5人組の海賊戦記 (地蜘蛛)
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第1話

「...は⁉︎」

 

目が覚めると真っ白な空間にいた。

 

「ここはどこ⁉︎私は誰⁉︎」

 

なんて言ってみるが、本当にどこなのか分からない。自分の名前すらも出てこない。

 

「ようこそ、輪廻の間へ。」

「いつの間に背後を⁉︎」

 

振り返ると絶世の美女がいた。てかおねーさん、ちゃんとした服を着ようよ。胸元とか見えますよ?

 

「なぜこんなところにいるのか、疑問に思っているでしょう?」

「まーそりゃ。目が覚めたらこんな空間にいたらびっくりしますわ。」

「あなたは死んでしまったのです。」

「へー俺死んだのかー。......」

 

......ん?死んだ?SINDA?

 

「待て待て待てい。イマイチ理解できんぞ。どういう事っすか?」

「簡単に言うと、私のミスであなたを死なせてしまったのです。」

「死なせてしまった......?あんた何者だよ?」

「私は、あなた達の言うところの神様です。」

「......ほー。まあ信じてやろう。んじゃなんで俺はここにいるんだ?」

「お詫びとして、あなたを転生させてあげる為です。」

「どこに?」

「そーですね...ONE PIECEの世界なんてどうでしょうか?」

 

あーあのチート人間がたくさんいる、あの伝説の世界か。てか、自分の名前は思い出せないのに、知識とかはちゃんとあるんだよね。なんでだろうか?まあとりあえず。

 

「んじゃその世界でお願いします。」

「分かりました。それでは特典を選んで下さい。」

「何それ。なんかテンション上がるわ!」

「あなたにはオリジナルの悪魔の実の能力をプレゼントします。この中から1つ選んで下さい。」

 

そう言って俺は資料を渡された。普通に厚い。軽く200ページはある。

 

「こん中から...?」

「はい。1ページに1つ悪魔の実が載っています。能力とかの説明もあるので、よく考えて選んで下さいね。」

 

うーむ、どれにしようか。たくさんあって迷うな。やはり最強の自然系を選ぼうか...。

 

 

 

 

〜〜1時間半後〜〜

 

 

決まった......‼︎量多過ぎだろ!しかもなんか明らかネタ用の悪魔の実あったし。何だよメタメタの実。効果がメタい発言をする事が出来るっておかしいだろ!あと動物系ムシムシの実、モデルガストレアウイルス!目の赤い生物と人間が戦う主人公が若干機械化した某アニメのパクリじゃねーか!

 

まあとりあえず数ある悪魔の実から3つまで絞った。全部自然系ですが。

 

1つ目

ミズミズの実

水を操る事ができる。正直、これは凄い。能力者にとって弱点である海に入っても大丈夫なのである。しかも、その水も自分で作る事ができるから能力者にとっては相手にしたくない能力だ。

 

2つ目

ソシソシの実

この世全ての素粒子、元素を操る事ができる。これもチート。水も水素と酸素に分解すれば良いから弱点なんてありゃしない。覇気を纏って攻撃されなければ無敵っすね。

 

そして3つ目

ミチミチの実

この世に存在しない物質を操ることができる。説明にはそれしか書いていなく、一見すると最初の2つに断然劣っているように思えるが、なぜか俺はこれに惹かれた。俺の第一候補である。

 

「決まりましたか?」

「そうだなぁ......。」

 

悩みに悩んだ末、

 

「......決まった。このミチミチの実にします。」

「分かりました。なかなか良いモノを選びましたね。なぜこれを?」

「この世に存在しないってとこがミソっすね。」

 

女神様は手元で何やら操作をしている。

 

「実はまだあと4人同じ事をしなければならないんですよ。」

「あんたミスし過ぎだろ‼︎」

「あなたも含め4人とも同じ場所に転生させますので。5人で海賊をやるのも良し。海軍に入るのも良し。あなた達の自由です。」

「なんという華麗なスルースキル......‼︎世界を狙えるぞ......‼︎」

「ではそろそろ転生させますね。」

「待たんかい!転生させる年代はいつぐらいだ?」

「主人公と同期です。」

「分かりました。」

「では第2の人生を楽しんで下さいね。」

 

そうして俺はONE PIECEの世界へと転生した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、2人目といきますか。」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「特典を選んで下さい。」

「んじゃこれで。」

 

 

 

「特典を選んで下さい。」

「これにしますね。」

 

 

 

「特典を選んで下さい。」

「これで頼んます。」

 

 

 

「特典を選んで下さい。」

「これにします。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「ふー、なんとか終わりましたね......。それにしてもーー」

 

女神は手元の資料を見る。5人に渡した資料とは別で、5人の選んだ悪魔の実が書かれている。

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

グレゴリウス D レックス

 

悪魔の実

ミチミチの実 (自然系)

 

能力

この世に存在しない未知の物質を操る。

 

 

サルベージ D クオン

 

悪魔の実

ソシソシの実 (自然系)

 

能力

この世に存在するありとあらゆる素粒子を操る。

 

 

アーノルド D シリュー

 

悪魔の実

ムシムシの実 モデルガストレアウイルス (動物系)

 

能力

体の中にガストレアウイルスを保有し、それを自在に変異させ、あらゆる生物の力を持つ事ができる。また、心臓か脳を潰さなければ死なない。人外の再生能力を持つ。

 

 

アリスフォード D カレン

 

悪魔の実

オビオビの実 (超人系)

 

能力

リボンを作り出す事ができる。攻撃能力はあまり高くないが、防御、捕縛に特化している。

 

 

インスパイア D オルト

 

サワサワの実 (超人系)

 

能力

自分が認識しているあらゆる物に触れる事ができる。触れている間はその物の特性を無視できる。(熱い、冷たいなど)

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「なかなか面白いメンバーですね。彼らがこの先、原作にどのような影響を与えるか楽しみですね。」

 

そう呟いて女神は薄く笑った。



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