転生 神竜の滅竜魔導士シーズン1~フェアリーテイル編~  (ゾーン)
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ようこそ!! 妖精の尻尾編
第1話 ようこそ妖精の尻尾へ!!




序章


まずいきなりですが、俺死にましたww
で、現在神様的な人の前にいます。

神「で、話した通り私のミスで君を殺してしまったので転生させたいと思いまーす。」
 
こいつずいぶん軽いな。

主「まぁいいですけどどこに送られるんですか?」

神「まず『フェアリーテイル』に送ろうと思う」

主「まず?」

神「ああ、お前の意思でちがう世界にいけるようにしようかと思う。
  当然戦闘することもあるだろうから付けて欲しい能力ある?」

主「じゃあ滅竜魔法、頭の中にイメージした魔法を使えるようにして魔力をめちゃ強くしてください。」

神「頼みすぎじゃ・・・まぁいいや。しかしすべてイメージした通りにはならんぞ。」

主「わかりました。」

神「よし、じゃあ行って来い!!」

神が手をかざすと俺は光に包まれた。


 

 

 

主「ん~ここは~?」

 

あたりを見渡すと木々が生い茂っていた。

しばらくあるくと街が見えてきた。

 

主「マグノリア周辺の森か・・・

  おそらく原作開始前・・・

  ひとまずフェアリーテイルに行くか」

 

フェアリーテイルに入ると周りがざわつきだした

さっそくマスターを見つけ 声をかけた

 

主「フェアリーテイルに入りたいんですが~」

 

マカロフ「お前さん名前は?」

 

名前か、・・・どうしよう?

 

主「レイ・グローリーです」

 

RAVE混ぜたけどいいかww

 

マカロフ「レイか、いいじゃろう

     紋章はどこに入れる?」

 

レイ「右肩に黒で」

 

マカロフ「これでおぬしもフェアリーテイルの一員じゃ」

 

なんか入るのあっさりw

そう思っていると突然ナツが突っ込んできた。

 

ナツ「俺と勝負しろ!!」

 

いきなりか・・・

 

レイ「ああ、いいぞ。表に出ろ。」

 

 

 

外に出るとギャラリーが集まってきた。

 

マカロフ「どちらかが倒れるまでじゃ・・・始め!」

 

ナツ「よっしゃー!『火竜の鉄拳(かりゅうのてっけん)!!』」

 

さっそく魔法試してみるか

ナツは火の滅竜魔導師だから水で打ち消すのがセオリーだな

そう考えながら右の拳に水を纏う

 

レイ「『水竜の鉄拳(すいりゅうのてっけん)』」

 

2人の拳がぶつかり合いナツの炎を消した。

 

ナツ「な!?」

 

イメージの方も試すか。

頭の中で瞬間移動をイメージした。

すると ・・・

 

『シュン!!』

 

ナツ「消えたぁ!?」

 

レイ「こっちだ

   『水竜の咆哮(すいりゅうのほうこう)!!!』」

 

瞬間移動でナツの背後に移動しブレスを放った!!

 

ナツ「ぐあぁぁぁ!」

 

マカロフ「そこまで!レイの勝ちじゃ。」

 

正直楽勝だったな~

まぁ、魔法を使うって感じはなんとなく覚えられるな

 

ナツ「お前も滅竜魔法使うのか?」

 

レイ「まぁ、いちおう」

 

?「このくらいの強さなら私たちがいけば勝てるだろう」

 

そういいながらギルドの方からエルザ、ミラ、グレイ、ラクサスが歩いてきた。

 

レイ「1VS4か。いいぞ、かかってこい。」

 

ラクサス「水属性なら俺が有利だ!『レイジングボルト!!』」

 

レイ「水だけじゃないぜ

   『岩竜の層撃(がんりゅうのそうげき)』」

 

レイが腕を振るうとラクサスの足元から岩が突きだしてきた。

 

ラクサス「がっ!!」

 

ラクサスは空中に投げだされそのままレイは ラクサスに追撃を見舞う

 

レイ「『岩竜の剛拳(がんりゅうのごうけん)!!』」

 

ラクサスに岩で纏った拳をぶつけ地面にたたきつけた。

 

ラクサス「がぁぁぁ!!」

 

ラクサスK.O

 

次はどいつだ?

 

グレイ「『アイスメイク・槍騎兵(ランス)』!!」

 

いきなり氷の槍が飛んできた。

しかしレイは軽くよけた

 

レイ「氷属性か (知ってたけど)」

 

グレイ「いきなりで悪いな。もういっちょ!」

 

レイ「なら『火竜の翼撃(かりゅうのよくげき)!!!』」

 

遠距離系でグレイの技を相殺する

 

グレイ「ナツと同じ!?」

 

レイ「よそ見は禁物だぞ。『アイスストーム』」

 

一気にグレイの目の前まで詰め寄り氷の竜巻で吹き飛ばす。

 

グレイ「氷まで・・・」

 

グレイK.O

 

ミラ・エルザ「『イビルエクスプロージョン!!!』

       『天輪・繚乱の剣(てんりん・ブルーメンブラット)!!!』」

 

2つの攻撃がレイを直撃した

しかし・・・

 

レイ「2人合わせてこの程度か?『幻竜の吐息(げんりゅうのといき)』」

 

幻覚、睡魔を司る竜の魔力を2人に放つ

するとミラとエルザは崩れ落ちた。

 

マカロフ「それまで、レイの勝ち。それよりどういう魔法じゃ?」

 

レイ「滅竜魔法全部とある程度の魔法使えます。」

 

どこからかかっこいいやらチートすぎだろと、声が聞こえてきた。

そんなこんなで加入初日からドタバタだった。

 

次の日から女の子に追いかけまわされることをレイはまだ知るよしもなかった・・・

 

 

 

 

 




あとがき
アットノベルスが過疎って来ていたので移住してきました
よろしくお願いします^^


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第2話 ルーシィ・ハートフィリア

 
ちょこっと登場人物紹介

レイ・グローリー
S級魔導士

年齢 16歳
容姿 黒髪に赤みがかかった目 イケメン
性格 基本やさしい・女に弱い・敵に容赦なし
魔法 神滅竜魔法 (原作前使えるのは『火竜』『水竜』『鉄竜』『氷竜』『幻竜』『雷竜』
          また、属性に応じた『竜剣』を生成することが可能)
   創造魔法  (イメージしたものを使える)


レイ「ふぅ~やっと着いたー」

 

レイは仕事でハルジオンに来ていた。

仕事内容は[女性誘拐事件の犯人の捕縛]

 

レイ「たしかナツもイグニール探しに来てるって言ってたな

   奴隷船の出航は夜らしいから宿で寝るかー」

 

・・・4時間後

 

レイ「やっばい!!

   時間ぎりぎりだ!!」

 

レイは飛び起きそう言いながらカバンから魔力で空を飛ぶスケボーで窓から飛び出した。

 

レイ「寝過してクエスト失敗とかシャレになんね~!」

 

しばらく飛ぶと船を見つけた。

 

レイ「あれか!」

 

レイが船を見つけ、飛び込もうとした次の瞬間船が一瞬で港まで押し戻された!!

 

レイ「はぁーーーー!? 

   なにが起こったんだよ・・・」

 

そういいながらレイは港へと向かう

 

ナツ「おらーーーーー!!」

 

レイ「なんだナツが暴れてたのか

   おい!ナツ!」

 

ナツ「あ?なんだレイか」

 

レイ「なんだじゃねぇよ

   そいつは俺の仕事の獲物だ、あんまボコるな」

 

ナツ「こいつフェアリーテイルの名前勝手に語ったんだぞ」

 

レイ「わかったからそいつは評議員に引き渡しとく」

 

ナツ「ちっ、しょうがねぇ」

 

 

ボラ「勝手に引き渡すとか言われても困るね!!」

 

ナツが捕まえていたボラという男がナツの腕を振りほどき巨大な火の玉を作りだした

   

レイ「めんどくさいから抵抗すんなよ~

   ナツ、炎食べといて」

 

ナツ「お前も食えるだろ!?」

 

レイ「ヤーよ、あんなマズそうな炎食いたくないし」

 

ナツはブツブツ言いながらもボラが作りだした火の玉を喰らい尽くす

 

レイ「そんじゃまぁ~、大人しく捕まってもらおうか」

 

レイは刀を抜く様な型をとり水竜の剣を生成する

   

レイ「『水竜剣(すいりゅうけん) アブソリュート・ゼロ』」

 

ルーシィ「なにあの魔法?」

 

ハッピー「あい、ナツが使ってる『滅竜魔法』の最高位魔法『神滅竜魔法』だよ」

 

ルーシィ「『神滅竜魔法?』」

 

ハッピー「ナツが使うのは火の魔法だけでしょ?

     レイはいろんな属性を同時に使ったりすることができるんだよ」

 

レイ「さぁ、お前の罪を数えろ

   『氷竜剣壱ノ型 (ひょうりゅうけんいちのかた)氷竜旋尾 (ひょうりゅうせんび)!!』」

 

レイは刀に氷の魔力を溜めて抜刀の勢いに乗せ氷の斬撃を飛ばしボラを凍りつかせた

 

レイ「で、そこにいる女は誰だ?」

 

ナツ「ルイージーだ

   今日出会った」

 

ルーシィ「ルーシィよ!!(レイって人ちょっとかっこいいかも♡)」

 

 

レイ「そうか、よろしくな。じゃあ俺はこいつは評議員に引き渡しとく

   それとナツ、お前早く逃げたほうがいいぞ」

 

ナツ「はっ?」

 

ハッピー「ナツ~!あっちから検束部隊がくるよ!」

 

ハッピーが指さした方向からたくさんの人が・・・

 

ナツ「まずい!逃げるぞ!」

 

ルーシィ「なんであたしまで~」

 

ナツ「『妖精の尻尾』に入りてぇんだろ?じゃあ来いよ!」

 

ルーシィ「っ!! うんっ!!」

 

こうしてまたフェアリーテイルの始末書が増えることになる・・・



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第3話 鉄の森

 

 

 

ルーシィ「みてみて~ナツ、レイ!あたしも紋章いれてもらっちゃった~♪」

 

ナツ・レイ「「よかったなルイージ」」

 

ルーシィ「ルーシィよ!」

 

レイ「しっかし暇だな~」

 

隣でナツとグレイが喧嘩しているが気にする様子のないレイ

 

すると・・・

 

ロキ「大変だーー!エルザが帰ってきた!」

 

ナツ・グレイ「なにっ!」

 

レイ「やっとか・・・」

 

ロキの言葉にナツとグレイは顔を合わせ、レイは重い腰を上げる

 

ルーシィ「エルザさんってどんな人なの?」

 

ナツ・グレイ「・・・化け物」

 

レイ「純情な女の子」

 

みんな「「どこがっ!」」

 

 

 

そんなこんなでいろいろあり現在『鉄の森(アイゼンヴァルト)』の連中の前にいる

 

レイ「多勢に無勢だな

   ナツ、グレイ、エルザはエリゴールを探しにいけ」

 

「「「了解」」」

 

ルーシィ「この数レイだけで大丈夫なの?」

 

レイ「あぁ・・・

   ちょっと魔法の組み合わせも試したいしな」

 

「「「かかれー」」」

 

レイ「よしじゃあ、右手に『氷竜』左手に『雷竜』『モード雷氷竜!!』」

 

するとレイの体が冷気と雷に包まれた

 

ルーシィ「なにあれ・・・」

 

レイ「滅竜魔法のあわせ技だ

   喰らえ『雷氷竜(らいひょうりゅう)咆哮(ほうこう)!!』」

 

「「「ぐぁーーー!」」」

 

氷と雷のブレスの威力はすさまじく駅のターミナルを半壊させ『鉄の森』の3分の1が吹き飛んだ

 

ルーシィ「まだあれだけいる。さすがに数が・・・」

 

レイ「しょうがない・・・『滅竜奥義・改 雷光氷竜剣(らいこうひょうりゅうけん)!!』」

 

雷のスピードで氷の剣となったレイが敵に突っ込んでいく

その姿はまさに無双・・・

 

「「「ぎゃーーーっ」」」

 

レイ「ふぅ、さすがに魔力の消費が激しいな

   さて、次行くぞルーシィ」

 

ルーシィ「かっこいいーー!!(やばい、惚れそう//)

 

ひと段落したところに別行動をしていたエルザが戻ってきた

 

エルザ「レイ!! エリゴールの目的がわかったぞ!!

    マスターたちのいるクローバーの街だ!!」

 

レイ「そんなとこだろうと思った

   大方ララバイで定例会中のじいさん達を殺すつもりだろ」

 

ルーシィ「けど外には魔風壁が・・・」

 

レイ「そんなの俺に任せろ

   所詮はただの風魔法・・・俺の敵じゃない」

 

そういうとレイは魔風壁の前に行き

 

レイ「『滅竜奥義 照破(しょうは)天空穿(てんくうせん)!!』」

 

レイは風の結界を自分の風の結界で包み滅竜奥義をぶつけて相殺したのだ

 

ルーシィ「すごい!!」

 

レイ「当たり前だ

   それとハッピーお前の持ってる『処女宮の鍵』ルーシィに渡してやれ」

 

ハッピー「あっ、そうだった」

 

ルーシィ「どうしてそんな大事な事先に言わないの!」

 

レイ「じゃあ俺は先にエリゴール追うから」

 

そういいスケボーを作り出し颯爽と飛んで行った。

 

 

 

エリゴール「ここまで来れば大丈夫だろう」

 

レイ「なにが大丈夫なんだ?」

 

エリゴール「!?」

 

突如背後に現れたレイに驚くエリゴール

 

エリゴール「なぜおまえがここに!?

      魔風壁が破れるはずがない!」

 

レイ「お前のしょぼい風魔法と俺の滅竜魔法を一緒にするな」

 

エリゴール「クソ!『暴風波(ストームブリンガ―)!!』」

 

レイ「『天竜(てんりゅう)翼撃(よくげき)!!』」

 

『暴風波』と『天竜の翼撃』がぶつかり合体してエリゴールに跳ね返される

 

エリゴール「なにっ!?

      ぐぁぁぁぁぁぁ!!」

 

レイ「どうした?そんなもんか?」

 

エリゴール「くっ!『暴風衣(ストームメイル)

      喰らえ!!『翠緑迅(エメラ・バラム)!!』」

 

強力な風の刃がレイに向かって飛んでいく!

 

レイ「そんなしょぼい魔法で俺を倒せると思ってるのか?

   『モード白天竜!!』『滅竜奥義・改 閃華裂風刃(せんかれっぷうじん)』」

 

エリゴール「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

 

レイ「うん

   使えこなせるようになってきた」

 

そう自画自賛していると原作とは違うタイミングで笛がララバイになった。

 

レイ「原作ブレイクしすぎたか!!」

 

ララバイは暴れ始めた

 

レイ「しかも自我もってねーーーー!」

 

「「レーイ」」

 

レイ「お前らか」

 

ナツ「なんじゃこりゃ~!」

 

レイ「ララバイだ」

 

エルザ「なににしろこのまま暴れさせるわけにはいかん!」

 

そういい『天輪の鎧』に換装するエルザ。

 

レイ「まぁ、さすがにもう魔力が限界に近いから今回はお前らに援護してもらう」

 

ナツ・グレイ「「よっしゃーーーー!」

 

グレイ「『氷雪砲(アイスキャノン)!!』」

 

エルザ「『天輪・五芒星の剣(ペンタグラムソード)!!』

 

次々とララバイを穴だらけにしていくグレイとエルザ

 

レイ「ナツ!俺達で決めるぞ!」

 

ナツ「おし!」

 

レイとナツは足に炎を纏いララバイの顔面に叩きこむ

 

レイ・ナツ「『合体魔法(ユニゾンレイド) 火竜爆炎脚(かりゅうばくえんきゃく)!!』」

 

ララバイ「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

ルーシィ・ハッピー「やったーーー!」

 

とりあえず定例会会場は破壊せずにすんだな。

これでマスターにどやされなくてすむ・・・

 

と一人安心するレイであった




あとがき
ちょっとね、セリフとか技名とか変えながらやってます^^
よかったら評価して下さいw


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第4話 100年クエスト

 

ララバイを撃破した数日後・・・

レイはS級のクエストボードから1枚の依頼書を取っていた

 

レイ「じいさん、俺この仕事行ってくるよ」

 

そういいマカロフに渡したのは・・・

 

マカロフ「レイ!お前去年この仕事にいってどんな目にあったか覚えとらんのか!!」

 

マカロフに見したのは100年クエスト「霊峰の双竜の討伐」

 

レイ「ああ、よく覚えてる

   だがあの時よりあきらかに強くなってるのはじいさんだってわかってるだろ!」

 

そうレイは1年前霊峰の双竜にズタズタにされ、それ以来レイは毎日修行し続けた。

 

マカロフ「・・・わかった。しかし無事に帰ってくることが条件じゃ」

 

レイ「そんなの当たり前だろ」

 

その時エルザ、カナ、ミラ、レヴィが引き留めにきた。

 

エルザ「行かなくていいじゃないか!レイにはまだ早い!」

 

レイ「そんなことねぇ

   今のナツじゃ無理だしドラゴンを狩れるのは滅竜魔導士だけだ」

  

そういうと全員うつむく

 

レイ「そんな心配すんな

   帰ってきたら全員相手してやる」

 

「「////」」

 

エルザ達が一気に赤くなる。

 

エルザ「わかった

    無事に帰ってくるんだぞ」

 

レイ「さっきじいさんにもいわれた~。じゃ~な~」

 

レイはそういいギルドを出ていった

 

 

 

ーーー霊峰リスターーー

 

レイ「ここらへんか」

 

レイがギルドをでて5日

ようやく霊峰リスタにたどり着いた

霊峰リスタはその美しさから『聖域』とされている

 

レイ「ん?」

 

突如レイの上空が暗くなる

その瞬間2体のドラゴンが空から舞い降りた。

 

???「お主何者だ」

 

レイ「レイ・グローリー、滅竜魔導士だ」

 

???「あの時の小僧か」「性懲りもなくのこのこやってきたか」

 

レイ「どうでもいいがどうして人を襲う?

   時竜エンパイア・邪竜べリアル」

 

エンパイア「人間を食物としかおもってないからだ」

 

レイ「そうか

   ならお前らを殺しても問題ないよな?」

 

べリアル「やれるものならな!」

 

レイ「最初から全力でいくぞ!『モード雷炎竜!!』」

 

レイは炎と雷を纏い、2体のドラゴンに向かっていく

 

べリアル「ほう成長はしているようだな」

 

レイ「当たり前だろ!!

   『雷炎竜(らいえんりゅう)咆哮(ほうこう)!!』」

 

エンパイア「だがまだまだ」

 

双竜はブレスで相殺する

もちろんそう簡単にいくと思っていないレイは2体のドラゴンの間を跳び回り次の魔法を構えていた

 

レイ「これならどうだ!!『滅竜奥義・改 紅蓮爆雷刃(ぐれんばくえんじん)!!!』」

 

双竜「「ぐぅ」」

 

2体のドラゴンは地面に叩きつけられた

さすがに滅竜奥義は効果があるようだな

 

べリアル「ほう、なかなか

     我らを地に落とすとは・・・」

 

エンパイア「だが、これならどうだ」

 

双竜「「竜合」」

 

すると双竜は光りながら合体していく。

 

レイ「なっ!?」

 

双竜「この姿は久しいな」

 

2体のドラゴンは合わさり、禍々しき姿へと変貌した

 

レイ「なんだよそれ・・・」

 

双竜「・・・そんな顔されたら戦いにくいんだが・・・」

 

レイ「悪い、ならこちらもぶっつけ本番で使わせてもらう!!」

 

そういうと右手に『火竜』左手に『天竜』胴体に『白竜』を。

 

レイ「『モード白火天竜』!」

 

双竜「3体目までいけるのか!?」

 

レイ「今初めてできた

   正直魔力の消費が激しすぎ・・・次で決める!!」

 

双竜「おもしろい『ロード・オブ・ペイン』!!」

 

ここにきて最初で最後の魔法を双竜は繰り出してきた!!

その攻撃は禍々しい闇そのもの・・・

 

レイ「『真・滅竜奥義 天照白火刃(アマテラスびゃっかじん)!!!』」

 

レイの穢れなき白き魔力、双竜の禍々しき闇の魔力

ふたつの最大魔法がぶつかり爆炎が包む

煙が晴れた時、そこには双竜の姿はなく2つの魔水晶(ラクリマ)が浮かんでいた

 

双竜「・・・見事・・・レイ、我らの力そなたに託そう」

 

双竜が消え2つの魔水晶(ラクリマ)がレイの中に入っていく

 

レイ「はぁはぁ、さすがに限界だ・・・」

 

そういい気を失うレイ

 

???「ふふっ」

 

陰からレイを監視している者

その正体とは・・・




あとがき

このオリジナル展開はガルナ島~ファントム後半と思って下さい^^


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幽鬼の支配者編
第5話 ヒーローは遅れてくるもんだ


 

 

レイ「ん~そろそろ行くか」

 

双竜との戦い後、しばらく気絶していたレイだったが気がついた後

新たな滅竜魔法を試していたレイはマグノリアに帰ろうとした その時、通信用ラクリマが鳴り響いた

 

「レイっ!」

 

レイ「うわっ!

   なんだ通信用ラクリマか、ミラどうした?」

 

ミラ「ギルドが大変なの!早く戻ってきて!」

 

レイ「!? わかった!!」

 

ミラの様子がただ事ではなかったと思ったレイはトップスピードでマグノリアへ向かった

 

 

 

ーーーマグノリア『超魔道巨人ファントムMkII』上空ーーー

 

レイ「なんじゃこりゃ!?

   まぁいい、とりあえず敵探しに行くか」

 

そういいジュピターの中から入っていく

すると ・・・

 

ナツ「俺の炎だ!!

   勝手に操ってんじゃねぇ!!」

 

兎兎丸「ぐぁぁぁぁぁ」

 

ガタン!

とファントムが動き出す。

 

ナツ「まずい!これ乗り物か!」

 

兎兎丸「チャンス・・・我が最大魔法『七色の炎(レインボーファイア)』で塵にしてやる!」

 

ハッピー「ナツ!」

 

そのときグレイ、エルフマンが飛び出し兎兎丸を殴り飛ばした

 

レイ「お前らやるじゃねぇか」

 

「「「レイ!」」」

 

グレイ「無事だったか!」

 

レイ「あぁ、3日間寝続けたがギルドが大変だと聞いて飛んできた」

 

エルフマン「さすがレイ、漢だ!」

 

レイ「お前らは残りのエレメント4を探せ!見つけ次第各自撃破!」

 

「「「おう!」」」

 

とりあえず俺はジュビアのとこ行くか

ジュビアかわいいしw

 

 

 

レイ「たしかこの辺だったな

   雨降ってるし間違いはなさそうだが・・・」

 

レイは原作でグレイが歩いていた場所を歩いていた

 

ジュビア「しんしんと」

 

ビンゴ!

 

レイ「お前がエレメント4『大海のジュビア』だな?」

 

ジュビア「そう、ジュビアは雨女・・・しんしんと」

 

レイ「速攻で終わらせてやる『雷竜方天戟(らいりゅうほうてんげき)!!』」

 

レイはジュビアをロックオンし片腕で雷の投槍を作りだしジュビアに投げつけた!!

 

ジュビア「あぁぁぁぁぁぁっ!

     あ・・・っジュビアが一撃で!?」

 

レイ「ジュビア、お前はこんな事してて楽しいのか?」

 

ジュビア「ジュビアは・・・」

 

レイ「迷ってるなら『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』に来いよ!」

 

レイはその時太陽の光に包まれていた

さっきまで雨が降っていたのに・・・

 

ジュビア「これが青空」

 

レイ「そうだ・・・お前の心の雨も晴れたんじゃないか?」

 

そういいながらジュビアに爽やかな笑顔を向ける

 

ジュビア「ジュビーーーン♡」

 

ぱたっ・・・

ジュビアは幸せそうな顔をして気絶した

レイはジュビアをそのまま寝かせておき、次の敵を探しに行った・・・

 



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第6話 光VS闇

 

 

 

レイ「くそっ!どこだ?(禍々しい魔力をかんじた・・・

   あれはマスタージョゼの魔力・・・誰かがジョゼと戦うのはマズイ!!)」

 

通路を走っているとエントランスが見えてきた。

そのときレイの目に入ったのはジョゼに首を絞められ苦しんでいるミラ

その瞬間レイの心の中には怒りと殺意しか湧いてこなかった

 

レイ「ジョゼェェェェェェェ!!!!」

 

レイはトップスピードでジョゼに殴りかかりミラを抱きかかえる

 

ミラ「レ・・・ィ」

 

ミラはレイの腕の中でそのまま意識を失った

レイはミラを床に横たわらせる

 

ジョゼ「おやおやレイ様ようやくご到着ですか」

 

レイ「そんな話はいいんだよ!『火竜(かりゅう)咆哮(ほうこう)!!!』」

 

それをジョゼはシャドウで止める

 

ジョゼ「そんなブレスなどわたしのは届きませんよ」

 

レイ「なら!

   『火竜剣 クリムゾン』」

 

するとレイの両手に2つの刀が現れた

炎竜剣は炎の双剣・・・その刃は全てを焼き尽くす

 

ジョゼ「そんなちんけな剣でわたしを倒せるわけないでしょう」

 

レイ「ほざけ!グレイ技借りるぞ!!

   『火竜剣壱ノ型 炎刃(えんじん)七連舞(ななれんぶ)!!』」

 

ジョゼ「ぐぅっ!」

 

ジョゼに7発の斬撃をくらわす

 

レイ「まだだっ!

   『火竜剣弐ノ型 爆竜乱舞(ばくりゅうらんぶ)!!』

   『火竜剣参ノ型 紅蓮爆炎刃(ぐれんばくえんじん)!!』

   『火竜剣四ノ型 業炎竜塵牙(ごうえんりゅうじんが)!!』

   『火竜剣五ノ型 紅蓮鳳凰剣(ぐれんほうおうけん)!!』」

 

怒りに身を任せ、レイは炎竜剣技を次々とジョゼにぶつける

 

ジョゼ「ぐぅぅぅぅぅぅ!

    まさか聖十の称号をもつわたしがっ!!」

 

レイ「そんな肩書かんけぇねんだよ! 

   お前は俺の家族を傷つけた!『火竜剣零ノ型 獄炎(ごくえん)烈炎ノ太刀(れっかのたち)!!』」

 

ジョゼ「がぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ジョゼはレイの連撃を喰らい続け、ファントムの外へと吹き飛ばされていった

 

レイ「うっ・・・さすがにきっついわ~」

 

ミラ「ん・・・レイ大丈夫!?」

 

レイ「ははっ!もう魔力がほとんどねぇや。お前こそ大丈夫か?」

 

ミラ「今は人の事いいから自分の心配しなさい!!」

 

レイ「はい!すみませんっ!」

 

ミラ「もう終わったんだから私の膝の上で寝てていいわよ」

 

レイ「おうサンキュー」

 

そういってミラの膝に頭を乗せるとレイはすぐに眠りについた

 

ミラ「もう、いつもいつも頑張りすぎよ」

 

そういいながらレイの頭を撫でるミラ

 

ミラ「そんなだからみんな惚れちゃうのよ//」

 

グレイ・エルフマン「「ひっ!」」

 

この時エルザが黒いオーラを出しているのをミラは気付かなかった・・・



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楽園の塔編
第7話 謎の女




今回は2人目のオリキャラ登場です^^


 

 

ナツ達がアカネリゾートに行っている頃

レイは久しぶりの修行に来ていた。

 

レイ「同時に使える属性の数増やすか~

   あと魔力の器もだな」

 

以前双竜とたたかった時結構ぎりぎりだったからな

ジョゼとの時も魔力ギリギリだったし・・・

 

レイ「ふぅっ!」

 

レイは右手に2つの属性、左手にも2つの属性を集めた

そのまま4つの属性を合わせようとするが・・・

 

「ぱんっ」

 

4つの属性は互いを打ち消し合い魔力が破裂してしまった

 

レイ「やっぱ4つはむずいな~

   3つまではうまく魔力が混ざり合うんだけどな~」

 

???「クスクス、神滅竜魔導士はそんなものなの?」

 

レイ「誰だ?」

 

突如感じた強い魔力・・・

岩陰からきれいなブロンドの髪の女が現れる

 

???「私はルカ

    始まりの滅神魔導士よ」

 

レイ「あっそう、興味ないな」

 

ルカ「そんなこと言わないでっ!」

 

レイ「くっ!」

 

ルカはいきなり黒い氷をぶつけてきた

 

レイ「くそがっ!『火竜(かりゅう)咆哮(ほうこう)!!!』」

 

火と氷がぶつかり水蒸気になる

 

ルカ「『炎神(えんじん)怒号(どごう)!!』」

 

「ドォンンン!」

 

あたりが爆炎に包まれる

 

レイ「くっ、水蒸気爆発か」

 

ルカ「逃げてばかりじゃ倒せないわよ」

 

爆炎の中からルカの攻撃が放たれてくる

それを避けながらレイは雷の竜剣を生成する

雷竜剣は空間を轟かせる雷の剣

 

レイ「『雷竜剣 ボルテックス』」

 

レイの右手に刀が現れる

 

レイ「おらぁっ!」

 

雷竜剣を一振りすると電撃が辺りを駆けまわる

 

「バリバリバリ!」

 

ルカ「ふ~ん、まだまだ弱いのね『雷炎神』『雷炎神(らいえんじん)宝剣(クラウ・ソラス)!!!』」

 

ルカが作りだした剣は雷竜剣を簡単に砕きレイの体を斬りつけた!!

 

レイ「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ルカ「そんなものが神と竜をも倒す滅竜魔法なの?笑わせないで!」

 

レイ「ぐっ、なんの事かは知らないが、押されっぱなしてのも癪にさわる。『モード氷雷竜』」

 

ルカ「2属性ね

   さっきよりはマシかしら?」

 

レイは右手に氷竜剣、左手に雷竜剣を生成し2つの剣を合わせ新たなる剣を創りだした

その名も『氷雷剣 コールドブリッツ』

 

レイ「期待に答えてやるよ。『氷雷剣零ノ型 雷迅氷華槍(らいじんひょうかそう)』!

 

レイが氷竜剣を地面に突き立てると

あたりに絶対零度の雷の槍が降り注ぐ

 

ルカ「きゃっ!」

 

レイ「きゃっだって、かわいいとこあるじゃんw」

 

ルカは顔を真っ赤にして言い返す

 

ルカ「もうギリギリのくせに!いいわ、また今度いたぶってあげる」

 

そういってリアは飛びたっていった

 

レイ「くそっさっきのやつなんだったんだよ・・・かわいかったけどさ」

  「はぁ、さすがに魔力ねぇしギルドに帰るか」

 

 

レイがギルドに帰ると大事件が起きていた

 



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第8話 エーテリオン

 

 

 

ルカという女との戦闘を終えたすぐ後、レイの持っている携帯用通信魔水晶(ラクリマ)が鳴り響き、ミラから衝撃のひとことが告げられた

 

レイ「はぁ!?

   エーテリオンが投下されようとしてるだと!?」

 

ミラ「えぇ、しかも楽園の塔にはエルザ達がいるの・・・」

 

レイ「くそっ次から次へとっ!!」

 

レイは急いで評議院に向かった

 

 

 

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!」

 

評議院は建物自体がボロボロに崩れ始めており人々が逃げ惑っていた

その中の1人をとっ捕まえレイは問いただした

 

レイ「なんだこれ?なにが起こっている?」

 

評議員「建物が急激に老朽化を始めてるんだ。あんたも早く逃げろ!」

 

レイ「ウルティアの『時のアーク』か!」

 

レイは建物の中に入って行った

 

レイ「まずエーテリオンの魔水晶(ラクリマ)を壊す!!

   『モード白炎竜・白炎剣!!』『滅竜奥義・改 白火衝覇斬(びゃっかしょうはざん)!!!』」

 

レイは即座に竜剣を生成し、白い炎の斬撃を魔水晶(ラクリマ)にぶつけ、粉々に砕いた

 

レイ「これでエーテリオンは大丈夫だな」

 

そしてウルティアを探す

 

レイ「ウルティア!!」

 

ウルティア「あら、レイ・グローリーじゃない?

      こんなとこでなにをしているの?」

 

レイ「こっちのセリフだ

   人が何も言わずに評議員で泳がしておけば・・・今すぐ老朽化を止めろ」

 

ウルティア「なら無理やり止めてみなさい

      『フラッシュフォワード』!」

 

レイ「そんなの効くか!

   『火竜(かりゅう)翼撃(よくげき)』!」

 

ウルティア「『レストア』『フラッシュフォワード』」

 

レイは1つ1つの水晶を的確に射抜き粉々にしていく

しかしウルティアは時を戻し水晶を元通りにしてもう1度レイに攻撃する

 

レイ「ぐぅぅぅぅぅ!

   『時のアーク』・・・やっぱ厄介だな『モード氷幻竜』」

 

ウルティア「私に氷で挑むなんて、挑発のつもり?」

 

レイ「さぁな?『氷点霞月(ひょうてんおぼろづき)』」

 

レイが指パッチンをするとあたりが一瞬で氷に包まれる

 

ウルティア「っ!?

      この氷時が戻せない!?」

 

レイ「当たり前だ

   この氷は幻・・・俺の意思なく解くことはできない」

 

ウルティア「ならあなたを殺さないといけないということね」

 

レイ「やれるものならな」

 

ウルティア「正直この技は使いたくないけれど、『アイスメイク・薔薇の王冠(ローゼンクローネ)!!』」

 

氷のバラがレイに向かって咲き乱れる

 

「ザクザクザク!」

 

ウルティア「あっけなかったわね」

 

レイ「どこ見てんだ?」

 

ウルティアが突き刺しにしたのは幻で作ったレイの分身・・・

 

ウルティア「!?」

 

レイ「『滅竜奥義・改 氷幻零魔槍(ひょうげんぜろまそう)!!!』」

 

レイが作りだしたのは無数の氷の槍

しかし実体はなく、精神にダメージを与える幻術の一種だ

 

ウルティア「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

レイは倒れたウルティアに面識のあったウルティアの母、ウルの話を始めた

 

レイ「お前自分の母親がお前の事を捨てたと思ってるだろ?」

 

ウルティア「ならどうだっていうの!」

 

レイ「お前は勘違いしている

   お前の母親、ウルはお前の事捨ててなんかない!」

 

ウルティア「そんなはずない!私は母親に研究所に預けられ2人の弟子と楽しそうに笑ってた!」

 

レイ「お前の母親は預けたんじゃない!

   お前は小さい頃病気にかかってウルは病院にお前連れて行った

   しかし治療法は無く医者は専門の機関をお前の母親に紹介した

   けど研究所でお前は死んだと聞かされたんだ!」

 

ウルティア「!!」

 

レイ「わかったか・・・それが真実だ」

 

ウルティア「・・・そんな・・・」

 

レイ「いますぐ『悪魔の心臓(グリモアハート)』を抜けろ」

 

ウルティア「・・・できない!私は『大魔法世界』に行くの!」

 

レイ「なら力ずくで・・・」

 

 

 




あとがき

この話の続きはR-18版に続きます^^


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第9話 覇竜

 

 

 

楽園の塔事件から数日後・・・

 

ナツ、グレイ、エルザ、ルーシィ、ハッピーが帰ってきた

 

「「「ただいまー!」」」

 

レイ「お前ら大丈夫だったか?」

 

ハッピー「あい!でもなんでかエーテリオンが落ちてこなかったんだ」

 

レイ「あぁ・・・それ俺だわ」

 

「「「・・・(なにやってんだこいつ)・・・」」」

 

レイの爆弾発言を受けた4人を尻目にマカロフは新入りの紹介を始めた

 

マカロフ「そうじゃ、新入りを紹介する

     ジュビアとウルティアじゃ。かわいいじゃろ~」

 

グレイ「!?(ウルに似てる・・・)」

 

ジュビア「ジュビアです

     よろしくお願いします!」

 

ウルティア「ウルティアよ

      グレイ・・・私はあなたの師ウルの娘よ」

 

グレイ「ウルの・・・娘!?」

 

ウルティア「そんな事だからよろしく」

 

マカロフ「それと~・・・ほれ、あいさつせんかい」

 

ルーシィ「まだ誰かいるの?」

 

4人はマカロフの視線の先にいる人物を見ると・・・

 

ナツ「なっ!」

 

グレイ「お前!」

 

エルザ「ガジルッ!」

 

マカロフ「これこれ仲良くせんかい」

 

レイ「喧嘩すんなよ~?

   俺がキレるから」

 

ガジル「ちっ」

 

グレイ「つかギルド新しくなったんだな」

 

ナツ「前と違ってる・・・」

 

ルーシィ「立て替えたんだから当たり前でしょ」

 

突然ギルドの照明が消えステージにミラが現れた

 

ナツ「おおミラ、ただいまー」

 

ミラ「お帰りなさい。それじゃナツ達の無事とギルドの新築祝いをこめて歌います」

 

ミラはギターを手に美しい声で歌い始めた

 

『貴方のいない~

 机を撫でて~

 影を落~とす〜

 今日もひ~とり~

 星空見~上げ~

 祈りを~か~けて~

 貴方は同じい~ま空のし~た~

 涙こらえ震える~時も~闇に挫けそうな時でも~

 忘れな~いで~

 帰る場~所が~

 帰る場所があるから~ 

 待ってるひ~とが~~

 いるから~~~♪』

 

レイ「いつ聞いてもミラの歌は聞いてて落ち着くな」

 

ガジ「ギヒッ!」

 

「ガスッ!」

 

ナツ「いってぇ!誰だ!俺の足踏んだやつ!お前かグレイ!」

 

グレイ「はぁ!ざけんな!」

 

レイ「(あぁ、また始まった・・・)じいさんこの仕事行ってくる」

 

レイは握りしめていた依頼書をマカロフに投げつけた

 

マカロフ「おう・・・ってこの仕事100年クエストじゃぞ!」

 

レイ「あぁ、余裕余裕」

 

100年クエスト「覇竜の討伐」

 

 

 

レイ「『覇竜』か~・・・どんな感じだろ」

 

現在地、アカネビーチから300キロ先の無人島

 

レイ「ここだよな~」

 

レイが空を見上げると・・・

 

「ズドォォォォォォン!!」

 

空から明らかにでか過ぎる竜が降り立った

 

レイ「・・・でかすぎ・・・」

 

『覇竜』はいきなりブレスを吐いてきた

 

レイ「いきなりかよ!おい話聞けよ!」

 

レイは軽々と避けると覇竜は次々と小型ブレスを吐いてくる

 

レイ「くそっ!聞く耳持たずか!

   『滅竜奥義 紅炎鳳凰閃(こうえんほうおうせん)!!』」

 

淡い赤色の炎を纏ったレイが『覇竜』の翼を貫く

 

覇竜「グァァァァ!!」

 

レイ「さすがに効いたみたいだな

   巨体だから狙うのは楽だわ」

 

覇竜「がぁ!」

 

翼は傷ついて飛ぶことはできないが手負いの竜は最後の抵抗を続ける

 

レイ「『モード白影竜』おらぁぁぁぁ!」

 

レイは光のスピードで攻撃を入れていく

そして両手に光と影の魔力を溜めて滅竜奥義を放った!!

 

レイ「『滅竜奥義・改 聖影竜閃牙(せいえいりゅうせんが)』」

 

「ズダァァァァァァン!」

 

覇竜「ぐぅ・・・なかなかやるの」

 

レイ「・・・しゃべったーーーー!」

 

覇竜「誰も喋らんとはいっとらんわ」

 

レイ「けど速攻で攻撃してきたじゃねぇか!」

 

覇竜「お前を試そうと思ってな」

 

レイ「なんの為に?」

 

覇竜「我の力に相応しいかどうか」

 

レイ「なんでそんな事?」

 

覇竜「ルカという者にあっただろう」

 

レイ「・・・あぁ」

 

覇竜「やつはすべての『滅神魔法』を扱う

   それに対抗できるのはお前だけだ・・・しかしお前にはまだ力が足りない」

 

レイ「・・・」

 

レイはルカと戦った時のことを思い出していた

勝ったことは勝ったがあれはただのマグレ、余裕勝ちというわけではない

 

覇竜「思い当たることがあるようだな」

 

レイ「あぁ」

 

覇竜「だから我の力を分け与える」

 

レイ「わかった・・・けどなんであの女に対抗しなければならない?」

 

覇竜「お前の心が白だとすればやつは純粋な白だ

   純粋な白は黒にも染まる・・・その時はお前が止めなければならない」

 

レイ「なるほどな・・・」

 

覇竜「我の力は全属性の魔力を底上げする

   その力は仲間に分け与えることも可能だ

   そして『ドラゴンフォース』の上位形態を使うことも可能となる」

 

レイ「なるほどな」

 

覇竜「我はいつでもお前の力になろう・・・名をなんという?」

 

レイ「レイ・グローリーだ」

 

覇竜「そうか・・・我が名はオルフェウス・・・我が魔力に呼びかければ駆けつけよう」

 

レイ「おう、よろしくなオルフェウス」

 

オルフェウス「では行くとしよう」

 

オルフェウスは無人島を飛び立っていった。

 

レイ「ちょっと待てよ・・・

   仕事内容は『覇竜の討伐』だったよな・・・てことは・・・!!」

 

レイ初めてのクエスト失敗だった



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バトル・オブ・フェアリーテイル編
第10話 バトル・オブ・フェアリーテイル


 

今日は1年に1回の収穫祭

街は活気にあふれている中・・・

 

ナツ「よっしゃ~喰えるもん片っ端からくうぞ~」

 

ハッピー「喰うぞ~」

 

ナツはなぜかグロッキー状態だった

 

レイ「あれなにがあったんだ?

   ずいぶん気分悪そうだけど?」

 

ルーシィ「昨日の仕事で間違って水属性の魔力食べちゃったのよ・・・」

 

レイ「ナツには弱点だし、違う属性だもんな・・・」

 

グレイ「バカだよな・・・」

 

ナツ「今なんってたグレイ!!」

 

グレイ「素敵な食生活ですねっていったんだよ!」

 

レイ「そこら辺にしないと塵にするぞ」

 

レイは殺気を漂わせる

 

ナツ・グレイ「ひぃぃぃぃぃぃ!」

 

ルーシィ「あっミス・フェアリーテイルコンテスト始まっちゃう!私の家賃~」

 

ジュビア「ジュビア、レイ様の為ルーシィには負けません」

 

レイ「お、おお・・・がんばれ」

 

レイはジュビアの闘志に冷や汗をかきながら2人を見送った

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』---

 

マックス「マグノリアにお集まりの皆さん

     妖精たちの美の祭典、ミス・フェアリーテイルコンテスト開催でーーす」

     司会はこの俺、砂の魔導士マックスが務めます!!

     それではエントリー№1!!

     異次元の胃袋を持つエキゾチックビューティ!! カナ・アルベローナ!!」

 

大きな歓声のもと、カナはステージに現れた

 

「「「オオオオオオ!」」」

 

マックス「さぁ魔法を使ったアピールタイム!

     カードがカナの姿を隠して・・・水着に着替えたー!!」

 

カナ「レイ、どう?♡」

 

ウィンクをレイに向けて向けると同時に周りの視線が一気にレイの元へ集まった 

 

「「「ギロ」」」

 

レイ「!?(なんだ!?今の悪寒は?)」

 

マックス「エントリー№2!

     新加入ながらその実力はS級!雨も滴るいい女・・・ジュビア・ロクサー!」

 

「「「わーわー!」」

 

「ザバァ~」

 

ジュビアは体から水を発生させ自分の周りに纏わせる

 

マックス「オオオ!水着が似合う演出をつくり出したー!!」

 

ジュビア「レイ様~見てますか~!!」

 

「ゾクゾク!」

 

レイ「(さっきからなんだよ!)」

 

マックス「エントリー№3!

     ギルドが誇る看板娘!その美貌に大陸中が酔いしれた!ミラジェーン!!」

 

「「「優勝候補だ~」」」

 

ミラ「私、変身魔法得意なんで変身しまーす・・・顔だけハッピー!!」

 

「「「えーーーー!?」」」

 

ルーシィ「優勝候補が自滅した!!」

 

ハッピー「あははははっ!」

 

グレイ「喜んでんのお前だけだぞ」

 

レイ「あいつはかわいいがバカすぎる・・・」

 

マックス「エントリー№4!

     『最強』の名の下に剛と美を兼ね備えた魔導士!!妖精女王(ティターニア)のエルザ・スカーレット!」

 

「「「キター!! エルザだー!」

 

エルザ「私のとっておきの換装を見せてやろう・・・とーーっ!」

 

エルザは感想と同時に煙が巻き起こりその煙が晴れると・・・

 

ルーシィ「ゴスロリ!!?」

 

エルザ「フフ・・・決まった!」

 

レイ「へ~似合ってるじゃねぇか」

 

マカオ「あいつもキャラが変わったな」

 

マックス「エントリー№5!

     小さな妖精、キューティ&インテリジェンス!レビィ・マクガーデン!」

 

    「エントリー№6!西部からのセクシースナイパー!ビスカ・ムーラン!」

 

    「エントリー№7!突如移籍したクールビューティ!ウルティア・ミルコビッチ!」

 

ウルティア「ふん!」

 

レイ「ぶっ!なんであいつ出てんだ?」

 

マックス「エントリー№8!

     我らがギルドのスーパールーキー。その輝きは星霊の導きか・・・ルーシィ・ハ」

  

ルーシィ「だーーー!ラストネームは言っちゃダメェ!」

 

「「「なんだ?」」」

 

ルーシィ「えーと、あたし星霊と一緒にチアダンスします」

 

???「エントリー№9」

 

ルーシィ「!ちょっ・・ちょっと、あたしまだアピールタイムが・・・」

 

???「妖精とは私の事、美とは私の事

    そう・・・すべては私の事。優勝はこの私エバーグリーンで決定~♡」

 

グレイ「エバーグリーン!」

 

エルフマン「帰ってきてたのか!?」

 

ルーシィ「邪魔しないでよ!あたし・・・生活がかかってんだからね!」

 

グレイ「ルーシィ!そいつの目を見るなっ!」

 

ルーシィ「え?」

 

エバ「なに?このガキ」

 

ルーシィ「!!」

 

エバがメガネを外しルーシィと目を合わせると・・・

 

「カチン」

 

ルーシィはエバのセカンドの魔法『石化眼(ストーンアイズ)で石化してしまった

 

マックス「マズイ!みんなは早く逃げて!」

 

「「「うわぁぁぁぁ」」」

 

エバのいき過ぎた行動にさすがのマカロフに怒鳴り散らした

 

マカロフ「何をするエバーグリーン!祭りを台無しにする気か!?」

 

エバ「お祭りには余興がつきものでしょ?」

 

ステージの垂れ幕が上がっていくとすでに石化されたエルザ達の姿が・・・

 

「「「なっ!?」」

 

エルフマン「姉ちゃん!」

 

ハッピー「エルザまで!」

 

マカロフ「バカたれが!今すぐ元に戻さんかっ!」

 

ラクサス「よぉ・・『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の野郎ども・・・祭りはこれからだぜ」

 

マカロフ「ラクサス!」

 

グレイ「フリードとビックスローも!?」

 

レイ「雷神衆!ラクサス親衛隊か!」

 

ラクサス「遊ぼうぜ、ジジィ」

 

マカロフ「バカなことはよさんかい!」

 

ラクサス「さぁて何人生き残るかな?」

 

「ズドォォン!」

 

石化ルーシィの側に雷が落ちる

 

ラクサス「この女たちは人質に頂く

     ルールを破れば1人ずつ砕く」

 

マカロフ「冗談で済む遊びとそうはいかぬものがあるぞ、ラクサス」

 

ラクサス「もちろん俺は本気だよ

     ルールは簡単、最後に生き残った者が勝者だ

     ・・・バトル・オブ・フェアリーテイル!!」

 

ナツ「いいんじゃねぇの?わかりやすくて」

 

ラクサス「ナツ・・・俺はお前のそういうノリのいいとこは嫌いじゃねぇ」

 

ナツ「祭りだろ?じっちゃん。行くぞ!」

 

ラクサス「だが、そういう芸のねぇとこは好きじゃねぇ」

 

ナツ「おらぁー!」

 

ラクサス「落ちつけよナツ」

 

「ズドォォォン!」

 

ナツ「ぴぎゃぁぁぁぁぁ!」

 

ハッピー「あぁ、せっかく復活したのに・・・」

 

ラクサス「バトル・オブ・フェアリーテイル開始だ!!」

 

そのころレイは・・・

 

レイ「まぁ、時間帯的にそろそろか・・・

   なんでかしらねーけど滅竜魔導士は結界から出れねーから外いて正解だ」

 

まぁやっぱ最初はエバ狙うか・・・最初に石化解除しとけばナツ達早く出れるし

一般人の混乱に乗じて一緒に外に出たレイ・・・1人先にラクサス撃退に発つ!!!




あとがき

この後の話はR-18に続きます


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第11話 VSラクサス

 

 

 

レイはエバを家に運んだあと、石化が解けたかを見にギルドへ戻っていた

 

ナツ「どこ行ってたんだレイ?」

 

レイ「ちょっと野暮用

   石化は解けたみたいだな」

 

エルザ「あぁ、私はすぐ解けたがな」

 

レイ「なら作戦を伝える

   ナツ、ガジルは結界が解け次第カルディア大聖堂へ向かえ、そこにラクサスがいる

   レビィは今すぐ結界の解除を始めろ

   エルザ、カナ、ルーシィ、ミラは負傷しているもの達を回収しろ」

 

「「「了解」」」

 

ナツ、ガジル、レビィ以外は急いでギルドを出ていった

 

レイ「レビィ、解除までどのくらいかかりそうだ?」

 

レビィ「ん~20分はかかりそう」

 

レイ「15分以内にできたらご褒美をやる」

 

レビィ「がんばる!」

 

レビィはすさまじいスピードで術式を解除していく

 

「ビィービィービィー」

 

が、そのとき突如術式の情報ボードが無数に現れる

 

ラクサス「聞こえるかじじぃ、ギルドの奴ら

     ルールが1つ消えちまったからな、今から新しいルールを追加する

     『神鳴殿』を起動させる」

 

マカロフ「『神鳴殿』じゃと?」

 

ラクサス「残り1時間10分・・・さぁ、俺達に勝てるかな?」

 

マカロフ「何も関係ない者まで巻き込むつもりかラクサス!!」

 

ラクサス「フハハハハハ!」

 

情報ボードが次々に消えていく

 

マカロフ「うぐっ!」

 

突然マカロフが胸を押さえ倒れこんだ

 

ナツ「じっちゃん!」

 

レイ「くそっ!こんな時に!ビスカ、ポーリュシカさんを呼びに行け!」

 

ビスカ「わかった!」

 

レビィ「解けた!」

 

レイ「よし、上出来だレビィ!」

 

レビィ「へへっ//」

 

レイ「よし!ナツ、ガジル行くぞ!」

 

そういいレイはカルディア大聖堂に飛んで行った

 

 

 

ーーーカルディア大聖堂ーーー

 

レイ「ラクサ-ス!」

 

ラクサス「ほう最初についたのはレイか」

 

???「わたしもいるぞ」

 

ラクサス「お前も参加しているとはなミストガン」

 

ミストガン「今『神鳴殿』を解除すればまだ余興の範疇でおさまる可能性もあるぞ」

 

レイ「そうだ、考え直せ」

 

ラクサス「おめでたいねぇ・・・知ってんだろ?

     『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』最強は誰か・・・俺かお前らか噂されてるのは」

 

ミストガン「興味はないがわたしはギルダーツを推薦しよう」

 

レイ「ねぇ、ちょっとまって、俺は?」

 

ミストガン「・・・おい」

 

レイ「冗談だってw」

 

ラクサス「レイはいいとしてあいつはダメだ、帰ってこねぇ」

 

レイ「どうでもいいが早く始めようぜ」

 

ラクサス「ふん、『レイジングボルト』!」

 

レイ「『岩竜壁(がんりゅうへき)』!」

 

レイがラクサスの雷を岩の防御壁で遮断する

 

レイ「ミストガン!」

 

ミストガン「ああ!」

 

2人は魔力を合わせラクサスに向け幻術を放つ

 

「「『合体魔法(ユニゾンレイド) 幻竜協奏曲(げんりゅうきょうそうきょく)!!』」」

 

ラクサス「なんだこれは!」

 

ラクサスは幻覚に振り回されている

 

レイ「さて今のうちに『神鳴殿』どうするか考えるか」

 

ナツ・エルザ「ラクサス!!」

 

レイ「あっバカ!」

 

ラクサス「おらぁ!」

 

ラクサスはナツとエルザのバカみたいな大声で幻覚から覚め、直後ミストガンに向けて魔法を放った!

 

ミストガン「ぐっ!」

 

ミストガンの顔を隠しているフードが飛んでいき・・・

 

エルザ「ジェラール!?

    お前・・・生きて!!」

 

ナツ「なっ!! どうなってんだ?

   ミストガンがジェラール?」

 

ミストガン「エルザ・・・あなたには見られたくなかった」

 

エルザ「え?」

 

ミストガン「ジェラールという人物の事は知っているが私ではない

すまない、あとは任せる」

 

ミストガンは消えていく

 

ナツ「ややこしい事は後回しだ!ラクサスは俺がやる!!

いいよな? レイ、エルザ!」

 

レイ「お前には実戦経験が必要だやってみろ」

 

ナツ「よっしゃー!勝負しろラクサス!」

 

ラクサス「てめぇのバカ一直線もいい加減煩わしいんだよ・・・うせろザコが!」

 

ナツに向け雷撃を放つがナツは余裕で避けカウンターに切り替える

 

ナツ「よっと!!

   『火竜(かりゅう)鉤爪(かぎづめ)!!』」

 

「がしっ!」

 

が、そのカウンターはいとも簡単に受け止められてしまった

 

ラクサス「逃がさねえぞコラ!!」

 

ラクサスはナツにパンチを入れていく

 

ナツ「逃げるかよ。てっぺんとるチャンスだろ!!」

 

ナツも負けじと反撃していく

 

レイ「ナツはたぶん大丈夫だ

   エルザ、俺達は『神鳴殿』をどうにかするぞ!」

 

エルザ「わかった」

 

 

 

カルディア大聖堂の外に出てレイとエルザは空中に浮かんている『神鳴殿』を見上げる

 

レイ「さて、始めるか」

 

エルザ「わたしはどうすればいい?」

 

レイ「そこで見てろ『白炎・覇竜モード!!』」

 

レイが白炎竜の魔力に覇竜の魔力を混ぜ込むとレイの背後に白と赤の王輪が浮かび上がり右手には刀身の輝く竜剣が生成された

竜剣に魔力を溜めると竜剣の刀身に王輪がハマり、高速回転をする

 

レイ「さぁ~って『真・滅竜奥義 白火覇竜剣(びゃっかはりゅうけん)!!!』」

 

「ドガガガガガガガン!!!」

 

エルザ「そんなことしたらダメージが!」

 

レイ「なんのことだ?」

 

「ズドォォォォォォォォン!」

 

レイ「雷なら喰えるぞ」

 

そういいすべてを食べつくしたレイだった



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第12話 ファンタジア

 

 

レイ「さすがに雷喰いすぎた・・・気持ち悪い・・・」

 

エルザ「魔法の食べすぎでも気持ち悪くなるんだな」

 

レイ「うぷっ・・・さて、ナツはどうなったかな~」

 

レイたちはカルディア大聖堂に向かった

 

レイ「レビィ!どうなった?」

 

レビィ「うん、ナツが勝ったよ

    『滅竜奥義』使ってた」

 

レイ「へぇ~、あいつがねぇ~(そろそろナツ達にも修行つけるか)」

 

時は流れて数時間後・・・

 

エルザ「わたしがレイと出よう」

 

カナ「いいや、あたしよ」

 

ジュビア「ジュビアです!!」

 

ミラ「私よね~レイ」

 

ルーシィ「わ、わたしも立候補する!!!」

 

いつも通りのレイ争奪戦に珍しくルーシィも参戦していた

ぶっちゃけ俺からしたら誰と出てもあんま大差ないしどーでもいいんだよね・・・

毎年毎年なんで懲りないんだろ・・・

 

レイ「もう誰でもいいから・・・」

 

ウル「あなたも大変ね~」

 

レイ「お前軽く楽しんでるだろ?」

 

ウル「さぁ?♪」

 

レイ「つかお前出ないのか?」

 

ウル「まだ、入ったばっかだしね」

 

レイ「そうか・・・お前らいつまでもめてんだ!!

   ちゃっちゃと決めないと俺は出るのやめるぞ!!

   毎年毎年やんややんや揉めやがって!!

   もうじゃんけんで決めろ!!!」

 

「「「はいっ!!」」」

 

じゃんけんの結果ミラと出ることになった

 

レイ「で、なんで王子の格好なんだ?」

 

ミラ「いいじゃない

   よく似合ってるわよ?」

 

レイ「はぁ・・・」

 

 

 

いよいよファンタジアが始まった

 

ジュビアはグレイと一緒に参加し氷と水の見事な城をつくり出した

 

カナ、ルーシィ、ビスカは3人で踊りをエルザは剣を舞わせる

いよいよ俺達の番だ

 

「「「きゃー!レイ様ーー!」」」

 

レイとミラは神々しい馬車の上で手を振ってる

すると、ミラは変身魔法で天使の姿へ変身する

 

「「「おおーーー!」」」

 

男性陣から歓声があがる

 

レイ「それじゃ!」

 

レイはそれぞれの属性を次々と切り替え空に花火で「FAIRY TAIL」の文字を打ち上げていく

 

「「「わぁ~」」」

 

ウル「・・・キレイ・・・」

 

ラクサス「ふっ」

 

ラクサスの頭の中にマカロフとの思いでが浮かんでいく

 

「マスターだ!」

「なんか妙にファンシーだ!」

 

ギルドの仲間たちの様子を見て満足したのかラクサスは街から出ようとする

すると ・・・

 

「ばっ!」

 

ギルド全員が同じポーズをした

 

ラクサス「!?」

 

マカロフ「(わしはいつでもお前を見ているぞラクサス)」

 

ラクサスは涙を流してマカロフを見つめていた

 

ラクサス「(元気でな。じぃじ・・・)」

 

この日ラクサスはギルドを抜けた



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六魔将軍編
第13話 連合軍


 

 

 

ある馬車の中、レイ達最強チームはゆったりと場所に揺られながらとある場所に向かっていた

 

ルーシィ「・・・なんでこんな事になるのよ」

 

さかのぼる事数時間前・・・

ギルドではミラがとある組織図を説明していた

 

ルーシィ「ミラさんこれ何ですか?」

 

ミラ「闇ギルドの組織図よ」

 

レイ「こんなにあんのか?

   俺けっこう潰したんだけどな」

 

ルーシィ「この大きなくくりはなに?」

 

ミラ「闇ギルドの3大勢力『バラム同盟』よ」

 

レイ「『六魔将軍(オラシオンセイス)』『悪魔の心臓(グリモアハート)』『冥府の門(タルタロス)』のことを指すんだよ」

 

ジュビア「ジュビアとガジル君が潰したギルドが全部『六魔将軍(オラシオンセイス)』の傘下でした^^」

 

グレイ「『六魔将軍(オラシオンセイス)』って噂じゃ6人らしいぞ」

 

ワカバ「どんだけしょぼいギルドだよw」

 

レイ「考えろ、6人で最大勢力の1つなんだぞ」

 

ミラ「そうよ、それにどんな魔法を使ってくるかわからないの」

 

マカロフ「その『六魔将軍(オラシオンセイス)』じゃが・・・ワシらが討つことになった」

 

定例会から戻ったマカロフのひとことで誰もが思った・・・ハズレくじ引いたな・・・と

 

 

 

ーーーマスターボブの別荘前ーーー

 

ナツ「まだ着かねえのか~?おぷ・・・」

 

ハッピー「着いてるよナツ」

 

レイ「おい、トライメンズ!! いるんだろ」

 

ヒビキ「やぁレイ

    『青い天馬(ブルーペガサス)』に入ってくれる気にはなった?」

 

レイ「やだよバーカ

   こっちのほうがおもしろいし」

 

ルーシィ「わぁ!トライメンズだ!」

 

ルーシィはイケメンに目を輝かせていた

 

レイ「イケメンなら誰でもいいのね・・・」

 

ルーシィ「そ、そんなことないわよ!?」

 

エルザ「今日はよろしく頼む」

 

イブ「かわいい・・・ずっと憧れてたんだ」

 

エルザ「はっ?」

 

レイ「おい、うちの女を口説くのはやめろ

   次やったら殺す」

 

ガチな殺気をトライメンズに向ける

 

トライメンズ「「うっ・・・」」

 

???「ようこそ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のみなさん」

 

ルーシィ「なに?この甘い声~?」

 

エルザ「この声は!?」

 

レイ「はぁ~」

 

おびえた顔をするエルザとあきれた顔をするレイ

 

???「くんくん、いいパルファムだ・・・とぉっ!」

 

エルザ「お前は!一夜!」

 

一夜「エルザさん、相変わらずいいパルファムだ」

 

レイ「一夜も相変わらずだな

   トライメンズにも言ったが口説いたら殺す」

 

一夜「メェ~ン・・・」

 

レイ「あとは『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)』と『化猫の宿(ケットシェルター)』か」

 

一夜達と談笑していると入り口に1人の男が現れた

 

ジュラ「おお、レイ殿!!」

 

レイ「ジュラか!?

   『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)』からはお前だけ?」

 

ジュラ「いやあともう2人・・・」

 

???「久しいなグレイ」

 

グレイ「リオン!?」

 

レイ「誰?」

 

ルーシィ「グレイの兄弟子」

 

ルーシィがリオンの紹介をしていると突如床の絨毯がひとりでに動き出した

 

???「『人形撃 絨毯人形(カーペットドール)』!」

 

ルーシィ「あたしぃ!?

     てかこの魔法・・・」

 

???「忘れたとは言わせませんわ」

 

ルーシィ「シェリー!?」

 

ナツ「お前らギルドに入ったのか?」

 

レイ「あとは『化猫の宿(ケットシェルター)』か」

 

???「きゃぁ!」

 

入り口で小さな子供がこけた・・・

 

???「あ、あの遅れてごめんなさい

    『化猫の宿(ケットシェルター)』から来ましたウェンディです

    よろしくお願いします!」

 

ルーシィ「子供!?」

 

ナツ「ウェンディ?」

 

ジュラ「これで全てのギルドがそろった」

 

グレイ「話進めるのかよ!!!」

 

シェリー「こんなおおがかりな討伐作戦にお子様1人よこすなんて・・・

     『化猫の宿(ケットシェルター)宿』はどういうおつもりですの?」

 

???「あら1人じゃないわよ、ケバいお姉さん」

 

ウェンディの後ろからハッピーのメスバージョンがテクテク歩いていた

 

ウェンディ「シャルル着いてきたの!?」

 

シャルル「当然よ・・・あなたが1人じゃ不安でしょうがないもの」

 

ハッピー「キュピーン♡」

 

あっシャルルがハッピーから目そらした

 

ハッピー「ルーシィあの子にオイラの魚あげてきて」

 

ルーシィ「きっかけは自分でつくらなきゃダメよ」

 

ハッピー「じゃあレイ~」

 

レイ「男なら積極的にいけ、それが恋愛だ」

 

ハッピーは早速シャルルにアピールしに行ったが無視された

ありゃ無理だな・・・

 

レイ「そろそろ始めようぜ

   敵は6人、目的は『ニルヴァーナ』だろ?」

 

リオン「聞かぬ名だな」

 

レイ「ヒビキ6人の紹介を」

 

ヒビキ「わかった」

 

ヒビキは『古文書』で6枚のパネルを出す

 

ヒビキ「毒蛇を使う魔導士コブラ

    その名からスピード系の魔法を使うと思われるレーサー

    天眼のホットアイ

    心を覗けるという女エンジェル

    情報がすくない男ミッドナイト

    『六魔将軍(オラシオンセイス)』の司令塔ブレインだ」

 

一夜「我々の作戦は戦闘だけにあらず奴らの拠点を見つけてくればいい」

 

エルザ「拠点を見つけてどうするのだ?」

 

一夜「奴らを拠点に集めて我がギルドが誇るクリスティーナで拠点もろとも葬り去る!」

 

「「おおっ!!」

 

ナツ「おしっ!燃えてきたぞ!

   6人まとめて俺が相手してやる!!」

 

レイ「お前らは先にいけ!」

 

エルザ「お前は?」

 

レイ「ちょっと用がある」

 

レイは屋敷の中に戻って行った

 

レイ「おらぁ!」

 

レイは一夜を蹴り飛ばした

 

ジュラ「レイ殿、なにを!?」

 

レイ「こいつは偽物だ」

 

???「「ピーリピーリ、ばれちゃったね~」」

 

???「もういいゾ、ジェミニ」

 

柱の物陰から1人の女が姿を現した

 

レイ「お前がエンジェルか」

 

エンジェル「ふふっ」

 

 




あとがき

この後はR-18に続きます


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第14話 VS六魔将軍(1人離脱)

 

 

 

レイ「あそこか!」

 

レイが走っていると土煙をあげている場所が見えてきた

 

レイ「お前らだらしねぇな~」

 

ナツ「レイ!」

 

ブレイン「うぬは?」

 

レイ「レイ・グローリーだ」

 

ブレイン「そうか、うぬがルカがいっていた滅竜魔導士か」

 

レイ「・・・あいつを知っているのか?」

 

ブレイン「だったらどうすると言うのだ?」

 

レイ「力ずくで吐かせてやる!」

 

ブレイン「やれコブラ、レーサー」

 

レーサーは高速で攻撃を仕掛けてくるがスロウの魔法は俺には効かない

 

レイ「遅い!!」

 

そういってレーサーを殴り飛ばす

 

レーサー「なに!?」

 

コブラ「こいつ!

    『毒竜双牙(どくりゅうそうが)!!』」

 

レイ「俺の方が上だ『毒竜剛牙(どくりゅうごうが)!!』」

 

レイとコブラの魔法がぶつかり競り合うがレイの魔力の方が高くせり返した

 

コブラ「ぐぁっ!

    毒属性の滅竜魔法だと!?」

 

レイ「お前1人だと思ったか?」

 

コブラ「くっ」

 

ブレイン「やるようだなしかし・・・『常闇回旋曲(ダークロンド)』」

 

「ごぉぉぉぉぉぉぉ」

 

禍々しい魔力が放出されていく

しかし岩陰に隠れているウェンディを見つけるとブレインは魔法を止めた

 

ブレイン「・・・ウェンディ・・・」

 

ウェンディ「え?え?」

 

レーサー「どうしたブレイン?」

 

コブラ「知り合いか?」

 

ブレイン「間違いない・・・天空の巫女」

 

グレイ「天空の・・・」

 

ヒビキ「巫女?」

 

ウェンディ「なにそれ~><」

 

ブレイン「これはいいものを拾った。来い!」

 

ウェンディ「きゃあ!」

 

ブレインは雲のようなものでウェンディを捕まえる

 

シャルル「ウェンディ!」

 

ナツ「何しやがる・・・」

 

ホットアイ「金に・・・上下の隔て無し!」

 

レイ「なっ!?

   地面が!」

 

ウェンディ「シャルルー!」

 

シャルル「ウェンディー!」

 

ウェンディはしっかり手をつかんだ。

が、掴んだ手の主は ・・・

 

ウェンディ「あ」

 

ハッピー「あれ?」

 

シャルル「!!!」

 

ウェンディが掴んだ手はなぜかハッピーのものだった

 

ウェンディ「きゃああああ!」

 

ハッピー「ナツーーうわーーーー!」

 

シャルル「ウェンディーー!」

 

ナツ「ハッピーーー!」

 

ブレイン「うぬらにもう用はない、消えよ!」

 

禍々しい闇の魔力がレイ達に迫る

 

レイ「くそ!」

 

ジュラ「『岩鉄壁(がんてつへき)!!』」

 

レイ「ナイスタイミングジュラ!」

 

ナツ「くそ!逃げられた!」

 

レン「完全にやられた」

 

イブ「強すぎるよ」

 

レイ「俺がいながら・・・」

 

ルーシィ「レイ!エルザが蛇にかまれたの!」

 

レイ「コブラの蛇か」

 

レイはエルザの解毒を始めた

 

ナツ「あいつらウェンディとハッピーを~!!! どこだー!?」

 

ルーシィ「ナツ!」

 

ナツ「んがっ!」

 

ナツはシャルルに止められた

 

グレイ「羽?」

 

イブ「ネコが飛んでる」

 

シャルル「これは『(エーラ)』という魔法

     驚くのも無理ないわね」

 

ナツ「ハッピーとかぶってる」

 

シャルル「なんですって!」

 

レイ「とりあえず俺が作戦をたてる

   俺、ナツ、グレイ、ルーシィ、リオン、シェリー、ヒビキ、シャルルはウェンディ達の捜索

   ジュラ、レン、イブ、一夜は『ニルヴァーナ』の在り処を見つけてくれ」

 

ナツ「よっしゃーー!行くぞぉ!」

 

「「「おおーーーー!!」」」



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第15話 ルーシィデビュー戦

レイ「邪魔だぁ!!」

 

はぁはぁなんでこんなにザコが多いんだよ!?

原作ブレイクした罰か?

 

レイ「くっそここで使うのもだるいが『白雷竜!!』」

 

もう魔力なんて気にしない・・・

 

レイ「『滅竜奥義・改 白雷(はくらい)・・・麒麟(キリン)!!!』」

 

空から白い雷が麒麟の姿となりザコに降り注いだ

うん、パクリ技だがハンパない威力だな・・・

 

レイ「これで全部か・・・」

 

さてどうすっかな~

 

ヒビキ「レン君聞こえるか?」

 

レイ「ヒビキか、どうした?」

 

つくづく『念話』って便利だな

 

ヒビキ「ナツ君達がウェンディちゃん達を助け出したみたいだ。フォローに向かってくれ」

 

レイ「わかった」

 

 

 

 

森の中を走って数分後、開けた道でナツと出会うことができた

 

レイ「ナツ!」

 

ナツ「レイ!」

 

レイ「これからどうする!」

 

ナツ「ジェラールがいるんだ!!

   俺はあいつを探す!!」

 

レイ「そうか

   俺はとりあえず『ニルヴァーナ』を探す」

 

と言いつつ~ルーシィのとこ行くか

『ウラノ・メトリア』見たいしエンジェルからかいたいし・・・

 

ナツ「あ!グレイ!

   こんなとこでなにやってんだよ」

 

川でグレイがぐったりしているがこいつたしかジェミニだったな

 

グレイ「・・・・・・」

 

ナツ「おい、しっかりしろよ!」

 

グレイは突然起きロープを引っ張った

 

ナツ「いかだの上!?・・・うぷっ」

 

あ、やっぱり

 

ルーシィ「グレイなにしてるの!?」

 

レイ「ルーシィこいつグレイじゃないぞ」

 

ルーシィ「じゃあこいつは・・・?」

 

「ぽんっ!」

 

グレイが煙に包まれてルーシィになった

 

ジェミニ「あんたらみたいな男は女に弱いでしょ?」

 

そういいジェミニルーシィは服をめくった

 

レイ「みるなぁ!」

 

「ゴス!」

 

ヒビキ「なんで!?」

 

レイ「俺がまだ見てねぇんだ、他の奴になんかみせねぇよ」

 

ルーシィ「もうバカッ!!//」

 

ジェミニ「「どうする?どうする?」」

 

殺しちゃえばいいのよとエンジェルが現れる

 

ジェミニ「「そっかー」」

 

エンジェル「は~いルーシィちゃんエンジェルちゃん登場だゾ・・・ってお前は!」

 

レイ「よう、また会ったな」

 

ルーシィ「なに?知り合い?」

 

レイ「あぁ、さっき一緒に遊んでた

   意外とかわいいやつだぞ」

 

エンジェル「なッ・・・な・・・//」

 

ルーシィ「なにしてたのよ!?」

 

レイ「そんなことはいい

   ルーシィお前あいつを倒してみろ」

 

ルーシィ「え~?」

 

エンジェル「私がこんな小娘に負けるはずないゾ」

 

レイ「自信あるようだな・・・なら賭けをしよう

   ルーシィが勝ったらお前を評議員に引き渡す

   お前が勝ったら俺を殺してもいい」

 

ぶっちゃけルーシィは負けねぇからな

 

ルーシィ「ちょっとレイ!」

 

エンジェル「いいゾ♪」

 

レイ「それじゃルーシィ頼んだ」

 

そういいルーシィの肩に手を置き『覇竜』の魔力を流し込む

 

ルーシィ「え?(なにこの魔力?)」

 

レイ「(俺の『覇竜』の魔力だ)」

 

ルーシィ「よーし!開け!『宝瓶宮の扉』アクエリアス!」

 

エンジェル「ジェミニ閉門」

 

ルーシィ「やっちゃって!

     あたしも一緒でかまわないから!」

 

アクエリアス「最初からそのつもりだ」

 

ルーシィ「最初からって・・・」

 

エンジェル「開け『天蠍宮の扉』」

 

ルーシィ「王道十二門!?」

 

アクエリアス「え?」

 

エンジェル「スコーピオン!!」

 

やば、星霊の相関図の事わすれてた・・・魔力渡した意味ないじゃん・・・

 

アクエリアス「スコーピォおおん♡」

 

ルーシィ「はぃぃっ!?」

 

アクエリアス「スコーピオン♡ わたし・・・さびしかったわ」

 

ルーシィ「・・・!!」

 

あそこまでかわんのか・・・正直引くわ

 

ルーシィ「ま・・・まさか」

 

アクエリアス「わたしの彼氏♡」

 

スコーピオン「ウィーアー、初めましてアクエリアスのオーナー」

 

ルーシィ「キターーーーー!!」

 

レイ「ルーシィ!今すぐアクエリアスを閉門しろ!」

 

ルーシィ「くっ!(最強の星霊が封じられた・・・いやもう1人いるじゃない!)」

 

まずいな・・・この場面の打開策がみつからない・・・原作どおりにいくか・・・

 

ルーシィ「開け!『獅子宮の扉!!』ロキ!!」

 

ヒビキ「レ・・・レオ・・」

 

ルーシィ「お願い!あいつを倒さないとギルドが!」

 

ロキ「お安い御用さ」

 

エンジェル「クス、大切なのは星霊同士の相関図よ

      開け『白羊宮の扉』・・・」

 

「「!!!」」

 

エンジェルの掲げた鍵を見てルーシィとヒビキは目を見開いた

 

エンジェル「アリエス!」

 

アリエス「ごめんなさいレオ・・・」

 

ロキ「アリエス・・・」

 

ヒビキ「カレンの星霊・・・」

 

ルーシィ「そんな・・・これじゃロキまで戦えないじゃない・・」

 

だ~ここで俺が倒すわけにもいかないしな・・・

 

ルーシィ「なんであんたがカレンの星霊を!?」

 

エンジェル「わたしが殺したんだもの

      これはその時の戦利品だゾ」

 

エンジェルの言葉にヒビキの目には憎しみの色が出ていた

 

レイ「ヒビキ!!

   しっかりしろ!!」

 

ヒビキ「!! すまない・・・」

 

レイ「ヒビキ俺の頭の中に『ウラノ・メトリア』を送ってくれ」

 

もうこれしかないからな・・・

 

ヒビキ「どうする気だ?」

 

レイ「俺の魔力で増幅させてルーシィに送りこむ」

 

ヒビキ「・・・わかった」

 

「ピーーーーピロン」

 

レイ「よし」

 

「がっ!」

 

ヒビキ「グッ!」

 

ヒビキこのままなら闇に落ちそうだからな気絶させといたほうが楽だな

 

ルーシィ「きゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

エンジェル「人に頼む時はなんて言うのかな?」

 

レイ「ルーシィ!そんなやつに頼まなくていい

   ロキ達を一緒に居させてやるのはお前だけだろ」

 

ルーシィ「レイ・・・」

 

レイ「お前の中に一度だけ超魔法の知識を与える」

 

ルーシィ「うぁっ・・・なにこれ・・・頭の中にしらない図形が・・・」

 

エンジェル「おのれ!カエルム!やるよ!」

 

ルーシィ「天を測り天を開き あまねく全ての星々

     その輝きをもって我に姿を示せ・・・テトラビブロスよ・・・

     我は星々の支配者 アスペクトは完全なり 荒ぶる門を開放せよ

     全天88星、光る『ウラノ・メトリア!!!』」

 

エンジェル「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

俺の魔力で増幅させたから威力は数倍だな

エンジェルも立ち上がれないだろ

 

「ザパーン」

 

ルーシィ「ひっ。・・・!? あれ?」

 

ルーシィも修行すれば原作より強くなれるな

 

 

 

 

 

 



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第16話 無の彼方へ

 

 

未だに状況をのみ込めていないルーシィは混乱していた

 

ルーシィ「なにがあったの!?

     てかナツ!」

 

「がこん!」

 

あ、イカダが・・・

 

ルーシィ「ナツーーーー!」

 

ナツ「う・・・うご・・・うごいて」

 

ルーシィ「しっかりしなさい!手を伸ばして!」

 

ナツ「おおおお・・・」

 

ルーシィ「もぉ!きゃっ」

 

ルーシィはナツの手を掴んだもののイカダが傾いたせいで一緒にイカダに乗りこんでしまった

 

ナツ「うぷ」

 

レイ「その先滝だから気をつけろよ~」

 

ルーシィ「なに~~~!」

 

さてどうすっかな~

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ」

 

この音は・・・『ニルヴァーナ』か!

 

レイ「・・・でかいな・・・リアルで見るとこんななのか・・・」

 

あぁ、もうめんどい、帰りたい・・・

 

レイ「はぁ、行くか・・・」

 

久しぶりにスケボーを出して飛び立つ

 

レイ「上も広いな~」

 

ナツ「うォぉぉぉぉ!!!」

 

この声はナツか、さっそくやってるな~

 

レイ「俺はブレインボコリに行くか」

 

完璧に潰しとけばあの爆発トラップは起きない・・・と思う!!

 

 

 

レイ「ブレイン!」

俺はブレインがいる部屋に乗り込んだ

 

ブレイン「またお前か」

 

レイ「今度こそひねり潰してやるよ『雷竜剣 ボルテックス!!』」

 

ブレイン「なんだその刀は?」

 

レイ「さぁなんでしょう?

   アタックチャーーンス!」

 

某パネルクイズ番組風に高速で突っ込んでいく

 

ブレイン「うぬはもう失せろ!

     『常闇奇想曲(ダークカプリチオ)!!』」

 

見るからに貫通性の魔法か

ならこっちも貫通性で!!

レイは高速回転しながら雷のスピードで正面からぶつかりにいく

 

レイ「『雷光閃(らいこうせん)!!』」

 

2つの魔法は互いを打ち消し合いブレインに一瞬の隙ができた

 

ブレイン「な!?」

 

レイ「お前を倒して俺は休む!!

   『雷竜剣零ノ型 雷皇紫電槍(らいおうしでんそう)』!」

 

ブレイン「ぐぁぁぁぁっ!」

 

おぉっとレイの技がブレインの肩をぶち抜いたーーー!

 

レイ「もう『ニルヴァーナ』を止めろ」

 

ブレイン「『ニルヴァーナ』は止まらない!」

 

まてよ・・・後でゼロ出てくるなら今ここで殺して戦闘回避するか?

いや、そんなことしたらナツがだめだな・・・

 

レイ「お前を見張っておく余計なまねをするな」

 

ブレイン「ふん!」

 

ウェンディ「レイさーーん!」

 

レイ「どうしたウェンディ?」

 

ウェンディ「大変なんです!

      このまま行ったら私のギルドが・・・『化猫の宿(ケットシェルター)』があるんです!」

 

やばい、すっかり忘れてた・・・

 

レイ「心配すんな俺達が止めてやる」

 

さてどうすっかな・・・

 

ブレイン「ぐっ!」

 

なんだ?突然ブレインが苦しみ出したぞ?

・・・顔の模様全部消えてやがる・・・

 

レイ「シャルル!ウェンディを連れて今すぐ逃げろ!」

 

シャルル「!!」

 

凄まじい魔力に辺りの空気がビリビリと痺れ始めた

 

ゼロ「久しいなこの感じ・・・」

 

レイ「くそっ!このタイミングかよ!」

 

もう魔力はほとんどのこってない・・・いけるか?

 

ゼロ「この体をボロボロにしたのはお前か?」

 

レイ「っ!『炎天・覇竜モード』『真・滅竜奥義 煉火絶空(れんかぜっくう)!!!』」

 

これが俺の最後の魔力だ!

 

ゼロ「空間を切り裂く炎の斬撃か、だが・・・

   開け鬼哭の門、無の旅人を!!

   その者の魂を!! 記憶を!! 存在を喰いつくせ!! 消えよ!! 無の彼方へ!!」

 

レイの魔法は突如現れた黒い靄ようなものに呑まれ、レイの存在をも呑みこもうとする

 

レイ「俺の魔法が!? まずい!」

 

ゼロ「『ジェネシス・ゼロ!!』消えろ! ゼロの名の下に!!」

 

レイ「ぐっ!くそぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

・・・俺は無に消えた・・・



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第17話 仲間の力

 

 

 

あー呑まれちゃったけどどうすっかな~

さすがに漫画読んでるだけじゃ脱出方法とかわかんねぇ・・・

 

???「おーいレイ」

 

レイ「あ?あ・・・」

 

・・・神だ・・・

 

レイ「なんであんたが居るんだよ?」

 

神「いや~このまま君殺したら転生させた意味ないじゃん?」

 

レイ「いや、まぁ・・・」

 

神「だから~今回だけ助ける」

 

おぉ!

 

神「今回だけだぞ~。それ~」

 

以前のように手をかざすと俺は光に包まれた

 

 

 

「パリンッ!」

 

空間が割れ、飛び出た先にはナツがゼロと対峙していた

 

レイ「よっと」

 

ナツ「レイ!!」

 

ゼロ「なに!? 貴様どうやって無の空間から出てきた!」

 

レイ「さぁ?」

 

ジェラールは倒れてるな,

咎の炎は喰ったようだな・・・

 

ナツ「レイ!こいつは俺がやる!」

 

レイ「わかってるつの、手をだせ」

 

ナツ「なんで?」

 

レイ「俺の『覇竜』と『火竜』の魔力を渡す」

 

「がし」

 

ナツ「すげぇ!こんなに暖かい炎は初めてだ・・・」

 

レイ「いけ、ナツ!」

 

ナツ「おう!『火竜(かりゅう)鉄拳(てっけん)!!』」

 

ゼロ「ぐぅ!」

 

ナツ「『火竜(かりゅう)鉤爪(かぎづめ)翼撃(よくげき)炎肘(えんちゅう)!!!』」

 

ゼロ「こざかしい!『ダークグラビティ!!!』」

 

ナツ「がっ!」

 

ゼロ「てめぇごときゴミが1人で俺にかなうわけ訳ねーだろうが」

 

ナツ「1人じゃねぇ・・・」

 

ゼロ「あ?」

 

ナツ「伝わってくるんだ・・・みんなの声・・・みんなの気持ち・・

   俺1人の力じゃねぇ・・・みんなの思いが・・・俺を支えて・・・

   俺を!今ここに!立たせている!!」

 

リアルに聞いたら泣けてくるな・・・

 

ナツ「仲間の力が俺の体中をめぐっているんだ!!」

 

ゼロ「粉々にするには惜しい男だがもうよい・・・貴様に最高の無をくれてやる」

 

ナツ「『滅竜奥義・・・紅蓮爆炎刃(ぐれんばくえんじん)』!!」

 

ゼロ「『ジェネシス・ゼロ!!!』」

 

レイ「俺の魔力とジェラールの魔力を喰ったんだ、威力が違う」

 

ナツの魔法はゼロの魔法を打ち消した

 

ナツ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

ゼロ「ぐぉぉぉぉぉ!」

 

ナツ「全魔力開放!『滅竜奥義〝不知火型(しらぬいがた)紅蓮鳳凰劍(ぐれんほうおうけん)!!』」

 

ゼロ「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ナツ「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「バキン!」

「ドドドドドドド」

 

レイ「他の所も破壊できたようだな。ナツ!ジェラール!脱出するぞ!」

 

ナツ「俺もうギリギリ・・・」

 

ジェラール「俺もだ」

 

レイ「世話のやけるやつらだな!」

 

ナツとジェラールを背負ってスケボーで出口へと向かう

 

くっそどんどん崩れてやがる!

 

ナツ「レイ!どんどん崩れてるぞ!」

 

レイ「言われなくてもわかってるよ!」

 

よっしゃ出口みっけ!!!

 

レイ「おらぁぁぁぁぁ!」

 

ナツ「おっしゃーーー!」

 

エルザ「レイ!」

 

ルーシィ「無事だったのね!」

 

レイ「俺がこんな所で終わるわけねぇだろ!!

   ルーシィあとで覚えとけよ」

 

ルーシィ「ごめんなさい、ごめんなさい><」

 

グレイ「で、そいつ誰だ?

    天馬のホストか?」

 

エルザ「ジェラールだ」

 

グレイ「なに!?」

 

ルーシィ「あの人が!?」

 

さて、ラハール達が来るがどうするかな~

いちよ面識はあるし

 

一夜「メェーン」

 

ほら来た・・・

 

グレイ「どうしたオッサン!!」

 

一夜「トイレのパルファムをと思ったらなにかにぶつかった~」

 

ウェンディ「なにか地面に文字が・・・」

 

ジュラ「こ、これは・・」

 

「「術式!!?」」

 

グレイ「いつの間に?」

 

ルーシィ「閉じ込められたの?」

 

ナツ「誰だコラァ!」

 

???「手荒な事をするつもりはありません

    しばらくの間そこを動かないでいただきたいのです」

 

ハッピー「!!」

 

???「私は新生評議院 第四強行検束部隊隊長、ラハールと申します」

 

ナツ「んなっ!」

 

グレイ「新生評議院!?」

 

ルーシィ「もう発足してたの!?」

 

ラハール「我々は法と正義を守るために生まれ変わった。如何なる悪も決して許さない」

 

ハッピー「おいらたち、何も悪いことしてないよ!」

 

ナツ「お、おぉ」

 

ナツよ・・・もっと自信持て・・・

 

ラハール「存じております

     我々の目的は『六魔将軍(オラシオンセイス)』の捕縛

     そこにいるコードネーム ホットアイをこちらに渡してください」

 

ジュラ「っ!! 待ってくれ!」

 

ホットアイ「いいのですよジュラ」

 

ジュラ「リチャード殿・・・」

 

ホットアイ「たとえ善意に目覚めても、過去の悪行は消えませんです

      私は一からやり直したい。その方が弟を見つけたとき、堂々と会える!デスヨ」

 

ジュラ「ならばワシが代わりに弟殿を探そう」

 

ジュラの言葉に驚いた様子のホットアイ

 

ホットアイ「本当ですか!?」

 

ジュラ「ああ。弟殿の名を教えてくれ」

 

ホットアイ「名前はウォーリー、ウォーリー・ブキャナン」

 

「「「ん?」」」

 

エルザ「ウォーリー?」

 

その時ナツ達の頭の中で「だぜ!」というセリフが響く

 

「「「四角ーー!?」」」

 

レイ「え?ごめん、ついて行けない」

 

ホットアイ「アイツは・・・ウォーリーは、本当に素直で・・・優しい弟でした」

 

昔のことを思い出し弟の事を思うホットアイの顔は優しい兄のものだった

 

エルザ「その男なら知っている」

 

ジュラ「なんと!」

 

エルザ「私の友だ。今は元気に大陸中を旅している」

 

ホットアイ「これが・・・光を信じる者だけに与えられた奇跡と言うものデスカ・・・         

      ありがとう・・・ありがとう!!」

 

うれしさのあまり泣き崩れるホットアイ

ありがとうという言葉が何度もその口から溢れ出た

 

ルーシィ「なんか・・・かわいそうだね」

 

ハッピー「あい・・・」

 

グレイ「仕方ねぇさ」

 

一夜「もういいだろう!術式を解いてくれ!漏らすぞ!」

 

ラハール「いえ、私たちの本当の目的は『六魔将軍(オラシオンセイス)』ごときではありません」

 

一夜「へ?」

 

ラハール「評議院への潜入、破壊、エーテリオンの投下・・・もっととんでもない大悪党がそこにいるでしょう」

 

その言葉にエルザは目を見開きだれもが冷や汗が伝った

 

ラハール「貴様だ、ジェラール!!

     来い!! 抵抗する場合は抹殺の許可も下りている」

 

ウェンディ「そんな!!」

 

ナツ「ちょっと待てよ!!」

 

ラハール「その男は危険だ・・・二度とこの世界にはなってはいけない、絶対に!!」

 

レイ「エルザ・・・」

 

エルザの瞳はなにを見る・・・



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第18話 緋色

 

 

 

ラハール「ジェラール・フェルナンデス連邦反逆罪で貴様を逮捕する」

 

・・・エルザはいろいろ考えてるみたいだな・・・しょうがない

 

レイ「ラハール、ちょっと待て」

 

ラハール「レイどうした?」

 

レイ「いや~ジェラールの事俺に任せてくれないかな?」

 

ラハール「!!」

 

レイ「いやね、こいつを『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』に入れて俺が監視するのはどうだ?」

 

ラハール「ダメだ!! こいつだけは世に放つわけにはいかない!!」

 

レイ「お前はこいつがまたなにか企むのが怖いのか?」

 

ラハール「当たり前だ!!」

 

レイ「ならこいつが何かしでかそうとしたら俺がこの手で殺す。それでどうだ?」

 

ラハール「こればかりは俺が決められない・・・」

 

レイ「わかった。なら直接評議院に行く」

 

ラハール「・・・いいだろう」

 

エルザ「本当か!?」

 

レイ「待て、ジェラールお前はどうしたいんだ?」

 

ジェラール「俺は・・・」

 

ナツ「来い、ジェラール!!

   お前はエルザから離れちゃいけねぇ!!

   ずっと側にいるんだ!! 俺達の側に!!」

 

ジェラール「ナツ・・・」

 

ナツ「俺達がついてる!仲間だろ!!」

 

ジェラール「っ!!」

 

エルザ「ジェラール・・・」

 

ジェラール「エルザ・・・」

 

ラハール「どうするんだジェラール?」

 

ジェラール「俺は・・・『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』に入って罪を償う・・・

      罪が償いきれるわけじゃないが・・・」

 

レイ「よし!じゃあ評議院にいってくるよ」

 

ジェラール「ありがとうレイ・・・」

 

レイ「いいんだよ、仲間だろ?」

 

ジェラール「ふっ」

 

ラハール「一応ジェラールは評議院に連れていく

     どうなるかわからないからな」

 

レイ「わかった、いいなジェラール」

 

ジェラール「ああ・・・そうだエルザ」

 

エルザ「なんだ?」

 

ジェラール「お前の髪の色だった・・・」

 

エルザ「!?」

 

エルザは驚き目に涙を浮かべる

 

ラハール「お前は先に行け

     1人の方が早いだろ」

 

レイ「おう」

 

よし行くか

 

 

 

ーーー評議院---

 

グラン・ドマ「レイ・グローリーよ

       ジェラールの件聞き入ってやらんこともない」

 

レイ「マジ・・・本当ですか?」

 

グラン・ドマ「しかし2つ条件がある」

 

レイ「・・・条件とは?」

 

グラン・ドマ「1つはお前が言ったジェラールの抹殺

       もう1つはレイお前の『聖十大魔道』の称号をうけることだ」

 

レイ「俺が!?」

 

グラン・ドマ「お前がマスタージョゼを倒したせいで1枠空いてしまったのだ

       受けられないならジェラールを拘束する」

 

レイ「・・・いいだろう」

 

グラン・ドマ「ではこれが『聖十』の称号を証明するバッジだ」

 

レイ「ちっ!」

 

気にくわねぇな

そう思いながらバッジを手に取る

 

グラン・ドマ「それとこれが制限無しのJ(ジュエル)カードだ」

 

レイ「・・・マジか?」

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

レイ「ただいま~」

 

帰ったとたんエルザにジェラールは?と飛びつかれた

 

レイ「大丈夫だよ

   明日には帰ってくるって」

 

エルザ「よかった~」

 

エルザは泣きながらぺたりと地面に座り込んだ

 

レイ「よかったなエルザ」

 

と頭を撫でながらいうと

 

エルザ「・・・うん・・・」

 

泣きながら「うん」だって

やばいギャップ萌えってやつか・・・

 

ナツ・グレイ「信じらんねぇ・・・」

 

レイ「あぁ、そうそう俺『聖十大魔道』になった」

 

「「「・・・は?」」」

 

レイ「いやジェラールの件の交換条件として出されたんだよ」

 

ウル「まぁ、レイならふさわしいんじゃない?」

 

レイ「そうかねぇ~

 

 

次の日

 

「がちゃっ」

 

エルザ「ジェラール!!」

 

ジェラール「やぁ、エルザ」

 

レイ「来たか」

 

俺はにやにやしながら答えた

 

ミラ「それじゃあギルドマークはどこにいれるの?」

 

ジェラール「左胸に黄色で頼む」

 

ミラ「はい」

 

マカロフ「それじゃ今日はウェンディ、シャルル、ジェラールの歓迎の会じゃーー!」

 

「「「おおおーーーーー!!!」」」

 

ワカバ「ミラちゃーんビール!」

 

ミラ「はいはーい」

 

ジュビア「レイ様浮気とかしてませんよね?」

 

レイ「・・・なんだよそれ?」

 

ウル「今ちょっと間空いたわよ?」

 

カナ「怪しいんじゃないの?」

 

レイ「お前らへんな事言うなよ!」

 

ハッピー「シャルルーオイラの魚いる?」

 

ナツ「うぉぉぉぉぉ燃えてきたーー!」

 

ルーシィ「きゃーーーあたしの服ーー!」

 

レイ「ナツ!なにしてんだてめぇ!

   俺がまだ見てねぇのに見せるかー!」

 

ナツ「ぐはぁ!」

 

とりあえずナツに一発

 

ルーシィ「さらっと変な事言うなーーー!」

 

レイ「ぐぁ!」

 

なんで俺まで!?

 

 



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登場人物&技一覧

まぁ、技の説明があればイメージしやすいかなと思い作成しておきます^^


レイ・グローリー

S級魔導士

 

年齢  16歳

容姿  黒髪に赤みがかかった目 イケメン

性格  基本やさしい・女に弱い・敵に容赦なし

魔法  神滅竜魔法 

    創造魔法  

 

 

『火竜』

 

・火竜の鉄拳

・火竜の咆哮

・火竜の翼撃

・滅竜奥義 紅炎鳳凰閃      :一瞬で貫く紅蓮鳳凰儉の上位魔法

・火竜剣 クリムゾン

 ↪火竜剣零ノ型 獄炎・烈炎ノ太刀 :火竜剣最強の居合の型

  火竜剣壱ノ型 炎刃・七連舞

  火竜剣弐ノ型 爆竜乱舞     :爆発する火の球を複数飛ばす

  火竜剣参ノ型 紅蓮爆炎刃

火竜剣四ノ型 業炎竜塵牙    :払っても纏わりつく爆発する粉塵

火竜剣五ノ型 紅蓮鳳凰儉

 

『水竜』

 

・水竜の鉄拳

・水竜の咆哮

 

 

『岩竜』

 

・岩竜の剛拳

・岩竜の層撃 :地面から地層を引きずり出しぶつける

・岩竜壁

 

 

『氷竜』

 

・アイスストーム :氷の竜巻を巻き起こす

・氷竜剣アブソリュート・ゼロ

 ↪氷竜剣壱ノ型 氷竜旋尾 :柔らかい氷を氷竜剣に纏い鞭のように振るう

 

『幻竜』

 

・幻竜の吐息 :簡単に言えば息を吹きかけるだけの催眠術

 

 

『天竜』

 

・天竜の翼撃

・滅竜奥義 照破・天空穿

 

 

『雷竜』

 

・雷竜方天戟

・雷竜剣 ボルテックス

 ↪雷光閃

  雷竜剣零ノ型 雷皇紫電槍 :雷の速さで貫く紫電槍

 

 

『毒竜』

 

・毒竜剛牙

 

 

『雷炎竜』

 

・雷炎竜の咆哮

・滅竜奥義・改 紅蓮爆雷刃

 

 

『白炎竜』

 

・白炎剣

 ↪滅竜奥義・改 白火衝覇斬 :白き炎の巨大なる斬撃

 

 

『雷氷竜』

 

・雷氷竜の咆哮

・滅竜奥義・改 雷光氷竜剣 :氷を纏い雷のスピードで敵に切り込む

 

 

『白天竜』

 

・滅竜奥義・改 閃華裂風刃 :光の速さで花のように咲き乱れる風の刃を放つ

 

 

『氷雷竜』

 

・氷雷剣 コールドブリッツ

 ↪氷雷剣零ノ型 雷迅氷華槍 :落雷と同時に降り注ぐ絶対零度の氷槍

 

 

『氷幻竜』

 

・氷点霞月

・滅竜奥義・改 氷幻零魔槍 :無数の氷の槍しかし実体はなく

               精神にダメージを与える幻術の一種

 

 

『白影竜』

 

・滅竜奥義・改 聖影竜閃牙

 

 

『白雷竜』

 

・滅竜奥義・改 白雷・麒麟 :空から白い雷が麒麟の姿となり降り注ぐ

 

 

 

『白火天竜』

 

・真・滅竜奥義 天照白火刃 :触れたものは灰燼にするほどの聖なる白き炎の斬撃

 

 

『白炎・覇竜モード』

 

・真・滅竜奥義 白火覇竜剣 :白火衝波斬の強化版

 

 

『炎天・覇竜モード』

 

・真・滅竜奥義 煉火絶空 :斬ったものを異空間へ引きずり込む斬撃

 

 

『合体魔法』

 

・火竜爆炎脚 (ナツ) :大爆発を巻き起こす火竜の鉤爪

・幻竜協奏曲 (ミストガン) :存在する幻術の中で最強の幻術だが外からの刺激

               で簡単に解けてしまうのが難点

 

 

 

 

 

 

 

ルカ・ハート

 

年齢  16歳

容姿  金髪ロング 美少女

サイズ 約92 56 89

魔法  真滅神魔法

 

 

『炎神』

 

・炎神の怒号

 

 

『雷炎神』

 

・雷炎神の宝剣 :触れたものを雷と炎の熱で溶かすほどの古くから伝わる宝剣



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エドラス編
第19話 ギルダーツ


 

 

 

ルーシィ「ウェンディ、ギルドにも慣れてきた?」

 

ウェンディ「はい!」

 

レイ「ルーシィも最初はすごかったんだぞ~ウェンディ

   傭兵ゴリラ倒したりしてな~」

 

ウェンディ「ええ!本当ですか!?」

 

ルーシィ「それ全部ナツだから・・・」

 

「ゴーンゴゴーン」

 

おっ来た!そろそろだと思ったんだよな~

 

ルーシィ「何?」

 

ウェンディ「鐘の音?」

 

ナツ「この鳴らし方は!」

 

ハッピー「あい!」

 

グレイ「まさか!」

 

ナツ「ギルダーツが帰ってきた!」

 

ハッピー「あいさー!」

 

ウェンディ「ギルダーツ?」

 

ルーシィ「あたしも会ったことないんだけど・・・

     『妖精の尻尾』もう1人の最強の魔導士なんだって」

 

ウェンディ「うわぁ!」

 

レイ「もう1人は俺だけどな~」

 

ルーシィ「自慢しなくていいわよ!

     どうでもいいけどこの騒ぎよう何!?」

 

ウェンディ「お祭りみたいだねシャルル」

 

シャルル「ほんと騒がしいギルドね」

 

ウル「同感だわ」

 

ミラ「みんなが騒ぐのも無理ないわ」

 

ルーシィ「ミラさん」

 

ミラ「3年ぶりだもん・・・帰ってくるの」

 

ルーシィ「3年も!?何してたんですか?」

 

レイ「100年クエスト行ってたんだよ。それよりお前ら外に出てみろ」

 

ルーシィ「なんで?」

 

レイ「いいからいいから」

 

俺はそういい5人を外にでるように促す

 

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」

 

ジェラール「な!?」

 

ウル「えぇ!?」

 

ルーシィ「う・・・うそ!?」

 

「「「街が・・・割れたーーー!」」」

 

おぉ、ウルとジェラールもいいリアクションだなw

 

ミラ「ギルダーツは触れたものを粉々にする魔法を使うんだけど

   ぼーっとしてると家を突き破っちゃうの」

 

ルーシィ「どんだけバカなの!?」

 

ナツ「来たーーーー!」

 

ギルダーツ「ふぅ」

 

ナツ「ギルダーツ!俺と勝負しろ!」

 

ミラ「おかえりなさい」

 

ルーシィ「この人がギルダーツ」

 

ウル「すごい魔力・・・」

 

ギルダーツ「む、お嬢さん確かこの辺りに『妖精の尻尾』ってギルドが

      あったはずなんだが・・・」

 

ミラ「ここよ、それに私ミラジェーン」

 

ギルダーツ「ミラ?ずいぶん変わったなぁお前!つーかギルド新しくなったのかよ!!」

 

ナツ「ギルダーツ!」

 

ギルダーツ「おお!ナツか、久しぶりだなぁ!」

 

ナツ「俺と勝負しろっていってんだろー!」

 

ギルダーツ「また今度な」

 

ナツ「ごぱっ!」

 

あ、めり込んだ

 

グレイ「変わってねぇなオッサン」

 

ギルダーツ「いやぁ見ねぇ顔もあるし・・・ホントにかわったなぁ」

 

マカロフ「ギルダーツ」

 

ギルダーツ「おお!マスター久しぶりー!」

 

マカロフ「仕事の方は?」

 

ギルダーツ「がっはっはっはっ!」

 

ふぅとため息をつくじいさん

これはダメだなと俺でもわかった

 

ギルダーツ「ダメだ、俺じゃ無理だわ」

 

「何!?」

「ウソだろ?」

 

マカロフ「そうか・・・主でも無理か・・・」

 

レイ「いいんじゃねぇの?失敗なんてだれにでもあるだろ?」

 

ギルダーツ「レイか。レイ、ナツ後で俺んち来いみやげだぞ~」

 

じゃあ失礼とギルダーツは壁をつき破って出ていった

 

 

 

ナツ「レイ!みやげって外国の珍しい炎かな?」

 

レイ「炎なんて持って帰れねぇだろ」

 

そんな話をしながらギルダーツの家の前へたどり着いた

 

ナツ「よぉ」

 

レイ・ハッピー「「お邪魔しまーす」」

 

ギルダーツ「来たかレイ、ナツ、ハッピー

      お前らリサーナとはどうなんだ?」

 

このタイミングでこの話はちょっとな・・・

 

ナツ「はぁ?」

 

レイ「・・・」

 

ギルダーツ「テレやがって~」

 

ナツ「リサーナは死んだよ2年前に」

 

レイ「・・・」

 

俺はリサーナの死を止められなかった

正確には死んでないが・・・

俺はあとから気づき急いで向かったが目の前で消えていくリサーナを見ていることしかできなかった・・・

 

ギルダーツ「マ・・・マジかよ・・・そっか・・・それでミラの奴・・・」

 

ナツ「そんな話なら帰んぞ」

 

ハッピー「ナツってば」

 

ギルダーツ「仕事先でドラゴンに会った・・・」

 

ナツ「!!?」

 

ギルダーツ「ナツの探してる赤い奴じゃねぇとは思うがな・・・黒いドラゴンだ」

 

レイ「黙示録にあるアクノロギアか?」

 

ギルダーツ「あぁ」

 

ナツ「ど、どこで・・」

 

ギルダーツ「霊峰ゾニア、おかげで仕事は失敗だ」

 

レイ「ナツ行くな」

 

ナツ「なんで!!」

 

レイ「普通に考えろもう居るはずがない」

 

ナツ「それでも何か手掛かりがあるかもしれねぇ!」

 

ギルダーツ「ナツこれを見ろ」

 

ギルダーツは自分の羽織ってるマントを取った

 

ナツ・ハッピー「!!?」

 

ギルダーツ「ほとんど一瞬の出来事だった。左腕と左足、内臓もやられた」

 

レイ「アクノロギアは1頭で国1つを滅ぼしたという、まだ俺たちじゃ無理だ」

 

ナツ「くそっ!」

 

ナツは家を飛び出していった

 

レイ「バカだな~、まだって言ったのに」

 

ギルダーツ「あぁ、ナツならきっと・・・」

 

レイ「そうだギルダーツ、明日俺と勝負だ!」

 

ギルダーツ「いいぞ~50勝50敗だからな」

 

レイ「明日は俺が勝つぜ」

 

ギルダーツ「言ってろ~」

 

明日が楽しみだ!

 



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第20話 VS.ギルダーツ

 

 

 

ギルダーッとの決闘の日・・・

 

「がやがや」

 

ふっふっふ・・・

3年ぶりにギルダーツをぶちのめす日が来たぜ

 

マカロフ「勝負はどちらかが倒れるまでじゃ・・・始め!」

 

レイ「最初から本気でいく!!『白火・覇竜モード!!!』」

 

ギルダーツ「ほう属性のかけ合わせが出来るのか・・・使えるのも増えたみたいだな」

 

レイ「ただ使えるだけじゃねーっつーの!!!

   お前のいない3年の間のんきに仕事してたと思うなよ!?

   『真・滅竜奥義 白火覇竜剣(びゃっかはりゅうけん)!!!』」

 

「どごぉぉぉぉぉぉぉん!」

 

レイの魔法が直撃したギルダーツはマントがボロボロになっただけでほぼ無傷だった

 

ギルダーツ「ぐぅぅぅ!!!

      さすがにきくな~、だが・・・」

 

ギルダーツがクラッシュを放ちレイの足元を分解し足場を奪う

 

レイ「そんなもん効くかっ!!

   『魔装・火竜!!!』」

 

レイが炎に包まれる

炎が消えると赤い紋様が浮かんだ黒装束を羽織ったレイが姿を現した

 

ナツ「なんだあれ!?

   初めてみるぞ!!!」

 

さすがにみんな驚いてるみたいだな

もーナツなんか目が輝いてるし・・・

 

レイ「ギルダーツ!! この技の実験台になってもらう!!!

   『火竜(かりゅう)神拳(しんけん)』!!!」

 

ギルダーツ「ふっやられるか!!!」

 

レイの炎でブーストさせた火竜の鉄拳とギルダーツのクラッシュがぶつかり2人の足場を残し大きなクレーターが砂浜に残る

 

レイはすぐさま両手に火竜剣

 

レイ「『火竜剣六ノ型 炎刃(えんじん)五十連舞(ごじゅうれんぶ)!!!』」

 

一瞬にて50もの回転斬りをギルダーツにたたきこみ

その回転を利用しレイは次の攻撃に移る

 

レイ「『炎竜剣七ノ型 紅炎旋回塵(こうえんせんかいじん)!!!』」

 

回転したまま連鎖爆発する火花を散らしギルダーツを攻撃する

今の俺には魔装使ってもここまでが限界だ!

 

ギルダーツ「強くなったなレイ

      だが・・・『破邪顕正(はじゃけんせい)・一天』!」

 

しまっ!

 

レイ「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

マカロフ「そこまでぇい!!!

     勝者ギルダーツ!!!」

 

ギルダーツ「これで俺の51勝だ」

 

レイ「くそっ!」

 

ギルダーツ「修行して出直してこいw」

 

やなオッサンだな、たくっ・・・

 

ミラ「さてさて、毎度恒例のケガの手当てでもしましょうね」

 

レイ「毎度すまん・・・」

 

ミラ「レイが初めてギルダーツに勝ったのってリサーナに初めて応援された時だったわよね~」

 

ミラは治療バッグを広げながら昔話を始めた

 

レイ「・・・そうだったか?」

 

ミラ「あなたが1番わかってるくせに

   あの子、レイが大好きだったもの」

 

レイ「ん・・・」

 

ミラ「レイもリサーナのこと大好きだったもんね~?」

 

レイ「なっ!!?」

 

ミラの予想外の一言に柄にもなくレイは顔を真っ赤にした

 

ミラ「好きな人の好きな人くらいなんとなくわかるわよ

   ・・・はい、治療おしまい!!」

 

レイ「ん、サンキュー・・・

   あいつを守れなかった俺にあいつを好きでいる資格なんかないよ」

 

そう言ってレイは突然降ってきた雨に打たれながらギルドを後にした



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第21話 エドラス

 

 

 

ん~ここはどこだ?

・・・とりあえず暑い・・・

 

俺は今ミストガンにエドラスに飛ばされて砂漠をさまよっていた

 

 

 

数時間前・・・

 

レイは雨に打たれながら1人マグノリアの街を歩いていた

すると突然、雷が鳴り響き、いつの間にか意識を失い、気が付くとマグノリアの町並みは真っ白なさら地に変わり、目の前にはミストガンが立っていた

ミストガンによればアースランドはアニマに吸い込まれギルドのみんなもアニマに吸い込まれた・・・と

 

俺はこの日をずっと待ってたんだ・・・あいつに会うために・・・

 

「ドォォォォン!」

 

レイ「な・・・なんだぁ?」

 

レイが砂漠をフラフラと歩いているといきなり目の前に木でできた建物が現れた

 

レイ「エドラスの『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』か・・・てことはナツ達も!」

 

レイは『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』に駆け込んだ

 

レイ「ナツ!!

   ウェンディ!!」

 

ナツ「レイ!!」

 

ウェンディ「レイさん!!」

 

エドルーシィ「レイ!?」

 

・・・ん?

 

エドグレイ「なんでお前が生きて・・・」

 

え・・・俺こっちじゃ死んでんの?

 

 

 

レイはエドラスのみんなに自分たちの存在や世界について事細かく説明を始めた

 

モブ「つーと何か?

   お前らはアースランドとかいうもう1つ世界から

   仲間を救うためにこの世界に来たってことか?」

 

レイ「あぁ、そんなとこだ」

 

エドウェンディ「で・・・この子がそっちの世界の私!?」

 

ウェンディ「ど・・ども」

 

レイ「ウェンディお前将来こんなになるのか?」

 

ウェンディ「し、知りませんよ!」

 

「がちゃ!」

 

突然ドアの閉まる音がしたが誰も入ってきた様子はない

リサーナか・・・

 

ナツ「レイ、どこいくんだ?」

 

レイ「外の空気吸ってくる」

 

 

 

レイ「リサーナ・・・」

 

はっとした顔でリサーナは振り返る

 

リサーナ「どうしたのレイ?」

 

レイ「お前・・・アースランドのリサーナだろ?」

 

リサーナ「!!

     な、何の事?」

 

レイ「俺が気づかないと思うなよ

   じゃあなんで泣いてたんだ?」

 

リサーナ「そ、それは・・・」

 

「ぎゅっ!」

 

リサーナ「レ、レイ!?」

 

レイ「昔言っただろ

   お前が居なくなっても俺が必ず見つけるって」

 

リサーナ「レイ・・・会いたかった」

 

レイ「俺もだ・・・俺が本気で好きになったのお前だけだからな」

 

リサーナ「もう//」

 

「ちゅ」

 

2人の影が1つになった

 

リサーナ「レイ、大好き♡」

 

レイ「あぁ俺もだ」

 

リサーナ「で、私がいない間に何人抱いたわけ?」

 

レイ「そ、それは~・・・」

 

痛いとこつかれたな・・・

 

リサーナ「誰と寝たの!」

 

レイ「はい!!

   カナ、エルザ、ミラ、ジュビア、エバ、ウル、ルーシィです!!」

 

リサーナ「お姉ちゃんにも手だしたの!?

     信じらんない!」

 

レイ「ご、ごめんなさい・・・」

 

やばい、ここまで怒られたらさすがにへこむ

 

リサーナ「はぁ、私こんな女ったらしに惚れてたんだ~、ショック~」

 

レイ「いや・・・でも俺からはあんまし迫ってないぞ?」

 

リサーナ「言い訳しない!」

 

レイ「すみません!」

 

こいつ・・・楽しんでないか?

 

リサーナ「まぁ、久しぶりに会えたから許す」

 

レイ「なにが許すだバ~カ」

 

リサーナ「ふふっ」

 

リサーナは最高の笑顔で笑っていた

 

うん、かわいい!

 

レイ「ナツ達にはホントの事言わないのか?」

 

リサーナ「うん・・・」

 

レイ「・・・そうか」

 

リサーナ「・・・もう行っちゃうの?」

 

レイ「あぁ、みんなを助けねぇと」

 

リサーナ「そっか。そうだよね」

 

レイ「『モード氷炎竜』」

 

リサーナ「何?」

 

レイは滅竜魔法で氷の中に炎を閉じ込めそれを透明な水晶で固めて指輪を作った

 

レイ「手だせよ」

 

リサーナ「え?」

 

いいからとレイはリサーナの手をとると薬指に指輪をはめた

 

リサーナ「わぁ!綺麗!」

 

レイ「俺も同じのをつける。これで俺達はいつでも繋がってる」

 

リサーナ「うん!//」

 

レイとリサーナは再び唇を交わした。すると・・・

 

ハッピー「レイーそろそろ行くって・・・さ・・・」

 

レイ「ハ、ハッピー・・」

 

ハッピー「でぇきてぇる~」

 

レイ「巻き舌風に言うな!」

 

リサーナ「(ハッピーも変わらないな~)」

 

 

 

ナツ「よし!行くぞ!王都へ!」

 

レイ「道わかんのか?」

 

ハッピー「シャルルが覚えてるよ」

 

ウェンディ「レイさんその指輪どうしたんですか?」

 

レイ「これか?お守りだ」

 

ハッピー「レイさっきさ~、むぎゅ!」

 

レイ「(さっきの事しゃべらなかったら後で特上マグロやる)」

 

ナツ「ハッピーどうした?」

 

ハッピー「なんでもない」

 

レイはちらっとリサーナをみた

 

すぐ会える・・・それまでの辛抱だ

 

そう自分に言い聞かせるレイだった



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第22話 魔法文化

 

 

「ウゲロ・・ウゲロ・・」

 

ナツ「とらぁ!」

 

「ウゲロ」

 

あいつなんで蛙?を捕まえようとしてんだ?

 

ハッピー「王都まではまだまだかかるのかな?」

 

シャルル「さっき出発したばかりじゃない」

 

ウェンディ「5日は歩くって言ってたよね」

 

レイ「はぁ、遠い・・・」

 

俺だけスケボーで飛べるんだけどな~・・・

 

ナツ「んがっ!」

 

ナツはトラブル持ち込んでくるしよ~

 

ナツ「どわーーー!」

 

ハッピー「でっかー!」

 

ウェンディ「きゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

ナツ「よーし!『火竜の・・・」

 

レイ「お前魔法使えねーだろ」

 

ナツ「くっそーー不便だー!」

 

エドルーシィ「ど・・・りゃぁ!」

 

カエルの背後からエドルーシィが現れ、鞭でカエルを一蹴した

 

「ウゲロー!」

 

ハッピー「怖いルーシィ!」

 

ウェンディ「怖いルーシィさん!」

 

レイ「ツンデレルーシィ」

 

エドルーシィ「いちいち怖いとかつけんな!

       てかツンデレ言うな!!」

 

シャルル「なんであんたが?」

 

エドルーシィ「まぁ・・・その・・・この辺りは危険だしな

       なんつーかその・・・」

 

ナツはうれしそうな顔をした

 

エドルーシィ「し、心配してる訳じゃねーからなっ

       (レイに会いたかったなんて絶対言えない!!)」

 

レイ「やっぱツンデレじゃねぇか」

 

エドルーシィ「うるさい!」

 

・・・怒鳴られた・・・

 

ナツ「なんだかんだ言ってもやっぱルーシィだなお前」

 

エドルーシィ「どんなまとめ方だよ!」

 

ナツ「そーゆーつっこみとか」

 

 

 

ーーールーエンの街ーーー

 

エドルーシィ「ちょっと前まだは魔法は普通に売り買いされてたんだ」

 

レイ「けど王国がギルド狩りを始め魔法の売買が禁止されたってとこだろ?」

 

エドルーシィ「ああ、それどころか今は魔法を所持してるだけで罪になる」

 

ナツ「持ってるだけで罪って・・・」

 

ウェンディ「元から使える人はどうなるんですか?」

 

エドルーシィ「どうって魔法を手放せばいいだけだろ?

       つーか元から使える人ってなんだよ?」

 

「「・・・・!?」」

 

シャルル「どうやらこっちの世界じゃ〝魔法〟は〝物〟みたいな感じらしいわね」

 

ハッピー「物?」

 

シャルル「魔力が有限ってことは私たちのように体内に魔力を持ってないってことよ」

 

レイ「魔力を持ってるのは魔水晶(ラクリマ)みたいな物質で

   それを武器や生活用品に組み合わせた道具を〝魔法〟としてるようだな」

 

ナツ「こっちの魔導士って道具使うだけなのか?」

 

レイ「そーゆーことになるな

   よーするに魔力を持たない所持(ホルダー)系魔導士って感じで考えればいいわけよ」

 

ハッピー「納得」

 

エドルーシィ「着いたよ・・・この地下に魔法の闇市がある

       旅をするなら必要だからね」

 

ウェンディ「闇市・・・」

 

ナツ「しょうがねぇ、こっちのルールにのっとって魔法使うか」

 

ハッピー「あい」

 

シャルル「順応・・・早いわね」

 

 

 

ウェンディ「私これがいいです!」

 

シャルル「なんで?」

 

ウェンディ「だってかわいいじゃない」

 

シャルル「そんな基準で選んじゃダメでしょ!」

 

ナツ「親父!炎系の魔法あるか?」

 

店主「炎系ならこちらの『封炎剣』がおすすめです」

 

ナツ「しょぼい魔法だけどないよりマシか」

 

レイは珍しそうに魔法道具を眺めていた、そこにエドルーシィが声をかける

 

エドルーシィ「レイはいいのか?」

 

レイ「あぁ、俺魔法使えるし」

 

ナツ「・・・は?」

 

ここでいったらナツがうるさそうだからスルー

 

エドルーシィ「てかお前ら金持ってんのかよ?」

 

レイ「払っといてくれルーシィ」

 

頭をポンポンしなが笑顔でエドルーシィーにお願いする

 

エドルーシィ「わ、わかった(レイの頼みならしょうがないな//)」

 

 

 

レイ達は闇市を後にし、カフェでエドルーシィにアースランドのことを話していた

 

エドルーシィ「あははははははっ!!」

 

なに大爆笑してんだよ・・・そんな笑える事か?

 

エドルーシィ「あたしが小説書いてんの?

       そんでお嬢様で・・・鍵の魔法使って・・・あーはっはっは!」

 

ナツ「やかましいトコはそっくりだな」

 

エドルーシィ「やかましい言うな!」

 

うるせーな・・・俺のティータイムを・・・

 

ウェンディ「さっき買ったコレどうやって使うんですか?」

 

エドルーシィ「バカ!人前で魔法を見せるな!

       魔法は世界中で禁止されてるって言ったろ!」

 

ウェンディ「ごめんなさい・・・」

 

シャルル「でも魔法は元々生活の一部だったんでしょ?」

 

エドルーシィ「そうだよ・・・

       王国はあたし達の文化を1つ奪ったんだ。自分達で独占する為に!!」

 

ナツ「じゃあ王国の奴らやっつければまた世界に魔法が戻ってくるかもな」

 

エドルーシィ「何バカな事言ってんだよ!

       王国軍となんて戦える訳ねーだろ!?」

 

あーもう我慢できねぇ ・・・

 

レイ「なんでやる前からあきらめんだよ?」

 

エドルーシィ「それは!」

 

レイ「やってみなくちゃなにもわからないだろ」

 

エドルーシィ「レイ・・・」

 

王国兵「いたぞ!」

   「街の出入り口を封鎖しろ!」

 

エドルーシィ「王国軍!?」

 

王国兵「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の魔導士だな!そこを動くな!」

 

ナツ「よーしさっき買った魔法試してやる!」

 

エドルーシィ「よせ!」

 

ナツ「ファイヤー!」

 

ウェンディ「シャルルこれどうやって使うんだっけ!?」

 

シャルル「知らないわよ!」

 

ナツは『封炎剣』を振り回しながら高笑いするが相手は盾を取り出し防御体型を取る

 

ナツ「はっはー!・・・あ?盾!?」

 

レイ「もういい俺がやる・・・」

 

ナツ「レイ魔法は!」

 

レイ「さっき使えるって言ったろ『氷竜の・・・」

 

「ぽんっ!」

 

・・・は?

 

「どごぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

竜巻ーーーー!?

 

ナツ「なにしたウェンディー!」

 

ウェンディ「ごめんなさーい!」

 

レイ「俺の見せ場がー!」

 

「ぁぁぁぁぁぁぁ」

「どかーーん」

 

無事不時着・・・

 

エドルーシィ「なんとかまけたけどこのままじゃ街を出れないよ」

 

・・・四つん這いであのコスであのケツはエロイな・・・

 

エドルーシィ「レイ!なにじろじろ見てんだよ!」

 

レイ「いや、別に・・・」

 

ナツ「こっちの魔法不便だなー」

 

ウェンディ「ですねー」

 

ハッピー「どうしよう」

 

シャルル「他の出口は無いの?」

 

エドルーシィ「難しいな」

 

王国兵「いたぞ!

    『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』だ!」

 

「「ギクッ!」」

 

ルーシィ「離してよぉ!」

 

王国兵「おまえはルーシィだな?」

 

ルーシィ「確かにルーシィだけど何なの!?」

 

外にいたのはまさかのアースルーシィ、ルーシィはこの世界の事情そんなに知らなさそー・・・

 

ナツ「ルーシィ!?」

 

エドルーシィ「あたし!?」

 

ルーシィ「痛いってば~」

 

あいつら女に乱暴しやがって・・・

我慢できなくなったレイは外に飛び出す

 

エドルーシィ「おい!レイ!」

 

レイ「どけぇっ!!!!

   『アイスストーム!!!』」

 

王国兵「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

 

ルーシィ「レイ!」

 

レイ「大丈夫か?ルーシィ」

 

ルーシィ「うん!大丈夫!」

 

エドルーシィ「これがアースランドの魔法・・・」

 

ルーシィ「みんな!会いたかったー!」

 

エドルーシィ「ま、まさかこいつがアースランドの」

 

ルーシィ「あたしーーーーー!?」

 

レイ「うるさいから鏡漫才はあとでにしてくれ」

 

Wルーシィ「「やらんわ!!!」」

 

ハッピー「また来るよ!」

 

レイ「ちっ!ルーシィ、アリエス呼んでくれ!」

 

ルーシィ「わかった!

     開け『白羊宮の扉』アリエス!!」

 

レイ「アリエス!!

   俺と合わせられるか?」

 

アリエス「が、がんばります!『ウールボム!!』」

 

レイ「『幻竜(げんりゅう)咆哮(ほうこう)!!』」

 

レイ・アリエス「『合体魔法(ユニゾンレイド) クラウディストーム!!!』」

 

ルーシィ「星霊との合体魔法(ユニゾンレイド)!?」

 

幻覚効果をもった雲が王国兵達に向かっていく

 

「うわーーーー!」

 

アリエス「これでよかったんでしょうか?」

 

レイ「あぁ、サンキューなアリエス」

 

ポンとアリエスの頭を撫でた

 

アリエス「あう~//」

 

ルーシィ「(いつの間にレイの毒牙にアリエスもかかったのかしら?)」

 

 



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第23話 休息

 

 

 

ルーシィ「・・・という訳でアニマが街をのみ込む瞬間ホロロギウムが助けてくれたの

     空間の歪みを感じたとか言ってね

     で、1人何もない荒野に取り残されて、ミストガンが現れて

     事情聞かされたあとエドラスに飛ばされたって訳」

 

ハッピー「でもなんでルーシィとレイだけ魔法使えるの?」

 

ルーシィ「うーん・・・もしかしてあたし・・・伝説の勇者的な!!」

 

ナツ「無いな」

 

レイ「エクスボール飲んだからだバカ」

 

ルーシィ「いじけるわよ?

     てかエクスボールって?」

 

レイ「エドラスで魔法を使えるようにする薬だ

   ミストガンになんか飲まされたろ?」

 

ルーシィ「・・・そーいえば・・・」

 

ナツ「それ俺にもくれ!!」

 

レイ「持ってねぇよ」

 

エドルーシィ「てめーら本気で王国とやりあうつもりか?」

 

ナツ「とーぜん」

 

ルーシィ「ここは『妖精の尻尾』現最強女魔導士のあたしに任せなさい!燃えてきたわよ!」

 

ナツ「ぶっちゃけレイだけで十分だと思うが・・・」

 

ウェンディ「がんばれルーシィさん!」

 

・・・こいつ大丈夫か?

 

 

 

 

ーーーシッカの街ーーー

 

 

俺達が体を休める為に宿に泊って一休みしていた

 

エドルーシィ「見ろよ!こいつとあたし体までまったく同じだよ!」

 

ルーシィ「だーっ!そんな恰好で出ていくなー!」

 

ウェンディ「エドルーシィさん!レイさんとナツさんがいるんですよ!!」

 

エドルーシィ「別にあたしはかまわないけどね」

 

レイ「俺、ルーシィの体見たことあるから別にいいぞ」

 

ルーシィ「かまうわ!てかいらんこと言うな!」

 

レイ「まぁ、中まではわかんねーけどな」

 

ルーシィ「だーかーらー!」

 

ウェンディ「中って?」

 

ルーシィ「ウェンディにはまだ早いわ」

 

ハッピー「にぎやかだねダブルーシィ」

 

シャルル「それ・・・うまい事いってるつもり?」

 

ナツのやつどうしたんだ?ジーとみて?

 

エドルーシィ「なんだナツ?みたいのか?」

 

ルーシィ「やめてー!」

 

ナツ「ぷ!」

 

ルーシィ「な、何がおかしいのよ?

     そぉかぁ・・あたしよりエドルーシィの方がスタイルいいとか

     そーゆーボケかましたいのね?」

 

エドルーシィ「ふふん」

 

ナツ「自分同士で一緒に風呂入るなよ」

 

ダブルーシィ「「・・・言われてみれば!」」

 

ウェンディ「それにしても見分けがつかないほどうり2つですね」

 

エドルーシィ「まさかケツの形まで一緒とはな」

 

ルーシィ「そーゆー事言わないでよ!」

 

ナツ「そうだ!鏡のモノマネ芸できるじゃねぇか!」

 

ダブルーシィ「「だからやらんわ!」」

 

ウェンディ「あぁ・・・息もぴったり」

 

シャルル「悲しいわね」

 

エドルーシィ「お前、髪をいじってくれる星霊とやらがいるんだよな?」

 

ルーシィ「うん、キャンサー?」

 

エドルーシィはルーシィにキャンサーを呼び出してもらい髪を短くしてもらった

 

キャンサー「こんな感じでいかがでしょうエビ」

 

エドルーシィ「うん!これでややこしいのは解決だ」

 

ルーシィ「本当によかったの?」

 

エドルーシィ「ん?アースランドじゃ髪を大切にする習慣でもあるのか?」

 

レイ「そんなのねぇよ

   俺はショートの方が好きだぞ」

 

ルーシィ「!?」

 

エドルーシィ「そ、そっか//」

 

ルーシィ「・・・ショートか」

 

ルーシィ、いちいち短くとかすんなよ・・・?

 



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第24話 拉致

 

 

 

ルーシィ「信じられないっ!」

 

ナツ「朝からテンション高ぇーな」

 

ハッピー「どうしたの?」

 

ルーシィ「エドラスのあたしが逃げちゃったの!」

 

「王都へは東へ3日歩けば着く

 あたしはギルドに戻るよ

 じゃあね幸運を!byエドルーシィ」

 

ルーシィ「手伝ってくれるんじゃなかったのー!?

     もぉー!どーゆー神経してんのかしら!」

 

ハッピー「ルーシィと同じじゃないの?」

 

ルーシィ「うるさい!」

 

レイ「まぁ、迷ってたみたいだしな」

 

ウェンディ「しょうがないですよ・・・元々戦う気はないって言ってましたし」

 

ナツ「だな」

 

ルーシィ「あたしは許せない!

     同じあたしとして許せないの!」

 

ナツ「まぁいいじゃねーか」

 

レイ「お前もそういう時あるじゃんか」

 

ルーシィ「うるさい!むきーー!」

 

ナツ「さて出発すっか」

 

ハッピー「あいさー」

 

 

エドルーシィ「(あいつらなら世界を変えてくれるかもしれねーだと?

        なに甘えた事考えてるんだあたしは・・・

        本当に世界を変えたければ・・自分たちの手で変えなくてどうする!)」

 

 

めちゃめちゃ怒っていたルーシィだったがふらっと立ち寄った本屋から戻るとめちゃめちゃ機嫌が良くなっていた

 

ルーシィ「ふふん♪」

 

ハッピー「うわ・・・もう機嫌直ってる」

 

ウェンディ「珍しい本見つけて嬉しいんだろーね」

 

ルーシィ「あんたたちこの世界について少しは知ろうと思わないわけ?」

 

ナツ「別に」

 

レイ「なんか得すんのか?」

 

ルーシィ「歴史書が物語ってるわ!

     この世界っておもしろい!」

 

レイ「あっそ」

 

本好きってうるさいの多いのか?

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ」

 

「「!!!」」

 

ルーシィ「何?」

 

ナツ「ん?」

 

ハッピー「あそこ!」

 

シャルル「あれは!」

 

レイ「でかいな」

 

「「飛行船!」」

 

レイ「あれに乗るぞ!」

 

ナツ「よっしゃー!奪うぞ!」

 

ハッピー「ナツが乗り物に賛成するなんて珍しいね」

 

ナツ「ふふふ、ウェンディの『トロイア』があれば乗り物など」

 

ウェンディ「あたしたち魔法使えませんよ」

 

ナツ「・・・レイこの案は却下だ」

 

シャルル・レイ「おい!」

 

ルーシィ「あたしは賛成よ!

     それに奪わなきゃ間に合わないじゃない」

 

ウェンディ「でもどうやって?」

 

ルーシィ「あたし達の魔法で♡」

 

レイ「俺もか?」

 

ルーシィ「当たり前でしょ!

     まぁ見てなさい!」

 

王国兵「何者だ!」

 

ルーシィ「開け!『獅子宮の扉』・・・ロキ!

     ・・・ってあれーっ!?」

 

ルーシィはロキを呼び出したはずだがなぜか出てきたのはバルゴ・・・

 

バルゴ「申し訳ありません姫」

 

ナツ「バルゴだ」

 

王国兵「くらぇ!」

 

漫才をかましている所に王国兵が迫る

まずいルーシィが!

 

レイ「バカが!よそ見するな!」

 

「グサ!」

 

レイ「・・・は?」

 

俺の腹から槍の先端が突き出ている

 

ルーシィ「レイ!!?」

 

ナツ「な!?」

 

レイ「くっ・・・」

 

くそっ意識が・・・

 

「バタッ」

 

ルーシィ「レイちょっと起きなさいよ!」

 

ウェンディ「レイさん!!」

 

王国兵「こいつを連れて行け!」

 

ナツ「おい!レイをどこに連れていきやがる!」

 

ハッピー「レイーー!」

 

ナツ「くっそーー!」



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第25話 レアグローブ

 

 

あーここどこだ?

確か俺腹刺されてー

 

レイ「痛ッ!」

 

腹を見ると包帯が巻かれていた

 

???「目ー覚ましたか。ここは飛行船の中だ」

 

この声・・・まさか!

 

レイ「エドラスの・・・俺!」

 

そこには金髪の俺が居た

 

???「あぁ、俺の名はレイ・レアグローブ」

 

レイ「レアグローブ・・・」

 

俺がグローリーだからこっちじゃレアグローブなのか?

 

レイ「お前死んだんじゃなかったのか?」

 

エドレイ「あれはこっち側に着く為のちょっとしたジョークよ?

     俺はあいつらを裏切ったんだ」

 

そういう事か・・・

 

エドレイ「俺はマスターを殺し王国側に寝返った」

 

レイ「なんでそんな事・・・」

 

エドレイ「自分の有利な立場に立つのは当たり前だろ?」

 

こいつ俺のくせに腐ってやがる

 

レイ「仲間じゃ無かったのか?」

 

エドレイ「知るか、まぁ女どもは上玉ばっかだったな

     裏切る前に喰っとけばよかったぜ・・・特にリサーナ」

 

その言葉が出たとたん俺の頭からなにもかもが吹き飛んだ

 

レイ「お前が気やすくあいつの名前口にすんじゃねぇ!!」

 

エドレイ「がっ!なんだあいつに気があんのか?」

 

レイ「『氷竜剣アブソリュートゼロ』『氷竜牙(ひょうりゅうが)!!』」

 

氷の牙がエドレイに向かって飛んでいく

 

エドレイ「そんなもんか?『ヴァルツァーフレイム!!』」

 

な!?

ダークブリング!?

 

レイ「ぐぁぁぁぁぁぁ!」

 

くそ!『ヴァルツァーフレイム』は水につければ消えるんだったな

 

レイ「『魔装・水竜!!』」

 

「シュゥゥゥゥ・・・」

 

エドレイ「へ~この魔法の弱点を知ってたか『漆黒弾(ブラックゼニス)』」

 

レイ「うぉ!」

 

たしか物質を消滅させるやつだな

もう面倒だ!

 

レイ「『モード氷幻竜!!』」

 

エドレイを氷の幻で閉じ込める

 

エドレイ「くそが!出しやがれ!」

 

レイ「そこで閉じこもってやがれ!

   お前との決着はまた今度だ!」

 

今は逃げるのが先決だ!

 

レイ「とぉ!」

 

俺は窓から飛び降りた

 

レイ「あれは!」

 

俺の眼下には巨大なラクリマが置いてある浮遊島についた

これはハッピー達が見つけるはずのとは別物だな

 

レイ「確かめるか『魔装・火竜』『火竜剣六ノ型 炎刃(えんじん)・五十連舞!!』」

 

「ズガガガガガガガ!」

 

これで充分だろと息を整えるレイ

するとラクリマが光り出した

 

レイ「誰だ?」

 

ウル「私達よ」

 

光の中からウルティアとジェラールが現れた

 

レイ「お前達か!」

 

ミストガン「レイ」

 

レイ「うわ!なんだよミストガンかよ」

 

ジェラール「俺!?」

 

レイ「エドラスのな」

 

ウル「じゃあ私もいるのかしら?」

 

レイ「いや見てねぇ

   俺はいたが敵だ」

 

ジェラール「レイが敵とは厄介だな」

 

ミストガン「2人にこれを渡しとく」

 

ミストガンはエクスボールを渡した

 

ウル「これは?」

 

レイ「エドラスで魔法を使えるようにする薬だ」

 

ジェラール「そういえば他のみんなは?」

 

ミストガン「エルザ、グレイは開放し残りのみんなはアースランドへ戻った」

 

レイ「俺が飛行船にいた間にずいぶん時間たってんな」

 

ミストガン「わたしはアニマを逆展開させる」

 

レイ「俺達は?」

 

ミストガン「ルーシィ達の援護に向かってくれ」

 

レイ「わかった。いくぞ!」

 

「「了解!」」

 



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第26話 2人のレイ

 

ルーシィ「きゃぁぁぁぁぁ!」

 

ルーシィの悲鳴!

近くか !!

レイ、ウルティア、ジェラールは急いで悲鳴のもとに向かう

 

レイ「待たせたな」

 

ルーシィ「レイ、ウル、ジェラール!」

 

ハッピー「無事だったんだ!」

 

レイ「あぁ」

 

ウル「ちょっと敵の数多いんじゃない?」

 

ジェラール「手ごたえがあるじゃないか」

 

レイ「じゃーやるか!」

 

レイ達は数えきれない軍勢にたった3人で立ち向かう

 

ウル「『フラッシュフォワード!!』」

 

ジェラール「七つの星に裁かれよ『七星剣グランシャリオ!!』」

 

レイ「『滅竜奥義 ホーリーノヴァ!!!』」

 

それぞれの魔法はとても強力で軍勢の6割は吹き飛ばしただろう

 

ルーシィ「すごい!」

 

レイ「はぁ・・・結構残ってるな」

 

ウル「グレイ、まだやれるでしょ?」

 

グレイ「当たり前だ!」

 

ルーシィ「あたしだって!」

 

王国兵「やつらを潰せー!」

 

グレイ「『氷聖剣(コールドエクスカリバー)!!』」

 

ウル「『アイスメイク・薔薇の王冠(ローゼンクローネ)!!』」

 

グレイ・ウル「『合体魔法(ユニゾンレイド) 氷薔薇の聖剣(ローゼンエクスカリバー)!!!』」

 

グレイが薔薇を装飾した氷の剣を振るうと薔薇の花びらの様に氷が舞い散り敵を襲っていく

 

レイ「へぇ~」

 

すると上空から甲高い笑い声が聞こえてきた

 

ルーシィ「だれ!?」

 

エドレイ「遊ぼうぜ!レイ・グローリー!」

 

レイ「レアグローブ!」

 

グレイ「あれはエドラスのレイ!?」

 

エドレイ「行け!レギオン達!」

 

「ぎゃぉぉぉぉぉ」

 

エドラスのレイが指示を出すとエドラス兵の軍勢の後ろからレギオンが現れレイ達を襲い始めた

 

グレイ「ぐぁぁぁぁ!」

 

ルーシィ「きゃぁぁぁぁ!」

 

ウル「うううう!」

 

ジェラール「くっ!!!」

 

レイ「お前ら!」

 

くそ!まだ来ないのか!

 

「にょき」

 

王国兵「なんだ木が生きものみたいに!」

   「まさか・・・逃げてばかりの奴らが!」

   「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!』」

 

やっと来たか・・・遅ぇよ!

 

 

 

エドレイ「グローリー!」

 

エドラスのレイはすぐさまレイに飛びかかった!!

 

レイ「くっ!レアグローブ!」

 

エドレイ「決着をつけようぜ!」

 

エドルーシィ「あれは!」

 

ルーシィ「エドラスのレイでしょ?」

 

エドルーシィ「死んだはずだろ!!」

 

エドレイ「ははは!久しぶりだな『妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!』」

 

エドルーシィ「くそっ!」

 

レイ「よせ、あいつは俺がやる」

 

エドレイ「くくく・・・かかってこい!!」

 

レイ「『モード氷天竜』『魔装・氷天竜!!!』」

 

エドレイ「『ネオ・デカログス』『デスペラードボム!!』」

 

レイ「『滅竜奥義・極 氷天百華葬(ひょうてんひゃっかそう)』」

 

あたりにすさまじい冷気と爆風が巻き起こる

 

エドレイ「『闇の爆発剣(テネブラリス・エクスプロージョン)!!』」

 

レイ「『魔装・白雷竜』『聖雷砲(ホーリーボルトキャノン)!!』」

 

ルーシィ「す、すごい・・・」

 

エドルーシィ「次元を超えてる・・・」

 

レイ「はぁはぁ・・・強すぎだろ・・・」

 

エドレイ「なかなかやる・・・だが・・・」

 

「ヒュンッ!」

 

「きゃあ!」

 

レイ「な!リサーナ!」

 

リサーナ「レイー!」

 

エドレイ「これならどうする?」

 

エドラスのレイはリサーナの喉元にネオ・デカグロスを突きつけ人質にとる

それを見たレイの体からすさまじい量の金色の魔力が溢れ出た

 

レイ「お前だけは許さねぇ・・・レアグローブーー!」

 

エドレイ「それでいい!もっと俺を楽しませろ!!」

 

レイ「はぁぁぁぁぁ!『魔装・火竜』!」

 

エドレイ「『王樹の刃(アルベロブレード)!!』」

 

レイ「リサーナを放しやがれ!『火竜剣零ノ型 獄炎(ごくえん)烈火ノ太刀(れっかのたち)』」

 

木の剣を燃やしエドレイのリサーナを掴んでる方の腕が吹き飛ぶ

 

エドレイ「ぐぁぁぁぁぁぁ!」

 

レイ「リサーナ!」

 

リサーナ「レイ!あたしはもう大丈夫だから」

 

後ろに下がってハッピー達を守ってろと岩陰に隠れさせる

 

エドレイ「俺の腕がぁぁぁぁ!・・・なんちゃって」

 

な!?

あいつの腕が戻っていく!?

 

エドレイ「『アナスタシス』」

 

はぁ、再生のダークブリングか・・・

 

レイ「ダークブリング・・・やっかいだな」

 

エドレイ「俺はこの力を手に入れた!

     俺以上の最強はありえない!」

 

レイ「お前は俺が止める!」

 

エドレイ「やってみやがれ!」

 

エドラスのレイは一気に距離を詰めレイの腕をつかんだ

レイには掴まれた瞬間になにをされるかが一瞬で頭をよぎった

 

エドレイ「『極限の痛み(アルティメット・ペイン)』!」

 

レイ「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

レイの体に今まで受けた傷が再生し傷付けていく

 

エドレイ「今までそうとう激しい戦いを繰り広げてきたみたいだな」

 

レイ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

エドレイ「残念だったな、お前はここまでだ」

 

俺がここで終わり・・・そんなわけねぇだろ!

 

レイの思いと呼応するかのようにレイの指輪が光り出した

 

レイ「なんだ?」

 

指輪から光が放たれリサーナの指輪に繋がり光が強くなる

 

レイ「暖かい・・・」

 

リサーナ「(レイ、私達はいつでも繋がってる)」

 

レイ「あぁ、そうだったな・・・」

 

エドレイ「悪あがきを・・・次で終わらせてやる!」

 

レイ「『モード神竜』・・・」

 

レイの体に全ての属性の魔力が纏われ黄金に輝く

 

レイ「お前だけは絶対に許さない!」

 

エドレイ「死ねぇーー!『ダークエミリア!!』」

 

レイ「『神竜剣 レイヴェルト!!』」

 

光と闇がぶつかり2人を中心に全てが無になる

 

レイ「はぁ・・・はぁ」

 

エドレイ「はぁ・・・はぁ・・・くっ・・・」

 

「バタ・・・」

 

倒れたのはレイ・レアグローブだった

 

エドレイ「俺が・・・負けた?」

 

レイ「お前は自分の力を過信しすぎだ

   この世で一番強い力は人と人の『絆』」

 

エドレイ「なにふざけた事を言ってやがる・・・とどめをさせよ」

 

レイ「お前には死すらもったいない・・・永遠の闇に送ってやる」

 

エドレイ「ふははははは!」

 

レイ「・・・なにがおかしい?」

 

エドレイ「闇だかなんだか知らねぇが俺が全て飲み込んでやる!」

 

レイ「・・・『モード邪影竜』『エターナル・ダークネス』」

 

エドラスのレイの体を影が包みこんで地面に引きずり込んでいく

 

エドレイ「はははは!また会おうぜ、レイ・グローリー!」

 

レイ「会うかバカ

   そこで永遠に過ごしてろ」

 

エドレイ「はははははははは!」

 

エドラスのレイがのみ込まれると同時にレイは糸がキレたように地面に倒れ込んだ

 

レイ「・・・終わった~!」

 

リサーナ「レイーー!」

 

リサーナが飛びついてきた

 

レイ「うわ!」

 

リサーナ「バカ!死んじゃったと思ったじゃない!」

 

レイ「泣くか怒るかどっちかにしてくれ・・・」

 

リサーナ「うるさい・・・ううっ・・・」

 

レイ「まぁ、お前のおかげで助かった・・・サンキューな」

 

リサーナ「さすが私でしょ?」

 

レイ「自分で言うな」

 

レイは呆れながら答える

 

レイ「まだ戦いは終わってねぇよ」

 

リサーナ「どこへ行くの?」

 

レイ「ナツ達の所・・・まだドロマ・アニムと戦ってる」

 

リサーナ「・・・わかった・・・」

 

レイ「どうした?」

 

リサーナ「もう会えないかもって思ったの」

 

俺はリサーナの額にキスをした

 

リサーナ「え?//」

 

レイ「またすぐに会えるさ」

 

リサーナ「うん・・・」

 

レイ「じゃあ行ってくる」

 

リサーナ「いってらっしゃい!」




あとがき
1話退場のレアグローブでしたが今までの中でも1番の敵じゃないでしょうか


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第27話 壮行会

 

 

ナツ達の所へ向かっている途中

 

???「あなたがレイ・グローリーね」

 

なんだこの銀色のエクシード?

リリーみたいに大きいな・・・胸も

 

レイ「お前は?」

 

???「私はアビー、レアグローブに捕まってたの

    あなたが彼を倒したおかげで助かったわ」

 

レイ「そうか、よかったな

   そんじゃ・・・」

 

ん?

こいつを俺の相棒にするってのもいいな・・・俺エクシードいないし・・・

 

レイ「おい、お前俺と一緒に来ないか?」

 

アビー「え?」

 

レイ「だってお前エクスタリアなくなっちゃたし行くとこないだろ?」

 

アビー「いいわ・・・同じレイについてくのは変な気分ね」

 

レイ「安心しろ

   俺はあいつみたいなクズじゃねぇよ」

 

アビー「ふふ、そうかもね」

 

そういいアビーは俺を掴みナツ達の所へ目指した

 

 

レイ「ナツ!」

 

ナツ「レイ!こっちは終わったぞ!てかこれどうなってんだ!?」

 

上空を見ると浮遊島の落下が始まっていた

 

レイ「この世界の魔力が失われているんだ!

   その王様つれて城下へ行くぞ!!」

 

ナツ「どうするんだ?」

 

レイ「悪役になるんだ」

 

ウェンディ「レイさんその子どうしたんですか?」

 

ウェンディはアビーを見ながら言った

 

レイ「俺の相棒になった」

 

アビー「アビーよ、よろしくね」

 

ナツ「あとはガジルだけだな」

 

ガジル「ギヒッ、楽しみにしてろ」

 

 

 

ーーーエドラス城ーーー

 

王国兵「パンサーリリー様!大変です!」

 

リリー「アニマの事ならわかっている

    見ての通り我々が・・・」

 

王国兵「止めようとなさっているのですね」

 

リリー「いや、そうじゃない」

 

王国兵「それより城下で暴れているもの達が・・・」

 

ミストガン「予想よりひどい混乱のようだな

      早くなんとかしなければ・・・」

 

リリー達は街の様子を見に行った

 

 

 

ーーー城下ーーー

 

「ドォゴォン!」

 

リリー「暴徒の数は?」

 

王国兵「4人です!」

 

リリー「4人だと!?

    なぜ抑えられん?」

 

王国兵「そ、それがものすごく強くて・・・」

 

レイ「ふっふっふっふっふ」

 

リリー「!?」

 

レイ「俺の名は大魔王グローリー

   この世界の魔力は俺が頂いたぁ!!」

 

我ながら似合ってるぜ・・・この衣装

 

リリー「な・・・」

 

ミストガン「レイ・・・」

 

レイ「お前らの王は俺が仕留めた、命だけは助けてやった・・・感謝しろ!」

 

ナツ「いや、倒したの俺達だけど!!?」

 

「陛下ー!」

「いやーー!」

 

レイ「ドラグニル!レッドフォックス!マーベル!街を破壊しろ!」

 

ナツ「おらぁ!」

 

ガジル「ギヒヒ!」

 

「ドガガガガガン!!!」

 

ミストガン「何をしている!よさないか!」

 

リリー「(あいつらまさか・・・)」

 

「あいつらがエドラスの魔力を!」

「魔力をかえせ!」

 

レイ「やーよ、俺に逆らうやつらは・・・失せろ!!!」

 

そういい俺は右腕に雷を集める

 

「バチバチバチバチ!」

 

ミストガン「よせーー!レイーー!」

 

「今の誰だ?」

「城にいるぞ?」

 

レイ「俺は大魔王グローリーだ」

 

ミストガン「バカなマネはよせ・・・

      王は倒れた・・・これ以上王都に攻撃など・・・」

 

レイ「おらぁ!」

 

「バリバリバリ!」

 

俺は街に雷を放った

もちろん人のいないところにな

 

ミストガン「よせぇ!!」

 

レイ「止めてみろよ・・・エドラスの王子さん?」

 

「王子だって?」

「7年前に行方不明になったジェラール王子!?」

 

レイ「来いよ、来ねぇとこの街塵にするぞ?」

 

ミストガン「レイ!そこを動くな!」

 

レイ「レイではない、大魔王グローリーだ」

 

早く来てくれ・・・このキャラ正直しんどい・・・

 

ミストガン「バカ者め、お前のやろうとしている事はわかってる

      だがこの状況を収拾できる訳がない!!!」

 

レイ「うるせぇよ!やってもねぇのにうだうだ言ってんじゃねぇ!!」

 

ミストガン「ぐっ!お前になにがわかる!」

 

原作とは違う展開だな

 

レイ「そんなもん知るか!俺がやるのは俺流の『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』式壮行会だ!」

 

ミストガン「!!」

 

レイ「どらぁ!『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』を抜ける者には3つの掟を伝えなければならない!」

 

ミストガン「ぐぅ!!」

 

レイ「1つ!! 『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の不利益になる情報は生涯他言してはならない!」

 

ミストガン「はぁ!」

 

レイ「痛っ!2つ!過去の依頼者に濫りに接触し個人的な利益を生んではならない!」

 

ミストガン「ふ!」

 

レイ「お前人が話してんのにちょっとは加減しろよ!」

 

ミストガン「街を壊したお礼だ!」

 

こいつ根にもってやがる・・・

 

レイ「たくっ・・・3つ、たとえ道は違えど強く力の限り生きなければならない!!

   決して自らの命を小さなものとして見てはならない・・・愛した友の事を・・・」

 

ミストガン「生涯忘れてはならない!」

 

レイ「おらぁ!」

 

ミストガン「はぁぁ!」

 

「ドン!」

 

レイ「ぐっ・・・」

 

ミストガン「・・・」

 

レイ「お前とガチで殴りあうのは最初で最後だ

   『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のギルドマークを背負ってる以上できないことなんかねーよ」

 

「オォォォォォォォ!」

 

ミストガン「レイ・・・」

 

「王子が勝ったー!」

「やったー!」

 

「キィィィィィィン」

 

ミストガン「お前体が・・・」

 

ウェンディ「始まった」

 

ガジル「さぁて、派手に苦しんでやるか」

 

レイ「お前は『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』で過ごしたんだ諦めることは俺が許さねぇからな」

 

ミストガン「あぁ!」

 

アニマに吸い込まれながらフワフワ浮いているとルーシィやエルザ達も浮かんできていた

 

ルーシィ「レイ、ナツ!」

 

グレイ「無事だったか、お前ら!」

 

レイ「お前ら俺が死んだと思ったのか?」

 

グレイ「いやまぁあんなのが相手だったからな・・・」

 

レイ「・・・グレイ、お前あとで俺が修行つけてやる・・・ありがたく思え」

 

グレイ「うっ・・・!!」

 

「うおぉ!魔王が空に吸い込まれて行くー」

 

「王子万歳ー!」

 

ミストガン「さようなら、リリー・・・

      レイ、ナツ、ガジル、ウェンディ、そして我が家族・・・『妖精の尻尾』・・」

 

そして俺達は帰って行った。

俺達の家『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』へ

 

 

ミストガン「魔王グローリーはこの私が倒したぞ!

      魔力などなくとも我々は生きていける!!」

 

「ウォォォォォォォ!!」

 

その後もこの歓喜の叫びは鳴りやまなかった

エドラスがどうなったかなんて誰にもわかんないがどーせミストガンのことだ、しっかりやっているだろう



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第28話 HOME

 

 

 

・・・ここどこだ?

俺アースランドに帰ったはずだよな?

俺はいつのまにか白い空間にいた

 

???「レイ・グローリーよ」

 

レイ「!!!」

 

???「そう身構えるな・・・この体ではなにもできん」

 

後ろを見ると某錬金術師の真理的なのがいた

 

レイ「何者だ?」

 

???「名は無い」

 

なんだよこいつ・・・

 

レイ「で、何の用だよ」

 

???「お前とはいずれ出会う事になる・・・敵として」

 

レイ「あっそ、そのときはひねり潰してやるから安心しろ」

 

???「お前の強さはよくわかっておる・・・我々の目的はお前を闇に染める事」

 

レイ「はっ?俺が闇に染まるわけないだろ」

 

???「心は砕ければ闇にも染まる」

 

レイ「そんなやわなハートじゃねぇよ」

 

???「光と闇の衝突が生むものはなにか・・・楽しみだ・・・」

 

そういいやつは消えた

何だったんだよあれ?

そんな事を考えていると俺の体が光り出した

 

 

 

ーーーアースランドーーー

 

レイ「おわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ハッピー「レイが戻ってきた!」

 

俺はエクシード達が飛んでいる横を落下していった

 

「ドッスーン!」

 

痛ってー!

 

レイ「くそ、まじ痛い!」

 

ルーシィ「なんで遅かったの?」

 

レイ「知るか!てかエクシード達行っちまったのか?」

 

ハッピー「あい!みんな行っちゃったよ」

 

おいおいアビーがいねぇぞ!

 

レイ「アビー見なかったか!?」

 

ナツ「いなかったよな?」

 

グレイ「あぁ」

 

ガジル「リリーの姿もねぇぞ!」

 

アビー「私たちならここにいるわ」

 

そういいアビーとリリーが茂みから現れた

 

「「「・・・ちっちゃ!!」」」

 

ハッピー「ずいぶんかわいくなったね」

 

リリー「どうやらアースランドと俺達の体はあわなかったらしいな」

 

シャルル「あんた達・・・体なんともないの?」

 

アビー「ええ、不思議と大丈夫よ」

 

リリー「俺は王子が世話になったギルドに入りてぇ

    約束通り入れてくれるんだろうな?」

 

アビー「私もレイの相棒だからね」

 

ガジルが俺とエルザにアイコンタクトを取る

もちろんオッケーだ

 

ガジル「もちろんだぜ!相棒!」

 

ガジルは泣きながらリリーを抱きしめた

うわー・・・ギャップ・・・こいつでも泣くんだな・・・

 

リリー「で・・・それとは別に怪しい奴を捕まえたんだ」

 

ガジル「!!?」

 

リサーナ「ちょ・・・私・・怪しくなんか・・きゃっ!」

 

その場にいる俺以外の全員が驚愕の顔をした

 

リサーナ「私も『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の一員なんだけど・・・」

 

ナツ「リサーナ・・・」

 

リサーナ「なんなのこの猫?エクシード?」

 

リリー「パンサーリリーだ」

 

ガジル「なんだてめぇ?

    俺のネコのケチつけようってか?」

 

グレイ「そんな・・・まさか・・・」

 

エルザ「リサーナ!?」

 

ハッピー「なんで?」

 

シャルル「もしかしてエドラスのリサーナが」

 

ルーシィ「こっちに来ちゃった訳!?」

 

ウェンディ「ど、どうしよう・・・」

 

リサーナ「!」

 

俺はリサーナと目があった

 

リサーナ「レイーー!」

 

レイ「ぐはぁ!」

 

待て待て待て待て!

締まってる、首締まってる!!

 

リサーナ「また会えた!レイ!」

 

無言の訴えを続け俺はやっとリサーナから解放された

 

リサーナ「ハッピー!

     私よ!リサーナよ!」

 

おい・・ハッピーが死にそうだぞ?

 

リサーナ「ナツとエルザ、グレイも久しぶりだねぇ!!

     うわぁ懐かしいなぁ・・・その子達も新しいギルドのメンバーかしら?

     もしかしてルーシィ・・・と小さいウェンディ?」

 

グレイ「ちょっと待て・・・お前・・・まさか・・・こっちのリサーナ!?」

 

リサーナ「うん・・・」

 

ルーシィ「うそぉ!」

 

ウェンディ「えぇー!?」

 

ナツ「生き返ったのかー!?」

 

ハッピー「うわーい!!!」

 

エルザ「ま、待て!

    お前は2年前死んだはずだ」

 

こいつらどんだけテンション上がってんだよ

 

リサーナ「私、死んでなんかいなかったの

     2年前・・・ミラ姉たちと仕事に行った時・・・アニマに吸い込まれたんだと思う」

 

レイ「当時アースランドには小さなアニマが無数に存在していた・・・

   ミストガンが塞いでたんだが運悪くその1つに吸い込まれたんだろ」

 

リサーナ「うん・・・あっちにも『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』があってね、驚いたの

     ・・・私のしっているみんながそこのいたから・・・」

 

レイ「エドラスのリサーナはすでに死んでたんだ・・・エドラスの俺に殺されてな」

 

ナツ「!?」

 

リサーナ「最初は戸惑ったけどみんなに合わせてエドラスの生活にも慣れてきた

     そして2年が過ぎ6日前レイ達がやってきた」

 

ナツ「あのときか・・・」

 

リサーナ「レイにはすぐバレちゃったけどね」

 

ナツ「!! なんで言わなかったんだよ!」

 

ナツはレイの胸ぐらに掴みかかる

 

レイ「言ったらどうしてた?」

 

ナツ「連れて帰るに決まってんだろ!!」

 

レイ「リサーナの気持ちを無視してもか?」

 

ナツ「そ、それは・・・」

 

リサーナ「そして私はもう1度アニマに吸い込まれアースランドに戻ってきた・・・」

 

エルザ達はまだ信じられないという顔をしている

 

レイ「話すことはこんなもんか・・・

   よし!カルディア大聖堂に行くか!」

 

ルーシィ「なにをしに?」

 

レイ「家族の再会をね」

 

 

 

ーーーカルディア大聖堂ーーー

 

エルフマン「姉ちゃん、そろそろ行こう」

 

ミラ「もう少し・・・」

 

2人のはリサーナの墓の前にいた

 

「パシャッパシャッパシャッ」

 

リサーナ「ミラ姉ぇー!ミラ姉ぇぇー!エルフ兄ちゃーん!」

 

「「・・・!!!」」

 

ミラ「あ・・・ああ・・・」

 

自分達に走り寄ってくる人物に驚きを隠せない

 

リサーナ「はぁ・・はぁ」

 

ミラの手から持っていた傘が滑り落ちる

 

ミラ「うそ・・・リサーナ・・・」

 

涙を流しながら駆け寄るリサーナの姿にミラとエルフマンも涙を流す

 

「パシャッ!」

 

リサーナ「ただいま」

 

ミラは笑顔で返した

 

ミラ「・・・おかえりなさい」

 

レイ「いいな~家族って」

 

ハッピー「あい!そういえばレイがあの時リサーナに渡してたのあの指輪だったんだ!」

 

「「!!!」」

 

ルーシィとエルザがすごいいきおいで俺とリサーナの手をみた

 

レイ「な、なんだよ?」

 

はぁ、とため息をつきながらも俺達は笑っていた

 

雨に音にも負けず笑い声は高らかに鳴り響いた

 



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天狼島編
第29話 修行


 

 

 

リサーナ帰還から数日後俺はナツとハッピー、リサーナ、アビーを連れて船に乗り修行に向かっていた

 

ハッピー「レイーどこで修行するの~?

     このままじゃナツが死んじゃうよ~」

 

ナツ「うぷっ・・・レイ・・まだ着かねぇのか・・・?」

 

レイ「もう少しだ我慢しろ」

 

リサーナ「乗り物酔いも相変わらずね~」

 

アビー「ナツ、なんでこんなに酔ってるの?」

 

ハッピー「ナツは極端に乗り物に弱いんだ

     それよりアビー魚食べる?」

 

ハッピー・・・アビーにも手出そうとしてないか?

 

俺達はハルジオン港から船を出していた

 

リサーナ「でもホントどこに向かってるの?」

 

愛するリサーナの為だ答えてやるか

 

レイ「無人島だ」

 

リサーナ「・・・へ?」

 

レイ「1週間自給自足でキャンプをする」

 

「「えぇぇぇぇぇ!!!」」

 

 

 

ーーー名もなき無人島ーーー

 

ハッピー「着いたよナツ」

 

ナツ「おぷ・・・」

 

リサーナ「わー!海が綺麗!」

 

アビー「ほんと!

    ちょっとしたリゾートね~」

 

レイ「よしここら辺でいいな・・・」

 

そういい俺は滅竜魔法を使って立派な家を建てた

 

「ゴォォォォォン」

 

ナツ「・・・マジか?」

 

リサーナ「えー・・・」

 

レイ「なにか不満か?」

 

ナツ・ハッピー「結構なお手前で・・・」

 

レイ「よしナツまずは久しぶりに手合わせするか」

 

ナツ「よっしゃー!」

 

ハッピー「がんばれナツー!」

 

リサーナ「レイーがんばれー!」

 

アビー「レイってどんくらい強いの?」

 

リサーナ「かなり強いよ」

 

俺は砂浜でナツと向かい合った

 

レイ「よし、受けてやるからマジでかかってこい」

 

ナツ「あとで吠え面かくなよ!『火竜(かりゅう)咆哮(ほうこう)!!!』」

 

おいおい、いきなりブレスかよ

 

レイ「誰にもの言ってんだ?」

 

俺は軽々と避ける

 

ナツ「この!『紅蓮火竜拳(ぐれんかりゅうけん)!!!』」

 

すべてを技とギリギリで避ける

 

レイ「よゆーよゆーw」

 

ナツ「なんで避けんだよ!」

 

レイ「お前の攻撃は単調すぎんだよ『業火双炎波(ごうかそうえんは)!!!』」

 

ナツに向かって炎の波を放つ

 

ナツ「な!?

   動きが読めねぇ!!

   ぐぁぁぁぁぁ!!」

 

レイ「まだまだ終わらないぞ『水竜(すいりゅう)咆哮(ほうこう)』」

 

ナツ「うぁぁぁぁぁ!」

 

ナツが海に吹き飛ばされた

 

リサーナ「・・・容赦ないわね」

 

アビー「・・・鬼があそこにいるわ」

 

ハッピー「あい・・・」

 

ナツ「まだまだー!」

 

なかなか耐えるな

そうじゃなきゃ修行の意味がないが・・・海か・・・

 

レイ「よーし今日は初日だしここらへんで切り上げるかー」

 

ナツ「俺はまだやれるぞレイ!」

 

こいつもタフだね~

 

レイ「じゃあ今日の晩飯の魚を多く取った方の勝ちだ」

 

ハッピー「魚ー!」

 

レイ「おっ、ハッピーもやるか?」

 

ハッピー「あいさー!」

 

アビー「私達はここで待ってるわ」

 

レイ「よし、じゃあスタート!」

 

今ここに晩飯魚強奪戦の火蓋が切って落とされた!

 

 

 

海に潜ると魚がうようよいた

 

まずは小さいのからいくか

 

レイ「『氷弾(アイスバレット)!!!』」

 

俺は魚に向かって次々と氷の弾を当て氷漬けにしていった

鮮度は大事だからな

 

ハッピー「魚魚魚魚ーー!」

 

あいつ魚の事になると闘争心ハンパないな

 

「ぬーーーん」

 

そんなことを思っていると俺の背後に巨大な魚影が現れた

 

レイ「・・・でかくねーか?」

 

振り返ると超巨大マグロがいた

サイズ的には子クジラレベルだ

 

レイ「こいつがあれば晩飯十分だな」

 

しっかし『氷弾(アイスバレット)』じゃ無理だよなー

 

レイ「しょうがない『氷竜晶(ひょうりゅうしょう)!!!』」

 

氷竜晶(ひょうりゅうしょう)』でマグロを生きたまま氷の水晶の中に閉じ込めた

 

これで充分だろ

 

「パンパンパン」

 

お、終了の花火だな

 

俺は岸へと上がった

 

 

 

リサーナ「それでは結果発表ー!」

 

ハッピー「おいらが1番だね」

 

リサーナ「第3位!ナツの25匹!」

 

ナツ「俺最下位かよ」

 

リサーナ「第2位!ハッピーの41匹!」

 

ハッピー「おいら結構がんばったんだけどな・・・」

 

レイ「そんなことないぞ十分がんばったじゃねぇか」

 

ハッピー「あい!」

 

リサーナ「では第1位!レイの57匹!」

 

レイ「まてリサーナ、まだ1匹いる」

 

リサーナ「え?どこに?」

 

俺はそう言い海に戻り水晶を持ってきた

 

「「でかーーー!」」

 

レイ「これだけでかけりゃ充分だろ?」

 

アビー「大きすぎじゃない?」

 

ハッピー「あい!いっぱい食べれるよ!」

 

レイ「じゃあ今日は俺が作るよ」

 

リサーナ「やったーレイの料理だ!」

 

ハッピー「レイの料理美味しいもんね!」

 

俺達はキャンプ地に戻った

 

 

 

リサーナ「そういえばこんなとこに家建てちゃっていいの?」

 

レイ「聖十の称号でどうにかなるんじゃね?」

 

リサーナ「レイ『聖十大魔導』になったの!?」

 

レイ「あぁ、つい最近な

   おかげで金には困らない」

 

アビー「『聖十大魔導』って?」

 

リサーナ「大陸でもっともすぐれた魔導士のことよ」

 

レイ「よし、始めるか」

 

俺はそういい雷竜剣ライトニングを出した

 

ハッピー「剣でさばくの?」

 

レイ「でかいし電気で切れ味ますからな」

 

俺はそういいまずは赤身を切りだし半分を刺身にもう半分をマグロステーキにした

 

ハッピー「おいしー!」

 

リサーナ「ほんと!」

 

ナツ「こっちのステーキもうめーぞ!」

 

レイ「それだけで腹いっぱいにすんなよ」

 

俺はその後も中トロ、大トロ、などを切り出し刺身や寿司などにしてふるまった

 

ナツ「ふー腹いっぱいだ」

 

アビー「ほんとにおいしかったわね」

 

リサーナ「私こんなおいしい魚初めて!」

 

ハッピー「これなら毎日食べられるよ!」

 

レイ「そうか、口に合ってよかった」

 

 

こうして初日の夜はふけていく

 



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第30話 みんなで夜はやること1つだろ!

 

 

 

ーーー2日目ーーー

 

レイ「よーしお前ら起きろー!」

 

ナツ「まだバリバリ朝じゃねぇか・・・」

 

リサーナ「まだ早いよ~」

 

レイ「あ?」

 

「「すみません・・・」」

 

レイ「朝飯できてんだから早く喰え」

 

「「はーい」」

 

俺はお母さんか!

俺は飯を喰いながらナツに今日の修行について話した

 

レイ「ナツ、とりあえず今日は俺ともう一回組み手をしろ」

 

ナツ「は?また?」

 

レイ「あぁ、ただし頭を使ってだ

   相手がどんな技で来ても臨機応変に戦えるようにな」

 

ハッピー「ナツにそんなことできるの?」

 

ナツ「うるせーっての!」

 

 

ーーー海岸ーーー

 

ハッピーは海に潜って魚をリサーナ達はガールズトークで盛り上がっている

 

レイ「ナツ今日は俺の攻撃を魔法で相殺してみろ」

 

ナツ「わかった!」

 

レイ「よーし『氷弾(アイスバレット)!!』」

 

この攻撃なら遠距離系の魔法じゃないとな

 

ナツ「『火竜(かりゅう)翼撃(よくげき)!!』」

 

「ボシュボシュボシュ」

 

レイ「正解だ・・・だがこれならどうする?『雷竜方天戟(らいりゅうほうてんげき)!!』」

 

ナツ「えーと・・・『火竜(かりゅう)炎肘(えんちゅう)!!』」

 

ひじから炎をだしてトップスピードの拳で止めたか・・・けっこー危なっかしい止め方だけど

 

レイ「次はお前の弱点だ『水竜(すいりゅう)咆哮(ほうこう)!!』」

 

ナツ「『火竜(かりゅう)咆哮(ほうこう)!!』」

 

「シュウウウウウ」

 

ナツ「くぅぅぅぅ!」

 

レイ「バカ!水で炎が消えるのは当たり前だろ!今のは避けろよ!!」

 

その時俺の耳がある言葉をとらえた

 

アビー「そういやリサーナはレイのどこが事好きなの?」

 

リサーナ「え?//」

 

レイ「『滅竜奥義 ホーリーノヴァ!!』」

 

ナツ「んな!?『滅竜奥義 紅蓮爆炎刃(ぐれんばくえんじん)!!』」

 

話が気になる!

そっこうで終わらす!

 

「どかぁぁぁぁん!」

 

ナツ「まだまだ余裕だぜ!」

 

しぶたいな~・・・しょうがない

 

レイ「ナツ・・・本気で避けろよ?」

 

ナツ「・・・へ?」

 

レイ「『モード氷幻竜』『滅竜奥義・改 氷幻零魔槍(ひょうげんぜろまそう)!!』」

 

ナツ「ちょ、ちょっと待てぇぇぇ!」

 

「ドカァァァァン!」

 

ナツ「やりすぎだろ・・・」

 

ハッピー「ナツー魚キレーだよ~、ってナツ!?」

 

リサーナ「ちょっとは手抜いてあげなよ~」

 

レイ「それよりお前らなんの話してたんだ?」

 

リサーナ「それわ~//」

 

アビー「男がガールズトークに混ざっちゃだめよ」

 

レイ「へいへい・・・ナツ昼飯探しに行くぞ~」

 

ナツ「ちょっと休ませてくれ・・・」

 

レイ「しょうがねぇな~・・・ハッピー強くなりたいか?」

 

ハッピー「あい!」

 

レイ「よし、アビーと組み手をしてみろ」

 

ハッピー「えー!?」

 

アビー「私なら構わないわよ

    レイあれ貸してちょうだい」

 

レイ「オッケー」

 

そういい俺は矢がない弓をアビーに渡した

これは俺が作った魔力を矢にする魔法武器だ

 

リサーナ「アビーって戦えるの?」

 

レイ「見くびらない方がいいぜ」

 

アビー「それじゃいくわよ~」

 

ハッピー「あいさー!」

 

「シュン・・・ドゴォォン」

 

アビーが放った矢はハッピーの横を通り10メートル弱に水しぶきをあげた

 

ハッピー「・・・」

 

リサーナ「・・・」

 

レイ「俺の折り紙つきだ」

 

アビー「まだまだいくわよ」

 

ハッピー「やだーー!」

 

アビーによるハッピー改造計画が始まった

 

 

 

ーーーレイ宅別荘ーーー

 

レイ「ん~今日もつかれたな~」

 

リサーナ「私は修行しなくていいの?」

 

レイ「お前には新しい動物を『接収(テイクオーバー)』して欲しいんだ」

 

リサーナ「わかった!」

 

レイ「けど今日は遅いから明日な」

 

リサーナ「わかった・・・」

 

「ガラガラガラ!」

 

ナツ「まくら殴りするぞー!」

 

ハッピー「するぞー!」

 

ナツとハッピーが枕を持って寝室に乗り込んできた

 

レイ「まくら投げだよ?」

 

リサーナ「いいね~やろやろ!」

 

アビー「チーム戦でやりましょ!」

 

リサーナ「さんせーい

     レイ、私、アビーね」

 

ナツ「よっしゃー!いくぞハッピー!」

 

ハッピー「あいさー!」

 

レイ「お前らなんか瞬殺だ!」

 

ナツ「まずはレイからだー!」

 

「バシィ!」

 

レイ「甘いな、おらぁ!」

 

ナツ「がふっ!まだまだー!」

 

リサーナ「えい!」

 

ハッピー「むぎゅぅ!」

 

あ、リサーナの投げた枕がハッピーの顔にめり込んだ

 

アビー「やぁ!」

 

ハッピー「むーー!」

 

さらにアビーが追い打ちをかけたー!

 

レイ「おらおらおら!『まくら百連技』!」

 

俺の腕から次々と枕が飛んでいく。

途中で氷枕を混ぜといたw

 

ナツ「いててててて冷た!」

 

リサーナ「これでとどめよー!」

 

リサーナの剛速球がナツの顔面をとらえたー!

 

ナツ「ぐはぁ!」

 

アビー「やったぁ!私達の勝ちよ~」

 

リサーナ「イェーイ!」

 

レイ「さて眠いしそろそろ寝るか~」

 

「「はーい」」

 

レイ「ナツとハッピー運んでくる、先寝とけよ」

 

リサーナ「おやすみー♡」

 

レイ「おやすみ」

 

 

2日目終了



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第31話 接収

 

 

 

 

レイ「ん~暇だな~」

 

自分で提案した割にはやることないな・・・

今ナツは海の中で『火竜(かりゅう)咆哮(ほうこう)』の威力上げしてるしな~

 

リサーナ「レイ~いい動物みつからないよ~」

 

レイ「あ~じゃあ一緒に探すか~」

 

リサーナ「いいの!?」

 

レイ「暇だからなー」

 

俺達は島の森に入って行った

 

レイ「いいのいっぱいいんじゃねぇか」

 

森に入るとトカゲやらなんやらうじゃうじゃいた

 

リサーナ「爬虫類なんていやよ!」

 

まぁ、女の子だもんな・・・

 

「ガルルルル」

 

レイ「お?」

 

リサーナ「なにあれ!?」

 

奥に進むと白いトラが岩の上にたたずんでいた

 

レイ「かっけー!」

 

リサーナ「それに綺麗!あれにする!」

 

ホワイトタイガーか悪くないんじゃね?

 

レイ「でもお前ネコとかぶるんじゃね?」

 

リサーナ「あ・・・なんとかなるわよ」

 

そういいリサーナはホワイトタイガーに近づいた

 

「ガルルルル」

 

リサーナ「大丈夫よ、傷つけないから」

 

ホワイトタイガーは警戒していたが次第にリサーナになついていった

 

レイ「へ~そうやって『接収(テイクオーバー)』するんだ?」

 

リサーナ「まずは仲良くならないとね~」

 

レイ「じゃあ先に戻るよ

   1人の方が集中できるだろ?」

 

リサーナ「うん、ありがとね」

 

さて、どうしようかな・・・

しょうがない今日の夜実行するか・・・

 

レイ「肉でも取って帰るかー」

 

 

 

 

「「いただきまーす」」

 

ただいま絶賛晩飯中

テーブルにはステーキやら刺身が並んでいた

 

ナツ「肉もあんじゃねぇか!」

 

ハッピー「魚もいつもより多いよ!」

 

レイ「さぁじゃんじゃん喰え」

 

リサーナ「レイなんで今日はこんな豪華なの?」

 

レイ「あとでわかるさ」

 

俺はウィンクして答えた

 

 

 

ーーー港ーーー

 

「ドルルルルル」

 

俺は出航の準備をしていた

 

リサーナ「ん~ナツとハッピー置いていっていいの?」

 

レイ「あいつらの修行の為だ

   家あるし大丈夫だろ」

 

アビー「サバイバルでもしたらたくましくなるでしょ」

 

リサーナ「そうかな~・・・」

 

 

 

ーーー次の日ーーー

 

ナツ「レイー腹減ったー・・・ってあれ?」

 

ハッピー「ナツー!みんないないよ!」

 

ナツ「なんだとー!」

 

ハッピー「テーブルの上に手紙あったよ!」

 

「あと4日お前らにはサバイバルをしてもらう

 家はあるしなんとかなるだろ

 4日後に迎えに来る、お前らの為だ・・・許せ byレイ」

 

ナツ「あのやろー!」

 

ハッピー「やるしかないよナツ・・・勝手に戻ってきたらレイが・・・」

 

2人の頭には鬼と化したレイが浮かんだ

 

ナツ「くそ!レイを見返してやるぞハッピー!」

 

ハッピー「あいさー!」

 

こうして2人のサバイバル生活が始まったのであった

 



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第32話 VS.グレイ

 

 

 

レイ「ただいまー!」

 

マカロフ「レイ!まだ3日しか経ってないぞ!?」

 

レイ「あぁ、ナツとハッピーだけ鍛えるために置いてきた」

 

マカロフ「まぁ、お前がやるんなら口出しはせんが・・・」

 

グレイ「お!レイ帰ってきたか!」

 

すでに服脱いでるよこいつ・・・

 

レイ「ん?どうした半裸男」

 

グレイ「誰が半裸男だ!」

 

お前だよバカ

 

レイ「で、なんだよ?」

 

グレイ「俺と戦え!」

 

・・・は?

 

レイ「なんで?」

 

グレイ「ナツだけに修行つけやがってずりーぞ」

 

子供か!

 

レイ「しょーがねぇなー・・・ビーチに出ろよ」

 

グレイ「よっしゃ!」

 

 

ーーーギルド裏海岸ーーー

 

レイ「さぁかかってこいよ」

 

グレイ「『アイスメイク・戦斧(バトルアックス)!!』」

 

いきなり近距離か・・・

レイは氷竜剣を生成しグレイの斧を防ぐ

 

「キィン!」

 

グレイ「氷に対して氷かよ!『アイスメイク・大鎌(デスサイズ)!!』」

 

レイ「そんな攻撃きかねーよ!『氷竜牙(ひょうりゅうが)!!』」

 

グレイ「ぐぁぁぁ!」

 

こいつもまだまだな

 

レイ「終わりにするか?」

 

グレイ「まだだ!『スーパーフリーズアロー!!!!』」

 

「バリィン!」

 

レイはグレイの渾身の一撃を一振りで粉々に砕き剣先をグレイに向ける

 

グレイ「な!?」

 

レイ「お前こんなもんだったか?」

 

グレイ「ああ?

    これで決める!『氷刃(ひょうじん)七連舞(ななれんぶ)!!』」

 

レイ「『氷刃(ひょうじん)五十連舞(ごじゅうれんぶ)!!』」

 

「ガキンガキンガキンガキン!」

 

グレイ「がぁぁぁぁぁぁ!」

 

レイ「俺の勝ちだ」

 

グレイ「はぁはぁ、くそ!」

 

レイ「お前の氷さ・・・なんつーか核が柔い感じがするのよね

   この際ウルに教えてもらったらどうだ?」

 

グレイ「あいつに・・・」

 

レイ「俺から頼んどいてやる」

 

グレイ「すまねぇ」

 

ん?

ちょっといいこと思いついたぞw

 

レイ「おいグレイ、4日後ナツが修行から戻ったらあいつと戦え」

 

グレイ「は?なんで?」

 

レイ「修行してどっちが強いかみてやる」

 

グレイ「あいつには負けねーよ」

 

レイ「まぁ、がんばれや」

 

 

 

ーーギルドーーー

 

ギルドに戻るとさっそくリサーナが駆け寄ってきた

 

リサーナ「もう終わったの?」

 

レイ「ああ・・・ウルはどこにいる?」

 

リサーナ「バーで飲んでるよ」

 

バーを見るとウルがミラと飲みながら話していた

 

レイ「ウル、ちょっと頼みがあるんだけど」

 

ウル「なに?」

 

レイ「グレイに修行をつけてやってくれ」

 

ウル「いいけどタダで?」

 

にやりとしてウルティアは言った

 

レイ「いやーウルティアさん?

   俺好きな人がいるんですけど・・・」

 

ウル「あらあたしは2番目でもいいわよ」

 

ミラ「ウルー?

   私が2番目よ?」

 

お前まで入ってくんなよ

 

レイ「あぁー・・・はぁ、考えとく・・・」

 

ウル「交渉成立ね

   明日から始めるとグレイに言っておいて」

 

レイ「わかった・・・」

 

はぁ・・・リサーナにばれたらやっかいだな

 

そう思いながらリサーナを見ると聞こえてたらしく笑顔で黒いオーラを出していた

 

レイ「終わった・・・」

 

そう思いながらあとでなんか買ってやるかと考えていたレイだった



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第33話 ナツVS.グレイ

 

 

 

ーーー無人島ーーー

 

あれから4日がたった

 

「ドルルルルル」

 

レイ「ナツー迎えに来たぞ!」

 

ナツ「レイ!お前勝手に置いていきやがって!」

 

速攻で掴みかかってきやがったなこの野郎

 

レイ「ちゃんと修行したか?」

 

ナツ「当たり前だろ!」

 

レイ「じゃあ帰ったら早速グレイと戦ってもらう」

 

ナツ「なんで?」

 

レイ「あいつも修行したからな」

 

ナツ「俺がグレイに負けるはずねぇよ」

 

とりあえず戻るかー

 

 

 

ーーーマグノリアーーー

 

ナツ「ただいまー!グレイ!勝負しろ!」

 

グレイ「おせーよバカ!」

 

ナツ「あぁ?やんのかコラ!」

 

グレイ「今からやんだよバーカ!」

 

レイ「お前ら外でやれー!」

 

「「はい!」」

 

 

 

ーーー海岸ーーー

 

 

レイ「先に倒れたほうの勝ちなー。始め!」

 

ナツ「修行の成果見せてやる!『火竜(かりゅう)翼撃(よくげき)!!!』」

 

ナツは右と左を時間差で撃ったな

あれで範囲を広げるつもりか

 

グレイ「『アイスメイク・(シールド)!!!』」

 

「ガン!ガン!ガン!」

 

あいつの氷も一層固くなったな

 

ウル「私の修行の成果はどう?」

 

いちいち自慢してきやがったなこいつ

 

レイ「なかなかやるな

   さすがウルの娘だ」

 

ウル「でしょ?」

 

ウルは笑顔で言った

 

ウルの事も怒んなくなったな

 

グレイ「そんなもんかよ?」

 

ナツ「『あぁ!?『火竜の炎肘+鉄拳』!」

 

炎肘でスピードアップした鉄拳か

普通の鉄拳よりは威力は上がるな

もー、なかなか頭使うね~

 

グレイ「『アイスメイク・城壁(ランパード)』」

 

「ガゴォォォン!」

 

ナツ「痛ってー!」

 

おう、あれはさすがに痛いな・・・

 

レイ「グレイ!

   守ってばっかじゃ倒せないぞ~」

 

グレイ「わかってる!

    『氷雪砲(アイスキャノン)!!』」

 

ナツ「『火竜(かりゅう)煌炎(こうえん)』」

 

さっきからお互いの魔法ぶつけてばっかだな

 

レイ「お前ら次で最後の攻撃にしろ

   キリがね―しお互いの最強の魔法を使え」

 

ナツ「だってよ・・・『滅竜奥義・・・」

 

グレイ「お前には負けねーよ『アイスメイク・・・」

 

グレイのやつもしかして・・・

 

ナツ「『〝不知火型(しらぬいがた)紅蓮鳳凰劍(ぐれんほうおうけん)!!!』」

 

グレイ「『限界突破(アンリミテッド)!! 一勢乱舞!!』」

 

へ~『第二魔法源(セカンドオリジン)』解放してないのにできるのか

修行の賜物だな

 

ナツ「うぉぉぉぉぉぉ!!」

 

グレイ「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ズドォォォォォォン!!」

 

すさまじい程の土煙がたった

その中から姿を現したのは・・・

 

「「バタッ!」」

 

2人とも息を切らし倒れていた

 

レイ「引き分けか・・・けどいい感じに修行できたらしいな」

 

ナツ「はぁはぁ、次は勝つ」

 

グレイ「言ってろ・・・」

 

もっと修行すればおもしろいかもな・・・

 



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第34話 S級魔導士昇格試験

 

 

 

ナツ「仕事仕事ォーっ!!」

 

ハッピー「あいさーっ!」

 

ルーシィ「ちょっと!

     仕事ならあたしもー!」

 

ナツ「悪いルーシィ!

   この時期は一人で行くんだー!」

 

ハッピー「帰って来たら遊んであげるねー!」

 

そのまま前を見ずに走ったナツはグレイと衝突した

まぁ予想通り喧嘩するわな

 

レイ「お前ら喧嘩してる暇あんのかよ?」

 

「「は!? そうだった!」」

 

エルフマン「姉ちゃん!俺はこの仕事に行って来る!」

 

ミラ「はい、いってらっしゃい」

 

アルザック「僕はこの仕事にー!」

 

ビスカ「私はこの仕事ねー!」

 

ジェット「おい、てめェ!それは俺が先にっ」

 

ドロイ「知るかよ! 取ったモン勝ちだ!」

 

「「チーム、シャドウギアはこの時期解散だー!」」

 

みんながんばるね~、もう試験者決まってんのに

そういやあいつ止めとくか

 

そういい俺はある男に近づいた

 

レイ「おい、メスト・・・いやドランバルト」

 

ドランバルト「な!? 魔法が効いてないのか?」

 

レイ「俺を誰だと思ってんだバーカ」

 

ドランバルト「くそ!」

 

レイ「そんなことしても『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』は悪い事してねーよ」

 

ドランバルト「器物損壊やらなんやらあるだろ」

 

レイ「・・・それより頼みごとがあるんだが」

 

ドランバルト「はぁ・・・なんだ?」

 

レイ「なにか合った時の為に天浪島の近くに艦隊置いといてくれ」

 

ドランバルト「なぜだ?」

 

レイ「なんか悪い予感がするんだよね~」

 

ドランバルト「・・・わかった

       もうここにいても意味ないからな」

 

そういいドランバルトは消えた

 

これで原作ブレイクはたぶん大丈夫だな

さて俺もじいさんのとこ行くか

 

「ガキン!キィン!」

 

レイ「うお!なんだよお前ら」

 

エルザ「ふぅ、ちょっとリリーとアビーに手合わせをな」

 

「ポン!」

 

リリー「この姿でいられる時間は短いな」

 

アビー「えぇ、もって10分ってところね」

 

エルザ「だが2人ともたいしたものだ」

 

リリー「いや、さすがはエルザと言ったところだ」

 

レイ「アビーはどうだった?」

 

エルザ「アビーは多彩な武器を自由に使えるとこはすばらしい」

 

アビー「どうも」

 

レイ「俺が教えてるおかげだな」

 

アビー「自慢しないの」

 

レイ「あーい」

 

アビー「・・・」

 

レイ「はいすみません」

 

そんなくだらない話をしてるとルーシィが寄ってきた

 

ルーシィ「レイー、なんでみんな急に働いたりいつも通りの人がいるの?」

 

レイ「ん~明日になればわかるよ」

 

 

 

ーーー次の日ーーー

 

「がやがやがやがや」

 

ギルドのほぼ全員がそろってるなー

俺は幕の内側から見ていた

 

マカロフ「こらレイ、じっとしとらんか」

 

レイ「だって今年のS級試験おもしろそうじゃん」

 

するとステージの幕が上がった

ステージにはマスター、その後ろに俺、エルザ、ミラ、ギルダーツがたたずんでいる

 

マカロフ「『妖精の尻尾』古くからのしきたりにより・・・

     これより、S級魔導士昇格試験出場者を発表する!」

 

「「「おぉぉー!!」」」

 

ルーシィ「S級魔導士昇格試験!?」

 

ギルダーツ「静かにしろ、マスターの話の途中だろ!」

 

マカロフ「今年の試験会場は天狼島!我がギルドの聖地じゃ!

     各々の力、心、魂!わしはこの1年見極めて来た!・・・参加者は8名!

     ・・・ナツ・ドラグニル!」

 

ナツ「よっしゃぁ!」

 

マカロフ「・・・グレイ・フルバスター!」

 

グレイ「やっとこの時が来た・・・!」

 

マカロフ「・・・ジュビア・ロクサー!」

 

ジュビア「えぇ!? ジュビアが?」

 

マカロフ「・・・エルフマン!」

 

エルフマン「漢たる者、S級になるべし!」

 

マカロフ「・・・カナ・アルベローナ!」

 

カナ「・・・」

 

マカロフ「・・・フリード・ジャスティーン!」

 

フリード「ラクサスの後を継ぐのは・・・」

 

マカロフ「レビィ・マグガーデン!」

 

レビィ「私とうとう!」

 

マカロフ「・・・ジェラール・フェルナンデス!」

 

ジェラール「俺が?」

 

これは俺とエルザの推薦だ

 

ルーシィ「みんなこのメンバーに選ばれたいから自分をアピールしてたのねー!」

 

マカロフ「今回はこの中から合格者を一名だけとする!試験は1週間後

各自体調を整えておけぃ!」

 

ミラ「選ばれた8人の皆は準備期間の1週間以内にパートナーを1人決めて下さい」

 

レイ「えーと、パートナ選択のルールは2つある

   1つ、『妖精の尻尾』のメンバーである事

   2つ、S級魔導師はパートナーにできない」

 

マカロフ「試験内容については天狼島に着いてから発表するが、今回もエルザ達が貴様らの道を塞ぐ!」

 

「「「えぇぇーーー!?」」」

 

ミラ「今回は私も皆の邪魔をする係をしまーす」

 

「「「えぇぇーーー!?」」」

 

ルーシィ「もしかしてエルザやミラさんを倒さないとS級になれないわけ!?」

 

ここまで話してエルフマンがある事に気付いた

 

エルフマン「ちょ、ちょっと待てよ・・・!」

 

グレイ「まさか!?」

 

ナツ「ギルダーツとレイも参加するのかぁー!?」

 

レイ「もち」

 

「「「あぁぁぁぁぁ!!」」」

 

悲鳴に近い声が鳴り響いた

 

レイ「そんな喜ぶなよ~」

 

「「「喜んでねぇよ!絶望してんだよ!」」」

 

・・・傷ついてないよ?

 

 

 

グレイ「今年はえらくハードルが高ぇな」 

 

ルーシィ「意外ね、アンタ達みんな初挑戦なんて」

 

ナツ「俺は燃えてきた!

   絶対S級になってやるぁー!」

 

エルフマン「ぬぁー!!

      漢エルフマン!S級への道が遠ざかる!?」

 

ジェラール「なんで俺が選ばれたんだ?」

 

ウェンディ「大変そうですね」

 

リサーナ「皆頑張ってね」

 

レイ「お前らパートナー決めたか?」

 

ナツ「俺はもちろんハッピーだ!!」

 

ハッピー「あいさー!」

 

ここら辺は原作どおりじゃないと困る

 

エルフマン「ハッピーはずりーだろ!

試験内容がレースだったら勝負にならねぇ」

 

レイ「S級候補がそんな事言っていいのか~?」

 

グレイ「俺は別にかまわねぇよ

    戦闘になったら困るだけだしな」

 

ハッピー「ひどい事言うねグレイ・・・」

 

ここでハッピーが気合を入れた

 

ハッピー「オイラは絶対ナツをS級魔導士にするんだ!」

 

レイ「お、がんばれよ」

 

ナツ「こればかりは仲間といえどぜってー譲れねぇ!」

 

ハッピー「あい!」

 

ナツ「てな訳で・・・修行だーーー!」

 

ナツとハッピーは勢いよく飛び出していった

 

レイ「いやー若者は元気がいいね~」

 

リサーナ「レイも私達とそんな年変わらないでしょー」

 

レイ「あはははは」

 

リサーナ「でも私がいない2年の間にレイはS級と聖十大魔導になっちゃうし

     ナツはS級試験に参加するようになってるなんてねぇ~」

 

レイ「まぁ俺も必死にがんばったからな

   グレイはパートナ誰なんだ?」

 

グレイ「俺か?俺はーー」

 

ロキ「僕だよ

   みんな久しぶりだね」

 

ルーシィ「ちょっとぉーー!?」

 

すげーナイスリアクションだなルーシィ

 

グレイ「去年からの約束でな」

 

ロキ「ルーシィ、悪いけど試験期間中は契約を解除させてもらうよ

   心配はいらない、僕は自分の魔力でゲートをくぐってきた

   だから君の魔法は使えなくなったりしないよ」

 

ルーシィ「な、なんて勝手な星霊なの?」

 

そう呆れた顔するなよルーシィ

 

エルフマン「でもおめぇギルドの一員って事でいいのかよ?」

  

ロキ「僕はまだフェアリーテイルの魔導士だよ

   ギルドの誇りをかけてグレイをS級魔導士にする」

 

グレイ「頼りにしてるぜ」

 

ロキ「任せて」

 

ルーシィ「この2人ってこんなに仲良かったっけ?」

 

レイ「ルーシィ嫉妬してんのか?

   ロキ気をつけろよ女の嫉妬はこえーぞ」

 

ロキ「もちろんわかってるさ」

 

ルーシィ「ちょっと!!」

 

リサーナ「じゃあ私ジュビアのペアになる!」

 

レイ「はぁ!?」

 

試験自体俺にもどうなるかわかんねーからな・・・

 

リサーナ「私、エドラスじゃジュビアと仲良かったのよ、いいでしょジュビア?」

 

ジュビア「リサーナさん・・・」

 

リサーナ「決定ね!」

 

ジュビア「この子レイ様と仲が・・・」

 

レイ「ジュビア・・・一応言っとくがメンバーとの絆も大事だからな?」

 

ジュビア「はい!ジュビアがんばります!」

 

なんだかんだで決まっていくな

 

エルフマン「ちょっと待てよリサーナ!?

      それじゃ、俺のパートナーがいねーじゃねーか!」

 

リサーナ「そう?さっきから熱い視線を送ってる人がいるわよ?」

 

エルフマン「へ?」

 

熱い視線の主はエバーグリーンだった

 

エルフマン「熱いってより石にされそうなんだが・・・」

 

エルフマンはしぶしぶパートナーに誘いに行った

 

ジェラール「俺はどうしよう・・・」

 

ウル「私が組んであげるわ」

 

お、意外な誘いが来たな

 

ジェラール「よろしく頼む」

 

レイ「よし、俺は準備があるから帰るわ。お前らがんばれよ~」

 

リサーナ「あ、レイ、ミラ姉が今日みんなでご飯食べようって」

 

レイ「わかった~夜行くよ」

 

こうして1週間後、波乱巻き起こるS級魔導士昇格試験が幕を開ける!



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第35話 最悪の組み合わせ

 

 

ーーー天浪島・Fルートーーー

 

俺はここまで自分が不幸だと思ったことはない

だって8ルートもあるんだよ?

当たるとは思わないじゃん?

 

レイ「・・・うそだろ?」

 

リサーナ「私達運いいみたい♡」

 

ジュビア「そうですね

     レイとあたるなんて♡」

 

・・・なんて日だ!

 

レイ「てかお前らその格好どうにかしろよ!」

 

リサーナ達はちょーかわいい水着だった

刺激が強いよ!

 

リサーナ「あれ~レイ何考えてるの~?」

 

ジュビア「もうレイったら//」

 

レイ「ちげーよバカ!

   もうかかってこい!」

 

ダメだ!

このままペース崩されるわけにはいかねぇ!

 

ジュビア「『水流斬破(ウォータースライサー)!!』」

 

「パァン!」

 

俺はジュビアの魔法を片手ではじく

 

レイ「おいおい、手抜いてねぇか?」

 

リサーナ「これならどう?『接収(テイクオーバー)・ホワイトタイガー!!』」

 

「ドゴォォォン!」

 

レイ「・・・は?」

 

俺がとっさに危険を感じ避けたところにはクレーターができていた

 

レイ「ちょ、ちょっと待て

   威力おかしくねぇか?」

 

リサーナ「ただのホワイトタイガーじゃなかったみたい♡」

 

ジュビア「よそ見してる暇はないよ!『!!水流激鋸(ウォータージグソー)』」

 

レイ「『水竜剣ガラティーン』うぉ!」

 

俺はギリギリのところでジュビアの突進を受け止める

 

リサーナ「体がガラ空きよレイ!」

 

リサーナは俺の横腹を爪で狙ってきた

 

レイ「ちっ!」

 

もう片方の手に剣を出し受け止める

 

「キィン!」

 

こいつらコンビネーションなかなかいいなコノヤロー

 

レイ「『斬波(ざんぱ)!!』」

 

2人に向かって弱めの斬撃を放つ

これくらいなら避けられるだろ

 

ジュビア「『水流昇霞(ウォーターネブラ)』!」

 

「ゴォォォォォォ!」

 

俺はジュビアの水を剣で纏った

これくらい朝飯前だ!

 

ジュビア「ジュビアの水が!?」

 

レイ「おらぁ、返してやる!数倍でな!」

 

「ザッパァァァン!」

 

ジュビア「あぁぁぁぁ!」

 

リサーナ「きゃぁぁぁ!」

 

さすがにやりすぎたか?

正直ギブアップして欲しいんだが。

 

レイ「ギブアップか?」

 

ジュビア「まだです!」

 

リサーナ「そうだ!ジュビア耳かして!」

 

なんだ?

作戦会議か?

時折ジュビアが顔を赤くしてるが・・・

 

ジュビア「・・・わかりました//」

 

リサーナ「よーし

     レイ~見て~」

 

レイ「あ?」

 

リサーナ達を見ると水着をずらし前かがみで誘惑してきた

あ、もうちょっとで・・・

 

ジュビア「隙あり!リサーナさん!」

 

リサーナ「えぇ!リサーナパーンチ!」

 

ジュビアの水に乗りものすごい勢いでリサーナが攻撃をしてきた

 

レイ「なぁ!? 

   ぐはぁ!」

 

俺はものの見事に吹っ飛んだ

 

リサーナ「やったぁ!レイに勝ったぁ!」

 

ジュビア「はい!1次試験突破です!」

 

レイ「おい・・・ちょっと卑怯じゃないか?」

 

リサーナ「あんな手に引っ掛かるレイが悪いんでしょ~、やらし~」

 

ジュビア「レイってやっぱエロいんだねぇ~」

 

レイ「いや、お前らが言える事じゃねぇだろ!

   ベッドの上でどんな顔してるか自分でわかってんのか?」

 

「「///」」

 

まるでゆでダコだな

 

レイ「まぁ、1次試験突破だ早くいけ!」

 

俺はその場からそそくさと立ち去った

 



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第36話 襲撃

 

 

 

ーーーキャンプ地ーーー

 

 

レイ「おいおいうそだろ?S級魔導士全滅かよ?」

 

エルザ「・・・」

 

ミラ「・・・」

 

レイ「ギルダーツも負けたんだろ?

   S級のメンツ丸つぶれだな・・・」

 

「「めんぼくない・・・」」

 

レイ「てかギルダーツ達はどうした?」

 

エルザ「先に船で帰ったぞ」

 

これから戦争なのにいとけや!

 

ミラ「レイ、スープ作ったんだけど味見して?」

 

レイ「あぁ、ん~ちょっと薄いな」

 

ミラ「わかった」

 

暇だな~俺も作るか

 

レイ「ミラ~俺も作る

   エルザもなんか喰うか?」

 

エルザ「甘いものを頼む」

 

ミラ「私も同じの」

 

レイ「オッケー

   イチゴあるか?」

 

ミラ「こっちにあるわよ」

 

ミラはバスケットの中からイチゴを取りだした

この材料ならムースを作ろうかな

 

~5分後~

 

レイ「お待たせいたしました。『イチゴのきらきらムース』でございます」

 

俺はウェイターの格好でしっかり決めた

 

ミラ「わ~おいしそう!」

 

エルザ「いただきます」

 

「パクッ」

 

エルザ「おいしい!」

 

ミラ「ほんと!? 

   じゃあ私も」

 

「パクッ」

 

ミラ「おいしい!

   どうやって作るの?」

 

レイ「企業秘密だ

   そういやお前ら誰に負けたんだ?」

 

エルザ「私はジェラールとウルに・・・」

 

ミラ「エルフマンとエバーグリーンに・・・」

 

レイ「ぶふっ!ジェラールはともかくエルフマン!?」

 

エルザ「お前が負けるとはな」

 

ミラ「えぇ、エバーグリーンがエルフマンと結婚するって言って油断したすきにね」

 

エルザ「な!? 

    あ、あいつらいつの間に!

    そそそそれで式はいつだ!?」

 

レイ「油断させるための作戦に決まってんだろバカ」

 

こいつ恋愛事になるとおかしくなるな

 

そんなことを考えていると・・・

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ」

 

エルザ「なんだ!?」

 

・・・来たか

 

レイ「この魔力・・・じいさんだな」

 

エルザ「なぜここまで・・・」

 

レイ「普通に考えろ」

 

ミラ「ま、まさか!?」

 

レイ「あぁ、敵襲だ!

   エルザ、信号弾を!」

 

エルザ「わかった!」

 

「ぴゅー・・・ドン!」

 

空に赤い花火が上がった

それと同時に空からグリモアのザコが降ってきた

 

レイ「おいおい、数多いな

   エルザ!みんなを探しに行け!」

 

ミラ「私は?」

 

レイ「ここを俺と一緒に守るんだ!」

 

エルザが走って行った方向からリサーナが走ってきた

 

リサーナ「レイ!ミラ姉!」

 

ミラ「リサーナ!」

 

レイ「ジュビアはどうした!?」

 

リサーナ「エルザと一緒に行ったわ

     それよりこれ・・・」

 

レイ「『悪魔の心臓(グリモアハート)』だ」

 

ミラ「闇ギルド最強がなんでこんな所に!?」

 

レイ「さぁな、行くぞ!」

 

グリモア「妖精を潰せぇ!」

 

レイ「てめーらに潰されるほどやわなじゃねぇよ!」

 

リサーナ「『接収(テイクオーバー)・ホワイトタイガー』!」

 

ミラ「『接収(テイクオーバー)・サタンソウル』!」

 

レイ「『魔装・火竜!!』」

 

俺達はグリモアの殲滅を始めた

 

レイ「『火竜剣弐ノ型 爆竜乱舞!!』」

 

リサーナ『白虎衝波斬!!』」

 

ミラ「『イビルエクスプロージョン!!』」

 

グリモア「ぎゃぁぁぁぁ!」

 

???「おもしろそうな事やってるじゃねぇか!」

 

レイ「誰だお前は!」

 

上空を見ると黒い人影が浮かんでいた

 

???「俺は煉獄の七眷属の頭、ジュダル・アルギオン」

 

見た目もまんまマギのジュダルだな

 

レイ「いきなり大物登場だな」

 

ジュダル「お前が『神竜』のレイか?」

 

おお、初めて聞く通り名だな。

ちょっとテンション上がるw

 

レイ「初耳だがあってるぞ」

 

ジュダル「それだけ分かればいい

     お前らこいつは俺が殺る!その女どもは好きにしろ!」

 

レイ「・・・今なんて言った?」

 

ジュダル「あ?そんなのどうでもいいんだよ、かかってこいよ!」

 

レイ「望み通り跡形もなく消してやるよ!

   『火竜剣零ノ型 獄炎・烈炎ノ太刀!!』」

 

ジュダル「『水神召海(ヴァイネル・ガネッザ)』」

 

「シュゥゥゥゥ・・・」

 

ジュダルは陸地なのにジュビアと同じように大波を作り出し俺の魔法を打ち消した

 

な!?

こいつまさか!

・・・試してみるか

 

レイ「『氷竜の咆哮!!』」

 

ジュダル「『灼熱の双掌(ハルハール・インフイガール)!!』」

 

ジュダルの魔法が俺の氷を溶かしていく

 

・・・やはりな

こいつはマギの魔法全部使えるようだな

レアグローブばりにやっかいだな

 

レイ「お前ここで潰しとかないとやっかいだな」

 

ジュダル「そのセリフそのまま返すぜ」

 

もう後の事考えて魔力使うのやめた

 

レイ「全力でいかせてもらう」

 

「キィィィン」

 

俺の指輪がレアグローブ戦の時のように輝きだす

 

レイ「『モード神竜』」

 

ジュダル「最初からそうしとけよ『雷光剣(バララーク・サイカ)!!』」

 

レイ「『神竜剣レイヴェルト』」

 

「ガキィィン!」

 

ジュダル「な!?」

 

レイ「お前は今ここで消す」



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第37話 絶体絶命

俺達は長い事戦っていた

もう魔力が尽きそうなほどに

 

ジュダル「おいおいさっきまでの威勢はどうした?」

 

レイ「はぁはぁ・・・うるせーよ」

 

くっそなんでこいつは魔力が切れねぇ

 

ジュダル「俺の魔力が切れないの不思議がってやがるな?」

 

レイ「あぁ・・・だったらどうした?」

 

ジュダル「俺の魔力はマスターハデスの心臓と共にある

     あれが壊されない限り俺の魔力は切れない!」

 

レイ「ご丁寧な説明どーも」

 

ジュダル「まぁ、お前はここで終わりだ!

     『万華影陣(ゼツルゼツル・ザラーム)!!』」

 

ジュダルは自分の分身を無数に作りだした

 

ジュダル「死ねぇ!『降り注ぐ氷槍(サルグ・アルサーロス)!!!』」

 

これはヤバい!

 

「ザクザクザク!」

 

レイ「ぐぁぁぁぁぁ!」

 

俺の体中から氷が突き出ている

この出血量はマジでヤバいぞ!

 

ジュダル「くたばれぇ!

     レイ・グローリー!」

 

レイ「ぐっ・・・」

 

ナツ「させるかー!『火竜の鉄拳!!』」

 

ジュダル「ぐはぁ!」

 

レイ「ナ・・ツ・・・か?」

 

ナツ「おい、しっかりしろ!レイ!」

 

レイ「ナツ・・・今すぐここから・・・逃げるぞ!」

 

ナツ「く!わかった!」

 

1回体制立て直さねーと・・・魔力が・・・

 

 

 

ーーーベースキャンプーーー

 

 

ナツ「リサーナ!レイが!」

 

リサーナ「レイ!しっかりして!!」

 

レイ「リサー・・ナ・・」

 

視界がかすんでいるがリサーナの顔から血の気が引いているのはよくわかる

 

アビー「レイ忘れ物届けに来たわよ!」

 

リサーナ「アビーなんでここに!?」

 

アビー「今言ったでしょ」

 

アビーはカバンから液体の入ったビンを取りだし俺の口へ突っ込んだ!

マジでこれには驚いた

俺、怪我人だよ?

 

レイ「ごふ!」

 

とりあえず全て飲みほした

すると傷、体力、魔力が元通りになった

 

リサーナ「すごい・・・なんのビンなの?」

 

レイ「昔ポーリュシカさんにもらった秘薬だ」

 

アビー「レイがそこまでやられるなんてそうとう強敵なようね」

 

レイ「あぁ、正直厄介だな」

 

リサーナ「これからどうするの?」

 

ナツ「俺はじっちゃんの所に戻るぞ」

 

レイ「俺はとりあえずここを死守する・・・怪我人もいるしな」

 

アビー「それじゃあ私の弓貸して」

 

レイ「あぁ、そうだな

   リサーナ、お前は少し休んでろ」

 

アビー「そこに50人ほど隠れてるわ」

 

レイ「わかってる・・・やるぞ」

 

アビー「えぇ『ホーミングアロー!!』」

 

レイ「『シャイニーブルーム!!』」

 

グリモア兵「うぁぁぁぁ!」

 

2人は敵を的確に追撃する魔法でここ一帯を一掃する

 

レイ「とりあえずここら辺はもう大丈夫だろ」

 

アビー「そうね、もう気配は感じないわ」

 

その時、空が輝きだし光の魔力が一点に集まった

 

リサーナ「あれはなんなの!?」

 

レイ「妖精三大魔法『妖精の輝き』だな」

 

アビー「だれがあんなものを!?」

 

レイ「さぁな?」

 

カナだよな~

そこでお父さん登場な訳だ

 

レイ「とりあえずちょっと休むか」

 

アビー「そうね」

 

今は最終決戦の為に休むか

原作と違ってジュダルがいるからどうなるかわかんねぇからな

 



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第38話 創造

 

 

 

「グォォォォォ!」

 

突如耳をつんざく様な雄叫びをあげながら謎の魔物が襲ってきた

 

レビィ「きゃぁぁぁ!」

 

リサーナ「魔物!?」

 

レイ「うぉぉ!?

   何だ!?」

 

ラスティローズ「迅雷のベルクーサス!

    そいつらを殺せ!」

 

レイ「煉獄の七眷属 ラスティローズか!」

 

ラスティローズ「名前を覚えてもらえて光栄だね!」

 

レイ「お前と同じような魔法をサブで使ってるからな」

 

ここで忘れていたが創造魔法を持っている事を思い出した!

 

ラスティローズ「俺の『具現のアーク』の敵じゃねぇ!」

 

レイ「言ってろ!『白竜の咆哮!!』」

 

あんな魔物1撃で十分だ

 

ラスティローズ「な!?ベルク-サスが1撃で!?」

 

レイ「『神足の翼』」

 

俺を創造魔法で背中に超スピードの翼を生やす

ここは創造魔法をフルで使わせてもらおう

 

ラスティローズ「ちっ『天馬の翼』!」

 

たかが足に生やしてジャンプ力あげるだけだろ?

 

レイ「しょぼい想像力だな!

   『火竜の鉤爪ぇ!!』」

 

さ~すがに神がかったスピードの蹴りは効くだろ

 

ラスティローズ「ぐぁぁ!」

 

鈍い音とともにラスティローズは吹き飛んだ

 

レイ「おいおい、そんなもんか?」

 

ラスティローズ「くそが!『ブリティアの亡霊!!』」

 

なんだこれ体に纏わり付いてくる!

気持ちわる!

 

レイ「邪魔くせぇ!『滅竜奥義 聖刀狼!!!』」

 

狼の形をした聖なる光が亡霊を次々に喰らっていく

 

レイ「お前見たいな想像力じゃ俺には勝てねーよ」

 

ラスティローズ「だまれー!『ディンギルの塔!!!』」

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ」

 

レビィ「うわぁぁぁ!」

 

リサーナ「私達まで!」

 

アビー「抜け出せないわよ!?」

 

レイ「お前の想像力じゃ俺の創造を超えられない!」

 

「バァン!」

 

レビィ「解けた!」

 

ラスティローズ「俺の想像を超えている!」

 

ラスティローズの顔を恐怖で歪んでいた

 

レイ「俺のいるところを攻めてきたのが間違いだったな!」

 

ラスティローズ「くそぉぉぉ!『黄金の盾!!』」

 

そんなガードじゃ俺の攻撃は防げねぇよ!

 

レイ「『モード白雷竜』『滅竜奥義・改 白雷・・・麒麟』!」

 

「ズガァァァァァン!」

 

ラスティローズ「がぁぁぁぁ!」

 

リリー「雷!?」

 

レイ「ふぅ、男のくせに雷ごときでビビんじゃねぇよ」

 

リサーナ「やったぁ!」

 

「グラッ・・・」

 

なんだ!?

急に魔力が!?

体中から魔力が抜けていくレイ達は次々と倒れていく

 

リサーナ「なに・・・これ?」

 

レビィ「魔力が・・・」

 

リリー「くそ・・・力が・・」

 

アビー「うぅ・・・」

 

くそ・・・アズマか・・・

エルザ早くしてくれ!

 

 



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第39話 VS.ジュダル 

 

 

 

saidエルザ

 

ーーーエルザ・・・

 

失っていた意識を取り戻し、目を開くエルザ

勝利を確信していたアズマは驚いていたようだ

 

アズマ「馬鹿な!天狼島の膨大な魔力をぶつけたんだぞ!?」

 

エルザ「がはっ!はぁ・・・はぁ・・・」

 

今・・・レイの声が聞こえた?

 

ーーー負けるな、エルザ

みんなが待ってる・・・

 

エルザ「・・・!!」

 

私は皆を守る為に・・・立ち上がるんだ!

 

エルザ「うぉぉぉぉぉ!」

 

エルザは己の最後の力を振り絞り仲間達の為にアズマに立ちはだかる

 

アズマ「傷つきながらも仲間の為に・・・」

 

エルザ「はぁぁぁ!」

 

踏み込みが甘いか、私の魔力を持ってしても勝てるかどうかわからない・・・

だが、奴と私とでは背負っているものの『重み』が違う!!

 

エルザ「(私が守らねば!ギルドを、仲間を・・・!)」

 

アズマ「・・・来い!」

 

エルザ「必ず・・・勝つ!」

 

私が勝たなければみんなを守れない!

 

エルザ「はぁぁぁぁ!」

 

アズマ「恐ろしくて胸が弾むね!!妖精の尻尾の妖精女王エルザ・スカーレット!

    お前の名は生涯忘れる事はないだろう!」

 

エルザの手足を根でぐるぐる巻きにし封じる

 

エルザ「く・・そ!動・・け・・・ぇ! 動けぇーっ!!」

 

アズマ「これで終わりだ!! もう一度天狼島の魔力を喰らうがいい!

    『大地の叫び(テラ・クラマーレ)』!!」

 

「ゴォォォォォ!」

 

エルザ「(此処まで・・・か・・・)」

 

ーーーおいおい、もう終わりかよだらしねぇな

 

エルザ「(レイ!?)」

 

レイに続き次々と仲間の姿が現れていく

 

エルザ「(そうか・・そういう事か・・・)」

 

アズマ「な!?」

 

エルザ「(私とした事が・・・肝心な事を忘れていた)」

 

天浪島の魔力を突破したエルザに目を見開きその後ろにエルザの仲間達を見た

 

アズマ「これは!?」

 

エルザ「(私が皆を守っていたのではない・・いつだって守られていたのは・・私の方だ!)」

 

アズマ「くっ!」

 

アズマは根を防御に回しエルザの行く手を遮る

しかし、エルザの前に出た天狼島の魔力がその身を守っていく

 

アズマ「俺の支配下にある筈の天狼島の魔力がエルザを加護しただと!?」

 

エルザ「はぁぁぁぁ!」

 

アズマ「信念・・絆・・・コイツらの本当の強さは『個』ではなく『輪』!」

 

エルザの刃は迷いなくアズマに一太刀を浴びせる

 

アズマ「見事!」

 

自らの敗北を認めたアズマの表情は柔らかく見えた

 

 

 

said out

 

 

「「戻った!!!」」

 

よし魔力が戻ったぞ!

 

ナツ「レイー!」

 

レイ「ナツ!ハデスを倒しに行くぞ!」

 

ナツ「あぁ!行くぞ!ルーシィ、ハッピー、アビー!」

 

ルーシィ「私!?」

 

ハッピー「あい!」

 

アビー「しょうがないわね」

 

リリー「俺も行くぞ

ガジルの仇を取らねば」

 

・・・震えながら言うなよ・・・

 

リサーナ「帰ってきてねレイ・・・約束だよ?」

 

レイ「当たり前だ

誰にもの言ってんだバカ」

 

ナツ「おし行くぞ!!」

 

「「おお!!」」

 

 

 

グレイ「(くそ・・・目が霞む・・もう・・ダメか・・・)」

 

グレイはナツの替わりにザンクロウと戦いボロボロになっていた

 

「ガシッ!」

 

グレイを支えたのは同じくボロボロになっているエルザだった

 

グレイ「エルザ・・・」

 

エルザ「大丈夫か?」

 

グレイ「俺はいつも誰かに助けられてばかりだな・・・」

 

エルザ「フッ・・・私も同じだ」

 

エルザが促した視線の先にはみんながいた

 

グレイ「みんな・・・」

 

ルーシィ「グレイ!! エルザ!!」

 

ナツ「俺も同じだ!!」

 

レイ「助け合うのが仲間だろ?」

 

さぁ、最終決戦だ!!

 

 

 

 

ハデス「まさかジュダル以外の七眷属にブルーノートでやられるとは

    ・・・ここは素直にマカロフの兵を褒めておこうか」

 

レイ「ハデス・・・ジュダル・・・」

 

ジュダル「おいハデス、まず『神竜』は俺にやらせろ」

 

ハデス「いいだろう」

 

ハデスは戦艦のなかに戻って行った

 

レイ「お前ら下がってろ」

 

さすがにこいつらには戦わせられないな

 

ナツ「俺にもやらせろ!」

 

レイ「ダメだ!!」

 

ナツはあまりの大声にビクつく

 

レイ「あいつだけは俺が倒す」

 

ジュダル「来いよ」

 

レイ「『モード氷幻竜』『氷点霞月』」

 

俺は自分の分身を5体作りだした

 

ジュダル「へ~俺と同じような技使えるんだ~」

 

あの戦闘で思いついた戦い方だ

全部が俺の魔力を持ってるならいける!!

 

レイ「悪いが悠長に戦ってられないんでな・・・一発で決める」

 

ナツ「レイが5人!?」

 

ハッピー「それにそれぞれ違う魔力纏ってるよ!?」

 

ジュダル「いけ魔人ども!」

 

「ウォォォォォ!!!」

 

ルーシィ「な、なにあれ!?」

 

エルザ「黒い魔人!?」

 

おいおい黒いジンまで出すのかだが・・・

 

レイ「さっきまでの俺とは違う・・・帰るって約束したんだ!!!

   『火竜剣零ノ型 獄炎・烈火ノ太刀(れっかのたち)!!』

   『雷竜剣零ノ型 雷皇・紫電槍(しでんそう)!!』

   『氷竜剣零ノ型 氷淵・零砲(ゼロキャノン)!!』

   『天竜剣零ノ型 絶空・風颪(かぜおろし)!!』

   『白竜剣零ノ型 聖光・天界の輝き(ホーリーグリッター)!!』」

 

ジュダル「な!? 俺の魔人達が!! ぐぁぁぁぁぁ!!」

 

俺はジュダルと共に魔人を無に葬り去った

 

グレイ「す、すげぇ・・・」

 

エルザ「ジュ、ジュダルはどこへ飛ばしたんだ?」

 

こいつら怯えすぎだろ・・・

てかエルザまで怯えてるよ・・・

 

レイ「さぁ?とうぶんは動けないと思うぞ」

 

さぁ、次で最後だ・・・俺の本気をぶつけてやる!!

 

 



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第40話 妖精の力

ジュダルがやられたのを感じたのかハデスが戻ってきた

 

ハデス「ジュダルまでやられるとは・・・この私が兵隊の相手をする事になろうとはな

    悪魔と妖精の戯れもこれにて終劇・・・どれどれ、少し遊んでやろう」

 

レイ「後はお前だけだハデス!!」

 

ハデス「三代目妖精の尻尾(フェアリーテイル)

    来るが良い、マカロフの子らよ」

 

そういうとまたもやハデスは戦艦の中へ帰って行った

 

ナツ「だぁーー!

   てめぇが下りて来い!」

 

みんなを見ると目に闘志があふれていた

そしてナツはハッピー達に声をかけた

 

ナツ「お前たちに頼みがある」

 

ハッピー「なに?」

 

ナツ「この船を探って動力源みてーのを壊してくれ」

 

ハッピー「万が一飛んだら大変だもんね、ナツが」

 

アビー「だらしないわね」

 

リリー「そう言う事なら任せておけ」

 

実は俺だって乗り物に弱くない訳じゃねぇんだよ

すこしは我慢しろよ

 

グレイ「そろそろ始めようか!」

 

「ダン!」

 

グレイが手を地面につけ戦艦まで1本の階段を作る

 

レイ「行くぞ!!」

 

「「おう!!」」

 

俺達は勢いよく階段を駆け上がっていく

 

エルザ「アイツはマスタををも凌駕する程の魔導士。開戦と同時に全力を出すんだ!!」

 

グレイ「持てる力の全てをぶつけてやる!!」

 

ルーシィ「後先の事なんて考えてられない!!」

 

レイ「俺達しかアイツを倒す事ができない!!」

 

ナツ「やっとアイツを殴れるんだ・・・燃えて来たぞ!! ハデスー!!!」

 

階段を駆け上がり先陣きってナツはハデスに攻撃をぶち込んだ!!

 

ナツ「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の力を喰らいやがれぇぇ!!!!」

 

ハデス「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の・・・力?」

 

ハデスは簡単にナツの攻撃をはじき返した

しかしその後ろから俺、エルザ、グレイが距離を詰める

 

レイ「『神竜剣壱ノ型 神光牙!!』」

 

エルザ「『黒羽・月閃!!』」

 

グレイ「『氷聖剣(コールドエクスカリバー)!!』」

 

ハデス「むぅ!!」

 

ルーシィ「開け!!『金牛宮の扉』タウロス!!」

 

タウロス「MO-れつ!!」

 

レイ「『覇竜送魔』」

 

全員に覇竜の魔力を送り能力を強化する

 

俺達はハデスへ攻撃の手を休めない

 

ハデス「ちょこまかと!!」

 

ハデスは金色の鎖を俺とグレイとエルザに巻きつけた

 

グレイ「ぐぅ!!」

 

エルザ「うぁ!!」

 

レイ「ぐ・・・らぁ!!」

 

ハデス「なに!?」

 

ナツ「『火竜の・・・」

 

レイ「『神竜の・・・」

 

「「翼撃!!!』」」

 

ハデス「ぐぉぉぉぉ!!!」

 

グレイ「ナツ!!」

 

ナツ「おう!!」

 

グレイ「い・・・けぇ!!」

 

グレイはナツをハンマーに乗せおもいっきし吹き飛ばした

 

ルーシィ「スコーピオン!!」

 

ナツ「『火竜の・・・」

 

レイ「エルザ!!」

 

エルザ「『天輪・・・」

 

レイ「神の剣(ゴッド・オブ・ブレイド)!!!』」

 

ナツ「『儉角!!!』」

 

俺とナツはそれぞれの連携で合体魔法をハデスに向け放った

 

ハデス「がはぁぁぁ!!」

 

ハデスは俺とナツの攻撃を受け後方に吹き飛んで行った

・・・が

 

ハデス「人は己の過ちを経験などと語る」

 

「「!!!」」

 

ハデス「しかし本当の過ちには経験など残らぬ・・・

    私と相対するという過ちを犯したうぬらに未来などないのだから」

 

ルーシィ「全く効いてないの!?」

 

グレイ「おい、こっちは全力出してんだぞ!?」

 

エルザ「魔力の質が変わった!!」

 

ハデス「準備運動はこれくらいでよいか?」

 

ここまでとはな・・・潰しがいがある!!

 

レイ「あぁ、俺も体が温まってきた・・・」

 

ハデス「うぬは自らの力を過信しすぎておる」

 

レイ「過信なんかしてねぇよ

   俺が信じるのは絆の力だ!!」

 

ハデス「笑わせるな!!」

 

レイ「『ゴッドドライブ!!』」

 

エルザ「レイの魔力が上がった!!」

 

ハデス「ほうまだ魔力が上がるのか」

 

レイ「『神竜の鉄拳!!』」

 

「ガァァァァン」

 

ハデス「ぐぁっ!!」

 

レイ「自分の力を過信しているのはお前の方だ!!」

 

ハデス「ぬぐぅ・・・貴様の言う仲間は足手まといにしかならん!!!

    『天照二十八式魔法陣』!!」

 

ナツ達がいる周囲に魔法陣が展開された

 

レイ「しまっ!!」

 

ハデス「うぬらは消えよ!!!」

 

「ズドォォォォン!!!」

 

ナツ「げほ・・げほっ!!」

 

ルーシィ「なにが起きたの!?」

 

レイ「お前ら・・・大丈夫か?」

 

ナツ達の目の前には自分達を庇ってボロボロになったレイが立っていた

 

「「!!?」」

 

くっそ・・・俺はハデスにしか頭がいってなかったな・・・

 

ナツ「レイ!!!」

 

ハデス「妖精に尻尾はあるのかないのか?

    永遠の謎、故に永遠の冒険・・・ギルドの名の由来はそんな感じであったかな」 

 

レイ「ぐ・・・」

 

ハデス「しかしうぬらの旅はもうすぐ終わる」

 

ナツ「ぐぁ!」

 

ハデスはナツの頭を踏みつけた

 

ハデス「メイビスの意志が私に託され、私の意志がマカロフに託された

    しかしそれこそが間違いであった・・・マカロフはギルドを変えた」 

 

ナツ「変えて何が悪い!!」

 

ハデス「魔法に陽の光を当て過ぎた」

 

レイ「それが俺達の『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』だ!!

   魔法は闇に生きているんじゃねぇ!!」

 

ナツ「てめェみたいに死んだまま生きてんじゃねェんだっ!!

   こっちは命かけて生きてんだコノヤロウッ!!」

 

俺達は体を動かそうとしたがどうにもならない

 

ナツ「変わる勇気がねぇならそこで止まってやがれっ!!」

 

ハデス「やかましい小童よ」

 

ナツ「ぐぁぁぁ!」

 

レイ「あがぁ!」

 

ハデス「マカロフのせいでうぬは苦しみながら死ぬのだ」

 

エルザ「よせぇ!!」

 

ナツ「はぁ・・・はぁ・・・じっちゃんの・・仇だ」

 

レイ「お前は・・・俺達が倒す!!

 

ハデス「もう良い・・・消えよ!!」

 

ルーシィ「やめてぇーっ!!」

 

ルーシィの悲痛な叫びが戦艦にこだまする・・・

その時!!!

 

「バチバチ・・・ズドォォォン!!!」

 

ラクサス「こいつがじじいの仇か・・・ナツ」

 

ナツ「ラク・・・サス?」

 

レイ「なんで・・・お前が?」

 

ラクサス「おいおい、レイまでボロボロじゃねぇか」

 

ハデス「小僧!?

    ぐぅっ!?」

 

ラクサスはハデスに頭突きをかまし怯ませた

 

ルーシィ「ラクサスが・・・来てくれた・・・!!」

 

レイ「来るの・・・おせぇんだよ」」



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第41話 炎と雷と魔導の深淵

ラクサス「情けねぇな。揃いも揃ってボロ雑巾みてぇな格好しやがって」

 

レイ「うるせーよ」

 

エルザ「何故お前が此処に・・・」

 

ラクサス「先代の墓参りだよ

     これでも元『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』だからな」

 

よく言うぜ

そんな理由でこんなとこ来ねぇだろ

 

ラクサス「俺は初代の墓参りに来たつもりだったのになぁ

     こいつは驚いた、二代目さんがおられるとは」

 

ラクサスの顔から笑みが消え怒りでいっぱいになった

 

ラクサス「せっかくだから墓を作って拝んでやるとするか」

 

ハデス「やれやれ・・・小僧にこんな思い上がった親族がいたとは」

 

2人は魔力を放出したまま睨みあう・・・

 

ラクサス「おらぁっ!」

 

ハデス「ぬぁ!」

 

ラクサスとハデスは激しい戦闘を繰り広げた

ラクサスは咆哮を放ちハデスはそれを避け

地球儀をラクサスにたたきつける

しかし!!

 

ラクサス「これは!!『天照百式』の!?」

 

「ドォォォン」

 

レイ「うぉっ!!」

 

ラクサス「が・・・あぁぁぁ!!」

 

爆風の中からラクサスは飛びだしハデスの頭に強烈な蹴りを入れる

 

ハデス「ぐぅぅぅ!!」

 

グレイ「すげぇ・・・」

 

ラクサス「!! がはっ!」

 

ナツ「ラクサス!!」

 

突如ラクサスは崩れ落ちた

 

レイ「さっきの魔法喰らってやがったか」

 

ナツ「しっかりしろよラクサス!!」

 

ラクサス「・・・世界ってのは本当に広い

     こんなバケモンみてぇな奴がいるとは・・・俺もまだまだ・・」

 

ナツ「何言ってんだ!!!」

 

ハデス「やってくれたのう・・・ラクサスとやら・・・うぬはもう消えよ!!」

 

立ち上がれないラクサスにハデスは容赦なく魔法を放つ

 

ナツ「立てよ!!ラクサスッ!!」

 

ラクサス「俺はよう・・・もう妖精の尻尾の人間じゃねぇけどよ・・・

     じじぃをやられたら怒っても良いんだよな」

 

エルザ「!!!」

 

ナツ「当たり前だあぁぁぁー!!」

 

「バチバチバチ!!」

 

ナツ「雷・・・ラクサスの・・!」

 

「ズドォォォォン!!」

 

ラクサス「俺の・・・おごりだ・・ナツ」

 

爆発をうけラクサスは落下していく

ナツは立ちあがったその体から電気が迸る

 

ナツ「ごちそうさま・・・」

 

ハデス「帯電?」

 

ラクサス「俺の全魔力だ・・・」

 

グレイ「自分の魔力をナツに?」

 

ナツ「何で・・・俺はラクサスより弱ぇ・・・」

 

ラクサス「強ぇか弱ぇかじゃねぇだろ・・・傷つけられたのは誰だ?

     ギルドの紋章を刻んだ奴がやらねぇでどうする?」

 

ナツ「・・・・・」

 

ナツは自分の顔を腕で覆う

 

ラクサス「ギルドの受けた痛みはギルドが返せ・・・100倍でな」

 

ラクサスは笑みを浮かべながら言った

その言葉にナツは腕を下げ両手に炎を宿す

 

ナツ「レイと同じ雷炎竜・・・100倍返しだ!!」

 

レイ「行って来い!!」

 

ナツ「うぅぅおぉぉぉ!!!」

 

すさまじいスピードでハデスまで距離をつめ拳を振り下ろす

 

ナツ「らぁ!!」

 

ハデス「ぬぅ!!」

 

ハデスは簡単に攻撃を防いだ

 

「バリバリバリ!!」

 

ハデス「ぐぁぁぁぁ!!」

 

だがその上空から雷が降り注いだ

 

ナツ「俺達のギルドを傷付けやがって!!

   お前は・・・消えろぉぉーー!!!」

 

ナツは両腕に炎と雷を纏いハデスに振り下ろした

ハデスはナツの腕に鎖を巻きつける

 

ハデス「はっはーー!

    両腕を塞いだぞ!!」

 

ナツ「うぉぉぉ!!!」

 

ハデス「な!?」

 

ナツは無理やり鎖を引きちぎった

 

ナツ「『雷炎竜の・・・咆哮ーー!!』」

 

ハデス「がぁぁぁぁぁ!!!」

 

ナツの咆哮をハデスを巻き込み戦艦に大穴をあけた

 

レイ「すげぇな・・・俺も周りから見たらあんな感じなのね」

 

ナツ「はぁ・・・はぁ・・・やっ・・・たぞ・・」

 

ナツの体は力なく崩れ穴の中に落下していく

 

ルーシィ「ナツ!!」

 

ルーシィの手はナツの手をがっしり掴んだ

 

ナツ「た、助かった・・・もう完全に魔力がねぇや」

 

レイ「終わった~」

 

エルザ「我々の勝利だ・・・みんなの所に戻ろう」

 

ウェンディ「はい!!」

 

「ゾクゾクゾク」

 

レイ「!!!」

 

ハデス「たいした若造どもだ・・・」

 

「「!!!」」

 

みんな信じられないという表情を浮かべる

 

ハデス「マカロフめ・・・全く恐ろしいガキ共を育てたものだ」

 

レイ「くそが・・・」

 

ハデス「私がやられたのは何十年ぶりかのう・・・

    このまま片付けてやるのは容易い事だが楽しませてもらった礼をせねばな」

 

ハデスは再び立ちあがった

その体に傷はない

 

グレイ「うそ・・・だろ?」

 

ハデスは自分の眼帯を外す

 

ハデス「悪魔の眼・・・開眼!!!」

 

「ゴゴゴゴゴゴ」

 

ハデス「うぬらには特別に見せてしんぜよう

    魔導の深淵、ここからはうぬらの想像を遥かに超える領域!!」



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第42話 暁の天狼島

 

 

 

ハデスは恐ろしいほど邪悪な魔力を放っている

 

レイ「くっ・・・こんな魔力感じたことねぇぞ・・・」

 

ハデス「終わりだ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』」

 

もう少し・・・もう少しで魔力が・・・

 

ハデス「魔の道を進むとは深き闇の底へと沈む事

    その先に見付けたるや、深淵に輝く『一なる魔法』あと少しで『一なる魔法』に辿り着く

    だが、その『あと少し』が深い・・・

    その深さ埋めるモノこそ大魔法世界・・・ゼレフのいる世界!!」

 

レイ「そんな世界は存在しねぇ・・・幻だ!!」

 

ハデス「すぐにわかる・・・」

 

ハデスは空中に魔法陣を描く

 

ハデス「ゼレフ書 第四章十二節より 裏魔法 天罰(ネメシス)

 

「オォォォォォ」

 

グレイ「が、瓦礫から化け物を作っているのか・・・?」

 

ハデスが唱えると瓦礫から絶望的な魔力を持つ化け物を作り出していく

 

ハデス「深淵の魔力をもってすれば土塊から悪魔をも生成出来る

    悪魔の踊り子にして天の裁判官、これこそ『裏魔法』」

 

ルーシィ「ひっ・・・」

 

俺の脚は情けなくガタガタ震えていた

 

くそ、何ビビってやがる!!

そう自分に言い聞かせるが震えはおさまらない

 

ナツ「・・・なんだ、こんな近くに仲間がいるじゃねぇか・・」

 

レイ「・・・・」

 

ナツ「恐怖は『悪』ではない・・・それは己の弱さを知るという事だ

   弱さを知れば人は強くも優しくもなれる」

 

レイ「ナツ・・・」

 

ナツ「俺達は自分の弱さを知ったんだ。だったら次はどうする?」

 

そうだ誰にだって弱いトコ、恐怖はある!!

こいつにしちゃいい事言うじゃねぇか

 

ナツ「強くなれ!立ち向かうんだ!! 1人じゃ怖くてどうしようもないかもしれねぇけど

   俺達はこんなに近くにいる・・・すぐ近くに仲間がいるんだ!!」

 

レイ「フッ・・・お前ら行くぞ!!!」

 

「「おぉぉぉぉ!!」」

 

俺達はハデスに向かって行った

ナツは途中つまずき転ぶがルーシィのフォローで再び駆けだしエルザ、グレイが両足に自分の足を重ね空中に押し出す

そこに俺が『魔装・火竜』の魔力をぶつけナツを打ち出す

 

レイ「いけぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

ナツ「おお!!(レイの魔力・・・いつも俺達を救ってくれる)」

 

ハデス「全てを闇の底へ・・・日が沈む時だ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)ーー!!!』」

 

土塊の悪魔から魔力が解放され爆発が巻き起こる

 

ナツ「うぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

爆風の中から姿をみせたナツの攻撃はハデスの顔を捉えていた!!

 

ハデス「バ、馬鹿なっ!

    『裏魔法』が効かぬのか!?」

 

ナツの体には俺が魔装をしている時の黒と赤をベースとした服を羽織っていた

 

ハデス「ありえん!!

    私の魔法は・・・!!(まさか・・!?私の心臓を!?)」

 

ルーシィ「天狼樹が!!」

 

天狼樹をみるとその勇ましい姿が再び島の中心にそびえ立っていた

 

レイ「ウルか!!」

 

いいことしてくれるぜ

 

グレイ「魔力が・・・」

 

エルザ「戻っていく!!」

 

ナツ「勝つのは・・・俺達だーー!!!!」

 

ハデス「否ー!!

    魔導を進む者の頂きに辿り着く日までは悪魔は眠らない!!」

 

ハデスはナツに攻撃をしかけようとしたがラクサスの拳によって防がれてしまう

 

ラクサス「行けぇ!!『妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!』」

 

ルーシィ「開け!!『磨羯宮の扉』!! カプリコーン!!」

 

グレイ「『氷魔剣アイスブリンガー』!!」

 

エルザ「『天輪・五芒星の剣(ペンタグラムソード)!!』」

 

レイ「『天竜剣壱ノ型 絶刀空閃!!』」

 

ハデス「ぬぐぅぅぅ!!」

 

次々と決まるそれぞれの魔法その威力にハデスが呻く

 

ナツ「『滅竜奥義・改 紅蓮爆雷刃!!』」

 

ハデス「ぐぁぁぁぁぁ!!!!」

 

もうハデスから魔力は感じない

俺達の勝ちだ!!!

 

ナツ「これが俺達のギルドだーー!!!」

 

ナツがそう叫ぶと水平線から朝日が昇り天狼島を暁に照らした



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第43話 親子の絆、愛する資格

 

 

 

レイ「今度こそ終わった~・・・

   おい、プレヒト・・・」

 

ハデス「・・・・・」

 

レイ「お前に聞きたいことがある」

 

ハデス「なんだ?」

 

レイ「ゼレフを求めていたなら聞いたことがあるはずだ

   ゼレフ書最強最悪の悪魔・・・END・・・」

 

ハデス「あぁ・・・正体不明、どんな悪魔かもわからないがの」

 

レイ「あっそ、ならいいや」

 

そういいながらレイはナツの方へと視線を移した

 

ルーシィ「はい、マフラー」

 

ナツ「ありがとな」

 

ハッピー「ナツー!!」

 

ナツ「お前ら・・・」

 

ハッピー「助けてナツー!!」

 

ハッピー達の後ろからグリモアの下っ端どもが追いかけてきている

 

グレイ「まずいぞ・・・」

 

エルザ「さすがに魔力が0だ・・」

 

リリー「すまん・・・俺も魔力が」

 

アビー「私もよ・・・」

 

その時!!

 

マカロフ「そこまでじゃ!!」

 

朝日に照らされ俺達の背後から頼りになる仲間達が姿を現した

 

ルーシィ「みんな・・・」

 

グリモア「うぉぉ!増えた!!」

    「あれは・・・マカロフか!?」

    「てかあそこ見ろ!!」

    「マスターハデスが・・・倒されてる!!」

 

マカロフ「今すぐこの島から出ていけ!!」

 

グリモア「ひぃぃぃぃ!!」

    「わ、わかりましたー!!」

 

グリモア兵は一目散に逃げ出していく

さすがじいさんだ!!

 

「「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!」」

 

みんなが一斉に歓声を上げる

俺達はみんなとハイタッチしたり抱き合ったりした

 

レイ「あ、ジェラールとウルは?」

 

リサーナ「ジェラールは外にいた評議員に報告

     ウルはメルディって子と帰ったわ」

 

レイ「そうか・・・」

 

ウルとメルディは原作通りだな

ジェラールはどうなる?

このまま進めば記憶は・・・

そう思いながらラクサスを見るとじいさんに怒られていた

せっかく助けてくれたのにな

 

レイ「よーしひとまずキャンプに戻るかー」

 

ミラ「そうね、みんなの治療しなくちゃ」

 

レイ「って言う事でそこで倒れてる桜色のバカを連れてこいよー」

 

ルーシィ「え!? ちょ、私がナツ運ぶの!?」

 

 

 

ーーーキャンプーーー

 

ナツ「ぐがーぐごー」

 

レイ「すぅーすぅー」 

 

エルフマン「うるせぇなナツ!!

      レイみたいに静かに寝れねぇのかよ!!」

 

ミラ「いいじゃない

   それにしてもレイの寝顔かわいー♡ 食べちゃいたい♡」

 

リサーナ「ちょ、ミラ姉!!」

 

ミラ「フフフ」

 

ハッピー「オイラ達が壊したのがハデスの心臓だったのかー」

 

アビー「私の予測どおりね」

 

ガジル「おい!! 怪我はねぇかリリー!!」

 

リリー「うむ、お前よりはマシだ」

 

ビッグスロー「よく帰ってきたなぁラクサス!!」

 

ラクサス「いや、帰ってきたわけじゃねぇよ」

 

フリード「ラクサスが帰ってきた~!!」

 

ラクサス「だから・・・」

 

レイ「お前らうるせー!!

   寝れねぇだろー!!」

 

静かに寝させろよマジで!!

 

リサーナ「うわぁ!起きた!」

 

「ガサガサ」

 

ジュビア「みな・・・さん・・」

 

エルザ「ジュビア!!」

 

グレイ「無事だったか!!」

 

ジュビア「すみません・・・ジュビアはゼレフを逃がしてじまいまじだぁ~」

 

エルザ「そ、そうか」

 

ジュビア「レイ!! お仕置きしてぇ!!

     さぁ好きなだけぶってぇ♡」

 

レイ「あ、後でな」

 

リサーン「レイ!!」

 

レイ「は、はい!!」

 

ルーシィ「あとはギルダーツ」

 

カナ「うん・・・」

 

ルーシィ「大丈夫・・・きっと無事よ」

 

ギルダーツ「おめぇ破門になったんだってなぁ

      ぷはーだせぇw」

 

ラクサス「やかましいぞオッサン!!」

 

カナ「ぶふー!!」

 

さすがのカナも父親の突然の登場に驚いたようだ

 

 

 

ーーー天狼島内 湖?ーーー

 

ギルダーツ「なんだよお前ら

      そのしけたツラはよぉ」

 

ナツ「だって全然面白くねーんだもん」

 

レイ「しかも俺達激戦のあとだぜ?」

 

ギルダーツ「わかってねぇな~

      釣りは男のロマンだろうが」

 

レイ「いや女の存在こそ男のロマンだ」

 

ギルダーツ「・・・一理ある」

 

ナツ「意味わかんねぇ」

 

リサーナ「でもこの4人で釣りも久しぶりだね」

 

ナツ「そーいやそうだなー」

 

ハッピー「リサーナがいなくなって行かなくなったもんね」

 

ナツ「お!なんかかかった!」

 

ギルダーツ「いいぞナツ!!

      引けっ引けっ!!」

 

ルーシィ「ギルダーツ!」

 

ギルダーツ「ちょっと待て!

      今ナツが男のロマンに目覚める瞬間なんだ!!」

 

俺達は邪魔だな

陰から見守るか

 

レイ「リサーナ散歩にいこうぜ~」

 

リサーナ「え?うん」

 

ルーシィ「カナがちょっと大事な話があるんだって」

 

ギルダーツ「ん?」

 

ルーシィ「ナツもハッピーもこっちこっち!!」

 

ナツ「うわっ魚が!!」

 

ハッピー「みんなのエサが~」

 

ハッピー・・・そこはエサじゃなくて食事にしろよ

 

ルーシィ「あ!レイ、リサーナ!なんでそんな所に?」

 

レイ「今から感動的な場面なんだろ?」

 

ルーシィ「!! なぜそれを!?」

 

 

 

ギルダーツ「どうした?」

 

カナ「私・・・ギルドに来た理由って父親をさがして・・・なんだよね」

 

ギルダーツ「そりゃ初耳だな、つー事はあれか?

      お前の親父さんは『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』にいたのか?」

 

カナ「う、うん・・・」

 

ルーシィ「がんばれ!! カナ!! あんた達は帰ってなさい」

 

「「え?え?」」

 

ナツ、リサーナ、ハッピーは意味不明という顔をしている

 

カナ「・・・ギルダーツなんだ・・」

 

ギルダーツ「え?」

 

「「「あぁぁぁぁ!?」」」

 

ギルダーツ「ええーーーっ!!??」

 

めっちゃおもしろい反応だなこいつらw

 

カナ「いろいろあって・・・ずっと言えなかったんだけど・・・」

 

ギルダーツ「ちょ、ちょっと待て・・・お前!!」

 

あのギルダーツが口パクパクしてるよ!!

 

カナ「うん・・・受け入れがたいよね・・・」

 

ギルダーツ「誰の子なんだ!!?

      サラ、ナオミ、クレア、フィーナ、マリー、イライザ・・・

      いやいや!!髪の色が違う!!

      エマ、ライラ、ジーン、シドニー、ミシェル、ステファニー、フランソワーズ・・・」

 

カナ「オッサン!! どんだけ女作ってんだよ!!」

 

ギルダーツ「わ、わかった!! シルビアだな!!

      そっくりだぜ、性別とか!!」

 

カナ「あ~もう!! ハラ立つ~~!!

   こんなしょうもない女たらしが親父だなんてぇ~~!!」

 

そういってやるなよカナ・・・いちよ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の最強候補だぞ?

 

カナ「とにかくそういう事だから!! それだけ!!」

 

ギルダーツ「ま、待てって」

 

カナ「私が言いたかったのはそれだけ!!

別に家族になろうとかそういうのじゃないから!! 今まで通りでかまわ・・・・!!」

 

「ぎゅっ・・・」

 

ギルダーツ「・・・コーネリアの子だ・・・間違いねぇ」

 

カナ「放せよ・・・」

 

ギルダーツ「なんで今まで黙ってたんだ?」

 

カナ「いい出しづらかったんだ・・・そんなこんなで今頃になっちまったのさ」

 

ギルダーツ「コーネリアは俺が唯一愛した女だ・・・結婚したのもコーネリアだけさ

      仕事ばかりの俺に愛想つかして出ていったのが18年前・・・

      風の便りで逝っちまったのは知ってたが子供がいたなんて・・・」

 

カナ「・・・・・」

 

ギルダーツ「すまねぇ・・・お前に気付いてやれなかった・・・」

 

カナ「いいよ・・・わざとバレないようにしてたの私だし・・・

   勝手で悪いけどさ、私はこれで胸のつかえがとれた」

 

ギルダーツ「こんな近くに・・・娘がいたのに・・・」

 

カナ「よせって・・・責任とれとかそういうつもりで話したんじゃないんだ・・・いつも通りでいいよ

   ただ・・・一回だけ言わせて・・・会えてよかったよお父さん」

 

ギルダーツの頭の中にギルドで見た幼少期のカナの姿が浮かんでは消えていきその眼には涙が溢れていく・・・

 

ギルダーツ「カナ!!!」

 

カナ「・・・」

 

カナは静かに抱きしめ返す

 

ギルダーツ「もう寂しい思いはさせねぇ!!! 二度とさせねぇ!!!

これからは仕事行くのも酒飲むのも・・・ずっと一緒にいてやる・・・」

 

カナ「それはちょっとうざいかな?」

 

ギルダーツ「だから・・・俺にお前を愛する資格をくれ・・・」

 

やばい、マジで泣けてきた・・・

俺の後ろにいたナツ達も顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた

 

レイ「いいもんだな・・・家族って」

 

リサーナ「ぐすっ・・・ギルドのみんなだって家族でしょ?」

 

レイ「あぁ、そうだな」

 

X784年12月16日

この時まで忘れていた・・・最悪の瞬間が訪れるのを・・・

 



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第44話 X784年12月16日

 

 

 

「オォォォォォォ!!!」

 

ギルダーツ「!! この感じ・・・」

 

くそきやがった!!

・・・そうだ!!

レイは覇竜の魔力に呼びかけた

てかこんなんで声届くのか!?

 

ギルダーツ「レイ!! いますぐキャンプに戻るぞ!!」

 

レイ「ああ!!」

 

 

 

ーーーキャンプーーー

 

ルーシィ「みんな大丈夫ー?」

 

グレイ「お前ら!!」

 

ギルダーツ「こいつは・・・あの時の・・・」

 

空を見上げると俺が今まで見たドラゴンの中で最大の影が見えた

 

ガジル「マジかよ・・・」

 

ナツ「やっぱり・・・ドラゴンはまだ生きていたんだ・・・」

 

マカロフ「黙示録にある黒き竜・・・アクノロギアというのか!!」

 

ギルダーツ「ああ・・・」

 

ナツ「お前!! イグニールが今どこにいるのか知ってるか!?

   あとグランディーネとメタリカーナも!!」

 

ギルダーツ「よせナツ!!」

 

フリード「降りてくるぞ!!」

 

「ズドォン!!!」

 

おいおい・・・デカすぎんぞ・・・

 

「オォォォォォォ!!!!!」

 

ギルダーツ「逃げろぉ!!」

 

ギルダーツがそう叫んだ瞬間アクノロギアが暴れ出し俺達は吹き飛ばされた

その時俺達の頭上が再び暗くなった

 

エルフマン「も、もう1頭来たぞ!!」

 

やっと来たか!!

 

「ズドォォォォン!!」

 

オルフェウス「レイ!! なぜここにアクノロギアがおる!!」

 

レイ「知るかよ!! てかあいつなんなんだよ!!」

 

オルフェウス「やつは黒き翼・・・竜の王だ・・・」

 

ナツ「レイ!! そいつ知り合いなのか!!?」

 

レイ「あぁ、友達だ」

 

ナツ「マジか!! お前イグニール達がどこにいるか知ってるか?」

 

オルフェウス「今はそれどころじゃなかろう!!!」

 

ナツ「そ、そうだな・・・」

 

レイ「お前ら!! 船まで走れ!!」

 

マカロフ「バカ者!! ガキを置いて行けるマスターがどこにいる!!」

 

レイ「じいさん・・・ドラゴンを倒せるのは滅竜魔導士だけだ・・・ラクサス!!」

 

俺はラクサスにみんなを連れていくように目で合図をした

 

ラクサス「っ・・・行くぞ、じじぃ!!」

 

マカロフ「ぐっ!!」

 

ナツ「俺だって滅竜魔導士だ!!

   そいつが敵っていうなら俺が・・・うが!!」

 

ラクサス「走るぞナツ!!」

 

ナツ「ラクサス!!! お前・・・」

 

ラクサスの眼から涙がこぼれ落ちた・・・

その姿にナツも驚きを隠せない

 

リサーナ「レイどうして・・・」

 

レイ「悪いなリサーナ

   これは俺の役目だ」

 

リサーナ「せっかくまた会えたのに!!

     これからはずっと一緒にいるんじゃなかったの!?」

 

リサーナは涙を浮かべているがあまりの剣幕にさすがのおれも怯む

 

レイ「・・・アビー」

 

アビー「えぇ・・・」

 

アビーはリサーナを掴み船へと向かう

 

リサーナ「ちょっとアビー!! 放して!!」

 

アビー「・・・・・」

 

アビーは黙ったままリサーナを放さない

 

オルフェウス「よかったのか?

       お前の思い人だろう?」

 

レイ「あぁ、いつか分かってくれるさ」

 

オルフェウス「生きて帰れぬかもしれぬ」

 

レイ「あいつを救うためなら命だって捨ててやる」

 

オルフェウス「・・・行くぞ」

 

俺はオルフェウスに飛び乗った

 

レイ「魔装・火竜!!』」

 

俺が魔力を纏った瞬間オルフェウスの体も炎のように赤くなった

 

レイ「なんだ?」

 

オルフェウス「お前の魔力がわしの魔力に呼応したのだろう」

 

おもしろいな。

魔力も上がってる

 

レイ「『火竜剣七ノ型 紅炎旋回塵!!』」

 

「ドドドドドド」

 

俺は爆発する赤い塵をアクノロギアに放った・・・が!!

 

「ギャオー!!!!」

 

爆風から姿を現したアクノロギアの体には傷1つついていなかった

 

レイ「な!? マジか?」

 

オルフェウス「あのような細かい攻撃は効かぬ!!」

 

レイ「だったら!!『雷竜剣参ノ型 紫電轟雷刃!!』」

 

効くだろ!!

雷なら避けられねぇし!!

 

アクノロギア「オォォォォォ!!」

 

予想通り、アクノロギアは苦しそうに呻いている

 

レイ「よし効いてる!!

   オルフェウスあいつに突っ込んでくれ!!」

 

オルフェウス「どうする気だ?」

 

レイ「永遠に凍らしてやる!!」

 

オルフェウス「ぬん!!」

 

オルフェウスはアクノロギアを地面に押さえつけその上から俺が魔法で追撃する

 

レイ「『永久氷結(アイシクル・シェル)!!!』」

 

アイスドシェルほどじゃねぇがこれもなかなかの威力だ!!

みるみる内にアクノロギアは氷漬けにしていく

 

「バリン!!!」

 

アクノロギア「ギャォォォォォ!!」

 

しかし、アクノロギアは氷を破り俺とオルフェウスを吹き飛ばし俺は崖に叩きつけられた

 

レイ「ぐぁぁぁ!!」

 

オルフェウス「ぐぅぅぅぅ!!!」

 

くそ・・・強すぎんだろ

ヤバい・・・意識が・・・・リサーナ・・・

 

「タタタタタタ」

 

アクノロギアの体に仲間思いの桜色が登っている・・・

・・・!!?

 

ナツ「レイを返しやがれ!!!」

 

レイ「ナツ!!?」

 

俺の意識はナツが戻ってきたという驚きに戻された

 

エルザ「かかれー!!」

 

「「オォォォォォ!!!!」」

 

レイ「お前ら・・・ラクサス!!」

 

ラクサス「俺は反対したんだ

     けど・・・仲間を1人置いて逃げれるような奴らかよ、お前の仲間は?」

 

レイ「俺のいるギルドはバカしかいねぇのかよ・・・」

 

リサーナ「バカーーーー!!!!」

 

「ボコ!!」

 

レイ「ぐはぁ!!!」

 

リサーナ「次こんな事したらホント知らないから!!!」

 

レイ「お、おぉ」

 

その時は気付かなかった・・・木々の間から俺達の事を見守り祈りをささげる少女のすがたを・・・

 

「ズバァ!!」

 

ナツ「うあっ!」

 

ルーシィ「きゃぁ!」

 

エルザ「みんな無事か!!」

 

「バサッ!!」

 

アクノロギアは空へ飛びあがった

 

リリー「飛んだ!!」

 

ハッピー「帰ってくれるのかなぁ?」

 

アビー「油断しないで!!」

 

アクノロギア「コォォォォォォ」

 

アクノロギアは息を大きく吸いブレスの力を溜める

 

ガジル「ブレスだー!!」

 

カナ「ちょっと!! 島ごと消すつもりじゃないでしょうね!!」

 

エルザ「防御魔法を使える者は全力展開!!」

 

レイ「『氷竜壁!!』『岩竜壁!!』」

 

俺は二重に防御魔法を構えた

 

フリード「術式を書く時間は無い!!」

 

レビィ「文字の魔法には他にも防御魔法がたくさんあるよ!!」

 

リサーナ「みんな!! レイ達に魔力を集めて!!」

 

ミラ「手をつなごう!!」

 

俺達は手をつなぎ一つの円になる

 

ナツ「俺達はこんな所で終わらねぇ!!」

 

ルーシィ「うん、絶対にあきらめない!!」

 

グレイ「みんなの力を一つにするんだ!! ギルドの絆をみせてやろーじゃねーか!!」

 

レイ「みんなで帰るんだ!!!」

 

「「『妖精の尻尾』へ!!」」

 

その刹那アクノロギアはブレスを放った

 

「カッ!・・・ドゴォォォォォン!!!!」

 

 

ゼレフ「---終わったんだね・・・ナツ、レイ」

 

 

アクノロギアは再び姿を消した・・・

その後半年にわたり近海の調査を行ったが生存者は確認できず・・・

そして7年の月日が流れた・・・



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漆黒の不死鳥編
第45話 X791年『妖精の尻尾』


 

 

 

ーーーハルジオン港ーーー

 

妖精の紋章を刻み海を見つめる少年・・・

その瞳は何を見ているのか・・・

 

ビスカ「いつまで海を見てるんだい?」

 

アルザック「仕事も終わったしギルドに戻ろう

      早く帰らないと父さんが心配するよ」

 

ビスカ「マカオからあんたの事頼まれてんのよロメオ・・・気持ちはわかるけどさ」

 

アルザック「ビスカ」

 

アルザックは無言で首を振る

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』---

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)』では外で紫色の髪の女性が洗濯物をしている

 

「ガコン!!」

 

マカオ「まだ帰ってこねぇのか!!?

    アルとビスカの奴ロメオをほったらかしにしてイチャイチャしてるんじゃあるめぇな!」

 

ワカバ「うるせぇなぁ

    いい年なんだから少しは落ち着けよマカオ」

 

マカオ「俺の事はマスターって呼べっつっってんだろ!!」

 

ワカバ「こんな貫禄のねぇマスター見た事ねーよ!!」

 

マックス「それにしても・・・また人減ったかな?」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)』は昔のような活気はなくがらんとしていた

 

ウォーレン「しょうがねぇよ。こんな弱小ギルドじゃいい仕事まわしてもらえねーし」

 

ナブ「見ろよ!! この依頼書の数!!」

 

ビジター「見てほしい、新しい舞が完成したのである

     名付けて『弱小の舞』」

 

マックス「気分悪ぃからこいつ追い出せよ」

 

ラキ「ねぇドロイ

   また大地への圧力が増えた?」

 

ドロイ「太ったって言いてえのかこの野郎」

 

ジェット「自覚ねぇのかよ?

     リーダス達を見やがれ」

 

リーダス「うぃ、俺元々こっちが本当の体だよ」

 

ウェンディ「私変わりました?」

 

そういいながらもウェンディは19歳になり胸が大きく育ちエドウェンディに近い体になった

 

ドロイ「俺は鍛えてんだよ!!

    わからねえのか!? この筋肉!!」

 

ジェット「レビィが今のお前見たらなんていうかね」

 

ドロイ「レビィは帰ってこね・・・あ」

 

メンバーの表情はドロイの一言により曇っていく

 

???「おやおや、相変わらず昼間っからしんみりしてるねー

    これだから弱小ギルドはやだよなー」

 

ワカバ「ティーボ」

 

マカオ「ここにはもう来んなって言ったろーが!!」

 

ギルドに5人の男『黄昏の鬼(トワイライトオウガ)』のメンバーが入ってきた

 

ティーボ「おいおい・・・俺達にそんな口きいていいのか?

     マグノリアを代表する魔導士ギルド『黄昏の鬼』によぉ」

 

マカオ「ぐ」

 

ティーボ「かつてはフィオーレ最強だったかどうか知らねーけど

     もうお前らの時代は終わってんだよ」

 

ジェラール「その辺にしてもらおうか」

 

3人の人影がティーボ達の背後に現れる

 

マカオ「お前ら帰ってきたのか?」

 

ティーボ「ぐ、チーム『魔女の罪(クリムソルシエール)』」

 

ウル「帰ってきて早々面倒な事しないでくれる?」

 

メルディ「ごめん、今ちょっとウル機嫌悪いからさ」

 

ジェラール「今すぐギルドに戻れ」

 

ジェラール、ウルティア、メルディから構成されているチーム『魔女の罪(クリムソルシエール)』は『妖精の尻尾(フェアリーテイル)のトップチームだ

他のギルドにもなにかと顔が利く

 

ティーボ「ちっ金は来月取りに来る」

 

マカオ「すまねぇ・・・」

 

ジェラール「いや、いいんだマスター」

 

ワカバ「で、なにか手掛かりは見つかったのか?」

 

ウル「なにも見つからなかったわ

   情報はガセだったみたい」

 

ワカバ「ふぅー・・・あれからもう7年か・・・・」

 

マックス「懐かしいな」

 

ウォーレン「あれ以来何もかも変っちまった」

 

ジェット「天狼島が消滅したって話を聞いて必死にみんなを探したよな」

 

ビジター「だけど誰1人見つからねぇなんて・・・」

 

ナブ「評議院の話が本当ならアクノロギアってのに島ごと消されたんだ」

 

リーダス「実際いろいろな機関が捜査に協力してくれたけど、何も手がかりは見つからなかった」

 

ジェット「そりゃそうだよ・・・あの日・・・

     天狼島近海のエーテルナノ濃度は異常値を記録してる

     あれは生物が形をとどめておけないレベルの・・・」

 

ドロイ「何て威力なんだ!!!

    アクノロギアの咆哮ってのは・・・!!!」

 

ウォーレン「だって・・・大昔にたった1頭で国を滅ぼしたっていう竜なんだろう!!?

      人間がそんなの相手に生きていられる訳が・・・」

 

ウェンディ「何で私達の仲間を・・・」

 

マックス「あいつらがいなくなってから俺達のギルドは弱体化する一方・・・

     マグノリアには新しいギルドが建っちまうし」

 

ワカバ「たたむ時がきたのかもな」

 

メルディ「そんな話やめて!!」

 

ワカバの言葉にメルディは声を荒げる

入って7年、もう彼女も立派な『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の一員なのである

 

ワカバ「どうしたマカオ?」

 

マカオ「・・・俺はもう心が折れそうだ」

 

ワカバ「お前はよくやってるよマスター」

 

マカオ「あれ以来・・・ロメオは一度も笑わねぇんだ・・・」

 

マカオの眼から涙がこぼれ落ちる

 

「ゴゴゴゴゴゴ」

 

ドロイ「なんの音?」

 

ジェット「またオウガがいやがらせに来たか?」

 

ギルドにいた全員が外に出て空を見た

 

マックス「あ、あれは・・・!!」

 

ウォーレン「オオ!!?」

 

ウェンディ「『青い天馬(ブルーペガサス)』のクリスティーナ改!!??」

 

一夜「くんくん・・・辛気くさいパルファムはよくないな・・・とう!!!」

 

クリスティーナ改から突如異形な物体が落下してくる

その様子にだれもが口を開ける

 

「ゴシャ!!!!」

 

一夜「メェーン!!」

 

「「落ちんのかよ!!」」

 

一夜「あなたの為の一夜でぇす」

 

決め顔をする一夜だったがまったく決まっていない

 

マカオ「お前・・・!」

 

ヒビキ「一夜様、気持ちはわかるけど、少し落ち着いたら?」

 

レン「俺・・・空気の魔法使えるし」

 

イブ「みんな久しぶり」

 

クリスティーナ改から空気魔法でヒビキ達が降下してくる

降りてくるやすぐさまラキ達にナンパを始めた

 

ヒビキ「ウルティアさん相変わらず綺麗だ」

 

レン「お、お前その服似合いすぎだろ?」

 

イブ「お姉さまって呼んでいいかな?」

 

ウル「私を口説ける男は1人だけよ」

 

そう言われたトライメンズはすぐさま目標を変える

 

ヒビキ「メルディちゃんこの後お茶しない?」

 

レン「お前そのリボン似合いすぎだ」

 

イブ「僕は君の奴隷になるよ」

 

メルディ「私にナンパなんて10年はやいよ」

 

一夜「これお前達!!」

 

「「「失礼しやした!!」」」

 

ウェンディ「なんなんですかね?」

 

キナナ「さぁ?」

 

女性陣は呆れていた

 

ジェラール「一夜どうしたんだ?」

 

一夜「共に競い、共に戦った友情と私の永遠のライバルのパルファムを私は忘れない」

 

ヒビキ「『古文書(アーカイブ)』の情報解析とクリスティーナの機動力をもってフィオ―レ中のエーテルナノ数値を調べたかいがあったよ」

 

ワカバ「なっ!」

 

一夜「天狼島はまだ残っている!」

 

 

 

ーーー天狼島近海ーーー

 

ウル「本当にこの辺なの?」

 

望遠鏡を片手に不満を漏らすウル

 

メルディ「何も見えてこないじゃない」

 

ウォーレン「天馬の奴等の話じゃ、この海域でエーテルナノが何とかって・・・」

 

マックス「そもそもエーテルナノってなんだよ」

 

ジェラール「本当にロメオを連れてこなくて良かったか?」

 

ウェンディ「無理矢理でも連れて来るべきだったですかね?」

 

マックス「まだ生きてるって決まった訳じゃねえんだ」

 

ウォーレン「ぬか喜びさせる訳にはいかねえよ」

 

しばらくするとマックスが海に立つ少女を見つけた。

その少女が腕をあげると・・・

 

「ゴゴゴゴゴゴゴゴ」

 

ウル「あれは!!!」

 

ジェラール「天狼島!!!!」

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』---

 

マカオ「ついていかなくてよかったのか?」

 

マカオはロメオを心配して声をかける

 

ロメオ「天狼島が見つかってもみんな・・・生きてるかわからねーだろ」

 

マカオ「そんな事ねーって!!

    信じなきゃよ、そこは!!」

 

ロメオ「7年も連絡ねーんだぞ」

 

マカオ「はぁ・・・」

 

ロメオの言葉にため息を漏らす

 

「ガコォ!!」

 

ティーボ「おいおーい、今日はまた一段と人が少ねえなァ」

 

ワカバ「ティーボ!! 支払いは来月のはずだろ!?」

 

ティーボ「うちのマスターがそうはいかねぇって」

 

ロメオ「お前らに払う金なんかねぇよ」

 

マカオ「よせロメオ!!」

 

ティーボ「なんだクソガキその態度」

 

我慢の限界だったロメオはティーボ達に向かっていく

 

ロメオ「こんな奴らにいいようにされて父ちゃんもみんなも腰ぬけだ!!

    オレは戦うぞ!! このままじゃ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の名折れだ!!!」

 

「フシュウ・・・」

 

しかし、発動したロメオの炎魔法は一瞬で吹き消される

 

ロメオ「!!!」

 

ティーボ「名前なんてとっくに折れてんだろ」

 

ティーボは背中に背負っていた金棒をロメオに向けて振り下ろす

 

ティーボ「てめぇらは一生俺達の上にはいけねぇんだ!!!!」

 

「ドッコーン!!」

 

ティーボ「あ?」

 

「んだぁ?」

 

レイ「お前ら失せろ!!」

 

俺は殺気を全力で放ち威嚇する

 

「ひぃぃぃぃぃ!!!」

 

ナツ「ただいまー!!」

 

ロメオ「・・・」

 

ロメオは口を開けたまま動かない

 

レイ「おいおいリアクション遅いんじゃねぇの?」

 

マカオ「お、お、お前ら・・・」

 

ラキ「若いっ!!!!」

 

ナブ「7年前と変わってねーじゃねーか!!」

 

ビジター「どうなってんだーー!!」

 

ルーシィ「えーと・・・」

 

 

ーーー数時間前ーーー

 

 

???「・・・!! ・・ィ!! レイ!!」

 

ん?

誰か呼んでるよな・・・

 

「バチィ!!」

 

その瞬間俺の頬に鋭い痛みが走った

 

レイ「痛ってぇ!!」

 

メルディ「起きた!!」

 

レイ「あ~ウルと・・・えーと・・・メルディか?」

 

実際見たらウルの格好そーとーエロイな

 

ウル「いつまで寝てんのよ、起きなさい」

 

レイ「俺達さっきアクノロギアのブレスを食らって・・・リサーナは!?」

 

ウル「あっちで倒れてるわ」

 

ウルが指さした方向に脱兎のごとく走って行った

 

レイ「リサーナ!! 起きろ!! リサーナ!!」

 

俺はリサーナを揺すったがまったく起きない

 

・・・ウソだろ?

 

そう思ったのが間違いだった

 

リサーナ「ん~レイ~そこはだめぇ~・・・」

 

レイ「・・・・・」

 

「バシャー!!」

 

俺は水を手のひらからだしリサーナの頭からかぶせた

 

リサーナ「きゃっ!! 冷たい!! ちょっとレイ!!」

 

レイ「なんつー夢見てんだお前は!!」

 

リサーナ「う・・・//」

 

レイ「ウル、他のみんなは?」

 

???「こちらです」

 

メルディ「・・・誰?」

 

???「私の名はメイビス『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』初代マスターメイビス・ヴァーミリオン」

 

「「「・・・!!!」」」

 

とりあえず俺達はみんなを見つけ初代の前に集まった

 

メイビス「あの時・・・私は皆の絆と彼の揺るぎない心、その全てを魔力へ変換させました

     みんなの想いが妖精三大魔法の1つ『妖精の球(フェアリースフィア)』を発動させたのです

     この魔法はあらゆる悪からギルドを守る絶対防御魔法・・・

     しかし貴方達を凍結封印させまま解除するのに7年の歳月がかかってしまいました」

 

マカロフ「なんと・・・初代が我々を守ってくれたのか・・・・」

 

メイビス「いいえ・・・私は幽体、皆の力を魔法に変換させるので精一杯でした

     揺るぎない信念と強い絆は奇跡さえも味方につける

     よいギルドになりましたね、三代目」

 

おぉ、さすが初代

めっちゃ眩しい笑顔だ

 

オルフェウス「おいレイ、わしの事を忘れていないか?」

 

その声とともにオルフェウスが島の反対側から姿を現した

 

ジェラール「な!?」

 

「「ぎゃーーー!!」」

 

ウル「ドラゴン!!?」

 

レイ「あーこいつは味方だ」

 

オルフェウス「わしはもう行く

       これからの戦いに備えねば」

 

レイ「あぁ、じゃあな」

 

オルフェウスはすぐに見えなくなった

 

これからの戦い・・・竜王祭か?

 

 

 

マカロフ「・・・と・・まぁ・・・こんな感じじゃ」

 

ロメオは震えながらナツに近づいていく

その姿にナツも気付いた

 

ナツ「大きくなったなロメオ」

 

ロメオ「お帰り!! ナツ兄!! みんな!!」

 

この時ロメオは7年ぶりに涙と笑顔を取り戻したのであった

 

 



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第46話 邂逅

 

 

 

レイ「あ~なんか暇だな~」

 

ナツ「仕事もいいのないしな~」

 

ハッピー「あい~」

 

絶賛暇人中

あまりにも仕事がないのである

 

マカオ「お前らきちんと仕事しろよ

    ほらこの仕事行って来い」

 

あ?

仕事内容は『謎のギルドの正体を突き止めろ』?

 

レイ「なんだよ謎のギルドって?」

 

俺は気になってジェラールに話しかけた

ジェラールはこの7年で記憶を取り戻していた

別に元々ウルティアに洗脳されてたわけだから悪いやつじゃーない

 

ジェラール「最近各地を荒らしまわっている闇ギルドだ

      人数、戦力共に不明のギルド・・・今じゃ大陸の脅威とされている」

 

へ~おもしろそうじゃん!!

 

レイ「よし!!

   この仕事行くぞナツ!!」

 

ナツ「よっしゃーー!!」

 

とりあえず連れていくのは最強チーム+アビー、ウェンディ、シャルルだ

 

 

 

 

ーーーフィオーレ王国・国境の街ーーー

 

俺達は謎のギルドの正体を突き止めるべく目撃情報のあった街に向かった

 

ナツ「うぷっ・・・もう列車には乗らねぇ」

 

ハッピー「それ毎回言ってるよナツ」

 

グレイ「しっかし謎のギルドってなんだよ?」

 

エルザ「わからないから謎なんだろ」

 

レイ「とりあえず手あたり次第に探す・・・」

 

「ドゴォォォォン!!!」

 

レイ「・・・必要もないみたいだな」

 

俺達は街の中心部に急いだ

 

 

 

レイ「お、お前は!!?」

 

ルカ「久しぶりねぇ、レイ」

 

なんでこいつがここにいる!?

 

ナツ「こいつ誰だ?」

 

レイ「滅神魔法の使い手・・・なんでここにいる?」

 

ルカ「探しものよ

   私ギルドに入ったの」

 

謎のギルド・・・こいつが入ってるのか

 

レイ「噂のギルドはお前らのギルドか?」

 

ルカ「さぁ?」

 

ナツ「ぐだぐだ言ってねぇで教えろや!!」

 

「ガン!!」

 

ナツ「ぐ!!」

 

ナツはルカに飛びかかったが何者かに邪魔をされた

 

???「うちの双輪に何しやがる」

 

突如6人の魔導士が姿を現した

 

グレイ「何もんだ!!」

 

???「我ら闇ギルド『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』の六帝」

 

レイ「どうでもいい!!

   ここで潰してやる!!」

 

ナツ「『火竜の咆哮!!』」

 

グレイ「『氷欠泉(アイスゲイザー)!!』」

 

レイ「『雷竜方天戟!!』」

 

「シュゥゥゥゥ」

 

俺達は遠距離系の魔法を放ったが3人の魔導士に遮られる

 

ナツ「な!?」

 

グレイ「魔法を吸収した!?」

 

???「俺は炎帝のフレイ」

 

???「私は氷帝のアイス」

 

???「雷帝のトルス」

 

へ~属性で六帝か・・・

 

レイ「ルカ、お前がマスターか?」

 

ルカ「さっきフレイが言ったでしょ?

   私はただの幹部よ

   マスターはあなたなんて足元にも及ばないわ」

 

言ってくれるじゃねぇか・・・

 

レイ「他にはどんな魔導士がいるんだ」

 

とりあえず情報収集が先決だ。

情報がないと対策が立てられねぇ

 

???「風帝のヴァーユ」

 

???「水帝のヴィネラ」

 

???「岩帝のアース」

 

ルカ「それぞれがかなりの魔導士よ

   あと3人メンバーがいるけど・・・」

 

レイ「そこまで喋ってくれれば十分だ・・・行くぞ!!」

 

「「おう!!」」

 

ナツ「『火竜の儉角』!!」

 

フレイ「『コロナブレイズ』」

 

ナツ「ぐぁ!!」

 

さっそくナツは同属性のフレイに勝負を挑むが軽く遊ばれているだけだった

 

アイス「『フリーズレイド』」

 

グレイ「ぐぅぅ!!」

 

ヴァーユ「『サイクロンフェード』」

 

ウェンディ「きゃぁ!!」

 

ビィネラ「『スプレッドスクリュー』」

 

ルーシィ「うぅ!!」

 

トルス「『ラティオランス』」

 

エルザ「くっ!!」

 

アース「『ロックストライカー』」

 

ルカ「『雷神の怒号』」

 

レイ「がぁぁぁぁ!!」

 

俺達はルカ達に一方的にボロボロにされた

 

レイ「な、なんで・・・」

 

ルカ「当たり前でしょ

   あなた達が7年眠ってる間に私たちは7年経ってる

   その分強くなってるのよ」

 

くそ・・・

みんな倒れてる・・・

今の俺たち・・じゃ・・・

 

俺はそのまま意識を失った

 

ルカ「フフフ、今のあなた達じゃ私達を止めることはできないわ

   世界を変える為のピースはあと4つ・・・」



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第47話 洗礼

 

 

俺達は『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』にやられた後、偶然通りかかったジュラ達に運び込まれたらしい

ウェンディとポーリュシカさんのおかげで怪我は一通りなくなっていた

とりあえずベッドの上でじいさんとギルダーツ達に報告をしていた

 

ギルダーツ「・・・となると『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』の目的はそのピースってのを集める事か」

 

レイ「あぁ、なんのピースかはわかんねーけど」

 

マカロフ「ピース・・・はて・・どこかで聞いた気が・・・」

 

レイ「で、敵の人数ルカの話からするとは約10人

   『六帝』ってやっかいのと滅神魔導士・・・あとはしらん」

 

マカロフ「何人かでチームを組んでピース捜索に行くのが先決じゃ」

 

ギルダーツ「だな

      レイ、お前がチーム編成をしろ」

 

レイ「わかった」

 

ん~敵に耐性をもった魔導士を軸に考えるか。

行く場所はカナに占ってもらって・・・

軸にするのは俺、ナツ、グレイ、ラクサス、ジュビア、ガジル、ウェンディだな

それをベースにして・・・

 

 

ーーー翌日ーーー

 

マカロフ「これよりピース捜索先鋭チームを発表する!! レイ!!」

 

レイ「まずリサーナ、カナは俺のチーム

   ルーシィ、ジェラールはナツチーム

   ウル、メルディはグレイチーム

   雷神衆はラクサスチーム

   エルザ、レビィはジュビアチーム

   ガジルは・・・」

 

ガジル「俺はリリーだけでいい」

 

こいつ・・・後でしばく

 

レイ「まぁいい

   ミラはウェンディチームだ

   エルフマン達はなにかあった時の為待機」

 

ナツ「よっしゃぁ!!

   燃えてきたぞ!!」

 

レイ「各自『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』と遭遇したら連携して倒せ!!」

 

「「「おう!!」」」

 

マカロフ「わしはピースがなんなのか評議院で調べてこよう」

 

レイ「よし、出発だ!!」

 

 

 

 

saidナツ

 

ジェラール「『六帝』というのはどれぐらい強いんだ?」

 

ルーシィ「かなり・・・ナツでさえ一撃でやられちゃったの」

 

ナツ「別に一撃じゃねぇよ」

 

いちいちいらねー事言いやがって・・・

ん?

このにおい・・・

 

そう考えるやナツはすぐさま駆けだした

 

ルーシィ「ちょ、ナツ!!

     どこ行くの!?」

 

ナツ「間違いねぇ!! 『氷帝』ってやつのにおいだ!!」

 

ジェラール「早速カナの占いが当たった訳か!!」

 

ナツは森の中を縫うように駆けていく

 

アイス「あら、あの時の坊や達じゃない」

 

ナツ「誰が坊やだコラ!!」

 

ジェラール「こいつが『氷帝』・・・

      確かにすごい魔力だ」

 

アイス「残念だけどここにはピースは無かったわ」

 

ルーシィ「そんなの関係ない!!」

 

ナツ「『火竜の鉄拳!!』」

 

ジェラール「『流星(ミーティア)!!』」

 

アイス「そんな魔法じゃ倒せないわよ?」

 

アイスはナツの拳を片手で受け止めジェラールにぶつけた

 

ナツ「ぐっ!」

 

ジェラール「な!?」

 

アイス「アイシクルブリザード!!」

 

「「ぐぁぁぁぁぁ!!!!」」

 

ルーシィ「ナツとジェラールが!?」

 

ジェラール「つ、強い・・・」

 

諦めてたまるか!!

 

ナツ「まだまだー!!『火竜の翼撃!!』」

 

アイス「『アイスウォール』」

 

「ボフ!!」

 

ナツの炎は確かに氷を包み込んだがまったく溶ける気配がない

 

ルーシィ「ナツの炎で氷が溶けない!?」

 

ナツ「ざけんな!!『火竜の咆哮!!!』」

 

アイス「あなたの魔法・・・芸がないわ

    『エグズィスト・フリージング!!』」

 

その瞬間あたりが一瞬で凍りナツの炎までもが凍った

 

ジェラール「なに!?

      一瞬で!?」

 

俺の炎が・・・

 

ナツ「俺じゃ・・・勝てない・・」

 

ナツはあまりの力の差に愕然とし膝をついてしまった

 

ルーシィ「ちょっとナツ!!

     しっかりして!!」

 

ジェラール「くっ『暗黒の楽園(アルテアリス)!!』」

 

「ドォォォォン!!」

 

ジェラールはアイスの足元に魔法を放ち一旦距離を取る

 

アイス「あなたはまだマシなようね・・・『ダイヤモンドダスト!!』」

 

突然空中に小さな氷の粒が無数に浮かび始めた

 

ジェラール「なんだ?」

 

アイス「終わりよ、坊や達♡」

 

次の瞬間!!

 

「ザクザクザクザク!!!!!」

 

氷の粒がナツ達の体を切り始めた

 

ナツ「ぐぁぁぁぁ!!!」

 

ジェラール「くぅぅぅぅ!!!」

 

ルーシィ「きゃぁぁぁ!!!」

 

アイス「じゃあね~」

 

アイスは氷に包まれ姿を消した・・・

 

ナツ「くっそーーーーー!!!!」

 

森の中にはナツの叫び声が鳴り響いた

 



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第48話 犠牲

 

 

 

saidグレイ

 

グレイ「た~く、ピースってのはホントにあんのかよ?」

 

ウル「あるから占って探してんでしょ~」

 

メルディ「でもここ暑い・・・グレイ氷作って~」

 

俺達はカナに占ってもらった通りとある砂漠を散策中だった

 

グレイ「俺は氷製造機じゃねぇよ!!」

 

「ボッ!ゴォォォォォ!!」

 

突然俺達の近くにあったサボテンが発火し熱気が俺達まで伝わってきた

 

メルディ「熱っ!なに!?」

 

フレイ「あ~外しまったか」

 

グレイ「『炎帝』・・・」

 

ウル「その手に持ってるのって・・・」

 

フレイ「あぁ、4つ目のピースだ」

 

メルディ「ピースを集めて何をする気!?」

 

フレイ「答える必要はねぇよ」

 

グレイ「いいさ、力づくで聞き出してやる」

 

フレイ「やってみろよ」

 

余裕ぶちかましやがって!!

 

グレイ「『アイスメイク・戦斧(バトルアックス)!!』」

 

フレイ「『ボンド・オブ・フレイム!!』」

 

フレイは手に火のチャクラムを作り俺の斧を溶かした

 

フレイ「ずいぶんやわい氷だな!!」

 

グレイ「ぐっ!!『氷雪砲(アイスキャノン)!!』」

 

フレイ「『獄炎砲(メギドキャノンキャノン)!!』」

 

「ドッカーン!!」

 

グレイ「あ・・がぁ・・」

 

ウル「グレイ!!」

 

煙が晴れグレイの姿が見えた時右腕が赤く焼けただれていた

 

メルディ「『マギルティ=ソドム!!』」

 

ウル「『フラッシュフォワード!!』」

 

フレイ「『アグラ・オゼオ!!』」

 

フレイは炎の竜巻を巻き起こし攻撃を全て防ぐ

 

ウル「強い・・・!!」

 

メルディ「こんな強いなんて・・・」

 

グレイ「まだ負けてねぇぞ!!

    『氷刃・七連舞』!!」

 

フレイ「学習能力がねぇのか!!

    この槍は触れたもの全てを焼き尽くす!!

    『アッシュ・ヴァン!!』」

 

フレイは白い炎の巨大な槍を両手に携える

 

ウル「グレイ!!!!」

 

「ガバッ!!」

 

グレイ「な!?」

 

「ザクッ!!!」

 

グレイを庇ったウルの体にフレイが放った魔法が深々と刺さる

 

ウル「うっ・・・」

 

メルディ「ウル!!!!」

 

フレイ「ちっ・・・」

 

俺のせいで・・・

 

フレイ「ピースは手に入った

    これ以上長居しても無駄だな」

 

グレイ「待て!!」

 

メルディ「グレイ!! 先にウルを!!!」

 

ウルの体からは大量に出血していた

このままじゃマズイ事は素人でもわかった

 

グレイ「なんで俺を・・・」

 

そういいながらウルの傷口を氷で止血する

 

ウル「はぁ・・・はぁ・・母の弟子がそんな簡単にやられちゃつまらないもの・・」

 

グレイ「く・・・」

 

ウルティアの言うとおりだ・・・

こんなんじゃウルに顔向けできねぇ!!

 

メルディ「とりあえず急いでギルドに戻りましょ!!」

 

グレイ「・・・あぁ」



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第49話 守る力

 

 

 

saidラクサス

 

ラクサス達はマグノリアからちょっと行った洞窟の中を探していた

 

ビックスロー「しかしみつかんねーな」

 

ラクサス「カナはピースを占った訳じゃねぇんだ

     見つかるとは限らねーだろ」

 

エバ「けどこの洞窟広くない?」

 

フリード「文句を言うな」

 

ヴァーユ「そうだぞ、文句言っててもピースが出てくる訳じゃーない」

 

「「!!!!」」

 

フリード「何者だ!!?」

 

ヴァーユ「俺は『風帝』のヴァーユ、よろ・・・」

 

ラクサス「『雷竜の咆哮!!』」

 

「バリバリバリ!!」

 

ヴァーユ「ちょ、まだ話してる途中なんですけど!?」

 

ラクサス「俺達の目的はピースの捜索及び『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』の殲滅だ」

 

フリード「貴様を倒しておけばピースが探しやすいということだ」

 

ヴァーユ「あーそう・・・でも倒せるかな~」

 

こいつ調子乗ってやがるな

 

エバ「『妖精機銃レプラホーン!!』」

 

ビックスロー「『バリオンフォーメーション!!』」

 

ヴァーユ「『フールウィング!!』」

 

ヴァーユは背中に翼を生やし空へ飛び立つ

 

フリード「『闇の文字(エクリテュール)〝翼〟』」

 

ヴァーユ「な!?

     ぐは!!」

 

フリードも空中に飛び出しヴァーユをたたき落とす

 

ラクサス「『レイジングボルト!!』」

 

ヴァーユ「はぁ・・・あまり調子に乗るなよ!!」

 

!!!!

こいつ魔力の質が変わりやがった!!

 

ヴァーユ「『サイクロン・オブ・サプレイム!!』」

 

ヴァーユは自分の足元から小型の竜巻を呼び出しラクサス達に向ける

 

ビックスロー「『エックスフォーメーション!!!!』」

 

ヴァーユ「そんな防御じゃ防げねーよ!!」

 

「バキバキバキ!!」

 

竜巻はビックスローの人形を粉々にしていく

 

ビックスロー「俺のベイビー達が!!」

 

ラクサス「くっ!!『雷竜方天戟!!』」

 

「パァン!!」

 

俺の魔法が風で消し飛んだ!!?

 

ラクサス「ぐぁぁぁぁ!!」

 

ビックスロー「うぁぁぁぁ!!」

 

エバ「ラクサス、ビックスロー!!」

 

ヴァーユ「よそ見してる暇はねぇよ!!

     『ラウンド・フェード』!!」

 

風の刃がエバ達を切り裂く

 

エバ「きゃぁぁぁぁ!!」

 

フリード「ぐぅぅぅぅ!!」

 

ヴァーユ「妖精なんて大したことねぇな」

 

ラクサス「ぬかせ・・・!!」

 

ヴァーユ「そんな体で何ができる?

     『ストーム・キューブ』・・・死ねぇ!!」

 

ラクサス「こいつらを守ることくらいはできる!!!」

 

ヴァーユの手に凝縮された風の魔力をまともに受けたラクサスは腹部をズタズタに引き裂かれおびただしい量の血が出る

 

フリード「ラクサ――――ス!!!!」

 

ヴァーユ「ピースはねぇしこんなとこには用ねぇな」

 

「ヒュゥゥゥゥ・・・」

 

ヴァーユは風に乗ってどこかに消えた

 

あれが『六帝』・・・

確かに強いな・・・

俺は・・・

 

薄れゆく意識の中ラクサスは消えるヴァーユを眺めていた



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第50話 竜と神とDB

 

 

 

俺達はワース樹海の中にある神殿でピースを探していた

 

リサーナ「レイ~ちょっと休もうよ~」

 

レイ「そんな暇ねぇよ」

 

カナ「そうよリサーナ」

 

リサーナ「ぶ~」

 

・・・子供か・・

 

レイ「けど神殿って言ってもなんもねーなー」

 

カナ「そうね、けどその方が探しやすいわ」

 

リサーナ「はぁ~

     ん?なにコレ?」

 

「ポチッ」

 

リサーナは明らかに不自然に置いてある石のボタンを躊躇なく押してしまった

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ」

 

リサーナ「な、なに?」

 

レイ「おまっ!

   遺跡とか神殿とかでむやみにボタンとか押すなよ!」

 

リサーナ「なんで?」

 

レイ「だって映画とかで・・・」

 

「ゴォーーー!」

 

例によって例のごとく奥から巨大の岩が転がってくる

 

レイ「こんなのよく見るだろーーー!!」

 

カナ「いやーーー!!!」

 

リサーナ「ごめんなさーい!!」

 

こんなとこで潰されてたまるか!!

 

レイ「『シャイニーブルーム!!』」

 

「ドガァァァァン!!!」

 

リサーナ「た、助かった~」

 

カナ「ずいぶん奥まで進んだわね」

 

レイ「どっちにしろ先に進まねぇとな」

 

ルカ「そんなに行かなくていいわよ」

 

・・・一難去ってまた一難

 

カナ「誰!!」

 

レイ「ルカ・ミルフィ・・・滅神魔導士だ」

 

ルカ「またボロボロにされに来たの?」

 

レイ「なわけねーだろ」

 

リサーナ「ねぇレイ、この人とどこで知り合ったの?」

 

レイ「は?」

 

ルカ「教えてあげるわ・・・

   あの日は雨が降っていたわ

   道端で倒れていた私をレイが介抱して宿まで連れて行ってくれたの

   そこで・・・」

 

こいつ作り話しやがって!!

 

「ギロッ!」

 

リサーナ「・・・レイ?」

 

レイ「ウソに決まってんだろ!!

   敵の言う事信じるなよ!!」

 

リサーナ「・・・・・」

 

いやいやいや!!

 

ルカ「フフ♡」

 

レイ「だーめんどくせぇ!!」

 

カナ「痴話げんかは後でにしなさい!!『魔法の札(マジックカード)‶爆炎〟』!!」

 

ルカ「そうよね~『水神の渦潮』」

 

リサーナ「黒い水!?」

 

そっか、こいつら滅神魔法見た事ねぇんだ

 

レイ「『氷竜壁!!』」

 

「ドドドドドド」

 

くっ、威力が!!

抑えきれない!!

 

「パリンッ!」

 

ルカ「あなたは7年前と何も変わらないわね」

 

レイ「しょうがねぇだろ!!」

 

リサーナ「『接収(テイクオーバー)・ホワイトタイガー』!!」

 

「ズドォォォン」

 

カナ「・・・なにあれ?」

 

すさまじい威力のパンチに見ていたカナも驚く

 

ルカ「あなたの彼女ずいぶんパワフルじゃない?」

 

レイ「いや、俺もあれを『接収(テイクオーバー)』させて後悔してる・・・」

 

リサーナ「喋ってないでこいつ倒すんでしょ!!」

 

あ、忘れてた

 

レイ「『氷竜剣参ノ型 氷牙雪零刃!!』」

 

ルカ「『白神の聖槍!!』」

 

レイの魔法はルカの魔法にいとも簡単に砕かれる

使える属性まで増えてやがんのか・・・

 

ルカ「なんか弱すぎて面白くないわ」

 

ぐっ!舐めやがって!!

 

レイ「『モード神竜』」

 

ルカ「まだやる気?」

 

レイ「『神竜の・・・咆哮!!』」

 

ルカ「!!?『雷炎神の怒号!!』」

 

2人の魔法がぶつかったが全属性の魔力を使用しているレイの魔法がルカの魔法を飲み込んだ

 

ルカ「え!? きゃぁ!!」

 

そろそろ話してもらおうか・・・

 

レイ「お前らの目的はなんだ?」

 

ルカ「・・・世界の再生・・」

 

カナ「世界の・・再生?」

 

ルカ「この世界を作りなおすのよ」

 

リサーナ「なんの為に?」

 

???「支配する為に決まってんだろ!!」

 

この声・・・まさか!!?

 

レイ「レイ・・・レアグローブ!!」

 

エドレイ「久しいなグローリー・・・」

 

カナ「レイが2人!?」

 

レイ「どうやってあの空間から脱出した!!?」

 

エドレイ「マスターとルカに助けてもらったんだ

     おかげで使えなくなった力もあるがな」

 

ルカ「この子あなたよりいい男よ」

 

レイ「ふざけたことしやがって!!」

 

エドレイ「ピースが見つかったんならギルドに戻るぞ」

 

ルカ「えぇ、じゃまた会いましょレイ」

 

エドレイ「『空間移動(ワープロード)』」

 

レイ「待ちやがれ!!」

 

ルカ達はダークブリングを使い去って行った

 

リサーナ「レイ・・・」

 

レイ「大丈夫だ・・・あいつは俺が止める」

 

次は確実に息の根を止めてやる!!

 



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第51話 氷

 

 

 

レイ「全滅か・・・」

 

正直7年の差がこんなにきついとは思わなかった・・・

 

グレイ「情けねぇ・・・俺のせいでウルティアが・・」

 

ウルは今ポーリュシカさんの家で治療を受けている

かなり危ない状態らしい・・・

 

「バン!!」

 

マカロフ「『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』の目的がわかったぞ!!」

 

エルザ「マスター!!」

 

マスター「奴らの目的は古代闇魔法『エンドレス』」

 

レイ「『エンドレス!?』」

 

もしRAVEと同じ型ならかなりヤバいんじゃないか!!?

 

マカロフ「『エンドレス』が発動したら誰にも止められない」

 

レイ「発動までどれくらいかかるんだ?」

 

マカロフ「早くてあと8時間・・・」

 

レイ「行くぞ!!

   今すぐ『エンドレス』を止めるんだ!!」

 

ギルダーツ「もしもの為に少人数で行った方がいいな・・・」

 

レイ「あぁ、相手は10人」

 

マカロフ「それが得策じゃな」

 

レイ「ナツ、グレイ、エルザ、ガジル、ジュビア、ウェンディ、ラクサスで行く」

 

マカロフ「よし行って来いガキ共!!

     『エンドレス』を阻止するんじゃ!!」

 

「「おう!!」」

 

 

 

レイ達が戦いに向け準備しているとリサーナが心配そうに声をかけてきた

 

リサーナ「レイ、またレアグローブと戦うの?」

 

レイ「レアグローブだけじゃねぇ、ルカやあっちのマスターもだ」

 

リサーナ「・・・帰ってきてね?」

 

レイ「当たり前だ

   俺が負けるはずねぇだろ」

 

リサーナ「うん・・・」

 

「ちゅっ・・・」

 

俺はリサーナの額にキスをした

 

レイ「次やる時は唇だ

   それまで待ってろ」

 

リサーナ「うん!!」

 

アビー「熱いわね~」

 

ミラ「本当、嫉妬しちゃうわ」

 

カナ「お姉さんにもやらせなさいよ」

 

レイ「お、お前ら」

 

リサーナ「だめー!!

     はい、いってらっしゃい!!」

 

レイ「お、おう

   行ってきます!!」

 

 

 

レイ「おい!!

   もっと急げないのか!?」

 

一夜「これが最大出力だ!!」

 

俺達は天馬のクリスティーナ改で『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』を目指していた

 

グレイ「見えてきたぞ!!」

 

前方を見ると『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』が見えてきた

 

ギルドっつーより城だな・・・

 

レイ「お前ら俺の周りに集まれ!!」

 

ラクサス「なにをする気だ?」

 

レイ「転移魔法で乗り込む」

 

ナツ「最初から使っとけよ!!」

 

レイ「目標を目視しないと使えないんだ!!

   一夜は待機してろ!!」

 

一夜「メェーン」

 

今のはオッケーの合図でいいのか?

 

「ヒュンッ」

 

俺達は一瞬で門の前に立つ

 

レイ「行くぞ!!」

 

ナツ「『火竜の咆哮!!!』」

 

「ドォォォォン!!」

 

ナツはブレスでギルドの門を壊す

別に壊す必要はないと思うが・・・

 

 

 

レイ「くっそー!!

   なんでこんなに廊下が長いんだよ!!」

 

エルザ「レイ、少し冷静になれ!!」

 

うっわー・・・ないわー・・

 

レイ「・・・ダジャレか?」

 

「「・・・・・」」

 

エルザ「・・・!!

    そ、そんなことはない!!」

 

「ヒュゥゥゥゥ」

 

ウェンディ「ちょっと寒いですね」

 

エルザ「ウ、ウェンディまで!?」

 

いや、この寒さは・・・

 

レイ「お前らとまれ!!」

 

アイス「『アイシクルダーツ!!』」

 

レイ「『岩竜壁!!』」

 

グレイ「『アイスメイク・(シールド)』」

 

「ガンガンガンガン!!!」

 

アイス「あら~防がれちゃった」

 

あぶね~俺だけだったら確実に貫いてたな

 

グレイ「こいつは俺がやる」

 

ナツ「なに!?」

 

お~いい目してるね~

 

レイ「わかった

   先に進むぞ!!」

 

ナツ「ちょっと待て!!

   何勝手に決めてんだよ!!」

 

レイ「お前1回負けてんだろ?」

 

ナツ「う・・・負けんじゃねーぞグレイ!!」

 

グレイ「当たり前だバカ」

 

 

 

saidグレイ

 

アイス「あら今度はあなたが相手してくれるの?」

 

グレイ「あぁ、女だろーが容赦しねぇ!!」

 

アイス「『フローズンサーベル!!』」

 

グレイ「『氷魔剣アイスブリンガー!!』」

 

「キィン キィン」

 

グレイ「邪魔だぁ!!」

 

アイス「あなた達こそ私達の邪魔はさせない!!」

 

こいつ強ぇ!!

 

グレイ「『氷欠泉(アイスゲイザー)!!』」

 

アイス「『エターナルブリザード!!』」

 

「ガァァァァアン!!!」

 

俺の氷が力負けした!?

 

グレイ「ぐぁぁぁぁぁ!!!」

 

アイス「あなたの造形魔法、大したことないわね」

 

もう負けるわけにはいかねぇ・・・

これ以上ウルの顔に泥を塗るわけには!!

 

グレイ「お前は俺の造形魔法で倒す・・・」

 

アイス「ふーん、次で終わらせてあげる」

 

グレイ「『アイスメイク・・・限界突破(リミットブレイク)』!!」

 

アイス「我、氷を使役する者

    生きとし生けるものの命を凍てつかせろ!!」

 

グレイ「『一勢乱舞!!!』」

 

アイス「『ヴァージカルド・ゼロ!!』」

 

「ズガガガガガガ!!!!」

 

グレイ「ウォォォォォォ!!!」

 

アイス「はぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「バリン!!!」

 

静かな空間に氷が響く

割れたのはアイスの氷だった

 

アイス「私が・・・負・・け・・」

 

グレイ「はぁはぁ、勝った・・・ぞ」

 

「バタン・・・」

 

グレイはあまりの魔力消費量に気を失った

 

勝者グレイ!!

 



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第52話 雷&突風

 

 

 

ウェンディ「グレイさん大丈夫ですかね?」

 

レイ「あ~あいつはやる時はやる男だ、大丈夫だろ」

 

その時俺の後ろを走っていたラクサスが立ち止った

 

レイ「ラクサス?」

 

ラクサス「レイ先に行け」

 

俺達の背後にはラクサスと睨み合っている『雷帝』がいた

 

レイ「わかった」

 

ナツが珍しく何も言わないな・・・

いやラクサスの凄みにビビってるだけだな、あれは

 

 

 

saidラクサス

 

トルス「お前がラクサス・・・マカロフの孫か」

 

ラクサス「だったらどうした?」

 

トルス「同じ雷使い・・・どちらが強いか勝負だ!!」

 

ラクサス「おらぁ!!」

 

「バリバリバリ!!!」

 

両者は体を雷にし激しくぶつかり合った

 

トルス「『オリュアス!!』」

 

「ヒュン ヒュン!!」

 

早い!?

だが俺に雷は効かねぇ!!

 

「バチバチバチ」

 

ラクサス「ぐっ!!」

 

なに!!?

 

トルス「なんだその程度か?」

 

ラクサス「黙れ!!」

 

トルス「『オリュオス・アゼ!!』」

 

なんだ?

今度は遅い・・・

 

ラクサス「そんな魔法効かね・・・」

 

「バリバリバリバリ!!!!」

 

ラクサス「ぐぁぁぁぁぁ!!!」

 

なぜだ!!

俺に雷系の魔法は効かないはず!?

 

トルス「なぜお前に雷が効くか考えているな?」

 

ラクサス「!?」

 

トルス「単純な話だ

    俺の方が!! お前より!! 強い!!」

 

ふざけやがって!!!

 

ラクサス「『雷竜方天戟!!!』」

 

トルス「『ライトニング・ランサー!!』」

 

トルスの魔法はラクサスの魔法を吸収し撃ち返してきた!!

 

ラクサス「な!?」

 

「ドォォォォォン!!!」

 

トルス「あっけなかったな・・・」

 

「バチ・・バチバチ」

 

煙が晴れると雷を食べているラクサスがいた

 

トルス「おもしろい!!」

 

ラクサス「次で終わらせてやる!!」

 

ぶっつけ本番だ、できるかわからねぇがやるしかねぇ!!!

 

トルス「我、雷を使役する者

一閃の稲妻となり降り注げ!!!

    『ボルティック・ゼロ!!!』」

 

ラクサス「『滅竜奥義 鳴御雷(なるみかずち)』!!!」

 

「ズドォォォォォン!!!!!」

 

今までで最大の魔力が放出され空間が雷に包まれる!!

 

トルス「ぐ・・・あ・・」

 

ラクサス「く・・・俺が・・・負けるはずねぇだろ」

 

雷が晴れた先になっていたのはラクサス!!

 

ラクサス「あとは・・・任せたぞ・・」

 

 

 

エルザ「雷が止んだ、どっちが勝ったんだ!?」

 

ナツ「ラクサスに決まってんだろ!!

   つーかこの通路どこまで続くんだよ!?」

 

エルザ「黙って走らんか!!」

 

レイ「でも確かに長いな・・・」

 

かれこれ20分は走ってるぞ!!

てかさっきからウェンディの胸が揺れてるのが気になる・・・

7年で成長しすぎだろ?

 

ウェンディ「レイさんどうかしましたか?」

 

レイ「いや、なんでもない」

 

そう言い何気なく後ろを振り返ると風の刃が飛んできていた

 

レイ「あぶねぇ!!」

 

ウェンディ「きゃっ!!」

 

ナツ「うぉ!!」

 

エルザ「くっ!!」

 

ガジル「ギヒッ」

 

ジュビア「・・・・・」

 

俺達はギリギリのとこで避けガジルだけは受け止めジュビアは流した

ウェンディをかばった瞬間とっさにウェンディの胸を揉んでしまった・・・

 

レイ「わ、わるい」

 

ウェンディ「い、いえ//」

 

ジュビア「なにちょっといい感じになってるの!?」

 

このヤロ~誰がやりやがった!?

 

ヴァーユ「あらら~よけられちゃったか~」

 

レイ「『風帝』か」

 

ウェンディ「この人は私が」

 

レイ「やれるのか?」

 

ウェンディ「私だって成長してるんです!!」

 

俺は胸を見ながらつい口から出た

 

レイ「確かに・・・」

 

エルザ「レイ?」

 

やばい、エルザがイラついてる

 

レイ「よしウェンディがんばれ」

 

ウェンディ「はい!!」

 

 

 

saidウェンディ

 

レイさんにがんばれって言われたんだ。

がんばらなくちゃ!!

 

ヴァーユ「君みたいなかわいい子が相手?」

 

ウェンディ「手加減はいりません!!」

 

ヴァーユ「あっそ『エディ・ストーム』」

 

空気の流れが変わった・・・

これは・・・下からの竜巻!!

 

ウェンディは空気の流れを一瞬で察知し軽々と避けた

 

ヴァーユ「へ~やるね」

 

ウェンディ「『アームズ×アーマー×バーニア!!』」

 

ヴァーユ「身体能力をあげる魔法か」

 

ウェンディ「『天竜の翼撃!!!』」

 

ヴァーユ「『トゥアリアス・ハイウォール!!』」

 

「ビュゥゥゥゥ!!!」

 

ヴァーユは圧縮された風で壁を作りウェンディの攻撃を防ぐ

 

ウェンディ「え!?」

 

ヴァーユ「その程度の魔法なら軽く防げるよ~」

 

この人・・・ふざけてるけど強い!!

 

ウェンディ「なら『天竜の砕牙+鉤爪!!』」

 

ウェンディは防御魔法を切り裂きヴァーユに蹴りを入れる

 

ヴァーユ「ぐぁ!!」

 

ウェンディ「私は負けるわけにはいきません!!」

 

ヴァーユ「小娘が・・舐めやがって!!」

 

ラクサスさんが言ってたように性格が変わった!?

 

ヴァーユ「我、風を使役する者

     天空を引き裂きこの地に吹き荒れろ!!

     『トュアリアスド・ゼロ!!!』」

 

ウェンディ「私だって7年なにもしてなかったわけじゃないの!!

      『滅竜奥義 照破・天空穿!!!』」

 

ヴァーユ「風の結界が俺の魔法を包んで!!?」

 

ウェンディ「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

ヴァーユ「がぁぁぁぁぁ!!!」

 

ウェンディの魔法はヴァーユの魔法を包みこみ逆流した

     

ウェンディ「か、勝った・・・」

 

けど、もう魔力が・・・ちょっとだけ休ませてもらおう・・

 

勝者ウェンディ!!



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第53話 岩VS鉄

 

 

 

レイ「あ~うん・・・はぁ~」

 

ガジル「どうした?」

 

レイ「走るのがだるくなってきた・・・」

 

「バキッ!!」

 

レイ「痛って!!」

 

エルザ「マジメに走らんか!!」

 

ナツ「怖ぇ・・・」

 

「ゴゴゴゴゴゴ」

 

突如として地面が揺れ始めた

 

ジュビア「地震?」

 

ナツ「エルザがキレすぎたからか!?」

 

ガジル「いや、違うな・・・」

 

レイ「そこにいるのはわかってる出てこい」

 

そう声をかけると廊下にある石像から『岩帝』が姿を現した

 

ガジル「こいつは俺の獲物だろ?」

 

レイ「あぁ、粉々に砕いてやれ」

 

ナツ「また勝手に決めやがって!!」

 

エルザ「レイの指示に従え!!」

 

ナツ「は、はい!!」

 

ナツが恐怖で震えてる・・・

さすがに今のエルザは俺でも言い返せない・・・

 

レイ「まぁ~急ぐぞ」

 

 

 

saidガジル

 

ガジル「岩と鉄どっちが硬ぇか勝負だ!!」

 

アース「『ロックストライカー』」

 

ガジル「『鉄竜棍!!』」

 

ガジルに向かって来た巨大な岩を鉄竜棍で砕く

 

アース「『フォービッド・グレイブストーン』」

 

アースはガジルを岩の筒状の檻で閉じ込めた

 

ガジル「こんなもんで俺を閉じ込めたつもりか?

    『鉄竜剣!!』」

 

「ガキン!!」

 

な!?

砕けねぇ!?

 

アース「俺を舐めるな

    さっきの攻撃はお前の硬さを調べただけだ」

 

この野郎、ずいぶん無口だと思ったら・・・

 

アース「『ロックレイン』」

 

ガジル「!!! ぐぁぁぁぁぁ!!!」

 

ガジルの頭上から岩の雨が降り注ぐ

閉じ込められているから回避はできない

 

アース「『鉄竜』などたいしたことはない」

 

ガジル「あ?」

 

アース「『グランド・ダッシャー!!』」

 

ブレスか!?

 

ガジル「『鉄竜の咆哮』!!」

 

アース「ブレスだと思うか?」

 

そういい口からの魔法をやめ腕を振るうと全方向からさっきと同じ魔法が向かってくる

 

ガジル「がぁぁ!!!」

 

アース「だらしない奴だ

    滅竜魔法などたわいもない」

 

ガジル「てめぇいいかげんにしろよ」

 

アース「お前もいいかげんに死ね

    お前にかまっている時間が無駄だ」

 

ガジル「やなこった

    俺だってお前を倒してレイ達に追いつかなくちゃなんねーんだよ!!!」

 

アース「なら次で終わりにしてやる

    我、大地を使役する者

    大地を砕きこの者に牙をむけ

    『アークェリア・ゼロ』」

 

ガジル「岩が鉄より硬ぇわけねぇだろ!!!

    『滅竜奥義 業魔・鉄神剣!!!』」

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ!!!」

 

くっそ硬ぇ!!

だが!! 負けるわけにはいかねぇ!!!!

 

ガジル「うぉぉぉぉぉ!!!」

 

アース「!!!?」

 

ガジル「おらぁ!!!」

 

「ズドォォォォン!!!!」

 

アース「ぐぁぁぁぁ!!!」

 

ガジル「ギヒッ!

    俺の勝ちだ!! 岩クズ野郎」

 

勝者ガジル!!!



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第54話 分かれ道

 

 

 

レイ「・・・どうする?」

 

エルザ「いや、どうするといわれても」

 

ジュビア「・・・・・」

 

ナツ「もうどれでもいいだろ!!」

 

俺達は大きな壁にぶつかっていた・・・

道が4本にわかれているのだ!!

 

レイ「お前の鼻でわかんねぇのかよ?」

 

ナツ「いろんなにおいがゴチャゴチャになってんだよ!!

   てか、お前も鼻いいだろうが!!」

 

エルザ「えぇい!!

    もう誰がどれでもいい選べ!!」

 

俺は右真ん中、エルザは右、ナツは左真ん中、ジュビアは左を選んだ

 

レイ「よーし、もう誰もサポートには行けねぇ・・・死ぬなよ!!」

 

「「おう!!」」

 

 

 

saidジュビア

 

この先・・・ジュビアと似たような魔力が

 

ジュビアがドアを開けて入るとそこにはプールが広がっていた

 

ヴィネラ「あら『神竜』じゃないの?」

 

ジュビア「ジュビアが相手です!!」

 

レイをご所望ですってー!?

 

ヴィネラ「まぁいいわ

     始めましょ」

 

この人には負けたくない!!

 

ジュビア「『水流斬破(ウォータースライサー)!!』」

 

ヴィネラ「『海流斬破(ウェイブスライサー)!!』」

 

「パァン!!」

 

魔法が似てる!!?

 

ジュビア「くっ!『水流昇霞(ウォーターネブラ)

 

ヴィネラ「『ウォーテス・ブレッド』」

 

「パァン パァン」

 

ヴィネラ「フフ『スプレッドスクリュー!!』」

 

ジュビア「きゃぁぁぁぁ!!!」

 

ヴィネラ「私とあなたじゃ魔力の質が違うのよ」

 

そ、そんな・・・ジュビアの魔法が・・・

 

ヴィネラ「あなたを殺して次は『神竜』を殺しに行ってあげる」

 

ジュビア「!!!」

 

そんなことさせるわけにはいかない!!!

 

闘志を燃やしジュビアは立ち上がる

 

ヴィネラ「まだ立つの?」

 

ジュビア「レイの所には行かせません!!」

 

ヴィネラ「あっそ、次で終わらせてあげるけどね」

 

ジュビア「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ゴォォォォォ」

 

ジュビアは全魔力を一点に集め始めた

 

ヴィネラ「我、水を使役する者

     荒れ狂う海の神よ、その者の魂を削ぎ落とせ!!

     『フェネティリア・ゼロ!!!!』」

 

ジュビア「はぁぁっ!!!」

 

ジュビアは集めた魔力を一気に放出しヴィネラに向けた

 

ヴィネラ「な、なにこの魔力!?

     どこにこんな魔力が!!?」

 

ジュビア「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ヴィネラ「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

な、なんとか勝てた・・・

レイを守れた・・・

 

 

 

saidナツ

 

やっと俺の出番だ!!

 

フレイ「俺の相手はお前か? ナツ・ドラグニル」

 

ナツ「俺の事知ってんのか?」

 

フレイ「イグニールの子・・・」

 

ナツ「イグニールの事知ってるのか!!??」

 

フレイ「・・・・・」

 

こいつシカトしやがって!!

力ずくで吐かせてやる!!

 

ナツ「『火竜の咆哮!!』」

 

フレイ「『コロナブレイズ』!!」

 

「ドォォォォン!!」

 

フレイ「『火竜』の力はこの程度か?」

 

ナツ「舐めやがって!!

   『火竜の鉄拳!!』」

 

「パシッ!!」

 

フレイはナツの拳を軽々と受け止める

 

ナツ「こんにゃろ!! うぉぉぉぉぉ!!

   『紅蓮火竜拳!!』」

 

フレイはそれを全て避ける

 

ナツ「なんで当たらねぇんだよ!!」

 

フレイ「お前の攻撃は単純なんだよ」

 

!?

前修行の時レイにも言われたな・・・だったら!!

 

ナツ「『火竜の煌炎!!』」

 

フレイ「だから単純だと・・・!!」

 

ナツ「『火竜の儉角!!』」

 

フレイ「ぐぅ!!」

 

ナツは炎のすぐ後ろから現れフレイに最初の一撃を与えた

 

ナツ「へへ、当たったぞ!!」

 

フレイ「子供だましを!!

    『アグラデュース・オゼオ!!』」

 

フレイはあたりを巻き込むすさまじい爆風を放つ

 

ナツ「ぐぁぁ!!」

 

フレイ「お前が俺を倒してもまだルカとレアグローブ、マスターがいる!!

    もう『エンドレス』は止められない!!」

 

ナツ「そいつらはレイがなんとかしてくれる!!

   俺は今全力でお前を倒すだけだ!!」

 

フレイ「所詮人任せか!!」

 

ナツ「うるせぇ!!

   俺達はあいつを信じてんだ!!」

 

フレイ「綺麗事を!!

    『獄炎砲(メギドキャノン)!!』」

 

「グサッ!!」

 

フレイの煉獄の弾丸がナツの腹を撃ちぬく

 

ナツ「がはぁ!!」

 

フレイ「お前はここで殺す!!」

 

あの時の力・・・今使えるか!?

 

ナツ「ぐっ!!『モード雷炎竜!!』」

 

ナツはダメもとで試したら見事に『雷炎竜』に成功した

 

フレイ「ほう2つの属性か」

 

ナツ「『雷炎竜の咆哮!!』」

 

フレイ「『バーンブレイズ!!』」

 

2つの魔法はぶつかりはじけ飛ぶ

 

フレイ「その力おもしろい・・・

    俺の魔力が尽きる前に終わらせてやろう」

 

ナツ「『滅竜奥義・改!!」

 

フレイ「我、炎を使役する者

    燃え盛る業火の炎よ、すべてを廃塵と返せ!!」

 

ナツ「『紅蓮爆雷刃!!!』」

 

フレイ「『エルメキエスド・ゼロ!!!』」

 

「ズドドドドドドオォォォン!!!!」

 

ナツ「ぐぁ・・・」

 

フレイ「ぐ・・・」

 

「バタッ・・・」

 

ナツ「はぁはぁ・・・俺の勝ちだ!!

   ・・・イグニールの事聞き忘れた・・・」

 

 



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第55話 再来

 

 

 

saidエルザ

 

なんだ・・・このおぞましい魔力は?

どこかで感じたような・・・

 

???「おやおや、わたくしの相手をするのはあなたですか『妖精女王(ティターニア)』」

 

エルザ「!!!?」

 

なぜだ!?

なぜここにこいつがいる!!

 

エルザ「マスター・・・ジョゼ!!」

 

ジョゼ「そんな怖い顔をしないで下さい。

    ガジル君とジュビアさんはお元気ですか?」

 

エルザ「貴様ぁ!!」

 

ジョゼ「まぁ、そんなことはどうでもいいでしょう

    かかってきなさい」

 

エルザ「ジョゼーーー!!」

 

ジョゼは闇の魔法で剣を作り応戦する

 

エルザ「換装『黒羽の鎧』」

 

ジョゼ「攻撃力を上げる鎧ですか」

 

エルザ「『黒羽・月閃!!』」

 

「キィン」

 

なに!?

片手で受け止めただと!?

 

ジョゼ「ですがまだまだ・・・」

 

「ガスッ!!」

 

エルザ「がはっ!!」

 

ジョゼはエルザの横腹に蹴りを入れる

 

ジョゼ「『妖精女王(ティターニア)』も今となってはその程度ですか?」

 

エルザ「黙れ!!『天輪の鎧』『循環の剣(サークル・ソード)!!』」

 

「キィキィキィン」

 

またしてもエルザの剣は防がれる

 

エルザ「くそ!!」

 

ジョゼ「まだレイ様の方が遥かにお強い

    あの方でも今の私には勝てないでしょうが」

 

エルザ「レイがお前に負けるだと?笑わせるな」

 

ジョゼ「あなたは私の足元にも及びません」

 

エルザ「その言葉そっくりそのまま返してやろう」

 

ジョゼ「やれるものなら」

 

今『妖精の鎧』は使えない・・・なら!!

 

エルザ「『妖刀・紅桜』」

 

ジョゼ「『デッド・ウェイブ!!』」

 

エルザ「はぁぁぁぁぁ!!!」

 

エルザはジョゼの魔法を切り裂き進んでいく

 

ジョゼ「なに!?」

 

エルザ「お前はレイにも私の足元にも及ばない!!」

 

「ザキィィィン!!!」

 

ジョゼ「この私がぁぁぁぁ!!!」

 

エルザ「レイの事をバカにするな」

 

 

 

ルカ「やっと来たわね」

 

レイ「ここまで長えよ・・・」

 

俺はようやくルカとレアグローブの所にたどり着いた

 

エドレイ「俺にやらせろよルカ」

 

ルカ「勝てるならね」

 

エドレイ「余裕だ」

 

レイ「何が余裕だ、お前俺に負けてんだろ」

 

エドレイ「『ダークエクスプロージョン!!』」

 

レイ「『水竜剣!!』」

 

「キィン!!」

 

エドレイ「爆発が起きねぇ!?」

 

レイ「水属性なんだから当たり前だろ」

 

エドレイ「ウザってぇ!!

     『闇の爆発剣(テネブラリス・エクスプロージョン)!!』」

 

「ドォォォォォン!!」

 

レイ「な!?」

 

水属性の俺の剣が吹き飛んだ!!?

 

エドレイ「さっきとは威力が違ぇんだよ!!」

 

レイ「めんどーだな~」

 

エドレイ「『影人形(シャドードール)!!』」

 

レイの影が突如レイの体自身の動きを止める

 

レイ「体が動かねぇ!!」

 

エドレイ「死ねぇ!!」

 

「ヒュン!!」

 

エドレイ「なに!?

     消えた!?」

 

俺は影竜の力で地面に潜り回避した

 

レイ「『影竜の咆哮!!』」

 

エドレイ「地面から!?」

 

レイ「『モード白影竜』『白影竜の絁!!』」

 

エドレイ「ぐぁぁぁ!!」

 

ん?

 

レイ「あれ~?『アナスタシス』はどうした?」

 

エドレイ「ぐっ、失った力もあると言っただろ」

 

アナスタシスがないとはずいぶん楽だな

 

エドレイ「『闇の真空剣(テネブラリス・メル・フォース)!!』」

 

レイ「『天竜の咆哮!!』」

 

「ズドォォォォン!!!」

 

レイ「お前弱くなったな」

 

エドレイ「あ?なんだと?」

 

レイ「前ほど殺気を感じねぇんだよ」

 

エドレイ「くそ!! 黙れ!!『ダークエミリア!!』」

 

レイ「『モード天刃竜』『天竜剣零ノ型 絶空・風颪!!』」

 

「ザンッ!!!」

 

エドレイ「ぐ・・あ・・・」

 

レアグローブの剣は俺に届くことなく地面に倒れた

 

レイ「何があったかはしらねーが勝ちは勝ちだ、レアグローブ」

 

ルカ「ふふ、あっけなかったわね」

 

はぁ~連戦かよ・・・

 

レイ「このあとお前らのマスターと戦うと思うとお前とは戦いたくないんだが・・・」

 

ルカ「そうはいかないわ」

 

レイ「だよな~」

 

ルカ「『天神の南風(ノトス)!!』」

 

ノトス・・・南風?

 

レイ「熱っ!!」

 

ルカ「『天神の北風(ボレアス)!!』」

 

レイ「寒っ!!」

 

なんでこんなふざけた事してんだよ!!

 

レイ「『モード神竜!!』」

 

ルカ「『雷神の鉄槌!!』」

 

レイ「『神竜の(すめらぎ)!!』」

 

俺は神の盾で雷のハンマーを防御するが・・・

 

「バゴン!!」

 

ルカ「そんな盾で防げるわけないでしょ!!」

 

レイ「あーもう!!」

 

防御にも魔力を使うのやめた!!

攻撃に全魔力を回す!!

 

レイ「『神竜剣レイヴェルト』」

 

ルカ「『モード白炎神』」

 

レイ「『神竜剣一ノ型 神焰刀!!』」

 

ルカ「『滅神奥義・改 天火明命(アメノホアカリ)』!!」

 

俺達が大技を放とうとした時、俺とルカの間にレアグローブが割り込んだ

 

レイ「どけ!!」

 

エドレイ「俺が・・・負けるはずない・・」

 

レアグローブはふらふらしながら右手を空にかざした

 

エドレイ「『モンスタープリズン!!』」

 

モンスタープリズン!!?

 

レイ「よせ!!!」

 

エドレイ「うぉぉぉぉぉ!!!」

 

くそ!!

ここであの化け物になられたら勝てるはずがねぇ!!

 

レイ「『光輝・神竜拳!!』」

 

「ドゴォ!!」

 

レイ「がはぁ!!!」

 

しかし俺の攻撃は当たらずレアグローブの拳が腹にめり込んだ

 

エドレイ「がぁぁぁぁ!!!」

 

ルカ「きゃぁ!!」

 

レアグローブは見境なく破壊活動を続けていく

 

ルカ「な、なんなのあれ?」

 

ルカはガタガタ震えながら聞いてきた

まぁ、かわいいな

 

レイ「『モンスタープリズン』をつかって怪物化したレアグローブだ」

 

ルカ「『モンスタープリズン』?」

 

レイ「自らを怪物と化し破壊を尽くす力・・・ちょっとやっかいだな」

 

エドレイ「オォォォォ!!」

 

レイ「ちっ!!『永久氷結(アイシクル・シェル)』!!」

 

レアグローブの体をじわじわと氷漬けにしていく

 

レイ「これで時間稼ぎに・・・」

 

「バリン!!」

 

レアグローブ「グォォォォォォ!!!」

 

レイ「ならないか・・・」

 

ルカ「ど、どうするの?」

 

レイ「はぁ、しょうがない」

 

俺はため息をつきながらルカの手を取る

 

レイ「俺から離れるな」

 

ルカ「!!!//」

 

俺はルカの手を握ったまま魔力を高める

 

ルカ「んん!! なにをする気!?」

 

レイ「『合体魔法(ユニゾンレイド)』だ」

 

ルカ「私とあなたが!?」

 

レイ「お前の意思は関係ねぇ」

 

その間もどんどん魔力を上げる

 

ルカ「ちょっと・・もう!!」

 

エドレイ「ガァァァァ!!」

 

もうちょっと上げたかったがしょうがない

 

レイ「『合体魔法(ユニゾンレイド) 光と闇の鎮魂歌(レクイエム)』!!」

 

ルカ「んんんんん!!!」

 

エドレイ「ギャァァァァァ!!!」

 

白と黒の光が交差しレアグローブの体を包み消滅させた

 

レイ「ふぅ~勝ったか」

 

ルカ「勝ったかじゃないわよ・・・」

 

ちょっとルカがきつそうだな

体中ボロボロだし

 

レイ「しょうがねぇな~」

 

俺はルカを抱きしめた

 

ルカ「ちょっ!!

   なにしてんのよ!?//」

 

レイ「うるせぇ、喚くな」

 

俺はルカを抱きしめ『天竜』の力で治癒を始めた

 

ルカ「はぁぁ♡」

 

レイ「おまっ!!

   変な声出すなよ」

 

ルカ「出してないわよ!!//」

 

レイ「たく・・・」

 

そのまま5分くらい経過した

 

レイ「もういいだろ?」

 

ルカ「え・・・」

 

レイ「え、じゃねぇよアホ」

 

ルカ「別にもうちょっとしてとか思ってないわよ!!」

 

レイ「誰もそんな事言ってねぇよ!!」

 

ルカ「早く離れなさいよ!!」

 

「ボカッ」

 

レイ「痛っ、殴んなよ!!」

 

ルカ「これからどうする気?」

 

レイ「もちろんお前らのマスターを倒す」

 

ルカ「しょうがないからついて行ってあげる」

 

レイ「別に来なくていいし」

 

ルカ「行ってあげるって言ってんでしょ!!」

 

レイ「あーもう分かったよ!!」

 

なんなんだよこいつ・・・

 

とりあえず勝者レイ!!

 



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第56話 力量

 

 

俺はルカに『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』のマスターの所へ案内されていた

 

ルカ「ここよ」

 

「ギィィィィ」

 

???「待ちわびたぞレイ・グローリー」

 

部屋に入ると黒い玉座に顔を隠した金髪の男が座っていた

 

レイ「この声・・・あの時の・・」

 

男の声はエドラスから帰る時謎の空間で聞いた声だった

 

ルカ「あら知り合いなの?」

 

レイ「いやなんか俺を闇に染めるとか言ってた」

 

ルカ「素敵じゃない」

 

???「その計画は無しだ

    お前ではなくルカをつかう」

 

ルカ「私?」

 

???「レイはもう光に染まりすぎて闇には染まらぬ

    だがルカはまだ何色にも染まってはいない」

 

レイ「悪いがこいつにそんな事はさせねぇ」

 

いるよね~ダメと思ったらすぐ乗りかえる奴

 

レイ「てかお前名前なんだよ?」

 

???「貴様に名乗る名は無い」

 

うん、イライラする

 

レイ「まぁいい『白竜のホーリーブレス!!』」

 

名もなき男はブレスを片手で弾き飛ばす

 

レイ「マジか!?」

 

???「貴様の攻撃を防ぐなどたやすいことだ」

 

舐めやがって!!

 

レイ「『モード白雷竜』おらぁ!!」

 

しかし俺の剣をこいつは指だけで受け止めた

 

レイ「な!?」

 

???「フン!!」

 

「ドゴォ!!」

 

レイ「ガハァ!!」

 

そのまま俺は地面に叩きつけられた

 

???「レイよ・・・レアグローブ戦で魔力を消費しすぎたのか?」

 

レイ「うるせーよ!!『滅竜奥義・改 白雷麒麟・双雷!!』」

 

俺は2体の麒麟を作りそれをぶつける

 

「バリバリバリバリ!!」

 

これならさすがに・・・

 

???「これならまだマシだな」

 

レイ「う、うそだろ?」

 

攻撃は直撃したはずだが男の体には傷1つない

 

???「貴様に我の力の片鱗を見せてやろう」

 

レイ「ぐっ」

 

???「深淵より来たれ、天より堕ちし魔の住人『ルシファー!!』」

 

すると名もなき男の背後に黒き翼を持った男が現れた

 

ルシファー「主よ、なぜわたくしを?」

 

???「憑依だ、ルシファー」

 

ルシファー「御意」

 

するとルシファーは名もなき男を翼で包みそのまま黒い羽が舞う

 

???「この姿も久しい」

 

羽の中から姿を現すと翼が生え黒く禍々しい姿になっていた

 

レイ「な、なんだよこのバカげた魔力・・・!!」

 

ルカ「私もこんなの見たことない!?」

 

おいおい、マスターハデスと比べ物にならねぇぞ!!

 

???「うなれ『ダークネスストリーム』!!」

 

名もなき男は黒き翼で暗黒の竜巻を放つ

 

レイ「ぐぁ!!」

 

俺は避けたはずだったが左腕が巻き込まれる

吹き飛ばされた瞬間竜巻がルカに向かっていくのが見えた

 

「シュン!!」

 

レイ「じっとしてろ!!」

 

ルカ「きゃぁ!!」

 

俺はルカを抱え瞬間移動で回避する

いくら敵でも無視はできない

 

レイ「たくっ、無駄に魔力消費させんなよ」

 

ルカ「ご、ごめん」

 

とりあえずもう左腕折れちまってるし使えないな

 

レイ「仲間じゃねぇのかよ?」

 

???「しょせん人など手駒にすぎん」

 

ルカ「!!!」

 

レイ「人間は道具じゃねぇ!!

   今を生きてんだろ!!」

 

俺は名もなき男に駆けていく

しかしかなりの距離がある

 

レイ「『モード神竜』『神竜剣零ノ型 神輝・羅刹ノ太刀!!』」

 

届けぇぇぇぇぇ!!

 

「パキン!!」

 

レイ「は!?」

 

俺の魔法はたしかに名もなき男を切ったが切った瞬間・・・

男は割れ別の男に変わった

 

レイ「どういうことだ!?」

 

ルカ「マスターの魔法『ネクロマンサー』よ」

 

レイ「人形って事か?」

 

ルカ「えぇ、生身のね」

 

レイ「だったらあの魔力はなんだ!?

   魔法だって!!」

 

ルカ「『ネクロマンサー』は他者に自分の魔力を送ることで自分の分身を作れるの」

 

レイ「くそっ!! あの野郎!!」

 

ルカ「どっちにしろもうここにはオリジナルはいないわ」

 

レイ「しょうがねぇ、ギルドに帰るか

   ・・・お前はどうするんだ?」

 

ルカ「私は・・・」

 

レイ「しょうがねぇ、とりあえずはお前も来い

   どうするかはそこで決める」

 

ルカ「はぁ、わかったわ」

 

こうして俺達の戦いはひとまず終わった

しかしまだ『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』の脅威は去っていなかった・・・

 

 

 





漆黒の不死鳥編第一部 完


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第57話 戦いの後

 

 

 

俺はとりあえずルカを連れてクリスティーナ改まで戻った

 

一夜「レイ君!!

   無事だったか!!」

 

レイ「あぁ、みんなは!?」

 

一夜「みなさんは部屋で休んでいる

   おや? そちらの綺麗なお方は?」

 

レイ「ノーコメント

   『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』に向かってくれ」

 

一夜「了解」

 

レイ「お前も部屋行って休んでろ」

 

ルカ「うん」

 

 

 

ーーー休憩室ーーー

 

「ガチャ」

 

ウェンディ「レイさん!!」

 

ナツ「無事だったか!!」

 

こいつら毎度毎度俺をなんだと思ってんだよ・・・

 

グレイ「レイ、そいつは!!?」

 

ルカはみんなに見られビクつく

 

エルザ「なぜこいつがここにいる?」

 

エルザ・・・殺気溢れ出すぎだろ・・・

 

レイ「まぁ、いろいろ事情があんだよ」

 

ルカ「・・・・・」

 

レイ「お前も休んでろ」

 

ルカ「うん・・・」

 

さてどうすっかな~

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』---

 

「「ただいまーーー!!!」」

 

リサーナ「レイーー!!」

 

「ギューーー!!」

 

レイ「痛ってーーー!!!!」

 

リサーナは俺をおもいっきし抱きしめ、折れている腕もしっかりホールドしていた

 

リサーナ「な、なに!?」

 

レイ「左腕折れてんだよ!!」

 

リサーナ「ごめーん♡」

 

こいつ・・・

 

ウェンディ「レイさん!!

      なんで早く言わないんですか!!」

 

レイ「いやだってお前魔力切れかかってただろ?」

 

ウェンディ「う・・・」

 

マカロフ「よくぞ帰ってきた・・・その子は?」

 

レイ「あ~この子ギルドに入れようと思ってんだけど」

 

ルカ「え!?」

 

エルザ「なに!!?」

 

グレイ「レイ!! そいつは!!」

 

レイ「わかってる・・・お前はどうしたい?」

 

ルカ「私は・・・まだ・・」

 

まだか~

どうするかなー・・・

 

レイ「じゃあとりあえず従業員として入れば?」

 

ミラ「あら、それなら大歓迎よ」

 

ルカ「まぁ・・・それなら・・」

 

レイ「よーし決まり!!

   ミラとキナナこいつの世話頼んだ」

 

キナナ「任せといて!!」

 

ミラ「でも住む所どうするの?」

 

レイ「とりあえずは俺名義でどっかの家買ってやるよ」

 

リサーナ「お金はどこから出てくるの?」

 

レイ「俺の貯金で足りるだろ」

 

リサーナ「あれ私のお金でしょー!!」

 

レイ「いつからお前のになったんだよ!?」

 

リサーナ「昔からレイの財布は私のものよ!!」

 

うわっひでぇ!!

 

マカロフ「よし!!

     レイ達の帰還とルカの歓迎を祝って宴じゃーー!!」

 

「「おおーーー!!!」」

 

始まったよ・・・

 

エルザ「マスター、あの子は・・・」

 

マカロフ「分かっておる・・・レイがなんとかするじゃろう」

 

レイ「そーゆー事」

 

俺は酒を飲みながら悠々とした態度で説得する

 

ギルダーツ「お前はまーた女作ったのか?」

 

レイ「ギルダーツと一緒にすんな

   だからカナが呆れんだよ」

 

ギルダーツ「言っとくが娘はやらんぞ」

 

レイ「わかってるよ!!」

 

リサーナ「言っておくけどレイの彼女は私だからね!!」

 

・・・さっきのお返しにちょっといじめよう

 

レイ「そうなのか?」

 

リサーナ「な、な・・・!?」

 

レイ「嘘よ嘘

   まぁ、うやむやになってたから今言うよ

   俺と付き合ってくれ」

 

リサーナ「ーーっ// うん!!」

 

ギルダーツ「お前らー!!

ここにカップルが誕生したぞー!!」

 

リサーナ「これでミラ姉達もレイと遊べないわね」

 

ミラ「あたしはまだまだ狙うわよ♡」

 

リサーナ「・・・え?」

 

エルザ「私もだ」

 

ルーシィ「一応私も」

 

ジュビア「ジュビアも負けません!!」

 

レビィ「私だって!!」

 

ウル「私達もよ」

 

ウェンディ「すみませんリサーナさん」

 

そういいウルとメルディ、ウェンディも立候補する

 

ルカ「じゃあ私も」

 

リサーナ「ルカまで!?

     ちょっとレイ!!」

 

レイ「し、知らねぇよ!!」

 

ナツ「そんな事どうでもいい!! ルカ勝負しろ!!」

 

出たよ、戦闘バカ・・・

 

レイ「やめとけ、お前なんか瞬殺だぞ」

 

ナツ「知るか!! おらぁ!!」

 

ルカ「レイ、やっていいの?」

 

1回痛い目に合わせないとわかんねーよな~

 

レイ「いいぞ、あいつ外に出せ」

 

ルカ「『水神の海流』」

 

「バッシャーン!!」

 

ナツ「ぎゃーー!!!」

 

ナツ瞬殺

 

グレイ「だっせぇ」

 

ガジル「まったくだ」

 

ナツ「あ!? 今なんて言った!!?」

 

こうしてナツ、グレイ、ガジルの乱闘が始まりエルザのケーキが吹っ飛びエルザがぶち切れ3人をボコボコにした

 

ルカ「楽しいギルドね」

 

レイ「だろ?」

 

リサーナ「ちょっとー、レイの彼女は私よ?」

 

ルカ「でもレイに強く抱きしめてもらったわ♡」

 

リサーナ「レイーー!!!」

 

レイ「治癒の為だって!!」

 

リサーナ「言い訳するなー!!」

 

レイ「おわーー!!」

 

こうして俺とリサーナは晴れて恋人になった・・・が!!

同時に女達によるレイ争奪戦が始まるのであった・・・



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大魔闘演武編
第58話 フィオーレ1へ!!!


 

 

俺がギルドに着いたのは昼ごろ

ギルド内ではマカオとロメオが親子喧嘩をしていた

 

レイ「どうしたんだ?」

 

ルーシィ「知らない

     私達も今来たとこ」

 

ロメオ「出るったら出る!!」

 

マカオ「出ねぇったら出ねぇ!!」

 

レイ「さっきからなにもめてんだよ?」

 

ロメオ「レイ兄達がいない間にフィオーレ1のギルドを決める大会が出来たんだ」

 

レイ「へー」

 

ナツ「おもしろそうじゃねぇか!!」

 

ロメオ「フィオーレ中のギルドが集まって魔力を競い合うんだ!!

    その名も大魔闘演武!!!!」

 

レイ「そいつで優勝すれば俺達はフィオーレ1ってことだな!!」

 

ロメオ「そう!! しかも優勝したら3千万J入るんだぜ」

 

マカロフ「出る!!!!」

 

「「「なーーーー!!!???」」」

 

ナツ「燃えてきたぞ!!!」

 

レイ「大会はいつだ?」

 

ロメオ「3ヶ月後だよ」

 

マカロフ「チーム『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』!!

     大魔闘演武に参戦じゃぁぁぁ!!!!」

 

 

俺達はギルドの中でこれからどうするかを話し合っていた

 

レイ「この前の戦いで俺達の力は今について行けてない事がわかった

   このままでは勝てないので修行しようと思いまーす」

 

エルザ「しかし修行といってもどこでやるんだ?」

 

レイ「季節は夏・・・夏と言えば・・・海だろ!!!!」

 

「「よっしゃーー!!!」」

 

ナツやグレイ達から歓声が上がる

 

レイ「場所はアカネビーチ!!

   今すぐ出発だ!!」

 

メンバーは俺、リサーナ、ナツ、グレイ、エルザ、ルーシィ

ジュビア、ジェラール、ウル、メルディ、レヴィ

ジェット、ドロイ、ハッピー、アビー、シャルルで出発!!!

 

 

 

ーーーアカネビーチーーー

 

レイ「夏だーーー!!!」

 

ナツ「海だーーー!!!」

 

グレイ「水着だーーー!!!」

 

シャルル「あんた達、遊びに来たんじゃないわよ」

 

ハッピー「そうだぞーっ」

 

おいおいアビーまで海完全装備じゃんw

 

ナツ「レイ泳ぎで勝負だ!!」

 

グレイ「俺もやるぞ!!」

 

レイ「俺に勝てると思ってんのか?」

 

ナツ「余裕!!」

 

レイ「ハンデに5秒やろう」

 

ハッピー「よーい・・・どん!!」

 

ナツ「おっしゃーー!!」

 

グレイ「負けるかーー!!」

 

レイ「1、2、3、4、5。行くぞ!!」

 

俺はそういい水竜の力を使い海の上に浮かび滑った

 

ナツ「なにぃ!?」

 

グレイ「そんなのありかよ!!」

 

レイ「ハハハハ!!! 遅い遅い!!」

 

リサーナ「大人げない・・・」

 

ルーシィ「リサーナ、みんなでバレーしよ!!!」

 

リサーナ「うん!!」

 

こんな事してるが午後はしっかり修行したぜ!!

俺はとりあえず今より数倍魔力を上げることにした

『神竜』のまま魔力を開放し続ける

 

レイ「くっ・・・」

 

アビー「もうちょっと開放しても大丈夫じゃない?」

 

言ってくれる・・・

 

レイ「よ、余裕っ」

 

「ドォォォン!!」

 

さらに魔力を開放した瞬間魔力が吹き飛んだ

 

レイ「きっつ!!」

 

ウル「苦戦しているようね」

 

俺が寝転んでいるとウルが歩いてきた

 

レイ「まぁー簡単にはいかねぇよな」

 

ウル「みんなを集めて」

 

レイ「どうする気だ?」

 

ウル「さぁ?♡」

 

まさか・・・

俺の予想は見事に当たった・・・

ウルはみんなが集まった所でこれから行うことの説明を始めた

 

ウル「私の進化した『時のアーク』であなた達の第二魔法源(セカンドオリジン)を開放させるわ」

 

レイ「第二魔法源(セカンドオリジン)の事は大体調べたがそんな簡単にできるもんなのか?」

 

ウル「想像を絶する痛みと戦うことになるわ」

 

レヴィ「目が怖い・・・」

 

レイ「俺から頼む」

 

ウルは俺の体に魔法陣を書いていく

 

ウル「相変わらずいい体ね♡」

 

そういい書きながら俺の体を撫でまわす

 

リサーナ「ちょっとウル?」

 

ウル「はいはい・・・これでOKよ」

 

ん?

じわじわと痛んでくるが耐えられなくはないな

 

レイ「ん~、次はナツやったらどうだ?」

 

ナツ「よし!!」

 

ウル「なんで動けるのよ・・・」

 

ウルはナツに魔法陣を書き始めた

 

グレイ「レイが大丈夫なら俺達も・・・」

 

ナツ「が・・ああ・・がぁっ!!」

 

グレイが喋ってるとナツが苦しみ出した

グレイとルーシィの顔から血の気が引いていく

 

ルーシィ「グレイ・・・レイだから大丈夫なのよ」

 

グレイ「そ、そうだな」

 

リサーナ「あ、あれ私達もやるの?」

 

ジュビア「え、えぇ」

 

リサーナ「レイ、あれやる時私の手握っておいて」

 

ジュビア「ジュビアもお願いします・・・」

 

あまりの恐怖でジュビア敬語に戻ってるよ

リサーナ「ジュビア、今回だけはさすがに許すわ・・・」

 

レイ「まぁがんばれ・・・」

 

昼から始めたので夜までには全員開放が完了した

しかしおれにとっては悪夢の始まりだった・・・



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第59話 星座の世界

 

 

 

ーーー海合宿2日目ーーー

 

ナツ「うーん充実してるなぁー!!」

 

グレイ「『第二魔法源(セカンドオリジン)』のおかげで新しい技も考えられるし!!」

 

エルザ「この調子なら3カ月鍛えればこの時代に追い付くのも夢ではなさそうだ」

 

リサーナ「レイどうしたの?」

 

俺は朝からビーチマットの上でだらーっとしていた

 

レイ「・・・・・」

 

リサーナ「ちょっとーー?」

 

そう・・・こいつらは昨日の出来事を覚えていないのだ!!

 

バルゴ「姫!! 大変です!!」

 

突然ルーシィの真下からバルゴが現れた

 

ルーシィ「キャーー!!

     どこから出てきてんのよー!!」

 

グレイ「そういやルーシィが7年間『妖精の球(フェアリースフィア)』の中にいたって事は・・・」

 

ジェラール「契約している星霊もずっと星霊界にいたということになるな」

 

バルゴ「いえ・・・それは大した問題ではないのですが」

 

レヴィ「何かあったの?」

 

バルゴ「・・・星霊界が滅亡の危機なんです・・みなさんどうか助けてください」

 

ルーシィ「・・・!!!」

 

エルザ「なんだと?」

 

グレイ「そりゃ一体・・・」

 

バルゴ「星霊界にて王がお待ちです

    みなさんを連れてきてほしいと」

 

ナツ「おし!! まかせとけ!!

   友達の頼みとあっちゃあ・・」

 

ルーシィ「待って!!

     星霊界に人間は入れないはずじゃ?」

 

バルゴ「星霊の服を着用すれば星霊界にて活動できます・・・いきます」

 

ルーシィ「ちょ、まだ心の準備が」

 

そう言ってる間に地面に魔法陣が展開された

 

「ボシュン!!」

 

ドロイ「なんで俺達だけ」

 

ジェット「おいてけぼり?」

 

おいてけぼりを喰らったのは

ジェット、ドロイ、ジェラール、メルディ、ウルだ

 

 

 

ーーー星霊界ーーー

 

「スタッ」

 

リサーナ「きゃーー!!」

 

俺は見事に着地し、落下してくるリサーナをお姫様キャッチした

 

レイ「大丈夫か?」

 

リサーナ「うん」

 

ジュビア「リサーナさんばっかり!!」

 

ジュビアは頬を膨らませている

 

リサーナ「へへーん」

 

「!!!!」

 

俺達は周りの景色に驚いた

 

ルーシィ「ここが星霊界!?」

 

ウェンディ「わぁ」

 

リサーナ「きれい・・・」

 

???「よく来たな古き友よ・・・」

 

突然目の前に巨大な老人が姿を現した

 

ルーシィ「あんたは・・・星霊王!!」

 

ナツ「でかっ!!」

 

ハッピー「ヒゲー!!」

 

エルザ「お前がここの王か」

 

「「(お前って言ったー!!)」」

 

さすがにこれは失礼だろ・・・

 

星霊王「いかにも」

 

ルーシィ「星霊界が滅亡の危機って・・・」

 

星霊王「・・・ニカ」

 

重い沈黙がながれる・・・が星霊王はにやけた

 

星霊王「ルーシィとその友の!!

    時の呪縛からの帰還を祝してぇ!!!

    宴じゃーーーーーーーっ!!!!」

 

「「「・・・へ?」」」

 

ルーシィ「星霊界の滅亡って?」

 

バルゴ「・・・てへ」

 

ルーシィ「なにーー!!!」

 

タウロス「ガハハハッ!!

     MOだましてスマネッス」

 

キャンサー「驚かせようと思ったエビ」

 

カプリコーン「ルーシィ様達の帰還を祝してメェたちなりに考えたのです」

 

リラ「みーんなでお祝いしたかったけどいっぺんには人間界に顕現できないでしょ?」

 

アリエス「だからみなさんを星霊界に呼んだの・・・すみません」

 

スコーピオン「今回だけだからな、ウィ」

 

アクエリアス「そう!! 特別よ」

 

ジェミニ「ピーリピーリ」

 

ナツ「なーんだそーゆー事かー!!!」

 

サジタリウス「もしもしーー!!」

 

グレイ「ビックリさせやがってー!!」

 

ロキ「久しぶりだねみんな!! さぁ!!

   僕の胸に飛び込んでもいいよルーシィ」

 

ルーシィ「・・・もう」

 

星霊王「さぁ!!! 今宵は大いに飲め!!

    歌え!! 騒げや騒げ!!

    古き友との宴じゃ!!!!」

 

「「おーーーーー!!!!」」

 

俺達は各自散らばり宴会を楽しんだ

 

グレイ「元気だったか?」

 

ロキ「試験は残念だったね

   それとレイ、リサーナと付き合ったんだってね」

 

レイ「あぁ、知ってたのか」

 

ロキ「昔から好きだったもんね~」

 

レイ「うるせーよ」

 

リサーナ「この料理おいしーよ!!」

 

レイ「おー今いくー」

 

俺は2人から離れリサーナと星霊王の近くで飯を喰い始めた

 

星霊王「古き友レイ・グローリーよ・・・そなたに頼みがある」

 

レイ「なんだ?」

 

星霊王「数年前、何者かが星霊界に封印してあった『悪魔の鍵(デビル・キー)』を盗んだのだ」

 

『悪魔の鍵』・・・まさか・・

 

レイ「それは人間が盗んだのか?」

 

星霊王「いや、盗んだのは星霊であった・・・

    しかしあれが人間の手に渡るとなると・・・」

 

レイ「おそらくもう人間の手に渡っている」

 

星霊王「うーぬ・・・」

 

レイ「手合わせしたが正直ヤバい力だな・・・」

 

星霊王「倒して取り戻しす事は可能か?」

 

レイ「微妙だな・・・俺が倒したのはやつの分身だった

   オリジナルとなると・・・」

 

星霊王「だが『悪魔の鍵』を使いこなすのには最低8年かかる

    まだ使いこなせてないとすれば・・・」

 

レイ「やつを倒せるって事か。

   しかもやつは『エンドレス』で世界を破壊しようとしている」

   いちよ俺達が止めたがピースはまだあちら側にある・・・」

 

星霊王「たしか『エンドレス』は再起動までかなり時間がかかったはず」

 

レイ「どのくらいだ?」

 

星霊王「詳しく話わからぬ

    だが3カ月は大丈夫だろう」

 

レイ「それまでにどうにかするか」

 

リサーナ「大変な事になったわね~」

 

レイ「けどやらなくちゃいけねぇ」

 

「ポロロロン♪」

 

俺達の話が終わるとハープの音とリラの歌声が聞こえてきた

 

リラ「古き友~ 私は見える あなたがそこにいる~

   古き友~ 私は誓う 決して途切れぬ絆~

   歩き出す 無限の荒野~ 涙こらえて~ 明日へと進む~

   あなたの為の~ 星だから~ 私は輝ける~

   あなたの為の~ 歌だから~ 笑顔をみせて~」

 

ルーシィの頭の中には父親との幼いころの記憶、つらい記憶、悲しい記憶が次々と蘇り涙があふれていく

 

ルーシィ「みんな・・・ありがとう・・・大好き!!!」

 

星霊王「ニカ」

 

 

 

エルザ「うむ・・・存分に楽しんでしまった」

 

グレイ「こんなうめぇもん食った事ねぇよ」

 

レイ「レシピもらったし今度俺も作ってみるか」

 

リサーナ「やったー!!」

 

ナツ「食ったのか!?

   食ったのかおまえらーー!!!」

 

レヴィ「本当にこの本貰っていいの?」

 

ウェンディ「私この服が欲しいです!!」

 

あれ着てると子供っぽいよな・・・

ちょっとサイズ小さいからパッツンパッツンで胸強調されてるし・・・

 

ハッピー「変なプルーが離れないよ~」

 

シャルル「あっちも妙に気が合っちゃって」

 

アビー「恋バナしてたからね」

 

アクエリアス「苦労してんだねアンタ」

 

ジュビア「アクエリアスさんこそ!!」

 

星霊王「古き友よ、そなたには我々がついている」

 

ルーシィ「うん!!!」

 

星霊王「それとレイ・グローリーよ・・・例の件頼んだぞ」

 

レイ「まかせとけ」

 

星霊王「では!! 古き友に星の導きの加護があらん事を!!!!」

 

エルザ「本当にお前は星霊に愛されているな」

 

ルーシィ「みんな最高の仲間だよ」

 

リサーナ「私は最高の彼氏に愛されてるわよ」

 

レイ「なんの自慢だ」

 

ナツ「さーて、だいぶ遊んじまったし帰ったらたっぷり修行しねーとな」

 

グレイ「そうだ!! 3か月で他のギルドの奴らに追いつかねーと!!」

 

バルゴ「そういえば言い忘れたことが」

 

ナツ「?」

 

バルゴ「星霊界は人間界とは時間の流れが違うのです」

 

ナツ「まさかそれってこっちでの1年が人間界での1日・・・みてーな?」

 

グレイ「夢のような修行ゾーンなのか!!??」

 

バルゴ「いいえ逆です。星霊界で1日過ごすと人間界では3カ月経ってます」

 

「「「・・・え?」」」

 

ウル「やーと帰ってきたわね」

 

ジェラール「きちんと修行できたのか?」

 

メルディ「大魔闘演武はもう5日後よ」

 

「「「終わった・・・」」」

 

ルーシィ「ヒゲー!! 時間返せー!!」

 

 



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第60話 Bチーム

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』---

 

レイ「ただいま~」

 

「「「はぁ~」」」

 

マカロフ「なんじゃ?修行はうまくいったのか?」

 

ウル「第二魔法源(セカンドオリジン)を解放したくらいね」

 

マカロフ「そうか・・・今からここにいるメンバーでチームを決める!!」

 

ルーシィ「ラクサスとかは!!?」

 

マカロフ「まだ帰ってきてこないんだもん・・・」

 

さぁ、俺はどっちに入るかな~♪

 

マカロフ「まずナツ、グレイ、エルザ!!」

 

カナ「ここは当然ね」

 

マカロフ「そして・・・ルーシィとウェンディ!!」

 

ルーシィ「えぇ!! レイは!?」

 

レイ「じいさんが決めたんだ、それに従え」

 

マカロフ「ガチで挑むならギルダーツとラクサス、ミラジェーンが欲しかったなぁ・・・と思ったり・・・」

 

「「口に出してんぞ!!!!」」

 

リサーナ「残念だったねレイ・・・」

 

レイ「それはどうかな?」

 

俺はにやけながら答えた

 

マカロフ「それではおぬしらは先にクロッカスに向かえ!!

     後から応援にいく!!」

 

ナツ「おっしゃーー!! 燃えてきたぞ!!!」

 

そしてナツ達は花の都クロッカスに向かった

 

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

ラクサス「戻ったぞじじい」

 

マカロフ「遅いぞバカタレ共!!!」

 

ミラ「もうチーム決まっちゃいました?」

 

マカロフ「うむ、じゃがおぬしらにはBチームとして参加してもらう!!」

 

ミラ「Bチーム?」

 

レイ「おう、2チームまで出せるらしいぜ?

   勝つためにはなんでもしねーと優勝できねーぞ」

 

マカロフ「メンバーはレイ、ガジル、ラクサス、ミラ、ジュビアじゃ!!」

 

ガジル「冗談じゃねぇ

    そんな見せモンに誰が出るかよ」

 

ラクサス「出るのはかまわねーがBチームってのが気にいらねぇ」

 

マカロフ「じゃあこうしよう

     勝った方のチームがもう一方のチームを1日好きにできる」

 

ラクサス「好きに・・・」

 

ガジル「できる?」

 

ミラ「おもしろそうね」

 

ジュビア「そうですか?

     なんならジュビアはAチームに行ってレイを・・・」

 

レイ「俺あんましたい事がない・・・まぁやるか!!」

 

マカロフ「よーしナツ達は先にクロッカスに向かっておる!! お前達も向かえ!!

     ナツ達にはBチームのことは言うのではないぞ!!」

 

レイ「よーし妖精の尻尾(フェアリーテイル)Bチーム出発だ!!」

 

ガジル「なんでてめぇが仕切ってんだよ!!」

 

ジュビア「ジュビアはレイがいいです!!」

 

ミラ「私も~」

 

ラクサス「誰でもいい」

 

レイ「決まりだな」

 

ふっふっふ、ガジル悔しそうだな

よーし新技たっぷりと試してやる!!



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第61話 空中迷路

 

 

 

ーーークロッカスーーー

 

レイ「おー!! やっぱ首都は華やかだな!!」

 

ガジル「でけー街だな」

 

マカロフ「来たかお前達

     もう参加申請は済ませたぞ」

 

レイ「ルールはもう調べてあるし規定の夜中の12時まで時間あるな」

 

ラクサス「俺は宿で寝とく」

 

ガジル「俺はリリーと特訓だな」

 

ミラ「こんな大きな街来たからにはショッピングでしょ」

 

リサーナ「さんせー!!」

 

ジュビア「ジュビアも行きまーす!!」

 

レイ「お前ら金は?」

 

3人はそろって俺の方を眼を輝かせて見た

 

レイ「・・・マジか?」

 

 

ーーー服屋ーーー

 

リサーナ「見てレイー

     この服どう?♡」

 

リサーナはピンクのシャツとジーパンを穿いて試着室から出てきた

 

レイ「ん~似合ってるよ」

 

ミラ「これはどう?」

 

ミラは黒と白のドレスで出てきた

 

ミラ「ん~いいんじゃん?」

 

ジュビア「ジュビアはどう?」

 

ジュビアはいつもと違う胸が開けた青いドレスで出てきた

 

レイ「似合ってる

   髪も下ろしたらいいと思うぞ」

 

「「「じゃあこれにする~♡」」」

 

誰も買ってやるなんて言ってねぇのに・・・

 

レイ「はぁ、会計お願いしまーす」

 

俺は服の合計金額にあごが地面に着くほど口を開けた

それぐらい驚く金額だったんだ

 

店員「4点合わせて36万Jでございます」

 

レイ「・・・は?」

 

店員「36万Jでございます♡」

 

ちょっと待て!!

ルーシィの家賃約5か月分だぞ!!

 

アビー「諦めなさい」

 

レイ「はい・・・」

 

店員「ありがとうございましたー」

 

俺の金が・・・いくら俺だって月に使う金決めてるんだよ?

次からは値札見よう・・・

 

レイ「ミラ、ジュビアもう宿に戻るぞ・・・」

 

「「はーい♡」」

 

リサーナ「2人だけじゃ心配だから私も行くー!!」

 

レイ「おーう・・・」

 

 

ーーー宿屋トワイライトムーンーーー

 

ラクサス「12時まであと10分か・・・」

 

レイ「なぜ12時に宿に居るように言われたか気になるな」

 

ジェラール「レイ・・・」

 

レイ「ジェラールか、どうした?」

 

ジェラール「実は7年の間に大魔闘演武で気になる事があるんだ」

 

レイ「なんだ?」

 

ジェラール「この大会の間いつもゼレフに似た魔力を感じる・・・」

 

レイ「ゼレフだと!?」

 

ジェラール「ゼレフだとは言い切れないが・・・

      その魔力を選手の中から探ってほしいんだ」

 

レイ「わかった

   お前はどうする気だ?」

 

ジェラール「俺は主催者側から探してみる」

 

レイ「りょーかい、1日ごとに報告する」

 

ジェラール「あぁ、がんばれよ」

 

そう話してるうちに10分が経ち鐘が鳴り響いた

 

ガジル「12時か・・・」

 

マトー「大魔闘演武にお集まりの皆さん、おはようございます」

 

ミラ「外よ!!」

 

俺達はベランダに飛びだし空を見た

 

ガジル「なんだあれ!!」

 

ラクサス「かぼちゃ・・・か?」

 

マトー「これより参加チーム113を8つにしぼる為の予選を開始しまーす」

 

ジュビア「予選なんて聞いてませんよ?」

 

ミラ「113チームって・・・

   フィオーレのギルドの数にしては多くない?」

 

レイ「ギルドから2チーム出せるからだろ?」

 

マトー「毎年参加ギルドが増えて内容が薄くなってるとの指摘をいただき

    今年は本選を8チームのみで行うことになりました~。予選のルールは簡単」

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ」

 

突如俺達の宿が変形を始めた

 

ラクサス「なんだ!?」

 

レイ「宿が変形してる!?」

 

マトー「これより皆さんには競争をしてもらいます

    ゴールは本選会場ドムス・フラウ

    魔法の使用は自由、早くゴールした上位8チームのみ予選突破となります」

 

レイ「魔法の制限がないなら俺達が有利だな」

 

マトー「それでは大魔闘演武予選!!! 空中迷路(スカイラビリンス)開始!!!」

 

レイ「よーし行くぞお前ら!!」

 

「「おう!!!」」

 

リサーナ「みんながんばってねー!!!」

 

アビー「間違えても予選落ちはしないようにねー!!!」

 

 

ーーースカイラビリンスーーー

 

ラクサス「レイどうやって進むつもりだ?」

 

レイ「俺の転移魔法で

   ゴールの方角はどっちだ?」

 

ミラ「東のはずよ」

 

レイ「おしお前ら俺の周りに集まれ」

 

「シュンッ!!」

 

俺達は東の方角に足を進めた

 

「シュンッ!!」

 

俺達が瞬間移動した先には別のギルドの奴らが争っていた

 

ガジル「なんだありゃ?」

 

ミラ「なにかを奪い合ってる?」

 

レイ「確かめるか『時竜の咆哮!!』」

 

俺は『第二魔力源(セカンドオリジン)』を開放したときに自分の中に見つけた新たな力『時竜』であいつらの動きを止めた

 

ラクサス「動きが止まった!?」

 

レイ「『時竜』は時を司る力だ

    さすがに魔力の消費が尋常じゃないが」

 

今ので俺の魔力の3分の1は持ってかれたな

実戦には使えないな

 

ジュビア「これは・・・地図?」

 

レイ「なるほど地図をメモっとけばどこか分かるな」

 

ガジル「ギヒッ、これ奪っとくか?」

 

レイ「あぁ、一応持っとくか」

 

その後も俺達は東に瞬間移動し続けた

 

マトー「おめでとうございます

    予選通過決定でーす」

 

レイ「はぁはぁ・・・俺達何位だった?」

 

マトー「2位です、すばらしいですね」

 

ミラ「レイさまさまね」

 

瞬間移動の連発かなりきっつ!!

まぁなんとか原作どおりに2位だな・・・



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第62話 開会式

 

 

 

ーーードムス・フラウーーー

 

「オォォォォォォ」

 

レイ「歓声がすげーな!!」

 

ガジル「ギヒッ、『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の力見せてやろーぜ」

 

チャパティ「今年もやってきました!! 

      年に一度の魔法の祭典!!! 大魔闘演武!!

      実況は私チャパティ・ローラ

      解説には元評議員のヤジマさんにお越しいただいております」

 

ヤジマ「よろスく」

 

チャパティ「1日目のゲストにはミスフェアリーテイルにも輝いた

      『青い天馬(ブルーペガサス)』のジェニー・リアライトさんをお招きしています」

 

ジェニー「今年はウチが優勝しちゃうぞ~♡」

 

チャパティ「さぁ・・・いよいよ選手の入場です」

 

ヤジマ「よろスく。あー・・あー・・・よろスく」

 

チャパティ「ヤジマさん!! ちゃんと拡声器音でてますから」

 

「あははっははっ」

 

ヤジマさんも相変わらずだな

 

チャパティ「まずは予選8位!! 過去の栄光を取り戻せるか?

      名前に反した荒くれ集団『妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!』」

 

「ブーブーブーブー」

      

レイ「すげぇブーイングだなおい・・・」

 

ラクサス「てかあいつら8位かよ」

 

チャパティ「毎年最下位だった『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』が予選を突破しすでに8位以内確定ですからね~」

     

     「さぁ・・・続いては予選7位

      地獄の猟犬軍団『四つ首の番犬(クワトロケルベロス)!!!』」

 

     「6位には女性だけのギルド

      大海原の舞姫『人魚の踵(マーメイドヒール)!!!』」

     

レイ「・・・女だけだと?」

 

ミラ「レイ?」

 

ミラがすげー目つきで睨んでる・・・

 

チャパティ「5位には漆黒に煌めく青き翅『青い天馬(ブルーペガサス)!!!』」

 

     「4位・・・愛と戦いの女神、聖なる破壊者

      『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)!!!!』」

 

     「続いて第3位おおっとこれは意外・・・

      初出場のギルドが3位に入ってきた!!

      真夜中遊撃隊『大鴉の尻尾(レイブンテイル)!!!』」

 

レイ「・・・ラクサス」

 

ラクサス「あぁ、親父のギルドだ」

 

チャパティ「予選通過のチームも残すとこあと2チーム!!

      さぁ!! 予選2位のチームの入場です」

 

レイ「よーし行くぞお前ら!!」

 

チャパティ「おおっとこれは意外!!

      堕ちた羽のはばたく鍵となるか!!?

      まさか!! まさかの・・・」

 

ナツ「んな・・・!!!!!」

 

チャパティ「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』Bチームだぁ!!!!」

 

「「キャーーーレイ様ーー!!」」

 

レイ「うお!? なんだ!!?」

 

ミラ「7年経ってもレイの人気は衰えないわね」

 

Aチームとは違って俺達(俺)は大歓声かw

 

ナツ「なにーーーー!!!?」

 

ウェンディ「ミラさん!!?」

 

ナツ「ガジル!!!」

 

グレイ「ジュビア!!!」

 

ルーシィ「ラクサスとか反則でしょーーっ!!!」

 

エルザ「レイが入っていなかった理由はこれか!!!?」

 

チャパティ「いやー今回からのルール改正による戸惑ってる方も多いみたいですねヤジマさん」

 

ヤジマ「ウム・・・今回の大会は各ギルド1チームないス2チームまで参加できるんだよなぁ」

 

マカロフ「かーーっはっはっはっ!!!!

     見たかーーっ!!! これが妖精の尻尾(フェアリーテイル)じゃーーっ!!!!」

 

レイ「すげー大声で自慢してんなじいさん・・・」

 

チャパティ「決勝では各チームごとの戦いになる訳ですが

      同じギルド同士で争う事ができるのでしょうか?」

 

ヤジマ「大丈夫じゃないかねあそこは」

 

ナツ「冗談じゃねぇっ!!!!

   たとえ同じギルドだろーが勝負は全力、手加減なしだ!!!

   別チームとして出場したからには敵!!! 負けねぇぞコノヤロウ!!!」

 

ガジル「望むところだよ予選8位のチームさん」

 

ナツ「ぬぐっ・・・」

 

レイ「エルザ、ぶつかっても手加減はしねぇからな」

 

エルザ「こちらも全力でやらせてもらう」

 

ジュビア「ルーシィには負けませんよ」

 

ルーシィ「私だって!!」

 

ぶつかんのが楽しみだねぇ~

 

チャパティ「さあ、いよいよ予選突破チームも残すとこあと1つ!!

      そう!!! 皆さんすでにご存じ!! 最強!! 天下無敵!!!!

      これぞ絶対王者!!『剣咬の虎(セイバートゥース)』だぁ!!!!!」

 

剣咬の虎(セイバートゥース)』が入場してくると会場のボルテージが一気に上がった

ナツはスティングと、ガジルはローグと目が合う

 

ガジル「何ガンたれてんだコラ」

 

ローグ「ガジル」

 

ナツ「出てきたか」

 

スティング「楽しもうぜナツさん、それと・・・」

 

俺は2人と目があった

 

スティング「レイさん」

 

レイ「お前らが双竜か・・・

   ボコボコにしてやるから安心しろ」

 

スティング「尊敬してるアンタと戦えるなら願ったり叶ったりだ」

 

チャパティ「では・・・皆さんお待ちかね!!!

      大魔闘演武のプログラム発表です!!!!」

 

地響きとともに地面からプログラムが書かれた石板が出現した

 

チャパティ「まずは競技の方ですが、これには1位~8位までの順位がつきます

      順位によって各チームにポイントが振り分けられます

      競技パートはチーム内で好きな方を選出する事ができます

      続いてバトルパート、こちらはファン投票の結果などを考慮して

      主催者側の方でカードを組ませてもらいます」

 

ラクサス「勝手に決められんのかよ」

 

レイ「楽しみが増えていいじゃねぇか」

 

チャパティ「バトルパートのルールは簡単

      AチームvsBチーム、CチームvsDチーム、EチームvsFチーム

      GチームvsHチームとこのように各チーム対戦していただき

      勝利チームには10P、敗北チームには0P

      引き分けの場合は両者5Pずつ入ります

      では、これより大魔闘演武オープニングゲーム『隠密(ヒドゥン)』を開始します

      参加人数は各チーム1名、ゲームのルールは全選手出そろった後に説明します」

 

ラクサス「さーて誰が出る?」

 

レイ「ジュビアお前が行け」

 

ジュビア「はい!!!」

 

チャパティ「各チーム出そろいました!! 

      『四つ首の番犬(クワトロケルベロス)』からはイェーガー!!」

      『人魚の踵』からはべス・バンダーウッド!!

      『青い天馬(ブルーペガサス)』からはイブ・ティルム!!

      『剣咬の虎(セイバートゥース)』からはルーファス・ロア!!

      『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)』からはリオン・バスティア!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』Aからはグレ・フルバスター!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』Bからはジュビア・ロクサー!!」

 

レイ「ジュビア本気で行けよ!!」

 

グレイ「お前には負けねぇよリオン」

 

リオン「こっちのセリフだ」

 

チャパティ「それでは第1競技『隠密(ヒドゥン)』開始します!!!!」

 



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第63話 かくれんぼ

 

 

 

レイ「さーてどんな競技かな~」

 

マトー「フィールドオープンカポ!!!」

 

「ギュゥゥゥゥゥン」

 

グレイ「なんだ!?」

 

ジュビア「え?」

 

レイ「街・・・か?」

 

ラクサス「街を具現化するとはな」

 

チャパティ「会場の皆さんは街の中の様子を魔水晶(ラクリマ)ビジョンにてお楽しみください

      隠密のルールは簡単、互いが鬼であり追われる側なのです」

 

ガジル「意味がわからねぇ・・・」

 

チャパティ「この街の中で互いを見つけどんな魔法でもかまいません

      一撃与えるとダメージの有無を問わず攻撃を与えた側が1P獲得」

 

「ビビビビビビ」

 

グレイ「な、なんだこれは?」

 

突如として街の中に参加者8人の分身が無数に現れた

 

レイ「ただのかくれんぼだと思ったがそうはいかないか」

 

チャパティ「これは皆さんのコピーです

      間違えてコピーへ攻撃をしてしまった場合1Pの減点となります

      さあ!! 消えよ静寂の中に!!

      闇夜に潜む黒猫が如く!!!

      『隠密(ヒドゥン)』開始!!!!」

 

「ジャーン!!!!」

 

レイ「これは俺が行った方が良かったかもな」

 

ミラ「どうして?」

 

レイ「俺の『氷幻竜』なら俺とまったく同じ分身を作れる

   魔力も同じだから探られることはないからな」

 

さっそく『大鴉の尻尾(レイブンテイル)』のナルプティングがグレイを騙しAチームがマイナスされる

 

ラクサス「あーゆー使い方もあるのか」

 

レイ「グレイのやつキョロキョロしすぎだ・・・

   あんなんじゃ・・・」

 

またもグレイはナルプティングにやられる

 

レイ「ほらな」

 

ガジル「ジュビアのやつはどうしたんだ!!」

 

ジュビア「グレイさーん」

 

リオン「んがっ!!」

 

そのときジュビアが空から落下しリオンの上へ着地、1Pが入った

 

グレイ「おいおい手助けは無用だぜ」

 

ジュビア「ジュビアはあなたに勝ちます

     マスターと約束しましたから」

 

グレイ「じいさんと約束だぁ?」

 

ジュビア「ええ

     ジュビア達が勝ったらグレイさん達のチームを好きにできるんです」

 

グレイ「ふざけんなっ!!!」

 

ジュビア「でもジュビアはレイを・・・♡」

 

ジュビアの脳内には1日俺と付き合ってるイメージが浮かんでいく

 

レイ「それ無理だろ!!!」

 

グレイ「おいじーさん!!! 聞いてねぇぞ!!!

    そのローカルルール俺達のチームにも適用されんだろうな!!?」

 

マカロフ「も、もちろん」

 

レイ「あーあ、ばれちゃった~」

 

そんな事してるとグレイとジュビアにナルプティングが割り込み攻撃する

 

ガジル「あの野郎俺達ばかり・・・」

 

そのとき突然雪が降り始めた

 

ミラ「雪?」

 

レイ「イブだな

   雪を降らせて体温を下げるのが目的か」

 

イブは狙い通り連続でポイントを獲得していく

 

その後も各地で静かな攻防が繰り広げていく

 

ラクサス「ん?

     『剣咬の虎(セイバートゥース)』のやつがいねぇな」

 

ルーファス「この競技は地味すぎる

      私は覚えているのだ、1人1人の鼓動・足音・魔力の質・・・」

 

ミラ「あんな目立つ所に?」

 

ガジル「ジュビアやっちまえ!!」

 

ルーファス「憶えている・・・憶えているのだ『記憶造形(メモリーメイク)・・・」

 

レイ「造形魔法か!?」

 

ルーファス「・・・星降ル夜ニ!!!!』」

 

「ドババババ!!!」

 

ナルプティング以外の魔導士が喰らっていく

ナルプティングが反撃に向かうがそれをも撃破する

 

チャパティ「ぜ、全滅!!! 一瞬で首位に立った!!!

これがルーファス!!! これが『剣咬の虎(セイバートゥース)』!!!」

 

ルーファスの行動に会場が盛り上がる

 

グレイ「造形魔法だぁ?

    ふざけやがって!!

    『隠密(ヒドゥン)』ってルールを守りやがれ!!」

 

しかし例によって例のごとくナルプティングがグレイの邪魔をする

 

レイ「確実に俺達のギルドを潰したいみたいだな」

 

ラクサス「クソ親父が!!」

 

「ビーーーーー」

 

チャパティ「ここで終了ーー!!

      順位はこのようになりました!!

      これは第一競技ですので順位がそのまま暫定順位となります」

 

1.剣咬の虎 10P 

2.大鴉の尻尾 8P

3.蛇姫の鱗 6P

4.青い天馬 4P

5.人魚の踵 3P

6.四つ首の猟犬 2P

7.妖精の尻尾B 1P

8.妖精の尻尾A 0P

 

チャパティ「やはり予想通り1位は剣咬の虎(セイバートゥース)でしたね~!!」

 

ヤジマ「見事だったねぇ」

 

レイ「このスタートはまずいな・・・」

 

問題は俺が誰と当たるかだな

ジェラールと変わって入ってる訳だから流れ的にはジュラ・・・

 

レイ「しんどいな・・・」

 

チャパティ「それではバトルパートに移りましょう!!

      早速私の手元に対戦表が届いています!! 1日目第1試合!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』Aチーム ルーシィ・ハートフィリア!!」

 

ルーシィ「あたし!!」

 

チャパティ「VS!!『大鴉の尻尾(レイブンテイル)』フレア・コロナ!!」

 

フレア「金髪ぅ」

 

この時まで俺は原作どおりに進むと思っていた 



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第64話 0P

 

 

 

レイ「よーしルーシィぶちかましてやれー!!」

 

ルーシィ「(レイが応援してる!!)」

 

ミラ「けど心配なのは・・・」

 

レイ「レイブンが何かしでかさないかってことだな」

 

たしかフレアはアスカちゃんを狙うんだよな

ナツが守ってくれるか・・・

 

チャパティ「制限時間は30分

      その間に相手を戦闘不能にできたら勝ちです

      それでは第一試合・・・開始!!!!」

 

ルーシィ「行くわよ!!

     開け!!!『金牛宮の扉』タウロス!!」

 

タウロス「MOォーー!!」

 

フレアはタウロスの一撃を軽々と避ける

 

ルーシィ「スコーピオン!!!」

 

スコーピオン「ウィーアー!!!

       『サンドバスター』!!!」

 

フレアは髪を伸ばしガードする

 

ルーシィ「タウロス!! スコーピオンの砂を!!!」

 

タウロス「MOバッチリ!! 吸収!!」

 

スコーピオン「いきなタウロス!!ウィー!!!」

 

タウロス「MOォォォォ!!『砂塵斧アルデバラン』!!!」

 

ミラ「すごい!! 2体同時開門!!」

 

フレア「ぐぅ!!

    金髪ぅ『髪しぐれ狼牙』!!」

 

ガジル「髪が狼に!!?」

 

・・・ジュラが反応してる・・・気がする・・・

 

ルーシィ「開け『巨蟹宮の扉』キャンサー!!!」

 

キャンサー「カットならおまかせエビ」

 

キャンサーはフレアの髪を綺麗にカットしていく

 

フレア「私の髪が!!!

    おのれぇっ!!」

 

ルーシィ「え?

     きゃぁぁぁぁ!!!」

 

フレアの髪が地面からルーシィの足を掴み叩きつける

 

フレイ「私の赤髪は自由自在に動く」

 

ルーシィ「だったら私の『星の大河(エトワールフルーグ)』も・・・自由自在なの!!!!」

 

フレア「なに!!?」

 

2人はお互いを回しすごいスピードで回転していく

 

チャパティ「これは一回戦から息つくヒマもない攻防戦ーー!!!!

      親子ギルド対決!! 女同士の戦い!! どっちも引かず!!!!」

 

ジェニー「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の方がちょっと優勢に見えるわね」

 

ルーシィ「痛っ・・・ブーツが」

 

フレア「私の・・・焼ける髪・・・赤髪がその程度のダメージ・・」

 

そろそろか・・・

 

フレア「オォォォッ!!!」

 

フレアは髪を地面に突っ込んだ

ルーシィはどこから出てくるか警戒する

 

ルーシィ「アスカちゃん!! リサーナ!! んぐ!!」

 

ちょっと待て!!?

アスカちゃんだけじゃねぇ、リサーナもだと!!?

周りの奴は明らかに聞こえてないよな・・・

 

ガジル「おいレイ・・・」

 

そっかこいつも耳良かったな

 

レイ「お前も聞こえたか?」

 

ガジル「あぁ」

 

レイ「行ってくる」

 

「シュンッ!!」

 

俺はリサーナの元へ瞬間移動した

ナツも俺と同じタイミングでアスカちゃんを抱いているリサーナの元へ着いた

 

「シュンッ!!」

 

リサーナ「レイ、ナツ!?

     どうしたの?」

 

ナツ「俺達は耳がいいんだよ!!」

 

レイ「お前ら誰の彼女を傷つけようとしたかわかってんだろうなぁ!!?」

 

「ブチブチブチ!!」

 

ナツ「ルーシィ今だぁ!!!!」

 

ルーシィ「ジェミニ!!!」

 

ジェミニはフレアの髪を切断し突撃した

 

ルーシィ「あれ・・・やるわよ!!」

 

ジェミニ「まだ練習不足だよ」

    「できるかわからないよ?」

 

ルーシィ「とにかくあたしに変身!!!」

 

ジェミニ「了解」

 

ジェミニはバスタオル姿のルーシィに変身した

 

ルーシィ「何よその格好ーーーッ!!!」

 

ジェミニ「しょうがないよ、コピーした時の服装なんだから」

 

ルーシィ「そっか、昨日のお風呂上がりに・・・」

 

レイ「格好なんてどうでもいいからやれ!!」

 

ルーシィ「う~・・・天を測り天を開き あまねく全ての星々

     その輝きをもって我に姿を示せ・・・テトラビブロスよ・・・

     我は星々の支配者 アスペクトは完全なり 荒ぶる門を開放せよ

     全天88星、光る『ウラノ・メトリア!!!!』」

 

ルーシィはエンジェル戦で使用した超魔法をジェミニと魔力を合わせて発動した・・・しかし!!

 

「バヒュンッ!!!!」

 

ルーシィ「・・・え?」

 

フレア「・・・・!?」

 

ルーシィ「か、かき消された・・・」

 

チャパティ「これは一体何が起きたのか!!? ルーシィの魔法は不発!!!

      ヤジマさん!! っこれは・・・!? ヤジマさん?」

 

ヤジマさんは厳しい顔をしてレイブンの面々を睨みつけている

ルーシィはそのまま力なく倒れた

 

チャパティ「おーとルーシィがダウーン!! 試合終了ー!!!

      勝者、大鴉の尻尾(レイブンテイル)フレア・コロナ!!!!」

 

ルーシィには会場から笑い声が浴びせられる

俺は瞬間移動してルーシィを抱えAチームのベンチに向かった

 

レイ「泣くなよルーシィ」

 

ルーシィ「ひぐっ・・・だって・・悔しいよぉ・・」

 

レイ「0点なんて気にすんな

   まだ始まったばかりだろ?

   俺達が泣いていいのは優勝した時だけだぞ」

 

俺はそう言いルーシィの頭を撫でた

 

ルーシィ「うん・・・」

 

レイ「シャワーでも浴びてさっぱりするか?」

 

ルーシィ「うん・・・」

 

ナツ「俺も行くー」

 

レイ「エルザ」

 

エルザ「あぁ」

 

「ガスッ!!」

 

ナツ「ごはっ!!」

 

ナツは意識を失った・・・



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第65話 聖十対決

 

 

 

俺はルーシィをシャワー室に送った後Bチームのベンチに戻った

 

ミラ「ルーシィ大丈夫だった?」

 

レイ「かなり泣いてたけど大丈夫だろ

   他のギルドはどうだ?」

 

ミラ「『剣咬の虎(セイバートゥース)』が相手を一撃で倒したわ」

 

レイ「一撃かよ・・・」

 

チャパティ「さぁいよいよ1日目最後の試合となりますが」

 

ヤジマ「残ってるのは『妖精の尻尾(フェアリーテイル)B』と『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)』だね」

 

ジェニー「昔はこの2つのギルド実力が均衡してたから面白い試合になりそうね」

      

チャパティ「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)B』レイ・グローリー!!!! VS

      『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)』ジュラ・ネェキス!!!!」

 

「来たーーー!!!」

「ジュラだー!!!」

「相手はレイ様よー!!」

 

チャパティ「多数の滅竜魔法を使う聖十の称号を持つレイ・グローリー

      対するは同じ聖十の称号を持つジュラ・ネェキス

      どちらも今大会最強候補です!!!」

 

ラクサス「ついてねぇな」

 

ミラ「まぁ、レイなら大丈夫じゃない?」

 

ガジル「そんなに強ぇのか?

    あのボウズ」

 

ミラ「私とエルザの2人がかりでも勝てるかどうか」

 

レイ「なーに余裕余裕」

 

俺は手をひらひらさせ会場に向かった

 

レイ「お前と手合わせするのも久しぶりだな」

 

ジュラ「手加減はせんぞ」

 

リサーナ「レイー!!!

     がんばってー!!!!」

 

レイ「悪いが俺も彼女の前で負けるわけにはいかねぇよ」

 

チャパティ「本日の最終試合開始ー!!!!」

 

「ゴォーーン」

 

レイ「はぁーー!!!」

 

俺はまっすぐジュラに向かって走り出した

 

ジュラ「バッ!!」

 

ジュラが指を動かすと俺の足元から岩が突き出してくる

 

レイ「よっと

   吹き荒れろ『アイスストーム!!』」

 

ジュラ「『岩鉄壁』・・・ぬ?」

 

ジュラは防御したがその背後に俺が回り込んだ

 

レイ「『雷竜剣』おらぁ!!!」

 

「ガリガリガリッ!!」

 

惜しくも俺の攻撃はジュラに当たらず岩を削る

 

レイ「一筋縄じゃいかねぇな~」

 

ジュラ「ぬしもまた腕を上げたな」

 

レイ「まだだぜこっからは新技のオンパレードだ!!!!

   『雷竜剣四ノ型 絶雷竜閃牙!!!!』」

 

ジュラ「『岩鉄壁!!』」

 

ジュラは岩の壁を無数に重ねる

俺の攻撃はもちろん通らない

 

レイ「だー!!! 防御ばっかしてんじゃねぇよ!!

   『雷竜剣五ノ型 紫電麒麟槍!!!』」

 

「バキバキバキ!!!」

 

俺は貫通性の魔法で岩を粉々に破壊する

 

ジュラ「ふんっ!!!」

 

レイ「しまっ!!!」

 

ジュラは俺を岩を破壊するのを待っていた

俺の体に粉々になった岩がまとわりつく

 

ジュラ「『覇王岩砕!!!!』」

 

レイ「ぐぁぁぁぁ!!!」

 

チャパティ「おおっと!! ジュラの強烈の一撃がレイを捉えた!!」

 

レイはジュラの攻撃を受けた瞬間に属性を切り替え次の攻撃に移る

 

レイ「『天竜剣!!』『天竜剣参ノ型 螺旋烈風刃!!!』」

 

俺は吹っ飛ばされた状態でジュラに魔法を投げる

ジュラが風の刃に包まれる

 

レイ「これならさすがに・・・」

 

ジュラ「『巌山』」

 

ジュラの絶対防御のせいでまったく攻撃が通らない

・・・守りだけなら強すぎだろ・・・

 

レイ「はぁ、まだ完成してないから使いたくないんだけどな~」

 

ジュラ「手加減は無しだろう」

 

レイ「『モード神竜』はぁぁぁぁぁ!!!!」

 

俺が魔力を溜め始めると大気が震えはじめる

 

「カーンカーンカーン!!」

 

チャパティ「タイムアップ!!! そこまでー!!!」

 

レイ「えぇぇぇぇ!!!??」

 

「「えぇぇぇぇ!!!??」」

 

めっちゃいいとこだっただろ!!??

 

チャパティ「引き分けー!!!

      これにて大魔闘演武1日目終了!!!」

 

俺がベンチに戻るとみんなに笑われた・・・

 

ガジル「なにカッコつけて終わってんだよ!!!」

 

レイ「時間わかんねぇんだからしょうがねぇだろ!!!」

 

チャパティ「総合順位はこのようになりました」

 

1.剣咬の虎 20P 

2.大鴉の尻尾 18P

3.蛇姫の鱗 11P

4.青い天馬 14P

5.妖精の尻尾B 6P

6.人魚の踵 3P

7.四つ首の猟犬 2P

8.妖精の尻尾A 0P

 

やべぇ、原作と変っちまった・・・

まぁ、A.B合同チームになるから大丈夫か

 

 

 

saidシャルル

 

・・・!!!!

 

シャルル「な、なに!? 今の予知・・・」



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第66話 仲間のために

 

 

ーーーとある酒場ーーー

 

カナ「天下の『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』がレイはともかくなさけないねぇ!!」

 

レイ「お前は酒を飲む前に応援に来いよ」

 

カナ「酒場から見てたよ

   どこでも魔水晶(ラクリマ)ビジョンがあるんだ」

 

ナツ「明日は俺が出る!!

   絶対巻き返してやるんだ」

 

ガジル「火竜(サラマンダー)が出るなら俺も出ようか」

 

ミラ「どうするレイ?」

 

レイ「ん~明日はラクサスにでも・・・」

 

ガジル「はぁ!?」

 

レイ「冗談だ、そのかわり絶対勝てよ」

 

ガジル「ギヒッ」

 

レヴィ「そういえばルーちゃんとグレイは?」

 

レイ「今頃お互いを慰め合ってイチャイチャいてんじゃねぇの?」

 

ルーシィ「なわけないでしょ・・・」

 

レヴィ「ルーちゃん大丈夫?」

 

ルーシィ「全然平気!! 逆にやる気出てきちゃった!!」

 

マカロフ「よーし!! 全員揃ったな!! 聞けぃガキ共!!

     今日の敗戦は明日勝利の糧!!

     登ってやろうじゃないか!!

     ワシらに諦めると言う言葉は無い!!

     目指せぇ!! フィオーレ1!!!」

 

「オォォォォォ!!!!」

 

リサーナ「ねぇレイ、今日最後に使おうとしてた技なんなの?」

 

レイ「最終日までのお楽しみ~」

 

???「よぉレイ」

 

俺がリサーナ達と酒を飲みながら談笑していると1人の男が声をかけてきた

 

レイ「・・・なんでここにお前がいるんだよバッカス」

 

バッカス「そこの姉ちゃんと飲み比べしてたんだよ」

 

そういやなんかマカオ達が騒いでたな

 

レイ「あ!! お前それカナの服だろ!?」

 

バッカス「戦利品よぉ~」

 

レイ「返せよバカ!!」

 

バッカス「それよりそこの女お前の女か?」

 

バッカスはリサーナを指さす

 

レイ「そうだが?」

 

バッカス「ほ~う」

 

レイ「なんだよ?」

 

バッカス「いや~なんでもねぇ・・・じゃあな」

 

 

ーーー大魔闘演武・2日目ーーー

 

現在競技パート『戦車(チャリオット)』が繰り広げられている

 

チャパティ「この競技は連結された戦車の上から落ちないように

      ゴールを目指すというものです」

 

ヤジマ「ただス普通のレースじゃないんだよなぁ」

 

ジェイソン「COOL! COOL!! COOL!!!」

 

相変わらずうるさいな・・・ジェイソン

 

レイ「てかガジル!!

   しっかりしやがれ!!」

 

現在ナツ、ガジル、スティングが最下位争いが繰り広げられ会場は爆笑の渦

 

ガジル「乗り物に弱ぇのは・・・火竜(サラマンダー)の・・アレだろ?」

 

現在バッカスがゴールしクロヘビ、リズリー、ユウカ、一夜と続く

 

ナツ「おぼ・・・おぼぼ」

 

ガジル「バ、バカな・・俺は乗り物など平気・・だった・・うぷ」

 

スティング「じゃあ・・うぷ・・やっとなれたんだな

      本物の滅竜魔導士に・・おめでとう新入り・・・おぶ」

 

ガジル「ぬぐっ・・・てめぇっ!!」

 

ナツ「おばっ!!」

 

スティング「うぼっ!!」

 

ガジルは怒ってナツもろともスティングによろよろながらも突進する・・・が、乗り物酔いのせいでまったくダメージがない

 

ガジル「がはっ、力が出ねぇ!!」

 

ミラ「もしかしてレイとラクサスも?」

 

レイ「俺は乗り物に乗る時は常に強力なトロイアをかけてる」

 

ラクサス「他の奴らには黙っとけよ」

 

ジュビア「もうバレバレだと思うけど」

 

ナツ「うぉぉぉぉ!! 前へ・・・進む!!!」

 

スティング「カッコ悪ぃ・・・

      力もだせねぇのにマジになっちゃってさ」

 

ナツ「進むぅぅぅぅぅ!!!!」

 

スティング「いいよ・・・くれてやるよこの勝負

      俺達はこの後も勝ち続ける

      たかが1点2点いらねーっての」

 

ガジル「その1点に泣くなよボウズ」

 

スティング「・・・一つだけ聞かせてくんねーかな?

      なんで大会に参加したの?アンタら

      昔の『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』からは想像できねーんだわ

      ギルドの強さとか世間体的なモノ気にするとか

      俺の知ってる『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』はさもっと・・・

      こうマイペースっつーか他からどう思われようがきにしねーつーか」

 

ナツ「仲間の為だ!! 7年も・・ずっと・・俺達を待っていた・・・

   どんなに苦しくても、悲しくても、バカにされても耐えて耐えて・・

   ギルドを守ってきた・・仲間の為に俺達は見せてやるんだ

   『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の歩き続けた証を!!! だから前に進むんだ!!!!」

 

ナツ・・・・・

 

チャパティ「ゴォーール!!『妖精の尻尾(フェアリーテイル)A』ナツ6位!! 2P!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)B』ガジル7位!! 1P!!!

      『剣咬の虎』スティングはリタイア0Pです!!!」

 

「『妖精の尻尾』・・・ちょっといいかもな」

「少し感動しちまった」

「俺・・!! 応援しようかな!!」

 

「パチパチパチパチ」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の絆が会場に拍手の嵐を巻き起こした

 

スティング「仲間の為?

      くだらねぇよそういうの」



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第67話 愛する者の為に

 

 

 

俺はナツの具合を軽くして医務室から帰ってきたとこだった

バトルパートはクロヘビがトビーの靴下を破いてるところだ

 

レイ「レイブンの奴らマジでクズだな」

 

チャパティ「さぁ・・・気を取り直して第2試合

      『四つ首の猟犬(クワトロケルベロス)』バッカス!!!

      対するは『妖精の尻尾(フェアリーテイル)B」・・・レイ・グローリー!!!!」

 

レイ「はぁぁぁ!!??」

 

ミラ「またレイ!?」

 

ラクサス「たしか人気投票で組まれるんだよな?」

 

ジュビア「大人気ね」

 

「キャー!! 今日もレイ様よー!!!」

 

カナ「キター!! レイー!! 私の仇をとって!!!」

 

レイ「まさかこんな早く当たるとはな」

 

バッカス「なぁ・・・さっきの奴らみてーに俺らも賭けをしねぇか?」

 

レイ「俺さっきの試合みてねぇがいいぞ」

 

バッカス「お前の彼女エレェ美人だよなぁ?

     俺が勝ったら一晩貸してくれや」

 

リサーナ「えぇ!!!//」

 

レイ「バッカス・・・知り合いでも許せない範囲ってもんがあんだよ

   お前はその一線を超えた・・・・覚悟しろ」

 

バッカス「成立って事でいいんだな?

     久しぶりに本気のお前とやれんだ・・・魂が震えてくらぁ」

 

レイ「俺が勝ったら今年中俺のギルドの女に手を出すな

   それとお前らのギルド名『四つ首の子犬(クワトロパピー)』な」

 

チャパティ「試合開始ー!!!」

 

「ゴォーン!!!」

 

レイ「『モード神竜』『神速拳!!!』」

 

「ゴゴゴゴゴ」

 

レイは光速でバッカスの腹に拳を叩きこむ

 

バッカス「ぐふっ・・・やっぱお前相手は全力じゃねぇとなぁ」

 

バッカスはそういうといきなり酒を飲み始めた

 

エルザ「もう酒を飲んだだと!?」

 

バッカス「おらぁ!!」

 

「ガシッ」

 

俺はバッカスの拳を軽く受け止める

 

レイ「『神竜の咆哮!!!』」

 

バッカスは俺の手から離れ壁まで吹っ飛ばされる

 

バッカス「うぅっ・・・さすがに強ぇなぁ」

 

レイ「もっと本気出して来いよ」

 

バッカス「はははは!!!!」

 

「ガガガガガガガ!!!!」

 

一瞬で7発か・・・少ないな

 

レイ「そんなもんか?

   『神竜の閃撃!!!』」

 

俺は一筋の光となりバッカスを貫く

 

バッカス「がはぁ!!」

 

レイ「お前はリサーナに手を出そうとしたんだ

   俺が負けるはずねぇだろ」

 

バッカス「ははっ魂が震えてくらぁ『酔・臂卦掌〝月下‶!!』」

 

レイ「『神竜剣参ノ型 神淵閃煌刃!!!』」

 

俺とバッカスの攻撃がぶつかり会場が爆風に包まれる

 

レイ「・・・・・」

 

バッカス「ぐ・・はぁ・・・やっぱ・・・かなわねぇな・・」

 

バッカスは倒れた

 

チャパティ「バッカスダウーン!!! 勝者レイ・グローリー!!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)B』に10P入ります!!

      やはり強い!!! レイ・グローリー!!!」

 

リサーナ「レイーー!! やったぁ!!!」

 

 

 

チャパティ「続いて第3試合『妖精の尻尾(フェアリーテイル)B』ミラジェーン・ストラウス

      VS.『青い天馬(ブルーペガサス)』ジェニー・リアライト」

 

レイ「ちょっと待て!!

   なんでまた俺達のチームからなんだ!?」

 

チャパティ「これは主催者側と人気投票、ジェニーさんの強い要望から実現しました

      しかしミラジェーンが勝った場合『妖精の尻尾(フェアリーテイル)A』にPが入ります」

 

レイ「・・・ルール上いいのか?」

 

ミラ「固い事言わないで応援してね♡」

 

 

 

レイ「で、なんでこうなんだよ?」

 

スタジアムではグラビア対決が繰り広げられている

 

ミラ「こんな感じ?」

 

ジェニー「こう?」

 

ミラとジェニーがポーズをとるたびに歓声が上がる

 

その時『人魚の踵(マーメイドヒール)』のメンバーが乱入し、それにつれ各ギルドの女性陣が乱入する

 

チャパティ「次にお題はスク水、ビキニにニーソ、

      メガネっ子、ネコ耳、ボンテージ!!!!」

 

ガジル「どんどんお題がマニアックになってやがる・・・」

 

チャパティ「次はウェンディングドレスです!!

      それぞれパートナーを決めてください!!」

 

リサーナ「レイー!! 降りてきてー!!」

 

レイ「・・・行ってくる・・」

 

ラクサス「この後どうなるか大体読めるな・・・」

 

ガジル「あぁ・・・さすがに同情する」

 

リサーナ「どうレイ?」

 

リサーナは純白のドレスを着て1回転した

 

リサーナ「早くレイとの結婚式で着たいな~♡」

 

ミラ「リサーナ、レイと組むのは私よ」

 

リサーナ「ミラ姉!?」

 

ジェニー「私よ!!」

 

ルーシィ「あたしと!!」

 

ジュビア「ジュビアです!!」

 

レイ「結婚前にウェディングドレス着たら婚期遅れるって知ってるか?」

   てかお前ら引っ張んな!! やめ・・・ぎゃーー!!!!」

 

俺はいろんなギルドの女にもみくちゃにされ群衆の中に消えていった・・・

ベンチに戻る頃にはラクサスに支えられながら歩いていた

 

レイ「はぁはぁ・・・死ぬかと思った!!」

 

ラクサス「予想通りだったな」

 

チャパティ「次で最後の1回です」

 

ジェニー「ミラ!! これが最後よ!!」

 

ミラ「うん!! 負けないわよ!!」

 

ジェニー「今までの試合の流れにそって私達も賭けをしない?」

 

ミラ「いいわね、何を賭けるの?」

 

ジェニー「負けた方は週刊ソーサラーでヌード掲載ってのはどうかしら?」

 

ミラ「いいわよ」

 

「えぇーーー!!!!」

 

チャパティ「な、なんととんでもない賭けが成立してしまったーー!!!!」

 

・・・アホどもが・・・

 

ジェニー「これが私の戦闘形態!!!!」

 

ミラ「じゃあ私も行くわね

   今までの流れにそって賭けが成立したんだから

   今までの流れにそって最後は力のぶつかり合いでいいのかしら?」

 

ジェニー「・・・は?」

 

ミラは接収(テイクオーバー)・ミラジェーンシュトリになった

 

レイ「おお!!

   あの姿久しぶりに見たな!!!」

 

ガジル「なんだありゃ?

    見た事ねぇぞ」

 

レイ「俺が知ってる中で最強のサタンソウルだ」

 

ミラ「私は賭けを承諾した

   今度はあなたが力を承諾してほしいかな」

 

ジェニー「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ミラ、一閃!!!!

 

チャパティ「グラビア勝負から一転・・・最後は力の勝負に!!!」

 

ヤジマ「まぁ・・・これが本来のルールだスね」

 

ジェイソン「COOL COOL COOOL!!」

 

チャパティ「勝者ミラジェーン!!!

      Pは『妖精の尻尾(フェアリーテイル)A』に入ります!!」

 

ミラ「ごめんね、生まれたままの姿のジェニー楽しみにしてるわ」

 

ジェニー「い~~やぁ~~」

 

レイ「やったなミラ」

 

ミラ「はしたない格好たくさんした気がする」

 

ガジル「1番エグかったのは最後だけどな」

 

ミラは恥ずかしそうにモジモジしたがガジルが冷静なツッコミを入れた

 

ミラ「レイにはいつでも生まれたままの姿見せてあげるわ♡」

 

ジュビア「ジュビアもです!!」

 

レイ「はりあうな・・・」

 

こうして俺達は徐々に順位を上げていく

その裏では謎の計画が進められているのであった・・・



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第68話 人魚と虎

 

 

 

チャパティ「さぁ本日の最終試合『人魚の踵(マーメイドヒール)』カグラ・ミカヅチ!!

      VS.『剣咬の虎(セイバートゥース)』ユキノ・アグリア!!」

 

レイ「おっカグラが出んのか!!」

 

ミラ「知り合いなの?」

 

レイ「仕事先で何回か会った事あんだよ

   それにちょっと剣を教えてやった」

 

そん時は俺がジェラールをギルドに入れた事知らないから・・・

シモンは生きてるとしてもずっと楽園の塔にいたわけだし・・・

もし知ってたらジェラールだけじゃなく俺も恨んでる・・・か?

 

チャパティ「カグラの強さは皆さんもうご存知の通り『人魚の踵(マーメイドヒール)

      最強の魔導士であり現在週ソライチオシ女性魔導士!!!

      対するユキノは初参戦!!

      しかし最強ギルド『剣咬の虎(セイバートゥース)』に所属しているというだけでその強さに期待がかかります

      ・・・それでは試合開始ぃ!!!!」

 

ユキノ「よろしくお願いします」

 

カグラ「・・・こちらこそ」

 

ユキノは礼儀正しくあいさつしカグラもそれに返す

てか思ったんだがユキノって誰かに似てんだよな~

 

ユキノ「あの・・始める前に私達も『賭け』というものをいたしませぬか」

 

カグラ「申し訳ないが興味がない」

 

ユキノ「敗北が恐ろしいからですか?」

 

カグラ「そのような感情は持ち合わせていない

    しかし賭けとは成立した以上必ず行使する主義である故

    軽はずみな余興は遠慮したいのだ」

 

ユキノ「・・・では重たくいたしましょう

    命を・・・賭けましょう」

 

カグラ「その覚悟が誠のものならば受けて立つのが礼というもの

    よかろう、参られよ」

 

相変わらず硬い言動だね~

顔は可愛いんだからにっこりすればいいのに・・・

 

チャパティ「こ、これはちょっと・・・大変な事に・・」

 

ヤジマ「う~む」

 

ジェイソン「COOL・・・じゃないよコレー!!!」

 

ユキノ「『剣咬の虎(セイバートゥース)』の前に立ったのがあなたの不運

    開け『双魚宮の扉』ピスケス!!!」

 

レイ「黄道十二門か」

 

10本はルーシィが持ってるから残り2本はこいつが・・・

ピスケスはカグラに向かって直進するがカグラはジャンプで避ける

 

ユキノ「開け『天秤宮の扉』ライブラ!!!

    ライブラ、標的の重力を変化」

 

ライブラ「了解」

 

「ズシィン」

 

カグラ「くっ」

 

カグラにはとんでもない重力がかかる

 

ユキノ「ピスケス」

 

戦術としては申し分ないな・・・

だがカグラは重力から抜け出す

 

ユキノ「私に開かせますか・・・十三番目の鍵を・・・それはとても不運な事です」

 

カグラ「運など生まれた瞬間よりアテにしておらん

    全ては己が選択した事象!!」

 

ユキノ「開け『蛇遣座の扉』」

 

カグラ「それが私という存在を未来へと導いている」

 

ユキノ「オフィウクス!!!」

 

ユキノが門を開くと黒い霧のようなものがドムス・フラウを包み巨大な影が浮かんでいる

 

でっけぇ!!!

実物でかすぎだろ!!!

 

カグラ「『怨刀・不倶戴天 抜かぬ太刀の型』」

 

「ズバァ!!!」

 

カグラは抜刀せずにオフィウクスを切り刻んだ

あんなの教えてねーんだけど・・・

 

ミラ「なにあれ!?」

 

ジュビア「剣を抜かないで!?」

 

ユキノ「うそ・・?」

 

カグラ「安い賭けをしたな、人魚は時に虎を喰う」

 

「ドッ!!!!」

 

カグラの一刀により会場が沈黙に包まれる

 

チャパティ「し、しし・・試合・・終了・・・

      勝ったのは『人魚の踵(マーメイドヒール)』カグラ・ミカヅチ

      『剣咬の虎(セイバートゥース)』・・!! まさかまさかの2日目0P--!!!」

 

相変わらず強ぇぇな

 

ユキノ「わ、私が・・敗北・・・『剣咬の虎(セイバートゥース)』が・・・」

 

ユキノの眼には涙が浮かんでいく

 

カグラ「命・・そなたの命は私が預かった・・・よいな」

 

ユキノ「はい・・・仰せの通りに・・・」

 

チャパティ「これにて大魔闘演武2日目終了ー!!!」

 

ヤジマ「また明日ね」

 

ジェイソン「COOL COOL COOL!!」

 

 

 

ーーーとある酒場ーーー

 

レイ「ジェラール例の魔力はどうだ?」

 

ジェラール「まだ感じていない」

 

レイ「俺もだ怪しいというのは感じないな」

 

ジェラール「まだあと3日ある。なんとかなるだろ」

 

ナツ「ルーシィ、ハッピー帰ろうぜー」

 

ウェンディ「私も帰ります」

 

レイ「俺も途中まで一緒だから帰るぞアビー

   じゃあな~リサーナ」

 

リサーナ「うんじゃあね~」

 

 

酒場からの帰り道、レイはナツ達の様子を聞いていた

 

ナツ「ぷはーっ!!

   食った食った」

 

シャルル「あんた食べすぎなのよ」

 

ハッピー「オイラもおなか一杯」

 

アビー「ハッピーは魚しか食べてないでしょ」

 

レイ「お前らの宿近くていいよな~」

 

ルーシィ「レイ達の宿もちょっと行ったとこでしょ~」

 

レイ「てか女子3人で男子と同じ部屋って大丈夫なのか?」

 

ルーシィ「最悪よ・・・ナツはイビキうるさいし、グレイはすぐ脱ぐし

     エルザはあたしのベッドに入ってくるし・・・レイ達は?」

 

レイ「似たようなもんだ・・・ガジルはイビキうるせーし

   ミラとジュビアはベッドに入ってくるし・・・ラクサスは比較的静かだな」

 

ルーシィ「・・・今日レイのとこ行っていい?」

 

レイ「なんでだよ!?」

 

ナツ「ん?

   宿屋の前に誰かいるぞ」

 

ウェンディ「本当だ・・・あの人は・・・」

 

ルーシィ「目ぇいいわねアンタら」

 

ナツ達の宿の前にはユキノが立っていた

 

ナツ「お前は」

 

ウェンディ「『剣咬の虎(セイバートゥース)』の」

 

ルーシィ「星霊魔導士?」



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第69話 女の涙

 

 

 

レイ「で、なんでこいつらの宿の前にいたんだ?」

 

ユキノ「ルーシィ様に用事が・・・」

 

ルーシィ「用事?

あたしに?」

 

ユキノ「はい、ルーシィ様に大切な用事があり伺いました」

 

ナツ「セイバーが何の用だよ」

 

いやナツ敵意剥きだしすぎだって

 

ウェンディ「ナツさん話くらい聞いてあげましょ?」

 

ユキノ「あつかましい申し出ではありますが、これを」

 

ユキノはルーシィの前に2つの鍵を差し出した

 

ユキノ「『双魚宮』の鍵と『天秤宮』の鍵

    この2つをルーシィ様に受け取っていただきたいのです」

 

ルーシィ「え?

     そんな・・・無理よもらえない」

 

ユキノ「1日目、あなたを見たときから決めていました

    大会が終わったらこの鍵をお渡ししようと」

 

ナツ「まだ大会終わってねーじゃん」

 

ユキノ「私の大会は終わりました

    私の代わりにはおそらくミネルバ様が加わるでしょう

    これで『剣咬の虎(セイバートゥース)』を変えた最強の5人がそろいます」

 

ハッピー「それって・・・」

 

シャルル「アンタは入ってなかったのね」

 

ユキノ「私などまだ新米でした

    仕事中だったミネルバ様の替わりを任されていたにすぎません」

 

ウェンディ「でもどうしてですか?

      それはあなたの大切な星霊ですよね?」

 

ユキノ「だからこそ私より優れた星霊魔導士である

    ルーシィ様の許においていただいた方が星霊達も幸せなのです」

 

ルーシィ「嬉しい申し出だけど・・・やっぱりあたしには・・」

 

ユキノ「あなたはすでに黄道十二門の鍵を10個も揃えています

    この2つと合わせて十二の鍵全てが揃うのです

    世界を変える扉が開く・・・」

 

ルーシィ「世界を変える扉?」

 

ユキノ「ただの古い言い伝えです

    私にもその意味はわかりません

    もうお気づきかもしれませんがこの数年で星霊魔導士の数は激減しました

    先日のゼントピアの件もあり、もはや星霊魔導士は私達のみかもしれません

    あなたは星霊に愛され星霊を愛する方です

    十二の鍵を持って星霊と共に歩むべきなのです」

 

2人の間に沈黙が流れる

ルーシィも思うところがあるのだろう

 

ルーシィ「やっぱり受け取れない」

 

ユキノ「!?」

 

ルーシィ「星霊魔法は絆と信頼の魔法・・・

     そんな簡単にオーナーを代わる訳にはいかない」

 

ユキノ「簡単・・・な決意ではないのですが」

 

ユキノは小さな声でつぶやいたが俺にはきちんと聞こえた

 

ルーシィ「え?」

 

ユキノ「いいえ・・・あなたならそう言うと思っておりました

    いずれ時が来ればおのずと十二の鍵は再び揃うでしょう」

 

ルーシィは笑顔でうなずいた

 

ユキノ「またお会いにできるといいですね」

 

ユキノは帰っていった

さーてナツを行かせねーとな

 

レイ「おーしナツ、お前謝りに行け」

 

ナツ「は?」

 

レイ「結構失礼な態度しただろ」

 

ハッピー「オイラも行った方がいいと思うよ」

 

アビー「行かないと男として最低よね」

 

ナツ「ぐぐぐ・・・わかったよ」

 

レイ「俺もついて行ってやる」

 

 

宿から少し走るとすぐユキノは見えた

その後ろ姿はどこか寂しそうだった

 

ナツ「おーい!! 待ってくれーっ!!!」

 

ハッピー「待ってー!!」

 

ユキノ「ナツ様、レイ様、ハッピー様」

 

ナツ「いやー悪ぃ悪ぃ

   お前悪い奴じゃねーんだよな」

 

ハッピー「ほら・・・ナツってば『剣咬の虎(セイバートゥース)』ってだけで悪者だって決めつけちゃってさ」

 

ナツ「だからこーして謝りに来たんだろーが」

 

レイ「俺が言ったからだろ」

 

ユキノ「謝る?」

 

ナツ「ごめんなーっ」

 

「「軽っ!!」」

 

ハッピー「ごめんね、これでも少しは大人になったんだよナツは」

 

ナツ「どーゆー意味だよそれ!!」

 

ユキノ「わざわざその為に私を追って・・・?」

 

ナツ「お前ずいぶん暗い顔してっからさ

   俺・・・気分悪くさせちまったかな・・・って」

 

ユキノ「いいえ・・すみません」

 

ナツ「いやいやいやいや謝れても困るんだけど」

 

ユキノの眼から涙がボロボロとこぼれ落ちる

 

ナツ「泣かれても困るんだけどーー!!」

 

ナツはゆっくりと俺の方を振り返る

 

レイ「昔っから女は泣かせるなって言ってるよなぁナツ」

 

ハッピー「ど、どうしたのー!?」

 

ユキノ「もう・・・ダメです・・

    私・・このように気を遣われた事がないもので・・・

    私・・ずっと『剣咬の虎』に憧れていました・・・

    去年やっと入れたのに・・・私はもう・・帰る事は許されない」

 

ナツ「はぁ?」

 

ユキノ「たった1回の敗北で・・やめさせられたのです・・

    大勢の人の前で裸にされて・・

    自らの手で紋章を消さなければならなくて・・・」

 

俺とナツの中にはふつふつと怒りが湧き上がっていく

 

ユキノ「くやしくて恥ずかしくて・・

    自尊心も思い出も全部壊されちゃって・・・

    それなのに私には帰る場所が無くて・・・!!」

 

ナツ「・・・悪ぃけど他のギルドの事情は俺には分からねぇ」

 

ハッピー「ナツ」

 

ユキノ「はい・・すみません・・私・・・つい・・・・・」

 

ナツ「他のギルドだけど“同じ魔導士”としてならわかるぞ

   辱められて紋章を消されてくやしいよな

   仲間を泣かせるギルドなんてそんなのギルドじゃねぇ!!」

 

ユキノ「・・・・・」

 

レイ「ナツ行ってこい。俺が許可する」

 

ナツ「あぁ!!」

 

ナツは『剣咬の虎(セイバートゥース)』の宿に向かった

 

レイ「ユキノ、今日泊まるとこあんのか?」

 

ユキノ「いいえ・・・」

 

レイ「じゃあ一緒に探してやるよ」

 

ユキノ「いえ・・そこまでは」

 

レイ「いいって

   こんな夜に女1人じゃ心配だから」

 

俺はユキノと宿を探しに歩いた



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第70話 再臨『妖精女王』

 

ーーー大魔闘演武3日目ーーー

 

俺は宿に戻らずそのままドムス・フラウに向かった

 

ガジル「やっと来たか」

 

ラクサス「朝帰りかよ」

 

レイ「うるせーなー」

 

チャパティ「大魔闘演武もいよいよ中盤戦3日目に突入です」

 

ヤジマ「今日はどんな熱いドラマを見せてくれるかね」

 

チャパティ「本日のゲストは魔法評議院より

      ラハールさんにお越しいただいております」

 

・・・あいつこんなのにも参加すんのかよ

 

チャパティ「3日目の競技は『伏魔殿(パンデモニウム)

      参加人数は各ギルド1名です!!」

 

カナ「Bチームは私が出るよ」

 

さりげな~くベンチに座っているカナが意気揚々と手を挙げた

 

ガジル「ちょっと待て!!」

 

ミラ「あれ?

   なんでカナが?」

 

レイ「俺がリザーブ枠に入れた」

 

ラクサス「お前は出ねぇのか?」

 

レイ「腰が痛ぇ・・・」

 

ジュビア「・・・なんでですか?」

 

これ以上は口は割らん!!

 

「ゴゴゴゴゴゴゴ」

 

初日のようにフィールド上に不気味な建物が出現する

 

チャパティ「邪悪なるモンスターが巣くう神殿『伏魔殿(パンデモニウム)』」

 

ガジル「でけぇ・・・」

 

神殿の中には100体のモンスターがいるらしいな

D・C・B・A・Sの5段階がいてSが一番強いってことだな

全員で順番に戦うモンスターの数は選択し戦う

これを挑戦権って事

撃破した数がポイントに反映される、1体1Pだな

 

レイ「俺出たかった・・・」

 

ミラ「まぁレイなら余裕そうね」

 

クジはエルザが1番を引いたようだ

 

エルザ「この競技くじ運で全ての勝敗がつくと思っていたが・・・

    いや・・・これはもはやゲームにならんな

    100体全て私が相手をする・・・挑戦権は100だ」

 

エルザの宣言に会場がどよめく

 

マトー「む、無理ですよ!!

    1人で全滅できるようには設定されてません!!」

 

エルザ「構わん」

 

レイ「ははっ!!

   あいつならマジでやっちまうかもな!!」

 

エルザは入っていくなりDランクの敵に攻撃を当てる

さしずめ個体ずつの属性とステータスを分析を始めたな

 

その後もエルザは戦い続けた

キズだらけになりながら地に落ちた妖精が舞う

妖精女王(ティターニア)』ここにあり!!!

 

エルザは最後のSクラスを倒し己の剣は高々と上げる

それはまるで・・・凛と咲き誇る緋色の花

 

ミラ「やったぁ!!」

 

ガジル「ギヒッ」

 

レイ「よっしゃぁ!!」

 

チャパティ「し、しし・・信じられません!!!

      なんとたった1人で100体のモンスターを全滅させてしまったぁー!!

      これが7年前最強と言われていたギルドの真の力なのかっ!!??」

 

「す、すげぇ!!!」

「なんだあいつ・・・」

「私・・・覚えてる」

「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』最強の女魔導士エルザ・スカーレット」

「『妖精女王(ティターニア)』のエルザ!!!」

 

チャパティ「未だに鳴りやまないこの大歓声!!!」

 

ヤジマ「こりゃ参ったね」

 

ラハール「言葉も出ませんよ」

 

フィールドではエルザにナツ達が駆け寄る

 

レイ「いやー負けてらんないね~」

 

チャパティ「『伏魔殿(パンデモニウム)』完全制圧!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)A』10P獲得!!

      えー協議の結果残り7チームにも順位をつけないとならない

      という事になりましたのでいささか味気は無いのですが簡単なゲームを用意しました」

 

マトー「魔力測定器MPF」

 

チャパティ「この装置に魔力をぶつける事で魔力が数値として表示されます

      その数値が高い順に順位をつけようと思います」

 

レイ「おい・・・カナのやつ酔ってないか?」

 

フィールドにはいつの間にか酒樽がたくさん転がっていた

 

ガジル「あの酔っ払い!!」

 

ラクサス「ダメだなありゃ」

 

ジュビア「カナさん!!

     まだ競技終わってないですよ!?」

 

カナ「ほぇ?」

 

レイ「つーかどうやって酒持ち込んだんだよ?」

 

順番はさっきのくじ通りだな

 

レイ「ちょっとトイレ行ってくるわ~」

 

俺はそういいトイレに向かった

 

 

 

トイレから出てくると正面に女が立っていた

 

レイ「カグラ・・・」

 

カグラ「レイ、久しぶりだな」

 

そういいカグラは俺に斬りかかってきた!!

すぐに反応し無属性の竜剣を生成し防ぐ

 

レイ「いきなり師匠に斬りかかるとはいい度胸だな」

 

カグラ「お前がジェラールを『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』に入れた事は聞いた

    私はあの男を許さない、そしてお前の事も!!」

 

ちょっと待て!!

シモン生きてるのになんでこんなに恨んでんだよ!?

 

カグラ「私はジェラールを殺す!! お前も!!

    兄と私を引き裂いた事を許さない!!」

 

レイ「このブラコンが!!」

 

カグラ「うるさい!!」

 

カグラは不倶戴天の鞘に手をかけた

ヤバい!!

さすがに俺も不倶戴天を抜かれたらどうなるかわからねぇ!!

 

レイ「『天竜剣』『天竜剣弐ノ型 春疾風!!』」

 

俺は相手を押し戻すほどの突風を巻き起こす

いちよ威力はセーブした

そうじゃないと相手をズタズタにしてしまう

 

レイ「たしかに7年前よりは腕を上げたな

   だが俺を殺すほどではねぇよ」

 

カグラ「くっ!!」

 

レイ「復讐に生きるな・・・そんな人生楽しくねぇよ」

 

そう言ってその場を後にした

 

 

 

トイレから戻るとカナの番まで進んでいた

 

ジュビア「その傷どうしたの!?」

 

傷?

頬を触ると生温かい液体が指についた

俺に一太刀入れるとはな・・・

 

レイ「なんでもねぇよ

   それよりカナを応援しねぇと」

 

ラクサス「でもあいつ酔ってるだろ」

 

ミラ「ジュラの後はきつそうね」

 

レイ「おーしカナがんばれよー!!!」

 

カナ「うーんレイにいいトコ見せないとね~」

 

そういいながら上着を脱ぎ始めた

その腕には『妖精の輝き(フェアリーグリッター)』の紋章

 

カナ「さ、ぶちかますよ」

 

ミラ「なにあの紋章?」

 

レイ「まぁ見とけや」

 

初代もよく貸すよな・・・

 

カナ「集どえ!! 妖精に導かれし光の川よ!!

   照らせ!! 邪なる牙を滅する為に!!

   『妖精の輝き(フェアリーグリッター)!!!』」

 

MPFの数値は9999を記録している

 

チャパティ「な、なんということでしょう・・・MPFが破壊・・・

      カンストしています!! な、なんなんだこのギルドは!!

      競技パート1・2フィニッシュ!!!

      もう誰も『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』は止められないのかー!!!!」

 

カナ「止められないよ!!!!

   なんたって私たちはだからね!!!!」

 

俺達の躍進の裏で大鴉の毒牙が牙を剥こうとしていた



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第71話 妖精の闇

 

 

 

3日目バトルパートの初戦はミリアーナVSセムスから始まった

ミリアーナは最初は苦戦していたが最後はネ拘束チューブで決めた

 

第2試合はイブVSルーファス

ルーファスの魔法ってなんか俺のと被りそうだよな~

結局ルーファスの勝ち

 

さして第3試合ラクサスVSアレクセイが始まった

 

レイ「レイブンの奴らなにもしなきゃいいが」

 

ミラ「マスターはリサーナ達に見張らせてるらしいわよ」

 

レイ「リサーナに!?」

 

ミラ「ちょっと過保護すぎよ~」

 

いや~でもね~・・・

まぁこっち見とくか

 

チャパティ「試合開始ぃ!!!」

 

ラクサス「親父のトコのギルドか・・・つーかお前何者・・」

 

アレクセイはラクサスに攻撃をしかけまともに受ける

 

ラクサス「コイツ・・」

 

その後もラクサスは攻撃を受け続けた

 

ミラ「そんな・・」

 

ガジル「冗談だろ?」

 

カナ「やられてんの?」

 

信じられない光景にみんな動揺を隠せない

 

レイ「・・・・・」

 

ジュビア「レイ?」

 

何も動じない俺にジュビアは不信感を持っているようだ

俺には幻術の類の魔法は効かないからもちろん真実が見えている

 

ラクサス「幻なんか関係ねぇんだよ

     今ここで現実のてめぇを片づけて終わりだ」

 

フレア「それは無理」

 

ナルプティング「現実はキビシイでサー」

 

アレクセイ「いかにお前と言えど『大鴉の尻尾(レイブンテイル)』の先鋭を同時には倒せんよ」

 

ラクサスの前に『大鴉の尻尾(レイブンテイル)』のメンバーが立ちはだかる

 

アレクセイ「そしてもう1つ俺の強さは知ってんだろぉ?

      バカ息子ぉ」

 

ラクサス「そんな事だろうと思ったぜクソ親父」

 

アレクセイは兜を外し素顔を見せた

その顔はマスタ―イワン・・・

 

俺も行くかー!!

『氷幻竜』でベンチに俺の幻を作りフィールドに飛び降りる

 

レイ「そっちが5人だったらこっちは2人でもいいよな~?」

 

ラクサス「レイ!?」

 

イワン「なぜお前に幻影が効いていない!?」

 

レイ「俺に幻術の類は効かないよ」

 

イワン「まぁいい、教えてもらおうか

    『ルーメン・イストワール』の在り処を」

 

ラクサス「何の話だ?」

 

イワン「とぼけなくていい・・・マカロフはお前達に教えているはずだ」

    

ラクサス「本当にしらねぇんだけどな」

 

レイ「つーかその言葉すら初めて聞いた」

 

イワン「いいやお前達は知ってるはず」

 

ラクサス「まぁ、たとえ知っててもアンタには教えねーよ」

 

イワン「オイオイ・・・この絶望的な状況下で

    『勝ち』を譲るって言ってんだぜ?

    条件がのめねえってんならオメェ・・・

    幻で負けるだけじゃ済まねえぞ」

 

レイ「いちいちめんどくせぇよオッサン

   絶望的? こんな少人数で俺らに勝てると思ってんの?」

 

ラクサス「ジジィが見切りつけたのもよくわかる」

 

「「まとめてかかって来いよ。マスターの敵は俺達の敵だ」」

 

イワン「どうやら教えてやる必要があるみてぇだな

    対妖精の尻尾(フェアリーテイル)特化型ギルド『大鴉の尻尾(レイブンテイル)』の力を」

 

早くボコリたい!! 

まだかよ!!

 

ラクサス「対妖精の尻尾(フェアリーテイル)特化型ギルドだぁ?」

 

フレア「その通り」

 

イワン「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のメンバーそれぞれの苦手とする魔法の使い手のみで構成されているのだよ」

 

クロヘビ「僕たちはその中の精鋭4人だ」

 

イワン「その俺達と戦争するつもりか?

    弱点は知りつくしている

    我がギルドの7年間ためた力を開放しちゃうぜ?」

 

ラクサス「ジジィはアンタの事なんぞとっくに調査済みだ」

 

レイ「構成人数、ギルドの場所、活動資金

   この7年間の動向・・・全てつかんでいる」

 

イワン「何!?」

 

フレア「ガジルだ!!

    あいつが謀ったんだ!!」

 

イワン「2重スパイだったのか」

 

つーか気付かないってそうとうアホだよな?

 

ラクサス「ジジィはそこまでつかんでいながら動かなかった

     たぶんジジィは心のどこかでアンタの事を信じてたんだろうな

     親子だから」

 

イワン「黙れぇ!!!!」

 

ついにイワンの怒りが爆発しラクサスと俺に攻撃を放つ

 

レイ「ふっ!!」

 

その攻撃を片手で防ぐ

 

イワン「俺はこの日の為に日陰で暮らしてきたんだよぉ!!!!

    全ては『ルーメン・イストワール』を手に入れる為!!!

    7年間危害を加えなかっただぁ?当たり前だろ!!!!

    残ったカス共が『ルーメン・イストワール』

    の情報を持ってるハズがねぇからな!!!!

    ギルドの中も!! 街も天狼島も!!  

    ギルドゆかりの場所は全部探した!!

    『ルーメン・イストワール』はどこだ!!?

    どこにある!!!!!

    言えぇぇぇぇぇっ!!! ラクサスゥゥゥ!!!!

    俺の息子だろぉがぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

レイ「親だったら息子の手本になる立派な親になりやがれ!!!!」

 

イワン「黙れぇぇ!!!!

    オーブラ!!! やれ!!! 魔力を消せ!!!!」

 

オーブラ「シャッ!!!!」

 

イワン「今こそ対妖精の尻尾(フェアリーテイル)特化型ギルドの力を解放せよ!!」

 

レイ「させるかぁ!!!!」

 

俺はオーブラに飛び出し蹴りを入れる

 

フレア「赤髪!!!!」

 

ナルプティング「『ニードルブラスト』!!!!」

 

ラクサス「これはグレイの分だ」

 

ナルプティング「ぐおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

ラクサスはフレアの攻撃を避けナルプティングに一撃を入れる

その腕にフレアの赤髪が巻きつく

 

フレア「つかまえたぞっ!!!!」

 

「スパッ!!!!」

 

レイ「これはルーシィとリサーナを狙った分!!!!」

 

フレア「うっ!!!」

 

俺はフレアの髪を切り腹に刀で峰打ちを入れる

 

ラクサス「おまえは・・・よくわからん」

 

クロヘビ「ぬぁぁぁぁぁ!!!!」

 

クロヘビはラクサスの前に姿を現したが瞬殺

 

イワン「わ、我が精鋭部隊が・・・!!!!」

 

ラクサス「アンタの目的が何だか知らねぇがやられた仲間のケジメはとらせてもらうぜ」

 

イワン「ま、待て!!! 俺はお前に父親だぞ!!!!

    家族だ!!! 父を殴るというのかっ!!!!

 

ラクサス「俺の家族は『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』だ

     家族の敵は俺が潰す!!!!」

 

ラクサスの拳がイワンを捉えそのまま吹き飛ばす

イワンが飛ばされると幻影も消えた

 

チャパティ「こ、これは一体!!?」

 

マトー君はイワンの顔を見に行った

 

マトー「ギルドマスターカボ!!!

    アレクセイの正体はマスターイワンカボ!!!!」

 

レイ「ラハール!!!

   今すぐこいつらを捕えろ!!!!」

 

ラハールはすぐにうなずき検束部隊をフィールドに送りこんだ

 

チャパティ「先ほどまで戦っていたラクサスとアレクセイは幻だったのか!?

      立っているのはラクサスとなぜかレイ!!! 試合終了!!!」

 

ヤジマ「そスて我々の見えぬ所で5人がかりの攻撃・・・

    さらにマスターの大会参戦・・・・

    これはどうみても反則じゃな 

    レイ君は幻が効いていないから応戦したんじゃろう」

 

チャパティ「協議の結果『大鴉の尻尾(レイブンテイル)』の反則により

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)B』不戦勝となり10P獲得!!!!」

 

俺とラクサスが控室に戻ろうとするとイワンが話しかけてきた

 

イワン「ラクサス、レイ・・・今回は俺の負けだ・・・

    だが・・これだけは覚えとけ・・・

    『ルーメン・イストワール』は『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の闇

    いずれ知る時が来る・・・『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の正体を・・・」

 

『ルーメン・イストワール』・・・・

一体何なんだ?

 



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第72話 フードの人物

 

 

 

チャパティ「さて何とも後味の悪い結果となりましたが

      続いて第4試合。本日の最後の試合です

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)A』ウェンディ・マーベルVS

      『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)』シェリア・ブレンディ」

 

レイ「おっウェンディか?」

 

フィールドではシェリアが転びすぐにウェンディも転んだ

 

レイ「あれで19歳なんだよな・・・」

 

ミラ「中身はあまり成長してなさそうね」

 

チャパティ「それでは試合開始ぃ!!!!」

 

あれ?チャパティのキャラが変わらねぇ・・・

そうか!! ウェンディが小さくないからか!!!

 

ウォーレン「レイ!!!」

 

突然俺の頭の中にウォーレンの声が響いた

 

レイ「なんだ?」

 

ウォーレン「ジェラールが話があるから外まで来てくれだと」

 

レイ「りょーかい」

 

俺は急いでドムス・フラウの入り口に向かった

入り口にはジェラールが辺りを見回しながら立っていた

 

レイ「ジェラール!!」

 

ジェラール「レイ、ゼレフに似た魔力を感じる」

 

レイ「どこからだ?」

 

ジェラール「わからんがおそらくドムス・フラウの中・・・」

 

レイ「手分けして探すか」

 

ジェラール「あぁ、なにかあればウォーレンを通じて連絡する」

 

こうして俺達は別れゼレフに似た魔力の正体を探した

でもここであいつを見つける訳にはいかねーしなー

そんな事を考えていると屋台のとこにルカとリサーナがいた

 

レイ「おーまーえーらー!!」

 

ルカ「わっ!! なんだレイか」

 

レイ「なんだじゃねぇよ・・・なにしてんだよ?」

 

リサーナ「お腹すいたからご飯選んでるの」

 

レイ「応援してこいよ・・・」

 

ルカ「もう終わったわよ?」

 

・・・は?

なんか違くね?

 

レイ「どっちが勝ったんだ?」

 

リサーナ「引き分けで終わったよ

     両方倒れちゃって」

 

引き分けならまぁいいか

 

ルカ「そうそうあのシェリアってこの魔法・・」

 

レイ「滅神魔法だろ?

   さんざんお前に見せられてんだからわかる」

 

ルカ「あらそう?」

 

リサーナ「ねぇレイ~これ買って~?」

 

ルカ「私はこれ~」

 

2人は焼き鳥とたこ焼き、わたあめを差し出した

 

レイ「・・・太るぞ?」

 

「ガンッ!!!!」

 

レイ「っ痛!!!」

 

リサーナ「・・・買って?♡」

 

レイ「・・・はい」

 

結局2人に奢るはめになった・・・

 

ジェラール「レイ!!」

 

レイ「あ?」

 

ジェラール「あいつだ!!」

 

ジェラールの先にはフードをかぶった人物が外に出ようとしていた

俺はジェラールと共に走り出した

 

レイ「くそ!! この人混みじゃ転移もできねぇ!!」

 

その時俺とジェラールの前にカグラが立ちはだかる

 

カグラ「ジェラール!!!!」

 

ジェラール「!!!!」

 

レイ「おりゃ!!」

 

すかさずカグラの腹にパンチを入れ気絶させる

ジェラールはすぐにフードの人物を探したが見失ったようだった

 

ジェラール「くそ・・・」

 

レイ「あと2日ある、なんとかなるさ」

 

とりあえずカグラは届けないとな

 



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第73話 リュウゼツランド

 

 

 

ーーーとある酒場ーーー

 

「「かんぱーい!!」」

 

ナツ「今日は気持ちよかったなー!!」

 

レイ「そうか?」

 

リサーナ「レイブンのやり方はむかつくわね」

 

ルカ「所詮そういう奴らなんでしょ」

 

ナツ「おっしゃー!!

   酒樽サーフィンだー!!」

 

ハッピー「あいさー!!」

 

ジェット「うわっ危ねっ!!」

 

ドロイ「やめろナツ!!」

 

人が飲んでるときにうるさくしやがって・・・

 

レイ「静かに飲ませろバカナツ!!!」

 

ナツ「ぎゃーっ!!

   レイがキレたー!!」

 

グレイ「誰かレイをおさえろー!!!」

 

俺はかかってくる野郎どもを薙ぎ払っていく

するとそこへ・・・・

 

リサーナ「レイそこまで!!」

 

レイ「はい」

 

ナツ「レイが犬みてぇだ・・・」

 

グレイ「尻尾あったら絶対振ってるよな・・・」

 

聞こえてるぞ~お前ら

俺は手を後ろに組み片手でナツ達に雷を落とす

 

「「ぎゃーーーー!!!!!」」

 

ふふふふふ天罰だ!!

 

レヴィ「ねぇ今からプール行かない!?」

 

リサーナ「プール?」

 

レヴィ「そおプール!!

    ルーちゃん達は行くって!!」

 

ナツ「行くしかねーだろ!!」

 

グレイ「暑ぃもんな!!」

 

レイ「おーし水着持って集合だー!!!!」

 

そして酒場の外では1人の人物が唇を噛みしめ

騒がしい酒場を眺めていた・・・

 

 

 

ーーーリュウゼツランドーーー

 

レイ「でっけぇ!!!!」

 

○○○えんのプールよりすげぇぞ!!

 

レイ「よっしゃー遊びつくすぞー!!」

 

ルーシィ「なんであんなにはしゃいでるの?」

 

リサーナ「レイって昔から遊園地とかそういう所大好きなのよ」

 

ルカ「普段はかっこいいのに子供っぽいわね」

 

リサーナ「そこがかわいいじゃない」

 

ルーシィ「ギャップ萌えってやつね」

 

レイ「リサーナ早くいこーぜ!!」

 

リサーナ「はいはい」

 

どれ乗ろっかな~♪

 

リサーナ「あのでかいのから乗ろ?」

 

リサーナが指をさしたのは園内でも1番でかいウォータースライダーだった

 

レイ「オッケー」

 

2人で階段を登りきったのだが・・・

 

リサーナ「ラブラブスライダー?」

 

・・・これだけは回避しなければならないと思ってたのに

 

リサーナ「抱き合って滑るんだって!!」

 

レイ「いや~あのーうん・・・」

 

どうしよう・・・覚悟決めるか

 

「ガバッ!!」

 

リサーナ「へ?」

 

レイ「俺は覚悟決めたから」

 

リサーナ「ちょ!! 待って!! きゃーーーーーー!!!!!」

 

俺はリサーナを抱いたまま倒れるようにスライダーに飛び込んだ

 

リサーナ「きゃーーーーー!!!!」

 

レイ「バカ!! 暴れんな!!」

 

リサーナ「いやぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

その後2、3分リサーナの悲鳴は鳴り響いた

 

ルーシィ「ちょ、大丈夫!?」

 

リサーナ「ぐす・・・うん・・」

 

レイ「お前が乗りたいって言ったんだろ?」

 

リサーナ「いきなり行くなんて思わないわよ!!」

 

レイ「悪い悪い、機嫌直せよ」

 

リサーナ「かき氷買ってくれなきゃヤダ」

 

えー・・・・・

 

レイ「しょうがねぇな」

 

なんでこんなハメに・・・

 

 

 

レイ「これでいいか?」

 

リサーナ「うん」

 

俺がリサーナにかき氷を届けるとラブラブスライダーの方から喧嘩している声が聞こえてきた

 

リオン「さぁジュビア俺と滑ろう!!」

 

グレイ「だから人のギルドの奴連れていくな!!」

 

ジュビア「ジュビアはレイ一筋なんです!!」

 

あんな大きな声で・・・

そこにどこからかナツが飛んでいき2人にぶつかりそのまま滑り落ちていった

 

レイ「あいつらなにやってんだよ・・・」

 

グレイとリオンはプールを次々と凍らせていく

 

ルーシィ「ちょ、ちょっとこれヤバいんじゃない?」

 

例によって例のごとくナツが飛び出す

 

ナツ「バカ野郎!! プールを凍らせる奴があるかーーー!!!!」

 

「ドゴォォォォォン!!!!」

 

レイ「な、なんでこうなんだよ・・・」

 

ナツ「はっはっはっはっは!!」

 

ルーシィ「やっぱりこうなるんだ・・・」



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第74話 統合

チャパティ「4日目競技パート始まりましたね」

 

ヤジマ「水中相撲っていったトコかね」

 

ラビアン「楽しみですねありがとうございます」

 

フィールドの中心に浮かべられた水の球の中に次々と各ギルドの出場者が着水していく

レイ達のチームからはからはジュビアが出場した

 

レイ「これは俺達の勝ちだろ」

 

ミラ「まぁ水の中だしね」

 

チャパティ「これはまた華やかな絵になった!!!

      各チーム女性陣が水着で登場!!!!」

      ルールは簡単!!! 水中から出たら負け!!!

      『海戦(ナバルバトル)』開始です!!!!!」

 

ルーシィ「早速だけど・・・みんなごめんね!!! 

     開け!!『宝瓶宮の扉』!!! アクエリアス!!!!」

 

アクエリアス「オォォォォォッ!!!

       水中は私の庭よぉ!!!!」

 

ジュビア「させない!!!

     『水流台風(ウォーターサイクロン)』!!!!」

 

ジュビアは魔法を発動させアクエリアスの水に対抗する

 

ルーシィ「ジュビア!!」

 

ジュビア「恋敵!!」

 

リズリー「何だいこれは!!?」

 

アクエリアス「互角!!?」

 

ジェニー「だったら今のうちに・・・まず1人!!!」

 

ロッカー「ワイルドォ!!!!」

 

ジェニーはロッカーにワイルドな蹴りを入れ失格にする

 

レイ「あいつマジでせこいな」 

 

ミラ「ジェニーらしい攻撃じゃない」

 

シェリア「その間にあなたも」

 

シェリアはリズリーと対峙する

 

リズリー「ぽっちゃりなめちゃいけないよっ!!!」

 

しかしリズリーはぽっちゃりしていない

 

アクエリアス「このままじゃラチがあかない!! 一旦戻るよ!!!」

 

ルーシィ「え!? なんでよ!!

     水中じゃあんたが一番頼りになるんだから!!!」

 

アクエリアス「デートだ♡」

 

ルーシィ「ちょっとぉ~っ!!!」

 

ジュビア「スキありっ!!!!」

 

アクエリアスが消えたルーシィをジュビアが容赦なく狙う

       

ルーシィ「ひえぇぇぇっ!!!!

     バルゴ!!! アリエス!!!」

 

バルゴ「セクシーガードです!!! 姫!!」

 

アリエス「もこもこですみませーん」

 

一回でいいからあのもこもこで寝てみたいよな

 

ジュビア「全員まとめて倒します!!!

     水中でジュビアに勝てる者などいない!!!!

     第二魔力源(セカンドオリジン)により身に付けた新必殺技・・・

     『届け!!! 愛の翼!!! レイ様ラブ!!!!」

 

レイ「な、なんなんだあの必殺技は・・・」

 

ジュビアが放った魔法はハートを纏いながら水流を巻き起こす

技名はどうかと思うがルーシィとミネルバ以外を脱落させる

 

ガジル「おい、ジュビアが見てるぞ?」

 

レイ「あ?」

 

ジュビアの方を見るとこっちを笑顔で見ている

俺は笑顔でガッツポーズをした

 

ジュビア「ジュビーン!!♡」

 

レイ「あ!!」

 

ジュビア「え?きゃうん!!」

 

ジュビアよそ見で失格

 

ガジル「あのバカ!!」

 

カナ「外に出ちゃった」

 

ミラ「なんで?」

 

ラクサス「レイのせいだろ」

 

レイ「俺のせいか!?」

 

チャパティ「残るはミネルバとルーシィの2人のみ!!」

 

ここからは5分間ルールの適用らしいな

まぁ5分以内に場外にならなきゃいいだけだが・・・

 

ミネルバ「妾の魔法なら一瞬で場外にする事もできるが

     それでは興がそがれるというもの

     耐えてみよ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』」

 

ルーシィ「なにこれ・・・きゃぁ!!」

 

突然ルーシィの近くの水が破裂した

 

レイ「なんだ?」

 

ルーシィ「今度は重い・・・鉛のような・・ 

     やられてばかりじゃいられない!!」

 

ルーシィは自分の鍵に手を伸ばしたが・・・

 

ルーシィ「!! あれ!? あたしの鍵が」

 

ルーシィの鍵はミネルバの手の中にあった

 

「ドォン!!!」

 

ルーシィ「きゃあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ミラ「あの魔法何なの!?」

 

レイ「さぁ、俺も見た事がねぇ

   空間系の魔法だと思うが・・・」

 

ルーシィはミネルバによりもてあそばれている

 

ルーシィ「あたしは・・・どんな攻撃にも耐えて見せる!!」

 

ミネルバ「そろそろ場外に出してやろうか」

 

ルーシィ「こんな所で負けたら・・

     ここまで繋いでくれたみんなに合わせる顔がない・・・

     あたしはみんなを裏切れない

     だから絶対あきらめないんだ!!」

 

チャパティ「ど、どんしたのでしょう?

      ミネルバの攻撃が止まった

      そのもも時計は5分を経過!!!」

 

しかしミネルバの目つきが急に代わりルーシィに魔法を放つ

 

ルーシィ「あぁぁぁぁぁ!!!」

 

レイ「な!?」

 

ミネルバ「頭が高いぞ!!!!『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』!!!

     我々をなんと心得るかっ!!!!

     我らこそ天下一のギルド!!!!  

     『剣咬の虎(セイバートゥース)』ぞ!!!」

 

ルーシィ「きゃぁぁぁぁ!!!!!」

 

チャパティ「これはさすがに場外・・・消えた!!?」

 

ルーシィは場外へ飛ばされたはずだがミネルバの魔法により戻される

 

ルーシィ「いぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ミラ「なんで場外にださせないの!?」

 

ガジル「痛めつける為か・・」

 

ラクサス「もう勝負はついてんだろ・・」

 

レイ「このやろう・・」

 

チャパティ「こ、ここでレフェリーストップ!!!

      競技終了!!! 勝者ミネルバ!!!

      『剣咬の虎(セイバートゥース)』やはり強し!!!!

      ルーシィ・・・さっきから動いてませんが大丈夫でしょうか!?」

 

ナツ「ルーシィーー!!!」

 

ナツとグレイが落下してくるルーシィを受け止める

 

ナツ「なんて事するんだこのヤロウ!!」

 

ミネルバ「その目は何か?

     妾はルールにのっとり競技を行ったまでよ

     むしろ感謝してほしいものだ、2位にしてやったのだぞ

     そんな使えぬクズの娘を」

 

ナツ、グレイ、エルザの前にローグ以外のメンバーが立ちはだかる

俺はその間に転移する

 

ナツ「レイ!!」

 

レイ「クズはお前らの方だろ」

 

ミネルバ「なに?」

 

レイ「最強だかフィオーレ1だか知らねぇが1つだけ言っておく

   お前らは1番怒らせてはいけねぇギルドを敵に回した」

 

 

 

ーーー医務室ーーー

 

ジュビア「ルーシィは無事ですか!?」

 

ミラ「ルーシィ!!」

 

グレイ「お前ら」

 

カナ「チームは違っても同じギルドでしょ」

 

ポーリュシカ「ウェンディとレイのおかげで命に別条はないよ」

 

ウェンディ「いいえ、シェリアとレイさんの応急処置がよかったんです」

 

ナツ「あいつら・・・」

 

ラクサス「言いてぇ事はわかってる」

 

ルーシィ「う・・・」

 

ハッピー「ルーシィ!!」

 

ルーシィ「みんな・・・ごめん・・またやっちゃった・・・」

 

グレイ「何言ってんだ、2位だぞ? 8Pだ」

 

エルザ「あぁ・・・よくやった」

 

ルーシィ「か、鍵」

 

ハッピー「ここにあるよ」

 

ハッピーはルーシィの鍵を差し出す

 

ルーシィ「よかった・・・ありがとう」

 

ルーシィは鍵があった事に安心したのかそのまま眠りにつく

 

ミラ「眠っちゃったみたいね」

 

カナ「なんか・・こうモヤっとするねあいつら!!」

 

グレイ「『』・・・」

 

ガジル「気に入らねぇな」

 

マカロフ「AチームBチーム全員集まっとったか、丁度よかった」

 

医務室のドアを開けマスターが入ってきた

 

カナ「マスター」

 

マカロフ「これが吉と出るか凶と出るか・・・

     たった今AB両チーム統合命令が運営側から言い渡された」

 

ナツ「何!?」

 

ラクサス「ABチーム統合だと!?」

 

ミラ「どうしてですか?」

 

レイ「大方レイブンガ失格したからチーム数が奇数になって

   バトルパートの組み合わせができないって事だろ」

 

マカロフ「うむ、なので両チームを1つにして

     新規で5人チームを再編成しろと・・・な」

 

シャルル「点数はどうするの?」

 

マカロフ「低い方に準ずるらしい

     つまりAチームの35Pじゃ」

 

ハッピー「ひどいねそれ」

 

エルザ「しかし運営側の判断なら仕方ないか・・・」

 

カナ「考えようによってはさらに強いチームが作れる訳だしね」

 

グレイ「けど、今から決めても残る種目はこれからやる

    タッグバトルだけなんだろ?」

 

ポーリュシカ「いいや、明日の休みをはさんで最終日

       5人全員参加の戦いがあるはず」

 

ナツ「俺は絶対にルーシィの仇をとる!!!

   仲間を笑われた!!! 俺は奴等を許さねぇ!!!」

 

こうして運命のチーム編成がおこなわれる・・・



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第75話 覚醒

 

 

 

チャパティ「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』チーム編成も終了し

      いよいよバトルパートに突入します」

 

ヤジマ「4日目のバトルパートはタッグマッチなんだね?」

 

ラビアン「2体2ですか楽しみですね!! ありがとうございます!!」

 

チャパティ「今回はすでに対戦カードも公表されています」

 

 

青い天馬VS.四つ首の仔犬

 

人魚の踵VS.蛇姫の鱗

 

剣咬の虎VS.妖精の尻尾

 

 

チャパティ「やっぱり注目は一発触発の

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』VS.『剣咬の虎(セイバートゥース)』でしょうか?」

 

ヤジマ「さっきはどうなるかと思ったよ」

 

ラビアン「熱かったです、ありがとうございます!!」

 

チャパティ「さぁ・・・その新・妖精の尻尾(フェアリーテイル)が姿を現したぞーっ!!」

 

マカロフ「我らギルドの想いは1つとなった

     この想い主らに託すぞ」

 

メイビス「今こそ見せる時です

     私たちの絆の力を」

 

「オォォォォォッ!!!!」

 

チャパティ「会場が震えるーっ!!!!

      今ここに・・・妖精の尻尾(フェアリーテイル)参上!!!!!」

 

ナツを中心に俺、ガジル、グレイ、ラクサスと並びフィールドに姿を見せる

 

チャパティ「1日目のブーイングが嘘のような大歓声!!!

      たった4日でかつての人気を取り戻してきたー!!!」

 

俺達は剣咬の虎(セイバートゥース)と目を合わせる

 

ナツ「燃えてきたぞ」

 

 

 

ーーー控室ーーー

 

メイビス「レイ、あなたにはやってもらう事があります」

 

レイ「うわっ!! なんすか?」

 

突然現れたメイビスに驚きながらも返事をした

 

メイビス「ルカに協力してもらい力を覚醒させるのです」

 

いや、あれ完璧じゃねぇの?

 

レイ「ルカは?」

 

メイビス「すでに外に出ています」

 

レイ「はいはーい」

 

てかなんで俺だけ?

魔装だってあんま効果ねぇし・・・

 

 

 

ーーードムス・フラウ外ーーー

 

ドムス・フラウの裏手に行くとルカが立っていた

 

ルカ「やっと来たわね?」

 

レイ「で、なにすんだ?」

 

ルカ「初代からはあなたを追い込みなさいって言われてるわ」

 

追い込みなさいって・・・

 

ルカ「この範囲だけはフリードの術式で守られてるから大丈夫よ」

 

レイ「はぁ~・・・お前本気でやんの?」

 

ルカ「とーぜん♡」

 

もう腹くくるか・・・

 

レイ「おっしゃ来い!!」

 

ルカ「『白神の聖槍!!!!』」

 

ルカは黒き光の槍を投げつけすぐに間合いを詰める

 

レイ「くっ!! らぁっ!!」

 

ルカ「魔装使わなくちゃ意味ないでしょっ!!!」

 

レイ「あ、そっか『魔装・火竜!!!』」

 

俺は炎に包まれ赤と黒の衣で姿を現す

 

レイ「久しぶりだなー!!」

 

ルカ「喋ってる暇はないわよ!!」

 

レイ「『火竜の爆炎花!!!』」

 

俺は火の花を咲かせ爆発させる

しかしルカは水の防壁を張り全ての爆発を防いだ 

 

ルカ「『雷炎竜の怒号!!』」

 

レイ「ぐぁぁぁぁ!!!!」

 

俺に隙が出来た途端ルカの攻撃が次々と当たっていく

火、雷、風、氷、水、様々な属性の魔法が俺の体を痛めつけていく

 

ルカ「・・・やりすぎた?」

 

レイ「ぐ・・・はぁ・・・はぁ・・」

 

さすがにきつい・・・

けど・・・

 

レイ「まだまだー!!!!!」

 

「キィィィン」

 

すると俺の指輪が光り出しエドラスの時のように俺の体を光で包みこむ

 

レイ「これは・・・」

 

ルカ「うわぁ!!」

 

俺の体は少し空中に浮き金と黒の衣を羽織り

背後には各属性の竜剣が円になりゆっくり回っている

しかし、円には明らか剣が1本足りていない

 

メイビス「それがあなたの隠されていた力・・・まだ不完全のようですが

     その指輪の宝石は自身の想いに呼応する魔石

     あなたが作ったのですか?」

 

俺達の背後から初代がゆっくりと歩いてくる

 

レイ「そうだけどなんで!?」

 

なんで初代がこの石と力の事知ってんだよ!?

俺ですらわかんねぇのに!!

 

メイビス「昔、古い書物で読んだ事がありました

     〝数多の竜の力を使いし者

      金色の光りに包まれ真の力を開放するであろう〟

     それはあなたの事だったのですね、レイ」

 

レイ「俺と同じ力を持った奴が前にもいたのか!?」

 

メイビス「おそらく」

 

ルカ「じゃあ私のは!?」

 

メイビス「ルカのは残念ながら・・・」

 

レイ「俺のが昔いたんならルカのも同じタイプだしいるんじゃないか?」

 

メイビス「レイの推測通りだとは思います」

 

ルカ「そう・・・」

 

レイ「さてそろそろナツ達の試合始まるだろ」

   

ルカ「そうね、戻りましょう」

 

俺は新たなる力を携えドムス・フラウに戻る

 



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第76話 Happy Birthday♪

レイ「あれ?もう終わりそうじゃん」

 

俺が控室に戻るころにはすでにガジルはいなくナツがスティングとローグ相手に戦っていた

 

スティング「1人で・・・十分・・・だと?

      ふざけやがって・・・」

 

ローグ「お前に用は無いガジルとやらせろ」

 

ナツ「だったら俺を倒していくんだな」

 

スティング「ドラゴンフォースは竜と同じ力

      この世にこれ以上の力なんてあるはずねぇんだ!!」

 

レイ「ドラゴンフォースね・・・」

 

神竜とか魔装とかは使えるけどさ・・・

俺って発動できねぇの?

 

ナツ「完全じゃなかったんじゃねーのか」

 

スティングの振りかざした腕を軽く防いだ

 

スティング「俺はこの力でバイスロギアを殺したんだーーっ!!!」

 

ナツ「そうか、だったら俺はこの力で笑われた仲間の為に戦う」

 

ナツの拳はスティングの顔面を捕えローグの攻撃に対応した

 

ローグ「『影竜の・・・咆哮!!!!』」

 

ナツ「『火竜の咆哮!!!!」

 

2つのブレス、ナツのブレスがローグのブレスを飲みこみローグを飛ばした

しかし、スティングとローグは立ち上がり7年前から憧れていた男へ向かっていく

 

スティング「まだまだぁ!!!!」

 

ローグ「くっ」

 

ナツ「来いよ」

 

双竜は立ち向かい続けた

たった1人で仲間の為に戦う竜に

 

ローグ「スティング!!!!」

 

スティング「おう!!!!」

 

レイ「へ~合体魔法(ユニゾンレイド)

 

「「『聖影竜閃牙!!!!』」」

 

ナツ「『滅竜奥義 紅蓮爆炎刃!!!!』

 

「ドガガガガガガ!!!!!」

 

2つの魔法がぶつかりドムス・フラウの地下が崩壊していく

煙が晴れそこにたっていたのは・・・

 

チャパティ「こ、こここここれは!!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』だー!! 

      双竜破れたりーっ!!!!

      ここに来て『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』1位に躍り出たー!!!

      これにて大魔闘演武4日目終了ー!!!

      1日休日をはさんで明後日最終戦が行われます!!

      最終日はなんとメンバー全員参加のサバイバル戦

      果たして優勝はどのギルドなのか!!?

      皆さんお楽しみにーっ!!!」

 

レイ「さーて帰るかー!!

   今夜は宴だろーっ!!」

 

グレイ「おっしゃーっ!!」

 

こうして4日目トップになった俺達は自分たちの宿に帰っていった

 

 

 

ーーー大魔闘演武中日ーーー

 

ミラ「レイ?今日どうするの?」

 

レイ「今日なにかあったっけ?」

 

もう、とミラは呆れながら教えてくれた

 

ミラ「今日はリサーナの誕生日でしょ!!」

 

レイ「・・・あ!!!!」

 

大魔闘演武のせいで忘れてたけど・・・

今日リサーナの誕生日だ!!

 

アビー「彼女の誕生日忘れてるなんて最低ね」

 

レイ「どーする!?

   なにもプレゼント買ってねぇぞ!!?」

 

ミラ「とりあえずデートにでも誘いなさいよ」

 

正直かなり焦ってるぞ俺!!

とりあえずプレゼントかなんか買いに行くか・・・

それと確か近くに水族館もあったからそこに連れてって・・・

 

 

 

ーーー水族館ーーー

 

リサーナ「わぁー!! 見てみて!!」

 

俺は途中でプレゼントを買ってリサーナと水族館を見て回った

 

レイ「最近2人きりにもなれなかったしな

   俺にとっちゃいい気分転換だよ」

 

とりあえず誕生日忘れてたって事はバレてねえな・・・

 

リサーナ「見て、ペンギン!!♡」

 

こうやってはしゃいでるの見てるとただの子供だなw

連れて来たかいがあったもんだ

 

リサーナ「なにニヤニヤしてるの?」

 

レイ「いやぁ、かわいいなぁ・・・とね」

 

リサーナ「もう//」

 

そういってリサーナは俺の腕に抱きついてくる

 

リサーナ「えへへ、彼女だけの特権♡」

 

レイ「たくっ」

 

只今最高に幸せです!!

 

 

 

ーーーレストランーーー

 

リサーナ「ん~おいひぃ~♪」

 

レイ「水族館のレストランで魚介類を食べるのはどうかと思うが・・・」

 

俺は魚介類のドリア、リサーナは海鮮パスタを食べていた

 

レイ「ほら、誕生日おめでとうリサーナ」

 

リサーナ「わぁ!! 覚えてたの!?」

 

レイ「当たり前だろバーカ、開けてみろよ」

 

罪悪感を覚えながらリサーナにプレゼントを渡す

リサーナが箱を開けると猫の形をしたネックレスが入っていた

猫の瞳にはピンク色の宝石が埋め込まれている

 

リサーナ「かわいい!!」

 

レイ「つけてやるよ」

 

リサーナ「ありがと//」

 

レイ「さてそろそろ帰るか」

 

リサーナ「うん、レイ明日試合だもんね

     がんばってね!!」

 

レイ「余裕」

 

その頃ナツ達はドムス・フラウの地下であるものを発見していた・・・

 

 



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第77話 魔導士バトルロワイヤル

 

 

 

ーーー大魔闘演武前日・夜ーーー

 

俺がデートを終え酒場に戻るとエルザ達が集まっていた

 

エルザ「なんだと?

ルーシィが王国兵に捕まった?」

 

ラクサス「よくわからん計画の関係者にされちまったのか?」

 

レイ「俺がいない間に何してんだよ」

 

ちょっと眼を放すとこの騒ぎ・・・はぁ・・・

 

ラクサス「つまり何だ?

     大魔闘演武で優勝しなきゃルーシィを取り返せねぇのか?」

 

グレイ「その話も信用していいのかわからねぇがな」

 

ナツ「俺は今すぐ助けに行くぞ!!!」

 

ウェンディ「落ち着いてくださいナツさん」

 

ジタバタしだしたナツをなだめるウェンディ・・・

大きくなっても変わらんなこいつは

 

ハッピー「相手は王国なんだよ」

 

エルザ「マスター」

 

マカロフ「うむ・・・

     王国相手ゆえにうかつな事はできんが・・・

     向こうもまた国民をざんがいに扱う事はできんじゃろう

     エクリプス計画とやらが中止されるまで人質と考えるべきか」

 

ガジル「だが腑に落ちねぇな・・・ 

    それほどの国家機密を知っちまった

    俺達を開放する意味がわからん」

 

リリー「のちのちあのアルカディオスとかいう者を

    断罪する為の証人として開放する可能性もあるな」

 

シャルル「極秘情報が拡散する危険もあるのに・・・」

 

アビー「ルーシィが人質にとられてるし

    情報漏えいの危険はないと考えたかしら」

 

エルザ「これ以上隠し通せんと判断したのか」

 

グレイ「俺達が全員捕まってたら情報は外に出なかっただろ」

 

ミラ「それはどうかしら?

   グレイ達は大魔闘演武も出場者でしょ」

 

レイ「明日出場しなかったら不審点が出てくる・・・」

 

ジュビア「王国としても魔導師ギルドは敵に回したくないと思います」

 

エルザ「ルーシィが捕われたのは我々にとっては不条理だが

    王国軍の正義には反してないという事だ」

 

ナツ「だーーっ!!!

   ごちゃごちゃ言ってねぇで助けに行くぞーっ!!!!」

 

レイ「うるせぇっ!!!!」

 

「ガンッ!!!」

 

ナツ「ごぱっ!!」

 

俺が振りかざした拳でナツが地面にめり込んだ

 

マカロフ「家族とられちゃ祭りどころじゃねぇわい

     皆・・・同じ気持ちじゃ

     いつもみてえに後先考えんで突っ込んでも

     今回ばかりは相手が悪い・・・

     が、黙ってられるほど腰ぬけじゃねぇぞ妖精の尻尾は」

 

 

 

ーーー大魔闘演武・最終日ーーー

 

チャパティ「いよいよ!!! いよいよやって参りました!!!!

      魔導師達の熱き祭典大魔闘演武最終日!!!!

      泣いても笑っても今日、優勝するギルドが決まります!!!!」

 

レイ「じゃールーシィが人質にされてるけど

   ナツ達に任せて俺達はやるべきことをやるだけだ」

 

チャパティ「そして現在1位!!!

      7年前最強と言われていたギルドの完全復活の日となるか!!!

      『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』入場ーーーー!!!!・・・おや!?

      こちらは何とメンバーを入れ替えてきたーーっ!!!!」

 

俺を中心にエルザ、グレイ、ガジル、ラクサスというチームに観客席からは驚きの声が聞こえてくる

 

ローグ「ナツ・ドラグニルがいない!!?」

 

スティング「いいよローグ

      むしろラッキーだと考えよう」

 

レイ「俺がいるのを忘れんなよ?」

 

スティング「・・・・・」

 

チャパティ「タッグバトルであれだけ活躍したナツがいない・・・とは一体!?」

 

ヤジマ「うむ・・・何かあったのかねぇ?」

 

カナ「エルザー!!

   ナツの代わりにがんばりなさいよー」

 

リサーナ「レーイー!!! がんばれーーっ!!!」

 

エルフマン「グレイ!!! 漢をみせろぉ!!!」

 

マカオ「ガジルー!!! ぶちかましてやれー!!」

 

フリード「ラクサス!!! その勇士を見せてやれ!!!」

 

チャパティ「己が武を・・・魔を・・・そして仲間との絆を示せ

      最終日・・・全員参加のサバイバルゲーム・・・

      『大魔闘演武』を開始します!!!!」

 

「オォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

チャパティ「バトルフィールドは何とクロッカスの街全域

      各ギルドのメンバーはすでに分散して待機しています

      街中を駆け廻り敵ギルドと出会ったら戦闘となります

      相手を戦闘不能にするとそのギルドに直接1P加算されます

      又、各ギルドには1人だけリーダーを設定してもらいます

      これは他ギルドにはわかりません

      リーダーを倒せば5P加算されます

      これで最多Pの理論値は45

      どのギルドにも優勝の可能性はあります

      チーム一丸となって動くか

      分散するか戦略が分かれるところです」

 

相談した結果俺がリーダーになった

 

レイ「この大会俺達はルーシィを取り戻すために優勝するしかねぇ」

 

エルザ「ナツ達が救出してくれればよいが」

 

ガジル「それにこした事はねぇがな・・・」

 

グレイ「だとしても優勝にはもう1つの目的もある」

 

ラクサス「7年間苦い思いをしたギルドの奴らの為にもな」

 

チャパティ「栄光なる魔の頂は誰の手に!!!!

      『大魔闘演武』開始です!!!!」

 

レイ「行くぞ!!!!」

 

「「オオッ!!!!」」

 



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第78話 新しい造形

チャパティ「始まりましたね~最終戦」

 

ヤジマ「やはり分散ス各個撃破の作戦をとるチームが多いね」

 

マトー君「みんながんばるカボー!!」

 

チャパティ「一人一人が高い戦闘力を持つ『剣咬みの虎』はやはり分散しています

      他にも二人一組で行動する者や三人一組もあります

      ・・・おーっとこれは・・・

      ど、どうしたのでしょうかー!!?『妖精の尻尾』!!!

      全員目を閉じたまま動いていないぞーっ!!!」

 

レイ「・・・・・(ヤバい・・・動きたい!!)」

 

初代の作戦だからしょうがないが・・・

こーやってジッとしてんの苦手なんだよなー

 

マカロフ「何やっとんじゃー!! あいつら」

 

リサーナ「ど、どういう事?」

 

カナ「知らないわよ」

 

マックス「エモノは早いモンがちだぞ!!」

 

エルフマン「早くやっちまえっ!!」

 

チャパティ「『妖精の尻尾』の奇妙な行動は気になりますが・・・

      すでに敵と接触している者もいるぞーっ!!!!」

 

マカオ「おい!! エルザァ!!!」

 

ワカバ「早く倒しに行けよォ!!」

 

マカロフ「何のマネじゃ!!

     ルーシィを助ける為に勝たなきゃならんのだぞ!!!」

 

メイビス「だからこそ冷静にならねばなりません」

 

マカロフ「!?」

 

メイビス「私は今までの四日間で敵の戦闘力

     魔法、心理、行動パターン全てを頭に入れました

     それを計算し、何億通りもの戦術をシュミレーションしました」

 

ロメオ「初代・・・何を・・・?」

 

メイビス「敵の動き予測と結果、位置情報

     ここまでは私の作戦はすでに伝えてあります

     仲間を必ず勝利へと導く、それが私の〝戦〟です

     『妖精の星作戦』開始!!!!」

 

「「「了解!!!!!」」」

 

チャパティ「『妖精の尻尾』が動いたー!!!」

 

レイ「さぁ、Show Timeだ」

     

メイビス「各自散開!!! 次の目的地まで進んでください!!」

 

メイビスが指示を出す様子にギルドの面々がポカーンとする

   

メイビス「この時点で97%の確率でルーファスが動きます」

 

初代の言った通りに空にルーファスの魔法が打ち上げられた

 

レイ「あれだな」

 

メイビス「上空に光を目視してから2秒以内に緊急回避でかわせます

     この魔法の属性は雷、レイとラクサスだけはそれをガード」

 

レイ「フッ」

 

うーん弱い雷だな~

受け応えがねぇよ

 

メイビス「敵は動揺し思考が乱れます

     こおの事項の乱れによりルーファスは

     68%の確率で我々への接近を試みます

     32%の確率で現位置にて待機・・・・・

     しかしその場合も私たちの作戦にさほど影響はありません」

 

マックス「何言ってんだ? 初代は・・・」

 

エルフマン「さぁ・・・・」

 

リサーナ「『妖精の星作戦』・・・」

 

カナ「勝利する為の作戦って事はわかるけどね」

 

俺とガジル、グレイはトライメンズの撃破だったな

俺とグレイが噴水広場に逃げてきたヒビキとレンと対する

 

レン「くそ!! どうなってやがる!?」

 

ヒビキ「『妖精の尻尾』には僕の『古文書』の計算を越える者がいるのか?」

 

グレイ「そーゆーこった」

 

レイ「悪いなヒビキ」

 

「「・・・・!!!!」」

 

メイビス「噴水広場に逃げてきた敵をグレイとレイが撃破後

     そのままそれぞれポイントB-4、D-1に直行」

 

チャパティ「またもやトップに並んだーっ!!『妖精の尻尾』-っ!!!」

 

メイビス「ラクサスはそのままF-8へ 

     エルザはS-5へ、この辺で敵に動きがあります」

 

マカロフ「お、思い出したぞ・・・初代の異名・・・

     その天才的な戦略眼をもって数々の戦に勝利をもたらした・・

     『妖精軍師』メイビス」

 

マカオ「できる子だ・・・」

 

ワカバ「ただの癒し系じゃなかった」

 

アル「ああ見えて一応・・・『妖精の尻尾』作った人だし」

 

メイビス「ここからはかなりの激戦が予想されます」

 

キナナ「これ・・・最終的にジュラはどうするの?」

 

ラキ「ちゃんと考えてあるんですか?」

 

メイビス「考えてはいますが・・・」

 

「「?」」

 

 

saidグレイ

 

 

ーーー図書館エリアーーー

 

グレイ「ここに来ればアンタに会えるって聞いてたが・・・さすが初代」

 

ルーファス「これはこれは・・・

      記憶は君を忘れかけていた・・・思い出させてくれるか?」

 

グレイ「無理して思い出すことはねぇや、お前はここで終わりだから」

 

チャパ「図書館エリアで『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のグレイと『剣咬の虎(セイバートゥース)』のルーファスが激突だー!!」

 

映像魔水晶に映し出されている映像に観客のボルテージも上がり熱気が増していく

 

ロメオ「これも計算通りなのか!?初代」

 

メイビス「はい」

 

ウォーレン「じゃあグレイが勝つんだな!!この勝負」

 

メイビス「それはわかりません」

 

エルフマン「なに!?」

 

メイビス「しかし勝たねばなりません。ルーファスという者は『剣咬の虎』攻略のキーなのです」

 

ウル「グレイなら大丈夫よ。私の母の弟子だもの」

 

メイビス「時に想いは計算を越える・・・見せてください、あなたの想いを」

 

2人の間に流れる沈黙・・・

その沈黙を破ったのはグレイだった!!

 

グレイ「いくぞ仮面野郎!!『アイスメイク・・・氷創騎兵(フリーズランサー)!!』」

 

ルーファスは本を閉じグレイの魔法をよけながら魔法を記憶する

 

グレイ「逃がすかよ!!『氷撃の鎚(アイスインパクト)』!!!」

 

ルーファス「記憶」

 

グレイ「何をもごもご言ってやがる」

 

ルーファス「記憶は武器になる

      私は『見たことある魔法』を記憶し記憶を元に新たな魔法を造形できる」

 

グレイ「なんだそりゃ?」

 

ルーファス「君の記憶『氷』の魔法、オルガの記憶『雷』の魔法

      覚えている・・・『記憶造形(メモリーメイク)凍エル黒雷ノ剣!!!』」

 

地面に当たった所から凍りつく黒い雷がグレイを襲う!!

 

ルーファス「『荒ブル風牙ノ社』」

 

今度は無数の竜巻を発生させるがグレイは防御魔法でガード、しかし・・・

 

ルーファス「盾・・・記憶、そして忘却」

 

グレイ「!! 盾が消え・・・ぐぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

突如グレイの氷の盾が消え竜巻がグレイを巻き込んで旋回する

 

ルーファス「この戦いは私が君に詩う鎮魂歌

      記憶していたまえ君は私に勝てない」

 

グレイ「そいつぁ・・・どうかな・・・?」

 

その言葉と共にグレイは服を脱ぎ捨てる

 

チャパ「脱いだー!! 脱いだ!! 脱いだーーーー!!!!!!」

 

グレイ「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の紋章刻んでるからには同じ相手に二度はやられねぇ」

 

ルーファス「ほう、策でもあるのかね?」

 

グレイ「『アイスメイク・・・」

 

ルーファス「記憶」

 

グレイ「限界突破(アンリミテッド)!!!!』

 

グレイはすさまじいスピードで剣を造形していきその様子にルーファスも驚愕の表情を浮かべた

 

ルーファス「これは・・・なんという造形の速さだ!!!」

 

グレイ「覚えたかい?」

 

ルーファス「記憶が・・・おいつか・・・ない!!!」

 

グレイ「『氷皇の鎧(アイス・アームド)!!!!』」

 

グレイが作りだしたのは自ら身に纏う氷の騎士の鎧

手にする剣でルーファスを氷漬けにした

 

ルーファス「ぬぁぁぁぁぁ!!!!

      しかし、氷属性だけなのが惜しい!!

      私はその氷を滅する炎を覚えている

      『記憶造形 燃ユル大地ノ業!!!!!』」

 

ルーファスは炎の魔法を放つ、しかしグレイはその炎の中ルーファスに向かっていった

 

グレイ「俺はもっと熱い炎を覚えてる

    『氷皇剣-アイスブリンガー-!!!!!』

 

ルーファス「ぐぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

グレイの一撃によりルーファスを撃破

その様子に安堵するメイビスとウルティア、歓喜するメンバー

 

チャパ「グレイだーっ!!!

    『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』が勝利ーーっ!!!! ルーファス敗れるー!!!!」

 



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第79話 風神と弟子

 

 

 

グレイがルーファスに勝利したころ・・・

 

レイ「あ~・・・俺は基本自由にしていいって言われたけどさ~」

 

周りに誰もいないし気配するんだけど・・・

たしか街の建物破壊してもなんとかなるんだよな?

俺は右腕を鉄の剣にし体をねじり構える

 

レイ「『鉄竜の・・・円撃!!!』」

 

???「きゃあっ」

 

体を一回転させて周囲の建物を切り倒した

すると2、3㎞先に急いでしゃがんだ影を目の端に捕え急いで向かいそこに斬撃をたたき込む

 

???「も~服がボロボロ」

 

俺の攻撃を受けても立ちあがったのは『蛇姫の鱗(ラミアスケイル)』のシェリアだった

 

レイ「よりによってお前かよ~」

 

シェリア「レイさんか~、手加減は無しだよ?」

 

レイ「できねーよ、お前すぐ回復すんだもん」

 

シェリア「それじゃあいくよ!!『天神の怒号!!』」

 

シェリアは至近距離からブレスを放ってきた

 

レイ「なっ!?『火竜の鉄拳!!』」

 

ブレスを片腕で受け止め相殺する

 

レイ「おいおい・・躊躇ねーな」

 

俺はシェリアに向かって火の球を投げつけるがすべて風で吹き消す

 

シェリア「いつまでも子供扱いしないで!!」

 

レイ「じゃーちょっと本気でいこうか

   『天竜剣アルデバラン!!』」

 

俺は一太刀でシェリアの周りの地面をえぐりシェリアにぶつける

 

シェリア「痛い痛い痛い痛いっ!!」

 

・・・やりずれ~っ!!

しかしシェリアもすぐに回復し応戦する

 

シェリア「えーい!!」

 

シェリアは巨大な黒い竜巻を作りだし俺に向かってものすごいスピードで投げつけてくる

 

レイ「ちょっと待て!!

   竜巻を投げるってなんだよ!?

   うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

ものの見事に竜巻に巻き込まれた俺は中に投げ出される

 

アビー「レイが押されてる!?」

 

リサーナ「レイってば女の子に甘いもんね」

 

ちょっとふくれっ面でリサーナは言った

 

ルカ「私にもとどめ刺さなかったし」

 

ハッピー「レイなら大丈夫だよ!!」

 

ここまでもろに喰らってたらS級の威厳もくそもねーな・・・

 

レイ「だーもう終わらす!!

   回復の隙なんて与えねぇ!!」

   

俺は猛スピードでシェリアに詰め寄った

 

シェリア「『風神の舞!!』」

 

シェリアが防御として使用した魔法を切り裂きさらに詰め寄る

 

 

レイ「『天竜剣一ノ型 絶刀空閃!!

       弐ノ型 春疾風!!

       参ノ型 螺旋絶風刃!!

       四ノ型 絶空竜閃牙!!』

 

俺は次々とシェリアに風の剣技をたたき込む

 

シェリア「くっ!! 回復ができない!!」

 

そして俺は今まで違う構えで剣を構える

 

レイ「これは俺の新技・・・『天竜剣五ノ型 夏終涼風(かしゅうすずか)!!』」

 

大気中の空気を刀の表面に凝縮させ留め、振り切った瞬間に爆発的な暴風を吹き荒らさせる

 

シェリア「キャァァァァァッ!!」

 

シェリアは魔法をまともに喰らい地面に倒れ気絶した

 

レイ「悪いけど、もっと強い滅神魔法の使い手がうちにいるんでね」

 

 

 

シェリアを撃退した俺はエルザ、ミネルバがぶつかるはずの場所へ向かっていた。

 

レイ「な~んか嫌な予感すんだよね~・・・」

 

・・・と目的地に着いた俺は嫌な予感的中~

眼下ではエルザ、カグラ、ミネルバが三つ巴の戦いを繰り広げていた

 

レイ「お嬢さん方、俺も参加させてくれません・・・かっ!!?」

 

俺はカグラとミネルバを気迫で吹き飛ばす

 

エルザ「レイ、手助けはいらんが?」

 

レイ「嫌な予感したから来たら初代の予感外れてんじゃねーか」

 

ミネルバ「レイ・グローリー・・・聖十の称号を持つ滅竜魔導士」

 

レイ「さぁて、誰が俺とやりあうんだ?」

 

カグラ「私だ!!」

 

すると、俺の予想通りカグラが切りかかってきた!!

 

レイ「あーじゃあおいつは貰うぞ、エルザ」

 

俺はカグラの剣を受け流し街の方へ吹き飛ばした

さてさて、そろそろ俺も弟子相手に本気出しちゃおっか~

 

カグラ「はぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

態勢を立て直したカグラはすぐさま反撃に繰り出す

それを炎竜剣で受け止める

 

レイ「お前に剣を教えたのは一応俺だぜ?

   それなのに師匠に剣を向けるとか・・・」

 

カグラ「お前がジェラールを仲間にしなければこんな事はしなかった」

 

7年前、仕事先で出会ったカグラはとても強いとは言えない魔導士だったが俺が剣を教えてやったら3日でよくなった

つーか師匠にお前とか・・・

 

レイ「これは再教育が必要だな」

 

カグラ「来いっ!!」

 

レイ「『火竜剣弐ノ型 爆竜乱舞!!』」

 

すさまじいスピードで飛ばしたつもりだったがカグラは全て見切り俺の懐に入り込む

 

カグラ「もらったっ!!」

 

カグラの攻撃は俺が左手を鉄竜にして受け止める

 

レイ「あっぶねぇぇぇ!!

   つーかいつまで鞘に納めてんだよ

   本気でかかってこないと潰すぞ?」

 

俺はそういって両手に炎竜剣を構える

するとカグラも不倶戴天の鞘を抜いた

 

カグラ「お前は昔から私の事をまともに見ようともしなかったくせに・・・

    『怨刀 不倶戴天 剛の型!!!!」

 

レイ「おらぁぁぁぁっ!!!!」

 

俺とカグラの剣が何度もぶつかり、衝撃で周りの建物が粉々に吹き飛ぶ

 

レイ「ジェラールは自分の罪を認めて未来に歩き出してるんだ!!

   その邪魔はさせねぇ!!!」

 

カグラ「ジェラールの罪は拭いきれるものではない!!」

 

レイ「過去しか見てないお前が先を歩いてる奴を否定すんじゃねぇ!!!」

 

カグラ「くっ!!

    『怨刀 不倶戴天 斬の型!!』」

 

カグラの斬撃を受け止めた左手に持っていた剣を粉々に破壊された

 

レイ「なんつー斬れ味だよ・・・」

 

カグラ「この一刀で終わらせる!!」

 

カグラの魔力がどんどん上がってくのが空気を通じてよくわかった

 

レイ「俺はこんな所で終わるわけにはいかない」

 

俺は炎竜剣を左手で生成した鞘に納める

 

カグラ「ふざけた真似を!!

    はぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

流れに身を任せろ・・・

自分の力は最小限に抑え相手の力を利用する・・・

 

カグラが俺を斬りつける瞬間、俺の新技が炸裂した!!

 

レイ「『炎竜剣居合 火焔桜・・・』」

 

カグラ「なっ・・・・・!!」

 

すれ違いざまにカグラは倒れた

 

レイ「お前も前を見て歩けよ

   エルザに救ってもらった命を無駄にすんな」

 

カグラ「!!?

    どういう事だ!?」

 

俺はカグラにエルザから昔聞いた事をそのまま話してやった

 

カグラ「エルザが・・・ローズマリー出身・・あの時私を助けた・・・」

 

レイ「そーゆー事だ

   じゃ、俺は行くぜ」

 

カグラ「ま、待て・・・すみませんでした・・・師匠」

 

レイ「いまさら師匠なんていいっつーの・・・

   まー稽古つけて欲しかったらいつでも言いな」

 

俺はカグラを置いて次の敵を探しに行く・・・



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第80話 優勝

 

 

 

俺はカグラを倒した後、街中の魔力を探り誰が残っているかを探ってみた

魔力を察知したと同時に空に『剣咬の虎(セイバートゥース)』のギルドマークが浮かび上がる

 

レイ「残るはスティング・・・か」

 

ぶっちゃけカグラとの戦いで魔力残ってないんだよね~・・・

 

ブツブツ呟きながらレイはスティングのもとへ向かった

スティングのもとへボロボロになった他のメンバーも集まってきた

 

スティング「壮観だね・・・

      7年前、俺が憧れた魔導士ばかりだ」

   

ガジル「御託はいい

    これが最後の戦いだ」

 

グレイ「サシでやってやる・・・誰がいい?」

 

スティングはグレイの言葉に鼻で笑った

 

スティング「レイさん以外ボロボロじゃねーか

      そのレイさんも魔力切れみたいだけど」

      

レイ「うるせーよ・・・

   『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』なめんな」

 

スティング「とんでもない・・・

      アンタらには敬意を払ってるよ

      だからこそまとめて潰す!!!!

      この時を待っていた!!

      レクターに見せてやるんだ!!

      俺の強さを!!!!!!」

 

レイ「そこまで言うならかかってこいよ、相手になってやる」

 

俺の言葉にスティングは魔力を上げていく

 

スティング「見せてやる・・・覚醒したオレの力を!!!」

 

スティングをにやけながら『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』を見る・・・が

とても満身創痍とは思えない堂々さでスティングを見据える一同

そんなレイたちの姿にスティングは愕然とする

 

スティング「(全員もうボロボロじゃねえかよ・・・

       押せば倒れるくらいにボロボロで・・・

       こいつらを倒せばレクターに会えるんだ・・・

       進め・・・俺は強くなった!!!!

       レクターへの想いが・・・俺を強く・・・勝てる!!)」

 

勝てる・・・一歩踏み出すスティング。

ところが途端に膝を突き、降参を宣言した

 

スティング「勝て・・・ない・・・降参だ・・・」

 

チャパティ「決着!!!!

      大魔闘演武、優勝は!!!

      ・・・『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』!!!!」

 

スティングが戦意を喪失したことで、フェアリーテイルの優勝が決まった

沸き立つ観客たち、戦いの終わりにほっとした表情を見せる

 

レイ「なぜ向かってこなかった?

   今のお前ならボロボロの俺達に勝てたはずだろ?」

 

スティング「会えない・・・気がした・・・

      勝てば会えると思っていたのに・・・

      なぜか会えない気がしたんだ・・・

      自分でもわからない・・・

      アンタ達が眩しすぎて・・・

      今の俺じゃ・・・会えない・・・って」

 

自分にも分らない不安に襲われるスティングだったが

レイの隣にいたエルザが優しく声をかける

 

エルザ「そんなことない・・・会えるさ」

 

ミリアーナ「エルちゃーん!!」

 

その言葉の通りに、エルザを追って来たミリアーナの腕にはレクターの姿があった

 

スティング「レクター!!!!」

 

レクター「スティング君!!! スティング君!!!!」

 

スティング「レクター!!! ああっ!!!!」

 

涙しながら嬉しそうに駆け寄るスティングとレクター

フェアリーテイルのメンバーたちもその様子を暖かく見守る

そしてレクターを強く抱きし締めるスティング

微笑ましい光景に笑顔を見せるメイビス

だがすぐに何かを予期するように鋭い表情に変わる

 

 

 

所変わって華灯宮メルクリアス・・・

 

ダートン「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の無敗とスティングの降参・・・」

 

ヒスイ「誰も予想できなかった未来を言い当てた

    やはりあの方は正しかった・・・

    あの方の言う未来は全て真実・・・」

 

地下へと続く階段を下りるヒスイとダートン

 

ヒスイ「これより人類の存亡をかけた戦いが始まります

    エクリプス2改め エクリプスキャノンを地上へ!!」

 

ついに動き出したエクリプス

祭の終わりが告げる破滅へのカウントダウン

人類は絶望的未来に抗えるのか・・・・!!?



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第81話 結束

 

 

 

大魔闘演武優勝を喜ぶフェアリーテイルの仲間たち

再会を喜び涙を流し抱き合うスティングとレクター

優勝の光景をモニター越しに眺めるローグとフロッシュ

 

フロッシュ「『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』すごい!!!」

 

ローグ「ああ・・・負けてこんなにすっきりした気分なのは初めてだ

    フロッシュ・・・オレは・・・仲間を大切にする男になりたい」

 

フロッシュ「フローも!!!」

 

 

レイ「とりあえず終わった~!!!」

 

エルザ「誰か信号弾を見たか?」

 

ラクサス「いや」

 

グレイ「俺も見てねぇ」

 

スティング「あの・・・さ」

 

ガジル「あん?」

 

スティング「いや・・・なんでナツさんが参加してないのかと思って」

 

レクター「ナツ君に何かあったんですか?」

 

レイ「(ナツ・・・)」

 

 

 

数時間後、全魔導士はリ・イン・クリスタルに集められた

 

国王「・・・という訳で大魔闘演武の余韻にひたるヒマも無く

   大変心苦しいのだが・・・

   今・・・この国は存亡の危機にある

   ・・・とさっき聞いた・・・」

 

さっき聞いたって・・・いちおアンタ国王だろ・・・

 

国王「今、城では大規模な作戦が遂行されておる

   エクリプス計画・・・

   この作戦の目的は一万のドラゴンを一掃するというもの

   しかし相手は大群ゆえ必ず数頭・・・

   あるいは数百頭かが生き残ると推測される・・・

   魔導士ギルドの皆さん・・・どうか私たちに力を貸してください

   皆さんの力で・・・この国を救ってください・・・・」

 

やる気満々で国王の呼びかけに応える集まった国中の魔導士たち

魔法と共に歩んだ自分たちの国を守る

大魔闘演武で争っていた各ギルドもここに団結した

涙を流し頭を下げる国王

 

エルザ「我々の仲間が軍に捕らえられている」

 

エルザは近くにいた兵に問いかけた

 

兵士「それなら大丈夫だ

   ちょうど今彼らは姫様たちに合流したと伝えるようにと言われたところだ」

 

ガジル「オーケー!!

    それじゃ、おっぱじめようぜ!!」

 

レイ「ドラゴンが相手なら滅竜魔導士の出番だろ

   てかジェラール達は?」

 

ラクサス「しらん」

 

国王「ありがとう ありがとう」

 

深く頭を下げ涙する国王

 

国王「ありがとう・・・カポー」 

 

国王の言葉に唖然とする一同

 

これだけの魔導師が一つに・・・・

広場の様子を離れたところから見守るラハールとドランバルト

 

ドランバルト「エクリプスだと?

       存在しているだけで30の法律に触れるぞ」

 

ラハール「この事態・・・評議院本部に連絡したほうがよさそうだな」

 

そこへジェラールが現れ二人に声をかける

 

ドランバルト「少しはマジメになってるようだな」

 

ジェラール「まぁな・・・それはそうと頼みがある」

 

 

 

そして王宮前では・・・

 

ギィィィィィィ

ついにエクリプスの扉が開きだす!!

 

ルーシィ「(扉が開く・・・)」

 

エクリプスを見上げるルーシィ

ついに開かれた扉・・・その向こうに待つ未来とは・・・!?

 



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第82話 開かれた扉

 

 

 

ゴーン ゴーン

 

クロッカスの街に午前0時を知らせる鐘が鳴り響く

 

ガジル「7月7日か・・・」

 

レビィ「確かドラゴンが消えた日だったよね」

 

ガジル「こんな日にドラゴンが現れるってのか・・・」

 

マカロフ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)はこのセントラルパークの警護じゃ」

 

と皆に指示するマカロフ

 

エルザやグレイ達は怪我をしているが俺やシェリアのおかげでいくらかマシになっている

そんな風に喋っていると街に爆風が吹き荒れた!!

 

レイ「来やがった!!」

 

俺達の前に現れたのは、体が炎で出来たドラゴン

 

アトラスフレイム「我が名はアトラスフレイム

         貴様等に地獄の炎を見せてやろう」

 

マカロフ「かかれーっ!!!」

 

マカロフの号令で一斉攻撃を仕掛けるフェアリーテイルだったが

アトラスフレイムの放つ地獄の炎によりその場の全ては成す術無く吹き飛ばされていく

しかしレイとラクサス、ガジルだけはその炎に耐え、アトラスフレイムに向かっていく

 

レイ「『水竜の・・・」

 

ラクサス「『雷竜の・・・」

 

ガジル「『鉄竜の・・・」

 

「「「咆哮!!!』」」」

 

3人の咆哮は1つになりアトラスフレイムに直撃した

 

アトラスフレイム「ぐぅぅぅぅぅっ!!!

         滅竜魔導士か!!!」

 

レイ「俺達の家族に何しやがる!!」

 

ラクサス「『レイジングボルトォォ!!!!』」

 

ガジル「『鉄竜棍!!』」

 

レイ「『水竜剣壱ノ型 水飛斬!!』」

 

アトラスフレイム「多属性の滅竜魔導士!!

         貴様は・・・!!」

 

次々にアトラスフレイムに攻撃をたたみかけていると

空中を飛んでいたデカイドラゴンが突如叫び声をあげ、ナツの声が響いた

 

ナツ「聞こえるかぁ!!!!

   滅竜魔法ならドラゴンを倒せる!!

   滅竜魔導士は8人いる!!!

   ドラゴンも8人いる!!!

   今日・・・この日の為にオレたちの魔法があるんだ!!!

   今・・・戦う為に滅竜魔導士がいるんだ!!!!

   行くぞ!!!!

   ドラゴン狩りだっ!!!!!」

 

レイ「8人・・・ね」

 

ナツと未来ローグが乗るドラゴン、マザーグレア

マザーグレアは大量の卵を地上へと産み落とす

そしてその中から出てきたのは、人間ほどの大きさをした子型のドラゴンだった

 

メイビス「レイ、ガジルは他のドラゴンの撃破を、他のメンバーは小型の撃破をお願いします」

 

ジェラール「俺もレイと一緒に行こう」

 

レイ「いーや、お前は残ってエルザを助けろ」

 

リサーナ「そーよ、レイには私とアビー、ルカが付くから大丈夫よ」

 

ジェラール「なっ!?」

 

レイ「お前の気持ちはバレバレだぞ~ジェラールw」

 

リサーナ「そーよー、私たちの目は誤魔化せないわ」

 

ジェラールは顔を赤くして否定するが俺とリサーナは軽く受け流した

そして俺とリサーナ、ルカ、アビーの4人は他のドラゴンを探しに行った

 

 

 

俺達が5分ほど走ると複数のギルドが1体のドラゴンと対峙していた

そのドラゴンは漆黒の体の中に無数の煌きがある美しいドラゴンだった

 

レイ「お前らどいてろ!!!

   『火竜剣零ノ型 獄炎・烈炎ノ太刀!!!!』

 

火竜剣最強の型を放つレイだったがその魔法はドラゴンの体に吸い込まれてしまった

 

レイ「なに!?」

 

ルカ「吸い込まれた!?」

 

星竜「我の肉体は宇宙と同格の闇の物質を有する」

 

レイ「リサーナとアビーは下がってろ

   俺とルカでやる!!」

 

ルカ「竜と神の双宴ね」

 

星竜「来い!!!」

 

レイ「さーてドラゴン狩りだ」

 

ルカ「久しぶりに本気が出せるわ」

 

星竜「グォォォォォッ!!!」

 

ドラゴンの唸り声だけで凄まじい魔力が空気を通じて伝わってくる

 

リサーナ「空気がビリビリする・・・」

 

レイ「『モード白炎竜!!』」

 

ルカ「『モード影炎神!!』」

 

俺とルカは炎を操る光と影になり星竜に挑んだ・・・が

 

レイ「『白焔・陽炎!!!』」

 

ルカ「『黒炎・天照!!!』」

 

レイとルカはそれぞれ白と黒の炎をドラゴンにぶつけたが吸い込まれるだけどまったくダメージを与えていない

 

アビー「2人とも全力でやってるのに全部あの体に吸い込まれてる・・・」

 

そう、2人は次々と魔法を撃ち続けたが星竜の体に吸い込まれてばかりなのだ

 

レイ「ハッ・・・もう魔力切れるぞ・・・」

 

ルカ「うぅ・・・」

 

星竜「ぬるい・・・ぬるいわぁぁぁあ!!!!」

 

星竜が唸り声を上げると体から次々と小さな隕石がレイ達に向けて飛ばされた

 

レイ「あ・・・がっ!!」

 

ルカ「痛ッ!!」

 

リサーナ「もう2人ともボロボロじゃない・・・」

 

レイ「まだ・・・だっつー・・・の!!」

 

レイ達が立ちあがったその時、その場にいる全員の頭の中にドラゴンの爪に貫かれたリサーナとルカのイメージが流れ込んできた

 

リサーナ「なに・・・今の?」

 

ルカ「私たちが・・・死ぬ?」

 

リサーナとルカは混乱していたが『時竜』の滅竜魔法を持つレイだけは状況を理解し、誰がなにをしたかも理解することができた

 

レイ「(バカヤローが・・・)

   これ以上仲間は失ってたまるか!!」

 

俺は星竜に突っ込み肉体に片腕を突っ込んで小さな隕石を引き抜いた

 

リサーナ「えぇぇぇぇっ!!?」

 

レイ「ドラゴンの肉体でできた隕石だ

   もちろん魔力でできてんだろ?」

 

ルカ「・・・まさか?」

 

アビー「・・・食べる気ね」

 

そのとーり!!

俺は隕石をガブリと噛みしめ、飲み込んだ

しかしあまりに強大な魔力にさすがに全身の魔力が煮えたぎる

 

レイ「うぁぁぁぁぁ!!!」

 

星竜「たかが人間に星々の力を手にするなど愚か者がぁぁぁ!!!」

 

レイ「ふー・・・やっと抑えこめた・・・

   そのたかだか人間に手こずる事になんだよ」

 

俺は体に炎と星の滅竜魔法を纏い始める

 

リサーナ「抑えこんじゃった・・・」

 

アビー「あそこまで行くと化け物ね・・・」

 

ルカ「『星炎竜』ってところね」

 

レイ「化け物ゆーな!!

   『星炎拳!!!!』」

 

星竜の力を得たレイの魔法は吸い込まれることなくダメージを与えることができた

しかも、星竜の体が輝いていく

どうやらタイムリミットのようだ

 

星竜「グッ・・・人間風情がァァァァ!!!」

 

レイ「元の時代に帰りやがれ!!

   『滅竜奥義・改 星炎爆炎刃!!!』」

 

俺は右手に炎、左手に星の滅竜魔法を纏い、ドラゴンに向けて勢いよく振り抜いた

 

星竜「グォォォォォォッ!!!!」

 

レイの魔法は直撃したがさすがはドラゴン、息絶えることは無かった

 

星竜「人間にここまでやられたのは初めてだ・・・

   我から奪った星竜の力を持っておるんだ

   無駄死にしたら我が殺しに向かうからの」

 

レイ「無駄死になった時点でお前に殺せるかバーカ」

 

星竜「む・・・やはり今殺しておこう」

 

そう言い星竜は腕をレイに振りかざした

 

レイ「んなっ!!?」

 

リサーナ「ちょっ!!」

 

しかし星竜の腕は俺を直撃することなく消え去り元の時代へ帰っていった・・・

 

レイ「び、びびったー!!」

 

こうして長かったドラゴン達との死闘は幕を閉じた

 

 

 

戦いが終わったのだと浮かれる一同の中で、メイビスは顔を曇らせた

 

メイビス「滅竜魔導士、誰1人としてドラゴンは倒せませんでしたか・・・」

 

 



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第83話 大舞踊演舞

第111話 大舞踊演舞、その裏

 

 

 

 

レイ「ウル―!!!」

 

戦いの後、レイはウルティアを探す為に街中を走り回っていた

そしてレイは時計塔の前で倒れているウルティアを見つけた

 

レイ「バカ野郎が!!!

   お前は妖精の尻尾(フェアリーテイル)から抜けちゃいけねぇ!!!」

   

どうすればウルの時間を戻せる?

時間・・・『時竜』は時を司る力・・・

 

レイ「仲間を失うくらいなら力の1つや2つくれてやる!!!」

 

レイは『時竜』の魔力をウルティアにすべて流し込む

『時のアーク』を使えるウルなら『時竜』の魔力に適合するはず・・・!!

 

ウル「あ・・う・・・」

 

魔力を全て流し切るとウルティアの体が徐々に戻っていく

 

レイ「ウル?

   生きてる?」

 

ウル「あ・・・私は・・・?」

 

レイ「もう二度のあんな事するな!!」

 

 

 

大魔闘演武から数日後・・・

クロッカスにドラゴンが襲ってきたことは、フィオーレの住人たちの間で噂になっていた

だが当時避難していた彼らには、それが真実だったのかを確かめることは無かった

そして俺達は今、城で開催される大魔闘演武の打ち上げパーティーに招待されていた

 

レイ「うわ~、みんなドレスコードかよ」

 

リリー「レイはなぜそんなに似合うんだ?」

 

ガジル「俺も似合ってるだろうが」

 

男組はみんなスーツに身を包みパーティー会場に向かっていた

 

レイ「てかナツはどこ行った?」

 

さきほどからナツの姿だけがまったく見えない

 

グレイ「さぁ?

    見てねーけど?」

 

そんなこんなで喋っているとすぐに会場に着いた

女性組はすでに到着しておりドレスに身を包んでいた

 

リサーナ「レーイ!!

     こっちこっちー!!」

 

リサーナはピンク色のドレスを着ていた

 

レイ「へ~、似合ってんじゃん」

 

俺達が談笑していると・・・?

突如としていたる所でギルド同士のケンカが始まる

 

レイ「なにがどーなってる?」

 

呆れた顔でレイはルカに訪ねた

 

ルカ「どのギルドがユキノを入れるかでもめてるのよ・・・」

 

レイ「んなの『剣咬の虎』でいーじゃねーか・・・」

 

アルカディオス「皆の者!!!

        そこまでだ!!

        陛下がお見えになる!!!」

 

アルカディオスの一声に大喧嘩も沈静化する

 

アルカディオス「この度の大魔闘演武の武勇と

        国の危機救った労をねぎらい

        陛下直々にあいさつをなされる、心せよ」

 

フィオーレ王直々に挨拶がされるということで、皆の注目は俄然集まる。

だがそこに現れたのはフィオーレ王・・・ではなく?

 

ナツ「皆の集!!!

   楽にせよ!!!

   かーーーーーっかっかっかっかぁ!!!!!」

 

「「んなーーーーーっ!!!!」」

 

ナツ「俺が王様だーーーっ!!!

   王様になったぞ――――っ!!!」

 

レイ「もう知らねー・・・」

 

こうして長かった大魔闘演武は幕を閉じた・・・



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主な登場人物&技一覧 Part.2

レイ・グローリー

S級魔導士

聖十大魔導

 

年齢  16歳

容姿  黒髪に赤みがかかった目 イケメン

性格  基本やさしい・女に弱い・敵に容赦なし

魔法  神滅竜魔法 

    創造魔法  

 

 

火竜・・・火竜の鉄拳

     火竜の咆哮

     火竜の翼撃

業火双炎波 :炎の波

     滅竜奥義 紅炎鳳凰閃

 

     ・火竜剣 クリムゾン

      ↪・火竜剣零ノ型 獄炎・烈炎ノ太刀

       ・火竜剣壱ノ型 炎刃・七連舞

       ・火竜剣弐ノ型 爆竜乱舞    

       ・火竜剣参ノ型 紅蓮爆炎刃

     ・火竜剣四ノ型 業炎竜塵牙   

     ・火竜剣五ノ型 紅蓮鳳凰儉

       ・炎竜剣居合 火焔桜

 

     ・魔装・火竜

      ↪・火竜の神拳

       ・火竜の爆炎花

       ・火竜剣六ノ型 炎刃・五十連舞

       ・炎竜剣七ノ型 紅炎旋回塵   

 

 

水竜・・・水竜の鉄拳

     水竜の咆哮

 

     ・水竜剣ガラティーン

      ↪・斬波

      ・水竜剣壱ノ型 水飛斬

 

 

岩竜・・・岩竜の剛拳

     岩竜の層撃 

     岩竜壁

 

 

氷竜・・・永久氷結

     氷竜晶 

     氷弾

     アイスストーム 

     氷刃・五十連舞

 

     ・氷竜剣アブソリュート・ゼロ

      ↪・氷竜剣零ノ型 氷淵・零砲(ゼロキャノン)

       ・氷竜剣壱ノ型 氷竜旋尾

       ・氷竜剣参ノ型 氷牙雪零刃

       ・氷竜牙         

       

 

 

幻竜・・・幻竜の吐息 

     幻竜の咆哮 

 

 

天竜・・・天竜の翼撃

     滅竜奥義 照破・天空穿

 

     ・天竜剣アルデバラン

      ↪・天竜剣零ノ型 絶空・風颪(かぜおろし)

       ・天竜剣壱ノ型 絶刀空閃

       ・天竜剣弐ノ型 春疾風

       ・天竜剣参ノ型 螺旋烈風刃

       ・天竜剣四ノ型 絶空竜閃牙

       ・天竜剣五ノ型 夏終涼風

 

 

雷竜・・・雷竜方天戟

 

     ・雷竜剣 ボルテックス

      ↪・雷光閃

       ・雷竜剣零ノ型 雷皇・紫電槍

       ・雷竜剣壱ノ型 雷光招来 

      ・雷竜剣参ノ型 紫電轟雷刃

       ・雷竜剣四ノ型 絶雷竜閃牙

       ・雷竜剣五ノ型 紫電麒麟槍

 

 

毒竜・・・毒竜剛牙

 

 

白竜・・・シャイニーブルーム 

     滅竜奥義 ホーリーノヴァ

     滅竜奥義 聖刀狼 

 

     ・白竜剣 ホワイトアーリー

      ↪・白竜剣零ノ型 聖光・天界の輝き(ホーリーグリッター)

 

 

影竜・・・影竜の咆哮

 

 

鉄竜・・・鉄竜の円撃

 

 

星炎竜・・・星炎拳

      滅竜奥義・改 星炎爆炎刃

 

 

雷炎竜・・・雷炎竜の咆哮

      滅竜奥義・改 紅蓮爆雷刃

 

 

白炎竜・・・白焔・陽炎

      ・白炎剣 ヒートアッシュ

       ↪・滅竜奥義・改 白火衝覇斬 

 

 

雷氷竜・・・雷氷竜の咆哮

      滅竜奥義・改 雷光氷竜剣 

 

 

白天竜・・・滅竜奥義・改 閃華裂風刃 

 

 

氷雷竜・・・氷雷剣 コールドブリッツ

      ↪氷雷剣零ノ型 雷迅氷華槍 

 

 

氷幻竜・・・氷点霞月

      滅竜奥義・改 氷幻零魔槍 

 

 

白影竜・・・白影竜の絁

      滅竜奥義・改 聖影竜閃牙

 

 

白雷竜・・・滅竜奥義・改 白雷・麒麟 

 

      ・魔装・白雷竜

       ↪・聖雷砲 

        .滅竜奥義・極 白雷麒麟・双雷

 

 

氷天竜・・・魔装・氷天竜

      ↪滅竜奥義・極 氷天百華葬 

 

 

邪影竜・・・エターナル・ダークネス 

 

 

白火天竜・・・真・滅竜奥義 天照白火刃 

 

 

白炎・覇竜モード・・・真・滅竜奥義 白火覇竜剣 

 

 

炎天・覇竜モード・・・真・滅竜奥義 煉火絶空 

 

 

神竜・・・神竜の鉄拳

     神竜の翼撃

     神竜の皇

神竜の閃撃

     ゴッドドライブ(強化魔法)

     滅竜奥義 光輝・神竜拳

 

     神竜剣 レイヴェルト

      ↪・神竜剣零ノ型 神輝・羅刹ノ太刀

       ・神竜剣壱ノ型 神焰刀

    ・神竜剣参ノ型 神淵閃煌刃

 

 

神竜王・・・

 

 

合体魔法・・・火竜爆炎脚 (ナツ) 

       幻竜協奏曲 (ミストガン) 

       クラウディストーム(アリエス)

       天輪・神の剣(ゴッド・オブ・ブレイド)(エルザ)

       光と闇の鎮魂歌(レクイエム)(ルカ)

 

 

 

 

ルカ・ハート

 

年齢  16歳

容姿  金髪ロング 美少女

サイズ 約92 56 89

魔法  真滅神魔法

 

 

炎神・・・炎神の怒号

 

 

水神・・・水神の渦潮

     水神の海流

 

 

天神・・・天神の南風(ノトス)

     天神の北風(ボレアス)

 

 

雷神・・・雷神の鉄槌

 

 

白神・・・白神の聖槍

 

 

雷炎神・・・雷炎神の宝剣(クラウ・ソラス) 

 

 

白炎神・・・滅神奥義・改 天火明命(アメノホアカリ)

 

 

影炎神・・・黒炎・天照

 

 

 

アビー・アルテミス

 

エクシード

容姿 銀色

 

・翼

・ホーミングアロー 

 

 

 

レイ・レアグローブ

 

年齢

容姿 金髪に青い目

性格 残虐的

魔法 ダークブリング

 

・空間移動

・ダークエクスプロージョン

・闇の爆発剣

・影人形

・闇の真空剣

・ダークエミリア

・モンスタープリズン

 

 

 

ジュダル・アルギオン

 

年齢 19歳

容姿 マギのジュダル

性格 戦闘狂

魔法 マギ

 

 

 

???

 

漆黒の不死鳥マスター

魔法 悪魔の鍵

 

・ルシファー・・・ダークネスストリーム

・ネクロマンサー



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番外編
番外編 歌姫


 

 

これは大魔闘演武より前の話・・・

 

俺はギルドの中でまったりと音楽を聴きながら1杯の紅茶とパンケーキで優雅な朝のティータイムを迎えていた

 

レイ「あぁ・・・平和だ・・・」

 

しかしその平和が続かないのが『妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

ナイフでパンケーキを切ろうとするとそのパンケーキが突如、宙を舞い黒焦げになった

 

レイ「俺のパンケーキィィィィ!!!!」

   

ナツ「おわぁぁぁ!!  

   レイがキレたぁぁぁ!!!」

 

ルカ「ほんと落ち着きないわね・・・

   リサーナがいないとレイを止めるのもいないし・・」

 

そう、リサーナは今仕事で4日ほどギルドを空けている

 

レイ「・・・仕事行くか」

 

思い立った俺はリクエストボードを見に行く

 

あんまし疲れるような仕事は嫌なんだよね~・・・ん?

 

 

要人護衛

 

~仕事内容~

 

アシハラ・ユノを隣国まで護衛

 

~報酬~

 

500万J

 

 

レイ「アシハラ・ユノォォォォ!!?」

 

ルカ「もう!!

   さっきからうるさいわよ!!」

 

レイ「いやいやいやいや!!!

   ユノだぞ!?

   アシハラ・ユノ!!!」

 

ルカ「誰よ?」

   

レイ「俺がさっき魔水晶(ラクリマ)で聞いてた東洋出身の歌手!!

   めっちゃかわいいし、歌ちょーうまいんだよ!!

   よし!! 俺この仕事行ってくるからアビーに留守番頼むって伝えといて!!」

 

俺はミラに依頼書を渡し速攻でギルドを飛び出しマグノリア駅へ向かった

この依頼で新たな敵が現れるとはこの時はまだ知らなかった・・・

 

 

 

ーーーマグノリア駅ーーー

 

ちょっと早く来すぎたか?

まぁ、早い事はいいことだな

 

???「お待たせしてすみません」

 

声のした方を振り向くとメガネをかけた女性とその後ろにアシハラ・ユノが立っていた

 

レイ「い、いえ!!

   『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のレイ・グローリーです!!」

 

???「知ってますよ~『神竜』の名は有名ですからね~

   私、ユノのマネージャーを務めてますサツキと申します」

 

ユノ「アシハラ・ユノです

   今日はよろしくお願いします」

 

ユノはぺこりと頭を下げた

 

レイ「こちらこそお願いします!!

   あの・・・めっちゃファンです!!

   今日の朝もユノさんの歌聞いてました!!」

 

ユノ「そんな、ありがとうございます

   同い年なんですし敬語じゃなくても大丈夫ですよ」

 

サツキ「自己紹介はこれくらいにして今日はよろしくお願いしますよ

    最近ユノを狙ってる連中がいるんで」

 

 

 

ーーー列車内ーーー

 

レイ「それで、ユノさんを狙ってる奴らって?」

 

サツキ「どこかのギルドの連中なんですけどね

    ユノの歌の力を狙ってるらしいんですよ」

 

レイ「歌の力?」

 

ユノ「私の歌にはね、人を癒したりする力があるんだって

   それよりユノって呼び捨てで大丈夫だよ」

 

レイ「へ~確かに聞いてたらすげー落ち着く」

 

それより、ユノの歌の力を狙うギルドね・・・まさか・・

 

いろいろと考えていると突如前方車輛から女性の悲鳴が聞こえてきた

 

ユノ「な、なに!?」

 

突然の悲鳴に動揺するユノ

すると俺達のいる車両のドアが吹っ飛び魔法銃を持った男たちがゾロゾロと入ってくる

 

犯人A「は~い、この列車は我々『天駆の黒馬(ブラックペガサス)』が占拠しました~」

 

犯人B「我々の要求はただ1つ

   そこにいる女を渡してもらおうか!!」

 

犯人が指さしたのは予想通りユノ

 

レイ「渡すわけにはいかね~な~」

 

俺は犯人の前に立ちはだかりユノを車両の奥へ移動させる

 

犯人C「こいつ『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』の魔導士だ!!」

 

さ~て、こんな所で大きな魔法を使うわけにはいかないし

 

犯人A「やっちまえ!!」

 

犯人たちは揃いもそろって魔法銃を乱射してきた!!

 

レイ「こんな狭い所で撃ちやがって!!

   『氷竜壁!!』」

 

魔法弾は氷の壁に阻まれ消えていく

 

レイ「それで終わり?

   『氷竜の晶肘!!』」

 

氷竜壁の表面の形を無数の柱に変えいっきに打ち出した

これなら周りに被害が及ぶこともなく犯人達を捕えられる

 

犯人「「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

レイ「さてさて、なんでユノをさらおうとしたのかな~?」

 

体を氷漬けにされた犯人達を徹底的に尋問を始める

こうゆーの得意じゃないんだけどね

 

犯人A「俺達は頼まれただけなんだよ!!」

 

レイ「誰にだ!!?」

 

犯人B「名前なんてしらねーよ!!」

 

レイ「ほ~そんな態度とっていいんだ~」

   

犯人C「すみませんすみません!!」

   

収穫なしか・・・

 

犯人A「あ、右手の甲に黒い鳥のギルドマークがあったぜ!!」

 

レイ「黒い・・・鳥!?」

 

ユノ「知ってるの?」

 

レイ「『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』・・・」

 

俺の考えていた最悪の可能性が現実となった

この仕事、一筋縄じゃいかなさそうだな

 

サツキ「まさかユノを狙ってるギルドが巷で噂の闇ギルドだったとはね」

 

ユノ「なんで私を・・・」

 

たしかになんでユノを狙う?

あいつらの狙いは『ピース』

ユノの歌の力は必要とは思えないが・・・

 

レイ「とりあえず隣国まであと少しだ、気抜かない様に・・・」

   

???「気を抜かぬようにだと?

    レイ・グローリー・・・」

 

突如レイ達の乗ってる車両だけが暗闇に包まれた!!

 

ユノ「な、なに!?」

 

レイ「この声!!

   『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』のマスター!?」

 

レイは暗闇の中でも目が利くので辺りを見わたすが姿は見えない

 

???「名がないのも何か悲しい・・・

    そうだな・・・メサイアとでも呼んでもらおう」

 

メサイア・・・救世主ね・・・

 

メサイア「さて、歌姫は頂いて行こう」

 

暗闇が晴れ、光が戻ったころにはメサイアの腕の中にはユノが捕われていた

 

レイ「しまった!!」

 

ユノ「いや!!

   離して!!」

 

ユノは必死に足をバタつかせるがメサイアが列車の扉に作りだした闇のゲートに飲まれていく

 

レイ「行かせるかぁ!!!!」

 

俺は両腕に光を纏いメサイアに飛びかかる

 

レイ「『白竜の聖拳!!!』」

 

俺の繰り出した拳はいとも簡単にメサイアに掴まれる

そしてそのまま地面に叩きつけた!!

 

レイ「がっ!!」

 

メサイア「芸がないぞ、レイ・グローリー

     魔法というのはこう使うのだ」

 

そういいメサイアはどこからか漆黒の鍵を取り出した

 

レイ「やっぱりそれが『悪魔の鍵(デビル・キー)』か・・・」

 

メサイア「ある場所に封印されていたのだが・・・

     この鍵は非常に使い勝手がいい・・・

     冥界より来たれ、獄炎の魔人『イフリート!!』」

 

メサイアが鍵を突き出すと床から炎が吹き出し赤い甲冑を身に纏った悪魔が現れた

 

イフリート「ハハハハハハッ!!!

      久しぶりだなメサイア!!

      どういう要件だ?」

 

メサイア「この者を殺す、憑依だ」

 

イフリートがメサイアの体に入っていくとメサイアの体に赤い甲冑と黒い刀身に炎のラインが通った剣が身を纏った

 

メサイア「『メギド・プロミネンス!!』」

 

メサイアが剣を振るうと刀身から黒いマグマが噴き出しレイとサツキめがけて飛んできた

 

レイ「くっ!!

   『水竜の咆哮!!』」

 

レイはマグマを水で固め、サツキを隣の車両に押し込む

 

サツキ「ちょっと!?」

 

レイ「危ないから下がっててください!!

   ユノはなんとかするので!!」

 

そう言って俺は隣の車両に繋がる連結部分を叩き斬った

さてさてどうするかね~

 

レイ「火には水だよな

   『魔装・水竜』」

 

俺の体は水に包まれ、黒と青の羽織りを身に纏う

 

レイ「ユノを・・・返せ!!」

 

俺は足から水を噴出させネメシスまで一気に距離を詰める!!

 

レイ「『水竜剣弐ノ型 時雨竜!!』

 

レイが剣を突き出すと剣が水を帯び、多数の刀身の形をかたどってメサイアに向かって飛んでいった

しかしメサイアは全ての水の剣を叩き落としレイと剣を相対させ火花を散らせる

 

レイ「なぜユノを狙う!?」

 

メサイア「貴様らが部下たちを倒したせいで

     思いのほか『ピース』の覚醒が遅くてな

     この歌姫の持つ力で覚醒をうながすことにしたのだ」

 

レイ「『エンドレス』なんてもの発動させるわけないだろ!!」

 

俺は左手から水をユノが捕われている闇のゲートへと飛ばしユノの体に纏わせるとこちら側へ引き込んだ

 

ユノ「きゃっ」

 

ネメシス「なに!?」

 

ユノを奪われネメシスが油断する瞬間をレイは見逃さなかった

 

レイ「戦闘中に気抜くなんて甘いんじゃねーの?

   『真・滅竜奥義 蒼波水月!!!』 

 

俺が床に剣を突き立てると一面に水が静かに広がりネメシスを中心に巨大な水の剣が出現し円形に広がっていく

 

レイ「終わりだ」

 

レイが剣を鞘に納めると水の剣がネメシスの体を切り刻んだ

ネメシスの死体を確かめに顔を見に行ったがネメシスの姿は金髪から黒髪の男へと変わっていた

 

レイ「ま~たネクロマンサーかよ

   ユノ、転移するから掴まって」

 

ユノ「掴まりたいんですけど・・・腰がぬけちゃって・・・」

 

レイ「ん~じゃ、しょうがないな」

 

ユノ「え!?」

 

俺はユノをお姫様だっこして先に到着しているはずのサツキのもとへと転移した

 

サツキ「やっと来ましたか」

 

レイ「思ったより手こずりまして・・・」

 

ユノ「あの~・・・そろそろ降ろして頂いても・・・」

 

ユノは顔を真っ赤にしながら申し訳なさそうに言った

 

レイ「あ、ごめん」

 

俺はユノを脚からそっと降ろした

 

レイ「じゃあ俺の仕事はここまでですね」

 

サツキ「そうですね~

    いろいろハプニングはありましたが」

 

レイ「じゃあ帰る前に1つ」

 

俺は空の魔水晶(ラクリマ)の中に白竜の魔力を送りこんだ

 

レイ「この魔水晶(ラクリマ)の中に聖属性の絶対防御魔法を組み込んだので

   お守りとして持ってて下さい」

 

ユノ「はい、それでは

   私からも・・・」

 

そう言うとユノは俺の頬に静かにキスをした

 

サツキ「な!?」

 

レイ「・・・へ?」

 

ユノは顔を真っ赤にして駆けだしていった・・・

 

サツキ「世界で注目されてる歌姫に惚れられたんですから・・・

    責任・・・とって下さいよ?」

 

レイ「え~・・・」

 

 

 

ーーー妖精の尻尾ーーー

 

俺はギルドに戻りこの1件についてじいさんに報告した

 

マカロフ「ふ~む・・・『漆黒の不死鳥(ダークフェニックス)』がの~」

 

レイ「ま、今回も影武者だったわけだが

   思ったより『ピース』の覚醒は遅れてるみたいだな」

 

マカロフ「しっかしよく1人で切り抜けたもんじゃのー」

 

レイ「あ~まぁ・・・」

 

マカロフ「今日はもうゆっくり休んだらどうじゃ?」

 

レイ「そうする~」

 

あ~疲れた・・・

 

ルカ「あらレイ、帰ってたの?」

 

レイ「あぁ、さっきな

   ココアかなんか頼む」

 

ルカ「はいはい

   アビーが怒ってたわよ?

   留守番押しつけられたってw」

 

レイ「マジか~、仕事だからしょうがねーのに・・・」

 

ルカ「それはアビーに言いなさいよ

   そういえばリサーナ達そろそろ帰ってくるんじゃない?」

 

そういえばそうだな・・・

ユノの護衛の仕事は言わないこうな・・・

 

リサーナ「ただいまー!!

     キャー!!

     レイ会いたかったー!!!」

 

リサーナは帰ってくるなり俺めがけて飛びついて来た

 

レイ「おーうおかえりー」

 

大魔闘演武まであと数カ月・・・



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冥府の門編
第84話 新たなる冒険へ


 

 

 

レイ「だー、忙しい・・・

   大魔闘演武で優勝してから休みなしで仕事してるな」

 

レイは仕事終わりでちょっとだけできた休憩時間を過ごしていた

聖十でS級というだけで名指しで高難度の依頼が舞い込んできている

 

リサーナ「ねーレイー

     ナツとグレイとハッピーってまだ帰ってきてないの?」

 

大浴場でシャワーを浴びてきたリサーナは髪を拭きながら歩いてきた

 

レイ「まーだみたいだな、なんで?」

 

リサーナ「ルーシィがね、簡単な仕事なのに遅すぎない?って」

 

レイ「まー確かに・・・ん?」

 

「ギュッ」

 

レイはリサーナを抱きしめた

 

リサーナ「なっ//

     ど、どうしたの!?」

 

レイ「シャンプー・・・いい匂い」

 

リサーナ「もう・・・」

 

ルカ「昼間っからイチャイチャしてんじゃないわよ~」

 

ルカはレイが注文していたコーヒーを届けて2人の前に座った

 

レイ「いいじゃ~ん

   忙しすぎてろくにデートとかもできないんだもん

   てかウェイトレスも板についてきたな」

 

ルカ「まぁね~

   さすがに体が鈍らないように体は動かしてるけど

   手合わせしてみる?」

 

レイ「やーよ、俺達が本気出したら地形変わるかもしんねーじゃん」

 

アビー「どんだけ本気でやる気よ・・・」

 

そんな話をしている時、マカロフの叫び声が鳴り響いた

 

マカロフ「レイは!!

     レイはおるか!!?」

 

レイ「うるせー!!!

   そんな大声出さなくても聞こえるっつーの!!!」

 

マカロフ「仕事の依頼じゃ!!」

 

レイ「えー・・・疲れたから今日はもう帰りたい

   そしてリサーナと家でイチャイチャしたい」

 

マカロフ「いや、この仕事は受けねばならん

     ウォーロッド様からの依頼じゃ!!」

 

レイ「なっ!?」

 

リサーナ「誰?」

 

レイ「ウォーロッド・シ―ケン・・・聖十大魔道・イシュガルの四天王の一人

   そして初代と一緒に妖精の尻尾(フェアリーテイル)を作った人でもある」

 

マカロフ「依頼書は2枚・・・1枚はナツとグレイを指名したものじゃ・・・」

 

ナツとグレイに依頼って・・・大丈夫かよ

 

レイ「俺の方の依頼はどんなの?」

 

マカロフ「月の村の調査・・・だそうじゃ

     ちなみにナツ達の方は太陽の村・・・」

 

レイ「月の村・・・聞いた事ねぇな」

 

マカロフ「うだうだ言っとらんではよ行かんかい!!!」

 

レイ「わーったよ!!

   ルカ、アビー、行くぞ!!」

 

ルカ「えー?

   私も―?」

 

アビー「文句言ってもついて行かされるんだろうけど」

 

リサーナ「私は―!?」

 

次々と文句が飛んでくる・・・

 

レイ「リサーナは危険な目に遭わせたくないからダメ!! んじゃ!!」

 

レイはルカとアビーを掴みギルドを飛び出した!!

 




あとがき
ここからは今から考えていくものなので更新は遅くなるかもです^^


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第85話 月の村

 

 

 

レイ「・・・なにこれ?」

 

レイ達は何事もなく3日かけて月の村へとたどり着いた・・・が

月の村は一面凍りついていた・・・

 

ルカ「ひっどいわね、これは」

 

アビー「自然災害・・・てわけじゃなさそうね」

 

凍りついた村には人の影1つ残っていない・・・

 

レイ「この村おかしすぎる

   あとこの氷の魔力・・・」

 

ルカ「レイも気づいた?」

 

レイ「あぁ・・・グレイの魔力に似ている・・・」

 

俺達が凍りついた村を眺めながら話していると後ろから1人の女が声をかけてきた

 

カグラ「レイ?」

 

レイ「ん?

   カグラ!?

   なんでここに?」

 

声をかけてきたのは人魚の踵(マーメイドヒール)のカグラだった

 

カグラ「私は仕事帰りで通りかかっただけなんだが・・・どうなっている?」

 

レイ「知るか、俺らもさっき着いたばっかだっつーの」

 

「ギャォォォォ!!!」

 

アビー「なに!?」

 

俺達の背後には突然2体の魔物が現れた

2体の間には見覚えのある男が立っている

 

レイ「お前は・・・ラスティローズ!!!」

 

ラスティローズ「久しぶりだね、レイ・グローリー」

 

レイ「ずいぶんみすぼらしい格好してんじゃん

   今さらなんの用?」

 

ラスティローズ「この村に冥府の門(タルタロス)の奴が現れたって聞いてな」

 

レイ「ってことはこれは冥府の門(タルタロス)の仕業ってわけね・・・」

 

ラスティローズ「冥府の門(タルタロス)はいなかったが代わりにお前に会えた

        結果オーライ、お前をここで殺す!!」

 

レイ「あっそ、んじゃーそっちの2体はルカとカグラ、アビーに任せた」

 

「「「りょーかい」」」

 

ラスティローズ「『漆黒の剣!!』『黄金の盾!!』」

 

レイ「この技の実験体になってもらうぞ

   『モード神竜王!!』」

 

レイは光に包まれ竜剣の王輪を背後に携え、黒と金色の装束を纏った

 

レイ「『ブルークリムゾン!!』」

 

火竜剣と水竜剣を両手に宿し、それぞれの属性の斬撃をラスティローズに叩きこんでいく

しかしラスティローズも負けじと斬撃を流していた

 

レイ「いちお強くなってるみたいね~」

 

ラスティローズ「無駄に7年も過ごすわけないだろ!!

        『銀色の弓矢!!』」

 

レイ「『神威!!』」

 

ラスティローズは空中に無数の矢を創造しレイに向かって放った

しかし星竜剣で疑似ブラックホールを作り出し全ての矢を吸収しする

 

ラスティローズ「くそ!!」

 

レイ「悪いけどお前みたいなザコを相手にしてる暇ないんだわ」

 

そう言うとレイは右手に鞘付きの水竜剣を構える

 

ラスティローズ「だまれぇぇぇ!!!」

 

レイ「『水竜剣居合 鏡花水月・・・』」

 

レイはすれ違いざまにラスティローズに水を付着させ剣を鞘に戻すと同時にその水でラスティローズに一太刀を入れた

 

ラスティローズ「が・・・はっ・・」

 

レイ「そんじゃま~、この村の調査を始めようか~」



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第86話 月を崇める者たち

 

 

ラスティローズを撃破した俺たちは俺とカグラ、ルカとアビーに分かれ凍りついた月の村を散策していた

 

レイ「この村・・・家がやけに小さくないか?」

 

カグラ「確かに・・・こんな小さな家に入るのなんて小人くらいだ」

 

レイ「ぷっ・・・小人って・・・ずいぶんファンシーだな」

 

カグラのかわいい一言で思わずふきだした

 

カグラ「う、うるさい!!!!」

 

レイ「ま、案外いい線いってるかもな」

 

レイはそういいながら丘の上の祭壇を指差した

そこには何百人もの小人が凍り漬けにされていた

 

カグラ「これは・・・」

 

レイ「この村の住人だろうな

   祭壇にはなにが祀られていた?」

 

祭壇にはなにかの・・・大きな力を感じる・・・

 

レイ「とりあえず溶かしてみるか」

 

レイは凍っている植物の一部を砕き口に含む

そして魔力を分析し体内で自分の魔力へと置き換えた

 

レイ「よしよし・・・はぁぁぁぁぁ!!!」

 

「シュゥゥゥゥ・・・」

 

レイは祭壇に手を当て魔力をこめ氷を溶かした

氷を溶かしたとたん凄まじい魔力が吹き荒れる!!

 

レイ「この魔力は・・・星竜!?」

 

カグラ「なに!?」

 

魔力の渦から姿を現したのは思念体になった星竜だった!!

 

星竜「うぐ・・・何者だ」

 

レイ「いやいや、忘れんなよ」

 

星竜「貴様は・・・我が魔力を無理やり宿した者か・・・」

 

レイ「なにがあった?」

 

星竜「よく覚えていない・・・

   ある男がこの村を凍らせ我の力も・・・」

 

レイ「ある男?」

 

カグラ「その者がこの村を凍り漬けにしたのか?」

 

星竜「そうだ・・・

   あの感じ・・・氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)

 

ルカ「滅悪魔導士(デビルスレイヤー)・・・聞いたことあるわ」

 

俺達が星竜と話しているところへルカとアビーが合流した

 

ルカ「たしか悪魔を滅するための魔法を身につけた魔導士」

 

星竜「そのとおりだ・・・しかしその男は冥府の証を付けておった」

 

レイ「冥府の証!?

   冥府の門(タルタロス)か!!」

 

カグラ「バラム同盟の一角だな」

 

星竜「我の意識もここまでのようだ・・・我の最後の力をもってこの村を解放する!!」

 

星竜はひとたびうなり声をあげると村の氷を次々溶かしていく

氷がすべて解けた頃には星竜の姿はなく、月の形をした結晶が浮かんでいた

 

小人A「人間がいるぞ!!」

 

小人B「敵襲ー!!!」

 

レイ「待て待て待て待て!!!

   俺たちはこの村を救いに来ただけだって!!」

 

小人C「本当に?」

 

ルカ「ホントホント、すぐ出て行くからね?」

 

カグラ「この村、人間が近づかないようだな」

 

アビー「そんな事どうでもいいから早く出ましょ!!」

 

俺達4人はすぐさま月の村から出て、カグラと別れギルドへと戻っていった



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第87話 妖精の唄

 

 

 

俺は月の村を出た後、カグラと別れルカ、アビーと共にウォーロッド様の家に向かった

1度だけ行ったことあるから一応場所は覚えている

 

ウォーロッド「やっぱり君たちにまかせて正解だったよ

       いやーよくやった よくやった」

 

ナツ「楽勝だったな」

 

レイ「俺達もだ」

 

ウェンディ「『冥府の門(タルタロス)』が関わっているのは驚きでしたけど」

 

ルカ「ナツ達も!?」

 

グレイ「なんだ?

    お前らの向かった村も凍りついていたのか!?」

 

レイ「まぁー、溶かしたけどさ」

 

ウォーロッド「うむ・・・その件に関しては評議院に任せておけばよい

       さて、君たちに報酬を支払わねば・・・」

 

そう言ってウォーロッドが懐から取り出したのは・・・?

 

ウォーロッド「このじゃがいもじゃ」

 

「「「なにぃぃぃぃ!!?」」」

 

ウォーロッド「冗談じゃよ

       いい温泉を知っておる

       その秘湯の情報が報酬じゃ」

 

まぁ・・・それはそれでどうかと思うが・・・

その夜、俺とナツ、グレイ、ハッピーはその秘湯へと向かった

 

ナツ「おわー!!

   広っろ!!」

 

ハッピー「綺麗な風景だねー」

 

グレイ「疲れた体には最高だなー!!」

 

レイ「極楽極楽・・・」

 

俺達はだらけきった顔で温泉につかっていた

そこへ来たのは・・・?

 

ルーシィ「な、なんでアンタ達がいるの!!?」

 

ナツ「いや、俺達先に入ってたし」

 

来た、巨乳4人衆withネコ2匹

 

レイ「あー、ここは混浴だ・・・気にせず入りなさい」

 

ルーシィ「なに悟り開いてんのよ!!

     レイはまだしもナツ達に見られるのは嫌!!」

 

ナツ「お前の裸なんか見飽きてるわ」

 

グレイ「新鮮味ねーもんな」

 

ルーシィ「うわー、超最低!!」

 

エルザ「まぁ、ケンカなんかするな

    仲間同士だこれくらいのスキンシップは普通だろ」

 

ウェンディ「普通じゃないです!!」

 

レイ「それにしてもウェンディ・・・改めて見ると立派に成長したなー」

 

レイはウェンディのたわわに実った大きな胸を見ていた

もうエルザやルーシィ、ルカに引けをとらないくらいに大きくなっていた

 

ウェンディ「そ、そんなことないです・・・」

 

顔を真っ赤にするウェンディ19歳・・・かわいい・・・

 

シャルル「あんまジロジロみないの!!」

 

レイ「へーい」

 

エルザ「どれ、ナツとグレイ、久しぶりに背中でも洗ってやろう」

 

ナツ「い、いいよ!!

   もうガキじゃねーんだ!!」

 

そこへウォーロッド入浴

 

ウォーロッド「仲間というのはいいもんだのぉ」

 

ルーシィ「あんた違うでしょうが!!」

 

レイ「あ?

   ウォーロッド様まだ言ってなかったの?」

 

ウォーロッド「そういえばまだいっとらんかったの・・・

       ワシはメイビスと共に『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』をつくった創世期メンバーの1人

       君らの大先輩じゃよ」

 

彼もまた左腕に妖精の紋章を刻むギルド創世期メンバーの1人だった

 

エルザ「それでウチのレイとナツ、グレイを指名されたのですね」

 

ウォーロッド「いかにも・・・君たちが私の家を訪れた時

       ほのかに懐かしきギルドの古木の匂いがした・・・

       君たち若き妖精たちに会えて私は本当に嬉しいのだ・・・

       メイビスの唱えた和・・・

       血より濃い魂の絆で結ばれた魔導士ギルド『妖精の尻尾(フェアリーテイル)

       その精神は時が流れた今でも君たちの心に受け継がれておる

       それは仕事の成否にあらず、君たちを見た時に感じた事

       かつてメイビスは言った・・・

       仲間とは言葉だけのものではない

       仲間とは心・・・無条件で信じられる相手」

 

 

 

ーーー回想ーーー

 

メイビス「どうか私を頼ってください

     私もいつかきっと、あなたを頼る事があるでしょう

     苦しい時も悲しい時も私が隣についてます

     あなたは決して一人じゃない

     空に輝く星々は希望の数

     肌にふれる風は明日への予感

     さあ、歩みましょう

     妖精たちの詩にあわせて・・・」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

エルザ「代われ」

 

ナツ「あ・・・おう」

 

ウォーロッドの言葉を聞いたナツはしぶしぶエルザと交代した

 

ルーシィ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)創始の言葉かぁ・・・なんか感慨深いものがあるね」

 

エルザの背中を洗っているナツはあることを思いついた

 

ナツ「つー事はアレか!?

   じっちゃんより年寄りなのか!?」

 

エルザ「失礼だぞ、ナツ!!」

 

ナツ「いや・・・もしかしてそんなに昔の人だとさ

   ENDって悪魔の話知ってるかなって」

 

ウォーロッド「END・・・終焉?」

 

ナツ「ゼレフ書の悪魔らしい

   オレの親父のドラゴンが倒そうとしてたみてーなんだ

   そのENDってのが何なのかわかればイグニールの居場所のヒントになると思ったんだけどな」

 

ウォーロッド「ウム・・・すまんが知らんのう

       だが昼間に『冥府の門(タルタロス)』と聞いてこんな話を思い出した

       以前レイ君にも話したと思うが・・・奴等は正体が一切わからぬ不気味なギルド

       本拠地も構成員の数も不明じゃ

       だが、何度か集会を目撃した者の話を聞く事がある

       その者たちは口々にこう言う

       あの集会は悪魔崇拝だと・・・」

 

レイ「一応こっからは俺とイシュガル四天王の推測ではあるんだが・・・

   おそらく『冥府の門(タルタロス)』はゼレフ書の悪魔を保有してると思われる」

 

ルーシィ「ギルドがゼレフ書の悪魔を保有!?」

 

ナツ「どこにいるかわかんねーってんならやりようがねえなっ!!!

   見つけたら叩き潰して吐かせてやる!!!!

   こうやってギッタンギッタンにしてーっ」

 

グレイ「お、おいナツ・・・」

 

ナツ「あ?」

 

レイ「・・・バカ」

 

青ざめるナツと呆れるレイ

ナツの眼下には・・・

 

エルザ「・・・おい」

 

無防備状態でボッコボコにされたエルザ・・・

 

ナツ「ギャアァァァァァ!!!!」

 

 



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第88話 冥府の男

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』ーーー

 

 

ギルドのカウンターでは仕事から戻ったエルザがマカロフに報告をしていた

 

マカロフ「あのミネルバが・・・闇ギルドに?」

 

エルザ「えぇ・・・」

 

マカロフ「なんとまぁ・・・軽率というか無謀というか・・・

     父親はどうしておる?

     剣咬の虎(セイバートゥース)のマスターじゃったろ?」

 

エルザ「彼の居場所は未だに分かりません・・・」

 

マカロフ「いずれにしても評議院には報告せねばな」

 

エルザ「レイとジェラールを評議院を向かわせました

    私はスティングに連絡してみようと思った所です」

 

 

 

ーーー魔法評議院ERAーーー

 

 

レイ「だー、めんどくせーなー」

 

ジェラール「そう言うな

      『冥府の門(タルタロス)』が動き出してるかもしれないんだ」

 

評議院への道を歩いているレイとジェラール、その目の前で突如として評議院が爆発し砕け散った

 

レイ「なっ!!?」

 

ジェラール「爆発!?」

 

目の前には崩壊する評議院・・・レイとジェラールは急いで建物の中へと入っていった

崩壊した評議院の中では爆発に巻き込まれた死体の数々・・・中にはラハールやオーグ老師の姿も・・・

オーグ老師の傍らにはドランバルトが座り込んでいた

 

レイ「ドランバルト!!

   何があった!?」

 

ドランバルト「レイ・・・ジェラール・・・あいつがみんなを!!」

 

ドランバルトが指さした先には1人の男が立っていた

 

レイ「・・・ネコ耳?」

 

ジェラール「何者だ!?」

 

ジャッカル「オレの名はジャッカル

      『冥府の門(タルタロス)』九鬼門の1人

      お前らを殺す男の名前や」

 

レイ「OKOK・・・とりあえずこいつを縛りあげればいいって話だな」

 

ジェラール「話が早く済んでいいことだ」

 

ジャッカル「なめるなや、人間風情が」

 

レイ「ジェラールはドランバルト共に地下に行って六魔を解放して来い

   その後はお前らに任せる」

 

ジェラール「わかった」

 

ジェラールはドランバルト共に地下へ向かった

レイはジャッカルと対峙する

 

レイ「お前おもしろい格好してんなー」

 

ジャッカル「バカにすんなや・・・爆!!!」

 

レイ「!!?」

 

「ドォォン!!」

 

ジャッカルが腕をレイに向けた瞬間目の前の空間が直後として爆発を起こした

しかしレイは瞬時に気付き後退する

 

レイ「物騒な魔法使いやがる」

 

ジャッカル「魔法やない・・・

      俺達『冥府の門(タルタロス)』が使うのは“呪法„・・・魔法の上位に存在する力」

 

レイ「んなもん知るかぁぁぁぁぁ!!!」

 

ジャッカルは炎の蹴りを喰らい瓦礫の山へと突っ込んだ

 

ジャッカル「ぶはっ!!

      クハハッ、久々にガチでやれそうや」

 

レイ「そりゃよかった

   『水竜の咆哮!!!』」

 

レイはジャッカルへ水のブレスを放ったが爆発で防がれる

ジャッカルもレイへ爆発を続けて放つが軽々と避けていく

ただでさえ崩壊している評議院がどんどん崩壊していた

 

レイ「悪いがあんま悠長に戦っている時間がねーんだよ」

 

ジャッカル「そりゃこっちも同じや

      『爆螺旋!!!』」

 

レイ「痛ッ!!!!」

 

地面から現れた爆発の竜巻がレイの左腕を巻き込んだ

 

ジャッカル「これで左腕は使えんな~」

 

レイ「うるさい・・・いい加減眠ってろ!!

   『蒼海水竜拳!!!』」

 

ジャッカル「ぐぁぁぁぁ!!!」

 

懐に飛び込んだレイの水竜の鉄拳の連撃魔法がジャッカルを捉え次々に殴りつけていく

 

レイ「これで終わりだ!!

   吹き飛べぇぇぇぇ!!!」

 

最後の一撃がジャッカルの顔面を捉え空の彼方へと吹き飛ばした

ジャッカルが飛んでいった方角にはなぜか隕石・・・隕石!!?

 

レイ「ふー・・・あれは・・・ジェラールか・・・

   つーかやべぇ・・・目的を聞くの忘れた・・・」

 

 



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第89話 妖精対冥府

この話から六魔は本名で書きます


 

 

 

レイはジャッカルを吹っ飛ばした後、隕石が落ちたであろう場所に向かった

そこには巨大なクレーターができ六魔が倒れていた

 

レイ「すさまじいな・・・」

 

ジェラール「うっ・・・その声はレイか?」

 

レイ「ジェラール!!

   お前目が!!」

 

ジェラール「気にするな、帰ったらポーリュシカさんに診てもらえばいい」

 

レイ「まぁ・・・で、六魔はどうする?」

 

ジェラール「俺のチームに入れる」

 

レイ「は!?

   ギルドに入れるってことか!?」

 

ジェラール「もう評議院もないし問題はないだろう

      7年前、お前が俺にした事と同じだ」

 

おぉ・・・痛い所つかれたな・・・

 

レイ「まぁ、俺はいいけどね~

   とりあえずギルドに帰ろう

   この事態をじいさんに報告するんだ」

 

エリック「とりあえず・・・俺達を休ませてくれ」

 

レイ「わかってる」

 

ソラノ「それより・・・レイの体・・・光ってるゾ?」

 

レイ「ん?」

 

ソラノに指摘され、自分の体を見ると確かに右足と右腕が光っていた

 

『ズドォン!!!』

 

レイ「が・・はっ!!!」

 

爆発・・・だと!?

右足と右腕はジャッカルに触れた・・・触れた場所も爆弾にできるのか!?

 

リチャード「大丈夫デスカ!?」

 

レイ「問題ない・・・ギルドへ戻るぞ」

 

 

 

 

ーーー『妖精の尻尾』---

 

俺はジェラールと六魔をリチャードと共にポーリュシカさんの所へ運びギルドへ戻った

ラクサス達も別の冥府の男にやられポーリュシカさんの所へ運ばれていた

評議院であった事をギルドのみんなに説明をした

 

マカロフ「ポーリュシカ!!

     ラクサス達は大丈夫なのか!!?」

 

ポーリュシカ「ラクサス達は魔障粒子にかなり侵されている

       少量の摂取でも危険な薬物、回復するかどうかは・・・

       ジェラールの視力はいずれ戻るよ」

 

レイ「現評議員は殺され、元評議員も狙われた・・・

   おそらく『冥府の門(タルタロス)』は評議員の関係者を皆殺しにするつもりだろう」

 

ウル「ならジェラールと私も標的ってこと?」

 

レイ「そうなるな」

 

ギルド全体が沈黙に包まれたがその沈黙を破ったのはナツだった

 

ナツ「じっちゃん・・・戦争だ!!

   『冥府の門(タルタロス)』は1人のこらずぶっ潰してやる!!」

 

レイ「落ち着けナツ、相手の居場所が分からない今できることは元評議員を護衛することだ」

 

グレイ「元評議員を護衛しとけば奴らの方から来る・・・一石二鳥だな」

 

マカオ「だが元評議員の住所は秘匿情報・・・知るものはいない」

 

ハッピー「なんで?」

 

シャルル「住所がわかったら悪者が報復に来ちゃうでしょ」

 

ロキ「そうでもないよ

   全員ではないけど元評議員の住所は僕が知ってる」

 

ルーシィ「ロキ!?」

 

ウェンディ「なんでロキさんが知ってるんですか?」

 

不思議そうにしているウェンディに耳打ちするロキ

みるみるウェンディの顔が赤くなっていく

 

ルーシィ「・・・女ね」

 

マカロフ「ロキの情報により4名の居場所が分かった

     まずはチームで動き元評議員を護衛

     そして口は堅いと思うが他の元評議員の住所

     『冥府の門(タルタロス)』に狙われる理由を聞きだすのじゃ!!

     敵は冥府の門(タルタロス)!!!

     『六魔将軍(オラシオンセイス)』『悪魔の心臓(グリモアハート)に並ぶバラム同盟の一角!!

     しかしワシらはその2つを撃破してきた!!

     『冥府の門(タルタロス)』も同じように我々を敵に回した事を後悔するだろう!!!

     仲間がやられた!! それは自身の痛み!!

     仲間が流した血は我が体より流れた血と同じ!!!

     この痛みを・・・苦しみを闘志と変えて敵を討て!!!

     我らは正義ではない!! 我らは意志で動く!!

     我らが絆と誇りにかけて家族の敵を駆逐する!!!!」

 

「「オォォォォォォォ!!!!」」

 

今ここに『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』VS.『冥府の門(タルタロス)』開幕!!!



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第90話 不協和音

 

 

 

俺は元評議員の護衛をナツ達に任せ、俺の別荘で六魔の療養、ジェラールとウルの護衛をしていた

ここには俺、ルカ、アビー、リチャードがついている

 

レイ「この建物自体隠匿魔法で隠してあるから冥府の奴らにはバレないだろう

   目の具合はどうだジェラール?」

 

ジェラール「あぁ、ポーリュシカさんのおかげで少しは見えてきた」

 

レイ「お前らもちゃっちゃと怪我治せよ~」

 

レイはソラノの頭をポンポンと叩きながらベッドに座り込んだ

ソラノはゆでダコのように赤くなる

 

ソラノ「うぅ・・・」

 

メルディ「あたしもやって!!」

 

レイ「お、おぉ・・・」

 

マクベス「ソラノも形無しだね」

 

リチャード「愛・・・デスネ!!」

 

エリック「っつーかよぉ、ジェラールは今回の件心当たりあんだろ?

     俺にはさっきからお前の心の声が丸聞こえだけど?」

 

レイ「そうゆーことは早く言えよ!!

   どうなんだ、ジェラール?」

   

ジェラール「あぁ・・・さきほど気づいたが

      おそらく奴らの目的は白き遺産・・・フェイス」

 

ソーヤー「白き遺産・・・聞いたことないな」

 

ジェラール「それはそうだ

      フェイスは秘匿義務で誰も喋ることは許されない」

 

ルカ「そもそもフェイスってなんなのよ?」

 

ジェラール「フェイスは評議院の所有する兵器の1つだ 

      だがただの兵器ではない・・・エーテリオンとも比べ物にならない

      フェイスは・・・魔導パルス爆弾・・・

      大陸中のすべての魔力を消滅させる兵器だ!!!」

 

「「!!!??」」

 

アビー「大陸中の魔力を・・・消す!?」

 

ウル「そんなことしたら大陸中の魔導士が魔力欠乏症になるわね」

 

メルディ「それに『冥府の門(タルタロス)』は呪法ってのを使うんでしょ?」

 

ソラノ「魔法が使えない中、呪法を使う『冥府の門(タルタロス)』だけは世界を自由にできる」

 

レイ「フェイスはどこにある?」

 

ジェラール「わからない・・・

      ただフェイスは元評議員の生体リンクにより封印されているらしい・・・

      その3人は元議長しかわからないそうだ」

 

レイ「手詰まりか・・・まさかお前らが封印を解く鍵なわけないよな~?」

 

ウル「心当たりはないわね」

 

ジェラール「俺もだ・・・」

 

とりあえずまーじいさんに報告だな

レイは別荘に設置されている通信ラクリマでギルドへ連絡を取った

 

マカロフ「ワシらもミケロ老師から聞いたばかりじゃ

     おそらく元議長も狙われる・・・既にエルザとミラを向かわせた」

 

レイ「OK~・・・

   待てよ・・・なぜ『冥府の門(タルタロス)』は元評議員の居場所がわかった?

   それにフェイスの情報はどこから・・・まさかっ!!?」

 

マカロフ「おいレイ!!

     元議長が『冥府の門(タルタロス)』と繋がっているというのか!?」

 

レイ「そうとしか考えられないだろ!!」

 

マカロフ「ナツが今元議長の家に向かったらしい!!

     ここはナツに任せておこう!!」

 

そう言ってマカロフは通信を切った

 

レイ「まさか元議長が裏切っていたとはな・・・」

 

マクベス「僕たちもそろそろ動くべきじゃないかい?」

 

レイ「あぁ・・・ジェラールの視力が戻り次第俺達も『冥府の門(タルタロス)』を潰しにかかる」

 

「「了解」」

 

 

その頃・・・

ギルドではセイラに操られたエルフマンが爆弾ラクリマを手に・・・

爆発までのカウントダウンが始まる!!!



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第91話 謎

 

 

 

レイ「とりあえずルカとメルディ、エリック、リチャード、ソーヤーは引き続き

   ジェラールとウルの護衛を

   俺とアビー、マクベス、ソラノはギルドへ向かう」

 

ルカ「視力が戻ったとはいえ狙われてるわけだしね」

 

ジェラール「すまない、迷惑をかける」

 

ウル「隠匿魔法をかけてるんだから大丈夫じゃない?」

 

レイ「念には念をだ

   エリックの耳は頼りになる」

 

エリック「こっちは任せとけ」

 

レイ「じゃー解散」

 

俺達はギルドへ急いだ

しかし俺達がギルドへ着くと建物は粉々に砕け、上空には四角い立方体が浮いていた

マグノリアの街も所々崩壊している

 

アビー「一体何が?」

 

マクベス「あの立方体が『冥府の門(タルタロス)』だろうね」

 

ソラノ「街もひどい状態だゾ」

 

レイ「許さねぇ・・・」

 

レイの体から凄まじい量の魔力が溢れだし大気が震えはじめる

 

アビー「レイは先にあの立方体に転移したら?

    2人は私が運ぶわ」

 

レイ「そうしてくれ・・・」

 

「ヒュンッ」

 

俺は即座に立方体へと転移した

立方体ではすでに戦いが始まっており激しい戦いが繰り広げられていた

 

グレイ「レイ!!」

 

レイ「状況を教えろ」

 

グレイはレイの姿を見つけ駆け寄ったがにじみ出る魔力に後ずさりをする

 

グレイ「とりあえずギルドが爆破され

    ナツ、エルザ、ミラ、リサーナが掴まってる」

 

レイ「・・・あ?」

 

グレイ「へ?」

 

レイ「リサーナが捕まってるだと?」

 

グレイ「お、おぉ・・・

    中に入る道が見つからねぇんだ」

 

レイ「んなもん作ればいいだろうがぁぁ!!!

   とりあえず敵を一掃する!!!

   『滅竜奥義 ホーリーノヴァァァ!!!!』」

 

レイは向かってくる敵へ聖属性の滅竜奥義を放ち一帯をさら地に還した

 

グレイ「す、すげぇ・・・」

 

レイ「この真下に穴をあける!!

   『モード神竜王!!』『神竜王の咆哮ォォォ!!!』」

 

レイは足元に全属性を含んだ最大火力のブレスを放ち立方体に穴をあけた

 

レイ「じゃ、俺は先に行って皆殺しにしてくるから」

 

そういって1人穴に飛び降りるレイ

その先にはなにが待つのか・・・・・

 

 

 

レイ「リサーナーー!!」

 

レイは建物の中を叫びながらリサーナ達を探しまわっている

もちろん叫んでいるせいで敵はわんさか寄ってきていた

走っている通路には敵が既に配置されていた

まさに壁のように敵が待ち構えている

 

レイ「失せろよ

   ・・・今虫の居所が悪いからよ・・・」

 

レイは右腕を下に構え雷を蓄える

 

「バチチチチチッ!!」

 

レイ「『雷竜・・・一閃!!!』」

 

レイが突撃しようとした瞬間、周りの時間は止まり、レイの魔法も消滅した

 

???「ここまで来たんだねレイ・・・」

 

レイ「誰だ?」

 

ゼレフ「僕はゼレフ・・・

    君のことはよく知っている・・・転生者ということも」

 

は?

なんでゼレフがわかるわけ?

 

ゼレフ「僕はね・・・

    400年前から神竜の力を継ぐ者を見てきた

    みんな異世界から来た者が力を継ぐんだけど

    誰1人として僕を壊すまでの力は無かったんだ

    神竜王の力を得た君なら・・・期待しているよ」

 

そう言いゼレフはその場を立ち去っていった

 

レイ「あ、おい!!

   待ちやがれ!!!」

 

400年前から?

転生者は過去にも俺だけじゃなかったってことか・・・

 

ゼレフという謎の存在がレイの力の謎を呼ぶ・・・



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第92話 鏡

 

 

さてさてさーて、まぁゼレフの言ったことはとりあえず置いとこう

ここであれこれ考えてもラチがあかん

 

レイ「けどまー、嫌な魔力ばっか感じるな…いや呪力か…」

 

まわりには骸骨、なんか血肉のような壁ばかり

まるで地獄だな…

 

レイ「さて、リサーナはどこだ?

捕まってるなら独房かなんかに入れられてるはずだが…」

 

敵兵「見つけたぞ‼︎

侵入者だ‼︎」

 

レイが微弱なリサーナの魔力を探っていると雑魚どもに見つかりウジャウジャと湧いてきた

 

レイ「めんどい…魔力は温存しとかねーとな」

 

レイはポケットから魔水晶(ラクリマ)を取り出した

 

レイ「喰らえ‼︎

煙雲(スモークスクリーン)‼︎』」

 

敵兵「ぶわっ‼︎」

 

かっこよく言っているがようはただの目くらましである

体術で戦う体力すら惜しいからな

レイは煙が晴れないうちにリサーナの魔力を感じた所へ走り出した

 

レイ「たぶんこの辺に…」

 

リサーナ・ナツ「レイ‼︎」

 

独房の通り道を歩いていると通りかかった独房の中から声がした

 

レイ「無事か、リサーナ‼︎」

 

ナツ「俺は⁉︎」

 

リサーナ「私は大丈夫、けとエルザとミラ姉とエルフ兄ちゃんが‼︎」

 

レイ「エルフマンは大丈夫だ

エルザとミラか…

てかお前の格好…」

 

今のリサーナはタオル1枚羽織っているだけ…

 

レイ「ナツ…」

 

ナツ「は、はい‼︎」

 

レイの無言の圧力に怯えるナツ

何度この圧力を味わったことか…

 

レイ「今回は場合が場合だ、許す」

 

ナツ「ありがたき幸せ」

 

ナツは深々とお辞儀をした

初めて許したことに安堵していることだろう

 

レイ「さーて、出してやるか

お前ら少し下がってろ」

 

そう言い、竜剣を生成して鉄格子を斬ろうと構えると…

 

⁇?「そうはさせないよ」

 

カツカツと暗闇から誰かが姿を現した

その者はレイと瓜二つ…というかレイそのものだった

 

ナツ「レイがもう1人⁉︎」

 

レイ「レアグローブは死んだ、ということはお前は誰だ?」

 

裏レイ「僕は君自身だよ、と言っても少し違うかな

鏡の表と裏といったほうがいい

ようは君の闇の部分と言ったほうがしっくりくるね

僕は“ミラー”という悪魔の呪法で顕現している」

 

レイ「その悪魔叩けばいいんだろ

そうすりゃお前も消えるだろ」

 

裏レイ「その前に僕が立ちはだかるよ

僕の力は君自身、わかるよね?」

 

レイ「簡単にはいかないってことね」

 

裏レイ「そうだ、さて始めようか

僕は君を倒せばこの世界に永遠に顕現できる

この世界を手に入れるために消えてもらうよ‼︎」

 

そう言って裏レイは魔法を構える

表と裏、光と闇…勝つのはどっちだ!

 

 

 

 

 

 



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第93話 表裏一体

 

 

レイと裏レイの戦闘はとても凄まじく、地面を破壊しながら戦い、いつの間にか戦いの舞台は水槽のようなものがある場所へと移動していた

 

レイ「しつけーな、このヤロー‼︎」

 

裏レイ「力が拮抗してるんだ、当たり前だろ?」

 

我ながら余裕ぶってるのが癪にさわる…

そう考えていると裏レイの魔法が直撃しレイは吹き飛ばされた

 

レイ「うぐっ‼︎」

 

ミラ「きゃっ」

 

吹き飛ばされた先には戦闘中のミラ、リサーナ、その他もろもろがいた

 

レイ「なんだ、ミラも戦闘中か」

 

ミラ「そっちもね

レイの方が大変そうだけど」

 

レイ「まーね、『火竜の咆哮‼︎』」

 

レイはブレスを放つが容易に弾き消された

 

レイ「っとまぁ、こんな感じですね

ぶっちゃけ相打ち覚悟だな」

 

自分相手にすんのがこんなに大変だとは思わなかったな

俺の力が強大すぎるのもあるけど…

 

レイ「さてさて、そろそろ決着つけますか」

 

裏レイ「そうだね、全力で行こう」

 

2人のレイは互いに凄まじい魔力を解放し相対する光と闇の神竜王となった

 

レイ「これで消えろぉぉ‼︎」

 

裏レイ「消えるのは君だぁ‼︎」

 

2人は拳に魔力を込め走り出した

 

「「うぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎」」

 

2人の拳がぶつかる直前、レイは神竜王の魔力を解除し火竜を魔装した‼︎

 

裏レイ「(フェイク⁉︎)」

 

レイ「悪いな、ここで倒れるわけにはいかないんだ‼︎

『火竜剣居合 火焔桜(かえんざくら)‼︎』」

 

すれ違いざまに抜刀、裏レイの横っ腹に見事な一太刀を浴びせた

 

裏レイ「ぐっ…さすが僕だ…」

 

レイ「お前は俺自身だ、このまま消えさせない

俺の中へ還れ」

 

裏レイ「優しいね、ミラーには気をつけるんだよ

彼の呪法は“ミラージュ”彼の体は鏡そのものに変化できる」

 

レイ「頭に入れておく」

 

裏レイはそれだけ言い残すと半透明になり、俺の中へと入ってきた

心なしか体力と魔力が回復した気がする

 

レイ「ミラはどうなった?」

 

ミラの方もエルフマンが駆けつけたおかげでセイラを気絶させたようだ

めんどいのはラミーとかいう増殖し続ける悪魔だな…

 

レイ「一掃する

『雷天竜の咆哮‼︎』」

 

ラミー「「っ⁉︎」」

 

突如飛んできた光速のブレスに断末魔の叫びをあげることもなく瞬時に消し飛んで行った

本体は先にどこかへ逃げたようだな

 

レイ「よーし、お前らはとりあえずみんなに無事を知らせに行け」

 

リサーナ「レイは?」

 

レイ「俺はちょっと調べ物」

 

ここが悪魔を復活させる場所ならゼレフに関する書物の1つや2つ見つかるはず…だよな

 

リサーナ「わかったわ、無事でいてね」

 

レイ「はいよ」

 

さてさて、リサーナ達がいなくなったところで急いでさがしますか



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