ISを妄想しただけのモノ (ハロルド)
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なんだかおかしいIS
「あ、千冬姉おはよ。俺はもう行くけど千冬姉も早くしなよ? 今日で春休みも終わりなんだし」
「あぁ、そうだな……」
「それじゃ、俺は
(これから暫く一夏と会えなくなるのは寂しいが……職務だ、致し方あるまい)
『ーー今日未明、デュノア社の社長であるデュノア氏と愛人関係にあったと思われる女性とその娘の遺体が発見されました。警察に寄るとどうやら、自殺で間違いないとのこと。世間の目に耐え切れなかった、といったところでしょうか。では次のニュースです』
「……物騒な話だ」
「ほら貴様ら席に着かんか! オルコットも騒ぎ立てるな!」
「あら申し訳ありません織斑先生。しかし私のお父様が世界で唯一ISを動かせる男性であるのは揺るぎない事実、事の子細を求められれば応じぬ訳には参りません」
(私にとっての姉さんとはまた違い、アイツはそれを誇りとするのか……羨ましいものだ)
「一夏っ!」
「あれ、鈴? お前、どうしてここに……確か中国の代表候補生になったんじゃ」
「蹴ってきたわよ……ねぇ。あの時の約束、覚えてる?」
「おい貴様達っ! そのように弛んだ姿勢で生き残れると思っているのかァ!」
『はいっ! 隊長!』
「教官……いつかまた、会える日を信じております」
「~♪ 出来た! やっぱり束さんは天才だね! ……あれ? なんかフラフラする。そういえば全然食べてないし寝てないかも……」
『生体反応消失、命令に従いこの施設は爆破します』
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ラウラ・ボーディッヒの場合
「やぁ嫁、今朝も中々に良き朝日だ。こんな日は2人で過ごすに限ると思わないか? ……ふふっ、そうか。嫁も私と同じ考えで嬉しいよ、やはり私達は結ばれるべき運命。なるべくしてなったのだろうな……」
少女は笑む。その銀の髪を朝日に光らせ、ベッドにて横たわる愛しき人への愛を囁きながら。
その眼は彼しか写しておらず、その耳は彼の声しか捉えていない
その口は彼を語るためにしか使われることはなく、その手足は彼に触れること以外で使われることはない。
少女ーーラウラ・ボーディッヒーーーは触れる。愛しき彼の手に。指を絡ませ、手を繋ぎ、しな垂れかかり、啄むように目覚めのキスをする。
「……嫁よ、緊張しているのか? もうこれまでに何度も行ったじゃないか、いい加減に慣れたらどうだ? ふふっ。とはいえ、そんな初々しい嫁は、とても愛いものだがな」
そのまま彼の手を取り、今日は何処へ行こうかなどと語らいながら服を着替えさせる。これも新妻の勤めだなどと嬉しそうにする少女の笑顔は、しかし長くは続かなかった。
これをヤンデレと見るか悲しい出来事と見るかは受け取り手次第
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シャルロット・デュノアの場合
シャルロット・デュノアは上機嫌だった。何故なら愛しい人と、休日に2人きりでデートというイベントへと現在進行形で向かっているからに外ならない。IS学園に来てから暫くしていなかったお洒落をし、少し大人びた化粧を施して。そうして鼻唄混じりにたどり着いた待ち合わせ場所で、目的の彼を見つけ胸を高鳴らせる。だが残念な事に、気合いを入れる余り彼女は大幅に時間に遅刻してしまっていた。申し訳ない気持ちを抱えながら、彼の下へ駆け足気味に向かう。
「はぁ……はぁっ……その……ごめんね? ちょっと、準備に手間取っちゃって。……え、許してくれるの? ふふっ、ありがとう」
顔中に満開の笑顔を咲かせ、心底嬉しいといった類の感情を現にする。いつもいつも優しくて、でも怒る時はきちんと怒ってくれる。そんな彼女にとっての理想を体現したかのような彼に、シャルロットは正しく骨抜きだった。
「んー、それじゃあさっそく行こうか! ……なんて、遅刻した僕が言うのは厚かましいかな? ……気にしない? うん、じゃあ行こっ!」
まずはウインドウショッピングで服屋を見て周りーーー
「うーん。白と黒、どっちが良いかなぁ? ……白が良いって? うん、じゃあ白にしようかな」
喫茶店にて休憩と昼食を兼ねーーー
「わっ、たくさん食べるんだね。やっぱ男の子だなぁ……えっ? ちょっとくれる? えへへ……じゃあお言葉に甘えて。あーん喆」
楽しかったデートは終わりを告げ、夕陽をバックに並んで帰宅することがとてもうれしく、彼女は終始笑顔の花が絶えなかった。
「うーん、楽しかったね! ……俺も楽しかった、って? ふふっ。おんなじ、だね」
今日1番の笑顔を浮かべる少女。いつの間にか繋がれた両者の手は、帰り着くまで離されることはなかった。
オナニー小説? 褒め言葉です
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