世界を巡る者 (アバルス)
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特別編
年末スペシャル1 (なお、次があるのか未定)


年末スペシャル投稿です

今回話からあるゲームの武器が出てくる様になります
ただしタグはいれません(出るのが少ないから)
では、どうぞ
(もしかしたら面白くないかもしれません)


O(オー)ガンダムを動かし、サイラをメイドとして使ってる

あれから随分と時間がたって世の中は、年末シーズンだ。

 

だが、幽幻種はそんな人間側の事情を知ったこっちゃない、と来る可能性があるため

いつ来ても迎撃できるようにアンドロイドや軍人達は当然警備をしている。それには当然マグナも含まれていた。

 

だが、技術者の俺とヨミさんはのんびりしている

 

「いやー、もうこんな季節かー、本当時間が過ぎるのは早いわね。」

 

外に降る雪を見ながら 口にするヨミさん

 

「そうですね。ここに来てから8ヶ月、長いようで短い時間でした。」

 

「刹那、ヨミ、夕食が出来ました」

 

そう言って入って来たのはサイラだ。

両手にはプレートにのせたクリームシチューとパンがある

 

「では、料理をした時に出たゴミを片付けておきます」

 

そう言い部屋からサクサクっと、出ていった

 

 

世間話をしながら料理を食べ終えた俺とヨミさん。

 

 

「結局、幽幻種次第で平和がいつ無くなってもおかしくないのよねぇ」

 

「それが現実ですね。それと、新しい銃を考えたですが、見てくれませんが?」

 

そう言ってタブレットをとり出し俺が考えた銃の設計データを表示する

 

「こんな時も仕事の話か、まぁ刹那が考えたんだから見るしかないけど」

 

そう言い、データをみるヨミさん

 

「えーと、銃の名はAF14で従来の銃より高性能で総弾数は、一マガジン120発!?」

 

と余りの弾数に驚くヨミさん

 

「刹那、なによこれ!従来品の銃の性能的を楽々越えてるじゃない!」

 

「これも別世界の技術ですよ。まあ、その銃を作った世界は酷い事になりましだが」

 

「それどういう事?」

 

俺の言葉に?を浮かべるヨミさん

 

「この銃を作った世界は、地球外生命体との戦いになったですよ」

 

「それって、つまり宇宙人との戦闘に?」

 

「ええ、人類側は壊滅寸前でしたが辛うじて勝ったです」

 

ここまで話せば分かる人も居るだろう

この話は地球防衛軍3の話だ

 

俺は3と4しか遊んでないが、あの絶望感はすごいと思う

実際、一昨日これで遊んでいた記憶を思いだし、使えるじゃないか?てな感じで考えた

 

そしてこのAF14は設定上2011年に作られたらしい。これ作った人、何かと凄すぎる。

 

え?どうしてもそんなに弾が入って、従来の銃を越える性能だって?弾丸の火薬部分を極端に少なくしたのに加え特殊火薬がほんの小量で今までの火薬以上の性能なんだよ。

 

それと各世界の技術と一緒にその技術を作った世界についても簡単にだが、頭に入っている。

 

地球防衛軍だと、最上級レベルの武器はフォーリナー、と言う相手からの技術を応用して作られてる、やろうと思えば最終決戦用の武器も作れるが色んな危険が多いから造る気にはならない。

 

(ロケットランチャーを撃っていると味方NPCが射線上に出てきて自爆したのはいい思いで)

 

「へぇ、そんな世界もあったんだ。もしかしてこの世界もそんな事になったらどうする?」

 

いたずらっ子ぽい顔で軽く聞いてくるヨミさん

 

「そんな事にならない様にお願いしたいです。」

 

俺は苦笑いで答える

あんな絶望は現実にはなってほしくない

 

「まぁ、そうよね。さすがにそこまでギリギリになって欲しくないわね...」

 

 

特に4の時だと、職場環境(?)を表した歌が悲惨だし

不利になっていく最初、こんな歌を歌うし

 

 

兵士は敵より少ないぞ 弾薬敵より足りてない 装備も敵より劣ってる だけど闘志は負けてない

 

さらに酷いのはここからだ

 

空軍海軍全滅だ 陸軍壊滅寸前だ 残っているのはここだけだ ならば俺たちやってやる

 

 

おととい兄貴が殺された 昨日は恋人殺された 今日は全員殺される だけど戦いやめないぞ

 

 

これで分かるだろ?EDFがブラックを通り越して、ブラッドだという事を

だが、それでも希望を捨ててない事は確かだった。

それがこの歌だ。何気に自分も好きだが

 

マザーシップの撃墜に 英雄一人で成功す その後の消息不明だが 君は必ず舞い戻る

 

 

と、まあこんな感じのゲームだった。

 

「ねぇ刹那、これ私が見た限り量産するのはすこし難しくない?弾に沁力刻印を刻むのが大変にしか見えないんだけど...」

 

そう言って左手で頭を押さえるヨミさん

 

「それは、参考程度でいいですよ。あくまでこれも作れる、程度の認識でいいです。」

 

俺がそう言うと

 

ポリッ、という音が聞こえた。

 

「あぁ、このチョコね?美味しそうだったからつい買っちゃったの。食べる?」

 

俺は首を横に振り、いりません。と言った

 

たぶん俺が地球防衛軍の事を考えてる間に食べたのだろう。

 

ん?今更だがヨミさんが食べるチョコ、なんかどっかで見た形な気がする。

 

気になってそのチョコの蓋を見ると

 

ウィスキーボンボンじゃねぇかこれ!?

 

帝国のお酒飲んでいい年齢は18歳からだ。一応ヨミさんは大丈夫だが・・・

 

なんでだろう果てしなく、ふわんだ。

 

「ヨミさん、これアルコール入ってますよ?」

 

「ふぇ?そうなの」

 

あっ(察し)

 

すでに手遅れだった。ヨミさんの顔は赤く、上半身は机に座って居ても、ふらふらしている

 

「う~ん、なんか急に眠く...」

 

と、いい終える前に腕を組んで机には寝てしまうヨミさん

 

ヨミさんて、酒に弱いだな...

 

自覚がないと思うがヨミさん、研究で疲れてる事もあるから直ぐ寝てしまったのか?

 

...このままにしとくと、翌朝ヨミさんが全身痛いと言うからベットに寝かせよう。

 

そうして俺はヨミさんをお姫様抱っこし、彼女の部屋へ向かう。

 

途中、視線を感じたが気のせいか?

 

 

 

 

この時、刹那に視線を送ってたのは、サイラであり

ヨミが刹那にお姫様抱っこされているのを見て、彼女の思考回路は

 

(刹那にお姫様抱っこされたい!)

 

とその後、Rー18禁の事を想像し思考回路をオーバーヒートして30分は動かなかった。

 

それと彼女の性に関する知識はネットである←その解説いらんだろ!?

 

 

 

 

 

ヨミさんの部屋につき、ベッドにのせる。

毛布をかけて出ようと思ったがヨミさんは、白衣を着ていたので、しわくちゃになるで、その前に脱がす。

 

と言っても、起きない様に丁寧にしていると、ふとヨミさんの寝顔に目が言ってしまう。

ヨミさんは、研究や機械いじりで顔が汚れたりするから、メイクはしていない。

 

だがそれでも美女と言えるほど綺麗だ。俺と1歳差とは思えない

 

白衣を脱がしハンガーに掛ける。すると

 

「あれ刹那?どうして私、自分のベットに寝てるんだろう」

 

どうやらヨミさんを起こしてしまった様だ。

まだ顔が頬が赤い、やはり酒が残ってるな

 

白衣を脱がせば普通に起きるから仕方ないな。

 

 

...何故かヨミさんが俺を見て、オレンジ色の縦セーターの上から、両腕を胸の所に交錯(こうさ)させて

 

「私の白衣を脱がせて、ベットに乗せるなんて、私に乱暴する気でしょ!エロ同人みたいに!エロ同人誌みたいに!」

 

何故そのネタを知っている。と心の中に押し込む

 

「そう言う割には、なんで期待の眼をしているですか?」

 

「え?い、いやね、実際、刹那になら私の始めてをあげてもいいし、私そう言う経験ないから...」

 

ダメだ、酒でおかしくなってる

 

 

先のヨミの発言を酒で頭のネジが外れただけだと思いたい刹那である

 

「ともかく、眠いだったら寝てください。明日も色々あるんですから」

 

「ここまで誘ったのに...もしかして刹那て、ロリコンなの?それとも性癖が特殊なの?」

 

「俺は普通のノーマルです!」

 

そう言い、ヨミさんの部屋から出たあのまま居たら、更なる誘惑をされ

もしかしたらヤっていてたかも知れない

 

 

もし、していたらマグナに殺されるかもな...

 

あれ?よくよく考えればヨミさんが自分の始めてを俺にあげてもいいって、俺は何時の間にヨミさんの好感度をあげていたんだ...




はい、これで今年は終わりです。
来年もよろしくお願いいたします。
今更ですが、エデンやイリスから入った人、出来ればガンダムooの機体画像は自分で見てください。
自分の文章力じゃ、無理ですし画像張ったら著作権に引っ掛かって消される可能性もありますから

それと自分はEDF隊員です
5の発売が楽しみにです
EDF!EDF!
では読者の皆さん良いお年を~


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イリス編
プロローグ


どうもアバルスです。

気分更新になりますので注意してください。
やる気があればエデンまで完成させますよ。やる気あればですが
あと言葉遣いが変な事があるかも知れません

追加、やる気があればじゃない!やるんだ!


気がつけば暗い部屋にいた。

 

いや、部屋と言う割には壁、天井、床が見えなし、宙に浮いている感じだ。だが足にはしっかりと立っている感覚がある

 

「ここは、何処だ?」

 

 

虚空に誰も居ないのにそう問いかける

 

 

 

 

「ここは私の世界、私だけが自由に変えられる世界よ。貴方を呼ばせてもらった」

 

 

 

虚空から赤髪の少女が現れた。

瞬間、自分は理解した

 

 

あれは、いや、彼女は人より高い地位にいる神以上の存在だと。

 

「それで、自分になんの用なんだ?」

 

「貴方に救ってほしい。本来救われる筈の世界が救われなかった。貴方にその救われなかった世界を救ってほしい。それが貴方を呼んだ理由よ」

 

 

 

「何故、俺を?他の人に頼めば?」

 

 

 

「誰かがこの事をやらなければならないその運命が貴方だっただけよ。」

 

「・・・分かった。でその世界で自分はどのような力をくれるだ?」

 

これは当然の事だ世界を救うには何かしらの力が必要だ。ましてや一般人で、大したこともない自分には

 

「貴方に直接与えられる力はないわ、でも代わりに私の知識を与える事ができる。貴方が知っているキャラでは鷹の爪のレオナルド博士以上よ。それで対抗策を見つけてほしい。」

 

なぜ知っているのかは俺が理解しやすいためだと信じたい・・・

 

「無茶な条件だが分かった。一体どこの世界に行くんだ?」

 

「貴方が行くのは、もっとも私達が直接関与している世界、氷結鏡界のエデンよ。ただし千年前のね」

 

その時俺は驚いた。いや、気づいた。もしもが

 

「君はアリリスなのか?ましてや実在するのか?」

 

アマリリス、氷結鏡界のエデンや不完全神性機関イリスと言う作品に出てきた上位存在、それなりに読み返していたから思い出せたのだと思う

 

「するから貴方に頼んでいるの。さっきも言った通り救われる筈の世界が救われなかった。理由は分からない。」

 

「じゃ、どのようにしろと?」

 

「貴方は原作にあった通りに彼らを手助けをしてほしい。原因が分かり次第貴方に伝える。ただしこの世界が作品であったという事は話さないで」

 

「もし、自分でも対処出来なければどうするだ?」

 

「それはその時に考えるわ。ごめんだけど終わりの時間のようね。」

 

周りに光が見える

 

「分かった。どこまでできるかは分からないが出来る限りの事はする」

 

「ありがとう、貴方には大変つらい事かもしれないけど頑張って」

 

そう言われると俺の意識は遠ざかっていった

 

 

 

 

 

 

 

私の名は紗砂・エンデンス・凛・ケール(しゃさ・エンデンス・りん・ケール)

 

 

 

 

 

 

私は今、氷結境界と言う結界を支える為の訓練をしている。

 

世界各地に現れる幽幻種(ゆうげんしゅ)それらを隔離して人々が安全に暮らせる世界の為に

 

ある日のことアマリリスから直接私に念話が届いた

 

『紗砂、貴方に伝えたい事がある。私が異世界からある力を与えた少年がこの世界にくる。貴方には彼を守って欲しい。目印は貴方ほどではないけど人間には到底持つことができない神力を持ってる人よ。詳しい事は彼から聞いて』

 

そう一方的に喋られ念話が切れた。

 

「彼女が送ってきた。人間・・・どんなのかは分からないけど、まずは、彼を探さないと」

 

そして私は信頼できる者にこの事を話し頼んでその人物を探してもらった。

 



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太陽炉

気が付くと、森の中で倒れてた。なんかテンプレを感じだ

 

「えーと、ここはどこだ?」

 

頭を抱えながらそう呟いく

 

とにかく情報収集だ。

森でそこらへんにあるもので、スマホを作る。

 

え、できないって?

レオナルド博士は遊園地の飲み物を入れるコップでスマホ作ったんだよ?

 

できないわけがないじゃん。

 

現在地を確認したら帝国でした。帝国は確かこの世界でトップクラスに入る国力を持った

どうしよう。

 

恐らく戸籍がないので難しい、

 

希望があるとすればヨミさんを見つけて才能を買ってくれるぐらいしかない・・・

 

服はたいして変ではないしとにかく帝都に行こう。

 

数時間後

 

 

ある程度歩いていると

 

「ん?」

 

道の端に手帳が落ちてある。何故かそれに引き寄せられる様に取ってしまう。

 

ふと、名前を書くであろう場所を見る

 

(ヨミ・レッセントて・・・)

 

ここで解説、ヨミとはこの世界で世界一天才科学者なのだ(この世界で生まれた人間では)

主人公 凪・一咲・ジールの先輩である。

 

手帳を見てみる。原作と同じで文字がひどい、自分は、かろうじで読めるが・・・

 

「あー!そこのあなたの持っている私の手帳ー!」

 

後ろから女性の声が聞こえた。振り向くと

所々飛び出したオレンジ色の髪に技術者の様な白衣を着たヨミ・レッセントだった。

 

「ありがとね、いやーなくして焦った、焦った」

 

本人は頭をかきながら喋る

 

「手帳を拾ってありがとう、でもあなたこの辺り、余り見ない顔ね。でどこから来たの?」

 

「それが、いろいろあって居場所がなくて、気が付けばここに」

 

「あっ!じゃあさ、私のところこない?丁度人手が欲しいのよ!」

 

知ってはいたけどこんなにも軽いのか・・・

 

「それじゃあ、お願いします」

 

そう言いヨミの研究所に行った

 

 

数日後

「いやー、我ながら恐ろしい人を拾ったちゃなー♪」

 

「ヨミさん・・・いくら処理が早くても貴方の仕事でしょ、これ」

 

現在ヨミさんの自作であり自信作アンドロイドのメンテである名前は

 

【剣帝】HehtMagna(ヘケト・マグナ)

機神である。

 

この世界についての説明をしよう。

この世界には幽幻種と言われる怪物がいる。

見た目は個体で別々、共通点は全身から濃紫色の煙が出ていること。

 

この紫色の煙にに触れると物にもよるがとんでもないことになる金属だとドロリと溶けたり、植物だったら

白くなったりするそれが広がるのだから恐ろしい。

 

魔笛(まてき)と言われる物で幽幻種だけが持つ物で、触れたもの全てを侵食する呪詛の力だ。

 

この世界では現在大国呼ばれる国は帝国、エルマリア神教界、武宮唐那(ぶきゆうとうのなのくに)、その他の周辺小国家がある。

 

人類の対抗手段は、沁力(しんりょく)と呼ばれるものだ。禁断水晶による『世界に奇蹟を沁みわたらせる力』。人間はこの力を利用して沁力術式を行使(もしくは武器に付与)することができる。

 

幽幻種の魔笛に一番大きく対抗できる力ある

普通の武器では、先ほど言った様にまともに使えなくなる。

 

各国の戦い方はまたあとにするとしよう

機神は禁断水晶(アマリリス)の加護を受けたアンドロイドのことである。機神になれば恐らく一騎当千する

程の力がある。

 

剣帝のメンテも終わり自分の部屋に戻る。マグナには地味に

気が合った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

数時間後

 

(作ったのは自分だが、もう完成できるとは)

 

材料はヨミさんのところからもらったから大丈夫だ。

 

「だがこれで俺も無力ではなくなった。完成したんだ。オリジナルの太陽炉を」

 

 




作者はガンダム好きで、OO出しましたよ
まっ、今回は思い付きと気分がよかっただけですが


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戦闘

今回無茶苦茶なことがありますが、許してください(´・ω・`)


ヨミさんの研究所で住むこと2ヶ月、

ヨミさんから聞いた話で現在は原作が始まる前の約1年前に来ていた。

太陽炉についてはイリスが完成させるまでは黙っていよう。色々とめんどい事にしかならない・・・

 

 

太陽炉とは、GN粒子と言う物を生成される。

特殊な光子で、無尽蔵の新エネルギーだ

 

 

その粒子の特性は様々で、 圧縮すればビームになる。

ものを浮遊させたり、質量を軽減させるなど反重力的な効果がある。

 

 

自由に形成でき、バリアーにもなる。

脳量子波とよばれる特殊な通信手段の媒介となり

電波をかく乱し、高濃度では電子部品を焼くなどECM的効果がある。

 

外部に放出されると一定時間で自己崩壊を起こし、ただの光子になる。

太陽炉が生成するGN粒子は緑色だ。

GN粒子は圧縮すると赤みを帯び、ピンク色になる。

 

放出すると一定時間で光子になることから、稼働中の太陽炉の周りは常に光の粒子が撒き散らされるが

GN粒子の電波攪乱効果によって目視で確認出来るまでその反応は感知されない。

 

大陽炉とGN粒子の説明はこの辺りにしておこう

 

 

そして半年が経ちイリスはすでに完成し遠征に行っている。イリスが遠征行った数日後に太陽炉の事を話した

そしたら、

 

「どうしてもっと速く教えてくれなかったのよー!」

 

とまあ、怒られた(?)

半年の間ヨミさんが作ろうとしている物凄いコンピューター、確か大母真数(だいぽしんすう)

を作るのを手伝った。

ついでにヴェータの能力を追加した。

 

ヴェーダは超演算処理システムで結果企画書を提出したら一ヶ月しない内に設置が決まった。

 

それと(オー)ガンダムを作製した。

さすがに約16mのデカブツを作る筈もなく、パワードスーツの大きさにした。

 

名前に関しては刹那と名乗っている。

 

ネーミングセンスと言うか、即座に思ったのがこれだ

 

それでヨミさんに許可をとって現在飛行テストで遠い所に来ていた。GN粒子によって、レーダーには掛からない。

 

そして人目がつかない所に着地しデータを確認する。

するとレーダーが魔笛反応に反応した

 

木々が立ち並ぶ所から濃紫の霧を纏った所々擦り切れた軍服を着たアンドロイドが現れた。

名称はゴースト、機神が魔笛に取り憑かれたと報告ではある、

その実は帝国が計画した物のだが。

機神に魔笛を取り付ければ、克服したとも言える。

ただしゴーストはその失敗作である

 

警戒する。念のため試作のビームガンと腰のGNロングソードそれと盾だけを持ってきている。

敵の武装は双槍だ。近接がメインであるからビームガンで対処した方がいい、が槍であるため投擲の事も考えてないといけない。

 

ビームガンをアサルト状態で打つ、そして敵が難なくかわし近づく、だが俺は空に飛んで接近させない。

すると敵は槍を投げてくる。

俺がギリギリで見える速度だ。GNシールドと辛うじて盾で防ぐが貫通し装甲にかすれた。試作とは言え二つの防御を貫通するか

 

ここで訂正しておこう。機神の性能は一騎当千ではなくそれ以上だ。(汗&震え)

 

盾を捨てGNロングソードを取り出し攻撃、敵は槍で防ぐ。ここで槍に変化があった。

GNソードで当たっている所が魔笛が無くなっていた。

 

(まさか、GN粒子は魔笛を浄化できるとのか!?)

 

GNロングソードには、魔笛で浸食されないように、特別に沁力を付属させていたが魔笛を浄化できる作用はなかったはずだ。

 

今はその思考を置いといて

お互いが離れ、硬直状態になる。

そして数十秒後敵が動いた。

どうやら盾に刺さった槍を取るようだ。無論それを黙って見ている訳がない。

 

ブースターを最大出力にし後ろから斬りかかる。

相手は振り向き槍を両手で持って防ぐ、

そしてビームガンをチャージ状態にしゼロ距離射撃で槍を吹き飛ばす。

武器を持っていない状態の敵に横腹ら辺をGNロングソードで貫く、そしてビームガンを投げ捨て剣を両手で掴みGNフィールドを展開し地面へ押し付け、さらに圧力をかける。

するとGNフィールドの内部に入り魔笛が浄化されたアンドロイドの姿が現れになる。

 

女性タイプで、Fateのスカサハに物凄く似ている

髪の色は水色の事を除けば。

 

「とにかく、魔笛は消えたしいろいろと聞きたいから連れて帰るか。」

 

武装を回収つでに彼女の武器も回収する。

武器はなんとか横に掛けるなどで持てた。そしてアンドロイドの彼女を両手で持ち飛ぶ。

 

(うわ!遅!そう言えば、アンドロイドは80キロ以上重さがあるだった。まだ飛べるだけでましか。)

 

目視できないように高度をあげ帰宅する。すると夜になってました。ハハハ(白目)

ヨミさんには怒られました(´・ω・`)ショボーン

 




オリジナルの話だがら早いです。そして変わらずの約千文
何故Fateのスカサハだったと言う文にしたのは、作者にそのキャラを読者の皆様が創造できる技量がないからです(泣き)


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ミオの渓谷での戦闘前

ミスで前書きとか、ミスがないか確認できずに投稿してしまいました。
ごめんなさいm(__)m
今回も無理やりなところあるかもしれないけれど



翌日

 

「で、刹那、彼女どうするの?」

 

「まあ、直して情報を取れたら取ろうかな?と」

 

「確かにゴーストについては調べたいことがあるわ。だけど彼女、帝国のシステム上に何一つないの」

 

「それって、開発者や製造場所すら分からないですか?」

 

「そう、誰もこのアンドロイドを作った跡もないし、ましてや目撃すらされてない」

 

「つまり、今回が初めて確認された。と言うことですか?」

 

「そんな感じになるでしょう。まあ、彼女から聞けばいいでしょ」

 

そう言い服の袖を肘まであげる

 

(ヨミさん、アンドロイドを家族同然のに扱うしな、それに見たことがないから構造がどうなっているか知りたいんだろう)

 

そう考え、ヨミさんと一緒に修理を始める。

 

 

「よし、終わったわね」

 

「構造上は普通のと変わらなかったから普通に出来ましたね。にしてもヨミさん、まさかアンドロイドのエンジン部分を太陽炉を付けられるペースを作るって普通じゃないですよ。」

 

「数日で太陽炉を作れる刹那には言われたくないわよ」

 

くっ、反論できん・・・

 

修理にについては2時間で終わった。機械水晶の所は損傷がなかったから楽に終わった

ちなみ機械水晶とは言わば人工知能が入っている部分である

だが自分が太陽炉を付けようと言い出した。

するとヨミさんが

 

「私に任せなさい!」

 

とまあ、こんな感じで改造のだ。

太陽炉の製作者も自分なので一緒に回路についても言い合い改造したのだ。

だけど太陽炉についてはまだ2機目は無かったので起動は後日になりました。

 

三日後の昼

 

「よし完成した。」

 

二つ目の太陽炉を完成させた。大きさは最初でも問題なかったが、

大きさを少し小さくして少しでも重さをなくすためにした。

それも出力は同じで

ヨミさんは仕事(趣味で年中無休だが)で上層部に呼ばれていない。

出る間際にヨミさんが

 

「動くの楽しみなんだから、帰ってくる頃には動かしときなさい!」

と、理不尽なことを言われた。

 

解せぬ

 

それで太陽炉を入れ、起動させる静かに太陽炉の稼動音が聞こえた。

電子パネルでエネルギーが充分になってアンドロイドが横になっている状態から上半身を起きあげ

 

「質問に答えてくれませんか?」

 

「俺に答えられることならばな」

 

「貴方は、私のマスターですか?」

 

「そう言われると、多分マスターと思うけど」

 

「名前を教えて頂けませんか?」

 

「刹那・F・セイエイだ。君の名前は?」

 

「私の名はありません。残っているデータは戦闘用の技術と常識だけです」

 

少し考え

 

「名前はサイラでどう?」

 

「では、名をサイラと登録して置きます。」

 

今凄く悩んでいる。

このまま残っているデータをもう一度探させるか、何かデータを与えて手伝いさせるか、

戦闘は太陽炉を搭載させて問題がないかもチェックしないといけないから論外。

となるとメイドかな?

データを読み込ませればいいし。

ああ、主人公のダメイドにならないように気をつけなければ、

 

ちなみに原作であったことなんだが、イリスが美容体操で足が家の壁に当たって大穴ができたとか

 

・・・機械なのに美容に心がげてるておかしくね?

 

そして、ある日、マグナがヨミさんを気づかってある言葉を思い出した

 

「ヨミは集中していると、食事は乾パンと水しか口にしなから困っている。」

 

とマグナが言っていた。ちなみに俺が来てから毎日自分が作っていたのでだるかった。

だからメイドに決定。俺も手を離せない時もあるし。

早速メイド用のデータを読み込ませる。

するとヨミさんが帰ってきた

 

「おお!動いてる!動いてる!ねえ、ねえどう?何か不調はない?」

 

「ヨミさん、サイラにデータ入れてますから、あとにしてください。」

 

 

そして数分後

その間はヨミさんにサイラのことを話した

 

「では貴方はマスターと一緒に私を直してくれたのですね。」

 

「そうそう、損傷も軽かったから、太陽炉も付けたの。歩ける?」

 

メイドのデータと共に太陽炉やGN粒子についてのことを流したから話は不要だ

 

「歩けるか試してみて?」

 

ヨミさんがサイラにお願いする

 

「内部を確認したところ、下半身に損傷はありません。ですがエネルギー源となるGN粒子が確認できません。」

 

「ん?GN粒子が確認出来ない?」

 

ヨミさんは頭を傾げ?マークをあげているすると

 

「あー!GN粒子を送るケーブルを下半身に繋げるのを忘れてたー!」

 

えーと太陽炉が中心にあったとする。ヨミさんが作ったのはそれを囲むような円型があり、そこから上半身、左腕、右腕、下半身にケーブルを伝ってGN粒子を送っているいるのだ。

 

そしてまた、ふと、マグナが言っていた事を思い出す。

 

「ヨミは、普通の人間がしないようなとてつもないミスを多くするからな。その時は刹那、お前がフォローしてくれ」

 

今までなかったのは俺も同じ所をやっていたからか。まあ、まだましだと考えていよう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして凪が高校2年になって5月辺りのところ。

現在エクシアを作っていた作画と同じ形だけど

 

その他の武器を作って、エクシアの肩にはヴァーチェのGNキャノンにGNフィールドを展開できる。

デュナメスのスナイパーライフルは背中に装着し盾はキュリオスが使っていた盾を装着している。

 

「マスター、休憩してはどうですか?」

 

この頃サイラは普通の人と同じように表情ができるようになっていた。

服はメイド喫茶によくある服だ。(作者の中ではクラシカル ミニメイドのイメージ)

 

「ああ、サイラか、そうだな休憩しよう。」

椅子に座り、サイラが持ってきたお菓子を頂く。

(速くもツインドライヴシステムを投入するべきか?いやまだ早いか)

 

武装が武装の為にエネルギーの消費が激しいのだ。ちゃんと管理出来れば問題ないのだが。

 

あとGN粒子について分かった事は、作品と同じで電子機器のレーダーなどの使用不可能と沁力に似ているが違うということ。

簡単に言うと、高レベルで同格の沁力と魔笛がぶつかるとエルベルトの共鳴と言う光と熱の現象がおきる。

 

これは人、幽玄種にも等しくダメージを与える現象だが、

GN粒子にはこれは起きない。更に先ほども言った高レベルでの沁力と魔笛で起こるエルベルトの共鳴は、GN粒子が空気中にかなりの量があれば、エルベルトの共鳴を打ち消す事が出来る。だが、実際の戦闘で沁力と魔笛がエルベルトの共鳴が消えた状態ではどうなるか分からない

 

半永久機関なので一気に使わない場合は持つ。

そう考えているとサイラが

 

「マスター、聞いていいですか?」

 

「どうしたんだい?サイラ」

 

「マスターが作っているパワードスーツは太陽炉を搭載して戦えます。私にも付いているので戦えるに何故戦わせないのですか?」

 

「それは、大切な仲間であり、多分俺にとって家族のように思えてくるからかな?」

 

そう笑みで返すと

 

「///!!」

 

サイラは顔を赤めている。何か複雑な思考へ行ったのかな?

 

 

 

 

それから数日がたった。いつもの通りの機体の改造をしていると、

 

〈見つけた、あなたがアマリリスが連れてきた人ね〉

 

耳元で叫ばれたかのような声が聞こえた。

 

〈これは念話か?〉

 

〈そうよ、ようやく見つけたわ。アマリリスが伝えてからかなり時間がたったけど、まさかヨミの所にいるなんて〉

 

〈先に言うが俺が持っている力は物理や沁力ではなく、とてつもない頭脳だから、詳しいことはヨミさんから聞いてくれ〉

 

〈あら、そうなの?てっきり、ツァリみたいに人外並みの力かと思ったのだけど。まあ、いいわ、近い内に会いましょう〉

 

そして念話が切れた。

 

 

その後、イリスが帰投中に消息不明になった。

ヨミさんに頼まれてヴェータで探したが見つからなかった。

どうなっているの?(ーー;)

 

 

原作と同じで凪に拾われていればいいけど。

紗砂とも仲もよくなり、それなりに日が経つと

 

「そう言えば、今日凪が学校での授業で機神に昇格したアンドロイドの場所へ行くんだよな」

 

何故かこの時期から原作の記憶がはっきりしてきている。

アマリリスのおかげなのだろうか?

 

〈刹那!〉

 

念話が聞こえる。だが紗々の声ではない。それは

 

〈アマリリス!?どうしたんだ?〉

 

〈急にごめんなさい、ミオの渓谷で幽幻種がくることを知っているわね。だけど今この世界だと本来の2倍になってるわ。恐らくここが、原因の可能性があるわ。まだあるかもしれないけど〉

 

〈分かった、すぐに行くがイリスが覚醒してからでいいか?〉

 

〈ええ、お願いするわ。彼女が求めなければ覚醒しないから。〉

 

すると念話が切れた。俺はすぐに準備をして発進した。

 

あ、サイラとヨミさんに話すの忘れてた。後で怒られると思うけど仕方ないな、( ̄∇ ̄;)HAHAHAHAHA

 

そこらへんは諦めミオの渓谷へ向かった




サイラがヒロインです。
気が向けば今日中にもう一話投稿しますよ。
今更だけど作者はエデンとイリスしか見てないです

すこし編集しました。
あと紗々の言葉遣いが・・・
なにがあってるかわからん・・・


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原作主人公、最初の危機

今更だけど、これは原作よんでないと、ついていけないな。(確信)
まあ、お気に入りしてるのは原作読んだ人だけだよな?
久しぶりの更新だけど、気にするな!
次もお気に入りにしてくれた人たちのために書かないと


刹那視点

 

「原作では、約四千、それを二倍か・・・ざっと考えて、イリスが覚醒し、少なくとも十分の四ぐらいは、片付けるとして、残りを、俺が片付ける・・・やれるしかないな」

俺は飛びながらそうつぶやく

 

原作では幽幻種は、帝国の場合、一体の幽幻種に最低、アンドロイド三体、人間だと、傭兵十人必要だったな、最低でこれだ。原作と同じで主人公達を守るアンドロイドの数が十五体・・・主人公達は原作以上に不安だろ。

 

急がなければ。少なくとも彼とイリスを助けなければ。速度をあげ、急ぐ

 

 

 

 

 

 

みんなとは初めてだよな?

俺の名は凪・一咲・ジール

 

軍学校に入学している。いたって普通(?)の学生だ。

機械科を望んで受験した。あぁ、合格はしたさ、だけど・・・

 

受かったのが、機械科ではなく、絶対に行きたくなかった傭兵科だっただよ。

畜生!誰がマークシートに機械科と傭兵科を間違える奴がいるんだ!

ああ、あれがそもそもの間違いだったな・・・

 

て、いかん、いかん俺がみんなに生き残れといったのに、マイナス思考や現実逃避してる場合じゃない。

 

俺たちがやることはただ一つ、やり過ごす。ファイアウォールの中で待機、これだけだ。

まともにやっても弾薬も足りなくなる。

 

「凪、大丈夫ですか?」

 

と、聞いてくるのは、

男子の俺に身長が並ぶ女子で赤髪の長髪で小さい胸d、ゲフン、ゲフン!名前はミカエル、体に合わないヘビーマシンガンを担いでいる。

彼女はアンドロイドの功績をたたえて、準人間権を持って学校に入学している。

 

「先輩・・・本当に助かるのか不安です・・・」

 

 

「大丈夫だ。シィー、時間が来れば、助けがくるんだ。それまで待てばいい」

 

俺がそう言っている相手は、小柄な金髪の少女

名はシステア・イ・カッサンテアリャア年は一つ下だが飛び級で同じクラスになった。名が長いからみんなからはシィーと呼ばれている。

 

「ですが凪・・・」

 

「分かってるさ、まともに戦う気なんてねぇーよ。イリス、お前は俺の後ろで隠れてろ。」

 

俺がある日、

スプラック場にあったアンドロイド拾って修復したのがこいつだ。

元は軍用だったが俺がメイドとして使っている。(失敗してばっかだけど)そんな事を考えていると

 

「皆さん、静かに、出来れば息もしないで下さい。下の銃声が止みました」

 

それはつまり、下にいたアンドロイドが全滅した。という事だ。

 

数分後

部屋をふと見渡すと地面が膨らんでた。

 

「みんな気をつけろ!下から来るぞ!」

 

地面が紫に変色し、盛りあがっていく。そしてシャボン玉の様に破裂した。

 

「くそ!俺たちが最初の犠牲かよ!」

 

手に持った銃を向けて、出てきた幽幻種へ引き金を引いた

 

 

 

 

 

 

凪達の場所へ向かうが、敵が多いのに加え俺自身が未熟だ。それ故に相手を無視して行くのが出来ない

 

(予想していたが、これほど多いとは!)

 

眼の前にいる幽幻種にGNバズーカを放つ、次に後ろに回りこむ複数の幽幻種をGNソードとシールドをクローモードで倒す。

 

ピーピーピー!何かを伝えるアラームが鳴る。

 

「この沁力反応は!イリス、覚醒したか、なら速く片付けて行くか。」

 

俺はGNバズーカの出力を上げ周りを一掃する。

だがまだ大量に出てくる

 

「えらい数だなこれは、けど、数だけいたってね!」

 

 

 

 

「くそ!あのバカ!」

 

あいつ、幽幻種の魔笛くらって倒れたかと思ったら、神性代執行者になったとか言い出して

幽幻種に突っ込んで、110秒以内に殲滅させるとか言い出した。

 

だが俺は分ってしまった。あいつは多分力が宿って間もない。機械の体がついていかず、強制エラーで止まる。てっ

シィーが

 

「最後の一体!イーちゃん頑張っ・・・イーちゃん?」

シィーの口がとまる

イリスの動きが止まる。最後の一体に鎌を振り上げたら、体が震えだし、鎌を落とす

 

(やっぱり、お前、自分自身で110秒持たないて知ってたんだな)

 

俺は走りだし、イリスが落とした鎌で

 

「俺のメイドに手を出すんじゃねぇよ黒毛玉」

 

俺は幽幻種を切った。

 

「ぐっ・・・はっ、なんだよこのクソ重い鎌。肩が脱臼するところだったじゃね」

 

カランと鎌を床に放り投げる。やっぱり人間には使えない武器だな。

 

「・・・凪?」

 

「よお、ダメイド、やっぱ言わんこっちゃなかったな」

 

「そんなことより、凪ーーー」

 

「!、凪、イリスさんと一緒にそこから離れてください!」

 

ミカエルが叫ぶ

 

「おいおい、ミカエルもう幽幻種は全滅しーーー」

 

突如、爆音に近い音共に地面が割れた。

そして這い上がったくるのは、

 

「おい・・・嘘だろ?どんだけ大きいんだよ。こいつは」

 

10メートルを超えるであろう巨大幽幻種がいた。

 

 

 




ここだけ、キャラの見た目紹介がありました。
いつか前投稿した奴にも見た目の描写かくか・・・


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原作と同じで海に行こう!(その過程)

とまあ、更新です
(=゚ω゚)ノノシ



大きさは10メートルを超える狼に近い姿をしてる。

 

「凪!イリスさんを抱えて早く離れてください!シィも援護射撃を」ミカエルが叫び

 

「は、はいです!」シィが返事する。

 

俺がイリスを抱えて、ミカエル達の方へ行く。

 

「すまん。二人とも、助かった」

 

「先輩とイーちゃんが無事ならいいです。」

 

 

「二人とも、まだ終わってないですわよ。にしても、そろそろ弾薬が尽きそうです。凪、シィー弾薬はあとどれくらい残ってるんですの?」

 

「俺も、あと2マガジンぐらいしかない」

 

「わ、わたしも同じです。」

 

「・・・イリスさんは、システムエラーで動けない。こちらの残りの弾数ではあの幽幻種倒すの不可能。他のクラスメイトの皆さんは出てこない。万事休す、ですわね」

 

ミカエルがそう呟いた瞬間、突然目の前床から、ピンク色の光が天井までいき、床に穴が開いていた。そこから何かが出てくる

 

「人・・・なのか?」

そこには人の形をしたロボットにがいた。

 

「増援の方でしょうか?」

シィがミカエルに聞く

「私が知ってる限りでは、あんなの見たことないですわ」

 

すると、ロボットの肩にあった物が先ほどと同じピンク色の光が放たれた

 

「なん・・だと・・!?」

 

「なんて威力ですのよ・・・」

 

先ほどの攻撃で10メートルは超えるであろう幽幻種が一発で消滅させたのだ。

しかも、幽幻種の奥側の壁に穴が開いてある。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

刹那視点

一応GNバズーカでフル出力で撃ったらすぐ終わっちまった・・・

ま、まあ、レーダーにも反応ないし、帰るかな。

空いた穴から出ようとした。すると

 

「待ちなさい!貴方、何者なのか言いなさい!」

ミカエルがガトリングを向けて叫ぶ

 

「おい、まてミカエル!」

凪が止める。

「なぜです凪!私達を救ったとはいえ、何者かかは聞かないといけません」

 

「とにかく落ち着けミカエル!」

 

収集が付かんから一応喋るか

 

「名は言えない、だがそのうち、必ずあうことになる。ではな」

 

そういい去る。たいして問題はないだろう。帰ろう

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「マスター、どこ行っていたか教えてくれます?(怒)」←顔は笑顔のまま

 

やばい!サイラがここまで怒ってる事初めてだ!(正座中)

 

ヨミさんに救助を求めようと思ったがマグナが消えたから今は血眼で探しているだろう。この様子だとサイラは知らないだろうし。どうしたものか・・・

 

ピッピッ!

電話の音が鳴った。

サイラには取らないように言ってあるから自分がとる

 

「もしもし、刹那ですが。」

 

〈やあ、刹那くん久しい・・・程の間は開いてなかったな。とにかく、君一人で私の部屋に来て欲しい。できる限り急いでくれ、では〉

 

「一方的に喋られて切られた・・・」

 

「マスター、用事が終わったらまだ話はありますよ?」

 

説教が先送りになっただけだった・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「で何ようですか?カレンダル少将」

 

そこには背筋がピシッ!と立ってる老人がいた。

 

「やあ、刹那くん、話したいことは、君がミオの渓谷で、君は太陽炉搭載型パワードスーツで敵を殲滅したらしいな、上層部はこのことを知ってるが、なぜ行ったのか教えてくれないか?」

 

ヴェータの設置するとき、いろいろとあり、親しくなったのだ。

 

「禁断水晶から、イリスの援護をしてほしい、と言われましたし、禁断水晶はシステムエラーで動けなくなることを知ってたんでしょう。」

 

「そうか、ヨミからも聞いてるがまだ、信じられんな。君が、禁断水晶に呼ばれたとは思えないよ。だが気を付けた方がいいぞ、まだ外には洩れてないが、このことを全世界が知ったら、あらゆる方法で君を引き入れようとするだろう」

 

「分かってますよ。それぐらい話は終わりですか?」

 

「ああ結構だ、ヨミの面倒ごとには頑張って付き合ってくれ」

 

えー

 

と内心に思いつつ帰る。その後説教されました(サイラに)

 

 

 

数日後

「紗砂なんで俺もいかないといけないだよ?」

 

紗砂に念話で頼み事されてた。原作だと、凪達が海に行く近い時期だ。会いに行く(と言うかイリスを強奪?)が目的らしい

 

『仕方ないでしょ。子供が一人海来てたらおかしいじゃない。それに少し寂しいし』

 

仕方ない、行くか声だけなら分からないだろ。

 

「サイラも連れていくけどいいか?」

 

『ええ、いいわよ護衛としてもいいだろうし。』

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

数日後

 

「まあ、と言うわけで行きます。」

 

「いいなー、私も行きたいけどこっちもあるしね、」

 

椅子を回転させこちらを見ながらそう言う

 

「ヨミさん、作業に夢中になってもちゃんと食事をとってくださいよ?」

 

「分かってるわよ、もう不健康であんなことしたくないわよ・・・」

 

うん、あれはすごかった、まず飲み物も健康物になったし食事以外では固体系の物も食わなくさせたし今は終わったけど、あれはイヤになるな。

それじゃ、行くか

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 

 

ホームに降りたころ

 

「さて、駅に着いたし、紗砂探そう、サイラ、これからは普通に刹那で呼んでくれ」

 

「分かりました、それとこれほどの人込みの中から探すのは少し大変かと」

 

サイラの服装は夏服である。

今の時期は夏ぐらいで、無論、海にくる人も多いからな

 

「探す必要はないわ」

 

後ろに振り向くと、腰にまで届く銀色の髪に光の当たり所次第で七色に女の子がいた。




今回もミスって前書きとかも書く前に投稿してしまった(;´・ω・)
あと紗砂もヒロインに入れようかな?
と考え中である。


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聖女溺れる←え!?

どうも、アスバルです。かなりかなり時間が立ちました
サーセンm(_ _)m
紗々についてですが原作2巻は大半サラで呼びます
あと相変わらず短いです
今更ですが4人お気に入りでした。もの好きもいるもんですね。原作が終わって1年近く(それ以上)立ってるのに。


少女が着ていた服は白い半袖の服に短い黒のスカートだ

 

「紗砂、いや、このこの名だと危ないか、なんて呼べばいい?」

 

俺が訊いた理由は、今のエルマリア神教界は名前は紗々・エデンリスは名前は公表してるが各国に威厳を保つために別の人物が変わりに姿を公表されてる。

 

「サラでいいわ、それと、遠い親戚、と言う感じで行くから」

 

そしてそこから、声を高くして

 

「よろしくね♪おにーちゃん♪」

 

普通の無邪気な女の子になった。

 

「・・・」

 

カラクリ人形のようにサイラの顔を見る

 

「どうしました、刹那?」

 

笑顔の顔が怖いです・・・

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そしてホルン海岸に来ました。本音言っていい?

 

熱い・・・

 

「刹兄、あそこのソフトクリーム買いたいからお金頂だい。」

 

腕にスリスリしながらねだってくる。

 

「分かったよ。ほら好きなの買ってこい。」

 

財布から、札をだす。札を受け取ったサラが走って行った

お金はヴェータを設置してから帝国からお貰いだした。

話によると情報収集が楽になったようで

 

 

「ところで、刹那、海に来たことはいいですが、持ってきた荷物に水着は入ってなかったと思うですが。」

 

 

「入るつもりはないよ。主に観光だけど俺、泳ぐことはできるけど、好きではないだよ」

 

 

「そうですか・・・(ヨミに頼んで水着を持ってきたのですが)」

 

 

なぜかすこし声のトーンが低くなってる。

 

するとサラが戻ってきた。両手には同じ種類のソフトクリームを持っていた

 

「はい、これ刹兄の分」

 

サラは左腕に持ってた物を渡してきた。

 

「ああ、ありがとう。」

 

受け取り食べる。うん、うまい暑かったから丁度いいな。

 

「刹那、帰る時にヨミに何か買います?」

 

「そうだな、ヨミさんは頭を使うから、甘い物がいいな。」

 

「刹兄!早く来て!」

いつの間にかソフトクリームを食べ終えたサラが急かす。

 

確かエルマリアは海がなかったけ?だったら初めて直接見るから楽しみにしてるだろうな

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

その後コインロッカーを探して、荷物をすべて置いた。

 

「ふう、地味に探すの手間取ったな。ん?サイラ、サラは?」

 

「サラは、先に海をみたいと言って行きましたが?」

 

・・・!確かサラが溺れるようなことがあったぞ!

 

「サイラ今すぐ行くぞ!」

 

「え、あっ、はい!」

 

サイラにも海に関するデータを入れてたので離岸流のことも理解したようだ。(詳しくはウィキで)

 

海岸を見渡せるところに行き探す。

 

「!、刹那あそこです!」

 

サイラが見つけ指をさす。

俺も確認する。

 

紗々がかなり慌ているのが見ただけで誰もがわかるだろう。

いきなり何が起こったのかわからくなってパニック状態だろう

 

「サイラ、俺が行くから、浮き輪を頼む!」

 

サイラの返事を待たず走っていった

海岸線と並行方向に急いで泳ぐ

 

「サラ!掴まれ!」

 

俺が手を伸ばす

「うっ、刹・・那・・!」

 

サラも手を伸ばす

手を掴め、抱き寄せる

 

「サラ、落ち着け、落ち着くだ。」

 

手を頭と体に抱きつける。サラは俺にしがみつく

 

「ハァ、ハァ、」

 

どうやら落ち着いたようだ。しがみつく力も弱くなった。

 

「刹那!これを!」

 

「そこの人!これを!」

 

サイラと同時にもう一人誰かが浮き輪を投げた。的確に近くに投げてくれた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

その後浜辺まで戻った。

 

「大丈夫か?」

 

先ほど、サイラと同時に浮き輪を投げた人が聞いてくる。

 

ん?この声は

 

「ありがとうございました。」

 

サイラが頭を下げる。

 

「いや、溺れてる子がいたら、それを助けるのが、紳士と言いう者ですよ。ああ、それと私の名は京命院卿大(きょうめいいんきょうだい)です。」

 

と隣に眼鏡をかけた少年がそう言った

 

「おい、いいんちょ、お前ほぼ何もしてないのに自己紹介するな。とっ、俺は凪・一・ジールだ。」

 




原作2巻は5話ぐらいで終わればいい方かな?まあ、とりあえず目標です。
表現があってないところないがないと祈りたいです
では(=゚ω゚)ノ


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エデン・プロジェクト

どうもアスバルです。
こちらも遅くて月一更新です。
この回で2巻終わらせようとしましたが無理でした。


「自分は刹那です。」

俺が名乗り

 

「アンドロイドのサイラです。」

ペコリと頭を下げる

 

「私、サラ!ところでお兄さんは、ナギて言うの?」

 

サラが聞く

 

「ああ、そうだけど、どうした?」

凪が返す

「凪お兄ちゃん達、遊ぼう!」

 

サラがいつの間にかだしたボールで凪達と遊び始めた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕方

 

真っ青だった海が燃えるように赤く染まり、雲一つなかった水平線にもゆっくりと暗い灰色が混じっていく時刻

 

「で、凪達のホテル予約を全部キャンセルさせて、最上階の高級ルームにクラスメイト全員を泊まらせて凪に近付こう、と?」

 

「そう、それで親しくなるのよ。私だと、子供が何故そんな大金を持ってる?てなるから刹那が出してる事にして」

 

サラ、お前聖女であるから、お金は要らんだろうけど、凪のクラスメイト達のミカエルとあの眼鏡かけた京命院卿大。

その二人が頑張って見つけて、学割、集団割、クーポンその他で4か月かけて頑張って半額にしたのをキャンセルさせたのだ。

 

俺だったら、はた迷惑だが。まあ最上階に泊めるのだからいいか。

それと、金は先に払ってくれてたのか。それは良かった。後々何に使うか分からないからな。

 

仕事に関して言われたら・・・

帝国の職に付いてて今まで貯めたお金で二人で旅行で来たと言えば良いか。

他の質問されたらその時次第だな。

荷物は俺とサイラが運ぶ。

元々自分達の分しかないけど

 

ホテルに着くと凪を含めクラスメイト全員がホテルのロビーに立っている。確か・・・

 

「・・・なあ、イリスさん?」

 

「・・・」

 

凪がイリスの方を向くがイリスがそっぽを向く

 

「どうやらホテルへの強制侵入時にミスがあったようです。登録するつもりがうっかり全員分をキャンセルしてしまったのかと」

 

「やっぱりお前かぁぁぁぁぁっ!?てか、機械がうっかり何て言うじゃねぇぇ!」

 

イリス、ほんと家事以外は優秀なんだな。キャンセルについては、サラの仕業だからな

 

「深刻な状況ですね。」

 

「冷静に分析してる場合か!あーもう!これも俺の責任か・・・」

 

そんなことしてるのを見ているとサラが誘いに行きなさいと目で言ってきた。ついでに最上階のフロアごと使用する人に渡されるカードを渡してきた。

めんどいけどいくか。

凪達に近づき

 

「どうしました?」

 

「ああ、刹那か・・・、実は結構前から、予約してた部屋が全部キャンセル扱いされて、泊まれる部屋がないんだよ・・・」

 

見ただけでかなり落ち込んでいることがわかる。

 

「なら、俺が予約した部屋に泊まらせようか?そこの従業員さん、この人達の荷物を最上階の部屋に持って行ってください。」

 

俺がカードを見せると従業員の人達が、凪を含めクラスメイトの荷物を持っていく。

 

「そ、そのカードはまさか!」

 

京命院卿大が叫ぶ。

 

「さっ、ついてきてくれ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

エレーベーターの扉が開く

 

まばゆい照明と厳かな濃い赤色の絨毯に天井から横壁まで綺麗に磨き上げられた大理石、頭上には色とりどりののシャンデリア。

 

「これは夢か?」

 

凪・・・お前の言いたいことは分る。イリスのせいで破壊された家の修復、壊された物の代わりの物を買ってるから親からの仕送りがすぐ消えて、

食費を維持することも精一杯だってこと。

・・・頑張れ

 

「先生、どうしましょう?」

 

生徒が先生に聞く確かユメルダさんだったよな。短い黒髪でかなりの巨乳で美人だ

 

本人曰く、三十路(みそじ)近いのに婚約者がいないと嘆いているらしい、あんた、砂浜で拳銃持っていなきゃ男も寄ってくるのに、そんな腰抜けはいらんらしい。

 

それが原因と知ってないのか?

 

「どうもするも何も、ここはお言葉に甘えないと、我らは砂浜で野宿だぞ、それに傭兵では政府重要人物の護衛もある。ホテルの構造を理解するのには丁度いいだろう。」

 

そんな感じで全員、はしゃぎ始めた。

 

まあ、高級ホテルの最上階の貸し切りで一般人ならこうなるか。

俺だってそうする

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今は、凪を含め、クラスメイト、先生が凪の部屋で宴会してる(本人は掃除でまともに参加できない模様)

 

現在はみんながテンションが変な事になってる。俺は参加してないけど。サラが部屋を抜け出し俺の部屋いる

 

「刹那、アマリリスから、エデンプロジェクトについて聞いた?」

 

「一応知ってるが、教えてくれ」

 

サイラもいるし。

 

「分かったわ。じゃあ説明するわよ」

 

「エデンプロジェクトは、幽幻種の住まう世界を私の究極結界で覆い、結界の浄化作用でエデンを消滅させることよ。単純に言うと簡単に見えるかもしれないけど、それが難しいのよ」

 

「ヴェータに入れられたデータで似た計画があるが、出来なかったのには問題がある。だろ?」

 

「ええ、一番の大きな理由は術者の欠落、世界の汚染状況は大陸76%、海水が69%に及んでいるそれだけ広範囲に沁力結界を展開できる術者が現れなかったたとえ、禁断水晶(アマリリス)の力を借りたとしても、その依り代は人間。けど今は私がいる。ヨミの計画書をもとに必要な物の大量生産の準備にとりかかってるわ。」

 

「一応、聞くが浄化にはどれくらいかかるだ?」

 

「・・・わからないわ、数十年かもしれないし、数年かもしれない。それと貴方に頼みたいことがあるの」

 

「それは?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌朝

 

現在ノートパソコンでヴェータに接続し、エクシアにサイラの槍を持ってくるように指示する。計算だと人目につかないために夕方ぐらいにつくみたいだ。

 

紗砂からの頼みを思い出す

 

(刹那、私がイリスをエルマリア神教界に着くまで護衛してほしい。エデンプロジェクトでは、いつ浄化が終わるか分からない。だから機械であるイリスに私を守りを願いたいの。それにゴーストの勢力がいつイリスを奪いにくるか分からない。だからこそ凪の意志を無視してもイリスのこちら側に引き込むしかないのよ)

 

たとえ千年の月日が経とうが戦うことのできる機械であるイリスが必要なのだ。

そう言えば今日の夜はきもだめしだったな。

 

「ん?サイラ?」

 

部屋にいないため呼ぶが返事がない・・・

 

あっ、イリスと一緒に料理作ってるだけ?凪の部屋だったな。同じアンドロイドだし。サイラがいるから変な物は作れないだろう

 

砂浜のときに仲良くなってたし

確か、サイラに小型の通信機を持たせてたしこちら側からでもつけられるから聞いてみるか

 

<あっ、イリスさん!それ違いますよ!それにこっちのオーブンの温度高すぎです。これだとすぐ焦げちゃいますよ!と言うかすでに灰になってませんか!?>

 

<え!?これは違うですか?あっ、鍋の中に入ったプラスチックが解けてます。>

 

<イリスさん!とりあえず手をとめてーーーー!>

 

「・・・」

 

俺は通信を切った

 

「久しぶりに何か作るか」

 

俺の足はキッチンへ向かっていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、

十時から十四時までサラと凪達と遊んだあと

(イリスが出力ミスって砂浜に穴が開いたことは余談である)

その後クラスメイトも含め全員でバーベキューしたのだ。これほど人数で食事をすることはなかったためかなり楽しかった。

イリスがミスって無駄になった具材があるけど・・・

 

そのあと、みんなで肝試しをしようと言われるが。

俺は断って、ホテルの自分の部屋に戻り疑似太陽炉の性能をあげつつ、量産化するためにヴェータに生産するため設計してる。なぜ疑似太陽炉を量産化するかは、原作五巻では(最終巻)幽幻種が世界規模で侵攻してくるからだ。

まあ、その時に詳しく話そう。

 

「刹那」

 

「どうした?サイラ」

 

「彼、凪・一咲・ジールはイリスさんを紗々に渡すのでしょうか?

 

「ない、と思うぞ俺は」

 

「なぜですか?」

 

首をかしげるサイラ

 

「凪はヨミさんの後輩、つまりあの人に影響するからな。マグナやサイラも含め家族と思っていてもおかしくないからな、凪もイリスを家族同然だと思うぞ。」

 

今、原作だと紗々が凪にイリスを渡せてなってると思う。まあ、渡さないだろうが

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「全く!信じられないわあの駄犬!」(凪のことである)

 

部屋に戻って来て最初がこれである。

 

「どうした紗砂?そんなに怒って」

 

「どうしたも何も!あの駄犬あれほどいい条件を出したのに全部断っ・・・て」

 

途中で歯切れが悪くなる。

ノートパソコンに緊急時の警告が流れる。

 

「刹那、幽幻種の調波が確認できたわ。今から一時間後よ。場所は丁度あの砂浜ね」

 

「分ってるこちらでも観測できた。どうする?」

 

「イリスに任せましょう。彼女なら殲滅できるわ」

 

「そうだな。」

 

「ところで刹那、お菓子食べます?」

 

サイラが焼きたてのクッキーを持ってきた

 

「ああ、そうだな」

 

「私も、ついでに紅茶お願い」

 

「分かりました」

 

と返事をしサイラは紅茶を入れにキッチンに行った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

菓子や紅茶を飲んでいると突然扉が激しく叩かれる。

 

「どうしました?」

 

椅子から立ち扉を開けるとそこには凪がいた

 

「おい!イリスをどこにやった!」

 

凪が叫ぶ

 

「落ち着け、凪ここにイリスはいない。幽幻種の調波を確認したからそこに向かったんだろう。」

 

「刹那、一応聞くがお前は誰の味方だ?」

 

疑い深い視線を俺に向ける

 

「そのうち分るさ。」

 

「駄犬、ついてきなさい。あんたに現実を教えてあげる」

 

紗々が凪を連れて砂浜にいく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「行かなくてもいいですか?」

 

「問題ない。イリスが全滅させるだろう」

 

俺とサイラはホテルから様子を見る

 

「そろそろですね」

 

遥か向こうの空、黒一面の空の一角に突然にひび割れた。空間に亀裂が生じて、その向こうは鮮血のような真っ赤な世界。

 

あの向こうが幽幻種たちの住まう世界。理論上最速で一時間前に観測できる。桁が一桁増えればさらに一時間前に観測できるが

 

最速で観測できる数は数百から千の桁だ。

 

そして幽幻種が出てくる霧の魔笛が海に触れると触れたところから海が禍々しい紫色に染まっていく。

 

あれで既に猛毒の海になってるのだ。

 

そしてそれを確認してから、ある程度時間が過ぎると

 

光が水平線の彼方まで照らす紅色の光が海面の隅々まで広がり水中まで浄化されている事がわかる

 

「帝国の浄化装置では小川を浄化するには一週間かかるのを一瞬ですか」

 

サイラが関心する。

 

「さすが、聖女と呼ばれるだけあるな」

 

知っていたとはいえ、これほど強力だとは。その後

 

イリスが幽幻種を全滅させて無事、何事もなかったようになった。




投稿した物をたまに読み返すと改善できるところがありますよね
(投稿してる人にしかわからないと思う)
では、また
(=゚ω゚)ノシ


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強奪

ドウモ、ミナサン、アバルスデス、
深夜アニメで忍者スレーヤーが再放送されてるの初めて見て、突っ込みどころ満載でした。
にしてもほんと文がひどい、いや、書いてるの自分だけどさ(;´・ω・)
エデン編終わらせたら初心者にもわかりさすくリメイクしようか?
あと雑談ですが2か月くらい更新しなかったり、何も変わってないことがあったら失踪か多分事故死かもしれません。なぜこんなことを言うのかって?ただの注意点ですよ。
まあ、暗い(?)話は置いといて本編どうぞ
(=゚ω゚)ノシ


紗々が部屋に戻ってくると、話しに付き合いことになった。

 

「で、凪に紗々と同じように自分の結界を持っていた。と」

 

「ええ、驚いたわ。イリスが受けた洗礼を凪も受けたことよ。まあ、精確に言うと、洗礼を受けたイリスが凪を洗礼した感じかしら。」

 

「その結界の能力はなんだった?」

 

「EIis EIma(エリスエリマ)【傷だらけの世界】、直訳すればEIis(エリス)は『人』EIms(エルマ)は・・・『独界』ていうのは馴染みがないでしょうから『一つの世界』くらいに訳される場合が多いわ。聖女エルマリアが禁断水晶から伝えられたっていう結界。一つ、護るべき者に及ぶ悪意と敵意に反応して完全に遮断する。一つ、あらゆる悪意への反撃として敵対者に強制的に痛覚を付与する。即ち痛みを庇い、逆に痛みを与える結界といわれえてる。」

 

「てことは、例えば敵が悪意を持って攻撃すれば防ぐが、イリスが愛情表現でフル出力で抱きしめたら、結界は反応しない。であってるか?」

 

「そうね、無意識では護るみたいだけど好意である場合は発動しないわ。エルマリアも使い所が難しいと言っていたわ。けどとてつもない結界よ。私の今出せる全力を打ち消したし、用事思い出したから一旦でるわ」

 

そう言い、紗々は俺の部屋を出た。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

原作の記憶があるとは言え、まさか紗々砂同じことをするとは・・・

 

今の俺は、遠隔操作の飛行カメラで窓の外から凪の部屋の中身を見ていた。プライバシー?知らんな。

 

まあ、短くするとこうなる。

 

紗々が凪の部屋で菓子を食べる。→凪に菓子を食べさせるように誘導する。→食べた菓子は麻痺薬が入っており、痺れてる間にエリスエリマのこと調べるらしい(発動条件)→で拷問道具(MSプレイ?)で試そうかとしたが、体力がなくなって、凪の上に倒れこむ感じで寝てしまったのだ。

 

一応、保護者だし受け取りに行くか。

 

「凪、起きてるか?起きてなくても入るぞ」

 

俺が扉をあけると正面にはイリスがいた。

 

「刹那さん、何用ですか?」

 

イリスが頭を傾けて聞く

 

「サラ、ここに来てないか?」

 

「サラちゃんなら、凪の部屋で寝ていますが?」

 

「分かった。失礼する」

 

俺は凪と紗々のいる部屋に入る。

 

「起きてるか、凪」

 

「ああ、刹那か丁度良かった。このチビ聖女を連れて行ってくれ。」

 

「見ていたから、どうしてこうなったのかは理解しているぞ」

 

凪がすこし黙り込む

 

「・・・俺のプライバシーはないのか?」

 

「ないな」

即答する俺

 

「・・・このチビ聖女のことは分ったが、お前はどこの組織に入っているだ?」

 

「俺か?俺は帝国側だ。」

 

「まあな、んじゃ紗々連れて帰るから。」

 

俺が紗々をお姫様抱っこして、部屋に連れて帰る。

 

おい待てよ!と言うが無視する

 

その後、イリスが凪に添い寝したことは言うまでもない。(本人は痺れて抵抗できない模様)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あの後、紗砂をベットに乗せて寝た。

 

なんか最近寝る時間が短くても大丈夫になってきている。俺はノートパソコンを起動し新たなシステムを作る。ガンダムooにはないシステム、

 

それはフォースツインドライヴシステムだ。

 

これは単純にツインドライヴを二つ、つまり四つの太陽炉つけることだ。

だが、これはあくまで何も考えずに思った物だ。少なくてもツインドライヴシステムのデータを取れてから作るべき物だ。

 

目標はツインドライヴ同士を二乗化することだ。

普通はクアンタのツインドライヴでいいと思うかもしれないが、アマリリスは何かが変わったと言った。

それで世界は救われなかったと。つまり幽幻種の中に運命を変えるほどの圧倒的な力を持った奴がいてもおかしくないからだ。

 

ん?みんなそろそろ起きる頃かな?

 

「ふぁ、おはよう~、刹那」

 

紗々が目をゴシゴシしながら言ってくる

 

「刹那、早いですね。」

 

サイラも起きたようだ。起きたとき添い寝していたが気にしていない。

 

サイラがベットで寝ていたのはその方が各関節に負担が少ないからだろう。アンドロイドが寝るのは必要ない記憶を消すためだったな。

 

その後、準備とか眠気を(紗々の)覚ましてから廊下に出ると、凪が正座してました。

 

・・・どうしてしているだっけ?

確か、あぁ、イリスが添い寝していたから、ミカエルに誤解(?)されて正座してるのか。あっ、正座やめたな、奥にはミカエルが歩いて行ってるし、

 

「あら、もうやめるの?駄犬にはピッタリの格好なのに」

 

「・・・誰のせいだと思ってるだよ。」

紗々の言葉に凪が返す

まあ、その後、凪と紗々がいろいろと話してホテルの中に待機させた紗々の従者達が凪を取り押さえエレベーターに連れ込む。

 

「イリスに会いたければ、エルマリア神教界に来なさい。」

 

扉が閉まる間際

 

「さようなら凪・・・私のこと、恨みたければ恨んでいいわ。私に託された計画を実行する為なら、私は貴方にとって聖女じゃなくても構わない」

 

そして扉が閉まる。

 

「・・・刹那これで本当に良かったのかしら?」

 

俺の方を見る。紗々の顔は誰が見ても不安そうで、今すぐにも泣いてしまいそうなほどに

 

「それは人それぞれだ。だが、君は決めただろ?例え誰かに恨まれても世界を救う。と、なら最後まで貫け。君に希望を託してくれた人達の為にも。」

 

「・・・そうよね、私に希望を託してくれた人達の為にもこの計画は成功させてみせるわ。行きましょう刹那、エルマリア神教界へ。」

 

この時俺に疑問が浮かんだ。

 

「ん?紗々、そう言えば イリスはどうやって車まで運ぶんだ?」

 

「あっ」

 

紗々はその事を思いっきり考えてなかった様な顔だった。

 

考えていなかったのか・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

その後、昨日の幽幻種との戦闘でプログラムエラーで起きないイリスを俺とサイラが運んだ道は、紗々の従者に案内してもらった。

 

そして、待機させていたエクシアの所に行き、サイラに槍を持たせた。

 

「サイラは紗々と一緒に車の中にいて護衛してくれ。俺は飛んで周りに敵が来ないか確認するから。」

 

「・・・分かりました。機械である私が言うのもおかしいかも知れませんが、気をつけて下さい。なにか嫌な予感がするんです。」

 

サイラは俺の手を両手でギュッと握る。

 

「そうだな。気をつけるよ。」

 

その後サイラは車に乗り、俺は空から、警戒することになった。

 




紗々とサラ別々に読んでるときは紗々の場合事情を知ってる人、知らない人がいるときはサラです。
原作2巻は次回で終わらせます。
原作3巻も入れてどこまで進ませるか迷ってます。
では(=゚ω゚)ノシ


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傷だらけの世界(エルス・エルマ)

前回、3巻の途中まで書くといったな?
あれは嘘だ
気が付けば5千字オーバー・・・




飛行中で、ただ飛んでいるのは少し暇なのでサイラの通信機を起動する

 

(え?そんな事する暇があったら警戒しろ?してますが何か?)

 

『あなたの本名が紗砂・エンデンス・凛・ケールであることも、凪との会話で確認が取れています。普段の口調で喋っていただいて結構です。』

 

イリスか、どうやら喋られるぐらいには回復した様だな。

 

 

『何時から気づいていたの?』

 

『気づくも何も、昨夜の幽幻種発生時に援護してくれてたのはサラちゃんです。魔笛を一瞬で浄化した術式を見れば誰もがエルマリアの聖女だと分かります』

 

『見ていたのね。』

 

『はい、遠隔モニターで、サラちゃんが凪にデコピンされ泣きそうにうずくまっている姿は本当に痛々しいそうで・・・』

 

『消しなさい!今すぐにそのデータを消しなさい!』

 

『すいませんが、既に記録媒体に大量にコピー済みです、凪が《ふははは、チビ聖女の分際で俺に喧嘩を売ってきたことを後悔させてるぜ》と命令されました』

 

『イリスさん、そのデータ後でくれませんか?』

 

『ちょ、なにサイラまで何を言いだしているの!?』

 

『良いですよ。とにかく落ち着いたら送信します。』

 

『何さり気なくデータ渡そうとしてるんのよ!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『ハァ、ハァ』

 

ボケが連続しツッコミを入れ、息切れを起こしてる紗々。そして息を整え

 

『それよりも今の自分の立場を理解してるの?』

 

『私を利用するため、エルマリア神教界に連れて行く最中だと認識しています。』

 

『じゃあ』

 

『サラちゃんがその上で、私と友達になりたいのだと判断しました。』

 

『・・・何を言っているの、私はあいつから貴女をさらったのよ。そんな私と友達だなんて。』

 

紗砂は黙りこんで

 

『まさかと思うけど、あなたわざと誘拐されたの?』

 

『え、ええ・・・だって、あの凪がですよ?すごく真剣に私を助けようとしてくれるですよ?もう、嬉し恥ずかしくて、今さら起きてます。て、言えないじゃないですか。主人にああやって想われてたらメイドロボとして魅了尽きるじゃないですか!サイラさんもそう思いますよね!』

 

『そうですよね!主人にそんなに大事に思われていたら私も惚れてしまいます。イリスさん程ではないかもしれませんが、私も刹那やヨミさんに大切にしてくれます!』

 

『・・・ついていけないわ』

 

紗々がそんなこ事を言う

俺もその場に居れば苦笑いしてるだろう。そんな事を思っていると

 

「何!?」

 

横の下から十六の槍が飛んでくる

盾とGNソードで防ぐが数個は両方のGNバズーカに被弾しする

 

「くっ、GNバズーカパージ!」

 

GNバズーカをパージし、スナイパーライフルを取り出す。

紗々達に敵が来たことを伝える

 

「紗々、サイラ!聞こえるか!」

 

『ふぇっ!?せ、刹那!?』

 

サイラから可愛い悲鳴が出たな・・・

「敵が来た!今すぐ車からでろ!」

 

俺も反撃で、スナイパーライフルで撃つがよけられる。

 

(やはり、目標を精確に打つことが目的のスナイパーライフルでは、読まれやすか!)

 

『わ、分かりました!』

 

通信機から聞こえる声

 

『イリスは私、サイラは運転手を連れて出なさい!』

 

紗々が言い終わった瞬間槍が飛んで来た方向とは逆の場所から銃弾が飛んで来た。

飛んできた弾がスナイパーライフルに当たり爆発する

 

「なんてでたらめな射撃だ!」

 

アニメで在るように正確な射撃は先を読めるが今回のようなのでは、油断してたら殺られるGNフィールドを展開し車近く降りる

 

「刹那、大丈夫ですか!?」

 

「ああ、大丈夫だ。紗々、敵はゴーストで恐らく、御使い(グリオ)と鉄の賢者(ヴィデイス)だ」

 

「分ったわ、ヴェイン、貴方は今すぐ逃げなさい」

 

紗々が部下にそう言い

 

「わ、分りました!」

 

彼は国境へ走りだした

 

「その姿は・・・あなただったのですか刹那・・・」

 

イリスが俺を見て言う

「まあな、とにかく今は敵を倒してからだ。」

 

すると、俺たちの前に二体のゴーストが現れた擦り切れた軍服を纏うアンドロイド

 

肩や肘の関節部の人工皮は大破し、内部の黒い金属が覗いている。1体は遠距離の重機関銃、もう一体は巨大な槌矛(メイス)を持っていた

 

「イリス、簡潔に説明するぞ。あれはゴーストと言ってな、破壊された機神に魔笛がとりついた存在だ。」

 

「そんなこと、あり得るですか?」

 

「魔笛にはそんなことの出来るのがあっても不思議じゃない。もっとも目の前にいる敵は人の手によって作られたがな」

 

「そんな・・・」

 

「ともかく今は奴らを倒すぞ」

 

俺がそう呟いた瞬間にゴースト達は動き出した

グリオがメイスを上から、イリスが下から大窯を撃ち合う形で一気に持ち上げた

ギシィ!

と衝撃と音がなる。砂は空中まで飛び、グリオがメイスを持ったまま後方へ飛んでいく。

ヴィデイスがイリスに向けて銃弾を放つが俺が前に行きGNフィールドでイリスを守る。

 

「イリス、刹那、魔笛を浄化すればアンドロイドとして使えるわ。」

 

「だから、機械水晶は壊すな。だろ?」

 

「・・・」イリスの返事がない

 

「イリスさん?」

サイラがイリスの顔を覗く

 

「や・・・はり・・・まだ・・・システムが・・・」

 

「イリスさん!」

 

サイラが走り倒れそうのなるイリスを支える

 

「まだ、システムエラーが治り切っていなかったのね・・・来るわよ!」

 

紗々が叫ぶ

先ほど飛ばされたグリオがメイスを投げる

投げる直前、幽幻種と同じ呪詛を唱える。

 

『・・・来たタレ・・・王剣』

 

轟音を従え投げたメイスが空中で一六本にも分裂する

 

『破壊・・・セヨ、ソノ防護陣』

 

(原作よりも四本も増えてるのか!)

 

「何から何まで、幽幻種そっくりてわけね!」

 

紗々が展開していた防護結界に十一本のメイスが刺さったと同時に紫色の光を放つ。十二本目のメイスが当たると同時に紗々の防護結界を破壊する

続けて四本のメイスが飛んでくるが、GNフィールドで一つを抑え三本の軌道をそらす

 

「魔笛による結界破壊!?私の結界を破壊するなんて生意気すぎるわよ!」

 

紗々が驚く

 

「サイラさん!」

 

イリスが叫ぶ、俺が振り返ると。

 

「だ、大丈夫です・・・」

 

サイラの左肩と右足の関節部分にメイスが突き刺さっていた。

 

メイスが紫色に光り、集結し、グリオの手に戻る

 

「紗々!俺がグリオを倒す、サイラとイリスを頼む!」

 

「分かったわ、けど早くしなさよ。こっちもどこまで持つか分からないだから」

 

「分ってる。二人を頼む」

 

俺はブーストで、グリオに近づき、GNソードで切りかかる。グリオがメイスを横にして、防御の姿勢を取る

だが、それはフェイントでシールドをクローモードにし腹のところを締め付け、勢いをつけたまま俺自身も森の奥に突っ込んで行った

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

紗々

 

(刹那が一体を抑えてくれるのはありがたいけど、二人を守りながら戦うのは、厳しいわね・・・)

 

ヴィデイスが銃口を紗々に向ける。紗々は物理攻撃を防ぐ結界を発動する

 

(本調子なら、こいつらについてる魔笛ぐらい、百km以上離れても浄化できるのに・・・)

 

彼女は、近いうちに発動するための究極結界の発動のために沁力を温存している。

銃口から弾丸が発射される。その時紗々は気づいた。

 

(しまった!標準は私じゃなくて、イリス達の方!)

 

結界は直撃する物は止めはするが、かすれる物は軌道をそらす。だがその弾道が逸れた物や紗々に当たりもしなかった弾丸がその先にいるイリス達に向かう。

瞬間、金属同士がぶつかると出る音が響く

 

「この数の弾丸なら防ぎ切ります!紗々はあのゴーストを倒すことを考えてください!」

 

サイラが叫ぶ

彼女の方を見ると、イリスがサイラの左肩を抱え、サイラは右腕で槍を握ってる。

 

(多少銃弾に当たったみたいけどアンドロイドだから、多少は無事ね。刹那が戻って来てくれれば、倒すのは早いんだけど・・・)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

刹那

 

グリオを森の奥まで押し込み巨大な木にぶつけて、離れる。するとすぐさま

動き出しとてつもないスピードで、メイスを顔に向けて攻撃してくる

 

「くっ、!」

 

俺は顔を動かしGNソードで受け流す。GNソードとメイス中間に火花が飛びあう、瞬間

 

「ぐはぁ!?」

 

グリオが右足で横腹を全力蹴られ、吹き飛ばされる。

吹き飛ばされた先の木に当たり3本を貫通し、4本めで止まる

 

(い、痛い・・・こんな激痛を味わったのは始めてだ・・・)

 

俺は、生前ただの一般人だったからこんな激痛は普通では会わないだろう。

 

「さすが、一騎当千できるほどの強さだな、機神は、けど俺もこんなところで負けるわけにはいかない!」

 

立ち上がり、グリオに近づき、GNソードを振るう。だが案の定受け取められる。

そして先ほどと同じように蹴られるがシールドで防ぐ、蹴られた威力は大きく、吹き飛ばされながら地面に足がめり込むが耐えきる。

 

その時、上空から降ってくる細長い何かの影が見え、上を見ると

 

(メイスだと!?)

 

おそらく俺が蹴り飛ばされ立ち上がる前に上空に打ち上げたのだろう。よくよく思い出してみたら、グリオが持っているメイスが細くなってることに気付いた。

 

(ここまで、計算していたのか!?どうする、GNフィールドで防ぎきれない。なら、一か八かあれを使うしかない!)

 

「トランザム!」

 

機体装甲が赤く光り、残像が発生する。

 

メイスが地面に突き刺さるが、その時には俺は横に飛びグリオの背中にGNソードで切りつける

 

『!?』

 

動揺するグリオ、振り向くが、その時には俺はやつの持っているメイスの手を腕ごと切断する。

 

右腕で殴り掛かるが俺はそれを横にしゃがんでかわし、グリオを斜め上に蹴り上げる。

上空に蹴り飛ばされたグリオは、落下し始めると同時に俺が右足、右腕、左足を順番に切断し、クローで胴体を挟んで、地面に激突する。土埃で、見えない間にGNフィールドでグリオの魔笛を浄化する。

その後完全に浄化したことを確認する。

 

「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

 

息切れを起こしている。

その後落ち着き、あることを考える

 

(なぜ、なぜだ、なんで俺の体がついて来られている!?)

 

機神が追いつけないほどの速度を出したのに、血を一滴も吐かない。普通であればGでそれ相応なりの怪我があったはずだ。

 

(考えるのは後にしよう・・・)

 

今は紗々のところにいかないと

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

紗々

 

(迂闊だった!まさか、撃った弾丸を岩にかすらせて角に触れさせるように陽動させるなんて)

 

今、敵の標的はイリス達じゃなくて私に向いている。だが肘は魔笛によってドロリと溶けた岩に触れてしまった、このまま放置すれば、肘から先は壊死してしまう、そんなことを考えていると、ヴィデイスが重機関銃を打ってくる。結界で防御する。

ヴィデイスが、煙で見えなくなるほどに弾丸を発射し撃ってくる。

 

「銃ごときに、この結界は破れないわよ!」

 

そう言うと、発砲がやむ

 

瞬間、煙の中からヴィデイスが出てきて、右腕で、結界を破壊し、左腕で紗々に殴り掛かる。

 

「しまっーーー」

 

「悪いな、このチビ聖女は、俺が先約なんだ。出直してきな」

 

ヴィデイスが何か来ると悟り後方へ飛ぶ。

 

(今の声って、駄犬?)

 

「よぉ、チビ聖女探したぜ」

 

ポンと頭を小突いて、軍学校の制服着た少年が不敵に笑って見せる

 

「詳しいことは、後だ。そこのポンコツ、魔笛にとりついた状態でイリスに触れんなよ。こいつは俺のダメイドだ」

 

ヴィデイスが捨てた銃を拾い、凪に向ける

 

「逃げなさい!こいつらが、機神よ、そこらの軍用アンドロイドとはわけが違う!」

 

「・・・」

 

微動だにしない凪

 

「悪かったわ!私が後でいくらでも謝るから逃げて!あなたは、イリスや私とは違うんだから!」

 

「・・・へぇ」

 

意外そうな声をだし、横顔だけ向けてきた。大きく開いた瞳、悪戯っぽい不適な笑みを口元にのこして、

 

「お前、心配してくれんだ?」

 

「そんなの私の勝手じゃない!」

 

「それじゃ、俺はなおさらひけねぇよ、これも俺の勝手だ。」

 

「どうして!?」

 

喉をつついて出た声は、悲鳴に近かった

回転し始める重機関銃

 

「お前、やっぱりアホだろ?イリスの友達をな、イリスの主人(オレ)が放っておくわけねぇだろ。」

 

銃弾が発射される。凪に直撃する、否

 

「さすが好き嫌いの激しいワガママ結界、嫌いなもんはとことん無効にする。てっか」

 

銃弾が止まり、カランッカランッ、と凪の足元に落ちる

 

傷だらけの世界(エルス・エルマ)!?」

 

聖女エルマリアが禁断水晶から授かった結界、

痛みを与えんとする悪意を打ち消し、代わりに痛みを与える。

と言う伝説が残っている。

 

敵意にしか反応しないためミカエルが投げたビーチボールは素通りし、偶然こぼしたお茶ではやけどする役立たずの結界・・・そう思っていた。

 

傷だらけの世界(エルス・エルマ)

 

伝説の聖者エルマリアがそう名付けた理由を私は理解した

 

(その結界は、誰かの為に、自分が傷だらけになるのを躊躇わない人間のためにある。その者の代わりに、傷だらけになってくれる結界なのね)

 

それはきっと、傷だらけの凪を守りたくて、イリスが無意識のうちに生み出した洗礼なのだろう。

「歯を食いしばれよ機神、たぶんすげぇ痛い(・・)ぞ」

 

凪がヴィデイスに走る、ヴィデイスは銃弾を放つが効かない

 

そして真っ白になるまで堅く握られた拳を思いっきり凪の全体重をのせて拳を振り落とした。

 

深く、深く突き刺さる拳。もちろん、鋼鉄で出来た素体にはキズ一つないだが、

 

『-------ッッッ!?』

 

ヴィデイスより発せられる言葉なき絶叫。

痛覚を持たないアンドロイドが初めて体験した痛み。

エルス・エルマにいよって強制的に付与された痛みをシステムが理解できず、強制的エラーまで引き起こす。

 

ヴィデイスがよろめき、膝を付き、機能停止する。




今度こそ原作2巻は終わらせます
あと不完全神性機関イリス編は30ぐらいで終わる予定(←ここ重要)です
表現の正しくないところがあったらすいません


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戦闘あとの話

どうも皆さん、アバルスです
こちらを書くスピードが上がるかもしれません
おかしなところがあったらすいません


刹那視点

 

俺はグリオを倒したあと、紗々達の方へ向かった

森を抜け、周りを見渡せるほどの道に出ると、

 

「なーーーぎーーー!!」

 

と叫び凪に抱き着くイリス

 

「うおっ!?」

 

突然抱き着かれて驚く凪

 

「凪、凪やっぱり来てくれたですね!私絶対来るて、信じてました!」

 

そういい凪にスリスリするイリス。紗砂とサイラはポカンとしてる。

 

(まあ、そうだよな。システムエラーでまともに歩けないのに走ってるから)

 

「え?いや、イリスちょ」

 

「もうかっこよすぎです。特にあの機神を一撃で倒した時のあれは!あれだけで私一年は生きていけます!」

 

抱き着いて離そうとしないイリス

 

「いや、ちょっとまて!お前、まだスリープモードでろくに動けないから俺が急いでここに来たんだが!?」

 

「凪が来てくれた喜びで全快しました。これが愛なんですね!」

 

ぷつん。この時俺は凪と紗砂の方から何かが切れた音を聞いた。

 

「「ふざけるなぁぁぁぁっ!!」」

 

と二人が叫ぶ。サイラに至ってはなんか怯えてる。

 

「な、ちょ、ちょっと凪?サラちゃんまで?な、なんでそんなに怒るですか!?感動の場面じゃないですか!?」

 

「このダメイド!愛なんて都合のいいことで治るなら、最初から直しとけ!ここまで自転車で激走してきた俺の苦労は何だったんだ!」

 

「そうよ。あなたが動けないと思って必死に守った私の苦労を返しなさい!」

 

かくして、イリスへの説教が始まるのであった

 

「「とにかく、そこに正座しろ(しなさい)!」」

 

「いやぁぁぁぁ!イリスはただのメイドロボですから何も知らないですーー!」

 

イリスが叫ぶがこの中に助ける人なんていない

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・ぐすん、心配かけてごめんなさい」

 

凪に謝るイリス

 

「分かったなら行くぞ。ホテルにみんな待たせてるだから、と言いたいがあの時、俺らを助けたのがお前だったか刹那。」

 

振り向いて聞いてくる凪

「そうだ。それと凪、俺は帝国側だって言ったよな?」

 

この時俺は、とっくにエクシアから出ていた

 

「ああ、確かにそう言っていたな。」

 

「精確に言うと俺はお前先輩、ヨミさんのところに所属してるがな」

 

「ヨミ先輩のところにいるのか!」

 

「ヨミさんにはお世話になってる。ただ、食事とうっかりがめんどいだよな・・・」

 

「ああ、確かに先輩、普通なら失敗しないところを失敗するからな・・・」

 

「ともかく、ホテルに戻るだろ?さっきの車で送るぞ」

 

「ああ、頼むさすがに、激走した後また自分の足で戻るのはめんどい・・・」

 

「それと凪、俺は帝国の最重要機密扱いだから言いふらすなよ?」

 

「マジかよ・・・」

 

俺の言葉に頭を抱えて返す凪であった。

 

車に乗る前

「サイラさん、これサラちゃんのデコピンされた時の映像を入れた記録媒体です。」

 

サイラに記録媒体を渡すイリス

 

「持っていたんですね・・・けどこれでヨミとの話の内容が少しは増えます♪」

 

それを躊躇なくとるサイラ

 

「二人とも何やってるの?置いていくわよ?」

 

紗砂が叫ぶ

 

「はーい、今行きます。行きましょうサイラさん」

 

「そうですね。けど少し手伝ってください。」

 

そうしてイリスに手伝ってもらいながら車に乗る

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~ただいま刹那が運転中~

 

「にしても、機神も回収したんだな。」

 

座席に座りながら凪が紗々に向かって言う(中のイメージは装甲車の仲で向かい合う席)

 

「ええ、ゴーストになって、浄化し機神の能力はなくなってもアンドロイドとして使えるしね」

 

「ところでだ。チビ聖女、話は変わるがイリスの誘拐、痺れ薬の投与、ここまで俺に散々な目に合わせられて綺麗に収まるとは思うなよ?」

 

「えっ?」

 

紗砂が呆気に取られた隙に

 

「イリス」

 

 

「はい」

 

そう返事し、瞬時にイリスが紗砂の肩をがっちり固定する。これでは抵抗も逃げることもできない

 

「さあ、傲慢な聖女様にお仕置きタイムだ」

 

「え、いや、ちょ、ちょっと待って!」

 

「聖女様と違って、俺は凡人その一なんでね。知ってるか?凡人てのは屈辱を我慢しないから凡人なんだぜ?」

 

指をポキポキ音を鳴らす。それを見て震える紗砂。

 

「や、やれるものならやってみなさいよ!私の全力防御結界があるし、エルス・エルマがあっても痛みには耐性あるんだから!どこからでもかかってきなさい!」

 

「それは、これを見ても言えるか?」

 

凪が、自転車の後ろに厳重に縛り付けてある金属製のケースをとりだし、ふたを開けると

 

もわぁん、と紫色の煙が車内に広がる。明らかに危険な物質だ

 

「な、なに?その邪悪な異臭物質!?」

 

「イリスとサイラが作った朝食だ。サイラ曰く、ダメイドがミスってこんなになったらしいがな。」

 

前日に作った物だ。いろいろな食材が炭化したらしいが、一日たってるのでさらにおかしい匂いをだしている。

 

「う、嘘よ!そんな真っ黒でゴツゴツした異臭を放つ暗黒物質が朝食なわけないわ!そんなの最新の毒ガス兵器よ!イリスにサイラはメイドロボでしょ!ネズミも逃げ出す毒ガス兵器を朝食にだすわけないでしょ!そうよねイリス、サイラ!?」

 

紗々がイリスとサイラを見る

 

「・・・ごめんなさい」

 

「すいません紗砂、私が止められていれば・・・」

 

謝る二人

 

「・・・」

 

「事情は理解したな?本当は罰ゲームに使うつもりだったんだが、これからすることは分るな?」

 

凪がとりだしたプラスチックのスプーンでかき混ぜようとするが、

 

ジュュゥゥゥゥ!

 

「あ、溶けた」

 

「いやぁぁぁぁ!やっぱり兵器よ!穢らわしい、穢らわしいわ!捨てなさい、今すぐ捨てなさい!」

 

「気にするな、こんな時もあろうかと、金属製のスプーンも用意済みだ。」

 

「そ、そうだ!せ、刹那助けて!今、駄犬に兵器を食べさせられるから助けて!」

 

刹那に助けを求める紗々、しかし

 

「紗々、この車確か防音仕様でしたよね?」

 

サイラの言葉に固まる紗々

 

「イリス、口を押えろ」

 

凪にそう言われ紗々の口を押えるイリス

 

「むぐぅぅっ、うぅぅっっっ!」

 

抵抗するが、効果がない

 

「ちなみに最大記録はいいんちょのスプーン4杯だ・・・・・・・・・・・・・・・・・記録更新してみるか?」

 

「いやぁぁぁぁぁぁっっっっっ!」

 

その叫びが刹那に聞こえることはなかった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

刹那視点

 

そのあとホテルに戻り凪のクラスメイトや担任の先生話す。サイラは関節がダメージがあるので車で待機させてある。

紗々は・・・

 

ガクガクブルブルと震えている。

多分あれを食わされただろうな・・・ナデナデ

 

「刹那、頭撫でないで///」

 

顔を赤くして言われてもな。

クラスメイトと話している凪がこっちを見ると紗々が俺の背中に隠れて凪を見る

「そういえば、凪覇権戦争は知ってるか?」

 

「いや、知らないが?」

 

やっぱり凪は情報を知るの遅いな

 

「簡単に言うと3大国が協力して頑張ろう、て言うやつなんだが、それで誰が主導するのか?てなって3大国の代表が同時に戦うて訳なんだが、お前代表に入れられてるぞ?」

 

「・・・マジで?」

 

「ああ、そろそろニュースで流れるはずだ」

 

ロビーにつけてあるテレビで女性のニュースアナウンサーが喋る

 

『帝国司令部の公式で覇権戦争に出場する代表が一組決まりました。所属は宝条軍学校二年生・傭兵科所属、凪・一・ジールとそのメイドロボである、イリスです。』

 

「「「「はぁぁぁぁぁっっっっっ!?」」」」

 

凪のクラスメイト全員が叫ぶ

 

「おい!凪これ本当か!?」

 

いいんちょが凪の両肩を掴み激しく揺らしながらに聞く

 

「いや!俺もいま知ったからな!」

 

クラスメイト全員がざわめく、そして続いてテレビアナウンスが

 

『速報です。帝国司令部が現在アンドロイドを幽幻種との戦闘の基本としていますが、司令官によればGNドライヴと言われる機械を開発したようです。状況次第では機神に匹敵すると言われてます。司令部はこれを量産、配備出来れば、我々は幽幻種に大きなアドバンテージを得ると話しています。だだし開発者の情報は秘匿されています。これから放送される映像はそのGNドライヴ搭載したアンドロイドの実際の戦闘した時の映像です。』

 

そしてテレビから流れている映像は、俺がミオの渓谷の時、戦闘していた映像だった

 

(あれ?俺公開していいて言った覚えないぞ?とにかく今は)

 

「凪、俺の事言いふらすなよ」

 

「分ってる、さすがにそう簡単に司令部を相手にしたくねぇよ」

 

凪と紗々にしか聞こえないように喋る

 

凪のクラスメイトは流れる映像に釘付けのようだ。

 

「ミカエルさん、あれって・・・」

 

「ええ、私たちを助けてくれた方ですわ。けどアンドロイドらしい雰囲気を感じなかったのですが」

 

シィーとミカエルが口にする

 

ああ、後々大変だな・・・

 

そうして俺は紗々を国境付近まで連れて行くのであった



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三巻目突入

今回書いて思ったこと、
作者にラブコメは無理やったんや
( ノД`)
遅くなりましたが皆さんに謝る事があります
アマリリスをアリマリリスと思ってました
最初に教えて下さった方すいません!!
土下座( ノ;_ _)ノ


ただ今運転中

 

「サイラ、ヨミさんから何か来てないか?」

 

事故を起こさないように注意しながら運転する

 

「はい、先ほどニュースが放送されたあと、ヨミからメールが来ました。『機械制作中に通信が来て、適当に返事してたら、GNドライヴを公開していいってなってた。ゴメンね、テヘ☆』だそうです。」

 

「よし、お土産なしだ。」

 

「即答なのね・・・」

 

そうツッコミを入れる紗砂

位置は、俺が運転席、サイラが助手席にその上に紗々が座る形だ。

 

「刹那、あなたが作ったGNドライヴは、本当に機神に匹敵するほど強さなの?」

 

「ああ、匹敵するぞ、それに帰りついたら、ツインドライヴを作る予定だからな」

 

「あの・・・刹那、そのツインドライヴって、初めて聞いたんですが」

 

サイラが聞いてくる。

 

「あれ?言ってなかったけ?じゃあ説明するとGNドライヴを二つを同調させると、100倍になって、さらに二つのGNドライヴ二乗化するだ」

 

「刹那、それって凄くない!?」

 

「まあ、同調しなければ意味がないし、今は理論上の可能性、てだけだ。そろそろ着くぞ」

 

国境付近で止まる。

 

「それじゃね、今度会うときは覇権戦争の時かしら?」

 

微笑みながら

 

「じゃ、またその時に会おう」

 

そして車を走らす。

 

 

数時間後

 

「戻りました」

 

部屋に入るすると

 

「おお!お帰り、お土産何々!」

 

いきなり抱き着くヨミさん

 

「ありませんよ」

 

「・・・え?」

 

「いや、適当に返事して本人に確認せず、了承したら普通アウトですよ?今回はお土産なしで勘弁しますから、次からは気をつけてくださいよ?」

 

「そんなー、楽しみにしてたのに・・・」

 

ガクリッと肩を落とし少し涙目になるヨミさん

 

「はぁ、仕方ない。パフェ作りますよ、サイラ、ヨミさんと話して時間潰してくれないか?」

 

ヨミさんを引き離してサイラに頼む

 

「分りました。では、座りましょうかヨミ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「フフフ、ハハハ!」

 

高らかに聞こえる笑い声

 

「な、何だ、ヨミさんがこんなに笑ってるなんて・・・」

 

今の俺はパフェを作っているのだが、ヨミさんがここまで笑うことなんて一年の内に数回しかなかったぞ?

 

パフェを作り終え、持っていく

 

「ヨミさん、何があってそんなに笑っているですか?」

 

パフェを置いて聞く

 

「ん?ああ、さっきのね、いやー、サイラが紗々のデコピンされた映像見てね、あーん、んー!やっぱり甘い物はおいしい♪」

 

俺が運んだパフェに片手に持ったスプーンで口に運ぶ

 

「刹那、確か、帰り着いたら、ツインドライヴを作るて言ってましたが、太陽炉が二つ必要でしたよね?私から太陽炉を取り出すですか?」

 

サイラが首をかしげて聞いてくる

 

「いや、Oガンダムとエクシアの太陽炉を使うから、気にしなくていいぞ、それにサイラの太陽炉は、少し小さいから、同調する時に問題が多くなるし。」

 

「ところで刹那、太陽炉を公表したでしょ?あれで司令部からは、太陽炉を付けたアンドロイドを量産してくれって、のが来たんだけど、どうする?」

 

パフェを食べスプーンをくわえたまま聞いてくるヨミさん

 

「どうしたも何も、半永久稼働機関の方を量産しろは、無理ですよ。オリジナルの方は、太陽炉だけで、量産型アンドロイドの十機分のコストなんですよ?それに、中心部分のところは、アンドロイドのAI部分である機械水晶も大量に使いますし。やはり疑似太陽炉ですね。中心部分は代用できるのが多いですし」

 

「やっぱりそうなるわよね、あと、アンドロイドに疑似太陽炉をつけるとして、どこに付ける?背中か、中か」

 

「やはり中ですよね。アンドロイドは、人に似せていることが前提ですし、疑似太陽炉を外に出せば被弾率も増えるし」

 

「司令部は先行的に十機のアンドロイドを作ってどれほど差があるのか試してみたいそうよ。」

 

「てなると、疑似と言えど使える物を最大限使えるべきですね。飛行能力とGNフィールドとか、あれ?サイラ、GNフィールドとか飛行能力入れてなかったけ?」

 

「はい、入れらてないですね・・・」

 

頷くサイラ

 

マジかー、てか付いてたら関節とかダメージとかないし、移動も出来ただろうな。あっ、関節の修理もしないとな

 

「そうか・・・サイラにGNフィールドと飛行能力を入れてからですねヨミさん」

 

「そうね、まっ、新しいことに挑戦することは楽しいからいいんだけど」

 

そしてパフェを食べ終わるヨミさん

 

「疑似太陽炉を十機作っておきます。アンドロイドの設計お願いしますよ?」

 

「設計でしょ?私はあくまで、アンドロイドに太陽炉ををつけられるように設計するだけよ。それじゃ、仕事でも始めますか!」

 

肘まで白衣をまくり上げヨミさんは、自分の部屋へ向かった

 

「よしサイラ、関節直すついでにGNフィールドと飛行能力を付けるか。行くぞサイラ」

 

「はい・・・やっぱり、裸の方がいいですよね?」

 

顔を赤くして、手を胸に当てながら俺に聞く

 

「恥ずかしいなら、破損した所だけ出してくれれば、できるぞ?」

 

「いいえ!むしろしくてください!あっ、でもタオルを一枚お願いします///」

 

これは・・・

うん、俺に落ちてる状態だ。俺は、凪のように鈍感じゃないし。凪はアンドロイド二体にシィさんを最初から落としてるのに気付かない彼ほどじゃ無いからね、俺

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

数時間後

 

破損箇所を直してサイラにGNフィールドと飛行能力を追加したのはいいんだが、何故かサイラの瞳と髪がGN粒子色、つまりエメラルド色なった。

 

なんでさ・・・

 

一応サイラを起こす。

 

「あの、刹那この短時間に私の瞳と髪の色変えたんですか?」

 

タオルを手で押さえ、上半身を起こしすサイラ

 

「いやね、気が付いたらその色になってたんだよ・・・」

 

「そうですか・・・、ところで刹那、これを見てどう思います?」

 

髪をサラサラと触りながら聞いてくるサイラ

 

「俺はいいと思うぞ?たまには、印象を変えるのも」

 

「そうですか、刹那がそう言うのであればしばらくこのままにしておきます♪」

 

「悪いけど、今日はもう寝るから、ヨミさんの手伝いを頼む。」

 

「はい、分りました」

 

と頷くサイラ

その後俺は自分のベットに入り眠りについた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ヨミ入りますよ?」

 

扉を開け部屋に入るサイラ。

帰ってきた時とは違い、今までのメイド服に着替えていた。

 

「いいわよ、ん?サイラよね?髪と瞳の色が変わってるわよ?」

ヨミがサイラの顔をじー、と見る

 

「はい、刹那曰く、いつの間にか変わってた、と言ってました」

プレートに乗せたコーヒーとお菓子を机に置く

 

「ふーん、所でサイラどのくらい刹那と進展あった?」

 

ヨミが顔をニヤニヤとさせて、聞く

 

「最後の日に頑張って、添い寝したのですがいつの間にか先に起きられていました・・・」

 

「あちゃー、そうなったか。まあ、今度はこんなのどうよ?」

まるでイタズラする前の子供顔でサイラの耳元で喋る

 

「え!?そ、そんな事をやるんですか!」

 

顔を真っ赤にして声を出すサイラ

 

「ええ、そうすれば刹那も気づくでしょ?」

 

そう言って棚から物を取り出す

 

 

 




今回はここまでです。
作者自身も中途半端な気がする・・・
書いてありますが、刹那は、ラノベの主人公ほど鈍重ではないです。どうやって好感度上げよう・・・
あと、この作品のツインドライヴは、書いてありますが本来のとは違います(OOの中に詳しく書いてないからわかんね)


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疑似太陽炉の制作

気が付いたら約一ヶ月遅くなった(汗
今回の話でキャラの思考を考えてたら遅くなるのが自分の特性←そんな特性要らんわ!
では、どうぞ( ̄∇ ̄)ノシ


(眠い・・・そして暑い)

 

起きて最初にそう思った

少し暑い、クーラーに切りタイマーを着けてたけ?

リモコンを探しに手を動かす

ふよん、と柔らかい感触に触れる。

 

(柔らかい、しかも冷たい)

 

だが、今は寝起きのため少し頭が働かない。

従って俺はその冷たい物を欲望のまま自分の顔に押し付ける

 

「ん、刹那」

 

と、そんな声が聞こえ、目を開けるとサイラが居た。

 

いや正確な事を言うと、先ほど顔に押し付けていたのは、サイラの胸だった。

しかも姿が黒い下着だけだった。

別にいやらし物ではなく、普通の下着が黒いだけだ。しかしアンドロイドと言えど人間と似せてるため、色気がとてつもない。寝起きでなければもしかしたら襲ってたかもしれない(性的な意味で←「おい、止めろRー18になっちまう」作者)

 

「あ、おはようございます。刹那」

 

俺が起きた事に気づくとそう返した。

 

「おはようサイラ。早速で悪いんだが下着姿で添い寝した理由を教えてくれないか?」

 

上半身を上げる、サイラも起き上がり向かい合う

 

「えーと、ヨミにどうすれば・・・その・・・私が刹那を好きだって気付いてくれるかって」

 

急に涙目になるサイラ

「サ、サイラ?」

 

流石にいきなり泣き目になっては、どうしたら良いのか分からない。

 

「だって、だって私はアンドロイドで、刹那は人間です!人とアンドロイドは違います。心も、生きていける寿命も、ましては機械である私が恋をするなんておかしいじゃないですか・・・」

 

自分の胸に手をあて、大粒の涙を流しながら続けて口にする

「私は、怖いです。日常を過ごしてく間に刹那が老いていなくなるのが・・・」

 

・・・そうか、サイラはイリスと同じでメンテナンスが出来れば千年以上生きられるからか。

 

悲しだろうな。

俺もつい最近(てか昨日)サイラの好意に気づいたが。

 

大切な人が居なくなっても自分が自然と死ねない事に。

次の瞬間、俺は、ある行動をしていた

 

「せ、刹那・・・?」

 

サイラを抱きしめた。

 

「サイラ、確かにいつかはそうなるかもしれない。けどそれは遠い未来だ。今の俺達は、今を生きてる。サイラが言った未来は世界に幽幻種がいなくなってからだ。」

 

俺はそう答え、サイラを強く抱き締める

 

「刹那・・・、そうですね。まずそれが終わってからでも遅くないですよね」

 

互いの顔を向き合いキスが出来るほど近づいていた。瞬間

 

バタン!

と部屋の扉が強く開いた

 

「ねぇ二人とも朝ごはん作ってくれない?私お腹減って倒れそうと言うか既にたおれ・・・」

 

扉から勢い良く倒れて来たヨミさん。そして見つめあう三人

 

「「「・・・」」」

 

そして無言の数秒が過ぎる

 

「あー、サイラごめん、忘れてた。」

 

頭をポリポリと掻きながらヨミさんが喋る

「そ、それじゃ、ご飯早くしてよ?」

 

そしてすぐさま立ちあがり、部屋から撤退するヨミさん

 

「「・・・」」

 

見つめあう俺とサイラ

 

「・・・取り合えず、服着ようか」

 

「・・・ですね」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「やっぱり美味しい!もう乾パンだけに戻れないわ!」

 

そう言い、朝食のサンドイッチをバクバク食べるヨミさん

 

「ヨミさんそんな勢いで食べてたら喉に詰まりますよ?」

 

「大丈夫よ。このぐらい」

 

フラグか? と内心思う俺である

 

「はい、刹那の分もできましたよ。」

 

そうして、俺の前にサンドイッチを置き、俺の近くの椅子に座るサイラ

 

「刹那、あーん」

 

と俺の口へ持ってくる

 

こうゆう系は勝てないだろうな

 

ラノベでこう言うシーンは大抵は男が勝てない。従うしかない

そしてパクりと食べる。すると

 

「ねぇ刹那、疑似太陽炉の方はどう?」

 

いつの間にか自分のサンドイッチを食べ終わったヨミさん

 

「素材の方は、決まりました。後は実際に作るだけです」

 

ヨミさんはふーんと返し、サイラを見る

 

「その様子だと、サイラは刹那に告白出来たみたいね」

 

悪い笑みを浮かべるヨミさん

 

「ヨミ!?な、何を言うですか!?」

 

顔を真っ赤にして叫ぶサイラ

 

「またまた、恥ずかしさを押さえないと次への過程へは、行けないわよ?」

 

何か時間がもったいない気がするため、サンドイッチを食べ終り、その後の二人気付かれないように、自然と部屋を出た。サイラの告白の返事?

・・・とてつもないほど返しにくい

前世(てか、一回死んだのかは分からない)では、恋しなかったから、どんな感情か分からないんだよな・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数時間後

 

「疑似太陽炉の制作は、成功したが・・・浄化作用がオリジナルの十分の一か」

 

そう、疑似太陽炉の制作は成功したが、浄化作用は、オリジナルよりも低くなってしまった。最初はミスかと思ったが違った。

 

「仕方ないが浄化作用を除けば同じだし、渡しに行くか」

 

物をまとめ、ヨミさんの部屋に設計図を取りに行く。

 

「ヨミさん、設計図を取りに来ました。入りますよ」

 

ノックをして、部屋に入る

ヨミさんの部屋は、サイラが来るまでは、機械部品が散らかっていたが、サイラの努力(?)のおかげで道具や部品はそれぞれ集められている

 

「そろそろ来る頃だと思ったわよ。はい、内部の設計図」

 

自分の机置かれた紙の束を俺に渡す。

そして紙をめくる音が続き

 

「パッと見ましたがミスはないようですね」

 

「当たり前じゃない!何せ私は天災なんだから!」

 

腕でガッツポーズを取る自信満々のヨミさん。

 

漢字が違う気がするのは気のせいだろうか?

 

「では、持っていきます。」

 

そうして俺はアンドロイド制作場へ向かった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

5時間後

 

GNドライヴを運び、アンドロイドの開発を担当する人と話し合いアンドロイドでタイプを複数作ることになった。10体の内2体が近接戦闘がメインの機体、3体が後方支援が目的のGNバズーカを標準装備した機体に、残りの5体は汎用性が高く射撃、共に近接戦闘が出来る機体になった。後方支援型も、もしもの為に近接武器も装備することになった。

 

そして、研究所へ戻ると

 

「何をやってるだ、二人共?」

 

二人は、いやサイラがヨミさんに無理矢理服を着させていた。

 

「お帰りなさい刹那、今更ですがヨミは良く良く考えて見ればスタイルとか顔いいんですよ?ほら、ヨミ速く着替えてください」

 

ガソゴソと音が鳴りそれが収まると

 

「うう、何で技術者の私がこんなことを///」

 

顔を赤くし出てくるヨミさん。クラシカルミニメイドを着ていていつもであれば長い髪を留めているのが解かれていて、花の形の髪留めを付けている。メイド服はおそらくサイラの予備を使ったんだろう。サイラがやったとは思うが、いつもはメイクをしていないヨミさんだが、今は思ったのは

 

「綺麗だ」

 

と口から出ていた

 

「「え?」」

 

ひっくり返った声をだしてキョトンとした顔をする二人

 

「今までヨミさんは、スタイルがいいのに化粧しないから余り分かりませんでしたけど、完全に美人ですね。」

 

「え、あ、う、うん、ありがとう///」

 

モジモジしながらそう返すヨミさん

 

「・・・刹那、後でお話しがあります」

 

急に不機嫌な顔になるサイラ

 

あっ、何か終わった気がする

 

その後サイラに小一時間問い詰められ

途中から、サイラがマイナス思考なってた

 

(´・ω・`)どうしろと?

 

作者「乙女心は複雑なんだよ」←分かってない人間




見て思う事もあると思います。
最初の添い寝の時サイラが泣くのが速いですが、作者の頭だと、今日中に出すにはこれしかなかったのです・・・
ヨミについて
あれー?気が付いたらヒロイン路線に行ってる・・・
最初は、サイラ、次は紗々、になるのが、まだ出てないけどツァリ、そして最後にヨミになる。完全にハーレム行きそう( ̄▽ ̄;)
多分これ以上はないと思う
変な場所があれば指摘ください


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ツインドライヴ

最近家の手伝いで休日、書く時間が少ない。
学校に行く電車で書いても多くかけないし・・・
タイトル回収はかなり先になります
では、どうぞ( ̄∇ ̄)ノシ


後日

 

カチッ、カチャ、ドン!ガシッ、テッテッ、チーン

 

とゆうような効果音で作ったダブルオーガンダム、そんな軽い感じで作るな!的なツッコミはなしで。

 

エクシアをメインにし、再利用し、足りない部分は追加した。ツインドライヴはシステムが大規模でプログラムを作るのに時間が掛かった。

 

太陽炉はまだつけていない。ツインドライヴでオーライザーをドッキング出来るように改造した

そんわけで、解体して残ったエクシアの太陽炉とOガンダムの太陽炉を取り付ける。

 

「各種安全装置よし、機体固定も問題なし。それじゃ、やりますか」

 

ダブルオーガンダムの太陽炉を起動しようとしたら

 

「刹那ー、どんな感じー?」

 

とまあ、軽い感じで部屋に入って来たヨミさん

 

「今から起動です。変に触らないでくださいよ?」

 

「一体私を何だと思ってるのよ?」

 

そんなことは無視し、ボタンを押す。

 

少しずつ稼働音が大きくなる

 

(同調率50パーセント、ここから、どこまで行ける?)

 

ここからが問題になる。作品の中にもあったが、ツインドライヴは、それを前提に作られた太陽炉でなければ、下手をすれば爆発する。(まあ、安全装置を付けてるけど)

 

そして順調に同調率が上がる。ちなみ、安定稼働領域は80パーセントからだ

 

66、67、68、69、70、71、72、73

 

たが、73パーセントで止まり始める

 

「あれ?刹那止まってるわよ?」

 

とヨミさんが口にする

 

「トランザムで無理矢理に安定稼働領域まで、上げます」

 

トランザムシステムをを発動する。ダブルオーガンダムが赤く染まる。

 

「トランザムね、最初聞いた時は驚いたわよ。太陽炉だけでも、機神と渡り合うのに、トランザムで更に想定された機体スペックの3倍以上性能を引き出すなんて」

 

頭を抱え呟くヨミさん

すると、機械からサイレンが鳴る

 

「なっ、何事!?」

 

「安全装置の警告ですよ。爆発するかもしれない時のサイレンですよ」

 

「・・・大丈夫なのそれ?」

こちらを見るヨミさん

そんなことは、気にせず画面を見る

 

「ツインドライヴは、二乗化する前までにタイムラグがありますが安定稼働領域まで行けば問題ないです」

 

同調率77か・・・

 

そして、それから十数秒過ぎた時

安定稼働領域までたどり着いた瞬間、

GN粒子が部屋の中を覆った。そして、机に置いていた紙が全て勢い良く飛ぶ。更には、他の所に置いてある道具や部品が激しくぶつかる音が聞こえる

 

(まさか、オーライザーを着けてない状態で物理現象を引き起こすほどの粒子量だと!?)

 

「きゃ!」

 

ヨミさんの小さな悲鳴が耳に入るが、そんなことを気にする時ではない。

 

急いで粒子生産率を落としGN粒子を貯蔵する機械に繋げる。粒子が少なくなり見えなくなる

 

「せ、刹那?今のは?」

 

周りに色々落ちている床に座り込むヨミさんが聞いてくる

 

「場所にもよりますが、恐らく、密度が高いGN粒子が物理現象引き起こした、と自分は思います」

 

「GN粒子が物理現象を引き起こすって、どれ程の粒子量が作られたのよ・・・」

 

そんな事を呟いていると、廊下から、走る音が聞こえ、

ガシャン!と扉が開き扉を見ると途中から曲がっている

 

「刹那!何ですか今の粒子量は!」

 

「落ち着いてサイラ、そんな勢いで開けたら、扉が壊れ・・・既に壊れてる」

 

ヨミさんが呆れる

 

おい、誰だ、うちのサイラにドジっ子属性を持たせたのは!?

 

・・・とにかく落ち着こう

 

「今のに気付いたって、ことはGN粒子がそっちまで行ったのか?」

「はい、お昼を作ってたら、突然大量のGN粒子が流れてきたので、それで結局は何だったんですか?」

 

「ツインドライヴを、作っていたんだが、まさか二乗化した瞬間に物理現象を引き起こすなんて考えていなかったなぁ」

 

そしてふっと、サイラの顔を見ると目がキラキラしていた

 

「ついに、ツインドライヴシステムが完成したですね!さすが私のご主人様です!」

 

「サイラ、顔が近い!てかまだ不完全だから!」

 

「あれ?そうなのですか?二乗化してる状態なのにですのか?」

 

「少なくとも、完全には、同調してない。」

 

「・・・そうですか、では、完全に出来るように頑張りましょう!」

 

「あ、ああ、そうだな」

 

今日はこれぐらいにしておこう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一応ツインドライヴシステムが完成したのでヴェータに書き込む。

 

ヴェータについてだが、このヴェータは、他の電子機器やコンピューターにログイン、もしくはハッキングで情報を収集している。

 

そして、ヴェータにあるデータは、閲覧できるが、権限があり、制限されている。基本的には、帝国のと変わらないが、最上位の権限は俺で、次がヨミさんその次はこの国の大統領や推奨が当てはまる。それ以下は、今のところはない。帝国指令部は信用がないわけでもないが、

 

久しぶりにヴェータの情報を確認しておくか

 

説明文を読む

 

太陽炉、もしくはGNドライヴ

原理は、重粒子を蒸発させることなく質量崩壊させる事で、エネルギーへと変換するというもの。さらにエネルギー変換効率がほぼ100%で廃熱が殆ど無く、更に半永久的に動作可能とされている。また、重粒子の崩壊によってGN粒子という緑色に光り輝く粒子が発生する事が大きな特徴。

これを搭載した機械は基本的に活動領域を問わない。現状の世界では最高のエネルギー源である。更には、装着した機体の質量を半減する。ただこれは、生産性を無視している為に量産は、難しい。兵器への転換も可能で、現在ビームライフルやサーベルなどのエネルギー原になっている。詳細は不明だが、魔笛を浄化する作用が確認されている。

 

 

疑似太陽炉、または疑似GNドライヴ(もしくはT型)

太陽炉を量産するため、各種部品を低コスト化し生産性を高めた物。量産型であるため、永久機関の部分を排除した。浄化作用はオリジナルよりも低い、それに稼働限界があるが、その他の性能は、同じである。現在アンドロイドに使用が決定されている。これは電力によりGN粒子を作り出す。瞬間的出力は、

太陽炉を上回る。オリジナルの粒子に比べて色はオレンジに近い

 

 

計画書(没)

ジンクスタイプ量産計画

疑似太陽炉により、アンドロイドの大幅性能が上がるが、今まで生産性が損なわれるため開発者が発案した。(開発者の情報は、特定の人物のみ、閲覧できる)通常のアンドロイドの2倍のコストだが、性能は、機神に匹敵する。

ジンクスタイプは、量産するため、機体には、高度な人工知能は内臓されておらず、ヴェータにより無人遠隔操作が可能になった。

しかし没になった理由は独自の判断が難しのに加え、新しく生産ラインを作るには問題があり、没となった

 

ツインドライヴ

二基のGNドライヴを同調させることで、粒子生産量と粒子放出量を二乗化させるシステム、現在開発者が成功したが、不完全であるため、まだ研究中である

 

閲覧制限あり、(ヨミ以上)

 

トランザムシステム(TRANS-AM System)

 

GNドライヴを搭載した機体の各部に高濃度で圧縮・蓄積されているGN粒子を全面開放する事で、機体の出力を通常の約三倍に引き上げ、性能を一時的に向上させる、というもの。

ビーム兵器などの攻撃力・GNフィールドによる防御力・推進剤としての使用や機体の重量軽減効果による機動性と、機体の性能の大部分がGN粒子の使用量に左右されるため、このシステムによって搭載した機体の性能は跳ね上がることとなる。システム使用中は機体内部の動力ケーブルに流れる高濃度圧縮粒子の量が増えることや、機体の周囲にあるGN粒子を装甲表面に高濃度に付着させることから、機体が赤く輝く。

ただし、トランザムシステムを使用してもGNドライヴが時間あたりに生成するGN粒子の量は変わらず、消費量が増えるだけなので、システムを使用すると稼働時間が大幅に減り、GN粒子を使い切れば一時的に行動不能になってしまう、という欠点もある。システム起動時の粒子消費量の制御や、パイロットの操作による中断などの補助システムが組み込まれ、欠点をある程度克服ものになっている。

元々の原理故に、GNコンデンサで粒子貯蔵さえ可能であれば、太陽炉搭載機以外でも使用可能である。

GNドライヴなしで極短時間の起動を可能である。但し供給源無しではすぐに貯蔵粒子が尽きてしまうので危険な賭けである。

疑似GNドライヴでも使用可能であるが半永久稼働機関でないためこちらも大きな賭けになる

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とまあ、こんな感じで確認していた。他のあったがそこは見なかった。

ジンクス計画は見た様に、没になったがカレンダル少将がもしもの時のために残してくれ、と言われたので残してる。

 

すると、ブチッ、と音が聞こえ、部屋に電気が止まる

 

「あー!機械の出力高すぎて、ブレーカーが落ちちゃた!?しかも、まだ保存してないデータがぁぁぁぁ!?」

 

と、ヨミさんの声が聞こえる。皆、データは小まめに保存はしておこう!俺との約束だ!

 

てっ、何を言ってるんだ俺は・・・

 

サイラが多分ブレーカーを上げてくれるから問題ないだろう

 

あれ?電源が落ちたのに周りが良く見えるぞ?

 

そして、ふっと、パソコンの画面を見ると

 

「目が光っている・・・?」

 

俺の目が光っていた




今回、原作、もしくはエデンから入ってきた人の為にGNドライヴについて技術や、設定を出しました。
何故、原作やエデンから入ってきた人の事を考えなかったのだ俺・・・( ̄▽ ̄;)今後だす設定も一緒に出します
ジンクスについてですが、今後出番が必要なので出しました。
さて、刹那がイノベイター化の予兆が出ました。これも必要なんです。特にエデン編では
誤文字があれば連絡ください


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ダブルオーガンダム

待たせたな!
えっ、待ってない?そんなー
こんな事は置いておいて自分考えたですよ
ギャグ要素が全くない!
てな感じでこれから可能な範囲でギャグを入れていきます
前、タイトル回収が遅くなるてっのは、作品名のことです
ではどうぞ(´・ω・`)ノ


後日

 

俺は、自分の遺伝子を確かめた。

 

結果は、変わりかけていた、完全なイノベイターと言うわけではないく、また、人間ではない。

 

恐らく、前トランザムを使って、体が耐えられた理由かもしれない。

 

さらには、寿命が2倍ではないが、少なくとも半分は伸びている。

 

イノベイターに成りかけている、てっことは、脳量子波も使えるようになるかもしれない

 

脳量子波とは、ガンダムooの作画中に出るもので、確か

 

超兵やイノベイド、または純粋種のイノベイターとして覚醒した者などが扱うことができる特殊な脳波で、脳量子波を発生させることで、人が持っている空間認識能力・攻撃回避能力・反射能力などが高くなって、高い戦闘力を得ることができる。イノベイドは思考を通信として送ることができ、GN粒子を触媒とした脳量子波を用いて、ヴェーダや同タイプのイノベイドと直接リンクしたり、他タイプのイノベイドと間接リンクすることできたはず、

 

・・・なんで俺こんなに覚えてるんだ?

 

あぁ、アマリリスは純粋過ぎる知性、て言われていて、それで禁断水晶て呼ばれていたんだった。

色々な世界の技術や知識が彼女に集まり、そして俺にその知識を与えた、その結果鷹の爪団のレオナルド博士以上の頭をになったわけだが・・・

うん、百円ショップに売られてある物で宇宙船を作る人以上科学力があれば大体不可能なことないな

 

ちなみにイノベイドとは、ヴェータが情報収集の為に社会などに溶け込ませたイノベイドを無意識に情報を発信させるため作られた人造人間だ。・・・人造人間であってるよな?

 

作画の中では戦闘向けに作られたのもいるが。

前にもあったが俺の作ったヴェーダはヨミさんが作った大母真数のついでに加えた機能なんだが、ヴェーダがメインになってね?

 

・・・そこは一旦置いといて、この世界のヴェーダは電子機器にログインもしくは、ハッキングで情報収集してる。ハッキングされた事に気づかせないようにもしてる。

逆に、別のところからのハッキングやこちらのハッキングでカウンターしてきた場合、二十のブロックがある。

 

最初は大母真数で次が、俺のヴェーダがブロックしてるため酷くてもヨミさん以上の権限は絶対に閲覧はできないようにしてるから心配ないな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時間と場所は変わり

 

ダブルオーガンダムを試運転をしている。

 

作画と同じように、クイックな動きができる。帝国が所有する訓練場でいろいろと確認中だ。

 

機密扱いなので、人里遠くの森や山の近くである

 

武器はGNソードⅡ

GNロングブレイドをベースに開発した実体剣。刀身を90度回転させることでライフルモードとなり、2本の柄を連結させるとGNツインランスと言う双刃の剣になる。ライフルモードではバルカンのような連射やGNバズーカ並の射程を出力の調整によって可能としている。非使用時は両腰に懸架する。基本的にこれを2丁持って出撃することを想定している。

 

まず、ライフルモードで威力を検証、連射では、一つ一つがエクシアのビームライフルに匹敵し、一撃を強力化した場合1発がGNバズーカと同じ威力だ。しかも、収束し範囲を狭め射程が上昇した。さらにはセミオートではあるが、連射もできる。

盾は付けてない。大体の攻撃はツインドライヴの出力任せのGNフィールドで防げる。

 

まあ、例外はあるだろうが・・・

 

トランザムシステムについてだが、前同調させる為に使ったがあの時太陽炉にかなりの負担がかかっていた。そしてこの不完全な状態で使うと、太陽炉がオーバーロードしてしまう。戦闘中になったらほぼ終わる。

 

まあ、粒子が残ってれば、逃げるぐらいはできるだろうが

 

ついでだがトランザムを使うと残像(?)が生まれる。

装甲にGN粒子が全面開放で装甲に粒子が集まる。それにより、移動したとき短時間ではあるが粒子がその場に残り質量を持った残像を生み出している。

 

突然警報アラームが鳴る。

理由を確認する

 

「幽幻種の予兆が確認されたか。2時間後か、最低でも一万はいるだよな・・・」

 

と一人で呟く

 

俺技術者だよな?自分から乗っている事にも非があるが、戦闘多くないか?

 

「?、軍用の秘匿回線から通信か」

 

軍用の秘匿回線からの通信を開く

 

『刹那くん、聞こえるか?』

 

「聞こえていますよ、ガレンタル少将」

 

『なら、問題ない。分かってると思うが、君の近くに幽幻種の顕現の予兆が確認されている。可能であれば迎撃してもらいたい。君は今、ツインドライヴのテストをしている事は分かってる。もしもの為に機神シオンを送らせる、お願いできるか?』

 

「分かりました。ですが、他にアンドロイド部隊を送ることはできないですか?」

 

『不可能ではないが、顕現するまで、間に合うのが紫苑しかいない。アンドロイド部隊は、民間人のシェルターの防衛に回す。心配は不要だ、それに疑似太陽炉を搭載した機体も3体だが部隊に含まれる。余裕があればそちらに回す。頼んだぞ』

 

「了解」

 

そして、通信を切る

 

「・・・シオンか」

 

俺が思うのは、シオンや他のアンドロイドを含め6体を作った開発者、ナザリエル・瞬・イフ・カミウだ。俺がこの世界に来て数週間で消息不明になった。原作では、彼も俺と同じ異世界の者だ。根本的に俺は彼女に頼まれて来たわけだが

 

Orbie Sion(オービエ・シオン)【真実契約者】彼女はミカエルの後期生産されたアンドロイドだ。

 

お互い、多く作られが今動いているのは、凪の近くにいるミカエルと機神シオンだけ。

心に感じる所はあるが、今は幽幻種を倒すことを考えよう。

 

「と、なると水分補給しておこう。」

 

生憎、俺は何も訓練した軍人でもないためどこまで戦えるかは、分からない。

ことわざでもあるだろ?腹が減っては戦はできぬ、てっ。(それは、違くないか?)

 

てなわけで、近くにある自動販売機でアク〇リアスを買う。

最初、味、パッケージ、名前まで全く同じ事に驚いていた事が懐かしい。

そして、飲み終わり、顕現場所へ向かう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

30分前に到着した

 

「同じか・・・」

 

海で見た時と同じ、空間が割れそこから赤い光が見える。これが幽幻種眼でもある

シャリン、と風鈴の音が聞こえ後ろを振り向く、

 

「機神シオンか?」

 

「はい・・・貴方が・・・刹那・F・セイエイ」

 

姿は、着物を着ており、紫色の上にはピンクや紫の花が所々に書かれてある、更に着物

の肘に風鈴が付けられている。薄紫色の瞳、黒髪は眼のとこでバッサリと切りひとつ結びで髪止めの近くに白い花を付けてある。

 

「短いかも時間かも知れないが、宜しく。それと、現段階で俺の観測機だと、3万近くはいる。そっちも同じか?」

 

「同意・・・」

 

そう返す、やはりまだ感情の制御をしているのか

そして、話す事もなく、時間が過ぎる

ツン、ツンと背中をつつかれる。

 

「何だ?」

 

「貴方・・・この世界の人・・・ではない」

 

「何故そう思う?」

 

「貴方が・・・作り出した物・・・全ての・・・この世界の・・・技術を越えている。私の親よりも・・・GNドライヴ、ヴェーダ、そして、ツインドライヴ・・・それが理由」

 

「隠しても無駄か、そのうちばれるだろうし、答えは、Yesだ。他言無用で頼む」

 

「元から・・・言うつもりは・・・ない」

 

「ならいい。そろそろ来るぞ」

 

ちなみに俺が異世界の人間だと知ってるのは、紗々、ヨミさん、ガレンタル少将、そして今話したシオンだ。(多分、まだ会ってないがツァリも知っているだろう)

 

さて、ダブルオーガンダム、これでどこまで戦える?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

戦闘開始30分経過

 

「そこ!」

 

GNソードⅡをライフル状態にし、単発モードで発射する

十以上の幽幻種を貫通する。収束したとわ言え、普通の大きさなら、大体の大きさの幽幻種のコアごと破壊する

 

さらに囲んで同時に攻めてきた幽幻種を連射モードで動きを止める。

 

「飛んでください」

 

「!?」

 

今のシオンの発音が普通になった?だがそんな思考は置き、空に上がる

 

「術式『真実色彩』。世界に群青の可能性を」

 

ぴちゃっ、と音が響く

 

「真実を『蒼』で塗りかえる」

 

着物の裾から、数滴のしずくが落ちる。瞬間その粒がみるみるうちに蒼く凍てついた氷の粒へと変わる。

 

氷の粒が付いた瞬間、地面その物が凍りついた。無論地面に足を着けていた幽幻種も氷漬けにされている。

 

(だが、まだ3分の1は残っている。正直ここまで速かったのは予想外だ)

 

もしかすると、シェルターの方面へ多く行ったのかもしれない。

 

「術式『真実彩色』世界に紅蓮の可能性を」

 

シオンの指先に小さな火の粉が灯る

 

「真実を『赤』で塗りかえる」

 

そう発した瞬間火の粉が炎になり、シオンの周りを再び囲んでいた幽幻種が消滅する。

 

「てっ、見ているだけじゃなく、俺もやらなと。」

 

そして俺を襲ってこようと空を飛んでいる幽幻種の集団に標準を向ける。瞬間、その集団がオレンジ色の光に包まれ、光が通りすぎると消滅していた。

 

「今のは粒子ビーム!?それに、あの色は・・・」

 

先ほど光が来た方向を確認する。そこからは、三人の少女が飛んできた。

二人は後ろに待機し、一人が近づき、敬礼をする

 

「擬似GNドライヴ試作使用隊アンドロイド、ゼシュリです。命令により、シェルター防衛から幽幻種殲滅の任務を与えられ来ました。申し訳ございませんが、このまま直ぐに戦闘させてもらいます。」

 

と、いい去り地上におり、戦闘を開始する。

姿についてだが、擬似GNドライヴのせいか、髪が誰も赤かオレンジ色に近いのだ。瞳は敬礼した子のはオレンジ瞳だった。後ろの二人も同じだろう。左にいる子は、肩に大型の銃、右の子は、髪が短く俺がエクシアに計画していたが使わなかったセブンソードがとり付けられていた。

 

セブンソードとは、エクシアにGNソード、GNロングブレイド、GNショートブレイド 、GNビームサーベル×2、GNビームダガー×2を装備した時の略称だ

服装は帝国の軍服だ。ちなみに胸だが、みんなCカップぐらいの大きさだ。

 

(刹那「余計な事を書くな」ドンッ!←殴る(?)音 作者「タコス!?」)

 

・・・こんな茶番は置いといて

武装面からみて、先ほど敬礼をしたの子は、片手でアサルトライフル並みの銃を連発する。そして、その隙をねらってか、後ろに回り込んだ幽幻種が襲いかかるが、彼女の手が、腰から軍服の色に似た筒を取る、瞬間その筒からオレンジ色の光が筒から現れた。

 

(ビームサーベル!?既にそこまで量産に行けたのか)

 

そして、襲いかかる幽幻種を核ごと両断する。

次に、髪が長く何も髪止めをしていない子は、対物ライフル並みの銃で、引きがねを引くと、GNバズーカと同等のビームが発射される。それにより10以上の幽幻種を消滅させる。

 

続いて髪が短く、セブンソードを装備している子は、前方から狼に近い姿をした幽幻種が2体近づき攻撃をするが、それをジャンプでかわし、GNビームダガーを着地後2体の幽幻種に投擲しコアを破壊、しかも投擲したダガーは細いアンカーが付いており幽幻種の消滅を確認すると、元の位置に戻る。

そして、セブンソードで次々と幽幻種を消滅させていく

 

「さすが、疑似とは言え大陽炉搭載したアンドロイドだ。」

 

そして俺も、また戦いを続ける。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あの後、幽幻種を殲滅し帰ってきたんだが、GNフィールドで防いだとは言え被弾が多かった。

 

それに、あんまり使いたくなくてもトランザムが使えないと厳しい。

そんな訳で、オーライザーを、作る事にした。

 

(元から作る気合ったけど)

 

幸い先ほどの戦闘で、データは取れたから完全に制御できるはずだ。

バソコンに向かって設計図を作る。

・・・はずだった。

 

「だぁーれだ?」

 

と突然視界が見えなくなる。肌に触れている感覚から目を隠している。形は手で今の声は

 

「何ですかヨミさん?」

 

手を外し、椅子ごと振り向く。

 

「いやー、刹那がかなり考えこんでいると思ってちょかいを出した訳じゃなくて、話があるから来たの」

 

「今の前半、絶対本音ですよね?」

 

「ソンナコトナイヨー?」

 

この人、流しやがった・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

喉も乾いていたので食事を取る所で座って話す

 

「話て何ですかヨミさん?」

 

「そろそろ覇権戦争が始まるでしょ?合計3回のバトル・ロワイアルで、イリスと凪、そして機神2体が代表として出る予定だったんだけど、機神のどちらかを刹那に替えるって、司令部から来たのよ。そんなことで、いろいろと頑張って♪」

 

と、手を振り、用意した飲み物を飲む

 

瞬間!

刹那の脳内に潜む天才的思考がとてつもない問題点をだした!

 

「てっ、飲んどる場合か!?」

 

乗せている物が落ちない程度の力でテーブルを叩く

 

「もう、何よ?人が落ち着いて飲んでるのに」

 

「いや、何で俺を出すですか!?しかも俺の戦い方は、パワードスーツ何ですよ。しかもビームとかも使えるのに、相手は生身だし・・・」

 

「だから頑張って、て言ったじゃない。刹那なら威力落とすことぐらい出来るでしょ?いざとなったら、実弾とか使えばいいし。」

 

「・・・ですね、時間的に余裕もないし、実弾系の武器に、しときます」

 

そしてテーブルから立ち上がろうとすると

 

「あっ、刹那聞きたい事があるんだけど」

 

「今度は何ですか?」

 

力強い瞳を俺に向け聞く

 

「トランザムシステムあるでしょ?あれ何でサイラに入れないのか気になってね」

 

用意した飲み物を飲みとり聞いてくる

 

「自分の勘ですよ。戦いになったら、サイラは無理をする。そんな勘ですよ、それにトランザムはまだ2回しか使ってなく、データが足りないし。」

 

「ふーん、まあっ、今はいいわ。」

 

そして、椅子から立ち部屋を出る

 

さて、自分の仕事もやるか

 

と部屋に戻りパソコンを起動させる

 

「ん?メールが来ている」

 

カチッ、

 

と開く内容を簡単にすると、医療用ナノマシインを作るのを手伝って。だ

 

えぇ・・・(;´・ω・)

 

また、仕事が増えたよ。やったね、たえちゃ(やめろバカ)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

後日

 

ナノマシインを作り終え、オーライザーの開発にも成功

ドッキングも済ませ、データを取る

色々とやって思ったのだが、俺の作ったツインドライヴシステムは、大陽炉を出力1となり、ツインドライヴで完全になれば100×100になる。

 

帝国の機神に大陽炉1つで、同じ強さのため、

書いてある様に完全になればもしかしたらシステムをフルで戦うイリスと渡り合えるかも知れない。

 

そういえばあと数日で、凪が来る。

原作と同じで高速移動のモノレールで開催地まで行く(強制連行?)筈だ

それとヨミさんがバギーでブレーキオイルをサラダ油代用していたから、それが起きない様にバギーを準備万端にしとく。

 

本当に何を思ったらサラダ油で代用出来るのかと聞きたい・・・




ギャグ要素を入れると言っても全く使いこなせていない気しかしない・・・
夏休みに入って初投稿、あと2、3話投稿できればいいな。
シオンに関しては感情を押さえて戦っているのがないので、少し違うかも
ゼシュリについてはオリジナルでもしかしたら後々出番があるかも知れない。
それとジョジョネタのタグはしません
では、またノシ


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サイラの正体

お久しぶりです読者の皆さん。
遅くなった理由は前書いた特性が発動しました。
他にはガンダムオンライ、Fate/GOでイベントやってました(;´・ω・)
それと、現在
黄昏色の黄昏色の詠使い全巻読み
S.I.R.E.N.-次世代新生物統合研究特区-は4巻まで読破(中古で5巻がない)
世界の終わりの世界録は、現在最新刊も所持
これである程度、世界感は分ったはず・・・
それと前コメントくれた方、貴方同一人物ですよね?だってID同じだし
まあ、いろいろと教えて頂きありがとうございます。これから言われた事を可能な限り活用します
あと長くてすいませんではどうぞノシ



ヴェーダで俺は幽幻種を秘密裏に研究をおこなう研究所を探した。

いくら上層部でも、場所をヴェーダに入れてるはずもないと思い捜索している。

覇権戦争が始まれば、俺でも自由に動けなくなる可能性が高いため、今のうちに確かめたい事をするために探す

 

 

数時間後

 

「見つけたが、やはり司令部からは、ある程度遠いか」

 

研究所を見つけたが司令部が中心とすればここと丁度逆だ。

それと、どうやって見つけたかは、ヴェーダに司令部のメインコンピュータにハッキングをした。

いくらヴェーダや大母真数が性能がいいとは言え、そう簡単には、全てを替えることは出来ない。

今回のようにに機密があればなおさらだ。

 

さすがに内部からハッキングが行われるとは、思ってなかったか簡単に入れた。

まあ、ヴェーダの性能のお陰かも知れないが。

こうなれば完全にアクセスした形跡を跡形もなく消せる。

そもそも、あくまで研究所の捜索だ。

データの改ざんはしない

 

研究所は夜には使ってないようだから、その時間帯なら侵入できるだろう。

司令部のメインコンピュータからその研究所のセキュリティ情報を取る。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

もしもの為にGNビームサーベルを二つ用意する。

これは、特殊加工し、ビームを展開した時、ビームにより空気の温度が変化しないように作った。

GNコンデンサーを内蔵しているが、十分しか持たない

生身でも直接触れなければ問題ない。物を積め終わりケースを閉じる。

 

すると、突然ドアが開く。

 

そう言えばサイラが出力ミスって壊れたから、自動ドアにしてたな

 

そして入ってくるのは、

 

「刹那、サイラガ、ゴハンデキタ」

 

赤色の丸いボールではなく、ガンダムシリーズよろしくのハロだ。

オーライザーを作った時、オートでドッキングする時、ある程度は脳量子波で出来るが

不安の為、ハロを作った。その内ハロだけでダブルオーライザーを使用できるようにするつもりだ。

 

・・・上手く動くかは、その時考えよう

 

「ハロ、一緒に来るか?」

 

手を止めハロを見て聞く

 

「ハロモイク」

 

と、羽(?)パタパタさせて着いてくる。

ハロの主な移動手段は、球体になって転がるか、バネみたいにジャンプかだ。時には人が抱えて運ぶけど。

 

 

部屋に入ると

 

「刹那来てくれましたか。」

 

頬笑むサイラに

 

「遅かったわね、刹那」

 

机に置かれた夕食を食べるヨミさん。

最近何かを食べている事が多い気がするのは気のせいか?(←作者の技量不足)

 

「ねえねえ、刹那ちょっと相談があるんだけど」

 

と、俺が座り、すぐさま話をする。

しかも、何故か目をキラキラしたような状態で

・・・ヨミさんの相談て今まで、まともの合ったけ?

取り敢えず返事を返す

 

「実はさ、ハロを作ってくれない?あと4体」

 

「私からもお願いします。刹那」

 

「二人とも揃って何が合ったんですか・・・」

 

「いや、ハロ可愛いでしょ!しかも機械だから、私しかっりとお世話するからお願い!」

 

と両手を合わせ頭を下げてお願いするヨミさん

 

いや、お世話って・・・

 

「私はハロが料理してる時とか、掃除なども手伝ってくれますし、時には話相手や、じゃれあい相手にもなってくれてるんです!」

 

料理や掃除の手伝いは、ハロが補助機械に乗ってできるが、

じゃれあい?

・・・何にそれ見てみたい

 

(ちなみハロは、OOだと多目的AIで作られたため刹那が作ったのはそれと同じ)

 

「分かりましたけど、なぜ4機も?」

 

「「それは、サイラ(ヨミ)の分もよ(です)!」」

 

二人が顔を間近まで持ってきて、力強い声で口にする

 

・・・二人とも二機ずつ欲しいのか

 

「分かりましたけど、明日でいいですか?今日やることがあるので」

 

「いいわよ。でも覇権戦争までには作ってよ?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時間は流れ、午後9時だ

 

サイラに出かける。

 

と言うと

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「やっぱり、私では欲求不満なんですよね。でも、刹那を満足させてみせます。」

 

「え?」

 

すると、突然俺を床へ押し倒し、俺の両手を何処からか取り出した分からない紐で、拘束する。

更には動かないように俺にまたがるように乗る

普通のアンドロイドなら乗られただけでかなり重いのだが、GN粒子の質量崩壊のお陰か、普通の女性ぐらいに軽い

 

てっ、冷静に考えてる場合じゃない!

 

「ちょ、サ、サイラいきなりどうした!?」

 

「どうしたも何も、これから夜遊び行くんですよね?確かにヨミや私が魅力的なのは分りますが、刹那の初めては誰であろうと許す気はありません。」

 

 

そして、俺を片手で押さえた状態でメイド服を脱ぎ始める。サイラ自身も冷静な口調で言うが顔はかなり赤めている

 

「いや、違うから出かけるてっ、そっちの方面じゃないから!?まず落ち着けぇぇぇ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・・・なんて事が合った

 

その後、色々と説明をし、どうにかただのお出かけと誤まかした。

 

そして、お手製のGNコンデンサーを搭載したバイクで幽幻種研究所へと向かう。

 

三十分後

 

目的の場所に到着

バイクは狭い道に止め、バイクの中に入れていた、ケースを取り出す。

更に光学迷彩を起動し見えなくし、手には今回潜入に必要な物を詰めたケースだ

 

目的の建物のドアに立ち

司令部のメインコンピュータからデータでカードキーを複製、それを読み取る機械にスライドさせ、鍵を開ける

 

なんの問題なく、建物内部に潜入。

 

イノベイターになりかけているせいか、明りがなくても視界が少し暗いぐらいにしか、感じない。

 

(そのレベルなら既にイノベイターじゃね?by作者)

 

一応暗視カメラを持って来ている。

 

そして歩き続けて、多くの研究員が使ってあるであろう部屋に入る

 

中はパソコンが多く、その他の機材もあった

電気系の物は起動に時間が掛かるため、着けない

 

まあ、ハッキングして、重要なデータは機械では、なく紙で保存されている事を知ってるから意味はない

 

そして、現在この研究所の最高研究員の机に移動し、その後ろの壁にに知っていなけねば、分かるはずもないボタンを押す。

 

壁と完成に同化し、しかも、しゃがまないと届かない位置だ。

 

そして、壁の一部が動きだし金庫があらわれる。

そして、ロックを解除で出来るであろう数字キーを押す。

 

番号は2887

 

・・・なんでイージスの自爆コードなのかはツコッミは、俺も入れたいよ

(ガンダムSEEDに出てくるイージスガンダムと言う機体の自爆コード)

 

そこは置いとく、開いた金庫から紙を取り出す。

 

 

内容を軽く確認し、重要なデータであること確認する

この紙に書かれているのは、この施設の資金を提供してる上層部の関係者の名前だ。この中にガレンタル少将の名前はない。

つまり関わっているのは、全てをの上層部の人間と言う訳ではなかった

 

ケースから片手で持てる携帯電話のような機械を取り出し、その機械から光が現れる。

 

その光を紙に当てる。

これは俺が作った物で、この光に当てれば、その文字や画像を保存できる機械だ。

 

紙のため、持っていけばばれる

だからと言って読み取り、覚える時間もない。

潜入は、いかにに早く目的を達成し、早く出ること、だと自分は思っている。

 

(帰りついた時、写真の方が早いと気づいたのは、また別のお話)

 

そして、ざっと10分ぐらいで金庫の中にある紙の全てを読み取り、紙や物を元に戻す。

 

 

普通なら、ここで帰るところだが、まだ確める事がある。

 

司令部のメインコンピューターにハッキングした時にあったデータだ。

 

重要なデータは紙だが、そこまで大事ではない物はある程度、司令部のメインコンピュータに合った。

 

ゴーストは機神に魔笛を取りつかせたが魔笛によって、機神が暴走、故に失敗作

 

だが、最初はナザリエルを除く研究員がいくら魔笛を取りつかせる為に機神を使うことをためらっただろう。そのため、一部の研究員がナザリエルの許可を取り、普通のアンドロイドに魔笛を取りつかせる事を試した。

 

だが、最初は案の定、魔笛の影響でアンドロイドそのものが、融解

二体目は、各所に沁力を銃弾の様に刻印を施したが、こちらも失敗

 

三体目は幽幻種を培養している溶液を使用し、成功したが、その後、暴走、多くの損害をだし、消息不明になる

この結果から、ナザリエル本人が行う案を採用する事が完全に決定された。

 

それと、時間軸を勘違いしやすいから説明すると、普通のアンドロイドに魔笛を取り付かせようとした時、は既に機神の一体がゴーストになっている

普通のアンドロイドから、二体目、三体目を作る形となっている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

もう一つの目的の場所にたどり着き、例の資料を確認する。

 

それは、三体目のアンドロイドの日付と場所が示された紙だ。その日を境にそのアンドロイドは、消息不明となった

 

俺が初めて作り上げ、稼働させたOガンダムを起動し、試運転した場所にかなり近い。

てっか、すぐ側と言うか、これはゴースト時のサイラなのか?

 

写真も見てみるが、髪の色が変わる前のサイラと全く同じだ。

 

・・・とにかく、今はこのデータもコピーし早く戻ろう。サイラ達にも何をしていたのか疑われる

 

そして、来た道を通り建物の外に出る。

 

扉のロックをちゃんと確認し、建物を後にする。

 

「!?」

 

瞬間、自分の勘か、イノベイターの能力が自分の命を落とす物が来る悟った。

 

「当たれ!」

 

護身用に持ってきたGNビームサーベルを即座に起動、飛んできた物を防ぐ、ビームサーベルの光により飛んできた物の姿が分かる。ビームで変形しているが飛んできた物は、何処にでも売られているナイフだと分かる。

先ほどの軌道から、よく考えれば、当たったとしても致命傷ではなかった

 

ナイフを防いだと分かると何が猛スピードで来る

 

ビームサーベルを構える、

構えた瞬間すぐさま衝撃がビームサーベルから伝わり腕にとてつもない負担がかかる

 

だが何より驚いたのが、ビームサーベルに受け止められる程の物が融解しない事だ。

どうしてビームを防げているのは後にし、これ程近ければ、相手の顔を確認できる。しかしその顔は衝撃的だった

 

だが相手もこちらの顔を確認すると、驚愕の顔をし、すぐさま後ろへ飛ぶ、

その後相手の気配が消えた事を確信し、ビームサーベルをしまう。

 

そして先ほどの顔をみてその事を口にする

 

「どうしてここに居たんだ?マグナ」

 

そう、この前ミオの渓谷で消息不明になった剣帝ヘケト・マグナだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、いち早くバイクに乗りヨミさんの研究所へ戻った。

 

だか、やはりマグナの事は気になる。

ゴーストの成功例になり、沁力と魔笛を同時に持っている事は、知ってはいたが何故あそこに居たのかは分からない。

 

にしても、いつもより眠気と疲れが強い。

多分マグナとの戦闘(?)や潜入時の警戒心でイノベイターの能力を無意識に使っていたから、体力がないのだろう。

 

「ただいま」

「刹那、オカエリ」

 

扉を開け、最初に返事を返してくれたのは、机の上にいるハロだ

 

「サイラやヨミさんは?」

「ヨミ睡眠、サイラ添イ寝ノ準備」

と、羽をパタパタさせて答える

 

・・・添い寝は、今夜確実に来るな

てっかサイラ、ハロにそれ言ってもいいのか?

にしてもヨミさんがもう、寝ているのか。

いつもであれば、深夜過ぎまで起きてるのに

 

明日ハロが計4体が楽しみだから、早く寝た。

と考える自分はおかしいだろうか?

 

「ハロすまんが、先に寝る」

「了解、了解」

 

そして、俺は自分のベッドに向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ハロ、刹那は何処ですか?」

「刹那、先ニ睡眠」

 

と、返してくれたハロ

 

「分かりました。お休みなさいハロ」

「サイラオヤスミ、オヤスミ」

 

と、羽をパタパタさせる

本当にこの動きは可愛いです。

 

それでは刹那の部屋に行きますか。

 

 

 

 

静かに刹那の部屋に入る

 

服を脱ぎ、白い下着姿

アンドロイドである私は、これが一番魅力を出せると思うです。

 

・・・実際は、ヨミに教えてもらいましたが

 

服は邪魔にならない所に置き刹那が寝るベッドに近づく。

 

ベッドに入り刹那と向かい合う様に

刹那の寝息が聞こえる程近い。

 

前も添い寝をした時この辺りまで来ると、体が熱くなり思考もあまり、考えられなくなるんです。

 

それに加え、家事や買い物などで、刹那の事を深く考えると、今の様な状態になるです。

 

これが人の言う恋、何でしょうか?

仮にそうだとして、私にはそれが嫌だと言う事はありません。

偶然であっても、私は刹那に救われました。

最初の時はただ、人の命令を聞き何も思わず、人には逆らうなと。

始めからそうプログラムされてからずっと思ってました。

 

だけど、刹那やヨミ、そして今は居ないマグナさんと過ごしている内に、色々な事を知りそして時折、刹那やヨミ、マグナさんが居た時の頃は、ヨミが普通では失敗しないような所で失敗し、

3人とも業者さん達に怒られてたのが、おかしくて←!?

 

そんな日を繰り返している内に刹那の事が好きになっていました。

 

 

刹那ともっと近くに居たい。

 

その思いは、少しづつですが日に日に強くなっていく

 

そうして告白してから毎夜、このように刹那の所へ添い寝している。

刹那には、何も言われてないのでこうしてますが、刹那は恥ずかしがってる様子を見た事がありません。

 

やはり、私では刹那を満足できないのでしょうか?

もしくは、表に出さないだけかも知れない。

 

深く考えるのはやめて、そろそろ私も寝ますか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その翌日

刹那が先に起きた時、気が付けばお互いが抱き合ってサイラが起きるまでその姿勢を維持するのに苦労するのであった。

 

 

 




マグナのことに関しては読者の皆様のご想像で
次回は2週間以内に投稿したいな(上の空を見ながら)←作者の住んでるとこをは今雨雲状態

次回は凪から始めるのと、説明が足りなかったところを書きます。
この様子だと、30話まで終わりそうにない・・・


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凱旋都市エンジュ

やあやあ、皆さんお久しぶりです。
本当に最近月一更新ですいません
最近は5~6千文の文字を書いてから投稿してます。
これを周一で出来る人は凄いと思いました(-_-;)
サイレン5巻読みました。中途半端な説明の所もありました。
それと細音啓さんが今書いてる世界の終わりの世界録次の巻発売と同時にまた新しい本出るらしいですよ
細音啓さんちょっと同時書き多くありません?
あっ、最近そんな人多いから大して問題では、ない。ないですよね?
では、本編どうぞ


おっす、みんな久しぶりだな。凪・一咲・ジールだ

 

今俺は、凱旋(がいせん)都市エンジュに高速リニアで向かっている。

 

・・・俺からすれば、地獄行きの監獄だけど。

 

夏休み、あのチビ聖女がわざわざ俺に忠告してきたが、あいつのせいで、俺の夏休みの大半が無くなっちまった。

 

いや、イリスがいる時点で同じか・・・

 

だが、過ぎた事を言っても変わらない。

それに途中で分かった事だが、司令部の奴等は最初から俺を覇権戦争の開催地へ無理やり送らされてる。

 

「凪、話を聞いてますか?」

 

とっ、言ってくるのは、ミカエルだ。

 

「あぁ、聞いてる。とにかくそのツァリが、正体不明で物凄く強い、って事だろう?」

 

「そうですわ。でも今はそれを置きましょう。大事なのは、帝国が作り出したGNドライヴです。」

 

「あのビーチに居た時に公開したやつか。」

 

するとリクライニングシートに座るミカエルは、近く置いてあった自分のカバンから、紙を出し俺に渡してくる。

 

「帝国が公開したGNドライヴ、それによって作り出されるGN粒子の公開されている情報ですわ。」

 

片手で渡すミカエル、俺は紙を受け取り書かれた事を確認する

 

GN粒子

太陽炉もしくはGNドライヴによって生成される特殊な光子で、無尽蔵の新エネルギー。

 

その特性は様々で、圧縮すればビームになる。

ものを浮遊させたり、質量を軽減させるなど反重力的な効果があり

自由に形成でき、バリアーにもなる。

脳量子波とよばれる特殊な通信手段の媒介にもなり

電波をかく乱し、高濃度では電子部品を焼くなどECM効果がある。

 

外部に放出されると一定時間で自己崩壊を起こし、ただの光子になる。

太陽炉が生成するGN粒子は緑色だが、GNドライヴが生成するものはオレンジに近い。

大陽炉のGN粒子は圧縮すると赤みを帯び、ピンク色になる。

 

放出すると一定時間で光子になることから、稼働中の太陽炉の周りは常に光の粒子が撒き散らされるが、GN粒子の電波攪乱効果によって目視で確認出来るまでその反応は感知されない。

また、太陽炉ではこのGN粒子を半永久的に生成できるが、アンドロイドに搭載できる太陽炉の最大生成量に対して戦闘行動などで必要な粒子の量が上回っているため、あらかじめ粒子を蓄積しておくコンデンサを装備する必要がある。

このため激しい戦闘が続くと粒子の生成が追いつかず、一時的に行動不能になることもある。

 

半永久稼働機関の方を大陽炉、電気によって作られるのをGNドライヴと分けている

 

(既に紹介したGNドライヴの説明は文字稼ぎになるのかも知れないのでカット)

 

紙に書かれた事を全てを確認し、ミカエルを見る

 

「そう、凪、言いたい事は分かります。何故帝国がここまで情報を提示しているのか。ましてやGNドライヴだけの出力で機神と渡り合え、帝国の最新データを公開したのかは、覇権戦争に出場させるためでしょう。」

 

 

「確かにミカエルの言う事は分かる。だが帝国は、どうしてここまで公開したのかが分からない。ましてや半永久稼働機関の存在を公開するか・・・てか、生身の人間にビーム兵器は酷くないか?」

 

 

半永久稼働機関は、人類の一つの夢とも言える。

これが一般にも普及すれば世界のエネルギー問題は解決するからだ。

 

 

「それは、出す側の問題ですし、遠距離のビーム兵器は使わないでしょう。その他は知りませんが、ですが凪、私が本当に考えているのは、大陽炉を二つ使用するツインドライヴシステムです。」

 

「何なんだそれ?」

 

一切、聞いたことのない単語に首を傾ける俺

 

「それもそうですわ。帝国が今日に日付けが変わる直前に公開しましたし、私が確認しましたわ。色々準備をしてコピーは取れませんでしたが」

 

続けて口にするミカエル。

 

「ツインドライヴとは、二機の大陽炉を同調させる事により単体の大陽炉が通常時の100倍の粒子量を生産し、更にそれを二乗化させるシステムですわ。」

 

「おい待てよミカエル、それってとてつもない事にならないか?」

 

「えぇ、私達を助けた時の状態で1の出力ですから、仮に半分も使いこなす事が出来れば、イリスさんすら倒せるかも知れません。」

 

確かに、あの時10メートルを越える幽幻種を一撃で倒せた程の威力。

やべぇ、想像しただけで恐ろしいな・・・

 

ピンボンパンポン

 

『間もなく、凱旋都市エンジュに到着致します。お乗りのお客様は、お忘れ物がないようにお願いします。』

 

と機内アナウンスが流れる

 

「さあ、凪行きますわよ。」

 

と、ミカエルが俺を腕の服を掴み引っ張る

 

「分かってるから、引っ張んな、服が伸びんだろうが!」

 

 

 

 

 

扉が開き、クラスメイトに押され先頭に出される。

そしてその瞬間、ホームからわれんばかりの拍手が響いた

 

「・・・嘘だろ?」

 

そんな言葉しか出なかった

 

ホームを埋め尽くす人の数、中にはテレビでしか、お目にかからない階級の人間もちらほら居る。

 

「ようこそ、宝条アカデミーの生徒諸君」

 

そして目の前には、ガレンタル少将。

俺らアカデミーの人間でもガチでテレビでしかお目にかからない人物だった。

 

「ご無沙汰です。ガレンタル少将」

 

と、ユメルダ先生が前へ出る

 

「おお、ユメルダお嬢か。ハリヴェン先輩の状態はどうかね?」

 

「父は、病院で入院中です。それと教え子の前でお嬢はお止めください」

 

「ふはは、その生真面目さは、変わらぬか。あの、父にしてこの娘ありだ」

 

そして二人が身内の話から俺に回ってくる

 

「凪・一咲・ジールくん。君が何故ここ呼び出されたかは、分かっているな?」

 

「はい」

 

見た目はいたって普通に見えるかもしれないが、内心結構緊張してる・・・

 

「よろしい、では君に担当者を付ける」

 

「担当者?」

 

「秘書官だと思って構わない。今後の予定確認や、下準備など担当してくれる。」

 

そっか、一体何だと思ったがそんなことしてくれるなら、大歓迎だ。

 

「それじゃ、お願いしま「不要です!」

 

おいおい、一体何処のバカだ?

こんな軍人の多い中で少将の話に横から口出し、しかも真っ向から反対するは。

 

「このパーフェクトメイドの私がいます!そんなの一昨日(おととい)来やがれです。」

 

「やっぱりお前かぁぁぁ!?」

 

と、思わず叫んでしまう。

決して予想出来なかった訳ではない。ただ余りにも予想通り過ぎだ。

 

「はは、なるほど、彼の話通りの性格だな。」

 

と、笑みを浮かべるガレンタル少将

ん?彼の話通り?それって

 

「だが、イリスそれが君の母親であってもかな?」

 

その言葉を聞いて、頭に?マークをだすイリス

だが、ガレンタル少将は、そんなことを気にせず通信機を取り出す。

 

「私だ。刹那くん彼女をに来て良いと、何?待ちきれないから既に来ている?なら対して、ビーグルで来ているから気をつけ」

 

それは、決してガレンタル少将の声が小さくなったや口を止めた訳ではない。

ただ彼の声以上の大きい音に消されただけだ。

 

「誰か止めてえぇーー!?」

 

バギィーのエンジン音と共にそれに乗るオレンジ色の髪の毛をした女性が発した声だ。

 

そして、バギィーが急ブレーキがかけられ、ホームに急ブレーキをした跡が残る。そして止まってから数秒後に乗っていた女性がうつ伏せから動く

 

「うぅ、やっぱり慣れてない乗り物で調子に乗るんじゃなかった・・・それと、青ハロにオレンジハロもありがとう。下手してたら事故ってたかも。」

 

と頭をぽりぽりする女性

 

「ヨミ、ダイジョウプ?」

 

「次カラハ気ヲツケロ、気ヲツケロ!」

 

バギィーのハンドルの左右下に青とオレンジ色の丸いポールらし物があった。

女性がバギィーから降りるとハンドル下に着いていた2体のボールが飛び出す、そして女性が俺にダッシュして背中を叩き始めた。

 

「久しぶりね、ジール!」

 

そう、俺の先輩であり機械工作の道を選んだ理由を作ったヨミ先輩だった。

 

「ヨミ、これは?」

 

「凪どう言う事ですか?」

 

ガレンタル少将とミカエルがヨミ先輩と俺に聞いてくる

 

「ちっさいころ、俺とヨミ先輩の家が隣でな。スクラップ場から使えるやつ拾ってロボット作ったりしてたんだ。」

 

「違います!私が言いたいのは、貴方の名前は凪でしょ!?ジールなんて不埒ですわ!」

 

指をピシッ、として俺に向ける

 

「家族名呼ばれただけで不埒呼ばわりかよ!?」

 

「ヨミ、その報告は聞いてなかったのだが」

 

「あれ?てっことは書き忘れてました。」

 

などを話する先輩と少将、本当にこの人色々考えてなさすぎだる

 

あれ?さっきのヨミ先輩と一緒に降りたボールと言うかロボット何処だ?

 

周りを見渡すと

 

「「タースーケーテー!」」

 

「なに、この子可愛い!」

 

「私もこの子欲しいです!」

 

「凪、この子飼ってもいいですか!?」

 

そのロボにクラスメイトの女子にシィやイリスが群がってる。

数名男子も群がってるが・・・

 

「おい、お前らここに軍人が集まってる事忘れてないか?それとイリス、それは持ってきたヨミ先輩に聞け」

 

全く、なんでこんなに緊張感がなくなっているだ?

ん?よく見たらユメルダ先生も入ってないか?

 

 

 

 

 

その後

ヨミ先輩の案内のもと、俺たちが止まるホテルへ来た。

 

途中でミカエルの体の異常に見ただけで分かったヨミ先輩は本当にすごいな

 

そして、クラスメイトを最上階の下でおろし、最上階へ向かう。

エレベーターの扉が開くと

 

「凪、また会ったな。」

 

「お久しぶりです。凪さんイリスさん」

 

すると、目の前に刹那とサイラが居た。

サイラの髪と瞳の色が変わってる?

 

「えーと、サイラさんですよね?」

 

イリスも変わっていたことに驚いたのか質問する

 

「はい、刹那がいろいろとシステムを追加してくれたので、これはその時なったです。それに空も飛べるですよ」

 

そう言って、ふわふわと浮き始めるサイラ

すげー、いや刹那がパワードスーツらしい物を着ていた時から浮かぶことはできたんだろう

 

「「ニーサン、タダイマ」」

 

「オカエリ、オカエリ」

 

と羽をパタパタさせている3機

ヨミ先輩が連れていたロボと、赤い色の同じ形をしたロボがいた。

 

「そういえば刹那、このロボット達はなんだ?」

 

「ああ、多目的AIのハロなんだが元々は赤ハロだけなんだが、ヨミさんやサイラが2機ずつほしいと言われて、合計5機作ったんだ。あと2体は少し用事を頼んでる。」

 

「他にもいるのか」

 

一方サイラとイリスは

 

「すごいですね。私も空を飛んでみたいです。」

 

「えぇ、刹那に頼めばつけてもらえるかもしれません。イリスさんの場合不完全神性機関ですから、刹那はあまりつけたくないと言うかもしれませんが」

 

と、言葉を交わしていた

 

 

 

 

 

 

そして、コロシアムの紹介や、上層部の会議なので、めっちゃ疲れた

 

そして午後7

 

俺はベットに死んだように体をに置き、それを揺らす様にイリスが触る

 

「なーぎー、ホテルにを中を見学しましょうよー。戻ってくるとすぐ寝るなんてひどいですー」

 

「会議中に寝ていたやつが何を言ってんだ・・・」

 

コンッ、コンッ と扉がノックさせる。

 

「おい凪、そろそろ夕食の時間だぞ。」

 

そうして、出てきたのは刹那だった。

 

「俺、こんな時の胃あまり強くないだが・・・」

 

「そこらへんは胃に優しい食い物紹介するから来い、9時くらいに紗々やヨミさんと、立ち話をするだからな。」

 

マジかよ。俺は今すぐ明日まで寝たいだが

てか、あのチビ聖女も現地着いてるのかよ

 

「分かりました。さあ、凪行きましょう!」

 

と俺を無理やり立たせるイリス。

 

「いや、分ったからお前は手を出すな。出力高すぎて怪我を、痛い痛い!」

 

怪我するほどではないが、体に激痛がはしるのであった

 

 

 

 

 

 

 

そうして立ち食をするパーティー会場に着く。

中央に置いてあった多くのテーブルは撤去され大きなテーブルにとてつもない量の料理が多く置かれている。

 

一般人には食べられない量をバクバクと食うクラスメイト。

さすがは、傭兵科男子だけでなく、女子も躊躇なく食べる。

 

「おい、凪ちゃんと食べろ。でないと明日の体調に不調をきたすぞ。」

 

「だから、俺は胃腸が弱いてっ前から言ってるだろ?」

 

いいんちょの問いに答える。

刹那はここに来る途中、ヨミ先輩にユトてっ言う子を預かっただよな。リニアモーターカーの時に俺も出会ったけど

 

そのユトは、刹那と遊びたいらしく、ここではできるわけないので、部屋に連れて行った。

食事はサイラが持っている。髪や瞳の色が違うせいか、ミカエルは気づいてない。

 

「そういえばミカエル、ここに来る途中ヨミ先輩に関節の部分言われたよな?」

 

唐突にミカエルに話をする

 

「そうですわ!普段は気にも止めなかったズレですが指摘されると気になって仕方ありません。四六時中違和感を感じてしまいます」

 

以外に釣れたな

 

「俺から見れば普通なんだがな」

 

「私自身が、気にもしなかったですよ?他人が見て簡単に分かる分けないですわ。」

 

そう言いながら屈伸をし始めた。

 

「おいおい、ここはグランド場じゃないぞ?」

 

「だって気になりますのよ。」

 

「なら俺が見てみようか?ヨミ先輩は今忙しいそうだし」

 

「え、あ、あのそれは凪が、私のボディ見ると言う事ですよね?」

 

顔を赤くし体をもじもじするミカエル、なんだ?俺に怒ってるのか?もしくは、俺の技量が心配なのか?

 

「やめとくか?」

 

 

「い、いえ、そういう事ではなく、では今夜12時に」

 

「おう、じゃあ服脱げ」

 

「・・・服?」

 

「ああ、服着てたら損傷場所が見えないだろ」

 

「あ、あの凪、でも私はそういうのは、二人っきりで暗い所でいいなぁって」

 

「暗い所で修理なんてできないだろ?それにヨミ先輩に伝えず勝手に行動したら迷惑だろし、イリスにも心配をかけるしな。ん?どうしたミカエル、椅子なんか持ち上げ、ぐはぁ!?」

 

「この、凪の鈍感!私もう知りませんわ!」

 

突然ミカエルが椅子を投げ俺は、パーティー会場に高く待った

 

地面に激突し体に激痛が走る

するといいんちょが走って来て

 

「大丈夫だ凪、傷は浅いぞ!」

 

浅くねぇーよ・・・

 

そう思った時には俺の意識は消えていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はっ!?」

 

俺は仰向けの状態から勢いよく上半身をあげた

 

「凪、大丈夫ですか?」

 

俺の顔を覗くように見るイリス。

 

「俺は無事なのか?」

 

「ユメルダ先生が確認しましたが、問題ないらしいです。それよりもそろそろ刹那さんに言われたところに行く時間ですよ。」

 

「私が案内します。ほかの皆さんは準備がありますので」

と部屋に入ってきたサイラが居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして俺とイリスはホテル近くの公園にやってきた

 

「ここで、話すのか?」

 

確かに盗聴される機械を置くことは難しい。この時間帯に人がいるのは怪しい。

 

「来たか凪」

 

「遅かったじゃないか少年」

 

横から声をかけられその方向を見ると

 

刹那とその隣にいる黒髪の大人びた絶世の美女

吸いこまれそうなくらい深い琥珀色の瞳にそれを彩る長い睫。端整で彫りの深い目鼻立ち。

そして服は大胆なスリットの入った暗色の闘衣その身に纏ってる。

 

そしてその美女は刹那の腕に抱き着いており、いたずらぽっい顔でサイラを見る

 

ふと、サイラの顔をみる

サイラは目を見開いた。

 

「刹那、やっぱり私では、だ、だめなんですか?」

 

涙目で、最後には声少しかすれていた

 

おいおい、こんな時に修羅場にするんじゃないぞ?

刹那お前だけが修羅場になるのを回避できるだ。頼むぞ

 

「ま、まってくれサイラ。これは俺も想定してなかったぞ。と、とにかく説明するから待ってくれ」

 

と刹那が返しこれまでの経緯を話始めた




誤文字、もしくは表現のミスがあれば報告お願いしますm(__)m


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あ、ありのまま今起こった事を(ry

どうもみなさん更新です
刹那「トランザムライザー!!」
アイエェェェ!?←瞬時に量子化
な、何をするだ!許さん!
刹那「いや、毎度毎度遅いだよ。いくら長い文を書いてるからって。実際やる気さえあれば10月の最後の日に出せてただろ?」
そこはお前が一番分かるだろ・・・
刹那「次は二千文ぐらいでもいいから11月の内に更新しろ。次はサイラも連れてきてお前を半殺しにする」
えぇ( ノД`)…
と、まあこんな茶番は置いといて本編どで、うぞ。
それと本編でさっきのお返しをしてやる
刹那「!?」


「まあ、こんな感じでいいか」

 

盗聴防止のため電波を妨害するGN粒子を回りに散布している。

GNコンデンサーから放出してる。流石に気がついたら盗られてたなんて洒落にならない。

GN粒子は、光るため、出来る限り物陰に設置している。

 

「仕事は問題なく進んでいるか?」

 

後ろから聞こえた声に振り返る。

そこに居たのは、黒髪で暗色の闘衣を着た美女だった。

 

俺にはその姿に見覚えがある

 

「ツァリか?」

 

「ほう、私を知ってるのか?」

 

ヨミさんにも聞いていたが、

確信したのは、見た目が原作の挿し絵そのままだからだ。

ユトの状態の時は普通に遊んでいた。

やっぱり、小さい子どもは可愛いな。ちょと付き合うのに面倒な事もあるが、それでも楽しい

念のため言っておくが、俺はロリコンではない。

それと、ユトとツァリは同一人物だ。

原作の知識だが、ツァリとユトは時間軸が別々で、ユトの状態だと、まともに沁力は限りなく0に近い状態らしい。

 

「初めまして、と言った方がいいか?」

 

「そうだな、禁断水晶(アマリリス)に選ばれた科学者、と言うのは不本意か?」

 

「元々俺は、普通の一般人だ。アマリリスがあらゆる世界の技術を俺に与えただけさ。」

 

最近思ったのだがもしかして、アマリリスが俺を選んだのは、そのあらゆる世界の技術を頭に入れても問題がなかったのが俺かも知れない。

 

実際は、分からないけど・・・

 

「そうか、早速で悪いが刹那私の頼みをお願い出来るか?」

 

「? まあ、俺が出来る事ならいいぞ?」

 

首を傾げ、そう返す。

 

俺が知っている限り、ツァリは、真面目な時を除いて頼み事をする人ではない。それに普通は初対面の人間に頼み事をするのは、かなり珍しい。

 

そんな事を考えているとツァリが近づいて

 

 

 

腕を交差し抱き締められた。←ここ重要

さらに、俺の耳元でこう言った

 

「写真で初めてお前を見た時、胸が高鳴った。一目惚れだろうな。私自身も最初はこの気持ちに困惑していた。だがそんな事は今はどうでもいい。刹那、私の恋人になってはくれないか?」

 

ツァリは、抱きしめた状態で自分の唇を俺の唇に近づいてくる。しかも、抱き締められた状態のためツァリの胸がガッツリと押し付けられている。

 

 

あ、ありのまま、い、今起こった事を話すぜ!

俺はツァリに抱き締められたと思ったらいつの間にか告白されていた!

な、何を言っているのか分からないと思うが俺も何が起こったのか分からなかった・・・

 

催眠術(で操った)だとか、超スピード(で攻略した)だとか、そんなちゃちなもんじゃ断じてねぇ・・・

 

もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ・・・(ポル○レフ状態)

 

そう、思考を回している間にツァリの唇が近づいてくる

 

「ま、待ってくれツァリ。俺はいきなりすぎて、処理が追い付いてないだが」

 

さっきまで、ポルナ○フ状態になっていたから、俺にとってそれ程の驚きだった。思考を落ち着かせる為にツァリにそう言うが

 

「なんだ、照れているのか?まあ、仕方ない事だ。なんせ絶世の美女が自分から恋人に誘ってるだ。男魅了尽きる事ないだろ?」

 

駄目だ。止まる気がない

どうにかして、抱き締められた状態から、脱出しようとするが、

原作と同じ人外のせいか、脱出で来ない。

そして段々と近づいてくるツァリの唇

 

いやね、抱きしめられてる力は普通なんだけど出ようとすると出られない力加減なんだが。

すると、抵抗する俺に気づいくツァリ

 

「どうした、何故離れようとする?ああ、そう言えばあの家政婦(メイドロボ)のサイラに告白されたのだったな。」

 

ちょ、なんで知ってる!?

 

「何故知ってるかって?それはだな、ヨミに教えてもらったからな。」

 

いたずらぽっく笑うツァリ。今見たら彼女の顔も少し赤くなってる

 

ヨミさんぇ・・・

 

「そうだな、そのサイラと私がお前の恋人になるか、勝負するか。恋にライバルは付き物だ。そして必ずお前を手にいれる。」

 

いや、ラノベの主人公じゃなきゃ、恋にライバルはあんまり付かないぞ・・・

 

(注意・原作ラノベです)

 

時間を見るとそろそろ来てもおかしくない状態だ。

 

「そろそろ、サイラが凪達を連れてくるから、離れてくれないか?」

 

「駄目だ。サイラに見せつけるまでは離す気はない。」

 

ああ、これは止める手段がないや。

内心、諦めた俺であった

 

 

 

 

 

「てっ、事だ。俺が拒んでもツァリが離そうとしないから、こうなったんだが・・・」

 

サイラにどうしてこうなったのかを説明した。

一応に俺が内心思った事は口にしていない。

 

相変わらずツァリは俺の片腕から離れようとしない。むしろ近づいて体全体をあててくる、そのせいでツァリの胸の感触が腕に伝わる

 

それを見てか、サイラが近づいて

ツァリが抱きしめてる反対側の俺腕を抱きしめた。しかも胸の感触がしっかりと伝わる。

 

「いいでしょう。ですが刹那の恋人は私です!誰にも譲る気はありません!私を一番に優先してくるなら数人いてもいいですけど」

 

「あの、サイラさん?それ俺、社会的にクズじゃありません?」

 

二股とかそれ以上は、ヤバい。

そうなったら、何処かの作品みたいに、よく修羅場になる。そんな面倒事になりたくない

 

「ツァリ、そろそろやめなさい。話が出来ない」

 

「そうよ。私も準備があるから、早く済ませられたら良いに超したことはないわ。刹那GNドライヴの設置は?」

 

すると、俺や凪達がいる別の所から声が現れたのは、紗々やヨミさん、そしてハロ達だった。

しかも紗々は赤ハロを抱え、後ろには、青、オレンジ、ピンク、緑色のハロ達がいる。

 

本当に何があったんだ?ハロは女性に対して異常に好かれやすいぞ?

だが今はヨミさんの質問に答えないと

 

「ヨミさんの妨害装置の外側に設置しました。それと紗々、なんでハロ抱えてるだ?」

 

「そんなの可愛いからに決まってるでしょう」

 

と、即答された。

 

「それよりも、ツァリとサイラ今は、少し静かにして。元々は駄犬に計画の事を伝えに連れて来たんでしょ?」

 

「おう、刹那から話があるてっ聞いてたが、一体なんだ?」

 

「駄犬、いいえ凪・一咲・ジール、私達7人で幽幻種のいない世界を作らない?」

 

紗々はフルネームで凪を呼ぶ、

凪やイリスは眼を見開いて固まっていた。

 

「紗々、悪いがハロを抱えてる時点で真面目な話なんだが、」

 

「本当にそんな事出来るのか?」

 

「駄犬も無理だと思ってる?」

 

俺が言いかけたら、凪や紗々が無視して話を進める

俺は、ハロを抱えた状態だと緊迫感とか緊張感ない

と言いかけたが二人に無視された

 

ショボーン(´・ω・`)

 

「いや、お前の真剣な眼を見れば本気だっで分かる」

 

「そう、なら話を続けるわ。」

 

「エデンプロジェクト、私が使う究極結界は幽幻種を住みかに閉じ込めて、それと同時に汚染された大地と海、そして幽幻種を結界の作用で浄化する。その為に今まで力を蓄えたんだから」

 

「心当たりはある。」

 

そう言えば、凪の夏休みは紗々が来ただっけ?主な理由は、結界の種を設置する事だが

 

「でも凪、このエデンプロジェクトは、一つある問題があるの、それは」

 

とヨミさんが言いかけた時、俺のポケットに入れていた携帯が鳴る。

 

「ツァリ、腕を離してくれないか?取れない」

 

するとツァリは、しぶしぶ俺の腕から離れる。

そうして、俺は携帯を取り耳に当てる

 

「遅くなってすいません。ガレンタル少将、何の用事ですか?」

 

『すまないな刹那くん。実は例のホテルで凪くんとイリスが見当たらないのだが、知らないか?』

 

「二人なら、ヨミさんと話をしてます。早く戻ってくる用に言いましょうか?」

 

『すまない、なら可能な限りで戻ってくる用に伝えてくれ。』

 

と通信が切れる。この速さから見て少将も暇ではないみたいだ

 

「刹那確か周りにGN粒子で電波妨害してたよね?それに私の妨害電波も貫通して、なんで繋がったの?」

 

聞いてくるヨミさん

 

「それぐらいの対策は出来ますよ。それに俺やヨミさんが出ないとなったら、不信に思われますし。」

 

「えぇ、この私特製の電波妨害もこんなに意図容易く突破されるてっ・・・」

 

「なあ、話の内容は分かったが、なんで今話したんだ?後日にして欲しかったんだが」

 

ヨミさんが、ショックを受けているが凪が質問をする

 

「計画の事を伝えるのも目的だが、もし凪、お前が最終戦に選ばれた時の為に言っている。紗々とツァリは、戦いが始まればすぐさま敗北宣言をする。凪はそれと同じで敗北宣言をすればいい。それで紗々がエデンプロジェクトを発表する。大国である3カ国がこのプロジェクトに参加しているとなれば国民も無駄にふわんを持たなくて済む。元々このプロジェクトは、帝国の上層部にも伝わってるが、詳細は確認してない」

 

俺がそう言う

 

ヴェーダは、情報を集める様に設定してるがエデンプロジェクトについては、ヨミさん以上でないと確認出来ない。

てか、計画を考えた本人から聞いてるので意味はないがな。

 

「まあ、俺が最終戦に参加する事になったらお前に伝えた意味はなくなるが。それよりもイリス、君はホテルに戻ってくれ、君が戻ればもう少しは、時間を稼げる。」

 

「すまないが私も少し用事がある。早く終わらせて刹那と一緒に寝たいしな」

 

と俺の腕から離れたツァリが口にするとサイラが

 

「来ないでください!刹那と一緒に寝るのは、私です!」

 

「ならばお前を倒して一緒に刹那と寝る。」

 

「上等です!」

 

なんか戦う気が満々の二人

ここで暴れる、てかどこで暴れないでくれ、原作じゃイリスとツァリで、ツァリが凪にちょっかいを出してそれでイリスと激怒して、とてつもない面積の土地が焼土になったし・・・

 

「それじゃ、私は先に帰ります」

 

と今まで黙っていたイリスが喋る

 

「おう、気をつけろよイリス。」

 

「はい!」

 

と満面の笑みで返すイリス

 

それと気がついたらツァリがいない。

恐らく二人の話の間に帰ったんだろう。

 

・・・本当に速技過ぎる

 

「私も一緒に行きますイリスさん」

 

サイラがイリスに付いていく。家具を壊さないでいるとありがたい。

 

二人が見えなくなった時、再びエデンプロジェクトの話に戻る

 

「凪さっき私が言った一つの問題。それは私を守る護衛が必要なのよ。私は、結界の作用にで体は成長もしない、それと同時に老いたりもしない。けどそれは、私だけで他は違う。だから千年の時間が経っても戦えるイリスが必要なの。」

 

その言葉を聞いた凪は固たまった

だが、どうにか口を動かす

 

「お、おいそれって本当か?本当に千年も浄化に必要なのか?」

 

「あぁ、本当だ。最初ヨミさんの計算で30年以上、繰り返し計算をして今は300年以上は確定だ。それに紗々本人を除いて老いていく。アンドロイドは除くがな、約千年たった後紗々の究極結界で、エデンは消滅するが強力な幽幻種は、消滅しないで残る。それを殲滅する為にはイリスの様な力を持ったのが必要だ。だが、約千年後にそんな都合よくそんな人物が表れるとも限らない。だから機械であるイリスが必要なんだ。それとエデンプロジェクトの名前の由来が、幽幻種の住む世界を穢歌の庭(エデン)と読んでいる」

 

呪詛の言葉が歌のように聞こえ、それが響く場所だから、穢歌の庭(エデン)

 

「じゃ、じゃあイリスは千年も生きて幽幻種と戦ってその後何もせず役目を終えるってのか?」

 

「凪、分かっていると思うがイリスの望みは、お前と一緒に生きたい事だと俺は思ってる。それが例え不可能なことであってもな」

 

 

 

 

 

 

そうして、凪との話が終わり俺は自分の部屋に戻った、自分の部屋と言ってもホテルでの凪の部屋とはかなり下の部屋だ。

 

さすがは、帝国の誇る一流ホテル。

例え複数の部屋が一つの階層にあるとは言え、部屋は広く冷蔵庫には、冷やした飲み物や酒が入ってる。

自分は未成年なので飲まない。

 

ジョジョみたいに、

 

酒!飲まずにはいられない!

 

をやりたかったが

それで問題を起こすよりはマシだからやらない。

 

「ただいまです、刹那」

 

「お帰りサイラ、イリスはどうだった?」

 

「はい、二人でお話しをしてました。それと刹那イリスさんに太陽炉を付けない理由てっ、不完全神性機関だからですよね?」

 

「そうだ。前にも言ったけど、イリスは不完全神性機関、つまりアマリリスの力をイリスが代わりに使ってる。GNドライヴを付ければどんなことになるか分からない。強すぎる力は使用者の意識とは無関係に暴走するかもしれないからな。」

 

もしも、それで凪を殺してしまえばイリスは精神が立ち上がる事は絶対に出来ないだろうし。

 

「どうした?そんな難しい顔をして。もしかして私と一緒に寝るのに、性的に襲うか迷っていたのか?まあ、私は歓迎だがな。」

 

といつの間にか入ってきたツァリが居た

 

い、いつの間に!?

 

「ツァリ!貴方一体何処から入ったですか!それに刹那と一緒に寝るのは私です!」

 

そして勢いよく抱きついてくるサイラ

毎度毎度、抱きつかれると胸の柔らかい感触が肌に伝わる。

 

「ふっ、ならば直接戦ってどちらか一緒に寝るか、勝負だ!」

 

「やめろ!近くの人やホテルの人に迷惑かかるし、修理代俺が出すはめになるから!」

 

「なら、どうする?どちらか片方と寝るか?」

 

「刹那、一緒に寝るのは私ですよね?そんな突然告白された女に隣を許すはずないですよね?」

 

サイラが抱きしめられた状態で俺の顔を下から見る。

 

ハイライト消さないで、恐いから。

それとヤンデレには絶対目覚めないでください

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

話あった結果

二人と一緒に寝ることになりました。

えぇ

 

「暑くないですか?刹那」

 

ムニュ

 

「ふふっ、どうだ刹那?私の胸はそいつより、大きくて柔らかいだろ」

 

ムニュムニュ

 

二人の自分の胸を俺の腕に当てて

今はベットで二人に挟まれる形寝ている

 

サイラたツァリはスタイルはどっちもいいんだけど、ツァリの場合、体がボンッキュンボンッな感じで スタイルはツァリの方が遥かにいい。

 

「あのさ、明日俺も色々あるからさ。寝させてくれない?」

 

「そう言えば司令部から来てましたね。では早く寝ましょう、」

 

「仕方ない、もっと話をしたいが刹那に体調不良起こさせる訳にはいかない。」

 

その数分後

二人は寝息をたて始めた(機械が寝息をするのかどうかのツッコミは無しで)。

 

速すぎね?まあそこは置いとくとして

先にも言ったけど明日あれがあるので俺も早く寝よう。

 

翌朝

気がつけばツァリはいなくなって、俺の頬にキスマークが付いていた。

 

なんでさ!?

 

と内心強く思った




はい、今回ストーリー的にあんまり進んでないのかな?
ツァリの一目惚れについては超スピードに入るかどうかは無しでお願いします。
ツァリのデレてるシーンがないのでこんな感じに積極的にしました。
それと、色々あって原作に比べて早く済ませたりて無理やし押し込んでいる所があります。
理由は更新が遅くなるからです・・・
おかしな所があれば指摘をお願いしますm(__)m


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襲撃

グハッ・・・
サイラ「全く、何をしてくれるですか?せっかく私と刹那純愛を邪魔して。ましてや、紗々さんやヨミも入れる?何を寝ぼけた事を言って、そんな事認めさせる訳ないですよ。」
前回の話の内容で説教

槍でグサグサされてます。(汗)

刹那(あれ?サイラがヤンデレになってないか、これ?)ガクガクブルブル
サイラ「安心してください刹那、私はネット出てくる様なヤンデレでは、ありません。ただ、私と刹那の純愛を邪魔する人物を殺さない程度に痛め付けているだけです」
刹那(ハイライト消して、服に返り血がついてあるから説得力が皆無なんですがそれは...あっ!作者何時の間にか量子化して逃げやがった!?)


危ない危ない、ヘルメットが無ければ死んでいた...
念のために言いますが、本編とは関係ありません
今回の前書きみたいなのは気分で書いてます。
では、本編どうぞ




ツァリのキスマークが頬に付いていたのをサイラが拭いてくれている時だっだ。

 

ドンッドンッと荒々しく叩かれるドア。

サイラにキスマークが残ってないか確認し、大丈夫らしいので扉を開くと、ヨミさんが居た

 

「刹那!ごめん伝えないといけない事があったの!」

 

 

と両手を合わせて喋るヨミさん

 

「実はね、指令部がダブルオーライザーでエルマニア教界と武宮唐那国(ぶきゆうとうのなのくに)の代表団が来たとき可能であれば護衛をしてほしいのより。でも紗々やツァリには、不要かもしれないけど表向きだけでも必要な事なのよ。今のところ予定時間より間は、あるけど取りに行ける?」

 

「ヨミさん・・・もっと早く言いましょうよ」

 

本当にヨミさんは、うっかりが多い。よくこれで研究所の主任を出来たものだと思った。

 

今から行っても充分間に合うが面倒だし、やらない方向でいこうかと考えたが、思い出してみれば今日

幽幻種がこの地に襲撃に来るだった。

 

無論原作知識で、そんな事を言える分けないが。

だが来ると分かったのなら、取りに行くしかない。

 

「分かりました。けど朝食をとってからでいいですよね?」

 

「間に合うなら、いいわよ。でもごめんねこんな頼りないとかミスが多い上司で・・・」

 

自覚があるがあるのなら治してくださいよ・・・

 

そうして、サイラが作った朝食を食べた。次いでにヨミさんもだ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そうして食事をとった後すぐさまこの前、作ったGNコンデンサーを取り付けたバイクで向かう。

それと赤ハロを連れてだ。

 

赤ハロが居なくても使えるがサポートがあった方が楽だし。

 

そうして、ダブルオーライザーを置いてある所に来た。

まず、ハロをオーライザーに入れる。

イメージとしては、オーライザーの中心部分が開きそこからハロを入れる感じだ。

 

入れた後俺もダブルオーライザーに乗る。

今更だが、どうやって乗っているかと言うとアイアン○ンの様な機体の中心が開きそこから入る。

 

これの構造でOガンダムの時から設計が大変だった( ;∀;)

 

「ハロ、GN粒子の貯蔵率は?」

 

「90パーセント完了」

 

「分かった。行くぞ」

 

「了解、了解!」

 

部屋にあるボタンを押す。

すると、天井にダブルオーライザーが余裕で通れる穴が表れる

 

「ダブルオーライザー、刹那・F・セイエイ出る!」

 

一度言ってみたかった(ガチで)

 

そうしてブースターと跳躍で建物から出る

 

出たと同時に光学迷彩を起動し移動する。

低くて航空機やヘリコプターが飛べない高さを飛んでいる。本当に空の移動は楽だ。

 

そうやって、目的の場所につくと大量の人々が居た。本当に多いな。時間的に11時45分だ。

 

「ハロ、担当の場所の表示を頼む。」

 

画面には、指定された場所にサークルが写っている

まさかのエルマニア教界と武宮唐那国(ぶきゆうとうのなのくに)の代表団が、調度会う姉妹像の目の前だった。

 

そこに着地をし、光学迷彩を解除する。

数秒後すぐさま、周りに居た市民達が写真や動画などで撮影している。

本当に出して良かったのかと思うが現段階では、アンドロイド扱いなので、喋らないが。

 

試しにヴェーダと脳量子波で色々と確認している間に、ニ団の飛行船が来ていた。

ヴェーダとのリンクを切り目の前にある事に集中する

 

まず最初にエルマニア教界の飛行船団が降りてきて、着地すると、飛行船からそれなりの人数が降りてくる。最後に顔をベールで隠した少女が表れた

 

まあ、あれが間違いなく紗々だけと。

 

そうして紗々は、ベールを外し素顔を大勢の人に見せる。

 

その後、紗々以外の人物が周りの記者等と握手をしていた。やっぱり第一印象は大事なのだろう

 

そろそろ武宮唐那国(ぶきゆうとうのなのくに)の飛行船が降りてきて来る頃合いだがまだ高い位置にいる、

市民の視線が集まる中、飛行船の扉が開くそうして表れたのはツァリだ。

 

両腕を広げる。その十数秒後、強風に煽られたかの様に飛行船から落ちた、それを見た市民達はざわめく、中には悲鳴も聞こえる。

 

約20階建からの自由落下、普通のなら死ぬ。

 

そう、普通なら(・・・・)

 

スタッ、と落下の衝撃を感じさせない音。

そしてツァリは、何事もなかったかの様に両腕を見せる

 

場には拍手や歓声が嵐の様に轟く

それもそうだろう。武宮唐那国(ぶきゆうとうのなのくに)の護士の凄さをこうも簡単に演出する方法ない。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

武宮唐那国(ぶきゆうとうのなのくに)の団体も記者と先程の演出で集まっている。俺にも子供達が寄って来ようとしたが、周りの警備員が止めてくれた。

 

今は丁度紗々と凪達が話をしている。

話も終わったらしく、別れようとする。

しかしその瞬間

 

 

「来る」

 

 

紗々、イリス、ツァリの声が驚く程に綺麗に唱和した。

 

瞬間、俺は飛んだ。

3人の声に合わせて飛んだ訳ではない。

彼女らが口にした瞬間に機体に搭載したレーダーに魔笛が反応した。

 

俺は真っ先に顕現予定ポイントに行った。

 

高度約700メートル上空に表れるだが、一番の問題は幽幻種の数だ

1万を越える数の幽幻種

イリス、紗々、ツァリそして太陽炉を搭載したこのダブルオーライザーとサイラ。

 

戦力を考えれはこのくらいの数は問題ない。

だがここは、市民が多く、道も複数ある。

 

戦える者も多いが、市民を守りきる事は難しい

なら俺が顕現した瞬間可能な限りで倒すのが好ましい

サイラには警報装置の起動を頼んである。

ついでにあれを試すか。

 

顕現予定場所の空中を見ていると、背中を触られ、振り返れば、ツァリが居た

 

「随分と行動が早かったじゃないか?刹那」

 

「まあな、紗々の指示を聞かないで行動すればこのくらいは、普通だろ?それとツァリ、俺の観測機だと強力な幽幻種が3体いる。それらを頼めるか?雑魚は俺が可能な限りで殲滅する。」

 

「ああ、それでいい。私だと力が大き過ぎて味方も巻き込む可能性があるしな」

 

そう言葉を聞き、顕現するまで待つ。

ツァリと話をしていると同時に幽幻種の顕現時間が原作と同様に速くなっている。

 

そうして、幽幻種達が顕現する。

瞬間俺は叫んだ

 

「行け!GNビット!」

 

オーライザーに本来であればミサイルが積んである所から、30のミサイルに似たビットが飛んで行く。

 

ガンダムの宇宙世紀に出てくるファンネルと言うのを

をイメージして作った。

簡単に言えば、本体から別の角度や位置からビームによる攻撃を行う。

一機最大10分まで飛行可能で1回射撃する度に1分飛行時間が短くなる

 

だが、ビームである事と威力に重心を置いているため、幽幻種ならコアさえ、当たれば一撃で破壊し貫通もする。

 

GNビットにより、わずか1分で顕現した幽幻種は100近く消滅した

だがエネルギーの消費が激しのでビットを戻す

元の数が多いため処理した数より沸いて出てくる方が多い。それにより幽幻種は俺を止めに続々とこちらに向かい、

他の幽幻種は別の所に向かう。

恐らくかなり強力な個体でないと倒せないと考え、少しでも、人類側に損害を与えるつもりだろう。

 

ツァリは強力な個体の2体を別の場所で相手をしている。俺が戦っている幽幻種は普通と対して代わらないが、時間稼ぎをしている為か積極的に攻撃をせず、連携して俺に攻撃のチャンスを与えない気だろう。

 

GNフィールドでゴリ押し出来るが、何があるか分からないので止めておく。

 

後退しながら射撃で確実に数を減らしていく

 

 

 

(いや...死にたくない)

 

 

 

突然女性の声が聞こえた。

だが、音ではない

今のはGN粒子による脳量子波の受信。強い思いがイノベーターに変革した俺に届いたのだろう。

急いでその聞こえた方向へ向かう。

先程まで戦って来た幽幻種はスピードを出して無視した

 

近くに幽幻種とその近くに2つの、沁力反応がある。

恐らく逃げ遅れた人だろう。そして俺の直感が、先の声の主だと確信した。

 

(この時間、僅か10秒!by作者)

 

反応を頼りに見つけた。

一人は子供、もう一人は金髪の少女で子供を抱えている。

でレーダーには、一般人とは考えられない沁力量を持っている。

 

幽幻種が彼女らを攻撃をする。

俺はGNフィールドを展開し、ブースターを吹かして彼女らと幽幻種の間に割り込む

 

『ッ!?』

 

突然の割り込み驚く幽幻種、奴の攻撃をフィールドで受けとめ、止まっているその間に剣でコアを破壊する

 

「大丈夫か?」

 

消滅した事を確認し、彼女らを振り向く。

子供は、魔笛を浴びて気絶している。 彼女も少量だが、魔笛を浴びているようだ。

だが彼女は、眼を見開いて驚愕の言葉を口にする

 

「ダブルオー...ライザー?」

 

「!?」

 

声には出さなかったが、驚いた。この機体の名前は上層部しか、知らないし姿形を知る人間など限りなく少ない。よく見ると、彼女の体はまだ震えている安心させる為に顔をだす。

 

問題はあるかも知れないが、ここは人命を優先した。

頭部の真ん中が、割れ横にスライドし顔を表す。

すると彼女から、また、驚愕の言葉を口にする

 

「え、うそ...シェルティス?」

 

「え...?」

 

俺も彼女も混乱した。

 

彼女が発した言葉、今シェルティスと言ったのか?

待てよ、一般人とは考えられない沁力量が多い、さらには氷結鏡界エデンのシェルティスと言う主人公の名前を言った。それに金髪で巨乳、上から見れば胸の真ん中かに穴があり素肌が見える服を着ている。

 

それで俺は確信した。

 

ユミィだ!この人!




どうにか今月中に投稿出来たぞ
刹那「おい待て、俺の顔はシェルティスだったのか!?てっか、なんでそうした!」
そんなのエデン編に面白くするためのネタのためだ、刹那の顔の表現を書かなかったのは、この為だぞ(嘘)
刹那「おい、平然と嘘つくな」
ちなみに髪は黒色だから、全体で見れば間違える要素ない。
あとユミィが居る理由は次回で説明します。(前書きで)


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剣帝 ヘケト・マグナ

まだだ、まだ今月の投稿は終わらんよ!(今日の日付けから目をそらしつつ)
今回思った事は、セラフェノ語は書くのと、ルビ振りが何かと大変だった・・・
長すぎるとどうやらルビ振りが反映されないみたいです
今回もある程度省略してる所があります


驚愕の事に驚いているが、今は彼女達の魔笛を浄化しよう。GN粒子を放出し、浄化を始める

 

魔笛に汚染された所が、みるみる内に浄化が進む

 

「すごい...」

 

ユミィが余りの浄化能力に驚く。

 

「刹那、大丈夫ですか?」

 

空中から降りてくるサイラ、それを見てかユミィが再び眼を見開いている。

 

「サイラ、悪いがこの子供をシェルターか医療テントに連れて行ってくれ。」

 

俺がユミィを抱えてる子供に指をさす。

 

「分かりましたが、その女性はいいんですか?」

 

「彼女から聞きたい事がある。頼めるか?」

 

ユミィに大丈夫か聞く

 

「は、はい!大丈夫です!」

 

子供をユミィからサイラに渡す

子供をサイラが抱っこし、避難所へ飛んで行く

 

ある程度離れたのを確認したら、ユミィに話かける

 

「早速で悪いが君の名前は?」

 

「ユミィ・エル・スフレニクトールです」

 

「俺の名は刹那・F・セイエイだ。」

 

「え!?刹那・F・セイエイって、あの太陽炉を作ったて言う...」

 

「ユミィ、君のその言葉は色々と気になるが、君はどうしてここに居たんだ?」

 

「分からないです。天結宮(ソフィア)で、上の階で悩んで居たら、黒髪の女性が「千年前、氷結鏡界が結ばれる前の世界を見てお前はどう思う?」と言われて、気が付けばここに...」

 

あー、何となく理解出来た。曖昧だが、原作エデンの記憶で、ユミィが過去に行った様な描写があったな。ツァリが犯人だが彼女を強くするためにしたのだから許そう

 

この世界の人間だったら普通に分からないだろう。

彼女に俺の推測(と言うか真実)を伝える

 

「ユミィ、これは俺の推測をだが君は恐らく過去に来ただろう。理由は分からないがこの時代、まだ氷結鏡界は作られていない。」

 

「え!?嘘、いや、でもそう言う事だと全てが繋がっている?」

 

ユミィは、手を口に当てて驚いている。

 

「多分そこまで長時間居られる訳ではないと思うぞ。過去で下手な事をすれば、今の未来は消えるかも知れない。だが、今は」

 

周りにあらわれる大量の幽幻種

 

「こいつらを片付けないといけないな。」

 

「で、出来るですか?この数」

うろたえるユミィ

 

「君は知らないかもしれないが、この時代幽幻種の襲撃は多くて、数は最低でも千以上だ。」

 

「そんなに居たんですか!?」

 

「話は、替わるかも知れないが。俺一人なら対して問題ないが君を守りながら戦うのは、厳しい。少し身を小さくしてくれ、幽幻種達との距離を作る」

 

ユミィは

は、はい!と何をするのか分からない様子だが、俺の言った通りに身を小さくする。

 

 

そしてダブルオーライザーの特殊システムを使う

 

「トランザムバースト!!」

 

画面場にTRANS-AM BURST(トランザムバースト)と文字が表れる。

これはトランザムを使用を前提にあるシステム

機体内部に貯蔵したGN粒子を機体のあらゆるところから放出する。

この時のGN粒子は通常時に比べて長時間残る、放出した粒子は、波の様に周りを覆い銃弾の様な速度で更に遠くへ流れる。

 

GN粒子による脳量子波による人々の意識の拡張、更には虹色の光を発生させる。

この原理はダブルオーの作画でも分かっていない

唯一言えるのは、暖かく安心を感じる光だと言うこと。

 

それと同時にとてつもない物理現象を引き起こす。

空中を飛んでいた幽幻種、地上に足を着けていた幽幻種関係なくとてつもない勢いで遠くへ吹き飛ばされていく。

 

更にGN粒子は、建物に関係なく半径約10キロの地上、上空約7キロを覆った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

突如として、巨大ビルが真っ二つ引き裂かれた。

 

「...随分な力技じゃない」

そう口にする紗々

 

目の前で、ヒビ割れたビルがズブズブと地中に沈んでいく。魔笛による融解や地面液体化による物でもない、ただ単純な物理的な、圧倒的力で地面に埋め込まれている。先ほどビルが真っ二つに引き裂かれた力と同じ

 

「そういえば居たわね、こんなバカげた破壊をできる機神」

 

立ちこめる黒煙

濛々(もうもう)と立ちこめる粉塵のなか、眩しいまでに輝く人影が近づく

 

機神『Sit Ferio(シト・フェリオ)【絶対干渉者(かんしょうしゃ)】』

 

光り輝く機神、その両手には天秤を模った杖を握っている

 

「重力に斥力に磁力に、あらゆる物理的な力に干渉する機神。あの剣帝と共に、二体で何万という幽幻種の侵攻を食い止めた英雄・・・、そうコイツも一年前くらいに消息不明になったけ」

 

眠むざる者(ゴースト)

 

破壊された機神に憑りついた魔笛により、人類に反旗を翻した機神

 

『機術・・・"相転移大反転”・・・・・干渉レベル4・・・全方位展開』

 

ふわりと機神の巨体が浮かぶ、だがそれだけではない。

 

「さっきのビルが!?」

 

地中に沈んだビルが浮上していく、まるでシャボン玉の様に空に浮く

 

「機神術...禁断水晶(アマリリス)から洗礼を受けた機神のみが使える術、ゴーストになってから使ってくるのは初めてね。」

 

空に浮かぶビル、そこから繰り出される攻撃は簡単に想像できる。

 

『干渉レベル...4、か、ら...レベル0に...反転...解除』

 

超重量のビルを支えていた力か消滅、ビルは自らの重さで空中分解し、紗々の頭上に降り注ぐ。

 

彼女は、鋭利なコンクリート片の影と影を縫うように駆ける

 

「人間を見くびるな!」

 

Yu/ risーia Sophie, ArmaーSelah(わたしにできるただ一つの願いを...)

 

紗々が口にする沁力解放序詞

世界に奇蹟を染みわたらせる力「沁力」を、この世界に具現化させる詠唱

 

紗々の周りには、沁力で出来た鎖が無数にありゴーストを除く幽幻種達にも向かい捕まえる。この鎖は沁力により幽幻種は一度捕まえれは、離れる事はない。

 

元機神だとしても、そう簡単に解かれる事はない

鎖がゴーストに向かう、するとゴーストは魔笛で地面を水の様に溶かし、壁を作り鎖を防ぐ

 

 

 

 

その後、激しい攻防が続くがシトとしての能力で紗々はとてつもない重力により地面に押し付けられる。

 

ゴーストはその間に紗々の頭上に周りの瓦礫を浮かせ落下させる。瓦礫が紗々に迫る

 

 

(こんな所で、私は死ねない!)

 

 

 

「開きなさい!新約のーーー」

 

「おっと、それは無しだ」

 

頭上に迫っていた瓦礫が遠くの方へ跳んでいく

 

「ツァリ!?」

 

「まったく、直感で来て正解だったな。それはともかくお嬢、さっきの苦しんでいた顔は、なかなか可愛かったぞ」

 

とてつもない重力が体に掛かっているのに、それを感じさせないツァリ

 

「相変わらず悪趣味ね、そんなので刹那に告白したのに大丈夫なの?」

 

「なに、対して問題ないさ。それと此所は私が引き受けよう、お嬢は防衛か気になる所があれば行け」

 

「いいえ、むしろ二人で早く仕留めた方が後々楽よ。私が援護するわ」

 

Li/ Dea noe omia  L, teo.(聞け 旧約の扉)

 

ツァリが口にする。この詠が何なのか紗々も分かっていない、たがツァリの人外染みた力の源はこれだと思っている。

 

hiz wopes root rin ilmei zea sis Killsie ot.(そびえたつ大樹に 力の実はまだ青く)

 

elmai sheon rien-s-soa, ende hiz .(大いなる意志へと臨(のぞ)む)lue yum/gn-tis yo elmei Ema. (全ての鐘は鳴り響く)

 

nelar,(ここに)Mex tes Xe ele eyen Kiss zay parauel qhaon.(私とそなたは 対なる翼をもって帰結する)

 

 

そうして、ツァリが攻撃をしようとした瞬間、突如、虹色の光がこの場を覆った、だがそれだけじゃない。

紗々の部下や他の国が防衛している所まで広がる。髪がたなびく程の勢い、まるで強風のようだ

 

「この光、枯れ草色の詠使い(カインツ)の光と似ている...」

 

ツァリが小声でそう口にする。

この光に気を取られゴーストに再び意識を向けたが驚愕な事が起きていた。

 

「嘘、魔笛が...浄化されてる?」

 

ゴーストその物の魔笛には影響がないがゴーストの周りにある汚染された地面、更には幽幻種が顕現した時に汚染された空気がまでもが浄化されている

 

(沁力が感じなれない...もしかしてこれはGN粒子?)

 

ふっと、紗々の思考がそう行き着く

 

「お嬢、この光の事を気にするのは仕方ないが遅いぞ?」

 

何時の間にかゴーストを倒していたツァリが言う

ゴーストの能力は物に干渉すること。

魔笛は、GN粒子で浄化されたが機神の能力を使わなかった事に気になるが、その思考を紗々は後にした。

 

 

 

「無理な事を言わないで、いきなりこんなの起きたら誰だって意識がそっちに行くわよ。それよりも片付いたから私はヨミが居る所に行くわ」

 

「了解した、強力な固体を倒したと言っても油断はするなよ?」

 

紗々は、その言葉に対して、分かってるわよといい去った

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

トランザムバーストを発動、粒子を放出し終えた後、

徐々にGN粒子が消えていく中、そして俺はある事に気づいた

 

あれ、ユミィが居ない?

 

一瞬トランザムバーストで飛ばされたと思ったが、レーダーにも反応が無いため多分未来に帰ったのだろう。

それと今思い出したんだが

 

幽幻種を吹き飛ばす→別々に飛んでいく→殲滅するのに逆に苦労する。

 

面倒くさい事をしてしまった...

 

その後

 

約30分かけて吹き飛ばした幽幻種殲滅した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「全く、驚いたわよ。いざヨミを探しに行ったら、ホテルへ向かう道で幽幻種に追いかけ回されてるなんて。」

 

「だって普通は、見つからないと思うじゃん」

 

「普通ってのは、ホテルに隠れるのが普通と思うのだけど?」

 

草が生い茂る所に座りこんだヨミに立ち上がる様に手を伸ばす。

 

「にしてもどうしてここに?」

 

「私の直感よ、コロシアムの事が気になるって。あとシオンも今どこに居るのか分からないからここにいるかな?って」

 

「なるほどね、でもどうやって入るの?正面はシャッターで塞がれてたわよ?」

 

「別の所にから入るのよ、ちゃんとカードキーを持ってきたし。」

 

胸ポケットから、カードキーを取りだしそれを左右に動かすヨミ

 

「あれ?ヨミ先輩とチビ聖女じゃねえか、なんでここに居るんだ?」

 

後から凪が表れた。

 

「私が気になる事があって、紗々は偶然よ。そう言う凪は何をしてたの?」

 

「あぁ、残った市民が居ないか確認してたんだ」

手に持った銃を肩にかける。

 

「なら一緒に来てくれない?凪にしかできない事があるかも知れないから」

 

そうして、凪を連れコロシアムの外側にある壁に同化したドアから中に入る

 

「さすがに、誰も居ないわね」

 

「それゃ、お前が的確に指示を出したし、市民も普通じゃない、てっ思っただろ」

 

そんな話をする紗々と凪、エントランスを歩く三人。

だが、前を歩いていた凪が途中で止まる

 

「どうしたらの凪?」

ヨミが凪に聞く

 

「あぁ、ちょっと普通じゃない物を見つけてな...」

 

紗々とヨミは凪と同じ場所に立ち、視線の先をみて驚愕した。

 

エントランスホールに昇ってすぐの壁。そこに人一人が通れるような穴が空いていた

えぐり取られる。

何十センチという厚みの機械合金がまるでスポンジのように。

地面には破片一つのすら見当たらない。綺麗すぎる断面に恐怖を感じさせる

 

幽幻種なら魔笛で穴の縁ふちが融解しているかが、違う。

だがこの混乱に乗じて何者かがコロシアムに入り込んだのは確かだ

 

「二人とも、分かってると思うけど中に私たち以外の何者かが入り込んでいる絶対に私の近くから離れないで特にヨミ、貴女は身を守る物なんてないだから」

「...」

 

「聞いてるの?ヨミ」

「どうしたんだ、ヨミ先輩返事をしなーーー」

 

後で振り向いた凪も言葉を詰まらせた

紗々は何事かと思い後を振り向く。

 

そこには真っ黒のロングコートを羽織った長身の男が立っていた

 

鋭い眼光を映した黒い瞳、光を反射しない鳶色の長髪

成人男性よりも頭半分高い長身の痩躯(そうく)

20代の中頃、眉目(びまく)のととのった白皙はくせきの面立ちながら、表情はどこか哀愁(あいしゅう)を感じさせる

 

「マグナ、マグナなのよね!」

 

「...ヨミ」

 

マグナに近づくヨミ

明後日の方向を向いていた機神が、独り言のように呟いて振り替える

 

紗々は安堵した、どうやらゴーストにはなっていない様だ、そうマグナが懐から黒い剣を出さなければ

 

「え?」

 

「離れろ、ヨミ先輩!そいつは俺達の知ってる剣帝じゃない!」

 

凪がマグナの行動に気づいたが遅かった

 

下がらせようと手を伸ばす凪、だが彼の伸ばした手の先に真っ赤な血飛沫が付着した

 

ぽちゃ

 

剣に腹を貫かれ、ヨミの全身が小さく震えだす。その両目には大粒の涙が溢れでていた

 

「....っ...」

 

ヨミの瞳から光が消える。最後に、吐血した唇で何かをかすれた声で呟いて、崩れ落ちた。

地面に貯まった血が白衣や服に染み込む

 

「ヨミ先輩ーーー!」

「貴っ様ァァッーーー!」

 

紗々は瞬時に沁力術式を構築した。

理解する必要もない、ただ目の前敵を徹底的に破壊する

 

「ぶっ壊れなさい!!」

 

全身から溢れた光の大渦が弾け、花火にも似た放電を巻き起こす。

だが

 

「それで狙ったつもりか?」

 

剣帝の姿が一瞬ぶれた。

そう思った瞬間には、剣帝は紗々達のの頭上にいた

 

「やはり、所詮は子供か」

 

「穿て」

 

電撃をマグナへ向けて放つ

 

「凪、ヨミの状態は?」

 

ヨミを回収した凪に、叫びに近い声で聞く

 

「もしもの為に持っていた救急キットで応急処置したが、持って一時間が限界だ!」

 

「ならヨミを連れて軍の医療テントに行きなさい、あそこなら、緊急手術ができるわ。」

 

「お前を置いて行けるかよ!」

 

「相手はあの剣帝なのよ、私ですら倒せるのか分からないのよ!」

 

「だったら、なおさら置いていけねぇよ、お前はエデンプロジェクトで居なきゃならない、それに勝てる見込みもあるんだぜ?」

 

ヨミを安全な所へ移動させ

凪は自分の銃を握りしめ、マグナを睨んだ。




前回ユミィが過去に居る理由を前書き書くのと言ったな?
あれは嘘だ。はい、謝りますからブラウザバックしないで( ;∀;)
まあ、自分が過去に行ったと、思ったのはエデンで気がつけば元の場所に戻り、何事もなかった様だったが服のキズがそのままだったのでこう書きました

原作だと、凪にイリスが居たけど今回居ない理由は、幽幻種との戦闘が長引いているからです
あらすじそろそろ変えようかな?

文章ミスや誤文字があれば報告お願いしますm(__)m

気がつけばルビ振りが消えていたでござる(´・ω・`)


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最強と言われた機神

皆さん遅れてしまってすいません・・・
今回書くのが進まなかったです。
それにイベントが多すぎたですよ!
ガンオンやFateもあったり(Fateでは素材よこせ!だったけど)
今回は短いです
では本編どうぞ


「話し合いはそれで終わりか?」

 

紗々の攻撃を避けたマグナは、地面に足を置きそう口にする

 

「あぁ、お前をぶちのめす!」

 

凪が、自分の銃を瞬時に照準をマグナへ、弾を轟音と同時に発射した。

 

砲口(ほうこう)初速600メートル毎秒

 

この距離なら0.07秒もかからない。

 

機械信号による反射だろうが絶対にかわせない極小時間。それを

 

 

ガキィン!

 

「改造銃か」

 

金属同士がぶつかる音の少し後にマグナが口にした

 

「嘘だろ...」

 

凪の銃から発射した弾をマグナが剣をほんのわずかに動かしただけだ。

それにより、弾の軌道がずれマグナを避け

彼の後方の壁に弾がめり込んだ

 

「装填式バヨネット零八後期型。銃身に加圧式シリンダーを埋め込んで規定口径の上限を突破したな。火薬は典型的なトリプルベースだが、配合はオリジナルか」

 

「クソッ!!」

 

自らの作った改造銃、それを瞬時に見抜かれ慌てた凪が続けて2射目する、それを跳躍で瞬時にかわし、天井に足をつけ、天井を蹴り

自らの手に持っている剣でマグナは凪を攻撃する

 

凪の銃はガンウェポン、つまり銃と剣を一体化させた銃だ。

凪はマグナの振るった剣を受け止めようと、銃についてある剣を交差させようとしたが、

 

剣同士がぶつかる音(・・・・・)はしなかった、そして剣が交差する直前

 

紗々がマグナへ沁力術式を放つ

それにより、マグナは直撃を避けるため空中で姿勢を変更

 

必然的に、凪のガンウェポンに触れる事は出来ても凪本人には、剣は当たらず彼の真横に先ほど切断したガンウェポンの刃がカラン、と音をだしそれと同時にマグナは着地する。

 

明らかにお互いの攻撃が届く距離、だがマグナはすぐさま凪と紗々の二人に、距離を取った

 

理由は簡単この上ない事だ。

紗々の近くには、いつでも発動可能な沁力術式があったからだ

 

いくら最強の機神であっても剣を振りながら別方向からの攻撃に対処できるはずがない

 

「だから、下がりなさいと言ったでしょ!」

 

怒声混じりに紗々が口にする

 

「すまねぇ、やっぱり剣帝をぶん殴るのは、それなりに難しいか...」

 

「この俺を殴るだと?フン、笑わせるな。人間が機械の反応速度に追いつけはずがない。」

 

マグナが溜息混じりに喋る。そして

 

「気をつけろ、下手をしたら全身に穴が開くぞ?」

 

その言葉を聞いた瞬間、凪は紗々の目の前に立ってた。

マグナが真横に黒剣を振るった

 

旋風(せんぷう)

 

鎌鼬(かまいたち)ににも似た衝撃波が、床に凪が撃った銃弾で出来た穴から出てきた破片、紗々が攻撃をした時の瓦礫を巻き上げて猛烈な勢いで迫ってきた。

 

「ぐぁぁぁ!」

 

胴体、腕、足に破片が突き刺さり、それの痛みによりを声をあげる

 

(おいおい、これが本当に石ころの威力かよ...服の生地に防弾繊維を組み込んで無かったら体を貫通してたぞ、まるでショットガンじゃねぇか!)

 

内心で吐き捨てる凪

 

「体に穴が開くねぇ...笑えねぇくらいガチじゃねぇか...」

 

「バカ!どうして私を庇ったのよ!」

 

「そんなの...決まってんだろ。小さな子供の体にそんな大怪我を負わせる訳にはいかねぇだろ」

 

「っ!!」

 

その言葉に口を詰まらせる紗々

 

「凪・一咲・ジール、俺はさっきお前に剣を振るった時奇妙な違和感を感じた。まるで剣を受け止められたかのように、沁力の結界には攻撃をガードする物と触れた全ての物に自動攻撃(カウンター)する種類がある。たが先の攻撃で石に攻撃された形跡はなかった。つまり俺が攻撃してもカウンターされないという事だ。ついでに今の攻撃でその聖女を行動不能にさせるつもりだった。」

 

マグナは凪と紗々を睨む

 

「だが凪、お前がその聖女を守るとは思わなかった。お前は俺の思ってた性格とは違う、それにヨミが俺に入れたデータの中にもない。」

 

瞬間マグナの姿がぶれた。

 

そう思った時にはマグナは既に、凪の目の前までに近づいていた。

 

凪に振るわれる黒剣。この瞬間、凪は瞬時にある事を考えそれを実行していた

 

(今から回避なんて間に合う分けねぇ!傷だらけの世界(エリス・エルマ)の防御に痛覚付与で剣帝止める!)

 

凪はマグナに拳で殴ろうとするが、既に傷を負ってるのに加え機械の反応速度に人間が追い付けるはずがない。

 

銃を持っている右腕の肩を切断せんと迫る黒剣、左腕でから放たれる凪の拳。

 

無論、先に届いたのはマグナの黒剣だ。それにより凪の左腕がちぎれるほどの重症を負う

 

そして凪の拳がマグナの顔へ迫る

だが機械の反応速度ならばこれを回避するのは容易だろう。人間が風で近づいてくるシャボン玉を避ける様にだが

 

(かすれた!)

 

痛みを耐え、そう思った時には凪は壁に向かって蹴られていた

 

「ガァッ!?」

 

壁にはヒビが入る、その勢いでの激突、凪の意識をなくした。左腕の脇から血を垂らしながら

 

この時間、紗々は何もしなかった訳ではない

 

むしろ凪の腕が、ちぎれなかったのは紗々のが瞬時に物理防御結界を張ったのもだ。

 

だが不完全であるため、それでもマグナの攻撃を完全に防ぎきれず、凪に重症を負わせてしまった。

壁に叩きつけられた凪の傷口を沁力で作った氷でこれ以上の出血を防ぐ

 

凪の応急処置をしながら、紗々はマグナの攻撃を警戒したがマグナは凪の拳がかすれた所を抑えて立ち止まってた。

 

「なんだ?この・・・一瞬だが超巨大容量の不明データ群は・・・俺が解析できない正体不明の外部干渉データだと?」

 

この言葉を聞いて紗々は理解した。

 

(そう言う事!?前ゴーストを停止させた時と同じ様に機械にはない痛みで停止させようとしたの!?)

 

だが紗々がその事を考えてる間にマグナは正体不明のデータを処理し、彼女を睨む

 

「先ほどのデータ、それなりに気になるが今はお前を殺す事を優先しよう」

 

マグナはそう口にすると突如

眼前に降り下ろした剣があった

 

「ぐっ!」

 

早い、それなりに遠くに立っていながら、走るまるでの初動が見えない

 

「意外だな。」

 

剣を降り下ろした状態で、マグナは無表情に呟いた

 

「お前たち術者の弱点が身体能力の欠如(けつじょ)だと認識していた。一般人と変わらないと」

 

「そうよ、私だって14歳なんだから...丁重に扱いなさいよ。」

 

ドレスの生地が真っ赤に染まる

 

(危なかった、未来が見えてなかったら(・・・・・・・・・・・)確実に右腕一本地面に転がっていた!)

 

「なるほど『天球図画』か。脳に大きな負担を与える代償に、わずかな先の事象を映像化して視ることを可能にする領域系沁力術式か」

 

「機械のくせに博識じゃない」

 

「そうだな。ヨミが俺のAIに膨大な沁力術式のデータ入れたからな、その力で俺の太刀筋を先に見たわけか」

 

「そうよ、あんたののろまな剣の動きなんてお見通しなんだから!」

 

強気に見えるが、紗々の内心には余裕がない。

 

幽幻種の相手ならまだ戦える紗々だが、相手が機神の最強と言われるマグナ相手に既に負傷し、それによりほんの僅かな時間とは言え術式の発動が遅れる。

 

だがそれにより、少しずつ確実にマグナの攻撃を許してしまい、体にはすでに多くの傷がある。

彼女のドレスは、自らの血に所々染まっている

 

そして紗々が、ある沁力結界を発動する。

その結界は何の威力もない、ただ触れた物体を弾き飛ばす物理結界

触れた物体が高速であればあるほど跳ね返す力がます。

 

(自分の機動力でコロシアムの外までぶっ飛びなさい!)

 

「物理結界の防御、その選択は誤りだ」

 

範囲が広がる結界に触れても微動だにしないマグナと彼の双剣

 

「そんなっ!?」

 

「最もお前が得意とする結界にするべきだった。そう、物理ではなく魔笛を防ぐ結界にな」

 

紗々その時その目で見た。マグナの剣にまとわりついてる紫色の霧、それを魔笛と認識した時には天球図画を持ってしてもかわせない時間だった。

 

「終わりだ聖女。世界を救うなど、お前には過ぎた大役だった」

 

振り下ろされる剣、紗々はただそれを見ている事しかできなかった




今月は、年末系の話で最低でも1話(元はクリスマスの回とは口が裂けても言えない)、よくて2話投稿します。
あらすじは現場まだ変えません(うまく思い付かない・・・)
変な所があれば報告お願いしますm(__)m

何故か二回投稿していましたすいませんm(__)m


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ダブルオーライザー

皆さんお待たせしました。
本当に遅くてすいません、これが今年初の投稿

そう言えば皆さん細音啓先生の最新作、ワールドエネミーはみましたか?
自分は明日アニメイトで買うつもりです。

では本編どうぞ


降り下ろされる剣、あと十数センチで当たる距離

 

その剣が突如、雨と思わせるほどの数の、ピンクの球が剣を左へ軌道を変え、さらにはマグナまでもがピンクの球に雨あられの様にあたり、左へ吹き飛ばされる

 

紗々が球が流れてきた方向をみる。

そこには

 

「大丈夫か、紗々」

 

白と青を基本としたカラーの装甲に頭部にはV字をを思わせる黄色いアンテナ、そう彼は間違いなく

 

「刹那...!」

 

その声は、安心に満ちていた

 

刹那は腕には、先ほど発射した球の発生源と思われるガトリングが装甲にから出ていた。

 

このガトリング砲は、ダブルオーライザーの腕に追加装備で刹那が独自に作った物だ。

通常時は装甲板に覆われており、不意討ちや弾幕を張るとき使用する。

 

そして、見ためはガンダムアレックスの椀部ガトリングに似ているが、このガトリングの連射力は毎秒60発

 

これは地球防衛軍に出てくるアサルトライフル系統の武器、AF20RARを元にして作った

 

弾はビームであるため、太陽炉搭載機は実質無制限に射ち続けられる。

 

これがもし、実弾で普通の軍人であれば、あまりの連射力による反動にまともに扱えないのに加え、その弾薬の消費スピードから長期戦には向かない。

 

(誰がダブルオーライザーに改造を施してないと言った?by作者)

 

「ビームの攻撃にしては、熱量がかなり小さいな。本当にお前が作ったのか?」

 

横に飛ばされたマグナが自分の損傷を確認し、刹那を見る。

 

「このガトリング砲は試作品だ。それに幽幻種相手には充分だ、それにお前はアンドロイドだ、ある程度の耐熱性は当然だろ。」

 

実際には後付けのためGNドライヴで生産された粒子が届きずらく、使用することは出来るがそれはあまり熱を持っておらず、しかも実弾より強度が無いため実際には撃った弾のエネルギーで相手を飛ばすぐらいにしかない。

 

そして、刹那は紗々の前に立ち剣を構える二人、お互い剣は双剣

武装面や機体性能は刹那が有利だが、マグナの瞬時判断力は刹那を遥かに上回っている。あとは実戦経験の差だ

 

 

 

紗々は二人が睨み合っている間に恐らく攻撃が来ないであろう場所に退避した。現在の紗々の怪我では自分の足で医療可能な地点に行くのは難しいのに加え移動中、マグナがどんな攻撃をするのか分からないからだ

 

 

 

一瞬、刹那の後ろの景色が歪んだ

そう思った時には、マグナが先ほど凪を攻撃した時と同じ瓦礫をとてつもない速さで刹那に飛ばしていた

 

刹那自身は機体の装甲により、攻撃をものともしないが、小規模だが、突如空中で爆発が10個もあった。

 

地面に散乱する破片それを見た刹那は

 

「光学迷彩を機動した状態で出してから、僅か数秒で全機を破壊するか、やっぱりマグナを敵に回すと難しい」

 

「やはりか、刹那お前の事だ。どうせビーム系統の兵器だろ」

 

「あたりだ、これだと残りの20機は無意味だろな」

 

刹那がそう口にした瞬間、ブースターを吹かせマグナに切りかかる

マグナはそれを防ぐ

 

 

「やはりか、お前の剣は俺と同じ、物質の強度に関係なく物を切断する超振動か!」

 

「当然だ、これでお前の剣も防げるしな。」

 

重ねた剣同士の間には火花が飛び散る

 

 

 

超振動とは、触れた物体の分子構造に熱と運動エネルギーを与え、結合力そのものを脆くし、相手の武器の硬度に関係なく切れる

 

 

 

刹那が思うにこの技術は、この世界オリジナルはずだ

 

 

この超振動により、彼の作ったダブルオーライザーの装甲すら簡単に破られるだろう

だが、同じものならその影響を受けることない、彼とマグナの間には剣同士の火花が飛び交っている。

 

「刹那お前に聞きたい事がある、お前はあの時、帝都の幽幻種研究所から出てきた。しかも研究所が使われてない時間にだ。あの研究所は指定時間以降立ち入り禁止のはずだ。」

 

 

そこでマグナは、間を置き

ハッキリとそして力強い眼差しでこう言った

 

 

「刹那、お前は何処までこの世界の真実を知っている?帝国のデータベースにすら入ってない事や、まるで未来を知っている様な行動する。」

 

 

「知りたいか、どうしても知りたいと言うなら、戻ってこい。ヨミさんの性格はお前が一番知っているはずだ」

 

 

この時の会話は紗々には聞こえない、何かを話していることは分かるが、距離がありすぎた

 

 

「...そうだな。ヨミの事だ、元気になればまた俺に何事もなかったかの様に接するか」

 

 

まるで昔を思い出すように、その顔は安らいでいた

しかし

 

 

「だが、今更止まる訳には行かない。刹那お前もあの研究所で見たんだろ?そしてあのサンプルを捕獲するのにどれ程の軍用アンドロイドが犠牲になったか」

 

そして、その顔は誰もが覚悟を決めたと分かるものだった

 

マグナが言った事は俺が例の幽幻種研究所にサンプルの幽幻種の事だろう

 

 

マグナが後ろへ跳躍、そして剣を俺へ向ける

 

「話し合いは終わりだ。刹那お前を倒し、その聖女を殺す」

 

姿勢を低くしこちらへ向かってくるマグナ

刹那はGNソードⅡをライフルモードで数発放つ

マグナは自分の剣を横にしビームをはじく

 

(やはり、何かしらの対ビームコーティングがなされてる。マグナの剣は設計上、特殊な事は超振動以外ない、おそらく沁力刻印がビームコーティングと同じ効果を持っているのか?)

 

そう考えてる間に刹那に向かって迫る剣、それを剣を横にして受け止める。

マグナは、空いている左腕の剣を振るうが当然それも受け止められ、刹那は両腕にあるガトリング砲を機動させる。

 

それに見た直後

マグナは、ほんの僅か後ろに下がり刹那の左後ろへ移動し、すれ違い狭間に左腕に装着したガトリングを真っ二つに両断した。

 

更に右手にある剣を刹那の体へ突き刺そうとするが、刹那はGNフィールドを展開、がわずか3秒で突破される。

 

だが、それほどの時間があればイノベイターへと変革した刹那には充分だった。

 

マグナの剣の軌道をそらし、受け止めた。

 

その後お互いが1歩下がったと思いきや、お互いがまた一気に距離を積めた。

 

そして交差し、擦れ違う二人

刹那の右腕にあるガトリング砲が切断され、マグナは右腕のコートにわずかな傷が出来ただけだった

 

先にも言ったが、性能面はダブルオーライザーで刹那が上だが戦闘経験や瞬時判断力、 反射神経はマグナが圧倒的に有利だ

 

どこぞの赤い彗星も言っていただろう

 

「機体の性能の違いが戦力の決定的差ではないという事を教えてやる!」

 

まさしく今のは刹那とマグナの状態だ。まあ、場所によっては刹那が有利になる。

 

 

「これ以上時間をかければ、イリスか武宮唐那(ぶきゆうとうのなのくに)の代表のツァリが来るだろう、さすが俺もお前とどちらかを相手にするには厳しい。故にだ、ここからは全力で行くぞ。」

 

その言葉を聞いた瞬間、刹那の自らの直感が働いた。

本気で相手しなければ負けると

 

そして脳量子波で機体に命令した

 

(トランザム!)

 

機体が瞬時に紅く染まる。

 

突如、目の前まで近づいたマグナは左腕の剣を刹那の頭上から振るうが、刹那は自分の剣をⅩ字にクロスさせ受け止める。

 

だが、この時の刹那は攻撃を受け止める事を最優先にして次を考えていなかった

 

マグナは右腕の剣を下から勢いよく切り上げ刹那が持っていた両手の剣を空中へ飛ばす、その間にマグナは左腕の剣を刹那の心臓へ向い、機体を貫いた。

 

 

空中から剣が床に突き刺さると同時に、紗々は無意識に叫んでいた

 

「刹那あぁぁぁ!!」

 

紗々が発した声はヨミが刺された時の果てしなく同じだった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(何故だ、貫いたはずだ、なぜ剣の感覚が空気を切った時と同じ感覚が?)

 

マグナが僅か1秒の時間でそう考えてるいる(あいだ)に、刹那に変化が起きた

 

マグナが貫いた剣を中心にして、刹那のダブルオーライザーが緑の粒子となって消滅した、刹那の体も共に。

 

「何!?」

 

あまりの出来事に驚愕を隠せないマグナ

 

そして後ろから音が聞こえ、直ぐさま振り向けばそこには剣を持ったダブルオーライザーが居た。

 

マグナは横から迫る剣を姿勢を低くして回避、剣が通りすぎると、姿勢をすぐさま直し今度は斜めに刹那を両断が、またもや緑の粒子になり霧散する

 

 

(不味いな、このまま行けば後3分後ぐらいにイリスがここに到着する。まだ捕まる訳には行かない、残念だが諦めるしかない)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

先の攻撃をどうやって回避したのかは自分でも理解しにくいが時間が経つにつれて理解した

 

マグナの攻撃をどうやって回避したのかは、トランザム状態のダブルオーライザーが要因だ

 

機動戦士ガンダムダブルオーの作画で戦闘中、不意をつかれ攻撃を受けた時に起きた。

 

機体がGN粒子になり、敵機の後ろへテレポートした。

後にこの事を量子化(りょうしか)と言われる事になった。

GNドライヴの本来の開発者であるイオリア・シュヘンベルクですら予測してなかった完全な副産物。

 

恐らく今の俺が回避したのも同じ原理だろう。

何気に凄いのは、攻撃を受けてから回避するという、格闘ゲームならチートレベルである。

 

解説はこの程度にして、戦闘に戻そう

 

 

また量子化し攻撃を回避してから気づいた。

 

(ハロ、残りの粒子残量はいくらある?)

 

(残リ12%、コレ以上イクト性能低下スル)

 

(分かった、トランザムを終了してくれ)

 

(了解、了解!)

 

脳量子波でハロにそう頼み、マグナからそれなりに距離を取り、システムを停止させる

 

予想はしていたがやはりトランザムバーストでそれなりの粒子を消耗していた。

 

「時間切れだ、これ以上は俺が不利になる。聖女を殺すチャンスを見逃すのは惜しいがな。刹那覚えておけ次は容赦しない」

 

その言葉最後にマグナは俺からの攻撃を警戒しながら壁に穴を開けて出ていった。

 

「紗々大丈夫か?」

 

ある程度時間が経ってから紗々に近づき、聞く

 

「えぇ、大丈夫よ。それよりもヨミを速く医療テントに、それなりに時間も経ってる。凪の応急手当で何時まで持つか分からない」

 

紗々は自分の傷口を手で抑え、痛みに耐えながら口にする

 

「その心配は不要だ」

 

「ツァリ!?」

 

突然の登場に驚く紗々、表に出してはないが俺も驚いている

その両手にはヨミさんを抱えて

 

「凪の方はイリスが既に連れて行っている。まさか、凪が重症で気絶してると言ったらあのメイドはとんでもない速度をだしてな、それで私も同じ速度で来たわけだ。ヨミを連れて行くから二人は休め。」

 

そう言いヨミさんに負担を掛けない様に、だが一般人には到底出せない速度で走って行った

 

 

...相変わらず人外だな

 

 

などと思っているとこちらを向いて紗々が話しかけてきた

 

「刹那、ありがとう。助けてくれて」

 

両手を胸の真ん中で軽く握りしめ、笑顔で言った

その体は傷だらけでも聖女と認識させるほど綺麗だった

 

「あ、ああ、当然だろ?それに君が居なければ氷結境界は成り立たない」

 

「それはそうだけど、もし貴方が来てくれなかったら私は今よりも確実に重症レベルだったわ。それにもしかしたら死んでいたかもしれない・・・」

 

「紗々、その可能性があるだろうがとりあえず、今は傷の手当だなーーー」

 

そう言っていると突然、膝が地面につき、機体の装甲でガシャン!と音がなる

 

「ど、どうしたの刹那!?」

 

傷があるにも関わらず駆け寄ってくる紗々

 

「すまん、どうやら頭に掛かる負担が限界を越えたらしい。たぶん気絶するだけだろう。」

 

「どうしてそうなるのよ、とゆうか分かるのなら自分でどうにかしなさいよ!?」

 

と喋る紗々の声を聞きつつ、俺は意識が薄くなる

 

ーーーそう言えば気絶するこれが初めてか?

などと最後そう思って完全に意識を落とした。




にしてもあらすじで、いいのが思い付かない。
もう諦めるか...

それとこの作品でエデン編も投稿するつもりなんですが大丈夫ですかね...どちらが原作でいいのかも
話数的にエデンが長くなるし(だって13冊まであるんだよ?それに比べてイリス5冊だし)

この後、活動報告で何処までいいのか教えて下さいお願いします

おかしな所があれば報告お願いしますm(__)m

1月27日少し変更、なんでスマホでコピーするとルビ振り消えるん?( ;∀;)


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汝の名はアマデウス

お待たせしました。不定期更新とは言え余りの遅さに自分自身でも酷いと思うこの頃です

さて、今回のサブタイトルはいきなりすぎかと思いますが気がつけばこう書いてました。

何を言っているのか分からないと思うが俺も何を(ry


目を開くとそこは知らない天井だ、カーテンが開いており、そこから月光りが部屋に入っていた。

 

目に写るのは各医療機器、となるとここは病院か?

 

夜の月を見上げながらそう思った。

 

「こんばんわ、刹那」

 

向いている方向とは逆の場所から声を聞いて振り向く

 

そこには案の定と言うべきか、サイラが居る。

アンドロイドだから寝る必要性はない、サイラの事だ俺が意識を取り戻すまで居るつもりだったのだろう

 

「こんばんわ、サイラ。俺が起きるまでずっと居たのか?」

 

「はい、私は刹那のご主人様です。一緒に居るのは当然です。」

 

そう笑って返すサイラ、その目蓋(まぶた)に涙が少し溜まっているのが見えた

 

「そうか、ありがとうサイラ。ついでだが俺はどのくらい寝ていた?」

 

「約13時間です。それと刹那、その、マグナさんと戦ったんですよね?」

 

「ああ、流石はヨミさんが手掛けたマグナだ。ダブルオーライザーの持ってしても容易に倒せる相手じゃない。」

 

そう言うが、実際には俺の反射神経が圧倒的に遅いのだ。

 

例えイノベイダーに変革しても元は平和な生活をしていた俺は、機動戦士ガンダムOOの主人公、本来の刹那・F・セイエイには成れない。

 

彼は幼少期は少年兵だった、対抗出来る兵器が無いのにも関わらずMS(モビルスーツ)と戦い、自分だけ残った時に機体の性能を実戦で確かめに来たソレスタルビーングの機体が敵のMSを殲滅させた。

 

その後、彼はその組織に入りガンダムのパイロットになった。無論訓練等を受け、いくつもの実戦の体験や人間関係を受けてイノベイダーに変革した。

 

そう考えると俺がマグナと戦えたのは何気に凄いのか?

 

それとサイラに聞いておかないといけない事あったな

 

「そう言えばヨミさんや凪、紗々の容体は?」

 

「今はヨミと凪さんは、医療用ナノマシンで治療中です。紗々は体に包帯を巻いていますが軽傷です。刹那の横で寝てます。」

 

 

え?

 

 

サイラ今、紗々が横で寝てます。てっ、言った?

 

「はい、元々は刹那聞きたい事があるから起きるまで待つとずっと居たのですが途中で寝てしまって体が冷えると思いまして、刹那のベットに乗せました。」

 

「なあサイラ、それ下手したら国際問題になるから次からやめてくれ」

 

もしも帝国とエルマニア教界の技術者と聖女が恋仲とか勘違いされ、報道されたら殺される可能性がある(主にエルマニア教界から)

 

作者「いや、それはどう考えたって無いだろ。それにお前匿名で名前出てないし」

 

作者、お前は出てきたらアウトだから戻れ

 

作者「そんなー(´・ω・`)」

 

とりあえず、話を戻そう

 

「では次からはそうします。それと刹那、実際には刹那も重症でしたよ。お医者さんによると体の大半の血管が内出血していて死んでいない事が奇跡だ。と言ってました、今刹那の体の中にもナノマシンで血管を修復中です。」

 

たぶんマグナと戦った時に、体に負担が掛かったのだろう。痛みが無かったからてっきり無傷かと思ってた。

 

だが普通に考えればなんも訓練していな人間が機神と同じ速度に付いてこられる事が異常だしな(お前はイノベイターだろう、ってツッコミが入るのを気づいていない)

 

 

「たしか開発した医療用ナノマシンは、口から胃へ行って腸の所からでないと体内に入るが、その時に水や水分が多い物と一緒に取ると効率が良かったな。サイラがやってくれたのか?」

 

と、向かいながら言うとサイラの目から急に光が無くなった様に見えた

 

「その事に関してなんですけどね、私が医師からナノマシンを受け取って刹那の部屋にそれを置いて水を取りに行って戻るとあの体だけが魅力的な女(ツァリ)がベットに居る刹那に(また)がってディープキスをしていたですよ?しかも私が来たと分かると『悪いなサイラ既に最後の一粒だ。』と言って目の前でやるんですよ?今考えたら暴走してもおかしくありませんでしたね。しかもその時、紗々ちゃんはエルマニアの事情で居ませんでし。ですから刹那、貴方を守る為にあの女を殺す力を下さい。もしくはアンドロイドの私に肉体を作って下さい、そうすれば私は貴方と結ばれ、子供も出来ればあの女も諦めるかでしょう。ふふっ」

 

早口で言い、最後にそんな笑いをするサイラ

 

 

ダメだ既にヤンデレに染まってやがる、遅すぎたんだ...

 

 

だが流石にツァリは殺さないし(そもそも殺せるのかも分からない)ツァリは戦力として重要だ。

となるとサイラの肉体を作る事になるが、出来るか分からない。

 

いや、待てよ?ヴェーダのイノベイドを作る技術を応用すれば、サイラの意識データを肉体に移す事が出来るか?

 

ガシッ、と片手がサイラの両手に捕まれる

たぶん途中から声に出ていたようだ

 

「せ、刹那、ほ、本当に出来ます?私と刹那の子供が!」

 

先までのヤンデレが嘘の様に目には光が戻り、そしてうっすらと涙が溜まっているのが見えた。

 

子供なんですね、サイラが欲しいのは。まあ確かに機械であるアンドロイドが人に恋をして成せない事が出来るなら...

 

うんイリスやミカエルが聞いたら無理矢理俺に作らされる未来しか見えない(汗)

 

「実際にやらないと分からないし、それに時間が掛かる事も明白だ。ともかくエデンプロジェクトが成功してからじゃないと余裕がない」

 

「分かりました。それとですね、お医者さんが言っていた事なんですが、何故か刹那の遺伝子構造が普通の人とかなり変わってるそうなんです。少なくとも普通の人との寿命が2倍あるらしいんです、前の時には何も無かったのにです。何か心当たりありませんか?」

 

あー、その事か。話にされると面倒くさいから隠してたが、話しても問題ないから話そう

 

「その事についてだが、心当たりどころか知ってる」

 

「えっ、そうなんですか!?」

 

「ああ、どうしてそうなったのかは、GN粒子が要因だ。GN粒子はサイラが知ってる通り、従来の電子機器の使用を妨害する効果があり、さらにはエネルギーに変換し熱を発生させない。だが、その粒子は人間の体に変革をもたらす」

 

「変革...ですか?」

 

サイラは目を見開き、そう口にする

 

「そうだ、俺は寿命が伸びただけじゃない、簡単に言えば驚異的な反射神経も持つている。GN粒子を浴び続ければ大半の人間は変革する。そして変革した人間を俺はイノベイターと呼んでいる」

 

「イノベイター...」

 

「だが変革はツインドライヴで作られた粒子を浴び続けなければ余程の事でもなければイノベイターへと変革はない、日常的に浴びている俺は変革が起きてもヨミさんがイノベイターにする確率は低い。それとこの事は他言無用で頼む」

 

「分かりました、所で刹那。そろそろ寝るべきだと思います。生活のリズムの乱れは体によろしくありません」

 

と体を前屈みにして、俺に言うサイラ。

 

健康思考だなサイラ

まあ正しいので素直に寝るとしよう

 

「分かった素直に寝るよ、おやすみサイラ。」

 

「おやすみなさい、刹那」

 

サイラのほほ笑み顔をながら俺は寝た

 

 

 

 

 

「すぅー、すぅー」

 

 

 

作者「紗々の存在を忘れてる事に触れてはいけない、いいね?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは夢、なのか?」

 

突如立ったまま意識が覚醒た。

ここが何処なのか確かめる為に周りを見渡す

 

周りは、所々燃えている民間や屋根だとか半分無くなっている家もある。

地面には、銃弾の使用された空の火薬瓶が散乱し、更にはアンドロイドの部品や体の部位などかある。

 

見たことのない景色だが、想像した事がある景色だと理解する

 

(まさか、不完全神性機関イリス5巻の最終決戦なのか?)

 

 

それを確かめる為に彼は空を見る、何故ならその決戦には空を覆い尽くす程の幽幻種がいるからだ。

 

 

そして空を見上げた、空は夜明けしたばかりの空

視界の先にはセラの影、原作通りに結界の完成を妨害してる様に見える。

 

見るだけで呼吸が止まると思う程の「嘆き」、そう思わせる

 

そして、まるで聖騎士と思わせる紫色の鎧を身につけ、傷一つもないマントが風でたなびき、手には長い槍を持っており、その先端には紫色のひし形で先が尖ったクリスタルのような物が付いており、まるでセラを守るように立っていた

 

だがその聖騎士を思わせる者は明らかな殺気がある。

セラの影が全ての悲哀の体現者なら、その騎士はあらゆる怒りと憎しみを体現者だと思わされる程だ

 

その聖騎士とセラを同時に見たとき、俺は心臓が止まる思わされる程の威圧を感じた。

 

ふと、周りを見渡たせば民家の瓦礫の上に倒れているツァリとイリスが居る

 

だが俺は駆け寄らない。何故なら無意味だと分かってるからだ。意識が覚醒してから数十秒後で分かっていた、今の自分はホログラムに近いなにか、誰かの記憶を元にして見せられてる

 

だが、俺にこれを見せてるのは明らかに人ではない。何故(なぜ)ならこれはまだ先の事だからだ。

 

となると、これを見せているのは上位存在のアマリリスか?

 

『正解だ、刹那・F・セイエイ。たがアマリリスではない』

 

その声を聞いた瞬間から周りの景気が突如黒くなり、立っている地面がまるで空中に浮かんでるかの様に見えない。

 

そして黒くなった景色から何かが出てくる

 

それは簡単に言えばおとぎ話のドラゴンに似ていた。幽幻種でもそれなりに居るが目の前にいるのは敵意を微塵も感じない。

 

そして先の話から推測だが結論をだした。

 

「アマデウス?」

 

『そうだ、こうして会い、話すのは初めてだな。お前の魂をここに呼んだのはお前にしかできない事を伝えるためだ』

 

「俺にしかできないこと?まさかさっき見せたあの聖騎士のような幽幻種の事についてか?」

 

『ああ、あの幽幻種は存在する事すらない、虚像なき虚像だ。』

 

「虚像なき虚像?」

 

『あの幽幻種は、虚像である黒竜(アマデウス)巨蛇(ミクヴァクス)そして聖者(ヘケト・ラスパ)が一体の幽幻種として融合した姿だ、(ゆえ)に虚像なき虚像。観測次元であったお前なら分かるだろう、その三体の虚像が個で持ってる能力を、あの幽幻種はその全てを使用できる』

 

「嘘だろ...」

 

氷結境界のエデンの原作の記憶は曖昧(あいまい)だが虚像の記憶ははっきりと覚えてる、

 

黒竜(アマデウス)、その意思に牙むく者

 

あらゆる沁力を凌駕(りょうが)する最悪の魔笛と無限の敵意を有した絶対破壊者

 

巨蛇(ミクヴァクス)、ただそこに佇立するもの

 

全物質硬度を凌駕する最硬の逆鱗と無限の再生能力を有した絶対防御者

 

聖者(ヘケト・ラスパ)、主であり母でなき者

 

敵が強力であるほど強くなる無限の進化と可能性を有した絶対征服(せいふく)

 

 

その三体の能力を一体の幽幻種がすべて使えるのなら、原作を元に考えると仮にこのイリス編を超えたところでエデン編で確実にほとんどの可能性で倒すのが不可能だ。

 

一体を撃退するだけでもそれなりの戦力が必要だったが

果たして人間が勝てるとは思えない

 

「オリジナルであるアマデウスとミクヴァクスで倒す事はできないのか?」

 

そう考えた結果、人ではない上位存在でしか倒せないとしか俺にはそう思えなかった

 

『不可能ではない、だがその余波で世界が滅びてる。あの幽幻種は相手の沁力が多いほど強くなる虚像の性質をもつと同時にセラを除くすべての上位存在に対して、相手が上位存在であればあるほどやつも強くなる。我とミクヴァクスが同時に相手にすれば消滅できるが先に言ったように戦いの余波で世界が滅ぶ。故に我らは手を出せない、だが対処方法ある』

 

「その方法は?」

 

『先ほどお前に見せたあれは、セラの影が現れてからおよそ5分後に現れた、故にあの幽幻種が現れる前にセラの影をエデンへ戻す。それ以外、人の身では不可能だ。やつはセラを守る事に専念している。他に方法があるとすれば、お前が考えてるフォースツインドライヴシステムだがな』

 

「え?」

 

『いや、今のは気にするな。それよりも刹那・F・セイエイ、お前は今も何故自分がアマリリスが選んだのかを不思議に思ってるだろう、それはお前の精神が壊れているからだ、常人から見ればな』

 

「俺の精神が壊れてる?いや、そんな事はなだろ」

 

『いいや、壊れてる。お前はあの幽幻種を見たと同時にセラを見た。普通の人間は初めての状態でセラを見れば少なくとも、いや千年獅(せんねんし)の人間ですら10秒は動けん。だがお前は違った』

 

 

『お前は深い絶望がなく、それにより何も出来ないという事がない。思い出してみろ、お前は初めて戦った時の事を、あの時のお前に恐怖などはなく。それ以降もお前は恐怖などを何一つ感じずに戦ってきた』

 

 

「なん...だと...?」

 

 

 

そう言われた俺は、無意識で左手で頭を抑え、自分の記憶を思い出す。

 

確かに今まで戦ってきたが何一つ明確な恐怖を感じた事がない。今まで自分が作り、強いと言う自信があるのも入るが根本的に命の危機を感じた事がない

 

 

『本来、恐怖とは相手が自分よりも強く、勝ち目がない理解した時に起きる生存本能だ。だが、お前には深い恐怖がない。アマリリスが選んだ一つの理由だ』

 

「一つて事は、他の理由は?」

 

『お前が本来の未来に干渉しすぎない事だ。現状、大した変化はないが、お前が入った事による多少の変化は未来で必ず起きるだろう。だが他の者であれば未来が決定的に変わる可能性があった。他はお前が予想できるものだ、そしてこれはお前だけに言うが、我とミクヴァクスはこれから先の未来を見えない。』

 

「未来が見えない?」

 

ここで俺は、何故か予想がついていた

 

(アマデウスが言っている事は可能性の未来すら見れない、てっ事なのか?)

 

『まさしく思っている通りだ。お前の記憶にある原作であれば我はシェルティス・イズマグナーイルに可能性を教えた。だが今、この世界先の事が一切見えない。本来、決められた運命、お前から見れば原作だがこの世界が本来の運命をあの幽幻種は変えた。その変化を我とミクヴァクス、そしてアマリリスが察知した。アマリリスは変化には気づいたが我やミクヴァクスの様にあの幽幻種が根本的な原因だと知りえる事は出来なかった。何故ならアマリリスは氷結境界で沁力の大半を消費している、それがまともに回復もしない状態でお前を探し時間軸を原作より一年前にしてお前をこの世界に来させた』

 

「待ってくれアマデウス、氷結境界でアマリリスは沁力の大半を消費してる、てどうゆう事だ!?」

 

氷結境界はこれから先の事だ。なのに何故アマリリスは既に沁力を消費している?

 

『確かにお前からすれば当然の疑問だ。そうだな、簡単に言えば本来であればこの世界の、いや凪・一咲・ジールやシェルティス・マグナ・イールの物語は既に終わってる。だがあの幽幻種が千年前、この時代に発動するはずの氷結境界と、そして唯一それを発動できる紗々・エンデンス・凛・ケールを殺した他ならない』

 

「つまり、紗々は殺され必然的に氷結境界は発動できず、未来はそこで潰えた?」

 

だがここで疑問がでる。原作ですら出てこない幽幻種が現れた?

 

『そう言う事だ。そしてだ、刹那・F・セイエイお前にあの幽幻種が生まれた理由を教えよう、単純でありながら、普通では起こりえない事情により生まれた。あの幽幻種は全ての幽幻種の怒りや憤怒が全ての時代、あらゆる平行世界に存在する幽幻種の負の感情が何かしらの力で一つになり、それにより幽幻種の最上位個体である三体の虚像が一体の幽幻種へと変貌(へんぼう)した。』

 

 

アマデウスがあの幽幻種の事を話すと突然、頭の中から何が出てくる様な頭痛がおきた

 

「な、なんだ、この、以上な、頭痛は!?」

 

両手を頭に抑え痛みに悶え、膝をつく

 

『時間だ、刹那・F・セイエイ。これ以上ここに居れば肉体と魂が別々になる。まだ話すべき事はあるが最低限の事は話した、氷結境界は心配する必要はない。未来が消えながら、アマリリスは沁力を消費しているのは、本来の運命に、氷結境界の発動と維持に必要な沁力を先払いしている。つまりだ、この世界で氷結境界を発動しても消費する沁力一切ない』

 

 

頭痛が無くなると同時に身体中の力が消え、地面には力無く横たわる

 

『さらばだ、いつかまた会おう。そして頼んだぞ、本来の未来を守れるのは、刹那・F・セイエイお前だけだ』




さて、今回はどうでしたか?
ざっと6000字ですかね?それと今更ですが刹那はイリス編とエデン編しか知らない状態です

そしてアマデウスにより教えられた運命を変える最凶最悪の幽幻種の登場。
え?なぜ聖騎士の見た目にしたかって?あれが一番各虚像の能力を上手く使えると思ったからですよ

アマリリスの所は簡単に言うと、既に沁力を先払いしてるから無料で使用できる、って事です(分からなかった人の為に簡単に描いたが理解してもらえるよね?)

変な所や説明が分からない場所があれば教えてくださいm(__)m


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俺の戦う理由、そして聖女との約束

お待たせしました。何とかギリギリですかね?
今回、紗々の視点を上手く書けたのか微妙です

それと前は言いませんでしたけど世界の終わりのアンコール次で終わりですね。

悲しいなー(´;ω;`)

そして細音啓先生がツイッターで新作発表、その名は
ジャガジャン!(何でも鑑定団風)


キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦


それとお願いですから二つで一つのQRコードにしないで下さい、読み込むのにめっちゃ苦労した(´;ω;`)

刹那(それをここで言う事に意味がないと気づけよ...)


知らない天井だ、

 

 

 

てっ、言うわけ無いだろ。深夜にも見たし

 

 

ベットから上半身を起き上げる

 

 

なんて事はさて置き、寝ていた時に見たアマデウスの事はしっかりと覚えている。

 

最後に言った事も

 

 

 

 

 

 

 

 

『さらばだ、いつかまた会おう。そして頼んだぞ、本来の未来を守れるのは、刹那・F・セイエイお前だけだ』

 

 

 

 

 

 

本来の、あるべき未来を守れるのは俺だけと言った。

つまりは、もはや俺以外変える人間が存在しないと言う事だ。

 

なら、可能な限り戦力を増やす他に無いだろ。

 

 

そうとなれば、GNドライヴ搭載型アンドロイドの大量に生産、それとマグナと紫苑をどうにかして最終決戦までには味方、または指示を聞いてくれるように仲間にしよう。

 

まず移動する事が出来ないようにする、方法は結構前から確保しているから問題ない。

 

 

後はツインドライヴを完全に制御出来る機体を作る事か

 

 

今のダブルオーライザーは余りのGN粒子の生産量に使える粒子を使用せず外にブースターの使用と同時に放出している。何故回収しないのかって?

 

簡単に言えば、水がドバドバでる水道があるとしよう。これをツインドライヴから生産される粒子と例えよう

 

ペットボトルを用意する、このペットボトルの容量がダブルオーライザーの粒子貯蔵可能量だとする

 

そしてそのペットボトルの底に穴が少し空いてる。この穴をダブルオーライザーが一定時間で使用できる粒子量だとする。そしてペットボトルの口は水道の蛇口より小さい、と考えると分かるかな?

 

簡単に言えば、エネルギーを完全に回収出来ていないからだ。これ以上の粒子を回収し完全に使える様にするには、機体その物を大きくするかツインドライヴ前提の太陽炉を作る他ない。強引にしてしまえば、それが原因で爆発してもおかしくない。

機神と同等以上の性能を発揮できる動力炉が爆発したらやばいだろJK(常識的に考えて)

 

 

 

 

もぞもぞ

 

 

 

ん?

 

 

 

ベットで上半身を持ち上げてる状態だが、足の所で毛布が動いた。

 

 

バッ!と、毛布が中から何かが出てきた、そこには

 

「おはよう刹兄ぃ!怪我は治った?」

 

黒髪のツインテールにピンク色の長袖、そして黒色のスカートを身につけたユトが居た

 

「ユト、ここ病院だから大声だすとダメだぞ」

 

そう言いつつ頭をなでる

 

「うん、分かった!でさぁ、刹兄ぃ遊べる?」

 

「あー、どうなんだろうか。体が痛かったら遊ぶのは」

 

 

と、腕などを動かしたり上半身の左右に動かす

 

 

あれ?痛みが全くないぞ?

 

「どうしたの?」

 

自分の腕や体を見ているとユトが頭をまげて聞いてくる

 

「いや、ちょっとユト、ベットから降りるからどいてくれないか?」

 

「はーい」

 

ユトが下りた後、俺も足を地面に着け立つ。

 

服は薄緑色の患者服で秋に近いせいか、長袖である

 

「ここまでの回復力はなかったはずなんだが」

 

恐らく、傷が体内での毛細血管の損傷だけだったから速く治ったのか?

 

そう思っていると部屋の扉が開く

 

「おはようございます刹那」

 

「体は大丈夫かしら、刹那?」

 

そうして入ってくサイラと紗々、紗々は俺と同じ患者服を着ている。肌が見えるとこには所々、包帯が見えた

 

 

「って、どうしてユトがここに居るの!?」

 

と、紗々が驚く

 

「どうしてそんなに驚くんですか?」

 

「そう言えば、サイラと刹那知らなかったわね」

 

いや俺は知ってるんだが・・・

だが、そうなると少し(?)怪しまれるから黙っておこう

 

 

「ユトは、ツァリと同一人物なの。私も詳しい事は分からないけどユトとツァリの意識が同時にあるらしいのよ」

 

「そんな、こんな無邪気な子があんな酷い大人になるなんて!?」

 

さりげなくツァリをディスるサイラ

 

それなりに人間に近く染まっているな...ダメな方で

 

「何かと酷い言いがかりだな、お前のご主人様がいる目の前でいいのか?」

 

そしていつの間にかユトがツァリになっていた。服装?何故かエデン編と同じ事に触れたら負けだと思います

 

「いきなり出てきた貴方に私のご主人様であり、初恋の人を奪わせる訳にはいきません!」

 

「落ち着きなさいサイラ、ここで暴れたら色々と問題しか起きないから」

 

ここは病院だからな、暴れるのは良くない。

 

「それから刹那に聞きたい事があるの」

 

「俺が答えられる物なら何でもいいぞ」

 

「...今更だけど、怪我なんて無かった様に動けるのよね。まあそれは置いといてヨミの所に行くわよ」

 

「何でヨミさんの所に?」

 

「ヨミの意識が戻って話す事が出来るからよ、それに二人に同時に聞いたら効率がいいし」

 

「ヨミさんも既に意識が戻ったのか」

 

 

おかしい、原作ならもう少し後に意識を取り戻すはずなんだが。

 

俺の作ったナノマシンが想像以上に働いてる事しか考えられない。後は副作用が出ない事を祈るぐらいか

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

自分の病室から出て、ヨミさんが居る病室へ向かう

 

7時前のせいか、通路にはほとんど人がいない。元々このエリアは重症患者や重い病気などの人達が入る場所だ

 

 

ツァリ?また一瞬にしてユトに変わって今は俺が肩車してる

 

さて、この事は置いといてヨミさんの部屋に入る。原作と同じで部屋に値段が高そうな机に絵や花瓶などもあり豪華だった

 

「おっはー刹那、その様子だと体は大丈夫みたいね」

 

背中の部分を自由に角度に変えられるベットで軽くだが上半身を上げている

 

「ヨミさんも話せるぐらいには回復したんですね」

 

「えぇ、でも見ての通りこんな状態よ。あーあ、これじゃあ好きな機械いじりができないわよ」

 

と両手を上げ困ったという感じな表情だ

 

「そんな事を言わずにおとなしくしない。まだ完治してないだから」

 

と紗々が言う

 

「はいはい、分かったわよ。それよりも話したい事があるでしょ?」

 

「そうよ、おもに刹那に対してだけど」

 

ヨミさんと紗々が話してる間にサイラが椅子を用意する

 

俺と紗々は椅子に座り、ユトが俺の上に乗っかる

 

「刹那、あなたがマグナと戦っていた時に機体が突然赤くなって、瞬間移動したあれは何なの?」

 

俺の上に座るユトの頭をなでながら答える

 

「機体が赤くなった理由は特殊システムを使ったからだ」

 

「特殊システム?」

 

「トランザムシステム、機体内部に貯蔵されたGN粒子を全面開放する事ににより、本来の性能の3倍以上の性能を発揮することができる。それがマグナと戦った時に使ったシステムだ。瞬間移動したのは量子化という現象だ、分かる通り瞬間移動だ」

 

「どうしてそれ言わなかったの?」

 

「簡単だ。今は問題ないだろうが、何かしらの理由で人同士が戦った時にそんなシステムがあれば今でもかなり危険なのに更に危険なるのが目に見えてるからな」

 

「そうよねぇ、動力炉だけで機神と同等の性能を出せる時点でかなり危険なのよ。」

 

ヨミさんも口をだす

 

「それとマグナと戦う前、虹色の光を見たか?俺がやった事だが」

 

「私とツァリがゴーストと戦って時に見たわ、戦ってるはずなのに心が安らいだ気がしたわ」

 

「あの光?私も移動してる時に見たわよ。綺麗だったわね、一時的にまるで夜の星空を見ている気分になったりしたわ。てっ、なんで皆驚いたような顔をしてるの?」

 

「いや、だってヨミが夜の星空を見る性格だと思わないでしょ?」

 

紗々は俺に問いかける

 

「俺からしてみれば星空を見る暇があるなら、機械いじりをしてると思ってましたし。」

 

「私もそう思ってました。」

 

俺に続いてサイラも言う

 

「うぅ、酷いけど確かにほとんど機械いじりしてるから、反論出来ない...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ある程度話していると看護婦がヨミさんの体調チェックしに訪れ俺達は部屋から出ていった。

 

ユトは用事があると言い、サイラはホテルの掃除や研究所に誰か来ていなか確認しに行った。

 

ユトは用事と言うよりもツァリの用事だと思うが。

 

そして俺は自分の部屋に戻ってきた、紗々も居るけど。

 

「それで、二人っきりで話したい事て何だ?」

 

俺はベットに腰掛け、紗々は椅子に座る

 

流石に愛の告白はないと思いたい。これ以上行くと完全なラノベ主人公になる。

 

...それに酒に酔っていたとはいえ、ヨミさんが好きと受け取ってもおかしくない言葉を言われたし。俺はいつから女殺し(恋愛の意味で)なったんだ?

ヨミさんは、翌日には忘れてたけど

 

 

「私は貴方がどうして、この世界で戦うのかが分からないの。」

 

紗々は自分左手を胸に当て、俺を両目で見る

 

「貴方の世界で影響がでるならまだわかるけど、教えて貴方がどうして戦うのか」

 

その問いに俺の考えは止まっていた。そのはずなのに不思議と口が動く

 

「俺が戦う理由?強いて言うならアマリリスに頼まれたからだ。」

 

「断ろうとは思わなったの?平和に暮らしていた貴方が突然戦いに行く事になって何も疑問に思わなかったの?」

 

「アマリリスはこれは誰かがやらなければならない事だと言った。ならやるしかないだろ、運命は望んでも望まなくても来る物だと俺は割り切っている」

 

そう、まるで作品の主人公がそうであるように平和を望もうとそうで無かろうと降りかかる物だと。

 

「...貴方は強いのね、私は生まれてずっとエルマニア教界で修行してたわ。親の顔も名前も知らず、ずっと修行をしてた。けどある日、修行が嫌になって出て行ったの。行く所も無く夜道を走り続けてある人に会ったの、シャオて言う人に。その人は私を(かくま)ってくれたの、私は打ち明けたわ今まで修行や苦しかった事を全部。そしたらシャオはこう言ったわ「なら君がしたい事は何だい?」って、私はそれに答えられなかった。そして私はただ聖女と言う役柄に嫌気になっていた事を理解したの。」

 

紗々は胸に当てた手をおろし、目を伏せ、その目からは涙がこぼれ落ちていた

 

「彼が始めてだった、私の苦しみや愚痴をしっかりと聞いて、私の質問にもちゃんと返して貰った。もちろん意見が食い違って真逆の回答もあったけど別れる時には感謝しか無かった、それに私の名付け親にもなってくれたの。彼と会わなかったら私は人らしい感情は無かったて思うの。」

 

「紗々、誰だって心の中にある物を吐き出さないとその内、いつか負担に限界が来て倒れるんだ。仮に倒れなかったとしても精神に大きな負担が常に掛かる。君にはシャオ以外に話した事があるか?」

 

「無いわ、ヨミやツァリが居たけどお互い一緒に居られる時間は少ないし、エデンプロジェクトの方を優先しないといけなかったから。」

 

彼女は本当にシャオと言う人物にどれ程救われたのだろう、と俺は思った

 

「なら紗々、俺が君の話に付き合おう。愚痴でも嫌いな事、質問も言えばいい」

 

すると紗々は、えっ?という顔をして俺を見ていた

 

「ど、どうしてよ、貴方には何も関係ないし、理由もないでしょ?」

 

俺はいつの間にか笑顔でこう言っていた

 

「言っただろ?人は吐き出さないといつかは壊れる。君が世界を救うのなら、俺は君を救おう」

 

そう言うと紗々は椅子に座った状態から突然俺の腹部に抱きついてきた。そしてこう言う

 

「なら、本当に、私を救いなさいよ刹那」

 

「あぁ、約束する」

 

俺は彼女の頭を撫でながらそう答えた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

始めてだった

 

「君が世界を救うのなら、俺は君を救おう」

 

こんな事を言ってくれた人が居るんだと始めて知った。

私は今まで聖女として崇められてきた

 

同等の関係であるヨミやツァリはパートナーの様な感じだったし凪はダメな家政婦(イリス)を守り、イリスはご主人様()を守るそれがあの二人が戦っている理由。

 

 

私はただ周りに言われるがまま聖女になった。シャオに会わなかったら私はこの世界に生きる価値を見出だせなかった

 

 

今思い出してみれば、刹那に始めて会った時はホルン海岸の近くの駅、元々はイリスを手に入れる為に怪しまれるのを少しでも減らす為だった。

 

そして生れて始めて海を見た、輝きながら波打つ水、砂浜には色んな貝殻に所々にある出店、そして多くの人が

笑っていた。

 

 

あの時が私が一番、自由でそして気楽だったのを覚えている。そして海で溺れた所を刹那が助けてくれた、思い出してくれば私は既に彼にいくつも救われてるのね

 

あの時だってそうだった。私が凪から無理矢理イリスを強奪した時に刹那にこの行為が正しかったのかを聞いた時に言った

 

 

『それは人それぞれだ。だが、君は決めただろ?例え誰かに恨まれても世界を救う。と、なら最後まで貫け。君に希望を託してくれた人達の為にも。』

 

 

 

この人なら本当に私を救ってくれる。そう思った、だから

 

「なら、本当に、私を救いなさいよ刹那」

 

「あぁ、約束する」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

何であんな事を言ったのだろう。と、俺の頭を悩ませた

 

それに紗々に戦う理由を問われた時に答えた内容、あれも事実だが最初は主人公達の役立ったり、共に戦う事に憧れをが合ったから軽い気持ちやこんな凄い機体を作りたい的な事が最初だった

 

 

だが、この世界の人達と話していくにつれて理解した。いや、俺が目を背けていたんだ。

 

俺からしてみればこの世界は、不完全性機関イリスと言う作品の中だが、この世界の人達からしてみればこの世界が彼らの現実だと。

 

今はそんな事はないが。

 

 

 

 

 

だが!それよりも、さっきヤバイ事をしてしまった!

 

 

紗々が泣き出した時、俺が言った事が全部ヤバイ。

 

いやね、アニメとか多くの作品を見てきた為か泣いている女性には、慰めをしないと行けない気がしてあんな感じの言葉を言ってしまったんだ!

 

今は居ないが紗々が出ていってから俺は内心こう叫んだ

 

 

中二病か俺は!?

 

 

本来の意味とは全く違うが何故あんな言葉が出てきたのかと少し前の自分に問い詰めたい

 

てっ、待てよ?

 

 

女性の悩みを聞く→仲がよく、それなりに顔が良い男が慰める→泣きながら甘えてくる→大体のエロゲーなら将来結婚、もしくはメインヒロイン確定→紗々の行動や聖女としての身分、周りの状態を照らし合わせると(作者独自の視点です)

 

 

あっ(察し)

 

 

作者「やったな刹那、メインヒロインは確定だぞ。喜べよ(愉悦(ゆえつ))」

 

...こんな事を考える暇があるなら次にマグナと戦う為の対策を考えないと、どうにかしてマグナと同等の反射神経をしないと勝てる見込みはない。

 

ヴェーダにアクセスして対策を考えるか

 

作者「今度は無視か(´・ω・)」

 







えっ、メインヒロイン確定したって?

何を言ってるですか、あんなの冗談に決まってるでしょ?

サイラやツァリ頑張り次第だと代わりにますよ当然(背後に居る二人からは全力で目をそらし)

誤文字、おかしい所があればご指摘お願いしますm(__)m


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対抗策

サブタイトル?
後日書くので少々お待ちを

そして4月中に出せなくてすいませんでした
m(__)m


「うぁー、働きたくないでござる」

 

自分の病室の椅子に座り、机にうつ伏せの状態でそんなニート発言をする。今だに患者服着てる状態でだが

 

「確かにマグナが反逆した以上、司令部がアンドロイドや機神に不安を持つ事は理解するがまさか俺が寝ていた一日の(あいだ)にジンクスの機体を量産化が決定するとは...」

 

そう、俺がGNドライヴ着けた機体で従来のアンドロイドの2倍の生産コストに抑えた機体だ。

 

動かすにはヴェーダに登録し、そしてヴェーダの支援をを受けて始めて動ける様に設定してある。

 

プログラムを作ればヴェーダの支援なしでも動けるが、ぶっちゃけヴェーダに依存した方が強いという

 

推定でだが、ヴェーダの演算能力はイリスの100倍以上ある。

 

イリスの方が分からない。だって愛とかで乗り越えてくるからマジ分けわからん

 

で、本題の俺が働きたくない、と言った理由はジンクスの生産ラインの設計の作成とプログラム作成だ。

 

プログラムぐらい他の人にしてもらいたい...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「何とか数時間で終わった...」

 

またもや机にうつ伏せになり、脱力する

 

普通であれば、数日は掛かる物だが流石はレオナルド博士(鷹の爪団の)の頭脳だ。なんの問題もない

 

だが、頭痛がする。アマデスウの時に味わったのに比べれば対して問題もない

 

「ベットで休むか」

 

そう口にして、ベットに向かい、掛け布団を持ち上げ中に入り意識を手放した

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ピピッ、ピピッ、ピピッ

 

一時間後に鳴る様に設定したタイマーが起動する

 

まだ少し、眠けがあるが目を開く

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく起きたか待ちわびたぞ、刹那」

 

何故か向かい合う様に俺と同じ姿勢で寝転がっているツァリが目の前に居た。

 

「...何をしている?」

 

「見て分からないか、添い寝をしてるだげだが?」

 

はぁ、片手で頭を支えながらため息をして

 

「どうせヨミさんから聞いてしたんだろう?」

 

「ん?以外に鋭いな。まあ、ここに来たのはヨミがお前を呼んできてと言われたから」

 

「何分前だよ?」

 

ベットから出て立ち上がり、ツァリに聞く

 

「遅くても10分前だな、そのぐらい別の事をしていたと言えば怪しまれないだろ?」

 

「それでも遅いだろ、ここから5分くらいはかかるし」

 

そろそろ患者服からいつも着てる服を着たいが、退院しないとだめだろうが

 

「なら行ってくる、ツァリ俺の機械に触れるなよ。他ならいいが」

 

分かった、お前の機械に触れなければ(・・・・・・・・・・・・)いいんだな?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そうしてヨミさんの部屋に入った

 

「遅かったじゃない刹那」

 

「すいません、司令部からジンクスの生産ライン設計とプログラム作成に時間がかかってしまって」

 

ヨミさんのベット隣の椅子にすわる

 

「あら、刹那にも命令がきたのね。」

 

「と言う事は、ヨミさんにも命令が?」

 

「至急傷を治せ、よ。私の場合は各アンドロイドに対して反抗的思考、もしくはそう成りえる思考を感知するプログラム作成と機神一体一体を直接見る事になるでしょうね、もう、私はそんな働き者じゃないのに」

 

「それも仕方ないですよ、俺は物を作る事が出来てもアンドロイドの思考回路に関しては、一番アンドロイドに触れて経験豊富なヨミさんが適任ですから。」

 

「それもそうよねー。所でさ刹那、そのさん付けで呼ぶ止めてくれない?私そんな呼ばれかたは、苦手なんだけど。いや正確に言うとさ、刹那にさん付けされると、その、なんか嫌な感じがしてさ」

 

俺から目をそらし、何故かあらぬ方向を向いている

 

 

あれ?この反応は...、見なかった事にしよう

 

「それではヨミで、俺を呼んだ理由てなんです?」

 

「刹那に、ありがとう、て伝えたくて」

 

「えーと、どうして、ありがとう何ですか?」

 

「私ってほら、司令部から何を作れと言われないと自由に色々作っちゃうでしょ?それに会議とか似たようなのを除くと研究所ラボで一人だからさ。その実、寂しいのよ、刹那が居なかったらサイラも居なくて私の生活習慣も治らなかったし、それに面倒な仕事も刹那がやってくれてたのは本当に助かってるのよ」

 

 

「それを言い出されたら今の俺だって拾われなかったら、これ程の余裕はありませんでしたよ。」

 

実際、ヨミが居たから数日で太陽炉を作り出せた。もしかしたらヴェーダを作る暇もないまま、ダブルオーライザーで戦っていたかも知れない

 

 

いくら百円ショップに置いてある商品で宇宙戦艦を作れるとしても、軍事用の素材を使わないと無理な物も合ったし

 

 

にしてもやはり、さん付けしないと違和感があるな、さん付けに慣れてるだけだろうが。

 

 

プシュー、と自動ドアが突然と開く

 

 

 

「起きてるかヨミ先輩」

 

「お怪我は大丈夫ですか?」

 

凪と彼のクラスメイトのシィーがそう口にする

 

「え!?どうして刹那さんが、ここに居るですか!?」

 

俺が居ることに気づく

 

「あれ?待ってください。刹那さんは、サラちゃんのお兄さんでサラちゃんは、エルマニア境界の聖女って、どう言う事ですか!?」

 

「シィー、刹那にも色々事情があるんだから、落ち着け」

 

と、説明を頼む。と思わせる目で俺を見る

 

「その件だが、兄妹(きょうだい)てのは嘘だ。まあ、紗々の件を考えれば分かると思うが。所で、二人はどうして、ここに来たんだ?」

 

「普通にヨミ先輩の体調が心配でな、今の状態だと大丈夫みたいだな」

 

「えぇ、この通り大丈夫よ。だけどまだ医師からは動くな、って言われてるわ。ごめんね凪、マグナがあなたを傷付けてしまって、開発者である私の責任だわ」

 

「そんなの気にしなくていいんだよ、ヨミ先輩」

 

「そうですよ!私はあまり知りませんけど、話を聞いた限りマグナさんが何も理由がないままそんな事をするはずありません!話し合えばきっと分かりあいます!」

 

 

ヨミは悪くないと言う凪とシィー

 

 

「...ありがとう二人とも、刹那どうにかしてマグナと話し合う方法はない?」

 

「それは、マグナが動けない状態でないと無理ですね。もしくは、あいつが自分から話に来るぐらいです。」

 

 

原作に通りなら、数日後には機神が反乱を起こす。下手に未来を変えると何が起こるか分からないため、放置してる。もしも幽幻種が世界中に進行する直前に反乱が起きたら普通にヤバイからな

 

反乱が起きたら、ちゃんと対応はする。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あの後、俺はヨミさ...ヨミの部屋を出て自分の病室に入って、俺のベットに居る二人に言葉を掛けた

 

「サイラ、ツァリ、何をやってる?」

 

「こ、これは、そ、その...」

 

「私は刹那に言われた事はしっかりと守ったぞ?」

 

 

先に俺が何をやっている、と言ったのは二人が今、おこなっていた事を俺の思っているのとは違う、別な事だと希望的観測をしていた。

 

手っ取り早い事を言えば二人は、俺のベットの(においを)嗅いでいた

 

「これはあれか?恋人の(におい)を嗅ぎたいけど恥ずかしいから服やベットとか嗅いでるシチュエーションか?」

 

「うぅ・・・」

 

掛け布団で赤くした顔を隠すサイラ

 

「私がこうしてたら、サイラが入って来てな。こいつも欲望に身を任せた訳だ」

 

ツァリは満足したのか、ベットから降り部屋を出て行く

 

「では、あとはごゆっくり」

 

去り際に何故か片目をウィンクして。

 

「・・・」

 

掛け布団で口と鼻を隠してるが眼では俺をじっと俺を見る

 

はぁ、とため息をつきサイラに近づき、サイラの髪、エメラルド色の髪に手を置き撫でる。

 

ビクッ、と一瞬体を震わせるサイラ

 

「別に叱るわけでもない、甘えたい時は甘えていいぞ。俺だってサイラには甘えてる、と言えばいいのか微妙だがいつも助かってるし、そのお礼としてなら安いさ。なんならサイラのお願い、何でも聞くからさ。」

 

 

作者「ん?今何でもって」

 

(この後、作者は殴られた)

 

「・・・これからも、刹那のベットに入ってもいいですか?」

 

「ああ、そんな事か。問題なんてないからこれからもいいぞ、それと悪いかもしれないが研究所からある物を取って来て欲しいんだがいいか?」

 

「は、はい!刹那の役に立てるのなら私もなんでもします!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして時間が経ち、今は午後10次。

 

「これ、ですよね?」

 

サイラが持ってきたケースを開けて、中身を確認する。その中には、緑色と赤色の液体が別々に入った注射に近い形の容器、そして頭に引っ掛けるための紐が付いたカメラが入っていた

 

 

これは全て、俺が病院に居るときに設計しヴェーダに作らせた。

 

 

「一体何が入ってるですか?」

 

「緑は肉体瞬時修復用ナノマシンと、赤いのは、とある世界のN因子と言われる物だ。そしてこのカメラは体の血管にそれを流しこむ為に見やすくする物だ。」

 

「N因子?」

 

赤い液体が入れられた容器を持ち、見ながら口にする

 

「特殊な物だ、これを作った世界だと才能があれば、超能力に近い事を出来る、普通であれば専用の手術設備が必要だがナノマシンで手術する。まあ、俺がやるのは脳と目だけを手術するだけだから、体に悪影響はない」

 

 

「...刹那」

 

 

「どうしたサイラ?」

 

急に声の高さを低くした声で俺に聞く

 

「私は今まで刹那のやってきた事に疑問を持ったことはありましたが、こればかりは聞かせて下さい。これをして刹那はどうなるのか、そしてもし安全性が少なかったらこれをこのまま握り潰します。」

 

えー、本当でござるかー?

 

と言うボケは心の中に置いといて、何故サイラがこんな事を言うのか。今まで無かったのに

 

予想だが、心配なんだろう。ナノマシンならともかく、N因子はサイラからしてみれば完全に不確定な物だし

 

いやまあ、俺も詳しいことは知らないから是非もないけどネ!(駄目だろそれ)

 

先に脳と目だけを手術をするのはマグナとの戦闘に備える為だ。脳と目を意図(いと)的に感覚を強化する。

 

分かりやすく言えば、実際には1秒の時間を10秒に感じさせる。これの桁を現状は最大100倍まで出来るはずだ

 

何故目も手術するかと言うと脳が加速しても目で認識できなきゃ意味ないし。

 

え、体は手術しないのかって?GN粒子で脳の命令が瞬時に機体に行くので問題ない。

 

 

さて、これをサイラに説明して納得してくれるのは...

 

半々だなぁ...




N因子が本来とは違う?こちらも後々おかしい所があれば変えるので見逃して下さい
( ;∀;)

早く投稿するために今回読み返ししていません。
本当に後で確認するので、今回は許して下さい
m(__)m


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機神達の反乱

さあ、6月初の更新です。
今月中に出来ればあと1話は更新したい

そして、アンコールが終わりましたね。
さらに1つの新作も出るとのこと。





朝になり、目を覚ます。

 

目の前には黒色の下着を着て、ピッタリと俺から離れない様に抱きついてるサイラが居た。

 

理由は昨日の事だ、サイラに容器の中身を入れる代わりに一回だけだが病院でも下着姿で隣に寝る事になった。

 

現在午前5時だ、病院の職員でも廊下に出てる人はそうそう居ない。

 

昨日ついでに取ってきてもらった俺がいつも着ている服を確認する。

 

長袖のTシャツで胴体の色は青色。

ズボンは黒のジーパンだ、靴は基本的に白だ。

研究所や場所によっては足まで届く白衣を着ている事があるが

 

 

それを確認をして元に戻す、今日の午前には退院するつもりだ。

 

 

さて、10時になるまでに何をするか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝食を取り

 

午前8時、凪の部屋に行った

 

「ん?刹那じゃねぇか、どうした俺の部屋に?」

 

「ナノマシンを服用して副作用が出てないかの確認だ。それはともかく、自分の銃を改造してるのか」

 

ブルーシートの上には、いくつもの分解された銃の部品があった

 

「あの剣帝に対して効果のある改造をするんだが、何がいいのか分からなくてな」

 

その事を口にする凪、銃の状態を見る限り分解したばかりだろう。

 

本来は、凪一人で考える事など普通なのだが少し助言するか

 

「俺個人の考えだと銃弾(ひと)(ひと)つの威力を底上げするべきだろうな、連射では当たったとしても反動の事を考えれば威力は低いし、機神の装甲は非難シェルター、とまでは行かなくても、戦車の主砲クラスの威力が必要だな。」

 

「戦車って、確か人間同士の戦争していた頃に作られた兵器だったよな」

 

「そうだ、だが知っての通り戦車よりもアンドロイドが使えるから戦車の必要性は限りなく無くなった。まあ、アンドロイドを作れない小国は今も運用してるだろうが。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、他に改良できるであろう場所を教え、部屋を出ていった。

 

「ん?」

 

 

適当に病院内を歩いて居ると、曲がり角で顔をだけを出し、道の先にある何かを見ている一人の青年後ろ姿が目に入った。

 

それは間違いなく、凪のクラスメイトであり男子のリーダー的な人物、皆からは、いいんちょと呼ばれてる。

 

 

そして、彼の視線の先には一人の幼女が居る。年齢は小学生だろう、その子はいいんちょ視線に気づいてるし怯えている

 

 

しまった、こいつロリコンだった(汗)

 

 

 

 

 

 

 

だがいいんちょよ、幼女に怯えてさせた罪は重いぞ?

 

つまる所、幼女を怯えさせる悪は滅ぼすべし、慈悲はない(保護者的感覚)

 

 

 

首閉め柔道CQC!!

 

 

 

 

安心しろ、峰打(みねう)ちだ(適当)

 

 

はいそこ、首閉めに峰打ちなんてないとか言わない

 

 

部屋が近かったので凪の部屋に入れといた。(正確には投げ入れた)凪にこの事を話すと

 

 

「このロリコン(バカ)は警察に出しとけよ」

 

 

と言っていた。

 

いくら性癖が酷いからってクラスメイトだからもう少し大切にしろよ...

 

だが、凪が言っている事には納得した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それからまた時間は過ぎ、今は紗砂の愚痴(ぐち)を聞いていた。

 

 

「本当に疲れるわ、上は色々考えて過ぎなのよ。ここまで追い込まれてるのに国の秘密や幽幻種に全く関係ない物も隠したり。」

 

「仕方ないさ、色々考えるのが政治家でそれが仕事だ。」

 

ベットに座る俺の上に乗る紗々の頭を撫でる

 

それと紗砂からいい香りがする、髪が濡れてる事からシャワーを浴びた直後なのだろう。

 

一応言っておくが俺は変態ではない、ただ美少女や美女がイケるだけだ。

 

さすがに小学生には手を出さんぞ?

 

 

「ねぇ刹那」

 

「どうした紗砂?」

 

「貴方は私が究極結界を発動してからどうするの?」

 

「そこは一才考えてない、紗々、未来を見ることも大事だが今を乗り越えないと意味はないだろ?」

 

「・・・そうだったわね、ごめんなさい刹那。」

 

「別に謝る事でもないさ。ほら、そろそろ時間だろ?」

 

「そうね、刹那また聞いてくれる?」

 

膝の上から降りてから振り向き聞いてくる

 

「当たり前だろ、何時でも来てくれ」

 

「ありがとう」

 

その時に見せた笑顔に俺は不意にドキッ、としてしまった。

 

そして紗々が出ていった後、N因子による認識速度の変化を試した。

 

水を入れたコップを思いっきり上へ持ち上げる。エネルギーの関係上により水は空中に飛び出す

 

その瞬間に俺は認識速度加速させた。

 

素の状態でそれなりに見える為、10倍で試す

 

落下してくる水をコップで受け止める。そして取りこぼした水は数滴だけだった

 

 

 

さて、ここで一つの話をしよう、何故俺がN因子を体内に投与したのか

 

理由は短時間で作れてすぐさま効果を発動できるからだ

 

それと本当に今更だがサイレン読んどけば良かった、と後悔してる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから時間はとび、今はヨミを司令部に送る飛行機に乗っている。えっ、展開が早すぎるって?作者に言え

 

作者「これ以上の病院で話を進めたら時間が掛かりすぎるので、カットです」

 

凪とシオンの戦闘は原作の通り起きてる。むろんミカエルも参加した様だ

 

紗砂?最悪の状態を危惧して上から許可が出て普通に乗っている、ツァリも含めて。

 

空いている時間にはダブルオークアンタを設計する、そろそろ時間が無くなる頃だし。

 

ダブルオーライザーは飛行機の客室に置いてある、物凄く邪魔だが...

 

それとついでに乗ってきた凪のクラスメイトのミカエル、シィ、ロリコン(いいんちょ)には俺の事を話した、無論、最高機密だから他には話すなとは言ってある。

 

 

最高機密をそんな簡単に言っていいのかって?

知らんな(真顔)

 

 

 

ツァリは最初、引っ付いてくるかと思ったが全く来ないイリスと話しているか?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

普通であれば飛んでいる飛行機の甲板に居れば飛ばされるが、銀色の髪をたなびかせながら座り込むイリス、その後ろから近付くツァリ

 

「珍しいな、あれほどご主人様に執着しているお前がこんな場所で気を落としているとは。」

 

「ツァリ.....」

 

 

 

「悩んでいるのか、凪とお前の関係に。」

 

「私は機械です、機械は泣く事ができません。」

 

「泣く事を望むか、いい事だけではないだろう?」

 

「不意であったとは言え、凪が剣帝と戦った後にシィが心配して顔を真っ赤に泣きはらいしていました、凪の事を心配してそれが初めてでした。」

 

「泣くことに行為に意味を感じたのかる?」

 

「顔を泣きはしたシィの後で、私も凪の事を心配したつもりです。だけど、シィのように涙が出るわけじゃない。」

 

「聞きたいな、お前の考える人間と機械の差とは何か」

 

「ヨミの受け売りです。そう考えるのは、私に心と呼ぶべきものが芽生えてるからだと。あなたのソレがこれから枯れることなく成長し、花を咲かせることがあるなら、私もシィと同じことができるかもしれないと」

 

イリスは自分の機械水晶を生みこまれた胸に手をあてる

 

「でも人が心と呼ぶものは実態がないものでしょう?機会に心が芽生えて成長したかなんて確かめようがない。どんな返事をすればいいのか分からないままで、ですが今、この場所に来て何かを掴んだ気がしました」

 

「お前が心の実在を感じられる方法か?」

 

「泣くというのは感情の高ぶりから生まれると聞きました。そして涙は私だって見ることができます。なら、私が泣く事ができるなら」

 

機械(おまえ)にも心があると言える。見えざるものの実在を証明できるというわけか」

 

機械()主人()を思うこの気持ちの正体は、なんでしょう)

 

イリス考える

 

(あるじ)であるとインプットされた事による初期機能?人間に尽くすように家政婦(メイド)用のAIを組み込まれたから?それとも、機械である私が本当に凪の事を...)

 

 

「私が凪を(した)う気持ちは、何が根底にあるのでしょうか」

 

「それは分からないさ、だが何を根底にしたいのかという問いであるならば、お前の中で答えはとっくに出ているだろう?」

 

風で目にかかった前髪を振り払うツァリ

 

「お前の言う『心』の内より生まれる感情だ。それとも迷っているのか?」

 

「だって...私は機械です!機械が・・・恋をするとか、愛しているとか・・・その言葉が重すぎることくらい、知っています」

 

気づけばイリスは声を大きくしていた

 

 

人ならざる身で人に恋をする。それが人間社会でも、そして()自身にとってもどれ程大きな障害となりえることか

 

「イリスさん、確かに私達に愛と言う言葉は重すぎるかも知れません。ですが、それを乗り越えられる力こそ、愛なんです」

 

ツァリの後ろからサイラが表れイリスに近づき、そして隣に座る

 

「サイラさん...」

 

「イリスさん、貴方が一番恐れているのは、その気持ちを伝えて凪さんに迷惑にならないか。私も刹那の事を好きとを気づいて、必死に考えました。でも結局は答えがでず、いつまにか刹那に告白してました。そしてある日、刹那に尋ねたんです。機械である私を受け入れてくれたのか、こう答えたんです」

 

 

『サイラ、君は十分に人に、いや、人らしい心を持っている。つまり、体は機械でも心は人だ。そして君は女の子だ、サイラが尽くしてくれる俺も幸せだ』

 

 

「そんな言葉を言われた尚更(なおさら)好きになるに決まってます、てっ、すいません脱線してました。とにかく、当たって砕けろです!一回でダメなら何度も挑戦するんです!」

 

イリスの両手を掴んで強く言うサイラ

 

「心の実在証明。愛の実在証明。誰一人、それに明確な答えを見つけた者はいないだろう。人間でさえ皆無(かいむ)というのに、ましてや機械の身でそれを()そうなどと」

 

そうツァリが語りかける、その言葉を聞いて二人はツァリを見る

 

「だがお前は、いや、お前達は証明してみせたじゃないか」

 

その顔は、これまでのどこか不敵なものでなく、慈愛(じあい)さえ感じられるほど優しく、そして美しかった。

 

 

「イリス、お前が()を心配し、()を思う。それを愛と言わずに何を愛と言うのだ(・・・・・・・・・・・・・・・・・)?」

 

その言葉にイリスは目を見開いていた

 

「さて、私は刹那の所へ行く。彼に甘えたいしな」

 

そうして強風、と言うレベルでないのに平然と機内に戻っていく。

 

どうやって入ったのかは、触れてはいけない...

 

 

「サイラさん、ありがとうございます。貴方やツァリのおかげで悩みが振り切れました」

 

「そうであるなら私も嬉しいです」

 

サイラが見せるその顔は、子供の成長に喜ぶ親の笑顔のように優しかった

 

 

 

だがその空気を壊すかのように、飛行機が急上昇した。

 

「中に戻って状況を確認しましょう」

 

「はい!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして少し時間を巻き戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隣の部屋からシィといいんちょの言い争いを聞き流しながらパソコンでクアンタの設計をする

 

「刹那、クアンタてどれくらいダブルオーライザーの差があるの?」

 

ソファーの感触にに近いイスに体を預けてるヨミが聞いてくる

 

「現場、単純な物でも10倍以上は確定です。トランザム時の出力は1割で地上からビームサーベルで月を両断できるくらいのあります」

 

「「え?」」

 

ヨミと紗々が目を見開いている

 

「ビームの太さが銃弾並ならです。それにダブルオーライザーも完全出力なら月の大きさを飲み込めるぐらいのビーム出せますよ?」

 

「それ普通に強すぎでしょ...」

 

「さすが機神でもそんなの喰らったら普通に蒸発するわね...」

 

そんな事を話していると急に体に重力がかかる

 

「操縦席、何があった?」

 

『管制塔から上昇しろと指令がありました。状況は下を見てもらった方がわかると思います』

 

室内にある窓から下を確認した、そこは

 

「反乱か・・・」

 

帝都の街が燃えていた

 

「刹那!」

 

凪がドアを勢いよく開けて入ってくる

 

「状況は理解している、操縦席聞こえるか?これから俺は降下ため非常口から出る。ドアを開けても大丈夫なように姿勢や高度にしてくれ」

 

『わ、わかりました!』

 

「てっ事で、降下するぞ。俺はダブルオーライザーだから機体に乗ったらすぐ降下する」

 

「そうか、ならば我々が一番最初に降りるか」

 

 

ツァリが非常口を開ける、その脇腹には両手両足を全力で暴れる紗砂を抱えて

 

「ちょっと!?私が高所恐怖症って知ってるでしょ!?それも何、高度数千メートルからパラシュートもなしに自由落下!?やめて普通に死ぬ、私聖女だからまだ死ぬわけには!」

 

「お嬢、つべこべ言わずに行くぞ。」

 

「刹那助け!」

 

そう言い切る落下して行った

 

「サイラはイリスと一緒に行動してくれ、俺は紗砂とツァリの所へ向かう」

 

「分かりました、武運を刹那。」

 

 

そして俺は降下した。

 

ブースターによる加速でツァリ達を追い越し、そしてツァリ達と同じ落下速度になるように調整する

 

「こっちに来るか紗々」

 

手を伸ばす

 

「行くに決まってるじゃない‼」

 

手を伸ばす紗砂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺の手を取ったのはツァリ(・・・)だった

 

 

「え?ちょっとツァリ?何をって、いやぁぁぁぁ!?」

 

まるで投げたかのように(・・・・・・・・・・・)紗砂の落下速度が一気に加速した。無論ツァリは紗砂から手を離してる

 

「なんて事をしてくれるんだお前は!?」

 

「すまない、紗砂に嫉妬してしまって...」

 

顔を赤くして、そっぽを見るツァリ

 

この状態でデレても喜べねぇよ。

 

「もう背中に捕まってろ!」

 

ブースターの出力を上げて紗砂に近付く。

 

「おい、紗々大丈夫か!」

 

紗砂を両腕で持ち、問いかけるが返事がない。高所恐怖症であり、投げた飛ばされた為に気を失っているようだ

 

それから先の加速で空中で止まる事は出来なくなった。俺一人であれば問題ないが紗砂を両腕で持っている、一気にブースターを使えば体に数倍以上の重さが襲う。

 

ツァリ?人外だから大丈夫だろ

 

ともかく、ブースターを地面に向けて噴射。さらに両足のかかとを地面に着けて落下エネルギーを分散する。

 

機体の装甲と地面のコンクリートが削り合う音に火花ををたてながら減速していく

 

速度を完全に殺し、垂直に立つ

 

「ツァリ、もしも紗砂を助けられなかったら、どうするんだ?」

 

「そんな事、作者が許すはず無いだろう、そうなったら原作崩壊するぞ」

 

「おう、メタ発言やめい」

 

ツッコミを入れ、紗砂を起こす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ぬかと思ったわ...」

 

紗砂を起こして少し時間がたって、そう口にする。

 

「紗砂、俺は一人で一体の機神を捕まえるつもりだ。二人はどうする?」

 

「私はお嬢の指示に従う」

 

「なら私とツァリで一体の機神を捕まえましょう、私達二人なら一体捕まえるぐらい余裕よ。移動は面倒だけど戦闘はすぐに終わるわ。」

 

「分かった、俺は一番遠い機神の所へ行く」

 

そう告げ、空を飛んだ




なんか後ろから殺意を向けられてる気がする(ツァリ&サイラ)



さて今回かなり飛ばした(病院時の事)のは書いた通り、時間がかかり過ぎるからです。

誰もグダグダで大して進まない話に興味はないでしょうし


それと更新する前に評価を確認したら、星2が一つ、ついてました。その分のまだ改良出来るて事でしょう(駄文だし、他にも心当りめっちゃある)

これからも遅くても更新していくのでよろしくお願いしすm(__)m


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鎮圧

そんな訳で今月中に更新出来ました。

今までの更新ペースを変えないと一体何年掛かるやら...

それとまれに、こんな駄作を書いて良いのか迷いますがお気に入りにしてくれた人やまだ見てくれる人が居る内は更新を続ける気です。

前の更新で週間UAが100越えてた事に驚きました


長くなりましたが本編どうぞ















「見つけた。」

 

減速して着地する

 

「ユーリスか」

 

そこに居たのは、まばゆい金髪に、逆立てた小柄な少年金属繊維で編まれたタンクトップを素肌の上に羽織っていた

 

「刹那・F・セイエイか」

 

「俺の事も当然分かるか、大人しく捕まってくれるなら楽なんだか」

 

そう口にするとガシャ、と双銃を俺に向けるユーリス

 

「話し合う気はない、と。なら早く終わらせよう」

 

俺もユーリスに武器を構える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦闘方法が分からないからカットだけどね!」

 

「嘘ぉ!?」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

サイラは今、目の前で起きている惨劇に対して双槍を持って黙っていた

 

大半が半壊した建物に道には数えきれない瓦礫、それほどの被害を出したイリス(・・・)を見て

 

 

 

「もう、許しません!私が優しく説得しようとしてるのに、こんなに物を壊して!」

 

空中に浮かんでいる二体の機神はお互いの顔を見て首をかしげた

 

 

『俺達は何もやってないぞ?』

 

 

『貴方ついさっきまで、「凪に怒られる!?」て言っていたじゃない』

 

 

『この被害はお前が(かま)を空振りしたり、銃を威力が強すぎたとかそういう、グハッ!?』

 

 

突如として機神の腹部に瓦礫が飛んできてあまりの威力に機能停止し落下する

 

『ちょっと!?なんで石ころで機神の装甲を貫通して機能停止させるてどんな馬鹿げた出力してんのよ!?』

 

「ふふっ、追撃の2個は要らなかったですね。あいにく、私にそんなデータは削除ずみです」

 

暗い笑みを浮かべるイリス

 

『機神のくせに嘘つき!?そこのアンドロイド()も何か言ってあげて!』

 

 

無論その言葉はサイラに向かって言われた。だがサイラも先ほど落ちた機神のようにはなりたくないので

 

 

「・・・犠牲になってください」

 

 

『ひどい!?』

 

 

 

「凪に早く会いたいんです、直ぐに終わらせますよ!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「な、なんだ、この大量のデータ量は!!」

 

ユーリスは自分の右腕に刺された注射器に近い形をした物を険しい顔で見ながら

 

「痛みだよ」

 

「い、痛み、だと...?」

 

「そうだ、機械に必要ない痛み。それを強制介入データにした。痛みと言っても俺達人間が言う痛みと、今、お前が感じてる痛みは違うかもしれんがな」

 

 

このデータは凪がゴーストを殴った時のデータだ、ゴーストを回収したのはこれが理由でもある。

 

「ユーリス、お前はここまでた。なにも壊す気はない、しばらく眠っといてくれ」

 

 

そう告げて、脳量子波を通じてユーリスの腕に刺した物から、強制停止プログラムを流す。神経回路に直接差し込んだため、物理的にブロック、いや、切断しかない。

 

ユーリスは、苦悶の顔を表しながら地面へと倒れた

 

このプログラムはある程度、演算処理に負担を与えてからようやく停止させる様に作ってある

 

「さて、残り動いてる機神はどれくらいいる?」

 

ヴェーダにアクセスし、鎮圧がまだ終わっていない箇所を見る

 

 

(あー、これはマグナと紫苑だけだな。)

 

位置的に、原作と同じなら二人だけだ

 

なんか、早い気もするが凪とミカエルがまだ戦ってるようだ。

 

あっ、移動している。しかも高速でだ。

 

 

 

少し時間を置いてくか?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あれから数分、待つと2つの反応はぴったりと同じ位置で止まっている。

 

地図データと照らし合わせると、遮蔽物がなく開けた場所だ。ここからして約20㎞か。

 

トランザムで加速して更に離れる前に捕まえよう

 

 

 

 

そう思い、加速しようとした瞬間に

 

 

 

ゾクリ

 

 

 

全身が氷柱つららになったかのような、悪寒を感じた 。それだけではない、何かに見られた。

 

 

 

 

そう感じさせる直感があった。紗々や凪、何かしらの力がある者であれば感じただろう。

 

 

 

だが俺が感じた理由があるとすれば異世界の人間か、アマリリスに能力を受け取ったか。

 

タイムラグ、紗々や凪達からは差はあれど原作と同じだ。つまり、遠くない内に世界の命運を決める戦いが始まる。

 

 

 

『刹那、刹那!聞こえますか!』

 

「こちら刹那、聞こえてる。どうした」

 

通信からサイラの声だ。

 

『紗々から刹那に伝えたい事があると』

 

それを聞くと通信機を誰かが取った音が聞こえ、一人の少女の声が聞こえた

 

『刹那、私は...私は愚かだった...世界にはもっと、もっと希望があると思ってた』

 

 

そこから聞こえたのは紗々の声、だが、その声は震えていや、怯えていた

 

 

『今すぐ、今すぐにエデンプロジェクト発動すわよ。穢歌の庭(エデン)の主あるじが目を覚ます前に完全に凍結させる』

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「やはり、と言うべきでしょうか」

 

「いや、むしろ刹那が居て俺達が逃げられた事がいい方だ。ユーリスや他の皆が頑張ってくれたおかげでだろう。」

 

紫苑とマグナは荒れた岩盤地帯に居た

 

「ユーリスが送ってきた情報、まさか刹那()が意図的に機械に痛みを与えるプログラムを製作したとは」

 

 

「やはり刹那には油断は出来ない。だが計画は予定どおりに進める」

 

 

「数日後に囚われた機神達の救出。普通であれば容易でした、ですが」

 

 

「ああ、刹那が設計しGNドライヴを標準登載機体、ジンクス。見たことはないが、それらに囲まれれば間違いなく捕まるか破壊されるだろう。」

 

 

「今はここまでにして情報を集めましょう。」

 

「分かっている、それより紫苑、メンテナンスは大丈夫だろうな?」

 

「無論です、それに隠れ家に予備パーツもあります。心配は要りません」

 

 

そういい去ろうとした紫苑の背後に何かの光の反射を見たマグナは直感と言うべきか、危険探知と言うべきか彼の戦闘経験か、ともかく、彼は横に飛んでいた。

 

 

その行動に疑問を持った紫苑が発音する前に、彼女の両腕、両足が一瞬に撃ち抜かれ、彼女は地面に倒れた。

着ていた和服には関節部分が正確に撃ち抜かれたのを示す様に穴が開いていた

 

 

そして、まともに動けなくなった紫苑

 

何が起こったのか理解する間もないまま、上からき急速に何かが落下し、彼女の首に何かを刺した。

 

その速さはマグナの神経伝達信号システムを持ってしても追いつく事は出来なかった

 

 

「やり過ぎたか?」

 

 

落下の衝撃により舞い上がった土埃が晴れたと同時に、刹那の声が響いた

 

そこにはダブルオーライザーが立っていた、その右手には厚い銃身に2メートルを超える白銀の銃を持って。

 

 

「刹那か」

 

 

瞬時に双剣を構えるマグナ

 

 

「数日ぶりだな、いや、一週間ぶりに近いかマグナ。」

 

紫苑を跨またぎ銃を構える刹那

 

 

マグナは、紫苑の首に刺さった注射器に近い物見た

 

 

(恐らくあれが、ユーリスが送ってきた痛みを強制介入データとして送ってくる機械だろう。紫苑が動かないのはあれで処理速度が追い付かないからか?)

 

マグナが疑問に思ってると刹那が動きだした

 

(なに!?)

 

 

目の前に突然と現れた剣を反射的に受け止めた

 

 

前回とは状況が逆だった。前は刹那が着いてられなかったに対して、今度はマグナが着いてこられないのだ

 

 

(バカな!この俺が着いてこられないレベルの速度など生身の人間が耐えられるはずがない!)

 

それは真実だ。だが思い出して欲しい、刹那がN因子を投与すると一緒に肉体瞬時修復用ナノマシンを投与した事を

 

 

それにより、本来耐えられない速度に耐えられるようになった(痛みはあるのでご注意を)

 

 

そして刹那は後ろに回転し瞬時に離れ、その二メートルに近い銃口を向けた

 

 

マグナは、凪の時と同じく銃弾をはじく姿勢をとり自分の目で刹那が引き金を引くのを見ていた

 

 

引き金を引いたと思った時には既に、マグナは被弾して吹き飛ばされていた。

 

 

空中に舞っていると理解したマグナは、姿勢を瞬時に立て直し、地面に双剣を突き立て銃弾のエネルギーを殺す。

 

 

 

停止したの双剣を地面に刺した位置から50メートルは離れていた

 

 

 

だがマグナは、エネルギーを殺した時には右手の剣に違和感を覚え、剣を見た

 

 

 

 

(折れている)

 

 

その剣は柄からほんの少し先しか刃がない

 

今まで切れなかった物すら、いや、壊れた事すらなく、ヨミが細かく設計した剣が意図も簡単に破壊された

 

 

(更に弾が貫通し腹部に直撃で損傷率10%越え、明らかに今までの銃ではない)

 

 

 

「どうだ?この銃の威力は。」

 

構えたままの姿勢で問いかける刹那

 

「前、お前がそれを使わなかったのは気になるが些細な問題だろう。そしてその銃は並の軍人では扱えるのは居ないんじゃないか?」

 

 

片膝を地面に着けていた状態から立ち上がるマグナ

 

「確かにそうかもな、この銃の名はライサンダーZ、火薬だけでなはく、レールガンの技術も使用している、被弾して分かっただろ?この銃に弾速の概念はない。これを越える銃はあるが単発で一回ずつリロードするうえに貫通弾だ。それに弾速でお前に避けられる」

 

 

そう口にした瞬間に、マグナは刹那に突っ込んだ

銃身が2メートルを越える銃を近距離では使えないと判断したマグナ

 

 

刹那は瞬時に銃を60メートル以上の上空へと投げ、片手で剣を構える

 

マグナは折れた剣を刹那に投擲した。

 

 

刹那は投擲された剣を防ぐと、頭に衝撃が走っる

 

 

(俺を踏み台にした!?)

 

初代ガンダムの台詞を心の中で発した刹那

 

 

だがマグナはそんな事を知るはずもなく、刹那が空中に投げた銃を掴み、右手で刹那に向ける。

 

 

銃その物にスコープが付いているためプログラムなしでも普通に射撃出来る

 

 

刹那はマグナが銃口を向けた瞬間からGNフィールドを展開している。

 

そして互いに視線が完全に一致した瞬間、銃声が響いた。

 

 

 

(なん...だと...!?)

 

 

マグナが驚いたのは、銃の反動による腕の損傷だった。

 

片腕損傷率80%越えていた

 

モーターどころか関節部分も損傷、ですむレベルではない。修理をしなければ動かす事すら出来ない

 

刹那の方は、GNフィールドを貫通したものの弾は装甲に傷をつけたが、刹那本人にダメージはない

 

 

「マグナ、次にお前は「俺に銃を取らせたのも計算の内か、刹那!」と言う!!」

 

 

刹那は今は空いてある右手の指をマグナに指して言った

 

「俺に銃を取らせたのも計算の内か、刹那! ハッ!?」

 

 

そんなジョジョネタをした二人。

 

 

 

そしてマグナに刹那は近づく、空中に居るマグナはまともに移動する事は出来ない。

 

 

刹那は今の射撃でマグナの右腕が使えなくなった事に知っている。

 

「設計図などを見て壊れるように反動に設定したからね」

 

と本人は言っている。

 

 

話は戻して、刹那はマグナを無力化する事を前提に戦っている。

 

 

そして、強制停止プログラムを打ち込むには武器を持っていない状態が誰から見ても楽だろう。

 

刹那は、マグナに剣を振るう、右手が使えないマグナは必然的に左手の剣で応戦するしかない。

 

 

互いの剣の間に火花が飛びちりあう。

 

だが右手が使えないマグナは左手を使ってる状態では次の攻撃を防ぐ手段はない。

 

刹那は左腕でマグナの左手の手首を出力全開で殴る。それにより、マグナの手首から先の神経回路が使用不可にされたのに加え、殴った衝撃でマグナの握っていた剣が吹き飛ぶ。

 

 

それと同時に刹那は剣を捨て、腰の横の装甲内部に入れていた強制停止プログラムを取り出し、マグナの背中に回りこんで差し込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(てっ、こんな感じにかっこよく終わらせたかったんだよな...)

 

 

実際は殴った出力が強すぎてマグナの腕その物が跳とんだのだ。

 

(どのみち、強制停止プログラムはぶっ刺したし。マグナの腕を回収して戻るか)

 

 

なお、腕は軽く溶接した。

 

 

 

(あのふざけたやり取りは一体何だったのでしょうか?)

 

 

音だけを録音していた紫苑は後にそう思った

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「刹兄ぃ~!!」

 

「グフッ!?」

 

機神が暴れても問題ない部屋にマグナ達を入れ、ダブルオーライザーを研究所に戻し、部屋に入ると俺にユトが腹に突っ込んで来た

 

 

地味に痛い...

 

 

「刹兄ぃ、遊ぼ遊ぼ!」

 

俺を上目使いで見上げ、一切悪意のない笑顔で見てくる。幼さと可愛さによるコンビネーションが俺の理性を削る

 

 

や、やばい、保護欲が!

 

か、可愛いすぎる、だが落ち着け、ロリコンにはならないし手をだしたらダメだ!

 

 

紗々?年齢的に中学生だから大丈夫だよきっと(震え声)

 

 

「刹那!」

 

 

続いてヨミの声が聞こえ、視線をユトから外す

 

 

「マグナや紫苑を連れてきたって本当なの!?」

 

自分の足で走る(・・・・・・・)ヨミ、流石に軽めに走っていた

 

 

ナノマシンによる体の修復、それに本来より遥かに早い回復速度に驚かされる。

 

「まあ本当です。ですが戦闘で紫苑は、四肢は動かせなく、マグナは両腕は全く動かせない状態です。機神達には一定以上の出力が出せないように調整しました。」

 

えっ、何で出来た?と思う人に答えよう、レオナルド博士の頭脳だからだよ(滅茶苦茶論)

 

 

 

抱きついたユトの頭を撫でる。

 

それに対してヨミは目をうるうるさせて

 

 

「やっぱり刹那はロリコンなの!?」

 

何故か大きな声でそう言った

 

「いや、違いますって。前にも言いましたよね?」

 

「刹兄ぃ、ロリコンって何?」

 

「ユト、その内分かるから説明はパスで。」

 

 

また面倒事になりそうだ。




ライサンダーZ(地球防衛軍から)は研究所に戻って取った設定です



それから小説情報のタグ欄に、必須タグ報告なんて物があったんですが、どこがそこに引っ掛かるのかが分からない・・・

一応、転生は入れたけどこれでいいのか(汗)


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大侵攻の予兆

まず読者の皆さまに謝る事があります。この前、原作やエデンを読み返したら


紗々× 紗砂○


だった。何故今まで気がつかなかった・・・
感想にもあったのに・・・


これで少しばかりメンタルが死んでました



???「過ちを気にする事はない。」


あ、あなたは!?


フル・フロンタル「ただ認めて、次の(かて)にすればいい。それが大人の特権だ。」


(自分まだ高校生なんですがそれは・・・)


「お疲れです、刹那」

 

 

ユトとの遊びに付き合って、ソファーに寝転ぶ俺にサイラが声をかけてた。なお既にユトは帰っている

 

「サイラか、ヨミさんは?」

 

この時、いまだにさん付けしていた事に気づいたがサイラは何もの気にする事もなく会話する

 

 

「ヨミは機神の皆さんを説得してしてました。途中から寝ていましたけど。」

 

 

そう苦笑いで答えるサイラ

 

 

うん、容易に想像できるな

 

 

 

だが今は

 

「サイラ、重大な話がある。これから先にも関係する話だ。」

 

 

ソファーから起き上がり、座った状態になる。

 

「重要な話、ですか?」

 

 

きょとん

 

とした顔で答えるサイラに、とにかく隣に座れと手で伝える。

 

 

 

「サイラ、これから話す事は、信じられない事だが真実だ。聞いてくれるか?」

 

 

サイラはいつもと何一つ変わらない笑顔で答えた

 

 

「信じます、貴方は私が大好きな人で何一つ嘘を言った事のない貴方を。」

 

 

その言葉を聞いていたら、気がつけば口元は微笑んでいた

 

 

「そうか、ありがとうサイラ」

 

 

俺もいつもの笑顔で返し、サイラは急に顔を赤くしていたが見なかった事にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話の続きだが、俺が異世界から来たのはサイラも知ってるだろう。実は俺の居た世界は観測次元、この世界は俺の居た世界では小説の物語だ。」

 

 

「と言うことは、この世界の主人公は凪・一咲・ジールさんが主人公に?」

 

 

俺が言った事に驚きの表情や動きをしない状態で質問するサイラ、瞬時に主人公が凪だと瞬時に当てた。本とかかなり読んでたな。部屋見た時にはなんかラノベが多かったし。

 

 

それと個人的には、なんか、こう、もう少しリアクションをしてほしかったんが・・・・

ともかく、話を続けよう

 

「確かに凪は主人公にだ。だが、この時代は前章にすぎない。正確にはこの時代はどうやって氷結境界がどう出来たのかを書いたにすぎない」

 

「前章、ですか」

 

「もともと始まりは、今から約千年後の話。氷結境界エデン、その作品からだ。主人公はシェルティス・マグナ・イール、そしてヒロインであるユミィ・エル・スフレニクトール、コロシアムの時にサイラが連れて行った子供を抱えていた少女が彼女だ。」

 

 

少し目を見開いているサイラ

 

 

「言いたい事もあるだろうが後にしてくれ、それでだ、シェルティスはマグナと同じ魔笛を宿していた。彼の場合、それはマグナのような人工的な物ではなく上位存在からだ。」

 

 

「彼に魔笛を宿した上位存在、その名はセラ、禁断水晶(アマリリス)やその他の上位存在の最上位存在であり、始原の母とも言われてる。」

 

 

「始原の母....」

 

 

「それから、この時代の話に戻るが、これから遠くない先の未来、人類の、いや、世界の命運を決める戦いが始まる。24時間以上前から世界中で観測が可能な幽幻種の大群が襲い掛かる。」

 

「そんな...!?」

 

「もし全軍用アンドロイドにGNドライヴを取り付け、性能を完全に使う事が出来れば勝率は50%以上かも知れないが、だがどう見てもそれは不可能だ。資材をうまくやり取りして十分の一割をそう出来ればいい方だろう。」

 

 

俺は近くに置いていたペットボトルの水を飲み干す

 

 

「サイラ、俺が何故君にこの事を教えたのか、そして俺がこの世界に来た理由。全ては一体の幽幻種が原因だった」

 

「一体の幽幻種が、ですが?」

 

「先の未来、幽幻種が世界中に進攻する前に人類側の取れた行動は一つ、紗砂の究極結界を発動するしかない。だが、その一体の幽幻種が全てを変えた。本来存在しない最強最悪の幽幻種、俺もアマリリスより上位存在であるアマデウスと言う名の竜に聞かされるまでは知る余地もなかった。」

 

ノートパソコンを取り出し、アマデウスに見せられた時の記憶を頼りに、専用ソフトで3D化されたのをサイラに見せる。

 

 

「これは、聖騎士?」

 

「セラを守る存在、この幽幻種は特殊だ。虚像と言われる高位の幽幻種、黒竜のアマデウス、巨蛇のミクヴァクス、聖者、名をヘケト・ラスパ。それが一体の幽幻種として融合した姿だ。こいつは、今言った三体の幽幻種が持っていた力を使う。絶対的な攻撃力、最高級の防御と無限の再生能力、戦うほど強くなる無限の進化。」

 

 

「刹那、先に言ったアマデウスは2体居るのですか?」

 

 

「俺のこの幽幻種の存在を教えたのはオリジナルのアマデウスだ。幽幻種のアマデウスは氷結境界、紗砂が究極結界を発動して生まれた。理由は結界で重要な部分に鏡のような氷がある場所があり、それに写ったのは二つになる。人間であれば、一人の人間が記憶も思考、人格や見ためも全く同じの人間が生まれる。詳しいことは忘れたが、アマデウスも何かしらの理由でその鏡に写り、幽幻種の性質を持った虚像が誕生した訳だ。」

 

 

 

「あの、刹那。それほど知っていれば、幽幻種が誕生した理由を教えてもらって良いですか?」

 

 

「もとより、俺が答えられるって範囲で教えるつもりだったから大丈夫だ。幽幻種が生まれた理由だが、セラだ。彼女は人間で例えれば、産まれたばかりの世界を赤子に例えると、赤子に母乳を与える母親の役割だ、生まれたばかりの世界には彼女の力が、いや、彼女が放つエネルギーが必要だった。その後、世界は自立は出来たがその世界に生まれた知的生命体、つまる所、人間はセラより下の上位存在を知るが、誰もセラの存在を知らなかった。それにより、彼女は誰も自分の存在を知らないと嘆き、眠りについた、悲しみを癒す為にな。だが、セラの名を賛詠(さんぴ)していた獣達は彼女の眠りを嘆き、そうさせた人間を憎んだ。」

 

 

 

「では、今までの幽幻種が(うた)を歌っていたのは・・・・」

 

 

「ああ、かつてセラを賛詠(さんび)していた歌だ」

 

 

 

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「そして最後に、俺は虚像が融合した幽幻種に命を、いや、死ぬことを前提に戦うかも知れない」

 

 

 

(え?)

 

 

サイラは最初、その言葉の意味できなかったのに加え、思考が止まった

 

否、彼女は理解したくなかった。

 

 

「いいかサイラ、俺が君に伝えたのは俺が相討ち、もしくは、撃退はしたが何かしらの理由で死んでしまった時に、この世界を本来の物語に戻すのに最低一人は居てほしい。」

 

 

刹那は腕を伸ばし、サイラの両肩を力強く掴む

 

「サイラ、君や俺は物語だと本来存在しないんだ。だからこの事を言ったし、君を信じているから・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

「刹那!!」

 

 

サイラは刹那の胸に飛び込んだ。刹那はソファーに押され倒れる

 

「いやです、刹那が、刹那が居なくなった世界で生きるなんて私には無理です!!」

 

 

刹那の胸に抱き着き、流した涙が刹那の服を濡らした

 

「落ち着け、俺も死ぬ事を前提で考えてない。もしのも話だ」

 

 

刹那は押し倒された状態でサイラの頭を撫でる

 

 

 

その後、サイラが泣き止むまで眠らず、ずっと撫でていた刹那である

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「刹那、ジンクスの改修をしてるんですか?」

 

 

翌日、パソコンに向かっていろいろしてるとサイラがそう聞いてきた

 

「ああ、GNドライヴは本来アンドロイドに使う予定だったが、あの反乱でアンドロイドに強すぎる力を持たせるな、って事になり今は動力炉が大量に余ってるからな。すでに付けてあるアンドロイドは例外だが。ダブルドライヴにして性能と継続的戦闘能力の上昇、そうしても余ったGNドライヴは固定砲台に利用する。ジンクスの1日の生産数に改修の事を考えれば、よくて1万機は行ける。」

 

刹那はキーボードをただならぬ速さで操作し最後に決定ボタンを押した

 

 

ちなみにダブルドライヴとはツインドライヴとは違う物で、簡単に言えば同調をしないでGNドライヴを2機着けた物だ

 

 

「さて、これでジンクスや固定砲台のデータは本部に送った。後はクアンタの作成にあの幽幻種に対抗する兵器を作るか。」

 

刹那は椅子から立上がる

 

「策はあるんですか?」

 

「想像は出来ている、後は特殊弾と銃の改造だ。」

 

 

「「刹那、刹那」」

 

そう言って部屋に入ってくる緑とピンク色のハロ

 

 

「出来たか?」

 

「デキタヨ」

 

「刹那ニタノマレタ改修ハデキタ」

 

 

ハロ達がそういい、俺は今は凪の所へ行ったヨミの部屋に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨミの部屋に移動し、入ってすぐ目に入る長机に全長3メートルは越えるであろう白銀の銃が置かれていた。

 

 

「これは・・・ライサンダーZ?」

 

「それを改造した。本来は連射が効かないが俺はそれを改良し、この前のマグナに使った。そしてこれは俺が考えた世界を滅ぼす幽幻種に一番適した武器だ。勝手な予想で作っただけだが」

 

 

そしてサイラは、その銃の横に厳重に何かを入れている箱があった

 

「刹那、この箱は?」

 

「この銃の専用弾だ。構造が複雑でコストも掛かる、現状は3発あればいいだろう。」

 

 

刹那は箱を開けて、サイラに中身を見せる。

中には縦50センチメートル、横30センチメートルある銃弾が均等に横に並んでいた。だがその中で中心にある銃弾が黄色と黒の縦棒線が刻まれていた。

 

 

サイラはそれを不思議そうに見つめ、その動きに気付いく刹那

 

 

 

「この銃弾は、弾頭の先に超振動の技術を利用し、まずあの幽幻種の鎧を貫通する。最高硬度をもつミクヴァウスの鱗の原子に作用できれば、奴の体内に入り込める。そして銃弾の先から少し後ろに内装した複数の強力なアンカーで幽幻種体内に貼り付く。そして、そのアンカーの後ろは強力な爆薬、グレネードに使用される量で半径100メートルは越える爆発が起こる。それを奴の体内で爆発させる。」

 

 

 

 

銃弾を両手で持ち上げる

 

 

 

ぶっちゃけ超震動が効けば近接戦闘の方が弾数を気にせず戦えるが

 

 

 

「流石刹那です!こんな凄いのをたった1日ちょいで造り上げるなんて!」

 

サイラが目をきらきらしているかの様に見える

 

そして刹那は、その黄色と黒の縦棒線が刻まれた銃弾を見た。

 

 

 

「で、中心のこれはその爆薬の部分を核に変えた」

 

 

「待ってください刹那、核ってまさか・・・」

 

 

 

「そうだ。核兵器、遥か前から作られたのにも関わらず今存在する最新兵器の威力を容易に越え、人同士の戦いでこれを使えば世界が滅ぶと言われた兵器、無論これは虎の子の一発だ。2発を回避された時、もしくはその2発が当たり体内で爆発しても仕留めきれなかった時の最終手段だ。」

 

 

 

相手は絶対的な攻撃と防御に加え無限の再生能力、そして無限進化。そうなればこちらは一撃で消滅させられる威力の兵器が必要になる

 

 

 

俺も出来るのであれば核兵器を使う気はない。放射線物質を除去する機械の設計はしているから心配は要らないが、ないに越したことはない。

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「刹那が撃てなくなった時は私が撃つ、ですか・・・」

 

「何があるか分からないからな、それに世界食らいの王が存在する。他に強力な幽幻種が居るか分からない。」

 

世界食らいの王

 

原作では詳しい大きさの紹介は無かったがこの帝国を押し潰しても足りない程の超巨体幽幻種。

 

俺個人の予想だが、地球の表面面積の10分の1から100分の1まで間の大きさのではないかと思っている

 

 

そしてサイラに銃の扱い、銃弾の再装填(リロード)のやり方を教えた。

 

「にしても、やはり扱いずらいですね。」

 

3メートルを越える銃を容易に構え、口にしたサイラ

 

「まあな、一発ごとにリロードも必要に加えて銃弾が大きい。弾速も遅い訳にはいかないから銃身を長くするしかなかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夕食です刹那。」

 

サイラは皿にサンドイッチとおにぎりにを運んでくる。

 

洋食と和食の混合とは斬新だな・・・

 

 

長時間パソコンに向かってるのも原因だろうが

 

 

「刹那、少し休憩したほうが。」

 

「すまないがまだ休むのは出来ない、余裕の内にやれる事はしないと。」

 

 

サイラが持ってきた食物を口にせず作業を続けていると

 

 

モニュ、と柔らかい感触が背中に伝わる。分かっているが俺の首に腕をまわして抱きついて来ているようだ

 

 

「刹那、今日も一緒に寝ても・・・」

 

「別に構わないさ。」

 

 

 

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それから時間は一気に過ぎて

 

 

「ついに来たか・・・・」

 

息抜きで町の中を歩き、ふと空を見上げた

 

 

 

ピシッ

 

 

 

空かガラスにヒビが入ったかのような音が町に響いた。

 

 

俺も含め外に出ていた人達は空を見上げる。そして見上げた先には空がひび割れ、割れた所からは赤い光が見える。

 

そしてそれが引き金だった様に空が一気に真っ赤に変化した

 

 

それを見た市民達慌てふためいた、俺は気にする事もなくポケットから通信機を取り出す。

 

 

「サイラ、司令部に連絡をしてくれ。俺にこの大侵攻その物を止める手段はないと。」

 

『分かりました、私の中にあるレーダーでも観測不能の大軍、これが刹那の言っていた世界の命運を掛ける戦いの前兆・・・』

 

「紗砂とツァリに連絡の準備を、話たがこれを止められるのは紗々の究極結界だけだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ二人とも?」

 

パソコン画面には紗砂とツァリが映っている

 

『言われなくても行くわよ。帝都(そこ)が一番結界の効果があるわけだし』

 

『私も行くさ、国王から許可も降りた。自分の足ですぐ行く』

 

 

そう言い通信を切るツァリ、もう少し話をすると言う事を考えないのか

 

 

『にしてもこれ凄いわね、腕時計の様な形で立体映像を写すなんて。』

 

「もしもの時に渡して正解だった。紗砂、そっちのお偉いさん達は?」

 

『慌てまくりよ、余りの出来事にショックで倒れるのも居るし、全員が私の指示を求めるから面倒この上ないわよ』

 

 

 

「俺も司令部に連絡しとく、この大侵攻を止める手段を見つけたと。」

 

 

『所で刹那、話は急に変わるけど、その、貴方て恋人いる?ツァリとかサイラの事じゃなくて、自分が好きになった人とか・・・』

 

「いや、いないが何でそんな事を?」

 

『そんな事じゃないわよ!貴方が好きだから聞いたに決まってるじゃない!』

 

急に大声で叫ぶ紗砂

 

『あっ、』

 

だがすぐさま紗砂は自分の言った言葉を意味を理解し、急に顔を赤くした。

 

 

「『・・・・・』」

 

気不味い空気がながれる

 

 

 

 

最初に好きと聞いた時には内心

 

 

ファ!?と思った

 

 

 

『今のは、そ、その・・・』

 

 

そして、顔を赤くしたまま口をパクパクさせながら何かを言おうとするが言葉が出てこないのか途中で顔をそらしてしまう

 

 

まさかのダイレクト告白、好きにさせた事は理解出来なくもないが、告白があるとすれば大侵攻が始まる前に一人だけで呼び出されて

 

 

「ねえ刹那、この戦いが終わって二人とも生きていたら、恋人になってくれる?」

 

 

 

なんて言えば、俺の死亡フラグが成立して死ぬ可能性が・・・

 

てかサイラにツァリ、ヨミも居るから・・・

 

どう回避しても死亡フラグが立ちますな(諦め)

 

 

作者「死亡フラグ成立のお薬、ナノマシン経由で投与しときますねー(嫉妬)」

 

 

 

何をしようとしてる作者!?

 

 

 

「刹那?」

 

 

聞き慣れた声、聞こえた方向へ恐る恐る振り向く。

 

 

「もう、また女の子を恋に落として、分かってますよ?刹那は優しいから無意識であっても落としてしまいますから、私もそうでしたし。」

 

そこには瞳に光がないサイラが立っていた

 

 

 

 

何でだろうか、今まで感じたことのないとてつもない悪寒がする・・・

 

 

 

そして紗砂がいつの間にか通信を切っていた。

 

 

恥ずかしくて切ったのかな?(棒読み)

 

 

 

サイラは椅子に座った俺を、おそらくポケットから取り出した手錠を俺が抵抗する間もないまま手首に掛ける

 

 

「私は、刹那の自分の意識で手を出して欲しかったのですが、時間もありません。ですので」

 

 

片手で俺の両手を掴んだ状態でサイラは自分の胸の中から取り出したペンの形をした注射器を俺の首に刺した。

 

 

その数秒後には、体が急に熱を持ち出す

 

 

「媚薬です、短時間ですが強力な薬です。刹那、機械であるこの体で何処まで貴方を満足させるか分かりません。ですが、刹那を精一杯気持ちよくしてみせます。」

 

 

サイラは自分の服をずらし、ブラジャーやスカートの中すら見せてくる。

 

 

 

俺が服を着たままヤるのが好みと知っての所業か、いいぞもっとやれ

 

 

 

待て!Rー18禁にするつもりかお前は!?

 

 

と作者からの声が聞こえたが

 

 

 

知らんな

 

 

 

そしてこの後、めちゃくちゃイチャイチャした(性的意味ではない)

 

 

 

 

 

 

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約30分後

 

 

 

 

体内に入れたナノマシンに感情の制御できる機能を付けといてよかった。

媚薬の効果が短時間でしかも血液に直接ながし込まれたから身体にあるナノマシンを操作してどうにか体が熱くなる程度ですんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイラは

 

 

「ごめんなさい刹那・・・一時の感情に身を任せるなんて、数時間ばかり頭を冷やします。」

 

 

 

と落ち込み、しばらく自分の部屋に閉じこもった。

 

 

 

 

 

 

 

そして今の自分は

 

 

 

 

 

「ツァリ、何故帝国の軍服を二着持ってる?」

 

 

 

ちょっとした小部屋で向かい合う様に座り、ツァリと会話をしていた。

軍服が二枚と言ったのは今一つ着ているのと机に折り畳まれたのが置いてあった

 

 

「共同戦線を築く、その為のアピールだ。それから刹那、お前から見てこの服をなにか感想はあるか?」

 

 

今にも軍服の胸辺りのボタンが弾け飛びそうな状態で上から見れば明らかにブラジャーなど着けていない。

 

 

「もう少し大きなサイズを着ろ、そんな感じだと襲ってくださいと言ってるもんだぞ?特にお前の体型はただでさえ魅力なのに。まあ、ツァリの実力だと襲ってきた不埒ものは蹴飛ばしてそうだが」

 

 

「私は刹那にならいつ襲われても構わないぞ?いやむしろ私が襲いたいくらいだ。」

 

ツァリが近づき、抱きついて、その大きな胸を押し当ててくる。

 

 

ナノマシンで制御、抑制しているとは言え、このままあと数分もすれば襲ってもおかしくない精神状態になる。あくまで肉体を瞬時に直す事が目的で感情の制御などオマケなのだ

 

 

 

まあ、サイラが使ったペン型の注射器に入れたナノマシンを投与すれば普通に抑制出来るけど。

 

 

 

などと思ってる間にツァリにキスをされていたしかも長い方の

 

 

 

「んんっ!?」

 

 

突然口の中に入ってくるツァリの舌、こちらは追い出そうと動かすが、逆に端から見れば普通にキスをしているとしか見えない

 

 

 

 

 

その事を今さらながら驚き慌てるが、ツァリの力加減により抜け出せずに居る。しかも何も知らない人からすれば単にイチャイチャしてるとしか見えないだろう

 

 

 

ツァリはキスをやめ、胸元から何かの薬を取り出した。

 

 

「おいツァリ、何の薬だそれ?」

 

 

嫌な予感しかしないが聞いておこう

 

 

「媚薬だ。いくら私が魅力的でもこんなに誘っても襲われないと不安になるぞ?」

 

 

いつもの笑みではなく少し悲しんでるような顔をしているが俺は

 

 

 

 

 

 

お前もかよ!!!

 

 

 

 

と心の中で叫んだ。




ところで原作の作者である細音啓さんの作品のキャラを見て思う事があるんです。




金髪巨乳が好きなんだね、分かるとも!!!(メインヒロインで、エデンにサイレン、キミ戦は予想)



よし、後で殴っておこうby刹那


そしてこのあと紗々から紗砂に全部変更します。


ガチでミスってすいませんm(__)m


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すまない、決戦はまだ始まらないんだ。本当にすまない・・・・・by作者

今月最後の更新です。そもそも前のは7月分のつもりでしたし。


にしてもやっぱり宿題だるい・・・







荒野の中、白衣を着た男が歩いていた。それは私の記録、いや記憶だ。

 

 

自分の開発者であり、自由を与えてくれた人。

 

 

彼は去っていく、シオン()彼女(ミカエル)を置いて

 

 

 

話すことも終った、もはや彼が足を止める理由はないだが、彼は足を止め振り向き言葉を(つむ)いだ。

 

 

「そうだったシオン、キミにはまだ話してない事があったね。昨日、この世界(・・・・)にある人物が来てね。僕も会った事もないが写真や映像を見ただけで分かったよ、いやはや驚いた。まさか禁断水晶が戦う事すらない人間を連れてくるとは。」

 

 

 

最初その言葉にすぐに疑問を口にした

 

 

 

 

 

それを私に話してどうなるのかと。

 

 

 

「ああ、確かにね。先にも僕は君達を連れていかないと言った。だが自分から僕を追うのはダメとは言ってないよ。僕がこれから行くのは別の世界、いくら機械であるキミでも寿命の限度がある。その(あいだ)にこの世界が別世界に行ける技術を作れる訳がない。」

 

 

 

それもそうだった、ましてや今は幽幻種との戦い。

 

そんなふざけた事に使う資金も時間もない。

 

 

「だが彼なら別世界に行ける手段を作れる。それも0からやりはじめて1年もしない内に完成品を造り上げるだろう、彼はキミに力を与えた禁断水晶、アマリリスによるあらゆる世界の技術を持っている。理由は簡単さ、アマリリスは全ての人間の記憶、もしくは記録を持つように作られた。だが、彼女には君達のように機神にさせるほどの力は残っていなかった。彼はアマリリスが記録したあらゆる世界の技術を使用できる、それしか今のアマリリスには出来なかった。無論そんなのは常人では不可能だ、何かしらのセーフティーがあるか、もしくはその人物が特別に違いない。」

 

 

 

 

 

「おっと、話しすぎた。じゃあねシオン、君がどんな道を選ぼうと君の自由だ。」

 

 

 

 

 

 

 

これで私とナザリエル記録(記憶)は終わり。

 

 

 

 

そして私は記録(記憶)の海から現実に戻った

 

 

 

拘束された状態からこれから来る大侵攻の迎撃の為に開放、いいえ迎撃の為に出されたと言うのが正しいでしょう。

 

 

 

私は血のごとく赤く染まった空を見上げた。

 

 

 

 

 

(刹那・F・セイエイ、貴方には生きてもらいます。私がナザリエルともう一度会う為に)

 

 

 

彼に会う為なら私は戦う、それが 千年以上の時間がかかる戦いであっても

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

数日前

 

 

 

「なあヨミ先輩、今イリスに着けてる灰色の装甲は何なんだ?」

 

 

 

凪はこの世界では大人しく装甲を着たイリスを見て聞いた。なお見た目は原作と同じである

 

 

「刹那が考案した装甲で簡単に言えば、エネルギーを消費続ける事で物理攻撃に対して圧倒的な防御力を持っていて、しかも装甲に流れる電圧を変えると自由に色を変えられるの。」

 

 

ヨミは机にあった紙を片手で取り読み始めた

 

 

「装甲名はフェイズシフト装甲、なんでも刹那の言うところ無重力か低重力でないと作れないみたいね」

 

 

(なんか凄い事をサラッと言ったけど聞かなかった事にしよう、あいつにたぶん不可能なんてないだろう・・・・)

 

 

凄すぎて刹那の作った物に関しては考える事をやめてる凪である

 

 

「原理的には、一定の電圧の電流を流すことで相転移する特殊な金属でできた装甲で、このことから相転移装甲とも呼ばれ、相転移した装甲は一定のエネルギーを消費することにより、物理的な衝撃を無効化する効果がある。この金属は相転移にともない装甲面の分子配列が変わり、色も変化する性質がある。通電することにより非通電時のディアクティブモードといわれるメタリックグレーの装甲色が有彩色化する。また、相転移時の色は装甲に掛けられた電圧の供給率、装甲部材の微細な差異によって決まる。」

 

 

 

ヨミは取った紙を見ながら続けた

 

 

「防御力は、砲熕(ほうこう)兵器としては最大の貫通力を有するレールガン(ライサンダーZ)の直撃や、数百万Gの加重にも耐える程であり、実体弾であればほぼ完全に無力化することができる。また、耐熱性も向上し、大きさや出力次第であれば大気圏突入時の熱に耐用する。また、通常装甲よりもビーム攻撃に対する耐久性も増し、威力の低いビームマシンガンなどのビーム兵器の直撃に耐えることができる。また、従来の重装甲化措置に比べ重量増による機動性の低下が発生し辛いため、防御力と機動力の両立も可能なシステムといえる。

欠点としては装甲の相転移、詰まるところ防御力を維持するためには装甲に電流を流し続ける必要があり、搭載機のエネルギー消費が早くなり稼働時間を大幅に短縮してしまう。特に被弾の瞬間は平常時以上に電力を消費し、被弾回数に応じて機体の稼働時間も短縮される。機体のエネルギーが切れて相転移を維持出来なくなると装甲の色もメタリックグレーに戻ってしまう。この状態をフェイズシフトダウンと呼び、それにより外見からエネルギー切れが露呈してしまうという欠点もある。」

 

 

 

 

「・・・長い!!」

 

 

読み終えたヨミが叫び、持っていた紙を放り投げた。

そして近くにあった飲み物を飲み干した

 

 

 

 

「見てください凪!着ていた服にもカラーリングを合わせられます!」

 

自分が着ているメイド服とそっくりなカラーリングになっている

 

 

「無駄に電力を消費するな、ておい待て。なんか透明になってないか?」

 

 

いろいろと色を変えてる内にイリスが透明に、いや透明なってはいるが空間が歪んだ様に見える。鎧を着けていな肌や髪も歪んだ透明色になっていた。

 

 

(光学迷彩か?)

 

 

「それはミラージュコロイドらしいわね、サーモグラフィーや赤外線カメラなどのにも見つからない。GN粒子の隠蔽作用より高く普通のカメラにも映りずらいからステルス性は上回るらしいわ。刹那いわくオマケらしいけど」

 

 

 

「と言うと事は凪の部屋に忍び込んで合法的に凪の裸を!!」

 

 

「おいダメイド、なにご主人様の部屋に無断で入ろうとしてやがる!?てか自室でも裸になる事なんてそうそうねぇから!!」

 

 

 

(刹那め!なんて物をイリスに渡しやがったんだ!!)

 

 

と内心、刹那を憎む凪。

 

 

なおヨミはそれを見て微笑み、何故か自分の発言でミラージュコロイド解除し顔を赤くしたイリスがいた

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

私が彼と始めて会ったのは落とした手帳を大慌てで探していた時だ。

 

 

最初は無くしたメモを持っていたから相手の顔を見ていなかった、けど息を整えて見たら

 

 

 

 

はっきり言ってイケメンだった、無論それで胸キュンした訳じゃない。

 

 

彼を見たことはなかったから新しく来た人かと思ったけど今の時期にこの辺りに入れるところなんてない。

 

 

気になったから聞いてみると、居場所がないとか。

 

 

人手が欲しいから誘ってみるとすぐに了承してくれた。

 

 

それで最初に彼が凄いと知ったのは、私が大母真数のプログラム作成に悩んでいたらすぐに解決方法を教えてくれた。

 

 

そこから彼が全世界に、いいえ、人類史に名を残す半永久稼働機関を作りだした。そこらか彼が凄くなったのは。

 

 

 

私の作った大母真数に別の機能、ヴェーダと言う別の機械を取り付けたのだけど、私が作った物より実は高性能という事にショックを受けてたらその原因本人に慰めなれるおかしな状況になったけど。

 

 

 

 

 

 

まあそれからは、メタ発言になるけど読者の皆が知っての通りよ

 

 

 

私が刹那を好きだと分かり始めたのは刹那が来た年の年末ちょい前くらいかしら、サイラやツァリみたく他人に取られたくない、って言う感情は無くはないけど私は良ければ抱かれてみたいかな?

 

 

みたいな軽い願望はある、刹那の始めては私が!てほど強くはない。好きであることは変わらないけど

 

 

 

 

 

あー!そろそろ駅に行かないと間に合わないわ、急がないと!

 

 

途中で思ったのだけど、この緊急時に働いてる職員さんも大変よね。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「全固定砲台のシステム問題なし、ヴェーダとの接続も良好だ。」

 

 

ノートパソコンを動かし設置された固定砲台の状態に異常がないか確かめ閉じた。

 

 

 

設計した固定砲台は移動などをしない変わりに防御力と攻撃力が上昇している。イメージとしては四角のコンクリートブロックの上に戦車の頭と砲身が2つ着いている感じだ。制御に関しては全てヴェーダに任せてる

 

 

 

「調整も完璧で追加武装も問題なし、頼むぞダブルオークアンタ」

 

 

 

目の前の機体に俺はそう言った。

 

 

 

ダブルオークアンタ、劇場版機動戦士ダブルオーガンダムの作品内では本来対話の為の機体。

だがオーライザーの補助すらいらなく、完全に太陽炉を制御できるこの機体は自衛用の武器ですら強すぎた。

 

 

それを戦いの為に使うのだ、やろうと思えば この地球を両断出来てもおかしくはないエネルギー源を持つ。

 

 

それと追加武装と言う物は、機体を正面から見た時の位置だが、右肩には作品と同じ盾に収納した太陽炉、この盾は肩とアンカーで繋がってるので右半部の範囲であれば自由に動かせる。そして左肩には機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)に出てくるユニコーンガンダムのシールドを着けている。追加武装はシールドの後ろに取りつけた。この盾は作品内のクアンタでは宇宙空間での戦闘だったから問題なかったがここは重力があるぶんバランスを良くするという意味でも着けている

 

 

武装の種類は盾後ろの中心にガトリング砲2丁にそれを挟む様に2丁の小型ロケットランチャー、そしてランチャーの弾倉の後ろに少しの衝撃でも爆発する爆薬を大量に着けた。

 

これも地球防衛軍に出てくる爆裂かんしゃく玉を使った。一つ一つがパチンコ玉の様に小さいのに3メートルくらい爆風を生む。事故ればただではすまない。

 

グレネードと同じ一塊にしてピンが外れてから爆発させるから問題な・・・えっ、流れ弾に当たって連鎖爆発はどうするのか?

 

 

 

・・・ダブルオークアンタは伊達(だて)じゃないから大丈夫だ(震え声)

 

 

 

 

 

「刹那」

 

と後ろから優しく抱きつかれた

 

「サイラか、紗砂が着いたのか?」

 

 

「はい、でももう少し掛かるので後で大丈夫だと思います」

 

 

サイラは後ろから横に移動して腕に抱きつきすり寄る。

 

そして「刹那」と俺の名を呼んで、何だ?と返すと

ただ呼んだだけですと言われた。

 

 

サイラがすっかり恋する乙女になったなー

 

 

とその好意を向けられてる(刹那)は思った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

時間は進み

 

俺はダブルオークアンタに乗り、サイラとダブルオーライザーに乗せた赤ハロに他のハロを2機ずつ持たせ飛んでいた

 

「刹那、あそこです」

 

 

「分かっている着陸するぞ」

 

 

 

紗砂が言った場所、原作をの言葉を使えば帝国記念広場

 

 

そしてその中央にある凍った噴水前に紗砂が明らかに値が高い服を着て待っていた。

 

 

 

「遅かったわね、貴方達が最後よ。」

 

「こっちも帝都の防衛に何処が最善か考えてたからな許してくれ。」

 

 

「問題ないわよ、早く再確認をしましょう。」

 

 

そして歩きだした紗砂が長い法衣の裾を踏んで、まるでバナナの皮を踏んだかの様に転ぶ未来が容易に見える、だが瞬時に俺は思考を加速しクアンタで近づき地面に倒れる前に紗砂を受け止めた

 

 

 

「大丈夫か?」

 

「え、ええ、大丈夫です、ありがとう」

 

と顔を赤くした紗砂が言った

 

 

最後の言葉は小さかったがしっかりと聞こえ、それと同時にサイラや紗砂の部下達の厳しい視線が俺に突き刺さった。

 

 

何故だ(すっとぼけ)

 

 

 

 

 

 

 

 

機体から出てテントの中にある椅子に座った

 

 

「揃ったわね、それじゃ役割を再確認よ。」

 

 

と話を聞く限り皆原作と同じ配置につくようだ。

 

 

機神もシオンやマグナが居るから原作よりかなり防衛力が強力になってる。ジンクスも含めてだが、それと果てしなく今さらなのだがジンクスは劇場版の機体である

 

 

 

「刹那とサイラはどうするの?」

 

「俺は空中で飛行が可能な幽幻種の殲滅、サイラは状況事態で各重要地点の防衛、ダブルオーライザーに乗せた赤ハロは俺と同じ役割をやる。他のハロ達はヨミと同じアンドロイドの修理を担当する。」

 

 

 

 

紗砂の言葉に俺はそう答えた。

指揮系統は司令部がおこなう、ジンクス達は何かしらの緊急時に直ぐに命令権が俺に譲渡する様にしている

 

 

 

 

 

再確認を終え、皆が出ていこうとするが俺は写真を取らないか?聞いた、カメラはダブルオーライザーの内部から取り出して。だがシィーやミカエルにいいんちょは先に出た後だったが

 

 

エデンだと写真を撮っていたみたいだし、ここでそのフラグを立てておいた方が楽だろう(主に作者が)

 

 

紗砂はしょうがないわね、と言いツァリは刹那と写れるなら、と同意して凪はイリスに引っ張られヨミは面白そうと言う理由で参加した

 

 

 

 

 

カメラの三脚を立て、タイマーをセットしたらみんなの元に行き、サイラには先ほどと同じ様に腕に抱きつかれた状態のままフラッシュが光った

 

 

 

 

 

 

 

 

撮った写真を見る、紗砂を中心に皆が並ぶが俺の場合サイラとツァリに両腕を抱きつかれた。なんか普通な気もするので、まあこれで良いだろうと思い、データを保存した。

 

なお凪はイリスに抱きつかれた状態だった。

 

 

 

 

 

 

紗砂以外の全員は出ていったサイラはヨミが修理をおこなう建物にハロ達を送りに一緒に行き、ダブルオーライザーに乗せた赤ハロは空に待機してもっらってる。

 

 

 

 

「刹那、私の我が(まま)に付き合ってくれて。」

 

 

「言っただろ?話に付き合うって、それで話ってなんだ?」

 

 

 

椅子から立って出ようとしたが止められたので立ったまま待っていた

 

 

 

「前に貴方の事を好きと言ったのは本当に私の本心だから、その・・・私の体に発情出来る?」

 

 

トマトの様に顔を真っ赤にしながらも顔をそらさず聞いてくる。そのしぐさも可愛い

 

 

 

 

「まあ、俺はイケるがそう言うのはこの戦いが終わってからにしないか?」

 

 

流石にこんな所でヤるのはよっぽどの変態主人公ぐらいだろ。

 

 

「それもそうだけど、いやなのよ。好きと言ったけど趣味じゃないって理由で断られるのが怖いのよ・・・」

 

 

「お、おう」

 

 

女性の愛は男性より重いだろう。その愛が強くなりすぎなのがヤンデレだろうし。

 

 

・・・何故だろうか、急に紗砂がヤンデレなる未来を想像してしまった

 

 

 

「そして約束して、必ず帰ってくるて。私、貴方が居ないと自分の役割が終わった後の幸せが見つけられないから・・・」

 

 

俺の片手を紗砂が両手で優しく包み込み、俺を見る目は今にも涙が溢れてでくる程に溜まっている。

 

 

俺は片膝を地面につけ紗砂の視線が同じ高さになる様にして頭に手を置いた

 

 

「いいか紗砂、君が氷結境界を完成させれば結界がなくなるまで疑似的な不老だ。その時になれば分かると思うが多くの人と出会いそして別れる。それも君は何度も見るだろう、だがそれでもいくら悲しい事があっても決して自分の役割を放り出してだめだ。君には君にしか出来ない役割がある」

 

 

 

俺は未来を知っている、その紗砂が多くの千年獅と巫女を見届けていくだろう。辛い事だとわかってる、だが俺にはそう言うしかない。

 

 

 

「刹那、この戦いが終わったら結婚してくれる?」

 

 

「恋人じゃなくて結婚か・・・」

 

 

明らかに死亡フラグを立てられたな、

 

 

「ちゃんと刹那を振り向かせて見せるから!」

 

 

手を握る紗砂の力が強くなる、声でも分かるが本気である事を理解した

 

 

「分かった、なら期待して待って・・・・」

 

 

チュ、と唇に柔らかく暖かい感触がふれた

 

 

目の前には目を閉じて俺にキスをしてる紗砂、そして数秒後にはゆっくりと離れた。

その顔は瞳に溜めた涙がこぼれていた

 

 

「聖女である私をこんな気持ちさせたのだから必ず責任は取ってもらうわよ。」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「はあ、困った・・・」

 

 

とある民家の屋根上で呟いた

 

 

あのあとヨミからツァリ、サイラの順で回ったのだが全員が

 

 

 

「刹那生きて戻ってきなさいよ、貴方にはまだいろいろな事教えて一緒に物をつくるんだから!」

 

 

 

「戦いが終わったら一緒に旅にでないか?私はある男を探し続けてるのだが、ああ、勘違いしないでくれ。私が恋してるのはお前だけだだから。だから死ぬなよ?」

 

 

 

「私、刹那の好きな料理とかデザートとかの全部作ります!だから終わらせて、私の体を作って幸せに暮らしましょう」

 

 

 

 

 

見事な死亡フラグをたて続けに作られた。

 

皆俺の事を気にするのはありがたいが、

 

 

「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」

 

 

と言ったやつは、真っ先に死ぬか誰かを(かば)って死ぬのが定番である

 

 

 

それと今さらなのだが何でモテ期が来てるの?

せめて平和になってからの方がよかった。

 

 

 

「刹那」

 

 

屋根上に居ると後ろから名を呼ばれて振り向いく

 

 

「マグナか、どうした?お前に指定された防衛場所は別だぞ?」

 

 

「そんなことは分ってる、刹那お前に礼を言いたくてな。ヨミをいままで支えてくれた事に感謝する。」

 

マグナは俺に深く頭を下げた

 

「礼だなんて言うな、それにヨミは自力で立っていたさ。お前はまだ生きてる、ヨミさんはそれをずっと信じて一人で」

 

 

Oe/Dia=U xeph cley,(■ ■ , ■ ... ... ■ ,■)Di shela teo phes kaon(■ ■ ■ , ... ... ■ ■)

 

その僅かな旋律が世界に響いた

 

 

(ごう)っ!!

 

 

 

 

 

「来たか!!」

 

 

「マグナ!配置に戻れ、俺は空中で可能な限り殲滅させる!」

 

 

 

マグナは跳躍し、俺は空を飛んだ

 

 

 

 

さあ、始めよう。このイリス編(物語り)の決着を

 

 

 

 

 




さて、イリス編もようやく終わりが近づいて来ました。
更新速度を一月3回にしないとエデン編はどれくらいかかるのやら・・・

もしくはカットを多用して1巻分を5話以下にするか・・・



では、今回も読んで下さった皆さん。次回も会いましょう




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防衛戦 前編

遅くなってすいません。今回あまり手が進まなく少し短いです。
FGOイベント多すぎんよ・・・
それと今回は雑かもしれません


赤く染まった空からは、無数の幽幻種が出てくる。そしてこの手には赤く染まった双槍を強く握った

 

 

 

今の私は当然ですがメイド服ではなく、フェイズシフト装甲の原理を服として採用した特殊装甲。

1週間近く掛けて人工皮膚にフェイズシフト用の回路をを移植し布の様に薄く伸ばした、いいえ、布の中に相対移を起こす物質を細かく配置し本来のフェイズシフト装甲より多少防御力が下がりますが消費エネルギーの減少と更なる軽量化、更には色の変化もありません。しかも本来は電気でしか起動しないフェイズシフト装甲をGN粒子で動くようにしているんです。

 

 

 

えっ?服の見た目のですか?

 

 

 

簡単に言うと・・・

 

全身タイツです、刹那がこれを着せた時は

 

 

「ふむ、これはこれで。サイラちょっと来て。」

 

ムニュムニュ、

 

「ひゃん!?」

 

「この格好で胸を揉むのも、またいい。だがメイド服も捨てがたい」

 

 

「ま、待ってください刹那!!そんな突然されても!?」

 

 

 

 

そのあと数十回揉まれましたが結局はそれだけでした。それほど揉まれたら本番を期待しても悪くないですよね。

 

「はやりFGOのスカサハのタイツはエロいハッキリ分かる」

 

と最後に言ってましたが何の事か分かりませんでした。

 

 

 

話は戻りまして今、手にしてる武器は刹那が1から作り出した槍。

 

 

超震動の技術を使用し、さらには槍内部にGN粒子を送り収束、放出することでライフルが無くてもビームを放てる。

 

 

 

それと刹那がライサンダーZを改造した銃はライサンダーEXZと言う名になりました。

 

 

そしてそのEXZを使う幽幻種の名をフェイトブレイカー、運命の破壊者。

 

刹那が語った物語がそれ以外に変わってる事がなければ後はこの幽幻種だけが難関、もしかしたらツァリやイリスさんの強い沁力により起きるエルベルトの共鳴が起きれば一度を除いて倒す手段が存在しない。

 

 

それは刹那や私が居なければ。

今は太陽炉やGNドライヴを搭載した機体が多く居る、倒すのが容易でなくとも、不可能じゃない。

 

 

それなのに、不安しか感じない。人の言うところの直感が告げている。

 

 

 

 

だから刹那、必ず戻ってきて下さい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Yu/ ris-ia(私に出来る ) Sophie, Arma-Selah(ただ 一つの願いを・・・)

 

 

 

 

 

紗砂の声が聞こえると同時に、

 

透き通った氷を思わせる蒼の奔流

 

直径数百メートルあろう光の柱が幽幻種が這い出てくる空に打ち込まれた。

 

 

 

蒼の光柱、無数の光の粒を放出しながら一瞬にして深紅の扉に突き刺さる、それに触れた幽幻種はすぐさま消滅した

 

Yu/ Uhw =C r-sanc uc Eden(眠れる楽園に彩られ)

 

term-l-pile xel,xin, ole fusen elchel (流れ落ちる星、時、夢はまぶたを閉じる)

 

xearcs let laphin yahe,(透明な指先で綴(つづ)られた)bie omia hec lihit clar(言葉の扉に鍵はなく)

 

noi-roo-xin,noi melras I (いつしか連れなる世界のなかで)

noe-l-habes pianic cia eyen(玉なる幽玄の嘆きも鎮む)

 

=C hypn phenoria, (眠れよ子らよ)Eec qhaon nes ei getie,(あなたたちの翼はまだ若く)

nepies paf lef bis cley kis ei roos(この地の安らぎの技はまだ遠い)

 

 

=C hypn phenoria, (眠れよ子らよ)Eec wat nes ei getie,(あなたたちの翼はまだ弱く)bis kills cley ei mihas(この地の凍れる大地はまだ痛い)

 

 

そして同じ地上から放たれる銀色の光、そしてそれに続く様にオレンジ色の光が帝都のあらゆる場所から放たれる。

 

銀の光はイリスの攻撃、そして無数のオレンジ色の光はGNドライヴを動力、弾薬として使用する固定砲台だ

 

 

 

その攻撃を合図に幽幻種達は世界中に拡散していく。

ただ一人を除いて誰もが思っていた

 

 

 

 

 

 

突如、蒼い柱の横からピンク色の柱が2柱現れた。

 

 

いや、放ったと言うのが正しいだろう

 

 

 

幽幻種が現れる上空1000メートルから150メートル下、光の蒼い柱の横に二機がこの攻撃を放った事に他にない

 

 

タブルオーライザーとクアンタ、この二機によるトランザムの同時使用

 

直径300メートルのビームサーベル、射撃ではなく剣。つまりは振り回せるのだ。射程は帝国の領土を容易に越えてる

 

蒼の光の柱に当たらないように互いに180度回転し、世界に侵攻を開始しかけた幽幻種達を跡形もなく消滅させた

 

 

 

「あれがツインドライヴの真の性能だって言うのか・・・」

 

地上からでも容易に確認出来た圧倒的攻撃に誰もがただ信じられないと空を見上げていた。

 

 

だがそんな簡単に幽幻種の侵攻が止まる訳ではない。次々に現れる幽幻種、そしてダブルオーライザーとクアンタに襲い掛かる。

 

 

凪が肉眼で見てる訳ではない、ヨミ先輩と帝都に着いた時に刹那から渡された銃の倍率可能なスコープ。

 

 

6連装のドラム形、マガジンは三角形に上の部分が銃に繋がってる

 

銃の名前はGNヘヴィーアサルト。

銃の弾薬がエネルギー、つまりビームでありGNフィールドも使用できる。

 

無論、粒子を貯蔵する部品だけでフルで使えればすぐさま戦闘不可能になる。だがこの銃は違う

 

 

何故なら太陽炉を直接内部に搭載してるのだ。刹那自身も

 

「凪、銃本体に太陽炉を取り付けたのは今回が初だ。よほど連戦でもない限り途中で射てない事はないだろう」と言っていた

 

 

 

質量を崩壊させるGN粒子の作用で重さは1キロしかない。

 

 

 

「二機とも紗砂の結界から離れて降りて来てるな」

 

偶然にも凪の位置から見える位置から降下を始める二機

 

凪はスコープから見るに、ダブルオーライザーが先に降下してクアンタは両肩に付いてあるシールドを上空に向け射撃していた。幽幻種達がクアンタを狙ってるのか不自然に集中している。

 

 

そんな事を思ってると、クアンタが紅く染まりだした。

 

 

 

「おいおい、あんな攻撃を連射出来るのかよ・・・」

 

そして剣から再び放たれた攻撃に戦慄した。

 

それもそうだろう、直径300メートルを越えるビームを連射出来るとは思わない。

 

 

 

突然近くで銃声が鳴った、だが不思議な事ではない。クアンタ、もとい刹那を狙わないか狙えない幽幻種は地上に降りて来ている。

 

 

「こっからが本格的な戦闘か・・・俺が出来る事をしねぇとな」

 

凪は刹那から受け取った銃を背中に担ぎ自分の銃を両手でしっかりと握った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かってたと言え数が多いな」

 

空中を飛べる幽幻種達に追いかけられながら地上に降りようとする幽幻種達を攻撃する

 

追ってくる幽幻種に肩の太陽炉を内蔵した盾に付けてあるGNソードビットやマシンガンで牽制する。

 

 

「既に2時間が立ってるが、どこの防衛戦も突発されてない様だな。」

 

ヴェーダにアクセスし戦況を確認した

 

 

 

固定砲台やジンクスが働いてる事は確かだろう、ジンクスはいまだに修復が必要な機体は出ていない。

 

一定の時間で別々でエネルギー補給をさせるつもりだがその時の戦力低下に何か起こらないか心配だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダダダダッ!!

 

銃声が響く

 

「はぁ、はぁ、はぁ、刹那の銃は弾の制限がないが威力が少し足りないか。」

 

手にした銃の標準先には既に消滅した幽幻種の跡があった

 

「建物の崩落だと傷だらけの世界(エルス・エルマ)は発動しねぇから死ぬと思ったがGNフィールドに助けられたな。」

 

 

凪は腰に付けた水筒の蓋を取り、口に当てた。

 

「刹那は空中での戦闘、全く処理速度が落ちてない。」

 

所々移動してる凪はまた偶然に刹那が見える位置にいた。

 

「俺も出来る限りの事を続けるか」

 

水筒を再び腰に着け、走り出す

 

 

 

 

 

 

 

 

「これほどまでに防衛戦が持つとはな。」

 

 

ガレンタル少将、そしてこの部屋で指示を行ってる誰もが思った。

 

「ジンクスの損傷は0、アンドロイドはヨミ研究主任の修理により戦力の低下もほとんどありません。」

 

 

 

「案外、簡単にこの戦い終わるかも知れませんね。」

 

「だが油断は出来ない、帝都その物は余裕だが他の場所や他国、それにエルマリア教界に武宮唐那(ぶきゆうとうのなのくに)は主力である二人をここへ送って来たのだ。この作戦の結果は完全に人類の未来を左右する」

 

その言葉に誰もが同意した。今この帝都には人類の最強戦力が集まってる。

 

本来、2国は防衛に大事な主力を送ってくるなどあり得ない。だが送ってくると言うことはそうしなければ人類は生き残れない事を示してる

 

 

「なんとしても、ここは守り抜かなければならない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空中での戦闘中、赤く光っていた空が一瞬にして暗闇に染まった

 

 

「来たか、世界食いの王!」

 

上空を見上げ、そこに浮かぶ超巨大幽幻種を見た。そして世界食らいの王の体表面から無数の幽幻種が現れる

 

 

設定通りその幽幻種達は体の何処かが世界食らいの王に繋がってる。コンセントに似てるのでそこを切断すれば消えるはずだ

 

 

地上から300メートル、本来はツァリの仕事だが 俺も加勢するべきか

 

 

ムリュ

 

「ツァリ、何故アーマー越しに胸の感触伝わるのか教えて貰いたいんだが?あと前が見えん」

 

地上からジャンプで俺に抱きついて来たツァリ。その顔は愛しい恋人とようやく会えたような顔だった(実際にはその通りである)

 

「愛だよ、刹那」

 

あんたが愛の力で色々解決したらそれこそ無理ゲーやん、防ぐのに

 

「所で刹那、これから上の化物を倒したいのだが一緒にあの世界食らいの王を倒さないか?」

 

「そのつもりだ、だから上昇するぞ」

 

抱きついて来たツァリをお姫さま抱っこして飛ぶ

 

「ふふっ、二人始めての共同作業。刹那、初夜はどうする?私は抱かれたいのだが」

 

「ふざけてないで真面目になれ」

 

「・・・刹那、お願いがある。もしもだ、もしあれよりも強い幽幻種が現れたら私を探せ。絶対に一人で戦うんじゃないぞ」

 

いや、真面目にやれとは言ったがシリアスに瞬間早変りするのはどうなんだ

 

 

「最悪イリスか紗砂と合流してからだ」

 

俺を見る目は、不安で仕方ないような目に見えた

 

 

 

 

 




そして地球防衛軍5の発売日も決定、その時は更新速度更には落ちる可能性が・・・・
何か誤文字があれば教えてくれると助かります


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防衛戦 後編

刹那「作者ぁーーー!!」

あべし!?

刹那「君が!泣くまで!殴るのを止めない!!」

グギャァァ!!







えーと、約5カ月?更新しなくてすいませんでしたm(__)m

仕方ないんや!地球防衛とかモンハンとかFGOやったりとかしてました

それと感想とかで教えても貰った事を反映する為に数日後に原作を氷結境界のエデンに変えます。

お気に入りに入れてない人やアカウントを持ってない人が「何処に行った!?」とかしない様にする為です(大半はそのままだから意味はないかも知れないが)

もしも変更してなかったら、忘れてると察して下さい


「刹那」

 

世界食らいの王からわき出る幽幻種達を倒しながら急所をツァリと探していた

 

「核の場所は大まかに分かった。お前は地上に戻って掃討してくれ」

 

「大丈夫なのか?」

 

「ああ、大丈夫だ。」

 

「無理はするなよ」

 

 

 

 

 

 

 

戦いは熾烈を極め、帝都の7割以上は既に破壊されていた。

幽幻種を殲滅する為に放たれる兵器、そして続々と現れる強力な幽幻種、その攻防の繰り返しにより住民達からみれば12時の戦闘でこうなるとは思っていないだろう。

 

 

そして、その攻防がツァリにより世界食らいの王を倒した事により終わりを告げる

 

世界食らいの王、その体で覆われてた影色の空がなくなった。

 

 

「勝った、のか?」

 

誰かが口にした、上空にはまだ鮮血色の扉が残ってる。だが、夜は明けて太陽が上り日射しがさしていた

 

 

 

 

空を飛ぶ幽幻種すら戦意を喪失したかの様に、ただ宙を浮いてる。銃声すらなかった、そして

 

 

一人の男と一体のアンドロイド、二人を除いて全ての人類がもっとも隙を見せた瞬間だった

 

 

 

空に人影、たが刹那やジンクスの様にゴツゴツとした者ではなく。ロープを纏った「何か」

 

 

 

夜色のロープを羽織り、地に杖をついた聖者の姿

そして今まで見てきた幽幻種すら比較にならないほど、禍禍(まがまが)しい重圧と敵意に満ちている。とその「何か」を見た者は全員思った

 

 

Heckt:Te E wi nes Laspha -di- hec Zelah.(ヘケト:汝、主であり母でなき者。)

E nes Ema (セラの意志、) lef Selah, ilmei elah.… … deus hec?(大いなる者よ … …なぜ否定する?)

 

 

 

 

 

 

 

 

その旋律を聞いた時には既に凪、ミカエルとシオンへ魔笛があった。それは到底反応できる物でなく凪へと向かっていた

 

 

 

間に合わない、そう理解した凪の前に6つの刃が突然現れ

その刃を魔笛に向け、線で繋げれば円ように展開し中心から緑の粒子が溢れだし、それにより魔笛を打ち消した。

 

 

 

 

「無事か凪!」

 

刹那が凪の前に降り、武器をその「何か」に向ける。

 

 

 

 

 

再びその「何か」が杖を動かすと、大量の魔笛が4人に向かって全方位から襲い掛かる

 

「GNフィールド展開!」

 

凪も包む様に粒子が現れる。

 

だがそのバリアは刹那と凪を包んだだけだった

 

「ミカエル、シオン!?」

 

凪がその名を口にしてる時点で察し出来るだろう。大量の魔笛が全方位から来ればいくらアンドロイドでも避けきるのは不可能だろう。バリアも範囲を広げれば防御力も下がる

 

 

刹那はフィールド内部から標準を合わせ、撃つ瞬間だけバリヤを解除した

 

だが、その時にはヘケトはそこに居なくなっていた。

 

 

それを知っている刹那はすぐに空を見る、そしてその(うた)は紡がれ始める

 

 

Oe/ Dia =U elmei pheno ora.(謳え、全ての子らよ)

 

 

fez Mix lishe tes ualen,(その愛と祈りともって)=U /x-warb Selah weles.(セラの揺りかごを揺らしなさい)

 

fez mentis lef Mix nett,(一欠片のその詠で)nelit hypne lef missis xeo.(遥かな夜の眠りを拭い)

 

Nol sis ria Isis(永久(とこしえ)に続く)pianic lef Selah.(少女の嘆きを癒すため)

 

 

 

セラを呼び出す旋律を、幽幻種達の合唱を、紡ぎ始めた

 

 

「させるか!」

 

瞬時に飛び、ヘケトに近づく。だが距離があるので向かっている間にも旋律は紡ぎ続けられる

 

 

「刹那!!」

 

「ツァリ!」

 

上空からツァリが落ちてきて受け止めた

 

「説明をする暇はない、刹那、全力で飛ばせるか?」

 

「お前に掛かる負担を考えなければな。」

 

「構わない、やってくれ!」

 

即答のツァリ、たが躊躇する時間はない

 

Ris sia sophia, (願わくば全ての子よ)=U elmai pheno xedelis lishes Selah.(愛しきセラの名を思い出しなさい)

 

Mix zarabel cs delis yum(あなたの涙も忘却も)

 

 

/x-miel peq ilmei Selah pheno tes lishe.(大いなる御名と愛しみによって満たされる)

 

 

 

 

俺はシールドを取り外し、剣を取付け出力全開で野球バッドの様に振り、ツァリはそれを踏み台にして跳躍した。

 

Oe/ teresis xin wi mille,(凍れる時の渦の奥、)xeines I mille.(広がる世界のうねりの先。)Nol sis fel Selah Elma .(始まりにセラの独界ありき)

 

あまりの力の反動に機体が数秒間、機体の制御不可能だった。

 

Elma dess noi Phio.(独界はセラの塔に隠れ)Phio dess noi Uls.(塔は庭園に身を潜ませる。)Nel sis Selah Uls,(それはセラの庭園、)cornis phia.(始まりの場所)

 

そして体制を立て直し、ツァリを見た時には既にユトになっていた

 

 

 

 

=U /x-catia yumie Zelah,(さあ、囚われの慈母よ、)hires mis(悲哀の少女よ)

 

endis I lisya Zeo---(世界が貴方を愛すならば)

 

 

 

noi elmei neightis euhe(全ての夜明けの奏でのなかで)

 

elmei (大いなる)Mel cia xeph uc clar (少女は、いと小さき者たちの)

lef hiz rauience getie(歌声によりて目覚めるだろう)

 

 

Selsh--- (セラ)cornis Zelah,(始原の母、) /x-dien mis,(鎖繋がる少女、)elmei plmei pheno feo lisya I.(世界を愛する全ての御名よ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「間に合わなかったか。」

 

氷結境界の完成したかと思ったが、世界の修正力と言うべきか。ともかく、セラが現れる前の完成は出来なかった。

 

 

そして空に浮かぶセラの影、頭と左腕と肩しか現れてないが結界の完全な完成を防いでる。

 

 

「あれは・・・凪か!!」

 

 

空中にとどまっていると、不意に下が見えた時、凪は宙に吹き飛んでいた。

 

 

凪が落ちる前にイリスとツァリが先に合流した。俺もすぐに着く

 

「ツァリ、あれはまだ不完全な状態です!今ならまだ押し返せます!」

 

「イリス、お前は頭を狙え!私は右腕を狙う!」

 

「待て二人とも!」

 

俺が静止を呼び掛けたが既に二人はセラに向かっていた。

 

 

このままでは原作と同じだ、ブースターを吹かして追い付こうと追うが先に二人はセラに到達し、そしてエルベルトの共鳴によって吹き飛ばされる。

 

 

二人とも受け止めようとしたが、ツァリを受け止めた時にはその反動によって吹き飛び民家の壁に激突した。

 

「ぐっ!!」

 

 

その衝撃に内蔵に痛みを感じるが耐える、どうせナノマシンで修復されるのだから気にする事ではない

 

 

そして受け止めたツァリを見る、頭からは血を流しボロボロになった服から見える肌には痛々しい火傷も見えた

 

 

少しずつ目を開き、俺を見た

 

 

「せつ、な・・・?」

 

今までのツァリとは思えないほどその声は弱々しかった

 

 

「ツァリ、休んでいてくれ。」

 

ゆっくりとツァリを地面に下ろし、セラへ向かう

 

「ま、まて・・・行くな刹那!!あれは人が勝てるものじゃない・・・!」

 

飛ぼうとした俺にツァリは、今出せる全力の声で止めようとする

 

「いや違うな、戦う訳じゃない。少なくともセラを押し戻すだけだ。」

 

俺はその言葉を残して、空を飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アマデウス、あんたの言った通りだったようだ。俺と言う存在は壊れてる、生きたいと言う感情はあるが絶望がない。恐怖はあれど何もかもを諦める気も起きない」

 

 

 

セラと向かい合う様な高さで見る、セラもこちらを見つめている

 

「俺は貴方(あなた)に殺意を持つ事は無いだろうな。幽幻種を生み出す原因だろうと、それは幽幻種たちが貴方に抱いていた愛だろう」

 

 

真実を知っているからそう思える、確かに幽幻種は人からしてみれば敵以外の何物でもない。

 

たが、何故幽幻種達が武力で、人を殺すと言う考えに至ったのか、怒りに呑まれたかもしくは俺が見落としているか

 

「俺が今考えても意味はない、ともかく貴方はまだ起きるのは早すぎる。千年後の、シェルティス・マグナイールなら貴方を救える」

 

 

 

肩の太陽炉を機体後ろに付け、太陽炉を直結させる、これがツインドライヴの最大の特徴、直結する事により更なる粒子生産量を増える、そして

 

 

「クアンタム・バースト!!」

 

機体が一瞬赤く染まり、そこからエメラルド色に変わる

 

さらに、機体の足と腕先の装甲、もう片方に着けたシールドをパージ、ソードビットが機体を囲む様に展開する。

 

 

クアンタム・バースト、トランザムバーストの上位互換

 

あまりの粒子放出量に赤く染まるはずが、本来のGN粒子の色になった。さらに装甲をパージする事に粒子放出量を増やす。

 

 

何故これをやったのか、実戦でやるの始めてだがエルベルトの共鳴を防ぐ為だ。かなり前の、GN粒子がどの様な効果を発揮するか確かめた時に起きた。単純に考えるとエルベルトの共鳴を無効にする時点で完全にGN粒子万能説が

 

あれ?俺はどうやってエルベルトの共鳴を中和に出来ると分かったんだ?

 

おかし、実験したのに記憶がハッキリとしないぞ。(アババババ

 

 

ともかく、イリスやツァリの時みたくエルベルトの共鳴で吹き飛ばされることないだろう。

 

GNソードⅣを持ち、粒子を全面開放しながら剣を振・・・

 

 

突如、視界の色が激変した。白黒でそして時が止まったかの様になにも動かない

 

 

 

 

 

【貴方は、誰?】

 

「!?」

 

 

 

優しい声が響いた、12時間も戦ってきた心が一瞬で安らぎ、全身の力が抜ける感覚

 

【ああ、うれしい!自分から、自分の意思で私に会いに来てくれる子が居てくれて。】

 

そしてセラと思われる声、それは泣いている様に聞こえる

 

 

 

【貴方が誰なのか分からない、だから教えて。貴方の名前を】

 

彼女の腕が俺に向けられる、それは必死に大切な子供を抱こうとする様に見えた

 

 

 

 

 

 

我が(あるじ)に近づくな

 

 

一瞬だけ視界が黒くなり、その文字が血で書かれてるのかと思える程赤い文字を読み取った瞬間、俺の全神経、直感が上から来る何かの攻撃を防いだ。

 

 

たがまるで超強大な戦車の主砲、いやレールガン以上の火力で撃たれたとすら思える程のエネルギー衝突に俺は一瞬にして地上に叩きつけられ、滑るように更にそのまま民家や道に激突。

 

 

火花や装甲の一部が飛び散り、吐血した

 

「始めてだな、吐血するのは・・・」

 

そんな事を口にして立ち上がろうとすると

 

「何?」

 

視界には機体のエラーが多く写し出されていた

 

「装甲をパージした事に耐久力の低下による損傷か、肉体がほぼ無事な事が救いだろう」

 

他のエラーも確認する

 

「ツインドライヴが使用不可、再使用まで時間は1時間は確定・・・」

 

より正確な機体の状態を見る

 

「駄目だな、少なくとも今のこの機体は固定砲台代りぐらいしか使えないか・・・」

 

 

 

機体から出て、ダブルオークアンタにこれ程の損傷を与えた幽幻種を見る

 

 

フェイトブレイカー、運命の破壊者。俺が呼び出された原因

 

 

「まだあの機体が残ってたな、良くて機神の性能領域に行ってればいい方だが」

 

 

自分でも不思議に思うほど落ち着いている、服に吐血した血がついてるが問題ないだろう

 

 

ある意味これが原因かも知れないが

 

 

 

『隊長!隊長しっかりしてください!隊長!』

 

 

『どうして、どうして私を(かば)ったの、このバカァ・・・』

 

『ちくしょう、ちくしょう!言ったじゃないか!俺より先に死ぬなって!』

 

 

これだけではない、無数の人の意志が、強い感情がクアンタム・バーストにより放出されたGN粒子を通じて更に俺に伝わる様になっている

 

常人でなんの対策もしていなければ、その場で意識を失う程の情報量と感情が流れてくる。

 

ナノマシンの感情の制御がここまで役に立つとは

 

お陰で悲しいことや、グロい物を見ても平気な気がしてくる

 

 

「とにかく、あいつを結界外へ押さないとな」

 

偶然にも研究していた場所から遠くない、まだ使える銃を拾い研究所に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「刹那!」

 

サイラはセラに向かっていた刹那を見ていたが、後少しであの幽幻種に吹き飛ばされた

 

 

「あれが、世界の運命を変えた幽幻種・・・」

 

セラの正面に浮く幽幻種、まさに聖騎士。だがその姿には一つだけ違った。

 

マントで根本が見えないが翼が生えていた、禍禍しい翼。

 

そして、機械であるサイラですら感じる重圧。本当に勝てるのかと、そう思わずにはいられない

 

 

(ライサンダーEXZ、刹那が作った武器に掛けるしかありません・・・)

 

 

 

紗砂が居る記念広場のとある一ヶ所にその銃は置いてある。そこが一番戦場で安全だからだ

 

 

「刹那からのメール?」

 

普通であれば通信の筈だ、言葉の方が早いだろう。

 

 

 

『サイラ、余裕がなくてメールにした。通信の会話の余裕もない、ライサンダーを使ってくれ。クアンタが吹き飛ばされた事で少なくとも一時間は動けない。俺は研究所に行って使える物で戦う』

 

 

それを確認したサイラは広場に向かう。

 

ライサンダーZEX、反動は最小限に改良してもその反動は人間には扱えない。もしもの為に刹那はサイラのあらゆる部品を新調と同時に改造した

 

量産型アンドロイドの性能では良くて全身のモーター破損、機神ですらエネルギーを逃がさなければエラーは確実。

 

サイラが扱える様にする為に性能は機神のレベルを越えている。だがツインドライヴシステムを使う機体には届かない

 

何故サイラもツインドライヴにしなかったのか

 

時間がなかった、なんせ元々は16メートルのする機械の動力源を小型化に加え、作るのに本来よくて数年掛かるのだ。

 

 

それはともかく、記念広場の複数あるテントの一つ、医療用のテントの中にケースが立て掛けていた。サイラはそれの持ち手を掴み外にでる

 

そして近くで中で最も高い建物に飛び箱をあける

 

 

ガキィン!ガキィンガキィン!

 

とてつもない金属音が帝都に響く

 

「ハロ!?」

 

 

ダブルオーライザーがフェイトブレイカーの攻撃を防いでいる。いや、正確には受け流していると言うべきだろうか。

 

数十のジンクスも援護はしているものの、その鎧を貫けず、さらにはフェイトブレイカーがマントの内側から出している鎖の対処により、あまり期待出来るものではない。

 

周りに設置された砲台は無惨に破壊されている。

 

生き残っていた砲台も今、先が剣の様に鋭い鎖によって破壊される

 

 

 

サイラは弾を装填する、ダブルオーライザーはクアンタの次に最高の出力をもつ。その出力は巨大クレーンをも容易に越える性能だ

 

それがかろうじて受け流してるのだ。勝てる見込みなどない。

 

 

 

 

狙いをさだめる、相手は今地上に降りて足を着けている。

 

圧倒的な力、自分が負けることなどないと言わんばかりにゆっくりと歩いている

 

その先には結界の(かなめ)、紗砂が居る記念広場。

 

それを守る術者も攻撃をしているが魔笛の障壁により本体にすら届かない。

 

 

(相手のコアの位置が分からない以上、一番狙いやすいところを狙うのが当然)

 

 

 

 

 

(ライサンダーEXZとの接続開始)

 

 

 

(弾倉、銃身、レールガン機能、全システムオールグリーン。)

 

(GN粒子供給開始、電気への変換完了。出力臨界)

 





今更ですけど、UAが多いのって時間が立ちすぎて忘れてるから確認してると言うことに気づいてしまった
(今更か)

本当に更新速度を上げなくては(;゜゜)


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未来へ託す結末

また1カ月分あけてしまった・・・
やっぱり戦闘描写と言うか、そこら辺を想像するの得意じゃねぇや。

それと雑うぅ、と思っても他に出てこないと現状


 

ジジジジジィ、ドカーン!

 

銃弾が障壁に激突、少しの均衡に青い光を放ちながら内部の火薬に引火し爆発した

 

「まさか、エルベルトの共鳴!?」

 

あり得るはずがない、普通は同じ強さの魔笛と沁力によって起こる現象。刹那が言った限りあれはセラ本来の調波と言っていた。

 

だが問題はそこではない、あの幽幻種に他の沁力による攻撃ではエルベルトの共鳴は発動していない。銃弾に刻んだ沁力刻印は機能しなくなるのを防ぐために一番弱い刻印なのだ

 

それがエルベルトの共鳴を発動させた。つまりあの幽幻種はどんな微弱な沁力でもエルベルトの共鳴を発動でき、なおかつ自身のダメージになりうる攻撃を防ぐ。チートにも程がある

 

だがここで刹那の言葉を思い出す、エルベルトの共鳴は両者に等しくダメージを与える。だがあの幽幻種に一体何発の弾を撃てばいいのか。

 

「残りの弾は!?」

 

あの幽幻種は今の攻撃でこちら側を警戒し、足を止めた。だが位置は特定出来ない様だ。

 

その間にもダブルオーライザーが攻撃を再開し注意を引いている

 

「よかった、残りの弾はGN粒子を展開する物ですね」

 

(もしかして、刹那はこれを予想していた?)

 

その事を考えるが今は意味がない為、思考を後にする。

 

ライサンダーのリロード、そして最後の弾丸を片手で持ち移動する。

 

相手の場所はジンクスのカメラ、座標をデータを確認して分かっている

 

再度狙撃を行うのは場所は、紗砂の記念広場を通り越した先にある時計台。

 

時計の下側に出っ張った所を足場にして構える。ただ標準を向けて引き金を引くだけ。

 

GN粒子を流し、電力に変換。それにより銃からの稼働音が聞こえてくる

 

(3、2、1)

 

ジュドンッ!!

 

反動と銃声、と同時に銃弾は発射、移動、着弾、貫通の行程を瞬時に達成し。アンカーが内部で作動し最後に大爆発を起こす

 

 

『ーーーーーーッッ!?』

 

 

言葉にならない叫びが響くと同時に幽幻種の体が膨張、と言ってもほんの少しだが、膝を付き足を止めた。

 

 

サイラは撃った瞬時からリロードを開始し、そしてダメージを与えられたと確認してすぐに移動する。

 

今ので確実にこちらを倒しにくるだろう。

 

(最後の一発、ですがあのダメージなら可能性はある!)

 

リロードも終えて地上に落下する 。その時

 

 

 

何か黒い影が視界に映った、そう理解した瞬間にはとてつもない速度で落とされながら自分の両足と左腕、そしてライサンダーの銃身が自分と一緒に落ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、これなら。」

 

 

Oガンダムを身に纏い機体を起動する。かつて使っていた状態のままではない、機体の後ろのコーン型スラスターの位置にカラーリングをしていな真っ白なオーライザーに似せたブースター、GNドライヴ、疑似太陽炉をツインドライヴとして使用する。

 

トランザムシステムを使わず全力で戦えるのは10分辺りだろう。そのために武器はビームサーベルを除けばエネルギーを消費する武装を装備していない。

 

それに機体のあらゆる所に実弾武装と同時に出力上昇させる追加装甲を装備させてる、ミサイルにクレネードランチャーの弾を使用する。

 

機体の腕や肩、足の横になどに小型ミサイルポット追加装甲内部にクレネードランチャー弾を装備。片腕にはガトリング砲

 

「超振動の剣は1本しかないがしかたない。」

 

ブースターの横に装備する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(一体、なにが・・・?)

 

地面に激突したサイラはシステムが復旧して意識を取り戻す。

 

周りを確認すれば、先ほど攻撃を受けて両足、左腕とライサンダーの銃身が錯乱していた。体は右横に穴が空いており、中か無数のコードが垂れている。

 

残ってる片手には1メートル以下になったライサンダー、弾丸を収納する部分と発射部分しか残っていなかった

 

(動かない・・・)

 

先程の衝撃により人間で言う神経が破壊された。フェイズシフト装甲は確かに強固だが、受けた攻撃の衝撃を打ち消す事はない。

 

そして真上、空に視線を戻すと、あの幽幻種は、こちらが動かないと分かった為か顔を再び紗砂が居る方向に向けた。

 

その時ダブルオーライザーが正面からGNソードを振るうが容易に受け止められ、機体を鎖で拘束され槍で貫かれた。

 

GNフィールドを展開したが、何も無かったかの様に貫き、ゆっくりと落ちて地面に激突した

 

(ああ、もうダメですか・・・)

 

ゆっくりと(まぶた)を閉じる、もはや自分が出来る事はない。切り札であったライサンダーも破壊され、もはや勝機はないと理解して諦めてしまう。

 

「サイラ、意識あるか?」

 

その時自分が最も大切な人の声が聞こえた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗砂は目の前の怪物、いや化け物を前にして何も考えられなかった。その存在、敵意に

 

死にたくない、逃げろ、人間が勝てるものじゃない

 

祈りに集中しているはずの本能が叫ぶ

 

(ダメよ、私が逃げたら誰が人々を守るの!それに私に希望を託した人達の思いが!)

 

そして慈悲などなく紗砂に三十を越える鎖が攻撃する。それは並みの人間が反応できる物ではなく、沁力の障壁すら数秒しか待たずに貫通し紗砂に向かう

 

貫かれる、そう理解した

 

 

バンバンバン!!

 

 

あと数メートル位置で複数の爆発、その爆発の中から五本の鎖がすり抜けてくるが、紅い光を放つ何かがその全てを切断した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前には右腕にライサンダーを握ったまま無惨にもバラバラにされた姿だった。

 

「サイラ、意識あるか?」

 

視界に入るように移動した。瞼を開けて目がこちらに向ける

 

「喋れないか?・・・そうか」

 

サイラは口を開かない、握ったライサンダーを外して弾を確認する

 

「最後のか、時間がない。サイラ、今までありがとうな、生憎とフラグが成立したみたいだ。俺があいつを結界の外とに追い出す。その後はみんなに任せる、この命が無くなるとしても紗砂にツァリ、ヨミ、皆が生きてく世界だ。後悔はないさ。」

 

短くなったライサンダーを後ろ腰に掛ける

 

「サイラ、幸運を、死に()く者達に敬礼を」

 

「まっ・・て・・せつ・・・な・・・」

 

「トランザム」

 

サイラの声は聞こえた。だが止まる時間はない

 

 

 

 

 

(全ジンクスの指揮権譲渡、ダブルドライヴからツインドライヴにシステム変更。全機トランザム使用、自機を援護しろ)

 

飛びながらジンクスに命令する。そして前にはあと少しで紗砂に鎖が届く距離だ。

 

追加装甲に内蔵したグレネード弾を複数発射、そしてガトリング砲で一つを爆発、それに連鎖して誘爆させる

 

無論普通では出来ない、N因子による体感時間の加速、そして能力の前借り(・・・・・・)、N因子により通常以上の力を発揮できる。デメリットは物によっては一週間能力を使えない。後々にそれなりの苦痛を感じるだろうだが、次はない(・・・・)

 

鎖ですらゆっくりと見える、だが機体の性能は俺の加速した意識にはついてこられない。

 

言葉に表せない感覚、ゆっくりと動くが通常時からしてみればあり得ない速度で肉体への命令。GN粒子の脳量子波で機体が動くが肉体はその早い命令と動きに悲鳴を上げる。

 

まるで細い針を大量に奥深くまで刺されている感じ、ただそれだけ

 

超振動の剣とビームサーベルを握る、そしてそれを振るった

 

「紗砂、大丈夫だ。後は任せろ」

 

その言葉を告げ、フェイトブレイカーに全速力で近づく。

 

出し惜しむ物はない、ミサイルポットにグレネードランチャー弾を全弾発射する。そして撃ち切ったポットすぐさまパージ

 

 

 

グレネード弾とミサイルが着弾、鎖に当たり爆発する。爆発した爆炎の中から更に鎖が向かって来る、それらの攻撃を回転しながら紙一重(かみひとえ)でかわしながら切断した

 

 

ガトリング砲を向ける、砲が回転し始め銃弾を発射するが全て魔笛の障壁によって防がれる

 

ガトリング砲をパージして近づく。

 

更に鎖が向かってくるが横から無数のジンクスが射撃と同時に通過していく。

 

それに合わせる様に鎖の数や速度が格段に上がる、ゆっくりになっているのに銃弾の様に通り抜けていく。

 

ジンクス達は反応は出来ているものの、それでも次々に爆発していく。だがフェイトブレイカーは逃げる様に上昇して行く。

 

今まで余裕であった敵がとてつもない速度で接近してくるのであれば警戒して離れるだろう。俺だってそうする

 

だが逃げた先で無数の攻撃が襲う、上昇した事によってまだ遠い方に居るジンクスからの射撃、さらに破壊されてない固定砲台からの射撃も加わる事によってまともに移動出来ていない。

 

無数のジンクスに紛れて俺も近づく、ビームサーベルを投げ捨て腰に掛けたライサンダーを引き抜く

 

機体性能はジンクスより落ちる、だから回避は必要最低限。

 

ガツンッ!!

 

ブースターが被弾し、装甲が剥がれたが性能には問題ないため直進する

 

 

 

そして次々とジンクス達がフェイトブレイカーにたどり着き、周りにとりつく。

 

そして俺の周りには後続のジンクスが追い付いてきた。

 

俺は直進しヤツの胸元に近づく、至近距離で打っ放すつもりだ。たが一機だけ来れば不自然だろ、故に後続のジンクス達に命令し突撃される

 

後続のジンクス達がフェイトブレイカーの前面にビームサーベルを突き付けたままブースターの出力を維持。結界外へ押し出す

 

何故至近距離で撃つのかは、理由は知っての通りに銃身がまともに残っていない。故に集弾性はなく、最悪何処に飛んでもおかしくない

 

ライサンダーに残っている機構は銃弾を収納する事と弾を発射する機構しかない

 

この一撃で決める。

 

残り距離10メートル、その距離までたどり着く。

 

その時、体に激痛が走る。溶かした鉄を体の中に流し込まれる様な感覚。ナノマシンに痛覚の遮断、もしくは軽減をしているはずだ。

 

だがそれと同時に、エデンでセラの虚像との戦闘前に飛行機で移動している途中に被弾させた事を気づかせずに機体を墜落させた事を思い出す。

 

まさか人の大きさの物に当てながら被弾を認識させないとは、俺が特殊だと理解してるな。

 

ん?激痛を感じてるのに何故平然としてるかって?加速させすぎて声もあげられないし、なんかなれた。ハハッ、慣れって怖いね(震え)

 

というより、ナノマシンの痛覚の遮断が働いてないのは魔笛による汚染で効果を失っている可能性が高い。その割りに痛覚が残ってるのが不思議だ

 

たが、機体が爆発せず俺が生きているのは幸運だ。受けた攻撃は鎖による物だがジンクス達が既に切断してくれている。

 

俺を人間だと理解したのか、他の機体より遅いから手加減したのか。そんなことはもやは関係ない、だたお前の敗因は攻撃の着弾認識させない様にし、衝撃を無くした事だ

 

 

5メートルの距離、魔笛の障壁を展開して止めようとするがGNフィールドを展開して突破し、更に接近。

 

その時、鎖による攻撃で頭部が破壊され頭を守る物は無くなった。余裕があれば

 

「たかがメインカメラを殺られただけだ!」

 

と言っている気がする、そして同時に目の前に張り付いていたジンクス達が次々に爆発した

 

オーバーロードしたのだろう。機体の限界性能をトランザムで押し上げしかも超高速で機体制御。GNドライヴが持たない。

 

だが、それが結界外へ押し出せる要因でもある。そして結界外へ押出し、引き金を引く。火薬は生きている超振動も発射させれば効果を発揮できる設計。問題ない

 

 

 

そしてヤツの体内で固定、爆発した。鎧を貫通して白い光がゆっくりと視界を包み始め俺は目を閉じた

 







書いていて思ったけどフェイトブレイカーって名前が長い 、かと言ってネーミングセンスはないしから変えようがないと諦めている自分がいる


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その後

 

「あれから一年、早いわねぇ」

 

 

 

サイラに向けてヨミはそう言った

 

「人は生きていく程に体感時間は短くなる様に感じますから」

 

「それもそうよねぇ、サイラ。刹那の残したデーターベースでこの浮遊大陸の役に立つ物はまだあるかしら?」

 

「特にこれと言った物は既に無いです。それに風力発電に従来より使用する電力が少なくなった製品が一般化すれば10年以内には化石燃料などを使わずに自給自足出来る様になります」

 

「それは分かってるわよ。問題と言うと天結宮(ソフィア)の建造よ。効果が強くなるのは分かったけど土地の確保は、まだ更地になって住んでいた人もどうにか退いてくれたから良いのだけど、どの戦闘訓練所に重点を置くのも問題よ」

 

 

手に持つ資料を見ながら呟く

 

 

「現状、浮遊大陸になって残ってる気候は多様過ぎる。雪原に砂漠、また渓谷とか人が住みにくい土地も存在してる。もし幽幻種が結界を通り抜けてそこに隠れ、戦力を貯められて一気に来られたら対処が厳しくなるから、隠れてる所に行って環境に問題ない様な訓練をする事よねぇ」

 

そして次のページを見たヨミは口にする

 

「291階も作るのってキツいわよ。それに私は建築のノウハウとかないのに・・・」

 

「そこは能力のある人に頼るしかないです。それに天結宮(ソフィア)表面の素材に何を使うかも考えないといけません」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所に私は立っていた。結界は3日間部下が耐えてくれる、本来は体を休めるのだが月に一度、部下と交代した後、必ず来ている

 

 

そこにあるのは背の低い草や花、そしてたった一つだけある墓石。刹那のだ

 

 

 

私は膝をつき、墓石に書かれた文字を指で撫でる

 

 

自分が確実に死ぬことに理解しながら、その行動をしたもう一人の世界を救った人

 

 

そして私を助けると言い、私の好意を受け止め、必ず戻ると約束してそれを果たせなかった。だけど

 

 

 

「刹那、私ね。時々思ってしまうの。貴方が突然戻って来て、みんなに怒られて、そして笑って、泣いて、愛し合って過ごせる生活がくるんじゃないかって。」

 

 

刹那なら不可能を可能にしてきた

 

 

まだ本当に終わった訳じゃない。

 

 

「私、かんばるから。託してくれた人達の思いを、願いを、犠牲を、貴方を死を無駄にしないから。」

 

 

立ち上がって、ゆっくりと静かに立ち去る。

 

 

「全部終わったら、貴方を助けて結婚させてやるんだから」

 

振り返り、満面の笑みを浮かべた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タイムマシーンねぇ、本当に何でもありよね。刹那は」

 

 

一人だけの部屋に椅子にもたれ掛かり、紙に出力した設計図を見てそう言うヨミ

 

「でもこれを使わなかったのって、やっぱり危険だと理解していたからでしょうね。」

 

タイムマシーン、使いようによっては本当に世界を滅ばし得る道具、それと同時に世界を救う事も可能な道具

 

 

「でも全てが終わってから、か」

 

刹那がハロに残した遺言、簡単に言えば、幽幻種に備えろにヴェーダ内に使えるデータあるから使ってくれ。そして死んですまなかった。

 

その後タイムマシンの設計図を発見し、話し合った結果。全部終わってからの方が楽と言う結果になった

 

タイムマシンの設計図を置き、別の紙を手にもつ

 

「ミクヴァウスの眼、アマリリスを理想にしてに作るとエネルギー源は太陽炉のツインドライヴしか無いわね」

 

 

「新しく作るとして、高重力でのみ生産可能。なんで最初の作った時にそれぽっい物は無かった筈なんだけど・・・」

 

刹那がおかしいだけと諦め、作業を始める

 

 

 

 

 

 

 

一年前、刹那が命と引き換えにあの幽幻種を結界外へ押し出した。それと同時に核の光が帝都を包み込んだ

 

 

 

光は収まり、残っていたのはセラの影と僅かな幽幻種。その後は刹那が言う原作通りの状態、凪さんはセラを殴り、いいんちょさんとシィーさんも凪さんを追いかけて穢歌の庭(エデン)へと落ちていった。

 

 

全てが終わって、戦闘が終わった時。私は何も出来なかったと(なげ)いた

 

 

そして体を直されても、刹那が死んだと言う事を受けいれ切れなかった。

 

紗砂やツァリ、ヨミも受け入れたくない。だけど紗砂は結界を自分の体の様に分かる、だから刹那が結界外へ出たことも、戻って来ていない事も。

 

 

そんな時に赤ハロが近づき、口をパカッとあけて映像を再生し始めた。それが刹那が残した遺言だった

 

 

 

 

 

『これが再生されているって事は、つまり俺が死んだか長期間意識が戻ってない状態だな』

 

自分の事なのに関係がないように言葉を発する刹那

 

『まあ多分死んでるか。とまあ、死んでしまいごめんなさい。死因が変じゃなきゃいいんだが』

 

苦笑いしながら呟いた

 

『ともかく、ヴェーダの中に結構使える技術とかあるから使ってくれヨミさんなら問題ないだろう。』

 

 

 

 

『ツァリ、元からそのつもりだろうが紗砂を守ってくれ。』

 

『サイラ、死んでしまってすまん。だが君は生きて千年後の世界を見てくれ。俺やこの世界の人達の、命と引き換えに守ってきた世界を。そこには、きっと美しい物があるはずだから』

 

 

 

『ヨミさん、拾ってくれてありがとうございましま。多分貴方の場所じゃなかったらこんなに物を作れなかった思います。ダブルオーライザーやクアンタを作るのに手一杯だと思います』

 

 

『最後に紗砂、約束を果たせなくてすまん。泣くな、悲しむな、とは言わない。だが最後まで 貫いて行ってくれ。どんな事があっても投げ出さない様にな。』

 

 

それが最後のだったのか映像は消えてハロの口が閉じた。

 

 

 

 

「戻って、戻ってくるって言ったじゃない・・・!!」

 

紗砂はその場に座込み、弱々しく叫んぶ

 

「まったく、こんな物を残すなら生き残る方法を少しでも考えればいいもを。」

 

 

ツァリは、声では何ともないが顔を見れば涙が溢れだしていた

 

「・・・サイラは大丈夫なの?」

 

隣に居るヨミに聞かれた。彼女の声もいつもに比べて元気が無いのが

 

「ハッキリ言って、大丈夫ではないです。ですけど刹那に生きて美しい物を見てくれ。そう言われたんです、なら生きてみよかなって」

 

 

どうにか苦笑いで答える

 

 

刹那の言った通りに美しい物を、刹那が残したいと思った世界を見届ける。それで私の命を終えよう。

 

 

でも何か、また刹那に会える。そんな気がする

 

 




時間列的に最後のは最初じゃないかって?
この順番で思い付いたから書いた、後悔も反省もしていない


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氷結鏡界のエデン
凍てついた楽園は動き出す


続けて2話投稿、結構前から準備は出来ていた。(実は別サイトに投稿してあった物をコピーして、話が合うように編集したとは大声では言えない。しかもそれで表現が豊かになってしまってる)

もっと旨く表現が出来る様にしないと


 

冷たい雨だった。

 

一度ひとたび濡れれば骨の髄まで痛みを感じる凍てついた雨。まるで、氷の結晶が雫の形のそのままに降ってきた。

そんな雨だ。

 

建物の屋上を抉るような勢いで打ち付ける天の涙。周囲に木霊こだまする水の爆音は、雨音の範疇(はんちゅう)を超え、もはや滝と呼んだ方がふさわしいかもしれない。

 

どれだけ降り続いていただろう。

はるか天上からの雨量はかつてない記録を弾き出し、その勢いは今もなお、衰える気配を見せなかった。

 

 

ぴちゃっ・・・

 

 

夜の帳が降りた薄暗い路面に、小さな小さな波紋が生まれた。

(ごう)とうなりを上げる水飛沫みずしぶき、公道に設けられた街灯に何かが照らされる。朧げな光の下で、水浸しの道を這いずりながら進む少し異形な黒い影。

 

それは、一人の少年だった。

 

夜光灯の輝きに紫に近い鳶色の髪と水晶のような薄い蒼色の髪が光を反射する。

 

「・・っ・っぅ・・・・っッ」

 

少年は悶え苦しむような、声にならない嗚咽おえつを洩もらし、凍てつく雨の中を這いながら進んでいく。何らかの儀礼衣と思われるコートは大部分がボロボロに崩れ、その大穴からは少年の血塗れの肌が痛々しくのぞいていた。

 

 

じゅっ。

 

 

何かが焼け焦げる音が雨に混ざる。少年が這い進んでいく路面で、その進んだ後が、まるで強力な酸を浴びたかのように溶けていたのだ。

 

それを示すかのように、少年の身体をうっすらと覆う濃紫色の霧。それはまるで、その身体がなにか不可解なものに取り憑かれ、呪われているかのようだった。

 

「・っ・・ぁ・・」

 

常人ならまず生死を疑う状況で、それでも少年は何処かを目指して進んでいた。

半死人のような状態で、身体を数センチずつ前へと進めて行く。

 

その先に設置された公共の無人休息所。

身を切り裂くように冷たい氷雨も、そこまでたどり着けば凌ぐこともできるだろう。止まる様子のない出血も、とにかくそこで手当てしなければならない。

 

五メートル、四メートル、三メートル。

 

少年は、とうとう頭から路面の水溜まりへと倒れこんだ。

休息所の扉にも手が届くけれど、多量の出血に加えて無数の雨が彼の体力を削り切っていた。

 

 

少年は倒れ伏し、身動き一つしない。

彼のおびただしい出血が雨に流れ、少年の顔はうつ伏せのままに泥水の中へ。

 

泥水それを拭うことすらせず、少年は倒れたまま動かない。否、動けなかった。全身からの大量の出血と凍てつく雨がもはやそれ以上前へ進むことを許さなかったから。

 

 

ちゃぷん。

 

 

薄暗い路面に、再び小さな波紋が生まれた。

公道を照らす街灯の下、ぼんやりと人影が浮かび上がる。

 

「・・・・・」

 

その足音に、倒れていた少年がかすかに顔を持ち上げた。

凍える夜の下、身体のラインがわかるほど密着した法衣を纏う人影。

 

街灯の微弱な明かりゆえ顔までは確認できない。しかし、法衣を内側から持ち上げるように浮かび上がる豊艶(ほうえん)蠱惑(こわく)的な身体の曲線から、それが女性であるのは幼い子供でも容易に識別できただろう。

 

「ようこそ、浮遊大陸オービエ・クレアへ」

 

艶やかな朱唇(しゅしん)でしっとりと微笑み、その女性が天を仰いだ。

若い女性。その声音から受ける印象は二十代前半、あるいは中頃といったところだろう。

 

「お前を待っていた。お前がここに戻ってくるを、そうだな。まるで死んだあいつを待つような心境だった。まあ、本当にあいつならこんな気持ちではなかったと思うがな」

 

神秘的な光景。

 

凍てつく雨が、女性の体に触れる寸前でキラキラと輝きながら弾かれていた。

まるで、透明な光の壁が、彼女と雨とを隔てて存在しているかのように。

 

「・・・・・」

 

目の前の女性を、焦点の合わない瞳で少年が見上げる。

 

「ふ、もはや答えるだけの体力すら残ってないか」

 

女性が少年と少女に向かって手を差し伸べる。その瞬間。

 

ヂヂ・・ヂッ!

 

突如、雷光を思わせる青白い火花と、火花を飲み込む形で闇を想起させる紫黒の影が瞬間だけ実体化した。

 

「っ!?」

 

女性が反射的に手を遠ざける。だが、その指先には既に、ごくうっすらと火傷のような痕ができていた。

それを見て──

 

「・・・上出来だ」

 

闇夜の中、その女性が小さく笑った。

 

穢歌の庭(エデン)に満ちる魔笛──それも私の力に抗うほどの魔笛を宿しているか。よほど深い層まで落ちて行ったと見える」

 

少年の身体から立ち上る奇妙な黒煙。それを愛おしげに眺め、女性は再び彼に向けて手を差し伸べた。

少年がビクッと身をすくませる。その様子に女性は苦笑を隠そうともしなかった。

 

「本能的に拒絶を恐れる――正しい反応だ。もっとも、今に限ってはその心配もないぞ。わたしの側で小細工をした。私とお前が接触しても今だけは反発の危険もない。それは、つまり、もしもお前がわたしに敵意を抱けば、わたしは一切抵抗ができないという意味でもあるがな」

 

「・・・」

 

倒れたまま少年が少女を見上げる。

鈍く輝く蒼色の双眸で、何かを訴えるように。

 

「なるほど、今のはわたしも少々無粋が過ぎたらしい。そうだったな。お前はただ、彼女に会うために戻ってきたのだったな」

 

 

少年の眼差しを受け、女性が初めて表情を和らげた。

自宅に戻ってきた子供を迎える母親のような、微笑にも近い優しげな笑みへと。

 

「わたしが聞きたいのはただ一つだけ。お前は穢歌の庭の何層まで堕ちた?第五鏡面か、第六鏡面か。それとも、最深部に流れる『あの歌』を聴くことができたのか?」

 

その問いかけに、今まで沈黙していた少年と弱々しく口を開く、

しかし声にするだけの力はなく、半開きの少年の口からは掠れた声が洩れただけ。

 

「答えたくてもその体力がないか。まあそれはそれで構わない、遠からず自然とわかることだ」

 

女性は、夜の暗がりの中でも目につく艶やかな黒髪を手で梳き。

 

「わたしの名はツァリ。だがここで覚える必要はない。いずれまた、嫌でもわたしの名を聞く時が訪れる。だからこそ今は──あらためてお前を歓迎しよう」

 

 

そして、深い琥珀色の瞳に輝きを灯し、ツァリと名乗る女性は少年の手を握りしめた。

 

「ようこそ。穢歌の庭(エデン)に堕ち、そして浮遊大陸へと登り帰った者よ。千年、凍てついた楽園がお前の帰りを待っていた」

 

その夜、浮遊大陸オービエ・クレアは、観測史上稀に見る豪雨を記録した。




ここまで来るのに時間掛けすぎぃ!!(どうみても作者のやる気次第)


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この世界がファンタジーだった事を忘れていた by刹那

このサブタイトルは何かって?思い付かなかった。ただそれだけだ(真顔)





さて皆さん、こんにちは。刹那でーす

 

 

え?何で生きてるのかって?話せば長くなるんだが

 

 

「シェル(にぃ)の肩ぐるまユト大好き!!」

 

「はいはい、ともかく暴れないでよ。バランス崩すと大変だから。」

 

ユトとシェルティスがそんな会話をする中

 

「シェルティス、私ジャンク屋行ってくるからユトの世話お願いね。」

 

エリエ、ヨミに趣味も見た目、性格もそっくりな彼女。強いて言うなら髪の毛が短い

 

 

ん?ああ、すまんすまん。話がそれたな

 

実の事を言えば俺はシェルティス・マグナーイルの二重人格の一人になっている

 

ともかく聞いてくれ事の顛末(てんまつ)を(ポプテピピック感)

 

 

 

 

シェルティスは護士候補生の時に、夜の天結宮(ソフィア)の地下の見回りをしていたんだ。そして地下を歩いていると、突然壁がドアの様に開きそこから複数の別々の色をしたボールが出てきて去っていった。

 

そしてシェルティスはボールが出てきた部屋(恐らくハロだと思われる)に入って中身を見渡せばそこには二機のロボットが立っていた

 

それはお伽噺(とぎばなし)に出てきた一人の少女、そして少女と共に戦い守ったとされる二機のロボットと酷似していた。

 

それ見たシェルティスは驚愕で立ち止まってしまい気がつけば扉は閉じられ出られなくなっている

 

『要請を確認、これよりクアンタムバーストを発動します』

 

機械音で流されるアナウンス

 

機体の背中と胸にホースが取り付けられ機体がエメラルド色に輝き、緑の粒子が部屋を覆った。まともに視界も効かず更には強い風によって部屋の壁に押されまともに動けなかった。

 

 

そしてどれくらいの時間が過ぎたかも分からない、そして気がつけば粒子は消え失せ、何ものなかった様に無音になった

 

 

シェルティスはここが機密扱いの部屋なのかもしれないと思い、部屋を出ようと入って来た壁を見ればスイッチがあった。それを押して扉が開きシェルティスは見なかった事にして異常ないと報告書を提出して部屋で休んだ。

 

 

そして翌朝

 

 

『君は誰だ?』

 

 

その日に俺の意識はシェルティス・マグナーイルの中で目覚めたのだ。その時体の主導権は俺だった様だ

 

 

ん?そうじゃなくてなんでお前の意識があるのかって?

 

結構前にヴェーダの機能でイノベイド。まあ人造人間か、それを作るときに必要になる人格を保存する場所に俺の肉体が消えときに入ったぽい

 

イノベイドは作るつもりはこれぽっちも無いのだか、完全に再現した結果その機能に俺は救われた訳だ。なおヴェーダ内に居たときの意識がない。

 

仮にそうだとしてなんでシェルティスの二重人格になのかって?

 

シェルティスはイノベイターに変革した。何より俺が意識すればヴェーダにアクセス出来る事からそうなったと見るべきだろう。

 

俺は死んだショックでヴェーダ内では意識はなく、シェルティスがイノベイターになって理由は分からないが取りついた事により二重人格なり意識を取り戻したのだ

 

ご都合主義だって?知ってる

 

まあ、そんな感じでそのまま天結宮(ソフィア)内で色々と現世界の情報を整理した。

 

それからシェルティスに俺が正体を明かしてある程時間がたった時に言われた

 

 

「なんで生きていると伝えないの?」

 

その時は

 

『俺は死んでしまった人間だ、死人は蘇らない。それに彼女達は自力で立ち上がった、そしてこの時代を守っている。今更に俺の出る必要はないんだよ』

 

と言いシェルティスを誤魔化した。

 

本音は、そうそうと真実を伝えていると皆がシェルティスを捕まえて襲う気がするんだ(性的に)。分かってる、普通ならそんな事をしないことぐらいは

 

だが皆からすれば死んでもはや千年近く、もう戻ってこないと思った思い人が帰ってきたらどうなるか。愛が重ければ爆発してもおかしくない

 

そして原作の流れを可能な限り壊す訳にはいかないので伝えないでいる。

 

 

『刹那、ちょっといい?』

 

『どうしたシェルティス?』

 

『来週のバーベキューに使う肉を調達するからオススメを探しといてくれない?』

 

『分かった、ところでシェルティスよ。千年前に生きていた俺からしてみればさ、なんで千年以内にドラゴンとかその他の生物とか亜人種とか居るのが普通になってるのか知りたい』

 

『・・・僕に聞かないでよ』

 

『ところで、ドラゴンの肉とか気になるから一狩しないか?ついでに卵とかも。』

 

『まずドラゴンの肉は人が食べるには固いし卵とか取るの大変だから自分でどうにかして入手して』

 

『固いかもしれんが食ったら旨いかもしれないだろ?』

 

『・・・自分でやってくれ』

 

 

 

 

浮遊大陸オービエ・クレア、何故この大陸が浮いているのか。一般人が知るよしもない、簡単に言えば磁石の様な反発する力によって浮いている

 

そんな原作と同じ説明はカットするとして

 

 

今はバーベキューを行う場所に向かっている最中である。

 

エリエがバイクで警報器に引っ掛かっても逃げ切る事をやりとげた。狭い道でもなかったが180の速度を維持しながら曲がりきる彼女のドライブテクニックにはヨミ以上ではなかろうか?

 

こいつ、出来るっ!(戦慄)

 

 

それはさて置き、目的の場所に到着。

 

バイクから降り周りの景色を見る、森が視界に入る。まさしく自然を感じさせる場所だ

 

 

 

 

『シェルティス、分かるか?』

 

『・・・うん、イノベイター。だっけ?それになってなかったら分からなかったと思う。』

 

『幽幻種だな、処理するとして二人にはどう説明する?二人が準備してる間に一瞬でやるか?』

 

『そうしよう、刹那銃を出してくれ。』

 

『はいよー』

 

シェルティスの左手に粒子が集りハンドガンが現れる。これは量子化の技術の転用して量子状態で保存しそれを取り出す。

 

なおこの量子はシェルティスの右手に着けた腕時計に似せた物に入っている。

 

銃を構え

 

パシュ、パシュパシュ

 

極小の音、撃っている本人からも辛うじて聞こえる程だ。そしてすぐに銃を量子化する

 

『三発か、銃の腕は落ちてないな。』

 

『でも調子が良いときには一発で終わるけどね。』

 

『シェルティス、お前の戦闘技術は双剣だけだ。銃の射撃技術は俺を元にしてる。剣がメインだから気にするな。』

 

今の銃は、銃その物にサイレンサー効果を持たせている。一言で言えばサプレッサーが内蔵済みの銃だ

 

 

 

「ちょっとー、シェルティス!!何してんの、とっくに準備始めてるんだけどー!!」

 

「ごめんごめん!今行くから!」

 

 

振り返り彼女達の所に行けば既にバーベキューに使うコンロの準備を始めていた

 

 

 

 

 

 

 

「うんー、食べた食べた!」

 

両腕を伸ばすエリエ

 

「エリエ、野菜もちゃんと食べなよ。ほらユト、口の周り拭くから動かないで」

 

「はーい」

 

実に子供らしい笑顔で返事するユト

 

野菜もちゃんと食べてるわよー!と言う抗議に、肉を食べた量に比べて少ないんだよ。と返しすシェルティス

 

真っ白なテッシュで口元を拭き、拭いたテッシュをゴミ袋へ入れる

 

そして片付けを始める前に少しの違和感を感じた、森は常に色々な音が聞こえる木々の揺れ、川水の音、鳥などの鳴き声。

 

その全てが一瞬に静まった。

 

Oe/ Dia = U xeph cley,(■■、■ …… ■■、)

Di shela (■■■、…… ■…… ■■)

 

その呪詛がシェルティスの耳に入った

 

「エリエ!」

 

シェルティスは何もかも投げ出してエリエを突き飛ばした。

 

ドスンッ!

 

尻餅を着いくエリエ

 

「いったぁ、シェルティス!一体なにを・・・」

 

突然、突き飛ばしたシェルティスに抗議にぶつけるつもりが目の前には紫色の禍禍(まがまが)しい煙があった。

 

 

地面の草は煙に触れた所は白くなって生気を感じさせなかった。

 

そして、その背後の十数メートルの先にはおぞましい四足歩行の獣がいた

 

「う、嘘でしょ・・・なんでここに幽幻種が・・・」

 

あまりにもあり得ない現実に立ち上がる事も出来なかった

 

ゆっくりと確実にユトに近づく

 

「ユト、逃げて!」

 

エリエが叫ぶもユトはただ立っている、そして幽幻種はユトに飛びかかった。

 

 

バンバンバン!!

 

その銃声にと同時に幽幻種の体は吹き飛び、地面に倒れこむと同時に消滅し始める

 

 

「僕の親友に近づくな。」

 

その声の元は紫の煙に呑まれたシェルティスだった。そして両手には銀色の、いや、なんのカラーリングもされてないハンドガンだった。

 

「シェルティス・・・?」

 

エリエは信じられなかった、紫色の煙。それは幽幻種の魔笛

 

一般人が受ければ容易に重症になる物、それを受けて平然としてるシェルティスに驚愕しかなかった。

 

 

「まだ居る。」

 

その言葉と同時に空中から鷹の姿をした幽幻種が爪で襲い掛かるが片手に持ったハンドガンで防ぎ、肘で幽幻種を突き飛ばし銃口を向けて連射する

 

『■■■ーーー!』

 

最後にそんな悲鳴を残して消滅する

 

「二人とも大丈夫?」

 

その消滅を確認したシェルティスは銃を消していつも通りの笑顔で二人に聞いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天結宮(ソフィア)、287階

 

 

 

「疲れた・・・」

 

ユミィ・エル・スフレニクトール

 

淡い金色オブゴールド色の長髪に、愛らしく優しげな顔立ち。可愛いと綺麗の中間、そんな彼女はベットに倒れ込む様に寝転がる

 

『ユミィ、服はちゃんとしないとシワクチャになりますよ』

 

青い機械水晶、ボディがないイリスはユミィに注意する

 

「妖精さんが直してくれるから大丈夫だよ。」

 

『妖精さんではなくサイラさんですよ』

 

 

 

「呼びました?」

 

 

ガチャ、とドアが開き人が入ってくる

 

 

白い肌にエメラルド色の髪と瞳、凛とした顔。スタイルも良くて実に美人の基準の先に居るかの様な人

 

千年もの時間を全部ではないが千年獅や巫女、さらには皇妃の世話も行うロボット。機械なのに人そのもの様に感じる

 

『えぇサイラさん、ユミィが服を直すのは妖精さんて言っていたんですよ。サイラさんが直すのに』

 

「仕方ない事です、巫女の訓練は言葉にするればキツいで済む物ですが、ハッキリ言って死んでもおかしくない訓練ですから。息抜きがしたいんですよ」

 

 

ユミィの脱ぎ捨てた服を直して置く。

 

「ユミィさん、先程レオンさんから話があるらしいです。」

 

その言葉を返す為に体を動かし、座る姿勢になる

 

「はい、メイメル聞きましたから。サイラさん一緒に行ってくれませんか?私、あの職員の方が苦手なので・・・」

 

「ユミィさん、まあ確かに貴方の言うことは納得できますけどハッキリと言うべきですよ。今の私には信頼できる千年獅は居ないと」

 

「それはそうなんですけど・・・」

 

「待っているんですね、彼を」

 

「・・・はい」

 

サイラは、「はぁ」とため息をするも切り替える

 

「その職員の場所は分かってます、避けて通りますから行きましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

プシュー、と機械音がなる

 

「ごめんレオン、遅そくなって」

 

部屋に入れば、大柄な体格と銀髪に全身が鍛え抜かれた体格が純白のコート()しでも分かる男が待っていた

 

「いや、さほど問題ではない。サイラも来たか」

 

「えぇ、問題ありますか?」

 

「いや、大丈夫だ。」

 

「・・・こんにちは」

 

レオンの近くに立っていた春蕾(シュレン)が頭を下げる。法衣は白と赤の織物(おりもの)に、胸元に紫の帯を着た巫女である。17歳であるが低い身長で幼い容姿、極度の内気が合わさって15歳とも受け取られる

 

「よしよし、春蕾(シュレン)。今回もちゃんと挨拶出来たな。」

 

「うん。」

 

彼女の頭を撫でるレオン、撫でられた彼女は嬉しそうに笑う。実に幸せ空間である

 

「来たわよレオン」

 

「ういっすー。」

 

メイメル、背中をこえて伸びるエメラルド色の長髪は絹糸のようにさらりと流れ灰色の双眸が優しげな眼。細身の長身にドレス風の淡い色合いの法衣を身に着けた女性

 

(ラン)亜麻色(あまいろ)の髪を乱雑に切ったボーイッシュな女性。鮮やかな琥珀(こはく)色の瞳が悪戯っぽく輝き、どこか猫を思わせる顔立ち。服は白のパンツに純白の半袖ジャケットを羽織っただけ

 

その二人も部屋に入る

 

「メイメルも呼んだの?」

 

「ああ、今回のはかなり重要な事が起きた。」

 

そう言ってレオンが皆の前に袋を取り出す、警察の証拠品を入れるのに似た物だ。中に入ってるのは数発の銃弾。なんの変鉄もない物に見える

 

「これを入手した手順を説明する、自然区での幽幻種の反応があった。俺と春蕾(シュレン)はそれに向かった、だがたどり着けば既に幽幻種は消滅し残っていたのは魔笛の残滓(ざんし)だけだった。本来であれば巫女見習いが浄化するがその時は春蕾(シュレン)がやりたいと言ったから浄化した。後は戻るだけ、だが浄化し終えた後春蕾(シュレン)が僅かながら魔笛が残っている場所を感じ取った。」

 

 

 

「感じ取った場所にたどり着き、周りを確認するが魔笛に汚染された場所は見当たらなくどうにか探しだした結果、木の(みき)にこの銃弾が入り込んでいた。そうだ、この銃弾から魔笛が確認された。念の為に言うが浄化などしていない、この銃弾には今も魔笛が付いている」

 

「待てよレオン、魔笛が宿ってるとしてなんで袋や木の幹が無事なんだ?」

 

爛がその疑問をだした

 

「普通ならそうだろ、魔笛はあらゆる物を腐食させるだが」

 

『一つ、たった一つだけ例外があります。』

 

機械水晶のイリスが口にする

 

『シェルティス・マグナーイル、彼の体に宿った魔笛ならその条件に当てはまります』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまりシェルティスはその穢歌の庭(エデン)に落ちたけど気がついたら浮遊大陸に戻って来ていったて言う事?」

 

「まあそんな感じ、でもそのせいか記憶がないんだ。落ちる前は任務中だったらしいんだけどその時の記憶もない。魔笛の事も分からないんだ」

 

そして現在シェルティスがエリエとユトに説明中である、なお俺はヴェーダとアクセスしてとある機体を開発中である。実はこの機体はシェルティスの二重人格になってから一ヶ月過ぎてから開発し始め数年の時間を掛けてもまだ完成してない機体だ。

 

全部ヴェーダ経由で命令しているのと、サイラとか他の誰かにバレない様に色々と工作してるのも原因だが機体その物も複雑なのだ。まあ、この機体は後々のお楽しみしておこう

 

おいそこ、戦う為の物にお楽しみなどないとか言わない

 

 

「所でシェルティス、あの銃と魔笛の宿った銃弾をどうやって入手したの?」

 

エリエがそう尋ねて来た

 

『シェルティス、ちょっと変われ。俺がどうにか誤魔化す』

 

 

シェルティスの返事を待たずに変わる、ここにはユトが居るのだ。まだバレる訳にはいかない、今ここでバレれば一巻終わり辺りで紗砂やツァリ、サイラが居る最上階に連れ込まれ説教である。

 

「実は、刹那・F・セイエイって言う人から貰ったんだ。いや貰ったと言うよりは研究協力と成果の実験、護身用にって渡されたんだよ。」

 

シェルティスの言葉と違和感が無いように喋る

 

その言葉に瞳を大きくして驚愕している様にしか見えないユト、元から視界に入る様に座っているので目をユトに向ける必要はない。この時ユトに目を向ければ疑われる

 

天結宮(ソフィア)から追放されたの時、彼が僕を数日間彼の住んでいる場所に連れていかれたんだ。食料品と仕事探してやるからちょっと手伝ってくれ。そう言われて気が着けばどこかの自然区の地下へ連れていかれたんだ」

 

 

元よりこの時の為の作り話は銃を使用した時から作り上げた。ミスはないはずだ

 

「その時はショックで放心状態だったから場所も覚えてなくて、なんか変な液体を塗られてそれを回収。翌日に魔笛の宿った銃と銃弾を護身用に持たされるわ、それを量子化して収納するこの腕時計も渡されて次の日は食事を食べ終えたらすぐに市街地でここの店のバイト募集の広告を持たされて追い出されると言う酷い感じだった」

 

エリエは哀れむ様な顔をした

 

「苦労してるわねぇ、所で刹那ってまさかあの太陽炉を作り出したって言う人?」

 

「うん、本人も「太陽炉を作り出した」て言っていたよ。」

 

 

その後色々と話してどうにか会話を終えた

 

 

 

 

 

 

ベットで天井を見るように寝転がるシェルティス

 

『ごめん刹那、僕が銃を使ったばっかりに。』

 

『気にするな、俺の我がままで誤魔化してるだけだ。人の命と引き替えるほど高くない。そう言えばそろそろ、星礼祭(せいれいさい)じゃないか?楽しめよ。』

 

『今日のバーベキューで既に今月の給料が半分ないよ』

 

『最悪、護士の時に貯めていた金使えば問題ないだろ。どうせ年に一度の祭りだ。よっぽどでない限り少しで済むだろう?』

 

 

この大陸の30日が一月、それを12カ月で一年として

27日間祈り、巫女が3日間交代して皇妃が休む。それを繰り返して今日まで人類は生きてきた。そんな話は置いと共に他愛(たわい)ない話をして眠りにつく

 

 

 

 

 

 

再び天結宮(ソフィア)

 

 

 

「なるほど、つまりレオンと渡り合える程の剣士が魔笛を宿して巫女に危害が加える可能から永久追放か。」

 

『えぇ、しかもシェルティスは珍しく双剣をメインにしながら双銃も扱う護士でした』

 

「あのバカは俺がいくら大剣を勧めても拒んだ癖に双剣を使うんだ。一つにすれば技術に磨きが掛かると言うのに。だが、シェルティスは双銃も使えた事から、この魔笛の件も考えれば十中八九シェルティスで間違いない」

 

 

「でも銃を作れるのはこの天結宮(ソフィア)統政庁(とうせいちょう)にしかないはずよ。それを持っている事はつまり、どちらかの内部に彼に協力する人が居るか、私達の知らない生産施設もしくは誰か個人の技術で作り出した。可能性があるとして後者の方が高いわね」

 

メイメルがその考えをだす、たが本人から聞かない以上確信は持てない

 

「ここまでにしよう、他の用事も皆あるだろう。」

 

 

最後にレオンがそう言い、皆が各自の場所へ戻っていく

 

 

「今度どうにかしてアイツに会ってみるか」

 

 

皆が出ていって春蕾が残る中、そう呟いたレオン




取り合えずクアンタムバーストを使用されている理由、天結宮(ソフィア)を運用する為のエネルギー源になっており補充をするために使用された。なお余剰分は部屋に放出している。

シェルティスと刹那を除けばこの世界にイノベイターに変革した者は居ない。こうしないとシェルティスに関わりを持たせる以外の方法が思い付かなかった

それからシェルティスが最後に使った銃は完全に戦闘用である


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エリエってある意味ヨミより凄くね?

みなさんどうもアバルスです。

更新速度をあげたせいか、書くことが特に無くなって来てます。高三で就職考えないといけないのがつらい

それからやっぱり結構カットしてます


『刹那、ヴェーダで天結宮(ソフィア)内のデータ調べてほしい』

 

『なんでだ?』

 

脳量子波を通じて行っていた作業を中断して返事をする

 

天結宮(ソフィア)が保管している幽幻種の発生記録。発生時期と発生位置が分かるリスト。出来れば一月単位で記録したもの一年ごとに、それを最近十年分。出来る?』

 

『すまないが今のヴェーダだと一週間後になるがいいか?』

 

『・・・なんでヴェーダなのにそんなに時間が掛かるのさ』

 

『色々な情報処理とか機体を作ってるのもあるが一番の要因はバレない様にしてるとしか』

 

『何か代案ない?』

 

『エリエならいけるかもな、一週間待てないなら聞いてみるのもありだ』

 

『そんなにエリエって凄いの?』

 

『いろんな意味で凄いぞ、電卓を作る大会で求められた性能の電卓を作る筈なのに花火を作り出す天災だ。』

 

『・・・訳が分からないんだけど。』

 

呆れてそれ以外の言葉が出てこないシェルティス

 

『その通りだ、使用できる材料は決められていた筈なのに花火を電卓に内蔵するとは。ましてや入れた数字によって花火の種類と色も変える高性能、使い捨てと数字を入れて決定を押した瞬間起爆、入力者が爆発に巻き込まれる事を除けば花火師泣かせの道具だ』

 

『なんで真面目に評価してるの』

 

『花火を別の物に変えたら何かと便利そうだから』

 

『えぇ・・・』

 

 

 

 

 

 

天結宮(ソフィア)のメインコンピューターハッキング?いいわよ、出来るかどうかは別として」

 

「えっ、いいんだ」

 

エリエの部屋、半分近くが機械に占領されてる部屋で会話する二人。

 

「シェルティスに助けて貰ったからね、あれに比べたら捕まるぐらい安いもんよ。」

 

「あの時って幽幻種から守った件?気にしなくていいよ」

 

その言葉を聞き、エリエは「はぁー」とため息をついく

 

「あのねシェルティス、私達の一般人からすれば幽幻種に出会ったら運が悪ければ人生終了案件なのよ?分かってる?」

 

「それに、家族でもないのにあんな化け物を前にして他人を(かば)う根性なんて実際にはなかなか出ないしそれが土壇場(どたんば)であればあるほどそうよ」

 

そしてエリエは左目をウィンクして最後に言った

 

「その替わり、お店の手伝い頑張って!」

 

 

 

 

 

 

『そんな訳でシェルティスはエリエ分の仕事をやっているのである。』

 

『誰に言ってるのそれ。』

 

『気にすんな。』

 

店の店長に頼まれた食材と消耗品を両手に持ち、会話をする二人。実際は一人で歩いてる状態だ

 

『にしてもエリエは本当に凄いな、方法を既に考えて準備中か』

 

『どうやって天結宮(ソフィア)のメインコンピューターに入るつもりなの?』

 

そう言う知識はないシェルティスだが、並みの人間では最初のセキュリティーをまともに突破できない事ぐらいは理解してる

 

『まずレンタル出来るコンピューターを片っ端から借りて天結宮(ソフィア)のメインコンピューターへ同時に一斉ハッキング。メインコンピューターがそれの処理により機能低下してる(すき)に偽装したコードでコンピューターへ潜入する。なかなか良い案だがヴェーダの機能で封じられるし逆探知されて捕まりますな』

 

『でもそうなるとデータ引き出せないよ?』

 

『安心しろ、ハッキングする時にはヴェーダに指示だしてそれはしないようにする。メインコンピューターである大母真数(だいぽしんすう)の制御は出来ないからそこはエリエの腕次第だな』

 

 

 

そしてシェルティスが住み込みで働くカフェテラス二羽の白鳥(アルビレオ)、第二居住区の大通りに面した喫茶店。

 

紅茶は並み程度、替わりにケーキや日替わりの軽食が人気の店。喫茶店とは一体(哲学)

 

普通では競争が激しいのか客が来ないのか分からないが、利益が出てるから気にしない

 

 

「料理長、戻りました」

 

チャリンチャリーンとドアのベルがシェルティスを向かい入れた

 

「あら、お帰りシェルティス。」

 

金色の長髪を頭の高い位置でまとめた女性がテーブルを拭きながら振り返った。なお、料理長と呼んでいるのは本人希望である

 

何故か原作ではあまり見た目が描写されてなかった記憶がある。でも美人だし、それなりに若い。何歳なのかは聞かない方が賢明だろう、最後辺りは実はメイメルの元千年獅だった記憶がある。

 

 

荷物を置き、その後仕事も終わり自分の部屋に戻ったシェルティス

 

『ねえ刹那、僕の記憶が正しければ買った食材の半分ぐらい猛毒を持っていた気がするんだけど・・・』

 

明日使う予定の食材の事を思い出したシェルティス

 

『今更か、大丈夫だろ。ああ見えても毒抜きや下処理はしっかりする人だ、それに人は欲があるからこそ毒も処理で抜いて食ってる訳だし。まあ毒味するはシェルティスだしな、所でそろそろいいか?』

 

『分かったよ、それじゃあおやすみ。』

 

『おやすみ。』

 

 

 

 

「さてと、シェルティスの体の事を考えると11時くらいで寝るか」

 

シェルティスと入れ替り、脳量子波でヴェーダへアクセス。機体の調整を行う

 

(今作ってる機体は装甲も色々と特殊と言うか、全部乗せな感じだからな。ダルいと言えばダルいが)

 

シェルティスが寝る事により脳に余裕が出来る、それによりいつもよりは効率が上がる

 

そして装甲を調整してる間に時間になった為に就寝した

 

 

 

 

 

翌日の昼ごろ、店の繁盛時間(ピーク)は過ぎて後片付けをしていると

 

 

「シェルティス、エリエが呼んでたわよ。確か頼まれたものが出来たって言ってたわね。」

 

 

 

 

 

「何これ」

 

そうしてエリエの部屋に入ったシェルティスは無意識にそう口にしていた

 

「シェルティスに頼まれた通りの情報を天結宮(ソフィア)内部にデータを紙に出力してたのよ。」

 

エリエの部屋はただでさえ機械で狭いと言うのに大量の紙でまともな場所もない。そしてエリエは自慢する為にパソコンから手を離してシェルティスを見る

 

「僕、初めてエリエを見直したよ。毎度毎度作る機械人形は暴走するわ、作ったロケットランチャーをゴキブリ相手に打っ放して店を半壊させるわ、修理した食器洗い機は超凶悪水圧で入れた皿を全部粉々にするわでいつもの作るのは凄いけ何かと失敗ばかりする迷惑な女の子だと思ったけど、エリエも成長しているんだね」

 

あったよな、機械人形ではいつも馬鹿げた出力の機械を作るわ。ロケットランチャーは何故か四連装型なのにトリガーを引けば同時に全弾発射するわ。

 

あれ?四連装型のロケットランチャーを受けて半壊ですんだ店は意外と丈夫なのか。

 

食器洗い機に至っては、何故そうなったのかを聞きたい。超凶悪水圧とか絶対に機械人形に使われる部品を使われたとしか思えない

 

「ふっふー、見直した?人は常に進化する物質(マテリアル)。わたしは過去の苦難と失敗を乗り越え、機械工学の規範となるべく常に全速前進し「ピー」うにゃ?」

 

そんな可愛い声を出して再度画面を見るエリエ、モニターの画面が黒一色に染まり、下から上へと白地の文字が滝のように流れていく。

 

数十秒それが続き最後にまたピーと言う音を最後に画面は真っ白になった

 

『初期化完了』

 

「うにゃゃゃーーー!!?あたしの苦労してとったデータが全滅!?」

 

画面の前で絶叫する少女、この子持ち帰って良いですか?(誰に言っているんだ・・・)

 

「・・・ふ、ふふ・・・開いたデータに対して一定時間内に定型(ていけい)コマンドを打ち込まないと端末ごと初期化とはね。まさか天結宮(ソフィア)の機密文書にこんな初歩的な罠が仕掛けられているなんて、裏の裏をかかれたわ・・・」

 

「僕としては、いつものエリエで安心したよ」

 

「気になる言い方ね・・・・・・ま、過ぎたことはしょうがない。取り合えず紙で出力しといて正解だったわ」

 

 

 

「で、これがこの紙のデータを集積させた紙よ」

 

そして色々とあってシェルティスが頼んだ情報をまとめた紙を渡される。そしてそれを見たシェルティスは

 

『刹那、これって・・・』

 

『お前の予想通りだった訳だ。これが偶然か、それとも幽幻種の策略か』

 

天結宮(ソフィア)を中心に居住区が円の様にありそれを囲むように幽幻種が確認された場所に点があった

 

 

 

「エリエ、もう一回天結宮(ソフィア)のメインコンピューターに入れる?」

 

 

 

 

 

 

それから一日たって星礼祭(せいれいさい)当日

 

 

『祭りでの飾りを手伝えば割引券が貰え、それも全部に対応して10回も使えるか。破格じゃないか?』

 

エリエとユトを連れながら祭り会場へ向かうシェルティスに言う

 

『でも同じ所での使用は出来ないし、最大3割引だから問題ないんじゃない?』

 

『そうか』

 

皇姫に捧げる三日の宝礼祭は第二居住区で行われる、広場には星と月を描いた旗、浮遊大陸に吹く風を象徴する風車と風鈴という儀式的な装飾。それよりやや庶民的な(おもむき)が強い大通りで、こちらは極色彩の風船やリボン、そして通りを埋め尽くす出店で賑わう

 

「ユト、この風船上げる。あとお駄賃も渡すから好きなの買ってきていいよ」

 

「わぁっ、エリ姉大好き!」

 

小銭と風船を持ってかユトが出店へと駆けていく

 

『刹那、天結宮(ソフィア)は動いてくれると思う?』

 

『そんなのシェルティス、お前が一番知ってるだろ。不確定な事に人員を使えないし今は星礼祭が重要だろうし』

 

『だよね・・・』

 

 

 

「あれ?おかしいわね」

 

「どうしたのエリエ?」

 

刹那との会話を中断する

 

「いやね、普通だったらもう祝砲の予定時間が過ぎているのに」

 

氷結鏡界の祈り。皇姫の期間が終わり、結界の統制権が巫女へ譲渡される。それと同時に天結宮(ソフィア)から祝砲が上げられて、星礼祭が正式に始まる。だが、

 

「うーん?私の時計も合ってるから時計が狂ったわけじゃないみたい」

 

祝砲がない、それはつまり氷結鏡界の統制権譲渡が終わってない事を意味する。本来であれば絶対にあり得ない事だ。結界の維持は浮遊大陸の存在関わる一大儀礼。時間管理は厳格に決められているはずだ

 

 

『シェルティス、まずい事になった』

 

『どう言う事?』

 

『ユトを連れ戻してくれ、いや、やっぱりいい。ユトは自力で戻ってくるだろう』

 

『何がまずい事になったの?』

 

『いいか落ち着いて聞け、取り乱すなよ。氷結鏡界が破られた。』

 

『えっ!?』

 

天結宮(ソフィア)内部では一級非常危機が皇姫直々(じきじき)に発令された』

 

『待ってくれ刹那!一級非常危機って!』

 

『ああ、浮遊大陸全体の壊滅危機だ。結界は修復したから増えることはない。ヴェーダを通じて理解したが問題は幽幻種の数だ。相手さん、十万とか完全に滅ぼしに来てんな(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

 



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オービエ・クレアの危機 前編

細音 啓(さざね けい)さんの作品が漫画化されまくってうれしい限りです。個人的にキミ戦が一番楽しみです。





春蕾(シュレン)、メイメルお待たせ!」

 

ユミィがフロアについた時にはすでに二人の巫女が部屋の中央で立っていた

 

天結宮 281階、大聖堂

黄金に似た真鍮色(しんちゅう)に輝く祭具、そして星と月を描いた巨大なステンドグラス、天結宮(ソフィア)最大の礼拝場であり、巫女が最初に訓練に用いる聖室

 

「・・・ユミィ、おはよう。」

 

着物姿の巫女が振り返る。普段から大人しい少女だが、いつもに比べて表情が硬いのは緊張為だろう

 

「おはよう春蕾(シュレン)、今日は頑張ろうね!」

 

「・・・うん!」

 

居住区は今頃は星礼祭で賑わい始めるころだが、巫女達はこれから自分達の唯一にして絶対の使命、氷結鏡界を皇姫から引き継ぎ3日間支えるのだ

 

「そのはずなのにメイメルは緊張感ないですね」

 

「ふふ。失礼ねー、そんなことないわよー?」

 

その言葉とは裏腹に、メイメルの表情は余裕の笑みをうかべていた

 

「さてさてー、三人そろったわね。サラ様だって一か月も結界を支えるのは大変でしょうから早くお手伝いしましょう」

 

皇姫に巫女5人、基本的に2人の巫女が千年獅と共に別々に浮遊大陸の外周を巡察するならわしになっている。

 

「じゃあ行ってくるわねー。また後で会いましょうー」

 

にこやかなウィンクをのこしてエレベーターに向かうメイメル

 

「レオン・・・」

 

「心配するな春蕾(シュレン)、いつも通りにすればいい。天結宮(こっち)は気にするな、氷結鏡界だけに集中すればいい」

 

「・・・うん!」

 

消えそうな小声でありながら力強い声でうなずく

 

「頑張る・・・!」

 

そう言い残して彼女もエレベーターへ向かった

 

「いいなあ・・・」

 

その光景を見て呟くユミィ、二人の様な関係に羨ましく思うユミィ

 

(私もあんなに信用できる人が欲しいな・・・)

 

そう思うがすぐに切り替え、気を引き閉める

 

「よし、行こう!」

 

『ユミィ、私の事忘れてません?』

 

「あっ、ごめん。レオン、イリスをお願い」

 

首にかけたネックレスについてる機械水晶のイリスを渡す

 

「分かった、ユミィも頑張れよ。」

 

「分かってるよ」

 

お互い笑顔で別れる、エレベーターへ足を進めてる

 

 

リッィィ、ィ・・・ィィィッッッ・・・ンッッッ・・・

 

足を止めて、反射的に振り返るユミィ。

 

何か硬い物が、鳴き声を上げる様に砕け散った音。郷愁(きょうしゅう)とも違う、聞く者の胸を空白(からっぽ)で埋め尽くす切ない音色

 

「どうかしたかユミィ?」

 

(かす)かな、本当に細い音だった。まるで蜃気楼(しんきろう)のようにうすく現実味のない音色、だがユミィにはそれが聞こえた

 

「レオン、何か今聞こえなかった?」

 

 

そしてレオンの口が開く、その瞬間視界は全て赤に染まった

 

警告色(レッドランプ)?おい塔制局、聞こえるか!何があった!」

 

天井に取り付けられた集音機に叫ぶレオン

 

ざざ、ざっ・・・

 

耳障りなノイズ音を撒き散らし、天井のアナウンスから聞こえたものは

 

『警告、これは天結宮(ソフィア)全職員への自動通告です。たった今、皇姫より一級非常危機の宣言が下りました。塔法二十一条に基づき、総員、現在の任を停止し、皇姫の命にしたがって下さい』

 

「うそ、一級非常危機レベルって・・・」

 

 

『ユミィ、先程何か割れた音を聞いたと言いましたね。』

 

レオンの首にかけられたイリスが発する、その声はいつもに比べて明らかな緊張が混じっていた。

 

『それと同時に、穢歌の庭(エデン)を観測していた私のシステムが大量の魔笛を感知しました。大抵は標準的な幽幻種の個体ですが、問題は数です。十万の幽幻種、対処できない可能性が高いです。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『十万だって!?そんなのいくら天結宮(ソフィア)でも対処できないよ!』

 

『落ち着けシェルティス、俺がなんの対策もなしに冷静でいる分けないだろう。』

 

脳内の会話をしているうちに会場に居る住民達が驚愕した声をあげ始める

 

「嘘だろ!?」「そんな・・・」「避難しないと!」

 

会場は一気に混乱状態になる、エリエにシェルティスが聞いた所、巫女が沁力でこの浮遊大陸全土にいる人々に事情を簡潔に説明。

 

民間人はシェルターへ避難、護士や巫女見習いなどの戦える者は可能な限り幽幻種を殲滅

 

との事らしい、エリエから説明を聞き終わると同時にユトが戻ってきた

 

「ねえねえ、なんでみんな慌ててるの?」

 

ユトが不思議な顔をしてシェルティスを見る

 

「事情は後で話すよ、ともかく今はシェルターへ逃げよう」

 

「ユト、シェル兄と一緒がいい。」

 

シェルティスの手をつかみ、そこから動こうとしない

 

「分かってる、一緒にシェルターに隠れるから」

 

「ううん、そうじゃないの。」

 

空色のマフラーをなびかせて、少女は言った

 

シェル兄は守ってくれないの(・・・・・・・・・・・・・)?」

 

ドクンッ、とシェルティスは自分の鼓動を明確に感じた

 

「ユト、シェル兄と一緒ならシェル兄に守ってもらうのがいい。」

 

シェルターへ向かおうとした足が止まる

 

「ユト、守ってもらうならシェル兄がいい。だって前の公園で守ってくれた・・・」

 

(守る?僕が?何もかも失って、天結宮(ソフィア)から追放されてもう幼馴染(ユミィ)と会うことの出来ない自分が?)

 

「シェルティス!突っ立てないでさっさとシェルターへ行くよ、私達第六シェルターだから急がないと閉まっちゃうよ!」

 

エリエが横から言うがシェルティスは今だ思考から抜け出せない

 

(避難?本当にいいのか、守ってもらうだけで?僕は・・・)

 

関わることを禁止され、自分は一般人。持っている銃はこれから来る大軍を相手と戦えるものじゃない

 

 

(でも、天結宮(ソフィア)でも持つはずがない。)

 

仮に自分がシェルターへ逃げようと戦おうとしても十万を対処できない。でも、護士として天結宮(ソフィア)に居たとき刹那言われてた事がある

 

 

『やってもやらなくても対して変わらない?ならやっとけ。しないで終わるのが一番ダメなヤツだぞ、俺が言える立場じゃないかもしれんが』

 

 

 

それは小さな事だった、だけどその言葉を覚えてる

 

(そうだ、緊急時戦える者は戦うんだ。刹那が言ったじゃないか。千年前、世界中から幽幻種の同時侵攻時、戦える者達が残り 十二時間も測定不可能な数の幽幻種から皇姫様を守りきったて。)

 

そして

 

(ユミィを守るって言ったから、今さらだけど。)

 

巫女ではなく、幼馴染としてユミィを守る。

 

 

「エリエ、ユトをお願い。僕も行ってくる」

 

「えっ!?」

 

「シェル兄・・・?」

 

驚愕したエリエに間髪いれずユトの手を握らせる

 

「大丈夫だよユト、必ず戻ってくるから。」

 

「ああもう!分かったわよ、約束破るんじゃないわよ!」

 

 

そうしてエリエはユトを連れてシェルターへ向かった。既に人々は居なくなり、静まりかえり風の音だけが聞こえる

 

 

 

 

 

そして刹那に対策を聞こうと

 

 

『ねえ刹那、対策ってどう『嘘だと言ってよバーニィー!?』

 

 

 

『・・・どうしたの?』

 

 

 

今までの緊張が消えるように感じたシェルティスは刹那の叫びに理由を問う

 

『すまんシェルティス、さっき対策があると言ったが使えなくなった・・・』

 

 

要約すれば

 

緊急時、ジンクスなどのGNドライヴ搭載機を合計100機体を緊急出動させて対処させる、皇姫とそれに近い人物の特定の技術者のみが知っている事だった

 

 

それが出動した、と言う情報がない→どうしてかヴェーダで調べる→全機メンテンナス中→一体に調整を集中させても一時間は掛かる→嘘だと言ってよバーニィー←今ここ

 

 

 

『どうするのさ刹那!?』

 

『おおおおおおお落ち着けシェルティス。まだ慌てるようなじじじ時間じゃないいいいい。』

 

『刹那の方が落ち着て!?』

 

 

 

 

 

 

 

『ふー、スッとしたぜ。ともかくまだ方法はある』

 

十数秒でなんとか冷静になり説明する

 

『シェルティス、幽幻種達は大陸に分散せず天結宮(ソフィア)へ向かってる。どう見ても氷結鏡界を破壊しようとしている。祈る者が居なければ崩壊するからな。それでだシェルティス。固まって移動してる相手に最も効率的な攻撃方法、分かるよな?』

 

『・・・範囲が広く威力の高い攻撃?でもそんな武器や兵器は天結宮(ソフィア)には』

 

『あるぞ、俺が作り出した機体ならな。』

 

『でも最高性能を持つクアンタは今の状態だと使えないって』

 

『もう一機あるだろ、ダブルオーライザーが。てかもう目の前にあるぞ』

 

『えっ?』

 

 

光学迷彩が解除され大通りに現れる機体。それに驚愕するもすぐさま切り替える

 

『刹那、本当にいいの?終わったら皇姫様やみんなに・・・』

 

『気にするな、俺が怒られるのもお前が幼馴染(ユミィ)を泣かせるのもこの浮遊大陸が終わるよりはずっと安いさ、そうだろ?』

 

『・・・うん、そうだね。行こうか刹那、ユミィを守りに。』

 

『おいおいシェルティス、そこは世界じゃないか?』

 

『元から僕はユミィを守る為に護士になったからね』

 

互いに笑いの混じった声、そして機体へ乗り込む

 

 

『機体システムオールグリーン、装甲破損箇所なし。武装への粒子供給も正常。行けるぞ』

 

『シェルティス・マグナーイル。ダブルオーライザー、行きます!!』

 

 

全力での跳躍、シェルティスの肉体性能と機体パワーにより一気に高度が上がる。そして肉体に掛かる重力をしっかりと感じながら

 

 

『そのセリフを言う事はシェルティス、お前も男のロマンを分かるようになったか』

 

『い、いいじゃないか。一度は言ってみたかったんだ。それよりこの機体でどうやって十万の幽幻種を殲滅するんだ?』

 

ブースターを起動させ幽幻種の方へ飛ぶ

 

機体の武装はGNロングソードⅡそれの改良型2つ。オーライザーに内蔵したビームライフルと合計80発の小型ミサイル。サーベルに頭部ビームマシンガン、時間制限が無くて幽幻種達が自分だけを狙うのなら問題はない

 

だが相手は皇姫を狙っている、そして最も厄介なのは飛行型幽幻種。地上からでは銃などの遠距離攻撃しか届かず塔の中入ることもなく上を目指せる

 

 

 

 

 

 

 

 

「トランザムによる超大型ビームサーベルで()ぎ払う?」

 

『そうだ、これで飛行型の幽幻種は大半は殲滅出来るはずだ。間違っても地上に当てるなよ?』

 

オーライザーとGNロングソードⅡを前に向け、トランザムシステムを起動させる。機体が紅く染まりそして

 

 

「『トランザムライザー!!』」

 

その言葉と同時にとてつもない光が視界を覆う

 

機体から直径300メートルのビームサーベル、射程は結界に届かないように設定している

 

「うおぉぉぉぉっっっ!!」

 

シェルティスの叫びと同時に左から右へ機体の向きを動かすと同時にビームサーベルも動く。そして

 

 

 

『シェルティス、充分だ。』

 

 

その言葉と同時にビームサーベルの出力が収束して消える

 

 

『四万以上の飛行型を残り三百体、かろうじて逃げ延びたやつらか。次は地上戦だ、被害がエグい事になるから先程と同様の事は出来ない。お前は剣と銃だけだ。その他の武装は俺が操るから気にするな』

 

 

その言葉の後に幽幻種の戦闘を開始する。

 

 

まず平原で先行している幽幻種達を攻撃、瞬時に核を切り裂き消滅させる。機体システムとイノベイターへの変革、シェルティスの戦闘経験により瞬時に核を把握し超振動によりすれ違いざま破壊。

 

一撃で倒さなければ時間がかかる、相手は6万も居るのだ。相手を通さないのではなく極力多くの相手を屠る

 

 

『沁力と魔笛の反発がないと簡単に攻撃が通じるんだね』

 

処理する速度を維持したまま話しかけるシェルティス

 

『だが代わりにダメージも軽度ではすまない。今はいいが肉体で戦闘する場合は回避を優先しろよ。』

 

 

 

 

 

 

 

「あの光は・・・」

 

槍を持ち、居住区へ向かう最中にサイラが見た光

 

約千年前に刹那が放った攻撃、クアンタはヨミの知識を持ってしても完全修復は出来ず戦闘は不可能な状態。ならダブルオーライザーしかない

 

あれを使えるのは赤ハロしかいない、そしてハロは天結宮(ソフィア)に居るつまり

 

「刹那、後で説教ですよ」

 

あの人しかいない、開発者でありパイロットであった彼。紗砂やツァリ、他の皆に生きていると言わないのは理解できる。

 

だが何故自分にも言わないのか、刹那が覚えている限り全て教えてもらった。

だから私だけに言っても問題なかったはずだ、あまり言いたくはないが自分は居ない存在。だから原作に対して最低限の接触で問題ないし、何より刹那に協力も出来る

 

 

・・・もしかして、私にも接触したら問題があるから言わなかったかも知れない。ですが、ちゃんと理由があっても説教はする、絶対に。



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オービエ・クレアの危機 中編

今更だが個人的に視点がいまだに安定しない気がする。




『レオン』

 

天結宮(ソフィア)241階、巫女を除けば最終防衛線である階

 

 

そのフロアで防衛線を担当するレオンに首にかけたイリスが伝える

 

『先ほど、約4万の幽幻種の反応が消滅しました』

 

「どういう事だ?」

 

お互いに周りに聞こえない音量の会話

 

『分かりません、ですが好機です。今も最低で一秒間に約三体近く消滅し続けています。誰か分かりませんが既に半分近くの幽幻種が消滅しています』

 

「ならば俺達は予定通りここで守れば問題ない、との事か」

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねえ刹那、少し機体がおかしいんだけど。』

 

『機体がおかしい?訳わからないんだが』

 

幽幻種達へ扇風機の様に回転して斬りながら、ビームをばら撒き攻撃する

 

『最初は良かったんだ、でも慣れてくる内に機体の反応速度が遅くなってきているんだ』

 

『ちょっと待ってろ』

 

機体システムを確認、動かし方は肉体の動きと脳から発する信号を掴みそれをトレースする

 

 

そして調べた結果、嘘やろ?

 

そう思った、一言で言おう。シェルティスの反応速度に機体が追い付いていない

 

お前は初代ガンダムのアムロ・レイか!?と思うが、護士候補生も人によって人外染みているのが居るので千年獅とか幹部の護士とかが本当におかしいわけか

 

で結果を言ったところ

 

『僕の反応速度に追い付けないって、機体の問題じゃないの?』

 

『いや純粋にお前の反応速度がおかしいだけだからな、そもそも俺が一般人からイノベイターになって一年は立ってないし、お前はイノベイターに変革して数年も生身で幽幻種と戦ってきたからな俺よりも反応速度は上なのは当たり前か。ともかく大半の幽幻種は殲滅した訳だ』

 

周りには魔笛の残滓、その他には(えぐ)られた地面や爪痕が残っていた

 

『約一万の幽幻種が天結宮(ソフィア)へ向かっている。トランザムで向かって可能な限り殲滅だ』

 

ブースターを起動させて天結宮(ソフィア)へ飛ぶ

 

『護士達の防衛線は突破済み、残りは巫女二人のみ。そこを突破されれば無防備な皇女を殺されて積み。かと言って辛うじて後三十分を過ぎ、交代できなければ皇女の沁力がなくなって氷結鏡界を保てなくて積み。それを防ぐには外の幽幻種を殲滅しながら天結宮(ソフィア)内部の防衛線を立て直す必要がある。』

 

『どうする?』

 

天結宮(ソフィア)へ向かう最中に最後尾の幽幻種を視認、核を両断して通り過ぎる

 

『シェルティス、お前は機体を降りて240階のカタパルトから荷物を受けとる所から上層部に行って防衛線に溜まっている幽幻種を倒せ。そして上の階に居るのも片っ端からだ』

 

『この機体はどうするのさ』

 

『俺が遠隔操作して可能な限り倒すがその間はお前のサポート出来ないから自分でどうにかしてくれ。』

 

 

 

 

目的の場所に着地して、シェルティスが出ると同時に機体の太股に当たる部分の外側装甲が開く。

 

ナイフを入れるには丁度いい所から(つか)が出てくる

 

「これって・・・」

 

『お前が使っていた双剣の同型の最新版だ。大した変化はないがな』

 

「いいよ、僕が得意な武器を使えるだけでもマシだから」

 

『体がなまったて言っても何も出来んから注意しろ。』

 

「分かってるよ刹那、外は任せるよ」

 

機体が背を向けて飛び立つ

 

『内部は任せたぞ』

 

 

 

 

 

 

「懐かしな、この剣も。」

 

刹那に渡せられた柄を持って呟く、自分の物ではないのにしっかりと手に馴染む

 

剣を起動させて構築されていく刀身を見る

 

柄から銀色の筋が伸び、輝く蒼氷(そうひょう)が細い線を覆うように刀身を形成していく。両刃で細身の刀身

 

三年前自分が使い続けてきたデザイン。

 

剣の材質は氷結鏡界の蒼氷を元にして、蒼氷その物が強力な沁力を帯びている、だが魔笛を宿したシェルティスが扱おうとすると魔笛が混じり紫色になるだがそれは、禍禍しい物ではなく鮮やかな紫だ

 

(刹那、ここまで調整していたんだ。)

 

その事に感謝しつつ走る、オービアクレアとユミィを守る為に

 

 

 

 

 

 

 

 

そして天結宮(ソフィア)241階

 

 

「レオン隊長!一階の防衛線が再び突破されました、数は二十を越えています!」

 

 

「・・・キリがないな。」

 

既に三十分はたっている、一階は壊滅的。死傷者はいないものの時間の問題だ

 

そして幽幻種は霧に変異して簡単に素早く移動してくる

 

だが最初に観測された数に比べれば想像できない程にマシであった。いまや観測される数は三千以下だ、十万の数であったなら五分も持たずにオービエ・クレアは終わっていただろう。

 

そして目の前の巨大な幽幻種に大剣を振るうが障壁で弾き返されるが次の一振りで障壁ごと破壊する

 

『レオン、突如として強力な個体が下の階から反応しました。』

 

「例の統率個体か?」

 

『いいえ違います、ですが、何でしょ?私が懐かしいと感じる魔笛とは・・・』

 

「幽幻種二十体、来ます!!」

 

護士の一人が声をあげる、そしてエレベーターが通るルートから魔笛が出てきて幽幻種へ姿を変える

 

ただでさえこの場の幽幻種を倒すのに苦戦しているのに更に二十体追加、疲弊によってまたもやここを突破される

 

「シェルティスめ、こんな時に何をやっている」

 

無意識に弱音を呟くレオン、だが現実は変わらない

 

気を引きしめ、強く剣を握った時に幽幻種の中から光が見えた

 

そして霧が薄れ始めると同時に二つの細い剣が飛んできて、他の護士と戦っていた幽幻種に突き刺さり更には銃声が合計8発の音が響くと、この階に存在していた幽幻種達が消滅した

 

 

突然の事に全員が固まって剣と銃弾が飛んできた霧を見る、そこには幽幻種が消えた魔笛の中で平然とし、シルバーのハンドガンを持った少年がいた

 

「やあレオン、僕のこと呼んだ?」

 

かつての前に笑顔と同じように笑うシェルティス

 

「お前と言うやつは・・・」

 

「もしかして結構苦戦してた?」

 

「ふっ、呼んでいる分けないし苦戦もしていない。早く行け、ユミィと俺の巫女は281階だ。俺はここの指示をしなければならん、ついでにイリスも持っていけ」

 

イリスが取り付けられたペンダントを外して投げるレオン

 

「分かった、ごめん遅くなって」

 

それを受取り首に掛けて、地面に落ちた剣を拾う

 

「その分働け、今更鈍ったなどと聞かんからな」

 

 

その言葉を背に聞き、階段を登っていった

 

 

『シェルティス』

 

「久しぶりイリス」

 

『えぇ、本当にまったく。何ですか二年間も一切音沙汰なし放置とか、仮にも私の所有者であるのにどういうことですか!?』

 

「ごめんって、それに僕にだって事情が」

 

『知ってますよ、私が言いたいのは、こういうのは男の子がしっかりと謝らなくちゃいけないんです!特に私みたいに可憐(かれん)繊細(せんさい)機械(女の子)を置き去りにしてーーーー』

 

「それなら凪にどう言われれば許すの?」

 

『それはもう、「イリス、ずっと放置して悪かった。それから気づいたんだ、俺にはお前が居ないとーーーー」って、何で知っているんですか・・・』

 

「刹那に聞いたんだ、刹那が言ってたよ「ああ、あれほど性に関してうぶだったイリスがこんな変態になるとは。凪が見ればどんな反応をするか」とか」

 

『ち、違います!あくまでそう言う知識はありますが凪の前だと恥ずかしくて、てっ何を言わせようとするんですか!?』

 

「イリスが言い出したんじゃん・・・」

 

『コホン、それはともかくユミィにも謝ってください。ユミィはずっと待っていたんですよ?一人で巫女の修行に耐えてきっとあなたがくると』

 

物静かな優しい声だった

 

「うん、反省してる」

 

階段の登るペースを落とさないまま会話を続ける

 

『本当ですか?』

 

「本当に反省してる、それは嘘じゃない」

 

『・・・ふふっ』

 

「なにさ、その怪しい笑い」

 

『いえいえ、私は好きですよ素直に謝るところを。ですからただ今をもってシェルティス・マグナ・イールを所有者として再度認めます』

 

 

 

 

 

 

天結宮(ソフィア)を除く幽幻種を殲滅し終えた刹那

 

擬似的に人格をダブルオーライザーに移しているが、遠距離で操作している為にシェルティスへの脳の負担が尋常ではないだろう

 

(大体の幽幻種は殲滅、残りは五百を切っているこれなら後は護士だけでも、いや待てよ?残った三百体の飛行型はどこだ?)

 

 

その疑問に瞬時に答えがでた

 

(巫女か皇姫を狙っているのか)

 

 

 

 

 

 

シェルティスは階を上がり続けている、階を上がる度にそのフロアに居る幽幻種を倒しながら。

 

 

『今更ですがシェルティス、その剣は刹那が調整したのですか?』

 

「うん、ご丁寧にピッタリで違和感がない」

 

『そうでしょうね、私が手をだす必要がないレベルでピッタリです。』

 

「イリス、ここから上の階に幽幻種の反応は?」

 

『幸い、残りの階にはありません。このまま大聖堂へ向かって下さい』

 

 

 

 

 

 

 

「これが・・・」

 

大きな扉、神聖的な青い光が細かく描かれた大聖堂を守る扉

 

 

『大聖堂を守る扉です、氷結鏡界の影響を受けるように設計されてますので氷結鏡界と同等の沁力を持っています』

 

ドカァァァァン!!の音が扉の奥から聞こえた

 

『飛行型幽幻種が外壁を破壊!外に居る幽幻種は二百を越えています!』

 

「ユミィ!」

 

急いで中に入ろうとし手で触れようとした瞬間

 

ヂヂッ、ヂ!

 

「っ!?」

 

青白い光が扉との間に生まれて手を弾き返した

 

エルベルト共鳴だ

 

『やはり最悪の状態です、シェルティス貴方の魔笛がこの扉には巫女を襲い来た幽幻種と誤認されたようです』

 

今の事を瞬時に説明するイリス

 

「他に方法は!?」

 

『氷結鏡界と同等の魔笛をぶつける事です。ですがそんな魔笛がこんなところにあるはずが・・・』

 

「・・・いや、あるよイリス。僕の体に宿った魔笛なら」

 

 

 

 

 

 

(思い出すんだ、あの時聞いた歌を)

 

シェルティスがこの事をすぐに思い付いたのは、他ならぬ刹那との会話だった。

 

それは天結宮(ソフィア)で治療を受けて、ユミィが取りついた魔笛を浄化できなかった時

 

『巫女レベルの沁力術者でも浄化できないとなるとこの魔笛は、もしかしたら氷結鏡界と同等かもな。それとこれも予想だが俺達が聞いたあの歌が意図的にこの体に取りついた魔笛を外に出せるかもしれない』

 

 

 

あの日、世界の終わりの場所で

 

僕は確かに穢歌の庭(エデン)に流れる歌声を聴いていた

 

 

 

 

 

Oe/ Dix ole = E, pile noa myizis egic (夢、理想の空隙へ沈み )

 

Oe/ Dix shel = E, cross Kyel solit xes Miqis I(願、現世の孤独へ帰る )

 

clar dackt,(歌潰え、) mihas / x-madel, elmei valen lihit ti-o-yulis(絆は絶たれ、祈りの一切空虚を望み)

 

Sera, X ele slin kyel cielis cley (そしてまた、わたしも彼方の地へと旅立とう)

 

xeos loar sis flan-s-keen,(夜の風は冷たく、鋭く、)Net sis hiz tinny xes riris tes Zalah (それは約束と福音の物語 )

 

kamis wire / x-gorn zay nazalis rei(罪色の雨は記憶の筐を錆付かせ)

 

Nid hiz loar nec cross(もはや帰ることの無い風は、)-Oz-yulis noa missis ciel(遥かなる彼方へと消えていく)

 

Oe/hypne Xe yahe, ria ole / en-dackt stery(眠れよ我が身 全て千々に潰えた夢のため)

 

Oe/ iden Xe virse, ria elmei valen(沈めよ我が時 全て一切の祈りのために)

 

 

Oe/ kills Xe(凍れよ我が灯)haul, ria mihas / x-madel zayxus(全て永劫に絶たれし絆のために)

 

= E mille-Ye-hypn pheno(さあ生れ眠る子よ)= E Mil kiss hiz qelno, belit elmei Eden cia iden(見届けなさい 楽園の全てが沈んでも )

 

ris-ia sophia, X ele dia kyel riris Uls (それでもなお、誓いの丘へと私は歩く)

 

Oe/sia Eden, Ole ele, Selah pheno sia-s Orbie Cley(全ての夢見る世界のために)

 

 

 

扉はゆっくりと開いた

 

まるでその歌を聞くことを待ちわびていたように




アカン、原作1巻が見当たらねぇ・・・

まあ記憶でどうにかなるけど


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オービエ・クレアの危機 後編

待たせたな!(いつもの)

そして前から言っていましたが変わらん所はカットだ(入れるかどうか悩んだせいで遅くなった投稿)


それから関係ないけどガチャは闇、はっきり分かるんだね(この前一万課金した人間)





「シェルティス・・・?」

 

「ごめんユミィ、遅くなって」

 

そして数秒後、シェルティスは加速した。

 

まず巫女二人の近くにいる幽幻種を瞬時に倒して、空中に居る相手には跳躍して乗り、一撃で核を破壊すると消える前に踏み台にしてまた別の幽幻種の核を破壊を繰り返す。

 

 

「すごい・・・」

 

春蕾(シュレン)が呟く

 

「シェルティス、戻って、戻って来てくれたんだ・・・!」

 

 

 

そして、僅か一分足らずにフロアに存在した幽幻種は全て消滅した

 

「イリス、残りの幽幻種は!」

 

『上に行きました、どうやらこの場を諦め皇姫を狙っています!』

 

破壊された壁から身をだして空を見る、百を優に超える数。

 

「シェルティス!」

 

ユミィを声に振り向く

 

「お願い、皇姫を、サラ様を守って!」

 

 

 

 

 

 

 

 

常人ではできない距離の跳躍。だが所詮は跳躍、少しずつ減速して止まる

 

完全に静止する前にシェルティスは剣を壁に打ち付け刀身の上に乗る

 

『シェルティス!数十の幽幻種がこちらに向かっています!おそらく、貴方を足止めし確実に皇姫を殺害するつもりです!』

 

「やっぱりか・・・」

 

足場は刀身のみだ、それ以外足場がない。刀身を抜かれねばもう片方の剣を壁に突き刺して素手かハンドガンしかない

 

(シェルティス!)

 

その声と同時に下から数本のビームが通りすぎる

 

(仰向けで飛べ!後は俺が調整して機体に乗り込ませる!)

 

その声に答えずに指示された動きをする、剣は邪魔になる為に壁に突き刺す

 

『シェルティス!?』

 

イリスが驚愕の声を出すがその時は、ガシャガシャと機体に乗り込み装甲が元に戻る

 

「トランザム!」

 

こちらに向かって来た幽幻種を高出力ビームでまとめて消滅させる

 

トランザムの機動力で外側の最上階へ到達する幽幻種を追い越し、機体に取り付けられた双剣を構える

 

(さあシェルティス、後は消化試合と行こうか。)

 

頭の中に刹那の声が響いた

 

 

 

 

 

『シェルティス、これは一体どういう事ですか?』

 

トランザムを使用しての殲滅により30秒で全滅させてゆっくりと下に降りているとイリスに聞かれた

 

「ちょっと事態が落ち着いてから話すよ」

 

その後、壁に突き刺した剣の所へ近づき機体から降りシェルティスは剣を抜いてからユミィ達の所へ向かいその後、原作と同じになった

 

 

 

 

シェルティスに疲れているだろうと無理矢理寝かして会話を聞かれない様にし、現在

 

「バカ、バカバカバカ!もっと早く言いなさいよ!どれ程貴方の事で泣いたこっちの身にもなりなさい!」

 

紗砂に問い詰められて居る、当然と言えば当然だ。シェルティスの体に正面から抱きついて来ている

 

「刹那、横になって下さい。大丈夫ですよ、湿布(しっぷ)を張るだけです。シェルティスさんの肉体はそれなりに無理をしましたからね。」

 

サイラは湿布だけでなく、傷薬なども持ってきていた。サイラもちゃんと出来る女に成ったんだな。

 

「ありがとうサイラ、それからごめんって紗砂。仕方ないだろ?この体はシェルティスの物であるし、紗砂達がしっかりと頑張っている事は分かっているんだから」

 

「~っ!と、当然じゃない。私は元からそのつもりだし、別に貴方が居たから頑張れたとか、そんなの関係ないんだから!」

 

そっぽ向いて赤くした顔を隠すように離れる

 

「なんでツンデレになってんだ・・・」

 

「ふふっ、可愛いですよね。千年もありましたし皆が皆、貴方が好きになる様に努力してますから」

 

「ちょっと二人とも聞こえてるわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで下の混乱は大丈夫なのか?」

 

豪華なベットに紗砂と密着して二人で横に座り、お互いに顔を向き合う姿勢で会話する。紗砂がサイラに頼みイリスと共に部屋を出て行った

 

「そっちは巫女や千年獅、護士がやってるから問題ないわ。私はいつより長く結界を繋いでいたから私の睡眠を邪魔しない様に誰もこないだろうし」

 

「眠たくないのか?」

 

「確かに眠いけど、貴方と話す時間に比べればむしろこっちが大切よ。だって、好きな人がやっと来てくれたのに寝るなんて。私の恋心はそんなに簡単に冷めないわよ。」

 

顔を赤くしながらも、目をそらす事もなくしっかりと優しく答える。その姿を美しいと思った、十四歳の体でありながら女性の魅力を感じる

 

「私ね、ずっと貴方の墓に毎月行ってたの。花を持っていってね、いつか貴方がふっと帰って来ると思ってずっと、ずっと・・・」

 

紗砂の肩が震え、腹に抱き着いてくる。俺は彼女の頭に手を優しく添えて抱き締める

 

「よかった、貴方が戻って来てくれて。もしも過去に戻ったとしても本当に貴方を助けられるか分からなかったから・・・!」

 

声は震え、抱き締める力は強くなる

 

「怖かった、どうしても助けられなくてもう貴方に会えないじゃないかって。私は聖女なのに、大切な人を守れずに生きていく事が!」

 

「紗砂、俺が悪いんだ。無事に帰ってくると言ったくせにそれを守れなかった俺が」

 

紗砂をより強く抱き締める

 

「いいえ、貴方は約束を破ってなんかいない。だって今ここに居るんだから」

 

紗砂はゆっくりと離れて俺を目を合わせる

 

「紗砂・・・」

 

「刹那・・・」

 

 

 

 

見つめあい、一分ほどたった頃

 

「キス、しないの?」

 

上目づかいで紗砂にその事を言われて戸惑った

 

「いや、この体シェルティスのだし。シェルティスにはユミィがいるしな。付き合ってないけど」

 

「・・・そうね。あの子あの年で胸を育ちが良すぎて羨ましいわ、刹那ってあんな感じに生の胸が見えてる方が興奮したりする?」

 

少し首をかしげて聞いてくる紗砂に、果てしない可愛さを感じながら答える

 

「取り合えずあのデザインを担当した人に理由を聞きたいね」

 

ファンサービスかな?と後々思った(読者に対して)

 

 

 

更に紗砂との会話を重ねて時間が過ぎた頃

 

「刹那、そろそろ戻りなさい。じゃないと二羽の白鳥(アルビレオ)の人達が心配するわよ?」

 

「そうだな、それじゃな紗砂。こんな事し言えないが三日後、また頑張ってくれ」

 

扉が開き、部屋から出ていく

 

 

「おやすみなさい刹那。・・・全部が終わったら幸せに過ごせるといいわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「紗砂の睡眠を邪魔しない様に完全防音の部屋か。静かすぎるて一人で寝るのは少しばかり慣れないだろうな」

 

紗砂の部屋から出てエレベーターへ向かう、サイラが待っている。紗砂との会話をして時間がたっている、天結宮(ソフィア)の内部は大忙しだろう。

 

大規模な幽幻種の侵攻によって破損した民家や施設の修復。そして民間人は避難したが戦っていた護士達は、あの光、トランザムライザーを見ていて双眼鏡で機体を見ていたらしい

 

天結宮(ソフィア)の職員や護士達の間では伝説は実在していたと、話題になっている。いや、データとかあったのに実在を疑われるとかどんだけだよ。

 

千年前、という事を考えればおかしくはないが

 

 

 

「刹那、会わせたい人が居ます」

 

エレベーターの前にたどり着き、サイラは真っ先にそれを口にした

 

「やっほー!久しぶり刹那!」

 

その声と同時に横から頭を引っ張られ柔らかい胸へと引き寄せられた。

 

「その声はまさかヨミさん!?」

 

「正解正解~、でもまださん付けは治ってないのね。」

 

頭を押さえつけてた手をどかして頭を上げて彼女を見る

 

茶色の髪は前よりも長くなり、顔はより大人になり体もそれに見合う成長もしている。そして個人的に驚いたのが

 

「ツァリと同等の胸だと・・・!?」

 

「ふっふっ、驚いたでしょ?安心しなさい、私も驚いてるから。」

 

「ヨミに健康的な食事を提供させ続けてたらこれになって居ました。紗砂は私も含めて周りは巨乳に近かったので、少しいじけてましたね。それでツァリがいじって「刹那は小さくても抱いてくれるし、体が育ったら私だって巨乳になってアンアン言わせてもらうんだから!」と言ってましたね」

 

「女の子が自分からそういうを言って恥ずかしくないのか・・・」

 

「好きな人に言わされるのであれば、私も喜んで言いますよ?」

 

笑顔で答えるサイラ、その表情には一切の恥じらいがなかった

 

「ところでヨミさん、どうしてここに」

 

俺からしてみればもはや千年近くもたつのにヨミがなぜこの若さでここに居るのか分からなかった

 

「ふっふっー、実はね。紗砂の結界の作用を受けるポットを作ってそれに入っていたの。サイラに起こされて時は本当に寒かったわ、すぐにお風呂に入らなかったら凍えてたわよ。あっ、ちなみに年齢は23歳よ。」

 

そもそも氷結鏡界の影響で(こご)えるのは当たり前だと思うんだが・・・

 

なんせ紗砂の肉体年齢も凍らせているからだ、てか原作だとどんな防寒着も役に立たない寒さ。

 

なんで人間が生きてられるんですかねぇ。元が沁力だから人が生きていけるのだろうか

 

 

 

 

そしてヨミに似ている少女の話をして別れた、サイラに天結宮(ソフィア)の外に連れ出されるとサイラは戻っていった

 

 

昼間はあれほど混乱していた居住区などが嘘の様に静かだ。実際にはもう夜の十時を越えているので騒がしいと迷惑になるだろう

 

大通りをゆっくりと帰っていると暗闇の中にとある女性が立っていた。体の輪郭がしっかりと分かる服、同性愛好家かロリコンを除けば全ての男が見惚れる体

 

胸は鷲づかみすれば指の隙間から溢れる大きさ、そして細くありながらも決して体に合わない細さではないウェスト

 

こんな感じの体型をしているのは俺の中では一人しか知らない

 

「ツァリか?」

 

その声に答えないまま、彼女は俺の手を捕まれ引っ張られた

 

「ちょ、どうしたツァリ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・まさかいきなり、性的に襲われかけるとはな。」

 

突然どこかの家に連れてこられてベットに押し倒され、しかも上半身は脱いではないにしろ、その・・・生をしっかりと見たと言うか見せられたか?

 

先端は綺麗な色だったと言っておこう。久しぶりに性的に興奮した、まあ俺の体の時はナノマシンで押さえてたからだ。

 

ツァリには体を作ってからヤると言い負かして引いてもらった

 

それからツァリに押し倒された時、ようやく彼女の顔が見れた。彼女は泣いていた、それも少女がまるで失恋したかのような顔、涙がポタポタと落ちて顔を濡らした

 

驚いたさ、あのツァリが涙を流してる事その物に

 

 

 

 

それほど俺に対して好意があるのは嬉しいが、実際俺は本当に刹那・F・セイエイと名乗った者なのか。

 

刹那・F・セイエイと名乗った男の記憶を持ったAI、もしくは別の何かか

 

重く考えてないが、まあどうにかなると適当に思って過ごしている。どうせ俺が偽物であってもこの世界を、物語を完結させるつもりだ

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「全身筋肉痛、辛い・・・」

 

二羽の白鳥(アルビレオ)の自室、ベットに全身を預けているシェルティス

 

(ある意味、自業自得だろ今までの生活だと本気で動けばこうなるのは目に見えていたからな)

 

「分かってるよ。はあ、せっかくの有休が無くなった。三日分・・・」

 

(サイラから三日は安静しないと痛みは取れないらしい。大人しくして早く直させる事が最善だ)

 

「寝とく・・・」

 

 

 

 

そう言い枕に顔を埋めるシェルティス

 

『二人とも無視しないでください!』

 

「ああ、イリス。どうした?ちなみ今は刹那だぞ」

 

シェルティスを休ませイリスの声に答える。枕に顔を着けたままは息がしずらいので仰向けに姿勢を変える

 

『どうしたもこうしたも!寂しいですよ!昨日は刹那がヨミ達、ツァリとの会話に口を挟みませんでしたからとっても暇なんです!ウサギは寂しいと死んじゃうんですよ!』

 

「ウサギでもないAIが言っても説得力皆無だし、そうだな。ドラゴンとか亜人種とかが生れたて理由を教えてくれ」

 

『・・・分かりました、暇ですし表立ってその情報もありませんから教えましょう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは亜人種の始まりは辺境に住んでいた人達です。氷結鏡界が作られる前までは厳しい環境を生き抜く人達でした

 

ですがちょうど百年、とある日に一人の人が医療施設に来ました

 

それは耳の一部が動物の様に毛が伸びていたのです、ですが数年間色々な検査をしても健康状態に問題ないのでその人は自分が住んでいる所へ帰りました

 

今思えばそれが始まりだったでしょう

 

それ以降から体が変化しているが健康状態に以上のない人々が増え始めました。

 

私とサイラさんの確かでない空論上の話ですが、氷結鏡界が作られた事によって、厳しい環境に適応する進化速度が急激に上がったかも知れません。

 

実態は未だ不明ですが。

 

 

そしてドラゴンの始まりは、実は一部の研究者達によって始まりました。元々は武宮唐那(ぶきゆうとうのなのくに)の戦士達の遺伝子、生身の肉体で高性能アンドロイドと同等の力を出せる謎を研究していました

 

研究結果により、とある動物にその遺伝子を投入。それらが脱走し進化して今のドラゴン達の祖先になったとされています

 

 

 

 

 

「脱走して捕まえようとしたが強力になって捕獲は不可能になった。と言うオチか?」

 

『実際にその通りです。小型の動物だったのも踏まえて、幽幻種相手に訓練してきた人達には相手が逃げ腰だったがゆえに想定できずに失敗しました』

 

「・・・それで氷結鏡界の作用によって進化を促して完全にファンタジーに変わったのか。」

 

『・・・はい、千年前の私もこれを聞いても信じてないでしょうね。』

 

 

 

 

 

 





この世界がファンタジーになった理由、独自の設定にさせて貰いました。細音 啓さんの作品ってよくよく考えればファンタジーと科学を融合した作品ですね

なおサイラの説教は会った事の嬉しさでぶっ飛び忘れいる状態です


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天結宮(ソフィア)への入隊

FGOのイベントがあってまた遅くなってすいません。

いくら趣味と言えど待っている人達には申し訳ないです



三日後

 

 

シェルティスは未だベットに寝たきりで休んでいた。イリスと会話をして甲斐性なしと言われた直後

 

「おっはーシェルティス、お客さんだよー。」

 

とエリエがニコニコしながら部屋へと入り、白いワンピースと大きな帽子を被った女性が入ってきた

 

エリエが出ていき、シェルティスがどちら様?と言うと枕を投げつけられて彼女がユミィだと分かった

 

 

それから彼女に連れ出され、天結宮(ソフィア)のとある場所に連れ出され、千年獅と巫女達が待っておりある物を渡させる

 

「これは、僕の員章?」

 

「ああそうだ、それを取るのに苦労しただぞ?なんせ天結宮(ソフィア)の最高権限を持つ五人の名前、それに皇姫も署名した」

 

「皇姫樣からも!?」

 

「昨日、この件に関して上層部と会議をしていると皇姫が入って来てな「彼が居なければ今のオービエ・クレアはありません。それに千年獅と同等の戦力と考えれば、彼を居住区に留まらせるのは余りにも惜しいです」皇姫がそう言って、三割を除いて黙った。二年間、居住区での生活で巫女や皇姫を除けばお前の魔笛は問題ないと証明したのが理由だろう」

 

「本当に凄かったわね~、皇姫樣がそう言ったら反対した大半が黙ったのよ。それに地位にだだ居座ってるだけの連中も渋々認めたわね。あっ、ちなみに私メイメル、よろしくねユミィの彼氏さん?」

 

片目をウィンクして挨拶するメイメル

 

「ちょ、ちょっとメイメル!何勝手にシェルティスを彼氏扱いしてるんですか!?」

 

メイメルに近づき抗議すらユミィ

 

「あら?あれ程彼の事を言っていたのに違うの?そうねぇ、顔も性格も良いから私の彼氏にしちゃおうかしら?」

 

「だ、だめです!メイメルなんかと絶対に認めません」

 

そんな失言を発してしまったユミィ、その言葉を聞き逃すメイメルではない。

 

それをネタにしてユミィに問い詰めるメイメル

 

「メイメル、程々にしとけよ?俺は(ラン)だ、よろしく。いやー、お前がレオンと渡り合える剣士ねぇ。この後手合わせしねぇか?」

 

「そ、その、春蕾(シュレン)です・・・」

 

 

二人との紹介を済ませて、十分くらいの会話をし、三年前の自分の剣を受けとり、そして

 

「あのねシェルティス」

 

ユミィが最上階をじっと指した

 

「私、ちゃんと巫女になれたんだよ」

 

ユミィの視線をなぞるようにに、シェルティスも天高く続く天結宮(ソフィア)を見上げる

 

「私も一番上で待ってるから。キミも早く来ること!分かった?」

 

それは単に最上階、という意味だけではない。オービエ・クレアを守る巫女、そしてその護衛(パートナー)担う天結宮(ソフィア)の最上位、千年獅(せんねんし)

 

「今度こそ、キミが私の千年獅(パートナー)になってくれるのを待ってるから。」

 

少しだけ照れくさそうに、でも嬉しそうにユミィは空を指す

 

「……そうだね」

 

強く頷く、魔笛を宿した自分にだって出来る事がある。だからやり直す、一番下からの再スタートだって構わない。

 

時間が掛かってもいい、いつか必ず

 

「必ず行くよ、今度こそ塔の一番高い所へ」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

『おはようございますシェルティス、いい朝ですね』

 

「不思議だよね、僕まだ一睡もしてないのにもう朝だよ」

 

そんなやり取りをする二人

 

『天気予報だと、本日は快晴で風速は並み。まさしく洗濯日よりですね!』

 

「そうだね、絶好の洗濯日よりだね・・・」

 

『こんな日はピクニックにも良いですね、凪にサンドイッチを作って二人っきりでデートをしたいものです。所でシェルティス、どうして元気がないのですか?』

 

「どうしたもこうしたも、何故僕は一人で天結宮(ソフィア)の敷地を掃除してるんでしょか?」

 

見渡す限り薄墨色に染まった空に徐々に混じる茜色。鳥の声もまだ聞こえない

 

(ね、眠い)

 

そと共に刹那の声が頭に響く、シェルティス自身も眠気に負けないと同時に清掃を続けていた

 

朝4時、街灯は消え朝日が綺麗に見えてくる

 

『それは約8時間前にレオンとの訓練の時に、レオンが振った剣の風圧で木の葉が全部飛んでシェルティスが処理をしていますね』

 

あの時の風圧、機神と同等かそれ以上の力だった。片付けを始めた時には、あのバカ力め。と文句を言うシェルティス

 

「そしてそれを起こした本人は最上階に近い所でお休みか・・・」

 

(仕方ないだろ、レオンは最上位階級で巫女の護衛兼メンタルケアーだからな)

 

『レオンの巫女、春蕾(シュレン)は精神的に弱いですからね。』

 

刹那がシステムを作り脳量子波を受信して会話が出来る様になっている

 

 

そんな愚痴を言いながらもようやく、掃除を終わらし古めかしい竹箒元の場所に戻して自分の部屋へ足を向ける

 

「シェルティス!鍛錬の時間だ!」

 

その直後にレオンの声が響いた、大剣を平然と片手で持ちシェルティスに向ける。その剣には一切の震えがなく静止してる

 

「ねえレオン、僕まだ一睡もしてないし9時から入隊式なんだけど・・・」

 

疲れが噴き出し肩を落とす

 

「甘いぞシェルティス、お前は二年もブランクがある。しかも一番下からだ、今はまだ大丈夫だろうがユミィも千年獅を着けるべきだと言う声が大きくなっている」

 

剣を下ろして、シェルティスを見つめる

 

「一刻も早く正護士になり、なおかつ幹部にならければならない。その為にも休む時間を無くしてでもお前を三年前の実力に戻す必要だ」

 

「レオン・・・」

 

「いいか、これは俺なりの気遣いだ。いくら千年獅の権力でも不可能であるし、俺にはお前にやれる事はこれしかない」

 

その言葉を聞き、シェルティスは驚いた

 

「そうだったんだ、ごめんレオン。てっきり鍛練の相手が欲しいだけかと思ってたよ」

 

シェルティスが見直そうとしたその時

 

『と言うのは建前で本当は単純に鍛練相手が欲しいだけですよね?』

 

「ああ無論だ、だが俺がそんなヘマをするはずが・・・あっ」

 

「やっぱりかっっーー!!」

 

( 知 っ て た )

 

「ともかく、お前以外に剣の鍛練でまともに相手になるヤツは居ないんだ。」

 

開き直り、シェルティスの服を掴み引きずっていく。

 

「やめろ、離せ!僕は部屋で休みたいんだ!」

 

と抗議するも、三年間差が大きくどう頑張ってもレオンに引きずられていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長い一日だった・・・」

 

自分が着ている黒のジャケットに多くの汚れがつきトボトボとした足で部屋に向かう

 

(睡眠をしないまま、レオンとの鍛練にその後入隊式、教官に目を付けられ砂漠を教官を背負ったまま踏破して先輩護士候補生に勝利して、何をやったけ?)

 

「後半なにやったのか思い出せない・・・」

 

自分のカードキーを使用して部屋に入る

 

「こんばんわ、シェルティスさん。失礼ながら部屋に入らせて貰いました」

 

綺麗なお辞儀、彼女とはイリスを受け取った時に知っているがシェルティスは何故自分の部屋に居るのかが分からなかった

 

「刹那に用があってここに来ました、刹那と変わってもらってよろしいですか?」

 

「分かりました。」

 

その言葉と同時に変わり、シェルティスは疲れているせいか俺に主導権を渡して意識を落とした

 

「サイラ、変わらず元気だね」

 

「はい、それはもちろんです。服は私が洗って置きます、シャワーを浴びて来てください」

 

微笑む彼女

サイラからしたら遥か昔のやり取り、俺からすれば数年前のやり取り。

 

申し訳ない気持ちを抑えて、シャワー室に足を伸ばした

 

 

 

 

「刹那・・・」

 

彼がシャワー室に入った後、つぶやく

 

「こんなやり取り、本当にすごく・・・」

 

涙が出てくる、刹那が本当に帰ってきた事。今すぐに彼に抱き付いていたい、だけどどうにか押し止める。

 

「洗濯しないとですね。」

 

脱いだ服を集めて、とある場所に持っていく。千年に及ぶ技術進化により洗濯の洗乾は一時間も有れば終る程になっている。この服は旧式儀礼衣(ぎれいい)の護士の服を元に作られた物でもあるから、洗乾でも普通に汚れが取れる

 

 

洗濯機に入れ、スイッチを押して部屋に戻る。刹那もとい、シェルティスが食事を取っていないのを知っているので冷蔵庫に入れていた料理を出す。

 

食堂はあるのだが、閉まっているし彼に食べてほしい。ずっと頑張って来たのだ

 

「刹那、なんて言ってくれますかね。」

 

どんな反応をしてくれるか考えるだけで、不案な気持ちが消える。最初に作った料理、サンドイッチなのだが甘いものを挟んだりボリュームのある具材なども用意した。

 

二人分ぐらいである。本当は刹那が好物のパスタなどを用意したかったが簡単に運べて冷えてもおいしいサンドイッチにした

 

 

 

 

 

「そういえば食事をしていない今日は」

 

シャワー室から脱衣場に入り、ふっと腹に来る違和感

 

「本当に護士の体は凄いよな、色んな意味で。」

 

シェルティスとの二重人格になってからは訓練も見てきて体の疲労も感じるために、シェルティスと同じ事が出来る。多少の差はあるが、シェルティスが反応出来れば俺も出来るレベルだ

 

部屋へ脱衣場から戻る

 

「本当にここは広いよな、最初に入った時は広すぎてビックリした記憶がある」

 

トイレと風呂場は別々に、壁に着いているモニターもある。モニターは主に連絡用だが

 

「刹那、食事を取っていないでしょうから私が用意しました」

 

「ありがとうサイラ、俺が研究していた時もこんな感じだったな」

 

「そうですね、刹那とヨミの料理を作ったり生活必需品を補給や掃除とかしてましたね。」

 

変わらずに微笑むサイラ、その笑顔に自分も釣られて微笑(ほほえ)んでしまう

 

 

 

 

サイラが作ったサンドイッチを食べながら、会話をする

 

「それで刹那、何故私に黙っていたのかを聞きたいんですが?」

 

先ほどの笑顔とは別に、何か冷や汗を流してしまう笑顔になったサイラ

 

「シェルティスが眠ってるから言うけど、原作の流れを壊したくなかったからだよ。いくら錬護士でも、最上階に居る紗砂に頻繁に会ったらなんか起こりそうだし、サイラももしかしたら休憩中に会いに来てシェルティスが辿る流れを変えてしまないように考えた結果だよ」

 

実は今すぐにでっち上げた内容である。瞬時にこれを考え出せた自分を褒めたい

 

「・・・分かりました、そう言う事にしておきます。味はどうですか?それなりに頑張ってみたのですが」

 

「美味しいよ、トンカツサンドも冷たくても行けるしサラダも変わらない。変わらない美味しさもまた旨い」

 

「今度は別の料理を作って上げます。楽しみにして下さい」

 

笑顔で答える彼女のありがたさに、俺をそこまで思う事の嬉しさに微笑んでしまう。この後、十分辺り膝枕をしてもらった

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう、イリス」

 

『おはようございますシェルティス。』

 

翌日、元気に起床でき挨拶をする二人

 

(おはよう二人共、また新しい朝だ)

 

小学校の頃、朝のラジオ体操でよく聞いた言葉を思い出す

 

移動し、十字路を曲がりある程度歩いた先にそれなりの数の護士候補生達が昨日入隊したばかりの候補生に対して勧誘をしていた

 

(小隊の勧誘か、今の天結宮(ソフィア)の昇格方法は小隊を組み報賞点、ポイントを一定値集めて昇格試験をクリア出来れば晴れて正護士になる。問題は今のシェルティスに小隊を組める仲間がいない事だ)

 

「・・・どうする?」

 

『空いている人を探すしかないですね、小隊と定義させるのは三人以上ですし、言ってはなんですが落ちこぼれの人と組んでシェルティス一人でごり押しがある意味最適もしれません』

 

 

周りの勧誘を見ながら進んでいると

 

 

「やっほーシェルティス!」

 

「シェル兄ぃーおっはよー!」

 

 

変わらんのでカット

 

エリエ&ユト「「えっ?」」

 

 

 

 

 

訓練を終えて、教官から二人一組の模擬集団戦闘をすることになり昨日道を教えてくれた桜色で長髪の女性、彼女と組む事になった

 

モニカ・イスぺラント、彼女の事は知っている。彼女は元巫女見習いで、まだ入隊してたシェルティスが夜中に練習しそれに見とれていた巫女見習いで最終試験まで行ったものの落ちてシェルティスに憧れて護士なった

 

見た目は陽を浴びて輝く髪をうなじで一つに結んで、青みがかった灰色の双眸。確か原作だとシェルティスをユミィと取り合ってたな、お前ら早く結婚しろ(シェルティス本人は無自覚&今はまだ惚れてない)

 

 

 

そして二人一組の模擬戦は、正護士との戦闘。モニカは彼らの相手に悲観的だがシェルティスは「彼らを超えなきゃいけない」と言う事でモニカを戦意を出して模擬戦エリアに入る、壁は透明のガラスで球体のような天上。

 

中は荒野を連想させるゴツゴツとした地面と多少の一人の身を隠せる岩がある程度

 

そして相手は、人形使いのアリーシャ、双銃使いのジン

 

イーシャは十四才ぐらいで小柄で金髪のツインテール。

 

ジン、体格はよく長身長で眼が鋭いく、禿頭(とくとう)

 

さて俺は見守るか、手伝おうか。どうせ暇だし情報分析するか







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正護士との訓練

壁|ω・`) スッ

壁|(´・ω・`)⊃本編

壁|(´・ω・`) 本編 いつもの事だけどまた遅くてごめんね

壁|`) サッ


模擬戦が始まる。

 

ジンはハンドガン、アリーシャの武器は超密度に圧縮した鋼鉄を球体にして自分の沁力を付与して動かす。それが二人の武器だ

 

 

モニカの武器は十字昆(ロザリオ)、黒金の昆であり双剣よりやや短い程の棒身に側面には特殊な形状の鉤かぎが前方に伸びている

 

攻撃力は低いが、防御は正護士相手でも簡単には落とせない武器だ。本来は幽幻種との戦闘では攻撃力が足りない為に使い手はほとんど居ない。彼女の場合、元巫女見習いである為沁力を付与して戦闘をする。それは対人戦では意味がないが

 

始まりを告げる鐘がなる

 

アリーシャは50㎏もの鉄球を沁力で動かし始める。大きさは子供が抱えられる大きさであるが50㎏もあるため当たればシェルティス言えど軽いダメージではない。

 

作戦はモニカがジンの注意を引き、シェルティスがアリーシャを速攻で倒し二人でジンを倒す。

 

シェルティスはアリーシャに瞬時に詰め寄った

 

「展開・放射」

 

アリーシャが右手を振り上げ4つの内、2つをシェルティスに向かわす。銃弾程ではないがそれでも怪我をするのには十分な速度

 

(直撃すればかなりのダメージだ。だが、この程度の攻撃に当たるのであれば錬護士になっていない、そうだろ?)

 

「当たり前さ」

 

瞬時に横に回避し、アリーシャへ向かって更に加速する

 

「っ!」

 

アリーシャは周りに浮遊させた迎撃用の鉄球を動かし、同時に先程回避した鉄球も挟み込む形で迫る

 

(シェルティス、ここは鉄を切った方が早い。斬鉄(ざんてつ)しろ)

 

「容易に言ってくれるね!」

 

剣の射程内に入ると素早く同時に左から右へ片足を軸に回転し、アリーシャに背中を見せる状態から後方へジャンプ。

 

着地する前に向きを彼女へ戻し、地面に足をつけると同時に彼女の首元へ剣を添える

 

彼女が降参する様に座り込んだ。

 

「貴方が跳躍してから、鉄球を向かわせる命令を出したはずのになんで動かなかったの・・・?」

 

「それは、僕があれを切ったからね。斬鉄ってやつ?」

 

その言葉に答えるかの様に、地面に沈んだ鉄球が全てゆっくりと切られたと示す様にスライドして地面につく

 

「何よ、そのメチャクチャ・・・貴方本当に護士候補生?錬護士とかじゃなくて?」

 

(ちょっと訳ありでね)

 

(ちょっとじゃないんだよなぁ・・・)

 

 

 

 

 

そして、残ったもう一人の相手。ジンへ走る

 

彼はモニカを壁際まで追い込み、またリロードを片手で素早く出来るため絶え間なくモニカへ放たれる。

 

こちらの戦闘音が聞こえなくなった故か、こちらを向き存在に気づく。

 

モニカへの攻撃を中断し、シェルティスへ攻撃を行う。モニカとシェルティスから離れる様に走りながらの二丁同時射撃、走っているのにも関わらず正確な射撃。

 

(シェルティス、モニカは気づかれない様に遅めに相手の背中に回ってる。注意を引く方がいいだろう)

 

「了解」

 

そのセリフと同時に両手の剣を投擲する。だが相手は直ぐにそれを撃ち落とす。

 

無防備になったシェルティスを狙い撃ちする、その前にモニカが後ろに回り込み相手を気絶させた

 

 

 

「お疲れモニカ」

 

「あ、ああ、お疲れ」

 

先ほどまで無表情だった彼女とは一転、我にかえったように目を瞬きをするモニカ

 

「どうしたの?」

 

「その、だな。勝てるとは思ってなくてな・・・」

 

 

彼女は元巫女見習いであるのは知っている、だが彼女はいざ戦闘になると動けなくなる事がほとんどで小隊も組む相手もいなかった

 

天結宮(ソフィア)に再度入隊してからよく分かるんだが、原作の記憶がよく思い出せる。いまだにアマリリスの力がまだ働いてるかもしれない

 

 

そして教官から残りの時間は自訓練と伝えられ終了した

 

「今日も今日で疲れたな・・・」

 

 

ベットに横たわり、天井へ手を伸ばす。

 

(シェルティス、突然だが今この部屋盗聴されている)

 

(イノベイターって、便利だね。)

 

(便利だが、状況によっては他人の強い感情を嫌々受けとる事もあるかも知れないぞ)

 

トランザムバーストやクアンタムバーストを使用しない限り恐らくはないはずだ

 

会話を終わらせる様にスピーカーから声が部屋に響く

 

『シェルティス、俺の階に来い』

 

レオンの声が部屋に響く

 

「突然どうしたの?」

 

上半身を起こし、天井に向かって返事をした

 

『詳しい事はそこでは話せん、お前のIDでこれる様にした。早く来い』

 

そしてブチッ、と通信を切る音が部屋に残った

 

「何だろうね」

 

『取り合えず行きましょう』

 

 

 

 

 

 

「少し遅かったな」

 

エレベーターの扉が開くと同時にその声が聞こえてきた

 

「ちょっと久しぶりだから、迷ってね。それで・・・?」

 

レオンの後ろにひょっこりとこちらを見ている少女

 

「こんばんわ、春蕾(シュレン)

 

笑顔で口にするシェルティス、俺がそうする様に色々と言っていた頃がありそれが身に付いてる様だ

 

「こ、こんばんわ・・・」

 

前と同じ様な挨拶だが彼女に起きた事を考えればこうなってもおかしくない。記憶が正しければ親に虐待された事による対人恐怖症だけどレオンには一番信頼してる。

 

レオンもいつも通りに彼女を褒める、春蕾(シュレン)は本来ユミィより年上なのだが小さい事と性格のせいで人見知りの子供にしか見えない

 

 

「結局、話ってなんなの?」

 

浮遊島(ラグーン)の調査だ。実の所をこれは皇姫から極秘に頼まれてな。最大二人の護士の同伴をしてもいいと言われたが、口が固くて信頼出来る者が必要で、引き抜いても問題ない階級で実力もある者が必要だった」

 

「・・・それ僕にしか当てはまらなくない?」

 

(て言うか、条件が厳しくてシェルティス専用にしか思えるのだが)

 

「一応言うが、ここは統政庁の管轄でな。普通に調査は少しばかり危うい」

 

「はぁ、分かったよ。それでいつ出るの?」

 

「明日だ」

 

さも当然の様に、何も躊躇うことなく言い張った

 

その言葉を聞くと同時に、シェルティスは180゜回転しエレベーターへ進む

 

「さてと、明日も早朝訓練があるんだ。早く寝て明日に備えないと」

 

「待て、何故そうなる。」

 

ガシッ、と肩を掴み止めるレオン

 

「今の僕の教官は厳しいんだよ!朝の早朝訓練休んだら次どんなことをされるか」

 

「なんだその事か、安心しろ。教官には俺が連絡しておいた」

 

「え、そうなの?」

 

「教官も承認した、それと伝言だが「つかの間のバカンスを楽しむんだな、帰ってきたらビシバシ鍛えてやるから覚悟しろよ」だ、良かったな思い入れのある教官で」

 

本当に心からの善意で言っているのだろう、だがシェルティスからすれば

 

「怒っている!怒ってるよそれ!?」

 

「む、そうなのか?」

 

意外そうな顔をするレオン

 

「・・・それからあと一人、同じ護士候補生であれば連れていける。もし信頼できる候補生が居れば連れてきてもいいが連絡をくれ。」

 

 

 

 

 

 

エレベーターから自室の階へ戻る

 

「他に信頼出来る候補生か、当てはまる人とかいる?」

 

『シェルティスの現状を考えると、信頼できて口の固い人・・・』

 

(モニカならどうだ?彼女は部隊も組んでないフリーだ)

 

シェルティスは少し考え込み

 

「そうだね誘ってみよう」

 

(一応聞くが部屋は分かってるか?)

 

その後、イリスの手伝いもあって誘うことに成功した

 

 

 

 

 

 

 

「いい夜だ」

 

深い森の奥、周りを大きな木々に囲われた池の中心に月明りに照らされた一人の女性が呟く

 

ツァリである、この前刹那に迫った彼女は今や何一つ纏ってない裸体である

 

「人工の灯りだけではこの自然の明るさを忘れてしまうな」

 

水に濡れた事により、その美貌は更なる魅力を引き立てる

 

「『同意します』か、お前もそう分かるようにになったか紗砂。ん?それより着るものを着ろ?私が楽しんでいる時に連絡したお前が悪い、それに私は見られても恥ずかしい体ではないしな」

 

自分の細い腕を組み、胸を持ち上げる。その細い腕では辛うじて持てる大きな胸を見せしめる

 

『そんな事をしても私は取り乱しはしませんよ』

 

「ふふっ、念話を音声化してあるから多少は乱れるか。やはりお前もこの体は羨ましいか?」

 

『・・・羨ましいと思うことはありますが、前にも言いましたが刹那が抱いてくれるならそれでいいのです。所でツァリ、前刹那が戻ってる時に私達の隠れ家に連れ込んで押し倒したと聞きましたよ』

 

「隠れ家か、確か全てが終わって刹那を皆で囲む為の家じゃないか。別に使っても問題ないだろ?それに実の所お前は強姦染みた事をされたいんだろ?ましてや刹那の隠していたデータでそれに似たもの毎月見てるじゃないか。それから調教されしかも胸を大きくさせられる様な同人誌を見てるだろうし、そんな趣味があるとはな。これでは聖女ではなく性女だな」

 

『・・・何の事でしょう。まあ、本題ですがレオンが頼んだ任務をそろそろ行く様です。彼らだけではどうなのか分からないので同伴をお願いします』

 

「ふむ、分かった。理由は適当でいいだろ?」

 

『ええ、ですが刹那を押し倒したら許しませんよ』

 

「分かってるさ、さてと」

 

紗砂の念話が切れたことを確認して空を見上げる、そこには数えるのが不可能な星達を見上げる

 

「行くといい、穢歌の庭エデンに落ち浮遊大陸に戻った少年よ、『凍れる時の檻』、いまだ眠りしエデンの夢は、お前にどんな真実世界を見せる?」

 

 

 





聖女は性女、はっきり分かるんだね。


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浮遊島の調査任務 その1

さて、お久しぶり。

など言いたくなかったアバルスです。不定期で最近はモチベーションもない為に遅いのを許してください!

何もしませんけど!(オイ)

それと昔の投稿した物を見て思う事ですが

認めたくない物だな、若さゆえの過ちとやらは(文章力)


「なあシェルティス」

 

早朝、第65階から第67階が天結宮(ソフィア)の飛行場となっている

 

多くの飛行機が置かれ、着陸、発進するフロア。そしてシェルティスの後ろからモニカから声を掛けられた

 

「この前の大侵攻の事だ、天結宮(ソフィア)職員内ではとある話題が持ち切りなんだ」

 

「何それ、初耳なんだけど」

 

「まあな、なんせ天結宮(ソフィア)関係者内で秘密扱いだから」

 

足を進めながら二人は、軽食や飲み物を食べられる先払い式のガラス製の扉がある部屋に入り、会話を続ける

 

「ダブルオーライザー、知っているよな?」

 

この言葉にシェルティスは察した

 

「あ、う、うん。知ってるよ、おとぎ話で銀髪の少女と共に数え切れない程の幽幻種を倒したロボットの一体だね」

 

「そうだ、そして実の所。ダブルオーライザーが戦っている所を見た護士達、護士候補生も見た。各小隊では画像があるしな」

 

モニカはポケットから隊員章を取り出して、画像を見せる

 

「赤く染まってるね」

 

それはトランザム使用時の画像、かなりのドアップされてる

 

華宮(カグラ)が、この現象が気になっているらしい。データ上ではこんな高出力広範囲のビームサーベルを不可能だと言っていてな」

 

「その華宮(カグラ)って誰?」

 

「この画像を渡してくれた一応護士候補生で、電子課だ」

 

「へー、珍しいね」

 

そう会話をし、軽食を食べている間はお互いに無言で食事を終わり、シェルティスは白のシンプルなマグカップにコーンスープを口に付けた

 

「それとだが、昨日の話した任務だが、あの後確認したがシェルティスの言っていた期限に類似する任務なかったぞ」

 

彼女もマグカップを口に近づけていた、湯気があるから温かい飲み物だろう

 

「先に入隊していた友達に頼まれてね。そろそろ来るはずだよ、とっ、噂をすれば」

 

「予定通りにだな」

 

レオンがガラス製の扉から入室、ここに居る他の整備士や護士すら手を止めて彼を見ていた

 

「やあレオン、おはよう」

 

「ああ、おはよう」

 

と変わらない感覚で挨拶をかわす

 

「シェ、シェルティス!お前どう言うことだ!レ、レオン千年獅と親しく会話するなど!」

 

「ちょっ、今首根っこ掴んで立ち上がられたらスープが!?」

 

「・・・取り合えず外に出るぞ。ここだと余計な事態が起こる」

 

 

 

 

 

 

「僕とレオンは入隊する前からの親友で、今回の任務は紹介されたんだ」

 

「モニカ、だったな。すまん、シェルティスとは親しい関係だったから急な任務で他の員隊にかかる負担を考えていなかった。これは俺のミスだ」

 

「い、いえいえ、むしろレオン隊長と共に任務を遂行出来るなんて光栄です!」

 

そんな反応についシェルティスが笑ってしまう

 

何故笑うとモニカに聞かれ、

 

「モニカがそんな慌てふためくのが想像できなかったから」

 

その後、モニカに足を軽く蹴られたのは言うまでもない

 

 

 

天結宮(ソフィア)の飛行機は、いやこの世界の飛行機は民間を除けば全てが音速を越えている。まあ、幽幻種を早く討伐する為の事を考えれば当然だ

 

それはともかく、今は飛行機の発塔の準備を行っている。準備が終わってから乗る

 

 

三人でその飛行機を見ていると

 

「レオン!」

 

なんと人見知りの春蕾(シュレン)が自分だけでこのフロアへ来た

 

どうやら、レオンの見送りとユミィの伝言を伝えに来た

 

「ユミィが頑張って、て言っていたよ」

 

その伝言は、シェルティスも含まれるのは分かるだろう

 

 

 

飛行機に乗り込み、発塔する。この天結宮(ソフィア)限定の話だろうが発塔(はっとう)という言葉に違和感しかわかない

 

 

安定軌道まで暇なので浮遊島(ラグーン)についての説明だ。知っての通り、大半の人々は浮遊大陸(オービエクレア)に住んでいる。少数は狭い土地で住んでいる人達もいる

 

千年前、氷結鏡界が完成した時に魔笛に汚染されなかったのが今この世界の土地だ

 

浮遊島(ラグーン)の数が多いのは侵攻により汚染された土地が下に残り、細かく別れた浮遊島へとなった

 

それと今の思い出したが、人工衛星あった事についてだがなんか使えん。映像はある、だが浮遊大陸を、結界を含む周りを除けば魔笛が星を覆っていた

 

 

とっ、そろそろ会話か

 

「確認するぞ、今回の任務は極秘のラグーンの調査だ。」

 

「でもチェックインでの任務は雷光虫の駆除になってたよ。」

 

「そう、表向きは雷光虫の駆除だ。雷光虫の攻撃により不時着させて、安全の確認の為に島を探索した。と言う筋書きだ、反論されるだろうがそこは別の部署の仕事だ」

 

そしてプシューと操縦室から二名が出てくる

 

「安定軌道に入ったわよ、ユト何か飲みたいのある?」

 

「オレンジジュース飲みたい!」

 

レオンは、エリエの答えに頷く

 

そして二人は自然な動きで、飛行機に搭載されたバーへ向かう。このまるで漫画版の飛行機の様に見える、千年獅が乗るため豪華にされているのは分かるがこれは不時着する事を前提には不向きだ

 

前に乗った飛行機は、十人分の座席だけだ。しかも座れれば良いだろうというレベルだ

 

てかバーに、ワインボトルと同じ形状をしたが並べられている。アルコールは入ってないがこの後の不時着の時に衝撃で悲惨な事になる。

 

証拠にする為なのだうか?

 

・・・掃除するのは整備士さんがやるかは分からないが頑張れ。てか帰るときこの割れた匂いの中で帰るのか?

 

「って、なんでエリエとユトが!?」

 

「なんでって、それは私が機長に決まってるからじゃない。ねーユト」

 

「ねーエリ姉ぇ」

 

なんて考えてる間に、最新冷蔵庫からオレンジジュースを取り出すエリエ、今度オレンジジュースを飲むか

 

「いや、だから何でエリエ達が機長になってるのさ」

 

「私はユトが聞いた人の事に従ってるだけよ、ユト。頼んだの誰だっけ?」

 

「えっと、たしかツァ・・・何とかって言ってた」

 

「ツァ・・・?それだと分からないよ」

 

「なんでもその人が圧力をかけたらしわよ、私は機械局に行ったら、がたいのいい人達から色々と聞かれてね。操縦経験は?いつから始めた?とか更に質問が多くて面倒だったわ」

 

そして、シェルティスがレオンとエリエがどうやって知り合ったのかを聞き、へぇ、と返していた

 

自分の席に戻り、窓を眺める仕草をする

 

(刹那、ユトが言っていた人が誰か分かる?)

 

(ああ、ツァリだな。俺に好意を寄せている女性でスタイルも抜群でホモやロリコンでもない限り反応しない男はいないと思うぞ)

 

(ツァリ、なるほど確かに繋がるね。てっ事は皇姫様の専属護衛だよね)

 

(そうだな、専属護衛だ。表向きは)

 

(どう言うこと?)

 

忘れろと、伝える。

 

専属護衛がこの飛行機に乗っていると言ったら説明が面倒になるのは目に見えてる

 

余計な事をしなければ面倒事は起きない



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