Let's Go (☬KZK☬)
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第一話『悪魔ZERO達の謎の企み』

なんか色々しっくりこなかったら消したりの繰り返しでしたが。
今度こそ頑張るっす(๑•̀ㅂ•́)و✧


俺こと『黒野・ZERO・くろん』はある日1匹の謎の生物と出会った。

 

 

「えっと…何?これ」

「ウニュ?」

 

 

その生物はお餅に猫耳が生え猫の尻尾が生えたような生物だった…。

あまりにも不思議だけど何か可愛らしい感じはする…。

投げ出そうにも可哀想と感じて投げ出すことが出来ない…俺はこの子をどうすればいいんだろう。

 

 

「ウニュゥゥゥ!!!」

 

 

プニッ…。

 

 

白い謎の生物は俺に体当りしてきたみたいだが…柔らかいからなのか、弱いからなのか白い生物は跳ね返った。

もちろん何の痛みも感じなかった。

 

 

「だ、大丈夫ぅ?」

「ウニュゥ…」

 

 

なんか俺が悪いみたいになってる。

とりあえず俺は白い生物を手をおわんのようにしてその上に乗せて台所へ行った。

 

 

『くろんの家 台所』

 

 

「ウニュゥゥゥ!?」

「いや、君は食べないよ…お昼回ってるからお昼ご飯作ろうとね。」

「ウニュゥッ!」

 

 

どうやら喜んでいる様子。

この子がどこから来て何の用があるか分からないけど、俺はこの子をどうすればいいのだろうか…。

今すぐにでも潰して醤油掛けて食べたいくらいだけどさ。

こんなカワイイの…食べたら後悔しそうだよ。

 

 

「君さぁ…何なの?」

「ウニュ!」

「んー?ポニョ?」

「ウニュゥッ!」

 

 

プニッ。

 

 

また謎の生物は攻撃しようとしたが跳ね返った。

何を言っているのか分からない。

真顔で料理している俺の横で突然謎の生物は…。

 

 

ピカァァァァン…。

 

 

「うわっ!?今度は何?」

「ぷはぁ…。」

「げっ!?」

 

 

謎の生物は銀髪の小柄の女の子に変形した。

それも全裸。あの状態から人になったら服が消失するのかなぁ…不便だろうなぁ。

すると少女は口をふくらませた…。

 

 

「え…何?俺のんか悪いことしたっけ?」

「…ご主人様…扱いひどいです…」

 

 

少女は次から次へと訳の分からないことを発言していった…。

話についていけない、ご主人様?扱い?俺はこの少女とは初対面だし主を気取った事なんてない…。

一体この少女は何を言っているんだ?

 

 

「ごめん…正直話についていけないよ。」

「…まぁ、そうですよね…」

 

 

少女は悲しそうな顔でそう言った。

 

 

「と、取り敢えずさぁ…俺と君、初めてあったことにして、自己紹介とかしよ?」

「は、はい…わ、私はぁ…え、えっと…あ!名前はまだないです!」

「えぇ…何それ…とりあえず俺はーーー」

「黒野・ZERO・くろんですよね?知ってます。」

 

 

ガタンッ…。

 

 

「…え、えっと…すいません…?」

「あ、お、俺もごめん。」

 

 

俺が怒った理由…それは単純なこと…ZEROの名はあまりに人類という生き物にとっては喜ばしい名前ではない…。

簡単に言えばZEROの名を持つものは人間の恥と言われるんだ…昔の人たちは自分の縄張りを持ち、勝手に入り込んだ奴を排除する…それが昔の日本。

しかしその時代にZEROの名を持つ者達は縄張りに入ってきたものを排除するのではなく…自ら縄張りに入り縄張りの持ち主の首を取りそこをZEROの縄張りとして無理やり扱っていた。

かつてのZEROは…人類その物の敵…今ではそのせいでZEROの名を持つものは嫌われる。

俺はこうして怯えて、隠れてく生き方しかできないんだ。

 

 

「こ、今後俺の事はくろんでいいよ…なんか…殺したくなっちゃうんだ…怒ると。」

「…いえ、ご主人様は私のご主人様です…」

「だからさぁ…何言ってんの?」

「嫌ですか?」

「…寝る。」

 

 

俺はそう言って自分の部屋に戻りベッドに潜り込みふと考えた。

 

 

ZEROの名は嫌うやつも入ればZEROの名をほしがる奴もいる…しかし俺は嫌う側だ、ZEROを生きてる俺を嫌う側だ。

もし、名前を改名できるのならば…解明したいくらい。嫌いなんだよ。

だって、ZEROの血を体で流している奴らは皆怒ると誰でもいいから人を無性に殺したくなる性質になってしまう。

まるでゾンビの様に人を殺したくなり、食べたくなるくらいいかれる…。

だから嫌なんだよ…人を殺したくなるのはいいさ…本性なんだし…けど、無差別に人は殺したくなるもんじゃない。

 

 

俺の中のZEROが…俺を操る。

 

 

「くそ…なんで俺は生まれてきちゃったんだろうか…。」

 

 

カチャン…。

 

 

「何のよう?」

「ZEROの名を口に出したのは謝りますので…どうか許してください。」

「…いいよ、許すから出てってよ…殺すよ?」

「それでは私はここを出ない選択肢を選びますね?」

 

 

すると少女は俺に近づく。

 

 

「ご主人様が信じるか信じないか分かりませんがいわせてもらいます。」

「…何?」

「ZEROの名を持つ人達は…今この世界を変えようとしています。」

 

 

その言葉に俺の体はピクッと動いた。

 

 

ZEROの人間がこの世界を変えようとしている…。

勝手にやっていてくれても構わない…普通の俺ならそう思う…。

しかし、問題はそこではない、ZEROが『どう』この世界を変えようとしているかだ…。

いい世界、ZEROがいい奴と思われる世界、犯罪のない世界…確かにいい世界と言うと多々思いつくけど。

ZEROが作る世界と言ったら…『支配の世界』しか頭には浮かばない。

だめだ…。

 

 

「ど、どこにあるの?その組織の基地は。」

「…アメリカの地下にあります。安心してください、皆さん日本語ペラペラですよ?」

「君はいったい…何者なの?」

「…私は簡単に言えばご主人様のペット?ですよ?」

「…なんか勘違いされそうだから友達ってことにしといてね?」

 

 

俺はすぐさま旅行バッグに服や食べ物、飲み物、お金、生きていく上で必要不可欠の物をバッグに詰め込んだ。

 

 

ZEROが何を企んでいるかわからない、けど、ZEROの中に1人だけこの世界をいい方に変えようとしてる奴がいるんだよ…。

それが俺なんだ、俺しかZEROの脳ではなく、人間の脳を持てるんだよ…。

考え方はZEROの考え方じゃない…人間そのものの考え方なんだ。

 

 

「お金はあるんですか?」

「…泳いでいくよそんなの」

「海で泳いで行き、アメリカの領域に入ってしまえば…打ち抜かれますよ?」

 

 

確かにそうだ、勝手に他国の領土、領海、領空に入ったら生きてはいられない…。

だったらどうするの?

だって招待されてるんだよねぇ、俺…なのに行けない?だったら招待券…は…。

まさかっ!?

 

 

「…べ、別に上げないなんて言いませんけどぉ…」

 

 

少女は招待券を後ろに隠していた…。

しかしその少女の顔は…ゲス顔だった。

 

 

「どうしたらそれくれるわけぇ?」

「大好きだよ?って言ってくれたら上げます……別に言わなくてもいいですけど。」

「…大好きだよ」

 

 

俺は真顔でそう言って少女の手から招待券を無理やり取った…。

 

 

あ、あれ…招待券…一枚しか無い。

 

 

続く

 




多分ですが投稿は早めになります。


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第二話『悪魔の帰宅は喜ばしい。』

もうネタが尽きてしまった…。
次回以降SSの書き方を変えるかも知れません。


招待券が一枚しかない…なんでなんで?俺とこの女の子合わせてふたりなのになぁ…まぁZEROの事だし…きっとこの女の子を普通に切り捨てようとしてるんだろうねぇ。

見捨ててまで俺が欲しいってわけねぇ…ZERO族を集めて何が楽しいのかなぁ。

この少女をZEROが見捨てたってことは俺がもらってもいい。

そしてZEROがこの女の子をここ日本に置いていくつもりなら俺は連れていく。

なぜならZEROの思い通りに行かせたくないからね。

 

 

「私はここに残る、それが命令でした。」

「はぁ?命令?頭の?」

「はい…私はここに残ります。」

「命令?君さぁ家畜か何かなわけ?」

「い、いえ、決してそうではないのですが」

 

 

ZERO…お前達はこの可愛らしい少女までを従わせ、その上捨てるのねぇ?ZERO…お前達はやっていいことと悪いことがある。

人殺し?そんなの俺だってあんたら殺したいのと一緒だし誰だって殺したいと思う。

でもねぇ…人の心を踏みいじってそのまま日本に行かせて帰ってこれない?

なーに?その冗談はさぁ…面白くないよ…心底あんたらを嫌える理由が今出来た。

 

 

「俺は君を連れていく…出ないと気が収まらいからねぇ…」

「…ご主人様、結構です、私はここに残りますよ…」

 

 

どちらかと言うと少女のその顔は落ち込んでいた。

そんな顔で残るって言われても説得させる以前に君を助けたくなるよ。

そして俺はそんな少女に言い返してやった

 

 

「俺の言葉は…絶対だったよ『白月 夜兎』」

「…白月…夜兎?」

「君に名前をあげる…つまり今日から君は俺のペットって言うことだねっ」

「私には名前なんて必要ありません。」

 

 

名前をあげると言った時少し目が輝いていた…それなのに何故…何故少女は必要ないと断ったのかなぁ。

なんかちょーっと…ムカつくなぁ、俺の言葉に逆らうものはみんな排除してきたけどぉ…。

どうやらこのペットは排除じゃなくて…お仕置きが必要みたいだぁ…ふふふ。

 

 

「夜兎…アメリカに着いたら…俺のそば離れちゃダメだからね?分かった?」

「だ、だからその…わ、私は…」

 

 

俺は夜兎の頭を軽く手刀してやった。

 

 

「あいたっ」

「…ごめんね、でも、これでも手加減はしてるよ。」

 

 

『街中』

 

 

「出発…しよっか!」

 

 

俺は自転車で二人乗りして空港まで行くことにした…空港までの時間は約2時間…俺の体力、スタミナ、筋肉でなら1時間も経たずに着くと思う。

夜兎、まーだ悲しそうな顔してるなぁ…なんかこっちまで気が狂うからやめて欲しいけど…無理は言わないでおこうかな。

そもそも俺が夜兎を連れていこうとしているわけだし?

責任すべて俺にあるってわけだよねぇ、夜兎のお母さんにも、会いたいしねぇ夜兎一緒に。

 

 

「なんでそんな悲しそうな顔してんの?」

「…だって…申し訳ないですもん」

「申し訳ない?何今更、俺の家に謎の餅猫として来た方がよっぽど申し訳ないと思ってもらいたいよ。」

「すいません。」

 

 

ZEROはこの子をイジメてたのかなぁ?引っ込み思案なその正確、いつも悲しそうな顔してる夜兎…。

イジメられそうな正確第1位じゃない?まぁ、イジメとかしたことないし見たこともないけど…。

ただ、捨てられたってのは分かるかなぁ…家族に捨てられるって言うのは1番胸が痛めつけられ苦しくなりやがて泣いてしまうほど苦しくなる。

夜兎は十分に強いと思うよ…泣かないで堪えるその根性…ZEROのクソみたいな連中に見せてやりたいくらいだよぉ。

 

 

「もし、ご主人様が叩かれるようなことになれば私が変わりに叩かれますね?」

「…君はサンドバックかなんか?俺は殴られたら倍で返すような人だから。」

「お父様には絶対…手出ししてはいけないです…絶対…」

 

 

起こったふうな口調で言った夜兎だったが…なぜか再び悲しそうな顔になってしまった…。

どうしてこうも気になってしまうのかなぁ…本来の俺ならこんな子ドブに捨ててるのに…あ、いや…夜兎が可愛そうだから…からかなぁ?

 

 

1時間後…。

 

 

『空港』

 

 

「はいこれ、招待状」

「お、お客様2名のようですが…」

「なーにいってんの?さっさとしろ…」

「…は、はい…今すぐ飛行機を用意致します。」

 

 

最近の人間は弱い、睨みつけただけでビビリあのようにサラッと諦める…。

一体人間は、人は何のためにここにいるのかなぁ…怯えて暮らしてる生活…つまらなくないのかなぁ。

死ぬってわかったら戦えばいいのに、わーわー喚いて泣いて死ぬより戦って何の成績も得られず死ぬほうがよっぽど度胸があってカッコイイよねぇ。

 

 

俺は窓の外の飛行機を見て昔のことを思い出していた。

 

 

「…ご主人様っ?な、んで泣いておられるんですか?」

 

 

泣いている?

 

 

俺はそっと自分の目の下に手を当てると濡れていたのに気づいた…。

 

 

なんで…泣いているのかなぁ。

 

 

「ご主人…様?」

「ぐっ…な、涙止まらないんだけど…」

「え…えっと…」

 

 

すると放送で俺と夜兎の名が呼ばれ飛行機への移動命令が出た。

しかし涙はやはり止まらなかった…何故かは薄々と気づいているが泣くようなことではない…。

昔のことを思い出して泣いているのだろう…しかし、それで泣くのはあまりにもちもち悪い…なんか恥を晒してしまった気分だった。

泣かないで夜兎より泣いた俺の方がよっぽど小さく見えた。

 

 

『飛行機内』

 

 

「大丈夫ですか?」

「…う、うん…今の、忘れてね…」

「いえ、ご主人様の涙なんて忘れられません」

「なにそれっ」

 

 

俺は少し笑ってみた…飛行機の中は特に変わったものは無かったが…機体にはZEROという文字。

そして飛行機に乗った、パイロットは黒いお麺を被っていた。

俺に顔を見られたくないからなのか、少し妙だと感じた…そして夜兎はずっと下を向いたまま…無理もない、一度乗って乗ることのない飛行機にまた乗っているのだから。

 

 

俺はそっと夜兎の小さな手を握った。

 

 

「だ、大丈夫…だよ…」

「ご、ご主人様?」

「ご、ごめん…かっこつけ過ぎたかも。」

 

 

俺はかなりビビっていた…足や手が震えまくっていた…そんな手で夜兎の手を握った為夜兎は俺の弱さに気づいたらしい。

表面、外の顔は堂々としていて怖いもの知らずで喧嘩をどこでも起こすような馬鹿だけど…。

内心は多分結構な臆病者かも。

怖くないと思い立ち向かっていくと、いつの間にか相手が怖く見えてしまう…俺はそんな馬鹿なんだ…。

多分これじゃZEROの頭とも話せないし、夜兎も守ってやれないかもしれない。

 

 

「くっそぉ……」

「ご、ご主人様…落ち着いてください…」

「び、ビビってないからね…」

「は、はい…わ、分かってます…多分。」

 

 

しかし俺の力は確かに本物なんだ…武器もあればそれを扱える…。

俺は…強すぎるくらいじゃないとZERO族に何迎えないかもしれない。

 

 

そして数時間後。

 

 

『アメリカ ニューヨーク州 タイムズスクエア』

 

 

空港からこの街までたどり着いた…しかしそこは崩れた街…。

お店があったかと思えば賞味期限はすべて切れておりそこらじゅうに血の水溜りができている…。

きっとここもZEROにやられた跡地…と言うか…人っ子1人いないと見せかけて…何万人もの人たちが俺を見ている…。

殺気を放っていない人間…つまり通常の人間。

 

 

「お前達も怯えて生きているのか。」

「あ、あの大きな城が本拠地です。」

「と、遠いなぁ。」

 

 

夜兎が指さしたのはずっと先にある謎の街…どうやらあの街は作り直された街…いいや人間という家畜をあの街にすべて集めたんだ…ここら一体の人間を。

新しい街を築いたって感じ?ふざけるなよ…ここでまだ怯えてる奴は…なんで仲間はずれにするの?

 

 

俺達はその見たことのない街へ行くことにした…。

 

 

『アメリカ ニューヨーク州 ゼロタウン』

 

 

「…これは…」

「ここがZEROが支配する街、ゼロタウンになります。」

 

 

所々にスーツを着た連中等が歩いているのが目に入る…。

どうやら街に不審者や犯罪者がいないか確かめてる…のかな?それにスーツの右肩にZEROの「Z」の文字が記されている…。

多分間違いなくZERO族って訳かぁ…なんか面白いことやってるみたいだねぇ…。

街潰して街作って人殺して人集めてって…一体何がしたいのさぁ…。

それに…あの城…物凄い殺気の数、それとさっきの量が1人だけダントツに多い奴がいる。

 

 

「…い、行くんですか?」

「あぁ…もちろん…凸りに行こうか…」

 

 

歩こうとした途端俺は肩をつかまれた。

 

 

「アンタ名前は?」

 

 

紫の髪色をしたZEROのスーツを着た女がいた…。

どうやら簡単にボスにはたどり着けないみたいだねぇ。

 

 

「その子ナンバー159だよね?なんでアンタが?」

「…俺はねぇ…『黒野・ZERO・くろん』だよ…」

「っ!?お、王子?これは失礼いたしました。」

 

 

なるほど…俺はなんか誰かと勘違いされているみたいだ…。

 

 

「ZEROはお持ちですか?」

「…うん、持ってる。」

「…持ってたんですか…」

 

 

ZERO…これはZERO族の中に眠る武器の事を指す、人によってZEROの形や技はそれぞれ違ってくる。

その人の心の闇と闇の形により作られる武器、魂の武器みたいなものだよ。

ZERO族が持つ武器…それがZEROなんだよ…俺はこのZEROを使わなくとも人間なら素手で殺れる…多分そこらの雑魚ZERO族もいける。

ただ、これから先へ進むにはZEROは必須になってくる。

 

 

『ZERO城』

 

 

「案内はどうなされますか?」

 

 

さっきの紫色の髪の女の人がいう。

 

 

「いいよいいよ自分で探すから」

「はっ…さぁナンバー159こっちへ来なさい。」

「待てっ…そいつは俺のなんだよねぇ…」

「す、すいません、お許しを。」

 

 

どうやらある程度の人たちなら操れそうだねぇ…とんでもない量の殺気がする方へと向かおうか…。

ただ、監視カメラが多い…無駄な行動をすれば即警報って感じだね…。

それに城だからなのか…結構入り組んでいる…道生を覚えなきゃ迷うねこれ…。

 

 

「俺から離れるなよ?夜兎…」

「さすが王子です…」

「あ、ありがとう…ございます…。」

 

 

そしてとんでもない量の殺気へ近づいていくと紫色の上の女は言った。

 

 

「お父様の所へ向かわれいるのですか?」

「…え?そうだけど?」

「す、すいません…お父様の殺気により私は近づくことさえできないのでここでお別れとなります。」

「そっか…じゃぁまたあえてら遊ぼうねぇ?」

 

 

どうやらZEROの頭のとんでもない量の殺気のせいで近づけないって人もいるみたいだねぇ…。

人の殺気を大量に浴びすぎると呼吸困難になったり、頭痛や眩暈がしたりと色々凄いことが起きる。

頭に近づけば近づくほどさっきは大きくなりだんだん苦しくはなってくる…。

 

 

そして…何やら赤いドアの前までたどり着いた。

 

 

「だ、大丈夫?夜兎…」

「す、すいません…わた…し。」

 

 

バタッ…。

 

 

「あぁあぁ…気絶しちゃった…早く事を済ませようか…。」

 

 

ドカァァァァァァァァァァン!!!

 

 

俺はドアを蹴り飛ばして頭の部屋に入り込んだ。

 

 

『ZERO城 ボスの部屋』

 

 

「どうも…お父様、息子の帰りだよ?」

「げはははは…よくぞ来た…我が息子して…最強のゼラーよ。」

 

 

続く。

 



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第三話『魔導師もいれば何でもいるさ』

どうやら失敗作のようだなぁ…この小説っ!!!


ボスの部屋を入って正面にはZERO族の頭様が座っていた王座があった、それと左右には背筋を伸ばして胸を張っていて強そうな人達が敬礼していた。

どうやら俺の帰ってくる時間を予測していたみたいだ…少々気持ち悪いがそれはさておき…。

いろいろ聞きたいことがあったので俺は尋ねた。

 

 

「ゼラーって何なの?」

「魔導師だ…お前は最強魔導師。」

「ふぅん。」

 

 

興味が無いように俺はその言葉を受け入れた…魔導師…今更そんなファンタジックな言葉が出てきても驚きはしない。

何故ならこの世界にはそういう感じの人たちは何万人といる。

魔導師もいればナイトもいる、それに狙撃しや海賊、盗賊、怪盗だって多分なんだっているだろうこの世界に今更魔導師…驚けないだろう?

そしてもちろん魔物も…倒す敵がいれば倒す武器もある…倒す魔法だってある。

俺は魔導師…うん、分かっている…魔法が使えるから。

 

 

「何故、ナンバー159がここにいる?」

「す、すいません…」

「このっ!!!」

 

 

パシンッ…。

 

 

ナンバー159こと白月 夜兎は頭のあの大きな手のひらにビンタされ吹っ飛んだ…。

そして頭は夜兎に近づいていき夜兎の小さな体を片手で持った。

俺は止めない、夜兎がここにいるのは確かにおかしい事であり計画を狂わす…ただ、叩いてしかるのは1回だけでいいって言うのも確かなこと。

もしもこれ以上俺のペットを他人が叱るのなら…俺はその他人を叱ってやる。

 

 

「へっ…また見捨てられたな…ナンバー159…」

「くっ…」

 

 

頭は大きく腕を振り上げ夜兎は苦しそうに暴れている。

 

 

(面倒くさい…けど俺が連れてきたんだしねぇ?)

 

 

パリンッパリンッパリンッ!!!

 

 

この音は魔法陣が展開される音…3枚の魔法陣が俺の前に出来た…。

魔法は使える…だから甘く見ないで欲しいものだ…この魔法陣を殴れば俺の力の何万倍もの爆発が頭、そして周りのヤツを襲う。

夜兎は頭の手の中だから多分受けるダメージはかなり少なくなると思う。

 

 

俺は魔法陣を俺の力の10分の1の力で殴った。

 

 

ドカンッドカンッッドカンッッッ!!!

 

 

俺に近い順に陣は割れて行きやがて3枚目の陣が割るとともに…

 

 

ドカァァァァァァァァァァン!!!

 

 

爆発した。

 

 

「夜兎大丈夫?」

「…私を見捨てるならなんで連れてきたんですか…」

 

 

(まずい…な、泣きそうだ…)

 

 

「ご、ごめん、気をつけるからさぁ?」

「…」

「くーろーんっ!!!何をする!」

 

 

丸焦げになった頭は俺の前へ来て怒鳴った…しかしこれは自業自得、夜兎と言う俺のペットを殴ろうとすれば殴られるのを承知の上でやってもらわないと。

左右に並んだ謎の人たちは各自の魔法陣を展開して構えていた…。

あの数の人達が魔法陣を俺に向かって殴れば俺は大量の血を体から噴出して死ぬ。

だから殴られるとまずい。

 

 

「親に向かって何をする!」

「へぇ…今頃親機をきどるの?」

「このぉ…やれっ!!!」

 

 

ドカァァァァァァァァァァン…。

 

 

何百人もの人達の倍の力が俺に襲いかかって俺の体は予想通り血を吹いた…しかし死にはしなかった…死ぬ寸前まで俺は耐えれた…。

その後俺は自分の気を失い長い間眠ってしまった気がしていた…。

 

 

『ZERO城 医療部屋』

 

 

「っ…はぁ…マジかぁ。」

 

 

俺が目覚めたのは白いベットの上…間違いなくZERO城の医療室かなんかだ…まさかZERO族の人達に手当されたなんて考えると嫌でも自分を殴りたくなる。

しかし…俺だからなのか手当はすごく適当にされていて傷口があるはずの場所に包帯は巻かれていなく傷口の少ししたに包帯は巻かれていた。

恐らくこれは巻く場所を間違えたのではなく緩んで俺の寝相と共に下へ下へと下がっていったんだ。

こんな下手な手当をしたのはいったい…

 

 

「だ、誰かいるぅ?」

 

 

俺の弱々しい声が誰かを呼んだ。

 

 

すると俺が寝ているベッドを囲むカーテンが開かれる。

 

 

「…な、なにこれ…」

「起きましたか?お・う・じ!!!」

 

 

理由もなく俺は金髪女に怒鳴られた…誰かも知らないがZERO族ではないのは確か…ZERO族ほどの殺気を感じない。

初対面でこの様子だとここに来てからさほど日にちはたっていないだろう。

そして白衣を着た金髪女は俺に近づいてくる。

 

 

「ねぇ王子様…大丈夫?」

「え?あ、う、うん、平気」

 

 

俺の顔の真ん前まで来て本気で心配をしてくれたっぽい…。

俺はその対応に顔を赤くさせて答えてしまった…。

俺がこんなのに顔を赤く染めるなど有り得ない…そもそも、何故この金髪女は急に俺に優しくなったのだろう。

 

 

「で?何なの?その対応の変わりよう。」

「一応怪我した王子だからねぇ…敬語使った方がいいの?」

「…君には無理そうだからいいよ別に。」

「ア゙ア゙ン!?」

「ご、ごめん…本当に…」

 

 

金髪女の鬼のような顔に鬼のような怒りに小悪魔の俺は怯えて避けてしまった…。

それよりさっきから夜兎の姿が見当たらない…まぁ、予想はついているけれどもまさか…また俺のペットに触った?

ボスの部屋でたっぷり思い知らせたのに…なんで…。

 

 

俺はグッと拳を握る。

 

 

「銀髪の女の子ならソファで日向ぼっこしてるうちに寝たよ?」

「え…ひ、日向ぼっこ?」

 

 

俺はあたりを見渡しソファを見つけた…その上には猫のように寝ている夜兎の姿があった。

どうやら深く考えてしまった様だ…以後気をつける…と言いたいがまだこのZERO族を信用できたわけでは断じてない。

むしろまだ怒っているさ…ただ、夜兎を攫わないでくれた事には深く感謝して疑ったことに深くお詫びする。いつか。

 

 

「はぁ…焦りすぎかなぁ…」

「あと…ノアちゃんも来てるわよ?」

「の、ノア?ちゃん?誰?それ」

 

 

ガチャッ!!!

 

 

医療部屋のドアが思いっきり開かれる。

 

 

「王子様ぁぁぁぁぁ!!!」

「うわぁ…ちょ、ちょっと…いきなり何?」

 

 

水色の髪をした女の子が俺に飛びかかってきた…身長は俺より低いくらいで可愛らしい子供の様な笑顔がチャームポイントでサラサラの水色の髪は日光のせいでかキラキラに輝きまるで天使のようにも見えた。

子供がなんでZERO族の来ていたスーツを着て辺りをうろついているのは謎だが…一応この子もZERO族で殺し屋…なのかな。

 

 

「私ノア!宜しくです!お兄様!」

「お、お兄様?」

「王子様だとなんか嫌なのでお兄様で!」

 

 

抱きついたままノアは笑顔で俺をお兄様という呼び方で呼ぶと宣言した。

まぁ、そんな宣言必要ないし意味もないだろうが…それが決まるのはこの質問の後でだ。

 

 

「お前は…ZEROの名を持つ者なのか?」

「…ZERO?ん?私はここの学校に通う魔法使いだよ?」

 

 

ここのが、学校?

 

 

続く。

 



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