私と彼と召喚獣 (黒奏)
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プロローグ ~後悔の追憶~

???side  

  

「アキ!、なんでAクラスの女子と話してるのかしら?」

 

「我々FFF団、異端者吉井に裁きの鉄槌を!!!」

 

「「「裁きの鉄槌を!!!」」」

「なんで、僕がこんな目に合わないといけないのさ!」

 

 

…その日も、私たちFクラスはいつものように他の女子とお話していた明久君をお仕置きしていました…

 

「はははww、いいざまだな明久www」

 

「雄二!、きさま…ゴフッ!」

 

「総員、吉井を取り押さえろ!!!」

 

「「「裏切り者には死を!!!」」」

 

「明久君、ちょっとお仕置きしないといけませんね…」

 

明久君は、それをいつも通り受けていて、終わっても…

 

「まぁ、僕が悪いんだからね…」

 

と、笑顔でいました。…だからでしょうか…、彼はもう心はボロボロだったことに気がついたのはすでに手遅れでした…

 

  

 

 

          私と彼と召喚獣   プロローグ   ~後悔の追憶~ 

 

 

 

「坂本君、美波ちゃん。おはようございます…あれ?、明久君はまだですか?」

 

「よう、姫路。明久はどうせまだ遅刻だろうよ」

 

「はろはろ~、瑞希。そうよ、目覚まし時計が止まったとかなんじゃない?」

 

次の日、私達はいつもの通りの学校生活を過ごすのだろうと思っていました。

坂本君や美波ちゃん、土屋君や木下君らFクラスのみんなと、私の思い人の明久君と…しかし…

 

「きさまら、HLを始めるぞ…」

 

「げ…鉄人」

 

担任の西村先生が教室に入ってきましたけど…いつもと様子が違いました。

何か…悲痛な表情を浮かべていました。

 

「なんだよ鉄人?、なんでそんな表情浮かべてるだ?」

 

「もしかして、今ここにいない吉井に何かあったのか?」

 

「だったとしても、どうせいつも通り馬鹿な行動をしたんだろw」

 

「「「ちがいねぇwww」」」

 

「…よく聞け、貴様ら…吉井が死んだ」

 

「「「…え?」」」

 

そのときの私は、どのような表情をしていたでしょう…

 

「…自殺だそうだ…遺書も見つかった」

 

「…うそよね…アキが…」

 

「鉄人!、冗談にしては悪すぎるぞ!!!」

 

「…俺がそんな嘘を言うわけがないだろう!!!!」

 

「そんな…明久君…」

 

それから、明久君の葬式の日が告げられ、今日の授業は免除されて私達は帰宅することになりました…

 

 

 

「明久君…どうして…」

 

帰り道、美波ちゃんに一緒に帰ろうといわれましたけど、断り私は一人で帰路についてました。

 

「なんで…なんで自殺してしまったんですか!?!」

 

…いえ、私はもう気がついていたんです。私達のせいで、彼の精神は壊れており、それが原因であるということを…

 

「あれ?…メールがきてる…!、明久君から!」

 

日付を見ると、今日の3時に送られていました。

 

『題名なし

  

姫路さん、僕は君のことが好きでした。

さようなら            』

 

「…うぅ…ごめんなさい…ごめんなさい明久君…!」

 

私は認めました…私達が彼を自殺に追い込んでしまったと…そしてその場に座り込んでしまいました。

…自分が今どこにいるのか忘れて…

 

「…え?」

 

 キキィーーーーー!ドゴッ!

 

…私は突っ込んでくる車に反応することができませんでした。

 

「「「きゃああああ!!!」」」

 

「おい、君大丈夫か!?。はやく、119番を!!!」

 

…これは、神様が私にくれた罰だったかもしれません。

でも、私はもしこれが神様のせいだったとしても、恨むことはしないでしょう。

……当然です。私のせいで明久君を死なせてしまったのですから…私が死ぬのは当然なのかもしれません…。

…でも、もし神様がいるのだったら…

 

「(もう一度、明久君に会って謝りたい…神様…お願いします…)」

 

…そうして、私は死にました…後悔をその身に宿しながら…

 

???→姫路 瑞希side END

 

 

 

NO side

 

こうして、ある一人の少女の人生は終わりを迎えた。

しかし、まだ終わりではない。

これは、ある一人の少女とあるバカな少年が送る、一つの物語。

…さぁ、やり直そう…神は君の願いを聞き入れてくれるのだから…

 

 

NO side END

 




はじめまして。筆者の黒奏と申します。
久しぶりにバカテス読んでこの小説を書こうと思いました。
投稿スピードはバラバラになると思いますが、どうぞお付き合いお願いします。
また、この作品が処女作なので、文脈がおかしいところや誤字脱字があるかもしれませんが、よろしくお願いします。


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第1話  ~贖罪の再会~

姫路 瑞希side

 

 

「…試……席………無得…………かね?」

 

「ちょ、……と先……!」

 

…あれ?この声は…

 

「具………悪……退席………酷……ですか!!」

 

私が…私達のせいで死んでしまった…

 

「だま……、お前も………無得……に……ぞ!」

 

「かま……せ…!!」

 

そして、私が恋して…もう一度会いたいと願った…

 

「姫……ん、…路さ…!」

 

吉井…明久君の声…!

 

「大丈夫かい!?、姫路さん…!」

 

…私の意識は、そこで落ちてしまいました。

 

 

姫路 瑞希side END

 

 

 

     私と彼と召喚獣   第1話  ~贖罪の再会~

 

 

 

 

吉井 バカ久side 

 

ちょっとまって、僕の名前の一部が違う!!!

バカ久って誰だよ!?

 

『ついうっかりしてたわ。HAHAHA』

 

筆者…しっかりしてくれよ…

 

 

吉井 バカ久→明久side

 

…あれ?、僕は何をしてたんだろう…

 

「はぁ…はぁ…」

 

って、そんな場合じゃなかった!

 

「しっかりして姫路さん!、すぐに保健室につれていくから!」

 

…にしてもあの教師むかつく!

卒業式の帰り道、バットを持って襲撃してやる!!(できるわけないw(筆者))

 

「…ぁ…明……、ご……なさ……い…」

 

「え?、姫路さん、何か言った?」

 

ちなみに、今僕は姫路さんをおぶってるから、小声の姫路さんの声を聞こえるんだ。

……え?、背中に良い感触があるだろうって?……はい、あります(歓喜)

だって、姫路さん胸が大きいからとってもやわらかいものがasdfghhjj

 

「…さい。明久君、ごめんなさい…」

 

「…姫路さん…なんで僕に謝ってるんだろう?」

 

え?、ほんとになんでだろう?…僕と姫路さんは初対面だし…だよね(汗)?

もしかして昔何かあったのかな…記憶にはないけど…

 

「ごめんなさい……すぅ…すぅ…」

 

「あ…寝ちゃったか…。おやすみ、姫路さん」

 

なんだったんだろうか……まぁ、いいや。僕の記憶にないってことは大したことはないんだろうし

 

「…いいよ、姫路さん。僕は君のことを許すよ…て、寝ているときに言ってもだめじゃん…」

 

僕はそのとき気がつかなかったんだ…彼女の表情が、心なしか柔らかくなっていたことを…

 

 

吉井 明久side END

 

 

 

姫路 瑞希side

 

「…ふぁ~…、え?、ここどこですか?」

 

目が覚めたら、知らないところに…って、ここは…

 

「保健室…ですね……」

 

確か私、車でひかれたあとに……あれ?

 

「え?、なんで私生きてるんですか!?!」

 

車でひかれても私死ななかったんですか!?

私の身体そんなに丈夫でしたっけ?

 

「あら?、目が覚めたの姫路さん。体調はどう?」

 

「あ、長瀬先生…はい、今は落ち着いてます」

 

この人は長瀬 博美先生。保険室の先生です。確か、はじめてあったのは私が振り分け試験で倒れた時…

 

「にしても驚いたわよ。振り分け試験なのに吉井君があなたをつれてきたのは。」

 

「そうですか…え?、振り分け試験…?」

 

…え?、どういうことなの!?

……もしかして…本当に神様が願いをかなえてくれた…?

 

「ほんとうに、今日が振り分け試験なんですね?」

 

「そうよ。…にしても、姫路さんと吉井君は残念だったわね。

 途中退席してしまったから、無得点になってしまうわ」

 

「そうですか…!、あの、明久君は!?」

 

「もう帰ってしまったわよ」

 

「そうですか…」

 

残念です…

 

「とりあえず、体調はもう大丈夫みたいね…。家に帰って、安静にしておきなさいね」

 

「はい、どうもお世話になりました。失礼します」

 

そう言って、私は荷物を持って保険室の外に出ました。

…これは、私の望み通りに神様が願いを叶えてくれたのでしょうか?

私は、もう一度明久君に出会えた…もう二度、彼を失いたくない…

 

「そうです。これは…神様がくれた贖罪のための時間…彼を救うためにくれた時間です」

 

私は決めました…。彼を必ず、救ってみせると…

 

「…そのためには、FFF団に坂本君、そして…」

 

美波ちゃん…、彼女も明久君に思いを寄せています…けど、それ以上に彼女も私と同じように彼にお仕置きしていました…もしまた前の時間と同じように彼に危害を加えるようなら…

 

「…私は容赦しません…美波ちゃん…いえ、島田さん…!」

 

 

 

姫路 瑞希side END

 

 

 

NO side

 

新たに始まった彼女の物語。

彼女は何を思い、何を感じ、どのようにこの新たな物語を紡ぐのだろうか…。

とりあえず、これだけは言えるだろう…すべては愛してる彼のためだということを…

 

 

NO side END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さっそく感想やお気に入りをもらえて感動してる黒奏です。
みなさん、ありがとうございます。
姫路さんの心情などがなかなか書くのが難しいです(汗)
明久はすらすら書けるんですけどねw



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第2話  ~希望の一時~

姫路 瑞希side

 

私が振り分け試験の日に戻って、2日が経ちました。

文月学園の始業式まで、まだ2週間程度ありますが、そんななか私は…

 

「今日はじゃがいもが安いんですね…よし、今晩はカレーです♪」

 

夕食の材料を買うために、近所のスーパーに出かけています。

…なんですか?、…もう料理に化学薬品なんていれませんよ!

……でも、それでも私料理下手なんですよね(泣)

昨日なんか、レシピ通りにオムライス作ってみたんですけど、なぜか卵の部分は茶色に…チキンライスは白色になったんです…レシピ通りなんですよ!!

 

「今日も失敗しちゃうのかなぁ…でも、前よりは良くなってますよね」

 

目標は、他の人にも食べられる腕前になることなんです…がんばりますよ♪

そして、明久君に…

 

「あれ?、姫路さん。もう大丈夫なの?」

 

「はい、大丈夫です…って明…吉井君!?」

 

 

   私と彼と召喚獣  第2話  ~希望の一時~

 

 

 

危ないです…さすがにいきなり明久君はだめですよね…あ、そうです、明久君には振り分け試験の時に助けてもらいましたね…

 

「吉井君、振り分け試験のときはありがとうございました」

 

「え!?。いやいや、あれは人として当然のことだよ。それに…僕もあの先生にはムカつ いてたしね。でも姫路さん、振り分け試験無得点になっちゃったね…」

 

 

「私はいいんです。それよりも吉井君も無得点に…」

 

「いいんだよ僕は。どうせ良い点はとれないのはわかってたし」

 

やっぱり、明久君は優しいですね…でも、このまま点数が低いままだと…。

あ、良いこと考えました!

 

「吉井君、もしよければ助けてくれたお礼に私が勉強教えてあげましょうか?」

 

「……え?。…いやいやいやいや、それは流石に悪いよ」

 

そうです、私が明久君に勉強教えてあげれば、点数上がって…私も一緒にいられて良いこと尽くめです♪

 

「そういわずに、お礼ですから」

 

「それでも、ほんとに悪いよ」

 

むぅ…明久君強情ですね…。それならば

 

「それなら、勉強教える代わりに私に料理を教えてくれませんか?」

 

吉井君は、確か料理上手だったはずです。交換条件を出せば、おそらく納得してくれるはずです。

 

「う~ん、それならいいけど…姫路さん、よく僕が料理が得意なんて知っていたね」

 

…そうでした(汗)、えっとなんて理由を言ったら…

 

「…クラスメイトが、吉井君は料理は得意って言ってたんです(汗)」

 

「それなら納得だね。じゃ、いつしようか?」

 

「えっと、今晩からどうですか?」

 

「…What?」

 

「今晩、両親がいないので、吉井君に勉強教えるついでに夕食を作るのを手伝ってくれ ませんか?

 もちろん、夕食も一緒に」

 

「qbxvqolwbbdq(どちらの家でするの?)」

 

明久君が異世界の言語を話してます!?!

 

「お、落ち着いてください、吉井君!」

 

「…は!、ごめん姫路さん。…で、どこでするの?」

 

私の家…お部屋片付けてないです…ですので

 

「吉井君の家ではだめですか?」

 

「……いいよ。じゃ、一時間後にこのスーパーの前に集合ね」

 

「わかりました♪」

 

これで明久君と一緒に居れます♪

早く家に帰って準備しなくちゃ!

 

 

姫路 瑞希side END

 

 

 

吉井 明久side

 

今日は、僕にとっての人生最後の日かもしれない…だって、僕の家にあこがれの姫路さんが来るんだよ!?

あぁ…神様…もう僕死んでもいいや…

それにしても、姫路さん料理苦手なんで驚いたな…でも、なんだかんだで姫路さんだから、すぐに上手になるだろうね…

……そんな僕の思いはすぐに裏切られました

 

「姫路さん!、なんでじゃがいも切ってるのに粉になってるの!?」

 

「ごめんなさい!」

 

「姫路さん!、鶏肉こんなに大きすぎると食べれないよ…て、それ骨だから切れないよ!?!」

 

「あれ!?、ほんとうにごめんなさい!!」

 

「姫路さん!?!、カレーのルーかき混ぜるのにミキサーはいらないよ!!!」

 

「え!?、そうなんですか!?」

 

…もうつかれたよ、パトラッシュ…

 

「完成です!。初めてちゃんとした料理が作れました♪

 ありがとうございます、吉井く…吉井君!?、大丈夫ですか!?!?」

 

「うん、なんとかね…」

 

…でも、まぁ…

 

「それならよかったです♪」

 

…姫路さんの笑顔を見られるのなら、この疲れも安いものだよね。

…ちなみに、二人で作ったカレーは普通においしかった。

 

…そのあと、姫路さんとの勉強会が始まったんだけど、

 

「吉井君は、ゲームとかが好きですよね?」

 

「よくわかったね!」

 

「…部屋を見ればよくわかります…」

 

…あ、そういやそこらじゅうにゲームが置いてあるからそりゃすぐにわかるよね

 

「ですので、RPGみたいにゲームに出てくるキャラクターみたいに歴史の人物とかなら覚 えやすいんじゃないですか?」

 

「なるほどね…やってみるよ!」

 

「頑張ってください!。私も手伝いますから」

 

「ありがとう姫路さん」

 

「こちらこそですよ。吉井君」

 

やっぱり、姫路さんはすごいや。姫路さんが提案してくれた勉強法は、僕に合っていたみたいで、いつもよりも簡単に歴史の人物などが頭に入ってくるよ!

 

 

吉井 明久side END

 

 

姫路 瑞希side

 

「あ、そろそろ帰宅しないといけませんね」

 

「そうだね。家まで送っていくよ」

 

時計を見ると、もうすぐ21時になるところでした。楽しい時間ってものは、本当にあっという間に過ぎるものなんですね…

 

「…吉井君」

 

「なんだい?、姫路さん」

 

「…また、勉強を教えるので、その変わりに料理を教えてくれませんか?」

 

「それは僕からもお願いしたいことだよ…僕に勉強を教えてくれませんか?」

 

明久君が、自分から勉強したいって言い出すなんて…

 

「姫路さん、教え方上手かったから、またお願いしたいなぁ…なんて、だめかな?」

 

「もちろんいいですよ!。これからよろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしくね」

 

これでまた明久君と一緒に居ることができます♪

ほんとに…ほんとにうれしいです…また…こんな時間が過ごせるなんて…

 

「姫路さん?、泣いてるの?」

 

「?!…いえ、目にゴミが入っただけですよ」

 

「それならいいんだけど…」

 

…あぶなかったです…ほんとに、彼との時間は心地よいものです。

…絶対に、彼を守って見せます…それが私の…贖罪ですから…

 

 

 

…ちなみにそれからというもの、始業式が始まるまで毎日のように勉強会を開いていました…だって、とってもうれしかったんです///

 

 

姫路 瑞希side END

 

 

NOside

 

こうして、少女は少年との平和な時を過ごす。

しかし、永遠に続く平和など、この世には存在しない。

さぁ、少女よ…これからが君の本当の始まりだよ




感想、お気に入りをくれた皆様、本当にありがとうございます。
今回は分量多め、糖度多めになっております。
…自分でも書いててコーヒー飲みたくなってしましましたw
さて、次から始業式…これからが本当の物語の始まりです…
どうなることやら…作者にも分かっておりませんw(おいっ!)
では、皆様、これからもよろしくお願いします。


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