とあるポケモンマスターの日常 (スプラッシュニート)
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プロローグ シロガネヤマやばくね?
プロローグ
シロガネヤマやばくね?
「ッダーー!チクショウ!なんでこんなことになってんだよ!」
ポケモンマスターになってしばらくたったころ、「せっかくだしあのシロガネヤマを登ってやろうじゃないか」などと思いついてしまった俺は、そのことを深く後悔していた。
来た道を全速力で逆走する俺の背後にはまるで怪獣映画にでもでてきそうな姿形をしたポケモン、バンギラス。その重い足音と強烈な鳴き声(というか叫び声)がどうしようもなく俺の恐怖心を煽る。
油断していたわけではないが、……いや油断はけっこうしていたけど、本来ならこのバンギラスを倒すことはそう難しいことではなかっただろう。
だが、画面越しに見ていた思い出の場所に実際に立った感動は俺の知覚能力をかなり低下させた。結果俺はその場所に最初からいた存在に気付くのに遅れ、挙げ句の果てにそのポケモンが本来だったらありえない野生のバンギラスだなどと驚いている内に敵にかなりの接近を許してしまったのだ。
自分の情けなさに涙が出そうになる。この世界がゲームとは違うということなどとっくの昔に分かっていたはずなのに、肝心な所でこういったミスをしそうになる。
ってかした。散々したし今もしている。あれっ?俺って成長してない?
いやそんなはずは……。などと考えながら涙目で(自分の不甲斐なさを噛み締めてである。怖いからではない。怖いからではない!)走っている内に僅かながら”やつ″(バンギラス)を引き離すことに成功していたようだ。心持ち足音が小さくなっているように感じる。どうやら”やつ″のスピードは俺には及ばないようだ。
これは朗報である。
「お前に足りないものを教えてやるっ!それは、情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そしてなによりもぉ!!」
ここぞとばかりに煽る。とにかく煽る。こうして煽ることにより傷つけられた己の尊厳を癒やそうとする。いやっ、別にビビってはいなかったけどね?泣き出す寸前とかだったわけでもなかったし、泣かされそうになったことをおこってるわけでもないしね?うん、キレてないよ?全然。うん、キレてないですよ?
オレキレサセタラタイシタモンデスヨ?
まぁとにかくっ、俺は生前……この言い方も変だが……好きだったとある決めゼリフを言おうとしたのだ。だがしかし、あのバンギラスは人の話を聞くこともなく、その場で地面を何度も何度も猛烈に踏みつけ始めたのである。
これが「あのバンギラスメッチャ地団駄踏んでるーっ!煽り耐性ひっくー!ぷーくすくす」という話ならとても楽なのだが、残念ながらそういうことではい。
あの動作はとある技を出すためのものなのだ。
一番印象深いのは”大地のサカキ″と戦った時のものだろう。
あれはマズイッ!と判断した俺はとにかくその場を離れようとする。が、逃げ出すにはもうすべてが遅かったのだ。
バンギラスの技、[じしん]が発動される。
局地的に発生した揺れが俺を襲い、
ーーそして、それに抗う手段は俺にはなかった。
逃げるためにあえてある程度危険な道を選んだが、それが裏目に出た。
足を踏み外す。
一瞬の浮遊感。 「ーーー速さが足りなかったのは」
自嘲するように、呟く。
僅かに悔恨と憧憬を乗せて。 「ーーー俺の方だったか……」
無駄にかっこつけてみたが、その結末は変わらない。もちろん痛みも恐怖も変わらない。
「ギャーッ!!!イタタッ!ガッ!へぶっ!ぐはっ!こひゅっ、ぐっ!ーーーのおおおぉぉぉぉー!!!!!」
落ちる、落ちる。どこまでも転がり落ちていく。痛みでだんだん意識が朦朧としていき、惰性の如く叫びながら思い出すのはとあるドラゴン使いの言葉。
「いいかい?君なら大丈夫だとは思うけど、シロガネヤマでは何が起きてもおかしくない。十分に注意してくれよ?」
聞いてるのかい?本当に分かったのか!?本当に大丈夫なのか!?などと言っていたのを思い出す。
ああ、俺はひどいやつだ。彼はあんなに俺のことを心配してくれたとゆうのに、俺はテキトーにそれを聞き流していたのだから。
彼にはあやまらないといけないな。なぜならあの時、
「てめぇーは自分の心配でもしてな!まぁどんなに心配した所でどうせその内ボンジュールと赤帽子に二連敗するんだけどな!」とか内心考えていたからである。
哀れワタル、君の敗北はおそらく避けられないだろう。だってあいつらまだトレーナー資格取ったばかりのはずなのに既にやべぇポケモン連れてるし。特に赤帽子の電気ネズミは[でんきだま]2~3個もってます?ってぐらいバグってるからな。
なんてバカなことを考えているが、この状況は正直シャレにならない。ようやくのことで掴んだモンスターボールを、自分の進行方向に繰り出す。何のポケモンを出したかは自分でもわからない。願わくば、この状況を打破しうるポケモンを。
背後からはモンスターボールの開閉音。頼むっ…!どうか俺を受け止められるポケモンを!神様お願いっ!
はたして出てきたポケモンは、ーーーー
ーーー俺の頼れる”相棒″だった。
冒険を始める前からの仲間で、最も苦楽を共にしてきた家族。
カントー中を冒険し成長を重ね、進化した時には自分のことのように嬉しくなった。
最早己の分身とも言えるような存在である、
そんな…………”相棒″(ブラッキー)が。
……………でも君じゃボクのこと受け止められないよね?
「オマェじやねえええぇぇぇ!!!!」
「ぶらっ!?(なに!?)ぶらっきー!?(突然どういうこと!?)」
いきなり”マスター”(おや)に怒られて戸惑っている相棒の横を猛スピードで通り越して行く。やっぱ神はクソだな!ふぁっきん!
ああごめんよ、相棒。お前が悪いわけではないんだよっ!状況もわからず突然怒鳴ってきたマスターのことを、それでも追いかけてくれるブラッキーの優しさに感動する。あとでまたブラッシングしてやるからな!
改めてポケモンを出そうと腰のあたりを探る。しかし何度も頭を打ち、目も廻っている状態では上手くモンスターボールを取り出すことができない。
「あぁ、くっそ!せめてもうちょいーーー?!」
回転が遅ければ、と言おうとしたところで、不意に体が痛みから解放された。
「ぶらー!?(マスター!?)」
先ほども感じた浮遊感。
ただし今度は、一瞬などではなかった。
あっ、ヤベェ、死んだかも。
崖から放り出された俺は、意外と呑気なことを考えていた。人間死にそうになると、案外こんなものなのかもしれない。覚えてないけど前回もそんなものだったのかもな。
ふと、思い出すのはこの世界での日々。
つらかったこともあったけど、概ねは楽しいことばっかりだった。
まるで時間が止まったかのように、ゆっくりと感じられる。
走馬灯というやつだろうか?少し疑問に思ったけれども、まぁなんだっていいや。 もし死んだら、今度こそ全てを忘れてしまうのだろうから。
ならせめて、今だけは。
しばし思い出に浸るのも悪くないだろう…………………………………………………………………………………………………
•画面越しに見た思い出の場所
ヒント 赤帽子
•野生のバンギラス
生存競争で鍛えられ、そういう個体も生まれるよっていう独自設定。ちなみにこの個体はシロガネヤマの主だったりする。つよい。
•お前にたりないもry
二次創作を読んでると高確率でみることになるネタのひとつ。あとはジョジョとQベエとボーボボ。これを二次小説ネタ四天王という(大ウソ)
•「速さが足りなかったのはーーー」
•「ーーー俺の方だっだか」
ネタの最中だからといって安全だとはかぎらないのである。それにしても初っ端から失敗する主人公ェ……。
•”大地のサカキ″
主人公がジムに行ったときは普通だったもよう。ロケット団ではあったけど。
•ドラゴン使い
かれが ぽけもんりーぐ ほんぶ のちゃんぴ おん です!
•バグった電気ネズミ
実は昔[でんきだま]を呑み込んでしまい群れから追い出されたという設定がある。
•“相棒”
ブラッキー。ニックネームは“イブ”。彼女の鳴き声には悩まされたが、「まぁいっか」ってなってこのとおり。あと主人公はポケモンが何を言ってるかを理解できるわけではない。
•今度こそ全てを忘れる
次回わかります。
主人公が最初と最後でノリが違うのは半分仕様です。コンセプトが“変な一般人”なので結構その場のノリに流されたりします。後半分は作者の力量不足なもよう。努力します……。
というわけで今回はここまで。あとがきがかなり長いな……。多分改善されない。(確信)
ではまた次回。
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第一話 転生者の始めかた。
第一話 転生者の始めかた
なあ、“転生”って知ってるか?
確か仏教に関する概念だったと思う。人によってはネット小説の“神様転生”を思い浮かべるかもな。ほら、あれだ。二次創作とかでよくあるやつだ。
でだ、なんで突然こんな話をしてるのか、ってぇとだな、
どうやら俺は、その転生ってのをしたみてぇなんだ。
いや、俺だってこれが他人から聞かされた話なら、「こいつ何言ってんだ?」からのゴミを見るような目をプレゼントするところなんだが、これは実際に俺自身が経験しちゃている出来事なわけであり、
前世の記憶も(うっすらとだが)残っちゃってるわけである。
本来なら「何でこんなことにっ!?」と言いたいところなのだが、俺にはこうなってしまった原因に心当たりがあるのだ。実は。
それは俺がこの世界に生まれる前までさかのぼり………………………………………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前世で何らかの理由で死んだ俺は、とても不思議な場所にいたんだ。
そこは白い光に包まれていて、体なんかもう無いのに心地よい暖かさを感じて、何も無い空間なのになぜかとても美しく感じる、
そんな、場所に。
その空間で呆然としていると、徐々にだが自分が“自分”だとか、そういったことが曖昧になっていったんだ。
そして理解したんだ。
ああ、きっと“俺”は、いや、“ぼく”に限らずすべてのひとが、こうやって生まれかわっていくのだろうと。
そう思ったんだ。
その時、突然、声がきこえたんだ。
男性のようにも、女性のようにも、
老人のようにも、幼子のようにも、
感情が籠もっているようにも、
まるで機械音のようにも聞こえる声が。
その声が、言うことには、
「あっ、ミスった」
世界が黒に包まれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そこからは急展直下、記憶のリセットが中途半端に終わった俺の魂はどっかの赤子の中にシューーーーー!!超!エキサイティン!!!され、気づいた時には新生児、やることなんて泣くことぐらいってなもんよ(白目)
神様のミスでお詫びに転生っ!(ハート)
というのはよく聞くけれど、魂の洗濯中にミスして転生って……。
……あの神(仮)何してんだ?
まあ幸い(なのかは知らんが)精神が体に引っ張られてかなんか、年相応のガキとして振る舞うことができたと思う。考えてみれば当たり前のことで、一つの人生を経験済みの“魂”(弱洗濯後)があっても、肉体(脳も含めて)真新しいものなんだから、特別大人っぽすぎて気持ち悪っ!っていうことにならないのは当然のことといえる。
でもあれだな。こうして自分で転生をしてみると……、
結論、よくある二次創作は大嘘。
だって幼少の時から才能(笑)を発揮して、子供のころから世界最強とか、常識的に考えてありえねぇだろ!
いくら“ポケモン”の世界だからといって
も、子供がポケモンの育成とかしてたら引くわ!っつうか本来なら流暢に言葉を話してるだけでもきめえよ!
俺もこうして考えることはなんとかできるが、実際にしゃべろうとするとびっくりするほど舌がまわらない。子供なめてた。
いや、俺だって何もしなかったってわけではないんだよ?一応オリ主としての使命感(笑)から、草むらに入ろうとしてみたりしたんだ。
結果は、母さんに止められて終了。話のタネにもなりやしない。
まあ親の立場から考えれば当然なんだけどな。
とまぁそういうわけで俺は、転生したからといって特にどうということもなく過ごしていたんだ。
最初のころはポケモンマスターを目指してやるっ!とかも思っていたけど、実際にこの世界住んでいるとそれが並大抵のことではないことがわかる。
ゲームの時とは違う“本当の”ポケモンバトルには、俺の知識アドバンテージはなきに等しいだろうし、トレーナー以外の仕事だって当たり前に存在する。
むしろ俺の知識的には、研究職の方が向いてるだろう。
何にせよ、俺はこの世界で、特に何も成すことなく思っていたんだ。
ーーーーーーあの時までは。
当時七歳だった俺は、あるポケモンと出逢うことになる。
そのポケモンは今にも倒れそうなくらい傷ついていて、それでも尚立ち続ける姿はどうしようもなく美しかった。
俺はその後、嫌がるそのポケモンを無理やり連れ帰り、近所のポケモン博士に治療してもらったんだ。
ここが、本当の出発点。
戦う“彼女”の姿にどうしようもなく魅せられた俺の、最強を目指す物語の……!
•何でこんなことに!? etc
主人公の口癖(予定)。これ言った時の恐らく半分は主人公の自業自得。
•何にでも聞こえる声
神様(仮)の声。元ネタは禁書。作者はアレイスターの声の描写を読んだ時「神様の声ってこんな感じかな」って思った。
•「あっ、ミスった」
主人公が神があまり好きではない理由。故に度々罵倒する。
•超!エキサイティン!!!
バトルドーム。よくみるネタ。
•“ポケモン”の世界
さらっと言っちゃう主人公。
•七歳児
赤 ん 坊 時 代 全 カ ッ ト
まあ、だれも興味ないでしょ。作者も書くのだるいし。
•“彼女”
ブラッキー(今はイーブイ)です。
•物語の始まりだ……!
続かない。
“Road To Pokemon Master!”
とか主旨じゃないから。タイトル通りとっととこいつをポケマスにしたい。
と、いうわけで第一話。こっから先は時間がかかると思います。
後何かDSの容量の問題かな……?本文がこれ以上かけない……。なんだろ、SDカードとか買わなきゃだめなの?
プロローグの時は結合させて何とかしたけど、このままじゃ細かいとこまでかけぬ!
こうなったら前書きと後書きも併せて本文書いてやろうか?(錯乱)
ではまた次回。
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第二話 旅立ちは、近い。
第二話 旅立ちは、近い。
「イブ!“でんこうせっか”!」
「ぶいっ!」
“わざ”が発動され、イーブイが一気に加速する。相手はかわすように指示をだすが、それよりも速く攻撃がラッタに届いた。それにより残り僅かだったラッタの体力がゼロになり、
「ら~(きゅ~)」
「ああっ!ラッタ!」
俺の勝ちが決定した。
「……ふぅ。お疲れ様、ブイ」
「…ぶいぶい(…べつに、疲れてない)」
ブイにねぎらいの言葉をかけながらボールに戻す。なにやら無愛想な態度をとっていたようだが、これでもだいぶ仲が良くなってきた所なのだ。実際、相手ポケモンどころかおやである俺とバトルを始めることもあったころから比べると、一目瞭然である。
考え事をしてた間に、向こうも治療が終わったようなので、声をかけにいく。
試合が終わったらノーサイド、それがトレーナーというものだ。
「くそーっ!次は勝つ!勝つ!絶対に、絶対にだー!」
……声かけるのやめようかな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いや~、随分強いね。ビックリしたよ」
「いえ、自分はまだまだ未熟ですよ」
あの後嫌々ながら話かけると、意外とまともな人物だったので、ポケモンセンターへ行きながら少し話をすることにした。見た目はダンディーなその人は、その実昔はバリバリのトレーナーだったらしく、久しぶりのバトルについつい熱くなってしまったとのことらしい。
「つい先日、トレーナー資格をとったばかりの若輩者なので、あなたのようなベテランの方とバトルできたのはいい経験になりました」
「なんと!若いとは思っていたがまさか十二歳でそれ程の実力とは!」
「俺自身は大したことないですよ。ポケモンがすごいんです」
実際俺自身の実力は大したことはない。今回ある程度余裕を持って勝てた理由の一つは、イブの能力の高さのおかげである。
出会った時には既にかなりの訓練を自主的に積んでいたし、それからもずっと鍛えるのは続けてきた。その結果、イブは他のポケモンと比べてもかなりの強さを持っているだろう。
そう、俺に相応しくないくらいには。
五年近くも一緒にいて、未だこの程度しかなついていないのは、おそらくそれが原因だろう。俺はまだ、イブに認められていないのだ。
「ふむ…、パートナーとのことで悩んでいるのかね?」
不意に言われたその言葉に、思わず横を見上げる。
「……何でわかったんですか?」
「わかるさ。私も昔そういったことで悩んだし、何より私は君よりもずっと長く生きてきた大人だからね」
それに君はどうやら顔に出やすいタイプようだからね、といいその人は笑った。
「気にすることないよ」
「えっ?」
「君の成長はまだまだこれからだ。いずれそのイーブイに相応しいだけの、トレーナーとしての格を得ることも君ならできるだろう」
「……でも」
俺は近々旅に出ようと思っている。それは未熟な俺自身を鍛える旅であり、新たな出会いを求める旅でもある。その旅にイブを付き合わせていいのだろうか、と。
元々出会いからして特殊で、そうでなければイブほどのポケモンが仲間になるなんてことはなかっただろうから。
「だから、君は気にしすぎだよ」
「……そうですか?」
「ああ。君のパートナーは君の指示に従って、君を“信じて”行動してるんだ。なら我々トレーナーがポケモンを信じてやらなくてどうするんだ」
そういって笑うおっさんの姿を見て、
少しだけ、勇気が湧いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その夜、俺は家の自室にて、イブのブラッシングしていた。ゲームとは違い、ボールに延々放り込んで歩けばなついてくれるわけではない。体調を整えるという目的も併せ、食事やこういうことにも気を使わなければならない。現実は大変なのである。
イブも特に暴れることなくブラッシングを受けていた。あまり俺に触られたがらないイブだが、この時ばかりは大人しくしてるので、少しは気持ち良く思っているのだろう。
「……なぁ、イブ」
「……ぶい?(……何?)」
俺はここ最近で悩んでいることを、直接訊いてみることにした。
「俺さ、近々旅に出ようと思うんだ。」
「…………」
「そん時さ、付いてきてくれるか?」
「……ぶいぶい(……何を今更)」
何かしら言ったイブは、俺を尻尾でフサッと叩き。そのまま膝の上で丸くなった。
何を言ったのかはわからないが……、多分、彼女は俺の旅に付き合ってくれるのだろう。少なくとも、俺はそう信じようと思う。
そのまま眠り始めたイブに思わず笑みを浮かべながらも、起こさないように優しくブラッシングを続けるのであった。
•「ぶいっ!」
特に言ってることに意味がない時はそのまま。つまりぶいっ!って意味だよぶいっ!って。
•かわすように指示
「かわせっ!ピカチュウ!」とか普通にある世界。立派な指示の一つ。
•くそーっ!次は勝つ!かry
ポケモンバトルは修羅道。ああいうタイプもいる。
•ダンディーなおっさん
主人公以外初の登場人物がオリモブ。何でこんなことに!?
•トレーナー資格
いくつか独自設定がある。たとえば十二歳から取れるとか。いや、十歳はまずいでしょ。
•勝てた理由の一つ
書き終わってから気づいたけど、他の理由本文で触れてねぇ。どうでもいいけどあのおっさん手持ち4体いたんだよね。そのうちの1体と勝負したんだよ。どうでもいいけど。
•顔に出やすいタイプ
まだまだ未熟な主人公。トレーナーはそういうとこにも気を配らなくてはならない。
•新たな出会い
ポケモンとのです。
•勇気が湧いた
おっさんの笑顔で元気になる主人公。別にBLじゃねえよ?いっとくけど。作者も読み返して「うわっ、きもっ」って思ったけど。アドバイスを含めてだから勘違いしないよーに。
•イブと主人公の関係
まだこんなもん。そのうちデレデレになるから。お互い。
と、いうわけで今回はここまで。相変わらずのスキップ。もう十二歳です。
どんくらいのペースでポケマスになるまでの話を書くかは未定。次回もうワタルを倒してる可能性も微レ存。
賢明な読者は気づいたことだろう……。
この作者、何も考えてねぇ!
あらすじが適当理由が明らかに……。プロットもオチも、欠片も考えてないんだ。お気に入りにしてくれた人、本当にごめんなさい。
まぁ、いずれちゃんとしたパソコン買ったりして、この作品は続けていくので、そういう点では安心してください。はいてますよ。
さて、作者のバカがばれるまえに終わりますか(手遅れ)。
ではまた次回。
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第三話 旅立ちの、誓い。(上)
第三話 旅立ちの、誓い。(上)
トレーナー資格ってのがあるんだが、あれは案外適当な物である。12歳以上の人間が、簡単な試験(社会のルールや人としての良識などが問われる)に答えれば貰えちまうような代物なのだ。俺も12の誕生日に受けてソッコーで貰った。
これでようやっとポケモンを持てるのか、というとそうではない。そもそも、推奨がされてないだけで、トレーナー資格がなくともポケモンの所持は認められているんだ、この世界。
例えば金持ちが子供に防犯目的でポケモンを持たせるとかな。
じゃあ何でこんな資格があるのかってぇと、ポケモン協会の建て前とか、ポケセンの利用者の制限(資格があれば泊まることができる。家出の助長につながるとのこと)等色々出てくるわけなのだが。
とりあえず、今回の主題は資格がなくともポケモンが持てるということであり、
子供の遊びが、時にシャレにならないことになる、ということである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある日、近所の博士に近々旅に出ることを伝え、まさかまさかの展開で“とある物”のプロトタイプを託された帰り道のことである。
俺が“これ”を手にする日がくるとは……などと思いながら、るんるん気分で歩いていく。
空を見上げれば、透き通るような“青”が広がる。まるで今の清々しい気分を表してるようだ。
遠くの山々を見れば、広大な“緑”が俺の心を落ち着かせてくれる。
そして、俺の旅立ちを祝福するように、燃える“赤”と雷の“黄”が視界の隅で踊り、
響き渡る“戦闘音”が…………。
……戦闘音が?
広場の方で電撃だの火炎だのがぶつかってるのが見えるんですけどこれはいったいどういうことなんですかね……。
ってかアイツらはまたこりもせずにポケモンバトルをやってんのかよ。こないだ怒られたばっかじゃねぇか。
「また“レッド”と“グリーン”の奴か?」
「嫌だねぇ、またポケモンバトルしてるのかい?」
「まあいいじゃねえか。漢ってもんは、そういう生き物だからな!」
「ばか言うんじゃないよ!バトルなんてものはもうちょい大人になってからでいいんだよ。子供が無理してケガなんかしたらどうするんだい!」
俺の爽やかな気分を返せ、などと考えていると、どうやら他の人達も気付いたようで広場の方を見ながら口々に思い思いのことを喋っている。
「あっ、“クロノ”だ」
すると、一人が俺に気付いたようで俺の名前を呼んだ。その声に反応した人全員がこっちを一斉に見る。こえぇよ。こっち見んな。
「丁度良いところに来たねぇクロノ」
知り合いのおばさんが話しかけてきやがった。何か用かよ。
「あの二人がまたポケモンバトルの真似事をしていてねぇ」
まったく誰に似たんだか、と続けるババア。た、多分俺じゃないよ?(メソラシ)
目を逸らす俺をジト目で見るババア。やめろ、俺にそんな趣味はねぇ!
俺の願いが届いたのか、ため息を吐くとジト目をやめた。
「ちょっとあの二人を止めてきてくれないかね?」
「ちょっと何言ってるかわかんないですね」
くるっ(その場を離れようとする俺)
ガッ!(そんな俺を捕まえるババア)
「いいから行ってこい」
「アッハイ」
マサラタウンで俺の立場は、残念ながら低かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
んで、その後ババアの命を受けた俺は、多少のゴタゴタを経て、将来のポケマス二人を制圧したわけである。
「お前ら、ガキがポケモンバトルなんかしてんじゃねえぞ」
「「クロノには言われたくない」」
二人同時につっこまれた。くそっ!やはりババアの人選は間違っている!
語呂が悪い、イマイチなどと呟きながら思う。実際こいつらの言うことは間違っちゃいない、間違っているのはババアのほうだ。(暴論)
「言いたい事はわかる。俺も前までは同じ立場だったしな」
俺もそうやって、周りに止められながらイブを鍛えていたわけだからな。むしろこいつらは俺の真似で始めたまである。
しかし、
「まぁ、俺はもう正式なトレーナーだからな。いや~言いたくないけど言わなきゃいけないんだよねぇ、うん。いや、君たちの安全のためだよ?心を鬼にしないと。うんじゃあ、いうよ?危険な事はやめなさい」
「「クロノてめぇー!!!」」
とりあえず煽れる内に煽っておく。ははっ!悔しかったらトレーナー資格取ってから出直してこい!
「ああ、そういやぁ“リーフ”はどうしたんだ?いつもなら、あの子が真っ先に止めに入るのに」
レッドの双子の妹である彼女は、コイツラとは違い真面目ないい子なのだ。
マサラの子供達の、唯一の良心とか言われてる子だったりする。俺?俺は、ほら、もう大人だし。
で、本来ならマサラの天使=リーフが
「おままごとしよ!」(リーフ)
「しょうぶだクロノ!」(グリーン)
「……ポケモンもってないだろ」(レツド)
「イブ、スピードスター!」(無視する俺)
とか、
「へへーん、どうだクロノ!オレもじいちゃんに言って、ポケモンを手に入れたぞ!」(グリーン)
「……ぼくのピカだって、まけない」(レッド)
「もうっ、二人ともたたかいなんてだめ!クロノさんからも言ってよ!」(リーフ)
「イブ、かげぶんしん!」(聞いてない俺)
とか、
「レッド、バトルしようぜ!」(グリーン)
「だからだめだって!お兄ちゃんもざんねんそうな顔しない!そういうのはトレーナー資格を取ってから!……っていうかクロノさんはどこ行ったの!?」(リーフ)
「……クロノなら、バトルがおれをよんでいるとか言って、どっか行った」(レッド)
「クロノさぁぁぁああんん!?」(リーフ)
「イブ、シャドーボール!」(その場に居ない俺)
とか。相手にされなくて、最終的にリーフが泣き出し、俺、レッド、グリーンがレッドママや母さんなどに怒られるまでがデフォなのに。そういえば母さんはリーフちゃんには優しくしなさいとか良く言うけど、いわれるまでもなくリーフには優しくしてるぞ?そりゃあバトルしかけてくるガキよりも、可愛い女の子の方を大切にするさ。まあそう言つたらわかってない……とかため息吐かれたけど。
「リーフか?リーフならたしか……」
「……はかせに、ポケモンをもらいに行った」
……ハ?
「すまん、もう一回言ってくれるか?」
「だから、じいちゃんにポケモンをもらいに行ったんだって」
「何でだよっ、あの子はポケモンを持つのは資格を取ってからとか、言ってなかったか?」
だって、
「俺みたいに資格取る前からポケモンを持ってるのは、あまり好きじゃないんだろ?」
俺がイブと特訓していると、たまに遠くから睨んでることがあったし。優しいあの子のことだから、ちゃんと資格を持っていない人がポケモンを育てることに反対してるのかと思っていた。
「……別に、リーフはそこまで厳しいわけじゃない」
「そうなのか?でもお前らがバトルしてると、だいたい止めに入るじゃん」
「バトルは危ないからだめ、なんだってよ」
「ふ~ん……、ん?でも俺はバトルしてなくてもリーフに止められたことあるぞ」
「……それは、クロノがイブにばっかりかまうから」
「あ?それってひょっとして……」
もしかして、そういうことなのか?
「リーフもイブと遊びたいっ、てことか?」
「あ~、じいちゃんにイーブイは若い女に人気だって聞いたことあるし、リーフはイブが欲しいんじゃね?」
「まじか、俺じゃイブを育てるには役不足だってのか」
「…………」
「じゃあせめて、もっとあいつにもイブさわらしてやればいいんじゃね?」
「でもなぁ、イブってあんまし人に触られんの好きじゃねえんだよなぁ」
「……ちがう」
「うん?何がちが……と、噂をすれば」
丁度良いタイミングで本人が来たので、直接聞いてみることにしよう。
「(イブを育てるのは)俺じゃだめか?」
「ととと、とつぜん何を言ってるんですか!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レッドside
「で、リーフはどんなポケモンをもらったんだ?」
その後、クロノの言葉により動揺した妹をなんとか落ち着かせると、僕達は改めて話しをすることになった。
「えと、わたしがもらったのは……」
慣れてないので、ぎこちない様子でボールを取り出し、繰り出したのは、
「ぴっぴ~」
「おお、ピッピか」
クロノによると、ピッピというポケモンらしい。
「はいっ、そうです。ピピってなづけました!」
「……よく知ってるね」
「ああ、あいかわらずの知しきだな。じいちゃんがけんきゅうしゃになってほしいのにってなげいてたぞ」
「魂はバトルに売った」
「……それ、多分いばることじゃない」
「そうですよ!クロノさんはバトルのことばかり考えすぎです!」
……リーフ、君の場合はクロノに構って欲しいだけだろ?
今回ポケモンを貰って来たのも、クロノと話す機会を増やすためだろうし。
「そんなことないでバトル」
「こいつごびがバトルになってやがる…!」
まぁ本人に気付く様子がないんだけど。
「でもこれからは、リーフもバトルにさんかするってことだな!」
「ちょっと!だからバトルは資格をとってからだって!」
「……だいじょうぶ、ぼくがかつから」
「いや、そういうもんだいじゃないでしょ!?」
「なんだとっ!やんのかレッド!」
「はぁ……。お前ら、もうちょい仲良くできねぇのか?」
ため息をつき、クロノが続けた。
「お前らが俺抜きでやっていけるのか、お兄さん心配になってきたよ……」
その、突然の一言に、僕らは言葉に詰まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……あれぇ?
みんな突然黙っちまったけど、いったいどうしたってんだ?
ここはいつものようにクロノなんかいてもいなくてもいっしょだ、とか言うとこじゃねぇのかよ。あれっ?おかしいな、涙が。
一早く復帰したレッドが、チラッとリーフの方を見ると、俺に質問してきた。
「……クロノ、やっぱり旅に出るの?」
「おう。明日な」
「あ、明日!?」
「お、おう……。そうだけど」
ビックリした。そんなに驚くことか?
「……なんできゅうに」
「いや、急じゃねぇだろ。前々から言ってたはずだ」
資格取ったら即ポケマスも取りに行くっと、俺は常々言ってきた。
「く、クロノ!たびはきっとあぶないよ!」
ハッとしたように、リーフも言う。
「それはわかってる。それでも行くんだ」
「な、ならせめてわたしたちがたびにでれるようになってからにしない?」
「そうだそうだ!それとも、おれからにげんのかクロノ!」
「ちょっとグリーンは静かにしててくれ。今リーフと話してるから」
だいたい、俺はグリーンにバトルでまだ負けたことがない。将来的にどうなるかはわからんが。
「なあ、リーフ。俺さ、既に五年イブを待たせてるんだ」
俺が子供だったから、イブと旅にでることが出来なかった。
それでも、イブは待っててくれたんだ。
「リーフ達が資格を取るまでの後三年、さすがに待たせる訳にはいかないんだ」
だから、ごめん。
そう言って、リーフの頭を撫でた
「……っ!……また、イブ……っ!」
イブと会えなくなるのが寂しいのか、泣きそうになるリーフ。イブが闘うことに納得がいかないのかもしれない。
でも、だからこそ止まるわけにはいかないんだ。
鑑賞用としての生き方を拒んだ彼女をポケモンバトルの頂点まで連れて行くと、そう、“誓った”のだから。
「…そ、そんなにバトルが好きなら!」
すると、さっきまで必死に涙をこらえていたリーフが突然顔を上げると、こっちを睨んできた……って、え?
「わたしが……バトルの相手になってあげる!」
ーーーふと、周りを見れば、
結局バトルすんのかよ!とか騒ぎはじめるグリーン。
ため息をつくレッドが、グリーンの袖を引っ張って、俺たちから離れて行く。
「それでわたしがかったら!よわいクロノなんかに、一生たびなんか、させないんだからーーーーー!!!!!」
目の前には、若草色の目に闘志を宿したリーフの姿が。
…………何でこんなことに?
•近所の博士
何故か頑なに名前を呼ばない。
•“クロノ”
ようやく出た主人公の名前。別に執務官ではない。イメージカラーは黒。ブラックだと違う主人公になっちゃうしねぇ……。
•顔見知りのおばさん
オリモブ。よく主人公のことを注意してたので、主人公は頭が上がらない。実は見た目の年齢は二十代ほどで、クロノは心の中で親しみをこめてババアと呼ぶ。既婚者。
•アッハイ
アッハイ?アッハイ?それともあっはい?まあとにかく、忍者をスレイヤーする系のネタ。ネタ四天王はこっちかもしれなかったなぁ、とプロローグのあと後悔した。
•レッド
赤帽子。一人称は“僕”(ぼく)。この小説だと一応喋る。割と大人で周りをよく見てる子。現在9歳
•グリーン
博士の孫。一人称は“オレ”(おれ)。将来主人公と喋り方が被るんじゃないかと、作者的にビビってる。
•リーフ
天使。一人称は“私”(わたし)。ゲームでいう女の子の主人公。マサラタウンにビックリマークが大量発生した原因。ツッコミキャラ扱いにくっ。
Q三人の喋りについて
A“ガキが流暢に喋ったらだめ”という、じぶんの書いたことに苦しめられる作者。読者にも読みにくさをプレゼントすることになり、誰も得しない結果に。
•レッドside
作者初の他者視点。結果惨敗。いずれ必要になると思ったので試したが、この様だよ!地の文までひらがなにしたらわけがわからなくなると思って、逃げた(ヒラキナオリ)。
Qリーフはクロノが好きなの?
Aまだ恋愛感情ではない。9歳じゃまだ早いんじゃない?いや知らんけど。まあいずれ、その内、ね?
というわけで今回はここまで。
前書きでも触れたけど長く書けるようになったよ!
で、張り切って旅立ちまで書こうとしたけどたどり着けず、結果(上)。
とりあえず次回で旅立たせ後は飛び飛びで旅の途中をやるつもり。
今の予定だと途中でカントーを離れることになるけど、そこを詳しくやるつもりはありません。前も言ったけどこいつをとっととポケマスにしたい。タグはとりあえずどうにかしたけど、肝心のタイトルまでまだたどり着いてねえんだよ……!
ポケモンマスターになってやる!(主人公が)
ではまた次回。
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手持ち詳細
殿堂入りポケモン
ポケモン ブラッキー
ネーム イブ
性別 ♀
タイプ あく
わざ ふいうち
だましうち
シャドーボール
アイアンテール
スピードスター
おいうち
バトンタッチ
めいそう
まもる
でんこうせっか
かげぶんしん
ポジション オールラウンダー
名実共にクロノの“相棒”と言えるポケモン。通常のブラッキーと比べると体重が軽めであり、攻撃とスピードに優れている。イブ自身の意志によりそういった方向へと成長していき、その役割はあらゆる状況に対応するというものである。
アタッカーとして必要な攻撃手段をぶつり、とくしゅの両方持ち、相手を消耗させるために長時間攻撃に耐える“受け”を“物理受け”、“かわし受け”どちらもこなすことができるステータスを持つ。
が、それら総ての役割を軽々とこなすほどの余裕は無く、本来なら器用貧乏となるはずであった。
イブの戦闘経験とクロノの指示能力の高さ、なによりもその信頼関係によって高い戦果を叩きだしているのである。
ポケモン メタモン
ネーム めんた
性別 ?
タイプ ノーマル
わざ へんしん
ポジション 対エース・伝説
クロノが一番育成に苦労したポケモン。便利だと思い捕獲したが、変身したあとの動きが本物よりもぎこちないことに気づき驚愕。わりとすぐに「それもそうか」と思い直し育成を始めた。
基本として“四足歩行”、“二足歩行”、とりポケの“飛行”、コイルなどの“浮遊”、水生ポケモンの“泳ぎ”、エスパーの“念力”を学ばせた。
他にも重量級の戦い方やしっぽの扱い、変身速度の向上などとにかく一番時間をかけたのがめんたである。
試合の時の役割は相手のエースを模倣し、指示能力の差で敵を落とす“エース殺し”であり、メタモンをそのレベルで活用するのはクロノが初だったりする。
……ちなみに、メタモンばかりに構うおやに嫉妬していたイブがいたとかいないとか。
ポケモン アブソル
ネーム アル
性別 ♂
タイプ あく
わざ つじぎり
つばめがえし
れいとうビーム
つるぎのまい
バトンタッチ
いちゃもん
しんそく
ポジション ぶつりアタッカー
クロノが“旅行中”に仲間にしたポケモン。短いホウエン滞在中に出会えたのは、じつはアルの方から会いに来たからである。
特殊な運命(転生)を持つクロノを実際に見て、特に問題はないだろうと判断。去ろうとした所をクロノに呼び止められ、仲間にならないかと誘われる。
最終的にバトルでクロノを見極め、仲間になることを受け入れた。
試合では生粋のアタッカーとして数々のポケモンを沈める。高いこうげき力を持つ反面とくこうは低く、れいとうビームは基本的に弱点を突くためのものである。
ちなみに、廚二的発言をすることがある。
ポケモン ゾロアーク
ネーム ロア
性別 ♂
タイプ あく
わざ つじぎり
あくのはどう
かえんほうしゃ
つばめがえし
ボルトチェンジ
あなをほる
ポジション アタッカー
クロノがたまごから育てたポケモン。優れた攻撃能力の反面、防御能力は低い。
他のポケモン同様わざを多く覚えているが、ロア自身が好んでいるのはつじぎりによるラッシュである。
元々なまいきな性格で、特に進化してからその性質が顕著になり言うことを聞かなくなることもあったが、ロアに変身しためんたで何度も戦うことにより何とか言うことを聞かせられるようになった。
今ではクロノの指示をバトル以外でも素直に聞くようになっている。
しかし、今でもつじぎりラッシュを指示されれば喜々として行う。根本的にバーサーカーなんだよね、この子。
ポケモン サザンドラ
ネーム サンドラ
性別 ♀
タイプ ドラゴン あく
わざ りゅうのはどう
あくのはどう
きあいだま
かえんほうしゃ
ドラゴンダイブ
はかいこうせん
ポジション とくしゅアタッカー
イッシュ地方のあるジムリーダーに貰ったポケモンを進化させたやつ。アイリスに無駄に懐かれてしまったぜ……。
類まれなるとくこうを有しその力でクロノをポケマスへと導いた……、ってのは一応嘘ではない。
シバと戦っていたときタイプ相性がわるすぎて負けかけたが、バトル中に進化、大逆転となった。
その後キクコ戦やワタル戦でも猛威を奮い、それでもギリギリでクロノは勝利を掴むことになった。まじあぶねぇ。
名前は進化した後に改めてつけたものである。
実はイブの時にも改めて“ブッキー”と名付けようとして、壮絶に拒否されたという超どうでもいい裏設定がある。
殿堂入りトレーナー
名前 クロノ
年齢 十四歳
性別 男
バッヂ 十二個
(カントー8、ホウエン1、イッシュ3)
本作主人公。黒髪黒目でやせ型、背が高めの少年。鋭い眼が特徴。
転生者だが特に深い意味はなく、本人もあまり気にしていない。
イブと出会ったことで本気でポケモンマスターを目指すことにきめ、結果史上初のポケモンマスターとなる。
育成と指示、両方において高い能力を持つトレーナー。たが、本人に自覚はない。
わりとノリと流れだけで今のメンバーを決めたので、あくタイプとアタッカーばっか集まったことに深い理由はない。
お久しぶりです。前書きのとおり生存報告代わりに以前書いていたものを投稿。
……本当はこれはしたくなかったんだけど。
本来もっと後にだすつもりだったものなんだ!ちくしょう!
肝心のストーリーの方は一応ポケマスになるとこまで書いてます。……ノートに。
まとまった時間がとれたら、何とか書いていくつもりなのでこれからもよろしくお願いします。
ではまた次回。
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第四話 旅立ちの、誓い。(下)
「え、え~と、ピピ?なっ、なきごえ!」
「ぴぴぴー!」
「いいよピピ!それからそれから、……ピピ!イブにパンチ!」
「ぴぃ!?(パンチ!?)」
突然わざではないこうげきを指示され、ピッピはひどく戸惑っていた。まぁ、慣れればああいう指示にも合わせられるようになるが、急造コンビじゃこんなもんだろ。
意を決したピッピがイブに向かって走り出すが、遅い。本当遅い。その上漸く近くに来たかと思ったら大振りの右パンチを打ってきた。あれだ。テレフォンパンチとかいうやつ。
案の定そんなものが当たるはずもなく、イブは俺の指示すら必要とせずにそれをかわす。
パンチを外したピッピはその拍子に転んでしまった。
「ああ!?ピピ~!」
「ぴぃ~!(いたいよ~!)」
その間に距離をとったイブがピッピ……ではなく、俺の方をにらんでくる。やめろよ、ぼうぎょが下がるだろ。
いたたまれなくなった俺は視線を上へと外す。
相変わらず、空は青かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リーフに無事勝利した俺は、その後すっかりすねてしまった彼女への対応におわれていた。
バトルの内容はあまり思い出したくない。……到底バトルなんて言えない代物だったからな。
とりあえず言えることは、俺がバトル中に出した最初で最後の指示は、「イブ、適当に頼む」だったということだ。これでいいのか?ポケモンバトルぇ……。
「なぁ、元気出してくれよリーフ。初めてのバトルにしてはかなり良かったと思うぞ?」
「どこが?ぜんぜんいいとこなかったじゃん」
グリィィン!お前はちょっと黙ってようかぁ!?
「そそそ、そんなことないぞ!?貰ったばかりのポケモンなのに言う事も良く聞いてたし!」
「ころんでたけどな」
「グリィィイインンッ!!」
「…だめだこりゃ」
ちょっとグリーンとつかみ合いをする。いや、言っとくけど手加減はしてるよ?三歳年下相手に本気出すわけないだろ、ハハッ。
俺がグリーンとO☆HA☆NA☆SHIする間はレッドがリーフのことを慰めてくれるようだ。よしっ、これで心おきなくグリーンをシメれる!
年上の威厳をみせてやるぜ!
「くそっ!こうなったらっ、いけ!ガーディ、ひのこだ!」
「おいてめぇ!ポケモンは反則だろ!!」
☆
「くっそ~~!またまけた~~!」
「何で俺は、結局こいつとバトルしてるんだ……」
気づいたらなんかグリーンとバトルしていた。おかしい、何でこんなことに。
やたら悔しがっているグリーンは放置してリーフとレッドの方へと向かう。
兄と話したからだろうか、それとも時間が経って立ち直ったのかは分からんが
、リーフは無愛想ながらも一応は顔をあげていた。
「リーフ、少し落ち着いたか?」
「…うん」
「ん、そっか」
レッドに感謝の念を込めて視線を送ると、気にしてない、といった風に肩をすくめてみせた。おい、お前はホントに九歳か?
「…こどもあつかいしないで」
「と、わりぃ」
いつものくせでリーフの頭をなでていたら怒られてしまった。
すぐに頭から手を離したのだが、さっきよりも心なしかより頬がふくらんでいるように思える。そんなに撫でられるのは嫌だったか?
「にしても懐かしいな、そのしゃべり方」
昔はもっと引っ込み思案な子で、しゃべり方もレッドそっくりだったんだ。
人見知りだったリーフをいろんなとこに連れ回したんだよなぁ、レッドと一緒になって。
「…なんでわらってるの」
「っと、ちょっとな。……昔のことを思い出してた」
懐かしんでたら、おもわず笑っちまってたみたいだ。気をつけないと。
「なぁ、リーフ。ピピはだいじょうぶか?」
「…うん、もうおきたよ」
「そっか」
まぁ(イブが)手加減していたからそうだとはおもったけど。
……そろそろ、聞かないとな。
「……なぁ、リーフ」
「……なに?」
「バトル、あんまり楽しくなかったか?」
「…あんまり」
「……そっか」
……前から恐れていたことが、現実になってしまったかもしれない。今日のことをきっかけに、リーフはバトルを避けるようになるだろうか?
もちろん、バトルしなきゃだめってことはない。世の中にはただ仲良くポケモンたちといれるだけでいいっ、て人達もたくさんいる。
でも、……それでも。
バトルは危険な事だけじゃなく、楽しいものなんだって。人もポケモンも楽しんでるんだって、伝えたかったんだけどな……。
「だから、おしえて」
「……えっ?」
「…いまから、バトルのこと」
……。
……どういう意味でリーフそういってくれたのかはわからない。
それでも、リーフがまだポケモンバトルに興味をもってくれているのなら。
「そう、だな。今から、バトルの楽しさをおしえてやるよ!」
「……うん!」
この子に少しでもバトルの楽しさを伝えたいと、そう思う。
「…ぼくもまぜてよ」
そんな中、突然レッドがわって入ってきた。
「へっ?いや、お前は別にいいだろ。バトルの楽しさよくわかってるだろう?」
「…グリーンとはたたかったのに?」
いや、あれはあいつが人に
わざを使うという暴挙にでたからであってね?
「…………おにいちゃん?」
リーフも呆れたように声をかける。
……呆れて、だよね?なんかすごい声が低かったようにも、背筋が寒いようにも感じるんだけど……。
「…っ!…きみのきもちはわかっているけど、きょうをのがしたらしばらくクロノとたたかえない。だから、」
僕も譲る気は無いよ、と、レッドは言い放った。
何故急にレッドが主人公的かっこよさを発揮してるのか。また、隣のリーフはぶつぶつと何を呟いているのか。
我が日常は不思議な事だらけである。
「~~ぁあ!わぁったよ!二人まとめて教えてやるから!バトルの楽しさってやつをよ!」
「え」
「…よし」
「おれもおれも!」
「てめぇはさっきやったばっかだろグリーン!」
たっく、ほんと成長しねぇなぁこいつら!
☆
ーーその後。
ポケモンバトルを止めに行ったはずなのに自分がバトルしちゃってるじゃないかということに俺が気付いたのは、すでに広場がボロボロになった後だった。
ふと寒気を感じて振り向けば、俺に命令をだしていたババアが、それはそれは鬼の如き表情で立っていたのさ。
俺に対して一通りブチ切れたババアはもう遅いからと他の三人を帰し、俺には広場の整備を命じましたとさ。チクショウ……。
☆
そして次の日俺は無駄に筋肉痛の体でひーこらいいながらマサラタウンを旅立ちましたとさ。
何でこんな事に……。
……ああ、ちなみに見送りにはリーフだけが来てくれました。やはりリーフは天使。異論は認めぬ。
・イブのにらみつける!
ご存知ヤンキーと火の鳥の得意技。イブは別に覚えていない。
・適当に頼む。
イブ「しっぽで殴っとけばいいか」
・O☆HA☆NA☆SHI
レッド達と同い年の魔法少女が得意とする、高町式コミュニケーション殺法。相手は死ぬ。
・リーフの喋り方
兄妹なんだし似てるとこもあるさ、的な……?
・グリーンの扱い
ギャグ押しつけすぎたかな?ま、いっか。
・ほんと成長しねぇな!
ぶーめらんっ!
・リーフは天使
うん……、いや、うん……。
……おかしいな元々こんな予定じゃなかったんだけどなぁ。
何故かリーフからフォースの暗黒面が……。
ああ、リーフは天使?異論は認めるよ。
というわけで今回はここまで。リーフはどうしてこうなった!?
ではまた次回。
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