クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ~宇宙の騎士~ (せっちー(暴))
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0話

同時期にクロスアンジュとテッカマンブレードを見て書きたくなって書いてみましたww
え?pixivにでも出してろって?まあ、ただの分でこんな茶番はさておきまあ、駄文の駄文なので面白くないかもしれないですが、どうぞつきあってください
じゃ、どうぞ


クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ~宇宙の騎士~1

 

一つ、マナという力が社会の基盤となっている世界。地球

一つ、外宇宙の侵略者から齎された世界。地球

 

根本の基盤となるモノは何も変わらない二つの地球。しかし、因果はそれを分かち別々の物語を語っていく地球を作り上げた。それは、決して交わることのなかった後者の世界の騎士が前者の世界へと鑑賞する新たな物語・・・・・・

これが、どういう結果になるのか、私にもわからない。しかし、願わくば私はこれが間違っていないことを祈っている。

私は、語りべ、筆を執り起こったことを天命とし、後の世にこれを語る者。

 

1章0話 始まり

 

機械音が鳴り響く、そこには多くの人が電子端末を操作し、多くのデータを確認している。

その正面では大掛かりな装置があり周りには繋ぎを着たエンジニアたちが装置を点検している。

 

「本当に、成功するかね?」

 

「それは私にもわかりません。しかし、確かめなければ」

 

髭を蓄えた貫禄のある初老の男性は疑問を述べる。それに受け答えをする長髪の女性は、答えにならない回答を、述べるしかない。それは、本当の意味で成功するか確証を得ていないことを指している。しかし、その二人をよそに着々と作業は進んでいる。すると、スライド式のドアが開き一人のスタッフが入るとその二人の前で資料を片手に正面に立ち敬礼をする。

二人は敬礼を返すと、スタッフが資料を見て口を開く。

 

「作業は、順調に進んでいます。あとは、彼次第だとしか、言えません」

 

「そうね」

 

短い解答だけが、スタッフには長く聞こえたのだろうか、再度口を開きこう言った。

 

「チーフ、こんな無謀な行為は意味があるのでしょうか?私にはとても意味があるとは思えません、並行世界を超えるとなんて。机の上の絵空事ですよ」

 

「・・・・・・・・」

 

沈黙が答えなのか、チーフと呼ばれる女性は黙るだけだった。それを感じ取ったのかは分からないが、スタッフは敬礼を返しそこから立ち去った。初老は「やれやれ」という感じに髭をさする。その質問は、その場にいる全員が一番に疑問に思っていることだ。今自分たちの世界の事情でさえ収拾が付いていないというのに、他の世界ましてや確認ができてもいない仮説でしかない、並行世界の地球へと赴くための装置を建造しているのだ。疑問がないわけではない。

 

「チーフ、私もこれには反対です。なんていうか、これって私たちが_____になる以上に難しいんじゃありませんか?」

 

金色の髪を束ねた少女は疑問を述べたスタッフと同じ質問をする。

 

「ワープ航法の原理を応用し多次元への回廊を開く。あまりにも現実的じゃ、ありませんよ」

 

「確かにどこの座標にあるかもわからないもう一つの地球をどう見つけるんです?」

 

髪をオールバックにした長身の男性と紫がかった短髪の女性が質問し、

 

「そうそう、星の数を一つ一つ数えるのと、違うだろうに」

 

「でも、本当にもう一つの地球に行けたら面白いよね」

 

金髪の青年とその肩に寄りかかる左の髪を長くした青年がおどけて見せる。

そんな、二人に食って掛かるように赤い髪の女性が口を開く。

 

「おどけるんじゃないよ!あんた達だって感じたんでしょ?」

 

叱られ、二人は肩をすくめた。

 

「感じたって言ったって、かなり弱かったんだぜ?」

 

「スペースナイツのメンバーの中でそれを感じたのは、俺ら含めてもたったの6人だったんだ」

 

思い出すように、首筋を掻く。その顔は夢見心地のような顔をする。それを見ながら、皆「はぁ」と確かにと、言うように同意する。その中に、一人だけ苦笑いをする青年が一人、

 

「そうだな、だがチームの俺たちが同じ夢を見るなんてことは万に一つあるってもんじゃない」

 

「双子ならまだしも、俺たちは別々の人間だ。繋がりといえば、一つあるが、それでも関係性が薄すぎる。決定的な答えには結びつかない。それを確かめるために、この計画を行うんだ」

 

そう言いながら、宇宙専用耐圧服を調整していた。彼の手首には光る宝石が填められている。

 

「それに、この宇宙服の実用試験も兼ねてるんだ」

 

撫でるように宇宙服を触る。

 

「それって確か、自分のDNAを服に配合したものですよね?」

 

「ああ、そのことによってクリスタルのエネルギーによって服が消滅することをなくす為のものだ」

 

淡々と説明する

 

「確か、お前が一番あのイメージを鮮明に見たんだよな?」

 

「ああ、俺たちの地球の海とは違う。蒼いどこまでも続く海。その海の上で竜と戦う者たちの姿。始めは_____かと思ったんだが、違った。6~7mくらいのロボットだったよ」

 

「ロボットねー、それって_______じゃなかったのか?」

 

「いや、そのロボットは可変して、戦闘機のようになっていた」

 

自分が見た夢を観察した事を淡々と語る。

まるで、今もその夢を見ているかのように、

 

「可変する機体か、俺たちのニューブルーアース号は分離するだけだからな。可変してそれもロボットになるってのは無いよな」

 

この世界において、技術力は最も進歩しているといってもいい。その中でも秀でている技術があるがそれは、おいそれと使っていいものではない。そんな技術の中、戦闘機が変形しそれもロボットになる技術は存在しない。

あるとすれば、SF小説などの中でしかなかった。

 

「今回は、並行世界の地球にラダム、他人類の外敵要因が存在するのかを調査する。これは連合軍の関与しない極秘の計画です。万に一つも情報の漏洩はあってはいけません」

 

「「「ラーサ!」」」

 

全員の敬称がこだました。そして、準備が始まる。多くの人の力を借りて、一つの世界の干渉が始まる。

 

 

「エネルギーの収縮率、現在80%まで上昇。なおも上昇中」

 

「次元ゲートにて、湾曲現象発生。視認できる空間が捻じれてきています」

 

「湾曲屈折交差点、算出中まだ見つかっていません」

 

「皆さん、準備はOKですか?」

 

コンピュータに検出。モニターにて視認し進行状況を確認していたスタッフが、ゲートを中心に立つ一人と、その周りにいるメンバーに無線にて、確認を取る。

 

「ダイジョブです」

 

「ええ、何時でもOKよ」

 

「ああ、こっちも問題ない」

 

「こっちも、OKだよ」

 

「何時でもやってくれ」

 

周りを囲んでいる5人は、それぞれに返事をする。

しかし、ゲートの前に立っている青年は、何も答えることはなかった。

「あの・・・」スタッフが再度、青年に向かって口頭する。

それに「はっ」と気づいたように口を開くと、

 

「すまない、ぼんやりしていた」

 

「集中しなさい、出ないと死ぬだけじゃすまないわ」

 

「了解です。問題ない、やってくれ」

 

チーフに釘を刺され、気持ちを整理し、再度集中する。

 

「エネルギー充填、臨界を超えました。次元ゲート開きます」

 

「皆さん、お願いします」

 

「「「はぁぁぁぁぁぁ」」」

 

5人の雄叫びが一つになり、大きく響き渡る。そして一人の青年を掻っ込むように緑の眩い光が包み込む。ゲートの前に立つ青年は手首についているクリスタルを掲げ。叫ぶ

 

テックセッター!!

 

すると、周りの光とは別の強い光が青年を覆いクリスタルの形へと変貌し次元ゲートへと突入した。数秒の静寂、「な、なんだ!?」その静寂を打ち破るように、一人のスタッフの大声が響いた。それと同時に、大地を揺るがすような地震が起きた。

 

「震源はどこからだ!?」

 

「地震警報システムは作動していません、これは、地盤ではなくこの空間が振動しているもようです!!」

 

「なんだと!?」

 

「チーフ!次元ゲートが、空間湾曲に飲み込まれていきます」

 

青年が、突入した次元ゲートが一点を中心にして飲み込まれつつあった。それと同時に、計器類に予想をはるかに超えた数値をたたき出し、爆発した。

そして、次元ゲートはすべて飲み込まれそこに残ったのは、青年が立っていた台座とその周りにいる5人の戦士たちだった。

 

「データは無事なの?」

 

「いくつかのデータは、計器の故障で残っているか怪しいですが。復元は可能だと思われます。チーフ」

 

スタッフは、壊れた計器に残る計測データをサルベージするべく荒正しく動いている。

そこに5人が集まる。しかし、その顔は、成功を喜んでいる様には見えなかった。

 

「どうしたんだ?みんな、浮かない顔して?」

 

先頭に立つ、サングラスの青年が4人を代弁して口を開いた。

 

「ゲートが開いた瞬間、邪悪なモノを感じた。とてつもなく歪んだ悪意を」

 

「それは本当なの?!Dボゥイ」

 

「ああ」、とサングラスの青年はそういう。後ろの4人も頷く。

 

「それは、あいつも感じたはずだ。それでもあいつは突入して行った」

 

「これってかなりヤバいんじゃない?」

 

「どうする?チーフ」

 

チーフは、押し黙ったまま考え事をまとめていた。そして考えが求まったのか。眼前にいるスペースナイツのメンバーに向かい口を開く。

 

「これより、スペースナイツは魁稲ユウマ、救出行動を開始します」

 

「「「ラーサ」」」

 

全員が敬礼し、行動を開始する。

 

(頑張りなさい、今は貴方に力を貸すことはできない。それでも、もう一つの地球を救うことが出来るのは貴方だけかもしれない)

 

消滅した次元ゲートを見ながら、チーフ如月ミキはそう思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現・次元ゲート内

 

「突入できたけど、あの時に感じた。言いしれない悪意はいったい」

 

緑のエネルギー上のクリスタルに包まれ光をも超えるスピードで次元を進んでいた。

しかし、ユウマはいま迷っているような状況にあった。

 

「このままでいくと不味いな。これじゃ次元に飲み込まれかねない」

 

「もっとだ、もっと早く」

 

ユウマは速度を上げる。そして、ふと気づく。何かが聞こえたことに、それは歌声、

今ユウマに聞こえていたのは、クリスタルと次元のエネルギーが接触しスパークを起こしている音だけだった。そこにきての突然の歌声が聞こえるという状況。

 

「歌声?なんだ、どこから」

 

キラリと、一際強い光を放つ場所を見つけた。

 

「あそこか、急ぐ!!」

 

速度をさらに上げ、光に向け進んでいく。

 

「おおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

開くまだ見ぬ世界への扉、開かれぬはずの扉。彼は開け放ち蒼き大海原の空へと進んでいく。

しかし、彼の肉体の疲労が限界に来ていた。クリスタルが砕け散り彼の体は投げ出される。そして、海の中へと落ちた。

 

「さすがに限界だな。島も見えなかった。このままだと、野垂れ死にか?」

 

「沈む心配は無いが・・・・」

 

そこで彼は思考をやめた。正確には出来ないといったほうが正しいのだろうか?彼はゆっくりと瞳を閉じる。呼吸を整え眠りに入る。

 

 



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1話 漂流者発見

どもども、初めての方、最初の方こんな文を書いていますがまだ0話と1話しか出していないのに何言ってんだって思っている方、とりあえず1話です。
ではどうぞ


 

 

 

 

ここはアルゼナル、この世界で唯一ドラゴンという生物と戦うための場所。

この世界では、マナという力が社会の基盤となっている。そしてその世界の女性の中に、そのマナを使うことが出来ないそんな女性をノーマと、社会とは不適合で野蛮だとされ、このアルゼナルへと収容される。彼女たちは生まれ落ち死ぬまで人間として扱われることはない、ドラゴンを倒し、殺され、倒す、を繰り返す。それが彼女たちの日常だ。

さて、このアルゼナルは本島とはかけ離れた島を要塞化した場所。

 

現在の時刻を述べるなら真夜中アルゼナルの管制室では勤務交代をしたばかりの少女がレーダーの確認をしていた。

 

「はぁ~あ、今日も平常道理イジョ~無しっと」

 

淡々と語る少女は眠い目をこすりながら確認を取った。気を抜いた一瞬だった。けたたましいアラートが鳴り響いた。少女の眠い目が一気に開かれる。

 

「え、え?え?!なに、次元ゲートが突然開いた?!」

 

コンソールを操作しながら、現状を確認していた。すると、管制室の扉が開かれた後義手を填めた指揮官らしき女性が入ってくる。そのあとを続いて管制担当が入ってくる。

 

「状況は」

 

「急に次元ゲートが開きました!!」

 

「予兆も観測できないなんて、こんな事初めてです」

 

すると、遅れて。寝る途中だったのか、眼鏡をかけた女性がパジャマ姿で入ってきた。

 

「いったい何ですか?!」

 

「ゲートが開いた時刻は?」

 

「次元ゲートが開いてから30分近くが経過していますが、いまだにドラゴンが現れた形跡は見られません」

 

「ドラゴンが現れていない?なぜだ」

 

映像に写し出されている次元ゲート、それを見ているとレーダーを見ていた少女が「なっ、なにこれ!?」と、声が発せられた。

 

「どうした。状況報告」

 

モニターが緑の光に包まれる。それを見ていた全員が目を瞑る。

 

「高エネルギー反応がゲート内部より確認こちらの世界に現出します」

 

モニターを埋め尽くす緑の光が弱まる。それは、ゲートを抜けてきたことを意味していた。

レーダーを確認していた少女はすぐにその光の道筋を計測した。

 

「なにこれ?!」

 

驚く声が広がる。それは、緑の流星にあった。計器が反応しきれていないのだ。

反応したとしても、それは残光にしか過ぎず、計測といった計測は行われていないに等しかった。しかし、それは一変した。

緑の流星はゆっくりとではあるが、星の引力に引かれ落ちていたそして光は消滅した。

 

「落下ポイントの算出、完了しました」

 

「よし、警戒態勢をイエローへ、第一部隊を捜索隊とし、第二部隊をアルゼナル周辺警戒に当たらせろ」

 

「了解、第一第二部隊出撃準備!第一第二部隊出撃準備!」

 

警戒アラームが鳴るとアルゼナルは機能がすべて起動する。要塞としての機能を。

カタパルトデッキには、パラメイルという機体が横一列に並び、搭乗者を待っていた。

そこに第一部隊と第二部隊の搭乗員が集まると、深夜に叩き起こされた理由について説明される。

 

「ゲートが開いたんなら、ドラゴンが出たんでしょ?」

 

「今回はそうじゃないみたいね」

 

第一部隊副隊長のヒルダという少女と、隊長のサリアは各々口にする。

 

「なんであろうが、私のやることは変わらない。ドラゴンを倒すだけ」

 

「あんじゅはかわらないなー」

 

「アンジュちゃんらしくていいんじゃない」

 

上から、アンジュ、ヴィヴィアン、エルシャとそれぞれが口にする。

すると、放送で任務の内容が説明される。その内容に、第一部隊の面々は驚愕の顔をする。

 

「どういうことだよ。捜索任務って」

 

「第二部隊にやらせればいいのに」

 

と残りのメンバー、ロザリーとクリスは任務内容に不満を申し立てた。それは隊長であるサリアも同じだった。

 

「指令、捜索任務は本来捜索隊の編成によって始められるはずです」

 

「ですが、第一部隊の全員に招集がかかるなんていったい」

 

サリアはモニター通信で指令に意見具申した。それに納得したのか司令官、ジルは口を開きこういった。

 

「今回次元ゲートから出現した物体は海に落下したことが判明している。その物体が何だったのか未だ不明だ。よってこの任務は第一部隊が適任だと判断した」

 

「その落下物がドラゴンだという事を考慮に入れ、発見し敵と判断した場合、即座に抹殺せよ」

 

「「「了解」」」

 

第一部隊のメンバーは復唱し、機体パラメイルへと登場し、出撃した。

 

 

 

捜索を開始してはや3時間近くが経過していた。第一部隊は落下したと予測された地点より半径100kmを捜索していた。すると、ヴィヴィアンが何かを感じとった。

 

「なんか、あっちのほう。ふしぎなにおいがする」

 

ヴィヴィアンはパラメイルを左へと向けその方角へと向かった。それを追うようにアンジュとエルシャは機体を向けた。

 

「ヴィヴィアンってホント不思議よね。あたしがロストしたときだって「まだ生きてる」って、言ってたんでしょ?」

 

「あの子にしか感じれないモノが、あるんじゃないかしら」

 

『あった、あった~。アンジュ、エルシャ見つけたよ~』

 

通信越しに聞こえるヴィヴィアンの声その声が大きかったのか不意を突かれヴィルキスが傾く、すぐに操縦桿を戻し体勢を立て直すと、目標地点で滑空しているヴィヴィアンのもとへと急いだ。

 

管制室では今、第一部隊のエルシャから通信が入り目標物の発見が報告された。どうやら、ドラゴンの類ではなかったらしいがその報告を聞いて管制室の一同は驚きを隠せない。

なんせ、緑の流星が消えた地点付近で見つかったのは、見たこともないパイロットスーツにも見える服を着た人間だったからだ、ヘルメットを着けているらしく顔を確認できていないらしい。ジルはその人間を回収し次第帰投するように指示し、救護班をカタパルトへと集めるように指示した。

そして、自分もその回収した人間の顔を確認するべく、カタパルトへと向かうのだった。

 

第一部隊が帰投してきたそれと同時に救護班がストレッチャーを運び回収された人間を上に乗せた。それをアルゼナルメンバーが囲んでいると、ジルがやってきた。

 

「どれ、確認してみようじゃないか」

 

整備班のメイが、ストレッチャーに乗る人物がつけているヘルメットの解除に取り掛かる。

そして、数分の後ヘルメットからプシュっと空気が抜けるような音が響いた。

そしてヘルメットを掴むとゆっくりと、引き抜かれた。

そこで一同が目にしたものは、驚きのものだった。

 

「え・・・・・、男?!」

 

ヘルメットを取ったメイも直接の回収したヴィヴィアンも「お~、おとこだ~」と、驚いている様子だ。そこに割って入るように白衣を着た女性マギーが「はいはい、ごめんなさいねー」と、割って入ると、ペンライトを取り出しストレッチャーの男の目を開きペンライトを揺らし、首元に指を当て、脈を測る。

 

「かなり衰弱してるね。早く医務室に運んで」

 

ミギーの指示でストレッチャーを医務室へと移動させる。

 

「助かるか?」

 

「さあね、助かるかは彼奴次第なんじゃない?」

 

ジルとマギーはそんな話をしていると、後ろの方では第一部隊の面々は、口笛を吹きながらヒルダが口を開き

 

「大捕物だったじゃん。痛姫様」

 

「ここでクイズです。わたしがみつけものってな~んだ。せいかいは、おとこでした~」

 

「クイズになってない」

 

「でもなんで、あんな処に」

 

「男・・・・映画の中の人じゃない。本物の男・・・・・」

 

「ふーん、まあたしには関係ないね。あ~あ、ドラゴンだったら稼げたのに」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

それぞれが、口を開き様々な事を口にする。そんな中で、一人アンジュだけが何も言わず、その場を後にするのだった。

 

医務室

 

ここには医療用のベッドが並び何時でも収容できる。そのひとつにはいま、一人の人間が拘束されている。それは、第一部隊が回収してきた人間でそれも男だった。

カタパルトの騒動を抜けやっとのことでたどり付き、着ている服?を脱がせそして、筋骨隆々の腕に点滴用の注射器を刺す。そのときの、マギーの顔はまるで実験動物を見つけたときのようだったとそれを少女は目にしていた。

 

「んっ・・・・・」

 

すると、男に反応が現れる。しかし、マギーは他の作業に取り掛かっていた為気づかない。

青年の瞳はゆっくりと開かれそして、周りを見渡し白衣の人物を見つけると、呼吸を整え、口を開いた「すまない」と、

 

司令官室にてジルはメイの報告を聞いていた。それは、医務室にて血液サンプルを回収すると同時に、その際脱がしたパイロットスーツ?の調査の結果だった。

 

「結果からして、どうだったんだ」

 

「それが、密閉性の高いパイロットスーツって事だけしかわかってないんだ」

 

「なに?それはどういうことだ」

 

何もわからなかった。これでは、調査報告にすらなっていない、

 

「すいません」

 

「いいさ。わかった」

 

すると、固定回線から電子音が鳴り響き。ジルはボタンを押すと映像が映し出される。

そして報告を聞き、その場にいたジルとメイは司令官室を後にし、医療室へと向かう。

そして、かの人物へと話をするために、

男性、いや青年魁稲ユウマは、今この目の前にいる女医に話をとうし、リーダーとの面会を依頼した。指揮官が来る間時間が空くらしく、ユウマは申し訳なさそうに口を開くと、

 

「すまないが、食料を恵んではくれないか?」

 

と、女医マギーに頼み込んだ。マギーは今ここを放れるわけには行かず。どうするか考えていたところ、そこをアンジュの筆頭侍女だというモモカが、通り過ぎようとしていた。

マギーは彼女を引きとめ、食堂に食料をとってきてくれと、依頼した。

事情を聞いたモモカは、食堂まで食料を持ってきたわざわざ調理を施して。

彼は黙々と食べ進めた。それも速いスピードで、モモカが調理し運んできた料理は驚く間も与えてくれない程に完食して行った。

 

「で、この状況か」

 

「ええ」

 

ジルが到着する頃にはモモカが食べ終えた食器を片付け出ていくところだった。

「ごちそうさま」と、両の手のひらを合わせ食事を済ませたことを確認したところで、ジルは横のイスへと腰を下ろすと、

 

「で、あんたはいったい何者なんだ?」

 

まだ名も知らない青年に質問をする。

 

「俺の名前は、魁稲ユウマ」

 

「私は、このアルゼナルの司令官のジルだ」

 

お互いに自己紹介を済ませ、本題へと話を進めていく

 

「いったいどこから来たんだ。まさか、あんな重装備で魚を釣りに来たわけじゃないんだろMr.」

 

「すまないが、名前のこと意外何も解らないんだ」

 

「記憶喪失だとでも言うつもりかい」

 

疑いの目をユウマに向ける。しかし、その鋭い眼光をまっすぐにユウマは見据えていた。

ジルはその目から真意を探ろうとしたが無理だった。

 

「そうかい、だったら魁稲ユウマだったか?あんたを独房へと移す。話したくなったら出してやるよ」

 

マギーがジルに耳打ちをする。

 

「一時的な記憶障害みたいだし、そのうち戻るわ」

 

ぽんぽんと、ジルの肩をたたくと独房へ護送するために警備を呼ぼうと通信しようとしたとき、警報が鳴り響いた。

 

「ち、こんな時に、運がよかったな。ユウマあんたはしばらくここに拘束する」

 

そういい捨て、ジルは医務室を後にした。彼女が出て行くと、ユウマは何が起こったのかと、マギーに聞くと。

 

「敵が来たのさ。ドラゴンがね」

 

「ドラ・・・ゴン?」

 

はっ、何かのピースがはまったかのような顔をする。そして、チラリとマギーを見る。どうやら気づかれてはいないらしい、彼は拘束されている手首を確認するとその上に手を気づかれない様にそっと置き拘束を解除する。

そしてベットから音もなくマギーの近くに移動すると、台の上にあるメスを取ると同時に彼女をホールドし、

 

「な、なにを・・・・」

 

「すまない、助けてもらったのに、こんな事をして」

 

マギーには見えないが、もしかしたら本当に申し訳ない顔をしているんだろう。

 

「ここから、外に出られるルートを教えてくれ。早く!俺にはやるべきことがある」

 

ユウマは、メスを首筋に押し当てる。マギーは、外への経路を喋る。それを聞いたユウマはホールドを解き、メスをその場に捨てると、「すまない」といい医務室を後に外へカタパルトデッキへと走っていった。

 

「何だと?!逃げられた?!」

 

『ごめん、油断した。まさか拘束を解くとは思わなかった』

 

通信により事態を理解したジルは警備班に通信を開くと医務室から脱走した逃亡者を拘束するように、指示を出した。

その後、ユウマはマギーから聞いた順路でカタパルト付近まで着々と進んでいた。

 

「警備が厳しくなった。当たり前か、だけど、こんな事をしている暇はない。正直女の子を殴るのは気が引けるがそんなこといってられないか」

 

ユウマは覚悟を決め一点突破を図った。それに気づいた警備班のヘルメットを被った少女が警防を振りかざすが遅すぎた。ユウマは、それをすり抜ける。

あるときは、払いのけ、警棒を持つ手を、ひねり足を払った。ユウマはその行動を止まることなく行い確実に外へと続くカタパルトへと、

 

「よし」

 

ユウマにしか聞き取れない声と同時に「止まれ」と銃を持った少女が銃口をこちらに向けるが関係ない。彼は、自分の身体能力をフルに使いジグザグに照準に捕らえられないように移動する。

 

「打つな、兆弾したらどうする!」

 

「すいません」

 

銃が意味を成さず、ユウマはその隙を逃さずにさらに進みカタパルトの舳先まで到達した。

カタパルトにいる整備班と警備班の少女は思ったその場で止まるだろうと、しかし、それは淡くも打ち砕かれた。ユウマは止まることなくカタパルトから飛び降りた。

すると緑の光が、カタパルトが覆いつくし、その光は流線をえがきどこかへ飛んでく。

その場にいる全員が唖然とした。いったい何が起こったのかわからないまま

 

ユウマは、カタパルトから飛び降りた。体を浮遊感が襲う。そしてユウマは右手からクリスタルを取り出すと、叫ぶ。この世界で始めての変身そしてこの世界での初陣、ゆけ!宇宙の騎士

 

テックセッタァァァァ!

 

テッカマン

 




はい、どうでしたでしょうか。まあ、1話としてはなんだか味気なく感じたんじゃないでしょうか?ちなみにあとがきですが・・・、書いた文章自体うる覚えです。
ぬるっと進めて生きたいと思います。
感想や、アドバイスがありましたら、どうぞご遠慮なさらずにください


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