私の報復法~私今、地獄にいます。~ (柊 九十九)
しおりを挟む

1話

鬼灯の冷徹が大好きで書きました。
初投稿なので至らぬ点があると思います。
その時はバシバシ指摘してください。
文才も国語力もないので面白くないかもしれません。
なので暇なとき適当に読んで頂けると幸いです。


20✖✖年9月24日19時39分06秒、少女の鼓動は止まった。

 ハタセ ナリカ

 波多瀬 成香  17歳 4月14日生 A型

報告書にはそう記録されている。

人は死んだら閻魔大王の裁判を受けます。

そう、ここは地獄。

死んだ後の世界。

 

成香は閻魔大王の前で立ち尽くす。

隣には補佐官が耳打ちで情報をしゃべっている。

「判定は天国」

閻魔はしゃくで成香を指す。

「特に悪いこともしてない。

人を気遣い善の道を通った良い奴だ。」

しかし成香は居座り続けた。

「嫌です

私を地獄へ落としてください。」

その言葉に閻魔も周りの鬼共等も唖然としている。

「何故だ

天国だぞ。行きたくないのか。」

閻魔は聞いた。

しかし成香は

「そりゃあ天国もいいですが、私は自分の犯した罪を償いたいのです。」

そう言った。が、成香は罪など犯していない。

「私はいじめにあっていました。

しかしいじめの原因は私にあるのです。

ですのでお願いです。

  ツミ

その原因を償わせてください。」

成香は涙目で訴える。

確かに成香の死因は゛学校の屋上からの転落死゛だった。

閻魔は目を丸くしている。

 

そんな時補佐官は言った。

「良いではないですか、大王」

閻魔はびっくりして

「え?でも鬼灯くん

罪のない人を地獄に落とすのはいろいろ…。」

そんな閻魔に

「ええ、ですから落とすのではなく、就かせるのです。」

それはつまり、地獄に落ちた亡者に刑場で制裁を加えるということだった。

「良いですか波多瀬成香さん

あなたは地獄に就き、亡者を懲らしめるのです。」

成香は決意固くうなずく。

「もしかするとあなたの親族や恩人などもいるかもしれません。

それでも良いですか。」

それだけ大変ということだ。

しかし成香は

「それが私の償いということなら。」

凛々しい目でそう言った。

 

成香は美形であった。

顔も良く、スタイルも良かった。

成香はある刑場に連れていかれた。

きれいな古都京都を思わせる美しい瓦張りの家屋や店が並んでいた。

吉原にでも来たかのようだった。

そこにはあの補佐官がまっていた。

「お待ちしていました。

           ホオズキ

あ、申し遅れました。私、鬼灯と申します。

そしてここは衆合地獄です。」

「衆合地獄?」

聞いたこともない。

「はい。ようは男を誑かし➡絶望を味合わせてください。」

なるほど

だから綺麗な女の人が多かったわけだ。

「あなたは顔がいい。

すぐにでも男を翻弄できるでしょう。

しかもあなたは元人間だ。

恐れられることもないでしょう。」

どんなことでも褒められると気分がいい。

「ハイ!張り切って頑張ります‼」

鬼灯は紙を渡した。

「そこにお香という女性がいます。

その人にいろいろ聞きなさい。」

成香は深く会釈した。

そして記された場所へ走っていった。

 




地獄をよく知らない人は理解できねーよと思われたかもしれませんが、
なるべくオリジナルで分かりやすくしたつもりです。
批判・ご指摘なんでもいいので感想下さい。
ちなみに4話くらいで終わらせる予定です。
近いうちに次作も投稿する予定です。
お時間あれば読んで下さいm(__)m


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話

今回お香を出したくて、無理矢理出してみました。
新キャラの琳丸(女です)は口数の少ないクールな子って感じを
出したかったので、会話に…とか、が多いと思いますがご了承ください。
でわ、どうぞ‼


成香は指定された場所に行った。

『十六夜花魁心中』

という吉原の店のようだった。

成香は戸を叩いた。

「誰かいませんかぁ?」

タッタッタッタ

誰かの足音が聞こえた。

「はいはーい!どちら様?」

ガララ…と誰かが戸を開ける。

「いらっしゃい」

美人な人が出てきた。

「あ、あの…お香さんという人はいらっしゃいますか?」

成香は言った。

「お香は私ですが?」

美人の人が言った。

成香はメモを渡した。

「鬼灯様にここに行けと言われて来ました。」

「まあ、じゃああなたが波多瀬成香さんね」

成香はうなずいた。

「そう…ですけど」

お香は店の中に向かって

「琳丸来なさい」

と言った。

誰かが出てきた。

「琳丸よ」

お香は少女の肩をポンっとたたいた。

「琳丸、ご挨拶は?」

「琳丸です…よろしく…」

琳丸の黒い髪が揺れる。

「あ…よ、よろしくお願いします。」

成香もぺこっと挨拶した。

「成香ちゃん、あなたは誘うより、拷問する方が向いてると思うわ。」

ご…拷問⁉

お香の言葉に成香はビックリした。

「ごご、拷問ですか⁉」

「そうよ、地獄に落ちた亡者を懲らしめるのよ」

お香はにっこり笑った。

だが、その笑顔が成香にとっては怖かった。

「でも私、う、運動音痴だし…」

成香は言う。

「そのために琳丸を呼んだのよ。

琳丸はね、こう見えて、地獄の中でも一番と言っていいほどの金棒使いなのよ。」

金棒使い…?

「つまり、運動神経がいいんですか?」

「そういう事」

お香はまた、にっこり笑う。

「成香…こっち…」

琳丸は武器庫を指差した。

ギイィ…っと扉を開いた。

「鬼によって合う金棒と合わない金棒がある。」

琳丸は手前の金棒を取り出した。

「鬼ではないんですが…」

「これ、持って…」

琳丸は金棒を差し出した。

「は、はい…よいっしょ…んっ重ッ」

意外と金棒は重い。

「これを振り回せるくらいにさせる…」

と言って琳丸は横の金棒を取って、

ブゥンッ‼と頭の上で振り回した。

「す、すごい…」

成香は唖然とした。

でも同時に

「む、無理…ぜぜ絶対無理です‼こここんなのできませんッ」

成香は首を横に振った。

「できない事はない…」

「いやいや、私体育は毎年1なんですよ⁉」

それでも琳丸の目はやれと訴えていた。

「わわ、わかりました…

頑張って努力しますけど、

…3年はかかりますよ?」

成香は口をとんがらせて言った。

「大丈夫。

望むところ…」

琳丸はドヤ顔で言った。

 

それから本当に3年がたったある日

 

成香の金棒さばきは大分上手くなっていた。

 

プルルル…プルルル…

成香宛に一本の電話がかかった。

「はい、衆合地獄。

はい、あ、鬼灯様ですか?

はい、はい、…え?き、今日ですか?

わわ、わかりました。では、19時に。失礼します。」

成香は鬼灯から呼び出された。




今回はコメディー要素を入れたつもりですがどうでしたでしょうか?
次回も張り切って書くので読んで頂けると幸いです。
              柊 九十九


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話

お気に入り登録7ありがとうございます。
訳あってなかなか投稿できず、もやもやしてましたがやっとできました。
もう完全に原作とはかけ離れていますが、
書きたいものを書いただけで、
鬼灯として読んでるとおかしいと思われます。
ご注意ください(笑)


私はあいつらとは違う。

 

美人で勉強もでき、おまけに金持ちという

有り余るほどの運を持ち、すべてに満ち溢れていた。

 

私の名前は西園寺麗香。

西園寺高校の2年Ⅰ組の学級委員長だ。

名前の通り、西園寺高校は

父が私のために建てた女子校だ。

 

私はクラスの中心でみんな私を信頼してくれている。

だから私の気に入らないやつはみんなが私の言うとおりにしてくれる。

 

        どんなことでも…

 

だけど、だからどこでしくじった?一体どこで…

 

この前、私のクラスの奴が自殺した。

成香は変な奴だからいじめてただけなのに…

 

        弱い奴。

 

あいつのせいで担任に散々叱られた。

ま、その担任は父に辞めさせたけど。

だって私は悪くないもん。

勝手に死んだあいつが悪い。

 

だからどうして、

どうして私は

        死んだ?

 

波多瀬成香が死んだ後からだ、

クラスの連中の態度が変わった。

 

成香と一緒にいじめていた奴らが私をはぶいてクラスのみんなとしゃっべっていた。

 

「ちょっと、おかしくない⁉」

 

私はみんなに言った。

 

するとあいつらが言い返した。

 

「麗香ちゃん、もう止めようよ。」

と、

 

もう…止めよう⁉

どういうことだ⁉

今までいじめていたのはお前らだろうが‼

 

         ふざけるな

 

「何言ってんのよ‼

今までだってそれで平和を保ってたじゃない‼」         

気が狂ったみたいに怒鳴っていた。

 

「麗香ちゃんはあれが平和だと思っていたの?」

 

「何なの?違うの?」

 

「私たちは…苦しかったんだよ?

気づかなかったの?」

ある女子が涙目で訴えた。

 

「苦し…かったの?」

 

みんながうなづいた。

 

「はぁ…」

私はため息をついた。

 

「あんたらは?」

私はいじめられてた奴らを指さして言った。

 

するとそいつらは顔を見合わせ、ある女子が前に出てきて言った。

 

「もしかしたら、私たちも成香ちゃんと同じこと、してたかもしれない」

 

「自殺ってこと?」

 

そいつらはうなずいた。

 

「お前らなんかがいるから…お前らなんかがいるから

私の城が…壊され…」

私はハッとした。

 

「城?麗香ちゃんはこのクラスを城と思っていたの?」

 

「あ…いゃ…」

 

「じゃあ何?私たちは下僕?」

 

「そういうこと言っ…」

 

「そうだったんだ。へぇ…わかったよ。」

 

「な、何がよ…」

 

「あんたの言うことなんかもう一生聞かないわよ‼」

 

「あっ…あんたぁあ?

いまこの私をあんたって…」

 

「そういうところよ」

 

「?」

 

「自分のこと女王とでも言うかのように私たちの事散々こき使って

陰でほくそ笑んでるあんたが本当は大っ嫌いよ‼」

 

何だよ…ここは城なんかじゃなかったのかよ

もういいやこんな城

 

死んでやる 死んじゃおう

         死んでやろう

 

その時私はその場所から逃げ出し、屋上へ行った。

 

そして成香と同じ方法で

 

         死んだ。

 

すべてはあいつのせい。

 

         波多瀬成香




シリアス展開にちょっとどういうストーリーか
自分でも少しわからないです。
新キャラ登場に…というかほぼ新キャラ回ですが
次の回は脳内で考えてはいます。
次回も観ていただけると嬉しいです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。