Muv-Luv Alternative ~Eines Tages, glauben, dass die Reichweite (neunzehn)
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×話

久しぶりにTEを観ました。似た者同士、兄妹は見ていて楽しいです


 BETA(ベータ)。正式名はBeings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race(人類に敵対的な地球外起源種) の略。

 

 

1958年にその存在が初めて確認された。後にそれはBETAと名付けられ、人類は…命あるものは長く苦しい時代をむかえることになる。

 

 

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 1958年に米国探査衛星「ヴァイキング1号」が火星に到達。生物らしき影が映った画像データが地球に送信される。後に軌道上からの観測により火星全体に生息していることが確認され、翌年にこの「火星起源種」に関する調査を目的とした特務機関「ディグニファイド12」が結成される。(後の「オルタネイティヴ計画」の前身と云える)

 

1966年特務機関「ディグニファイド12」を改編・拡充し、地球外生命体とのコミュニケーションを目的とした対話計画「オルタネイティヴI」を発動。

 

1967年国際恒久月面基地「プラトー1」にて地質調査チームが月面に火星に存在する生物と同種の存在を確認、ファーストコンタクトを図るが、同種生命体の襲撃により調査チームの全員が死亡(サクロボスコ事件)。後に国連によりこの生物を「BETA」と命名。

 

1968年「オルタネイティヴI」を破棄し、BETAの捕獲及び生態調査を目的とした「オルタネイティヴII」発動。しかし、解ったことはあまりに少ない…

 

1973年4月19日、中国・新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)にBETAを満載した降下ユニットが飛来。中国軍は当初「内政問題」として国連軍の受け入れを拒否、単独でBETA殲滅作戦を展開するが、光線属種の登場により制空権を奪われると戦局は悪化の一途をたどり、ソ連軍の支援を受けてもなお、戦線を押し戻せないまま一方的に蹂躙され敗走を続けた。これに前後して国連は月面基地の放棄と月からの撤退を決定、月がBETAの勢力下に入る。また、これに前後してBETAの思考リーディングを目的としたソ連主導の調査計画「オルタネイティヴIII」を発動。

 

1974年7月6日、カナダ・サスカチュワン州アサバスカにBETAの降下ユニットが飛来するも、米軍による戦術核の集中運用で殲滅させる。しかし、この核攻撃によりカナダの東半分が核に汚染された“死の大地”となる。同年、米国による宇宙空間でのBETA迎撃を目的とする「戦略防衛構想(SDI計画)」が発表され、人類初の実戦型戦術歩行戦闘機(戦術機)・F-4「ファントム」の配備も開始される。喀什に飛来したBETAは大地もろとも都市を蹂躙・殲滅し、ユーラシア大陸のほぼ全域を支配することになる。この年までに世界人口の約3割が死亡。

 

1978年欧州連合、ソ連、ワルシャワ条約機構各軍合同による東欧州での本格的大反攻作戦「パレオロゴス作戦」が実施されるが、作戦方針の違い(欧州連合軍内部でも、西独軍が「BETA殲滅とハイヴ制圧」を目的としていたのに対し、仏軍は「侵攻遅滞による防衛」を唱え、作戦そのものに反対。当初はこの仏側の姿勢を「消極的」だと批判されていたが、後に対BETA戦略が見直されると、戦力温存を図ったものとして再評価される傾向にある)などから各国軍同士の連携がとれず、大敗北を喫してしまうものの、ソ連軍第43戦術機甲師団のヴォールク連隊がミンスクハイヴ(H:05)突入に成功、連隊がほぼ全滅(F-4ファントム27個小隊、戦闘車輛240輛、その他歩兵等約4300名のうち生存者はわずか14名のみ)したのと引き替えにハイヴ内部構造のデータ(ヴォールク・データ)入手に成功する。なお、この作戦で得られた戦訓や実戦データを元に、その後のBETAに対する戦術・戦略の両面で大幅な見直しが実施されることとなる。

 

1980年日本帝国において徴兵制度が復活。当初は20歳から40歳の成人男子が対象だったが、その後数度の改正によって徴兵対象が男子だけでなく女子にも拡大され、対象年齢も引き下げられたことで、2001年現在日本帝国は実質的な国家総動員体制下にある。

 

1987年日本帝国およびオーストラリア、国連常任理事国入りを果たす(ただし、拒否権は2007年まで凍結)。7月、米国でBETA由来元素の分析と運用法の模索を目的とした「サンタフェ計画」により開発された五次元効果爆弾(G弾)の起爆実験「モーフィアス実験」に成功。この実験成功により米国は対BETA戦略を「G弾ドクトリン」による焦土化戦略へと方針を変更し、袋小路に陥っていた戦略航空機動要塞開発計画「HI-MAERF計画」が凍結(同計画は2001年に「オルタネイティヴIV」に接収)される。

 

1992年インドのボパールハイヴ(H:13)攻略を目的とした「スワラージ作戦」を実施。作戦自体は失敗に終わったが、この作戦で初めて軌道爆撃や軌道降下部隊が投入され、この後のハイヴ攻略作戦における基本戦術が確立されることになった。また、同時にF-14AN3「マインドシーカー」を運用する「オルタネイティヴIII」直属のソ連軍特殊偵察部隊・フサードニク中隊によるリーディングデータ収集が数回行われたが、こちらも満足な成果が得られず失敗に終わっている。

 

1995年「オルタネイティヴIII」で得られた成果を接収した日本帝国主導の対BETA諜報計画「オルタネイティヴIV」が発足。これに伴い、日本帝国軍の基地・施設(千歳、三沢、岩国、嘉手納)が国連軍に提供される。また、人口の激減による兵士不足解消を目的とした国連の「ブルーブック計画」が発動する。この年までに世界人口の約半数が死亡。

 

1997年「ダイダロス計画」の大型無人探査機「イカロスI」からのデータ受信により、蛇遣い座バーナード星系に地球型惑星が存在していることが確認された(ただし、この翌年NASAとESAは「無人探査機からの通信途絶によりダイダロス計画は失敗した」と共同声明を発表しており、焦土化作戦を強行しようと目論む米国がデータを捏造した可能性も示唆されている)ことにより、国連は米国の圧力に屈する形で移民船団による地球圏脱出と「G弾ドクトリン」に基づいた焦土化作戦によるBETA殲滅を目的とした予備計画「オルタネイティヴV」を承認。これ以降、米国の焦土化戦略「オルタネイティヴV(「G弾ドクトリン」)」推進派と、G弾脅威論を抱く「オルタネイティヴIV」支持派、「プロミネンス計画」を支持する反オルタネイティヴ勢力に分かれ、国連内部でそれぞれがロビー活動を繰り広げることになる。

 

1998年1月、朝鮮半島南部における国連軍・大東亜連合軍の撤退を支援する「光州作戦」が実施されるが、日本帝国派遣軍の司令官だった彩峰萩閣中将が大東亜連合軍とともに避難民救出を優先した結果、戦線が崩壊し国連軍司令部が壊滅、指揮系統の混乱を招いてしまう(「彩峰中将事件」、「光州作戦の悲劇」とも呼ばれる)。作戦終了後、国連は戦犯として彩峰中将の身柄引き渡しを要求するが、内閣総理大臣・榊是親の尽力により「日本国内で厳正な処罰を下す」ことで国連を納得させる。しかし、彩峰中将の罪状が「敵前逃亡」とされたことが、後の12・5事件へとつながる禍根を残すことになった。7月初頭、喀什から東進してきたBETAが北九州に上陸。台風上陸が重なったことも災いして一般市民の避難すら満足に行うことができないまま九州・四国・中国・近畿がわずか一週間で壊滅。犠牲者は3600万人(日本人口の30%)にも上った。 斯衛軍主導による首都防衛戦が展開されたが、BETA上陸から1か月後には首都京都が陥落。京都陥落直前までに皇族、政府機能、一般市民の避難を完了させ東京へ遷都。最終的にBETAは関東の西半分まで侵攻、横浜でのハイヴ建造を許してしまう。この際、帝国陸軍白陵基地が壊滅。同年、日米安保条約破棄及び、同条約破棄に伴い在日米軍が撤退。

 

1999年8月5日、極東防衛の要衝である日本の陥落を回避するため、大東亜連合軍を主力とする国連軍の本州奪還作戦「明星作戦」が発動される。しかし、当初「フェイズ2」と予測されていた横浜ハイヴの地下茎構造が当初予測を上回る大規模なものだったことから突入部隊の反応炉到達は不可能と判断され、作戦の見直しを巡って揺れる中、国連軍の一部として介入した米軍が事前通告なしに2発のG弾を使用。結果的に人類初のハイヴ攻略となる横浜ハイヴ攻略と佐渡島(甲21号目標)を除く国土奪還に成功するが、G弾の起爆に巻き込まれて犠牲になった部隊も多く、また、重力異常や植生破壊などに代表される原因不明の副次的被害や、使用されたG弾の威力や効果範囲が理論値を大幅に下回っていた事実の隠蔽が発覚したことなどが「BETA由来技術に依存した不安定で危険な謎の新兵器“G弾”」に対する脅威論を醸成し、同時に日本帝国における反米感情も極限(敵意)の域にまで高まることになる。作戦後、横浜ハイヴ跡地で国連太平洋方面第11軍・横浜基地建設に着手(基地は翌年に稼動を開始)。

権限S4使用、香月副指令のPCから抜粋

 



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0話~貴様だけは絶対、ここで…


「」会話
『』通話
()思考
一応、こちらで変更あり。独自性満載


「…はぁ、はぁ、はぁ、……さすがにしんどいね。兵装も時間も残り僅か、か…みんな-」

 

彼の網膜にプラチナヘアの女性が写し出された。

 

「それ以上は言わないで下さいね。ここには私達が残り奴らの足止めを行いますので先を急いでください」

 

「そうそう。私達に任せて先に行った行った!直ぐ追い付くからさ!」

 

凛々しい声の女性と明るい声の女性が彼にそう告げた。その二人の女性は姉妹である証、プラチナヘアを煌めかせ彼に先に行くように促す。

自身の想いをその胸の内にかくして…

 

「…わかった。ここは任せるよ」

 

彼は何も言わなかった。わかっていたからだ、もう会うことが出来なくなると、最後なんだと…迷えば彼女達の想いを踏みにじることになる。彼女達だけじゃないここに来るまでに散っていった戦友達。だから-

 

「……行きましたね」

 

「うん」

 

二人は遠ざかる二機の気配を背後に感じ、前方を見据えた。

ここは敵地の奥深く…通称[前室]メインホール通路前。ここに間もなく憎き敵…BETAがやって来るだろう-我々を殺しに。

 

「…良かったのフィン伝えなくて?」

 

「そう言うリアは良いの?」

 

何が、とは言わない。二人ともわかっているからだ。ここで彼の負担になるようなことをしてはいけない。

 

「大丈夫よ。それにサクヤが言わなかったのに私が先に…っていうのはフェアじゃない。そうでしょ?」

 

「…だね。それに-」

 

「ええ、彼には私達の隊長様が付いている。任せましょう」

 

 

-----

 

 

戦術機が二機重頭脳(メインブレイン)級BETAの前に居た。

気味の悪い触手がうねってユラユラと揺れ、目前の獲物をどうしてくれようかと…

 

「もう、何度目になるかなコイツを相手にするのは…」

 

彼の機体【E×E】どことなく【Type00】武御雷を連想させる。

鋭意なフォルムだが第3世代機からするとかなり大型だ。

 

「都合14です。でも、目的はコイツではないんですよね?

 

もう一人の女性の機体【天津神】こちらもやはり武御雷を連想させるフォルムである。

 

「ああ。敵はコイツじゃない。…居るんだろう!こんな殻に籠ってないで出てこい‼」

 

その瞬間、目の前のBETAが痙攣したかとおもうと内側から爆発して<手>が出てきた。

何故、それが<手>だとわかったのか…どうみても人間の手と酷似していたからである。しかしこの離れた位置ではっきりと解ったのは機体のセンサーでの拡張……ではない。巨大な人間の手にしか見えない<ソレハ>BETAの内から出てきたのだ。

 

「…フフフ、聞こえてルヨ人間。しかし驚いたネまさかワタシの存在二気付くなんテ、なんダおマえは?」

 

「応える気はない。貴様だけは、ここで確実に消す!」

 

すると彼は即座に<ソレニ>斬りかかり、そして……-

 

 

 

 

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「…繋がりました、博士」

 

銀髪の女性…腰近くまで届く綺麗な髪、スタイルも良くすれ違う男はみな、好色な視線を彼女に向けるが側に居るもう一人の女性を見るとすぐさま視線を外して足早に去っていった。

もう一人の女性も凄まじくスタイルが良いが銀髪の彼女よりかは大分年齢が離れているようだ。

その女性…名を【香月 夕呼】という

 

「そう、ありがとう霞。…しっかし昔からは考えられないくらい変わったわね~そんなに胸も成長して、見る男見る男が振り返ってって、そんな事言ってる場合でもないか……霞、少し席を離れるからなんか来たら適当にお願いね」

 

そう言うと夕呼はその場を後にした。

霞と呼ばれた女性…名を【社 霞】という。容姿と名前が一致していないとおもうが今は割愛する

 

霞も早々に離れて知り合いの所に向かう。ここに居ても身体目的の男性しか居ないと<読める>からだ。護身術は学んでいるがウサギがオオカミの中にいる必要はない。

それに、ここに居ても夕呼は戻って来ないだろうから…

 

 

 

 

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「…そっちはどう?って画像が見えないわね。なに、故障!?まったく何やってるのよ。……ん?こっちはさっきまで会場に居たけど今回はエロオヤジ共の相手ばっかりで大変だったわ。霞もだんだん綺麗になっていくからあの子も大変ね……当然じゃない、でも最近はオヤジ共のあしらい方も上手くなってきたから安心してるわ。それより聞きなさいよ、また-」

 

夕呼は通信相手と会話をしながらも地には滴がポタポタとおちていた。少しでも彼の声を自身に遺すように……

 

 2015年12月31日-その日、人類は<月>と<火星>を取り戻した。多大な犠牲を払い、それでも一人一人の想いが〔力〕をよび成功した二面作戦。

一人は生還-名を【白銀 武】

一人は戦死-名を【霧月 雪兎】

 

 



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1章-1話~再び

 「……っう、まぶしい」

 

 窓から射し込む朝日に顔をしかめながら彼、白銀 武はゆっくりと身体を起こす。

 

「……」

 

 しかし、いつもとは違う朝に<ある種>の予感がしていた。

いつもと違う-それは彼の幼なじみである<アイツ>が居ないことからもわかる。

いったい何時からなのかも覚えていないが毎朝自分を起こしに来るアイツ…【鑑 純夏】は自分が起きていると「!なんでもう起きてるんだよ~」とよくわからんことで怒りだすアイツ

 

瞬間-

 

「!?ぐっ、うぁぁぁ……」

 

 突然、激しい頭痛に襲われた。

武はこの頭痛には覚えがあった。一度や二度ではない、過去に何度も何度も繰り返してきたことだから

 

「…そうか、はは……」

 

 それの意味を自覚した時に、自身の口からもれた声に歓喜した。

 

「ただいま。白銀 武-」

 

 頭痛も少しずつ治まり、状況の確認をする為に周囲を見回す。

窓からは太陽の光が机を照らしているが外の景色は[見えない]。

まだ事象が定まっていないからかと武は予想した。

 

次に鏡の前に立ち、容姿を確認し-

 

「……………………………なんでだよ」

 

 時間にして数秒だが思考が止まり、徐々に目の前の鏡に写る自分を認識するとそんな声が口を吐いてでた。

別に知らない顔が写っていた-という訳ではないが、鏡には6~8歳くらいの見覚えがある顔がそこにはあった。

 

「…ふぅ~。落ち着け俺。大丈夫ちゃんと俺の、白銀 武の顔だ………………って、落ち着けるかーーーーーっ!!!なんだよこれ!子供じゃねぇか!-」

 

 それから暫く喚いていたが、「こんなことしてる場合じゃない」と意識を切り替えて現実的に思考しだす。

 

カレンダーを確認すると1991年の10月21日と表記してある。

 

(…ちょうど10年前か?今までと比べるとえらく時間に差があるなぁ)

 

 いつもなら2001年10月21日にループしていた。だが今回は10年前である。

 

(…身体は小さいがこの際仕方ない。考えようによってはこれはチャンスだ。脳が覚えているから成長も早いはずだ-幸い知識面の心配はないから体力面の強化と情報収集、出来れば人脈の構築にも時間を割きたい)

 

 人脈を構築するうえでどうしても逢っておかなければならない人物-

 

【香月 夕呼】

 

 元の世界-BETAの居ない平和な世界では物理の教師をしている、最早2つの世界での恩師であり国連太平洋方面第11軍横浜基地の副指令でもあり、日本主導で行われているオルタネイティブ第4計画の最高責任者。

 

(…夕呼先生に会おうにも帝大までは遠いうえに子供の一人旅は補導され-……いや、確かこの時期は横浜訓練学校に居るまりもちゃんに逢いに来てるようなことを以前、夕呼先生に聞いた…ような気がする)

 

 記憶に穴があるがループするうえでいくらか記憶を虚数空間に置いてきてしまうのは仕方がない

 

(…ここで考えていても時間の無駄、か……)

 

「さて、部屋を出るか……」

 

 部屋を出る。

それは、確率事象を決定づけるということ。今いるこの部屋は武の因果に大きな変化をもたらした場所であり、戦いの始まりもここからだった……

 

「いってきます」

 

 

 

 



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