短編集 (ヨハン)
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ガルパン
もしミカが大洗に来たら


もしミカが大洗に来るなら?と妄想して書き始めた作品です。

ちなみにきっかけはミカの考察で、ミカが島田流の長女という説がありです!

ではでは、どうぞお楽しみください。


……まあ、プロローグ程度なんですけどね。
人気があったり、気分が乗ったりすると続きを書いていきます。


車体に衝撃が走る。

そして、響き渡る歓声とアナウンス。

 

「勝者、黒森峰女学園!」

 

その言葉を聞いて改めて私は実感する。

 

「そうか、負けてしまったか」

 

「ミカ……」

 

「アキ、そんな顔をしなくてもいいよ。勝敗が全てじゃないって前も言っただろう?」

 

「でも、それじゃあ」

 

「いや、それでいいんだよ」

 

 

私はそう言って頭上を見上げた。

目の前には狭い天井。

周囲からはオイルや火薬の嗅ぎ慣れた安心する臭いがする。

 

でも、今だけは、それが……

 

「ふう、ちょっと疲れたかな。私は少し休ませてもらうよアキ」

 

私はいつの間にかお気に入りになっていたハットで顔を隠しながらそう言った。

 

アキとミッコが何か言っているけど、

それをしっかりと聞くこともなく私はそっと目を閉じた。

 

……そう言えば、今日はカンテレを演奏してないな。

 

ふと、そんなことを思い浮かべながら……。

 

 

 

 

 

 

 

講堂からの帰り道。

ミッコが万歳するかのように腕を伸ばしながら、

 

「戦車道の復活か~何か因縁を感じるな!」

 

明るい声でそう言った。

私に遠慮することのないその言葉に私は苦笑する。

 

アキはそんな私に気付くことなく、どこか攻めるようにミッコに声をかけた。

 

「もう! ミッコたら。私達は戦車道がない学校に来たのよ?

それなのに戦車道が復活しちゃったら意味ないじゃない」

 

「いや、そんなこともないかもしれないよ?」

 

私がそう言って、カンテレを弾く。

カンテレは私の気持ちを表すかのように、少し明るい音色を奏でた。

 

「ミカ?」

 

「確かに戦車道から離れることは決めたけど、別にそれは戦車道が嫌いになったわけじゃないしね。むしろ嫌いにならないように距離を置こうとしたわけだけど……」

 

 

私はアキから目をそらし、私達の前方を歩いている少女達を見る。

 

「これは、もしかしたら神様からお告げなのかも知れないね。

ここでもう一回戦車道をやれって言うね」

 

「お? ミカ、戦車道を選択する気なの?」

 

「いや、そんなつもりは今のところないな」

 

「え~さっき、神様のお告げって言ってたじゃない」

 

「アキはお告げがあったからそれに全て従うのかい? 違うだろう?

つまりはそう言うことさ」

 

 

アキの不満げな表情を見て笑みを浮かべてしまう。

私とは違い、こうやって物事を素直に受け取るのはアキの美点だろう。

 

まあ、そのせいで少し困らせてしまうのだけどね。

 

 

「アキは素直に受け取りすぎだな~。ミカは一度は何でも否定しないと気が済まないたちだというのを理解しなよ」

 

「失礼だね」

 

「じゃあ、なんで戦車道を履修しないの?」

 

「今はその時じゃないから……かな」

 

「要するに気分じゃないと」

 

「失礼な解釈だね」

 

 

私はミッコから顔を逸らし、カンテレを弾きながらそう言った。

そんな私をミッコとアキは顔を見合わせて笑っている。

 

 

ホント、失礼なものだ。

まあ、確かに気分が乗らないというのも理由の一つだけれども。

私は見たいのさ。

あの子の戦車道を。

私を打ち負かしたあの子を。

私と同じような境遇のあの子の戦車道を。

きっとそれは、私の心を揺さぶるものなんだろうね。

なんとなくそんな気がするのさ。

だから、楽しみにしてるよ?

 

西住みほさん?




予定では、グロリアーナ戦が終わった後から、ミカは参戦する予定です。

ミカが大洗にいる理由は、
天才の妹がいていつも比べられてたら……ねえ?


まあ、正直戦車の知識とかないんで(エッヘン)
書くとしたら試合はかなり抽象的になりそうですねこの作品……。

あと、百合とBLは嫌いなので、
もし本格的に書くならオリ主とミカのダブル主人公ものになるかも……。

女キャラだけ書いてたら作者の頭がパーン! する自信があるのでw

ではでは、この話はこれで終了です。
次話をお楽しみください!


あ、あとミカが劇場版で違う隊にいた場合とかも妄想してたりするんですけど、
劇場版は書かない方が良いんですかね?


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ダンまち
ぶるわあああああああ!


ぶるわああああああ!さんがダンまちの世界にいたら? と言うネタです。

セフィロスさんとかを見てたら思いついてしまったのだから仕方ない!


……ですよね?


 

「貴様らに俺と戦う資格はねえええええええ!!」

 

その怒鳴り声と共に、闇の炎が吐き気を催すような幼虫を燃やし尽くしていく。

それでも虫たちはせめてもの抵抗とばかりに、声の持ち主である俺に向かい酸をまき散らす。

 

「は! 洒落臭いわぁ!」

 

だが、そんな抵抗など、屈指の初見殺しキャラであるバルバトスボディには無駄である!

右手に持つディアボリックファング無造作に振るう。

それによって発生した突風が酸を、そして死に損なった虫共を吹き飛ばしていく。

 

いやはや爽快の一言である。

 

プレイヤーたちを絶望に落としたこの強さ。

 

負けイベントだと多くのプレイヤーに勘違いさせた理不尽さ。

 

きっとこの肉体を持つ限り、俺に負けはない!

 

……ただ、

 

 

「ぶるわあああああああああ!!!」

 

 

この叫び声がなければ戦闘面に関しては文句なしなんだけどなぁ~。

 

 

 

 

一頻り幼虫と、その後に出てきた女性型のモンスターを屠り一息つく俺。

いやはやモンスターたちは強敵でした。

え? 怪我? してませんよ。というか酸での攻撃に被弾したら溶けますし。

バルバトスボディなら平気?

……いや、たぶん、きっと、おそらく平気じゃないんじゃないかな~?

 

と・も・か・く!

無事モンスターたちを殲滅したので、俺はロキファミリアのメンツがいる場所に向かって歩き出す。

 

……まあ、こっちもこっちで問題があるんだけどな。

 

 

 

ロキファミリアが集まっている場所に無事辿り着いた俺は、団長であるフィンがいるテントに入り報告をする。

 

「フィン、雑魚共は殺しておいたぞ」

 

皆さん、TOD2のバルバトスを知っているだろうか。

今更だが俺は、そのバルバトスボディに転生を果たした男だ。

 

といっても原作バルバトスより若い姿だけどな。

まあ、それでもバルバトスには変わらない。

 

そう変わらないのだ!

あの悪人風男バルバトスと!!

 

つまり俺は!!!

 

 

「……ああ、ご苦労」

 

むっちゃ団員どころか団長にも警戒されています(´・ω・`)

俺、悪い顔と、悪い雰囲気、悪の風格を放ってますけど悪い人じゃないんですよ?

顔や雰囲気なんて飾りなんですよ! 悪い人にはそれが分からんとです!!

 

「ふん」

 

まあ、そんなこと言えないんですけどね、物理的に。

バルバトスボディが逆らうんですよ(ノω・、) ウゥ・・・

 

見た目は威風堂々、内心メソメソとテントを後にする。

 

 

うう、仲間の信頼が欲しいとです……

 

「バルバトス……大丈夫?」

 

テントを出て数歩歩いたところで、背後から声をかけられる。

振り向くと、テントを背に綺麗な黄金の髪をなびかせ、アイズが立っていた。

 

もしかして、俺を待っていてくれていたのだろうか?

 

 

「アイズか。俺を誰だと思っている」

 

「バルバトスは強いって知ってる。でも……心配だったから」

 

「ふん、そうか」

 

 

ああ、やべえむっちゃ嬉しい。

アイズの顔を直接見ることが出来ねえや。

 

お礼の言葉ぐらい述べたいんだが……

 

 

「ふん、そうか」

 

 

でもすまないアイズ。このボディは素直に感情を表現できないんだ。

 

俺はそう言って、再び歩き始める。

はぁ、こんなことしてるから親しい人が出来ないんだよ。

 

なんで戦闘時は自由に動けるのに日常生活では不自由なんだよ!

普通逆だろう!?

 

俺がそう、グチグチと心の中で文句を言っていると、背後から腰マントを引っ張られる。

 

 

ん? 背後にいるのは

 

「…………」

 

アイズしかいないよな、つまり……。

目線を少し下げる。

 

そこにはマントを掴んでいるアイズが。

 

 

「……なんだ?」

 

「一緒にご飯……食べよ?」

 

 

コテンと首を傾げながらそう言うアイズ。

 

ああ、アイズ。君は何て良い娘何だ!

 





これにて短編集第二弾 ダンまちinバルバトスが終了です。

楽しんでもらえたでしょうか?
楽しんでもらえたなら幸いです。

ダンまちはあと何種類かネタを考えています。
アチャクレス、SW2.0の冒険者技能持ち、ぐだお とかですね。

後、予定している短編は、
ダイヤのA、Fateですかね。

まあ、確定ではありませんが。

ではでは、次回またお会いしましょう。


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