フリード神父に性根が腐ってる奴が憑依した (())
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番外編
ライザー戦(上)


一回消しました。
屑(フリード)の出番無し。
少し、追加しました。


 ───ライザー・フェニックスは混乱していた。

 

 その理由は婚約者であるリアス・グレモリーにあった。

 

「………なぁ、リアスなぜそんなにも疲れきった顔をしているんだい?」

 

 ライザーは聞いた。自分と会うと『嫌そうな顔』をされることは多々あったが『疲れきった顔』をされたことはなかったからだ。その上女王(クイーン)と新人(アーシア)以外の眷属の様子が可笑しいのだ。

 

 戦車(ルーク)である塔城小猫は前よりずっと大人しく、ライザーが目を向けるとサッと顔を避けるのだ。

 

 騎士(ナイト)である木場祐斗は鋭い目付きをしていて穏やかさなど欠片も無い。

 

 兵士(ポーン)である兵藤一誠は妙に殺気だっている。本当に殺しに来そうなほどの殺意がライザーに向けられている。

 

 だからライザーは珍しく、本当に珍しく本気で心配していた。

 

「………そう……貴方に気遣われる日がくるとはね…」

 

 リアス・グレモリーはそう答えるとどこか遠くを見ていた。

 

「……グレイフィア様」

 

「なんでしょうライザー様」

 

 グレイフィア・ルキフグスも隠してはいるが内心は「なにがあったのか」という疑問に悩まされていた。

 

 最初に会った時からなにか可笑しかったが眷属までとなると本当に訳が分からない。

 

 そんな状況でライザーはグレイフィアに尋ねた。

 

「これって話をして良いんでしょうか…?」

 

 ライザーがこれ(・ ・)なのだ。状況がどれだけマズイかが分かる。

 

 暫く考えグレイフィアは答えた。

 

「………大丈夫でしょう」

 

「そ、そうですか」

 

 ホッとしたのだろうライザーがいつもの調子で話しかけた。

 

「なぁリアス、そろそろちゃんと話しをしないか?」

 

「話し?」

 

「婚約についてだよ。君が我が儘を言うからこっちは大変なんだぜ」

 

「あぁ、その話し………」

 

 リアスは一度息を吸い込み、吐き出す。

 そうしていつも通りに戻った、と思われたが…

 

「……ライザー条件付きなら良いわよ」

 

「おぉ!本当かいリアス!」

 

「えぇ」

 

 なにかの『覚悟』を決めてリアスは言った。

 

「レーティングゲームをしましょう。もちろん非公式の」

 

「………なんだって?」

 

「聞こえなかったかしら?レーティングゲームをしましょうと言ったの。貴方がレーティングゲームで私に勝ったら結婚してあげても良いわ」

 

 リアスのなんとも思っていないかのような物言いにライザーは苛立ちを覚えた。

 

「……正気かい?君の眷属はここにいるのですべてなんだろう?それに会場はどうするのさ」

 

「えぇ、そうよ。此所にいるのが私のすべての下僕。会場はお父様かお兄様にでも用意してもらうわ。……できるわよねグレイフィア」

 

 ほぼ確信してるかのような物言いだった。

 

 そしてグレイフィアが答える。

 

「……可能です。いえ、そもそももしも縁談が拗れたときはレーティングゲームで決着をつけて貰う予定でしたので」

 

「そう…やっぱりそうなのね……」

 

 リアスは溜め息を吐いた後にライザーに言った。

 

「だ、そうよライザー。受けるの?受けないの?」

 

「……やっぱり今日の君は少し疲れているみたいだ」

 

 パチンッと、ライザーが指を鳴らした。すると魔方陣が浮かび上がりそこから15人の美女・美少女が出てきた。

 

「なん……だと………ッッ!?」

 

 今まで殺意を向け続けていた一誠がようやくブレた。

 

「なんて野郎だコイツ……う、うぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

 泣いた。殺気だってたやつが突如泣き出した。訳が分からないという様子でライザーがリアスに尋ねた。

 

「なんで君の下僕君は俺の眷属を見て号泣しているんだ…?」

 

「それはイッセーの夢がハーレムだからよ…」

 

 リアスは言いながら自分のこめかみを押さえていた。

 

「───ほう」

 

 ライザーはニヤリと笑い眷属の1人ユーベルーナを呼んだ。そして───

 

「ん」

 

「んっ」

 

 ────キスをした。

 

「ひいっ………ッッ!?」

 

 それを見て小猫が震えた。

 

「大丈夫よ。大丈夫大丈夫だから……」

 

 いつの間にか移動していたリアスが小猫を慰める。

 

 そしてライザーを叱った。

 

「ライザー!小猫の前でそういうことしないでくれない?」

 

「な、なんだよリアス~良いところだってのに……」

 

 ライザーが戸惑いながらからかい半分で聞いた。

 

「それとも無理矢理された経験でもあるのかい?」

 

「ひぅ……ッッ!?」

 

「ライザー?」

 

「ハハハ、そりゃ災難だったなぁ。なんなら俺が上書きしてやろうか?」

 

 ライザーの問いに答えたのは意外なことに小猫本人だった。

 

「そ…れは……無理……です……」

 

「──なんだと?どういう意味だそれは?」

 

 ライザーは自分の大事なものを否定されたと感じたライザーは小猫に問いかけた。

 

「無理……です。あれ(・ ・)はそんなものじゃない……」

 

「こ、小猫?」

 

「口をつけ…たら…もう……抗えない…なにもできない…ただ……ただ…されるがままで……なにも…できない……ッッ!!」

 

 小猫は震えながら自分の身を抱き締めていた。だがそれを言う小猫の表情は可笑しなものだった。顔は蕩けているのに恐怖で涙出ているのがわかる。そんな可笑しな表情。

 

「小猫、大丈夫だから。アイツはいないから」

 

「ぶ、部長…」

 

 小猫は落ち着くまでリアスに抱きついていた。

 

「部長」

 

 そんな中一誠がリアスに聞いた。

 

「部長はアイツと結婚したくないんすよね」

 

「……?えぇ、そうだけど…それがどうかしたの?」

 

「いや、だったらですね───」

 

 ────此所で全員倒しても良いんじゃないっすかね?

 

 一誠は『赤龍帝の籠手』を展開して構えた。

 

 ライザーがバカを見る目で一誠を見て溜め息混じりに言った。

 

「ミラ────やれ」

 

「はいライザー様」

 

 そう言ってミラが一誠のもとへ向かう。

 

 次の瞬間ミラ()殴り飛ばされていた。

 

「かっはァッ────!?!?」

 

「ふっ───ふぅー」

 

 これほどまでか、リアスは思った。この短期間でこれ程までに強くなったのか、と。

 

「やめなさいイッセー。ライザーもう一度だけ聞くわ受けるの?受けないの?」

 

「────受けるさ、受けてやる。俺の眷属に手を出したことを後悔させやる」

 

 そうして此所にレーティングゲームが成立した。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 ────夜になりソーナ・シトリーは悩んでいた。

 

 その理由は親友と親友の眷属の変化、そして突如決まった親友と親友の婚約者のライザー・フェニックスのレーティングゲームについてだった。

 

「リアス……」

 

 親友の名を呟く。するとソーナの眷属の1人である女王(クイーン)真羅 椿姫(しんら つばき)に話しかけられた。

 

「会長は…やはり心配ですか……?」

 

 椿姫の言葉をソーナは肯定をした。

 

「……えぇ、今のリアス達はなにかが(・ ・ ・ ・)可笑しい……なにかは分からないけど…それでもなにかが(・ ・ ・ ・)可笑しいことだけはわかるから………それに、そんな状態でレーティングゲームなんて正気の沙汰じゃないもの」

 

 ソーナは堕天使の一件でリアス達になにか(・ ・ ・)あったのだとリアスの眷属の異常な状態から気づいていた。

 

 だがリアスは「大丈夫だから……」と言い自分は悩むくらいしかできなかった。

 

「……会長はどちらが勝つとお思いですか?」

 

 持って当然の疑問を椿姫は躊躇いながらもソーナに投げ掛けた。

 

 ソーナは答えた。

 

「わかりません。普通に考えれば多くの経験を積んでいるライザーが圧倒的に有利ですが……今のリアスは何かをしそうなので……」

 

「なにか?」

 

 何かとは一体……?そんな疑問が椿姫の頭に浮かぶ。

 

 ソーナは躊躇いながらも答えた。

 

「……何かです。なにかは良くわかりませんがなにかある気がするんです……」

 

 ソーナの感じたそれ(・ ・)は才女故の直感だった。

 

「……始まりますよ。リアスのゲームが……」

 

 そうしてリアスのレーティングゲームは始まりを迎えるのだった。

 

 

 

 




~兵藤一誠~
主人公補正的なもので着々と成長している。
根っこは変わらず。

~木場祐斗~
穏やかさがなくなった。

~塔城小猫~
キスがトラウマレベルで記憶に刻まれた。
堕ちちゃいそうです。

~リアス・グレモリー~
みんなを見ていて達観しだした。



どうでしょうか…? 

評価してもらえると嬉しいです。

ご意見・ご感想お待ちしています。


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ライザー戦(下)

主人公の出番無し。
屑求めてるかたごめんなさい。
感想くれると嬉しいです。




 ───まずは塔城小猫の話をしよう。

 

 小猫は強くなるためには自分の長所の腕力や防御力を伸ばすつもりだった(・ ・ ・)

 だが、フリード・セルゼンとの戦いで『力』だけではどうにもならない絶望(快楽)を知ったのだ。

 

 次もしもフリード・セルゼンに会ったとき小猫は自分が何をするか分からなかった。

 

 もしかしたら、またあれ(キス)をしてくれと頼むかもしれないし、もっともっとあれ(快楽)が欲しいと縋り付くかもしれない。

 逆に全力で殺しに向かうかもしれない。

 

 それが分からない。どれになるか自分でも分からない。

 

 だからこそ小猫は壊れかけているのだ。

 

 それ(キス)はまさに悪魔のような技術だった。

 甘い言葉(快楽)で惑わしてそれ(キス)を選べば堕落する。

 

 それ(キス)は抗いがたく『力』ではどうすることもできないモノだった。

 理性が無くなり本能が出てくる、そんな状態では抗えるわけがない。

 

 

 だから、小猫は『速さ』()求めた。

 

 

 もう決して捕まらないように絶望の最中にも『速く』なるために自分の動きを最適化していたのだ。

 

 自分の『力』で『速さ』を引き出せるように。

 

 それがフリード・セルゼンとの戦いで小猫が覚えた2つ目(・ ・ ・)のことだった。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 レーティングゲームが始まり、指示通り塔城小猫は体育館に到着した。

 

「来たわね……って1人?」

 

「はい……」

 

 体育館にはすでに敵の眷族が4人いた。

 1人は戦車(ルーク)他の3人は兵士(ポーン)だ。

 

 敵の戦車が言うと小猫は静かに答えた。

 

「そう……まぁでも全力でやらせてもらうわよ!」

 

「すぐに終わらせます……」

 

 小猫は小さく拳を構えて前に出た。

 

 戦車は強いが兵士はそうでもない。1人ずつ確実に仕留めれば勝てる。それが小猫の考えだった。

 

 そして2人同時にチェーンソーで切りかかってきた兵士2人を────

 

「ふっ───ッッ!!」

 

「───ガッッ……!?」

 

「ごっ───はっ……」

 

 ────瞬殺した。

 

「なっ……!?」

 

「え……?」

 

 戦車が驚愕の表情に顔を染め、兵士が呆けた顔で倒れた2人を見ていた。

 

 小猫は決めた。自分に視線が戻る前に倒すと。

 

 

 ゴッッッ!!

 

 

 地面から爆音が響き、残りの兵士であるミラがぶっ飛ばされた(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)

 

 ミラは体育館の壁に叩きつけられた。

 

 そして、それはついに会場に告げられた

 

『ライザー様の「兵士(ポーン)」3名戦闘不能』

 

「─────」

 

 しかしそんな事には耳を貸さずに小猫は自分の最速で敵の戦車を殴り付ける。

 

「くっ………うぅぅぅぅ……あぁぁぁぁぁあああ!!」

 

 腕をクロスして防いだ戦車だったが、そのまま吹っ飛ばされた。

 

「リアス部長……終わりました……」

 

『ライザー様の「戦車(ルーク)」1名戦闘不能』

 

 通信機を使ってリアスに言った。

 

『そう……なら作戦通り(・ ・ ・ ・)外に出て頂戴』

 

「了解です……」

 

 小猫は返事をして外に向かう。

 

 

 

 外に出た瞬間、小猫の耳に雷鳴が聞こえた。

 

 小猫が落ちた方向を見ると、敵の女王(クイーン)墜ちていた(・ ・ ・ ・ ・)

 

「あらあら、余所見をしてはいけませんわよ───女王さん」

 

 姫島朱乃は敵の女王に(・ ・ ・ ・ ・)言った。敵の。つまりこれは───

 

「作戦終了……敵の拠点へ向かいます……」

 

「私も準備に戻りますね───リアス」

 

『えぇ、そうして頂戴。イッセーも祐斗も問題はなさそうだから』

 

 ────作戦だったのだ。

 

『ライザー様の「女王(クイーン)」1名戦闘不能』

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 ───次は木場祐斗の話をしよう。

 

 木場祐斗はフリード・セルゼンとの戦いで自分の圧倒的(・ ・ ・)な力不足を感じた。

 それと同時に聖剣への復讐心を思い出した。

 

 木場祐斗という少年はリアス・グレモリーによって掬われていた。

 

 だがそれは掬われてるだけ(・ ・)なのだ。

 いつ溢れ落ちるかも分からないギリギリの状態。

 

 リアスによって掬われて(・ ・ ・ ・)いた木場祐斗だが救われて(・ ・ ・ ・)はいなかったのだ。

 

 

 だから、落ちるときはあっという間だった。

 

 

 復讐心を軽く揺さぶられ、はぐれとはいえ神父に叩きのめされたことで聖剣への復讐心が噴き出したのだ。

 

 フリード・セルゼンに『速さ』も『力』も『技術』も届かなかった。

 

 だからこそ、木場祐斗はフリード・セルゼンに勝てるだろうと踏んだ『知恵』を求めた。

 

 そもそも『魔剣創造』は大技だけで使うようなものではないのだ。

 大技の中に小細工を混ぜ込んで戦えば、小細工は大技で隠され、大技は小細工のおかげであたる可能性が飛躍的に上昇する。

 

 それに気づいていれば別の目的で動いていたフリードなら1~2秒はもったかも知れない。

 

 だが、気づいたのは死に体になった後だ。

 だからこれから鍛えていく。

 

 木場祐斗は聖剣とフリードに復讐することを心に誓ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 

 

『ライザー様の「女王(クイーン)」1名戦闘不能』

 

 一誠はそれを聞いて安心した。

 

「良かったー向こうは上手くいったのかぁ……木場ァそろそろ終わらせよーぜ!」

 

 一誠と木場が今いる場所には残りの敵が倒れ込んでいる(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)

 兵士も騎士も戦車も僧侶もグラウンドで倒れているのである。

 

「そうだね……どれだけ強いかの確認も能力の練習も済んだし、終わらせようか」

 

 木場と一誠はそう言うと───

 

「『赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)』」

 

「『魔剣創造(ソード・バース)』」

 

 ───敵に止めをさした。

 

『ライザー様の「兵士」5名「騎士」2名「戦車」1名「僧侶」1名戦闘不能』

 

「なんなんですの!?貴方達は!?」

 

 レイヴェル・フェニックスが絶叫する。目の前で起こったことがあまりにも信じがたいものだったから。

 

 しかし、そんなレイヴェルの叫びを無視して2人はライザーのもとへ向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 ────最後に兵藤一誠について話そう。

 

 一誠は純粋な少年だった。少々……いやだいぶ俗なところもあったが、1人の女の子のために命を懸けられる少年だったのだ。

 

 そんな一誠は失敗したのだ。女の子1人助けられず、全身に傷を負ったことでむしろ一誠のほうが助けようとした女の子アーシア・アルジェントに助けられた。

 

 その結果は本人にとってあまりに悲しいものだった。

 助けようとした少女に助けられ、敵だと思った男が少女を助けていた。

 その上、敵だと思った男にアドバイスらしきものを貰っても手も足も出なかった。

 

 

 だから一誠は『力』を求めた。

 

 

 みんなを守れるようにと願い、ただただ『力』を求めていた。

 

 そうして兵藤一誠はフリード・セルゼンとの戦いで依存にも似た『守りたい』という感情を持ったのだった。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 リアス・グレモリーは眷属全員でライザーの拠点に攻めた。

 

「くっ………よくもやってくれたなっ……!!」

 

 ライザーは屋根の上で戦うことになっていた。

 

 しかしそれはライザーにとって都合の悪いものでしかなかった。

 

 ライザーの眷属はもう妹のレイヴェルしかいないので援軍は期待できない。

 

 ならリアス達はどうか?眷属全員が残っており、リアスはいつも以上に冴えている。ベストコンディションだ。

 

「さぁ、ライザー終わらせましょう」

 

「調子に乗るなよリ───」

 

 ───アスと続ける間もなくライザーの顔が吹っ飛んだ。リアスの『魔力』で。

 

 頭が再生しだす頃には足から腹部にかけて木場祐人が凍りづけにした。

 

「ッッ────こんなものっ!」

 

 ライザーが溶かすより先に雷が落ちた。

 

「がァァァァアアアッッ────!?」

 

 ライザーは痛みのあまり叫んだ。

 

 そうしてライザーが気絶するまでリアスとその眷属による痛めつけショーは続いた。ちなみに40分ほどである。

 

 そんなこんなで『勝利』を収めたリアス達だった。

 

 

 




どうだったでしょうか?

次回から本編に戻ります…

評価してもらえると嬉しいです……
ご意見・ご感想お待ちしています。


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イッセー君を原作より強くしようぜ!
俺様フリード・セルゼン


主人公は屑です。
主人公は人殺しを迷いません。
主人公は人殺しを社会的“悪"だとわかってます。
主人公は性根が腐ってます。性根が。


「ヒャッハァー!!屑が汚物を消毒だぁ!!!」

 

 やっほー、俺様フリード・セルゼェェェンと言いまーす。前世は一般的な社会不適合者やってました。あ、それ今もだわ(笑)

 

 え?『セルゼェェェンが可笑しくないか?』『前世ってなに言ってんの?』

 

 いやーわかるよ、わかるわかる。不思議だよねぇ。安心してください、説明しますよ!

 

 セルゼェェェンについてだけど、まぁ、とーぜんっしょー俺様が勝手に伸ばしてるだけだしぃ?

 

 前世ってのはぁ、俺様がテンプレ的な転生者だからだよー

 

 神を名乗る奴に会ってぇ「世界の管理をする神だけど、手違いなんだ仕方ないよね!ごめんごめん、特典やるから黙って転生しろ」的なことを言われてぇー転生っつーか憑依しました。

 

「この世界ハイスクールD×Dじゃね?」とか「やべぇ、俺かませじゃん!」とか憑依してすぐに思ったわ。

 

 そんな俺様だが今は貰った特典で好き勝手やらせてもらいながら原作再構成中でーす。

 

 なんでそんなことをしているのか疑問に思う人もいるだろう。原作再構成してることに疑問を抱かない奴なんていないよな。いないよね!?つーか居てくれるなよ頼むから。

 

 俺様の特典(能力)のに『吸収・奪取系』という能力がある。

 

 分かると思うがこの能力は『吸収・奪取系の能力すべて』である。とはいえ俺の知らない能力は発動できねぇし、結局のところ結果的には「相手の能力を吸収した」で統一なのでたいした意味も無いんだが。

 

 ちなみに俺はこの能力(『吸収・奪取系』)を『ダイソン』と呼んでいる。なんでかって?分かるだろ?

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 要するに「俺様の能力『吸収・奪取系』(ダイソン)を使って主人公達の能力を奪って愉悦しようぜっ(キラッ」というやつだ。

 

「なっ……!?」

 

「ん?」

 

 おっと、考えてる内にどうやら主人公が到着したらしい。

 

「おや、おやおや、おやおやおや!?」

 

 主人公・兵藤一誠のほうを向き、俺様は俺様一押し『狂喜の笑顔』をプレゼントしてやる。

 

「やぁぁぁぁあっっっと来たのかい悪魔クン?」

 

「な、なんだよ…お前!?」

 

「えぇー、普通よぉー人に名前を聞くときはまず自分からだと思わねぇーかなぁー」

 

「え…!?」

 

 兵藤一誠(以後は主人公君と呼ぼう)は一瞬、呆けるとすぐに再起動して言ってきた。

 

「………いや、それどころじゃないだろ!人が死んでんだぞ!!」

 

 主人公君に対してなんて返そうかなぁ。選択肢なにあったけ?

 

 選択肢1:うん、まぁ俺がやったしぃ?

 

 選択肢2:幻覚だ(キリッ

 

 選択肢3:はぁ?(すっとぼける)

 

 あぁ、そうだこれに決めた。

 

「……はぁ?なに言ってん────嘘……だろ………どういうことだよ、これぇぇぇ!?」

 

「えぇ!?」

 

 さぁどうだ主人公!!到着したのは殺人現場。その場にいるのは神父姿のおかしな男、しかし!!

 その男は現場にいながら気づかなかったような反応を示した。

 さぁどうする主人公ぉぉぉおおおお────ッッ!!

 

「………いや、殺ったのお前じゃねーのかよ!?」

 

「あ、バレましたー?」

 

「『あ、バレましたー?』じゃねぇよ!!!!」

 

 あっさりバレちった。まぁいいや。気を取り直して自己紹介から入ろうか。

 

「正解した悪魔クンには俺様の名前を教えて上げましょう!!俺様の名前はフリード・セルゼェェェン!!いつの日か火影になる男だ!」

 

「さっきといい今といい、バカにしてんのか!!」

 

「あれぇー、海賊王のほうが良かったかなー?」

 

「バカにしてんだな、そうなんだな、そうなんだろ!?」

 

 主人公君はどうやら、おちょくられるのがイヤなのだそうだ。

 

「大丈夫ですかフリード神父……?」

 

「アーシア!?」

 

「え……イッセーさん!?」

 

 アーシアちゃんと主人公君が驚いていた。主人公君に俺様に言った。

 

「てめぇ!!アーシアになにさせるつもりだった!?」

 

 主人公君はどうやら俺様が黒幕だと思ったらしい。

 

 ………え?マジで?

 

 よぉーし、なんて言おうかなぁ………………よし!これに決めた!

 

 できるだけ勘違いするようにニヤリと笑いがら俺様は言った。

 

「アーシアたんにはねぇ~僕たんと一生縁の残るもの(友達)になって貰うのサァ」

 

「なにぃ!?一生縁の残るもの(嫁とか恋人など)!?」

 

「本当だよねぇ?アーシアちゃ~ん」

 

 協会で一応伝えておいたし、上手くいけば良い反応をもらえるはずだ。

 

「一生縁の残る………?…………あぁ!はい!」

 

「アーシア!?待て、考えな───」

 

「私たちお友達になったんです!」

 

「───おして……えぇ?」

 

「……?どうしたんですかイッセーさん?」

 

「そぉーだぜぇ。どうしたんだいイッセーくぅん?」

 

 アーシアちゃんがキョトンとして俺様はニヤニヤしながら言ったやった。

 

「てめっ………いや、やっぱり考え直してくれよアーシア、そいつはこんなことをするような奴なんだぞ!?」

 

 主人公君は死体を指やす。アーシアちゃんは指された方を向いて、顔を真っ青にして叫んだ

 

「え?──────いやぁぁぁぁぁぁああ!!」

 

「あ、気づいちゃったかぁ」

 

 優しい優しい、聖女のようなアーシアちゃんは俺様に聞いてくる。嘘であって欲しいという目をして。

 

「フ、フリード神父…?う、嘘、ですよね………?」

 

「ほんとだよん」

 

「な、なんで………」

 

「なんでって言われてもねぇ、そこの悪魔くんを呼んだからですけど?」

 

「そ、そんなの───」

 

「アーシアちゃんの意見は聞いてねぇから」

 

 そう言って俺様はアーシアちゃんの意識を飛ばし、抱える。

 

「おぉっとぉ……て軽っ」

 

「てめぇっ!アーシアに何しやがった!」

 

「意識飛ばしただけだよぉーん。慌てなすんな。アーシアちゃん置いたらすぐにでも─────殺してやっからよ」

 

「ッッ!?」

 

 濃度の濃いプレッシャーは初めてなのだろう、主人公君は後ろに数歩下がった。

 

 アーシアちゃんをソファに置いて、主人公君に向き直り────

 

「さぁて、ちゃっちゃと終わらせますか~」

 

「なん───」

 

 ────主人公君の両足を撃ち抜いた。

 

「がっ、があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?」

 

「イテェだろ。イテェよなぁ。片足に六発ずつぶちこんだからなぁ。痛くねぇ訳がねぇ!!」

 

 一瞬で間合いを詰めて倒れる主人公君の顔面を爪先で蹴飛ばした。

 

「ハッハァ────ッッ!!」

 

「ぐっ………がぁ………ッッ」

 

 吹っ飛ばした主人公君は床に倒れて全身を痙攣させていた。

 

「さてっと、そろそろ赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の能力を奪わせてもらうけどよぉ、構わねぇよなぁ」

 

 返事は返ってこない

 

「返事は無い只の屍のよーだってか、なら貰うぞお前の能力()

 

 魔法陣が現れた。あれはたぶんリアス・グレモリーのものだろう。

 

 魔法陣から悪魔が飛び出てきた。俺様に斬りかかってきやがったので右手に持っていた光の剣で防ぐ。

 

「────ッッ」

 

「おっとぉ」

 

 金属同士がぶつかり合う音が響いた。

 

「邪魔させてもらうよ悪魔祓い(エクソシスト)

 

「邪魔だと思うなら消え失せろ雑魚悪魔」

 

 剣を持った悪魔に続いてポニテとドチビが出てくる。

 

「あらあら」

 

「………悪魔祓い(エクソシスト)

 

「団体さん、ごとぉーちゃくぅーってかぁ?」

 

「─────消し飛びなさい」

 

 俺様目掛けて『滅びの魔力』が飛んで来た。俺様はそれを─────

 

「やなこった」

 

────蹴飛ばした。

 

 新しく出てきた赤い髪の悪魔含め、悪魔達は顔を引き締めていた。

 

「おやおや、これはもしや!?無能姫リアス・グレモリーではあァァァァりませんかぁぁぁぁぁぁああ!」

 

「誰が無能姫よ!外道が!」

 

 魔力が飛んで来る。

 

「効かねぇよ。邪魔くせぇ」

 

「なぁっ………!?」

 

 剣を持った悪魔・木場祐斗がリアス・グレモリーに指示を仰いでいた。

 

「………部長どうしますか?」

 

 リアス・グレモリーの判断は思いの外早かった。

 

「イッセーを連れて逃げるわ。私と祐斗で足止めをするから、朱乃と小猫はイッセーの回収をお願い。」

 

「「「了解」」」

 

 木場祐斗とリアス・グレモリーがこちらに来た。

 

「邪魔だっつてんだろぉがクソ悪魔ぁ」

 

「足止めを任されたのは僕だからね、行かせないよ」

 

「私もいるわよ」

 

 木場祐斗の剣戟を相手にしていると魔力が飛んでくる。

 

「祐人!」

 

 退避の準備が整ったのだろうか。

 

「わかりました!」

 

 木場祐斗が返事をした。………なにも出来ないのは癪なので嫌味の一つでも言おうか。

 

「………なぁ、騎士様よぉ」

 

「なん──だい───ッッ」

 

 近距離まで近づき耳元で言った。

 

「─────復讐はもういいのか?」

 

「──────」

 

 木場祐斗から怒気が吹き出る。

 

「──で──を──た」

 

「あ?」

 

「どこでそれを知った!」

 

 声が低なった。だが───

 

「祐斗!」

 

───リアス・グレモリーの邪魔が入った。

 

「チッ」

 

 追わなくてもまた会えるし、まぁいいか。

 打算的な考えのもと悪魔を逃がすことに決めた。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 悪魔が逃げたあと、俺様はアーシアちゃんを背負い教会に戻っていた。

 

「んっ……んんぅ……」

 

「アーシアちゃあ~ん、早く起きないと襲っちゃうぞぉー」

 

「ふぇ……?」

 

「はよー、寝るなら教会についてからにしてねぇー」

 

「え……あ、はい!」

 

 いい返事をするアーシアちゃんを背負って歩く。

 

 あぁ、明日はなにがあるだろう?

 

 

 

 




~『吸収・奪取系(ダイソン)』~
創作物の吸収・奪取系の能力とそれの応用が使える。
その創作物世界限定の能力を吸収できる異能はある程度の基準で異能を吸収できるようになる。
例)神器限定など

能力の例↓
・「略奪」
charltte
・「ホワイトスネイク」
ジョジョ
・「理不尽な重税」
めだかボックス
・「アブソープション」
スクライド
・「盗賊の極意(スキルハンター)」
HUNTER×HUNTER
・「騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)」
Fate/zero
・「大法官の指輪(ジャッジメントリング)」
落第騎士の英雄譚
など…

評価してもらえると嬉しいです。
ご意見・ご感想お待ちしてます。



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アーシアちゃんマジ聖女!だがッ!俺様は外道ッ!

主人公は屑です。
主人公は殺しを迷いません。
主人公は性根が腐っています。性根が。


 さ~てさて、翌日になりましたァ~。

 

 いやぁ~昨日の件でアーシアちゃんにお話しされちゃいましてぇ、実は結構疲れ気味ぃ~。

 

 アーシアちゃんには謝ったあとに「こうでもしなきゃ俺達は生きてけないんだよ」とか「努力はする」とか真面目っぽい声音で言ったら、まァ・さァ・かァ・のォお許し+『純粋な笑顔』頂きましたァァァアァァ! ヒャッッッッッハァァァァァァ!

 

 俺様の『狂喜の笑顔』の比じゃないね!あぁ、でも破壊力は(別の意味で)俺様のほうが上だなァ。

 

 人殺しに笑顔向けちゃうアーシアちゃんマジ聖女!

 え?天使じゃないのかって?天使なんかと一緒にすんじゃねぇよ。

 

 アーシアちゃんほど可愛くて優しくて可愛い女の娘はいねぇーぜ多分。大事なことは二回言っといたぞ。

 

 あ~あぁ、つぅーかあれだな、デオドラ?デイダラ?………まぁ、とにかくアーシアちゃん狙いの悪魔の気持ちもわかるわぁ~

 

 え?外道?屑?ド三流?なぁにぃをいまさら仰ってるんでしょォォかァァァ!

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

 

 俺様は今アーシアちゃんとデェート中でぇぇぇえあります!

 

 まぁ、デートと言っても逃げようとしたアーシアちゃんを「ありぃ~お出掛けですかい?アーシアちゃ~ん」とか言って無理矢理引っ張り出したんだけどサァ……

 

「フリード神父?」

 

 おっとぉ、考えてる内にボーっとしてたらしい。

 アーシアちゃんが俺様の顔を下から覗いている。

 

「どぉかしたかなぁ~アーシアっち」

 

「ア、アーシアっち……?」

 

「HAHAHA細かいことは気にしなすんな」

 

「はい!」

 

 毎度思うがこの娘、返事だけは良いんだよなぁ。

 

「………あ」

 

「ん?どったのアーシアたん」

 

 あぁそっか、公園はこの辺か。そーだ主人公君をおちょくりに行こう!

 

「あ、あれ、ひょーどーくんじゃね?」

 

「え、あ、いや、違います!」

 

「えぇー誤魔化さなくても良いじゃねぇかよぉ。ひょぉぉぉどぉぉぉぉくぅぅぅぅん!あーそーぼー!」

 

 俺様が叫ぶと主人公君はアホ面全開でこちらを向いた。

 

「え?」

 

「やぁぁぁぁあっと会えたねぇ~ひょーどーくぅん?」

 

「テメェは……!!」

 

「おーおー威勢だけは良いじゃねぇの。なんならよぉ昨日の続きシテヤロウカァ(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)

 

「ッッ!」

 

 俺様が言うと主人公君が怯む。しかし───

 

「フリード神父!!」

 

 ───アーシアちゃんの邪魔が入った。

 

「ジョーダンだってアーシアちゃん!HAHAHA」

 

「え、あ、そうだったんですか…」

 

 アーシアちゃんはホッとしていた。うんうんジョーダンジョーダンジョーダンだよ。

 

 能力奪ってないのに殺して堪るかってんだ。

 

「アーシア待って!良く見てそいつの目を!笑ってない笑ってないから!」

 

「大丈夫ですよイッセーさん。フリード神父は話せばわかってくれる人ですから」

 

 アーシアちゃんは笑顔で言った。

 

 アーシアちゃん信頼してくれてありがとう!

 でもごめぇーん、どーでもえぇねんそんなもん(信頼)

 

「…………」

 

 主人公君がこちらを睨み付けてくる。なんかムカついてきたぞ。なんて言ってやろうか。よし!

 

「アーシアちゃんごめんよ………イッセー君は俺のことを信用できないらしいから……俺は…帰るよ………」

 

 できるだけ悲しそうに表情から動作まですべて演技で貫けば───

 

「イッセーさん!」

 

 ───心優しい聖女サマは俺様を庇ってくれるだろうから。

 

「ア、アーシアちょっと待ってくれ、こいつは人を殺したんだぞ!?」

 

「そ、そうですけど…」

 

 朝からそんな事叫ぶなよ。まったく音を遮断してなかったらどーなってたやら。

 

 俺様が思考に没頭してるとアーシアちゃんが話し掛けてきた。どうやら話がついたらしい。

 

「フリード神父!」

 

「なにかな…アーシアちゃん……」

 

 暗い雰囲気を漂わせながら俺様は言う。

 

「イッセーさんも一緒にお出掛けすることになりました!」

 

 うわぁー元気ハツラツだー

 

「おぉーう、俺っちも居ていいのかい?」

 

 俺様はそう言って主人公君に視線を移す。

 

「………アーシアがどうしてもって言うから仕方なくな。仕方なく!」

 

「あれまぁ~、俺っち嫌われちったかぁー」

 

「当たり前だ!人の足撃っといて嫌われずにすむか!!」

 

「HAHAHA」

 

「『HAHAHA』じゃ、ねぇーよぉ!」

 

「悪かったって、な?」

 

 悪びらずに言う俺様だがアーシアちゃんがバックについてるし大丈夫だろう。

 

「くっ…うう…」

 

 めっちゃ唸ってるよ。主人公君。

 

「それじゃあ、行きましょう!」

 

 アーシアちゃん相変わらずテンションめっちゃたけぇー

 

「よーし、どこいくべ」

 

「おいちょっと待ってくれよー」

 

 そうして俺様達はお出掛けを楽しんだのだった。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

「やぁー、楽しんだわぁー」

 

 俺様が言うと主人公君が呆れた口調で言ってきた。

 

「結局テメェーが一番はしゃいでんじゃねぇか」

 

「あはは」

 

 あのあと飯を食いに行ったり普通に雑貨店見に行ったり、ゲーセンに行ったりしたのだ。そう、ゲーセンに。

 

 俺様のテンションは上がっていた。シューティングゲームで満点とったりしたのは良い思い出になった。

 

 そんな俺様を見たからか主人公君は警戒心が解けていた。アーシアちゃんからも称賛を頂いたので気分が良い。

 

「………なぁ」

 

「ん?なんじゃいイッセー君や」

 

「………なんでお前あんなことしたんだよ」

 

「あんなことぉ?」

 

「昨日のことだよ」

 

「あぁー」

 

 主人公君は俺様が人を殺す理由が知りたいらしい。アーシアちゃんもなにも言わないが気になるのか、こちらを見ている。

 

 それに対して俺様はこう答えてやる。

 

「何でだと思う?」

 

 不適に笑う俺様。主人公君は言う。

 

「真面目に聞いてんだよ!」

 

「こっちだってマジだっ───」

 

 あぁ堕天使が来たか。

 

「───何をしているのかしらフリード・セルゼン。いいえ、いいわ答えなくても。まさか貴方が

 アーシアが逃げるのを手伝うなんてねぇ」

 

 めんどくせ、しらばっくれよ。

 

「おいおい、なんの話だよ姉御。俺っち達はただ"お出掛け"してただけだぜい」

 

「あら、しらばっくれるつもりかしら。まぁそれならそれで殺すだけだけど」

 

「待ってください!私が勝手に逃げようとしたんです!フリード神父は関係ありません!」

 

 アーシアちゃんありがとう!君の犠牲は無駄にはしない!

 

「おいおい、どういうことだよそりゃあ」

 

「ふ、フリード神父…」

 

「やっぱりそう言うことかよ!」

 

 主人公君の腕に神器(セイクリッド・ギア)が顕現する。

 

「フリード今すぐアーシアを回収してそこの悪魔を殺しなさい」

 

「あいよー」

 

 俺様は主人公君を遠くへ蹴飛ばし、アーシアちゃんを回収する。

 

「んじゃ、帰りましょか姉御」

 

「私は殺せと言ったハズだけど?」

 

「あんな雑魚にいちいち目くじらたてないでくださいよ。それに殺したら殺したでアーシアちゃんがうるせぇーっすよ」

 

「………それもそうね」

 

 そうして俺様達はさっさと教会に戻るのだった。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 儀式の直前レイナーレ以外がいなくなった時を見計らい教会の地下に行った。

 

「ハロー姉御さぁん」

 

「フリード?外の見張りをしておくように言ったハズよ。さっさと働きなさい。それとも、言われたことすら出来ないのかしら」

 

 レイナーレの機嫌が悪くなる。

 

「いやぁ~悪いねぇ姉御さん。頼みごとがあってさ」

 

「頼みなんて受け付けないわ。働きなさい」

 

 さらに機嫌が悪くなった。

 

「いやぁ~あのさぁ」

 

「だから────」

 

「────喰われてくれや」

 

 言い終わる前に俺様はレイナーレの腹を蹴りつけ行動不能にする。

 

 そして────

 

「いただきまぁ~す」

 

「く…え、いや、い───」

 

「───ごっくんっと」

 

 ────丸飲みにした。

 

 使った能力は『うえきの法則』の『地獄人・守人の一族』が使う『吸収』である。

 

 この能力は『うえきの法則』が好きな俺様にとっては実に喜ばしいものだが、それと同時に丸飲みにすることが気持ち悪く感じる。微妙な能力だ。

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

 まぁ、とりあえずはアーシアちゃんはテキトーに寝かせておこう。邪魔にならないように。

 

 これから俺様のためのショーが始まる。

 

 さぁ、早く来いよ悪魔ども!

 

 狂気的な笑顔で()は外に出る。

 

 あはひゃははははあっはっはははははっひゃーひゃーひゃひゃ

 

 ()の笑う声が教会中を響く。

 

 あぁ、楽しみだなぁ早く早く早く来ねぇェェェェなぁァァァァ

 

 

 

 




~うえきの法則~
作者が好きな漫画上位にランクインしている。
「○○を△△に変える能力」とかほんっとに燃えた。

~地獄人・守人の一族の能力~
うえきの法則に登場する能力。
主人公は守人の一族の『吸収』だけ使える。

~主人公から見たアーシア~
綺麗すぎてメチャクチャにしたくなる
ディオドラと同じ感じ。まぁ、同類(屑)だから。

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俺様には神器の育て方が分からないよ……

主人公は屑です。
主人公は屑くて屑くて屑です。
主人公は性根が腐ってます。性根が。




 

────遅い

 

 

 

 

 

 40分経過ッ!いや、41分経過ッ!

 

「……………。」

 

 あるぇ?ちょぉぉぉっとばかし遅すぎねぇ?え?なに?まだ待つのこれ?

 

 アーシアちゃんの命掛かってんのに遅すぎね?主人公。

 

 いやいや待った。思い出してみよーぜ。

 

 原作は良く覚えてねぇけど、たしかアニメではアーシアちゃんが『神器』(セイクリッド・ギア)を抜き取られた時に到着したハズだけ…ど…

 

「………あ」

 

 どーしよ…俺様重要なことに気ずいちまったよ…

 

 そういや俺様『神器』(セイクリッド・ギア)抜き取る儀式がどれくらいで終わるか知らねーじゃん♪

 

「こっれは萎えるわぁ。いやマジで」

 

 独り言状態の俺様。なんか寂しいなぁ。

 

 くっそ。もう何て言うかこう「戦いは、まだか」って感じだったのにぃぃぃ………

 

 あーやべ、眠くなってきた。

 

「…………。」

 

 まだかなぁ…

 

「…………。」

 

 もうちょいかな?

 

「…………。」

 

 ………おやすみなさ────

 

「──オラァ!!」

 

「…………」

 

 主人公君とーじょー。俺様の睡眠時間は0分。待ち時間は二時間。

 

 うん…何て言うかさ…

 

「テメェはフリ────」

 

「───タイミング考えろやァッ!」

 

 開幕早々蹴っ飛ばす。いや軽くだよ、軽く。2~3メートルすっ飛ぶくらい。

 

「イッセー君!?」

 

「!?」

 

 入って早々仲間がすっ飛ばされたことで驚いている悪魔二人。

 

「………よし」

 

 俺様は密かにガッツポーズをした。

 

「君は前の『悪魔祓い』(エクソシスト)だね……」

 

 剣士サマはお怒りのようすだ。何に対して怒ってんだろーなぁ。主人公君蹴飛ばしたことかな、それとも前の発言かなぁ。

 

 まぁ、とりあえず煽ろかなぁ。

 

「あ、あなた方は!無能姫リアス・グレモリーの眷属サマじゃああァァァァりませんかァァァァ!」

 

 園児並の煽りどんな反応を見せてくれる!?

 

「僕らの主をあまりバカにしないで貰おうか……ッッ!」

 

「部長への悪口はやめてもらいます……ッッ!」

 

 剣士サマとチビが攻撃してくる。剣士は正面から斬りかかってくる。チビは真横から殴り付けてくる。

 

 けどまぁ───

 

「通用しねぇーよ、雑魚悪魔どもが」

 

 ───意味ないよね。

 

 所詮は雑魚だ、テキトーに捌けば良い。

 

 つーかもっと強い奴(上級以上の悪魔とか)を吸収してる俺様に届く道理はねぇ。

 

 まぁ、今回は『赤龍帝の籠手』(ブーステッド・ギア)をできる限り育てなきゃ行けねぇし、軽くノックアウトしておいて後で使うか。

 

 チビを蹴っ飛ばして剣士サマの両腕を───へし折った

 

「ぐッ……がァァァアア……ッッ!?」

 

「痛いか!?痛いよなぁ!?どーよテメェから突っ込んで来ながらあっさり返り討ちにされる気持ちはァ!?」

 

「祐斗先輩……ッッ!」

 

「ああ…あぁ!そうだよ!これだよ!俺っちが求めてるのは!」

 

 テンション上がってきたァァァァアア!!

 

「なにを……!」

 

 怒ってるなぁ。怒ってるよぉ。仲間やられて怒ってる。

 

「あぁ~お仲間やられて怒っちゃったぁ?良いねぇ良いぞぉ…それでこそボコる意味が出るってもんだ!!」

 

「てんっっめぇえええええええええ!!」

 

「おろ?」

 

 いつの間にか復活した主人公君が向かってくる。

 

 けどさぁ……

 

「お前何ができんだよ」

 

 顔面にグーパン

 

「ぐっぶ……アァ……ッッ」

 

 次はみぞおち狙いの膝───

 

「させません……!」

 

───蹴りはチビの腕にヒットした。

 

「小猫ちゃ……ん?」

 

「くっうぅぅぅぅ……!」

 

「うッわぁ~女の子盾にしちゃうんだぁ~ひっどぉーい」

 

「この……!!」

 

 いい感じに主人公君も怒ってきたし、チビも片腕使えねぇだろうし、そろそろはじめっかな。

 

「さぁ、ショータイムだぜぇ」

 

「くっそ……!!」

 

「イッセー先輩……今は逃げることだけを───」

 

 ───考えてください。なんて言う間もなく主人公君の右肩に俺様は3発の弾をぶち込む。

 

「いっ……つぅぅぅぅぅぅぅ……!?」

 

「先輩……!」

 

「余所見はいけましぇんよぉ、え~っと小猫ちゃん?」

 

 使えなくなっている方の腕を蹴る。蹴る。蹴る。蹴る。

 

「──────!?」

 

 無音の絶叫。悲痛の表情。腕を押さえて倒れこむ美少女。あぁ、本当に───

 

「───そそるねぇ」

 

 チビに……いや、小猫に手を伸ばす。

 主人公君が来るようにできるだけ不快に思うだろう笑い声を入れて。

 

「やらせっ……かァァァァ!」

 

 主人公君は『赤龍帝の籠手』(ブーステッド・ギア)を出した。

 

「ようやく出しやがったか……だが足りねぇッ!!」

 

「がッ……!!」

 

 倒れないように殴り飛ばす。

 

「弱いなぁ……」

 

「くっ……そッ」

 

 主人公君はこちらを睨み付け叫んだ。

 

「…んでだよ」

 

「あ?」

 

「なんで!なんでお前はこんなことするんだよ!これからアーシアが何されるかわかってんのかァ!?」

 

 仲間がやられたことにたいする怒りとアーシアちゃんのことの怒りで頭いっぱいらしい。

 

 ………なら、それを利用しない手はねぇ。

 

「儀式だろ?それがどうしたよ?」

 

「どう……しただっ…て?ふざけてんのかテメェ!」

 

 主人公君の攻撃!意味ねぇな。殴り落とす。

 

「お前はアーシアの友達じゃねぇのかよ!?」

 

「友達だよん。でもさぁそんなことより(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)俺っちは俺っちでやりたいことがあるんですよぉ~」

 

「ふっざ…けんなァァァァァァァァアアア!!!!」

 

『赤龍帝の籠手』が光る、がそんなことはどうでもいいと殴りかかってくる主人公

 

「いい感じ…なのか……?」

 

 軽く避けて足をかけ転ばせる。

 

 ヤバイ、成長してるかよく分からない。

 

 まぁいいや。とりあえず今を楽しもう。

 

「ほらほら、こっちはいいのかい?」

 

 俺様はそう言って────剣士の足を踏みつけた。

 

「ッ……!」

 

 意識の飛んでた剣士だが痛みで起きたようだ。

 

「おい、やめっ───」

 

「おっそいなぁ」

 

 剣士の足を踏み潰した(・ ・ ・ ・ ・ )

 

「いっ───!?」

 

「あ」

 

 無音の絶叫…というか痙攣してるなぁ………う~ん、あれ(小猫)見たあとだともの足りねぇなぁ……

 

 ま、いっか。

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」

 

『Boost!』

 

 主人公が殴りかかってくる。

 

『神器』の形がちゃんとしている。覚醒したのか?

 

「あらよっと」

 

 軽々とジャンプで回避。回避した先には───小猫がいる。

 

「あっれぇ……?」

 

 なんで起き上がってんだろ。痛いハズだろうに。

 

 いやぁほんっとうにそそるねぇ、あの娘(小猫)

 

 よし、最悪の思い出をプレゼントしよう!

 

 そう決めて向かいくる小猫の左ストレートを避ける。

 

「なっ……!?」

 

 あの状態から避けられるのか!?とでも言いたげな表情だ。

 

 突き出された左腕を掴み小猫の体を引き寄せそのまま小猫に────

 

 

「ん」

 

「─────!?」

 

 

 ────キスをする。

 

 

 気持ち悪い奴にキスされるとかそーとー気持ち悪いよねぇ。ハハハハハハ

 

 だが、まだだ。

 

「───────」

 

「───────」

 

 俺っちの舌が小猫の口の中を貪りつくす。

 

 さぁ徹底的に気持ち良くしてやろう。この、女遊びが大好きな悪魔の技術(テクニック)で!

 

 歯列をなぞり深く舌を差し入れ、動きを止め誘うように舌を引っ込める、すると小猫は舌を出す。

 

 足腰に力が入らなくなっても体を痙攣させても、やめない、とめない、いいや止まらない。

 

 小猫の顔が蕩けていき唾液が口から流れ落ち小猫の艶かしい声が教会内を響かせる。

 

 キッカリ1分間続けた。

 

「───ぷはっ」

 

「────ぁ…」

 

 小猫は膝から崩れ落ちる。

 

「て、てててててててめぇっ、小猫ちゃんに何しやがる!?」

 

 見入っていた主人公がニヤつき赤面しながら叫ぶ。

 

 ……やっべ、ギャグ路線走ってね?あいつ(主人公)の男の性的な屑スイッチがONになってるよ。どーしよ……うん、当たって砕けろだ!

 

「ディープな方のキスでざますよー」

 

「ざますよー、じゃねぇーよ!」

 

「見入っていたあんさんが言いますか」

 

「仕方ねぇだろ!男の性だ!」

 

やられた娘(小猫)からしたらたまったもんじゃねぇなぁ……」

 

「お前がやったことだろ!?………つーかスゲーなこいつ」

 

 最後の小声で確定だ。マジでギャグ路線に行っちまったよ……

 

 …………………今回は諦めようかなぁ。

 

 いや、でもこれってやり方変えればいけるかも……?

 

「まぁ~ねぇ~なんたって俺っちの技術(テク)はアーシアちゃんが啼いちゃったくらいだからねぇ」

 

 俺様の『気持ち悪く笑う』こうげき

 

 こうかは───

 

「あ"?」

 

 ───ばつぐんだぁっ!

 

「聞こえなかったのかえ?ならもう一度『俺っちの技術(テク)はアーシアちゃんが啼いちゃったくらいだからねぇ』って言ったんだよ」

 

「…………なぁ」

 

「ん~?」

 

「それってアーシアの合意の上か?」

 

「シスターだぜぇ、分かれよぉ」

 

「やっぱりてめぇは殺す」

 

「いいねぇ、やっと目的を思い出したかァ?」

 

 俺様大勝利だぜ。

 

「てめぇを殺してアーシアを助け出す」

 

「間に合うかな?」

 

 不適に笑う俺様。睨み付けてくる主人公。

 

 俺様はデカい声で言う。

 

「さァ、第2ラウンドといこうやァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ……うぅぅ……なんで届かねえんだよ……ッッ!!」

 

 悩んでいるならアドバイスをしてやろう。

 

「もっと力引き出せよ」

 

「?」

 

「だーかーらー『神器』の力を引き出せって言ってんだ!なぁおい!お前はどうなりたいんだ!?」

 

 この状況での敵からの助言をどう受け取るかが問題だ。

 

「…っと」

 

「ん?」

 

「もっともっともっと強くならなきゃいけねぇぇぇぇぇぇんだよぉぉぉぉぉぉ!!」

『Dragon booster!!』

 

「もっとだァァァァァァァァァァァァァァァァ」

『Dragon booster second Liberation!!!!』

 

 主人公は喉が裂けるかと思えるほどに吠えた。

 

「上出来……なのか…?」

 

 やっぱり良くわからん。まぁいいや、そろそろ帰るか。

 

「うっっっおおおォォォォォォォォォオオオオ!!!!」

 

「おやすみ」

 

「ぐッ……がァ……」

 

 腹を蹴りつけ意識を飛ばす。

 

 

 

 

 

 倒れた主人公君に『アーシアちゃんは奥で寝てるよん』と置き手紙を残し全力で逃げた。

 

 逃げたのである。

 

 

 

 

 




~女遊び大好きの悪魔の技術~
読んで分かるように『女遊び大好きの悪魔』を吸収した時に手に入れた技術。
それ以外では無能と呼んでいいレベルの能力しかなかった。




セーフかアウトか分からないけどとりあえず読んで頂きありがとうございます。
主人公の屑さを徹底できたかな?という疑問がありますが、ただ一つ。どうしてこうなった。
楽しんでもらいたいなぁ……

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聖魔剣を手に入れろ!
俺様そろそろ聖魔剣が欲しいんです!(希少価値的な意味で)/グレモリー眷属の現状


主人公は屑です。
主人公は性根が腐ってます。性根が。

今回はすごく少ないです。



 あのあと俺様は全力全開で逃げた。

 

 主人公君の『神器』(セイクリッド・ギア)を成長させようとして剣士の足を踏み潰したり、アーシアちゃんのことで嘘を吐いたりとほんっとにいろんなことをした。

 

 え?小猫ちゃんへのディープなキス?あれは個人的な愉しみだから。

 

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

 

 俺様は今ヘルパーだかヘルペーだかよくわからん聖剣狂いのおっさんを探している。いるのだが…

 

「情報なさすぎィ…」

 

 いやまぁ俺様って決まった情報網がある訳じゃねぇから?当たり前っちゃ、当たり前なんだけどよぉ…

 

 そんなことを考えているとどっからか声が聞こえた。

 

「貴様がフリード・セルゼンだな」

 

「ほぇ?」

 

 誰の声かを確認するために後ろに頭だけ向かせると────

 

「貴様がフリード・セルゼンかと聞いているんだ」

 

 ───コカビエルの旦那がいた。

 

「そうです!そうですとも!僕ちゃんがフリード・セルゼンでまちげぇねぇだァッ!!」

 

「妙にテンションが高いな……まぁ良い。協力してもらうぞ───」

 

 何に?と聞く前に期待していた答えが聞けた。

 

「───戦争を起こすためにな」

 

「りょぉぉぉぉぉおおおおかいっっすぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 よっしゃぁァァアアアアッ!!俺様はやっぱりツイてるよなぁ!

 

 コカビーの旦那にテンション上げまくりで聞いた。

 

「で、これからなにをすりゃぁーいいんでしょぉー!?」

 

 クククッッとコカビーの旦那の笑い声が聞こえた。

 

「あぁ……良いぞ…良い狂いっぷりだ…それでこそ仲間にする価値があると言うものだ」

 

「そーでしょうそーでしょう!!さァ、俺っちに仕事をくだせぇ!」

 

「いや残念ながらこれからバルパーと言う男にあって貰う」

 

 バルパー……?誰それ?

 

「まぁ、会ってみればわかる」

 

 コカビーの旦那に誘われた俺様は『聖魔剣(・ ・ ・)のために(・ ・ ・ ・)バルパーという男に会いに行くことになった。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

「テメェはヘルパー・ガリレイじゃねぇーか!」

 

 なんとバルパーはヘルパーだったのである。

 

「ヘルパーではないッ!バルパーだッ!」

 

悪い(わり   )悪い(わり  )

 

 軽く謝り自己紹介をする。

 

「俺様フリード・セルゼェェェン!ヨロシクゥー」

 

「……むぅ…釈然としないが良いだろう。私はバルパー・ガリレイだ」

 

「オッケーんじゃ仕事くれ」

 

 自己紹介が済んだ今!俺様はソッコーで聖剣を奪いに行きたいだぁっ!

 

「良いだろう。この因子を───」

 

「ちょいまち!」

 

「───受けと………なんだ?」

 

 ………これはまさかメンドクセー下準備大量だったり……?

 

「もしかて…やること(面倒ごと)大量にある?」

 

「……?当たり前だろう」

 

 バルパーのおっさんが答えた。

 

「メンドクセーのはパスしちゃだめかなぁ~?」

 

「ダメに決まっているだろう!なにを考えている!」

 

 バルパーのおっさんが叫ぶ。

 

「ええぇーとぉ殺しとかかなぁ…」

 

「誰も答えろとは言っとらんわァッ!」

 

「なにおう!テメェが聞いてきたんじゃねぇーか!」

 

 

 ………そのあとバルパーのおっさんと俺様であーだこーだと言い合って終わった。

 

 ちなみに雑用することになった。

 

 チクショォォオオオオオッッ────!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《グレモリー眷属の現状》

 

 

 

 

 

 

 リアスは激怒した。必ず、かの極悪卑劣な『はぐれ悪魔祓い(エクソシスト)』を殺さなければならぬと決意した。なぜなら────

 

「私の……私………私が……キス……ああぁ……」

 

「僕はッッ───まだッ──復讐を果たしていないッッ────!!」

 

「もっと強くならなきゃ……みんなを守れるようにもっと強く……もっともっともっともっともっともっと……………………」

 

 ───3人の眷族が受けた傷があまりにも深かったが故に。

 

 膝を抱えて目からハイライトが消え失せ、たまに顔を紅潮させたかと思うとすぐさま真っ青に変わる眷族:塔城小猫

 

 聖剣への恨みを異常なほど思い出してしまい復讐に囚われた眷族:木場祐斗

 

 自分の無力を知り異常なほど力に執着して無茶な鍛練を行い続けている眷族:兵藤一誠

 

 3人が負わされたのは……いや木場祐人に限っては閉じかけていたのが開かれたと言うべきモノ……つまりは『心の傷(トラウマ)』である。

 

 このことについて話すには、まずリアスが見たことを先に伝えるべきだろう。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 リアス・グレモリーと姫島朱乃は3人の堕天使を殺した後、教会内に向かった。

 

 教会内に入った時に2人が目にしたのは───

 

「なによ………これ……ッッ!」

 

 ───3人の眷属の倒れた姿だった。

 

 いや、ただ倒れていただけなら良かったかもしれない。3人は無惨に転がっていたのだ。

 

 ボロボロの姿でうつ伏せに倒れている兵藤一誠。

 

 両腕を折られ足も潰されて壁に背を預けるように放置されている木場祐斗。

 

 口から唾液を垂らし小さな水溜まり(・ ・ ・ ・)の上で倒れている塔城小猫。

 

「これはいったい……?」

 

 姫島朱乃は冷静に考え始めた。誰がどうやってこの状況を作ったのかを。

 

 まず思い浮かんだのはレイナーレという堕天使がそれほどまでに強かったのか?という疑問だがすぐに否定した。

 なぜなら、3人の堕天使の話や態度からせいぜい中級堕天使だろうと思っていたからだ。

 

 すぐに別の可能性が思い浮かび、それだろうと確信した。

 それは────

 

「フリード・セルゼン────ッッ!!」

 

 姫島朱乃が言う前にリアス・グレモリーが置き手紙を見つけ叫んだ。

 

 フリード・セルゼン。それはリアス・グレモリーの『滅びの魔力』を蹴飛ばした狂人だった。

 

 やはりそうかと思うと、姫島朱乃はリアス・グレモリーの怒りを抑えることを優先した。

 

「リアス抑えて……今はみんなの傷を治さなきゃ」

 

「───わかってるわよッ」

 

 唇を噛み締めて吐き捨てるようにそう言った。

 

 

 

 そのあとも大変だった。

 木場祐斗と兵藤一誠が重症だったが故に。なぜか塔城小猫は無傷(・ ・)だったが。

 

 結局は教会の奥で寝ていたアーシア・アルジェントに協力をしてもらい『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』にて3人とも肉体的な傷は治したのだ。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 あまりにも悲惨な状況だったが故にリアスも『覚悟』はしていたのだ。何かあったときは自分が声をかけるという覚悟を。

 

 しかし、彼等は話をまるで聞かなかった。塔城小猫にいたっては触れただけでおかしな表情になっていた。

 

 万策尽きた状況で二人はフリード・セルゼンだけは殺そうと決めたのだった。

 

 

 




物語が進まない…
グレモリー眷属悲惨すぎ…?
ライザー戦どうすんだろ……ライザー戦までにどれくらい成長するだろう……

評価してもらえると嬉しいです。
ご意見・ご感想お待ちしています。

番外編でライザー戦を載せました。


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俺様不覚!次は倍返しだ!

主人公は屑です。
主人公は下種です。
主人公はド腐れ外道です。


久し振りの屑っぷり。





 さぁ、ようやく駒王町に戻って来たぜ!!

 

 まったく最悪だったぜ。

 与えられた仕事は雑用雑用雑用雑用、雑用ばっかだし!つーかそれ以外なかったし!聖剣回収はコカビーの旦那が全部やっちゃうし!

 

 なぜ俺様が雑用だけなんだ………聖剣回収…行きたかったなぁ……

 ハハハ、泣いてないよー別に泣いてねぇっすよぉっ………

 

 まぁ、それはそれとして聞いてくださいよ~実は今、神父狩りの途中だったんですけどねぇ~会っちゃいけない奴と会っちゃったんですよぉ~

 

「………不愉快だな」

 

「ん~なにがぁ~?」

 

「その嘗め腐った態度だよ!!」

 

 斬りかかって来やがった!あぶねぇなぁ、まったく常識と良識と道徳と人間性(笑)を考えろっての。

 

 え?それは俺様のことかって?

 違う違う。じゃあ、誰なんだって?そりゃ目の前にいる────

 

「ふっ───ッッ!!」

 

「ウワーコワイヨー(棒)」

 

 ────剣士サマに決まってるだろーが。

 

「いやぁ~参った参った。なんでいるんだか……」

 

「君のような輩が───出るからッ────だよッッ────!!」

 

 俺様は笑うが剣士サマは剣を振る。

 

 膂力で負けている相手に剣技だけで勝てると思ってるなら随分シアワセな頭なんだが……なんかあるよなぁー

 イタズラ小僧の目をしてるし、魔剣を使った搦め手かなぁ……

 

「そんなんで勝てると思ってんのかァッ!」

 

 しかし俺様そんな事は気にせずに聖剣で殴り付けた。

 

「がッッ─────!?」

 

 剣士サマは転がっていく。

 

 さっさと動きを止めてその辺に捨てておこう、そんな風に思うと剣士サマは立ち上がって言ってきた。

 

「やっぱりッッ─────それは聖剣エクスカリバーだなッッ!!」

 

 剣士サマは怒り大爆発である。まぁ、関係ないのだが。

 

「おやおやぁまさか今更『ふくしゅーしたいー』とか言っちゃいますぅー?」

 

「言わないさ……ただ壊すだけだ!そしてお前も殺すフリード・セルゼエエエェェェェェェェェエエン────!!」

 

「うるっせぇなぁ……俺っちの迷惑だろぉがァ────ッッ!!」

 

 剣士サマの全身にかすり傷をつける。

 

 やっべ、愉しくなってきた……そろそろやめねぇと…

 

「よっ、と………ふぅ~」

 

 息を吐き、剣士サマに向き直るが剣士サマは剣を支えにして立っていた。まさにギリギリだな。わざとだけど。

 

 そうして俺様は話しかける。

 

「ねぇねぇどんな気持ち?目の前に憎くて憎くて仕方がないモノがあるのになにもできないってどんな気持ちィ~?」

 

 嗤った。めっちゃ嗤った。剣士サマを嗤ってやった。

 

 だが剣士サマは終わっていないと叫んだ。

 

「………なにを言ってるか分からないな……僕はまだ立っている、終わってなどいない!」

 

「ふーん、そう」

 

 そう言って俺様は剣士サマを行動不能にしようとみぞおちを殴った。

 

「くっはァ────ッッ!?」

 

「いっつぅッッ────!?」

 

 一瞬で拳を引き戻したので軽傷で済んだが……なにがあったんだ………

 

 その疑問は剣士サマの腹を見てすぐに解決した。

 

「バッッッッッッッカッッじゃねぇの!?なんでテメェは自分の腹を刺してんだァッ(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)!?」

 

 意味不明だった。自分の魔剣で自分の腹を刺している。

 いや、戦術としては分かる。『肉を切らして骨を断つ』共感は出来ないが理解はできる。敗北=死なら死ぬよりマシだから。

 

 でも、だからって────

 

「────本当にやるか普通!?」

 

 木場祐斗(・ ・ ・ ・)は笑っていた。心底嬉しそうに。ざまぁ見ろとでも言いたげに。

 

「ざまぁ見ろ────ッッ」

 

 訂正、言いやがった。

 

 そして木場祐斗(・ ・ ・ ・)は言葉を続ける。

 

「……さっきの言葉…そのまま返させてもらうけど……どんな気持ちだい?見下していた雑魚に一矢報いられた感想は………?」

 

 はっ、ははっ、コイツぅ~

 

「────あぁ、拷問したくなってきたよ。なんなら受けるか?今なら特別にフルコースお見舞いしてやるけど?」

 

「雑魚の戯れ言くらい聞き流したらどうだい?器が小さいよ?」

 

「器だぁ?俺様の器が小さいなんざ当たり前だろォが、サイズで言うなら一般人がサッカーボールで俺様のは細菌だぜぇ?」

 

 挑発はムカつくが、あぁ…クソッ

 

「………認めてやるよ木場祐斗(・ ・ ・ ・)。テメェには次に(・ ・)戦うときにとびっきりのお返しをしてやる」

 

「次?僕は今すぐでもいいけど?」

 

 木場祐斗は挑発的な笑いを浮かべた。

 

 ………少し仕返ししようか。

 

「そぉかよ─────だったら受けろよ?」

 

「がッッ─────あぁ、ああぁ、あぁぁァァァァアアアアアアアアア!?!?!?」

 

 ザマァ見ろ!

 

 木場祐斗には魔力を使って悪夢を見せた。さぞ愉快な夢を見ているはずだ。

 例えば、今と昔の仲間が殺され続けるとか恨み言を吐かれるとかな。

 

 まぁ、良い。取り敢えず傷は治したしアイツ(・ ・ ・)に会いに行くとしようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 俺様はアイツ、つーか小猫に会いに来た。

 

 無能姫と共に木場祐斗のもとに向かっていたのだろう。結界で空間転移を封じたからわざわざ走って。

 

 まぁ、とにかく挨拶をしようか。そろそろ堕としどころだろうし。

 

 気配を消して小猫だけを拉致った。もちろん結界の中に。

 

 そして拉致ったときの抱き締めた状態で言った。

 

「やっほー久し振りィ~会いたかったかなぁ?」

 

 ニヤニヤと厭らしい笑みで小猫に話しかけた。

 

「フリード・セルゼン────ッッ!」

 

 その眼にあるのは『恐怖』─────と『欲望』

 それを見て俺様は決心した。『ここからじわじわ堕とそう』と。

 

 小猫は俺様から離れようとするが、俺様は耳元でゆっくりとできるだけ優しく小猫に語りかけた。

 

「いいのか?またあれ(キス)して欲しいんだろ?今度はもっとすごいぞ」

 

「…もっ……と…?」

 

 小猫の目から『恐怖』が消えていく。

 

「そう。もっとだ」

 

 だんだんと『欲望』に染まり、溜まっていたものも含めて溢れそうになる。

 

 そこを狙って俺様は言った。

 

「やろうぜ。耐えられないんだろ?安心しろって、お前のせいじゃない。()が細工をしたんだ」

 

 もちろん嘘だが。

 

「………ぇ?」

 

 熱い吐息と共に疑問に思うような声が出る。

 

 だが、そんな事はどうでもいい。

 取り敢えず自分のせいじゃない(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)と思わせられれば良いのだ。そうすれば小猫のような奴の防壁は意図も容易く崩れ去る。

 

「…仕方…が……ない…?」

 

「そうだ、仕方がない。俺が(・ ・)そうしたんだから」

 

「…私じゃ……ない…?」

 

「お前じゃない。俺が(・ ・)やったんだ」

 

「…じゃ……あ」

 

 小猫は物欲しそうな目でこちらを見る。

 

 

 

 さぁ、始めよう。

 

 

 

「ん」

 

「んっ」

 

 少し近づけただけで小猫が寄って来る。

 

 ここまでメンタル強度低かったのか……

 そんな事を思いながら面白いもの(・ ・ ・ ・ ・)を使いながら小猫とのキスを始めた。

 

 まずは舌同士を円を描くように動かし、次に上下の歯茎をゆっくりと優しく、そして稀に激しく舐めまわす。

 小猫の口から唾液が溢れてきたら、舌を小猫の口の中に押し込む。

 

「んっ────むッッ……んッ」

 

 俺の舌が小猫の口の中を貪る。激しく責めたりゆっくりと歯の裏側を舐めまわしたり、速度に差をつけながら確かに小猫の弱い部分を責めていた。

 

「んっ────ちゅっ───れろっ──ふゎぁ……」

 

 小猫は蕩けた顔をさらにだらしなくしていく。

 

 ────そしてそこで止める。

 

「ぷはっ────ぁぁ………ぇ…?」

 

 なぜ?続きは?そんな視線を感じるが無視する。

 

 肩を少し強く掴み耳元で話す。

 

「ぁぁ………」

 

「小猫、大事な用があるから今日は(・ ・ ・)ここまでな」

 

「ぇ……」

 

 よぉーしここが正念場だ。

 ここで自分のことを理由のある悪人(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)だと思わせれば後で失望されるとしても、今の(・ ・)小猫の心を掴める。

 今、小猫の心を掴めばもう小猫は本当の意味で逃げられなくなる。

 

 もっと真剣な眼差しで前世の規則に縛られていた頃の自分(不自由な愚か者)のフリをする。

 

 小猫と間を作り肩をつかんだまま()純粋に見える(・ ・ ・ ・ ・ ・)笑顔で言う。

 

「また、今度な」

 

「──────」

 

 ギャップ完成。さよならだ(アリーヴェデルチ)

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 さて、あのあとは拠点に戻り1人で小猫がどうなってるかを考えていた。

 

 小猫に使った『面白いもの』は少しあとの戦いで役に立つだろう。それくらいにしておいたし。

 

 ちなみに『面白いもの』は柔道七段の悪魔が使っていたものだ。………あれはマジで化け物だったなぁ……

 

 まぁ良いさ、もう少しだ。もう少しで『聖魔剣』が………いや『聖魔剣』と『小猫(・ ・)』が手に入る。

 

「くく……かか………やっべぇ愉しみすぎて笑えるぞ」

 

 その後、俺様が大笑いしていたらバルパーのおっさんが来て「うるさいわ!!」と怒鳴りつけられて笑いは止まった。

 

 

 

 

 




~木場祐斗~
頭というかすべてを使った。
腹に穴あいた模様。

~塔城小猫~
下種(フリード)の被害者。
もう逃げられないらしい。

~『面白いもの』~
それは聖魔剣を奪う頃に。




どうでしたか?
久し振りの主人公のターンなのに主人公が傷を負うっていう……まぁ屑だしいっか。


………まぁ、とにかくお読み頂きありがとうございました!

評価してもらえると嬉しいです。
ご意見・ご感想お待ちしています。
……感想も嬉しいですよ?



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俺様は聖剣回収に行くんだ………ウレシイナー……

主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。

どうぞ。


 さぁさぁ今日も夜がやって来ましたァ!!

 夜と言えば神父狩り!そう、つまりは俺様のターン!

 

 まぁ、今日は神父狩りじゃなくって聖剣回収なんだけどねぇ~。聖剣使いを今日中に倒して聖剣を奪っちまうっつーわけでサァ。

 

 今は聖剣使いを捜索中でやんす。いやぁ~どこ捜しても見つからない見つからない。バルパーのおっさんのときと言いもしかして俺様って人捜しの苦手なんじゃねぇ?

 

「ん……?いや、そんなこともねぇか。やっぱり()()()()()()()()()見つかるよなぁ」

 

 俺様が。

 

「貴様がフリード・セルゼンか」

 

 ゼノヴィアと思われる人間が背後から声を掛けてきた。

 

「そうそう、正解でサァ」

 

 俺様は振り返り腕を広げながら言った。

 

「俺様こそ、フリード・セル────あっぶねぇ!?」

 

 突然斬りかかられた。

 

「外したか……」

 

 いやいやいやいや、違うだろ。

 

「『外したか……』じゃ、ねぇーよ!!殺す気か!?もっと常識を弁えて行動しろやァッ!!」

 

「イヤー剣を持ってる人に常識説かれても……ねぇ?」

 

 紫藤イリナがそう言った。

 

 ………ん?

 

「俺様ってば剣出してたっけ?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「………まぁ、いいや。とにかく殺し合おうぜぇぇぇぇぇ聖剣使いィィィィィィィ!!!!」

 

「え?ちょっ、ま、まってよぉ!」

 

 紫藤イリナに斬りかかる。武器(聖剣)を出していないからか、かなり慌てている。

 

 まぁ、関係ねぇけど。

 

「ヒィィィィィィィィィィハァァァァァァァアアア─────ッッ!!」

 

「言葉巧みに相手を騙し、隙を作って殺しに行く。なるほど噂通りの卑怯っぷりだな」

 

 ………えぇー……今回のは偶然だしぃー…てゆーか誤魔化したかっただけだしぃー………自分のマヌケっぷりを。

 

「へ、へへ、そのとーり卑怯卑劣は俺様の十八番ですってんだぁ………?」

 

「ふん、まぁ良いだろう。お前を殺して聖剣を返してもらう」

 

「いや、今のは誤魔化しただけなんじゃ……?」

 

 うるせぇやいっ!

 

「おい、こら!そっちの栗色ツインテール!戦うのか戦わないのかどっちだ!」

 

「え!?なんで私怒られてるの……?」

 

「イリナ剣を取れ。相手は()()フリード・セルゼンだぞ。油断して良い相手じゃない」

 

「え……!?あ、うん……りょ、了解……」

 

 どうやって聖剣を奪うかなぁ……

 やっぱり手足を斬って生かしておこうか……

 それとも因子を奪って放置しようか……

 ボコボコにして悪魔に助けられた事実を作ってやろうか……

 これは、迷うなぁ……

 

 …………ん?別に1つに絞る必要なくね?全部やりゃあいいじゃねぇか。

 

「………うっし、決まりだなぁ……」

 

「……?なにが決まったの?」

 

 紫藤イリナ………栗色ツインテールが聞いてきた。

 

 フッフッフ、答えてやろうじゃねぇか!

 

「いんやねぇ、君らの手足を動かないようにしたあと聖剣を使えないようにして、生かしたまま悪魔に送りつけようって決めたんだよぉ」

 

 ニヤニヤ笑う俺様にクズを見る目のゼノヴィアと気持ち悪いものを見る目の栗色ツインテール。

 

 よっし、頑張りますかー。

 

「んじゃ、まぁ、いっくよー」

 

「殺してやろう。フリード・セルゼン」

 

「うわわ、私もなんか言った方がいいの?これ?」

 

 まずは足だな。

 

 俺様は()()()()()()()()の背後に移動する。

 

「ハロー、えーとイリナちゃん?」

 

 言いながら足の健を切り裂く。

 

「いっ────ッッ!?」

 

 栗色ツインテールは涙目で足を押さえている。すぐ来るであろうゼノヴィアに対しての挑発用意は完了した。

 

 あ、それと関係ないけどさ、涙目の美少女って萌えるよね!

 

「イリナっ!?」

 

「遅え、つーか近ぇ」

 

 振り向くゼノヴィアに蹴り一発。五メートルほど吹っ飛ぶゼノヴィア。

 すぐさま栗色ツインテールの両腕と()()()()()()を切り落とす。

 

 アイデンティティー消失ッ!!

 

「───────!?!?!?」

 

 声が出ないようだ。まぁ、それは置いといて。

 傷を塞いで───

 

 ───俺様のターンだっ!

 

「なぁ、どんな気持ちだよ。あっさりと仲間がやられちゃった気分はよぉ」

 

「くっ……」

 

「おっそいなぁ」

 

 ニヤニヤしながら聖剣の柄で殴る。

 

「がっ………ッッ!!」

 

 頭から血を流し、こちらを睨み付けるゼノヴィア。

 

 だが、まだだ!まだ俺様のターンは終わらない!

 

 栗色ツイン………タダの栗色を持ち上げる。

 

「─────っ!」

 

 タダの栗色は涙ながらに反応を示す。

 

「じゃーん、これ見ろよ。良い顔してるよなあ、そう思わねぇ?ゼノヴィアちゃ~ん?」

 

 タダの栗色の頬を舐める。その時に因子を奪う。

 

「きっさっまぁああああああああ!!」

 

 ゼノヴィアはキレた。うん、まぁ、当然だよね。

 

 向かってくるゼノヴィアを────

 

「てい」

 

 ────叩き落とした。

 

「がっ……ハッ─────ッッ!?」

 

「うわぁ~叩かれて終了かよぉ。マジかー、イヤーもうちょっと頑張ってほしかったなぁー、いや無理強いはしないよぉー無理強いはさぁ」

 

「こっ……のぉ………ッッ!!」

 

「え?なんだって?」

 

 言いながらゼノヴィアの頭を踏みつける。嫌な音をたてながらアスファルトにゼノヴィアの顔が埋まった。

 

 あれ?死んでね?これ。いや心臓は動いてるし問題ねーべ。

 

 足を切り落とす。タダの栗色とは違い膝からスッパリと。逆に腕は腱だけを切り裂く。ゼノヴィアの体が痙攣を起こした。

 顔が見えないのが悔しいところだ。

 

 そのあとは聖剣を2本回収して、ゼノヴィアから因子を奪って、聖剣使い2人をオカルト研究部の部室に転送した。

 

 バルパーのおっさんにメールを送る。

 

「『回収完了』っと」

 

 ケータイの音が鳴りメールが届く。バルパーのおっさんからだ、速っ!?

 と、とにかく内容を見る。

 

『数』

 

 文量が少ない。いや分かるけどさ、内容。

 

「『2本ありますよ』っと」

 

 2秒で返信がきた。速いよおっさん。

 

『り、よ』

 

「わかんねーよっ!!」

 

 いや、『り』はきっと『了解』なんだろうけどさ!

 でもさ『よ』ってなんだよ!『よ』って!

 

「『「よ」ってなんだよ!』っと」

 

 メールを返す。返ってきた。今度は4秒で。速いっておっさん。

 

『よくやった』

 

「現代っ子かッ!!!!」

 

 

 その日は駒王町に1人の男の声が響いたと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 リアスはオカルト研究部の部室に転送されて来た、聖剣使いの二人を見ていた。

 

 しばらくしてリアスが呟きだした。

 

「………これはつまり()()()()()()で良いのよね……」

 

 ふふふ、っと笑いながらリアスは言った。

 

「宣戦布告ってことで良いのよね?───フリード・セルゼン」

 

 誰も()()()部室でリアスは1人で笑っていた。

 

「ふふふ、はは、あはははは、ふふふふふふ、ハハハハハハハハ!!」

 

 その日は駒王学園付近に1人の女の笑い声が響いたと言う。

 

 

 




~紫藤イリナ~
アキレス腱を斬られ、両腕は切り落とされた。
聖剣と聖剣を使うための因子を奪われた。
悪魔なら腕も足も直せそう。
だが、聖剣を奪われた上使えなくなった以上処分は免れないだろう。

~ゼノヴィア~
腕の健を斬られ、両足を膝からスッパリと切り落とされた。
聖剣と聖剣を使うための因子を奪われた。
悪魔なら腕も足も直せそう。
だが、聖剣を奪われた上使えなくなった以上処分は免れないだろう。




小猫の脱落(快楽)に続き、聖剣使いも脱落(戦力外)。
リアスさんの狂化。
バルパーのおっさんの現代っ子化(一文字返しマジで分からん)

どうでしたか?

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まさかの俺様、大ピンチ!?

主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。

どうぞ。


 今回も夜だよぉん。

 

 わーいついに決戦のときだよ!

 まぁ、暇なんだけどね。敵さんくるまで待機かよ。

 

 聖剣まだかなあ……

 

 俺様はバルパーのおっさんに聞いた。

 

「おっさんまだできねぇの~?」

 

「まぁ、待てフリード。そんな簡単に出来るものではないのだ。エクスカリバー5本の融合などな」

 

「ふぅん……ま、良いけどさぁ。できるだけ速く頼むぜい?」

 

「わかっている。速く終わらせたいなら今は向こうに行っておけ」

 

「あいあいさー」

 

 バルパーのおっさんから言われ、俺様はバルパーのおっさんから離れ、コカビーの旦那に挨拶に向かった。

 

「旦那ァ~!!」

 

「なんだ、フリード。戦いの前だぞ少しは落ち着いたらどうだ」

 

「えぇー、敵さんまだなのぉ~?」

 

「近づいてきている。もうすぐだよほんの2~3分だ」

 

 コカビーの旦那が言った。

 

 まぁ、それならいいや。待って────

 

 

 ゴッッッ!!!

 

 

 ────突如爆音が響いた。

 

 爆音の方向を向くと無能姫とその眷属たちが()()()()()()()()()()()にいた。

 

 いや、気にしてる場合じゃないか。とにかく今は向かってくる『滅びの魔力』をどうにかしようか。

 

「旦那ァッ!!」

 

「わかっている」

 

 コカビーの旦那はこんなときでも冷静だった。極大の『光の槍』で真正面から迎え撃った。

 

「すげぇーな、オイ」

 

「────いいや、まだだよ」

 

「あ?」

 

 主人公君と木場祐斗が上から()()()()()

 

「会いたかったぜ!フリードォ!!」

 

 主人公君が叫ぶ。

 

「今度こそ君を殺す」

 

 木場祐斗が静かに宣言する。

 

「ハッハー、出来もしねぇーこと言ってんじゃねぇよ。つーかお前にはとびきりの仕返しがまってんだけど?」

 

 俺様は言う。いつも通りニヤニヤニタニタ気持ち悪い笑みを浮かべながら。

 

「フリード!!そっちはお前に任せるぞ。こっちはこっちで楽しめそうだ!!」

 

 いつの間に呼び出したのだろうか。ケルベロスがそこにいた。()()()()()()。え……マジ?

 

「そう言うことらしいから、そっちはよろしくね。イッセー、祐斗────小猫」

 

 小猫の登場である。やっぱり無能姫だわ、あれ。俺様が()()()()()()()()()()をぶつけるたァ、マヌケが過ぎるだろ。

 

「へへ、来いよ無能姫の眷属どもォッ────ッ!!」

 

 さぁ、戦争の始まりだ。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 最初に攻撃してきたのは木場祐斗だった。

 

 俺様は迎え撃った。拳で。

 

「オラァ─────ッッ!!」

 

「なんて馬鹿力だ………ッッ!?」

 

 拳は魔剣をへし折り木場祐斗に直撃────

 

「俺もいんだよォッ!!」

 

 ─────しなかった。

 

 主人公君が『赤龍帝の籠手』で受け止めた。

 そして─────

 

「ドラゴンショットォォォオオオオ!!!」

 

 ─────『倍化』されて増幅した魔力とドラゴンの力が放たれた。

 

「無駄なんだってばよ」

 

 俺様は『ドラゴンショット』を叩き落とす。

 

「わかってるよ」

 

 主人公君の声がするのと同時に小猫が横から殴ろうとしていた。

 

 あぁ、一撃貰ったかもな。そこにいたのが()()()()()()()()

 

「─────ッッ!?」

 

 小猫が驚いている。まぁ、当然だよねぇ。

 前に使った『面白いもの』が作用してますしおすし。

 

「無理だよぉ~ん。だってほら小猫ちゃんはさぁ、『依存性のある薬(面白いもの)』のようなチカラを使われてるからねぇ~」

 

 そう、『面白いもの』とは『とある悪魔』が魔力の才能すべてをかけて作り出した『依存性』を付与する能力である。

 

 この能力の恐ろしいところは3つだろう。

 1つ、触れただけで使える

 2つ、『依存性』の強弱を操れる

 3つ、『依存性』が働くのは能力行使中に『能力を受けた者』が受けた()()()である。

 

 3つ目がマジでヤバイ。これはもう『快楽』に限らず『痛み』でも『絶望感』でも、とにかく()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 これのせいで『とある悪魔』と戦った多くの者が『痛み』を求め続けるようになったのである。

 

 解説しゅーりょー。

 

「つーわけでぇ……ヒャッッッッッッハァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!」

 

 拳を地面に振り下ろした。

 

「な……!?」

 

「嘘だろ!?」

 

「うそ……!?」

 

 3人とも目に見えて驚いている。

 まぁ、拳で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()誰でも驚くだろォ

 

「フリード!!」

 

 バルパーのおっさんが来た。てことは聖剣でけたってわけでやんすね!!

 

 そしてバルパーのおっさんは────

 

「完成したぞ、受け取れいッ!!」

 

 ──────聖剣を投げた。………え?

 

「ちょっと、まてぇぇぇええええ!!」

 

 俺様ナイスキャッチ!マジグッジョブ!

 じゃなくてぇ

 

「聖剣投げるか普通!?」

 

「細かいことは気にせんでいいわッ!!」

 

「おいおいおいおい、聖剣狂いのおっさんが聖剣投げるのを細かいこと扱いしちゃっ────おぉぉぉう!?」

 

「それを、渡せ─────ッッ!!」

 

 木場っち怖いよ!

 まぁ、いいや!

 

「やなこった!」

 

 木場祐斗の腹部を蹴飛ばす。サポートに向かってくる主人公君は小猫の方向に吹っ飛ばす。

 

「かはっ────ッッ!?」

 

「ゴッ────ァッ!?」

 

「え……────!?」

 

 3人まとめてぶっ飛んだ。

 さぁ、バルパーのおっさんのターンだぜ!

 

「どうだ!これが聖剣エクスカリバーの力だ!()()()()も役には立ったのだ!」

 

「バ………ル……パァァァァァアアアアアアッッ!!」

 

 木場祐斗は立ち上がり叫びバルパーのおっさんに突っ込む。

 俺様は突っ込む木場祐斗を横から踏みつける。

 

「がッッ────!?」

 

 こちらを強く睨んでくる。

 

「おぉ、怖い怖い」

 

 バルパーのおっさんがからかうように言った。

 

「─ぜ─だ……」

 

「ん?なにか、言ったかね?」

 

「なぜ彼らは殺されねばならなかったんだ!?」

 

 木場祐斗は叫ぶ。それに対してバルパーのおっさんはあっさりと答えた。

 

「邪魔だったからだ」

 

「なっ!?」

 

 言い訳の1つもない言い分に木場祐斗は驚いている。

 周りもこちらには来ない。話を聞いているのか、隙を伺っているのかはわからないが。

 

「……そうだな、一から簡単に説明してやろう」

 

「なに……をッ?」

 

「そもそも、聖剣を使うためには『因子』が必要だったのだ」

 

「『因子』?」

 

()()だ」

 

 そう言ってバルパーのおっさんは『因子の結晶体』を取り出した。

 

「これは被験者達から抜き取った『因子』を結晶化させたものだ。この『因子』を『因子』が足りてない者に与えて聖剣使いを生み出すのだ」

 

 バルパーのおっさんが言う。

 

「つまりは君たちは聖剣使いを生み出すために殺されねばならなかったんだよ。わかったかい」

 

 いい笑顔でバルパーのおっさんは木場祐斗に言った。

 

「そんなものの……ために……?」

 

「あぁ、()()は君にとって形見のようなものにあたるのかな?ならばくれてやろう。より質の高い『結晶』を量産できる段階になっているしな」

 

 そう言い捨てて木場祐斗に投げ捨てた。

 

「………僕なんかよりも夢をもった子がいた。僕なんかよりも生きたがっていた子もいた。僕なんかよりも生き残るべき子がいた」

 

 涙ながらになにかを誓うように木場祐斗は言う。

 

「それでも僕が生き残ってしまったのなら、僕が彼らの仇を打とう」

 

 光を放つ。わかりやすい成長の証。

 なによりもさっきから『赤き龍』が説明してる。

 

 つまり『聖魔剣』の完成だ。

 

「バルパー・ガリレイ僕がお前と言う邪悪を討ち滅ぼす」

 

「やれ、フリード」

 

「まったく、人をポケモンみたいに言いやがって……」

 

 ……………ん?

 

 あれれ?準備整ったし仕返しできんじゃん。

 

「おっさん!!」

 

「なん────」

 

 バルパーのおっさんの首をチョンパしますたぁ。

 

「…………え?」

 

 それは誰の声だったろうか。俺様がバルパーのおっさんを殺したことが不思議なんだろう。

 

 まぁ、どうでも良いんだけどね♪

 

「ねぇねぇ~木場くぅ~ん、バルパーのおっさん殺せなかったねぇ~」

 

 俺様はニヤニヤしながら木場祐斗に言った。

 

「ねぇねぇ復讐はどうしたの?バルパー・ガリレイは殺せたの?さっきのかっこいい(?)誓いは?ねぇ教えてよ木場くぅぅぅぅぅぅぅん!」

 

「──────」

 

 主人公君と小猫も絶句している。

 そんな中で木場祐斗がキレた。

 

「フリード・セルゼェェェェェェェェェェェェン───────ッッッッ!!!!!」

 

 確かに『聖魔剣』を持ってる。

 

「いいねぇ。喜んだらどうしようかと思ったわ、ひゃひゃひゃ」

 

 俺様が嗤う。木場祐斗が叫ぶ。

 

「ォォォォォォォォオオオオオオオオ────ッッ!!」

 

「ヒィィィィィィィィハァァァァァァァ────ッッ!!」

 

 仕返しの第一段階、復讐相手を奪う終了。

 

「でもねぇ、だめなんだわ。今日は仕返しするためだからさ、遊んでやらねぇ」

 

「ガッ────!?」

 

 爪先で蹴りあげ、能力を使う。

 

「喰らいな、いや喰らうよ『アブソープション(汚ねぇカービィだ)』」

 

 待ちに待った能力奪取だぜぇ!

『神器』の残骸を残して生かしたままにしよう!

 味わえ生き地獄。

 

「あ、ああああああアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?」

 

「このッ!」

 

 主人公君が動こうとする。ここで使えるのが小猫だ。

 

「小猫ちゃーん?足止めしてぇー」

 

「………え……!?」

 

()()()()()()()

 

「──────」

 

 一言で小猫の目付きが変わり、主人公君に抱きつく。うん、すげぇーな、オイ。

 

「な、なにすんだよ!?小猫ちゃん!!」

 

「ごめ、んなさ、い。でも、止められ、ないん、です……!!」

 

 必死な呼び掛けも無意味である。頭の中に作用してるからなぁ……外部からじゃ無理だろ。

 

「ぁぁぁ────」

 

 木場祐斗が倒れ落ちた。

 

「寝んな、起きろ」

 

 腹蹴り一発。木場君起床。

 

「ぐっぅぁぁ」

 

「おはよーで、どんな気分?復讐相手も『神器』も奪われた木場君。ねぇねぇ教えてよ木場君ってばぁ~」

 

 超愉悦!!

 

「────なるほどな、それがお前の力の秘密か」

 

「んぁ?旦那?なんすか、いま超絶いいとこなんすけど」

 

 コカビーの旦那が話しかけてきやがった。

 無能姫とドS女はボロボロだ。旦那、圧倒的だなぁ。

 

「いや、なに……お前がそっちの悪魔に話しかけるとき、お前から魔力の気配を感じたのでな」

 

 わーコカビーマジコカビー。

 

「そうっすかぁ」

 

 木場祐斗は………もう、いいや。なんか飽きたし。

 

「あぁー飽きたなぁ……」

 

 呟いていると突然、結界が壊れた。

 

「なっ!?貴様がなぜここにいる!」

 

 コカビーの旦那が叫ぶ。

 

 やっべ、忘れてた……

 

「コカビエル貴様を捕らえに来た」

 

 ヴァーリ・ルシファー参戦!!

 

 そして────

 

「………来たみたいね」

 

「んぁ?」

 

 ────無能姫が笑った。なぜに?

 

「君らだね、リアスをこんなにしたのは」

 

「これはどうするべきでしょうか……」

 

 サーゼクス・ルシファー参戦!!

グレイフィア・ルキフグス参戦!!

 

 あの女、手段選ばなくなってる!?

 

 あれ?絶体絶命大ピンチ?

 

 あるぇ……?

 

 

 

 

 

 

 




~木場祐斗~
『神器』も貰った『因子』も奪われる。
『神器』の力は絞りかす程度に残され実質死なないだけで機能しない。

~リアス・グレモリー~
手段選ばなくなっている。
魔王の迷惑?知ったこっちゃねぇ。

~塔城小猫~
もう無理です。盛られてました。
どうあがいても依存。

~兵藤一誠~
仲間がやられた!次話に期待だね!

~汚ねぇカービィだ~
アルター能力「アブソープション」を見れば思うであろうこと。

~アブソープション~
能力を奪う。そのはず。
スクライドの無常矜持が使用。

~サーゼクス・ルシファー~
呼ばれた魔王様。

~グレイフィア・ルキフグス~
呼ばれたお姉さま。

~ヴァーリ・ルシファー~
回収に来たら魔王にあった。



サーゼクス・ルシファー(最強の魔王)
グレイフィア・ルキフグス(最強の女王)
ヴァーリ・ルシファー(最強の白龍皇)
参戦!!

フリードやべぇよ。リアスさんを怒らせるから……
やべぇよ。

ご意見・ご質問・ご感想お待ちしています。
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匿名やめました。
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俺様能力使いまくりィ!!

主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。


どーぞ!


 ────やっべぇよ。どうしよう……これ……

 

「ガァ─────ッッ!?」

 

「旦那ァ!?」

 

『白龍皇』にコカビーの旦那が瞬殺された。

 

「……テメェは」

 

「あ?」

 

 主人公君が話し掛けてきた。いつの間にか小猫は意識を飛ばされたらしい。

 サーゼクス・ルシファーとグレイフィア・ルキフグスは動かない。

 

「木場がどんな思いで『禁手(バランス・ブレイカー)』に至ったと思ってんだよ……」

 

「おいおい、マジか……」

 

 主人公君からドラゴンの力を感じる。てゆーか上がってる。あれ、ヤバくね?

 

「……許さねぇぞ、フリィィィィィィドォォォォォオオオオ!!」

『Welsh dragon Balance Breaker!!!!』

 

「ヤバイかもなぁ……」

 

 主人公君覚醒!!

 

「なんだ、これ……?」

 

『相棒も()()()のだ。それが『赤龍帝の籠手』の『禁手』、『赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)』だ』

 

 主人公君が『禁手』を使えるようになった。

 

 うん、とりあえず2、3人の能力奪っていこうかな……

 

「さて、君はどうするかね?コカビエルは倒されたが」

 

 サーゼクス・ルシファーが聞いてくる。グレイフィア・ルキフグスは様子を見ている。

 

 まぁ、確かに大ピンチだよ?『最強の魔王』に『最強の女王』、さらには『最強の白龍皇』に『赤龍帝』もいるし?

 

「でもさぁ……それって俺様が負ける理由にはならねぇんだよなぁ……」

 

「そうか、なら────」

 

 ────死ね。

 その一言と共に『滅びの魔力』が飛んでくる。

 

「『大法官の指輪(ジャッジメントリング)』」

 

 左手に顕現した『本』に『吸収』させる。

 

 そしてコカビーの旦那の元、つまり『最強の白龍皇』の元に向かう。

 

「さぁーて!マジでやりますかァ!!」

 

 魔力も光力混ぜ合わせて全力で移動した。

 

「来るか……!!」

 

『最強の白龍皇』ヴァーリ・ルシファーはそう呟いた。その顔は鎧で見えないが笑っているように感じた。

 

 

 ゴッッッッ!!!!

 

 

 爆音が鳴り響く。

 

 俺様はコカビーの旦那を奪い取り、その場から離脱する。そして────

 

「頂きます」

 

 ─────飲み込んだ。

 

『吸収』の能力でコカビーの旦那の力を吸収したのだ。

 

 目の前にグレイフィア・ルキフグスが現れた。

 

「なッッ!?」

 

 上に逃げようとしたが、上には『滅びの魔力』が漂っていた。

 

 あれ?あれって確か『滅殺の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)』じゃないっけ?

 

 やっばい!!

 

「のわっ、とォ!!」

 

「─────!!」

 

 ぶん殴る。さっき吸収した力で。

 

 数メートル後ろに飛んでったグレイフィア・ルキフグスは目を見開きこちらを見ていた。

 

「って、確認してる場合じゃねぇ!」

 

 空から降り注ぐ『滅びの魔力』。

 

 普通に死ぬから、それ!

 

 範囲内から逃げた。

 その先には────

 

「────俺もいるぞ」

 

「────忘れてんじゃねぇ!」

 

 ────ヴァーリ・ルシファーと主人公君がいた。

 

「ちょーど良かった……!それ(神器)貰うぞ!!」

 

「なっ────ァァァァァアアアアアアアアアッッ!!」

 

「く、がァァァァァァアアアアアアアアアッッ!!」

 

 2人の拳を受け止め、『騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)』を使う。

 

 あっさりと『白龍皇の光翼』と『赤龍帝の籠手』を奪い取る。

 いままで奪わなかったのは、この能力で奪って神のかけた制限が解けるかわからなかったからだ。

 

 それは置いといて───

 

「────よっしゃあァッ!!ポケ……じゃなくて『白龍皇の光翼』『赤龍帝の籠手』ゲットだぜ!」

 

 ヴァーリ・ルシファーと主人公君が倒れた。

 

 次ィッ!!

 

 眼前に迫るグレイフィア・ルキフグスの拳を()()()

 

「ッッ!?」

 

 慌てて右腕を引くグレイフィア・ルキフグスだが無駄である。もう、左腕を掴んでいるのだから。

 

 そして─────

 

「ショータイムだ」

 

「んっむ─────!?」

 

 ────キスをする。

 

 小猫との違いは1つ、能力(魔力)を奪うためのキスであるということ。

 

 もちろん細工もするが、アジュカ・ベルゼブブあたりなら簡単に解けそうなんだよね……

 ほら所詮魔力の力だし?それなりの魔力の使い手が()()()()()()()()()使えばできるかもしれないなぁ、やらせてくれるかはさておいて。

 

「んっ───ちゅっ───ふぁっ────ぁぁ………」

 

「ぷはぁっ」

 

『最強の魔王』がいるのでヤることはすぐに終わらせる。

 

「────────!!!!」

 

 空から『最強の魔王(怪物)』の叫びが聞こえた。

 

「やっべぇ!!」

 

 俺様は急いで逃げようと空を飛ぶ。

 

 だが─────

 

「何処へ行くつもりだ────!!」

 

 ─────『最強の魔王』は目の前にいた。

 

「がっ─────はァっ────ッッ!?」

 

 ぶん殴られた。俺様は結界を突き破り、駒王町の外までぶっ飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 サーゼクス・ルシファー(怪物)にぶっ飛ばされた後が今である。

 

「いってて……」

 

 ()()()ガードしたのだが……消し飛んだようだ。

 

 まぁ、すぐに()()()()()だけどさ。

 

「まったく、これじゃあ()()()()()()ようなもんじゃねぇか」

 

 俺様はサーゼクス・ルシファーが殴ってくる寸前に殴ってこない方の腕を奪った。

 腕に触れた瞬間に魔力を奪いにいったんだが、奪えたのはせいぜい2~3割ってところだ。

 

「………化物が」

 

 久しぶりに使ったなこの言葉。あぁホントに割にあってんのかなぁ……今回の戦いは。

 

 ヴァーリ・ルシファーと主人公君はどうなるだろうか……『神器』は奪ったがそれでも生きてそうだよなぁ……メインキャラ的な意味で。

 

「んで、テメーら誰よ?ボロボロの人が歩いてんだから肩ぐらい貸せってんだ」

 

 何もない空間から人が出てきた。

 

「気づいていたのか……」

 

「たりめぇよ、俺様を誰だと思ってやがる」

 

 現れたのは曹操と霧使いだった。

 

 曹操といえば混沌の渦(カオス・ブリゲード)?とかいう組織の人間だったはずだが……

 

「んで、何のようかね聖槍使い。俺様ってば可愛い女の子(塔城小猫)連れて来れなかったせいでイラついてんだけど……下らない用事だったらぶっ殺すぞ」

 

「……どこまで知っている?」

 

 曹操が言ってきた。俺様は答えてやる。

 

「え?なにが?カオスなんちゃらって組織のこと?それとも構成員に旧魔王派とか英雄派とかあること?はたまたオーフィスについてとか?」

 

「………なるほど、どうやら俺は君を少し侮っていたらしい」

 

「用件話せって言っただろ。速くしろ」

 

 曹操は言った。

 

「俺達の組織に入ってほしい。勧誘と言うやつだ」

 

「オールオッケー」

 

「早っ!?」

 

「え、ダメなの?」

 

 霧使いが驚いたので俺様は曹操に尋ねた。

 

「いや、問題ない。これからよろしく頼む」

 

「りょーかいでサァ」

 

 さて、早く寝たいので曹操に尋ねた。

 

「眠いんだけどさ、泊まりオーケーのアジトとか無い?」

 

「あるにはあるが………悪魔を拐うのではなかったか?」

 

「あとでいいや。()()はもう呪いみたいなもんだしねぇ」

 

「………まぁ、良い。案内しよう、ゲオルグ頼んだ」

 

「……了解」

 

 霧使いは不服そうに頷いた。

 

 あぁ、ねっむいわぁ~。おやすみィ~

 

 

 

 




~グレイフィア・ルキフグス~
ヒロイン(被害者)入りか……?
魔力を根っこから奪われた。
普通の美人人妻ハイスペックメイドになった。あれ?普通っていったい……?

~サーゼクス・ルシファー~
大変怒ってます。
フリードはぶん殴られたそうです。最強の魔王の本気で。

~兵藤一誠~
『禁手』するも『神器』を奪われる。
何気に命の危機。

~ヴァーリ・ルシファー~
あっさりと『神器』を奪われる。
こいつも何気に命の危機。

~塔城小猫~
起きたら依存対象いなくてやばい。禁断症状……か…?
薬って怖いね!いや、能力だけどさ……


~その他の面々~
戦闘についていけず唖然呆然。

~コカビエル~
フリードが美味しく頂きました。

~曹操~
キャラ掴めないよ……英雄(笑)めっ!!

~フリード・セルゼン~
頑張った。かなり頑張った。
なりふり構わなすぎて二天龍奪っちった。
小猫は依存させて放置。
優しさ?なにそれ美味しいの?
グレイフィアを奪おうとするも、『最強の魔王』のパンチでぶっ飛ばされた。

~騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)~
Fate/Zeroにて登場するバーサーカーの宝具の1つ。

手にした武器に自らの宝具としての属性を与え、駆使する能力。

簡単に言えば、手にした物を武器ならなんだろうと自分の宝具にする能力。

宝具化した物体の扱い方を把握して扱うことが出来る。
機械類を宝具化した場合は宝具のように魔力で操れるようになる。

宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力もある模様。



どうでしたかね……?
なにか違うかなぁとか思ってしまう今日この頃。

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カオス……なんとかに入ったよ!!
俺様はカオスなんちゃら!


主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。


どーぞ!


 あのあと、俺様は寝ました。寝たんですよ。

 

 いや、ほら昨日はさんざんな目にあったしさ。仕方ないよね!

 

 しっかし過剰戦力だったよなぁ……個人を殺すためのものじゃねぇってあれ。

 

 まぁ、それは置いといて奪った能力を試したいなぁ……

 暴れても問題ない場所あるか聞きに行こうか。

 あ、ちなみに『赤い龍(ウェルシュドラゴン)』も『白い龍(バニシングドラゴン)』も眠って貰いました。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 おっしゃ、曹操発見だぜぇ!

 

「おーい!」

 

 曹操が振り向き言った。

 

「どうしたんだ?」

 

「暴れられる場所って無いかなぁ?特訓場とかさ」

 

「………なるほど、昨日の説明をまったく聞いていなかったわけか……」

 

 曹操は溜め息をつくと呆れたように俺様に言ってきた。

 

「君なら見つけられるだろう……闘技場になっている場所だ」

 

「りょーかい。あんがとね~」

 

 俺様はそう言って曹操から離れて、探し始めた。

 

「みーつけた、っと」

 

 そうして俺様は闘技場に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

「さぁ、お試しだぜ!!『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』&『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』!!」

 

 背中に光翼、左手に籠手……問題なしだな。

 

 次は『騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)』を使って『禁手』を改造する。

 

「まずは邪魔な鎧を外して、っと」

 

『禁手』を使うと2つの鎧が混ざったので取っ払う。

 

 てゆーかある程度馴れてないと鎧とか邪魔なだけだし……

 

「形状は………手甲にしようかな……」

 

 形状を白と赤の2色で構成された手甲に変える。

 上腕から手の甲を覆うようにして具現化させる。

 

 いやぁ~形あるって良いよね!創造系の『神器』だと『騎士は徒手にて死せず』が使えないから困る。

 

「能力の確認、っと」

 

Boost(ブースト)

Divide(ディバイド)

 

「よーしオッケー。次は……なんだっけ?」

 

『覇龍』とかやろうかなぁ……あれ?なんか違うな……あぁ、そういえば『透過』と『反射』を使えるようにしようとしてたんだった。

 

 完っ全に忘れてたわ……

 

「こう、して、こうか……?」

 

 改造完了。試してみようぜ!

 

「そらどうだ!」

 

Penetrate(ペネトレイト)

Reflect(リフレクト)

 

「音出たし大丈夫か……?」

 

 だとすると、随分あっさりとできちまったなぁ……

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

「お試し終了。飯食いに行こーかなぁ……」

 

「そう言うなよ、すこし遊ぼうぜ」

 

 英雄派の1人ヘラクレス登場!!

 

「かませですね、わかります。」

 

「誰がかませだァ!!」

 

 ヘラクレスが叫ぶ。

 どうでもいいや……

 

「んで、何して遊ぶのかなぁ……まさかこの年で鬼ごっことか言わないよね?」

 

「へっへ、物わかりは良さそうだな。模擬戦だよ模擬戦をやろーぜ」

 

「やっぱり、かませだよコイツ」

 

 1人呟いた。

 

 あぁ、でも模擬戦かぁ……試しがいはあるかなぁ……

 

「イィーゼェやろうかァ」

 

「んじゃまぁ、いくぜ!」

 

 ▽ヘラクレスのこうげき▽

 

 ▽俺様は回避した▽

 

「すぅ─────ふぅー」

 

『『『『『Burst!!』』』』』

 

 瞬時に5回分の倍加を済ませて、構える。

 

 少し話が逸れるが俺様は自分が屑なのを自覚している。そんでもって俺様はこう思っている。

 ────屑で神父なら使えなきゃならない技がある!!

 

 その名は────!!

 

「フッ───────ッッ!!」

 

 ─────マジカル八極拳!!

 

「ごっはっ───────ッッ!?」

 

 ヘラクレスは闘技場の端まで吹っ飛んだ。

 

「あぁーやっぱり使いづらいなぁ~」

 

 マジカル八極拳は個人的に使いづらいのでネタとしてしか使わないだろう。

 

「ま、いいや。飯食いに出掛けよーっと」

 

 そうして俺様は通常の32倍の威力の拳をぶつけたヘラクレスを放置して飯を食いに行った。

 

「………どうするべきか……」

 

 どこからか曹操の声が聞こえたと言っておこう。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 飯を食って、能力で遊んで、挑んでくるやつぶっ飛ばして、そんなことをやっていたらオーフィスが来た。

 

「なにようかなぁ……無限のゴスロリ様よぉ」

 

「我、オーフィス。無限の()()

 

 無限のゴスロリは言ってきた。

 

「あぁ、そう。で、なんのようでござんすかー」

 

「ん、我が連れてく。グレートレッド()()()

 

 ………え?今なんて言ったコイツ……

 

「も一回言ってもらって良いかー?」

 

「ん、我が連れてく。グレートレッド食べて」

 

 ハッハッハそんなもんさぁ……

 

「無理に決まってんだろ!」

 

「……できない?」

 

「できないとも」

 

「……無理?」

 

「無理です」

 

 無限のゴスロリはしょんぼりしていた。

 餌付けでもしてみようかなぁ……

 

「落ち込むなよ、これやるから」

 

 そう言って俺様は無限のゴスロリに晩飯のカレーをあげてみた。

 

 さぁ、どうだ!食いつくか……!!

 

「ん」

 

 ▽無限のゴスロリはカレーを食べた▽

 

「うまいか?」

 

「………?」

 

 なぜ首を傾げるんだ……

 

 まぁ、いいや。

 

 てか、そろそろ小猫を拐いに行かないとヤバイかもなぁ……

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 夜中に拐いに来ました!

 

 ただ肝心の小猫が……

 

「んっ───ふっ────はぁっ」

 

 ナニカシテル……

 まー良い、さっさと拐おうかなぁ~

 

「ハロー小猫、拐いに来ましたー」

 

「ふっ────……ぁぁ………ぇ?」

 

 蕩けた顔でこちらを見てくる小猫だがよくわかってないらしい。

 

 小猫の背中と膝に手を添えて抱える。お姫様抱っこですよ……わかります?

 

 外に出て目的地までの距離を『半減』する。

 さらに『半減』もっと『半減』まだまだァ『半減』『半減』『半減』!!

 

 高速移動、到着。

 

 そうして終わる今日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《原作組のその後》

 

 あの後は大変だった。

 

 もしもリアスがフリード達の戦いを眺めていただけだったら、一誠もヴァーリも死んでいただろう。

 

 リアスはあのときアザゼルに急ぎの連絡をしていた。形振り構わず繋がる通信すべて使って。

 

 結果、間に合った。

 

『神器』を奪われた2人は変わりの『神器』として『龍の手(トゥワイス・クリティカル)』を移植され、足りない生命力もアザゼルがなんとかしてみせた。

 

 それにより二人は一命をとりとめた。

 

 だからきっと、重症なのは魔王夫妻の方だろう。

 

 喰われた腕はもとに戻ったが、グレイフィア・ルキフグスは魔力などの悪魔としての力をすべて奪われてしまった。

 サーゼクス・ルシファーも力を2~3割を奪われてしまった。大したこと無いように聞こえるが()()()()()()()()()()()()()()()が奪われたのだ、かなりマズイ。

 

 そんな中、グレイフィア・ルキフグスだけが別の意味での問題を抱えていた。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

「んっ────あっ───ふっ───ぁぁ」

 

 小猫がナニカシテル頃グレイフィア・ルキフグスもナニカシテタのだ。

 

 魔王(サーゼクス)の邪魔はしまいと必死に隠して。

 

「どうして………!!」

 

 ただひたすら満たされない欲求を抱えながら。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 リアスは頭を抱えていた。

 

 自分の兄(最強の魔王)に攻撃されながら反撃できる程にフリード・セルゼンは強かったのか……そんな思いでいたのだ。

 

 町は救われたがもっと重大な何かを見落としている、そんな気がするのだ。

 

 今回の一件ではリアスも木場祐斗もせっかく『知恵』を磨いていたのに怒りの的()が来るとどうしても感情的になってしまうことが問題だろう。

 

 リアスは考えた。

 (最強)では仕留めきれず、自分達(弱者)では届かない。

 ならば、強くなるしかない。()()()()()()()()()()()()

 

 祐斗は『魔剣』を創れない。

 イッセーは『神滅具』を奪われた。

 小猫はフリードに壊された。

 朱乃は光の力を使いたがらない。

 アーシアはそもそも戦闘用員では無い。

 

 ………自分しかいない……サーゼクス(最強)の妹である自分しか。

 

「やってやるわよ……私がフリードを殺す………!!」

 

 

 

 

 

 

 




~兵藤一誠~
なんとかなった。
さすが原作主人公!!なんども死にかけてるもんね!

~ヴァーリ・ルシファー~
なんとかなった2
さすがライバルキャラ!

~リアス・グレモリー~
そして修羅道へ。

~アザゼル~
頑張った人(?)No.1!

~塔城小猫~
拐われましたー
アハハハハー

~グレイフィア・ルキフグス~
ヤバイよ。だって盛られてるもの。
ヒロイン(被害者)入りかァ!?

~サーゼクス・ルシファー~
能力の2~3割奪われた。
それでも強い。超越者は伊達じゃない!

~オーフィス~
無限のゴスロリ。餌付け開始。

~フリード・セルゼン~
手で持てればどんな『神器』でも改造するぜ!
あれ……『黄昏の聖槍』奪って、天界の連中潰せば『システム』使えるんじゃね?


今日の分の更新、早く終わった……

どうでしたか?
描写がヤバイ……
リアスさんは修羅道へ進むかも……
ヘラクレスってかませだよね……?
フリードまじフリード!

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-追記-

小猫のR18投稿しました。


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俺様は会談を見ている。

主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。


昨日、投稿できなかった……ごめんなさい

どうぞ!




 あの後は小猫と一緒にお楽しみを、てか小猫を堪能しましたぁ。

 愉しかったなぁ……特に小猫が涙目で顔を緩めているのはサイコーだったぜ!

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

 朝になって小猫と共に『英雄派』のアジトに戻った。

 すると曹操のヤローが「会議がある」とか顔をひきつらせながら言って来やがったもんだから参加したんだが……

 

「………なんでこぉーなんのかなぁ……」

 

「そう言うな。お前の派閥が出来れば好きな戦力を入れられるぞ?」

 

『英雄派』の幹部会議かと思ったら『渦の団』の派閥トップの会議だった……

 ………なんか詐欺にあった気分だよ……いや俺様は詐欺する側なんだけどさぁ……

 

 つーか、問題はよぉ……

 

「勧誘してきた奴が派閥作れたァ随分じゃねぇか。戦力がいるんじゃなかったのかよ?」

 

 曹操の提案で俺様の派閥出来ちゃったことだよ。

 どうすりゃいいんだよ……

 

「ハハハ、必要なときに手を貸して貰えればいいさ」

 

 このヤロー制御できないからって遠ざけやがったな……

 

 まぁ、いいや、考えててもしゃーない。

 

 次だ次!

 確かストーリー的には『悪魔』・『天使』・『堕天使』のトップ達が集まって会談を開くはずだ。

 

 つってもグレイフィア・ルキフグスは悪魔の力を奪われてるし、主人公君とヴァーリ・ルシファーは()()()()()()『赤龍帝』でも『白龍皇』でもないんだよなぁ……

 

 タダの栗色(イリナ)とゼノヴィアは因子と聖剣奪ったし……いや、ゼノヴィアはワンチャンあるのかな?デュランダルも奪っときゃ良かったわ。

 あれ?でも、因子をまた入れれば聖剣使いにはなれんのかな?

 

 

 ま、いいや。

 

 

 とにかく今は、目の前の()()の相手をしよう。

 

「俺様への客かなァ?()()()()()()()()()()()()()()よぉ?」

 

 目の前の()()に尋ねる。

 

「そうよ。聞きたいことがあるの、良い?」

 

「あっははー頷かなくても聞くでしょ、あんた」

 

 曹操はいつの間にかいなくなっていた。

 マジ腹立つなアイツ……

 

 そんなことを考えてると()()は「そうね」と言い、俺様へ質問を投げ掛けてきた。

 

「────ねぇ、なんでアンタから()()()()がするの?」

 

 鋭い目付きで殺気だってこちらを睨み付けていた。

 

 俺様は出来るだけニヤリと笑い、顎を突き出し見下すように言った。

 

「────()()()()()、だけど?」

 

 言った直後、黒猫……黒歌の背後に陣が浮き出た。

 

「─────死ね」

 

 黒歌が言い陣から攻撃が────

 

「─────断る」

 

 ────出てこなかった。

 

 ていうか俺様がぶっ壊した。さぁ、アッパーだ!

 

「はい、アッパー!」

 

「ガッッ!?」

 

 意識を飛ばして持ち帰る。

 

 てゆーかさ、躾のなってない動物はきちんと躾るべきだと思うんですよね。個人的に。

 

 

 

 ◇◆◇

 

『英雄派』のアジトから出ていき普通にアパートを買った。

 

 え?金?はっはー……言わなくても、わかるだろ?

 

 黒歌をベットに置いといて小猫と話を始めた。

 

「小猫、テメーの姉ちゃんは俺様に攻撃してきたんだよ」

 

「………え?」

 

 なぜ?って感じだなぁ……あれ?小猫って姉にトラウマあったんじゃないっけ?

 あ、どうでもいいですかそうですか……

 

 じゃなくて!

 

「えー、だから今晩は小猫の姉の黒歌を躾ま……調きょ………お仕置きしましょう、ね?」

 

「はい……」

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()小猫は従順だ。うん!良い仲間(ペット)だね!

 

 さぁて、それじゃあ今日はこれで終わりだね!

 

 夜が楽しみだわぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドーモ、時間は飛びました。キンクリだよ、キンクリ。

 

 今日はね、『旧魔王派』が頑張る日です。わかるよね?会談の日だよ!

 

 よかったぁ~会談が無くなったらどうしようかと思ったわ。

 まったく何日たったと思ってんだよ!………あれ?何日だっけ?

 

 

 まぁ、いいや。

 

 

 とにかく、『旧魔王派』が頑張るから俺様たちも観察しようぜ!って感じだよ。

 ………まぁ、隙あらば男も女も喰っちゃおうかなとか思ってるし?あ、もちろん男は物理的に女は性的ですよ?

 

「………会談、始まりますよ?」

 

 おぉっと、もうそんな時間かぁ~

 

 相変わらず()()()()()()()の小猫に呼ばれた。

 

 てゆーか小猫はどんな気持ちで行くんだろうか。

 よし!聞いてみよう!

 

「小猫はさぁ……」

 

「………?なんですか?」

 

 小猫の肩を寄せ耳元で囁くように聞いた。

 

「かつての仲間たちにどんな顔で会いに行くのかなぁ?」

 

「………?今の私はあなたの仲間(ペット)というだけです……」

 

 うん、まぁ、壊れてるよね。つまんないなぁ……

 

 質問を変えようか……

 

「───じゃあ、実の姉を()()()()()()にした時はどんな気分だった?」

 

 小猫は頬を紅く染め、ハイライトのない目でにやけながら言った。

 

「───すっっっごく、楽しかったです……!!」

 

 どうやらあれ(お仕置き)はお気に召したようだ。

 よかったよかった。

 

 

 閑話休題

 

 

 時間になったし会談を見てようかね。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

「────さて、会談を始めようか」

 

 サーゼクスの言葉で会談が始まった。

 

 会談の場に本来いるはずのグレイフィア・ルキフグスはいないが他はそろっていた。

 

 リアスが事件の説明をした。

 

「────以上になります」

 

 間違いはないとソーナが言った。

 

 和平の話もあっさり終わる。

 

 そして話は原作とは別の方向に進む。

 

「────ミカエルとアザゼルにはフリード・セルゼンについて話してもらおうか」

 

 サーゼクスが言った。奴は何者だ、そういう意味が込められていた。

 

 ミカエルとアザゼルの答えは一緒だった。

 

「……わかりません」

 

「…………わからねぇ」

 

「……なんだと?」

 

 サーゼクスは眉をひそめて苛立ちを隠そうともせずに言った。

 

「そちらの人間だろう……!!」

 

 アザゼルが慌てて言った。

 

「いやいや!マジなんだよ!フリード・セルゼンに関しては快楽殺人者くらいしかわかんねーんだってば!」

 

 ミカエルも続いた。

 

「アザゼルの言った通りです。天才として知られてはいましたが、殺人への快楽を見出だしたことで異端とされました」

 

「天才………だと……?」

 

 フリード・セルゼンはその程度(天才)では収まらないナニカだったハズだ、とサーゼクスは思った。

 

 ある意味ではフリード・セルゼンは天才で合っているのだが。『()から才能(異能)を貰った者』という意味で。

 

「フリード・セルゼンについて────」

 

 ────分かることは無いと?とサーゼクスが聞こうとしたとき

 

 ────時間が停止した。

 

「!?」

 

 驚いたのは誰だったか。

 

 アザゼルが言った。

 

「おいおい、このタイミングで襲撃かよ……!」

 

 サーゼクスが状況の整理をしていた。

 

「……これはリアスの眷属のもの(神器)だ。停止から逃れられたのは実力者だけと考えて良いだろう」

 

 時が止まっていない者は各勢力トップを除くと

()()使()()』ゼノヴィア

()白龍皇』ヴァーリ・ルシファー

()()()()()()()()()()()()()()()

 だけである。

 

「お兄様、ギャスパーは私がなんとかします。お兄様達は表の連中の()()をお願いします」

 

 リアスが名乗り出た。それにゼノヴィアが突っ込む。

 

「……一人でできるのか?」

 

「あら、心配してくれるの?なら、一緒にどう?……『元白龍皇』のあなたもよ。あれ(フリード)の被害者だし、鬱憤が溜まってるでしょう?」

 

 ヴァーリは答えた。

 

「………そうだな、俺もムシャクシャしてたところだ。手を貸そう」

 

 ゼノヴィアが溜め息をつき言った。

 

「なら、私が行かないわけにはいかないな」

 

 サーゼクス、アザゼル、ミカエルの3人はなぜかこの3人に頼もしさを感じていた。

 

 なにか、精神的な変化があったのか……

 

 そんなことを思いサーゼクスは決定を促す。

 

「では、表の連中は私達が、リアスの眷属はリアスとヴァーリとゼノヴィアの3人でやるという事で良いかな?」

 

 全員が頷いた。

 

 

 

 




~リアス・グレモリー~
天才って凄まじい速度で成長するよね?
原作メインヒロインは伊達じゃ無いぜ?

天才が修羅になったらヤバイ。

~ヴァーリ・ルシファー~
元々彼って強いじゃん?
てか強くなきゃ『白龍皇の光翼』使い物にならないんだよね……使い手を選ぶよなぁ……


~ゼノヴィア~
デュランダル限定の聖剣使い。
特にないな。
質問あったら、どぞ。

~三大勢力トップ~
フリードという『人間』に振り回されっぱなし

~フリード派閥~
名前はない。「ゲスの極み」とか?
いや、普通に「フリードチーム」でいいのか……?

~黒歌~
ヤバイ。

~曹操~
制御できなくて、いつ裏切るかも分からない人材は置けません。
当たり前だね。

~旧魔王派とか襲撃組~
絶望はあそこだ!って感じで絶望が近づいてくる。



どうでしたか?

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-追記-

日間ランキング見たら15位にいてビックリした。
ありがとうございます!


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やっと俺様の出番だよ!

主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。


どうぞ!



 ────無能姫(リアス・グレモリー)達は凄まじかった。

 

 リアスが魔力で消滅させて、ヴァーリが魔力で吹き飛ばし、ゼノヴィアが一振りで道を作る。

 そんな感じで旧校舎に徒歩で向かう3人は現れる敵を瞬殺し続けている。

 

 あれ?無能姫っていったい……あるぇぇ?

 

 まぁ、良いか……俺様がやることは変わらないし。

 

 あ、襲撃組が全滅した。早っ!?

 

 ま、まぁ襲撃組が全滅したし、俺様もそろそろ出るかね。

 

 そんなことを考えながら俺様は空から落下する。

 

「さあ、とうとう出番だ『ネタ禁手(バランス・ブレイカー)』その1っ!!」

 

『騎士は徒手にて死せず』の応用で作り出した『ネタ禁手』

 前々から『赤龍帝の籠手』を手に入れたらやろうと思っていた能力()

 

 俺様の()()()『神器』が顕現し、背中からは()()()()()()()が生える。

 

 そして俺様は()()()を放つ。

 背中から生える三枚の赤い羽根状炸薬を一枚ずつ推進力として爆発させて高速で敵に突進、強烈な全力パンチをブチこむ、()()()()!!

 

 その名は─────!

 

「衝撃のォ──────ファーストブリットォォォオオオオオ!!」

 

 

 ゴッッッッ!!!!!

 

 

 三大勢力トップ達の立つ場所の真ん中に爆音とともに到着。

 

「これがっ!男のロマンだァ!!」

 

 馬鹿デカいクレーターの真ん中で俺様は叫ぶ。

 

 ………返事がない、ただのしかばねのよ──────あるぇ?

 

 誰からも返事がないので周りを見渡すとサーゼクスを除いた三大勢力のトップ達はボロボロになって倒れていた。

 無論サーゼクスも重傷と言える状態だが。

 

「あ、サーゼクスちん起きてんじゃん!なんだよもぉ返事くらいしろよなぁ~」

 

 白々しく俺様は言った。

 

「……………!!」

 

 サーゼクスは魔力を放ちながら、こちらを強く睨み付けていた。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 

 場所は変わってリアス達。

 

「────もう、終わりなのね……」

 

「そのようだな」

 

 リアスとヴァーリはギャスパーの元に辿り着くとつまらなそうに呟いた。

 

「なっ!?貴様達は────!?」

 

 魔術師の言葉が終わる前にリアスとヴァーリは魔力を放つ。

 

 こうしてギャスパーの暴走を止めたリアス達は一度落ち着き話し合いを始めた。

 

「さて、どうしましょうか」

 

 リアスは2人にこのあとどうするかを聞いた。

 

「外に行って俺も暴れるさ。………出番があればな」

 

「私も外に行こうと思う」

 

「そう……なら私も行こうかし─────」

 

 

 ゴッッッッ!!!!!

 

 

 リアスが何かを言おうとすると突如爆音が聞こえ地が揺れた。

 

 リアスは旧校舎の天井をぶち抜き外に出た。続いてヴァーリとゼノヴィアも外に向かう。

 

 彼等が外に辿り着いたとき目にしたのは────

 

「ん?おやおやぁ?これはこれは俺様に能力()奪われた情けない方々じゃあァないですかァ!」

 

 ────フリード・セルゼンと()()()()()姿()()()()()()()()()()()()()()()()()だった。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 後ろから誰か来たので振り向いた。そこには無能姫たちがいた。どうするかなぁ……

 ①挑発

 ②挨拶

 ③喧嘩

 よし、全部だな。

 

「ん?おやおやぁ?これはこれは俺様に能力()奪われた情けない方々じゃあァないですかァ!」

 

「貴様ッッ!!」

 

「────待ちなさい」

 

 ヴァーリが突っ込もうとしたが無能姫に止められる。

 

「………なら、どうする?なにか案があるのか?」

 

 ヴァーリはキレる寸前で止まり、無能姫に尋ねた。

 尋ねられた無能姫は指示を出し始めた。

 

「ゼノヴィアはアーシアを連れてきてトップ達の傷を治して貰える?ヴァーリは私と一緒にあれの相手。………言っておくけど足止めよ?今の私達では勝てないわ」

 

 どうしよう……無能姫が無能姫やってないよ……

 

 まぁ、いいや。

 

 とにかく今は()()()()()()()暴れよう。

 

「ハッ、頼まれりゃあトップ達の傷を治すまで待ってやってもいーぜぇ?」

 

「なら、お願いしようかしら。待っててもらえない?」

 

 まさかの即答。あれ?プライドはどうしたの!?

 

「お、おう……」

 

 待つことになりました。自業自得だけどね!

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

「よーし、終わったなぁ」

 

 三大勢力組の傷は治り、ソーナ・シトリー含め全員が外に集合していた。

 

「解せねぇ─────なっ!?」

 

 アザゼルが何かを言おうとしたところを殴りかかった。簡単に回避された。

 

「マジモン『禁手化(バランス・ブレイク)』ゥ!!」

 

 両腕に白と赤の手甲が顕現する。

 もう待ったは無しだ。ヒャッハーしようぜ!

 

Boost(ブースト)!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!!』

 

 計25回の『倍加』。つまりは3355万4432倍である。なにそのクソゲー……

 

 空に飛び上がり、上から魔力弾を放つ。

 

 オラァ!行くぜぇ!

 

「ヒャッッッハァァアァァアアアアアア!!」

 

 大量の魔力弾がサーゼクス達に向かう。

 1ヶ所に集まり、その周りを三大勢力トップたちが守っていた。

 

 結果は以下の通りである。

 

 ▽悪魔組▽

 サーゼクス:魔力と体力の消耗。

 セラフォルー:被弾。かすり傷。

 リアス:無傷

 木場:余波で気絶。

 一誠:余波で気絶。

 朱乃:体力消耗。

 アーシア:余波で気絶。

 ギャスパー:余波で気絶。

 ソーナ:体力消耗。

 椿姫:体力消耗。

 

 ▽堕天使組▽

 アザゼル:被弾。重傷。

 ヴァーリ:無傷。

 

 ▽天使組▽

 ミカエル:右腕破損。

 ゼノヴィア:体力消耗。

 イリナ:余波で気絶。

 

 守られて無傷の者もいるがほとんどが片付いた。

 

「ハッハー、まだ生きてるのもいるし続けよぉぜぇ?」

 

「くっ………!!」

 

 サーゼクスが膝をつく。

 

 さて、どうするか。男はともかく女は殺すのもったいねぇし……とはいえ、誘拐するのも術に嵌めるのも最近やったばっかだしなぁ……

 

「────喰らえ」

「────喰らいなさい」

 

 ヴァーリとリアスが飛ばしてきた魔力弾をそのまま相手に返す。

 

Reflect(リフレクト)

 

「がっ─────!?」

 

「ッッ─────!?」

 

 返されることを予想していなかったのか直撃して吹っ飛んだ。

 

 うーん……ま、今まで通りでいいか。

 

 セラフォルー・レヴィアタンかソーナ・シトリーか………よし、セラフォルーにしよう。

 

「無駄なのになぁ……」

 

 飛んでくる攻撃をすべて『反射』してセラフォルーに近づいた。

 

「お姉様!!」

 

「くっ………!!」

 

 ソーナが叫びセラフォルーが顔を歪める。

 

 そして俺様はセラフォルーにキスをした。

 

「むっ──────!?」

 

 セラフォルーの口を塞ぎ、『赤龍帝からの贈り物』を使う。

 

「んんっ────んっ────ふっ、むぅっ────ちゅっ───れろっ───んぅっ」

 

 セラフォルーの舌に吸いつき、舌どうしを絡ませる。最初だけはセラフォルーも抗おうとするので押さえる。

 

 セラフォルーの顔が蕩けてきたら口の中を攻め込む。

 

「んっ────んんっ───べちゃっ────れろっ───ちゅぱっ────んんーーー!!」

 

 セラフォルーは顔を蕩けさせ涙を流し、口と口の間からよだれを垂らす。

 

「ちゅぱっ────んはっ────れろっ───ちゅぷっ───んっ?───んっくっ、んっくっ─────ぷはぁっ………ぁぁぁ……」

 

 途中でセラフォルーに俺様の唾液を流し込んだ。

 

 セラフォルーが「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」と息を荒くさせて倒れ込みかけたところを抱き止めて耳にしゃぶりつく。

 耳を舐め回し、吸いつき、耳の中に舌を入れる。

 

「ぁっ……!ぁぁ………!!ぁぁぁっ………!!!」

 

 セラフォルーには()()()()を弱めに使っておく。

 

 今度こそセラフォルーを離す。するとセラフォルーは限界だったのかその場に崩れ落ちた。

 

 

 間。

 

 

「……………………え?」

 

 それは誰の言葉だったのか……少なくともサーゼクスじゃないだろう。

 

 用事は済んだ。やりたいこともやった。あとは………サーゼクスからもう少し力を貰うか……

 

「さぁて、とっ」

 

 サーゼクスの元に向かおうとすると動ける者が全員で身構える。

 

 どうでもいいや。

 

 

「ガッッァ─────ッッ!!」

 

 一瞬でサーゼクスから力を奪う。立場逆転的な意味で俺様とサーゼクスの力の対比を8:2にした。

 

「んじゃ、バイビー」

 

 残った奴等に手を振って、そのまま放置で俺様は自宅へ戻る。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

「いやぁ~小猫のこと忘れてたわ!アハハ!」

 

 小猫を連れていき忘れて楽しんでしまった。

 

「いえ、別に問題ないです……」

 

 問題ないらしい。

 じゃあまあ、やることやらないとかなぁ……

 

「んじゃあ小猫よぉ、俺様はお出掛け(人拐い)すっから黒歌()遊んでいいよー」

 

「ほんとですかっ……!」

 

 小猫の目がキラキラと輝いた。

 

「んじゃま、いってきまー」

 

 そうして俺様は放置しっぱなしの元最強の女王(グレイフィア・ルキフグス)を拐いに行くのだった……

 

 

 

 




~リアス達(若者組)~
どれだけ強くなろうとフリード(転生チート)の前では無駄なのだァ!

~サーゼクス・ルシファー~
力をさらに奪われる。
魔王の交代が行われないように二割は残した模様。

~アザゼル~
若者守って重傷。
この堕天使トップの中で一番頑張ってね?

~ミカエル~
腕がァ的な。腕を1本なくす。どうせ直るよねぇ……

~セラフォルー・レヴィアタン~
今回のヒロイン(被害者)。例のごとく盛られてます。『赤龍帝からの贈り物』便利だね!
魔王の交代が行われないように力を奪われなかった。

~駒王学園~
一番の被害者かも。

校舎全壊!!地形変わりまくり!!

~衝撃のファーストブリット~
スクライドに登場する技。使い手は本家がクーガー兄貴。
フリードが真似したのはカズマの方である。
男のロマンだよね。ちょーかっけぇし。

~『ネタ禁手』~
『騎士は徒手にて死せず』で密かに作っている。
「強さ」よりも「面白さ」や「カッコよさ」が優先される。

~襲撃組~
瞬殺。





最終的には異世界にヒャッハーしに行きたいなぁ……とか考えてます考えてます。
あと異世界って別にD×D作品以外の作品で良くね?とか思っちゃってる。
そこまで、頑張りたいなぁ……


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俺様とオッチャンと/フリードの被害者達

主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。



どーぞ!



 昨日はあの後、予定通りグレイフィアを誘拐して楽しんだ。

 その際、『真っ白な部屋』の監視カメラで撮影した映像はきちんと魔王サマ(サーゼクス)にリボンつきの箱で送りつけた。

 

 そして現在は─────

 

「んーこうかなぁ……」

 

 ────リビングにて『神器(セイクリッド・ギア)』に改造などを施して小猫たちにつける予定の『首輪』作りだしていた。

 

 横にいる小猫で試すか……

 

「小猫ちょっと試してくんね?」

 

「わかりました……」

 

 小猫はそう言うと『首輪』を装着して貰おうと上を向き首を近づけてきた。

 

「ん……と、これで良いんですか……?」

 

 小猫に『首輪』を装着する。

 

 さて、実験だ。

 

「んじゃ小猫、俺様の右手を思いっきり殴ってくれ」

 

「………え?あ、はい……!」

 

 小猫は「何を言っているんだ?」とでも言いたげな顔だった。

 

 小猫は構えて、俺様の右手を殴─────

 

「は……?ぇ?ふ、フリード様……!力がっ……!」

 

 ──────れなかった。それどころか小猫の力がみるみるうちに減っていく。

 

「よっし成功だな」

 

『首輪』には『白龍皇の光翼』を混ぜ込んであり、装着している者のどんな理由であれ俺様を攻撃しようとする心に反応して力を『半減』し続ける。

 

「んじゃあ小猫はその『首輪』付けっぱなしな?」

 

 そう言って俺様は『首輪』を黒歌とグレイフィアにも装着させたのだった。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 特になんの問題もなく次の日になった。

 

 変わったことと言えばグレイフィアが俺様のメイドとして活動を始めたことだ。

 

「─────フリード様、お茶のお代わりはいかがですか?」

 

 このように欲しいときに声をかけてくる凄腕メイドのグレイフィアだが………やばい!俺様、堕落しちゃうよ!え?いまさら?そう言わないで!

 

 それと『ネタ禁手』の開発は順調に進んでいた。カズマの『シェルブリット』だけではなくクーガー兄貴の『ラディカル・グッドスピード脚部限定』や『フォトンブリッツ』なども出来ている。

 

 フハハハハハッ!!

 

 しかし、どれだけ心地良くても今日は大事な用事があるので曹操のもとに向かう俺様だった。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

「────て、わけでさ。リゼヴィム・リヴァン・ルシファーがどこにいるか分からねぇ?」

 

「おっ、前なぁ………!何が『て、わけで』だ!こっちは結構大変なんだぞ!?魔王の一人にディープキスかました馬鹿のせいでな!!」

 

 曹操君はお怒りのようだ。あはは、それはそれは。

 

「とんでもねぇ馬鹿がいたんだなぁ……」

 

「お前だよね!?」

 

 わざとらしく言うと曹操がツッコミを入れてきた。

 

 まぁ、いいや。

 

「んで、知ってんの?知らねぇの?」

 

「あ・の・なぁ………!」

 

 曹操は怒ろうとしたが諦めがついたのか溜め息をついた。

 

「はぁ………まぁ、教えてやっても良いんだが……」

 

「んじゃ、教えてちょ」

 

「■■■■■■■■■■■!!」

 

「おゎっ!?ちょっ!?」

 

 曹操は一時的に狂戦士(バーサーカー)になり、そのあと胃には大ダメージを受けたと言う。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 突然だが、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーに会いに行くのはわりと重要なことなのである。

 

 なぜかと言われれば、俺様の目的の一つはリゼヴィムに魔王になってもらい悪魔を煽り戦争を始めて、そのまま三大勢力に死にまくって欲しいからだ。

 

 あ、ちなみに俺様が自分で殺さない理由はそっちの方が愉しいからです。

 

 そんな事を考えているとリゼヴィム達がいると言われた場所についた。

 

「ハロ~、フリード・セルゼン君だねぃ?」

 

 突然の声に少しだけ驚いたがなんか軽いのでこちらも軽く返す。

 

「イェース!俺様こそがフリード・セルゼンでやんすよ!んで、そう言うあんたはリゼヴィム・リヴァン・ルシファーかぃ?」

 

 俺様が聞くとリゼヴィムは役者のように動きをつけながら言った。

 

「そだよ~、僕ちんがリゼヴィムで間違いねぇーぜ!いやぁ~話しは聞いてるよ。サーゼクスちんの妹ちゃんの眷属を奪ったり、セラフォルーちゃんに公開ディープキスしたり、サーゼクスちんの奥さん奪ったりとヤりたい放題だそうじゃないか!」

 

 リゼヴィムが言い終わると俺様とリゼヴィムの間には沈黙が続き──────

 

 ─────がしっ!

 

 二人で手を掴み合い笑った。

 

「はははっ!、いやぁ~良い酒飲もうぜ!」

 

「クククッ……!そうだな、そうしよう!」

 

 そんなこんなでリゼヴィムと酒を飲むことになった。

 

 ちなみにこの後、リゼヴィムのことをリゼヴィムのオッチャンと呼ぶようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《フリードの被害者達》

 

 

 

 

 

 リアス・グレモリーは今日も『滅びの魔力』を鍛えていた。

 

「────ふぅっ」

 

 魔力が切れたリアスは休憩することにした。

 

 現在、リアスは悩んでいた。

 何を、と聞かれればフリードについてだ。

 

 フリードは自分が思っていたのと()()()()()強かった。

 ()()()()()悩んでいるのだ。どうやってあの強さに追い付くのかを。

 

「────フリードは間違いなく最強クラス……その上、力を奪う能力があって『赤龍帝の籠手』もある………さらにはお兄様たちから奪った力………鬱だわ……」

 

 リアスは「はぁ……」と溜め息をつくと、本格的に考えなくてはいけないと思った。

 

 ────フリード・セルゼンを倒す方法を。

 

 自分がフリードを憎く思っているから()()()()、フリード・セルゼンという男が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()である。

 兄に頼んでどうにか他の神話の勢力に協力を依頼したい。最低でも主神クラスが何人も必要だ。

 

「いえ、そこは問題じゃないわ……」

 

 リアスは思考を切り替える。なぜなら協力してもらうことなど()()()()に過ぎないからだ。

 見栄をはったり、ヘタなプライドを持っていると真っ先にフリードに力を奪われるだろう。

 

 だから、協力してもらうのは前提条件。

 問題は────

 

「─────各勢力のトップが力を合わせてフリードを殺せるかどうか、ね………」

 

 そこが問題だった。

 

 例えばの話し、サーゼクスが全勢力を敵に回したとして勝てるだろうか?答えは否だ。

 

 勝てる訳がないだろう、なぜならサーゼクスよりも強い奴は世界に少なからずいるから。

 

 だが、例えば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()どうだろうか?

 10億倍ではなく10兆倍だったら?

 

 勝てるかもしれない。いや、勝てるだろう。

 

 全勢力を敵に回すと言うことは世界を敵に回すことなのだから()()()()()()()()()()()

 なら、勝てるだろう。

 前魔王の10倍で世界に影響を与えてしまうのだから、10億倍とか10兆倍なら絶対勝てる。

 

 そして、最悪なことにフリード(クズ)には()()()()()()

 

「あぁ、もう………どうすればいいのよ……」

 

 協力してもらうのは簡単だ。

 フリードの人となりと危険性を教えれば良い。

 

 でも、束になって勝てなかったら?

 なにもできない。どうしようもない。すべてが無駄だ無意味だ無価値だ。

 

 悩むリアスは電波を受信した。

 

『量が質を圧するなどと説いた覚えはない』

 

「……………」

 

 無言のリアス。

 

「……ダメね……さすがに疲れてるのかしら……」

 

 自分の状態に不安を感じていた。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 ヴァーリ・ルシファーは今までにないほど『努力』していた。

 

「はぁっはぁっ……!くっ………!」

 

 アザゼルはそんなヴァーリに声をかけた。

 

「ヴァーリ………焦るのは分かるが無理すんなよ」

 

「アザゼル……」

 

 ヴァーリがアザゼルに向き言った。

 

「ダメだ……こんなものでは届かない……!もっと……!もっとだっ……!」

 

「ヴァーリ……無理は、すんなよ……無理だけはな……」

 

 アザゼルがヴァーリの頭撫でた。

 

 なんてことはない、親と子の光景がそこにはあった。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 サーゼクス・ルシファーは己の無力に苛立っていた。

 

「クソッ……!!」

 

 力を奪われ、妻を奪われ、さらには四大魔王の仲間までもが奪われかけている。

 

「ふざっ、けるなっ!!」

 

 サーゼクスは他勢力に協力要請できるほど冷静ではいられなかった。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 セラフォルー・レヴィアタンはボーッとしていた。

 

「キス……されちゃったなぁ………」

 

 女としてわりと大切なものが奪われたハズなのに不思議と悲しくも悔しくも━━━まぁ、フリードの能力の影響だがセラフォルーは知らない━━━無かった。

 

「なんで、だろ……?」

 

 セラフォルーはわけがわからなかった。

 フリードはクズで敵だ。惚れる要素は一切ないハズなのにキスをされたり耳を舐められて自分は喜んでいる、なぜだ?

 

 セラフォルーは「フリードはなぜ自分にキスをしたのか?」という疑問を抱えていた。

 

「なんで……力奪わなかったんだろ……?」

 

 そう力を奪われていないのだ。かといって自分に異常は━━━気づかない程度にされているだけだが━━━無い。

 

 なら、なぜキスをしたのか。なんの意味があったのか。

 

 顔をほんのり紅く染めてセラフォルーは考えていた。

 

「……恋………?……まさか………!?」

 

 セラフォルーは「恋なハズがない。あんな男に自分は惚れない」そうやって自分に言い聞かせていた。

 

 グレイフィア達のことも忘れて。

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 

 紫藤イリナは怯えていた。

 

「………………ッッ!!」

 

 聖剣の一件は上から許しが出たので良かったが、フリードに刻まれた痛みはトラウマになっていた。

 

「ううぅぅぅうぅううぅうぅぅぅ………!!」

 

 今までのフリードを見てきてイリナは考えた。

 

 自分も拐われるのではないか、と。

 

 イリナは性的な被害を受けていない、だから余計に気になるのだ。絶好のチャンスでイリナ達はなにもされなかった。

 だからこそ、これから来るのではないかという恐怖があった。

 

 イリナは拐われたらなにをされるかを考えてしまった。

 

 きっと女としても人としてもあらゆる尊厳を奪われるのだろう。オモチャのようにされてしまうのだろう。

 

 そんな、あながち間違ってないことを考えてしまった。

 余計に恐怖が増した。

 

 イリナは怯える。今日も明日も明後日も。

 

 

 




~クーガー兄貴~
世界三大兄貴の一人。
最速の男。
個人的に「あってるでしょう?」のシーンはかっこよすぎてやばい。

~首輪~
フリードに危害を加えようとする思いに反応して力を『半減』し続ける。

~曹操~
狂戦士になった。
フリードの行動の間接的被害者。

~リゼヴィム・リヴァン・ルシファー~
フリードの同類(クズ。強いだけの三下)
口調がわからないキャラ上位かも……

~リアス・グレモリー~
敵がいないと頭が冴える。
世界の危機を認知してる一人。
電波を受信する。いったいどこのニートなんだ……
ちなみに特に意味はない

~ヴァーリ・ルシファー~
天才は努力する。リアスよりも成長速度は速い。
『龍の手』は亜種禁手に至っております。

~アザゼル~
良いお父さんです。大人の鏡です。
本当はアルビオンと別れたヴァーリに「おまえは今泣いていい!」を言わせるつもりだった……

~サーゼクス・ルシファー~
妻と冷静さと力を奪われちゃったね!
何気に一番の被害者じゃね?

~セラフォルー・レヴィアタン~
もしかして:恋?
───違います。いつもの能力を最大限弱めて使われた結果です。
気づかないセラフォルーは純粋な恋する乙女化を始める。
グレイフィア達のことは忘れてしまったみたいです。

~紫藤イリナ~
怯え続ける毎日。つらいね。


更新遅かったのにストーリーが進まない……ごめんなさいぃ……

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ご感想お待ちしています!!!!
わりと本気で心の支えです



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俺様の作戦は順調?/原作主人公:兵藤一誠

話は進まず、量は少なく、展開はメチャメチャ。

どーぞ。


 あの後、リゼヴィムのおっちゃんと酒を飲み交わしながら、サーゼクスの現状についてやグレイフィアについてなど色々と趣味の話をしていた。

 

 話の途中に「僕のだぞっ!」と登場したユー………グレイフィアの弟を酔った勢いでぶっ飛ばしてしまったが、まぁ問題ないらしい。

 

 他にもリゼヴィムのおっちゃんの許に来た理由であった『リゼヴィムを魔王にしよう作戦』の件も話した。

 

 思っていたよりも、あっさり協力して貰えることになった。

 どうやらリゼヴィムのおっちゃんも最古?原初?の悪魔が死んでいく様を眺めたいらしい。

 

 しかし俺様は考えた「リゼヴィムのおっちゃんを魔王にするためにはどうすればいいだろう……」と。

 

 答えは簡単だった。

 

 やられっぱなしの魔王に不満はあるだろうから正当な手段である民主投票で決めてもらおう。

 

 まぁ、そうは言っても『やられっぱなしの魔王』なんて情報を民に与えているか疑問なので曹操たちを使って手柄を増やそうと思う。

 

 確か悪魔たちが『英雄派』にボコボコにされていたのが原作にあったハズだ。それの時期を早めればいい。

 

「作戦けってい~、あ゛ーーー頭いてぇなぁ……」

 

 俺様ってばテンション上がりすぎて酒を飲んだんだけどよぉ~俺様ってさ酔うと「ヤケ酒かっ!」って位飲んじゃうんだよねぇ~勢いで。

 

 まぁ、ようするに今の俺様は二日酔いだ。

 

「『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』っと……」

 

 『半減』能力の応用だぜ!『半減』『半減』ンゥ~!!

 

 最初からやっときゃ良かった………

 

 

 閑話休題(それはさておき)

 

 

『英雄派』に作戦を実行させるには曹操に提案しておくのが良いだろう。

 

「俺が何をしようとしているかお前にわかるかぁ~………曹操よぉ」

 

 もし、曹操が気づかなければ楽しい祭りになるだろう。

 

「んじゃ、まぁ、行きますかねぃ……」

 

 立ち上がり、外に出て移動開始!

 

 関係ないんだけどさ『白龍皇の光翼』って移動がかなり楽になるよね!

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 曹操君に作戦の提案しに行ったら、案を伝えた瞬間蹴り出された。

 

 ………何故だ!?俺様なんか悪いことしたのかよ!!あ、しまくってますわ。

 

 まぁ、いいや。

 

 伝えるべきことは伝えたし、『英雄派』の動き見ながら決めていこう。

 

 それはそれとして、今は目の前のゴスロリどうにかしよう。

 

「フリード……グレートレッド食────」

 

「断る!」

 

 まだ諦めてなかったんかい!

 

 ま、いいや。さぁ餌付けだ、餌付け。

 

「ま、そんな事よりラーメン食いに行こーぜ。グレートレッドよりは旨そうだしさ」

 

「ん、わかった……」

 

 そうして俺様達はラーメン屋へ向かった。

 

 

 今日は特になんもなかったなぁ……

 あれ?今日ってもしかしてオーフィスとラーメン屋に行っただけじゃね?

 

 あぁ、ヒャッハーしたいなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《原作主人公:兵藤一誠》

 

 

 

 兵藤一誠について少しだけ語ろう。

 

 兵藤一誠はライザーとの一戦で強くなった()()()()()

 

 だが、いざフリード・セルゼン(倒すべき敵)と戦ってみれば『神器(セイクリッド・ギア)』を奪われる大失態。

 

 才能の無い一誠が強くなるためのもの(神器)は無くなり、あまつさえ()の手に渡ってしまった。

 

 その上、元々壊されかけていた小猫が拐われた。

 

赤龍帝の籠手()』を奪われ、木場(仲間)の想いを踏みにじられ、さらに小猫(仲間)を拐われた。

 

 どうしようもない状況でそれでも(なお)、一誠は諦めなかった。

 

 強くなるための方法など知らない一誠は、がむしゃらに()()()()トレーニングを()()()()()やった。

 

 トレーニング内容は単純でありきたりなもの(基礎)ばかりだったが、一つだけ特別なトレーニングがあった。

 

 それは『神器』に想いを注ぐことである。

 

『神器』は所有者の成長と共に進化していき、所有者の想い・願いが劇的な変化を遂げた時、『禁手』へと昇華するものだ。

 

 つまりは『神器』の成長のための行動である。

 

 普通の人間やただの人外がやったところで意味を成さないであろうトレーニングだ。

 

 だが、忘れてはならない、彼が原作主人公であるということを。

 彼こそが主人公、運命に愛された者。さらに言うなら選ばれし者だ。

 

 たとえ一誠(本来の主人公)フリード(転生チート)にボコられようと主人公としての運命(ご都合主義)フリード(転生チートオリジナル主人公)に関係ないところなら十全に発揮される。

 

 侮ってはいけない、彼こそが原作主人公(ご都合主義の塊)なのだから。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 

 フリードという男が駒王町にやって来てから駒王学園の空気は最悪だった、少なくとも今までよりは悪かっただろう。

 

 学園一の有名人たちが一斉に変化したのだ。

 

 リアス・グレモリーはどこか、落ち着きすぎていた。

 姫島朱乃はリアスに付きっきりになっていた。

 木場祐斗は一時期、優しさが無くなっていた。

 塔城小猫は()()()()した

 兵藤一誠は現在進行形でエロいことへの興味が薄れている。

 

 良いことに思える内容もあるが、全員同時期に変化したのがハッキリ言って異常だったのだ。

 

 一誠を支ようとした者達はいた。

 

 アーシア・アルジェントや変態三人組の二人などだ。

 

 しかし一誠は()()()()は気にもとめずに力を求めた。

 

 今も一誠は人目のつかない場所でいつも通りに特訓していた。

 

「はぁっはぁっはぁっ………!」

 

 一誠の特訓の成果はあった。

 まず『禁手』に至り、さらに悪魔の駒の封印を解けるレベルまで強くなった。

 

 短期間の特訓での成果として見れば凄まじいものだろう。

 

「足りねぇ………!!こんなんじゃ……あのフリード(クソ野郎)にはとどかねぇ………ッッ!」

 

 だが、足りない。フリード・セルゼン(転生チート)を倒すために必要な力にはまるで届いていない。

 

「どうすりゃいいんだよ………ッッ!!」

 

 だから一誠はさらに力を求める。

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 一誠が苦悩している時、魔王は動き出していた。

 

「………サーゼクス、本気か?」

 

 アジュカ・ベルゼブブは友人からの頼みを受けていた。

 

「あぁ、本気だ」

 

 問われたサーゼクス・ルシファーは答えた。

 サーゼクスは続けて言った。

 

「これから、戦争が起きるだろう……そこにはフリード・セルゼンもいる。であれば、力は必要だ」

 

 アジュカもサーゼクスが力を奪われたのは知っている。

 だからこそ、彼の頼みを受け入れた。

 

「……………わかった、できる限り用意しよう……()()()()

 

 そうして二人の魔王は動いていた。

 

 




~兵藤一誠~
やりすぎな主人公補正でどんどん強くなる。

~サーゼクス・ルシファー~
王の駒をある分だけでも欲しいとアジュカに頼んだ。
いまだに前魔王の二倍は魔力のあるサーゼクス。

~アジュカ・ベルゼブブ~
サーゼクスに頼まれて駒の量産方法を考え出した。

~オーフィス~
餌付けされている無限のゴスロ……龍神




展開メチャメチャなのにストーリー進まず、フリードの出番も少ない……ヤバイなぁ…

原作主人公勢とフリードを関わらせたいのにネタがない……

大分更新が遅くなるかも……不定期更新だしね!
ごめんなさいぃ……


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俺様はべリアルっちとお友達っ!(出番があるとはry)/H+EROの姿は……

主人公はクズです。
主人公はゲスです。
主人公は外道です。


待っている人間等いないだろうと思いながらの投稿。
深夜テンションを頼りに勢いで書き始めた小説。
勢いもゲスさも足りませんが待ってた方がいるなら……
どーぞ!


「──と言うわけでぇ……えぇー、今日から仲間になったクリストファー・べリアル君ですっ!」

 

「いや誰だよ、そいつは……」

 

 新たな仲間を曹操っちに教えたのだがどうやら不評らしい……何故だっ!?

 

「何故かって?それはな?俺の前にいるのが【皇帝】ディハウザー・べリアルに見えるからだよッッ!!」

 

「あぁ……そうだ、な。私はディハウザーであってクリストファーではない……」

 

「あれ曹操っちが思考読んだのは完全スルーですかい?ティハ……?はー……はー……はぁ?は? ま、いいや。べリアルっち」

 

 なんだろう……?俺様の思考読むのはデフォルトなの?って感じにスルーされた……ひでぇ

 つーか、男の名前とかマジでどうでもいいや。まぁ女も特に気にしねぇけど……問題ないよね!

 

「あぁーーもういい……取り敢えずあれだ。何でそうなったかだけ簡潔に報告しろチクショウ……!!」

 

 顔色が悪い、腹部を押さえて蹲りそう……曹操っちが辛そうだ、簡潔に報告しなければ……!!

 ……いや冗談抜きで。狂戦士(バーサーカー)曹操はギャグ補正がヒドイし、ほら一応曹操っちの体の不調の大半って俺様だしぃ?俺様が気を使ってやらねぇとなぁ?なぁ?

 

「……おい、そのニヤケ面やめてさっさと報告をしろ。俺は忙しいんだドッカノダレカノセイデナ?」

 

「ヘイっ!怒っちゃやーよ、曹操っちぃ? まぁ簡潔に言うと、だ。オーフィスとおっちゃん、あぁリゼヴィムのおっちゃんね?の使いっ走りみてーなのに頼んだら即日配達された的な?交渉も済んでて俺様の出番ナッシングゥ!!って感じでさぁ……困るわぁ~仕事ないの超困るわぁ~」

 

「わかった帰れ。もう良い帰れ。さっさと帰れ。食っちゃ寝して女でも抱いてろォ……ッ!!」

 

 もう面倒は御免だとばかりに叫び俺様とべリアル君は穴へ落ちた。………え?

 

「ん?」

 

「はれぇ?」

 

禁手化(帰れ)自宅送還(マジで帰って俺の胃もたない)』」

 

 ォォォおおおおおおおおお!?そんな叫びを上げる間もなく俺様たちは穴へと吸い込まれた。

 

 

 ◇◆◇

 

 

「きゃっ……!!」

 

 我が家の猫の鳴き声がする……てことはマジで自宅到着?えぇ……?

 

「禁手使うほど嫌だったのぉ……?」

 

 さすがの僕ちゃんでも読めねぇよ、それ。

 あ、予測とか超苦手分野でしたテヘペロ(きもい)

 

「あ、あのフリード様……?」

 

「あー気にしねぇーでイーヨォ。ハハハ、狂化(バーサーク)しなかっただけマシかなぁ……?」

 

 取り間あれだわ、べリアルっちが自宅送還されたのが問題かなぁ?ま、話しは済んでるし良いよね?いっかァ!

 

「ぃよっし!気を取り直して……」

 

「フリード、ラーメン食べに行く」

 

 気を、取り直して……!?

 オーフィスが俺様にグレードレッド以外の食事を要求するだとっ!?え、マジ?餌付け完了かよ!ヒャッホウッッ!!

 

「グレートレッドはその後で良い」

 

 オイ。

 

「いい加減よぉ……諦めヨーゼ!なぁ!?な!?ラーメンだけで良くない!?グレートレッドのお肉は叉焼(チャーシュー)じゃねぇんだからよぉ……」

 

 フラグ建てたっけなぁ?あれれー?おーかしーぞぉー?

 

「……グレートレッド美味い……かも?………ぁっ!?」

 

 キランッって目が光った。絶対ロクなこと言わねぇーよ……

 

「グレートレッドは食べる前が良い……!!」

 

「何一つ良くねぇーよっっっ!!」

 

 何で俺様ほのぼのしてんだよぉー。意味わかんねぇ。

 ロクでもないことは言うじゃねぇよ!やるんだよチクショウ!

 聖槍使いに何かやったら天罰でも降ってくんのかな?そういう状況じゃねぇかな!?

 

 

 そんなこんなで何時も通りな『チート転生者「屑野郎(フリード・セルゼン)」』と『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)「グレートレッド」』を叉焼扱いする『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)「オーフィス」』の日常風景は在ったのだった……

 

 

「……あの、私もいるんですけど……」

 

「え?あぁ?うん。忘れてねぇよ?うんうん!一緒に三人でラーメン屋行こうぜー?叉焼(グレートレッド)なんかほっとけよ、な?」

 

「……わかった。ラーメン屋行く……」

 

 取り敢えずオーフィス発案『グレートレッド叉焼計画』は防がれたのだった。

 ……その後、ラーメン屋に着くまでオーフィスの口から「グレートレッド旨い……?不味い……?でも美味かもっ……!!」と呟かれていたのは嘘か、真か……!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《H+EROの姿は……》

 

 

 

 

 

 

「オォォオオオオオオォォォォオオオオオオ!!!」

 

「はぁあぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁああ!!!」

 

 現在、ヴァーリとイッセー(〝元〟天龍の担い手)は同じ場所でアザゼルの指示を受けながら特訓をしている。

 複数の神器を己の物として、それぞれの力を合わせて、禁手(バランス・ブレイカー)の出力を上げていた。

 天才ヴァーリ・ルシファーは既に魔王クラス突破しかけており、()()の主役兵藤一誠もまた、魔王クラスに突入済みである。この二人化物か

 

 この事態にアザゼルも頭を抱えていた。確かに今は戦力が欲しい時だが、だが、だが……!!

 

「限度があんだろっ……!!」

 

 吐き捨てるように言われたその台詞は何に対してか、二人の成長速度?それともイッセー一人?

 あぁ、ヴァーリはわかる、いや十分オカシイがわかるのだ(無理矢理)。

 素質があったし努力もしていた。強さにかける想いは純粋だった。

 しかし、兵藤一誠はどうだ?

 オカシイだろうが。才能は感じない。『赤龍帝の籠手(唯一の長所)』は奪われた。なのに何だこれは?

 

「何なんだ?この成長速度は……?」

 

 わけがわからないよ、とアザゼルは無性に酒が飲みたくなった。

 

 

 ◇◆◇

 

 

「はぁ……」

 

 外の様子を見てリアス・グレモリーは一度、溜息を吐く。

 

 

「リアス……いいのですか?あれで」

 

「えぇ……言っても止まらないなら、いけるところまでいった方が良いモノ」

 

 そんな彼女の姿を見て声をかけるのは親友のソーナ・シトリーである。そう、参加しているのだ。この特訓に。しかし、ソーナとその下僕たち、及びにイッセーを除くリアス一向は二人にはついていけない。ついていけるわけがない。だからこそ休憩に入っているのだ。

 

 というか普通やらないだろう2()4()()()()()()()()()()なんて。普通に死ぬわ。

 

「……ここまでやっても十中八九は無駄、か……」

 

「……リアス、滅多なことは言わないで下さい……」

 

 思わず呟くリアスにソーナは言う。なにも勝てると思っている訳ではない。ただ、自分の下僕の全力に「これも無駄か」と眺めているのが気に触っただけだ。

 

「そうね。でもね、ソーナ。全力で精一杯頑張って、それはスゴく素敵なことだけど……個人がどれだけやったって、と思うこともあるでしょう?仕方ないと思うでしょう……?」

 

 敵があまりに強大すぎて、その敵に下僕を拐われ、心を揺らされ、さらには過酷な特訓を積み、もうリアスの精神は崩れかけなのだ。

 

「リアス…………必ず、必ず取り戻しましょう……貴女の家族を」

 

 それは小猫のことであり、グレイフィアのことだろう。

 

 ───あぁ、そんなことは不可能だろう。

 

 頭を過ったその言葉は言わずに、どうにか笑顔で答えて見せた。

 

「……えぇ、そうね。頑張りましょう。頑張りさえすれば出来る、わ……きっと、ね?」

 

 そうあって欲しいと思う心忘れず、されどそうならない現実をリアスは知っていた。それでもソーナ(大事な親友)に心配はかけまいと笑顔で……

 

 

 守るべき者(リアス)に目を向けず、鍛え続ける本来の主人公(イッセー)。彼には最早、HもなければEROもなく、HEROでさえなくなりかけているのではないか……側にいる者の崩壊に気付かず何を救えるというのだろうか……

 

 

 




 先に言っておくと続けられるかは微妙です。てか、無理じゃねぇかなぁ……?屑成分が足りなくて書いててモヤモヤした。続いても続かなくてもゴメンナサイ。

 超展開かよ!って感じを楽しんでもらえたらなぁ、と切実に思っております。

 あと感想スルーしてしまった方ゴメンナサイ。もうないだろうと感想通知も切ってたんです……良いわけですゴメンナサイ。

 あぁ、謝ってばっかりだなぁ……




※この後書きも消すかもです。


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