?』

 

Jouneyに乗り込んだコウキと晴人に話しかける声

 

コウキ「ただいまフォン。紹介するよ。彼が仮面ライダーウィザード、操真晴人さんだ」

 

フォン『はじめまして!晴人さん。僕は自律思考型AIのフォンっていいます。世界の水先案内は僕にお任せを!』

 

晴人「ああ、どうも・・・コウキ、ナニ?これ」

 

コウキ「この飛行艇に搭載されている案内プログラムです」

 

晴人「へぇ~、良くできてるなぁ」

 

コウキ「フォン、次の世界は?」

 

フォン『もう少ししたらつくよ!あっほらもう着いた!』

 

とたんに周りが明るくなる。

 

フォン『到着~』

 

コウキ「ここはなんの世界なんだ?」

 

フォン『ちょっと待ってね今情報を集めてるから・・・・・・』

 

晴人「でもこんなでかいのが空飛んでたら目立つでしょ」

 

フォン『あ、じゃあちょっと待ってて・・・はい!飛行艇を透明化しました~。これ実は飛行中でもできるんだよ』

 

晴人「なんでもありだなぁ」

 

フォン『コウキ!分かったよ!ここはスマイルプリキュアの世界だ!』

 

コウキ「サンキュー、フォン。じゃあとりあえずおりますか」

 

フォン『気をつけてね!』

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルフルン「・・・気に入らねぇな」

 

アカオーニ「全くオニ!」

 

ウルフルン「お前、赤っ鼻か青っ鼻、どっちか持ってないか?」

 

アカオーニ「ないオニ。全部ジョーカーの野郎が持ってったオニ!」

 

ウルフルン「だよなあ・・・はあ・・・」

 

人気のないところでたそがれているのはアカオーニとウルフルン。

どちらもスマイルプリキュアの敵、『バッドエンド王国』の幹部なのだが何やら様子がおかしいようだ。

 

ウルフルン「なあ、ちょっと憂さ晴らしにひとあばれしねぇか?アカンベェは使えねえけどよ」

 

アカオーニ「俺はいいオニ。そんなことよりはらへったオニ」

 

ウルフルン「チッ・・・なら一人で行ってくるか」

 

ウルフルンはそう言うと、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

晴人「へぇ、なかなかいいところじゃん。七色ヶ丘市だったっけ?」

 

コウキ「はい、このまちにスマイルプリキュアがいるはずなんですけど」

 

「キャーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

コウキ・晴人「!?」

 

突如響く悲鳴。そちらを見れば、何やら狼男のような怪人が暴れている。

 

晴人「なんだあれ?」

 

コウキ「この世界の敵みたいですけど・・・」

 

晴人「なるほどね。なら俺に任せてくれ」

 

『ドライバーオン!』

 

コウキ「わかりました」

 

『シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!』

 

晴人「変身!」

 

『フレイム・プリーズ!ヒー・・・ヒー・・ヒーヒーヒー!』

 

ウィザード「さあ、ショータイムだ!」

 

 

 

 

ウルフルン「おらおらぁ!ここんとこストレスがたまりまくってんだからメチャクチャに暴れてや・・・」

 

ウィザード「よお、ワンちゃん」

 

突如ウルフルンの目の前にウィザードが現れる。

 

ウルフルン「うおっ!なんだお前!」

 

ウィザード「魔法使いさ。それよりこれ以上暴れるんなら相手になるぜ?」

 

ウルフルン「魔法使いだぁ?」

 

ウルフルンは一瞬、怪訝な顔をする。

 

が、

 

ウルフルン「ウルッフッフッフ・・・上等じゃねえか!」

 

ニヤリと笑い、ウィザードに襲いかかる。ウィザードはそれをヒラリとかわす。

 

ウィザード「これでいくか」

 

そう言うと、ビッグウィザードリングをとりだした。

 

『ビッグ!プリーズ!』

 

ウィザードの目の前に魔方陣が現れ、それに手を通し、巨大化させる。

 

ウルフルン「お、おい!それは反則だろ!うおっ!」

 

ウィザード「ほら、捕まえたぞワンちゃん!」

 

ウルフルン「こら!離しやがれ!」

 

ウィザード「ほーれほれ」

 

ウルフルン「おい!俺をおもちゃにするな!振り回すんじゃねえ!」

 

ウィザード「あっはっはっ♪」

 

コウキ「・・・ずいぶん楽しそうだな」

 

ウルフルンを掴んで、好き放題に振り回すウィザード。

 

???「あれ?狼さんだけ?」

 

???「バッドエンド空間がでてへんから変やとはおもっとったけど」

 

???「アカンベェも見当たりませんし・・・」

 

???「あれって、もしかして仮面ライダーウィザード!?キャーー本物にあっちゃった♪」

 

???「やよい落ち着きなって・・・」

 

ウィザードとウルフルンが戦っている場に駆けつける5人の少女たち。見たところ中学生くらいか。

 

コウキ「あの子達が・・・」

 

無論、英雄を判別する能力のあるコウキはすぐに彼女たちの正体が分かった。

 

星空みゆき

キュアハッピー

 

日野あかね

キュアサニー

 

黄瀬やよい

キュアピース

 

緑川なお

キュアマーチ

 

青木れいか

キュアビューティ

 

ウルフルン「あっ!てめえら!」

 

みゆき「 狼さん何してるの? 」

 

ウルフルン「うるせえ!」

 

あかね「アカンベェも持ってこんと・・・はっ!あんたらまた何か変なこと企んでるんか!」

 

ウルフルン「はっ!だったらいいんだけどな!」

 

やよい「仮面ライダーウィザードさんですよね!?サインしてもらってもいいですか!?」

 

ウィザード「ああ・・・後でね」

 

やよい「やったーーーーーッ!」

 

ウルフルン「だあああっ!そこっ!一番うるせえ!騒ぐな!」

 

コウキ「あれって君たちの知り合い?」

 

れいか「ええ・・・まあ」

 

大騒ぎするみゆきたち。ところが、なおはウルフルンの言った言葉に違和感を感じていた。

 

なお「ちょっと待って。あんた何か様子がおかしくない?」

 

ウルフルン「はあ?なんだってんだよ!」

 

なお「アカンベェも使えないし作戦もない、そっちで何かあったんじゃない?」

 

あかね「えっ?」

 

みゆき「そうなの?狼さん」

 

しばらくの沈黙のあと、ウルフルンは少しずつ話はじめた。

 

ウルフルン「・・・ああそうだよ!こないだいきなりワケわからねぇ奴らが大量にバッドエンド王国に攻めて来やがって、俺もアカオーニも抵抗したのにジョーカーの野郎あっさり降参しやがった!」

 

みゆき「えっ・・・それってバッドエンド王国が負けたってこと?」

 

ウルフルン「俺にもワケわからねぇんだよ!」

 

れいか「せめてきたのは一体どのような?」

 

ウルフルン「言ったろーが!俺にもワケわからねぇ・・・いや、そういやなんか、インフェルノ帝国とかなんとか言ってたような・・・」

 

ウィザード・コウキ「!?」

 

ウィザード「コウキ、インフェルノ帝国って言ったら・・・」

 

コウキ「まさか・・・早すぎる!」

 

突然の二人の異変に気付いたみゆきたち。

 

みゆき「なにか知っているんですか?」

 

コウキ「・・・君たちにお願いがある。スマイルプリキュアのみんな」

 

みゆき「は、はい・・・って」

 

み・あ・や・な・れ「「「「「ええーーーーーーッ!?」」」」」

 

なお「いや、あのですね、あ、あたしたちは」

 

コウキ「心配しなくてもいいよ。俺には分かるんだ。ヒーローって呼ばれる人達が」

 

れいか「そうなのですか・・・」

 

あかね「あ、あの、あんまり人がおらへんとこで話したほうがええんちゃう?」

 

みゆき「そ、そうだね!じゃあ二人ともついてきてもらっていいですか?」

 

ウィザード・コウキ「ああ。」

 

晴人も変身を解いて、コウキと共に、みゆきたちについていった。

 

たどり着いたのは大きな本棚の前。

 

みゆき「ちょっと待ってて下さいね・・・・・・よし、これでオッケー」

 

みゆきが本を動かすと、通路が現れる。そこを通り抜けると、不思議な空間にでた。

 

晴人「ここは?」

 

やよい「ここはふしぎ図書館。あたしたちスマイルプリキュアの秘密基地なんですっ!」

 

コウキ「へぇ・・・すごいな・・・ああ、そういえば自己紹介がまだだったな。俺はコウキ」

 

晴人「俺は操真晴人。魔法使いさ。」

 

れいか「コウキさんに晴人さんですね。わたくしは青木れいかと申します」

 

なお「あたしは緑川なお。七色ヶ丘中学校女子サッカー部にはいってます」

 

あかね「うちは日野あかね。女子バレー部です。」

 

やよい「私は黄瀬やよい。スーパーヒーローが大大大ッ好きです!」

 

みゆき「私は星空みゆき。二人ともよろしく!」

 

晴人「れいかちゃん、なおちゃん、あかねちゃん、やよいちゃんにみゆきちゃんか、みんなよろしくね」

 

あかね「そ、それで?」

 

みゆき「私達にお願いって言うのは一体?」

 

コウキ「・・・俺たちは別の世界から来たんだ」

 

れいか「別の世界から・・・」

 

コウキ「ああ。俺の世界はあの狼の言ってたインフェルノ帝国にほとんど滅ぼされたんだ。だから俺は数少ない仲間たちと共にレジスタンスをやっていた」

 

あかね「そう・・・なんや・・・」

 

コウキ「けど、インフェルノ帝国の大軍相手では俺達はいつか潰される。だから様々な世界の英雄達を集めて奴らと戦うっていう最後の作戦に出たって訳さ」

 

晴人「それで一番最初に訪れた世界が仮面ライダーウィザードの世界だったってこと」

 

なお「それで晴人さんが・・・」

 

みゆき「つまり、お願いって言うのは・・・」

 

コウキ「ああ、さっきも言ったように俺は様々な世界の英雄達を集めている。君たちにも来てほしいんだ。」

 

暫しの沈黙が流れる。それを破ったのは他ならぬみゆきだった。

 

みゆき「・・・みんな、行こう!」

 

あかね「せやけど、いつ帰ってこれるかわからへんねんで?」

 

みゆき「わかってるよ。わかってるけどこんな話聞いたらもう放っておけないよ!」

 

やよい「それに、このまま放っておいてもインフェルノ帝国はいつか私達の世界も潰しに来るよね?」

 

れいか「そうなる前に、様々なヒーローの皆様たちと共に食い止めることが出来れば!」

 

あかね「先手必勝ってことか?」

 

みゆき「うん!全ての世界を守れて、全ての世界のみんなもウルトラハッピーになれる!」

 

あかね「そうやな!うちも戦うわ!」

 

なお「決まりだね!」

 

コウキ「ありがとう・・・!」

 

やよい「ところで、世界を旅するってどうやるんですか!?仮面ライダーディケイドみたいに灰色のオーロラをくぐるとか!?」

 

コウキ「ま、まあそんな感じだけど・・・詳しいね」

 

なお「やよいは特撮オタクですから・・・」

 

コウキは携帯のようなものをとりだし、フォンと連絡をとる。

 

コウキ「フォン、話はついた」

 

フォン『お疲れ様!それじゃちょっと待ってて・・・』

 

そういって透明化を解いてコウキたちを艦内に乗せる。

 

やよい「うわぁ!すごくおっきい!」

 

みゆき「本当だ!すごいすごーい!」

 

あかね「二人とも元気やなぁ」

 

 

こうして、新たな仲間を得たコウキは、次の世界へ足を進めた。

 

 

 

 

 

 

一方、みんなに取り残されたウルフルンは

 

ウルフルン「はぁ・・・俺もはらへったな・・・」

 

とぼとぼ歩いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サタナエル「・・・ふん」

 

ドクトルG「があっ!!」

 

アポロガイスト「ごはぁっ!!」

 

ジャーク将軍「な・・・なんという・・・」

 

サタナエル「ふっ・・・八鬼と呼ばれた幹部もこの程度の力か・・・」

 

ここは大ショッカー本拠地のクライス要塞内部。先の大ザンギャックとの戦いで、軍隊を不要と判断したサタナエルは単身で敵の大軍の中を悠々と進んでいた。

 

大首領「・・・何者だ?」

 

サタナエル「我が名はサタナエル・・・インフェルノ帝国の唯一無二の皇帝である」

 

相対するショッカー大首領とサタナエル。

 

大首領「何のようだ・・・」

 

サタナエル「そう身構えるな・・・余は貴様らを潰しに来たわけではない。むしろ仲間に引き入れにきたのだ」

 

大首領「なに・・・?」

 

サタナエル「貴様らにとって忌々しい仮面ライダー共は我々インフェルノにとっても倒すべき敵・・・奴等に雪辱を果たしたいなら余の元へ参れ」

 

大首領「・・・拒否すれば?」

 

サタナエル「余の目的がいささか変わる事となる。それだけだ・・・」

 

暗闇大使「馬鹿にするな・・・ぐあっ!!」

 

背後から不意討ちをかけてきた暗闇大使を脇目もふらずに吹っ飛ばし、サタナエルはなおも続ける。

 

サタナエル「我々の目的は共通・・・どうだ?余もこれ以上の無意味な争いは好まぬ。よき返答を期待する」

 

地獄大使「大首領・・・」

 

大首領「・・・・・・・・・」

 

しばらくの沈黙のあと、大首領は重い口を開いた。

 

大首領「わかりました・・・大ショッカーはインフェルノ帝国の傘下へ入りましょう」

 

アポロガイスト「なっ・・・!大首領!?」

 

大首領「我々の最大の敵は仮面ライダー共・・・それを徹底的に潰せるまたとない機会ではないか」

 

サタナエル「よい判断だ・・・それでは我が世界で待っておるぞ」

 

そう言ってサタナエルはクライス要塞を後にした。

 

 

 

 

 

サタナエル「ご苦労・・・誉めて使わす」

 

???「ありがたき幸せ・・・」

 

サタナエルと話しているのは仮面ライダーディケイドを執拗に狙う男、鳴滝。サタナエルをクライス要塞へと導いたのもこの鳴滝であった。

 

鳴滝「ディケイド・・・そして全ての英雄と呼ばれる者達よ・・・貴様らはここで死ぬ。この私と・・・インフェルノ帝国によってな!!」

 

そう言って鳴滝は、また新たな怪人へと姿をかえたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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4話

フォン『やあやあはじめましてスマイルプリキュアの皆さん!この飛行艇の案内役コンピューターのフォンです!どうぞよしなに~』

 

みゆき「すごーい!こんなのあるんだ!」

 

れいか「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」

 

フォンとスマプリメンバーが楽しくしゃべっている間に、次の世界へと到着する。

 

コウキ「ついたか・・・フォン、この世界は?」

 

フォン『はいはいちょっと待ってて・・・』

 

やよい「分かった!ここは特命戦隊ゴーバスターズの世界だ!!」

 

一同「はやっ!」

 

あかね「何でそんな早くわかんねん!」

 

やよい「あそこにエネルギータンクみたいなのがあるでしょ?あれはエネトロンタンクって言ってあのなかにたまっているエネトロンを敵のヴァグラスから守っているのが・・・」

 

なお「分かった!ちゃんと分かったから落ち着きなよ!」

 

コウキ「さすがヒーローオタクってところか」

 

フォン『とりあえず停止させとくから降りてみなよ』

 

コウキ「そーだな。じゃあ行ってくる!」

 

コウキはJourneyから降りて、エネルギー管理局へと向かった。

 

受付「こんにちは!本日はどういったご用ですか?」

 

コウキ「えっと、特命部に用があるんですけど・・・」

 

受付「特命部ですね。少々お待ち下さい」

 

 

 

 

 

 

黒木「ヒロム、ヨーコ、リュウジ、お前に客が来てるそうだ」

 

ヒロム「客・・・俺たちにですか?」

 

森下「ええ、会議室にいらっしゃるそうですよ」

 

ヒロム「わかりました。リュウさん、ヨーコ、行こう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒロム「はじめまして。エネルギー管理局特命部の桜田ヒロムです。」

 

リュウジ「同じく岩崎リュウジです。」

 

ヨーコ「同じく宇佐美ヨーコです。」

 

コウキ「はじめまして皆さん、僕はコウキと言います。どうぞよろしく」

 

お互いにあいさつを済ませるゴーバスターズの面々とコウキ。

 

ヒロム「それで本日はどういったご用件で?」

 

コウキ「・・・今日は、特命戦隊ゴーバスターズの皆さんにお願いがあって来ました。」

 

リュウジ「ゴーバスターズに?」

 

コウキ「はい。・・・単刀直入にいいます。僕達に力を貸していただきたい」

 

ヒロム「ゴーバスターズの力を?あなたは一体・・・」

 

コウキ「・・・まず最初に、僕はこの世界の者ではありません」

 

ヨーコ「へっ?そうなんですか?」

 

コウキ「はい。僕の世界は侵略者達によって壊滅状態にあります。僕も仲間たちとレジスタンス

をしていましたが、それにも限界が見えてきたので最後の作戦に出たのです」

 

ヒロム「その最後の作戦って言うのは・・・?」

 

コウキ「あらゆる世界を巡り、英雄達を集めて敵と戦う作戦です。ゴーバスターズの皆さん、共に戦ってくれませんか?」

 

ヨーコ「・・・これはあたしたちだけでは決められないね」

 

ヒロム「そうだな・・・黒木司令の許可を得ないと」

 

リュウジ「司令室に戻るか」

 

ヨーコ「ご一緒にどーぞ!」

 

コウキ「失礼します」

 

 

 

 

 

 

ヒロム「・・・という訳なんです」

 

黒木に事情を話すヒロム。

 

黒木「なるほど、だがお前たちがいなければ万が一ヴァグラスが襲撃してきた時に戦えない」

 

リュウジ「うーん、確かに」

 

???「その辺の心配は要らねえぜ黒リン」

 

ヨーコ「あ、陣さん」

 

陣「よっ」

 

そこに現れたのは陣マサトとそのバディロイドのビート・J・スタッグ、ビートバスターとスタッグバスターの二人組である。

 

陣「最近ヴァグラスの動きがないのは知っての通りだと思うが、あいつら亜空間にも居やがらねぇ」

 

ニック「おいおい、ヴァグラスが丸々消えちまったってことかよ!」

 

陣「ああそうだ。と、言うことはだ、このコウキってのの言ってる敵と何かかんけ・・・」

 

J「関係があるんじゃないかと思ってな!!」

 

陣「だ・か・ら、被んなって!!」

 

ウサダ「って言うことは、コウキの言ってる敵と戦ったらヴァグラスもいるかも知れないってこと?」

 

ゴリサキ「それに、これは全世界の危機なんでしょ?みんなで協力して戦ったほうがいいんじゃないかなぁ?」

 

ヒロム「・・・司令官、彼らとの同行の許可をお願いします。」

 

陣「心配すんなって黒リン、万一のために俺とJは残っとくからよ」

 

リュウジ「司令、お願いします!」

 

ヨーコ「司令!」

 

しばしの沈黙。そして、

 

黒木「・・・・・・特命!あらゆる仲間たちと協力し、全世界を脅かす敵、インフェルノ帝国をシャットダウンせよ!」

 

一同「了解!!」

 

新たな戦士が3人加わることとなった。

 

 

 

 

 

ヒロム「あれで世界を巡っているのか?」

 

コウキ「はい、時空移動用飛行艇Journeyって言います」

 

リュウジ「じゃあさっそく乗り込みますか!」

 

???「ちょっと待った!」

 

乗り込もうとする一同の前に、一人の男が走ってくる。

 

ヒロム「おまえはギャバン!」

 

撃「よう、久しぶりだなゴーバスターズ!」

 

十文字撃

宇宙刑事ギャバンtype-G

スペースシャトルの事故で行方不明になっていたところを、先代ギャバンの一条寺烈に救われ、鍛えられてギャバンの名を受け継いだ男である。

 

撃「話は聞かせてもらった。その旅、俺も連れて行ってくれないか?」

 

コウキ「歓迎します!あなたのような人がいてくれると心強いですから」

 

かくして、新たな仲間を加え、コウキ達は次の世界へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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5話

やよい「えへ・・・えへへ・・・」

 

なお「・・・どうしたのやよい」

 

やよい「・・・これ」

 

なお「みんなに貰ったんだねサイン・・・」

 

やよい「そうなの!!仮面ライダーウィザード操真晴人さんでしょ、ゴーバスターズの桜田ヒロムさんに岩崎リュウジさんに宇佐美ヨーコさんにギャバンtype-Gの十文字撃さんのサイン!!あっでも仮面ライダービーストの仁藤攻介さんとビートバスターの陣マサトさんとスタッグバスターのJのサインも欲しかったな~」

 

なお「そう・・・」

 

あかね「これから一緒に戦うんやから別に今貰わんでも・・・」

 

晴人「元気だなぁ」

 

ヒロム「コウキ、次の世界は?」

 

コウキ「もうすぐで着きますよ」

 

フォン『はい到着~。今情報集めるからちょっと待っててね・・・』

 

ヨーコ「なになに?着いたの?っていうかここ日本なの?」

 

下の景色を覗き混んでいたヨーコが尋ねた

 

コウキ「うーん、降りないことにはどうにも・・・」

 

フォン『みんな、分かったよ!ここはスパイダーマンの世界だ!』

 

一同「スパイダーマン!?」

 

リュウジ「とうとう日本を飛び出しちゃったか」

 

ヨーコ「ちょっと、あたし英語ムリなんですけど・・・」

 

みゆき「あたしたちは中学生だし・・・」

 

ヒロム「でもリュウさんは頑張って勉強してた時あったんじゃ?」

 

リュウジ「・・・いや、本物の外国人とはしゃべったことない・・・」

 

フォン『心配御無用!みんなこれ食べて』

 

そういうと皆の手元に灰色のなにやらプルプルしたものを転送した。

 

コウキ「なんだこれ・・・」

 

フォン『ジャジャーン!!ほ○やくコ○ニャク』

 

晴人「これはあれか・・・某国民的アニメの猫型ロボットの道具の一つの・・・」

 

れいか「大丈夫なのでしょうか・・・」

 

あかね「ホンマに何でもありやなぁ」

 

コウキ「とりあえず降りよう」

 

未知の外国に、降り立つ事にした。

 

 

 

 

 

ここはニューヨークの大通り。

 

女性「キャアッ引ったくりよ!!誰か捕まえて!」

 

引ったくり「ハッハー!そんなヒールの高い靴で追いつけるもんなら・・・うぉっ」

 

???「良くないなあ、こういうことしちゃ」

 

引ったくり「クソッ邪魔するな!」

 

引ったくりはナイフを抜き、おそいかかるが、彼は簡単に受け止める。

 

???「さあ、どうする?」

 

引ったくり「ひいっ!すみませんでしたぁ!!」

 

そういうやいなや、引ったくりは奪ったバッグをほうりだし、猛ダッシュで逃げていった。

 

女性「あ、ありがとう!あなたはまさか・・・」

 

???「・・・あなたの親愛なる隣人、スパイダーマンさ!」

 

そう言うと、彼は蜘蛛の糸をビルに向かって発射し、空へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

コウキ「さて、手掛かりでも探すか・・・」

 

地上に降り立ったコウキ達一行は、ニューヨークの市街地を歩いていた。

 

なお「あのぉ・・・」

 

晴人「? どーしたのなおちゃん」

 

消え入りそうななおの声に、皆足を止める。

 

なお「スパイダーって、確か蜘蛛って意味じゃあ・・・」

 

みゆき「ああ、なおちゃん虫苦手だもんね」

 

ヒロム「おいおい、これから世界を守るために戦うんだから苦手の一つや二つくらい克服しないと」

 

ヨーコ「ヒロムの言えた事じゃないじゃん!」

 

ヒロム「あれは仕方ないだろ!俺だって努力してるけどウィークポイントって言うのは・・・」

 

リュウジ「あ、目の前に」

 

ヒロム「どうかしましたかリュウさ・・・うぉっ!?」

 

ヨーコ「あーあ、やっちゃった・・・」

 

目の前のビルに描かれた鶏のマスコットキャラクター。ヒロムをフリーズさせるには十分すぎた。

 

コウキ「・・・じゃあ二人は艦内待機ってことで」

 

なお「すいません・・・」

 

ヒロム「・・・・・・・・・・」

 

二人をJourneyに戻し、捜索を再開する。

 

コウキ「とりあえず聞き込み調査でもするか・・・」

 

あかね「一目みたら分かるんとちゃうんですか?」

 

コウキ「それでもこんなに人が多いとある程度目星はつけとかないと」

 

あかね「それもそーやな」

 

晴人「じゃあ、俺はあそこのカップルにでも聞いてみるか・・・すいませーん。ちょっといいかなお二人さん。俺たち人をさがしてて」

 

路上のカップルに声をかける晴人。

 

ピーター「人探し・・・ですか?」

 

MJ「いいじゃないピーター。手伝ってあげましょ?」

 

コウキ「さっそく行ったか晴人さ

ん・・・!?」

 

やよい「コウキさん?どうかしたの?」

 

コウキ「まさかこんな近くにいたとはね・・・見つけた!」

 

みゆき「えっ?」

 

コウキ「晴人さん、ちょっと失礼」

 

晴人 「?」

 

コウキ「ピーター・パーカーさんですよね?少しいいですか?」

 

ピーター「えっ?は、はい」

 

一同は、人目につかない所へ移動した。

 

コウキ「単刀直入に言います。あなたの力が必要なんです!ピーター・パーカーさん・・・いや、スパイダーマン!」

 

MJ「あなた、何でそれを・・・?」

 

コウキ「俺には英雄達を判別する能力がありますから。」

 

ピーター「・・・理由を教えてくれるかい?」

 

コウキ「いま、全ての世界に危機が迫っています。それを乗り越えるために全てのスーパーヒーローを集めなければいけないんです。あなたにもぜひ来ていただきたい」

 

ピーター「危機が迫っている・・・?」

 

ピーターが尋ねた瞬間、爆発音が響く。

 

一同「!?」

 

リュウジ「あれは・・・エンター!!」

 

迫り来る悪の大群。さまざまな戦闘員を率いているのは、ゴーバスターズの宿敵、エンターであった。

 

エンター「サバ・・・ゴーバスターズ、お久しぶりです」

 

リュウジ「エンター!おまえ、何をたくらんでいる!」

 

エンター「企むもなにも、傘下に入ったんですよ。今噂のインフェルノ帝国のね・・・!」

 

リュウジ「なにっ!?」

 

コウキ「答えろ・・・今、お前たちは何をしているんだ!」

 

エンター「これはこれは、はじめまして。未来を守る英雄、ザ・フューチャー。我々インフェルノ帝国はあらゆる世界の怪獣、怪人、侵略者、スーパーヴィランを集めています。ちょうど今、あなた達があらゆる世界のヒーロー達を集めているように・・・ね」

 

コウキ「何だと!?」

 

みゆき「まさか、バッドエンド王国も!?」

 

エンター「ウィ、勿論です。そして私達の最終目標は全ての悪を集め、全てのスーパーヒーローを倒し、全ての世界を悪で染め上げること!ありきたりな流れですが、なかなか面白そうではないですか?」

 

リュウジ「ふざけるな!!、ヨーコちゃん!」

 

ヨーコ「オッケー!」

 

『イッツモーフィンタイム!』

 

リュ・ヨ「レッツ・モーフィン!」

 

みゆき「あたしたちも!」

 

あ・や・れ「「「うん!」」」

 

み・あ・や・れ「「「「プリキュア、スマイルチャージ!」」」」

 

ハッピー「 キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」

 

サニー「 太陽サンサン 熱血パワー! キュアサニー!」

 

ピース「 ピカピカぴかりん じゃんけんポン♪ キュアピース! 」

 

ビューティ「 しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ! 」

 

四人「 5つの光が導く未来! 輝け!スマイルプリキュア! 」

 

『シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!』

 

晴人「変身!」

 

『フレイム・プリーズ!ヒー・・・ヒー・・ヒーヒーヒー!』

 

ウィザード「さあ、ショータイムだ!」

 

撃「蒸着!!」

 

『トランス!』

 

コウキ「なんとしてもここで食い止める!」

 

『ビギニング!フォー・ザ・フューチャー!』

 

エンター「プリキュアの方は、一人足りないようですが。後レッドバスターもいないようですね」

 

サニー「やかましいわ!」

 

エンター「まあいいでしょう。それではこちらも・・・」

 

そういって、エンターはエンター・ユナイトへ姿を変えた。

それと同時に戦闘員達も雄叫びを挙げて、一斉にコウキ達に襲いかかる。

 

フューチャー「行くぞ!」

 

コウキ達も、敵の大群の中へと駆け出した。

 

 

 

 

 

ブルーバスター「はあっ!!」

 

ブルーバスターが地面をものすごい力で殴り、ナナシ、ゴーミン、ショッカー戦闘員を数体吹き飛ばす。

 

イエローバスター「いっくよー!」

 

その後ろからイエローバスターが飛び出し、イチガンバスターで、リンシー、マゲラッパ、サナギ体ワーム数体を確実に撃ち抜く。

 

ハッピー「プリキュア・ハッピーシャワー!!」

 

その手から出る光が、ヴァグラー、ダスタード、屑ヤミー数体を浄化する。

 

ピース「はわわっ!プ、プリキュア・ピースサンダー!」

 

ピースは、その右手に集めた雷に、少し驚きながらもそれをグール、スナッキー、ゲルショッカー戦闘員数体へと放ち、確実に浄化していく。

 

サニーもその身に炎を纏い、敵をなぎ倒して行く。ビューティは氷の剣を形成し、敵に斬撃をくらわせる。

 

ウィザード「これでいくか」

 

『ハリケーン・プリーズ!』

 

ウィザードはハリケーンスタイルにフォームチェンジし、風を纏いながらマスカレードドーパント、チャップ達を圧倒する。

 

エンター「トレビアン!さすがはスーパーヒーローの皆さん。それではこれはいかがでしょうか?」

 

ブルーバスター「あれは・・・メサイアカード!?」

 

エンターは、メサイアカードを近くに止まっていたフェラーリに向かって投げた。

 

『フェラーリロ・イ・ド,フェラーリロ・イ・ド』

 

機械音声を発しながら、フェラーリはフェラーリロイドへと姿を変えた。

 

フェラーリ「覚悟しろ・・・ヒーロー共よ!」

 

言うやいなや、一気にスピードを上げてコウキ達に襲いかかる。

 

ハッピー「キャアッ!」

 

ウィザード「うわっ!」

 

ギャバンg「速い!」

 

フェラーリ「はっはっはっ!その程度かヒーロー共!!」

 

目にもとまらぬスピードでコウキ達にダメージを与えていくフェラーリロイド。

 

ブルーバスター「クソッ、ヒロムさえいたら!」

 

サニー「マーチがおったら・・・!」

 

エンター「御愁傷様です。スピード要員二人が二人とも欠席とは・・・」

 

フューチャー「クッ・・・あの二人を艦内待機にしたのは間違いだったか!」

 

コウキは自分の判断を後悔した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは戦いの場から少し離れた狭い路地裏。

 

ピーター「MJ、君は逃げて」

 

MJ「ピーター・・・?」

 

ピーター「みんな戦ってるんだ。僕だけ逃げるわけにはいかないよ」

 

MJ「でも!」

 

ピーター「MJ・・・大丈夫!僕は戻って来るよ。ほんのすこしの辛抱さ」

 

MJ「分かった・・・気をつけて」

 

ピーター「ああ!MJも、全ての世界の平和も絶対に守って見せるよ!」

 

そういってスパイダーマンのスーツを纏い、マスクをかぶった。

 

スパイダーマン「・・・それじゃ」

 

MJ「・・・ええ」

 

蜘蛛の糸を発射しビルの間を行く愛しい人を、MJは見えなくなるまで眺めていた。

 

 

 

 

 

フェラーリ「ふん、こんなものなのか?」

 

エンター「少々期待はずれのようですね・・・」

 

そういってエンター・ユナイトは触手を伸ばし、コウキ達に今にも襲いかかろうとしていた、その時

 

スパイダーマン「ハアッ!」

 

蜘蛛の糸につかまりながら急降下し、エンターの触手に向かって粘着性のある糸を発射した。

 

エンター「これはこれは・・・」

 

スパイダーマン「まだまだ!」

 

そのままの勢いで強烈なキックをフェラーリロイドにくらわせる。

 

フェラーリ「グワッおのれ!」

 

フェラーリロイドは再び猛スピードでスパイダーマンに襲いかかろうとするが

 

スパイダーマン「・・・ならこれなんかどうだい?」

 

そういうと、周囲の壁と言う壁に向かって何筋もの蜘蛛の糸を発射してゆく。

 

ウィザード「これは・・・蜘蛛の巣?」

 

ハッピー「こればっかりはなおちゃん見なくてよかったかも・・・」

 

フェラーリ「それがどうしたと・・・何!」

 

スパイダーマン「かかったね」

 

粘着性のある糸に引っ掛かってしまったフェラーリロイド。

 

スパイダーマン「もうこっちのものだ!」

 

そのまま糸でぐるぐる巻きにすると、上に向かって糸を発射し、フェラーリロイド共々急上昇する。

 

フェラーリ「まさか・・・やめろおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

スパイダーマン「うおおおおお!」

 

フェラーリ「ぐおおおおおお!!!!!」

 

そして急降下し、フェラーリロイドを頭から地面に叩きつける。フェラーリロイドはその衝撃で爆散した。

 

ウィザード「戦い方がワイルドだなぁ」

 

ブルーバスター「さて、覚悟しろよエンター!!」

 

エンター「・・・なるほど、さすがはスーパーヒーローの皆さん。なかなかやりますね」

 

イエローバスター「何その上から目線、チョームカつくんですけど!」

 

エンター「まあ、今回は挨拶代わりですから。それではヒーローの皆さん、また会いましょう。近いうちにね・・・」

 

そういって、エンター は姿を消した。

 

 

 

ピーター「コウキでよかったかな。僕も是非その旅につれていってくれないかい?僕にもできることがきっとあるはずだから」

 

コウキ「はい!これからよろしくお願いします!」

 

新たにスパイダーマンという英雄を加え、次の世界へと旅立つのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは怪獣墓場。三人の闇の化身が激しい戦いを繰り広げていた。一つは暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人、一つはアーマードダークネスを纏いカイザーダークネスと化したウルトラマンべリアル、一つはインフェルノ帝国皇帝サタナエルであった。

 

べリアル「ぐはあっ!!」

 

エンペラ「ぬあっ!!」

 

サタナエル「二人あわせてその程度の実力か。全宇宙の支配などとよく言えたものよ・・・」

 

サタナエルがその強大な力でエンペラ星人とべリアルを圧倒している。

 

べリアル「くそが!!なめんじゃねえぞ!!」

 

べリアルはその手からデスシウム光線を放つ。エンペラもレゾリューム光線をサタナエルに向けて発射した。しかし、

 

サタナエル「クックック・・・なんと微弱なことか・・・」

 

サタナエルは二人の光線を片手でかき消すと、その手に闇の力をため、二人に向けて放つ。

 

べリアル「ごはあっ・・・!」

 

エンペラ「馬鹿な・・・こやつは一体・・・!?」

 

まともにサタナエルの攻撃をくらったべリアルとエンペラは力尽きて、その場に倒れこんでしまった。そして、倒れた二人に静かに歩み寄った。

 

サタナエル「心配するな。余は貴様らを殺しに来たわけではない。むしろ仲間に引き入れに来たのだ」

 

その二人に向かって話しかけるサタナエル。

 

べリアル「仲間だぁ?」

 

サタナエル「我々の敵は共通であろう?つもりつもった恨み、はらしたくば力になろうと言っておるのだ」

 

べリアル「あぁ!?」

 

エンペラ「なんと・・・!」

 

べリアルは怒りの目をサタナエルに向けた。しかし・・・

 

エンペラ「・・・わかり申した。我らでよければ陛下のため力を尽くしましょうぞ」

 

べリアル「なっ・・・!!エンペラ、てめぇ正気かよ!?」

 

エンペラ「べリアルよ、にっくきウルトラマン共を滅ぼすまたとない機会。今我々が争っている場合ではないのだ」

 

べリアル「エンペラ・・・てめぇ・・・!!」

 

べリアルはエンペラに掴みかかり抗議していたが、

 

べリアル「ちっ・・・分かった。仲間にはなってやる。だが少しでも隙を見せてみろ・・・俺がお前倒してインフェルノ帝国乗っ取ってやるからな!」

 

サタナエル「ふははははは!かまわぬ!貴様のその反骨精神も見込んで仲間にしに来たのだ。では参ろうか・・・」

 

大ザンギャックをはじめとするスーパー戦隊の全ての敵、大ショッカーをはじめとする仮面ライダーの全ての敵、ドン・ホラーや魔王サイコ、ブラックビートやハカイダーをはじめとするメタルヒーローやその他のヒーローの敵、ブラックホールやドツクゾーンをはじめとするプリキュアの全ての敵、レックス・ルーサーやロキ、サノスをはじめとするアベンジャーズやジャスティスリーグの全ての敵、そしてべリアルとエンペラ星人がその傘下に入ったことで、全てのウルトラマンの敵もインフェルノ帝国の傘下となった。

 

ここに、コウキが全てのスーパーヒーローを集めるより早く、全ての悪の集結した最強の帝国が誕生したのであった。

 

 

 

 

 



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6話

フォン『あっおかえりみんな!』

 

艦に帰ってきたコウキ達。

 

なお「えっと・・・そちらがスパイダーマン・・・さん?」

 

ピーター「う、うん・・・どうかしたの?」

 

みゆき「なおちゃんは虫嫌いなんです」

 

ピーター「そうなんだ・・・」

 

やよい「大丈夫!カッコいいよ!!」

 

なお「分かった。分かったから・・・」

 

楽しく話しているメンバーがいる一方、こちらには重苦しい空気が流れていた。

 

コウキ「それにしてもインフェルノ帝国がまさかここまではやいなんて・・・」

 

晴人「俺達の旅の目的もわかってたみたいだし」

 

リュウジ「俺達の行動も恐らく手に取るように分かってたんじゃ・・・」

 

ヒロム「そんなにヤバいんですか!?」

 

撃「ああ。もしかしたら俺達の予想以上にヤバい事態である可能性も・・・」

 

しばらく沈黙が流れたが、その空気を破ったのはコウキだった。

 

コウキ「それでも、今俺達がやることは変わらない」

 

晴人「そーだな」

 

ヒロム「ああ」

 

撃「よし、そうとわかれば次の世界へと向けて・・・」

 

フォン『到着したよ!』

 

コウキ「お、着いたか」

 

ヒロム「次の世界は?」

 

やよい「あっ!ここは光の国でしょ!?」

 

一同「やっぱりはやっ!」

 

やよい「光の国はウルトラマン達の故郷でM78星雲の中にあって、それであそこに見えるプラズマスパーク・タワーの中にあるプラズマスパークがこの星のエネルギー源になってるんだよ!」

 

ピーター「へ、へえ・・・そうなんだ」

 

晴人「やっぱり詳しいね~やよいちゃん」

 

やよい「でもプラズマスパークの光は私達には強すぎるんだけど、どうやってそとに出るの?」

 

フォン『心配御無用!みんなこの光を浴びて!』

 

そういって、艦内を不思議な光で照らすフォン。

 

コウキ「フォン、何したんだ?」

 

フォン『某22世紀の猫がたロボットの秘密道具、テキ○ー灯に使われているのと同じ光をみんなに浴びせたから、もう光の国に出ても大丈夫!』

 

ピーター「それってドラえ・・・いや、止めとくか」

 

とりあえず、光を浴びてプラズマスパークも大丈夫になったので、一同は外に出ることにした。

 

コウキ「とりあえずウルトラ警備隊本部でも訪ねてみるか」

 

そういって、ウルトラ警備隊本部へと足をはこんだが、不思議な位に無人である。

 

コウキ「あれ?誰もいないのか・・・」

 

???「みんな出払ってるぜ?」

 

不意に後ろから声をかけられる。

 

コウキ「あなたは・・・!」

 

コウキが振り返ると、そこには人間サイズになった、ウルトラセブンの息子、ウルトラマンゼロが立っていた。

 

 

 

 

コウキ「あなたは・・・ウルトラマンゼロですよね?出払っているって言うことはまさか・・・」

 

ゼロ「なんだか怪獣墓場でものすごい戦いがあったらしくて、見に行ってみたら怪獣が一体も見当たらないらしいんだ。こんなこと初めてだから警備隊総出で調査に当たってるってことさ」

 

コウキ「成る程・・・心当たりがあります」

 

ゼロ「マジかよ!」

 

コウキ「・・・俺の話、聞いてくれますか?」

 

ゼロ「あ、ああ。いいぜ」

 

コウキはゼロに話し始めた。

 

コウキ「怪獣墓場から怪獣や宇宙人がいなくなったのは、間違いなくインフェルノ帝国のせいでしょう」

 

ゼロ「インフェルノ帝国・・・たしかキングやウルトラの父が少し口にしていたな」

 

コウキ「奴等はあらゆる世界のヒーローを倒し、全てを悪に染めようとしています」

 

ゼロ「なに!?」

 

コウキ「そしてあらゆる世界の悪を配下にしようともしています。怪獣墓場の怪獣や宇宙人も恐らくは・・・」

 

ゼロ「滅茶苦茶ヤバいじゃねーか!!」

 

コウキ「はい。だから俺達は奴等を食い止めるために様々な世界を旅して仲間を集めていたんです。ウルトラマンゼロ、あなたにも来てもらいたい」

 

ゼロ「・・・だが、俺は警備隊の一員だから勝手な行動は出来ねえ・・・」

 

???「その心配はいらんぞ?」

 

ゼロ「キング!!」

 

急に声をかけられたゼロが振り向くと、そこに立っていたのはウルトラマンキングだった。

 

キング「ウルトラの父には私から言っておこう。お前は彼と共に戦いなさい」

 

ゼロ「キング・・・」

 

???「心配すんなって!お前のいない分俺達が活躍しまくってやるからよ!」

 

???「ここは私達にお任せください」

 

ゼロ「グレンファイヤー、ミラーナイト!」

 

ミラー「これは避けられない戦いです。今行かなくてもいずれは戦いに巻き込まれるでしょう」

 

グレン「どーせ戦うんだったらやっぱり先手必勝だろ?」

 

ゼロ「お前ら・・・分かった。行ってくるぜ!」

 

ミラー「お気をつけて」

 

ゼロ「ああ」

 

コウキ「・・・それでは、ついてきてください。」

 

話がついたので、ゼロをJourneyへと案内する。

 

ゼロ「おっと、これに乗るならこっちの姿の方が良さそうだな」

 

そういってゼロは、以前体を借りたタイガ・ノゾムの姿になった。

 

タイガ「よし、行こうぜ!!」

 

こうして新たな仲間を加え、コウキ達は光の国を後にした。

 

 

 

 

 

 

???「全員、皇帝陛下に注目!」

 

広間に入ったサタナエルは、ゆっくり玉座に腰を下ろす。

 

サタナエル「・・・楽にせよ」

 

サタナエルにいわれ、その場にいた者達は少し姿勢を崩した。

 

サタナエル「ご苦労であった・・・天国宰相」

 

天国「はっ!」

 

天国宰相

インフェルノ帝国創始以来の忠臣で、実質帝国のNo.2である。

 

サタナエル「それでは、我が帝国の新体制を発表する。まず、スーパー戦隊側最高幹部はアクドス・ギル、黒十字王」

 

二人「ははっ!」

 

サタナエル「ライダー側最高幹部はゼロ大帝、シャドームーン」

 

二人「ははっ!」

 

ちなみに言うと、最高幹部のゼロ大帝は、大ショッカーを攻める際に登場した仮面ライダーディケイドの因縁の敵、鳴滝である。

 

サタナエル「ウルトラマン側最高幹部はエンペラ星人、ウルトラマンベリアル」

 

エンペラ「ははっ!」

 

べリアル「けっ!」

 

サタナエル「プリキュア側最高幹部はジャークキング、ブラックホール」

 

二人「ははっ!」

 

サタナエル「アメリカ側最高幹部はレックス・ルーサー、ロキ」

 

二人「ははっ!」

 

サタナエル「そしてメタルヒーロー及びその他側最高幹部はブラックビート、ハカイダーである」

 

二人「ははっ!」

 

最高幹部が出揃った。

 

天国宰相「これより我々はヒーロー狩りを開始する。我こそはと思うものは名乗りでよ!」

 

???「俺いきたいんすけどいいっすかねぇ~?」

 

まず、最初に名乗り出たのはゴーカイレッドの因縁の相手、バスコ・タ・ジョロキアであった。

 

バスコ「ヒーロー達の大いなる力、奪うこと出来ますし?いいでしょ?陛下」

 

???「まてまて、私を忘れてもらっては困る」

 

次に名乗り出たのはウルトラ兄弟達を幾度も苦しめたヒッポリト星人である。

 

ヒッポリト「私のやり方が素晴らしいことを証明したいのですが、いかがかな?」

 

???「俺も行こう。」

 

三人目は元バイオハンター、ライダーハンター、そしてさらにパワーアップした、ヒーローハンターシルバである。

 

シルバ「俺はヒーロー粒子を感知することが可能。きっと、お役にたてましょう」

 

名乗り出たのはこの三人であった。

 

サタナエル「よかろう。各々、手柄を競え」

 

二人「「ははっ!」」

 

バスコ「言われなくともってね!行くよサリー」

 

三人の狩人が、世界へと放たれた。

 



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7話

~天装戦隊ゴセイジャーの世界~

 

逃げ惑う人々の背後でヒッポリト星人が町を破壊していた。

 

ヒッポリト「ふふふ。人間サイズで町を破壊するのはなかなか新鮮でいいものだな」

 

アラタ「待て!!」

 

アグリ「なんだ・・・?こいつは」

 

モネ「ウォースターや幽魔獣ではなさそうだし・・・」

 

エリ「かといって、マトリンティスにも見えないよ?」

 

ヒッポリト「ウォースターに幽魔獣にマトリンティスか・・・みな我等が帝国の配下になったが?」

 

ゴセイナイト「なに!?どういう事だ!!」

 

ハイド「詳しく話してもらおうか・・・力ずくでもな!」

 

ヒッポリト「いいだろう。私に勝てたらな!」

 

アラタ「みんな、行くよ!」

 

ゴセイジャーに変身し、ヒッポリト星人に立ち向かう。しかし、

 

ゴセイイエロー「なにこれ!?」

 

ゴセイブラック「攻撃が当たらない!?」

 

攻撃は確かにヒッポリト星人に命中しているはずなのだが、当のヒッポリトには全くダメージを負った気配が感じられない。

 

ゴセイナイト「本体は別の所か?」

 

ヒッポリト「今さら気づいても遅いわ!それ!」

 

ゴセイピンク「なにこれ!?」

 

ゴセイイエロー「助けてお兄ちゃん!!」

 

ゴセイレッド「エリ、モネ!!」

 

二人はカプセルに閉じ込められてしまう。

 

ゴセイブラック「モネ!!クソおおおおおおおおお!!!!」

 

必死にカプセルを壊そうとするが、傷一つつかない。

 

ゴセイピンク「キャアアアアア!!」

 

ゴセイイエロー「いやあああああ!!」

 

二人はガスに包まれ、ブロンズ像にされてしまった。

 

ゴセイブラック「・・・このヤロおおおおおおおお!!!!!!」

 

ゴセイブラックが怒り狂ってヒッポリト星人を攻撃するが、

 

ヒッポリト「ふんっ」

 

ゴセイブラック「ぐはっ!」

 

逆に頭部からのビームをくらってしまう。

 

ゴセイナイト「貴様の攻撃は当たるのか?」

 

ヒッポリト「冷静に分析している場合ではないと思うが?」

 

ゴセイナイト「なに?」

 

すると、ゴセイナイト、ゴセイブラック、ゴセイブルーがカプセルに閉じ込められてしまう。

 

ゴセイナイト「しまっ!?」

 

ヒッポリト「もう遅いわ!」

 

三人もブロンズ像にされてしまった。

 

ヒッポリト「さて・・・残ったのは貴様だけだな」

 

ゴセイレッド「お前の目的はなんだ!」

 

ヒッポリト「私に勝てたらと言ったはずだがまあいい。『ヒーロー狩り』とだけ言っておこう」

 

ゴセイレッド「ヒーロー・・・狩り!?」

 

ヒッポリト「私が話すのはここまでだ。もっと聞きたいのなら勝つしかないぞ?」

 

ゴセイレッド「はああっ!スカイックソード!天装!」

 

スカイックソードを天装し、ヒッポリトに立ち向かうがやはりダメージを与える事ができない。

 

ヒッポリト「ここらが貴様らの限界だな。ふんっ」

 

ゴセイレッド「しまった!うわあああああ!!!!」

 

ゴセイレッドもブロンズ像にされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スイートプリキュアの世界~

 

数多の戦闘員を引き連れ、加音町を侵攻するバスコ。

 

バスコ「きれいな音楽の流れている美しい町だね~。まっ、どうでもいいけど♪」

 

町を壊してまわる戦闘員達。

 

響「待ちなさい!」

 

奏「なに・・・?あいつら」

 

エレン「マイナーランドじゃないみたいだけど」

 

バスコ「ど~も~スイートプリキュアの皆さん♪」

 

アコ「あんた・・・よくもこの町を!!」

 

アコの言葉にバスコは肩をすくめる。

 

バスコ「あーいやいや、別にこの町なんかどーでもいいんだよね」

 

アコ「はあ?」

 

バスコ「俺の狙いは君たちなんだよね~」

 

奏「どういう事なの?」

 

響「よくわからないけどこの町をこんなにして・・・絶対に許さない!」

 

4人「 レッツプレイ! プリキュア・モジュレーション! 」

 

四人はプリキュアに変身する。

 

メロディ「 爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ! 」

 

リズム「 爪弾くはたおやかな調べ! キュアリズム! 」

 

ビート「 爪弾くは魂の調べ! キュアビート! 」

 

ミューズ「 爪弾くは女神の調べ! キュアミューズ! 」

 

4人「 届け、4人の組曲! スイートプリキュア! 」

 

バスコ「よっ待ってました!んじゃ戦闘員達よろしく~♪」

 

バスコは戦闘員を向かわせる。

 

ミューズ「あいつ、自分は戦わないつもり!?」

 

バスコ「ん~その気になったら?」

 

メロディ「みんな、行くよ!」

 

そういって駆け出し、戦闘員達に肉薄する。

 

ビート「私に任せて! プリキュア・ハートフルビートロック! 」

 

キュアビートが一気に必殺技を発動し、戦闘員達を浄化した。

 

バスコ「あ~らら。戦闘員だけじゃやっぱり時間稼ぎにもならないか~」

 

ビート「今度はあんたの番よ!」

 

メロディ「覚悟しなさい!」

 

バスコ「そんじゃ、こいつを試してみますか!」

 

バスコはそういってレンジャーキーを取りだしラッパラッターに差し込む。

 

ミューズ「どうするつもり?」

 

バスコ「こうするのさ♪」

 

そういってラッパラッターを吹きならすとそこに、狼鬼、エスケイプ・エボルブ、幻獣キメラ拳のスウグが現れた。これはインフェルノ帝国で造られた特別なレンジャーキーである。

 

バスコ「じゃあ、やっちゃって♪」

 

バスコがそう言うと、一斉にプリキュア達に襲いかかる。

 

エスケイプ「いくわよ・・・ゴク、マゴク」

 

そういって2丁拳銃を乱射するエスケイプ。

 

ビート「くっ、ここは私が!」

 

キュアビートはラブギターロッドを弾いて、ビートバリアでエスケイプの銃乱射を防ぐ。

 

エスケイプ「へえ、あなた、なかなかいいモノじゃない」

 

ビート「・・・どういたしまして!!」

 

そして一気に距離を積め、エスケイプ・エボルブとの戦闘に入った。

 

一方、メロディ達はスウグと狼鬼に苦戦していた。

 

狼鬼「どうした・・・その程度か?」

 

ミューズ「バカにしないで! シの音符のシャイニングメロディ! 」

 

ミューズはシリーをモジューレに設置した。

 

ミューズ「 プリキュア・シャイニングサークル !」

 

狼鬼の動きを止めようとした。しかし、

 

狼鬼「甘い!」

 

狼鬼は武器の三日月剣でミューズの技を破った。

 

ミューズ「そんな!?」

 

狼鬼「食らえ。ムーンライトソニック!」

 

ミューズ「キャアアッ!!」

 

狼鬼の技をまともに受けてしまい、ミューズは吹き飛ばされた。

 

メロディ「はあッ!」

 

リズム「てえいっ!」

 

スウグ「・・・」

 

こちらでは、スウグがメロディとリズムの攻撃を無言で捌き、確実に二人にダメージを与えていく。

 

リズム「つ・・・つよい!」

 

メロディ「けどここで決めなきゃ女がすたる!!行くよ!」

 

そういって再び立ち上がったが、スウグの放った衝撃波に吹き飛ばされてしまう。

 

二人「キャアアアアアッ!!」

 

そこに、ビートとミューズも飛ばされてきた。

 

メロディ「みんな!大丈夫!?」

 

ビート「ええ・・・なんとか」

 

バスコ「そんじゃそろそろ頂きますか!」

 

バスコはラッパラッターをメロディ達に向ける。

 

リズム「な・・・なんのつもり?」

 

バスコ「こうするつもり♪」

 

そういってバスコはラッパラッターを吹き鳴らした。

 

メロディ「!?なに・・・これ」

 

リズム「力が・・・奪われていく・・・!」

 

ミューズ「まずい・・・!このままじゃ」

 

ラッパラッターから流れる奇妙な音を聴き、四人は変身が解けてしまった。

 

エレン「変身が解けた・・・!?」

 

響「あんた、何したの!?」

 

すると、バスコはニヤニヤ笑いながら4つの光の玉を見せびらかしながらこう言った。

 

バスコ「スイートプリキュアの大いなる力、頂きましたぁ!毎度あり~♪」

 

奏「どうゆうことよ!」

 

バスコ「早い話が君達はもうプリキュアになれないよってコト。そんじゃあね~♪」

 

アコ「待ちなさい!クッ・・・!!」

 

さってゆくバスコを追いかけようとするが、戦闘のダメージのせいでうまく体が動かない。

 

バスコは灰色のオーロラをくぐり抜ける。スイートプリキュアの四人は大いなる力を奪われてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アイアンマンの世界~

 

ここはスターク・インダストリーズ本社。寝室で社長のトニー・スタークが眠りについていた所に秘書のペッパー・ポッツが血相を変えて飛び込んできた。

 

ペッパー「トニー!起きて」

 

トニー「ンン・・・なんだい。僕は疲れてるんだ。少し位寝かせてくれてもいいんじゃないか?」

 

ペッパー「そんな呑気なこといってる場合じゃないの!」

 

トニー「わかったわかった・・・あと一時間程寝たらそっちにいくから・・・」

 

ペッパー「襲撃されてるのよ私達!!」

 

トニー「・・・軍でも呼んでくれ・・・」

 

ペッパー「そんなレベルじゃないの!!今ナタリーとローディが戦ってるけどこのままじゃもたない!」

 

トニー「・・・何だって?」

 

 

 

その頃、会社の外では

ナターシャ・ロマノフ

ブラック・ウィドウと、

 

ジェームズ・ローズ

ウォーマシン

 

この二人が大量の戦闘員達と戦っていたが、あまりの数の多さに苦戦を強いられていた。

 

ウォーマシン「クソッ!何なんだこいつら!?好き勝手暴れやがって!」

 

そう言いながら、武器のガトリングでゴーミンとショッカー戦闘員達を倒してゆく。

 

ウィドウ「こういった奴等は指揮しているやつさえ倒せばなんとかなるものよ!」

 

ウォーマシン「だったら俺が敵の指揮官を倒してやる!」

 

そういって空から敵の指揮官を探そうとした。しかしその瞬間

 

シルバ「ヒーロー粒子反応2つ確認。破壊!破壊!破壊!」

 

ウォーマシン「があっ!!?」

 

ウィドウ「キャアッ!!?」

 

シルバのバイバスターの射撃を二人とも食らってしまう。

 

ウィドウ「クッ・・・あんたが指揮官?」

 

シルバ「そうだ・・・俺はヒーローハンターシルバ。ヒーロー狩りにおいて、全てのヒーローを破壊する!」

 

ウォーマシン「そうかい、だったら返り討ちにしてやる!」

 

そういって肩からミサイルを発射したが、シルバの正確な射撃で全て打ち落とされてしまう。

 

ウォーマシン「うおおおおおおおおお!!!!!!」

 

ウィドウ「はあああああああああ!!!!!!!」

 

シルバ「・・・破壊!」

 

銃声が響き渡った。

 

 

 

 

 

トニー「襲撃だって?冗談じゃない!」

 

ペッパー「トニー!急いで!」

 

トニー「わかってる!」

 

トニーはマークⅥを装着して、外に向かった。しかし、

 

ペッパー「誰もいない・・・?」

 

アイアンマン「遅かったか!?」

 

ペッパー「・・・!!トニー!あそこに!」

 

アイアンマン「ローディ!ナターシャ!」

 

ぼろぼろになったブラック・ウィドウとウォーマシンが倒れていた。

 

ペッパー「大丈夫。息はあるみたいだけど・・・」

 

アイアンマン「何てことだ・・・!」

 

その時、トニーの携帯電話が鳴った。

 

トニー「チッ、こんなときに・・・もしもし?」

 

???『トニー、無事のようだな』

 

トニー「ニック!?」

 

電話の主はニック・フューリー。

かつてアベンジャーズの結成を呼び掛け、世界を救った S.H.I.E.L.D.のエージェントである。

 

トニー「なにか知っているのか?」

 

ニック『ああ。その事について大事な話がある』

 

トニー「何が起こっているんだ教えてくれ!」

 

ニック『・・・これだけは言える。アベンジャーズだけでは対応不可能な状態だ』

 

トニー「何・・・!?」

 

ニック『現にアベンジャーズのメンバーも何人かはすでに・・・まあ詳しくは直接会ってはなそう。S.H.I.E.L.D.本部で待っている・・・』

 

電話が切れた。

 

ペッパー「何だったの?」

 

トニー「・・・ペッパー、君を再び社長に任命する」

 

ペッパー「・・・はあ?何をいってるの?」

 

トニー「僕はしばらく戻れないかも知れないから、その間会社を頼むよ」

 

ペッパー「わかったわ・・・気をつけて」

 

トニー「ああ」

 

トニーはS.H.I.E.L.D.本部へ向かった。

 



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8話

コウキ「ついたか・・・」

 

ヒーロー狩りが始まった頃、コウキ達は次の世界にたどり着いていた。

 

フォン『どうやらここは仮面ライダーフォーゼの世界みたいだね!』

 

ヒロム「フォーゼ・・・弦太郎か・・・」

 

ピーター「知り合いかい?」

 

ヒロム「ああ。少しな」

 

やよい「もしかしてそれってスーパーヒーロー大戦の時ですか!?」

 

ヒロム「ああ、そうだけど・・・やっぱりお前、めちゃくちゃくわしいな」

 

やよい「はい♪見に行きましたから♪あのときはかなりやばかったですよね!まさか仮面ライダーとスーパー戦隊が潰しあうなんて・・・」

 

あかね「ウチも弟と見てきたけど多分今の状況の方がヤバイで・・・」

 

コウキ「とりあえず降りよう」

 

一同は降りて、天ノ川学園を訪ねた。

 

コウキ「誰か知り合いいますか?」

 

ヒロム「ああ、仮面ライダー部のメンバーとは面識が・・・」

 

ヨーコ「あ!あれってたしかそ

うじゃない?おーーーーーい!」

 

呼び掛けられたのは仮面ライダー部の頭脳であり、初期メンバーの一人の歌星賢吾だった。

 

賢吾「何なんだ大声で・・・ってゴーバスターズ?」

 

ヒロム「よう」

 

???「なになに?どうしたの?」

 

そこに顔を出したのは城島ユウキ。初期メンバーの一人で仮面ライダー部現部長である。

 

ヒロム「フォーゼとメテオに用があってきたんだ。二人は?」

 

賢吾「如月と朔田か・・・」

 

何故か苦い顔をする賢吾。

 

リュウジ「・・・何かあったのか?」

 

ユウキ「弦ちゃんと流星くん今入院中なんだ・・・」

 

一同「入院!?」

 

賢吾「ああ。なんなら何があったか直接聞くといい」

 

かくして二人の病室にいくことになった。

 

病室には弦太郎と、その横で付きっきりの撫子、そして隣のベッドの流星と、撫子と同じく付きっきりの友子がいた。

 

ヒロム「弦太郎!」

 

弦太郎「おお!ヒロムじゃねーか!久しぶりだな!」

 

ヒロム「いったい何があったんだ?」

 

弦太郎「ちょっと・・・な」

 

ヒロム「教えてくれないか?」

 

弦太郎「・・・この前一緒に戦った時、大ザンギャックにシルバってやついただろ?あいつにやられたんだよ」

 

ヒロム「シルバ・・・たしかライダーハンターとか言ってた・・・」

 

弦太郎「ああ。今はヒーローハンターシルバだ!とか言ってたけどな」

 

ヒロム「何でまた急に?」

 

弦太郎「さあな。けどたしか、ヒーロー狩りがなんとかっていってたぜ?」

 

一同「ヒーロー狩り!?」

 

弦太郎「ああ。あいつめちゃくちゃ強くなってたぜ」

 

ヒロム「大丈夫なのか?」

 

弦太郎「なあに!こんな怪我大したこと・・・イデデデデ!!!!」

撫子「ちょっ、弦太郎!!」

 

ヒロム「無理するな弦太郎」

 

無理矢理体を動かそうとする弦太郎を撫子とヒロムがなだめた。

 

賢吾「・・・ご覧の通りなんだ。君達の目的が何だったかは大体の見当がついている。悪いが力になれそうにない」

 

コウキ「そうですか・・・」

 

激「コウキ、ここは次の世界に・・・」

 

コウキ「・・・はい」

 

弦太郎「すまねえ。けど回復したらすぐに行くからな!」

 

ヨーコ「お大事にね・・・」

 

コウキ達はフォーゼの世界を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウキ「まさかここまで早いなんて・・・」

 

晴人「ああ」

 

艦内は重苦しい空気だ。

 

ヨーコ「気落ちしてたって意味ないよ。あたし達に出来ることからやっていこうよ!」

 

みゆき「そうだよ!まだ大丈夫な人達だっていっぱいいるよ!」

 

コウキ「・・・ああ!そうだな!」

 

フォン『次の世界に着いたよ!ここはハートキャッチプリキュアの世界みたい!』

 

コウキ「よし、降りよう!」

 

暗い気持ちを振り払いコウキ達は降りた。

 

晴人「さて、ヒーロー狩りにあう前に見つけますか!」

 

れいか「ええ・・・!?」

 

みゆき「れいかちゃんどうしたの・・・!?」

 

なお「あ・・・あれ」

 

コウキ「なんてことだ・・・!」

 

れいかが見つけたのは、ブロンズ像へと姿を変えられた四人のプリキュア達の姿だった。

 

みゆき「つぼみちゃん!!えりかちゃん!!」

 

あかね「いつき!!ゆりさん!!」

 

れいか「そんな・・・」

 

リュウジ「諦めちゃダメだ!インフェルノ帝国と戦ったら彼女達を元に戻す方法もきっとわかるよ!」

 

晴人「コウキ・・・先を急ごっか」

 

コウキ「・・・わかりました」

 

コウキ達は再び、急ぎ次の世界へ飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

必死に残っているヒーローを探すコウキ達。しかし、その行動は全てサタナエルにお見通しだった。

 

サタナエル「クックック・・・現状も分からぬまませいぜい走り回るがよい・・・!」

 

そこに現れた天国宰相。

 

天国「陛下・・・私めに出撃の許可を頂けませんでしょうか?」

 

サタナエル「ほう、何のために?」

 

天国「ザ・フューチャーとその仲間達に一度我々の力を見せつけておこうかと・・・」

 

サタナエル「ふむ・・・よかろう。許す。奴等にインフェルノ帝国の恐ろしさをとくと見せつけてくるがよい!」

 

天国「ありがとうございます。それでは私はこれで・・・」

 

そうして天国宰相は皇帝の部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みゆき「つぼみちゃん達が・・・」

 

タイガ「これ・・・本格的にヤバイんじゃねえか?」

 

コウキ「まだ希望が消えたわけじゃない!フォン、次の世界は?」

 

フォン『ええっと、ウルトラマンダイナの世界だよ!』

 

タイガ「ダイナの世界か・・・無事でいてくれよ!」

 

コウキ「みんな、降りよう!」

 

一同は下に降りて、ウルトラマンダイナの変身者のアスカ・シンを探すことにした。

 

コウキ「・・・・・・あの人か!」

 

あかね「見つかったんですか?」

 

コウキ「ああ!」

 

タイガ「俺が行ってくるぜ!おーーーーーい!」

 

アスカ「・・・タイガじゃないか!」

 

タイガ「無事でよかったぜ!俺達に力を貸してくれ!」

 

アスカ「俺も力になりたいんだけどなあ・・・」

 

タイガ「なんかあったのか?」

 

アスカ「俺、もうダイナになれないんだよな・・・」

 

タイガ「どうゆうことだよ!」

 

アスカ「お猿引き連れた変な野郎に奪われちまったよ・・・ウルトラマンダイナの大いなる力」

 

やよい「お猿・・・大いなる力を奪う・・・まさか!?」

 

なお「やよい?何か心当たりがあるの?」

 

やよい「うん・・・多分そいつはバスコ・タ・ジョロキア。スーパー戦隊の大いなる力を奪う奴なんだけど・・・」

 

ヒロム「俺もあったことがある。まさかスーパー戦隊以外の大いなる力を奪うなんてな・・・」

 

アスカ「悪い・・・力にはなれそうにないよ」

 

ピーター「コウキ・・・きりかえよう」

 

コウキ「・・・はい。次の世界こそ・・・」

 

「そうはさせんぞ?」

 

一同「!?」

 

コウキ達が振り返ると、大きな階段に天国宰相が立っていた。

 

コウキ「誰だ!!」

 

天国「ヒーロー諸君には初めましてになるな。私は天国宰相。インフェルノ帝国No.2と言ったら分かりやすいか?」

 

みゆき「インフェルノ帝国・・・」

 

れいか「No.2!?」

 

激「そのNo.2が何のようだ!」

 

天国「一度君達に我々の力を見せつけておこうかと思ってな」

 

不敵に笑う天国宰相。

 

ヒロム「あまり俺達を甘く見るなよ?」

 

晴人「No.2がわざわざここまできたんだ。ここで倒す!」

 

天国「フフン・・・それはどうかな?・・・出でよ!!悪の大幹部共よ!!」

 

天国宰相が叫ぶと灰色のオーロラが現れる。そこから現れたのは、あらゆる世界の悪の精鋭達であった。

 

 



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9話

ウルトラマンダイナの世界で天国宰相と出くわしたコウキ達。

 

コウキ「なにっ!!」

 

タイガ「あいつはたしか!!」

 

やよい「あれも・・・これも・・・ヤバイやつらばっかり!!」

 

オーロラから現れたのはシャドウムーン、ゼロ大帝、アクドス・ギル、黒十字王、エンペラ星人、ウルトラマンべリアル、ハカイダー、ブラックビート、ジャアクキング人間体、ブラックホール人間体、ロキ、レックス・ルーサーだった。

 

ヨーコ「なに・・・こいつら・・・」

 

なお「ヤバい・・・ヤバいよ・・・!」

 

ピーター「なんてやつらだ!!」

 

天国「ゆくぞ」

 

雄叫びをあげながら襲い来る大幹部達。

 

コウキ「クッ、みんな、来るぞ!!」

 

コウキ達が変身しようとした時、

 

???「待てっ!!」

 

???「とうっ!!」

 

突如現れる影。

 

???「仮面ライダー1号!!」

 

???「仮面ライダー2号!!」

 

???「アカレンジャー!!」

 

???「アオレンジャー!!」

 

???「キレンジャー!!」

 

???「ミドレンジャー!!」

 

???「モモレンジャー!!」

 

五人「五人そろって、ゴレンジャー!!」

 

???「シュワッ!!」

 

???「宇宙刑事!ギャバン!」

 

???「光の使者、キュアブラック!」

 

???「光の使者、キュアホワイト!」

 

二人「「ふたりはプリキュア!」」

 

ホワイト「闇の力の僕達よ!」 

 

ブラック「とっととお家に帰りなさい!」

 

???「お前達がインフェルノ帝国だな!」

 

???「こいつらか・・・ニックの言っていたのは」

 

???「さて、ナターシャとローディをやったやつはこの中にいるか?」

 

コウキ「あなた達は・・・!」

 

そこに現れたのは、仮面ライダー1号、2号。秘密戦隊ゴレンジャー。初代ウルトラマン。初代宇宙刑事ギャバン。キュアブラック、キュアホワイト。キャプテンアメリカ、ソー、アイアンマン。

ちなみにアイアンマンはニック・フューリーからの電話のあと、ニックの元で生き残っていたキャプテンアメリカとソーと合流し、この場に現れたのである。

そしてさらに、

 

???「やっと現れたね・・・」

 

???「覚悟しろ!インフェルノ帝国!」

 

月光仮面とスーパーマン。

 

英雄伝説の創始者達が駆けつけた。

 

コウキ「どうしてここが分かったんですか?」

 

1号「詳しい説明は後だ。それより君達は一旦自分の世界へ戻れ!」

 

コウキ「自分の世界へ?・・・何かあったんですか?」

 

アカレンジャー「・・・君の仲間がインフェルノ帝国に捕まった。」

 

コウキ「タカヤ達が!?」

 

ソー「ああ。一刻も早く彼らを助けないと!」

 

コウキ「そんな・・・」

 

ブラック「みんな、ここは私達に任せて!」

 

月光仮面「旅のことなら心配はいらない。すでに仮面ライダーディケイド、海賊戦隊ゴーカイジャー、ウルトラマンメビウス、キュアエコーがあらゆる世界へと動き出している。ここは私達がおさえておくから君達は仲間を助けなさい」

 

スーパーマン「さあ、早く行くんだ!」

 

コウキ「・・・すみません。お願いします!」

 

コウキ達はJourneyに乗り込み、コウキの世界へと向かった。

 

天国「伝説の創始者達が相手か・・・面白い!」

 

スーパーマン「行くぞ!!」

 

戦いの火蓋が切って落とされた。



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