地下の国と地上人⑴ (猫村)
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1話

はじめまして。猫村と申します。初投稿させて頂きました。文脈クソですが、それでもいいと言って下さる神様仏様は、下へどうぞ。(´口`)↓︎↓︎


 

 

その日、彼らは思い出した。

 

彼らには巨人より

 

よっぽど大きな敵がいた事を…

 

 

 

 

ーーー

 

「戦闘準備!!」

 

そう多きな声で叫ぶのは私だ。迷わず、腰に下げてある物を握り、目標にむける。

 

「目標目の前!人間!こちらの軍は30000、あちらは15000!!恐れることはないっ!死ぬ気でいけえぇぇぇぇ!!!!」

 

馬を走らせる。急がなければならない。何故かはわからない。しかし、急がなければ。おー!と、歓声が上がる。人間が、次々と死んでいく。赤い血が流れる。

 

ーーー

 

ーー

 

 

─インクロージャ第二階層リオペガム地区─

 

目が覚める。そこには見慣れたかなり近い天井があり、先程までの戦場は消えていた。

 

「夢…か……」

 

嫌にリアルな夢だった…それが今回の感想だ。思い出しただけで気持ち悪くなりそうな死体の山。うえっ。顔を洗ってうがいをしてこよう。

 

ベットから降りたら、お母さんがご飯の用意をしていた。今日もいつも通り、肉と、目玉焼きと、きのこのスープ。お父さんも、いつも通りチラシを読んでいる。回ってきたのだろう。そして、こんなことを言う。

 

「やっぱり、地上人は見つからないみたいだよ。」

 

それに対して、お母さんが言う。

 

「仕方ないですよ。璧外軍人さんも大変なんでしょう。それに、だから私達も

行くんでしょう??」

 

それに対して違和感を覚える。行く?どういうことだろう。

 

「お母さん。行くって?」

 

すると、お父さんが嬉しそうにいう。

 

「実は父さんたちな、今度地上に行くんだ。璧外軍の地上調査班の手伝いで

ね。募集されてたからすぐに立候補したよ。」

 

 

ーーーーーー

 

 

その後、両親は帰ってこなかった。巨人とやらに食べられたのかもしれないし、それ以外の理由かもしれない。実の親に対して不謹慎かもしれないが、あまり実感がなかった。悲しくも…なかった。ただ、両親がいなくなっただけ。私には両親以外血縁者がいなかったのでひとりっらしになったものの、

生活は特に変わっていない。

ただ……孤独にはなってしまった。一人での生活。人はまわりに山ほどいるはずなのに、一人に思えた。

そのうち13歳になって軍に訓練に行けるようになったので、何となく行ってみた。友達なんてものは出来なかったが(これは昔からだ)、主席で卒業し、進められるがまま璧外軍人になった。そこで目をつけられ、今度は、軍隊長の班に行き、17歳の誕生日、私は軍隊長になっていた。

最年少での軍、最高責任者。かなり荷物が重いものだった。

私が璧外人とあったのは、思えばその頃の話だ。

 

 

ーーー

 

 

「左前方に10m級2体です!!」

 

軍隊長の私が班長を務める班、通称、ハイイロの地上調査班の総班長、ノクア⚫ブラックスホースが叫んだ。よく年下の私など当てにしてくれる。とりあえず適当に指示を出す。

 

「巨人調査、a、b班はそっちに迎え!本軍はこのまま進む!」

「「「了解です!!」」」

 

数人が答え、それぞれに指示を伝える。こんな指示、あっているかもわからないのに信用できるとは、なかなか肝のある連中だ。こんな指示、難しそうに言っているが、幼児でもできるだろうに…

 

するとかなり驚くことがおこった。前方に大きな壁のようなものが見えたのだ。まだ霞んでよく見えないが、おそらくあれは壁だろう。もしかしたら、地下ぐらしの私たちが忘れてしまった、地上生活をしている地上人がいるかもしれない。インクロージャ国民待望の人類の生き残りだ。

 

「リナ隊長!か、壁ですっ!!地上人がいるかもしれませんっ!!!」

 

ハイイロの巨人調査班の総班長、リグル⚫ブラウンラットが叫んだ。…それぐらい分かる。リグルは、ノクアと並んで直属の部下であり、私の両腕の片方なのだが、いつも何故か少し抜けている。治りそうにないので処置はしないが。

 

壁についた頃にはすっかり夜になっており、巨人に恐ることもなくなった。そしてこれは壁についてなのだが…かなり高い。どれだけあるのだろうか。インクロージャ国の外壁は、去年完成したもので、40mだ。地上で農業ができるようになり、急にパンの値が下がったのは、記憶に新しい。

これはその壁よりかなり高い。45…いや、50mはあるかもしれない。暗くて詳しくはわからないが、きちんと管理もされているようだし、人が…いるのだろう。久しぶりに、胸が高鳴る感触が伝わってくる。

部下たちもざわついているようだ。3ヵ月近く歩き回ったかいがあるというものだ。

 

「紅色砲弾を………」

 

呟くとノクアが手渡す。そして、いつもは巨人のうなじを吹っ飛ばすために使っている小型不固定砲(地上調査班用)にそれをつめ、空に向けて発射した。これで気づいてもらえるだろうか。いつもはこうしているのだが、ここの住人はわかってくれるだろうか………敵対なんてされたら……皇帝に怒られるだろうな。

 

「▪▪▪▪▪▪▪!!」

「▪▪▪▪!?」

 

壁の上で誰かが叫んでいる。気づいたようだ。次第に門が開いていく。待ち受けていたのは…軍人?まあ仕方ないことだ。とりあえず、数班はインクロージャに帰して、私の前に来た人間(地位がありそうなヤツ)に話しかける。

 

「私はリナ⚫グレイキラー。こう見えてこの軍の最高責任者だ。敵意はない。とりあえずは好きにしてくれていい。さあ、指示を。」

 

簡潔なこと説明に向こうも安心したらしかった。数班国に返しておいたのも良かった。少人数なので向こうの用意していた馬車で足りたようだ。良くもまぁ適当にした指示が上手くいったものだ。だから秀才なんて勘違いをされる。

 

そしてよくわからないけど、相手の国の軍の本部に連れていかれた。軍人は部屋で待機させられていたらしい。私は色々な事を聞かれまくったが、ここですべきことは決まっている。敵意がないことを証明し、もし敵対関係になった時のため、相手の国の仕組みや武器を聞き出す。これもまた上手くいき、ご飯ももらえて泊めてもらえることになった。

 

部下達は自室で食事を取るのだが、私はせっかくなので食堂で食べさせてもらうことになった。エルヴィン(こちらの対応をしてくれた人だ)の後ろにずっといた、リヴァイと言う人に許可をとろうと思ったら、「好きにしろ。」と言っていたし、いいのだろう。…多分。

 

食堂に入ってみると兵士たちにかなり注目を浴びた。それはそうだろう。私は、彼らが見た事のない軍服を着ているし、兵士たちはラフな服装だ。多分私服だろう。というか、壁の外から人が来た、というのは兵士の中にはもう広まっているんじゃないだろうか。とりあえず、カドの方にいた、“私に全然興味がなさそうな黒髪の女の子”達の向かいに座ってみた。1人でも良かったのだが… まぁ一応。

 

「なに。」

 

それにしても酷い対応だ。興味がなさそうなのはいいが、なさすぎる。同い年ぐらいなのに… と思っていたら、その子の隣にいた男の子が話しかけて来た。

 

「おい!お前、壁の外から来たんだよな?俺はエレン⚫イェーガーだ。よろしく。」

 

なんだか親しげに話しかけてくれた。恐れられるかと思ったのに。エレンね。友達候補として、心に刻んでおく。そして笑顔をつくり、めいっぱい返事をする。

 

「そうだよ。私はリナ⚫グレイキラー。よろしくね。」

 

この挨拶で良かっただろうか。少し心配。しかしまぁ、なんとかなるのではないだろうか。

 

その後、隣の少年がアンミン⚫アルレルト、黒髪の少女がミカサ⚫アッカーマンという名であることを知った。ミカサは静かだったが、後の2人は私たちがについて懸命に聞いていた。なんというか、真面目なんだろう。そうそう、野菜を食べることができた。地下帝国のインクロージャではなかなかお目にかかれない代物だ。ジャガイモというらしい。帰りぎわになったので、とりあえず勇気を出して言ってみる。

 

「友達に…さ。なってもらえない?」

「もうなってるじゃねぇか。」

 

意外と軽く言われた。やった。やった!!友達第1号だ。古い友人は大切にすべきだと聞いたことがある。今なったばかりだが、きっと、1号だし、古い付き合いになるのではないか?かなりウキウキしていた。

そんな時、後ろから声が聞こえた。

 

「おい…。リナ⚫グレイキラー。」

 

そこにいたのはリヴァイだった。目が合うと、あごで廊下の方をさし、歩いていった。「ついてこい」ということだろうか。とりあえず、私は3人にしばしの別れを告げ、リヴァイについていった。そういえばリヴァイが何歳は知らないが、地位私より低いし、呼び捨てでいいのだろうか。気にしていないらしいしいいのだろうな。

にしてもなんでリヴァイが来たんだ?エルヴィンのパシリだろうか。かわいそうに。

 

 

その時エルヴィンに言われたことは遥かに予想をうわまった。緊張した面影のエルヴィンはこういった。

 

「もし、巨人になれる兵士がいたらどうする?」

 

よくわからない質問だが、とりあえずは正直に答える。

 

「巨人になってきちんと働けるのなら自分の班員にするが、無理なら人のうちに殺す。」

 

するとエルビンはさらに緊張した顔に、リヴァイは……特に変わっていない。悪いことを言っただろうか。死を軽く見すぎとか言われるかもしれない。事実、私は最近、死になれてきてしまっている。やはりきっかけは両腕の死に何も感じなかったことだろうが、私も隊長だ。軍人が食われて逝くところなんて何度見ただろう。数えなくなるくらいだ。が、エルビンは気にせず会話を進める。

 

「実はそういう人間が、我々の仲間に存在するんだ。入れ。」

入ってきた人間を見て驚いた。そこにいたのは紛れもなく、私の第1友達のエレンだったのだから。

 




需要、ありますでしょうか??


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