転生して池袋で最強の男と無表情系アイドルの妹になったようです (戌に恋する猫娘)
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終章もしくは序章ないしは接続章またはプロローグそれともエピローグあるいは神の戯言


今回はいままでと何か違いますね。

えぇーと。まあ、頑張って読んでください。

それとこの話はどこに置いた方が読みやすいんですかね。最初に置いたほうがいいんでしょうか。


追記
少し問題がでたけど直しました


あぁ、なぜ・・・。

 

なぜだろうねぇ。

 

なぜ我々はもうすでに完成しているものにありもしない、ありえない事をわざわざ混ぜ合わせこねくり回して、ぐちゃぐちゃにしてしまうのだろう。

 

そういうのは、自分が望んだ通りに描きそれに満足するだけの快感を得ようとするただの自慰行為なのか?

 

それとも、それを自分とは違う方向に見晒せて自分の納得のいく賞賛をかけてほしい、共感してほしいとかいう承認欲求か?

 

二つとも理由としては変わらないのは確かだ。

なんたって自分のためにやる事だからだ。

 

結局は、ただ、自己満足にしかならない。

 

え?それでは汝はどうなるかだって?

 

・・・・じゃあ、本題に入ろうか。さぁ、本命だ。

 

貴様は今からその誰かもわからん自己満足に巻き込まれるんだ。

 

あぁ、そうさ。

 

すでに完成されたものの中に、誰もが拒むようなゴミつまりは唯の異物、素敵で素敵なそしてなおかつ素敵すぎるアクセントとして放り込まれる事になる。

 

誰かに必要とされ、誰からも必要とされない。

 

そういう存在としてそこにその世界にいることになる。

 

そう、そこに降り立った瞬間、そなたはただの登場人物の一人というレッテルを貼られた駒になってしまう。

 

絶対的で逃れられねぇ運命に従うだけの、盤上にいるだけの駒にな。

 

理由もなくそこに居続け、いつの間にかどこかに進まされ、そして勝手に喧騒に巻き込まれるだけの悲しき道具。

 

『死』や『生』も『知恵』も『力』も『地上』も『上空』も『現実』も『理想』も『夢』も『挫折』も『努力』も『平和』も『戦争』も『好き』も『嫌い』も『綺麗』も『汚い』も『平面』も『立体』も『疑惑』も『信頼』も『信念』も『意地』も『血』も『骨』も『異常』も『正常』も『呪い』も『救い』も『馬鹿』も『天才』も『家族』も『友人』も『敵』も『幸運』も『不運』も『化物』も。

 

 

ぜーーーーーんぶ、

 

盤上を彩るだけの、ただの通過点に過ぎない世界に。

 

 

・・・・・これを踏まえあなたに、この俺もしくは私が改めて聞いてやろう。

 

てめぇは今からそんな盤上の駒の一つになるんだが。

 

さぁ・・・・・どうしたい?

 

クソみたいな、運命を受け止めるか?

 

神の指し示す手を無視するか?

 

それとも、元々の完成品に自らが風穴を開けてみるか?

 

さぁ、君は一体どうしたい?

 

いや、どうする?

 

そうか、それなら別にいいさ。

 

君にはこれから長い間、考える時間というものがあるのだからね。

 

そこで悩むが良い。

 

おおいに苦悩するがいい。

 

そして、見つけろ。お前がそこにいるわけを。

 

そこの世界に辿り着いた意味を。

 

 

歪(いびつ)で歪(ゆが)んでいてそして、何より美しい愛の世界でな。

 

じゃあね。

 

ーーーーー。

 

・・・・いや今はこう呼んだほうがいいのだろうね。

 

平和島雅。

 

それじゃあ、僕もしくは我は楽しんでおくよ。

君の、君だけの人生をね。

 




誤字脱字などおかしい点があった際はおしらせくださいまひ。

感想送るよりも今やってるデュラのアニメ見よう(宣伝)


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私兼俺の自己紹介的なもの

とりあえず思いついたから書いてみた。

原作みたいな面白い伏線回収とか力量的にできる気しないんですけどどうすればいいんですかね。


「ね〜ね〜。君すごく可愛いね〜」

 

「うんうん。だからさぁ、ちょっと俺らとどっか行かない?」

 

「・・・・・・」

 

季節は春、引越しや就職、入学など様々な物事が始まり出すこの季節。

 

街を歩く人たちは希望に満ち溢れた顔や新しく来たこの環境に慣れず緊張をしている顔も見える。

 

現在の天気はすこぶる良く、雲がどこを見ても視界に入らないほどで、所謂快晴というやつである。

 

「あ、そうだ。これから俺らとお茶しようよ?絶対楽しいからね?」

 

「だいじょ〜ぶ。だいじょ〜ぶ。俺らがお金出すからさぁ」

 

「・・・・・・。」

 

今日は俺の通っている池袋にある高校の来良学園の入学式に当たる日で、俺が学校を下校する時には、校門付近などで初々しい新入生達をよく拝見できた。

 

「ねー、本当に後悔させないからさ」

 

「・・・・・。」

 

あぁ、そうだ俺の紹介を忘れていた。

俺の名前は平和島雅(へいわじまみやび)

 

先ほども言った通り来良学園に通っていて今年で高校二年生になる。

 

部活には一応所属はしているが、全く活動に参加していないなばかりなのでまあ、実質のところ幽霊部員というやつだ。

 

得意な教科は特になし、苦手な教科は、強いて言うなら体育かな。運動音痴といわけでないのだが、何故か競技という括りになるとうまくできない。

 

趣味は、読書やゲームとかあとは、街をなんとなくフラフラしたりしている。まあ、趣味というよりも暇つぶしというものだな。

 

「ほら。行こうよ。可愛い子ちゃん」

 

「・・・・」

 

「あれ?これ俺らにビビってんじゃね?ww」

 

「あらら、そんなことないよ。俺らは君みたいな可愛い子にはとっても紳士だから。ね?」

 

「・・・・」

 

・・・・えーと話すことなくなったな。

 

あぁ〜と・・身長は170㎝、体重は49キロ。あと兄貴が二人いるそして今一人暮らし中。

 

・・・うん、これで話すことはないね。

 

「ほら、だからさ。さっさと行こうよ」

 

「・・・・・」

 

そういえば、説明するのが忘れてたけど今俺の真ん前で頭の悪いことを言ってるのが頭をカラフルに染めていてどっからどう見てもアレな感じの男達だ。

 

右から、長身で茶髪で髪は少し長めでいて落ちぶれたホストみたいな見た目の男。

 

その次が赤髪でアフロ、鼻にピアスの俺と同じくらいの身長のやつ。

 

そしてお隣の少しふくよかな体型で、金髪の髪をクッソ短くしているさっきから俺に話しかけている男。

 

そして最後の黒髪の眼鏡でいかにも大学デビューしたてみたいなひょろひょろな見た目で、話しかけていたもう一人。

 

なんだろう、個々だと、そうでもないが集まると花畑みたいだな。しかもみんな揺れてるから余計それっぽい。正直、地味に笑えてくる。

 

「あ!そうだカラオケとか好き?お茶のあとに俺らと行かない?」

 

「・・・・・」

 

んで、なんで俺がこんな奴らに絡まれるかというと、自己紹介の前に言ったけど今日は入学式なのだが、それは午後からで俺ら上級生の始業式は、午前で終わり、その後特に用事もない俺はボケーと池袋の街を漂っていたのだ。

 

しかしそれが悪かった。あまりにもボケっとしすぎたが、普段通らないような路地に来てしまったのだ。

 

気づいたのはいいがもう遅い。大通りに出ようと歩いていたら先ほど紹介したお花畑集団にエンカウントし、冒頭に至ってしまったのである。

 

ここは少し暗めの路地だ。

つまり・・・。つまりだ。なんとかしてこの脳内までお花畑軍団から離れないと乱暴されるにちがいない。

 

そう、まるで同人誌みたいに・・・!!

 

・・すまん、これ言いたかっただけだ。

 

「あの、すんません。急いでるんで、それじゃあ」

 

取り敢えず誘いは断り、その場を早く離れようとするが

 

「いやいや、ちょっと待ってよ〜」

 

茶髪に、全く嬉しくない壁ドンをされ逃げれなくなってしまう。

 

いやー、これほど嬉しくない壁ドンは逆にすごいわ。

 

「二時間ぐらいで終わるからさ?ほら、それに絶対気持ち良くなるから・・」

 

茶髪の目はどっかの薄目の13キロの死神みたいな感じになり。その発言を合図に他の三人がにじり寄ってきた。

 

うん。まずいわ。冗談抜きで。

 

しかし・・・

俺は、茶髪の手をどけ、アイシールド21並みのごぼう抜きを見せ・・・・・・・

 

「おっとどこ行くの?」

 

れなかった。

 

「うぎゃ!」

 

普通に、腕を掴まれた。

 

しかも走り出した勢いを上手く殺せずに、その場に転んでしまう。

 

足とかに発し傷はない。おいおい乙女の柔肌に傷がついたらどう責任を取るんだか。

 

そんな考えを一度やめ自分の状況を確認する。

 

・・・・転んだのは、普通に恥ずかしいわこれ。 フラワーズもなんかさっきよりもにやにやしてるし。

 

「あはは、やっぱりかわいいね君」

 

黒髪眼鏡がニタニタとしまりのない顔をで気持ちの悪い視線で俺を見てくる。

 

わーい。キモいからマジでやめろ。生理的に無理ってこういう時使うんやな。多分。

 

「ん?あ、これは学生手帳かな?えーと・・・・名前は平和島雅・・・。へー雅ちゃんか!」

 

転んだ拍子に落としたのであろう俺の学生手帳を拾い俺の名前を確認する。おう名前で呼ぶなクソ野郎。

 

いや、かわい子ちゃんも嫌だけども。

 

取り敢えず、男達を見据える。

 

「ん?平和島・・・?どっか聞いたことがあるような・・・・・」

 

奥で金髪がなんかつぶやいたが上手く聞き取れない。顎に手をやってる仕草しかわからないぞ。なに考えてんだあいつ。

 

「じゃあそれじゃ俺たちと遊びにいこっか」

 

そう言って茶髪がまた俺の手を取ろうとする。

 

がその瞬間に俺の眼の前を何か小さいものが銃弾並みの勢いで通り過ぎった。

 

そして

 

ドンッッ!!

 

と普通に生きていたらまず聞くことがないであろう重い音が響いた。

 

「っぐぇッ、?!、?!?、」

 

そのなにが通り過ぎた結果、茶髪の手が俺の体に触れることはなかった。

 

それどころか茶髪の手は俺から離れていった。

 

てか、茶髪自体がブッ飛んでいった。

 

「「「は?」」」

 

フラワーズ(−1)が状況を理解できずにそんな素っ頓狂な声を上げる。

 

まあ、無理もないいきなり仲間が吹き飛んだのだから、普通そうなるわ。

 

「〜〜〜〜いっっってぇ?!?!?」

 

茶髪が頭を押されながらのたうちまわり、体全身でその痛みを表している。

 

ーーーコツンーーー

 

俺の眼の前に先ほど通り過ぎたなにが上から路地のコンクリートに落ちた。

 

おそらく、茶髪に当たって真上に跳ね返ったのだろう。

 

「こ、小石?」

 

赤髪が、落ちたものをまじまじと見つめそう言った。

 

「どうして、こんなもんが・・」

 

飛んできた何かの正体は判明はしたが結局のところはこれが何故飛んできたのかはわからずじまいである。

 

俺は小石が飛んできたであろう方向に視線を向ける。

 

あっ・・・。

 

「あっ・・・・」

 

思わず、思っていたことをそのまま口に出してしまう。

 

「あっ?・・・・あっ」

 

金髪が同じを方向を見て金魚のように口をパクパクさせる。きもいな。

 

「なんだ?!?誰だ!!!こんなくそったれなことをしやがったヤロー・・・は・・・・」

 

ようやく回復をした茶髪が、痛みを我慢し喉から大声で訴え、顔をあげる。かなり切れているのであろう。顔はまさに激おこといった感じだ。

まあ、しゃべっている途中で気づいたらしいけどね。そのヤローの正体に。

 

「・・・・おい」

 

まあ、正直なところは予想はついてたけどね。俺は。

 

それにしても運がいいな俺はこういう時に、何故か助けが来るんだよな。

 

「てめぇえらぁ・・・」

 

いやー、それにしても本当運がないなこいつらは。

 

たまたま見つけて襲おうとした女子高生の兄貴が、

 

「人の妹にぃぃ・・・」

 

この街で最も喧嘩を売ってはいけない人物だったなんてね。

 

「へ、へ、平和島ぁ!?、し、しし静雄ぉおぉ?!」

 

金髪が金魚の真似をやめ、やっと言葉を発し慌てたアクションを起こす。

 

まあ、もうどうにもならないけどな。

 

「なぁぁぁにぃぃぃしぃてんだぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!」

 

怒号とともに花畑どもは、吹き飛んでいく。まさに嵐だな・・・。

 

 

平和島静雄(へいわじましずお)それは池袋で最も強いと言われ、人々の間で自動喧嘩人形などと呼ばれるほどの人物。

 

そう今現在俺の眼の前で文字どうり人間離れした力を発揮している男が、

 

俺の兄貴だ。

 

「うぉぉっっおらぁぁぁっっ!!!」

 

・・・兄貴、さすがに追撃の自動販売機は相手が死ぬと思うぞ。

 

 




ちなみに主人公の胸は胸は普通に大きい方です。体重とか適当に決めたんですけど大丈夫ですかね。

誤字脱字、おかしな点を見つけた際はお手数ですが感想等でご連絡いただくとありがたいです。



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私兼俺の知人紹介的なもの

寒すぎワロエナイ
タイトルと一番リンクしてるのがあとがきなんだけどどうなんでしょうか。


たまやぁぁぁーーーーーーー!!!

 

かぎやぁぁぁーーーーーーー!!!

 

 

いやぁそれにしても今日も綺麗ですねぇ。

 

春先の都心の中で真昼間から空を彩る花達は。

 

まあ、もちろん花はさきほど俺にちょっかいかけていた頭カラフル野郎共なんだけども。

 

「うぉぉぉらぁぁぁ!!!!」

 

あれで死なないのが不思議だよな。いや本当に都会(池袋)の人はすごいなまじで。

 

どっかのマサラ人並みの耐久度だろあれ。

 

「ヒギャァァァァァ!?!??」

 

おーおー。すごいな大の大人から出てるとは思えないような声だ。

 

うーん、・・・たぶん今日見た花たちのことは、多分忘れないだろう・・・。

 

1分くらい。

 

まぁ・・・・それにしても。

 

「今日は随分と荒れてるなぁ。しずにぃ」

 

いつもだったら怒号を飛ばす前に、肩を掴んで浮かせるぐらいなのに。なんかあったのかねえ。臨也の話でも振られたのか?

 

・・・いやでも誰にだよ。

 

目の前で阿鼻叫喚な出来事が起きている最中、のんびりと予測を立てていると後ろから聞き慣れた声が俺の耳入ってきた。

 

「いやぁ、少し前してた仕事でちょとな」

 

振り返ると、そこにはドレッドヘアをした若い男性がいた。

 

「あ、・・トムさん。こんにちは」

 

「よお。・・・まぁ久しぶりってわけでもないな。昨日もあったし。」

 

といい、トムは頭少しかきながら俺に挨拶をした。

 

「そうですね。・・・あ、そうだ昨日は本当にありがとうございました」

 

「ん?あぁ。いやいや、そんなお礼なんていらないねぇよ。飯おごったぐらいで」

 

「いやでも、お寿司なんて高いものを・・・しかも二人分も」

 

そう、昨日俺は偶然静雄とトムの仕事を終わりに出くわした。そしてそのあとに飯に行くという話なり、なんと進級祝いということで寿司をご馳走になったのだ。。

 

ちなみに行った場所はもちろんロシア寿司だ。

 

しかも、俺だけでなく静雄の分までだしてくれたのだ。

 

・・・・なんていい人なんだろう、この人は。

 

「いやいや、いーっていーって。ほんの些細な進級祝いだからよ。まあ、こういうのは年上面させてくれってことよ。・・・・・っと、終わったぽいな」

 

トムがそう言いうとフラワーズを花弁一枚も残さずぶっ飛ばしてきた静雄は、こめかみに未だに血管を浮かして誰がどう見てもイラついてらのがわかる様子で俺の方に歩いてきた。

 

「・・・・・・・」

 

目の前で無言で立つ静雄・・・・。

 

え、えー・・・・。

 

「えーと。・・・・おつかれ?」

 

と首をかしげながら言うと。

 

「・・・あのよぉ」

 

と静雄は俺の頭に手を乗せた。

 

え、なんだ、この手は?

 

「こういうところにはくるなって前にも行ったろ?」

 

「い、いやわかってるけどさぁ」

 

「いやわかってんならするな・・よっと」

 

静雄は乗せていた手で俺の頭を優しく(世間一般的には少し強く)、くしゃくしゃと撫で回す。

 

「ちょっ!わかったって!わかったよ!もうこんなところ来ないってば!」

 

ちょっと?!常人のなでるとかと違って、頭が頭がグラングランするから!撫でるとやめて!

 

「おーう、そーかそーか。なら必ず守ってくれよ雅ぃ」

 

「わかった!怒ってるでしょ?!まだ怒ってるでしょ?!少し残ったストレスを今発散させてるでしょ?!」

 

「じゃあ、それをされてんのは誰のせいだよ」

 

ようやく、手から開放される。うぅ、髪が乱れる・・・。

 

「い、いや私だけれども・・・」

 

言えない、ボーッとしてたらたどり着いたなんて・・。

 

「じゃあ、もうするな」

 

と今度は本当に優しく頭をポンと撫でてくれた。

 

「・・・・わかったよ」

 

俺が素直にそうへんじをすると、イラつきが治ったのか、静雄は笑みを浮かべておりこめかみには、すでに怒りで出た血管は静かになっていた。

 

 

・・・・おぉ、さすが一回スカウトされかけたことがあるくらいのイケメン。この顔だけ見せたら世の女は何人惚れるのだろうか。まあ、この性格についてこれる人間はほぼいないと思うが。

とりあえず兄妹の平和な喧嘩が終わったことによりトムが新しく話を切り出す。

 

「終わったか?」

 

「・・すんません。トムさん」

 

「いや、いいべいいべ。まあ、取り敢えず終わったならひとまず会社に戻るぞ。・・・んで、どうするの妹さんは送ってくか?」

 

「うっす。・・・えーと一人で大丈夫か?」

 

二人が少し心配した顔で俺に質問をする。

 

「うん。でーじょーぶだよ。一人で。今はまだ明るいしね。」

 

「んじゃ、とりあえず大通りまで送っていくか」

 

「そうすっね。じゃあ、いくぞ。雅」

 

「うーす」

 

トムを先頭に続いて静雄そして最後尾に俺という順番だ。

 

少し歩くと、薄暗かった世界から光が眩しい大通りに出た。

 

うん。眩しいなぁちょっと離れていだけなのに。

 

「それじゃあ、気をつけて帰れよ」

 

「はいよ。じゃーね。ふたりさん仕事ガンバッテー」

 

二人は俺の顔をもう一回見てさよならを告げ、人がとめどなく歩き続ける道を歩いていく。

 

別れる際に手を振ると、二人は軽く手を振りながらかえしてくれた。

 

・・・さぁて。帰るにもやはり時間はまだ明るいしどっかに寄り道してでもしたいけど・・・・やっぱり素直に帰ろうかなぁ。

 

いやでも帰ってもやることないしどうしようかなぁ。

 

・・・・・・・

 

「・・・どうしよう」

 

「なにがー?」

 

再び自分の向いている反対側から声が聞こえた。

 

ん?声はもしや・・・。

 

自分の疑問を解決すべく顔を後ろに向けようとすると頬に人差し指が当たった。

 

「むふふーん。みやびん引っかかった〜」

 

そこにはやはり、要素した通りの人物がいた。

 

「・・・・え、えーと狩沢さん。こんにちは」

 

「はい、こんにちは。それで、みやびんなにか感想は?」

 

「え、えーと。その、びっくりしました。」

 

「ほほー、そうかー。でも良かったね。みやびん」

 

「へ?」

 

当然狩沢の目が細くなり、ワンステップ俺に近づく。

 

「これが路地裏だったら、不意打ちにあーんなことやこーんなことにされてたかもたかもよ?」

 

いや、さっきそうなりかけたんですけど・・・・

 

「街でばったり出くわして早々、なに言ってるんですか・・・・」

 

出会っていきなりセクハラとか斬新だな。いや、今まで何回もあったけど。

 

「ふふふなら、いっそのこと今ここで・・・」

 

「おい、・・なにしてんだ、このエロオヤジ」

 

狩沢が空いていた手をわきわきさせ始めると今度はそれを制止する声が別の声がやってきた。

 

「えーー、ドタチ〜ン、止めちゃダメじゃーん。てか、なんでここにいるの?」

 

「普通あんなの止めるつぅーの。お前が集合場所に来ないから迎えに来たんだろうが、渡草と遊馬崎も待ってるし静雄の妹も困ってるから、早く解放して行くぞ」

 

やれやれと、被った帽子に手を当てて呆れている人物はドタチンこと門田京平だ。

 

門田は、先ほど発言通りに集合時間を過ぎても来ない狩沢を迎えにきたらしい。

 

「ぶーぶー」

 

「・・・親父の次は子供かよ。全く」

 

「あはははは・・・」

 

狩沢は頬を膨らませて抗議をし、門田の言った通り親父から子供へのなぞ退化を果たす。

 

「あ、そうだ。みやびん!」

 

と会話の途中で狩沢がいきなり俺に話を振る。

 

「は、はい?」

 

あまりに、不意だったので、返事が上ずってしまう。

 

「みやびんも一緒に行こうよ!アニメイト!!」

 

狩沢は変わらず笑顔である。

 

そして門田も変わらず呆れている。

 

「おいおい、急に誘ってもそんないきなり、はいなんて貰えるわけ。」

 

「え、あ、はい。大丈夫ですよ」

 

「・・・いいのかよ」

 

どうやら、集合した後はオタクの狩沢ともう一人のオタク遊馬崎のためにアニメイトまでおくるらしい。

 

まあ、何回もこのメンバーで言ってるし今更断る意味ないしな。

 

てか、やることなかったところだしな。

 

「・・・はぁ、わかったから早く行くぞ。二人が待ちすぎて干からびちまうぞ」

 

「あはは。あの二人だったら、絶対干からびなさそうだけどね」

 

門田がそう喋りながら歩き出すと狩沢も俺を連れて後から歩き出す。

 

「・・・ところで、平和島はなんでここにいたんだ?」

 

「えーと・・・その話すとほんの少し長くなるんですが・・・」

 

そんなわけで二人と一緒に話しながら 俺は、干からびているかもしれないワゴン待ち組が待っている場所に向かうのだった。

 

まあ、とりあえずとりあえず暇だった時間はなくせそうだ。

 

 




ま、まさか原作未読でこんな意味不明な文を見ているチャレンジャーはいませんよね?

と、とりまキャラ説明!

平和島雅
転生者。目が死んでる。黒髪ロング。胸はでかめ。元男。来良学園二年生。

平和島静雄
池袋最強。馬鹿力。雅の兄貴。常にバーテン服を着用。キレやすい。ダラーズメンバー。

田中トム
静雄の中学の時の先輩。今は職場でも先輩。常識人。ヤクザとか暴走族に詳しい。あと足速い。

狩沢絵理華
オタク。ダラーズメンバー。ワゴン組。臨也の他で門田をドタチンとよぶ。コスプレもするよ。

門田京平
職人。顔役。ワゴン組。ダラーズメンバー。喧嘩が強い。結構有名人。チーマーというより番長。

遊馬崎ウォーカー
オタク。糸目。キャンプファイアー。ダラーズメンバー。ワゴン組。歯止めって大事。

渡草三郎
ワゴン組運転手。アイドルオタク。半ニート。ダラーズメンバー。かわいそうな人。

ところどころ初見じゃ意味がわからないところがありますがまあ、気になったら小説を読んでどうぞ(布教)

誤字脱字、おかしな点があった際はお手数ですがご報告ください。

感想は静雄がぶっ飛ばしたんで別に大丈夫です(意味不明)


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私兼俺の世界事情的なもの

ラーメン食べたい


「いや~~~買ったね~」

 

たくさんの漫画やラノベなどが入った袋を抱えながら、三人の男女がお店から出てきた。

 

「そうっすね~。俺も充実のしまくりだったっす」

 

「そうですね。私も楽しかったです」

 

まあとうぜん狩沢、遊馬崎、俺なんだけどね」

 

「それにしてもよかったの?みやびーん」

 

「え?」

 

「そうっすねえ。何も買わなくてよかったんすか?」

 

そうなのだ。二人は自分好きなものを買っているのだが、俺は一切買わなかったのだ。

 

「はい、今日は見るだけ十分でした。・・・だから次に来た時に買いに行きましょう。」

 

「ふふーん。そうだね!じゃあ次いくの約束ねー」

 

実際のところなんで買わなかったのはわからない。気分てやつだな。これは。

 

「じゃあ門田さんたち待ってるからいくっすよ!」

 

「お~」

 

「はい!」

 

遊馬崎を合図に俺たちはワゴン車の元へ歩き出す_____瞬間

 

 

馬のいななきが俺の耳に轟わたる。

 

振り返ると、・・・・・池袋で生きていくなのなら一度は耳にしたことがあるであろう黒バイク。そう都市伝説がそこにあった。

 

「おお黒バイクすっよ」

 

「相変わらずの存在感ですね」

 

「あれってどうなってるのかな・・もしかして人間じゃない何かだったりしてねえ?」

 

もう遠くに消えていった黒バイクを遠目に眺めながら狩沢がそう呟いた。

狩沢さんそれ・・・・あたってますぜ。

 

「個人的にはそっちのほうがいいすけどねぇ。あぁ、それとも俺のもとに異世界から来た美少女が現れたしないっすかね」

 

この人は平常運転で安心するなぁ。

 

「まあまあ、あの黒バイクの中身が人外イケメンや超能力が使えちゃう系美少女かもしれないですけど、とりあえず行きましょう」

 

「本当にそうだったら俺は今すぐにでも黒バイクさんに突撃したいっすね。」

 

「はいはい。ゆまっちじゃあいこうか」

 

再び歩き出した。おれたちは 今度こそ一度も立ち止まらず目的地のワゴン車にたどり着いたのだった。

 

 

 

~~~~~~~~~少女移動中~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「それでここでいいのか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

狩沢や遊馬崎とのアニメイトなどその他もろもろを巡るワゴン車ツアーを終えた俺は、空も暗くなってきたということでそのままワゴン車で家まで送ってもらっていた。

 

「今日はありがとうございました。・・・・・お疲れ様でした」

 

ワゴン車を降り頭を下げてお礼を言う。

 

「じゃーねーみやびん~」

 

「おつかれさまっす雅ちゃん」

 

「おつかれさん」

 

「気を付けてかえろよ」

 

ちなみに上から、狩沢、遊馬崎、渡草、門田の返事である。

 

うむ、わかりやすいなぁこのひとたち。

 

ワゴン車を見送り自分のアパートへと歩き出す。街灯が照らす道を進むと買い物帰りの主婦や、部活終わりの中学生などいろいろな顔が見えてくる。

 

そんなごく普通の時間を体感しているとあっという間にアパートにたどり着いた。  

階段を上る音が他に誰もいない通路に響いていく。

 

目標の階になり俺は通路に出る。そこから二番目の部屋が俺の今住んでいる部屋だ

 

「さーて、かぎかぎぃーっと」

 

ガサゴソと自分のポケット探る。目当てのものはすぐに見つかり、それをドアノブにさして回す。

 

「ただいまー」

 

・・・当然ながら一人暮らしな為返事なんて返ってこない。寂しいやつとかいうな!

 

靴を適当に脱ぎだし、制服から部屋着に着替えると俺は椅子に座りパソコンを立ち上げた。

 

パソコンが起動しはじめホーム画面が出てくる。それから我らがしぇんしぇーGoogle先生を起こしお気に入りからそのページに飛ぶ。

 

そうダラーズのホームページだ。

 

・・・・え?俺がダラーズのメンバーだったのか、だって?

まぁ、入っといたほうがいまなにが起こっているかとかわかりやすいしね。

 

キーボード軽快に慣らしパスワード入れログインをする。

 

あ、因みに俺のハンドル名は焱(えん)だ。それと俺がダラーズだってことは誰にも言ってない。

 

理由は特にないかねぇ・・。まぁ、そのうち普通にばれそうだしね。

 

そしていつもの情報漁りの時間だ。スクロールしながら適当に流し見る。

 

・・・・・・よしおわり。

 

ああ、そういえば前に言った気がするが俺は勉強に関してはすこぶる成績がいい。その原因は俺に完全記憶という能力?があるためである。

 

・・・うんまぁ言いたいことはこれだ。俺はどこの禁書目録だよ。

 

よくある神様転生の特典という奴なんだろうか。これは・・・?

 

それとも電撃繋がりか?

 

しかし、転生してからすべてのことを覚えれるすばらしい能力を持っている俺であるが、二つほど覚えていないことがある。

 

まず一つ目の覚えていない点はその特典をくれたであろう神様と会った記憶が明確にないということだ。

 

・・・・これに関してはさっぱりだ。あったことはあるそれはわかっている。

 

・・・・しかしそれ以上から進むことが出来ないのである。

 

 

そして二つ目は前世の記憶がないということ・・。いや語弊があるな前世の記憶が一部ないのだ。

 

俺はもともとどこにでもいるような普通の大学生だった。しかし死んでしまってここにいる。

 

・・・・そこなのだ俺はどこでどうやって死んだのかがまったく思い出せない。

 

まあこれ関しては別にいいと思っている。

 

いやだって自分の死ぬところなんて来世で引きずりたくないじゃん?楽しくいきたいじゃん?

 

・・・・なんだろう、適当だな俺の転生生活は。

 

他の生まれ変わりたい人に恨まれそうだわ。

 

 

まあ、俺について再び語ったついでに、ここでこの世界について確認をする。

 

俺がいるであろうデュラララ!!の世界は原作では少なくとも2000年代の設定だったはずだ。個人的には一巻が出た2003年のだったからそこくらいだと思ってるのだが。

 

そして俺がいるこの世界はいま、

 

2015年。そう2015年なのだ

 

あるれーーーー???おいおいおい、ずいぶんとずれてるぞ?! 

 

アニメはたしか2010年になってた気がしたけどもっと未来になってんぞこれ?!

 

まあこれはそこはべつにいいんだよ!年代については転生にした時点で気づいてるからら!

 

問題はこれだよ!これ!

 

カタァッン!!!!!

 

力強くキーボードを押す。そして検索結果に出たものとは・・・・。

 

『犯罪者の巣窟!日本の九龍城砦 越佐大橋の実態!!』

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

うん、わからない人にはまったくわからないだろから説明をしよう!。

 

越佐大橋とは、新潟と佐渡に建設された橋(当然フィクション)、そしてその越佐大橋を舞台に殺人鬼やらマフィア、国際指名手配犯などなど訳アリの様々な人物が入り乱れる作品それが越佐大橋シリーズだ。

 

この越佐大橋シリーズ含め成田先生の作品はほとんどはデュラララ!!の世界と同じ世界説がある・・・。

 

先生本人はご想像にお任せしますと言っているが、本を見たところ正直その話の信憑性は高いだろう。

 

しかし世界は同じだとしても、年代が違う、デュラは先ほど言ったように2000年代で越佐は2020年が舞台とされている。他のシリーズ同年だったり過去だったりする。

 

そして今は、2015年である。

 

えぇぇ・・。年代がぐちゃぐちゃやん!?

 

しかも、去年にその登場人物の国際指名犯にまちでばったり出会っちゃったよぉおおおおお!!!

 

まさかの自己紹介で名前言われた時おもくっそビビったんですけどおおおおお!?

 

つまり去年が越佐の一巻の事件があった年ってことか!?

 

登場人物本人に会うまではとりあえずそこには俺の知ってる越佐大橋出ないことの可能性があったけどこりゃ確定ですよ・・・。

 

って!なんだこの世界?!随分と不思議な世界にしたな?!神様よぉ!?

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?

 

ふぅー・・・ふぅー・・・・。

 

・・・・・まだ他の作品のつながりがどうなっているかについては曖昧だ。そのうち、アメリカとかに足を運ぶかもしれないなあ。

 

まぁっ難しいことをかんげるのをやめて動画とか見るか。

 

ニコ○コ動画見るか

 

 

 

それからしばらく時間がたち時計のほうに視線を向ける。長針は11時を短針は20を指していた。

 

「う~~~~」

 

キーボードから手を放し伸びをする体中からポキポキと音が鳴る。

 

俺は椅子から立ち上がりベッドに足を向かわせる。

 

そして飛び込む。

 

「とおおぅ!!」

 

ぼふん!

 

ふかふかの毛布にくるまれる。

 

「・・・・とりあずまぁ、頑張るか・・・何かを」

 

そんなことを考えてると急に眠気が襲ってきた。

 

・・・・・・・あぁ今日は・・なんか・・つか・・・・れ・・・・た・・・。

 

ね・・・・・む・・・。

 

こうして特に珍しいこともない俺の1日は終わった。

 




人物紹介

黒バイク
都市伝説。ドジっ娘。ダラーズ。デュラハン。運び屋。宇宙人怖い。人間より人間らしい。お人好し。

誤字脱字などおかしな点があったらご報告ください。

そろそろうざいあの人が出るかもしれない


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私兼俺の学園生活的なもの

Q.生きてたの?

A.かろうじて生きてました。

てなわけでくっそ間隔が空いて申し訳ない気持ちでいっぱいいっぱいです。

書いてて思ったのですがデュラララ!!らしさって難しいと思いました。

あ、今回はオリキャラが出てきます。



PPPPPP

 

PPPPPP

 

・・・・ぅん。なんだわなんの音だぁ・・・?

 

突然聞き覚えのある音が俺の脳内に打ち込まれてきた。

 

気持ちよ〜く寝ていた俺を起こすに充分過ぎるその音は、少し前から鳴り続け今も止まりそうにない。

 

「んだ・・・?電話か?」

 

とりあえず、音の発生源である携帯を手に取り、頭を掻きながら通話ボタンに触れると聞き覚えのある声が耳に届いた。

 

「あ!やっと出た。おーいみやちゃーん!起きてるー?それても生きてるーもしかして死んでるー?」

 

その声はまさに元気そのものといったようなハツラツした声であった。

 

「・・・・いや、電話出てるから起きてるし生きてるに決まってるだろ・・・」

 

ふぅあぁぁ・・・・・それにしても眠い。ベッドから全く出る気がおきないぜ。

 

毛布にくるまってだらける。あ、ここが理想郷か。

 

「あははは。そーかそーか。起きているか、うんうん。よかったよかった。それじゃ〜ね〜」

 

「え?あ、うん。それじゃあ。」

 

ピッ。

 

俺の返事を合図に通話が終わりを迎え携帯は休暇にはいる。そして俺の部屋には時計の針の音だけが響き続けている。

 

・・・・・・え?なに今の。

 

と思わず困惑していると、すぐさま同じ人物から電話がかかってきた。

 

「えーと・・・どした?」

 

「あははは。ごめん、ごめーん!いやー、起きてるかどうかだけ聞いて当初の目的を聞き忘れてたよー。いやー失敗、失敗!」

 

携帯の向こう側でくっそハイテンションで自分の頭をコツンっとやっている相手の姿が見える。

 

うん。相変わらずのテンションだなこの子は。

 

「えーと、それで当初の目的って?」

 

「あー、うん。いやいやいやー。みやちゃんがいつも通りの時間に来ないなーとか考えてたらついにさくらん来たから、あれーどうしたんだろみやちゃん日はおやすみなのかなー?って思っちゃったりしてさー。しづちゃんとこーくんに聞いてもわからない分からないって言うから、あたしがそこで電話をしてみようってことを言ってすることになったんだけど、かける時にあ!もしかして、みやちゃん突然水風呂にはまって10時間くらい浸かった結果熱が出るわ、いろんな関節が痛くなってきて、くしゃみがとんでもなく出てきて鼻水がもうこれでもか!ってぐらいたれてきて、頭痛及び吐き気+下痢とかいうとんでもスペシャルな風邪にかかったとか、それとも遂に空を飛ぶことのできる超能力的な、なにかが目覚めたとか不思議でマジカルな勘違いをしちゃってマンションから羽ばたいて大空へくりだそうとした結果、重力という名の悲しき現実を前に当然のように地面に吸い込まれちゃって、体のいろんな所をひびand骨折with粉砕etc.........になっちゃったとか登校してこなかった理由とかだったらどうしようって心配になっちゃたんだけど、フツーにみやちゃん電話に出ちゃったから、あ!みやちゃんはべつになんともなく元気ってことがわかったからあたし安心しちゃって電話をきっちゃったんだ!そしたら、しでもだったらなんで、登校してこなかっ・・・・・・ハッ!!もももももももしかしてあれかなついに不良になっちゃったのかー!デビューしちゃうのかー!髪を染めて街をぬすんできたバイクで、走り喧嘩にあけくれ自分の支配地域を拡大していって、池袋どころか日本のならずもののトップに君臨しちゃうのかー?!」

 

怒涛すぎる言葉の量に起きたばかりの俺はとりあえず情報の整理を始まる。

 

「いや、そんな変な趣味に目覚めて風邪なんかひかないし、よくわからない勘違いで怪我なんて負わないし、髪なんか染めてないし不良にならないし、街をバイクで走りまわって喧嘩なんかしないよ。てか、私バイクの免許なんか持ってない・・・・・」

 

と、そこで俺はあることに気づく。

 

「んー?どうかしたのかーみやちゃーん」

 

なぜ先ほど時計を見た時に気がつかなかったのだろう。

 

「・・・えーとさぁ・・・・最初になんて言った?」

 

「ん?最初?えーと、今日はお休みでもするのかー?って」

 

あ、おれ。

 

「始業式の次の日からこないなんてーみやちゃんなかなかですなー!」

 

「・・・・・・・・」

 

寝坊したわ。

 

「慧」

 

「なにー?」

 

「遅刻するって担任に言っておいて」

 

今学期2日目にして遅刻達成である。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「・・・それで、遅刻した理由は普通に寝坊したと」

 

「いやー、・・・面目ない」

 

理想郷からようやく出た俺はやっとこさ教室に辿り着いた。時間は一時間目のHRが終わって休み時間にはいったところだった。そこで俺を待っていたのは、とりあえずのお説教でした。

 

「・・・・たるんどるな。平和島」

 

「いやー。うんまぁ、・・・おっしゃるとおりで」

 

今俺の眼の前でベガ立ちをしながらお説教をしているのはは来良の鬼武者こと(俺しか呼んでいない)

 

無悪 紫鶴 (さかなし しづる)である。

 

彼女は剣道部に所属しておりその実力は全国大会出場するほどのレベルで、次期部長候補とも呼び声が高い。

しかも、学業の成績もずば抜けていてまさに、文武両道を実現している。

 

「いやいやー。みやちゃんは、普段からこんな感じで抜けてると思うよーー」

 

と、俺を夢から覚ましてくれたありがたい電話をくれた恩人が無悪の説教に横やりを入れた。

 

「慧。流石にそれは私を馬鹿にしていないか?」

 

ね、寝坊とか滅多にしないし!今日だけだし!普段はしっかり者だし!

 

「・・・・まあ、確かにそうだが」

 

おい、無悪さん。少しは否定してくれよ。

 

「ふふーん。だよねー!みやちゃんはーやっぱり、いつも通りってことだねー」

 

手を腰に当て胸を張る目の前の少女は、

 

雲谷 慧 (うのや けい)だ。

 

先ほども言った通り、朝、俺を夢の中から叩き落としてくれた恩人である。

 

性格は、まさに元気の塊と言っても過言ではなく。よく幸せそうに笑顔を浮かべており、それはさながら夏に咲き誇るひまわりのようである。

しかし天然が入ってるためかどこかぶっ飛んでいることをやってしまう子だ。 あとたまにだが話がとんでもなく長くなる。収拾がつかないよ、いやほんと。

 

「くぅ・・。慧にだけはそれは言われたくなかったよ・・・」

 

「?」

 

「そう思うなら、日頃から精進しろ。おまえなら少し意識するだけでもかなり変わるであろう」

 

雲谷は、俺が言った事をまさかのわからず首を傾げ、無悪は、目を鋭くさせながら俺にそう告げる。

 

いやー、マジで怖いからやめてほしいです。はい。

 

「大体お前は、以前から・・・」

 

と、雲谷のおかげで止まりかけたお説教が再始動しようとするが今度は別の人物からストップが入る。

 

「あ、平和島さん、やっときたんだ」

 

今まで姦しかったこのグループ(一人は元男のやつがいるが)に突如現れた男子生徒。そのDK(男子高校生)の正体は!?

 

「神子沢か」

 

「あ、こーくん。職員室への用事は終わったのー?」

 

「ああ、うん、さっきね」

 

うん、まぁ当然知り合いですよね。はい。

 

彼の名前は神子沢幸太郎(みこざわこうたろう)

 

眼鏡着用で、真面目な見た目のそのまんまの模範生である。去年も同じクラスでよく話をする友達の一人である。

 

この三人と私を含めた四人が高確率で一緒にいる。つまりはグループだな。

 

「神子沢くーん。ヘルプミー」

 

「む、調子が悪い時だけ人を頼るな平和島!」

 

ふへー、怖いよーこの人ー。

 

「えーと、無悪さんももうそろそろ許してあげようよ。平和島さんも反省してるし、遅刻のせいで強制的になっちゃったんだし」

 

神子沢は無悪をなだめながら俺へのフォローに入る。

 

ん?強制的とは?

 

「えーとなにが?」

 

「あ、みやちゃんにはそーいえばまだ言ってるからななかったねー。いやーさくらんがさぁ。なかなか、人が決まらないから遅刻したみやちゃんにやらせちゃえばいいかとかで決めちゃったから」

 

「へ?どゆこと?」

 

雲谷が長めの話をするが結局知りたいことだは繋がっていない。

すると、無悪がため息まじりに私にこう言い放った。

 

「・・・お前はクラス委員長になったんだ。女子のな」

 

・・・・・・・え、めんどくさ。

 

「え、めんどくさ」

 

そら、思ったことがそのまま口に出ますわ。いやだってめんどいもん。

 

「お前なぁ・・・。自業自得という言葉を知っているか馬鹿者」

 

「いやでも、本人の意思は!?いくら、遅刻したからといってまとめ役みたいな面倒くさいやつやらせるか?!」

「なら、決めた担任に文句でもいったらどうだ?」

 

「いや、それは、その無理だ!」

 

「みやちゃん」

 

荒々しく不満をぶちまけているといつの間にか隣にいた雲谷にポンと肩を叩かれる。

 

もしや、雲谷!俺の気持ちを理解して優しい言葉をかけてくれるに違いな

 

「ドンマイ☆」

 

「こんチキショウが」

 

とびきり笑顔で言いやがったぞこの人。

 

「ふん。まあ、そういうことだ。諦めろ。・・っと、そろそろ休み時間も終わる。早く席に着いたほうがいいぞ」

 

無悪がそういうと、すぐに授業開始と同時に休み時間の終わりを告げるチャイムがなる。廊下に出ていた生徒や教室で話をしていたやつも自分の席に向かい動き出す。

 

まだ言いたいことはあったが、それをぶつけようにも三人も移動し始めていたので俺も同じように自分のいるべきところに向かい、とりあえず机に突っ伏した。

 

すると、睡魔が襲ってきたので少し抵抗しようとするがやはり勝てず。

 

そしてそのまま俺は少しばかり間隔の開いた二度寝に入った。

 




無悪 紫鶴(さかなし しづる)
身長164 胸は普通 男らしい 強い

雲谷 慧(うのや けい)
身長159 胸は小さめ 天然

神子沢 幸太郎 (みこざわ こうたろう)
身長173 成績は中の上ぐらい 眼鏡

的な感じです。

オリキャラはどう動かすかが大変ですよね。頑張ります。

さくらんは雅のクラスの担任で桜田という名前で、女性です。

誤字脱字などおかしな点がご連絡ください。

感想とか評価とか待ってます(満面の笑み)



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私兼俺の原作開始的なもの

書くの久しぶり過ぎて、キャラ変わってそう


「それでは、今日の授業は終わりとさせていただきます」

 

授業の終わりを告げるチャイムが鳴り俺のクラスの担任であるさくらんが終わりを告げる。

 

それを合図にクラス委員長である神子沢君が号令をする。

 

「起立、礼、ありがとうございました」

 

「「「ありがとうございました。」」」

 

「はいさようならみんな明日も元気に来てね~」

 

クラス全員でのお別れの挨拶にさくらんはのほほ~~んとした返事をする。

 

うんこれが癒しか・。

 

さてと、このあとはどうしようかねぇ。

 

おれは胸ポケットに入れていたスマホを取り出し、連絡が来ていないかどうかとこれからの天気を調べる。

 

うーん。この快晴、そうだ今日はゲーセンにでも繰り出そう。そうしよう。

 

これからの目的を見つけ出しカバンを持ち意気揚々と教室から出ようとした時、声がかかった。

 

「あ、平和島さんちょっといいかしら?」

 

声の主は先程から俺に癒しをお届けしてくれているさくらんであった。

 

「えっと・・なんでしょう」

 

さくらんは教卓に用意してあった椅子に座っていているが背が小さいために顔あたりがひょっこりでている状態であった。

 

「言い忘れてたけど、これからクラス委員の集まりがあるから、よろしくね~」

 

「え?」

 

まさかの一撃である。おいおい、とんでもないクリンヒットですよ横っ腹にがツーン!!と確実に私の楽しみ(ゲーセンに出撃)を奪っていったよ。

 

こんちくしょー!、やっぱりクラス委員とか嫌なことばっかりじゃねーか。

 

クッソこうなったら・・・。

 

「あぁ、あの桜田先生?」

 

「な~に?平和島さん」

 

小首をかしげるさくらん、うわぁあ言いずらいなこれ。

 

「ええっとその・・・あの・・・・今日はその用事があの・・ございまして・・・その・・・」

 

「ええ?!そうなの~?じゃあ集まりにはいけないわね~」

 

罪悪感があれだけど・・これはいけるか!?

 

「はい、そうなんですよ。だからその、早めに失礼しま」

 

「ほう?その用事というのは一体何だ・・・・平和島?」

 

そそくさと抜けだそうとする俺の後ろに殺気を感じた。あ、これ日頃よく感じる殺気だ。しってるやつだわこれ。

 

振り向きながら言い訳を開始する。

 

「えっとその・・・あれだよあれ用事っていうのはその・・」

 

「ほう・・?」

 

・・・この人鬼が先祖とかだったんじゃないか?それか背中か脳みそあたりが鬼の顔をしてるとか。いや冗談です、そんな怖い顔しないでくださいまじで。

 

「いやぁそのあの・・・紫鶴さん。えーっと」

 

「・・・?どうかしたの~?平和島さん」

 

さくらんのスーパーのほほんパワー、と無悪さんの鬼がごとき殺気の板挟み。

なんだこれSAN値とかガンガン減りそう。いや現在進行形で減ってるぞ。

 

「いやー用事が急遽なくなりました。はい!」

 

多分生まれて一番早く振り返っただろう。そのくらい早かった。

 

「え?そうなの~。じゃあこのあとわ忘れずにね~」

 

さくらんは俺を送り出すために笑顔で手を振った。するとようやく後ろの殺気は収まった。

 

「ハイ、ヘイワジマミヤビ、ゲンキ二イッテキマース」

 

さくらんに手を振り返しながら今度こそ教室を出ていく。今回は一人ではないけれど。

 

「それでどうするつもりだったのだ平和島?」

 

「・・・さぼろうとしました。」

 

廊下に出た瞬間に尋問スタートである。まぁ自業自得ですけどね。

 

「はぁ。全くお前はいつになったら。そういう考え方に行くことを改めるのだ。」

 

「いやぁその・・つい出来心でして」

 

「・・・お前の意思ではないにしろクラス委員という役職に就いたんだ。最後までやりとうすのが責務だろう」

 

無悪は俺の目を見ながら話し続ける。その目はやさしくそしてまっすぐとした嘘偽りのない目だ。

 

「それに大丈夫だ。お前と一緒にいるのは神子沢だ。なにか困っても彼なら手を指し伸ばしてくれるだろう」

 

「あーもうわかったよ。クラス委員頑張るよ・・私なりにね」

 

「ふん、それでいい。ではがんばれよ私はこれから部活動だ」

 

最後に無悪はそう私に言い残し廊下を後にした。

 

・・・・・。

 

「がんばるか。さて教室に移動でもしようかな」

 

<ぐぅ~~~

 

遅刻を分かって猛烈超スピード出来た俺の胃袋さんは悲鳴を上げていた。

くそ急に意識しだすと猛烈にお腹がすいてきた。

 

「まずはお腹を満たすとするか。今いくら持ってるっけ?」

 

指定された教室へ向かう足を食堂に向け財布の中身とにらめっこをしながら俺は歩き出した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーー少女?移動中ーーーーーーーーーーー

 

 

食堂につくとそこまで人はいなく、席がかなり空いていた。とりあえず券売機に向かい自分の欲しいモノが書いてあるボタンを押す。

 

「うどんがうめえなおい」

 

一旦食べるのやめて奥の方にある柱についている時計を見てみる、時間まで意外と時間ないな。少し急ぐか・・。

 

「あ、平和島さん」

 

声の主は先程無悪の話にも出てきていた神子沢だった。

 

「おお、神子沢くん。君もお昼かい?」

 

「うんそうなんだよ。相席してもいいかな?」

 

「いいよーぼっち飯だったしね」

 

俺が承諾すると神子沢は俺の前に座り持ってきていたお弁当を食べ始めた。

 

神子沢の弁当の中身は彩り豊かで栄養バランスも考えられていた完璧な弁当だった。

 

「あいかわらずすごいお弁当だねそれ」

 

「そうかな?周りの人達のお弁当もこんな感じだと思うけど」

 

「いやいや、弁当からキラキラと輝きが見えるのは君ぐらいだよ」

 

どこの艦これだよこれ。キラキラ度半端ないんだけど。

 

ちなみに神子沢が自分で作ってるいるらしい。全部。そう全部。

 

・・・・・・なんであろうかこの女子力の差は。

まぁ前世、男の子だったしそんなこと気にしてないから(震え声)

 

「ふふ。ありがとう平和島さん。平和島さんのうどんもおいしそうだよ」

 

「はははは。ありがとう食堂のおばちゃんにそういっておくよ」

 

そして会話が終わるとお互い食事に戻る。黙々と食べ、俺のうどんの器が空になった少しあとに神子沢の昼食が終わりを迎えた。

 

「ふぅ。あ、もうこんな時間だ」

 

神子沢は腕時計を見て席からたちあがる。

それを見て俺も立ち食器を片付けに行く。片付けから帰ってくると神子沢は

 

「じゃあ行こうか教室」

と言い目的地に向かって歩みを始めた。

 

まぁついていかなきゃあれ(無悪さん)あれ(おこだよ)になってしまうので付いていく。

・・・・・さくらんにも行くっていっちゃたしね。

 

少し歩き階段に差し掛かったあたりで神子沢が話しかけてきた。

 

「それにしても以外だね」

 

「なにが?」

 

「平和島さんがこういったことにちゃんと参加すること」

 

「しつれいだな、わたしは真面目っ子で通っているんだよ世間で」

 

自称あるがな。

 

「・・・真面目っ子は普通遅刻しないとおもうけど・・」

 

苦笑いながら神子沢は俺に指摘をする。

 

「・・・・それはあれだ」

 

「ん?あれって?」

 

「・・・・真面目っ子でありドジっ子でもあるという私のアインデンテテーで・・・」

 

「あ、もうそろそろ教室だよ。見えてきた」

 

華麗にスルーされた。まあ適当な発言だからいいんだけどね・・。

 

そしてお目当ての教室の方に目をやると、ドアの近くで2人ほど男子生徒が立っていた。

 

・・・・・・・。少し歩くペースを落としてじっくりと観察する。

 

一人は金髪でまさにちゃらいというかなんというか、私服オッケーのうちの高校でもさすがに入学式の次の日からあの格好で来るやつはたぶん彼だけではないのではだろうか。なんかノリ軽そう見た目からぞう感じ取れた。

 

総評イケイケ系。

 

そしてもうひとりは黒髪で制服をきっちり着こなしていた。見た目から伝わるこの素朴感すごいな。先程紹介した子とは真反対に居そうな人種である。

 

総評エアコン。

 

ふたりは仲良さそうにじゃれあっており金髪くんが体を大きく使いながらオーバーアクションをとっていた。

 

徐々に教室との距離が近くなる、つまりはあの二人に近づいていくと金髪の子が黒髪の子にから離れこちらに向かってきた。

 

多分会話が終わったのだろう。黒髪くんは手を振り別れの挨拶行っている苦笑いしてるけど。

 

たぶん√3点と評価が下されるような話だったのだろうか。いや違うか。

 

金髪くんはこちらの方に来る少し俺の顔を見て普通に通り過ぎて行った。

 

少し振り返るが特に変わった様子はなくそのまま階段を下り姿を消した。

 

「・・・・どうかした?」

 

神子沢が俺の行動がが気になったらしく疑問を投げかけてくる。

 

顔を前に戻し神子沢を見て、なんでもないと返した。

 

教室のまえに着くと黒髪の子は既に姿はどこにもなかった。

多分彼が原作通りであればこの教室に入っただろう。巨乳メガネっ子がいるはずのこの教室に。

 

これでいなかったらどうしようか・・。いや別に逢いたくてなったわけではないけど。

 

神子沢がドアを開ける音が聞こえる。

そのあとに続き教室の中の景色が目に写りこんできた。

神子沢の座った席の隣にに座り始まりの時間を待った。

 

 

 

 

そして、ここでの三人との出会いはおれに原作という名の先のわからない未来が始まったということを感じさせた

 

 




金髪 紀田正臣

黒髪 竜ヶ峰帝

巨乳 園原杏里

感想、お気にいりありがとうございます。



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私兼俺の変態遭遇的なもの

時間が空いてしまいましたが最新話です。

勢いで書き上げたので、矛盾がございましたら申し訳ございません。

時系列もすこし原作違うことになってます。
・・・・二次創作特有の原作改変的なやつとして受けとめてください。


放課後の委員会の集まりは意外と早く終わってしまい俺は放課後の学校に放り出されていた。

 

そこで俺は当初の目的通りゲームセンターにである向かおうと街に繰り出していた。

 

街にはさまざまな人々が闊歩していたがそこらじゅう来良学園の制服が俺の目に入ってきたのであった。

 

それにしてもどこ向いてもいるぞおい、カラーギャングみたいだなぁこれ。周りから見たら俺もそれの制服軍団の一員なんだけどな。

 

・・・まぁそれにしても意外と早く終わったのはいいけど、これ最初からこの時間で終わるとわかっていたらさくらんに適当な事嘘ついて無悪に怒られることもなっかたというのに。

 

さくらんにどのくらいかかるかどうか最初に聞いてからにすればよかったなぁ。

 

でも今更後悔しても遅いよねぇ。

よっしゃ、とりあえず気持ち切り替えよう!うっひょーー!

 

そうと決まればここからダッシュでいくか?!全新戦力全速力でがんばっちゃうか!?

 

てかなんだこのテンションは?!

 

いやそんなことはどうでもいい。うおおおおお俺はこれからゲーセンであそびたおす・・

 

「アハハハハハハハハハハハ」

 

謎の勢いでテンションを上げていた俺を止めるのには十分すぎる笑い声が耳にはいってきた。ものすごく聞き覚えのある声で。

 

・・・・・・・・・。

 

声が聞こえた方は路地でそこの周辺にはあまり人がいなかった。

 

正直関わるとめんどくさいが一応見に行ってみる。

 

路地を曲がり角をそっと覗くとそこには、

いい歳こいた男が高笑いをしながら女子高校生の携帯を踏みつけていた。

 

うわぁ・・・・・。

 

多分携帯の持ち主であろう女子高生の制止を全く聞き入れずに踏みつ続ける不審者を気味悪がりお仲間だと思われる近くにいる奴らに連行されてその場から退場した。

 

「飽きちゃった。携帯を踏む趣味はもうやめよう」

 

多分その趣味を持っているのは一時的とは言え世界にお前だけだぞ、絶対に。

あとあれスマホだから絶対助からないよね。画面バキバキのベコベコだよあれ絶対に。

 

先ほどの行動からこの発言をした男を驚きと困惑の混じった顔で見ている二つの影があった。

 

先ほど委員会で見かけた素朴っ子とメガネっ子の竜ヶ峰帝と園原杏里である。

ふたりはこのデュラララの世界でも重要な役割を持っている人物だ。

 

再び現場を見ると臨也が帝に向かい話しかけている。

俺はそこでチラ見するのをやめ、急ぎ目に曲がり角から回れ右をしてそこから静かに立ち去った。

 

この後の展開に巻き込まれたくないし、何よりもあの自称21歳

(23歳)に絡まれるのはとてつもなくめんどくさいと思ったからの行動である。

 

もしこのままここに残ってこのあとに来るであろう兄である静雄に見つかったらあとあと面倒なことになりそうな気がするしね。

 

 

そしてある程度離れると派手な音ともに昨日も聞いた怒号が聞こえた。

 

・・・・たぶんサイモンが何とかするだろと今さっき自分がいた場所での騒動を華麗にブン投げてここから俺は離れることにした。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

さてと。

 

「・・・ここまで来れば大丈夫かな」

 

逃げ出してしばらく歩いた俺はある程度離れたとこの公園にいた。

公園にはあまり人が居なく子ども達のはしゃぐ声やオバサマ達の立ち話などは 全く聞こえなかった。

 

寂しいなぁ、おい。まぁ平日でしかもまだ時間も早いからしょうがないか。

 

謎の公園の現状報告を終え、休憩がてらに座っていたベンチから立ちが上がりスカートを払う。

 

よし!そろそろゲームセンターに行くか。

でもなんだろうこの考えを思い浮かべると毎回何か起こる気がする。

 

いや、いやいやいやいや。

 

さ、さすがに3度目はないでしょ。うーんでも二度ある事は三度あるともいうよね☆

 

・・・・・とりあえず公園の出口まで早く行こう。そうしよう。

 

でも嫌な予感というかなんだかあれな感じがする。

こうなにか表現しずらいけど確実に自分にとってアレなことが起きるきがする・・・。

 

 

とーかなんとか、思っていたが結局のところ道中は普通に何事もなく厄介なことも起こらずトラブルにも巻き込まれずにゲームセンターの近くにたどり着くことができた。

 

ふふふ、やっぱり俺の考えすぎだったようだな。

 

うんうんそらそうよ。そんな何度も俺のゲーセンへのみちが閉ざされるようなことがあってたまるかと。

 

さーて入店しよう!

 

そう意気込んだ俺はある大事なことにやっと気がついた。

 

・・・ん?あ、あれこれはまさか・・?!

 

自分ありとあらゆるモノをしまうことができる空間の中を探る。しかし出てくるのは俺の探しているもの出ない。

 

・・・・・・・・・。あぁこれは。

 

 

財布落としたああああ!!!

 

 

嘘だろおい。今やっとこさ目的地についたところなんだぞ!?ていうか財布ごとは普通にまずいよ、いやまじで。

 

一体どこに落としたんだ?

公園か?それとも、さっきの路地か?もしかして学校か?

 

い、いや考えてないで行動に起こすべきだ。と、とりあえず探しに急ごう。そうしよう。

 

そうと決まったらさっきの公園から順に・・・・

 

「そこの君、ちょっといいかな?」

 

「・・・・・・」

 

公園に至急戻ろうとする俺に後ろから声がかけられた。

正直振り返りたくないがもしかしたら違う人という可能性にかけて振り返ってみる。

今日はよく振り返る日な気がする(当社比)

 

「これ君のだろう?」

 

振り返った先には胡散臭い笑顔を貼り付けて、先ほどあの路地で突然携帯を踏みつけさらに突然携帯を踏みつける趣味をやめ、帝に話しかけた後に静雄から怒号を飛ばされたであろう人物、そう。

 

折原臨也がそこに立っていた。

 

・・・・俺の財布をもちながら。

 

「あぁなんだこの財布君のだったんだね。雅ちゃん」

 

俺の顔をみて臨也驚いた顔を見せる。

 

いや絶対知ってて話しかけたろお前。表情がそうでも雰囲気がそうは言ってないぞお前。

 

「いやぁこれはとんでもない偶然だね。本当に。」

 

「・・・・いやな偶然もあったもんですね」

 

そう言い返すと臨也の目は細くなっていく。女子高生(謎)に拒絶されて何嬉しそうな顔してるこの人。

おいおい、携帯ふみの次は女子高生に拒絶される趣味か。

 

変態か、と思ってみたが変態以前に変人だったこの人。

 

「おいおいひどいなぁ、俺がせっかく君が路地裏から離れる時に落としていったこいつをわざわざ持ってきてあげたのに」

 

憎たらしい笑顔貼り付けまま、俺の言葉を華麗にスルーしていく。

ていうかさっきの気づかれてたのか。なるべく目立たないところにいたのに。

 

「それはそれはどうもありがとうございます。折原さん」

 

俺が全くお礼のこもっていないお礼を言うと臨也は少し笑いながら

 

「それはどうも。でも次から落とさないように気をつけたほうがいいよ。ほら世の中には俺と違って悪いこと考える人間が多いからね。俺のような善人に拾われてよかったよ」

 

世間一般における善人はひとりの人間を本気ではめようとしてトラックなんかに轢かせたりしないぞ。

 

この人には善人という単語を辞書で引かせてあげたいレベルだよ。

 

俺が臨也の発言にうわゎ・・と思っていると臨也は拾った財布を俺の前に差し出してきた。

 

「・・・・・」

 

おれはそれを無言で受け取るとすぐさま財布からあるものを取り出して

 

「折原さん。手を出してみてください。」

 

臨也の手にそれを握らせた。

 

「?」

 

先程から笑みで固定されていた臨也の表情がようやく変化を表す。

 

臨也が手を開き俺が臨也に持たせたモノを確認し、そして俺にこう問いかけてきた。

 

「・・・・・これは?」

 

「お礼です」

 

俺が財布から取り出したのモノは日本人なら誰もが知っているだろう物。

 

そう100円玉がそこにはあった。

 

「・・・・お礼って?」

 

「折原さんに財布を拾ってわざわざ届けていただいた事に対する私からの誠心誠意を込めたお礼です」

 

「・・・・・フフフ、アハハハハハハハハハ」

 

俺の言葉を皮切りに臨也は声を上げながら笑い始める。先ほどとは違いこれは臨也の本心からの笑いであろう。

 

少し立ち笑いが収まると臨也笑みを絶やさずに俺にこう話しかけてきた。

 

「フフフお礼ね。俺に対するお礼に百円か。これは驚いたよ」

 

「いやぁ私お礼とかちゃんと言えるいい子なんで」

 

真面目ですから俺。

 

「そう。それならこのお礼は君に返すよ。・・・その代わりにこのお礼は」

 

・・・?一体何を要求してくるんだこの人。

 

「近くにある喫茶店でお茶でもしないかい?」

 

まさかの二日連続のお茶へのお誘いだった。

これは予想外ですよ。

 

「えーっとそれはちょっと・・」

 

「へーつまりそれはお礼を言えるはずのいい子である君は大事な財布を届けた心優しき人間に何一つお礼をせずに立ち去っていくということでいいのかい?」

 

「そ、それは」

 

うぐぅ・・・・。先ほど適当に言ったことが利用されてしまっている・・・。不覚。

こうなることだったらささっと適当に撒いてさっきみたいに離れれば良かった。

 

畜生このやろう気持ちわるい笑い浮かべながらこっち見てきやがって!

・・・こうなったら。

 

「・・・分かりました。この平和島雅に二言はありません!折原さんにお礼として喫茶店に誘うことにしてあげようじゃありませんか!」

 

もうヤケや、こんなん。どうにかなんだろう。

 

「じゃあ行こうか。適当に会話をしながらね」

 

 

正直財布落としたことよりもめんどくさいことになってしまったと内心悲しみながら俺は臨也とともに道を進むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




折原臨也は

ボッチ鍋、神様アタック、蛆虫、パルクール

ということさえわかっていただけたら大丈夫です(適当)

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