プレイングプレイヤーズ (二丁目)
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スペードの数字
思い付きで作ってみたシリーズ
パズドラの小説?知らんそんなん。
本編
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目が覚めると、薄暗い部屋にいた。周囲には窓ガラスや扉といった類のものはなく、どうやってここに来たのか覚えていない。俺の名前は『市木 陵』(いちき りょう)。T高校に通う高校2年生だ。今日は部活帰りにとある目的地に行く途中で誰かに声を掛けられて…急に意識が無くなり、ここにいる。携帯もなく時間を知る手段もない。
市木「一体どうなってるんだ…(°_°)」
ザッ
市木「!?誰かいるんですか?」
音がした方へ声を掛ける。
??「あの〜あなたが私をここに連れてきたんですか?でしたら、なんでもしますから私をここから出して下さい!お願いします!!」
市木「落ち着いて下さい。自分が連れてきたわけではありません!自分も気づいたらここにいて…(-。-;」
どうやら女性の様だ。
??「そ、そうなんですか…だとしたら誰が…」
市木「分かりません…自分、市木と言います。あなたのお名前は?」
??「あ。私の名前は…」
ジリリリリリリリリリリリン!!!
市木&??「うわっ!?/キャッ!?」
女性が名前を名乗ろうとした時、部屋の隅にあった『黒電話』から突然呼び鈴が鳴った。取り敢えず自分が取りに行くことを伝え、恐る恐る近づき受話器を取る。
市木「もしもし。」
受話器から聞こえる声はない。
市木「…。」
受話器「…。ルール説明に入ります。『市木 陵』さんですね。あなたは『スペードの1』です。そこにいる女性も同じ『スペード』の仲間です。今回のゲームでは、そこにいる女性の『数字』を当てることができればクリアとなります。あなたは彼女にどんな質問をしても構いませんが、必ず『スペードの数字』を聞くことだけは忘れないで下さい。正しい彼女の数字を聞き出すことが出来れば扉は自然と開きます。正しい数字を当てるまでこのゲームは終わりません。もう一度聞きたい場合は、1を押して下さい。以上でルール説明を終了します。」ブチッ
電話は切れた。何を言ってるのか、理解できなかった自分はもう一度1を押した。
ブチッ
市木「電話は一方的に話す自動のものでした。こちらから電話で外に繋ぐことはできないみたいです。」
??「そう…」
??「電話の内容は何だったの?」
市木「それが…」
電話の内容を女性に話した。
??「なるほど。私の『数字』を当てれば出られるってことなのね。」
市木「そうらしいです。」
スペード…トランプのマークの1つで自分は『1』…彼女も同じスペードの仲間…トランプには1〜13までの数字がある、つまり自分の数字を除けば当たる確率は12分の1。適当に数字を言って当たったとしても、扉が開くことは無いのだろうか?試してみよう…
…
やはり扉は開かなかった。念のため1から声を出して言って見たが、扉が開く様子は無く数字を当てる手掛かりは得られなかった。
市木「そう言えばまだお名前をお聞きしてなかったです。」
??「ああ、そうでした。」
菜々枝「私は『菜々枝 遥』(ななえだ はるか)と申します。会社員として働き始めたばかりの社会人です。」
市木「大人の方だったんですね〜自分学生です。」
菜々枝「あ、そうだったんですか。意外です。大人の方同士だと思ってました。」
顔も見えないほどの暗さで、声を頼りに会話する。互いの距離も分からないこの部屋で、唯一、話すことがここから出る手段なのだ。
市木「…数字、菜々枝さんはご存知ですか?」
菜々枝「いえ…分からないです↓」
市木「そうですよね…自分も電話で聞いて初めて知りましたから。」
だとしたらどうすれば、数字を当てられるのだろう。
市木「何か心当たりになることとかは?例えば好きな数字とか?」
菜々枝「う〜ん。無いと思うんですけど…好きな数字だったら『7』が好きです。」
市木「『7』ですか…」
口に出して数字を言って見たがやはり扉は開くどころか音1つしない。
菜々枝「違うみたいですね。」
市木「そうですね…」
少し考えてみよう。
菜々枝さんに1〜13までの数字を言ってもらってそれを自分が言うというのはどうだろう。本人に自覚がない以上そうするしか無いのかもしれない。
菜々枝「全部やってみましたけど、扉なんてそもそもどこにあるんでしょう…開きませんね。」
市木「う〜ん。」
出来ることはやった。他に考えられることは無い。一体どうすればいいのだろうか↓
菜々枝「そう言えば。」
市木「どうしました?」
菜々枝「市木さんは『スペードの1』なんですよね?」
市木「詳しくは分からないですが、そうみたいです。」
菜々枝「トランプの『1』って『A』って書いてありますよね?」
市木「確かにそうですね。」
菜々枝「『1』って書いてあるトランプって私、見たことないですが口に出して言う時って何故みんな『1』って言うんでしょう?」
市木「それはアルファベットの最初が『A』だから『1』なんじゃないでしょうか?」
菜々枝「何かそういう『意図しない』読み方をする数字が扉を開けるものなんじゃないかな〜と思いまして…」
『意図しない』読み方をする数字か。トランプには『A』の他に『J』『Q』『K』がそれぞれ『11』『12』『13』が『意図しない』読み方をする数字だ。待てよ…『スペードの数字』ってもしかしてそういうことなのか?だとしたら彼女の数字はあれしかない。
〜次回に続く〜
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本編
後書き
まぁここが落ちかなと。ちなみに数字が分かった人いたらコメ下さってもよろしくてよ〜( *`ω´)※作者は次の話で数字とその理由の答え合わせをします。←マジ?
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扉の向こう
だるいけど、書きますわ。暇じゃないんだからね!
本編
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市木「菜々枝さん、あなたの『数字』分かったかもしれません。」
菜々枝「え、本当!?」
市木「はい。」
薄暗い部屋で意気揚々に語る。これが間違いだったらもうこの部屋からは出られないかもしれない。
市木「菜々枝さん、あなたの『スペードの数字』は…『9』じゃないですか?」
菜々枝「えっ!?そうなんですか?」
市木「おそらく…これで扉は開くはず…」
…
…
…
…
…ゴゴ
ゴゴゴゴゴゴッ!!
足元から大きな音がする。扉は床にあったようだ。しかし、その先も明るい外に通じているという訳でも無さそうだ。
菜々枝「やりましたねっ!!(≧∇≦)でも、どうして市木さんは私の数字が『9』だって分かったのですか?」
市木「それは『スペードの数字』を当てる、つまり『トランプのマーク以外の数字の数』が答えなんじゃないかと思いまして…でもその答えのきっかけをくれたのは菜々枝さんです。(照)」
菜々枝「いやいや!私そんな…(貰い照)やっぱり、若いから頭の回転が良いんですね〜」
市木「ハハハ…(菜々枝さんって歳はいくつなんだろう?)」
良かった…これで扉は開いて次に進める。でも、この床から下はどれ位の高さがあるんだろう?下手したらそのまま落ちて…どうするか2人で決めよう。
市木「とにかく、扉は開きましたがこれからどうします?」
菜々枝「あ、そうですね…どちらにせよ先に進まないと。ここにいて助けが来る保証はないですから…」
市木「う〜ん。そうですよねぇ。」
菜々枝さんはこの下に行くことに不安は無いのだろうか。何か安全を確認する方法は…そうだ!
ガサガサ、ヌギヌギ。
菜々枝「?市木さん何をしてるんですか?」
市木「ちょっと、靴をこの下に落としてどれ位の高さがあるか、音で確かめてみようと思いまして…」
菜々枝「おー!市木さん頭いいー!!(≧∇≦)♪」
テンションが上がってるのかな?まぁ、仲良くやってけそうだからいいか。
市木「それじゃぁ、落としますよ?」
靴を離す。
ヒュー…
…
ポトッ!
以外とそれ程まで深くは無いのだろうか。すぐに音がした。
菜々枝「これなら下りれそうですよね?」
市木「そうかもしれません。念のため、もう片方も落としてみます。」
…
やっぱり下りても怪我をする程の距離は無さそうだ。
市木「自分が先に下りますね。」
菜々枝「あ、ありがとうございます。市木さんって頼りになりますね〜。長男だったりします?」
市木「いや、自分双子の弟なんですよ。兄がダラしなくて弟の自分がしっかりしようって思ってこんな感じになっちゃいました(-。-;」
菜々枝「へぇ〜双子さんだったんですね。私、一人っ子だから兄弟って羨ましいです。」
市木「そろそろ下りますね。下から合図するんで、そしたら下りて来てください。」
菜々枝「あ、はい。すみません。気を付けて…」
菜々さんから励ましを受けて、いざ下りる。
受け身を取れるように慎重に…
下が見えないとやはり怖いなぁ…
うわっ!
ザザザザッーーーッ!!!
イテッ
少し尻もちをつく程度で下りることができた。上からは気づかなかったけど少し奥に明かりが見える。どうやらここは通路のようだ。
市木「大丈夫そうですーー!!気を付けて下りてきて下さーい!!」
菜々枝「はーい!!分かりましたー!!」
ザザザザッーーーッ!!!
菜々枝「アイタッ」
やはり彼女も尻もちをついた。
市木「大丈夫ですか?」
菜々枝「はい。あ!明かり…」
市木「流石にこの暗さは足元も見えないですか…ら?」
明かりのおかげで、ようやく菜々枝さんの顔が見ることができた。すごく美人だった。色白で髪は少し茶色い。前髪を左に分けてアシンメトリーな感じ。
菜々枝「市木さん?どうかしました?」
市木「あ、ああ!いえ、すいません。やっと顔が見れて…そのあの…」
クスクスッ笑
菜々枝「市木さんって面白いです。私も顔が見れて安心しました。(^^)」
和やかな雰囲気になれました。←ここまで妄想で表現したところで作者は悲しくなった。あ、ごめん。本編に戻ります。
2人で明かりのところまで行き、明かりはランプのようで持ち運びできた為それを持って先に進むことにした。20分くらい歩いたようなところでようやく道の終わりに扉とその下に『黒電話』と『白電話』、何かが入っていそうなケースが2つあった。
市木「また、電話…しかも2つ。」
菜々枝「さっきの部屋で薄っすらしか見えなかったですけど黒い方は前のと同じみたいですね…」
市木「そうですね…」
ジリリリリリリリリン!
!?また、突然黒い方から呼び鈴が鳴り響く。
ジリリリリリリリリン!
!?!?今度は白い方からも呼び鈴が鳴る。
市木「自分は黒い方を取ります。菜々枝さんは白い方をお願いしても良いですか?」
菜々枝「あ、はい!」
2人で同時に受話器を取る。
市木「もしもし…」
受話器からはやはり聞こえる音はない。
市木「…。」
ちらっと菜々枝さんの方を見る。彼女も何も音がしないという表情をしている。
市木「もしもし…」
受話器「…。ルール説明に入ります。『市木 陵』さんですね。次のゲームでは同じ部屋の中にいる『スペード以外のマークの人物』を見つけ出して、殺して下さい。手段は問いません。また、その人物の『数字』を当て、直接手を下すのは『スペードの数字』を持つ者が行って下さい。今回のゲームでは、『ハート』が2人紛れています。『ハートの人物』はその部屋にいる『自分と同じマークをもつ人物』を見つけ『スペード』を全員殺せばゲームクリアとなります。その際、『数字』を当てる必要はありません。手段も誰が殺しても問題ありません。この電話を聞いた後はケースの中にあるアイテムを持っていくことをお勧めいたします。もう一度聞きたい場合は1を押して下さい。以上でルール説明を終了します。」
ブチッ
またか…一体なんなんだ!!この訳の分からないゲームという奴は、しかも今回は人を殺めなければならないだって!!ふざけるのもいい加減にしてくれっ!!もう一度聞く気にはならなかった自分は、まだ受話器からの音を聞いている菜々枝さんを待つことにした。
…
…ガチャン
受話器を下ろした菜々枝さんが訳の分からないという表情でこちらを見た。
菜々枝「市木さん…何なんですか?この電話…」
市木「今はとにかくこのケースを持って中に入るしかないんですよ…自分たちは…」
少し気が荒くなっていて菜々枝さんに強く当たっていると自覚しながらもケースを持って扉を開けて中に入ることにした。
がチャリ…
???「誰だぁテメェら。」
???「口が悪いですよ。おそらく同じく誘拐監禁されている仲間でしょう。」
???「あーまた来たのー?」
???「…。」
???「2人いるようだぞ。」
???「ハァハァ…同士よ…あちらのべっぴんさんどう思う?」
???「なかなかでござるな…是非、拙者たちと御出井戸に…」
???「能力者がまた増えたか。悦い!悦いぞ!悦い兆しである。この死の楽園(†デスパレード†)に良くぞ参った!!」
なんなんだ…このゲームは…
〜次回に続く〜
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本編
後書き
がっつり書いてしまった…
しっかり読んで下さった方本当にありがとうございます*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
数字のくだりはまぁ無理やりかもしれませんがしっかりと本当のトリックがあるのでこの第2ゲームで明かしていきたいと思います。←やる気が保てば
ではまた次回でお会いしましょう。
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